【柊】ナイトウィザード クロスSSスレ【NW!】 Vol.4
831 :
822-4:2008/02/03(日) 19:59:00 ID:oA+zsEGi
* * *
あれからしばし ―― まだ魔王とエプロン少女(グレ子)の戦いは続いていた。
戦況は明らかにパール=クールの優勢。
幾らグレーテルがかつて世界を救った英雄であるとはいえ、今は1人。
支援が期待できないこの状況では墜ちるのも時間の問題と言えよう。
せめてあと1人、あと1人一緒に戦ってくれる仲間がいれば……!
パール「もう終わり? 最初の威勢はどうしたのかしら?
早く命乞いをしなさいよ! この超公パールちゃん様のげぼくになるって誓いなさいっ!
もちろん許してなんてあげない。ふふん、いっしょーこきつかってあげる♪」
ボロボロになりながらも、グレーテルは決して首を縦に振らない。
グレーテル「お兄さまと誓ったから……! それと一応三銃士のみんなも……だから……アタシは……っ!」
パール「……!? さっきからお兄さまお兄さまって! もういいわよっ!」
パールは静かに右手を向けた。
真っ赤な〈火〉のプラーナがその先に集中するのがグレーテルにも分かる。
パール「地獄の業火で灰になってわびるといいわ!
《ブラストフレア》―― 相当の《ファイアー・ボール》っっ!」
見た目にはただの変哲の無い火球。
しかしその温度はおよそ1兆度(誇大広告)! 全てが一瞬で蒸発する最凶の炎である。
パール「これがあたしのメラ……じゃなくて《ファイアー・ボール》よ!」
ゴォォォォオオオォォォッッ!
神すら想像できぬ熱の塊が辺りを焼き尽くす。
その瞬間、パールは勝利を確信した。
謎の少女「――《プテリュクス》!!」
ただ1つ、最後にそんな声(C/V山本麻里安)が聞こえたような気がしたが、勝敗には関係ないだろう。
この炎に耐えられる者などこの世に存在しないのだから。
* * *
紫炎。
833 :
822-5:2008/02/03(日) 20:00:31 ID:oA+zsEGi
パール=クールの放った業火は、辺り一面を焼け野原へと変貌させた。
原形を残すものなど何も無い。道路も、かろうじて残っていた雑居ビルも、そして瓦礫の山も。
膨大な魔力より生み出された圧倒的な熱量がもたらした、無残な姿。
魔王を怒らせたのだ。当然の結果と言える。
パール「これがあたし、パールちゃんの力よ。
これでも手加減してあげたんだから、感謝しなさ……」
パールの目が大きく見開く。
視線の先に佇んでいたのは、黒コゲになった巨大な鋼鉄の盾。
謎の少女「ほっ……なんとか、間に合いました」
人をすっぽりと覆い隠すほどの大きな盾の陰から出てきたのは、茶色の髪をお下げにしたメイド服姿の少女。
普通のメイドさんと少し違うのは、鋼鉄製らしきグローブとブーツ、それと背負った大きな剣くらい。
歳はグレーテルと同じくらいだろうか。よく見ればヨーロッパ系の顔立ちをしているのが分かる。
パール「あんた、邪魔する気!?」
メイド服の少女の後ろには、グレーテルの無事な姿も確認できた。
あの炎を、鋼鉄の盾が護り通したとでもいうのか。簡単には信じられない。
グレーテル「助かった……ありが、とう……。アンタの名前は……?」
フィオナ「私の姿が見えるんですね、嬉しいです! あっ、えっと、私はフィオナ・メイフィールドっていいますっ」
グレーテル「フィオナ……あの、メイフィールド事件の……?」
こくり、とフィオナを名乗る少女はうなずいた。
数年前、今回と同じようにイギリスで次元の歪みが発生し、2人の少女がそれ巻き込まれたという事件。
1人は後日保護されたが、もう一方は未だ行方不明だと聞いたことがあった。
その時に消えた少女の名が ―― 確か、フィオナ・メイフィールド。
パール=クールは苛立ちを隠せない。
けれどここで気を荒げるのも、魔王としてのプライドが許せるものでもなかった。
パール「ふぅん、まあいいわよっ!」
フィオナ「はう……ごめんなさい」
何故か魔王に謝るフィオナ。
フィオナ「でも、この世界を見捨てるなんてできません……私は、戦いますっ!」
そう誓うと、フィオナはグレーテルのミッシンググレイヴにも負けないほどの巨大な剣を構える。
異世界の腕利きの刀鍛冶に鍛えてもらったというフィオナの愛剣。
まだ完全に使いこなせてはいないけれども、彼女は剣にキャメロットという名前を付け、可愛がっていた。
パール「こうなったら2人まとめて消してあげるんだからっ!」
第2ラウンドの開始である。
* * *
834 :
822-6:2008/02/03(日) 20:01:13 ID:oA+zsEGi
さすがに実力ある剣士2人となると、さすがのパールにも焦りの色が見えてくる。
連戦な上に、やはり手数が違うのが致命的だ。
フィオナ「えーいっ! やーっ! それーっ! 《エクスカリバー》っっ! 《クリオドゥース》っ!」
パール「《リアクティブ・ガード》っ!!」
グレーテル「《ミッシングブレイド》っ!」
パール「くぅっ!!」
フィオナが牽制し、グレーテルが一撃を加える。
かと思えば、その逆も。
巨大な剣を抱えた2人の少女は、まるで長年のパートナーかのように完璧な連携で攻め込んでいる。
パール「《ファイアー・ボール》!」
フィオナ「《プテリュクス》! 私たちを護って!
私の剣も盾も、そして心も! すっごく頑丈なんです! そう簡単には折れませんっ!」
生半可な攻撃では、パールの攻撃もマトモに通らない。
パール「ああもうっ! いい加減にしなさいよっ!!」
このままでは埒があかないと判断したパール=クールは、強力な技で一気に相手を崩そうと試みる。
パール「まとめて消してあげるっ! ありがたいと思いなさいよっ!」
その瞬間、グレーテルとフィオナは互いに目で合図を送る。
待っていたのだ。魔王が痺れを切らし、隙ができる大技を撃ってくるのを。
フィオナ「約束の地より来たれ、オレイカルコスっ!」
フィオナの言葉に従い、彼女を守護する〈鋼〉のアルカナ、エルダードラゴンが姿を現す。
グレーテル「やあぁぁぁっ!! 《ギガンティック ―― グレイヴ》ッッ!!」
パール「《ヴァニティワールド》―― 超☆アンリミテッドっっ!」
パールの呪に呼応して、周囲の空間そのものが悲鳴をあげる。
何もかもを消滅させる〈虚〉属性最強の攻撃魔法だ。
パール「これで終わりよっ!」
空間の歪みが、グレーテルを侵食する。しかしそれでもなお彼女は戦いを諦めない。
グレーテルの持つ魔剣ミッシンググレイヴが、先ほどまであった小さな雑居ビルくらいにまで巨大化する。
巨大な一薙ぎは、パールの身体を大きく切り裂き、さらにその衝撃は空中へと吹き飛ばす。
フィオナ「いきますっっ! ……《セイクリッドパニッシュ》っ! お願い、当たってーっ!!」
フィオナの背中に出現する光の翼。
その翼で吹き飛ばされたパールを追いかけ、そのまま最後の一撃を加える。
フィオナ「《セイクリッドパニッシュ》っ! ……お願い、当たってーっ!!」
通称・超メイ道とも呼ばれるフィオナの必殺技。
その一撃は、決まりさえすれば誰よりも重い一撃となる。
* * *
リアルタイム遭遇支援
836 :
822-7:2008/02/03(日) 20:04:26 ID:oA+zsEGi
グレーテルとフィオナの連携攻撃により、魔王パール=クールの写し身は消滅する。
だが、その代償も決して小さくは無い。
グレーテルが本来護るべきだったもの、パールが破壊しようとしていたもの。
式神の城を人々の目から隠すための月匣は破壊されてしまった。
これほどの戦いがあって、その程度で済んだのが奇跡とも言える状況ではあるのだが。
グレーテル「……ごめんなさい、お兄さま……」
フィオナ「グレーテルちゃん……」
見上げれば、遠くに「式神の城」が見える。
前線では今ごろ誰かが戦ってくれているのだろう。
大丈夫。きっと大丈夫。
信じよう、仲間を。
* * *
月匣が解除されたことにより、大衆の目に「式神の城」が触れることになる。
人々の常識は破壊され、人間側の敗色が濃厚となった。
しかし、それは奇跡の前触れ。
そしてこの愛と奇跡の物語の、クライマックスが語られることになる。
人々は空を見上げ、耳を澄ます。かすかに聞こえる少女の声。
―― 聞いてください。
今、みんなの住んでいる世界を守るために戦っているやつらがいます。
けど、世界を守るためにはみんなの助けが必要なんです。
みんなには、信じる気持ちを持って欲しいだけなんです。
誰かと一緒にいたり、笑ったりするための
明日っていう、希望を。
おぉ! ソコに繋がってくるのかっ! GJ!
GJ!
しかし、時系列で整理するのも大変そうだな、こりゃ
839 :
822:2008/02/03(日) 20:07:32 ID:oA+zsEGi
投下終了です。
支援してくださった皆さま、ありがとうございます。
元ネタは
グレーテル:おとぎ銃士赤ずきん
フィオナ・メイフィールド:アルカナハート
です。
アルカナ組は名前だけ出ててマトモに描写されてなかったので入れてみました。1人だけですが。
ちなみにグレ子は単なる趣味です。
フィギュアを見ながら書きました。この間、某所でチョココロネと戦ってたやつ。
とりあえずバトルはむずい。もうやんない。
あとパールちゃん様は書いてて楽しい。
>837
状況が二転三転しまくりだ! 書き始めた時点と全く状況が違うよ!(笑)
マジでどう繋げようかと。
>>840 規制解除されたかな?
「投下完了」の一言を入れるだけで何故規制 orz
色々と進行止めちゃってすみません。
しかし、前にも話題に出たけどU−1とか真剣に考えて戦っているSSって
ここだけじゃないだろうかw?
あとこのスレをリレーSSを知らずに見た人が、絶対に板間違えたと誤解するだろう件について。
たまにナイトウィザードだって事忘れるよな
そろそろタイムリミットですよー。
確かに・・
だが、こんなスレがひとつくらいあったっていいじゃないかと思うんだ
>>844 ふ! その答えはYESだね!(GPM参照)
しかし、このSS全部を保管庫に記録したら普通のSS何話分になるんだ?
と、それはともかく。
タイムリミットの怒涛ラッシュに期待している。
ライヴが楽しみだw
昼間予告、ってわけでもないが言ってたOPのラストっぽいシーンが何とか書きあがった
なんとなくここまで来ると一番最後に投下したいくらいだが、流石に迷惑なので今から投下する
ちなみにssなんて初めて書くからできは期待するな
「名前は……緋室灯」
少女は静かな声でそう告げた。
確か箒といっただろうか? 巨大な大砲を担いだ制服姿の少女は、静謐な雰囲気とあいまって神聖さすら感じられた。
「あかりん、ってよんでね」
(なんだ、そりゃあ……!?)
だからこそ続けて言われた言葉は、常識人を自認する日向の腰を砕けさせた。
ハードボイルド成分を振り絞って何とか耐える。ダンディな探偵は無様に膝をついてはいけないのだ。
「おー、よろしくな、あかりん」
……あまりにも平然とした弟子兼共同経営者の姿は、もしやおかしいのは自分ではないかという疑問を抱かせるに十分だった。
「おお、灯のボケをあんなに簡単にスルーするとは、アイツやるな!」
「はわー、あかりんもしかして動揺してない?」
「ふ、これが若さというものかでどり〜む」
(ふう、やはり俺がおかしいわけじゃないか)
軽く頭を振ったところで周囲の声が耳に入り、安心する。が、
(いやいや、そうじゃないだろう)
落ち着いて周りを見渡したところ、喋っているのは冬なのにブレザーの袖を捲り上げた青年、当然のように巫女服を着た少女。
そこまではまだいい。いや、よくはないが、もう一人と比べるとはるかにましだろう。
(流石にあんな格好をした男の言葉に常識を感じるわけにはいかん。それ以前に台詞の意味もわけがわからん……
やれやれ、いくら空飛ぶ城の上だからってこれ以上の非常識は止めてもらいたいもんだがね)
ふと眼下の東京の町並みを見下ろす。
今いるのははるか上空に浮かぶ城の上。
一文の得にもならない正義の味方稼業でやってきた自分達と違い、相手さん方はどうやら何者かに命令されて来たらしい。
「ウィザード、か」
「どうしたのだ日向。ため息などついてでどり〜む」
「その口調を聞いてるとさらにため息の数が増えそうだ。
……なあに、世界の守護者まで出てきたとなるといよいよ探偵の出番じゃなくなってきたのかと思ってね」
「何を言うのかでどり〜む。依然組んだときに見せた腕前。俺に勝るとも劣らぬものであったというに」
「最近転職したんでね。今の俺はペット探しの毎日を送るしがない探偵さ」
ふと目を向けてみると、ペット探しの相方はまだ少女との会話を続けていた。
「その髪と目って染めてたりするの?」
「これは、改造手術のせい」
「改造手術って、すげーなあかりん」
「……格好いい?」
「すげーかっこいいな!」
(そういえば、ニーギが光太郎は年下好みだと言ってたな)
最近拾った少女の言ったどうでもいいことを思い出した。
「誰にでも物怖じしないところは、あいつの美点ではあるんだがね」
苦笑しながら横を見ると、
「うお!?」
そこには、闇があった。
「……初めてあった人の事をあかりんって言うくせに、私のことはアンタ呼ばわり……
あかりんって言うくせに……
あかりんって……」
壬生谷の巫女は嫉妬深い。これは世界の選択である。
「ん? アンタ、どうしたんだ?」
そして主人公は鈍い。これも恐らく世界の選択である。
「何でもありません!」
「な、何怒ってんだよ?」
「怒ってなどいません!」
「怒ってるじゃねえか!」
すぐにヒートアップしてきた二人の口喧嘩。
いつものことではあるのだが、少しは場をわきまえて欲しいものだ。
「あの巫女さんどうしたんだ?」
「はわー。鈍いわねえ柊……」
巫女服の少女(赤羽家のお嬢様だそうだ。こんな所ではなく、事務所で会いたかった)が剣を持った青年を半眼で見ている。
幼馴染らしいが、その関係はどうやら複雑なようだ。
「……まさにラブコメ。萌え」
……流石に、二度目となるとそのギャップにも耐えることができる。
「若いというのはいいな。そうは思わんか、日向?」
「同意を求めるな。俺はまだ若いつもりなんでな」
「何を言うか、お前も俺と同じで……」
「俺はまだ29だ。……16ヶ月ばかし過ぎちまったがな」
「……どり〜む。全く無駄な足掻きを」
「あの、皆さんどうかシマシタカ?」
そこへ電話を終えた金がやってきた。
「ふむ、話はまとまったのかな? どり〜む」
「ええ、アンゼロットさんは協力して事件の解決にあたってくれ、とのことデス。
ふみこさんが城への突破口を開けてくださるそうデスガ……」
その言葉を聞き、動きを止めたのが三人。
皆、ふみこという人物をよく知っている人間である。
「あー、それってやっぱり……」
「でしょうネ」
何かを受け入れたかの様な静かな笑みを浮かべる友人を見て、日向も静かに嘆息した。
「ああ、どうしたんだ?」
「あー、いや、そのな……」
「はわ?」
「何といいましょうか……」
「何が起こるというのだ?」
「……魔女が無茶をするんだよ」
そういって日向が帽子に手をやったのと同時に、その場に光が降り注いだ。
―――まで、あと20分
しかし、本当に終わるんだろうか?ww
以上投下完了
ふみこたんが問答無用で砲撃かましたのは光太郎がラブコメやってた事と関係ありません
大哲「…という話はどうでしょう!?」
炎尾「面白いかもしれん…だがあまりに引用が多すぎるように感じるぞ、大哲。あとちゃんと風呂敷はたため!」
はダイナシだから禁止な。
タイムリミットまで後僅か……でも、諦めない!
「流石は、蠅の女王から“魔王”の二つ名を授けられただけの事はあるね。
でも、それももう終わり。
この、“U-1”が一柱、“U−NO”が君を倒し、不相応な“最強”の呪縛から解き放ってあげるよ……なのは」
「ユーノ君……それは思い上がりなの。
私が“最強”とか“冥王”とか“ペンペン草も残らない”とか言われるようになったのは、ただ守りたいから。
強さの為に強くなるような人達に負けるわけには……
後、魔王に魔王呼ばわりされたのはスレ違いなの」
例の、なのはクロスね。
「……君には、今でもすまなかったと思っている。無印の時点で今のような力が有れば、君はただの女の娘でいらr」
「話を、聞けーッ!!」
自分こそ話をさせてやれと思うが、フェイトの投げつけたアルフがU−NOを直撃。
「そんな事になったら……私となのははラブラブになれない!!」
それ地下スレだろ、と言うのは捨て置き、二人は杖を重ね、周囲に漂う魔力の残滓を収束する。
「ら、ラブラブの件はさておいて(置かないで!?)、私は、みんなを守りたいから……ブラストカラミティ!」
というかスレ用量がまずいな
支援しつつスレ建てしてくる
ぎゃあ、スレ建て失敗
誰か代わりに建ててー
テンプレの変更は前スレだけだね
というかこのスレ進行早すぎw
はーい、終了時刻でーす
はい、終了〜♪
とりあえず〆に投下
・・・そして彼は帰ってきた
緊張がきれたせいなのか、彼はその場にへたりこんだ
「ははは・・・やったな!やってくれたな!」
親友が送り出した時と同じように不敵に笑いながら彼に肩を貸す
「ああ、やったよ・・・やっちまったよ・・・」
彼は自力で立てない自分に苦笑しつつ、彼は親友の肩を借りる
「よく頑張った。矢野君」上司でありいつも世界滅亡の危機ばかりに立ち向かわせる副社長が珍しく労う
「流石王子!僕も死んじゃいましたけどね」もう一人の柊の中の人が言う
「私の出番は〜!?一人で活躍するなんてズルイ!」柊の上司かつ強化人間の中の人は言う
「・・・交通事故にあってなければダイナシにできたんだがなぁ」先日事故にあった同僚は言う
「矢野」「矢野君」「矢野さん」「王子」「クレバー」「アンドロメダ」
Oはたが、こはまーが、しのさんが、社長が、かわたなが、――
みんなが彼を労った
―――
これで彼の活躍は終わった。
彼 矢野俊作は 柊蓮司の生みの親は――世界の救ったのだ
終わりを狙ってエピローグ。
すべてがつつがなく終わ…ったかどうかは全く持って不明だが、とりあえずの危機も去り──
アンゼロット宮殿、特設会場控え室。
ライブを終えたボーカルふたりがまったりムードで語らっていた。
もちろん、紅茶にマドレーヌは完備済み。
ちなみに、何故ふたりがボーカルなのかは七色の宝石を参照だ!
「お疲れさまです、エリスさん」
「はい、人前で歌うなんて初めてで緊張しました〜」
「…その割に、ずいぶんノリノリでしたけど」
「アンゼロットさんこそ、歌は苦手じゃなかったんですか?」
「わたくしにそんな設定はありませんよ?おほほ……」
「そうだったんですか?ふふふ……」
女同士の牽制しあい──まっとうな神経の男が迷い込めば卒倒もののやりとりである。
「ゲフンゲフン、まあ、それはそれとして。エリスさん、やはり宝玉は…?」
「はい」
もう、ただのブレスレットでしかない箒を握りながらエリスは答えた。
柊蓮司と玖珂光太郎が"希望"をもって"運命"を突き破った、その瞬間、宝玉は光を失いタダのガラス玉になってしまった。
「残念です。まるではかない夢のようなものですわね」
「でも"善い夢"でしたよ」
「なかなか上手いことをおっしゃいますね。無いものねだりしても仕方ない。それに──」
「それに?」
「みなさん、もっとたくさんの掛け替えのないものが手に入れたはずです…エリスさんも」
「えっ!」
「わたくしの目をごまかせると思いまして?」
エリスはちょっと恥ずかしそうにしている。
「それにわたくしも、いいものを見つけられましたし」
「いいもの、ですか?」
アンゼロットはにやりと笑った。柊蓮司ならこう思うだろう「何か企んでやがる!?」。
「……エリスさん。芸能活動などには興味ありません?」
「ええっ?」
「実はライブが思いの外好評で……」
エリスが何を手に入れたかだとか、アンゼロットの芸能界進出だとかは──また、別のお話。
>>853 スレ違い自重wwwwwwwww俺の恵方巻返せwwwwww
んじゃスレ立て逝てくるよノシ
げ、立てたら重複したよ。orz
どっち使いますか?
15秒差とかw
一応先にたったのは
>>863だから、そっちを先に使えばいいんじゃないかな
お、終わった……なんか知らんけど終わった……!
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:.... .... .. . く / 三三三∠⌒>:.... .... .. .:.... .... ..
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... ..:( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ... 俺たちは今、.
.... i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ / .. アスガルドに立ってるんだ…
.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
>ALL
みんなお疲れ様〜!!
今はその身体を休めることだけを(ry
「く、中距離線滅コンビネーションか!
だが、その複合詠唱程度で僕の防御は破れず、逆に僕のSLBが先に決まる!」
U−NOが右手に構えた『レイジングハート』の先端に魔力が集積し……
「その前に、作者がハンドルとトリップを出した意味を考えなあかんで」
横合いから『塊魂』の王子が転がす塊が現れてU−NOの集めた魔力を持っていった。
「いくら主役級がカッコ付けてもな、それを虚仮にするのが我々狂言回しだ、覚えておけ。
因みに私はマジカル金剛機。以前この作者がこのトリップで、天羅スレでネタにしたキャラだ」
そう自己紹介した、単眼六腕の魔法機械一機。
パワーシールドを構えてもU−NOの砲撃は凌ぎきれなかったが、先の二人にはやても加えた三重唱の時間を稼ぐという役目はしっかりと果たし……
『完全滅殺!!! トリプルブレイカー!!!』
アバター・U−NO、撃破。
>>867 あなたかぁああああ!!?www(同じスレの住人)
>>867 ちょwwwww節制氏なにやってんすかwwwwwwww
節制さん何やってるんだwww
あ、時計見たら過ぎてた……ごめんなさい。
なお、言い訳させて貰うなら、今回のマジカル金剛機は『俺Tueee!』キャラへのアンチテーゼ、負ける事を前提としたキャラとして出しました。
だって、ゲーム的にはちっとも強くないキャラなんだもの、コイツ。
>868-870
ごめん、調子に乗ってた。
>>871 いや、ある意味非常に盛り上がったからおkおkwwww
残念ながら諸事情(寝落ち)によりライブシーンはカットです。
次回リレーSSを乞うご期待という事で。
……あるのか?www
>>873 ないとは言い切れない。
これは壮大な今回予告から始まった。
いつ如何なる時に全員の卓ゲー魂を発火させるのか、解らない。
けれどもあえていおう。面白ければ、大抵許される!!
と、偉い人が言っていたYOw
>>873-874 まぁマジ話で打ち合わせるなら、
次の機会はゴールデンウィークが狙い目かと?
>>875 いやいや、3月後半も侮れない。学生はだいたいが休みだw
きくたけ万歳!
芝村万歳!
ついでに、卓ゲー魂万歳!!
SS書き、支援した住民、そして暴れまわってくれた各キャラ達、全員乙!
なんか規制の巻き添えでずっと書き込めなくてROMだったが応援してた! 楽しかったぜ!
今回もやり足りないといえばやり足りないですねぇ。
是空とおるとか大神清菜とかペンギンとか神の贈り物PTとかりゅういっちゃんとか…挙げだしたらキリがないwww
>>879 それはまぁ・・・次回への伏線(世界の謎)と言うことで