あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part165
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。
(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part164
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1219246004/ まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/ 避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/ --------------------------------------------------------------------------------
_ ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
〃 ` ヽ . ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
l lf小从} l / ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,. ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
((/} )犬({つ' ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
/ '"/_jl〉` j, ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
ヽ_/ィヘ_)〜′ ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
--------------------------------------------------------------------------------
_ ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
〃 ^ヽ ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
J{ ハ从{_, 本スレへの投下で問題ないわ。
ノルノー゚ノjし ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
/く{ {丈} }つ 本スレではなく避難所への投下をお願いね?
l く/_jlム! | ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
レ-ヘじフ〜l ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。
--------------------------------------------------------------------------------
,ィ =个=、 ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
〈_/´ ̄ `ヽ ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
{ {_jイ」/j」j〉 ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
ヽl| ゚ヮ゚ノj| ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
⊂j{不}lつ ・次スレは
>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
く7 {_}ハ> ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
‘ーrtァー’ ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
>>1乙です
おっつおつ
乙
このぐらいまで単純化できそうな気がする。
爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会
最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち
爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり
途中飛ばすけど、
対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)
しかし毎度の事ながら、しょっぱなからあぼ〜んが連続するなぁ
前スレからですが、魔砲の人乙です
何か、暫くの内に随分とオリジナル展開になった様な?
まとめで勉強し直してきます
一点だけ気になった点を
“親友の娘”ってありますけど執務官のお嬢さん
貴女の娘でもあるんですよw
黒助の空気よめなさっぷりはハルケギニアでも発揮されるのだろうか。
このぐらいまで単純化できそうな気がする。
爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会
最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち
爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり
途中飛ばすけど、
対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)
前スレ、魔砲の人乙〜。毎度ゼロ魔側の設定を料理するのがうまいなぁ。
19 :
蒼炎の使い魔:2008/08/25(月) 21:30:59 ID:U6iPGq/A
え〜、お久しぶりです。
作者です。
本当に遅い更新になってしまい申し訳ありませんでした。
言い訳になりますが実は、書きだめがPCのクラッシュで飛んでしまったり、
改めて書き始めた時に強制シャットダウンが起こったりしてしまって、暫くの間立ち直れませんでした。
こんな作者ですがまた投稿を再開してもよろしいでしょうか?
よろしければ10時ごろに投下したいと思います。
プロットの段階でHDD吹っ飛ばして一回も投下しないままいまに至るが支援
この前の雷で20キロバイトぶん消えて超なみだ目な俺が支援
おっと、修正して投下しようとしてたらあなたが来ていたとは。
これは支援するしかあるまい。
もしサイトが高齢で使い魔の仕事が出来なくなったら
安楽死させられるのだろうか
欝だね
じゃあ私も蒼炎さんの投下終了十分後を目安に投下予約したいと思います。
支援。
27 :
蒼炎の使い魔:2008/08/25(月) 22:00:41 ID:U6iPGq/A
それでは投下いたします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ギーシュからの(謝罪の為の)呼び出しを受けたルイズは、以前カイトが戦った広場に来ていた。
「遅いわねえ・・・」
ルイズが苛つきを隠せない表情でそういった。
ちなみにその頃カイトは何をしていたかというと・・・
「おいしいですか? カイトさん♪」
「・・・ハアアアアアアアア」
「それは良かったです」
すっかり慣れたシエスタから食事をご馳走してもらっていた。
ちなみにルイズはその事を知らない。
カイトがデルフを使い、「用事がある」と告げただけだったのだ。
ルイズもまさか女の所へいくとは考えなかったのだろう。
何せ、以前言いつけられた『キュルケに近づくな』をしっかりと守っているのだから。
・・・もっとも、キュルケから近づいてきた場合はどうしようもないのだが。
異性に関する認識などカイトはよく分からないように出来てある。
まあ、そういった理由でカイトはここには居なかった。
・・・何気にギーシュの約束を破ったカイトだった。
28 :
蒼炎の使い魔:2008/08/25(月) 22:02:08 ID:U6iPGq/A
そんなこんなで数分後。
「やあ、待たせてごめんよ。」
ようやく待ち人であるギーシュがやって来た。
「遅いわよ。」
ルイズはやっと来たかと言わんばかりにギーシュのほうに顔を向けた。
「ゴメンゴメン。女性を待たせるのは悪かったね」
ギーシュは何時もの調子で謝ってくる。
「それで? 一体何のようなのよ。」
ルイズは本題に入る。
ギーシュもその言葉を聴いて、真剣に、それでいて何処か申し訳なさげな顔になった。
「以前の決闘の時・・・君を侮辱した発言をしてすまなかった。
本当に申し訳ないことをしたと思うよ。」
ルイズはその言葉を聴いて、少し驚いた。
まさかギーシュの口から、女性関係以外の場で本当に謝罪の言葉が出てくるとは。
驚くルイズを他所にギーシュは続ける。
29 :
蒼炎の使い魔:2008/08/25(月) 22:03:15 ID:U6iPGq/A
「言い訳になるかもしれないが・・・、本当にあの時はどうにかしていたんだ。
心無い言葉をかけて本当にすまなかった・・・」
ギーシュは嘘を言っていないようだ。
「はあ、まあ別にいいわよ。
それより貴方に聞きたいことがあるんだけど。」
ルイズは頬を掻きながらもギーシュの謝罪を受け入れた。
心から謝られる事なんて今まで少なかったのかもしれない。
平民からも何度かあったのだが、その言葉の全ては殆どが自分への『保身』の為だ。
相手を傷つけてしまった、というよりも、相手を怒らせたとばっちりが自分に帰ってくるんじゃないかという恐怖。
何度もやられると、段々と分かって来る。
(いけないいけない)
暗くなってしまいそうな思考を無理やり別のことに変えた。
ルイズは聞きたいことがあったのだ。
それは・・・
「あの時、何か『黒い点』が見えたんだけど、心当たりは無い?」
ギーシュがビクリと体を振るわせた。
やはり心当たりがあるらしい。
蒼炎復活ッッ 蒼炎復活ッッ 蒼炎復活ッッ支援ッッ
支援
32 :
蒼炎の使い魔:2008/08/25(月) 22:05:49 ID:U6iPGq/A
ルイズもあの時のギーシュは異常だと思っていた。
それに核心を覚えたのはカイトが放った『データドレイン』という光をギーシュが受けた時。
「あ、ああ。君はアレがなんなのか知っているのか?
僕はアレに触れてしまった時に、ああなったと思うんだが。」
ギーシュは以前自身に起こった話をした。
それは完全に怯えた目だった。
「詳しい事は知らないけど・・・
カイトが知ってたのよ。」
「君の使い魔が・・・?
そういえば見当たらないけど・・・」
「それは・・・」
ルイズが言葉を話そうとした瞬間。
ドオン!!
何処からか轟音が聞こえた。
「な、なに!?」
二人は慌てて周りを見回す。
その時何かに気がついたのかギーシュが叫んだ。
「あれは・・・ゴーレムだ!」
33 :
蒼炎の使い魔:2008/08/25(月) 22:07:46 ID:U6iPGq/A
彼の言うとおりそれは小山もあるんじゃないかと言うほどのゴーレムだった。
そして、その側には・・・
「あれは・・・宝物庫!?」
そう、ゴーレムは宝物庫の入り口を破壊していたのだ。
しかも、魔法が掛けられてある扉をだ。
離れた場所にいたため、よく見ることは出来なかったが黒い影が中に入っていくのが見えた。
「盗賊・・・か!?」
「早くとめないと!」
ルイズが掛けようとしたがそれはギーシュによって止められる。
「離して!」
「待つんだ! 僕達じゃあいつには勝てない!」
「だからって!」
「落ち着くんだ! 僕たちには今使い魔が側にいないんだぞ!」
その言葉にルイズは少し冷静さを取り戻した。
同時に自分の無力さにルイズは歯噛みする。
そうしてる間にゴーレムに乗った黒い影は学園の外へ逃げていった。
死神の大鎌 頂戴しました。 土くれのフーケ
そう書かれたメモを置いて・・・
一方・・・
「おかわりですか?カイトさん」
「・・・ハアアアアアア」
こっちは平和な時間を過ごしていた・・・。
死神!?
奴関連なのは確かだが……果たしてどっちだ?
支援
しえん
36 :
蒼炎の使い魔:2008/08/25(月) 22:12:09 ID:U6iPGq/A
今回はここまでです。
これからは、不定期になるかもですが、ちゃんと完結に向けて頑張りたいと思います。
ちなみに、ゴーレムが宝物庫を壊すのはおかしいと思った方が居るかもしれませんが
これにはちゃんと理由があります。
詳しい理由は後で出てきますのでお待ちください。
そんな感じです。
それじゃ、また。
乙です。
にしてもカイトよ……
なんというヒモ生活…w
蒼炎のカイト復活ッ!!!
大鎌というと……どっちだろう。
アイツか、それともあの子か
んじゃそろそろ投下します。
再支援
ガリアの王都リュティス。
トリステインとの国境から千リーグ離れた内陸部に位置し、人口は三十万を誇るハルケギニア最大の都市。
その東端にはガリアの王宮、ヴェルサルテイルがある。
広大な森を切り開き建てられた巨大壮麗な宮殿は、現在ではガリアの王ジョゼフ一世がその主であった。
中央に位置するは「グラン・トロワ」薔薇色の大理石で組まれた建物は政の中心。
そこから少し離れたところに、薄桃色の小宮殿があり、そこはジョゼフの娘、王女イザベラの住まう宮殿となっていた。
年の頃十七ほどの少女が、ベッドの下をのぞき込む、少女はベッドの下に何もないと知ると、体を起こしてきょろきょろとあたりを見渡した。
青みがかった紙の色と、瞳は、ガリア王家の血をひいている何よりの証であった、彼女は肩まで伸ばされ、よく手入れされた青髪を風に揺らせて、どこか心配そうにしていた。
「ヒーホー、どこに行ったんだい…」
がっくりと肩を下ろし、ため息をつく、彼女が探しているのはつい最近呼び出した使い魔であり、丸っこい体の愛くるしい雪の妖精。
ベッドの隣に垂れ下がった紐を引っ張ると、三人組の侍女が居室に飛び込んでくる。
「お呼びでございますか? 殿下」
「ヒーホーを見なかったかい?」
「ヒーホー様は先ほど、イザベラ様にカキゴーリを作るホー、と言って厨房に…」
「厨房だって?」
と、突然少女の目つきが鋭くなる。
「は、はい、イザベラ様の名を出されたので、私どもには…」
「ああ、いい、用が済んだらすぐ戻るように言いなさい」
心なしか侍女達は、ほっとしたような表情になった。
「ところで、ガーゴイルはまだ来ないのかい」
年長の侍女が首を振った。
「シャルロットさまは、まだお見えになっておりません」
「ただの人形よ。ガーゴイルで十分よ」
「は、はい……」
侍女たちは、恐ろしそうに口ごもった。
今からイザベラの元を訪ねてくるシャルロットは、ガリア王家の血を引く王族であり、イザベラの従妹にあたる。
ある事情によって王家の権利と名前を剥奪されたとはいえ、召使に過ぎない侍女たちが無礼な態度を取れるはずがなかった。
しかしイザベラは、召使たちの無言の葛藤に気づきもせず、ベッドに腰掛け、両手で何かを抱きかかえるような仕草をしていた。
年長の侍女はそれを見て、イザベラの使い魔『ヒーホー』を抱きしめる仕草だとすぐ気づいたが、余計なことを言って怒らせても困るので、生暖かい目でそれを見守っていた。
■■■
それからまもなくして、プチ・トロワにの庭に、シルフィードが降り立った。
シルフィードから降りたタバサは、シルフィードの食事を衛士に頼むと、王女の部屋の前へとやってきた。
部屋の前では、ガーゴイルが扉を守っており、タバサがやってきたのを確認すると交差させた杖を解除した。
ガリアは他の国に比べて、意思を持たされた人形や像、すなわち”ガーゴイル”がよく使われている。
”ゴーレム”などは単純作業を繰り返したり、いちいち事細かな命令が必要になるが、ガーゴイルは独立した議事意識をもっており、単純な命令でも複雑な命令をこなすことが出来る。
言い換えれば、ゴーレムより気の利いた存在であった。
ガリアではガーゴイルが至るところで使われているため、ガリアはそれだけ魔法技術が発達した国だとされている。
タバサは、天井から垂れ下がった分厚い生地のカーテンをめくって、イザベラの部屋に入った。
いつもなら従姉妹のイザベラから、腐った卵を投げつけられたり、石を投げつけられたりと嫌がらせされるのだが、今回は何も来ない。
いつもとは違う嫌がらせでも思いついたのだろうか…と思ったところで、目の前に縫いぐるみのような何かがいるのに気づいた。
「ヒーホー、かき氷食べるホー?」
その声を聞いたタバサは、思わず頭にクエスチョンマークを浮かべた。
差し出された器には、細かく砕かれた氷が山盛りになっており、上から半分までは赤く染まっている。
どうしていいか分からず硬直すること一秒、その隙にドタドタドタと足音を鳴らして、イザベラが部屋に飛び込んできた。
「ああああああああっ! ヒーホーこんなところにいたのかい!ああもう厨房に見に行っても居ないから心配した……よ……」
「ホ?」
ガリアの北花壇騎士として数々の任務をこなしたタバサが反応できぬほどの速度で、イザベラはヒーホーを抱き上げてお腹のあたりをなで回し、ほおずりした。
タバサはヒーホーの手から離れて、一瞬だけ宙に浮いたかき氷を素早く両手でキャッチすると、今までにない奇行に走った従姉妹姫を見て目をぱちくりとさせた。
対してイザベラも、ヒーホーに抱きついて頬ずりするという一部始終をタバサに見られて、顔を真っ赤にしていた。
「イザベラちゃん、苦しいホー」
「あ、ああ……」
イザベラはヒーホーを離すと、踵を返してベッドにに座り、こほん、と咳払いをして気を落ち着けた。
ベッドの上に放ってあった書簡を手に取ると、タバサに向けて放り投げる。
恥ずかしいところを見られた、よりによってシャルロットに!そんな羞恥心と怒りと自己嫌悪の入り交じる感情のまま、イザベラは口を開く。
「北花壇騎士(シュヴァリエ・ド・ノールパルテル)七号のあんたの任務よ。さっさと片付けてきなさい」
放り投げた書簡は宙を舞い、かき氷を食べているタバサの足下に落ちた。
だがタバサは書簡に気を向けることなく、黙々と柔らかく甘いかき氷を食べていた。
「かき氷美味しいホー?」
「……美味しい」
「良かったホー」
「お前ら話を聞けー!!!」
勢いよく立ち上がり、両拳を握りしめたイザベラが叫び声を上げる、おでこにうっすらと青筋が浮かぶ程の叫びだった。
「怒っちゃダメだホね、かき氷を食べて落ち着くホー。何味がいいホ?」
「あ、ああ、じゃああたしはこの間のやつを」
「ブルーハワイだホね」
そう言うとヒーホーは、空の器の上に手をかざす、すると掌から極薄の氷の結晶が現れ、局地的なダイヤモンドダストとなって器の中を氷で満たした。
「ああ、これだよこれ、まったく不思議な甘さだよ」
どこから取り出したかプラスチック製の透明なスプーンを手に、イザベラはかき氷を食べはじめた、青筋はとうに消えて、その表情は満面の笑みに変わっている。
「シロップはボルテクス界のスーパーで沢山集めたんだホ、まだまだあるから沢山食べるといいホー」
「よく分からないけどお前の居た所は不思議なところだねえ」
「一度遊びに来ると良いホー、今メタトロンが門を作ってる頃だホ、すぐに行き来できるホよ」
かき氷を食べ終わったタバサは、足下に落ちていた書簡を拾い上げると中身を確認する。
イザベラがかき氷に気を取られているうちに、この部屋を出るべきだろうが、タバサにはそれに勝る決意があった。
ヒーホーの前に、タバサは殻になった器を差し出して、こう言った。
「おかわり」
支援するホ
心の底から支援ッ!
■■■
さてタバサ達がガリアで漫才を繰り広げている頃、トリステイン魔法学院では、恒例となったルイズの魔法練習が行われていた。
本日は午後の授業が自習になったため、人修羅とルイズは人気のないヴェストリの広場で練習をしている。
「空気が小さな粒の集合体だとしたら、体は途方もない量の粒が集まってできていると感じるんだ。その小さな粒すべてが、同時に、地面から離れていくように…」
「………ッ!」
ルイズが人修羅の言葉通り、自分の体を構成するすべてが、一度に上に移動する姿を思い浮かべた。
すると周囲に風もないのに、ルイズの髪の毛が浮いた。
ルイズの体と、身につけている服が少しずつ重力の束縛を離れていく、だがそれも数秒だけのことで、ふぅとため息をつくように力を抜くと元通りに垂れ下がった。
「…ふぅっ。ねえ、今のどうだった?」
ルイズが閉じていた目を開き人修羅を見ると、人修羅はルイズから顔を逸らしていた。
「白のレースでした」
「は?」
「なんでもない。髪の毛と服は浮いていたよ。コルベール先生の『レビテーション』と比べると無駄が多い気がするけど」
「……やっぱり、私の魔法は無駄が多いの?」
「そうだけど、ちょっと引っかかるものがあるんだ、疲れてるところ悪いけどさ……この石にレビテーションをかけてくれないか?」
立て膝の姿勢で、人修羅はポケットから小さな石を取り出し、ルイズに見えるよう右手で掲げた。
「わかったわ」
「それと注文がある、浮かせるんじゃなくて、その場に固定する形で魔法を想像して欲しい」
「固定?…うん、やってやるわよ、それじゃ行くわよ」
ルイズは杖を小石に向けると、ぶつぶつと何事かを呟き、小石にレビテーションをかけた。
人修羅はルイズの体から、何らかの力が放出されるのを感じていた、かつてボルテクス界で人修羅は、姿気配を消す鬼、隠行鬼(オンギョウキ)と対峙した。
姿も気配も見えぬ敵と戦ったときと同じように、五感と第六感を研ぎ澄まして、ルイズから放たれる力がどうやって、どんな形で、どんな流れを持って小石に影響を与えるのかを観察していく。
不意に、人修羅が手を振り下げた。
掌に置かれた小石は、人修羅の動きに合わせ地面に落ちるかと思ったが、予想に反し小石は宙に浮いている。
ルイズも少し驚いた様子だった、人修羅はその小石をもう一度握り込んで、ぐいと引っ張る。
「…単純な腕力じゃビクともしない。レビテーションなんてもんじゃないよ、これは、空中に物体を固定してる、それも、とんでもない力でだ」
言い終わるとルイズの集中力も切れたのか、小石は重力に従って地面に落ちた。
ルイズはハァハァと肩で息をしている。
「だいぶ疲れたみたいだな、ちょっとそこのベンチで休もう。なんか飲み物持ってこようか?」
「うん…そうしてちょうだい。なんか、すっごく疲れたわ」
「お持たせ致しました、ガリア北部茶葉のアイスティーです」
「「ん?」」
ルイズと人修羅が声のした方を見ると、いつから居たのかシエスタがトレイを持って中庭の入り口に待機していた。
よく見ると二人分のグラスが乗せられている。
「シエスタ、どうしたの?」
人修羅が問いかけると、シエスタはにこりと微笑んで二人に近寄り、冷たく冷やされた炭酸水の紅茶を差し出した。
「お二人が練習をしているのは聞いていましたから、喉を癒すのに水分を欲されると思いまして、勝手ながらお茶を準備させて頂きました」
「気が利いているわね、シエスタ。ところで怪我したところはもういいの?」
「はい、元々大きな怪我ではありませんし、皆さんから気を遣って頂いたので、もう大丈夫です」
ルイズはシエスタの心遣いに、ちょっとした喜びを感じていた。
そのお返しというわけではないが、モット伯の一件でシエスタが負った怪我を気遣い、怪我の様子を聞く。
シエスタもまた笑みを見せて怪我の回復を告げ、ルイズも、人修羅もそれを聞いて喜んだ。
シエスタから受け取ったアイスティーを飲む、ルイズは茶葉が良い物だと分かったのか、香りを嗅ぎなおし、嬉しそうに微笑む。
人修羅は味の善し悪しはよく分からなかったが、飲みやすく苦すぎないあっさりとした味と、ココロの落ち着くような柔らかい香りのおかげで、それなりに良い物だと想像できた。
一口飲み込んだところで、ヴェストリの広場とアウストリの広場を分ける連絡通路の上に顔を向ける。
「ロングビルさんも一緒にどうですかー」
「え?」「?」
人修羅の言葉に驚いたルイズとシエスタは、つられて通路の屋根を見上げた、すると死角になる位置からロングビルがひょっこりと顔を出した。
ロングビルはスカートを足で挟み込み、正座するような形でレビテーションを唱えて、屋根の上からゆっくりと降りてきた。
「…いつから気がついていたんですか?」
「本塔一階で後ろから視線を感じたし、ヴェストリの広場に出たところでフライか何かを使うような魔力を感じたんで」
人修羅の返答にロングビルが冷や汗を浮かべる、偶然午後の授業が自習になり、偶然ロングビルが人修羅とルイズを見かけ、軽い気持ちで人修羅を監視していたのだが、ここまで自分の動きが気づかれているとは思わなかった。
「それにしては、先ほどはシエスタさんに気づいていらっしゃらないようでしたが…」
「ああ、魔法が行使されるとマガツヒが……ええと生命力と魂の素材みたいなものですけど、それが揺らぐような気配を感じるんです」
「はあ…ちなみに、どれぐらいの範囲で分かるのですか?」
「せいぜい半径50メート…メイルぐらいだと思いますけどね」
殺気を含んだ視線ならどんな遠くでも『心眼』で分かる…とは口に出さなかった。
「改めて考えてみると非常識よね、人修羅って」
唐突にルイズがそんなことを呟いた。
「昨日だってコルベール先生とルーンの解析をしてたし、発音を波として考えるイメージトレーニングだって凄いし、この間見せてくれた…『放電』はライトニング・クラウドより凄そうだし…」
呟きながらも、ルイズは杖を人修羅に向ける。
「でも! なんで空を飛べないのよっ!」
「こらこら杖を人に向けるな、それに文句を言われても困る、俺だって自分で飛んでみたいよ」
頬をふくらますルイズに、両手を上げて人修羅が降参のポーズを取る。
そんな二人を、シエスタから渡されたアイスティーを飲みながら見つめていた。
「ふふっ」
ロングビルはその様子がおかしくて、つい笑みを零してしまった。
目の前にいる人修羅は、ドラゴンやエルフより危険視されるような化け物だとオールド・オスマンから警告されている、それは自分でディティクトマジックを使って確かめた。
いつ噴火するか分からない火山の火口、もしくは巨大なドラゴンの口の中をのぞき込むような恐怖、それが人修羅から感じた力だった。
だが、今はまったくその恐怖を感じない、それは人修羅が無差別に力を振るう暴君ではなく、理知的に、被害を最小限に抑えて反撃をするような存在だと思えたからだろうか。
ルイズをあしらう姿など、まるで年の離れた妹に手を焼いているようにしか見えない、そう思うと故郷の孤児達の姿がまぶたに浮かぶ気がした。
「ルーンはスカアハから多少聞いていたし、サンスクリットはだいそうじょうとフォルネウスが教えてくれたしな…こんなことならルーンはもうちょっと教わっておくべきだったかな」
「へえ、人修羅にも家庭教師がいたの?」
思考の海に落ちかけていたロングビルが、人修羅の声で引き戻される。
どうやら話題は、人修羅が誰から知恵を授かったか…という所らしい。
「家庭教師とは違うよ、いろんな仲魔が、できの悪い俺を支えてくれたんだ。中にはスパルタな奴も居たけどな!ダンテとかダンテとかダンテとか」
「ねえねえ、そういえばこの前言っていたピクシーって言う…妖精の仲間がいたんでしょ?妖精なんて見たこと無いんだけど、ホントにいるの?」
「まあ、妖精さんですか?」
妖精という言葉に、シエスタが興味深そうな表情になる。
「ああ。いたよ、ちょっと口が悪くてちょっと自分勝手でちょっと人の弱みにつけ込んでちょっと怒ると怖い…いやかなり怖いけど、頑張り屋で、電撃が得意な頼もしい奴さ」
頼もしい…その言葉でルイズ、シエスタ、ロングビルの三人は、そろって筋肉ムキムキで身長30サント程度の羽の生えた妖精さんを想像した、なぜかブーメランパンツにサムソンと書かれている。
人修羅の周囲を旋回しつつ、スキンヘッドに空いた穴から電撃を放つ妖精の姿…。
「でも体は小さくて…そうだな、30サント程度かな、女の子の姿をしていてさ、最初に見つけたときは驚いたよ、すごく助けられたなあ…」
無尽支援光
女の子の姿と聞いて、話を聞いていた三人はほっと胸をなで下ろした。
「どうしたの?」
「なんでもないわ」「なんでもありませんよ」「わ、私は何も…」
人修羅は頭に?を浮かべたが、すぐにどうでもよくなり、ベンチに背中を預けて空を見上げた。
ピクシーは今頃どうしているんだろうか。
アクマの巣窟と化した病院の中で俺を助けてくれた、アマラの果てで、古き仲間として俺についてきてくれた。
シジマの世界で俺を助けてくれた、ムスビの世界で共に生き、ヨスガの世界で共に戦い……
カグヅチと戦い、ルシファーと戦い、あの最果ての果ての戦いで……共に戦った?
「どうしたの人修羅、黙っちゃって」
ふと目を開けると、ルイズが人修羅の顔をのぞき込んでいた。
「ん?ああ、ごめん、ちょっと考え事してた」
「そう、そろそろ授業時間も終わりだし、夕食前に部屋に戻るわよ」
「ああ…わかった。シエスタ、飲み物ありがとう」
「いえ、人修羅さんもお疲れ様です」
シエスタは一礼すると、夕食の準備を手伝うため、急いで厨房に戻っていった。
「それじゃ私も失礼しますわ、またお話を聞かせてくださいね」
ロングビルもそう言って離れていく、ヴェストリの広場には、人修羅とルイズが残った。
「行きましょ、人修羅」
「…ああ」
どこか腑に落ちない物を感じながら、人修羅はルイズの後を歩いていった。
■■■
支援
■■■
「眩しいな」
夜、人修羅は魔法学院の中庭で、ベンチに腰掛けて月を見上げていた。
青白い光を発する月が、ボルテクス界の中央に浮かぶカグヅチと重なり、顔をしかめる。
「…俺は」
人修羅は自分の記憶に疑問を感じていた。
ボルテクス界は、いわば子宮の内側、世界を生み出すための母体。
その世界では無数のアクマ達が、世界の指針となる思想を、広め満たすために戦い続けていた。
そしていつしか俺は……
すべてが計算され尽くし、例外の認められぬ完全調和の世界、シジマの世界に居た。
強者のみが生き、弱者の生きることが許されぬ世界、ヨスガ乗せ界に居た。
他者との接触を必要としない閉じた世界、ムスビの世界に俺は居た。
そしてすべてのコトワリを否定し尽くし、元の世界に戻ろうとした俺は、無数無限のアクマを従え、明けの明星と共に、唯一の神に、Y.H.V.Hに戦いを挑み、
傷つき、倒れ、傷つき、痛み、仲魔を食らい、仲魔のマガツヒを食らい尽くして、敵も味方もアクマもカミも何もかも食らい尽くして………
「……あのとき、俺はピクシーを食った」
言葉に出すと、それがより実感を伴って現れてくる。
いつ終わるとも分からない戦いの果てに、仲魔だったアクマ達のマガツヒを食らい尽くした。
『吸血』の要領で仲間達のマガツヒを集め、食らった。
消えていくピクシー、ジャックフロスト、だいそうじょう、スカアハ、クーフーリン、メタトロン……そして最後には、ルシファーもY.H.V.Hすらも『食い尽くした』。
この記憶が本当だとしたら、仲魔を呼ぶことができぬ理由が説明できる。
「俺は……」
人修羅が見上げた月は、まるで涙を流したかのように滲んでいた。
■■■
■■■
「眩しいな」
夜、人修羅は魔法学院の中庭で、ベンチに腰掛けて月を見上げていた。
青白い光を発する月が、ボルテクス界の中央に浮かぶカグヅチと重なり、顔をしかめる。
「…俺は」
人修羅は自分の記憶に疑問を感じていた。
ボルテクス界は、いわば子宮の内側、世界を生み出すための母体。
その世界では無数のアクマ達が、世界の指針となる思想を、広め満たすために戦い続けていた。
そしていつしか俺は……
すべてが計算され尽くし、例外の認められぬ完全調和の世界、シジマの世界に居た。
強者のみが生き、弱者の生きることが許されぬ世界、ヨスガ乗せ界に居た。
他者との接触を必要としない閉じた世界、ムスビの世界に俺は居た。
そしてすべてのコトワリを否定し尽くし、元の世界に戻ろうとした俺は、無数無限のアクマを従え、明けの明星と共に、唯一の神に、Y.H.V.Hに戦いを挑み、
傷つき、倒れ、傷つき、痛み、仲魔を食らい、仲魔のマガツヒを食らい尽くして、敵も味方もアクマもカミも何もかも食らい尽くして………
「……あのとき、俺はピクシーを食った」
言葉に出すと、それがより実感を伴って現れてくる。
いつ終わるとも分からない戦いの果てに、仲魔だったアクマ達のマガツヒを食らい尽くした。
『吸血』の要領で仲間達のマガツヒを集め、食らった。
消えていくピクシー、ジャックフロスト、だいそうじょう、スカアハ、クーフーリン、メタトロン……そして最後には、ルシファーもY.H.V.Hすらも『食い尽くした』。
この記憶が本当だとしたら、仲魔を呼ぶことができぬ理由が説明できる。
「俺は……」
人修羅が見上げた月は、まるで涙を流したかのように滲んでいた。
失敬、代理お任せします
■■■
翌日、ルイズが授業に出ている間、人修羅はオールド・オスマンの元に呼び出されていた。
「使い魔品評会ですか?」
「そうじゃ。三日後に姫殿下が魔法学院を視察に来られるんじゃ、その際に二年、三年生の使い魔達をお披露目するということになってのう」
オールド・オスマンがひげを撫でながら呟く、どこか申し訳なさそうに言葉を窄めているので、人修羅はオスマンの意図を察した。
三日後に、トリステインの姫殿下が魔法学院に立ち寄るという、視察という名目ではあるが、実際には魔法学院で学んでいる子弟と少しでも接点を作ろうとする貴族達の策略らしい。
とにかく、それを期に使い魔品評会が開かれることになった。
そこで困ったのが人修羅の扱い、品評会は使い魔と生徒全員の参加が求められているが、人修羅を人前に出すのは可能な限り避けたい。
「俺が派手な見せ物をしちゃ、ダメですよね、やっぱり」
「うむ…ワシもどうにかしてやりたいんじゃが、人修羅君の力を王宮の連中に見せるのは気が進まんでのう」
「ルイズさんの説得は大変だと思いますけど、まあ仕方ないですよ」
「ミス・ヴァリエールには病気の姉がおる。見舞いをかねた里帰りをしてもらうつもりじゃ」
「そ、そこまでしなくても…」
「いや本気じゃよ。その理由は、君の使う魔法にあるんじゃ」
「?」
オスマンは机の引き出しから、コルベールによって書かれた報告書を取り出す。
「『アナライズ』。解析の魔法じゃな。我々の用いる『ディティクト・マジック』とも違う。これで病気を解析したことはあるかね?」
人修羅は腕を組み、右手をあごに当てて考え込む仕草を取った。
「…病気を解析したことは無いです。性質や属性、耐性、状態などは細かく分かりますけど、病(やまい)にはまだ」
人修羅の説明を聞いたオスマンは、うんうんと唸った。
「それでも構わんよ、ミス・ヴァリエールの両親は、トリステインを代表する貴族として名高いんじゃが、同時に子煩悩で有名でなあ。
ミス・ヴァリエールの姉が生まれつきからだが弱く、その治癒のため八方に手を尽くしているというのは有名な話なんじゃよ」
「子煩悩?」
「ほれ、彼女は『ゼロ』と揶揄されておるが、それなのに魔法学院に入学させるというのが、既に子煩悩の証明のようなものなんじゃよ。
貴族は10才にもなれば『フライ』ぐらいは使えるようになるが、彼女は『レビテーション』も『念力』も成功した試しがなかった。
ほとんどの貴族は魔法が使えるようになるまで家庭教師の下で練習をさせるじゃろう、しかし彼女の親はそれをしなかった、それが何故だか分かるかね?」
人修羅は首を横に振り、わからない、と呟く。
「彼女を一人の貴族として教育しているからじゃよ。魔法学院は、魔法と社交を学ぶ場所でもあるんじゃ。たとえ魔法が成功しなくとも、親にとって彼女は『貴族』なんじゃよ」
「はあ…なるほど」
どこか別の世界の話のようで、人修羅は気のない返事をしてしまった。
「納得いかんという顔じゃの」
「あー、その何と言いますか、別世界というか、いや実際に別世界なんですけど、社交ってのがイマイチよく分からないんです。
元の世界で貴族と言ったら、イギリスとか華族とか平安貴族ぐらいしか思いつかないし」
オスマンはふむふむと頷く。
「そういえば、君の生まれは貴族の居ない土地じゃったの。まあ一言で説明すれば…貴族にとって『貴族である』とは、生まれだけでなくその生き方を含めたすべてなんじゃよ。
ミス・ヴァリエールは両親の期待を一身に背負っておる。魔法が使えなくとも、優れた政で争いを回避し、調和を保った貴族は沢山いるのじゃよ。
ただ残念なことに政だけでは絶対的な評価にならんのじゃ、貴族は威光すらも魔法に頼るんじゃ」
「なるほどね……じゃあ、ルイズさんの両親は、メイジだけではなく、あくまでも政治を司る貴族として一人前になれるよう願ってるんですね?」
「そう考えて良いじゃろう。だからこそ君に、彼女の姉、ミス・カトレアを診察し、可能なら君の持つ回復魔法で治癒を施して欲しいんじゃ」
「恩を売れと?」
「言葉を選ばぬなら、その通りじゃ」
■■■
午前の授業が終わり、昼食が終わったところで、今度はルイズが学院長に呼び出された。
三日後の使い魔品評会に参加できないと聞いたルイズは、不満を漏らすだろうか、それともヒステリックに怒りを表すだろうか、それとも納得してくれるだろうか?
そんなことを考えて日向ぼっこをする人修羅の周囲を、使い魔達が囲んでいた。
「ふもっ」
「ようヴェルダンデ。ミミズ?いや、俺はミミズは食べ慣れてないんだ。ごめん」
「ゲコゲコッ
「ロビンか、最近暑いって?そりゃ季節がそうなんだから仕方ないよ、水場に行けばいいじゃないか。え?人間達に踏まれそうになった?そりゃ大変だな、主人と一緒に部屋に居ればいいじゃないか。え?臭いがキツイ?」
なぜか使い魔達の言葉が分かるので、人修羅の周りには使い魔達が近づきやすい。
特にシルフィードは普段の鬱憤が溜まっているのか、よく喋る。
「きゅい!」(ひとしゅらー、こんにちわなのねー。今日のお肉はいつもと違ったのね、ひとしゅらも食べた?)
「ああ、シルフィードか。昼飯はいつもと違う肉だった?ああ、昨日俺が取って来た熊の肉かな」
「人修羅が捕まえてきたの?美味しかったのね!」(きゅいきゅい!)
「そう言ってもらえるとありがたいよ。それにしても体が大きいから、食べ物も大変だなあ」
「そんなことは無いのね、人間の方が沢山食べるし、無駄も多いのね」(きゅい、きゅきゅ)
「ああ確かにマルトーさん嘆いてるよな。せっかくの料理も食べ残しが多いんじゃ残念だよなあ」
「まったくその通りなのね!この間はお姉様、意地悪な従姉妹にかき氷を沢山食べさせられて、お腹壊しちゃったのね」(きゅいきゅいきゅい、きゅい!)
「へえそれは大変だなあ……ん?」
人修羅は学院の本塔からただならぬ気配を感じた。
見ると、タバサが血相を変えてシルフィードの元に飛んで来た、比喩ではなくフライを用いて超低空を移動している。
シルフィードは顔を青ざめ、他の使い魔達も悪い予感がしたのか、人修羅の周囲からパッと離れていった。
ゴツン
「きゅい!」
「喋っちゃダメ」
「きゅい〜…」
タバサはシルフィードに近づくと、自分の背より大きな杖でシルフィードを叩いた、シルフィードは涙目になって謝っている。
「お、おい、そんなに叩いちゃかわいそうだって」
人修羅が止めようとすると、タバサはずいと人修羅に詰め寄った。
小柄なタバサが、人修羅に掴みかかる勢いで顔を見上げている姿は、ちょっと犯罪的と言える。
「シルフィードが(人語を)喋ったことは誰にも言わないで」
「え?ああ。(かき氷を食べて腹をこわしたなんて)誰にも言わないよ」
「絶対に、誰にも言わないで」
「事情はともかく、言いふらす真似なんかしたくないよ。大丈夫、絶対に誰にも言わない」
「…ありがとう」
「どういたしまして」
ぺこりと頭を下げたタバサは、シルフィードの背に飛び乗り、どこかへ飛んでいってしまった。
タバサの様子では、これからシルフィードに教育という名のお仕置きが待っている頃だろう。
「それにしても、かき氷ってこの世界にもあったのか…」
結局、人修羅はシルフィードが喋った事に気がついていなかった。
■■■
「人修羅」
使い魔達が離れてしまい、また一人で日向ぼっこをしていたところ、背後から聞き慣れた声で呼びかけられた。
「ルイズさんか、学院長の話は終わったの?」
「…それなんだけど、ちょっと聞きたいことがあるの」
「ああ、いいけど…」
人修羅がそう呟くと、ルイズは人修羅を花壇脇のベンチに誘った。
ルイズが座り、その隣に人修羅が座る、と同時にカランコロンと午後の授業開始時間を告げる鐘が鳴った。
「授業、いいの?」
「いいの。……ねえ人修羅、私には二人の姉がいるの。長女のエレオノールお姉様と、次女のカトレア姉様。
エレオノール姉様はすごく頭が良くて、魔法アカデミーの主任研究員を務めていらっしゃるわ」
「アカデミー?大学…国営の研究機関とか、そんな感じのものか?」
「そうよ、トリステインの魔法研究を中心を担っているわ。姉様は土系統を得意としているんだけど、それを病気の治癒に利用できないか研究していると言っていたわ」
「病気か…それって、もしかして、もう一人のお姉さんのために」
ルイズが空を見上げる、両手にはぎゅっと力が込められ、膝の上で握り拳を作っている。
「オールド・オスマンから聞いたの?その通りよ、私もいつかアカデミーに入って、カトレア姉様の病気を治してあげたいの」
そうっと、ルイズが人修羅の袖を掴む。
ルイズに買ってもらった服のうち、今日着ている者は魔法学院の制服と作りは同じで、色がクリーム色になっている。
硬すぎず柔らかすぎない天然素材で作られたそれを、ぎゅっと握りしめて、ルイズは人修羅の顔を見上げた。
「私、魔法が使えなくて悔しかった、ちい姉さまを助けたいのに何もできなくて悔しかったのよ。
人修羅の力は世に出すなって、オールド・オスマンから言われたけど、私の使い魔なら、協力して、ちい姉様を助けるために協力して! …お願い……」
ルイズが涙を流している。
輝く涙の粒に、人修羅は驚愕した。
「あ、ああ。その、泣かないでくれ。断るつもりはないよ。
それにまだ俺の力が役立つと決まった訳じゃないんだ、この世界でどれだけ通じるか分からないし、とにかく、一度見てみないと」
「……うん」
ルイズは静かに頷いた。
その頭に、人修羅は軽く手を乗せて、撫でる。
(妹ができたらこんな気持ちだろうか?どこか微笑ましくて、守ってやりたくなる…)
思わずほほえんだ人修羅を見て、ルイズも少し安心したのか、小さくほほえんだ。
二人の様子は、恋人と言うより、仲の良い兄妹のようであった。
……と、のぞき見していたマリコルヌはコメントしている。
■■■
「…すー…」
「寝ちゃったか、泣き疲れて眠るなんて子供みたいだな」
「すー…げっぷ」
「……なんか酒臭いぞ」
ふと先ほど、ルイズに泣きつかれた時のことを思い出すと、ルイズは頬どころか耳まで真っ赤に染めていた気がする。
あのときは興奮のためだと思ったが、よく考えれば,、こんなに感情を露わにするなんて異常ではないだろうか。
「あの、ミス・ヴァリエールは大丈夫でしょうか?」
「シエスタ?」
いつの間にか、近くに来ていたシエスタが、心配そうにルイズの顔をのぞき込んだ。
「先ほど学院長室で、ずいぶん強いお酒を召し上がっていたようですけど…お水を部屋にお持ちしましょうか?」
「酒?どういうこと?」
「ええと、学院長室で、オールド・オスマンが……」
『ミス・ヴァリエール!まず気を落ち着けるために一杯飲みなさい。
いいかね、君の姉のことはワシも少しは聞いておる、治癒の方法を探して君が努力しているのもよく知っておる。
おっと飲み干したならもう一杯飲みなさい、これは薬酒でのう、健康のためを思って取り寄せたんじゃ、まず味見しなさい。
それで人修羅くんの力で診察してもらってはどうかと思うんじゃよ、彼はワシらとは違う体系の魔法を知っておるし…おうおうイケる口じゃの、もっと飲みなさい。まだ飲みなさい、ほれ飲みなさい……』
「っていう事があったんですけど」
「あのじじい!ルイズさんが泣き上戸って知っててやりやがったな!」
「うっぷ…うおぇええぇっ」
「うわぁ!?」
「きゃあ大変!?」
ーーーーー
今回はここまでです。
最初シルフィが人間語使ったの気づかなかったよ…。
アクマの方、代理の方、乙でしたー!
蒼炎、アクマ乙でした
カイト>>鎌使ってたのは二人いましたけど、どっちも能力的に強いんですよねーww
武器的にも使用者的にも
うーん、P4終わったし久々にメガテンの方もやりたくなってきた
仲魔のマガツヒまで食うのはえぐいな
食ったと言うと、あの煉獄の喰奴どもを思い出すが…
では自分もそろそろ投下いたします。
全ては終わった。
AIDAは消滅し、クビアを倒し、ネットワーククライシスは防がれた。
未帰還者たちも次々と回復してきている。
ハセヲが失ったものも全て帰ってくるであろう。
ただ一人の存在を除いて……
「一つの終わりは、新しい始まり。俺たちの旅は、これからも続いていく」
ハセヲの前で一人の男がそう語る。
オーヴァン。
時に兄として、そしてまた時として父親の様にハセヲを導いてきた存在。
トライエッジとして罪を背負い、多くの人を救い、誰よりもこのThe・Worldを愛し、ただ一人の犠牲となった男。
この世でたった一人の、唯一無二の妹を助けるため。
その思いだけで。
「……そうは思わないか?」
そう言って彼はハセヲに背を向けて歩き出す。
元々彼の意識はネットの海の中に消えてしまっていたのだ。
それを呼び戻したのは、Auraの起こした奇跡。
まさに神の御技と呼ぶべきであろう
だが再誕の中心となった彼に残された時間は、もう残されてはいない。
「何を言ってるんだよ……何を言ってるのか全然わかんねぇよ!」
だが、ハセヲはその彼をも救いたかった。
「まだ……まだ言いたい事が沢山あるんだ!!」
そしてハセヲは走り、手を伸ばす。
時に兄の様に、時に父のように、ハセヲを導いてきたオーヴァンという一人の存在を助けるために。
全てを取り戻すために。
「オーヴァン!!!」
だが、その行く手に現れた鏡によって、オーヴァンへの道筋は防がれた。
「なっ!?」
そしてその鏡はハセヲの体を吸い込み、霧のように消え去ってしまった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
蒼炎の人、アクマの人乙です
鎌はロストウェポンかなー、“死ヲ刻ム影”だったか?
小説版の巫器だともっと強くなるが
まあ欅の鎌も暗器としてはいいかもしれないな
はたして人修羅は病気を治せるのか
原作やりたいけどライドウ2がでるまでは我慢するしかないな
(ここはどこだ……?)
ハセヲの意識は闇の中にあった。
(俺は……どうなったんだ……オーヴァンは…………志乃は!?)
深淵に飲まれてしまいそうな暗闇で次々と疑問が浮かび、ハセヲの頭の中を回った。
その闇の中で、ハセヲにある音が聞こえた。
「――――――やり――――――――聞いた―――――――もう一度―――」
(これは……人の声?)
それは幼さの残る少女の声だった。
「それは――――――――召喚―――神聖な―――――――――」
さらにもう一人。
落ち着いた男性の声が聞こえた。
どうやら少女と言い争っているようだ。
(どうなってるんだこれは……?ここは一体……)
そして次に発せられた声は自分のすぐそばで、ハッキリと聞こえた。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」
と、その言葉を聞いた次の瞬間、唇に触れるやわらかい感触を感じた。
(なんだなんだ!? 一体何が?)
「ぐっ!」
刹那、ハセヲの左腕に焼けるような痛みが走り、闇の中にあった意識は引き上げられた。
「うっ……くっ!…………ここは?」
意識を取り戻したハセヲの目に映ったのは、自分を取り囲む人々と、今までに見たことのない場所だった。
(何だこいつらは? 全員同タイプのPCなのか?)
自分の周囲にいる人々は皆似たような格好をしている。
おそらくは呪療士(ハーヴェスト)か魔導士(ウォーロック)なのだろう。
他の戦士系のジョブや妖扇士(ダンスマカブル)ならばもっと目立つ格好をしているはずだ。
が、それにしても地味過ぎる。
ハセヲはその事に違和感を感じた。
「おいあんた、ここはどこのエリアだ!?」
「え……?」
ハセヲは一番自分の近くにいた少女に話しかけた。
「いや、それよりもネットワーククライシスは食い止められたのか!? The Worldはどうなった!? オーヴァンは!? 」
その少女はハトが豆鉄砲を食らったような表情を浮かべ、
「何……それ?」
とだけ答えた。
(くそ! 何熱くなってるんだ俺は……。こいつがオーヴァンの事まで知っているわけないだろ!
……そうだ! 他のみんなは!?)
仲間の事を思い出したハセヲはメールで彼らの安否を確認しようと試みた。
全員無事なら、何らかの連絡があるはずだ。
だが、それは不可能だった。
その為に必要な操作が一切出来なくなっていたからだ。
すなわち、
(なっ!? ログアウト出来ない!? それにこの感覚……さっきまでと同じ……!)
まるでゲームの中に入ってしまったかのような現実的な感覚。
つい先ほどクビアと戦っていた時と同じ感覚だ。
だがクビアは倒され、自分は普段のThe Worldに戻ってきたはずだった。
(確かにクビアを倒したはずなのに……いや、前にも同じ様な事が……まさか!)
ハセヲが思い出したのは、以前AIDAサーバーと呼ばれるミラーサーバーに転送された時のことだ。
だが、もうAIDAは存在するはずがない。
オーヴァンが命懸けで発動した再誕。
あの時に、The Worldに存在する全てのAIDAは消滅したのだ。
AIDAサーバーが再び作られることは絶対にありえない。
いや、そもそもこの状況の事態がありえないのだ。
混乱に陥りそうになったハセヲは頭を抱え、少しでも平静を保とうとした。
(落ち着け、さっきまでは確かにクビアの中にいたんだ。だったら……ここは一体……)
「ねえ、あんた名前はなんていうの?」
「はぁ?」
急に声をかけられて、ハセヲは間の抜けた返事をしてしまった。
声の主は先ほど自分が質問をしたピンク色の髪をした女の子だった。
どういう訳か酷く怒っているようだ。
「い!い!か!ら! とっとと教えなさい!!」
「っ!……ハ……ハセヲ」
「ハセオ? 変な名前ね」
(……ネットゲームの名前で変もクソもあるかよ)
中にはネギ丸やらぴろし3やらという名前まであるのだ。
その中で言うならばハセヲというのはまだ普通な部類に入るだろう。
(つか、The Worldやってて俺の名前を知らないって事はコイツら全員初心者か? しかも妙に落ち着いている。こんな状況
にどうしてそんなに……)
そう、The Worldは今や世界をも巻き込んだ危機に陥り、欅の号令の元、多くのプレイヤーが何とかしようと奔走している最中だったはずだ。
なのに、これだけの人数がギルドエリアでのんびりと落ち着いている事などあるだろうか。
そこでハセヲはある推測をした。
それは本来ありえない事なのだが、そのありえない事を今までに散々経験してきた。
現にハセヲは今まで未帰還者や碑文使いなどの非現実的な出来事に直面し続けてきたのだ。
その可能性の全てを否定する事は出来ない。
そして、その推測が本当かどうかを確認する方法もわかっていた。
「なあ、あんた。ここはThe Worldだよな?」
「ざわーるど? どこよそこ。ここはトリステイン魔法学園よ」
(っ!! The Worldすら知らない!? そんなバカな!)
ハセヲの予想は外れた。
ハセヲが想像した可能性は、ここがThe Worldとは別のネットゲームの中だと言う事だ。
つまり、ここはギルドエリアの様な場所で、そこに急に仕様外の訳の分からないPCが入ってきた為に驚いているのだと。
だが、ネットゲームをしている者でThe Worldの存在を知らない人間などまずいない。
いや、最近では初のネットゲーム原作として映画化も決まっているThe Worldの存在は、もはや世間の常識になりつつある。
少なくとも、それを“どこ”と聞く人間はまず存在しない。
(おいおい……もしかして俺、とんでもねえ所に来ちまったのか? にしても一体どういう――)
「皆さん、いつまでも見ていてばかりではいけませんよ。召喚を終えていない生徒はすぐに続けなさい。召喚を終えている者は、使い魔との交流をちゃんとしておくように。
ではミス・ヴァリエール、それとミスタ・ハセオでしたね。ちょっと私に付いてきてはもらえませんか?」
と、突然かけられた声にハセヲの思考は中断させられた。
声の方向へと顔を向けると、眼鏡をかけた中年の男がそこにいた。
「(この声……たしかさっきしゃべってた男の方の……)あんたは?」
「おっと、これは失礼。私はこのトリステイン魔法学院で教師を務めているコルベールという者です」
コルベールと名乗ったその男は小さく頭を下げた。
「今回のケースは極めて稀です。いえ、前代未聞と言っていいでしょう。
ですので、少し学園長に相談してみようかと思います。お二人とも、よろしいですね?」
無論、ハセヲとしてもこのよくわからない現状を説明してくれる可能性のある人間がいるのはありがたい。
というよりも他に選択肢は存在しないのだ。
隣にいたルイズと呼ばれた、先ほどまで話していた少女もまたその事に同意した。
「……わかったよ」
「……しかたないわね。付いてきなさい」
「何でテメエに命令されなきゃいけねえんだよ」
「当然でしょ。あんたは私の使い魔なんだから」
「……つ……ツカイ……マ?」
その言葉にハセヲの困惑はさらに深まる。
「ああ、その事に関してもちゃんと説明します。他にも色々と疑問はあるでしょうが、それはあの中で話しましょう」
と、コルベールは少し離れた所にある高い建物の方を向いた。
「あそこは?」
「トリステイン魔法学院の本塔です。学園長室もあそこにありますので」
(魔法学院……ね。マジでヤバイ状況なのかもな、今の俺って)
と、ハセヲはこの時やっと腰を上げて、その足で地を踏んだ。
まるでこの体が本物の体であるかのように。
(ったく、いったい俺はどうなっちまったんだよ……)
ハセヲは空を見上げる。
いや、正確には空ではない。
それはここがThe Worldでも、ましてや現実の世界でもないというハッキリとした証。
赤と青、二つの月。
「何ボサっとしてるのよ! 早く付いてきなさい」
ルイズに急かされて再び思考を中断されたハセヲは、
「……やれやれ」
と、肩を竦めながらも二人の後に続いた。
以上です
名前欄の1話の隣にある1は単なる入力ミスですのでお気になさらず。
以前プロローグだけ投下しましたが、今回のハセヲ目線からのを1話とします。
読んでいただいた方、ありがとうございました。
乙
トリステイン魔法学院のみんなは徹底したロールプレイですね
乙ー
覚えているおっさん一歩手前は少ないだろうけど、電撃初期の作品のクリス・クロスを思い出した。
世界が狂っているのか、誰かが偽りの世界を見せているのか、あるいは単に自分が狂っているのか……
どんなオチをつけるか期待。
>>73 覚えてる「オッサンそのもの」ならここにいるぞ。
>>71 乙!
ハセヲはいつ「ゲームではない」と納得するのか、楽しみです。
>>73 おっさん言うな。
ブラックロッドといい、あの時代はホント電撃輝いてたよなぁ。
外見がハセヲでも肉体はただの三崎亮なのだろうか
今日はいい日だった。実に。
7分でか
>>73 覚えてるおっさん登場
あの頃は電撃と角川で本編と外伝が分かれてるなんてザラだったなぁ。
ゴクドーくんにフォーチュンに……
おお!アクマきてるぅ!
ヒーホーはいいな、うん
仲魔と再開するのはいつになるのかもにもにしながら次回を待つとするか
今日は非常に密度の高い…
どれもこれも待っていたッ!
>>78-79 言葉尻つかまえないでよなオリコーさん
起きてから寝るまでって使い方もあるでよ
.hackの人乙、投下中に割り込んでしまってすまんかった
しかしハセヲとなるとツンデレ同士になるわけか
あと装備が気になるところだな、ロストウェポンは持ってるだろうが
最終フォームだから持ってるんじゃなかろうか
スケィスを呼べるか気になるところだが
人修羅さん乙
まさかイザベラの使い魔がフロストとは・・・
フロストを抱き枕にしてるイザベラの姿のイメージが・・・ほのぼのしてていいなw
ジャアクフロストとライホーが(ry
疑問なんだが、何故イザベラ様は魔法がアレなんだ?
血統は優良なんだろ。虚無の子は何かあるのか?
黒蟻の人、今でも待ち続けてますぞ!
トルネコ来ないな
魔砲の人、 :蒼炎の人、アクマの人、新作の人、皆様乙です。
ところで、魔砲の人のワルドは、ここのサイトで一番将来有望じゃないですかね
婚約者のルイズは王女。ルイズを巡るライバルは無し。
上手くいけば将来、トリステイン王に成れるじゃないか。
乙です〜
>>91 そう言えば、そうですっけ
てか、何で裏切らなかったんですっけ?
まとめで読み直そ(その気力が自分の有ればですけどw)
マリアンヌと読んで、真っ先に思い浮かんだのが“閃光”
アクマの人乙です。
お待ちしておりましたm(__)m
wiki見たけど、まだイースのアドルがいないね
イースは1,2,6しかやったとこないんで、有名な女殺しっぷりは知らないんだけど
>>94 1,2,6もやれば十二分。毎回あんな感じで現地妻を作ってる。
強化型ギーシュだなw
るるる が何気に更新されているようだが、どこが変わったのだろうか
大好きな作品だけに気になる
ギーシュより性質が悪い。なにせナンパどころか一言も喋らないんだから。
むしろマイナス面をすべて排除したサイト最終形態って感じだ。
>>88 単純に才能が無い、じゃねーか?もしくは精神的に(優秀な妹と無能な父へのコンプレックス)
使えないとか。
それより人修羅のフロストが言うボルテクス界と門を繋ぐってのは
下手すりゃハルケギニアも受胎起こる可能性が出てくるんじゃないか?
>>98 そういえばアドルに台詞なかったねー
冒険家で剣士、魔法はアイテムで使用
旅の目的、歴史研究だと思ってぐぐったら、冒険することが目的みたいにかいてる
なんて風来坊
マイナス面をすべて排除したサイト最終形態?
そりゃ、上の方とは別の本家カイトの事では?
ギャルゲレベルでフラグを乱立させていく男だぞ。
しかも天然で。
>>101 しかも本人自覚無し!
完璧なまでの“主人公”!ww
小説版イースだと旅の途中で泊まった農家の娘さんと初体験してるんだよね・・・
その後も熟女と何日もベットで裸のまま抱き合ってたりもするし
104 :
蒼い使い魔:2008/08/26(火) 03:57:45 ID:rRjavaP2
大作が投下されている中、
空気読まずに自分も投下します
4時ごろでいいかな?
「アルビオンが見えたぞー!」
ルイズ達の乗る船内に船員たちの声が聞こえる。
「見えてきたみたいね」
キュルケはそういうとルイズを見る。
「向こうでダーリン達と合流できるわ、だからそんな顔しないの」
膝を抱え小さくなっているルイズをなだめるように優しく声をかける。
「わかってるわよ…」
ルイズはそうつぶやくとグスッと鼻をすすり膝を抱きかかえる。
それをみてやれやれ…といった表情を浮かべながらキュルケは続ける。
「ふぅ…それにしても、子爵のおかげでなんとかアルビオンへ飛んで行けているみたいね」
キュルケの言うとおり、現在ワルドは不足している燃料の風石の代わりに魔力を使い船を飛ばしているのである。
スクウェアクラスの魔力があってこその芸当であろう。
「ちょっと甲板に行ってくるわ、私、アルビオンみたことないのよね、一緒に見に行かない?」
キュルケが明るく振る舞い、ルイズを外へと誘う、
「…うん」
そんなキュルケの気遣いに気がついたのか、ルイズはノロノロと立ち上がり、甲板へと向かう
キュルケの後について行きながら聞こえないような本当に小さな声でポツリとつぶやく
「……ありがとう」
「え?なんか言った?」
「なっ、なんでもないわよ…」
そう言いながら顔を赤らめるルイズをみながら
「(素直じゃないわねぇ…)」
とキュルケは優しくほほ笑んだ。
甲板にでたキュルケとルイズを出迎えたのは、アルビオンの雄大な光景だった。
雲の切れ間から、黒々と大陸がのぞいていた。大陸ははるか視界の続く限り延びている。
地表には山がそびえ、川が流れていた。川は空に落ち込み、そこで白い霧になって大陸の下半分を包んでいた。
「話には聞いていたけど、実際見るとすごいわね…、あの霧が白の国の由来なのかしら…ね?」
キュルケが感嘆の声を上げる。
「そうね、あの霧が雲になってハルケギニアに雨を降らすの、やっぱり何度見てもすごいわ」
ルイズも同じくアルビオンの威容に見入っていたが、突然緊迫した見張りの声が甲板に響き渡った。
「右舷上方、雲中より船が接近中! 旗、なし! 空賊です!」
一斉にそちらに視線が向く。そこには黒塗りの船体が、二十数門にも及ぶ砲門をこちらの船に向けていた。途端に船中は騒然となる。
「逃げろ!取り舵いっぱい!」
「ダメです!既に射程内です!逃げようとすれば、撃沈されます!」
その言葉を裏付けるように砲門の一つが火を吹き、ルイズ達が乗った船の進路上の雲が吹き散らされる。
「クソッ!なんでこんな時に…」
悔しそうに船長が呟く、頼みの綱は乗船しているスクウェアのメイジだが…
「魔法はこの船を浮かべるために打ち止めだよ。残念だがあの船に従うんだな」
ワルドは落ち着き払ったその言葉に船長は破産を確信し、停船命令を発した。
「チッ!これで破算だ畜生!停船だ、後は奴らに従え…」
船に乗り込んできた男たちはおよそ数十人。いずれも手に斧や曲刀などで武装しており、
黒船側には弓やフリント・ロック銃を持った男たちがこちらに狙いを定めている。
前甲板に繋ぎ止められていたワルドのグリフォンが空賊たちを威嚇する吼え声を上げると、その頭が青白い雲で覆われ、倒れた。
遅れて甲板に出てきたワルドが呟く。
「眠りの雲か……。どうやらメイジもいるらしいな」
やがて、甲板に空賊の親玉と思われる男が降り立つ。無精ひげに左目に眼帯をした、ぼさぼさの長い髪の男が声を出す。
「船長はどこでえ?」
「私だ…」
震えつつ、精一杯の威厳を保とうと努力しながら、船長が手を上げる。
頭領は船の名前『マリー・ガラント』と積荷を確認すると、船と積荷を自分の支配下におくことを宣言した。
「積み荷は…硫黄か…全部買い取ってやる!代金はてめーらの命だ!ありがたく受け取りな!」
その後、甲板のワルドやルイズ達に気がつく。
「おやおや、貴族の客まで乗せていたのか、ご無礼をお許しください貴族様?」
そう言いながらルイズに近づき、顎を手で持ち上げる。
「こりゃあ、別嬪だ。お前、俺の船で皿洗いをやらねえか?」
男達が笑い声をあげる。ルイズはその手をぴしゃりとはねつけ叫んだ。
「下がりなさい!下郎!」
「聞いたか!?下郎だってさ!ハッハッハッハ!」
「〜〜〜〜っ!!!あんたたちなんて…バージルが来たら一瞬でオシマイなんだからっ…」
「おお怖い怖い、そのバージルって奴はどこにいるんだい?そいつが来ないうちにさっさと閉じ込めちまうか」
頭領はひとしきり大声で笑ったあと、ルイズ達を指差した。
「てめえら。こいつらも運べ!身代金がたんまり貰えるだろうぜ!」
「(バージル…!)」
船室で眠っていたギーシュを含めた四人とヴェルダンデの一匹は、船倉に閉じ込められてしまった。
『マリー・ガラント』号の船員は自分たちが乗っていた船の曳航を手伝わされているため、ここにはいない。
周囲には酒樽や穀物の詰まった袋や、火薬樽、それに砲弾などが雑然と置かれていた。
「僕が眠っている間に空賊に襲われるだなんて…なんでこんなことに…あぁヴェルダンデ!」
そういいながらギーシュはヴェルダンデに抱きついて…直後に幸せそうに眠りだした。
砲撃の音にも目を覚まさず、なおかつ捕らわれている状態でも平然と寝息を立てるギーシュ、
この男は実は大物なのかもしれない、そんな目で三人はギーシュを見つめた。
時はほんの少しさかのぼり、バージルとタバサは…
ルイズ達に遅れること数十分、シルフィードに乗ったバージルとタバサは一路アルビオンへ向かっていた、
流石に風竜とあってシルフィードの速度は、ルイズ達の船よりも早く小回りが利く、
おかげで予定よりも早くアルビオンへ到着できる予定だった。
「先の魔界の件だが…」
不意にバージルが口を開く
「……」
「奴らには黙っていろ」
「…わかった」
タバサも混乱を招くわけにもいかないと察したのだろう、
そう納得し同意する。
「…………っ!?」
突如バージルの視界にノイズのようなものが走る、
―なんだこれは?いつもよりかなり低い視界
船の甲板の上?黒い船に武装した男たちがいる、
不意に目の前の男に顎を手で持ち上げられなにか話している、
何を言っているのかが聞き取れないが…。
周りにはキュルケやワルドがいる、ということはこの視界は…。
「どうしたの?」
タバサのその一言にバージルは現実に引き戻される。
突然目頭を押さえるバージルにタバサが声をかけた、
「…今から俺が言う方向へコイツを急いで飛ばせ」
険しい表情でバージルはそういうとタバサに急ぎシルフィードを急旋回させた。
場面はまたも切り替わりルイズ達は…
見張りに来た男にルイズが「トリステイン大使としての扱いを要求するわ!」
と高らかに宣言してしまい、空賊の頭領の前へと引き合わされることとなってしまった。
「おい、お前ら、頭の前だ。挨拶しろ」
ルイズは頭領を睨むばかりだった。頭領はにやりと笑う。
「気の強い女は好きだぜ。さて、名乗りな」
「大使としての扱いを要求するわ。そうじゃなかったら、一言だってあんたたちになんか口を利く者ですか」
「王党派と言ったな?」
「ええ、言ったわ」
「一体なにしにあんなとこへ行くんだ? あいつらは、明日にでも消えちまうよ、全滅さ」
「あんたたちに言うことじゃないわ!」
頭領は、笑うような口調でルイズに言う。
「貴族派につく気はないかね? あいつらは、メイジを欲しがっている。たんまり礼金も弾んでくれるだろうさ」
「死んでもイヤよ!」
ルイズは震えながら頭領の男を見つめる、怖い、怖いけど誇りに掛けて引くわけにはいかない、
まっすぐに頭領の男を睨みつけた。
キュルケはルイズの心の強さを垣間見た気がした。
「もう一度言う。貴族派につく気はないかね?」
頭領が一段声のトーンを落としてルイズたちに尋ねる。
「お断りよ!」
ルイズがきっぱりと否定の言葉を口にする。
すると突然頭領は笑いだした。部屋中を支配するぐらい大声で笑った。
「トリステインの貴族は、気ばかり強くてどうしようもないな。
まぁ、どこぞの国の恥知らずどもより何百倍もマシだがね」
男はそう言うと、再び笑い出して立ち上がる。ルイズ達はあまりの豹変ぶりに戸惑い、顔を見合わせた。
「失礼した。名乗らせて頂く。アルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官…もっとも本艦『イーグル』号しか存在しない無力な艦隊だが…」
言いながらカツラと眼帯を取り付け髭を剥ぎ堂々と名乗った。
「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・デューダーだ」
それを見たルイズとキュルケはポカーンと口をあけて呆然としている、ワルドは興味深そうに皇太子を見据えていた。
「その顔だと何故空賊風情に身をやつしているのか?というところか。敵の補給線を断つのは戦いの基本だ
それに奪った物資がこちらの補給物資にもなる。空賊を装ったゲリラ活動というところかな。
まだ信じられないかな?…これが証拠だ、我が王家に伝わる風のルビーだ」
依然として呆けているルイズに説明するように笑いながらウェールズが風のルビーを見せた。当のルイズはまだ呆けたように突っ立っている。
「トリステイン王国魔法衛士隊、グフィフォン隊隊長ワルド子爵。アンリエッタ姫殿下より密書を言付かって参りました」
こんな所で目的の人物に会えると思っておらず呆然としていたルイズに変わりワルドがそう言った。
「そしてこちらが姫殿下より大使の大任をおおせつかったラ・ヴァリエール嬢とその友人アンハルツ・ツェルプストー嬢にございます」
「はっ!こ、これが姫様より預かった手紙と水のルビーです!」
ようやく我に返ったルイズがウェールズに手紙と水のルビーを手渡す
ウェールズがそれを受け取ると自身が身につけていた風のルビーを近付け虹色の光が部屋の中に振りまかれた、その刹那。
―バギャン!という豪快な音とともに船室の天井をぶち破りながら蒼い影が部屋へと乱入する。
突然の乱入者に言葉を無くす一行、それはルイズの使い魔、バージルであった。
バージルはウェールズの目の前のテーブルに着地し、ウェールズと視線を合ったと同時にデルフを左手で引き抜き首筋へと突きつける、
右手は閻魔刀の柄を握り締め、ウェールズを睨みつける。
「なっ…!」
「…動くな、瞬き一つでもしてみろ…首を斬り飛ばす…」
「バッ!バージル!!!」
ルイズが突然の乱入者の正体がバージルだとようやく理解し驚きの声を上げる、
それを一瞬だけ横目で見ると再びウェールズに視線を戻す、
ウェールズの体が一瞬だけピクと動く、その瞬間、バージルは閻魔刀を引き抜きウェールズの首を斬り飛ばそうとした
「ダメ!殺しちゃダメ!!!」
間一髪ルイズの声が届き、閻魔刀がウェールズの首の皮一枚で止まる。
ウェールズの首筋に細く血の筋がスーッと流れ落ちる。それと同時にウェールズが泡を吹きながら意識を手放した。
109 :
蒼い使い魔 :2008/08/26(火) 04:04:28 ID:rRjavaP2
今回はここまでです
ではまた〜
乙!
何だかんだで助けにくる兄貴乙!
タイミング最悪の乱入だったなw
アクマの人乙です
武器屋の時と同じくタバサとの誤解トークが面白いw
人修羅とヴァリエール家の嵐を呼びそうな接触な感じの次回も楽しみにしております
なんてこったい、珍しく人助けにくれば逆効果……
ワの人が調子に乗って挑発して死亡フラグをあと二、三本立てそうな気がw
質問なんだけど人修羅ってどれぐらいの強さなの?
いや強いのはわかるんだがワルドでもフルボッコのレベル?
創世とかする奴等を殴り倒せるレベルかな
アクマのひと本当に楽しみにしておりました。これからもがんばってください。
ご立派様の上司のさらに上司で合ってるのかな?
戦闘力は推して知るべし
ナンカタクサントウカサレテルー
人修羅の強さはプレイヤーによってピンきりだけど少なくとも
不完全版ご立派様を1ターンキルできるくらいの強さ。
まあ、出来なくてもクリアできると言えばできる。かなり辛いけど。
>>114 7万の敵がまったく問題にならないレベル
ワルドとかデコピンで即死させるよ
アバチュで隠しボスとして出てくるが理不尽そのものだな
>>114 1)最上級の熾天使、悪魔、魔神などなどをこき使う程度の強さ
2)ルシファー閣下を3,4ターンで殺れる程度の強さ。
3)どんな防壁・耐性も素通りする、貫通する程度の能力
4)全属性耐性をつけて挑むと無属性で死ぬまでずっと人修羅のターンにする程度の強さ
上記の仲からお好きなものをお選び下さい。
……改めて書くとあまりにもな厨性能だなw
一番最初のチュートリアル用雑魚敵に一撃も入れられずそのまま返り討ちされる程度の強さ>人修羅
エンディングによってはただの人間でもある
ああ、王子の言い訳にまたバージルが容赦ないことを言うのが目に見える
「死にたければ殺してやる」
とか言いそうだ。
バジルさん乙です
ルイズGJ! よく兄貴を止めた!
まあ、さすがに兄貴が相手の首を飛ばすタイミングを覚えてきたかw
>>125 でもただの人間に戻っても閣下から「その力、失うな」とかそんなこと言われるので何らかの力は残ってるっぽい。
「華々しく散る」という貴族的発想をバージルが許容できるかどうかだな
ふと思ったのだがもしトミーが召喚されたとしたら
やっぱり「時報」としてギーシュに殺されてしまうのだろか
>>130 原作やってればわかると思うが、注射されてたら死ぬ。
っていうか、召喚時点で自殺ショーを見なきゃいけなくなると思うんだが。
『トミー』『時報』のキーワードだけで誰か特定されてしまうのがスゴいな
富竹だけじゃなく雛見沢の住人が召喚されたら発症しちゃうな。
URYYYY!!この洗いは最高だねぇ!
トミーって山岡の上司じゃないのか?
レクター博士が召喚されるのを考えてみたが、
ギーシュが決闘後に食われた辺りで構想に詰まった
上のほう見てたらクリス・クロスの話題に乗り遅れてた……
ゼロ魔も好きだけど、クリス・クロスのような少年心をくすぐるドキワクもののラノベって最近ないなぁ。
>>136 召喚の儀式の時にルイズが唇を食い千切られるんじゃね?
まあ部下に基地外がいたコッパゲ先生なら彼のヤバさを見抜きそうな気がせんでもない
ものになるかどうかわからず、売れても物販展開しにくいからな
手軽にヲタを釣れ実用性の欠片もないグッズを大量に売りつけて大儲けできる萌え系に力入れるのも当然
少年心をくすぐるドキワクもののラノベかあ・・・・
最近ないよな、そういうラノベ。
もうほとんどハンバーガーのようなファーストフードのようなものばかりだよ。
電撃は昔はスピリッツ溢れる先鋭的なレーベルだったのにな。
首位に立ったあたりから守りに入ってつまらなくなった。
何が言いたいかというと、古橋最高。
単に、実力の安定したベテラン・中堅作家が確保できないから若手を抱え込んでただけなんだけどなw
伏線張って後で盛り上げるつもりでも、そこまで行く前に打ち切られたら終わりだからな
テンプレキャラ大量に出してヘタレ主人公でグダグダと引っ張らせた方がいつまでもバカがハァハァ食いついてくるから利口
ぶっちゃけ聞くけどここの住人って現状のラノベに失望してるの?
スニーカーの凋落が激し過ぎるよね
富士見は超ベテランがかろうじて気張ってかろうじて、って雰囲気
しかしまさか朝日ソノラマが廃刊になるとは思っても見なかった
>>144 そんな中でもゼロ魔は別だと考える人たちです
まあ、ラノベに粗製濫造の感があるのは事実ですが、時折好みに合うものを見つけたときは嬉しいものです。
……スレ住人的には、それがゼロ魔だということで。
今、テレビ東京を見ていた。
ミヤギ(友達が欲しい人では無い)召喚
シエスタがサトウの子孫という幻視を
ラストはタルブ決戦で村の住人がでんでん太鼓で応援
>>148 「ミヤジ?ノーノー ミヤギね」
ルイズがカラテ使いになるですか?
ソノラマ廃刊残念・・・
ちうことで「獏ちゃん武芸帳」より作家・夢枕獏先生を召喚。
虫捕り網でワルドを捕獲。
>>150 ソノラマからはとりあえず外谷さん呼ばなければ何呼んでも良いや
ぶう
てかドキドキワクワクしなくなったのは単純に俺達が歳を取ったからだと思うがw
ぐぐって保管wikiにたどり着いて、読んだら面白かったので、
原作読みたいんだけど、>11の舞踏会って原作のどこまで読めばおk?
wiki読んでも全然わからん。
>152
スレた、とも言うな。
まぁ、最近のライトノベルの場合、キャラ萌えを売りにしてて、小説で一番肝心なはずのストーリーやら世界観やらが置き去りになってるところがあるしね。
そりゃ登場人物に魅力のない作品は面白くないかも知らんが、キャラ萌えだけで小説は読めんよ。
・・・まとめれば2ページに収まる主人公が死ぬだけのハードカバー小説よりはましだけどさ。
>153
1巻。
1巻
登場人物の魅力と勢いだけで読ませる作品もあるが、そこまでたどり着くのはかなりの難易度だ
個人的には「とらドラ!」「れでぃ×ばと」阿知太郎作品などがそれらに入ると思う
>>154 キャラ萌だけで小説読める層に向かって出版されてるのがライトノベルなんじゃないの
もともとラノベにキャラ萌え以外のものがあった記憶もないし
そして今でもキャラ萌えだけで小説を読める俺は若い!
>154-155
乙。どの召還小説もたいてい1巻だけ読めば大丈夫なのかな。
よしちょっとブコフ行って来る。
新品買えよカス
まとめサイトにあったバビル二世のは、使ってるキャラもさることながら展開自体もすげー面白かった。
ぶっちゃけ原作小説より(ry
でも最終更新が半年以上前と知って俺なみだ目。
人に何かを教えてもらったのに「乙」ってのは正直どうなんだろう?
>>156 とらドラは最近修羅場が多くてwktkするw
しかし、最近の竜児はちょっと女々しいな。
>161
すいませんでした。
>154-155
どうもありがとうございました。
>157
>もともとラノベにキャラ萌え以外のものがあった記憶もないし
・・・単にあなたがキャラやイラストだけで小説選んでるだけなんでないの?
いや、俺もそういうところあるから人のこと言えんけどさ。
>>162 もっとだ。
第一巻時級のインパクトを読者(私)は求めている。
>>157 ザンヤルマの剣士でキャラに萌えるのはちょっと難しい。
>>164 猪顔のおっさんのサイボーグとかヒロイン=首なしライダーに萌えて買ったりしてる身としては正直否定できん
168 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/26(火) 17:40:01 ID:Tu+IH173
ゼル伝はどうであろうか?個人的にはガノンネタが欲しい
>>160 あれは連載当時、叩かれて作者が嫌気さして中断したままだと聞いたが
何があったんだ?
バビル2世つうよりスーパー横山大戦?なにそれ?ゼロ魔でやる必要ないだろ?
見たいな感じ?
でも、それなら17だって…
>>169 えぇー
クロス元を背骨にしつつ、きっちりゼロ魔の本筋も生かして、なおかつ使い捨てキャラのリサイクルまでやってる良作なのに…
全体で見てもかなりの上位に位置すると思うんだけどな、アレ。
ゼロ魔自体がまだ多くの謎を残してるせいか、アトリエとか、メガテンとか、ある程度オリジナル色が強い作品のほうが続きやすくて且つ面白いように感じる。
作者追い出すとか・・・
ゼロ魔のヘイト、ゼロ魔蹂躙
まあこのような罵詈雑言をあびせ続ければたいていの書き手はこのスレからいなくなります
まあこのスレなら日常的に作者叩いてるし
つまらないと感じる人が多いとたたき出されるのも分かる
どちらかと見切りをつけられたのは作者じゃなくて読者のほうなのだろうけどね
月に1-2本SSが投下されるかされないか、ぐらいまで過疎れば作者には住み心地の良いスレになるのではないだろうか
まるでエロパロ板みたいだな、もったいない…そういえばARMSのも面白かったのに更新止まってるお(・ω・`)
>>169 「提督」の叩きが可愛らしく思えるくらいヒドかったな、アレは
>174
あれはどうみても、召還人数>>>>作者の力だったろ
初SSって言ってたし投げたんじゃねーの
>>176 いや、人数よりもパワーの制御のほうだろうな。
自分もグリーン召喚を考えてはいたのだが、結局インフレを止められずに止めてしまったよ。
バビル2世続きwktkしてたんだがそんなことあったのか・・・
致命的だったのはルイズとバビル二世の出番が少なくなってたことかな
まあ続きは普通に楽しみにしてるんだけどな
たかだか一年足らずの休載であきらめられるか
まあゼロの帝国みたいな論外なのは叩かれて当然だとは思うが、叩きは見てて気持ちいいものじゃないし、やらないほうがいいと思うがね。
そういえばトルネコの人も最近こないな。
4年待った作品が更新された時は嬉しかったな、また1年ほど更新されてないがw
私、やっと運転免許取れたから続きを書くよ。
やっぱりアレか、孔明が原作エピソードを誘導していく流れが気に障ったのかな。
ゼロ魔キャラがぶっちゃけ戦力外な所とか。
まあその辺は、原作でも虚無関係者って言うかガンダールヴのしか活躍できないことを考えれば仕方ないと思うけど。
>>182 帰ってきてくれたとは、死亡フラグを回避した超人みたいだ
誰かは分からないけど頑張ってくれ
トルネコの作者=提督の作者=薔薇乙女の作者?
なぜそう思う?
ごめん
なんで提督について一言も書かれてない
>>180を見てトルネコの作者=提督の作者だと思ったのか説明してくれないか?
今、投下しても大丈夫ですか?
まーた始まったよ
超余裕で支援
武力でゼロ魔キャラを蹴散らすのは大好きだけど、知力でゼロ魔キャラを手玉に取るのは大嫌いだからなw
規制が切れた途端これだよ!!!
>>191 住民が禁断症状を起こしているので治療が必要です支援ー
ありがとうございます。
では何かアッーな勘違いをされている松永の続きを投下!
――ウェールズ・テューダーの愛の証を貰う――
松永は手に持った剣の切っ先をウェールズに向けてそう告げた。
「私の愛の証だと?」
「そうだ。ああ、だがその前にもう1つ……」
と、松永は懐に手を入れると何かを取り出した。
松永が取り出した物を見て、ウェールズの目が大きく見開かれる。
彼が出したのは1本の杖。それも、見覚えのある物だった。
父、ジェームズ1世の持っていた杖だ……
「卿の父から“誇り”を貰っていたのを忘れていた。しかし、既に朽ちかけの誇りだったのでね」
松永はジェームズ1世の杖を地面に放り投げる。そして
「もう飽きてしまったよ」
足で踏みつけ、杖をへし折った。
「貴様あぁぁ!!」
ウェールズの顔が、怒り一色に染まる。その様子を見ていた氏政は、はっと我に返った。
「いかん!そやつは一筋縄ではいかんぞ!焦るでない!!」
狡知に長けている松永久秀が真っ向から戦うとは思えない。
そう考えた氏政は、落ち着かせる為にウェールズの元へ駆け寄ろうとした。
が、次の瞬間。
鍾乳洞の天井が崩れ、上から何かが土煙と共に落下してきた。
落下してきたものは地面に着地すると、目の前にいる氏政を睨む。
降ってきたのは2・5メイル程ありそうな大男だった。
しかし、首から上は違う。
人の顔の代わりに、角の生えた大牛の顔があった。
「ミ、ミ、ミ」
ギーシュが口をパクパクさせて大男を指差す。
「ウルウゥゥオオオオォォォッッ!!!!」
「ミノタウロスだああぁぁぁーー!!」
ギーシュがその名を叫ぶと同時に、大男……ミノタウロスも咆哮を上げた。
支援
「彼も獲物に惹かれてここに来たか、いや僥倖、僥倖」
ミノタウロスの姿を見て、松永は面白そうに笑った。
「では、私はこちらに専念するとしよう」
そう言って松永は視線をウェールズに戻し、剣を盾のように翳した。
その剣にウェールズの放ったエア・ハンマーが命中する。
衝撃で松永は後ろに下がるが、その顔には相変わらず笑みが浮かんでいた。
反対に、ミノタウロスと対峙している氏政は狼狽していた。
「グルルルル……」
「ななな、何じゃぁこの妖怪は!?」
氏政は目の前に立ちはだかる巨躯の怪物に、思わず後退る。
「逃げろウジマサ!そいつはミノタウロス、とても敵う相手じゃない!」
ギーシュが氏政に促す。
だが氏政が動くより早く、ミノタウロスが手に持ったウォーハンマーが襲い掛かった。
「ぐふえぇっ!」
丸太のような一撃に、氏政の意識は一瞬飛んだ。攻撃が胴に直撃したのだ。
着込んでいた鎧など、この怪物の力の前では何の役にも立たなかった。
「ぐ……こ、この妖怪めぇ……」
それでも氏政は震えながら立ち上がる。激しく咳き込むと、氏政の口から血が溢れた。
「ろ……老獪を……ゲホッ、老獪をなめるでないぞ!!」
血反吐を吐きながらも、氏政は槍を振り回して地面に突き刺す。地面から氷柱が生え、ミノタウロスに命中した。
しかし、鋼のような皮膚に阻まれ、氷柱は砕けてしまった。氏政、そしてギーシュの顔に焦りが浮かぶ。
だが次にミノタウロスが起こした行動に、ギーシュの焦りは絶望に変わった。
支援
ミノタウロスと言えば異種姦、牛×翁支援
……ギーシュの目の前で、氏政が地面に倒れている。
ギーシュは我が目を、耳を疑った。
自分がおかしくなったのか、それともこの怪物に対する知識が足りなかったのか。
そう考えてしまう程、今起きた出来事が信じられなかった。
このミノタウロスは、氏政の氷柱を防いだその後……
エア・ハンマーを放ったのだ。
魔法を使えるミノタウロス?そんなの聞いた事ない。
知らなかっただけだとしても、そんな怪物に敵うのだろうか?
「……ウゥゥゥルルル……」
氏政を倒したミノタウロスは、低く唸り声を上げながらギーシュを見ている。
咄嗟に杖を振ろうとしたが、精神力が切れているのを思い出した。
ギーシュはミノタウロスに見下ろされ、ただ震えるしか出来なかった。
ミノタウロスはしばらくギーシュを見下ろしていたが、フンと鼻を鳴らすと視線を別の方に向けた。
その先では、ウェールズと松永が未だ戦っていた。
松永はウェールズが放つ風の魔法に、守り一遍の構えを崩さない。
(守りも兼ねる風……成る程、厄介な術だ)
そう考えながらも、松永の顔には焦燥の色は浮かんでいなかった。
と、ウェールズが一際強力な「ウィンド・ブレイク」を唱えた。
あまりの威力に、松永の剣は手を離れ、遠くに弾き飛ばされた。
「もらった!父上の仇!!」
ウェールズは続けざまに呪文を唱える。『エア・ニードル』だ。
ウェールズは光る杖を構えると、松永に突進する。
だが、松永は避けようとしない。ただ、左手を前に突き出した。
そして……
「ラグーズ・ウォータル……」
ウェールズがはっとした顔になる。しかし、もう遅かった。
「イス・イーサ・ウィンデ」
放たれた氷の矢が、ウェールズの胸を貫いた。
「な……ば、かな……」
自分の胸に突き刺さった氷の矢を見て、ウェールズは呟いた。
松永は……杖も持たずに魔法を唱えたのだ。
「ん?私は魔法を使えないなどと言った覚えはないよ?」
松永が馬鹿にするように言った。
ゴホッ!とウェールズの口から血が溢れ、地に倒れた。
「さてと……」
弾き飛ばされた剣を拾うと、松永は息絶えたウェールズに近づく。
そしてしゃがみ込むと、ウェールズの指から“風のルビー”を抜き取った。
「卿の愛の証……確かに頂いた」
「マツナガ様!船は押さえました。中にいた連中も捕らえましたよ」
松永が風のルビーを指にはめたその時、イーグル号の中からセレスタンが出てきた。
松永がウェールズと戦っている隙に制圧したのである。
「ご苦労、では出航させるとしようか」
「あいつはどうします?」
セレスタンが指差す方を見ると、ギーシュと氏政がいた。
「……捨て置け。今は望みの物を手に入れたからな」
松永はそう言うと、イーグル号に乗り込もうとした。
と、タラップを上ろうとした時、松永が足を止めてギーシュに向かって振り返る。
「……悔しいかね?悔しいならば、追ってくるがいい。卿が奪うに値する男であったら……その時はその誇りを奪い取ってやろう」
ギーシュに向けて、松永は静かに言う。
しかし、当のギーシュは動く事が出来なかった。
おおう、ギーシュはヘタレ展開が似合うなぁ。
どう挽回するか期待ー
ここで投下を終了します。
短かったですが、支援してくれた人ありがとうございます!
投下完了かな?
乙
ギーシュは叩かれて伸びる子なんですよ!
これからを期待なんですよ!
おつかれ
しかしひろしは相変わらずいい悪役
おつかれー
二時創作のギーシュは一皮向けて主戦力に加わることが多いから期待。
青銅が白銀になって黄金に最後は神聖になるんですね
そういや青銅ってどれぐらい硬いんだろうな
>>208 それなんて聖闘士?
でもギーシュなら面白くなる希ガス
>>208 バラの造花で毒を撒いたり相手の鎧を砕いたりできるようになるんだな
鉄の方が硬い
しかし銅の方が丈夫
クリムゾンソーーンってことでアルバフィカを召喚
契約のキスで死ぬ?
>>214 軽く唇が触れる程度のキスならギリギリで死なない可能性も・・・無理かなぁ
聖上もドモンも帰ってきてくれた
バビル2世もとらもたっちゃんもワルオもリリカルイズもきっと帰って来てくれる日が来る
俺はそう信じる
俺はアシモフ博士がファウンデーションシリーズを再開してくれることを50年待った男だから
R・ダニール・オリヴォー召喚を見たい
BASARA乙、ミノタウロスの出るSSって珍しいね。
石仮面もな、あれは傑作
>>215 わざわざ近づくなと警告するぐらいだから触れるだけでもエライことに
ディアボロですね、わかります>それ以上俺に近付くなァーッ!
原作でバシリスクとか召喚してるやつ居なかったか?
ギニア産のバシリスクは安全なのか?
>>222 水の上を走るトカゲ?
水系のメイジか風系のメイジか微妙なとこだな。
コモドオオトカゲ、通称コモドドラゴンの補色シーンを動画サイトで見かけたけど、
きゅいきゅいの食事もあんな感じなのだろうか?
ちなみに動画内容は子豚を丸呑み。
ちょっとしたホラーでした。
224 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:17:31 ID:jcRgy6E4
こんばんわ〜、これから投下してもよろしいでしょうか?
ウェルカムトゥザワールド支援
226 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:20:59 ID:jcRgy6E4
それでは、投下開始します。
翌朝、学院長室ではそれはもう大変な事になっていた。
「土くれのフーケ! 宝物庫を荒らした盗賊が!」
「随分とナメた真似をしてくれる!!」
「衛兵達は何をやっていたんだ!!」
「平民なんぞ当てにはならん!」
ワーワーギャーギャーと教師連中は大声を上げる。
そんな大騒ぎの中、ルイズと使い魔のカイト、
そしてギーシュ達3人と今朝、生徒の話を聞いたコルベールは呆気に取られた表情でその光景を見ていた。
昨晩の事を報告しに学院長室に来たと思ったらこれである。
朝からテンション上がりまくりの教師陣は更にヒートアップしていく。
(あ、倒れた。)
とうとう、頭の血管でも切れたのか教師の一人がドサリと倒れた。
しかしその教師は生徒のルイズに影口を叩くような人間だ。
別にいいかと思いながら、皆が冷静になるのを待っている。
さて、この教師陣は一体何をしてるのかというと・・・
「当直は誰だったんだね!?」
「ミセス・シュヴルーズ! 貴方ではありませんか!」
所謂責任の擦り付け合いである。
こんな事をしてる暇があればさっさと何らかの対策を立てればいいのに。
ルイズはともかくギーシュまでもがそう考えていた。
ミセス・シュヴルーズという女性はあまりの剣幕に泣きながらも謝罪の言葉を述べる。
227 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:22:03 ID:jcRgy6E4
ギーシュがそれを見て足を出そうとしたが、それはルイズによって止められた。
「何をするんだ?」
「オールド・オスマンが来たわ」
ルイズの言うとおり、奥からオールド・オスマンが登場した。
彼はこの学院の最高責任者だ。
決めるときには決める。
決まらない時はエロイ。
きっとクーンが年を取ったらこんな感じになるのではないだろうか。 ・・・多分。
そんなオスマン氏は今は決まっているらしく、騒ぐ教師陣を宥めはじめた。
そして、昨夜の状況をルイズたちに聞き始めた。
「お主達じゃな、土くれのフーケを目撃したのは。」
ルイズは答える。
「はい、正確に言えば私とギーシュの2人だけですが。」
「ん? 使い魔の・・・カイト君はどうしたのかね?」
オスマン氏はカイトを不思議そうに見ながらもルイズに問いかけた。
「用事があったとかで一緒には居ませんでした」
ルイズの言葉に周りの教師陣の様子が変わる。
228 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:23:24 ID:jcRgy6E4
それを見て彼女は少し失望した。
何が何でも今のうちに責任者を見つけたいのだろう。
ルイズは小さくため息を吐いてカイトに話しかけた。
「ほら、あんたも言いなさい。」
カイトはその言葉にコクリと頷いて背中からデルフリンガーを取り出した。
「・・・ハアアアアア」
「ん、ああ。 えっと、自分は昨夜はシエスタって言うメイドの所へ行っていた、ってさ。」
「「なっ!」」
ルイズとギーシュは同時に驚愕の言葉を出した。
「ふうむ・・・、ならばミスタ・グラモンの方は・・・?」
突然話を振られたギーシュは驚きつつも努めて冷静に言葉を返した。
「ぼ、僕の使い魔は昨夜は寝ていました。」
オスマン氏はその言葉を聞いてそっと目を閉じる。
そして、謝罪の言葉を2人に掛けた。
「ふむ、すまんかった。疑いを掛けるような真似をして。」
オスマン氏の言葉に2人は頷く。
ルイズは握りこぶしを作っていたが・・・
きっとその握りこぶしはカイトに対する物に違いない。
もしもルイズがアニメ版の自分を呼び出していたら
ダブルルイズ やかましさ二倍
230 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:24:25 ID:jcRgy6E4
室内に沈黙が下りる。
そこでふとコルベールが、思い出したかのように口を開いた。
「そういえば・・・ミス・ロングビルは?」
言われてみれば彼女がいない。
どうしたのだと話を始めた矢先に、扉が開いた。
「土くれのフーケの所在が分かりました!」
それはミス・ロングビルだった。
その瞬間カイトの様子が変わった。
「・・・!」
いきなり警戒の姿勢になったカイトを横の2人は不思議に思う。
そして、右腕がスーっと光り始めた。
ルイズは慌てながら、カイトを止めた。
「ちょっと馬鹿! 何やってるのよ!」
飽くまで小声でカイトの腕をつかむ。
カイトは少し黙った後、腕の周りに浮かび始めていた光を消した。
そんなやり取りをしてる間に、教師陣の様子が変わった。
「では土くれのフーケはそこに・・・」
「はい、証言者の話を聞けば間違いないと思います。」
「それでは、早速王室に報告に・・・」
「しかし、それでは逃げられてしまうぞ!」
231 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:25:55 ID:jcRgy6E4
騒がしくなってきた教師陣をオスマン氏は止める。
「おほん!!」
そして、ある策を出した。
ならば、こうしよう。
学院内の不始末は学院でつけると。
だから、こちらから少数で奪還しよう。
オスマン氏はそう提案して、有志を募る。
「では、これから捜索隊を編成する。自分がというものは杖を上げよ!
貴族として名を上げたいと思うものはおらんのか!」
オスマン氏が声を出しても教師連中は顔を見合わせるだけだ。
ルイズはそれを見て、杖をあげた。
「ミス・ヴァリエール! ここは教師に「誰も上げないじゃないですか!」・・・っ!」
堂々と言い放ったルイズにミス・シュブルースは口を閉じた。
そしてそれを見て、ギーシュも杖をあげた。
「ミスタ・グラモン! 貴方まで!」
「な、何考えてるのよ!」
ルイズもこれには戸惑うばかりだ。
ギーシュはその言葉を聴いて、堂々と反論する。
「僕はミス・ヴァリエールとその使い魔君に多大な借りを作ってしまった。
だから、僕は彼女達に力を貸したい!」
ついでに名も上げたいのだが、そこら辺は流石に空気を読んだらしい。
支援します。
233 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:27:12 ID:jcRgy6E4
ギーシュの顔は所謂、漢の顔になっていた。
「ふむ、では頼むとしようか。」
オスマン氏は志願した2人(カイトは強制)を捜索隊に加えた。
だが、それに異を唱えるものがいた。
コルベールである。
だが、オスマン氏はコルベールを含め全ての教師に口を開いた。
先の決闘でギーシュとカイトの実力は知っている。
圧倒的に負けたとはいえ、あの時のギーシュの力は教師陣に引けを取らないほどの強さだったのだ。
それに、メイジの価値は使い魔を見よという言葉があるように、またルイズの力も未知数だ。
そんな3人相手に勝てる者はいるのか?
そう言えば、異を唱える者は誰も居なかった。
「ふむ、ミス・ロングビル。3人を手伝ってやってくれたまえ」
ミス・ロングビルはそれに頷いて、部屋から出て行った。
「さて、決行は今日の夕方じゃ。ミス・ロングビルに迎えに行くように指示を出しておく
それと今日の授業は休んでよい。
ただし、準備を怠らずにの。」
授業免除を受けても3人の顔は真剣そのものだった。
オスマン氏はそれに満足げな顔を浮かべると、解散の言葉を放った。
「では、これにて解散じゃ!」
234 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:28:15 ID:jcRgy6E4
数十分後・・・
「サボってるみたいで気持ち悪いわね・・・」
ルイズ達は学院の外にある野原に座っていた。
部屋にいると落ち着かないのだ。
そんな彼女に一緒に居たギーシュは声を出す。
「まあ、たまにはいいんじゃないかな。」
ギーシュは寝転んで学院を眺めている。
そんなギーシュに彼女は当然の疑問を出した。
「でも、なんであんたまで?」
「決まってるだろ?
ここで逃げたら名が廃る・・・ってね」
彼は命よりも名を惜しめと教えられてきた。
しかし、今の彼にとってそれは言い訳だった。
「僕は力を手に入れて調子に乗った。
それを止めてくれたのは君たち二人だ。」
「・・・」
「だから本当は、君たちに力を貸したい。
ただそれだけの事だから安心してくれ。
僕だって戦えないわけじゃない。女性を傷つけるのは流儀に反するからね」
それは何時ものような口説きの姿勢ではなく、社交辞令的なものだった。
何時も女性の事と自分の名誉ばかり考えているわけではないらしい。
彼女もそれに好感を覚えたのかギーシュに言葉を掛けた。
235 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:29:17 ID:jcRgy6E4
「ま、期待してるわ。」
「任せたまえ。」
さて、と2人が立ち上がったのはほぼ同時だった。
2人は後ろの人物に目を向ける。否、睨んだ。
カイトはその様子に?マークを頭に浮かべた。
「さ〜て、カイト。少し聞きたいことがあるんだけど。」
「ああ、僕も聞きたいことがあったんだ」
「・・・?」
「あんた、何でシエスタのところに行ってたのよ!」
「そうだ! 僕の方が先に君と約束しただろう!!」
「それに、あんた何でミス・ロングビルに攻撃しようとしてたのよ!!」
あまりの剣幕にカイトは一歩後ろに下がった。
作戦まであと7時間・・・
本当に大丈夫なのだろうか・・・
支援
>>221 ディアボロ…ディアブロ…
コ「ところで、こんなものが出現したんだが…サイト君、これが何か分かるかね?」
才「これっ…ディアブロじゃないっすか!!」
ル「ディアブロ?」
才「ランボルギーニ・ディアブロ、俺らの世界じゃ高いので4000万円位する高級スポーツカーだよ。何でこんなところに…」
こんなのが思い浮かんだ俺はTest Drive Unlimitedのやり過ぎ
238 :
蒼炎の使い魔:2008/08/26(火) 22:32:08 ID:jcRgy6E4
今回はここまでです。
ゴーレム編ではキュルケやタバサは出てきません。
ですが、彼女達はちゃんと後で活躍させようと思っています。
死神の大鎌は・・・一回AIDAに感染しかけた方です。
それでは、また。
空気を読まないカイト乙
いきなりデータドレインすんなw
もう少し早く来ていればリアルタイムに立ち会えたかもしれんのに…!
蒼炎の人乙です
いきなりのデータドレイン体勢に噴出したw
ギーシュとルイズ達と言う異色な組合わせのフーケ戦に期待
自作もお待ちしてます
蒼炎の方乙ですー
話変わってグイン召喚マダー? グインのトリステイン乗っ取り物語が見たいです。
>>241 今すぐまとめwikiの小ネタを読みふける作業に戻るんだ。
青炎の人乙です
映画:パラサイトのパラサイト(親玉)を召還
というのを考えたが、どうやってもストーリーがゼロ魔じゃ無くなる
ゼロ魔ヘイトとか言われるのが眼に見えてるよなあ……
1話だけ書いたけど、お蔵入りさせようか悩む
蒼炎の方乙。
うむむ、にしてもネタ元はまだしも展開も少し被ってしまうかな?
でも蒼炎のギーシュは大活躍しそうだから大丈夫か。
こっちのはキング・オブ・ザ・ヘタレの方向になりそうだし。
蒼炎の人乙
いきなりデータドレインとは、もしかして感染してる?
あとタバサとキュルケは参加するんだろうか?この2人がいないというのもあんまりないな
>>241 クロスキャラによるゼロ魔世界踏襲物をお望みの方はお引き取りください。
パラサイト・イヴからミトコンドリア召喚はまだですか
>>216 不定期にアシモフネタを振ってくる人がいるけど、同一人物なのかね。
…ぶっちゃけ、長編を書く気力も筆力もないが
いわゆる嘘予告の類なら腹案が無くもない。
>>246 まあ嫌いな人もいるんだろうが踏襲物読みたい人はどうすれば・・
専用スレたてりゃいいの?
投下いいすか?
>>246,249
揃いも揃って踏襲てw
それはもしかして蹂躙の間違いか?
踏襲と蹂躙の区別もつかないような語彙の乏しいお子様方は
速やかにこのスレを立ち去って国語の本を熟読すべきだろJK
そもそも夏休みの宿題は終わったのか?
構わんよ。
構わなくない
こいつは前科者だ
>>250 予想通りの存在ならタイトルからして誤字ってるのでお帰り下さい
タイトルが誤字でないと自信を持って言えるのでしたらどうぞ
>>250はテンプレ読め、読んでなお投下するとか言うなら死ね。
※偽テンプレは除く
イチローがルイズによって召喚されたようです@wiki
これいつからできたのw
おもしれぇ、すごいファンなんだろうな
イチローのwikiできてたのかw
>>252 そいつは
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大
と言う一文にある「最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者」の一人だ
>>262 メジャーリーガーにこだわり過ぎなイチローのやつかw
>>243 避難所ならOK
ヘイト言ってる奴は声が大きいだけでそんなに多くない。
>>156 勢いだけで読ませるラノベ……カンフーファイターが思い浮かんだが、
…………無理だ。あのセンスは真似できねえ。
使い魔は漆黒の瞳の人帰ってこないかな・・・。期待していただけに契約して更新途絶は寂しいよ。
彼に限らず契約して途絶する人って多いけど、そういうどんな理由で途絶するのかな?
長編書くと言って書いてるんだから、最初しか考えずに投下とかはないだろうし・・・。
>>268 ・何も考えずノリで書いたら詰まった
・飽きた
・興味が他に移った
・読者に嫌気がさした
・時間が無くなった
・他に書きたいものが出来た
・事故でSSが消えて一気に萎えた
等が考えられるかな
>>264 そうなのか……。支援して損したぜ
以前いたSSスレは7番目の理由で殆どっつーか職人全員消えちゃってスレ自然消滅。
>268
夢見すぎ
「○○なら7万余裕wwテンプレなぞればいいから超楽勝www」と思いついて長編名乗ったけど一晩経ったらやっぱり飽きたが大半
それにしても書くんなら最後までの大まかな流れを書いて、そこからプロットを書く。
そこまでやってから小説を書くっていうふうにやって欲しいよ。
あと、はっきり言って最後まで書く気が無いなら、投下しないで欲しいね。
/ な く .い き
l
l あ れ っ が
| 。
l る て る
|
\ ____ に
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,.;'"::::::::::::::::/‐- 、l/ ';:::::::::\ /
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:::::::::::/ し' ' ‐-イ::::::::)‐'" \:::|
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ゼロ魔キャラの戦闘力はどのくらいに解釈したら良い?
シエスタや学院の下働きで魔人ブウくらいかな?
マルトーだとブウ完全体クラスかな。
ギーシュはなんだろうか?
ミスターポポ
2chのSSに過剰期待するほうもするほうだと思うが
所詮は余興だろ
読むのに飽きたら、筆を執ってみるといい。
飽きるほど本を読んだ貴方なら、きっと良い作品が作れるはずだから。
>>274 不思議のダンジョンの店長達ですね?
わかります。
普通の平民:範馬勇次郎に素手で勝てる。普通に空を飛び、気合で大気圏を突破する。。
ドットメイジ:平民を捕食して養分とする。クンッと掌を動かすと大都市が3つまとめて吹き飛ぶ。
ラインメイジ:不死身、不老不死。地球程度の惑星を指一本で真っ二つにする。
トライアングルメイジ:太陽程度の恒星を粉砕できる。時間と空間を自在に操り、因果律を歪められる。
スクウェアメイジ:銀河をいくつか所領とし、ブラックホールを主食とする。彼らの邪悪な思念から「旧支配者」たちが生じた。
虚無の担い手:ビッグバンを起こして新たな宇宙を創造することが許されている。
平民は飛べないだろ。
平民はシャーマン戦車と同等くらいでどうか。
魔人ブウ並みとかビッグバンを起こせるとか釣りなのかマジなのか判断に困るな
こういうのは普通ネタというんじゃないかな^^
ギーシュが負けてる時点でヘイト確定だからな。
ドットとはいえメイジが負けるはずないじゃん。
で、サイトの強さは?
>>285 通常時でスーパーサイヤ人5のゴージタクラス
ガンダ発動で全知全能に
ガンダールヴ発動サイトとルーン発動状態で互角に戦えるくらいが、一番書き易いかもしれんなー、と
ちょとオモタ
>>288 う〜ん。
つまり身体能力的に一般人の範囲を出ない奴か。
人類最弱の戯言遣いとか?
……だめだ。
奴を使いこなす文才は俺にはない。
と続けようとしたら間違えてしまった。
スマソ
>>289 サモナイ1の主人公ズとかどうだろな。
誓約者能力の代わりにルーンなら割に合うかもしれん
戦闘力自体はサイトと大差ないのにがらりと変わる展開かー。
ある意味難しい部類に入るんじゃないかという気がしなくもない。
結局どんなキャラを呼ぼうが作者の腕次第なんだよなーw。
ところで、デルフが最初に言ってた「使い手」ってのはガンダールヴのことなのか?
なんかそれ前提で書かれてるのが多いんだが。
俺、原作読んだときは普通に辞書通りの意味で読んでたんだが。
ガンダールヴの可能性が高い
けど絶対じゃない
もしかしたら何かの前振り的に変えてる可能性もある
>>293 ふむ、ガンダとデルフの「使い手」てのがイコールではなく別々の独立したものという事か?
その発想はなかったな。
いや、単に「手練れ」みたいな意味で。
だってデルフは忘れてたんでしょ? いろいろ。
昨日の流れを読み返してみると、作者や作品と同じように読者にも品性は必要なのかねぇ、と思う
人や物の悪口するのが趣味なんじゃないかってくらい品性疑うような罵倒のレスまであると特に思う
もうすぐ夏休みも終わるからじゃないのか?
>>243 余所のSS投稿サイト行ってみたら?
感想が貰えるか不安かも知れないけど、このスレよりはまっとうな感想付くと思うよ
2chって勢いはあるけどただそれだけで、GJって一言書き込んで関係ない雑談始めることが多々あるし
無法地帯だから妙な奴が居着きやすくて、よっぽどのマゾじゃなきゃ書く気なくす
現にここも一年前から変な粘着が嫌がらせしてるからね、夏だとか関係無しに
ゼロ魔クロスってジャンル流行らせた時点で正直このスレの役目殆ど終わってるだろ
それでもここでやりたいんなら避難所は幾分かマシかも
>>296 つまり、デルフの「おでれーた。見損なってた。てめ、『使い手』か」って言う台詞は「てめえ、見かけによらず、やるじゃねえか」みたいな意味じゃないかってコトですね?
結局何とクロスさせようが、
サイトよりも強いキャラが、サイトの行動をなぞって、苦戦するシーンだけすっ飛ばす
みたいな流れじゃないと、「ゼロ魔でやる必要ないじゃん」って言われて終わりだと思うよ。
原作の空気を全く変えずに出来る事なんて、せいぜい本筋に影響を与えない戦闘シーンでの俺TUEEEE展開くらいだし。
ネタを思い付く→まとめでネタが被ってないか確認する→ほぼ必ず被ってる
これの無限ループから抜け出せない
俺の発想力が貧困ということか………
大体のプロット決めて書き始める→別の人が似たジャンル書き出す→微妙にネタがかぶる
→プロット変更したくなる→なんか迷走した話を投下してしまう→もうやめた
もあるあ……あるある
>>303 あるあるw
なんかもう死にたくなるよな
しかも他の人が書いたのが自分の書いたのより巧かったりすると
ホントに死にたくなるw
>303
それって魔法少女のあれか?
ロリコンとはまた違うナイチチ愛好家、胸は小さい方が好きの使い魔っていないんだろうか?
ぱっと思いつくのはZたくガンダムのカミーユくらいなんだが
>>306 俺を召喚
全く俺Tueeeにならず、テンプレ展開にもならない自信があるぞ
まず落としどころが思いつかないとSSに出来んわな。
俺もドンファンファンを呼び出してハルケギニア中でジュジャクを探し回るという
ネタは思いついたが落としどころがどうもgdgdになりそうだったのでやめた
書いているとどんどんゼロ魔から離れてタイムボカンになっちゃったし
完結させてる人は偉い人。
俺tueeeでは角が立つ、テンプレ展開なら流される。
オリジナル展開を通せばヘイト扱いだ。とかくこのスレは住みにくい。
俺Tueeでもテンプレ踏んでも、オリ展開でもいい
ゼロ魔キャラが、ゼロ魔らしく生き生きしていて
クロスキャラがクロスキャラとして納得できて
ちゃんと人や物語が交流してる
そんな作品が読みたい
神龍「その願いは私の力を大きく越えている…」
インパクト勝負の嘘予告とかダイジェストで
投げっぱなしジャーマンでもいいんじゃない?
>>313 俺にも書けると勘違いした馬鹿の大量投下でネタ潰しされたりで碌な事にならないと思うよ。
俺Yoweeeキャラなんかどうだろう?
常時病弱気味でガンダ効果でやっと生きてるとか武器が手放せないとか
型月の志貴とか
Kanonの栞、AIRの観鈴とか、蔵等の渚とか、懐かしいところで同級生2の桜子とか
おマチさんが目立ったり幸せになったりする作品ってありますか?
結局おもしろければなんでもいいよ。
最近…つってもまだ2ヶ月弱か。更新止まってるのは残念だが俺は黒蟻が最高に好きだったな。
仮にこのまま更新なくてもあの作品は1巻分だけでも価値があった。
ツールがいけないんだ!
>>315 エルリックなんか本編でンな感じですね
ただ、それを面白く魅力的に描くのは至難の技でしょう、やはり
シャドウハーツFNWからレニーを召喚。
ルイズが「レニーーーー」と叫べば、
「お嬢ぉぉぉぉぉ様ぁぁぁぁぁっ、どぉりゃぁーー」と叫びながら光弾を敵に撃ち込む。
>>310 しっかりと「ここがこうだから駄目」って批評するんならいいけど
自分の趣味じゃないから気に入らないとか
こんなの読むのはレベルの低い人だけだからやめてしまえ
みたいな事を一方的に言う人もいるからなぁ
中には文体が気に入らないとか、設定が気に入らないとか
本編の内容と全然関係ない事で非難してくる人もいるし、
めげずに投稿続けられる人はほんとすごいと思う
>>317 そもそも俺Tueeeとか蹂躙とかそういった部分は、たいがいはプロットや設定の領分であって
作品としての面白さそのものに必ずしも直結している訳ではないんだよなぁ
大事なのは心情描写やドラマだもの
>>308 結びの言葉が決まるまで書き始めてはいけない、なんて言葉もあるくらいだしな
けなしや叩きはまだ耐えられる
一番きっついのは誰も反応してくれない事
誰もまとめにUPしてくれない事
SS書き殺すにゃ刃物はいらぬ
無視の三日もすればよい
>>324 まったくもってそのとおりだ。
投下時間が悪かったのかもしれないが、俺もかなりそれでやる気無くなったしな。
自分でまとめにうpすればいいじゃない。
ゼロ魔Tueeeeeはどうか
強いキャラを召喚してゼロ魔キャラを原作よりも強くするクロスキャラ蹂躙
>>327 召喚キャラが弱い→虚無の使い魔が弱い→主にルイズの評価が相対的にガタ落ち→オリジナル展開バリバリ→ゼロ魔ヘイトかよ!
こうですか?わかりません!
てかお前らのいうキャラの特徴ってのは戦闘能力が全てなのかよ
そもそもガンダールヴとデルフリンガーがチートアイテムだから、
いくら弱いキャラってのを召喚しても戦闘面での影響は大してないだろ
ライトに「あのキャラが召喚されたら面白そうじゃねw」と考える人と
「あのキャラが召喚されたらルイズとは多分こうこうこれこれな感じであのキャラとはこうであの出来事ではこうでその結果あれがなくなって・・・」
とシミュレーションする人で温度差がある
ゼロ魔ヘイトっていうのがよく分からない俺
そんなにゼロ魔の展開が好きなら原作読んでればいいのにと思うんだけれど、なんでクロスSSにそういうものを求めるんだろう
キャラによってその場の行動や展開が変わってくるのは当然な事だと思うのだけれど
>>329 性格面なんか描写して、うっかりゼロ魔キャラに説教でもたれてみろ。
そこから20レスは蹂躙の二文字で埋め尽くされるじゃないか。
アン様は別として
そういう叩きや批判を書く為に毒吐きがあるはずなんだけどなぁ……
>>332 俺もそう思うんだが、世の中には自分が気に入らないものには
とりあえずケチをつけないと気が済まない人がいるからな。
ヘイトとも蹂躙とも言われない方法・・・
そうだ、漫画版のサイトを召喚すればいいんだ
召喚物は多いけど転生物は誰か書かないのかな?
こないだ「蹂躙じゃないというなら召喚されたクロスキャラは一方的にゼロ魔キャラに
叩きのめされるべき」とかいうアレなカキコミあったからなぁ
>>316 ゼロな提督ではほぼメインヒロインとなってる。
>>336 漫画版読んだことないんだけど原作サイトと何か違うの?
>>341 原作と大差ないよ
だから書いたとしても蹂躙、ヘイトと叩かれることもない
>332
>キャラによってその場の行動や展開が変わってくるのは当然
そんなのはヘイトとは言わん、むしろ本来あるべき姿だ
ここ一か月、初めて知った業界用語(笑)を使いたくてたまらない奴が連呼してるだけだっつーの
ヘイトってのは要するにゼロ魔に対する悪意を持って書いてるのを隠そうともしない奴のことだ
例えば特定キャラの断罪、ゼロ魔の世界観の全否定とかな
具体的には
・クロスキャラと直接関わっていない特定キャラを原形を留めないほど改変する
例:権力の亡者オスマン&ヴァリエール公爵。太后と結託し国権を牛耳る簒奪者マザリーニ。ヒトラーの尻尾アンリエッタ
・ゼロ魔キャラをクロスキャラの引き立て役や取り巻き、傍観者としてしか扱わない
例:ルイズやタバサが速攻でクロスキャラに弟子入りや一目惚れ、クロスキャラが敵を一蹴するのを見てるだけ
・ハルケギニア社会の価値観を一方的に悪と断じて裁く
例:超兵器の前では貴族など無力、ブリミル教を捨て民主化しろ。平民に銃持たせれば速攻で革命勃発、暴虐な貴族をギロチンへ
一発ネタなら性格改変や世界改変も流してもらえるんだろうけどね。
時に世界改変、性格改変系の一発ネタのお気に入りって何がある?
個人的にはストーム1の奴がテンポ良くて好きだな。
でもあれ、ストーム1がレコンキスタと心中しちゃってるからすぐにジョゼフからハルケ滅亡くらうよね。
きれいなワルドってヘイトか?
>>343 何の苦戦をすることなくギーシュを一蹴
ゼロ魔キャラを説教
もかな
実質問題として
「何の苦戦をすることなくギーシュを一蹴」はクロスキャラの実力的に
妥当だった場合、果たして決闘なんかするだろうか? という点があるねー
そこでなんも考えもせずにサイトと同じように決闘するのであれば
おかしいよね
>>347 苦戦するかどうかは召喚されたキャラ次第だろ。
開始直後のギーシュの戦力は変わらないんだから。
どっちかっていうと必要以上にギーシュを痛めつける、とかのがそれに当たる気がする。
>>347 キーシュはヤムチャだしいいんじゃないの
>>346 改心した経緯が書かれていれば、問題ないと思う
>347
それは一概にヘイトとは言えん
ギーシュより明らかに強い奴なら苦戦する方がおかしい、というか決闘自体させるなよと
むしろ無理矢理決闘へ持ち込むためにシエスタいびりさせ、貴族は平民に何やってもいいなどと言わせる方が問題
アンリエッタのアルビオン行き依頼に苦言を呈するのも、元為政者のキャラや自分や身近な人間が捨て駒にされたことがあるキャラならおかしくない
ヘイトなのはハルケギニアの社会事情を忖度した上で相手を諭す説教ではなく、自分の価値観を絶対の正義として押しつける吊し上げだ
>353
それは単なる荒らし、あるいはヘイトって言葉を使いたいだけのお子様だから無視しとけ
でも作者には結構痛いのよね
>>348 んなもんクロスキャラの性格や決闘に至る経緯次第だろ、あとクロスキャラの見た目
決闘だ!とか言われても「アホか」って一蹴するやつも居れば「待ってました」と言わんばかりにノリノリなやつだっている
好戦的なキャラが決闘を挑まれて拒否するのもおかしな話だしね
誰からも叩かれることのない作品を作るのは不可能なのだろうか
数十億円かけて駄作を作る監督だっているんだから
プライスレスで凡作を作れれば十分なんじゃないかな
>357
そんなのが出来るのは神様だけさ。
どんな傑作でも叩く人はいる。
どんな駄作だって気に入る人はいる。
そもそも駄作も傑作も相対評価でしかないわけだし。
「たった一人でも気に入ってくれる人がいればいい」ぐらいの気持ちでないと、
金にもならんことに労力はつぎ込めんわな(苦笑
それだけに、好意的な感想はすげぇ嬉しいもんだけど、
と幾つかSS書いた経験から言ってみる。
しかしなかには決闘なんか飛ばしてさっさと先に行き、ギーシュ涙目もある。
つか原作改変と一口に言っても
破壊の杖
シエスタの祖父
ウェールズの生存
なんかの改変はほぼ完全に黙認されてるよな。
それに、原作重視もそれなりに妥協しないと、ただサイトの名前を別人にしただけのクロスでもなんでもなくなってしまう。
t+0s7pSN
343の条件はちょっと無理があるぞ。一番目は保留しとくが2・3番目はクロスキャラが強いというより
ゼロ魔世界の登場人物・世界が脆弱だから起こる問題だろう?これを駄目というなら魔砲も提督も
ヘイトといえる事になってしまう。かといってこうならぬ様、クロスキャラを弱体化させ永遠に本来の実力を発揮する場を与えないならそもそも
そのクロスキャラを登場させる意味が無い。
例:ガンダム無しのガンダムキャラとかデバイス無しのリリなの世界の魔法使いなど
よって
>・ゼロ魔キャラをクロスキャラの引き立て役や取り巻き、傍観者としてしか扱わない
この流れになるのはむしろ当然、こうならないのが不自然と言える。
>>356 実際に好戦的なキャラに「決闘だ!」と言えば戦うのが当然
ただし、決闘に至るまでの過程、他がサイトと同じ流れだと変だよねー
と言いたかったのさ
そんな好戦的なキャラが、のんびりとシエスタとデザート配ったりとか・・・
まあ、そこらへん全体含めて、ちゃんと作家氏にはキャラにあった
流れを考えてほしいねーっと。
wktkできる内容なら改変もヘイトも問題ないんだYO!
禁書ってまだ誰も召還されてない?
>>365 上条さんと一方通行が長編で呼ばれてますよー
禁書書いた人たち、戻ってきてくれないかなぁ…。
上条さんも一方通行も、キャラらしさが出ててすげぇ面白かったんだが。
>>340 召還されるのがおっさんキャラならおマチさんが活きてくるのかな?
誰しも自分の好きなキャラが蹂躙されるのは気分のいいもんじゃない
こういう場所で公開するなら波風の立たないもにするべきだね
どうしてもやりたいなら「嫌なら読むなよ」の通じる自分のブログか何かでやるべき
個人的にはどんなのでも大歓迎なんだけども。
>>361 はっきり言うけどさ、そう言うバランス調整が大変なキャラを引っ張ってくる事自体が
既にヘイトだのゼロ魔蹂躙だの何だの言われる第一歩だと思うけどな。
実際、そう言うのは油断しているとあっという間にゼロ魔キャラがいらない子になるし。
そしてここは一応、そのクロスさせる作品よりもゼロ魔好きな面々の方が目を通す
可能性が高いって事、忘れない方がいいよ。
少なくとも、ここの住人にとっての一番の共通項になりえるのがゼロ魔なんだから。
ここで流れも何もかも全く読まず、いきなり投下します
バッチコーイ
夕暮れ空の下、シャン・ド・マルス錬兵場にも赤い光の中に長い影が伸びる。
地面に直接腰を下ろす女性、その膝枕の上には寝転がる男の頭。
女は、幸せそうに男の髪を撫でている。
男は目を閉じて、女に身を委ねている。
それより離れたところには、地面に座る二人の若者と警護の神官達が、痩せた老人の話
を聞いていた。
周囲には、ガリアの騎士達が所在無げにぼんやりとしていた。
錬兵場に残る人は少ない。ほとんどの人は調印式典を後にし、城へ戻ったり国へ帰った
りしていた。空を覆っていた銀河帝国の大艦隊も、旗艦ブリュンヒルトを残して、既に大
気圏外へ離れている。残っているのは練兵場に着陸している数機の小型機と、雲の上のブ
リュンヒルトのみ。
第31話 魔術師、帰還
今日、この式典で起きた事は速やかにハルケギニアの隅々まで語り伝えられるだろう。
伝えられなくとも、あれほどの大艦隊が空を覆っていたのはハルケギニアのすべての国か
ら見えたろうから、何らかの超大国が見たこともないような大艦隊を派遣したことは予想
がつく。
城では、各地にパニックが広がらないよう、各国要人達から各領地へ詳細な事情を説明
してもらうべく、詳しい経過の説明が行われていた。だが全員が城で追加説明を受けてい
るわけではない。茫然自失として自分のベッドに潜り込もうと帰っていった者や、ライン
ハルトの話も聞かず一目散にトリスタニアから逃げ出した者など、様々な人々がいた。
そして、いまだに錬兵場から動かない人がいた。
ミョズニトニルンに膝枕をしてもらって、静かに寝息をたてているジョゼフ。
そして、砂に汚れた粗末な服を着たマザリーニから話を聞いている二人の生気を失った
若者、ヴィットーリオとジュリオ。それと神官達。
聖職者達は、老人の話に耳を傾けていた。
「・・・六千年も始祖の教えを守り続けてきた教会としても、確かに受け入れがたいこと
ではあるだろう。
だが、時は流れるのだ。全ては移ろい、変わり行く。始祖の教えとて、六千年のうちに
齟齬も誤解も生じたことだろう。いや、故意に歪められた事実、捏造された事実、無視さ
れた事実とてあろう。
何より、われらは始祖を神格化するあまり、始祖ブリミルとて元は一介の人間であるこ
と、悩みもするし過ちも犯すという事実を認めなかった」
二人は、俯いたまま何も答えない。
教会を絶対の真実と教え込まれ、己の信仰をひたすらに高めてきた教皇として、この日
起きたことは、あまりにも過酷だった。その腹心たるジュリオとて同じこと。
「今、全てを受け入れろとは言わぬ。だが、現実をその目で見るのだ。
始祖ブリミルが我等に系統魔法を授けたこと、我等を守り続けたことに変わりはない。
あの銀河帝国ですら、われらの系統魔法の素晴らしさを認めたからこそ、平和的交流を求
めてきたのだ。
だから、今こそ真の信仰とは何かを問い直す時なのだ。過去に犯した我等の過ちを洗い
直し、これからのブリミル教と教会のあり方を、ともに考えてゆこう」
マザリーニは、静かに二人と神官たちを励まし、慰め、彼らの歩むべき道を指し示す。
だが、彼等が立ち上がり歩み始めるには、いま少しの時間が必要なようだ。特に今の若
者二人には、顔を上げる気力すら乏しかった。
あ?こいや!
ををっ おマチしてたのですよー
総員!全力支援三斉射!
三人から離れたところに、ジョゼフとミョズニトニルンがいた。
ジョゼフは彼女に優しく髪を撫でてもらいながら、健やかに寝息を立てている。男を撫
でる彼女の手は細く、そして優しい。目元には柔らかな微笑みがあった。
二人の姿に一瞬、何かの影が重なった。女が頭を上げると、そこにはシルフィードが飛
来してきていた。
地上に降り立った韻竜の背には、主であるタバサにキュルケに、青い豪奢なドレスに宝
冠を被ったイザベラがいた。
「だめだったわ、父上。
ふん!まったくトカゲの分際で、このイザベラ様の話を聞かないとはねぇ!」
降りるや否や、腕組みしながら悪態をついて王女は王へツカツカ歩み寄った。
娘の姿に、王は口を少しだけ開く。
「そうか、韻竜達はダメだったか」
その言葉に答えたのはキュルケ。
「ええ、人間たちの営みに我等は関わらぬ、だそうよ。あれだけの大艦隊を目にしても怯
まないなんて、さすがね」
「きゅいきゅい!みんな頑固者なのね!でも、しょうがないのね。私たちは昔から人間た
ちと、関係なく暮らしてきたのね。銀河帝国もハルケギニアも、しったこっちゃないのね。
きゅい!」
と、人目も憚らず堂々としゃべりだしたシルフィードに、周りで黙って座り込んでいた
騎士や神官は目を見開いてしまう。
韻竜シルフィードのことは、もはや秘密でもなんでもなかった。何故なら、先日ヤンた
ちが中央広場から城へ向かうとき、シルフィードが建物の影で人型から竜に戻った姿が観
測衛星に撮影されていたから。
今回、シルフィードは韻竜たちとも交流を結びたいという銀河帝国側の希望に応じて、
韻竜たちとの橋渡し役を買って出ていた。結果は芳しくなかったようだが。
イザベラは、最後にシルフィードから降りてきたタバサにも食って掛かった。
「第一あんた!一体ぜんたい、やる気あんのかい!?あんたの使い魔の親戚連中と話をつ
けようって時に、ほとんどしゃべらずボーっとしたままだなんて!」
そんなイザベラの詰問に、タバサは無表情に一言。
「怒りすぎ」
「怒りすぎ?・・・怒り過ぎって、そりゃ、あたしのことかい!?」
やっぱり無表情に頷くタバサ。
やっぱり怒り出すイザベラ。
「あに言ってんだ!あたしゃねぇ、今回の式典に亜人だけじゃなく韻竜まで加え」
まぁまぁ二人とも、とようやくキュルケが二人の間に割って入った。
「ともかく、しょうがないわよ。彼らは関わりたくないって言うんだし、銀河帝国も基本
的には彼らに不干渉だそうだし。結局、今までどおりということよ」
そういわれて、イザベラは不満げにそっぽを向いた。
そんな彼らのやりとりをぼんやりと聞いていたジョゼフは、薄く目を開く。その視線の
先にはタバサが、正しくはタバサの指にはまる水色の指輪があった。
「アンドバリの指輪、受け取ったな」
その言葉に、タバサは小さく頷く。他の二人は口を閉じる。
王は、めんどくさそうに言葉を続けた。
「では、最後の任務を行え」
最後の任務。その言葉にタバサは何も答えない。微動だにしない。キュルケは何のこと
かとタバサを眺める。
タバサはじっと動かない。代わりに動いたのは、イライラし始めたイザベラだ。
「ちょいと・・・人形七号。今回の任務、復唱してみな」
北花壇騎士団団長の命令に、タバサは口を開いた。
ここに支援置いておきますね。
「ひとつ、アルビオン皇帝クロムウェルの秘書シェフィールドをヤンの所へ送る。
ふたつ、韻竜達も和平交渉に参加するよう説得する。
みっつ、式典終了後に・・・」
そこまで話して、タバサは口を閉ざした。そして、ジョゼフを見つめる。自分の父を毒
矢で射殺したと告白した、自分の仇を。ただ黙って見下ろす。
「みっつめの任務、どうしたね?ほら、いってごらんよ」
イザベラが、嫌らしい笑いを浮かべつつタバサに復唱を迫る。
「タバサ、一体みっつめの任務って何なの?」
キュルケもタバサに問いかける。
「みっつ、ガリア女王となれ」
答えたのはタバサではない。イザベラでもシルフィードでも、誰でもない。
ジョゼフだった。
その言葉にキュルケも、周囲の騎士たちも目を見開く。息を呑む。
「そーゆーこった。ほらよ、こいつはあんたのもんだ」
そういってイザベラは、自分が被っていた宝冠を無造作にタバサの頭の上に置いた。そ
して、相変わらず無表情なままに立ち尽くすタバサを眺めて、フンッと鼻で笑う。
「似合わないねぇ。そんな無愛想で女王なんかやっていけるのかい?
ま、そのためのアンドバリの指輪だけどさ。そいつがありゃあ、あんたみたいな人形で
も女王がやっていけるぜ。何せ、魔法も使えないただの坊主が皇帝になれたくらいだから
な」
その言葉に仰天したのは騎士たちだけではなく、キュルケもだ。思わず口があんぐりと
開いたまま塞がらない。
ようやく我に返って、イザベラに詰め寄った。
「ちょっちょっと!イザベラ様!?どういうことですか!?」
「どういうことも何も、式典のことは通信で全部聞いてたろ?」
と言ってイザベラが胸元から取り出したのは、ミニスピーカー。
でもキュルケには何のことだか分からない。目をパチクリしたまま「?」と首を傾げて
しまう。
長く青い髪の王女は方をすくめて話し出した。
「父上も、そして、あたしもねぇ…ほとほとイヤんなったのさ。
魔法の出来がいい弟や従姉妹と比べられ、無能だ何だと陰口を叩かれるのも
魔法の才の乏しさに絶望して、嫉妬に狂うのも。
簒奪者やその娘と呼ばれ、いつ寝首をかかれるかわからずビクビクしながら生きていく
のも、さ。
だから、王宮って名の牢獄から逃げ出すことにしたんだよ」
せいせいしたかのように語るイザベラ。
語られるキュルケは、かける言葉が見つからない。
先日、タバサはイザベラから北花壇騎士としての任務を受けた。内容は、タバサとジョ
ゼフが口にした通りのものだ。
タバサはまずアルビオンへ飛んで、シェフィールドを学院へ連れて行った。ヤン達は、
ガリアの虚無の使い手がジョゼフとは知っていたが、ミョズニトニルンとはこの時まで面
識はなかった。彼女はジョゼフが立てた詳細な筋書きを説明し、ヤン達の血液を採取して
彼らの身代わり用アルヴィーを起動した。このとき事前に採血したイザベラの血も彼女に
手渡した。『スキルニル』と呼ばれる古代の魔法人形は、血を受けた人物を完全に模写する
事が出来る。
その後『ドラート』にてヤン・フレデリカ・ルイズはミョズニトニルンとともにアルビ
オンへ行き、クロムウェルを聖地へ事情説明しつつ連行。タバサはイザベラと合流した。
ちなみにキュルケは、ヤン達が寮塔から出るのを見かけて、面白そうだからと、そのまま
タバサ達についていっただけ。
よっこらせ・・・とジョゼフは体を起こした。
「ま、そういうわけだ。シャルロットよ、今まで済まなかったな。
これが北花壇騎士として最後の任務だ。王位を俺から譲り受けろ。報酬は、そのアンド
バリの指輪、そして・・・」
隣にいるミョズニトニルンが胸元から小さな瓶をタバサへさし出す。
「お前の母の心を治す薬よ。エルフ達に調合してもらったわ」
タバサは小さな手で大事そうに瓶を受け取った。だが瓶をポケットに入れると、指輪を
外そうとする。
「これは要らない」
そう言って指輪を返そうとするタバサの手をミョズニトニルンが止める。
「それはお前のもの。要らないならラグドリアン湖にでも投げ捨てなさい。オルレアン領
近くの、あそこの水の精霊から奪ったものだから」
その言葉にタバサは小さく頷く。そして黙って、ぼんやりと虚空を見つめているジョゼ
フを見下ろす。
そよ風が王と王女の間に流れる。
すぅ…と、秘書だった女が二人の間に割って入る。
「悪いけど、ジョゼフ様の命は渡せないわ。ジョゼフ様は、お前に討たれる事を厭いはし
ないけど、私はそんな事はさせない」
「よせ、余のミューズよ」
億劫そうに呟いたジョゼフはゆっくりと立ち上がる。そしてタバサの前に進み出た。
「シャルロットは俺を討たねばならん。俺がシャルルを殺したように、シャルロットも俺
を殺す事が出来る。俺を殺さねば、シャルルの無念は晴れない」
そういって、前王は現女王の前に、無防備に体を晒す。
だが、タバサは何も言わず見上げる。杖を掲げずルーンも唱えない。
イザベラも、使い魔の女も、キュルケも、幼い韻竜も、何も言わない。
夕陽が差す練兵場に、彼等の影が長く伸びている。
そして若き女王は、僅かに首を横に振った。
「済まなかった、シャルロット」
頭を下げるジョゼフだが、新女王は黙って踵を返した。そして急いでシルフィードへ向
けて駆け出した。
「あ、待ってよぉ!」
と言ってキュルケも慌てて青い韻竜の背に飛び乗る。
シルフィードは二人を乗せて飛翔した、オルレアン家へ向けて。
ガリアの騎士たちは困った顔を向け合い、ぼんやりとたたずむ元主を一瞥し、腕組みし
ながら相談した結果、錬兵場を立ち去った。彼らはそれぞれの馬に乗り、故国へと駆け出
した。
二人を見送ったジョゼフは地面にどっかりと腰を下ろす。彼の使い魔も娘も、隣に静か
に座る。
三人で、地平線と溶け合おうとする太陽を眺めている。
しばらくして、夕日も半分ほど沈んだ頃、『ドラート』が錬兵場に、元がリア支配者の後
ろに降り立った。出てきたのはヤンとルイズだ。
ヤンは、のんびりと声をかける。
「こちらでしたか。もう、用は全部済みましたか?」
その問いに、ジョゼフは何も答えない。代わりに答えたのは、夕日を見つめたままのイ
ザベラ。
「ぜーんぶ終わったぜ。そっちはどうなんだい?」
ヤンは懐から携帯端末を取り出し、モニターを確認する。
「もうすぐ全艦艇がゲートを通過し終えます。重力圏を離れて、何度かワープ実験を繰り
返し微調整を加えた後に、私たちの宇宙へ転移します。
あ、ええと、つまり私たちの国までの航路を実際に測量して、通れるかどうか試すのに
時間がかかる、ということです。それでも、明日にはハルケギニアを発ちますよ」
「そうかい・・・それじゃ、ハルケギニアの夕日もこれで見納めになるねぇ」
そういって、感慨深げに赤い夕日を見つめ続ける。
同じく降りてきたルイズが、イザベラのすぐ後ろに立つ。
「ねぇ、本当にいいの?あなた達まで国を捨てて、銀河帝国に行くなんて」
ルイズの言葉に元王女は頷く。
「構いやしないよ。ガリアにいたって、いつ殺されるか分かったもんじゃない。というか
さ、王宮を出て行く以上、もう居場所が無いのさ」
青い髪の少女は、何の未練もないかのようにサッパリと答えた。
「ジョゼフ様、ジョゼフ様もよろしいのですか?」
父も夕日を見つめながら吐き捨てるように答える。
「俺は、もうガリア王じゃない。様なんて付けるな」
「そう、ですか・・・それじゃ、ジョゼフ。あなたもあたし達と一緒に銀河帝国に来る、
ということで構わないのね?」
「ああ」
何の迷いも想いも込めず、ジョゼフは呟くように答え続ける。
「俺は、もう抜け殻だ。こんな抜け殻でも銀河帝国が欲しいのなら、持っていけ」
そう言ったジョゼフは、ふと自分の隣の娘と女を見た。
「お前たちまで俺に付き合う必要は無い。俺からシャルロットにお前たちのことを頼んで
おくが」
そう言う父にして主に、二人は首を振った。
「あたしもね、ハルケギニアに未練は無いさ。いっそ思い切って父上についていって、魔
法の無い世界でやり直すのも悪くないわ」
「私は、いつもジョゼフ様のお側に」
「そうか・・・ありがとう」
彼らは、そのまま夕日が沈みきるのを見届けた。
次の日の朝、空には相変わらずブリュンヒルトの白い姿が雲の上に見える。一見すると
朝日に照らされる雲の一つに見えなくも無い。巨大な白い船に向けて、コンテナ輸送用小
型機が次々と飛んでいく。ハルケギニアの生物から採取した細胞サンプル、マジックアイ
テム、銀河帝国では過去に滅んでしまった各種生物、魔法関連書籍、etc...。
第二地球全土からヤンとフレデリカが採取した様々な学術資料。それらをコンテナに満
載した無人機が、自動操縦で収容されていく。
トリステインの城では簡単ながら送迎会が開かれた。門前も城門内も埋め尽くすほどの
群衆が詰めかけている。
城門前には小型艇が2機、ハッチを下ろして搭乗者を待っている。その小型機前には搭
乗者予定者が列を成し、人々の祝福を受け、道中の無事を祈られていた。それはヤン・フ
レデリカだけではない。ルイズ・ジョゼフ・イザベラ・ミョズニトニルン、コルベールと
ビダーシャル、ティファニアもだ。
城門前に集まった人々は、それぞれの旅立ちを笑顔で送っている。
提督って完結したんじゃないの?
支援だ!私は支援がしたいんだ!
学院の教師たちを後ろに連れたオスマンが、笑顔でコルベールと杖を交差させている。
「お主は銀河帝国とトリステインの人材交流第一陣第一号じゃ。しっかりと、彼らの技を
勉強してくるんじゃ!」
「任せてください。ハルケギニアに彼らの技を広められるよう、身を粉にして学んできま
すぞ!」
山ほどの荷物を足元のバッグにこれでもかと詰め込んだコルベールが、別世界の超技術
に胸を膨らませて興奮を隠し切れない様子で決意を表明した。
ティファニアがウエストウッド村から来た子供達に囲まれている。
「みんな、あたしがいなくても元気でね。お世話してくれるトリステインの人達に迷惑を
かけちゃだめよ」
「うう、わかってるよぉ…元気でねテファ姉ちゃん」「絶対、絶対帰ってきてね!待ってる
からね!」「あうう、姉ちゃん、ねえちゃあん…」
ウエストウッド村からトリステインに移住してきた子供達は、ハーフエルフの姉を囲ん
で涙と鼻水に顔をグチャグチャにしてしまっている。そんな子供達の涙を拭く姉も、溢れ
そうな涙を必死にこらえて瞳を潤ませていた。
ビダーシャルはエルフ達の各部族代表として来ている老エルフ達に、異界への旅の安全
を大いなる意思に祈願されている。
「彼の地は精霊の加護薄き不毛の世界という事だ。大いなる意思のもとで、精霊と共に生
きる我等エルフが暮らすには辛いことだろう。
せめて、我等の世界の大いなる意思が異界へと旅立った貴公に加護の手を伸ばす事を祈
ろう」
その言葉に、ビダーシャルは恭しく頭を垂れた。
「承知しています。未熟な身ではありますが、帝国の人々に請われた通り、彼等に大いな
る意思と精霊の存在について、出来うる限り教えて参ります。そして私も彼等の知識を出
来る限り身につけて参ります」
彼等の祈りは、延々と続いている。
ルイズは公爵夫妻や学院生徒達に囲まれている。
父と母がルイズの手をしっかりと握り締めた。
「すまんな、ルイズよ。父として手助けが出来るのはここまでだ。後は、自分の力で道を
切り開くのだぞ」
「ルイズ、ウェンリーの言うことを良く聞くのですよ。決して我侭を言って彼を困らせる
のではありませんよ」
「もう!私はもう子供ではありませんわ。それより、ちい姉さまやエレオノール姉さまに
よろしくお伝え下さい」
そんな親子を囲んで、モンモランシーやケティなど、学院生徒達もエールを送る。
「ルイズ、頑張れよー!」「皇帝なんて、虚無の力で捻っちゃいなさい!」「え〜とぉ、そ
のぉ…皇帝ラインハルト様にも、是非トリステインへお越し下さいって、よろしく伝えて
ね」
中には、ラインハルトへの言伝など頼む女生徒達もいる。若く麗しい皇帝のファンも現
れたようだ。
対して、ジョゼフ達三人を見送る者は少ない。彼等の前にいるのはエンギハイム村の村
長の息子ヨシアと、その妻である翼人アイーシャ。それとクロムウェルだ。
ヨシアは元王様に深々と頭を下げた。
「ジョゼフ様、本当に有難うございました。道中の無事を始祖に…あ、いえ、その、とに
かく、無事を祈ります」
「遠い異国でも、大いなる意思のご加護がありますように」
翼人の妻も羽を揺らめかせながら深く頭を下げる。だが、ジョゼフは淡々と事実を告げ
た。
「俺は何もしていない。全てはシャルロットの計らいだ。礼は、お前達の新しい女王に言
え」
そう告げられても、二人は頭を上げようとはしなかった。
次いでクロムウェルも、二人に負けないくらいに頭を下げた。
「ジョゼフ様…そしてシェフィールド様。本当に、本当に今まで有難うございました。あ
なた様方のおかげで、夢のような日々を過ごせる事が出来ました」
そんな皇帝の心からの礼にも、彼は心のこもらぬ声で答える。
「俺はお前を利用していただけだ。ヤン達がいなければ、お前を散々利用し尽くしたあげ
く、ボロ雑巾のように捨てていたろう。俺はお前に頭を下げられるような事はしちゃいな
い」
「それでもです。あなた方は私の『王になりたい』という夢を叶えて下さいました。この
世の真実を示して下さいました。私を導いて下さったのです。
このご恩、決して忘れはいたしません」
ジョゼフの隣に経つシェフィールドが、ふと思い出したように口を開いた。
「ところで、あんたこれからどうするんだい?」
その言葉に、クロムウェルは首を左右に振った。
「分かりません…聖地奪還を放棄する以上、レコン・キスタも解散せざるを得ないでしょ
う。ウェールズ殿に王位についてもらえないか…と思っています」
「そう…。指輪はシャルロット様に渡してあるわ。洗脳を解く時はガリア女王様に相談す
る事ね」
「はい、そうします。それが私の最後の仕事になるでしょう。本当に、今まで有難うござ
いました」
アルビオン皇帝の地位を放棄する予定の男も、深々とジョゼフへ頭を下げ続ける。
イザベラは、図らずも国民と手駒から心からの敬意と感謝を向けられている父を黙って
見つめていた。
デルフリンガーを背負うヤンとフレデリカは、学院やヴァリエール家に務める平民達や
『魅惑の妖精亭』の店員達、何よりタルブ村の人々が取り囲んでいる。
特に、スカロンが。
「やぁ〜ん!もう、これでお別れだなんて寂しいわぁ〜!ぜぇーったい、ぜえーったい!
またトリステインに来てよね!待ってるんだからぁーっ!」
と言ってヤンに抱きつこうとするスカロンは、後ろからワイズ村長と息子のジョルジュ
に引きずられて行った。代わってヤン達の前に立ったのは、涙ぐむシエスタ。
「ヤンさん、フレデリカさん。その…どうか、お元気で。またトリステインに来て下さい
ね」
ヤンは、神妙な面持ちでシエスタに頭を下げた。
「うん。今まで、色々と本当に有難う。タルブ村やヴァリエール家の方は頼んだよ」
「任せて下さい!もう教会を気にせずに済みますから、サヴァリッシュ家の知識を思いっ
きり広めてきますね」
瞳を潤ませながらもガッツポーズをするシエスタに、フレデリカも深々と頭を下げた。
「今まで夫を助けてくれて、本当に有難うございました。もしよければ、是非第二陣に参
加して下さい。いつでも歓迎します」
「はい!私もいつか必ず銀河帝国に行きます。その時は、よろしくお願いします」
ヤンの背ではデルフリンガーも「おー、必ず来いよ!待ってるからなー」とツバをカチ
カチ鳴らした。
シエスタの後ろにいる学院のマルトーやローラなどメイド達に加え、執事のジェローム
や御者のヤコブなどヴァリエール家の人々も次々と握手する。
「まったく、これでお別れかぁ…名残惜しいぜ」「ヤンさんもフレデリカさんも、どうかお
元気で」「ヤン殿、短かったが世話になりました。ヴァリエール家の方は我等がしっかり支
えますので、ご安心下さい」「んじゃな、ヤン。元気でなー」「おめーがいなくなると面白
くなくなっちまうなぁ、また来いよー」
彼等は口々にヤン夫妻との別れを惜しみ、何時の日かの再会を誓い合った。
そんな別れを惜しむ人垣が、城の門の方からススス…と二つに分かれる。
人並みを割ってヤン達の前に進んでくるのは、マリアンヌ女王。その後ろにはマザリー
ニ、ゼッサールをはじめとした魔法衛士隊が続く。そして未だに元気のないヴィットーリ
オとジュリオも。
先頭に立つマリアンヌの前に、ルイズとヤンが進み出て跪こうとした。だが、マリアン
ヌは二人が体を屈めようとするのを制止した。
「これこれ、もう私に傅く必要はありませんよ。今はもう、貴族だの、王家への忠義だの
という時代ではないのです」
「え?いえ、そういう訳には…」
リアクションに困ってしまったルイズ達だが、結局膝はつかず立ったまま頭を下げる事
にした。女王も、すぐに二人の面を上げさせる。
ルイズがちょっと緊張してマリアンヌへ出立の挨拶をする。
「それではマリアンヌ陛下、我等は銀河帝国へ向かいます。
ゲルマニア=トリステイン連邦の代表として、のみならず、ハルケギニアの代表として
も恥ずかしくないよう心がけ、銀河帝国との友好を深め、両世界の架け橋となるよう精進
して参ります」
その言葉に、マリアンヌは何度も何度も深く頷く。
「ええ。あなたの銀河帝国での働きには期待しています。二つの世界をつなぐ架け橋の基
礎となりうると信じていますよ」
「はい!必ず期待に応えて見せますわ!」
ルイズは小さな胸を反らせ、力強く宣言した。
次に、相変わらず寝ぼけまなこなヤンを見つめ、そして一礼した。
「あなたには、本当にお世話になりました。
それにしても、まさか昨日のような大艦隊を率いていた将軍で、しかも皇帝ラインハル
トすらも一目置く不敗の名将だったなんて…本当に驚きました。一介の平民だなどと見下
してきたトリステイン貴族の無礼の数々、女王として謝罪致します。どうか、平にお許し
下さい」
「いえ、何を言われますか。私こそマリアンヌ様はじめ、トリステインの方々には本当に
お世話になりました。特に、そちらのマザリーニ様には公私両面で幾度も助けて頂きまし
た。
こちらこそ私が働いてきた無礼を謝らねばなりませんよ」
そういってヤンも頭を下げる。
しばしの間、不敗の名将とトリステイン女王はペコペコと頭を下げ合った。
そんな二人の、いつまで経っても終わらなそうな礼の応酬に、ヤンが感謝を捧げるマザ
リーニが割って入る。
「まぁまぁ、お二方ともその辺で。
では、ミスタ・ヤンよ。本当に貴公の働きには感謝の言葉もない。再会の日まで、壮健
なれ」
「マザリーニ様も、お元気で。
…ああ、そうだ。実は、最後に尋ねたい事があったんです」
「ふむ、何かな?私で答えられる事であれば答えよう」
ヤンはマザリーニと、そして後ろで俯いている若者二人をチラリと見て、軽く咳払いを
してから問を発した。
「実は、一つ疑問があったのです。恐らく教皇聖下なら分かると思うのですが」
その言葉にヴィットーリオは少しだけ視線を上げた。
「聖地消失の件、本当に教会は千年間も全く知らなかったのですか?聖地奪還を目指す以
上、聖地に関する情報を集めていないはずがないと思うんですが」
その質問に、ヴィットーリオとジュリオは顔を合わせる。少し困ったような視線を向け
合う。
「いや、それを知るのはハルケギニア人達には不可能だったろう」
支援ー
支援させていただきます
いきなり横からビダーシャルが答えた。
「何故なら、聖地の嵐による被害を防ぐため、精霊による結界が厳重にかけられていたの
だ。聖地の荒野のみならず、聖地の周囲にも何も近づけないように精霊へ頼んでいたのだ
よ。
例え教会の人間が聖地の真実を知ろうとしても、聖地はおろか周囲数十リーグにも近づ
けなかったのだ。そして教会は教義上、我等エルフと接触をとる事が出来なかった。これ
では真実を知り得ない」
ビダーシャルの説明に、大使の老エルフ達も頷く。そして教皇も。
「実は教会も昔は密偵を放ち、聖地から湧き出す品々を集めていたのだ。それは今も大聖
堂地下に保管してある。
だが、千年前からプッツリと聖地からの品が集まらなくなった。聖地へのエルフのガー
ドが突然強固になり、誰も近づけなくなってしまったのだそうだ」
その説明にジュリオも頷く。
まったくもって、偶然と誤解が生んだ事故だったのだ。
始祖ブリミルは、まさか召喚先の世界が宇宙時代に突入するなんて想像出来なかった。
エルフは第二地球への被害を抑えようと聖地に厳重な封印をした。
教会は聖地が封じられたため真実を知り得なかった。
そもそも、召喚される品々が召喚と同時に尽く塵と化し、大地の底に封じられる。
これでは誰も真相を知り得ない。
これらの事については、いずれ後世の歴史家が様々に評価をすることだろう。今を生き
る人々にとっては、今の別れと旅立ちの方が重要だ。
ヤンは話を続ける。
「それで、教皇聖下とヴィンダールヴさんは、これからどうします?」
ヤンの問いかけに、二人は少しだけ視線を返し、すぐまた俯いてしまった。
代わりにマザリーニが答える。
「教皇聖下とジュリオは、私と共に始祖ブリミルと教会について、全ての真実を明らかに
していく事にした。始祖の真の姿、教会が6千年の間に犯した過ち、そして虚無の力につ
いてを。その上で、新しい教会のあり方とハルケギニアの進むべき道を考えていこうと思
う」
「そうですか。その過程で聖地の門を塞ぐ方法が見つかる事を期待します。何しろ、あの
ゲートを捕獲し続けるのは大変な手間暇と費用がかかるもので」
「うむ。確約は出来んが、全力は尽くそう」
そういって、枢機卿とヤンも礼の応酬を始めてしまった。デルフリンガーが「その辺に
しとけって」と止めるまで。
こうして、多くの人々に見送られて、ヤンとフレデリカと人材交流第一陣の人々が乗る
小型艇二機は離陸する。見送りの竜騎兵が編隊飛行をする中を、ブリュンヒルトへ向けて
上昇し続けた。
イゼルローン回廊。
星が煌めく真空の宇宙空間に、ブリュンヒルトは一隻のみで航行を続けている。調印式
典の空を埋め尽くした大艦隊は、全く姿形もない。
ブリッジにはヤンとルイズ、フレデリカやティファニア、ジョゼフにイザベラなど、ハ
ルケギニアから来た人々が全員集まっていた。
そういえばアンリエッタはどうなったんだろ 支援
代理いきますな。
オペレーター席に座るフレデリカは通信を続けている。
「・・・ええ、予想のポイントからは大きくずれてしまいましたが、転移は無事に成功し
ました。我々乗員全員にも異常は見られていません。
ええ、はい、分かりました。では、イゼルローン要塞へ向かいます。ですが、何しろク
ルーがいないため、通常航行にすら支障をきたしています。はい、はい…では、合流はそ
のポイントで・・・」
帝国公用語でなされるフレデリカの通信を、隣に立って聞いているヤンがハルケギニア
語に分かりやすく翻訳して皆に伝えた。
「・・・と言うわけで、無事にワープは成功だよ。何日かしたら、迎えの艦隊が来てくれ
るって」
その言葉に、本来はラインハルトが座るべき指揮官席にふんぞり返って座っているルイ
ズが安堵の息を漏らした。
「はぁ〜、良かったわぁ。『ドラート』で大気圏離脱とか無重力の宇宙空間とかは経験した
けど、こーんな大地の全くない、何にもない世界に放り出されて、どうなるかと思ったわ
よ」
隣に立つビダーシャルも、僅かに頬をほころばせる。
「うむ、正直私も早く大地に降り立ちたいものだ。あれだけの艦隊に囲まれていたのが、
突然この船だけになってしまったのだ。心細くなるのもやむを得ない」
ルイズが座る司令席に立てかけられたデルフリンガーもツバを鳴らす。
「ほんとだなぁ、まったくおでれーたぜ!この艦一隻をワープさせるためだけに、あんだ
けの艦隊を置いてきちまうんだからよ!ラインハルト陛下ってなぁ、おっそろしく太っ腹
な皇帝だねぇ」
聖地の門を越えてきた3600隻の艦船。それらは全て置いて行かれた。転移したのは
ヤン達が乗るブリュンヒルト一隻のみだ。
次元転移の影響を最小限に抑えるため、ワームホールはヤン達の移動に必要なだけにす
る必要があった。だから、残りの艦は転移させるわけにはいかなかったのだ。また、今後
もワームホールを必要に応じて開くために艦艇を残しておく必要もあった。
ちなみに、かつては帝国同盟双方の通信妨害によって通信不能だった回廊だが、今は戦
争も終わったので通信は可能になっていた。
ブリッジの床に寝転がって携帯端末の立体TVを眺めていたジョゼフとイザベラとミョ
ズニトニルン。彼等も視線をヤンへ向ける。
イザベラが不満げにヤンへ尋ねた。
「んでさぁ、結局そのイゼルローン要塞へ着くのに何日かかるのよ」
聞かれたヤンはフレデリカの見つめるモニターを注視し、大まかな予定を確認する。
「う〜ん、はっきりとは分からないんだけど、一週間くらいかな?」
とたんに元王女はうんざりしたように顔をしかめた。
「や〜れやれ、あんたらのワープ航法とやらで、パパパッと移動すればいいんじゃないの
かい?」
そんなイザベラのぼやきには、端末のモニターに新しいデータを表示させたジョゼフが
答える。
「それは無理らしいな。これによると、イゼルローン回廊はワープが不可能な空間らしい
ぞ」
「そうですわね。この航路図によると…一番近くの星は…イゼルローン要塞ですね。回廊
はワープできないので、のんびりと進むしかないようですわ」
同じくモニターを覗き込むジョゼフの使い魔女性が、航路図を指さしながらデータを読
み上げた」
>>389 ジョゼフだけでなくクロムウェルや教皇ですら新たに生きる道を見出したけど
彼女はなぁ……、まあウェールズと一緒に生きていければそれで幸せなんじゃね?
ウェールズはお気の毒としかいいようがない
クロムウェルとジョゼフの首くらい差し出さんと流石に気の毒すぎる
そういえばワルドはどうなった?
フレデリカのオペレーター席から少し離れた別の席に並んで座るのはティファニアとコ
ルベール。ティファニアは、コンソールから顔を上げて朗らかに皆へ話しかけた。
「それだけの時間があれば、もっと銀河帝国のことを勉強出来ますよ。なので、ヤンさん
もフレデリカさんも、もうしばらく色んな事を教えて下さいね。
というわけで、そろそろお金や買い物の仕方を詳しく教えて欲しいのですけど…。この
『くれじっとかあど』って、一体どういうものなのですか?」
その言葉に、ずっとモニターを食い入るように見つめていたコルベールがガバッと顔を
上げて立ち上がった。
「わ、私も教えて欲しい出すぞ!ここの、電子と陽子のことについて、もっと詳しく教え
て頂けませんか!?あ、というより帝国語を更に詳しく教えて下さい!何しろ表示される
文字が未だに読み切れなくて。
ハルケギニア語に自動翻訳してくれると言っても、ハルケギニアに無い単語は、さすが
に翻訳できませんからなぁ」
その言葉にルイズも声を上げる。
「そーね。帝国語も急いで覚えなきゃね。でも私は急いで『くるま』の運転が知りたいの
よ。この艦広すぎて、歩いて移動なんかしてらんないんだから!」
他の人々も、次々に学びたい事を列挙し、ヤンとフレデリカに「まぁまぁ、順番にお願
いします」となだめられていた。
そんな風に、ヤンとフレデリカは魔法世界の人々に科学世界の事を教え続けている。
ジョゼフは、彼等の話をボンヤリと聞き流しながら、漆黒の宇宙に輝く星の光を眺め続
けた。
こうして、後日ブリュンヒルトは無事に迎えの艦隊と合流し、イゼルローン要塞の面々
とも涙と共に再会を果たした。
ブリュンヒルトは帝国と旧同盟の艦艇10万隻が見事に整列する中を優雅に航行して、
遂に直径60kmの人工天体、イゼルローン要塞へ到着した。
銀色に輝く流体金属の表面には巨大なライトを並べられている
そこには、巨大な文字が輝いていた。
「WELCOMEHOME!YANG」と。
第31話 魔術師、帰還 END
ゼロな提督 終
以上、投下完了。
そしてお疲れ様でした。
作者に最大限の賛辞を。
規制喰らいました、誰か代理をお願いします
全力で支援
お疲れ様でした〜!
アンアンについては…皆様のご想像にお任せします、ってところなんでしょうね
って、終わってた。
最後の最後にばたついてすいません
これで、ゼロな提督は全話終了です。結局書いてしまいました
お目汚し、失礼しました
これで私の考えたプロットによるSS「薔薇乙女も使い魔」「ゼロな提督」は終わりです
完全にネタを使い切りました
実際、「投げっぱなしイクナイ」という批判は当然だなぁ・・・と反省しましたし
提督のエピローグを考えていたら、「前半部分が31話、最終話としてキリが良いなあ」と感じ
結局書いてしまいました
では、さようなら
結局ヤンと戦うことなく最後も語られずに終わったワルドカワイソスwww
まさかの遭遇!支援!
おつかれさまでした
様々な叩きにもめげず、きちんと完結されたのは本当に素晴らしいと思います
アンリエッタとかワルドとか三馬鹿とか色々気になりますが、その辺脳裏に
思い描いて楽しませて頂きます
最後にとある企業家の言葉を送らせて頂きます
「おつかれさん、ええモンが出来たな 明日からこれが売れんようなるモン作ってや」
っと、読んでいてタイミング逃した。お疲れ様でした。
完結おめでとうございました。
そして素晴らしい作品、ありがとうございました。で、ワルドどこいったw
お疲れ様です
ようやくトルネコの執筆に戻れますね
乙
乙
ひそかに超テクノロジーを使いこなしてるジョゼフに吹いた
長編の完結お疲れ様でした
この世界のアンリエッタどうなるんだろうw
提督の人乙であります!
長い間楽しませて頂いて本当にありがとうございます。
ちなみに、なんか終わりが綺麗すぎて不安になっているのはここだけの秘密だw
おつかれさまでした〜
なにはともあれ完結まできっちり書ききった点が最も賞賛に値すると思います
提督の人乙でした。
それにしても2つも長編をちゃんとに完結させるとは、凄いな。
>>403 散々叩きがどうの蹂躙がどうのヘイトがどうの傍観者的に評論している奴が
実は一番そういうのを体現している痛い子だってのがよくわかる素晴らしいレスでね。
そういえばトリューニヒト氏も生きているんだよなあ、提督の人世界では
ジョセフと組んで立憲体制化で大衆愚政治家を目指して欲しい。
ところで今さらながら「聖地の消滅」って言ってるけど、どうなんだろ?
聖地=異世界へのゲート
という意味なら今でも立派に存在していると思うが?
昔は第一⇔第二地球間の同じ1Gかつ大気圏内の移動だけだから、あんま問題なく
ゲートの周囲にはそれっぽい立派な遺跡や神殿なんかがあった
宇宙時代に入って神殿は消滅
神殿=聖地 つう認識だったんで 聖地=消滅 と思ったんかな?
鳥居や社殿は消失、御神体だけが残ったようなもんか?
>>407 ウェールズと結婚してアルビオンの王妃になるんじゃね?
しかしこれウェールズが詳しい事の顛末知ったら激怒するだろw
「つまり、なにかね?
聖地解放を旗頭にクーデター起こしたけど、聖地は只の異世界への出入り口にすぎない荒地だから
革命はもうやめます、エルフとも仲良くします……ふざけるな!!
父王を殺し、この国を戦乱に巻き込んでおいてよくもそんな事を!!!」
クロムウェルと自分から寝返った連中は良くて財産没収で国内追放ってとこか
ワルドは……本当にもう帰る場所も目的もなくなったから自殺してるかもしれん
テスト
>>408が言ってるように俺も不安だwww
何はともあれ、提督の人、乙でした。
またいつか、このスレで会いましょう。
提督の人乙
何故このレベルの作品が叩かれるのか理解に苦しむ
そいやギーシュやマリコルヌ達は…
>>418 真面目な話クロムウェルや教皇がおとがめなしなんだから、あの三人も若さゆえの過ちってことで
せいぜい謹慎処分程度で許されてるんじゃね?
提督の人本当におつかれさまでした。
愛というか忠誠がそれなりに報われてるシェフィールドって、余り見ないので新鮮でした。
ブリミルの聖地って地球なの?
つか、もしかしてバッキア?
東方の人達「銀河帝国とか韻龍とも交流とか言う前に僕らの事も思い出して下さい。あんまそういう重要なこと、ハルケギニアの人達とエルフだけで決めないで下さい」
細かい突っ込みは毒吐きいけよと思うのは俺だけだろうか?
>>424 真摯な意見ならここでも良いでしょ
煽り、叩きは論外
誰でも書き込める掲示板だからこそ、制限する必要もあるけどね
提督の人乙。
面白かったです。
>>41 読み物としては面白いから俺は好きだけど
これ完全な蹂躙もんだからね。叩かれるのも無理ないよw
作者も理解したうえで投下してるんじゃないかな。
意味も分からずヘイトヘイト、蹂躙蹂躙と叫びたい奴が行くのが毒吐きスレ。
提督氏乙。
楽しませていただきました。
ありがとうございました。
>>424 ここはどうなってんの、とか、
ここはおかしくないか、くらいなら別に構わないだろう。
毒吐きってのはもっとイカレた連中の住処だからな。
例えば投下されたSSに感想を書いただけの人間にまで噛み付くような狂犬とか。
↓↓
131 名前:名無しさん 投稿日:2008/08/27(水) 16:46:36 [ QfJP8h1M ]
いつから本スレは「銀英伝のヤンがルイズに召喚されました」スレになったんだよ…
133 名前:名無しさん 投稿日:2008/08/27(水) 16:50:31 [ l/p5Ymm6 ]
Tが来襲したとたんボウフラみたく突然わいてくる銀英厨ワラタ
>>428 そしてクロス先マンセーでゼロ魔がないがしろになっても盲目的に崇めるのが本スレ
と言うか我慢して毒吐きでぼやいてるんだから、本スレで文句言うよりマシだろw
提督も完結してしまったからこのスレも後は廃れて自然消滅するだけだな
>>432 そういうこと言うから信者は……って言われるんだよ?
蒼いのと魔砲は読んでる。
やっぱ知ってるキャラのは読むなぁ。
そろそろ魔砲も蹂躙が始まりそうだけどな。
元の世界から、すごく優秀な魔法使いさんたちがやって来るみたいだし。
キャラを生かした結果、ゼロ魔世界を舞台にしながらまったく違うストーリーを追う事になったのなら当然だと思うが
例えば背中に鬼の顔を持った人を呼び出しちゃったら、言う事聞かないのは当然のはず
なのにルイズに鞭うたれたりギーシュと決闘して最初苦戦したりするわけがない。これではキャラがおかしい
サイトと近しいメンタリティおよび能力を持った人間を呼び出した結果なら、ゼロ魔とほぼ同じ展開になるだろうけど……ぶっちゃけそれなら本編読むだろ?
我の強いキャラや癖のあるキャラを動かせば、ストーリーを追いにくくなるのは当然の事だ
型にはめて動かすのが至高とされる理由が分からない。ならクロススレ来るなよと思うのだが
ゼロ魔でやる意味がないとか言うなら、クロスをする意味がないと言える
矛盾まみれの設定とか滅茶苦茶に改変されたキャラとかでない限り、受け入れるぐらいの心の広さは持っておくべきだと思うのだが
・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
嫌いなものに首突っ込んで喚くのはやめてくれ。頼むから
433は考える頭を持ったほうが良いよ
どのみち原作も完結してないんだから、2次創作を完結させようと思ったらどこかでオリジナル展開にしなければならないのは必然。
つか毎日最低2〜3本は投下があるんだから当分は安心だろう。
それと新規で書きたいって人にあれこれ文句つけてあきらめさせるのも、問題だな。
今北なにこの流れ
さてと・・・
提督の人に最敬礼!!!!!!!!!!
>>439 書き手が沢山いるSS系スレでは読み手が傲慢になるという流れ
これ多分全員同一人物だと思うぜ
煽り方と反応がワンパターンすぎる
去年から何十回と見た流れだ
>>441 要するに、
・もっと原作を尊重しろよ、妙な改変すんなよ派
・原作をなぞるだけじゃクロスの意味ないだろ派
で何やかんややってるって事か。
結論が出るわけないような気がするんだけど。
436が良い事言った!
提督の人乙〜
これなら完結したって納得できるよ。すっきりした。
ちゃんと終わらせてくれてありがとう。面白かったよー
さあ、アンチの皆は毒吐きでおもいっきり語り合おうぜ!
本スレには書くなよ
・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。>
これに確実に接触してるし。本来なら避難所or他サイトへ投下すべきだと思うがね
それなのに指摘したこっちが叩かれるとか納得いかないだろうさ
作者もスレが荒れるのが分かってて投下するとかどうもね
>>431 毒スレで愚痴ってるやつはある意味紳士だよな。狂ってるなんぞ言われる筋合いはない
どこが蹂躙?
何か作品が投下されて、それで毒吐きが活性化するのは構わないんだ。
どんな作品だろうと不満に思っていろい言うう奴がいるのは自然な事なんだし、
ちゃんと場所をわきまえて言ってるわけだしね。
ただ、
>>430のように本スレが荒れないように作られた毒吐きに投下された文を本スレにコピペするって行為はどんなモンなんだろうね
提督を叩いてる人はただ単に妬んでるだけなんじゃないかな?
こんなにも素晴しい作品を書けるなんて悔しいみたいな感じで
小説は、後から見返したときに、各シーンに何らかの意味があるような物語にさえなってればいい
後は作者さんが自由に書けば良いし
もっとも、これが結構難しかったりするけど
>>449 精神的に余裕がないファンと名乗る人間説
単なる荒らし説
共通点:暇人(やることがない意味で)
このスレで作品投下する時は、元ネタ記載の投下宣言してから
次以降のレスで名前欄にタイトル書いて投下って流れで合ってますか?
提督の人、乙!
・・・個人的にはアンアンの末路だけが心残りです
でも眼福でした
>>452 元ネタ記載は投下前にしなくてもいいけど、
後からでも教えて貰えるとありがたい。
特にマイナーなモノとかだったら。
新作お待ちしています。
結論:嫌なら見ない。でいいと思いますよ。
あとクロスが嫌なら始めからこのスレに来ない方が良いと思います。
さあ投下するんだッ!
オレは一向にかまわんッ!!
「ヘイトだ! 蹂躙だ! ゼロ魔への愛が無い!」
具体的なことは何も言わず、これだけを叫んでれば便乗荒らしが追随してくれるから楽なもんだよな。
>>450 ねたみより現実逃避じゃないかなと思う。「ゼロ魔クロスである以上、原作ゼロ魔の話の流れ、価値観はなによりも尊重し
何一つないがしろにしてはならない。そうでない小説が良作などと言われるのは許せない+認めない」これが新興宗教原作教
の教義?である以上、提督みたいに独自の流れで面白いという事実は何より認められない事なのだろう
「何が出るかな、何が出るかな」ってのも楽しみの一つなんだから、
別に元ネタを明記してからの投下に拘る必要無いと思うが。
ベイダー卿やご立派様はアンチなんかいなかったぞ
アトリエやるるるだって不満の声はあまり聞かなかった。これぞ万人が認める本当の名作ってとこだな
は、早く投下を…っ!
その通り、
同じことをやっても、自分が好きなものならマンセーし、
気に入らないものならヘイトだ、蹂躙だとレッテル貼り。
叩きの連中が如何に阿呆かということだ。
ん、提督の最終話が来ていたとは。毎度驚異的な速度・質・量での投下、乙彼さまでした。
いろいろ意見もあるけれど、次回作をおマチしています。
・・・ある程度アンチがいるというのもステイタス
毒吐きでさえ語られないことほど悲しいことはない
>>315 遅レスですまんが、サモンナイト3のイスラを思い出した。
あいつ生まれたときから死ぬ程の苦痛を与えられて、でも死ぬまでは行かない。
自殺しても痛いだけで死ねない呪いを掛けられてて、で、特別な剣の力で呪いを押さえ込んでたんだよな。
サモンナイト3からはアティ先生が来てるけど、良いところで更新止まってて寂しい。
提督GJ!!
これでヤンとルイズの話が終わったんだなと嬉しいとも寂しいともつかない
気持ちになりました
ヘイト作品、原作蹂躙…どっちらも上手い人が書けば良作に為れる。
ただ「脳内設定限定」で書かれたヘイト作品・原作蹂躙モノが圧倒的に多いだけだ。
>>ベイダー卿とご立派
どっちも別スレの話だろうが、しかも片方避難所。
両方が名作だって話には異論はないが、ここのスレで荒らしかつくかどうかの話題にはふさわしくない例
ヘイトヘイトうるさいよ。
ある程度クロスキャラの影響で蹂躙になったっていいだろ。
原作に近ければマンネリとかつまらないとか言うくせに。
そんなことより、スカッとするssが読みたい。弱者を助け強気をくじく。そんなのがいいな
絶体絶命のピンチに颯爽と現れ、救い、去っていく・・・古いヒーロー像だけど、やっぱり素敵だしカッコいいと思う
クロス先が有名すぎてアンチが沸くのと
クロス先がマイナーすぎて反応がいまいちなのと
一体書き手としてどちらが辛いだろう
>>471 まとめで「無敵で不死身の使い魔」ってのを検索してみたらどうだろう?
ヘイトヘイトって・・・「ダイモンズ」のヘイトを召喚すればいいのかね?
>>471 スカッと爽やかな古典ヒーロー・・・つまり「アニキ」系のキャラか
クーガーの兄貴は戻ってこないのかなぁ
>>458 了解です
では、自分も投下してみます
元ネタは読んでてすぐに分かると思いますが、
最初だけは書かない方向でやってみます
>>472 個人的にはマイナーの方が良いと思う。
静かに投下できるしそれを心から愛してる読者達にも良い。
逆に有名すぎると毒スレで言う「信者」するかも知れないしね…
それで勢いづいた書き手さんが暴走してしまうし。
478 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:31:09 ID:gwdcdqwi
執念があった。
強靭な精神に裏打ちされた目的意識。
その意思は、妄執ともいえるほど確固たるもの。
目的を遂げるまでは、どれだけの年月が経とうと消え去る事はない。
「俺は……」
虚数空間に呟きが漏れる。
言葉とは存在の証明。
形を持ち、紡いだ者を人たらしめていく。
ぼやけていた視界が晴れると同時に、自分自身の存在が再構築されていく。
曖昧だった意識はようやく知覚できるほどに浮上した。
だが、まだ足りない。
この程度では足りない。
もっと、もっとだ。
腕を伸ばし、この先にある何かを掴むイメージをする。
それをこの手に掴み取り、引き寄せる。
「俺は……死なんぞッ!」
言葉に応えるかのように、更に意識がクリアになっていく。
狂おしいほどの感情のうねりが、奔流となって空間に迸る。
因と果が重なったのを感覚的に理解できた。
淡い光が満ちてくる。
どこか別の世界への扉がゆっくりと開いていく。
──次元が、繋がる。
支援
480 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:33:02 ID:gwdcdqwi
「あ、あんた誰……?」
抜けるような青空をバックに、一人の少女が彼を見下ろしていた。
どこか怯えたような表情で、少し距離を取っている。
少女の名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
トリステイン魔法学院に通う、貴族の子女である。
春の使い魔召喚の儀式で、目の前の彼をたった今召喚したのだ。
ルイズが怯えたのも無理はなかった。
彼女が行った『召喚』は、明らかに異常事態だったからである。
「早く答えなさいよッ!?」
ルイズの叫び声が響いた。
実際は、半ば虚勢であった。
大きな声でも出さなければ恐怖にのまれてしまいそうだったのだ。
このルイズの金切り声に、召喚で喚びだされた彼が反応した。
倒れていた体を緩慢な動作で起こして立ち上がり、気だるげに辺りを眺める。
まず最初に、足元からあちこち煙が上がっているのに目に付いた。
鉄と油の混じった、焼け焦げるような独特の臭いもする。
何度も嗅ぎ慣れた臭いだ。
その臭いと煙の元は、大きな鉄の塊が発していた。
歪な鉄の塊が、無造作に煙を吐きながらそこら中に散乱している。
元は大きな『何か』であったそれらの鉄塊は、異質な存在感を示していた。
「……どこだ、ここは?」
>>474 サガつながりだけど、小ネタでロビンが召喚される話あったね。
まさにスカッとした話だったw
あとキン肉マンとか明日のジョーとか、スカッと言うかルパンも好きだった
支援大介
483 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:34:36 ID:gwdcdqwi
今度は、少し視線を上げてみる。
こちらを注視するような視線を向ける、奇妙な服を着た子供達の群れがあった。
その人垣の向こうは、見渡す限りの草原だ。
穏やかな風に、草が揺れている。
豊かな緑が目に眩しい。
見慣れない形の大小様々な草が競うように生えている。
……草?
「草だと?」
自分が最後に見た光景は、ゴビ砂漠の不毛な土地だったはず。
乾ききった死の大地だ。
決してこんな緑溢れる草原地帯ではなかった。
草原の向こうには、西洋風の城まで見える。
何の冗談かと思った。
元いた場所とは明らかに違いすぎる。
足元に散乱する金属の断片と、見慣れない風景。
脳裏を過ぎるのは自分の記憶の最後の光景。
そして、虚無の中で揺う意識とその覚醒。
まさかここは……?
唐突に閃く。
脳内で瞬時にいくつかの仮説が組み立てられた。
確証はないが、現状の情報を判断すると間違いはないだろう。
「クク……」
彼の顔が愉悦に歪んだ。
まだ少年とも呼べるその外見からはありえないような、歪な笑み。
少年の顔は狂気に染まっている。
投下が始まっていたとはこれは失礼!!
>>475 あれ、俺いつの間に書き込んだんだ…
昔書こうとしたが義手の供給法が思いつかなくて挫折したっけ…
提督の人、乙
改めて見ると、観察者のヤン、ブリミルの犠牲者の集大成であるジョゼフらによる
「おっさん」の話なんだなぁ
>>451 おあつらえ向きというべきか、ゲーテがこんな言葉を残してた
「人間も、本当に低劣になってくると他人の不幸を喜ぶ以外にはもはや何の意味も持たなくなる」
「何故このように悪口が絶えないのか。人々は他人のちょっとした功績でも認めると、
自分の品位が下がるように思っている」
まぁ、罵倒したり荒らしたりしたら、対象より偉くなったと錯覚するのかもしれない
487 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:35:49 ID:gwdcdqwi
そんな少年を、呆然としたようにルイズは見つめていた。
「あんた、誰なのよ……?」
三度目の問い。
ようやく少年がルイズへと顔を向けた。
黒い髪に黒い瞳の、まだ幼さの残る風貌だ。
一見すれば凡庸な印象を受けるだろう。
さっきの歪な笑みは一体何だったのかと思うほどだ。
どこにでもいるようなごく普通の少年というのが、ルイズから見た第一印象だった。
ルイズと少年の視線が交錯する。
「ひッ!?」
見つめられた瞬間、ゾクリとした。
思わず背筋に冷たいものが走ったルイズは、身震いをした。
先ほど自分が下した少年への判断が間違っていた事が、一瞬で理解できた。
──その目だけが、違った。
明らかに普通の少年がする目ではなかった。
侮蔑とも、哀れみとも違う、ある種の視線。
氷のような目で、少年はルイズをじっと見ている。
それはまるで研究者がモルモットでも観察しているように冷淡で、冷酷な瞳だ。
口元に嘲笑を張り付かせながら、少年が口を開いた。
「俺か? 俺は……」
そこで言葉を区切った。
一呼吸置いて、自分自身の言葉を確認するかのように喋る。
「俺の名は……木原マサキだ」
世界に宣言するかのように、木原マサキの言葉は放たれた。
支援。
少し黙れおまいら
投下中の雑談は我慢だ。もしくはちゃんと更新。
とりあえず支援。
490 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 18:37:07 ID:KhvPyrcA
遅ればせながら、提督の人、乙でございました〜!支援
帰宅直後の感動をどうもありがとうございます。(爆)
492 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:37:38 ID:gwdcdqwi
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、不安でいっぱいだった。
春の使い魔召喚の儀式でルイズが喚び出したのは、一人の少年。
そして、煙を吐いている大量の鉄の塊。
前代未聞の出来事だった。
人間が使い魔として召喚されただけでも異常なのに、鉄の塊までセットで付いてきたのである。
もう訳が分からない。
不安になるなと言う方が無理だった。
一応少年に名前を聞いてみたら『木原マサキ』だと返事はしたが、それっきり。
名乗った後はルイズに興味を無くしたかのように視線を外し、辺りを眺めては何かを考え込んでいる。
呆然と立ち尽くすルイズとは、もう目も合わせようとしない。
どうやら完全に無視されているようだった。
何だか腹が立ってきた。
さっきは目つきに驚いたが、よくよくこのマサキという少年を見てみると、明らかにただの平民である。
貴族の証である杖も持っていないし、マントもない。
鉄屑と一緒に平民を呼び出してしまった……。
そう思うと、腹が立った後は今度は自分が情けなくなり、今度は悲しくなってきた。
「ルイズが平民と一緒にゴミを呼びやがったぞ!」
ルイズの召喚を遠巻きに見ていた生徒の一人が声を上げた。
他の生徒達も次々と囃し立てる。
「しかも、平民には無視されてるぜ!」
「さすがはゼロのルイズだ!」
煽る声は止まらない。
「違うわよ! ちょっと間違っただけだもん!」
立ち上がって怒鳴り返す。
うわァァァ!こいつ来ちゃった!!支援
レモンピープル的な意味でルイズ危険フラグか? 支援
495 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:39:04 ID:gwdcdqwi
しかし、自分でも反論は無駄だと理解していた。
「お前はいつも間違ってばっかりだろ!」
人垣がどっと爆笑する。
「違うもん! そんなんじゃないもん!」
「じゃあ、あの平民は何なんだよ?」
「そ、それは……」
言葉に詰まる。
上手い言い訳が見つからない。
「やっぱり『ゼロのルイズ』の名前通りだな!」
「召喚まで失敗とは、さすがだぜ」
「違うもん……」
蔑む様な視線が無遠慮にルイズに突き刺さる。。
生徒達の笑い声が、ルイズの耳にいつまでも木霊した。
ルイズはうなだれたまま、結局何も言い返す事はできなかった。
悔しくて仕方なかった。
生徒の中にはドラゴンを召喚した者もいた。
あのツェルプストーでさえ、サラマンダーを召喚していた。
せめて、犬や猫のような小動物でもいいから、普通の使い魔を召喚したかった。
いくらなんでも、平民の使い魔なんてひどすぎる。
目の前が涙で薄っすら滲んできた。
強く噛み締めた唇からは、かすかに血の味がした。
つらら……
支援
ヤヴァい人きちゃったーーーっ!!支援
498 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:40:09 ID:gwdcdqwi
「ミスタ・コルベール。もう一度召喚をやり直す事はできないのでしょうか?」
ルイズは、こちらを気の毒そうに眺めていた禿頭の教師に声をかけた。
「それは駄目だ。ミス・ヴァリエール」
「どうしてですか!?」
「これは決まりだよ。二年生に進級する際、君達は『使い魔』を召喚する。今、やっている通りだ」
木原マサキと名乗った少年が『使い魔』という単語にぴくりと反応した。
ずっと無視してきたくせに、今度は探るような目でルイズを見ている。
コルベールの話は続く。
「この春の使い魔召喚は、伝統ある神聖な儀式です」
「それは分かってますけど……」
「いいですか、ミス・ヴァリエール。あなたが好む好まざるに関わらず、彼を使い魔にするしかないのです」
「でも先生! 平民を使い魔にするなんて聞いた事がありません!」
ルイズの言葉に人垣がどっと笑った。
うなだれるルイズに、コルベールが優しく声をかける。
「平民であろうと、君にとってきっといつか素晴らしい使い魔になるさ」
「でも……」
「これ以上話す事はないよ、ミス・ヴァリエール。さぁ、儀式を続けなさい」
「分かりました……」
コルベールに促され、ルイズは使い魔の少年へと足を向けた。
499 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:41:52 ID:gwdcdqwi
「ちょっと」
ルイズはマサキに声をかけた。
「俺に何か用か?」
「あんた、感謝しなさいよね。貴族にこんな事されるなんて、普通は一生ないんだから」
「何がだ?」
ルイズは何も言わず、手に持った小さな杖をマサキの前で振った。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!」
早口のように唱え、自分の唇をマサキの唇へと重ねる。
マサキは多少面食らった顔をしたかと思うと、ルイズの背中に腕を回した。
「──んッ!?」
ルイズの口内にマサキの舌が侵入してくる。
蛇のように絡みつき、こちらの舌を激しく求めてくる。
ルイズの顔は一瞬で真っ赤に沸騰し、頭の中は真っ白になった。
気が付けばマサキを突き飛ばしていた。
「あ、あ、あ、あんた!? 何すんのよッ!?」
「何を慌てている?」
平然と返すマサキ。
「あ、あんたねぇ!?」
「先に誘ってきたのはそちらだ。気取る事はなかろう。俺に惹かれているのを隠す事はない」
「あんたに惹かれてなんかないわよッ!?」
ルイズが叫ぶが、マサキは話を聞いていなかった。
500 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:43:14 ID:gwdcdqwi
どうやら左手の甲に突然襲ってきた痛みに、顔をしかめているようだ。
「おい。何だこれは?」
「何って、使い魔のルーンが刻まれただけよ」
「使い魔のルーンだと?」
火傷跡にも似た奇妙な線が、マサキの左手の甲に刻まれていく。
「ほほぅ、これは珍しいルーンですな」
コルベールがやってきて、マサキの甲に刻まれた傷をしげしげと眺めた。
「見た事のない形ですな。一応、写しておきましょうか」
そう言うと、懐から紙とペンを取り出してスラスラと書き写した。
マサキは無言でその様子を観察していた。
「さてと、じゃあみんな教室に戻りましょうか」
コルベールはきびすを返すと、宙に浮いた。
他の生徒達もコルベールに続いて次々と浮かび上がる。
「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」
「『フライ』も『レビテーション』も使えないと不便で仕方ないな!」
「平民の使い魔一緒に歩くのがお似合いよ!」
口々にそう言って、笑いながら飛び去っていく。
残されたのは、ルイズとマサキの二人だけになった。
ドッキングしちゃう支援w
502 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:45:00 ID:gwdcdqwi
「飛んだ……?」
内心では驚きつつも表情を崩さないマサキの前で、ルイズが仏頂面のまま言う。
「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。今日から私があんたのご主人様よ。覚えておきなさいよ!」
「ご主人様だと?」
「そうよ。あんたは使い魔として私が召喚したのよ。平民が貴族に仕えられるんだから、光栄に思いなさい」
「使い魔? お前に従えというのか?」
憮然とした表情のまま、ルイズが答える。
「そうよ! 何か文句あるの!?」
「……いいか、言っておくぞ」
マサキはおもむろにルイズに近寄ると、胸倉を掴み上げた。
小柄なルイズの体が持ち上がり、爪先立ちになる。
「な、な、何すんのよ!?」
気丈に振舞って見せるが、ルイズの声は震えていた。
「俺に命令するな。操ろうなどと思うな。俺は好きなようにやらせてもらう」
それだけ言うと、投げ捨てるように掴んだ手を離した。
「きゃあッ!?」
尻餅をついたルイズを、マサキは冷たい目で黙って見下ろしていた。
ルイズとマサキ。
異界にて交わってしまった二つの運命の鎖。
物語は、ここより始まる。
動き出した流れは止まる事はない。
──冥府の王は、再びハルケギニアの地で目覚める事となる。
魔法学園が青空教室になりかねん
支援
504 :
次元の使い魔:2008/08/27(水) 18:46:16 ID:gwdcdqwi
1話は以上以上です
OVA版冥王計画ゼオライマーから木原マサキさんの召喚です
ありがとうございました
ある意味、ラスボスがきやがった!!支援
マサキの人、乙
むしむしわくわくのおねいさんはどうなった・・・!?
GJだwww
処女の危機があるのは初めてじゃないのか?
キュルケとか速攻喰われるだろwww
ゼオライマー乙
秋津ではなく、木原の方か・・・
乙でした。
さっきから叫んでいる連中!
これが本当の(文字通りの意味で)ゼロ魔じゅうr(メイオウ攻撃)
てかみんな何で知ってるんだよ
スパロボか?
原作を本誌で読んだ事あるロリコンは
手ェあげろw
ある意味、存在自体が偏在だよな、木原マサキ
去年、リュウ誌で完結したという意味なら
)ノ
ゼオライマー乙
脳裏に冥王計画リリカルなのはが浮かんで仕方が無い
>>510 昔単行本でなら
マジンガーもある世界だったというのが今となってはギャグだ
秋津マサキじゃなくて木原マサキの方だからまだ何とかなる・・・はず
原作この前再版されてたような気がするぞ
乙です!
ここまでヤヴァい人がきたのも珍しいw
ただ、読んでて思ったんだが、OVA版がネタ元ということだけど、
「成人向け漫画が原作の全年齢向け映像作品」ってどういう扱いにすべきなんだろ。避難所かこっちか。
個人的にはここで問題無いと思うが。
そーいや理想郷でも
提督キテター!!!?
亀ですが作者様、お疲れ様でした。
サブタイも最終話があったらこれだろ、という予想に近いもので感涙モノでした。
本当にお疲れ様でした。
面白いSSをありがとうございました!
テンプレに書いてあるけど原作がエロかろうとグロかろうとSSがエログロでないなら問題ない
アンチは嫉妬してるだの毒吐きはゴミだのやたら扱き下ろしたり見下したりする奴に限って
投下中も雑談続けたりするよな。
逆に言えば原作が全年齢向けでも性的描写多々のSSなら避難所へGO
や、やばいやつがきたぜ!
これは続きを楽しみにするしかない!
>>517 「成人向けゲームが元ネタの一般アニメ」がこっちなんだからこっちでいいだろw
>>517 クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ
原作は関係なくて
描写次第で、大人な作品は避難所へGOGO
新作投下乙カレー。
どうか挫けずにがんばってくれ
>>521 それはお前から見た場合だろ?
527 :
517:2008/08/27(水) 19:34:09 ID:5Nx46Bzd
うい、すまん、テンプレに目を通してから
>>517を書いたつもりだったんだが、
しれっと読み飛ばしてたらしい。
いらん無駄に波風立てる様な事いってすいませんでした。orz
ゼオライマーが来たら戦闘で町の人々や建物が蹂躙されちゃうんじゃないの?
アンチだなんだのと信者ウゼー
不毛なやり取りやるなら避難所行けや
今までまとめしか見てなかったが提督が終わったので書き込みに来ました
作者の人お疲れ様でした
ワルドはどうなったんだろうとか気になりますが本当に面白かったです
涙目みてみてとか怪しすぎて踏めない。
ゼオライマーの人乙です。
ロボットアニメ史上屈指のヤバい人来ちゃったww
ルイズ…イ`w
いや今さっきできた新板
なんかエロパロの全年齢版?みたいな板らしい
>>528 敢えて足元の市民無視して戦ってたのがマサキだけど
よく考えたらそうなるための敵がいないんじゃ
個人的には生身のマサキに頑張って欲しいかな
ロボットのパイロットなら、生身じゃたいしたこと出来ないんじゃないの?
元ネタ知らんからどれくらいやばい人かよくわからない
これはイクサー1も来る勢い
マサキてサイバスターのだと思った。
じゃあ俺はバブルガムクライシスで
コッパゲ先生と一緒にヤバイ物を作りそうだ…
動かすために、制御棒を突っ込まないと駄目なのですね
小林源文作品より中村三曹召喚
ルイズ「こ、この犬〜〜〜〜〜!!!!」
中村「(畜生、いつか殺してやる)」
>>531の板見てきたけど、運営の気分だけでできた創作物発表の板なのね
まだLR決まってないみたいだけど、運営が
「二時創作系は全部そこの板に移れ」みたいな暴挙に出ない事を祈る
そうなると、このスレも強引に移動させられかねん
そんな馬鹿なことあるわけないと考える人は甘い
どんだけ議論して反対されてても「見切り発車ですー」の一言で
実際に板分割してスレ移動させてしまったのが今の運営だからなぁ…
出遅れましたが、提督の人ありがとう。画竜点睛は満たされました。
――30話で本当に終りだったら、正直どう評価しようかと思ったりもしますたが。終りよければ全て良し。
548 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 21:12:11 ID:RbX0/H+F
木原マサキって、文字通りの狂気の天才だぞ。それも天才すぎて世間に入れられず、それゆえに
狂気に走ったって奴だ。大げさでなく、本当に何をしでかしてもおかしくない。ハルケギニアの
地球を丸ごと滅ぼすくらい、平然とやってのけそうな奴なんだぞ。
久しぶりです、少し短いですがお中元に最新話持って参りました。
盛り上がっているところに悪いのですが、他に予約入れている人いないのでしたら30分より投下してよろしいでしょうか?
あれ、おマチさんの顛末が……本当に顔合わせ無かったんだあの人。
やっぱ辛いだね。本気で惚れていたんだ。
もう残暑の季節じゃねーかな
むぅ・・・なんか大物が来てる がそんな事は気にせず9時半から投下させて頂きます
支援って言うはずが間違えて書き込んでしまったorz
支援させていただきます
先にペルソナ0、次に少し間空けてから大王かな?
しまった 被った すみませんお先にどうぞ
なんだ?レスアンカーずれてんのか?
提督グッジョブでした!
マチルダさん、ヤンの子供の養育がんばってください。
害獣アンアンはフォーク化しそうだw
ペルソナ0 第十二話
走る、走る。
辺り一面には茫洋とした霧が立ち込め、前も後ろも右も左も分からない。
ただ混迷を深める景色のなかをルイズは走る。
どこへ向かっているかは分からない。
なにを目指しているかも分からない。
それでも足を止めることは出来なかった。
ドキドキする心臓とズキズキする喉、息は荒く力を使いすぎたせいか割れそうなほど頭が痛い。
足は棒のようで一歩踏み出すごとに馬鹿みたいにふらつく。
それでも足を止めることは出来なかったのだ。
「――トォ、サイトォ」
朦朧とする意識、痛む喉が知らずその名前を呟いていた。
見知らぬ他人、ほとんど会ったこともない平民の少年。
だと言うのに何故? 何故こんなにも心を掻き毟られるのだろう?
こんなにも切ない気持ちになるのだろう?
「それはただの幻想にすぎない」
心のなかで思っただけなのに、その言葉に返事が返ってきた。
「今感じている感情はお前が得たものではないからだ」
ルイズは走る、四方八方から響いてくる声がルイズに方角を見失わせる。
けれど走る、心が命じるまま倒れそうになる体を動かす。
「偽りの繋がり、偽りの主従、滑稽だ。それほどまでに追い求めた“真実”がどれほど厳しいものか……」
「――るさい」
ルイズは叫ぶ、自分を惑わす声を、行く手を遮る霧を吹き払うかのように。
「うるさい!」
激情のままにルイズは叫ぶ。
そのルイズを憐れむように霧の向こうから響く声は告げる。
「愚かな……ならば知るがいい」
霧の中に照らし出される、一筋の道。
「お前が求める真実の苛烈さを……」
それきり霧の向こうからの声は途絶えた。
代わりにルイズの耳が捉えたのは慌てた足音と、己の名を呼ぶ友の声。
「ルイズちゃん、ルイズちゃーん!」
赤と黒で彩られた道の向こうからルイズを呼ぶ声がする。
疲れ果てた体に鞭を打ってルイズは一歩踏み出した。
――その姿を見ている者がいる。
一人は人をあざ笑う白痴の塊。
一人は全てを覆い隠す霧の王。
そして一人は神の国を統べる狂信者。
ロマリアの王、若き教皇ヴィットーリオ・セレヴァレは杖を振りかざしたまま、宙に浮かんだ光る鏡に映し出されたルイズの姿を熱心に見ていた。
その傍らに控えるのはにやにやとした笑いを浮かべた月目の優男。
「成程、素晴らしきは“虚無”の力と言ったところですか」
「ええ、全くですね。しかし癪に障るな、本来なら僕が聖下の使い魔になるはずだった筈なのに」
「それは仕方がありません、これも始祖のお導きでしょう」
そうってヴィットーリオが杖を動かすと、鏡はその移す景色を変える。
ルイズの遥か後方、霧の果てから彼女のことを見つめる一匹の巨大な化け物へと。
「虚無の使い魔の最後の一人、記すことすら憚られる者――一体偉大な始祖ブリミルは僕たちになにをさせようとしているんでしょうね?」
「それはわかりません、ですが私たちがするべきことはただ一つ」
ヴィットーリオは空いた方の手で執務机の上に置かれた書類にサインした。
無駄に修飾と婉曲な表現を多用したその羊皮紙でできた髪の上には教皇庁の名立たる大司教の署名と共にある二つの名前が書き連ねられている。
それは一つの歴史ある王国に新たに生まれた女王と、その側近である年老いた枢機卿の名前。
「“この”ハルケギニアに住む者たちに幸福を齎すことではないでしょうか?」
杖を下ろしにこりと微笑んだヴィットーリオの言葉には一片の曇りもなく、ほんの僅かな逡巡もない。
パンパンパンパン
しえん。
突然響いた拍手の音にヴィットーリオは背後を振りむき、ジュリオは自らの主を庇うように前で出る。
何者だ、などと無粋極まりない詮索などしている暇はない。
此処は薄暗く黴臭い六千年を秘め隠す教会の暗部、歴代の教皇のみが入ることを許された地下禁書庫だ。
場所を知っている者も極めて限られている上に、水の秘薬の力でただこの場所を守ること以外考えられなくなった最強の衛兵へと己の心を作り変えた精鋭達が羽虫一匹たりとも入れぬ警備を続けている場所。
そんな場所まで入ることのできた暗殺者に詮索などしては無意味だ。
懐の銃を握ったジュリオの手が嫌な汗で汗ばむ。
既に自分の命を代価として最愛の主人を逃がすことは彼の決定事項であったが、果たして自分程度の人間の命でどれほど時間を稼げるものか?
ジュリオの頭に主が見せてくれた別の世界の自分の姿が浮かぶ。
もう一人の自分は右手のルーンを輝かせ、幾百幾千もの幻獣たちを操って主のことを守っていた。
ガリアが放った巨大な騎士人形ですらガンダールヴと二人ががりならば物の数ではなかった。
なのに今の自分はただの木偶の坊、命を代価としてすら主がルーンを唱えきる時間を作り出すことすらできない役立たず。
目前に現われた男への殺意と異なる世界への自分への嫉妬で狂いそうになりながら、ジュリオは引き金を引いた。
ダンッと火薬がはじけ、もの暗い世界が一瞬照らされた。
そこに立っていたのは蒼い髪の美丈夫であった。
船乗りが着るような簡素な服の上から、それとはまったく不似合いな深紅のマントを帯びたその男は肩から血を流している。
銃が当たったと言うことよりも、まだ自分が死んでいないことが信じられずジュリオはその端正な顔を間抜けに呆けさせ、目の前の男のことを見ていた。
パン、パン、パン……パン
「素晴らしいご高説まったく痛み入る」
ジュリオに肩をやられたせいか若干やりずらそうだが男は拍手をやめようとしない。
いや己の傷にまったく頓着していない。
「それだけ言えれば大したものだ、宗教狂いの教皇聖下どの」
男は笑う、いかにも楽しそうと言った様子で笑うくせに男の声は少しでも楽しそうではなかった。
「さて――物は相談なのだがね、その話に俺も咬ませてはくれないか?」
「おま……いえ、あなたは…………」
ジュリオが男の正体に気づいた時、彼の主は既に心を決めていた。
「構いませんよ、ガリアの無能王どの」
「おお、それは僥倖だ。既に娘を魔法学院に留学させてしまってな、これで断られたらどうしようかと思ったぞ」
笑う無能王と笑う教皇。
二人とも方向性こそ違っていたがその瞳には同種の光が宿っている。
ぞくりとジュリオは身を震わせると、糸が切れた人形のようにその場に膝をつく。
「しかし、一体どうやって此処へ」
ジュリオの問いにジョゼフは笑いながら答えた。
「何、始祖ブリミルの気まぐれに振り回されるのは今に始まったことではないからな」
無造作に掲げた右手、そこには薄汚れて茶色くなった始祖の香炉が握られている。
「全く、この世は喜劇に満ちているな」
くつくつと、ジョゼフは笑った。
支援です
アルカナハートからの多キャラ召喚を書きたいんですけど、誰が誰を召喚するかがいまいち決まりません。
一応属性合わせで考えました。
ルイズ→はぁとor頼子
キュルケ→美鳳
タバサ→リリカorゼニア
ギーシュ→舞織orフィオナ
それからルイズが虚無のアルカナと契約した聖女になるってのはどうでしょうか?
「これを使うクマ!」
そう言ってルイズに手渡したのはピンクのフレームをしたメガネ。
霧を見通す力を持った“それ”にルイズは驚きクマに感謝の言葉を送る。
――けどこんなもの一体どこから持ってきたの?
帰って来た素朴な疑問の言葉にクマは頭を捻った。
云われて見ればクマは一体どこからこんなものを用意したんだろう? と。
思い出そうとしても思い出せない、そもそもクマ自身の眼にも備わっている霧を見通す能力だが、最初からこんな力はなかった気がする。
ただルイズに会いたくて、ルイズを助けたくて、死に物狂いで霧の中を走っていたらいつの間にか出来るようになっていた。
メガネだって同じだ、いつの間にか持っていた。
まるで何もないところから湧き出してきたように。
「クマは、クマは一体なんなんだクマ?」
足を止め自問するクマ、こんなことができる自分はなんなのだろうか?
空っぽな自分、その中身は一体どこにあるのだろうか?
考えれば考えるほど深みに嵌まりそうになり、クマは無心でルイズの後を追いかける。
そしてクマは出会う。
気を失った一人の少年をその背に乗せた、自分と極めて近しい存在に。
「お前、お前は……」
それは一匹の黒毛赤眼の巨大な犬、冥府の番犬“ガルム”だった。
伝説によれば生と死の境界を明確に区切る地獄の獄卒でもあり、またその恐ろしい見た目から想像できないが歌好きで、飼い主であるヘルには甘えた一面を見せるとも言われる。
「サイト!?」
だがガルムはその身体を霞ませていた。
黒い身体はむこう側の地面が見えるほど透きとおり、ともすれば一瞬その存在を見失いそうになるほど存在感がない。
「くぅん」
一鳴きするとガルムはゆっくりと背中の少年を地面に横たえ、ルイズに向かって押し出した。
少年はまるで醒めない悪夢のなかにいるかのようにうなされ続けているが、命には別状はないようだ。
ほっと一息ついたルイズとは対照的に、クマの表情は暗い。
薄くなり続けるガルム、今にも消えてしまいそうなナニカ。
それがやたらと心を掻き毟り苦しくて堪らない。
――君は、何クマか?
クマの問いかけにガルムは薄くなった真紅の瞳でまっすぐにクマを見る。
――“同胞”ヨ、ルイズ、ヲタノム……
消えていくガルムの最後の思念、それがクマのなかの空っぽな何かを震わせる。
――任せるクマ、ルイズちゃんはクマが必ず守るクマ!
その言葉が届いたのか僅かに纏う雰囲気を穏やかなものへと変え、黒い犬は虚空へと溶け消えた。
後に残ったのは気を失った少年とふらふらになりながらその少年に取りすがる少女。
「同胞って、どう言う意味なんクマ?」
頭を抱えた一匹のクマと。
――ルゥゥゥゥイズゥゥゥゥ。
霧の果てから彼らを見守る、一匹の化け物が残された。
567 :
565:2008/08/27(水) 21:36:08 ID:NXdtvhAN
すいません、リロードを忘れていました。
申し訳ございません。
しえん
P4ようやくクリアしたからやっと読めるぜ支援
以上でございます。
次回はイザベラさま魔法学院に来る。
新女王アンリエッタの憂鬱。
教皇様、熱狂的再征服を開始する!
の三本です(嘘
迷走に迷走を重ねる本作ですが、よろしければまた支援してくださいませ。
それでは!
――ところでアクマがこんにちはの人のイザベラさまとヒーホーくんにハートを打ち抜かれたので謝罪と賠償を要求します。
どうしてくれるんだこの胸の高鳴り……
>>570 乙
だけどそれだけで賠償と謝罪しろとか非常識にもほどがあるよ
>>571 これは・・・切り返しに困る返事ですね。もうちょっとひねってもらえると、ネタにしやすいんですが
>>570 ジュリオとヴィットーリオも前世の記憶持ちなのかしら
イザベラ様きたわぁ……タバサとの会話が待ち遠しいのです
乙でしたー!
>>571 こんな時、どういう顔をすればいいか分からないの
やられた……これは作者のアンチである
>>571の作戦だったんだ……
感想タイムが見事なまでに吹っ飛ばされた……
>>580 把握した
>507 ペルソナの方 投下乙でした
人気に嫉妬しなが・・・・・するわきゃーない そろそろ投下してもよろしゅうございますかな?
22時10分予定
しえんー
ペルソナの方、乙でしたー。
正直ペルソナシリーズやったことないからよく判らないけど、
ぐいぐい引き込まれていってしまうのはやっぱり書き手の方の力ですかねー。
さて、大王の方支援体勢に切り替えさせていただきます!
そろそろ始まります >507と>570を間違えた なんてこった OTL
トリステイン大王 8回目
「ぼんくらじゃねーーー!!」
ええと、いきなりのことで驚かれてるでしょうが、今回はトリステイン王宮からお話が始まります
冒頭で大声を張り上げていたのはトリステインのお姫様 アンリエッタ姫です
どうやらお姫様という職業は酷くストレスが溜まるようで
「ああん!!誰が好き好んで狒々爺の花嫁になるかぁ!!」
自分の部屋のベットの上でガクガクと頭を振りながら不満をぶちまけているアンリエッタ姫 これでも姫なんです
「ちくしょぉ!!都合のいい貴族どもがぁ!!ひがみしか言えねえ平民がぁ!!」
手当たり次第に部屋の物を破壊していくアンリエッタ姫 ですから姫なんですよ
「がぁああああ!!むかつく!!レコン・キスタ!!無能言う奴ら!!」
ベットの上でガンガンとストンピングするアンリエッタ姫 ・・・・・・本当に姫なのか?どっかのパンクロッカーじゃないのか?
その時、激しく侍女をスパンキングしていた手をお姫様は止めて、呟いたのです
「そうだ、魔法学院に行こう」
と、言う訳で
「お久しぶりですね、ルイズ」
「どぉいう流れなのよーーー!!」
ルイズの抗議もどこ吹く風とアンリエッタ姫はお父さんとティーセットなんかを優雅に飲んでる訳です
「しかし驚きましたわ、まさかルイズがモンモランシー伯を召喚していたとは」
「ははは・・・・・彼女の真の使い魔が見つかるまでの代役だよ」
ピコピコと手を振って謙遜するお父さんとほほほと口元を隠して笑うお姫様・・・・・・ああ、よかったお姫様だ
そんな時、お姫様の顔が明らかに曇りました それはもうワザとらしく
「ど、どうかなさったんですか?姫様?」
「私、結婚する事になったのよ ルイズ」
明らかにその結婚は嫌だと顔にしているお姫様を見てルイズもどう声をかけようか悩んでいると
「アンリエッタ姫、お気持ちはお察しします」
お父さんが神妙な顔でお姫様を慰め始めました それをお姫様も真剣に聞きます ルイズは完全に蚊帳の外です
「あたし・・・幼馴染なんだけど・・・主役じゃあないの?いらない子なのかしら あはは」
「お父さん話したら長いから 無駄よ もっとしっかりしなさい」
モンモランシー親子によるアンリエッタ姫とルイズのカウンセリングは深夜までおよんだのでした
次の日の早朝、
「さぁ!!アルビオンに向けて出発だ」
「いやいや!!ちょっと待って!!いつの間にそんな事に」
答え:昨日の夜にお父さんがお姫様に手紙回収を頼まれたからです
「と、言う訳だよ わかったかな?」
ふわふわと浮かびながらお父さんとモンモランシーはルイズが再起動するのを待ってました
なんとか再起動を果たしたルイズですが何か引っかかるモノがあります
「って ちょっと待って、なんでモンモランシーまで魔法なしで浮いてるの?」
確かにモンモランシーは魔法なしでお父さんの様に宙にぷかぷか浮いてます
そのもっともなルイズの疑問にモンモランシーはちょっと首を捻って考え込むと
「金髪縦ロールですからーー」
「答えになってねーー!!」
ルイズの絶叫が響きました その時お父さんが笑いながら種を明かしてくれました
「娘はこれをつけていたのだよ」
そう言ってお父さんはちょっと大きな箱から何かマジックアイテムを出してきました
それはなんだか奇妙な楕円の二つ一組になった つけおさげみたいなモノでした
「これは頭に取り付けると空を飛ぶ事の出来るマジックアイテムだよ」
モンモランシーは髪で隠れて見えなかった同じモノをルイズに見せました
「これをつけるとお父さんと同じ速度で空が飛べるよ」
それを聞いたルイズが目をお星様のようにしてつけたのは言うまでもありません
さっそくつけてさっきまでの悩みはどこかに吹き飛ばしてルイズはビシリとアルビオンの方向を指差しました
「待ってなさい!!アルビオン!!このルイズが速攻で問題解決よー!!おーほほほ」
ガチョン ガチョン 発進準備完了!! ルイズ行きまーす
五分後・・・
「しゃ・・・しゃぶい・・・ヒ・・ひえ・・・ひひ」
「く、空気が・・・空気・・・うす・・・・・・・・・・」
「だ、大丈夫かい?ルイズとミス・モンモランシ」
調子に乗っておもいっきり高く飛んだルイズとそれを追っていったモンモランシーが空気の薄さと寒さで死にかけました
後から追ってきたワルド伯爵のグリフォンに二人そろって寝込んでしまったので仕方なく一行はラ・ロシェールから船で行く事になったのです
続く
投下終了 お姫様は怒ってる 色々怒ってる 別にこんな人が嫁だったらいいなとは思わない
投下乙です
>激しく侍女をスパンキングしていた
誰か、変態だーのAA持ってきてくれw
変態!×3のAAでもいいよ
>>スパンキング
___l___ /、`二//-‐''"´::l|::l l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i:::::
ノ l Jヽ レ/::/ /:イ:\/l:l l::l u !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
ノヌ レ /:l l:::::lヽ|l l:l し !/ ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
/ ヽ、_ /::l l:::::l l\l ヽ-' / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
ム ヒ /::::l/l::::lニ‐-、`` / /;;;;;;;;;;;;;ヽ! i::::l:::
月 ヒ /i::/ l::l;;;;;ヽ \ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l::l:::
ノ l ヽヽノ /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l:l::
 ̄ ̄ /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l `‐--‐'´.....:::::::::!l
__|_ ヽヽ /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ.... し :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l
| ー /::::l';!:::::::::::::::::::: u ', i ノ l
| ヽー /イ';::l ’ し u. i l l
| /';:';:!,.イ し 入 l l U
| /,、-'´/ し / ヽ、 u し ,' ,' l
| /l し _,.ノ `フ" ,' ,' ,ィ::/:
| /::::::ヽ ヽ / し ,' ,' / l::
| /::::::::::::`‐、 し ', / u ,、-'´ l,、-
| ``‐-、._::::::::::` ‐ 、 ',/ , -'´`'´ ,-'´
| _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´ u /
| | | | \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\ u /
乙彼様でした
>つけおさげみたいなモノ
これ一度装着したあとはずすと死ぬめちゃヤバいアイテムじゃなかったっけ
ブリミルから授与された王権に連なるヴァリエール家って
そらなりに紋章みたいなのが六千年分くらいあると思うんだが
家系図とかあんのかな?
ヴァリエール家って昔のトリステン王の庶子から始まった家系なんだよね?
一体それって何代前だっけ?
593 :
子守唄:2008/08/27(水) 22:31:17 ID:Sc2S7XoT
投下します。
皇太子ウェールズに手紙を届け、そしてウェールズから手紙を受け取り、任務を果たしたルイズ。
王党派、最後の夜、最後の宴の最中、ベランダから双月を見上げる。
――ハクオロは無事かしら?
桟橋の階段でライトニングクラウドを受け倒れたハクオロは身動きひとつしなかったが、
デルフリンガーがまだ生きてると叫んで教えてくれた。
とはいえあのまま放置されたとしたら危うい。
クスカミの腕輪で仮面のメイジを撃退したが、他に刺客がいるかもしれないとワルドに言われ、
結局ハクオロを見捨てるような形で船に乗ってしまった。
キュルケ達が何とかしてくれていたらいいけれど。
「ここにいたのかルイズ」
そこにワルドがやって来て、明日、ウェールズに式を上げてもらう約束をしてきたと言った。
「式って?」
「結婚式だよ。僕とルイズのね」
第16話 心の在り処
「とにかくルイズに会って事情を説明せねばどうにもならんな」
東の空が白む頃、離れた山林からニューカッスル城を見つめるハクオロとタバサ。
城の外側は貴族派の軍隊が取り囲み、城の内側はこちらの事情を知らぬ王党派が控えている。
貴族派を出し抜いてニューカッスル城に入り込めても、
王党派に敵と勘違いされて攻撃されてはたまらない。
もしルイズがすでにニューカッスル城に到着しており、
もしここにいるはずもない使い魔の容姿を伝えていれば、
もしかしたらルイズの使い魔だと主張する事で王党派の信頼を得られるかもしれない。
信頼を得る方法は他にもある。貴族派の敵だと証明すればいい。
例えばシルフィードに乗って飛んで行けば、貴族派は王党派の竜が合流しようとしているのだと勘違いし、
攻撃をしかけてくるだろう。それを逃れて城内に逃げ込めば保護してもらえるかもしれない。
ただ貴族派の自作自演と疑われて余計な手間を取る可能性もあったし、
有無を言わさず殺される……というのも可能性は低いがありえる。
秘密の抜け穴でもあれば都合がいいし、ああいう城にはつき物なのだが、
その存在は極秘に決まっていて、自分達が知るすべなどあるはずがない。
「いっそ、ギーシュの使い魔のあのモグラ……ヴェルダンデと言ったか。
あいつを連れてきて、地下道を掘ってもらえれば楽だったかもしれんな。
空から行くよりは幾分マシだ」
「時間がない
もしかしたらルイズはすでに殺されて、ワルドは手紙を持って逃げ出しているかもしれない。
あるいは今、その真っ最中か。」
「一か八か、強硬手段に訴えるしかないか」
シルフィードで上空からニューカッスル城へ向かうと、予想通り貴族派が攻撃してきた。
魔法による炎の矢、風の刃など。
氷や土は自軍に落下するためか使ってこなかった。
さらに竜騎士まで現れ、シルフィードと空中戦を繰り広げる。
王党派からの支援を期待したが、どうやらまだ様子見らしい。
「ルイズがシルフィードに気づいてくれればいいんだが、そうも言ってられないな」
「ここは私に任せて、先に」
「何?」
タバサがフライの魔法を唱え、シルフィードの背中からハクオロを飛ばした。
悲鳴を上げながらハクオロはニューカッスル城城内へと放り込まれ、
斜めの角度で地面に向かって飛んでいく。激突必至。
「デルフ防壁!」
ハクオロはデルフリンガーを抜くと、刀身を地面に向けて突き出した。
「ちょ、相棒、何する気だ」
「衝撃をやわらげる!」
ズンという衝撃とともにデルフは深々と突き刺さり、ハクオロは両足でしっかりと大地を踏みしめた。
頭のてっぺんまで衝撃が抜け、足が痺れて動かなくなる。
まだ癒え切らぬ火傷が痛んで、涙があふれそうになった。
「貴様、何者だ!」
そこに王党派の騎士達が駆けつける。手にはすでに杖が握られて。
「ルイズが私の容姿を伝えていれば助かるのだが……」
まず剣を手放す事でハクオロは無抵抗の意を示した。
怪しい物を持っていないか身体を確認され、特に外れぬ仮面が怪しまれたが、
ディテクトマジックに反応しないためマジックアイテムではないと判断された。
調べられながら、ハクオロは自分がルイズの使い魔である事を話し、
ルイズがすでにニューカッスル城へ到着しているか否かを訊ねた。
騎士は答えない。正体の知れない者に教える必要はない。
だが、ワルドが貴族派の刺客だという話は違った。
逆にハクオロ疑われ、貴族派によるかく乱ではという見方もされたが、
もし真実なら一刻も早く捕まえねば、一緒にいるウェールズの御身が危うい。
「いいだろう。幸か不幸か、ラ・ヴァリエール嬢とワルド子爵は現在共におられる。
まず、ワルド子爵に気づかれぬよう、ラ・ヴァリエール嬢にのみ確認を取り、
お前の潔白が証明されれば、ワルド子爵を捕らえよう」
「ありがとう。しかし急がなくては」
「剣は預からせてもらう。我々の信頼を得る前に妙な真似をしたら容赦しないからな」
騎士は三人おり、一人は司令部へと報告に行き、二人はハクオロとデルフリンガーを連れて教会に向かった。
だが彼等の前に白い仮面の男が立ちはだかる。
「また仮面の男? おい、あれは……」
「いかん、ワルドの遍在だ!」
「遍在だと」
騎士は二人とも風のトライアングルで、遍在の恐ろしさは重々承知していた。
真実か否かは判断がつかないが、遍在らしき者は杖を持っている。
一方、ハクオロは杖を持っておらずメイジではない。剣もただのインテリジェンスソード。
スクウェアメイジの遍在と、インテリジェンスソードを持つ平民。
敵が前者であるならば大きな脅威で、平民などろくな戦力にはならない。
けれど後者が敵であるなら、剣を返したとて所詮平民、どうとでもなる。
リスクの問題から騎士はハクオロにデルフリンガーを返した。
「私の火傷は、奴の稲妻の魔法でやられたものだ」
「稲妻? 稲妻を落とす魔法など聞いた事が……」
「ライトニングクラウドだ」
「あれは稲妻だったのか!? てっきり毒か何かだと……うわっ!」
遍在が襲いかかり、ハクオロと話していた方の騎士はエア・カッターで切り刻まれる。
もう一人の騎士はウインドブレイクで反撃したが、遍在は軽々と跳躍して避けた。
ハクオロはデルフリンガーを振りかざして迎え撃とうとするが、
遍在の口から聞こえる詠唱に覚えがあって、タイミングを見計らうため立ち止まる。
「ライトニング――」
「今だ!」
「クラウド」
デルフリンガーを前方に放り、稲妻の盾とするハクオロ。
「相棒、酷いぜ!」
「以前受けた時、お前は無事だっただろう!」
地面に落下するデルフリンガーを飛び越えて、ハクオロは遍在に掴みかかろうとしたが、
遍在の動きは素早く、ハクオロに捕らえきれるものではなかった。
「ワルド! ルイズは、ルイズはどこだ!」
「フッ……私の正体に気づいていたか。安心しろ、ルイズはまだ無事だ。
だがもうじき僕のモノになる。
そしてルイズの力によって、僕は世界を手に入れる! その光景を見せられないのが残念だよ!」
「愛してはいないのか。婚約者ではなかったのか」
「愛しているさ、ルイズの才能を。その才能は僕が有効活用させてもらう」
「利用しているだけだというのか、貴様ァーッ!!」
怒号を上げるハクオロの服がはだけ、わずかにあらわになった胸元、
刻まれた使い魔のルーンが輝いていた。
結婚式の緊張から、ルイズはまぶたを閉じていた。
その間、ずっと、ウェールズが詔(みことのり)を述べている間も、
ワルドがルイズへの愛を誓っている間も、ルイズのまぶたにはハクオロの視界が映り、
耳にはハクオロの聞いたものが聞こえていた。
すなわち、城の騎士にワルドが裏切り者だと説明する様も、
ワルドの遍在が立ちふさがり攻撃してきた様も、すべて知った。
――眠っている時以外にも、ハクオロの知覚を感じられるようになってる?
沈黙するルイズ。さらに強まった使い魔との繋がりと、もたらした真実に戸惑って。
「新婦?」
心配げにウェールズが声をかける。今度はルイズが愛を誓う番だ。
だが、ワルドの遍在との会話を聞いてしまった今では、誓えるはずもない。
目を開いたルイズは、ウェールズを見上げて身体を震わせた。
「殿下、あの……」
ワルドは裏切り者ですと、今ここで言ったらワルドが何をするか解らない。
どうする、どうすればいい。
再びまぶたを閉じる。遍在と戦っている。
血まみれの騎士が息も絶え絶えに詠唱し、動きの止まった遍在をハクオロが斬り伏せた。
霞のように消えた遍在を確認して、ハクオロは血まみれの騎士に駆け寄る。
『しっかりしろ』
『わ、私はもう、ダメだ。遍在の情報は、本体に伝わる。急げ……真っ直ぐ行けば教会……』
遍在を倒した! ハクオロが来る!
ルイズの胸に希望がふくれ上がったが、チラと見たワルドが一瞬忌々しげな瞳をした。
ワルドもまたハクオロが来る事を承知している。
このまま結婚式を続けてはいれない、ハクオロが来る前にワルドは行動を起こす。
ルイズはどうしたらいいか解らなかった。
「殿下」
ワルドが残念そうな口調で言った。
「申し訳ありませんが、ルイズの具合が優れないようです。結婚式は日を改めて……」
「ま、待ってワルド。私は平気よ、ちょっと緊張してるだけで」
「無理はよくない。それにあまり長居をしても、貴族派との戦争の邪魔者になってしまう」
「そ、そうだけど……あの、ウェールズ殿下、ご相談が。できれば二人だけで」
ルイズの願いをウェールズもワルドも不審に思ったが、
まさかハクオロと視覚聴覚を共有していたとは知らないワルドは、
「ではその間、ちょっと外に出ているよ」
と言って教会の戸に向かった。外に出したら遍在を唱え、またハクオロに差し向けるだろう。
しかも今度はハクオロに味方する騎士はいない。勝ち目はない。
すべて遍在に任せ、何事もなかったかのように教会に戻ってくるだろう。
今度はハクオロという邪魔者を意識せず、スパイとしての役目を果たそうとするはずだ。
ワルドが背を向けてすぐ、ルイズはウェールズに寄り添い、耳元でささやいた。
「ワルドはレコン・キスタのスパイです。ワルドの遍在があなたの騎士を殺して、
今、私の使い魔が教会に向かっています。使い魔の視覚と聴覚を共有して、解りました」
早口に言い、身体を離す。ウェールズの表情は張り詰め、小声でルイズに下がるよう言う。
それから杖を抜いてワルドの背中に向けた。
「子爵、そこで止まりたまえ」
そのただ事ではない語調に、ワルドは立ち止まるだけでなく振り返った。
向けられた杖を見て、過程はともかく結果を理解する。正体を知られたらしいと。
ならば。
「殿下。私の二つ名をご存知ですかな?」
ウェールズがエア・カッターを唱える。
だがその間にワルドは杖を抜き、同じエア・カッターを唱える。
先に放たれたのは、後から唱え出したワルドの魔法であった。
ウェールズの五体から血しぶきが上がる。
「閃光のワルド。それが私の名です」
ルイズの悲鳴が上がり、ウェールズが倒れると同時に、教会の戸が強く開け放たれた。
「来たか、使い魔」
「ワルド……それ以上の狼藉は許さん」
598 :
子守唄:2008/08/27(水) 22:35:47 ID:Sc2S7XoT
投下終了。
――と書かないとなぜか投下終了後に支援されるという不思議を前回体験。
そりゃあローカルルールガン無視してればギャラリーとの間に齟齬があっても仕方ないさ
だいぶ遅いが、さり気にミョズに膝枕されてるジョゼフに萌え&羨ましいィィイイイイィッ!
きっとグンバツ
601 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 22:43:14 ID:ZMuyUnHl
こんばんわ、何かものすごい勢いですが最新話が出来ました。
何でだろう・・・。ゼロの使い魔は書きやすいですね。
これから投下よろしいでしょうか。
602 :
子守唄:2008/08/27(水) 22:43:49 ID:Sc2S7XoT
久し振りすぎて色々と忘れてるようだ。分子分母だけじゃ足りんか、すまんかった。
603 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 22:48:56 ID:ZMuyUnHl
それでは、投下させて頂きます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あれから数分。
怒りの言葉をぶつけまくった2人はようやく冷静になり始めた。
カイトは何時ものボロボロの服装に更に輪を掛けたような悲惨な姿になっているが
落ち着いた2人を見て、デルフを取り出し話をする体制に入る。
まず最初に、シエスタの件は優先順位を考えて後で話すと告げた。
ルイズが睨むが、それよりもミス・ロングビルと呼ばれた女性のほうが重要だ。
カイトはあの時、いきなりデータドレインの体制に入った理由を話し始めた。
そして、ルイズとギーシュはその『理由』に驚愕した。
「な、ななななな何ですってぇ!」
「み、ミス・ロングビルが!?」
そう、カイトが言うにはミス・ロングビルは、以前のギーシュと同じ『状態』なのだ。
「で、でもギーシュと違っていつもどおりだったじゃない!」
ルイズは以前のギーシュを思い返す。
ギーシュも渋い顔をしたが、やはりあの時の自分と重ならないのだろう。
カイトはその理由を知っていたのか訳をデルフを使って話し始めた。
「ん〜、何でも坊主とは違って強力なモノに『感染』してるらしいってさ。
それで、あの女はそれに『気がついてる』可能性がある。
しかもアレは、何処か『特別』な感覚がするんだとよ。
ただ、感染したタイミングは分からない、これでいいのか?」
デルフがカイトに確認を求めながらポツリポツリと話していく。
「感染? まるで病気みたいね。
それに気がついているって・・・」
ルイズは、訳が分からないと言った表情で首を傾げる。
ギーシュも同様の表情だ。
「そう言えば、君はアレを知っているんだね?」
カイトはそこで思い出した。
まだ黒点の名称すらも教えていなかった事を。
604 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 22:50:08 ID:ZMuyUnHl
「・・・ハアアアアアア」
「ん。 あれは『AIDA』っていうネットワークトラブルなんだと。
・・・ネットワークって何だ?」
「あい・・だ?」
「ねっとわー・・く?」
2人は始めて聞いた単語に?マークを数十個ほど頭の上に浮かべた。
この世界に『電脳世界』など無いのだから2人の反応は当然だ。
そして・・・
「ま、まあそんな話は後でしましょう、うん。」
「そ、そうだね。とりあえずはこれからの事を話し合おうじゃないか」
・・・無理やり話を変えた2人だった。
「そうね、先に土くれのフーケについて話し合いましょう。」
とにかく、今は土くれのフーケだ。
『土くれのフーケ』
時に大胆に、時に静かに、貴族の財宝を盗む、大怪盗だ。
姿を見たものはおらず、盗んだ後には犯行声明を残していく貴族達にとっては恐ろしい盗人だ。
「ゴーレム・・・か。」
ギーシュが呟く。
「ギーシュ、あんたはアレくらいのモノが作れる?」
ルイズは対策を立てようと提案して、ギーシュにたずねる。
一番手っ取り早いのはギーシュが同じくらいのものを作って相手にぶつけるというものだ。
カイトとルイズが援護に入れば、相手も只ではすまないだろう。
しかし、ギーシュは少し沈んだ声をだす。
「いやあ、流石に魔力が足りないよ。
アレと真っ向勝負は難しいね」
ルイズもそれは予想していたのか別の作戦を提案する。
ギーシュも考えられる範囲の作戦を出し合っていく。
支援
606 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 22:52:41 ID:ZMuyUnHl
カイトは・・・静かにその様子を見ていた。
何せ、目に付いた敵を片っ端から消していくような存在である。
戦い方など考える必要がなかったのだろう。
対策も・・・まあ、あるにはあるが入り込む余地が無かった。
仕方なしに黙ってそのやり取りを聞いていく。
変に口を出したら相手にされない可能性があるのだ。
以前、こんな事があった。
カナードと呼ばれるギルドのホームでアトリと揺光が口喧嘩をした事がある。
内容はハセヲの取りあいらしい。
「だから!ハセヲはあたしと一緒に狩りに行くんだってば!」
「何を言っているんですか! ハセヲさんは私と一緒に景色を堪能しに行くんですよ!」
「ハセヲはあたしと一緒に居るほうが良いんだ!」
「いいえ! 私のほうが!」
流石にこれ以上は不味いと思ったのかハセヲが口を開いた。
「お、おい、もうその辺で・・・」
「ハセヲ(さん)は黙ってて!(下さい!)」
「あ・・・はい。」
そう言ってスゴスゴとハセヲは後ろに下がってしまった。
「お前も大変だねえ・・・モ・テ・ヲ・君?」
「うるせえよ・・・クーン。」
「それにしても貴方はどっちが本命なのかしら?」
「パイまで・・・」
どんどんとアトリと揺光の口論がヒートアップしていく。
遂には、ハセヲが自分に何をしてくれたという自慢話になっていく。
「私はハセヲさんに助けてもらいました!」
「ふん! 私だって未帰還者になったときに涙を流してくれたんだよ!」
その様子を見てシラバスとガスパーが笑う。
「うわあ〜ハセヲってばそういう事してたんだぁwww」
「モテモテだなあ〜、ハセヲは♪」
「もう勘弁してくれえ〜!!」
ちなみに、その喧嘩の結末はエンデュランスの漁夫の利による一人勝ちだったそうな。
後日、彼は謎のPC2人にPKされたらしいが、物語には関係ないので省かせていただこう。
607 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 22:55:17 ID:ZMuyUnHl
そんな事を思い出しながら、目の前のやり取りを見る。
話の内容は、どうやってゴーレムに致命的な一撃を与えるか・・・だ。
「ルイズの失敗魔法でゴーレムを爆発させる。」
「失敗言うな。 ・・・威力は高いんだけど、命中率が悪いのよ。
一応、何発かは撃つつもりだけど、そればかりに頼ったら失敗するわ。
・・・あんたのワルキューレ全てを突撃させる。」
「ゴーレムの特性は再生力だ。 例え壊しても直ぐに戻ってしまう。
周りに罠を仕掛ける・・・とか?」
「敵地に行こうって言うのに罠なんて仕掛けられる訳が無いわ。
土くれのフーケを先に追い詰める。」
「相手はあらゆる手を使ってくると思う。 きっとゴーレムを囮にして逃げるだろう。
ミス・ツェルプストーとタバサに救援を頼む。」
「それは嫌! それにゴーレムを倒せるかどうかも微妙よ。
ミス・ロングビルはどう?」
「さっきカイト君が言ってただろう。 ミス・ロングビルは『感染』してるって。
何時暴走するかが分からない者を信用するのは不味い。」
「まあ・・・そうね。
それだったら・・・」
そのような感じで2人は意見を出し合っていく。
ありとあらゆる方法を話し合っていく。
そしえ、とうとう意見が思いつかなくなって来た時、
頃合を見計らったカイトがルイズの肩をポンと叩いた。
「ひゃっ!? ってカイト? どうしたの?」
ルイズは驚いたもののすぐに冷静を取り戻す。
カイトはデルフを取り出して左手に持つと右腕を顔の辺りまで上げた。
キラリとカイトの手首が光る。
2人は不思議な顔でカイトの手首を見つめる。
それは、綺麗な腕輪だった。
608 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 22:56:40 ID:ZMuyUnHl
そして、カイトはデルフに通訳を頼む。
「自分の『データドレイン』ならどうか?ってさ。
データドレインの力ならそのゴーレムって奴を無力化出来るかもしれないんだと。」
データドレインは相手のシステムを奪うのとは別に相手のシステムを『無力化』させる事が出来るらしい。
この世界ではまだAIDAにしか放った事は無いが、それでも無傷というわけではないだろう。
ただし、そんなに上手くいくものかと言えばそうでもない。
データドレインを当てるには相手を弱らせる必要があるとの事だ。
そして、カイトというPCの性質上、乱発すれば自身の身に危険が伴うらしい。
以上、説明を聞いたルイズとギーシュの肩がワナワナと震えだした。
「「そう言う事は先に言いなさい!!(たまえ!!)」」
そして、カイトの脳天にルイズの拳骨が落ちた。
頭を押さえ苦しむカイトは訳が分からないと言った表情でルイズを見上げる。
ほんの少し涙目な気もする。
しかし、すでにルイズとギーシュはカイトのチカラを考慮した作戦を練っている。
「・・・まあ、強く生きろ。」
デルフの慰めの言葉がカイトに掛けられた。
「よし、じゃあカイトとギーシュのワルキューレで突撃、私の魔法でゴーレムの足止めと援護。
弱った瞬間にカイトの『でーたどれいん』とやらをゴーレムに食らわせる・・・」
ルイズの言葉にギーシュがコクリと頷いた。
カイトも気を取り直してルイズの作戦に了承する。
609 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 22:57:43 ID:ZMuyUnHl
「しかし、これは作戦って言うよりは・・・」
「そこら辺はいいの。 始めての『実戦』なんだから・・・」
実戦、という言葉にルイズとギーシュの体が少し震え始める。
失敗すれば怪我だけでは済まない可能性があるのだ。
「あ、あら? 何震えてんのよ。」
「ば、馬鹿を言わないでくれ。 これはアレだ。武者震いさ。
そういう君こそ震え・・痛い!!」
見ればギーシュの足をルイズが踏みつけていた。
精一杯の虚勢なのだろう。
ギーシュからすればたまったものではないが。
そんな二人にカイトは声をかける。
「・・・ダイジョウブ。」
デルフを使わず、自分の声で。
その言葉に2人は落ち着きを取り戻したのか、ふうと息を吐く。
「いざって時は私を守りなさいよ?」
その言葉にカイトはコクリと頷く。
「僕のほうも頼むよ」
「自分の身は自分の身で守りなさいよ。」
「ちょ、それはひどいだろう!
いくら僕の使い魔も連れて行くからって!」
「な〜に言ってんのよ。カイトは私の使い魔よ?」
二人の間に軽口が交わされる。
だが、そこに険悪な雰囲気は無かった。
「さ、それじゃあ、ある程度は決まったから部屋に戻って準備をしましょう。」
「ああ。 それでは、また後で!」
ルイズとカイト、そしてギーシュは遠征の準備の為、自室に戻っていった。
支援
子守唄乙
611 :
蒼炎の使い魔:2008/08/27(水) 23:01:22 ID:ZMuyUnHl
今回はここまでです。
この話ではどうやってゴーレムを倒すかという、まあ繋ぎの話ですね。
次回はカイト君によるシエスタの言い訳と、ゴーレム編に入っていく・・・一歩手前かな?
そんな感じです。
それでは、また。
皆様乙なのです。
今日はいい日だ(感涙)
今日はなんか凄いねー
乙乙
提督が来たからか?
乙
シエスタの件はむしろ最優先事項だろう…ルイズ的に考えて…
>>614 提督だけがこのスレの活性剤では無いのだと何度言えば(ry
俺にとっちゃもう何ヶ月も待ち人来たらずだ
(⌒\. /⌒ヽ
\ ヽヽ( ^??^?)
(mJ ⌒\
ノ ________/ /
( | (^o^)ノ | < 提督
/\丿 l|\⌒
>>614 \
(___へ_ノ. \|⌒⌒⌒⌒|
? ? ?????■??〓?? ? ? … .
/⌒ヽ .??■? ? ? ?¨ ∵? ? ・
( ^??^?)< おやすみ ???? ¨???????■■〓????
/⌒\ ⌒\ ? ?????????■〓?? ?? ∴ ? .
ノ \ \,_/ / ?????????? ? ∴ ….? ? ??
( | ̄\????????????????? ? ??????
/\丿 l|\⌒⌒??\ ? ¨ ???■??? ? ?
(___へ_ノ.\|⌒⌒⌒⌒|
蒼炎の方おつー
会話の中にNONという言葉を入れたくなってしまうw
ウルトラ五番目がいるならウルトラ六番目の使い魔がいても良いじゃないかと思ったが
…あの「ノリ」は真似出来ないか
提督後日談あrがとうございまう!
? ? ?????■??〓?? ? ? … .
/⌒ヽ .??■? ? ? ?¨ ∵? ? ・
( ^??^?)< おやすみ ???? ¨???????■■〓????
/⌒\ ⌒\ ? ?????????■〓?? ?? ∴ ? .
ノ \ \,_/ / ?????????? ? ∴ ….? ? ??
( | ̄\????????????????? ? ??????
/\丿 l|\⌒⌒??\ ? ¨ ???■??? ? ?
(___へ_ノ.\|⌒⌒⌒⌒|
何が起きてるんだこれ
バカにはコピペできないAAをコピーしたんだろw
wikiでうたわれ読んでて支援できんかったorz
子守唄も蒼炎も好きなんでがんばってくださいー乙かれさまでした
ハクオロの人、蒼炎の人乙です
一瞬ウェールズに生存フラグが立ったかと思ったが、やはり歴史は変えられないのか……
ハクオロは軍師系だから白兵戦だとワルド相手だと不利ですな
カイトはオリジナルはデータドレイン使い過ぎるとやばかったけどコピーのほうは実際どうなんだろう?
フーケ戦は使えるかわからんがいざとなれば身体データを修復するドレインアークもあるし、最終手段として「蒼炎の守護神」化もあるな
>>627 ハクオロは軍師系かつ総大将なのに最前線で大暴れだから困る
鍛えすぎてラス面で覚醒したあとの方が弱かったりした・・・。
PC版経験者なら鍛えすぎたハクオロ様の恐ろしさは知ってるはず
動く要塞がどうかしたか
631 :
天地の人:2008/08/28(木) 01:14:07 ID:qAJNhbld
お久しぶりです。
今、投下しても問題ないですかね?
蒼炎の人乙です
復帰待ち組だったから本当に嬉しい
寝る前に良い物が見られた…
>631
YES!
支援入らさせていただきます
第3章 ―決闘―
ルイズの寝起きが良いか悪いか、どちらかと言われれば『良い』の部類に入るだろう。
実技以外は優等生である彼女は、授業に遅刻した事など一度も無い。
クラスメイト達のを増長させないようにするため、という理由もそうだが彼女自身のプライドが遅刻などと言う不名誉な行為を決して許すことは無かったからだ。
しかしその高いプライドを発揮して『起きる』事はできても、『起き抜けの良さ』までは改善のしようが無かった。
「うにゅ…………」
形容しがたい声を上げながらルイズはむっくりと体を起こす。
眉間に深々と刻まれた縦皺は不機嫌だからではなく、朝の彼女のデフォルトである。
そんな表情も、バスケットの中にいる己の使い魔を見た途端に解消された。
ああ、そうだ。自分はとうとう召喚したのだ。
前日の喜びがトリップしたかのようにルイズの脳裏によみがえる。
「ゼファー」
普段では考えられないような甘い声で呼ぶ。
愛しい使い魔が自分に飛びついて来る情景を、脳内劇場に繰り広げたルイズは共に溢れ出た甘美な脳内麻薬に酔いしれる。
だが、
「……あれ?」
いつまで経っても飛びつかない。
それどころか、そぶりを見せずゼファーはそっぽを向いたままだった。
「……ゼファー」
反応すらしない。
無視されているのか、聞こえていないのか、はたまた自分の名前だと認識していないのか。
「まぁ、しょうがないのかしらね……」
名前を付けたのは昨日なのだ。自分の事だと認識できるのはまだまだ先だろう。
そうだ。うん、きっとそう違いない……そう思ったほうが精神衛生に優しそうだ。
「行くわよ、ゼファー」
ゼファーの前に回り込み、ルイズは自分の肩を軽く叩いてみせる。
そのしぐさを視界に入れたゼファーは、自分の寝床であるバスケットから音も立てずに起きだし、数度の羽ばたきと共にすんなりとルイズの肩に飛び乗った。
――嫌われているわけじゃないみたいね。
使い魔が主人を嫌うなんてありえないとはルイズもよく分かっていたが、不安になるのだから仕方が無い。
再び気分を良くしたルイズは鼻歌を歌いながら、自室のドアを開けた。
さてと、まずは顔を洗ってくるとしよう。
身だしなみを整えて気分良く部屋を出たルイズだったが、ほぼ同じタイミングで隣室がら出てきた人物を認めると今まで無に等しかった不快指数がギュンと急上昇した。
「あら。おはよう、ルイズ」
しかも幸先悪く先制を仕掛けられる始末。
『隣人』の自信に満ちた笑みを見ながら内心歯噛みをするルイズだったが、気合と根性を駆使して眉間に皺がよるのをなんとか抑える。
嫌そうな顔をしたら、なんか負けたような気がしたからだ。
「……おはよう、キュルケ」
『隣人』の名はキュルケ、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
ヴァリエール家二百年来の宿敵にして隣国ゲルマニアの国境を境に隣接した場所に領土を持つツェルプストーの一族に連なる者である。
男女の取り合いから戦争の勝敗まで。思いつく限りの対立を行ってきた両家の対立は根深く、ルイズが彼女を評するときに使う枕詞は悪言の数だけ存在する。
しかしながらキュルケの性格ゆえか、ツェルプストーの家風か、はたまたゲルマニア人の気風なのか。浴びせられる雑言を柳とかわし、エスプリの聞いた皮肉を
返す刀で叩き込む彼女とルイズの関係を、二人の事を良く知るものは苦笑を浮かべながらこう評するだろう。
『悪友』と。
「まさか、あなたが真っ当な使い魔を呼べるなんて思いもしなかったわ。わたしはてっきり平民あたりを呼び出すものとばっかり思っていたのに」
ピシッとルイズのこめかみに青筋が浮かぶ。
「……あぁらそう、ご期待に沿えずごめんなさいね。あんたは脳に行くはずの栄養がその胸にぶら下がってるのに溜め込まれてるんだから、想像出来ないのも無理ないわね」
キュルケの笑みが一瞬引きつった。
朝っぱらである。寮内にはまだこれから身支度を整えようとしている者すらいる時間だ。
だがしかし廊下の真ん中で仁王立ちする二人の脇を、同寮の女子生徒はそ知らぬ顔で通り過ぎていった。
あまりの頻発しすぎて恒例行事を通り越し、すでに日常の一コマと化しているのだ。
「で、その肩にいるのがあなたの使い魔?」
「ええ、そうよ。ゼファーっていうの」
わたしにピッタリの高貴そうな名前でしょ、と平坦な胸を張るルイズ。
「ふーん」
さしたる興味も無しとばかりにキュルケは空返事をして、視線を別の場所に向けた。
「……小さな胸ねぇ」
「あ ん で す っ て !?」
ルイズの地雷ワードなど、キュルケは気にもしない。
「まぁいいわ。使い魔を紹介してくれた礼に、あたしの使い魔も見せてあげる――フレイム!」
キュルケの合図と共に、背後から赤く巨大なトカゲが現れる。
体躯はトラほどもあろうかというほど大きく、その尾には燃え盛らんばかりの炎が点っていた。
「これって……サラマンダー?」
さすがに度肝を抜かれたルイズが苦々しげに尋ねる。
「ええ、そうよ。見て、この尻尾。ここまで鮮やかで大きな炎は、間違いなく火竜さんみゃ……」
思わずキュルケは口をつぐんだ。
「……何してるの、フレイム?」
フレイムはその巨体をのそのそひるがえし、あろう事か仰向けに身を横たえたのだ。
知る人ぞ知る、それはサラマンダーにとっての服従のポーズだった。
「フッ、あんたの使い魔は敬意を表すべき相手をよぉぉぉくわかっているようね!」
知識だけは人一倍のおかげで、『知っている人』だったルイズがここぞとばかりに気勢を上げる。
そんなルイズには目もくれず、心底不思議そうにキュルケは小首をかしげた。
「おっかしいわねぇ……ひょっとしてフレイムって貧乳が好きなのかしら」
「だ、だれが、ひひひ、貧乳なのかしら!? ももも、もう一度言ってごごご、御覧なさい!」
二発目の地雷が踏み抜かれ、ルイズの呂律が怪しくなっていく。
「ん〜……まっ、なんでもいいわ。それじゃ、お先に〜」
「ままま、待ちなさい、ツェルプストー!!」
興味を失ったとばかりにキュルケは身を翻し、廊下の向こうへ歩み去っていく。
その背後で、ルイズの淑女あるまじき地団駄が固定化の効いた廊下に響き渡った。
寮の階段を一人降りながら、キュルケは先ほどの会話を反芻していた。
学院に入学して以来、キュルケが口論でルイズに負けた事など一度としてない。
自分の顔を見ただけで、火を放たれた干草のように激情を燃え上がらせるルイズを手玉に取るなど、寝ぼけてようが何だろうが無意識に出来た。
そのはずだった。
「正直、予想外だったわ」
一瞬とはいえ、出会い頭の一言で顔を引きつらせてしまったのは不覚だった。
原因は明白、おそらくは使い魔を召喚できたおかげだろう。それがルイズにとっての精神安定剤になっていたに違いない。
そうでなければ、あの『瞬間湯沸し娘』がとっさにあんな皮肉を返せるわけが無い。
「――ふふっ」
お気に入りの人形を手にした童女のように、キュルケは笑う。
ヴァリエールとは、ルイズとは、本来『こう』で無くてはいけない。
赤子の手を捻るのは誰にでも出来る。
だが、そんなつまらない戦いをツェルプストー家の末席としての名誉が――何より己の二つ名である『微熱』が許すはずもない。
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーの宿敵は、闘争においても、恋愛においても、確固たる強者で無くてはならないのだ。
然もないと、勝利する醍醐味が無いも同然ではないか。
「さぁ、ルイズ。せいぜいあたしを楽しませてちょうだい」
はなはだ不穏当な思考から編まれた不穏当な言葉を口にしながら、しかしキュルケの目に映る感情は『闘志』ではなく、手のかかる弟妹へ向けるに相応しい『慈愛』の色だった。
知らぬは当人ばかりなり、である。
「……それにしても、フレイム。あなたいったい何がしたかったの?」
知らぬは人間ばかりなり、である。
支援!
/*/
時間も正午に至り、多くの貴族がごった返す『アルヴィーズの食堂』で、ルイズはしかめっ面のまま食後の紅茶を楽しんでいた。
不機嫌なままのティータイム、彼女にとってそれは『日常』だった。
そも彼女の眉間から筋が失せた事など、トリステイン魔法学院に入学してから何度あっただろうか。それこそゼファーを召喚した日が一番多かったぐらいだ。
四大属性の系統魔法はおろか、メイジなら落ちこぼれでも使えるコモンマジックすら使えない、落ちこぼれの中のおちこぼれ。
加えて言えば、今日も『ゼロ』の二つ名は通常営業だった。
新学期最初の授業はルイズの『爆撃』により中断。わざわざ『魔法』を使わずに、と念を押されての教室の片付け。
ゼファーからもらった癒しゲージはとっくにゼロまで到達している。
「……あぁもう、やめやめ」
ネガティブな思考を強引に打ち切る。これ以上は心に良くない。
なにか他の……そうゼファーの事でも考えよう。癒しが無いなら補給すればいいのだ。
餌を食べ終え、もはや定位置となったルイズの肩にいるゼファーを見やりながら、ルイズは表情を緩めた。
「あんたって結構強情だったのね」
――教室で《錬金》を行おうとしたときの事だ。
成功の確率が控えめに言っても望み薄だと分かっていたルイズは、せめてゼファーは巻き込まないようにしようと、机の中に非難させようとしていた。
しかしゼファーは床を叩いてみせても見向きもせず、強引に降ろしてみてもこの位置は誰にも譲らないと固持するかのようにすぐさま肩に飛び乗ってきたのだ。
ゼファーは降りないし担当のシュヴルーズ先生が急かしてくるしで、なんでもいいから成功させようとルイズは固く決意しながら杖を振り――事もあろうか、いつも以上の大爆発。
驚いた使い魔が暴走して教室が狂乱の渦に包まれる中、慌てて自分の使い魔の様子を確認したルイズは思わずあっけに取られた。
煤で黒く汚れてはいたものの、「何かあったか?」と言わんばかりのふてぶてしさで、ゼファーは肩に止まっていたのだ。
よほど度胸がすわっているのか、無神経なのか。
「この分だとドラゴンに吠え立てられても平然としてそうね、あんた」
ようやく心の平穏を取り戻したルイズは、表情を笑みに変えようとして――。
「なんて事してくれたんだ!」
眉間に縦皺を寄せた。
食堂に響き渡った馬鹿声はよ〜く知っている。見ずとも分かる、クラスメートのギーシュだ。
「君のおかげで2人のレディの名誉が傷ついてしまったではないか、どうしてくれるんだね!?」
優雅なひと時を邪魔された所為で再びルイズの不快指数が上昇していく。
大方、ナンパの邪魔をした新入生か同級生にケチでもつけてるんだろう。あいつが喧しいのはいつもそんな理由だ。
馬鹿の上にナルシスト、その上モテる容姿だと勘違いしている三重苦。あれ、勘違いも馬鹿のうちだっけ?
「申し訳御座いません! 申し訳御座いません!」
――シエスタ?
聞き覚えのある声に、はっと振り向く。
視線の先にいたのは、両手を地に着いて這いつくばるように頭を垂れるシエスタだった。
「ちょっと待ちなさい!」
考えるよりも先にルイズは声を上げていた。
/*/
所変わって学院長室。
「ドラァッ!」
「ぶほぁ!」
部屋の主である『偉大なる』オールド・オスマンはクルクルと宙を舞っていた。
右ストレートだった。踏み込みも良く、拳筋も決して悪くは無い。
オスマンの顔面にめり込んだのは、そんな一撃だった。
空中を錐揉みしながら高級品であるセコイアの机の上の物を一切合財なぎ払う。
舞い散る紙、ぶちまけられるインク壺、壁に激突して地面に落着するオスマン。
「あんたって! ジジイは! どうして! いつもいつも! こうなんですか!」
「ミス・ロングビル――おぶっ! ぐぎょっ! やめっ! ほんのじょうだっ! おごっ!」
ロングビルと呼ばれた女性は言葉に耳を貸す事なく、全力のスタンピングを老体に叩き込む。
混沌と暴力が渦巻く魔界とかした室内、その暗鬱とした雰囲気を切り裂くようにドタンッとドアが開かれた。
「オールド・オスマン!」
コルベールだった。空気が読めているのかいないのか、どちらか判別するのも難しいほど絶妙なタイミングだ
「一大事です…………ぞ?」
そして、硬直。
妙齢の女性に踏みつけられている上司。
コルベールとて木の股から生まれたわけでもない。特殊な趣味は古今東西に存在する事も知っている
その状況が示すものは何か、彼は瞬時に理解した。
そして自分は何をするべきか。彼のきらめき輝き頭脳が電光石火で空転し、もっとも最適な行動を瞬時にはじき出す!
「ごゆるりと」
何も見なかったことにしよう。君子危うきに近寄らず。
恭しく一礼してそのまま回れ右、院長室を出ようと歩きだす。
「まっまて、待つんじゃミスタ・コルベール! ワシを置いていかんでくれ!」
オスマンも必死だ。
齢300年、長く生きたとはいえ命はまだまだ惜しい。
「仕方ありませんね……」
不満をため息に変えるコルベールだが、艶かしく肩で息をするロングビルをもう少し見ていたいという願望も無いではなかった。
美女の額に流れる汗一つ、荒い息一つだけでも独身暦の長い男にとっては色々そそるものがあるのだ。
「ふぅ、危うく始祖の御許へ召されるところじゃったわい」
「あまり聞きたくはないのですが……何があったのですか?」
「なぁに、モートソグニルが少しばかり粗相をしただけじゃよ」
俺の所為にするんじゃねぇよダボジジイが、と言いたげなネズミを無視しながらオスマンが言う。
「下着の中まで入り込もうとするのを粗相とは呼びません。立派な犯罪行為です」
「……死んだ方がいいのでは?」
ロングビルからの侮蔑百パーセント混じりっ気なしなツッコミと、羨ましいという言葉を腹に秘めたコルベールの冷たい視線。
タラリとオスマンの顔に汗が流れる。
……オスマンですが、室内の空気が最悪です。
「ウォッホン! そんなことより、ミスタ・コルベール。なにか用事があったのではないかね?」
話を逸らしやがったな、部屋にいるオスマン以外の全ての生き物はそう思った。
だがしかし、仮にも学院長がおっしゃっているのだ。無碍には出来ない。
そもそも、自分の用事とはそのような『小事』など比べ物にならないのだ。
「……そうでしたね。では、まずこちらをご覧ください」
コルベールが差し出したのは一冊の本、そのうちの一ページだった。
「『始祖ブリミルの使い魔たち』? こりゃまた古臭いもんを持ってきたもんじゃのう。そんなもんよりこの老いぼれの股座すらいきり立たせるような、イイ感じの本を探してくれた方がワシはうれしいのう」
「次に、こちらを」
そう言ってコルベールはスケッチが描かれた一枚の紙を本の挿絵と並べるように置く。
そこに書かれたモノを見た瞬間、オスマンの表情は見る間に険しいものに変わっていった。
「ミス・ロングビル、席を外しなさい」
退席を促されたロングビルは何も言わずに部屋から出て行く。
そして扉を閉めたのを見届けたオスマンは、コルベールへ先を促した。
「さて、詳しく聞かせてもらおうかの?」
「まずこちらのスケッチは昨日、召喚の儀にて呼び出された使い魔に刻印されたルーンのものです」
「ほぉ、呼び出した生徒は誰じゃね?」
「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」
「ヴァリエールの末娘か。あそこんとこのメイジは優秀なものが多いからのう」
長い髭に手をやりながら、かつての教え子でもあった夫婦の顔を思い浮かべる。
「そういえばミス・ヴァリエールは確か……」
「……口さがない生徒からは『ゼロのルイズ』と呼ばれています」
我が事のように苦悩を滲ませながらコルベールが応える。
「おぬしが気にする事は無い。『遅咲き』の生徒はいつの時代にもいるもんじゃ」
柔和な口調で諭すようにオスマンは言った。
「でじゃ、肝心の『ガンダルーヴ』になった使い魔というのは、どんななんじゃ?」
「それが……」
その一言にコルベールは言葉を捜すように視線をさ迷わせる。
「それが?」
しかし適切な言葉が見つからなかったのか、情けなく表情をゆがませながら一言だけ言った。
「――鳥です」
オスマンは思わず椅子からズッコケた。
「ガンダルーヴなんじゃろ?」
「ええ」
「あらゆる武器を自在に使いこなす伝説の使い魔なんじゃろ?」
「そのとおりです」
「……間違ってるんじゃなかろうか」
「ですが! この書に描かれているガンダルーヴのルーンとミス・ヴァリエールの使い魔に刻まれたルーンが同一の物であるのは確かです!」
口角泡を飛ばす勢いでコルベールはまくし立てるが、オスマンは『シリアスモードは品切れだ』と言わんばかりに鼻毛を引っこ抜いた。
「書物に書かれておる事が真実とは限らんよ。嘘八百並べようと、それが真か否かなんぞわかりゃせんからのう」
「しかし―――」
「だって、鳥じゃろ」
「ぬぅ……」
「これが人か亜人ならば、まだ話はわかるんじゃがな」
だが真偽のほどは別にして、それでも厄介ごとの種になりそうなのは違いない。
「まぁ、いま結論を出すこともあるまい。さし当たって、過去の文献をほじくり返すなりして事の詳細を明かさんことには――」
オスマンの言葉をさえぎるように、ノックが鳴り響いた。
「誰じゃ?」
「ロングビルです、オールド・オスマン。少々問題が発生しまして、そのご報告を」
オスマンからため息が漏れる。問題と言うのは、いつも重なってやってくるものだ。
「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒がいるようです。大騒ぎになっています。
止めに入った教師がいましたが、生徒達に邪魔されて止められないようです」
「まったく、暇をもてあました貴族ほど性質の悪い生き物はおらんわい」
それを貴族未満のお坊ちゃんが振り回すのだから手に終えない。
そろそろ教育方針を本気で考え直した方がいいかもしれんのう。
「で、暴れておるのは誰じゃね?」
「一人はギーシュ・ド・グラモン」
「グラモンとこの馬鹿息子か。あそこの男どもは揃いも揃って理性が下半身と直結しとるからのう。おおかた女の子の取り合いじゃろ」
お前が言うなクソジジイ、という言葉をロングビルはぐっと飲み込む。
「で、相手は誰じゃ?」
「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」
「なんと……」
オスマンは頭を抱え、天を仰いだ。
まったく、問題というのはいつも重なってやってくる。
/*/
「やれやれ……いい加減、降参したらどうだい?」
ギーシュの顔には決闘の始まる前に浮かべていた笑みが消えうせ、呆れの感情が張り付いていた。
「君はよくやったよ。何故ならばルイズ、君はこの僕の『ワルキューレ』を二体も倒したんだからね」
その手に持った薔薇の杖を優雅に――他者から見れば滑稽に――振るう。
「だから、言うんだ。一言だけ、『まいった』と」
「………お断り、よ。ギーシュ」
そう応えるルイズの様相は、控えめに言っても満身創痍だった。
何度も地面を転げた所為で全身が土にまみれているのは言うに及ばず、全身にいくつもつけられた青あざ――特に杖を持つ右手は隙間無くといっても過言ではないほどだった。
震える腕で杖を振り――見当違いの場所で爆発が起こり、それと同時にギーシュのゴーレム『ワルキューレ』の蹴撃がルイズの右腕に叩きつけられる。
「ルイズ、聡明な君なら気づいているだろうが、僕は君の顔には一切傷をつけないようにしている」
返答代わりに杖を振り、ルーンを唱える前に一撃をわき腹に喰らい、せき込む。
「つまり僕は手加減をしているんだ。だというのに君はまだ続ける気でいるのかい?」
「(そんなこと分かってるわよ、この勘違い男)」
勝手に脈動する肺を、ルイズは内心で毒気づいた。
考えれば分かることだ。魔法を満足に使えない自分では、最下級のドットクラスとはいえギーシュに勝てる見込みなんて一つも無い。
何度も殴られ、何度も蹴られ、地面を何度も転がされて、挙句は反吐まで吐いて……。
「ルイズ様!」
どこかからシエスタの悲鳴のような声が聞こえた。きっと取り囲む野次馬の群れのどこかにいるんだろう。
元はといえば、これはわたしに関わる闘いではかったはず。
だというのにわたしはこんなボロ雑巾みたいになっていて、シエスタはあんなところで……。
シエスタが絡まれなければこんな事には――
「(いけない……)」
それは考えちゃいけないことだ。
ここにわたしが立つのはわたしの意思。貴族の矜持を保つためにここにいる。
ギーシュの貴族あるまじき行いを、ぶん殴って正すためにわたしは戦っているんだ。
決して、シエスタの所為なんかじゃない。
ゆらりと幽鬼のように身を起こすルイズにギーシュは表情を歪める。
「まったく、理解に苦しむよ。何故あんなメイドを庇うんだい? ただの平民じゃないか」
理解なんて出来るわけ無いでしょ、ギーシュ・ド・グラモン。
あんたみたいな貴族の風上にも置けないような奴に、理解できるはずが無い。
「そうだ、ルイズ。杖を落としたまえ。メイジが決闘で杖を落とすことは敗北と同じだ。『痛みに耐えかねて落とした』というフリをすれば、君の名誉は傷つかない」
これは名案だ、とばかりに笑みを浮かべ大仰なしぐさをするギーシュ。
だめだ、この馬鹿は言ってやらないと絶対気づかない。
「……一つだけ忠告してあげる」
唇を侮蔑の笑みにゆがめながら、ルイズは嘲るような口調で告げた。
「あんた……すっごく無様よ」
「ッッッ! ゼロのルイズの分際で!」
激昂したギーシュに呼応して、ワルキューレの拳がルイズの腹に突き刺さった。
その一撃に、大きく吹き飛ばされながら地面を転がる。
そして、よろけながら立ち上がろうとして――
「ウッ、グ――ブッ!」
胃の中身を地面にぶちまけた。
「無様なのは君の方だ、ゼロのルイズ! 魔法も満足に使えない分際で!」
ギーシュのあげる金切り声に呼応するかのように、ワルキューレが歩み始める。
一歩、未だ蹲ったままのルイズへ近づいていく。
一歩、ルイズは体を起こし――力尽きたように地面に崩れ落ちる。
一歩、せめて相手だけは見据えていようとルイズは視線を地面から持ち上げると――
「……ぜ、ふぁー?」
一羽の鳥が、行く手をさえぎるように舞い降りた。
「『ゼロのルイズ』の使い魔にしては殊勝じゃないか」
ワルキューレの足が、ゼファーの眼前に振り下ろされる。
それでもゼファーは動じない。否、翼を広げる事でそれに応じた。
「ほお、頑固さだけは主人に似ているようだな」
主の敵を威嚇するように、不退転の意思を示すように。
その在り様は姫君を守る騎士にも似ていた。
「とはいえ、貴族の行いを邪魔したのは頂けないなぁ」
ギーシュの顔に笑み浮かぶ。その色は――嗜虐。
その瞬間、
「やれ、ワルキューレ!」
「ギーシュ、やめ――!」
――風が吹いた。
よもやここで終わりじゃあるまいな?
いいとこなのに!支援!
一応も一回支援!
915 :天地の人:2008/08/28(木) 01:38:37 ID:0QBFd49w
すみません、規制受けて終了報告が出来ません。
『以上です。
2が二つあるどころか、行数の計算を間違えて7まで突入してしまった…。
とにかく、ようやく次で主人公が登場します。』
と本スレへの書き込みお願いします。
規正くらっちゃったのか。
天地の人、乙でした!
なんという気になりすぎる次回への引き。
お陰で目が冴えて寝れなくなったじゃないかw
何でこんな引き方するんだろう。意図がさっぱり解らん。
それよりギーシュってこんな酷いやつだったかな
>SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
>レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
・・・・まぁ、最初から出来た人間など居ないさ。
それはともかく、乙。
ってこれ地味に全改行にスペースはいってる・・・?
・・・まさかの鬼引きとか言う奴でしょうか。
くそう気になるじゃないかー。
乙です。
>>629 ロクにレベルの上がってないベナウィとかその辺で戦う恐怖と申したか
ドリグラがいなければ勝てなかった……
提督最終話を見て思った
これ、前半部分を最終話にしたってことは、ボツッた後半があるんだよな
@「第二地球を我が手に!」と地球教が復活してハルケギニアへの侵攻を企てる
Aおハゲ様がデルフリンガーをイゼルローンのメインコンピューターに接続して
「インテリジェンス要塞ですぞ!」
「お、おでれーたー!この要塞も武器だからOKだぜ、トールハンマ発射ー!!」
Bビッテンフェルトとオーベルシュタインがうっかり惚れ薬(粗悪品版)を飲んでしまう
C教皇が『世界扉』で銀英伝世界を秘密裏に暗躍する
Dメックリンガーが文化財を隠匿して刑務所送り
Eアンアンが全てをぶち壊してくれる
こんなんか?
俺もウェールズ&アンアンが気になる所。
まあ作者が完結と言った以上、望みすぎは良くないな。
できれば番外編として読みたいが。
>>652 あれにはまいったw
一周目はウルトリィとカミュは使い方分からんかったし
クロウも使わなかったんだよな、唯一の攻撃型土属性で射程2の優良ユニットなのに。
天地の人の/*/がどうしても菊穴を連想させるんだよ
イチロー召喚ネタを見てしまって腹筋が崩壊しそうになった
読んだけど書いた奴は馬鹿だろwww良い意味でだけど
天才と馬鹿は紙一重と言うがあの作者は馬鹿を突きぬけていってしまった人だろうww
VIPのルイズ召喚物ではベイダー以来のヒットだな
ナナリー召喚もなかなかじゅるりもんだぜ?
いやいや、社長召喚も結構なものだったぞ
同レーベルからは誰一人呼び出されてないという点で、
MF文庫J のポジションってものがよくわかるよな。
MF文庫はどうも「浮ついた」感じがする気風って感じかなぁ。
角川や富士見ほど深味がないというか(こういうこと書くと変な反応するレス付きそうでいやなんだが
>>665 他のラノベに比べて軽く読めるって所だな。
深みがないと言うよりは重くないって方がしっくりくる気がするが。
何で召喚直後から言葉が通じるんだ?
ゼロ魔の召喚魔法、そんなに便利だっけ?
手抜きじゃねぇか?
>>667 それは召喚モノの禁句の一つだ。
言葉が通じなきゃ主人公もヒロインもこいつはいったい何を言っているんだで通さなきゃならん。
そしてそんな関係に恋愛感情が起こるわけもないし、話も展開しにくい。
特にゼロ魔はお年頃の男と女が主人公なんだからまずは言葉のお勉強では話が作れない。
だからそのあたりは妥協しなきゃしょうがないだろう。
オーラバトラー戦記のジョクって最初から会話通じてたっけ?
>>667 サモン・サーバントの効果の一つ
アニメ版では翻訳機能はコントラクト・サーバント時に変更されてるので、キス前は通じない
ゼロ魔の召喚魔法はそんなに便利だった
>>653 Fそして帝国歴3800年 銀河系統一国家はアンドロメダ流国の侵略を受けた!
戦いは以降、600年続く!
帝国歴4400年 第2地球より、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール出現!
アンドロメダ星雲を爆発させ、勝利。
別に原作を読む必要はない
内容が破綻している駄作ならなおさら読まないほうがいい
,,-‐----‐、 , -'"` ̄ ̄"`''-,__, --‐‐-..,
/ 、゙ヽ、 ‐-'´ ヽ‐- / / ヽ
,/´ .., ヽ,,l_)' zェェェァ' ;rfァt ヽ ,ト/ / ヽ
/ ヽ,r' ,l′ _,,, . __,, ,l゙.-〈__r,'、 ヽ_
_.l ヽ」 ,l .イてソ` l イにj`,/ ゙‐ヽ、_,, /l
>>674お前ここおかしいんじゃねえのか
,l l| −'´ll ,l rソi" ヽ じ'' f゙l .,//゙l //\
l`l| l|ヽ v'⌒ヽ .,ノ j/ |l // }
l \ l| ,l l_U> r‐--‐ァ ,l |,l // l
/ '\ l|`l ゝ_,´ ゙ヽ__r′ .,.' ___l ヽ // |
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AAは容量の無駄
罰だと妻子持ちなので罪から素手で走行中の10トントラックを破壊する男、城戸君召喚
厄介事は「種も仕掛けもないぜ?」で解決
7万の軍勢もニャル様召喚で不滅の黒で万事解決!
マルトーには包丁を売りつけます
実在する歌の歌詞を使うのはあり?
クロスさせる作品上、どうしても必要になってくるんだけど
やっぱりカスラック的に難しい?
最近読んだ『MM9』より「怪獣6号:ヒメ」を召喚
全高20mの巨大怪獣だからルイズも満足するに違いないぜ!
見た目は巨大な全裸幼女だけどな!
スレの人に質問。
宮崎アニメから一人召喚するとしたら、この中からは誰?
1:大トトロ(本編終了後)
2:ネコバス(同じく本編終了後)
3:ロボット兵(地面落下直前(←本編が始まらない……)、もしくはゴリアテによる破壊後、召喚時に完全修復状態)
4:園丁ロボ(本編終了後、完全修復の有無は好みで。手先は本当に器用だと思う)
5:ムスカ大佐(落下中、もしくは海面衝突直前)
6:アシタカヒコ(呪持ち状態……正直、タタラ場に着かなくてもそんなに結末変わらないと思う)
7:シシガミ様(本編終了後……キスしても大丈夫なんだろうか)
8:ヒドラ(原作ナウシカより。大気の組成の違いはルーンでなんとかなっているという事で)
9:神聖皇帝ナムリス(同じく原作ナウシカより。甲板からの落下後、傷は召喚時に完全治癒。ヒドラ繋がりで)
10:ハク(本編終了後)
ムスカ大佐だろうなぁ。認知度も高いし
原作版が許されるならオーマ
ルイズに忠実なロボット兵というのも見てみたい。
大佐だろ。
スク水着た。
大佐はどうなるか見てみたいな。
ところで選択肢にはないがフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵はどう?
非力で小さいけど、ルイズをしっかり導いてくれそうな気瓦斯。
>687
それは潜水艦の艦長の方だよな?
女物のスク水着たムスカ…………すまん、ちょっと吐いてくる(ォェ
>>687 貴様…俺と同じサイトを良く見ているな!?
チガッテタラゴメン
>>682 タバサのネタもとの一つであるクシャナ皇女をだね・・・
>>683 やっぱりキャラ的に一番面白いのは大佐だよねえ。
後ちょっと変更+付けたし
宮崎アニメから一人召喚するとしたら、この中からは誰?
1:大トトロ(本編終了後。利点:独楽で空を飛べる 欠点:くっついて飛んでるとスカートだとパンツ丸見え)
2:ネコバス(同じく本編終了後。 利点:空をある意味飛べる、たくさん乗れる 欠点:部屋に入らない)
3:ロボット兵(地面落下直前(←本編が始まらない……)、もしくはゴリアテによる破壊後、召喚時に完全修復状態。利点と欠点:強過ぎる)
4:園丁ロボ(本編終了後、完全修復の有無は好みで。利点:手先は本当に器用 欠点:ビームが撃てない(公式設定))
5:ムスカ大佐(落下中、もしくは海面衝突直前。視力は召喚時に完全回復状態。利点:高い知能、薄暗がりでの超射撃能力 欠点:強大な力を得た場合の暴走)
6:アシタカヒコ(呪い持ち状態。ジコ坊に出会う前。利点:呪いが発動するととても強い 欠点:戦えば戦う程寿命が削られる)
7:シシガミ様(本編終了後。利点:少しの怪我なら見られるだけで完治 欠点:最悪触っただけで即死)
8:ヒドラ(原作ナウシカより。利点:不死。怪我が必ず完治する 欠点:戦闘が必然的にスプラッタ。急所をやられると即死。)
9:神聖皇帝ナムリス(同じく原作ナウシカより。甲板からの落下後、傷は召喚時に完全治癒。ヒドラ繋がりで。 利点と欠点:頽廃的な不死者である事)
10:ハク(本編終了後 利点:竜状態だと空を飛べる 欠点:人→竜状態になる描写が無い)
11:飛行戦艦ゴリアテ(本編終了後。召喚時に完全修復+乗員完全再生(ムスカ大佐除く) 利点と欠点:人数大杉)
12:巨神兵オーマ(原作ナウシカより。本編終了後。身体の欠損と欠陥は召喚時に完全修復状態 利点:神と言える程強い 欠点:常時毒の光を放つ)
個人的にはドーラ婆さん
ただアレ来るとルイズというか婆さん以外のキャラ影薄くなる
というか影消える
>>693 やはりそうかw
と、言う訳でもないけど自分もムスカに一票です
他人の意見で始めたものは
他人の意見で方針が変わって
当人の意欲がないから更新絶望
他人の意見を取り入れるのは悪くないと思うのですよー
他人発案のオリキャラが大人気になったSS知ってますので
>>687 貴様! 見ているな!?
>>688 バロンの事? と思って足してみる。
一人召喚するとしたら、この中からは誰?
1:大トトロ(本編終了後。利点:独楽で空を飛べる 欠点:くっついて飛んでるとスカートだとパンツ丸見え)
2:ネコバス(同じく本編終了後。 利点:空をある意味飛べる、たくさん乗れる 欠点:部屋に入らない)
3:ロボット兵(地面落下直前(←本編が始まらない……)、もしくはゴリアテによる破壊後、召喚時に完全修復状態。利点と欠点:強過ぎる)
4:園丁ロボ(本編終了後、完全修復の有無は好みで。利点:手先は本当に器用 欠点:ビームが撃てない(公式設定))
5:ムスカ大佐(落下中、もしくは海面衝突直前。視力は召喚時に完全回復状態。利点:高い知能、薄暗がりでの超射撃能力 欠点:強大な力を得た場合の暴走)
6:アシタカヒコ(呪い持ち状態。ジコ坊に出会う前。利点:呪いが発動するととても強い 欠点:戦えば戦う程寿命が削られる)
7:シシガミ様(本編終了後。利点:少しの怪我なら見られるだけで完治 欠点:最悪触っただけで即死)
8:ヒドラ(原作ナウシカより。利点:不死。怪我が必ず完治する 欠点:戦闘が必然的にスプラッタ。急所をやられると即死。)
9:神聖皇帝ナムリス(同じく原作ナウシカより。甲板からの落下後、傷は召喚時に完全治癒。ヒドラ繋がりで。 利点と欠点:頽廃的な不死者である事)
10:ハク(本編終了後 利点:竜状態だと空を飛べる 欠点:人→竜状態になる描写が無い)
11:フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(通称バロン。『耳すま』は見たけど『恩返し』は見てない…… 利点と欠点:勇気があって心から貴族であるが、あんまり深く付き合うと人間の場合猫化してしまう)
12:飛行戦艦ゴリアテ(本編終了後。召喚時に完全修復+乗員完全再生(ムスカ大佐除く) 利点と欠点:艦隊戦では最強なのだろうけど、人数多すぎなのをどうする?)
13:巨神兵オーマ(原作ナウシカより。本編終了後。身体の欠損と欠陥は召喚時に完全修復状態 利点:神と言える程強い 欠点:常時毒の光を放つ)
一応召喚されても本編で困る人がいない時期の人達を選んでみた。
>699
そんなスレチな例え持ち出されて
なして獣人ホームズさんと未来少年なコナンがいない?なすて?なすて?
アルビオン大陸が「バルス」の一言で崩壊して宇宙へ上昇していく感動の名シーンしか思い浮かばない
704 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 11:20:45 ID:KysXM+BI
誰か黄金聖闘士で書いてくれる猛者はいませんか。
アイオリアだと尚の事うれしいです。
とりあえずネコバスに一票
>>704 とりあえず戦闘力が強すぎるからなぁ
創造神の一党をゲンコで殴る男
何らかの形でもう原形留めなくなる一歩手前くらい弱体化させないと
蹂躙だ原作レイプだと叩かれそうだ
あとsageてくれるととても助かる
14番のモロに一票
エルドラン召喚
トリステイン魔法学院が秘密基地化。
>>708 トリステインの子供たちよ、君たちにこれを預けよう
こうですか?わかりません!
でワルドが体内のフーケと漫才するですか?
むしろワルドはタイダー?
>>706 すまない。sage忘れてた。
アイオリアなら無暗やたらに格下相手に力を振るわないかなって思って。
で、ここぞという時にぶち切れてライトニングプラズマ みたいな。
デスマスクなんか呼んだ日には地獄と化すでしょうけど。
ルイズがアルビオンから車田落ちでトリステイン王宮中庭に墜落する場面しか分かりません
前にハーフライフネタで書いてみるって言ったものだけどプロローグ的なものだけ書いたんで投下してみてもいいかな?
テスト的な意味で。
日記を書くとただあったことの箇条書きになるくらいの文章力しかないけど。
>>710 彼も反逆者の弟として生きてきた過去があるから、優秀な母と姉を持ちながら魔法が使えない彼女の苦悩を理解できそう。
時期的にはハーデス編で嘆きの壁を破壊した直後かな?
ワルドが暗殺を阻止されて遍在共々ライトニングプラズマで瞬殺されるだろうな。
どうせ黄金闘士を喚ぶなら冥王神話のほうがよろしいかと
>>11で大佐で少し考えてみた。
爆発→「目がぁ〜目がぁ〜」
平民プゲラ→「お静かに」
コルベール問答無用さっさと汁→「事を急ぐと元も子も無くしますよ、コルベール殿」
キス契約→「何だこれは!!」
フライに唖然とする→「浮くのか?」
説明はぁどこの田舎者?→「言葉をつつしみたまえ」
何者であろうと今日からあんたは奴隷→「制服さんの悪いクセだ」
二つの月にびっくり→「この二つの月が昇る空を見なければ、私は異世界への召喚を信じはしなかったろう」
洗濯シエスタと接触→「シエスタ君、君達を誤解していた、許してくれたまえ」
キュルケフレイム顔見見せ→ルイズに対して「バカどもにはちょうどいい目くらましだ」
みすぼらしい食事厨房でマルトー→「これは僅かだが心ばかりのお礼だ、とっておきたまえ」
教室で爆発片付け→「君は爆発を失敗か何かのように考えているのかね」
昼食シエスタの手伝い香水イベント→「私なら安心したまえ、あのアホ面には心底うんざりさせられた」
オスマンコルベール覗き見→原作順守?
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り→「次は耳だ!!ひざまずけ!!自身の負けを認めろ!!貴族の心を取り戻せ!!」
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w→「どうか手を引いてほしい」
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る→「君も貴族なら聞き分けたまえ」
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる→「凄まじい知力を持つ魔法の剣だよ」
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと→「私はムスカ大佐だ、ゴーレムにより宝物庫の壁が破壊された、緊急事態につき私が臨時に指揮をとる、ゴーレムは宝物庫の秘宝を狙っている、秘宝を持ち出した瞬間を仕留めろ、照準から術師を外せ、秘宝を傷付けるな!!」
この段階でフーケは絶対つかまらない→「ゴーレムは破壊しました。宝はあそこです」
翌朝捜索隊保身に走る教師一同→「闇の中では無駄骨です、手は打ちます」
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ→「どうせヤツは遠くへは逃げません、捜索はきわめて順調ですよ」
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない→「これはこれは、フーケ様ではないか」
オスマンから褒章 舞踏会 終わり→「ルイズ殿、そんなことをせずとも踊りますよ」
途中飛ばすけど、
対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)→「素晴らしい!!最高のショーだとは思わんかね!?」
>>713 確かに!考えただけでwktkしてきた。
>>714 冥王神話だとマニゴルト アルバフィカ辺りが見たいなぁ。
でもやっぱアイオリアだわ。
でも、アイオリア召喚ってなかったっけ?
確か二話で止まっているのがまとめに
>>717 あるのはサジタリウスのアイオロス。しかも召喚した所で終わり・・・。
>>702 >>なして獣人ホームズさんと未来少年なコナンがいない?なすて?なすて?
>>707 >>14番のモロに一票
あー忘れてた。失礼しました。
14:モロ(本編終了後。召喚時に身体欠損・体力完全治癒+回復 利点と欠点:人生経験豊富なホロの狼バージョンと考えるしか)
15:獣人探偵ホームズ(←こう書いたらウルフガイシリーズを連想したのですが)
16:未来少年コナン(本編終了後でもラナが悲しむんですけど。 利点:超絶身体能力 欠点:文字は読めなさそうだ……)
>>719 ラナと会う前のコナンだったら、ルイズの事は一生守ってくれそうだ。
空気の読めなさはサイト異常だとは思うが。
異常→以上
>>709 タイダー召喚を考えた事あったんだ……
ガンダールブ発動時だけ五次元での実直な軍人に戻って、切れるとたるんだ三次元の体になるとか
724 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 12:34:45 ID:h633EMh9
疑問なんだが、ベースとなるゼロ魔は、小説版なのか、アニメ版なのか
このスレのある板は アニキャラ総合 だよな?
だとすると、アニメ版の召喚・契約の手順に従うべきじゃないか?
そのへんは曖昧にしておいたほうが応用が利くから、そっとしとくのが吉。
なんかどうでもよさそうなのでまた今度にしますね
>>721 あの最強の天然野生児かw
モリを使ってたこともあるからデルフもそれなりに役に立ちそうだなぁ
>>719 ホロが狼でモロが犬だw
>>724 元々漫画サロンで始まったスレなんだよ、荒らしが酷くなってID表示のこっちに移動した。
だから小説・漫画・アニメどれでもおkだと思うし、小説ベースでアニメのエピソードを追加してる作者さんもいる。
>>728 山犬って日本狼の別名じゃなかったっけ?
たった今思ったことを何ら考えずに言う。
えの素から前田家の祖母を召喚したら……
むしろハーデス様を召喚したらいいんじゃ…
どう考えてもジャブが適任
市召喚でワルド相手に「勝敗はすでに顔で決まっているのだよ!」
ハーデスなんか召喚したら世界が乗っ取られるw
>>733 それ見てみたいなw
まあ青銅でも音速の攻撃が出来るんだからワルドじゃ勝てん
聖衣抜きならいい勝負できるか?
黄金聖闘士クラスはワープ機能まで搭載してるから
召喚されても自力で帰還してしまいそうだ
別次元に余裕で移動してるのもいるしな
こういう強すぎる方たちは短編一発ネタとしてなら面白いかも
3×3EYESからベナレスとか八雲召喚を考えてみたが、
不死身はやっぱり強すぎるなぁ…
>>712 個人的には凄い見たい
FPSプレイヤーはほぼいないだろうから人気は出ないだろうけど
バニホで馬より早く走るゴードンがバールで暴れまわるとか考えるだけでワクワクする
ベナレスはともかく、八雲くらいならゼロ魔世界の住人でも何とか対抗できるんじゃないか?
倒せなくても行動不能くらいには出来るだろ。
周りの空気ごと凍らせたりとか…
>>736 あらたに発見した次元の監視も兼ねてる でよくない?だめかな?
聖闘士はジャブだろうが市だろうがあの世界だと最強だろうな。
>>737 そういってくれるとうれしい
もっと書いてみてから投下しますね
銃弾を数発食らっても死なないくらい生命力あるんだよな。
>>736次元を越えられるのはシャカ、ムウ、サガ、カノン、デスマスクくらいじゃないか?
シャカ召喚で遠すぎてムウにテレパシーで協力
即座に帰るって感じかww
邪武だと犬扱いされて喜びそうだww
光の速さで動けるからなw
ま、聖闘士に関しては絶対に動かせない設定として「アテナに忠誠を誓ってる」があるからな。
誰であろうが使い魔になる事自体を拒否するだろうね。
つーか、下手するとそれって「使い魔なんぞになったら聖域から刺客が放たれるのでは」と
判断すると思うぞ。
無理やり契約の手段としてよく使われる「キュルケが動きを封じて契約」は、多分触れることすら出来ないから不可能だな。
「召喚時に気絶してて起きたら契約してました」とか?
…でも何だかんだ言って温厚な青銅ならいざ知らず、黄金相手にそんなことしたら発覚と同時に殺されそうな気がする。
究極の手段はアレだな。
ルイズをアテナの転生にしてしまうことだな。
ルイズの性格じゃ契約できても話にならんだろうね
戦闘も光の速さで勝負にもならんしw
>>747 星矢原作の方にアテナの転生が明確に存在している以上、その手も使えない。
まあ、ぶっちゃけそのアテナも、生まれの特別さ以外には全く見るべき点の無いダメ女だけどな。
自分から敵につかまりに行ったりするしw
サイトと一緒に召喚してサイトの師匠になるとか
サイトには才能があってあっという間に師を追い越しハーデスすら一撃で倒せるまで成長みたいな厨展開
>>746 初期(それこそ聖衣を授かってすぐの頃)の青銅'Sならアテナへの忠誠とかに目覚めてないから大丈夫のような気も
あと聖衣抜きでの聖闘士ってどこまでの力発揮できるんだろ?
真面目にクロスさせるならば、天界篇だかオリンポス篇の神々による罰として、
能力を制限された状態で見知らぬ世界で使い魔として過ごせ
と命じられるとかじゃないかしら
ルイズをいつかの時代のアテナの転生にしてしまえばいい
魂が分かれたとかなんとか理屈つけてテファにも同じ設定を適用
ゴードン先生の出番はまだですか?
破壊の杖はやはり、エクスカリバールなのですね、わかります。
聖衣って防御だけだろ?
一巻の最初の方でそう書いてあった記憶がある。
>>752 紫龍や童虎を見ればその強さが分かるだろ
質問〜、イチローが召喚されたのってどれ〜? 超見たいです。
>>752 クロスで補強しないと体が聖闘士のパワーについていけないそうな。
てことは、せいぜい手刀で人間の耳を叩ききったりする程度か。
なんか感覚が麻痺してきたw
>>758 VIPでのスレが元だね
ここのwikiとは別に纏めが出てるから、ぐぐった方が早いと思われ
>>753 天界篇冒頭の星矢がハーデスの呪いのせいでコスモを燃やせず邪武に一方的にやられてたな
>>758 まとめにリンクがあるよ
ゴードン先生のHEVスーツのエネルギー供給はライニングクラウドとか?
>>752 たしか攻撃力は変わらんが、ボクサーがグローブつける理由と同じで全身に反動をもろに受けるから、人間の限界を越えたら即死ものだと聞いたことがある
クロスは体を覆う面積無視しての強化外骨格みたいなもん
>>759 劇場版だと、クロス脱いだ星矢が
道路の真ん中で走ってる車を片手で止めたりしてた
「この程度、聖闘士なら少し小宇宙を燃やせば余裕」
とか言ってたから、生身でも超人クラス
>>756>>759>>763>>764 dクス
本来なら青銅レベルでも全力の攻撃をすれば身体に負担が掛かるし、喰らったら死ぬ
但し小宇宙をより効率よく燃焼させられるようになるとその負担を軽減できるってとこか
序盤での聖矢VS紫龍では聖衣を脱いだ状態だと一発喰らえば命取りとか言ってたけど
中盤以降では聖衣なしで攻撃喰らうのはよくあったしなw
鉛筆の握り方を練習するやつみたいなモンかw
てことは、やっぱり召喚するなら初期の未熟な頃の青銅だな。
全力が出せない→必要以上に手加減して普段は弱い→デルフ握ったら全力出せる!ふしぎ!みたいな展開が一番無理がなさそう。
イチロー見つけられた! 教えてくれた人ありがと! ノシ
768 :
517:2008/08/28(木) 16:03:12 ID:v1QBmzRB
>>766 もういっその事、デルフをガンダールブの聖衣にしちまえばいいじゃないかな。
永らく使い手が現れなかったから剣に形を変えてたけど、
心の震え=小宇宙の高まりに自分が聖衣である事を思い出して以下略、みたいな。
別スレでの名前欄が残ってた……
>>754 無能王も教皇も皆アテナの転生体なんだよ!
バトルロワイアルの結果によってはあいつらがアテナになるんだよ!
>768
クロス分解図希望
>>771 鍔の左右が伸びて腰の後ろで結合。
柄頭も同様に伸びて股下をくぐって鍔の結合部にドッキング。
伸びた部分がそれぞれ キュッ と締め上げて完成。
……立派だ……
いっそ ブリミル=アテナ
虚無の担い手=アテナの生まれ変わり 的な考えでどうだろう。
>>771 さらに思いつきだが、デルフは聖衣の『核』の部分で、
デルフの覚醒によりあの箱がどっかからずどーんと飛んでくるとか。
おまちさんが盗んだのがその箱だった、でも可。
>>772 あの、すごく申し上げづらいのですが、
それって「立派」と言うより「ご立派」と言うべきでは……
学院の宝物庫には黄金の○○が!!で良くないか?
つかそこまでしなきゃいけないくらいなら、いっそ聖闘士呼ぶのをやめればいいんじゃないかな?
と言うのは禁句か?無理を通して道理を蹴っ飛ばすのも限度があるし。
アテナとか神々とか一切関係なくて
召喚されても問題ない聖闘士もいるぞ
スチールセイントのみなさんとか
何言ってんだ?
こういう風に話してるのが楽しいんだろ?
実際に呼ぶ呼ばないは関係ないのさ
つーか過去に何度も話題になってるしな>聖闘士
その度に色々と案は出されてるんだが、そのままそこで終わってるなw
需要はあるんだが……っていうネタの中の一つでしかない
嘆きの門→死亡&召喚で記憶に混乱→ギーシュ戦で最初苦戦するが小宇宙が燃え上がった瞬間戦い方を思い出す。→クロス到着
もアリ。もう黄金聖闘士でればなんでもありだわ。
聖闘士にこだわらなければ、貴鬼や辰巳という手もある
海闘士や冥闘士というのも
ふっと考えてみると
世界が違うから神の加護が殆どなくて小宇宙を燃やそうにも、なかなか燃えず、
艱難辛苦の末のタルブ戦で日食が始まり(アニメ設定)
道がつながったから、初めて本来の能力を取り戻せて
アルビオン軍撃退
って感じかなぁ
つまり海龍のカノンの出番ですね?
モンモンとかマルコメとか、話の主軸に絡んでこないキャラがが異世界キャラを召喚したことにしようぜ。
で、ゼロ魔のストーリーはルイズとサイトに任せて、日常的なドタバタ劇ばっか続けさせよう。
車田作品なら
「私は、まだ登り始めたばかりなのだから。この果てしない虚無の坂を」
ゼロの坂―――未完。
でいいんじゃ?
小宇宙は個々の聖闘士に内包されるもの
神に封じられるとかはあっても加護が無いから燃やせないなどと言う事はありえない
燃やせないとは言っていない。
あと原理原則論だけを突き付けているとクロスはできない
両方ともちょっとずつ譲歩、制限する必要がある
ということで、世界に封じられればいいってことになる
>>787 ただ、それだと力の制限に関してハルケギニアと言う世界にいる限り完全に
打開策がなくなってしまうと言う問題点があるんだよな。
ただ、状況によっては精霊の力とかの為に力が封じられたりしてピンチに陥いる
とかは大いにありだと思う。
状況打開の為にゼロ魔キャラと一致団結するとかなら尚の事。
>>788 「なぜ小宇宙が封印されてるのか」を解明、対処できればいいんじゃないかな
打開策があるかどうかは作者が決めることだろう
肝心要の戦闘力をスポイルした聖闘士に、キャラとしての魅力はあるのか?
終始バトルしかしてなくて、平時、プライベートでの様子も殆ど見せてない奴らばっかなのに。
魅力がないと思えるのであれば
そもそも、ゼロ魔に向いていない題材ということだね
2,3日PCから離れてたら提督の人来てるとかもうね…
とてつもなく亀だが乙!
すごく面白かったと思うZE!
聖闘士にキャラとしての魅力がないとか・・・。
絶対読んだこと無いだろ・・・。
どんな制限つけても「気合」と「小宇宙の高まり」で何とかなるのが車田クオリティ
つまりが、怒りを感じる要素があるかどうかだな。
教皇セージ召還したら、いい具合に日常話で面白い話が出来るかもしれない
>怒りを感じる要素
ミスティー召喚で事あるごとに「私は美しい……」とか言ってたらルイズでなくてもキレると思うw
クロスの力を封印するのは神のコスモが聖域にあるからだろ?
アテナならテレポート禁止
ハーデスなら他の神の闘士の力を弱体化
ポセイドンはコスモを海底に住むために使ってるんだっけ?
じゃブリミルの力か精霊の力で弱体化もしくはルーンで弱体化といった所かな?
ガンダールヴのルーンで弱体化はないだろ・・・。
ブリミルの力で部外者はなんらかの制約を受ける という前者の方が自然かと
書いたあと気づいたんだが
ブリミルの力で部外者弱体化にしても
ブリミルの使いであるガンダールヴにそれが適応されるのは全然自然じゃないな。
聖闘士が話題になってるな。
せっかくだから、俺はゆっくり魔理沙でかいてみるよ!
>>799 激しく期待なんだが… MUGEN仕様のヤツか?w
モッド伯みたいな人が
メイジを広めていたのなら
六千年も立てば・・・ね
映画MIBからJを召還
ルイズがまりんとメランを召喚
召喚と同時に空に地球とブリガドーンの幻が
このままでは地球とブリガドーンとハルケギニアが衝突してしまう
聖闘士召喚は無理があるな。
諦めて別のいい題材探す方がいいぞ。
コッパゲが召喚の手本を見せたらどっかの技術者系のキャラが出てきました、とか。
妖幻の血(うろ覚え)から四紅の誰か、音吉の人形、肉吸い等を召喚。
虚無の系統は血(肉)が臭いって設定にすればとりあえず従いそう。
暗黒聖闘士とか鋼鉄聖闘士とかどうだろ?
>>799 何処からどう見ても三次創作だな。
ここでは受け入れられないだろうね。
少年漫画の戦闘系の作品はゼロ魔世界にとってはチートが多いから難しいな。
姉妹スレのダイキャラ召還もそのあたりが大変そうだし。
>>807 暗黒はともかく鋼鉄はメンテナンスが必要だから、別の意味で難しいと思う
なんかみんなキャラを戦闘面の設定やパラメータの方向でばかり考えてるように見える
何が来ようが、肝心なのはどうドラマを作るかじゃないのか?
>>811 だよな
例えばの話だが鉄鍋のジャンから裏食医を喚んで消える使い魔見たこともない料理のお話でもいいんだよな
聖闘士星矢からカシオス召喚。
亜人と思いこんで喜ぶルイズ。
魔法が使えないことに劣等感を持つルイズに聖闘士になれなかった自分を重ね合わせるカシオスとのハートフルストーリー。
というのを思いついたが、そんな綺麗なカシオスがいるかと言われそうな気がした。
踊るから青島を召喚
使い魔がキターーーー
原作が戦闘&ラブコメなのに厳しいんじゃないだろうか
まぁ最強の料理人を目指すってのは有りかもね
ギーシュが才人召喚
>原作が戦闘&ラブコメ
契約した後使い魔能力がプラスされるから、戦闘能力ないキャラでもけっこう・・・
13歳のメイドさんみたいに本人がまったく戦わない場合もあるけど
>>813 wikiによると
日常生活では細かな情報収集をしたり病人の看護をするなど、細心で心配りの行き届いた人物としての側面も描写されている
らしいし、最後の様子を考えれば綺麗なカシオスと言っても過言はないと思う
鉄鍋からのキャラ召還は上がってるけど他の料理人キャラなら誰辺りが良いのだろうか
中華一番!のキャラはどうだ?
ものによっては戦闘能力まで持ってるし、道具のレベルもハルケに近いから適応も早いと思う
下手に現代のキャラ呼び出すとミキサーもガスコンロもない世界だからかなり苦労すると思うんだよね
で、祈祷書とかのかわりに伝説の厨具があちこちにあったりするわけだ
呼ぶのなら味の助だろ。常識的に考えて。
肉汁の飛び出すコロッケをルイズやシエスタにだな
>>819 鉄鍋から主人公ジャンを召喚……宝探しにて
「素晴らしい腕前だねえ! しかしこれは何の肉を使ったんだい?」
「カカカカッ! 美味いだろう! なんせあのオーク鬼の肉を使ったからなあ!」
素でやりかねん
オークの肉って食べれるのか?
何か、凄く臭くて灰汁がでそうなイメージなんだけど・・・
まあ、あるTRPG世界だと植物というか菌類の一種なんだよな。
>>822 あの男は上手い料理を作って食ったやつを仰天させるためなら何でもするからなw
本当にオーク鬼が美味いんなら迷わずするだろう
けど、オーク鬼ってあんま美味くなさそうだし、料理に手を加える時間もなさそうだw
>>819 トリコ
こいつもオーク鬼を素で食いそうだが
ジャンを召還した場合、いろいろな補正によりルイズの胸が胸革命並みになるだろうな
オークって豚みたいな味するんじゃね?
でかいからその分大味だろうけど、アウトドア料理にもってこいじゃね?
コックカワサキでも召喚すればいいと思うよ
しかし、豚とオークって食性全然違うだろうしなあ
どう考えても肉食全開な気がするし
>>715 プロットができてるなら書く作業にとりかかるんだ
>>828 アニメ版kwskだった場合ひどいことになるぞ
>>823 あいつミミズやウジを食材にしたことあるんだぜ……
>>825 料理人じゃねえだろw
あと、トリコはトロルコングは不味いから食わない(=殺さない)って言ってたけどな
一匹目はともかくそのあと食うのかなあ?
ドーピングコンソ……ナンデモナイデス
平民の女を召喚……と思ったら高次元捕食体ボガールでした。
あーダメだ。ハルケギニア中の生物が美味しくいただかれるエンドしかない。
>>835 ミミズは食用で、ウジは無菌培養したハエの卵だったような
麻薬に近いような食材でも平気で使うから翼人や吸血鬼も食材で使いかねんw
孤独のグルメから井之頭五郎を召喚
1人静かに食事中、隣の席で騒ぐギーシュに注意をする
そして決闘を申し込まれ、アームロックで勝利
OH!MYコンブから探検家になった常夏パイ助を召喚とか。
ファンタジーな冒険に彼は適任だと思う。
他にもなべやき団吾郎を召喚したら凄いことになりそうだ。
>>824 アフリカではゴリラの肉は現地人に重宝されて保護の目を掻い潜って狩られている
ブタ+ゴリラな感じのオーク鬼も以外にいけるかも?
そして奴は水中の鮫(2Mぐらい)を水中から蹴りだせるぐらいには強い
薬膳系の料理も作れる
アレッ?性格以外は当りじゃね?
ジャンはいろいろ言われているけど、
ちゃんと対価を払い、味を正当評価して、
そしてある程度の敬意(人として当たり前の範囲で)払えば、
ちゃんとした料理をつくる。
でなきゃ店の厨房に立たせるわけがない。
あれな料理をつくるのは大抵喧嘩売られているような時だ。
(大会とかなんてモロそんなんばかりだし)
鉄鍋のジャンからジャンを召喚か・・・
召喚
↓
学院で厨房に乱入してマルトーと喧嘩
↓
ギーシュと決闘
↓
ギーシュの口に調理した肉を放り込む
↓
肉は解体されたベルダンデだった
こんなんなりそう
ジャンもサメを水槽から蹴り飛ばしたりする程度には強いからな
哀れヴェルダンデ
トリコに限らず大食い系のキャラって強かな印象がある
一鬼とかアプトムとかプリセラとか…
…プリセラを只の平民(存在変換したばかりのせいで誰も力について知らない)
となめきったワルドがプリセラにワンパンでKOされるSSが書きたくなってきた
性格ってやはり大切なんだなと振り返ってみる
パンや菓子作りとかでジャぱんの子や女装パティシエなら考えたんだが
>>842 ジャンは他人のペットを勝手に料理する奴じゃないぞ
…主人に気づかれずに使い魔を料理できるのか?
847 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 21:09:39 ID:33/tM4GA
>>836 いや、怪獣たくさん呼ばれてハルケギニア壊滅だな
サドラとか大量発生だ
他人のペット料理したヤツは、裏食医だろ。
ルイズがジャン、キュルケがアレ呼んで料理勝負。
だがジャンが相手の食材が、きゅいきゅいであることを暴露してだな
.ルイズ、ゴキ召喚
↓
部屋に侵入されて逃げられまくり
↓
「欲しい…っ、こいつらの力が欲しい…っ!」
↓
汗かいたからサウナへ
↓
ゴキハケーン
↓
しまった、遠赤外線が!
↓
コックローチルイズ爆誕
↓
「ガブーアタック!!!」
というのを大食らいから連想してしまったのですがどうだろうか。
>>842 他人様のペットを料理したのは五行さんだ。
料理人談義でリュリュの話題が出ないってどういう事だ
>>842>>846 契約の時点で中華包丁を突きつけかねないくらい喧嘩っ早い奴だからな
最初の朝の時点で厨房に乗り込んでマルトーと勝負して厨房を牛耳って
ルイズの食事にヤバイもん仕込むくらいなら平気でやるぞ
貴重な水の秘薬をかっぱらって調味料に使うんですね、わかります。
それやるな、絶対やる、奴ならw
爺さんが料理の事しか教えてなかったんだろうけど人のモン盗むとか平気でやるからな
あとジャンに好意的なのがシエスタとテファくらいしかゼロ魔世界には居ない悪寒
(ジョゼフ辺りは面白がるだろうけど)
料理人なら、
「マリー・アントワネットの料理人」から小次郎を召喚とか。
おそらく食材や機材のレベルは同じ位だろうし。
>840
ゴリラは菜食
オークは肉食
あとはわかるな?
でも小此木とはいい友人関係を築いてるけどな。
最初からフレンドリーに接してくる奴とはそれなりに仲良く出来ると見てるが。
V3の人みたいにサイボーグないしロボットキャラ召喚でガンダ特性はどこまで描けるのか?
全身武器みたいなもんだからいつもより活性化する
では休眠状態のロボットキャラが召喚されて、本来動けないはずがガンダ特性で動けるようになる…とか?
まほろさんなんかどうだろう?
彼女とは別に転生したもうひとりのまほろさんは優としっぽりやっているとしたら悲劇だが
>>852 意外に旨い、旨い、とルイズ達が食って、
そのまま調理主任としてなり、
そこから始まる中華料理普及伝説とか。
あいつ結構ツンデレだし。
>>850 たしかジャンもペットを料理したことあったよーな?
大会で審査員のペットをひそかに料理してて、審査員が絶賛してるときに、
皿から首輪の鈴か何かが出てくるんだっけ?
あれ?ちがったかな。
>>859 そこら辺は書き手しだい。
作品の中で整合性さえとれていれば好きにして良いんじゃない
>>859 宇宙葬にされたオーガスのモームでひとつ。
小此木と言われて真っ先に烈人が思い浮かぶ
正義の使者アルカイザー!!
>>861 違う、それをやったのが五行さん。
ジャンはそれを知って、そのペット(審査員側のお偉いさんのペット)の首輪の鈴を相手の料理に混ぜて食材を暴露した。
ロボとか、聖闘士とか、料理人とか、必ず話には上がるが誰も書かないのな
まぁ、そりゃ難しいのは分かる
だがしかし!
「作者より頭が良いキャラは書けない〜」と言われたヤン提督すら召喚されたのだ
決して不可能ではない!!
さささ、誰か勇気を持って書いて見せてくれ
ちなみに私は無理ね
マルコメが料理人を召喚する話を誰か。
本筋はルイズに勝手に進めさせといて、
>>861 だからそれやったのが相手の五行。
確か、ペット犬の肉を使ったあいての料理に
その犬のしていた首輪だか何かを仕込ませただったはずだが。
サクラ大戦から大神一郎を召喚はどう?
触媒効果で魔法を吸収&強化とか
マイク赤木……いや何でもないッス
料理人ではないが料理がうまいと言うことでエルザム兄さんはどうだろうか
乗るウマやフネ、戦車も全部トロンベになるけどな
>>872 デルフもトロンベに改名で涙目ですね
わかります
>>871 カレーの神様は異端だから駄目じゃないか?
>>873 俺はシエスタのじいちゃんがゼンガーという幻覚を見た
>>876 デルフの使い手がメイドさんになっちゃうw
片腕がデルフになっているメイドさんはどうか?
我がデルフリンガーに断てぬ者なしですね
グルグルのニケ召喚とかないかなー
シチュ的には最高にピッタリだと思うんだけど
>>874 アルビオンでトリスティン・ゲルマニア連合軍の半数がレコンキスタに寝返ったのは
麻薬入りブラックカレーが原因だった訳ですね。
>>857 オークって熊みたいな雑食じゃね?
雑食に最適な豚顔
草食にも耐えうる長めの腸が詰まっている突き出し気味の腹
>>876 メイジは杖がないと力を使えないようにリミッターをかけられた念動力者で、虚無の力はサイコドライバー。
エルフはバルマーに征服された現地人でメイジを監視していて、聖地にはセプタギンが…
ごめん、ここで限界
まぁゼンガーシエスタの曽祖父にしちゃうと、
あそこらでめずらしい黒髪をどうすうかという問題が出るが。
(ゼンガー銀髪の29歳)
昨夜たくさんあったせいか、今夜は投下がないようだな・・・
ペット喰いと言えば蟹沢きぬをおもいだすなぁ
嫁が黒髪だったとか捏造して外伝ゼンガーのひ孫にしちゃえばいーじゃない
もしくは稲郷隆馬の子孫とかー
>>889 まさか20代だったとは……
今更だが老けてるのか若いのかよくわからんなあの人。
おっと、改名と言えば改悪王の方を忘れていたぜ。
ブラックブレインの宇宙人喚んでルイズに受波脳を。
シエスタの祖父は改変されやすいよねえ
コントラクトサーヴァントを使ったら虚空の果てからディス・アストラナガンが・・・・・・無理があるか
最近気づいたんだけど俺、ルイズ強化系が好きみたいなんで
誰かブギーポップ召還してくれ
>>892 地球じゃない世界と繋がってるのに、原作通りの佐々木さんじゃ変じゃないか?
>>880 ギリ封印後のニケ&ククリで、今プロットと一話を書いてる。
自分の剣を強化させる予定。
ゼロ魔のストーリーをどこまで改変してグルグルのストーリーを食い込ませるかが
悩ましい…
>>895 そりゃそうだが
佐々木で思い出したが釣り馬鹿日誌からハマちゃんを召喚なんてどうだ?
オスマンとは釣り友達で度々起こるトラブルを解決していく
898 :
MtL:2008/08/28(木) 22:50:49 ID:cWWw3u9T
予約がなければ10時5分から投下しますー。
時計時計!
900 :
MtL:2008/08/28(木) 22:54:23 ID:cWWw3u9T
はぅあ! 11時5分の間違いでした……
きっと時のらせんブロックにいるんだよ
支援するぜ
>>896 原作終了後とはいっても、能力とか成長させたりするとあのぐだぐだ感再現がより困難になって、ニケって名前のオリキャラになりやすくなりそうだから、やめといたほうがいいよ。
召喚はwktkしてまってる。
905 :
MtL:2008/08/28(木) 23:05:38 ID:cWWw3u9T
マジシャン ザ ルイズ 3章 (41)摩耗したパワーストーン
外では雨が降っている。
大地を濡らす、嘆きの雨だ。
「お話は分かりました……」
白衣を纏った青年が、小さく唇を動かして、漏らすようにそう口にした。
ハルケギニアにおいて最大の教勢を有する始祖ブリミルへの信奉、それらを一手に纏め上げる『宗教庁』。
その中心は、光の国の別名を持つロマリア連合皇国、その随一の都市ロマリアにあった。
美しい、人々が一目見て感動し、崇敬することまでを計算に入れて作られたかのような、染み一つない見事な白亜。
五つの塔とその中心に座する巨大な本塔、そして周囲に点在する大小美しくも荘厳な建造物群。
『大聖堂』
ハルケギニア最大の、宗教権威の象徴。
その本塔、上層階で、司祭達の頂点に立つ青年は呟いた。
ロマリアの大聖堂、その謁見の間には今、四人の男女の姿があった。
一人は清浄なる白衣を纏った青年、教皇聖エイジス三十二世。
その対面はそれぞれ折り目正しい礼装を身に纏ったキュルケ、モット、コルベールである。
「ゲルマニアの窮状、トリステインの言い分、そしてアルビオンの非道。確かに全て聞き届けました」
教皇の言葉を聞いて、三人は傅いたままの姿勢で、目に期待を滲ませて彼を見た。
三人の正面に立つ人物は歳若い、まだ少年時代を過ぎて幾ばくといったところであろう。
そんな彼がハルケギニアにおいて最も尊い存在と謳われる教皇の立場にあるなど、説明されなければ何人たりとも分からないに違いない。
だが一方で、説明されれば彼の持つ輝くばかりの美貌や、背負われた降り注ぐばかりの威光は、彼が教皇聖エイジス三十二世であることの証左だと、納得させるに足るものであった。。
「確かに宗教庁としても、一連のゲルマニアの行動には含むところが無くはありません」
閃光。
雨音を切り裂いて雷鳴が轟く。
稲光が瞬いて照らし出された教皇の貌は、憔悴と疲弊に窶れていた。
「我々宗教庁は、あなた方の計画する反アルビオン連合への協力を惜しみません。ロマリアの議会にもそのように働きかけを行いましょう」
再び雷光。
一瞬不気味に白く浮かび上がった教皇のシルエットは、人として不完全な形をとっていた。
彼は教皇の位を示す聖杖を左手に持っている。
そして、本来それを握るはずの右手が、肘のあたりから先、無い。
教皇聖エイジス三十二世はその右手を聖衣の下に隠している。しかし、その長さが明らかに足りない。
教皇が隻腕の青年であるなどということは、訪ねた三人の内、誰もが知らぬことであった。
「ガリア女王の出した条件についても、特に問題ありません。そう女王陛下にお伝え下さい」
906 :
MtL:2008/08/28(木) 23:10:33 ID:cWWw3u9T
その一言により対アルビオン戦の要、ガリアの女王イザベラ一世との会談の為のお膳立てが、すべて揃えられた。
使命はここに果たされたのだ。
ガリア・ロマリア・トリステインの協力関係はきっと無事に築かれるに違いない。
全ては万事順調。
だというのに、その偉業を成し遂げたモット伯の顔色は優れなかった。
「聖下、発言をよろしいでしょうか」
モットの言葉に教皇は美しい微笑――壊れやすい陶器のような――を浮かべ、頷き応えた。
「聖下は……宗教庁は、この度のアルビオンの不穏を、どの程度か把握しておられたのではありませんか? 先ほどの口ぶりは、そう受け取れるものでしたが……」
確かに先ほど教皇は、宗教庁にはアルビオンへ思うところがあると発言している。
だが、モット伯がそうと思うに至った根拠は、それだけではない。
宗教庁は一般的に世俗には無関心とされているが、その実、他国を圧倒する情報戦のエキスパート達、優秀な密偵達を擁しているとも噂されている。
そしてその噂は単なる与太話の域に止まらず、信じるに足る根拠がいくつもある。実際に真実と信じているものも決して少なくはない。
モットもその一人である。
例えそのことを差し引いて考えたとしても、強大な権力と、ハルケギニア全土に広がる信徒・司祭達の連絡網を持つ宗教庁に、これまで一切の情報が入って来なかったというのは考えづらい。
ならばこそ、そのことをモットは問いたださねばならなかった、貴族として、ブリミルを信奉する者として。
この異常事態に宗教庁は、敬虔な司祭の長達は何を考えていたのかを。
死んでいった部下達や多くの者達の、代弁をしなければならなかった。
教皇は張り付いた笑顔に、無気力が滲んだ胡乱な目を一瞬モット伯に向けてから、子供に語り聞かせるようにゆっくりと喋り始めた。
「……そもそも、このような流れになること自体が、定められた世界の想定外だったのです。我々はその軌道を修正ないしは利用して、望みうる最良の結果を得るべく行動を起こしましたが、
……結局、あなた方がこの場に現れた事実が、それすらも失敗に終わったことを示しています」
答えにならぬ答え。
宙を仰いで語る教皇の姿は、まるで老人のように疲れ果て、力なく。
そして、聞き届ける者も居ない独白は更に続く。
「我々は賭に負けたのです。真の主役はあなたたち、我らは表舞台からただ転がり落ちた落伍者にしか過ぎません。ならばこの度の機会は諦め、流れに任せ次の機会を待つのが、我らに残された最後の道なのでしょう」
それはあるいは始祖ブリミルへの告白だったのか。
独白は謳うように虚空へと流れ、何も残さず消えていった。
教皇の言葉は終わったが、疑問をぶつけたモット伯は戸惑いを隠せなかった。
今の言葉が問いかけに対する応えには思えない。しかし教皇が自分を煙に巻こうとしている発言とも思えなかったのだ。
そもそも、今の語り口からは、何かを成そうという覇気が感じられない。
彼自身の口から語られたとおり、それはまるで全てを諦めた落伍者のようであった。
一方、隣で傅くキュルケには、教皇がその身に纏っている気配の正体を敏感に察知していた。
今やアルビオンで探せばどこにでも転がっているそれは、『絶望』と『諦観』という名の感情である。
きっと教皇は、アルビオンに対して中立の立場を取ることで、何らかの利益を得ようとしたのだろう。しかし、実際には思い通りにことは運ばず、むしろ思いもしなかった破綻へと集束したのだ。
そうして絶望し、失意のうちに諦めと無気力に飲み込まれ、流されるに任される。
そうした姿を、キュルケはよく知っていた。
雨音だけを残して、沈黙の帳が落ちる。
モットは計りかねるようにして言葉を絶って、その姿から真意を掴み取ろうと教皇を凝視している。キュルケは興味がないとばかりに、すでに教皇に意識を向けていない。
ジュリオ、殺られてたからか……支援
うぁっ!直している間に投下来た
支援
支援
910 :
MtL:2008/08/28(木) 23:14:17 ID:cWWw3u9T
「猊下、私もよろしいでしょうか」
よって、沈黙を破ったのは、この場に参じてから一度も口を開いていない人物であった。
「……あなたは?」
「トリステイン魔法学院の教師、ジャン・コルベールです。特使のお二人をこの地に運ぶ役目を仰せつかりました」
「……それで、その行者の方が、この私にいったい何の用向きでしょうか?」
コルベールは一つ頷くと懐へと手を差し入れ、そこから何かを握りしめ取り出した。
そして握った手を返して開くと、そこには小さな赤い箱が乗っていた。
コルベールはその箱を開けると両手で捧げ持ち、三歩前に出て教皇にその中身を見せた。
小さな箱……その台座に眠るように嵌め込まれていたのは、簡素な作りの、赤い宝石を嵌め込まれた古ぼけた指輪であった。
それを見た教皇の双眸が、驚きに見開かれる。
「! これは……」
「火のルビーでございます」
始祖の遺産、四の四。三王家一教皇に伝わる秘宝中の秘宝。
かつてトリステインへと逃げた、ある女が所持していたはずのそれ。失われたと思われて久しかったそれが、コルベールの手の中にはあった。
「聖下のお名前を知ったときから、いつかお渡ししなくてはならないと思っておりました……このような機会、このような場になったことをお許しください」
かつての持ち主ヴィットーリア、そして教皇たる青年ヴィットーリオ。
単に有りふれた名前、似ている名前というだけかもしれなかったが、それでもこれが一つの運命的な繋がりであるように、コルベールには思えたのだ。
「あなたはこれをどこで?」
「………」
「いえ、聞くべきことではありませんでした。今はただ、この指輪が戻ってきたことを喜びましょう」
コルベールは深く頭を垂れてじっとその言葉を聞いていた。
教皇聖エイジス三十二世の言葉は静かであるが、自然とひれ伏さなければならないと思わせる威厳に満ちていた。
そのような教皇の神々しさを目の当たりにしたコルベールは、しばし我を忘れて逡巡する。
「まだ何か?」
慈悲深い労りに満ちた、柔らかな声。
跪いたまま下がるでもなくその場に止まったコルベールに向かって教皇が問いかけた。
その言葉に、慈悲に、コルベールは縋り付かずにはいられなかった。
「聖下、過去に過ちを犯した罪人は、今をどのように生きればよいのでしょう」
二十年。
それは彼が二十年悩み続けてきた疑問だった。
コルベールの突然の問いかけにも動じず、教皇は慣れた様子で滑らかに答えを述べた。
「罪は償わねばなりません。過去の罪は現在の贖罪によって購われるでしょう」
「それでは、購いきれぬ過ちを犯した人間は、どうすればよいのでしょう」
「………」
強い、二度目の問いかけに、今度は教皇がしばし躊躇う。
彼は宗教庁の代表たる教皇として口にするべきことと、教皇聖エイジス三十二世として口にするべきことを天秤にかけ、
「罪が許されるまで、あるいは生涯を終えるまで、贖罪に身を費やすのです」
己の考えを口にした。
「つまり、それは……現在を、未来を、過去の精算に充てよということですか」
「そうです。その通りですジャン・コルベール。購えきれぬほどの罪ならば、その生涯を、現在を、未来を、過去の奴隷として贖罪の火にくべるのです」
支援
支援
913 :
MtL:2008/08/28(木) 23:17:48 ID:cWWw3u9T
穏やかな口調とは裏腹に、それは苛烈すぎるほどに、断罪の言葉であった。
コルベールが崩れ落ちる。
「ああ、……私は、やはり、許されぬ身なのか……っ」
咽び泣く、悔恨をその身に浴びて、嘆きに身を任せる。
その姿を見て、キュルケは溜まらずコルベールに声をかけようとした。
「ミ……っ」
だが、直前、思い止まる。
感情とは、その人間ただ一人のもの。
その決着は、己の手で掴み取らねばならぬ。
そこに余人の入り込む隙間などない。
いつか聞いたそんな言葉が、安易な慰めの言葉を遮ったのだった。
床に崩れ、嘆きに伏せるコルベールに、しかして教皇は、明るく暖かみのある声で語り降ろした。
「けれどもジャン・コルベールよ。私はあなたを祝福こそすれ断罪しようなどとは思いません。たとえあなたがこの指輪の持ち主から、どのような経緯でそれを受け取ったのだとしても」
頭上から降り注いだ声、その意味がわからずコルベールは涙の跡もそのままに、呆然とした顔立ちで目の前の教皇を仰いだ。
「この指輪の持ち主は、私の母でした」
「!」
事も無げにいうと、教皇は笑みすら浮かべて先を続けた。
「彼女は罪人でした。神に選ばれた息子の力に恐怖し、運命からも逃げ出した、本当に救いようのない咎人でした」
自分の母を、罪人と言い切る教皇の姿。
「よって、例えあの者が神の裁きを受けたとしても、それは運命。執行者はただそれを代行したに過ぎません。私にはあなたを祝福しこそすれ、罰することなど、できようはずがありません」
自分の母の死を、運命だとして肯定する姿。
「さあ胸を張りなさい。ミスタ・コルベール。あなたに神と始祖の祝福があらんことを」
コルベールが恐る恐ると覗いた教皇の目には、ここ数ヶ月で何度も目にした、あの狂気の色が映り込んでいたのだった。
支援
915 :
MtL:2008/08/28(木) 23:21:10 ID:cWWw3u9T
深淵。
一寸先も見えない真の暗闇の中。そこにカツンと一つ、音が生まれた。
灯る光。
魔法のカンテラの明かりに照らし出されて、漆黒の眠りを妨げた闖入者の姿が浮かび上がる。
背格好は平均的な成人男性のそれよりやや高い。
身につけているのは純白の聖衣、頭に被った司祭帽には始祖ブリミルを崇める高司祭の地位を示した章紋。
何より特筆すべきは、闇の中にあって一筋の光明の如き、輝かんばかりのその美貌。
大聖堂地下、その秘奥。
代々の教皇と、その教皇の信任を勝ち得たほんの一握りの人間しか知り得ぬ、何重もの封印を施された秘密の小部屋、教皇はそこにいた。
「まさか……この局面で、私の手に戻ってくるとは思ってもみませんでした」
そう言って、教皇が左手でそこに潜むものに見せつけるように掲げたのは、赤い宝石がつけられた飾り気のない指輪である。
ウルザがパワーストーンと呼び、ルイズが二つ、ワルドが一つそれぞれ所持している始祖のルビー、その最後の一つが今、教皇の手の中にあった。
ずっとコルベールの元にあったそれは、ウルザの探索の手からも、ワルドの収集からも、他のパワーストーンとの共振からも逃れ、戻るべき主の手中に収まっていた。
では、如何なる手段を用いればそのようなことが可能であったのか?
種明かしは、火のルビーが宿したその弱々しい輝きにある。
それぞれ、独自の色に輝きを秘めたる四のルビー。だが、今教皇の手の中にあるそれは、くすんでおり輝きがほとんど感じられない。
火のルビー、本来ならば烈火の如き勢いで力を汲み上げることが可能なはずのそれは、力を著しく減退させており、故にこれまで誰にも感知されることがなかったのである。
教皇がカンテラを持った手で火のルビーを掲げた為、図らずともその光が闇に潜むものたちを照らし出した。
晒され現れたのは、無数の鉄の骸。
教皇が立つ足下の床には、無数の鉄くずが転がっていたのである。
それを見た教皇の耳に、言葉が蘇る。
『よかろう教皇猊下!』
『使い魔の命に免じて』
『貴様の右腕とこの場にあるガンダールヴの槍だけで』
『この場は満足するとしよう!』
『しかし、慈悲は一度だけだ』
『余計なことは考えるな』
『何もせず、じっとしていれば』
『おまえたちの望みは適う、適うのだ』
『くれぐれも、余計なことなど考えぬことだ』
頭蓋の中で、跳ね回るようにして言葉が残響した。
脳を直接揺さぶられるような苦痛に、教皇は頭を押さえてその場に蹲る。
死亡フラグ立ってたわぁ 支援
918 :
MtL:2008/08/28(木) 23:25:35 ID:cWWw3u9T
その拍子に足下にあった一つの残骸が、霞む彼の目に留まった。
周囲に散乱しているのは、破片、破片、破片、破片……
それらは形も止めないほどに破壊され尽くした、カンダールヴの『槍』だった。
巨大な鉄の塊から異界的なフォルムを持つ何に使うか分からない器具、未だハルケギニアでは実用化の目処がつかない連続式自動拳銃、etcet......
それらは本来異世界からこの世界に呼び込まれた、ガンダールヴ最大の武器になるはずだった『槍』の、なれの果てである。
何重もの『固定化』や『硬質化』がかけられて保存されていたはずのそれらは、ただ一人の力によって、残らず本来の機能を破壊されてしまっていた。
その破壊の瞬間を、教皇はこの場で居合わせ目にしていた。
暴威を可能とした圧倒的な力。
まるで神が目の前に降臨したかのような、いっそ冒涜的ともいえるような存在感。
何もかも全てが、人間に許された領域を逸脱していたアレ。
そのような存在を目の当たりにした彼は、生まれたばかりの赤ん坊が泣くのと同じように、ただ、素直に本能に従った。
即ち、頭を垂れ、地に伏したのだ。
教皇は思う。
あのとき、膝を屈したその瞬間から、自分はこの世界において不要な存在になったのではないのかと。
今の自分は何もつまっていないただの存在の残りカスなのではないかと。
ああ、そう考えるだけで、息が、息が、息が……
「!……かっ、はっ……」
瞬間、教皇は地の上にて溺れかけた。
だが、不意の偶然/あるいは必然によってその意識は別のものに向けられて、危うく窒息を免れる。
彼を救ったのは、右手が発した痺れるような鈍い痛みであった。
本来感じるはずのない、喪われた右腕の痛み――幻痛。
皮肉にもそれこそが闇に飲み込まれそうになった彼の意識を救ったものだった。
「そう……まだ終わっていない。思いがけず、機は巡り来た……」
青い顔をして、ぜえぜえと荒い息をつくと、彼は左手の中指に収まったそれへ目線を向けた。
「この指輪こそが、真なる救済の始まりとなりますよう……どうか始祖ブリミルよ、哀れなこの私を見守りください……」
そうして教皇は、床に倒れたままで聖句を、始祖ブリミルへの祈りを唱えたのだった。
パワーストーンを扱う者よ、心せよ。
その力は容易に心を掻き乱す。
用心せよ。その力が何をもたらすものなのか、もう一度、思考せよ。
――スランの技術者
乙!
確かに宗教庁としても、一連の【ゲルマニア】の行動には含むところが無くはありません
→「アルビオン」
ではないでしょうか?
920 :
MtL:2008/08/28(木) 23:31:15 ID:cWWw3u9T
以上で投下終了です。
今回は摩「耗」したパワーストーンでした。
>>905の途中で。が一つ多かったです……
そして
>>917>>919さん指摘ありがとうございます。
な、なんでそんなところを間違えるんだ自分と、恥ずかしさの余り頭を抱えてます。
誤字……何度見ても何度確認しても沸いてくる、恐ろしい敵です……。
>>895 地球ともつながっていると考えたらおかしくないないんじゃない?
wiki登録時には
納得させるに足るものであった【。。】
→「。」余字。
確かに宗教庁としても、一連の【ゲルマニア】の行動には含むところが無くはありません
→「アルビオン」
おまえたちの望みは【適う】、【適う】のだ
→「叶う」
としておきましょうか?
923 :
MtL:2008/08/28(木) 23:37:10 ID:cWWw3u9T
>>922 すみません。本当にご迷惑をおかけします。
投下前は「今回は間違い無いぞ」と思ったのに……しょんぼりです。
>>896 そいつぁ期待だぜ
個人的にはククリのポジションにルイズが……みたいなのを妄想してた
>>892 破壊の杖も結構改変率高いぞ
っていうかM7LAW2だった作品ってどれだけある?
気にしなくて良いのでは?直せば良いんだぐらいに開き直っちゃって
教皇はもう一花咲かせるつもりかな?
ともかく乙です
作家専用チャットにいってみたいが、名無しも入っていいのかな?
どんな会話してるのかすごく気になる
もし入ったことある人いたら、参考までに雰囲気とか教えておくれ
ジャンが召還されたら・・・
モット伯にジイちゃんたちがやったように涼を呼ぶ料理で
強制的に体温を下げる材料ばかりでこしらえた料理食わせて動けなくして助け出したり
高貴な貴族様方に蛆虫やミミズを食わせてうまいと言わせて屈辱を与えたり
ギーシュとの決闘ではドーピングコンソメスープみたいなマジックマッシュルームスープ飲んで
キリコの様に鉄をも両断する中華包丁でゴーレムたちを捌きまくる
遙かな異境カーディアンから召喚……は、無理か。
>>927 なんかみんな適当に雑談してた。
読者が入ってきたら慌ててかしこまったりしてたよ。
いっそのこと、バイストンウェルからカット・グラを・・・
マジシャンの人乙です!
夕方には聖闘士の話が出てたのかー。
アルデバラン(ハスガード)で考えてみたことはあったんだがハンデつけてもなお圧倒的すぎて話が続かないんだよなぁ。
最低でもマッハ1という世界のキャラは呼びにくい…。
伝説の作者の作品から骨砕きを召喚して伝説の使い魔に。
仕事中に何となく思い浮かんでしまったんだ
ゼロゴルファー猿
どう見ても出オチです、本当に(ry
>>927 作家専用なんだから常識的に考えると駄目でそ
いまは10人いるね
>>934 プロ猿ファーゴル
ゼロ猿ファーゴル
猿ゴルファーゼロ
ゴルゼロファー猿
ブルスコファーゼロ
プロゴルファー祈子を。
戦闘力もサバイバル能力も持ってるゴルファーだぜ
>>934 あらゆるドライバーを使いこなすガンダールヴ
あらゆるパターを使いこなすヴィンダールヴ
あらゆるアイアンを使いこなすミョズニトニルンですね、わかります
・・・これ何てライジングインパクト?
941 :
896:2008/08/29(金) 00:05:22 ID:MsMzijuW
>>904 確かに、あんまり強くするのはまずいか。
勇者2号として、少し器用に動ける程度の予定。
原作終了後の前提でストーリーを書いてしまったので、これは捨てたくない。
そろそろ次スレの季節かー
なんかSS用の新板ができたって宣伝来てたけど
このスレは板移転する必要ないよね?
>>929 祐やいつみってのが順当なところかねえ。
転移機の事故でハルケギニアへ、ってのもありかね。
ルーザさん呼ぶと、早とちりでルイズ死亡、というオチが見える。
平民の命をゴミ扱いする貴族に本気でキレるマニゴルドとか妄想してるけど、誰か書いてくれないかな。
>>894 強化系好きだったらEGG無料配布レトロゲーのRELICS@ボーステックから召喚
ルイズに憑依
>>894 以前ブギーでネタを考えた時、俺の頭の中ではモンモンが黒帽子被ってたw
SS用の新板ってなに?
そんなのできたの?
ブギー的には、というか上遠野作品的にはメイジはMPLSだろうか
……実は、ハルケギニアは虚空牙に滅ぼされた未来の地球なんだよ!
ってそれは冥王と獣のダンスか
とりあえず、キュルケは箴言集じみた心理学の本を嫁入り道具にするんだろうな
>>949 なんかエロパロの全年齢版みたいな板が昨日できたらしい
ルイズがケミカルボルトをぶち込まれた獅子王凱が乗った暴走ガオファイガーを召喚。
ウェストウッドさんが暴走中のロゴ・ダウの巨神を召喚。
教皇が全ての生物の長・JUDOを召喚。
無能王がダンバインのルーザ・ルフトを召喚。
※自分の娘を射殺して「ガキが……」とほざいた最低のゲス女です。
>>948 ばっか、水を収束させてウォーターカッター撃ったり、水を凍らせて中空に足場を作ったりするんだぜ!
【馬鹿は厨二アクションさえすればブギーポップになると思っている】
まじめな話をすると、原作での竹×泡の関係が好きなので、
才×泡で友情を作るとルイズやギーシュも含めて面白い話になるかなーっと
それだと次スレはどこになるんだ?
955 :
950:2008/08/29(金) 00:24:42 ID:RFCm34rL
次スレ立ててみる
合成人間ならともかく、MPLSの能力は反則なのが多いからな。
伊東谷氏を召喚してルイズの執事やらせようと考えたことがあるけど
ギーシュだろうがワルドだろうが一睨みで勝利してしまうので断念した。
958 :
950:2008/08/29(金) 00:29:58 ID:RFCm34rL
デュアルのほうのブギーを召喚させようとしたことならある。もちろんルイズ強化系で。
能力うんぬんより人間関係を構築しきれなくて棚上げした…真面目にやろうとすると難しいね、あれ。
>>957 いや話題にも出てなかったよ
どうするのかな?と思って一応確認してみただけ
ところでこのスレ的には既出のキャラを使ってもいいの?
>>961 その前に書いてた人より面白くする自信があるならいいんでない?
書きたいものを書けば良い。
内容が同じようなんでなきゃおっけでしょ
>>961 同じキャラが召喚される小説が同時に3本並列で投下されていたこともある
でもハードルは高いぜ?
どうしても比べられるから
「ガンダムキャラがルイズに召還されました」のWIKIを作ってくれた人
まだここ見てるかなあ……
タイトル変更希望とかあるんだが
管理グループ登録も出来ないし
>894
「自動的だよ! ブギーさん」からブギーさんセットを召喚するのか?
何かあるとルイズがダボダボのマントと帽子を着て登場するのか?
ルイズ強化系は俺も好きで今書いてるけど、ルイズじゃ無くなりそうでどうにも
4話ぐらいまでは書けたので、とりあえず1話を投下しても良いかな?
元ネタは映画:パラサイトからエイリアン
やや独自解釈も含んでいるから、変な点があっても見過ごして欲しい……
OKなら1時10分ほどから投下したいのだけれど
いいけど、次スレのほうがいいんじゃね?w
ルイズ強化系じゃなくて成長系(精神はもちろん戦闘力も)ってのはどうだろう?
もの凄い亀だけど提督の人本当にご苦労様でした
最後はまさかハルゲニアの人達が留学するとは思ってもみなかったので思わず「エエエエエェェェェェエ!?」と叫んでしまいましたw
……しかしジョセフはともかくイザベラとか上手くやっていけるのだろうか?
>>972 戦闘力に関しては、虚無の力だけで割と最強に近いところまで行ってないか?
>>973 ルイズが留学に行くぐらいは読み通りだったけど、あんな大勢で行くとはこのリハクにも読めませんでした。
彼等がこの旅で何を見つけ、そして何を故郷にもたらすのか、楽しみですな。
BGM:バンディリア旅行団
>>956 正確には「一睨まれ」だね。
でも相手を見ずに広範囲爆破とかすれば、勝てないことはない相手だとは思う。
最も能力だけがかれの戦闘力のすべてではないが……
なにげに登場回数の多いスプーキー・エレクトリックさんを是非召喚してあげてください
>>974 しかし原作ルイズ単体でカリンやワルド、コルベールらスクエアクラスに勝てる気がしない
精神力溜まってる状態で1kmぐらい離れた場所から全開エクスプロージョン撃てば勝てるよ!
そんな条件でもない限り勝てないけど、ルイズが最強なのは戦闘力じゃなくて火力
核は最強の威力を持ってるけど、戦闘力が高いとは言わんだろう?
素質はあるが覚醒できない彼女の為にコーチを召喚してみましょう。
1:立花藤兵衛
2:谷源次郎
3:一条薫
4:モロボシ・ダン
5:星一徹
……特撮に偏っててスミマセン。
>>977 スプーキーEってなんかエロいイメージがあるんだよな
本人は別にそんな大したことしてないのに
>>979 核を撃てる大統領は最強の戦闘力を持ってる、と言えるかもしれない
あと、どっちかというとディスペルが強いと思う
エルフに対抗できる現状唯一の手段という意味で
つーかレギュレーションを決めずに強さを比べても仕方ないんだけどね
個人的にはルイズって充分強いから本編以上に強くする必要ないんじゃね、ってだけで
アニメ見てないからわからないけど
系統魔法の詠唱ってだいたいどれくらいかかる?
判明してる詠唱から考えるに2〜4秒ってところだろ
早口言葉練習すれば1秒ぐらい縮められるだろうな
>>982 アニメでも明確な描写はないよ。
魔法使うときは大抵術者が大写しになって比較対照が見えないし、妨害されるときは出だしで潰されるから。
とりあえず呪文の全文が出てる奴を実際に唱えて確認すればいいじゃない
明確に聞き取れるようハキハキとした発音で詰まらず間違えず最後まで唱えて
どうせ強くするなら肉体面だな
2メートル先から放たれた矢を掴んで止めたり水中に沈むことなく水面を走って向こう岸まで川を横切ったり
肉体を鍛え苦手な魔法を補うという実に利にかなった方法だ
どこのガンダムファイターだよw
ブギーポップからあのへたれを召還・・・
駄目だ強すぎる・・・空間爆砕・空間断裂とかどこぞのキース緑や忍者パパの弟並みの芸当ができる
まあナイトウォッチ・イン・工藤兵吾よりマシか
ここはやっぱ同じファンタジー世界からEDかヒースロウを召還だな
間違ってもミラルキラル召還しちゃ駄目だ
連中はまず貴族社会ぶっ壊しにかかるだろうからな
>>587 ガンダムファイターはそれ以上でビルを蹴り飛ばすよ
埋める
埋めるのだ
>>987 まだ刃牙クラスですw
確かドモンは一話で弾丸を指で止めてた
メイジtueeeeなんて結局は銃がヘボいからだよな
チンタラ詠唱してんじゃねぇっての
世間には様式美というものがございましてな
変身ヒーローが変身するときは邪魔してはならぬように
メイジが呪文を詠唱するときは魔法が完成するまで邪魔してはならぬものです
ならぬものはならぬものです
ッ…何というプレッシャー
あ、MtL乙です
梅
ブギーポップから召喚は一つネタを考えてはいるのだが、その前に今連載中のを頑張らねばならないという埋めついでの戯言。
彼は運命の糸の届かぬ異世界で、正義の味方になれるだろうか。
1000なら巨神ゴーグ召喚!!
あちゃあ997か
俺が1000なら連載中の作家も停止中の作家も馬車馬のように頑張る
1000ならユベル召喚
俺が>>1000なら前編書いた時点でHDが吹っ飛んで書く気力が
無くなった作品を最後まで書く。
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。