あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part207

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421名無しさん@お腹いっぱい。
「新吼えろペン」より

富士鷹「読者に『これはどうなるのか』と期待させた気持ちを裏切らないで・・・・・・ちゃんとそのキャラクターや事件やテーマに、決着をつけてやる」
炎尾「すばらしい着地を見せてやる! ――と、いうことだ! 一応お前だってそれを想定して・・・・・・」
富士鷹「物語作ってるんだろ?」
流れ星「えー? なんで着地させないといけないのー?」
富士鷹「!?」
炎尾「!!」
富士鷹「いや・・・それは・・・・・・」
炎尾「だってモノカキの責任として・・・・・・」
流れ星「責任ってさ――何? 何よ? 毎回毎回面白がってもらうことのほうが大切でしょ?
 富士鷹、前におれに言ったじゃん、エラソーに。『子供がラーメン屋でふっと読む一冊のマンガ雑誌』『その子がラーメンを待つ間、楽しませれば満足だ―――って。言ったじゃん!」
富士鷹「・・・・・・・・・・・・・・・・・・言った。つーかたしかに今でも言ってるよ・・・・・・・・・」
流れ星「名作にしようとか思ってんだろ、今さら! 最高の最終回で名作の仲間入りかよ!?」
富士鷹「いや、・・・・・・それは、そこを目指して悪いのかよ!?」
流れ星「違うよ富士鷹!! 現在(いま)はなあ・・・
 最終回でコケるのが!! 名作の条件なんだよ!!!」
富士鷹「そ・・・・・・そういえば!!」
流れ星「お前ら・・・・・・間違ってるよ・・・・・・最終回で納得がいく? ふざけんなよ! 納得がいく最終回ができる奴なんてなぁ・・・・・・普段セーブして描いてる奴だよ!
 着地点目指してうまーくうまーく力をセーブしてやがんだよ! トリプルアクセルはやめて、2回転で安全策さ!
 セーブしてる回の載ってる週刊誌買ったら、つまんなくってバカ見るよ! だからみんなコミックス派になるんだよ!!」
富士鷹「な・・・流れ星どうしたんだお前!? いつになくちゃんとしたこと言うじゃないか!?」
流れ星「いつもちゃんとしてるよ、おれは!!」
ボタQ「そのとおりです! 話は聞かせてもらいましたよ! 流れ星先生のおっしゃるとおりですよ!!」
炎尾「あっ、ボタQさん!」
流れ星「ボタQ元編集長!!」
ボタQ「私の・・・…経験上言わせていただきますと・・・・・・いろいろな天才作家がいましたが、たとえ天才でも―――100回連載が続くとしたら、1回はつまんない話があります!!
 ただ、天才は・・・・・・その1回を、最終回にもってくるんです!」
炎尾「おおっ!」
富士鷹「そうなのか!?」
ボタQ「それまで99回読者を楽しませるんですよ! 読者はワクワクします! 本は売れます! 評判になって賞ももらえるかもしれない! 最高です!! ―――そして、
 幕引きだけちょっとショボイ・・・・・・と! まあ最終回の1回ぐらいいいじゃないですか!!
 私に言わせれば、そこまで楽しませてもらったのに文句を言うヤツのほうが、どうかしてますよ!」
流れ星「あ! そうですよボタQさん! まったく同意見ですっ!!」
富士鷹「そうか―――そうか―――流れ星・・・・・・」
炎尾「それでお前のマンガ・・・」
流れ星「なんだよ!?」
炎尾「いつもいつもストーリーは進んでないくせに・・・・・・・・・つぎつぎと新しい謎ばかり! 期待感たっぷりに出てくるよな!!」
流れ星「あ――まあね―――
 出てくるよ――人間の闇! 世界の破滅! すべての崩壊の時は近いよ!! でも、すべての崩壊なんておれ描けねーし!
 よくわかんないし! だけど煽るよ―――! 煽ると読者が喜ぶから! 勝手にね♪」
ボタQ「そしてどんどん本は売れます!」
流れ星「読者の豊かなイマジネーションを刺激してんだよ! 作者のおれよりもっと優れているところにいってるよ、ヤツらは!」
富士鷹「炎尾。2人だけで話そう」
流れ星「あれっ? なんだよ、おれ仲間はずれかよ!」