あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part169

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1名無しさん@お腹いっぱい。
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part168
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1220671756/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/


     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!


     _       ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,     本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ      本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |     ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l      ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
              ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。


.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 23:57:54 ID:E0sR4KVG
以上、テンプレ終わり。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 23:58:01 ID:i3+RTqkh
【書き手の方々ヘ】
・作品投下時はコテトリ推奨。トリップは「名前#任意の文字列」で付きます。
・レスは60行、1行につき全角128文字まで。
・一度に書き込めるのは4096Byts、全角だと2048文字分。
・先頭行が改行だけで22行を超えると、投下した文章がエラー無しに削除されます。空白だけでも入れて下さい。
・専用ブラウザなら文字数、行数表示機能付きです。推奨。
・専用ブラウザはこちらのリンクからどうぞ
・ギコナビ(フリーソフト)
  http://gikonavi.sourceforge.jp/top.html
・Jane Style(フリーソフト)
  http://janestyle.s11.xrea.com/
・投下時以外のコテトリでの発言は自己責任で、当局は一切の関与を致しません 。
・投下の際には予約を確認してダブルブッキングなどの問題が無いかどうかを前もって確認する事。
・作品の投下は前の投下作品の感想レスが一通り終わった後にしてください。
 前の作品投下終了から30分以上が目安です。

【読み手の方々ヘ】
・リアルタイム投下に遭遇したら、支援レスで援護しよう。
・投下直後以外の感想は応援スレ、もしくはまとめwikiのweb拍手へどうぞ。
・気に入らない作品・職人はスルーしよう。そのためのNG機能です。
・度を過ぎた展開予測・要望レスは控えましょう。
・過度の本編叩きはご法度なの。口で言って分からない人は悪魔らしいやり方で分かってもらうの。

【注意】
・運営に関する案が出た場合皆積極的に議論に参加しましょう。雑談で流すのはもってのほか。
 議論が起こった際には必ず誘導があり、意見がまとまったらその旨の告知があるので、
 皆さま是非ご参加ください。
・書き込みの際、とくにコテハンを付けての発言の際には、この場が衆目の前に在ることを自覚しましょう。
・youtubeやニコ動に代表される動画投稿サイトに嫌悪感を持つ方は多数いらっしゃいます。
 著作権を侵害する動画もあり、スレが荒れる元になるのでリンクは止めましょう。
・盗作は卑劣な犯罪行為であり。物書きとして当然超えてはならぬ一線です。一切を固く禁じます。
 いかなるソースからであっても、文章を無断でそのままコピーすることは盗作に当たります。
・盗作者は言わずもがな、盗作を助長・許容する類の発言もまた、断固としてこれを禁じます。
・盗作ではないかと証拠もなく無責任に疑う発言は、盗作と同じく罪深い行為です。
 追及する際は必ず該当部分を併記して、誰もが納得する発言を心掛けてください。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 23:58:14 ID:i3+RTqkh
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 02:13:03 ID:9AxAAVZE
やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-244.html

完結:やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-245.html

やる夫が「売れっ子」ラノベ作家を目指すそうです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-284.html

やる夫が同人小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-371.html
5名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 23:59:00 ID:i3+RTqkh
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

途中飛ばすけど、

 対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)
6名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:02:09 ID:JXSuyvlN
7MtL:2008/09/11(木) 00:05:15 ID:TCQ95O98
それでは問題無ければ投下を始めますー
8名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:07:10 ID:Ds6aBC5f
こっちに投下するのね
9名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:07:48 ID:U3p3zOu7
支援します
10MtL:2008/09/11(木) 00:08:11 ID:eni/rP+t
マジシャン ザ ルイズ 3章 (43)激突の報奨

空を、往く。

飛翔艦ウェザーライトUは、その翼に風を受けながらハルケギニアの最重鎮である人物の一人を乗せて、雲海の上を飛んでいた。

朝焼けの光を反射して輝く甲板は美しい。
しかし、眺めるだけなら心奪われるであろうそれも、実際にブリッジで舵を握る人間にとっては眩しいだけであったし、外の気温といえば人間が生きていくにしては少々過酷な温度であった。
他方、壁一枚隔てた外部の極寒に比べると、ウェザーライトUの内部の気温は人間が過ごしやすいように配慮されたものとなっていた。
魔法機を利用した冷暖房の空調が完備されているウェザーライトUの居住空間は、人間にとって快適な気温になるように調整されているからである。
それは季節や天候に合わせてその都度自動調節するといった代物であることからも、気の入れようが伺える。
あるいは制作者達の凝り性な性質がそうした部分に現れたといえなくもない。


その一室。

「……という訳だったのよ」
「どうでもいいけど、はしょりすぎだと思うわ」

ベッドと白い丸テーブルに同じ色の椅子二つ。
殺風景を通り越して、病的なまでに居住性に無関心なコーディネーターの偏執ぶりが伺える船室で、キュルケとルイズは向かい合って座っていた。
テーブルの上にはソーサーとカップがワンセット、そしてグラスが一つ。
その一方、湯気と香りが立ち上るカップを右手で持ち上げて、キュルケはそれに品よく口付けをした。
「何がはしょりすぎなのよ。きちんと説明したじゃない」
「全然説明になってないわ。教皇猊下を説得してご乗船頂いたっていうのは分かったけど、肝心のどんな話をして説得したかっていうのがすっぽり抜けてるじゃない」
そうなのである。
彼女が行った説明は結論・結果を報告しただけの簡素なもので、肝心の説得の内容や教皇の反応といったものに一切触れられていなかったのである。

元はといえばルイズがキュルケに『ロマリアで、教皇猊下にどんなことを話したの?』と尋ねたのが始まりであったのだが、キュルケはロマリアでの詳しい経緯についてはのらりくらりとはぐらかし続けていた。
「んー、それはねぇ……」
濁しながらも涼しそうな顔でカップを傾けるキュルケに、ルイズは相手に話す気がないことを見て取って、内心で嘆息した。

キュルケ達の会見の二日後、ウェザーライトUは都市ロマリアで教皇とその側近である数名の高位司祭を乗せて、トリステインへと進路を定めた。
本来はそのままガリアへと向かう手はずであったのだが、教皇がどうしても条約締結の場に聖女を、ルイズを出席させてほしいと言い出したのである。
このことに対して自身の決断で返答を返せないと判断したモットがトリスタニアにいる女王に判断を仰ぎ、その返答を受け取るために要したのが、先の二日という時間である。
結果として、女王アンリエッタはルイズを出席させることに同意の意を示した。
この判断は、もしものことがあってロマリア側からの『虚偽聖約』への弾劾があってはたまらないという側近達の政治的配慮もあったが、何よりルイズ自身の希望があったからである。
ルイズが何故ガリアへ行くことを希望したのか、そのことについて結局最後までアンリエッタに分からなかったが、そういうことならと彼女は渋々ルイズのガリア行きを認めた。
こうして、ウェザーライトUはガリアへ向かう途中、一度トリステインへと引き返して、そこでルイズを乗船させてからガリアへ向かうという航路をとることになったのであった。

11名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:11:43 ID:nMKAaoPq
ハルケギニアの暦
→1年は12の月と4の週(1週間8日)で構成される384日
 新年の始まり(日本の元旦)から10日間は始祖ブリミルの降臨祭という休暇となる(戦争も休戦とする習わし)

 0.虚無の曜日 (1巻p.165) 休暇である虚無の曜日の夜に「破壊の杖」盗難
 1.ユルの曜日 (1巻p.141) フリッグの舞踏会は「破壊の杖」盗難の翌日
 2.
 3.
 4.ラーグの曜日(8巻p.221)
 5.
 6.
 7.ダエグの曜日(9巻p.169) 翌日は虚無の曜日
 順番不明 マンの曜日(6巻p.150)
      イングの曜日(7巻p.125)

 1.ヤラの月  (7巻p.164)
 2.ハガルの月 (8巻p.221)
 3.
 4.フェオの月 (5巻p.130)
 5.
 6.
 7.
 8.
 9.
 10.
 11.
 12.ウィンの月 (6巻p.150)
 順番不明  5? ウルの月   (5巻p.145, 12巻p.146)
       6? ニューイの月 (3巻p.203) アンリエッタの結婚式
      11? ケンの月   (6巻p.20) 夏休みが終わって二ヶ月

第一週 フレイヤの週
第二週 ヘイムダルの週 (5巻p.131)
第三週 エオローの週 (8巻p.20)
12MtL:2008/09/11(木) 00:12:17 ID:eni/rP+t
「まぁ、色々よ。それより、あんたは何で今回の会議に出たいなんて言い出したのよ。別にこんなの面白いことなんてありはしないわよ? 大体の粗筋は偉い連中の間で決まってて、どうせそれをなぞるだけなんだから」
キュルケは素知らぬ顔で、ルイズの言葉に返す刀で聞き返した。
実際、話をはぐらかす以上に、キュルケはルイズにそのことを聞いてみたかったのである。
「ん……何でかしらね」
ルイズは疑問に疑問で返されても別段そのことを指摘せず、自分の前に置かれた、水の注がれたグラスを手にとって、それを口に含んだ。
今二人がいる船室は本来キュルケに割り当てられたものである。
当然二人の前に置かれているカップとグラスはキュルケが用意したものである訳だが、これは何もキュルケがルイズに嫌がらせをして水を出したというわけではない。
単にルイズはお茶より水が良いと希望しただけのことである。
「強いて言えば……自分の関わったことの、行く先を見てみたかったからかしら……」
ルイズは船室にただ一つある窓から、青く澄んだ空を見た。
その鳶色の目は何か遠いものを見ているようで、その実、何も映してはいない。
「アルビオンで、ニューカッスル城で、私が魔法を使ったりしなければ、ワルドはあんなことにならなかったかも知れない。
 ワルドがああならなければ、世界中で起こってる悲劇は無かったかも知れない。そう思ったら、原因である私は、変化を、結果を、見届けなければならないと思ったの」
そして、ルイズは自らの言葉に、心の中だけで この命が尽きる前に と付け加えたのだった。



ガリアの朝は、その日も怠惰だった。

衣擦れの音。
高級感と壮麗さという概念をそのまま形にしたような立派な天蓋付きベッド。
その上で、もぞもぞと動くものがあった。


その朝、イザベラは得体の知れない息苦しさに目を覚ました。
まるで体の半身に何か上に重いものが乗せられているような圧迫感を感じる。
寝起き特有の、このまま目を閉じて再び眠りに落ちようかという甘い誘惑に、イザベラは『こなくそ負けるか』とばかりに負けん気を発揮して、ふかふかのベッドに横たわったままで首だけを曲げ、自分が感じている重量感の正体を目視した。
そこには自分の胸を枕にして寝ている、先日から同室同衾している義妹の姿があった。

「おい、シャルロット。朝だ。邪魔だ、頭をどかせろ」

その首に自分の右腕が回されて、アームロックのような形になっている状態を見るに、何とはなしに原因が自分にある気がしないでもないイザベラは、心持ち遠慮がちにタバサに声をかけた。

「……シャルロット。起きろ」
「………」

今や北青薔薇花壇騎士にして、ただ一人の女王の近衛騎士であるところのこの従姉妹が、優しく声をかけた程度で目が覚めるような神経の持ち主ではないことは、既にイザベラも重々承知していた。
むしろ二日目にして否応無く理解させられていた。
よって、声をかけたのはあくまで『優しくしましたよ?』というポーズであったし、自己満足程度の意味合いしかなかった。
だが、その声かけが災いしたのか、タバサはのっそりと体を動かすと、ますますイザベラの胸に顔をすり寄せてきた。
「ちょっ、こらっ! やめろ、くすぐったい!」
ちなみにイザベラは今、全裸である。
寝るときも全裸、それがイザベラのスタイル、イザベラ流。
よって鼻を擦りつけてくるタバサのさらさらとした髪が肌に、敏感な部分に当たって、とてもくすぐったい。
「やめ……」
タバサのそれは、止めろといって止める寝ぼけ度合いではない。
そうして存分にふるふると鼻を、頬を、寄せていたタバサは、ついにはイザベラの胸に吸い付いた。
イザベラの弾力ある果実に口づけて、舐めて、吸って。タバサは夢見心地のまま、存分にその感触を楽しんでいた。

13名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:14:32 ID:nMKAaoPq
貨幣
→金貨 エキュー
 銀貨 スゥ  100スゥ = 1エキュー
 銅貨 ドニエ 10ドニエ = 1スゥ
 新金貨    金貨の四分の三の価値 3/4エキュー(1新金貨で75スゥ)

 デルフリンガー    新金貨100枚 = 75エキュー
 官能小説       55スゥ
 トリステインの生活費 1人1年120エキュー
 シュヴァリエの年金  年500エキュー

ハルケギニアの衛星(月)
→大(青)小(赤)二つある。大きい方は地球の月の見た目で二倍ほどの大きさ。
 小さい月の軌道は大きい月より内側にある。よって、小さい月の公転周期は大きい月よりも短い。
 二つの月が重なる夜を「スヴェル」の月夜と呼ぶ(2巻p.119)。

サモン・サーヴァントの呪文
→原作(何度か失敗)
 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン!
 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!
→アニメ版(一発で成功)
 宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ
 神聖で美しく強力な使い魔よ
 私は心より求め訴えるわ
 我が導きに答えなさい!

コントラクト・サーヴァントの呪文
→我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
 五つの力を司るペンタゴン
 この者に祝福を与え、我の使い魔となせ

コントラクト・サーヴァントの洗脳効果
→現状(11巻&タバサの冒険2)では情報は足りず、荒れるばかりで話題にするだけ無駄っぽい。
 スレ住人のスルー力に期待。

長さの単位

1サントは約1センチ(1巻p.39 / 2巻口絵人物紹介)
1メイル=約1m
1リーグ=約1km
14MtL:2008/09/11(木) 00:15:18 ID:eni/rP+t
流石にこの段に至り、イザベラの顔は真っ赤な憤怒の粧いに染まっていた。
「こんのっ!いい加減に……っ!!」
左手を、堅く堅く握り締めて、振り上げる。
目標は自分の右胸を涎でべたべたにしながら吸い付いている愚か者の後頭部。
掲げた拳を、勢いよく、振り下ろす

 直前、手を止めた。

イザベラには別段にレズビアンのケはない。
タバサのそれで気持ちよくなったりなんてことも、勿論、無い。
それでも手を止めたのは……

「母さま……」

と漏れた聞いた言葉と、その頬を流れた一筋の涙に免じてのことであった。

「………………ちっ」

落とし所を失った拳を、力なく降ろす。
そしてイザベラは「そんなこと言われたら、どうしようもないだろ。馬鹿が」と毒づいて、すらりとした両手・両足を伸ばして広げた。
仰向けの姿勢で深紅の天蓋を見上げて、イザベラはぼーっとした頭でこれまでのこと、これからのこと、今のことを考えた。
和解、協力。
どこへ向かうのか、これからどうなるのか。
普段なら考えないようなことを、考えてみた。
当然答えは出そうになかったが、その胸に感じるタバサの(ちなみにまだ吸い付いて離れない)ことを考えると、どうにかなりそうな気がしてきた。



「何してるのねこの性悪従姉妹姫はああああっっ!!!」
「あだっ!」

そこまで考えたところで、イザベラはその側頭部に激しい衝撃を受けた。

「だっ、だだっ!? なんだっ! どうしたっ!?」

絶叫、鈍痛、衝撃。
何一つ予想だにしなかった展開に、イザベラも驚きの声を上げる。
慌てて声の主を捜すと、ベッドの脇に、全裸の女が立っていた。

「!? 何者だ! 暗殺者か? この間のヤったディミトリス卿の手のものか!? それともテンプラード伯か? ウーノ伯か、ビエント卿か? そうか、されはその格好は尻の穴の小さいサンチェスのやつの手の者かっ!?」
「心当たりあり過ぎなのね、きゅいきゅい」

15名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:15:30 ID:+yjkdptx
 
16名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:16:10 ID:nMKAaoPq
 一日目
昼   :召喚される
夜   :使い魔とハルケギニアに関して話して、洗濯するよう下着を押しつけられる

 二日目
早朝  :シエスタに洗濯場を教えてもらう(アニメ版)
朝   :ルイズを起こして着替えをしてるところにキュルケがからかいに来る
朝食  :アルヴィーズの食堂で貧しい朝食
授業  :ルイズがシュヴルーズの授業で錬金失敗、後かたづけ、渾名をからかってメシ抜き
昼食  :シエスタから賄いを貰う代わりに配膳手伝い、ギーシュが恥を掻き口論に(小説版ではここでシエスタ初登場)
決闘  :ワルキューレにボコられる、諦めないでいるとギーシュが剣を寄越してガンダールヴ発動、ワルキューレ七体をなで切りにして勝利
 ※同時刻、コルベールがオスマンの執務室にルーンのことで報告に来てロングビルが追い出され、王宮に報告するしないの口論の後、ロングビルが戻ってきて決闘事件を報告、決闘を静観してルーンはガンダールヴのものと断定
 ※ここから三日間負傷が元でルイズの部屋で寝たきり

 四日目
朝   :目覚める、シエスタに事情説明を受け、ルイズに礼を言うとベッドから追い出される

 使い魔生活一週間
うち三日間はパンツのゴムの件でルイズからメシ抜き(正式な食事は厨房で貰っている)

 十一日目(“使い魔としての生活”が四日目からはじまったとして)
朝食  :厨房で食事しているとフレイムが姿を見せる
授業  :夢の件でルイズに折檻される、フレイムの視線を感じる
 ※同時刻、ロングビルがコルベールから宝物庫についての情報を聞き出している
夜   :キュルケの誘惑があるがルイズに邪魔され断念、キュルケの男から襲われるかもと思って武器を欲しがるついでにルーンの力について相談、ルイズは武器には快諾してルーンについては推測と忠告をする

 十二日目 虚無の休日
昼前  :キュルケが目を覚まして出かけるルイズ達を発見、タバサに追跡を頼む
三時間後:トリスティンの武器屋でデルフリンガーを買い求める、ルイズ達がでたあとキュルケがシュペー卿の剣を買い叩く
夜   :フーケが宝物庫の下見、ルイズ達が決闘に来て壁にヒビを入れる、フーケがゴーレムを使って「破壊の杖」を盗む
17名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:18:12 ID:iPeSWMfF
MtL支援
18名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:18:14 ID:nMKAaoPq
 十三日目
朝   :フーケ対策会議が開かれてその場にいたルイズ達が証言をする、ロングビルがフーケの情報をもって来る、ルイズ達だけが捜索隊に志願
昼   :情報のあった小屋に到着、破壊の杖を取り戻す、ゴーレムに襲われ破壊の杖を使って倒す、ロングビルが正体を現すが捕まる、帰ってオスマンに褒められる
夜   :フリッグの舞踏会

23日目
夜:サイトがルイズに夜這いをかける。ワルドがフーケを脱獄させる

24日目
朝:(授業):ギトーの授業
昼:アンリエッタが学院に来る
夜:アンリエッタがルイズの部屋にお忍び。ルイズがアンリエッタの手紙を取ってくることになる

25日目
朝:ルイズ、サイト、ギーシュ、ワルドがラ・ロシェールに向け出発。キュルケがタバサに頼んでルイズ等を追跡開始
昼:フーケがラ・ロシェール金の酒樽停にて傭兵を雇う
夜:ルイズ一行、ラ・ロシェールに到着、直前に地上のサイトとギーシュは傭兵に襲われるがキュルケ達に助けられ無事に到着、ルイズ一行にキュルケとタバサが参加

26日目 スヴェルの夜
朝:ワルドの発案で女神の杵停中庭にてサイトとワルドが決闘
夜:ルイズ一行、フーケ・傭兵達・仮面の男(ワルド)に襲われる
  キュルケ・タバサ・ギーシュを囮に残し、ルイズ達は船を買い取ってアルビオンへ出航
  キュルケ達は傭兵を追い散らすが精神力切れ、フーケも同じく、キュルケとフーケが殴り合い

27日目 アルビオン−ラ・ロシェールの最接近日
朝:空賊船に捕まるが、すぐに王党派の船であることが発覚し、ウェールズ皇太子に出会う
夜:手紙を返して貰う。戦前パーティーに参加

※キュルケ達はこの間、シルフィードに乗りアルビオンへ向かっている

28日目
朝:ワルドとルイズの結婚式だが、ルイズが断りワルドは本性を現す。ウェールズが殺されワルドはサイトに敗れる
昼:(正午):貴族派の総攻撃開始。キュルケ達が助けに来て、シルフィードに乗ってアルビオンから離脱、キス(二巻はここまで)
昼:(日中):アンリエッタに報告を済ませて学院に帰還

※攻撃開始からすぐニューカッスル城は落ちた
19MtL:2008/09/11(木) 00:18:44 ID:eni/rP+t
なんとか動転した気持ちを抑えつけて、改めてイザベラは全裸の侵入者を見た。
年齢は自分よりも少し、二つ三つは上だろうか。
背は高い、シャルロットは勿論自分より高い。というか平均的な女性のそれより少し高いくらいだろう。
胸も勿論相応にある。当然数年後には追い抜いている自信はあるが、癪なことには違いない。
髪は長く、その色は自分と同じ鮮やかな青。
それと、恐ろしく全裸。あえて言い換えるならマッパ。
そして右手には、そのへんで拾ってきたような飾り気のない野太い木の枝。

それで殴ったら死ぬだろと思いつつも暗殺者だから殺すつもりでそれを使うのは正しいとか、そんなことをイザベラは存外冷静な頭でつらつら思った。

「とにかく! 大人しくおねえさまを解放するのねっ!」
猛然一声。
人指し指をびっと突き出して、叫ぶ侵入者。
「……ああん? 姉さまだぁ?」
イザベラが誰だよと思う間もなく、素っ裸の珍入者がタバサの腕を掴んだ。
「いいから、放しなさいぃぃ!!」
細い腕でわりかしがっちりとイザベラの胴体に手を回しているタバサを、女はぐいぐいと力任せに引っ張った。
「ぐぁ、ちょっ、痛! やめ……」
「はーなーしーなーさーいーっっ!!」
タバサの胴体に手を回し、力一杯引っ張る女。つられて一緒に引っ張られるイザベラ。
そのままイザベラとタバサは、団子になったままでずるりずるりベッドの上を引きずられていった。

「の……っ! やめろって言ってるだろ……っ! この痴女っ!」
そうしてついに、ベッドから絨毯敷きの床へと引きずり落とされるに至り、イザベラのあまり頑丈ではない堪忍袋の緒がキレた。
「ちっ……! この誇り高き韻竜の眷属たるシルフィに、なんたる暴言なのね! このデコちんが!」
毛布ごとタバサと一緒にベッドから引きずり下ろされたイザベラが、執念深く絡みつくタバサの手を力まかせにふりほどいて、ゆらりとその場に立ち上がった。

「何度でも言ってやる! この、痴女! 痴女! 痴女! 変態! 露出狂!」
「な、なんてこと言うのねこのいじわるツリ目デ・コールピカリン姫は! 自分だってなんにも着てないこと棚に上げて!」
「ここはあたしの部屋だ! 人様の部屋で素っ裸なのと自分の部屋で素っ裸なのは全然違うんだよ!」

叫ぶイザベラ、吠える侵入者。
竜虎の激突を予感させる両雄の戦いが、今幕を開けた。



20名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:19:46 ID:nMKAaoPq
29日目
昼:(授業):コルベールが内燃機関を披露
夜:フーケがロンディニウムの酒場でワルドと合流

30日目
昼:(日中):ワルドとフーケが戦跡を検分、クロムウェルがウェールズを生き返らせる

31日目
 アンリエッタとアブレヒト三世の婚約が公式に発表される。式は一ヶ月後を予定


 それを受けゲルマニア首都ヴィンドボナにてトリスティン−ゲルマニア軍事同盟締結
 その翌日アルビオン新政府樹立公布
 すぐにトリスティン・ゲルマニアに不可侵条約の締結を打診し、両国は協議の結果これを受ける

約32日目
朝:オスマン経由でルイズに『始祖の祈祷書』が渡される
夜:サイト、シエスタにお茶を貰い、一緒に風呂につかりながら四方山話

約38日目
昼:(昼食後):ルイズ、ヒトデ型セーターを編む。サイト、シエスタを押し倒して(但し、ものの弾み)ルイズに追い出される。

約41日目
昼:ギーシュがテント生活をしているサイトを発見して、一緒に飲んだくれる
夜:キュルケの発案で、サイト・ギーシュ・タバサ・シエスタとその使い魔一行で宝探しに出発する。

約51日目
昼:(昼食前):宝探しでガラクタを発見する。昼食を取って次の目的地をタルブの村に決定
昼:(昼食後):タルブの村で零戦を発見
夜:(夕方):学院から伝書フクロウが来る

約52日目
サイト達、学院に帰還。持って帰った零戦の運賃をコルベールに肩代わりして貰う。

約55日目
 コルベールがガソリンの精製に成功し、エンジンが少しだけ動く

約57日目
昼:(日中):ラ・ロシェール上空にて、アルビオン艦隊がトリスティン艦隊を奇襲。アルビオンはトリスティン艦隊に対し宣戦を布告
 迎撃に向かったと思われるタルブ領主アストン伯戦死
 アンリエッタを筆頭に、トリスティンは開戦を決意
 同盟に基づきゲルマニアに援軍を要請。回答は、「先陣の到着は三週間後」

約58日目
朝:学院に宣戦布告の報。サイトと、勝手について来たルイズはゼロ戦でタルブへ。
昼:(日中):サイトが零戦で竜騎士とワルドを蹴散らし、ルイズは虚無の魔法『爆発』を発動させ、アルビオン艦隊を焼き墜落させる

約60日目 ニューイの月一日
 アンリエッタの結婚式予定日
21名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:21:17 ID:nMKAaoPq
 タバサの冒険1・2
全てタバサの春の使い魔召喚の儀式より後(ルイズと同時かは不明)
全てタバサ二年次のスレイプニィルの舞踏会まで
第●日目、はその話の中だけの時間、●日目、となっているのは本編と同期しています
朝でも夜でもない時間は全て昼です

『翼竜人』
第一日目
 昼:指令を受ける、翼竜人と交戦、
 夜:ヨシュアの懇願
第二日目
 昼:暴走ガーゴイル作戦
第五日目
 昼:結婚式

『吸血鬼』
 サイトとギーシュの決闘以後
第一日目
 昼:命令を受ける、村について調査開始
 夜:エルザ襲撃される、屍鬼人を倒す
第二日目
 昼:村人が占い師の老婆を殺す
 夜:吸血鬼を殺す
第三日目
 早朝:村長に置き手紙を残し帰還

『暗殺者』
 サイトとギーシュの決闘以後
第一日目
 昼:影武者開始
 夜:宿場で一泊、地下水襲撃一回目
第二日目
 昼:グルノープル・アトワール伯邸到着
 夜:地下水二回目
第三日目
 昼:イザベラ裸踊り

『魔法人形』
八日目
 昼:スニキニル入手、学校に放り出したオリヴァンいじめられる
九日目
 昼:オリヴァン実力詐称の片棒を担ぐ
十日目
 昼:引き続き詐称
十一日目
 昼:オリヴァンの決闘、元北花壇騎士団団員と交戦
十二日目
 昼:虚無の休日だがキュルケに請われルイズ達を追いかける
22MtL:2008/09/11(木) 00:22:21 ID:eni/rP+t
その朝、タバサが喧噪に目を覚ますと、そのぼやけた世界は逆さまだった。
否、逆さまなのは世界ではない、彼女自身である。
上半身だけが床にずり落ちて、しぶとく残した下半身だけがベッドの上。
上が下で、下が上、よって上下逆さま。ならば映る世界も逆さまなのは当然の理屈である。
眠い目を擦りながら這いつくばるようにしてなんとかベッドに戻り、そのまままた眠りにつこうという段で、タバサは目覚める契機となった部屋の騒がしさに、ふと気まぐれに注意を向けた。
そしてタバサは何事かを確認するべく、ベッド脇のテーブルに置いてあった眼鏡に、その手を伸ばした。

そして、寝ぼけ眼のタバサが見たものは……
「い、ぃたあ! なんてことするのね! 頭突きなんてお姫様のすることじゃないのね! この似非王女!」
「だぁれが王女だ! あたしはもう女王だ! 分かったかこのうすのろトンチキめ! って、植木鉢を振り回すな!」
「きゅいきゅい! そこを動くななのね、鉢が外れるから!」

一糸まとわぬ姿で雄々しく闘う、二人の青髪であった。

真実とは得てして無慈悲である。
「………」
ああ、多くの人間が適うことなら関わり合いになりたくないと考えるその二人。
「………」
彼女たちは紛れもなく、タバサの見知った者達であった。

「………」


「きゅいきゅい! 髪を引っ張るのは卑怯なのね!」
「うおっ! やめろ! 噛むなっ! 放せこの……っ! ――上等だ、そっちがそういうつもりならこっちの毛も引っこ抜いてやるよっ!」


「………」


スクウェアクラスの風の猛撃が、二人を部屋の調度品ごと吹き飛ばしたのは、その少し後のことであった。


                      その眠りを 妨げるものに 報いあれ
                        ――古の王の墓の前にて バッソ・カステルモール
23名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:22:49 ID:nMKAaoPq
『ギャンブラー』
十三日目
 夜:フリッグの舞踏会中に伝令、プチ・トロワでイザベラから指令
十四日目
 昼:賭場でいかさまを暴く

『ミノタウロス』
 不明(他の任務の帰り道で、この事件は北花壇騎士団としてのものではない)
第一日目
 昼:依頼を受ける
第二日目
 昼:人さらい一味を退治しラスカルと会話
第三日目
 昼:ラスカルを退治
 
『シルフィードの一日』
 サイトのテントがある、サイトが洗濯をしている

『極楽鳥』
 火竜の繁殖時期
第一日目
 昼:イザベラから依頼を受ける
第二日目
 昼:火竜山脈に到着、リュリュと出会う
第三日目
 昼:囮作戦失敗
第四日目
 昼:ニセ焼肉作戦失敗
 夜:リュリュにハッパをかける
〜シルフィードは火竜に化ける特訓、リュリュは代用肉錬金のために絶食中
第七日目
 昼:ニセ焼肉作戦成功

『軍港』
 アルビオン侵攻開始(夏休みから二月)から一週間後、ウィンの月の半ば
 髪の毛を追跡するアルヴィーを持っている
第一日目
 昼:到着、リュシーと接触
第二日目
 昼:調査、リュシーを疑いカマをかける、『グロワール』号爆破
第三日目
 昼:『シャルル・オルレアン』囮作戦決行
 夜:爆破阻止、リュシー自殺
24名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:24:36 ID:nMKAaoPq
1月:ヤラ(降臨祭)
2月:ハガル
3月:ティール
4月:フェオ(入学式/使い魔召喚の義)
5月:ウル(フリッグの舞踏会)
6月:ニューイ(夏休み)
7月:アンスール(夏休み)
8月:ニイド(夏休み)
9月:ラド
10月:ケン
11月:ギューフ
12月:ウィン

第一週:フレイヤ
第二週:ヘイムダル
第三週:エオロー
第四週:ティワズ

曜日
1:虚無(休日)
2:ユル
3:エオー
4:マン
5:ラーグ
6:イング
7:オセル
8:ダエグ
25名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:25:00 ID:Owzn84Ln
おつです!毎回楽しみにしてます
26MtL:2008/09/11(木) 00:25:40 ID:eni/rP+t
以上で投下終了です。
支援ありがとうございました!

それはそれとして、区切る場所を間違えて1レス多くなってしまいました……しょんぼりです。

今週末はちょっと遠出をするので、次は来週末か再来週くらいになると思います。

ではではー
27名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:27:07 ID:nMKAaoPq
2巻P172にてアルビオンとトリスタニアは同じくらいの面積とある。
4巻P134にてオランダとベルギーを合わせたくらいとある。
4巻P134にて、北東のゲルマニア、南東のガリアはトリスタニアの10倍ほどの面積とある。
南の海に面した半島「郡」に「かつてのゲルマニアのような」都市国家「郡」があり、
ロマリアはその一つと記述されている。
ハルケギニアは「大洋に突き出た緩やかに弧を描く巨大な半島」とある。
未開の地、エルフの治めるサハラとは別物のように記述されている。
よって、現行の地図はあまり正確では無いものと考えられる。
(今後設定が変更されるかもしれませんが)

国土面積が約72054平方キロである場合、
正方形の国土だと1辺が268キロ程度、
三角形など、いびつな形である事が当然推測される(地図上からも)ので
45度-90度-45度の三角形の場合、
底辺が532キロ、高さが268キロ程度になる。
中心に首都があると仮定した場合、国境までは最短直線で134キロ。
これは1日32キロ歩けると仮定すると直線街道で3.5日程度。
道のくねりなどを考慮した場合、1.5倍なら5日強、倍なら7日程度。

タバサの冒険 P26 よりリュティスからアルデラ地方まで、馬で二日、徒歩で五日、シルフィードなら二時間。
よって、馬は徒歩の2.5倍。1日の移動時間を8時間とした場合、
シルフィードは徒歩の20倍。1日10時間移動なら徒歩の25倍。

時速4キロ×8時間なら1日の歩行距離は32キロ。
シルフィードは時速80キロ。
時速6キロ×10時間なら1日の歩行距離は60キロ。
シルフィードは時速150キロ。

3巻P203にて、3日後、ニューイの月の1日にゲルマニア首府、
ヴィンドボナにて結婚式がおこなわれる予定なのに、
3巻P211にて、アンリエッタは本縫いが終わったばかりウェディング衣装で、
結婚式のための出発におおわらわの王宮に居る。
王族の移動は馬車で行うのが慣例のようなので、トリスタニア−ヴィンドボナ間は
馬車で3日以内の距離と考えられる。

トリスティン魔法学院はヴィンドボナからアンリエッタが帰る時に寄った点から、
トリスタニア−ヴィンドボナ間にあると思われる。

ラ・ロシェール
学院から港町ラ・ロシェールまでは早馬で2日、代え馬を使い走り続けて
早朝−深夜なので、1日8時間程度の移動を基本として馬で十数時間程度、
馬で2日程度との記述と矛盾しない。
よって歩いて5日程度と考えられる。
4巻P228にて、トリスティンから街道を南下→ラ・ロシェール方面
夜明けまでに追いつかないと間に合わないらしい。


2巻P168 夜中に出発した船にて
「アルビオンにはいつ着く?」
「明日の昼過ぎには、スカボローの港に到着しまさあ」
28名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:29:09 ID:nMKAaoPq
ルイズ     16歳 / 身長153 / B76( -8.0%)-62(C) / W53(-8.8%) / H75( -9.2%) / BW比1.43 / HW比1.42
シエスタ    17歳 / 身長162 / B83( -5.1%)-69(C) / W60(-2.5%) / H85( -2.8%) / BW比1.38 / HW比1.42
タバサ     15歳 / 身長142 / B68(-11.3%)-57(A) / W49(-9.2%) / H67(-12.6%) / BW比1.39 / HW比1.37
キュルケ    18歳 / 身長171 / B94( 1.8%)-72(F) / W63(-3.0%) / H95( 2.9%) / BW比1.49 / HW比1.51
モンモランシー 16歳 / 身長166 / B80(-10.8%)-68(B) / W58(-8.1%) / H79(-11.9%) / BW比1.38 / HW比1.36
アンリエッタ  17歳 / 身長158 / B84( -1.5%)-67(D) / W59(-1.7%) / H85( -0.4%) / BW比1.42 / HW比1.44


ルイズ      16歳 / 身長153 / B76-65(A)  / 体重42.4 / BMI 18.0
シエスタ     17歳 / 身長162 / B83-68(C)  / 体重51.8 / BMI 19.5
タバサ      15歳 / 身長142 / B68-62(AA) / 体重36.2 / BMI 17.9
キュルケ     18歳 / 身長171 / B94-69(G)  / 体重62.1 / BMI 20.5
モンモランシー 16歳 / 身長166 / B80-72(A) / 体重48.8 / BMI 17.6
アンリエッタ   17歳 / 身長158 / B84-65(E) / 体重51.6 / BMI 20.2


計算するとルイズはB〜Cカップ。なのに何故胸が小さいと言われるのか?
それは要するに純粋な胸の体積が小さいから。つまり、UBが細いからです。
そこで、胸の体積とカップ数の比較をしてみました。
平均身長時の平均UBからカップ数ごとの体積を算出し、実測体積が近いものを割り出せば、実際にはどの程度のカップ数に相当するかがわかるはずです。
大雑把に胸を半球状としてふたつ合わせて楕円体になると考え、半径の組み合わせを3通り用意して計算していきます。

これらの計算結果は以下の通りです。()内は市販ブラのサイズを示しています。

ルイズ      16歳 / 身長153 / B76-62.5(B65) / 実測体積893  / 体積比A〜B相当
シエスタ     17歳 / 身長162 / B83-65.5(D65) / 実測体積1274 / 体積比C〜D相当
タバサ      15歳 / 身長142 / B68-58.9(A60) / 実測体積501  / 体積比AA〜A相当
キュルケ     18歳 / 身長171 / B94-70.3(G70) / 実測体積1959 / 体積比F〜G相当
モンモランシー 16歳 / 身長166 / B80-68.2(B70) / 実測体積903  / 体積比A〜B相当
アンリエッタ   17歳 / 身長158 / B84-65.3(E65) / 実測体積1348 / 体積比C〜D相当

ハルケギニアにはブラがないし、見た目的にも揉みごたえ的にも体積比で比べた方が正確です。現実でもUBが細いとカップが大きくても小さいですし。
体積の小さい順に並べると、タバサ、ルイズ、モンモン、シエスタ、アンアン、キュルケになります。これは作中描写通り。
体積比だけであえて「○○は×カップ」と呼ぶとすれば、タバサAA、ルイズB、モンモンB、シエスタC、アンアンD、キュルケG。
実測値とくびれ具合(UB―W―Hのライン)も鑑みれば、タバサAA、ルイズA、モンモンB、シエスタD、アンアンE、キュルケHと呼ぶのが妥当なとこだと思います。

ちなみにくびれ具合は寸胴な順に、タバサ、モンモン、ルイズ、シエスタ、アンアン、キュルケでした。
29セキレイ ◆17YIKGUnU2 :2008/09/11(木) 00:29:48 ID:3/JXGAWr
10分後に投下します。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:31:38 ID:cEVVkegg
このイザベラ様は偽者だな
31名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:32:26 ID:SLZadFFb
先ずは作品名をかこうや
32名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:34:45 ID:3/JXGAWr
初めまして。セキレイから佐橋皆人を召喚しようと思います。
僕自身が精神的に大人な為、ゼロ魔のキャラで主人公の隣に立つに相応しくない者達は粛清します。
10分後に書き込みます。

名前佐橋皆人(璽玖零暁)
身長186p
血液型B型
年齢16歳
牡牛座 
国籍フランス
守護霊 竜殺しの剣聖 スピリチュアル・加藤
武器 ダークフレイムイヴァルディ
簡単な紹介
 儚い夢。それは幼児期の残滓。周囲は。鴇色に染まる視界。その中に俺はいる。
 尸を地に晒す。然れど死は訪れない。不死者を洗い流して。俺にとって死は虚妄に過ぎない。
 怪物の炯眼が射る。視索上核を通してきたす。俺を護るそれを遺宝を統べる者“エンペドクレス”と名付けた。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:35:55 ID:f6NNKK2x
NGID:3/JXGAWr
34名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:36:08 ID:MDxjFHJX
うわ
キチガイがキタw
35名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:36:34 ID:lNJWgI2y
>>32
とりあえず、嘘書きまくるな。原作にそんなもん出てこねえよ。
36名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:37:39 ID:SLZadFFb
ちょwセキレイって中二病アニメなのか?w
37名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:37:56 ID:wo2l5aQ8
イザベラ様がなんか可愛いなぁ

途中で挟まってなんやねんと思ってたら、前に荒らし認定されたんだっけ、この設定貼り
38名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:38:47 ID:arYCYd9K
ググったら全然違うw
39名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:39:10 ID:JXSuyvlN
セキレイとか言う作品はよく知らないけど、
32の書き込みのキャラって同作品の二次創作のキャラ?
40名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:39:10 ID:3ul6sg6j
なんか、すごく懐かしいのがでてきたなww

投下はご遠慮願いたい
41名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:40:02 ID:PdGsRYDM
粛正て(゜O゜)ポカーン
42名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:40:39 ID:NYHhajsa
……すまん、原作はタイトルとおっぱいぐらいしか知らんが
めっちゃ投下が楽しみなんだが

特に主人公の隣に立つに相応しい者である
竜殺しの剣聖スピリチュアル・加藤なんか
ネーミングがステキすぎて困る

やれ!やってしまえ!
43名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:40:41 ID:f6NNKK2x
そうやって話題にするとつけ上がるよ
44名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:40:49 ID:vYAO6aFA
>僕自身が精神的に大人な為、ゼロ魔のキャラで主人公の隣に立つに相応しくない者達は粛清します。

これは流石に釣棚……
45名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:41:30 ID:Owzn84Ln
実在するスピリチュアル加藤のHP
ttp://www.dimension-shin.com/
46名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:45:12 ID:pyT3zpRl
こちらへどぞー
★☆★史上最強の厨ニ病世界を作ろう!★☆★
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220944520/
47名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:45:29 ID:SLZadFFb
>>38
ただのおっぱいアニメだな
48名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:46:49 ID:JXSuyvlN
まぁあからさまな釣りに付き合うのもホドホドにしておこうよ。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:52:16 ID:arYCYd9K
>>47
ひんぬー好きとしては腹立たしいアニメだ
50名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:52:26 ID:NYHhajsa
えー、むしろその設定とスタンスで
最後まで書けるもんならバシバシ投下してほしいんだが
一つくらい斜め上に突き抜けた作品があってもいいじゃん

そりゃ精神的に大人とか言っといて
十分前に宣言した投下予定時間を守れないのはどうかと思うがな
51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:52:52 ID:SLZadFFb
まああまりに酷いSSは投下されも正直困る
無駄に容量食うだけだしな
52名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:56:26 ID:VpMemDMC
それより前スレ埋めようぜ
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:57:07 ID:MDxjFHJX
>49
くーも妹も双子の片割れも可愛いじゃねえか
どこ見ていやがる
54名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 00:59:38 ID:arYCYd9K
>>53
イメージ検索1ページ目
55名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:00:23 ID:fmvgDtCs
>>53

おっぱいだろ常考
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:09:56 ID:MDxjFHJX
>54
せめて公式見ようぜ
>55
9話のおっぱい祭りは素晴らしかったぞ
予告で月海の乳首見えてたし、来週もお祭りかもしらん
月海と粘液接触して他のセキレイが嫉妬し始めてから面白くなった
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:19:25 ID:arYCYd9K
>>56
見た
幼女しかひんぬーが居らぬではないか
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:23:56 ID:U3p3zOu7
お前らがあんまりおっぱいおっぱい騒ぐから公式見てきちまったじゃねーか

おっぱいSUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
59名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:27:21 ID:8voHta3W
妹とか妹のセキレイとか無能とかひんぬーだと思うが
60名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:29:08 ID:NYHhajsa
オイ、3/JXGAWrはどこいった!?
皆がおっぱいを期待して全裸で待機しているというのに
61名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:29:43 ID:MDxjFHJX
>57>53
>59
妹のセキレイは男の娘です><
62名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:33:43 ID:arYCYd9K
>>61
嘘だ!

双子は別にひんぬーに見えない件
63名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:34:01 ID:o/gisrRR
>>60
貴様、何で俺が全裸なのがわかった?
さては盗撮だな!
64名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:35:43 ID:SLZadFFb
>>50
ここで読んだSSで毛色が違い且つおもろかったのって俺は爆熱くらい

そこに漢はいない
中身がおっさんな武はゼロ魔じゃないけど笑えた
65名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:35:52 ID:NYHhajsa
>>63
簡単さ、俺はちゃんとネクタイを締めているからな!
66名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:36:46 ID:pyT3zpRl
さすがに深夜になると住人のテンションもおかしくなるな
そろそろ寝たほうがいいんじゃないかい?
67名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:42:30 ID:NYHhajsa
>>66

それではみなさんおやすみなさい
いい夢を……
68名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:43:07 ID:MDxjFHJX
漫画夜話終わるまで寝れないぜ
>62
片方が巨乳片方が貧乳
アニメじゃ描き分けが面倒で大きくなったり小さくなったりするが
そしてなぜか敵側のセキレイには貧乳が多い
69名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:51:00 ID:Ix54Fr5+
逆に俺の考えた○○TueeeeeみたいなSSを一度は読んでみたいと思う
70名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:54:55 ID:PdGsRYDM
正直アレなのが多いから…理想郷かその手のブログをググった方がいいと思うよ。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:55:46 ID:G49G6MwR
>>69
理想郷行って捜索とかおすすめから「最強」で記事検索

死ねる。
72名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 01:56:47 ID:Ix54Fr5+
ちょっくら見てきますね
73名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:03:56 ID:SlyUzsjD
久々に見返したらスクラップドプリンセスのシャノンのが見たくなった
魔法の根本が全然違うけど剣術体術超一流だし
74名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:04:07 ID:fwzjiV8k
>>72
若きスコッパーよ。君にはこのマグナムスチール製のスコップをあげよう。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:05:12 ID:pyT3zpRl
>>72
いいところを教えてあげよう。ただしすべて読み取るには強靭な精神力が必要だぞ?
ttp://www.geocities.jp/typemoonorirank/index.html
76名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:12:29 ID:Ix54Fr5+
>>75
みんなが寝静まった夜 窓から空を見てると
僕はすごいものを 見たんだ
77名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:15:41 ID:HnzsW4T5
最強「オリキャラ」って所がすごいなw
78名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:17:12 ID:EftRa0p/
 もう止めて! 

オレのSAN値はもうゼロを通り越してるよ……!
79名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:20:17 ID:Owzn84Ln
・火 「剣帝ソードマスター」 火村 龍司(ひむら りゅうじ)
・水 「凍弦の演奏者アマデウス」 鹿島 海音(かしま うみね)
・風 「疾風怒濤ハイスピードマッドネス」 風雅 榊(ふうが さかき)
・土 「剛拳ブレイクアウト」 地奈神 陸(ちなかみ りく)
・光 「久遠の信仰ライトワード」 御白 鏡示(みしろ きょうじ)
・闇 「暗神ジョーカー」 倉上 黒羽(くらがみ くろは)
・木 「大樹イーター」 衣桜 美園(いざくら みその)
・月 「月巫女ルナ・アミュレット」 鹿島 結依(かしま ゆえ)
・金 「射抜く者シュート・ザ・ワン」 鹿島 陽香(かしま ようか)
・夢 「幻想写実画家ピクチャー・イン・ハート」 夢見 絵名(ゆめみ えな)
・時 「界仙マスター・ショウウィンドウ」 刻代 永遠(ときしろ とわ)
・雷 「雷神銃ガン・エレキデッド」 鳴神 透流(なるかみ とおる)
・無 「無垢の国の人形姫ドールマイスター」 宗像 歌澄(むなかた かすみ)
からなる組織・・・・・・というよりかは、集団。
世界の敵出現の際にのみ十三人中一、二人がそれを排除する。

なんで全員日本人なの
80名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:21:38 ID:o/gisrRR
こういう人たちはTRPGやってればいいんじゃなかろうか
81名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:22:01 ID:fmvgDtCs
>>71

まあどの作品について言ってるのかはなんとなく想像つくが
全盛期の相沢祐一で同姓同名のオリキャラに馴れ親しんだ俺にしてみれば
あの程度なら普通に読めるがなぁ
82名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:22:26 ID:9n5JpsB6
>>75
無理だった。
83名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:23:41 ID:arYCYd9K
オリキャラか、懐かしい響きだ
84名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:25:01 ID:Q5Rg3gX9
>>75
闇色天幕大軍団でライフどころか
SAN値すら0を割ってたのに気付いた
85名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:31:35 ID:Ix54Fr5+
あれを思い出した
ゴキラの考えたFAG
分かる人は分かるよな?
86名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:31:57 ID:QUUAbdId
まあ、ある程度の中二心がなけりゃ書き手なんてやってられんがな
ともあれ諸君、前スレを埋めたまえ
87名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:38:14 ID:CPo2OIPU
FAG召喚と聞いて
確か今じゃ魔改造されて宇宙破壊がデフォだっけ?
88名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:40:22 ID:xSNZReVM
>>75
まったくりかいできなかったのでしょうきどはぜんぜんへいきだぜ!
89名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 03:00:44 ID:fmvgDtCs
闇色天幕大軍団召喚は
作者本人が書けば三次創作にならないよな?

……来ないかなあ
90名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 03:24:17 ID:LJp6Pf/E
今時の俺TUEEEEオリキャラの餌食になりそうな作品ってどんなのが主流かね?
91名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 03:27:39 ID:OfYDHIAr
よし、ここは一つ現代に復活する虚無の担い手を守るためにハルケギニアに召喚されたベートーベンと土方歳三が、携帯用キーボードかき鳴らして闘うそんな話でも
92名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 03:38:37 ID:Owzn84Ln
今までメジャーマイナー問わず色んなバトル漫画から召喚があるのに
メジャーバトルマンガであるテニプリから召喚がない不思議
93名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 03:40:53 ID:U4nwMqAa
だって収拾つかないもの
94名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 04:54:11 ID:aBB8cTem
>93
誰が巧いこといえt
95名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 05:30:19 ID:Tg6BOIjX
某漫画家の同人で、非正規にいっぱいサーヴァントが召喚されてて、みんな駄目映画の登場人物というのがあったが、
その中にテリプリのが一人いて、ひどいことになってた、よ。


「あのボールは間もなく銀河中心に到達する!」
「テニスなのに!?」
「そして無数に増える!」
「テニスなのに!?」
「それらは地球に降り注ぎ、恐竜をも絶滅させる大災厄を巻き起こすのだ!
 こうなったらもう滅んでしまえ人類!」
「もうテニスでもなんでもなさすぎる!」

…ゼロの魔砲使いの人とか、投下ないかなー。
96名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 07:07:22 ID:jv1+SURa
さざなみの人、微熱の人、ピノキオの人、帰ってきて〜(わがまま
97名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 07:12:20 ID:SK7f5y3E
>>75
い、言えない(汗)
闇色天幕は四季とさっちんのカップルが好きだったから面白かったなんて言えない
初音姉さまが銀に勝って今はラブラブ生活おくってるから好きだなんて言えない
まあオリキャラはさすがに…だけど
98名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 07:26:01 ID:XQXkzyQu
>>95
ましんさん?
99名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 08:30:24 ID:bUBwEqGO
いぬかみの続きとアリアンの続きが気になる(´・ω・`)
100名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 09:24:43 ID:k2N509U6
>>75
うは、懐かしいな
ところで今手元に封印指定があったりするんだが
こいつをどう思う?
101名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 09:27:45 ID:37vuteZ4
>>100
そのまま封印しとけ、頼むから。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 09:34:23 ID:Ix54Fr5+
>>100
解除するべき
103名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 09:37:55 ID:k2N509U6
>>101
すまん、軽率だったorz
104名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 10:30:52 ID:BIGuKLyG
>>75
これは邪気眼がうずくな
105風船の使い魔 ◆g2R4H3DVgw :2008/09/11(木) 11:21:23 ID:mXscpSH1
    、_
    ゝ__)、
   ( ・x・)  今日のポケットモンスターD&Pはプワが大活躍プワ
    ゝ,-´     それはそうと続き投下して良いプワ?
   ノ/  
 "....."
106名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 11:24:31 ID:JqoZkhxj
ノープロブレム。
やっちゃってください。
107風船の使い魔 ◆g2R4H3DVgw :2008/09/11(木) 11:25:01 ID:mXscpSH1
ギーシュとルイズの使い魔クラウドの決闘はルイズの妨害で引き分けという形になった
ルイズは「私は何もしていない」と必死で訴え続けたがあんな爆発お前以外に誰が出来るとその場全員皆から言われ
そういう結果になってしまった
当然ルイズは納得していないがもう一人納得のいかない人物がいた、決闘の相手のギーシュ自身である
彼が言うところによるとあの決闘は完全に僕の負けだ、ルイズの妨害があったところで負けていた・・・と
それにあの爆発はルイズが起こしたものとは思えない、あれは使い魔が爆発したんじゃないか・・・と
実際周りの奴等もあの決闘はクラウドの勝ち・・・と思うものばかりだった
そう言われるとルイズも下手にその通り、自分のクラウドが勝ったのだ・・・などと言えなくなり結局引き分けという事になった。

当のクラウドは気ままに風に流されていた

あの後ギーシュは3人の女子に謝っていた、モンモラシーとケティとルイズの三人にである
完膚なきまでにクラウドにやられて自身の愚かさに気づいたとでも言うのかはたまた貴族の誇りという物をルイズに教えられたのか
そんな彼もクラウドが風に流されているところを見ると「ヒィッ」と情けない声を上げるようになる
やはり怖いのだろうか



「クラウドー?もう、どこ行ったのかしら・・・」

決闘から数日後、ルイズはもうゼロと呼ばれることは無くなった・・・新しい呼び名が出来たので

その名も 『 爆 発 の ル イ ズ 』 まんますぎる

はじめその名で呼ばれた時「え?ゼロじゃなくて爆発?それってゼロよりマシ・・・?それとももっと不名誉な事?」と数日云々悩んでいたが
クラウドの顔を見ているとそんな悩み吹っ切れて「まぁ爆発でもゼロよりはいっか」という結論にたどり着いた

しかし今度はクラウドが使い魔らしい事をあまりしない事に少々悩むようになった
使い魔の主な役割は『感覚の共有』『魔法材料の確保』『主人の護衛』とあるがクラウドはいつも風に流されている
夜にはキチンと帰って来るんだがそれまでの間日中クラウドが何をしているのかルイズにもわからなかった
明日は虚無の曜日、一日中クラウドが何をしているか観察する事にした
108風船の使い魔 ◆g2R4H3DVgw :2008/09/11(木) 11:27:27 ID:mXscpSH1
朝、起床。
クラウドが持って来た制服に着替える。着替えの手伝いは出来るんだから器用な使い魔だと思う。
その後クラウドと一緒に朝食のため食堂へ向かう、クラウドにはいつものようにフルーツを2〜3切れ与える。
見ると一人のメイドが嬉しそうに果物を持ってきてクラウドに与えている、あのメイドと何かあったのだろうか
満足そうに体をさすった後、クラウドは風に乗ってどこかへと飛んでいく・・・・・って!あんな高いところに飛んでいかれたら追いかけられないじゃないの!?


クラウドがルイズの監視から逃れた後フワフワ学院中を彷徨っているととある部屋の前で立ち止まった
タバサの部屋である

タバサは虚無の曜日になると一日中部屋の中に閉じこもって趣味の読書に明け暮れる、それを邪魔される事を大層嫌っていた
集中している間はどれだけドアをノックされても叫ばれても気にせず本を読み続ける
しかしタバサはその気配に気づいた、ドアの向こう側にいる人でもこの世のものでもない気配を・・・


「・・・・・・誰?」
「プワヮー」


律儀に返事をするクラウド、その声を聞いてそこにいるのがあの風船幽霊であることに気づいたタバサは冷や汗が垂れる
・・・自分に何か用があるのか・・・しかし絶対に関わりたくない相手であったので放置する事にした
客などはじめから来なかった。そう思って再び本を読み直す

「プワ〜」

聞こえない。私は何も聞いていない。今日は虚無の曜日、じっくりと本を読み漁るのだ。

しかし目の前のドアからスッと当の幽霊が現れたらそうも言ってられなくなる

「!?!?!?!?」
「プワー」

ドアには鍵をかけていた・・・・がそんな事気にもせずにコイツはドアをすり抜けてきた、物質をすり抜けて移動できる存在など
この世にはいない・・・この世のものじゃない・・・・あの世?


タバサは逃げ出した!!しかし回り込まれてしまった!!
109名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 11:28:55 ID:JqoZkhxj
『大魔王からは逃げられない』……フワンテは魔族だったのか?!
支援
110風船の使い魔 ◆g2R4H3DVgw :2008/09/11(木) 11:28:57 ID:mXscpSH1
ゆっくりと近づいてくるクラウド、本当に気がどうにかなってしまいそうな恐怖に襲われるタバサ
そしてクラウドは恐怖によって混乱しているタバサの手をとった

「!?!?」
「プワ」

無口キャラと鳴き声しか無いものの会話の描写は難しすぎる

クラウドがタバサの手を必死で引っ張る、その様子にはじめは脅えていたがだんだんと考えも変わってくる
こんな引っ張り返せば簡単に振り回せそうな、風が吹けば簡単に吹き飛ばされてしまいそうな風船が幽霊・・・?
なんでこんな相手に脅えていたんだろう・・・と思えてきた
よく見れば結構可愛い顔をしている、そんな他人の使い魔が自分をどこかへ引っ張っていこうとする
何か大事な用でもあるのだろうか・・・
そう思うと本に詩織を挟みクラウドが連れて行こうとする方についていった

『さいみんじゅつ』・・・本来は相手を眠りにする技だが相手の思考を戸惑わせる意味合いが強いこの技にタバサはいつの間にか掛かっていた


霧が深い・・・トリステイン魔法学院にこのような場所があっただろうか・・・?
そう疑問に思いながらもクラウドについていくと霧が晴れてきた
そこには河原があった、黄金色の川だ。こんな幻想的な光景見た事がない、まるでこの世ではないようだ
川岸には小船が一艘ありクラウドがそれに乗れと言わんばかりにタバサの腕を引く
その船に乗り対岸を目指す・・・とこのような状況何かの本に載っていた事を思い出す

この世とあの世の境にあるという三途の川、その川を渡ってしまうともうこの世には戻ってこれなくなる・・・
ふと舟をこぐのをやめ対岸を見ると亡くなった筈の父親が手を振っている

「まだこっちに来ちゃ駄目だー」

父さんがこっちに来てはいけないと言っている、クラウドは船を引っ張っている
タバサは舵でクラウドを叩き飛ばした後全力で船を反転、来た道を戻った


クラウドに悪気は無かった、ただ己が本能に従っただけだった
『あのよへ つれていこうとして こどもの てを ひっぱろうとするが はんたいに ふりまわされてしまう。』

軽く見回したところ一番小柄で年下な子供はタバサしかいなかった、だから彼女を選んだ。選ばれた彼女にしたらたまった物ではないが。
それからというものタバサの部屋には大量の書物以外に投げるのに丁度よさそうな石が大量に置かれていた
キュルケが気になって聞くと「・・・お化け避け」としか言わなかった

一日中ルイズがクラウドを探して日も暮れた頃クラウドが風に流され戻ってきた

「もう!クラウドあんたどこ行って・・・どうしたのその痕?」
「プワ〜〜」

変にひしゃげたクラウドの顔の痕を気にしながら自室に連れて帰る。
次の虚無の曜日こそ・・・!と心に誓うルイズであった。喋る剣の悲痛な叫びが聞こえてきそうだ
111風船の使い魔 ◆g2R4H3DVgw :2008/09/11(木) 11:30:36 ID:mXscpSH1
以上で本日投下分終了です。
今夜のポケモンが楽しみだぁ〜
112名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 11:34:31 ID:rMrI2mlh
風船乙。
それと1も乙。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 11:57:21 ID:3xwheH56
>26
MtLの人乙
長編を投げずに続けるのって凄いと思うぜ
114蒼い使い魔:2008/09/11(木) 12:21:08 ID:eQFKtqKA
どういうわけか、
28話よりも先にタバサの冒険編が完成してしまいました
無駄にあっためるのもアレなんで
12:30あたりに投下しようと思います、
ちょっぴり強引で、かなり長いですがお付き合いください
115名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:22:44 ID:SkKL8V1q
おk、支援
116名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:27:05 ID:3xwheH56
これは支援
117蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:30:48 ID:eQFKtqKA
「あ、バージルさん」
翌日、朝食をとり終わり、食堂を出ようとしていたバージルにシエスタが声をかけてきた。
「あの、マルトーさんに頼んだら休暇をもらえましたよ、といっても今は人手が足らなくって一週間後になっちゃいましたけど…」
「そうか…」
出来るだけ早く帰還への手がかりを探したいところだが…、
別に『竜の羽衣』が逃げていくわけではない、
そう考え短く返事をするとさっさと踵を返し、食堂を後にした。

とはいえ、一週間の空白は思ったより大きい、どうやって時間を潰すかと思案しながら図書館へと向かい
本を一冊頂戴し、図書館の外へと出る、無論返却の予定はない。
出来る限り静かなところで本を読みたいバージルは普段人気のない庭へと向かった、
適当な場所を探していると、どうやら先客がいる様だった、
そこにはバージルもよく知る人物、タバサが自身の使い魔、シルフィードに寄り掛かり本を読んでいた。
タルブに行くのは一週間後になったことをタバサに伝えようと、バージルが近づいて行く。
「タバサ、タルブの件だが」
不意に声をかけられ、ビクッっと反応するようにタバサがバージルを見る。
よほど真剣に本を読んでいたのだろう、手には『ハルケギニアの多種多様な吸血鬼について』という本を持っていた。
それを一瞥しつつバージルが続ける。
「出発は一週間後だ、あのメイドの休暇を利用する」
「わかった」
タバサは小さく頷くと再び本に視線を戻す、
「伝えたぞ」
そう言いバージルが踵を返すと、タバサの後ろのシルフィードが声を出した。
「おねえさま! そうよ! おにいさまに手伝ってもらえばいいの!」
その言葉にバージルが訝しげな表情で振り向く。
タバサは杖でポカッとシルフィードの頭を叩いた、
「人前」
「きゅいきゅい! おねえさま痛い! おにいさまはシルフィが喋れることを知っているのね!」
その言葉を聞きはっとしたようにバージルを見つめる
「話してない?」
「何をだ」
「この子が話したこと」
「別に誰かに話すことではない、聞いた人間ならいただろうが、全員海の底だ」
「そう…この子が話すことは秘密」
「話す事ではないと言っているだろう」
バージルは自分にとってどうでもいいことは口にしないタイプだ、この様子なら誰かに話すということはしないだろう。
タバサはそう考え、安心する。
「ありがとう」
「ところで、手伝ってもらうとは何の話だ」
バージルがタバサに尋ねる。
タバサはその質問にどう答えるか迷った。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:32:28 ID:3xwheH56
おにいさま支援
119蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:32:33 ID:eQFKtqKA
バージルについてきてもらえばこの任務は成功したも同じだ、だがそれでは自身のスキルアップにはつながらない。
しかし吸血鬼は単独で戦うには不利な相手、死んでしまっては元も子もない、生き残ること、それが何よりも大事だ。
それに先住魔法を使う吸血鬼相手にバージルがどう戦うのか参考にもしたい。
だが説明したところでどうでもいいことには首をつっこまない彼が首を縦に振るだろうか?
目をつむりそんなことを考えていると、隣にいたシルフィードが勝手に口を開いてしまった。
「おねえさまはね、吸血鬼と戦わなきゃならないの! いじわるな姫からの任務なの! 
それでおにいさまに協力してほしいのね! 吸血鬼は恐ろしいほど冷酷で残忍で邪悪な存在なの! きゅい!」
タバサは余計なことまでペラペラと話すシルフィードの頭を杖でもう一度ポカッっと叩く。周囲には誰もいないのが救いだ。
「任務だと?」
タバサは小さくため息を吐くとバージルにぽつぽつと話しだした。
自身はガリアという国の北花壇騎士団という組織に所属し決して表向きにならない危険な任務を行っていること
今回の任務は吸血鬼を討伐しろとのことであると説明した。
「なるほど、大体わかった」
「迷惑をかける、気にしないで」
バージルが腕を組みながら目をつむる。
しばらくそうして考えているとシルフィードが再び口を開く。
「きゅいきゅい! シルフィからのお願いなのね! おねえさまを助けてあげて! おにいさま!」
バージルは静かに目を開き、答える。
「いいだろう、その任務に付き合ってやる」
どうせ断られるだろう、そう最初から思っていたタバサは思わず目を見開く
「でも…」
「一週間時間が空いた、ただの暇つぶしだ、吸血鬼そのものにも興味がある」
吸血鬼は単独で戦うには危険な相手らしい、万が一ということもある、
タバサは学院内で交流のある人物の中でかなりまともな部類の人間だ、シルフィードの存在もあり
この先も彼女にはいてもらわないと困る、それに、この世界の妖魔とやらと戦うのも悪くない、そう考えての結論であった。
バージルはすでに狩人の眼になっている、それを見たタバサはもはや止めることは不可能と悟り、
獲物である吸血鬼に同情しつつ、今回はその言葉に甘えることにした。
もし吸血鬼が襲ってきたら自分で戦えばいい、運悪くバージルに襲い掛かればそれまでのことだ、そう考える。
「ところで…」
バージルはそういうとシルフィードを見る
「なぜ俺をそんな風に呼ぶ」
「きゅいきゅい! だっておねえさまがそう…」
―ドガンッ!!
シルフィードがそこまで言った瞬間タバサが突然飛びあがりシルフィードの脳天に見事なヘルムブレイカーを叩きこむ。
「きゅいーーーーーーーーーー!!」
シルフィードの甲高い悲鳴が広場に響く、そのまま目を回しながらドウッと音を立て倒れ伏した。
「なんでもない」
「………」
「なんでもない」
「そうだな…で、いつ出発するんだ?」
バージルがそう尋ねると、もう少ししたらガリアへ行き任務を正式に受け、
直接現場へ赴くとのことだったので、同行することにした。
「行く前に」
タバサがバージルに話しかける
「あなたの主人に置手紙か何かをしていったほうがいい」
「なぜだ?」
怪訝な顔で尋ねるバージルにさらりと短く答える
「騒ぐ」
「…確かにな」
その返答に納得したのか、バージルは一度部屋にもどり、
デルフを引き抜き、言伝を伝え(もちろん任務のことは伏せ)部屋の中心に突き立てる、
泣きながら連れて行ってくれ!と懇願するデルフを無視し部屋を後にした。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:33:02 ID:zZ77BAkZ
>>75
これは酷いw
121蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:34:08 ID:eQFKtqKA
場所は切り替わりガリアのプチ・トロワ
タバサの到着を待つイザベラは上機嫌であった。
タバサと同じ色の長い髪をいじりながら鼻歌まで歌っている。
「あの子、きっと震えながらやってくるよ! いい気味!」
と満面の笑みである。
周りに控えた侍女たちが困ったような笑顔でいることにきがついたイザベラは目を細める。
「なんでそんなに喜んでるのか? って顔してるね。理由を聞きたいかい?」
顔を見合わせた後侍女たちは恐る恐る頷く
「あのガーゴイル娘に教えてやったのさ! 次の相手は吸血鬼だってね!
これだけ恐ろしい相手もそういないだろう?」
侍女たちは吸血鬼と聞き震え上がる。
ハルケギニアにおいて吸血鬼程手ごわい妖魔はいない。
ある程度の先住魔法を使うがエルフには遠く及ばないし、力もそこまで強くない、
しかし、人と見分けがつかないのである。ディテクト・マジックにも反応せず、ほかのあらゆる
呪文を使っても正体は暴けない。人に溶け込みその残忍さと狡猾さで街一つを全滅させた例もある、凶暴な存在だった。
夜の人狩人、ハルケギニア最悪の妖魔、それが吸血鬼である。
イザベラが楽しそうに笑っていると、入口に控えていた騎士がタバサの来訪を告げた。
「シャルロット様が参られました」
「その名前でよぶんじゃないよ!"人形七号”と呼びな!」
「失礼しました、七号様、参られました」
「通して」
怒りを抑え、尊大にイザベラは言う。
恐怖に歪むタバサの顔を見れるのだ、これほど楽しいことはない、ところが
「え…?」
現れたタバサの顔をみてイザベラはぽかんと口をあけた、
タバサはいつもの無表情…いや、それどころか、任務の九割は終わった、そんな感じすらする。
イザベラは再びこみ上げる怒りを押さえながらもタバサに尋ねる
「ちゃんと知らせたはずよね? 今回の任務は」
タバサは小さく頷く
「その相手の名前をいってごらん」
「吸血鬼」
タバサはまるで死刑囚の名前を読み上げるようにその言葉をさらりと口にする。
「だ…だったらわかるだろ? ピクニック気分で出発できる任務じゃないんだよ?」
当のタバサはいつもどおり無表情だがなにやら余裕すら漂ってくる。
「(い…いつものガーゴイル娘じゃないッ…)」
そんなタバサに不気味さを感じながらイザベラが任務の目的地などが記された書簡を渡す。
「ふ…ふん、これが最期の任務にならないことをいのってるよ」
本音に聞こえない言葉にも耳を貸さず、タバサは書簡を受け取った。

外へ出ると、バージルがシルフィードに寄り掛かりタバサを待っていた。
「終わったか、場所はどこだ」
「サビエラ村」
そう短く答えると二人はシルフィードに乗り、一路サビエラ村へと向かった。

サビエラ村は、ガリアの首都リュティスから500リーグほど南東に向かった、山間の片田舎である。
人口は350人ほどで、二ヶ月ほど前から、派遣されてきた火のトライアングル・メイジを含む9人が犠牲となっていた。
いずれも体中の血を全て吸い尽くされた無残な死体で発見されていた。
間違いなく、最悪の妖魔『吸血鬼』の仕業であった。
タバサとバージルは村から少し離れた場所へと降下する。
本来、タバサはシルフィードに変化を使わせ、人間の姿に変え、共に行動する予定であった。
だがバージルがついてきた以上その手を使うまでもない。むしろどっちに襲い掛かってきてもまるで問題ない。
どうしようか、やはりシルフィと同じ作戦で行くか、そう考えバージルに杖とマントを渡す
「なんのつもりだ」
「あなた、騎士、私、従者」
どうやらタバサには思惑があるらしい、そういうことならとそれに従った。
122蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:35:20 ID:eQFKtqKA
村に現れた騎士とその従者を、村人たちは遠巻きに見つめる。
銀髪の騎士はマントをまとい、節くれだった長い杖を持っている、腰にはなぜかメイジには不釣り合いな長剣を差していた。
そして、荷物持ちらしき小柄な女の子が、ちょこちょことその横を歩いている。
「今度の騎士様は大丈夫かしら……」
「あんな小さな子供までつれて、襲われたらどうするんだろう? あきれた……」
「今度の騎士様は、二日でお葬式かね」
そんな声を気にするわけでもなく、二人はさっさと町長の屋敷へとむかった。

バージルとタバサの二人が通されたのは、段々畑の連なる、村の一番高い位置にある、村長の家であった。
白髪にひげの村長が深々と頭を下げる。
「ようこそいらっしゃいました、騎士様」
「ガリア花壇騎士のバージル、私はタバサ」
従者役のタバサが前に進み出て村長に自己紹介する
一方のバージルは腕を組みながら目をつむっていた。
「はぁ…見たところ、そちらの騎士様はかなりの腕とお見受けいたしました。」
そう言うと村長は、これまでの事件の経過について語りだした……。
その説明は報告書に書かれていることとあまり変わるところがなかった
「……というわけですじゃ。吸血鬼の操る『屍人鬼』が誰なのか分からず、村は疑心暗鬼ですじゃ。騎士様、なにとぞお力をお貸しくだされ」
「必ず見つけ出す」
タバサがそう短く答えるとドアの隙間から小さな女の子が顔を覗かせているのに気がついた。
5歳くらいだろうか、人形のように可愛い金髪の女の子だった。
「エルザ、騎士様にご挨拶なさい」
固い表情で入ってきて一礼する少女をタバサはじっと見つめると少女はビクンと体を震わせる
すると今まで目をつむっていたバージルが静かにエルザと呼ばれた少女を見る、
エルザと目が合った、とたんエルザは泣き出し、部屋を飛び出していく。
「申し訳ございませんあの子は昔両親をメイジに殺されておりますのじゃ」
「両親?」
タバサが短く聞きなおす
「はい、一年ほど前、寺院の前で捨てられておったのです、おそらく行商の商人が無礼討ちにされたか、
メイジの盗賊に襲われたか…そのどちらかでしょう…、早くに子をなくし、つれあいもなくしたわしがこうして引き取って育てているのですじゃ」
村長は悲しそうな口調で続ける。
「わしは、あの子の笑った顔を見たことが一度もないんですじゃ。体が弱くて……外でも遊ぶことができん……そこにこの騒ぎ……
早く吸血鬼を退治して欲しいものですじゃ……」
そんな悲しい身の上話も二人にとってはどこ吹く風、興味がないと言わんばかりに仲良く無表情であった。

タバサとバージルは調査を始める、といっても調べているのはタバサだけだが。
犠牲者が出た家を廻ると、どこも被害は同じ……固く扉も窓も閉めているというのに、吸血鬼はどこも壊さずに侵入、ベッドに寝ている被害者の血を残らず吸っていく。
寝ずの番を行う家の者も、どうしても寝てしまう。どうやら、『眠り』の先住魔法が使われているようだった。
タバサが屋根の上に登り煙突を調べる、だが大の大人が入れる大きさではなかった。
煤だらけになりながら屋根を降り、バージルと合流する。
「何かわかったか?」
「まだ」
バージルの質問に短く答える、
「あなたは?」
「まだだ、悪魔共とは違い、うまく自身の存在を隠している」
口元を歪ませどこか楽しそうにバージルは言う、すると村の一角からなにやら怒声が聞こえてきた
123名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:35:48 ID:3xwheH56
デルフ涙目支援
124蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:37:01 ID:eQFKtqKA
村人たちが物々しい様子で、鍬や鎌を手に携えて歩いていく。火をともした松明を持ったものまでいた。
「………?」
タバサは、村人たちを追いかける。村人たちが目指していたのは、村のはずれにあるあばら家だった。
「出て来い、吸血鬼!」
「アレキサンドル! よそ者め! 吸血鬼を出しやがれ!」
口々に叫ぶ村人たちに反論しているのは、40歳ぐらいだろうか、屈強な大男だった。
「誰が吸血鬼だ! いいかげんなこというんじゃねえ!!」
「昼間だってのにベッドから出てこねえババアがいるだろうが! そいつが吸血鬼だ! おめぇも屍人鬼なんだろう!?」
「おっかあは病気で寝ているって言ってんだろ!!」
「うそつけ、日の光で肌が焼けるからだろうが!」
そうこうしている内に村長がやってきてその場を収める、村人たちの話をまとめるとこうだ、
アレキサンドル親子はこの村に越してきて日も浅く、マゼンダは昼日中には外に出ず、アレキサンドルには屍人鬼特有の吸血痕のような傷があるという。
本人は山ビルに噛まれた痕だと言っているが、状況証拠としては十分だ。
村一番の切れ者と評判の薬草師のレオンを筆頭に多数の村人達が詰め寄り、マゼンダが吸血鬼なのではないのかと言及していたのだ。
仲裁にはいった村長の説得により、しぶしぶながら村人たちは引き返して行きその場は事なきを得た。
「というわけですじゃ、騎士様、村人同士で疑い合うのはどうしても避けたいのです、
本当によろしくおねがいいたします。わしらに協力できることならばなんてもいたしますからの」
村長はそう言うとふかぶかと頭を下げる、
タバサは早速、バージルを通して、自分たちが宿泊する屋敷に村に残る娘たちを集めるよう村長に指示をする、
その数、おおよそ十五人ほど、一時的な避難所である、
それだけすると、タバサは調査を切り上げ、娘たちのいる客間の隣の部屋へと入って行くとさっさとベッドへ入ってしまった。
「寝るのか?」
「吸血鬼は夜活動する」
その言葉に納得したのか、バージルは椅子に座り、タバサの持っていた本を読み夜を待った。

夕方、すっかりと日も落ちあたりを闇が包み込む、今まで眠っていたタバサがぱちりと眼をあけベッドから降りる。
「起きたか」
バージルはむくりと起き上がったタバサを見て声をかける、
「聞きたかったんだが、なぜ俺がこんな格好をせねばならない?」
そう言うバージルを指差しタバサは短く言う。
「囮」
その一言で大体察したのか、バージルは持っていた杖をタバサに投げ返し閻魔刀を手に外へと出かける、
杖を持たぬメイジはただの人だ、剣を持っているとはいえ、メイジがそんな姿で歩いていれば格好のチャンスだと思うだろう。
さすがに杖を持たずに村を練り歩くのは問題があるし、集められた娘たちも守らなくてはならない、
そのためバージルは村長の屋敷の庭で夜風に当たりながらあたりを見回した。庭の隅の納屋にはタバサも潜んでいる。
二つの月が高く昇り、辺りを妖しく照らし出す。
二時間ほどそうしていたが、一向に吸血鬼は姿を現さなかった。こんなものかと思いつつバージルが屋敷に戻ろうとした時。
屋敷からか細い悲鳴が響いてきた。
「……きぃやああああああああああああああああ!!」
その声が聞こえるや否やタバサは納屋から飛び出し、聞こえてきた一階にあるエルザの部屋のある一角へと走り出す、
エルザの部屋の前までくると部屋の窓が割られおり、タバサは迷うことなく杖を握り締めその中へ飛び込んだ。
「いやあああああ!!」
毛布をかぶりガタガタと震えていたエルザは大きな声を上げる。
「大丈夫、落ち着いて」
タバサがそう言いながら怯えるエルザを落ち着かせる、
いつの間にか入ってきていたバージルが無遠慮にエルザに声をかける。
「襲ってきたのはどんな奴だ、答えろ」
その氷のような眼にエルザはひっ! と呻いて毛布をかぶってしまった。
「お、おねえちゃんもメイジなの?」
杖を持っているタバサにエルザが尋ねると、持っていた杖を恭しくバージルに手渡し、
再びエルザに向きなおった。
「私はメイジじゃない、ちょっと騎士さまの杖を預かって磨いていただけ、だから安心して」
「魔法は使わない?」
「使えない」
タバサは表情を変えずに言った。
ようやく落ち着いたのか、エルザは何があったのか語り始める。
125名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:39:18 ID:u3PYrcpY
支援
126名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:39:42 ID:3xwheH56
支援
127蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:39:45 ID:eQFKtqKA
眠っていたところ、耳の傍で荒い息が聞こえてきたので目を開けると
口から鋭い牙を生やした男が立っており、じっとエルザを見つめていたらしい。
残念ながら部屋が暗く誰だか確認することはできなかったそうだ。
おそらくエルザを襲ったのは屍人鬼だろう、村人の誰かわかれば大きな手がかりになったものを…
そう考えながらタバサは泣きじゃくるエルザを抱き、落ち着かせる。
バージルはフッっと小さく鼻で笑うとその部屋を後にする。
二階の客間で怯える娘たちに今あったことを説明しタバサ達はエルザを連れ部屋に戻る。
エルザが怯えきっていたためタバサ達の部屋で眠ることになったのだ、
バージルが部屋に戻ると、タバサに杖を放り投げ、椅子に座り目をつむってしまった。

翌日、エルザが襲われたこともあり、小さな幼子まで村長の屋敷へと避難させることとなった。
昨日、襲撃を受けたにもかかわらず犠牲者がでなかったことで村人たちからは多少の信頼を得たらしい、
村長の屋敷へ戻りながらバージルは横を歩くタバサに聞く。
「それで?どうするんだ?」
その質問にタバサはすっとバージルを指差し
「囮」
とだけ小さくいうと、耳元で二言三言、呟いた。
バージルは少し目を見開くと、持っていた杖を見て再びタバサを見る。
「いいのか?」
タバサはこくりと頷く、
「…後悔するなよ?」
「かまわない」
―ドッ!
その言葉とともにバージルが手に持った杖でタバサの鳩尾を強かに打ちすえた。
「げほっ…!」
指示したのは自分とはいえさすがに苦しい、その場に手と膝をつき苦しそうに咳込んだ。
その様子を冷たい眼でみながらバージルは続ける
「使えん奴だ…」
その様子に村人がなんだなんだと寄ってくる。
十分に人が集まったことを確認するとバージルはさらに続けた。
「貴様は立場が分かっていないようだな…」
「げほっげほっ…すいません…」
タバサは咳込みながら立ち上がり従順に頭を下げる。
「罰だ、夜にこの杖を磨いておけ、少しでも汚れていたら斬り捨てる」
「はい」
タバサはバージルに何度も頭を下げた。
村人たちは心配そうに自分たちを見つめている、騎士と従者のこのやり取りはすぐに噂となり広まるだろう。
「乗ってくるとは予想外」
さっさと立ち去るバージルを見ながらタバサが小さく呟いた。
128名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:40:33 ID:1l3R3aH4
婆汁支援!
129蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:41:09 ID:eQFKtqKA
やがて日は傾き、再び夜がやってきた。
村長の屋敷は村中の娘や子供たちが集められ大変な騒ぎだ、エルザは襲われたとあって、タバサ達と同じ部屋にいた。
そんななかバージルは夜食として部屋に持ってきてもらったムラサキヨモギのシチューを食べているタバサに向かい杖を放り投げる。
「一階へ行け、朝までそれを磨いていろ」
そういうとバージルはさっさと椅子に座ってしまった、打ち合わせ通りの囮作戦だが、うまくいくだろうか?
そう考えながら、エルザを連れ一階に降りようとした時、パリーンッ! と窓が割れる音が響いた。
隣の部屋だ、続いて避難していた娘たちの悲鳴が響きわたる。
タバサは立ち上がり、隣の部屋へと駆け込むと、中はとんでもない騒ぎになっていた。
一人の男が、一人の娘の髪をつかみ、入ってきた窓から逃げようとしていた。
「アレキサンドルよ! やっぱり彼が屍人鬼だったのよ!」
腰を抜かした娘の一人が半ばパニックに陥りながら叫ぶ、
果たしてその男はアレキサンドルであった、が、昼間見た朴訥な雰囲気はどこへやら、
眼は血走り、口の隙間からは牙が覗き、ふしゅるふしゅると獣のような吐息が洩れている、
入ってきたタバサに気がついたアレクサンドルは娘の髪の毛を掴んだまま逃げようとした。
もう隠している余裕はない、そう判断したタバサは小さく呪文を唱える。
「イル・ウィンデ」
風の刃が腕を切り裂き、屍人鬼は娘の髪をつかんだ腕を離してしまう。
娘をあきらめた屍人鬼はそのまま窓から飛び降りて逃走を試みる、
二階の窓から飛び降り地面に着地したその時、目の前に立っている男に気がついた。
その男は月光に照らされ妖しい光を放つ長剣をゆっくりと鞘におさめている。
―チンッ!という音とともにアレクサンドルの体は縦に真っ二つに泣き別れになり、崩れ落ちた。
同じように二階から飛び降りたタバサは、アレクサンドルの体に土をかけ、錬金で油にし、火をつける。
哀れな犠牲者が灰に変わる様を見ていたタバサは村の一角が妙に明るいことに気がつく、
見るとマゼンタ婆さんの家の方角が赤々と明るくなっている、
いやな予感に駆られながらもタバサはその方角へと走り出した。

タバサが駆け付けた時には既にマゼンタ婆さんの家はもうもうたる炎に包まれていた。
突如豹変したアレキサンドルが村長宅へと獣のごとく走り去って行ったところを見た村人がいたのだ、
その話は瞬く間に村に広がり、怒り狂った村人たちが家に火を放ったのだ。
「燃えちまえ! 吸血鬼!」
「なにが占い師だ! 俺たちを騙しやがって!」
村人たちは勢いよく燃え上がる家に口々に罵った。
タバサは唇をかむと杖を振り、呪文を唱える、
杖の先からアイス・ストームが放たれ、燃え盛る屋敷を包みこむ。
バチバチと氷と風が炎を瞬く間に鎮め、屋敷の火は完全に消しとめられていた。
村人たちはその光景にしばし呆然としていたが、はっと我に返り、不満の声をあげた。
「何をするんだ!」
「証拠がない」
険しい表情でタバサが言う、それを聞いた村人たちが激昂した。
「証拠だと? 息子が屍人鬼だったんだ! それで十分だろう!?
それにだ! あの婆さんは療養と称して外に一歩も出てこなかったんだ!」
タバサはじっと村人を睨みつける。いつの間にか後ろにいたバージルは嘲笑しながら、村人たちを見ていた。
その時火の消えたあばら家から村人たちの歓声が聞こえてきた。
「見ろ! 吸血鬼は消し炭だ! ざまぁみろ!」
タバサが消し止める前に家の中は完全に燃え落ちてしまっていたのだ。
「それに、証拠がないっていうが、ちゃんと証拠ならあったぜ…」
薬草師のレオンがタバサの前に赤い布きれを投げつける。
「そいつが、犠牲者の出た煙突の中にひっかかってた、マゼンタ婆さんの着物の切れ端さ、
そんな派手な染めはこの辺の者は着ない。あの婆さんは煙突から出入りしていたんだ。
そりゃあ、いくら窓や扉を釘でうちつけたって無駄だよ…」
得意げに説明するレオンを見て、バージルは呆れたように鼻で笑うとさっさとその場を後にしてしまった。
入れ替わるようにその場にエルザを連れた村長が現れ。タバサにペコリと頭を下げる。
「ご苦労様でした、騎士様、村人たちの非礼をどうかお許しください、彼らは家族を失い気が立っておるのです。
この通りお詫びいたしますじゃ、何はともあれ、解決してよかったですじゃ…」
村長の影からエルザがタバサをじっと見つめ、手に持った杖を睨む
「嘘付き!」
と哀しそうな声で怒鳴った
130名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:43:18 ID:u9jTgQ+c
支援する!
……途中に入っていた支援で、汁婆に乗っているバージルを想像してしまったではないか。
131蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:43:42 ID:eQFKtqKA
一時間後…
タバサが与えられた部屋に戻り、バージルに話しかける
「どう思う?」
「どうもこうもない、まだ終わってはいない、今度は"狩る"だけだ」
そう言うとゆっくり振りかえる、バージルの眼は狩人の眼になっていた。
タバサが口を開こうとしたその時、不意に部屋のドアがノックされる。
タバサは立ち上がり、ドアをあけると、そこにはエルザが泣きそうな顔をして立っていた。
「さ…さっきはごめんなさい、おねえちゃんみんなのために頑張ってくれてたのに…わたし、失礼なことを言っちゃった…」
タバサは短く首を振る。
「行っちゃうの?」
「夜明けに出発する」
「そう…そうだ! おねえちゃんに見せたいものがあるの! ちょっとだけだからいいでしょ? 
ムラサキヨモギがいっぱい生えてるところを知ってるの! おみやげに少し持って行って!」
屈託のない笑顔でそういうエルザに、タバサは少し考え込んでいるとバージルが不意に口を開く
「行って来い、俺は先に寝る」
その言葉にタバサは小さく頷く、
それを見てじゃあ、とエルザはタバサを促す、それから杖を持とうとしたが、エルザが怯えたような表情をしたので、
部屋の中に立てかけておいた。
「ありがとう」
とエルザは少し安心した表情をみせ、月明かりの下、その場所へタバサを案内した。


「ねえ、おねえちゃん。もう一度質問するわ、どう違うの? ムラサキヨモギを摘むのとわたしがあなたの血を吸うのと一体なにが違うの?」
「…………」

村のはずれの森、ムラサキヨモギの群生地で二人の少女が月夜の中向かい合っている。
一人は先住魔法により伸びた木の枝に捕まり、白い肌を露わにしている、
さらに幼い容姿のもう一人の少女はそれを悠然とそれを眺めて笑みを浮かべていた。
タバサはまんまと罠に嵌り、吸血鬼エルザの先住魔法によって枝が手足に絡みつき身動きが取れなくなっていた。
元々杖のない少女に対抗する術はなかったのだが、さらに体まで拘束されている状態だ。
タバサは無言でエルザを睨みつけた。
「そんな目で見ないで、ねえ、教えて?」
「…どこも違わない」
その言葉を聞き、エルザの顔が輝く、
「そうだよね、ああ、わたしおねえちゃんが好き、だから血を吸ってあげる。これからは私の中でお姉ちゃんは生き続けるんだよ。
それって素敵……」
少女は牙をタバサの首元へ運ぼうとしたその時、
「あなたは終わり」
「え?」
タバサの意外な一言にエルザは疑問の声を上げる、
「情けない有様だな、杖がないと何もできんのか?」
聞こえてきたのはタバサを気遣う声…ではなく、むしろその状態に陥っている事に呆れているような声。
突然聞こえてきた声に、驚愕の表情でバッっとエルザが後ろを振り向く、
そこには村長の家で眠っているはずの従者の男…バージルが悠然とこちらへ歩いてきていた。
「な…な〜んだ、従者の人じゃない、メイジじゃないただの人に一体なにができるっていうの?」
歩いてきたのが騎士の役をしていた従者の男だと気が付き、エルザは安心したように声をだす、
相手はメイジではない、ただの人間、遅れをとるはずがない、そう考え、先住魔法を使う。
132名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:45:19 ID:3xwheH56
エルザ南無支援
133蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:45:34 ID:eQFKtqKA
「枝よ。伸びし森の枝よ。彼の腕をつかみたまえ」
突如、木々の枝がバージルに向って勢いよく伸び、彼を拘束しようとした、その時
―シパパッ!シパッ!
軽い音とともに伸びてきた木の枝が細切れにされ、地面に落ちる。
「えっ!?」
何が起こったかもわからずエルザは狼狽し、恐怖した。
とっさにタバサの首に枝を絡みつかせ、締め上げる、
「ち…近寄らないで! これ以上近づいたらおねえちゃんの首を折るよ!」
こちらに向かい悠然と歩いてくる男に脅迫する、が男の足はゆるまずこちらへ歩いてくる。
「うぐっ…」
タバサが苦しそうな声をあげるが、バージルはまるで耳に入っていないといわんばかりだ、
すると突然、バージルがエルザに向かい持ってきていたタバサの杖を放り投げる、
「えっ?」
くるくるとまわりながらゆっくりと飛んでくる杖にエルザが呆然と視線をむけた瞬間
バージルが一気に距離を詰め閻魔刀を抜刀、タバサに絡みついた枝をすべて切り落とす、
そしてそのまま後手に閻魔刀を持ちかえエルザの腹を貫いた。
「げはっ!!」
エルザが血を吐き、崩れ落ちる瞬間にバージルは閻魔刀を引き抜き、倒れこむタバサを腕に抱き抱えた。
「うっ…」
拘束から解かれたタバサがゆっくりと目をあけると、バージルに抱えられていることに気がつき、妙な気恥かしさを覚え顔をそむける。
バージルはそんなことはおかまいなく、唐突に腕を放しタバサを地面に放り出すと、倒れ伏し悶絶しているエルザに近寄って行く。

「ど…どうして…痛い…く…くるしい…」
先ほどまでの威勢は消え去り、代わりに弱々しい言葉がエルザの口から零れる。
「ね…眠りを導くか―『―ドゴォッ!!』」
なおも立ち上がり、先住魔法を詠唱しようとするエルザにバージルの無慈悲な蹴りが腹部にある傷口目がけ叩き込まれる。
「あぁっ!!」
2メイルほど蹴り飛ばされ、エルザはもんどりうって倒れる、そこへ近づいてきたバージルがエルザの顔を踏みつけた。
ギリッ…ギリッ…と徐々に踏まれる力が強くなっていく。
エルザは自分を踏みつけるバージルに向け震える声で哀願を始めた
「お…おにいちゃん…お願い、こ…殺さないで、私は悪くない…人間の血を吸わなきゃ生きていけないだけ…
人間だって獣や家畜を殺して食べる、どこも違わないっておねえちゃんがいってたよ? だから…」
バージルはそう哀願するエルザをまるで虫を見るかの様な眼で見つめている。
「どうして殺そうとするの!? 私は生きるために―「おい」」
今まで黙っていたバージルがエルザに静かに声をかける
「貴様、何か勘違いしていないか?」
「え…?」
「害虫を踏み潰すのに、躊躇う奴がいると思っているのか?」
「うそっ…うそよね? お願い! やめっ―」
―グシャッ!
エルザの頭をバージルが踏み潰し、まるでスイカが割れるように頭の中身を地面にブチまける。
エルザだったモノは首から上を失いピクピクと痙攣していた。
134蒼い使い魔外伝 タバサと悪魔と吸血鬼:2008/09/11(木) 12:47:18 ID:eQFKtqKA
「ふん、吸血鬼がどんなものかと思い来てみれば…所詮この程度か…」
バージルはつまらなそうにそう吐き捨てると、タバサへと向きなおり近づいて行く。
「まったく…呆れたな、杖が無ければ何もできんとは話にならん…」
「…それがメイジ」
力なく座り込みそう呟くタバサ、だがどこか悔しさがにじみ出ていた。
「どこから気づいていたの?」
「あれが最初に襲われた時だ、手口は眠りの魔法を使って黙らせてから、と聞いていたが、わざわざ発見される恐れのある
屍人鬼を使って攫おうとした、それもそうだ、自分を眠らせるわけにはいかん、そして次も屍人鬼を使いメイジであるお前を炙り出しにかかってきた時もだ、
ずっと俺たちを観察できる立場にいたのがコイツってワケだ。」
「そう…」
タバサはそう呟きながら唇をかみしめる、やはり自分は力不足だ、そう考えているとバージルが話しかけてきた。
「その格好で歩くつもりか?」
「………」
その声に気が付き自分の体を見る、エルザの先住魔法によりビリビリに服が破かれところどころ白い肌が露わになっていた。
バージルは小さくため息を吐くと、彼を象徴する蒼いロングコートを脱ぎ、タバサにぶっきらぼうに投げつける。
「それでも着ていろ」
「…ありがとう…」
タバサはほんのすこしだが、嬉しそうに呟くとコートに袖を通す、
体格差があるためタバサが着るとぶかぶかで妙な姿になっている。
空を仰ぐと、遠目であるが雲間にシルフィードの姿が見えた。
本当は変化したシルフィードのための着替えを持ってきていたが、出さなかったタバサであった。

ガリアへ報告に戻るために、二人はシルフィードの背に乗り飛び立つ。
「任務はどうだった?きゅいきゅい」
二人からの返事はない、バージルは静かに本を読み、タバサはポケットの中にあったムラサキヨモギの葉を口に入れていた。
それに慣れているシルフィードは別な話題を切り出す、
「おねえさま、どうしておにいさまのコートを羽織っているの? 着替えならあ―」
ゴンッ!っと少々強めにシルフィードの頭を杖で叩く。
「い、痛いのね! きゅいきゅい!」
その言葉に反応したのか本を読んでいたバージルが顔を上げる
「着替えがあるのか? だったら返せ」
「ない」
キッパリとタバサは否定し、シルフィードの速度を落とす。
ガリアについてもタバサはなかなかコートを脱ごうとしなかったとか。
135名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:49:34 ID:3xwheH56
支援
136名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:53:28 ID:SkKL8V1q
支援
137名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:54:56 ID:77qpHLv8
容赦ねぇワロタ支援w
138名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 12:55:51 ID:SkKL8V1q
避難所行ってみたらこうなっていた

955 名前:蒼い人 投稿日: 2008/09/11(木) 12:49:36 ID:TkeMekoo
アハハ。さるさんくらっちって投下終了ができなくなっちゃった
というわけで投下終わりです〜ご支援感謝です
以上タバサの冒険でした
とりあえず4のキリエ救出のシーンを思い浮かべてくれると幸せです。
やべぇな、ちと兄貴のDT(デレ・トリガー)を開放しすぎた…
え?まだ一週間には足りてない?それはですね、一応書いてますチマチマと
まだまだ続くよ!ってね…いつになるかわかりませんが…
次回、続・タバサの冒険、イザベラ地獄変お楽しみに
さて、本編にもどるか…
139蒼い人:2008/09/11(木) 13:06:49 ID:eQFKtqKA
代理投下、wiki登録ありがとうございました
助かりました
140名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 13:17:32 ID:Yiba/AHS
蒼い人乙
容赦ねぇwww
141名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 13:38:04 ID:3xwheH56
>139
乙です。
何このおにいさま。もうタバサと結婚しちまえw
同じょぅι″ょなのにエルザの扱いがヒドいwww
142名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:00:54 ID:v/nSRRjS
おにいさまとタバサが呼んでいるのか、シルフィードにそう呼ばせているのか気になるところだwwww
兄貴のコートを着ているタバサを想像したら以外に似合っている・・・
143名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:04:36 ID:c8Rb4aED
今まで一番悲惨な死にかただなwwwwww追悼w www
144名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:14:00 ID:Da9219uf
害虫扱いヒドスwww確かに人間から見ればそんなもんだけど。
……せめて害獣で。
145書き手に敬礼:2008/09/11(木) 14:30:19 ID:+llJuesU
最近になって色々と読み始めたんだが、
ルイズに萌えられなかった人間にはクロスorオリジナルなSSの方が面白いな…。
まぁ玉石混淆激しいけども。

「ここ行きゃいいよ」的なおすすめってどこかある?(このスレのwikiは見てるよ?w
146ゼロの女帝:2008/09/11(木) 14:34:53 ID:mHPmOK/J
あー管制塔管制塔
こちら「ゼロの女帝」新作第十九話
滑走路は開いているか

空いているならこのまま40分より投下を行う

オーバー
147名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:41:53 ID:hXGgwQXx
支援だ。支援しかない。
148名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:42:15 ID:c8Rb4aED
ok支援しまっせ
149ゼロの女帝:2008/09/11(木) 14:42:20 ID:mHPmOK/J
まったくもって反応無し

ひょっとしてオレ人気無い?
それはともかく

第十九話

その一撃に青ざめるミョズニトニルン。
見ると、その女が迫ってくるではないか。
『フライ』じゃない
もちろん『レビテーション』でもない
純粋に脚力(あるいは『神の頭脳』たる自分さえも知らない何か)による跳躍で
まっすぐこの船に迫ってくるのだ。

「こんにちわー」
その女はレキシントン号ブリッジの壁にぽっかりとあいた穴から入ってきた。
妙にゆったりした、まるで床の吹き掃除をするかのような長いスカートをはいている。
「な、なにものだ!」
数人のメイジが杖を構える・・・・もとい、構えようとする。
だが彼らは即座に、なにも何も起こらず倒れこんで行く。
そんな彼らの足元に小さな石が転がってるのには誰も気づかなかった。
「き・・・・・・・キサマ・・・・・」
「キシャマー!」
銀髪おかっぱの青年が頭に血ィ登らせて呪文を唱えようとするも
「キョ、キョシヌケがぁ!」
珍妙な悲鳴をあげて後ろに倒れ、気を失う。
「大丈夫大丈夫、何もする気無いから」
「・・・・・・・・・何もする気ないというなら何をしにきた?」
「たいしたことじゃないのよ、『レコン・キスタ』の頭領ってことになってる
 クロちゃんの顔見に来ただけ」
「ク、クロちゃんって」
「無礼者が!」
と杖を構えて虚無の魔法を唱えようとしたクロムウェルは、手を捕まれ口を押さえられていた。
何が起きたのか、周りのものはおろか彼自身すら理解できない。

あ、ありのまま起こった事を話すぜ
魔法を唱えようとしたら5,6メイルほど向こうにいた平民(らしき だって杖持ってないもん)の女が
いきなりオレの口を押さえてた・・・・・・
そして耳元で囁いたんだ。
「ダメよ、多分その指輪はあとニ、三回で魔力切れるわ。
 大事にして。本当に必要なとき以外はね」
そしてすばやく離れていく。
何を言ったんだこの女は
まるで皇帝たる自分がこの指輪無しには何も出来ないみたいな言い方しやがって
俺は・・・・・・俺は・・・・・・・・・・おれはぁ!
150名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:42:27 ID:xWNJmzWH
ゼロの使い魔、SS、二次創作、あたりの単語でググれ。
としか言いようがない。

てか荒れるからその手の話題はやめてくれ。
151名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:42:54 ID:hXGgwQXx
タイミングの問題もあるのだと思う。支援。
152名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:44:28 ID:W5RjW5UL
平日の昼間は人少ないだろうしね支援
153名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:45:07 ID:+llJuesU
ごめ
                ...sien
154名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:47:59 ID:QJc4EoH/
>>150>>145へのレスです。

女帝氏支援
155ゼロの女帝:2008/09/11(木) 14:51:12 ID:mHPmOK/J
あの子ももういなくなったみたいだし」
周囲を見回すと、さっきまで傍にいた『使い』の女が居なくなってる。
あの尻は・・・・・・・ワルド卿だ。
机の引出しに顔だけ突っ込んで何怯えてやがる。
「こここここここここ、怖いよママン あの女が来たよ。
 またきっとボクをイジメルつもりなんだよママン
 助けて助けて助けてよママン」
「やなこった。自分の不始末は自分でつけな、ワ・ル・ド・ちゃん」
「マ−マー!!」
「しがみつくな鬱陶しい!」
「さて、と」
そんな珍妙な寸劇を無視した瀬戸は、掌中に少し大きめの光弾を生み出すと、床に向かって放った。
「それじゃ、失礼致します、をほほほほ」
ふわりと後ろ向きに地上に向かって飛び降りる謎の女。
でもやっぱ死なないんだろうなぁ、とその場の全員がぼぉっとしていると、下層からの伝令が飛び込んできた。
「風石が!風石が消滅しました!」
「なんだと!」
「突然天井を突き破って降ってきた光球が風石を包み込み、消滅させました!」
「全てか?」
「いえ、航海士が計算したところぎりぎり地上に不時着するくらいは持つとのことです」
その言葉に一同は、さっきまでここにいた平民(らしき)女の顔を思い浮かべる。
「おーっほほほほほほほほほ!」
謎の高笑いが壁の穴の向こう側から響いてきた。


「たっだいまー」
「おかえりセト」
「ご無事で何よりです、マダム・セト」
「とりあえず『レコン・キスタ』の船は全滅させてきたわ」
「みたいですね」
すこし苦々しい顔で答えるウェールズ。
156ゼロの女帝:2008/09/11(木) 14:52:56 ID:mHPmOK/J
こうもあっさり反乱軍を殲滅されたら、王家としてのメンツとか立場とか・・・・・・
まあしかし彼女が敵でないのなら安心だ。
もっとも味方だった場合は、王家の威信とかそういったものの害になる。
「王家の者」より優秀な存在など抹殺対象にするしかない。
敵には回すなどもってのほかだが味方としても劇薬だ。
「まあ一人も殺してないけど船は一隻残らず使い物にならなくしたからね。
 お船を全部回収して修理して風石用意して・・・・・・
 ふふっ 何時になったら再攻撃できるようになるのかしらね」
まあ無理な話だろうな。
それにこれほど強力な「王家の味方」が存在する以上『レエコン・キスタ』から離反する
風見鶏な恥知らずも多々現れよう。



「ただいま戻りました、ジョゼフさま」
「よく戻ったな、我が愛しきミョズニトニルン。
 で、如何であった」
「は、ジョゼフさまのお見立て通り『レコン・キスタ』は使い魔の女ひとりに敗れ去りました。
 このまま滅んでいくのが関の山でしょうね」
「うむ、詳しく聞かせてくれ・・・・・その背中の紙はなんだ?」
「は?」
見るとミョズニトニルンの背中に髪が張ってある。
「読んでみよ」
「は・・・・・・・あのぉ」
「かまわん」
「はい・・・・・・『弟を殺したのは判んないでもないけどさぁ、義妹や姪っこ苛めた挙句他の国を
 暇だからって理由で引っ掻き回すのは感心できないわ
 あんまりおイタ過ぎると、メッだからね』・・・・・・以上です」
「ふ・・・・・・ふふふふふ・・・・・ふはははは!」
「ジョゼフさま?」
「これが笑わずにいられようか!
 この女、余を完璧に見切った挙句おぬしですら弄ばれたのだぞ!
 自分を遥か上回る者と対峙するというのはこんな気分なのか!
 素晴らしい!素敵だ!はーーーーっははははははは!」



「はーーーーーっはははははは!
 やはりわたしにはかなわないと知って逃げ出したようだな!
 はっはははははははは!」
「馬鹿言ってるんじゃないよ!このスカポンタン!
157名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:54:39 ID:rMrI2mlh
滅ッだからねwww
158ゼロの女帝:2008/09/11(木) 14:55:29 ID:mHPmOK/J
二個ほど間違い発見

>155最初の行に鍵括弧が無い

>見るとミョズニトニルンの背中に髪が張ってある。

>見るとミョズニトニルンの背中に紙が張ってある。
でした

本日はここまでです
支援くださった皆様、ありがとうございました
159名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 14:57:28 ID:Hkk41Vm6
>ゼロの女帝

ぎゃあぎゃあ弱音吐くなよ
見苦しい
ついでにいうと、文章力もさほどない上に展開もそれほど優れているように思えない
〜〜た・〜〜る。ばかりの語尾じゃ、文章の全体的なリズムもあったもんじゃない
っていうか、自演ばかりしてるんじゃないよ
160ゼロの女帝:2008/09/11(木) 14:59:22 ID:mHPmOK/J
>>159
自演などした覚えはありませんがご忠告ありがとうございました
今後の糧にしようと思いますです、はい
161名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 15:00:46 ID:W5RjW5UL
乙でした〜
>>159は無視した方が良いかと
人の弱みに付け込んで悪い事言っちゃう方は、何処にでもいらっしゃいますから
162名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 15:06:30 ID:G49G6MwR
紙に書いたの読み上げただけでもジョゼフが羨ましい
ミューズにメッて言われてみたい乙
……ちょっとガリアに忍び込んでくる
163名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 15:07:54 ID:oeL69gFR
投稿拒否された荒らし野郎の遠吠えじゃないのww
164名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 15:12:20 ID:Ix54Fr5+
>>32を読んでみたいと思うのは俺だけだろうか
怖いもの見たさというか何というか
165名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 15:17:22 ID:mHPmOK/J
>>164
私が言うのもナンですが、ギーシュとの決闘まで破綻せずに書ければ御の字でしょうね
166名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 16:45:48 ID:EKuubHRK
>149
まったくもって反応無し 

ひょっとしてオレ人気無い? 

大丈夫、それがそのうちやめられない快感になってくるから 
ようこそ こちら側の世界へ 
167名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 16:53:53 ID:qCdefZZr
そうそう
そんなもの無くても書いていける
168名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:30:58 ID:y+Un0kzK
オレ人気無い?とか聞いてくんなっつーの。
169夢幻竜&LFO作者:2008/09/11(木) 17:46:29 ID:tz+XojzY
どうも〜皆さんこんにちは。
ある方に代理投下を委託しました。
48時間中にはどちらかの続きを投下するそうです。
では。
170名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:48:03 ID:U3p3zOu7
慣用的な謙遜表現は別だけど自分の作品を否定するようなこと言っちゃったら
読み手に「つまらんかも」って先入観できちゃう
不安に思っても自作の否定コメするのは禁則事項だと…
俺なんか投稿して半日くらいは怖くて死にそうですよww
変なレスしないように投下してからすぐスレを離脱して
半日くらいたってから反応を読ませていただいているチキンです
171名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:48:27 ID:qQlddYbk
ランスのクロス書いてたんだが
正直、投稿していいのだろうか
そう、いろんな意味で
172名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:50:19 ID:ZORRBRJ+
>>171
性表現は朝チュンまでな
具体的表現まで入っちゃうとここではちょっと
まあどうせランスだし
「がははははグッドだ! いっけーーーーー!!!」
とかそんな感じなんだろうけど
173名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:51:59 ID:U3p3zOu7
>>169
おまちしているぜ
>>171
不安なら避難所が無難
174名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:54:01 ID:qQlddYbk
いや、性的表現はカットしてるんだ。
ただ精神的に少し投稿しにくいんだよ
ここは投稿するために馬鹿になったほうがいいかな?
ってこと
175名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:54:51 ID:a18w6Hok
>171
何処に投稿するかは、作者さんのTPO次第かと。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 17:55:07 ID:a/vWnjRc
>>171
自分でダメと思うならやめろ
他人を免罪符にするな
>>1を何度も読み直して大丈夫だと思った時にやればいい
177名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:01:25 ID:pvdYFQXK
ランスがどうのこうのって、もう何度目だろう
178名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:07:11 ID:3xwheH56
どうせ書いて無いし、投下する気も無いんだろ
179名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:14:20 ID:B4i2NCwv
完全なテッカマン(自称)モロトフさんのこと?>ランス
180名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:18:07 ID:HnzsW4T5
炎の紋章の6作目の緑のことだろ?
181名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:20:33 ID:958kD5Af
何か、変に荒れてるな・・・

182名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:21:04 ID:QUUAbdId
オメーは『マンモーニ』なんだよ>>171
ビビったんだ…甘ったれてんだ! わかるか?え? オレの言ってる事
『性的表現』のせいじゃねえ 心の奥のところでオメーにはビビリがあんだよ!
『成長しろ』!>>171
『成長』しなきゃあオレたちは『栄光』をつかめねえ 読者たちには勝てねえ!

そしてハッキリと言っておくぜ
オレたち書き手はな! そこら辺のSS投稿所や毒吐きスレで『俺TUEEE』『俺TUEEE』って大口叩いて
仲間と心を慰めあってる様な負け犬どもとは訳が違うんだからな

『投下する』と心の中で思ったならッ!

その時すでに行動は終わっているんだッ!
183名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:23:49 ID:SkKL8V1q
>>182
兄貴! 姉妹スレに戻ってください!

>>171
まぁ何だ、自信が無いなら避難所の練習スレに投下してみてはどうか
決めるのはあーた自身だがな
184名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:29:59 ID:qQlddYbk
>>182>>183
貴方達とても親切、感動した。
と言う事で、代理投下様が投下し終わった
後位に投下予告します。
185名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:34:01 ID:HnzsW4T5
書き終わってるなら投下して構わないと思うよ
>>169の方の言ってる代理投下は48時間中という物凄く曖昧なものだから
186名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:34:54 ID:g4sC+FJE
まあ、少しでも躊躇があったら自主的に避難所投下もアリという話
反応が欲しい?大丈夫、結構避難所にも人はいる
187名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:39:56 ID:ASdQwaOM
腕輪型とか指輪型の杖を作ればいいのに。
188名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:48:40 ID:Da9219uf
ソードワールドか、それともガープスか?
ガープスの魔法はいろいろできるから楽しいよね。
定番の[物理障壁]+[空気破壊]or[土変化]のコンボだけじゃなく、長さ3のポールアームを魔法の杖にして射程6の火炎放射とか。
189名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 18:59:59 ID:43Y24yG+
あ〜ちょっと微妙な空気ですが、>>171さんより先に
小ネタを投下してもよろしいでしょうか?
元ネタは最後に発表しますので
よろしければ19:10頃に投下します。
190名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:00:33 ID:+bZkjCLw
LFO作者さんの代理投下人です
他に予約が無いようなら19時10分より投下を開始します
191名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:01:15 ID:43Y24yG+
おっと、ではLFOさん、お先にどうぞ、
その30分後に自分は投下いたしますので。
192名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:01:54 ID:1aCFoOdl
>>170
まぁ、創作に対する批評で一番やっちゃいけないのが「創作行為そのものを否定する事」だからねぇ
自分で言ってしまうのも同様で
193190:2008/09/11(木) 19:01:58 ID:+bZkjCLw
>>189
かぶったw
お先にどうぞ
194名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:02:29 ID:43Y24yG+
すみません、
ランスの方もいましたね。
自分はランスさんの30分後にします。
195名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:02:54 ID:1aCFoOdl
支援・・・あれ?
196名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:04:26 ID:qQlddYbk
>>186
本当親切ですな。
でもこっちで投稿しても。気に入らない作品はスルーされるから…。
じゃあ自分は9時に投稿予告タイトルは名前欄でしたな。
元ねたは戦国ランスです。
召喚される人は超無理やりで3人です。
最初は事の八反から
197名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:05:03 ID:Da9219uf
一瞬でダチョウ倶楽部の流れにw
198名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:05:40 ID:43Y24yG+
すみません、ちょっと修正箇所が見つかりましたので、
やはりLFOさん、ランスさんの後に投下いたします。
もうしわけありませんorz
199LFO(代理):2008/09/11(木) 19:05:47 ID:+bZkjCLw
はわわ、かぶりまくり orz
それでは19:10より投下します
200名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:06:11 ID:U3p3zOu7
なんという投下混雑w
201名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:06:31 ID:SkKL8V1q
取り敢えず各位落ち着いて欲しいね

>>189(小ネタ、19:10)
>>190(LFO)
>>196(ランス 21:00)

でおk?

混乱するとイヤだから、この順番で透過したほうがいいんじゃぁ?
202名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:06:40 ID:qQlddYbk
sage忘れ鬱だ…
む、自分は>>198の後に投下します
203名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:07:59 ID:qQlddYbk
これわ…じゃあ>>201さんの言う通りにします
204名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:08:42 ID:43Y24yG+
>>201
わかりました。
では自分は21:00に投下します
205LFO(代理):2008/09/11(木) 19:10:26 ID:+bZkjCLw
投下開始、支援よろ

それにしてもなんというダチョウくらぶ
206名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:10:40 ID:qQlddYbk
じゃあ自分は21:30に変えますね。
これ以上は時間変えません
207名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:11:22 ID:+bZkjCLw
皆さんどうも〜。夢幻竜&LFO作者です。今回はLFOの続きから投稿します。


哀れなミセス・シュヴルースが医務室に運ばれた後、ルイズはミーと一緒に教室の後片付けを魔法抜きでさせられる事になった。
錬金の時に起きた爆発には彼女以外誰も関わっていないので当たり前と言えば当たり前である。
教室を出て行くクラスメイトから白眼視されながら掃除道具を押しつけられたルイズは何も言わずに掃除に取り掛かろうとした。
その時、閉まっていた教室のドアが開き後ろから声をかけられた。

「ちょっといいかしら、ルイズ。」

声の主は果たしてキュルケであった。
先程自身の使い魔のフレイムが暴れて自分でも御する事が出来なくなった時、咄嗟に助けてくれたのはミーだった。
その時は呆気にとられていたが一応お礼くらいはと思い、先ず主であるルイズに声をかけたのである。
しかし当のルイズとしては今キュルケとは勿論、誰とも話す気にはなれなかった。
隣で雑巾を持って突っ立っているミーに自らの境遇をいちいち愚痴ったところで何か気の利いた答えが返って来るわけでもなし。
自然と棘のある話し方になってしまう。

「何よ。悪いけど今はあんたとは勿論誰とも話したくないの。使い魔の小言なんてもっとダメ。
あと遅れるからさっさと次の授業に行った方が良いんじゃないの?」
208LFO(代理):2008/09/11(木) 19:12:23 ID:+bZkjCLw
鬱陶しげにキュルケをあしらうルイズ。
その態度を見たキュルケは喉の奥から出かかっていた言葉を引っ込める。

「そう。じゃあそうさせてもらうわ。せいぜいお昼には帰ってくることね。」

それから間もなく教室のドアが開き再び閉まった。
二人きりになった静かな教室でルイズの心にだんだん惨めな思いが起きてくる。
坐学の成績は申し分無いがメイジにとって肝心の魔法は使えず失敗ばかり。
同級生からは「ゼロ」のルイズと渾名され、挙げ句の果てにはボロボロになった教室で自分の非力な使い魔と共に後片付けだ。
軽く箒で床を掃く内に涙が出てくる。
教室は広い。外に運び出し運び入れる物も山とある。
まだまだ片付けは始まったばかりなのだ。

あちこちに吹っ飛んだ机と椅子を並べなおし、硝子の無い窓を取り外し、転がる細かな瓦礫を集め、小さな煤も残さず拭き取る。
一連の作業が終わる頃にはもう昼餐時を回っていた。
ミーはルイズに休む事無く動かされたのでくたくたに疲れきっていた。
授業前に鞭で打たれた事もルイズが後で一旦同級生の部屋に行き、ポーションを渡してくれなければ記憶の隅に追いやられそうだった。
だからその後厨房で食べた賄い食がどれだけ有り難かったかしれない。
出て来た物は昨日とあまり変わらなかったが、ミーにとっては質も量も十分過ぎる程だった。
がっつく様な食べぶりを丁度厨房に戻っていたシエスタが見ていた。

「あまり急いで食べちゃ駄目よ。あちこち汚れてるわ。」

言われてミーはハッとする。
手や口の周りはパンくずやシチューの汁だらけだった。
慌ててミーはシエスタからナプキンをもらって拭き始める。
その様子を見てシエスタの顔からふっと笑みが零れた。
故郷の村タルブにいる自分の兄弟達も今頃こんな調子なんだろうなと。
その時、奥で鍋の焦げをこそぎ落としていたマルトー親父から声がかかった。
209名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:13:13 ID:SkKL8V1q
sien
210LFO(代理):2008/09/11(木) 19:13:27 ID:+bZkjCLw
「おーい、シエスタ。そろそろデザートを配る時間じゃないのか?遅れると厄介だろ?」
昼餐が終わって誰もが一息吐く時間帯。
生徒、こと貴族の者達が待ち望んでいるのはお茶とお菓子だ。
遅れれば何かと面倒な事になる。

「あっ、はーい。じゃあミーちゃん。お姉ちゃんはこれからちょっと仕事しに行ってくるからね。ミーちゃんはどうする?」
「ええと、ご主人様の所に行く。」
「なら、私と一緒に行かない?多分私の行く所にいると思うから。」
「うんっ!」

ミーはシエスタの提案に快くのる。
その場所で厄介な一悶着が起こるとは露知らずに。

Louise and Little Familiar's Order「How to evade a rubbish quibble」

校舎の外にあるカフェテラスには燦々と日が差しており、生徒と使い魔にとっては憩いの場として最高のものを演出していた。
そんな中ルイズは皆から離れた所にあるテーブルに一人突っ伏していた。
爆発で吹っ飛んだ教室を綺麗にして食堂に行ってみれば既に食事の時間は終わっており、メイド達がいそいそと食器類を片付けていた。
それなら厨房へ何か貰いに行く事も出来なくは無かったが、彼女の持つ貴族としての矜持がそんな物乞いの如き様の無い行動を許す筈もない。
結局お腹を空かしたまま今に至る訳である。
暫くはお茶を飲む事で空腹を誤魔化していたが、所詮は液体なので充足感がちっとも得られない。
今日何度目になるか分からない程の溜め息を吐いていると、校舎の中から銀のトレイを持ったメイドが一人出て来た。
ルイズにとっては有り難い事に、そのトレイの上には美味しそうなケーキが幾つか乗っていた。
しかしケーキより気を引いたのがその後ろをちょこちょことついてまわるある者の姿であった。

「ミー……?」

それは自分の使い魔であった。
ただカフェテラス自体が広いせいか当の主様を見つけるのは困っている様である。

「ちょっと。そこのメイド。」
「はい!只今参ります!」

メイドことシエスタがルイズの元へ馳せ参じ、失礼の無いよう深々とお辞儀をしてから訊ねる。

「私めに何か御用でしょうか?」
「いいこと?あんたの後ろにいた私の使い魔を今すぐにここに来させなさい。分かったわね?」
211LFO(代理):2008/09/11(木) 19:14:21 ID:+bZkjCLw
使い魔と聞いてシエスタははっとした。
目の前にいる人物こそがミーの主人、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール嬢なのである。
今までは「ゼロのルイズ」として学生内だけで有名だったが、
平民のミーを召喚した事でその名は学院で働く同じ平民階層の者達にも知れるところとなっていた。
シエスタは、畏まりましたと短く答えてミーをルイズの所に連れて行こうと元の場所に戻る。
しかしそこにミーの姿は無かった。
その代わりに少し離れたテーブルでは二人の少女が一人の少年に詰めよっていた。

それは飽くまでミーの親切心から起きた出来事だった。
たまたまご主人様のいるテーブルは何処にあるのかと見回している最中の事。
すぐ目の前にいるギーシュが懐から何かを落としたのである。
見ると紫色の液体が入っている小さな硝子の小瓶だった。
何人かの男子生徒に本命の恋人についてあれこれと詮索されていたギーシュにミーは近づき、
優しくお兄ちゃん、落としたよと告げて小瓶を渡そうとした。
しかし当のギーシュは顔に冷や汗を浮かべて知らぬ存ぜぬの一点張りを通した。
そんな時にモンモランシーと一年生のケティが互いに凄まじい形相をしてやって来たのである。
ギーシュは必死になって二人に弁解するが、その歯の浮く様な言葉には説得力の欠片も無く既に後の祭りであった。
「最低!」と、ものの見事にハモったその声の直後、ギーシュはケティに両頬を思い切りひっ叩かれた。
それだけならまだマシだった。
モンモランシーからはワインのシャワーとワイン瓶による一撃を頭に喰らった。
真っ赤な手形が残った頬を擦りながらギーシュはチラチラと傍らでオロオロしているミーを見やる。
この気が利かない子供をどうしてくれようかと考えを巡らせる。
しかしその時、相手が平民の子供という事、そして先の授業中自身が言ったように小さいながらも淑女である事がふとギーシュの頭をもたげた。
平民と言えども、たかが子供相手に本気になっては貴族の名折れであるし第一大人気ない事この上無い。
それより何より淑女に手を上げるなぞ男の名が廃るというものだ。
してみると……この小さな淑女は色んな女性に愛を振り撒いている自分を戒める為に先程の様な行動に及んだのだろう。
そう考えたギーシュはまだ吼え続けているモンモランシーとケティを無視し、
未だにどう動いていいか分からずにオロオロし続けているミーに目線を合わせて話しかけた。

「君、安心したまえ。僕は君の様な小さな美しいレディが粗相をしたからといって手を上げる程野蛮じゃあないさ。
さっきの事は僕の名に免じて許してあげよう。さ、ご主人様の元に行くがいいよ。」

どうやら自分が怒られる事は無いらしい。
訳も分からずミーは頷き、ご主人様を探しに戻る。
その年と身分に合わない馬鹿丁寧な応対にケティとモンモランシーはドン引きし、
取り敢えず問答無用でギーシュに更なるビンタをお互い一発ずつかます。
そして「変態!」と再び見事にハモらせた声を残しその場を後にした。
ギーシュは男子生徒の嘲笑と女子生徒の冷ややかな視線を浴びていたが、
それでも満足そうに微笑みながら身なりを整える為寮塔に戻って行った。
ルイズはこの厄介な騒動の一部始終を遠目に見ていたが、ミーに何事も無かったので一応安心した。
ギーシュとて年端も行かぬ女の子に手を上げるなぞ本意ではないだろうし。
やがてミーがとてとてとルイズの元にやって来た。
しかし、騒動の顛末を知っているとはいえ感情を素直に出し難いルイズは、ついついぶっきらぼうな物言いをしてしまう。
212名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:14:33 ID:SkKL8V1q
支援
213名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:15:26 ID:SkKL8V1q
支援
214LFO(代理):2008/09/11(木) 19:15:30 ID:+bZkjCLw
「あんたねぇ、何処で油売ってたか知らないけど勝手な事はしないで!
それと頼まれてもいないのに関わらなくてもいい面倒なんて持って来るんじゃないの!分かった?!」

その剣幕にミーはびくっとしてから俯く。
それからルイズは周りが自分達に注目するのにも気付かない程延々とミーを怒鳴り付け、
締めに自分が話した話の内容を復唱させてからお茶のおかわりとケーキを持って来なさいと命令した。
ミーはカップを持ってすごすごとシエスタの元へ向かう。
その姿を横目で見ながらルイズは片手で頬杖をつき、もう片方の手の人差し指でテーブルをトントンと軽く叩きだした。
だが直ぐに横から声がかかった。

「ルイズ。彼女にあんな態度をとるのは感心しないな。」

見ると身なりをさっぱり綺麗にしたギーシュがキザったらしくルイズの側に立っていた。
こいつまであの子供の肩を持つというのだろうか?
ルイズは呆れた調子でギーシュに言う。

「別にどう接しようが私の勝手でしょ。それよりもあんた二股してたのがバレてたようだけど、あの後二人にちゃんと謝ったの?」
「それはこれからさ!勿論平身低頭して誠心誠意にね。君の使い魔のあの行動が僕をそこまでさせたのさ。
いやはや全く、君の使い魔は素晴らしいね!」

いくら誉められてもちっとも嬉しくない。
どうせ誉めるのなら自分の使い魔を誉めなさいよ、とルイズは内心で思った。
やがてミーがお茶のおかわりとケーキを二つ持って来る。
ギーシュはミーの頭を偉いね〜と言いながら撫でた。
撫でられているミーも満更ではない顔をしているので余計ルイズは苛々する。
ギーシュは尚も歯の浮く様な言葉をすらすらと続ける。

「なあルイズ。悪い事は言わないからもっと彼女に優しくしてあげたらどうだい?
僕なら、そうだな……そうだ!食事の席で隣に座らせよう。服も何式か揃えはするし、眠る時だって……」

ガチャン!
とうとうルイズは我慢出来なくなったのか、椅子から立ち上がって熱いお茶をギーシュの顔面に真正面からぶちまけた。

「あちちちちっっ!いっ、いきなり何をするんだね君は?!」

ギーシュの目と怒鳴り声に負けず劣らず、ルイズは彼を吊り上がった目で鋭く睨み付け、震えた甲高い声で捲し立てた。
215LFO(代理):2008/09/11(木) 19:16:25 ID:+bZkjCLw
「そんなにこの子が良いのならこの子の騎士にでもなりなさいよ!この子の靴でも舐めてなさいよ!
さっきから聞いてりゃ、あんた結局は年端も行かないこの子に鞍替えしただけじゃない!何が食事の席で隣に座らせようよ!
モンモランシーが言う通り見下げ果てた変態だわ!何よ、ドットで頭が足りなくて女っ誑しの癖に。
そんなあんたにこの使い魔を誉めてもらったってね、こっちはお腹がムカつく位気色悪いのよ!
分かった?!分かったなら何も言わずにそのまま回れ右して寮塔へ戻りなさいよ!」

あまりのルイズの勢いに近くの学院本塔から何事かと覗く者もいた。
暫し茫然としていたギーシュはこめかみをひくつかせながら漸く口を動かしだした。

「ルイズ……よくも言ってくれたな?」
「何よ。本当の事じゃないの。」

あくまでもルイズは涼しい顔をしている。
どれ程の事を言ったのかピンとも来てないようだった。

「ルイズ!君は僕をとんでもなく侮辱してくれた!礼儀のれの字も無い程にだ!そこで……君に決闘を申し込む!」

その一言で外野は一気にざわめくが、ルイズは哀れな生き物を見るような視線をギーシュに向けつつ、彼の横を素通りしていった。
予想外の反応にギーシュはルイズに向かって吼えた。

「逃げるのかい?臆病風に吹かれたのか?」
「逃げるですって?あんた馬鹿ァ?貴族同士の決闘は国法で禁止されてる筈よ。そんな事も忘れたの?」

ギーシュの挑発をルイズは軽くあしらった。
そうなのである。ここトリステインでは貴族の命は始祖から授かった物なので無下にしてはいけない、
故に決闘はしてはいけないというのが法で定められていた。
唸るギーシュを他所目にルイズは続ける。

「それに、もしあんたが私を無理矢理決闘の場に出させて、嫌がる私に酷い怪我でもさせたら私の両親が黙ってないでしょうね。
あんたがそこまで責任取れるなら応じないでもないけど?どうする?」

ギーシュは小刻みに震えていたが、いくら何でもルイズの実家であるラ・ヴァリエール公爵家を敵に回したくない。
領地経営に疎い自分の実家なぞひとたまりもないだろう。
悔しさはあったが為す術無くそのままルイズを見送る事にした。
その後をミーが急いで追っていき、それと殆んど同時に鐘が鳴った。
斯くして各人に波乱を巻き起こした午後の休みは終わったのである。
216名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:17:43 ID:SkKL8V1q
支援
217名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:19:23 ID:qQlddYbk
LFO
支援
218LFO(代理):2008/09/11(木) 19:21:26 ID:+bZkjCLw
以上で投下を終わります。
予想GUY其の1 決闘は無し。
まだまだ予想GUYは続くのでこれからも宜しく御願いします。
いやぁ、知らない内にやった事ない第4世代のポケモンも喚ばれててびっくりです。
フワンテ。可愛いですねー。あれでゴースト系って笑いましたよ。
あ、あと夢幻竜の方も鋭意制作中です。

------代理ここまで-----------------------
書き忘れましたが、サブタイトルは「Louise and Little Familiar's Order」です

wiki用のテキストファイルはこちら↓
http://www1.axfc.net/uploader/File/so/10939.txt
219名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:22:09 ID:SkKL8V1q
220名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:22:16 ID:qQlddYbk
ゼロの使い魔1巻に汁がかかってしまった…
うぉおぉぉぉっぉぉぉおおおおぉおおおぉん…
俺は明日から何を信じて生きていけばいいんだ。
支援
221名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:25:16 ID:+bZkjCLw
>>220
汁をぶっかけたぐらいで動揺するんじゃない!
むしろそれにハァハァするのだ!

我らが信仰に揺るぎは無い!
222名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:27:21 ID:43Y24yG+
>>221
これが世に聞く賢者と言うものか!

それはそうとLFOの方乙でした
223名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:28:54 ID:SkKL8V1q
確認
・投下予約状況

21:00 小ネタ(ID:43Y24yG+)
21:30 ランス(ID:qQlddYbk)

もうこれ以上の時間の変更は無いよな・・・?
小ネタの人もランスのネタ投下する人も推敲した方がいいと思ふ・・・
224名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:31:20 ID:+bZkjCLw
>>223
支援人も大変だな
支援乙
225名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:45:06 ID:C55RKqiR
LFOの人乙

やっぱこの時期のルイズは本当にクソだな
マジ殺してぇ
226名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 19:50:20 ID:Da9219uf
乙ー。
ギーシュが「雨の中でネコを拾うヤンキー」状態で株価急上昇、サイトというストレス発散対象がないルイズは逆に暴落……
できればもうちょっと先まで書き溜めて投下してもらえれば……胃が、胃がー
227名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:00:11 ID:MEv5QmQo
乙です。ギーシュキングカワイソスですね。
いつか陽の目をみるのでしょうか
228名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:02:50 ID:elZdP4I0
本編よりかは常識的なギーシュのおかげで余計にルイズがクソに見えてしまうな
229名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:05:42 ID:elZdP4I0
途中だったorz
ギーシュに八つ当たりするわ相手を怒らせたら親の力持ち出すわで酷すぎる
いつになったらルイズの成長を見られるのだろうか
230名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:15:03 ID:Psg2pgZ7
ぶっちゃけ本編もただデレただけで本質的なところではあんまし成長してない気も
231('A`) 名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:15:47 ID:qFN6KbMT
>あんた馬鹿ァ?
某弐号機パイロットを思い出しました
232名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:17:39 ID:qZNMP32V
乙でした
ここまで見ていて胸糞悪くなってくるルイズも珍しいから、それはそれでいいのでは

こう考えるんだ
いつか、しっぺ返しを喰らうのだと
233名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:22:26 ID:qQlddYbk
まぁ実質本編じゃ ずっとルイズ成長してない気もするけどな。

好きっていえないとか 自分で認めたくないとか言ってるとことか
234名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:27:23 ID:tHdV/aZ9
まあ、それでいいんじゃない? ルイズはサイト専用のヒロインなわけだし
235名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:27:26 ID:3xwheH56
むしろデレの依存で幼児退行してる感すらある
236名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:28:37 ID:u/2usjqa
まあ原作ルイズはヴァリエール家の力は死んでも使わなさそうだけどね
ゼロである自分の存在自体が名門家に迷惑をかけていることを知っているし

それに成長部分がツンデレに隠れているだけで、アンアンに往復びんたかましたりと成長してる様子もある
もともと性格はヒロインとしてキュルケとは違う方向に完成されてはいるから大きくは変わらないだろうけど
237名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:42:14 ID:nb+EjG2P
>>236
言われてみれば確かにヴァリエール家の事を誇りには思ってるけど
鼻にかけてる様子は無いな。タバサもそこを認めてるような感じだし。
238名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:46:54 ID:5FOQYRdU
しかしあれだな。
多少は成長してるかもしれんけどルイズって将来どうするんだろ?

癇癪持ちだから政治家に絶対なってはならないタイプだし、いまいち協調性ってのがないから組織勤めとか
できないし、結婚して家庭に入るのも違和感あるし・・・

239名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:51:05 ID:qZNMP32V
>>238
就職先0で「ゼロのルイズ」と呼ばれるというオチ
240名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:52:55 ID:n2Jd4tFJ
>>238
度し難いルイズはやはり死ぬしかないと申したか。
241使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 20:53:00 ID:43Y24yG+
ではでは、約束どおり10分後に小ネタを投下します。
元ネタは最後に発表しますので。
242名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:54:05 ID:qZNMP32V
支援準備いたします
243名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:54:52 ID:Da9219uf
シュラのターン?!支援
244名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:56:03 ID:u/2usjqa
おまwラノベに限らずヒロインの将来とか考えるんじゃねぇw
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:56:43 ID:8cIbfqrY
>238
問題はある だが忠誠心は人一倍
使い捨ての兵士にはもってこい だから最終話で軍人にした
246名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:58:37 ID:pMEFn3mD
LFO。ちょっと遅いけど・・・我が儘な質のルイズは、素直じゃないから成長が遅いのかな?
遅咲きというのもあるんじゃないか?

だとしても、ミーに対する態度は・・・やっぱりイラってくるなぁ・・・
エンティでも、出てくれば此は此で大変だろうけど・・・(親馬鹿というか、馬鹿親だから)

ミーは一応イイトコのお嬢様だったから、我が儘ルイズに付き合うのに大変だろうけど。
幸あらん事をですよ、ホント。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 20:59:15 ID:JQnGhPFL
考察スレ読んでたら、トップランディングをサイトと別に召喚、とか思い浮かべてしまった。
<<タータラッタッタッタラララッラー タータラッタタッター>>
ル「えーと…なんて書いてんのよコレ」
サ「
状況説明 ROUND 1
空港:大阪国際空港
機種:練習機
風速:0m/sec
高度:2500M
  GOOD LUCK!
…だってさ。」
<<タタラララー タータタララー タタラララー タータタラタラララ ラーラーラーラー…>>
サ「♪池袋ー新大塚ー茗荷谷ー後楽園本郷三丁目ーお茶のー水ー」
ル「なによその歌…」
248名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:00:04 ID:5FOQYRdU
>>245
兵士タイプはタバサじゃね?
249使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:00:23 ID:43Y24yG+
では投下いたします

なるほど、確かにこの世で最も神聖で美しいといえるだろう。
とても強力そうという印象もある。
私のイメージとは違ったが、「この世で最も神聖で美しい、強力な使い魔」という条件には叶っている。
だけど……だけど!
なんで私が召喚した使い魔がただの『剣』なのよ〜〜〜〜〜!?

「おい、ルイズが剣を召喚したぞ!」
「召喚? どうせ街で買ったのを埋めてただけじゃないのか」
「ははは、なるほど。そういう事か」

あいつら〜〜……!
よし顔は覚えた。
あとで爆破ね。
まあ、いくら私でも前もってこんな剣を前もって手に入れるなんて無理だけど。
先ほども言ったが、私が唱えた呪文のイメージに、この剣はピッタリと当てはまるのだ。
柄に埋め込まれた幾つもの美しい宝石、巨大な刀身、細やかな細工。
そして何よりも、なんとこの剣、全体が黄金色に輝いているのだ。
黄金で作られた大剣。
いくらヴァリエールがトリステイン随一の大貴族でも、こんなもの買ったら家の財産にも影響が出るだろう。
試しに持ち上げてみたが、その見た目に反比例して羽のように軽い。
うん、素人の私にもはっきりとわかるほどのすごい剣だわ。
我が家に飾っても遜色ないくらい。
でも使い魔なのよね……

「ミス・ヴァリエール、落ち込んでいてもなんにもなりませんぞ。その……納得はいかないでしょうが……早くコントラクト・サーヴァントの方を」

え!?
コルベール先生……確かに私はこれを召喚しました。
でも剣ですよ?
なんだって剣なんかにキスしなきゃいけないんですか!?
私のファーストキスが剣だなんて……そんなのあんまりじゃないですか!
……でもまあ、相手が変顔の平民とかじゃない分、幾らかマシよね。
これならキスの内には入らないだろうし。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」

丁度鍔の中央にある大きな宝石に口付けすることにした。
ルーンが出るかどうか少々不安だったが、鍔の裏側に当たる部分にちゃんとルーンが現れた。
こんな所に出るなんてちょっと意外だわ。
コルベール先生が珍しいルーンだとか言ってスケッチした所で召喚の儀式は無事終了。
私以外のみんなはレビテーションを使って使い魔と一緒に空中へと浮かび上がり各々の部屋へと帰って行く。

「お前は歩いて来いよ、ゼロのルイズ」
「ゼロな上に剣持って歩くなんてさ、貴族としてもどうなんだか」

250名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:01:21 ID:qZNMP32V
支援!
251使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:01:42 ID:43Y24yG+
何人かが似たような捨て台詞を私に吐きかけながら去って行った。
こんの、言わせておけば〜〜!
それもこれもぜ〜んぶこんなのが召喚されたせいだ。
コレのせいで私はーーーー!!
勢い任せにその剣を思いっきり振りかぶった後、そばにあった岩に叩きつけた。

ズガーーーーーン!

すると驚いた事に、その岩が真っ二つに割れたのだ。

「え!?」

ちょっとちょっと!
やっぱりコレってすごい剣なんじゃない!
でも……

「はぁ〜」

それでもやっぱりただの剣よね。
せめて犬とかなら格好も……いや何か犬はいやだ。
それに、貴族が杖じゃなくて剣で戦うなんてのもまずい。
貴族とは杖を持って魔法で戦うものだ。
それが剣だなんて……姉さまにばれたらまたなんて言われるか……
やっぱりこれも失敗だったのかな?
秘薬も取ってこれないし、守るって言っても私は剣なんて持ったことないし……
ああもう! 結局剣なんて役立たずじゃない!
……あれ?
この宝石こんなに濁ってたっけ?
まあ、どうでもいい事ね。



はぁ〜あぁ〜……
また失敗。
居残りで部屋の片付けなんてこれが初めてってわけじゃないけど、それでもやっぱし嫌なものは嫌よね。
それよりもマリコルヌの奴……

『おいおい、いくらゼロだからってヴァリエールの財力を利用してまで見栄を張りたいのかよ』

あんの風っぴき豚があああぁぁぁぁぁぁぁ!!
そんなの出来ないって事ぐらいあんたもわかってるでしょうが!
ああもう全く!
それもこれもみーーーーんなあんたのせいよ!!
……って私剣に向かってしゃべってる!?
傍から見たらかなり危ないわよねコレ……
もうコレを召喚してからロクな事がないわ。
やっぱ失敗だった――あれ?
なんか昨日よりもさらに宝石が黒くなってるような……
とにかく、今はそんなことよりも片付けよ片付け。
早くしないとお昼も食べ損ねちゃう。
朝起きれなった分は昼にちゃんと食べとかないと。



252名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:02:28 ID:qZNMP32V
ゆっくり支援していってね!
253名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:02:39 ID:3xwheH56
元ネタを最後に発表するのは駄作が多い
ソースは俺
254名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:02:44 ID:aeyWPU6e
ズバーンだな支援
255使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:03:16 ID:43Y24yG+
「キミが不用意にビンを拾ったせいで二人のレディが傷ついてしまった。この責任はどうやって取るつもりだい?」

ギーシュの奴、元は全部あんたが浮気したせいでしょうが!
ここは一つ、同じ貴族としてガツンと言わねばなるまい。
そうでなくても、平民を守るのは貴族の役目よね。

「ちょっとギーシュ、メイドに八つ当たりなんてみっともないわよ」
「ん? ああ、ゼロのルイズか。キミには関係のない事だ。下がっていたまえ」
「そうはいかないわ。貴族としてあるまじき行為を見過ごすなんて、ヴァリエールの恥さらしよ」
「どうやら状況をよくわかってないみたいだね。いいかい、彼女がこの香水を拾ったときにボクはあえて無視したんだ。それなのに彼女がしつこくボクに言い寄ったせいでこんなことになってしまった。
 ちょっとぐらい機転を利かせてくれてもいい所だろう?」

こいつはどうやら平民全てが自分の思い道理にならないと気がすまないらしい。

「バッカじゃないの? 自分で撒いた種を自分で処理出来ずに他人のせいにするなんて、あんたみたいなのがいるからトリステインの貴族は落ちぶれてるなんていわれるのよ」
「この……言わせておけば!」

あ、ギーシュの顔が赤くなった。
でも私は正しい事を言ってるんだし、何も悪くないわよね

「ちょっとは自分で何とかしてみたら? 平民のせいにでもしなきゃなんにも出来ないようなのは貴族でもなんでもないわ。ただのバカよ」
「いくらキミが女の子とはいえ、ボクに対する数々の暴言、もはや聞き逃すわけにはいかないな」
「当然よ。私は間違った事は言ってないんだから、聞き逃されでもしたらたまんないわ」
「その発言、後悔させてあげるよ。


                           決闘だ!


 場所はヴェストリの広場だ」
「あら、いいの? 貴族同士の決闘は禁止されてるはずよ」
「怖気づいて逃げるつもりかい? それならそうとちゃんと言えばいいじゃないか」
「いいえ違うわ、勝つのは私だってわかってるから譲歩してあげてるのよ。今あなたがあのメイドに謝れば決闘なんてしなくても済むでしょう?
 そうすればあなたも負けずに済むじゃない」
「くっ! いいだろう。その思い上がった口をボクが決闘の場で塞いであげよう!」

フン、思い上がってるのはどっちなのかしらね。
今の私にはこの使い魔の剣がある。
確かにメイジが剣で戦うなんてちょっとカッコ悪いけど、それでも四の五の言ってる状況じゃない。
この岩をも割る剣があれば、ギーシュのゴーレムなんて目じゃないわ!



256名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:03:29 ID:onAiDCCN
こいつはちょっとした冒険だな支援
257使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:04:25 ID:43Y24yG+
キンッ キンッ

あれ? あれ?

「はっはっは、どうしたんだいルイズ。さっきまでの威勢はどうしたのかな? その剣は見かけ倒しかい?」

うそ!
どうして!?
私があの時振るった時には確かに岩を割ったのに、このワルキューレのゴーレムには傷一つ付けることも出来ない。
何で!? どうして!?

「えーーーーーい!」

キンッ キンッ キンッ
やっぱり。
何度斬りつけても、ギーシュの戦乙女を模したゴーレム、ワルキューレは無傷なままだ。

「ふっ。それじゃあ、そろそろボクも反撃させてもらうよ!」

と、今まで不動のままだったワルキューレが動き出し、私に向かって殴りかかってきた。
とっさに私は剣で防御する。

「キャッ!」

そのまま剣ごと2メイルほど吹き飛ばされた私は地面に顔をこすり付けながら無様な格好で倒れてしまった。
どうして?
コレはすごい剣のはずなのに……
あれ?
剣がない!
先ほどまで握っていたはずの剣がどこにもないのだ。
さっき吹き飛ばされたときに落としちゃったんだ!
周囲を見回してもどこも落ちてはいない。
が、視線を上に向けた時にそれは見つかった。
なんと、ギーシュのワルキューレが持ち上げていたのだ。

「か……返し――うっ!」

立ち上がろうとした時、足に激痛が走った。
よく見ると右足首が赤く腫れあがっている。
どうやら捻挫したみたいね。
でも、今はそんな事は関係ないわ!

「返して……それを……それを返しなさい!」
「ふふ、こんなナマクラ剣に何の価値があるんだい? そら」

と、ギーシュのワルキューレはゴミでも捨てるように剣を投げ捨てた。
確かにどういうわけか今はギーシュのワルキューレに傷を付けることも出来ぜ、約に立つとは思えない。
生き物でも、ただの平民ですらない。
でも、でも!
それでも、16年間生きてきて、私が初めて成功した魔法の証なのよ。
私はゆっくりと立ち上がり、剣に近づいていく。
258名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:05:10 ID:SkKL8V1q
支援
259名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:05:26 ID:yg+uIi1M
支援
260使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:05:36 ID:43Y24yG+
捻挫した右足がすごく痛いけど、それよりも私の使い魔の方が大切だ。
そうよ、これは……こいつは私の使い魔。
私が召喚した、私だけの使い魔。

「こいつだけは……こいつだけは誰にも譲れないのよおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

再び剣を掴もうとした時、足の痛みで蹲ってしまい、柄ではなく、誤って鍔に埋め込まれた宝石台を掴んでしまった。
だがその時、ガチャリと音を立ててその宝石台が反転した。
するとなんと、剣の刃が二つに割れ、鍔が左右に大きく伸びて……
いや、違う。
剣の刃は二つに割れて足の形になり、鍔の両側からは拳が現れて腕となった。
そして、柄の部分が引き下がり、その中には兜を被ったかのような顔が存在した。







                     「ズバァァァァァァァァァン!」







大きな咆哮を上げて、そいつは大地に立った。
人ではない。
むしろ、ギーシュのワルキューレと同じゴーレムと同種の物。
だが大きな違いは、ギーシュが操っているだけのワルキューレと違い、こちらにははっきりとした『意思』を感じる。
そう、生きているのだ。
よく見ると、ちょうど左手に当たる部分にルーンが刻まれている。

「ルイズの剣が……ルイズの剣がゴーレムになったぞ!」
「なんだあれは!? あんな金ぴかのゴーレム今まで見たことないぞ!」
「ズルしてたんじゃなかったのかよ!」

これが……これが私の使い魔の本当の姿?
黄金の剣じゃなくて、黄金のゴーレム……
失敗じゃあ……なかったの?

261名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:05:42 ID:3xwheH56
だが、小ネタには良作が多い
ソースは(ry
262名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:06:17 ID:SkKL8V1q
支援
263名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:07:25 ID:U3p3zOu7
おもしろい私怨
264使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:07:37 ID:43Y24yG+
「あなたが……私の使い魔なの?」

私はそいつに向かって問いかけるように確かめる。

「ズン、ズン」

と、そいつはそう言って体を上下に揺らした。
イエスって事でいいのかしら?

「本当に私の使い魔なのよね?」
「ズンズン」
「私のいう事はなんでも聞いてくれるのよね?」
「ズン、ズン」
「じゃあお願い、私と一緒に戦って!」
「ズバァァァァァァァァァン!」

そいつはワルキューレに立ち向かい、構えを取った。

「ふ……ふん! そんなコケ脅しがボクのワルキューレに通用するものか! 行け、ワルキューレ」

先に仕掛けたのはギーシュだった。
ワルキューレはそいつとの距離を一気に詰めて拳を繰り出す。
だが、

「ズバァァァン!」

そいつもまたワルキューレに合わせるように拳を突き出し、二つのゴーレムの拳が激突した。

ドガァァァァァァァァァン!

爆発音と共に、ギーシュのゴーレムは粉々に砕かれた。
すごい!
ギーシュのワルキューレを一撃で倒しちゃうなんて。
そいつは私に振り向いて

「ズンズン」

と、さっきと同じ様に体を上下させた。

「すごいのね、あんた。名前は……ズバーンでいいのかしら?」
「ズン、ズン」

いいらしい。
ズバーン、私の使い魔の名前。
私が召喚した、私だけの使い魔。
黄金のゴーレム、ズバーン。

265名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:08:29 ID:3xwheH56
というか戦闘シーンがキンッ キンッはやめてwww
266名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:08:39 ID:qZNMP32V
元ネタピンとこないがいい感じ、支援!
267使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:10:23 ID:43Y24yG+
「もしかしたら私って天才なのかも――」
「ありえない……」

私が悦に浸ろうとした瞬間、ギーシュのうめき声が聞こえた。

「ありえない……ボクのワルキューレが……
ルイズの使い魔なんかに……ゼロのルイズの使い魔なんかに……ゼロのルイズなんかに……ゼロなんかに……ゼロなんかに! ゼロなんかに!! ゼロなんかに!!!」

狂ったように叫んだギーシュはバラを振り回し、飛び散った花びらが六体のワルキューレへと変化した。
さっきのワルキューレは素手だったが、今度のは剣や槍など、各々の武装を身に付けている。

「ゼロなんかにこのギーシュ・ド・グラモンが負けるはずがあるかあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ギーシュの金切り声が響き、六体のワルキューレは私に向かって一直線に走り出した。
ちょっと!
嘘でしょ!?
逃げようにも足を挫いている私はすぐには動けない。
私はあまりの恐ろしさに目を瞑った。
いやだ、こんな所で死にたくない!

ガキンガキンガキーン!

余りにも唐突に鳴り響いた金属音に驚いて、私は目を開けた。

「ズ……ズバーン!」
「ズンズン」

目の前にはズバーンの緑色に光る目があった。
ズバーンが身を挺して私を助けてくれたのだ

「ズバァァァァァン!」

ズバーンが振り向くと同時に、六体のワルキューレを振り払い、ワルキューレはギーシュのすぐそばまで吹き飛ばされる。

「このガラクタがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

再度、ギーシュの雄叫びと共にワルキューレは立ち上がり、ズバーンに向けて突進する。
まずい。
確かにズバーンは強い。
それはさっき確認したばかりだ。
だけど、六対一でもズバーンは勝てるのだろうか?
268名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:11:00 ID:/S6G9orW
もしルイズが「ナニワトモアレ」のシルビアに乗ったぐっさんを召喚したら
どうなるかと言うのを考えてみた
269使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:12:02 ID:43Y24yG+
あんな武器を持ったワルキューレに素手のズバーンでは……いや。
それでも、ズバーンなら絶対に勝てる!
ほら、あれだけの攻撃を受けてもズバーンは全くの無傷じゃない。
それに、さっき私は自分の事を天才だと本気で思った。
人生で初めてだった。
心の底からそう思えた。
ズバーンを召喚できた自分はすごいメイジに必ずなれると。
だから私はズバーンを信じる。
私が呼び出したズバーンの力を。
ズバーンを呼び出した私の力を。
六体が何よ!
武器が何よ!
ズバーンは、私のズバーンは絶対に負けないんだから!

「ズバーン、あいつらを倒して!!」
「ズバァァァァァァァァァン!」

そうよ、私の使い魔はこの世で最も神聖で美しい、強力な使い魔なんだから!

「ズン」

と、ズバーンは再び構えを取り六対のワルキューレを迎え撃つ。
その瞬間、ズバーンの胸の宝石が強く光り輝き、そして、

「ズバズバズバズバズバァァァァァァァァァン!!」

ズバーンの放つ連続の飛び蹴りが、光の軌跡を描いて六対のワルキューレに打ち込まれた。







,               ドゴオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!







ズバーンの攻撃を食らったワルキューレ達は、一体残らず、跡形もなく爆破四散してしまった。

「ズバン」

ズバーンは私の方を向いてガッツポーズのような格好をした。
『やったよ!』と、私にそう言ってるような気がした。

「そ……そんな……ボクのワルキューレが…………」

ギーシュはガクリと膝を落として、持っていた薔薇が手から滑り落ちた。

270名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:12:46 ID:U3p3zOu7
いま気付いた・・・たしか戦隊モノだよなこれ
271使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:13:25 ID:43Y24yG+
「ルイズの使い魔がギーシュに勝ったぞ!」
「おい、これはギーシュとルイズの決闘じゃなかったのか?」
「でもルイズの使い魔だし、それに剣だし」
「いや、あれはどう見てもゴーレムだろ?」
「とにかくギーシュの負けだ!」

集まっていた他の生徒達が騒ぎ始める。
まあいいわ。
とにかく、これでギーシュを懲らしめる事が出来たんだから。
それに、ズバーンの事もわかったんだしね。
とりあえずズバーンに労いの言葉でも――

「痛っ!」

そうだった、私、捻挫してたんだった。
改めて冷静になると、さっきまで忘れていたのが嘘のように痛い。
これじゃあ医務室まで自力で行くのも――

「ズバァァァン」
「キャッ! ちょっとズバーン!?」

私がいきなりこんな変な声を上げたのも無理はない。
そりゃ自分の使い魔にお姫様抱っこをされればびっくりするのも当然でしょう。

「ズバーン、いきなり何するのよ! いや、別に悪いわけじゃないけど……今度からはちゃんと一声かけなさい!」
「ズンズン」

返事と同時にズバーンの胸の宝石がキラリと輝いた。
あ、やっぱり。
宝石がさっきまでとは比べ物にならないくらいに綺麗になってる。
黒くなってるように見えたのは気のせいじゃなかったんだ。
どうしてだろう?
何かまずい事を言ったから不機嫌になってたとか……
あ、そうか。
私、ただの剣だと思って役立たずとか失敗とか言っちゃってたからな。
それでどんどん黒くなっていったとか?

「その……ズバーン。役立たずとか失敗とか、色々言ったり八つ当たりしたりしてゴメンね」
「ズン、ズン」

キラリ

やっぱりそうだ!
そうか、私がズバーンと仲良くなれば自然とズバーンも強くなるんだわ
宝石が黒かった時にはズバーンに色々悪い事しちゃってたからワルキューレも切れなかったのね。
そうなんだ。
じゃあ、これからズバーンともっと仲良くなれば、ズバーンはもっと強くなるのかしら?
でも、今は足の方が先決ね。

「ズバーン、とりあえず私をこのまま医務室に運んでちょうだい」
「ズンズン」

272名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:13:59 ID:5FOQYRdU
ズバーンは使い魔としては当たりの部類だな
273名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:14:29 ID:onAiDCCN
>>270
そうだよ轟轟戦隊ボウケンジャーだよ
274名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:14:31 ID:y2L8a02X
大剣人! 大剣人じゃないか!支援
275使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:15:35 ID:43Y24yG+
ズバーンは歩き出したが、それは医務室がある塔とは反対の方向だった。

「ちょっと! 医務室はあっちよ」
「バァァン……」

ああ、シュンとしちゃった。
なるほど、これから色々教えていかなきゃいけないわけね。
これは先が思いやられそうだわ……
だけど、
強くて、優しくて、素直で、頼もしい、私の最高の使い魔。
私だけの、この世で唯一無二のパートナー。

「ねえズバーン」
「バン?」
「これからもよろしくね」
「ズバァァァァァァァァァン!」




一方その頃

「う″う″……」

カタカタ、カタカタ

「おいデル公、なに震えてるんだよ」
「いや、なんか悪寒が走ってよ……」
「はぁ? 剣のテメーに悪寒なんてあんのか?」
「いや、悪寒つーかよ、何か俺の価値っつーか……存在意義っつーか……
そういうのひっくるめて全部消えちまったような……そんな変な予感がしたんだよ」
「何言ってんだ。価値も何も、テメーみてえなボロ剣を買う奴なんざいるわけねえだろ!」
「ひでぇ……そこまで言わなくても……」
「ちょっ!泣くんじゃねえよ!こんなのいつもの事だろ!」
「違え……違えんだよ……そーじゃねーんだよ……うう……うぅ〜……」
「はぁ、ったく。今日のデル公はどうしちまったんだか……」


276名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:16:04 ID:U3p3zOu7
おもしろかった!
乙です
277名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:16:39 ID:3xwheH56
なんか勢いで書いた感が凄いが小ネタなら許せる
278使い魔は黄金の剣:2008/09/11(木) 21:17:05 ID:43Y24yG+
と、いうわけで轟轟戦隊ボウケンジャーより、大剣人ズバーン召喚でした。
擬音が正直自分で読んでいてもちょっとウザい気もしますが、この方が特撮っぽさが出るのであえてそのままにしています。
気を悪くしてしまった、すみませんでした。
ちなみに小ネタの中ではルイズはちょっと勘違いしたまま終わってしまいましたが、
ズバーンは人間の前向きな想いが力になり、険悪な雰囲気の中では力を発揮できないようになっているんです。
仲が良い悪いも関係はしていますがね。
それにしてもこのスバーン、ルイズ的にはかなり当たりだと思います。
・ご主人様の剣にもなり、相棒として一緒に戦う事もできる
・有事の際には巨大化して駆けつけてくれる
・懐いた人にはとことん尽してくれる
・特売に群がるスーパーのおばちゃん達を押しのけて買い占める程のお使いスキル
むしろ一家に一台欲しいですね。
支援してくれた方、最後まで読んでいた方、本当にありがとう御座いました。

え? なんでワルキューレが爆発したのか?
必殺技で倒されたのだから当然でしょう!(どうしても納得のいかない人は東映に聞いてください)
279名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:17:36 ID:y2L8a02X
乙!
デルフもどこぞのトランスフォーマーに改造してもらって変形すればいいよw
280名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:17:39 ID:qZNMP32V
乙でした〜
これはまさしく、デルフ涙目な使い魔www
281名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:19:22 ID:lmVR6dLj
乙です。
人型になっちゃう剣相手じゃ、デルフ出番無いってww
282炎神戦隊ゴーオンジャー ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:21:24 ID:Kzqr0e7C
ズバーン召喚の作者さん、お疲れ様でした。
GP−04投下してもいいですか?
283名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:22:23 ID:Psg2pgZ7
おつ〜
一瞬ダグオンのライアンが召喚されたかと思ったよw
あいつサイズ自由自在だし。
284名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:22:57 ID:U3p3zOu7
>>282
たしか30分から投下するって人いたけど・・・待った方がいいかも
285名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:23:07 ID:Hkk41Vm6
>>282
テンプレぐらい嫁
286名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:24:14 ID:SkKL8V1q
21:30に予約入ってなかったか?
287炎神戦隊ゴーオンジャー ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:24:57 ID:Kzqr0e7C
わかりました。
とりあえず45分になっても>>284さんの言った方が投下されなければ投下させていただく事にして、今は待ちます。
ご迷惑おかけしました。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:30:37 ID:qQlddYbk
投下しますよー
元ネタ:戦国ランス

まず事のはったんから。
289名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:32:59 ID:Owzn84Ln
はったん(なぜか変換できない)
290名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:33:08 ID:qZNMP32V
支援準備!!
>>287
とりあえず、戦国ランスの方の後までお待ちくださいませ
291ランス外伝〜:2008/09/11(木) 21:34:50 ID:qQlddYbk
魔人ザビエルの本体も大蛇の穴にて倒し、謙信ちゃんも帝になり、JAPANは織田家により統一された。
そしてこっそり(?)抜け出したランス達は大陸に向かっていた…。

「さてと、次はヘルマンの王女シーラだな ぐふふ…。」
ランスは意気揚々と歩みを進め、大陸とJAPANを繋ぐ天満橋に足を踏み入れた。

「やはり日本人は色白で小柄で犯りがいがあったな、しかもいっぱい犯れたしな。」
「温泉旅行に来ただけなのに……。」

とシィルは小声で呟く、運良くランスには聞こえていないようだ。
そのまま歩みを進め、橋の真ん中位になった時、後ろから大声が聞こえた。

「ランス殿ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「げげっ、見つかったのだ!」
「あっ、柴田さんじゃないですか。」
「おぉ、シィル殿」

そう その声の本人は、最近緑のおにいさんから緑のおじさんになった柴田勝家である。
その柴田勝家は怒涛の勢いで馬車を引いている。

「やっと追いつきましたよランス殿!」
「…で、何かようか?」

ランスは興味が無いように質問をする。

「少し頼まれ事をされたのだ!だがてばさきを信濃から借りる暇も無い位急用で。」
「それで自分で引いてたのですか…中には誰が?」

柴田勝家は尾張からここまでずっと走り詰めで来たのだから汗もだくだく
暑苦しさは2倍になっていた、あまり近寄って欲しくない。

「おぉ、そうだった! 着きましたぞ謙信様」
「謙信ちゃん!?」
292名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:36:32 ID:ggnueVgb
勝家やべえ支援
293名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:37:47 ID:JYW5EGth
それは発端(ほったん)と読むんだぜ支援
294ランス外伝〜:2008/09/11(木) 21:38:24 ID:qQlddYbk
そう、現JAPANの帝の上杉謙信本人である。
その上杉謙信が馬車から頭を出しランスの顔を見る。
すると頬に薄い紅に染まる。ゆっくりと馬車から降りて
そして恥ずかしそうに言葉を繋いでいった

「その…仕事が…少し早く終わったのだ…。」
「おう。」

ランスは機嫌良く相槌をうつ

「愛に『見送り位はしていいわ』と言われた。」
「うむ。」

「『まぁ、別に5年いなくなっても困りはしないけどね』とも言ってた。」
「ほう…と言う事は!」

ランスは目を光らせたが、返答は期待通りではなかった

「私も行ってみたいのだが…帝だからな。」
「うむ まぁ、仕方ないな。」

ランスは少し残念そうに答える。
そんなこんなで話をしていると…。
…フォォン。
突然何かが聞こえた。シィルとランスは後ろに振り向き謙信は真正面に出た為最初に見える。
柴田は右に振り向く。

「「「「!」」」」

全員が驚いた。
何せ、急に何も無い橋の上で鏡のような物が立っていたのだから。
誰もが驚くだろう。

「シィル、これなんだと思う?」
「鏡…でしょうか。」
「じゃあ何でいきなり現れる!」
「わ…わかりません。」

ランスも本気でびっくりしていたのでシィルを殴るのを忘れていた。
まずこの鏡の正体を調べる為、ランスはカオスを取り出した。

「こいつを刺して見るか…。」
「儂を入れちゃらめぇ!」

ランスは鏡に剣先を刺したが鏡は割れずにカオスの剣先を飲み込む。

「あれ、なんかピリピリ来て気持ちいい。」
「なるほど…無害か しかも通れるみたいだな。」

ランスは顎を手に押し考えるようなポーズを取る。
その表情のやましい事やましい事。

「間違いない!この鏡はきっと美人と可愛いこちゃんだけしかいない世界に連れてってくれる鏡だ!!」
「どう考えたらそうなるんですか!」
「奴隷が口答えするなー!」
<ぽかん>
「うっ…ひんひん…。」

295名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:38:25 ID:SkKL8V1q
支援
296ランス外伝〜ゼロと鬼畜と使い魔と〜#:2008/09/11(木) 21:39:55 ID:qQlddYbk
「おぉ!そうだ、ランス殿!」

柴田がこの空気の中で思い出したように話しかける。

「なんだ、まだいたのか。」
「いえ、そういえば殿から手紙と荷物を預かっておったのを忘れてたのだ。」
「そうか、信長からか とっととよこせ。」

適当に流して、鎧と服の間に荷物と手紙を入れる。

「さて、この鏡をくぐったら俺様桃源郷だ とっとといくぞ!シィル!」
「えっ…本当にいくんですか?危ないかもしれませんよ?」
「そんな事は知らん!そこに女がいる限り俺様は行(イ)くのだ!」

そんな中、謙信が呼び止める。

「ランス殿…。」
「なんだ?謙信ちゃんも来るか?」
「その…これも…渡したくて…」

だがランスは今から行(イ)く桃源郷を前に暴走し聞いてなかった。

「よし、いくぞ!謙信ちゃん!」
「えっ…!?」

いきなり謙信の差し出された手紙を持つ手を取り
シィルには腰に腕を回し そのまま鏡の中に飛ぶランス。

「ランス殿…待ってくだ――」

謙信は驚いて、ランスに話す事も間に合わず鏡の中に入ってしまった。
そして、謙信、シィル、ランスを入れた鏡は「スゥ…」と消える。
そんな中、柴田勝家は一人取り残された。

「…うぉっ謙信殿はランス殿はシィル殿は!?」

そして急いで状況を把握し…きれてないが。
尾張まで馬車を引いて突っ走った。

投下終了。
投下したい人もいるみたいなので、それが終わってから状況見て続き投下します。
2度もタイトルミス→投稿ミス→名前欄が元に戻る→気づかず投稿OTL
と言う事でタイトルは上です。真にすいません。
あー発端ですか、ありがとです
297名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:39:57 ID:SkKL8V1q
支援
298名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:40:34 ID:qZNMP32V
支援!
299名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:40:42 ID:DNjDzlB8
支援
300炎神戦隊ゴーオンジャー ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:41:59 ID:Kzqr0e7C
ランス外伝の方の作者さん、お疲れ様でした。
このまま投下しちゃっていいでしょうか?
301名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:42:00 ID:5s9DDMCI
ランス外伝の人、乙カレー。

>>288-289
はったん?
・・・それは、発端(ほったん)ではないのかな?
302名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:42:31 ID:HnzsW4T5
乙でした

個人的には勝家とルイズやタバサの絡みも見てみたかった……
コテつけるのも忘れるとかもう…
まぁ、最初だし仕方ないね。
ごめん。
304名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:42:59 ID:U3p3zOu7
乙です

<ぽかん>→ひんひん
って流れがなつかしい・・・
ランスって今でもこうなの?
あーどうぞ、投下支援します。

それとタイトルは303のが正解です
他のはミスです。
306名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:44:27 ID:qZNMP32V
終わってから支援しちゃうとは恥かしい
ともかく、ゴーオンジャーの方支援準備!!!
307名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:44:33 ID:HbjN+s5S
投下しちゃっていいだろう。
そしたらランス外伝の人も続きをすぐに投下できるだろうし。
308名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:44:36 ID:eX6YlBim
乙!

ところで、日本人じゃなくて、JAPAN人のような気がするけどいいのかね。
309名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:44:39 ID:7F7kIqYt
遅れたがズバーンの人乙。
しかしズバーンはゴーレムと言うよりガーゴイルじゃね? と思ったり。
310炎神戦隊ゴーオンジャー@ ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:45:08 ID:Kzqr0e7C
 次回予告
「ガンパードだ。ギーシュとかいう気障な野郎が、よりによってケガレシアに決闘を挑んできた。いけ好かねえ奴だが、ガイアークに殺されるのを見過ごすわけにはいかねえな。
 GP−04 決闘ストーム
 ――GO ON!!」
311名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:45:26 ID:qQlddYbk
>>304
戦国ランスでもランスはシィルが大好きです。
このパターンも今でも変わってませんよ。
312名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:45:29 ID:5FOQYRdU
ランスってこれまたヤバいやつがw
>>308
ttp://219.127.193.80/rance7/meyasubako/ank02.html
このページを参考にしました。
314炎神戦隊ゴーオンジャーA ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:47:56 ID:Kzqr0e7C
「炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!」

 ルイズは呆然としていた。
 いつの間にか自室に隠し扉が作られていたばかりか、その向こうは明らかに学院ではない正体不明の建造物内部に通じていたのだ。
「ど……、どこなのよ、ここ!?」
「言ったはずでおじゃる。わらわ達の居城、ヘルガイユ宮殿でおじゃる」
 部屋の隅で何やら機械を操作していたキタネイダスが、2人の気配に気付いて振り向く。
「おお、ケガレシア! 丁度よかったぞよ、あと少しでマジックワールドでの蛮機獣第1号が完成するぞよ……む、ルイズもいたのか」
「その様子ならたぶん間に合うでおじゃるな」
「間に合う?」
「なに、自分から蛮機獣性能テストの実験台になりたいという奇特な小僧がいるでおじゃるよ」
 ケガレシアはギーシュと決闘するに至った経緯を、キタネイダス・ヨゴシュタインに説明した。
「なるほど、それは好都合なり」
「挑戦を受けたケガレシアには悪いが、我が害気目蛮機獣でひとひねりぞよ」
 喜色満面で決闘の勝利を確信しているケガレシア達の聞いた事の無い言葉への質問を、ついでに召喚以来感じていた疑問を尋ねる好機と考えてルイズは声をかけた。
「……ねえケガレシア」
「どうしたでおじゃるか?」
「蛮機獣っていったい何なの? それにケガレシア達っていったい何者? 人間でもゴーレムでもなさそうだけど……」
「そういえば、そこのところの話はまだしていなかったでおじゃるな。まず蛮機獣でおじゃるが、機械生物……マジックワールド風に言えば『生きているゴーレム』といったところでおじゃる。
作った者によって害地目・害水目・害気目の3種類に分類されるでおじゃる。わらわが作れば害水目、ヨゴシュタインなら害地目、キタネイダスは害気目といったように」
「そして我らは蛮機族ガイアークなり。元々はマシンワールドというここマジックワールドとは別の世界の住人だったが、訳あってマシンワールドともマジックワールドとも異なるヒューマンワールドという世界にいたなり」
「そこをルイズに召喚されて、ここマジックワールドに転送されたのだぞよ」
「ケガレシア達もケガレシア達で結構苦労してるのね……」
「果たしたい目的があり、そのためなのだから辛くはないでおじゃる。ルイズも魔法を使いこなすべく訓練をしているようでおじゃるが、辛く思ってはいないでおじゃろう?」
「……ええ。その通りよ、ケガレシア」
「さて、そろそろ頃合なり。ルイズ、ケガレシア、ヴェストリの広場とやらに向かうなり。キタネイダス、我らも一緒に行くなり」
「わかっているぞよ」
315名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:48:47 ID:qQlddYbk
支援
316炎神戦隊ゴーオンジャーB ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:49:35 ID:Kzqr0e7C
 ――GP−04 決闘ストーム――

 ルイズ達4人がヴェストリの広場に到着すると、既にギーシュと何十人もの観客が集合していた。
「待っていたよ、使い魔諸君。この青銅のギーシュから逃げなかった事は褒めてあげよう」
「貴様ごときになぜ逃げる必要があるでおじゃる?」
「それからお前と戦うのはケガレシアではないなり。ルイズの手前、お前に勝ち目の無い相手とは戦わせられないのでな」
「もっとも、死力を尽くしてようやく正気が見えるという程度だぞよ」
「そこまで言うなら見たまえ、僕のワルキューレを!」
 そう言ってギーシュがバラの杖を振るうと花弁が1枚散って地面に落ち、そこから青銅製の武装した女性型ゴーレムが出現する。
「なるほど、それが貴様の手駒か。ならばこちらの手駒も見せるぞよ」
 そう言ってキタネイダスは右手を上げた。
 すると突然ヴェストリの広場に一陣の風が吹き始めた。風はいっこうにやむ気配を見せず、反対にみるみるうちに強まっていった。
317名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:50:34 ID:7F7kIqYt
ガイアークって悪の組織にしては珍しく、あったかいと言うか人情味あふれると連中だよな支援
318名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:50:58 ID:Da9219uf
ケガレシア様、なんかいいこと言ってる見たいですけど果たしたい目的が……
319炎神戦隊ゴーオンジャーC ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:52:21 ID:Kzqr0e7C
 丁度その頃、学院長室にコルベールを伴ったロングビルが入室してきた。
「何じゃ? 2人揃って」
「ヴェストリの広場で決闘をしている生徒がいるようです。大騒動になっていて、止めに入ろうとする教師もいますが生徒達に邪魔されて止められないようです」
「まったく、暇を持て余した貴族ほど質の悪い生き物はおらんわい。で、誰が暴れておるんだね?」
「1人はギーシュ・ド・グラモン」
「あのグラモンとこの馬鹿息子か。親父に輪をかけて女好きじゃからの。大方女の子の取り合いじゃろう。まったくあの親子は……。相手は誰じゃ?」
「ミス・ヴァリエールの使い魔なのですが、どうもゴーレムを作って戦わせようとしているようです」
「……それは本当か、ミスタ・コルベール」
「教師達が決闘を止めるために、『眠りの鐘』の使用許可を求めておりますが」
「あほか、たかが子供の喧嘩を止めるために秘宝を使ってどうするんじゃ。放っておきなさい」
 ロングビルが退室するのを見て、オスマンは杖を振り壁に掛かった姿見にヴェストリの広場の様子を映し出した。
320炎神戦隊ゴーオンジャーD ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:53:40 ID:Kzqr0e7C
「な、何これ? タバサ、わかる?」
 キュルケは訳がわからず、手近にいる中で最も風属性に詳しいタバサに質問した。
「……起こしてるのがいる……」
「え、どこに?」
「……お出まし……」
 タバサの指差した方向から、高さ・直径共に2メイル程度の竜巻が飛来してきた。
 竜巻はやがてルイズ達の前に降り立つと、回転速度を落とし禍々しさを漂わせるゴーレム……蛮機獣の正体をあらわにする。
「バラララララ、センプウバンキ!!」
「センプウバンキ、蛮機獣の恐ろしさをそこの小僧に体で覚えさせてやるぞよ」
「かしこまり。小僧、お前じゃ何回やっても何回やっても俺は倒せないぜ?」
「言ったな……! ならばセンプウバンキとやら、メイジの恐ろしさを思い知れ! 突撃だ、ワルキューレ!」
 センプウバンキ目指して突撃していったワルキューレだったが、
「エアーマーン」
 ――ゴウッ!
 センプウバンキが胴体のプロペラファンから発生させた突風の前に、あっさり元来た方向に吹き飛ばされた。
「何だ、まだ風速50メイルだぞ? 確かにメイジは恐ろしいな。その程度の力でガイアークに喧嘩を売るとは恐るべき馬鹿共だ」
 吹き飛ばされ凄まじい勢いで自分に向かって転がってくるワルキューレを、ギーシュは紙一重で回避した。転がる度ワルキューレは破損していく。
「それで終わりか?」
 センプウバンキの挑発にギーシュは激昂、杖を振って6体のワルキューレを作り出す。
「一斉攻撃だ、ワルキューレ!」
 その言葉に3体のワルキューレがセンプウバンキの風をかいくぐって体をつかみ、動きを封じた。そこを残る3体が袋叩きにしようとした時、
「バラララララララ」
 登場時同様センプウバンキは体を高速回転させて竜巻と化し、6体のワルキューレ全部を弾き飛ばした。
 その勢いでワルキューレのうち3体が空中激突し大破、残る3体にも即座に追撃がかかる。
「センプウプロペラ攻め」
 左腕のプロペラファンが連続発射され、ワルキューレを切り裂いていく。
 連射はワルキューレ全滅後も止まらず、最後には大道芸のナイフ投げの要領でギーシュの周囲の壁面に突き刺さり、ギーシュを張り付けにした。
「ぼ……、僕の負けだ……」
 事ここに至ってはギーシュは最早戦闘続行不可能。杖を落として降伏を宣言した。
「ふん、その分別がもっと早くついていれば、余計な恥をかかずにすんだでおじゃるよ」
「センプウバンキ、もう戻っていいぞよ」
 キタネイダスからの帰還命令を受けて、センプウバンキはまたも自身を竜巻に変えて空の彼方に消えていった。
321炎神戦隊ゴーオンジャーE ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:55:28 ID:Kzqr0e7C
蛮機獣センプウバンキ
【分類】害気目
【作製者】害気大臣キタネイダス
【作製モデル】扇風機
【口癖】「バラララララ」「エアーマーン」
【身長】218cm
【体重】221kg
・「扇風機」をモデルとして製造された蛮機獣です。
・扇風機とは、暑い時期に使われるプロペラファンを回転させて風を発生させる道具です。
・センプウバンキは、体の各部に強力なプロペラファンを持っています。
・プロペラファンを高速回転させ、最大風速100メイルの竜巻や突風を発生させる事ができます。
注1)発生させる竜巻は何回やっても回避できないうえ、タイム連打を試してみても無意味です。
注2)何回やっても相手が倒せなかったとしても、次は絶対勝つために産業革命だけは最後まで取っておきましょう。
322炎神戦隊ゴーオンジャー ◆955ynBBa1I :2008/09/11(木) 21:56:29 ID:Kzqr0e7C
以上投下終了です。
323名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:56:53 ID:qQlddYbk
どうみてもエアーマ
324名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:59:20 ID:43Y24yG+
乙です。

最近、ガイアーク一味(特にヨゴ様)がパンドーラ様以上に好きになりつつある自分には最高のSSです。
今後の話も期待しています。
325名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 21:59:23 ID:U3p3zOu7
ゴーオンジャーの人乙です
326名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:01:07 ID:7F7kIqYt
ゴーオンの人乙。

「失敗者には死を!」みたいなのが多い悪の組織の中、
失敗しても「よくやったゾヨ、次はこうしてみるゾヨ」とか「一人で無理はやめるナリ」とか、
下手すると最近の日本企業より人材を大事にしてるよね、この人たち。
327名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:01:09 ID:qQlddYbk
>>302
あぁ、それも考えたんだけど、3人だけでも誰かが空気になる率が多いのにそこに柴田が入ったら
ランスの存在感も危うくなるので…。
適当に私が書いてるSSが落ち着いたら、柴田勝家のも書いてみようかと…。
328名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:02:17 ID:bofXB/WA
>>169
投下乙です
今回の話を読んで、いつかギーシュが幼女召喚する話を書いてみたいものだと思いましたw
329虚無と若獅子 第三話:2008/09/11(木) 22:03:02 ID:kU0iy85l
進路クリアでしょうか?
問題がなければ、22:15から投下を始めたいと思います。

なお、中途半端なところで改行が入りますが、これは、40字で改行しているためです。
テキストエディタだと、端が揃うのですが、どうやら投下するとずれてしまうようです。
ご理解のほどをよろしくお願いします。
330名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:04:12 ID:qZNMP32V
乙でした〜
どう見てもエアーマ(ry
331名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:04:53 ID:qQlddYbk
>>329
進路クリアです、自分は続編を見直してるんで、ごゆるりと投下してください
332名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:05:52 ID:b3/hK63I
>>329
かむひぃあー 支援
333名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:11:44 ID:PyzpRclJ
投下したいけど渋滞してら…
支援ー
334虚無と若獅子 第三話 1/5:2008/09/11(木) 22:15:08 ID:kU0iy85l
ルイズの部屋の壁に立てかけられたその大剣は、まさしく野放図な代物だった。
刀身だけで、並みの大剣を間違いなく凌駕する大きさ。
うっかり倒れ掛かったりしようものなら、それだけで人を殺しかねない。
柄頭には懐に飛び込んできた敵を払うために、カウンターウェイトを兼ねた分厚い刃が、
二枚取り付けられている。
刀身を隠して、柄だけ見せれば、十人が十人、妙に柄の大きい手斧と思うことだろう。
軽く反り返った刃は、殺傷力を上げるために緩やかに波打ちながら剣呑な光を宿し、鍔の
代わりのつもりなのか、刃元に凶悪な角度の返しがしつらえられている。
そもそも、グレートソードは本来斬り合うための武器ではなかったはずだ。
振りかぶってからの振り下ろしか、あるいは、勢いをつけた刺突か。
その大きさと重みが、それ以外の戦い方を選ばせない。
だが、目の前のこれは、明らかに斬ることを主眼に作り上げられた“刃物”だ。
性質の悪い冗談にしか思えないが、ルイズのベッドの隅で、丸くなってすぴょすぴょ寝息
を立てている少女は、この規格外の大剣を、手足のように扱えるというのだろうか。

部屋に積み上げられた武具の数々を見て、さして丈夫ではないルイズの堪忍袋の緒が切れ
てから、数刻の後。
月明かりの眩しさに、ルイズはふと眼を覚ました。
夜半の少し前だろうか。二つの月が、競い合うように中天にさしかかろうとしていた。
ちなみに、寝るところがないからと、リューマはルイズのベッドの隅っこで寝ている。
怒りのボルテージが上がるあまり、感情が一周して、何もかもどうでも良くなってしまっ
たルイズが許可したのだった。

青白い月光の下で、冷ややかに光る刃に、ネグリジェを着てベッドから半身を起すルイズ
の姿が映りこむ。

武具の数々が、やや雑然と並べられた部屋の一隅は、そこだけ切り取られたかのように流
れる空気が違う。
ルイズは、そこに微かに漂う血臭を嗅いだ気がした。
勿論、そんなものは、ただの気の迷いだ。
血脂は、驚くほど速やかに、金属を劣化させる。これほどの武具を揃えられる人物が、ま
さか手入れの一つもできないなどとは考えられない。
いかに壊滅的に察しが悪いと言われるルイズとはいえ、武門の出である。
幾らなんでも、それくらいのことは分かる。だが、そんなごく当たり前の常識が、俄かに
色褪せてしまうだけの迫力が、そこにはあった。
335名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:15:33 ID:b3/hK63I
支援
336虚無と若獅子 第三話 2/5:2008/09/11(木) 22:16:55 ID:kU0iy85l
いつか、誰かが言っていた言葉を思い出す。
剣は、武器は、平民がメイジに一矢報いるために研ぎあげた牙だ、と。
思う。
あの言葉は間違いだった。いや、間違いではないのかもしれないが、事実の全てを語って
はいない。だって、目の前のグレートソードは、断じてそんな健気な代物ではない。
この大剣ならば、トロル鬼を二枚に下ろし、重装騎兵をその乗騎ごと叩き斬り、ドラゴン
すら撫で斬りに出来るだろう。
一矢報いるも何も、平民だろうと、メイジだろうと、徒歩の人間など、端から勘定に入れ
ていまい。

ルイズは魅入られたように、ベッドから降りると、一歩、グレートソードに近づいた。
まるで、それが繊細な彫刻でもあるかのように、そっと手を伸ばす。

「危ないですよ」

声が、背中越しに掛けられた。
心臓が口から飛び出すかと思うほどの驚愕。
思わず胸を押さえて座り込むルイズに、今度は、慌てたような声が掛けられる。

「だ、大丈夫ですか!」

「あ、あんた、起きてたの?」

リューマだった。
気がつけば、丸まって寝ていたはずのリューマが、起き上がって目を丸くしていた。
声をかけたら、いきなりルイズが座り込んだので、驚いたのだろう。

「すみません。あまり深く眠らないよう訓練を受けてるんです。
 その、ルイズさんがベッドから降りたときに……」

目を覚ましたらしい。

リューマもベッドから降りると、ブーツを履くのが面倒なのか、素足でぺたぺたと近づい
てくる。しばらくの間、二人は肩を並べて、グレートソードを眺めていた。

ぽつりと、ルイズが問いかける。

「ねぇ」

「はい」

「これ、全部あんたのなのよね?」

「はい」

全部=グレイヴ(薙刀)が一振り。戦槌が一振り。複合弓が一張り。分厚い鋼のフルプレー
トが一揃い。見たこともない銀色に輝く金属で出来た重盾が一つ。鎧の上から纏う灰色の
クロークが一着。ごく一般的なサイズのグレートソードが一振り。大型のグレートソード
が、何故か二振り。
武器倉庫の虫干しかと思うような光景だが、ルイズがコルベールから聞いた話が確かなら
ば、リューマは、これらを全て身につけていたらしい。
これらを身に付けた上で、跳躍し、そして、折悪く召喚したルイズに激突したのだ、と。
腕一本で済んだのは、もしかしたら、望外の幸運だったのではないかと、ルイズは思い始
めていた。
337名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:17:20 ID:b3/hK63I
ロビラー卿(D&D世界屈指の戦士)にはまだ会ってないんだっけ 支援
338虚無と若獅子 第三話 3/5:2008/09/11(木) 22:18:14 ID:kU0iy85l
「なんで、グレートソードばっかり三本もあるの?」

「それは……話し始めると、ちょっと長くなります」

その時はじめて、ルイズはリューマの目を正面から見詰めた。

「お願い、話して」


月明かりが仄青く照らす部屋の中で、剣が唸り、邪悪な魔物が吠え、必殺の魔法が炸裂す
る。朴訥とした語り口で語られる物語は、しかし、ルイズにとっては、驚天動地の一大冒
険譚だった。聞いたこともない土地の、想像すらしなかった化け物たちとの戦い。
そこには、悪の陰謀があり、そして、それに立ち向かう善の大義があった。

見聞はそこそこ広い自信もあったし、実技がてんでだめなだけに、座学には人一倍勉強し
てきた。あくまでも学生の範囲内ではあるが、物は知っている方だと自負している。
それだけに、余人が語ったのであれば、ルイズはホラ話だと一笑に付しただろう。
だが、リューマの、時にはたどたどしくさえある語り口は、逆にその内容の真実味を増し、
嘘だと断じさせない何かがあった。そもそも、巨人用だというグレートソードの存在それ
自体が、どんな物語よりも嘘くさい“現実”なのだ。
そう思えば、なるほど確かに世界のどこかではそういうこともあるのかもしれない、と素
直に信じることができた。

ちなみに、リューマは、オスマンに、出身世界や外方次元界に関して、あまり詳しいこと
は話すなと口止めされている。
次元界の存在は、ハルケギニアの人間が自ら“発見”すべきであり、外の人間が教えるべ
きものではないという考えからだ。
なので、リューマははるか東方ロバ・アル・カリイエの出身で、たまたまオスマンの同郷
であるということにし、冒険譚の地名も、適当にぼかしてある。
さらに、ハルケギニアではエルフが忌み嫌われているということも聞いていたため、元教
官であり、旅の仲間でもあるエルフの魔術師に関しても種族に言及はしていない。
それでも幾度かぼろを出しかけ、冷や汗を流したのだが、冒険譚に夢中のルイズは気がつ
かなかったようだった。
339虚無と若獅子 第三話 4/5:2008/09/11(木) 22:19:21 ID:kU0iy85l
父の汚名により没落した家名を再興すべく、騎士を志した少女の物語は様々な変遷を遂げ
ながら、続いていく。
共に闘う仲間や、気の置けない友人との出会い。
家名再興のための戦い。
やがて明らかになる父の凶行の真相。

父ナイジェルが、戦争の早期終結のために、敢えて汚名を被ったことを知ったリューマが、
監獄から父を救いだした顛末を語り終えた時には、すでに東の空が白々と明け始めていた。


「じゃあ、その大剣は二振りとも、リューマの父さまのお下がりなの?」

「はい。事の真相は、今でも公にできないし、お父さんは陰ながらお母さんを見守るって。
そうすると、この大剣は目立つし、見る人が見れば、誰だか分かっちゃうから、ぼくが預
かってるんです」

「そう……リューマの父さまは立派な方なのね」

何気ないルイズの一言に、無意識のうちに羨望の色が混ざった。
だが、それに気が付かないまま、リューマは大きく頷いた。

「はい! ありがとうございます、ルイズさん」

よほど嬉しいのだろう。
リューマは、満面の笑みを浮かべている。
ルイズには、なんとなく、気持ちが分かる気がした。
形式の上では、ナイジェルは今だ罪人のままだ。
家名を再興したリューマ自身はともかく、父が前向きに評価されることは殆どなかったは
ずだ。そして、恐らく、この先も……。
争いが争いを呼ぶ負の連鎖を断ち切るために、全てを犠牲にしたナイジェル・バステソー
ンの功績は、世に知られることない。いや、知られてはならないのだ。
真相が広まれば、それは再び争いを呼ぶ火種となるだろう。
それは、全ての犠牲の、耐え忍んだ苦痛の、その意味が、水泡に帰すことを意味する。

リューマが、ルイズに話したのも、結局は、ルイズが遥か東方にあるというのファーガン
ドという国と関わることがないと分かっているからだ。
そうでなければ、適当にお茶を濁すに留めただろう。
340名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:19:31 ID:b3/hK63I
こうまで取りそろえられてると、
デルフはワースD20の操兵のAランクの仮面くらいのブツでないと目立てそうもないよなぁ。
支援
341虚無と若獅子 第三話 5/5:2008/09/11(木) 22:20:42 ID:kU0iy85l
ルイズの何気ない一言が引き出したリューマの喜びの大きさは、すなわち無念の大きさの
裏返しに他ならない。
その無念は、人として、当然の感情だろう。
ごく、当り前で当然の感情だ。
だが、何かがルイズの神経に引っかかった。
その何かが、具体的な形をとるよりも早く、その日最初の陽光が、窓から差し込んだ。
眩しさに目を眇めるルイズの脳裏から、形になりかけていた何かが、日光を浴びた吸血鬼
のように、さらさらと音を立てて崩れ落ちていく。
代わって思考を埋め尽くすのは、“眠い”という極めて原始的かつ強力な欲求。
その欲望にあっさり屈しかけたルイズは、最後の最後、ぎりぎり一杯一杯で伝え忘れてい
たことを思い出した。
リューマの話を聞いている最中に、決意した事だ。
こいつは凄いと、認められたからこその、ルイズなりの敬意の表わし方。

「あ、そうだ。わたしの事はルイズでいいわ、リューマ。
それと、もっと砕けた口調でいいわよ。それが地じゃないんでしょ?
オールド・オスマンからは、“友人だと思って遇してほしい”って言われてるから遠慮は
無用よ。それじゃ、少し寝るから、出来たら、廊下が騒がしくなり始めるころに起こして
くれたら感謝するわ。おやすみなさい、リューマ」

早口に捲し立てると、パタリ、とベッドに倒れこんだ。
その様子を見て、リューマは少し困ったように頭をかいた。
まあ、と思いなおす。
丁度いいから、今のうちに朝練を済ませてしまおう。
幸い、今なら出歩く人もいないだろうし、それなら無用に目立つこともない。
それでも念のために、普段使っているそれよりも一回り小さい、冷たい鉄製のグレートソー
ドを取ると、リューマは部屋を後にした。

〜今日は妙に朝早く起きる。
折角だから、朝の空気を入れようと、窓を開けたら、裏庭の方に歩いて行く影を見掛けた。
背中に何か棒みたいなものを背負ってたみたいだけど、誰だったのかしら?

――モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシの日記より
342名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:21:08 ID:qQlddYbk
支援
343名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:21:41 ID:AwFRkSKC
デルフをクリーチャーとして扱えばまたなにか違った展望が見えるのかもしれない支援
344虚無と若獅子 第三話:2008/09/11(木) 22:22:31 ID:kU0iy85l
以上です……と言いたいところですが、
前回、D&D用語が分かりにくいという方がいらっしゃったので、
SS内に出てきた言葉を簡単に説明する用語集を作ってきました。

もう少し、お付き合いください。
345名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:22:45 ID:b3/hK63I
乙であります。
冒険譚はいつだって人の心をつかむのだと思います。
346虚無と若獅子 用語集 1/3:2008/09/11(木) 22:23:43 ID:kU0iy85l
大いなる転輪

D&Dの標準宇宙観は、大いなる転輪と呼ばれる宇宙観を採用している。
我々が住む宇宙によく似た物質界と呼ばれる世界を中心に、物質界に接する6つの内方次
元界と、その外側に車輪状に配置された17の外方次元界で構成されていることから、転
輪と呼びならわされる。
ここでは、次元界同士の関係を、中心や、接する、外側といった言葉で説明しているが、
物理的な距離によって次元界の位置関係が定まるわけではない。
概念として説明する際に、理解しやすいという理由で、この様な言葉を用いているにすぎ
ないので注意してほしい。
ちなみに、あくまでも標準的な宇宙観で、“エベロン”や、“フォーゴトン・レルム”と
いったキャンペーンセッティング(長く遊ぶために用意された世界観のこと)では、また
違った宇宙観を採用している。


次元界

有体にいえば、無限の広さを内包する一つの世界のことを指す。
次元界の中で、物理的にどんなに遠距離を移動しても、その次元界から離脱することはで
きない。
そのため、次元界間を旅するためには、ごく稀に開く次元間の接続(ポータルと呼ばれる)
や、次元界を移動できる次元船などの航行手段、あるいはそのための呪文に頼らなくては
ならない。


内方次元界

地、水、火、風、正、負というエネルギーや元素を司る次元界である。
元素界とも呼ばれる。
物質界や、外方次元界のエネルギーや元素は、この次元界から供給される。


外方次元界

神々やセレスチャル(天使みたいなもの)、デーモン(混沌属性)、デヴィル(秩序属性)
が住まう次元界である。
善の神々が住まう楽園から、悪の神々が支配する地獄まで、その種類は様々。
なお、死後霊魂が赴く場所でもある。
生前に信仰していた神格や行いによって、行先が変わる。

347名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:23:46 ID:b3/hK63I
あら、気が早かった支援
348名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:25:15 ID:b3/hK63I
支援
349虚無と若獅子 用語集 2/3:2008/09/11(木) 22:25:15 ID:kU0iy85l
疑似次元界

次元界と似た性質を持つが、計測可能な有限の広さしか持たず、限られた手段でのみ出入
りが出来る異次元空間を便宜上まとめてこう呼ぶ。
次元界の狭間に満ちるエーテルに浮かぶ泡のようなものらしい。
妖精の隠れ里などは、疑似次元界に作ることもあるようだ。
小さなものになると、100メートルほどの大きさしか持たないものもある。
次元界から隔絶しがちな故か、ダンジョンマスター(D&DにおけるGMの呼び方)の都
合か、次元界では見られないトンチキな性質を持つことも多い。


ファーガンド

リューマたちが生まれた疑似次元界。
長く大いなる転輪の中で孤立していたが、ある特性からある人々によってひそかに監視さ
れていた。


グルームシュ

標準宇宙観において、オークたちを統べる神格。
オークという種族は、グルームシュが自らを模して生み出したとされる。
司る権能は、悪、戦、混沌、力。
いかにもといった悪の神様である。
ファーガンドのある特異な性質に目をつけ、侵略の機会をうかがっているのだが……。
普段は、外方次元界の一つ『無限の戦場アケロン』にある自らの本陣で、支配する世界を
広げるための計略を練っている。


スフィアー・オブ・アルティメット・ディストラクション

D&Dサプリメント『呪文大辞典』に掲載されている、Lv9呪文。
あらゆる物質を崩壊させる黒い球体を生成し、コントロールするという恐ろしい呪文であ
る。これが使えるということは、オスマンは最低でも17レベルのウィザードであるとい
うことを意味している。
(普通にプレイしている分には、上限は20レベル)


エルミンスター

キャンペーンセッティングの一つである、“フォーゴトン・レルム”最強の魔術師。
脅威度39という大人げない強さを誇る。
属性は混沌にして善。
気紛れなところはあるものの、悪人以外には頼りがいのある人物だと言える。

350名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:26:02 ID:b3/hK63I
支援
351虚無と若獅子 用語集 3/3:2008/09/11(木) 22:26:18 ID:kU0iy85l
モルデンカイネン

最古のキャンペーンセッティングである、“グレイホーク”最強の魔術師。具体的な強さ
の記述としては、レベル20オーバーの魔術師であることしかわかっていない。
八者の円と呼ばれる秘密結社を率い、フラネス(グレイホークセッティングで主な舞台と
なる大陸の名前)における諸勢力の均衡を図っている。
成功した灰色の魔女(byロードス島戦記)みたいな人物。
若獅子の戦賦の登場人物の言葉を借りれば、ツンデレハゲとのこと。


脅威度

強さの基準。たとえば脅威度1は、レベル1の冒険者が四人集まったパーティなら楽に倒
せる程度の強さであることを意味する。


バーバリアン
激怒

辺境に住む、勇壮な蛮族の出身であることを表すクラス……ということになっている。
成長するにつれて、様々な特殊能力を身につけるが、最大の特徴は激怒という能力にある。
これは、湧き上がる怒りに身を任せ、一定時間の間、防御を捨てる代わりに攻撃力や耐久
力を引き上げる能力であり、これにより、バーバリアンは、同レベルの他前衛職とは一線
を画する攻撃力を誇る。
極めて強力な能力であり、最近は激怒目当てにバーバリアンを1レベルだけ取るシティー
派も少なくないとか。
ちなみに、ダークエルフ物語や、アイスウィンド・サーガで有名なダークエルフのドリッ
ズド・ドゥアーデンも、実はバーバリアンを1レベルだけ取っていたりする。


元教官であり、旅の仲間でもあるエルフの魔術師

若獅子の戦賦の主人公の一人であるスリンガーの事。
ジョン・ウー時空とバラライカ(byブラックラグーン)とエルフを足して3で割らなか
った大惨事生命体。
新世紀エルフのスタンダード(笑)、ディードリット(byロードス島戦記)に出来ない
事を全てやる女などなど、ろくでもない異名の数々を誇る。
プレイヤーは、かの田中天。
352虚無と若獅子:2008/09/11(木) 22:27:36 ID:kU0iy85l
それでは、今度こそ、投下を終わります。
9日開けて投下するペースに嵌りつつありますが、次こそは、もう少し早くお会いしましょう。
それでは、また。
353名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:32:16 ID:KbHVsXeN
GJ!
リューマの規格外っぷりが分かる話だったw
というか多すぎ武器多すぎ

……しかし、大いなる転輪はイラスト無いとわけ分からんな



>>337
こっから後はケンセイ一本伸ばしなんだから、もう会ってるんじゃね?
354名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:34:03 ID:h/4TNSDX
投下お疲れ様でしたー。
やっぱりリューマは可愛いね!<その認識は何かがおかしい

しかし、15レベルのリューマをもってしても
あの世界観の中では「上の下」あたりの戦力なのか…
355名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:34:24 ID:b3/hK63I
オスマンがウィザード17レベルとなると、素で300言ってても違和感はあまりないレベルですね。
性格は中立にして善あたりなのでしょうか?
改めて、乙であります!
356名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:36:18 ID:JXSuyvlN
D&Dで限界まで育てた人間のレベルは32でしたっけ?
357豆しば:2008/09/11(木) 22:36:39 ID:Uq5zKLxg
若獅子殿、大儀でござった。
ルイズが割といい娘で好感が持てますな。

ねぇ知ってる?
最初期のディードリットのプレイヤーは、山本弘だったんだよ。
358名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:38:26 ID:JXSuyvlN
別に中の人が誰であろうと萌えるモノは萌えるのだ。
関係のない話だ。
359名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:38:32 ID:h/4TNSDX
>>353
やはりリューマも女の子、色々と揃えたくなるのもむべなるかな。
女の子はお洒落に気を使うのですよ。
360名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:40:31 ID:KbHVsXeN
初期のディードはあんま萌えないけどな
困ったことに、スリンガーは萌えキャラの側面もあるんだが
361名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:44:10 ID:qK+LzUZ1
コンプリプレイ1部のディードリットはなんかいやみったらしくシステムの隙を突くエルフだった気がする。
362名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:46:02 ID:56qbRyWx
D&Dはゲーセンにあった奴しか知らないな
結構はまった記憶がある
363鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 22:47:42 ID:PyzpRclJ
この後だれか投下するのかな?
内容だったら投下したいなぁ…。
とりあえず、23時10分くらいを予告。
364名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:51:21 ID:Yiba/AHS
支援!
じゃあ自分は明日投稿しますかね。
>>363
支援します。
366名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 22:59:14 ID:8huKqw73
大丈夫じゃないかな
支援
367名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:00:48 ID:eX6YlBim
>>362
あの連中も、ヒュージレッドドラゴンをタイマンで倒せるあたり相当の化け物だよなあ。
368鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 23:10:06 ID:PyzpRclJ
 泣き腫らした瞼が、風に当たってひやりとする。
 ルイズがそんな感想を抱きながらも、背中の問答を特に気にもしないシルフィードは悠々と空を飛び、眼下には馴染みの魔法学院が見える。
 シルフィードはいつものように、手近な広場に下りようと旋回を始めた瞬間、翼の端に『何か』が当たったと思った。
 その『何か』は今度は当たった翼の端から伸びてシルフィードの頭に影を作るように覆いかぶさってくるようだった。
 シルフィードは焦った。このあたりで自分と同じ高さを飛べるものはそれほど居ないはず。
動転した幼生竜は背中の主人達を一瞬忘れて、大きく傾斜して旋回し、自分に当たりそうになった『何か』から逃れようとした。
 疲れで気が抜けていた背中の四人は、急な動きを見せるシルフィードに驚き、傾いていく竜の背中から落とされないように手近い背びれに捕まる。
 キュルケはびっくりしてぎゅっと、目の前のこりこりとした触感のひれを抱きしめ、ギュスターヴは少しざらつくうろことひれの前のこぶを掴んで踏ん張った。
タバサもシルフィードの首根元に抱きつき、急に動き出した使い魔を叱咤しようと考えていた。
 そしてルイズは………泣き疲れていたせいか、三人よりも反応が遅かった。
 シルフィードの背中の何処にも捕まる事ができなかった。
「あ……」
 遠心力に流れるように自分が竜の背中から引き剥がされた時、ルイズは浮遊感の中で一瞬愉しんだ。しかし次の瞬間、落下する感覚と風の音に恐怖した。
「あーーーーーー!!」
「ルイズーー!」
 いち早く気付いたギュスターヴが手を伸ばすも、指はルイズに届かない。
 どんどんと加速する落下速度がルイズに死の恐怖を与えつつあった次の瞬間、ルイズの体に掛かっていた落下加速が落ち、地面に近づくほどに落下が緩やかになる。
 地面に付いた時、ルイズはぺたん、と尻をついただけで傷一つ負わなかったが、流石に腰が抜け、全身から脱力してへたり込んだ。
「は……はぇ……」
 へたったルイズに近寄るのは、後退した壮年の男性。
「大丈夫ですかな?ミス・ヴァリエール」
 コルベールその人だった。彼は広場に出ており、片手には糸を巻いた棒のようなものを握り、もう一方の手には魔法を使うための杖を持っていた。
 
 
 落ち着いたシルフィードが広場に下りると、背中の三人は腰が抜けたままのルイズに駆け寄った。
「大丈夫なのルイズ?」
「も…もう落ちるのはいや……」
 アルビオンから脱出した時もかなりの高度から落下したため、今のルイズは落下浮遊にかなり敏感になっているようだ。
 ギュスターヴに手を引いてもらいどうにかこうにか、小鹿のような足取りで立ち上がったルイズに、コルベールは緩く頭を垂れた。
「いやぁ、申し訳ありませんミス・ヴァリエール。実験中のカイトが風に流れてしまって。ミス・タバサの風竜を驚かせてしまったようですね」
 どうやらコルベールは空にカイト(凧)を飛ばしてなにやら実験をしていたらしい。そそくさと糸を巻き取り始めると、鳥のように左右に羽を広げた形のカイトが降りてきて、
器用に地面に落下させる。
「一体何の実験をしていらしたんですの?」
「え?…それは…まだ、ナイショですぞ」
 コルベールはばつが悪そうに笑った。
 カイトを回収したコルベールは咳払いを一つしてならぶルイズ、キュルケ、タバサを見た。
「しかし、ミス・ツェルプストーとミス・タバサはともかく、ミス・ヴァリエール。貴方は今まで何処へ行っていたのです?」
「え?…それはその…」
 ルイズは密命ということで早急ぎ、楽員に休む旨の知らせをせずに学校を起った為、ここ数日は無断欠席の扱いになっていたのである。
 もちろん、ここで密命をうけていたことを話すわけにはいかない。
「…い、今からオールド・オスマンへ報告してきますわ!では失礼!…行くわよ、ギュスターヴ」
 まだ足腰がはっきりしないルイズがぐいぐいとギュスターヴの腕を引く姿は、遠めに見てもおかしなものだった。
 
 
 
 『百貨店 建設』
 
 
 
369鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 23:11:59 ID:PyzpRclJ
 それより3日後、トリステイン内にアンリエッタ王女殿下と帝政ゲルマニア皇帝アルブレヒト三世との婚約、それにあわせて両国の軍事協約を結んだ事が発表された。
 さらにその翌日、アルビオン貴族連合『レコン・キスタ』はアルビオンの『統一』を宣言、国号を『神聖アルビオン共和国』と改名し、その初代皇帝としてレコン・キスタの首魁
オリヴァー・クロムウェルが新設された貴族統一議会の満場一致で就任した。
 クロムウェルは皇帝として就任すると、アルビオン新政府は瞬く間にアルビオン国内の騒乱を鎮圧し、最も近いトリステインとゲルマニアに対し『不可侵条約』を打診した。
 王政を打破して士気が上がっているはずのアルビオンからの打診に両国はそれを受諾する旨を共同して発表。トリステイン・ゲルマニア軍事協約が発効する翌月
ニューイの5日までには不可侵条約に関する三国共同の文書を作成する確約をとった。
 各国の首脳陣はそれらの折衝に追われる日々を過すのだが、国に暮す人々にとっては概ね平和な時間が流れることになった。
 
 勿論それは、トリステイン魔法学院の中も例外ではなかった。
 
 
 
 アルビオンから帰還して数日経ったある日の夜のことである。
 ギュスターヴは相変わらずルイズの部屋で寝泊りしていた。ルイズ本人も何も言わないから余人がとやかく言うことも出来なかった。
とはいえ、多少の住環境の改善がされているらしく、始めの頃毛布一枚だった寝床が、ルイズのベッドと並べられるようにマットが置かれるようになった。
「なぁルイズ」
「なによ」
 ルイズは寝間着で机に向かって本を読んでいた。振り向けばギュスターヴは、見慣れない真新しい帳面を広げている。
「商売を始めたいんだが…」
「そう……?…商売?!」
「ああ」
 一瞬聞き流しかけたルイズだが、ぐっと抑える。
「どうしたのよいきなり」
 ギュスターヴも佇まいを少し直し、ルイズを見て話した。
「ルイズの使い魔をやり続けるにしても帰る道筋を探すにしても、色々と資金が居るだろうと思ってな」
「……やっぱり、帰りたいんだ…」
 ルイズの声色がよろしくない、と思いながらも、ギュスターヴは包み隠さず話した。
「そりゃあ、帰りたくないといえば嘘になる。此処には俺を本当に知っているものは誰も居ないんだから…」
 
 ギュスターヴの言葉にルイズはくしゃ、と顔を崩す。そしておもむろに立ち上がって、ベッドに身を投げた。
「勝手にすればいいんだわ。どうせ私は使い魔も御せないだめなメイジなんだもん。使い魔に相応しいメイジじゃ、ないんだもん…」
 綺麗に敷かれたシーツに顔をぐりぐりとしているルイズは稚い。
「そんなことを言うなよ。…少なくとも、こうやってルイズ、お前の隣に居るのは嫌いじゃあないんだ」
 ギュスターヴは、そんなルイズの頭を撫でてやった。年の割に発育の悪いルイズは、そうされていると幼児のようにも見えるのだった。
「……じゃあ、どうしてよ。どうして帰るかも知れないなんていうの。ずっと居るって言ってくれないの…」
 自分が甘えているという自覚を持ちつつもルイズは聞かずに居られない。
 寝物語を聞かせるように、ギュスターヴは優しく話した。
「…俺はサンダイルで、過分にも色々と人の上に立って人生を過してきた。俺が居なくなってもう、一月以上になるだろう。
俺が居なくなった後、サンダイルがどうなったのか興味があるのさ」
 
 
 ギュスターヴの脳裏に、アルビオンで死地に赴いていったウェールズの姿がよぎる。
 あれは俺だ。ルイズに呼ばれなかった時の俺だ…。
 ウェールズは自分が死んでも何かが誰かに託されるだろうことを願って、戦場に逝った。
 サンダイルの覇王ギュスターヴもまた、あの砦の炎の中で死んだのだ。
 ならば、俺が社会に投げ込んだ鉄鋼は、どうなっていくだろう?誰かが引き継いでいってくれるものなのだろうか?
 
 
 優しく撫でられていたルイズは、まどろみを感じながらぶちぶちしている。
「…皆魔法が使える中で、魔法の使えないあんたがどうして人の上に立てるのよ…嘘ばっかり…本当はこんなところからさっさと逃げ出したいんでしょう……」
 重くなっていく瞼に抗えない。
「本当…嫌になっちゃう…商売がしたいんなら……勝手に……やりなさい……よ……」
「ありがとうルイズ。……おやすみ」
 寝付いたらしいルイズからギュスターヴが離れる。
「でも……っちゃ……や…ん……」
「ん?」
 ルイズが何か言っているかとギュスターヴは振り向くが、既にルイズの意識は落ちて静かな寝息に変わっていた。
 
 
 
370名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:14:01 ID:Yiba/AHS
4円
371鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 23:14:12 ID:PyzpRclJ
 ギュスターヴはルイズの許可をもらうと、フーケ捕縛時やモット伯告発で得た資金を元手に、まず最も近場である王都トリスタニアの経済状況を調べた。
 しかし、そこで困ったことが判る。トリスタニアを中心とする首都経済圏の規模が、ギュスターヴの予想のそれを下回っていたのだ。
 トリスタニア『を含めた』周辺の村や町を含めて23,000人程度の経済圏では個人の起業参入の選択肢がかなり限定される。
(因みにサンダイルのハン・ノヴァは1260年代で40万人弱の人口に膨らんでいた)
 ギュスターヴは以前トリスタニアを歩いた時に見た光景を思い出した。大小の商店が店を構える中、その軒先を露天商が有料で借り受けて商売をしていた。
 露天商とはいえやはり商売人なら立派な店を持ちたいのが人情だろう。
 
 ギュスターヴの発想。それはそのような露天商達を相手に商売をすることだった。
 まず、ブリトンネ街等を始めとする商店街の一角に数階建ての建物を用意する。次に露天商を勧誘し、そこで店を開いてもらう。
張れて店もちになった商人達には売り上げの一部を場所代として支払ってもらうのだ。
 
 この案を現実にするにはいくつかの問題があった。まずトリスタニアの商工ギルドの許可がいる。
これについてはコルベールやマルトーといった知己の協力を得て事なきを得た。
 次に、露天商が招けるような建物の取得である。これが一番の問題で、結局取得できた物件を大幅に改装して用意する事になった。
 後は建物に呼べる露天商と、常在できないギュスターヴの変わりに管理をしてくれる人間の手配である。
この問題ではなんとシエスタから意外な援助をもらうことが出来た。
「王都には親戚の親子がお店を持ってるんですよ。お手伝いになるか判りませんけど、紹介の手紙を書いておきますね」
 
 シエスタの手紙と簡単な地図を手に王都に出かけた折、ギュスターヴは『魅惑の妖精』亭を訪ねた。
「そうね。そのお店でうちの店の宣伝とかもできるし、優先的になにか利用させてくれるなら全然オッケーよ」
 『魅惑の妖精』亭オーナー、ミ・マドモワゼルことスカロン氏は独特な風貌であったが悪人ではなさそうだ。
「露天商の誘致と管理が出来る人間ね。ちょうど良い子がいるわよ」
 そう言って奥のドアから現れ、紹介されたのはスカロン氏の娘ジェシカ嬢であった。
「この子もそろそろ商売人として独り立ちさせたかったし、人の使い方も巧いわよ。ジェシカ。あんたこの仕事できそう?」
 言われて計画を書いた書類をまじまじと見たジェシカはにっと笑って答えた。
「面白そうだね、お父さん。ギュスターヴさん、だったっけ。このお店の開店までの手配、私に任せてみてくれないっかなっ?」
 どうにょろ?と言いたげなジェシカの眼を見て、ギュスターヴは応と答えた。
 
 それからの行動は殆どジェシカの独壇場だった。商店街から腕利きの露天商を引っ張り込み、店舗の改装にも着手。あれよあれよという間にブリトンネ街の一角には
地上3階建て、半地下の一階、内3階に計6人の店主が店を構える驚異の新商店が誕生する事になった。
 
 
 
372鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 23:16:18 ID:PyzpRclJ
 それから後日、或る日のコルベール研究塔にギュスターヴはルイズを訪ねた。
 ぼわん、と開けられた出入り口から砂埃を吐き出して、埃にまみれたルイズとギーシュが出てくる。
「げっほ、げっほ…ミスタ・コルベール!持ってきて欲しいものってこれですか?」
 ギーシュとルイズは二人がかりで埃塗れの布に包まれた謎の物体を引っ張り出していたのだ。
「ギーシュ、あんた『レビテーション』で持って行きなさいよ」
「こんなかさばるもの一人で『レビテーション』かけても持っていけるわけないじゃないか」
「まったく、なんで私がこんな目に…」
 二人に呼ばれていたコルベールは、自分の研究塔の脇に設営した大きな天幕から姿を現す。
「いやいや、ご苦労様でしたミスタ・グラモン、ミス・ヴァリエール。手が離せなかったもので」
「なんなんですかこれは?」
 目の前に置かれた物体の布を剥ぐ。それは黒塗りにされ、一方から取っ手の付いた棒が張り出した『箱』だった。
「以前ゲルマニアに行った時に買ったきりで放置してたものです」
 一応状態を確かめたコルベールは、二人係りで引っ張り出してきたものを軽々と引き上げる。
「これを取り付ければ…」
 そういって大きく開けられた天幕に箱を引き込む。天幕の中にはレンガや土壁で出来た人一人入れるようなドーム状の建物のようなものが作られていた。
コルベールは箱を立て、建物のようなものの脇にくっつけた。
「ふむ。これで完成ですぞ」
「ミスタ・コルベール。これは一体…」
 いぶかしむギーシュにコルベールは自慢げに答えた。
「これはですね。ミスタ・ギュスより伝授していただいた製鉄法を用いた溶鉱炉なのです」
「「溶鉱炉?」」
 声を揃えるルイズとギーシュ。
「二人に持ってきていただいたのは箱型のふいごですよ。火入れはまだですが、これが使えればトリステイン産の鋼材よりも質の高い錬鉄が作れるようになります」
「しかしなんでまた自前の溶鉱炉なんて作るんですか?」
「今私のやっている実験は色々と複雑な要素が絡んでおりましてな…詳しくはまだ、秘密です」
 なんとなく不満気なルイズとギーシュであった。
 
 
373鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 23:18:00 ID:PyzpRclJ
「でも最初に聞いた時は驚いたね。露天商にわざわざ店自体を貸して営業させるなんて」
 天幕の外に簡易なデッキセットが置かれ、そこでギーシュが葡萄水を飲んでいた。
 彼はルイズ達が留守にしている間、ちゃっかりコルベールの助手として居座っていた。モンモランシーやケティから逃げるにも体が良いからだ。
 シエスタはこまごまと給仕をして回っている。
「店の名前はどうするんだい?」
「ん?…そういえばまだ決めてなかったな…」
 手の手紙を弄びながら答えるギュスターヴ。
 手紙には店舗の準備、商人の手配が出来たこと、4日後に控えた開店には顔を出して欲しい旨が書かれていた。
「開店直前まで店の名前が決まってないって、どういうことよ」
「でもこういうお店って何屋さんっていうべきなんでしょう?」
 手紙には誘致した商人が主に扱っている商品についても書かれていた。日用品、食料、アクセサリー、などなど。変わったところでは
床屋と香水の計り売りなんてものも名前の中に入っていた。
「ギュスターヴ、ちゃっちゃと決めなさいよ」
「そうだなぁ……『百貨店』、なんていうのはどうだろう」
「「「ひゃっかてん?」」」
 コルベールを除く三人が聞き直す。
「いろいろな物を置いているって感じがするだろう?」
「ま、いいんじゃない?」
「いいですね」
「うーん、僕なら『七色の薔薇園、五色の敷石、三色の川の流れる場所』とか名づけるなぁ」
 まるで『明日の天気は晴かな』くらいの気軽さで言ったギーシュの言葉に、シエスタとルイズは冷たい声で答えた。
「それはないわ、ギーシュ」
「ないですね」
「えぇ?!ひどいなぁ」
「略すと七五三だな」
「なんだかもっと馬鹿にされている気がする?!」
 そう言ったギュスターヴも特に他意のあるコメントではなかったりする。
 
 
 
 そんな風に談笑がされるコルベール塔前に、風鳴りをして一体の竜が降りてくる。青い鱗のその竜に、蒼紅の二色の髪が風にはためいていた。
「ハァイ?お元気」
「ミス・ツェルプストー!」
 シエスタはキュルケを認めると、サッと輪の中から一歩下がってみせたが、キュルケは手を振って制止した。
「あら、大丈夫よ?今日は談笑したいところだけど、ちょっと用事が違うの」
「用事?」
「私の用というか、タバサがね…」
 キュルケが振り返ると、タバサはシルフィードから降りて談笑の輪に近づいていった。その手にはいつも持っている、身の丈を越える長い杖が、ない。
「貴方に」
「僕?」
 声をかけたのはルイズでもギュスターヴでもなく、ギーシュだった。
「貴方に決闘を申し込む」
 悠長にグラスに葡萄水をかっくらっていたギーシュは、貴族の息子らしくなく含んでいたものを盛大に噴出した。
374名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:19:14 ID:hXGgwQXx
百貨店の女帝? 支援。
375鋼の使い魔(後書き) ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 23:21:01 ID:PyzpRclJ
投下終了。
ぁーぅー、コンスタントにーと言っていたのに割りと前回から時間を食ってしまったような気がする。
じつはですねー。3巻相当のプロットがまだ完結しないままに走り出したものでしてー…(などと言い訳
3巻相当プロットはかなり色々と仕込みを入れるので大変なんですよ(と愚痴り。
ではではー・・・
376鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/09/11(木) 23:22:29 ID:PyzpRclJ
追伸。
エロパロBASARAスレに張っている人が居たら、あとでちょっと幸せになれるかも。
377名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:23:02 ID:hXGgwQXx
投下乙。コルベールの実験といい、ギーシュとの決闘といい気になる引きだ。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:27:18 ID:JQnGhPFL
鶴屋さん自重支援
379名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:29:12 ID:JQnGhPFL
ってもう終わってたかorz
380名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:31:54 ID:Uq5zKLxg
ええっ?これってタバサがギーシュに決闘を申し込んだという解釈でいいんだよね?何故だ?
381名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 23:45:32 ID:/PxG/vss
戦国ランス外伝乙でした
382名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:00:56 ID:0XT7166f
ランスか・・・
まあキュルケとシエスタはまず間違いなく犯られちゃうだろうな
モンモンあたりも無理やり犯られちゃうだろうな
383名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:06:12 ID:qYwS6yuj
怪盗ドルドムントとかいう蟻人間って何のキャラだったっけ?
384名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:22:21 ID:7gytHifa
>>383
黄金伝説クリスタニア
385MtL:2008/09/12(金) 01:25:39 ID:zSDBoY37
そういやクリスタニアって終わったの?
386名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:27:02 ID:zSDBoY37
何も見なかったことにして下さい……
387名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:39:51 ID:vrciFQv0
ハハハー こやつ、この、萌えっ子めー
388名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 01:46:05 ID:hr5vwvnn
卓ゲつながりで叫んでおく。
ダブルクロスの人とメックウォーリアの人〜まだ待ってますよ〜〜
389名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 03:08:49 ID:9yLUjgrl
ホントMtLの人はうっかりさんで萌えるな
390名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 03:39:29 ID:oGaSreMx
若獅子の人GJ。

TRPG厨として脅威度の補足。
普通にプレイしている分には最強のモンスターであるグレートワーム・ゴールドドラゴンが脅威度27。
デーモンプリンス/アークデヴィルと呼ばれる、いわゆる魔王連中が標準データで28〜29。
1レベルの冒険者パーティが脅威度4〜5、20レベルの人類最強クラスの冒険者パーティが脅威度25〜6(の、はず)。
ゼロ魔世界では推定ながらオーク鬼(D&Dのバグベアに相当と仮定)5匹が6〜7、身長5mのオグル鬼が脅威度9〜11。7〜8メイルの火竜成体が11〜12くらい?
それを考えるとエルミンスターの脅威度39はまさに傍若無人。
まぁこの人不老不死のとんでもない長生きだし(イメージ的にベルガリアードのベルガラスっぽい。割と女好きだし)、
彼の出身世界は全体的にパワーレベルが高いのもありますが(人間の癖に脅威度30超ってのも他に何人かいるし)。
ちなみにリューマはこの時点で脅威度10〜11ほど。9レベル呪文を扱えるオスマンが最低17、というところと思われます。
391名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 04:49:05 ID:J5p+HYEM
ぶっちゃっけエルミンスターはぼくのかんがえたさいきょうちょうじん
40じゃなくて39ってところが特にw
392名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 05:42:25 ID:tme0kG1o
ルイズぅぅうううわぁあああああああああんのコピペをこのスレでネタにできないかなーと考えていたら理想郷で既に書いてる人が居た・・・
ちきしょー!やめてやる!!こんなスレなんかやめ…て…え!?見…てる?お絵かき掲示板のルイズちゃんが僕をm(ry
393名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 07:48:58 ID:wur/+Yvg
>>356
クラシックD&Dだと36レベルまでが人間の限界で、
その上はエピックになって神話級の英雄になります。
現行の3.xエディションだと20レベルが限界で、その上は
やっぱりエピックです。

>>357
モルデンカイネンなんてもともと、「TRPGの祖」故ゲイリー・ガイギャックス
が普通に使ってたプレイヤー・キャラクターですよ?
エルミンスターもスタッフの誰かの持ちキャラらしいけど。

>>若獅子の作者さま
前回いろいろ注文を出していたものです。段落わけはソフトのせいですか。
失礼しました。
このぐらい解説をつけていただければ、きっとD&D初心者の方にもわかるん
じゃないかと思います。
今回も素晴らしい展開でした。次回を楽しみにお待ちしております。
394名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 12:42:21 ID:t88VE1Qe
ランスの人乙
ヤバい人キタコレwww生きろルイズwww
とりあえずキュルケとシエスタとアン様ピンチwww
395ゼロの女帝:2008/09/12(金) 13:53:38 ID:7A4VM83O
はい、昨日弱音吐いてツッ込まれた女帝ですー
先約なければ十四時頃から投下したいと思うのですよー
396名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:00:05 ID:37GFtxlr
気にするな。
支援する。
397ゼロの女帝:2008/09/12(金) 14:01:58 ID:7A4VM83O
ほんじゃいっきまーす

第二十話

「はい、『第二回ルイズちゃんの使い魔を召喚してみよう大会』ー どんどんぱふぱふー」
「・・・・・・・・一応試みに聞くのですがね、マダム・セト」
思わず頭を抱えるあたしに代わってギーシュが質問してくれる。
「なーに、ギーシュちゃん」
「なぜに突然そのような事をされるのか、宜しければ説明していただけますか?」
「ええ、いいわよ」
と、どこからともなく白い板と妙なペン(らしきもの)を取り出す。
白衣と妙に細くてキツい眼鏡は常識とのことだ。
「まずは現状ね」
きゅっきゅっきゅーとペン(らしきもの)にインクもつけず白い板になにやら書き始めるセト。
「あたしたちは無事アルビオンから帰還。
 アルビオンの王党派はロンディニウムを守りきり、結果幾人もの貴族が王党派に帰順」
「恥知らずなことよね」
「そんなこといっちゃ駄目よ、ルイズちゃん。
 クロちゃんがとあるマジックアイテムで洗脳してたのが原因だったんだから。
 まあそんな訳で王党派は『レコン・キスタ』はほぼ互角になるまで勢力を持ち返したわ」
「で、ウェールズ殿下は自力で国を復興させんとし、正式にアンリエッタ王女殿下との別れを決意、と」
「おいたわしい・・・・・・」
「で、一念発起したアンリちゃんはウェールズちゃんとの結婚は諦めたものの自力で国を守るため改めてアルビオンとの同盟を宣言。
 政略結婚も断り朝な夕なに政治のお勉強してるそうよ」
「結局あたしたちのやった事って何だったのかしら」
「無意味じゃない」
「で、無事学園に戻ったのだけどこーいったイベント起こしたのにルイズちゃんにイマイチパワーアップが足りない、と考えたのよね」
「ぶっちゃけ騒ぎ足りなくて退屈ってコトでしょ」
「そんなワケでルイズちゃんに使い魔を召喚してもらおう!と考えたのよ。
 どんどんぱふぱふー」
「いや、セトさん?
 ルイズにはもう貴方がいるんじゃないのかしら?」
「まだ『コントラクト・サーヴァント』してないし。
 それにあたしなにもかもルイズちゃんの手助けするってワケにいかないしね」
その言葉に、一同は押し黙る。
単身一軍を圧倒した彼女の力を自在に借りれる・・・・それはおそらくルイズの成長を著しく阻害するだろう。
手を貸し力を貸してもらう、肩を並べて歩く対等の存在が彼女には必要なのだ。
「わかったわ、始めましょう」
「あ、ちょっと待って。準備してくるから」
398ゼロの女帝:2008/09/12(金) 14:04:48 ID:7A4VM83O



「全宇宙のどこかにいる私の使い魔よ!
 この世で最も強く、賢く、美しい存在よ!
 わが呼び声に答え我が元に来たれ!」

例によって例のごとく何十回と唱えられる『サモン・サーヴァント』の呪文。
ギーシュはワルキューレ達をよりよく扱えるべく自主トレを行い、タバサは使い魔を枕に何十冊もの本を読みふけり(青い竜は幸せそうだ)
キュルケは用意したクックベリーパイを食べつくした後お昼寝としゃれこんでいる。
「どうだい?」
タオルで汗を拭きながら用意した水を飲むギーシュの問いかけに、タバサは「これが二十九回目」と答える。
「こんどこそ!     うにゅうにゅむにゃむにゃ・・・・・・我が運命の使い魔よ!今こそこの場に!おいでませ!」


どっかーん

壮絶な爆発の煙の中、なにやら影が。
「起きたまえ、キュルケ。
 どうやら進展があったようだよ」
一同が見守る中、煙の中にいたのは
「人間?」
「あきれた、あんたつくづくイロモノ特性なのね」
ひとりの、自分達と同じくらいの年頃の少年だった。小脇に薄い銀色の細い板を抱えている。
「ここは・・・・・・どこだ?」
しかし誰もそれを平民だ何だと侮辱しようとしない。
既にルイズは、究極のジョーカーとでもいうべき存在を召喚しているのだから。
「アンタ、名前は?」
「俺の名前?才人。平賀才人だけど」


(まあ、才人ちゃんじゃない あのコって確か天地ちゃんらと一緒に遙照ちゃんが鍛えてたコよね)

「ふんふん、なるほど。
 お前が魔法使いで、俺を使い魔として召喚した、と」
「あたしが言うのもナンだけど、アンタ納得できるの?」
「ニッポンのオタクを舐めるなよ。
 実体験したのはそう多くないだろうがちこっと漫画やアニメみりゃそんなんゴロゴロしとるわ。
 で、何か。『どうしようもなくなった弱小勢力が最後の望みをかけて』英雄か勇者か呼ぼうとして俺呼んだってところか?」
「・・・・・・・・間違いね 失敗よ キャンセルだわ キャンセル料払うからチェンジお願い」
「失礼なヤツだな、チェンジでもなんでもいいから早く俺元の所に返せよ」
「無理 送迎呪文なんて知らないもの」
ここで平賀君、怒髪天をつく!とばかりに激怒します。
「無責任じゃないか!さっさとあの夢の理想郷、秋葉原に俺を帰せよ!」
「知らないわよなによ秋葉原って!」
「俺の住んでるあたりはなぁ・・・・・住んでるあたりは・・・・・・NHKと教育除けば二つしかチャンネルないんだ!
 県内にと○のあ○は勿論まん○らけもメ○ンブック○もありゃしない!
 そんな怒田舎に住んでる(金無いからネットでDLも無理)のを我慢して山田先輩の家でバイトして
 天地先輩の神社で働き親から頼まれたお使いの時にはお釣りを誤魔化し
 ためた金でやってきた理想郷から引き剥がしておいて『知らん』たぁ福○をも上回る無責任じゃないか!」
「知らないわよチンパンなんて」
「うるせぇ!とっとと俺を秋葉原に帰せ!聞け都会の民よ地方人のこの嘆きを!」
399ゼロの女帝:2008/09/12(金) 14:06:42 ID:7A4VM83O
はい、本日はここまでですー

作中でもあるとおり「ルイズと肩を並べて歩む存在」が欲しくなりサイト召喚とあいなりました
400名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:13:46 ID:OzVu3Lw9
乙でした〜
あぁ…地方ってそうだよなぁ…
確かに、○沢さん並に無責任だよね、「知らん」だなんて
401名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:23:17 ID:xyfaZSjs
もっとテイルズから呼ばれてるかと思ったが少ないな
402名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:33:56 ID:MNHgxqvH
乙でしたー
いやそのなんつーかまてサイトw
たしかに天地たちが住んでる所は岡山の中でも田舎のほうだが!(w
あとルイズの突っ込みもおかしいぞw

…あれ?もしかして此処のサイトは霧恋とかと同じように樹雷の血を引いてる人…?
西南は純粋地球人だったんだっけ?
403名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:40:08 ID:gvie6g+c
舐めるなよ…俺の住んでいる県は…ケーブルテレビに加入しないとTBS(隣県のを拝借)が映らないんだぁぁぁあああ!!!

……ううぅっ
404名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:49:03 ID:qYwS6yuj
テレビ自体持ってない俺には関係ない話だな。
テレビなんて馬鹿が観るものだし。
405名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:55:14 ID:t88VE1Qe
女帝乙。
わかる…わかるぞ…痛い位にわかるともその気持ち(T_T)
GJ
406名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 14:57:49 ID:5C0PMK+5
乙です。
なんという地方の嘆きの代弁者、このサイトに共感する!
……デジタルBSは、機材の関係上金持ちの見るもののイメージが。CSも料金がね。
407名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:31:35 ID:qn7vFv1o
>>395
分割細切れで投下しないでちっとは書き溜めてからにしろ
408名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:32:49 ID:OzVu3Lw9
>>407
投下には個人のペースがあるんだし
少しずつでも、こまめに投下してくれるとありがたいと思うけどな

しばらく姿見てないと、体壊したのだろうかとか心配になってくるし
409名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:43:14 ID:9BP7Hu9R
>>407
 お前は俺を敵に回した
 毎度毎度大量に書きためて投下するのが死ぬほど大変だった俺を敵に回した

 いや大量投下って大変なんよ。規制かかるし、途中に邪魔が入るし
410名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:44:14 ID:79cR2MJ3
逢川氏のサイトのGS物の設定に準拠してるからってのもあるだろ。
411410:2008/09/12(金) 15:45:22 ID:79cR2MJ3
済みません誤爆です
412名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:48:42 ID:7A4VM83O
弁解するですよー

>>407さん
一度の投下には行数ってモンが決まってましてね
分割細切れでないと出来ないんですよー
一度投稿されてみるとわかりますがね
413名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:52:40 ID:FxMYZzqs
>>412
文脈読もうよ
414名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:53:17 ID:uMI9y4oI
正木の人間の「平賀源内」宇宙人疑惑事件、なんて物が江戸時代に有って、そこから交友が生まれて平賀一族正木村に移住。
なんて電波を受信した。

そいで、才人の親戚の中には「哲学士」が何人か居るとか。
415名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:54:04 ID:BAcBIRIa
そういう意味ではないと思うが。

まぁペースなんて人それぞれだよね。早いのは悪くない。遅いことなら誰でもできるってクーガーの兄貴も言っている。
ただ速すぎるのは軽く見られるのが難点よな。
416名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 16:00:47 ID:dKjTwfvL
何事もバランスが大事なのよ

ただ、そのバランスってのが人それぞれ違うから難しいのよ
417名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:03:40 ID:tme0kG1o
>>401
テイルズから女性キャラって呼ばれてないな
418名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:10:42 ID:t88VE1Qe
>>417

エターニアからファラはどうだろう。熊位のモンスターを蹴飛ばす位だしw
419名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:17:06 ID:DN2VTuwf
>>417
ミントって呼ばれてなかったか?
420名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:17:41 ID:tme0kG1o
ああ、そういえば
421名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:29:02 ID:2LHV7Kls
メ・・・メメ・・・メルディ希望(*´д`*)
422名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:35:50 ID:lOftUrmx
ルーンとか、翻訳効果無視してメルニクス語で押し通したら神だな。
423名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:44:25 ID:2LHV7Kls
ふぃぶりる!ふぃぶりる!!
でも晶霊 魔法&召喚っていわゆる先住魔法だよね
424名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 17:53:28 ID:vnYEZWLk
魔法じゃなくて比較的誰でもできるって点ではデスティニーの昌術とかあるな。
ぶっちゃけレンズ確保できれば平民でも手軽にファイヤーボール撃てるし
425名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 18:02:06 ID:EHfbn0rk
ゼロ魔世界だと
契約の必要があるとはいえ精霊の力を借りれるクラースさんて地味に凄くね?
18:40に
ランスの続き投下しても良いだろうか
427名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 18:15:33 ID:+yHUTplw
>>426
おk
428名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 18:16:18 ID:NCOwMu/a
      |ハ,_,ハ
      |´∀`';/^l
      |u'''^u;'  |
      |∀ `  ミ   シエン スルナラ イマノウチ……
      |  ⊂  :, 
      |     ミ
      |    彡
      |    ,:'
      |''~''''∪



        l^丶
        |  '゙''"'''゙ y-―, あ ふんぐるい むぐるうなふ とうか
        ミ ´ ∀ `  ,:'       
      (丶    (丶 ミ   いあ    いあ
   ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ   ハ,_,ハ
       ;:        ミ  ';´∀`';  ';´∀`';, ,
       `:;       ,:'  c  c.ミ' c  c.ミ  
        U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J   u''゙"J

          /^l
   ,―-y'"'~"゙´  |   それ  しんさく うがふなぐる ふたぐん
   ヽ  ´ ∀ `  ゙':
   ミ  .,/)   、/)    いあ    いあ
   ゙,   "'   ´''ミ   ハ,_,ハ    ハ,_,ハ
((  ミ       ;:'  ,:' ´∀`';  ,:' ´∀`';
    ';      彡  :: っ ,っ  :: っ ,っ
    (/~"゙''´~"U   ι''"゙''u  ι''"゙''u
429名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 18:19:55 ID:7A4VM83O
反対する理由は無い   投下したまえ

>>428
うをっ 可愛ええ・・・・・・
430名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 18:20:49 ID:EHfbn0rk
支援するんだよっ!
431名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 18:21:27 ID:pwkuIuir
ところでギコナビ使ってるんですが、文字数行数機能とはなんでしょうか。
・ランスが鏡に入る少し前の時間
「宇宙のはてのどこかにいる私のしもべよ! 神聖で、美しく、そして強力で忠実な使い魔よ! 私は真心より求め、訴えるわ! わが導きに、応えなさい!」

 地面に立つ桃色の髪をした小さな女の子が何かの儀式をしていた。
 しかし、少し時間が足っても何も起こらなかった。

「また失敗か〜ルイズ。」
「どんだけ失敗するんだよ。」
「これはもう夜明けまで掛かりそうだな。」
「いや、1年かもな!」

と先に儀式の事を終わらせている、制服に身を包む子供達はその桃色の髪の女の子に呆れて言葉をふりかける。

「うるさいわね、きっと…きっともう少し待てばきっと来るわ!!」

そう反論して、数テンポ後に…。

鏡が光り、煙が立ち込める。

「成功!成功だわ!」

徐々に煙が薄れて…召喚された者が目に映る。

「……は?」

桃色の髪の女の子と制服を着てる子供達と頭が禿げてる大人は様々な反応で驚く
その中で、制服を着てる少し太ってる子供が言った。

「ル、ルイズが平民を3人も召喚したぞ!」
「だが、2人が凄く可愛いな…」
「ちくしょう…」
「一人は戦士みたいな格好だな…」
「というか全員変わった格好だな…」
「どんな状況でこれだけ召喚されたんだ…」
最初に太ってる子供が状況を言った後に、皆様々な感想を言う。

「平民を『サモン・サーヴァント』…さ…三人も召喚して…ど…どうす…ぷくく…あっはっはっはっは!」
赤い長い髪と大きな胸を持つ女性は堪え切れず、大きく笑った。
「るっさいわねぇ!」

その内、ランスとシィル、謙信は目が覚めた、カオスは元から起きていた。
そこに、ルイズが近寄る。
起きたランスは、目が覚めて、何があったか思い出し始める。
あー、どうなってるんだっけ、そういえば鏡を通って…桃源郷にいったんだったな。
そして、周りを見渡す
なるほど、自分の予想通り可愛い子が一杯だな…ぐふふ。
だが、男もいるな…しかも、全員子供みたいだな。
にしてもここはどこだ…ゼスの学校みたいな物か?
いや、ここは桃源郷だ…違う世界かも知れない。
と考えてる内にルイズと言われてる少女が近づくのに気づく
む、ルイズと呼ばれてるあの子は中々可愛いな…。
しかし胸が無いな、後3・4年もすればちょうど良くなるな。
そんな事を考えてると。
ルイズがランス達の目の前に立って不機嫌に発言した。

「あなた達、名前は。」
「失礼だが、人に名前を聞くときは自分から名乗るべきでは?」

謙信が言う、ルイズがその威風堂々さにむっとしながら少し後ろに下がる、そして反論をする。

「平民に礼儀なんていらないわ。」

だが、とある制服を着た少年が。

「貴族なら礼儀を尊重すべきだ。」

と言い、半数近くが頷く、もちろん男子勢である。
可愛い子には弱い、男の本能である。

「うっ…まぁいいわ…私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラヴァリエール貴族の末っ子よ、さぁ名乗りなさい。」
「早速の名乗りに感謝します、私は上杉謙信です。」
「わ、私はシィル=プラインです…」
「俺様はランス様だ!ところでここはどこだ?」

平民の癖に生意気な口をきく所に少し腹が立つルイズ、だが多少嫉妬してる所もあった。

「まったく…ここは高名なトリステイン魔法学院よ。」
「撮り捨て淫魔法学院?」
「知らないの?どこの田舎物よ」

その場所はランス達がまったく聞いた事が無い場所だった。
しかし学院と言う事はゼスの魔法学校みたく、ここには先生と生徒がいる場所という事はわかった
カオスが状況を把握して、言葉を喋る。

「ランス〜。」
「なんだ…ここが何処か分かったか?」
「あら?不思議な形のインテリジェンスソードね。」
「あぁ、あの鏡を通った瞬間に魔王と魔人の気配が完璧に消えた、つまり
ここはまったくの別世界って訳だなー、本当に桃源郷って奴にこれたのかもしれんぞい。」
「元に戻れるんでしょうか。」
「いや、どうだろうね、魔人と魔王の気配がする所がまた出てくればそこに入って元に戻れるかもしれん、儂困ったなー。」
「わかった、じゃあ喋るな。」

ルイズの言葉は無視され、ルイズは怒る。

「なんで無視するのよぉ!」
「え?あ、すいません」

シィルが謝る、するとルイズは禿げた大人の人の所に向かい、話す。

「コルベール先生!!」
「なんだね?ミス・ヴァリエール」
「もう一度召喚をさせてください!!。」
「それは…だ、だめだ、ミス・ヴァリエール。」

この例外は想定していなかった、コルベールは少し返答に困った。
434名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 18:52:34 ID:Ht4l8gM6
そういやこの状況のランスってレベル下がってないんじゃないか?
クリア時から遊び暮らしてないならランスってめちゃ強いよ。
おマチさんもアンアンももう駄目だな、止められる奴がビダーシャルくらいだ。
「なんでですか!!」
「決まりだよ。2年生に進級する際、使い魔を召喚する。今やっている通りだ。」

ランスが聞きなれていない単語が出てくる。使い魔ってのは何だ?
この3人(+一つ)はこの世界の常識を知らない、とても困った。
元の世界でも常識破りだが。

「それによって現れた使い魔で、今後の属性を固定して、専門課程へと進むんだ、一度呼び出した使い魔は変更できない。
なぜなら春の使い魔召喚は神聖な儀式だからだ。好む好まざるにかかわらず、彼らを使い魔にするしかない。(しかし3人も…)」

「でも!3人も使い魔にする事も、平民を使い魔にする事も聞いたことありません!」

その発言にくすくす笑う者も入れば、その2人の平民に顔をぽーっと見てる者もいた。
ランス達この状況が全く理解できてないので、把握する為に静かに事を見守った。

「これは伝統なんだよ。ミス・ヴァリエール。例外は認められない。彼は……ごほんごほん彼等は…」

コルベールはこちらをゆるりと見てる3人を指差し。

「た…ただの……平民?かも知れないが、呼び出された以上、君の使い魔にならなければならない。
古今東西、人を使い魔にした例は無い上に3人もというのもないが、春の使い魔召喚の儀式の規則はあらゆる規則に優先する。
彼達には君の使い魔になってもらわなくてはな。」

「そんな…」

ルイズはこれからどうしよう…という事と取り消しが聞かないことに肩を下ろした

「さて、では儀式を続けなさい」
「えー…と…彼等と?」
「そう…彼らと、次の授業が始まってしまうじゃないか。君の召喚にはだいぶ時間を掛けられたんですよ?
 何回も何回も失敗した分が大きく帰ってきたのかもしれないじゃないか、諦めて契約したまえ。」

そうだそうだ!と野次が飛ぶ、だがこれは色々の欲望と入り混じった野次だった。

「ねぇ、あなた達」

「ん?」
「む?」
「はい!」
「…はぁ、もういいわ」

ルイズは諦めた、そして目をつむる。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・中略ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者達に祝福を与え、我の使い魔となせ」

すっと、まずシィルの額に杖を当て、ゆっくりと顔を近づける。

「ひっ…」

同性にいきなり顔を近づけられるのだ。誰でも驚く

「なんだ?そっちの気なのか?」
「黙りなさい。」
>>434
自分は謙信ルート99lvでクリアできたので
謙信もランスもLvはMAXで、シィルのLvは覚えてないので53Lv位にしとこうかと。
周りの観客が静かになる、とても官能的である。
ルイズの唇が、シィルに重ねられる。

「ファーストキスだったのに…。」

と言って、次は謙信の所に。

「何をする…む」

そして、ランスの所に。

「中々いいものをみせてもらった!」
「その大口を閉じなさい。」
「うむ。」

唇が重なる。最近のランスは和姦をもっとーにしていたので突然舌を入れるという事はしない。
ランスなりの心構えである。

「ぜー…ぜー…終わりました。」

まさかサモンサーヴァント1回に3回もキスをするはめになるとは思ってなかったのだろう。

「サモン・サーヴァントは何度も失敗したが、コントラクト・サーヴァントはきちんとできたね」

コルベールが、うれしそうに言った。

「相手が平民…?だから契約できたんだぜ!」
「そんな事よりその使い魔分けてくれよ。冗談じゃなくて。」

周りの生徒が笑いと羨ましさでがやがやと言う。
ルイズが生徒達を睨む。

「馬鹿にしないで!わたしだってたまにはうまくいくわよ!」
「ほんとにたまによね。ゼロのルイズ」

見事な巻き髪とそばかすを持った女の子がルイズを、あざ笑った。

「ミスタ・コルベール!……もういい…もう疲れた…何も言わないわ」
「まぁ…少し同情するわ…。」

話を静かに聞いてた3人に突如、体に異変が走る。

「ぐお!?」「ひぅ!」「うっ」
ルイズが疲れた声で言う、
「すぐ終わるわ…まってなさい、ルーンを刻んでるだけよ…」
ルイズが言ったとおり一瞬だった。
コルベールが近づいて3人のルーンを一気に写した。
「む、君のルーンは珍しいな。」
ランスのルーンを写しながら言った。

「さて…皆教室に戻るぞ。」
438名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:04:44 ID:OQHvQDOI
ランス=戦国ランスなのね、今の人って
と、写し終えたコルベールが生徒達に言うと きびすを返して
何か言うとコルベールと生徒が一斉に空を飛び、建物の立ってる方に戻っていく。
ランス達はその状況を眺め。

「そういえば志津香も飛んでたっけな。」
「そうですね、本当にここはどこなんでしょうね、ランス様」
「……」
「謙信ちゃん、愛は5年間は大丈夫って言ったんだ、JAPANの事なら心配いらんだろ。」
「うむ…愛なら大丈夫だろうな。」

もちろん、愛だって何かしら考えてあるだろう、ランスの事だから謙信を無理やり連れてく事も想定済みのはず。
その中で愛がJAPANを平常のままにさせる限度はおよそ5年と考えたのだろう。

「にしてもどうしましょうランス様。」
「そうだな、まず自分で暮らせる位になったらあのピンク髪を売る、そして女の子と犯りまくる、5年立ったら帰る事にしよう。」
「5年もこんな所にいるんですか…どうやって帰るかも分からないのに。」

シィルが帰りたそうに言う。
その話の間 色々な奴らがルイズを罵っていた気がするが聞こえない。
ルイズが怒りながら、こっちを向いた

「あんた達、何なのよ!」
「それはこっちが聞きたいわ!ともかく俺等は異世界から来た…らしい。」

ランスが答える、もちろん自分達の置かれてる状況すら分からないんだから堂々と返答する事は不可能だ。
だがあの世界で絶対に存在する魔人、魔王の気配を確実に0と感じるのなら、カオスの言うとおりここは違う世界なんだろう。

「らしい?それ、信じれると思う?」
「いや、思わん。」
「でしょうね、まぁいいわ あなた達3人は私の使い魔、つまり私がご主人様よ」
「「?」」

まさか、様子を見てたらここまで話が進行してるとは思わなかった。
使い魔?こいつがご主人?何の?

「ここで話しても無駄ね、ついてきなさい。」

まぁ、確かにすぐに理解が出来そうな話じゃないので
ランス一行はルイズの後ろについていった。

「まだ私は授業があるから、まってなさい、勝手に出ない事 いいわね?」
「「分かった」」

謙信とランスの言葉が被る、謙信の頬が何故かうっすら紅くなる。
シィルがそれを少し羨ましげに見ていた。


そして、ルイズが帰ってくる。さっきの話の続きである。

「…なるほど?4つの幻獣に支えられて浮いてる大陸があって、そのじゃぱんだかと大陸を繋ぐ道の途中で鏡に入ったと。」
「…はい、そうです。」
「信じられると思う?」
「いえ、でも事実なんです。」
「証拠は?」

説明がめんどくさいランスはいつも通りシィルに説明を任せていた、しかし一向に信じる気配無し。
そこにランスが助け舟を出す、カオスに親指を向けた。

「このカオスって剣は?」
「インテリジェンスソードじゃない、こちらの世界にあるものよ?ただそれ、かっこいいわね」
「ありがとじゃが儂、元人間なんじゃがのう」
「む。まぁ、無理に信じてもらう必要ないな。」

やはりこいつは色気が足りないな、しかも高貴すぎる、嫌な方の、俺様が嫌いなタイプだ。

「…ところで、使い魔って何をするんですか?」
「よくぞ聞いたわね。使い魔は主人の目となり、耳ともなれるのよ!」

誇らしげに言う。

「……つまり。」
「だー、つまり使い魔が見た物は、主人も見る事が出来る」
「なるほど。」
「でも、あんたじゃ無理みたい、わたし、何もみえないし、というかどの視点で見ればいいのか分からないし。」
「…すいません。」
「2つ目は…どうせできないからいいか。」
「3つ目が一番重要ね、主人を守る事、どうやらあなたとあなた帯剣してるようだし、剣位は扱えるわよね?。」

(まったく…なんでこいつのお守をしなきゃなんないんだ…
だけどこいつとの関連絶っちまうと、こっちで女の子とやる事も出来なさそうだしな。
こいつ頼らずに済むようになったら、捕まえて、どっかに売りさばくからいいか。)

「謙信ちゃんはとても強いぞ。」
「ところで、あんた達って、どういう関係?」
「シィルは俺の奴隷で、謙信は俺の女だ。」

その返答を聞くと、ルイズは固まった、こんな男にこんなかわいい奴隷と彼女がいる、この大口が?この傲慢そうな顔ぶりが?。
彼のどこに惹かれたのか、まったく持って不明だわ…。

「そうそう、家事全般もする事。」
「シィル、頼んだぞ。」
「はい!。」
441名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:09:41 ID:+yHUTplw

しえn
シィルはとにかくランスに頼まれる事が大好きなので、断る事はできない。
シィルに頼むランスはよからぬ事を考える
(まぁまずはこちらの桃源郷で自力できるまでこいつの使い魔でいてやるかな。)

「と、言う事で朝になったら私を起こしなさい、それとこれとこれ洗濯しときなさい。」

ポイッポイッと下着やら何やらがシィル達の元に投げられる。

「じゃあ、シィルやっとけ。」
「はい…、それとランス様。」

シィルが窓の外を指差して言う。

「月が2つありますよ。」
「本当だな。」
「綺麗だ、それに大きい…お饅頭のようで…」
「食べちゃだめだぞ。」

謙信は残念そうに俯く。
食べたいのか、あの大きさ位の饅頭が…と考えてたランスを他所にシィルがルイズに尋ねる

「私達の寝る所は…。」
「3人分の藁を用意したわ、そこに寝なさい。」
「家事全般を引き受けて、お守もするのに偉く待遇が悪いぞ。」
「平民の分際で生意気ね、飯も部屋もあるのよ?追い出されたい?」
「…それは困る、私は…ランス殿がいればどこでもいい。」

謙信が恥ずかしそうに言う、そう謙信は人の5倍以上の食料(1日15倍)を必要とする、おやつは重箱5個
戦場の飯は特大おにぎり、普通にどんぶりを7皿を食べるのだ、食べるとこを失うのは謙信にとっては大事であった。

「そうだな…飯が無いと謙信ちゃんが…ぐぐぐ…もう疲れた、明日考えて今は寝よう。」
「そうですね、ランス様…。」


これにて投下終了。
長かったです、そういえばランスも使い魔を持ってた事を忘れてました。
でもランスも美樹の事忘れるくらい忘れっぽいので使い魔のことも忘れてるって事にしときます。
443名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:19:01 ID:01FbtORC
ルイズちゃ〜ん^^また会いに来ちゃった☆
今日はルイズちゃんが一回くちに入れたお菓子を食べてみたくて来ました^^v
ルイズたんがちゅぱちゅぱ舐めて溶けかけたチョコを口移しでもらいたいな
そしたら今度は僕がそのチョコをルイズちゃんに口移し・・・きゃー^^
一緒にひとつのチョコを交互に口移ししあって溶かしあおうよー><
ルイズちゃんの唾液と僕の唾液が奏でるハーモニーはきっとチョコよりも甘くとろけるよ^^
ついでにルイズちゃんの甘くておいしそうな髪の毛も舐めていい? だめ?
おねがい! ちょっとでいいから! ルイズたんの髪の毛しゅごいおいしそう・・・
じゃあペロペロはしないから! ちょっとペロッとするだけ! 毛先だけで我慢する!
ほんとは頭皮から毛先までベロンベロンジュルリジュルリしたいけど我慢するから!
じゃあ一本だけちょうだい! 髪の毛一本だけ抜いてちょうだい! 家宝にしますから!
おねがぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い><
髪の毛くれたらお礼におちんちん見せてあげるから!ほら!いいんだよ遠慮なんかしなくてほぉ〜〜ら^^
ほーらほらほらほらほらほらほらおちんちんだよ〜〜ん♪ぷるん♪ぷるん♪きゃ^^v
ルイズたんみたいに強気で純粋な子見てるとね、なんかすっごくおちんちん見せたくなっちゃうの♪
あああああおちんちん見て真っ赤になって慌ててるルイズたんが一番きゅわいいよ☆もっと見て見てー
あ・・・なんかおっきくなってきちゃったねー^^ほら見てごらん!なんかおっきくなってきたよーん^^
不思議だね〜ほら、見たほうがいいよル〜イズたぁーん^^ありゃ?おちんちんがルイズたんに近づきたがってる^^;
ワガママなおちんちんでごめんねー><そんなに怖がらなくて大丈夫だよ〜おちんちんは優しいの
おちんちんルイズちゃんに会えて嬉しいって^^あっという間にこんなおっきくなっちゃたよスゴイねぇ〜
おちんちんをこんなに喜ばせちゃうルイズちゃんも凄いんだよ〜ルイズた〜んすごいすごーい^^
ルイズちゃんにもっとスゴイところ見せてあげるからそんなに顔を隠さないで。うふふ、ルイズたんかわいい!
僕もあとでルイズちゃんのアソコたっぷり見てあげるから大丈夫^^ ただ見せるだけじゃ不公平だからね
ルイズたんのおぱんちゅ脱がしておしっこの穴とかお尻の穴とか・・・ハァハァ・・・いけない穴とか…全部全部見るよ^^
そしたら一緒に色んなところを舐めあいっこしようね^^v もうちゅぱちゅぱだよ!ちゅぱちゅぱ!
僕がルイズたんのお尻の穴ペロペロ♪ ルイズたんが僕のお尻の穴ペロペロ♪ うひー!
二人の抱き合った体が溶けてひとつになっちゃいそうなくらい キモチイことしようねー☆
ほら!ここからが一番スゴイところだよー?ほらこんなにスゴイことにああん見て見てルイズたんほーらシコシコシコシコ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
もうルイズたんらめへえぇぇぇぇえええぇぇぇえぇぇええぇっええええええぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええ^^v
444名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:20:23 ID:EHfbn0rk
ランスの人乙
ルイズ・・・早く改心しないとエラい事になるぞ><
おもったんですが。
この世界ってリズナが最強ですよね。
おっぱいとかおっぱいとか、魔法耐性とか魔法に関してとか。
それと誤字を発見しました。
本当に申し訳ありません。
×(まぁまずはこちらの桃源郷で自力できるまでこいつの使い魔でいてやるかな。)
◎(まぁ、まずはこっちの桃源郷で自力で生活できるまでは、こいつの使い魔でいてやるか。)
本当にすいません。
447名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:28:57 ID:t88VE1Qe
ランスの人乙
ルイズ…生きろw
レベルMaxか…ランス無双にwktk
448名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:34:00 ID:Ht4l8gM6
乙。
まあルイズは食われないだろうけどw
問題はきゅいきゅいだ……
449名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:36:13 ID:QJzwDwAa
むしろ、キュルケといたしちゃうのを邪魔しようとしたルイズがズンバラリとなる未来を幻視sたんだが?
450名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:38:33 ID:TZd2Peu2
>>395続き楽しみにしてるんだぜ
451名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:47:15 ID:1GY+saT4
そいや闘神からはないのか
つかアリス関連はまだ誰も呼ばれなかったのか
誰か初音よんでくれ〜
452名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:49:24 ID:0XT7166f
                rへ __  __
くヽ  l^ i         /: : : : : : : : Y: :ヽ
. \\l  l.       /: :./ l: :.lヽ: : :ヽ: : :ヽ
   \\l       //: :/ノ  l: :ト、ヽ: : :',: : :. ',
    \\     / l: :/ ○ 丶l ○ l: : :ハ: : : :',     呼んだ?
       \\ _/: :l: :l@┌‐┐ @ l: :/: :l: : : :.',   
        \/:::::::\ヽl.\ |   !   /:// l: : : :..i
         {::::::::::::::::: `T7└‐┴‐<    l: : : :. l
           `r──‐┼-/l/l// _ヽ  l: : : : : l
         /: : : : : : | /:/: l: : : :Y:::::::l  l: : : : : :.l
        ,': : : : : :./ /: /: : : : l:::::::::l.  l: : : : : : l
          i: : : : : く/レへ: : : : l::::::::::',. !: : : : : : l
.         l: : : : : : :\:::::::::::ヽ イ:::::::::::::〉 l: : : : : : : l
        l: : : : : : : : :ト、:::::::::::::::>tjtjtjノ l: : : : : : : :l
        ',: : : : : : : :/├‐┤|─ '"|   l: : : : : : : :l
        ヽ: : : : / .l:::::::| l:::::::::::l   ',: : : : : : :,'
          \:/    l:::::::l |::::::::::l   ヽ:: : : : /
453名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:50:01 ID:FFyFEQ32
ミクは小ネタになかったか?
454名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:50:58 ID:1GY+saT4
女郎蜘蛛のほう
455名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:52:25 ID:Cmawwbdw
しかしL99とか…ワルドが顕在しても手も足も出ずに斬られるな
ワルドってランス風に言えば何レベルくらいだろ?
グリフォン隊の隊長だから、ゼスの4隊長くらいかな?

そういえば、シェスタ…謙信に土下座するのかな
456名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:54:05 ID:uYjI5708
二十時からちょいと小ネタを投下しますよ。
457名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:54:09 ID:pwkuIuir
初音って違う方のじゃないのかい?
458名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 19:57:10 ID:pwkuIuir
>>455
健太郎が土下座する描写があれば難なくいれれたんだけどね。
どうしよう。
45913の混沌:2008/09/12(金) 20:01:30 ID:uYjI5708
 アルビオン王国の古都、シティ・オブ・サウスゴータ。
 始祖ブリミルがアルビオンに最初に降臨した土地という伝説を持ち、空軍を主力とするアルビオン軍の
 一大駐屯地であり、トリステイン・ゲルマニア連合軍が神聖アルビオン共和国への侵攻拠点として使用した
 軍港ロサイスとアルビオン王国主都ロンディニウムを繋ぐ交通の要衝として知られる、人口4万を数える
 アルビオン大陸有数の大都市である。
 その港町ロサイスとシティ・オブ・サウスゴータを結ぶ街道より少し外れた森の中に、人目を憚るように
 ウエストウッドという小さな村が存在した。
 その村はティファニアという美しいエルフの少女と、親に捨てられたり戦災で家族を失った子どもたちが
 慎ましやかな生活を送る場所である。
 この静かな隠れ里のような村に、一週間ほど前にひとりの少年が迷い込んだ。
 
「でぇやあああっ!」
「脇が甘い!」

 少年が稽古相手である女性に、上段に構えた木刀を振り下ろすが、女性は素早い身のこなしで振り下ろされた
 木刀を易々と掻い潜り、少年の右脇に鋭い一撃を加える。
 その一撃を少年は辛うじて木刀で受けとめるが、女性はそれを見越して少年の脛を蹴り上げる。

「いっでええぇぇぇ!」
「敵から眼を離すな!!」

 脛を蹴られた少年が脚を押さえて飛び跳ねるが、その隙を女性が見逃すはずも無い。
 女性は容赦なくもう一方の脛を木刀で打ち据えると、少年は無様に倒れ、痛みの余りに地面を転がる。
 両脛を押さえて芋虫のように転がる少年を女性は冷ややかな眼で見つめ、脚を振り上げて
 情けない少年の尻を蹴り飛ばそうとしたが、いつの間にか近くに痛々しい表情と申し訳なさそうな表情の
 ふたつの感情が綯い交ぜになった、なんとも形容しがたい顔でひとりの少女が佇んでいた。
460名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:02:17 ID:tAg4iYex
>>455
ランス世界に直すとワルドLv40くらいじゃね?
46113の混沌:2008/09/12(金) 20:02:54 ID:uYjI5708
「あのー、おふたりとも、そろそろお昼の時間なんですけど……」
「あっ!ティファニアさんじゃないっすか!えっマジでメシ?!いやー嬉しいなぁもうハラがペコペコなんだよな!
 と、いうわけで、アニエスさん!続きはメシ食った後で!!」
「おい待て!ヒラガ……ったく現金なやつだ」

 平賀才人。
 トリステイン・ゲルマニア連合軍が敗退し、その撤退の最中、神聖アルビオン共和国将軍ホーキンスが率いる
 七万もの大軍による追撃をたった一人で阻み、連合軍の撤退を助けた英雄である。
 その戦いで瀕死の重傷を負い、その命が尽きようとしたところをエルフの少女ティファニアに救われる。
 だが、その代償としてその身に宿していた伝説の使い魔『ガンダールヴ』の印を失って失意に暮れていたが、
 持ち前の能天気さで復活し、失った力と自信を取り戻そうと剣術の稽古に明け暮れていたところを、
 トリステイン女王アンリエッタの命により彼を探していた銃士隊隊長アニエス・シュヴァリエ・ド・ミランに
 発見され、彼女の退屈しのぎに剣術を超スパルタ方式で教わることになったのだが……
 毎日徹底的に扱かれ剣術は少しづつ上達してきたが、心の方が折れそうになっている彼の唯一の拠り所は、
 アニエスから解放される食事の時間とティファニアだけであった。 

「ふあ〜うまかったぁ〜」
「そう?よかった。初めての料理だから自信が無かったけど……」
「このヨシェナヴェ……だったか?ヒラガ、お前が教えたのか?」
「そうっすけど……アニエスさんも知ってるんすか?」
「ああ……この恐ろしい料理のことなら知っている。そう、あれは三年ほど前だったか」

 才人とティファニアは、今しがた食べたばかりのヨシェナヴェを恐ろしいと言うアニエスを怪訝な顔で
 見つめるが、当の本人はそれを無視して食後のお茶を一口啜り、思い出を振り返るように静かに語りだした。
46213の混沌:2008/09/12(金) 20:04:23 ID:uYjI5708
「あれは……まだ私が傭兵をしていた頃だった」

 三年前、アニエスは復讐を胸に秘め、毎日を這いずるように生きていた。
 傭兵として参加した戦いが終わり、アニエスはその時期から戦乱の匂いが漂っていたアルビオン王国へと
 渡るために、空への架け橋であるラ・ロシェールの港町に滞在していた。
 その日も早朝から日課である剣術と格闘の鍛錬に励んでいたアニエスに、ひとりの男が声を掛けた。
 
「その男は、そうだな……髪や瞳の色はヒラガに似ていたな」
「俺にですか?!」

 異世界人である平賀才人と同じ髪と瞳を持つ男。
 ひょっとしたら自分以外にも日本人が居るのかもしれない、そう思った才人は身を乗り出し、
 アニエスに話しの続きを促がした。 

「その人ってどんな感じの人でした?!アニエスさん教えてくださいっ!」
「勘違いするなよ?確かに顔つきもどことなくお前と同じ民族のようだったが、似ていたのはそれだけだ。
 あのカミソリのような眼つきに鍛え上げられた肉体、それに隙の無さ。
 お前とは全然違う。お前の髪と瞳の色がその男に失礼なくらいだ」
「しーましぇん」
「え〜と、その男の人はアニエスさんにどんな用事があったんですか?」
「ああ、その男は私に剣術と格闘の稽古を頼んできたんだ」
463名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:06:01 ID:ZwB9REIb
支援
464名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:06:11 ID:lX5S4QHl
しえん
46513の混沌:2008/09/12(金) 20:06:36 ID:uYjI5708
 男は用件だけを手短に言うと、アニエスに金貨の詰まった袋を渡した。
 平民四人家族が一般的な生活をするために必要な金額は五百エキューと言われているが、
 その男が渡してきた袋の中には、その五分の一に相当する百エキューもの大金が入っていたのだ。
 流石のアニエスもこれには驚き、そして警戒した。
 たかが剣術と格闘の授業料にしては破格すぎる代金である。
 誰かが自分を罠に嵌めようとしていると男に眼を配ったが、男の態度からはそんな様子は見られなかった
 警戒するアニエスに男は淡々とアニエスの実力を評価していると話し、アニエスもそれに頷いた。
 男を信用した訳ではない。
 自分をどうにかしようと考えているなら、こんな回りくどいやり方ではなく、この金で他の傭兵を雇って
 襲わせればいいからだ。
 アニエスは納得すると男に木刀を渡し、剣術と格闘の稽古を始めた。 

「なんかその人に同情するなぁ……」
「ヒラガ、それは間違っているぞ。同情されるのは私のほうだ」
「あの〜それってどういう意味ですか?」

 最初、アニエスは男を苛め抜いてやろうと考えていた。
 これは訓練であり、大怪我をさせなければ何をしようと許されるからだ。
 彼女も女だてらに傭兵をやっているのだから、他の傭兵たちが言い寄ってきたり、
 寝ているところを襲われたりしたこともある。
 しかし、そういった男たちはすぐに自分の過ちに気付かされることになった。
 圧倒的多数を占める男たちに舐められたくはない、アニエスは常にそう考えている。
 もし、男たちに舐められたりすれば、その後は苦界が待ち受けているからだ。
 そんな人生を送ってきた所為なのか、それとも元々の性格がそうだったのかはアニエス本人にも判らないが、
 彼女は男を苛めることが好きになっていた。無論、寝床で苛めるという意味ではない。
 アニエスの心に、この男を苛め抜き泣き言を言わせてやりたいという欲望が鎌首を擡げていた。
 だが、アニエスはその泥の沼のように陰湿な欲求を満足させることはできなかった。
 その男に、剣術で三回、格闘で五回も失神させられたからだ。 
466名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:08:14 ID:Sy70aW06
ランスLv99って阿呆か。

設定的にありえねーから。
そういうのもわかってねーで書くとか神経がわからない。
46713の混沌:2008/09/12(金) 20:09:19 ID:uYjI5708
「ええっ!?アニエスさんを?失神?」
「はぁ〜その人すごいんですねぇ」
「ああ、あれほど強い男には出会ったことがない」
「確かにすごいんすけど、なんでヨシェナヴェが恐ろしいんですか?」
「それはこれからだ。私が格闘で五回目に失神した後の話になるが……」

 首を絞められて気絶したアニエスの鼻腔を食欲をそそる香りがくすぐる。
 その香りによってアニエスは眼を覚まし、またもや敗北を喫した己の不甲斐なさに口を噛み、
 悔しげに顔を歪ませて起き上がると、そこには驚くべき光景が広がっていた。
 あれだけ激しい運動をした後にも関わらず、男は香りの中心である鍋を無表情でつついていたのだ。
 そのとき男が食べていた鍋料理が、タルブの村に神聖アルビオン共和国の侵攻作戦において、
 アニエスはトリステイン側として参戦し、奇跡の光によってトリステイン側の勝利として戦いが終わった後に
 タルブの村で一泊した際に村の名物料理だといって出されたものがヨシェナヴェであり、
 そのとき初めて、男が食べていた料理とヨシェナヴェが同じものだと気付いたのだった。
 
「ヨシェナヴェという料理をそのときに知ったんだが……私は今でもこの料理が恐ろしいよ。
 私は……ヨシェナヴェに負けたんだ」
「そ、そうなんすか……それで、その後はどうしたんですか?」
「ああ、その後は…………いやいやいやなんもないぞ!断じてなんにもない!!」
「どうしたんですかアニエスさん?耳までまっかっかですけど」
「なんでもないったらなんでもない!よしサイトくん!稽古の続きだ!!」
「へ?え?イデェッ!ちょ、アニエスさん!耳!耳ひっぱんないでっ!!というかサイトくんって、イデェ!」

 顔が赤くなったと思ったら、アニエスは突然サワヤカな笑顔を作り、才人の耳を千切るような勢いで引っ張り、
 悲鳴を上げる才人の身体を引き摺りながら外に出て行くのをティファニアは呆然と見送った。
 それから、外から聞こえる才人の悲鳴でティファニアは我に返ると、食事の後片付けを始める。
 しばらくしてアニエスの話しを静かに聞いていた才人の愛剣である、インテリジェンスソードのデルフリンガーは
 鞘から口の部分である柄を出すと、ポツリと呟いた。
468名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:10:41 ID:sJmapo3x
あのおっさんか!

しえん
46913の混沌:2008/09/12(金) 20:11:12 ID:uYjI5708
「あー、デュークの旦那ヤることが早いからなー」
「何か言った?」
「いんや、なんにも言ってねぇよ」

 デルフリンガーの呟きは主の悲鳴に掻き消され、誰の耳にも届くことはなかった。

 
 ヨシェナヴェとは山野に生える野草や山菜、兎などの小動物の肉を味付けされた出し汁で煮込む
 タルブの村の名物料理である。
 煮込むことにより柔らかくなった食材は、固いものが食べられない年配の老人に優しいだけでなく、
 そのままでは食べ辛い木の根や苦い山菜も、出し汁の味が染み込み食べやすくなるので、
 野菜嫌いの子どもたちでも喜んで食べるみんなに美味しい料理である。
 最近ではその食材として使われる、タルブの村近郊に自生するハーブや山菜などに滋養強壮、虚弱体質、
 体力減衰時の栄養補強などに高い効果があることが認められ、王立アカデミーの注目を集めている。
470名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:12:29 ID:t88VE1Qe
>>466

文句言う前に自分が何か書いて下さい。
そして支援
471名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:13:28 ID:sJmapo3x
>>466
では有り得る話を自分で書いて見せてください
ここは商業作品の場じゃないので

しえん
472名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:13:28 ID:ZVYhfpRW
もとネタは牛乳だったなww
報酬はスイス銀行に振り込めるのか?
473名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:13:53 ID:uYjI5708
投下終了。支援感謝します

元ネタはゴルゴ13の牛乳の恐ろしさを説く2ページマンガ




聖戦を決意した教皇ヴィットーリオ。争いを嫌うエルフたちが打った手とは……
  
 次回「失わざるもの」

 嘘です。書きません
474名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:14:20 ID:p0Yqx7LQ
>>466
ポックルくん使い込みまくってLv99まで上げましたが何か?
475名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:17:27 ID:Sy70aW06
>>470-471
馬鹿か?ゼロ魔もまともに読まないでクロス書いてるのと変わらねーんだよ。

>>474
設定的にって書いてあるのも読めないんですか?
476名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:17:41 ID:qz/LvBfe
職人の皆様お疲れ様です。新参ですが楽しませて貰ってます
テンプレに型月云々ってあるけど、何かあったんですか?
477名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:18:40 ID:6F2zYizn
>>475
小説を読む前にスレの空気を呼んではいかがでしょうか?
478名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:19:15 ID:HBQ8hRoe
>>476
型月好きは設定にうるさくてスレが荒れるから
479名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:19:42 ID:sJmapo3x
>>475
どう変わらないのか理屈が繋がっていませんよ?

自分の理屈も説明出来ない・口調が薄汚い人が他人を批判する資格が
果たしてあるのでしょうかねぇ
480名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:20:45 ID:TBvjl1bp
このスレッドに下品な男は不要だ。
>>475をつまみ出せ。
481名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:21:57 ID:Sy70aW06
>>479
設定をわかってない、無視するということ。
換言すれば、ゼロ魔をまともに読まずキャラの性格や世界背景を知らずに、無視してSSを書くのと一緒ってことだよ。

そんなこともわからないのかwww頭悪すぎwwwwwwwwwwww
482名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:22:03 ID:OZUUwE52
ランスはイレギュラーで才能限界存在しないんじゃなかったっけ
483名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:22:39 ID:t88VE1Qe
>>475

そんなに嫌なら見なければいいのでは?
あと人をいきなり馬鹿呼ばわりですか…馬鹿以下ですね。(憐れみ)
484名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:22:45 ID:sJmapo3x
>>481
具体的にどうぞ
485名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:23:44 ID:pwkuIuir
まぁ、皆様落ち着いてください。
でも戦国ランス自体
色々なプレイヤーが色々な方法でゲームをクリアをするんですから。
しかも次回作もまだ出てないしどうせIFのIFですから、どう妄想したっていいと思うんです。
と言う事で私は皆が大好きです。
486名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:24:52 ID:kIo8ydOx
>>476
>>475みたいのがたくさん現れてスレがまともに機能しなくなるから隔離してある
487名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:25:30 ID:Sy70aW06
>>485
後付で設定が変わることはあっても、
7が出た時点での、確たる設定は存在するんだよ。

それを無視するのはありえねーんだよ。
488名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:27:35 ID:MNHgxqvH
ランスのひと、乙でしたー。
ギーシュが振られているところに遭遇したら思いっきり馬鹿にしそうだよね、ランス。
シィルと謙信ちゃんの乳揉みながら。そしてマリコルヌあたりに師匠と呼ばれ…。

13の混沌の人も乙でしたー。
アニエスさん南無…としか言いようがねぇw
489名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:27:37 ID:sJmapo3x
>>487
7がどうであろうと、 戦 国 ラ ン ス でのランスの上限は99となっているんですけど
設定上では「ランスには制限がない」となっているのですけど
490名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:28:39 ID:t88VE1Qe
>>487

毒吐きに行けば?
491名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:29:09 ID:Sy70aW06
>>489
履き違えてる、論点が違う。上限は関係ねーんだよカス。

馬鹿は黙ってろ。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:29:13 ID:rGDYLqHP
>>466,470-471,474-475,477,479-484
お前ら全員避難所行け
493名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:30:37 ID:U8afkCGO
>>487
・・・? 7って戦国ランスじゃねーの? 数字付いてないけど。
鬼畜王はパラレルだけど、戦国はシィルがアレになった後が正史だろ?
設定的に何もおかしくないと思うが・・・。
もしかして戦国開始前と勘違い・・・まさかねw そんなわけないよねwwwww
494名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:31:16 ID:OZUUwE52
具体的なことを言わないと説得力皆無の荒らしにしかならないんだけどね
495名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:32:06 ID:sJmapo3x
ID:Sy70aW06が一体どういう「設定」を前提で話しているのか疑わしくなってきました

俺達の知っている戦国ランスと同じかどうか疑うべきかもしれませんぞ
496名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:33:09 ID:Ht4l8gM6
とりあえず落ち着いてくれ、俺もどこまで透明あぼんすればいいのか混乱してきた
497名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:33:16 ID:kIo8ydOx
スレ違いだから余所でやれ
498名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:33:28 ID:Sy70aW06
>>493
論点が違う。

ゲームシステム的に99になることはあっても、
設定的にはLv99なんてありえねーんだよ。

どんだけ頑張ったってレベルの打ち止めは実質80程度。
99なんてのはありえない。仮に経験食パンやポックルであげたとしても、維持する方法がないから即下がる。
ただでさえランスは下がりやすいって設定がついてるしな。
499名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:33:34 ID:4VC6vF9V
500名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:36:16 ID:WQRTVNjz
基地外が沸いててワロタ
501名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:36:22 ID:pwkuIuir
あの…私の作品で盛り上がってくれるのはどういう状況でも正直うれしいですが。
ここまでいってしまうと流石にスレに対する罪悪感が…。
ということでこの一連の流れは見なかった事にしてくれませんか・・・。
502名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:37:18 ID:OZUUwE52
>>498がおばかさんであることが証明されました
503名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:37:25 ID:79cR2MJ3
例え正論でも口汚く廻りを罵ってる時点で荒らし行為、毒吐きでやんなさい
504名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:38:17 ID:sJmapo3x
>>501
すみません
私は今の言い争いから降ります
「駄目だこの人」と思ってしまった時点で、これ以上言える事がない上に
私が皆に迷惑かけてしまいましたので・・・
505名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:39:26 ID:OZUUwE52
じゃあおひらきということで
506名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:39:43 ID:FrTnXHbe
ランスといわれてアームストロングしか思いつかないオレは勝ち組
507名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:39:43 ID:PSxzF17B
設定厨的観点からすると
ID:Sy70aW06の物腰が礼儀正しければ援護しようかと思ったが
このありさまでは傍観せざるをえない
508名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:40:26 ID:p0Yqx7LQ
取り敢えず他の人の投下を待つか
509名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:40:29 ID:Sy70aW06
まぁ俺に反応した奴は馬鹿ってことだなwwwwwwwwwwwwwww




そん中でもID:sJmapo3xは真性だったわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
510名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:40:43 ID:t88VE1Qe
>>501

すみません。以後気をつけます。
どうかお気になさらずに続きを宜しくお願い致します。
511名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:41:49 ID:pwkuIuir
まぁ、五十六ルートでは1年以上(五十六が妊娠してから生まれそうになるときまで)
ランス何もしてなさそうだけどLvが下がってません。
つまり、気の抜けた生活に戻ると急激にLvが下がるけど
常に何かがあれば急激に下がる事は無いと思ってたんですが…。
これで説明にならないでしょうか
512名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:43:59 ID:Sy70aW06
>>511
システムの仕様と設定を履き違えるとそういう見解になる。
513名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:45:44 ID:roS7Zusp
言い争いは同レベルじゃないと成り立ちません。
ダメだこりゃ〜、なら次行ってみましょう。不毛すぎるし。
514名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:46:00 ID:B016kryn
頼むからガチなのか釣りなのかハッキリしてくれよぅ……
515名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:46:41 ID:OZUUwE52
>>511
いいでしょそれで
だいたいあんなのゲーム上の都合だけでくっつけられたような設定だし
ゲームでなけりゃ存在しないでしょ
516名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:47:05 ID:p0Yqx7LQ
以下、設定考察スレでやった方がいいと思うが。
517名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:47:33 ID:iyVqMQ8j
>>476
>>1のキュルケAAが張ってあるあたりをよく黙読しる
話 し は そ れ か ら だ !
518名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:48:12 ID:WQRTVNjz
「ゲーム仕様で書いた」って一言添えれば解決するんじゃね?
519名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:49:33 ID:4VC6vF9V
>>516
設定考察スレはゼロ魔の設定について話すスレだから、元ネタ質問スレと毒吐きスレに誘導したんだが
520名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:51:13 ID:Sy70aW06
んだよ、結局続いてんじゃん。

>>515
設定ありきだよ、どんなものも。
骨組みがないと、物語を構築できないんだから。

最初にシステムがあって、設定をしてるんじゃない。
設定があって、システム上しょうがなく無視してるだけ。


>>518
ゲームならゲーム仕様でいい。
SSなんだからこそ、設定準拠で書くべき。
521名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:52:08 ID:gvie6g+c
ランスやったことないからサッパリわからんのだが、この話ってSSを読む上で重要だったりするの?
522名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:52:21 ID:dQ0gGIN4
>>520
文句があってもスルーするのがこのスレの流儀なんだよ
長い間、平和だったのにお前のせいで台無しだ
もうくんな馬鹿
523sage:2008/09/12(金) 20:52:22 ID:+mCfxr2A
それより国歌が鳴るのかどうかが気になります
524名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:52:41 ID:OZUUwE52
まったく問題ない

むしろ有害
525名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:53:05 ID:GOuB2zHE
喧嘩腰の話し合いらめぇ
最近、妙に喧嘩腰の話し方の方が紛れているような…

>>520
書き手の自由なのだから、設定基準で書くべき、とかそんなにガチガチにしなくてもいいような…
むしろ、レベル99の方がランスらしいような気がしますし
526名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:53:34 ID:OZUUwE52
>>524>>521
527名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:53:53 ID:6F2zYizn
↓争いを見かねたルイズがツンデレで場を和ませる
528名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:54:47 ID:sJmapo3x
ではそろそろ話題を変えましょうか

18禁作品の誰を呼んだら「撃墜率」が高いか
529名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:54:48 ID:pwkuIuir
ルイズ「べっべつに喧嘩になったって、あんたの事嫌いになるわけないじゃない!」
530名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:56:21 ID:zKh1L0ec
>>526
伊藤誠
531名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:56:40 ID:VDxNhEM+
>>528
振る話題が悪すぎ。
避難所で振ってくれ。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:57:34 ID:9DM4JrEE
>>528
お前も帰れよ
533名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:57:52 ID:6qmSijgh
とりあえずNGにしといた>Sy70aW06
534名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:58:18 ID:zKh1L0ec
すまん>>528だった
それにちょっと俺も空気読めなかった
535名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:58:41 ID:Sy70aW06
>>525
ランスらしいのはむしろLv10とかその辺だよ。

魔人を倒すにしたって才能限界を生かして現在レベルを上げまくりガチで倒すわけじゃない。
低いなりに策弄したり運を味方につけて倒す。そして次の物語始まる頃にはレベルが下がってたり下げられたりする、それがランス。

Lv60〜70付近なら設定的に文句は言わん。99はありえないんだよ。
ゼロ魔世界に以降したことで、その世界のルールが適用されてそれ以降下がらないとかそういうのなら許せるし。

設定厨でごめんね、でもそういうのを無視するのは許せない。
536名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:58:43 ID:6qmSijgh
>>528も落ち着こうぜ
537名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:59:00 ID:tAg4iYex
聖☆お兄さんからブッダとイエス召喚

ルシファー閣下並に洒落にならんか?
538名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:59:20 ID:ZwB9REIb
はぴねすの渡良瀬準
乙女はお姉さまに恋してるの宮小路瑞穂
 
女の子と勘違いして誘ったあと撃墜されるギーシュとワルドならちょっと見たい。
539名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:59:41 ID:sJmapo3x
>>531
ごめん
余計いかんやん俺!
540名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:00:44 ID:p0Yqx7LQ
>>537
既に小ネタにある
541名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:01:29 ID:wdAlVY7N
                       _  -――- 、
                     , '⌒ : : : : : : : : : : \   ナギハラエー
                       / : : : : : : {: ヽハ : : :.ヽ:ヽ
                    /イ: : {: :/{ ∧ : : : }:∧ :_}: ハ   ,.-、
                     {/|: : :Wト\ハ: : ノj.斗Y : |   .{  i
                    ヽ、:小__ >j/< _/|: i:|   '、 '、   _ -‐'^)
                      _ノ :ノ:}  _.. -=ニニ>、 /: 八     }. ヽー'"´_.. -‐'´
                        '´:/ : ゝ ∨       ノ/: :ハ:ヽ   /     ^ー─----、
                /: /: : : /厶≧=rー=≦/: :/ーヘ__;>′      ‐x―---'
                   /: /: : : : /'´::::::::::ヘ☆/:/: :(::::(_...ィ、_     __>、\
                   {: :ゝ : : : :(::::::::::::\::∨::::人: : :\:::::/::::{弋三三ノ 〈 \)
     __      __ノ : : ノ\: : :\::::::::::::::爪::::::::::\: : :\::_人     /
    〃 ̄`゙ヽ  / : : : : : : /r-'ノ: : : : :):::://|ヽ\::::_ノ: : : : )_  {ヽ   ,/
.   {{     }} / : : : :ト、 ___{__:{/ : : : /'´  ̄ |  ̄/ : : : : /  i|`ー ─rく
    ゝ、__xく { : : : : | : : : : : : : : : ://    │ / : : : : : :(.   i|    |: :\
      ̄ rヘ^\rーヘ:.: : : : : ; イ´ /j     {, 八: : : : : : : :`ー-イ__   |: : : :\
       { =ヘ.{\    ̄ ̄   ' ノ |.     }   丶、 ____:_:_;/   |: : : : : :)
542名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:01:30 ID:6dX2Z7gg
アリスは20年超の歴史を持ちながらも分裂や内紛がほとんどないまったりしたエロゲメーカーなのに……ファンはアレらしいなw
543名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:01:41 ID:MNHgxqvH
ランスってロリはNGだけど貧乳はOKだったよなぁ…
にげてーエレ姉様とモンモン逃げてー。
いちばんくわれそうなのはキュルケとおマチさんだけどー。
544名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:03:00 ID:dQ0gGIN4
>>541
ここはAAも禁止だ
545名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:05:05 ID:Z0md+M9i
ロリも女に飢えてりゃやっちまうから。
546名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:05:22 ID:OZUUwE52
とりあえず最近のランスならカトレア姉様は安心か
547名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:06:18 ID:4VC6vF9V
>>543
なぜルイズと同い年のモンモンが逃げなければ……
というか大丈夫だよ、この作品に登場するキャラクターは皆18歳以上だから大丈夫だよ!
548名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:06:37 ID:sJmapo3x
>>543
つまり捕まえたおマチさんの尋問の際には無言で道具を並べると・・・
549名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:06:41 ID:GOuB2zHE
個人的にブギポ系から召喚を見て見たいけど、あまり今のところないよなぁ

>>535
ありえない、ってそこまで言い切らなくても

このスレでは、設定厨さんは少し嫌われがちらしいから、もう少し小声で、避難所とかで主張した方がよろしいかと
こう言う時、熱くなって主張すると一人で大声で喚いているような印象与えてしまって、逆効果だし
550名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:07:19 ID:pwkuIuir
>>534
ミル・ヨークスと
酔った勢いとは言え年齢20だが
外見ロリの小鹿と犯ってしまいましたけどね。
551名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:07:57 ID:WvvrUPnX
爆熱の使い魔の続きはまだでっか?
552名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:08:08 ID:SngS03tx
おおっと、森崎君スルー!
553名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:09:09 ID:ZTZLy9py
Lv99があり得ないとかどうでもよすぎ。
単なるネタだろ?


つー訳でおっぱいの話しようぜ。
554名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:10:59 ID:6F2zYizn
>>553
いいけど、桃色の髪の少女がお前の後ろに居るぞ?
555名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:12:43 ID:wdAlVY7N
じゃあ、仮面ライダーランス召喚で
556名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:13:48 ID:zKh1L0ec
そこはテッカマンランスだろ
557名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:14:17 ID:sJmapo3x
>>556
アニメ版とてんこー版どっちだ
558名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:14:44 ID:OZUUwE52
いっそ元広島のランス召還で
559名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:15:08 ID:6qmSijgh
まぁランスのレベル99越えがありえなかったら
ランス6の設定が崩壊しますけどね
黒歴史として扱われてるならかまわないけど
560名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:15:50 ID:zKh1L0ec
>>557
「フッ…いくら進化したとはいえどこの至近距離からのボルテッカではひとたまりも…何ぃ!?」の方で
561名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:17:05 ID:6qmSijgh
ラダム樹召喚ネタはあったけど
やっぱルイズとDボゥイやエビルとの絡みも見たいな
562名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:17:35 ID:Dz9vAftu
ランス=名を記す事さえはばかれる
謙信=ガンダールヴ
シィル=普通の使い魔
563名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:18:27 ID:sJmapo3x
>>560
さすがに召還されても、ボルテッカ塞がれて自爆させる奴はハルケギニアにはおるまい
564名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:19:03 ID:ZwB9REIb
>>556
SRWWの自信満々で熱血必中が入ったガウルンに突撃して「ばぁん!」されるランスさんですね!
分かります!
565名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:19:20 ID:18jDAx5C
ランスと言えばブリガンダイン(マイナーにも程がある)
566名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:20:28 ID:wdAlVY7N
「ブレードのような裏切り者と違って、私は完璧なテッカマンなのだ」

あんなワの人みたいな絵に描いたようなかませを呼んでもなぁ
567名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:20:42 ID:6yuvHKyn
設定は物語のためにあるわけじゃない。
物語のために設定があるんだ。
568名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:21:52 ID:gXSSn/M/
ジェノサンダーですね、わかります
569名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:22:43 ID:MNHgxqvH
テッカマンランスもそうだが仮面ライダーランスも相当な噛ませだったなぁ…。
570名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:23:04 ID:O0+tIxsU
>>564
あれは絶対そういう風に行動するよう設定されてるよなw
571名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:25:15 ID:SngS03tx
>>558
「ランスにゴン」ですね。
わかります
572名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:26:08 ID:6qmSijgh
おまえらランスから離れろ
ここはビーストウォーズのタランスを・・・
573名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:27:31 ID:FxMYZzqs
仮面ライダーランスって誰だよ
と思ったら劇場版ブレイドにいたな……あれは酷いかませだった
574名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:27:31 ID:OZUUwE52
ヤメタランス召還
575名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:28:03 ID:+4R7eu+i
じゃあ、戦国無双から家康を
576名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:29:46 ID:6qmSijgh
ところで時代劇系はやってみたいんだが・・・特に暴れん坊将軍はやりたいのだが・・・
ルイズと上様がうまくやっていく状況が思いつかん
577名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:31:12 ID:VDxNhEM+
>>561
話が全くと言っていい程成り立たないだろうな。
Dボゥイはラダムとテッカマン撃滅と言う己の存在の全てをかけた目的を全否定をされたも同然だから、
従わずに速攻でトンズラの可能性が圧倒的に高いし、エビルに至っては学院の人間皆殺しになるのが
目に見えてる。
578名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:32:10 ID:lHv0nekF
スペースゴジラ召喚
579名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:33:13 ID:gvie6g+c
>>574
アレはなまけ者が「なまけるのをなまけさせる」講があるから、無能王が勤勉王になるぞ
580名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:33:16 ID:2ALdo7yd
ID:Sy70aW06一匹でこれだけ荒れた

…型月厨流入したらすごいことになりそうだな
581名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:34:24 ID:gvie6g+c
>>579
講が→効果が
582名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:35:58 ID:lpX/nMze
一時間チョイで約90スレ進んでるからなにか新作が投下されたのかと思ったら・・・・

俺のwktk返せ!!
583名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:37:10 ID:lpX/nMze
90スレじゃなくて90レスだった・・・
ちょっとはおちつけ、俺
584名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:37:30 ID:SngS03tx
厳密な時代劇じゃないが、
横山光輝の「時の行者」から
時の行者を呼んだらどうだ
一応最終回で「淳」って本名まで判ってるし……

ってしまった、それじゃ昔の人間が出てこないか

闇の土鬼は最近参上したばっかりだし……
誰もってこよう?
585名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:40:38 ID:Yogln5Xr
無明斎とか
586名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:40:42 ID:4M0m5+H/
書いてみたいと思うものはいくつかあるが、全部書く時間などあろうはずもなく…
この中でもし書くなら読んでみたいなーと思うものってあります?
・「ゴジラvsビオランテ」から、ビオランテと白神博士を召喚
・「聖闘士星矢 冥王神話 THE LOST CANVAS」から、アルデバランを召喚
・「魔法先生ネギま!」から、エヴァンジェリン+αを召喚
587名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:41:10 ID:fS729GQD
某所でシューティングなSSを見て、ここしばらく少女兵器の人を目にしていないのを思い出した……。
588名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:42:17 ID:ABcAojio
仮面ライダー・・・・・・

「土くれのフーケ・・・・・・その命、神に返しなさい!」
589名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:43:09 ID:oGaSreMx
先代牛は見てみたいなぁ。
ところで関係ないが仙台牛というと牛タンだな。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:43:19 ID:wdAlVY7N
そこでカムイを召喚(兄でも弟でも)
カムイ外伝が来年実写映画になると聞いたが
591名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:43:41 ID:Yogln5Xr
>>586
断然、本名ハスガードことアルデバラン
592名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:44:17 ID:GOuB2zHE
>>586
ビオランテに一票
593名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:45:00 ID:ZTZLy9py
>>586
ない。




書きたいものを書けばいい。好きなら時間かけて全部書いたらいいんじゃない?
594名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:45:37 ID:O0+tIxsU
>>587
エグゼリカの人だったら暫く休むみたいな事言ってた気がする。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:46:31 ID:gvie6g+c
火の鳥を召喚
契約してしまったが為に永遠に老いることなく生き続けることになるルイズ

…重すぎるなぁ
596名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:46:45 ID:6qmSijgh
>>584
サムライを呼び出したいわけじゃなくて
時代劇の(成敗モノの)お約束がしたいんだよ・・・

そもそも上様たちの名前が通用しないから無理なんだが
「ええい!上様の名を語る不届き者じゃ かまわん斬れ!斬れい!」とか
「この紋所が目に入らぬか!」とかさ
597名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:46:48 ID:t88VE1Qe
牛もいいがここはキティちゃんに一票
598名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:47:55 ID:tAg4iYex
>>576
大丈夫だ
貧乏旗本の三男坊で通せばギュスターブ公のようにやっていける
ただ早めに帰らないと江戸がやばいが・・・
599名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:48:32 ID:x64QOmof
>>586
先代アルデバランで
600名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:49:28 ID:t88VE1Qe
>>596


> サムライを呼び出したいわけじゃなくて
> 時代劇の(成敗モノの)お約束がしたいんだよ・・・

アン様にやらせたら?
601名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:50:22 ID:SukPrZcd
しくじった…

マテパの採光少年が最終回になったら結果が負けた上に消息不明だから
都合良くSS書けるなーとか思ってたら…



主人公無力化はねえよ…orz
602名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:50:37 ID:6qmSijgh
>>600
やべぇ・・・それは気付かなかった
603名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:51:38 ID:ABcAojio
>>596
レナス辺りなら出来るかもな。
戦乙女の方、今は何処に・・・
604名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:54:58 ID:t88VE1Qe
>>601

逆に考えるんだ。
契約で力を取り戻すと。
605名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:56:01 ID:6qmSijgh
けど一応小ネタとして暴れん坊将軍ネタ書いてみるわ
606名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:56:57 ID:8raI77Zq
シエスタ改変ものは多いが彼女が60年タルブにたどり着いた某科学者が製造したろ人造人間かサイボーグで60年前から起動したままっつ設定は無い…いや、ピノキオの人がひょっとしたらそうか?

>我が使い魔フランケンシュタイン
とか見たいな
ルイズがサイラス召喚で
シエスタがフランケンシュタイン博士が残した姉妹機とか
607名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:02:30 ID:t88VE1Qe
フランケンならジョン=ドゥ…やめておこう多分誰一人幸せになれないw
608名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:04:46 ID:lwJtz2A3
>>587
避難所で、休止宣言してた。
でも、いつか帰ってくると信じてる。

火浦功や佐藤大輔の続巻を待ち続けられる俺には、2,3年大した事もない。
609名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:04:49 ID:oGaSreMx
サイラスはいい奴だ。あの作者の作品で、未だに一番好きだ。>わが強敵フランケンシュタイン

・・・・あ、「わが友フランケンシュタイン」ね。
610名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:04:59 ID:FrTnXHbe
殺陣のシーンであの音楽が聞こえてくるようなヤツ頼むぞ
611名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:05:12 ID:+XK91ksg
火の鳥…というと、アタリな生き物はムーピーかな?
で、誰をコピーするのかなぁ?
612名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:05:21 ID:PSxzF17B
ちょっと逆方向に走って腹黒主水介助兵衛を召喚
悪代官としての心構えを学び、立派に悪徳領主に育つルイズ
たちまちヴァリエール領に響き渡る領民の怨嗟の声!
ハルケギニア各地から集う正義の味方どもを片っ端から迎撃だ!
旗本退屈ギーシュをてはじめに、義賊フーケ、
火付盗賊改め方兼衛士隊長、暴れん坊無能王などを撃退せよ!
最終面ではあまりのルイズの暴虐にとうとう復活した始祖黄門ことブリミルが
ガンさん、ヴィンさん、うっかりミョズ兵衛、風車の憚られるの四つのしもべを引き連れて登場!

そして毎回帯を回されるシエスタ
エロいんだかエロくないんだかよくわからない拷問をされるくの一…は適当な人材がいないのでアニエス
613名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:18:23 ID:UMYnRxy7
最近、新作が長続きしないねぇ〜



実は絶対可憐チルドレンで色々かんがえてみたンだよ。プロット組めないかと
でも、どうやってもだめなんだ。重いんだよ、話が

兵部や管理官を呼ぶと、蹂躙どころじゃない。間違いなく社会の根幹に干渉を始める
 兵部
「何故エスパーがマイノリティ扱いなのか分かるかい?ノーマルとの絶対的な数の差だよ。
 その点、ハルケギニアは魅力的だねぇ・・・ノーマルの方がマイノリティなんだからね」
 管理官
「何故エスパーがマイノリティ扱いなのか分かる?それはね、組織化出来ないからよ。
 あまりに代替が全く効かない個人の寄せ集めだから、まとまれないの。
 しょせん、カリスマの下に集まる烏合の衆に過ぎないわ。組織力でノーマルに負けるのよ。
 それはハルケギニアでも同じ事。だから6千年も小競り合いが続いてしまうの」

 だからと皆本を呼ぶと
 皆本
「ノーマルとか能力者とかじゃなくて、両者が力を合わせられる道が必ずあるはずです!
 力の有無なんて、結局は個性の差に過ぎないんですよ!」
 その頃バベルとパンドラは一致協力して皆本の捜索に奔走していた。

 そして発見されるハルケギニア、魔法を超能力の一種として地球に取り込もうとする兵部、
魔法世界を侵略しようとするノーマル達


 魔法・超能力・科学の破滅的衝突を回避しようとする皆本とザ・チルドレンの明日はどっちだ!?



 ・・・うん、最悪だ
 アンアンがどうとか対七万がなんだとかいう話じゃない。原作が欠片もない
 こんなSS書くくらいなら、最初からオリジナルで発表してやるわい
614名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:22:28 ID:ZVYhfpRW
>>612
すごっく読みたいぜ!!
ビシャータルが開国を迫るのかw
615名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:25:58 ID:6xjUBPL6
なんかレザード・ヴァレスとか呼んじゃったら元々思考回路どっかおかしい(?)し色々な性癖に目覚めると思うんだ
世界を征する巨乳に心惹かれたり、逆にロリペタという倒錯的なのに目覚めたり
……という妄想をVPリメイクをクリアし終わった俺がしてみる
616名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:28:40 ID:KAc7y8e/
質問っす。
以下のキャラが使い魔として召還された話は投下されたことがありますか?
どれもギーシュとの決闘のシーンくらいまでしか書いてないのですがもしなければ初投稿してみたいw

(1)魁!男塾の江田島平八塾長

(2)初代トランスフォーマーのブロードキャスト

(3)ついでにとんちんかん の抜作先生

(4)スペランカー



617名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:32:37 ID:HwA7IXVn
>>616
自分の書きたいモノを書く方がイイよ。
その方が長く続けられるだろうから。
618名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:33:58 ID:wdAlVY7N
スペランカーは既出
男塾は一号生が全員来たことがある
619名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:37:47 ID:ZNa19oGa
>613
SS童貞が勢いだけで始めても長続きしませんよ ハハッ

絶チルなら小ネタであるね
あれぐらい軽い方が原作っぽいイメージだ
620名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:42:04 ID:9udbZvFu
>613

大丈夫、俺もファーストキスどころかルイズ死亡から始まるストーリーとか考えたことあるから!

灰羽連盟とのクロスで、あの番組最終回の繭のなかから生まれてきたのがルイズって設定で書いてたんだけど。
ゼロ魔どこに行ったんだ? って感じになって途中で消しちゃった。

自分の名前共々サイトのことを思い出せなくて悩むルイズとか。
ちょっとだけ成長したラッカがルイズを優しく包むところとか。
死んだウェールズが先に来てて、お互いにアッー!ってやったりとか。
働いたことなんて全くないルイズが労働の喜びを知ったりとか。
ネムの壁越えをきっかけとしてちょっとだけ記憶が戻ってきて、それが原因で罪憑きになっちゃって、とか。

いろいろ考えてはみたけど話として纏まりませんでした、まる。
621名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:44:06 ID:lpX/nMze
時代劇といえば、銭形平次を召喚

銅貨持っただけでルーンが光りそうだな
で、「お金持ったらルーンが光る」と誤解されるw

しかし、実在の人物はNGなんだっけ?
622名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:44:51 ID:3tQM8N9+
魍魎戦記MADARAから聖神邪召喚なんてどうでしょう。
霊妙剣の使い手でそれ無しでも剣の達人だが、そこはデルフをクサナギ仕様(霊妙剣発動可)にすればいい。赤の戦士として転生くりかえしているだけに異世界でもそれなりにやっていけそう。さらなる転生のため聖地を目指す。
623名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:46:18 ID:I70nVeI8
>>622
どうでもいいが、MADARAがNORADに見えた
624名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:47:12 ID:UMYnRxy7
>>619
 それ、プロトタイプで書いてみたヤツです
 というか小ネタで終わってしまうんですよ。どうやっても
 絶チルの設定とノリだと、あっという間に召喚ゲートを捕まえてしまうから
 そこから完全に違う話になってしまう

 なので小ネタとして投下しました


 う〜ん、長編ってホント難しいですよ
625名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:48:36 ID:6qmSijgh
予告どおり暴れん坊将軍の小ネタできました。
投下予約は入ってますか?
626名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:50:57 ID:gvie6g+c
>>624
まあ原作がギャグの皮を被ったシリアスだからねぇ
627名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:51:21 ID:VDxNhEM+
>>623
クリスマスにサンタクロースを追尾し続ける事に執念を燃やす人達ですね、判ります。
628名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:51:28 ID:6qmSijgh
入ってなさそうですね、では23時から投下します
といっても2ページしかないから伺い立てなくてもよかったのだろうか?

ギーシュ戦のみです
なおさんざん迷った挙句
戦闘シーンは失笑ものの擬音ですませました

安っぽい擬音嫌いな人ごめんなさい
629名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:56:25 ID:uMI9y4oI
>>586
アルデバランも良いけどデフテロスの方が相性がいいと思う。
「こんな杖いらん!」的な意味で。

>>535
「これから下がる」って展開があるかもしれないのに何故吼えるの?
アホの子なの?
……もう少し「考える」って事をしようよ。
630名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:57:34 ID:UMYnRxy7
投下キボーン
支援です
631名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 22:58:53 ID:FrTnXHbe
成敗!
632暴れん坊使い魔:2008/09/12(金) 23:02:10 ID:6qmSijgh
決闘場には大勢の野次馬が集まっており、その騒ぎはまるで三社の祭りのようであった。
上様が人垣をかきわけ約束の場所につきましたその時には、野次馬どもの囲むその中心にギーシュが待ち構えている。
「貴様…徳田新之助とか言ったか…貴族に楯突き恥をかかせるとは無礼千万!覚悟はできているのだろうね…」
ギーシュは眉を顰めの敵意を露わにし、その怒りが本物だという事はその場の誰もが知ることとなった。
  
誰もが(あの平民殺される…)と間違いなくそう思ったであろう。
「新さん!やめて!お願いっ…あなた私の使い魔でしょう? 私の言う事が聞けないっていうの?」
新之助の身を案じたルイズが叱咤するように命令を投げかける。
「平民が貴族に勝てるわけないじゃない!あなた…間違いなく殺されてしまうのよ!」
  
しかし等の本人はどこ吹く風…落ち着いた様子で一歩、二歩と進み人垣の輪に入り口を開いた。
「その方…グラモン家が四男ギーシュ・ド・グラモン…何も知らない二人のおなごに手を出し、その事実を隠蔽…しかし二股を示す証拠の品を落とした。
食堂の小間使いが…それを偶然発見してしまうと無実の罪を着せて仕置きにし、己の罪を闇に葬り去ろうとしたお前の所業…貴族としてあるまじき行為…見逃すわけにはいかん」
「な、なにを根拠にそのような世迷言を…!ええい、こいつの言う事はみんな嘘っぱちだ!」
新之助の全てを見透かした口上にギーシュは焦り激高した。悪事をごまかすには、もうこの平民を叩き潰すしかない…この場で始末し己の行いを暴こうとする者どもへの見せしめとする。
そして、その後でゆるりと周りをまるめこんでいくしかない。 何…相手はたかが平民、奴の言う事など信用に足るまい。
  
「ただの平民の使い魔風情の言う事など信用できるか! 今その生意気な顔を砕き、二度とそのようなバカげた嘘を言えぬようにしてくれる」
「ほぅ…お前はこの左手のルーンに見覚えは無いのか…?」
「ん? ルーンだと…」
633名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:02:51 ID:FIhEV55K
>>629 いきなり最新の黄金聖闘士の名前が出て来てちょっと吃驚ww
デフテロスって外見的に(て言うか島の名前的に)双子座っぽいけど、
そうなると召喚されても自力で帰れそう
634暴れん坊使い魔:2008/09/12(金) 23:03:05 ID:6qmSijgh
  
  
「そ、それは!!! 馬鹿なお前は!」
新之助の左手に浮かんだルーン…それはいつかの授業で習った伝説のルーン。
ハルキゲニアにおいて神に等しい偉大なる始祖ブリミルの使いを示す文様…
「まだ俺の言う事が信じるに値しないと申すか?」

ギーシュは眉をヒクつかせ、しばらく言葉を失ったあと吹っ切れたように言い放った。
「ええい!伝説の使い魔がこのような場所にくるはずがない! おまえはガンダールブの名を語り始祖の名を汚す偽物だ!」
そう言ったが早いかギーシュは薔薇の杖をふる。
「ワルキューレ!であえっ!であえぃ!」
ギーシュの呼び声に応じて七つもの青銅の戦士が武器をもって新之助の周りを囲んだ。
  
新之助はおもむろに刀を抜き静かに八相にかまえると…
キンッ!
  
〜BGM 暴れん坊将軍 殺陣のテーマ〜
ドシュ
シュバッ
「ぐぁああああ」
  
…  ………「ええいっ!」
キンッ
ザシュッ
ドカ…
  
〜しばらくお待ちください〜
  
「う…うぬぬ…」
ギーシュはたまらず逃げようとするが足がもつれその場に倒れた。
そこへ徳田新之助が歩いて、しかし確実に向かってくる。
「 成 敗 !」
刀を颯のごとく振り下ろし、その切っ先をギーシュの頭の真上でとめた。
数本斬られた髪がハラリと落ちる…
ギーシュは悔しそうに顔をしかめ下を向いたが、観念し公の場で己が非を認め…
  
  
  
「ま…まいった…」 静かにそう呟いた。
635暴れん坊使い魔:2008/09/12(金) 23:04:01 ID:6qmSijgh
おしまい・・・
つっこみ所満載だけど書いてて楽しかった
筆が異常に速くすすんだw
636名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:04:06 ID:hgg9yV8H
>>631を見たらギーシュ戦の時に
『待てぃッ!!』とか言って乱入してくるロム兄さんを幻視した
637名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:05:07 ID:gXmMGxFv
カイコクシテクダサーイ
をふっと思い出した なつかしいな
638名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:06:39 ID:O0+tIxsU
乙、暴れん坊だったら擬音ありでも違和感無いなw
「 成 敗 !」 って所は話が進むとキュルケとタバサが止めさしてそうw
639名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:06:51 ID:oGaSreMx
暴れん坊の人乙。一発ネタとしては面白かったw

>>621
待て、銭形平次は実在してない。w
640名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:07:12 ID:FrTnXHbe
カイコクシテクダサイヨ〜じゃね?
641名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:07:44 ID:gvie6g+c
>>629
ルイズを火竜山脈に連れてって溶岩ボールを作らせたり、
噴火寸前の火口に突き落としたり、
「そんなの無理よ!」とか言われたら
「お前には無理か…、だろうな! お前は魔法の扱いが、極端に不器用そうだ!」と言い返すんですね。

………あれ、違和感があるような、ないような…。
642名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:08:02 ID:lXT1w1+h
>>638
キュルケはともかくタバサは上様の配下になっててもおかしくないなw
643名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:11:03 ID:O0+tIxsU
>>642
間違えた、フーケとタバサだw
644名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:34:32 ID:8raI77Zq
時代劇ならあずみとか見たいけど…やっぱルイズ含めて関わった者もないずれ死にそうだなあ
取り合えず紋が可愛いから一緒に召喚して欲しい
645名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:35:53 ID:dRfMblQY
皇帝になったルルーシュが召喚されたらどうなるかな?
ガンダールブっていうよりミョズニトニルンタイプだなぁ

7万の軍勢がギアスで全滅したら英雄じゃなくて悪魔扱いされるよな
むしろ全軍を指揮する立場だと面白いな
646名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:36:40 ID:wyiKYSdO
SIREN2の永井が闇人が支配した平行世界でミニミ乱射しているところをルイズに召還されたけど
でもミニミは撃ち続けて、アババババってストーリー考えた

俺は間違いなく駄目な人間だろう


647名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:39:32 ID:rjHcSKgX
暴れん坊将軍は最終回の時のスタッフが好き放題やってそうな展開が最高だった。
黄金ドクロの杖(毒針発射のギミック付き)を持った敵のボスとの戦いの最中、
床を転がりながら銃を拾って銃撃戦に移行する上様とか最高だった。
上様ガンダールブなくてもいいよな。
648名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:40:30 ID:fZHinTAN
>>645
お得意の足場崩しで倒そうとするもメイジがフライでルルーシュあぼん
まで読んだ
649名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:42:06 ID:wdAlVY7N
ルルーシュはいつになったら死ぬんだろう
650名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:42:39 ID:M0N9j72L
>>646
あのゲーム、まともに助かったのがダメ兄ちゃんぐらいじゃねーかw
651名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:44:26 ID:dKjTwfvL
時代劇で考えてみたら、ルイズやアンアンに雇ってもらおうとする千石を思いついた

ただ、やはり三匹いないと何か物足りない……
652名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:48:51 ID:vy22dJyi
たこ→テファ
殿様→アンリエッタ
千石→ルイズ
653名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:53:43 ID:FrTnXHbe
なんかデジャブを感じるが…
654名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:59:16 ID:Yogln5Xr
時代劇なら大江戸ロケットからお空さんをだね
「私に月まで届く花火を・・・」
655名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:00:01 ID:m+YiUQyu
なぜ水戸黄門がないのかッ
656名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:04:21 ID:OfIu8pWp
>>647
俺的暴れん坊将軍の神回は

今まで成敗してきた敵が幽霊となって復活
上様vs幽霊軍団だなw
切られるとヒトダマになるところとか失笑ものだった
657名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:05:14 ID:XFZUW+n6
DODのカイムが召喚されたことがあったし
2の42歳カイム召喚も召喚されないかな
素の強さもヤバいし意外に優しいしいいんじゃない
658名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:06:10 ID:GH5/UGi1
>時代劇
誰か万屋呼んできてー
え? 違う?

そーいやデルフ魔改造ってこのスレ的にはどこまでOKなんだ?
659名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:07:09 ID:PNWIbp2L
佐藤を召喚したら秘薬とかいって毒草ばっかり集めてきそうだな。
660名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:09:26 ID:DEjuvFp5
>657
2のカイムはもはやアンヘルの為だけに生きてるような状態だから、
アンヘルがいない世界に呼び出そうものなら大変なことになりそう
661名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:09:32 ID:oM1RGVu8
>>656
そんな奇天烈な回もあったのか?ビックリ!
662名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:13:51 ID:bbrLdtJY
MMRのキバヤシ召喚でハルゲニアの人を洗脳、主にコッパゲ、ワルド様、ウェールズ様…ハルゲニア新世紀に突入
大槻教授召喚でコッパゲと友情
663名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:16:58 ID:FbvMb7uD
昨日、いや今日だけどゼロ魔スレ行ったんです。ゼロ魔スレ。
そしたらなんかレスめちゃくちゃいっぱいついてるんです。
で、wktkしながらスクロールしていったらなんか設定厨が湧いてて、Lv99は設定的にあり得ない、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、ランス如きで普段来てないゼロ魔スレに来てんじゃねーよ、ボケが。
Lv99だよ、Lv99。
なんか釣られてる奴とかもいるし。設定厨がゼロ魔スレか。おめでてーな。
よーし絶チル書いちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、毒吐きスレやるからそのレス空けろと。
ゼロ魔スレってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ブラウザ越しに座った匿名の奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっとレス出来たと思ったら、次の奴が、18禁作品の誰を呼んだら「撃墜率」が高いか、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、18禁作品なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、18禁作品の誰を呼んだら「撃墜率」が高いか、だ。
お前は本当に18禁作品とのクロスを読みたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、18禁作品って言いたいだけちゃうんかと。
古参の俺から言わせてもらえば今、古参の間での最新流行はやっぱり、蒼い使い魔、これだね。
蒼い使い魔女帝黄金の使い魔。これが古参の読み方。
蒼い使い魔ってのはTBSが多めに入ってる。そん代わり女帝が内容少なめ。これ。
で、それに黄金の使い魔。これ最強。
しかしこれを頼むと次から毒吐きにマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、使い魔のカービィでも読んでなさいってこった。
664名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:19:40 ID:1EwFqa8o
>>663
久々に見たw
665名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:23:21 ID:ksIs6rUC
>>639
>待て、銭形平次は実在してない。w

あれ、そうだっけ?
じゃあ、暴れん坊将軍は実在するんだっけ?
なんかわかんなくなっちゃったよ
666名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:23:29 ID:WjcKXuL8
>>663
つまらん
たんツボに帰れば?
667名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:23:34 ID:IsU6Hxcy
もはや懐かしさすら感じるなw
668名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:25:12 ID:lYVsYRpk
毒の爪の人とカービィの人と爆熱の人たち帰ってきてくれい

669名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:25:44 ID:pwRTmER6
えーと、すみません。
>>663の人、何者なんでしょうか?
前々から出没してるんでしょうか?
670名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:25:54 ID:BL4r8Vmt
毒の爪の人は投稿したばかりだろ
671名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:27:23 ID:o7tbwYjg
>>669
ヒント
コピペ
672名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:28:00 ID:XGr3PL/h
>>669
懐かしの吉野家コピペ
673名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:28:14 ID:vb0xQ5xV
吉野家ネタなんて数年ぶりに見たが蒸し返すとかやめてほしい
674子守唄:2008/09/13(土) 00:29:29 ID:d4d+zgv5
空いているようなので投下します。
675白き使い魔への子守唄 1/7:2008/09/13(土) 00:30:25 ID:d4d+zgv5
ラ・ロシェールでキュルケとギーシュを拾ったタバサは、
そのままトリステインの城へとシルフィードを飛ばし、
ルイズとウェールズ、それから治療が必要なハクオロを下ろすと、
キュルケとギーシュを連れて学園へと戻り、自室のベッドに倒れ込んだ。
酷く疲れていた。
いくら力を得たからといって、休息なしで戦いすぎた。
遍在を倒し、フーケを倒し、ハクオロの看病をし、貴族派と戦い。
それでも充実したものが胸のうちになった。
例え二度と外れぬ首輪をはめられた家畜同然の身でも、
あの方のために尽くせるのは喜びであった。


   第18話 忌まわしき契約


アンリエッタはウェールズとの再会に感極まり、彼の胸元を喜びで濡らした。
ウェールズはアンリエッタに貴族派の正体を、
すなわち聖地奪還を掲げながら世界を狙うレコン・キスタの存在を教える。
放置すればトリステインだけでなくハルケギニアすべての国々が侵略される。
それは決して許される事ではない。
だから。
「僕は戦わねばならない。しかし兵を失ってしまった今、頼れるのはトリステインだけだ。
 愛しいアンリエッタ、僕を信じて兵を貸してくれ」
他国を巻き込まない事にこだわっていたウェールズだが、今は事情が違った。
彼は戦わねばならない。
護るために。戦うために。
命ある限り。
精神の一番深い部分で拒絶しながらも。

ウェールズ皇太子を正式に受け入れたトリステイン王国は、
神聖アルビオン共和国を名乗るレコン・キスタとの戦争を決意したが、
弱小トリステインに勝ち目は薄く、軍備を整えるまで時間を要した。
そのためアルビオンからの休戦条約を受け入れ、しかし条約を破る機を虎視眈々と待つ。

国内の意見をまとめるための日々の間に、魔法学院に帰ったハクオロの火傷もすっかり癒え、
シエスタの手によって服も元通り縫い直されてもらった。
だが何もかも元通りという訳にはいかず、戦争の噂が学院中に広まり、
従軍を決意する男子達の姿も見られた。

レコン・キスタとの戦争は避けられない。
ならばこちらから先制するため戦争の準備を進めるというのは納得はいったが、
やはり戦争となると心苦しい思いになるハクオロだった。
そんな彼の所に、シエスタが訪ねてくる。
676白き使い魔への子守唄 2/7:2008/09/13(土) 00:31:52 ID:d4d+zgv5
「タルブの村へ帰る?」
「ええ。実は、アブ・カムゥが見つかってしまいそうなんです。
 戦争の準備のせいで資材が必要になって、山の木をたくさん切らなくちゃならなくて。
 だからアブ・カムゥをもっと山奥へ隠すために動かしてくれって、お父さんが」
「そうか、あれは確かシャクコポル族だけが動かせるのだったな。
 母親の血を継ぐシエスタなら一人で動かせるはずだ」
「でも動かし方が解らなくて、ハクオロさんなら知っていらっしゃるかな……と」
アブ・カムゥは使いこなすには技量が必要だが、ただ動かすだけなら簡単なものだ。
中に入りさえすれば、自分の身体を動かすのに近い感覚で動かせる。
説明を終えると、ハクオロは不安げな表情を作る。
「シエスタ。君を不安にさせたくはないのだが、タルブの村は危険だ。
 神聖アルビオン共和国との戦争が始まれば、
 真っ先に狙われるのは港であるラ・ロシェールだろう。
 タルブと距離が近すぎる。攻め込まれたら、戦禍は間違いなくタルブの村を呑み込む。
 聞けばアルビオンは空の戦いに長けているという。
 アブ・カムゥはアルビオンからも見つからぬよう、空から見えぬように隠すといい。
 危険を感じたらすぐ非難するよう、オヤジさんやタルブの人々にも伝えてくれ。
 何かあれば私もできる限り力になろう」
「ありがとうございます。ハクオロさん、危ない時には絶対助けにきてくださいね」
「ああ、絶対に助けに行くよ」
約束をして、ハクオロはシエスタの頭を優しく撫でてやった。
するとシエスタは頬を染めて嬉しそうに微笑む。
その姿はまるで兄妹や父娘であった。

タバサと確執があったルイズだが、アルビオンへ救助に来てくれた事は感謝していた。
そのためわざわざ部屋までお礼を言いに行くと、タバサから問われた。
「あなたは彼が何者か知っている?」
「彼……って、ハクオロの事?」
恐らく使い魔のルーンを通じて見るハクオロの夢のおかげで、
ルイズはハクオロが未だ語ろうとせぬ彼の過去のいくつかを知っていた。
だがタバサの質問は、もっとハクオロの根源に迫る意味合いを持っているように思える。
「解らないわ。まったく知らないって訳じゃないけど、変なところがいっぱいあって」
「そう」
タバサは、ルイズが質問をはぐらかしたり知らないと嘘をついたりせず、
正直に解らないと答えた事を確認すると、わずかに双眸を細めた。
ルイズはハクオロの事を語れるのだ。
使い魔召喚の際、黒い霧に包まれていたから自分と同類かと思ったが、
どうやらそう簡単な話ではないらしい。
タバサの不審な態度に眉根を寄せながらも、
これ以上話がないようなのでルイズは部屋を出た。
677名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:32:48 ID:IsU6Hxcy
>>665
チャンバラ時代劇の十手持ちや他の庶民は普通は全員架空人物。平次は野村胡堂って人の小説が元だな。
その手の時代劇で実在人物なのは基本的にある程度地位の高い武士だけ。
有名どころでは黄門、暴れん坊将軍、遠山の金さん、鬼平、大岡越前、柳生十兵衛と言った当たりか。
例外的に平賀源内もそうだったりするが。
勿論製作者によるアレンジというか捏造が山ほどあるので、スレの方針通り水戸光圀ならともかく「水戸黄門」は架空の人物扱いでもいいと思う。
678白き使い魔への子守唄 3/7:2008/09/13(土) 00:33:01 ID:d4d+zgv5
部屋に戻ったルイズは、物憂げな表情のハクオロを見つけた。
「どうしたの?」
「いや、ちょっとな」
何かあったのだろうか。
視覚聴覚をこっそり共有していればよかったと思ったが、
次の瞬間酷く情けない気持ちに襲われてしまった。
いくら使い魔といえどハクオロは人間で、勝手に夢や行動を盗み見るなんて。
恥じ入ったルイズは、とうとう秘密を打ち明けた。

自分が眠っている時、ハクオロの夢を盗み見る事ができた。
自分が眠っている時、ハクオロがシエスタ親子にアブ・カムゥの説明をしている様を盗み見た。
アルビオンでは目を閉じハクオロを思っただけで視覚と聴覚を共有できた。

聞かされて、ハクオロは唖然としていた。
「本当なのか? ルイズ」
「ええ。最初の頃は胸が……ルーンと同じ場所が酷く痛んだけど、
 最近はもう痛まないわ。自然に感覚を共有できる。
 何て言うか……繋がりが強くなったような気がするの」
「……主の目となり耳となる使い魔もいるのだったな?
 ならば不思議な事など何もないじゃないか。
 ルイズがまた一歩、一人前のメイジに近づいたと思って喜べばいい。
 ただしできるなら、緊急時を除いて、今後私の了解なく感覚の共有はしないでもらいたい。
 使い魔とはいえ、私も人だからな。覗き見されては困る時もある」
「ええ、そうするわ。本当にごめん」

それから二人は、アルビオンの教会での出来事を話し合った。
ルイズはワルドに気絶させられてからの記憶がない。
遍在に成すすべなくやられてしまったハクオロも同様だ。
ウェールズの負傷が治っていたのも疑問だったし――本人に質問したが答えてくれなかった――
タバサの仕業でもない事は空の上でハクオロが確認を取ってある。

そしてワルドはどこへ消えたのか。
なぜデルフリンガーが、あんなおぞましい滅び方をしたのか。
デルフリンガーは何を言おうとしたのか。
相棒であるハクオロを"そいつ"などと呼び、炎の中に置き去りにするよう言ったのは何故か。
679名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:33:40 ID:PNWIbp2L
Tabitha だろ。
680白き使い魔への子守唄 4/7:2008/09/13(土) 00:33:59 ID:d4d+zgv5
「私は……何者なのだろうな」
「獣の耳と尾を持つ亜人が普通に暮らしている国……。
 なぜかは解らないけれど、東方とは違うように思えるの」
「……ルイズ。君は確か、サモン・サーヴァントで呼び出したのは巨大な化物だと言っていたな」
「え、ええ……今では夢か幻のように思えるけれど」
「その化物と契約したはずなのに、ルーンは私の胸に刻まれてしまった。
 これはどういう事だ。まさか、君が見た化物というのは……」
「ありえないわ。ハクオロは人間だもの。
 きっとあの大きい奴の方が間違いだったのよ……夢だったのよ……」
そう言って、ルイズは自分の言葉にハッと気づいた。
「夢?」
思い出す。夢の話で、またしていない事。
「そうだわ。ハクオロの夢を見る以前は、あの化物の夢を見ていたのよ」
「化物の? もしや、黒くて大きいとか寝言で言っていた……」
「そんな寝言を言ってたの? まあ、いいわ。
 夢だからおぼろげにしか覚えてないけど、あの化物の夢で間違いないと思う。
 姿形は、寝言から判断すれば、やっぱり黒くて大きい……牙の生えそろった……」
「その化物の正体こそが、私の過去を解き明かす重大な鍵なのかもしれない」

そしてそれが解った時、すべてが終わるのかもしれない。

夜、タバサは空を見た。双月でもなく、星々でもなく、黒い闇を見て、思い出す。
漆黒の契約を。

夜、ウェールズは空を見た。双月でもなく、星々でもなく、黒い闇を見て、思い出す。
漆黒の契約を。

夜、ルイズは空を見た。双月でもなく、星々でもなく、黒い闇でもなく、己の心を見た。
意味の解らぬ言葉のつらなりが脳裏をよぎる。

歌うように言葉をつむぐと、窓の外の景色が変わった。
681名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:34:23 ID:C47XGE1s
支援ッ
682名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:34:35 ID:VdfZmCvZ
しえん
683白き使い魔への子守唄 5/7:2008/09/13(土) 00:35:00 ID:d4d+zgv5
音はない。声もない。
けれどそこには夢で見た人々がいた。

ハクオロがいる。

犬の耳と尾を生やした娘が入れたお茶をおいしそうに飲んでいる。
犬の耳と尾を生やした女の子に膝枕をしてやり、優しい表情で頭を撫でている。

書簡の山を運んでくる美青年。
そこに駆け込んでくる若い男といかつい男が、何やら言い争いを始める。
その後ろで同じ顔をした二人の美少女が……いや……美少年がオロオロしている。

猫の耳と尾を持つ美女と、白い翼を持つ美女。
そこにハクオロが加わって、ひとつしかない月を肴に酒を飲んでいる。
その隣では鳥の翼のような耳を持つ女が酔いつぶれて眠っていた。

子供のように無邪気な少女がじゃれついてくる。
それを微笑ましい表情で見つめている少女もいた。
二人ともウサギのような長い耳を生やしている。

寝台に横たわる少女がいた。犬の耳をしていて、まぶたを閉じたまま微笑んでいる。

「これは……これはハクオロの……」

黒い翼を生やした銀髪の美少女が、黒い靄のようなものと戯れながら、
水面の上を軽やかに舞って遊んでいる。

その少女がくるりと回転した瞬間、雰囲気が一変する。
彼女の服装は身体にフィットしたものになり、髪型も変わった。
悲しげな眼差しをルイズに向けている。

   お と う さ ま

動いた唇を、ルイズは当たり前のように読む事ができた。

――お父様を眠らせて上げて――
684白き使い魔への子守唄 6/7:2008/09/13(土) 00:35:59 ID:d4d+zgv5
「ムツミ」

床で眠っていたはずのハクオロがいつの間にか起きていて、
窓の向こうの幻を凝視していた。

ムツミと呼ばれた幻が涙をひとつこぼし、霞のように消え去る。
待ってくれ、と窓に駆け寄ったハクオロだが、すでにそこには夜の学院があるのみだった。
「……ルイズ、これは?」
「イリュージョン……幻影を見せる魔法。
 何でだろう。こんな魔法、聞いた事がないし、どんな系統なのかも解らない。
 けれど頭の中に浮かぶの、いくつかの魔法が。どうしてかしら……。
 ねえハクオロ。いつから見てた?」
「君がそのイリュージョンとやらの魔法を唱えている時、なぜか目が覚めた。
 音色のような詠唱で身体が震え、今の今まで身動きができなかった。
 しかし……まさかルイズがこんな魔法を成功させるとは」
「どうして急に……」
嬉しさよりも困惑が先に立つ。
教科書に載っているような系統魔法が使えたのなら素直に喜びもできるが、
知識だけは人一倍なルイズでさえ知らぬ謎の魔法。
いつから使えるようになったんだろう?
「ハクオロ、やっぱり何かがおかしい。私……この魔法をずっと昔から知っていた気がする。
 ううん、きっと知らなかったはず、でも、なぜか懐かしいの。切なくなる……」
「……私もだ」
ハクオロは胸のルーンを押さえた。
「不思議な気持ちになる……君の詠唱を訊いていると、胸が熱くなって……」
「私達がした契約って、いったい何なのかしら」
「私達の……契約……か」

契約。
本来神聖であるはずのそれは、禍々しく忌まわしい響きがした。
「ルイズ……私達は何かを間違ってしまったのかもしれない。
 その間違いが正された時、私達の関係も終わってしまうのかもしれない」
「私とハクオロの関係って?」
「決まってるだろう? ――家族だ」
使い魔は家族も同然。とはいえ厳密には違うけれど、ルイズは「うん」とうなずいた。
もし間違いが正されて家族でなくなってしまうなら、いっそ間違ったままでもいい。
685白き使い魔への子守唄 7/7:2008/09/13(土) 00:37:01 ID:d4d+zgv5
三日後、レコン・キスタが休戦協定を破り港町ラ・ロシェールを奇襲。
裏をかかれたトリステインは、アンリエッタを先頭に蜂起を決意。
アンリエッタの隣では、ウェールズが悲しげに目を伏していた。
「アンリエッタ。大変な事になってしまってすまない……」
「いいえ。ウェールズ様と共にあれば、わたくしは何も怖くはありません。
 共に護りましょう。愛する民と、貴族の名誉を」
「すまない……それはできないんだよ、アンリエッタ」
「え?」
ウェールズの声は沈み、口元には自嘲を作っていた。
「私はきっともう、名誉のために戦う事はできないだろう。
 私は杖も剣も失い、在るのは魔獣の如き牙と爪。
 アンリエッタ達を護るために戦ったとしても、
 トリステインに安息をもたらしたとしても、我が身に安息は二度と訪れぬ。
 私は命ある限り戦い続けねばならない。
 誰かを護るため、誰かを殺し続け、地獄へ行く宿命なのだよ」
「ウェールズ様、わたくしには政治も戦争も解りませぬ。
 ですが、貴方を信じております。貴方と共にあると誓っております。
 貴方が地獄へ行ってしまわれるのなら、わたくしも共に落ちましょう、地獄に」
「……ありがとう、アンリエッタ。でも、僕が行く地獄は、君の行く地獄とは違うだろう。
 私は……そう、私やあの少女達は……未来永劫解放される事はないのだから」

トリステインの軍隊が駆けつける頃には、ラ・ロシェールのすべては陥落していた。
そしてレコン・キスタの軍勢は逗留地を求め、広い草原のあるタルブの村へ侵攻した。
その報は学院に――ハクオロの耳にも届いた。
686子守唄:2008/09/13(土) 00:37:57 ID:d4d+zgv5
投下終了。
687名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 00:42:24 ID:VdfZmCvZ
>>686
お疲れ様です。
688677:2008/09/13(土) 00:42:27 ID:IsU6Hxcy
乙。邪魔して御免。
689名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 01:53:03 ID:h0NVb6vw
うーん契約的に考えて双方相手に好意を持つようになってるんだよね・・・。
複雑だな・・・。
タルブ戦、鍵になるのはウェールズとシエスタか
アヴ・カムウならたとえヨルムンガンド出てきたとしても殴りあえるかな・・・?
690名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 03:10:00 ID:yj7NL1W0
技術レベル的に考えるなら、アヴ・カムゥはティーガーとは比較にならないはずだしな。

もっとも、作中描写からするとティーガーより弱そうなのだがw
691名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 07:26:19 ID:5+0Gri/9
研究所の外で使う防護服件乗り物だからねアヴ・カムウ単体だと。
たぶん、手持ちで使う兵器があったんだと思うが。
ビームライフルとビームサーベルが無いガンダムだよな、アヴ・カムウ単体
692名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 07:27:26 ID:chvTDoJw
ところで、原作でルイズが自分の胸が小さい理由が遺伝も含めて思いつかない、と言ってるところを見ると、カリーヌママンは大きい人なのだろうか。
693名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 07:28:18 ID:chvTDoJw
>>692
しまった、誤爆した。スマヌ
694名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 07:39:24 ID:FBsK0pMy
>アヴ・カムウ
……今wiki見てきた。うたわれってファンタジーじゃないんだなぁ。ああ豪快にネタバレ。
695名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 08:22:27 ID:2gcEsQ2r
初めファンタジーで最後の方で実は○○だったわけで。
696名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 08:35:11 ID:LpiWJrPE
> アヴ・カムウ
アタッチメントを付け替えることでどんな状況にも対応できる汎用作業服だからな
アヴ・カムウ単体ならビームライフルとビームサーベルどころか頭のバルカンもない
697名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 09:08:50 ID:yuAPDARu
つまり、ミーティアとかオーキスと合体して巨大化してもいいんだな
698名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 09:16:12 ID:5+0Gri/9
アマテラスと同期してサテライトキャノンが撃ててもおかしくない
699名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 09:41:53 ID:tIzJrqBc
作業服って言うならドリルしかないだろ……常識的に考えて
700名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 09:50:11 ID:oCRR2xrL
テキストファイルを開くと偏頭痛がしてくる持病を持ってるんだけど、どうしたらいいと思う。
克服の仕方があったら教えて。
701名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 10:03:51 ID:wnIy99sX
.docでやる
702名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 10:11:14 ID:GQRMjhDB
一太郎でやる
703名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 10:12:24 ID:dG+ENW2z
黄色いサングラスをかける
704名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 10:21:08 ID:HH9D8WoV
>>700
偏頭痛しないようにイメージする
イメージした偏頭痛とリアルショドーして勝利
最愛を見つけてセクロス
705名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 10:29:31 ID:OkYdpLeT
>>700
偏頭痛に反逆する。
706虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:03:43 ID:5qI3RxlC
ウルフウッド、11:10から投下します。
707名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 11:08:19 ID:LpiWJrPE
イエー、支援
708名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 11:10:12 ID:wwmJGs5e
支援するのね!きゅい!
709虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:10:13 ID:5qI3RxlC
虚無と狼の牙 第二十話

 魔法学院の庭ははもはや庭ではない。辺りは火と煙がもうもうと立込め、一寸先も見えない。炎に照らし出された巨大な炉のようだ。
 それは焼けつくように熱く、殺伐として耐えられないので、その場にいた使い魔たちでさえへ壁にしがみつき、必死にそこから逃げようとした。まともな人間はこの地獄から逃げ出す。
 どんなに硬い意思でも、いつまでも我慢していられない。今、目の前で生まれた悪魔はGACHIHOMOと名づけられた。神よ、なぜ我等を見捨てたもうたのか――

――モンモランシーの日記より。

「って、モンモランシーあんたなにぶつぶつ言っているのよ。 っていうか、ちょっと、これは一体どういう騒ぎなのよ!」
 モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシは目の前の惨状にただ呆然と立ち尽くしていた。
「あ、ルイズ……」
 呆然と立ち尽くしていたモンモランシーは旧友の呼びかけに、うつろな瞳を返した。
「ちょ、あんた、どうしたのよ? っていうか、なんなの、さっきから繰り返えし起こっている爆発は!」
 ルイズは学院の中庭を指差した。あたりにはルイズ以外の野次馬も集まってきている。例のアルビオンのタルブ侵攻があった直後だ。生徒たちはこの異常事態に過敏に反応し、半ばパニックを起こしかけている。
「おい、あれコルベール先生じゃないか!」
 一人の野次馬が大きな声を上げた。
「それにもう一人いるぞ……、って、あれは確かこの間召喚された平民の使い魔!」
 え? とルイズは思った。まさか、なんであの二人が……
 目を凝らして、煙の中を見る。見覚えのある黒服の大男とハゲ頭。その二人がくんずほぐれつ激しい戦いを繰り広げているではないか。
「ちょ、ちょっとモンモランシー! なんで、ウルフウッドとコルベール先生が戦っているのよ!」
「いや、ちょっと、それには諸事情が……」
「はぁ? まぁ、いいわ。事情は全く読み込めないけど、とにかくわたし止めてくる!」
 事情はまったくわからないが、あの二人が絡んでいるとなると、放って置けるわけがない。ルイズは杖を掴むと、煙の渦巻く戦場へと走り出した。
「がんばって、ルイズ。あの二人を止められるのはあんたくらいしかいないわ」
 モンモランシーは走り去るルイズの背中に両手を組んで、懇願するような声を出した。
 煙の中を走っていくと、だんだんと状況が読み取れてきた。黒い煙の中で、ウルフウッドとコルベールが対峙している。
 爆発の原因はコルベールの魔法だ。そして、ウルフウッドはパニッシャーもデルフリンガーも持っていない丸腰の状態で、なんとかコルベールの魔法をかわしている。
「とにかく、止めなきゃ!」
 そうだ、止めないといけない。ルイズは二人の間に走りこんだ。
 ルイズはウルフウッドを見た。ウルフウッドはルイズに向かって、早く逃げろと言うように右手を振っている。なぜか、半泣きだ。
――で、でも止めるって、一体どっちを? どっちを止めればいいのよ!
 ルイズはその場でうろたえた。その時だった。
「ははは、逃げないでくださーい。ウルフウッドたーん♪」
 ……あ、ダメだ。目がイッてるわ。
 迷わずルイズは杖をカエルのような体勢で宙に飛んだコルベールに向けた。
 そして次の瞬間、激しい爆発が起こって、その場に気絶したコルベールが仰向けに転がっていた。
710虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:11:22 ID:5qI3RxlC


「じょうちゃん、すまん。助かった。いろんな意味で、いろんなものが死ぬところやった……」
 半泣きの表情でウルフウッドはルイズの肩に手を置き、しみじみと礼を言った。
「お礼なんかいいから、一体何が起こったのよ?」
 ルイズは少し頬を赤らめると、ウルフウッドの手を振り払った。そして、ルイズは汚いものを見るような目で、地面にゴキブリのように転がっているコルベールに視線を送る。
「いや、それがワイにもわからへんねん。なんか、突然、こう――」
「突然?」
「ムラムラ、っと来たのか……」
「ムラムラ?」
「太陽の光に当てられて、頭に何かへんなものが湧いたのか……」
「何が湧いたっていうのよ?」
「とにかくや。突然にワイの事が好きやー、言うて襲い掛かってきたんや」
「……帰るわ」
 ルイズは片方の頬を不自然にぴくぴくと引きつらせ、くるりと踵を返した。
「あー、じょうちゃん、ひくな! ひかんといてくれ!」
「……何よ、それ」
「それはワイが訊きたいわ!」
 ウルフウッドが憤然とした様子で叫ぶ。
「あんたら、そんな関係だったの? 前から、仲いいとは思っていたけど」
「だから、ちゃうって! ホンマ突然に人が変わったようにやな!」
「突然人が変わったように、って。……あっ」
 何かを思い出したようにルイズは口をつぐんだ。
「どうしたんや、じょうちゃん」
 ウルフウッドが不思議そうにルイズの顔を覗き込む。
「そういえばモンモランシーの様子がなんかおかしかったわ」
「モンモランシー? あの金髪のじょうちゃんか? そう言えば、コルベールセンセがおかしくなったときに傍におったな……」
 ルイズの頭の中で、一つのストーリーが組み立てられていく。
「ウルフウッド! ちょっと、モンモランシーのところへ行くわよ!」
 ルイズはウルフウッドの手を掴むと、走り出した。
「ちょ、ちょ待て。コルベールセンセはどないすんねん?」
 煙をぷすぷすと上げたまま倒れているコルベールをウルフウッドが指差す。
「なんか、適当にそこらへんにあるロープでぐるぐる巻きにして、どっかに置いておけばいいでしょ! タバサ、お願い!」
 ルイズは走りながら、野次馬でキュルケとその場にいたタバサに声を掛けた。
「なんなのよ、ロクに説明もしないで、ルイズのヤツ。……でもまぁ、うちの学校で、先生を平気で縛り上げられそうなのはあんたくらいしかいないからねぇ。タバサ」
 どこか同情するようなキュルケの声を背中で聞きながら、タバサは黙々と煙を上げてくすぶるコルベールをぐるぐるとロープで縛る。
「……ハゲの簀巻き」
 タバサは、ちょっぴり楽しそうだ。

711虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:12:54 ID:5qI3RxlC
「ミス・モンモランシー、ご機嫌はいかがかしら?」
「あら、ルイズ。わざわざ私の部屋に尋ねてくるなんて、どういったご用件かしらー?」
 見る人物が見れば、思わず息を呑みそうな美少女二人が開いたドアの前でにこやかに話をしている。遠目から見れば。
「あら、すっとぼける気かしら?」
「おほほ、一体何のことかしら? ルイズ」
「意外だったわ。まさか、あんたの趣味が禿げた中年親父だったなんて。清純そうな顔して、結構趣味はえげつないのねー。まさか、あなたがそんな人だと思わなかったわ。こんな面白いネタ、キュルケたちにも教えないとねー」
「ち、ちょっとルイズ! 何馬鹿なことを言っているのよ!」
「何が馬鹿なことよ。惚れ薬を使ってまで、コルベール先生と恋仲になろうとしたくせに」
「ち、違うわよ! あれはギーシュに……あ」
 慌てて口をつぐんだモンモランシーの肩をルイズとウルフウッドは片方ずつ掴んだ。
「引っかかったわね、モンモランシー」
「ほな、少し『おはなし』しよか、モンモン」
 ウルフウッドとルイズはにやりと笑って、呆然とするモンモランシーの部屋に踏み込んだ。

「しかし、何でもありなんやな。お前ら魔法使いは。まさか、惚れ薬なんていうもんが実在するとは」
 椅子にだらしなく体を預けながら、ウルフウッドが感嘆の声を上げる。
「別に惚れ薬って言っても、そんなたいそうなもんじゃないわよ。効果は永久的に続くものではないし」
 ルイズが口を挟む。
「まぁ、ええわ。で、あの薬はどれくらいで効果が切れんねん? 大体数時間くらいか?」
「まともな惚れ薬って練成がすごく難しいから、そう長時間は持たないの。モンモランシー程度の技術じゃ、せいぜい数時間がいいとこじゃない?」
 このルイズの一言にモンモランシーカチンと来た。
「ふっ、見くびらないで欲しいわね、ルイズ。わたしの二つ名は香水よ? その香水のモンモランシーが最高級の秘薬を使って、細心の注意を払って丹念に合成した惚れ薬よ! 
見くびらないで貰いたいわね。一ヶ月は軽く持つわよ! うまくいけば一年くらいいくかも」
「へー、そらすごいなー、モンモン。で、一ヶ月間もワイらはどうしたらええの?」
「……ごめん。反省してるから、その笑いながらそれを突きつけるのやめてくれるかしら」
 怖いくらいの満面の笑みでパニッシャーを突きつけるウルフウッドに、モンモランシーは両手を挙げて、謝った。
 ついついオタッキーな本音が出てしまったモンモランシーだった。
「まぁ、そんなことだろうとは思っていたわよ。何か解毒の薬はないの? まさか、コルベール先生を一年間簀巻きにするわけにはいかないし」
「ないことはないけど、それを作るには、また秘薬が必要なのよ」
 モンモランシーが言いにくそうに話す。
「やったら、その秘薬とやらをまた調達したらええやないけ」
 モンモランシーはあきれ返るようにため息を付いた。
「あのねぇー。そんな風に簡単に調達できないから秘薬なんでしょ。まったく、そんなこともわからないのかしら――って、ごめんなさい。謝る! 謝るから!」
 ウルフウッドは無言でモンモランシーに突きつけたパニッシャーを降ろす。
「簡単に調達できない、っていうことは、がんばればその秘薬は手に入れられるのよね」
「え?」
 ルイズがモンモランシーの前にずいっと身を乗り出した。
「そ、そりゃまぁ、そうだけど……」
「ほな、そこまでひとっ走り行こか」
 ウルフウッドとルイズがモンモランシーの両脇を取る。そして、強引に部屋から引きずっていく。
「ちょ、ちょっと待ってよ。今日は、これから授業がー!」
「大丈夫やて。やって、肝心の授業をする先生が、今簀巻きになって地下室に転がってるし」
「自業自得ね。観念しなさい」
 引きずられていくモンモランシーの悲鳴が女子寮にこだました。
 このとき、彼らの姿を壁の影から盗み見ていた人物の存在に、まだ彼らは気付いていなかった。

712虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:14:26 ID:5qI3RxlC
 コルベールはぼんやりと床に転がったまま、天井を見ていた。あれから、とりあえずは人目を避けるために、学院の地下室に放り込まれたのである。
 しかし、なんと言うことだろうか。この狂おしいまでの熱い思いをウルフウッドにぶつけなくてはならないというのに、こんなところで寝転がっていて。
 ウルフウッド君は俗に言うツンデレというヤツだから、私の熱い愛のアプローチに照れて逃げ回っていたのを勘違いされるとは……。
いや、あれはワザとに違いない。あのルイズが恋のライバル……いや、横恋慕!
 惚れ薬のせいで、コルベールの思考回路は随分とおかしな接続になっていた。
 コルベールは辺りを見回してみるが、地下室には何もない。もともと空き部屋として、たまに倉庫として使っている程度のスペースだ。
 しかも、今は自分は簀巻き状態。だれがやったのかは知らないが、やけにきっちりと全身を簀巻きにされている。
「まったく、私は純粋に恋をしているだけで、何もおかしくないのに!」
 基本的におかしな人間はそう言う。
「あぁ、ウルフウッドたん! 早く会いに行って、あのルイズの毒牙から救わねば!」
 本人のあずかり知らぬところで、ルイズは勝手に中年男の恋のライバル認定されていた。
 しかし、そうは言ってもどうすることも出来ない。コルベールはため息をつきながら、天井を見上げていた。
 誰かが、地下室に下りてくる足音がした。コルベールは尺取虫のように、もぞもぞと動いて、顔を上げる。
 何者だろうか? 自分を救いに来てくれた味方だろうか? それとも、あの憎っくきルイズの放った刺客だろうか。
 コルベールは静かに息を呑む。
「コルベール先生ですね?」
「そうですが、あなたは一体?」
 地下室の暗闇に紛れて相手の姿は見えない。
「あなたを助けに来ました」
「私を助けに来たですと?」
 コルベールは警戒心のこもった声で問い返した。
「その通りですわ」
「つかぬ事を伺いますが、一体あなたはどちら様ですか?」
 コルベールは声のトーンを押し殺した。しかし、期待の色は隠しきれない。
「あなたはウルフウッドに会いたいですか?」
「当たり前でしょう! 私とウルフウッド君は赤い糸で結ばれておるのです!」
 本人の知らぬところで、勝手にウルフウッドは赤い糸に結ばれた。
「ほほほ。いい答えです。私はあなたとウルフウッドの禁断の恋を応援する者!」
「応援する者ですと?」
「その通り。私はこの地に革命を起こす。この世界をあなたのようなガチホモが堂々と跳梁跋扈出来るガチホモの楽園に!」
 おお、とコルベールは感嘆の声を上げた。
「コルベールよ。あなたは選択できる」
「選択とは?」
「攻めとなるか……」
 あとをコルベールが引き取った。
「受けとなるか、ですな?」
「その通りですわ。これはとてもとても重要なことなのです」
「んー、私はどっちかというと受けですかね」
「ということは、ウルフウッド×コルベール。ウルコルカップリングですわね」
 コルベールは笑った。
「その通りですぞ」
「ふふ。今日からあなたは私たちの同志ですわ」
 コルベールは上半身を起き上がらせ、尋ねた。
「そして、あなたの名前を教えていただけませんか?」
 人影がゆっくりとコルベールに近づいてくる。近づいてきた人物の顔に光が当たった。そこには魔法楽員の教師の制服を着て、紙袋を頭にかぶって両目に穴を開けただけの中年女性がいた。
「ふふふ。ただの謎の貴腐人Sとでも、名乗っておきましょうか」
 ちなみに、特徴的な髪型のせいで、紙袋はぱんぱんだった。
 とりあえず、コルベールは気付いていない振りをしてあげるのが優しさだと思った。


713虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:15:49 ID:5qI3RxlC
 ウルフウッドは全速力でバイクを飛ばす。サイドカーにはモンモランシーが乗っていて、ウルフウッドの背中にはルイズがしがみついている。
 あれから、すぐに秘薬を探しにトリステインの城下町に向かったのだが、あいにく秘薬は売り切れていたのだった。
「ラグドリアン湖いうのは、こっちでええんやな?」
「そうだけど、でも本当に行くの? 水の精霊は滅多に人前に姿をあらわさないし、ものすごーく強いのよ。怒らせでもしたら大変なことになるわよ」
「……何言うてんねん。もう十分大変なことになっとるがな〜」
「わかった。わかったから、その悪魔の笑顔はやめて」
 観念したようにモンモランシーは顔を両手にうずめる。
「ちゃっちゃっと、その精霊の涙いうのを手に入れて、帰るで」
 ウルフウッドはアクセルを強める。馬車などは比べ物にならないスピードだ。ガリアとの国境へはもう一時間ほどで着く。

「すごいな……。水がこんなにぎょうさんあるなんて。やっぱ、すごいな、この世界は」
 湖を目の前にしたウルフウッドは、半ば心奪われている様子で呟いた。
「ねぇねぇ、ウルフウッドって前から変わっているなって思っていたけど、やっぱり変じゃない?」
「何がよ?」
 ウルフウッドの様子を後ろから見ながら、モンモランシーはルイズを肘で小突いた。
「だってさぁ、湖を見ただけであれだけ感動しちゃって。一体、あいつの出身ってどんなところだったのかしらね」
「……知らないわよ。そんなの」
 ルイズは思った。そういえば、自分はウルフウッドのことを何も知らない。彼自身なにも積極的に語ろうとしないし、なんとなくうかつ訊いてはいけないような気がする。
「まぁ、いいわ。ここまで来たら、もうさっさと精霊の涙を貰って、帰るわよ」
 モンモランシーがすたすたとラグドリアン湖の湖畔へと歩いていく。
「水位が上がっている?」
 波打ち際まで歩いたモンモランシーがぽつりと呟いた。
「え、どういうこと?」
 ルイズがモンモランシーに尋ねる。
「前来たときは、岸辺はもっと向こうだったはずよ。それに、ほら見て。あそこ、村が沈んでいるみたい」
 モンモランシーの指差す先で、屋根の先がちょこんと水面から出ている。
「ひどい水害だわ。水の精霊は怒っているみたいね」
「なんで?」
「知らないわよ。とにかく、水の精霊を呼び出さないことには何も分からないことだけは確かね」
 モンモランシーは腰に下げた袋から一匹のカエルを取り出した。
「か、カエル!」
 カエル嫌いのルイズは思わず、一歩後ずさる。
「失礼ね。人のかわいい使い魔に向かって!」
「使い魔?」
 いつの間にか二人に追いついていたウルフウッドがモンモランシーの手に乗るカエルを覗き込む。なぜか見詰め合う、一人と一匹。
「……同業者? ワイ、カエルと同類?」
 とりあえず、ルイズとモンモランシーには返す言葉がなかった。
714虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:17:55 ID:5qI3RxlC
 ウルフウッドたち三人は、どこか微妙な空気を漂わせたまま、岸辺でカエルの帰りを待つ。
「カエルが帰る」
「いや、別に面白くないから」
 ウルフウッドのボソッと吐いた言葉に、ルイズがさらりと突っ込みを入れる。
 そんな二人の様子を見て、最初の頃どこか他人を寄せ付けないぎすぎすした感じのあったウルフウッドが変わったことを、モンモランシーは感じた。
 と、そんな間の抜けたやり取りをしていると、目の前の水面が光った。そして、水面が盛り上がり、人型のアメーバのようなものが立ち上がる。
「お帰り、ロビン。ちゃんとつれてきてくれたのね」
 ぴょんぴょんと跳ねて、岸辺から戻ってきたカエルをモンモランシーは大切そうに抱き上げた。
「これが、水の精霊か。ホンマにこの世界はいろんなもんがおるな」
「わたしはモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ。水の使い手で、旧き盟約の一員の家系よ。カエルにつけた血に覚えはおありかしら。覚えていたら、わたしたちにわかるやりかたと言葉で返事をしてちょうだい」
 水の精霊がグルグルと動き始め、モンモランシーの姿をとる。その表情は笑顔から泣き顔、怒り顔までさまざまに変わった。そして、
「覚えている。単なる者よ。貴様の体を流れる液体を、我は覚えている。貴様に最後に会ってから、月が五十二回交差した」
「よかった。水の精霊よ、お願いがあるの。あつかましいとは思うけど、あなたの一部をわけて欲しいの」
「体の一部?」
 ウルフウッドが怪訝そうな声を上げた。
「涙っつっても精霊が泣くわけないでしょ。わたしたちとは全然違う生き物……、というか生き物なのかすらわかんないんだから。水の精霊の涙ってのは、精霊の、一部よ」
「ふーん、そらまあ、随分と趣味の悪い秘薬やな」
「うるさいわね! 精霊が怒るでしょ!」
 水の精霊がにこりと笑った。ウルフウッドの口から、思わず期待に満ちた声が漏れる。
 しかし、返ってきた答えは期待とは全く正反対だった。
「断る。単なる者よ」
「そりゃそうよね。残念でしたー。さ、帰ろ」
「待たんかい!」
 あっさり帰ろうとするモンモランシーの方をウルフウッドがむんずと掴む。
「だ、だってしょうがないじゃないのよ! 怒らせたら、どうなると思っているのよ!」
 ウルフウッドはぐっと唇を噛み締めると、水の精霊の前に走り寄った。そして、いきなり土下座をする。
「頼む、後生や。精霊の涙を、お前の体の一部を分けてくれ!」
「ウルフウッド……」
 絶対に人に頭などを下げないと思っていたウルフウッドの行動に、ルイズは驚いた。
――そんなに、コルベール先生が大切なのね。
 その姿に二人の友情を確認する。
「頼む。このままやと、このままやと――」
 ウルフウッドの頭の中で、コルベールの姿が浮かぶ。
――ウルフウッド君。パニッシャーのメンテナンスが終わりましたので、私の部屋に取りに来てください。全裸で。
 ぐっと親指を立てるコルベール。
――ウルフウッド君。何か困ったことがあったら、遠慮なく言ってください。私がお手伝いしますぞ。性的な意味で。
 恥ずかしそうに頬を赤らめるコルベール。
 ……ぜ、絶対に嫌やー! こんな生活があと一年も続くなんて!
「頼む、ほんま頼む! ちゅうか、助けて! 間違いなく、正気が保てる自信がないんや!」
 恐ろしい現実の前には、プライドもへったくれもなかった。
「いいだろう」
「ほんまか!」
 ウルフウッドの熱意が通じたのか、水の精霊はあっさりと許可をした。
715虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:19:24 ID:5qI3RxlC
「何でもすると言ったな。ならば、我の頼みを聞いてもらおう。それが条件だ」
「かまわへんで! なんだってやったるわ!」
 この世界に、あれ以上に辛い現実があるとは思えない。今なら、どんな過酷な条件にも耐えられる気がする。
「奪われた秘宝を取り返して欲しい」
「秘宝?」
「アンドバリの指輪。我が共に、時を過ごした指輪」
「そら、かまわへんけど。なんか特長とか教えてもらえへんか?」
 ウルフウッドは首を傾げた。さすがに名前だけで、何かを探すのは無理だ。
「偽りの命を与える指輪」
 あまりうまく会話にならない。あとで、コルベ――いや、今はその名前は考えないようにしよう、とウルフウッドは思った。
「まぁ、ええわ。それでいつまでに取り返せばええねん」
「いつでもかまわない。お前の命のあるうちに」
「随分と気が長いな」
「我は永劫のときを生きるもの。戻ってさえくれば、それでよい。では、頼んだ、ガンダールヴ。我はお前を信用している」
 ガンダールヴの言葉が少し引っかかったが、特に気にすることもなく、ウルフウッドは先を急ぐことにした。
「ほな、その精霊の涙とやらをくれ」
 水の精霊は細かく震えた。水滴のように、その体の一部がはじけ、精霊の欠片が飛んできた。それをモンモランシーが慌てて、瓶で受け取る。
「まぁ、色々あったけど、これで無事目的のブツは手に入ったな」
 ウルフウッドが安堵の吐息を吐く。
「帰ろか、じょうちゃん。今日はほんまにごっつ疲れたわ」
 そう言って、ウルフウッドがくるりと振り向いたときだった。
「悪いですが、そうはさせませんよ!」
 鋭い女の声があたりに響く。そして、地面の一部が盛り上がり、
「とう!」
 という声と共に土の中から、人影が飛び出た。
「悪いですが、その秘薬を使わせるわけにはいきませぬわ」
 夕暮れの日差しを反射する湖畔に立ち尽くす、頭に紙袋をかぶった謎の中年女性が姿を現した。特徴的な髪型で紙袋がぱんぱんに張り、でっぷり太ったお腹はメタボリックな輝き、そして怖いものは更年期。
 その異様な光景に、世界が一瞬止まった気がした。
716虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 11:20:44 ID:5qI3RxlC
以上で投下終了です。
717名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 11:24:03 ID:Q4A+2t8V
シュヴルーズ自重しろww乙w
718名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 11:33:36 ID:jFteoRq2
でたな!怪人種腐流図!
wwGJww乙でした
12:15分
ランス続編投下します。
指が釣った上に腕が痛い。
720名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:11:11 ID:0Z4vmSTD
休んでからにすれば?
721名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:13:04 ID:Bzek2IkI
ってか避難所でやれば?
722名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:13:12 ID:R8cN28QS
>>719
急がなくて良いよ
む、でももう予告してしまったので投下しますね。
今回短めですので。
キーボードを触ると左手が光って。
体の痛みがなくなるんです…。
724名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:14:59 ID:IvcZo1re
あー、わかりました。
心変わり速いですが少し休みます。
すいません。
725名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:15:00 ID:JeSrENYT
鬼畜氏さん別に慌てて投下しなくてもいいですよ。
痛みが落ち着いてからでも問題ありませんよ。
726名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:19:16 ID:wzyFvo6r
貴腐人うぜええええwww
つーかアクセル全開のバイクに追いつくとかどうやったんだ
727名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:21:17 ID:wwmJGs5e
18禁作品の投下禁止を次のテンプレにいれようぜ
728名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:23:55 ID:IvcZo1re
>>727実はもうテンプレにあります。
729名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:25:57 ID:murn0XXp
>>728
>>727が言ってるのはクロス元が18禁作品の投下禁止だろ
730名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:27:07 ID:Bzek2IkI
まぁSSが非18禁でも、元ネタが18禁ならここで投下するのに適してるとは言い難いな。
いくらテンプレで大丈夫って言われていてもね。

CSで出てるならまた別なんだろうけど。
731名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:28:23 ID:wwmJGs5e
>>728
そうなのよ。内容が18禁じゃなきゃOK、今はね
変なやつが来る様なら作品そのものを禁止にするのも有りかなと思ったわけ
732名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:28:59 ID:wnIy99sX
テンプレで大丈夫って言われてるならいいんじゃねーの
ダメならテンプレに明記しろよ
733名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:30:02 ID:4+E17fsp
ウルフウッドの人乙&GJ
ルイズとウルフウッドの距離が近くなった感じがしてイイ
コッパゲとシュ腐ルーズは自重しろw

>>726
今の奴らは空間も越えるw
734名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:30:53 ID:Bzek2IkI
>>732
>731

まぁ一番重要なのは、空気を読むってことだ。
735名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:36:46 ID:bbrLdtJY
>>731
どっちかってと、今回のはスルー出来ない人が被害を大きくした感じがするが…
みんなでNG放り込めば良いのに
18禁に限らず設定がどうのってのは、拘ってる人がいるかぎりでるんだから締め出ししても意味がないと思うな
住人の対処次第でしょ
736名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:38:40 ID:JeSrENYT
仮に1元ネタ8禁作品禁止したら、
CS移植された作品とクロスした書き込んだとき、
1読めとか言って騒ぐ馬鹿が出るだろうしな。

これ以上は避難所の議論スレいった方がいいな。
737736:2008/09/13(土) 12:39:51 ID:JeSrENYT
×仮に1元ネタ8禁作品禁止したら
○仮に元ネタ18禁作品を禁止したら
738名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:42:10 ID:2G0z0Y4D
狼の人乙でした〜。
冒頭のモンモンの日記に聞き覚えがあるのは僕だけかな?
確かの犬HKの番組で……珠玉の鬱曲が流れるやつ。
739名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:42:37 ID:oDSKaBNB
ウルフウッドGJ
なんというGACHIHOMOwww腹筋破壊されますたwwww
あと貴腐人自重汁wwwGJ
740名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 12:46:26 ID:bbrLdtJY
狼乙でした
ワルド戦の友情タッグの後だからギャップが凄まじく良い
しかし、これは正気に戻った後が気まずいなw
741名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 13:11:54 ID:AIUkTnjr
→仲魔を喚ぶ
  →人修羅の人
742名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 14:06:42 ID:U9IsVKZ4
18禁が元ネタだといつも荒れるんだよね・・・
嫌いならNG、好きな人もスレの空気読んで設定を長々書くのはやめれないかなぁ
743名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 14:08:10 ID:iWT8c22z
取りあえず
ランスカモーン щ(゚Д゚щ)
744名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 14:13:03 ID:l95TiWVS
文句があるなら毒吐きで
これが最低限のマナー
745名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 14:20:34 ID:IvcZo1re
すいません…本スレでこれ以上やっても荒れるでしょうから
十分に見直した後、避難所で投下します。
466に対して回避する事も出来ず反応してしまい。
空気も一切読めず、真に申し訳ありません。

それと、大分遅いですが狼の人乙です。

このレスに関しての反応も一切無しの方向でお願いします。
746名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 14:20:50 ID:PNWIbp2L
>>700
部屋を明るくして画面の輝度を下げろ。
それでも駄目なら文字表示サイズを今より少し大きく設定しろ。
747名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 14:24:15 ID:oURGobmM
>>700
ペイントで書く
748名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 15:01:51 ID:cmBkoc7E
http://talker.sakura.ne.jp/denpa3/izumimain/1185870634_2143.html
零の使魔 そして狂戦妃 (ゼロの使い魔 オリキャラ介入)

面白い
749名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 15:04:47 ID:IUul5bCw
>>748
オリキャラネタなんかこのスレに持ってくんな馬鹿。
750名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 15:09:36 ID:hwomiMX1
このタイミングで宣伝するのは叩いてくれって事だろ
751名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 15:14:49 ID:0Z4vmSTD
どう見ても釣り針です。
本当にありがとうございます。
752名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 15:20:07 ID:JeSrENYT
     _       
    〃 ` ヽ  .   
    l lf小从} l /   そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   
  ((/} )犬({つ'   
   / '"/_jl〉` j,   
   ヽ_/ィヘ_)〜′    
             
753名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 15:21:27 ID:zS0MWR6U
何故かタバサと中の人が同じプリン中毒の古典教諭に見えた
754名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 15:32:44 ID:2OpOBJ3m
test
755名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:03:51 ID:wNlBKu3W
>>727
るるるという傑作が存在する以上その意見を受け入れる事は出来ない
756名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:10:29 ID:wNlBKu3W
sage忘れてすみません
元ネタ18禁で思い出したが恋姫無双のキャラで呼ばれてるの居ないな
757名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:10:48 ID:6EL8IVMH
>>755
本スレでは禁止、と言いたいんじゃね?
ま、何にせよこれ以上は避難所の運営議論スレに持ち込んだ方がいいな。
758名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:11:20 ID:xnql2TGU
>>755
るるるは元々避難所での連載作品だよ。
最近のを例に上げるなら、うたわれやエルクゥだな。
759名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:15:46 ID:eNfjyZLH
>>755
るるる様は避難所でありますれば
760名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:17:25 ID:eNfjyZLH
うたわれはほら、PC版時代から「エロいらねぇ」で名を馳せてるからな
761虚无(ヤクい)使い魔:2008/09/13(土) 16:22:23 ID:OfIu8pWp
虚无(ヤクい)使い魔3話できました。
16:30から投下よろしいでしょうか?
762名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:26:44 ID:OfgtL37h
もちろん
763虚无(ヤクい)使い魔:2008/09/13(土) 16:32:01 ID:OfIu8pWp
では投下させていただきます
今回からはPCです

今までの2話見直してみたらいろいろと不具合が...
どうもすいません
これだから携帯は
764虚无(ヤクい)使い魔 1/6:2008/09/13(土) 16:33:28 ID:OfIu8pWp
ハルキゲニアに召喚されて二日目
その日、八雲はルイズから言いわたされた洗濯物をかたづけた後、ルイズの授業に同行していた。
召喚の儀を終えて初めての授業は使い魔の顔見せの場でもある。 
生徒たちは自分の召喚した使い魔を連れており、その光景を八雲は物珍しそうに眺めていた。
「異世界だって分かってたつもりだったけど…こりゃスゴイな。」
トリステインからとても遠く離れた場所から召喚されたというヤクモにとって目の前の光景は珍しいものなのかもしれない…しかし異世界とは一体何のことなのだろう?
  
…だが今はそれどころではない
ただでさえ平民の使い魔を連れてきたことでただでさえ注目を引いているところに、ヤクモはまるで田舎者のようにそわそわとふるまっている… ルイズは恥ずかしくてたまらなかった。
彼女に芽生えたその疑問も周囲の目を気にする恥ずかしさの中に埋もれて消えてしまった。
  
「ちょっと、あんまりキョロキョロしないでよ。一緒にいる私まで恥ずかしいじゃない!」
  
「あら、ちょっと聞いたんだけどアナタの使い魔って遠くからいらっしゃったんでしょ… この学園が珍しいのも分かるわ、そんなみっともない癇癪をおこさなくてもいいじゃない?」
振り返るとそこに燃えるような赤い髪と小麦色に色づいた肌の女生徒が立っていた。
ルイズとは対照的になかなかメリハリのついた大人っぽい体系をしている。
  
「あら、ミス・ツェルプストー…田舎ものどうし共感するところがあるのかしら? けれど使い魔のしつけは主人の役目だから、人の使い魔を甘やかさないでほしいわ」
「そんなヒステリーおこしてるとあなたの使い魔さんに愛想つかされて逃げられちゃうわよ?」
赤毛の女生徒はルイズの嫌味を軽くあしらうと八雲に向って話しかけた。
  
「ハァイ 私はキュルケ、微熱のキュルケよ、よろしくね使い魔さん。」
「どうもヨロシク、俺は藤井八雲、ルイズの使い魔やってるけど、そっちの赤いのがアンタの使い魔サン?」
八雲が視線を投げた先には、尾に炎を宿した大きなトカゲがキュルキュルと声を立てている。
  
「それサラマンダーじゃないの!」
「そうよー。 しかもこの鮮やかで大きな尾の炎…火竜山のサラマンダーに間違いないわ。 ブランドものよ ブ ラ ン ド・モ・ノ」
ルイズはキュルケのサラマンダーを悔しそうに見つめていた。
それを見て八雲は、自分を召喚したことがルイズのプライドを傷つけてしまったのだと確認することになったのだ。
765虚无(ヤクい)使い魔 2/6:2008/09/13(土) 16:34:32 ID:OfIu8pWp
  
  
  
教室に入ってきた年配の女性…ミセス・シュブルーズはどちらかと言えば良い教師だ。
学園で使っている教科書のいくつかは彼女の著作であるし教え方も分かりやすい…しかしどこか生徒の気持ちに対する配慮にかけた教師でもあった。
  
「今年度からトリステイン魔法学院に赴任しましたシュブルーズです。属性は土、二つ名は赤土のシュブルーズ… これから一年間皆さんに土系統を講義することになります。」
ミセス・シュブルーズは軽い自己紹介を澄ましそのまま続けた。
  
「皆さん2年生への進級おめでとう。 さて皆さんは無事に使い魔と契約できたようですが、仲良くできていますか? 中には変わった使い魔を召喚した方がいるようですが…」
その一言が皮切りとなり、ルイズを嘲る野次が飛び始めた。
  
「流石ゼロのルイズはやることが違うよな…まさか平民を呼んじゃうとは思わなかったよ」
「いや…召喚できないんで、その辺りの平民を金で雇って使い魔のふりをさせてるのかもしれないぜ?」
「そいつはヤクいな! そう言えばあの男は乞食だってうわさ聞いたぜ。進級のために物乞いを雇って侍らせるなんてプライドってもんがないのかな?」
  
ルイズはその罵声に堪えられず立ち上がって叫んだ。
「ミセス・シュブルーズ! 風っぴきのマリコルヌが侮辱をしました!」
「何だと!僕の二つ名は風上だ! 大体僕は事実を言っただけじゃないか、ゼロのルイズの癖に。」
太っちょの男子生徒がルイズの挑発を受け反論すると、周囲に笑いの渦が巻き起こった。
  
「あなた方いい加減になさい!」
ミセス・シュブルーズが2人を叱って騒ぎを収める。
ルイズは悔しさではち切れてしまいそうだった。
766虚无(ヤクい)使い魔 3/6:2008/09/13(土) 16:35:31 ID:OfIu8pWp
  
ヤクモは何やかんやで言いつけた雑用もこなしてくれているし、ハズレの使い魔を引いたと落ち込む自分を気遣っている………それは分かっている
しかし周囲の目線と嘲笑を前に、つい自分の使い魔を恨めしく思ってしまう。
「アンタのせいよ…」
不条理なご主人さまのやつ当たりに対し、使い魔は「アハハ…」と笑ってごまかした。
  
落ち度のないヤクモに当たった自分を恥じ、ルイズは使い魔に申し訳なく思った。
「ご、ごめ(ry
「ところでサァ…あいつが言ってた『ゼロ』って何?」
前言撤回…やっぱりデリカシーの無いこいつが悪いんだから。
  
  
「え〜皆さんもご存じのとおり、魔法には『火』『水』『土』『風』の四大系統と、失われた魔法である『虚無』が……
授業が始まるとルイズは熱心に講義に集中し、八雲は聞いているのか聞いていないのか分からない風だった。
実際、この世界のことを何かしら理解しようと耳を傾けるのだが、結局は意味が分からず右耳から左耳へとミセス・シュブルーズの熱意を聞き流すのだ。
  
「はぁ…俺高校中退だしなぁ、」
八雲がそうぼやいていると、ミセス・シュブルーズが生徒の注意を集めた。
どうやら魔法の実演をするらしい…
  
「土は万物の組成をつかさどる重要な魔法です、皆さんの暮らしにも直接関わってきます
それをまず知ってもらうため、基本である錬金の魔法を覚えて貰います」
そう言って杖を振ったかと思うと、教卓の上に置かれた石が違う物質に変容していき...
数秒後、石だった物質はコガネ色の金属光沢を持っていた。
  
  
「ゴールドですか!?ミス・シュブルーズ!」
キュルケが驚いたように声を上げる。
「いいえ、ただの真鍮です、私はトライアングルですから。金を錬金するにはスクウェア以上である必要でないと… 」
「なぁんだ…」キュルケは残念そうにため息をつくと着席した。
767虚无(ヤクい)使い魔 4/6:2008/09/13(土) 16:36:58 ID:OfIu8pWp
 
「さて、この錬金を誰かにやってもらいましょうか… そこのあなた、名前は?」
「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです。」
教室内が騒然とする。
生徒たちは目に見えて焦りはじめており、何を恐れているのかふるえながら机の下に潜り込んでいる者もいる。

「先生、危険です!ミス・ヴァリエールに魔法を使わせるのは…」
「ルイズにさせるのは止めてください!錬金は私がやりますからっ」
生徒たちの忠告にいまいち要領を得なかったミス・シュブルーズはこう返事を返した。
「安心してください…錬金は危険な魔法ではありませんよ。 できますか?ミス・ヴァリエール…」
  
「で、でも…(ry
「やります! やらせてください!ミス・シュブルーズ。」
それでも何か言おうとした生徒たちだったが、その言葉を遮ってルイズはミス・シュブルーズの要求に強く答えた。
部屋の中の不穏な空気は大きくなる、中には立ち上がってそそくさと教室を後にするものまであらわれている。
八雲はその空気を不審に思ったが、事の顛末を静かに見守ることにした。
  
(な…なによ、私だって...私だってやってやるんだから!)
ルイズは心の中でそう気合を入れると、おもむろにミス・シュブルーズのもとへと歩いて行った。

「おちついて錬金したい金属を頭にうかべるのです…」
ミス・シュブルーズのアドバイスを受けて杖を持って目を閉じた。
スーゥ …… フー …
そして深く深呼吸をすると杖を頭上に掲げ、気合いとともに振り下ろし…そして
  
八雲は見た。 カッ… と白い閃光がルイズの持つ杖から広がるのを… 次の瞬間、教室は爆発にのみこまれていった。
  
爆風がおさまり辺りが静かになると、薄れはじめた黒煙のなかから煤まみれのルイズが出てきた。
そしてルイズは何事もなかったかのように言ったのだった。
「ちょっと失敗したみたいね…」
傍らには黒コゲのミス・シュブルーズが目を回して倒れていた。
768虚无(ヤクい)使い魔 5/6:2008/09/13(土) 16:37:50 ID:OfIu8pWp
  
  
  
  
「いやぁ、凄い爆発だったな。」
2人は爆発によってめちゃめちゃに散らかされた教室の後かたづけをしていた。
共に作業しているルイズに話しかけるけれど返事は帰って来ない。
  
「しかし大した怪我人が出なくてよかったよ」
幸い大事には至らなかった。爆発の近くにいたミス・シュブルーズは煤で真っ黒になったものの、突然の爆発に卒倒しただけで外傷はなかったのだ。
  
再び返事がない…
ルイズは目に見えて落ち込んでいる。
自分の起こした爆発(しっぱい)の罰として、教室のちらかした教室の後始末を言い渡されたのだが、その作業もあまり手につかないようだった。
八雲は困ったように目を細めて頭をかく。
  
「気にすンなよ、誰にでも失敗はあるって!」
八雲のその言葉に初めてルイズが口を開いた。
「いい加減なこと言わないでよ! 使う魔法使う魔法失敗ばかり、ゼロって呼ばれてた理由分かったでしょ!魔法の成功率ゼロ! だからゼロのルイズ」
  
どうやら地雷を踏んでしまったようだ…
「系統魔法に目覚めないどころかコモンマジックすら成功したことがないのよ! 毎回毎回あの爆発ばっかり、私に魔法の才能なんてないんだわ! なのにあんなに偉そうにして…軽蔑したんでしょ!」
  
まずい…ルイズを怒らせてしまった。どうすればいいのだ?
八雲は手をワタワタと振ってパニックになる、何を言えばいいのか?
こんな時どうすればいいのか分からず、八雲は思いつく言葉を並べたてる。
  
「そそ、そんなこと無いって!あの爆発は本当に凄かったぜ! ルイズ絶対魔法の才能あるって、あんな爆発を起こせるんだから。あんな爆発ほかの誰も起こせないよ!」
あれ?俺は何を言ってるんだ?
769虚无(ヤクい)使い魔 6/6:2008/09/13(土) 16:38:53 ID:OfIu8pWp
  
そんな事を思っていると、ルイズが目の前で眉毛をピクつかせプルプルと震えていた。
「出て行けっ! それとアンタ今日ご飯抜き!」
ルイズに蹴っ飛ばされて八雲は教室を追い出された。
  
  
  
「はぁ…やっぱ俺まずいこと言っちゃったのかね…」
そう呟きながら八雲はトボトボと歩いていた。
「けど…腹へったなぁ」
そもそも朝もまともに食べていない。 
平民の使い魔の為にふるまえる食事はこの程度だ、とパン一切れと水しかもらえなかったのだ。
  
「それどころかサンハーラの中で吹っ飛ばされて以来、何も食ってないんだよナァ」
彼に食事は必要ない。栄養不足で衰弱しようが身体は回復してしまうのだ。
けれど彼には人間だった頃の感覚は全て残っている。
食べ物がなければ腹が減るし怪我をすれば痛いのだ。
  
何か食べ物を得る手段が必要だ。
八雲は考えを巡らし、朝ルイズに連れていかされた食堂を思い出した。
たしか朝の食堂では何人もの平民(?)が、忙しそうにせっせと働いていたのだった。
  
「バイト雇ってもらえるかな…」
八雲は食堂へ向って歩きだした。
770名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:40:00 ID:oM1RGVu8
支援
771虚无(ヤクい)使い魔:2008/09/13(土) 16:41:25 ID:OfIu8pWp
終了です
命令は聞く、家事はする、サバイバリャーなのでベッドが無くても粗末な食事にも慣れてる
彼をどうやって食事抜きにするか考えるのにちょっと苦労しました

次回はようやくギーシュ戦
772名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:43:53 ID:TD+HODZ3
>>764
キタ━(゚∀゚)━!
773名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 16:57:14 ID:/T5q31+x
乙でしたー。

原作終了後の八雲が契約しているのは攻撃用に土爪・光牙・石絲、防御に鏡蠱、かく乱に闇魚、移動用に走鱗、回復系にタオシー、假肢蠱、特殊系の哭蛹。
……おマチさんの巨大ゴーレムでもない限り、ほぼ一撃で壊滅できる恐るべきスペックだ。
774名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:00:23 ID:SF/+sT7Y
バイトって・・・w
そう言えば八雲は調理学校出てたっけ

ともあれ作者乙!
775名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:07:15 ID:OfIu8pWp
しまった…
>>768
>”教室の”ちらかした教室の後始末を言い渡されたのだが
なんだか余計な”教室の”が入っちまってる orz
776名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:14:07 ID:PNWIbp2L
日本の調理師免許はハルケギでは使えないだろ。
777名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:22:19 ID:JeSrENYT
食い物屋やるのに免許って必要だっけ?
店の衛生面とかでの許可が必要だった覚えはあるけど。
778名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:26:52 ID:ZwkJ5Gaz
いや八雲は高校中退の調理学校も中退だよ
卒業間近でイナゴの化け物が東京おそって
退治したその足で日本をでたはず
だから調理免許もまだ持ってない
779名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:29:23 ID:/T5q31+x
そう言えば八雲のバイト遍歴からすれば――スカロンさんのインパクトはノーダメージなのかな。
780名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:34:29 ID:ZwkJ5Gaz
>>779
そもそも自分がオカマだったしなw
もう少し進めば面白い絡み増えそう
それと今更ながら八雲の人乙です
781虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:35:57 ID:5qI3RxlC
いつまでもネタ引きずってもあれなんで、ウルフウッド残り17:45から投下してちゃっちゃっと終わらせます。
782虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:45:31 ID:5qI3RxlC
虚無と狼の牙 第二十一話

 夕日を浴びて高らかに笑う謎の貴婦人、その正体とは――
「何やってるんですか、先生?」
 モンモランシーが気の抜けた声を出した。
「な、ち、違いますよ。断じて私はシュヴルーズなどという者ではありません!」
 いや、シュヴルーズのシュの字も出してねーよ。
 と、モンモランシーは思った。
「なんで、魔法学院におったはずのシュブルーズ先生がこんなところにおんねん?」
「あ、違いますよ、ウルフウッド君。シュブルーズ、じゃなくてシュヴルーズ。下唇を噛んで、ヴ。よくある間違いなんで気をつけてください」
「……」
 一同、言葉が出ないまま、ぽかーんと自称シュヴルーズではない人を見つめる。
「……というのが、シュヴルーズの発音に対する一般論です」
 なわけねーだろ。
 と、モンモランシーは思った。
「で、そのセンセ……じゃなくて、謎の貴婦人さんが何の用やねん」
 つい先生と言いそうになったウルフウッドは、唇に指を当ててシーッの仕草をしたシュヴルーズに気を遣って、言い直した。
「あ、そうそう、用件ですわね」
 謎の貴婦人はいそいそとたたずまいを直した。そして、コホンと咳払いをする。
「私がわざわざここに現れたのは、他でもありません。同志モンモランシー! あなたをスカウトに来たのです!」
「へぇ?」
 突然謎の貴婦人に指を指されたモンモランシーが間抜けな声を上げた。
「あの、すみません。せんせ、じゃなかった、謎の貴婦人さんですね。いきなり同志とか言われても、言っている意味がよくわからないんですが……」
「ふふふ、とぼけなくてもいいのですよ。私は味方です。私は知っているのですよ、あなたの作った――ガチホモの薬を!」
「惚れ薬です!」
 誰がガチホモの薬なんか作るか!
 思わずモンモランシーは大声で反論した。
「しかし、想像の世界だけでは満足できず、まさかそうやって自分好みのカップリングをリアルに成立させるとは、私でさえ出来ない暴挙! あなたのその熱意に私感動いたしましたわ!」
「あれは、事故です!」
「さぁ、同志モンモランシーよ。あなたも我々と共に来るのです。共にいたるところにガチホモのカップリングが溢れかえる、ガチホモの楽園となる世界を作りましょう!」
「そんな世界、私はいらないー!」
 モンモランシーは両手を頬に添えて叫んだ。
「何を言うのです! これは人類の世界のハッテンなのですよ!」
「ハッテンの意味が違うわよ、ハッテンの意味がー! 絶対に協力しません! っていうか、もう二度と作りません、惚れ薬なんか!」
「……これほど言ってもダメなのですか」
「どれほど言ってもダメです」
「ならば仕方ありませんね。一つの目的はあきらめましょう」
「一つの目的?」
 急に冷静になった謎の貴婦人に、モンモランシーが問い返す。
「その通り、今回私がここに来たのには三つの目的があった。一つ目はモンモランシーあなたを我が同志に加えること。二つ目はあなたの持っているガチホモの薬。そして、三つ目は――」
 ウルフウッドとルイズの顔が同時に引きつる。
 まさか、ヤツの狙いは――
「リアルウルコルカップリングの成立ですわ!」
 その一言と共に先ほど謎の貴婦人の飛び出した穴から、コルベールが現れた。
783虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:46:38 ID:5qI3RxlC
「ははは、ウルフウッド君。やっと会えましたな」
「な、なんということや」
 ウルフウッドはその場に膝を着く。
「ちょ、ちょっと、ルイズ。どうしてコルベール先生がこの場にいるのよ? 私たちが学院を出たときには間違いなく、学院の地下室で転がっていたはずでしょ!」
 モンモランシーがルイズの服の裾を引っ張った。
「そういえば、お母様から聞いたことがあるわ。あの時はそんな話嘘だと思って信じなかったけれども」
「え?」
「あのシュヴルーズ先生はかつて腐敗のシュヴルーズの二つ名で、軍に所属していたのよ。それも、シュヴルーズ先生の存在だけで、ガリアやゲルマニアの地上軍と渡り合えるといわれたほどの」
「な、なんですって、そ、そんなの信じられないわよ!」
「私だって信じてなかったわよ! けど、学院からここまで地中を高速移動した魔法能力を考えると、あながち嘘でも……」
「う、確かに……」
 ジャイアントモールも真っ青のスピードで地中を移動できるなど、確かに並みのメイジの技ではない。
「じゃ、じゃあ、そ、そんなすごいメイジがなんで魔法学院の教師なんかしてるのよ!」
「そのあまりにも神をも恐れぬ振る舞いを恐れた軍上層部の手によって、学院の教師に左遷させらたと、お母様からは聞いたわ」
 神をも恐れぬ振る舞いという言葉にモンモランシーは思わず息を呑む。
「神をも恐れぬ振る舞いって、い、一体何をやったのよ! 敵軍の兵士数千人を地中に生き埋め? それとも、ゴーレムで町ひとつを壊滅させたとか?」
「……ガリア王ジョセフ×ロマリア教皇ヴィットーリオ本を発行したのが軍にばれて」
 神を恐れぬにも限度があるよ、シュヴルーズ先生!
「あ、違う違う、ミス・ルイズ。あれジョセフ誘い受けだから、ヴィットーリオ×ジョセフよ」
 んな、細かい修正どうでもいいからー!
「って、ウルフウッド、あんた何してんのよー!」
 突然ルイズが大声を上げた。見れば、ウルフウッドが謎の貴婦人に向かって、パニッシャーを構えている。
「あんた、あれシュヴルーズ先生よ!」
「大丈夫や、じょうちゃん。やって、本人がシュヴルーズ違う言うてるんやから」
 ウルフウッド、ストレスで半分目がいっている。
「な、わけないでしょ! 本人がシュヴルーズじゃないっていっても、本人は本人なんだからー!」
 会話がもう意味不明である。
「かまいませんよ、ウルフウッド君。さぁ、キミのいけないパニッシャーで私を突いてきてください!」
「ウルフウッド! パニッシャー捨てるのはいいけど、湖に身を投げようとするのはダメー!」
 朦朧とした足取りで湖へ向かうウルフウッドの服をルイズが精一杯引っ張る。
「お願い、水の精霊。この状況をなんとかして!」
 モンモランシーが湖面にまだいた水の精霊に助けを求めた。
「無理だ。我には汝らを助けることは出来ない」
「な、なんで!」
「我には腐るという言葉は禁句なのだ。水の精霊だから」
 ええい、どいつもこいつも使えねー!
 モンモランシーは頭をぼりぼりと大きく掻く。
784名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:46:42 ID:ZwkJ5Gaz
支援します
785名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:47:22 ID:oDSKaBNB
支援
786虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:47:41 ID:5qI3RxlC
「ふふふ。ミス・ルイズ。この私の恋路を邪魔しようとしても無駄ですぞ!」
「邪魔するに決まっているでしょうが、こんなの!」
 ウルフウッドを抑えながら、ルイズが絶叫する。
「いくらミス・ルイズ、あなたがウルフウッド君に想いを寄せたとしても――」
「ち、ちょちょ、ちょっといきなり何を言い出すんですか、先生!」
 突然のコルベールの言葉にルイズは顔を真っ赤にして反論した。
「そ、そんなわけ、ないじゃないですか。わ、わたしとウルフウッドはあくまで使い魔と主人っていうだけで」
「甘いですぞ! 隠していても私には分かるのです! 恋のライバルとして!」
「な、何も隠してないかいないです!」
 いや、まず否定するのは恋のライバルっていうところだろ、とモンモランシーは心の中で突っ込みを入れた。
「ならば、仕方がありませんね。ウルフウッド君自身に決めてもらいましょう! 私とあなたと、本当に好きなのはどっちか!」
「な、何を馬鹿なことを言ってるんですか!」
「やはり、勝つ自信がないのですね」
「そんなわけないでしょう!」
 勝ち誇るコルベールに思わずルイズはムキになる。
「ならば、ウルフウッド君に直接訊きましょう! ウルフウッド君、私とミス・ルイズとあなたが好きなのはどっちですか!」
「へ?」
 唐突なコルベールの問いかけを聞いて、ようやくウルフウッドの意識は現実に帰ってきた。
 え、ちょ、ちょっと待て。この展開は一体なんやねん。
 ウルフウッドは慌てて助けを求めて、辺りを見回した。
 シュヴルーズは両手を組んで祈るような仕草をしているし、モンモランシーは我関せずといった感じで遠くの夕日を見ている。
 コルベールは頬を染めて、こっちを見ているし、ルイズは無言のままきつくウルフウッドの服の裾を握り締め、目を合わせないようにしている。
――お、お前らこの状況で黙るな!
 ウルフウッドの背中に冷や汗が湧き上がる。
「さぁ、ウルフウッド君。あなたが好きなのは、私ですか、ミス・ルイズですか。はっきりしてください!」
 コルベールがウルフウッドとズバッと指差す。
 ルイズは何も言わない。その代わりに、服を掴む力が強くなる。
「さぁ、好きなのはどっち!」
 コルベールがさぁさぁとはやし立てる。
 ルイズの手の力も強くなっていく。
「え。えっと、ワイが好きなのは……」
「好きなのは!」
「好きなのはやな……」
 完全に状況に飲み込まれてしまっているウルフウッド。
「す、好き、なんは……」
「好きなのは、さぁどっちですか!」
787虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:48:49 ID:5qI3RxlC
「……背も高くて、胸も大きくて、女の人らしい人」
 ピシッとその場が凍った。
 どちらとも答えられないウルフウッドが出した、どちらにも当てはまらない苦肉の答えだった。
 モンモランシーが思わず天を仰ぐ。
「へ、へぇー。そうなの、そうだったの。あんた、そんなのが好みだったんだ」
「いや、じょうちゃん、今のはこの場を切り抜けるための苦肉の策で――」
 ウルフウッドを掴むルイズの手に殺気がこもる。どす黒いオーラがルイズから巻き起こる。
「ふ、ふははは。ウルフウッド君は胸の大きい人が好みですか」
「そ、そや。だから、胸のないのは……」
 ルイズの殺気が一段と強くなる。
 アホ、とモンモランシーは心の中で呟いた。
「しかし、それは私とミス・ルイズの対決にはなんの問題もない。なぜなら、ミス・ルイズの胸などないも同然ですからな。さぁ、ミス・ルイズ共に言いましょう。胸なんて飾りです、と!」
「……ざけんじゃないわよ」
 コルベールの一言で、完全にルイズはぶち切れた。
「ちょ、ちょっとじょうちゃん、落ち着け。それは、いくら何でもやばいで……」
「うるさいわね。そもそも、一体誰のせいだと思ってるのよ。こ、こ、この……バカーッ!」
 ルイズが叫ぶと同時に辺りが光に包まれた。
 エクスプロージョン、再び炸裂である。
「な、なんなのよ、これ」
 やばそうな空気を察知して、少し距離を離れていたモンモランシーが呟いた。
 辺りでは見事にウルフウッドとコルベールと謎の貴婦人もといシュヴルーズが白目をむいてひっくり返っている。その真ん中でルイズが泣いてるんだか怒っているんだかわからない表情で肩を震わせて立っている。
 とにかく、さっさと帰って、さっさと解毒剤つくって、さっさとこの一件については忘れようとモンモランシーは思った。
 その光景を見ていた水の精霊がぼそりと呟いた。
「体の一部でもなんでもあげるから、お前らもう帰ってくれ……」
 こうして多くの人々の最も忘れ去りたい記憶となる一日は終わった。

788虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:49:55 ID:5qI3RxlC
 ウルフウッドはルイズをサイドカーに乗せて、トリステインの公道を走っている。サイドカーに乗ったルイズは随分と不機嫌そうだ。
「なぁ、じょうちゃん。いい加減機嫌直せや」
「別に、機嫌なんか悪くはないわよ」
 そんだけ思い切り口を尖らせながら言われても、とウルフウッドは思う。
「……あんたが胸の大きな女の人が好きだなんて知らなかったわ。どうせ、キュルケとかあのメイドとかをいやらしー目で見てたんでしょ」
「やから、あれはその場しのぎやったって、何度も言うてるやないか」
 あれから、ずっとルイズの機嫌は悪い。その原因が先日の騒動にあることはわかっているのだが、ルイズはあの惚れ薬事件ではなく、あのときのウルフウッドの発言にばかりこだわり続ける。
「コルベール先生も災難だったわね。あれから、仕事も休んでるし。先生、やめなきゃいいけど」
「まぁ、教師以前に人間やめてしまう一歩手前までいってもうたからな」
 ウルフウッドはしみじみと呟く。惚れ薬の効果が切れても、そのときの記憶は残っているというのはすさまじい拷問だとしみじみと思う。
「で、じょうちゃんの実家いうのはあとどれくらいや?」
「もうそろそろヴァリエールの領地に入るころあいよ」
 ウルフウッドはため息をついた。あの後で、ルイズの元に家族から一度帰郷するようにという手紙が届いたのだ。
 ルイズはあの事件以降はまともに口も聞かない状態だったのだが、なぜかしぶしぶといった感じで「バイクのほうが早いから」とウルフウッドに送ってもらうことを頼んだ。
 辺りにはろくに人気のないだだっ広い平原をウルフウッドは走る。
 なんとなく、ルイズが呼び出された理由がわかる様な気がしたから、それについてはお互い話さない。
789虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:50:57 ID:5qI3RxlC
「うひー、便所、便所」
「ちょっと、あんたこれからわたしの家族に会うんだから、そんな下品な行動はやめてよね!」
 小さな旅籠に小休止したウルフウッドは、着くやいなや慌ててトイレに駆け込む。その姿を見て、ルイズがあきれ返るようにたしなめた。
「ルイズさま!」
 旅籠の中にいた人々がルイズの姿を見て、駆け寄ってくる。
「これはこれはようこそ、お帰りくださいました。お疲れでしょう」
「いやー、また一段とおきれいになられましたな」
 村人たちは口々にルイズに話しかける。ルイズはどうしていいかも分からないような表情で、はにかんでいるのか笑っているか。曖昧に頷いていた。
「先ほどの殿方はどちら様ですか? ご家族に会われるということは、ルイズさまの婚約者か何かで?」
「な、な。何を言っているのよ、そんなわけないでしょ! あれは、その、ただの召使、みたいなの!」
 ルイズが真っ赤な顔で慌てて否定した。
「ふはー。あー、すっきりした」
 そのころウルフウッドは機嫌よくトイレから出てきた。近くにあった手洗い桶に手を突っ込んで、パシャパシャと手を洗う。
「さてと、じょうちゃんを待たしたら、またうるさいからな。さっさと戻るか」
 手をぴっぴとふって水滴を払った。機嫌よく歩こうとしたウルフウッドの前に、すっと手が差し伸べられる。
「手を洗ったら、ちゃんと拭かないとだめですよ」
 見ればその手にはハンカチが握られていた。薄いピンクの品のいいものだ。
 もともと、そんな習慣のなかったウルフウッドは困ったなと思い、その相手の顔を振り返った。
「あっ――」
 その顔を見て、思わず声が漏れた。
「私の顔を見て、そんなに驚いた顔をしないでください。ただ、ハンカチを貸してあげるだけですよ」
 その人は口に手を当てて、クスクスと笑った。
 ウルフウッドはそれでも呆然とその人の顔を見つめる。桃色がかったブロンドの髪、白い肌、パッチリとした目、見れば見るほどにその人はそっくりだったからだ。
「あんたは――」
 ウルフウッドは困惑した様子で尋ねた。
「あら、旅の方でしたか。私のことをご存じない方に、これは失礼してしまいましたわね。私は、カトレアといいます」
 そう言ってカトレアは柔らかく笑った。
790虚無と狼の牙:2008/09/13(土) 17:52:00 ID:5qI3RxlC
以上で投下終了です。
791名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:54:52 ID:ZwkJ5Gaz
乙でした

シュヴルーズ自重www
792名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:56:22 ID:oDSKaBNB
狼乙
墓穴掘ってやんのwww
GJ
793名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 17:57:12 ID:/T5q31+x
乙でしたー。
シュヴルーズ先生……ゆくゆくは、このスレを席巻しかねない存在が生まれたのか。
794名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:21:32 ID:Q4A+2t8V
乙&GJ!俺の紅茶返せww
795名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:35:57 ID:XFZUW+n6
水の精霊涙目w
話が進む度に強化されてくな貴腐人はwwww
796子守唄:2008/09/13(土) 18:45:34 ID:UcwNrvQi
投下します。
797名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:45:42 ID:l95TiWVS
乙でした

>背も高くて、胸も大きくて、女の人らしい人
トライガンはアニメしか知らないんだが、確かいたなぁ
背も高くて、胸はよく覚えてないが、女の人らしい、後半ウルフウッドといい仲になった人
798白き使い魔への子守唄 1/8:2008/09/13(土) 18:46:30 ID:UcwNrvQi
タルブの村の地理なら把握している。
トリステイン軍の規模、レコン・キスタ軍の規模の情報も得られる。
戦術を練る事はできるが、ハクオロはトリステイン軍を動かす力を持たない。
――持っている事に気づいていない。
彼は無力な使い魔にすぎなかったが、だからといってタルブの村を捨て置けない。
なぜなら、学院長室にハクオロを呼んでくれたオールド・オスマンが、
暗澹たる表情で話したその情報から考えれば、
あのウェールズ皇太子がトリステイン軍を指揮しようと、勝機は皆無に等しかった。
また、ハクオロも戦術を考えはしたが、すでに事が始まった今、成すすべがない。
――タルブの村が乱に巻き込まれかねない危険は承知していたはずなのに。
だからこそよりいっそう、ハクオロはタルブの村に行きたいと願った。
しかしオールド・オスマンは首を横に振る。
「恩人の同郷の者を、むざむざ死地に赴かせたくはないのでは」
「その恩人の同郷の者が、シエスタがタルブの村にいるんです」
「仮に天照らすもの……クスカミの腕輪を持って行ったとしても、
 軍が相手では数という絶対的な力の差に押し潰されるだけじゃ。
 どんな稀代の名称でも、今からタルブの村を救うなど不可能。
 最終的に戦争に勝利する、いずれタルブを取り返す、とうならまだしもな。
 タルブが占領下に置かれたからといって、民すべてが殺される訳ではない。
 捕虜となり下働きをさせられる事で生き残る者もいるじゃろう。
 シエスタがそうなる事を祈るしかあるまい。
 そうなれば、機を見てシエスタを救い出す事も可能だろうて」
「しかし」
ハクオロは自らの拳をきつくきつく握りしめる。
「シエスタと約束したんです」
――ハクオロさん、危ない時には絶対助けにきてくださいね。
――ああ、絶対に助けに行くよ。
「だから、自分は……!」
約束と、かつて失ったヤマユラの里を思い出して。


   第19話 滅びゆくもの
799白き使い魔への子守唄 2/8:2008/09/13(土) 18:47:25 ID:UcwNrvQi
人気のない場所を探して、気がつくとハクオロは、いつぞやギーシュと決闘をした広場にいた。
陽射しはあたたかく、小鳥がさえずり、風は心地よい。
しかし鬱屈とした気分は少しも晴れない。
壁の前に座り込み、ぼんやりと地面を眺める。
「シエスタ……」
いくら考えても、タルブの村を救う方法が考えつかない。
仮に考えついたとして、その考えを通せる権力もない。
ルイズの使い魔としてすごしてきた日々が無為だったなどと思わない、しかし、
タルブの村を救うための力を得るために何かを積み重ねる事はできなかっただろうか。

人の上に立ちたかった訳ではない。
人の上に立たなければならなかった。
次第に自分の下に集まる人間が増えていった。
果ては皇となり國まで支える事になった。

権力を望んだ訳ではない。
家族である彼女達と、ただ平穏に暮らしたかっただけだった。

けれど、もしハクオロが今、皇のような力を持っていたら、
タルブの村を救えたかもしれないのに。

戦乱を望む訳ではない。しかし戦乱を収めるためには、戦乱に身を投じねばならぬ過酷な現実。
数多の戦場から傷を負わずに帰還するような一騎当千の力もなければ、
一声で幾千幾万の兵を動かすだけの権力もない。

「タルブの村?」
ハッと顔を上げると、ルイズがいた。
「やっぱりそうなのね。あのメイドが気になるんでしょ」
「ルイズ、なぜ……」
「シエスタのお母さんのお話、夢の中から覗き見してたから。
 戦争になって、あんたがほっとける訳ないじゃない。だから助けに行きましょう」
「しかし、どうやって」
「忘れたの? 何でかは解らないけれど、私はもう、魔法が使えるのよ」
そう言って杖を握って見せ、ルイズは微笑んだ。
「ハクオロ。あの幻を見せる魔法……イリュージョンがあれば、何ができるかしら」
「イリュージョン……そうか、あれなら、大軍の幻を見せる事もできるし、
 タルブの人々が村に残っているように見せ、その隙に逃がす事も可能だ。
 いくらでもやりようはある」
湧き上がる希望に、ハクオロは立ち上がった。クスリとルイズが笑う。
800白き使い魔への子守唄 3/8:2008/09/13(土) 18:48:22 ID:UcwNrvQi
「じゃあ、決まりね」
「しかしいいのか? タルブの村はすでに戦場となっているかもしれん」
「いいわ。私は確かめたいの、私が何者なのか、ハクオロが何者なのか。
 私達は何を間違ってしまったのかを……。
 その答えは……戦場にある気がする。
 あの時、アルビオンで、私は答えを見ていたはずだから」
「教会で何があったのかを思い出したのか?」
「思い出した訳じゃない。ぼんやりと、夢のように不確かなものだけど。
 でもほんのわずかな手がかりがあるのなら、私はそれに賭けてみたい。
 ……動機が不純ね。自分勝手な理由で戦場に行きたがってる。
 ハクオロはシエスタやタルブの村を救うために行きたいと思っているのに」
「……ルイズ、だが……」
「行こう、ハクオロ」
ルイズはハクオロの手を取って引っ張り起こすと、力強い笑みを見せた。
だがハクオロの表情は冴えないままだ。
「ルイズ、君の気持ちは解った。しかしだな」
「そんな顔しないでよ。せっかくやる気になってるんだから」
「そうじゃなくて」
「何よ」
「どうやってタルブの村まで行くんだ?」
風が吹いた。冷たい風が。
笑顔のままルイズは凍りついている。
あれだけ格好よく言ってのけておいて、肝心なところが抜けていた。
考えてませんでしたなんて言えない。
風が再び吹く。今度はちょっと強い風だ。
桃色の風がなびいて、不自然な強風を見上げる。シルフィードがいた。
そしてもちろん、その背中にはタバサが騎乗している。
「タバサ、まさか」
「貴方が望むなら」
それ以上、言葉はいらなかった。

トリステイン魔法学院から一頭の風竜が飛び立つ。
タルブの村という戦場へ向けて。
801名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:48:51 ID:4+E17fsp
支援
802白き使い魔への子守唄 4/8:2008/09/13(土) 18:49:39 ID:UcwNrvQi
陣を敷くため、タルブの村を蹂躙するレコン・キスタの軍勢。
村を護るための領主の兵はすでに壊滅し、また逃げ遅れた村人も骸となっていた。
生き残ったのは、森に逃げ込んだ村人だけ。
その中にシエスタ親子の姿もあった。
「お父さん……畑が、ハクオロさんのおかげで実った畑が……」
「……収穫までまだ時間がかかる畑なんか、奴等にとっちゃただの地面と同じだ。
 踏み荒らした畑の上にあぐらをかいて、また戦場にしちまうんだろうよ」
故郷を失う悲しみ。
それと同じくらい、ハクオロが一生懸命豊かにしようと手伝ってくれた土地を失うのが悲しい。

――ハクオロさん、危ない時には絶対助けにきてくださいね。

今がその時だ。

――ああ、絶対に助けに行くよ。

きっとハクオロが助けに来てくれるとシエスタは信じている。
いつ助けに来てくれるのかは、解らない。
もしかしたら以前タルブの村に来た時のように、ミス・タバサの使い魔の風竜に乗って、
今まさにここへ到着しようとしているのかもしれない。

でも、そんな不確かな希望を悠長に待っている暇はなかった。
タルブの村に降り立ったレコン・キスタの兵達はすでに何隻かの船を着陸させ、
戦線の拠点とすべく畑を踏み荒らしている最中だ。
それがシエスタには許せなかった。
だから。

落胆して木陰にうずくまる父に気づかれぬよう、ひっそりと、シエスタは姿を消した。
森の奥へ。母の形見の元へ向かって。

帰ってきて早々の出来事だったため、アヴ・カムゥはまだ移動させていない。
まだ何隻かの船を空中に浮かべるレコン・キスタに発見されるのは時間の問題だった。
だったらいっそという思いを込めながら、シエスタはアヴ・カムゥの背中に登る。
大きな球のようなものに吸い込まれるようにして入り、
中身を満たす赤い液体の流動を感じながらシエスタは目を開く。
森の向こうに、故郷が見えた。
803白き使い魔への子守唄 5/8:2008/09/13(土) 18:50:47 ID:UcwNrvQi
フーケは陰鬱な気持ちだった。
報酬のためとはいえ、戦争に手を貸すなど、土くれと恐れられた自分のする事ではない。
しかし素性を調べ上げられ、今はもう戦死してしまったワルドに脅迫まがいの真似をされ、
レコン・キスタという組織に身を投じてしまった今では、出奔するリスクも大きい。
内情をかなり知ってしまった自分を、レコン・キスタは逃がさないだろう。
だからもう割り切って報酬のために戦争をしようと決めたのだけれど、
心というものは割り切れないものだと感じ入っていた。
そんなフーケに出撃命令が下る。
自分が出る間でもなくこの地方に配備されていた敵軍は排除したはずだ。
トリステインの本隊が駆けつけたのであれば、さすがはウェールズと褒めるべきか。
しかし敵は単騎。
トライアングルかスクウェアクラスと思われる、鋼鉄のゴーレムが現れたと言う。
そんなの砲撃で潰してしまえばいいと進言したが、
すでにタルブの村には多数の兵が上陸しており、巻き添えにしてしまう。
やれやれと呟きながら、フーケは甲板に出ると、タルブの村を見下ろした。
なるほど、鋼鉄の鎧を持つ巨大ゴーレムが、
着陸していた船に巨大な剣を食い込ませていた。あれは一筋縄ではいくまい。
レビテーションの魔法を使って甲板から飛び降りたフーケは、
降り立った畑の土の質のよさににんまりと微笑んだ。
これほど上質な土なら、いつも以上に上等なゴーレムを作り上げられる。
目算通り、強度も再生能力も高いゴーレムを作ったフーケは、
その肩に乗り鋼鉄のゴーレム――アヴ・カムゥへと迫る。

村を護るためとはいえ、侵略者とはいえ、人殺しはしたくない。
戦場に無用な情けから、シエスタは敵艦を壊す程度の事しかせず、
その時に不幸にも巻き添えを受け負傷した人を見ては心を痛めていた。
船をひとつ潰したシエスタは、次の船に向かって歩き出す。
畑を踏み潰さないよう、敵兵を踏み潰さないよう、
注意を払って歩いていると、背後から足音が迫ってきた。
振り向くと、アブ・カムゥほどもある土くれのゴーレムが拳を振り上げていた。
「キャッ……!」
慌てたシエスタは振り向き様に剣を払うが、剣の腹に握り拳が振り下ろされる。
軌道をそらされた巨刃はゴーレムの足元に深々とめり込む。
次いで、ゴーレムのもう片方の手がアヴ・カムゥの顔面に打ち込まれた。
804白き使い魔への子守唄 6/8:2008/09/13(土) 18:51:46 ID:UcwNrvQi
「キャウッ!」
尻餅をついたアヴ・カムゥから少女の悲鳴が漏れ、フーケは眉根を寄せる。
どうやら自分同様ゴーレムに乗って戦っているらしいが、
それにしてはどこにいるのかが解らない。
視界を確保するためには、メイジ本人が顔を出さねばならないはず。
鎧の隙間にでも隠れているのか。
しかしそれでは、衝撃を受けた時に鎧に叩きつけられてしまい、ろくに戦えまい。
殴った手応えから、フーケはアヴ・カムゥはスクウェアクラスのゴーレムと判断した。
これほどの硬度、並のメイジにできる事じゃない。
土ではなく鉄からゴーレムを作ったのだとしてもだ。
だがアヴ・カムゥの動きは素人同然だった。
「あんたが何者かは知らないが、命が惜しかったらそのゴーレムを解除しな」
「こ、この村から……出てってください!」
立ち上がったアヴ・カムゥの頭部を土くれのゴーレムの肩に向け、
そこに乗るローブをまとった女――フーケを認めた。
もちろんシエスタはフーケの名前を知っていたが、
ハクオロ達が捕まえたけど逃げられたと聞いた程度で、
実際のその姿を見た事はなかった。
だからゴーレムに乗る女がフーケだだとは少しばかりも思わない。
「ミス・ロングビル……?」
そしてシエスタは、オールド・オスマンの秘書を最近辞めた女性の顔は覚えていた。

名前を呼ばれてフーケは思考をめぐらす。
わざわざロングビルの偽名の方を呼ぶとは、学院関係者か。
それもロングビルがフーケだという事を聞かされていない程度の。
心当たりがまったくなかった。
学院の生徒ならフーケとロングビルの事情を知らない奴もいるだろう。
だがこれほどのゴーレムを操るとなればスクウェアクラスの実力が必要。
学院の教師達にも間違いなく無理。
オールド・オスマンならもしかしたら、とも思うが、聞こえてきた声は少女。
不気味だとフーケは思った。
得たいが知れない。
天照らすものに舐めさせられた苦汁の味を思い出す。
だから。
「死にたくなかったら、ゴーレムを解除して逃げ出すこったね。
 得たいの知れない鉄くれはッ! 徹底的にぶち壊させてもらうよ!」
土くれの拳とアヴ・カムゥの拳とが正面から激突し大地を揺るがした。
壊れた拳を引きながら、反対の拳をアヴ・カムゥの胸元に返す。
激しく揺れるアヴ・カムゥの中でシエスタはあえいだ。

――ハクオロさん――

――危ない時には――

――絶対助けにきてくださいね――

――ハクオロさん――
805白き使い魔への子守唄 7/8:2008/09/13(土) 18:53:03 ID:UcwNrvQi
これは何だろうとフーケは首を傾げた。
やはりただのゴーレムではない。鋼鉄の他に、いったいどんな材料を使ったのか。
殴っても殴ってもへこみもしない鎧に業を煮やしたフーケは、
アヴ・カムゥの使っていた巨剣を持ち上げ、
うつ伏せに倒れるアヴ・カムゥの背中に深々と突き刺した。
すると、まるで人間を刺し殺したかのように赤い液体が噴出した。
血ではない。
この液体は何だ。ゴーレムを動かすための特殊なポーションのようなものだろうか。

まるで鮮血を浴びてしまったような気がして、フーケは顔をしかめる。
そして、遠くから悲鳴が聞こえた気がして、その方向、空を見た。
飛翔する蒼い翼と、


先手を打たれてしまった。すでにラ・ロシェールが落とされた今、
このままタルブの村まで取られては、トリステインの勝ち目は皆無に等しい。
今、ここで、食い止めねば。
強力な空軍戦力を持つアルビオンの元皇太子は、
レコン・キスタと空中でも戦えるようトリステイン空軍の戦力を再編成していた。
戦艦を引き連れ、竜騎士隊やグリフォン隊は接近を気づかれぬよう迂回させ、
ここタルブの村についてみれば、地上に降りた敵船はすべて破壊されており、
それを成したであろう鋼鉄のゴーレムは、土のゴーレムにより葬られていた。
奇襲でゴーレムの主を倒し、地上にいるレコン・キスタ兵を捕縛すれば盾となるだろう。
だがそれを見捨てて空中に残った艦が砲撃してくる可能性もある。
先に空中艦を叩くべきか。竜騎士隊とグリフォン隊がタルブの村に到着するまであと少し。

だが、気配を感じて空を見れば、一騎の竜騎士が隊から離れて飛んでいた。
目を凝らすが、竜騎士隊にしては妙だ、目印をつけていない。では、あれは?
飛翔する蒼い翼と、
806名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:54:09 ID:4+E17fsp
支援
807白き使い魔への子守唄 8/8:2008/09/13(土) 18:54:10 ID:UcwNrvQi
シルフィードの上で、ハクオロは震えていた。
身を切る風の寒さのせいではない。
返り血を浴びた土くれのゴーレムの足元に、
墓標のように剣を突き立てられたアヴ・カムゥの姿を確認した。

剣は、シエスタがいるであろう場所を貫いている。

――ハクオロさん、危ない時には絶対助けにきてくださいね。
「あ、ああ……」
嗚咽が、
――ああ、絶対に助けに行くよ。
「アアァッ……」
絶叫に。

「アアアアァァァァァァァッ!!」

その時、フーケやウェールズのみならず、ただならぬ気配を感じて、
トリステイン軍も、レコン・キスタも、貴族も、平民も、すべて者が空を見上げた。
飛翔する蒼い翼と、憎悪を内包する黒い闇の流出。


薄れゆく意識の中、赤く染まった視界の中、悲しみと絶望の中、シエスタは見た。
天空から大地へと降り立つ黒い霧。
それは質量を持っているかの如く、着地の衝撃で大地を揺るがした。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオン」
人ならざる獣の咆哮に、シエスタは理由も解らず安堵する。

「約束……守って、くれ……た……」

力弱きシャクコポルの血は、異世界ハルケギニアの地にあっても、
滅びゆく宿命だったのだ。
しかし。
暗黒の中で開く禍々しき双眸に、哀と憎が入り混じる。
それがハクオロだと、なぜかシエスタには解ってしまって、
死に顔の唇は微笑みの形を作っていた。
808名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:54:42 ID:dTjs4JD/
狼、投下乙です。
2作続けて読んでしまって、ハラ痛ぇww
809子守唄:2008/09/13(土) 18:55:24 ID:UcwNrvQi
投下終了。
ようやく降臨。
おやすみシエスタ。
810名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:57:51 ID:GH5/UGi1
おやすみじゃNeeeeee!!
ああもうなんで死んじゃうかなあ畜生!
でも乙!
811名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 18:58:54 ID:SlBC5Qkj
ううっそ?デルフに続いてシエスタも場外!?
GJ・・・。
812名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 19:06:44 ID:4+E17fsp
2回目のウルフウッドの人乙&GJ
一々モンモランシーの反応に吹いたw

ハクオロさんの人も乙&GJ
シエスタが逝ってしまったか…

って上と下で反応違いすぎだなw
813名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 19:12:11 ID:aypKdo+U
子守唄の人乙です
亡くなられたか・・
814名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 19:48:45 ID:bFGmfjKn
ハクオロ様乙です

そういえばこの作品「記すこともはばかれる」使い魔以外出演していないんだな?
ガンダやヴィンダはどこに?
815名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:01:04 ID:XTplapcE
八雲は縛妖蜘蛛みたいな封印系以外足止め程度にしかならないっぽいな
不老不死だから相手の魔力切れ待てば良いし、ゴーレムなんかも土爪で中から壊せば良いっぽいし
光牙を反射されるなら光牙の繭で蒸し焼きでも良いし
あー後食べなくても大丈夫だろうけど、食べた方が回復速度は上がるはず
816名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:04:35 ID:3lmtmzYk
藤井八雲乙でした。
无の本領発揮を早く見てみたい。
817名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:16:41 ID:4rjtu3sK
まあワルドの雷もチンクウで跳ね返すだろうしね
818名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:19:41 ID:AIUkTnjr
後れ馳せながら白皇の人乙!
シエスタなんで死んでしまうん?
819名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:22:28 ID:D/cI/f0R
冥土ですからー
820名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:24:05 ID:cyyfIjgP
八雲にハクオロ様乙です

八雲なら体がなくなるまで粉々に吹き飛ばせば
パイがピンチじゃなければ再生に数日かかるから足止めくらいは……
しかし光牙って土か水ならともかく
風じゃあどうやっても防ぎようが無いな
821名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:37:36 ID:poffiGl3
八雲って不老不死抜きにしてもけっこうチートだわ・・・
獣魔術が凶悪
822名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:43:06 ID:n2Hfan7U
ハクオロさんGJ
キャラ死亡は叩く人もいるし難しい問題だけど冒険譚系ラノベはキャラ死亡は有りだから
これも1つの展開でOKです。
823名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:43:55 ID:6EL8IVMH
>>820
まあ、粉々にと言うか肉体的に死亡したらその時点でルイズとの契約解除だけどな。
824名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:49:35 ID:7rz6+56k
すみませんランスの人はどうなりましたか?
825名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:50:34 ID:eNfjyZLH
避難所でやるみたいよ
826名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:51:17 ID:l95TiWVS
避難所に投下されてた
827名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:52:08 ID:iWT8c22z
>>824
避難所
828名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 20:52:09 ID:7rz6+56k
ありがとうございます
829名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:02:08 ID:24/qvW07
ハクオロさんGJです。
おマチさんの冥福を今から祈るべきでしょうか……?
830名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:03:33 ID:4r9fIrKs
>>821
獣魔術は不死身の体があってこそじゃなかったか?
人間はすぐに精気を吸い取られて干からびるとかそんな理由で
831名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:15:49 ID:oDSKaBNB
結論:イ`ギーシュw
832名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:17:21 ID:4+E17fsp
>>830
契約してるだけで常に精を吸い取られてるらしいからな…
一時无じゃなくなった時に獣魔を休眠させてたから相当ヤクイんだろう。
833名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:25:15 ID:zxftB905
ヤクい人、狼の人、子守唄の人、皆さん乙です
八雲の光牙は単発でも強力だけど多重召喚されたらどうなるんだろうなぁ
しかし光牙は曲げれるし多重に呼べるし繭にできるし便利ですな
834名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:26:01 ID:W7f6P3el
ヤクいっていうと虹裏メイドのヤクいさんが浮かんで仕方が無い

皆乙です
835名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:28:50 ID:bFGmfjKn
ハクオロさんの人
イデオンなみの全滅エンドじゃあ…

今まで一番メインキャラ死亡率の高いのどの作品かなあ

>ハクオロの人
ワルド、デルフ、シエスタ

>MTL
ジョセフ、シェフィールド、ジュリオ(多分)

>FF(フーファターズ、姉妹スレより)
マチルダ、アンアン、キュルケ、フレイム…
836名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:32:46 ID:IvcZo1re
この勢いなら
本当にイデオンになりそうな…。
837名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:33:44 ID:R8cN28QS
>>834
チャンピオンでやってた漫画なら・・・
838名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:48:54 ID:r1N6mdUL
ハルケギニアの人たちは、系統魔法もしくはコモンマジック以外は先住魔法と見なす可能性がある。そのために召喚された他作品の魔法使い達は苦労するのですが……
獣魔術は、特殊な力を持つ魔獣の姿が目視できますから――使い魔を複数持っていると認識されるのか、それとも異形の業として先住魔法の一つと見なされるのか。その辺に興味がありますね。
それによって、能力に制限が付きかねませんし。
839名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:50:15 ID:hwomiMX1
>835
全滅ENDに近くても面白ければ問題無いぜ
>沙那
キュルケ他ほぼ全滅
>牙狼
ギーシュ、ケティ他多数
>月輪
マリコルヌ他ほぼ全滅
840名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:51:49 ID:BtfVNpgw
パール <厄いわね
841名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 21:54:41 ID:iQMUXPZw
>>821
獣魔術は一体だけでも普通の人間なら死ぬほどの精気を吸い取るから、不死身だからこそ使える術なんだよな。
八雲は相当鍛えこんでるし、四肢が千切れても行動を起こせる打たれ強さはあるが
842名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:01:33 ID:HH9D8WoV
みどろさんですね
843名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:12:53 ID:t9zi3C/d
>>835
>フーファターズ
「フーファイターズ」と読んで、
8頭身なルイズがノエビアアビエーション所属のガルフストリームG550に乗り込む光景を思い浮かべてしまった
844名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:22:14 ID:IQMaDBWE
ガゾート召喚
「ゴシュジンサマハタベモノ…」
845名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:22:51 ID:4rjtu3sK
八雲の使える獣魔術はつかい勝手が良すぎるのばかりだから
原作でピンチの場面とか殆ど無くなっちゃうんだよな・・・
例えばウェールズ死ぬところとかタオシーで即効回復させちゃうだろうし
フーケのゴーレムも光の繭で消滅させられるし
ゼロ戦無くてもアンユイで空飛べるし
846黄金の使い魔:2008/09/13(土) 22:26:07 ID:624WU1LC
7話と7.5話書きあがりました
22時30分から投稿しようと思います
実は少し前から書きあがっていたんですが
自分的に自信がなさすぎて投稿保留していました

拙い文章ではありますが読んで頂けたら幸いと思います
847名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:29:15 ID:oDSKaBNB
支援
848名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:30:56 ID:90G+Pvvm
今まで投下された作品併せて最も死んだ回数の多い人って誰だろ
(本編で死んだ人除く)

逆に死亡フラグ回避した人も
849名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:32:40 ID:ZwkJ5Gaz
>>845
原作ではピンチばっかじゃなかったか?敵の方がチートすぎて
耐久力は人間だし不意打ちくらえば最終話間近でも紅娘程度にやられるし
つーか死にかけてるイメージしかないwww
850名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:32:45 ID:624WU1LC
「今日は、虚無の曜日だし、ダーリンとデートでもしようかしら♪」
キュルケは自室で念入りにメイクをしながら一人呟く
が、ふと窓の外を眺めると、門から2頭の馬が出て行くのが見えた
黄金の鎧とピンクの髪、見間違えようが無い

「何よ〜出かけるの〜?・・・・外で偶然出会ってってパターンもアリか・・・」
キュルケは少しほほ笑むと部屋を飛び出してタバサの部屋まで走る

「タバサ!出かけるわよ支度をして!!」
「虚無の曜日」
飛び込み様に叫ぶキュルケに、タバサは無表情で短く答える

「ダーリンがあのにっくいヴァリエールとでかけちゃったのよ!追いかけるにはあなたの使い魔じゃないと追いつかないの!
あなただってダーリンに会いたいでしょ?」
本を閉じコクリと頷くとタバサは窓を開け口笛を吹き使い魔を呼んだ

大切な虚無の曜日だが仕方ない、他でもないキュルケの頼みだ
それに、アイオリアという人間には興味がある

その後2人は、タバサの使い魔、風竜、シルフィードでルイズ達を追った。




アイオリアにとっては初めての外出

本来なら彼は馬などに乗る必要はない、一瞬で街に行く事が可能な為先に行って待っていればいい
しかし、ルイズの「使い魔は主と一緒にいるものなの!!」という意見により馬に乗っている訳なのだが

颯爽と馬を乗りこなすアイオリア、それに黄金の鎧と純白のマントが様になっている

「はぁ・・・、あんたって何やらせても完璧なのね・・・・流石は神の使いって所なのかしら・・・」
とルイズは若干落ち込みながらチラチラと見ている


3時間ほど馬を走らせ街についたルイズは、まず馬をとめるために街の厩舎に向かった
「あら、ルイズじゃない♪」
そこには見慣れた少女が二人
「キュルケ!!何であんたがいんのよ!」
「あら、虚無の曜日に街にいくのは別に普通の事じゃなくて?」
むぅぅぅぅう・・・・とむくれるルイズ
「偶然こんな所で会えるなんて・・・ダーリン、きっと私達は赤い糸で結ばれてるのよ♪」
と抱きつこうとするキュルケを「な、なな、何しようとしてるのよ!」と必死で止めるルイズ


アイオリアは上空から追跡してくるキュルケともう一人の2つの微弱な小宇宙を感じ、気づいていたが
子供同士の悪戯を大人が暴くのも大人げないだろう、と傍観を決め込んでいた
851黄金の使い魔:2008/09/13(土) 22:35:10 ID:624WU1LC
その時アイオリアのマントがちょんちょんと引っ張られた
振り向くと蒼い髪の少女がマントを掴んだまま、液体ヘリウムのような瞳でアイオリアの目をじーっと見つめている

「タバサ」
少女は短くそう言ったが、アイオリアは何のことかわからなかった



「二つ名は雪風」少しの沈黙の後少女は続けた

「これは失礼をした。私の名はアイオリアだ」
事態を察して慌てて名乗る

余りにも色気の無い二人の自己紹介


しかし、その様子を見て驚愕する少女が二人
「あのタバサが・・・・・」
「自分から自己紹介をしてるですってぇ!?」

「タバサやっぱり・・・!!タバサにもついに春がきたのね・・・」
「ダメよ!絶対ダメ!私の使い魔なんだから!!!!絶対ダメなんだから!!!」
ますます言い争いに熱が入る2人を置いて、タバサとアイオリアは大通りへ向かうのだった


 
ブルドンネ街 トリスタニアで一番の大通り
と呼ぶには余りにも狭い通りに、虚無の曜日という事でたくさんの人でごった返している

「全く、ご主人さまを置いていくなんて・・・!!」
とルイズはプリプリしている アイオリアはそれを気にする様子も無く
「ルイズ、この人混みだ 迷子になるかもしれん 私に捕まっていた方がいいだろう」
と背の小さいルイズを案じて手を差し出した

「そうね・・・って、、、な、、な、、、何言ってるのよ!!いつも子供扱いして!!バカにしないでよ!!」
一瞬嬉しそうな顔をして手を掴もうとしたが、二人の手前とっさにルイズは手を払いのける

「あら、じゃぁ私が♪」
「そんなのダメ!絶対ダメなんだから!!」
また二人が言い争いを始める

その時反対の手を掴む少女が一人、タバサである
「迷子は嫌」

そしてまた驚愕する2人


アイオリアは何かデジャブーの様な物を感じ、やれやれと溜息をつくのだった



結局ルイズとタバサの手を引く・・・いやこの場合手を引かれる事となったアイオリアは4人で大通り沿いの色々な店を回った
途中本屋の前から頑として動かないタバサと、仕立て屋に入りたがるルイズに両側から引っ張られたりはしたが 特に特筆するべき事は無かった様に思える
強いて言うならタバサに「おすすめ」と本を手渡されたが、ハルケギニアの文字が読めなかった為今度文字を習う約束をした位だろうか
852名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:36:04 ID:PNWIbp2L
聖衣着っぱかよwww
853名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:36:50 ID:ZwkJ5Gaz
支援
854黄金の使い魔:2008/09/13(土) 22:38:33 ID:624WU1LC
日も陰り始めたころルイズが「武器屋に行くわよ!アイオリアに剣を買うわ!」と言いだした
アイオリアはすまなそうに「ルイズ・・私は武器は持てない」と言ったが「解ってるわよ!部屋に置いておくだけでもいいのよ!私のメンツが立てばいいの!」と引かないので止む負えなく武器屋に行く事にした
ルイズとしては自分の下僕に剣も買ってやれない貴族 と思われるのが嫌なのだ


「確かビエノンの秘薬屋の横だったわね・・・」
裏通りに入り、石段を上り羽根戸を開け中に入る

声をかけると出て来たのはいかにもな顔の男、前科何犯かあるんじゃないだろうか
というかこんな強面で商売なりたつんだろうか
「とりあえず、この男に適当な刀みつくろってちょうだい」
そんな事を考えながらルイズは店主に告げた

店主は一度奥に入ると
「この大剣なんかどうですかね?黄金の鎧ともよく合うと思うんですが・・・」と1.5メイルほどある素人目に見ても立派な剣を持ってきた
「店一番の業物でさぁ、なんぜ鍛えたのはかの高名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿ですぜぇ。魔法がかかってますので鉄だって一刀両断でさぁ」
豪奢な装飾がされた剣を手に店主は続ける
「へ〜、やっぱ私の使い魔なんだから、これ位の物持たせないとね!」
「ダーリン絶対似合うわよ!!」ルイズとキュルケは偉く気に入った様子である
「そうか、ならそれにするのか?」
アイオリアとしては部屋に置いておくだけの物なので何でもいい、ルイズが気に入りさえすればいいのである


「へっ!そんなナマクラやめときな!!」
4人は声のした方へ振り替える、そこにはカタカタ震える錆びた大剣があった
「やい!デル公!お前黙ってやがれ!いつも商売の邪魔しやがって!!」

「ほぉ・・・この剣喋れるのか」
とアイオリアはその剣を掴む

「インテリジェンスソードって言うのよ」ルイズは説明する
「誰が作ったか知らないけど、意志を持つ刀なんて変なもん作ったわよね〜」とキュルケが続く

「ほぉ・・・おでれーた!お前『使い手』か、それにしてもこの力・・・お前本当に人か?まぁいい、お前おれを買え!」
「『使い手』とはどいういう事だ?」

「そのままの意味だよ、お前さんの左手のルーンさ、なんだったかは忘れちまったが…ま、そのうち思いだすだろ!6000年も生きてるんだ、忘れちまってても仕方ないだろう?」
少し考え、アイオリアは言う
「ルイズ、この剣にしてくれ」

「何よ!あんた武器は持たないんじゃなかったの?」
「剣としては使わないさ、6000年の記憶 私のルーンについての事 この世界について知らない私には丁度いい話相手だとは思わないか?」


「えええええええええええ、剣としても使ってくれよ!!」
泣き叫ぶ様に訴えるボロ剣であったが、誰も相手にしない

「そうね・・・。でもこんなボロ剣部屋に置く気!?」
「ボロ剣じゃねぇ!デルフリンガーだ!!」と喚き散らすボロ剣をルイズは華麗にスルーする
「まぁそう言ってやるな、これはこれで役に立つだろう、なぁデルフリンガー」

「さすが使い手!わかってるじゃねーか!!!」
初めて相手にされたデルフは嬉しそうに反応する
855黄金の使い魔:2008/09/13(土) 22:39:38 ID:624WU1LC
ルイズとキュルケ、いや特にルイズはは必死に装飾剣を勧めたが、頑なにアイオリアが「これがいい」と引かないため渋々買う事にした


その後帰路につく事になった訳だが
貴族の女性3人分の買い物の量は尋常ではなく、シルフィードは先に帰らせ4人で馬車で帰る事にした


「私の部屋にあんなボロ剣置くことになるなんて・・・・」ルイズは不満を漏らしていたが
「あら♪ルイズのお部屋にはお似合いじゃなくて?」とキュルケからかわれると
「何ですってええええええええ」と不満も忘れてしまったようだ


タバサはちゃっかりアイオリアの膝うの上で今日買った本を読んでいる


アイオリアは三人の妹達を眺めながら
今日三度目の光景に「たまにはこんな日も良い物のかもな・・・」と一人優しい笑みを浮かべるのだった
856黄金の使い魔 7.5話 前編:2008/09/13(土) 22:40:41 ID:624WU1LC
ルイズ達と街へ行った翌日

夜も更けた頃、静まり返った森を手を繋いだ二人の男女が歩いて行く

「あぁモンモランシー、どうしたんだい?急に森なんかに連れて来て・・・。
僕は訓練でへとへとだよ・・・。デートなら今劇場でおもしろい公演をしているよ。きっとこんな所より面白いさ」

「私は夜の森が好きよ?ギーシュは嫌い?」

「別に嫌いじゃないさ・・・。でもねぇ・・・」
周りには木々が広がるばかりである
楽しそうな劇場も、酒場はもちろん
目を楽しませる花園があるわけでもない


しっ とモンモランシーは口に指を当てる
それはさながら禁則事項です♪の朝比奈みくるの様であった


「耳を澄ませてみて」


森が緑の両手に夜露を受け止める音
木々の間を風が吹き抜ける音、虫達の羽音
夜空に歌う星々


耳を澄ませばこんなにも沢山の歌が聞こえてくる

普段は気付かない、いや気付こうともしない音楽
人が忘れてしまった、遠い 遠い音楽



「ギーシュ、私は辛い時ここに来るの ここに来ると心からもやもやした物がスッと抜けていく気がするわ」

「ああ、そうだね」
微笑みながら話す少女に、ギーシュも笑顔で答える
「劇場は楽しいわ、私だって大好き。でもそういう所ばかりじゃなくて こういう所の良さも解る人になってほしいの」
「ありがとう、でもどうしてだい?」

「私は水のメイジ、そしてあなたは土のメイジでしょ?あなたと二人でこういう場所を沢山作るのが私の夢なの。ね、ギーシュ 私と夢を見ましょう?」
「ずるいなぁ、モンモランシーは。どんどん決めちゃうんだから。でもそんな事を言って、僕がここを好きにならなかったらどうするつもりだったんだい?」
お返しとばかりに、意地悪な問いをするギーシュ
「それはありえないわ」
しかし少女は自信満々に答える


「どうしてだい?」
意外な返答にルイズは更に問いかける


「だって私が好きになった人だもの」




静寂の中無垢な笑顔を見せる少女と、照れて頭をかく少年
そしてリア充死ねばいいのに、と作者は殺気を放つのであった
857名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:40:45 ID:ADiwsvEZ
書き方下手だね。
地の文と会話文は分けて書かないと読みにくいよ。
858黄金の使い魔 7.5話 後篇:2008/09/13(土) 22:42:53 ID:624WU1LC
唐突だが、ここで少し時間をさかのぼる




ヴェストリの広場木陰に座るアイオリアが居る
そしてその足の間にタバサが居る


アイオリアは今タバサに約束通り文字を教わっているのである



なぜこんな所でしているかと言えば
貴族ではないアイオリアは図書館に入る事が出来ないため
タバサが図書館から借りてきた子供用の本を使って外で勉強しているのである

アイオリアは年下の彼女を妹分位にしか見て居ない為特に意識してはいないが
足の間で彼にもたれる少女はどこか嬉しそうで満足気である



ルーンの効果もあってかアイオリアは驚異的なスピードで簡単な読み書きや、読書が出来るようになった



日も陰り、空が紅に染まる

「そろそろ、終わりにするか」とアイオリアが立ち上がろうとする

するとタバサはアイオリアにしがみついた 不安そうな顔で

タバサ、本名シャルロット・エレーヌ・オルレアンはガリアの王族
現王ジョセフ一世により謀略により早世した、王弟オルレアン公シャルルの娘である
また、母親もタバサを庇って飲んだ毒により心を失ってしまった


タバサには時々アイオリアは兄の様に見える時がある
タバサにとって家族とは、自分を置いていってしまう物なのだ

アイオリアが自分を置いて、どこかへ行ってしまうのではないか
アイオリアまで奪われてしまうのではないか

そう考えると、タバサは不安でならなかった
859黄金の使い魔 7.5話 後篇:2008/09/13(土) 22:45:11 ID:624WU1LC
「どうした?お前は時々そういう顔をする」

「何でもない」
タバサはしがみついていた体を離す

「そうか、だが何か困っている事があるなら自分だけの問題だと思わないで欲しい
それはお前にとっても周りの人間にとってもとても悲しい事だ」

「悲しい?」

「そうだ 特にお前を大事に思ってくれている人達にとってはそうだろう
人に頼るの事は悪じゃない 私に出来る事があれば何でも言ってくれ
このアイオリア、喜んで仲間の力になろう」 


―――――なんでだろう
私はこの人の事をまだよく知らない
なのに、この人の言う事を信じてしまいたくなる
この人の言葉が私の閉ざした心に染みわたる



あたたかい




「・・・アイオリア」
初めて少女は男の名を呼んだ


小さな少女の大きな決意、その第一歩


「あのね・・・・」
860名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:45:13 ID:ZwkJ5Gaz
まさかのタバサフラグ
861黄金の使い魔 7.5話 後篇:2008/09/13(土) 22:45:55 ID:624WU1LC
今回はここまでです。読んで下さった方には本当に感謝です

まず、7話についてですが今回程困った回は今までありませんでした
いっそ街にいくのやめにしようかとも思いました
書いては消して、書いては消して どんどん悪くなっていった感も否めません
投稿しながら正直凹みました
今後アイオリアさんTUEEEEEするかどうか凄く悩んでます
聖衣着っぱなしなのは黄金じゃないアイオリアさんなんて・・・という私のエゴによる
きっと聖なる衣だしなんかこう清潔だよ・・・うん!!清潔!!解釈です

7.5話については前半はタバサとアイオリアの勉強風景のみを書こうと思っていたのですが
ある歌を聞いて思いついた事をそのまま書いてしまいました 無理矢理感が尋常じゃないです
文明がそこまで発達していないハルケギニアですけど先住魔法を使う訳でも無いので
貴族の子弟は自然との共生をそこまで意識している訳でもなく、劇場や酒場等の繁華街を好むのではないかな と考えました
モンモンランシーは水の精霊と関わっていた一族ですので、そう言った物に触れる機会が多かったのではと思います

ただ、後々の為にラブラブ設定にしたのはいいんですけど、惚れ薬エピが書けないじゃないか・・・・ と頭を抱えています
通した時に気付かなかった私が悪いんですが


セリフと地の文については今後気をつけたいと思います

駄文、散文ではありますが、お見捨て無き様お願い致します

そして毎度の事ではありますが、気付いた点ありましたらお願いいたします
862名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:46:08 ID:oDSKaBNB
まぁアイオリアの力で振ったらデルフ終了だろうしなw支援
863名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:50:41 ID:W7f6P3el
投下乙

まあ気にしないでいいとおもうよ。悪いと思ったら直せばいいのさ。wikiに登録してあってもそのぐらいならいつでも出来るし
後、どうにもいい文章が浮かばなかったら寝るとかくぎゅううううするとかスーパー賢者タイムを活用するとかお勧め
864名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:51:02 ID:ZwkJ5Gaz
乙でした
聖闘士に剣は扱いに困るね
865名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:51:51 ID:oDSKaBNB
アイオリアの人乙です。
いうほど問題は無かったかと
次回もアイオリアの兄貴っぷりに期待
866名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 22:58:37 ID:FHGglKvo
>>839
お前沙耶なんて言うから興味半分で呼んでしまっただろうがうあああああ
でも最後にロリペド神召喚っぽいやり取りがあったから救われたと思うことにしよう
これで終わりなのが悲しすぎるが
867名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:00:56 ID:iQMUXPZw
黄金聖闘士は原作でもほとんどきっぱだから気にするな。
868名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:03:55 ID:xfbmP4rh
そういや、現実のもの以外ってことは
オンラインゲーとかのはありなのかな?

当然ある程度知名度が高くてはならないだろうが
869名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:04:50 ID:oDSKaBNB
>>866

>>839
> お前沙耶なんて言うから興味半分で呼んでしまっただろうがうあああああ

俺は牙狼読んじまったよ…orz
面白かったけど。
870名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:05:12 ID:XTplapcE
光を超える速度で拳を動かすアイオリアに振られたらデルフ壊れちゃうんじゃね?w
あと、アイオリアがデルフ持った状態で小宇宙燃焼させたら一発で元の形に戻るんじゃないかね
「使い手」って事はガンダールヴを刻まれたわけで、
己の肉体を「武器」とする聖闘士が力発揮したらどうなるんだろう、
神聖衣に近付く程度の強化がなされちゃうのだろうか?
聖衣はその辺の設定知らないのだが、獅子の形態にしてついてこさせるとか出来ないのかね?
871名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:05:35 ID:J71zOyps
無論、NPCだよな?
オリ主だなんて事は無いよな? よな?
872名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:14:21 ID:IvcZo1re
>>870
シャイニング・ソードでもギリギリ壊れないから
なんとか大丈夫かと
873名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:17:17 ID:/+d/3ocy
ブロントさんとか…
「なにいきなり喚びだしてるわけ?」

ネタまみれだな
NPCだとシャントットとか…って知ってるやつは
どこかで俺とすれ違っている
874名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:18:50 ID:6EL8IVMH
>>870
>聖衣はその辺の設定知らないのだが、獅子の形態にしてついてこさせるとか出来ないのかね?
出来ない。
専用の箱があって、その中に入れてから、その箱をランドセルのように背負って持ち運ぶのが基本。
875名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:20:14 ID:0bEfC0cA
でも小宇宙燃やせば飛んでくると思うよ
876名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:23:20 ID:HH9D8WoV
小宇宙に反応して冥界にだって行きます
877名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:24:03 ID:9LxASt+J
聖闘士(セイント)が呼ばれたなら、次は牌闘士(パイント)を呼ぼう……

あれ?プレイしようと思って箱開けたら、ディスク入ってないよ?
878名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:29:18 ID:l95TiWVS
>>868
分かってると思うが、「オレの持ちキャラ」ってのはただのオリキャラだからな
879名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:31:21 ID:xfbmP4rh
>>878
それはない

NPCとか、敵ボスとかがいいのなら幅が広がるね、ってだけの話
880名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:33:59 ID:eNfjyZLH
>>868
リネ2のバーツ=ラムスハートとか、ありっちゃありだと思う
881名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:36:56 ID:rJW+ue2R
>>879
グラビモスとか既に召還されてる

短編では有るけど読み易いし、気持ち良く読める内容だったよ、ああいう形で纏められるなら設定の破錠もしないし、良いんじゃないかな
882ときゼロ:2008/09/13(土) 23:36:59 ID:/OuNKkPB
五分後に投下いたします。
883名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:37:01 ID:2KeiNFuK
もうフロウウェンさんいるじゃん^^
884名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:38:22 ID:MDVE+VbN
PBWのNPCとか敵とかはどうなんだろうか
885名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:38:55 ID:MqPKZJAo
戦国自衛隊ですか。
886ゼロのパラサイト:2008/09/13(土) 23:40:35 ID:W7f6P3el
45分から投下良いでしょうか……と書いてたら先に投下予告が。どうぞどうぞ

支援
887ときゼロ:2008/09/13(土) 23:41:13 ID:/OuNKkPB
想定外の言葉にぼくは逡巡した。
「間違いない。あんた紐緒閣下の右腕、主人 公だろ? 光栄だよ、まさか、こんな場所で会えるだなんて」
サイトと名乗った青年の瞳は、クリスマスプレゼントを前にした子供のように輝いていた。
なるほど。どうやら彼は錯乱しているようだ。
紐緒さんはきらめき高校内においてその名を轟かせていたので、同じきら校生であるサイトが彼女を知っていても何の不思議も無い。だけど、彼女に閣下などという敬称をつける神経は理解しがたい。
あの人はそんなに崇高な人でもなかったし、どちらかといえば、かなり性質の悪い問題児だった。
近年、学級崩壊という単語をよく耳にするけど、実際に学級を崩壊させた、――得体の知れない研究によって校舎を半壊させるなどという暴挙を繰り広げた人は、
たぶん彼女くらいだと思うし、彼女の作り出した世界征服ロボが暴走した時なんかは、危うく日本列島の形が変わりかけた程だ。
「サイト……、確かにぼくはよく彼女の奇妙な実験に付きあわされていたし、彼女の不始末のフォローもしてきた。だけど、ぼくは彼女の右腕になった覚えは無いし、これからもなるつもりはないよ」
サイトは笑いながら、僕の右肩を肘でつついた。
「何言ってるんだよ、あの人の隣にいられるなんて光栄なことじゃないか。あんた達みたいな卒業生がいると、俺も鼻が高くなるよ」
「卒業生……? ぼくは今もきら校に在籍してるよ。二年B組、美術部所属だ」
サイトは口元に手を寄せて、小さく笑った。
「あんたみたいな英雄も冗談を言うんだな。確か1997年卒業だろ?」
ここにきて鈍いぼくにも感づくものがあった。
「サイト、きみはいつの時代から来た?」
「はぁ?」
「きみは西暦何年から、ここに来た?」
「2005年だけど、それがどうかしたか?」
「きみの世界でぼくは何歳だった?」
「なんださっきから、意味あるのか、その質問?」
「いいから、答えろよ。ぼくは何歳だった?」
「紐緒閣下と同い年なんだから26だろ?」
「なあ、サイト。ぼくが26歳に見えるか?」
サイトは改めてぼくの顔を見つめた。
「写真やテレビで見るより、若く見えるな、あんた」
「違うよ、ぼくは西暦1995年からこっちの世界に呼び出された。つまり、きみのいた世界からすれば10年前の日本からきたんだよ」
888ときゼロ:2008/09/13(土) 23:43:16 ID:/OuNKkPB
「……冗談だろ?」
「この世界にきてからというもの、冗談みたいなことばかりにつき合わされているよ。今だってそうだろう?」
サイトは可笑しそうに笑った。
「違いない、あんたの言うとおりだよ」
先ほどのサイトの言葉にしたって冗談にしか聞こえない。紐緒閣下の右腕、主人 公。地球に戻ったあとのぼくは一体なにをとち狂っているのだろうか。ああいう危険な人とはさっさと縁を切るべきだろうに。命がいくつあっても足りない。
それに苗字が変わっているのも気がかりだ。主人 公? いったい何の物語の主人公だというのだ。名前で笑いを取る必要などどこにもないだろう。
あほか、ぼくは。
「で、あれ、どうする?」
サイトは風防越しに、眼下で暴れ回る世界征服ロボを指差した。
「ステルスモードさえなんとかなれば……、精霊の三原色で一気にかたをつけられるんだけど」
「ステルスモード?」
「あれは、光の精霊のマナを感知すると、自動的にステルスモードに切り替わるんだ」
「ああ、あんたの究極部活奥義ね。俺の時代では有名だよ。核兵器すら通用しなかったアンゴルモアの大王を退けた、まさに奇跡の力だ」
今度はアンゴルモアの大王ときたか。ここまでくると、もう、未来のぼくがなにをしていても驚くことはないと思う。
「ようするに光学迷彩をなんとかすればいいんだな?」
サイトは自信ありげな笑みを浮かべた。
「できるのか?」
「特別に見せてやるよ、俺の部活奥義を。俺は電脳部に所属していたんだ。悪いけど操縦を頼むよ」
サイトはそう言って、ゼロ戦の風防をあける。強い向かいか風に立ち向かうように腰を上げ、両手を天にかざした。
「日本中の電磁波よ! 俺に力をくれ!!」
電磁波というよりも、電波的な言葉を叫んだサイトにぼくは寒い視線を送った。やっぱり、錯乱しているだけなのではなかろうか。
と、思ったのもつかの間。
サイトの翳す両手の上に巨大な光の球体が浮かび上がり、ぼくが呆然とその光景を見守っていると、球体は加速的に巨大化していった。
「くらえ! 超電磁波動拳!!」
スウィングされたサイトの右腕の動きに呼応し、光りの球体は世界征服ロボット目掛けて飛んでいった。
889ときゼロ:2008/09/13(土) 23:46:17 ID:/OuNKkPB
新たな脅威が接近してくるのを感知したのであろう、世界征服ロボは即座に回避行動を取る。
「逃げたって無駄だ」
サイトの言葉通り、球体は世界征服ロボの動きを的確に捉え、そして着弾した。
付近が白い光線に染まったかと思うと、鼓膜が破れそうになるほどの爆音が轟き、最後には暴風が襲ってきた。ぼくははためく前髪を押さえつつ、事の成り行きを見守っていた。
「さあ、精霊の三原色を。強烈な電磁波によって、高熱をもった世界征服ロボには光学迷彩を使えないはずだ。紐緒閣下が作った光学迷彩唯一の欠点が放熱効率の悪化なんだよ。
あれは特殊な粒子によるシールドを周囲に張って、可視光線を歪曲させているんだ。そのシールドは熱を通さない。だから、放熱もできない。だから、ある程度の熱を持ってしまうと放熱のために、自動的にステルスモードがオフになるんだ。今なら奴を消せる」
ぼくはサイトの言葉を半分も理解していなかった。ぼくは文系だったし、右脳タイプの人間だから仕方ない。
だから、素直にサイトの言葉に従った。
そして、彼の言うとおり世界征服ロボは消え去った。
後に残るのは、腰を抜かした、威厳のかけらも感じられない哀れな老人だった。
「ゆ、許してくれ。命だけは……」
「クロムウェル……、あなたはやりすぎたよ。光の精霊であなたの魂を浄化しよう。次の命が紡がれるのをそっと待つといい」
「や、やめ……」
そして、後には何も残らなかった。

戦争は幕を閉じる。



それから、一ヵ月後。サイトの送迎会がトリステイン学院内で華々しく執り行われた。
とりあえず、彼は送還魔法で地球に戻れることになった。なんか、いつの間にか送還の仕方が発覚していたらしい。ぼくも一緒に戻りたかったのだけど、一度に送還できるのは『二人まで』とういうことなので、諦めた。
送還魔法の発動には月の周期なんかも絡んでくるらしくて、ぼくがいつ戻れることになるかは結局わからずじまいだ。
だけど、二人の幸せそうな笑顔を見れば、そんな悩みも吹き飛ぶってものである。

十年後、また会おう、サイト。シエスタとお幸せに。
890名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 23:47:25 ID:ZWGMFxPm
うお、なつかしいのがきてれうー 支援
891ときゼロ:2008/09/13(土) 23:47:37 ID:/OuNKkPB
終了です。ありがとうございました。
892ゼロのパラサイト:2008/09/14(日) 00:14:18 ID:+umPJq/j
投下乙です。今日は……といっても、もう昨日になってしまいましたが、多数の作品が投下される日でしたね


20分から投下良いでしょうか
893名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:16:41 ID:/DAn0sd9
>>892
鼻からカフェイン支援
894名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:20:47 ID:gvjLYBbo
>>893
間違っちゃいないがそこだけクローズアップするとギャグに見える不思議。
支援
895名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:22:14 ID:+umPJq/j
豪華な昼食を心行くまで堪能したルイズは、ワイングラスを揺らしながら満腹感に浸っていた。
今までのルイズからすれば異常すぎるほどの食欲に周囲は驚き、思い思いの嫌味を聞こえるように飛ばしたかが、ルイズの耳には雑音以下の物としてしか入らない。
テーブルクロスの中で触手を伸ばしていつでも下僕に変えてやれると思えば、負け犬の遠吠えもいいところ。その気になれば額が擦り切れるまで土下座させる事も容易い。
この後は地盤を固めるため、理解的であるコルベール辺りを捕まえて、自分の使い魔の能力を認めさせておくつもりだった。
主人と一体化して力を与える、とでも説明しておけばいいだろう。これ以上は手の内を明かすつもりは無い。
緊急時に隠されていた力を引き出せる、なんて物語では良くあることではないか。

「ケイティ! これは誤解で!」

部屋に戻ろうとした時、食堂の片隅から聞こえてきた喧騒が耳に入った。周囲の人間も釣られて席を立つ。
暇つぶしにとルイズも覗きに行ったが、内容はかなり下らない物だった。それでも聞いてしまうのは野次馬根性のなせる業か。
ギーシュという男子生徒が二股をかけたところ、香水を落としたせいでその片方にばれたらしい。
周囲に向かって花は多くの者に愛でられてこそ、だなんて言い訳をしたために、もてない事で有名なかぜっぴきのマリコルヌが乱入。
大きくなった騒ぎを聞きつけたモンモランシーは怒りに震え、気づかぬままにとんでもない言い訳を展開するギーシュの脳天に、フルスイングでワインボトルを……。

「うわ……、これは死んだんじゃ……」
「君は良い友人だった。だが、君の女癖がいけないのだよ」
「さよならギーシュ……」

頑丈なはずのボトルは粉々になり、倒れ伏したギーシュの手足はピクピクと震えている。
頭から血を流しているギーシュの顔は完全にやばい方向に爆走中であり、どこからかメディーック! なんて声も聞こえ始めた。

「……バカだ」

ルイズはそう呟いて人ごみを抜けると、足早に食堂を後にした。
教師連中に止めなかった責任を押し付けられたり、話を聞かれて時間を無駄にされてはたまらない。
コルベールを探していると、廊下で顔を蒼くして走っていく何人かの教師とすれ違う。ギーシュが死んだのだろうか?
やはり寄生体は、今しばらく寝かせておいたほうがいいと結論付ける。人間が死に掛けるだけでこの騒ぎなのだから。
数が増えるほど命令を経由して伝達できるために距離は伸びるが、反面広範囲になるほど大雑把な命令しか送れなくなる。
その中の一人でもこういう事態に巻き込まれれば正体を現してしまう可能性が高く、特に街中で寄生体を撒き散らす様な事になれば、大パニックになってしまうだろう。
グールならまだしも新種の化け物の発生となれば吸血鬼以上の大騒ぎになり、スケープゴートが無ければ不味い事になる。
896名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:24:08 ID:+umPJq/j

「あ……、ミスタ・コルベール。お話があるのですが……」

学校の外に出ようとしたところで、小屋から戻ってきたらしいコルベールに出会った。
周囲には人影も無く丁度良いので、真実と嘘を交えて使い魔の能力を説明しておく。向こうで読んだ事のある小説と混ぜてみたり。
別の世界から来た幻獣の一種で、ディテクトマジックが通じないのはこの世界の魔法とは違うからだとか。
主人の肉体能力を強化したり、その他にもまだ本の初歩でしかないが、このように杖を消したり出したり出来るとか。

「別の世界、ですか……」

最初はあまりに突飛な話に戸惑っていたようだが、今コルベールが作っている物は向こうではエンジンと呼ばれている、などと話すとすぐに乗ってきた。
幸いな事に向こうで乗っ取った少女が蒸気機関の構造を大まかに知っていたので、それを伝えるとコルベールはものすごく上機嫌になる。
呼吸を荒くし大変興味深いなどと言って眼を光らせ、確証は無いもののガンダールヴのルーンとほぼ一致するなどと漏らす有様だ。
そんな重要な事を生徒に喋ってしまっていいのだろうか。なんとも平和ボケしている。

「ガンダールヴ、というと……伝説の?」

「そう、その通りです! ……しかし、今のところ私の推測でしかありません。
あくまで、参考にしておく程度にしておいてください。私は引き続き資料を探して見ますので」

これはかなりの朗報だった。伝説となればまともな資料などあるはずも無く、かなりの無理が利くという事だ。
そこで、この使い魔と向き合ってみたい、と理由をつけて2,3日授業を休む許可を申請してみる。
最初は難しい顔をされたが、蒸気機関の他にも思い出すかも……と呟くと一発だった。
これでツェルプストーが部屋に入り込んできても、教師を通じて黙らせられるし、ついでに自由も手に入れた。
今日はオセルの曜日だから虚無の曜日が混じってしまうが、この調子なら小出しにして休みをぶん取るのも難しくないはず。
とりあえずの目標を"翼を作って空を飛ぶ事"に絞る。寄生させるのは部屋に呼んだメイド程度で良いだろう。

「何か足りない気がする……」

だが、何か足りないという焦燥感というか不安感のようなものがルイズの中に芽生えていた。
翼を作り出す事は可能だと思うが、今のままでは駄目な気がする。そもそもルイズは翼の詳しい構造などを知らなかった。
設計図……そんな単語が頭に浮かぶ。森にでも行って適当な鳥を捕まえ、バラバラにして内部を調べればいいのだろうか。

「ん……?」

空を見上げていたルイズの視界に、丁度お目当てのものが映った。おそらく伝書用の白フクロウだ。
ルイズの視力は人間よりかなり上方修正されており、その足にくくりつけられた手紙の筒まで見る事が出来る。
手紙を受け取ったのは蒼い髪の少女だった。たしか人形のように感情が無い生徒で、彼女は風竜を召還していたはず。
ルイズの立っている場所から女子寮の窓までは、直線距離で40メイル以上も離れていたが、少女の顔に浮かんだ苦々しい表情まで見て取れた。
あのフクロウは単なる伝書用と考えられたが、誰かの使い魔である可能性も考えると、捕獲はやめたほうがよさそうだ。
897ゼロのパラサイト:2008/09/14(日) 00:26:29 ID:+umPJq/j

「だめかあ、せっかく見つけたのにな……」

それでも未練たらしくフクロウを眺めていると、少しだけ祈りが通じたのか、一部だけだが手に入った。
具体的に言うと羽が一本落下し、5メイルほど離れた地面に落ちたのだ。本体は飛び去っていってしまったが。

「これじゃあねえ……」

極めて軽いそれを手に取り、指でくるくると回してもてあそぶ。長さは15セントほどだろう。
羽の手触りは素晴らしいものがあったが、流石にこれだけでは設計図も作れまい。
しかしなぜか捨てる気になれず、ルイズはそれを自室まで大切に持ち帰っていた。

「設計図……DNA……?」

よく分からないが、これが求めていた物なのだろうか。本能に近い部分がそう訴えている。
部屋のロックを確認すると、ルイズは声のままに羽を口に入れた。喉越しは最悪に近かったけれど。

「……! が、ガアアアァッァ!」

その瞬間、ルイズの頭の中に途方も無い量の情報が流れ込んできた。
餌となる生物、子育ての方法、天敵、肉体の作り……。
頭の中で何かが連続して爆発している。強制的に流し込まれる情報量が多すぎる!
全身を掻き毟りたい衝動を必死で押さえ込もうとするが、四肢がランダムに元の姿にもどってのた打ち回った。
触手は体に巻きつけて防いだが、このままではいずれ部屋中を引き裂いてしまうだろう。
荒れ狂う濁流の中に翼の情報を見つけると、それだけを抽出して、以外の全てを頭からたたき出す。

「……死ぬかと思ったわ」

床の上に転がりながら肩で呼吸を繰り返した。頭の中を焼けた鉄の棒でぐちゃぐちゃに引っ掻き回されたような気分だ。
しばらく目を閉じて呼吸にだけ専念しているとどうにか落ち着けたが、未だに目の前には星が踊っており二度とやりたくない。
骨が溶けた様に力が入らず、空を飛ぶどころか体を起こす事すら無理そうだった。もうしばらく床の上で我慢する。
再び頭の中に声が聞こえて、最初に寄生した物と別種の動物のDNAを取り込むのは危険が伴うと教えてきた。
人間のように高度な知能を持つ生物に変わっていなかったら、処理能力不足で鳥と混ざった肉の塊になっていた可能性まであったらしい。

「そういう事は、早く教えなさいよっ!」

自分に自分で文句を言うというのもおかしな話だが、今はそれぐらいしかやれる事が無い。
たっぷり時間をかけて何とか立ち上がると、ベッドの上に体を投げ出した。もう少し休憩が必要だ。
仕方が無いので目を閉じてイメージトレーニングに励む事にする、白く美しい翼がはっきりと脳裏に浮かんできた。
今のルイズなら、背中といわず腕でもどこでも羽を生やす事が出来るだろう。そう思えば危険を冒した価値はある。
898名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:28:08 ID:gvjLYBbo
支援
しかし懐かしいな
899ゼロのパラサイト:2008/09/14(日) 00:29:26 ID:+umPJq/j

「そろそろ、いいか……」

身を起こすと上に着ていた物を脱ぎ捨て、空気に触れた背中からゆっくりと翼を顕現させていった。
まずは基礎となる部分を作り、そこに何百という羽を伸ばしていく。棒の出来損ないのようだったものが、あっという間に翼へと変わった。
ためしに触ってみると極めて柔らかく、手触りも実に申し分ない。鏡で見た限り可愛いいし、見た目も問題ないだろう。
存在する唯一にして絶対的な問題は、それが本来のフクロウと同じサイズだった事だ。

「……これ、飛べないわよね」

片方50セントほどまで育った翼をパタパタと動かしてみるが、年齢と比べて小柄だとはいえ、ルイズだって人間の少女である。
当然体重もフクロウとは比べ物にならず、飾り物のようなサイズのそれでは浮き上がる事すら不可能なのは目に見えていた。
やけになって翼が目視不可能になるほどのスピードで羽ばたかせてみたが、足でジャンプしても滞空時間すらほとんど変わっていない。

「もしかして、無駄だった……?」

がっくりと膝を着いて頭を抱えた。あんな目にあった結果がこれでは流石に酷すぎる。
神々しさの欠片も無いし、ツェルプストー辺りが見たら鼻で笑われる事は間違いないだろう。玩具を背中にくっつけて遊んでいる、と思われるかもしれない。
頭を振って気を取り直すと、翼のサイズを拡大する事を試した。目を閉じて意識を集中する。
風船を膨らませるようにして、左右のバランスに気を配りながら、どんどんと巨大化させていく。

「こんな感じかしら」

この試みは上手く行ったようで、あっという間にセントの単位からメイルにまで上昇した。
先ほどまでとは比べ物にならないほどの存在感を発揮しており、片方だけでルイズの身長よりも大きい。
軽く動かしてみると、スカートが捲くれあがるほどの風を作り出す事が出来た。いかにも飛べそうな感じである。
これを支えるために、背中の骨や筋肉もかなり大幅に作り直す事になったが、普段から出しておく必要は無いので問題は無い。
早速飛行訓練を……と思い、広いとはいえ室内でこれを振り回す気にはなれなかった。下手すると家具を叩き壊すかもしれない。
900ゼロのパラサイト:2008/09/14(日) 00:32:10 ID:+umPJq/j

「せめて夜にならないとね……」

窓の外はまだ明るく、夕方にすらなっていないのは明白だ。最低でもディナーの後、学校を抜け出してからが良いだろう。
まだ翼のサイズがはっきりと決まらないが、出し入れの練習を重ねておくのは悪くない。何より室内でも出来るし。
今の状態を頭に刻み込んだ後で翼を引っ込め、一呼吸置いてから再び作り出す。
生まれてから16年間、どんなに魔法を練習しても上手くなるという実感がまったく得られなかったルイズにとって、反復練習は別に苦にならなかった。
からっきしだった魔法とは違い、やり直せばやり直すほど上達しているのが自分でも分かるのだ。こんなに嬉しい事は無い。
やがて水差しを持ってきたメイドによって部屋のドアがノックされる頃には、正に飛び出すとしか表現できないほどのスピードにまで上昇していた。

「これで3人目か」

崩れ落ちた金髪のメイドと彼女の持っていたトレイを右腕だけで支え、ついでに水差しも掴んでコップに水を注ぐ。
触手の腕にもかなり慣れてきたため、以前は両手が必要だった作業も軽くこなせるようになった。

「どうしたの? ぼーっとして」

「へ……? あ、す、すみませんっ!」

「いいわよ。お水、ありがとうね」

慌てて部屋を出て行くメイドを尻目に、触手を伸ばして再び施錠する。
なんとなく棚を見つめて、そういえば上の方に編み物の道具が入っていた事を思い出した。
趣味ではあったが下手の横好きで、数少ない完成品もあちこちから糸が飛び出した不細工な物になってばかりだが、今ならどうだろう。

「久しぶりにやってみようかしら」

腕が2本に指が10本だった時はダメだったが、今なら何倍もあるし、手先を動かすいい練習にもなる。
さっそく毛玉と棒針を取り出し、ルイズは膝の上で数十本の触手をリズミカルに動かし始めた。
901名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:33:37 ID:gvjLYBbo
なんか名状しがたいものができそうな支援
902ゼロのパラサイト:2008/09/14(日) 00:36:13 ID:+umPJq/j
以上でございます。ありがとうございました

自由に姿を変えられるようだし、このぐらいは出来るだろうと踏んだが、果たして実際はどうなのやら……
書き手も少々不安だったりしますけれど、お付き合いいただければ幸いでございます
前半部分、名前を入れ忘れるという不手際がありまして申し訳ないです
903名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:54:59 ID:SmV+XYJx
とりあえず
cmに相当するのは「サント」であって「セント」ではない
904名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:56:37 ID:b6tyWNy/
パラサイトさん乙
どんどんルイズが変化していきますね。
ただ能力は秘密なので決闘はなしか。
フーケ戦に期待します。
905名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 00:56:44 ID:UFpAQw+r
ケイティじゃなくケティだったかも
906名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 01:00:28 ID:+umPJq/j
>>903
>>905
おっと、タイプミスしちゃってたか……。ご指摘ありがとうございます
ぼんやりしてるとたまに間違えちゃうのですよ
907名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 01:30:27 ID:rhnCA8Ul
乙です

遅レスで申し訳無いのですが、黄金の作者さんはZABADKファンですかな?
908名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 01:33:21 ID:AxjomPxa
投下乙でした
よくわからんけど、裸で触手だして編み物するルイズを想像したら凄くシュールだったぜ!
909名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 02:24:29 ID:Ez/UjQXl
黄金聖闘士氏とパラサイト氏乙。禁則事項は他作品混入で頂けないが気持ちは判るw
触手ルイズはなんかエロ可愛いくていい。何を編み上げるか楽しみだ。隠し道具or武器と推察する。
にしてもギーシュ涙目w このまま死ぬの? 死んじゃうの? 決闘はしょっただけだよね?
910名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 02:31:25 ID:fQDSBCs2
パズーとか召喚されないかな
シータに会う前とかなら
911名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 02:35:57 ID:fX6EaLvb
誤字脱字語表記は本当に嫌になっちまうな
毎回投稿前15分は繰り返しチェック&修正することに当ててるのに
見直しても見直してもザルの隙間から抜け出ちまう困ったチャンが高確率でいるんだ
912名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 02:41:09 ID:UKnx96VV
アホな言い草だが、
書きながら直す誤字と、ひと段落して読み直して見つかる誤字と、
最後の推敲で見つかる誤字と、
あとまとめにうpされてから見つかる誤字があると思う。
最後はマジで曲者。
913名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 02:42:54 ID:fX6EaLvb
>>912
同意するぜ
最後のアイツは何なの一体www
914名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 02:56:40 ID:bpVWbwTo
>>912
投下した直後に気付く誤字、も足しといてくれ。
ホント、何で気付かないんだろ…
915名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 03:00:32 ID:ttG+iRX4
一度、文章を書いたら一日おいて推敲するとらしいね
916名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 03:16:19 ID:Th8IsD75
Word使って書いて、Wardに付いてる推敲機能を使っても時々あるから困る
917名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 03:16:20 ID:gLDMkNSC
誤字はバグと同じだ。
取っても取ってもそのうち新しいのが見付かる。
まぁ何が言いたいかと言うとだな・・・ドンマイ。
918名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 03:22:11 ID:PpXTLy0P
「逮捕しちゃうぞ」から夏実&美幸召喚
タルブの村には作者つながりで震電が眠っていたり

ストライク男の方がインパクトはあるかも知れんが・・・
919名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 03:57:18 ID:/5PnnyfS
今までずっとメモ帳駆使してやってたがワードパッドにゃんな機能があるのか
920名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:10:53 ID:Th8IsD75
ハリーポッターとか?

今wikiで魔法調べたけど意外と攻撃的なのが多いんだな
921名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 06:47:53 ID:PVJSUMst
誤字脱字は見つけるのが得意な人に頼むとすぐにン十個も
見つけてくれるからおすすめ
922名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 06:52:44 ID:dEwmInMe
ワルド「ま…まさか…この閃光のワルドが"馬車"と"火打石銃"に敗れるとは…」

夏美「さぁワルドさん!とっととお縄を頂戴しなさい!」
美幸「ジャン・ジャック・フランシス・ワルド…特別背任および殺人未遂の現行犯で逮捕します」

ウェールズ「なぜだ、なぜタイホする?なぜ殺さん?彼は君の主人を殺そうとした者だぞ?」

夏美「わたしたちは…警官だから」
美幸「警官はいかなる時でも、人命を最優先するんです」


「ムァ〜ハッハッハ!!このストライク・シュヴァリエが来たからにはもう安心だ!」
923名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 06:54:14 ID:ZpU8s4cn
そろそろ次スレ立てないと…。
924名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 06:57:04 ID:WTW3+Gph
>>922

何故シュバリエw
でも違和感ゼロww
925名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:16:00 ID:11/dnWAM
>>912
「自分では正しいと思ってる誤字」というのも有って、こいつは「誰かに指摘される」まで気づかんことが多いから困る。


「○○足り得る」
「××出来無い」
などが多いね。
926名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:25:11 ID:gLDMkNSC
? 「足り得る」はどういう意味で間違ってるんだ?
927名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:30:17 ID:11/dnWAM
>>926
例えば、「彼はシュヴァリエ足り得る資格を得た」なんて一文があったとする。
この「たりうる」は、「と、あり得る」を縮めた表現なんで、「たり得る」と記述するのが正しいのです。

しかし「たりうる」と入れるとIMEでは「足り得る」と変換される罠。
928名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:36:08 ID:UKnx96VV
IMEは日本語変換ソフトとは別の何かなので仕方がない
うちのやつは曲が「きょく」で出てこない罠
929名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:37:55 ID:gLDMkNSC
ああ、なるほど>足り得る

>>928
だよねぇ。結局のところ一番頼りになるのは自分で鍛えたATOKという。
930名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:38:30 ID:ZpU8s4cn
日本語は難しいからね。
日本人にとっちゃロシア語のが難しいけど。
931名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:41:08 ID:46QacvtG
黄金の人は五ェ門の人かね
932名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:42:46 ID:11/dnWAM
>>929
個人的には十数年の長きに亘って鍛えた98用の日本語FEPが使いやすかったのだが。

ただ、「まわす」と入れて「輪姦す」と出てしまう辺りアレなカンジになってるけど。
933名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 07:52:25 ID:ZpU8s4cn
>>932
それエロゲシナリオライター用なんだな。
934名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 08:05:05 ID:UKnx96VV
98のころは割と古風な表現とか、ちょっとした言い回しも沢山登録されてたんだよなー
普段はカタカナで書いてるような単語の漢字とかもデフォルトで入ってたりで
935名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 08:18:02 ID:luuzz5bS
俺のPCの変換、ウエシバと打っても「上芝」としかでなかったりするのに、
ウエシパと打ったら「植芝」がでる…。
なぜだ…記憶にないほど昔に、単語登録の時に間違えたんだろうか?
それとも、植芝はウエシパと読むのが正しいのだろうか――
936名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 08:18:38 ID:ZpU8s4cn
けんぶりっじ
で変換してみよう。
937名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 08:23:49 ID:luuzz5bS
…剣橋。
昔こう呼んでたのは知ってたけど、な。
ちょっと驚いた。
938名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 09:38:56 ID:cg9YayBh
植芝 盛平(うえしば もりへい、1883年12月14日 - 1969年4月26日)は武道家。日本の合気道の創始者。
植芝 理一 (うえしば りいち、Ueshiba Reach または Riichi Ueshiba、男性 1969年9月4日 - )は、日本の漫画家。
939名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 10:47:31 ID:FGvGTAzL
若いほうのリボルバー・オセロットよぼうぜ
拳銃使いだが魔法の防御とかでデルフの出番はあるだろうし
弾は火薬はコルベールに薬莢はギーシュかフーケにでも錬金させればOK
940名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 11:00:50 ID:8jTlGkmL
ちょっとオセロットが使うにはデルフはでかい気がする
あと場合によってはオセロットは2丁持ちなんだが
941名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 11:06:25 ID:GLYT9ap9
3終了後のオセロットなら、一丁はビッグボスにあげちゃったから一丁使い
942名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 11:11:02 ID:8jTlGkmL
MGSで1丁になってるからあれってやっぱあげたのが正規なんだろうか
943名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 11:57:42 ID:Pvo4Yb8i
オセロットって3じゃ情けないシーンあるけど実はすごいんだよな。
ちょっとアドバイスされただけでリボルバーを自分のものにしてるし見よう見まねでCQC修得するし。
944名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 12:08:36 ID:8jTlGkmL
そう書かれるとなんかアミバみたいだな
945名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 12:26:41 ID:dEwmInMe
>>938
植芝盛平とその弟子の塩田剛三も実在人物禁止のルールが無ければ呼んでみたいチートキャラ

ギーシュとの決闘では映像で残ってる一人対七人の組み手のように、触っただけで投げ飛ばし
ワルドが相手の時はボケたジジィのフリをして「決闘はいつ?」と聞き
「今、ここで」と言われた瞬間に喉を鋭くひと突きし悶絶させる(実話)
メンヌヴィルのような大男を足の指の間に親指を突き入れる技で地面に縫いとめ(実話、映像あり)
姫様の護衛を捻じ伏せて参ったと言わせたり(R・ケネディのボディガードを降参させた)

「合気道の最も強い技は、自分を殺しにきた人間と友達になることさ」
946名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 12:48:54 ID:rhnCA8Ul
>>945
バキキャラとして召喚したらええがな(´・ω・`)
947名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 12:52:48 ID:kb2Kt3nc
>>856
ところでギーシュとモンモンの二人で話してる場面に何故いきなりルイズが登場するんだ?
ギーシュの間違いじゃないか?
948名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 13:01:53 ID:cod2J3GC
↑ゆでだから
949名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 13:06:32 ID:AXpWPBuS
ゆでじゃしょうがないな
950名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 13:51:25 ID:Q0Ydc8iO
>>945
チートキャラなら植芝先生の師匠の方がすごいぞ。壁をすり抜けてテレポートできたらしいから。
951名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:07:11 ID:ttG+iRX4
バキキャラはデルフをどうするかだなあ
本部、烈、死刑囚あたりはデルフを抵抗なく使うだろうが他の連中は・・・
952名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:17:24 ID:rhnCA8Ul
渋川先生も御子柴先生も刀使ってた。
953名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:19:45 ID:HyIXrHZP
別に使わせなくてもいい気がする。
ってかまともに使っているキャラの方が少ない気もするし。

ただのしゃべる剣程度で問題ないと思う。
持たせる理由はハッタリだとか貴族の護衛としてのよくある持ち物の一つ、
とか理屈を付けるとか。
954名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:23:09 ID:pisMOU5T
デルフは使われないのがデフォじゃないの?
955ゼロの女帝:2008/09/14(日) 14:24:35 ID:gkiBYA06
まもなく一杯になりそうですが予約無ければ投下しちゃうのですよー
今回は無駄なゴタ起こりませんよーに
956ゼロの女帝:2008/09/14(日) 14:27:51 ID:gkiBYA06
いくのです

第二十一話


ガキィン!
サイトの持つ剣がワルキューレのランスとぶつかり合い、火花を散らす。
「くうっ」「やるね」
そのまましばらく打ち合っていると、やがてサイトはワルキューレの盾を踏み台にして後方へとジャンプする。
「いかん!あいつを止めるんだワルキューレ!」
しかしその時遅く、サイトはジャンプした勢いそのままに庭の隅に生えていた木の向こう側へと・・・・・降り立たなかった。
樹木の後ろにするり、と降り立とうとしたかと思うとそのまま姿を消したのだ。
まるで10サントほどの太さもない木の向こう側に隠れたのように。
「くそっ」
ギーシュは薔薇の造花に似せた自らの杖を振り、もう五体程ワルキューレを生み出す。
「六神がったぁい!」
ギーシュがどこぞの水島某のように叫ぶと同時に一体のワルキューレの頭部が開き、ギーシュを『収納』する。
一体のワルキューレが左右に分割されよく分からん変形(なんせ錬金なので)かましてブレストアーマーのような形になり、ギーシュを
収納したワルキューレの上半身を覆い尽くす。
二体のワルキューレが両腕を切り離し、またよく分からん変形(またもや錬金)してギーシュを収納したワルキューレの左右の『腕』となる。
二体のワルキューレが両腕を切り離し、またよく分からん変形(またもや錬金)してギーシュを収納したワルキューレの左右の『脚』となる。
四体のワルキューレが切り離した腕は、八つがあつまり変形の末巨大なハルバートとなる。
『合体!ゴッドワルキューレパーフェクトモード!』
「?」
『そこだサイトぉ!』
振り下ろされた巨大な斧剣が砕いた場所から、平賀才人君が飛び出してくる。
「くっ 合体に思わず見とれてしまった」
「そうだろう!この『ゴッドワルキューレパーフェクトモード』は強さと美しさと格好良さを兼ね備えた存在!」
ガキィン!

「ふう、やれやれ」
シエスタが持ってきてくれた、冷たい水で濡らした手拭いで汗を拭くサイト。
もとより学園で働く平民達と仲の良いルイズの使い魔でもあり、また名も無い生徒Aに絡まれた
シエスタを助けた事もあって彼の立ち位置はそう悪くない。
「しかしねぇギーシュ」
「なんだい、我が愛しいモンモランシー」
冷たい水を渡しながらギーシュに聞いてみる。
「あの『合体』って何なのよ」
「いや、サイトが持っていた「ぱそこん」とやらに「だうんろーど」してあった娯楽映像作品を見せて貰ってね。
 いやぁ巨大ゴーレムの合体はまさしく漢の浪漫だねぇ」
「はっはっは、ようやくこの世の真理を理解したかギーシュ」
957名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:28:16 ID:EI1iJG5u
>>954
確かに元々それなりに戦えるキャラは、その戦闘スタイルをとるだろうし、
剣士を呼んだとしても、自前の剣を持っているだろうし。
頭脳派のキャラは、別にガンダーの力を得ても剣でなく知恵で勝負だろうし。
要するにデルフはサイトが何の力もない凡人だからこそ必要になったということか。
958名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:28:59 ID:EI1iJG5u
失礼、支援。
959ゼロの女帝:2008/09/14(日) 14:30:32 ID:gkiBYA06
ちなみにサイトは自分が住む村の真実を聞かされ(超巨大星間国家の出張所であり住人はその殆どが宇宙人の血を引いている)驚いたが
あっさり受け入れ(ニッポンのオタクを舐めるものではない)
現在武術の修行も兼ねてルイズ嬢の使い魔とやらをやっている。
ちなみに瀬戸がライン引いてくれたので中央と同じくらいアニメ見放題いとなり、サイトのオタクライフはむしろ向上してしまった。
ギーシュやマリコルヌら男性陣はおろかケイト達女性陣にもちと腐った趣味が広まりつつある。

「まあその辺の阿呆な発言はともかく」とルイズがサイトに語りかける。
「アンタ魔法も使わず木に近づくだけで姿を消したり木を蹴った反動でパワー増したりと何なのよそれ」
「あ、それアタシも聞きたーい」「聞きたい」
キュルケとタバサの発言に答えたのは瀬戸。
「あたし達の住む樹雷と言う地はちっと勘弁してんかってくらい木が多いのよ。
 だからその地の武術は必然的に木を利用したりあるのが前提な闘い方が基本になるの。
 まあサイトちゃんは初歩も初歩、シロート同然なんだけどね」
「訓練とはいえ僕のワルキューレを両断するようなのがシロートなのか」
「まあ俺ぁマンゾクだがね!
 このまま出番無しで終わるのかと思ったら無事『使い手』に会えたんだから。
 出番がある!出番がある!出番がきちんとある!
 ああなんて幸せなんだろう」
「はい、休憩終わり!
 次は組み手ね。
 サイトちゃんとイーシュちゃん、二人まとめてかかってらっしゃい」

ギーシュと二人がかりで瀬戸にあしらわれてるサイトの左手の甲には、誰も知らないナゾのルーンが密かに輝いているのでした
960名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:31:44 ID:EI1iJG5u
支援
961名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:31:45 ID:EI1iJG5u
支援
962名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:31:45 ID:EI1iJG5u
支援
963ゼロの女帝:2008/09/14(日) 14:32:04 ID:gkiBYA06
はい、本日はここまでです
ちと「次回へのつなぎ」な内容です

色々言われましたがわたしはやはりこのくらいの短さで書いていくのがベストみたい
請容赦!
964名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:32:26 ID:4yiv15QV
大事な支援なので3回言ったのですね、分かります。
965名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:33:57 ID:EI1iJG5u
いえ、パソコンの調子が悪いので、「書き込む」を連打したら3回入ったんです。
966名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:39:36 ID:4JC9hgg8
次スレ立ててくる
967名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:41:06 ID:JcI+PTrz

>>960-962
遍在を使った1人JSA支援ですね。よく分かります。
だが、未だに専ブラ未使用じゃ2ちゃんとその利用者に対するテロも同義なんだぜ?
968名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:42:28 ID:eUBl+rxd
IEが好きで壷使ってる人もいるのに決め付けはいけないな
969名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:43:19 ID:pisMOU5T
未だに専ブラ未使用とか鯖に対する地道なテロも同義だよな
970名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:43:46 ID:4JC9hgg8
次スレ

あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part170
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1221370902/
971名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:44:25 ID:ya78Fd2z
ところで>>950
忘れないうちに次スレの用意を頼む
972名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:46:17 ID:ya78Fd2z
くおっ
やはり書き込む前にリロードは必須かorz

>>970
スレ立て乙
973名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 14:56:18 ID:9GI5+U3p
>>951
バキで本部の場合はデルフ以上にヴェストリ広場とかが公園に該当するか否かが非常に重要だ
974名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 15:07:16 ID:WTW3+Gph
女帝乙です。
自分のペースで書けばいいと思いますよ。
次回にwktk
975名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 15:12:56 ID:FGvGTAzL
デルフは別に武器として使うんじゃなくて
魔法封じや魔法避けの盾やアイテムとして使ってもいいんじゃないの
976名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 15:14:49 ID:JoLpNq+E
スレたて乙。

>>946
郭の爺さん召喚は理想郷に最近きてた。
ギーシュがサムワンの如くに屠られてた。
そしてシエスタははん(ry
977名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 15:23:24 ID:4JC9hgg8
1000なら格ゲーエンジンMUGENよりカンフーマン召喚

状況によってドラクロ、Ella(貞子)、ADSなどに変化。

対七万、タルブ戦では鬼巫女、神オロチ、RareAkumaが出る
978名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 16:20:15 ID:wx0gDZVI
>>963

16話以降wikiに登録されてないよ。dat落ちしてるから、俺は協力できないが。報告しておく。
979名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 16:32:17 ID:MdZ0xbiC
>>978
痛烈な嫌味だなw
980名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 16:39:51 ID:FGvGTAzL
>>977
ドラクロは製作者もあの世で喜ぶかもな追悼にもなりそう
981名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 16:44:45 ID:j+23S4O7
>>978
この際だからまとめて追加登録しちまったぞ。

・・・ぷよぷよで大連鎖起こした気分で、なんかスッキリ
982名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 16:46:09 ID:n1WW0K4U
黄金の人乙です。
アイオリアが聖衣着っぱなしなのは他に服がないからだと思ってたら、作者のエゴだったのかwww
たしか聖衣の下はインナー着てるはずだが、さすがにそれだけだと変態だよなぁ。
983名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 16:47:46 ID:gX/MAG2C
>>977
待て、最下段は何次創作になると思ってんだw
984名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 16:52:11 ID:rhnCA8Ul
>>977
カンフーマン、ドラクロ、ADSならギリOKだな
985名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:00:42 ID:fX6EaLvb
殺神貴はテンプレ的にアウアウ
986名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:10:20 ID:4JC9hgg8
MUGEN小ネタ書いて避難所の練習スレに投下してみるか

そろそろ埋め立てるか
987名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:13:55 ID:p3IPjipk
スーパーヅガンから豊臣くん召喚
ぜんぜんチートキャラじゃないから面白いのではないかと
988名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:21:06 ID:GR3Vv4PQ
さあ、誰か早くちょこを召喚する作業に挑むんだ。アクラでもいいぞ!
989名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:22:52 ID:BLmMUKb0
MUGENから鬼巫女……
開幕キンクリでギーシュが消し飛ぶな
990名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:31:49 ID:j+23S4O7
1000までカウント10!
991名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:36:33 ID:rDTHEKpn
どうということもなく埋め
992名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:37:43 ID:8jTlGkmL
UME
993名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:40:12 ID:gX/MAG2C
梅梅
994名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:53:13 ID:BLmMUKb0
埋める
995名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:54:48 ID:j+23S4O7
どこからともなく埋め
996名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:58:40 ID:Q+p9iQ8H
1000なら、俺のが復帰できる。
997名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 17:59:42 ID:ZpU8s4cn
1000なら>>996のが復帰する。
998名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 18:00:56 ID:j+23S4O7
998なら倍プッシュだ
999名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 18:01:30 ID:Pw6/H95G
1000ならギリアム召喚ネタのプロットが軌道に乗る
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 18:01:35 ID:BLmMUKb0
1000ならとまっている作品が全て動き出す
10011001
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