【柊】ナイトウィザード クロスSSスレ【NW!】 Vol.4
サイバスターの開いた橋頭堡。
異世界の参戦者とともに、ウィザードたちもそこから城の内部へと進出していた。
しかし内部に入ったところでも、やはり多量の自律機動兵器や異形の化け物が立ちはだかる。
それらを駆逐しつつの進軍は、次第にその足を遅くさせていった。
駄目か。そう思いかけた瞬間だった。
――光が舞い降りる。
その光は小さなカードの形を成していた。
「琴理ちゃんセンパイ!」
「風音さま!」
互いの名を叫び、ふたりは頷きあった。
己の肖像が描かれたカードを、手に取る。手に触れた瞬間、それは光の粒子となって弾け、その手に吸い込まれていった。
するとどうだろう。琴理と、風音の体から、溢れるように。
プラーナの、光が。
「……結局ボクたち」
「優さまにご迷惑かけてばかりですわね」
更には。
聞こえてくるのだ。世界を諦めまいとする声が。希望を信じ、叫ぶ声が。
それは錯覚かもしれない。だがそれで十分だった。
「ボクたちだけじゃない」
突入からともに行動していたウィザードたち――フリーの者もロンギヌスの制服姿のものもいた――の元にもその声は届いているようだった。
そして小さな、そう、本当に【小さな奇跡】も、届いていた。
「こ、このカードは……」
ロンギヌス制服を着込んだ仮面の男が、自らの肖像を留めるカードに手を伸ばす。
それは琴理や風音のときと同じように弾け――
「ぬあああああああっ!? この力はッ!?」
急激に上がっていくレベルを実感しながら、仮面の男は叫んだ。
力を手にした今の自分を。脇役であっても、それ故に主役の脇を護ることの出来る自分を。
だから、今この瞬間、名乗りを上げるのだ。
「超★ウルトラスーパーヘヴィミラクルスペシャルハイパーグレートワンダフルビューティフルマーヴェラスストロングマッシヴ・ロンギヌス・コイズミ!
ここに新生いいいいいいいいいいいッッッ!!!!!!!!!!!」
超★(略)コイズミは怒涛の勢いで迫り来る機動兵器を薙ぎ倒していく。
それを見やり、我も我もとカードに手を伸ばすその他ウィザード。
この瞬間、皆の想いは一つだった
――自分にももっと出ばn
違うだろ。
――聞こえ来る、全ての希望の声に、応えられるだけの力を!
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以上、PC−NW勢とその他名も無き参戦者の方々の雑魚を駆逐する模様の実況でした。
名前アリの方々は後ろ任せて心置きなく戦ってください。