落ちてたから立てた
おつ
乙
乙。
前スレの最後はたしか「朱い月」本人を召喚するのはどうかという話になってたな。
性格とか細かいところは独自でいいみたいなかんじで。
綺麗なワラキアって需要あるか?
理想郷に正気の黒騎士が召喚されてました。
ただ、止まり気味なうえに間違いが多いので続くか不安ですが・・・。
でも彼の宝具ナイト・オブ・オーナーとガンダールヴの能力は非常に相性がいいので期待しています。
相性がいいというか被りすぎてて意味がない気すらしてくるな
>>11使い勝手はナイト・オブ・オーナーの方が上だろうけどガンダールウ゛の力が加わればどんな近代兵器も一瞬で十全の力を引き出せるようになる。
ロケランみたいに知識がないと扱えないものも扱えるようなるのは強みだな。
知識なしで戦闘機操ってたような
ガンダールヴの力で魔力を除くパラメータが1ランクアップして正気でバーサーカー状態
更にアロンダイトの能力で1ランクアップした負ける要素のない騎士。
それが僕らのサー・ランスロットです。
ガンダーランサーの人来ないのかな
ランスロットは知識どころか理性すら怪しい状態で戦闘機を間違った乗り方で操縦してたぞ
確かコックピットじゃなくて上に乗っかって操ってた
そりゃあれだ
きっと士郎の憑依経験と同じノリで武器が勝手に動いて戦ってくれるんだよ
士郎だと宝具に振り回されるけど、ランスロットのスペックならそこらの武器の経験くらい普通に上回れるだろうし
ランス召喚ならデルフとのやり取りを書いてみたいなあ
もちろん狂戦士状態のままで
手で触る→Cランク宝具になる→自分の武器であると認識→無窮の武錬発動。
こんな流れだと思ってた。あるいは大聖杯のバックアップ。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/10(金) 20:50:58 ID:6O7dcnB4
アイデアというかあらすじを書くのでそれを使って誰かssを書いてはくれないか?
言いだしっぺ理論は解っているのだがどうもうまく書けなくてな…
とりあえずあらすじをあげてみてから考えるんだ
誰か拾えばそれでよし
拾わなければ自分でがんばって書けばよし
ネタと雑談の果てに誰かのモチベーションが高まり投下がある…そんなもんだ。
ネタと時間はあれどモチベがあがらない私に雑談をください
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/11(土) 20:38:34 ID:OTwUwaBU
遠野志貴(七夜でも可)は八歳の時、四季に殺されかけ病院のベットで目覚める。
その後先生に出会い魔眼殺しを貰い受ける。
その後七夜のナイフを見つけるもしくは手に入れる(何故かは聞かないでくださいご都合主義です)
そしてその日、眼鏡とナイフを手に持ったまま眠りにつく
眼が覚めたらダングルテールにいた。
アニエスと出会い一緒に生きていく。(だが途中別れてもOK)
それから志貴は誰かに召喚される
先に召喚から書いてもOK。ていうか書いてくれるのならば好きな風に書いて下さい。
どなたかが書いてくだされる事を期待しています。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/11(土) 20:42:21 ID:OTwUwaBU
>>22何故ダングルテールかと言うと
アニエスヒロインものが書きたかったからです。
実は幼少のころ会ってたとかすごいアレだな…
何で七夜のナイフにこだわるのか分からんなあ
相当上手くやらないとスコップ持参物だな
ジョインジョイントキィ
ザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニー
フゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカフンハアーッテンショーヒャクレツナギッセッカッコーハアアアアキィーン
テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーン FATAL K.O. ウィーントキィ (パーフェクト) イノチハナゲステルモノ
たまには空の境界から誰か召喚してほしいなあ
式やぶしのんってまだSSないよね?
武士のん……すごいな、歴戦の魔眼保持者か
藤乃ん召喚モノは考えたことあるけど・・・。
後から魔眼に反動があること知って頓挫した。
ジョゼフが『百の貌のハサン』を召喚するというのは?
諜報・暗殺に長けた暗殺者集団っていうのは、謀略に長けるジョゼフと相性いいと思うんだが……
比較的弱いとはいえ一体ですら現役の人間じゃ太刀打ちできない連中呼んだら対処法ないだろ
しかも専門が隠身と暗殺とか…チート暗殺者を百人単位で囲うとかチートどころの騒ぎじゃない
強力な一体よりタチ悪い
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/12(日) 21:14:27 ID:yTvb1Bpm
ぶっちゃけ藤乃は強すぎだ。
だって確か凶眼と千里眼を持っていて
最終的には透視能力にも目覚めたんだろ?
誰も勝てないじゃんそんなの。
風のスクェアが気配を絶って殺すか。
暗殺者に頼むか毒を仕込むかのどれかだな。
正面からでは誰も殺せないな。
式はルイズに召喚されても嫌々ながら従うと思う。
唯、式でも織でもない「彼女」が出てきたらだれも勝てない。と思う
「彼女」は「」の眷属だったよな、確か。
「」がハルケと同じかどうかはわからんが、型月世界みたいに世界からの干渉が強くて「救世主」がいないとだめじゃね。
凶眼持ってて最終的に千里眼に目覚めたんじゃなかったっけ
藤乃呼んだら普段の空気は緩ーくなりそうだな
ゼロ魔っぽいドタバタは起きそうにないというか
シエスタ辺りとのんびりやってそう
ただ戦闘時は歪曲に捻り切られたり必死に逃げ惑う敵をひたすら描写することになるよな…
ふじのんは本編後に失明したらしいので、失明したふじのん召喚→まったりとルイズと生活。
覚醒→大虐殺
という流れではないかと。
歪曲の魔眼とガンダールウ゛は相性悪そうだな。
狙いつけにくくなりそうだし。
あと藤乃んはワルト゛に勝つのは厳しいかもしれない。魔眼と無痛症以外は普通のお嬢さまだし。
まあ、ワルドが彼女の能力知らずに慢心してたら楽勝だろうけど。
ガンダールヴなのかミュズなのかはさておいて、覚醒ふじのんによる遍在を千里眼でいちいち潰していくというのは見たいかも。
というか橋のような大質量曲げてしまうふじのんは色んな意味で厄介なキャラ。
王城を包囲する軍にも色々とやりかねない怖さが!
いくらなんでも勝てないとは思うけど。
アルビオン大陸を捻じ曲げるわけですね
レコンキスタ旗艦のレキシントンが訳の分からない力で捻じ切られた
コレだけで勝負付きそうな気がするが
ふじのんは「見えていて」、「あれは曲げれる」と認識すれば曲げれる。
そして小説では街を見下ろせれば街ごと捻じれるとあった。
つまりフライか竜騎士に空に上げてもらって俯瞰視点からの「歪曲」で軍を丸ごと曲げる。
王城なら一番高い尖塔から見下ろす、それだけで勝ちは決まる気がする。
その為の式戦後の視力低下だろ
まあ千里眼と透視が可能な藤乃は地上から余裕で可能だけど
チート魔法『水の秘薬』
これを使えば視力も戻り健康体に!
水の秘薬では無理かもしれないけれど、ミョズの力でアンドバリの指輪を使えばたぶん治せると思う。
つまり巨乳エルフが拾えば万事解決と
藤乃は視力自体は無くしたけど開いた能力までは無くしてないから
サポートさえいれば式との戦いの後でも十分チート。
つまりティファのフラグだけでなくふじのんとのフラグまで立てる能登ハーレム気味の才人ですね。
いや、才人はいらんだろ。
いたとしても不埒なマネしようとしたらトラウマフラッシュバック→肉塊となるだろうし。
ゼロ魔は強くないから絡ませるの大変だよ…
色々と不条理なところがあるゼロ魔世界が強くないってのは違うだろう
ただ、作者が強そうに書けないだけだよ
ゼロ魔でそんな強いやついた?
最新刊には現代の銃の弾丸を余裕で見切るガンダールヴ級のやつがいるらしいが
弾丸避けは魔術師でもできるんだっけか
弾丸避けはアラヤとかシエルぐらいで楽勝だな。
魔術師は対応できるやつとできないやつがいると思う鯖はサブマシンガン弾いたりしてるな
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/25(土) 13:46:39 ID:msFpEag7
幼少志貴と藤乃召喚ssはものすごく読みたいな
ゼロ魔の最大火力技ってなんだ?
クロスの参考にしたいんだが
エクスプロージョン以上の火力なんてあるわけない
やっぱあれが最高レベルかあの詠唱時間を考えるとちょっとアレだな…
ジョゼフの火玉じゃね
個人的には、むしろ型月勢が多少チートなほうがおもしろいわけだが。
下手に自重したりパワーバランス下げても、ゼロ魔原作を踏襲するだけで読んでも微妙だし。
自重ばっかで能力を明かさないまま詰まって更新停止するような、
読んでてイライラするSSは腐るほど読んできた。
他作品のキャラがいることでいままでにない展開になったり、
周囲の人にいろんな影響を与えたりするのがクロスの醍醐味だと思う。
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/02(土) 12:50:28 ID:eLSbHB4z
神の降臨を祈るついでに保守
廃れてきたか?このスレ
規制くらったり別の連載とかが忙しくてねー。
とりあえず連休終わるまでにゼロとさっちんの続き投下します。
多分。できれば。なんとかなったら…。
待ってんぜー
これだけだとなんなんでネタ投下
都古召喚。親近感を感じつつ交流を深める。ところどころの陰謀は何故かいるパンダ師匠がこっそりジェノサイド
64 :
我は名無しさんである:2009/05/06(水) 11:44:47 ID:goiHle0b
さっちん待っていますよ。
ある時は土くれのフーケが小屋で気絶している。
またある時は裏切り者が17分割
一生懸命に都古は使い魔として毎日を生きていく。てな感じ?
モチロン企んでる教皇や使い魔はパンダ師匠に殺されるんですね?
あれ…関係なくね?
マルチなれば
連休終わってるのに音沙汰一つないな・・・。
作者さん生きてる?
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 21:13:28 ID:DiPlPJZ0
とりあえず保守。
ロアでも出ないかな
ウェールズに転生したロア。よりにもよってアルビオン攻防の真っ最中に乗っ取り成功
刺客(こいつは死徒を殺せるような決定力はない)や虚無(未知数)を前にして彼はどういう行動をとるのか……!
1ヶ月後、そこには死の島になったアルビオンが!
ごめ。
規制だのなんだのとフレッツでつなげようとしたらパソコンのディスクいれるところの開閉機能が壊れたり
手動で接続とかめんどいとかあと連載が三つくらい重なってたり他のクロスについ熱中してたりで、
こっちすっかり手付かずに。
枯渇編の続き、を二時くらいから。
まだおわんないけど。
――それは、絶望の大地であった。
この地ではいかなる魔法も癒しの技たりえず、ただただ枯れて散っていくだけのようにすら思える。
寂しくて悲しくて。
そこにあるだけで生きる力をも失ってしまいそうだと、ウェールズは感じた。
いや、見よ。三人のワルドは苦悶の表情を浮かべたかと思うと、瞬く内に消失したではないか。
この世界は 命をも枯らす――。
「大丈夫」
さつきが言った。
喉を押さえながら。
荒い息を抑えながら。
「私の、コレは、世界から魔力を奪う、だけ」
太源(マナ)とか小源(オド)とかシオンは言っていた。
さつきにはその意味はよく解らない。
いや、解らないふりをしていた。
本当は知っているのだ。
さつきは自分が世界を枯らしてしまっていることを知っている。
世界を枯らして、乾かして――
そのまま、殺してしまうのだと。
魔術を為す者、魔性に生きる者ならば太源を取り込んで秘儀を操り、あるいは活力と変える。
だが、さつきの織り成すこの世界は、ただ殺すだけだ。
魔の力を殺して。
しかし、自分の力にはしない。
何も生み出さず。
何も作り得ず。
ただただ自分の悲しみと絶望と飢えだけが投影されて具現化された世界。
(ああ、――――なんて、無様)
それでも。
今は、それだけの世界でも。
「――偏在を、殺すか」
一人だけ残されたワルドが、むしろ静かな表情で言う。
そうだ。
この世界の中では、ほとんどの魔術は意味を成さずに失われる。
それはハルケギニアの系統魔法相手にしても同様であった。
最強の系統魔法と謳われる風において、その真髄と言われる風の偏在(ユピキタス)=\―その耐久力は生身の人間に準じるはずであったが、魔力で生み出された存在であるのならばこの枯渇庭園≠フ例外たりえない。
「メイジ殺しとは、メイジとの戦い方を知悉した練達の平民戦士に対する呼び名だが、この世に、君のこれ以上にその言葉の合う存在もあるまい。君こそは、まさに真実のメイジ殺し≠セ」
「…………まだ、やるの」
さつきの言葉は問いではない。
確認ですらない。
どうして自分がその言葉を出したのかすらも、彼女には解らなかったが。
ただ一つ解ることがある。
(この人は止まらない)
ワルドという男は、決して止まることはないだろう。
それだけはさつきにも解っていた。
うむ、とワルドは頷く。
「そうだな。この世界において、君に勝つのは無理だろう。この私が君に勝つのは、無理だろう。伝説の使い魔に勝つのは、無理だろう」
「だったら!」
ルイズが叫んだ。
叫んでから歯を食いしばり、俯いた。
――だったら、降伏してください。
そう言おうとして、言えなかった。言えるはずがないのだと悟ったから。言ったとして、聞き入れてくれるはずが無いと解ったから。
彼女は自分を見つめたワルドの目を見たのだから。
「ああ、僕の可愛いルイズ。君は本当に優しいな。優しい子だな。その心だけで、気高い魂だけで、それだけでも君は価値がある。魔法の才能なんかなくても、充分以上の、この上ない価値なのだよ。君の本当の、最高の価値は――」
――その気高くも優しい魂にあるのだから。
言葉にされた心と、言葉にされなかった心と。
その二つを別ったのは、何だったのだろうか。
あるいは、それはこのワルドという男に残された優しさであったのかも知れない。
「さあ、決着をつけよう」
「うん」
何の、とは聞かなかった。
やめて、とはルイズもいえなかった。
ワルドは頷き、「では、王子」とウェールズと声をかける。
ウェールズは眼を大きく見開いた。彼には自分がここで何を求められているのかを悟ったのである。
「不詳、このアルビオン王国の最後の皇太子、ウェールズが立会人を務めさせていただく」
「ウェールズ様」
自分の顔を見上げる少女へと、王子は目を向けた。愛らしい少女だった。桃色がかった金髪に、鳶色の瞳。白い肌。髪は潤いを無くしていた。瞳は充血して赤くなっていた。肌の表面には細かい傷が幾つも見えた。しかし、愛らしいと思った。
ここでなくて自分にアンリエッタがいなければ、あるいは恋に落ちるような状況かもしれないと、何処か冷静な頭のどこかでウェールズはそんなことを考える。
再び、前へと向き直った。
「双方、名乗られよ」
ワルドは剣の形をした杖を顔の前に寄せ、切先を上へと向けた礼をとる。
「トリスティン王国近衛グリフォン隊隊長――いや、」
言葉を切り。
「レコン・キスタよりの刺客――違う、」
搾り出す。
「ワルド。ただの、ワルドだ」
さつきもまた、デルフリンガーを拾い上げる。
「相棒」
「えーと、」
彼女は荒野に立ち、自分たちを見ているご主人様の顔を見た。泣いてるような顔をしていた。涙が流れていないのは、あるいはこの世界ではその涙ですらも枯らして乾かせてしまうからなのだろうか。
だとしたら、この世界にも価値があると思う。
涙の流れない世界だなんて。
それは、――なんて、素敵。
息を吸う。
「ゼロのルイズさんの、使い魔の、えーと、ガンダールヴで、」
そして何か素晴らしいことを思いついたように、さつきは微笑んだ。
「ゼロの使い魔、弓塚さつき」
ワルドとウェールズは頷き、ルイズは「さつき」と言った。切ない声だった。悲しい声だった。どうしてそんな声を出したのか、当人にもよく解らなかった。さつきは「大丈夫」とだけルイズの方へと一言だけ、残した。
「双方とも名乗りが済んだのならば、立会人より一言。当世は永らくの厭戦気分によって決闘はご法度となれど、古えより己が矜持にかけて杖を掲げ、刃を振り上げるのは貴族の習いであった。この度も古法に倣い、誓約を課す。
勝者は敗者を侮蔑するべからず。
敗者は勝者に怨恨を残すべからず。
命を奪われても従容と受け入れよ。
不具となっても豁然と受け入れよ。
勝敗は時の運、始祖の御加護によりもたらせるものと心得よ」
「異議なし」
「私も」
二人の決闘者は互いを凝視したままにそう答える。
ウェールズも深く頷き。
「では尋常に――」
「「勝負!」」
命も枯れる大地の中で、吸血鬼とメイジは最後の戦いを始める――!
続きは夕刻に。仕事の合間にこつこつと。
それでこの枯渇編もやっと完結…する、はず。
うぉぉぉぉ!さっちんの人来てた〜ひゃっほ〜ぃ♪
さっちんの人乙
久々の投稿で嬉しいぜ!!
再度、ごめ。
ちょっとまとまらなかったのと、家のパソコンが接続まだできていないので、また投下は延期…七割がたはできているんだけど。
とりあえずフレッツ光接続を手動でできるようにがんばります。
ではー。
wktkしながら続き待ってます><
79 :
IKAOH:2009/06/04(木) 12:38:54 ID:hn+tumEa
私も後で投下させて頂きます…
そりゃうれしいね。待つわ。
投下は何時頃になりそうですか?
>>7 のきれいなワラキアさんをずっと待っている俺ガイル
今、リリカルから闇の書とTYPE-MOONから直死の魔眼と魔眼歪曲
のssを書いているのですが、あの作品のキャラがルイズに召喚されました
でこちらで投稿したほうが良いとの事なのでこちらで投稿しようと思うのですが
よろしいでしょうか。
すみませんが教えてください。
>>83 TYPE-MOON作品とゼロの使い魔クロスならこちらになりますが
リリカルなのはとゼロの使い魔クロスは、あのキャラがルイズに召喚されましたの方になります
ゼロ魔となのはと空の境界(と月姫)の三作(四作)クロス…?
だとしたら難しいね
でもあの使スレでこっちにしたほうがいいって言われたならこっちの方が無難かね
一応注意書きを入れて、投下する際の酉を忘れないようにすればいいかも
>>84 すみません
向こうではこっちと言われたのですがどうすればいいのでしょう。
一話は書きあがっているのですが、リリカルが入っているとこちらでは
投稿だめなのでしょうか。
闇の書から騎士たちは出てきません。闇の書だけです。
闇の書はルイズに魔眼とリンカーコアを与える為に召喚された設定なのですが
ダメですか。
たびたびすみません。
お聞きしたいのですが、なぜあの作品のキャラがルイズに召喚されました
では型月お断りなんですか、教えてください。
過去になんかあったとかそんな感じで分離した
いわゆる隔離スレ
荒れるから。何故荒れるか分からないなら半年程ROMってみよう!
>>87 むしろチラ裏じゃないかな? 同類がたくさんいるぜ
ここもダメみたいですね。
答えてくださった方々本当に有難うございました。
今週中に魔眼だけを召喚した黒ルイズを書きたいと思います。
変態SSには自信があるんですが、まともなSS書いたと来ないので
見苦しいかもしれませんが大目に見てください。
お願いします。
むしろパー速かVIPで一気に最後までってのがいいんじゃないか?
ええと、ルイズを強化するためにわざわざ闇の書を召喚し、
「」とつながっちゃう規格外魔眼の直死と
それを生かすために触れずに相手を攻撃できる歪曲を備えつけさせるのですね。
わぁ、ルイズが発狂しそうだぁ
さて、スコップの準備をしますか……
やっぱりスコップ要るのか
最狂化もとい最強化は、SS書こうとする者の誰しもが一度はする妄想だからなあ…。
というかここ多重クロスに対応してないスレだと思うんだが。
いやま、魔眼の使い魔とか見てたらありみたいな気はしてくるけどw
>>95 あくまでも短期的なネタとしてしか他ネタを使って無いから多重クロスとは言いにくい
ところでゼロとさっちん枯渇編、なんとかまとまったので投下します。
おおっとトリップ忘れてた。
まあ量的に少ないので支援はいらない…かな。
「ユビキタス・デル・ウィンデ」
ワルドが唱えたのは偏在の呪文だ。
自らの分身を作り出す魔法。
風のスクエアスペル。
解っている。
この世界では、この魔法の全てを枯らす世界では、この偏在も長らく存在できない。
三体の分身は十秒と持たずに消滅したではないか。
だがそれはつまり、十秒以内ならば偏在も存在できるということを示している。
(一体分の偏在に、三体分の力をこめる)
そんなことが可能なのか解らない。
解らないが、それをするつもりで精神力を費やした。
真正面から駆け出したワルドは偏在だった。
さつきは、それを真正面からデルフリンガーを振りかぶって迎え撃つ。
「相棒!」
「解ってる!」
偏在は囮だ。
自分の視界をふさぐためだけに作られた盾にしかすぎない。
それでもその盾は自律して動き、自動的に攻撃をしかけてくる。
人が全力で動ける時間というのは、訓練をしている者であっても二分程度であるといわれている。
勿論、吸血鬼だのなんだのが跋扈する世界においては、そんな常識も崩れ去る。
世界から、あるいは仲間からの魔力の補給で何時間となく全力を出し続けられる怪物も存在するのがさつきのいた場所だ。
だが、真剣勝負はそう長引かないというのも事実であった。
集中力と体力を短時間にどれだけの密度で研ぎ澄ませて発揮できるか――それが戦いの行方を左右するのには違いないのだ。
故にこの戦いも、長引いてせいぜいが一分。
全力の死徒と必死のメイジの対決がそれ以上に長引くなどというのは、ありえない。
この枯渇庭園なる死の世界において、偏在が維持できるのはたかだか十秒にも満たない時間だ。
だが、戦いの場では一秒とて無駄にできず、十秒ともなればその価値は計り知れない。
まして相手は閃光=B
偏在といえども数秒の時間があれば致命の一撃を幾度と繰り出せるであろうことは疑い得ない。
だから、さつきは迎撃した。
迎撃する他は無かった。
レイピア状の剣でさつきの胸を狙って繰り出されたワルドの一撃よりも速くデルフリンガーが打ち下ろされ。
次の瞬間、さつきは自分の身体に被さった飛鳥の如き影に、背筋を走る冷たい衝撃を感じた!
(上をとられた!)
刹那に理解した。
前に出た偏在は盾ではない。いや、盾だけではない。
踏み台の役割も持っていたのだ。
すぐ後ろから偏在の後を追い、その背中を足がかりに跳躍――それはさつきが打ち下ろした、まさにその瞬間を狙っていた!
そのタイミングこそまさに絶妙。
やり直しの効かないこの状況下において成功させた閃光≠フワルドの凄まじさをこそ知れ。
マントを広げ、必死の気迫で発動させたフライの魔法の助力は閃光≠フ名には相応しからぬ微力なものであったが、それでもなお、あるいはそれが故にワルドにとって生涯最高の集中力を発揮しえたのか。
逆手に構えた剣尖は彼女の脳天めがけ、全体重を、いや、ワルドという男の全てが篭められて落とされたのだ。
いかに強力な死徒たる弓塚さつきをして、このタイミングで、この一撃を受け止められるはずがなかった。
彼女がただの死徒だったのなら。
ガンダールヴでなかったならば!
(嫌だ)
細く尖った刃を見た。
(死んじゃう)
恐怖が心臓を鷲掴みにする。
(死にたくない)
思う。
(負けて、死にたくない)
そして――
(負けたくない!)
さつきは思う。
(負けない!)
さつきは誓う。
(負けてなんか、いられない!)
ワルドが頭上から死の剣を降らさんとした一瞬、さつきの心は焦燥と恐怖とに同時に揺さぶられた。
死徒たる彼女の反射神経は、ワルドの剣尖を視野に入れている。
かわせないと理解するのとその切っ先を見たのはほぼ同時であった。
半端者で黄昏をおっかなびっくりと歩いているだけの弓塚さつきならば、それだけで諦めていたかもしれない。
だが、彼女はガンダールヴであった。
ゼロの使い魔であった。
動揺が即座に闘志へと変換されたのは、死徒としての破壊衝動もさることながら、間違いなく彼女の左手に刻まれたルーンの力だ。
彼女の唇を最初に奪った、あの小憎らしくて可愛らしい少女が刻んでくれた主従の証のおかげだ。
この刻まれた文字は、ルーンは、心の震えを力に変え――
主のための『使い手』と成すのだ。
神の盾に。
ガンダールヴに。
デルフリンガーを右手に持ったまま、さつきは左手を伸ばす。
それは――その速さは、閃光≠ウえも凌駕した!
「………………………!?」
「――――――――――!」
必勝の機を獲っていたはずの自分の胸を掴む腕に、ワルドは戦慄を感じる暇もなかった。
腕を伸ばすことによって身を翻したさつきのコメカミの横を、剣は虚しく突きぬけていく。
さつきの速さはありえぬ速さであり、さつきの動きはありえぬ動きであった。
それをなし得たのは吸血鬼としての彼女の底力であり、それを引き出したルーンの力だ。
ガンダールヴの力だ。
(ああ……)
腕が伸びきった瞬間、手が届いた刹那、さつきは恍惚と力の充実を感じた。
これだ。
この力だ。
この力がある限り。
自分は戦える。
何処までも戦える。
彼女のために、ルイズのために戦える――
何処か不自然なところのあるその感情の動きを、しかしさつきは気づいていながらもすでに受け入れていた。
死徒としての彼女の本能は、このルーンの力の本質を見抜いている。
主であるルイズを助けるために、刻まれた者の好意を増幅し、その心の揺れを力と変える。
武器の使い方を知らせるのは、それをより遂げせるための補助機能でしかない。
人によっては、この想いを偽りのものと呼ぶかもしれない。
だが、それがどうした。
この力のおかげで戦えて生き延びられるのなら、感謝もするし受け入れもする。
弓塚さつきは、諦めることをやめたのだ。
いつか遠野くんと再会できるのならば。
この想いを告げることができるのならば。
自分は何処までも何時までも戦い続け、追い続けよう。
それが、決して届かない夢であったとしても。
ワルドの胸元を掴んださつきは、間をおかずに床に投げ捨てるように叩きつけた。
顔からではなく、背中から落としたのは、あるいは彼女の人の部分がそうさせたのかもしれない。
同時に、世界は反転した。
枯渇庭園が消えたニューカッソル城は、すでに戦火の中にあった。
枯渇編終わり。
そういうわけで、ながらくあれこれあったけど、ようやくゼロとさっちんも予定エピソードはほぼ消化。
最後の対七万戦の「庭園編」を書いておしまい、かな。
あとはゼロの使い魔(サーヴァント)をぼちぼちと続けよう…あれいつまで放置してんだ…。
あとあと、トリップかえるかも。ぐぐったら使ってる人は何人かいたようなので。
ではー。
103 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 10:24:07 ID:/wHkfJAx
投下しても大丈夫でしょうか。
おお、さっちん来てた!
完結間近かぁ、無理のない範囲で頑張ってください―――ゼロ鯖も。
>>103 ……良いとは思う、けど。
投下直後なんだし、感想の一つぐらいあると角が立たないと思うよ?
105 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 11:45:40 ID:/wHkfJAx
>>104 そうですね、すみません。
>>102 すみません、いつも読ませてもらっているのに感想書くの忘れて。
夕方投下させてもらいます。
別に感想を書く事は義務じゃないし、
>>104は感想を強いるような書き方すんなよ。
む、済まない。
強制するようなつもりはなかったが、きつかったか。
>>104はあくまでID:xiiZUOpZの主観に依るものであり、当スレッドにおけるルールや
住人の総意などでは決してなく、何ら強制力を伴うものではありません。
>>103 =
>>105氏、
>>106氏ならびに他の住人の皆様方に誤解と不快感を与える表現を
してしまったことを、深くお詫び申し上げます。
いや、しかしタイトルからして投下されるのは……ゴクリ
感想はありがたいけど、後でもつけられるから別に。
むしろ切れ目ない投下でスレに勢いをつけてもらいたかったかもとは思う。
いや、本当に感想はありがたいけど。
夕方の投下を待ちます。
111 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 18:59:29 ID:/wHkfJAx
闇の書がなくなったのでかなり無理やりです。すみません。
ワルドは基本バカです。
投下開始します。
112 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:00:27 ID:/wHkfJAx
闇の書がなくなったのでかなり無理やりです。すみません。
ワルドは基本バカです。
投下開始します。
113 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:01:53 ID:/wHkfJAx
一話 目覚めた魔眼
(く、苦しい、こ、このままじゃ死ぬ。短い人生だったな、私が魔法を使えればこんな事にはならなかったのかもしれないわ。)
「ルイズ・・・とても残念だよ、君をこの手で殺さないといけないとはね…もう、お別れの時間だ。せめて楽に殺してあげよう…あっはははは…」
ワルドのレイピアが徐々にルイズの首筋に近づいた、その時
「ぐわああああ!!」 ワルドの悲鳴が教会内に響いた。
「ル、ルイズ・・・君は僕に…何をした!」 ル『ゲホゲホ』
(な、なにが起きたの…ワルドの左手が綺麗に切断されてる…私…何もしてない…うぅぅ…何、『左目』が痛い…フーケの時と同じ…なんなの…この『線』見たいの)
ルイズが立ち上がろうとして近くにあった椅子に手をかけた時、その椅子がまるで紙きれのように切れた。
(え、な、なに、何が起きたの・・・あの時とは違う…なんなの…なんなのよこの目…)
「ル、ルイズ!なにを、なにをしたんだ、答えろ!」
(はぁ、わたしだって、わたしだって聞きたいわよ…この『線』見たいの何よ…わたしの目どうしちゃったのよ?)
(ぐうああ!一体何が起きた、ルイズが僕の腕に手を重ねた瞬間、僕の腕が切断された……まさかこれがルイズの虚無!?)
「…ルイズ、君は虚無に目覚めたんじゃないのか」
(…虚無…これが虚無…あんなのただの伝説よ!それにこの力は魔法の様に神聖なものじゃ無い、血塗られた何かよ……!)
「な、なに言ってんのよ、頭大丈夫…!」
しかしワルドはそんな事は気にもとめず。
「やはり僕の目に狂いはなかった!ルイズ、一緒に来るんだ、君のその力があれば世界だって手に入れられるぞ!」
「ば、ばか言わないで・・・わたしはトリステイン貴族よ、アルビオンを乗っ取ったレコン・キスタなんかに手を貸せるもんですか!」
「何を言ってるんだルイズ、君は選ばれた人間だ。小国の一貴族で終わる器ではないんだ…さあ、一緒に来るんだ、ルイズ。」
「い、いやよ…あんたに付いてく位なら…ここで死んだ方がましよ!」
ワルドは少し考えてから。
「しかたない、ここでは君を説得出来そうにない…悪いが少し眠ってもらうよ、ルイズ。」
ワルドが魔法を詠唱し『エア・ハンマー』をルイズに向けてはなった、しかし、ルイズに直撃したはずの『エア・ハンマー』はなぜか消滅した。
「え…わ、わたし今まともにくらったはず…?何が起きたの…一体?」
ルイズは魔法があたる直前両手を前に出していた。そのおかげで直撃するはずの、『エア・ハンマー』が指にあたり、その指が当った場所がたまたま『点』だった。
その為『エア・ハンマー』はたまたま当った指に『点』を突かれて消滅したのである。
「な、なにが起きた…!?魔法がかき消された…これが虚無の力か…!?」
ルイズは混乱しながらも何が起きたのかを頭をフル回転させ考えた。そして出た答えは・・・・
(この左目で見える『線』見たいのに触れると…物も…魔法も…全て消せちゃうの…?)
ルイズが今起きた事を整理していた時にワルドが『エア・ハンマー』をルイズ目掛けてはなった。
ルイズはとっさに先ほどと同じように両腕を前に出し魔法をかき消そうとしたが今度は直撃し吹き飛ばされた。
(い、いた、な、なによ…触れたのに消えないじゃない…でも今…魔法が見えたわ…目には見えないはずなのに…?)
114 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:08:06 ID:/wHkfJAx
「…君の虚無が完全に目覚める前に、捕えさせてもらうよ。」
ワルドが笑いながらルイズに近づいてくる。ルイズは立ち上がろうとして椅子に手をかけた。又しても椅子が真っ二つに切断された。そのせいで体勢を崩しコケタ。
「いたた、なんなのよもう!」
ワルドはその場で足をとめた。
(先程は魔法をかき消した、今度は自分の腕と同じように、椅子を切断した。 )
ルイズも考えていた。
(ワルドの腕、そして椅子が切断された。さっきは魔法をかき消した。そして本来なら決して見えないはずの魔法が見えた、どうして?)
ルイズとワルド、お互い今起きた不可思議な現象の事を考えていた。しかしワルドは考えるより先にこの目で確かめた方が早いと判断し先ほどと同じ『エア・ハンマー』を
放った。だがルイズはワルドより先にこの力の正体を少しだけ理解していた。
(…この『線』を『線』通りなぞったらレンガが切断された…さっきと一緒…この黒い『点』見たいのを突いたらレンガが消えた……)
ルイズは一つの答えを出した。
(『線』をなぞれば『線』のある物全てを切断する事が出来る、『点』を突けば『点』のある物全てを消し去る事が出来る。)
ルイズがこの『直視の魔眼』の力を少し理解しワルドのほうえ視線を向けた直後、ワルドが『エア・ハンマー』をルイズ目掛けてはなってきた。
『エア・ハンマー』の中心から少しずれた所に黒い『点』が見えた、ルイズは自分のこの力を信じ思いきりその『点』を突いた、その瞬間『エア・ハンマー』は消滅した。
「ま、またかき消しただと!」
(や、やった、わたしの考えは正しかったわ、この『左目』さえあれば勝てるかもしれない…でもこの目、すごく嫌な感じがする、しかも相手に近づかないと力を発揮出来ない
みたいだし、相手はワルドだし、実戦も一度きりだし…うぅぅ。ああもう、いくら考えたって仕方無い、なるようになれ!)
ルイズはゆっくりと立ち上がりワルドに言った。
「ワルド!残念だったわね、私はこの力の使い方を把握したわ…もうあんたに勝ちめはない、ここでぶっ殺してやるわ!」
ルイズはハッタリをかました。
ワルドは余裕の笑みを浮かべていた、何故ならワルドはルイズが未知の力を発揮するには、まず物に手で触れなくてはいけないことに気づいたからだ。
「ルイズ、君のその力は素晴らしい、そして何よりも恐ろしい力だ。並みの使い手なら君のそのハッタリに恐怖しこの場から立ち去ったであろう。
だが僕は風のスクウェア、閃光のワルド。そこいらの使い手と一緒にされてはこまる。それにその力は物に触れてはじめて力を発揮するんだろ
なら対処の仕方はいくらでも有るさ。」
(ばばば、ばれてた…ど、どうしよう…私の足じゃ逃げれないし…どうすればいいのよ!)
ワルドは止血をしながら。
「僕も君に切断された左腕が痛むんでね、そろそろ捕まえさせてもらうよ。」
ワルドが魔法を詠唱した
「ユビキタス・デル・ウィンデ」
115 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:12:39 ID:/wHkfJAx
偏在の呪文、自らの分身を作る魔法だ。分身は一人一人が意志を持ち、しかも魔法も使う、系統魔法の中で一番厄介な魔法と言ってもいいだろう。
「ルイズ、これなら君のその力でも僕を倒す事は出来ない。君は一人、僕は四人、しかも君の腕は二本しかない僕たちが一斉に君に襲い掛かれば二本の腕だけでは
対処しきれない、さあルイズ、君を捕まえさせてもらうよ。』
「ひ、卑怯よ、分身なんて!」
「ははは、君は面白いな、僕は君を殺さない、君は僕を殺す、それに、自分の命を護る為さ、卑怯と言われても困るよ。」
(あの余裕の笑みがムカつくわ!こいつ絶対ギャフンと言わせてやる!)
「き、来なさいワルド!アンタも道連れにしてやるわ!」
「ふふ、僕は死ぬ気はないし、君を殺そうだなんてホントに思っていないよ、ただ君を捕まえるだけだ、勘違いしないでくれ。」
「私からしたらどっちも一緒よ!」
ルイズは構えた、しかし四人のワルド相手にどうすればいいのか分からない。
ワルドはルイズを殺してはいけないと、威力を落とした魔法でルイズを攻める事にした。
『エア・ハンマー、ウインド・ブレイク』といった出来るだけルイズを傷つけずに済む魔法である。
ルイズも最初のうちは避けたりかき消したりとしていた、だが四人が同時に攻撃を仕掛けてくるのですぐに体力がなくなり、足が止まってしまった。
ワルドはその一瞬を見逃さなかった。一人のワルドがルイズ目掛けて『エア・ハンマー』を放ち、ルイズの右腕に当たった。
『ポキッ』骨の折れる音がした。
(うう…右腕折れちゃった…痛い…痛いよ…父様…・母様…チー姉様…)
「諦めるんだ、これ以上君を傷つけたくない。」
「わ、わたしの事、殺そうとしてたじゃないの、なにが傷つけたくないよ!勝手なやつね!」
「君の虚無の力を見て気がかわったのさ。」
「さっきから虚無虚無って、この力は虚無じゃないわよ!」
「ならその力は何なんだ、虚無以外考えられないじゃないか。」
「私が聞きたいわよ」!
「まあいいさ、とにかく僕は君を連れていく。」
「わたしを捕らえてもあんた達には絶対に力をかさないわ!無駄よ!」
「ふ、僕は君を生かして連れて帰れればいいんだよ。生きてさえいればいい。」
「連れてったって無駄よ、何をされようがあんた達には力はかさないわ!」
ワルドはニヤリと笑いながら。
「ルイズ、虚無の使い手は君だけじゃないんだよ。知っての通りクロムウェル閣下も虚無の魔法を使う、でも君とは違い閣下の虚無は人の心を操ったり出来るんだ
つまり君が嫌がっても閣下の虚無で操られてしまえば意味がない。」
(そ、そんなの冗談じゃないわよ!)
「…だ、だったら今ここで…自分で自分を殺すわ!」
すみません会議に行ってきます30分くらい
仕事中かよw
117 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:45:35 ID:/wHkfJAx
会議終わりました。
ワルドは笑っている
「何が可笑しいの、わたしは本気よ!」
「それは無理だよルイズ、気付かないかい、ここにいる僕は四人、君の視界に入っているのは三人。」
ルイズが気付いた時にはすでに距離を縮め、ルイズの左腕をつかんだ。
「は、はなして!はなしなさいよ!」
「はは、悪いがそれは無理だ、言ったろ君を連れて帰ると。」
「い、嫌よ!そんな操り人形になりたくない!」
「大丈夫、怖がる事はないよ。次に目が覚めた時、君は…」
一人のワルドが杖を向けた。
もう自分は何も出来ない。抵抗する力も無い。騒いでも何の意味も無い。ならば最後は心を落ち着かすのも悪くない。
ルイズは静かに目をつぶった。その直後、右目が熱くなるのを感じた。 (前にもこんな事があったような気がするな〜)
そして突然ルイズの目に、ある光景が映った。人間が死んでいる、いや、殺されたと言うべきだろう、しかも全員体のいたる所を捻じ切られて。
こんな酷い殺され方をした人間は見た事がない。それだけではない、この殺戮を行っているのは一人の綺麗な女性。
今見た光景は、この右目の元主が起こした殺戮だろう。しかし誰も想像できないだろう、あんな綺麗な女性が、あんな楽しそうに人を殺す姿を。
まるで悪夢。その言葉がピッタリだ、だがこの右目の力は凄い。この力を自由自在に操れればワルドにだって勝てる。
しかし、どうすればいいのだろう、この右目の、元主の女性は、杖も持っていなければ、武器らしきものも持っていない、手すらかざしていない、
どうすればこの右目の力を使うことが出来るのか?左目のように『線』『点』が見えるわけでも無い、一体どうすれば…
…しかし、そんな事は考える必要が無かった。全て使い魔であるこの右目が教えてくれたからだ。
この右目の能力は、視界内の好きな場所に回転軸を作り、ありとあらゆるものを捻じ切る力。絶対防御不可の魔眼『歪曲』作り出すのだ。
しかもこの魔眼、攻撃範囲がやたらと広い。左目とは大違いだ。
早速この魔眼『歪曲』を使って、目の前にいる裏切り者を殺そう、生かしておく意味がない。
ルイズは静かに目を開いた。それと同時に詠唱が完成したのか、ワルドがニヤリと笑った。
ルイズは小さな声で一言。
「曲がれ…」
その刹那、空間にゆがみが発生し、分身ワルドが捻り切れた。
「な、なにが起きたんだ!」
ルイズはすかさず自分を押さえつけているワルドにも『魔眼歪曲』の力で捻じ切った。
(…右目が凄く痛い・・・)
ワルドはすぐに距離をとりルイズに魔法を放った。『ライトニング・クラウド』だ。ワルドの本能が自然とそうさせたのだろう
しかし『魔眼歪曲』により易々と『ライトニング・クラウド』は空間ごと捻り切られてしまった。
ル「はぁ……はぁ……」
(すごいとしか言えない…でもこの力があれば絶対勝てる!)
「ル、ルイズ、今の魔法はなんだ!」
118 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:47:16 ID:/wHkfJAx
(こいつほんとバカ!)
「魔法じゃないわ。」
「魔法じゃないなら何なんだ!」
「私の使い魔よ!」
「使い魔?何を言っている、使い魔などどこにもいないじゃ無いか!?」
「いるじゃない、私のココに」
(いる、一体どこにいるんだ……ん、な、なんだあの目は、まさかあれが使い魔なのか!?いや、目が使い魔などあり得ない!?)
今のルイズの目は、左目が透き通ったブルー、右目が真赤なバラのような綺麗なレッド、本来なら一人の人間に決して備わる事の無い二つの魔眼がルイズにはあるのだ。
「そうよ、この目よ。」
「な、ならその目が、あの不思議な現象を起こしていると言うのか!」
「ええ、そうよ。」
(魔法をも遥かに凌ぐ力が、あの目にはある、だとしたらここは引くべきだな、精神力が底を尽きかけている。)
ルイズとの距離は30メイル近くあった。しかもルイズはボロボロ、立っているのもやっとだろう。
ワルドは杖を振り、壁に開いた穴から飛び去ろうとした。しかし、この軽率な行動がの始まりだとはワルド自身思わなかった。
壁に開いた穴まで後1メイル。
「うぎゃあああああああああ!!!」
突如右足が捻れ曲がった。その拍子に杖を放してしまい床に落下した。
落下したワルドは床で右足を抑えながらのた打ち回っている。
「痛そうね」クスクス
ワルドは痛みをこらえて杖を握りしめた
「ここ、こここれ以上近づくな!ああ、悪魔!!!」
「悪魔とは酷いわね、こんなかわいい女の子に向かって。」
ルイズが一歩一歩近づいてくる、ワルドは魔法を唱え様としたが上手く口が動かない、その間にもルイズは近づいてくる、やっと詠唱が完成し魔法を唱え様とした瞬間
右腕が捻れ切れた。
「ああああああああ!!!」
「残念だったわね、あと少しだったのに。」ニヤリ
「があぁぁああ……な、何が可笑しい、悪魔がああああ!!!」
ルイズは笑いながら言った。
「悪魔はあんたでしょ、一度ならず二度までもわたしを殺そうとしたくせに。」
「だまれ!貴様は悪魔の生まれ変わりだ!」
「ふーん、そっか。なら悪魔らしくしなくちゃね。残ってるのは左足か。」ニヤリ
嫌な音と共に左足が捻れた。
「うううああああ……あああああ!!」
119 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:48:10 ID:/wHkfJAx
「どこか痛いの。」
「ぐうあぁぁ…た、頼むルイズ、こ、殺さないでくれ…死にたくないんだ!」
「それは無理よ、アンタを生かしておく理由がないもの。それに両手両足が使い物にならないのに生きていたってしょうがないでしょ」
「死にたくない!死にたくないんだ!た、頼む、助けてくれ…ルイズ!!!」
「ふふふ、情けないわね、こんなのがわたしのもと婚約者だなんて。 でも安心して、出来るだけ苦しみながら死ねるよう殺してあげるから…」
ワルドの体がゆっくりと捻れ始め骨が砕ける音と共にワルドの悲鳴が教会中を駆け巡った。
(終わった…ワルドに勝った。信じられない。ウェールズ様は死んでしまったけど、収穫はあったわ。この目があれば何も怖くない。)
ルイズは肉の塊になったワルドを見て「あなたにお礼を言わなくちゃね。ありがとう、ワルド。」
その時、遠くから大砲の音や何かが爆発する音が聞こえてきた。
「はあ〜、少し休みたいけど逃げなきゃ不味いわよね。ん…いたた…左目が痛い…んん…違う、頭の中が痛いんだ。」
(さっきより『線』や『点』がはっきり見える…これが原因…なんかだるい…気分が悪くなってきた…逃げなきゃいけないのに…うぅ、ちょっ、ダメよ
…ここで意識を失うわけには…いか‥な・い………)パタリ
ルイズが意識を失ってから数分後
『バターン!ドカドカドカ!』 「ルイズ!しっかりして!ルイズ!」
「おんぎゃああああああああ!!!」
「ビックリさせないでよギーシュ!ルイズを運ぶの手伝って!?って…きゃああああああああ!!!」
「キュ、キュルケ、ここ、これはなんだい…なさか、元人間…いや、子爵じゃないよな…!?」
「ししし、知らないわよ。こ、ここで何が起きたのよ一体!?」
タ「急いで、もうそこまで来ている。」
「え、ええ、わかったわ。ギーシュ早くしなさい。」
タ(これは人間だったの?いったい誰が……まさかルイズが…)
「さあ、早くアルビオンからおさらばしましょ。」
『ピュー』タバサが口笛をふた。シルフィードが来た。竜騎士もついて来た。
「ちょっとタバサ、竜騎士まで来たわよ!」
「予想外!」
「そんなことより早く逃げよう!」
四人はシルフィードに乗りアルビオンから脱出した。
120 :
魔眼の少女:2009/06/11(木) 19:51:33 ID:/wHkfJAx
最初から書き直せばよかったと後悔中
とりあえず、終わりです。
……つっこみ待ち?
なんかよく解らんけど乙。
乙カレー。
と、今気づいた。
虚無のルイズが『 』と繋がったという話かw
魔法の属性ではなく、起源的な意味で。
読み辛い
126 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/13(土) 21:03:27 ID:nHaSn1cJ
なんというチート…
右目には『歪曲の魔眼』左目には『直死の魔眼』
『直死の魔眼』を使うとなると両儀式ならともかくルイズだと頭痛がすると
思うのですが。
まさか始祖ブリミルの加護か?
最初から書き直して投稿してもらえればGJな作品になると思います。
文章を整えて設定も見直して
ゼロ魔を読み返して空の境界を読み返して
最初から書き直して自分がおもしろいと思えるような作品になってから
再投稿していただけると嬉しいです
この『直死の魔眼』は式が使っていた方の魔眼ですかね。
確か概念が切れるのが式で、無生物を切れるのが志貴でしたっけ。
『歪曲』だけなら問題ないと思うけど『直死』は色々と問題があるよな。
とりあえず臨死体験必須だし、『歪曲』と違って能力のON/PFFができないですしね。
「」にでも繋げる必要がありそうですね。
歪曲と直死っていうか、魔眼って多重持ちできましたっけ?
歪曲の場合、チャンネル二つってことで片目だけって言うのも可能だろうけど
直死の場合、片目だけっていうのは不可能だと思うんだが……
確か概念が切れるのが式で、無生物を切れるのが志貴でしたっけ。
うーんちょっと違うな
志貴は生物特化だが概念も一応殺せれ
>>129 茸作品で片目のみ魔眼なキャラって居たっけ?
直視も「」に繋がった結果眼を通して死を見てる訳だから眼と脳による機能だったと思うんだが……
まあ明らかに設定としちゃあ無理があるなw
つーてもそこはクロス設定だし、あれこれと理屈をつければなんとかなる…かもしれない。
ならないかもしれんけど。
虚無繋がりで式とか召喚というのはありだと思う。
ガンダールヴのルーンで剣以外の武器を持っても、例の音速?な攻撃ができるとかw
しかしタルブの村にきていた関係者は誰にしたらいいものか…これでシエスタが黒桐の孫とかだったら、式の反応とか想像もしたくねえw
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 20:32:15 ID:bOlWEFAW
琥珀さんにすれば良いじゃないか!
もしくは翡翠
むしろ黒桐ならテファに召還されてて式が気づいたら横に居たって展開も有りそうでな……
シエスタ関係改変しがいが有りそうだな
祖父が大師父な魔術士シエスタとかキャス子夫妻拾われた養子とかエミヤに育てられてジャスティスメイドシエスタとか……
魔改造し過ぎか
まあシエスタ関係は本当に弄り甲斐があるけど、ほどほどにだw
別のクロスで範馬勇次郎の子孫とかもいるし、ここらは本当に際限ないw
型月キャラは戦闘特化が多いから、他作品とのクロスは案外と気を使う。
いっそ戦闘に関係ないキャラを召喚というのはどうだろう。
それとかつての連載陣にも帰ってきて欲しいもんだ。
結構楽しみにしてたんだけどなあ。みんな。
>>132 個人的には式にはあまり来てほしくなんだよね・・・。
式には幹也とラブラブしててほしいし。
ルイズがとにかくウザイだけの作品になりそう。
資料集にしか出て無い没案キャラとか出してもオリキャラだしねぇ……
しかし設定がかなりおいしいので書いてみたい
ゼロ魔はゲームとかで侍かぶれなお姫さまとかいるらしいが。
そういうのはやったことないから出せないし、そもそも世界観から完全に違ってるらしい。
そういうのまで含めたら本当に色々な組み合わせができるんだけどねえ。
とりあえず子ギル召喚したら便利だけど、何もかも順調にいきすぎて何も面白みがないかもしれんw
>>137 資料を熟読して必要な条件を満たしていれば、オリキャラみたいな感じでも全然かまわないと思うんだが。
ゴジラVSTYPE-MOONみたいな、設定しかないはずのキャラが登場するSSなら、性格とか考えるときに参考になるだろうし。
140 :
魔眼:2009/06/15(月) 19:35:13 ID:4YRHH3Rz
トリスティン魔法学院の朝は早い。
敷地内の一角にあるコルベールのハンガーで、メドゥーサとエミヤは暗緑色と明灰色に塗り分けられた旧ソ
連の複葉戦闘機I−153チャイカのエンジンを試運転させていた。
「最近大人しいと思ったらこんなもの持ち込んでたのね」
ルイズは警戒心剥き出しである。
「コルベール氏の許可は得ているが?」
「あんたが此処にいることが問題だっていってんの!」
カウリングを外した星型空冷エンジンのあちらこちらをドライバーで突きまわすエミヤに鋭い視線を向け
るルイズ。
「それなら問題ありません、ティファニア嬢の新呪文『ブレインウォッシュ』で記憶を改竄したガリア王と
タバサ嬢の和解が成った今、私とエミヤはマヴなのです」
コックピットに収まったメドゥーサがスロットルを開けたり閉じたりしながら言う。
「詳細は夏コミ発行の『魔眼の使い魔外伝・ハサンの冒険』をご覧下さい」
「無論ウソだ」
すかさずエミヤのフォローが入る。
「つれないですね、ここは調子を合わせて『ハリウッドで映画化決定!』と言うべきところです」
「誰がカネを出すというのかね?ダリル・ザナックか?」
「ここはあえてプロデユーサー・伊藤誠、シリーズ構成・上江洲誠でNice boat.から始まる二人
の恋のヒストリーで行きましょう。クライマックスは二段覚醒した超イザベラ様2がタバサ嬢を“くぱあ”
して『中に誰も―――
「や―――め―――ろ―――――っ!」
ガオンッ!
右手に虚無を纏わせたルイズのシャイニングフィンガーをひょいと避けるメドゥーサ。
削り取られた分だけ縮んだ空間に引っ張られ、空中を飛翔した一斗缶がルイズの顔面にクリティカルヒット
する。
「さて次いきましょうか」
ハンガーの奥にはガリア国内から回収したオーパーツ−P−400エアラコブラ、ブリストル・ボーファイ
ター、CA―12ブーメランといった微妙な飛行機−が、あるものは新品同様、あるものはスクラップ寸前
といった状態で並んでいる。
「こんなもの集めて何をやらかすつもりよ?」
「愚問だな、この世に修理できぬ機械など無いこのエミヤと!」
「この世に騎乗できぬマシンなど無い私が手を組めば!」
バロムクロスで唱和する二人。
「「東方義勇軍とて恐るるに足らず!!」」
「今度は『ゼロ戦才人』にケンカ売る気か…」
ちょっww魔眼さん不意打ちにも程があるwwww
もうなんといっていいのかわかんねーくらいにフリーダムwwww
爆装した中古マルヨンにでも乗ってれ…w
魔眼センセキター
全く訳が分からん(褒め言葉)www
ゼロ魔を読み直していて思ったんだが・・・ルイズがサーヴァントを喚んだ場合、彼等はアルビオン戦争に参加するかな?
サーヴァントによっては、アヴェンジャーが言っていたみたいに人間のやる事を傍観するタイプもいるから、
自分は異世界という外様で過去の英雄だから、現代の人間達の戦争に表立って関与すべきでないと言う奴もいると思う。
というかまず従うかどうか……
ランサー&ライダー&バーサーカー&アサシン=参加する。
アーチャー=たぶん首謀者を狙撃しておわらす。
ギル&イスカ=ゼロ魔オワタ。
まではよそうできる。
アサシンだってアサシンらしく首謀者暗殺だろう
ライダーもベルレフォーンで船ごと粉砕とかやりそう
反英霊はまともに戦うイメージがない
>>148 自分、5次の偽アサシンのほうのつもりで書いてたから勘違いさせてスマン。
真のほうなら確かに暗殺ですますだろうね。
>>147 バーサーカーは論外として自分は、
佐々木→興が乗らぬ、宮仕えは性に合わぬとか言って参加しなさそう。
ハサン→速やかに首謀者に死の餞別を。
アーチャー→やっぱり速やかに戦争を終わらせる為に一を切り捨てるやり方かなあ?
ジル元帥→そもそもこんなのを召喚すんな!W
イスカorギル→言うまでもないよなあ・・・。ギルは雑種の諍いに王が関わるわけがないと言うだろうけど。
後はちょっと分からない。
と言うかルイズの元でシナリオ進められるサーバント自体少ないような……
セイバーやランサー、ライダーはなんだかんだで付き合ってくれるだろうけど
エミヤとかキャス子とか失望されたら速攻で解約されちまう....
エミヤだと戦争に関わるか暫く様子見してその間タルブみたいに巻き込まれる場所を減らすべく動きそうなイメージが有る
ギルは異世界のことに興味無いだろうがイスカはむしろ積極的にアルビオン戦争に加担してくれると思う。
もちろんレコンキスタ側でw
ランサーはむしろ積極的に参加しそうな気もする
「楽しそうなことやってるな、俺も混ぜてくれよ」みたいなノリで
キャス子さんはジョセフ相手が一番相性がいい気がする
・神(始祖)に運命狂わされた
・弟……orz
・( ゚∀゚)o彡°エルフ耳!エルフ耳!
皆鯖スレのサーウ゛ァントも使えるようになれば一気に幅がひろくなるんだが許可もらってないしな・・・。
しかもあのスレは一部の方々が占領している感があってなんか微妙だし。
なんか、原作どおりにしか展開しない気がするが…。
個人的にキャス子は胸革命のとこが一番いいと思う。
皆鯖スレとかスコップとかそういうのを外部に持ち出すなよ
スコップはSS界の共通隠語じゃね?
皆鯖は……あれだ。筋肉マンのコーナー
スコップはエヴァSS発祥だな。最低スレの用語。
皆鯖がいいんだったら、ほとんどゼロ魔クロスとかわんないことになると思うw
とりあえず子ギル召喚なら色々と上手くいくと思う。
だけど無双になっちゃうなあ。
他にも鯖は必要だねー。
ネタっつーか妄想っつーか
サイトと一緒にsnルート後のセイバー(記憶喪失)召喚ってのは考えたことあるな
最初は(鎧着込んだ)普通の女の子
ある程度話が進んだら覚醒
最後はサイトとルイズをくっつけて地球へ
その子どもが士郎っぽいのを匂わせて
セイバーは二人に「海と山に挟まれた街には行くな」と忠告して原作通りの最期を迎える、と
剣(武器)に特化してたり特異な魔術使ってたりがなんとなく似てると思ったんだ
そして、始まりと終わりだけ思いついて中身がまったく書けなかったというorz
それはそれで面白そうだねえ。
ただ、日本の海岸線沿いの街は海と山に挟まれているところはごまんとあるw
ギャグ中心でいいから、毒舌シスター召喚モノが読んでみたい。
駄剣とか言われてデルフが落ち込んだりとか。
毒舌シスター……駄目だ踏みつけられ罵られるギーシュと羨ましがるマリコヌルの姿しか想像出来ねえ....
ランサー兄貴はこれ幸いと逃亡謀るんだろうな
>>163 マリコヌルって・・・・・。
マリコルヌが正解ね。
>>161 そーなのです
だから平野か山間地か、あえて国外に移住してifちゅーかパラドクスちゅーかを発生させる
あるいは4次に巻き込まれ、歴史は繰り返す的な
自分には内容膨らますだけの力量なかったけど誰か書いてくれないかなぁ
>>162 ワルキューレx7とか偏在x3とか無視して吊り上げられそうだな
オスマンとかはたしてどうなるのかw
>>165 > オスマンとかはたしてどうなるのかw
・いつものごとくセクハラを敢行するオスマン老
↓
・いつものごとく「どうぞ」と身を差し出すカレン
↓
・「―――カレン君、と言ったか。君は、いつもこのような事をしとるのかね」
「お気になさらず」
……ダメだ、俺の脳だとシリアスになる
あの世界だといろいろ影響されて大変そうだなー
まあ、ギャグだけでいくならそういう面の話は書かなくてもいいんじゃね
――尻assとな?
ここらでカレンならぬレンとか押してみる
猫モードで現れればルイズ歓喜するんだろうなぁ
んで
甲斐甲斐しく一日世話をして、礼として淫夢を見せられる
次の日、顔真っ赤だぞきっとw
>>169 お相手は?
(1)ワルド子爵
(2)ギーシュ
(3)コルベール
(4)お父様
(5)キュルケ
(6)アンアン
ギーシュとコルベールは色々と生々しいなw
白レン召喚モノだったらすでにあるがな。
ルイズは淫夢見せられてないけど、フーケはお仕置きで見せられてたし。
>>170 ん〜、そこまで深く考えてなかったけど
まさかマスターと険悪な人物だしたりしないだろうし・・・ワルド?
ルイズの命で実質世話をさせられたメイドとの百合ってのもありかもしれん
なんか話が違うほうにむかってないか?
語るスレだからいいんじゃないのか?
それに、軌道変更かけたいなら話題を出すべき
夢の中の彼に思わずどきどきして
同じ黒い髪のシエスタにあんた兄弟いる?とか聞いちゃったり
いえ、いません。ですが姉妹ならたくさんいますよ。
とか言われたり。当然種は(ry
ななこ召喚って思った瞬間、ルイズじゃ持てないなと自己完結
バゼットさん召喚ものとかはどうだろう?
ところでホロウで結局バゼットさんの切り落とされた方の腕はどうなってたんだっけ?
後日談のまま話が続くとすればカレンの発言から察するに悪魔のまま
しかし後日談自体蛇足と言うかサーヴァントが残ってる不思議空間であるからして……
どっちにしろ次に出てくる時はレベル30のパーフェクトバゼットさんかなぁ
後日談はホロウ世界の続きだから
現実のバゼットはホロウ終了時点だと片腕
まずは、義手を探しにいくんだっけか
型月皆勤の人形師でふと思いついた
彼女がルイズに召喚されたら、やっぱ向こうでも自分のコピーはつくるんだろうけど
あっちの魔法や人形(ゴーレム)に影響受けて新しい人形を創造したりもするんだろうか
橙子さんは義手とか眼鏡とか影絵の猫とか色々作ってるし、
新しい技術で人形っていうより、戦闘に使える道具や素敵☆オプション付きの義肢とかつくりそうだな
「人のカタチ」をした人形は、人間と全く変わらないって地点で完成、完結していて、新技術の入れようが無いというか。
型月世界でもゴーレム的なの作る技術はあるだろうに、対アラヤ、赤ザコ戦で持ってきたのは
猫とハコの中のナニカであって、替えが利く存在としての彼女自身以外に人形使ってなかったし
ある意味判りやすい超強化人形より、わけのわからない化物作るほうに情熱かたむけそう
ゼロと白猫の続きマダー?
ゼロと白猫の続きマダー?
ぐあ、連レスごめんなさいorz
大事なことだから2度言ったんですね、判ります。
191 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/07/04(土) 21:06:48 ID:sAQ/RTjL
保守
明日辺り投稿がありそうな予感だ
根拠は無いがな!
CANAAN
保守
ふじのん……街を曲げる事が出来るなら、空に浮かぶアルビオンも落とせるんじゃね?
空中艦隊や二万の軍なんてザコになっちまう……。
テファがかわいそうなことに…
大虐殺だな
粉砕☆玉砕☆大☆喝☆采!!
んで、Zero/stay nightの続きマダー?
ふと思ったんだがルイズがエミヤ召還したらアルビオンとか涙目だよな
超長距離から宝具打ち込まれてブロークンで崩壊していく船が大量に……
エミヤとかはテファ側のが良さそうだ
天のドレス着た完全聖杯状態のイリヤを召喚しました。
↓
ルイズが黄金になりましたorz
ここらで反則
ルイズはキシュア・ゼルリッチを召喚しました
なんの気まぐれか大人しく従者(使い魔にあらず)やってる魔道元帥
無理難題に振り回される虚無の使い手
さぁルイズは発狂することなく魔道元帥の元から巣立ってゆくことができるのか
ぱちもんじゃん
二次創作ではよくあること
なんていうかごめん
まだ規制中だと思って適当書いてたらカキコできちゃったorz
そっか、適当に書くとゼルリッチに魔道元帥になっちゃうのか
深く考えてないから
こんな名前だったっけかなぁとか言いながら書いてた
キシュア・ゼルリッチ→キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグでしょ
魔道元帥の方は元ってつくのかな こっちはよくわからん
こんなもんで許してくださいorz
でもまぁ、無茶苦茶やるって意味ではおもしろい人選じゃないかとは思うんだ
キャラとして確立されてないけど
206 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 18:17:04 ID:I4UK01Z1
大分下がっているから保守をかねてage
ルイズが召喚したのが前のマスターを殺したばかりのキャス子さんだったら。
まあエルフと間違えられてとかお定まりの騒動とか色々とあるだろうな。
葛木と出会う前だからバリバリの■■か。
得体の知れない術を使い、周囲に積極的に関わろうとしない、不気味な使い魔。
その姿形と相まって、人々の間に流布される、害悪としてのエルフ像そのもの。
魔法が使えない上に使い魔も気味が悪いと来て、ルイズへの風当たりはさらに悪化。
……だめだ、ルイズまで■■になる。
ゼロ魔はあまりつよいやついないからなあ
ゼロ魔のメイジはまがりなりにも魔法使いだから
全員が神代の魔術師クラスと考えれば…
でかいゴーレム、単独で可能な腕の接合に脳移植
他にもあるだろうけどここら辺はゼロ魔のメイジの独壇場だな
科学の代わりに魔法がハッテンしたみたいなものだから、
こつこつ節約したり、工夫に工夫を重ねたりって人が少ない
キャスター並のポテンシャルを持ちながら意識は魔術師としての青子って感じかな?
ゼロ魔の場合、名称こそ『魔法』なものの、単純に文明が未成熟なために『魔術』に落ちていないだけで、一般的に多くの魔法使いが普通に使っているのだから基盤の占有も出来ていないので、実質的なランクは低そうな気がする。
ただ『魔法』の種類が豊富で、現実を捻じ曲げる力が強い以上は型月における高位存在に有効な一撃を与えられそうではあるが。
まあ型月でも神秘が神秘でなかった時代、とか書いてあるしな。
ノリ的にはハルケはキャス子さんあたりには生き易い世界かもしれん。神代的に。
まあエルフ耳はどうにかあれだけども…。
ジョセフと組ませりゃいい感じだろうねぇ。魔法が使える神の頭脳
あれ? これ主人公組勝てないよね
あるいはティファによる召喚というのもありかもだ。
国から追われて森の奥深くで隠遁生活をしている少女…。
わりとキャスター好み。
あとティファとその周辺ならエルフ耳怖がらないし。
早速テファを杖にするんですね
逆に何かしようとして早速記憶消されてしまうかもしれんけど
惜しむらくはあの二つの魔物か
境遇はともかくキャス子の好みからは外れるな
とすると餌食になるのは子供たち…
でもキャス子さん無垢な少女とか純粋な瞳に弱いと思うの
「そ、そんな目で見ないで……」とか
弟を思い出すといっては餌食にして、あのときのことを思い出すと言っては餌食にするんじゃね
とことん突き詰めるし、ブレーキかける理由もないし
どんだけずれた並行世界から持ってきたんだよってぐらい違和感を覚えるんだが、
俺が本編忘れてるだけか?
悪意を向けてくる相手に対して、それが還るような仕置きが基本だっけ
聖杯戦争と違って目的が無いなら、無差別に襲われることは無いかな
……ギーシュの浮気に仕返ししたいと言ってくる女生徒がいると、嬉々として協力しそうだけど
ありえそうだけど、学園生活を送る前提のルイズに召喚→使い魔に
って流れが全然想像できないw
聖杯戦争時には魔力集めるのに結構酷いことしてたみたいし、魔術の研究者でもあるから
しかも突き詰める性格だからハルケギニアに行ったら魔術研究のために非道なことしそうだな、と思ったんだよ
魔術師の本質ってそういう物だろうし
ホロウでの若奥様ぶりの方がキャスターにとっては異常なんじゃないか
若奥様が本質で、それがやさぐれたのが本編じゃね
サイマテにあった
>根は純情な人だが度重なる裏切りで「ふーん、いいわよーだ、こーなったらとことんまで
>落ちてやるー!」と悪に染まってしまった。元々悪女の素質はあったが、根は恋する乙女。
夫妻キャラスレ住人にとって当然の認識
>>224は思い込みが激しいな。
以前にも型月×なのはスレで魔術協会は犯罪集団とか延々書き込み続けていた人がいたのを思い出した。
さすがに関係ないだろうけど。
魔力かきあつめるのにキャスターさんは人を殺してない。
クロスなんだし、ハルケの大気に魔力がいっぱいとかでかき集める必要がない設定にしてもいいし。
ティファと気が合うかどうかはさておいて、召喚されて聖杯戦争と縁が切れたら、無理に戦う必要もないし、のんびらとした生活を楽しむゆとりもでるんではなかろうか。
魔術師は目的のためなら自他の区別無く全てを犠牲にしてでも探求を行う――らしい。
たしかに反社会的な行動は多いでしょうけれど、魔術協会の一部は最低限のルールだけは守らせるために動いているはずですから。
……正義の組織であるはずの時空管理局、上層部は腐ってましたが、下の方は理想を持って仕事をしていましたし。
キャスターさんは、始めは大人しくしていようと思っていても
仕方なくとか、念のためとか、相手も悪いしとか、言ってる内に
気がついたら、いつの間にかとんでもない悪事に手を染めてた
ってなってそうな気がする
マチルダさんと泥棒ライフか
そういえば小次郎召喚はなかったかな。
ゲームのゼロ魔では侍みたいなのも過去あの世界にいたらしいけど。
メディアさんならまだいいほうだと思うが。
青髭の旦那とか来たら冗談抜きの地獄絵図になるし。
誰かをジャンヌだと思いこめば何とかなる
「胸があるから聖処女じゃない」
贅沢な髭だ
亡国王太子「俺は彼女とこれからどうすればいいんだ……」
桃髪青髭「「攫え!」」
引きこもりギル「押し倒せ!」
ですね。
解ります。
青髭はガリアにいるのが似合うね
フランス的な意味で
キャス子さんの地雷は
・騙す、裏切る
・取り引きではなく、一方的または上から目線で利用、搾取しようとする
って辺りかな。
聖杯って目的も令呪のブレーキもないから
ルイズだと即アウトになりかねない
ガリア王だと最初の対応間違えなければ、そこそこ距離をとった付き合いができる可能性がある
ティファなら大丈夫そうかな?
ただ、どの主人でも、不可抗力かつ微少だっつっても
あとで「刷り込まれた好意」に気付かれたら、もうどうしようもない事態になりそう
キャス子がきれたらハルケギニア終了のお知らせだろ
終了どころか永遠の暗黒時代突入の可能性もあるし
型月の連中はそろいもそろって唯我独尊で自分ルールのみを貫き、沸点が異常に低く、聞き分けがない。
メディアは特に地雷。あんな毒婦は対抗する英雄がさくっと退治してくれないと世界がやばい。
>>242 「刷り込まれた好意」については原作でも不明だよ。
なんか都合の悪い解釈ばかりを適当に押し付けているなあ。
クロスなんだからそこらは物語進行上のスパイスとしてあるのはいいけどねー。
とにかく悪女にして話を成立させないようにしたがってる人がいるのはどうかと思う。
>>244 ところがハルケギニアにはメディアを倒せるような英雄は一人としていないんだよな
いたらブレーキになり得るんだろうけど
弟殺しとか神(始祖)に翻弄されたとかあたりでシンパシーを感じてくれればジョセフとはやってけそう
ルイズは格上の相手を御しきれる要素がなぁ……凛に調教され切ったEMIYAならいけるか?
>>244 世界は大丈夫だと思うよ。
せいぜい自分を害した相手とその親族惨殺するくらいで
あとは森でヒッキー生活してくれるよ
>>248 人間襲わない方針の謎空間路地裏さっちんとか、アリカぐらいなら
ハルケで自活できなそうだし、ルイズの使い魔やってくれるかも
>>244 メディアは最弱のキャスターだったからっていう理由で最初のマスターにライダー並か
それ以上にひどい扱いうけてたみたいだぜ。
葛木先生殺したっていう疑惑もアサシンの攻撃から助けようとして間に合わなかったっていう説が有力だし。
毒婦って決めつけるのはどうかとおもう。
あとそこまで極端に沸点低いのは英雄王くらいでほかはそれほどでもない。
征服王みたいに違うほうに突き抜けてるかたはいるが。
なんかすまんかった。あの世界の魔術師は性質上どうしても好きになれなくて……。
こうやって設定が捻じ曲げられていくんだなあ
>>251 型月の魔術師像が気にくわないっていうのは態々型月クロススレで言うことなのかどうか……
「人の概念で縛られないモノが、自分で自分にルールを科す」っていうのは型月世界観の根底を構成してないか?
他人に決められたルール上を動いている登場人物に待っているのは、結構な確率で悪い未来だし。
爺の手の上にある間桐家の兄弟とか、吸血衝動に耐えきれなくなったさっちんとか
ていうか悪女悪女ってメディアはマーリンとかと同じように英雄の導き手だぜ?
上手くいけばルイズとかが真っ当に魔法使いとして大成するかも……Hollowベースの葛木キャスターさんなら
それ以前にルイズがなんかいろいろ着せられそうな気がする・・・。
>>253 その導き手も女神によって心変わりさせられてできたものだしねー
更に恋させられた男のために家族も殺したのに、男は出世するために新しい女を見つけて捨てる
劇によっては王殺しを知った地元民が子供殺したり、いっそ他の奴らの手にかかるくらいならって自分で殺したり
……男性不信になっても仕方ないよね
とりあえず、キャス子さんがルイズに召喚されたら確実に
ワルドは殺されるよりも酷い目にあうだろうね。
ルイズは最初の対応だけ間違わなきゃ大丈夫だろう。
ルイズ自身は黙ってれば見た目ちっこくて可愛い女の子なんだからキャス子さんのどストライクゾーンだと思うし。
他もジョセフならなんだかんだで何とかなりそう。
ティファなら文句なし。
唯一ロマリア教皇が拙いと思う。
あの手の人間はキャス子さん嫌いだろう。
ヴィットーリオとジュリオのコンビはまずいだろうなぁ
アンコで「これだから顔の良い男は信用できない!」(ディル戦)とかめちゃめちゃキレてるしw
メディアの呪いに関しては、実は掛かってないと思ってる
ギリシャ神話の神の呪いってのは解けないものだろ
現に、メデューサの呪いは英霊になっても解けてないし
「神の呪いなんてなかったわ・・・恋に狂った愚かな女が居ただけだった」
みたいな語りをどっかで入れるとか
「関係ない相手を恨むことで自分が救われる」例として、アンリが一言ふれるとか
しておけばよかったと思っている
召喚された直後のメディアってどんなんだったんだろうな
開き直ったあとのしか出てこないからわからん
それによってルイズの命運も変わると思う
ルイズはキャス子さんの耳を見て
取りあえず怯えるんじゃなかろうか
>>259 何いきなり公式設定を脳内設定と入れ替えているんですかw
まあそういうSSというのならありかもしれんが、クロスの場合はどうなんだそれ。
放っとけよ、よくある悪質な連中だ
自分の脳内設定と公式設定をごっちゃにして作者に強要するタイプの癌さ
264 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/30(木) 05:44:08 ID:niNj+DRy
ageとく。
ジョセフに呼ばれたら昼ドラ的な展開になりそう
CANAANからカナンやアルファルドを呼んだらどうなる?
じゃあDDDとかも……
って思ったけど、主人公その他の能力がまだはっきりしてないな
カイエをあの地下室からさらってきたら、何がおこるんだろう?
DDD前あったよな。ファマルハウトさんが
導入部分だけだったけどね。
あの人は能力的に結構活躍できそう。
ただ、異世界行ったら闘う理由がなくなりそうな気がする。
まあ、ノリで闘いそうな気もするが。
秋星さんは常にルーン発動状態になってそうな気がする
271 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/08/08(土) 21:27:58 ID:HZixHP3a
反転した秋葉ちゃんが召喚されたら皆死にますかね?
コッパゲは生き残りそうですが。
どうでしょう?
秋葉様はあれで結構理性的だし、即座に殲滅戦ということにはならない、と思う
使い魔になるかは別として
秋葉ノーマルを見た感じ琥珀や翡翠を襲ったりしてないってことは完全に獣になるわけじゃなさそうだしな
274 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/08/12(水) 20:56:22 ID:5Rb4NqSd
そういえば召喚された事のない者は
どれぐらいるのだろう?
このスレだけなら殆ど召喚されてないだろう
あんま稼動してないからねえ。
つかゼロの使い魔(サーヴァント)はもちっと待ってて…。
というか、他の人の連載も待っているんだぜ…!
タバサがアルゴンコイン召喚とか
リャン・チー様にギーシュを虐めて戴きたい
どうせなら4次ライダーの神牛を召喚とかw
動物であり格は高く(乗りこなせれば)能力も申し分ないだろう
これならきっとルイズも文句はいうまい
280 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/08/16(日) 10:58:41 ID:Yeh8R7Mp
交通事故で式の代わりに死んだ、
男性人格である両儀識が直死無しで召喚される。
としたら、肉体の知性である「両儀式」は識の中には居ない事になるんでしょうか?
それともやはり居るんでしょうか?
>>279 神牛はティファニアかキュルケあたりじゃないと呼べないと思う
wiki更新されてねーけど、なんで?
>>280 いないんじゃないかな。
橙子さんが式はブラックボックスで人形作れんって言ってたの、直死のこともあるだろうけど
その大元の「両儀式」の存在が複製不可能だからだろうし、「」の一部がホイホイ分裂するとも思えん
じゃあどうやって、織単独で存在すんのかって問題はあるけど。
個人的には織召喚は凄く読んでみたい。
人格だけ召喚してどうするんだ
ルイズにでも入れるのか
それはそれで面白そうだな
ガリアあたりで、ガーゴイルにつける人格として召還とかどうよ?
そろそろカレイドステッキ召喚のプリズマ☆ルイズが出てもおかしくない時期だな
それ冒頭だけはどっかで読んだ気がする。
俺の妄想の中かもしれんけど
リリカルイズ思い出した
>>288 いろいろと崩壊決定www
てか、そろそろwiki更新しよーぜ
ユーやっちゃいなよ
ゼロとさっちんの続きを更新したいんだけど、どうすればいいのか解らない…。
そういえばオルトが召喚された小ネタもまとめになかったような……。
アヴェンジャーの小ネタもなかったっけ?
アンリマユって名前がアンリエッタと被っててなんでこんな奴とってルイズが怒ってるのが投下されてた気がする
ゼロ使×型月クロスSSスレまとめwiki、更新されてたよ。
召喚に魔法陣使うのはありかい?
ランサー召喚ものでは何の前触れもなくルイズが魔方陣刻んで召喚してたし
よっぽどめちゃくちゃでなければおkじゃね
299 おしえてくれてありがと。
あと、避難所ってどこにあるの?
このスレの避難所はないと思うが。
301 ないんだ
今はもんだいないんだけどここ最近規制がはげしくて
でも、まあどうにかなるか
>>295のアヴェ召喚のヤツがwikiに載ってなかった。
ORTのはあったけど
聞きたい。
ふじの召喚なんだけど、召喚されたとき魔法陣が浮かび上がるとかありかな?
入れる必要性が感じられないが
明らかに型月やゼロ魔の設定に矛盾してなければ
ある程度は作者の自由だと思う
305
そだね、必要性ないね。
すまん変なこときいて。
307 :
水晶渓谷:2009/08/27(木) 13:16:23 ID:4vzdaVpK
皆様お久しぶりです。水晶渓谷の作者です。
このたびwikiに登録されている拙作を読み返したところいくつか誤字脱字を発見いたしまして、その訂正を行いたいのです。
しかし、こういったことは初めてですので、皆様のご意見を伺いたく一度書き込ませていただきました。
>>307 一発ネタなのにわざわざ修正しにくるとは天晴れ。
いいのでは?
自分は別クロススレにも通ってますが
wikiコメントページにて
読者「誤字ハッケン!」
作者「サーセン、修正」という流れはありましたし。
誤字直したいとは自分も思っているんだけどねー。
なんかwikiの仕組みとかよくわかんないので、ちょっと怖い。
あれこれ考えたが、小ギル召喚が一番ルイズ的には幸せだと思った。
当然、大人にならないこと前提でw
Wikiにはバックアップ機能もあるから
気軽にやっちゃってもいいと思う
311 :
水晶渓谷:2009/08/29(土) 21:17:28 ID:gtoVEjtL
私も初めての経験ではありますが、とにかくやってみようと思います。
312 :
水晶渓谷:2009/08/29(土) 21:29:34 ID:gtoVEjtL
連レスで失礼します。
とりあえず修正してみました。
修正箇所はいくつかの言い回しと、虚無の使い魔の詩で「神」を「我」にしました。
ガンダールヴだけ「我」になっていたのですが、他のは「神」のままで……。お恥かしい限りです。
そういや今更なんだが
この作品のガンダールヴが赤い外套の弓兵だってのはわかるけど
ヴィンダールヴとミューズは誰なんだ?
ミューズはキャス子さんだと俺は思っていたが
>>313 やっぱりしばらく前に書いたものなので描写不足のようですね……。
作者的想定では、
・ガンダールヴ:エミヤ
拙作ではいつ、どこ、だれを決めておりません。衛宮士郎でも英霊エミヤでもサーヴァント・アーチャーでも可。
ただ固有結界が使用可能で、“一応”エクスカリバーも使えるレベルです。まぁ、どんどん剣になっていきますが、そこでの某エルフとの絡みは諸兄の想像にお任せします。
というか今思いつきましたが、衛宮士郎が召喚されると回復の指輪がほぼ彼専用になる罠。
・ヴィンダールヴ:メレム・ソロモン
幻獣使いで、かつ召喚されてヒトと交友(隷属にあらず)できそうなのが彼しか思いつかなかったので採用。
一番簡単に決まったともいえます。所属が教会なので宗教的にも都合が良かったのです。
・ミョズニトニルン:蒼崎橙子
ガリアのガーゴイル製作技術が高いという設定から召喚。それと消去法で残った枠がミューズだけでしたので。
しかし今更ながら彼女を召喚してよかったのかとも。裏設定としては「蒼崎橙子」という「人形」の一体でしたが……。
個人的にキャスターが従う想像ができなかったのも大きいです。第五次にしろ、第四次にしろ。
以上になります。他にご質問があれば、受け付けておりますのでよろしくお願いします。
拙作でいくらかでも皆様の倦怠の慰めになれば幸いであります。
>>314 サンクス。
そっかー、キャス子さんじゃないかー
龍の騎士でも使うと思っていたが、
よくよく考えると魔術使った方が明らかに効率いいわなwwww
あと、もの知らずでスマンがメレム=ソロモンて誰?
ggrks
>>315 シエル先輩の先輩で埋葬機関の第五位、そして死徒二十七祖の第二十位
両手両足を人間の頃に切断されており、真祖によって死徒になった後
自らが作り上げた四体の魔獣を使い魔とし、四肢の代わりに使用している。
ちなみにアルクの大ファン。あと二十七祖なだけあって相当強い。
追加で美少女と見紛うほどの美少年でもあるな。
中身もかなり無邪気
読本とマテリアル読めばわかる
喚ぶなら士朗と五次アーチャーどっちがいい?
士朗は成長要素あるから書くのは楽しいけど、投影が辛いし
アーチャーはクロスキャラに問題ない強さだけど、デルフの見せ場がないし…
デルフはローアイアスしか明確な防御系宝具が出てこなかったなか
かなり有効で使いかってのよい防御兼通常攻撃手段になるから
活躍出来る出来ないは作者しだいだと思う。
むしろフルンディングやバーサーカー殺しなど出来る時点でアーチャー(士郎でも)は
サイトと比べて強すぎるのでそこらへんがストーリーにどう変化つけるかが
問題になる。
なのでどっちがいいというのではなく作者のプロット立てやすいほうでを選べばいいと思うよ。
人に主人公聞いてる時点でプロット立てるタイプじゃあないかと
士朗とか強さでアーチャーとか、どっちのキャラも大して好きじゃないだろ
士郎とアーチャーの狭間で、人を殺す事を是とするか否かで揺れている時期にハルケギニアに召喚。
対七万で遂に敵を殺して見方を守る苦渋の選択を、というのはアリだろうか。
素人のサイトが誰も殺さないで七万止めたのにそれは違和感ある
デルフを弓で投射…
捻りを加えられた偽・デルフを見て号泣するデルフ
>>325 セイバールートではコトミーをドスしたしな
>>328 その程度ならいいが爆発させられた日にはトラウマものだな
デルフって投影できるのか、なぁ…?
「解析」を受け付けるか問題がある
ビダーシャルの反射を打ち破るためにルイズの魔法を刀身にかけた事があったから、デルフは魔法を吸収する一方で吸収しない事も出来るのではないかと。
士郎の解析も、作者さんのさじ加減じゃないですかね?
性能がた落ちの不完全投影くらいは出来そう
>>332 じゃあ運悪けりゃ
アーチャー、物珍しい剣を解析
心象世界に投影
主に金を使わせるためにはいかないため用が済んだら帰る
買ってくれよぅ、買ってくれよぅ、とうるさい声がするが無視
なんてのもwwwww
え?士朗?投影の負担を無くすため、
メイン武器にするようルイズが無理矢理持たせるでしょ
解析って
意思持つものを理解できるのか、士郎は?
ただ造りが同じなだけの剣なら投影もできるだろうけどインテリジェンスソードは無理じゃね、と思うんだ
簡単に調べてみただけじゃ可とも不可ともわからんけど
でもたしか、エアは投影できないみたいな設定あったよな 剣ならなんでもってわけではないはずだ
エアは剣じゃないですよ。あくまで円柱に柄を取り付けて剣の様な形をしているだけですから。
>>337 正式名称は「会離剣・エア」でな
あれ?
339 :
334:2009/09/01(火) 23:59:04 ID:wDfZr19V
>>336 ひょっとしてそれは心象世界からデルフの声が聞こえる、ということ?
俺は投影が済んで用済みになったデルフが
せっかく使い手を見つけたのに連れてくれなさそうなので、棚から「買ってくれよぅ」と言った感じで書いたのだが
>>335 元々UBW内で投影対象にまつわる出来事はみんな再現してるくさいし、
そうだからこそ、経験憑依や筋力憑依みたいなのができるんだろうから
ある程度は可能なんじゃないか
>>337 ちょっと調べてみた
乖離剣・エア
古代メソポタミアで天地を切り裂き、世界を創造した剣。『剣』という概念が現れるよりも前に誕生したモノ。
剣という概念に括られていないため、衛宮士郎とエミヤの能力を以てしても解析できない。ヒトより以前に神によって創られた。
エヌマ・エリシュ
天地乖離す開闢の星。乖離剣・エアによる空間切断。“世界を切り裂いた”剣である。
じょんのびから一部抜粋
剣なんだけど剣の枠に括られない剣とういう微妙な一品みたい 解釈が難しいとこです
ほんとは原作起動して原文探すのがいいんでしょうがどこへやったのか・・・記憶の中では理解できないから投影できないって説明だったんですが
連レス失礼
>>340 >元々UBW内で投影対象にまつわる出来事はみんな再現してるくさいし
そんなことありましたっけ?
そっちもちょっと調べてみたいのでできれば具体的にお願いします
> 創造の理念を鑑定し、
> 基本となる骨子を想定し、
> 構成された材質を複製し、
> 制作に及ぶ技術を模倣し、
> 成長に至る経験に共感し、
> 蓄積された年月を再現し、
> あらゆる工程を凌駕し尽くし――――
> 創造理念、基本骨子、構成材質、制作技術、憑依経験、蓄積年月の再現による物質投影、
蓄積された年月の部分。
剣の要素しか結界内に無いので投影した場合、意志も無いだろうけど
「型付世界的な意味で」全ての剣の要素が有るわけで、
型月世界にインテリジェンスソードが有るかどうかで決まる気もする。
存在するなら投影できる、しないなら不可能。
ついでに考慮に値するか微妙なとこだがインテリジェンスなステッキは凛の家に有るので。
そういう剣が無いと断言するのはちょっと根拠が足りない、当然逆もだが。
まぁ二次創作なんだから作者の都合に従うのが一番だけど。
>>341 ソースが何処かはよく覚えていないが、エアって剣っぽいけど鋸に近い存在と聴いた覚えが有る
>>343 そこは解釈の仕方が違うみたいですね 自分は違う考え方をしてます
>>346 またうろ覚えで申し訳ないがエアは剣だと言っていた気がする
それを形容するときに鋸という例えがでただけで
何が言いたいかっていうと
言いだしっぺは確かに自分ですがソースの明らかでないものを出して議論(?)するのは不毛だね
以下、なるたけ自重します
デルフが人間の作ったモノなら、投影出来る可能性はあるんじゃない?
宝石剣みたいな隔絶した魔術理論で組み上げられたものでも投影出来てはいたし。
腕付きでかなり無茶した上でだったけどな!
視るたびに脳が暴走するので士郎にろくに使ってもらえず、いじけるデルフを幻視した
デルフで燕返しだ
>>348 デルフはエルフが作った物だと原作でも(ry
>>350 湖の貴婦人から渡されたエクスカリバーを投影してるから、妖精とか人外が作った武器も大丈夫じゃないか?
問題はデルフの精神面のコピーだろ
「魔法吸収する丈夫な剣」はつくれるだろうな
魔法吸収のトリガーはデルフが握ってるんじゃないか
だとしてらデルフの精神もコピーしないと使えないとおもう
と言うか、精神面コピーしない方が良いと思うな…
構ってほしいとべらべら喋り、重要なとこばっかボケ忘れ、戦闘で助言らしい助言は殆どなし、とくりゃそこらへんの宝具の方がマシ…だと、士郎達も思うだろう。
せいぜいが人生相談役か…
精神なくても6000年の重みだけでもかなり良いと思うんだがな…
地球なら紀元前4000年の物だぜ
つーか、デルフは型月的地球には存在しないレベルの神秘を有しているんじゃないか。間違いなく。
歴史の重みと、ハルケギニアの唯一神が創造し神の盾が用いたという事実と信仰が付加された神剣だぞ。
エルフのサーシャとかが製造に携わっていたら間違いなく神造兵器だし。
扱いは神造兵器でいいんじゃないか。
四大文明ですら紀元前4000年いかないぜ。そしてデルフがぼけているかどうかは全く関係ない。
型月とクロスするんだから、型月側のルールが適応されないってのはないわ。
それはただの過剰反応
エクスカリバーも神造兵装だなあ
>>357 そして、6000年間殆ど変わらなかった時代の魔法で砕けちまったっていう
てか、ブリミルって神だっけ?
今では神として崇められてるから問題ないだろう
6000年間現役で信仰されている宗教の神だからな
どう考えてもすごすぎ
>>360 >357は型月世界補正を入れた場合だろうさ。
型月の補正である歴史の重みと信仰の力が加わるんだからそりゃ原作とは別物の強さを誇るだろうよ。
虚無のオルゴールや祈祷書とか各ルビーとかもね。あれら全部6000年前からあるから。
逆に型月世界なら補正がかかってる鯖がハルケギニアに行くと弱体化してしまうってのもありってわけか
知名度補正分は下がるのは確定
プリミルは別に神じゃないだろ
始祖って単語の意味でも見てきたら?
神の如く信仰されてたら尚更型月的には神だろうにw
どこぞの大工の息子や王子や商人……は違うか。奴ら自身も信仰の対象にされてるじゃねえか
誤解を恐れずに言うなら、ブリミルはキリストと同格か歴史の長さ的にそれ以上だぞ。
三位一体の教義からして神の位格の一つであるキリストは実質的に神だし。
ロマリアも公的に信仰しているのは「大いなる意思」じゃなくてブリミルの虚無だしね。
ブリミル教は偶像崇拝禁止しているしな。
まあ、型月の連中が呼ばれても型月世界の法則や原則によるバックアップがない
つまり能力がほとんど使えないならゼロ魔原作通りでいいけど、それだと彼らを呼ぶ意味が……。
だったら知名度補正が第五次では殆どないクーフーリンは
元から下がっているようなものだからハルケギニアにいっても殆ど弱体化しないのか
当然のように未来の英霊たるエミヤも弱体しないね。
逆にセイバーとかバーサーカーはかなり下がるんだろうな。
まあそれでも能力は高いだろけど。
知名度補正よりマスター補正の方が大きいと思うがどうなんだろう
知名度補正がどれぐらい働くか明確にされてないんだよなぁ…
ギリシャ神話系の奴等は有名すぎるせいかどこか「強敵」な感じがしたな
てかZero/stay nightでも考察されてたけど
ゼロ魔世界の英雄達が召喚された場合イーヴァルディの勇者って
小次郎的な「なりすまし」で召喚されるのか、ハサン的ないくつもの「同一人物から一人」で召喚されるのかどっちだとおもふ?
触媒次第じゃねーの
知名度による補正がいかほどのものかはわからんけれども
世界が異なることによって型月側の奇跡が行使できないってことになったら目もあてられんな
宝具なんてのはつまり、奇跡の具現だし
ただまぁ最低限、生前の戦闘力さえ有していてガンダールヴのルーンの加護を受けられれば
サイト以上に活躍できるのは間違いない
まぁ、宝具の使えないサーヴァントを召喚する意味があるかどうかは知らんが
徹底させるなら型月側の世界ルールや魔術基盤が全く使えない、奇跡が行使できないだな。
これだと世界にある一定量の神秘を分ける魔術や奇跡、歴史の重みは全く無意味にして無価値になる。
マナを操作する技術としては有効かもしれないが……。
セイバーの魔力炉心も当時の奇跡の濃度があったからあの英雄レベルなので、
現代で同一人物がいても達人クラスで留まると思う。他の人たちも同様かそれ以下。
まあこれだと型月連中を召喚する意味はそのキャラ人格と造形だけになるので相当な力量が必要になるだろうね。
あんまり意味ないのでハルケギニア側の世界ルールを型月側にシフトする必要があるだろうな。
それはどうかしらん
現代どころか未来のエミヤという例を忘れている
彼が達人Lvで収まっているとは思えないな
ていうか奇跡の濃度ってなんだ
現代で薄まったのは魔法(魔術)の神秘性じゃなかったか?
そもそもサーヴァント自体が奇跡の塊なのでは
割合と乗りと勢いで作られている型月設定をどうこういうのもアレだな。
クロスなんだから、そこら適当に割り切ればいいじゃん。
書き手次第で。
なのはとのクロススレではそれをみんなしているのに、ここでそれができんというのはないだろう。
>>376 そうだったっけ。奇跡の濃度はまあ上手いコトバが思いつかなかったから便宜的に。
とりあえず固有結界とか魔術は無効だろうからなーと思って達人クラスにしといた。
けど型月設定は実際ノリと勢いの産物だからどうこういうのもアレか。けど蹂躙ものは簡便な。
型月とクロスさせるとどうやっても無双蹂躙になるんだよな
もしハルケギニアが地球が違う進化を辿った結果だとしたら、
魔術師は基盤にアクセスできるんだろうな。しかも同じようにやるやつがいないから独占状態
……思う様無双できるな
ルイズはあんまり強いやついないからな〜
型月キャラをなんらかの理由で弱体化させないと
ゼロ魔世界の魔法のおかしさも大したもんだぞw
まあいずれバトルなんてな書き手が適当に書けばいいし、そもそもクロスならバトルというのは安易だ。
勿論、ちょう強いキャラを出してきたとしても、面白く書ける人は書けるわな。
とりあえず書いてみるといいのですだ。
俺は連載抱え込みすぎてるから、すぐには無理…。
つまりアレか。日常ほのぼの系で行こうと
厨能力満載の型月でそれは…
月系とFateならできるな
日常か……
ラグドリアン湖で釣糸を垂らすランサー
……を考えてすぐに、遍在で対抗するワルドを幻視した
>>385 アチャと悪度ってなんか似た感じがするwww
金の臭いを嗅ぎつけ、アン様の依頼を速攻で受ける凛
型月=戦闘力としか見てない奴多いんだなあ
こりゃあ蹂躙系が多いのも納得だわ
小ネタをみるとほのぼのもままあるよ。
ゼロとさっちんは戦闘ではほぼ互角だったりほのぼのだったり。
あと蹂躙系というのはなんとなくニュアンスとして解るが、それだから悪い、というものでもない。
クロスで力の差がどう考えてもひっくり返しようがないだろう、というのが登場するのはままあるが、それが=で面白くないと同義ではない。
まあ、ゼロ魔の戦力って他の作品から見りゃ理不尽度もかなり低いしな
月姫でなく、あえてらっきょでほのぼのはどうよ?
ノーリスクの分身
気化爆弾の生成
呪文だけで竜巻起こせます
錬金でなんでも再現できます
精霊の力を借りれば死者蘇生魂の復元も可能です
……十分すぎるだろ
>>390 練金を除いたやつらならそこらへんのRPGでできるぞ?
場合によっちゃそのさらに上も
ああ、しかしDQとか小説見る限り魔法使えるのって結構少数じゃね。上位の魔法とか尚更
そういやゼロ魔世界の魔法の伝授はどんな方法だ?
やっぱ書物かねぇ?
>>392 世界の危機クラスになると抑止力のせいだろうか、なにかしら伝説級に触れる。
…というのは主人公勢にのみ言えたことで、他に限定的といえど術が広まってるのは
テイルズ、ネギま、Lass系、、、NARUTOは入るのだろうか?
ゼロ魔で一番強いと思われるやつってだれ?
単体戦力なら『烈風』じゃね?
タフネスならラグドリアン湖の水の精霊
瞬間最大火力は始祖ブリミル?
>>393 FFとかSaGaとかだとシリーズによっては魔法が売られてるな。
虚無の力はまだまだ未知数
記憶消去だの魔法無効化だのあるから
…まあ、それでもチートの集まり二十七祖なら
「それがどうした」、と一蹴しかねんのよなぁ……
とりあえず虚無魔法は初歩の初歩の初歩で広域殲滅できて、しかも対象を任意で特定できるとか。
チートにもほどがあります。
というか、未だ未知数な上にデルフがなんか本当に虚無は凄いよ?みたいなこといってるし、クロスの場合は多くがゼロ魔側の切り札として使われることが割合と多いみたい。
とある作品がゼロ魔クロススレから追い出された直接の原因は、クロス側の登場人物によって虚無が量産化できるみたいな話になったとかがあったと記憶している。
まあどんなクロスのさせ方をするかにもよるけど、虚無はゼロ魔側のためのジョーカーになりえるものだと思う。
つーても、先住にはついぞ勝てなかったようなことも言ってたし、実用性は低いのかもしれん。
元素兄弟みたいなおかしな連中もいるみたいだし、ゼロ魔世界のメイジも、存外に侮れない…かも。
型月世界の魔術師って極端な奴が多すぎて強いのか弱いのか分かりずらいな。
比較的引き合いに出しやすい奴を使ってみると、
アベレージ・ワンの天才魔術師は指鉄砲が弾丸レベル、あらゆる魔術に対し有効な宝石魔術、と。
平凡な魔術師は例がいないからわからんが、これはゼロ魔世界ではどれくらいに値するのだろうか?
オレはライン上位〜トライアングル中堅ぐらいだと考えてる。
あのアベレージ・ワンの奴はライン上位くらいじゃないのか。これでも相当なものだし。
型月は魔術師から魔法使いになったやつらがいるからなあ
しかも根源にいったやつらは並行世界からの干渉やら魂の物質化やらもうわけわかんないし・・・
ライン上位のやつらってどんな感じ
あんあまりゼロ魔は読んでないんだスマン
そもそも戦闘専門の魔術師が外道なわけで
自分の研究で戦闘に使える部分を流用して自衛に使ってるのが大半だろう
型月もゼロ魔もバトルばっかでそういうこと忘れとった。
メイジは魔法を以て民、ひいては国を潤し、
魔術師は根源を求め、研究していく過程で戦闘をしているにすぎないしな。
あとアベレージ・ワンも無詠唱で指鉄砲放ち、宝石放るだけで爆発や氷結起こすこと思い出した。
相性ならそれなりにいいんだよなぁ…
割と戦闘能力を重視してるメイジと比較するなら一般的な魔術師よりも代行者や執行者の方が適当じゃない?
優秀な代行者だった若かりし頃の言峰とか
>>404 執行者や代行者の戦闘スタイルって、言っちゃ悪いけど
メイジよか亜人に近くないか?
シエルとかバゼットとか派手な魔術あまり使ってないからな。
執行者や代行者だったらやり過ぎなような気がする
速度>威力
だからな、あの辺り。過剰な火力より迅速な制圧力、まぁ地が二人ともすごいんですけどね
409 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/09/06(日) 20:22:53 ID:6eeKjCBJ
ロアや赤ザコおっと失礼コルネリウス・アルバはどうだ?
アルバは一流の魔術師。
ロアも同じだった筈…
ここに投稿された蹂躙系はネロ・カオスとO.R.Tか
コルネリウスも七万でやってたけど、圧倒的というわけではないからなー
アルバは相手が悪かったわけで、戦闘力は魔術師として一級だろう。もちろん研究の方も十分上級だろう。
ただロアは天才中の天才という印象が。元司祭の魔術師が魔法に近い、魂の転送を可能にするとかもうね。
しかし、よく考えるとロアは元魔術師なだけで、教授みたいに魔術をもって吸血鬼になった「魔術師あがり」とは言えないんだよな。
ルイズが尊敬しそうな奴の召喚として誰が挙げられる?
尊敬って召喚直後に?
そうすると見るからにメイジ(貴族)っぽい人かな
普段から杖を持ってる奴すら思いつかん
(アンバーとかカレイドを尊敬するなんてことはありえんだろうし)誰かいたっけか
ルイズに尊敬されてもなあ
アルバさんしかいないな
取り敢えず威厳のありすぎる奴らを列挙してけばいいんでない?
宝石翁・赤い月etc
そういや忘れていたが日常ならどんな奴が召喚されたらいい?
俺は当然あのナマモノで(ry
すまん、
>>416は一応スルーしてくれ。
話題が無くなったときに引き合いに出してくれればいいから
>>411 トッキーとか
ステッキの礼装とか持ってたし、無駄に優雅だし
良くも悪くも魔術師としての自負が強く、その錬度も高い
チャームポイントにうっかり
ワラキアとかいかにも貴族っぽい服を着てるけど
奴がその姿で召喚された時点で、ルイズのせいで固有結界解除されてる訳だから
ルイズ殺されるんじゃないだろうか
月型魔術の強化&加速と、虚無の強化&加速にはどんな違いがあるのだろう?
もし同じなら、魔術師は虚無の一部を使えることにw
>>420 規模じゃね?
そういえば強化は極めるのは難しいって言われてたな。
型月の強化は本質の強化だな
まあ硬度をあげることもできるけど
ちょっと気になったんだが
ハルケギニアの錬金は【魔法】に入るのかな?
物理法則無視してるし
炎の魔法が一番地位低そうだな、魔術師視点から見て
錬金は確かに目の色変えるかもなぁ
あれってたしかなにも制限なかったよな
術者のLvが低いとできないものがあるってだけで
でも他の系統って似たり寄ったりじゃなかったか?
あれってまだ本当の物質変換かどうかわかんないよ。
単にうわべだけ偽装してるだけかもしんないし。
クウガの武器の理屈とおんなじ可能性がある。
あの世界には"固定化"つーもんがあるからね。
偽装+固定化で、ある程度その物質を維持してるのかも。どっちも"土"だし。
長期間経つと元の材質に戻ってしまう、とかあるかもしんない。
そうであれば、合金でもない金が術者のイメージや力量によって錬金が左右されるってのも一応理屈は付く。
今んとこあれが正真正銘の物質変換とは断定できないね。
実はあの世界はブリミルの固有結界で実体じゃないから物質変換も自由自在なんだよ!!
変化の魔術は物質変換できたりはしないんだっけ?
木の枝から弓作ってたけど
弦とかはどうなんだろう
あと矢の鏃とか
>>428 木の枝から弓は、強化じゃなかったっけ?
>>426 ハルケギニアだけにありそうなのがなあ。
>>429 セイバールートの場坂さん戦でやったのなら変化だよ。
じょんのび亭の用語集の強化の項目では、応用で木の枝から弓を作るとなっているが・・・
変化って本来無い機能を付ける魔術なんだな
士郎は自然干渉使えないけど変化は使えるから、適当な剣に発火能力とか付ければ
似たようなことできるってことになるのか?
>>432 それも間違ってない。
あの系統は強化→変化→投影のランクになってるって本編で言ってた。士郎は例外だけど。
何でこの三つが同じ系統になれるのかはきのこに聞かないと分からん。
その物自体が持つ機能を強化する→強化
その物には無い機能を強化(付与)する→変化
何も無い所の勝手に想像した機能を強化する→投影
見たいな感じ何じゃ無いかねぇ。
それとは関係なくバサカ戦の弓は「投影」だと思ってたぜ。
凛が「アゾット剣」に「宝石剣」を投影させようとしてたように、
普通の投影だと似たようなもの材料にする事多いっぽいし。
まぁ士郎の投影は普通では無いんだが、「やる意味が無い」だけであって「やれない」とも限らないし。
436 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/09/27(日) 15:50:51 ID:yK0Ti6V7
CANNANのアルファルドかカナンが召喚されたら
間違いなく。
アルファルドの場合はルイズが殺されるな
カナンは守ってくれそうだが
437 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/28(月) 19:33:42 ID:O3UT0Zce
姫って地球から離れるとどうなるの?
ケーブル切れたエヴァンゲリオンみたいなもんじゃね
月の精霊だからな
エルフにすごい敬われそうだ
地球から離れれば朱い月の真祖発生固有結界から解放されることになるかもね。
それで内包する魔王アルクが消滅するかどうかは定かじゃないが
真祖の欠陥(吸血衝動)には影響があるかもしれん。
衝動が小さくなれば、ガイアから龍脈経由で無限供給される力がなくても
むしろ生きるのが楽になっちゃうかもね。
衝動が逆に大きくなっちゃって破滅的な結果になるというのも面白い。
下手すりゃ反転すらしないかもしれないけど。
反転してもガイアから切り離されたせいで朱い月が降臨できず
ロアに指摘されてた朱い月未満の何かのままというオチになるかもしれんし。
地球を離れた吸血鬼ならオチは一つしか無かろう
二度と地球に戻ってこれず考えるのをやめるんだよw
そういえば魔術基盤と言うのは、世界に存在する法則のような物らしいですが、それはガイアやアラヤの様な世界の意志に起因するものなのか、それともより物理的なものなのでしょうか。
もしアラヤに近い物だとすれば、ハルケギニアにも『ハルケギニアの魔術基盤』のような物があるのでしょうかね?
数々の神秘を学び世界の構造とやらに肉薄し奇跡を実行する者が生粋の魔術師らしいですが
基盤についてはいまいちよく分からない
つかハルケに基盤あるなら魔術師がかなり強化されるんじゃ?
神秘は知る人が少なければ少ないほど強くなるものだし
>>444 使えるかはわからんぞ
規格が合わないとかありうる
……精霊魔法は?
そっかマキリみたく魔力が合わないとかあるかもしれないんだよな
448 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/10/09(金) 21:26:30 ID:SG9nGHaC
電波を受信した。
前世が荒耶宗蓮でその記憶を持った貴族か平民の話し
まあ、その記憶を持った者が人とは限らないが…
以上電波でした。
荒耶か……
どんな出会いがあっても、どんな体験ををしても
静止の起源らしく絶対にこれ以上変わらず丸くならずに人類滅亡目指すだろうし
ルイズかなんかの首チョンパして体すげ替え、「」に到達して人類殲滅しつくすEND
(ゼロ魔の虚無=型月の虚無で、虚無属性の体が「」の一部って超解釈になるけど……)
またはルイズたちに殺され切るENDしかなさそうだ。
>>441 あーぱー吸血鬼がのーてんきに日々を楽しく過ごす姿が最初に思い浮かぶんだかw>考えるのをやめる
その絶望に至るまでにひとつの物語ができあがりそうだな
んで、最後に救いを入れて終わるなら志貴が赤い悪魔の手を借りてやってくるor連れ戻しにくる
そこは普通にゼルレッチだろ。お目付け役なんだし
それやったら
>>450が成り立たない気がしたんだ
2行目は蛇足だし
アーチャーを出す場合速攻でジョゼフを殺しに行きそうだからジョゼフの元それなりのを持ってこないときついなー
ジョゼフが呼ぶなら真アサシン、ディルムッドorクー・フーリン(主人に恵まれない的な意味で)、あとは慢心王と
バーサーカー(ただしバーサーカーは実質喋れないのでヘラクレスやランスロット以外もあり?)
令呪で従えと命令すればサーヴァントはいやいやながらも従ってくれるが・・・難しいな
意外とイザベラがライダーを引き当てたりして?
人間だと言峰か臓硯とかだろうが…言峰もたいがいあれだが臓硯だとイザベラが蟲の犠牲になりそうだしダメか。
へたすりゃタバサも危ないし18禁なお話になっちまうのでまあこれはボツだな。
(まあ臓硯が蟲でシェフィールドをミョズニトニルンの代理にするとかも…これも18禁だけど)
ロマリアは異世界(地球)の異物の中から何か見つけてサーヴァントの召喚とか…ああ、ジョゼットもいるし
こっちで召喚させる手も?
才人はそのまま据え置いてティファの元にアーチャー、あとはガリアとロマリアに虚無の使い魔が以外にほしいなー
とか、考えてるがまとまらない
最近読んでないんですが、ヤバイと噂の第四の使い魔はもう出たんですかね?
型月からの召喚ならバーサーカーか、ギルか、ロアか、カオスか……ちょっぴり逆鱗に触れた後の橙子さんとか。
現時点では第四の未登場、ジョゼットが虚無の使い手であることを考えれば
その使い魔が第四の可能性もある…
ただ、ジョゼフが集めておいたであろう道具を活かせるミョズニトニルンの
可能性もあるけどね。
名前が明らかでないからこそ第四の名前ににサーヴァントをもってきたりとか…
イザベラがディルムッド召喚して惚れる話とかも面白そうだな。
てか、ディルのゲイ・ジャルグなら普通にエルフの反射抜けるよな。
>>455 キャス子さん召還して竜牙兵軍団とか色々やれると思うんだ
対人間に限りキャス子さん本当にヤバいし常時プレッシャーかけ続ければエミヤとかでも単独行動出来ないだろうさ
対人間とか聞いたらアヴェンジャーを押すしかないな
奴の上には蜘蛛と犬しかいないんだぜ?
亜人や使い魔の動物相手だとどうなるんだろうか
エルフもどうなるか気になるな
>>459 ゼロ魔とかFateとかのSSで、重要なファクターである召喚を『召還』と誤字る輩は何故根絶しないのだろうか。意味逆じゃないか
一般的な言葉じゃないからですね。すいません
人型相手なら相方(?)ゆずりのジャン・ケン・死ねーーー!ですよ
ダメットさんもこれでようやく使い魔という職にありつけるわけですね、分かります
ダメなヤツはどこまで行ってもダメだろう(棒読み
466 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/11/21(土) 21:25:36 ID:hht5c4WZ
>>465の自近距離にチョークが刺さりました。
そして吹きとびました。
あれ?蜘蛛や犬って人間形態にもなれそうだがその状態では
しゃべれないのかな?
出た時点でお話が終わる奴らを出すなよぅ
>>450 >考えるのをやめる
俺はワルク化を連想した
淡々とターゲットを始末する月姫開始前に戻るに一票
でもゼロ魔世界にターゲットいないというか、本編後ならロアは滅びてるしなぁ
死徒とちょっと違うだろうがゼロ魔の吸血鬼狩るとか?
まあ誰が呼び出したとしても、志貴以外の人間の言うこときくわけないし、
吸血鬼狩りにしろロアが何故かいるにしろ、人間に協力あおいだりはしないだろうな
月が二つあるとかどうするんだよ……
朱い月の復活とかそこら辺の所も解決しないと
ターゲットがいない→永い眠りに就くとk(ry
エルザの両親を狩らせてみるとか
ハルケギニア吸血鬼は型月的には真祖なのか死徒なのか
別種の吸血種扱いだろ
秋葉みたいなもん
>>473 過去話か
絡ませるなら破壊の杖持ち込んだ話とかとかかね
烈風の騎士姫カリンが、自身が呼び出した皮肉屋な赤い騎士と魔法衛士隊に入隊とか。カリン時代の魔法衛士隊なら魔術が使えれば誰では入れるだろ。
カリンちゃんが良くても周りが許さないんじゃないの
貴族でもないやつが栄誉ある魔法衛士隊になんてとんでもないとか。
規則に平民は入れないってあったらダメだろうし。
使い魔として連れ歩くほうがよさげ
カリン時代の魔法衛士隊は、ある事情で定員割れをしていて、出自の怪しい奴もいるから適当に言えば誤魔化せないか?
あの赤い騎士は貴族って感じがしないのは執事として自分の中に刷り込まれてるからだろうか
問題はカリンの傍にあの赤いのが居るとほぼ確実に公爵と結婚するのが遅れ(ry
むしろルイズの髪が多少赤っぽくなりそうだな。
あの灰被りさんが公爵なのかもはっきりしてないみたいだしな
しかし二次創作で散見されるアーチャーは原作より数段気障で精神的に脆くて同じことしか言わないやつばかりだな
>>450 寧ろ開き直ってファンタズムーン化とか……
>>473と合わせると、
ファンタズムーン、アルクェイド=ブリュンスタッドはジャンル・不思議系の魔法少女(まあ、ギリギリ少女)である!
彼女を召喚したガリア王ジョセフは、世界崩壊を夢想していた狂王である!
ファンタズムーンは、自分自身の楽しみのために事件を引っ掻き回していくのだ!
的な電波が飛んでくるんだが
知得留を送り込んでみることを考えたかカレーがないあの世界じゃな…
タルブ村にはあるかも。7日にいっぺんはカレーがでるかもしれない。
金曜カレーかw
しかし再現するにしても香辛料とかあるのかな。
ビーフシチューが肉じゃがになったように、カレーという名でも
ハヤシライスみたいな見た目だけ同じ物になってるかもしれん。
零戦乗りの海軍軍人としてはカレーは欠かせないので
何とかすると思いたい。
スパイスの用意からして無理な気がするぞ
金曜ヨシェナベですね
エルフ狩りか
リーズパイフェならルイズともうまくやってけるだろうな
あの騎士団長って実は女の子好きだぞ
さっちんとシオンにレンとか半ばハーレムじゃないか
実はっていうかかなりオープンじゃないか? あの騎士団は宝塚みたいなもんだと思ってた
猫アルクすらきもかわいいと受け入れる守備範囲のすごい人だしなぁ
問題は素手で4トンパンチを打てるらしい彼女にガンダールヴが必要かどうかだ
>>494 それは、黒桐やら有彦やら「一般人」以外には共通する悩みじゃないか?
>ガンダールヴが必要か否か
>>493 リーズは別に女誑しな訳でもないし、タイプは健気な女の子らしいからルイズとは仲良くやれるんじゃね
まあゼロ魔にもメイドやら眼鏡やらエルフやら健気っ娘は多いが、それでもサイトよりはルイズの気苦労が減るはず……たぶん
ドラマCD聞くと清々しいくらいに女の子好きな感じではあるけどね
間違いなくメイドの女の子たちにお姉さまとか言われて慕われる
リーズと言えば、理想郷にオリキャラがリーズを召喚するやつがあったな・・・
半年以上更新ないけど。
499 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2009/12/12(土) 20:38:32 ID:k/cQlake
いやいや、ここは秋葉ちゃんをルイズが召還する方向じゃないか?
反転してたらヤバイだろうがな。
がんばれ
期待してるぞ
ランサー兄貴の続きまだぁー?
wiki小ネタのORT召喚にワロタ
でもまあ普通ああなるだろうな・・・
503 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 01:36:06 ID:KLEX6r2y
過疎ってないで続きなり新作のSS書いてくださーい
なんでエミヤのSSがないのかわかりませぬ
505 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 19:06:21 ID:KLEX6r2y
そんなつまらない誘導どうでもいいから
さっさと書けよ職人ども
お前が好きなのはどうせ二次創作特有の強化されたEMIYAだろうが
周りがサーヴァントという人間を超えた力の持ち主ばかりで目立てなかったとはいえ、英霊エミヤもまた守護者と言う人間を超えた存在である事に違いは無い。
確かに能力を冗長に書かれる事は多いですが……一般の人間を相手にした英霊って、どのくらいまでの描写が許されるんでしょうね。
例えばエミヤなら守護者として『滅びの原因を周囲ごと滅ぼす』とかやってるわけですし。
>>507 ジョゼフ巻き込んで敵味方ルイズ含めて全て爆砕くらいやるんじゃね
>>507 掃除屋モード全開のエミヤ召喚したら抑止力から解放されない限り動くもの総て破壊
抑止力から解放されており契約を結んだ状態でなら契約者から供給される魔力内で執りうる最も効果的なものを狙う
だいたいこんなイメージだ
戦闘描写とかなら基本人間の知覚出来ないレベルだから対峙させること自体無謀
何らかの方法で人外にするか
それか契約者の魔力量が低いとかで制限かけまくって人の域まで落とさなきゃただの蹂躙になる
世界からのバックアップがどうなってるかも重要だしね
サーヴァントとして呼ばれたなら召喚者にも左右されるし
つまりその倍くらいの強さの猫アルクを呼べば素敵なことになる
異世界なので世界からのバックアップは無い。聖杯に相当するものがあるのか、あっても魔力を肩代わりしてくれるか不明。
召喚者がルイズだったなら、年単位で溜め込んだ力(精神力と魔力は同一?)がガンガン消費されてタルブ会戦まで残っているか不明になるかも。
足りなければ、大きさを縮めればいいじゃない
チビアーチャー召喚
>>511 型月の魔力は精神力じゃないから大丈夫じゃね?
型月のは生命力みたいなもんだし
それにしてもエミヤとか能力がぶっ飛び過ぎててメインで動かし辛いったらないな
奥の手である固有結界も消費デカすぎて使ったが最期って感じだし
それにしてもプリズマにカレン居たのか、しかも養護教諭……
>>513 サーヴァントとかは精神を魔力に変換できるぞ
型月人間魔術師が一番扱いやすいのが生命力なんだろう
>514
つまり、もしサーヴァントシステムによって英霊召喚が可能だとしても、何の問題もなく精神力を消費して存在できるのか。
……ロマリアのどこかに言峰教会地下室のような危険地帯が存在しているんじゃないだろうな。
>>515 可能だとしてもどんだけ巨大なシステムなんだよ
冬木のご町内大戦ってレベルじゃないんだぜ
>>515 基礎燃費の良いエミヤなら魔力素養高い女数十人と契約結ばせれば安定して運用出来そうな気がしなくもない
……あ、契約自体が重複した事は無かったか?(0読んでないんで切継セイバー関係は解らん)
まあ多重契約で賄えたとして令呪とかややこしい事になるのは間違いないけどな
守護者として呼ばれたはずなのに何故か料理をふるまってべた褒めされるエミヤはもうこりごりだお……
つーか守護者になんで人格があるんだ……。サーヴァントじゃないんだから。
捕手
何しろルイズが召喚するのだから、エラーが起きて守護者が異常な状態で現出してもおかしくはないかと。
本来の守護者として、異変の原因を周囲ごと『サーチアンドデストロイ』する……絶望的な展開にしかならないな。
英霊として呼んでやりゃいいんでないの?
一応、末席に名を連ねてるみたいなこと言ってたっしょ
・・・英霊と守護者の関係は一体どーなってんのか、謎だな
生前に奇跡を起こすまたは偉業を果たすなどして死後、転生の輪から外れて英霊の座に祭り上げられた存在、その中から信仰の有無で英霊か守護者かを分けられるっぽい?
英霊エミヤの場合は生前の契約のせいで守護者になったようですが、英霊が後に守護者に降格、または守護者が英霊に昇格する事はあるのだろうか。
大河ドラマで見た感じ、坂本龍馬も最初は無名っぽかったですし。
ないんじゃね?
世界は現在過去未来全てを網羅してるんだから、エミヤはどんな未来を歩んでも守護者程度の知名度ってことじゃないか
英霊の中に守護者ってカテゴリーがあるんかね
あるいは両方の枠に引っ掛かってるか
メイジを見るにはその使い魔を見よ、だっけか
努力の人エミヤンはルイズに合ってるような気はするね(その他の部分はあえてスルー)
気位の高さ、ムダに偉そうな態度繋がりってところで金ぴか英雄王を召喚
ロクなことにはなりそうもないが
>>526 タイトル忘れたけど、理想郷にひとつあったような・・・
「英霊」というカテゴリの中に「守護者」という『役割』があるのだと思う
だから「英霊」エミヤが「守護者」エミヤとして抑止の役割を与えられる、と
エミヤが摩耗したのは彼の理想故だから、他の英霊(セイバーは死んでないから例外として)なら守護者として呼ばれることもあるんでない?
本編でエミヤがセイバーに「(守護者として)呼ばれたことがないからわからないのか」的なことを言ってた気がする・・・
529 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/23(土) 15:55:53 ID:W4SAf92r
ここまでSSなし
530 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/26(火) 20:39:06 ID:NoIfcsfj
お、おいなんでエミヤのSSないんだよ
俺書けないからマジ鬼才の人頼むよー
エミヤ召喚SSはどっかにあっただろ
あなたが見たいのは原作に忠実なエミヤのSSですか? それとも捏造設定で強化され無双しまくるEMIYAのSSですか?
エミヤかな
設定がしっかり造りこまれてればEMIYAも可だけどやっぱエミヤがいいな
とゆーわけで
>>532、期待してるぞ
剣やそれに近い武器を投影し、一部は真名解放さえ可能。才能の無い人間の超期間の修行と戦いによって磨かれた戦闘技術。英雄と称されたものたちと互角に戦える英霊エミヤにガンダールヴの力を付与。
……何らかの弱体化を施さないとEMIYA無双になるしかなさそうだ。
エミヤはいい奴だけど、基本シニストのニヒリストだからガンダールブの洗脳効果をひどく嫌うだろうから。
そこにかせを作るあたりじゃね?
魔力の大半をつぎ込んで、ルーンの効果を無理やり押さえ込む形にすれば結構、いいペナルティーになるんじゃね?
理想郷のゼロの最強の使い魔(Servant Of TheZERO)とかか?当分更新ないけど
サーヴァントを弱体化するんじゃなくてゼロ魔を強化すればいいんだよ
幻想種が未だに闊歩する世界だぜ
ルイズにアチャ腕くっつけてしまえ
良くて何も起こらない、最悪の場合逆針山だな
>>537 そうだよな。どう考えても神秘が薄れてるよな
>>540 まったく仕組みが違うんだから型月の魔術だったら薄れるが、ゼロ魔の魔法だとその理屈は成り立たないだろ
んじゃそもそもゼロ魔のドラゴンやらは別に幻想種じゃねえだろ
どっちの設定を優先させるかだろ。
そういうのなら、型月設定でどうせ動くんだから、ゼロ魔の世界はまだ神話の時代ってことでいいだろ。型月無双は不可能になるけどね。
…なんだ。煽りか。
545 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/27(水) 22:49:43 ID:KElrrahX
初期段階とはいえ銃火器がある時代を神代として扱うには無理があると思う。
ギルガメッシュの生きていた時代が第五時聖杯戦争のおおよそ6000年前のはず、
それを考えるゼロ魔のルイズたちの時代は文明レベルこそアレだがこちらと同じ
現代でその神秘性はかなりアレだろうね…いいとこ中世レベル?
>第五時
第五次だった
確か神秘のレベルは文化の成熟に関わるとか言っていた気がする。科学が進むことで神秘が解明され、神秘が神秘のままでいられなくなり力を失うとか。
ハルケギニアの生き物は幻想種かもしれないが、むしろ普通の生き物に過ぎないのかもしれない。
まあ作者さんの匙加減一つですが。
マンティコアや幼生とはいえ韻竜なシルフィードの性能からしてゼロ魔世界の竜や獣が幻想種ってのは無理がありすぎると思うけど
吸血鬼もしょぼいし
吸血鬼も親がメイジに倒されたみたいなことを考えるとあくまで吸血鬼と言う
種族と考えるべきだしね。どちらかと言えば吸血種に近いような…
世界基盤自体違うから神秘レベルの法則も違うってのは言っちゃ駄目か?
イルククゥの長老のが巨大で強いって発言からハルケギニアは、
種族によって神秘補正かかるんじゃなくて齢によって神秘補正が強化されて行くって思ってる
そう考えるとオスマンとデルフ無双になりかねないけどさ
>>551 古いものの方が強いというのも型月法則の一つだろ
齢も関係ない可能性すらある
型月でも単純に古いから強いってわけじゃないけどな
エアがアヴァロンに防がれるし
554 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/08(月) 15:56:07 ID:Q9xPHzYA
設定議論はいいから書いてくれよ・・・
型月のキャラがサイト以上に無双やるようになると、他のクロスとそう変わらないから実質ネタ切れなんじゃね
つまり幹也召喚して探し屋をやったりすれば……喚ぶ意味あるのか?
意味なぞ書き手が考えればよい
面白いと思うならやりゃあいいよ
「知らない天井…ってどこの二次創作テンプレよ!」
意味不明な叫びをあげ、ルイズはベッドから飛び起きた。
途端に動悸、息切れ、目眩の三点セットに加え、全身を襲う脱力感のワンツーパンチを受けたルイズの身体
は、床に向って落下を開始する。
往年の車田漫画のごとく顔から着地をキメようとしたルイズの体はだがしかし、床に激突する寸前でたおや
かな腕に抱きとめられた。
「急に動いてはいけません、貴女はまだ完全に回復していないのです」
美しい少女だった。
すらりと伸びた手足、足元まで届く紫の髪。
肉付きこそやや薄いもののバランスの取れたプロポーションは芸術品と言っていい。
目元を覆う奇怪な眼帯さえも、少女のこの世のものならぬ美しさを際立たせるアクセントに見える。
ここでルイズの記憶と目の前の美少女が結びついた。
「あ、アンタは―――――ッ!?!」
再び立ち上がろうとしたルイズの両肩を、眼帯少女の細い腕がやんわりと抑える。
さして力を込めているようにも見えないのに、ルイズはアントニオ猪狩に卍固めをかけられたように身動き
できなかった。
「まずは落ち着きましょう、とりあえず深呼吸三回」
言われたとおり、素直に深呼吸をするルイズ。
狭量なうえ肥大化した自己愛の持ち主であるルイズをして、逆らったらヤバイと感じさせる何かがその少女
にはあった。
落ち着いてみると、目の前の少女に感じていた違和感の正体がはっきりした。
コントラクト・サーヴァントの直後に魔力を根こそぎ持っていかれて失神する前までは、ルイズの召喚した
使い魔は、髪の色や眼帯こそ同一だが、もっと背が高くて我侭なボディのオトナの女性だったハズだ。
「ハイ、こちらの世界で本来のスペックを発揮するとマスターが即身仏になってしまうので、某二次創作の
ロリキャスタールートに習って肉体を低燃費仕様に再構成してみました」
ちなみに私のことはライダーとお呼びくださいと、爽やかな笑顔で少女は言った。
よく見ると額の魔術文字も、漢字の「中」っぽい形状になっている。
「ひょっとしてタイトルの“ちゅーらい!”って…」
「勿論、“中ライダーです”」
続く?
>>559 またおまえか
例によって磨伸センセ好みのネタを……w
test
書いてみたいキャラが居るんだが同人関係からの半オリキャラ召還ってのは良いのか?
>>559みたいなのがOKなら書いてもOKとか言われそうなんだが…
魔眼の使い魔はどうしようもないから
誰召喚? アチャ子?
>>562 「魔眼の使い魔」は色々とカオスだから参考に出来ないw
英霊になる前のエミヤが面白そうだったがアチャ子も面白そうだ
ホロウバージョンとプリズマバージョンのどちらであっても、カレイドステッキは召喚してはいけない気がする。
人工とはいえ精霊が組み込まれているし、平行世界の自分のスキルを使えたり、大量の魔力を供給可能な事ではなく、誰もが知っているあの愉快極まりない性格が原因で。
……『お母さんを助けたくないんですか?』とか『サイトさんをルイズさんから奪いたくないですか?』とか唆されるタバサの姿が簡単に想像できますし。
たとえルイズが召喚したとしても、元のマスターを捨てて自分で好みのマスターを探し出すのがルビーっぽいですし。
>>566 むしろルイズが嫌がって何度も捨てるが、居座るパターンじゃねえかとw
捨てても捨てても戻ってくるカレイドステッキに、なんとなく洗脳され始めるルイズ。しかしルイズが恥を忍んでプライドを捨てて力を欲しステッキを手にしようとした瞬間、ルイズが敵対する要素を持っている誰か(ヒロイン属性もちのサブ)が魔法少女に。
……ルビーならやりかねない。
カレイドステッキと聞いて学園の宝物庫に“華麗な杖”として保管されており
フーケ騒動の時にルイズが持っちゃうのを妄想したぜ…
…つーか、そんな事になったら終わる!(物理的にも世界観的にも
「無実の民を無闇に虐げ、ロクな対価を払わずに平民をこき使う………
あげく、別嬪の娘を刈り取っては強引にでも犯すその性根………
例え神様始祖様が赦そうとも!
このアタシ! 魔城少女、本気(マジ)☆狩るフー子が許しちゃおけねぇ!!
さあ………己(アンタ)の罪を悔い改めな!!!」
なんて電波が受信されたんだが。
ちなみに戦闘方法はルビーから供給される無限の魔力から、(かなり)ルビーの趣味の込められた改造をなされたゴーレムという名の機動戦士を駆使してだな…。
魔城のせいでヴァンフェムが魔法少女化したかと見間違えた
>>565 ルイズがアチャ子化する話とかでいいよ。
妙な召還したせいであまたの世界で活躍する士郎子達と合体。自らガンダ化&剣製の魔術師化。
ようやく(異世界の妙な魔術ながら)念願のメイジにならたルイズ
しかし左手のガンダの紋章からじわじわエミヤ子に精神が侵食されていくルイズ。
フーケ襲来イベントで爆発がゴーレムの足に直撃、バランスを崩したゴーレムがルイズたちに向かって倒れこんでくる。
反射的にルイズはサーヴァントカードを起動、英霊化するが、直後ルイズは二人に……
そしてルイズは身の覚えの無いキス魔の称号を………。
ただでさえ精神的に危うい立場なのにこれ以上やったら確実にルイズがブッ壊れるw
今、私は第一演習場に居る。
……まもなく、私の順番。
私の集中力も高まってくる。
今日、私―――シャルロット・エレーヌ・オルレアンは、サーヴァントを召還する。
正直、使えるなら何でも良い。
だが、出来るなら信頼出来て、私の味方になってくれるならもっと良い。
……絶対に、失敗だと思わないし、失敗なんかしない……!!
……と、そんな意気込んでる場合じゃない
……私の順番が来た
手際よく召還の準備を終える。
私の準備の方も、既に完璧。
……さあ、後は私の技術次第だ。
「―――――」
かちり、と私の中のスイッチを切り替える。
「――――宇宙の果ての
どこかにいる私の下僕よ!
」
目を閉じ更に集中する。
「神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!」
精神力を込めた力在る言葉をつらつらと述べていく。
まるでそれに呼応するかの如く、風は舞い上がり、周りを駆けめぐる。
「私は心より求め、訴えるわ!
我が導きに応えな―――」
そして、最も力を込めて、宣言を―――
―――しかけたところ、まあ、何というか。
……風に当てられて舞い上がった物と言うものは案外やっかいなもので。
「―――へくち」
……こう、嚔なんてものをしてしまうわけで。
ああ、こう、なんで私ってばいつもいつも肝心なところでポカをやらかすのだろう……
気が付けば―――その嚔で、私の集中力は完全に霧散していた。
「……あ、やば―――」
後悔しても時既に遅し。
召還の儀式は、既に完了してしまった。
ただ。
ただ、唯一の変化点と言えば。
「―――きゃぁぁぁぁぁっ!?」
なんか、変な悲鳴が、空の方から聞こえて来たことくらいである。
目を開けると赤い格好の人が、いた。
いや、居た、というよりも地面に突き刺さっている、の表現の方がふさわしいのだろうか。
「ふ、ふえ〜、暗いよ〜……タスケテ〜」
そして、なんかこう、スカートの中身が丸見えな体勢で。
それも、なんか白い、本当に白い純白のパンツが丸見えな体勢で。
挙げ句、足をぱたつかせてじたばたしている、突き刺さってる人。
……ああ、拝啓、天国のお父さん。
この度私は……召還に失敗いたしました。
私は……お母様を元に戻すことが出来るのでしょうか。
どうか……どうか、私を導いてください、お父さん。
……などと、目の前の光景から目を全力で背けつつ、私は暫く天国にいるであろう。
……いや、地獄かもしれないけど。
とりあえず、そのどちらかにいるであろうお父さんに必死で縋ろうとしていた。
―――かくて、これが私の物語の始まりであった。
―――出来ることなら、悪い夢であって欲しかったのだが。
―――これは、事実であり真実であり、現実であった。
―――うわぁぁぁぁぁぁん。
577 :
562:2010/04/19(月) 18:18:47 ID:VSlHMVl1
…最後の「天国のお父さん―」だけがやりたかったんだ本気でスマン!
とりあえず小ネタで書いてタバサに召喚させてみたんだが…
流石にストーリーを続けるならルイズに召喚させる気だ
流石英霊、地面に突き刺さってもなんとも無いぜww
俺の女神ktkrwwwwww
原作再現もしてくれるとはオジサン歓喜に至りwwwww
ところで、これ学園の2年生の進級のアレ?
あと「召還」じゃなくて「召喚」では?
580 :
562:2010/04/20(火) 01:08:52 ID:wtuJtZME
>>579 ぐはっ!本当だ誤字だーーーー、あと進級の時のアレですよ
中の人がエミヤシロウじゃない方のアチャ子かな?
これはこれでニヤニヤ
よくあるアチャ子モノってどんな設定なんだ
なんか型月的に浮いてる気がするんだが
>>582 色々あるけど大別するとこんな感じ
・元々士郎が♀という並行世界から
・HFからの分岐でイリヤボディーに士郎ソウル
・どこかの(延命した)イリヤが代わりに
・どこかの凛が代わりに
そして総じて前の体より魔術回路が増えているという
>>583 1・2はアチャ子じゃなくて士郎子の方じゃなかったか?
設定的には3の延命したイリヤだった筈…何故かレズっ気があるけど
4は…誰だ?アチャ凛だとするとアレってイラストオンリな上に格好だけだろ
まぁ…最初はただのアーチャー女性化からだったそうだが…
長身褐色肌(できれば巨乳)の、中の人がエミヤシロウなアチャ子もいいと思う。
生前第四次の火災後〜鯖として召喚されて現在に至るまでの
どっかでナニカがあった後天的TSで
それって元から女じゃいかんのか
しかし
長身褐色肌(巨乳)なんて使い魔を召喚した日にはルイズ発狂しかねんな
お隣さん的な意味で
メイド服も執事服も着こなすアチャ子か…いつの間にか学園の「お姉さま」になっていそうだな…
>>589 騎士役も担い、さらに
持ち前の百合っぷりで着々とフラグを……
ごめん、なんでもない。
なぜかメイド服に赤い聖骸布を纏い干将・獏耶握るアチャ子を想像した…
どこかの6、7番さんがアップを始めました
6、7番が誰か分からないが、琥珀さんの最新の順位は、秋葉以上アルクェイド以下だぞ
この場合の六番とか七番って、多分、シオンの中のあれのことで、それによって支えられているリーズのことだったよーな。
594 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/05/17(月) 19:29:49 ID:J2aCKsqU
さあ、規制も解けたし連載も一つ片付いたし、なんか投下したいんだぜ。
とりあえず一旦ageとく。
>>594 遠慮はいらないわ! 思いっきり投下しなさい!
596 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/05/20(木) 21:22:29 ID:QrNGT1sK
はぁ・・・久々にきたがなんにもねえな・・・
せっかく召喚ネタで書きやすそうなのに
召喚だけなら出来るがそのままストーリーをって言うと大変なんだろ…
何気にみんな我が強いし癖もあるからな
その分、気に入られれば無双出来る奴も多いがな
シロウなんかそのままサイトに置き換えて成長物語にできそう
まぁ文才ないから書けないんだけどさ
CANAANからカナン一行召喚
共感覚持ちのカナンはガンダ付きでさらにパワーアップ
弾薬もコッパゲなら精製出来るだろうし
マリアと御法川はここぞとばかりに撮影し放題
フィルムもコッパゲに頑張って貰うとして
サンタナはコッパゲに共感しつつ学院の女子生徒やオマチさんを引きずり込むエロオヤジ
ハッコーは最終兵器
カナンは棒で正面からのマシンガン掃射捌けるくらいなんだし
普段だけでもデルフさん使ったげて…
エクストラでたら、キャスター召喚とか書く人でるかな
ルイズボディにロアが転生という電波が来たが誰得
ルイズの精神を壊そうとロアが活動を始めてもカリーヌさんにボッコボコにされるイメージしか浮かばない
あれでロアはものすごい魔術師だからなあ。
通常のメイジの百倍の精神力を持つルイズの肉体を支配したロアは、色んな意味で強い!
それで戦いの最中に自分が虚無の系統のメイジであることに気づいたルイズ/ロアは召喚の魔法を使ってみる。
ゲートをくぐってやってきた姫君に惨殺される……が、ルイズの肉体はなぜか再生するという展開まで幻視した。
メルブラのせいでロアはギャグキャラにしか思えなくなってしまった
佐々木少年版月姫、最終巻がでるといいね
猫スーツアルクを見たときの立ち絵の使われ方とか
ラジオ体操とか
気が付いたらヴェストリの広場でラジオ体操してる使い魔
フレイムからは出番のない日陰者仲間だと思われて号泣する使い魔
ロングビルにセクハラ発言してズタボロにされる使い魔
使い魔人気投票で0票だったのをイジられる使い魔
そしていつまでたってもネロアさん呼びな使い魔
本編より後準拠だとこんなことになるのかな>ロア召喚
この書き方だと本編以降はこういう扱いしかされてないように見えるが、メルブラのギャグ寄りな
シリアスではちゃんとシリアスしてるぞ
大概、琥珀さんのせい
ルイズボディを得てルイズの地位も利用して好き勝手やるロア
しかし、学院勤めのメイドシエスタの曾祖母が作った秘密道具
『バイバイアカシャの蛇くん1号』の力でルイズの中から追い出され
消滅させられてしまう
そんな彼の断末魔は「コハクゥゥゥ、そんなに俺が憎いのかァァァ」
であったという
シエスタ「おばあちゃんが言ってました。自分の胸に手を当てて考えなさいと」
琥珀さん……メルブラ補正がかかったまま「ヘンテコ薬」を作って残しておいたのか……
ロアが実は以前にもハルケギニアに召喚されたことがあって
デルフと顔見知りというのを想像してみた
ミョズロアにガンダ(兼パンダ)な七夜にヴィンダシエルによる殺し合い等の末
ネコ・カオス「この世界は全て神の見ていた夢に過ぎニャい!」
そしてベッドで召喚の儀式の朝に目を覚ますルイズ
ルイズ「夢を……見ていたわ」
という夢オチにしかならなかった
アカシャには虚空って意味があるから虚無と絡ませやすいと思ったら
そんなことはなかったぜ!
「夢を……夢を見ていました」
カナミ乙
琥珀さんマジ策士
617 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/09/15(水) 20:58:29 ID:O7tizVlL
規制も解除されたっぽいのに過疎っているなー。
というわけでわざとage
ルイズがセイバーライオンを召喚……しかし、どういう話にしていいのかわからん
一発ネタで良いんじゃないか?
背中に乗って野原を駆ける。
平和で良いじゃないか。
変り種という意味ではプリズマからの召喚もあっていいとは思うが。
美遊召喚とか。
イリヤはSっ気があるので、ルイズとはあわなさそうだし
プライミッツマーダーがルイズに召喚されました
・・・・・・・・・・・・・・・・チートすぎるダメだこれ
最弱の英霊であるアンリ・マユ。
しかし相手が人間であるならば、たとえ世界最強であっても勝利できる能力を持っている……敵がエルフや吸血鬼になったら勝てないか? いや、アンリがかぶる「皮」の性能によってはかなりのものになりそうだな。
魔眼の使い魔とか読み返すとやはり面白いなあ。
もうどういう筋なんだかさっぱり解らんが。
マガツカオルタナティブもギーシュがどうなったのかとかすげー気になるが。
>>620 獣系を召喚するのは話が進みづらくなるからダメだな
それにやっぱり強すぎるだろ「絶対殺害権利」だったか?
ふと思いついた
士郎がルイズを、ルイズが士郎をお互いに召喚したらどうだろう
平原にて、爆煙が収まるとそこにはルイズの姿はなく、尻餅ついて血を流す士郎
きっと色々取り調べ受けたあとは平民として学園で給仕するのでしょう
衛宮邸、土蔵の中に放り出されたルイズ、外には殺る気満々のランサー
魔法(爆発)でうまく時間が稼げれば赤い人たちが助けてくれるかも、そのあとは赤赤桃のトリオで戦争参加?
・・・一発ネタかなと思ったが意外と話になりそうだな、書けないけどw
アーチャーが心労で死にそうだなwww
キャス狐召喚とかみたいなあ。
>>626 ご主人様命で魔法が使えて狐の耳と尻尾が生えてる亜人だからな。
ルイズが泣いて喜びそうだ。
キャス狐はみてぇな
サイトと士郎が入れ替わってもまったく問題ないと思うぞ
どっちも獲物は剣だし
士郎は八方美人だからルイズの正ヒロインの座が危うい
それ以前に治安の悪い世界だと大人しく使い魔やれる気がしないな
聖杯戦争中の冬木のほうが、学院付近より治安が悪いような気がする。
ルイズがEXTRAの主役三鯖をセットで召喚するのが見たい
主大好きな赤セイバーとキャス狐が張り合ってる横でさりげなく一番信頼されてるアーチャーが磨耗とか
ロマリアはガウェインとロビンフッド、ガリアは李書文とヴラド三世辺りを召喚してパワーバランス調整
間違いなく赤アーチャーの胃がガリガリと削られるな。
とりあえず、香水を拾ってギーシュに渡すもとぼけられて
「余が直々に拾ってやったのにどういうつもりか」
とブチ切れする赤セイバーさんと、
七万目の前にして足止めを引き受けて
「足止めするのは構わんが、別に倒してしまっても構わんのだろう?」
と言う赤アーチャーは想像できた。
キャス狐は思いつかなかった。誰かたのむ。
七万でも現代(未来)の戦場と比べたらヌルゲーにしかならんような
機械的に狙撃して呆気なく撤退に追い込むことに…
魅惑の妖精亭イベントで張り合う赤セイバーとキャス狐
赤セイバーは案外ノリノリでメイド服とか着そう
しかし男心を熟知するキャス狐の圧勝は揺るがない、と思いきや原作通りルイズが優勝、みたいなネタは考えた
キャス狐的にはハーレムの一員って駄目なんだろうか
英雄は人間に勝てないのルールで負けるだろう……
というより盛り上がりのために無双は自粛すべきレベル。
無双とかしだしたら間違いなく最低行き。
あとキャス狐は一夫多妻去勢拳の使い手だから不許可だろう>ハーレム
そうか?
強いもんは強いんだから無双したっていいと思う
まあ弱体化させるなり敵を強化すれば緊迫感が出るかもしれないが
むしろ無理やり原作展開なぞる方が最低っぽい
>>636 hollowのラスト見ると、赤アーチャーなら7万の足止めできそうに思えるんだが……
あかいあくまバックに居ないと難しいかもしれないけど
アーチャーの背後に白い姉や月の戦争の時の女性マスターがいても良いような
まあ7万って凄い数に思えるが
今年の夏コミ来場者数が56万人だから、
一日平均の1/2.57位の数。
開場してから来る奴が半分として
開場直前の行列より少し少ない程度だからどうにかなんじゃね?
地平線を埋め尽くすって程でもないし
>640
地味に嫌な比較基準だな。
じゃあ、コミケスタッフ召喚すればなんとかなるってことか
643 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/12/19(日) 23:07:49 ID:Oj45bhhp
あの作品のキャラが遠坂凛に召喚されましたスレたてよう
対七万戦で敵は操られているって面を強調して殺さずに止めろとすればエミヤでも死闘になるんじゃ……
ルールブレイカーでちまちま七万人解呪とか命じたら切れそうだけどな
レコン・キスタが存続した続けた場合、聖戦を可能とする戦力を集めるために戦争を繰り返して勢力を増強するはず。
そのために流される血の量を考えれば――エミヤは七万を「切り捨てる」かもしれない……と、考えられてしまうあたり怖いんですが。
トータルの被害とかを考え出すと、エミヤならばアルビオン陥落以前にどうにかしようとするかもな。
手紙の回収の際に夜陰に乗じて…とかで。
セイバーはアルビオンの行く末については、もしかしたら冷静ではいられないかもしれんとちょっと思った。
>>643 >1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 12:15:53 ID:hfVXmlBu
>ゼロ使×型月を語るスレ。
>ゼロ魔キャラが型月世界へ行くパターンも有りです……とは言うものの挑戦者はいまだいない。
ということなので、このスレでも処理できるよ。
いまだに書いてる人はいないみたいだけど、誰かが書き出して、それが面白かったらみんなも書き始めるかも。
しかし、Fateの異英霊召喚ものは、歴史が長くて使い古されて入るからなあ。
キャスター:ルイズ
セイバー:才人
聖女陵辱→愛犬調教
なぜこんな展開が浮かぶのか。
>>646 何故だろう、投影した巨剣でサーフィンしながらアルビオンに突撃するエミヤが脳裏に……
ただ貴族派消すだけならエミヤをテファに召喚させとくのが手っ取り早いような気もするが
英霊召喚より、あるいはマスターとか召喚の方が話しは広がるかもしれないな
凛√士郎召喚もの作ろうかなって思ったけど、
こういうのってどこか乗っける場所ってある?
虚無=空っぽなルイズが型月世界から召喚された何かに満たされてしまう、とか
根源とそれに連なる能力を持つ型月のキャラに比べて
もともと空っぽなので器の中身を入れ替えるように色んな能力を入れ替えられるルイズ
ゼロ魔本編後の才人を「英霊ヒリガル・シュヴァリエ・サイトーンとして召喚」
とかだったら面白そうな気がする
作品間の設定のすり合わせ次第だけど、「デルフリンガー」なんて下手したら6000年級の神秘な上魔術無効化しかねんし、
「ガンダールヴ」って下手したら「騎士は徒手にて死せず」の上位互換になりかねん。
ゼロ戦描写から武器の本来の使い手の技能解析コピーできるとか解釈した場合、
エミヤ辺りと組ませたら凶悪極まりない性能にできる
>>651 別にここに投下してもありだよ。一応まとめwikiあるし。
という自分も、随分とSSの連載止めているな…あの完成間近でのPCクラッシュとか経験した時の絶望感ときたら…。
もう色々と萎えた。
つーかゼロ魔の世界って考えようによっちゃ幻想種うじゃうじゃいるし、
系統魔法なんて6000年の歴史持ちだし、
飛行魔術が基礎扱いだし
型月的に言えば神秘が溢れてた時代に当たるような
でも型月のルールでいけば、神秘は行使するものが増えれば増えるほど、力が弱くなるよな。
ドットやスクエアなんかはそれに当てはまるし、虚無は型月の魔法にあたるのかも。
別にハルケギニアにまで型月ルールをもちこまんでもw
まったく別のルールのものだということにしていいんじゃねーかね。
あと概念武装とかは割りと誤解している人が多いが、概念を積み重ねているからって、武器として切れ味が増すとかなかったり。
細かい誤解や解釈の違いがあって統一しかねているのが現状だしな。
型月解釈はクロスに用いる場合はケースバイケースという、当たり前の話に。
まぁ型月勢を活躍させたいなら型月有利の解釈をするし、
ゼロ魔勢活躍させたいならゼロ魔有利の解釈をするわな
型月世界で無双かますヒリガル・サイトーンを一度観てみたいな
才人も地味に衝撃で相手を吹っ飛ばすとか何処かの乱戦でしてたよーな気はする。
魔術師相手の戦いにガンダのルーンとデルフとかって、搦め手を使われなければかなりいけそう。
対7万の時だっけ?>衝撃波
なんか後世すごい伝説と化してそうだな
デルフ含めて
7万相手にして辛くも生きてたとか後の歴史だと7万倒してピンピンしてたに書き換えられる可能性もあるしな
まあ初代ガンダールブからして千人倒したとか尾ひれついてるからな。
とはいってもエルフだし、精霊魔法を使えばそれくらいできたかもしれん。
当人は嫌がってたようだが。
他のところでも書いた気がするが、キャス狐召喚させて、ルイズとちゅっちゅさせたいお…。
キャス狐、ご主人様ラヴ過ぎて事件起こしそうだな。
デルフは真名解放したら7万吹き飛ばす対軍宝具になってそうだな
伝承補正で
>>663 エクストラ世界の無理やりな解釈なら…ありえるw
>>663 むしろ、そういう需要だろうな。
何か事件がおきないと話しにならないしw
ギーシュに対して一夫多妻去勢拳か…胸が熱くなるな
>>656 ふと思ったが、
英霊ルイズを召喚
だと↑のチート性能な使い魔もセットになるんだろうか
クラスはキャスターか?
単品召喚だと使い魔の方はセイバーかライダーになりそうだが
ルイズはキャスターだと思うのだが、あるいは犬扱いした使い魔に乗っててライダーという…のはなさそうだしな。
召喚とクラスは直接の関係はなかったような気はする。
使い魔を犬扱いするんならその使い魔はランサーしか考えられないじゃないか
英霊ルイズに扱き使われる赤枝の騎士か…胸が略
つかエクスプロージョンとか使ったらマスターが魔力枯渇で死にそうだな
なんたって6000年前にほぼ途絶えた神秘な上に大規模殲滅魔法になるし
>胸が略
っていうのはキミ、誰かさんへの当てつけかね?
レボリューションか無か
651です
一話目作って読み直しとかもしてみたんだけど、
うpしてよろしいですか?
いいんでね?
第1章
「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!
強く美しくそして生命力に溢れた使い魔よ!
私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
ピンク色をした髪の少女が、呪文を唱えた。
それまで揶揄していた同級生も口を噤んで事の成り行きを見守る…
<ちゅどーーーん>
爆音とともにあたり一面煙に包まれる。
またも爆発。つまりは召喚失敗。
教師もほかの生徒も、召喚者本人さえ溜め息をつく中、
うっすらと煙の中に何らかの影が見えた…
「え!?召喚がおこなわれた!?」
半信半疑で全員が見守る中現れたのは、
尻餅をついた何処にでも居そうな平凡な少年であった。
「なんだ!?突然平民が現れたぞ!」
「ゼロのルイズが平民を喚び出したぞ!」
ギャラリーが騒ぎ出す。
初めての魔法の成功に喜びを表そうとしていた少女は
その声に唖然となる。気を取り直したとたん、
「もう一度!もう一度召喚をやり直させてください!!」
と、教師のコルベールに噛み付くように訴えかけた。
「残念だが、ミス・ヴァリエール。二年生に進級するときに行われる
この『使い魔』召喚の儀式は神聖なものであり伝統でもある。
呼び出したのが平民であろうと無かろうと関係ない。
呼び出した『使い魔』と契約することはあらゆるルールに優先される。」
正直、繰り返される失敗に辟易していた教師は会話自体早く終わらせたかった。
「最初に喚び出された生き物とは必ず契約を行わなくてはいけない決まりです。
平民が呼び出されたことは前代未聞ですが、とにかく彼を『使い魔』にするように」
「そんな……」
コルベールの態度から、これ以上抗議しても無駄なのがわかったのか
ミス・ヴァリエールと呼ばれた少女は、契約を結ぶため召喚した少年の
そばに跪いて…
──────────────────────────────
半時前
衛宮士郎は日課になっている魔術の鍛錬をしようとしていた───
終業式も問題なく終わり、遠坂にロンドン行きを誘われ了承し、
春休みに入った当日の晩のことだった。
土蔵の一角。挨拶することもできずに消えていった気高い少女と
初めて顔をあわせた、あの場所に今度は鏡のようなものが出現した。
聖杯戦争は一月前に終結し、聖杯と呼ばれた魔術装置は消滅したはずだった。
魔術儀式は失敗に終わった。
だから今眼前にあるものに対して衛宮士郎は何の判断もできずにいた。
何らかの魔術が働いた結果、此処にこのような物が現れたことはわかる。
「遠坂に連絡して、判断を仰ぐか…」
母屋に戻り、遠坂凛に電話を入れるが留守番電話だった。
正体不明の鏡が現れたことだけ告げて、電話を切る。
再度土蔵に戻り、鏡を調べようと不用意に手を触れた瞬間に
吸い込まれ、電流のような衝撃を食らったと思ったら
衛宮士郎は知らない場所へと移動していた。
──────────────────────────────
「あんた、感謝しなさいよ。 貴族である私とこんなことするなんて
一生ありえないんだから!」
頬を紅く染めながら少女は呪文を唱えだす。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
そして、己が唇と少年の唇を寄せようと…したとたん、
少年は飛びずさった。少し少女と離れると慎重に立ち上がる。
「ちょっと待ってくれ。いきなり説明もなしになんか物騒なことしようとして…」
初めて出した少年の声は抗議であった。
「私だって嫌よ!!それでも、おとなしく私のキスをうけなさいっ!」
「何の説明もなしに人を勝手に使い魔にしようとしても、そんなの承知できるか!」
召喚された直後は驚きのあまり少々呆けていたが、少女たちの会話から
自分は召喚魔術によってここに呼び出され
今まさに契約魔術を“勝手に”施されようとしていたと推測し、
とりあえず逃げる方法を模索する。
「普通の人間を使い魔にしようなんて、非常識にもほどがあるぞ!!」
言葉をつむぎつつ、現状を確認する。
時間は昼。場所は平原。近くに壁に囲まれた塔が見える。ぱっと見刑務所。
周りにはマントを羽織った年の若い人間が20人くらい。禿げた中年が一人。
その他に使い魔と思われる動物多数。幻想種っぽいものもいるがゴーレムの類か?…
中年以外の人間は同じような格好とかもし出す雰囲気から
魔術学校の生徒とか塾生と判断。中年の方は、教師だろう。
遠くに見える森まで走って逃げるのが一番無難か…?
でも、遮蔽物も無いこの場所だと後ろからガンド(呪い)の一斉掃射なんてこともある。
とりあえずは話し合いしかなさそうだ。教師と思われる中年に尋ねる。
「説明も無く、こっちの意思も問わずに一方的な契約なんて従えない!
ここの魔術師はそんなに横暴なのか!?」
中年教師は、ふむとしばらく考えた後、
「わかりました。確かに一方的過ぎたかもしれません。ミス・ヴァリエールは
そこの呼び出した少年に説明をしてもらいましょう。
そして、納得してもらってから私の目の前でコントラクト・サーヴァントして下さい。
コントラクト・サーヴァントを確認した時点で進級を認めることにしますので…。
そのほかの皆さんは教室に戻り次の授業の準備をするように。解散」
一連のやり取りが終わると、生徒たちは
「ゼロのルイズは呼び出した使い魔にも反抗されてる」とか
「空も飛んで帰れないんだからゆっくり歩いて帰れよ」とか色々野次を飛ばす。
そして驚くことに空に浮かんで戻っていく。浮遊の魔術なんて
魔術の水準はかなり高そうだ。
「えーっと、ルイズ?…さんは飛行しないのかな?」
「うるさいわね!!あんた飛べないんでしょ!だから合わせてあげているだけよ!」
おこられた。
「とりあえず私の部屋に行くわよ。一応説明してあげるから、終わったら契約よ!」
聞く耳を持っていないようだ。
歩いて移動する間に考える。
此処はイギリスか何処かの地方だろうか。言葉が通じるようになっているのは魔術だろう。
目の前を歩くルイズも他の生徒たちも派手な色の髪だった。なにかの習慣だろうか。
土蔵からこの異国と思われる場所までは一瞬だったはず。聖杯なみの機能が働いたのか。
なぜ自分が巻き込まれることになったのか。
遠坂はどう思うだろうか。心配かけないように連絡を早めに入れなければ。
恋人と呼べるまで親しくなった少女のことを思いだしつつ、ルイズの自室に入っていくのだった。
と、ここまでが1章です。SSは初めてなので、
文章的に短かったり、型月・ハルケギニア世界を曲解して理解してたり
するかもしれませんので、そのときは文句バシバシ言ってください。
問題ないようでしたら、また今度続きをうpします^^
1章が短かったので、続き書かせてもらいます。
「で、あんた誰?」
開口一番、ルイズは士郎に問うた。
「俺の名は衛宮士郎。日本の魔術師。半人前だけど…。年齢は18歳」
「あ、あんたメイジなの!?」
「いや、メイジって魔法使いのことだろ?俺は単なる魔術師だから」
「?…魔術師って魔法使いのマイナーな呼び方なんじゃないの?」
なにか言葉の齟齬が発生しているようだ。
鏡を潜ったときの電撃のようなものに『翻訳』の魔術が付随していたとして、
その魔術は不完全なものだったのだろうか?
ちなみに士郎は召喚されたときから、周りの人間が日本語を話しているとは
思わなかったし、自分が日本語でコミュニケーションしているとは思ってない。
第3巻の4章あたりで初めて気づくなんてことは無かった。
「魔法は文明に再現不能な奇跡であって、魔術とは違うだろ。」
「わけわかんないこと言わないで!なんでもいいから、あなたの魔法見せてみなさい。
そしたら、メイジかどうかはっきりするから」
「なんでもよくは無いけど、いいよ」
士郎は自分も魔術師ということを証明しようと強化の魔術を行うことにした。
不要な木材かなにか無いか尋ねたら、ルイズ自ら部屋を出ていき、薪を調達してきた。
せっつくように魔術を促されるままに強化を行った。なんとか成功…
杖を使わなかったので先住魔法がどうのこうの言われたが。
「『固定化』ってことは土系統のメイジなのね…」
強度の増した薪を手に、なんだか悔しそうな目で士郎は睨まれた気がした。
士郎にとって投影の方が簡単なのだが、それを誰かに教える気は今は無かった。
「さっきの話の続きなんだけど、ニホンってどこ?あと18歳には見えないわ」
「日本は極東にある島国。ここじゃ知られていないのか?て言うかここはイギリス?」
「イギリスってのも何処よ?ここはトリステインの魔法学院!」
「トリステインってのは何処か知らないが、イギリスはわかるだろ?イングランド」
このまましばらく質問の応酬が続く。
そして、かみ合わない議論に士郎ははたと気付き質問する。
「ちょっとまて。ここは《地球》にある欧州の何処かじゃないのか?」
「地球とか欧州もわからないわよ!トリステインはハルケギニア大陸の国!」
士郎はここに到って、現在地球以外の場所に居る可能性に思い至る。
パラレルワールド?遠坂の先祖が目指した平行世界ってやつなのか?
「それであんた、私の使い魔にはなってもらえるの?」
平民と思っていた少年?がメイジらしいと判り少し弱気になるルイズ。
「その前に…、
ここが地球じゃないのなら、自分は異世界からやってきたことになる」
──────────────────────────────
遠坂凛は怒っていた。
弟子であり恋人である衛宮士郎からの留守電を聞いて急いで衛宮家に来てみたが
その家は鍵を空けたまま、家主はどこかへ消えていた。
土蔵の中へ行き調べてみた。魔術の痕跡らしきものは確かにあった。
何も無い空間へ向かって、魔力のひもみたいなのが伸びている…ような感じがする。
そのひもを辿ってみたいが、手を触れると消えてしまいそうなので
うかつに触れない。
「あいつ、勝手に調べようとしてどこぞへ飛ばされたんじゃないでしょうね…」
その通りである。
ただ、それが異世界だとは遠坂凛もこの時点では思いついてはいない。
凛と士郎の間にあったはずの魔力のリンクは今は消えている。
──────────────────────────────
「それほんと?」
ルイズは疑わしげに訊いてくる。
「ここが異空間だろうが異世界だろうが幽界だろうがそれはいいんだ。
自分としては、元の世界に戻して欲しい」
「無理よ。だって、送り返す魔法なんて聞いたことないし…」
「さっきの教師も知らないってことか?」
「ミスタ・コルベール?訊いてみないと判らないわ」
「……」
「あの…、帰る方法が見つからないようだったら、しばらく私の使い魔やってもらえない?
進級できないと困るの!お願い!」
ルイズは手を合わせて懇願する。士郎は手を合わせるって行為は、ここでもするんだなぁと
変なことを考えつつ返事をする。
「じゃあまずコルベール先生だっけ?その人に訊いてから、帰る方法がすぐに見つからない
場合は使い魔を仮にやるよ。でもその場合は、帰る方法を探すことを約束してもらう」
「うん、それでいいわ」
「契約のことだけど、精神支配とかそういうのはなしで頼む」
「えっと大丈夫だと思うわ」(根拠は無いけど)
2人は、屋外にあるコルベールの自室に向かうことにした。
道すがら「あの人は変わり者だから」とルイズに言われたが、魔道に関わる人間は
変わり者が多いのが普通じゃないのかなと士郎は思った。
「ミスタ・コルベールいらっしゃいますか?」
学園の一角に建てられた掘っ立て小屋の前でルイズは声をあげた。
<がちゃ>
「ああミス・ヴァリエールでしたか。それで使い魔君との話はつきましたかな?」
中から中年教師が現れる。それと同時に鼻につく匂いもする。
(ここにはあんまり来たくないのよね)ルイズは思った。
「とりあえず中に入ってくれたまえ」
中は見るからに錬金術師の部屋といった感じで魔道の道具や本、地図、生物が所狭しと
並んでいた。その中にコルベールが先ほどまで研究してたと思われる奇妙な道具があった。
目を閉じ手を触れ、中を魔術で《覗き視る》。視覚情報としての設計図があらわれる。
(原始的だけど、これは間違いなくエンジンだな)
「おぉ、それに目をつけるとは使い魔君はなかなかの目利きだな」
突然説明をしようとするコルベール。
「それはだな…
「気化した燃料をピストン上の空間に流し込み、燃料を爆発させることでピストンが押し戻され
それを動力として回転運動が発生する…ですね」
そ、そうだ。よくわかったな」
「ミスタ・コルベール!私が喚び出した彼はメイジだったんです。
だからもう一度他の生物の召喚をさせてもらえないでしょうか?」
おかしな機械に興味の無いルイズは、コルベールに話しかけた。
「……、メイジ?先ほどディテクトマジックしたときには魔法の痕跡は感じなかったが」
『ディテクトマジック』
魔法を探知する魔法。先住魔法は探知できないらしい
「彼に『固定化』の魔法を見せてもらいました。土系統のメイジだと思います」
「ちょっと待ってくれ。その前に俺は別の世界から召喚されたんです。俺の世界は魔道は
一般に隠匿されて、科学が発達した世界です。そこに帰りたいんです」
時間を掛けて士郎はコルベールに詳しく説明する。
異世界から召喚されたと判断した根拠や、士郎の世界のことを。
コルベールも話を聞いて、衛宮士郎なる人物が異世界人だと納得する。
「う〜む。だが、送還の魔法など私も聞いたことが無い。
図書館の書籍など洗いざらい調べればどうかはわからんが。
とりあえず送還方法が見つかるまで彼女の使い魔に収まってくれると
彼女も進級できるのだが、どうだろうか?」
士郎は大いに悩みつつも「わかりました」と答えた。
「ではミス・ヴァリエールは『コントラクト・サーヴァント』をしてくれたまえ」
再召喚は結局させてもらえず、契約を促されたルイズ。
「わかりました」
しぶしぶだが、やはり契約を終わらせるしかないルイズ。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
契約の儀を再び行い……士郎と唇を合わせる。
(遠坂ゴメン…)
士郎は心の中で師匠であり恋人でもある女の子に詫びを入れた。
「終わりました」
ルイズも顔を真っ赤にしている。
少し待つと、士郎の全身が熱くなる。
「ぐっ!!」
(これは魔術の鍛錬にしくじったときと同じ!)
歯を食いしばり、呼吸を強引に鎮める。
「がまんして。『使い魔のルーン』が刻まれているの。」
士郎は鍛錬に失敗しそうになったときと同じ手順を取ろうかと思ったが、
意外にもあっさり苦痛はおさまる。
士郎はかつて令呪があった場所になにかの文字が現れたのに気がついた。
「珍しいルーンだな」
ルーンを見てコルベールはつぶやいた。
「ところでルイズさん」
「あんたもメイジならもういっその事、呼び捨てでいいわよ。」
異世界に召喚した弱みからか、ルイズはどこか卑屈になっていた。
「じゃあルイズ。この世界の使い魔って何をすればいいんだ?」
「えっと使い魔の見聞きしたものは主人にも伝わるって言うのが…」
「できるの?」
「できないみたい。次に秘薬の入手とかかしら。秘薬とか採ってこれる?」
「この世界の情報を知識として持ってないからなぁ」
「まぁいいわ。最後に主人を守る…って無理よね」
「敵にもよるけど、ある程度なら戦うことはできるぞ」
「だって魔術?とかも半人前なんでしょ?」
「剣でならそこそこ戦える」
「幻獣とかと戦えるくらいじゃないと意味無いわ。じゃあ他に雑用ね。掃除洗濯」
「下着とか以外ならやるよ。家では家事は一通り自分でこなしていたからな」
自分の下着も洗ってもらおうとしていたルイズは、はしたない事を頼もうとして気づき
顔をひっそり赤らめた。
「じゃあ今度はこっちからの要求だな」
「え!?使い魔が要求するの!?」
「当たり前だ。これは契約なんだから。契約とはそういうもんだろ」
「…そうね。契約だものね」
「まずは、自分が元の世界に戻る手段をきちんと探すこと。次に衣食住を確保すること。
この2つかな。とりあえず思いつくのは」
「送還の方法はもちろん探してあげるわよ。着るものは今度街に行って買ってあげる。
食べ物は食堂があるし一緒に食べればいいわ。住まいはさっき居た私の部屋があるし」
「住む場所は却下」
士郎は文句を言う。
「なんでよ!」
「女の子と一緒の部屋に寝起きなんてできない!」
「大丈夫よ。私は使い魔に対してなんて、なんとも思わないわ」
何度も赤面していたことを棚にあげてルイズは言う。
ここで使い魔のルーンの書き写しが終わったコルベールが口を挟む。
「では寝起きはここでするというのはどうかね?」
「俺は助かりますが、いいんですか?」
「もちろんだとも。その代わりといっては何だが、君の世界の話を聞きたいのだ」
「それくらいなら。エンジンとかの設計図程度なら作れますよ」
「おお!それは是非に欲しいな。買い取ってもいいぞ」
自分を無視して進められる会話にルイズはむっとして
「じゃあ勝手にすれば!た・だ・し、毎朝私を起こしにくるようにしてよね!
部屋の鍵は開けておくから!それじゃ!」
と、コルベールの部屋の扉を乱暴に開けて帰っていってしまった。
「なんか俺、怒らせるようなこと言いましたか?」
「さぁなぁ。あの年頃のこは色々複雑なのだと思うよ」
こうして、ハルケギニアでの衛宮士郎の使い魔生活が始まった。
面白そうだ、続き期待。
>686
ありがとうございます。
一応第2章を作りました。文章チェックを行った後、後ほどうpします
ただ自分の2章って、他のSSとも違いがあまりないので退屈かも…
第2章
衛宮士郎の朝は早い。昨晩はかなり遅くまでコルベールの質問攻めにあったが、
それでも体内時計は早朝に起きるように体を促したようだ。
「日課の鍛錬……って言っても着替えが無いうちに汗を流すのもなぁ」
昨日ルイズに約束してもらった衣食住の衣。つまり着替えを用意してもらうまでは
着たきり雀になるため今着ている服を洗って乾かして着るという行為を
繰り返さなくてはならないようだ。
「さてと、では使い魔としての日課をすませるか」
誰ともなしに呟いて、士郎はルイズの部屋へ洗濯物を取りに向かった。
ルイズの部屋では、もちろんルイズは熟睡の最中であった。
音を立てないように部屋に入った士郎は、毛布をはがして丸まっているルイズに
そっと毛布を掛けなおしてやり、部屋の隅の籠に入っている洗濯物を籠ごと外へ運び出した。
水場の場所は昨夜コルベールに聞いていたが、この世界の洗濯の方法なんかを
聞いてなかったことに気がついた士郎。
丁度近くを通りかかったメイドらしい黒髪の女性に声を掛けた。
「すみません」
「はい?あら、ここでは見かけない方ですね」
「ちょっとお尋ねしたいのですが、この洗濯物を洗いたいのですが、やり方を知りたいのです」
「……はぁ。洗濯物ですか…。これはどなたの洗濯物でしょうか?」
「えっと、ルイズ…じゃない。ミス・ヴァリエールと言う生徒のものです」
「そうですか。じゃあこれは私の方で洗濯いたしますわ」
「え? それは悪いです。自分が任されたものなので」
「あぁ、もしかして、あなたが昨日召喚されたという噂の平民のかたですか?」
特に娯楽も無い全寮制の施設内においては、噂は何より退屈を紛らわせるものとなっていた。
「えっと、多分その噂の平民です」
「私はシエスタと申します。お名前伺ってもよろしいでしょうか?」
「あ、俺は衛宮士郎。士郎って呼んでください」
「シロウさんですか。では、シロウさん。この洗濯物は責任を持って、私シエスタが
お預かりいたしました」(にこっ)
どことなく間桐桜を思い出させる女性である。
「ありがとう。ん〜、でも一応洗濯するやり方とか一度覚えておきたいんだよなぁ」
「そうですか。では今度時間のあるときに洗濯をお教えしますわ。
でもそろそろ生徒さんが起きる時間だと思うんですけど……」
意外と時間が経っていたようだ。
「じゃあ洗濯お願いします。俺は急いでご主人様を起こしてくるんで。じゃぁ」
「はい、いってらっしゃい」
再び、ルイズの部屋
「お〜い、ルイズ。そろそろ起きないと遅刻するぞ」
「…………ふが、…………む」(ぱちくり)
「おはよう、お嬢様」
「ぉはょぅ……。……ってあんた誰?」
魔術師の女性は朝が弱いって法はないよなぁと思いつつ自分の名を名乗る士郎。
「ああ、使い魔ね。昨日、契約したんだっけ」
自分は魔法が成功したことが無いのに、魔法が使える使い魔なんて喚んでしまって
コンプレックスが刺激される。
「服着せて」
ルイズはネグリジェを脱ぎ始めた。
<ゴツン!>
ルイズは士郎に拳骨で叩かれた。
「いたぁ〜〜い!!」
「自分でやれ!」
貴族に手を上げるなんて!と文句を言いそうになるが、士郎が笑顔で怒っているのに気付き
「ごめんなさい」
と思わず謝ってしまった。
「先に部屋の外で待っているからな」
さっさと出て行く士郎。
(なによ、私の使い魔の癖に。私がご主人様なのに……)と不満たっぷりのルイズ。
それでも朝の仕度を自分独りですませるのであった。
ルイズが部屋を出るのと、隣の部屋から赤い髪の女性が出るのは同時であった。
「おはよう。ルイズ」
「おはよう。キュルケ」
「そこに居るのは、あなたの使い魔?」
キュルケと呼ばれた女性は、にやけながらルイズに質問する。
「あっはっは!本当に平民を使い魔にしたのね!すごいじゃない!」
顔に朱がさすルイズ。
「じゃあ私の使い魔も紹介してあげる。フレイム、出てらっしゃい〜」
キュルケの部屋から巨大なトカゲが現れる。
「それ、サラマンダー?」
「そうよ。火竜山脈のサラマンダーよ。私にぴったり。ところで使い魔さん、お名前は?」
(幻想種の生きたサラマンダーをまじまじ見つめていた士郎はあわてて答える)
「え、衛宮士郎」
「エミヤシロ? 変な名前ね。まぁいいわ。じゃあお先に」
そう言うと、颯爽とキュルケは去っていった。サラマンダーもかわいい動きで後を追う。
「くやし〜〜〜!!サラマンダーを召喚したからって、自慢げに!!」
「まぁ俺とサラマンダーじゃ比べ物にならないよな……。ごめんな」
自虐的な士郎におもわずルイズは
「ちがうの。あなたが駄目ってわけじゃないの。あなただってメイジだし…」
とフォローを入れてしまう。メイジという単語に何か思いついたルイズは
「あの、士郎がメイジって事、他の人には内緒にしてもらっていい?」
と尋ねた。
………
トリステイン魔法学校の食堂は、学園敷地中央の本塔にある。
生徒は、学年ごとに色分けされたマントを身に付け、
やはり学年ごとに分かれ一つの長テーブルの席についていた。
豪華な装飾、花、フルーツ。室内は貴族が使うにふさわしいように華美を極めている。
ルイズはその中を歩いていき、一つの席の傍で立ち止まる。
上流階級のマナーなど知らない士郎だが、空気を読む能力を発揮して、椅子を引く。
「ありがとう」と軽く会釈をしてルイズは席に着いた。
ルイズの席のそばに立ち指示を待っていると、「!!」とルイズは声を出さずに
何か微妙な反応をした。
「し、ししし、士郎。あ、ああの、じ、実はあななたの、しょ食事用意するように
い、言うのを忘れてたの忘れてたの。だから、使用人に頼んで、ちゅ厨房がどこかで
食事を摂ってもらえる?こ今回だけ」
なぜか異常に言葉をかみながら話すルイズに違和感を覚えながらも、素直に使用人の一人へ
声を掛けて食堂を出て行く士郎。
ルイズの足元には、ペットのえさと見間違える粗末な食事が皿に入っていた。
それをつま先で必死になってテーブルの奥へ隠すルイズがいた。
──────────────────────────────
厨房ではシエスタも働いていて、料理長に口を利いてもらい士郎は無事に食事を摂れた。
やはり人間の使い魔を召喚した噂を知っていて、とても同情的だったのは言うまでも無い。
賄いのシチューはとてもおいしゅうございました。
──────────────────────────────
魔法学院の教室は一言で言えば大学の講義室のようである。階段状に座席が配置されていた。
ルイズが士郎とともに教室へ入ると、他の生徒から失笑が聞こえてきた。
むっとしつつ席へつくルイズ。士郎はその隣へ座る。
召喚された直後は余裕が無かったため他の使い魔を見る機会は無かったが、
改めてじっくり幻想種やら色々な動物を鑑賞する士郎。
烏や蛇、猫や梟(梟の使い魔で凛を思い出した)と幻想種以外において生態系が地球と
重なることに、本当に異世界かどうかと一瞬疑ってしまう。
そこへ中年の女性が前方の扉から入ってきた。教師のようだ。
「おはようございます」「おはよう」と挨拶が終わると教師が口を開く。
「皆さん。春の使い魔召喚は大成功のようですね。
私はこの新学期に皆さんの様々な使い魔たちを見るのが楽しみなのですよ」
と、ルイズと隣の士郎を見て
「おやおや、変わった使い魔を召喚したのですね。ミス・ヴァリエール」
教師がとぼけた声で言うと、これに教室中がどっと沸く。
「ゼロのルイズ!召喚できないからって、平民を連れてくるなよ!」
ルイズは反論しようと一瞬立ち上がったが、そのまま何も言わずに席に着く。
(ただの平民じゃなくてメイジなのよ!)と出かかったのを抑えたためだった。
(そんな事言ったら、ゼロのルイズより使い魔の方が魔法が上手なんて言われる)
女性教師はさすがにルイズを気の毒に思ったのか判らないが、ルイズに暴言を吐いた少年
(名をマリコルヌと言う)に向かい杖を振るう。彼の口に赤土が張り付いた。
「お友達をゼロとかで呼んではいけません。わかりましたか?」教師は言う。
教室の笑いも収まる。
「では授業を始めますよ。
私の二つ名は『赤土』赤土のシュヴルーズです。『土』系統の魔法を一年間講義します。
魔法の四大系統はご存知ですね?ミスタ・マリコルヌ」
ようやくと口に張り付いた粘土をはがしたマリコルヌが答える。
「『火』『水』『土』『風』の四つです」
「そのとおり。それに失われた系統魔法『虚無』を合わせて全部で五つの系統が存在します。
その五つの系統の中で『土』はもっとも重要なポジションを占めると私は考えます。
私が『土』系統だからという理由での身びいきではありません」
士郎は“五大元素”の属性を持つ師匠(恋人)の事を思い出した。
この世界に遠坂が生まれていたら、その伝説の『虚無』とやらも使えていたのだろうかと。
講義は進んでいく。この世界では石の切り出しも農作物の収穫も《魔法》が使われるらしい。
確かに科学文明の発達していないこの世界では《魔法》と呼ばれてもおかしくは無いのだろう。
「今から皆さんに『土』系統の基本である『錬金』を覚えてもらいます。よろしいですか?」
と、シュヴルーズは教壇の上に用意した石ころに向かい、詠唱とともに小ぶりな杖を振るう。
石ころはピカピカ光る金属へと変わっていた。
「ゴゴ、ゴールドですか?ミセス・シュヴルーズ!」キュルケが身を乗り出す。
「違います。ただの真鋳です。ゴールド練成は『スクウェア』クラスでないと。
私はただの……」
もったいつけてシュヴルーズは言う。
「『トライアングル』ですから……」
やり取りを見てて士郎はルイズに尋ねた。
「ルイズ、もしかして使える系統の数によって『スクウェア』『トライアングル』になるのか?」
「そうよ。系統が多いほど使える魔法も強力になって、必要な精神力も減るの。
1つは『ドット』2つは『ライン』で、3つ4つが『トライアングル』『スクウェア』」
このやり取りをシュヴルーズに見咎められる。
「ミス・ヴァリエール。授業中の私語は慎みなさい。おしゃべりしているくらいでしたら、
あなたにもやってもらいましょう。この石を『錬金』で望む金属に変えてもらいます」
キュルケが口を挟む。
「先生、危険です。やめておいた方がいいと思います……」
「どうしてでしょう。ミス・ツェルプストー」
「ルイズを教えるのは初めてですよね?」
「ええ、でも彼女が努力家というのは知っております。さぁ、ミス・ヴァリエール。失敗を恐れずに」
「わかりました。やります」
決意をした顔で教壇まで歩いていくルイズ。教室がざわつく。
キュルケは「ルイズ。やめて」と声を出す。
ルイズが目を瞑りルーンの詠唱と杖を振るころには、教室の前方の生徒は椅子の下へ避難していた。
<ちゅどーーーーん!!>
机ごと石ころが爆発する。シュブルーズとルイズは黒板に叩きつけられ使い魔たちは大暴れする。
教室は阿鼻叫喚の嵐だが、ルイズはそんな中すっくと立ち上がり
「ちょっと失敗したみたいね」
と、言い放った。
「ちょっとじゃないだろ!ゼロのルイズ」
「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ!」
ここで士郎はルイズの二つ名が『ゼロ』、
つまり『ゼロのルイズ』と呼ばれていることを知るのであった。
第2章は以上です。
次章はギーシュ戦の予定です。ありがとうございました。
うは、2章で魔法学院を魔法学校なんて書いてました。
訂正いたします。第3章も完成しだいうpします。
695 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 23:06:52 ID:B5MCm4A+
おおっ
つづきまってますー
すいません、風邪引いちゃいまして机仕事が長くできなくなっております。
3章は出来上がっているのですが、見直し時間が取れない…
治り次第見直してうpします。
ではノシ
と、思いましたが、コンピュータの前に座っちゃうと色々やってしまいますね
見直しかけたのでこれからうpします。
第3章
──────────────────────────────
コルベールは図書館で調べ物をしていた。衛宮士郎の左手に現れたルーンのことである。
教師生活20年の間ではじめて見たルーンであった。
食堂と同じ本塔にある図書館は高さ30メイル(約30m)もある。
その一角、教師専用の『フェニアのライブラリー』で一心不乱に書物をあさる。
そして、ついにお目当ての記述を発見した。
それは始祖ブリミルが使用した使い魔たちのことを記述した古書であった。
古書を抱え、コルベールはあわてて学院長室へ向かう。
今日もハルケギニア魔法学院の学院長室では、
学院長オールド・オスマンのセクハラと、秘書のミス・ロングビルの応酬が
それはコントのように行われていた。
最終的に秘書が学院長をサッカーボールのように蹴倒し続けることで決着がつく。
そこにドアを乱暴に開けて入ってきたコルベール。
「オールド・オスマン!!たた、大変です!」
ミス・ロングビルは何事も無かったように席に着く。
「これを見てください!」とコルベールは先ほど見つけた書物を開く。
「君はそんな古書など漁って……。他にやることもあるだろう、ミスタ……」
「コルベールです!お忘れですか!」
「そうそう、コルベール君。で、この書物がどうかしたのかね?」
コルベールは士郎の手に現れたルーンのスケッチを手渡した。
それを見たオスマンの目が剣呑なものと変わる。
「ミス・ロングビル。席を外してもらえるかな」と退席を促すオスマン。
ロングビルが退室すると、オスマンは真剣な目をして言った。
「詳しい説明をしてもらおうかの。ミスタ・コルベール」
──────────────────────────────
ルイズは魔法失敗によりめちゃくちゃにした、教室の後片付けを命じられていた。
罰として魔法の使用は禁止されていたが、『ゼロのルイズ』にとって意味は無かった。
「あんたもどうせ私のこと、馬鹿にするんでしょ……」
使い魔に幻滅されていると思いルイズは落ち込んでいた。
「そうよ。私は今まで一度だって魔法に成功したこと無いの……」
あらかたの片付けは終わり、ルイズは手を止めてあらぬ方向に向かい、声を荒げる。
「『ゼロ』!『ゼロ』!『ゼロのルイズ』!
私は生まれてからずっと、貴族ではあっても、メイジであったことなんて無いっ!!
だからあんたも…、あんたも…」
「俺は君に幻滅なんかしないよ」
「えっ?」
ルイズは背後で雑巾がけをしていた使い魔のほうを振り返る。
「俺もさ、つい最近までは魔術なんて成功したためしがなかったんだ。
毎日毎日、死ぬ寸前くらいの修行を行って、いざ魔術を試してみると失敗ばかり。
衛宮士郎には魔術を行う才能なんてこれっぽっちも無いかなって思ってた」
「……」 ルイズが無言で話の先を促す。
「そしたら突然、俺は聖杯戦争ってものに巻き込まれたんだ。
実際俺はそこで一度死んでる。 心臓を槍で一突きされて。
奇跡のような魔術で生き返えらせてもらったけど……」
士郎も手を止めて何処か遠くを見上げる。
「そこからはジェットコースターのような毎日だったな。
遠坂凛って子と仲良くなって、自分の属性が“剣”だってわかったんだ。
属性が判明してからは、《強化》の魔術とかも成功率が上がったよ」
ルイズも話に聞き入る。
「今は遠坂の弟子になって、魔術を教えてもらっている」
なんとなく意味がわかったのでルイズはジェットコースターって何とかは訊かない。
「遠坂って人があなたの恋人なの? あと属性が“剣”ってどういう意味?」
「うん、遠坂は恋人だよ。一番大切な人」
ここで照れて否定なんかすると、遠坂本人が現れて士郎をボコボコにしそうだ。
本当にこの異世界に現れるなら歓迎するが……。
「“剣”のことなら実際見てもらおうかな。 丁度誰も居ないし、使い魔としては
マスターに対して能力を見せるのは義務かもしれないから」
窓の外や廊下を探って誰も居ないことを確認した上、士郎は肩の力を抜き、立つ。
「────投影、開始(トレース・オン)」
最近の遠坂との魔術講義で、さんざん投影させられた魔術礼装の剣をイメージする。
<きぃぃぃぃぃん、ざん>
他人には聞こえない音が士郎の耳に届く。
士郎の手の中には『アゾット剣』と呼ばれる一振りの短剣が現れた。
「くっ!!」
短剣が現れると同時に、妙なイメージとともに体が軽くなった気がした。
『アゾット剣』
切り合う為の道具ではなく、所有者の魔力を増幅させ、
魔術行使を補助・強化させる魔杖である。
(そんな事は知っている)
と士郎は思った。いまさら知っている情報を左手のルーン経由で伝えられているようだ。
やはりルーン経由で、妙な力が全身に流れ始めているのも判った。
自分の使い魔が何も無い空間から突然短剣を出したことに驚いたルイズは
しばし呆然と見守っていた。
だが、何か様子がおかしい。士郎はボーっと突っ立っている。
「あんた?大丈夫?」
(なんだ、使い魔のルーンとかには、特殊な能力があったのか?)
士郎は、この現象が今のところ害は無いと判断。思考に流れてくる情報の他に
精神支配・精神崩壊の予兆は無いだろうと思うことにした。
「あ、ああ。大丈夫。
これが俺の属性。“剣”を作ることに特化した魔術師なんだ」
「へ〜、妙な魔法ねぇ。私にも属性がわかるといいんだけど。」
「さっきの授業で4大系統と伝説とか言ってたけど、どの系統も使えないのかい?」
少し優しい声で尋ねる士郎。
「……うん、初歩の初歩の魔法だけじゃなくて、『コモンマジック』も成功したことが無いの。
『虚無』は試したことがないわ。伝説だもの。ルーンなんてわからないわ」
こう言われると士郎は、それを何とかしてやりたいと思う。
「もしかしたら歴史書にも載ってない6番目の系統ってこともあるかもしれないぞ。
俺の世界には“五大元素”って言うのはあるけど、俺自身はその中に含まれないし」
本来は分化した魔術という分類もあるが、それは言わないことにした。
「そうね。そうだったらいいな……」
落ち込むルイズに士郎は今投影したばかりの短剣を送ることにした。
「ルイズ。これを君にあげるよ。元手ゼロの安上がりな剣だけど」
「ゼロのルイズに、ゼロエキューの短剣ね……」
自嘲的だが少し笑顔を取り戻すルイズ。
「さ、そろそろお昼になっちゃうわ。とっとと掃除を終わらせましょう」
………
昼食時間に少し遅れて、食堂に向かったルイズと士郎。
皆は既に食堂の外でティータイムと洒落こんでいるようだ。
だが、なにかもめているらしく、誰かの恫喝する声が聞こえる。
「君が軽率に、香水の壜なんかを拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた
どうしてくれるんだね?」
周りでは「二股かけてるお前が悪い」などと囃し立てる声も聞こえる。
ルイズは遠巻きに眺めている一人の生徒を捕まえて事情を聞いた。
どうやら一人の彼女に送られた香水の壜を持っていたことに、他の彼女に気づかれて
しまったようである。その際、その壜を拾い上げたのが学院で働いている平民だったようだ。
「あれは、シエスタじゃないか」
平謝りしている少女は、朝見知った人間であった。
「あんた、知ってるの?」
「あぁ、今朝2回ほど世話になった。ちょっと止めてくる」
言うなり士郎は、その渦中に割って入った。ルイズが止める間もなくである。
「八つ当たりと、弱いものいじめはやめとけよ」
「む、何だね。君は」
「俺は衛宮士郎。ミス・ヴァリエールの使い魔だ」
「ふふん、確かに君はゼロのルイズの呼び出した平民だったね。貴族に対する礼儀も知らないなんて」
「何が貴族だ。弱いものいじめをして悪びれないようなやつは、
どの世界においても大したこと無いって決まっている」
これにはカチンときたらしく、
「この、ド・グラモン家のギーシュに対してその口のききよう。
よかろう、君には体で教えねばならないようだね。……ヴェストリの広場へ来たまえ」
ギャラリーがいっせいに沸く。 決闘だ! ギーシュとルイズの使い魔が決闘だ!
ルイズとシエスタが士郎へ駆け寄る。
「あ、あんた、大丈夫なの!?ギーシュって確か『ドット』だけど、あんたに勝てる方法あるの?」
「シ、シロウさん、駄目です!貴族に歯向かったら殺されてしまいます。
今すぐ誤って許してもらってください」
これに対して士郎は
「う〜〜ん、多分大丈夫だろ。
あいつもここに居る大勢も“死”の匂いが全然しないような人間ばかりだし……」
衛宮士郎はかなり場数も踏んでいる。喧嘩と決闘の違いくらいなら見極めることは簡単だ。
ギーシュの友人らしき人間がヴェストリの広場という場所を教えてくれた。
士郎はすたすたと歩いていってしまう。
「あぁぁ、シロウさんが死んでしまう」と、シエスタは涙を流し蹲ってしまった。
………
「とりあえず、逃げずに来たことは、褒めてやろうじゃないか。では、始めよう」
ギーシュは手に持っている薔薇の花を振る。花びらが地に舞い落ちると同時にそこから、
甲冑を着た女戦士の形をした人形が現れた。
「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」
「じゃあ俺の方が武器を使っても文句は無いんだな?」
「見たところ、手ぶらのようだが、お願いするんなら剣の一つも『練成』してあげよう」
「ふん、いらねぇ。武器なら持っている」
と、士郎は腰から背中へむけて、服の中に手を入れる。「──投影、開始」
士郎が服の中から手を出すと、その手には短刀が握られていた。
やくざが俗に言うドス(質の悪い短刀)とは違い、いわゆる日本刀の短いバージョンである。
(藤村の爺さんに見せてもらったのが役にたつとは…)
「あははは、そんな小ぶりの剣で僕の『ワルキューレ』に勝てると思っているのかい?
馬鹿にしすぎだよ!!」
士郎の行為に妙な引っ掛かりを感じたギーシュだが、
「言い忘れたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。
我が『ワルキューレ』の強さを、その身をもって味わうといい!」
言うなり、ギーシュは『ワルキューレ』を士郎に突進させる。
そんなギーシュの台詞を聞き流しながら、衛宮士郎はやはりと思っていた。
投影直後に起きた体が軽くなる現象は、戦闘に特化した肉体強化だと。
日本刀といえども所詮は短刀である。しかも相手は金属の鎧乙女。
だが士郎は、相手をこの短刀でいなせることを、直感によって知っていた。
そして士郎は『ワルキューレ』の設計図を描き、そこに現れた弱点を攻めることにした。
(意外と間接部分の装甲が薄い)
………
『ワルキューレ』の攻撃は士郎の体に一度も届くことはなかった。
肉体が強化された士郎にとって、『ワルキューレ』の攻撃はあまりに稚拙すぎた。
戦乙女が一回突撃するたびに、三度の反撃を食らう。しかも士郎は無傷。
あわててギーシュはもてる全ての精神力を使い6体のゴーレムを追加した。
だが、それでも士郎に攻撃が届くことは無かった。
それどころか、1体1体のゴーレムの動きが鈍ってくる。
最初に呼び出した『ワルキューレ』なぞ、膝の関節部分が崩壊する始末。
士郎の投影した短刀が蓄積したダメージによって霧消するころは
全ての『ワルキューレ』は地に伏してもがいていた。
あまりのことに腰が抜けたギーシュ。そこへ歩み寄る士郎。
「ま、参った」
ギーシュは返事をするのが精一杯だった。
「あとで、さっきのメイドに謝っておけよ。いいな!?」
「わ、わかった」
──────────────────────────────
オスマンとコルベールは一部始終を遠見の鏡で見つめていた。
士郎とギーシュの決闘を止めようと『眠りの鐘』と呼ばれる秘法の使用許可を得ようと
他の教師がオスマンに求めてきたため、騒ぎを知ったためだった。
秘法の使用など喧嘩ごときには使わせなかったオスマンである。
戦い方を見た限りでは、士郎の圧倒的すぎる勝利である。
メイジ相手に短剣などで勝利するなど聞かぬ話だ。
「やはり彼は『ガンダールヴ』。始祖の使い魔に間違いありませんぞ。早速王室へ報告を……」
「それにはおよばん」
とオスマン。
「始祖ブリミルの強大な呪文の長い詠唱時間を守るために存在した『ガンダールヴ』
その強さは……」
コルベールが後を引き継ぐ。
「千人もの軍隊を一人で壊滅させるほどの力を持ち、あまつさえ並のメイジではまったく
歯が立たなかったとか!」
オスマンは語る。
「そのようなものを、王室のボンクラどもの前に吊る下げてみよ。あっという間に戦の道具に
されてしまうじゃろ」
「そうですね。わかりました。これは他言無用ということでよろしいですか?」
「ああ、そうしてくれ。本人たちにも、ルーンを含めて諸々のことを隠すように、言い含めておくように」
──────────────────────────────
「あ、あなた強いのね……」
ルイズは決着直後に思わず駆け寄ったはいいが、他になんて声を掛ければいいのかわからなかった。
「だから剣でなら戦えるって言ったじゃないか……」
『ガンダールヴ』による肉体強化のことは置いといてである。
「俺はこの世界に居るうちはちゃんと使い魔となりお前を守るつもりだ。
だからルイズは俺が元の世界に戻れるように、努力をしてくれ」
「わ、わかったわ。私は精一杯あんたのご主人様になるわ。決して後悔させないように!」
少女の決意が伝わったのか、士郎はふと微笑む。それを見たルイズは顔を真っ赤にする。
「ひとついいか?使い魔とかご主人様ってなんかピンと来ないんだ。他の呼び名にしていいかな?」
「ルイズ、シロウって呼び合うって事?」
「いや、普段はそれでいいけど、そっちじゃなくて“使い魔”と“ご主人様”の名称を変えたい」
「なんて変えたいのよ!」
なんかこれを認めるとますますご主人様との威厳が損なわれることに危惧して、ルイズは声が荒くなる。
「“サーヴァント”と“マスター”ってどうかな?」
「う、なかなかカッコいいじゃない。」
翻訳機能はうまく働いているようだと士郎は思った。
「いいわ。それで」
士郎は「ん〜」と少々考えた後、ケジメだからと真面目な顔をしてルイズに向き直る。
ルイズがきょとんとした顔で士郎の顔を見つめた。見詰め合う二人。
士郎は在りし日の騎士王を思い出して言葉を紡いだ。
「サーヴァント・衛宮士郎。
───これより我が剣は貴女と共にあり、貴女の運命は我と共にある。
───ここに、契約は完了した」
>(意外と間接部分の装甲が薄い)
肘膝の「かんせつ」は「関節」
ここまでが第3章です。
自分のイメージ的には、ここで「THIS ILLUSION」が流れます。
4章は体が回復してから書こうと思ってます。
では次章で。
ああ、間接。ありがとう。直しておきます。^^
なんか医者に行ったらインフルエンザとわかりました。
タミフル飲んで今から第4章うpします。
第4章
「く、くふふふふふふふ」
妙な笑い声を出しながらルイズはもだえていた。
自室のベッドの上で、枕を抱きしめて顔をうずめながら足をバタバタしながら
笑いを押し殺していた。
それは、先ほどのことである。
─回想─
「サーヴァント・衛宮士郎。
───これより我が剣は貴女と共にあり、貴女の運命は我と共にある。
───ここに、契約は完了した」
一瞬、呼吸を忘れるくらいにルイズは己が使い魔に見とれてしまった。
周囲の景色も、時間も、全てが消え去った瞬間……
< ぐぅぅぅぅうぅぅぅぅぅ >
台無しである。いくら昼食をまだ摂ってないにしてもである。
士郎は自分の失態を顔色に顕著に表していた。火竜山脈の万年マグマと比べても
なんら遜色ないくらいに真っ赤になっていた。
「…………!」
ルイズは吹き出すのをこらえる事に精一杯だった。何とか呼吸を整えて
「遅いけど昼食にしましょ。私の部屋へ運んできて」
と声を掛けてそのまま部屋に戻ってきたのだった。
─回想終了─
今もルイズの顔色は真っ赤である。先ほどの名乗り。
実はそれだけでもルイズは、悶えるには十分だったのだ。
(私、何を使い魔にこんな気持ちになっているんだろう……)
そして、名乗りの直後のお腹の音も思い出し、今度は笑い悶える。
実は士郎のお腹の音に隠れて、ルイズもお腹を鳴らしていたのだが、それを士郎が知ることは無かった。
──────────────────────────────
お腹の音を聞かれて、逃げるように部屋へ戻ったルイズに取り残され、
しばらく士郎は立ち尽くしていた。
気を取り直して、厨房へ食事を調達しに向かう。
「…………」
ルイズとは、しばらく恥ずかしくて口も利けないだろう。
厨房に入ると、なにか大きな物体がもの凄い勢いで衝突してきた。
「シロウさん! 無事だったんですか?!!」
シエスタだ。先ほど別れてから、ずっと泣いていたような顔である。
「わだじ! わだじ! じゅっどジロヴざんのごど、じんばいじで……」
言葉にならなくなってきている。
周りのメイドに訊いたところ、
シエスタがトラブルに巻き込まれたようだと聞いて、見に行こうとしたところ
泣きながらシエスタが帰ってきた。
訳をきいても、「シロウさんが……、シロウさんが……」 としか言わない。
決闘騒ぎがあったとひとりの学院の教師が教えてくれた。
そして今度はギーシュと名乗る生徒が厨房のシエスタを尋ねてきた。
シエスタは視線で呪い殺してやるというくらいに、ギーシュを睨みつけた。
「さきほどはすまない。あれは全面的に自分の非であった」
と、ギーシュが謝っても、けしてシエスタは睨むのをやめなかった。
そして士郎が登場したというわけである。
(そうか、ギーシュは早速謝罪したのか)と、ギーシュの潔さを認めようかとも思った。
「ジロヴざ〜〜〜〜ん!!!」
泣きついて離れないシエスタを周りの助けも借りて引き剥がして、料理長に賄いを2人分頼む。
なにがあったかはどうせ明日には噂でわかるだろうと思い、詳しい説明はしないでおいた。
──────────────────────────────
<コンコン>
ルイズの部屋の扉がノックされる。
「開いているわ」
士郎が食事を二人分運んできた。
「……!、じゃあ早速食べましょ」
笑いを堪えつつ、食事を始めるルイズ。同じく食事を始める士郎。
「なにこのシチュー!! 凄く美味しい!!」
士郎が持ってきたシチューの皿と、粗末な麦で作ったパン。これが今まで食べた料理の中で
一番旨く感じたルイズ。
「なに? 厨房の平民たちって自分たちだけでこんな美味しい料理を独り占めしているの?」
さすがにそのようなことを言われていると反論せざるをえない。恥ずかしさを忘れて口を開く。
「違うよ。それはルイズがこれをはじめて食べるからだろう。
あと昼間、掃除で働いたって理由もあるはずだ」
「どういうこと?」
「普段から働いて体を動かしている人間は、体が塩分の濃いものを欲しがるようにできてる。
このシチューだって、普段体を動かしていない人間には、濃すぎる味付けだと思う」
ルイズは神妙に話を聞く。
「厨房の賄いは余り物を食材として作られるんだ。だから大体シチューになる。
なんでも煮込めばいいんだからな。
料理長の腕は抜群だろうけど、それは自由に食材を使えるときにこそ発揮されるはずだよ」
それほど多くこの学院で食事をしたわけではない士郎だが、大体見当を付けて話していた。
「ふ〜〜ん、そうなの……」
相槌を打ちつつ、またそのうちに賄い料理を食べさせてもらおうと企むルイズだった。
<コンコン>
扉がノックされる。ルイズが入室を促す。
「ミス・ヴァリエールとシロウさん、
ミスタ・コルベールがお呼びらしくてお部屋の方に来るようにと……」
言伝を持ってきたのは顔を真っ赤にしたシエスタだった。
「わかったわ。あ、丁度良かった。食器をついでに片付けてもらえる?」
シエスタは、士郎に何かを言いたげな視線を向けていたが、
「はい、わかりました。では、失礼致します」
と告げ、そのまま戻っていってしまった。
「なにかしら?ミスタ・コルベールの用件って……」
………
「シロウのルーンが始祖ブリミルの使い魔のルーンですって!?」
「声が大きい!ミス・ヴァリエール」
始祖ブリミルとは、ぶっちゃけ世界の創始者みたいな扱いの偉人である。
「それだと、ルイズはそのブリミルって人と同じ属性って事ですか?」
ルイズの魔法を気にしていた士郎がコルベールに尋ねる。
「それはわからない。まぁ否定する根拠も乏しいが。なにせ≪伝説≫だからね」
属性がわかるかもと一瞬思ったルイズだが、これに少し肩を落とす。
「がっかりさせるようだが、例えばだ。
シロウ君が『ガンダールヴ』としてこの世界に呼ばれる。
そして『虚無』の使い手となる人物がこの世界に現れる。シロウ君は忠誠心をもって
その『虚無』の使い手に仕える。 ということにならないとは言い切れない」
用は、『サモン・サーヴァント』『コントラクト・サーヴァント」に付随している忠誠効果が
ルイズの召喚の場合あらわれなかったことを問題視しているのだ。
「だが、単純にミス・ヴァリエールが《虚無》という可能性ももちろんある。畏れ多いが。
ミス・ヴァリエールの魔法の失敗による爆発は、
なんらか《虚無》と関連付いているからというふうに見る方法も無くも無いような気がないでも……」
ルイズはコルベールを睨む。遠回りに否定したがっていることがありありとしているからだ。
「じゃあ俺が『ガンダールヴ』とか言うものだとしたら、調べる書物は始祖ブリミル関連を
中心に漁ればいいんですね?」
「そういうことになるな」
「意外と帰る方法を見つけるのも早く済むかもしれない」
士郎はまだ見ぬ帰還方法を期待してテンションがあがった。
それと反対にルイズは意気消沈。でも、士郎の前ではその素振りを隠すのだった。
このあと、コルベールは一連の会話を誰にも言わないように釘を刺す。
この事を知っているのはコルベールと学院長のオールド・オスマン、ルイズと士郎の4人だけ。
下手に『ガンダールヴ』の事が世間に知られると、軍が黙っていないと思われるからだ。
士郎がやった“強化”の魔術だが、この世界において該当するのは『硬化』らしいこともわかった。
………
翌朝
士郎はシエスタの猛アタックを受けることになった。
といっても、洗濯のことである。
「さあシロウさん、まずはこれに着替えてください!」
と、男性物の簡素な服を上下分手渡される。
「ではシロウさんの服も一緒に洗っちゃいましょう!」
たくさんの洗濯物が山積みの桶とは別に、水を張った桶が合った。
そこへシエスタは袋に入った灰を入れて、溶かし始める。
「物(繊維)によっては生地を傷めるので、気をつけてくださいね」
洗濯物を灰の水に沈めていくシエスタ。ある程度の洗濯物を浸けると足で踏みつけ始める。
「まんべんなく染み込ませたら、今度は同じように水洗いしてください」
桶から灰汁を捨てると、代わりに水を入れる。そしてまた踏む。
水が汚れるとそれを捨てて、新しい水を入れる。これの繰り返しである。
「水が濁らなくなるまで、きちんと繰り返してくださいね」
士郎は教わったとおりに洗濯の作業をする。小一時間もするとたくさんあった洗濯物は
残りわずかとなる。
「こっちの洗濯物は作りが細かいものとかなので、足で踏むやり方はできないんです」
女生徒の下着だろうか。そちらは手もみ洗いで作業している。
「こっちは私が洗濯するので、シロウさんは洗濯物を干す作業してもらえますか?」
学院の一角に干し場があり、洗濯ばさみで乾かしていく士郎。
自分の服が乾くのはまだだろうから、今日は一日シエスタに渡されたこの服で過ごす事になるだろう。
………
ルイズを普通に起こす士郎。朝食を摂った後、教室へ。
授業中、何もしないで居るということに居心地の悪さを感じた士郎は、ルイズに筆記用具を用意してもらう。
自分なりにこの世界の魔法の勉強をしつつ、文字も勉強しようと努力する。
士郎の書く文字に興味を示したのが他の生徒たちだった。
「なにこの文字?」「ロバ・アル・カリイエの字?」「僕の名前書いてみてもらえるかな?」
休憩時間に入ると、ちょっとした騒ぎに。
士郎がそれぞれのノートに適当に当て字をした漢字で名前を書いてやる。
昨日の騒ぎで、士郎に対して微妙な空気があったが、これによりちょっとした人気者になる。
そして授業が終わり昼食。
昼食が終わるとデザートの時間。
ギーシュが士郎に声を掛けてきた。
「君、ちょっといいかな?」
士郎はギーシュに付き従う。
人気の無いとこに来たとたんに
「君には本当〜にすまないことをしたッ!!」
ギーシュが謝罪をする。彼が言うには、昨日のシエスタへの暴言は引っ込みがつかなくなったものであり、
その場で割り込んできた士郎にこれ幸いと八つ当たりをしたものであったらしい。
平民に対して弱気な態度を見せられないという貴族の体質は根深いものでありそうだ。
「あと、君が取り出した剣ってあれは『錬金』によるものだろう?」
と、突然衝いてきた。
「え?なんのことだ?」
「この青銅ギーシュの目をごまかす事はできないよ。最初の君は寸鉄帯びていなかったのは明白さ。
あと戦闘終了と同時に君の武器は掻き消えたしね。という事は、君はメイジなんだね!?」
ギーシュの口封じをするわけにもいかない士郎はどうしたものかと一瞬悩む。
「あぁ、メイジという事はもちろん誰にも言わないよ。ただ一つだけお願いがあるんだ」
先にギーシュが口を開く。
「君の『錬金』した武器。あれが非常に気に入ってしまったんだ。自分でも『錬金』できるように
なりたいから、ぜひそのやり方を指南してくれないかな?」
片刃の剣のデザインが気に入ったらしい。その位ならそれほど大変なことでもなさそうなので了承する。
「俺がメイジとかなんとかって噂が立ったらお前のとこを襲いに行くから気をつけとけよ」
と、脅しを入れるのはもちろん忘れない。
………
午後、ティータイムの終わったルイズは図書館へ向かう。
始祖ブリミル関連の書物を漁りにいくのだ。6000年も歴史があると、それは膨大すぎる蔵書量となる。
ルイズは『レビテーション』など使えないため、とりあえずは手の届く高さの書物に限られるが、
それでも数日で目を通すことなどは不可能であった。地道な作業となる。
士郎は書物は読めないが、同じく図書室で文字の勉強をする。
ちなみにコルベールにも『フェニアのライブラリー』でブリミル関連の書物を調べてもらう。
主に探す資料は、“ガンダールヴ”“始祖の使い魔”“虚無の呪文”“異世界”の4つである。
これらの目ぼしい記述が見つかった場合、ノートに書き写し、それを後ほど報告するというものである。
夜になり、コルベールの部屋で報告会を行い、それでその日は終了である。
ルイズを部屋まで送り届けるときに、ルイズが言った。
「明日は虚無の曜日だから、街に出るわ。前に言った買い物とかするからね」
(そんなみすぼらしい格好なんて私の使い魔にさせてられないわ)
ルイズは今日一日士郎が着ていた服が気に入らなかったらしい。
「それじゃシロウ、おやすみ」
「ああ、おやすみ。ルイズ」
士郎の異世界3日目が終了する。
以上。次は街描写するです
違和感無く面白いな
タミフルは残り1日分。
第5章完成したんですが、なんか今までと毛色が違った気がして
うpしていいのかどうか悩んでます
だから評判悪いようだったら書き直すつもりです。
明日うpします
む。執筆乙。
期待しているよ。
自分もそろそろ続き書かないとなあ…。
十分面白いから体に気をつけて投下してくれ
ほめてもらってうれしいです>オール
では、うpします
第5章
「馬にも乗ったことが無いなんて。異世界のメイジも大したこと無いのね」
珍しく主人(あるじ)として自慢ができることを見つけたルイズは、
上機嫌に士郎にたいして口撃をしていた。
(う〜痛てて。ちくしょ〜。戻ったらギーシュあたりに自転車を『錬金』させてやる)
乗りなれていない馬に長時間乗ったことで、少々腰を痛めた士郎である。
「まずは、服を買うわよ」
貴族御用達の店へと入るルイズと士郎。店員に士郎のサイズを測らせると、色々注文を出していく。
店では士郎が口を一言も開かないまま買い物は終了した。上流階級恐るべし。
次は士郎の要望で一般の衣料品店に行くことになった。
まずは出来合いの平民の服などを士郎の好みで買う。
次に羊毛に見える繊維を中綿にした布団を2組注文する。片方は綿をかなり硬めに。もう片方は柔らかめに。
「なに?ベッド用のマットなら、貴族向けの店で注文した方が、ぐっすり寝れるわよ」
ルイズは言うが、士郎はやんわり断る。シーツなど他にも数点の布を買い込む。
お金はエンジンの設計図の代わりに貰ったお金でまかなう事ができた。
丁度お昼時になったので、休憩する。
カッフェなる店が流行っているらしく、そこで昼食を摂る。
驚くことにそこでは緑茶と瓜二つの“お茶”が出されていた。カッフェなのにお茶?とは思う士郎だが、
そこは翻訳上、瑣末なことであろう。
昼食後、嗜好品の店を訪れお茶を買い入れておくことを忘れない士郎。
今現在、この国にはコーヒーは存在していないようだ。まぁいいけど。
ルイズが秘薬の店に行きたいというのでもちろんお供をする。
そこで何らかの秘薬を買い入れたようだが、士郎にはどんなものかは全然わからなかった。
これまでの買い物は全て学院に配送してもらうように手を売ってもらう。
街には、運送を一手に引き受ける配送業もあり、学院でも良く使っているとルイズに教えてもらった。
最後に向かうところは、街でもあまりきれいとはいえない場所にある武器屋だった。
ルイズが店の扉をくぐると、店の主と思われる男が胡散臭げに視線を投げかける。
相手の格好を見て貴族だと気づくと
「貴族のお嬢様。うちはまっとうな商売してまさあ。お上に目を付けられるようなことなんか、
これっぽっちもありませんぜ」
とにかく謙(へりくだ)った態度に出る。
「客よ」 ルイズは腕を組んで言った。
「こりゃおったまげた。貴族が剣を! おったまげた!」
ルイズは黙って、懐から一振りの短剣を店主の目の前に置く。
「この剣に見合う鞘が欲しいの」
それは士郎が投影したアゾット剣だった。
「こりゃなかなかの名品で……。鞘はどのようなものが?金・銀・鉄・革。なんでも作れやすが」
あつらえになると店主。
「護身用に肌身離さず身に付けたいから革の方がいいわ。出来合いの革の鞘って無いの?」
なんだ、一番安値の物か。と店主は不満に思ったが儲かる分、文句は決して言わない。
「へぇ、そちらの剣(アゾット剣)と同じ大きさの短剣ごと鞘を買っていただければいいかと。
もちろん不要な短剣は下取りさせていただきまさぁ」
ルイズは適当な短剣(の鞘)を選び、店主に値段を聞く。短剣の下取り分安くなった値段を提示する店主。
「それでいいわ。それはこのまま貰っていくから。……シロウ?」
士郎は店の片隅で独り言をなにやら呟いているようだ。
「どうしたのよ、シロウ」
「こら!デル公。またてめ〜はお客様に余計なちょっかい出してやがんな!!」
声を張り上げる店主。それに答えるように士郎のそばから声が聞こえた。
「うるせい! へぼ店主!! 俺様はこの小僧っこに武器のイロハを教えてやっているとこでぇ」
「それって、インテリジェンスソード?」
「そうでさ、若奥様。意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードでさ。こいつは口はやたら口が悪いわ、
客に喧嘩を売るわで閉口してまして……」
ふと士郎がその魔剣を持ち上げると、五月蝿かった剣が暫し黙り込む。そして、
「おでれーた。てめ、『使い手』なんか。……、俺を買え」と突然自分を売り込む。
既に『ガンダールヴ』のことを知っている士郎とルイズは目配せをしあう。
「あの剣はお幾ら?」
「あれなら、百で結構でさ」
「じゃあ買うわ。シロウ、他に買う物ある?」
店内の武具を一通り見たが、他に目ぼしいものは無かった。弓も数点あったがたいしたものではない。
こんな感じで、士郎の街でのはじめての買い物は終わった。
帰りはまた馬に乗るのかと士郎は少しげんなりした。
………
学院に着いたは夕方ぐらいとなった。
ルイズの部屋。
「シロウはこのインテリジェンスソードも『錬金』できるの?」
「俺っちはデルフリンガー様だ。まぁデルフって呼んでくれ」
「俺のは『錬金』じゃなくて、投影魔術な。いや、コイツをはじめて見たときから解析できないから
何かなと思って近寄ったら、コイツが話しかけてきたんだ」
「コイツじゃなくてデルフな」
「“剣”属性のメイジでもインテリジェンスソードは別扱いなのね」「…デルフな」
「コイツみたいなのが投影できることになったら、俺の固有結界内に一人でグチグチしゃべる剣が
いることになるからなぁ。かえって助かったよ」「…デルフ…」
「なによ、そのコユウケッカイって」
「ん〜、簡単に言うと精神内の世界が現実に影響を及ぼす現象かな?
俺が剣の投影をできるのは、その固有結界を体現する能力の一部というか……」
「……ますますわかんないわよ」
デルフはいつの間にか拗ねて黙ってしまった。
「なあ、ルイズ。君の魔法について、ひとつ提案があるんだ」
真面目な顔で士郎が話す。ルイズは「何?」と訊く。
「失敗で終わるかもしれないけど、魔法訓練やってみないか?俺流なんだけど……」
「やるわ!」 ルイズ即答。
「そりゃ俺みたいな半人前に提案されても……って、即答かよ!?」
「私は魔法が使える用になるなら何でもするわ! シロウ、でいつやるの?今やりましょう」
腕をまくり、杖を構えるルイズ。
「い、いや、ここじゃさすがにまずいよ。広い場所に移らないと。あと道具も必要だし」
「道具?」
「コルベール先生の部屋に一冊の呪文書があるんだ。俺には、読めないんだけどね」
………
既に日は落ちて、空から2つの月が明かりを照らす。場所は召喚の儀式を行った場所である。
ルイズの手元には一冊の呪文書。といっても、唱えても魔法が発動する呪文が載っているのではなく、
ルーンを分解した辞書を士郎は用意したのだった。
「ルイズは魔法を失敗すると必ず爆発が伴うんだよな?
それなら逆にアプローチしてみたら、どうかなと思った」
「逆?」
「爆発する魔法を探す。 しかも失敗の魔法ではなく、意図的に爆発を起こす魔法をだ」
呪文一つで爆発(失敗)が導き出されるのなら、同じように爆発(成功)もあるのではないかと
士郎は考えたのだった。
「でも、属性の魔法では『爆発』なんて聞いたことがないってコルベール先生は言ってた。
じゃあ探すしかないなと。丁度いい呪文書もコルベール先生が持っていたし」
「うん、理屈はわかったわ。 ……つまり、スペルの組み合わせを探し続ければいいのね?」
「成功する保証は何も無いよ。草原の中の針を探すようなものだから。それでもやるかい?」
「もちろんやるわ。 いえ、やらないといけないの。 私が誇りを持って貴族を名乗るには……」
………
「風属性で使われる『ウィンデ』とか水属性の『ウォータル』とかは、
言葉(ワード)としては対象外よね?」
「そうだなぁ。今やりたいのは、一番単純な爆発呪文探しだから、多分いらないと思う」
「じゃあまず『イル』を最初にしてみるわ。残りは(スペルを)何にしたらいいかしら?」
「爆発。破裂。炸裂。爆ぜる。弾ける。割れる。壊れる。……ん〜、こんな感じの言葉かなぁ」
「シロウ同じ言葉が混じっているわよ。それにしてもシロウは古代語まで使えるの?」
どうやら、翻訳機能でまったく同じ言葉になったり古代語になったりしているようだ。
「じゃあ最初は『イル・プロージョン』で試してみるわ」
士郎の言葉から『プロージョン』と言う古代語を抜き出して呪文を組み立てたルイズ。
杖を構え『イル・プロージョン』と唱え、前方の空間に向かい杖を振り下ろす!
<どごんっ!!!>
爆発(魔法)発動。問題はこれが成功魔法か、失敗魔法かなのだが……
「駄目、失敗みたい」
「そうか……、用はこれを繰り返すんだけど、本当にこれは大変な作業になるんだけど……」
士郎は再度、ルイズにこの地道な作業を行うか尋ねようとしたが、
既に次の呪文に挑戦し始めるルイズだった。
「イル・プロージョン・デル」
<ぱぁぁぁんっ!!!!>
ルイズが杖を振り下ろした瞬間、甲高い音が目の前の空間で炸裂する!
それは極限まで圧縮された空気が一気に開放されたような、タイヤがパンクした音のような、
巨大な風船が割れた時の音のような、そんな音だった。
あまりの音に驚いたのか、ルイズは直立したまま気を失い倒れてしまった。
………
「ルイズ?大丈夫か?」
ルイズを部屋へと運んだ士郎。洗面器に水とタオルを用意して、濡れタオルで頭を冷やしてやる。
「…………ん、……シ、シロウ」
「どうした?ルイズ。やっぱりこの訓練は無茶だったかもしれない。他の方法を……」
ここで飛び起き士郎に抱きつくルイズ。
「シロウ!! 成功したの!! 生まれて初めて魔法に成功したの!!」
「成功って、さっきの爆発は魔法に成功して爆発したのか?」
「そう!そうなのよ! 先生やお母さま、お姉さまが言ってたわ。得意な系統の呪文を唱えると、
体の中に何かがうまれて、それが体の中を循環する感じがするって!!そんな感じなの!
今、私の中に魔法のリズムがうまれたのよ!!」
しっかと士郎に抱きついて涙を流すルイズ。
「これで……、これで……、もうゼロのルイズなんて呼ばれないですむ。お姉さまの役にだって
立てるし、お母さまを落胆させることも無くなって、やっと本物の貴族だって胸を張って言えるわ……」
「そうか、よかったな。ルイズ」
「あ……、ありがとう、シロウ。私…、貴方のおかげで。…これからは全力で貴方の望みをかなえるわ」
魔法の訓練を提案してから1時間も経たずに、このような急展開を見せることになるとは
士郎自身も思ってなかった。
「とりあえず、コルベール先生にも報告しよう」
「そうね!」
晴れ晴れとした顔でうなずくルイズ。 魔法が成功したことを教師に報告できる喜びにあふれている。
………
「驚いた。ミス・ヴァリエールが本当に魔法を使えるようになるとは!」
コルベールの部屋で実際にルイズが魔法を唱えたときの反応である。
「で、これはいったいどのような魔法なのかね?」
「魔法のキーワードが“プロージョン”なので『破裂魔法』って感じですかね?
現実は猫だましみたいなものですけど」
「「猫だまし?」」 ルイズとコルベールに意味は通らなかったみたいだ。
<パぁーーン!>
いきなりコルベールの目の前で両の手を叩く士郎。 目を白黒させるコルベール。
「今の、俺の世界では猫だましって言う技なんですよ。格闘技の。」
「おぉぉ、びっくりした。 ほほう、なるほど。たしかにその『猫だまし』にそっくりだね。
ミス・ヴァリエールの唱えた魔法は。
では魔法の方も、『猫だまし』という名前で良いのではないかね?」
「「 え? 」」 ルイズと士郎が驚く。
「いや、これからもミス・ヴァリエールの魔法を探索というか、開発していくなら、名前も必要だろう。
見つけた魔法はミス・ヴァリエールの専用魔法として、どこかに記録していくといい」
「ああ、そっか。ルイズの魔法道は今始まったようなものなんだよな」
ルイズ、感激にウルっときたが、『猫だまし』は無いだろうと正直思ったりもしていた。
「ところでミス・ヴァリエール。その、君には申し訳ないんだが、魔法が使えるようになったことも
しばらく周囲には黙ってもらえないだろうか」
「なぜですか!? ミスタ・コルベール」
「それは君が『虚無』の可能性が高まってきたからだ」
以前あれだけ否定したがっていた『虚無』を、この段階になって肯定する理由を二人は知りたがった。
「古い文献を探している間に始祖ブリミル自身の魔法に、いくつかの記述が見つかった。
一つは幻覚タイプといえるもの。次に門を開くなどの移動系。
最後に、これを一番多用していたようだが爆発系の魔法だ。
ミス・ヴァリエールの先ほどの魔法とは違って、かなりの規模の爆発のようだがね」
「 ! 」ルイズはついに自分の系統というものにたどり着いたのである。
「で、でも、それじゃあ私は、魔法の、『虚無』の修行を行えないんですか!?」
「いや、人のいないところでの修行ならかまわない。ただし、人に悟られないようにすることが前提だ」
「音も駄目ってことですね。ミスタ・コルベール」
「……そうだ」
『猫だまし』しかわかっていない現状では、修行には音が発生してしまう。
サイレントを誰かに掛けてもらう以外に、学院内での修行は厳しいだろう。
「……わかりました。それでも何とか修行する方法は探してみせます。
だめなら、学院から離れて修行するって手もあります」
「そのあたりは、君たち二人でなんとか頑張ってくれたまえ。
私は明日からブリミルの呪文に絞って、調べを掛けようと思う」
この日はこれでお開きとなる。かなり夜も遅くなってしまった。
「シロウ。私、立派な貴族になれると思う?」
士郎が部屋まで送り届ける帰り道。
「大丈夫! 俺はブリミルって人のことは知らないけど、ルイズの努力次第だよ」
「ふふ、あんまり応援の言葉になってないわよ」
今夜も2つの月が二人の歩く先を明るく照らしていた。
以上です。
書いていてかなーりご都合主義してます。
皆さんが「イル・プロージョン・デル」と唱えても魔法発動はされません。
あと、閑話とかフラグ回収話とかも書こうかなぁと思ってます。
(士郎が日本刀を見せてもらった話や買い物で届いたものの話)
「おいおい、今回はちょっと話し無理すぎる」みたいな反応多いようでしたら
この章書き直しますね。
ではまた。 ビバジャパン
面白かった投下乙
729 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/30(日) 22:09:55 ID:/aFpTj4W
ガンダールヴと無限剣製の相性のよさは凄いな。この時点でアーチャーより強いんじゃね
ミスった。すまない
キュルケとタバサがいないのが気になった
キュルケはこれから徐々に士郎にアタックさせる予定です。
原作の『見』状態のキュルケです。
キュルケが動かないとタバサも動けないし^^;
各種二次創作で士郎(エミヤ)は麻帆良や海鳴にはやたら召喚されますがハルケギニアに、て話は意外に無いんで喜ばしいです。
シエスタの先祖はやっぱ型月キャラなんだろうか?
応援してるよ、久々の作者さんだし期待もしてる
とても懐かしい香り
2〜3年ぐらい遅れてやってきた感じ
まとめ方わかんねぇ・・・・・・
wikiの上にあるメニューバーを使う
・『メニュー』→『新規作成』→「ページ名」を入れて新規作成ボタンを押す
→内容をコピペして、保存用の半角キーワードを画像の通りに入力→保存・新規作成ボタン
編集したいとき、新規ページへのリンクを載せたい
・編集ページを開く→メニューバーの『編集』→『このページを編集』
→上と同様に操作し、内容を変更。半角で[[■■]] (■■はページ名)と書くとリンクができる。
[[■■>URL・ページ名]] (■■は任意の文字列)でもいい。
では、第6章うpしますね。
第6章 微熱
先日の買い物で着替えだけは先に持ち帰っていたので、本日より朝の日課が行える。
まずは柔軟。腹筋運動をして、素振りを100本。 聖杯戦争以前には無かった素振りを日課に
くわえたのは、少しでも“あいつ”を超えるためである。
昨日拾ってきた素振り用の2本の棒を置いて、汗を吸った服を脱ぐ。
固く絞ったタオルで体をぬぐい、新しい服を身に付ける。
ルイズの洗濯物と一緒にこれを洗って、朝のお仕事はルイズを起こすだけとなる。
洗面用の水桶を持ってルイズの部屋へ行こう。
………
授業中、今日もハルケギニアの文字を学習していると、意外にもマリコルヌがあれこれと教えてくれる。
貴族特有の“上から目線”なのだが、士郎の隣に座り、士郎が詰まるとすぐに反応する。
意外に世話焼きな性格だったらしい。 これにはルイズも驚いていた。
昨日の買い物を配送してきた荷馬車が昼ごろ着いた。受け取りはもちろん学院で働いている平民がする。
午前中の授業が終わり、食堂に向かうとシエスタが荷物の到着を教えてくれた。
昼食が済むとすぐにコルベールの部屋へ赴く。はたして、羊毛(のような繊維の)布団が届いていた。
さっそく寝心地を確かめる。……マーベラス! 布団は場所もとらない日本人の知恵である。
これからは天気の日は朝、外に干してから出かけることになるだろう。
(後日:コルベールも同じような寝具を注文したらしい)
午後、図書館に調べ物へ行く前にルイズが士郎を部屋へと呼ぶ。
「ちょっとこれを着てみてくれない?」
着替えてみると、学院の男子学生の制服だった。訳を尋ねると、
「だって身分とか色々隠さなきゃいけないときや、秘密の任務とかあったら変装も必要でしょ?」
と言われる。秘密の任務って何だ!? ルイズの思考は時々わからない。
「ついでに髪の色も変えてみましょう。え〜っと、金髪、黒髪、白髪、…そうね、今日は青い髪!」
昨日の買い物の中に秘薬があったが、どうやら髪の色を変えるものだったらしい。
士郎は結局、青い髪をした見慣れぬ男子学生という風体にされた。
「あ、そうそう。合鍵も作っておいたから今日からそれを使ってね」
さすがに学院の生徒用マントをむやみに身に付けるわけにはいかないので、それは脱いだのだが、
髪の色はしばらく落ちないらしい。
茶髪の薬を使えば表面上元に戻るが、面白がったルイズはそのままにしろと言った。
………
「シロウ、なんだね? その髪の色は」 図書館へ行く途中、ギーシュにつかまった。
「俺に訊くな。ルイズに訊け」 なげやりになる。
「ちょっと街で秘薬を見つけて、思わず懐かしくて買っちゃったの」
「無駄遣いして。 これだから貴族は……」 士郎は愚痴る。
「心外だな。貴族の全てが無駄遣いするわけじゃあないぞ。
……でも髪の色を変えるのも楽しそうだなぁ。モンモランシーに頼み込んで作ってもらおう」
次の日から学院で髪の色を変えることが流行ったりする。
………
深夜、
「――――投影、開始(トレース・オン)」
コルベールの小屋を出て草地の上、結跏趺坐の状態で修行を行う。
創造の理念を鑑定し、基本となる骨子を想定し、構成された材質を複製し、製作に及ぶ技術を模倣し、
成長に至る経験に共感し、蓄積された年月を再現する。
これが衛宮士郎の投影魔術における工程である。
頭に思い浮かべるのは、“あいつ”の愛用していた一組の夫婦剣。
誇れるものが何もない英霊だったからこそ、己が努力のみで掴み取った極み。
衛宮士郎は奴を越えていかねばならない。
「――――憑依経験、共感終了」
投影する手前で工程を止める。投影せずともわかる。未だ、奴の投影したものには遠く及ばない。
だが錬鉄の英霊という目標は、自分をいずれあの高みに連れて行くだろう。
その高みを越えられるか……、“あいつ”は俺に常に問いかけている気がした。
「ん?」 ふと視線を感じた気がする。
視線を上げると、本塔の上だろうか。人影が見えたようだ。
こんな時間に誰だろうと思うが、この世界の魔法使いは深夜の散歩を嗜む者もいるのかもしれないと思い、
特に気にしないことにした。 小屋へと戻る士郎。
──────────────────────────────
コルベールの小屋の前で不思議な座り方をしている少年に、ふと興味を惹かれてしまった。
ちょっと見ていただけだが、逆に感づかれるとはこの『土くれのフーケ』様らしくない失敗だ。
あわてて隠れたが、向こうの反応からこちらに気づいたのは明白だった。
まぁ、顔を見られたわけじゃないし、相手も気にしていないようなので一安心である。
明日の晩も、あの少年があそこに居るようなら少々時間を変えて下見をせねばなるまい……
──────────────────────────────
………
本日も授業を受けるルイズと士郎。士郎は視線を感じたので、そちらを振り向く。
キュルケのサラマンダーだった。 そういえば、もう召喚されてから7日目かと、しみじみ思う。
幻獣種を見慣れるようになろうとは、召喚前の自分は思ってもみなかった。
それにしても、あのサラマンダーはなぜこっちを見ているのか。ちょっと気になる。
昼食時もサラマンダー(名前はフレイムだったか)がすぐそばでこちらを見つめていた。
キュルケ自身や他の使い魔たちはこちらに興味を持っている風ではないので、ますます意味がわからない。
「チチチチ」 手を出してみたが、炎を一つ吐いて主人の元へ歩き去った。
図書室にこもり、コルベールの小屋での報告会の後、ルイズを部屋まで送った。
そこで、キュルケの部屋のドアが突然開いた。
現れたのはサラマンダーのフレイム。フレイムはちょこちょこと士郎のそばまでやってきて、
「きゅるきゅる」
人懐こい感じでないた。敵意は無いようである。
士郎の上着の袖を咥えると、そのまま何処かへ引っ張っていこうとする。
「おい、袖が伸びるよ」 困る士郎。そのまま引っ張られていく。
フレイムはそのままキュルケの部屋へ。中は暗い。
「扉を閉めて」
キュルケの声がする。 内密な話だろうか? とりあえずそのまま言うとおりにする。
「ようこそ、こちらにいらっしゃい」
「ずいぶん暗いんだな」
キュルケが指を弾くと、暗がりから一本一本蝋燭の火が灯っていく。
ベッドに腰掛けた悩ましい感じのキュルケの姿が浮かび上がる。
(ぽりぽり)士郎は困って耳の後ろを掻く。
「そんなところに突っ立ってないで、いらっしゃいな」
キュルケの横へ座れと促される。
「用件を言ってくれないか?」
「あら、野暮なお方。こんな状況なら、用件を言わずともわかってくれるでしょう?」
士郎は初めて接するタイプの女性に思わず苦笑した。
(俺の知り合いもバラエティーに富んでたけど、さすがにこの手の娘はいなかったなぁ)
「あたしの二つ名は『微熱』。あたしはね、松明みたいに燃え上がりやすいの。だから、
いきなりこんな風にお呼びだてしたりしてしまうの。わかってる。いけないことよ」
「ええと……、俺のどこを好いてくれたのかな?」
「あなたが、ギーシュを倒したときの姿……。かっこよかったわ。まるで伝説のイーヴァルディの
勇者! あたし、それを見て痺れたのよ。そのときにあたしの中の情熱が燃え上がったの!」
立ち上がり抱きついてくるキュルケ。
「今日は青い髪なのね。赤い髪の方が素敵だけど、青も悪くないわ」
(う〜む、どうしようか)と士郎が思案していると、
「キュルケ! 待ち合わせの時間に君が来ないから来てみれば……」
「ペリッソン! ええと、二時間後に」
「話が違う!」
三階の窓の外からハンサムボーイがキュルケに抗議をしている。
キュルケは煩そうに、胸の谷間から魔法の杖を取り出すと、見もせずに窓の外へ向かい杖を振るう。
蝋燭の火から、炎が大蛇のように伸び、窓ごと男を吹っ飛ばす。
「まったく、無粋なフクロウね。 でね?聞いてる?」
「約束は守った方がいいよ」 呆れて声も出ない士郎だったが、何とか一言言う。
「そんな事言わないで。 新たな恋は何よりも優先させるのが、女としての……」(ゴンゴン)
今度は窓枠が叩かれる。
「キュルケ! その男は誰だ! 今夜は僕と過ごすんじゃなかったのか!」
「スティックス! ええと、四時間後に」
怒り狂いながら、スティックスと呼ばれた男は部屋に入ってこようとした。
再度、煩そうに杖を振るうキュルケ。 炎と共に地面に落ちていくスティックス。
このタイミングに合わせて士郎はこっそりドアから外に出て行った。
「あら? ダーリン? どこに隠れたの?」
部屋の中からキュルケの声がしたが、もちろんスルーしてコルベールの小屋へと戻った。
(それにしても時間だけずらして、約束のキャンセルをしないのはある意味凄いな)
妙なことに感心する士郎であった。
この後、キュルケの部屋では新たに3人の男が登場したのだが、それは士郎には知る由もない。
………
「なぁ相棒。何で俺っちはこんな埃だらけの部屋の隅っこに置きっぱなしなんだ?」
今夜も魔術の修行に出かけようと思ったら、デルフが訊いてきた。
「何でといわれても、普段から刃物を持ち歩くわけに行かないだろ」
「相棒は剣士だろ? いざというときに武器を持ってないと逆に困んだろ」
「いや、いざというときには剣を出せるし……」
「何だよ、それ。相棒は体ん中に剣でも埋まっているってのかよぉ〜」
「……似たようなもんだよ。しょうがない、一度お前には見せておくか」
煩くされてもしょうがないので、デルフに剣製を見せておくことにした。
「ほら、これが夫婦剣の片割れ。干将だ」
「うぉい、どこから出したんだよ。あれか?メイジの錬金ってやつか?」
「そんなもんだと思ってくれていい」
「ちっ、それじゃあ俺のことは必要じゃねえのかよぉ」
「……お前を持ち歩けば、(人前で)剣製せずにすむか……。
明日の朝から、修行用に持ち歩くことにするから、おとなしくしてろよ」
「おお、ありがてぇ。これで俺様も役立つことができるぜ」
意外とさびしがりやだったようだ。
(さて、今宵も剣製のイメージトレーニングをするか。
……ルイズの魔法修行にイメージトレーニングは使えないかな?)
そんなことを考えながら、日課の魔術鍛錬をする士郎だった。
………
翌朝、朝の日課と洗濯を終わらせてルイズの部屋に向かうと、
「ダぁ〜リンっ!」
キュルケがいきなり抱きついてきた。
「もう、昨夜はいきなりどこに消えてしまったのよ」
いきなりも何も普通に扉から帰っただけなのだが。黙ったまま。
「え〜っと、ルイズ起こしに行かないといけないから離れてくれないかな?」
「もう、あんな小娘はほおっておけばいいのよ。食堂行きましょ?」
「なぁ〜にが、あんな小娘ですって?」
珍しくルイズが既に起きてて、自分の部屋から出てきた。
「あら、珍しいじゃない。おはようルイズ」
「おはようじゃ無いわよ! シロウは私の使い魔なんだから、とっとと離れなさい!!」
士郎からキュルケを引っぺがすルイズ。
「もう、せっかくいいとこだったのに」
「しっしっしっ」
「あたしは犬じゃないの。まぁいいわ。また後でね、ダーリン」
キュルケはフレイムと一緒に階下へと降りていく。
「俺なんかのどこがいいんだろうなぁ。 まぁからかわれているだけかもしれないけどな」
「そうよ! からかわれてるだけなんだから! あんな女のそばに寄っちゃだめよ!」
背中に担いだ剣に気づいたルイズ
「なに?士郎。 その剣持ち歩くの?」
「部屋に置いとくとかえって煩いんだよ、こいつ」
「こいつじゃなくて、デルフって呼んでくれよ〜〜〜〜」
………
その日は一日中キュルケに絡まれた士郎。
授業中も絡んでくる。食事中も絡んでくる。トイレにさえ現れ絡んでくるキュルケ。
ルイズに断りを入れて、コルベールの小屋に隠れる士郎。
「相棒、んなこそこそ逃げ隠れねぇで、やっちゃえばいいんだよ」
どっちの“やっちゃえ”の意味なのかはあえて訊かない事にする。
「どうも、あのタイプは苦手だ……」
学校中をガンドの銃撃から逃げ回ったあの時の体験の方がよっぽど楽かもしれない。
「むぅ、しばらく身を隠しているくらいしか思いつかない」
ルイズに言って、しばらく身の回りの世話と勉強は休ませてもらおう。
この士郎の判断がルイズとキュルケを決闘に導くなど、誰に予想ができたであろうか。
以上第6章です。
なるべくフラグの類は回収し忘れないように気をつけてはいるんですが、
もしかしたら忘れちゃうかもしれません。そのときはご容赦を
次章、『土くれ』乞うご期待
激しく乙、6章までwikiにまとめておきました
なんかレイアウトで問題あればレスください
しかし、まとめ管理人氏はまだこのスレに要るのかのう
いるなら魔眼の使い魔のファイル名番号を半角二桁にしてほしい
naviが機能してなかった
乙でした
>>733 他の作品世界だと士郎が投影魔術を見せたら「すげ〜〜!」とか驚いてくれるが
ゼロ魔世界だと「なんだ錬金か」で終わるから、ぶっちゃけギーシュクラスでも型月世界に着たら化物扱い。
そこらへんの整合をどう描いてくれるか…。
>>746 おお、まとめありがとうです。 いくつか修正部分あるから
それはどうしようかなと…。 まぁいいや^^
本日、真夜中に7章うp予定です。
ちょっと長くなっちゃったーー;
第7章 土くれ
衛宮士郎が今、ハルケギニアで作りたいものが5つある。
一つは自転車。だが、部品を錬金で作るのが難しいらしい。
冶金技術がものすごく遅れているようだが、ある程度は魔法で補えるだろう。
二つ目は反射望遠鏡。金属加工の技術の遅れは『固定化』の呪文がいくらでもカバーしてくれる。
単純な構造物なら作れるはず。ということで、思いついたのが反射望遠鏡だった。
コルベールには既に設計図を見てもらっている。
この世界の望遠鏡はかなり粗末なものらしいので、精度は比ぶべくもない。
三つ目は魔法瓶。これも『固定化』があれば案外簡単に作れるはず。
一般庶民もかなり便利がるアイテム、間違い無しである。
四つ目はしょっつる。いわゆる魚醤である。衛宮士郎は基本的に日本食を好む。
ハルケギニアに来て、何が困ったかといえば毎日洋食タイプの食事であることだ。
かといって、大豆製品がこの世界にはないらしい。代用の調味料で思いついたのが、魚醤である。
衛宮士郎は過去、工房代わりの土蔵で醤油を作ろうとして切嗣に怒られたこともある。
作り方はわかっているので、機会があれば作ってみようと思っている。
最後にマッチ。
突然お茶が飲みたくなったりしたとき、火種が無いのが困りものである。
もちろん学院には火のメイジも多いし、頼めばコモンマジックの“着火”程度ならすぐやってもらえる。
しかし、真夜中の人気の無い時間だと頼めない。学院の厨房にも、火種程度なら残っているが、
それをわざわざ火に熾すわけにもいくまい。
士郎はマッチの原材料を(リンを使っている程度しか)知らないので、
コルベールに研究してもらおうかと思っている。
コルベール自身は火のメイジのためか、マッチの重要性を今一つわかっていないようだ。
………
コルベールの小屋に篭っているついでに、今は魔法瓶の作成に取り掛かっている。
「ふむ、外側のガラスと内側のガラスの間に空間を設けるのですな?」
「そのあとに、隙間の空気を吸い出して隙間を閉じます」
『固定化』されたガラスの間にある空間から、空気を魔法を使って抜き、密閉する。
「さて、今作成したガラスのポットに熱いお湯を入れます」
「ほうほう」
「これをしばらく放置しておきます。まぁ1時間くらいですか」
「ではその時間でシロウ君の文字の学習を進めましょう」
………1時間後
「そろそろいいかな?コルベール先生、ポットのお湯でお茶でも入れましょうか」
「? もうお湯も冷めたのでは?」
「ふたを開けると……」
「おお、湯気が! 冷めてないということかな?」
「いえ、蓋の部分や外側と内側の部分の接合部、その他放射熱などにより熱は逃げます。
ただそれ以外では熱が逃げにくくなっているので、普段より冷めないんです」
「ほほう。 素材とか色々研究すれば、もっと冷めにくい物ができますな」
「そうです。 これを大量生産すれば、結構売れるんじゃないでしょうか?」
「一考の価値はあるな。 これなら『錬金』できるメイジも多いことでしょう」
『土』系統のメイジを確保することがこれからの課題になりそうだ。
………
閑話休題。
士郎がコルベールの小屋を出れなくなったため、ルイズは少々不満だった。
士郎がいつの間にか見当たらなくなったため、キュルケは少々不満だった。
結果、不満は互いの少女へ向かうことになる。
「キュルケ! あんたのせいでシロウが困ってんのよ! もうちょっかい出さないで!」
「ルイズ! あなたシロウをどこに隠したのよ! あたしの恋路を邪魔しないで!」
「「決闘よ!!」」 ある意味、息はピッタシだった。
月明かりの元、ヴェストリの広場で背中合わせに立つ2人の女生徒。
証人兼ジャッジとしてキュルケの親友タバサが呼ばれた。タバサがルールを説明する。
「10歩歩いたら、振り返って呪文を唱える。先に倒れた方が負け」
「「わかったわ」」
「開始」 タバサが開始の宣言をする。
「「1、2、3、4、5、6、7……」」 互いに杖を胸元まで持ってくる。
「「8、9」」
「「10!」」 両者振り向き呪文の詠唱に入る!
キュルケはお得意の『ファイヤーボール』を唱える。
ルイズは先日見つかったばかりの『猫だまし』を唱えた。
ルイズの呪文が一足先に完成。キュルケの目の前で炸裂する!
「きゃっ!」 キュルケの呪文の詠唱が途切れる。
ルイズは既に次の呪文の詠唱に入る。といってもその他の呪文は使えないはずだった。
(あたしだって『ファイヤーボール』くらいなら使えるはず!)
呪文完成! 発動……せず。いつもの失敗魔法が発動した!
<どごぉぉぉん>
目標のキュルケを大きく外れて、本塔の上のほうに命中したようだ。
「あなた、どこ狙っているのよ」 ルイズを鼻で笑うキュルケ。
(さっきはなんか訳のわからない呪文で驚かされたけど……)呪文を詠唱するキュルケ。
「食らいなさい!」
『ファイヤーボール』がルイズを跳ね飛ばした。
「キュルケの勝ち」 タバサがキュルケの勝利を宣言する。
「くっ! おぼえてなさい!」 雑魚キャラのような捨て台詞を吐くルイズだった。
<ずごごごごごぉぉぉ>
突然の地鳴りと共に、土で出来た巨大なゴーレムが目の前に現れた。
現れたかと思うと、そのまま本塔に殴りかかるゴーレム。
<ばごんっ!!>
本塔の壁が一部壊れる。
「なに?」 キュルケが突然の成り行きについていけずに誰とも無く訊いた。
「盗賊」 端的にタバサが答える。
「止めなきゃ!」 いち早くルイズが行動を起こす。
「今度こそ!『ファイヤーボール』っ!!」
失敗魔法発動。 ゴーレムの表面がはじけた。 だが、そのまま修復されるゴーレム。
キュルケとタバサが続く。
「『ファイヤーボール』っ!」「『ウィンド・ブレイク』」
かなりのダメージを食らったようだが、やはり修復されていくゴーレム。
ゴーレムの肩に黒い人影が見えたと思ったが、本塔に出来た亀裂から中へ消えていった。
タバサが自分の使い魔の風竜シルフィードを呼んで、他の2人と一緒に乗り込む。
「『土くれ』のフーケ。最近このあたりに出没しているらしい」
「このままじゃ学院の宝が盗まれちゃうじゃない!」 ルイズが声を荒げる。
「奴が出てきたところを集中的に狙いましょう」 キュルケが提案する。
しばしのち、黒ずくめのローブの人物が、ゴーレムの肩へ戻っていく姿が見えた。
「「『ファイヤーボール』」」「『ウィンド・ブレイク』」
3人は、先ほどと同じ呪文を今度はフーケに向かって撃ち込む。
「や、やったの?」 ルイズがフラグを発動する。
一瞬、人物に命中したと思えたがそれ自体がダミーだったようだ。
土煙にまぎれて、逃げおおせたフーケ。 まんまと学院の宝を盗まれてしまった。
………翌朝
トリステイン魔法学院は大騒ぎになっていた。もちろん『土くれ』のフーケ襲来の件である。
『宝の弓、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』
などと、宝物庫の壁に残されていた。
宝物庫に教師が集まり、口々に好き勝手なことを言い合う。
「衛兵は何をしていた」「衛兵など平民、それより当直の貴族は誰だ」「ミセス・シュヴルーズですな」
「ミセス・シュヴルーズ、貴方は何をしていた」「も、申し訳ありません」
シュヴルーズ以外の教師がシュヴルーズを責め立てる。
「泣いても、お宝は戻ってこないのですぞ!貴方は『宝の弓』を弁償できるのですかな!」
「まぁまぁおよしなさい。我々の中にまともに当直の仕事をこなしていた人物、果たして居りますかな?」
オスマンが弁護をする。
「それは……」 一番猛烈に責め立てていたギトーは、口篭ってしまう。
「今回の件は我々全員にあるのじゃ。油断していた我らがまず反省せねばならん」
「おお、オールド・オスマン、貴方のお慈悲に感謝します。これからは父と呼んでよいでしょうか」
と、オスマンに抱きつくシュヴルーズ。 オスマンはシュヴルーズの尻を撫でたりしていた。
「私のお尻でよければお好きなように。 そりゃもう、いくらでも」
……オスマンに対する周囲の視線が冷たくなっていく。
咳を一つして、オスマンは言った。
「で、犯行の現場を見ていたのは誰じゃね?」
「この三人です」 コルベールが自分の後ろに控えていた三人を指し示した。
ルイズにキュルケにタバサである。士郎はルイズの付き添いでこの場にはいるが、現場は見ていない。
「詳しい説明をしてもらおうかの」
ルイズが進み出て、見たままを述べた。
「大きなゴーレムが現れて、壁を壊したんです。肩に乗っていた黒いメイジが、ここからなにかを……、
その『宝の弓』だと思うんですけど……、盗んだ後、またゴーレムの肩に乗りました。
私たちが呪文を唱えて阻止しようとしたんですが、土煙にまぎれて消え去っていきました」
「それで?」
「あとには、土しかありませんでした。手がかりになるようなものは特に見つけていません」
「ふむ、そうか……。 ときに、ミス・ロングビルはどうしたかね?」
誰も知らないと反応が返ってくる。 そして丁度ロングビルが現れる。
「オールド・オスマン。盗賊の手がかりをつかみました!」
「手がかりじゃと?」
「今朝方、この状況を見てすぐに調査に当たったのです。
周囲を聞き込んだところ、あやしげな人物を見たとの目撃証言を掴みました」
「仕事が早いの。ミス・ロングビル。 それでその場所は?」
「ここから馬で四時間くらいにある森の廃屋に黒ずくめのローブの人物が入るのを見たようです」
「すぐ王室に報告しましょう! 王室騎士隊であればあっという間に……」
「喝ぁぁっ! 王室なんぞに報告してたまるか! 時間も惜しいし、今後王室が学院に関与するなぞ
不愉快にもほどがある! 我々の問題は我々が解決するのが当然じゃ!!」
コルベールの提案を即効で却下して、オスマンは皆に言う。
「では、捜索隊を編成する。我と思う者は杖を掲げよ」
誰も杖を掲げない。困ったように顔を見合すだけである。オスマンがいくら促してもだめである。
だが、ここで一人杖を掲げるものが現れた。ルイズである。シュヴルーズが驚き、声を掛ける。
「ミス・ヴァリエール! あなたは生徒ではありませんか! ここは教師に任せて……」
「誰も掲げないじゃないですか!」
口を少々への字にして、真剣な目をするルイズ。この場の誰よりも格好よかった。
横目でルイズを見るキュルケ。 やれやれという顔をしながら続いて杖を掲げる。
「き、君たちも生徒じゃないか!」 コルベールが声をあげる。
見るとタバサも杖を掲げていた。
キュルケと目があうと、タバサは一言「心配」と言った。
「では、君らに頼むとしようか」 オスマンが言う。
コルベールやシュヴルーズが反対の声を上げるが、オスマンはそんな声を無視する。
「彼女たちは敵を見ている。その上、ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持つ騎士だと
聞いているが?」
「本当なの? タバサ」 キュルケは思わず訊いてしまう。
周りがざわつく。シュヴァリエの称号はそれほどの価値があるのだ。
「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を数多く輩出した家系の出で、
彼女自身の炎の魔法も、かなり強力と聞いている」
オスマンは続けた。
「ミス・ヴァリエールは優秀なメイジを数々輩出したヴァリエール公爵家の息女で……」
言葉に詰まるオスマン。 色々と秘密の話があるので言葉が濁ってきた。
「彼女は将来有望なメイジなのじゃ……。 そうそう、その使い魔は、
グラモン元帥の息子である、ギーシュ・ド・グラモンを傷一つ負うことなく倒した腕前じゃ」
「そうですぞ、なにせ彼はガンダ……」
不用意に口を滑らせそうになるコルベールにオスマンは杖で地獄突きをかます。
「ぉごぉぉぉ……」 悶絶するコルベール。
「魔法学院は、諸君らの努力と貴族の義務に期待する」 オスマンが宣言する。
ルイズ・キュルケ・タバサは「杖にかけて」と同時に唱和する。
そしてスカートの端をつまみ恭しく礼をする。 士郎は黙って見ている。
「では、馬車を用意しよう。魔法は目的地に着くまで温存したまえ。
ミス・ロングビル、彼女たちを手伝ってやってくれ」
「もとよりそのつもりですわ」 ミス・ロングビルが応えた。
………
女生徒3人とミス・ロングビルとともに、宝物庫から学院正門まで向かうときに士郎は尋ねた。
「で、この中に『宝の弓』を見た人間はいるのか?」
4人とも、『宝の弓』は見たことがないという。
「……、それじゃあ取り戻すにしたって何が『宝の弓』か判らないじゃないか」
士郎はあきれて、踵を返す。
「どこ行くのよ、シロウ」 ルイズが尋ねる。
「学院長のとこ。『宝の弓』がどんなものか訊いてくる。門の前で待っててくれ」
………
学院の宝物を取り戻しにいく馬車の中。
「で、『宝の弓』ってどんな物なの?」 ルイズが尋ねる。
「学院長が言うには、みすぼらしい弓だそうだ」
「お宝じゃないの〜?」 キュルケが不満の声を上げる。
士郎は聞いた話を皆に伝える。
オスマンは学院の近くに住む貴族が亜人を見世物として手に入れた話を聞いた。
酷いことだと憤慨したオスマンは、密かに亜人を脱出させようと計画を練った。
その貴族の屋敷に忍び込もうとした矢先、もう一人の亜人が仲間の亜人を脱出させようとしていた。
屋敷は大騒ぎになっていた。オスマンは2人の亜人に協力して、屋敷から離れさせることができた。
捕まっていた亜人は脱出できたものの、長い監禁生活により体が弱っていた。
そしてまもなく息を引き取る。女性の亜人だった。助けようとしていた亜人はその連れ添いであった。
男性の亜人も脱出の折に深手を負っており、永くなさそうだった。
男性の亜人は最後に一族に伝わる弓と、自分と女性が付けていた宝石をオスマンに渡す。
自分が死んだ折には、この弓で宝石を月まで打ち上げて欲しいとのことであった。
その亜人の一族は、葬送の儀として個人が持っている『魂の宝石』を月まで飛ばすそうだ。
やはり脱出のときに弓もダメージを受けていて、2つの宝石を飛ばすまで壊れないでいるかもわからない。
士郎は馬車にいるルイズ・キュルケ・タバサ・ロングビルに伝えた。ロングビルは御者をしているが。
「なんで『宝の弓』なの?」 宝にこだわるキュルケが訊く。
「弓が“マジックアイテムしか射出できない”マジックアイテムらしい。
『魂の宝石』を射出するために作られた専用の弓ってことらしいけど。
『宝の弓』って名前はその由来から、理事長が適当に付けたそうだ」
「あんのクソじじぃ〜っ……」 御者台で言ったロングビルの小声は皆には届かなかった。
「じゃあなに?『土くれ』のフーケはご大層に宝物庫の中で一番のガラクタを持っていったのね。
で、『魂の宝石』はどこにあるの?」
やはりキュルケはお宝にしか興味が無いようだ。
「理事長室の机の中に保管してあった」
そんなこんなで、馬車は目的地の森に到着する。
森の入り口に馬車を停めて、小屋までは徒歩である。
ルイズとキュルケは不満を言ったが、馬車で敵地に乗り込む馬鹿は居ないと窘められた。
………
小屋が見える位置に五人は陣取る。まずは士郎とタバサが小屋まで偵察に出る。
「誰もいないようだな」
「誰も居ない」
「鍵はかかっていないみたいだけど、俺が先に中に入るよ」
杖を構えて、こくりとタバサがうなずく。
シロウが小屋に入る。中にはひと気がない。特に罠もあるように見えない。
続いてタバサが中に入る。小屋の中で改めて『ディテクト・マジック』を唱える。
異常ないようだ。
外で待機していた他のメンバーも小屋の入り口までやってきた。
中から士郎とタバサが出てくる。手には『宝の弓』と思われるマジックアイテムを持っている。
「タバサ、フーケは?」
ふるふると首を振るタバサ。
「なによ、盗賊はどこにも居ないの?」 ルイズが少々ホッとしながら表面上文句を言う。
「盗品は戻りましたが、フーケの捜索をしますか?」 ロングビルが皆に尋ねる。
「先に弓を持って学院に戻りましょう。報告をまずしないと。
フーケの捜索なら、改めて組織した方がいいと思います」 士郎が提案する。
「そうね、そうしましょう」 ルイズもキュルケも賛成のようだ。 タバサも頷く。
………
「ふむ、そうじゃったか。フーケはおらなんだか。 それでも宝物が戻り、何よりめでたい」
オスマンに報告すると、このような反応が返ってきた。
「学院長、その『宝の弓』では葬送をおこなわないのですか?」
「今にも壊れそうでやたらに使えないんじゃ。弓の名手を探すわけにもいかなくてのぉ」
貴族から逃がしてやった経緯から、表ざたにはできないらしい。
「よろしければ、俺がその葬送を行いましょうか?」
「ん?(そういえば武器なら何でも使いこなせるのじゃな。ガンダールヴは)ぜひとも頼もうかの」
………
「黙祷!」 コルベールが号令をかける。
本塔の屋上にて、オスマン、ルイズ、キュルケ、タバサ、ロングビル、士郎が黙祷する。
今回の葬送は内々に行われる。総勢7人。捜索隊のメンバーとコルベール、オスマンのみである。
しばし黙祷の後、士郎が夕暮れに姿を現した赤と青の月に向けて弓を構える。
<しゅぃぃん>
赤い宝石を赤の月へ送る。亜人女性が持っていた『魂の宝石』である。
<しゅぃぃん>
青い宝石を青の月へ送る。亜人男性が持っていた『魂の宝石』である。
<ばきゃっ!>
役目を終えたとばかりに、『宝の弓』の弓部分が割れる。
士郎は、弓に掛けられていた魔力が抜けていくのも感じていた。この弓はもう使えないだろう。
葬送の儀は終わった。 学院長に壊れた弓を渡す。
「ロングビルさん、ちょっと残ってくれないかな?」士郎がロングビルに声をかけた。
「どうしたの?」 ルイズが士郎に尋ねる。
「いや、他の人は先に戻ってくれてていいから」
塔の屋上に士郎とロングビル、コルベールが残る。
「なんの用でしょうか?」 警戒しながらロングビルが尋ねる。
「ミス・ロングビルは『土』系統のメイジでいらっしゃいますよね?」
「はい、そうですが……」 コルベールの質問に、ロングビルは答える。
「『土くれ』のフーケはもちろん土系統……。だが今回の捜索では、姿を現さなかった」
士郎があとを引き取る。
「なにが仰りたいのでしょうか」 ロングビルがそっと懐に手を忍ばせる。
「簡単なことですよ……」
コルベールは、ロングビルの正面へ立ち……
<がばっ> 土下座をした。
「私たちと共に、発明の手伝いをしていただきたい」
「へ?」
「いや、今シロウ君と色々な製品の開発をしておるのですが、どうにもメイジの数が足りなくて、
『土』系統のメイジが欲しいのです。
もちろん、製品になって利益が出たあかつきには分配させていただきますぞ」
「『土くれ』のフーケが出たら、盗賊稼業をやめることを条件に仲間に入れようと思ってたんです。
だけど、現れなきゃしょうがないし……」
「は、はぁ」
「仲間になっていただけますかな?ミス・ロングビル」
「……、ええと、利益といってもどの位になるものなのでしょう」
「品は売れ行きに左右されるので、はっきりとはいえませんが、
下級貴族の収入程度は超えると予想しております」
コルベールは必死になってロングビルの勧誘を続ける。 なにか別の思惑もあるようだ。
「まぁ少々のお手伝い程度でしたら、かまいません。 秘書の仕事の合間で良ければ」
「よしっ!」 思わずガッツポーズを取るコルベール。
そんなこんなで、ハルケギニアでの新製品開発メンバーが一人増えたのだった。
以上です。とりあえず今回からトリップ付けてみました。
葬送の部分は、ルナル・サーガのエルファが元ネタです。
士郎のハルケギニアでの食事は頭を悩ませています。
パンや麦酒があるから麦はあるんだろうけど、麦飯とか出した方がいいのかなとか、
海があるなら、鰹節とか昆布とかも手に入るのかなと。
Fateみたいな料理の表現求めていた方がいたらすいません。
発明品も色々悩んでいる最中。
ということで、今回が大体1巻部分ですが、舞踏会はちょっと先です。
描写するかも未定です。
ではまた
乙です
なるほど、こう来たか
この後の展開が楽しみだ
乙です。
珍しい展開に期待
書き込みできない〜
出来たら第8章うpです
第8章 王女来訪
「おお、クルクル回りますなぁ」 出来上がった部品を手に喜ぶコルベール。
「これはローラーベアリングといいます。中の円柱が接触部分の摩擦を減らすんです」
士郎の自転車製作計画の第一段階である。
「円柱は真円にしないといけないので、いろいろ大変ですけどね。
ちなみに中を玉にしたものがボールベアリングと呼ばれます」
衛宮家の近所に住んでいる藤村の爺さんのバイクをチューンするうちに得た知識を披露する。
「この手の作業は、これほどハンマーとヤスリが重要になるとは知りませんでしたよ。
それにしても、本当にシロウ君はいろいろなことを知ってますな。私の知識など足元にも及ばない」
「コルベール先生は独自にエンジンを開発するくらいですから凄いものですよ」
「いや、私は変わり者ですからなぁ」
ここで前から疑問だったことをコルベールにぶつける。
「この世界の人たちって、新しい技術とか新しい魔法なんかは作り出そうとしないんですか?」
「ふ〜む、冶金技術とかでしたらゲルマニアの方で新しいものが生まれているようですが、
基本的に数千年前から代わり映えしないものを使っていると思いますな」
6千年前の書物が残っているようなこの世界だが、魔法も科学もあまり進歩がないようだ。
始祖ブリミルとやらが呪いでも掛けたのかと疑ってしまう。
ちなみにコルベールのエンジンとか今回のベアリングの作成方法は、粘土で成形したものを
『錬金』で金属化するだけである。習作を作ることに関してはとてもお手軽である。
「さて、今日はこのくらいにしましょう。もう真夜中近いですから」
「シロウ君、いつも外でやっているあの変わった座り方はどんな意味があるんですかな?」
「結跏趺坐のことですか? あれは魔術修行の一環です。精神統一方法なんですけど」
「ほうほう」
「俺の世界には“禅”というものがあって、心を平穏にし自己を見つめなおし悟りを得る。
それを行うのに座禅、つまり座った状態で瞑想を行うんです」
「ザゼンですか。それは私にもできるものかな?」
「座り方はあまり気にしないでいいですよ。とにかく、自分の内に埋没して精神統一をする。
その行為が目的ですから。 まぁ自分も自己流でやってますし」
「ふむ、では私もやってみましょう」
好奇心旺盛なコルベールらしい。
士郎は小屋の外で、コルベールは小屋の中でそれぞれ瞑想に入る。
この日はこれで終わる。
………
朝
「よう、相棒」
「なんだ? デルフ」
「相棒は何で俺っちを左に持って、右側に棒っきれなんぞ持っているんだ?」
朝の修練中にデルフに声を掛けられた。
「なんだ、お前。右手の方が良かったのか?」
「いや、そういうことじゃなくて。 なんで二刀流なのか訊きたかったんだが」
「俺にはそれが一番向いているんだよ」
「まぁ確かに相棒の振りを見れば、二刀流向きな気もするが。ん〜……」
「どうした?」
「いや、昔にそんな使われ方をしてたような……。左手に槍がいて……」
「お前、昔のことってどれだけ覚えているんだ?」
「あんま覚えてないわ。なんせ『使い手』と別れてから数千年だからなぁ」
「『ガンダールヴ』の事知りたいんだけどなぁ。思い出したら教えてくれ」
「あいよ〜」
──────────────────────────────
ハルケギニアで実質宰相のマザリーニ枢機卿は、近頃多忙を極めていた。
アルビオンではレコン・キスタと称する貴族の反乱で、王家が滅ぼされそうになっていた。
滅亡までもって数週間だろう。
ガリアでは軍事行動が活発化している。
つい最近もトリステイン国境付近で軍事演習が行われた。
ゲルマニアとの軍事同盟は急務なのだが、肝心のアンリエッタ王女は婚姻に関して乗り気ではなく、
何かに付けて、引き伸ばし工作を図る。
本日もガリアとの同盟交渉に王女は列席していたのだが、気品もやる気もない態度に
トリステインへ戻る馬車の中で小言を洩らしてしまった。
「いっその事、枢機卿が王になればよろしいんですわ」
などと言い返される始末……。 振り回されっぱなしである。めっきり老け込んで、ぱっと見、
オールド・オスマンと大差ないように見えるが、実は四十男である。
王女に私めを虐めてそんなに楽しいですか?と、問いたい。小一時間問い詰めたい。
「そうだわ。せっかくですから途中で魔法学院に寄りたいですわ。お友達に会いたいの」
そのくらいの我侭ならまだかわいい方だ。
「宜しいでしょう。ゲルマニアに嫁ぐことになれば、そのようなことも出来なくなりますしな」
「……」
おもいっきり睨まれた。
とりあえず、魔法学院に先触れを出さねばなるまい。
──────────────────────────────
本日の2時限目の授業はミスタ・ギトーの授業である。
ミスタ・ギトー。長い黒髪で漆黒のマントを纏ったその風体は、
自身を覆う冷たい雰囲気と相まって、生徒達からの人気をおとしめていた。
「では、授業を始める。知ってのとおり、私の二つ名は『疾風』。疾風のギトーだ」
静まり返る教室に満足げのギトー。
「最強の系統は知っているかね? ミス・ツェルプストー」
「『虚無』じゃないんですか?」 答えるキュルケ。 ピクっと反応するルイズ。
「伝説の話をしているのではない。現実的な答えを聞いているんだ」
しばらくキュルケとギトーの問答が続く。
最強は『火』と答えるキュルケとそうではなく『風』というギトー。
眺めていて士郎は呆れていた。 実際魔法合戦になるんじゃないかと思ってみていると、
……やはり、ギトーはキュルケを挑発して『ファイアーボール』を撃たせる。
そしてギトーは烈風を起こし、炎を掻き消しキュルケを吹っ飛ばす。
なんて教師だ……。ここまでひどい事は藤ねえでさえ、やら……、やるかもしれない。
でもやることに何処となく憎めなさを感じる藤ねえとは雲泥の差だ。
「目に見えぬ『風』は、見えずとも諸君らを守る盾となり、必要とあらば敵を吹き飛ばす
矛となるだろう。そしてもう一つ、『風』が最強たる所以は……」
杖を構え詠唱に入るギトー。 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」
ここで突然、珍妙な格好をした闖入者が現れる。 コルベールである。
彼は金髪ロールのでかいウィッグをつけ、レースや刺繍だらけの派手な身なりをしていた。
「ミスタ?」 あまりの姿にギトーも眉をひそめる。
「ミスタ・ギトー、失礼しますぞ。本日の授業はすべて中止となりました」
中止の一言に教室が盛り上がる。
「えー、皆さんにお知らせですぞ」
もったいぶった調子でのけぞるコルベール。のけぞった拍子にかつらが床に滑り落ちた。
一番前に座っていたタバサが、一言言う。
「禿げ散らかすな」
教室は爆笑の嵐に包まれた。どうやら親友のキュルケがギトーにいい様にされたので
不満が毒舌に直結したようだ。
当のキュルケはすでに先ほどのことなど気にもかけておらず
「あなた、たまに口を開くと、言うわね」 と反応するだけだった。
「黙らっしゃい! このこわっぱども! 大口を開けて、下品に笑うとは貴族にもあるまじき、
行いですぞ!! これでは王室に教育の成果が疑われる!」
コルベールの剣幕に、おとなしくなる生徒達。
「恐れ多くも、我がトリステインの誇る姫君。アンリエッタ姫殿下が、本日ゲルマニアご訪問からの
お帰りに、この魔法学院に行幸なされます。 したがって今から歓迎の式典の準備を行います。
生徒諸君は正装し、門に整列すること」
──────────────────────────────
トリステインの王女、アンリエッタは憂えていた。
ゲルマニアなどという成り上がりの国へ嫁がないといけないというのは、王女にとって
屈辱以外の何者でもなかった。
もちろん国の存亡にかかわる事柄だというのはわかっている。軍事同盟は必要だろう。
自分にとって最愛の人が居られるアルビオン。その国家が存亡の危機に瀕している。
これも憂いの原因でもあった。嫁げるのであればアルビオンへ嫁ぎたかった。
そして、ゲルマニアとの婚姻に障害となる手紙を、自らがアルビオンの王子に贈ってしまったことも
アンリエッタが憂えている理由でもある。
枢機卿には、ゲルマニアとの同盟に付け込まれる隙が無いよう、口を酸っぱくするほど言われている。
手紙の存在を誰かに知られるわけにはいかなかった。
憂い顔で馬車から外を見ていたら、グリフォン隊の貴族の一人が道に咲く花を魔法を使い摘んでくれた。
グリフォン隊隊長でワルドと名乗った。
「あなたの忠誠心はどのくらいのものでしょう? 私に困りごとがあったときには……」
この質問にワルドは答える。
「そのような際には、戦の最中であろうが、空の上だろうが、なにをおいても駆けつける所存で
ございます」
「あの貴族は、使えるのですか?」 アンリエッタはマザリーニに尋ねる。
「ワルド子爵。二つ名は『閃光』。かのものに匹敵する使い手は、『白の国』アルビオンにも
そうそうおりますまい」
「ワルド……、聞いたことのある地名ですわ」
「確か、ラ・ヴァリエール公爵領の近くだったと存じます」
(ラ・ヴァリエール……。私の数少ないお友達。早くルイズに会いたいわ)
王女は悩み事を打ち明けられる相手に早く会いたいと思って仕方が無かった。
──────────────────────────────
王女を乗せた馬車が魔法学院の正門をくぐる。
馬車が止まると召使いたちが緋毛氈のじゅうたんを馬車まで敷き詰める。
呼び出しの衛士が、王女の登場を告げる。
馬車の中から枢機卿が先に現れると、お迎えとして並んだ生徒達が一斉に鼻を鳴らした。
マザリーニは貴族にも平民達にも良く思われてないと士郎はルイズに教えてもらっていた。
マザリーニは皆の態度を意に介さず、続いて降りてくる王女の手を取った。
生徒達の歓声の中、王女はにっこりと薔薇のような笑顔を振りまき手を振る。
「あたしの方が美人じゃないの」とキュルケはつまらなそうに呟く。
「ねえ、ダーリンはどっちが綺麗だと思う?」
ルイズの後ろに控えている士郎に尋ねるキュルケ。士郎は私語を謹んで答えなかった。
その士郎は、王女に対する第一印象が“がっかり”だった。
士郎が過去対峙した王族。騎士王然り英雄王然り、にじみ出るオーラに気品と同時に迫力があった。
比べる相手を間違ったとしか言い様が無いが、アンリエッタは学院にいる貴族(ルイズやキュルケ)に
毛の生えた程度にしか感じなかったのである。
そして、ルイズは近衛の一人をずっと見つめていた。羽帽子をかぶった凛々しい貴族である。
いつの間にかキュルケも同じ人物を見つめて、顔を赤らめていたりしている。
後ろに控えている士郎は二人の視線はわからないので、(早く終わらないかなぁ)と退屈していた。
タバサもそばに居たが、座って本を広げていた。 よく怒られないな、と士郎は思った。
………
夜
今日はさすがに勉強・調査や報告会、修行は休むことになった。王女が学院にお泊りになられるためだ。
士郎はルイズの部屋を掃除していた。
ルイズといえば、ベッドに横たわり枕を抱いて天井をぼーっと見上げていた。
おでこに手を当ててみたが、とくに熱があるようでもない。
問題ないだろうと判断。士郎はルイズを放置して、掃除を続ける。
ドアがノックされる音がした。初めに長く二回、それから短く三回……。
ルイズがはっとした顔で、急いでドアを開く。
ドアが開かれたとたんに、フードをかぶった人物が素早く滑り込んできた。
ルイズと士郎が驚いていると、その人物は「しっ」と口元に手を当て、魔法を詠唱する。
「……ディティクトマジック?」 ルイズが尋ねると頭巾の人物は頷き答えた。
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね」
探知の魔法で安心したのか、その人物は頭巾を脱ぐ。
現れたのは先ほど総出で出迎えたアンリエッタ王女だった。
「姫殿下!」 ルイズが慌てて膝をつく。
「お久しぶりね。 ルイズ・フランソワーズ」
士郎はとりあえず掃除道具を片付けることにした。
以上が第8章です。昨夜には完成していたんですが、
冒険の書がなんたらで書き込めませんでした。
変なとこや判りづらいとこなどありましたら言ってください。
次章は9章になります。いざアルビオンへ
乙です!
うむうむ。乙乙。
テステス、書き込めるかチェックです。
第9章 思惑
「ああ、ルイズ、ルイズ、懐かしいルイズ!」
アンリエッタは女王の前に膝を突いたルイズへ抱きついた。
ルイズはかしこまって、アンリエッタを立たせようとするが、抱きついたまま離れない王女。
「……あ〜、俺は紅茶でも入れてきますよ」
席を立つ士郎。
「彼は?」 とアンリエッタがルイズに尋ねる。
「えっと、彼は私の……使い魔(サーヴァント)です」
「そうなの。従者(サーヴァント)なのね。」
(ラ・ヴァリエール家くらいになると専属の従者を雇うのかしら?)
少々、行き違いがあるようだ。
部屋を出て厨房へ向かう士郎。夜になったばかりなので、まだ厨房では大勢働いていた。
メイドの一人に紅茶を用意してもらう。 ここで、シエスタが声をかけてきた。
「シロウさん、どうしたんですか?」
「いや、ちょっと紅茶を貰いにきたんだ」
「紅茶ですか? 仰っていただければ、幾らでもおいれしますのに」
「いや、俺がルイズにいれるんだけど……」
きゅぴーんとシエスタの目が光る。
「それなら、ちゃんとしたいれ方を覚えないといけませんね!」
「いや、今は急いでいるから、また今度教えてもらうよ」
「……約束ですよ! 私、絶対忘れませんから!」
なんか、シエスタが怖い士郎であった。
………
ルイズの部屋のそばまで来ると、扉の前で一匹の土メイジが、中の様子を伺っていた。
<ごちぃん>
ギーシュを殴りつける士郎。
「なにをしている」
「ぐぉぉっ。 いきなり殴るとは酷いね、君は」
扉を開け、ギーシュを部屋へ蹴り入れる。
「こいつが盗み聞きしてましたよ」
驚くルイズとアンリエッタ。
こんな簡単に盗み聞きされたら、先ほどの探知の魔法など意味がないだろうに。
「おい、出歯亀メイジ。どこまで話を聞いた?」
「え〜と、なんかアルビオンに手紙を取り戻しに行って欲しいと姫殿下が仰られて……」
士郎はルイズと王女の反応を窺う。 どうやらそんな話をしていたようだ。
「で、コイツはどうしましょうか? 塔の天辺から吊るして、魔法でロープを切るとかしますか?」
ギーシュはがばっと床に伏せて、王女に嘆願する。
「姫殿下! その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せつけますよう」
「なんてほざいてますよ。お二方」 士郎はあくまで冷静だ。
「グラモン? あの、グラモン元帥の?」
「息子でございます。姫殿下」
「あなたも、わたくしの力になってくれるというの?」
なんかギーシュがその任務とやらに参加することになったようだ。たぶん自分もそのメンバーに
入っているのだろう。 仕方ないので、詳細を最初から訊くことにした。
………
「ウェールズ皇太子にお会いしたら、この手紙を渡してください。
すぐに件(くだん)の手紙を返してくれるでしょう」
そしてアンリエッタは、右手の薬指から指輪を引き抜き、ルイズへと手渡す。
「母君からいただいた『水のルビー』です。せめてものお守りです。
お金が心配なら、売り払って旅の資金にあててください」
概要はこうだ。現在トリステインはゲルマニアとの同盟を結ぼうとしている状態で、
アンリエッタはそのためゲルマニアへ嫁ぐことになった。
だが、アンリエッタは過去、アルビオンの皇太子宛に一通の手紙をしたためた。
これが、同盟関係を妨げる障害になるらしい。
それなので、ルイズにアルビオンまで手紙を取り戻しに行ってほしいということらしい。
士郎としては、ルイズが行くというなら、付いて行くしかないだろう。
結局明日の早朝出発となった。
──────────────────────────────
『閃光』のワルドこと、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドは振って沸いた
幸運に笑いが止まらなかった。。
この男、トリステインのグリフォン隊隊長でありながら実は、アルビオンの貴族派
『レコン・キスタ』と通じているのだ。
レコン・キスタの総司令と会ったときに、一つ頼みごとをされていた。
「魔法の使えない貴族が、人を使い魔にしたり未知の魔法を使うことがあったと情報を得たら、
是非知らせて欲しい。 伝説の『虚無』の魔法使いかもしれない」
ワルドは魔法の使えない魔法使いと聞いて、真っ先にルイズのことを思い出した。
『虚無』について調べたりもした。『ガンダールヴ』『ヴィンダールヴ』『ミョズニトニルン』
という名称の使い魔を従えていたらしい。 このあたりはまだ士郎達も知らないことだ。
そして最近学院で、人が使い魔として召喚されたとの噂を聞いた。
これがルイズの仕業なら、『虚無』の力をこの手に出来るチャンスかもしれない。
丁度、学院に立ち寄る偶然がおきて、しかも王女自らがアルビオンまでの任務を頼んできた。
ルイズの情報を仕入れるチャンスだ。
王女はルイズにも任務を頼むようだ。もうここまで幸運が重なると怖いくらいだ。
明日はまず、ルイズの使い魔を確認しよう。と思うワルドであった。
──────────────────────────────
──────────────────────────────
王女の我侭のせいで、突然魔法学院などに泊まることになったマザリーニは、仕事をしていた。
本来なら城に戻ってやらなければならない書類仕事だが、幾許かを学院まで届けてもらった。
認可、不認可の印を押していく。
<こんこん>
そんなマザリーニの部屋の扉をノックするものがいた。
「誰だ?」
「枢機卿、学院の教師が面会を求めてきておりますが……」
なんぞ、嘆願や文句でもあるのだろう。 突然の来訪はこちらの都合によってである。
学院側にとってはいい迷惑だっただろう。
さすがに、話くらいは聞かなければなるまいと、客を通すように伝える。
面倒くさいことにならなければよいなと思いながら。
──────────────────────────────
翌朝
朝もやけむる学院の門前にルイズがやってきた。ギーシュが先に待っていた。
「やぁおはよう、ルイズ君。清清しい朝だね」
「あれ?あんただけ?」
「他の皆は、今準備をしているとこだよ」
「みんな?? シロウだけじゃないの?」
「おや、今回の任務のメンバーはこれだけかね?」
朝もやの中から登場してきたのは、ワルドである。
「ワルド様!!」 ルイズが思わず立ち尽くす。
「僕はこの学院の土メイジ、ギーシュ・ド・グラモン。そちらのお名前をお聞かせ願いたい」
ギーシュが現れたハンサムに張り合う。
「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」
「これは失礼しました。今回の任務にご同行されるのでしょうか?」
「陛下直々の任務だからな。 よろしく頼むよ」
ギーシュとワルドのやり取りの間呆然としていたルイズがはっとして、尋ねる。
「私、聞いてないです! ワルドさま……」
「久しぶりだね。 僕のルイズ!」
ルイズに駆け寄り、その体を抱えあげるワルド。
「昨夜突然に陛下に命ぜられてね。 しばらく一緒の旅になる。 楽しみだね」
「相変わらず軽いなきみは! まるで羽のようだ」
「……お恥ずかしいですわ」
「ところで改めて尋ねるが、今回の任務、私を含め3人なのかね?」
「いえ、6人です」 士郎の声が聞こえた。
<ばさっ、ばさっ>
大きな羽ばたきの音と共に青い竜の背に、士郎、タバサ、キュルケの3人が乗って現れる。
「シロウっ!……。……?」 ルイズが驚く。現したその姿に改めて驚く。
学院のマントに白髪姿の衛宮士郎。凄く違和感があった。背中にはデルフリンガーを背負って……
ワルドが皆に尋ねる。
「ふむ、君達も今回のメンバーなのかな? ルイズは知らなかったみたいだけど」
「はぁ〜い、私はキュルケよ、おひげが素敵な2枚目さん。よろしくね」
ワルドにしなだれかかるキュルケ。それを押しやるワルド。
「すまんな。婚約者が誤解すると困るんだ」
ルイズに目をやるワルド。するとルイズが顔を赤らめてうつむいた。
「なあに? あんたの婚約者だったの?」
キュルケがつまらなさそうに言う。
「えっと、あの青い髪の子があたしの親友タバサ。それでこっちの白い髪の男の子はシェロ」
「よろしく」 一言で済ます士郎。タバサは頷くだけだ。
「え?」 理解が出来ないルイズ。シェロって誰??
「よろしく。では、出発しようか。 ルイズは私と一緒にグリフォンに乗ろう……」
「あ〜、申し訳ないんだけど、ルイズと話があるんで、そっちにギーシュを乗せてください」
士郎がそう言う。 ワルドもルイズと話をしたいというので後で乗り換えるということにして、
まずはタバサの竜に士郎、ルイズ、キュルケ、タバサと乗り、グリフォンにワルド、ギーシュと
乗ることになった。
見知らぬ男とグリフォンに跨ることになったワルドは、やはり少々不機嫌だった。
今回のお話は以上です。
原作との相違点がじわじわ増えてきました。
話のペースは早くなる(と思う)んですが、作る速度遅くなってしまうかも。
遅くなっても怒らないでくんしゃい。では、次回までノシ
乙
原作からの乖離は新しい展開としてむしろ希望するところですw
どんどんやっちゃってください
ところで
士郎の言動に違和感を感じてしまうんだけど、自分だけかな
自分は特に違和感感じなかったな。
8〜9章見返して
・対コルベール
士郎は基本ぶっきらぼうだけど、年上や目上にまでタメ口ってわけでもないし(身内と嫌悪や敵対してる相手以外には)
こんな感じかと
・対デルフ
一番遠慮のいらない、素のしゃべりっぽい。
・対アンリエッタ
普通に丁寧語。
・対シエスタ
士郎にしては如才ない受けこたえだけど、原作終了からちょっとたってるし、おかしくはない
・対ギーシュ
立ち聞き見つけた時の対応はひどいけど、ホロウの日常パート比べてそこまでキャラ違うってほどでもないと思う。
細かいとこまで見ると、ちょっと自分が書くとしたらのしゃべりと違うなって場所はあるけど、
自分の中の士郎像が完璧に正しいなんて言えないから、どっちがより原作に近い言動かなんて解らんし
ホロウは基準にしちゃいかんと思うんだがどうか?
最近また書き込めないし…
アドバイスありがとうです
士郎ってステイナイトだと敬語って使わないから、ホロウあたり参考にしようと
思ってインストールしようとしてたんですが、意味ないですかね?
ちなみにまだ次の部分書き終えてないので、もうしばらく待ってください
精密機械の釣竿投影みたいな、きのこ発言に矛盾したのはアレだけど、
きのこが書いたものに矛盾してない部分のホロウは参考にしてもいいんじゃない?
絶対の基準てわけじゃなくて、ホロウ基準使っても使わなくてもいいって感じで。
Fate二次創作はみんなステイナイトと同じ雰囲気で書かないといけないわけじゃないし
でもホロウは実際は士郎じゃなくてアンリが士郎という存在の皮を被っているだけだから
途中送信失礼
でもホロウは実際は士郎じゃなくてアンリが士郎という存在の皮を被っているだけだから
意味がないとは言わないけどいくぶん違和感が生じると思いますよ。
ステイナイトの漫画やアンソロあたりを参考にするのがまだいいかと。
アンソロ参考にしていいなら、もうなんでもいいような。
西脇だっとのステイナイト本編漫画ならともかく(こっちに敬語出てるかは知らないけど)
まだ漫画版ならともかくアンソロはねぇだろw
アンソロは実質同人誌だからなあ…
785 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/24(木) 23:33:15.04 ID:w402xRl5
士郎の投影は固有結界からの派生だから世界から修正を受けないんだよね?
ゼロ魔世界に存在しないはずの宝具をゼロ魔世界で投影しても修正受けないのかな?
>>780 ホロウ内でも言われてるけどアンリも士郎そのものだぞ
本来のアンリは人格を持つ権利さえ剥奪されてるので士郎そのもの
アヴェンジャー状態も士郎の一面
>>786 本来の三次では人格なしで四日も戦えたのか……
士郎の考える「悪」がアンリ士郎だからなんか小悪党みたいな感じになってるってのをどっかで聞いた
まあアンリ士郎の性格が何なのかはいろんな解釈があるだろうけど、
カレン以外に対する、昼間の衛宮士郎の言動は、四日ループに突入する前(というか本物の衛宮士郎)と何一つ変わってないってことになってるはず。
>>787 第三次では普通の村人Aとして召喚されて最初に出会ったサーヴァントに秒殺
その後に聖杯に取り込まれる時に聖杯の力が働いて本物のアンリマユになってしまった
>>788 士郎の考えってより士郎の悪性だから単なる捻くれ好青年になっちゃったらしい
ほんとは士郎の悪性とか使われてない部分とかを、きのこが真面目に考えてデザインした性格っていうか、
DDDのアリカの方向性を変えただけじゃなかったっけ。
そこまでアリカと似てるようにも思えないから、やっぱ士郎の内面も入ってるだろうけど。
>>790 宝具もスキルも何も無いガチの村人Aだったんだよなw
793 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/16(土) 23:51:12.89 ID:1l0+yK6i
士郎が使い魔を期待しつつ待機
書き込みテスト
時間が空いちゃってすいません。
明日10話載せる予定です。
まだかな〜
では、10話です。
第10章
「なによ、どうゆうことなの? シェロって何? なんでそんな格好なの?」
グリフォンを先に行かせて、声の届かないくらいの位置でタバサの竜はついていく。
開口一番、ルイズは士郎に尋ねた。
「いや、俺が『ガンダールヴ』とか使い魔とか一切秘密だから、こんな格好したんだけど
名前はキュルケのアドリブ。 おれも初耳」
ルイズの耳元でひそひそ声で答える。
「じゃあ何でツェルプストーとタバサが一緒なのよ?」
「昨夜コルベール先生に相談したんだよ。そしたら、タバサの使い魔ならあっという間に
移動できるって言うからタバサに相談しにいったらキュルケが付いてきた……」
「なによ、移動なら馬でいいでしょ?」
(馬に慣れてないから嫌という事は置いといて)
「来週のダンスパーティ、楽しみにしてたんじゃないのか?」
馬での移動なら往復1週間以上かかってしまうとコルベールから聞いた士郎。
「それはそうだけど……。でもこれって一応秘密の任務なんだから……」
といいつつ、士郎の心遣いに心温まるルイズであった。
「とりあえず、ルイズの使い魔のことを訊かれたら、召喚したけど他の使い魔に食べられたと
いうことにしてくれ。 俺のことは貧乏貴族で、“従者”として雇っているとかで」
士郎がルイズに付き添って出た初めての授業を思い出す。
ルイズの爆発魔法で誰かの使い魔が食われたとか騒ぎになっていた。
「え〜、なによ。それ」 不満を言いつつもルイズは納得した。
「じゃあしばらくしたら休憩して、ルイズはあっちに乗り換えてくれ。
俺のことは秘密な。 近衛やっている人間には特に秘密にしないとな」
「わかったわ」
なんだかんだ、士郎の言うことには素直に従うルイズである。
………
道中の小高い丘。 しばらくの休憩である。
「君はルイズの従者らしいけど、なんで学院の生徒が従者をやっているんだい?」
「彼の家、とても貧乏なの。 でも貴族だから学院に見栄をはって通わせてもらって、
生活費とかは私が出す代わりに、私専属の従者をやってもらっているの」
ルイズはすらすらと嘘をついた。
「ほほう。 彼はなんのメイジなんだね?」
「『土』系統よ。 土のドット」
「ちょっと魔法を見せてもらってもいいかな?」
妙にこだわるワルド。 士郎はそんなワルドに素直に答える。
「いいですよ」
右手に杖を構え(もちろん杖など必要ないのだが)、『錬金』の詠唱をする士郎。
(────投影、開始) そして、聞こえぬ声で唱えた。
士郎の左手に現れる小刀。
「これでいいですか?」
このとき、士郎の左手に刻まれているルーンは光を放っていない。
実は左手は肌色の湿布とファンデーションで偽装が施されていた。
「あ…あぁ、ありがとう。あと、君が従者をやっているって、どんなことをやっているのかい?」
しつこいほど、士郎に話を聞くワルドである。
「お茶を入れたり、掃除をしたり色々です。 あぁそういえば、お茶の用意をしてあった」
士郎は自分の荷物から、ポットを取り出す。 そして皆に木のカップを配る。
「ジンジャーのはちみつ漬けです。 まだ熱いから気をつけてください」
蜂蜜と生姜を1対1から2対1の割合で用意する。
生姜は皮をむき、薄くスライスして蜂蜜に浸るようにして壜に漬け込む。
これで一晩寝かせれば、生姜のエキスと蜂蜜がまざりあう。
お湯に溶かして飲めば、蜂蜜生姜湯の完成である。
「熱いって、そんなポットに入れていたらすぐ冷めちゃうんじゃないの?」
キュルケが尋ねると、ギーシュが答えた。
「ふふふふ、そう思うだろう。 だが、このポットは僕が開発した大発明品なのだよ」
本当は、士郎が設計してコルベールを製作したものに一部改良を施しただけだった。
内部のガラスを補強のため、ギーシュが錬金で銅を覆ったのだ。
これが以外にも冷めにくくなるという利点を発揮。(輻射熱の放射を抑えるため)
ふふん、と鼻を高くするギーシュをよそに、士郎は皆にポットの中身を注いで回る。
「あ、おいしい」 ルイズがまず反応する。
コクコクとタバサが頷く。 かなり気に入ったようだ。すかさずおかわりを要求する。
タバサにおかわりを注いだ後、他の人間にも注ぐ士郎。
くつろぐルイズ一行。休憩を終えると、ルイズはワルドのグリフォンへ騎乗。
かわりにギーシュがタバサの竜へ乗り込む。
「じゃあ、このままアルビオンへ向けて一気に飛ぶけど、おひげのおじさま、用意はよろしくて?」
「ラ・ロシェールに寄るのではないのか?」
キュルケの言葉に疑問をさしはさむワルド。
ラ・ロシェールはアルビオン行きの船が発着している港町である。
もちろん普通はアルビオンまでは船に乗っていくのだが、士郎が早く行き帰り出来るように
わざわざタバサに頼んで竜に乗せてもらっている。直接向かえるならそれにこしたことはない。
アルビオンは浮遊大陸なので、同じ場所に居るわけではない。次回の最接近は一週間は先だ。
それなので、一気にアルビオンまで行くのは、一般的には無謀の極みであるが、
タバサの竜なら問題が無かった。
「いや、私のグリフォンならそれくらいなら飛べるはずだが…。
一気といっても、小休止くらいはとるのだろう?」
「まぁ、時々はね。大丈夫のようでしたら早速出発しますわよ」
………
アルビオンへ向かう空の上。ワルドはルイズを乗せてグリフォンを操っていた。
「……」
いざ、ルイズに使い魔の事を聞こうと思ったが、どう切り出すか悩むワルド。
すでに色々予定が狂ってきているので、心の整理が必要だった。
「あ〜、ルイズ。君は使い魔は連れてきて居ないのかい?」
とりあえず無難に質問してみた。
「……、他の使い魔に食べられちゃったの……」
うつむき加減で応えるルイズ。 ぱっと見、悲しくて俯いているようにも見える。
その実、こんなことを言わされて不機嫌な顔を隠しているのだが。
「そ、そうか……。残念だったね」
話が途切れてあわてるワルド。
「あ、そうそう、君の従者くんはどこらへんの貴族なのかな?」
(え!?)とあせるルイズ。その設定は聞いてなかった。ロバ・アル・カイリエというのも
おかしい気がする。
「え、ええと……。聞いてない……の。あとでシロ…シェロに聞いてみるわ」
いつぼろが出るか気が気じゃない。なるべく黙っておこうとルイズは思った。
………
ルイズの反応が急に無くなって、ワルドは手が打てなくなってきた。
予定では、ルイズに使い魔の話を訊いて、そのあと婚約の話を切り出すつもりだったのだが。
とりあえずワルドは現状を再確認する。
ルイズが人間を召喚したという話は裏づけがまだ取れない。今聴いた話が事実なら、
普通の使い魔を召喚したということだろうか…? 要再確認。
ルイズは魔法を一度も使えなかったことは知っているが、今もそうなのだろうか?
これも本人に確かめておかねばなるまい。
以上2つの事柄により、今後のルイズとの接し方も変わる。
ルイズが伝説の人物と同じ(虚無の使い手)ならば、できうる限り大切に扱わなければなるまいし、
そうでなければ、他の任務を優先して動かねばならないだろう。
そう、アンリエッタの手紙の奪取とアルビオン皇太子の暗殺である。
今は様子見ということで、兎に角アルビオンの大陸を目指すことを最優先にしよう。
ワルドのグリフォンは優秀といっても、タバサの操る竜ほどでスタミナがあるわけではない。
グリフォンにはかなり負担をかけることになってしまう……
祖国や知人を裏切るようなワルドでも、自分の愛馬(?)はやはりかわいいものなのだ。
アルビオンへ着いたら、用意できる最高の餌と水を用意してやろうと決めたワルドである。
………
士郎はアルビオンが浮遊大陸であるということは聞いている。
だから離陸前のキュルケとワルドのやり取りは大体理解していた。
それでも実感していたわけではない。脳内の想像だけである。
だから、こうして少しずつその風景が見えてきたとき、士郎の口は開きっぱなしになっていた。
「で、でかい………………」
島の下部は雲に覆われているが、全体の巨大な影は決して見逃せるものではない。
島が浮いているのではなく、大陸が浮いている光景。こんなものが空を飛んでいる世界。
地上に住んでいる人間は、おちおち生活していられないのではないかと思うのだが、
この世界の住人には慣れっこになっているのか、あまり気にしていないようだ。
「あれが、一定の軌道を周っているんだよな?」
「あぁ、そうさ。僕も最初見たときは、かなり驚いたものだよ。」
「ハルケギニアの大陸の上は通らないのか?」
「たしかに近づくことはあるけど、上に来ることは無いみたいさ。
そんなことになったら、普通に暮らしてなんか居られないよ」
まぁ、そうだろう。海上でうろついてくれる分には実害はないんだろう。
「いったんあそこに降りる」
遠くに見える島をタバサが指し示した。
島といっても無人島のようだ。どうやらアルビオンから落ちてきた土の塊のようである。
草木も生えていない。
あそこで息を整えてから、遠く高くそびえる大陸に羽ばたくつもりなのだろう。
色々なことがあって、間がかなり空いてしまったことをお詫びします。
震災後、市販の小説を読んでも味気なく感じたのは、
現実と比べるとあまりにも薄っぺらく感じてしまうせいなのでしょう。
だいぶ調子が戻ったので、少しずつ書き溜めてまたアップしたいと思います。
…それにしても、書き込みしづらい現状は前よりひどくなっていますねーー;
数時間空けないと連続投稿できませんでした。
では、また。
乙
お体に気を付けて執筆頑張って下さい
投下乙。
ワルド必死だなw
807 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/23(月) 11:41:40.61 ID:yXYODy2R
保守
再来週くらいまでには次のお話うpしたいと思ってます
最低でもアルビオン編までは終わらせますので、ご容赦を
乙
何時までも待ってる
こん○○は。
1章とはいきませんでしたが、半分くらい書けたので、今からうpします。
連続うpだけど、書いた分は載せられるといいな…と。
第11章 接触
一行がアルビオン大陸の名も知られていない小さな港町に着いたのは、夕暮れ間近の頃であった。
すう勢は貴族側に傾いているので、貴族側の兵士が港の出入りを見張ってはいるが、
あまりにも国外脱出の人数が多いので、とてもチェックしきれないでいた。
その隙間をつくように、町にもぐりこめた一行である。
「ええと、これからどうしよう。シ、シェロ?」
呼びなれていない名前に噛んでしまうルイズ。
「ん〜、情報集めかな?でも、あんまり派手に動くと貴族軍に目を付けられそうだしなぁ」
「この手の会話も聞かれないように気をつけたほうがいいね。
情報集めの方は私が一人でしておこう」
自分の活躍の場を見つけたワルド。
もちろん『レコン・キスタ』として情報を味方から集めるつもりである。
「え?伯爵一人で情報を集めに行くなんて危険よ!せめて、一人くらい一緒に……」
事情を知らないルイズは止めようとする。
「大丈夫だよ、僕のルイズ。こういうことは一人で動いた方が安全だし、
情報も入りやすいんだ。君達は、宿と馬の手配の方をたのむよ」
──────────────────────────────
「で、我が軍の密偵からの情報では、トリステインの使節が我が領内に入り込んだというのだな?」
「はい。ニューカッスルを目指すそうです。いかがいたしましょうか?」
「ふむ……。うまく泳がせてニューカッスルに潜り込めるようにしてやろう。
王か皇太子の命でも盗れれば、あの城の陥落もぐんと早まるだろう……」
──────────────────────────────
とある酒場の片隅に一向は集まっていた。
「どこの宿も国外脱出の人達であふれていて、一部屋しか借りることができなかったわ……」
ルイズはワルドにがっかりした様子で報告をする。
「今の時期は仕方ない。泊まれる場所があることに感謝しよう」
さして気にしないワルドである。
「情報収集はうまくいったよ。この付近に王族側の兵士が潜伏しているとの情報を掴んだ。
一時期貴族軍に捕まっていたが隙を見て逃げ出したということだ。
その兵士と接触できれば、ニューカッスル城へ入ることができるはず」
おぉ〜、と一同が感嘆の声を漏らす。思わずどや顔になってしまうワルド。
「じゃあ、宿屋の部屋でこれからの手順を確認しましょう」ルイズが言う。
「その前に食事にしましょ。お腹がすいては闘うこともできないわよ」
キュルケの提案にタバサがコクコクと頷く。
「しようがないわねぇ。ねえ、なんか適当に料理や飲み物注文してきてよ」
ルイズが士郎に言う。名前を呼ぶのはなるべく避けることにしたようだ。
「あいよ」
カウンターへ向かう士郎を見ながら、ワルドはルイズとの婚約話をいつ切り出せばいいか
考えていた。
………
宿屋で話し合う一行。
「ここの港のはずれに、彼ら(王族軍兵士)が潜伏しているようだ。
この情報は貴族側はまだ掴んでないらしいが、時間の問題だろう」
「それじゃあ、急がないといけないわねぇ〜」キュルケが意見を述べる。
「うむ、明朝出発するつもりだ。準備は今夜中にしておいてくれ」
「(わかったわ)(了〜解)(コク)(任せておいてくれ)(はい)」
五者五様といった感じで、応じる一行。
「あ〜、それとルイズとシェロ君に話したいことがあるんだがいいかね?」
「え?なに?」
「ちょっと3人だけで話したいのだが……」 他のメンバーに目配せするワルド。
(ふ〜ん)となにやらにやけた顔のキュルケ。
「わかったわ」と、タバサとギーシュを連れてさっさと部屋を後にする。
他の人間がいなくなったのを見計らい、ワルドはルイズに話しかける。
「……率直に聞こう。シェロ君はルイズの恋人なのかい?」
「え?……え─────っ!?」一瞬何を言われたか解らず、反応が遅れるルイズ。
「そっ、そんなわけないでしょっ!! シ、シロ、シェロはわた、わたしの従者なだけよ!」
顔を真っ赤にして反論する。
「そうか、それを聞いて少し安心したよ。かなり永い間会わなかったから、
僕のルイズが他の人のものになってしまってたらどうしようとそればかり考えてた」
「お、大げさなのよ。ワルド様は…」
「で、従者のキミは本当にただの従者ってことでいいのかな?」
「えぇ、俺は単なるルイズのサーヴァントですから」
微妙なニュアンスが含まれているのだが、それはルイズと士郎にしか読み取れなかった。
ワルドは切り出すのは今だとばかりに、
「ルイズ……。この旅が終わったら、僕と結婚式を挙げて欲しい。」
「けっ、けけけっ、決行式!?」
「ああ、結婚式だ」 ルイズの言い間違いはもちろんスルー。
「そんな、無理よ。私、そんな……」
「僕は本気だよ。旅が終わったら返事を聞かせてもらえればいい。それまで考えてくれないか?」
「…………、うん。考えてみるわ」
「従者君、この事をしばらく、皆に内緒にしておいてくれるかな?」
「え?あ、そうですね。考えておきます…」
目の前の突然の成り行きに、目が点の士郎。ワルドがプロポーズするとは思わなかった。
場の流れは完全にワルドペースになった。
「そういえば、ルイズ。会わない間に魔法の方は使えるようになったかい?」
「!!!」 ルイズは士郎に、眼で助けを求めてしまう。
「あ〜、ルイズは魔法使えますよ…」
「!! なに! それは本当かっ!!」ワルドが慌てて問いただす。
「そ、そうよ。か、彼は、私の魔法の先生でもあるの」
「僕に(魔法を)見せてもらえないか? 君の成長をぜひこの眼で確かめたい」
「機会があったらということで。 今は、明日の準備を先に済ませましょう」
士郎がそう言って話を引き取る。
「う、うむ。そうだな。 ……ちなみに、ルイズの系統はなんだったのかい?」
「『火』よ!」「『風』です」 ルイズと士郎が同時に答える。
互いに眼を合わせるルイズと士郎。
「『風』よ!」「『火』でした」 また同時に答えるルイズと士郎。
「………」 三人の間に訪れる沈黙。
ワルドは、
「まぁ、実際見ればわかるから、それまで楽しみにしておこう」
と、部屋を出て行った。
とりあえず、ここまでで。
11章の残りは出来上がり次第うpしますね。
…やたらとワルドの話になってしまいました。
まぁ主人公だからしかたないよね。
ではノシ
816 :
マグマ・フレイム:2011/06/19(日) 01:08:35.84 ID:NPHoYJQC
どうも始めまして、FATEは結構好きですよ〜♪ やはりクラウン・クラウンと言う方のFATE二次小説は最高です★
っとこのゼロ魔×FATEでは関係ないので割合させて貰いまして。
レーヴァテイン Laevatain 北欧神話
北欧神話、9つの鍵で封印された災いの剣。スルトが振るった炎の剣と同一視される。
これなら炎を打てます。 無論、士郎ならその剣は既に見ているでしょう。
リットゥ (マルドゥックの炎の剣)
バビロニアの神話伝承。マルドゥク、マルドゥーク神の炎の剣だという。
劈風刀(へきふうとう)(『水滸伝』) - 方臘配下の将軍石宝の持つ宝刀。三重の鎧であろうと風を断つがごとく斬り破る鋭さを持つ。
士郎の人乙
翌日イベントはどうなるのやら
士郎の人乙
そしてワルドも色々な意味で乙w
うう、全然次が出来上がらない。
とりあえず保守です(つд⊂)
まぁ、じっくり考えてくだされ
保守ですよ
ふぅ、やっとでけた。
今晩か明晩にあげる予定です。
それにしても、ヤマグチノボル先生の方がいろいろ大変なようですね…
自分なんか何もできないので、祈るくらいになってしまいますが。
回復をお祈り申し上げます。
では、また。
部屋を出たワルド。一気に脱力する。
(ルイズが魔法を使えるようになったと聞いたときには、心底焦った……
でも、あの様子だと魔法を使えること自体、事実かわからない。
系統不明の魔法だとすれば、『虚無』の可能性はまだあるしな)
とりあえずは、明日の行動の準備をすることを優先することにしたワルドであった。
………
「ねぇ、シロウ………」
ものすごく冷めた声のルイズ。
「な、なんだ。ルイズ」
「私怒っているのよ……」
「何にかな?……」
「≪無断で!勝手に!いろいろ!決めていたことによっ!!≫」
ルイズの怒りが爆発した。先ほどのプロポーズも含め、ストレスが溜まっていたのだろう。
さすがに「バカ犬〜!!」と怒鳴って鞭を振り下ろすようなことはないが、
藁が詰まった枕を士郎に投げつけた。
「ご、ごめん。謝るから…、許してくれ」
「なんで!なんで私に黙って色んなこと決めちゃうのよっ!!」
「い、いや、他意はないんだけど……」
嘘である。 実は士郎はルイズにはある事実を隠している。
──────────────────────────────
アルビオン出発前日〜学院〜マザリーニ居室
<こんこん>
「誰だ?」
「枢機卿、学院の教師が面会を求めてきておりますが……」
(やれやれ、王女の気まぐれ逗留は学院にはさぞ迷惑だっただろうから、
要望とか出されるようであれば、ある程度受諾せねばなるまい……)
「こちらへお通ししろ」
「はっ」
………
「夜分に申し訳ありません。私はここで教師をしておりますコルベールと申すものです」
「そちらのお連れの方は?」
「衛宮士郎といいます。えっと、ルイズ・フランソワーズの従者です」
士郎は一番無難そうな肩書きで名乗る。
「フランソワーズ……。ああ、王女の古くからのご友人ですな。で、なにか?」
「実はさっきまで、ルイズの部屋に王女が来て…いや、いらしてたんですが、
俺の主人に頼み事をしてきたんですよ……」
「ふむ、どのような事をかな?」
「アルビオンまで行って、皇太子から手紙を取り戻して欲しいとか……」
士郎は詳細を語った。
「やれやれ、まったく王女もしょうがない人だ……」
マザリーニは額に手をやり、眉間にしわを寄せ難しい顔をした。
「悪いが王女の希望通り、手紙とやらを取りに向かってもらえないだろうか?」
「あ、はい。そうしていいんでしたら」
「うむ、頼む。
……そうだな、王女なら誰か近衛の者を君たちの任務に付けるかもしれない」
マザリーニは鋭い目付きで士郎を見ながら、
「実は近衛の中に、スパイがいるかもしれんのだ。
以前からスパイ疑惑があったのだが、最近になってその人物が絞られてきた。
それなので、君たちに同行する者がいたとして、それが近衛兵だとしても
油断をしないでもらいたいのだ」
士郎とコルベールは衝撃の事実に目を丸くした。
マザリーニは続ける。
「できれば、君たちが信頼の置ける同行者を探して、協力して旅立ってもらいたい。
そのほうが、安全だと思う。
資金は些少だが私のポケットマネーから出そう」
「わかりました。2名ほど心当たりがあるので明朝声をかけてみますよ」
「うむ、頼む。 まぁ恋文程度なら、
もみ消すのは難しいことではないから、自分たちの安全を第一に考えてもよいからな」
──────────────────────────────
そんなやりとりがあったことはルイズには言えない。
正直ルイズには腹芸は向いてない。(士郎も人のことは言えないが……)
この旅の間にワルドが見せた反応はどう見ても怪しい。
先ほどのプロポーズも、何かの企みではないかと思えてしまうのだ。
だから士郎はルイズにこう言った。
「ルイズ、頼みがあるっ!」
「えっ!? な、何よっ!?」
「さっきのワルドのプロポーズを断ってくれないか……」
(どきっ) ルイズは思わず顔を赤らめる。
(そ、それってヤキモチを焼いたのかな?)
「い、いいけど……。どの道、今はプロポーズなんて受けている暇はないものね……」
「ありがとう。助かるよ」
「後で機会を見てワルドには断りを入れておくから。とりあえず明日の準備を急ぎましょ」
「あぁ、とりあえず何が必要かな……」
………
早朝
ワルドを先頭に薄暗い中、一行は港街のはずれに向かっていた。
時々、街中に巡回の兵士が見て取れたが、とりあえず気づかれることはなかった。
「あそこだ」
ワルドが一軒の小屋を指さす。
「僕が先にあの小屋にいる人物と接触してみる。君たちはここで待機していて欲しい。
10分以上戻らない場合や小屋で騒ぎが起きた場合は一目散に逃げてくれ。
いいかい?」
「いやよ、その時は助けに向かうわ」と、ルイズが言う。
「僕のルイズ。その気持ちは嬉しいが、今は任務を優先しないとダメだ。いいね」
そう言うとワルドは、小屋へさっさと向かっていった。
ワルドが扉をノックする。中から聞こえた声となにやらやりとりをする。
扉が開きワルドは中に滑り込む。
ルイズは食い入るように小屋を見ている。
その間、キュルケ・タバサ・士郎は周りの警戒を怠らない。
ギーシュも警戒をしているように見えるが、無意味にあちこちを振り返るばかりで
かえって素振りが怪しく見える。
キュルケに頭を叩かれる。
「アンタ、もっと落ち着きなさいよ! こっちの気が散ってしょうがないわ」
「叩いたね。オヤジにも叩かれたことがないのにぃ!w」
その口ぶりにイラッとした士郎は、ギーシュの頭に拳骨を食らわすのであった。
………
5分ほどしてワルドが扉から顔を出し、皆に手招きをする。
素早く、そして用心深く一項は小屋へ入る。
はたして、そこには一人の軍人らしき人物がいた。
「紹介しよう。彼は王軍側の兵士で、名はエイブ。 こっちが我々の仲間だ」
ワルドは互いに紹介をする。
「よろしく。俺はエイブ。 正当なアルビオン軍人だ。
最近まで貴族軍に身柄をされていてね、なんとか逃げ出してこれから王族軍に戻るつもりだ」
ワルドが後を引き取る。
「そこで我々が彼に協力する。ついでに王族軍へ接触するという算段だ」
手順は単純。船を一隻借り上げて、出航するだけ。
後は、アルビオンの下あたりを貴族側に見つからないように飛行していれば
向こうから接触してくるだろうということだった。
「なんだ、簡単じゃぁないか」 ギーシュが意見を述べる。
「ねぇ、その船ってどうやって借りるつもりなの? クルーは?」 ルイズが尋ねる。
「まぁ普通に金を払って1隻借りれれば一番問題はないんだが」
ワルドはにやりと笑い、
「それが無理だとしても大丈夫だ。こう見えて私はかなり腕は立つ……」
力ずくも辞さないようだ。
と言っても、キュルケもタバサも荒事に対しては特に抵抗感はないようなので、
嫌な顔をしたのはルイズとギーシュ位だった。
(士郎は最初から諦めている)
以上が11章後半です。
うpにあたり、時間が空いてすいません。
あと、切った張ったの描写が少なかったり、色々不満点あると思いますが、
目をつぶってください。
ちなみに今回出たエイブは100%オリキャラのつもりなんですが、
何かとかぶっていても他人ですから気にしないでください。
では、12章を早めにうpできるよう頑張ります。ノシ
乙です
次回も楽しみにしてます
…身柄をされるってなんだ。
「最近まで貴族軍に身柄を拘束されていてね」
が正しいです。
んも〜
投下乙
乙です
普通に「身柄を拘束されて〜」って読んでたw
そして「んも〜」が可愛いwww
こっそり投下
第12章 試合
「ということで、君と戦うことにしたから……」
突然のワルドの宣告。
ここは先程の脱走した兵士がいた隠れ家近くの森の中。
ワルドに連れ出された士郎。 他のメンバーは隠れ家に待機している。
士郎は「へ?」と気の抜けた返事をした。
「な、なんでですか?」
「おいおい、今までの話を聞いてなかったのかい?
さっき、ルイズが僕のところへ来て、
『あなたのプロポーズを断りに来たの。だって、士郎が断れって言うんだもの』
って言ってきた。 これは君からの宣戦布告なんだろう?」
「いやいや、今から王族軍へ接触しようってこんな時に決闘なんて、正気ですか?」
「こんな時だからだよ。この機会を逃せば次に君と雌雄を決する機会が来るとは限らない。
安心したまえ、もし君が倒れても、ちゃんと船には運んであげるから……さッ!」
ワルドは言いつつものすごい勢いで突っ込んでくる。
士郎は距離を取ろうとバックステップを踏みつつ、デルフリンガーを抜き構える。
<ぎんっ!!>
ワルドの杖とデルフが交差し火花を上げる。鍔迫り合いの状態のままワルドが問う。
「君は、魔法を使わないのかい?」
「魔法よりこっちの方が得意なんすよっ!!」と士郎はデルフを押し込む。
「ふむ!そうかい!でも、こっちは遠慮なく魔法を使わせてもらうよ!」
ワルドはバックステップを踏み、少し距離をとった。だがすぐさま連撃に移る。
「魔法衛士隊のメイジはただ魔法を唱えるのではない!
詠唱さえ戦闘に特化されている!構え、受け、突きなどの動作の中にも詠唱が行われる!
杖を剣としつつも!魔法を発動できるのさ!」
ご丁寧に説明してくれるワルド。そして呪文を詠唱した。
「デル・イル・ソル・ラ・ウィンデ……」
デルフが警告を発する。
「相棒!くるぜ!」
空気の塊が士郎を横殴りに弾き飛ばす。10メイルは飛ばされただろうか。
だが、士郎はなんとか空中で体制を整え無事に受身を取る。そして剣を構えた。
「ほほぅ。この程度の魔法は君には通じないかな……。
だが、杖を持たないメイジなど僕の敵たりえない。それを証明しよう。
デル・ウィンデ!」
不可視の刃『エア・カッター』が士郎に襲いかかる。
士郎は見えないながらも気配から『エア・カッター』を両断しようと剣を振るう。
「無駄だよ、シェロ君。 その程度の迎撃で僕の『エア・カッター』は受けきれない!」
その通りであった。
手応えからみるに士郎は『エア・カッター』を両断することには成功したようだ。
が、その魔法の勢いはそれで消しきれず、士郎の二の腕に傷を負わせた。
「僕はこうして、『エア・カッター』だけを唱え続けるだけで君を倒せるのさ…。
デル・ウィンデ! デル・ウィンデ!! デル・ウィンデ!!!」
こうなると士郎は防戦一方である。デルフを盾がわりにして左右に避け続けるしかない。
それでも『エア・カッター』を確実に避けれるわけでもなく細かい傷を負っていく士郎。
ましてや、ワルドの魔法を避けるためには大きく横っ飛びするくらいしか方法がない。
ワルドの魔法による精神力の消耗より、士郎の体力の消耗がどう見ても早い……
……かに見えた。
何度か左右に避けていた士郎だが、なぜか最初のように『エア・カッター』を両断する方法に
変えた。
「ほほう、なにか意図でもあるのかい?
でもその方法では、『エア・カッター』の威力は消しきれないことは証明済みだろう」
その後、3度(たび)ワルドは『エア・カッター』を詠唱した。
だがよく見ると、士郎が今以上の傷を負うような気配がない。
「何?……」
「もう無駄ですよ。その攻撃は見切った……」
「何…だと…」
再度『エア・カッター』を唱えるワルド。だが士郎の剣のひと振りで消え失せる魔法。
士郎がなにか魔法を使っているのか、それとも純粋な剣技によってなのか、
もはや『エア・カッター』が士郎に届くことはなかった。
「そろそろやめません?」 士郎が尋ねるが、
「まだだっ!!」 ムキになったワルドが応える。
「デル・イル・ソル・ラ・ウィンデ……」
士郎を最初に吹き飛ばした魔法の詠唱だ。
士郎はワルドの動きをつぶさに見て、おおよその魔法の方向を見極める。「左だっ!!」
魔法の発動と同時に、デルフがその魔法のただ中に突き出される。
「なっ!!」 ワルドが声を上げる。
たったのひと突きで、魔法が掻き消えてしまった。
「僕の魔法をこうもあっさり破るとは……いったい、何をしたんだい?」
「それは秘密ですよ」
士郎はにやりと笑う。
「……ふん、じゃあ次の魔法で最後としよう……」
呪文を唱え始めるワルド。『ライトニング・クラウド』の呪文である。
ワルドの頭上の空気が冷え始めた。ひんやりとした空気が士郎にも伝わってくる。
士郎は慎重にワルドの出方を見る。
「相棒!くるぞ!!」
空気が震え、パチンと音がすると同時に、稲妻が士郎とデルフめがけて飛んでくる。
稲妻はデルフを直撃し、士郎は後方に跳ね飛ばされた……
………
(少々本気になってしまった……)
ワルドは士郎の方へと歩いていく。
「す、すまない。ここまでやるつもりはなかったのだ……」
ひょっとして死んでしまったのでは、と思いながらも士郎に声をかける。
「……痛てて。ちょっとシャレになんないんじゃないですか?」
不満げな声で士郎が応えた。地面に大の字になったままだが。
(!!!。馬鹿な!!またしても無傷だとっ!!)
「お〜い、相棒〜。大丈夫かぁ〜?」
「!!!」ワルドは慌てて声の出どころを探す。驚くことに剣がしゃべっているようだ。
「シ、シェロ君、これはインテリジェンスソードかい?」
「よぉ、魔法使いの旦那。俺様の名前はデルフリンガー。気軽にデルフって呼んでくれな」
「ああ、そういうことか。僕の魔法をことごとく破ったのはこの剣のせいだな」
起き上がった士郎がそれに答えた。
「そういうことです。俺も今さっき、そんな芸当ができることを知ったんですけどね」
士郎は歩いてきてデルフを拾い上げると、鞘に戻し背負う。
「もうこの辺でいいでしょう?」
さすがにワルドもこれ以上の戦闘を行おうとは思わなかった。
「いや、悪かったね。でもルイズに変なことを吹き込む君も悪いんだ」
「ああ、そのことですか。いや、プロポーズはせめてこの任務が完全に終わってからに
してくれれば、こちらもとやかく言わないですよ」
「まぁ、それは君の言い分の方が正しいか……。 では、さっさとその任務を果たしに行こう」
ワルドはすたすたと歩いていってしまった。
ワルドは帰り際思った。
(魔法が通じない相手か……。こいつは少々厄介だな。
これからの“私の”任務に邪魔になる可能性があるな……)
士郎も思う。
(魔法衛士隊隊長の腕は伊達じゃない。スパイがワルドだとしたら、無傷じゃすまない。
いや、王軍が壊滅させられることもあるかもしれない…。どうすれば……)
互いに相手の腹の探りあいになる。
だが士郎は正直、陰謀戦などには向いていない。
キュルケあたりと相談して対応を決めようかと士郎は考えた。
以上です。
夏休みシーズンなので、自分が巡回しているやる夫スレがお休み中
安西先生、早く続きが読みたいです。
>>831 “んも〜”は植田まさし先生の漫画のセリフです^^
ヤマグチノボル先生の手術は無事終えられたようで一安心
経過も順調であればとてもうれしいですね
さて、今回は2巻5章に当たる部分です。
さすがに戦闘シーンが少なすぎって感じがしたので入れてみました
では、また次の章で……
投下乙
ルイズなんつーことをw
投下乙ですb
シロウの人乙
見直ししたので投下します
第13章 空軍
「ところで、お前どのくらいまで過去のこと思い出したんだ?」
「なんでぇ、藪から棒に」
ワルドと一戦交えた帰りの、森の中での士郎とデルフの会話である。
「別に藪から棒でもないだろうが。お前の能力次第で、俺の戦う方法も左右されるだろ」
「なるほど……。悪りぃな、そんなに思い出したことはねぇや。
魔法を吸収できるってことは思い出したんだけどなぁ」
「ふ〜ん。お前、魔法を吸収し続けるとレベルアップするとかしたりはしないのか?」
「いや、そんなことすると寧ろ壊れちまわぁ。限界ってモンがあらぁな」
「ということは、吸収する回数は有限なのか」
「時間を置けば、その回数も元に戻るけどな」
「どういうことだ?」
「吸収した魔法は少しずつ消化されていくからな。人間の腹ン中と一緒さ」
「なるほどね。じゃあ魔法は何回分くらい吸収できるんだ?………………」
………
「ただいま」
扉を開けてワルドが戻ってきた。 一人で、である。
「ワルド、私の従者は?」
「彼ならじきに来るよ」
「そう」
ワルドは小屋へもどる道すがらシェロ対策を練った。
結論として、1対1に持ち込めば何とでもなると思われたので、
そのシチュエーションをつくることに尽力すべきだと決める。
ただ、この大人数のパーティをばらけさせるのは容易ではなさそうだ……。
「ただいまぁ」 士郎もしばらくして帰ってきた。
「遅いっ!!」 ルイズが怒鳴る。
「ごめん。……じゃあ時間がもったいないから、早速出発」
「…ったく、じゃあワルド、あなたが用意したっていう船にみんなを案内してよ」
「そうだね。では、なるべく目立たないようにみんな付いてきてくれ」
………
無事、誰も欠けることなく一行は港へ停泊している船へとたどり着いた。
船といっても、それほど大きなものではない。寧ろ、小型船といったほうがいいだろう。
ワルドがポケットマネーで借り上げた船だ。
積荷はグリフォンとドラゴンが1頭ずつだけなので、小型船でも問題はない。
「へへっ、お待ちしてましたぜ、旦那」
船長らしき人物がワルドに話しかけてきた。
「で、旦那方はどちらの国に亡命しようとしてらっしゃるんで?」
どうやら船長は、一行がアルビオンから国外逃亡を図っていると思っているようだ。
「ああ、そこはまだ特に決めてないんだよ。すまないね」
ワルドはいけしゃあしゃあと返答する。
「そうですかい。ところですぐに出立でよろしいんですよね?」
「ああ、針路の方は彼の指示に従ってもらいたいんだ。そこらへんは全て任せているんだ」
と、脱走兵(エイブ)を指し示す。
わかりやした。と船長が返事をして出発の準備に取り掛かる。
………
船が発進し、クルーはそれぞれ持ち場に従いて仕事をしている。
エイブが船長に針路を指示している間、一行は甲板の上で周囲を警戒していた。
とりあえずは何事も無く港を離れることができたが、いつ貴族軍に見つかるかわからない。
エイブが示す針路はなぜか大陸の真下を目指していた。
「この進路で本当にいいんですかい?」
船長がたまらず尋ねるが、問題ないとエイブは返答。
浮遊しているアルビオン大陸は、下の部分は常に雲に覆われている。
その雲の下を潜り込むようにして船は進んでいく。
………
アルビオンの下に潜り込んでから10分くらい経っただろうか。
「上の雲の中に何かいるみたいよ……」
キュルケが何かを発見する。
「ありゃ、軍船ですぜ。……あの旗は、劣勢の王軍のようですが」
船長が望遠鏡を使い、雲の中から現れた船に掲げられた軍旗を確認する。
「どうしやす?」
「あぁこのまま停船してもらっていいかな。実は我々はあの船に用があったのだ」
「へ? そうなんですか? まぁ今の雇い主はあんた方だから従いやすが……」
不振な目で船長はワルド達を見る。 それはそだろう、戦争中の軍に接触するなど
下手したら何か酷いことに巻き込まれかねないのだから。
相手の船から停船命令がなされた。既に停船しているので相手の接触待ちである。
………
「我らはアルビオン王立空軍、本国艦隊である。
貴様たちの身分と、何故このような場所を航行しているのかを述べよ」
接舷後に乗り込んできた兵士が船長に向かって問う。
「あっしらはこちらの方々に雇われまして、その、単なる、輸送中なだけでさぁ」
「輸送中だと? 怪しいな。 このような場所にいる理由がわからんぞ」
亡命船であれば、たしかにこのような航路を取る必要がないから当然である。
そこで脱走兵のエイブが口をはさむ。
「自分は王立空軍兵士のエイブであります。貴族どもに捕らえられておりましたが、
なんとか脱走して、王立空軍の一員としてまた戦うべく、こうしてやって来たのであります」
「我が軍の所属だと? 階級と名前を述べ、身分を証明するものを提示せよ」
「了解であります」
軍人同士のやりとりが行われる。他のメンバーはそのやり取りを見守る。
………
「よし、貴官の身分は分かった。そして、他はどのような者たちだ?」
「彼らはトリステインからの使者であります。縁あってこうして同行することになりました」
「トリステインの使者だと!」
突然の成り行きに驚く兵士。自分では判断がつけられぬとみて上司に報告を仰ぐことにした。
「よし、しばし待たれよ。 上の者に報告してくるのでな」
………
しばらくして、数人の人間が軍船から乗り込んできた。
先頭に立ってやってきた身分の高そうな人間が口を開く。
「ようこそ、トリステインの方々。私はアルビオン王国皇太子、ウェールズ・デューダーです」
慌ててルイズが前に出る。
「わ、私はトリステインの姫殿下、アンリエッタ様の使者としてやってきました
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールで、こっちは共の者です」
「ようこそ、ルイズ」
士郎から見たウェールズの第一印象は、雰囲気がたしかに王族っぽいなというものだった。
それにしても、皇太子ほどの者がこのような危険な場所にいてもいいものなのか心配だった。
それはルイズにしても同じだったらしい。こう尋ねた。
「あの、失礼ですが本物の皇太子さまなんでしょうか?」
「あはは、こんなとこにうろついていては無理もないな。
う〜ん、そうだ、証拠をお見せしましょう」
と、皇太子はルイズの指に光るルビーを見つめて言った。
自分の薬指に光る指輪を外すと、ルイズの手を取り、水のルビーに近づけた。
2つの宝石は共鳴しあい、虹色の光を振りまいた。
「この宝石は、アルビオン王家に伝わる風のルビーだ。きみが嵌めているのは、
アンリエッタが嵌めていた、水のルビーだ。そうだね?」
ルイズは頷いた。
「水と風は、虹を作る。王家の間にかかる虹さ」
皇太子がなんか言っているが士郎には聞こえていなかった。アンリエッタ王女は
今ルイズがしている指輪を「お金が心配なら、売り払って旅の資金にあててください」とか
言って渡していた。 慌ててたとかうっかりのレベルで済む問題ではなかろう。
無事に戻ったら、一言言わないではいられない。
「まぁとりあえずは君たちも我々と共に城に戻ろう。こちらの船も随伴するのかね?」
「いえ、この船はアルビオンの港で借り受けただけですので、ここでお別れしようと思ってます」
ルイズがそう返答すると、皇太子は部下に向かって
「おい、この船長にお礼をいくらか渡しておいてくれ」と指示をする。
「では、皆さん、我が軍の船へいらしてください」
………
アルビオン王立空軍の軍船に乗った一行。先程まで乗っていた船は港へと戻っていった。
ちなみに小型船の船長は、結構な報酬をもらってホクホク顔だった。
一行は軍船の中の広い部屋へ案内された。会議室兼食堂の部屋だろう。
「この船の本日の哨戒任務は終了しましたので、既に城へ向かっております。
じきに到着しますので、しばらくはここでお待ちください」
そう、兵士の一人に告げられる。
「あの、甲板に出てもいいですか?」 士郎が尋ねる。
「そうですね、我々の邪魔にならなければ問題ないと思います」
兵士の許可をもらい士郎は甲板へと向かう。
「ちょ、ちょっと待ってよ!!」
ルイズが後からついてくる。
「どうした?ルイズ」
「べ、別になんでもないわよ。
ただアンタはご主人様を放っておいて勝手にどこかに行くなんて許さないんだから」
(意訳:士郎と一緒にいたい)ってことです。
士郎はルイズを伴い、甲板に出る。
甲板上では多くのクルーが持ち場で周囲を見張っていた。
それはそうだろう。すでに船は雲の中を進んでおり、辺りはねずみ色一色なのだから。
「右舷5度に目標C4」
「右舷5度に目標C4」
「右舷5度に目標C4」
クルー同士で伝言が伝わっていく。
そして船が方向を変える。見事な統率である。
「どうだい? 我が軍の凄さが分かってもらえたかい?」
いつの間にかそばにウェールズ皇太子がやってきていた。
「えぇ、見事なもんですね。 何も見えない雲の中を楽々と進むなんて」
士郎は正直な思いを告げた。それにしても、なぜ雲の中を進むのだろう。士郎が尋ねると
「ああ、城の上は敵が見張ってて降りるのも容易じゃないんだ。
だから、城の地下、大陸の地下から潜り込まないといけないんだよ」
船の周りはついに真っ暗になった。太陽光も届かない場所になったからだ。
それでも難なく船は進む。測量と魔法の明かりだけで航行しているのだ。
大陸の裏側に300メイルほどの穴が現れた。そして船はそこに飛び込んでいく。
「僕はこの瞬間がたまらなく好きなんだ。冒険心をくすぐられるからね」
「なんか空賊っぽいですね」 士郎が言うと、
「わかるかい? そうなんだよ!」 と皇太子は返事をした。
「いっそのこと、空賊に転職したらいかがです?」
その士郎の言葉に、
「空賊……、空賊か!! こいつはいい!!!
城に戻ったら早速提案してみよう!!」
と冗談ともとれない感じで皇太子は満面の笑みで答えた。
以上です。
…キュルケもタバサもギーシュも全然活躍してない。
ファンの人にはごめんなさい
で、とりあえず現状を再確認
現在、士郎はシェロと言う偽名で白髪で学院の服を着ています
キュルケとギーシュは使い魔は連れておりません
士郎たちは、ワルドを怪しんでおりますが、裏切っている証拠を持っているわけではないです
ルイズだけは、ワルドが怪しいという情報を持っていません
ワルドはルイズが虚無の魔法使いだと考えていますが、こちらも証拠がありません
時間軸的に原作より早く進んでおり、ニューカッスルは陥落までまだ余裕があります
フーケさんはレコンキスタに捕まっていない模様です
ということで、ノシ
乙
毎回楽しみにしてるよ!
テス
ふぅ、一通り見直し終了。
まだ誤字脱字ありそうだけど、投下してみますのです。
第14章 謁見
一行が城に到着したその夜にささやかながらパーティが開かれた。
「皆、今宵はこれからの戦いへの英気を養うのと、
トリステインから来た方たちの歓迎、
そしてこれから送り出す我らが家族のしばしの別れを惜しむための
合同パーティである。
大いに飲み、食べ、笑い、泣き、楽しんでもらいたい!!!」
………
壇上のウェールズの姿を見ながら、ルイズは士郎に尋ねた。
「家族を送り出すって、戦時だから避難させるってことかしら?」
「そうじゃないか? 女性や子供の姿が見えるから」
「どの国へ避難させるのかしら……」
「トリステインで受け入れたいってこと?」
キュルケが口をはさむ。
「えぇ、できればそうしたいわ」
「といっても、姫殿下に許可とか得てるわけじゃないだろう」
ギーシュが質問する。
「でも、姫殿下も同じ気持ちだと思うわ」 ルイズが反論する。
ここでワルドが、
「じゃあ、使いを出してみればいいんじゃないか?
ええと、タバサ君だっけ? 彼女の竜が一番早く飛べそうだけどね」
「断る。かなり疲労しているから」 タバサの返事はそっけない。
「そうか……。僕のグリフォンを使って連絡を取ってもいいけど……」
「まぁそれはきちんと謁見して、話を伺ってから決めましょう」
………
戦時下のため、お世辞にも豪勢とは言えないが、それでも気持ちのこもった料理が並んだ。
一行はそれぞれパーティを楽しんでいた。
タバサは黙々と食べ物を口に運ぶ。
キュルケはいろんな人たちと談笑し、華を振りまいていた。
ギーシュの周りにもそれなりに輪ができていた。どうやら、魔法瓶の売り込みをしているようだ。
ルイズも作り笑いながら、うまく他の人と語らっていた。
ワルドは、壁に背をあずけて何かを考えているようだった。
そんなワルドを横目に見ながら、士郎はウェールズと話をしている。
「どうだい? 楽しんでもらえてるかな?」
「あ、はい。 まぁ楽しんでますよ」
「おや、君はお酒は飲まないのかな?」
「あんまり飲めないんですよ。 でも、この紅茶は美味しいですね」
「アルビオンの水で淹れたお茶は美味しいんだよ。どんどん飲んでくれて結構だから」
「いや、そんなには…」
と、苦笑する士郎。
「まぁ、それもそうか」と、ウェールズは去ろうとする。
「あ、皇子。なんか落としましたよ」
と、士郎はしゃがみこんで紙を拾い上げた。手紙のようだ。
「ん?これは……。 やぁすまないね。ありがとう」
手紙を受け取るウェールズ。
「それじゃあ、後ほどまた会おう」
………
パーティも終わり、一行は王に呼ばれ謁見室と思われる場所に呼ばれた。
玉座についているのはアルビオン王であるジェームズ1世。
ウェールズは玉座の前にある段の下で、皆の方を向き立っている。
一行の顔を見回して王が述べる。
「遠路はるばる、よく来ていただいた。 トリステインの姫殿下が遣わした使節の方々。
先に謝っておこう。 本来なら先に謁見を済まして、パーティを開くべきだったのだが、
我が兵たちの家族はこれから脱出の準備に取り掛からねばならぬ関係で、
このような順番に相成った。 申し訳ない」
一行の代表であるルイズが応える。
「いえ、過分のお言葉、痛み入ります」
ウェールズが引き継ぐ。
「では、使者殿の用向きを伺うとしようか」
「え〜、すいません。皇太子殿下。お人払いをお願いできますでしょうか?」
「ふむ、2人きりで話がしたいと……?」
「できることでしたら、お願いします」
だが、ワルドが
「いや、ルイズ。ここで話してしまったほうがいい」
と、ルイズに囁いた。
「え? でも……」
「ここは正式な謁見の場だ。 内密にするかどうかの判断は彼らがしなければならないと思う」
「…………、そうね。 わかった」
ルイズは再度言い直す。
「ウェールズ皇太子殿下、実はアンリエッタ姫殿下から一つの下命を受けました。
姫殿下から皇太子殿下に送られた手紙を受け取りに参ったのです」
「……なるほど。相分かった。理由は皆まで言わないでも理解した。アンリエッタらしい」
皇太子は何事か思い出に浸っている。ふふふと小さく笑みをこぼした。
「わかった。手紙は後ほど受け渡そう。その代わりといってはなんだが、一つ頼みがある」
「なんでしょうか?皇太子殿下」
「我が兵たちの家族の亡命……いや、避難先としてトリステインを選択したいのだ。
受け入れを正式に要請する」
「わかりました。 では、それは国に連絡を取りたいと思います」
「よろしく頼む。 他に何か用向きが無いようなら、謁見はこれで終わろうと思うが、よいか?」
「はい、ありがとうございました」
ルイズは優雅に一礼をした。
ワルドもキュルケ、タバサ、ギーシュも貴族の作法に則って礼をする。
士郎だけ深く頭を下げる礼をした。 他の者は不思議な目で士郎を見た。
………
ウェールズに呼ばれて、ルイズと士郎、そしてワルドがウェールズの居室に案内された。
「すまないな。来てもらって」
ルイズはとんでもございませんと返し、こう続けた。
「先ほどはお渡しできませんでしたが、姫殿下より密書を言付かっております」
「ふむ、密書か……」
「こちらでございます」
ルイズは懐よりアンリエッタの手紙を取り出し、ウェールズに渡した。
ウェールズは丁寧に封を切ると、中の手紙を取り出し読み始めた。
「ああ、彼女の婚姻はほぼ決まったようだな……。愛らしいアンリエッタ……」
手紙を最後まで読んだウェールズは3人に向き直る。
「先程の避難先の受け入れ要請での連絡は不要になったよ。
既にこの手紙に避難民の受け入れが明記されていた」
微笑むウェールズ。
「さて、あとは昔、彼女から送られた手紙だね……。
……
これは、どうしても返却しなければならないだろうか?」
「え!?」 予想もしないウェールズの反応にルイズは驚く。
「ああ、勘違いしないでくれたまえ。返すことは問題ないんだ。
でも、これを君に渡すと君の身が狙われないかと思ってね。
万が一、貴族派やレコンキスタ共に奪われたなんてことになると、アンリエッタに
顔向けできないよ」
「では、燃やしてしまいましょう」 士郎がそう言う。
「まて!」 ワルドが慌てる。
「それは本末転倒だろう。姫殿下からの要請は手紙を持ち帰ることではないのか?」
「そうよ! 何、勝手に物騒なこと言い出してるのよ!!」
「だってさ、本来の目的はゲルマニアとの婚姻を滞りなく進める障害の除去が目的だろ。
わざわざ危険を冒して、手紙を敵に奪われましたなんて笑い話にもならないよ」
「僕がいて、みすみす奪われるようなことになると思うのかい?」
「でも、行動は常に最悪の事態を想定して動くべきです。
燃やせば、奪われることは絶対に無いし、襲われるリスクや隠す必要もなくなる」
「君は民間人だからいいが、私は近衛なんだ。姫殿下のご命令であれば、遂行する必要がある」
<パチパチ>
焦げ臭い臭いと共にそんな音が聞こえてきた。
「ああ、君たち。すまないな。(討論が)長くなりそうだから、勝手に処分させてもらった」
「え??」ワルドとルイズが慌てて振り向くと、ウェールズはランプの蓋を開けて、
手紙に火をつけていた。すでに粗方燃えてしまっている。
ガックリ膝を付くワルド。
「わ、私の任務が……」
「まぁ気を取り直してくれ。他のことだったらいろいろ協力するから」
これで会談はお開きとなった。
──────────────────────────────
「ふむ、敵陣に潜り込むことは成功したのだな」
「はい。やつらは明日、兵の家族を脱出させるようですが……」
「ああ、それは既に聞いている」
「では、一斉攻撃はその後でよろしいのでしょうか?」
「ふふ、何を言っている? 船を沈める絶好の機会ではないか」
「!!! では、軍人ではないものが乗っている船を一斉に沈めると!?」
「何者が乗っているかなど、我らの知るところではない。
城から発進しているのなら、それは軍事行動と取られても致し方あるまい」
えげつない攻めをする。そうは思っていても顔に出すような愚かなまねは決してしない。
命令どおりに任務をこなすだけだ。そう、男は思った。
「ああ、王や皇太子は極力きれいな状態でいてもらいたい。
そのために、渡した『毒針』をうまく活用してくれたまえ」
「御意」
男はその言葉を残すと何処かへと消えた。
──────────────────────────────
翌朝……
城の一画に武装を取り払われた大型船が5隻停まっていた。
もちろん軍旗も外され、代わりに白旗が掛かっている。
兵が大声で指示を飛ばしている。
「昨日の指示通り、手荷物は極力減らしてください。家族ごとに集まり、離れないようにして下さい。
兵の指示に速やかに従ってください。 では、乗船してください。」
この城のどこにこれだけ居たのかと思うほどの人が、船の周りに集まっていた。
兵の指示に従い、停泊中の各船に吸い込まれていく。
城の中からその様子を見下ろす皇太子と共に、一行はいた。
「君達はどのようにして国に戻るつもりかね? あの船に一緒に乗っていくかね?」
「私達は竜とグリフォンに乗って帰る予定です。皇太子殿下」
ルイズが応える。
「ふむ、そうか。島の抜け穴から帰るようなら、雲が晴れるまでは真っ直ぐ下りていけばいい。
この時期なら、そちらの大陸とはそれほど距離は無いから、無事着けるだろう」
「はい、ありがとうございます」
「では、私はここで失礼するよ。兵の指揮もしなければならないからね」
そういうと、ウェールズは扉をくぐり去っていった。
………
避難船がまず1隻飛び立った。ニューカッスル城の周りには現在、敵船は見当たらない。
王軍側は、敵軍も気を利かせて兵を下げているのだろうと、胸をなでおろした。
船が十分な高度に達すると移動を開始した………
その直後、轟音と共に大砲が放たれた。
同時に避難船のマストが根元からへし折れる。この世界の船は、海に浮かぶ船と大した違いは無い。
浮力を『風石』と呼ばれるもので得ているのが違っているくらいだ。
マストが折られた程度だと、急に墜落するものではないが満足に移動はできない。
避難船は徐々に高度を落としていく。
避難船が高度を下げ始めたと同時に何処に隠れていたのか、
敵兵がわらわらと避難戦へ向かっていく。
城壁から船の行方を見守っていた皇太子は声を荒げた。
「船を守れ〜ッ!!! 敵兵を近づけるなぁっ!! 乗員を城へ連れもどせぇっ!!!」
なんだこれは!避難船を急襲するとは!! ウェールズ達王軍側は猛り狂う。
ニューカッスル城から王軍が雪崩出る。
城の周りに隠れていた貴族軍の兵がそれを迎え撃つ。
乱戦になると同時に、貴族側の軍船が多数現れた。
城の中からこの様子を見ていたルイズ達。
「ど、どうしよう!シロウ。 あたし達、どうすればいいッ!?」
士郎は周りを見る。 ワルドが居ない!
「しまった!! ワルドを見失ったッ!!」
一行も周りを見るが確かにワルドは影も形も無い。
士郎は皆に指示を飛ばす。
「タバサ、竜を呼び出してくれ。 奴のグリフォンはどうしてる?」
「厩につながれている。 今のところワルドがグリフォンを操ろうとしている気配は無い」
タバサが精神感応で即座に情報を得る。
「よし、奴は城内で破壊工作をするかもしれない。タバサ、空から監視してくれ」
「了解」
「ギーシュとキュルケは俺とルイズと一緒に皇太子のところへ急ぐぞ。
奴が居なくなったことを早く伝えないと」
「わかったわ」「まかせろ」
「え? え? え?」
ルイズは展開についていけない。ワルドのスパイ疑惑を聞かされていないので当然である。
「ルイズ! 周囲に気をつけてくれ。 いつワルドが襲ってくるかわからない。
ギーシュ、キュルケ頼むぞッ!!」
一行は走り出した。移動しながらルイズは士郎に疑問をぶつけた。
「ちょ、ちょっと、どういうことか説明してよッ!!」
「ワルドが敵のスパイの可能性があるんだっ! このタイミングで姿を消すってことは
疑いが濃厚になった!」
「なに、それ! いつから疑っていたのよッ!!」
「最初から」
「なんで私に教えてくれなかったのよッ!!」
キュルケが口を挟む。
「あなた、疑っていることを相手に隠し通せる性格なの?」
「うっ!!」
「わかった?」
ルイズはそれ以降、憮然と黙り込んでしまう。
今は皇太子の下へ急ぐ一行であった。
とりあえず投下は以上です
やっと戦闘に突入
あと少しでアルビオン編が終わる
終わったら小話を作ってあげようかなと思っております
眠いので、ではでは
857 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/29(月) 06:09:54.48 ID:RMCqWNdK
乙でした
投下乙です
859 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/30(火) 23:58:19.53 ID:PwvSr/Au
書き手が一人なのに頑張れるのは凄い。
シロウの人乙
さて、投下いたします
あいも変わらず読みずらい文章だなぁと思いますが、ご愛嬌ということで
第15章 決闘
辺りには土埃の臭いや物が燃える臭いが立ち込めていた。砲弾と矢と魔法と怒声が飛び交う。
ルイズたち一行はウェールズ皇太子のもとへと走っていた。
一行といっても、ワルドの姿は無い。裏切りがほぼ確定したからだ。
「シロウっ!! あそこっ!!」
キュルケが何かを見つけた。 指差す先にはワルドの姿があった。
その姿はすぐ物陰に見えなくなる。
「キュルケ! ギーシュと一緒に奴の後をつけてくれ!」
「了解、ダーリン」
ルイズと士郎はウェールズのところへ、キュルケ、ギーシュはワルドを追う。
士郎は途中に出会った兵士にウェールズの居場所を聞く。
最初は城壁にいたのだが今は移動しているらしい。 全体が見える塔から指揮をしているようだ。
そこへ向かおうとして、途中城内で兵が騒いでいる場所があった。
何事かと見てみると、王の周りで幾人かの兵が泣いていた。
「お、王様〜……」「我が君よ……」「陛下〜、陛下〜……」
王をよく見ると、王の肌は石としか呼べないものになっていた。
何者かによって石化させられてしまったようだ。
水メイジが必死に王の石化を解こうとしているのだが、何の役にもたっていないようだった。
これもワルドの仕業だとしたら、一刻も早く皇太子の元に向かわなければならない。
おそらく皇太子も狙われているのだから。
「ルイズっ!急ぐぞっ!!」
「う、うんっ…」
走っている最中、ルイズは士郎に気になったことを聞いた。
「今の、石化した王様って……。やっぱり……」
「ああ、多分、ワルドがやったんだろう」
「なんで!? なんでワルド子爵はあんな酷いことを」
「本人に聞かなきゃわかんないよ。 だから奴を早く見つけなきゃならないんだ」
ルイズと士郎はウェールズがいるという塔の部屋までたどり着いた。
頻繁に伝令が出入りしているので、扉は空いたままである。
士郎がまっ先に口を開く。
「失礼します。皇太子殿下、急ぎ伝えないといけないことがあって参りました」
「君たちか。なんだね? 伝えたいこととは」
「ワルドを見失いました。 それと陛下が……」
「ああ、父のことは先ほど聞いた。今は戦場の指揮せねばならない。父に関しては後回しだ」
その時突然、部屋の扉が閉まった。
士郎は嫌な気配を感じて、ルイズと扉の間に立ちふさがる。
「ルイズ! 皇太子のところまで下がれっ!! 皇太子、ルイズを頼みます」
扉の周りには人影は見えない。だが、確かに何かがいる……。
「ぐっ……」
うめき声が聞こえた。ウェールズの……
士郎が振り返ると、そこには膝をついたウェールズとルイズを後ろから抱えたワルドがいた。
「シロウっ!!!」
「ルイズっ!!!」
「おっと、近づかないでもらいたいな、シェロ君。ルイズの命がどうなってもいいのかね?」
「テメエっ……!!」
「君たちにはすっかり騙されていたよ。まさか僕がスパイだということに気づいていたなんて。
ちょっと腹が立ったから、お礼をしてあげようかな……」
「ぐはっ!」
士郎の肩に熱い痛みが走る。振り向くとそこにはもう一人のワルドが杖を振り下ろしていた。
「ハハハハ。どうだい? 僕の魔法で作った風のユビキタス(偏在)だ。
痛いかい? 手も足も出せないという状況。悔しいだろう? 歯がゆいだろう?」
肩を斬られたが、士郎はそんなことを気にせずにワルドを睨みつけた。
「テメェ、皇太子に何をした…」
「ああ、こいつら親子のことかい。 ちょっと毒針を打たせてもらったんだよ」
「毒針だとォ?」
「身体中が石になってしまう呪いの毒さ。これって希少なんだよ。エルフの秘術さ。
我々人間では解けない呪い。まぁあと1回くらいしか使えないけどね……ハハハハハハ」
ウェールズの全身は既に石と化している。先ほど見た王と同じ症状だ。
ルイズを拘束しているワルドの方へ一歩踏み出す士郎。
「近づくなといったはずだがね……。この毒針、今度はルイズを刺すことになるよ」
「お前はルイズを手に入れたかったんじゃないのか!?」
「ああ、そうさ。僕は手に入れる!! 世界を!! 全てを!!!
だから欲しかったのさ! ルイズを! ルイズの能力を!! ルイズの力を!!!」
ルイズは鳴き声になった。
「ワルド……」
「ルイズ、君は優秀なメイジにきっとなるだろう。それこそ始祖ブリミルの肩を並べるくらいに。
僕は君が『虚無』の魔法使いと言うことを知っているのだよ。
そしてそこにいるシェロ君。彼は君の使い魔だ。『ガンダールヴ』だと言うこともね」
ワルドは自分に酔いしれて、話し続ける。
「ルイズ、ああ僕のルイズ。君は僕と共に居るべきなんだ。君に世界を見せてあげよう。
僕と共においで。 いや迷うことなんてない。 ほら、いい返事を聞かせておくれ」
「…………嫌よ。」
ワルドの顔が険しくなる。
「なんだって? よく聞こえなかったんだが?」
「わたしは世界なんてどうでもいい! あなたはわたしの能力だけ求めている!!
そんなの死んでもお断りだわ!! たとえ脅されたってあなたの言うことなんて聞かないっ!!!」
「……そうかい。そういえば昔から、君は聞き分けの悪い子だったね。 そんな子には御仕置きだ!」
「待て、ワルドっ!! ルイズ〜っ!!」
士郎の叫びも虚しく、ワルドは毒針をルイズに打ち込んだ。
「いやぁぁぁっ!!!」
ルイズはワルドに抱きかかえられたまま、足元から石化していく。
「ワルドぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
デルフリンガーを抜き放った士郎はワルドへ切りかかる。
「おっと、危ない」
ワルドはルイズを放し、士郎の剣から逃れる。
士郎はルイズを抱え、壁際へと下がる。そっとルイズを壁に立てかけ、その前に立ちふさがった。
「お前だけは決して許さない。俺の目の前に這い蹲らせてやる」
ぎりっと奥歯を噛み締める士郎。
「ほほう、出来るかな? こっちは一人ではないんだよ」
ワルドがそう言うと、新たに2人のワルドが現れる。合計4人のワルド。
<ドン、ドン、ドン> 扉が激しく叩かれた。
「殿下!! どうかされましたか!? 殿下!! 開けてください、殿下!!」
「ちっ! あまり時間は残されてないか」
ワルドが舌打ちをする。
「まぁいい。ルイズと手紙は手に入らなかったが、陛下と皇太子の命はいただいたからな。
あとは君を倒して、おさらばといこうか」
「ああ、そうかよ。できるものならやってみろ!」
士郎を囲むようにワルドはばらけた。そして、別々に斬り掛かってくる。
唐突に激しい破裂音が部屋の中で響く。
風のメイジは元来耳がいい。それがワルドに致命的な隙を作ることになった。
その隙をついて、デルフリンガーが『偏在』の1体を餌食とした。
ワルドは憎々しげに音の源を探す。
見るとルイズが体の半ばまで石化されながら杖を持ち魔法を唱えたようなのだ。
「ざ……、ざまぁ……、みな……さい」
「くそっ、最後の最後まで思い通りにならないガキだったか……」
腹立ち紛れにルイズへ向かい杖を振り下ろす一体のワルド。
完全に石化したルイズの腕が、へし折られて落下する。
─
──
───
────!!!!!!!!!
「ワ ル ド ぉぉぉォぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」
怒髪天を衝く。士郎の怒りが頂点に達した。
「なっ!」
ワルドが驚きの声を上げる。
士郎が叫んだと思ったその瞬間に、残り2体のワルドが既に斬り伏せられていた。
慌てて新たに『偏在』を呼び出す呪文を唱えるワルド。
士郎は大人しく、ワルドが『偏在』を呼び出すのを待っている。
先ほどと同じように士郎を取り囲むように『偏在』を配置した………はずであった。
が、
士郎の体が一瞬ぶれたと思った瞬間には、『偏在』は居なくなっていた。
「ば、馬鹿な……。 そ、そんな非常識な……。 何者なんだ……、お、お前は……」
──────────────────────────────
このときデルフリンガーは思い出していた。
自分が長年『ガンダールヴ』の相棒として存在していたことを。
そして、『ガンダールヴ』は心を震わせれば震わせるほど力が増していくことを。
今の相棒に敵などいない。 敵など片っ端から切り伏せてしまうだろう。
──────────────────────────────
ワルドは半狂乱になって残りの魔法を打ち尽くす。
『エア・カッター』 『エア・ハンマー』 『ウィンド・ブレイク』
『ライトニング・クラウド』 『ライトニング』
打てる限りの魔法を唱える。きっと限界以上の魔法を出し切っただろう。
それは己が命を削ってまで撃った証拠だ。
しかしその全ては士郎に届くことはなく、デルフリンガーの糧となった。
「もう終わりか?ワルド……。魔法の貯蔵は出し尽くしたようだな」
「ま、待て。 待ってくれ。 頼む、助けてくれ」
一歩一歩とワルドに迫る士郎。
「ルイズなら元に戻せる! 『レコン・キスタ』に戻れば解呪の秘薬もあるはずだ!!」
「もう遅い──」
ワルドは自身の力が急激に抜けていくのを感じた。
「あ……。ぁ………」
無念のうちに人生に幕を下ろしたワルドであった。
………
部屋の扉が開かれ、兵士がどっと雪崩込む。一目散に皇太子の元へと走る。
他の兵と共にキュルケとギーシュが士郎の元へと飛び込んできた。
「シロウ!! ワルドはっ!?」
ワルドの死体を指さす士郎。そしてルイズの所へと歩いていく。
転がっているルイズの腕を拾い上げると、ギーシュに呼びかける。
「ギーシュ! この腕、元通りにくっつけることができるか?」
「え?腕? ………うわぁぁぁぁっ、ルイズっ!!!!」
「きゃあぁ! ルイズっ!!!」
「いいから答えろ! 腕を元に戻すことができるか?」
「あ、あぁ石なら、素材が石なら、僕の…分野だが……。どうするんだ?」
「できるだけ慎重に元に戻してくれ。 石化の呪いなら治せるかもしれない」
ざわっ……。
皇太子のそばにいた兵士が色めき立つ。
「ほ、本当なのか??」「殿下も元に戻してもらえるのか!?」「まずは殿下を……」
士郎は落ち着いた様子で
「ギーシュは慎重にルイズの腕をくっつけててくれ。 俺は皇太子殿下の石化を解いてみる。
あと、人払いを。 ギーシュとキュルケ、あと水メイジ以外は部屋から出ていってもらいたい」
渋る兵士もいたが、比較的素直に要求に応じる面々。
トレース オ ン
士郎はマントで手元を隠すと、(────投影、開始)
『ルールブレイカー』を取り出す。
水メイジに言う。
「今から皇太子殿下の解呪を試みます。石化が解けたら速やかに皇太子殿下の体に異常がないか、
調べてください。 いきます。」
士郎は勢いよく皇太子の胸元めがけて、投影した剣を突き立てる。
するとどうだろう。ウェールズの肌に血色が戻ってきて、柔軟さを取り戻した。
膝を突いたままのウェールズは前方に倒れこむ。
だが呼吸はしっかりしているようだ。
しばらくして意識も回復するウェールズ。
水メイジが容態を確認しているが、特に異常も見られない。
「う、私はいったい……」
「殿下! 殿下は敵の凶刃に倒れられたのです。 トリステインの使者殿に救っていただきました」
「はっ! 戦は! 避難船はどうなったッ!?」
「目下のところ、救出隊が善戦しておりますが、如何せん敵の数も多く……」
士郎はウェールズが回復したと見ると、すぐにルイズの元へ移る。
「ギーシュ、様子はどうだ?」
「ああ、仕上がりは完璧さ。 今まで(腕が)欠けていたなんて誰も思えないだろう」
「ありがとう。ギーシュ。お礼は後でしてやるよ」
士郎は早速ルイズの石化も解きにかかる。
………
「……ワルドぉ!! お前なんて[ピー]してやる〜!!」
意識の戻ったルイズの最初の台詞だ。
「あんた、何物騒なこと口走ってんのよ」
キュルケが少々涙目ながら、冷静に突っ込みを入れる。
「あれ?? キュルケ?? それにギーシュも。 シロウ! 戦いはどうなったの?」
「ワルドはあそこにいるよ。もう動かないけどな」
「そういえば私は石になっちゃったはずだけど」
「俺が治した」
「ふふん、僕も手伝ったんだぜ」
ギーシュの余計な茶々。
「ルイズ、何処も異常ないか、あそこにいる水メイジに体を見てもらってくれ。
俺は殿下と少々話がある」
「おお、え〜シェロ殿だったな。助けてもらってすまない。 礼は何でもするぞ」
「殿下、ではこの場所をしばらくお借りてもよろしいでしょうか?
もしかしたら、見える範囲の敵なら一掃できるかもしれません」
「何っ!!?
……わかった、私は謁見室に移って指揮を取るのでここは自由に使ってもらって構わん。
父上も心配だしな。 後ほど、父の解呪も頼んでもよいか?」
「了解しました」
ウェールズとルイズの容態を見た水メイジは部屋から出て行き、謁見室へと移動する。
「さて、デルフ。お前に訊くが、さっきの戦いでかなりの魔法を吸収したよな?」
「おう相棒。そうさなぁ、まだ余裕はあるが、それでも結構な量を食わせてもらった」
「それをこっちに回せるか?」
「回すだと?
ああ、オメエさん、メイジだもんな。俺っちの魔法の力をそっちで使いたいってわけか。
いいぜ、いくらでも分けてやるぜ。 相棒の頼みとあっちゃ断れねえからな」
(これで魔力は足りるか?)
………
キュルケとギーシュには、王軍の援護を頼んだ。一人でも救援は多いほうがいい。
「ルイズ、以前俺が言ったことを覚えているか?」
「なに?」
「街への買い物に出た日、固有結界って教えただろ?」
「うん、なんかよくわかんない説明だったけど」
「今から見せてやるよ。 俺の固有結界。 これが俺の魔術の全て。
《強化》も《投影》も、すべては今から見せる魔術のかけら……」
体は 剣で 出来ている
「――――I am the bone of my sword.」
以上、15章 決闘でした
最初考えていたときは、ワルドは原作と同じく逃亡できるようにしようと思ってたんですよ
でも、いざ書いてみると……。
「なんでワルドすぐ死んでしまうん?」
自分の中の士郎の強さって、サイトの倍なんですよ
だからガンダールヴに目覚めた士郎なら、ワルドじゃ止められない
むぅ、士郎好きが書くSSだとこうなっちゃう典型かなぁ
ということで、 次回まで、また(o・・o)/~
あ、追記。
石化の呪いの指輪はオリジナルです。(オリジナルだよね?)
ご都合アイテムなので、突っ込まないでいただけるとありがたい。
投下乙
うむ、燃えてきますた
まだこのスレ稼動してたのか……
一気に全部読んできた。投下乙。次回も期待
乙乙
一番ルイズと相性が悪い型月キャラは誰だろ
やっぱ第四次キャスターか
う〜む、自分のあげた1話を読み直したら、なんか色々酷いーー;
説明文が多すぎ、話の展開が強引過ぎ、2話目以降が恥ずかしくて読めない……
こんな自分の文章読んでもらって、皆さんには本当に申し訳ない。あとありがとう
16章は今50%ってとこです。来週までには上げる予定です
ルイズと相性いいキャラ…
あんまり強いキャラだとルイズが空気になっちゃいますよね
なんかエクスプロージョン憶えることなく戦争が終わっちゃいそうで
そういえば、シェフィールドとメディアってなんかキャラ被るね
874 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 17:31:21.16 ID:/d+oCNTS
次が楽しみだ
>873
そういえば、別のキャラでしたね。
ルイズの鯖連中との相性は凛と似たようなもんかな
キャスターや赤セイバーは愛でるだろうけど
さて、今から投稿です
第16章 決着
体は 剣で 出来ている
「――――I am the bone of my sword.」
(…ルイズの知らない異世界の言葉を紡ぎ出す士郎)
血潮は鉄で 心は硝子
「―――Steel is my body, and fire is my blood」
(…その呪文はルイズの心の奥底まで届いてくる)
幾たびの戦場を越えて不敗
「―――I have created over a thousand blades.
ただ一度の敗走もなく、
Unaware of loss.
ただ一度の勝利もなし
Nor aware of gain」
(…わたしが呼び出した、私の為の私だけの従者)
担い手はここに孤り。
「―――With stood pain to create weapons.
剣の丘で鉄を鍛つ
waiting for one's arrival」
(…この人はこの世界にいる限り私を守り続けてくれるだろう)
ならば、 我が生涯に 意味は不要ず
「――I have no regrets.This is the only path」
(…ならばわたしは、この従者のために何をすればいい)
この体は、 無限の剣で出来ていた
「―――My whole life was “unlimited blade works”」
瞬間、周囲の全てが一転した。
――――炎が走る。
燃えさかる火は壁となって境界を造り、世界を一変させる。
現れたのは、荒野に無数の剣が乱立した、剣の丘であった。
アンリミテッドブレイドワークス
“無限の剣製”
それが衛宮士郎の固有結界の名前である。
(シ、シロウ……)
ルイズは言葉も出ない。今まで見てきた、知っていた魔法とは根本的に違う。
そこにある無数の剣は、まるで戦に敗れた死者を弔う墓標にも思えた。
「うへぇ、なんだ、こりゃぁ〜!」
床に置き去りにされていたデルフリンガーは、驚きの声を上げる。
「こりゃ、おったまげ〜た。おどろいた。スゲェ居心地が悪い!前の武器屋の方が快適だね」
どうやらこの空間がお気に召さないようだ。
士郎が歩き出した。そうすると、前方にポッカリと窓が現れた。
どうやら、未だにニューカッスル城であることに間違いないようだ。
窓の外には多数の軍船、兵士、ドラゴンなどが見え隠れしている。
いつの間にか士郎の左手には、一張の弓が握られていた。
それは、いつか学院の屋上で使っていた、フーケに盗まれ取り戻した弓である。
そして右手にも一振りの剣が現れる。
弓に剣を番える士郎。
目の前の窓から、矢(剣)を放つ。
それは無音にも近い射出であった。矢は一直線に敵の一番大きい船に向かって飛ぶ。
その矢を視認できたものは士郎とルイズ以外に果たして居ただろうか?
それが船に着弾するとともに……空は白一色で覆われた。
──────────────────────────────
轟音と共に、船だったものが落ちていく。 その船の名は『レキシントン』。
全長2百メイルの船はアルビオン、いやハルケギニア最大の船であったろう。
それが只の一撃で沈んでゆく。 その様子を見ていたものは、自分の目を疑っただろう。
誰もが言葉を失って空を見上げる。 そして2射目が放たれた。
目標になったのは次に大きいと思われる戦列艦。 やはり一撃で沈む。
事ここに至ってようやく、これは貴族軍に対する攻撃だと理解する戦場の人間達。
王軍は勢いを増し、貴族軍は敵の砲撃におびえる。
ニューカッスル城から兵が怒涛のようにあふれ出し、避難船までの道を完全に掌握した。
貴族側の艦隊もおとなしくやられているわけではない。二射目の出所がニューカッスル城にある
尖塔からだとわかると一斉に砲撃と魔法攻撃を開始する。
視界が0になるほどの一斉砲撃である。この攻撃では、塔など跡形も残らないだろう。
だが、塔の周りの煙が晴れると
そこには先ほどとなんら変わりの無い塔と、花弁のような光が現れた。
信じられないことに、一斉砲撃でも大した被害を受けていないようだった。
花弁の光が消えると同時に、再びの射撃が始まった。
その塔からの攻撃を受けると、船が一撃で沈む。
ありえない攻撃力とありえない防御力を目の当たりにした貴族軍は恐慌状態に陥る。
どの船、どの兵も一目散に退却をはじめた。
塔のからの追撃で船を20隻落とされた時点で、貴族軍は城周辺からは完全に撤退した。
貴族軍が今回の作戦に投入した軍船は40近い。
『疲弊している敵の殲滅戦においては全軍をもって当たるべし』
アルビオンに伝わる用兵術通りに、投入した兵はほぼ全軍である。
それが結果、貴族軍側の被害を増すことになった。
王軍損害 中型輸送艦 1隻 中破
風竜 5頭
兵士 死者21名 重症者 19名
貴族軍損害 旗艦レキシントン 大破
大型戦列艦 15隻 大破12・中破3
大型輸送艦 2隻 大破2
中型戦列艦 2隻 大破1・中破1
火竜 7頭
風竜 9頭
兵士 死者225名 重症者460名
なお貴族軍の兵士被害の多くは、船の墜落によってである。
──────────────────────────────
士郎はぐったりしてしゃがみこむ。さすがに今回の投影は士郎にとってもオーバーワークであった。
固有結界の展開自体はデルフリンガーに回してもらった魔力で補うことができたが、
弓の投影と“熾天覆う七つの円環”と呼ばれる光の花弁は、士郎の残りの魔力を根こそぎ
持っていった。 矢として使った“偽・螺旋剣”の投影自体に魔力消費は発生しなかったものの
ワルドとの戦闘の直後に20もの連続投影・連続射撃を行ったので、ほとほと疲れ果てた。
「ね、ねぇ、シロウ。今のって魔法?? あんなの見たこと無いわよ。 幻覚?」
「ぁ〜……、今のが固有結界。術者の心象世界を現実に侵食させる……魔術」
そういうとふらふらと歩き出す士郎。
ルイズはあわててデルフリンガーを拾い上げて、士郎について行く。
………
士郎は途中で兵士に(石化された)王様の場所を聞き出して、そこへと向かった。
先ほどまでは、城内は混乱の極みに達していた。だが、敵兵が一斉撤退を始めたので、
今はその騒ぎも収拾に向かっていた。
戦場へ指示を飛ばしていた皇太子も今は落ち着いて、王の様子を見に来ていた。
「ああ、使者殿!! 大戦果だった。我が軍の被害は最小限ですみ、敵に大打撃を与えた。
これもひとえに使者殿のおかげ。 このお礼はしてもし足りないほど。
だから、なんなりと申して欲しい」
士郎としてはこそばゆいほどの言葉であった。
「あ、いえ。 ありがとうございます。 とりあえず王様の石化を解きにきたのですが」
「そうか! そうだな、早速お願いしよう。 始めてくれたまえ!!」
「では、水メイジ以外の人のご退室をお願いします」
「いや、そうか! 気が利かなぬですまぬな。
なにやら特別な秘術があるようだ。 ほら、皆の者、部屋から出るぞ!!」
皇太子は水メイジ一人を残して、兵と共に部屋を出て行った。
「え〜と、水メイジの人。 すまないけど、頼みがあるんだ。
俺がこれから石化を解く方法を……他言無用にして欲しいんだけど」
「それはもちろんです。私は後ろを向いておりますので、済んだらお声をおかけください」
これで投影魔術を知られるのは最小限で済みそうだ。皇太子を治したときに水メイジに見られた
だけで、あとはキュルケとギーシュ、そして今一緒にいるルイズの計4人。
トレース オン
「────投影、開始」
──────────────────────────────
戦いは一段落となった。 圧倒的優位であったはずの貴族軍は多数の死者・怪我人を出し、
また多くの兵士が捕虜となった。 ただ、王軍は篭城戦をしている側なので、捕虜を
収容する余裕などあまり無い。 早々に身代金にての捕虜返還をおこなう予定だ。
篭城側の王軍は捕虜に糧食を分けないことを公に宣言した。
貴族軍側が王軍の物資の消耗を狙わないように、先手を打ったのである。
これにより、貴族軍が捕虜引渡しを行わないとなると、貴族軍の士気は低下するだろう。
といっても、元々白旗を上げた避難船を襲うような貴族軍などには、士気や規律など
既に有って無いようなものだった。
今回の大敗でそれはさらに酷いものになるだろう。
──────────────────────────────
謁見室では国王、皇太子とルイズ一行、軍の重鎮が集まっていた。
「父上、無事元の姿に戻られたようで何よりです」
「うむ、わし自身は石にされていたときのことは憶えておらんので、なんとも言えんのだがな」
とアルビオン国王が笑う。
「使者殿にはその上、敵の排除までしていただきました。何か御礼をと思うのですが」
「ふむ、そうだな。 だいぶ目減りしたとはいえ宝物庫にはまだ高価なものも残っておる。
好きなものを一つずつ選んでいってもらおうではないか」
「いけません、国王陛下。そんな過分な褒美をいただくわけには参りません」
あわててルイズが言っても、
「どうせこの城も長くは持たん。 貴族軍どもに漁られるくらいならこのようなときに
贈ってしまうほうが有意義というものだ。 残りはできる限り避難船に積んでしまえ」
国王は意に介さない。 皇太子も軍の重鎮達もうんうんと頷くばかり。
一行は結局、厚意をありがたく頂戴することにした。早速、宝物庫に案内される。
………
「ねぇ、シロウ。どうしよう……。なにか選ばないといけないのかな?」
「俺に言われても……」
「なによ、あんた達。 シロウなんて大活躍だったじゃないの。
2、3品選んだって文句は言われないわよ」
「そうそう、僕らだって命がけで戦ったんだ。ご褒美の一つは欲しいところだよ」
ギーシュは早速、物色を始めた。金色の鎧に興味を引かれているようだ。
タバサは杯(さかずき)にディティクトマジックを掛けている。
キュルケは刀剣の類を見に行った。士郎にプレゼントでもしようと思っているのだろう。
「ダーリン。ねぇ、ここの剣の中でどの剣が一番上等?」
キュルケが尋ねてきたので仕方なしに見に行く士郎。
「!!!。この刀は───、日本刀!!」
独特の反りの入った鞘に収められている刀がそこにあった。何故このような物がここにあるのか、
士郎は刀を手にとってみる。どうやら戦時中に作られた軍刀のようだ。
という事は、この世界と士郎のいる世界は過去何らかの形で繋がった事があるのだろう。
「ふ〜ん、その剣がいいのね。 じゃあ、あたしはそれを選ぶわっ」
キュルケは士郎が掴んだ刀を持っていった。
宝物庫にそのほかには、士郎の世界の物は無いようだった。
とりあえず士郎自身は一番みすぼらしくみえた宝を選んだ。オルゴールのようだ。
ルイズはマントを手にとっていた。タグが付いており、そこには『浮遊』が掛けられているとの
説明が入っている。
タバサが選んだのは杯。それはマジックアイテムで『水作成』でいくらでも水が湧き出る。
ギーシュは結局、黄金色の鎧を選んだ。早速着込んでいる。 あれでまともに動けるのだろうか。
………
宝物戸から現れた一行を見て、皇太子は早速訊ねる。
「おや、使者殿。そのようなモノ一つでよろしいのか? 他にも色々あったろうに」
「ああ、いいんですよ。あまり嵩張るものを貰っても困りますから」
「ずいぶんと欲がない……。では、これを贈るので是非貰って欲しい」
皇太子は自分の嵌めている風のルビーを士郎に差し出した。
「これって国宝なんじゃ………?」
「いや、いいのだ。既に国としてのアルビオンは無くなったも同然。国宝だのなんだのと、
そのような事に価値は無い。それに使者殿には是非に自慢できるものを贈りたいのだ」
「……わかりました。では、遠慮なく頂戴いたします」
「で、君たちはあと一晩くらいは泊まっていかれるか?」
「いえ、私たちは学生の身ですので、学院になるべく早く戻ろうと思っております。皇太子陛下」
ルイズが応えた。
「おお、そうか。城の方から出るようだと、また敵に襲われるかもしれん。
大陸の裏から船で途中まで送ろう」
こうして、ルイズ一行はアルビオンを後にするのだった。
──────────────────────────────
──────────────────────────────
「ひ〜、ひ〜、重い……」
「お前、そんなの選ぶ前から分かるだろ。なんで甲冑なんて選んだんだよ」
「これが一番高価そうに思えたんだから、仕方ないだろう」
「『浮遊』を唱えればいいんじゃないの?」
「さっきの戦闘で魔法はほとんど出し尽くして……、もう…、唱え、られない……」
「ったく、しょうがねぇ奴──。ルイズ、ちょっとだけ貰ったマント貸してやってくれ」
「え〜〜〜、せっかく私が頂いたのに……。(ぶつぶつ)まぁ可哀想だから貸してあげるわよ」
「ふぅ、やっと普通に歩ける。ありがとう、ミス・ヴァリエール」
丁寧に感謝するギーシュ。
「貸すだけなんだからね!!後で返してもらうんだからね!!」
「わ、わかっているよ」
………
「でね、そこでダーリンが颯爽と魔剣を取り出して、皇太子をずいって刺したのよ。
私も驚いたわ。だって石になったとはいえこの国の王子様よ。
そしたら、見る間に皇太子の肌艶が普通の人に戻っていったんだもの……」
「興味深い───」
「その後はルイズにも、同じように魔剣を刺したの。あの魔剣、すごいデザインだったわ。
こうギザギザなのよ。色もいろんな色が禍々しい感じで浮き出していたわね」
「他に情報は?」
「ん〜、あとはダーリンに直接訊いた方がいいんじゃない? だって私も詳しくは知らないもの」
「わかった」
「お〜い、君たち、そろそろ大陸が見えてくるぞ。準備をしてくれ」
「「「はーい」」」
トリステインへの帰路についた一行であった。
UBWの解釈とかどうなんですかね?自分勝手に解釈しているから…
対艦戦では士郎無双すぎると感じる人もいますよね^^;
あと、敵の数や被害も具体的に作るのって難しい
色々な原作のフラグを壊しながら話を進めてますので、
この先はどんどん方向が変わると思います。
あ、最後読み直したら、ギーシュが鎧を着ているという描写を書いてなかった。
ルイズの心理描写ももう少し練ったほうがよかった。
というか、ルイズは亡命勧めるところを完全に無視してました。
と、後悔だらけの私ですが、次回でアルビオン編終了です。
お付き合いいただいてありがとうございました。
投下乙
爽快な無双だったと思いますよ、自分的には
乙乙。次回も期待。
886 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 02:17:34.30 ID:rl6trxmO
いまさらながら乙
次も楽しみにしてます!
乙乙
続き待ってる
修正点いっぱいあるんですけど、ちょっと酷すぎる間違い見つけたので訂正させていただきます
12章
『あなたのプロポーズを断りに来たの。だって、士郎が断れって言うんだもの』
↓
『あなたのプロポーズを断りに来たの。だって、シェロが断れって言うんだもの』
17章は現在30%くらいです。書きたいシーンがあるのになかなかそこまでいかないよ〜
乙でした。続きも楽しみに待っています。
ところで、固有結界展開後の状況が上手くイメージできない部分があるのですが、
窓を外界との接点として、室内に展開したってことでしょうか?
デルフから魔力引き出せるなら普通に複数投影すればよかった気もしますが、本格的な
無限の剣製の活躍はまたの機会に期待できるってことでいいですか?
えと、一度無限の剣製を書いてみたかったのが正直なとこですが、
偽螺旋剣×20とロー・アイアスと弓の投影では魔力量が足りないという状況だったと思ってください。
無限の剣製を行ったときには偽螺旋剣の投影に魔力は必要なくなり、
ロー・アイアスと弓は必要魔力量が減少したという計算でした。
もっとデルフに魔法貯蔵がされていれば投影は(無限の剣製の如何を問わず)
どちらでも問題ありません。
あと、外界の窓はその通りです。
その姿はまるで『どこでも窓』のように荒涼とした地に浮かんでいるのです。
>888
そこは、「し、シェロが」と言い直そうとする状況でそのまま言っちゃったのか?くらいに思ってました。
>891
そうすると、士郎ではなくてシロウなので。
いつもは士郎とシロウのチェックで見つけてたはずなんですが、この時はなぜか見逃してしまいました
無限の剣製って展開後に新しく剣を投影するときは必要魔力多くなるんじゃなかったっけ?
必要魔力が累積するのかな?む〜、それだとまずいな
とりあえず、一度ここの士郎の魔力量や『無限の剣製』の設定をお話にしてみよう
ひと 辻褄あわせ
そう、それを他人は、外伝と呼ぶ
こんなので許してください
895 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 20:33:34.52 ID:NuZcCiJJ
無限の剣製時は、既に剣があるから魔力はいらなかったはず。
ただ、結界維持に莫大な魔力が必要で、SN時点では士朗に単独での展開は不可。というか、10年以上の研鑽があってようやく展開。維持は知らん
偽螺旋剣だけ連続で撃つと不都合が起きるなら、
いろんな剣を打ち出したことにすればいいとかなんとか
赤原猟犬やらもあることですし
そですね。我様の剣いっぱい見てるはずだから士郎の原っぱってかなりいろんな武器あるはずだから
ゲーム中、細かい説明あるのは少数だけど^^;
一回、UBWのこと把握しなおして、描写を書き直そうかなァと思っているんですが
どうでしょう
名剣や魔剣だけでも千以上は刺さってる
千は超えないけど、数え切れないから無限じゃなかったっけ
>>898 汝の為したいように為すがよい
アーチャーのUBWだけで千に届く名剣や魔剣が刺さってるのは本編で言われてる
そこからギルのGOBを見たので更に増えてる
>>901 > そこからギルのGOBを見たので更に増えてる
さらに増えるって言うかそもそも生前に見てるからあれだけ刺さってるんだと思うが
本編でUBW見た後の士郎は見た事の無い武器とかもギルは使ってる
>>900 十や二十では利かない
百や二百には届かない
けれど数えきれぬのならば、それは真実無限である
じゃなかったけか。原作
>千に届く名剣・魔剣を記録するアーチャーの腕でさえ、そんな武器の情報はない
HFルートでこう書かれてる
ずっと疑問だったんだけど、「〜に届かない」とか「〜は越えない」とかって、数えきれていないとわからないんじゃないだろうか?
>>898 あからさまに矛盾してなければ気にしなくていいと思うけど、作者が気になるのなら修正してしまっていいのでは
ただ、この手の修正はあっちを直したらこっちもそっちもが気になるというような泥沼になる可能性があるからほどほどにした方がいいかも
>>906 きのこ節にそんな事言う方が野暮で空気読めてない
>>906 数え切れてないから大体で言ってる
HFルートは検索機能を得たので千に届くって分かった
無限の剣製は検索機能無かったら使い勝手悪そうだな
自分の知ってるのだけで使い回しで終わりそう
どっかにあったFateSSで士凛の娘が固有結界『唯一の剣製』で臓硯爺ちゃん滅殺してたな
あれは解析魔術は使えたけど宝具を視る機会がなかったからだと述懐してた
>解析魔術は使えたけど宝具を視る機会がなかったから
そこらの、制限なしに無限の剣製使うオリ主に聞かせてやりたい
正義の味方と同じ精神じゃないと無限の剣製が使えないってのもあったけどな
でもそれも違うと思うんだよあれは士郎の先天的な魔術回路が無限の剣製に特化してただけだしさ
せいぜい心象風景が変わるだけで
むしろ元ひきこもりニートが転生して使ったら自分の部屋に無数の剣が突き刺さってたとか誰かやってくれないかなぁと
一月以上開いてしまったけど、うpしますね
第17章 珈琲閑話
トリステインの王宮の門前ではいつも通り、当直の魔法衛士隊の隊員たちが厳重に跨り闊歩している。
一国の王宮であるから、様々な用向きで訪れる人がいる。
仕立て屋、出入りの菓子屋、色々な陳情を申し立てる者。その中にルイズと士郎がいた。
アルビオンから直接、王宮へ出向いたのだ。
キュルケやタバサ、ギーシュは街で待ってもらっている。
謁見待合室に通されたルイズと士郎。
「シロウ、姫殿下の前では失礼の内容にしてね」
「無駄口は叩かないよ。礼儀作法とかよくわかんないから細かいとこは任せる」
「もう、シロウもちゃんと覚えてよ。私の従者なら礼儀作法は必須になるんだから」
「アンリエッタ姫殿下がお待ちである。…付いてくるように」
アンリエッタの私室へ案内されるルイズと士郎。
………
案内係の兵士は、コンコンと部屋のノックをして2人を連れてきたことを述べる。
中からどうぞと声がする。アンリエッタの声だ。
「失礼いたします」
丁寧な貴族のお辞儀とともに部屋へ入るルイズ。士郎は頭を下げてルイズの後を付いていく。
中にはアンリエッタと一緒に、マザリーニ枢機卿もいた。
だがアンリエッタはマザリーニの存在を快く思っていないようだ。
「枢機卿、わたくしは今から大事なお友達とお話をしたいのです。ご退室願えないかしら?」
「それには従えませんな。こちらの話が終わってからなら、ご自由にと思いますが」
「では、その用件とはなにかさっさと仰ってくださいますか」
「そうですな。では、そういたしましょう。
シロウ君と言ったかな。私の希望は叶えてもらえたかな?」
「ええ、万事問題ありませんよ。 詳細は俺の主人から聞いてください」
突然のマザリーニと士郎の会話に“?”マークの浮かぶアンリエッタとルイズ。
士郎はルイズに報告をするように促す。訳のわからないまま、ルイズは報告を始める。
「姫殿下、ええと、姫様が送ったお手紙なんですが、敵の手に渡るのは阻止できましたが、
ウェールズ皇太子が万が一のことを考えて燃やしてしまわれました………」
「………そうですか。あの方が自ら…」
「アルビオンから避難船がやってまいります。そちらの受け入れの方はできてますでしょうか?」
「そちらは大丈夫です。 ここにいる枢機卿にも相談して受け入れる用意はしておきました」
「あと、姫殿下には大変言いづらいのですが、ワルド子爵は敵の間者でした。
わたくしの従者が討ち取りましたが……」
目を丸くして驚くアンリエッタ。まさか近衛の中に裏切り者がいるとは予想してなかった。
だが、マザリーニにとっては予想の範疇内だった。
ただ、自分が重用しているグリフォン隊の隊長が敵と通じていることまでは思っていなかったが。
他に何を報告すればいいか考えるルイズ。士郎が敵艦隊を落としたことについての報告は
保留することにした。 なにせガンダールヴに絡みかねない問題だ。
国の重鎮(王女と枢機卿)などに報告するとどんな要求をされるかわかったものではない。
「以上でございます。姫殿下」
「枢機卿はこの度の指令のことは知ってらしたということですね?」
アンリエッタがマザリーニに尋ねる。
「はい。姫殿下。
ヴァリエール嬢の従者から相談を受けまして、指示の通り動いてもらっておりました」
アンリエッタは不機嫌そうな顔でマザリーニを見た後、士郎を少しだけ睨んだ。
「正直申しまして、最初から私に仰ってもらえれば同盟破棄などの火種になどには
ならなかったのですがね。
いや、放置していてももしかしたら何の影響も出なかったかもしれませぬ」
「どういうことです?」
「言葉の通りですよ。ゲルマニアという国は色恋沙汰に関してわが国よりも大らか。
たかが愛をしたためた一通の手紙など、あの王は歯牙にもかけなかったやも知れませんな」
マザリーニの物言いにアンリエッタは悔しそうに俯く。マザリーニは挨拶もそこそこに退室した。
マザリーニが退室したので、ルイズの口調が少しだけ砕けたものになった。
「これをお返しします。姫さま」
ルイズは水のルビーを指から外して差し出した。
「それはあなたにあげた物です。 わたくしは他に褒美など用意できないので、
せめてそれを受け取ってもらえると嬉しいのですよ。ルイズ」
そう言われては返すのも躊躇われる。 ルイズはそっと自分の指に戻した。
「姫さま、わたしができることがあれば何なりと仰ってください。
いかなる時でも参じて、お力になりたいと思っております」
ルイズはそう言って、士郎と共に退室をした。
兵に付き添われて廊下を歩いていると、マザリーニが二人に声を掛けてきた。
「此度は苦労を掛けてすまなかった」
「いえ」
そっけないルイズ。
「ルイズ、先に行っててくれ」
「え? なんで? わたしはシロウと一緒に居るわよ。 秘密の話でもしたいの?」
士郎の主はルイズなので、追い払うわけにもいかず、マザリーニは仕方なしに二人を自分の執務室へと
案内した。
………
「さて、早速なのだが私の頼んだことはどうなったであろうか?」
「はい。 枢機卿の手紙は皇太子へ渡しました」
「君から見た貴族派『レコン・キスタ』はどのような感じだったかな?」
「そうですね。全体的に士気は低い気がしました。
白旗を掲げている船を襲ったりできる指揮系統なんかには驚きましたよ」
「白旗を上げた船だと?」
「ニューカッスル城からの避難船ですよ。武装もはずしてました。後から聞いたら、あらかじめ
貴族軍にも連絡入れていたそうです。 こういうのって襲わない慣例なんでは?」
「ああ、普通はそうだ。敵味方とはいえ内乱が発端であるから、兵の家族がどちら側にいるか
わからん状態だからな。 避難船を襲うということは身内を襲う怖れがあるということだ」
士郎は王軍が貴族軍に大打撃を与えたこと(自らが多数の船を落としたことは伏せた)、
多くの捕虜を捕らえたこと、捕虜の様子から士気や規律が低いことを知ったことなどを
マザリーニに伝えた。
「ううむ……………」
黙りこんでしまったマザリーニ。アルビオンの内乱の動向はトリステインに多大な影響を及ぼす。
できればアルビオンにはじっとして貰いたいのだが、下手をすると戦争状態になりかねない。
アルビオンへの間者の数を増やして、もっと詳しい動向を探る必要があるかもしれないと
マザリーニは考えた。
「いや、すまない。 大変参考になったよ。
またなにか依頼をするかもしれんが、その時はよろしく頼む」
………
「シロウ、枢機卿となんか約束でもしたの?」
王宮を出て、他の皆と合流すべく城下町を歩く道すがらルイズは士郎に尋ねた。
「ああ、任務の見返りにトリステインにある図書館での閲覧許可を貰えるように頼んであった」
(そうか! シロウは帰る方法を探すために……。わたしは彼に協力しないとダメなのに!)
「シロウっ!! 頑張りましょ!!」
「え? あ、あぁ頑張ろう。………?」
………
「お〜い、シロウ、ルイズ。こっちだこっち!」
待ち合わせのカッフェで手を振るギーシュ。すぐに飲み物の追加注文をするキュルケ。
「待たせて悪かったわ」
「いいわよ。しばらくここで休んだら学院に戻りましょ。ね、ダーリン」
しばらくして飲み物が運ばれてくる。緑茶を口にする士郎。
「げ、砂糖入りかぁ……」
しょんぼりした士郎を見て、キュルケが尋ねる。
「え? ふつう『お茶』って砂糖入りでしょ」
「いや、俺の国じゃお茶はそのまま飲むんだよ」
「え〜、そのまま飲むなんて苦いだけじゃないっ」
「紅茶なら、砂糖とかミルクなんか入れるのは普通だけど。
お茶も紅茶も原料は同じでも、飲み方がぜんぜん変わってくるのは面白いな──」
「「「「「………え〜〜〜〜〜っ!!!」」」」」
ルイズ・キュルケ・ギーシュだけではなく、一部周囲の客も驚きの声を上げた。
「嘘でしょッ! お茶と紅茶が同じものだなんて。味も香りも全然違うじゃないッ!」
「え? いや、常識だろ。あれ?常識だろ?」
周りの反応に戸惑う士郎。あれ?常識だろ?
どうやら、この世界ではあまり知られていない事実だったらしい。紅茶自体はかなり昔から貿易で
入ってきていたのだが、『お茶』は最近知られるようになったので、まったく別物扱いだった。
そのことをカッフェのオーナーに色々解説をしてもらったお客一同。
ついでなので、オーナーに士郎は前に思った疑問をぶつけてみる。
「ここってカッフェですよね。『COFFEE』は取り扱っていないんですか?」
「あ〜、君なかなか通だね。昔は普通に扱ってたんだよ。
ただ外来物はどうしても交易路に依存するから、交易が廃れるとその品物は一気に入らなくなる。
『カフィ』も昔は人気があったけど、最近は南と交易していないようだから入ってこないねぇ。
あ、だけど擬似『カフィ』ならあるよ。 麦で作った『orz』って飲み物が」
『orz』と聞いて周りの反応が悪くなる。なにかとても苦いものを口にしたような顔だ。
ハ,,ハ
空気を読んだ士郎はそれを注文することを丁重にお断りします( ゚ω゚ )
※イタリアにはORZOと言う飲み物が実在しますが、筆者は飲んだことがございません。
麦茶好きの筆者はいつか呑んでみたいと思っております。きっとおいしい飲み物だと思います。
この世界においても、カッフェの語源はやはりCOFFEEだったようだ。
………
「やれやれ、帰りもあの鎧を着ることになるのか……」
ギーシュが文句をたらたらと言う。それは自業自得だと他の面々は思った。
「わたしがマント貸してあげてるの忘れてるんじゃないでしょうね」
「あー、それはもちろん感謝しているよ。ミス・ヴァリエール」
「まぁいいわ。それは貸しだからね」
意外と強かなルイズである。ギーシュは渋い顔。
「まぁいいわ。ここに用事が無いようだったら早く帰りましょ」
一同賛成する。タバサの竜に皆で乗り込み早速学院を目指す。
「短いような長いようなそんな旅だったなぁ」
士郎がそんな感想を漏らす。
「旅じゃないわ!任務でしょ!!」
ルイズが訂正する。
「ああ、そうだな。やたら疲れた。風呂にでもゆっくり浸かりたいな……」
学院で働いている平民には風呂と言うものは、サウナだけしかない。
五右衛門風呂の釜かドラム缶あたりを投影して作ってみようかと士郎は思った。
もちろん学院には人が風呂代わりに使えるような大鍋など無いし、
仮にあったとしても鍋を火に掛けたまま入るような事もできないし、
ましてや2人一緒に入れる(異常に大きい)鍋なんて存在する道理など無いのである。
………
「おかえり、シロウ君。 早速だが付いてきてくれ給え」
学院に戻った一行を真っ先に出迎えたのはコルベールだった。
なにかを見せたくてしょうがないという顔である。
一行はコルベールと共に、彼の小屋の裏手へと向かった。
そこには小さめのプール。いや、大きさで言えばジャグジー位の水溜りがあった。
「なんですか? これ?」
ルイズが尋ねる。
「お風呂だよ、ミス・ヴァリエール。シロウ君が前から入りたがっていたから、学院長に
生徒用の風呂に入れないか尋ねたら断られたが、作ってもいいと許可を貰ってね」
「ありがとうございます、コルベール先生!!」
士郎は大喜びである。士郎の喜びようがよくわからない他の面々。
「そこまで彼が喜ぶ理由がわからない……」「そうね……」
この日は学院長に任務の顛末を掻い摘んで話して解散となった。
………
「あ゙〜〜、生き返る〜〜………」
夜、満天の星空の下、風呂に入る士郎。
彼の入っている風呂はいわば単なるプールであるから、もちろん直接焚くわけにもいかない。
プールの横に湯沸しできるような仕組みがあった。(コルベールに長々説明を受けた)
日本にある普通の風呂釜と同じような仕組みである。
プール自体は錬金した石に覆われている。結構立派な露天風呂だ。
さすがに人気の少ない場所とはいえ、裸をさらす気は無い士郎はシーツで風呂の周囲を囲う。
(でもこんな変な覆いだと、かえって何だろうと覗くような奴も出てくるかもしれないな)
「あら?なにかしら、このシーツ……?」
案の定である。シーツがめくれあがって学院のメイドが入ってきた。
「え!? ………きゃっ!!」
裸の士郎に動揺したのか、激しい音と共に何かが割れる音がした。陶器か何かのようだ。
「あー、またやっちゃった……、お給料から引かれちゃう。ぐすん」
「シ、シエスタ!?」
現れたのはシエスタであった。しゃがみこんでお盆の上で割れたカップを悲しそうに見つめている。
「なにしているんだ? こんなとこで」
「あっ! いえっ! あのっ!! 珍品を入手したんでシロウさんへご馳走しようと来たんです」
「珍品?」
「東方のロバ・アル・カリイエの嗜好品で『お茶』って言うものなんですよ。
ところでシロウさん、こんなとこで何をしているんですか? これ、お風呂ですか?」
「あ〜、露天風呂って言うんだけどね。こっちに来てからまともに風呂に入ってなかったから、
コルベール先生が気を利かせて作ってくれたんだ」
「あ〜、シロウさん達を見かけなくなってからミスタ・コルベールが何か作っていると思ったら、
お風呂を作ってらしたんですか。また実験用の怪しいものを作っていると思ってました」
「ところでシロウさん、お茶を一杯いかがですか?」
昼間飲んだばかりだが砂糖入りのものだったので、普通のお茶を飲みたくなった。
「お風呂で一杯か。“おつ”ってやつかな。じゃあ砂糖抜きで一杯」
シエスタはお茶を入れて露天風呂というか、プールサイドに持ってきた。
だが、プールサイドはとても滑りやすくなっており、派手にこけて士郎の上に落っこちてきた。
「うっぷ!!」
「きゃ〜、ごめんなさい〜〜〜〜!! あ〜〜ビチョビチョになっちゃった」
お湯から出たシエスタは全身水浸しである。スカートのすそを摘まんで絞ってみてもすぐには
乾きそうに無い。
「そうだわ!」
おもむろに服を脱ぎだすシエスタ。士郎が声を掛ける間も無く、全裸になってしまった。
そのまま脱いだ服は、風呂釜のそばに上手く並べる。 風呂釜をたくスペースがプールと同じ
高さにあるため、そこは今は物を干すに格好の場所となっていた。
服を並べ終えたシエスタはすばやくお風呂へと入ってくる。
「えへへへ、少し恥ずかしいですね」
と顔を赤らめるシエスタ。士郎の方は何も言えなくなってしまった。
「あ──、いぃ気持ち………。私たち庶民のサウナと違って、このお風呂ってすぐのぼせそうですね。
でも、まるで貴族になったみたいでとてもいい気分です」
士郎の方がもう既にのぼせ上がっている。シエスタの体はとても魅力的だった。
士郎が今までに見た裸と言えば、幼少の時分の藤ねえと恋人の凛くらいだ。だから、ここまで
立派な胸をお持ちのヌードなど、グラビア女性以外では見ることなどありえない。
思わず凝視しそうになって士郎はあわてて視線をそらした。
「そんなに照れられたらこっちまで恥ずかしいです。外は暗いし水の中までは見えませんから、
こっちを向いても大丈夫ですよ。それより、私一度シロウさんとゆっくりお話したかったんです」
恥ずかしながらも正面を向く士郎。確かにこの暗さだとお湯の中は見えない。ほっとする士郎。
「えっと、俺の国の話か。そうだな……、俺の国は普段の生活に魔法を使う必要は無かった。
科学っていうのが発達していて、人も荷物も燃料で動く車や飛行機、電気で動く電車で運ばれる。
キッチンだと、冷蔵庫って電気で動く箱があって、そこは常に冷やされているんだ。
物の保存や氷を作ったりできる。 キッチンの蛇口を捻れば水がそこからいくらでも出るし、
ガス台を捻ればいつでも火が出てくる。あと電気でご飯が炊ける炊飯器って言うのもあるし……」
シエスタは士郎の話に一々、へ〜とかふ〜んとか相槌を打つ。とても興味深々だ。
〔ギリっ…………〕
(ぞわっ!!)
士郎は突然、嫌な寒気を感じた。思わずあたりを見回す。だが特に何も見つからない。
士郎の話が一段落したので、シエスタは服の乾き具合を見るため風呂から上がろうと立ち上がった。
正面を見た士郎はモロにシエスタの裸を見てしまう。一気にのぼせてしまう。
すばやくメイド服を身に付けたシエスタが声を掛けてきた。
「シロウさん、とても素敵なお話ありがとうございました。また機会があったら聞かせてください。
あと、このお茶いつでも飲みに来て下さい。厨房でお待ちしてますから」
風呂に入っている最中より顔を赤くしたシエスタは、そう言うとお盆を持って去っていったのだった。
以上が今回の投稿です
テレビ(地方局)でもゼロ魔とかの傑作選とかやっているし、
Fate/Zeroもニコニコでやっているから、色々空想はできるんですが、
なかなかお話作れなくてすいません。
つい3巻の方に入ってしまった。だから、原作ゼロ魔の零戦の部分までは書き終えようと思ってます。
原作どおり零戦にするか、他の飛行機にするか、はたまたFateの何かにするか決めてませんが。
多分戦時中の飛行機にする予定です。
では、また次回に。
投下乙
どこまで続けようと、きっちり完結させてくだされば万々歳です
>>912 正義の味方から桜の味方に変わったので無限の剣製は展開できないのは原作で言われてるから正義の味方じゃないと無理なんじゃね
誰か一人の為に生きようとすると無限の剣製では無くなるっぽいからな
二次だとそこら辺はガン無視されて生き方が変わってもそのままが殆どだが
いつの間にか書き込めるようになってた……
次の話は書けてないので結構時間掛かりますが、エタらないようにがんばります。
で、無限の剣製って桜√の士郎の場合、
アチャの思いと士郎の思いが違いすぎて使えないって自分は解釈してました
凛√だと、あくまで士郎版UBWだから、かなり規制が緩いんじゃないかなぁと
自分が書いてるお話はご都合主義バリバリだからあれだけど、
今のところ士郎自身はルイズらぶらぶでは無いので唱えられるって思ってください
(というか、ルイズがおまけになっちゃうなぁ)
乙でした。士郎、恋人にばれたら殺されるな。もっとひどいかもしれんが。
乙です
パパがみたらきっと甲斐性が出来たと喜びますね(違
破壊の杖がルビーというSSを誰か書いてくれないものか
そこまでは原作通りに進んでたのに、フーケ編から破綻し始めるゼロ魔ストーリー
マチルダ「ディファと子供達の平和を守るため、今日もどこかでバンデッド♪ 魔女っ娘盗賊マジカル☆マチルダ華麗に縛探!」
こんなのが見たいのか
>>928 提案しといてなんだが激しく読みたい。
自分の文才の無さが恨めしい、マジ誰か書いてくれないものか。
>>928 エミヤに色々クールに突っ込まれて顔真っ赤にして沈黙するおマチさん想像余裕でした
あと葛木キャス子メディアさんが凄い笑顔で握手するのも
apocryphaからジャンヌ召喚なんて書いてくれないだろうか
高慢ちきなルイズと物静かな聖処女の主従関係とか、
徐々に打ち解けて、初めてできた友達にはしゃぐジャンヌと、
それを見て満更そうでもないルイズとか、
7万の軍勢をその身一つで灰燼に帰す紅蓮の聖女とか…
apocryphaじゃ需要はないものかな…
>>928 そして、ティファを見つけるなり
「おぉぉぉぉお!そこの綺麗でボインでお耳がキュートなお嬢さん!
私と一緒に魔法少女をしませんか?いえ!是非やりましょう!そうしましょう!」
と、マチルダさんほっぽり出してティファに駆け寄るところまで幻視した。
apocryphaからジャンヌ召喚なんて書いてくれないだろうか
高慢ちきなルイズと物静かな聖処女の主従関係とか、
徐々に打ち解けて、初めてできた友達にはしゃぐジャンヌと、
それを見て満更そうでもないルイズとか、
7万の軍勢をその身一つで灰燼に帰す紅蓮の聖女とか…
apocryphaじゃ需要はないものかな…
>>928 そして、ティファを見つけるなり
「おぉぉぉぉお!そこの綺麗でボインでお耳がキュートなお嬢さん!
私と一緒に魔法少女をしませんか?いえ!是非やりましょう!そうしましょう!」
と、マチルダさんほっぽり出してティファに駆け寄るところまで幻視した。
apocryphaからジャンヌ召喚なんて書いてくれないだろうか
高慢ちきなルイズと物静かな聖処女の主従関係とか、
徐々に打ち解けて、初めてできた友達にはしゃぐジャンヌと、
それを見て満更そうでもないルイズとか、
7万の軍勢をその身一つで灰燼に帰す紅蓮の聖女とか…
apocryphaじゃ需要はないものかな…
>>928 そして、ティファを見つけるなり
「おぉぉぉぉお!そこの綺麗でボインでお耳がキュートなお嬢さん!
私と一緒に魔法少女をしませんか?いえ!是非やりましょう!そうしましょう!」
と、マチルダさんほっぽり出してティファに駆け寄るところまで幻視した。
Fate/Apocryphaからジャンヌ召喚とか書いてくれないだろうか
高慢ちきなルイズと素朴なな聖処女の主従関係とか、
徐々に打ち解けて、初めて出来た友達に喜ぶジャンヌと、
見ていて満更そうでもないルイズとか、
7万の軍勢をその身一つで灰燼に帰す紅蓮の聖女とか…
>>928 ティファを見るなり
「おぉぉお!そこの綺麗で、ボインでお耳がキュートなお嬢さん!
私と一緒に魔法少女になりませんか?是非なりましょう!そうしましょう!」
とか言ってマチルダさんほっぽり出すとこまで幻視した
いくら大事なことだからって4回も書き込む奴があるか!
更新されないのう
更新されませんねぇ・・・
って、自分か。
ごめんなさい。プロット自体はできていて書きたいことは山とあるんですが、
お話作る時間が整わないのです。
Fate/Zeroとかニコニコで見る時間はあるのですけどねーー;
電車の移動時間を創作時間にしてみようと思っています。
そしたら、少しは進むと思いますので。
本当にごめんなさい
うおー、生きてた
待ってるから
生きてたか!乙
他の書き手がいればなー(チラッチラッ
貴方が書いてもいいんじゃよ?
HFの黒カリバー撃った後の腕士郎召喚
いつか春になったら〜しか覚えてない廃人同然の士郎を回復させる為虚無に目覚めるルイズ
いつかキュルケに赤セイバー召喚させてみたい
エクストラの男主人公とキャス狐召喚で虚勢拳発動とか
女主人公と紅茶で……
セイヴァー様を召喚してしまうルイズ
あまりの出落ち具合に話が進まない
>>945 「あなたどこの………平民?」
「私はブリテンの王だ」
■■■
「シエスタお腹が空きました」
「食事の恩義、ギーシュとやら、私が相手になりましょう」
■■■
「敵に後ろを見せない者を貴族と呼ぶのよ!」
「ルイズ、あなたの矜持は私が形にしてみせる」
「エクスカリバー!!!」
…こんなんか
ギーシュ天に召されそうだな
950 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/31(土) 03:27:26.48 ID:qA99jUT+
大晦日age
あけましておめでとうございます。
ただいま執筆中。早い段階でうpしたいと思っております。
ではでは。
>>948 立川の方はやばいよ
もう英霊とかそんなレベル飛び越えてるっしょ
と言うか普通に暮らしてるだけで聖杯クラスのブツがゴロゴロ誕生するレベル
ツンデレルイズと内弁慶綾香なら相性良さそう
その二人延々と負のスパイラルから抜け出せそうにないんだが
ごめんなさい、大体出来ているんです。(今238行)
でも最後がいまいち決まらない。
ということで、保守。
もう少しお待ちくださいm( _ _ )m
了解。まってます
いつまでもまってます
ずっと待ってます
まだまだまってます
とりあえず区切りがついたので今週末には投下したいと思っております
うう、すまんよ〜。大した話でもないのに時間が掛かってしまうぅ。
週末が楽しみだ!
テスト、テスト
書き込みできれば投下します
第18章 舞踏会
白く染まっていた士郎の髪の毛も元の色へと戻り、任務に出発する前の日常へと戻った一行。
学生たちは明日へと迫った舞踏会に落ち着かない様子で授業を受けている。
帰ってきたばかりの頃は、他の学生に任務の数日に何をしていたか尋ねられたりもしたが、
今は既に皆の頭の中はパーティでいかに人目を引くか。いかに異性を口説く口説かれるかなどで
いっぱいだ。 いかにも学生という感じである。これはどの世界もあまり違いが無いようだ。
学校生活において、祭りやパーティの類は退屈な日常に刺激を与えてくれる貴重なイベントであり
とてもありがたいものなのだ。
士郎は学園に戻った翌日、学園長の秘書であるミス・ロングビルに相談を持ちかけられた。
それというのも、士郎とコルベールの作った奇妙な品々はある好事家においては興味を持たれたものの
一般の王族・貴族に対してはあまり関心をもたれなかった。
それでもロングビルの交渉術によって、かなりの売り上げは上げることには成功した。
だが、それはあくまで最初だけである。関心をもたれない商品は口コミで広まることは無い。
それに製造数の問題もある。 士郎とコルベールとギーシュ、そしてロングビルの4人だけでは
どうしても大した数を作ることは不可能だ。
今のところ、“魔法を使わない魔法瓶”を20個(完売)
反射望遠鏡3台(うち2台販売済み)
ローラーベアリング 用途不明のため販売不可能
「シロウさん、魔法瓶ですが、もっとデザインを洗練されませんと貴族相手に高値で売れ(売り)づらい。
というか、デザインが良い物でしたらそれこそ大金を出す人がかなり現れると思います」
「う〜ん、そうかぁ……。でも俺たちだとそこまで凝ったものを作るのは厳しい気がするし。
それこそ本職の人がいないと────」
「そうですわね。どのみち商売として成り立たせるにはどう見ても人手不足だと思います。
私としましては、この商売で稼げるようでしたら秘書を辞めてでもサポートするつもりですが…」
「……かなり本気なんですね。わかりました。コルベール先生とも相談の上、方針を決めましょう」
人を増やすとなると、学院での物作りは無理になってくる。それこそどこかに工房を作らないと
ならないだろう。
以前、凛に言われたことがある。士郎は魔術の工房より先にものづくりの工房を建てそうねと……。
それが実現しそうだと士郎は思った。
………
さて、そんなこんなで、フリッグの舞踏会の日になった。
学院の使用人たちは仕事に手一杯だ。士郎も自主的に色々手伝っている。
舞踏会用に取り寄せたお茶などは士郎が一番美味く淹れることができたりもしていた。
ただ、砂糖入りがデフォなのは士郎としては不満なところなのだが。
──────────────────────────────
王宮は一人の訪問者を迎えていた。
ウェールズの父でありアルビオン国王であるジェームズ1世その人だ。
正式な謁見ではなく隠密裏にやってきたので、今はとある一室に迎えていた。
「わざわざ御越しいただいてとても光栄に思いますわ。お会いするのはずいぶん久方ぶり……」
アンリエッタの母であるマリアンヌが話の相手を務める。
「そうですな。あやつ(トリステイン国王)が居なくなってからはこちらに来る回数も
めっきりと減ってしまった。ここの城は何年振りの来訪になるやら……」
ジェームス1世とマリアンヌの周りは、トリステインの使用人だけである。
「ところで、アンリエッタ姫はどうされていますかな?実は難民受け入れの礼をしておきたいのですが」
「まぁわざわざそのようなことは気にされないでもよろしいのに。
でもあの娘にも挨拶させないといけませんわね。 だれか、アンリエッタをここへ」
程なくしてアンリエッタが部屋へと呼ばれてやってきた。
「お久しぶりでございます。アルビオン国王陛下」
「久しいの、アンリエッタ。今は忍びゆえ、畏まらなくてもよい。それより先ごろ、世の臣民を
この国に受け入れてくれたことに礼を言うぞ」
「いえ、滅相もございません。アルビオンとわが国は兄弟も同然の間柄。当然の事をしたまでです」
「本来であれば礼として何か宝物の一つでも贈りたいのだが、我が国は滅亡の危機に瀕しておる。
既に宝物庫は空も同然でな。
おお、そうだ、宝物で思い出した。一つ尋ねたいことがあったのだ。」
「……? なんでしょうか?」
「依然君の命を受けた者たちが城にやってきたとき、礼として色々宝物を与えたが……。
息子のウェールズがその中の一人に家宝の風のルビーを贈ったのだが、いかんせん高価すぎであった。
他のものと取り替えてもらおうと思い、こうして忍んでやってきた」
贈ったものを交換するとはずいぶんけち臭いと王族の2人は思ったが口には出さずにおいた。
贈り物としては高価でも、それを贈るに値する働きがあったはずであろうに。
そんな思いを心に伏せて、アンリエッタは自分が送り出した勅命隊はトリステイン魔法学院に居ることを
述べて、喚び出しましょうか?とジェームズ1世に尋ねた。
「いや、それには及ばん。とある儀式を行うため取り急ぎ必要なのでな。このままそこへ向かう。
あと私がここに来たことは他言無用に願いたい。本国では死んだ身と扱われているのでな」
そうなのである。つい数日前にトリステインの間者からの報告で
アルビオンのニューカッスルが猛攻を受け国王が死亡したとの情報を送ってきていたのだ。
そしてウェールズは行方がわからないとの報告を受けた。
その死亡したはずの国王が今目の前にいるという事実。 だが戦時中の情報など錯綜するのも当然。
よくあることなのでこのあたりは、特に問題視もされていなかった。
ほどなくして、アルビオン国王は城を発っていった。
アンリエッタはジェームズ1世が無事であることで、ウェールズの安否に少しだけ希望的に
なることができた。
そして、ウェールズの安否自体をジェームズ1世に尋ねることを忘れてた自分を恨めしく思った。
──────────────────────────────
舞踏会自体の描写は簡潔に……。
食堂の上の階にあるホールで舞踏会は開かれた。
士郎は特に舞踏会に興味が無かったので、シエスタ達使用人の手伝いを続けていた。
そんな士郎の手伝いをやめさせて、ルイズ自身のダンスの相手へと指名する。
もちろんダンスなど躍ったことの無い士郎。ルイズはうまく士郎をリードする。
わたしの召使いならダンスくらい覚えておきなさいとのご命令も御座いました。
デルフはコルベールの小屋でお留守番なので『主人のダンスの相手をつとめる使い魔』を見ることは
ないのであった。
………
舞踏会の翌日、ミス・ロングビルは早朝のいつも起きる時間より早く目が覚めた。
『土くれ』のフーケとしての本能がそうさせたのだろうか。
その日は何かきな臭さがあたりに漂っているように思えた。
なにか事が起これば逃げ出す準備は怠り無いが、せっかくの金づるを無駄にするのも癪である。
しかし唯の勘でシロウやコルベールに注意を促すとかは躊躇われるし……、とロングビルは悩んだ。
とりあえず今は警戒だけを怠らないようにするしかなかった。
………
舞踏会が行われた翌日の今日は、授業自体もお休みとなっていた。
それでも学院長の秘書としての仕事は少なくない上に、最近は士郎たちの商売を手伝っているので
仕事がたくさん溜まっている状態だった。
仕事には手を抜かない性質のロングビルなので、必然的に休日になっているこの日も学院長室で
書類の整理を行っていた。
「こんな静かな日にまで私の部屋で仕事とは、ミス・ロングビルはよほど私が好きと見える」
ふざけんなよ、クソ爺い!と思いながらロングビルは仕事を続けた。
「宝物庫の目録がもう少しで出来そうですので、せめてこれくらいはやってしまいたいのです」
「ふむ、真面目じゃのう。我が秘書は。……宝物庫といえば、結局フーケは何も盗らずじまいに
なってしまったのう。最近は話題さえ聞かぬ──」
盗みが成功しなかったことに関してはフーケであるロングビルにとっては大変な屈辱であった。
が、今この話題が出たことはある意味好機かもしれない。
「オールド・オスマン。 少々お尋ねしたいのですが、
この学院の警備体制は問題があるように思えるのですが」
「警備体制とな? わざわざこのような辺鄙なところで、しかも未熟とはいえ多数のメイジが集まる
この学院に誰が襲ってくるというのかね?」
「フーケに襲われ、まんまと宝を盗まれたばかりですが──」
んぐっ、とオスマンは即答できなかった。
「それにここに通う子供は皆貴族の家柄。人質にするにはもってこいだと思いますわ」
「貴族の子供を人質にするような下郎は貴族ではありえんよ。貴族で無いならメイジでもない。
メイジでもない輩に攫われるようなメイジなどますますありえんわっ!」
「シロウという平民はグラモン家のご子息を倒してしまわれましたが──」
「あれはッ!……」
ガンダールヴだからとは口が裂けてもいえないオスマンであった。
「……警備を増やすとなると、余分な支出になるのぅ」
「シロウさんから聞いた結界とか言うものを、魔法で作るとかは出来ないのでしょうか?」
「結界とな?」
「例えば、何者かがこの領空に来たときや、学院の者以外が構内にいると警報が鳴るとか、
使い魔を周囲に配置して、学院に迫るものを警戒するとか──」
「前者は技術的に、後者は労力的に問題があるわい……、でも労力的な問題であるなら
生徒を訓練の名目で見張りをさせてもいいかも知れぬ。 うむ、今後考えておこう。」
「よろしくお願いします。オールド・オスマン」
とりあえずこの学院では、今すぐ有効な警戒体制は取れないということがわかった。
ではどうする。ロングビルはますます強くなる胸騒ぎにどう対応したらいいのか考えを巡らせた。
………
「え?俺に来客?」 士郎が訊き返す。
「というより、正確には僕達に来客だ」 ギーシュが答える。
「アルビオンの使者という人物が門の前に来ているそうだ。
君が皇太子より譲り受けた王家のルビーの返却を求めているらしい」
「そうか。 まぁ国宝の指輪らしいから普通は得体の知れない人間に渡すのも問題あるよなぁ」
ルイズはその物言いにちょっと呆れた。
「自分のことを“得体の知れない”って……。あなたは私の使い魔で従者なんだから、卑下するのは
私まで侮辱することになるのよっ」
「ああ、そうか。ごめん、ルイズ。でも普通の人間に渡していいようなものじゃないと思うから
返還になら素直に応じよう」
そう言うと士郎は、アルビオンの使者が待っている校門へと向かっていった。
………
校門の前には結構な人数の人間が待機していた。豪奢な馬車が一台にそれに随伴してきたと思われる
騎兵が20。馬車の前には見覚えのある人物が一人立っていた。
アルビオン王ジェームズ1世だ。ルイズ、士郎、ギーシュは慌てて片膝をつき頭を伏せる。
「よい、面を上げよ。今日は忍びゆえ礼は不要。それより内密な話がある。そこな少年よ。
子細は馬車の中で話すゆえ、付いて参れ」
と、士郎を指し示す。命令のまま馬車へと向かう士郎。そこへ学院の方から引き止める声が掛かった。
「お待ちください。本日は休日といえ、我が校の人間を学院に無断で連れて行かれるのは、困ります。
そちらの身元を明かした後、学院の許可をとってからにしていただけませんでしょうか」
そう言ったのはミス・ロングビルだ。どうやら騒ぎを聞きつけ、いち早くやってきたようだ。
「ふむ、手早く済ませたい。我はジェームズ1世。アルビオンの王だ。この少年なら既知の事だが」
「さようでございますか……。ではシロウさん、そのあたりのお話を伺わせていただかないと、
学院から無断で出ることは出来ません。国王陛下、今しばらくお待ちください」
とりあえず王とアルビオンの使者達から離れ、校門の内側で3人から事情を聞くロングビル。
「え〜と、そっくりさんじゃない限り、あの方はアルビオン国王のはずです」
と、士郎はロングビルに説明をする。ロングビルより後からやってきたルイズとギーシュも保証する。
その点はロングビルは疑っては居ない。ジェームズ1世の顔は思い出したくなくても思い出せるくらい
脳の隅にこびり付いている。ロングビルがフーケとなるきっかけを作った人物を忘れられるはずも無い。
「そうですか。シロウさん。で、あの方達は何をしにここまでやってこられたのですか?」
先ほどギーシュから聞いたとおり、国宝級の指輪の返還を求めに来たのだと説明する。
その宝物は、アルビオンの皇太子から直々に頂戴したものであること、自分にはどう見ても価値が
ありすぎてつりあわないと思っていることをロングビルに説明した。
「細かい話はわからないけど、それを馬車の中で説明してくれるじゃないかなと──」
(国宝級の宝石ッ!!!幾らになるかな…っていけない、いけない。今はフーケじゃないんだから……)
少し考え込むロングビル。やがて決意を込めて顔を上げる。
「わかりました、シロウさん。ここは私に任せていただけませんか?──」
「はぁ。かまいませんけど……。いいかな?マスター」
「私とギーシュは蚊帳の外らしいから、こっちに振らないでもいいわよ」
たしかに置いてけぼりの二人である。ちなみにキュルケとタバサは今は呼んでいない。
ロングビルだけが一人国王らしき人物の前へと向かった。
「申し訳ございません、アルビオン国王陛下。先ほどの少年と内密なご相談があるようですが、
当院では、打ち合わせは全て学院内の会議室で行うように決められているのでございます」
嘘八百をぺらぺらと並べるロングビル。
「あとこれも決まりなのでございますが、あまりに身分の高い方がいらした場合、学院長である
オスマンも同席せねばならないのです。しかしオスマンは王宮の方へ呼ばれておりまして、
予定では明日戻ることになっております」
「忍びゆえ大げさにはしたくないのだがな。このわしが直々に頼もう。なんとか取り計らってくれ」
(お前の頼みだから、尚更叶えたくないんだよッ!!)と心の中で叫ぶロングビル。
「生憎、決まりでございますので……」
「そうか、残念だ───。
非常に残念だ。───このような手段に出なければならないことをっ!!」
言うと、ジェームズ1世は手を前へ振り上げる。周りに居た護衛は一斉に騎乗。校門へと殺到する。
!!!!!!!
学院は一瞬で蹂躙されるであろう。とその場にいるほとんどのものが予想した。が、
(キーン……)いずこからか透き通った音が聞こえてきた。
ズドドドドと馬が一斉に崩れ落ちる。馬が勢いをつけた矢先の事……。もちろん上に乗っていた騎手は
全て前方に放り出される。いや、わずかながら手綱にしがみ付いていた者も居たが、
その者はかえって酷い自体に遭遇することになった。
馬の眼前に背中から着地、そのまま馬に踏みつけられることになった。
「………な」
突然の成り行きに呆然となる……前に、強烈な眠気に襲われた士郎たち。
「……な、なに、ごと…」
「やれやれ、まさか本当にこの学院が襲われることになるとはのぅ」
物陰から現れたのは小振りな鐘を手にしたオールド・オスマンであった。
独り言を呟いて現れたが、もちろん誰も聞いてなどいなかった。眠っているのだから。
だれも身動きしないのをいいことに、そっとロングビルに歩み寄るオスマン。
スカートをそっとめくり……上げようとしたのだが、なんと馬から放り出されたはずの兵士が
起き上がりはじめているではないか。
オスマンは驚愕した。それはそうだろう。オスマンが先ほど使ったのは学園の秘宝であるはずの
『眠りの鐘』。それはどのような荒くれ者だろうが立ちどころに眠らせてしまうマジックアイテム。
人間以外にも通用するのは、さきほど馬が倒れ伏したことでも証明されている。
それなのに、普通の人間がそれに抗えるはずは無いのだ。
「こんなときに呑気に寝ておるんじゃないッ!!」
ゲシっと士郎とギーシュを蹴飛ばす。そして他の仲間たちを起こしにかかる。
いくらオスマンが強力な魔法使いとて、20人近くの敵を相手に一人でやり合おうとは思わなかった。
まして相手は秘宝が通じない正体不明の敵である。
相手の行動の前になんとか士郎たちを起こすことに成功したオスマン。
士郎たちは突然眠らされて現状を把握するのにわずかばかり時間を要した。
だがそれでも相手が攻め入る前に、なんとか迎え撃つ準備はできた。
敵の兵士達は懐から杖を取り出し魔法を打ち込んできた。
オスマンが何らかの呪文によって、敵の魔法のほとんどを無効化している。
その間にロングビルとギーシュが敵の真下に穴を作って首以外を全て埋めてしまった。
士郎はオスマンの無力化しきれていない魔法を剣で落とす作業をしている。
だがその剣は士郎自身が練成した剣であり、魔法を無効化するような能力は付随していなかった。
負担は士郎に少しずつ蓄積されていってしまう。早めに決着をつけなければかなりのダメージを
食らってしまうだろう。
ルイズは援軍を呼びに行ってもらうことになった。ついでに口喧しい剣を取ってきてもらう。
もちろん学院の校門で争いが起こっているのだから程なく教師や生徒がやってくるだろう。
しかし、事は急を争う。速攻戦力になる人間が必要だ。
オスマン、ロングビル、ギーシュ、士郎は少数ながらもかなり善戦していた。
穴に落ちた敵は、自身の魔法により再び穴から這い出て戦闘に加わるが、
またしばらくしたら穴に落とされてしまう。 意外といやらしい攻撃になっていた。
じりじりとオスマン側守備勢が少しずつ押され始めたころ、ルイズが応援を連れてやってきた。
タバサ&キュルケ、それにコルベールである。
タバサは落とし穴で動けなくなった敵をさらに氷で固め脱出も不可能にした。
キュルケとコルベールは杖を持った腕を狙い撃ち、あっという間に魔法の使用も不可能にした。
士郎は剣を受け取ったはいいが、結局それを抜く前に争いは終結した。
戦闘は終了し、敵兵士30人は体を土の中に沈められて身動きできない状態で捕まった。
アルビオン国王を名乗る人間は戦闘中に逃げ出したようで、その姿はどこにもなかった。
「さて、このようなことになった経緯を詳しく聞かねばならん。ミス・ロングビル、
君にも洗いざらい話してもらわなくてはな。みんな学院長室まで来るように」
学院長はそういうと後始末はコルベールに命じて、さっさと去っていった。
王女から受けた任務など、全て話さなくてはならないだろうと士郎とルイズは考えた。
今回は以上です。 やたら時間が掛かり申し訳ないです
300行超えるとは思っていなかった…
でも、なんとか区切りのいい終わりかたするまでは続けます。
どうかそれまでお付き合いください。
では、失礼します。ノシ
乙、オスマンが仕事してるのは新鮮で面白かったよ
おつおつ
乙乙
乙。
そろそろ新スレたてたほうがよかないか?
まだスレが息をしているならばたてた方がよかろうなのだ。
だがなぁ…
シロウの人待ってます
久しぶりにきたら更新きてたわ
次も待ってるからな
最近こっちの妄想はわかなかったが、キャス狐召喚とか赤王召喚とかはいけそうな気がしてきたわ…。
赤王召喚でちょっと書きたい気持ちがわいてきたが、その前に新スレたてた方がいいかなという気分も。
そうしないと新たに投稿したい人もでてこないだろうしな。
とりあえず偉そうでデレデレで健気可愛い赤王様がルイズにベタベタするのは、想像するだに萌えだw
ただ、そういうシチュが浮かんでも、どういう話にしていいのかは思いつかないのだが。
って、このスレたったのが2009年だから、三年かかったのか。
さてどうしたものか…元祖のゼロ魔クロス系スレもさすがに下火ではあるが…けどもうちょっと期待したい。
このスレで連載止めてるのもあるしね。
今色々な山があるので、それ超えたら投下もできるだろう…というわけで、980踏んだということで新スレたてるわ。