【基本ルール】
・参加者全員で殺し合いをして、最後まで生き残った者のみが元の世界に帰れる。
・参加者の所持品は基本的に全て没収され、その一部は支給品として流用される。
・ただし義肢などの身体と一体化した武器や装置、小さな雑貨品は免除される。
・主催者に敵対行動を取ると殺されるが、参加者同士のやりとりは反則にならない。
・参加者全員が死亡した場合、ゲームオーバーとなる。
・バトロワ開始時、全参加者はマップ各地に転送される。
・マップとなるのは「各クロス作品の建造物が配置されたアルハザード」という設定。
・バトルロワイアルの主催者はプレシア・テスタロッサ。
・バトロワの主催目的は未定です。それはバトロワの今後の発展次第で決定されます。
【支給品】
・参加者はバトロワ開始時、以下の物品を支給される。
・デイパック(小さなリュック。どんな質量も収納して持ち運べる素敵な機能有り)
・地図(アルハザードの地形が9×9マスで区分されて描かれている)
・名簿(参加者の名前のみが掲載されたファイル)
・水と食料(1日3食で3日分、都合9人分の水と食品が入っている)
・時計(ごく普通のアナログ時計。現在時刻を把握出来る)
・ランタン(暗闇を照らし、視界を確保出来る)
・筆記用具(ごく普通の鉛筆とノート)
・コンパス(ごく普通の方位磁石。東西南北を把握出来る)
・ランダム支給品1〜3個(現実・原作・クロス作品に登場する物品限定。参加者の能力を均一化出来る選択が必要)
・尚「地図」〜「ランダム支給品」はデイバックに収められている。
【支給品の制限】
・以下の支給品には特別な制限がかかります。詳しい内容は【制限一覧】のページを参照してください。
1.デバイス系
2.ライダーベルト系
3.火竜@FLAME OF SHADOW STS
4.巫器(アバター)@.hack//Lightning
5.カード系の支給品(遊戯王、アドベントカード@仮面ライダー龍騎、ラウズカード@仮面ライダー剣)
6.意思持ち支給品(自律行動あり)
・制限が必要そうだが制限が決定していない物品を登場させたい場合は、事前の申請・議論が必要。
【時間】
・深夜:0〜2時
・黎明:2〜4時
・早朝:4〜6時
・朝:6〜8時
・午前:8〜10時
・昼:10〜12時
・日中:12〜14時
・午後:14〜16時
・夕方:16〜18時
・夜:18〜20時
・夜中:20〜22時
・真夜中:22〜24時
【放送】
・以下の時間に「死亡者」「残り人数」「侵入禁止エリア」を生き残りの参加者に伝える。
・深夜になった直後(00:00)
・朝になった直後(06:00)
・日中になった直後(12:00)
・夜になった直後(18:00)
【地図】
ttp://www5.atwiki.jp/nanoharow/pages/126.html 【禁止区域】
・侵入し続けると1分後に首輪が爆発するエリア。「放送」の度に3エリアずつ(放送から1時間後、3時間後、5時間後に一つずつ)増える。
・侵入禁止はバトロワ終了まで解除されない。
【首輪】
・参加者全員の首(もしくは絶対に致死する部位)に装着された鉄製の輪の事です。
・これにより参加者各人の「生死の判断」「位置の把握」「盗聴」「爆破」が行われ、「爆破」以外は常に作動しています。
「爆破」が発動する要因は以下の4通りです。
・主催者が起動させた場合
・無理に首輪を外そうとした場合
・主催者へ一定以上の敵対行動を取った場合
・禁止区域に一定時間滞在していた場合(尚、警告メッセージが入る)
【避難所内でのスレの分け方】
・予約専用スレ(作品制作の為、使用したい参加者を申請する為のスレです)
・議論専用スレ(バトロワ上の問題、矛盾点、制限などを話し合う為のスレです)
・一時投下&修正用スレ(周囲の判断が必要な作品、または問題点を修正した作品を投下する為のスレです)
・情報まとめスレ(現時点での参加者やマップの状況、死亡者、予約状況などをまとめる為のスレです)
・雑談専用スレ(このバトロワに関わる方々が雑談する為のスレです)
・死者追悼スレ(このバトロワで死亡したキャラ達があの世に行った後の話を投下する為のスレです)
・要望スレ(新しいスレなど、新要素が必要になった時にそれを申請する為のスレです)
・毒吐きスレ(このバトロワ作品において毒と判断出来る意見を書く為のスレです)
【書き手のルール】
・バトロワ作品を作る上で、書き手に求められる規則。
・トリップをつける
・本スレでも連載中の書き手は、あくまでもこちらが副次的なものである事を念頭において執筆しましょう
・残虐描写、性描写は基本的に作者の裁量に任されます。ただし後者を詳細に書く事は厳禁
・リレー小説という特性上、関係者全員で協力する事を心掛けましょう
・キャラやアイテムの設定において解らない所があったら、積極的に調べ、質問しましょう
・完結に向けて諦めない
・無理をして身体を壊さない
【予約について】
・他の書き手とのかぶりを防止する為、使用したいキャラを前もって申請する行為。
・希望者は自身のトリップと共に、予約専用スレで明言する事。
・予約期間は1週間(168時間)。それ以内に作品が投下されなかった場合、予約は解除される。
・ただし諸事情により延長を希望する場合は、予約スレにて申請すれば3日間の延長が可能である。
・自己リレー(同一の書き手が連続して同じキャラを予約する事)は2週間全く予約がなかった場合に限り許可する。ただし放送を挟む場合は1週間とする。
・書き手は前作の投下から24時間経過で新しい予約が可能になる。ただし修正版を投下した場合は修正版を投下終了してから24時間後とする。
・作品に登場したキャラはその作品が投下終了してから24時間後に予約可能になる。ただし修正版が投下された場合は修正版を投下終了してから24時間後とする。
【状態表のテンプレ】
・バトロワ作品に登場したキャラの、作品終了時点での状況を明白に記す箇条書きです
【○日目 現時刻(上記の時間参照)】
【現在地 ○ー○(このキャラがいるエリア名) ○○(このキャラがいる場所の詳細)】
【○○○○(キャラ名)@○○○○(参加作品名)】
【状態】○○(このキャラの体調、精神状態などを書いて下さい)
【装備】○○○○(このキャラが現在身に付けているアイテムを書いて下さい)
【道具】○○○(このキャラが現在所持しているアイテムを書いて下さい)
【思考】
基本 ○○○(このキャラが現在、大前提としている目的を書いて下さい)
1.○○(このキャラが考えている事を、優先順で書いて下さい)
2.○○
3.○○
【備考】
○○○(このキャラが把握していない事実や状況など、上記に分類出来ない特記事項を書いて下さい)
・以下は、バトロワ作品の参加キャラ数人以上が、特定の目的を果たすべく徒党を組んだ際に書くテンプレです
【チーム:○○○○○(この集団の名前を書いてください)】
【共通思考】
基本 ○○○(この集団が共有している最大の目的を書いてください)
1.○○(この集団に共有している思考を、優先順で書いてください)
2.○○
3.○○
【備考】
○○○(この集団が把握していない事実や状況など、上記に分類出来ない特記事項を書いてください)
【参加者名簿】
【主催者】
○プレシア・テスタロッサ
【魔法少女リリカルなのはStrikerS】 8/10
○高町なのは(StS) ○シャマル ●ザフィーラ ○スバル・ナカジマ ○キャロ・ル・ルシエ ○ルーテシア・アルピーノ ○ヴィヴィオ ○クアットロ ○チンク ●ディエチ
【魔法少女リリカルなのはA's】 2/4
●高町なのは(A's) ○フェイト・T・ハラオウン(A's) ●シグナム ○ヴィータ
【リリカル遊戯王GX】 3/5
●ティアナ・ランスター ●遊城十代 ○早乙女レイ ○万丈目準 ○天上院明日香
【NANOSING】 4/4
○アーカード ○アレクサンド・アンデルセン ○インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング ○シェルビー・M・ペンウッド
【コードギアス 反目のスバル】3/4
○ルルーシュ・ランペルージ ○C.C. ●カレン・シュタットフェルト ○シャーリー・フェネット
【魔法少女リリカルなのは マスカレード】4/4
○天道総司 ○相川始 ○キング ○金居
【仮面ライダーリリカル龍騎】 1/3
●八神はやて(A's) ○浅倉威 ●神崎優衣
【デジモン・ザ・リリカルS&F】 0/3
●エリオ・モンディアル ●アグモン ●ギルモン
【リリカルTRIGUNA's】 1/3
●クロノ・ハラオウン ○ヴァッシュ・ザ・スタンピード ●ミリオンズ・ナイブズ
【なの☆すた nanoha☆stars】 3/3
○泉こなた ○柊かがみ ○柊つかさ
【なのは×終わクロ】2/2
○新庄・運切 ○ブレンヒルト・シルト
【リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 2/2
○セフィロス ○アンジール・ヒューレー
【魔法妖怪リリカル殺生丸】 1/2
○ギンガ・ナカジマ ●殺生丸
【L change the world after story】 2/2
○ユーノ・スクライア ○L
【ARMSクロス『シルバー』】 2/2
○アレックス ○キース・レッド
【仮面ライダーカブト】 0/2
●フェイト・T・ハラオウン(StS) ●矢車想
【ゲッターロボ昴】 1/1
○武蔵坊弁慶
【魔法少女リリカルなのは 闇の王女】 1/1
○ゼスト・グランガイツ
【小話メドレー】 1/1
○エネル
【ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】 1/1
○ヒビノ・ミライ
【魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 1/1
○八神はやて(StS)
現在:43/60
糞スレ乙
スレ立て乙です
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/16(木) 22:18:34 ID:79MgG2o3
保守あげ
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 00:29:06 ID:m5ZN2tfZ
保守あげ
高町なのは(StS)、シェルビー・M・ペンウッド、C.C.、ゼスト・グランガイツで投下します。
デスゲームの開始から早い事で既に8時間以上が経過していた。
ここまで様々な感情がこの会場内に渦巻いてきた。
この忌まわしいデスゲームを打破する仲間と幸運にも巡り合えるという『喜』。
大切な者の命を目の前で又は与り知らぬ所で無残にも奪われるという『怒』。
自ら犯した過ちや誰かによって齎された悲劇に絶望するという『哀』。
混沌とした場において繰り広げられる破壊や誤解に愉悦を覚えるという『楽』。
各々抱く感情は千差万別であり、その数だけ数多の感情が紡がれていく。
そして生まれた感情は別の感情とぶつかり合い、そこでまた新たな感情が生まれる。
それはここに来るまで持っていたものであったり、ここに来てから持つようになったものであったり。
そして、今ここでも新たな感情が生まれようとしていた。
その場所とは、意外な事にどこにでもあるような商店街であった。
▼ ▼ ▼
若き魔導師が抱く感情は『不安』。
(……ブーストか。でもデバイスが手に入っただけ運が良かったのは確かだね)
高町なのは。
それが若き魔導師、時空管理局の空のエースの名前だ。
その横には仲間であるペンウッドの姿がある。
今なのはの手にはブーストデバイスであるケリュケイオンがあるが、これは元々ペンウッドが持っていた物だ。
曰く、学校で見つけたデイパックに入っていたと。
それがなぜなのはの元にあるかと言うと、理由は単純で、その方が有効的だから。
なのはは魔導師であり、魔導師はデバイスを使用する事で魔力を円滑に行使する事ができるからだ。
だが少し問題がある。
それはケリュケイオンがブーストデバイスという分類にある事だ。
なのはの相棒であるレイジングハート・エクセリオンはインテリジェントデバイスという分類になる。
インテリジェントデバイスとは魔法の発動の手助けとなる処理装置や状況判断を行える人工知能を有したデバイスだ。
デバイス自身が意志を持つため、その場の状況判断をして魔法を自動起動させたり、主の性質によって自らを調整したりする。
その代わり基本的に扱うのが難しいが、意思疎通が問題なく出来れば実用性を超えた高いパフォーマンスが期待できる。
それに対してブーストデバイスは魔力射出・射出魔力制御の補助に優れたデバイスだ。
その特性ゆえに能力強化のブースト魔法や自分以外の物体・生物を任意の場所に出現させる召喚魔法と相性が良い。
つまりなのはがいつも使用しているデバイスと勝手が違うのだ。
これが一般的に流布しているストレージデバイスなら違ったのだろうが、ブーストデバイスではそうもいかなかった。
つまり事前に慣れておかなければ、いざという時に不都合が生じる可能性が高い。
だからこうして定期的に周囲にエリアサーチを掛けつつデバイスのスペックの確認をしているのだ。
それも既にあらかた終わって今では問題なく使える程度にまでなっている。
(でもキャロにシューター系を教えておいて良かった。これならアクセルシューターに関してはだいぶ使えるはず)
元々ケリュケイオンが射撃制御に向いている事もあってシューター系の射撃魔法を教えていた事が思わぬ所で実を結んだ形となった。
こんな事になるとは訓練中には思ってもみなかったが、ケリュケイオンの事を把握するうちにキャロの努力の一端に触れる事ができた。
その事に仲間として戦技教導官として嬉しさを覚えつつも、一方で今キャロがどうしているかと不安にもなる。
キャロのデバイスがここにある以上キャロの力はこの制限が掛かっている状況ではいつものように発揮できない事は容易に想像できる。
それはキャロに限らず、なのはの知り合いのほとんどに共通する懸念であった。
だが、それでもなのはは信じていた。
(キャロ、そしてスバルもきっと無事でいるはず)
なぜならあのキツイ訓練に付いてきたのだから。
ずっと繰り返してきた基礎スキル。
磨きに磨いたそれぞれの得意技。
痛い思いをした防御練習。
全身筋肉痛になっても繰り返したフォーメーション。
いつもボロボロになるまで私達と繰り返した模擬戦。
守るべきものを守れる力、救うべきものを救える力、絶望的な状況に立ち向かっていける力。
必要な力がしっかりと身に付くようにキツイ訓練を課してきた。
だが現実はそう甘くなく、既にティアナとエリオの二人は帰らぬ人となってしまった。
それが例え別の世界の赤の他人だとしても二人がなのはの教え子である事に変わりはない。
だからこそなのはは願う。
残りの二人、スバルとキャロはせめて無事でいてほしいと。
そして同時になのはは信じている。
二人が今までの教えを糧にして行動していると。
(きっとフェイトちゃんやはやてちゃん、それに皆も……)
フェイトも、はやても、ユーノも、ヴィータも、シャマルも、ザフィーラも、ギンガもどこかでこのデスゲームを打ち破るべく行動しているはずだ。
確かに制限を受けている今の状態では満足な事は出来ないかもしれない。
だがここには自分達と同じくデスゲームを打倒する者もいる。
彼らと協力していけば光明も見えてくるに違いない。
現になのはの隣には志を同じくするペンウッドがいる。
金居の言葉を信じるなら疑わしい部分もあるが、それでもなのはにはどうしてもペンウッドが悪人とは思えなかった。
常にビクビク怯えているように見えるが、それでも卑怯な事をするような人には思えなかった。
学校を出てからずっと隣にいたから彼の雰囲気がどういうものかはある程度感じる事ができた。
それゆえの判断だった。
ヴィヴィオについては心配だが、少なくともここに連れて来られてすぐの時よりは安心できる。
それは何よりも先の放送で呼ばれなかった事が大きい。
当然ながらヴィヴィオには自分達のように自ら戦う力はない。
一応固有スキルの『聖王の鎧』が発動すれば身は安全だが、ここではそれすら制限の対象になっている可能性がある。
だから今のヴィヴィオは限りなく無力に近い子供であると思ったので、当初は一刻も早い保護を目指していた。
だがそれが果たされる事なく6時間毎に行われる最初の放送でヴィヴィオの名前は呼ばれず、無事である事が判明した。
この容赦ない会場の中でヴィヴィオがたった一人で6時間も生き延びたとは普通は考え難い。
ここは誰か頼りになる者と一緒にいると考えるのが自然であり、その状態が続けば少しは安心できる。
だが一方でどれも今の段階では希望的観測に過ぎないと言える。
もしかしたら今この瞬間にも仲間達の命は消えているのかもしれない。
そんな不安を抱えつつもなのはは心の底では皆の無事を信じていた。
▼ ▼ ▼
無能な海軍中将が抱く感情は『不安』。
(こ、このドラゴン、本当に大丈夫なんだろうか? 確かに一向に襲ってくる気配はないが……)
シェルビー・M・ペンウッド。
それが無能な海軍中将、大英帝国円卓会議の一員の名前だ。
その横には仲間である高町なのはの姿がある。
今ペンウッドの手には龍騎のカードデッキがあるが、これは元々なのはが持っていた物だ。
それがなぜペンウッドの元にあるかというと、ケリュケイオンを渡した代わりに渡されたのだ。
曰く、自分にはデバイスがあれば十分だからこれは護身用に持っていてくれと。
当初ペンウッドはベノスネーカーの時の経験からドラグレッダーが危険ではないかと危惧していた。
だが今ではいつまで経ってもドラグレッダーが襲う気配がない事からある程度安心するようになっていた。
それでも不安は消えないが、道すがらカードデッキの中身を確認するぐらいの余裕は持てるようになった。
デッキには数枚のカードが入っていて『ADVENT』『FINAL VENT』『GUARD VENT』『STRIKE VENT』『SWORD VENT』の5種類のカードが確認できた。
しかし何が書いているかは分かるが、これがどういう役に立つかは全く分からない。
余談だが元々龍騎のカードデッキには説明書が付いていたのだが、金居の暗躍によってそれは密かに処分されてしまっている。
だからペンウッドは勿論のこと、なのはも弁慶もこのカードデッキがモンスターとの繋がりを持たせるとしか認識していない。
当然特別に課せられた恐ろしい制限――『12時間に内に契約モンスターに「生きた参加者」を一人喰わせないと所有者が襲われるようになる』など知る由もない。
(そ、そういえば私に支給されていた虎のようなマークのカードデッキもこれの一種なんだろうか? あとで金居君に聞いてみるか)
ペンウッドがこの類のカードデッキを目にするのはここに来てから3度目に当たる。
1つ目は自身に支給されたタイガのカードデッキの複製、これは現在金居が持っている。
2つ目は紫髪のツインテールの少女が持っていた大蛇と犀のカードデッキ、これはおそらくあの少女が持っている。
そして3つ目が学校の校庭で見つけた龍のカードデッキ、それが今ペンウッドの手の中にある。
そんな事を考えつつ隣のなのはを横顔を見てみると、何やら深刻そうな表情を浮かべている。
(どうやらまた何か悩んでいるようだな。わ、私がしっかりと、さ、支えなければ……)
ペンウッドは自分が無能で臆病だと知っている。
どう評価してもお世辞にも有能な人物とは言い難いという事も。
だからこそ二度も殺されたアリサの勇敢な行動が眩しく見えた。
もしかしてそれは思慮に欠けた行動だったと言う者もいるかもしれない。
それでもペンウッドからしてみればアリサの行動は自分よりも勇気に溢れていたように思えた。
だからそんな彼女の代わりに少しでもなれればと心のどこかで思っている。
そう思うからこそ放送を聞いても必死に迫り来る悲しみや恐怖を表に出さないようにしたのだ。
だがその態度が金居によって利用されている事にペンウッドは気付いていなかった。
▼ ▼ ▼
不死身の魔女が抱く感情は『困惑』。
(やはりピザは熱い方が旨い――が、こうなると出来立てが食べたくなるな。これは、悩み所だな……)
C.C.。
それが不死身の魔女、素性不明の共犯者の名前だ。
今C.C.の目の前には最後の一切れとなったピザが箱の上に微かな湯気を立ち上らせながら置かれている。
その傍らには物欲しげにピザを見つめる白き龍フリードリヒの姿がある。
「なんだ、確か……フリードだったか? お前もピザが食べたいのか?」
そもそもフリードはC.C.の支給品である。
最初にデイパックを調べた時に中にいる事は知っていたが、外に出しても邪魔なだけだと思って今までデイパックの中に入れたままにしていたのだ。
しかも御丁寧に首輪まで付けられていて『参加者から50m以上離れたらこの龍の命は保障できないな』という紙まであった。
命の保障ができない云々が何を指しているかは知らないが、迂闊に外に出して本来の主を探して50m以上離れられたら厄介だ。
自分の支給品が勝手に無くなる事もあるが、もし死ぬような事になれば寝覚めが悪い。
それがなぜ今頃になって外に出されているかというと、理由は単純で、単に話し相手がいないからだ。
デスゲーム開始からずっと行動を共にしていたゼストは今ここにはいない。
だからと言って愛想を尽かされた訳でもなく、喧嘩別れした訳でもない。
ただ単に別行動中なだけだ。
C.C.が提示した黒の騎士団専用車両の有用性。
それを聞いたゼストはとりあえずC.C.と商店街に着いた後に一足早くそこへ向かって行ったのだ。
本来ならC.C.も共に行く方が良いのだが、あいにくC.C.はそれよりも先に朝食のアツアツのピザが食べたかった。
それにブリッツキャリバーを使えばC.C.は無理だがゼストだけなら大幅に移動時間を短縮できる。
だからゼストだけが誰かに先を越されないためにも黒の騎士団専用車両がある場所まで先行する事になったのだ。
そして商店街に残ったC.C.が入口付近にあった家電量販店に置いてあった電子レンジでピザを温めて今に至る。
温めたピザは冷めたピザよりも何倍も美味しく、あっという間に最後の一切れにまでなっている。
その最後の一切れも今まさに物欲しそうにしているフリードの目の前でC.C.の口の中へ消えていった。
(しばらくピザも食い納めか。もう少し味わって食べておくべきだったかな。
そういえば学園祭の時の巨大ピザは実に残念だった、まさか土壇場であんなハプニングが起こるなんて……
アッシュフォード学園……あいつにはああ言ったが、なぜスバルはあの学園に……)
ふと思い出すのは最近よくルルーシュと一緒にいるようになった青い短髪のボーイッシュな少女スバル・ナカジマ。
少し前にアッシュフォード学園に転入してきた少女で、事実ゼストにはそのように説明していた。
だがスバルに関してC.C.が知っている事はまだある。
それはスバルが「自分達の世界とは別の世界から来た」という事だ。
あとはショックイメージを見せる事は出来るが、ギアスは効かないという事ぐらいだ。
だからと言って別にゼストを騙したというつもりはなく、ただ提示する情報を絞っただけという気でいる。
ゼストにその事を伝えなかったのはギブアンドテイクでそこまで話すには至らないと考えたからだ。
(確か……時空管理がどうとかと言う所のスターズ分隊の陸士だったか? もしかして嚮団の手の者、の可能性はないな。
さすがに私でも別世界の事はよく分からないからどうしようもないか。そういえばスバルの名を言った時のあいつの反応……)
数時間前にお互いの知り合いを教え合った時にC.C.がスバルの事を話した時のゼストの反応。
あれはどう見てもゼストもスバルを知っているかのようだった。
しかもおそらくあの驚きようからすると、ゼストの知るスバルは学生ではないのだろう。
そうなるとスバルはゼストと同じ世界の住人、そして何か理由があって学生をしている可能性が高い。
だがいくら考えても確かな事は分からない。
これ以上は寧ろゼストに直接聞いた方が早い。
とりあえずC.C.は少し詮索を中断して別の事に取りかかろうとした。
「さてと、あいつが帰ってくるまでもう少しこの辺りを調べておくか」
『キュクル〜』
「なんだ、お前も手伝ってくれるのか?」
『キュックルー』
「そうか、そうか。ぜひ手伝わせて下さいと言うのか」
『キュックル〜』
「ま、本当は何を言っているか全く分からないんだが……別にいいか。お前が私の支給品である事に変わりは――ん?」
ふと表の方から誰かの話し声が聞こえてきた。
おそらく誰かが商店街に来たのだろう。
念のためここの場所が特定されないために商店街にある全店舗の電気は到着してすぐに点けっぱなしにしておいた。
木を隠すなら森の中という事だ。
一応無灯火という選択肢もあったが、さすがに電気を点けないと日の光があるとはいえ若干薄暗く、なにより暗くてはピザが美味しくないという理由もあった。
「二人組か? あいつはまだ帰って来ないようだな」
C.C.は悩む。
心の中で「どう対応するか」という微かな『困惑』を抱いて。
【1日目 午前】
【現在地 C-3 商店街の家電量販店内】
【C.C.@コードギアス 反目のスバル】
【状況】健康、スバルへの疑念
【装備】スティンガー×10@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式、ランダム支給品0〜1(確認済み)
【思考】
基本:向かってくる者は殺すが、役に立ちそうな物や人材はルルーシュに届ける。
1.外の二人への対応を考える。
2.商店街で役に立ちそうなものを探す。
3.ピザの対価を払う方法を考える。
【備考】
※スバルが『StrikerS』から来た事を知りません。
※ゼストとの協力関係はギブアンドテイクという暗黙の了解の上に成り立っています。
※「ギアス提供」「精神干渉」「Cの世界との交信」が不可能となっている事に気付きました。
※再生能力も制限されている可能性があると考えています。
※このデスゲームの中では死ぬつもりはありません。
※プレシアのことは信用していません。
※ゼストにはルルーシュの駒になってもらおうと考えています。
※参戦時期は「STAGE9 ギ ア ス」(スバルを気絶させた後)からです。
※スバルとゼストは同じ世界の住人かもしれないと考えています。
※オリーブ抜きのピザ(10/12サイズ)は完食しました。
▼ ▼ ▼
「こ、ここが商店街……だが、なんで電気が全部点いて?」
「たぶん誰か先客がいたんでしょうね、もしくはまだいるのか」
なのはとペンウッドが商店街に着いて真っ先に目に付いたのがあちこちから漏れる光だった。
ここに来るまで見てきた建物はどれも電気は点いていなかったので普段は当然の光景でも奇妙に見えてしまう。
元からこうなのか、既にここに来た人の仕業か、それはまだ分からない。
しかもまだエリアサーチも掛けていないので今ここに参加者がいるのかも分からない。
なのはとペンウッドは悩む。
心の中で「誰かいるのか」という微かな『不安』を抱いて。
【1日目 午前】
【現在地 C-3 商店街入り口】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、プレシアに対する怒り、悲しみと迷い、軽い不安
【装備】グロック19(14/15+1発)@リリカル・パニック、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式
【思考】
基本:誰の命も欠かす事無く、出来るだけたくさんの仲間を集めて脱出する。
1.なんとしてもヴィヴィオを救出する。それは何よりも優先したい。
2.商店街を経由して施設を巡りつつ工場へ向かい、首輪を解除する手がかりを探す。
3.出来る限り全ての戦えない人を保護し、仲間を集める。
4.情報処理室の事、言いそびれたな。
【備考】
※金居を警戒しています。また紫髪の女子高生(柊かがみ)を気に掛けています。
※カードデッキの説明書を読んでいないので、その特性について把握している情報は「契約モンスターを呼べる」事くらいです。
※金居の話=『ペンウッドは銀色の奴と手を組んでいる可能性がある』は半信半疑です。
【シェルビー・M・ペンウッド@NANOSING】
【状態】健康、若干の不安
【装備】カードデッキ(龍騎)@仮面ライダーリリカル龍騎
【道具】支給品一式×3、RPG-7+各種弾頭(榴弾5/照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、トランシーバー×2@オリジナル、菓子セット@L change the world after story、おにぎり×10、ランダム支給品(未確認1〜2)
【思考】
基本:自らの仕事を果たす。
1.商店街を経由して施設を巡りつつ工場へ向かい、首輪を解除する手がかりを探す。
2.この龍は本当に大丈夫なんだろうか?
3.アリサという少女の思いは無駄にしてはいけない。
【備考】
※なのはを支える事が今の自分の仕事だと無意識に思っています。
▼ ▼ ▼
蘇った騎士が抱く感情は『困惑』。
(一足遅かった、ここはもぬけの殻か)
ゼスト・グランガイツ。
それが蘇った騎士、愛する者を取り返さんとする死者の名前だ。
今ゼストの目の前には空になった車庫があるだけだ。
本来ならここには黒の騎士団専用車両が設置されていたのだが、車両は既に数時間前にLとザフィーラが発見していた。
そしてそれに乗って南へと移動したのだが、さすがにゼストには車両がどの方角へ行ったかまでは分からなかった。
当初の予定が狂った事でゼストは現在少々困惑していた。
そして車両の件とは別にゼストには不可解に思う事があった。
(それにしても、なぜヴィータは名前を呼ばれなかったのだ?)
そもそもゼストはここに呼ばれる直前スカリエッティから一つの指令を受けていた。
聖王教会も加担しているベルカ解放戦線による時空管理局に対する反乱。
その一手であるシャッハ率いるベルカの騎士団及び傀儡兵によるミッドチルダへの侵攻。
それは聖王のゆりかごの出現と相まって動揺する管理局側が後手に回った事、さらに超大型傀儡兵<ヨツン>の投入によって半ば順調に進められた。
だが守護騎士や陸士部隊の奮闘、最大脅威であった<ヨツン>が抑え込まれた事、そして指揮官シャッハの戦死によって戦況は一変。
ベルカ解放戦線による反乱の第一波であるミッドチルダ侵攻はこうして失敗に終わった。
そしてゼストに与えられた指令とは、その<ヨツン>に組み込まれたロストロギア・ジュエルシードの奪回であった。
元々そのジュエルシードはスカリエッティが聖王教会に渡した物らしいが、ゼストにはそのような事はどうでもよかった。
ゼストにとって重要であったのは、その任務を遂行すればメガーヌ・アルピーノが解放されるという事だ。
それはゼストの目的、愛する女性を解放するという目的が果たされる事になる。
だからこそゼストは絶対なる覚悟と決意を以て槍を振るったのだ。
結果的にジュエルシードの奪回は無事に成功した。
あとはスカリエッティの元へ届ければ己の願いは叶うだけのはずだった。
そこでゼストの意識は途絶え、気づいた時にはこのデスゲームに巻き込まれていた。
ここで不可解な事がある――ヴィータだ。
ゼストはジュエルシード奪回の際にヴィータとシグナムの二人と刃を交えている。
そして交戦の末に両者に戦闘続行不可能な程の負傷を負わせている。
シグナムの方は左腕をほぼ寸断して満足に戦える状態になっている。
だから先の放送でシグナムの名前が呼ばれても別に驚きはしなかった。
問題はヴィータの方だ。
ヴィータが負った傷はシグナムの比ではない。
心臓部分を背中から正面に向けて完全に貫いていた。
あれでは戦闘続行どころか即急に本格的な治療を行わなければ死んで当然であったが、結局ヴィータの名前は呼ばれなかった。
それはつまり今もまだヴィータがこの会場内のどこかで生きているという事だ。
どう考えてもありえない。
あの状態で助かるとすれば運良く治療効果の高い道具が支給されたか、もしくはその類の道具を持っている参加者と出会ったか。
だが自分にC.C.の好物のピザが支給されていたとはいえ、どちらも都合が良すぎるし、わざわざ重傷者を連れて来る意味が分からない。
そうなると考えられる可能性は限られてくる。
(おそらくプレシアが何か手を出したか? あらかじめ傷を治した上でここに放り込めば……もしや治療を条件に何か約定を……)
そう考える方がまだ筋が通っている。
もちろんあの忠義に厚い守護騎士がプレシアの甘言に心動かされるとは思えないが、瀕死の重傷を治療してもらった恩義もあるのかもしれない。
あまり納得はいかないが、義に厚い騎士道を重んじるベルカの騎士であるならそのように考えても仕方ない面もある。
そしてもう一つ不可解な事は名簿に記された一人の名前――スバル・ナカジマだ。
ゼストが知るスバルは数年前の事件で死亡した自身の部下クイント・ナカジマの娘であり、今は記憶を改竄されて『スバル』としてスカリエッティの元にいるはずだ。
そのスカリエッティがクイント死亡の一因である辺り、何とも言えない心情ではある。
これらの事はスカリエッティが興に任せて話したり、アジトでナンバーズに混じっている所を見かけたり、そのような所から断片ながら知っている。
余談だが高町なのはやルーテシアに関する断片的な情報も主にスカリエッティ伝手の情報である。
ここで不可解な事は名簿に記された名前が『スバル』ではなく『スバル・ナカジマ』である事だ。
『クアットロ』『チンク』『ディエチ』とナンバーズが明記されている以上スバルも『スバル』もしくは『トレディード』と書かれて然るべきはずだ。
しかもこの表記では下手をすればスバルの記憶が蘇る可能性もある。
だがこの判明しているデスゲームの主催者はプレシア・テスタロッサであるからして、こういう事があっても不思議ではない。
しかしその一方でわざわざ記憶が戻るような一手を打つ意味も分からない。
「これ以上は考えても埒が明かん。一度戻って……また、愚痴を言われるだろうな」
わざわざ一人先んじて向かったにもかかわらず、件の車両は既に誰かが乗って行った後だった。
ゼストに非が無いとは言うものの、あのC.C.なら愚痴の一つや二つぐらい零すだろう。
予想される愚痴に少々僻遠しつつもゼストが周囲の様子を探るべく視線を巡らせた時、何か動くものが目に入った。
「あれは!」
ゼストの視界の端に映った者。
それは北の方角へと走って行く人影であった。
一瞬の事で定かではなかったが、黒いコートを羽織っていたようだ。
ゼストは知らないが、その人影の正体はスーパーでベルデのカードデッキをかがみに押しつけて逃げてきた万丈目準であった。
もちろんゼストは万丈目と面識はないし、第一に既にかなりの距離が離れている。
ブリッツキャリバーを使えば追いつけない距離ではないが、商店街に残したままのC.C.も気掛かりではある。
「…………」
ゼストは悩む。
心の中で「どう対応するか」という微かな『困惑』を抱いて。
【1日目 午前】
【現在地 C-2 黒の騎士団専用車両車庫前】
【ゼスト・グランガイツ@魔法少女リリカルなのは 闇の王女】
【状態】健康
【装備】ブリッツキャリバー(待機状態)@魔法妖怪リリカル殺生丸
【道具】支給品一式
【思考】
基本:高町なのはの捜索・抹殺、プレシアの抹殺、ルーテシアの保護。
1.北の人影を追うか、商店街に戻るか。
2.商店街で役に立ちそうなものを探す。
3.行動を共にする仲間を増やす(市街地は危険そうなので武装が整うまでは基本的に避けたい)。
4.なのはと戦う事になればギア・エクセリオンの発動も辞さない――己の命を削ってでも。
【備考】
※なのはとルーテシアが『健全な』歴史(StrikerS)から来た事を知りません。
※C.C.との協力関係はギブアンドテイクという暗黙の了解の上に成り立っています。
※ギア・エクセリオンによる負担の程度は不明(ゼストは自分のデバイスのフルドライブ同様に命を削る可能性もあると推測)。
※プレシアにはスカリエッティと同等かそれ以上の技術があると思っていますが、プレシアを全く信用していません。
※幕間「修羅のように」(シグナムを倒した直後)からの参戦です。
※ヴィータとプレシアの間で何らかの約定があったかもしれないと考えています。
※スバルが『スバル・ナカジマ』の名前である事に疑問を抱きました。
▼ ▼ ▼
いくつも感情が入り乱れた果てに生まれる新たな感情とは、いったいどんなものであろうか。
そして、さらに一つの感情が商店街に渦巻いている。
『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA――――――――――』
来るべき時が迫っている事に勘付いて、それは人知れずに咆えていた。
無双龍ドラグレッダー。
彼の炎龍に課せられた忌まわしき制限の刻限まであと僅か。
猛き炎の龍が抱く感情は『 』。
投下終了です。
タイトルの元ネタはコードギアス反逆のルルーシュ第5話「皇女 と 魔女」より。
誤字・脱字、矛盾、疑問などありましたら指摘して下さい。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/19(日) 23:58:15 ID:0w4SIBG/
投下乙です
因縁の二人が出会うと思ったがゼストはいなかったのか
ピザ魔女だけが出会ったのは悪魔の悪戯か?
あの女は素直じゃないからパッくれても不思議じゃないぞw
そして爆弾が爆発しそうだ。なのはさん逃げて逃げて
投下乙でございます。
直接接触……ならずか。
で、問題のカードデッキはペンウッドの……手に!?……それは退場フラグだ!!
で、一方のゼストは何とサンダー発見……果たして彼を追い掛けるか、C.C.の所に戻って仇敵と遭遇するか……
さらにサンダーの動向(というよりはゼスト)次第ではなのは達がデッキの制限を知る可能性(と同時に危険性)もあり……どうなる!?
結局は乱立スレの一つでしかなかったか
あ……ありのまま 今起こったことを話すぜ!
『デスゲームの参加者を監視していたらお月さまのうさぎさんが水上をぴょんぴょん跳ねて渡っていた』
な…… 何を言ってるのか わからねーだろうが
わたしも何が起こったのかわからなかった……
頭がどうにかなりそうだった……
寝不足だとか幻覚だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっとおそろしいものの片鱗を味わったぜ……
「……とんだ大馬鹿ね。もう一度よく見てみなさい、リニス」
◆
唐突だが、この殺し合いのフィールドには川がある。
それなりに幅と水量のある川が二本、箱庭を南北に横切っているのだ。
これまで多くの参加者達が、この川に道を阻まれてきた。
かと思えば全速力の助走をつけ、思いっきり飛び越えた者もいるし、中には川に命を救われた者もいる。
更に言うならば、予め用意されたもの以外に、即席の橋を作って渡った者もいる。
だが少なくとも、飛び越えるというやり方を除けば、これまでに身一つで川を渡った者はいなかった。
泳いだり、歩いたりして渡った人間は、これまで1人もいなかったのだ。
しかし今、川のとある一ヶ所において、その歴史が覆されようとしていた。
病院の北に当たるH-6の川の上を、飛び跳ねて渡る者がいたのである。
ぴょん、ぴょん、ぴょん、と。
小柄な身体が跳躍する。銀色の毛が躍動し、白い長耳がゆらゆらと揺れる。
黄金に輝く大きな瞳。片目を覆うのは漆黒の眼帯。
戦闘機人ナンバーX――バニーガールの姿をしたチンクだ。
彼女が今まさに、川の上を渡っている張本人であり、どこぞのネコミミ娘が神秘的なうさぎさんと見間違えた少女である。
そして、それが奇跡を操る魔導師ではなく、科学の結晶たる戦闘機人の所業ならば、そこには何かしらのタネがあって然るべきだ。
因幡の白兎の川渡りも、狂暴な鰐鮫の背中を渡ることで実践されたのだから。
厳密に言うと、彼女は川の上に浮いているわけではない。
病院を崩壊させたエンジェル・アームによって発生し、川に落ちた瓦礫の合間を、跳んで渡っているのである。
橋を作って渡るのと何が違うのか、という声が聞こえそうだが、この状態はチンクが作ったものではない。
故に、このデスゲーム史上初の、身一つで川を渡るという行為が試みられ――
「……よっ、と」
たった今、完遂された。
まさかこうも上手くいくとは思わなかったが、これで移動は完了だ。
わざわざ迂回することもなく、こうして市街地の奥へと分け入ることができた。
頭のうさぎ耳が少々歪んでいたので、戻す。
鬱陶しいのなら外せばいいだろうのが、こうして身につけているうちに、意外と満更でもないと思えてきたチンクだった。
派手なハイレグに網タイツはまだしも、ふわふわのウサミミはなかなかに可愛い。
ところで、ここで1つ疑問が浮かんでくることだろう。
クアットロを待っていた彼女が、何故移動を開始したのか、と。
これにはいくつかの理由があるのだが、まず第一にあるのは時間的理由。
フィールドに放ったガジェットドローンには、「朝までに」と刻限を記載しておいた。
そしてチンクに支給された時計の針は、当に朝に相当する範疇を通りすぎている。
それでも未だにクアットロが来ない辺りは、まだ発見できていないのか、はたまた移動に手間取っているのか。
いずれにせよ、馬鹿正直に病院に留まっているメリットはない。
むしろ橋の周辺であるG-6〜8の3マスをぶらついていた方が、早く合流できるだろう。
すれ違う可能性を考えれば、昼頃に病院へ戻るのが妥当な頃合いか。
そしてもう1つ、彼女が病院から動いた理由がある。
それは亡き妹ディエチへと、殺し合いに乗らないと誓いを掲げたが故の理由だ。
クアットロがここを訪れない理由の1つに、「敢えて無視している」という線がある。
狡猾で嗜虐的な彼女のことだ。
このデスゲームから生き残ろうとするならば、集団に潜り込み同士討ちを誘発させることで、一網打尽を狙うだろう。
その場合、手の内を知っている知り合いは邪魔でしかない。
世間知らずのディエチならともかく、稼働年数の僅かに勝るチンクを誤魔化すことは無理だろう。
故に彼女ら姉妹を見捨て、病院への移動を断念する――その可能性は決して低くはない。
チンクとしては、それを許すわけにはいかなかった。
何せ極力殺さないという意味のの約束を交わしたのだ。姉の暴挙くらい止められなければ、きっと妹に叱られる。
自分が殺し合いに乗らないと決めたのなら、クアットロにも殺人を加速させてはいけない。
それらの理由から、チンクは待つという行為を一時中断し、自らクアットロを捜すことにしたのだ。
さて、ではどの辺りから回ることにしようか。
この周辺にはいくつか、チンクの興味を引く施設がある。
デュエルアカデミアやDevil May Cryなど、わざわざその存在を明記されている施設だ。
クアットロが人捜しをするならば、これらの施設を回っていてもおかしくない。
既に何者かに取り入っていたとしても、そうした連中が同胞を探すために、この手の施設を回るという可能性も考えられる。
ではまず、病院行きの橋に近い、デュエルアカデミアとやらから覗いてみようか。
そう考えた、その瞬間。
「っ」
気配を感じた。
視線を向けた。
その先には建物の影から現れる、1人の人間の姿があった。
漆黒の法衣を身に纏い、首から提げるのは白銀の十字架。
自身の尋ね人を彷彿とさせる丸眼鏡の奥には、野獣のごとき鋭い眼光。
どうやらこちらに気付いたらしい。凶暴な視線がこちらを向く。
老齢な部類に入るであろう顔立ちだが、その体格は非常に整えられており、背筋も針金が通ったかのようにまっすぐだ。
その手に掴むのはグラーフアイゼン。記憶が正しければ、かの機動六課の副隊長の鉄槌。破壊力は折り紙つき。
さて、どうしたものか。
目の前の男の正体を、静かに見定める。
見たところ相当に気が立っているようだ。振り撒く殺気も、相手の実力を雄弁に物語っている。
これが殺し合いに乗っている人間ならば大変だ。
中距離戦主体のチンクが、これほどの接近を許して、見るからの危険人物相手に上手く立ち回れるかどうか。
だが、向こうはまだ決定的なアクションを見せてはいない。即座に逃げ出すのは早計すぎる。
さて、どうするか。
この者はいかなる存在か。
障害として立ちはだかるならば――
「――いやぁ、これは失礼しました」
にこり、と。
その時、不意に。
拍子抜けするほどの笑顔が浮かんだ。
殺気立っていた男の顔が、穏やかな喜色に染まっていく。
「すいませんね、急に睨んでしまって。恥ずかしながら、少々気が立っていたものでして」
「あ、ああ……いや、気にすることはない」
思わず語調がたどたどしくなる。
予想外な事象故に、ついつい反応しづらくなってしまう。
殺し合いに乗っていない可能性はあるにはあったが、まさかこうも温厚な顔を見せるとは思わなかった。
先ほどまでの獰猛な顔と比べれば、それこそまるで別人のようだ。
「申し遅れました。私はアレクサンド・アンデルセン。貴方は殺し合いには乗っていない……そう判断してよろしいですね?」
「ああ。私はチンクという」
それでも、まだ油断していいわけではない。
今のこの仏の顔も、実際はただの演技であって、裏にはあの阿修羅が潜んでいることもあり得る。
殺し合いに乗っていないという判断も、先の凶悪な風貌を見てもなお、こちらが明確な敵意を示さなかったことを見てのものだろう。
つまり、それなりに理性がある。嘘の笑顔を作る余裕がある。
「さて、1つお伺いしたいのですが……ヴァッシュ・ザ・スタンピードという男を見ませんでしたか?
派手な赤いコートを着て、金髪を箒のように逆立てた男です」
「いや、見ていないが……はぐれたのか?」
「どうやらそのようでして……いやはや、お恥ずかしい限りです」
この男、どうやら自分と同じように、はぐれた仲間を探しているらしい。
金髪に赤コートという特徴は、あの病院にいた人間には当てはまらない要素だった。
そのうち金髪だけならば、右腕を失った死体もいるにはいたのだが、あれが箒頭かというとかなり無理がある。
ふと、考えた。
この状況は、ひょっとすると上手く利用できるかもしれないと。
「実は私も人を探していてな。クアットロ、という女なんだが」
「ほほう、貴方もですか」
その話題を切り出したのには理由があった。
まずはこれから、自分もヴァッシュを探しておく、とアンデルセンに申し出る。
その見返りとして、彼の方でもクアットロを探してもらおう、という寸法だ。
たとえ誰かと行動を共にしていても、
さすがに第三者から「チンクが病院で待っている」と言われれば、彼女も移動せざるを得ないだろう。
でなければ、同行者に不審がられる。それの分からない馬鹿ではない。彼女はチンクより頭がいい。
ついでに言うと、この胡散臭い男を上手く追い払えるから、という理由もあるのだが。
自分は思ったよりも運がいいのかもしれない。
そのようにさえ思えていた。
仲間とするにはいまいち危なげな奴ではあったが、メッセンジャーとしての役割を試すのには十分。
あくまで伝えるのは容姿だけだ。位置を伝えることはない。そもそも位置など分からない。
たとえアンデルセンが殺し合いに乗っていたとしても、どうせ自分以外は皆殺すことに変わりはない。
容姿を伝えるだけならば、とりわけ不利になることはない。
まして、本当に善人だったのならば、万々歳だ。
「ああ。茶色い髪を左右で結び、顔には丸い伊達眼鏡をかけている。暗色系のフィットスーツを着ていて……」
故に、4番目の姉の情報を与える。
「――ちょっと待て。貴様は奴の知り合いなのか」
それが間違いだと気付いたのは、そこまで言い終えた後だった。
眼光。
ぎろり、と。
爛々と輝く、凶暴な光。
さながら暗闇の豹か虎か。あの獰猛な野獣を思わせる殺意の瞳が、一瞬にして男の顔に戻る。
滲み出るプレッシャー。どす黒い気配は殺気。
轟々と音を立て燃え盛る、暗黒色の業火に煽られるかのような。
まずいことを言ってしまったか。
チンクもまた、黄金色の隻眼を細めた。
どういうわけかは知らないが、クアットロの存在が、彼の気に障ってしまったらしい。
何故か? 少なくとも、自分達姉妹とは初対面のはずだが。
あるいはこの殺し合いの最中に、既に彼女が彼に対し、何かやらかしたのではなかろうか。
聞き出す必要がある。知らなかった、では、この先非常に面倒なことになるかもしれないからだ。
故に。敢えて。
その問いに、答える。
「ああ……彼女は私の家族だが――」
――ずどん。
返事は鈍い破砕音。
びゅん、と鼻先を勢いよく掠める風圧。
ほとんど条件反射だった。
ぞわりと肌を撫で上げた悪寒。全身を粟立たせる直感こそを信じ、バックステップ。
おぞましき殺意と共に振り下ろされたのは、金属の光沢放つグラーフアイゼン。
目にも留まらぬ速さだった。気付いた時には地に向いていた。
爆音と共に砕けたアスファルトの破片を、ぱらぱらという音と共に払うアンデルセン。
「クカカ……危ないところだった。まさか、貴様も奴の仲間だったとは」
その顔に浮かぶのはまたも笑み。
されど、そこに宿す気配はまるで違う。
先の優しき神父の笑顔を、慈愛に満ちた太陽のごとくと形容するのなら。
今チンクの目の前にあるのは、獲物を前に舌なめずりする狩人の笑みだ。
「殺し合いには乗ってないんじゃなかったのか?」
「殺してはならぬ命があるように、殺さねばならぬ命もまたあるということだ――最後の大隊(Letzt Batallion)」
ああ。ようやく理解することができた。
こいつはクアットロのみを目の敵にしていたのではない。
ナンバーズそのものがこいつの敵だったのだ、と。
最後の大隊という呼称には聞き覚えがないが、恐らく彼なりの表現なのだろう。
ともあれこいつの憎悪と殺意は、クアットロ個人にも、ましてやチンク個人にも向けられていない。
こいつの敵意の矛先は、彼女を取り巻く群体そのものだ。
ナンバーズという集団自体が、こいつの殺すべき対象なのだ。
「シイィィィィィ―――ッ!」
咆哮。
毒牙を剥いた大蛇の唸りか。
空気を吐き出すような独特な雄叫びと共に、鉄の伯爵が虚空に躍る。
一撃。またも一撃。頭蓋目掛けての連続攻撃。
流れるような、という表現とは程遠い。
狂気の怒号と共に放たれる猛攻からは、流麗な旋律を連想することなどできはしない。
代わって世界を満たすのは、激音。
強引に大気を薙ぎ払う音。建築物の壁にめり込む音。アスファルトの破片を踏み砕く音。
獰猛な殺意が振るう鈍色の鉄槌は、たとえるならば雨中の激流。
触れれば五体全てを持っていかれるような、慈悲も容赦もない暴力の奔流だ。
(まずいな……今の私には武器がない)
五撃目をサイドステップで回避した瞬間、改めてチンクは、現状の苦境を再認識した。
今現在、彼女の手元には武器がない。
IS・ランブルデトネイターは、触れた金属を爆発物に変える。その爆薬を投擲し攻撃するのが、彼女の戦いの基本スタイル。
もちろん、金属には困らないようにしてきた。
工具の備蓄は大量にあったし、有事に備え、派手な兜までもらっていた。
だが、今手元にはそれがない。
あの病院の崩壊の折、全て残らず消費してしまった。
迫り来る瓦礫を粉砕するために、全て残らず爆破させてしまったのだ。
今デイパックに残されていたのは、あの現場にあった剣の柄のみ。
そもそも、その時に使ったナイフを回収していなかったのが、今にしてみればまずかったのかもしれない。
覚悟しているつもりだった。
武器のない現状で、このように襲われることも。
だがまさか、これほどまでにきつかったとは。
ぎり、と奥歯を鳴らす。
思考の最中、しかし絶え間なく襲い来る鋼鉄の濁流。
振りは大きい。綺麗なコンビネーションとは言えない。最悪、武器の勢いに任せきりにさえ見える。
しかし、チンクは知っていた。
あのグラーフアイゼンには、それだけの破壊力があるのだと。
現状を武器の勢いに任せているだけだとしても、それに値する勢いと破壊力は確かにあるのだと。
ただの拙い戯れではない。
これは型に嵌まらぬ猛獣の爪。
一撃でも掠めようものなら、小柄な身体はあっという間に吹き飛ばされる。
故に、ハードシェルは使えない。
使えるには使えるが、頼ることができない。
そもそもチンクは地上本部戦にて、スバル・ナカジマ相手に手痛い敗北を喫している。
魔力に振動破砕を上乗せした一撃に、防壁を問答無用で破壊されている。
もちろん、この男にそんなものはない。
眼前でハンマーを振り回すアンデルセンには、ISなんてものはない。
だがその手に握られているのは、機動六課でも最強クラスの打撃力を誇るグラーフアイゼン。
重量特化形態・ギガントフォルムにでもなれば、ハードシェルなど一撃で砕かれてしまうだろう。
故に、ここは回避に徹する。
揺れるうさぎ耳、舞う銀髪。
凶悪な暴風に煽られるシェルコート。
迫る一撃一撃を、紙一重で巧みにかわしていく。
「ゲァハハハハハ! どうした、どうした嬢ちゃん(フロイライン)!
戦闘機人とはこの程度か!? 強化されたのは逃げ足だけか!?」
「言われずとも……っ!」
言いながら、着地する。
かつん、とバニーのハイヒールの鳴る音。両足を乗せたのはガードレール。白い境へとさっと手を触れる。
無論防戦一方のまま、無為に時間を過ごすつもりはない。
振り下ろされる鉄槌の重量。当然命中する前に、跳躍。
さて、チンクが回避したグラーフアイゼンは、一体何に当たるだろうか。
答えは簡単だ。一瞬前まで乗っていたガードレールである。
であればそれがいかなる結果を招くか。論ずるまでもない必然。
強烈な鉄槌の一撃を受けたガードレールは、あっという間にひしゃげてしまう。
そして。
「――ランブルデトネイター」
これこそがチンクの狙いだった。
轟音が鳴り響く。
閃光が視界を遮る。
猛獣神父アレクサンド・アンデルセンを襲うのは熱量。
すなわち、爆発だ。
ガードレールに触れた瞬間、チンクは自身の固有能力を発動させていたのだ。
その手で触れたあらゆる金属を、爆発物へと変化させる異能――インヒューレントスキル・ランブルデトネイター。
白き境はその身を爆薬へと変える。刺激を加えれば当然炸裂。
結果、グラーフアイゼンを振るったアンデルセンは、その猛威を真正面からもろに食らうことになった。
黒き法衣の上半身を覆う、爆炎と爆煙。
これで仕留めたか。魔導師のような防御手段がなければ、一撃で致命傷の火力だが。
油断はできない。あの男の見せた獰猛な殺意が、油断することを許さない。
依然として注意を失うことなく、チンクの片目が巻き上がる黒煙を睨む。
(悪いな、ディエチ)
そして内心で、軽く亡き妹へと謝罪した。
彼女とて、誰も殺さずに済むとは思っていない。
殺し合いには極力乗らないことを決めたものの、殺さねばならない場面には必ず直面する。
いざという瞬間を迎えた時に、ディエチに誓った禁を破る覚悟はあった。でなければ、彼女の同志への方針と矛盾する。
だがまさか、最初に出会った人間を殺害する羽目になるとは。
覚悟していたとはいえ、情けない。自虐の念が胸中へと込み上げた。
「――やるじゃねえか」
しかし現実は、個人の感傷になど構いはしない。
漆黒のカーテンの向こうから、しかし耳を打つのは平静な声。
「!?」
煙が流れた。暗黒が晴れた。
瞠目する黄金の隻眼に映るのは、なおも笑みを浮かべるアンデルセン。
笑っている。
今なおこいつは笑っている。
まず間違いなく致命傷クラスの爆撃を、至近距離から叩き込んだにもかかわらず、だ。
その残忍な気配は微塵も衰えず。その凶悪な殺意は砕けることもなく。
そして、チンクは見た。
未だ失われぬ、アンデルセンの余裕の正体を。
「再生能力……!?」
肉が、蠢いていた。
ぐちゃりぐちゃりと音を立て、千切れた筋繊維が動いている。
さながら一個の動物であるように。それそのものが生命として、独立した意思を持っているかのように。
肉と肉は互いに手を結び、取り戻していくのは健全な身体。
スピードはそこまで早くない。それでも、生命体には異常と言っていい再生力。
からくりなど知らない。そんなものに意味はない。
ただ確かなのは、こいつにとっては並の傷など、即座に再生できてしまうものだということ。
「今のはなかなかに効いたぞ、戦闘機人(サイボーグ)……認めてやろう。少なくとも貴様は戦闘機人であると。
口先と逃げ足だけの売女(ベイベロン)とは違う。貴様こそあるべき殺人人形(キリングドール)だと」
賞賛されている。
戦闘意志と能力を、目の前の男に称えられている。
されど、どこまで本気かどうか。
こいつの化け物じみた再生能力の前では、即死の一撃でもない限り、さしたる意味はないに違いない。
ああ、そうだ。人の姿をした化け物がこの世にいるならば、こいつは十分にその範疇だ。
戦闘機人のセンサーは、未だ一切の魔力反応を感知していない。
つまり、これは生身の再生力。この男が元来備えた生命力。
創造主ジェイル・スカリエッティといえど、これ程の自己修復機能を生体に与えられるかどうか。
いずれにせよ、こいつは化け物だ。
今なお再生を続けるこの男を、化け物と呼ばずして何と呼ぶのか。
ごくり。
我知らず、喉が鳴った。
さて、こいつをどう攻略するか。
こうなるとデイパックの中の大百足の柄は、威力不足で何の役にも立たない。
今のように地形を利用した攻撃も、そう何度は通用しないだろう。
いいやそもそも、連続攻撃に適していない。単独の火力が足りないのだから、素早い連撃ができないのは致命的。
とすると、逃げるか。いいやそもそも逃げ切れるのか。
「塵は塵に(Dust to dust)――貴様が真に戦機なら、せめて戦場の地に抱かれて死ね」
じりじりと、迫り来る。
鋼鉄の光輝を携えた、狂乱の神父が歩み寄る。
駄目だ。
色々と考えてはみたが、やはり手持ちの武器が絶望的なまでに少ない。
確実に逃げ延びるための手段も、今のところまだ見つからない。
万事休すか。打つ手なしか。
振り上がる鋼鉄。アスファルトを叩く靴。
「Amen.」
アンデルセンがその足を踏み出し、今まさに殺到せんとした瞬間。
「――サンダガッ!」
光が、瞬いた。
「ぬううぅぅっ!?」
ばちばちと鳴り響く音。一瞬硬直するアンデルセンの身体。
雷の一閃か。
突如として飛来した電撃が、鉄槌構える神父を襲う。
次いで駆け抜けたのは――白。
びゅん、と。
純白の翼が、風を切った。
まさしく電光石火。後方から飛び込んできた何者かが、一瞬にして間合いをゼロにする。
振り上がったのは巨大な鉄塊。
鋭きそれは片刃の剣か。
勢いよく振り抜かれた大剣の峰が、アンデルセンの腹部を殴り付ける。
斬撃はない。されど、そこに宿るのは強烈な重量。
豪快に、鮮やかに。野球ボールをバットで打つかのように。
大の大人の男の体躯が、弾丸の速度で吹っ飛ばされた。
「無事か、チンク」
乱入者の声がする。低い、落ち着いた男の声だ。
白銀の隻翼をはためかせる、黒髪の剣士の姿があった。
年齢は20代半ばだろうか。年の割には厳つい気配。青く妖しく輝く視線が、背中越しにこちらを見ている。
アンデルセン同様、見覚えのない顔だ。名前を知られている理由がない。
「あ、ああ……しかし、お前は一体……」
「やはりな……だが、説明は後だ。お前の味方だと捉えてくれれば、今はそれで構わない」
言いながら、男が剣を構え直す。
そう。戦いはまだ終わっていないのだ。
ゼロ距離からの爆発からも生還したアンデルセンが、打撃の一発でやられるわけがない。
ビルの壁に打ち付けられた、神父の身体がぴくりと動く。
ぱらぱらと身体から落ちるコンクリの破片を、グラーフアイゼンの一振りで吹き払う。
「ハッ! 相対するのはこれで三度目か!? アンジールゥゥゥッ!」
「人の名前を覚えるくらいの理性は、さすがに備わっているようだな!」
獰猛な魔獣の笑みを浮かべ、遭遇に歓喜するアンデルセン。
ただ冷静に、ともすれば冷徹とすらも思えるほどに、刃を向けるアンジールとやら。
実に対照的な反応を見せる両者が、互いの得物を構え向かい合う。
一触即発。
一方的に攻め立てられた、先のチンクとアンデルセンの戦いではない。
互いに接近戦用の武器を携えた、本気の殴り合いが始まろうとしている。
恐らく因縁深き者同士であろう、神父と剣士の戦いが。
「いいだろう! いいだろう! いいだろう!
貴様もまたこの俺が――このアレクサンド・アンデルセンが滅すべき男よ!」
「これ以上、この子らには指一本たりとも触れさせん……今度こそ、ここで全て終わらせるッ!」
◆
ぎん、と。
鳴り響く剣戟の音はさすがに重い。
驚嘆に値する相手だと、改めてアンジール・ヒューレーは思考する。
バスターソードと互角に打ち合える重量を、軽々と振り回すその筋力。
荒々しくも素早い攻撃は、さながら棒切れでも振り回しているかのようだ。
自分も今の腕力を手に入れるだけに、どれだけの鍛練を重ねたことか。
おまけにこれまでに見たこともない、異常なまでの再生能力も備えている。
断言しよう。こいつは強い。
自分達ソルジャーのクラス1stと、ほぼ同等のポテンシャルを有している。
それでも、倒せない相手ではないはずだ。故に剣を振るい続ける。
いかに優れた再生能力を持とうと、完全な不死などということはありえない。
仮にそんなものが呼ばれていたとすれば、その時点で殺し合いのゲームバランスは崩壊する。
もしも奴が本当に不死であるならば、デスゲームの結果は論ずるまでもない。
どう考えても、耐久力の差でアンデルセンが優勝する。
それ以外の可能性はありえない。それはプレシアの望むところではあるまい。
つまり、アンデルセンは無敵ではない。
であれば、倒せる。
ばさ、と。
背後の片翼を羽ばたかせた。
戦闘において、飛行能力とは重要なアドバンテージとなる。
相手が飛べない相手ならば、跳躍の限界以上の高度まで飛べば、それだけで攻撃をシャットアウトできる。
そうでなくとも、相手以上に多様な角度から、攻撃を仕掛けることも可能だ。
敵の頭上を一飛び。一瞬にして、背後を取る。
舌打ちと共に振り返るアンデルセン。
さすがに速い。だが、隙は一瞬でもできれば十分。
「はぁっ!」
気合と共に、一閃。
振り向くその刹那に、一撃。
バスターソードの太刀筋が、アンデルセンの胸部に引くのは真紅のライン。
肉が断たれた。鮮血が弾け飛んだ。
この剣はソルジャーに入隊した記念に、郷の両親が譲ってくれた大切な家宝だ。
使うと擦り減る。勿体ない。
故に本当の危機に迫られた時以外は、敵に刃を立てることなく、全て峰打ちで潜り抜けてきた。
だが、今回は相手が相手だ。再生能力を有した敵は、斬りつけなければ倒せない。
「この程度か! 俺の能力(リジェネレイト)を見ていながら、この程度の傷をつけて満足する気か!?」
「ブリザガ!」
そして今回は、これだけではない。
ただ斬撃を繰り返しただけでも、そうそう勝てる相手ではない。
故に、戦い方を変える。
突き出した左手。足元に浮かぶのはISのテンプレート。
マテリアルパワー、発動。使用するのは氷結の力。
迸る冷気が弾丸をなし、アンデルセンの傷口へと殺到。
命中する。凍結する。斬り開かれ、修復のために蠢く筋肉が、停止。
自慢の再生は中断される。
「ぬおっ……」
「いかに再生能力を持っているといえど、凍らせて復元を止めれば……」
「嘗めるなよ剣闘士(ソードマスター)! この程度の拘束で、俺をどうこうできると思ったか!」
ぴしっ、と。
ガラスのごとき氷晶に入る、亀裂。
そこはイスカリオテの最強戦力、アレクサンド・アンデルセン。
込められた気合が。発揮される気迫が。
氷の枷へと網のごとく、鋭いひびを広がらせ、遂には粉々に砕かせる。
当然の帰結だ。
そもそも最初の遭遇で、アンデルセンは同じブリザガの凍結を破ってみせた。
であれば、部分的な冷凍など、はねのけられないわけがない。
だが。
「――氷を砕くために、その足を止める!」
それが狙いだ。
突撃。すれ違いざまに、また一閃。
氷の砕けたその矢先、今度は脇腹を襲う痛烈な斬撃。
当然、回避などできない。もろに食らった一撃が、深々とアンデルセンの懐を抉った。
治り始めたところを、また即座に氷結。
「俺がその隙を許すと思ったか」
再度標的へと向き直り、アンジールが告げる。
これが彼の狙いだ。
いかに氷を砕けると言えど、そのためには一瞬の間隔を置く必要がある。
これが並の人間同士の戦いならば、何ということもない刹那の隙だ。
だが、ここにいるのは常人ではない。
アンデルセンは熟練の達人であり、アンジールもまた同じく達人。
互いに圧倒的な実力を誇る、彼らの戦いであればこそ、その一瞬こそが命取り。
回復の隙など与えない。傷口を残らず凍結させながら、極限まで追いつめて始末する。
これがアンジール・ヒューレーなりの、再生能力との戦い方。
無論、だからといって楽に勝てるわけではない。
普段に比べて、ISの燃費が悪くなっている。エネルギーの消耗が平時よりも早い。
自身のスタミナが尽きるのが早いか、アンデルセンが倒れるのが早いか。これは極限の我慢比べ。
ばさ、と羽ばたく。
怒濤の三撃目を叩き込まんと。
「チィッ!」
されど、回避。
まさしく紙一重。
その身を強引によじったアンデルセンが、肉薄するバスターソードをかわす。
お返しと言わんばかりに迫る、グラーフアイゼンの反撃。
鉄槌をかわす。剣で受け止め素早くいなす。今度は袈裟掛けに斬りかかる。
これも回避。
振り下ろしたところを、鉄の伯爵の一撃。
大剣の防御。勢いを殺しきれず、滑るように後退。
(防御を捨ててきたか!)
さすがにそう簡単にはいかないようだ。
この男、狂人であっても馬鹿ではない。崩し方の割れた再生能力に頼らず、回避行動に専念し始めている。
素早い変わり身だ。防御一辺倒と思っていた男が、ここにきて素早いフットワークを発揮した。
「Amen!」
そうこう考えているうちに、次なる一撃が叩き込まれる。
これまた剣で受け止め、弾き返し、ステップで右側へと回り反撃。
ぎん、と。
弾かれたばかりのグラーフアイゼンが、素早くバスターソードを受け止めた。
やはり手ごわい。
再生能力を抜きにしても、こいつの実力は相当に高い。
少しでも気を抜こうものなら、逆に向こうがその隙を突いてくる。
鉄槌の重圧を振り払い、後退。一旦両者の間に距離を取った。
間違いない。
これまでの戦いと現在の戦いが、アンジールに確信を抱かせる。
このアンデルセンという男、死力を尽くしてぶつからなければ、到底倒せる相手ではない。
そしてこの勝負、負けるわけにはいかないのだ。
ディエチを喪い、今度はチンクの命までもが散ろうとしている。
そんなことは許せない。今度こそ、自分のこの剣で守ってみせる。
びゅん、と。
純白の翼が疾風と化す。
眼前で待ち構えるアンデルセンへと、一直線に殺到する。
振り上がる刃。同時に構えられる相手の鉄槌。
そこからの衝突は、まさに壮絶の一言に尽きた。
「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――ッ!!」
「カアアアアアァァァァァァァァ―――ッ!!」
一度斬りかかれば反撃も一度。
二度打ちかかってくれば反撃も二度。
十度の攻撃は十度の反撃。
百度の猛攻は百度の反撃。
目にもとまらぬ素早さで、繰り出されるバスターソードとグラーフアイゼン。
さながら横殴りの大豪雨。否、これはもはや押し寄せる波濤。
激流と激流同士がぶつかり合い、やかましい金属音と共にせめぎ合う。
アンジールの一撃が敵を掠めれば、アンデルセンの一撃が我が身を掠める。
一歩も押せず、一歩も引かず。
両者の攻め手は完全に拮抗し、怒号と共に激突し合う。
パワー・スピード・テクニック。そのいずれかでも相手より劣れば、即座にほころびとなるだろう。
しかし、均衡は崩れなかった。
どちらもが死力を尽くし合った結果、そこに優劣は存在しなくなった。
「いいぞアンジールゥ! それでこそ倒し甲斐がある! 殺し甲斐がある! 絶滅させる甲斐があるゥゥゥッ!!」
「知ったことか! お前が俺の家族を奪おうというのなら……倒すまでだッ!!」
ただありのままに、互いの一撃一撃を。
憎むべき敵の懐目がけ、一心不乱に叩き込むのみ。
そして――
《グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――――ッ!!!》
剣戟の轟音すらかき消す絶叫は、この時響き渡っていた。
◆
今のは何だ。
ただ戦闘を傍観していたチンクは、割って入った音に周囲を見回す。
それはアンジール達も同じようだ。
互いにつばぜり合いの態勢で静止したまま、意識のみで音源を探っていた。
アンデルセンと戦っていたと思えば、そこへあのアンジールという、訳の分からない男の乱入。
大剣を構えるあの男は、自分に味方してくれた。
であればこいつは一体何だ。またしても現れた第二の乱入者は、味方なのか敵なのか。
轟、と。
地鳴りのような音が響く。
いいや、地面は揺れていない。であればこれはまた別の音だ。
揺れているのは大地ではない。これは大気を揺らす音。
陽炎を起こす炎の音だ。
そしてその音源は――――――北から来る!
「いかん……チンク、逃げろッ!」
アンジールの声。同時に白き翼が羽ばたく。
一瞬遅れ、大通りに沿って現れたのは。
「なっ……!」
鬼だ。
まさしく炎の鬼の姿。
屈強な筋肉を巨体に身につけ、灼熱の業火を撒き散らす鬼神が、猛烈な加速と共に突っ込んでくる。
凄まじい熱量に歪む空気を、その突撃で吹き飛ばしながら。
溢れんばかりの真紅の炎で、その道筋を焼き尽くしながら。
理性で判断している余裕などない。
一瞬前に目撃した鬼は、今や倍のサイズに見えるほどに接近している。
かわせるか。いいや、かわすしかない。
あんなものを食らってはひとたまりもない。
かっ、と。
地面を叩き、バックステップ。
思い出したように、ハードシェルの準備を整える。
だが。
その時には既に遅かった。
一瞬の反応が遅れた結果、防壁が完全に展開するよりも早く。
「う……うわああぁぁぁぁぁーッ!!」
炎がその身に襲いかかった。
◆
単刀直入に言おう。
この時、チンクら3人へと襲いかかったのは、地獄の業火を操る灼熱の召喚獣――イフリートである。
その力は、数多いる召喚獣の中でも比較的低い。
クラス1stであるアンジールや、それと同等の実力を誇るアンデルセンなら、恐らく倒せていただろう。
事実として、最強のソルジャー・セフィロスは、かつてこれを一撃で撃破している。
だが、それは敵の攻撃をかいくぐり、こちらの攻撃のみを命中させた場合の話だ。
召喚獣の破壊力は絶大。
骨すら溶かす紅蓮の炎は、食らえば人間などひとたまりもない。
まして、制限によって弱体化されている今の彼らに、生き延びられる保障はない。
そしてその暴力的な力を前に、3人はいかなるアクションを取ったか。
まず、イフリートが使われている世界から来た、アンジール・ヒューレー。
雄たけびでその正体を察知した彼は、誰よりもいち早く離脱することができた。
続いて、イフリートを目撃した瞬間に、ようやく回避行動を起こしたチンク。
たとえ未知の存在であるといえど、似たような魔法生命体の存在は、一応頭に入っている。
間に合わずかの召喚獣の纏う炎を受けたものの、体当たりの直撃だけは避けられた。
真っ向から突撃を食らうことがなかっただけでも、まだましな方であったと言えるだろう。
そして、アレクサンド・アンデルセン。
いかに化物退治を生業とする彼でも、このような巨大生物は過去に見たことがなかった。
彼が屠ってきたのはヴァンパイアやグール。全て人間大の範疇に収まるもの。
故に、こんな冗談のような存在は、これまで目の当たりにしたことがない。
そのためその巨体を前に、一瞬とはいえ魅入られたアンデルセンは――
――唯一、その直撃をまともに食らってしまった。
◆
凄まじい圧力を身体に感じている。
凄まじい熱量が身体を舐めている。
抗う術は既にない。真正面から体当たりを食らった瞬間、グラーフアイゼンは右手から弾け飛んだ。
くわと見開かれたアンデルセンの視線と、イフリートの視線が重なっている。
そうだ。これこそが真の化物だ。
人間の理解を容易に跳ね除ける、このような存在だからこそ、化物(フリーク)の名に相応しい。
掛け値なしの化物共に比べれば、自分など所詮健全な一般人だ。
だが同時に、自分はその化物を駆るべき人間でもある。
殺し屋。銃剣(バヨネット)。首斬判事。天使の塵(エンゼルダスト)。
語り継がれる数多の異名は、この身に培った力の証。
偉大なる神の御心の下、その威光に刃向かう百鬼夜行を、血肉の欠片も残らずぶった斬ること。
それこそが己の仕事であり、己の存在意義でもある。
それがどうした。
そのアレクサンド・アンデルセンが、こんな形で倒れるのか。
絶滅させるべき存在である化物に、逆にくびり殺されて終わるのか。
既に身体は動かない。
アンジールによって刻まれた傷痕から、炎が体内までも侵略している。
再生が追いつくはずがない。身体を動かす余裕などない。
情けない。
何だこの体たらくは。
法王の下へと帰還することすら叶わず、こんなところで朽ち果てるのか。
このまま地獄の炎に焼かれ、消し炭となって路傍に打ち捨てられるのか。
アンジールやチンクを放置したまま。
あの男との決着もつけられぬまま。
――アーカードを殺せぬまま。
「ぬぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォォォ――――――――……………ッッッ!!!!!」
【アレクサンド・アンデルセン@NANOSING 死亡】
【残り人数:42人】
※G-6の南北に走る大通りと、その南側の延長線上の建物が、イフリートの「地獄の業火」を受けました。
道路は焼け焦げ、建物は崩壊しています。
※H-6の川に、アンデルセンの焼死体と、焼け焦げたデイパックが浮いています。
アレクサンド・アンデルセンは死んだ。
道路に転がったグラーフアイゼンと、最期の絶叫がその事実を物語っている。
それは受け止めよう。もっとも、こんな形で決着がつくとは思わなかったが。
だが、今アンジールの青き視線は、全く別のものを捉えていた。
もはや彼の全神経は、それとは全く異なるものに向けられていた。
「……チンク……」
肩を震わせ、呟く。
視線の先に落ちていたのは、黒い眼帯とうさぎの耳。
何故かバニーガールの服装をしていた、あの小さな妹の身に付けていたものだ。
姉妹の中で最も幼い姿をしながら、12人中5番目に生まれていた娘。
小さな身体とは裏腹に、常に下の妹達の面倒を見ていたお姉さん。
いつしかそこに加わっていたアンジールのことも、仲間の一員として受け止めてくれていた。
ウーノがケーキを買ってきたときにも、自分の代わりに剣の手入れを引き受けるとまで言ってくれた。
「俺はまた……守れなかったのか……」
彼女の眼帯のその先には――同じく黒に染まった、短い右腕が落ちていた。
肘から下の部分であるそれは、完全に炭化してしまっている。
間に合わなかった。
イフリートの突撃を回避できず、その身を炎に焼かれてしまった。
その右腕だけを残して。それ以外の部分は、影も形も残らぬほどに。
地獄の責め苦の苦痛の中で、死体すら残さず燃え尽きてしまったのだ。
自分のせいだ。
自分の力不足が彼女を殺した。
あの時回避をチンクに任せなければ。
距離が離れていようとも、届いて助け出せるだけの速さがあれば。
2人目の家族を、死なせずに済んだのだ。
「……くそ……ッ!」
後悔が。絶望が。
男の顔を、歪ませる。
【1日目 午前】
【現在地 G-6 大通り】
【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】
【状態】健康、疲労(中)、全身にダメージ(小)、セフィロスへの殺意、深い悲しみ
【装備】バスターソード@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、アイボリー(6/10)@Devil never strikers
【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
ガジェットドローン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
基本:クアットロを守る。
1.チンク……
2.クアットロ以外の全てを殺す。特にセフィロスは最優先。
3.ヴァッシュ、アンデルセンには必ず借りを返す。
4.いざという時は協力するしかないのか……?
【備考】
※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。
※制限に気が付きました。
※ヴァッシュ達に騙されたと思っています。
※チンクが死んだと思っています。
※G-6の大通りには、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
チンクの眼帯、バニースーツのうさぎ耳、炭化したチンクの右腕が落ちています。
全てを見ていた者がいた。
戦場から離れた道路の上で、一部始終を目撃していた者がいた。
黒と紫に彩られた、ゴシップロリータのドレスを纏うのは、未だ10歳にも満たぬ少女。
薄紫の髪を風に揺らし、真紅の瞳は手元を見つめる。
「……お疲れ様」
ぽつり、と呟いた。
視線の先にある、宝石のような球体へと。
マテリアだ。
魔晄エネルギーが結晶化し、固体と化した球状の物体。
人間はこのマテリアを介することで、その種類に応じた古代の魔法を、自在に発動することができるのである。
そして彼女の手の中にあるのは、その中でも召喚マテリアと呼ばれるもの。
対応する召喚獣の名は、イフリート。
そう。
彼女こそが、あの灼熱の魔神を呼び出した張本人。
スカリエッティに協力する召喚魔導師――ルーテシア・アルピーノである。
全てはほんの偶然だった。
元々は当初の予定通り、スカリエッティのアジトへと向かおうとしていた。
しかし、F-7エリアまで足を運んだ時、とある発想が頭に浮かんだ。
――あの光と風に従ってみよう、と。
ユーノ・スクライアを刺した直前、襲いかかってきた衝撃波を思い出したのだ。
あれが砲撃魔法か何かの余波ならば、当時の状況から推察するに、G-5かG-6に向かって飛んで行ったことになる。
少なくとも、アジトのある北東ではなさそうだ。通り道であったはずの、G-7にその気配がなかった。
あれだけの破壊力の矛先だ。きっとその先には何かがある。
幸いにも、ここからもそう遠くない。
生体ポットの様子を見に行く前に、少し覗きに行っても罰は当たるまい。
そう思い、ひとまずはそちらへ向かうため、大通り沿いにF-6へと踏み込んだ。
そして南下しようとした時、その先に彼らを見つけたのだ。
切り結ぶ剣士と神父、そしてその手前に立つチンクの姿を。
ちょうどいい。
3人も人が集まっているのだ。ここらでイフリートの力を試してみよう。
起動テストも兼ねた実験だったが、どうやら上手くいったようだ。
見事召喚獣は顕現し、その絶大な破壊力を見せつけた。
体力の消耗がついてくるのが玉に瑕だったが、十分な威力と言っていいだろう。
しかし、1つだけ不満がある。
あれだけの猛威を振るっておきながら。
「殺せたのは1人だけ……か……」
【1日目 午前】
【現在地 F-6 大通り】
【ルーテシア・アルピーノ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、魔力消費(中)、疲労(小)、キャロへの嫉妬、1人しか殺せなかったのが残念
【装備】マッハキャリバー(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ウィルナイフ@フェレットゾンダー出現!
【道具】支給品一式、召喚マテリア(イフリート)@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、
エボニー(10/10)@Devil never strikers、エボニー&アイズリー用の予備マガジン
【思考】
基本:最後の一人になって元の世界へ帰る(プレシアに母を復活させてもらう)。
1.どんな手を使っても最後の一人になる(自分では殺せない相手なら手は出さずに他の人に任せる)。
2.北へ向かい、スカリエッティのアジトへ一度行って生体ポッドの様子を確かめる。
3.一応キース・シルバーと『ベガルタ』『ガ・ボウ』を探してみる(半分どうでもいい)。
4.一応18時に地上本部へ行ってみる?
5.もしもレリック(刻印ナンバー]T)を見つけたら確保する。
【備考】
※ここにいる参加者は全員自分とは違う世界から来ていると思っています。
※プレシアの死者蘇生の力は本物だと確信しています。
※ユーノが人間であると知りました。
ふらり、ふらり、と。
おぼつかない足取りが、前へと進む。
ぼろぼろに焼け焦げたシェルコートと、ちりちりとくすんだ銀髪を、力なく風に揺らしながら。
火傷を負った全身を、引きずるように歩きながら、少女が東へと進んでいく。
チンクは生きていた。
ハードシェルの展開こそ間に合わなかったものの、何とか一命を取り留めたのだ。
イフリートの炎に煽られた彼女は、G-7の西端へと吹っ飛ばされていた。
そしてその後は、危険な戦場を離れるために、こうして東へと逃れていたのである。
考えるべき事項はいくつかあった。
アンジールはともかくとして、あのアンデルセンはどうなったのか。
見知らぬISを発動していたアンジールは、一体何者だったのか。
何故自分の名前を知っていて、ああも馴れ馴れしく接してきたのか。
だが、そんなことを考える余裕など、チンクには一切残されていない。
それ以上に大きな念が、彼女の脳内を占めていたから。
ぼとり、と。
コートの裾からこぼれ落ちる、漆黒の塊。
それを気に留めることもなく、目の前の巨大な建物へともたれかかり、腰を下ろす。
「……参ったな、ディエチ……」
か細い声が、呟く。
天を仰ぎながら、自嘲気味な笑みを浮かべる。
地獄の業火に飲み込まれたあの時、チンクはとっさに両腕を突き出し、防御態勢を取っていた。
爆発物の投擲を基本スタイルとする彼女にとって、何よりも失いがたい両腕を、である。
その結果かどうかは分からないが、どうにかこうして生き延びることはできた。
全身に負った火傷はひどく痛むが、それでも死には至っていない。
だが、その代償もある。
それこそがあの襲撃の現場に落ちていたものであり、そして彼女がたった今落としたもの。
アンジールが見つけたそれと同じように、ぼろぼろに焼け焦げて抜け落ちたのは――左腕。
「もう、姉は……戦えない身体なんだとさ……」
す、と。
金色の瞳から、一筋の雫が線を引いた。
【1日目 午前】
【G-7 デュエルアカデミア外部】
【チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、疲労(中)、全身に火傷、両腕欠損、絶望
【装備】バニースーツ@魔法少女リリカルなのはStrikers−砂塵の鎖−、シェルコート@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2、料理セット@オリジナル、翠屋のシュークリーム@魔法少女リリカルなのはA's、
被験者服@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪×2(フェイト(StS)、ナイブズ)、
大剣・大百足(柄だけ)@魔法少女リリカルなのはsts//音が聞こえる、ルルーシュの右腕
【思考】
基本:姉妹と一緒に元の世界に帰る。
1.ディエチ……姉は……
2.G-6〜8を中心に、クアットロを探す。しばらくして見つからなかったら、病院に戻る。
3.クアットロと合流した後に、レリックを持っている人間を追う。
4.姉妹に危険が及ぶ存在の排除、及び聖王の器と“聖王のゆりかご”の確保。
5.ディエチと共闘した者(ルルーシュ)との接触、信頼に足る人物なら共闘、そうでないならば殺害する。
6.クアットロと合流し、制限の確認、出来れば首輪の解除。
7.十代に多少の興味。
8.他に利用出来そうな手駒の確保、最悪の場合管理局と組むことも……。
9.Fの遺産とタイプ・ゼロの捕獲。
10.天上院を手駒とする。
【備考】
※制限に気付きました。
※高町なのは(A’s)がクローンであり、この会場にフェイトと八神はやてのクローンがいると認識しました。
※ベルデに変身した万丈目(バクラ)を危険と認識しました。
※大剣・大百足は柄の部分で折れ、刃の部分は病院跡地に放置されています。
※なのは(A’s)と優衣(名前は知らない)とディエチを殺した人物と右腕の持ち主(ルルーシュ)を斬った人物は
皆同一人物の可能性が高いと考えています。
※ディエチと組んだ人物は知略に富んでいて、今現在右腕を失っている可能性が高いと考えています。
※フェイト(StS)の名簿の裏に知り合いと出会った人物が以下の3つにグループ分けされて書かれています。
協力者……なのは、シグナム、はやて、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、クロノ、ユーノ、矢車
保護対象……エリオ、キャロ、つかさ、かがみ、こなた
要注意人物……十代
※フェイト(StS)の知り合いについて若干の違和感を覚えています。また、クローンか本物かも判断出来ていません。
※アンデルセンが死んだことに気付いていません。
※アンジールと自分の関係は知りませんが、ISを使ったことから、誰かが作った戦闘機人だと思っています。
※シェルコートは甚大なダメージを受けており、ハードシェルを展開することができなくなっています。
※G-7のチンクの目の前には、炭化したチンクの左腕が落ちています。
投下終了。
どなたか代理投下よろしくお願いします。
タイトルはデモンベインの歌「Evil Shine」の歌詞の一部より。
今回も分割が必要になると思いますので、
「いいだろう! いいだろう! いいだろう!
貴様もまたこの俺が――このアレクサンド・アンデルセンが滅すべき男よ!」
「これ以上、この子らには指一本たりとも触れさせん……今度こそ、ここで全て終わらせるッ!」
◆
ぎん、と。
鳴り響く剣戟の音はさすがに重い。
驚嘆に値する相手だと、改めてアンジール・ヒューレーは思考する。
wiki収録時には、↑の「◆」の部分で前後編に分けてください。
代理投下終了
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/30(木) 20:37:34 ID:zmLssd4S
投下乙です
誰か死ぬかもとは思ったがアンデルセンが死んだか
今回は完走するかと思ったが・・・・・ヴァッシュにとってはこれでよかったのか?
アンジールは今回も不幸だな。本当はチンクは生き残ってるが傷心状態だ
チンクは両腕欠損って痛いぞ。いい具合に絶望してまいりましたw
そしてこんなことして淡々としてるルーテシアKOEEEEE
投下乙です。
アンデルセン…Amen…まさかこいつにこの言葉を送る時が来るとは…
終わってみれば、なんだ皆ヤバい雰囲気が。
アンジールはチンクが死んだと思ってなんか箍が外れそうだし、そのチンクは両腕喪失とか、えっとなんつう鬼畜なw
ルーテシアは淡々と仕事をしている感じで、予想外に働いているなあ。
それにしてもチンクは手元に手頃な金属があればこんな事には…ならないか。
料理セット内の金属は投げきったみたいだし、首輪は投げる訳にもいかないし、ダメだwww
投下乙でございます。
アンデルセン……終わってみればあっけない終わりだった……さぞかし無念だろう……
アンジール……チンクが死んだとなれば、クアットロを優勝させればいいのでやる事単純に……いや、チンクまだ生きているけどね。(放送聞けばわかるだろうが……なんか聞かせてくれそうにないなぁ)
ルーテシア……というかチンクはさっきまで同行していたのに……ひでぇ……というか1人だけで残念ってそれもはや病んでるよ。
チンク……無事だったとはいえ両腕喪失は辛い……ISは使用不能も同然……幸か不幸かデュエルアカデミアにはディエチが出会ったルルがいるが……はたしてどうなるか……
あと、リニス……お前は何処のポルポル君?
それから……また、舞台が破壊されたなぁ(遠い目)
八神はやて(StS)、クアットロ、シャマル、セフィロス、ヒビノ・ミライ投下します。
―――『彼』は無機質なままに市街地を進む―――
『彼』はある科学者がある目的の為に作り上げたが、その科学者にとっては科学者の作品達が輝く為に使うガラクタでしか無かった。だが、『彼』の同胞達にとってはそんな事等関係無しに命じられるがままに動いていた。
仮に自分達が無慈悲なまでに破壊され尽くしたとしても……只、『主』から命じられるがままに……
その最中、気が付けば『彼』とその同胞は自らの武器を封じられた上で『彼』の住処に置かれていた。その場所で自分達を使ってくれる『主』を待っていたのだ。そして、ある少女が『彼』とその同胞を見つけ出した。
少女は『彼』等の武器が封じられた事を知り落胆していたものの、元々残っている機能と少女が持つ力を駆使し『彼』とその同胞にある命令を出した。
少女が使う事を許された『彼』とその同胞は計3体。1体は少女と共にあるものを探す為に少女と同行し、残る『彼』と他1体には少女から『命令』を与えられると共にある『仕掛け』が施された。
『彼』に与えられた命令は3つ。
市街地の巡回
生体反応への追突
あるカテゴリーに分類される者達の眼前で停止
これらの命令を与えられた『彼』と同胞はその命令を実行する為に『彼』の住処から放たれていった。
『彼』と同胞は『主』に命じられるがままに進む。だが、他の者から見れば『彼』等は道具でしかない。『彼』等を待つのはやはり無情なる現実だろう。
まず、前述の『命令』と『仕掛け』が施されず少女と同行していた『彼』の同胞は病院から発せられた暴力的な光によって破壊された。
ちなみにこの場には少女はいなかったもののその場には少女の同行者が3人いたがその内の1人が防御魔法を展開した事により3人は無事ではあったが前述の通り『彼』の同胞は守られる事なく破壊された。
残る『彼』とその同胞は各々が命令を果たす為に市街地を飛び回った。
そして命令の内、『あるカテゴリーに分類される者達への眼前での停止』に関しては『彼』とその同胞のどちらが果たしたかは不明ではあるものの少女の姉妹に対してそれを行う事が出来た。
但し、『彼』にしても同胞にしてもその命令がどういう意味を持っているのかは全く知らない。
そう、例えばその目的が少女が姉妹へメッセージを送る為のものであり、そのメッセージが少女が想定しない人物に伝えられる可能性があったとしても、それは『彼』と同胞の知る所ではない。
そして、奇しくも少女にとって想定外の事態が起こった。それは『彼』の同胞がある人物に接触した事だ。
少女にとってその人物は未知の人物であり当然『あるカテゴリーに分類される者達』だとは考えていなかった。だが、その人物は『あるカテゴリーに分類される者達』として同胞に認識された。
つまり、同胞はその人物に対し追突を行わず眼前で停止したのだ。いや、それだけならばまだ少女も想定出来た範囲だったかも知れない。
だが、問題はその人物は少女とその姉妹を守る為に同胞を連れて行こうとしたのだ。無論、そこには悪意は全く無いわけだがその人物は少女が指示した命令の半分の意味を知らない。
それを知らないまま同胞を手元に抱える事が少女の意に添わない事である事も当然知り得ない。
そして『彼』はひたすらに進む……あるカテゴリーに分類される者達の眼前で停止、そして生体反応への突撃を行う為に……そこには何の感情も意志も存在しない。ただ、命令に従う為に『彼』は進むのだ。
『彼』にとっては命令によって自身がどうなるかなど知るわけもないし、その事には全く興味はない。仮に、生体反応に突撃を行えば『彼』は少女の施した『仕掛け』により爆散しその『生命』を散らすとしても……
―――何を知る事もなく『彼』は市街地を進む。『彼』自身に与えられた命令を只実行する為に―――
★ ★ ★
F-2に位置する翠屋のテーブルに3人の女性、八神はやて、シャマル、クアットロが着いている。目的は落ち着いて情報の交換と今後の方針等を纏める為だ。
尚、翠屋を訪れる前に3人は川に落ちて服を濡らした為、持っていた服及び翠屋で見付けた服に着替えたものの乾燥が大体済んだ為はやてとシャマルは元の機動六課制服に着替えている。
なお、クアットロは着ていた服の方はこれまでの戦いと川で流された事により衣服としての役割を果たさなくなり、更に元々着ていたナンバーズスーツは川で紛失した為、翠屋で見付けた制服をそのまま着続けている。
最初に3人は参加者が異なる時間及び並行世界から連れて来られているという事実を確認した。更に、
「今ここ見て気付いたんやけど、この翠屋も恐らく私らの時代から10年ぐらい前から持ってきたか複製したと思われるな」
翠屋が約10年ぐらい前のものだろうとはやては語った。その理由は高町なのはの部屋が小学生当時のままであった事、クアットロが着ている制服がなのはの姉である高町美由希が学生時に着ていた制服だった事等からだ。
「……でもどうしてわざわざ10年前の場所を?私達の時代の物を持って来るなり複製するなりすれば済む話じゃありませんか?」
もっともな疑問をクアットロは口にするが、それに対しシャマルが答える。
「10年前のはやてちゃんやなのはちゃん達が来た時におかしいって思わせない為じゃないかしら?」
「そうやな、10年前の私らやったら本部や隊舎よりもこっちに向かうからな」
9歳当時の自分達が参加させられている場合(シャマルは確信しているし、他の2名も可能性は高いと見ている)、彼女達は何処へ向かうのか?
当時の彼女達は管理局との関係が深いわけではなく、当然機動六課という物も知らない。となれば近くにあるならともかくそうでないならば地上本部や機動六課隊舎に向かうとは考えにくい。むしろ自分達になじみ深い翠屋に向かう可能性は高い。
そして前述の通り9歳の彼女達がここに来るならば、不審を抱かせない為に彼女達の時代の翠屋を用意するのは当然の流れと言えるだろう。
ちなみに19歳の彼女達が訪れれば不審に思うわけだが、彼女達の場合は翠屋よりも地上本部や機動六課隊舎に向かう可能性が高いので早々に翠屋に向かう可能性は低い。
また、仮に訪れた所でこの年齢の彼女達ならばこの地に翠屋がある事の方が不自然なのでそこまで問題にはなり得ない。
但し、実際は何の因果か19歳のなのはがスタートした場所がこの翠屋である。ならば、なのはは早々にその不自然な事態に気付きそうな物であろう。
更に、翠屋にはザフィーラも一度訪れていた。だが、その理由は同行者のLが砂糖を手に入れるのが目的でザフィーラ本人は待っていただけなので中の様子は調べていない。
他に訪れた参加者については10年前当時の人物、翠屋を初めて訪れた人物といった者達なのでやはり違和感を覚える事はない。
故に翠屋の中をまともに調べた参加者は今ここにいる3人が初めてなのだ。
「理由はどうあれこの事も頭には入れておいた方がええな」
ここでようやく情報交換に入る。まずはやてはクアットロとシャマルにこれまでにあった事を語らせた。予めシャマルに聞いた話では長い事クアットロと同行していたらしいので、2人一緒に語って貰う事にしたのだ。
まず、クアットロはこの地に着いてすぐさま妹達や機動六課の仲間を捜そうとしていたがいきなり神父らしき人物に有無を言わさず襲われた事を話した。
その後、何とか逃げ延びたもののその時に誰か他の参加者と話しているフェイト・T・ハラオウンを見かけた様な気がしたが、先程襲われた事で少々混乱していた為話しかけられなかった事を話した。
一方のシャマルはこの場所に着いてから2時間程市街地を散策するものの誰1人と遭遇出来なかった事を話した。
そして、いきなり現れた男性に襲われたものの何とか逃げ出した所、混乱状態から落ち着いたクアットロと出会った事を話す。なお、襲った男性がどういう人物かは不明だが何故かクアットロ、チンク、ディエチの事を気にしていた事を説明した。
その後2人は地上本部に向かおうとしたもののその時にクアットロはシャマルの支給品である高良みゆきの制服に着替えた事を話した。
そして移動する2人だったがその途中、遊城十代と遭遇し彼と情報交換しながら3人で地上本部に向かい地上本部に到着したタイミングで最初の放送を迎えた事を話した。
放送後、クアットロは地下と最上階を調べる為に別行動を提案し、シャマル達はそれを了承し別行動を取った事を話した。
「そしてシャマル先生は上の方にあった何かではやてさんの所に飛んだという事でいいんですね?」
クアットロと別行動をとった後、シャマルと十代は展望室で魔力を込めれば対象者の望んだ場所にワープ出来る魔法陣を見付けそれを利用した事を語った。
「何かの罠だとは思ったけど、これを使えばはやてちゃん達に会えると考えたら……」
「まあ実際会えたわけやから効果の方はある程度信用してもええかも知れん……使い勝手は悪いけどな」
「十代君とは別れ別れになりましたものね」
その後ははやてと簡単な情報交換を済ませた後、1人待たせているクアットロと合流する為に地上本部に向かったらその途中であられもない姿を晒しているクアットロと合流したのである。
そのクアットロの方では地下を散策していたものの何一つ見付ける事が出来ず、1人シャマル達が戻るのを待っていたが、ある参加者に襲撃され逃げ出した後、シャマル達と合流した事を話した。
「それで、誰なんや? クアットロを襲った奴は?」
はやてはクアットロを襲った人物について問い、クアットロはゆっくりと口を開く。
「信じられない話なんですけど……私を襲ったのは……キャロですわ」
クアットロは自分を襲った人物がキャロ・ル・ルシエである事を話した。彼女は持っていた大きな鎌で一方的に自分を斬り裂こうとしたと……
当然の事ではあるがシャマルはそれを信じられないでいた。幾らシャマルがここにいるクアットロが改心しているから自分達を騙すつもりはないと思っていても、あのキャロが人を殺そうとした話など信じられるものではないからだ。
「シャマル先生の気持ちはわかりますけど……これが真実ですわ」
一方のはやては冷静に、
「なあ、本当に一方的だったん? 例えばクアットロがキャロは使えないと考えてシャマルが戻ってくる前に人知れず殺そうとしたって事は無いん?」
はやてはクアットロが改心したという話を信じていない。キャロが現れたかどうかはともかく、クアットロが襲うという可能性は十分にあり得ると考えていたのだ。
「そんなことありませんわ! 本当に話しかけたら一方的に襲われて……」
クアットロははやての言葉を否定する。実際ははやての指摘通り、キャロを殺すつもりはあった。しかし現実には一方的に攻められるという散々な結果に終わった。
「わかったわかった。誰かはともかく襲われた話は信じるって」
「はやてちゃん……でも本当にキャロが……」
だが、シャマルはクアットロが襲われた事はともかく、キャロが襲ったという事実をどうしても信じられないでいた。
「いや、あり得へん話やない。確か放送では……」
対して、はやてはキャロが殺し合いに乗っている事については否定していない。
ここではやては放送で言っていた優勝者への御褒美の話を持ち出す。最後の1人となったものにはどんな願いも叶えてくれるという話だ、御丁寧に最初に殺されたアリサを蘇生させた上で死者蘇生も可能である事を示した上でだ。
「そういえば、エリオ君を取り戻せたらそれでいいって言っていましたわ」
クアットロはキャロが既に死亡しているエリオを取り戻すつもりでいる事を話した。
「やっぱりそうか……」
それを聞いて納得するはやて、しかし一方でシャマルはまだ納得出来ないでいた。そんなシャマルに対しはやては、
「例えばの話やけど私が死んだとしたらシャマルはどないする? あの放送の様に最後の1人になったらどんな願いでも叶うと言われたらどうや?」
仮にはやてが死んだとしたら? その最悪の仮説を聞いてシャマルの頭は一瞬真っ白になる。そんなケースなど考える事すらしたくはないがあり得ない話ではない。仮にそれが起こったとしたら……
「……最後の1人になって、私を生き返らせたいと思うよな」
「うっ……」
否定できなかった。機動六課の仲間や何の力も持たない人々、そしてザフィーラやヴィータすらとも殺し合ってはやての復活を願ってしまう可能性が高かった。
「私だってそうや、もしもこんなアホな戦いでシャマルやヴィータ達がみんなおらんくなったらみんなを取り戻す為になのはちゃんやフェイトちゃんを殺してでも優勝を狙うかも知れん」
はやてもシャマル達がいなくなれば同じ事をする可能性があると語る。
「はやてちゃん……」
シャマルとしてははやてにその手を血で汚させてまで自分達を生き返らせる事を望みはしない。しかし、はやての考えそのものを否定する事は出来はしない。
「私らだってそうなんやからキャロがエリオを生き返らせる為に殺し合いに乗る事自体は理解出来る……」
そして、放送の言葉に従うがままに殺し合いに乗る事を肯定するが、
「でもな。そんな安っぽい口車でホイホイ人殺しをするなんてほんまもんのアホや、そんなのは只の逃避か思考停止でしかない」
と、安易に殺し合いに乗ったキャロ達を完全否定した。
「私らのすべき事はこんなアホな事をするプレシアを止める事や、違うか?」
はやての言葉に頷く2人だった。
「今度ははやてさんの話を聞かせてもらえます?」
と、クアットロがはやてがこれまでに誰と出会ったかについて聞く。
「ああ……」
はやては自分が最初に地上本部のレジアス・ゲイスに転送されその後キングという少年と出会い、彼からベルト以外の支給品を渡された事を語る。
「そのキングって子何を考えているんですか?」
「私もその時はあまり深くは考えんかったけど……正直、失敗やった……」
その後、はやては幸運にもヴィータと再会出来たが、そのヴィータに偽物扱いされ戦う羽目になった事を語る。それを聞いて驚愕する他の2人ではあるが、
「全てキングが悪いんや……」
はやては起こった事を語る。キングが外の様子を見に行ったらヴィータが赤い巨大な恐竜に襲われているという話だったので、はやてはすぐさまヴィータを助ける為にそこに向かった。
そして、キングから渡された武器を使い赤い巨大なトカゲを仕留めたのだ。だが、その直後ヴィータが逆上してはやてに襲いかかったと。そしてヴィータははやてを偽物だと言い放ったのだと。その話を聞いた今でもシャマルは信じられないでいた。その一方、
「あの、それって本当は恐竜とヴィータちゃんは仲間同士で、仲間が殺されたから逆上したんじゃないのかしら?」
「ああ、今にしてみればクアットロの言う通りやったと思う。つまりキングに騙されたということや。何しろヴィータにコテンパンにやられた後は思いっきりキングに馬鹿にされたしなぁ……」
はやての顔は明らかに不機嫌な顔をしていた。
「それでヴィータちゃんは?」
「あの後どっかに行った」
その後、追い掛けようとしたがまたしてもキングによって足止めを喰らった。キングは地上本部を調べないかと提案してきたのだ。はやてとしては断りたかったがキングはこっちの言葉を聞かず一方的にはやてと分かれ別行動を取ったのだ。
そしてはやての方は何も見付けられなかったが、キングの方は後にシャマル達も使った魔法陣を見付けたのだ。キングとの合流後それを使ったわけではあるが、
「私としてはヴィータに会いたいと思ったんやけど」
はやてが転移した場所は図書館。しかし、目的の人物であるヴィータには会えなかった。なお、不幸中の幸いかキングと離れる事には成功している。
「正直またキングに一杯食わされたと思ったわ」
その為、はやてはあの魔法陣は参加者を分断する為の罠だと考えたのだ。
「でも、シャマル先生の場合は会えたんですから、はやてさんの場合も多分転移した時点では近くにいたんじゃ……例えば図書館のすぐ外とか」
クアットロの指摘通り、はやては気付かないものの彼女が転移した場所は図書館の二階、その時点では丁度ヴィータは図書館を出た所であった。つまり、すぐにでも図書館を出ればヴィータと再会出来た可能性は高い。
「ああ、私もシャマルの話を聞いてそう思ったわ。でもな、アレはかなり使い勝手が悪いで。参加者を分けるという意味ではやっぱり罠やし、転移場所も割と距離が離れている所になる可能性は高いからあんまり使えるものではない事に変わりはないな」
はやてはシャマルが無事に自分と再会できたことから魔法陣が罠ではない事については納得しているが、使い勝手が悪いと考えている。
「そこで放送を迎えてこれからの事を色々考えていたらシャマルがやって来たと」
そして、クアットロのいる地上本部に戻ろうとしたらクアットロがやって来たというわけである。
「……とりあえず、私らが3人集まるまでの事についてはこれでええな」
その後の事は3人共おおむね把握している。3人の所に半裸の男性神・エネルが現れ有無を言わさず雷撃攻撃を仕掛けてきた。そこに突然銀髪の男性とヴィータが出現して、気が付けば川に落ちていて、その後近くにある翠屋に向かったという事である。
「そういえばどうしてヴィータちゃんとあの男の人がいきなり現れたのかしら?」
「シャマル先生、きっと2人もあの魔法陣を使ったんじゃないんですか? シャマル先生かはやてさんに会いたいと思って……」
「2人して同じ所に転移出来るとは思えんけどな」
真面目な話、何故いきなりヴィータと銀髪の男性が現れたのかはわからない。とりあえず何かしらの方法で転移したのだと解釈する事にした。
続いて、3人は自分達の知り合いについての確認を始める。とはいえ3人ともJS事件後から来ている関係上知り合いについては殆ど共通しているのでそれは容易だ。
既に死亡している参加者とここにいる3人を除いた全ての参加者は44人、
その内元々の知り合いはなのは、フェイト2人、もう1人のはやて、ヴィータ、ザフィーラ、スバル・ナカジマ、キャロ、ギンガ・ナカジマ、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、チンク、ルーテシア・アルピーノ、ゼスト・グランガイツの計14人。
それ以外で3人がこの地で出会った参加者で名前を把握しているのは十代、キング、エネルの3人。
十代経由の情報で容姿と名前が判明しているのが早乙女レイ、天上院明日香、万丈目準、そして柊つかさの計4人。
残る23人について現状は顔と名前が一致していない。
クアットロを襲った神父、シャマルを襲った男性、そしてエネルの襲撃の際にヴィータと共に現れた銀髪の男性もここに該当する。
さて、今現在生き残っている参加者の内半分弱を把握している3人であり、さらに3人から見てその殆どは彼女達にとって味方となってくれるはずではあるが、
「……恐らく、この内の何人かは殺し合いに乗っているやろな」
はやては仲間であるはずの彼等が殺し合いに乗った可能性があるという結論を出した。クアットロはそれを聞いて頷く一方、シャマルは信じられないという表情をしていた。しかし、
「忘れたか? 放送でのあの言葉を……死んだ人数から考えて、なのはちゃんやフェイトちゃんがその甘い言葉に釣られて殺し合いに乗る可能性は否定出来ん。キャロが殺し合いに乗ったという話が真実やとしたら尚の事や」
優勝者の御褒美を手に入れる為に殺し合いに乗る可能性をはやては語る。クアットロの話の真偽がどうあれ、可能性は否定出来ない。それでも、
「確かにフェイトちゃんもなのはちゃんを生き返らせる為に殺し合いに乗るかも知れないのはわかるけど……その為にはやてちゃんやヴィータちゃん、それにキャロ達まで殺すなんて事は考えられないと思うけど」
シャマルは自分達ならともかく、フェイト達がたった1人の大切な人物を生き返らせる為に他の友人や仲間を皆殺しにする事は流石にあり得ないと語る。と、クアットロが、
「確か放送ではどんな願いでも叶えるって言っていたんでしたわね?」
「何が言いたい?」
「生き返らせられる人数は1人だけとは言っていませんでしたわよね?」
「まさか……」
クアットロの言葉にシャマルもその真意を気付く。
「この殺し合いで死んだ人全員を生き返らせるという話か?」
「ええ……これならフェイトさんもキャロも平気で殺し合いに乗ると思いますわ」
御褒美の願いで死んだ人全てを生き返らせる。確かにそれなら大切な人全てを取り戻す事は可能だ。
「幾ら何でも馬鹿げているわ」
だが、シャマルはそれはあり得ないと否定する。当然だ、わざわざ60人を殺し合わせているのに終わったら見せしめを含めて60人全てを生き返らせてしまえば殺し合いの意味は全く無くなる。少し考えればわかる事だ。
「そんな事は少し考えればわかることや。でもな、深くも考えず殺し合いに乗る様なアホや、そんな簡単な事にも気付かんと思うわ」
しかし、はやては御褒美を使って全員を生き返らせようとする様な者はそんな簡単な事にすら気付かない大馬鹿者だと斬り捨てる。
「まあ、流石に全員は無理だと気付いても1人ぐらいは生き返らせられると考えて殺し合いに乗る奴はいるだろうけどな。それでも願いを叶えるって話が本当かもわからないのにそんな言葉に乗るのは只のアホやけどな」
3人とも御褒美という話が真実かどうかは不明でアリサの復活にしても何かしらのトリックを使ったと考えている。故に、はやての言葉については2人とも同意だ。
「それとは別の話やけど、御褒美に乗らなかったとしても私らが仲間と思っていても敵対するのはいると思う。私らが異なる時間、異なる世界から連れて来られているとしたら十分にあり得る話や」
はやては異なる時間及び世界から連れて来られているならば、仮に仲間であっても敵対している可能性がある事を語った。
例えば、チンクやルーテシアがJS事件の最中より連れて来られているならばどうだろうか? 彼女達が管理局に下るもしくは保護されたのはJS事件後の話だ。その時期より前、JS事件の最中ならばほぼ確実に管理局の面々とは敵対する。
また、ギンガ・ナカジマもJS事件の最中に捕まり六課の敵として立ち塞がって来た事があった。その時期から連れて来られたならば彼女もまたやはり六課と敵対する筈だ。
そして、JS事件の際に捕まったのがギンガではなくスバル・ナカジマだったという可能性も0とは言えない。仮にその世界からスバルが連れて来られているなら彼女も敵となっている可能性が高い。
「はやてちゃんはスバルやギンガ達も敵になっているかも知れないと言うの?」
「あり得ない話やない。何しろ騎士ゼストや改心したクアットロがおるんやからな」
そう、JS事件にてゼストは死亡している。にも関わらずこの場にいるという事はゼストはJS事件の最中から連れて来られたという証明になり得る。当然それは他の参加者にも適応される。
そして、はやてとシャマルの知るクアットロは改心していないが、この場にいるクアットロは改心しているという話だ。やはり他の参加者にも同じ事が言えるだろう。
「逆にギンガが捕まってない世界もあるかも知れんが……そんな都合の良い展開はないやろ」
「そうですわね」
はやては更に話を進める。
「それに、この話はJS事件についてだけ言える事やない。仮にヴィータ達が10年前から連れて来られたとしたらどうや?」
10年前……闇の書事件が解決する前にヴィータ達が連れて来られているならば彼女達はどうするのか?
その当時の彼女達ならばはやてを守る為、優勝させる為に他の参加者を皆殺しにする可能性が高い。当時は管理局とは敵対していたので当然管理局に属しているなのは達とも敵対するのは言うまでもない。
「さっきのヴィータの話に戻すけど……私を偽物だと思ったのはキングの仕込みの他にヴィータが10年前から連れて来られた事も原因だと思う」
はやては再びヴィータと敵対した時の事を話す。確かに決定的なきっかけはキングの行動だったが、ヴィータがはやてを偽物だと思ったのはヴィータの知るはやてが9歳の彼女だからかも知れないと。
確かにその当時のはやては9歳と幼く、同時に車椅子だった事もあり、あの場にいた20歳前後で普通に立って歩いているはやてなど限りなく似ている偽物としか思えなくて当然だ。
加えて、平気で仲間を惨殺する(はやてにその意志は無いがヴィータにはそう見えた)はやてなど、当時のはやてしか知らなければまずはやての皮を被った偽物だとしか考えられない。
「まあ、こっちの方は落ち着いて話し合いが出来れば何とかなるとは思うけどな」
何はともあれ、3人の中でこれから他の参加者に接触する際は、例え仲間であっても一定の警戒心を持った方が良いという共通認識を持つに至った。
続いて3人は手持ちの道具を確認する。
クアットロが所持しているのは鋼糸が内蔵されている手袋と先程手に入れた小麦粉だけ。
シャマルが持っているのはクアットロもシャマルも使えないと判断した赤い鞘だけ……ちなみに先程まで持っていた包丁は先程紛失したと語った。
はやての方はカリムの服とスモーカー大佐の服、キングから渡されたツインブレイズ、そして先程拾ったデイパックの中にあったデルタギアである。
ここで重要なのはスモーカーの服に入っていた十手とデルタギアである。まずは十手について語る。
「こいつには海楼石と呼ばれるのが付いているらしい。そして、エネルっちゅう奴は海楼石を恐れているという話や……海楼石が何かはわからんけど海に関係があるかも知れん」
実際、海楼石は海を固形化した鉱物であり、エネルにとっては海等水の溜まっている場所や海楼石は弱点でありその強大な力を封じられてしまう。とはいえ、海楼石という名前だけではそれに気付く事は出来ない。せいぜい、関係がありそうだと思う程度だろう。
「……でも、仮に弱点がわかった所でどうにか出来るとは限りませんけど」
「その通りやな、先手を打たれればそれで終わりや」
結局、弱点がわかってもすぐさま対処法に導く事は無かった。海楼石についての話は切り上げ、はやてはデルタギアについて話し始める。
まず、はやてはこれが仮面ライダーに返信する為のシステムだと語った。
実際このベルトは仮面ライダーデルタに変身する為のベルトである。しかし、デルタギアの説明書には仮面ライダーという用語は何処にも見当たらない。では、何故はやてはこれが仮面ライダーに変身する為のベルトだと解釈したのか?
思い出して欲しい、はやてはキングから仮面ライダーがベルトを使って変身して悪い奴らと戦う戦士だという事を聞いていた。そしてデルタギアの形状もベルト……仮面ライダーのベルトを連想する事は容易である。
「説明書を見た所こいつを使えば変身出来るとある。とりあえずこれについては私が持っておく」
「でもはやてさん、キングって人もそれを狙ってくるんじゃありませんか?」
クアットロがキングがベルトを集める為にデルタギアを狙ってくる可能性を指摘する。
「多分な。でもそれならそれで好都合や、向こうからやって来た所を迎え撃てばええ」
そう、はやてがデルタギアを手元に置くのには武器としての有用性だけではなくキングに対しての牽制でもあったのだ。キングがデルタギアを狙った所を叩く事を考えていた。
「でもな、こいつにとって重要なのはそれだけや無い、こいつの製造元はスマートブレイン……地図にそんな場所があったやろ」
スマートブレインの場所を地図で確認する。
「これだけのベルトを作る事の出来る技術力……そこに行けば他にも何か使える武器が手に入ると思わん?」
と、首を触りながら話す。
「確かにキングの弱点もわかるかも知れないわね」
と、やはり首に手を当てながら話す。
「もしかしたら他にもベルトが手にはいるかも知れませんわね」
これまた首をトントンと叩きながら話す。
「大体落ち着いたらスマートブレインに行って『武器かベルトを探す』ってことでええな」
と、3人の次の行動が纏まった。勿論、3人の脳裏には別の思惑があった。それは首輪の解除である。ベルトを作るほどの技術力を持つスマートブレインだ、首輪解除のヒントになる可能性は高い。
勿論、面と向かってそれを話せば首輪を爆破される可能性がある為、敢えて口にはしていない。
続いて3人は次にあの時現れたヴィータと銀髪の男について話す。ヴィータは現れた瞬間、こちらに向かって『てめえ、覚悟しろ!!!』と問答無用で斬りかかって来たのだ。
「多分、ヴィータが狙ったのは私や」
ヴィータが狙ったのは自分だと語るはやて。シャマルはクアットロの方ではと否定するが、
「さっきも言ったがヴィータの奴私の事を偽物だって思いっきり恨んどるからな。私を見かけたら斬りかかっても不思議はない。それに仮説通り10年前から連れて来られているならクアットロを狙う事はあり得ん」
はやては先程の一件と10年前から連れて来られているという仮説からクアットロではなく自分を狙うと語った。勿論、10年前から連れて来られているという話は仮説でしかないが、それでもクアットロよりも自分を狙うと語る。
「それにシャマルが仮にヴィータと同じ立場やったら私の方見ないで最初にクアットロの方を見るか?」
「いや、多分はやてちゃんの方を……」
「そう、真っ先に私の方を見るよな。その上ヴィータは私を恨んどる、だとしたら真っ先に私を見るのが自然だと思うけどな」
何にせよ、ヴィータがはやてを恨んでいるという状況は不味い。一刻も早くヴィータと合流して誤解を解いて置きたいと思う2人に対し、
(……このまま仲違いを続けても一向に構いま……いや、現状を考えると手駒になりそうな人を逃したくはありませんわね……うん、ここは何とか和解してもらった方が良さそうですわね)
クアットロとしても、加えられるのであればヴィータを手駒に加えておきたいと考えていた。幾ら仲間同士が殺し合うのは望む所とは言え、それはあくまでも自分に被害が及ばない範囲での話だ、この状況ならば身を守る為手駒は多い方が良いに決まっている。
続いて銀髪の男について話すものの残念ながらよくわからない。
「一瞬だったからわからなかったんですけど、あの人はやてさん達を守っていたんじゃ……」
「しかし、何故見ず知らずの私達を守ってくれるん?」
「もしかして、何処かの世界でははやてちゃん達の味方になってくれていたとか?」
「待てよ……そうなると……」
はやてはある事……参加者は自分達もしくは何処かの並行世界で何かしら自分達と関係のある人達ばかりだという可能性に気付き、
「何処かの世界ではキングが私らの知り合いだったり、あのエネルって奴とも知り合いって事か? 嫌な話やな……(まあ、ゴジラがおる世界から連れて来られた私が言えた事やないけどな)」
何はともあれ、銀髪の男を味方に引き入れるべきかを話し合う。少なくとも味方ならば引き入れたい所だ。
だが、銀髪の男性が味方という事が確定したわけではない。確かにあの場では自分達を守ってくれたかもしれないが、それはあくまで一瞬の出来事でしかなく、それだけで断定するのは危険だ。
さらに仮に自分達の推測が全くの的外れだった場合は一転して自分達が危機に瀕してしまう。考えてみて欲しい、エネルの攻撃を抑えられる力があるならば、自分達など一瞬で皆殺しに出来るはずだ。そんな危険な賭けをするつもりなどはやてにはない。
「そいつが私らの味方って保証は何処にもないからな。一応頭には入れておくけどどうするかは状況を見てからや、まあそうそう都合良く出会えるわけもないだろうけどな」
ひとまず銀髪の男性に対する判断は保留にする事にした。その最中、
「あの、はやてちゃん……十代君は……」
シャマルは十代はどうするのかが気になった。一応、シャマル達は地上本部に戻る手はずではあったが自分達は今現在そこから遠くはなれた翠屋にいる。
仮に十代が会いたい人に会えた後自分達と合流する為に地上本部に向かったとするなら行き違いとなる可能性はある。
「心配なのはわかるけど、すぐに戻ったりは出来んよ。それに地上本部の近くに転移したとも限らないしな」
「それに地上本部にはキャロがいますわ。仮にすぐ近くだったとしても、十代君達が下手に戻ったらキャロに殺されてしまいますわ……無事でいてくれれば良いですけど……」
「その懸念はあるな……ちょっと待て、地上本部にキャロがいるって!?」
突如、はやての声を荒げる。
「不味いな、キャロが今すぐにでもここに現れるかも知れん」
はやてはキャロが地上本部にある魔法陣を使って自分達の元に現れる可能性を語る。
キャロが殺し合いに乗っている場合、キャロは優勝する為に殺し合いを止めようとするグループに入りひっそりと機を伺うか、一時的に優勝狙いの参加者と組むか、殺しやすい弱者を狙うかの行動を取る等幾つか考えられるパターンがある。
キャロがどのような行動を取るかの断定は出来ないが、逆を言えばどれを取る可能性もある。
「もしキャロが魔法陣を使って弱者の所に行ってそいつを殺すつもりならターゲットとなるのは……お前やクアットロ」
その標的として相応しいのは戦闘能力に乏しい参加者……クアットロがそれに最も相応しいと言えよう。クアットロが戦闘向きではない事もそうだが、実際に一度遭遇してクアットロを撤退に追い込んだ事も大きいからだ。
「どうすればいいの、もしキャロがやって来たら……?」
「落ち着くんや、あの魔法陣は必ずしもすぐ側に転送出来るわけやない。転移したとしても少し離れた所になる可能性が高い。となれば……シャマル、ちょっと外の様子を見に行ってくれるか?」
と、シャマルに外の様子を探らせに向かわせた。互いに何かあればすぐに戻るもしくは外に出ると話した上で。
シャマルが外に出て店内にいるのははやてとクアットロの2人だけとなった。と、クアットロが、
「この殺し合いを開いたのは本当にプレシアなんでしょうか?」
PT事件で死んだはずのプレシアがそれより後の事件の関係者であるはやて達やクアットロ達を参加させたのは不自然だとクアットロは語る。もしかしたらJS事件の関係者……いや、ジェイル・スカリエッティがこの殺し合いに関わっている可能性を語った。
「実を言えば、私もその可能性は考えた。」
はやて自身もプレシアが全ての技術を使いこなしているとは思えない事からスカリエッティが関わっている可能性を語る。それを聞きクアットロも同じ事を考えたと語る。同時に他にも関わっている人物がいるのではないかと2人は話す。
そして、そういう人物についての可能性だが、
「1つあり得そうなのがありますわ」
と、クアットロは十代から聞いた十代達を異世界へと誘った存在やデス・デュエル、プロフェッサー・コブラについての話をし、その件が今回の殺し合いと関係があるのではと語った。
そしてコブラの境遇、デス・デュエルとの類似点を踏まえプレシアの背後にはコブラに協力した精霊がいるのではと話す。
「……可能性の1つとしてはあるな。まあ、他にも誰かいるかも知れんがこれについてはもう少し調べればわかるかもな」
続いて2人はプレシアの目的について話し合う。PT事件を踏まえPT事件関係者への復讐が目的という線があるが、それならばリンディ・ハラオウン等も連れて来られなければおかしい。しかし彼女がここにいない為、それが目的である可能性は低いだろう。
やはりPT事件を踏まえるならば目的はアリシア・テスタロッサの蘇生だろう。だが、そうなると放送での復活劇は嘘という事になる。仮にそうならば殺し合いなどやらずにすぐにでも蘇生させれば話は終わりだからだ。
「仮説の話やけど、私はプレシアがアリシア復活の為に殺し合いによる死を必要としていると考えてる」
はやてはプレシアがアリシアの復活の為に、単純な60人の死ではなく、殺し合いによる死が必要という可能性を話した。そして、クアットロが話してくれたデス・デュエルの話を聞いた今となってはその仮説が的外れではないと考えていると語る。
「でも、色々な世界から色々な物を見付けられるとしたらもっと効率の良い方法を見付けられそうなものですけどねえ……そんな60人の人を殺し合わせるなんて回りくどい方法をとらずに……」
それに対しクアットロがもっともな疑問を口にするが、
「そういう回りくどい方法を取らざるを得ないんやないか?」
プレシアは全知全能の力を持っていると考えているのが大体の参加者の共通認識だ。だが、はやてはそれを否定していると語る。
本当に全知全能ならば前述の通りすぐにでもアリシアを蘇生させればいいし、また現状で方法が無くても更に他の世界を調べて蘇生の方法を見付ければいい、わざわざこの場で60人を殺し合わせるというややこしい手段を取る必要は全く無い。
ならば、本当はアルハザードの技術を全て物にしているわけではなく、今現在は限られた技術しか使えないのではないのか? それで、蘇生の方法を確保する為にこの殺し合いを行っていると。
但し、この仮説はあくまでもプレシアが首謀者である場合の話だ。裏に他の人間が黒幕としているならば、この仮説は成り立たない。
「どちらにしても死者の蘇生の話は嘘と考えた方が良さそうですわね」
「勿論、本当に優勝さえ出来れば可能性はないわけではないが……正直それすらも微妙な線やな」
「プレシアにしてみれば叶えてやる義理なんてありませんものね」
「そうや、少なくともこっちの命を相手に握られている現状ではまず不可能、本当に願いを叶えるんやったらプレシアと取引出来る状況まで持っていかなあかん」
2人は現状で優勝してもプレシアが願いを叶えて……特に死者蘇生させてくれる可能性は低いと結論付けた。
「どちらにしても今はこちらの戦力を整えなければならん。その為には……」
「放送後、スマートブレインに向かう……わかりましたわ」
ここまで話してクアットロは
(何とか私の事は信用してくれましたわね……かなりこっちのカードを切ってしまった気もしますけど……仕方ありませんわね)
はやてとの信頼を気付けた事を安堵していた。
(とはいえ、嘘がバレると元の木阿弥ですし多少は仕方ありませんものね)
実はクアットロははやて達に対し幾つか嘘を吐いている。まず、神父に襲われた事は事実だが、その際にアンジール・ヒューレーに助け出されており、その事については話していない。
ちなみにアンジールはどうやらある世界ではクアットロの兄だったらしいが、ここにいるクアットロもアンジールから聞かされただけなので実感は無い。
しかしクアットロはその話を利用しアンジールに対してはアンジールと同じ世界のクアットロだが記憶を操作されていると説明し、アンジールを手駒にすることを考えたのだ。
その後アンジールと協力してシャマルを信頼を得る様に仕掛けたのである。なお、シャマルには自分がシャマルとは違う並行世界から連れて来られていて、その世界ではJS事件後改心しているクアットロだと説明しはやてにもそう説明した。
実際はここにいるクアットロはJS事件の真っ最中の頃から連れてこられているがクアットロはその事を明かすつもりは当然ない。
なおアンジールからセフィロスの話も聞いており、あの時現れた銀髪の男性がセフィロスだという事も把握している。更に先程翠屋でセフィロスが書いたらしいメモを回収しているがその事についても話してはいない。
ちなみにアンジールとは使える支給品を互いに交換しているが無論その事は話していない。もっとも、交換した武器はキャロによって破壊され既に無い。なお、先程シャマルの包丁を密かに回収したがやはりそれについても話していない。
他にもフェイトを見かけたという話も十代を手元に置いておく為に吐いた嘘である。
(それにしても……はやてってこんなにシビアな考え方をする人でした? もしかして、彼女のいた世界で何かあったのかしら?)
その最中、クアットロははやての思考と言動に違和感を覚えていた。自分を信用していないのはまだ良い、そう簡単に信用出来ないのも無理はない。
だが、キャロが殺し合いに乗っている可能性を否定していなかったり、御褒美の言葉に釣られたキャロ達をあっさり斬り捨てる様な発言をしたりとクアットロが知る限りの彼女からは考えられない言動だ。
少なくともクアットロが知るはやては部隊長という責任のある役職に就いているとはいえもう少し甘い人間だったはずだ。キャロに対しても説得を考えてもおかしくはない。
クアットロはこの場にいるはやては自分とは違う並行世界の彼女であり、ここまで性格を変えてしまう事態にあったのではと考えた。この事は推測にしか過ぎないが、機を見て詳しく聞いた方がいいのではと思案を巡らせる。その最中、
(とりあえずチンクちゃんとの合流はまず無理ですけど仕方ありませんわね、まあチンクちゃんだったらこっちの事情を察してくれるだろうから問題はありませんけどね)
クアットロはシャマル達と別行動をした時、チンクからの病院で待つというメッセージが書かれていたガジェットドローンと接触したがその事についても伏せていた。
ガジェットと接触して得た情報はチンクが病院で待っているという事だけなので話すメリットは殆ど無く、また話さなかった所で下手に追求される事も無いからだ。
更に言えば、現状では今後の行動に影響を及ぼさない事も理由に挙げられる。クアットロ的にも病院に向かうよりはスマートブレインに向かった方が良いと考えていたからだ。
そしてもう1つ……チンクがガジェットを使って他の参加者を仕留めようとしている事を読んでいたという理由もある。
手駒が減る事は望まないが、他の参加者が減る事自体はクアットロも望んでいる。ならばチンクの行動はむしろ望む所、とはいえその事をはやて達に話せるわけがない。
(まあ、アレで殺される参加者がどれだけいるかは正直微妙ですけどね)
一方のはやてはクアットロが協力的な事に感心していた。
(クアットロもこの状況がわからん様な馬鹿やないからな。が、大方目的は自分自身が生き残る事……その為に私らを手駒として使うって所だろうけどな)
しかし、はやてはクアットロが改心した話を全く信じていない。彼女は自分達を利用するつもりだと考えていた。
(でも現状ではのまま泳がせてやってもええ、今はな……)
クアットロを警戒する参加者は非情に多い。となれば下手に疑われる行動をすればクアットロに矛先が向けられるのは明白。クアットロだってそれが解っていて下手を打つ事はしないだろう。故に当面は現状のまま泳がせてもいいとはやては考えていた。
だが、警戒を怠るつもりは全く無い。そう、はやてはクアットロが幾つか自分達を騙している事があると考えていた。
まず、フェイトを見かけたという話だ。十代と合流した時の話を聞いた時、十代はフェイトがデュエルゾンビになって人を襲っていると言っていた。だが、クアットロは普通の状態のフェイトを見かけたと言ってそれが間違いだと言った。
この話自体は何の問題もない。しかし、どうにもフェイトを見かけたという話が十代を説得する為の方便としか思えなかったのだ。とってつけた話と言ってもいいだろう。
根拠としては神父やキャロに襲われた話は何かしらの裏付けられる証拠があったが、フェイトを見かけたという話はクアットロの証言のみだ。証拠としては弱いだろう。
続いてシャマルを襲った男性についてだが、あの男性はクアットロ、チンク、ディエチの事を特に気にしていた。つまり何処かの世界でクアットロ達と何かしらの深い関係があったという可能性が高い。
だが、そうなるとあの男性がシャマルの近くにいたはずのクアットロを見付けられなかったのは少々不自然だ。折角近くにいたにも拘わらず見付けられないなんてお粗末な話としか言いようがない。
勿論あの男性の不注意と片付けても良いが別の可能性がある。それは既にあの男性とクアットロが組んでいて、シャマルにクアットロの事を信頼させる為に仕組んだ事である。それならば男性がクアットロと接触しなかったのも自然な話だ。
他にも手持ちの道具の話も怪しい物である。クアットロは手袋と先程確保した小麦粉しか無いと言っていたが、正直自分達と比較しても不利すぎる。何か他にも使える道具があったと考える方が自然だ。
となると使えそうな道具は人知れず手に入れていると考えた方が良いだろう、シャマルが持っていた包丁もこっそり確保した可能性がある。
他にもキャロに襲われた際に本部から逃げ出した事も気になった。あの時点ではクアットロはシャマルと十代がまだ地上本部にいると思っていたはず、もしかしたらキャロを2人に押しつけた可能性もある。
これらの事を追求しても良かったが、現状では穿った推測でしかない。もしかしたら本当にフェイトを見かけたり、あの男性とも組んでなかったり、何も隠していなかったり、シャマル達に気を回す余裕すらなかったりした可能性は低い物の無いわけではない。
当面は警戒に留めておいて問題ないと考えた。
(キャロ達なんかよりもずっと使えるしな)
意外な話かも知れないが、放送の言葉に釣られて殺し合いに乗ったキャロ達よりもクアットロの方が使えると判断していた。正直な所、エリオを生き返らせる為に安易に殺し合いに乗ってしまったキャロに対して幻滅している。
はやても自身の家族を取り戻す為に戦っているのだからキャロ達と同じではないのか? いや、似ているがそれは違う。
確かにはやてもゴジラを封印する為にシャマル達を失い、怪獣を使い魔にする事で彼女達を助けられると聞いて多くの犠牲を払おうともそれを実行しようとしている。
だがそれはゴジラに対する脅威に対して本当に他に手段が無いからだった。実際他に手があるならそれを選びたいし、教えて欲しいとすら思っている。だが、この手段は管理局が考え抜いた最も確実な手段なのだ、決して安易に選んだわけではない。
対して御褒美の言葉に釣られて殺し合いに乗ったキャロ達はそうではない。その話が本当という保証は何処にもなく、しかも話自体にも色々怪しい点がある。検証しなければならない事が多いはずなのにそれを放棄し安っぽい言葉に踊らされているのだ。
故にはやてはキャロ達を自分の目的の為には必要のない存在だと斬り捨てる。説得するつもりも全く無い。大体、安易な言葉で裏切る様な人間を加えた所でまた裏切るに決まっている。そんな人物など必要無いだろう。
そういう観点で言えばクアットロの行動にはブレがない。警戒すべき人物ではあるがまだ使いようはある。
(クアットロが裏切る可能性も否定できんが……切り札は伏せてある)
勿論、クアットロの裏切りを警戒していないわけではない。実ははやてはクアットロに伏せている事がある。
キングの携帯電話とメールアドレスの事だ。伏せた理由は単純、クアットロがそれを知れば自分に都合の良い様に利用するに決まっている。ならば現状ではまだ伏せておいた方が良い。
また、メールを出した事についても自分が出したものだと語るつもりはない。語ってしまえば、手元にメールアドレスと電話番号の書かれた紙がある事が露呈してしまう可能性が高いからだ。
ちなみにメールそのものは読まれても構わないと思っている。元々その可能性も考慮した上でのメールだ、もっともクアットロ達の様子を見る限り今の所はそれに気付いていないようだが。
なお、この分だと図書館に戻るのはかなり遅くなりそうなので、とりあえず返信の確認は後回しにする事にした。とはいえ、何れは確かめに行くつもりである。
(後はキングか……)
はやてはキングの事について考える。メールさえ見てくれればキングが警戒すべき相手だってわかってくれるはず。しかし、このメールをキングが見たらどうするだろうか?
状況から見て容易に差出人が自分だと気付くだろう。もしかすると既に読まれていて逆に利用する等の手を打たれている可能性はある。どのような反撃が来るにせよそれに対する対策は考えた方が良い。
(何にせよ、早くキングを見付けておきたい所やな)
ここではやてはデルタギアの事を考える。デルタギアは仮面ライダーに変身する為の物だ、キングがそれを欲しがっている事ははやても知っている。ならば、デルタギアはキングを釣る為の餌となり得るだろう。
(勿論、キングに渡すつもりなんてないけどな)
むしろ、デルタギアで仮面ライダーに変身し返り討ちにする事も一応考えていた。だが、デルタギアにはデモンズスレートという闘争本能を引き上げる下手をすれば正気を失うという危険なシステムがある。
(私だったらそんなシステムぐらい制御出来る自信はある。が、万が一という事もあるからな)
その為、むやむやたらとそのシステムを使うつもりはない。とはいえ、手元に置いておく限りは他人に利用される心配は無い為このまま持っていても良いだろうと考えていた。
それぞれの思惑を余所に、次の放送を告げる瞬間まであと僅かとなっていた。
【1日目 昼(放送直前)】
【現在地 F-2 翠屋店内】
【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】
【状態】健康、スマートブレイン社への興味
【装備】ツインブレイズ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×3、スモーカー大佐のジャケット@小話メドレー、主要施設電話番号&アドレスメモ@オリジナル、
医務室で手に入れた薬品(消毒薬、鎮痛剤、解熱剤、包帯等)デルタギア一式@魔法少女リリカルなのは マスカレード、
デルタギアケース@魔法少女リリカルなのは マスカレード、カリムの教会服とパンティー@リリカルニコラス、
【思考】
基本:プレシアの持っている技術を手に入れる。
1.もう少しクアットロと情報交換する。
2.放送後、スマートブレインに向かう。
3.もう1人の「八神はやて」を探し、その後他の守護騎士を戦力に加える。
4.クアットロを利用する(おかしな行動は絶対にさせない)。
5.ある程度時間が経ったらメールの返信を確かめる(多少遅くなっても良い)。
6.キングの危険性を他の参加者に伝え彼を排除する。もし自分が再会したならば確実に殺す。
7.首輪を解除出来る人&プレシア達に対抗する戦力の確保。
8.以上の道のりを邪魔する存在の排除。
【備考】
※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。
※ヴィータ達守護騎士に優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。
※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。
※ヴィータと戦う事になったのはキングが原因だと断定しました(その事を許すつもりはありません)。
※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。
※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。
※プレシアの目的はアリシア復活で、その為には普通の死ではなく殺し合いによる死が必要だと考えています。
※プレシアには他にも協力者がいると考えています。
※施設には何かしらの仕掛けが施されている可能性があると考えています。
※キングのデイパックの中身を全て自分のデイパックに移して、キングのデイパックも折り畳んで自分のデイパックに入れています。
※図書館のメールアドレスを把握しました。
※シャマル、クアットロと情報交換しました。
※クアットロは善人のふりをしてシャマルを騙していると思っています(少なくとも利用出来るとは思っている)。
※エネルは海楼石を恐れていると思っています。
※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。
【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】左腕負傷(簡単な処置済み)、脇腹に裂傷(掠り傷程度)、眼鏡無し、髪を下ろしている、キャロへの恐怖と屈辱
【装備】私立風芽丘学園の制服@魔法少女リリカルなのは、ウォルターの手袋@NANOSING、血塗れの包丁@L change the world after story
【道具】支給品一式、クアットロの眼鏡、大量の小麦粉、セフィロスのメモ
【思考】
基本:この場から脱出する。
1.もう少しはやてと情報交換する。
2.放送後、スマートブレインに向かう。
3.十代、シャマル、はやての信頼を固めて、とことん利用し尽くす。
4.首輪や聖王の器の確保。
5.チンクともコンタクトをとりたいが……
6.フェイト(StS)との接触は避ける。
【備考】
※参加者は別々の世界・時間から連れて来られている可能性に至りました。
※アンジールからアンジール及び彼が知り得る全ての情報を入手しました(ただし役に立ちそうもない情報は気に留めていません)。
※アンジールの前では『アンジールの世界のクアットロ』のように振る舞う(本質的に変わりなし)。
※基本的に改心した振りをする(だが時と場合によれば本性で対応する気です)。
※デュエルゾンビの話は信じていますが、可能性の1つ程度にしか考えていません。
※この殺し合いがデス・デュエルと似たもので、殺し合いの中で起こる戦いを通じ、首輪を介して何かを蒐集していると考えています。
※デュエルモンスターズのカードとデュエルディスクがあればモンスターが召喚出来ると考えています。
※地上本部地下にあるパソコンに気づいていません。
※制限を大体把握しました。制限を発生させている装置は首輪か舞台内の何処かにあると考えています。
※主催者の中にスカリエッティや邪悪な精霊(=ユベル)もいると考えており、他にも誰かいる可能性があると考えています。
※優勝者への御褒美についての話は嘘、もしくは可能性は非常に低いと考えています。
※キャロは味方に引き込めないと思っています。
※シャマル、はやて(StS)と情報交換しました。
一方、シャマルは翠屋の周囲を調べていたが今の所異常は見られない。その最中、シャマルはデイパックから2つの物を出した。1つは自身に支給されたものの使い道がわからず、クアットロも微妙だと評した赤い鞘だ。
だが、はやてと共に元の制服に着替える時に大まかな情報交換等を行った際にはやてから、
「それ、何かのデバイスの可能性は無いん?」
と指摘されていた。言われてみれば確かにそんな気もしないでもない。慌てて使う事も無いだろうが、何れは確認しておくべきだと2人は結論付けた。
さて、シャマルが取り出したもう1つの道具……それは先程はやてが回収したデイパックの中に入っていた1枚のカードだ。
ちなみにそのカードは元々柊かがみに支給されていたものだが、彼女はそれをまともに確認してはいなかった。
そして紆余曲折を経てかがみのデイパックを含めた数個のデイパックはLの手に渡ったわけだが、Lはそれらに入っている道具と自身の道具を含めて調べていた。なお、デイパックに戻す際、必ずしも元々入っていたデイパックに戻したわけではない。
その後、ある問題が発生しそれに対処する為ザフィーラが3つのデイパックを持って飛び出していったがその途中で1つデイパックを落とした。それこそがはやてが拾ったデイパックである。
その中には前述の通りデルタのカードデッキと1枚のカードが入っていた。ちなみにカードの方はLも確認しているがそれ程危険は無いと判断され同時にデルタギア等優先的に調べるべき道具があった為詳しくは調べられていなかった。
では、何故そのカードをデイパックを拾ったはやてではなくシャマルが持っていたのか?
ここでそのカードが何かを明かそう、そのカードは十代が話していたデュエルモンスターズのカード、それも十代の相棒とも言うべき『ハネクリボー』のカードだった。
はやてからハネクリボーの存在を聞いた時、シャマルはカードは自分が持ちたいと言いはやてから受け取った。
ちなみに、着替える際に情報交換をしたのはクアットロに下手に情報を与えない為だとはやては語った。はやてがクアットロを信用出来ていないのも無理はないのでシャマルはそれに従っている。故に赤い鞘やハネクリボーの話をクアットロは聞いていない。
さて、先程の情報交換の際シャマルは1つだけ嘘を吐いていた。それは魔法陣を使おうと提案したのは十代だったが、はやて達にはそれを提案したのは自分だと言った事だ。
何故、シャマルは嘘を吐いたのか? それは十代に対して多少なりとも罪悪感があったからだ。
シャマルが十代の提案を聞いて魔法陣を起動させたのは十代に後悔して欲しく無かったからだ。それで図書館などの近い場所を思い浮かべれば問題ないと話した。
そして実際に魔法陣を起動しシャマルの方は予定通りすぐ近くの図書館に辿り着いた。しかも幸運な事にそこで主であり真っ先に会いたい人物であるはやてと会う事が出来た。
勿論、シャマルがイメージした場所は図書館なのでこの時にはやての事を考えていたかどうかは不明だ。しかし結果として会えた以上ははやてに会えたのは魔法陣のお陰とシャマルが思っても不思議ではない。はやてと合流したかったのは確かなのだから。
そして、十代と話した通りシャマルははやてと共にクアットロと合流する為に地上本部に戻ろうとした。幸いクアットロとはその途中で合流出来たが、そこでエネルの襲撃に遭い遠く離れた翠屋まで流されてしまった。
一方の十代はどうしているだろうか? 運良く仲間に出会えれば良いだろうが、はやての話を聞く限りそうそう上手くはいかないらしく、仲間に会えたとしてもすぐさま襲撃される可能性はある。
更に、仮にその場所が本部の近くで自分達との合流の為戻ろうとしてもキャロに襲撃されてしまう可能性は高い。
幸運にもはやてと再会出来たからこそ、シャマルは無性に十代の事が心配だったのだ。勿論、はやてと出会えた以上判断が間違っているとは思っていないが、ある意味ではその為に十代を犠牲にしてしまったのではと考えてしまうのだ。
だからこそ、軽率な行動を取ったのは自分だとする為に魔法陣の起動を提案したのは自分だと嘘を吐いた。そして今、シャマルは十代が無事でいる事を願う。そして無事に再会して彼にとっての相棒であるハネクリボーを返したいと思っていた。
その最中、不意にカードからそこに描かれている翼が生えた毛むくじゃらの小さく愛らしいモンスターが出てきた。
「クリクリー……」
シャマルはカードから突然ハネクリボーが出てきた事に驚きながらもそのままハネクリボーを見ていた。しかし、ハネクリボーの表情は何処か哀しそうに見えた。シャマルの脳裏に最悪の結末がよぎるものの、十代は無事だと自分に言い聞かせる。
「大丈夫きっと十代君ももう1人のはやてちゃんもザフィーラもヴィータも無事……だから……」
シャマルは十代達が無事だと願い続ける……それでも、嫌な予感だけは決して消えはしなかった。
そして、最悪の現実を突き付けられる瞬間まであと僅か―――
【1日目 昼(放送直前)】
【現在地 F-2 翠屋のすぐ側】
【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状況】健康、十代に対して多少の罪悪感
【装備】ハネクリボー@リリカル遊戯王GX
【道具】支給品一式、白衣(若干血で汚れてる)、ガ・ボウ@ARMSクロス『シルバー』、高町士郎のワイシャツとズボン@魔法少女リリカルなのは
【思考】
基本:はやてを含めた、全ての仲間を守り抜く。
1.十代君にもう1人のはやてちゃんにザフィーラ……無事よね?
2.周辺の様子を探る。
3.はやて(A's)と合流したなら全力で守り抜く。機動六課の仲間達とも合流したい。
4.十代のことが心配、再会したらハネクリボーを返す。
【備考】
※クアットロが別世界(JS事件後に更生した世界)から連れて来られたと思っています。
※参加者が別々の世界・時間から連れて来られている可能性に至りました。
※この場にいる2人のなのは、フェイト、はやての片方が19歳(StS)の彼女達でもう片方は9歳(A's)の彼女達だと思っており、はやて(A's)は歩けないものだと思っています。
※クアットロを信用するようになりました。
※エリオと万丈目がデュエルゾンビになっている可能性はあると思っています。
※この殺し合いがデス・デュエルと似たもので、殺し合いの中で起こる戦いを通じ、首輪を介して何かを蒐集していると考えています。※はやて(StS)、クアットロと情報交換をしました
※キャロが殺し合いに乗っている事については半信半疑で、説得したいと思っています。
★ ★ ★
―――その一方翠屋……いや、ある女性の元に近付いている2人の『銀色』の男がいた―――
1人は銀髪の男……彼の名はセフィロス、侵略者ジェノバの使命のままに人類を蹂躙する者だ。
しかし、彼は今その為に足を進めているわけではない。
八神はやて
好敵手クラウド・ストライフに敗れ一度死を迎えた後に辿り着いたミッドチルダで出会った少女である。
彼女はセフィロスに人として生きる場所を与えてくれた……ミッドチルダで死を迎える瞬間が幸福なものであったのは彼女の存在のお陰であったのは決して言いすぎではない。
奇しくもミッドチルダでの死の後にこの地に辿り着いたセフィロスが最初に出会ったのははやてだった。
但し、その容姿は彼の知るものとは大分違っていた。彼の知るはやては19歳であったが出会った彼女はそれよりも10年ほど幼かった。更に、彼女はセフィロスの事を知らない様だった。
だがその笑顔、言動、精神、性格……それら全てが彼の知るはやてそのものであった。
故にセフィロスははやての願い通り殺し合いを止める事に協力したのだ。他ならぬはやての為に。
だが、現実ははやてにとって辛いものであった。
この場にはやてを連れ込み殺し合いに巻き込んだプレシア・テスタロッサ、この地で出会った多くの参加者……アレックス、アーカード、仮面ライダー、彼等によってはやての優しい心は深く傷つき、同時にはやてにとって大切な人物とも言うべきシグナムもまた命を落とした。
そしてセフィロスにとってかつての仲間であったアンジールによってはやては殺された。
セフィロスにとって大切な存在を奪った者達を殺す為に彼は再びジェノバの思考のままに全ての人類を殺す事にしたのだ。
それがはやてが望む事ではないのはセフィロス自身も理解している。だが、もはやはやての意志は何処にも存在しない。故にセフィロスは揺るがない。それはその後に出会ったヴィータを仕留めようとした事からも明らかであった。
最早誰にもセフィロスを止める事は出来ない……だが、
■■■■■
彼女が再び目の前に現れた。それも、自分の知る19歳の彼女……既にいないはずの人物が現れたのだ。ヴィータは彼女を偽物だと判断していた。それが一番可能性が高かった事もありそれで片付ければ何の問題も無い。
それでもセフィロスはそれを肯定する事は出来ずそれを認める事を拒んだ。それは自らが過ごした彼女との幸福な日々を否定する事と考えた。
出会いはほんの一瞬、故に彼女が本物か偽物かを断定する事は出来なかった。
だからこそセフィロスは真実を確かめる為、彼女に再び出会う為に歩く。
手掛かりは半裸の男との激突の際に川にいた事から川に流され川下に向かっただろうという推測しかない。それでもセフィロスは歩く。彼女を求めて……
だが、仮に出会った彼女がセフィロスの知る彼女と違うとするならばどうなるのだろうか?
いや、本質こそ同じであっても彼女は自身の経験から性格が変容していたとするならばどうするのだろうか?
そして、彼女がセフィロスを敵もしくは利用すべき存在としか見ていなかったとしたらどうするのだろうか?
やはりヴィータ同様彼女を偽物として斬り捨てるか? それでも本物だと認めるのか?
そもそも出会えるのかどうかすらわからない。銀髪の男はその先に待つ事を今は知らない。だが、彼女のいる場所に近付いている事は確かである。
【1日目 昼(放送直前)】
【現在地 E-2 大通り】
【セフィロス@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】
【状態】疲労(中)、魔力消費大、全身にダメージ(小)、全身ずぶ濡れ、ジェノバ覚醒(ジェノバとしての思考)、困惑
【装備】憑神刀(マハ)@.hack//Lightning
【道具】支給品一式×2、トライアクセラー@魔法少女リリカルなのは マスカレード、
正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
【思考】
基本:全ての参加者を皆殺しにする。
1.はやて(StS)に会い、彼女の正体を見極める
2.今はまだアンジールは殺さない。ぎりぎりまで生かし、最高の痛みと苦しみを味わわせる。
3.アーカード、仮面ライダーの娘(=柊かがみ)、アレックスは優先的に殺す。
【備考】
※身体にかかった制限を把握しました。
※アレックス(殺し合いには乗っていないと判断)が制限を受けている事を把握しました。
※参加者同士の記憶の食い違いがある事は把握していますが、特に気にしていません。
※トライアクセラーで起動するバイク(トライチェイサー@魔法少女リリカルなのは マスカレード)は
立体駐車場に埋もれていると思っていますが、運転はできないので無理に探すつもりはありません。
※「仮面ライダーリリカル龍騎」における仮面ライダーの情報を得ました。
※デスゲームと仮面ライダーの殺し合いに関係があるのではないかと思っています。
※アーカードの弱点が心臓である事を見破りました。
※ヴィータははやて(StS)を偽物のはやてと見なしている可能性が高いと思っています。
更にセフィロスより後方で銀色の戦士が走る。彼の名はウルトラマンメビウス。メビウスははやてを守る為に走る。
メビウスに変身する青年ヒビノ・ミライはE-3で銀髪の男性セフィロスと接触した。その人物はミライの目から見ても明らかに危険な雰囲気を漂わせていた。それでもミライは敢えて彼に接触した。
セフィロスが口にしたのははやてに会いにいくという言葉だけだった。だが、それだけでもミライにとっては重要な意味があった。はやてはミライがこの地で出会ったヴィータが守ろうとしている少女なのだ。
その為にもより詳しい話を聞こうとした……しかし、結果は一方的に斬り捨てられるという最悪なもので何とか首を飛ばされる事だけは避けられたものの胸元を切り裂かれるという重傷を負ってしまった。
勿論、危険だとわかっている人物に不用意に詰め寄ったミライにも落ち度はある。それでもミライははやて達を守らなければならなかったのだ。何故ならミライは人々を守る為の戦士なのだから。それを責める事など誰にも出来はしない。
何にせよミライは身をもって知る事が出来た。セフィロスがどの様な人物かは不明だが、セフィロスとはやてが接触すれば彼女の命が危機に瀕する事は明白だった。
故にミライは身体能力が強靱となったメビウスに変身し既に姿の見えなくなったセフィロスに追いつく為に走る。無論、はやてをセフィロスから守る為である。
しかしメビウスに変身出来る時間は3分でこの場では連続変身は不可能。この状況では追いついた時点で元に戻る可能性が高く、重傷を負っている事を含めてそれは致命的、悪手と言ってもいいだろう。
ミライ自身は死を恐れてはいないがここで彼が死ねばはやてや他の多くの参加者が危機に瀕するのは言うまでもない。
とはいえ、幾ら重傷を負っていて動くのも辛いとしても今にも死の危険が迫っている者達がいる状況を放っておけるわけがない。何故ならミライは平和を守る戦士なのだから。
故に傷ついた状態でも追いつける様にする為に強靱な肉体であるメビウスに変身したのだ。
時間はそう多くはない。僅か3分という短い時間でセフィロスに追いつきなおかつ彼を止めなくてはならないのだ。自身の敗北はそのままはやてや他の参加者の危機に繋がる。失敗する事は許されないのだ。
しかしやはり状況は厳しいと言える。最悪の場合セフィロスははやてに会う事が出来ても、ミライがはやてのいる所をそのまま素通りしてしまう可能性がある。
セフィロスの探しているはやてがいる場所は翠屋である。ちなみに、このはやてがヴィータから見て偽物ではあるがこの場ではそれについては考えないことを断っておく。
結論から言えば、セフィロスははやてが翠屋にいる事に気付く可能性は高いが、ミライは彼女がそこにいる事に気付く可能性は低いという事だ。
はやてが友人であるなのはの家である翠屋に訪れる可能性が高い。だが、セフィロスはそれに気付く事が出来てもミライは気付かない可能性が高い。
クアットロが手にしたメモからもわかる通り、セフィロスは一度翠屋を訪れている。それももう1人のはやてと共にだ、その時になのはの家だという事も聞いている。故にセフィロスから見ればはやてが翠屋に行く可能性に気付くのは十分にあり得る事なのだ。
対しミライは残念ながらはやてが翠屋に向かうという可能性に気付くのは難しい。
簡単な話だ、ミライがはやての存在を知っているのはヴィータから聞いたからでしかないが、なのはとの関係は一切聞いていないからだ。
もっとも、それ以前にそもそもヴィータもなのはとはやてが知り合う前から連れて来られている為、関係を話せるはずもないわけではあるが。故にはやてが翠屋に行くとは考えないだろう。
その為、はやてを守る為にはすぐにでもセフィロスに追いつき彼を止めなければならないのだ。
メビウスに変身して約1分、制限されているとは言え身体能力が大幅に強化されたメビウスの足は速く早々にE-3とE-2の境界に辿り着こうとしていた。
だが、あのタイミングで変身した事がやはり早計であった事がこの直後にわかることになる。
突然、前方から青い浮遊機械が大通りに飛び出してきた。
(なんだ……? いや、今は早く……)
それが気にはなったものの銀髪の男性を止めなければならない以上、メビウスはそれには構わず先を進もうとする。しかし、浮遊機械はメビウスへと急接近してくる。
「くっ」
メビウスは浮遊機械の突撃をかわし間合いを取った。しかし浮遊機械は構わず再度メビウスへの突撃を行おうとする。
(早くしないといけないのに……)
浮遊機械の行動は明らかに異質なものだった。メビウスは参加者の誰かによる攻撃である可能性を考えた。となれば、相手の突撃を受けるわけにはいかない。
先程の銀髪の男性に傷を負わされた事もあり、今度は軽率な行動を取るわけにはいかないが考えている時間はない。こうしている間にも銀髪の男性との距離は開いていくのだから。
無論、放置なんて論外だ。仮に浮遊機械が参加者を殺す為に放った物だとしたら、そんなものを他の参加者達に近づけさせるわけにはいかない。この場で対処しなければならないのは明白だ。
(どうすればいいんだ……)
メビウスは知らないが浮遊機械はガジェットドローンT型と呼ばれる物で、参加者の1人であるチンクによって市街地での巡回、生体反応への追突、戦闘機人の目前での停止という3つの命令が仕込まれていた。
ここで重要となるのは生体反応への追突だ。この場に置いてガジェットが突撃を仕掛けた程度ですぐさま死ぬ様な参加者は少ない。
だが、ガジェットにはチンクのISランブルデトネイターが仕掛けられていた。ランブルデトネイターの能力は金属を爆発物に変える……つまり、このガジェットは生体反応を自動追尾する爆弾となっているのだ。
そんなものを放置すれば参加者がそれによって殺されてしまうのは言うまでもない。
当然、その事実をメビウスは知らない。だが、ガジェットの異常な行動、そして焦りからセフィロスによって手痛い負傷を追った経緯からメビウスはガジェットへの対処を誤ってはならないと考えていた。
実を言えば、仮に変身のタイミングがもう少し遅くなりこの場所への到達が遅くなっていればガジェットが向かう方向はセフィロスとなった能性が高い。セフィロスの方が近い位置にいた可能性があったのだから。
つまり、あの場での早急な変身が結果としてガジェットへの対処を強いられる事となり、同時に移動を送らせてしまうという皮肉なものとなってしまったのだ。
とはいえ、それは結果論でしかない。今すべきことは早急なガジェットへの対処だ。変身してから既に1分半経過している、早くしなければセフィロスに追いつく事もはやてを守る事も出来なくなる。
故にメビウスは今一度ガジェットの方を見る。そして、ガジェットもまたミライに視線を向け再度突撃を―――
ガジェットに対しメビウスは―――
【1日目 昼(放送直前)】
【現在地 E-2とE-3の境界 大通り】
【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】
【状態】疲労(中)、胸に切り傷(そこそこの重傷)、強い決意、メビウス変身中(約1分半経過)
【装備】メビウスブレス@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは
【道具】基本支給品一式、『コンファインベント』@仮面ライダーリリカル龍騎、
『おジャマイエロー』&『おジャマブラック』&『おジャマグリーン』@リリカル遊戯王GX
【思考】
基本:仲間と力を合わせて殺し合いを止める。
1.浮遊機械(=ガジェット)に対処する。
2.1の後銀髪の男(=セフィロス)からはやてを守る。
3.一刻も早く他の参加者と合流して、殺し合いを止める策を考える。
4.助けを求める全ての参加者を助ける。
5.2が解決した後は大通り沿いに北に向かい、商店街などの人が集まりそうな施設を巡る。
6.なのは、フェイト、ユーノ、はやて、キャロと合流したい。
7.ヴィータが心配。
8.メビウスに変身出来なかった理由を確かめたい。
9.アグモンを襲った大男(弁慶)と赤いコートの男(アーカード)を警戒。
10.紫髪の少女(かがみ)を乗っ取った敵(バクラ)や、その他の未知の敵たちを警戒。
11.自分の為に他の人間の命を奪う者達(主にマーダー)に対する怒り。
【備考】
※メビウスブレスは没収不可だったので、その分、ランダム支給品から引かれています。
※制限に気付いてません。
※デジタルワールドについて説明を受けましたが、説明したのがアグモンなので完璧には理解していません。
※参加者は異なる並行世界及び異なる時間軸から連れて来られた可能性がある事に気付きました。
※支給品の中にカードがある事に気付いていません。
※スーパーにかがみが来ていたことに気付きました。
また、少なくとももう1人立ち寄っており、その人間が殺し合いに乗っている可能性は低いと思っています。
※彼が倒れていたE-3大通りの近くに、デュエルディスク@リリカル遊戯王GX、
治療の神 ディアン・ケト(ディスクにセットした状態)@リリカル遊戯王GXが放置されています。
また、ミライはその存在に気付いていません。
投下完了致しました。支援の方ありがとうございました。
なお、今回は容量が約61KBと分割が必要になるのでここで分割点の指定を。
>>55までが前編(約31KB)、
>>56以降が後編(約30KB)となります……多分これでwikiの容量は大丈夫ですよね?
サブタイトルの元ネタは銀魂のOP『銀色の空』です……全く銀魂関係ないんですけどね。
夜天がはやてとシャマルで、銀色はクアットロ(シルバーカーテン)、セフィロス(銀髪の男)、メビウス(銀色の戦士)という意味合いを持たせたタイトルなんですけどね。
何か疑問点や問題点があれば指摘のほうお願いします。
投下乙です。
やはりというかこの集団は情報量というか考察面が秀でているなあ
ああ、制服があったから10年前か…よく気付いたなあ
それとどこか不気味なセフィロスとどこか危険そうなミライが心配だー
あとハネクリボーwもしかしてあれって幻じゃなかったのかw
投下乙
考察と情報には秀でてるが他の集団と結びつく日は来るのだろうか?
セフィロスとミライと遭遇した時、どう動くかで運命変わるぞ
そして放送が迫る
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/24(日) 19:35:22 ID:KglymaVW
hosyuage
hosyu
これより相川始、金居、武蔵坊弁慶、ギンガ・ナカジマ、インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング、アーカード、アンジール・ヒューレーで投下します。
彼は後悔していた。
自らの犯したあやまちで大切な家族を失ってしまったから。
それはもしかしたら彼が責任を感じる事ではないのかもしれない。
だが悲しみに暮れている今の彼は自らを責めるしか出来なかった。
彼の周囲の地面は焼け焦げた上に建物は崩壊しているが、今の彼にはそれが見えていない。
今の彼の視界に周囲は映らず、その眼が映すものは何も言わない地面のみ。
ただ燃え盛るような熱風が彼を一層苛んでいるようであった。
天空では煌びやかな太陽が燦燦と輝いているというのに、彼の周りだけにはその陽光が届いていないようだ。
▼ ▼ ▼
さまざまな家屋が日の光を余す所なく浴びながら建ち並ぶ市街地。
いつもなら仕事に追われる会社員が忙しく車を走らせ足を動かしているような場所。
だからこそ現在この近辺の市街地は一般的な市街地と比べて異常と言える。
少し耳を澄ませてみれば方々から平和な市街地には似つかわしくない音が響いてくる。
それは建物が倒壊する音であったり、金属と金属が激しくぶつかり合う音であったり。
ガラスが割れる軽い音であったり、アスファルトが砕ける重い音であったり。
平和とは程遠い物騒な音があちらこちらから引っ切り無しに響いてくる。
そしてそんな物騒な市街地に二人の女性がいた。
どこかの会社のOLとは全く別世界に生きるこの二人も通常なら市街地に似つかわしくないと言えよう。
一人は青紫のショートヘアに茶色の陸士制服を着こなしている若き捜査官、ギンガ・ナカジマ。
もう一人はブロンドヘアに黒の焦げたコートを着込んでいる若き局長、インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング。
殺生丸という憧れの存在の死を乗り越えて新たな決意を抱いたギンガの表情は心なしか険しい。
インテグラの方も常日頃の化け物討伐の時と同様に表情は優れない。
その理由は少し前に二人の元から去って行った相川始――を追いかけていた二人自身にあった。
「すいません、インテグラ卿。私が先走ったばかりに……」
「今度から気を付けるんだな……とは言うものの、途中まで気付かなかった私が言える事でもないな」
自らの目的が参加者を皆殺しにする事だと公言して去って行った青年、相川始
ギンガとインテグラが始を追いかけるためにヘルシング機関を後にしてからそれなりに時間は経っている。
だが二人は一向に追いつけていなかった。
その理由は単純に追いかける方向を間違えただけだ。
当初西へ向かっていた二人だが、しばらく経つと迂闊にも始の姿を見失ってしまった。
応急措置済みとはいえ全身に軽い火傷を負ったインテグラは本人の気持ちとは裏腹にまだ無理を出来る身体ではなかった。
そして同行者のギンガが責任を感じてインテグラにも注意を向けて気遣う事は当然であった。
それに対して始は行き先も考えずに本能の赴くままに疾走しただけ。
二人が始を見失うのも無理はなかった。
だが二人はそのまま立ち止まらずに当初は始が向かいそうな学校へと移動しようとした――その時だった。
二人の耳に地の底から響くような轟音が届いた。
それは同時刻D-4とE-4周辺で繰り広げられていたアーカードとセフィロスの死闘の響き。
両者共にビルを崩壊させる程の化け物級の力を駆使しての全力全壊の戦闘だ。
その余波がビルを隔ててもギンガとインテグラの耳に届いて来るのは必定であったのかもしれない。
――もしや相川始が誰かと戦っているのでは?
そしてギンガがそのように結論を下して行き先を南に変えても誰も責める事は出来ない。
優勝を目指す始を追いかけている最中に戦闘の気配を感じればその可能性を考慮して当然だ。
だから二人は聞こえてくる音を頼りに南へと向かったのだが、結局は無駄足だった。
実は運が良ければ始に追いつく代わりにインテグラは自身が使役する吸血鬼であるアーカードと再会できたはずだ。
だが二人が辿り着いた時には周囲には激闘の証である二本の朱塗りの槍が虚しく地面に突き刺さっているだけだった。
これが二人が表情を険しくさせている訳だった。
特にギンガは今でこそ落ち着いているが、失態の直後は目に見えて責任を感じていた。
一方的な勘違いから行き先を変更して得た収穫が槍二本という散々な結果。
いくら始に殺人を犯させないと意気込んでいたとはいえ碌に確認もせずに移動したのは捜査官として初歩的とも言うミスだった。
ここに来てから憧れだった殺生丸との再会と永遠の別離、そして相次ぐ仲間の喪失。
さすがのギンガも表面では冷静なつもりでも中身まで常のような冷静な判断を下し続ける事は不可能だった。
だからこそ自らのミスで生じた遅れを取り戻そうと再び当初の目的地である学校へ進路を定めたのだ。
そして今二人は休息と各々用事のために少し足を休めていた。
「ギンガ、用事は済んだのか」
「ええ、なんとかなりそうでした。インテグラ卿の方は?」
「ああ、今しがた終わったところだ。受け取れ」
そう言ってインテグラがギンガに手渡した物は小型の機械だった。
それをデイパックに仕舞うと、ギンガは改めて今まで調べていたホルダーに目を遣った。
コルト・ガバメントと先程の機械、そして今手にしているホルダー内のカードのような物がギンガに支給された物だ。
このカードのような物はメモによると、カートリッジシステムの代用になる簡易型の使い捨て魔力蓄積装置らしい。
ホルダーには全部で48枚も入っていて、使い方次第では有効な物だ。
今まではホルダーをデイパックの中に入れていたために咄嗟の時に使えなかったが、今は左太腿に付けたので次は大丈夫だ。
さっきまでも3枚ほど試しに使用して魔力の調子を確かめていたので、いきなり使って不備が生じるという事態にはならないはずだ。
「では、行きましょうか」
「ああ、そうするか」
ストレートからショートになった髪と同じ色の青紫のリボンを風に靡かせながらギンガは走りだす。
所々焦げ目を付けたブロンドヘアを風に靡かせ眼鏡の位置を軽く直しながらインテグラも走りだす。
その先に待ち受ける結末を知らないままに。
▼ ▼ ▼
吸血鬼は橋を渡れないという言い伝えがある。
これは吸血鬼という闇の生き物が流水の上を通過できないという事象から来ている。
だから吸血鬼に遭遇した場合は近くに川があれば安心かもしれないが、如何なる事にも例外というものは存在する。
この場合の例外は『真祖のような強い吸血鬼にとっては流水など致命的にならない』という事だ。
現在D-5の川を見つめているアーカードがまさにその真祖に該当する。
もっとも真祖であるアーカードにとって流水はおろか日光さえ苦手の一言で済む程度である。
「一足遅かったようだな。もう既にこの辺りには誰もいない、か」
これより少し前にアーカードはE-4からD-4にかけてセフィロスと死闘を繰り広げていた。
実際にその時の戦闘の音を聞いてギンガとインテグラはD-4の南へと向かっていた。
だが二人が着いた時には既にアーカードはこのD-5の橋付近に移動した後だったので、結果的にすれ違う事になった。
アーカードがここに来た目的は突然消え去ったセフィロスとヴィータを探すためだ。
あの時セフィロスとヴィータが突然消えた原因であるヘルメスドライブ。
その説明書によると二人の転移先は同エリア内に限定される事が判明した。
だからまだ運が良ければ近くにいる可能性もあったので周囲を探索する事にしたのだ。
その途中で橋付近での騒動を感じ取って急ぎ駆けつけたが、その時には既に橋付近には誰もいなかった。
実際にその騒動にセフィロスとヴィータも巻き込まれていたが、あいにく気儘な神の仕業で二人は川に落ちて流されてしまっていた。
結果的にアーカードも二人とすれ違った上に誰もいない橋で一人寂しく佇む事になっている。
「さて、この辺りにはいないようだが……だとしたら、逆か」
その事実を知らないアーカードは忌々しげに元いた方角つまり西に足を向けた。
こちらにいないのなら逆方向に飛ばされたと考えたからだ。
その先に待ち受ける結末も知らないままに。
▼ ▼ ▼
それほど広くはない敷地内に効率的に建てられた校舎に日の光が燦々と降り注ぐ頃合い。
学び舎たる学校では命を賭けた死闘が繰り広げられていた。
その戦いの舞台に立つ者は3人。
一人目は黒い鎧を身に付けた仮面の戦士カリス――相川始。
右手のカリスアローを巧みに操り、驚く事に未だラウズカードを使う事なく持ち堪えている。
その身体には縦横に傷が走っているが、致命的なものはまだ受けていない。
二人目は金色の鎧のような外殻を持つクワガタムシの王ギラファアンデッド――金居。
左右一対の双剣、右のヘルターと左のスケルターを身体の一部のように駆使して縦横無尽に斬りかかっている。
その身体にもカリス同様に傷が走りアンデッド特有の緑色の血が全身を微かに彩っているが、カリスに比べれば負傷は軽微だ。
三人目は黄色のパイロットスーツを着た元僧侶――武蔵坊弁慶。
自身に支給された魔刀・閻魔刀を両手で握り力任せにカリスに斬撃を繰り出している。
その身体も他の二人と同様に傷が走っているが、負傷の程度は弁慶が一番酷く見える。
既に戦闘前に着た黄色のパイロットスーツはあちこち斬られて、その下には紅い血で染まった僧衣が見え隠れしている。
戦いの狼煙が上がった原因は始と金居の邂逅。
ジョーカーである相川始とアンデッドである金居は相容れない存在。
それに加えて弁慶は同行者の金居からジョーカーの危険性を十分に教えられていた。
この時点で始と金居・弁慶の激突は必至。
激戦の火蓋が切られるのに時間はかからなかった。
そして激戦の舞台を学校の校庭と定めた3人は各々死力を尽すのであった。
「チッ――!!」
カリスの面の下から漏れる微かな舌打ち。
その声と共に振るわれるカリスの右手。
その手に握られたカリスアローの刃を敵に向けて。
敵に向けられるは白き弓の両端にある白き刃。
直接対峙する二人の耳に届くは鋭く風を斬り裂く音。
それはまるで死神の鎌の如く。
「――フン!」
ギラファから発せられる静かな呼吸音。
その声と共に敢え無く受け止められるカリスアロー。
担い手はギラファの双剣たるヘルターとスケルター。
周囲に響くは弓刃と双剣のぶつかり合う金属音。
それはまるで冥府を暗示するかの如く。
「ウゥオオォリャァァァアアアッッッッッ!!!!!」
弁慶によって叫ばれた裂帛の気合が籠った雄叫び。
その咆哮と共に振り下ろされる閻魔刀。
両の眼で見据える狙いは他でもない人類にとっての災厄たるカリス。
そのカリスはギラファと鍔迫り合いをしている最中。
一見すると弁慶に対処できる状況ではない事は明らか。
それはギラファと弁慶の二人にとって又とない機会の如く。
だがその予測を覆すはカリス。
「グッ……」
当事者の耳が捉えた音は刀が火花を散らす音には非ず。
皆が聞いた音は意外にも弁慶の苦しげな声。
皆が見た姿は意外にも弁慶の腹にカリスの蹴りが入った光景。
皆が理解した事象はカリスが弁慶の腹を蹴って閻魔刀の斬撃を回避したという事実。
つまり弁慶の閻魔刀はカリスに後一歩及ばなかったという結果。
さらにカリスは弁慶を蹴った反動でギラファからも離れる事にも成功。
これまでも繰り広げられてきた攻防。
そしてまたも決定打には至らず。
因縁の勝負の行方は次の攻防に持ち越される事に。
その果てしない死闘を物言わぬ校舎だけが目撃していた。
▼ ▼ ▼
(さすがにカテゴリーキング込みの二人がかりだとこれが限界か。首輪のせいか力も制限されているこの状態では……)
一見優勢に見えるカリスではあったが、実際のところ今の状況はカリスにとっては好ましくないものだった。
ハートのA〜10まで揃えたカリスでも実力者二人を相手取るのは正直厳しい。
しかも一方のギラファアンデッドは自分と同等の力を持つカテゴリーキング。
もう一方の弁慶も膂力だけならアンデッドと楽に渡り合えるのではないかと思わせる程のもの。
そのような二人といつまでも互角の戦いを演じられるほどカリスには余裕はない。
元々ギラファだけでも互角のところに弁慶まで加わっているのだから、寧ろ今のような拮抗状態は奇跡としか言いようがない。
あちらの制限が自分より重いものなのか、あるいは手加減や様子見の段階か。
いずれにせよ今の内に決着を付けなければカリスに勝機はない。
(だがどうする? 大技でギラファを倒してもその隙に弁慶に斬られかねない!
俺はまだ戦い続けなければいけないんだ。ここで余計な負傷は避けたいが、奴らはそんな甘い考えが通じる相手ではない。
ここは一か八か多少のリスクは仕方ないと――)
微妙なバランスの中でカリスが次にどう動くべきか悩んでいたが、不意にギラファと弁慶が攻撃を仕掛けてきた。
今まで距離を取って話し合っていたところ、いきなり正面からの突撃を敢行してきたのだ。
カリスの視界で勢いよく距離を縮めていくのは金色の体躯が眩しいギラファ。
だが弁慶の姿は見つける事が出来ない。
今戦っている場所がそれなりの広さを持つ校庭ゆえに隠れる場所は皆無と言ってもいい。
さらによく観察すればギラファの背後に黄色のパイロットスーツが若干チラついている様子が見て取れた。
(死角を利用した時間差攻撃か……だが、そのデカイ身体が仇となったな!)
目の前から迫ったギラファに意識を向けた自分を後ろに走ってくる弁慶が斬りかかる。
おそらくそれが二人の狙い。
カリスの脳裏は瞬時に相手の思惑を予測していた。
それならば自分はそのフェイントに掛かった振りをして弁慶を倒す。
そして間髪入れずにギラファに大技を叩きこんで決着を付ける。
(カテゴリーキング、これで決着を付けてやる!)
実のところカリスは相当焦っていた。
いつ不利になってもおかしくない緊迫した戦況とここまでの芳しくない自らの戦績。
それに加えて万全とは言えない自身の調子。
そして元の世界に残してきた栗原遥香と天音、いつしか自分にとって大切な存在になっていた親子。
カリスが、相川始が、どんな犠牲を払ってでも守りたいと強く思う存在。
栗原親子の元に戻るために必ずこのデスゲームで勝ち残らなければならない。
それゆえに生じる絶対負けられないという焦り。
さらにもう一つ。
『なんで……! どうしてそんな、人間らしさを持ってる貴方が、平気で人を殺せるんですか!?
貴方はまだ引き返せる! 人殺しなんて絶対にさせない!』
一度目の遭遇ではその命を狙い、二度目の遭遇では命を救われた少女、ギンガ・ナカジマ。
彼女の言葉が否応なくカリスの心に波を立てていた。
その理由ははっきりとは分からない。
だからこそ正体不明の靄を振り払うかの如くカリスは向かって来るギラファに目を向ける。
冷たくもどこか余裕がない視線を受けながらもギラファは既に目の前にまで迫っていた。
「ハッ――」
そして予想通りギラファはカリスの直前でいきなり進行方向を自分から見て右に変えた。
それは傍目から見ればギラファが急に姿を消したと錯覚するほどのものだった。
だがそこは常人では計り知れない身体能力を秘めたカリス。
前もって予測していた事もあってその動きに動揺する事はなかった。
そしてギラファの影から現れたのは予想通りの黄色い影と猛々しい咆哮。
「食らえェェェ!!! 化け物がァァァ!!!」
(やはりそうきたか。だが、これで――ッ!?)
だがそこでカリスの予想は外れる事になる。
カリスに向かってきたもの、それは大柄な黄色いパイロットスーツ――だけだった。
▼ ▼ ▼
(フン、まんまと掛かったな、ジョーカー!)
弁慶とギラファの打ち合わせは簡単なものだった。
まずギラファがカリスに向かって行き、弁慶自身はその背後に隠れるようにして走っていく。
しかし大柄な弁慶がギラファの影で完全に隠れる事はほぼ不可能。
だがそれによってカリスは『ギラファの後ろに弁慶がいる』と認識するはず。
――それを逆手に取る。
この作戦のポイントはカリスと激突するまでの間に弁慶がギラファの背後でパイロットスーツをあらかじめ脱いでおく事。
あとはギラファがフェイントをかけて横にずれるタイミングでパイロットスーツをカリスに投げつけるだけ。
次いでギラファが左から斬りかかると同時に弁慶が右から攻撃してジョーカーを倒せば終了だ。
如何にカリスでもいきなり目の前にそれまで弁慶が着用していたはずの黄色いスーツが現れたら弁慶本人だと誤認するはず。
おそらくカリスはギラファの背後に弁慶がいる事を知って注意をそこに向けている可能性が高い。
そこで何か仕掛けてくるとまでは考え付いても、まさかスーツを脱ぐという行為はさすがに予想外だろう。
そこに生じる隙を突いて一気にジョーカーに止めを刺す。
それが今回の作戦の概要だった。
ここで弁慶が果たす役割はパイロットスーツを脱いでカリスにぶつけて斬りかかるというもの。
この程度なら単純な弁慶でも問題なく遂行できるレベルの内容だ。
(人に仇なす鬼……いやジョーカーめ、ここで引導を渡してやる!)
▼ ▼ ▼
(――抜け殻!? そうなると、中身は……)
一瞬で目の前に飛んでくる物体がもぬけの殻と化したパイロットスーツだと理解すると、カリスはすぐさま周囲に注意を最大限払った。
どう見てもこれは自分の虚を突いて攻撃を仕掛ける策に違いない。
さすがにこの状況は予想できなかったが、それでも焦らず対処すればなんとか乗り切れるはずだ。
そしてカリスの耳に宿敵の声が届いた。
「ジョォォォオオオォォォゥゥゥカァァァァァァ!!!」
己が間違うはずもない声。
右正面から聞こえてきた声は紛れもなく因縁の相手、ギラファアンデッドのものだった。
すぐに身体が条件反射のように反応して素早くカリスアローを左手に移すと、右腰に備え付けられたホルダーへと自由になった右手が伸びる。
そして僅かの間にカリスの右手には1枚のカードが掴まれ、間髪入れずにカリスアローに装着されたカリスラウザーに通される。
それはハートの8「リフレクトモス」。
――REFLECT――
その電子音と共にカリスの思惑通り透明のバリアがカリスとギラファとの中間に展開され、次の瞬間ヘルターによってあっさり砕かれた。
このバリアにはそのカードの名が示すように相手の攻撃を反射する効果を秘めていたのだが、ギラファ相手ではその効果も十分に発揮できなかったようだ。
だが完全に跳ね返す事は出来なかったが、その反動でギラファを数歩後退させる事には成功した。
今はそれで十分だ。
なぜなら本命の一撃が別の方向から迫っているからだ。
「覇ァアアァァァアアアア!!!!!」
この激闘の中でいつのまにか聞き慣れてしまった声、地の底から響くような野太い咆哮が聞こえてくる。
ギラファの協力者だと思われる弁慶と呼ばれている大男のものだ。
黄色のパイロットスーツが投げ捨てられてこの状態に持ち込まれた時に半ば予想した状態だ。
囮のギラファが自分の注意を逸らして弁慶が別方向から仕留める。
おそらく二人の筋書きをこのようなものだろう。
あくまで戦闘中の閃きでしかないが、それに対して正しい対処法を導くなど正直難しい。
だから今は出来る事をするだけだ。
そのためなら自分はなんでもしてみせる。
今はっきりしている事は唯一つ。
ここでむざむざと殺されるわけにはいかないという事だ。
「――ッ!!」
ギラファの行方を確認すると、カードをラウズした勢いも加えて反時計回りに身体を回す。
するとそこには待ち構えているのは今にも刀を振り降ろそうと構えている弁慶の姿。
一瞬の躊躇いの後、悲壮な覚悟を持って左手に持ったカリスアローを弁慶が振り下ろす閻魔刀に対して斜めから当てる。
もっとも左手に過度の衝撃が掛かってくるが、この状況を凌ぐにはこれしかなかった。
ふと視界に入った弁慶の表情はまるで信じられない光景を見ているかのようだった。
(人間なら、当然の反応だ……)
普通の人間ならこのような事をすれば左腕は間違いなく使い物にならなくなる。
だが幸か不幸か自分は人間ではなくアンデッド――ジョーカーだ。
正面からでは無理でも斜めから受ければ力を逸らす事の可能だ。
そしてそれは上手くいった。
閻魔刀がカリスアローそして左腕との間で激しく火花を散らしつつ左に逸れていった。
(ここで――ッ!!)
先程とは逆に弁慶は虚を突かれている。
追撃をかけるには今しかない。
空いている右手を戦闘の邪魔にならないように架けているデイパックの中に突っ込み目的の物を取り出す。
それはまるで吸い寄せられたかのようにスムーズにデイパックより出て来てくれた。
それはまさしく輝く黄金の剣と呼ぶに相応しかった。
まるでカブトムシを模したかのような荘厳な意匠。
その剣の名はパーフェクトゼクター。
「…………」
「ガァッ!?」
その黄金の剣を無言で振り抜く。
下からの斬撃に弁慶の反応は僅かに遅れ、結果その斬撃を食い止める事は出来なかった。
これで二対一が一対一になり少しは楽になると、カリスはこの時ばかりは僅かだが安堵した。
だがそれは早計だった。
実に恐ろしきは数々の逸話を残した荒法師の名前を授けられた男――武蔵坊弁慶。
「……グッ……これ、くらいで……」
「な――」
信じられない事に弁慶は身体にパーフェクトゼクターの刃を喰い込ませたままカリスの腕を掴んで剣身の進行を止めていた。
既に斬られた箇所から血が湧き出て、無地の僧衣に紅い模様を彩っている。
弁慶の膂力がアンデッドのものと同等であるとは思っていたが、まさかここまでとは予想外であった。
「チッ――、離せ! このままでは――」
その瞬間背後からはっきりと分かる程の殺気を感じた。
誰が発しているのかは振り返らずとも分かった。
今自分の背後にいるのは先程リフレクモスで退けたカテゴリーキング、ギラファアンデッドに他ならない。
そう考えていると耳に刃で風を斬る音が聞こえてきた。
なんとか対応しようにも弁慶に腕を掴まれたままではどうする事も出来ない。
カリスは己の最期を覚悟した。
(……ごめん、遥さん、天音ちゃん。俺は君達を――)
だがギラファの双剣がカリスに届く事はなかった。
「トライシールド!」
新たに聞こえた声に、背後より覗く魔力光に、カリスは覚えがあった。
それはこの地で三度目の邂逅を果たした者。
初めて出会った時には殺そうと襲いかかり、二度目に出会った時には命を救ってくれた少女。
そして三度目の今は、再びこうして命を救ってくれた。
「……ギンガ・ナカジマか」
ギンガ・ナカジマ。
三度目の邂逅になる少女が一陣の風と共に戦いの舞台に躍り出た。
▼ ▼ ▼
「始さん!」
ギンガがこうして戦闘に割り込めたのはギリギリだった。
当初の予定より大幅に遅れて学校に到着した時、そこで目にしたものは衝撃的なものだった。
それは身動きが取れない黒い鎧の戦士を背後から金色のクワガタムシの怪人が今まさに斬りかかろうとしているところだった。
先程の一件であの黒い鎧の戦士カリスが相川始であり、また相当な実力の持ち主である事も知っている。
だが今カリスは血まみれの僧に腕を掴まれて満足に動けない様子である。
あのままでは背後の金色の怪人に為す術もなく殺されてしまう事は火を見るよりも明らかに思えた。
だから護身用にコルト・ガバメントと槍をインテグラに渡した後に単独で現場に急行する事を決意した。
インテグラもギンガの心情を慮ったのか寧ろ早く行けとばかりに背中を押した。
一気に距離を詰めるともう既に猶予はほとんどなかった。
激突直前でカードに蓄積された魔力を開放してトライシールドを強化、そうする事で斬撃をなんとか防ぐ事ができた。
もしいつも通りの強度であれば防ぐ事は出来なかっただろう。
(でも依然として状況は悪い。なんとか始さんが身動きを取れるようになってくれないと……)
今はギンガがカリスの背後を守っているが、それもいつもまでもこうしている訳にはいかない。
最善の方策はカリスが無事にここから離れてお互い話し合う状況に持ち込む事だが、どうもそれは困難に思える。
おそらくこの金色の怪人は始が言っていたアンデッドという生物に違いないだろう。
当事者でない自分でもアンデッドの放つ殺気はここへ来た時から嫌というほど感じている。
だがそんなギンガの心配は無駄に終わった。
思い悩むギンガがふとシールドの支えになっている右手を見ると、視界に校門が入った。
そしてその校門には一足遅れて到着したインテグラの姿と――
「――インテグラ卿!! 避けて!!」
――その背後から接近する謎の物体の姿があった。
その事に気づいたギンガは思わずインテグラに声をかけていた。
あれは危険だという言い知れない予感がしたからだ。
その声が聞こえたのかインテグラは間一髪背後から迫っていた影の突撃を躱す事ができた。
そこで謎の影が何なのか判明した。
青い楕円形のボディーと中央の黄色いセンサー。
間違いなくジェイル・スカリエッティが開発したガジェットT型だ。
(なんであれがここに、もしかして誰かの支給品? それとも――)
その時ギンガの視界の隅でガジェットが――爆発した。
▼ ▼ ▼
それは突然の出来事であった。
大幅なタイムロスのせいで学校が見える付近まで来た時には既に始は戦闘の最中だった。
とりあえず予想通り学校に始がいた事は僥倖であった。
これで見つからなければ再び無駄足に終わっていたからだ。
ふと隣のギンガを見ると始の事が心配で今にも飛び出して行きそうな雰囲気だった。
こういうところは少し未熟さが残っているようだが、それはこの際とやかく言わなかった。
ここから学校までの距離はもうそれほどない。
だからギンガが先行すると提案してきた時もすぐに賛成した。
コルト・ガバメントと槍を預けていったのはギンガなりの配慮か、もしくは心のどこかで銃や槍を持つ事に躊躇いがあるのか。
そんな事を考えつつ一足遅れて学校に到着した。
目の前ではギンガと黒い鎧の戦士(おそらく相川)が背中合わせで各々金色の怪人と血まみれの僧と対峙していた。
一目見たところ状況は膠着していて迂闊な手出しは控えた方が良さそうな気がした。
だからもう少し状況を把握しようとした時――
「――インテグラ卿!! 避けて!!」
――ギンガの警告が耳に届いた。
目的地しかも目的の人物が見つかった事でどこか気が緩んでいたのだろう。
いつのまにか背後に迫っていた謎の浮遊物体にこの時までまるで気付いていなかった。
おそらくこの傷だらけの身体のせいでもあったのかもしれない。
だがギンガの叫びに助けられた事は事実であり、そのおかげで背後からの物体を避ける事ができた。
「ん? 反転するか……」
だがそれで終わりではなかった。
謎の物体は脇を通り過ぎてからしばらく進んで停止すると、ゆっくりと進行方向をこちらに修正してきた。
どうやら狙いがある事は明らかだろう。
それならば迎え撃つだけだ。
無表情でコルト・ガバメントの銃口を謎の物体に向ける。
そして中央の黄色いセンサーに狙いを定めると、一切の躊躇なく引き金を引いた。
そこを狙った理由はそこが若干透けていて内部の構造が微かに見えていたからだ。
そこを撃ち抜けば内部破壊で機能が停止すると考えに至ったからでもある。
だが結果としてそんな考えは無駄に終わった。
銃弾が当たった瞬間――それが爆発したのだから。
▼ ▼ ▼
「インテグラ卿!!!」
ギンガの叫びが幾重にも重なった深い煙の中に虚しく響く。
どういう原理か知らないが校庭周辺に漂っている煙の量は半端ではない。
ガジェットに施されたランブルデトネイターによる爆発によって発生した爆煙。
広い校庭の細かな砂が爆発で舞い上がった事で発生した土煙。
それに加えてガジェットが爆発した付近には体育倉庫があり、その中にはどこにでもあるようなラインパウダーが保管されていた。
それがガジェットの爆発によって拡散する始末となった。
その結果、校庭付近に限定するなら3重もの煙幕が展開されて視界は徹底的に悪かった。
しかもインテグラはもちろん、膠着状態だった弁慶・カリス・ギンガ・ギラファの4人も爆発の影響で離れ離れになっていた。
つまり現状誰がどこにいるのかさっぱり分からない状態なのだ。
「インテグ――ッ!」
ギンガはあらん限りの声を上げてインテグラを呼び掛けていたのだが、そこで唐突にある可能性に気付いた。
この状態では目に頼った捜索は困難を極める。
では目に頼らなければどうするか。
答えは耳。
周囲の音から物事を判断する事が自然と重要になってくる。
そしてそんな中で声を上げるという事は自分の居場所を相手に教えるという事に他ならない。
この場所にいる者がインテグラだけなら大して問題ではないが、実際は違う。
ここには始と戦っていたアンデッドと僧侶姿の大男がいた。
そんな危険人物のいる中で自らの居場所を教えるなど少々浅はかである。
(危なかった。あのままだったら、あとでインテグラ卿に怒られてい――)
そこでギンガの思考は途切れた。
深く立ち込めた灰色と白色が入り混じった煙の向こうに二つの人影が見えたのだ。
一つは地面に伏していて、もう一つはその脇に立っている。
それを見た瞬間、ギンガは再び嫌な予感がした。
いつのまにかギンガは碌な確認もしないまま既に足をそちらに向けて知らず知らずの内に走っていた。
全力で走ってすぐさま現場に着くと、そこにいるのが誰なのか分かった。
地面に伏しているのはインテグラ、立っているのは金色の怪人――ギラファアンデッド。
そして地面にうつ伏せの状態で倒れているインテグラの背中には紅い槍が刺さっていた。
「貴様ァァァ!!!」
限りなく即死だった。
槍が刺さっている場所は人間でいう心臓付近。
そこを穿たれて平気な人間などいない。
しかもインテグラは数時間前に全身火傷を負って体力が消耗している
さらに手元に碌な治療用具がない以上適切な処置など不可能。
つまりインテグラの死は確定的だった。
「……見られたか、ならば!」
当の下手人であるギラファはギンガの姿を認めると、静かな殺気と共に襲いかかって来た。
ギラファが殺し合いに乗っている事は火を見るよりも明らかである。
そんな危険な者を、インテグラを殺した怪人を、ギンガはこのまま野放しにする気は毛頭なかった。
ギンガは悲しみを心の底に追いやり、猛然とギラファに向かって行った。
「ハ――ッ!!」
「――ッ!!」
幼い頃よりこの身に刻んできたシューティングアーツの技を惜しみなく繰り出していく。
だが届かない。
拳も、蹴りも、魔法も、全て。
ナックルバンカー――魔力付与によって強化した拳は右手の剣で払われた。
ストームトゥース――防御破壊と直接打撃の左拳二連撃は最初の一撃を躱されて膝蹴りを喰らわされた。
リボルバーシュート――猛烈な衝撃波と共に放たれた魔力の弾丸はバリアによって阻まれた。
お互いの声が漏れるたびに拳と剣が交錯する。
戦況はギンガに圧倒的に不利な状態だ。
数手だけでそれが良く分かった。
おそらく目の前の相手の力は殺生丸や金髪の男と同等だ。
しかもこちらにはデバイスがなく、魔導師としてそれは戦力の低下を意味した。
この数手で自分の持てる技を駆使したが、全く攻撃が届く気配がない。
まだ奥の手のリボルバーギムレットがあるが、あれはナックルスピナーがない状態では回転させる動作が不十分になる。
今までの技には全てカード内に蓄積されていた魔力を順次開放して付与している。
いくら魔力を付与してもデバイスがない以上リボルバーギムレットを出すのは難しい。
(ギムレットが無理なら、もう一つの方に賭けるしかない、か……迷う暇なんてない!)
決意すると後は行動するだけ。
ギンガは少し溜めを作り、一気に走りだした。
もちろん向かう先は金色の怪人ギラファアンデッド。
「これで終わりにしようか」
必死なギンガとは対照的にギラファは悠然と構えて言葉を放った。
ここまでの戦闘で彼我の差が明らかである以上それも当然だ。
だがそこに僅かながら隙がある。
徐々に距離を詰めていき後数歩という所で――
「な!?」
――ギラファの目の前に光の道が出現した。
今まで見せなかったギンガの先天固有魔法・ウイングロード。
突然目の前に紫の光の道ができた事でさすがのギラファも驚愕を隠せないでいた。
だから一拍遅れて迫ったギンガへの反応が遅れる事になった。
最初は空港火災の時、二度目は地上本部の時。
どちらも自分の責任を貫き通す事が出来なかった。
ここに来てからも同じようなものだ。
最初は殺生丸さんを、矢車さんを、キャロを、そして今度はインテグラを、失ってしまった。
だからせめて目の前の相手だけは倒す。
放っておけば必ず皆に刃を向ける怪人を。
自分は今度こそ責任を貫かなければいけない。
だからここにいる人を、そしてスバルを――
(――私が守るって、決めたんだ!!! だからフェイトさん、殺生丸さん、あなた達の力、貸して下さい!!!)
刹那デイパックより抜き出された剣の名は殺生丸の形見となった童子切丸。
それを左手に持たせたままその手を腰だめにして構え、逆に右手は前に突き出す。
カードを全て使って魔力の補充は万全。
あとは撃ち出すのみ。
「プラズマアアァァァァァァァァスマッシャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァ――――――――ッ!!!」
放たれた魔法は憧れの対象である恩人の技。
オリジナルのような電撃は付与できないが、全カードを使って補充した魔力で威力は十分だ。
ギンガの決意を秘めた左腕が限界まで込められた魔力と共に突き出される。
その拳には童子切丸が切っ先をギラファに向けた状態で握られていた。
ここで二人が知らない事実がある。
それは童子切丸の特性である「人間の生き血を捧げれば、あらゆる防御術式を貫く事ができる」というもの。
もちろんギラファアンデッドも、ただ形見として拾っただけのギンガも、この特性を知る由もない。
今回ギンガがこの剣を取り出したのは殺生丸の力にあやかりたいという部分が大きい。
だがここで偶然にも奇跡的な事が起こった。
ここまでの戦闘でギンガは身体のあちこちに傷を負っていて、当然そこから血が流れ出ていた。
それが腕を伝って童子切丸に行き着いていたのだ。
正式な形はともかく童子切丸に「人間の生き血」が僅かばかりでも捧げられた事に変わりはない。
それによって妖刀童子切丸はその「あらゆる防御術式を貫く事ができる」という特性を発動させる事ができた。
当然ギラファのバリアも「あるゆる防御術式」にカテゴリ―されるものであり、童子切丸によって貫かれる事は明らかだ。
もちろんそんな事は知らないギラファはここでバリアを展開して攻撃を防いでから反撃に転ずるつもりだ。
しかし童子切丸がある以上それは無理だ。
こうして二人の知らない事実の下で童子切丸は計り知れない力の奔流と共に生身の身体に叩きつけられた。
肉と骨を断った剣は役目を終えたかのように根元から折れて眠りに就いた。
限界まで高められた魔力の激流は出口を与えられた瞬間、目の前の敵に叩きつけられた。
そして全てが終わった。
▼ ▼ ▼
俺はもう誰も失いたくなかった。
だがこの傷でじゃ遅かれ早かれ死ぬだろう。
少し無茶をしたせいか、血を流し過ぎたかもしれない。
だから最期に俺はこの身を差し出してやる。
……和尚……寺のみんな……竜馬……隼人……そしてティアナ。
もう誰かが死ぬのは御免だ。
確かにお前は少し胡散臭いところもある。
だがお前のおかげで俺達はあの時無駄に対立する事を防げた。
お前が悪人ならあの時俺達が勝手に仲違して自滅する様を見ていれば良かったはずだ。
だから俺はお前を信じるぜ。
だから……あばよ、金居……
▼ ▼ ▼
ギンガは目の前の出来事が信じられなかった。
「え……あぁ……そ、そんな……」
ギンガのプラズマスマッシャーは確かに目の前の男に刃を突き立て魔力の奔流をその身にぶつけた。
もちろん童子切丸による出血とプラズマスマッシャーによる衝撃で既に息はない。
だがギンガの顔は青ざめていた。
なぜならギンガと戦っていたギラファはその男の背後に未だ無事な状態でいるからだ。
ギンガのプラズマスマッシャーを金居から庇った男は武蔵坊弁慶。
弁慶はあの爆発に巻き込まれて地面を転がり出血多量もあって気を失っていた。
そして気絶から回復した弁慶の目に飛び込んできたものは襲われているギラファアンデッド、金居の姿だった。
それを見た時もうこの傷ではそう長くないと悟っっていた弁慶は自らの身を挺して金居の身代りになる事を選んだのだ。
しかも驚く事に弁慶は童子切丸でその身を貫かれプラズマスマッシャーでその身を焼かれてその命が尽きても倒れる事はしなかった。
まさに伝説で伝え聞く『弁慶の立ち往生』のようであった。
そんな悲劇としか言いようのない結末を目の当たりにしてギンガはただ呆然としていた。
「弁慶君、感謝するよ」
「……ガァッ――ッ!?」
そしてその隙をギラファアンデッドが逃すはずがなかった。
己のした『あやまち』に心ここに非ずの状態にあったギンガの身体にはインテグラと同様に紅い槍が突き刺さっていた。
しかし咄嗟に身体を捻ったおかげで槍が貫いた部分は左腹。
致命傷のインテグラとは違って適切な処置を施せばまだ助かる傷ではある。
「――え? そ、そんな……ぁ……」
だがギンガの身体は限界だった。
自らが犯した『あやまち』と命を奪う一撃。
その二つの衝撃で若い身体はボロボロになっていた。
もう立つ事すら覚束なくなり、すぐに重力に引かれて身体は支えを失って倒れた。
ギラファに握られたままの槍はそのまま身体から離れ、左の腹に紅い穴を形作っていた。
その穴から紅い生き血が止めどなく流れ出ている事にギンガは気付いたが、もうどうする事も出来なかった。
(私は、ここで……なにも、なにもできないまま……死ぬの……?)
少しの間を置いて地面に叩きつけられたギンガの身体が再び動く事はなかった。
▼ ▼ ▼
校庭を外界と遮っているコンクリート製の灰色の壁。
その内側に凭れた状態で相川始はいた。
その姿はハートのA「チェンジマンティス」の力を宿したカリスの姿ではない。
ハートの2「スピリット」の姿を宿した相川始のものだった。
あの爆発の衝撃でカリスの変身が解けたのが原因だった。
しかもその際に壁にぶつかった衝撃で今まで気を失っていたのだ。
とりあえず一緒に吹き飛ばされたらしいパーフェクトゼクターをデイパックに仕舞いつつ始は今の状況を確認していた。
(俺はどれくらい気を失っていたんだ? カテゴリーキングは? 弁慶は? そして、ギンガ……)
ふと思い出すのは先程の一件。
ギラファの斬撃から自分を守ってくれた少女ギンガ・ナカジマ。
ギンガは自分の正体を知った後でも変わらぬ態度で説得しようとした。
そして危険を顧みず自分の命を助けるために戦いの渦中に飛び込んできた。
そこまで自分に関わってくる理由は己の胸に引っ掛かっているあの言葉に関係あると容易に想像がつく。
だが今の自分はそれに応える事はできなかった。
(人間、か。だが俺は……アンデッド……人間な――! なんだ! この気配は!?)
その事が胸に引っ掛かりつつもカリスはまだ痛む身体を起こした。
未だ視界が定まらぬ煙の向こうから禍々しい気配。
それが始に悠長に休息を取っている場合ではないと警告していた。
だが自分の感覚を信じるならばそこにいるのはアンデッドではない。
だがそれ以上の何かを感じさせる者がいる事は確かだった。
周囲一帯に立ち込める煙でほとんど何も見えないが、そんなものを感じさせない程にその存在は異常だった。
不意に一陣の風が校庭に吹いた。
それにより立ち込める煙は一掃されていき、三重の煙幕は徐々に晴れていった。
そしてカリスは見た。
紅い血で真っ赤に染まった地面に倒れ伏すギンガと、その脇に立っている赤いコートの男を。
「……貴様が殺ったのか」
「そうだと言ったら、どうする?」
その言葉を聞いた瞬間、相川始の中で何かが弾けた。
不意に頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなるほどに身体の奥底から何かが沸々と湧き上がってきた。
それは言葉に出来ないほどの暗い衝動。
それが自分の本来あるべき姿を呼び覚まそうとしていた。
それは長らく封印してきた自分の真の姿。
それになるという事は真の意味で化け物になる事だ。
だが。
それでも。
湧き上がる衝動は抑えがたく。
ついに。
「――――――――――ァァアアアア――――――――――ッッッ!!!!!」
その暗い衝動に身を委ねた。
次の瞬間、そこに相川始はいなかった。
そこにいる者は『相川始』に非ず、彼の者の名――それは『ジョーカー』。
▼ ▼ ▼
アーカードの目の前には一つの死体があった。
見慣れた服装、見慣れた髪、そして確認するまでもなく見慣れた顔。
それは紛れもなくアーカードの主インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングに相違なかった。
アーカードがここに来た理由はガジェットの爆発に気付いたからだ。。
その爆発音が市街地を捜索していたアーカードまで届き、戦闘の気配を感じるままに赴いた次第だ。
そして一度は去った学校に再び戻った時、アーカードは主インテグラの気配を感じ取っていた。
先程死にかけの女を抱えて去って行った黒い化物を放っておいたのも近くで主の気配を感じたからだ。
それなのに当の主はアーカードを見るなり悠然と命令を与え終わると、それが最期の力かのように静かに逝ってしまった。
「それがお前の命令(オーダー)か、我が主インテグラ」
――見敵必殺(サーチアンドデストロイ)だ! 我々の邪魔をするあらゆる勢力は叩いて潰せ! そして、あのプレシアを……
その最期の言葉がヘルシング機関の鬼札<ジョーカー>の胸にいつまでも木霊していた。
【1日目 昼】
【現在地 D-4 学校の校庭】
【アーカード@NANOSING】
【状況】疲労(小)、昂ぶり、セフィロスへの対抗心
【装備】パニッシャー(重機関銃残弾70%/ロケットランチャー残弾60%)@リリカルニコラス
【道具】支給品一式、拡声器@現実、首輪(アグモン)、ヘルメスドライブの説明書
【思考】
基本:???
1.主の命令(オーダー)は見敵必殺(サーチアンドデストロイ)か。
【備考】
※スバルやヴィータが自分の知る二人とは別人である事に気付きました。
※パニッシャーが銃器だという事に気付きましたが、憑神刀(マハ)を持ったセフィロスのような、相当な強者にしか使用するつもりはありません。
※第1回放送を聞き逃しました。
※ヘルメスドライブに関する情報を把握しました。
※セフィロスを自分とほぼ同列の化物と認識しました。
※はやて(A's)が死亡した事に気付きました。
※インテグラの死体(背中に朱羅の片方@魔法少女リリカルBASARAStS 〜その地に降り立つは戦国の鉄の城〜が刺さった状態)の傍にデイパック(支給品一式)が落ちています。
▼ ▼ ▼
相川始は図書館にいた。
なぜ学校にいた始がエリアを隔てた図書館にいるのか。
それはジョーカーの姿に戻って学校から移動したからだ。
だが本来ならジョーカーとして覚醒すれば赤いコートの男に襲いかかったはず。
しかしジョーカーとなった始は戦わなかった。
「……ぅ……!」
読書用に設置されたソファーの上から微かな声が聞こえてくる。
そこには全身血まみれの少女が寝かされていた。
青紫のショートヘアも、茶色の陸士制服も、その身体を沈ませているソファーも自らの血で汚しつつもまだ少女は生きていた。
ギンガ・ナカジマ。
あの時ギンガがまだ生きていると気づいたから始はジョーカーでありつつも逃走を選んだ。
まだギンガを助ける事ができると信じて。
それは先程ギラファから助けてもらったから、その借りを返そうとしたからかもしれない。
だが実のところはそのようなものがなくとも助けようとしたのかもしれない。
本当のところは始にも分かっていない。
「……始、さん」
ようやく気が付いたギンガの声は明らかに弱々しくなっていた。
当然だ。
左腹からの出血はもう手の施しようのないレベルに達していた。
応急措置をしようにもとっくに手遅れの状態だった。
もうギンガが助かる可能性はなかった。
そのギンガは最後の力を振り絞って何かを言おうとしていた。
始はそれを黙って聞いてやる事にした。
「は、始さん……」
「…………」
「わ、私のデイパックの、中の……録音機を、アーカードという人に……渡して……」
「……ああ、分かった」
なぜか肯定の返事を返していた。
表情には出さなかったが、そんな事をしている自分に驚いていた。
だが不思議と断ろうという気持ちにはなれなかった。
「ありがとうござ、います。あと、なのはさんとフェイトさん、はやて部隊長、それにスバルとキャロに会ったら――」
「…………」
その言葉の続きがギンガから話される事はなかった。
▼ ▼ ▼
いつのまにか私は始さんに背負われて、そして寝かされていた。
その時はっきりと相川始は人間だと確信できた。
誰かを助けようとする人が化け物であるはずがないと思ったから。
だから安心して録音機の事を頼めた。
あの中にはここへ来る途中でインテグラ卿がアーカードに対してメッセージを入れていた。
本来はインテグラ卿不在時にアーカードの遭遇した時の備えだったが、こんな事になるとは思っていなかった。
出来る事なら仲間の事も話しておきたかったが、時間切れのようだ。
もう既に意識が遠のき始めていた。
ああ、スバル。また守ってあげられなくてごめんね。
そして。
殺生丸さん、私は――
▼ ▼ ▼
紅に彩られたソファーに寝かせられたギンガはまるで安心しきったかのように眠っていた。
だがその眠りは永遠である。
もうギンガが目覚める事はない。
それを理解した時、胸に言葉に出来ない何かを感じた。
それが何なのかなぜそのように思うのか自分でもよく分からない。
「何を考えているんだ、俺は……」
その不可解な感情がジョーカーの心を大きく揺さぶっていた。
【1日目 昼】
【現在地 E-4 図書館のロビー】
【相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状況】疲労(中)、全身に軽い切傷、左腕に強い痺れ、言葉に出来ない感情、カリスに1時間変身不可
【装備】ラウズカード(ハートのA〜10)@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【道具】支給品一式×2、パーフェクトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ゼクトバックル(ホッパー)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、録音機@なのは×終わクロ
【思考】
基本:栗原親子の元へ戻るために優勝を目指す。
1.とりあえず身体を休める。
2.見つけた参加者は全員殺す(アンデットもしくはそれと思しき者は優先的に殺す)。
3.アーカードに録音機を渡す?
4.あるのならハートのJ、Q、Kが欲しい。
5.ギンガの言っていた人物(なのは、フェイト、はやて、スバル、キャロ)が少し気になる。
【備考】
※自身にかけられた制限にある程度気づきました。
※首輪を外す事は不可能だと考えています。
※「他のアンデットが封印されると、自分はバトルファイト勝者となるのではないか」という推論を立てました。
※相川始本人の特殊能力により、アンデットが怪人体で戦闘した場合、その位置をおおよそ察知できます。
※エネルという異質な参加者の存在から、このバトルファイトに少しだけ疑念を抱き始めました。
※ギンガを殺したのは赤いコートの男(=アーカード)だと思っています。
▼ ▼ ▼
学校で、図書館で、二人のジョーカーが想いを馳せている時、金居は一人東に向かっていた。
目的地は当初の予定通りB-8にある工場だ。
(いくつか誤算はあったが、まずまずの結果だ)
金居は今までの経緯を振り返っていた。
まずはジョーカー――カリスとの戦闘。
この時金居は本気で戦う事はしなかった。
だが一応それなりに戦っていたので精々ジョーカーが違和感を覚えた程度だろう。
このような事をしたのは当初の予定通り弁慶と潰し合わせて漁夫の利でカリスを仕留めようと考えていたからだ。
だからカリスの消耗を待って一気に片付ける気でいた。
あの作戦が破綻した時は少し予定が狂いかけたが、弁慶の捨て身の行動で絶好の機会に転じる事ができた。
ジョーカーの注意を逸らそうと雄叫びまで上げた事が功を奏したのかは知らない。
だがそれは突然乱入してきたギンガ・ナカジマによって阻まれてしまった。
ここでしばらく膠着状態に陥った時はさすがに本気を出してギンガ諸共カリスを倒す事を優先しようかと考えた。
転機はその直後に起こった爆発だ。
爆発の理由は不明だが、その直前に到着した新たな人物。
その女性はギンガから「インテグラ」と呼ばれていた。
この地でそれに該当する者は「インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング」に他ならない。
そしてインテグラはペンウッド曰く、アーカードの抑えられる唯一の存在らしい。
つまりインテグラを殺せばアーカードを止める者はいなくなり、結果デスゲームの進行に貢献する事に繋がる。
それは金居の望むところだった。
爆発の衝撃はバリアで防いだので即座に行動を再開する事ができた。
そしてすぐにあの煙の中で幸運にもインテグラを発見できた。
目的は一瞬で終わった。
一気に背後より近付き左手のスケルターで背部を強打。
こちらの姿を見ないまま倒れたところに落とした槍で心臓付近を一突き。
実に呆気ない最期だった。
凶器に槍を選んだのはもしものための保険だ。
ヘルターやスケルターではなく誰でも扱える槍なら下手人が判明する可能性は低くなる。
ついでにインテグラが所持していた銃器を拾えた事は幸運だった。
一番の誤算はその現場をギンガに見られた事だ。
煙で視界が悪いのですぐに済ませれば問題ないと思っていたが、ここは運が悪かった。
だが直後の戦闘でインテグラ同様に槍を刺して殺せたので大した問題にはならなかった。
少し意外だったのは弁慶が身を挺して守ってくれた事だ。
あそこまで仲間想いの奴だとは思っていなかったから少し驚いていた。
だがあそこで弁慶が庇ってくれなければ面倒な事になっていた可能性が高い以上弁慶には素直に礼を言っておいた。
そして直後に得体の知れない禍々しい気配が近づいてきたのを感じたので、その場は弁慶のデイパックだけ回収して立ち去った次第だ。
もし仮に誰かに見られたら不味い場面なのは確実だったので長居はしなかった。
心残りはジョーカーを仕留める事ができなかった事だが、あの様子ではすぐに動く事は難しいだろう。
もし運が良ければあの禍々しい気配と一戦構えてくれればと思うが、そう上手くいかないだろう。
「これが支給されたのは幸いだったな。このおかげですぐに動けるようになった」
金居の手には小さな袋が握られていた。
その中に入っている物こそ金居がこうして戦闘直後にも関わらず不自由なく行動出来ている理由だ。
この袋の中にある物は「いにしえの秘薬」と言って、服用すればどのような傷でも完全に癒し体力も回復してくれる万能薬だ。
これのおかげで本来なら幾らかの負傷と変身後の疲労ですぐには動けない金居が不自由なく動けるのだ。
(とりあえず弁慶君は……ジョーカーに殺された事にしておこう。あながち嘘ではないからな)
ふと時計を確認すると次の放送までもう少しというところだった。
これからの具体的な行動方針は放送を聞いてからでも遅くはない。
そう考えを出した金居は落ち着いて放送を聞くために近くのビルに入る事にした。
クワガタムシの始祖たる不死の王の大顎はまだ牙を剥き始めたばかりだ。
【一日目 昼】
【現在地 D-5 西大通り沿いのビル】
【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式×2、トランプ@なの魂、いにしえの秘薬(残り7割)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、砂糖1kg×9、
カードデッキの複製(タイガ)@仮面ライダーリリカル龍騎、USBメモリ@オリジナル、S&W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、コルト・ガバメント(6/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、ランダム支給品0〜1
【思考】
基本:プレシアの殺害。
1.プレシアとの接触を試みる(その際に交渉して協力を申し出る。そして隙を作る)。
2.基本的に集団内に潜んで参加者を利用or攪乱する、強力な参加者には集団をぶつけて消耗を図る(状況次第では自らも戦う)。
3.利用できるものは全て利用する。邪魔をする者には容赦しない。
4.工場に向かい、首輪を解除する手がかりを探す振りをする。
5.もしもラウズカード(スペードの10)か、時間停止に対抗出来る何らかの手段を手に入れた場合は容赦なくキングを殺す。
6.USBメモリの中身を確認したい(パソコンのある施設を探す)。
【備考】
※このデスゲームにおいてアンデッドの死亡=カードへの封印だと思っています。
※最終的な目的はアンデッド同士の戦いでの優勝なので、ジョーカーもキングも封印したいと思っています。
※カードデッキ(龍騎)の説明書をだいたい暗記しました。
▼ ▼ ▼
アンジール・ヒューレーは倒れていた。
目の前でチンクを失った事。
それが想像以上にアンジールを苛み、精神的に負担になっていた。
当初はクアットロを探そうと荷物をまとめようとしていたが、チンクの眼帯を見た瞬間何も考えられなくなった。
ディエチとは違ってチンクはすぐ傍にいた。
それなのに守る事ができなかった。
誰もいない大通り上でアンジールはいつまでも己のあやまちを責め続けた。
そして気づけばアンジールはチンクの眼帯を握ったまま当てもなく歩きだしていた。
だがそんな状態がいつまでも続くはずがなく、程なくしてアンジールは己を苛んだまま地面に倒れてしまった。
そして予想以上に精神的に堪えていたアンジールはそのまま意識を手放した。
だからアンジールは気付く事が出来なかった。
荷物をまとめる際にガジェットがどこかへ行ってしまった事を。
そしてそのガジェットが3人の参加者の命を奪う手助けをした事を。
その中にアンジールと同じように誰かを守ろうと必死になっていた者がいた事を。
何もかも知らないまま2回目の放送の時刻が近付いていた。
【1日目 昼】
【現在地 G-6】
【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】
【状態】疲労(中)、全身にダメージ(小)、セフィロスへの殺意、深い悲しみと罪悪感、睡眠中
【装備】バスターソード@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、アイボリー(6/10)@Devil never strikers、チンクの眼帯
【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
基本:クアットロを守る。
1.チンク……
2.クアットロ以外の全てを殺す。特にセフィロスは最優先。
3.ヴァッシュ、アンデルセンには必ず借りを返す。
4.いざという時は協力するしかないのか……?
【備考】
※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。
※制限に気が付きました。
※ヴァッシュ達に騙されたと思っています。
※チンクが死んだと思っています。
※ガジェットが無くなった事に気付いていません。
【武蔵坊弁慶@ゲッターロボ昴 死亡確認】
【ギンガ・ナカジマ@魔法妖怪リリカル殺生丸 死亡確認】
【インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング@NANOSING 死亡確認】
【全体の備考】
※以下の物がD-4の学校の校庭に放置されています。
・弁慶の死体(腹に童子切丸@ゲッターロボ昴の刀身が突き刺さり全身焼け焦げた状態、仁王立ち)、童子切丸の柄@ゲッターロボ昴、朱羅の片方@魔法少女リリカルBASARAStS 〜その地に降り立つは戦国の鉄の城〜
・閻魔刀@魔法少女リリカルなのはStirkers May Cry、パイロットスーツ@ゲッターロボ昴
※カード×48@魔法少女リリカルなのはA’sはギンガが全て消費しました。
※ガジェットドローン@魔法少女リリカルなのはStrikerSがD-4の学校まで移動して爆発しました。その際深い煙が発生しました。
※G-6の大通りにはバニースーツのうさぎ耳、炭化したチンクの右腕が落ちています。
【カード@魔法少女リリカルなのはA’s】
デバイス内での炸裂を必要としない簡易型のカートリッジシステムのような働きをする使い捨ての魔力蓄積装置。
仮面の戦士(リーゼ姉妹)が魔力行使の際に使っていた。普段は左太腿のカードホルダーに収納されている。
【録音機@なのは×終わクロ】
記録用のメモリ式携帯録音機(バッテリー式)。本来の持ち主は佐山御言。
投下終了です。いろいろ不手際から迷惑をかけてすいませんでした。
誤字・脱字、矛盾、疑問などありましたら指摘して下さい。
タイトルは「Round ZERO 〜 JOKER DISTRESSED」です。
投下乙で御座います。
一言で言えば……対主催涙目以外の何者でもないなぁ……実際、ジョーカー降臨の段階までは終わったと思ったし……
が、インテグラの命令はギリギリで届いたのは幸いか……いや、解釈次第では最悪な展開になりかねないけど……
一方の始もどちらとも取れそうな感じな上、録音機という切札もあってまだ何とかなりそうな気配……いや、まだ微妙な感じだけど。
……あれ?そういや始は赤いコートの男がギンガの言っていたアーカードだって気付いてないんじゃ……駄目じゃん……
しかし……地味に弁慶殺したのはギンガなんだよなぁ……(遠い目)
金居の方はステルス絶好調……なんか回復アイテムまで持っているからなぁ……
アンジールは……寝るなー!!
1点気になった所が、始のジョーカー変身不能時間や金居の変身不能時間について状態表に書かれていませんが双方共に1時間変身不能って事でいいんですよね。
投下乙です
確かに対主催涙目以外の何物でもないな
インテグラは死んでしまったがあの命令の仕方は無いぞと文句言うことになるかもしれない
始は始で不安定だがどう転ぶか不安だ。マーダーのままかもしれないしアーカードが誰か気づいてないw
そしてギンガの誤殺は熱血対主催なだけに痛すぎるな……
金居は順調にスコアを重ねてるがやっぱり冷徹なステルスだな。目撃者のギンガも死んでしまったし順調すぎだな
そしてアンジールは寝るな。いやもう死んだ方がいいかも
チンク、アンジール・ヒューレー、ルーテシア・アルピーノ、シャーリー・フェネット、ヴィヴィオ、スバル・ナカジマ、ルルーシュ・ランペルージ投下します。
チンクは空を見ていた。そして、あの時の事を考えていく……
まずはアレクサンド・アンデルセンという名の神父に出会った時の事を考える。彼はチンク達ナンバーズを敵視していた。
何故彼がチンク達の事を『最後の大隊(Letzt Batallion)』と呼んでいたのかは不明だが、大隊という意味を考えるにナンバーズだけではなくドクターであるジェイル・スカリエッティの関係者全てがそれに該当する可能性はある。
勿論、管理局も自分達と敵対しているため敵対する事自体には不思議はない。問題は自分達を殺すという過激な行動をとっている事だろう。管理局であれば捕獲する事はあっても殺すという考えにはまず至らないからだ。
その行動から考えるに管理局関係者の可能性は低いだろう。
さて、彼の言っていたヴァッシュ・ザ・スタンピードはどういう人物なのか? 金髪で赤いコート以外は詳細が不明だが、アンデルセンと行動を共にしていた事から考え、アンデルセンの行動に賛同している可能性はある。
となれば自分達と敵対……それこそ殺すつもりでいるかも知れない。ならば彼についても警戒をした方がいいだろう。
次にチンクを助けに現れたアンジールと呼ばれた男の事だ。何故か彼はチンクの事を知っていた。当然チンクにとっては未知の人物であるはずだが……
『あ、ああ……しかし、お前は一体……』
『やはりな……だが、説明は後だ。お前の味方だと捉えてくれれば、今はそれで構わない』
そのやり取りから考えるに、アンジールはチンクがアンジールの事を知らないと答える可能性があるのを知っていた事になる。どういう事かは全く不明だが……。
しかし、彼が味方という事はほぼ確実だろう。アンデルセンから自分を助けてくれたのは確かであるし、同時に見知らぬとはいえISを使っていた事から考えて、スカリエッティがチンクの知らない所で作った戦闘機人の可能性があるだろう。
それでも、チンクに対して馴れ馴れしかった理由については全くわからないが……。
そして、戦っている所に現れた炎の巨人の事を考える……あれが敵なのは明白だ。アンジールが声を掛けてくれなければあれの攻撃によって命を落としていたのは明白だろう。
アンジールがあれの存在に気付いていた事から考えるに恐らくアンジールはあれの攻撃を回避しただろう。アンデルセンの方はどうだろうか?
恐らくその攻撃を身に受けた可能性が高いだろう。敵対している事から考えて、あの攻撃で倒されていればいいが、再生能力がある事を考えるとそれでも無事である可能性はある……。
ところで、あの炎の巨人は何だったのだろうか? 真っ先に考えつくのは参加者である可能性……しかし、あまりにも異質だった事からそれを否定する。むしろ、ガリュー等といった召喚獣の類の可能性がある。
つまり、炎の巨人は参加者によって召喚されたものだという事だ。
だが、それならそれで別の問題が出てくる。まず召喚行為というのは稀少技能(レアスキル)……つまり、使える者が限られているという事だ。
チンクの知る限り召喚行為が可能なのはルーテシアの他にキャロ・ル・ルシエだけである。勿論、未知の参加者の中に召喚士がいる可能性は無いわけではないが、稀少技能である事を踏まえればそういう人物が参加している可能性は低いだろう。
また、参加していたとしても別の問題がある。チンクはルーテシアと合流した際にこの場では下僕を呼び出す事が出来ない事を聞いていた。つまり、召喚士がいた所で召喚は不可能だという事だ。
なお、チンクが見落としている事実として、実の所この場においては召喚士でなくても幾つかの支給品を使う事で召喚を行う事が可能である。
まず、仮面ライダーに変身する事のできるカードデッキだ。カードデッキはそれぞれモンスターと契約をしており、カードデッキの力を使う事でモンスターを呼び出す事が出来る。
ちなみに、チンクは一度その仮面ライダーと交戦しているものの、その時その仮面ライダーはモンスターを召喚していなかった為、チンクはその事実を知らない。
次に、デュエルモンスターズのカードだ。この場においてはデュエルモンスターズのモンスターカードを使いモンスターを召喚する事が出来る。
幸運にもチンクはデュエルモンスターズのカードに詳しい天上院明日香と行動を共にしていたが、明日香自身チンクを信用していなかった事もありチンクはデュエルモンスターズの話を全く聞かされていなかった。
そして、召喚マテリアと呼ばれるものだ。それを使う事でマテリアに眠る召喚獣を召喚する事が出来る。
なおアンジールのいた世界で使われたものではあるが、アンデルセンとの戦闘を優先しなければならなかった為、やはりチンクはその説明を聞く事が出来なかった。
何にせよ、これらの道具を使えば召喚士で無くても召喚を行う事が出来るという事になる。
結論から言えば、炎の巨人……イフリートは召喚マテリアによって召喚されたものである。アンジールが早々に察知出来たのは前述の通りイフリートの存在について知っていたからだ。
だが、その事実を知らないチンクにはそれはわからない話だ。チンクから見た場合は召喚士が召喚したと考えるしかない。しかし、そうなると何故召喚不能になっていないのかという問題がある。
(お嬢様が嘘を吐いていた……?)
チンクは召喚は可能だったという可能性を考えた。召喚が出来ないという話はルーテシアからの情報でしかない。ルーテシアがチンク達に嘘を吐いた可能性はあり得る。
では、何故嘘を吐くのか? チンクはルーテシアが殺し合いに乗っている可能性を考えた。あの場で嘘を吐いたのは自分を保護してもらい集団に潜り込む為だと……。
そう考えれば病院で待っていても彼女達が来なかった事も頷ける。チンクが病院に先行する為3人と別行動を取った後、ルーテシアが他の2人を襲ったと考えれば辻褄が合う。だが……
(落ち着け……お嬢様から話を聞いたのは放送前……御褒美の話は放送で初めて語られた事だ……あの時点では殺し合いに乗る筈が無い……ならばあの場で嘘を吐く必要はない……)
チンクは御褒美の話のタイミングからあの時点では殺し合いに乗っていないと考えた。故に召喚不能の話は真実だと……いや、むしろ信じたくなかったのかも知れない……ルーテシアが殺し合いに乗っていないと……。
考えた所で結論など出るわけがない。チンクはその事についての考えを切り上げ、これからの事を考える……だが、考えた所でどうすればいいかがわからなかった……
その理由は今のチンクの状態だ。炎の巨人の攻撃についてはアンジールのお陰で直撃を免れる事が出来た。だが、あくまでも直撃を免れただけでしかない。
死ぬ程ではないが火傷によるダメージは大きい……しかし、何より問題なのはその攻撃によって両腕を失った事だ。
チンクのISであるランブルデトネイターは手で触れた金属物を爆発物に変える能力……だが、両腕を失った事でその能力を使う事は不可能となった。
いや、それ以前に両腕を失った以上、殆どの行動に支障がでるのは明白だ。そう、誰の目にもチンクが戦闘不能なのは明らかな話だった。
1人で行動するのは殆ど無理、仮に誰かに保護されたとしても足手まとい以外の何者でもない。
当然、この状態でクアットロを捜せるとは思えないし病院に戻るのも得策とは言えない。また、レリックを持っていると思われる人物を追う事も困難だ。
スカリエッティのアジトまで戻れば生体ポッドを使いある程度の傷の手当ては可能かも知れない。だが、腕の欠損を再生する事などまず不可能と考えた方が良いだろう。
いや、それ以前に今いる場所からアジトまでは随分と距離が開いている。真面目な話、チンク1人だけで行くのは無謀だし、仮に誰かに保護されたとしてもわざわざそこまで付き合ってくれるとは思えない。
(絶望的……だな……)
故にチンクは今いる場所から動けなかった……死に至る程では無いとは言えダメージは大きく、先程までの疲労がある……空を眺めて考えていく内に――
―――いつしかチンクの意識は途絶えていた―――
★ ★ ★ ★ ★
G-6にてアンジールは眠っていた。目の前で守れる場所にいたはずの妹であるチンク、彼女を守れなかった事が彼を精神的に追いつめていた。そして何時しか彼は倒れ込みそのまま意識を手放していた。
彼は意識を失うその瞬間までチンクを守れなかった事を悔やんでいた。本当であればすぐにでもクアットロを助けるために動き出さなければいけないはずなのに後悔の為動く事が出来なかった。
しかし、彼は気付いていないが幸運にもチンクはまだ生きている。勿論、次の放送まではまだ時間があるためそこまで生き残れるかは断言出来ない。しかし、放送まで生きている可能性はある。
つまり、放送さえ聞けばチンクの生存を確認出来る可能性があった。だが、今のままではアンジールがそれに気付く事はないだろう……眠り続けているアンジールが放送を聞き逃す可能性が高いからだ。
故に次に目が覚めた後、彼はチンクが未だ生きている事に気付かないということになる。それはつまり、永久に自分がチンクを死なせてしまったと悔やみ続けるという事を意味する。
そして、アンジールは眠り続ける……何事も無ければこのまま眠っていることだろう……そう、『何事も無ければ』……だが――
―――その瞬間、空が光った―――
アンジールは何か眩しい光を感じ意識を取り戻す。ゆっくりと身体を起こし光の方に視線を向けながら何が起こったのかを考える……いや、結論から言えば思考についてはほぼ一瞬で終わった。
あの光は何者かの攻撃もしくは戦闘で起こったもの、周囲の様子に何も変化が無い事から距離は少し離れていること、にもかかわらずここまで届いた事から相当な威力を誇っているということ……
つまり、あの光は先程自分達の前に現れチンクを焼き殺したイフリート並の威力を誇る可能性があるという事だ。
ならばすべき事は何か? 考えるまでもない、あの場所には間違いなく光を放った参加者がいるはずだ。アレを放置しておけば生き残った唯一の妹クアットロが危機に晒されてしまう。
真面目な話、チンクを失った事については未だに悔やんでも悔やみきれない。だが、あの光にクアットロが殺されると考えると眠っているわけにはいかない。
そう、アンデルセンが死んだとは言えまだこの場にはセフィロスやヴァッシュ、そしてイフリートを召喚した奴がいる。彼等を殺さない限りクアットロを守る事は出来ない。
最終的にプレシアを殺さない限り真の意味で妹達を守れない以上、その目的を果たすために他の参加者と組む事も視野に入れなければならない。とはいえまだ敵は多い、現状では敵を殺す事を優先すべきだ。
だからこそアンジールは走る。光が見えた方向へと……その方向は南西。そこにクアットロがいて無事ならば今度こそ彼女を守ればいい、クアットロがいないのならばそこにいる光を放った参加者を殺せばいい、
その光によってクアットロが殺……いや、そんな事など今は考えない。今はその場所に向かう事が最優先事項だ。一分でも……一秒でも早く……
地図を見た所南西にはデパートがある。確かにそこなら参加者が集まっている可能性が高い、ならばそこへ向かえば良い。アンジールはデパートに目標を定め走り続けた。
「今度こそ……今度こそ……俺は……守る!!」
実はその瞬間、デパートには3人の参加者が集まっていた。そしてその際の戦闘によって起こった光は強く、周辺エリアにまで届くものだった。
アンジールを眠りから覚まし、再び妹を守るために走り出すきっかけを与えたのはその光だったのだ。
だが、アンジールがデパートに辿り着く時にはその場所にいる生きている参加者はたった1人だろう。1人は戦いによって川に落ちて流されていった。もう1人は残る1人を助けようとした際の事故より死んだ。
そして残された1人を見た時、ある意味では拍子抜けするだろう。その最後の1人は本当に何の力も持たない一般人なのだから。ただ、強力な支給品を与えられただけでしかない。
とはいえその支給品こそがある意味最強なのだろう。その支給品の力は絶大……それこそあの高町なのはとフェイト・T・ハラオウンが2人で戦ってようやく互角ぐらいなのだから……。
既にその支給品は失われているが、その人の手元には再びその力を引き出すための道具がある。制限下の状況、アンジールが対抗しきれるかどうかは不明だ。
その人物とアンジールの遭遇がどのようなものになるか……そして、今度こそクアットロを守れるのか……同時に、チンクが生存している事を知ったとしたらどう思うか……それはまだ誰にもわからない。
それでも、この瞬間……アンジールは走り続けていた。
その最中、デイパックの中にはレイジングハートは思案していた。
元々レイジングハートが支給されたのはクアットロだった。だが、クアットロが危険人物だとわかっていたレイジングハートはクアットロに一切力を貸さなかった。
その後、クアットロはレイジングハートをアンジールに渡した。ちなみにレイジングハートはアンジールを知らないがクアットロの兄と名乗っていた事もあり、クアットロ同様警戒し一切反応する事はなかった。
実際、その直後クアットロとアンジールが組みシャマルを騙していたためその判断は間違っていない。
但し、反応しないとは言っても周辺の状況はデイパックの中でずっと探っていた。何れはマスターであるなのはと再会出来る事を信じて……
だがレイジングハートに待っていたのは辛い現実だった。放送で語られたなのはを含む多くの仲間達の死、さらに自分のすぐ傍で起こった八神はやての死、そしてそれをきっかけにして起こったセフィロスの豹変……
それでもレイジングハートは挫けたりはしない……聞いた程度の話ではあるが幾つか気になる事があった。
まず、前述の通りアンジールの存在、それからクアットロの言動……どうも彼女の言動を見る限り『これから地上本部を襲撃する所だった』というのが推測出来た。
レイジングハートの知る限り、地上本部襲撃どころか既にJS事件は終わっていて、クアットロは牢獄行きになっていたはずだ、少なくともシャマルの証言からそれが間違いないのは明白。だとしたらこれはどういうことなのだろうか?
他にもセフィロスとアンジールの会話による差異など引っかかる点は数多い。この点を解明出来ればこの殺し合いを打破できるのでは無いのだろうか?
そして、レイジングハートは考える……この状況下、今現在同じデイバックに入れられているグラーフアイゼンは何を考えているのだろうか? クアットロ達の言動から考えるにグラーフアイゼンが自分達の知るそれとは違う可能性はある。
いや、仮に違っていたとしても、きっとグラーフアイゼンも自分のマスターであるヴィータ……そしてヴィータの主であるはやてが気になるはずだ。
となればこの状況はある意味皮肉な状況だろう。何しろはやてを殺した人物が今の持ち主なのだから……もっとも、レイジングハートがそれを伝えない限り知る事はない話ではあるが……
一方のグラーフアイゼンは確かにヴィータ達ヴォルケンリッター、そしてはやての身を案じていた。グラーフアイゼンはアンデルセンに支給され、彼が死にアンジールの手に渡るまではずっと彼が持っていた。
真面目な話、グラーフアイゼンはアンデルセンを危険人物だと認識し警戒していた。その為、先程の攻撃でアンデルセンが死に彼と離れる事が出来た事に安堵していた。
さて、アンデルセンがアーカードとの戦闘に突入する際にグラーフアイゼンはある少女を見かけた。その少女は間違いなくヴィータの主であるはやてであった……だが、それにしては明らかに妙だった。
それははやてが何故か約10年前の姿をしていたという事である。偽物と考えるにはあまりにも似すぎている。勿論偽物かも知れないが本物の可能性は否定出来ない。
丁度そのタイミング流れた放送で知らされたシグナムの死については確かに衝撃はあったものの、それでもはやての無事を彼女もヴィータも望むのは間違いないため何とかはやてらしき少女と合流したいと思っていた。
だが、グラーフアイゼンは知らない、その直後にその少女は命を落としており、彼女を殺したのが今現在自分を所持しているアンジールだという事を……。
仮に放送ではやての死を知ったところで、その少女が死んだ事も、アンジールがその少女が死んだ事も知り得ない。その非情なる現実を知らぬままグラーフアイゼンはヴィータ達の身を案じていた。
【1日目 昼】
【現在地 G-6】
【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】
【状態】疲労(中)、全身にダメージ(小)、セフィロスへの殺意、深い悲しみと罪悪感
【装備】バスターソード@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、アイボリー(6/10)@Devil never strikers、チンクの眼帯
【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
基本:クアットロを守る。
1.デパートへ急行する。
2.クアットロ以外の全てを殺す。特にセフィロスは最優先。
3.ヴァッシュ、イフリートを召喚した奴には必ず借りを返す。
4.いざという時は協力するしかないのか……?
【備考】
※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。
※制限に気が付きました。
※ヴァッシュ達に騙されたと思っています。
※チンクが死んだと思っています。
※ガジェットが無くなった事に気付いていません。
※レイジングハートは参加者の言動に違和感を覚えています。
※グラーフアイゼンははやて(A's)の姿に違和感を覚えています。
★ ★ ★ ★ ★
F-6の大通りをルーテシアが走っていた。彼女はマテリアで召喚したイフリートでG-6の大通りを焼き払った後、一度G-5の方に向かった。但し、G-6を経由せずF-5を通ってだ。
その目的は病院に向かう途中自分達を襲った衝撃波を発した物……それが向かった場所に何があるかを確かめる為である。
結論から言えばその場所は瓦礫の山でしかなかった。勿論、この場所を詳しく調べれば何か見付けられる可能性はある。しかし、ルーテシアは詳しく調べる事なく、再び元来た道を戻っていった。
元々、少し覗いてみたいと思った程度の事だ。彼女にとってはさして重要な話ではない。そう、ルーテシアにとってはスカリエッティのアジトにある生体ポッドを確かめる事の方が重要だったのだ。
ルーテシアが確かめたいのは生体ポッドに眠っているであろう自身の母親であるメガーヌ・アルピーノである。一応明日香の話では生体ポッドの中には何も無かったらしいが、自分でも確かめてみたいと思ったからだ。
では、アジトで生体ポッドを確かめた後はどうするのだろうか? ルーテシアは移動しながらそれを考えていた。
ルーテシアの目的はこの殺し合いに優勝してメガーヌの目を覚まさせる事だ。故に、ルーテシアはどうやって他の参加者を殺すかを考えていた。
ルーテシアの手元にはイフリートのマテリアがある。イフリートの威力は絶大、これを使えばどんなに強大な参加者であっても仕留める事は可能。だが、ここで問題が幾つか存在する。
まずは召喚による疲労が大きく、多用は出来ないという事だ。何しろ先程の疲労もまだ抜けていないのだ。むやみやたらと使うのは避けるべきだろう。
次に召喚術師であるルーテシアにとっては当たり前の話ではあるが召喚には若干の時間がかかるという事だ。そんな時間を悠長に待ってくれる相手などいないだろう。
そして最大の問題はどんなに強力な攻撃も当たらなければ全く意味が無いという事だ。
あの時はチンク、剣士、神父の3人がいたが仕留める事が出来たのは神父1人だけ、チンクの方は重傷を負ってはいるだろうが恐らくは無事、剣士に至ってはイフリートの存在を先に察知され回避されてしまった。
仮の話だが、あの後剣士が自分の存在に気づき、向かってきたらどうなっただろうか? 返り討ちに遭うのは明白だ。故に、イフリートの使い所は考えなければならないと思っていた。
なお、ルーテシアは気が付いていないが実の所イフリートが倒される可能性は存在する。実際参加者の1人であるセフィロスはかつてイフリートを一撃で撃破している。
勿論、制限等の関係もあり同じ様にいく保証は全く無い。それでもセフィロス、もしくはそれに準ずる力を持った参加者ならばイフリートへの対処は十分可能だろう。むしろ倒される可能性だってある。
この事実をルーテシアは知らない。だが、どちらにしても使い所を考えなければならないことに変わりはない。
どう動くべきか、ここでルーテシアの脳裏にキース・レッドと交わした約束が浮かんだ。18時に『ベガルタ』『ガ・ボウ』、キース・シルバーに関する情報を手に入れて地上本部に来いというものだ。
真面目な話、ルーテシアにとってはその事などどうでも良く守ってやる義理は全く無い。一応、探すぐらいの事はしてもいいとは思うもののそんな必要は無いと考えていた。
だが、ここで考え方を変えてみよう。約束を交わした相手は他にブレンヒルト・シルトとユーノ・スクライアもいた。つまり、2人も地上本部に来る可能性があるということだ。
更にキース・レッドの様子を見る限り他の参加者にも同じ話を持ちかける可能性がある。
つまり18時頃に多くの参加者が集結する可能性があるという事だ。ならば、そのタイミングでイフリートを召喚すればどうなるだろう? 参加者を一網打尽に出来る可能性が高い。
誰も来ない可能性はあるが、少なくてもキース・レッドだけは間違いなく来る筈だ。奇襲に成功すればキース・レッドを仕留める事は出来る。
唯一の懸念はキース・レッドがイフリートの力を知っている可能性があるという事だろう。何しろイフリートのマテリアは彼から渡されたものなのだから。とはいえ、仕掛けてみる価値は十分にあるだろう。
なお、キース・レッドを殺す以上『ベガルタ』『ガ・ボウ』、キース・シルバーの情報を探す必要は全く無いが、事前に彼に察知さる時の事を考えて、空いた時間で一応それらの情報も集めておこうと考えている。割とどうでもいい話ではあるが。
どちらにしても待ち合わせは18時、今からまだ6時間以上もある。今の所はアジトに向かってポッドを確かめる事が先だろう。
故にルーテシアは走りF-6の大通りを駆け抜ける。途中、何か美味しそうな匂いがしたもののそれに足を止めることなくF-6を抜けてF-7へと入ろうとしていた。
前述の通り、彼女が優勝を目指しているのは優勝者が叶えられる願いでメガーヌの目を覚まさせる為である。そうすればルーテシア自身にも『心』が生まれるからと……
ルーテシアはプレシアの言葉を疑ってはいないものの、仮に嘘であっても全く問題はない。何故なら彼女は参加者が皆異なる並行世界から連れて来られている事を聞いており、仮に皆殺しにしても元の世界には皆が無事でいるからだ。
だからこそ、先程ルーテシアは本来は仲間であるはずのチンクですらイフリートで焼き払おうとしたのである。
さて、ルーテシアはこの殺し合いに呼び出される前からレリックを探していた。その理由はメガーヌの目を覚まさせる為にレリックが必要だと聞かされていたからだ。
だが、結論から言えば実はレリックは必要ない……というより、本来向かえるべきはずだった未来では、メガーヌはレリックを使う事なく目を覚ましている。その未来においてルーテシアはメガーヌと幸せに暮らしていた。
しかし、あくまでもそれはJS事件後の話である。ここにいるルーテシアはJS事件の最中から連れて来られたため、当然その事実は知らない。
結局の所、ルーテシアがレリックを探す必要など無かったのだ。当然、優勝者への御褒美を使う必要すら無い。そう、完全にルーテシアは手駒として利用されているのである。
その事実を知ることなく、只少女は走り続けていた……一方、少女の足下にあるものはその事を知っていた。
今現在、ルーテシアの足にはマッハキャリバーが装着されている。迅速にアジトまで移動するために起動して装着したのだ。
なお、マッハキャリバーはJS事件の顛末、及び関係者がどうなったのかを把握している。つまり、ルーテシアが本来どういう顛末を向かえたのかを把握しているのだ。
さて、マッハキャリバーはルーテシアに支給されたものだ。マッハキャリバーから見た場合、ルーテシアは管理局下で更正プログラムを受けていたはずであり、この殺し合いにおいてスバル達の味方になってくれると考えていた。
だが、ルーテシアの行動は明らかに奇妙な行動だった。いや、この話はルーテシアに限った話ではない。
マッハキャリバーはデイパックから出された時にはルーテシアの他にフェレット状態になっていたユーノがいた。何故ユーノがフェレットになっていたのかは理解に苦しむがそれについてはこの際考えない。
ここで問題なのはルーテシア及びユーノの言動だ。
ルーテシアは自分の知り合いについてゼスト・グランガイツ、クアットロ、チンク、ディエチの4名と語っていた。だが、マッハキャリバーの知る限り他にもキャロ・ル・ルシエ、エリオ・モンディアルの名前が出なければおかしいはずである。
ちなみに、マッハキャリバー自身もルーテシアが名簿を広げた時点でそれを確認しているため、参加者については把握している。
ところが問題はルーテシアだけではない。ユーノ自身がルーテシアの言っていた4人を把握していなかったのだ。それ以前にルーテシアの事すら知らないのは明らかに妙である。少なくても名前ぐらいは知っているはずである。
続いて2人が出会ったのはチンクと明日香である。マッハキャリバー自身も知らない明日香は別にして、問題はやはりチンクである。
チンクはJS事件後、ルーテシア同様妹達と共に更正プログラムを受けていたはずである。やはり、スバル達の味方となりうる人物のはずだ。
だが、チンクの言動を見る限り彼女が合流しようとしているのは姉妹達であり、少なくとも管理局の味方とは思えない感じだった。
更に、その時の情報交換でレリックの事を聞いた時のルーテシアが反応していたのが気にかかった。既にレリックを探す必要は無かったのではなかったのか?
以上の違和感を覚え、マッハキャリバーは思案していた。そしてある仮説が浮かんだものの、あまりにも非現実的であるゆえ断定する事が出来なかった。
その後ルーテシア達を衝撃波が襲った後、ルーテシアがユーノを襲った時に言った――
『私には叶えたい願いがある』
その言葉と、その時の表情からマッハキャリバーは確信した。ルーテシアは……いや、ユーノもチンクも含めてそうだろう、それは――
―――ルーテシア達はJS事件が終結する前から呼び出されている―――
こう考えればルーテシアの知り合いが4人だけだったのも、ユーノがその4人を把握していなかったのも、チンクが管理局との合流を口にしなかったのも全て辻褄が合う。
ところで、その直後ブレンヒルト・シルトとキース・レッドが現れた後にルーテシア自身が参加者は皆別の世界から連れて来られていると語っていた。つまり、皆並行世界の人達という事だ。
確かにキース・レッドというマッハキャリバーにとって未知の人物がルーテシアを知っていたのはそれが理由だろう。
だが、仮に並行世界によるものだとしても、時間軸の差異は見逃す事の出来ない話だ。参加者の言動を見る限り、ルーテシア、ユーノ、チンクの言動に関しては並行世界による差異と言うよりは時間軸の差異と考えた方が自然と言えよう。
さて、マッハキャリバーは今後について考える。当然の事だがマッハキャリバーは殺し合い自体に協力するつもりは全く無い。とはいえ、殺し合いに乗っているルーテシアが所持している以上は使われる事もやむを得ない話ではある。
ルーテシアの説得も一応考えてはいた。未来では普通にメガーヌが目を覚ましている事を話せば凶行を止めてくれる可能性は確かにある。
だが、この話をルーテシアが信じるという保証は全く無い。また、仮に信じたとしてもこの殺し合いから脱出しない限りは全く意味が無い話だ。
さらに厄介な事にルーテシアは参加者を皆殺しにしても元の世界では皆元気であると思っている。だからこそ本来仲間である筈のチンクすら殺そうとしていたのだ。
そう、仮にルーテシアが未来を知り自分の行動に意味が無い事を知っても、手っ取り早く脱出するために皆殺しをする可能性があるという事だ。別に元の世界では皆揃っている為全く問題は無いのだから。
正直な話、並行世界の話が真実の可能性が高い以上その部分の説得は困難だ、故に自分ではルーテシアを止める事は出来ないと考えていた。
何より避けなければならないのは説得に失敗し自分が捨てられ、スバル達の力になれなくなる事だ。故にマッハキャリバーは現状ルーテシアに従う事を選んだ。何れ、スバル達と合流出来る事を信じて……
幸い、現状は移動手段としてしか利用されていない。ルーテシアが殺し合いに乗っていたとしても、ルーテシアを死なせるわけにはいかない為に自分が利用されるのは都合がよいだろうと考えていた。
ひとまず現状ではルーテシアを説得出来る参加者と合流出来る事を願うしかないだろう……生き残っている中ではキャロ・ル・ルシエ、ゼスト、チンク……彼女達ならばルーテシアを止める事が出来るかも知れない。
だが、マッハキャリバーには懸念があった……参加者が異なる時間軸及び並行世界から連れて来られているならば彼等の状況が変わっているのでは無いだろうか?
並行世界ならばさして状況も変わらないだろうが、異なる時間軸ならば面倒だ。特にキャロ辺りはルーテシアと出会う前から連れて来られている可能性はある、それならば説得は不可能だろう。
そして、同じ事が自身の相棒であるスバルにも言える。果たしてスバルはどのタイミングでこの殺し合いに連れて来られているのだろうか?
同時に他の参加者についてはどうだろうか? 特にスバルの姉であるギンガ・ナカジマの場合は敵に回った時期から連れて来られている可能性がある。仮にそうだとするならば苦しい戦いを強いられるのは明白だ。
マッハキャリバーはルーテシアの足下で静かに思案し続ける……
【1日目 昼】
【現在地 F-7 大通り】
【ルーテシア・アルピーノ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、魔力消費(中)、疲労(小)、キャロへの嫉妬
【装備】マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ウィルナイフ@フェレットゾンダー出現!
【道具】支給品一式、召喚マテリア(イフリート)@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、
エボニー(10/10)@Devil never strikers、エボニー&アイズリー用の予備マガジン
【思考】
基本:最後の一人になって元の世界へ帰る(プレシアに母を復活させてもらう)。
1.どんな手を使っても最後の一人になる(自分では殺せない相手なら手は出さずに他の人に任せる)。
2.北へ向かい、スカリエッティのアジトへ一度行って生体ポッドの様子を確かめる。
3.18時に地上本部へ行き、キース・レッド他集まった参加者をイフリートで一網打尽にする。
4.3がキース・レッドに察知された時の保健として、一応キース・シルバーと『ベガルタ』『ガ・ボウ』を探してみる(割とどうでもいい)。
5.もしもレリック(刻印ナンバー]T)を見つけたら確保する。
【備考】
※ここにいる参加者は全員自分とは違う世界から来ていると思っています。
※プレシアの死者蘇生の力は本物だと確信しています。
※ユーノが人間であると知りました。
※マッハキャリバーは参加者の時間軸の差異に気付いています。
★ ★ ★ ★ ★
ヴィヴィオはシャーリー・フェネットに背負われる中、考えていた。あの時何が起こったのかを……
ヴィヴィオはシャーリーから彼女の友人についての話を聞いていた。彼女の口から聞かされたのはカレン・シュタットフェルト、スバル・ナカジマ、ルルーシュ・ランペルージの3名。
その中でもルルーシュの事について話す彼女は何処か嬉しそうな顔をしているのがヴィヴィオにもわかった。
一方で、シャーリーはゼロという人物に対して憎しみを抱いているのもわかった。なお、シャーリーはヴィヴィオにゼロについて詳しく話をしたわけではない。
だが、ゼロ……天道総司に対する態度を見れば彼に憎しみを抱いているのはすぐにわかる。最初を見かけた時もそうだったし、キングが天道を抱えている所に遭遇した時も彼の事を沢山の人を殺したテロリストだと言っていた。
つまり、ヴィヴィオはゼロを沢山の人を殺した悪い人と認識していた。だからこそシャーリーは彼を憎んでいるのだと思っていた。ちなみにゼロがシャーリーの父親を殺したという話は知らない。
なお、天道がゼロであったとしても、ヴィヴィオから見れば傷を負ったお兄さんでしか無いため、ヴィヴィオは彼を助けたいと思っている。
余談ではあるがヴィヴィオはシャーリーと出会う前から一緒に行動していた浅倉威を自分を救ってくれたヒーローだと思っている。その為、ゼロこと天道と戦いたがっていたのも悪い奴と戦うためだと思っていた。
突如浅倉が豹変してヴィヴィオに殴りかかって自分達の元を去った時は正直訳がわからずショックを受けたもののザフィーラが励ましてくれた事もあり、多分何か理由があったのだろうと考える事にしていた。
その為、再び浅倉と再会した時にお話出来ればいいと考えていた。
なお、実際の所浅倉はヴィヴィオの考えるような悪い人と戦うようなヒーローでは決してない。
閑話休題、浅倉と別れた後シャーリーとヴィヴィオは施設を回っていたが、ヴィヴィオの体力の限界が来たこともあり、シャーリーはヴィヴィオを休ませるためにデュエルアカデミアに向かった。
シャーリーにしてみれば出来ればここで味方……特にルルーシュと出会えれば良いと考えていた。
結論から言えば幸運にもそこでルルーシュと再会する事が出来たが、不幸にも同時にルルーシュがゼロだという真実を突き付けられたのだ。そして、シャーリーはそこから逃げるように去っていった……ヴィヴィオを背負ったまま……。
だが、ヴィヴィオにしてみれば何が起こったのかを理解する事が出来なかった。そもそもルルーシュというのはシャーリーが会いたがっていた大事な友人ではなかったのか? にも関わらず何故シャーリーは悲しそうにしているのだろうか?
更に言えばルルーシュがゼロというのはどういう事なのだろうか? 天道がゼロでは無かったのか? ルルーシュがゼロだとしたら天道は誰だというのだ?
それにシャーリーの話ではルルーシュは妹思いの優しいお兄ちゃんではなかったのか? 平然と沢山の人を殺すテロリストであるゼロの筈がないのではないか? まだ幼いヴィヴィオにとってはどういう事か全くわからなかった。
少なくてもルルーシュがゼロなのは間違いないだろう。ルルーシュはゼロだと言われた際、それを否定する事なく認めたのだから。
只、本当にシャーリーの言っていた様な悪人かどうかまではわからなかった。少なくてもシャーリーに指摘されるまではシャーリーが話していた通りのルルーシュの人物像そのままだったのだから。
突然豹変した理由は不明だが、きっと浅倉同様何か理由があったのだろうと考えていた。だから何とかお話ししたいとヴィヴィオは思っていた。
だが、今のヴィヴィオにとってはルルーシュや浅倉よりもシャーリーが気がかりだった。
「お姉さん……」
ヴィヴィオはシャーリーに声を掛けるものの彼女は反応してくれない。何を思っているのかを知る事は出来ないものの、少なくてもさっきの事でショックを受けているのは間違いない。だから、何とかして元気づけたいと思っていた。
その最中、シャーリーが身に付けているクラールヴィントは2人の様子を見て何を思っているのだろうか? 真面目な話、ゼロに関係する話は状況がわからない為、クラールヴィントはそれについて考えることはあっても口に出すつもりはない。
早々に持ち主であるシャマルと合流したい所ではあったが、とりあえずヴィヴィオの近くにいるという状況は悪いものではないと考えていた。状況的に守れるとは言い難いが目の届く範囲にいる分まだ良い状況だからだ。
正直な話元々の支給先である浅倉についてはデイパックの中で危険視していた為、彼とヴィヴィオが離れる事が出来たのはある意味幸運だと思っていた。
その最中、幾つか気になる事があった。1つは何故かヴィヴィオいつもの服ではなく被験者服を着ていた事だ。何故彼女は被験者服を来ているのだろうか?
もう1つはヴィヴィオがザフィーラに会ったという話だ。クラールヴィントも周囲の様子は把握していたがそれらしき反応など無かった。
それに、仮にザフィーラが現れたならば何故すぐに姿を消したのだろうか? 殺し合いに乗っているならば2人を襲わなければ不自然だし、そうでないとしてもやはり2人を放置する理由はない。
正直な話をすればクラールヴィントは嫌な予感を感じていた……最初の放送で早々にシグナム達の死が伝えられた事を考えればあり得ない話ではない。
果たしてシャマルやザフィーラ、ヴィータ……そして彼女達の主である八神はやては無事なのだろうか? そして機動六課の面々はどうなっているのか? シャーリーの傍で誰に気付かれる事も無く静かに考えていた。
一方、そのシャーリーの動きは虚ろであり、真面目な話何処に向かっているのかもわかっていない状態であった。ヴィヴィオの声も届いてはいない。
彼女の頭の中では、ルルーシュ=ゼロをどうすべきかどうかの答えを未だに出せないでいた。それ以前の話だが未だにルルーシュをゼロだと認められないでいた。ゼロは天道では無かったのか?
そもそもの話、シャーリーが天道をゼロだと思ったのは天道がゼロの仮面を持っていたからに過ぎない。ちなみに天道はゼロである事を否定していたがシャーリーはそれを全く信じなかった。
だが、その理屈で言えばゼロの衣装を身に纏っているルルーシュがゼロという事になる。シャーリーにとってあまりにも都合の良い話ではあるが、シャーリーとしてはルルーシュに自分がゼロだという事を否定して欲しかった……
しかし、ルルーシュは自分がゼロだという事を肯定した。それも仮面が無い以外はゼロそのものといえる遜色の無い言動を取った上で……ゼロを知る者が見れば誰が見てもルルーシュがゼロなのは明白だ。
それでもシャーリーは否定したかった……一番大好きな人を一番大嫌いな人だと、一番大嫌いな人を一番大好きな人だという事を……だが、
『偶然巻き込まれたとはいえ、君のお父上――ジョセフ・フェネット氏の命を奪ったゼロだよ』
『君には殺せない。私はルルーシュ・ランペルージなのだからな』
『それでも私を殺すというのなら、その時は相手になってやろう。全てが終わったその時に』
ルルーシュは自分がシャーリーの父を殺したゼロだと認め、更にシャーリーの知るルルーシュである事も認めた。そして同時に自分を殺す時は相手になると言ったのだ。
一番大嫌いなゼロを殺す―――一番大好きなルルーシュを殺す?
一番大好きなルルーシュを殺さない―――一番大嫌いなゼロを殺さない?
答えなど簡単に出せるわけが無いだろう? 故にシャーリーは彷徨っていた。
唐突ではあるが、ここである少女の話をしよう。
その少女はある少年に好意を寄せていた。その少年は一見クールではあるが目と足の不自由な妹を何よりも大事にしていた。
そんなある時、仮面の男によって少女の父親が殺された。少女は仮面の男を憎んだ……そして運良く仮面の男の銃を手にし彼を撃つ機会を得た。だが、そこで少女は仮面の男が好意を寄せる少年である事を知ってしまった。
その時その場にはもう1人仮面の男の正体を知った女性がいた。少女は少年を守るため、その銃でその女性を撃った。
その一件とある男の策略により少女の精神はボロボロとなっていく、そんな少女を救う為……少年は自分に関する記憶を消した……。
話はこれで終わりではない。それから約一年後、ある理由により少女と少年の関係はほぼ元通りに戻っていた。それこそ少女が少年の正体を知る前の頃に戻った様に……
違う事は少年の家族が妹ではなく弟になっていた事、そして少年の妹が自分達から遠い世界にいるお姫様になっていた事だろう。
だが、その瞬間は突然訪れる。ある時、少女は真実を知る……いや、全ての記憶を取り戻したのだ。仮面の男の正体が少年であり、少女が少年を守るために女性を撃ち、お姫様が少年の妹である事等を……。
真実を知った少女は何が正しいのかわからなかった……そんな中で少女は高い所から落下しそうになる……だが、少年と彼の親友が少女を助けたのだ。
そのやり取りの中で少女は少年がたった1人である事を知った……そして、少女は少年を守り、少年の幸せを取り戻す為銃を手に取った……
結末だけを言えばその直後少女は死を迎える事になる。しかし、最期まで少女は少年の正体を明かさなかったし、最期の瞬間には少年と話す事が出来た。きっと、その瞬間少女は幸せだったのだろう。
だが……この少女とシャーリーを同列に論じる事は出来ない。その少女とシャーリーの状況が異なっているから当然であろう。シャーリーがどういう選択を取るのかは誰にもわからない。
果たして、少女は手元にある銃を誰に対して、そして何の為に向けるのであろうか―――
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【1日目 昼】
【現在地 G-7】
【シャーリー・フェネット@コードギアス 反目のスバル】
【状態】健康、深い悲しみと激しい混乱、ヴィヴィオを背負っている
【装備】浴衣、クラールヴィント@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ゼロの銃(10/10)@コードギアス 反目のスバル
【道具】支給品一式、デュエルアカデミア売店の鍵@リリカル遊戯王GX、ジェットエッジ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
基本:みんなと一緒に帰りたい。
1.ルルを――
2.ルルやスバルや六課の人(中でもヴィヴィオの為に優先的にフェイト)を探す。
3.もう1人いるなのはを探し、ヴィヴィオのママかどうかを確かめる。
4.ヴィヴィオを守る。
【備考】
※六課がブリタニア軍の特殊部隊で、スバルはその一員だと考えています。ザフィーラを大型犬だと思っています。
※プレシアはブリタニアの偉い人で、この殺し合いを開いたのは六課や日本人及びその関係者を抹殺する為だと考えています。
※ヴィヴィオの境遇を自分と重ねています。
※ここには同姓同名の別人がいると思っており、放送で呼ばれたなのはが別人の可能性があると考えています。
※デュエルアカデミアを決闘の学校で物騒な所だと思っています。
※ザフィーラが殺し合いに乗っているかもしれないと思っています。
※駅を調べ終えました。
ガソリンスタンド、ホテル、映画館、デュエルアカデミア、病院をどのような道のりで調べるかは、まだ考えていません。
※ルルーシュ=ゼロだと気付きました。
※ルルーシュを殺すか許すかは、後続の書き手の方にお任せします。
※シャーリーがどこに向かっているかは次の書き手にお任せします。
※クラールヴィントは浅倉を警戒しています。
【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(大)、シャーリーへの心配、悲しみ、決意、浅倉に対する複雑な感情、シャーリーに背負われている
【装備】ヴィヴィオのぬいぐるみ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、レークイヴェムゼンゼ@なのは×終わクロ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:フェイトママや六課の皆と一緒に脱出する。
1.お姉さんを助けたい。
2.ヴィヴィオがんばる!
3.天道お兄さんを助けたい、浅倉お兄さんともお話したい。
4.フェイトママを探す。
5.ザフィーラ、どこに行ったんだろう?
【備考】
※浅倉の事は、襲い掛かって来た矢車(名前は知らない)から自分を救ってくれたヒーローだと思っています。
※浅倉をまだ信頼しており、殴りかかったのは何か理由があるのだと思っています。矢車とエネル(名前は知らない)を危険視しています。
※キングのことは天道を助けてくれるいい人だと思っています。
※この場にもう1人なのはがいる事に気付いていません。
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★ ★ ★ ★ ★
スバルはデュエルアカデミアの近くを走っていた。先程、デュエルアカデミアに来たらしい少女を捜すために……。
スバルは丁度その時、デュエルアカデミアの中を調べていた。そして自分の調査範囲を調べ終えて上の方を調べている泉こなたか早乙女レイの手伝いをするか、下で見張りとして1人待たせているルルーシュの所に戻るかを考えていた。
そして少女の声が下から響いたためルルーシュの方へと戻ったのだ。事情はわからないものの、その時少女がここを訪れたもののルルーシュと何かあったらしくそのまま去っていったらしいという事は把握出来た。
もっとも……ルルーシュに何があったのかを聞こうとしてもルルーシュは詳しい事を話してくれなかったが。
どちらにしても、放っておくわけにはいかないため。スバルは外へ出てその少女を捜しに出たのである。
さて、スバルが下に降りた時点で既に来訪者が去った後だったし、前述の通りルルーシュが詳しい事を何も話さなかったため誰が訪れルルーシュと何があったのかはわからない。
しかし、彼はその時悲しそうな顔をして独り言の様な事を言っていた。たったそれだけだったが、スバルにも誰が訪れ何が起こったのかをある程度推測出来た。
結論から言えば訪れた人物はルルーシュにとって親しい人物だ。親しくない人物だったら、この状況において何があったのかを自分達に話さない理由は無い。
また、悲しそうな顔をして何かを言っていた事から、その少女に対して何か……少なくても良くはない事があったのだろう。これもルルーシュと全く関係ない人物ならばやはり悲しそうな顔をする理由は全く無い。
そして、ルルーシュの関係者でそれに該当する人物は1人だけ……シャーリートという事になる。
つまり、デュエルアカデミアにシャーリーが来たもののその時ルルーシュと何かがあってシャーリーは去っていったという事だ。少なくとも戦いの音はしなかったから戦闘にはなってはいないだろうが……。
とはいえ、何かがあったのはわかっても何が起こったのかはわからない。スバルの知る限りシャーリーはルルーシュと同じ学校に通う普通の学生としか聞いていないからだ。
真面目な話、ルルーシュから詳しく追求すればわかるだろうが、スバルはどうしてもその事について踏み込む気にはなれなかった。
あの時見たルルーシュの悲しげな表情を見て聞く事など出来なかった……いや、正確に言えば『ここにいるスバル』がその事を聞いてはいけないと思っていた。
『ルルーシュの世界にいるスバル』ならば悲しみに暮れるルルーシュの支えになり、助ける事が出来るだろう。しかし、『ここにいるスバル』にはそれは出来ない。
幾らルルーシュが自分の事をルルーシュの世界にいる自分と変わらないと言っても、外見・性格・能力等々が全て変わらないとしても別人でしかないのだ。代わりになんてなれるわけがない。
それでも、ルルーシュの為にも、ルルーシュの世界にいるであろう自分の為にも、今の自分が出来る限りはルルーシュを助けなければと思っていた。
ルルーシュの事情には踏み込む事は出来ない……だが、だからといって去っていったシャーリーらしき少女を放っておいて良い事にはならない。何とか彼女を保護しなければならないと考え、スバルは外を捜していた。
ただ、シャーリーだった場合はまたシャーリーを傷付けてしまいかねないと考えていた。
シャーリーから見た場合、今現在生き残っている知り合いはルルーシュとスバルだけ、だがここのスバルはシャーリーの知るスバルとは別人だ。出会えばすぐにその事はわかる、それを知ればシャーリーが落胆してしまうのは言うまでもない。
とはいえ、何の力のない一般人のシャーリーを放置出来るわけもない……その事が気にかかるもののスバルはシャーリーを捜していた。
結論から言えば彼女を見付ける事は出来なかった。既にデュエルアカデミアから遠く離れてしまったのだろう。
もう少し範囲を広げて時間を掛ければ追いつけるかもしれない。しかし、デュエルアカデミアにはルルーシュ達戦闘に向かない仲間がいる。
リインフォースUもいて、多少の武器はあるとはいえ赤いコートの男の様な参加者に現れれば全滅は確実。故に、シャーリーが気にかかるものデュエルアカデミアに戻り、最後にその周囲を捜してルルーシュの所に戻る事にした。
正直な所、他に戦える仲間が無く、同時に相棒とも言うべきマッハキャリバーが無い状況がもどかしかった。一応手元にはレヴァンティンがあるから戦えるものの万全とは言い難い。
スバルが自分の戦い方をするにはやはりマッハキャリバー、もしくは姉であるギンガの持つブリッツキャリバーが欲しい所だ。恐らく2つとも誰か別の参加者の手元にあるだろうが……流石にそう簡単には戻って来ないだろう。
それに、後々複数の行動を同時に取る必要が出てくる。それに対処するためには戦える仲間が必要だ。仲間がいればスバルが戦いの場に向かい、もう1人がルルーシュ達を守る。もしくはその逆を行う事が出来るからだ。
「フェイトさんかギン姉辺りと合流出来れば良いけど……」
そう考えながらアカデミア周囲を捜していると、ある人影が見えた。
「あれ……?」
その人影は建物にもたれ掛かり座り込んでいる様に見え、すぐ前には何か黒い塊が落ちていた。最初は誰なのかわからなかったがその人物に近付いていく内にそれがわかっていく。
その人物は小柄な身体で銀色の髪をしていた。大分焼けてはいたもののその少女が元々身に付けているコートも彼女は身に付けていた。
何故か服装がレオタードだったりトレードマークとも言うべき眼帯が無くなったりしていたが間違いなく彼女はスバルの知る人物だった。
彼女に何が起こったのかはわからない。だが、スバルから見ても彼女が重傷なのは間違いない、スバルはその少女に声を掛けた……
「チンク……?」
★ ★ ★ ★ ★
ルルーシュは1人、スバルが戻るのを待っていた。 あの後、スバルはシャーリーを捜しに外へと出て行った。スバルの性格を考えるならば出て行った参加者を放っておかなくて当然だ。ルルーシュはスバルを止めることなく待っていた。
恐らく、スバルはシャーリーに追いつき彼女と共に戻ってくるだろう。そして、シャーリーは自分に対して決断をするだろう。
その決断がどんなものであれルルーシュは受け入れる覚悟はある。シャーリーが自分を許さず銃を向けるとしても、自分を許すとしてもだ。
しかし、その答えが何であったとしても全ての決着はこの殺し合いが終わり日常へと回帰した時だ。まずこの殺し合いから無事に脱出しなければならない。
その為にルルーシュは思考する。シャーリーとの再会で得た大きな情報、その事について考えなければならないからだ。
その情報は『参加者は異なる時間軸から呼び出されている』というものだ。
ルルーシュはシャーリーに対し自分に関する記憶を全て消した後から来ており、一方でシャーリーは自分に関する記憶を消される前から来ている。つまり、時間のズレがあるという事だ。
思い返せばその事に気付くチャンスはあった。それが先程の情報交換でリインから彼女のいた世界についての情報を聞かされた時の事だ。
リインのいた世界では地球に怪獣ゴジラが現れ、それを封印するためヴォルケンリッターが妖星ゴモラの媒介となり、ゴジラを抹殺する為、機動六課が中心となりオペレーションFINAL WASを行おうとしていた。
更にリインによるとナンバーズはスカリエッティによって対ゴジラの決戦兵器に改造されているという話だった。
あまりにもルルーシュやスバル達の世界との差異が大きかったためルルーシュ達は当然この世界も自分達の世界とは違う並行世界だと解釈していた。
だが、実を言えば見落としてはいけないポイントがあった。リインの話ではゴジラが現れたのはJS事件から暫く経った後で、ゴジラを封印してからも大分時が経過していたという話だという事だ。
一方のスバルもJS事件後から連れて来られているがそれ程間は開いていなかった。つまり、時間軸のズレを見付けられるということだ。とはいえ前述の通りリインの世界との差異が大きかったため時間軸については深く考えていなかった。
何にせよこれまでは時間のズレには気付けなかったがそれがわかった今、これは重要な意味を持つ。それは時間軸のズレによって変化している関係があるからだ。それこそルルーシュとシャーリーの様に。
そこでルルーシュは時間軸の違いを考慮に入れ自分達の知り合いとの人間関係を考えていく。
まず、ルルーシュについてだが、シャーリーを除くと後はC.C.だけだ。C.C.との関係については殆ど変化が無い為、C.C.がルルーシュと出会う前から来ていない限りは考慮に入れる事も無いだろう。
次にレイについてだが、彼女の話を聞く限りは万丈目準が洗脳されているかどうか以外の影響は無いだろう。続いてこなたについてだが、これも彼女の話を聞く限りは多少のズレがあってもやはり影響が無いだろう。
問題はスバルの仲間達についてだ。この部分こそ考慮に入れなければならない。
そう、JS事件ではナンバーズやルーテシア達がスバル達と敵対していた。故にJS事件終結前から彼女達が連れてこられている場合は殺し合いに乗っているかはともかく彼女達がスバル達と敵対する可能性があるという事だ。
少なくてもディエチはJS事件後から連れて来られている事がわかっているが、チンク達もそうである保証は全く無い。
(いや、むしろ誤解させて殺し合いを促進させるならば……)
そう、異なる並行世界や時間軸をずらせばそれによって誤解を生じさせ、殺し合いを促進させる事が出来る。
何しろ自分の知り合いだと思っていた人物が自分の事を知らないとなれば誰でもショックを受ける。ルルーシュ自身スバルが自分の世界のスバルとは別人だと知った時は悲しみを感じたのだから。
故に、時間軸のずれが生じている可能性は高いとルルーシュは考えていた。つまり、クアットロやチンクがJS事件前から連れて来られていてスバル達と敵対している可能性があるという事だ。
では、仮に彼女達がスバル達と敵対するならばルルーシュは彼女達を倒すつもりなのか?
結論から言えば、最悪の場合であればそうするだろうが、少なくても現状それを諦めるつもりは無い。確かにルルーシュは目的の為ならば非情な決断をする事が出来る。しかし、親しい人物に対してはそこまで非情な事が出来る人間ではない。
ルルーシュの友人に枢木スザクという少年がいる。だが、彼はランスロットを駆りゼロ……ルルーシュに対する最悪の敵として立ち塞がってきた。
しかし、ルルーシュにはギアスという絶対遵守の力があった。それを使う事でスザクを自分の味方にする事だって出来るはずだった。だが、ルルーシュは決してギアスを使ってスザクを味方に付けようとはしなかった。
その最中、ある時ブリタニアがスザクを捨て駒にしてゼロを倒そうとしたが、その場を切り抜ける時にルルーシュはスザクにギアスを使った。そのギアスは『生きろ!』というものだった。
それによりその場を切り抜ける事が出来たが、ルルーシュとしてはスザクには使いたくはなかったと思っていた。
スザクの例を見ればわかる様にルルーシュは親しい人間に対してはそうそう非情にはなれないのだ。
さて、ルルーシュがこの殺し合いで最初に出会ったのはディエチだ。お互いの守りたい人物を守る為に2人は手を組んだ。しかし、ディエチはルルーシュを助ける為に犠牲となった。ルルーシュに姉達の事を託して……
チンク達を見捨てるという事は自分を助ける為に犠牲になったディエチを裏切るという事だ。ルルーシュは命を賭して自分を助けてくれたディエチを裏切るつもりはない。
だからこそ、ルルーシュは仮にチンク達が敵に回ろうとも出来うる限りは彼女達も助けようと考えていた。それがディエチを犠牲にして生き残ったルルーシュのすべき事なのだから。
とはいえ敵に回った場合の事もある程度は考えており、その時についての警戒を怠るつもりは全く無い(スバル達の話からクアットロは敵に回る可能性がある事を聞いているのもあるので)。
何にせよ、行動を起こすのはデュエルアカデミア内部を調べ終えた後……時間にして恐らく次の放送後だろう。
そう考えていると、自動ドアが開く音が聞こえた。誰か来訪者が来たのだろう、敵の可能性もあると考えルルーシュは身構えた。しかし、結論から言えばやって来た人物はスバルだった。
見たところシャーリーは連れて無かったが、その代わりスバルは1人の少女を抱き抱えていた。
「スバル……彼女は……」
★ ★ ★ ★ ★
エントランスにはルルーシュとスバル、そしてスバルが連れてきたチンクがいた。チンクは負傷のせいか気絶しているようだった。ルルーシュ達にとって戦力的な面も含めてチンクは合流しておきたい人物だったが、正直な所素直に喜べる状態ではない。
まず、チンクは両腕を失う程の重傷を負っていたという事だ。チンクの前に落ちていた漆黒の塊は彼女の片方の腕なのだろう。全身に火傷を負っていた事を踏まえ、炎による攻撃に焼かれたのは容易に想像が付く。
ちなみに、保健室に向かわずエントランスにいるのは、未だ中を調べているこなたとレイと行き違いになるのを避ける為である。
さて、喜べないもう1つの理由はここにいるチンクがどのタイミングで連れて来られているかがわからない為である。
ルルーシュはスバルが戻ってきた際に参加者が連れて来られている時間軸の際について説明を行った。とはいえ、シャーリーの事は説明せず、リインの連れて来られた時間から説明をした。
スバル自身それを聞かされた時は驚いており、出来ればこなた達からも話を聞いて確かめたがっていた。
ひとまずは2人が戻ってくるのを……と思っていたもののある『物』の事を思い出し、まずは『それ』から確認を取る事にした。それはスバルの手にあるレヴァンティンである。
レヴァンティンから話を聞いた所、スバルのみならずルルーシュも驚く可能性が明らかになった。それはシグナム達が主であるはやてを救う為闇の書のページを蒐集しようとしており、同時に管理局とも敵対していた時期から連れて来られている可能性である。
スバル自身も確かにシグナム達がなのは達管理局と敵対していた時期があるのを把握している。だがそれは確か10年ぐらい前だったはずだ。真面目な話そこまでの差異が発生するとは思えなかったが……
しかし、その時期からシグナム達を連れてきたならば誤解の種や殺し合いの促進に貢献するのは間違いない、プレシアが殺し合いを望んでいるなら仕掛けている可能性は高いとルルーシュは判断した。
となれば、参加者間では10年の時間軸の際が発生している可能性を考慮した方が良いだろう。
ちなみにレヴァンティンとしては出来ればはやて、ヴィータ、シャマル、ザフィーラと合流したいと話していた。本音を言えばシグナムと合流したかったそうだが……
勿論、スバル達の話は聞いていた為、レヴァンティンは参加者が異なる並行世界から連れて来られている事も把握していた。正直、リインの世界の話を聞いて複雑に思ってはいたが……。
ともかく、これにより先程ルルーシュが考えた以上に厄介な事になった。何しろ10年前から連れて来られている参加者がいる可能性があるとなるとスバル達を知らないという自体もあり得るからだ。
更に言えば、極端な話なのは達も10年前から連れて来られている可能性もある。こうなると仲間との合流は更に面倒になる。
そんな中、スバルの口からまたしても悪い事が語られる。それは、ギンガがJS事件の際に操られ敵として立ち塞がって来た事だ。つまり、そのタイミングから連れて来られてきたならばギンガも敵になるということである。
仲間だと思っている人物が敵になっている可能性があるということでスバルの表情は重くなっていた。とはいえ、現状ではそれを頭に入れておいておく他はない。ひとまず今はチンクの事を考える。
「チンク……どのタイミングから来たのかな?」
「話を聞いてみないとわからないが……どちらにしてもこのままにはしておけないだろう?」
チンクがJS事件終結前に連れて来られている可能性もあるし、そうでないとしても単純に殺し合いに乗っている可能性はある。だが、どちらにしても2人の考えは変わらない。殺し合いに乗っているなら止めるし、殺し合いを止めるつもりなら助けるつもりだ。
それに、今のチンクは両腕を失っている。この状態でもルルーシュやこなた辺りは倒せるだろうが少しでも強い敵が現れればまず戦えない。それ以前にここまでボロボロになった彼女を放置する事など2人に出来るわけがない。
真面目な話、恐らく両腕を失った事で精神的にも絶望している可能性は高い。何しろルルーシュも片腕を失った事でナナリーの為に戦う事が出来なくなって絶望していたのだ、チンクだって戦えなくなれば同じ様になる可能性はある。
一応スカリエッティのアジトに行けば治せるという可能性もあるだろうが、両腕の欠損までどうにかできるとは思えないし、何よりここからアジトまでは距離がある。正直な話現実的ではない。
「とりあえず、持ち物でも調べておくか」
ひとまず、チンクの目覚めを待つ間に彼女の持ち物を調べる事にした。スバルがチンクの持つ2つのデイパックの中身を調べていく……すると、
「ちょ……!」
スバルが驚愕の表情をした。
「どうした?」
「これ……」
ルルーシュがデイパックの中を覗くとそこには人間の右腕があった。
「な……」
「どうしてチンク右腕なんて入れているの……?」
「いや、待て……この腕は……俺のか?」
ルルーシュはその腕が病院で切り落とされたはずの自分の右腕だとわかった。
「ちょっと待って、それじゃあ……」
「ああ、チンクは病院に行ったということになるな、そこでこいつを拾ったと……」
「何考えて右腕なんて拾ったんだろう……」
その一方、再びデイパックの中を探る。といっても中にある物で使えそうな物はそう多くはなかった。
気になったのは2つ……1つは1枚の名簿……正確にはその裏に書かれているグループ分けされた人物である。それをルルーシュは見る。
「……どういうことだ?」
真っ先に頭に浮かぶのは疑問。エリオとキャロの名前はあるのにスバルの名前が無い事、またエリオとキャロが保護対象になっている事、何故かこなた達の名前がある事、そして十代が要注意人物にされている事、様々な疑問が浮かんでいった。
この内容をそのまま鵜呑みにするつもりは無いが、無視出来る話では無いだろう。
そして、もう1つは2個あった首輪である。チンクが参加者を殺して手に入れたか、死体の首から手に入れたかの判断は付けられないが、恐らくは病院で手に入れたのだろう。
正直、ルルーシュ達も首輪を何処かで手に入れたかったので丁度よかったとは思っている。その首輪をスバルが確かめる。
「裏に名前があるよ……ミリオンズ・ナイブズ……」
「確か奴は最初の放送で呼ばれていたな……だとしたらもう片方は……」
ルルーシュはもう1つの首輪が誰のものかを考えた。病院を訪れたのならばディエチの物である可能性がある。チンクがディエチの首を切り落とした……そんな光景が頭をよぎる……と、首輪を調べているスバルの表情が固まった。
「どうした?」
「そんな……まさか……」
スバルは信じられないような表情を浮かべていた。
「……さんが……死んだなんて……」
スバルは首輪を落とした。それをルルーシュが拾い裏を確かめる。そこには―――
―――「No.49-フェイト・T・ハラオウン」という文字があった―――
【1日目 昼】
【現在地 G-7 デュエルアカデミア1階】
【チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(中)、全身に火傷、両腕欠損、絶望、気絶
【装備】バニースーツ@魔法少女リリカルなのはStrikers−砂塵の鎖−、シェルコート@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2、料理セット@オリジナル、翠屋のシュークリーム@魔法少女リリカルなのはA's、
被験者服@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪×2(フェイト(StS)、ナイブズ)、
大剣・大百足(柄だけ)@魔法少女リリカルなのはsts//音が聞こえる、ルルーシュの右腕
【思考】
基本:姉妹と一緒に元の世界に帰る。
1.……(気絶中)
2.どうしたら良いだろうか……?
3.姉妹に危険が及ぶ存在の排除、及び聖王の器、レリック、“聖王のゆりかご”の確保。
4.ディエチと共闘した者(ルルーシュ)との接触、信頼に足る人物なら共闘、そうでないならば殺害する。
5.クアットロと合流し、制限の確認、出来れば首輪の解除。
6.十代に多少の興味。
7.他に利用出来そうな手駒の確保、最悪の場合管理局と組むことも……。
8.Fの遺産とタイプ・ゼロの捕獲。
9.天上院を手駒とする。
【備考】
※制限に気付きました。
※高町なのは(A’s)がクローンであり、この会場にフェイトと八神はやてのクローンがいると認識しました。
※ベルデに変身した万丈目(バクラ)を危険と認識しました。
※大剣・大百足は柄の部分で折れ、刃の部分は病院跡地に放置されています。
※なのは(A’s)と優衣(名前は知らない)とディエチを殺した人物と右腕の持ち主(ルルーシュ)を斬った人物は
皆同一人物の可能性が高いと考えています。
※ディエチと組んだ人物は知略に富んでいて、今現在右腕を失っている可能性が高いと考えています。
※フェイト(StS)の名簿の裏に知り合いと出会った人物が以下の3つにグループ分けされて書かれています。
協力者……なのは、シグナム、はやて、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、クロノ、ユーノ、矢車
保護対象……エリオ、キャロ、つかさ、かがみ、こなた
要注意人物……十代
※フェイト(StS)の知り合いについて若干の違和感を覚えています。また、クローンか本物かも判断出来ていません。
※アンデルセンが死んだことに気付いていません。また、ヴァッシュを警戒しています。
※アンジールと自分の関係は知りませんが、ISを使ったことから、誰かが作った戦闘機人だと思っています。
※シェルコートは甚大なダメージを受けており、ハードシェルを展開することができなくなっています。
※ルーテシアに対し僅かに疑心を持っています。
【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反目のスバル】
【状況】左腕に裂傷、右腕欠損、疲労(大)、強い決意、深い悲しみ
【装備】SIG P220(9/9)@リリカル・パニック、ブリタニア軍特派のインカム@コードギアス 反目のスバル、スバルのはちまき
【道具】洞爺湖@なの魂、支給品一式、小タル爆弾×2@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、
インテグラのライター@NANOSING、 救急箱、医薬品一式、メス×3、医療用鋏、ガムテープ、紐、おにぎり×3、
ペットボトルの水、火炎瓶×4、ラウズカード(クラブのK)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、
ハイパーゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード
【思考】
基本:守りたい者、守るべき者を全力で守り抜く
1.スバル……
2.チンクが目覚めたら彼女と話をする。
3.このデスゲームから脱出した後で、シャーリーに自らの命の決断を仰ぎ、それに従う。
4.シャーリー……俺は、君と一緒にはいられない……
5.スバルを守るために、たとえ汚れ役を買って出てでも、スバルにとって最善と判断した行動を取る
6.ディエチやカレンの犠牲は、絶対に無駄してはならない
7.皆は反対するだろうが、もしもの時は相手を殺すことも辞さない。それだけは譲れない
8.ギアスの制限を確かめたい
9.戦力の確保及びプレシアの関係者を探す
10.首輪の解析を行う。
11.C.C.、クアットロと合流したい
12.ゲーム終了時にはプレシアに報復する
13.レイ、左腕が刃の男(=ナイブズ)、赤いコートの男(=アーカード)、殺し合いに乗った頭の切れる参加者を警戒
【備考】
・ギアスに何らかの制限がかかっている可能性に気付きました。また、ギアスのオンオフは可能になっています。
・ギアスの発動には、左目の強烈な痛みと脱力感が伴います。
・プラント自立種にはギアスが効かないことが確認されました。
・ギアスを使った際の疲労は命令の強さに比例すると考えています、同時にギアスが効かない参加者が他にも考えています。
・ブリタニア軍特派のインカムはディエチからもらった物です。
・こなたの世界に関する情報を知りました。もっとも、この殺し合いにおいて有益と思われる情報はありません。
・「左腕が刃の男」が、既に死亡したナイブズであることに気付いていません。
・ここにいるスバルを、“本物のスバル・ナカジマ”であると認めました。
・レッド・デーモンズ・ドラゴンは現状では使えない可能性が高いと考えています。
・「月村すずかの友人」からのメールを読みました。ご褒美の話をどう捉えているかは、後続の書き手さんにお任せします。
・「月村すずかの友人」は、フェイトかはやてのどちらかだと思っています。
・シャーリーが父の死を聞いた直後から来ていることに気付きました。
【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、若干の不安、フェイトの死にショック
【装備】レヴァンティン(待機形態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、バリアジャケット(はちまきなし)
【道具】支給品一式、レギオンのアサルトライフル(100/100)@アンリミテッド・エンドライン、
スバルの指環@コードギアス 反目のスバル、チンクの左腕(炭化している)
【思考】
基本 殺し合いを止める、できる限り相手を殺さない、ルルーシュを守る
1.フェイトさんが……死んだ……?
2.ルルーシュに無茶はさせない、その為ならば……
3.こなたを守る。こなたには絶対に戦闘をさせない
4.アーカード(名前は知らない)を警戒、レイにも注意を払う
5.六課のメンバーとの合流、かがみとつかさの保護、しかし自分やこなたの知る彼女達かどうかについては若干の疑問。
6.もしも仲間が殺し合いに乗っていたとしたら……
【備考】
・こなたが高校生である事を知りました。
・質量兵器を使うことに不安を抱いています。
・パラレルワールドの可能性に行き当たり、自分は知らない自分を知る者達がいる事に気が付き、
同時に自分が知る自分の知らない者達がいる可能性に気が付きました。
・参加者達が異なる時間軸から呼び出されている可能性に気付きました。
・仲間(特にキャロやフェイト)がご褒美に乗って殺し合いにのる可能性に気が付きました。
・自分の存在が、ルルーシュを心を傷付けているのではないかと思っています。
・ルルーシュが自分を守る為に人殺しも辞さない、及び命を捨てるつもりである事に気付いていますが、
それを止める事は出来ないと考えています。 また、自分が死ねばルルーシュは殺し合いに乗ると思っています。
・「月村すずかの友人」からのメールを読みました。送り主はフェイトかはやてのどちらかだと思っています。
・ルルーシュの様子からデュエルアカデミアから出て行ったのはシャーリーだと判断しています。
・自分に割り振られた調査エリアを調べ終えました。何かを見つけたか否かは、後続の書き手さんにお任せします。
・レヴァンティンは参加者が異なる時間軸、並行世界から連れて来られている事を把握しています。
【チーム:黒の騎士団】
【共通思考】
基本:このゲームから脱出する。
1.デュエルアカデミア内部を調べる。
2.首輪解除の手段と、ハイパーゼクターを使用するためのベルトを探す。
3.首輪を見つけた時には、機動六課か地上本部で解析する。
3.それぞれの仲間と合流する。
【備考】
※それぞれが違う世界の出身であると気付きました。
※デュエルモンスターズのカードが武器として扱えることに気付きました。
※デュエルアカデミアにて情報交換を行いました。内容は守りたいもの本文参照。
※チーム内で、以下のの共通見解が生まれました。
要救助者:シャーリー、ヴィヴィオ、十代、万丈目、明日香、かがみ、つかさ、ルーテシア
(ただし、万丈目には注意が必要)
合流すべき戦力:なのは、フェイト、はやて、キャロ、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、ユーノ、クアットロ、チンク、C.C.
(ただし、フェイト及びクアットロには注意が必要)
危険人物:赤いコートとサングラスの男(=アーカード)、金髪で右腕が腐った男(=ナイブズ)
以上の見解がそれぞれの名簿に、各々が分かるような形で書き込まれています。
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投下完了しました。今回の容量は60KBとなり分割の必要が出てくる為ここで分割点の指定を、
>>118までが前編(約31KB)、
>>119以降が後編(約29KB)となります。
なお、投下中スクリプト爆撃を受けたため非情に読みにくくなっていますが
>>108-119、
>>123、
>>179-187が投下分です。
サブタイトルの元ネタはコードギアスR2TUNE13『過去 から の 刺客』です。
何か問題点などがあれば指摘の方お願いします。