乙
1乙でーす。
最近レスの埋まる速度上がってきたような気がするw
>>1乙です。
それでは誤字脱字チェックも終わりましたので6話投下したいのですがよろしいですか?
支援
支援
じゃ、投下いきますー。
待ち焦がれた期待は裏切られて、ひよっこどもにも失望する。
最高の玩具を手に入れて、荒れ狂った心のままに88mm砲をぶち込んだ。
俺としてはほんの軽い憂さ晴らし。
けれども、それ以来ひよっこどもは腫れ物にでも触るかのような態度。
日常を侵す警報は鳴りもしない。
心の獣は精神力という名の鎖で形だけは雁字搦め。
切欠さえあれば獣は鎖をたやすく引き千切れるし、むしろ俺から外してやる。
暴れだすまでどれだけ猶予があることか。
さて、今日は個別スキルとかいうお遊戯を眺めさせてもらうとしよう。
魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めるか。
第6話 ひよっこの心、はんたの心
「おらぁ!!いっくぞー!!」
「くっ!!」
目の前の女性はヴォルケンリッター『鉄槌の騎士』。
前線フォワード部隊スターズ分隊ヴィータ副隊長。
彼女の気合いの乗った声にあたしの身体は自然と身構える。
グラーフアイゼンを構え、掛け声と共に駆けてくるヴィータ副隊長から視線を外さず、
私は自分のデバイスに声をかけていた。
「マッハキャリバー!!!」
「Protection.」
突き出したアームドデバイスのリボルバーナックルの上にシールドが張られ、
ヴィータ副隊長の振り下ろしたグラーフアイゼンと火花を散らせてぶつかり合う。
歯を食いしばり、砕かれそうなシールドを必死に維持しているのに、
グリップコントロールをしてくれているはずのマッハキャリバーごと
土をえぐりながら身体はじりじりと後ろに下がっていく。
「てぇぇぇぇぇぇぇりゃぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ!!!!!」
瞬時にグラーフアイゼンを振りかぶりなおしたヴィータ副隊長の
気合いと共に繰り出された攻撃が私のシールドに叩きつけられると、
シールドは維持されているにも関わらず、私の身体は吹き飛ばされて、
傍らの木にその身を打ち付けられた。
「うー、痛ッたったー・・・・・・。」
「なるほど。やっぱバリアの強度自体はそんなに悪くねぇな。」
「ありがとうございまーす。」
褒められてしまった。
身体に響く痛みよりも嬉しさが勝ってしまう。
「私やお前のポジション『フロントアタッカー』はな。敵陣に単身で斬りこんだり、最前線で防衛ラインを守ったりが基本なんだ。防御スキルと生存能力が高いほど、攻撃時間が長く取れるし、サポート陣にも頼らねぇで済むってこれはなのはに教わったな?」
「はいっ!!ヴィータ副隊長」
「受け止めるバリア系、弾いて逸らすシールド系、身にまとって自分を守るフィールド系。この3種を使いこなしつつ、ぽんぽん吹き飛ばされねぇように、下半身の踏ん張りとマッハキャリバーの使いこなしを身につけろ。」
「はいっ!!がんばります!!」
「I learn.」
「防御ごと潰す打撃はあたしの専門分野だからな。グラーフアイゼンにぶっ叩かれたくなかったらしっかり守れよ。」
隊長達の訓練を続ければ強くなれる。
ヴィータ副隊長の言葉にそんな考えを持ちながらマッハキャリバーと共に返事を返した。
「エリオとキャロは、スバルやヴィータみたいに頑丈じゃないから反応と回避が
まず最重要。例えばこうやって、こんなふうに・・・・・・。」
そう言って説明しながら、オートスフィアからゆっくり飛んできた魔力弾をステップを
踏むようにして避けてみせてくれるフェイトさん。
「まずは動き回って狙わせない。」
オートスフィアが対象を見失ったみたいにぐるぐる回る。
「攻撃が当たる位置に・・・・・・。」
説明を続けながら足を止めたフェイトさんに再びオートスフィアから魔力弾が撃たれる。
「長居しない。ね?」
「「はい!!」」
攻撃をかわしたフェイトさんが笑って僕達にそう声をかけてくれる。
フェイトさんの説明は続く。
「これを低速で確実にできるようになったらスピードを上げていく。」
走る速度をあげたフェイトさんにオートスフィアから次々と立て続けに魔力弾が
撃ち込まれるけど1つも当たらない。
ステップを踏むたびに、フェイトさんを狙った魔力弾はかわされて地面に突き刺さり
炸裂していく。
「「あっ・・・・・・・。」」
足を止めたフェイトさんにオートスフィア全部からの高速で飛ぶ魔力弾が炸裂した。
土煙がもうもうと立ち上る。
大丈夫なのだろうか、フェイトさん・・・・・・。
「こんな感じにね?」
後ろから聞こえたフェイトさんの声に驚いて振り向くと、フェイトさんがいる。
どうしてとばかりに土煙のほうを見れば、ちょうど土煙がはれたところ。
地面にはえぐりとられたような跡が、フェイトさんがさっきいた場所から
今いる場所までつけられている。
「す、すごっ・・・・・・。」
僕はそれだけしか口にできなかった。
「今のも、誰もがやればできる基礎アクションを早回しにしてるだけなんだよ。」
「「はい。」」
「スピードがあがればあがるほど勘やセンスに頼って動くのは危ないの。」
そう言って屈んで視線を僕達にあわせてくれるフェイトさん。
「『ガードウイング』のエリオはどの位置からでも攻撃やサポートができるように。
『フルバック』のキャロは素早く動いて仲間の支援をしてあげられるように
確実で有効な回避アクションの基礎、しっかり覚えていこう。」
「「はい!!」」
がんばろう。
ただ、まっすぐにそれだけを僕は考えていた。
「うん。いいよ、ティアナ。その調子・・・・・・。」
「はい!!」
なのはさんの言葉に返事を返しながら、周囲から縦横無尽に襲い掛かってくる
アクセルシューターを休まずシュートバレットで迎撃し続ける。
どれだけの時間この作業を続けただろうか。
既に足元には魔力カートリッジのマガジンが大量にばら撒かれている。
「ティアナみたいな精密射撃型はいちいち避けたり受けたりしていたんじゃ
仕事ができないからね。」
「Ballet, Left V, Right RF」
「Alert.」
なのはさんの言葉を聞き流すような感じでクロスミラージュに次の弾を指示。
指示内容『次弾装填、左ヴァリアブルシュート(誘導弾)、右ラピットファイア(連射)』。
告げるのとほぼ同時にクロスミラージュからの警告が響く。
背後から飛んでくるアクセルシューターに気がついた。
反射的に右に跳んで転がるが、転がった先へ先へと次々に魔力弾が着弾しては炸裂する。
「ほら、そうやって動いちゃうと後が続かない!!」
なのはさんの厳しい言葉がとんでくる。
叱責と同時に放たれるのは誘導弾と高速弾が1発ずつ正面から。
「Ballet V and RF.」
回避前に告げた指示がクロスミラージュに受諾される。
私は左のクロスミラージュからヴァリアブルシュートを放つ。
なのはさんの赤い誘導弾をあたしの撃った魔力弾が追いかけていく。
そのまま間を置かないで右のクロスミラージュからのシュートバレットで高速弾を迎撃。
「そう、それ!!足は止めて視野は広く。射撃型の真髄は?」
「あらゆる相手に正確な弾丸をセレクトして命中させる。判断速度と命中精度!!」
なのはさんの問いに一息で答えながら、右のクロスミラージュを3連射して迎撃。
続けて先ほど撃ったヴァリアブルシュートが迎撃を終えていない赤の魔力弾に
狙いを定めて撃つ。
その間も警戒は怠らず視界は動かさず手も止めず、左のクロスミラージュに
新たな魔力カートリッジを装填。
「Reload.」
「チームの中央に立って、誰よりも早く中・長距離を制す。
それがわたしやティアナのポジション、『センターガード』の役目だよ。」
「はい。」
クロスミラージュに魔力カートリッジの装填受諾を確認。
なのはさんの言葉に耳を傾け、反射のように返事をしながら
右のクロスミラージュを連射し続ける。
短い返事を返すのがやっとでまともな会話している余裕なんてない。
きつい。
これが個人スキルの訓練……。
「揃いも揃って・・・・・・。戦いをお遊戯と勘違いしているのか?」
「判断材料が少ないため回答不能。」
「アルファは今の状態をどう思う?」
「ファジーな質問にはお答えしかねます。」
「言い換えよう。多少ひよっこどもと隊長どのに横から手を出すのはどうか?」
「マスターに『面倒』が増えてもよろしいのならば、私はマスターに従います。」
「ノーペナルティで手を出せないものかな。」
「可能性は極小ですが、向こう側より攻撃をうけた場合および敵対した場合があります。
ただし、前者の場合は殺傷できず、殺傷に及んだ場合『面倒』がさらに増えます。」
「『面倒』なことだ。」
ドラム缶のアルファを押しながら、視界に奔る情報を眺め俺はそう呟いていた。
「いやぁ、やってますなぁ。」
ひよっこ達の様子をウィンドウ越しにリアルタイムで観察しながら
俺は隣に立つシグナム姐さんに同意を求めるようにそう呟く。
「初出動がいい刺激になったようだな。」
「いいっすねぇ。若い連中は……。」
「若いだけ会って成長も早い。まだしばらくの間は危なっかしいだろうがな。」
「そうっすねぇ。シグナム姐さんは参加しないんで?」
「私は古い騎士だからな。スバルやエリオのようにミッド式と混ざった近代ベルカ式の
使い手とは勝手も違うし、剣を振るうしかない私がバックス型のティアナやキャロに
教えることもないしな。ま、それ以前に私は人にモノを教えるという柄ではない。」
そう言ってシグナム姐さんが苦笑する。
傍目には単なる美人とはいえ姐さんは古代ベルカの騎士、ヴォルケンリッター。
どれほどの戦闘経験があるのか計り知れない。
「戦法など届く距離まで近づいて斬れぐらいしか言えん。」
「へっへへへへ……。すげえ奥義ではあるんすけど……。
たしかに連中にはちいっと早いっすね。」
斬れぐらい『しか』とさらりといえる辺り、年季が入っている。
さすがはヴォルケンリッターといわざるをえない。
ひよっこどもがそんな言葉を言えるようになるのはいったいどれほど後だろうか。
もっとも、よほどの才能に恵まれたとしてもほとんどのやつは口にできないだろう。
ふと、思い出したかのように、シグナム姐さんが傍らのウィンドウを指差して口を開く。
「そういえばあの男、訓練にも参加せずさっきからあそこでなにをやっている?」
「ああ、凄腕さんっすね。わからないっすよ。
訓練のたびにああやって1人、時間いっぱいドラム缶押ししてるんすから。」
「なにか意味があるのか?」
「わかんないっす。今度聞くついでにやらせてもらったらどうっすか?」
「ふむ・・・・・・良い精神修練になりそうだし面白そうだからな。そうさせてもらおう。」
「いいっ!?まじっすか!?」
冗談で言ったつもりだったのに……。
極めた人っていうのはやっぱなにかが突き抜けてるもんなのかねぇ。
笛の音が訓練場に鳴り響く。
「はい。それじゃ午前の訓練終了!!」
なのはさんがそう言ってくれたけど、土塗れのあたし達4人は返事もろくに返せず
息も絶え絶えに座り込む。
「はい、おつかれ。個別スキルに入るとちょっときついでしょう。」
「ちょっと……と、いうか……。」
「その……かなり……。」
なのはさんが微笑みながら声をかけてくれたけど、ティアとエリオが
必死で呼吸を整えながら、途切れ途切れに返事を返す。
ちょっとどころじゃないくらいきついです、なのはさん。
「フェイト隊長は忙しいからそうしょっちゅう付き合えねぇけど、
あたしは当分お前らに付き合ってやるからな。」
「あー、ありがとう……ございます。」
グラーフアイゼンを構えながらそう告げるヴィータ副隊長の言葉に
あたしは笑って返事ができただろうか。
たぶん引き攣っていたと思う。
「それから、ライトニングの2人は特にだけど、スターズの2人もまだまだ体が成長している最中なんだから、くれぐれも無茶はしないように。」
「「「「はい!!」」」」
「うん、それじゃお昼にしようか。」
「お遊戯お疲れ様、隊長様方。」
フェイト隊長の言葉にあたし達が返事を返し、なのはさんがご飯にしようと言った直後、
そんな声が響いた。
左に視線を向けるといつの間にか現れたはんたさんの姿。
いつのまに……。
「お前か、なのはを半殺しにしたとかいうやつは。今までどこに・・・・・・いや、
それ以前に訓練サボっておいていきなりお遊戯とはどういうつもりだ、お前!!」
なのはさんとフェイト隊長ははんたさんになにを言われたか分かっていないのだろうか?逆にヴィータ副隊長は挑みかかるように言い返す。
「たかが陸曹兼空曹にすぎない俺の口からはとても・・・。」
「いいから言えっつってんだよ!!」
そう叫びながらヴィータ副隊長がグラーフアイゼンを地面にたたきつけると、
叩きつけられた地面が砕け弾ける。
ヴィータ副隊長怖い。
けれど、はんたさんのほうも怖い。
リニアのときのはんたさん、後から戦闘記録を見せてもらって確認までしたけれど、
『危ない』でも『巻き込む』でもなく『殺す』と明確に口にしてあたし達を前の車両へ
追い立てていた。
訓練生や街中でふざけ半分に殺すとか口にする人がいるけど、そんな優しいものじゃない。
何度も見直すたびに異常さが際立つ。
まるでガジェットドローンを倒すついでにあたし達も殺そうと思っているかのような。
まさかそんなことないよね。
同じ六課のメンバーなんだし。
その考えがどうしても離れなかったのだけど・・・・・・。
そして今、目の前の光景を見るとやっぱり間違いって考えるほうが間違いに思えてくる。
張り詰め始めた空気を敏感に察した身体が無意識に強張り始める。
隣のティアは蒼白だし、エリオとキャロも震えている。
あ、そういえばエリオとキャロの2人、初任務のとき凄い言葉言われてたもんね。
こんな状態でそんなことを考えていられるあたしは余裕があるのかな。
「それでは遠慮なく分かりやすく一言で言わせていただこうか。
ようするに・・・・・・揃いも揃って馬鹿揃いか、この馬鹿ども。」
「な、な、な・・・・・・。」
さらっと物凄いこと言われた。
馬鹿?ねぇ、馬鹿って言われた?ねぇ、馬鹿って言われたの?
みんなの様子を見ていられた余裕(?)の状態から一転して頭がパニックを起こし始める。
あたし達の前にいたヴィータ副隊長は、怒りのあまり口が動かないみたいで
『な』を言い続けて震えているし、なのはさんとフェイト隊長は顔色も変えずに
警戒(でいいのかな?)しているようだ。
はんたさんの言葉が続く。
「フロントアタッカー、フルバック、ガードウイング、センターガードとか言ったか。
突っ込むだけでろくに遠距離攻撃も前線構築もできないひよっこフロントアタッカー!!
単身でまともに戦えないひよっこフルバック!!
身体に見合わない装備抱えた速さしか取り柄が無いひよっこガードウイング!!
無能にもほどがあるひよっこセンターガード!!
それを指摘しないで小手先に走る隊長格3人!!馬鹿と言ってなにが悪い。」
「上等じゃねぇか。アイゼン!!シュワルベ・・・・・・。」
ヴィータ副隊長がグラーフアイゼンに指示を言い終えるより早く、響く銃声が7発。
あたしは突然襲った額の激痛になにが起こったかさえわからない。
「3人死亡確定。エリオ、疲れているところ油断しないでストラーダを構えて
後ろに飛びのいた判断力と行動力は素晴らしい、◎をあげよう。
キャロとペット君も疲れているだろうに横っ飛びしたのは悪くない、○をあげよう。
ただ体勢が崩れて後が続かなくなることを忘れないように。
なのはとレイジングハート、シールドを展開した判断力と速度と行動予測◎。
フェイトとバルディッシュ、回避運動に移りながらバリアジャケットに着替えた判断力◎。
さて、ろくに経験値が蓄積されていないガラクタデバイス所持者で簡単に熱くなる馬鹿とぼけっとしている馬鹿と呆然としている馬鹿の死亡確定馬鹿面3人組み、御反論は?」
額の痛みとはんたさんの言葉になにが起こったのか今更気がついた。
はんたさんの両手に構えられた2挺のハンドガンにも。
そしてさっきまであたし達の左にいたはずのはんたさんが、
右にいてあたし達に背中を向けていることにも・・・・・・。
ティアはなにが起こったかさえ理解できていないみたいに呆然としちゃっている。
逆に、なのはさんとフェイト隊長は油断せずにバリアジャケットを展開していて、
まさに一触即発というやつだ。
ああ、またあのときの再来と思い身体が震え始めた・・・・・・のだけど、
その空気は背中を向けたままのはんたさんがハンドガンを下げたまま
口を開いたことで終わりを告げる。
「高町なのは一等空尉どの、俺が言いたいのはそんなところだ。
もちろんあなたにはあなたの育成計画があるのだろうが、
あんまりにもあんまりだったのでヴィータ副隊長どのが『言ってもいい』と
ほざいたから遠慮なく言わせてもらった。
ああ、そうか。子供脅してガム巻き上げるようなガキ対策の訓練プログラムなのか。
それなら悪いことをしました。すいません。」
「てっめぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
機械的に言葉を話しているような背中を向けたままのはんたさんに
起き上がったヴィータ副隊長がグラーフアイゼンを振りかぶって殴りかかる。
はんたさんは・・・・・・シールドさえ張らないなんて!!
いくら非殺傷設定があるからってこのままじゃ・・・・・・・。
大変なことになるって思ったあたしは目の前の光景に目を奪われた。
振り下ろされたグラーフアイゼン。
はんたさんは振り返ろうともせず、自然に滑らかに身体を軽く横にずらす。
そのままグラーフアイゼンを右手の銃杷でいなす。
そして身体を回転させて左手の銃把で
ヴィータ副隊長の左頬(正しくは左顎だったらしい)を殴り飛ばした。
この間、いったい何秒だったんだろう?
って、ええ!?
ヴィータ副隊長のシールド壊れてるよ!?
魔力の補助や力の差とかあるにしても人がこんなに空を跳ぶってどれだけ力強いのさ!?
宙を舞ったヴィータ副隊長が大地に叩きつけられ地を滑る。
「アルファ、絶妙なサディスト設定をありがとう。」
「問題ありません。マスター。敗北の可能性は0。想定されるイレギュラー全てに対し
事前に対応済みです。左手による攻撃の際、射程の関係から95%以上の確率で
肘を使うことによる殺傷およびUSP連射による追撃における蓄積ダメージが
唯一の不安要素でした。」
なんかすごくヤバい発言しなかった?はんださんのデバイス。
でも、強くなりたいって格闘訓練を続けたから感じる。
はんたさんのあれは、何回も何回も繰り返し続けた動きのそれだ。
かけらほどの淀みさえ感じられない洗練された動き。
それに、あんなにあっさりヴィータ副隊長がやられるなんて・・・・・・。
目の前の光景が信じられなくて無意識のうちに右の頬を抓っていた。
「それで殺り合うのかどうか、さっさと決めてくれないか?」
はんたさんの言葉になのはさん達がバリアジャケットを解除していく。
はんたさんが舌打ちしたような気がしたけど気のせい?
転がったままピクリとも動かないヴィータ副隊長。
呆然として座り込んだまま動けないティア。
地面に横になったままのキャロ。
ストラーダを構えたままのエリオ。
視界にそんな皆の姿を捉えながら頭の片隅では別のことを考えていた。
六課の強さの序列、いったいどうなっているんだろう?
「電撃でたたき起こすか?」
昏倒したヴィータ副隊長をどうやって運ぶか話しているとき、
当たり前のようにそう尋ねたはんたが怖くてしかたがない。
何ボルトあるか知らないスタンガンにデバイスを変形させて物凄い放電させてるし。
結局、ヴィータ副隊長は昏倒したままスバルの背中に背負われている。
何よりも強烈に印象に残ってしまったのは初対面のときだった。
あたしの魔力弾が戦いの引き金となってしまったとき。
今でもあのミスが塞がらない傷口のように疼くような痛みを心に与える。
なのはさんが次の日あたし達の前に現れたときはそれこそスバルと一緒に幽霊だと
大騒ぎしたくらい、徹底的に冷酷に機械的になのはさんを攻撃
(処理って言うほうが正しいかも)してなのはさんがやられてしまったのを失う前の
意識がかろうじて覚えている。
そのせいか六課のメンバーと紹介された今でもこの男『はんた』に近寄られると
無意識に体が強張ってしまう。
そういえばスバルが初任務の映像を飽きもせずに見直していたけど、
なにか面白いことあったっけ?
相手に先制されちゃったのと、スバルがリニアの天井壊しちゃったのとエリオとキャロが
少し危なかった部分とはんたがリニアを片っ端から穴だらけにしたぐらいしか
あたしとしては注意点がなかったように思うのだけど。
それよりもはんた、あれだけの射撃魔法(砲撃魔法か?)を使えるのだったら
最初から援護してくれればいいのにとか思ったし・・・・・・。
「なるほど、スバルさんのお父さんとお姉さんも陸士部隊の方なんですね。」
「うん。八神部隊長も、一時期、父さんの部隊で研究していたんだって。」
キャロの言葉に返事を返しながら、あたしは黙々と目の前の山盛りパスタと格闘する。
訓練の後はお腹がすいてしかたがない。
それにしても訓練の後のご飯ってどうしてこんなにおいしいんだろうね。
「へぇー。」
「しかし、うちの部隊って関係者繋がり多いですよね。隊長たちも幼馴染同士なんでしたっけ?」
「そうだよ。なのはさんとはやて部隊長は同じ世界出身で、フェイトさんも子供のころはその世界で暮らしていたとか……。」
驚きの声を上げるキャロ。
思い出したように疑問を投げかけるティアにシャーリーさんがパンを頬張りつつ
答えてくれる。
「ええっと、たしか管理外世界の97番。」
「そうだよ。」
「97番ってうちのお父さんのご先祖様がいた世界なんだよね。」
エリオの言葉に、山盛りのパスタを手皿に取りながら答える。
あ、エリオのお皿も空っぽだ。
とってあげるとしよう。
子供はたくさん食べて大きくならないとね。
あたしもまだなのはさん達に比べれば子供だけど……。
「そうなんですか?」
「うん。」
「そういえば、名前の響きなんかなんとなく似ていますよね。なのはさん達と……。」
「そっちの世界にはあたしもお父さんも行ったことないし、よくわかんないんだけどね。
あれ?そういえばエリオってどこ出身だっけ?」
「あ、僕は本局育ちなんで……。」
エリオの言葉にティアのパスタを食べる手が止まる。
なんでだろう?
「管理局本局?住宅エリアってこと?」
「本局の特別保護施設育ちなんです。8歳までそこにいました。」
そこまで言われてまずいことを聞いてしまったことに気がついた。
思念通信でティアが怒っている。
あたしはどうしようといわんばかりの表情だっただろう。
「あ、あの、気にしないでください。やさしくしてもらってましたし、
ぜんぜん普通に幸せに暮らしてましたので。」
「あ、そうそう。そのころからフェイトさんがずっとエリオの保護責任者なんだよね。」
「はい!!もう物心ついたときからいろいろよくしてもらって、魔法も僕が勉強し始めてからは時々教えてもらっていて、本当にいつもやさしくしてくれて、僕は今もフェイトさんに育ててもらっているって思ってます。」
年下の子に気を使わせてしまった。
シャーリーさんが話の向きを変えてくれて助かったけど。
今後気をつけよう。
エリオがフェイト隊長との出会い話を続けながら、
どこか思い出すかのような遠い目をし始めた。
「フェイトさん、子供のころに家庭の事情でちょっとだけ寂しい思いをしたことが
あるって……。だから寂しい子供や悲しい子供がほっとけないんだそうです。
自分もやさしくしてくれる暖かい手に救ってもらったから……って。」
「羨ましい考え方だな。」
「「「「「えっ!?」」」」」
あたし達みんなが驚く。
空耳じゃない?
今の言葉っていったい誰の……。
周囲を見回したけど、結局誰の言葉かわからずじまいだった。
他の席の誰かの声がたまたまタイミングよくはまっただけだろうって……。
どうして気がつけなかったのだろう。
あたしの後ろの席ではんたさんがパスタに種入りマスタードを丸々1瓶かけていた。
夜の訓練所に笛の音が響き渡る。
「はーい。夜の訓練おしまい。」
「「「「ありがとうございましたー。」」」」
フォワード4人にそう言ってあげたけど、みんなは掠れるように答えるのが精一杯な様子で傍目にも疲れきっているのがわかった。
ティアナとキャロは座り込んじゃってるし、エリオもストラーダを杖にしてるし、
スバルは他の3人よりは大丈夫そうとはいえ、それでも膝に手をついている。
昔のあたしもこんなだったのかな。
「「「「おつかれさまでしたー。」」」」
「はーい。」
「ちゃんと寝ろよー。」
「「「「はい。」」」」
重い体を引きずるように隊舎へと帰っていくフォワード4人に、
ヴィータちゃんが声をかけている。
わたしは端末を操作しながらヴィータちゃんの様子を伺うが、
その表情はどこか不満がありそうな感じだ。
「しかし、お前、本当に朝から晩まで連中に付きっ切りだよな。疲れるだろ。」
「わたしは機動六課の戦技教官だもん。当然だよ。」
「あと、あれだ。なんつうか、もっと厳しくしねぇでいいのか?あたしらが昔受けた新任教育なんて歩き方から挨拶までもうなんでもかんでも厳しく言われてたじゃねぇか。
物凄ぇ癪だけど、あのはんたとかいうやつの言葉も一理あるかもって思っちまった。」
「戦技教導隊のコーチングってどこもだいたいこんな感じだよ。細かいことで叱ったり
怒鳴りつけたりしている暇があったら、模擬戦で徹底的にきっちり打ちのめしてあげる
ほうが教えられる側は学ぶことが多いって。教導隊ではよく言われてるしね。」
「おっかねぇな。おい。」
ヴィータちゃんがどこか引き攣ったような声でそう言ってきた。
当たり前のことを言っているだけだと思うけど。
端末の操作が終わり、訓練場の建物が消えていく。
「わたし達がするのはまっさらな新人を育てる教育をするのじゃなくて、
強くなりたいって意思と熱意を持った魔導師達に今よりハイレベルの戦闘技術を
教えて導いていく。戦技教導だから。」
「まぁ、なんにせよ大変だよな。教官ってのも。」
「でもヴィータちゃんはちゃんとできてるよ。立派立派。」
「撫でるなー!!なんだよー!!」
そう言いながらヴィータちゃんの頭を撫でてあげると
子供扱いするなって言わんばかりに叫ぶヴィータちゃん。
でも、ヴィータちゃん、顔が笑っていたら嫌がってることにならないよ。
「今日の戦闘データ、また分類してデータルームに送っておいてくれるかな。」
「All right.」
「うん、ありがとうね。レイジングハート。」
六課の隊舎への帰り道。
なのはのやつがレイジングハートにそんな声をかけている。
連中は自分達がどんだけ幸せなか気づくまで結構時間が掛かるだろうな。
自分勝手に戦っているときも、いつだってなのはに守られている幸せに・・・・・・。
あたしはスターズの副隊長だからな。お前のことはあたしが守ってやる。
「うん?なに?」
「なんでもねぇよ!!行くぞ!!なのは。」
「うん。ヴィータちゃん。」
あたしの心を読んだみたいなタイミングでなのはが振り返るからまじで焦った。
ごまかすみたいにあたしはそう言ったけど・・・・・・。
どんどん歩みを進めていくあたしの横を笑いながらなのはがついてくる。
「そういえばヴィータちゃんもわたしと同じではんた君に負けちゃった組だね。」
「うるせー!!あれは不意打ちだったからだ。油断してなきゃ負けるはずがねー!!
いつかそのうち絶対にぶちのめしてやるんだからなー!!」
「それは楽しみなことだな。しかし、『油断』なんて言うとは冗談のセンスもあったんだな。」
俺は独りでそう呟く。
誰もいなくなった夜の訓練場。
シミュレータに登録された環境、この日は廃墟すらない舗装路、を呼び出し歩みを進めた。
レーダーレンジの内側で面白い会話をしていたからアルファに拾わせてみたが。
是非ともそう願いたいものだ。
そうでないとあまりにも退屈すぎる。
今から始めるのはアルファが視界にデータを送ることができるという時点で
思いついた訓練方法。
毎日のように繰り返し続けているあまりに虚しい戦いだが、
ないよりはマシだと言い聞かせて繰り返し続けている。
「マスター。今日の相手はいかがしましょうか?」
「ニュービートラ200機、殲滅した端からエンドレスで増援。
戦闘論理はサーチアンドデストロイ、イレギュラーあり、ミサイル弾数無制限で。
こちらの装備は・・・・・・パイルバンカー限定としよう。アルファ、セットアップ。」
「了解しました。バリアジャケット展開。それでは戦闘シミュレータ開始します。
シミュレータは2時間継続されますが、中断する際にはお申し付けください。」
周囲に現れたよう視界奔るデータで作られた黄色い丸っこい車の群れ。
そういえば、このミッドチルダでもありそうなデザインだな。
ただ、致命的なまでに違うのは、ルーフ部分にごっそりとミサイルがついていること。
ハンターとして駆け出しのときに戦った1500Gの賞金首。
あのころは戦車があったから、タイヤの機動力を殺せる砂漠で戦ったから、
そしてなにより相手がたったの1匹しかいなかったから倒せたと思っている。
もしも舗装路で無限の増援があれば楽しい戦いができるだろうと思った殺し相手。
周囲からマッハ1で一斉にミサイルが飛び交うのが開始の合図だった。
しかし、なのは達もこのぐらいの訓練をやらせればいいだろうに。
疲れたなんて座り込んだり歩いたりできるなら経験としてたいしたものではないのだから。
ヴィータはシールド系、バリア系、フィールド系とか言っていたか。
全てが潰されるこんな飽和攻撃を前にどうするというのだろう。
フェイトも基本ステップとか言っていたが、飛びのくくらいでこれが避けられるなら
ぜひともやってみせてほしいものだ。
動きを止めて狙わせないという部分には同意だが。
そしてなのは、これを全部撃ち落せるものなら落としてみせろ。
敵を蹴散らしたほうが早いなんていって相手を仕留めに掛かるかもしれないが、
敵の増援が無限だったらどうする。
殲滅戦と消耗戦の区別どころか意味さえ知らないのではないかと思えてならない。
そんな思考を傍らに、蹴り飛ばしたニュービートラが視界を奔るデータ上で宙を舞い、
背中から轢き殺しにかかったニュービートラを宙を舞ってかわしながら
パイルバンカーを突き立てる。
ご丁寧にボロキレ、じゃなくてバリアジャケット、にアルファが干渉することで、
本来感じるはずの負荷まで再現してくれる徹底振り。
さて、地面から足を離してしまうのは自殺行為。
それでも本当にどうしようもないときはやらざるをえない回避行動。
もっとも、着地が狙われるのは目に見えている。
いくら経験を積もうとも、決して0にできない着地硬直時間があるのだから。
当然のように着地に合わせてとんできたミサイルの群れ。
しかし、今はこのボロキレ、じゃなくってバリアジャケット、のおかげで
空中で回避動作が行える。
着弾前に文字通り空を走り抜け、別のニュービートラにパイルバンカーをつきたてた。
ああ、しまった。
立て続けに襲ってくるミサイルの雨を回避しながら次から次へとニュービートラを
殴り、蹴り飛ばし、投げ飛ばし、パイルバンカーでぶち抜きつつ思った。
大口径の機銃をぶちまけてアクセルターンを連発してくる、
あの気高き野バス達と踊ったほうが面白かったかもしれない。
支援
以上で6話の投下完了です。
今回は『心のあり方の差』を感じていただければと思います。
はんたにとって経験とは死にかけのことであり、なのは達が指導している内容はあまりにも無意味なものに映ります。
逆にリリカル側のメンバーは苛酷な荒野を駆け抜けてきたはんたの心は分からず、
それははんたから見ればどこかしら甘えに見えて仕方ありません。
そんな心を感じてくださればと思います。
原作と比較してティアナのシーンであれ?って思われるかもしれませんが、この解釈が一番綺麗に収まったのでこうしてみました。
ただ、この解釈が正しい場合、原作が致命的な作画ミスとなるのだけど。
どうかキャロが空気なんて思わないでください。
どうかもう少しだけご猶予を。
ゲンヤさんシーンとフェイトさんのスカ博士説明シーンは省きました。
イベントらしいイベントのない6話ですが、なくても十分な内容にできたと思っています。
物足りなかったでしょうか。
感想ご指摘お待ちしております。
>25
乙です。
実は、サーガ未プレイなもので、こんなに心が乾いてたかな?と言うモノも若干。
まぁ一番大きいのは、こいでたくの漫画のイメージなんですが。
ミスッたー。一番最後の部分のはんたの思い部分。
>動きを止めて狙わせない⇒動きを止めないで狙わせない
動きとめたら狙い放題だよorz
乙
・・・200でもニュービーじゃ雑魚じゃないかww
せめてフルボア50くらいにすればよかねwww
>>26 ありがとうございます。
原作サーガはここまで乾いておりません。
よろしければ0話を読んでいただけますと、ここまで乾いてしまった理由を感じていただけると思います。
>>28 あえてニュービートラにとって最高の条件を揃えた上で高速で走り回るニュービートラの群れとミサイル群みたいに思ってくださればと思います。
最初はマルドゥック100とかやらせたり、ストームドラゴン100とか書きそうでしたのを限度をいうものを考えろとベクトルをがんばって変えてみました。
マルドゥックの群れ相手に嬉々として突っ込ませて狂気ぶりをみせるか、
なのは達へのあてつけのようにニュービートラの群れと戦うか、
別ゲームですがモンスターハンターでの経験も踏まえてフルメタルボアの群れも悪くないなと考えたのだけど、
人間らしさをアピールするためにニュービートラにしてみました。
パイルバンカー限定、遮蔽物のない舗装路、敵数200、高機動力、増援無限、ミサイルで四六時中飽和攻撃と思って、
多少大変だなぁと感じてくださればと思います。
GJでした。
原作ゲームはまったく知らないのですが、要するにリリカル勢にはファッキン・ガッツ
が足りない、と思っていいのでしょうか。
しかし、これでアグスタで誤射したらティアナはマジでヤバそう。
>>29 まそっぷ
マルドゥックは装甲ぶち抜きがあるだろ
むしろやるなら
トマト100匹で和やかにすればよかったのに・・・
メタルサーガ氏、GJ!
彼女やムラサメにすればスリル満点です。
いっその事、ブロイラー様でも……。(作品が違います)
GJでっす。殺伐としてますなぁ。はんた、厳しいな、死線を超えてきただけあるわ。
自分、2時頃から仮面ライダーリリカル電王sts第五話投下していいでしょうか。
今回は、キャロとスバルが一番活躍します。後、後半に例のキャラがいます。
そのキャラの名前の一部を使って名付けた偽名だし。
GJ!!
はんたのイライラが物凄いことに・・・そして、ドラム缶押し仲間ゲットw
真のニートを目指すのだぁw
それにしても、エリオとキャロが凄いですね、失望されながらも今回のはんたズチェックでは好成績。もう既に彼らの中ではこいつ何するかわかんねぇなので
取り合えず警戒だぜのレベルまでいくとは・・・あとは戦場でそれを常時展開できれば立派な兵士にw
その内、はんたとバトー博士は管理局抜けてスカ博士と組みそうな気がしてきました。
それにしても、ベルカ式は本当に極めないときついですね。シグナムクラスなら何とかなっても、スバルクラスだと気化爆弾とかミサイルとかの飽和攻撃に本当に弱い
遠距離攻撃がないのが本当につらいですね。
電王キター\(*゚∀゚*)/ー!
36 :
509:2008/01/23(水) 01:55:27 ID:7usqIThK
GJです。
相変わらずエリオとキャロの評価が高いなあ。
なにげに気になったんですが、はんた食堂で食事しているんですね。
デバイスの重さでよく椅子が壊れませんね。
ではでは、そろそろ投下いたします。支援お願いします。ちなみにBGMはダブルアクションのソードとアックス。良太郎パートをスバルとキャロに脳内変換してお楽しみください。
まずは素早く6話の感想を下さった皆様へ最大級の感謝を。
>>26 もちろんこいでたく氏の4コマつきのメタル漫画所持ですよw
ほのぼのしていながらメタル感を感じさせるあの漫画が今でも好きです。
>>30 楽しんでいただけたようでなによりです。そのあたりの解釈で問題ありません。
メタルの世界は死んでしまっても死体蘇生を研究するドクターミンチの手によって蘇らされてしまいます。
0話で書いたように1度殺されるまでは死に掛けることこそあれ、死にはしませんでした。
そんな戦いの中で育っただけ人間から死にかけに程遠いリリカル勢を見たと感じてくださればと思います。
>>28 >>31 トマトは思いつきませんでしたが、実はカミカゼも候補に入っていました。
アーマードコアネクサスのラストのような光景も捨てがたいなぁなんて。
正直なところどれだけひどい状態で戦わせても良かったのですが。
ただ、原作を知らない方でも楽しんでいただけるように
想像しやすいデザインのモンスターという条件まで満たせるあてつけモンスターは?と考えた結果
ニュービートラの登場となりました。
>>32 彼女やムラサメはそれだけで1話使わないと単体の強さが際立たないと思ったことと
原作を知らない人でも楽しんでいただけるようにという条件が立ちはだかりました。
結果として今回はニュービートラの物量作戦になりました。
描写にないだけで毎晩戦っている相手の中に彼女達もあったと思ってくださればと思います。
>>33 原作でも気を抜くとメタルは本当にぱっと死にますから。
戦車からうっかり降りて戦闘に突入してしまい
ダメージ通らないよ!!とか1発でHP一桁までもってかれた!?とか仲間1撃で撃ち殺されてるよ!?とか
なんでダメージろくにないのに麻痺くらってのさ!?とか大変愉快なことになるのが原作です。
もっとも原作サーガは難易度だいぶ甘口で生身で1人旅が至極簡単になってしまったのが残念でした。
そのためかなりメタルマックス混じりかけてます。
>>34 それを感じていただけたなら本望です。
常在戦場を体現したようなはんたであるため、心構えができている人間には高評価です。
ホテルアグスタをお楽しみに。
>>36 心構えができている子には高評価なのです。
それに一応はんたは人間なので食べないと生きていけませんから。
武器は手放しませんけど。
そして、食堂はタフな椅子なんですww
重量的に歩いている時点で床が悲鳴をあげるはずなのだけどそのあたりは見逃してくださいなw。
次回はホテルアグスタ。
白い悪魔まで後2話。がんばります。
追伸、6.5話として『バトーのトモダチ、機動六課』を先に書くか思案中。
仮面ライダーリリカル電王sts第五話
「泣きっ面にクマ」
「ハァ〜ッ。」
キャロはため息をついていた。理由は簡単なものでエリオである。ウラタロスが憑いてから、エリオの周りには女性がたくさん集まるようになったからだ。
「何か、エリオ君が遠い存在になっちゃったなぁ。」
キャロはエリオの事を思い浮かべていた。
「キャロ、今日の君は一段と可愛い。まるで輝きに満ちているみたいだ。」
「ヒャッ!な、何思い出してるの、あんな恥ずかしい事。」
しかしその顔は心なしか赤くなっていた事に気づく者は誰もいなかった。
物思いにふけるキャロは自分に迫る金色の光に気付かなかった。
そして、その光はキャロに近づいていき、
「ヒャッ!」
激突した。
「び、ビックリした。な、何なの?」
「イタタ〜、なんや何が起こったんや。」
「あ、あなたは誰!
何処にいるの。」
「うお、お、女の子!?俺は良太郎に憑いたはずなんやけど。しゃ〜ない。俺はキンタロスていう名前や。お嬢ちゃんはなんていうんや。」
「私の名前は、キャロ・ル・ルシエです。あの何でこんなことになったんですか?。」
「俺も知らん。俺は只、良太郎に憑こうとしただけや。」
「良太郎さん?もしかして良太郎さんの仲間のイマジンの方ですか?」
「何や良太郎を知っとるんか。じゃあ何処に居るんか教えてくれや。」
「待ってください。今、案内しますね。」
「おおきに!優しいお嬢ちゃんやな。」
「そんなことないですってホントに。」
キャロとキンタロスがそんなことを話ながら歩いていると、目の前の階段から人が落ちて来たのだ。
「あ、危ない。」
キャロがそういうとキンタロスがキャロの体に憑依し、落ちてきた人をキャッチした。
「大丈夫か、ハナ。」
落ちてきた人、ハナにKキャロは言った。すると、ハナが答えた。
「あ、ありがとうキャロちゃん。」
「キャロやない俺や。」
「え、もしかしてキンタロス?」
「そうや。」
「えぇ!」
ハナは驚いた。まさかキンタロスまで来ていたとは思わないからだ。その後、一通り説明した後、良太郎が何処にいるか聞いた。
「良太郎なら、スバル達と一緒にいるわ。」
「おおきに!」
そう言って向かおうとした時にアラートが鳴り響いた。イマジンが現れたのである。
アラートを聞きその場所に行くと、全て片付いた後だったらしい。片付けをしていた、スバルが駆けよってくる。
「遅いよキャロ。何してたの。」
「良太郎はどこに居るんや。」
「えっと確か向こうに居ると思うよ。それにしても何で、八神隊長喋り方が似てるの?モノマネ?」
「違う、そいつはキャロって奴じゃねぇ。イマジンだ。」
「キンタロス言うんや。」
「じゃあキャロも同じなの?」
スバルの質問に答えるモモタロス達。だが、危険が迫っていた。
支援
「オイッスバル!近くにイマジンが居るぜ!しかもニ体居やがる!」
スバル達がモモタロスが言った場所に着くとオウルイマジンとライノイマジンが待っていた。
「人間ごときにニ体とは警戒しすぎだ。」
「まぁいいどうせ消すからな。」
「行くよモモ、マッハキャリバー。セットアップ!」
「ケリュケイオンセットアップ!」
スバルはオウルイマジンへと攻撃を仕掛けた。
「フッいくぞ。」
オウルイマジンはスバルに、ライノイマジンはキャロに襲いかかる。
「蒼穹を駆ける白き閃光我が翼となりて…。」
「させん。」
「キャアァ!」
フリードを解放しようとした瞬間ライノイマジンの攻撃により、吹き飛ばされたキャロ。
「事前のデータ通りの行動だな。お前自身に戦う力の無いことはな。」
「クッ、ウィングシュート。」
キャロは必死に攻撃するが一切効かなかなった。
「泣き喚きながら死ぬをだな。」
ライノイマジンはそういい拳を振り下ろしたその時、キャロがその拳を素手で受け止めたのだ。
「泣けるで!キャロ後は任しとき。」
「うん、ヌオッお、オワアァァ。」
ライノイマジンを投げ飛ばすKキャロ。懐紙吹きが舞ったかと思うと高らかに叫んだ。
「俺の強さにお前が泣いた。涙はこれで拭いときや。」
「ふざけるなぁ!」
そう言ってライノイマジンが突進してきた。
「フンッ!」
Kキャロはそれを受け止めると、
「フンッフンッフンッオリュアァァ。」
上手投げで地面に叩きつけた。
Kキャロはライノイマジンを投げ飛ばした後、魔力を集中させた。すると、空気中の魔力が集まりキンタロスの武器、《キンタアックス》が現れ、それを掴み、起き上がったライノイマジンを斬りつけた。
ライノイマジンは攻撃するがBJも強化されたらしく全く効かず逆に全て受けられた後の隙を攻撃された。
「決めるで、キャロ!」
「うんっ!自己ブースト全開!」
そう言った後、魔力をキンタアックスに注ぎ、上に放り投げ、相撲の立ち会いの姿勢で気合いを込め、自分も飛んだのである。
そして、キンタアックスを空中で掴み金色の懐紙吹雪を散らしながら落下。自由落下の勢いでライノイマジンを斬り裂くとこう言った。
「ダイナミックチョップ。」
「後で言うんだ…。」
キャロはかつて良太郎が言った事と同じ事を言った。
キャロの勇姿に私が泣いたッ!!支援
その頃、スバルは中々一撃を決められずにいた。なんせ、相手は自由に飛べるし、自分の技は溜めが大きいのだこのままでは埒が開かないそう思ったスバルは、ある賭けにでた。何とスバルは、敵に向かってジャンプしたのだ。
「バカだな。」
そう思い、スバルを避ける。すると、スバルは笑った。
「お前何か勘違いしてないか。こうすればいいんだよ。」
「何を言って、うん、羽が動かん何故だ。」
羽が動かない理由は簡単である。羽をスバルが掴んでいるからだ。
そして、Mスバルは目の前の空間から赤い剣《モモスォード》を引き抜き構えると連続で斬りつけ、遂には片方の羽を切り落とした。
「グッ、グアァァ!」
「さて、決めるぜ。」
そう言うとモモスォードに膨大な魔力を注ぎこむ。そして炎を纏わせ構えると一気に距離をつめた。
「俺の必殺技ァ!」
と叫び一撃で切り裂いたのだった。
ここはデンライナー食堂車。そこで一人の女性がくつろいでいた。目深に被ったキャップと長い銀髪が印象的な女性である。その女性に近づく人影があった。それは、リュウタロスである。
「ネェネェ、最近よく見るけど何してんの。ネェってば。」
「見守っている。」
「見守る?誰を?分かった大切な人でしょ。」
「当たりだ。私は、もう一緒にいられない。だから、見守ってるんだ。」
「フーン。ネェネェ、一つ聞いていい?名前なんて言うの?」
「そうだな。アイン。アインと呼んでくれ。」
「フーン、アインか。キレイな名前だね。僕はリュウタロスだよ。ヨロシク。あ、そろそろ行こっかな。じゃあねアイン!」
「ああ、じゃあなリュウタロス。」
「バイバーイ。」
この出会いが後に新たな力となること誰がしるだろう。銀髪の女性アイン。悲しき別れを知る女性。そして、イマジンの目的は、何故良太郎を襲うのか、まだ、誰も解らない。
次回予告
キンタ「今日は大活躍やったな。」
キャロ「もはや、超人。ハァ〜ッ。」
キンタ「ま、気にするこたぁないで。」
キャロ「う、うん。」
キンタ「次回仮面ライダーリリカル電王sts第六話
「必然の出会い!」や。」
キャロ「お楽しみに!」
GJ!!
このスレのキャロは表意体質なのかw
ヤサグレ青年の次はイマジンだしw
キャロの体で敵を軽快に投げたりしてるのを想像すると
胸の奥から謎のエネルギーが出てきてメガ・スマッシャーが撃てる気分になります。
次回も楽しみにしてます。
>>45 GJ
アインてもしや・・・そしてリュウタは誰に憑くのか楽しみだ
あと関係無いけどダイナミックチョップやったらキャロは股をおっぴろげる事になるよなぁ・・・ポーズ的に考えて・・・
以上で投下終了です。途中、原稿を消しかけました。
今回は、名付けて、
「スーパーキャロタイム」です。まんまです。
感想待ってますよ。
さてアインの正体のヒントはアニメのキャラの名前の一部でつけた偽名という所ですかね。
>>46 何故だろう否定できない。そのうち、ヤバい奴になるような。
>>47 当たり前、股、おおびらきですよ。書いてて、ちょっその場所変わらんかと思いました。後、アインについては、ご想像にお任せします。
まだだ! まだ「スーパーキャロタイム」は終わらんよ!!
サクッと書いたつもりがやたらと重い話になったが……まあ良いや、私は楽しかった(おぃ
闇のゲームの始まりだぜ!(今なら異論を認めるw
題名に行きつくまでの流れを簡単に表現します。
「……お仕事が無いんです」
『町中周って全てにお断りを貰ったのを、一番近くで見てたから知ってるぜ』
「ついでに蓄えも尽きました」
『かれこれ一週間か……あんだけの金でもった方だろうさ』
「さらにこんな約束までしてしまいました」
『何故か相棒名義になっている借金の契約書の事か?
町外れに住んでる独り身の婆さんが、息子を都会の学校にやる為に作った借金を代わりに払わなきゃならねえんだ!?』
「だってあのままだったら息子さんも学校に行けなくなっちゃいますよ!?」
『相棒……脳味噌死んでんのか?
現在進行形で学校どころか明日の食費も無いお前が……どうすんだよ?
期限は三日後! お前が今すぐワリの良い仕事を見つけても返せる額でもねえ』
「うぐっ……ゴメンなさい、バクラさん。」
『こりゃあ……あれしかねえな』
と言う事で……
『キャロとバクラが宝探し(≒盗掘)をするそうです』
「ここか……人が入った後なし。同業者に先を越されたって事もねえな」
桃色の髪に小柄な少女が睨みつけるのは、滞在する街から数十分ほど入った山の一角 地面から僅かに顔を覗かせる石造りのトンネル。
廃線になったなどの理由で埋められたものではないことが、壁面に輝く古代文字でわかる。
胸に輝くペンダントは千年リング、少女 キャロの体を動かしているのはソレに宿りし魂 バクラ。
盗賊王としての記憶が幾千と荒らした『墓』とこの場所が同じであると彼に告げている。
『確かに私の村の文字に似た……イエ、もっと古い文字だと思います。
でも街の人が誰でも知っているにこんな場所があるんですね?』
自分では絶対に出来ないだろう自分の笑みを見ながら、本来の意識であるキャロはバクラにのみ届く声で呟いた。
確かに今二人がいる場所は山に数十分入らなければ成らない場所だが、目に見えるところに道が通っている。
急遽のキャロがお節介で背負い込んだ借金をすぐさま返済する為に、このような場所の情報を集めれば街の者は誰もがここを告げた。
だが誰もここが特殊なものだと考えていたものは居ない。知りすぎた事実は価値を失い、陳腐に落ちるもの。
「地面に掘った跡なし……足跡は小さな獣? イタチか何かの巣にでもなってるのか?」
動物がすんでいると言う事はイコールで人が近寄っていないと言う事にもなる。
第一、 目の前に僅かに覗く空洞には流石にキャロの小さな体でも入れない。
だからこそ……バクラはキャロの僅かな荷物から長めのロープを取り出した。
それをキョトンとしているフリードの首に絞まらないように、だがとれない様に巻く。
「ほら行け、チビ竜!」
「キャッン!?」
『えぇ!?』
「フリード〜行き止まりか、広い場所に出たら戻ってくるのよ?」
「キャウッ!」
「あとね! 縄が無くなったら引っ張るから、そうしたら戻ってくる! いい?」
キャロ、つまり正統な自分の主の説明にフリードは頷き、ズリズリと腹這いに成りながらトンネルへと入っていった。
その様を見送りハラハラするキャロに、バクラは縄を徐々に出すように告げてから、状況を説明する。
『風が出てるから行き止まりじゃねえのは間違いねえ。問題はその距離だ。
そこでチビ竜を潜らせて、埋まっちまっている部分をそのロープで測らせるわけよ。
もし俺たちの力で可能ならば、掘って進入って寸法さ。 OK、相棒?』
「あっはい! でも私とフリードじゃ掘るのに凄く時間が……」
そんな話をしていた時、穴倉から小さな白い物体 フリードが戻ってきた。
安堵してため息をつくキャロから体の支配権を譲り受け、バクラが先の彼女の疑問に答える。
「これなら充分掘れるな……見せてやるぜ! お前の魔法とやらにオレ様の闇の力を加えたスゴ技を!!」
『え?』
キャロの(勿論バクラの意思を宿す)体が手を突き出し、唱えるのは彼女が聴いた事の無い呪文。
召喚系の詠唱に似ているようだがソレが生み出す結果は全く想像できない。
地面に描かれるのはミッド式の魔法陣を見たことが無い文字 古代エジプト文字で飾りつけたもの。
『ヒッ!? これは……』
湧き上がるのは黒き闇、夜よりも尚濃い漆黒。腐臭に似た匂いは凍土のような冷たさ。
その中からカシャカシャと音を立てて現れるのは見事な甲冑の騎士。だが問題があった。
彼らには頭部と呼ばれるものが無い。ついでに鎧の中もガランドウ、ソレが三体。
立派な首なし騎士は三重奏で悲運な呻き声を漏らし、手に持っていた……スコップを動かし始めた。
「掘れ掘れ! 死霊ども!! もしかしたら天国に繋がってるかもしれねえぞ!?」
『「キュウ〜」』
「ヒャーハッハ! 大成功だぜ、相棒! この前できたからやってみれば案の定!
やっぱりお前の力は本物よ〜っておいっ! 聴こえてるか、相棒!!」
盛り上がるバクラを尻目にキャロとフリードの主従は眼前のリアル怪談のお陰で気を失ってしまった。
新技期待ッ!!支援
後のモンスター召喚フラグが立ったwwww
支援
超オリジナル展開w 起こられそうで怖いな、召喚魔法とかw
実は続きは既にあるのだが、また後ほどと言う事で……ではお休み〜
GJw
モンスターの扱い方が手馴れてるww
しかしなんというしゅーるな図w
GJ!!
かわいい顔して呼び出すのはハムナプトラ風味・・・たまらんですよw
続きを待ってます。
全然関係ないですが、メタルサーガのサイトへ行ってみたら・・・ポチとか犬軍団に萌えたw
是非、本編で出てほしいです。
後、主人公の姿を拝んだお陰で想像しやすくなったぜ。これで今後はさらに楽しめますw
このキャロは、後に姉御と呼ばれるな
なんという死霊使い
イメージしてふいたw
だれか、「キャロとバクラでキャバクラ」と考え付いた俺をぶってくれ
─┼─┐─┼─ / ,. _\ | / /
│ │─┼─ /| _,.イ,,.ィ' ‐────‐‐‐ゝ;。
>>62───
│ | │ | | | イン // | \
/ / | \
/ | 丶
. . / .;∵|:・. \
∴・|∵'
,'`》'´⌒`彡
ノ,ィ∝ノノ))))) -=ニ_-
( ( ゝ(l − ノ|l 三-
∠ニニニニニニ[i⊂^!、 yソ __.- ―
'´ ,く '/".rヽ -二. ―
!,ン''"´'-'
>>57 いや、面白いっす。そのうち首なし騎士にキャロが名前とかつけそうな予感がするのは
僕だけでしょうか? アーサー、ランスロット、モードレッドって感じで。
>>63 紫電一閃はヤバいっす。血ぃ出ますって、シグナムの姐さん。
>>62 あれ…、俺がいる?
俺はキャバクラで宝探しするそうですと読めたが。
小動物の足跡……
これはまさか淫獣VS闇サトシフラグなのか?
バクラとキャロのコンビヤベェwwww
つーかエリオと出会ったら女の扱い方とか伝授しそうだなwwww
キャロの外見で
>>59 >>かわいい顔して呼び出すのはハムナプトラ風味
誰がうまいこと言えとwww
キャロのお人よし加減に俺が泣いたwバクラも苦労しそうっすね。
オリジナル展開大歓迎。予想が全然つかないように見えて、要所の伏線で「え、まさか」と期待してしまう見事さw
っつか、魔方陣にはすげえ納得ですよ。アレをエジプト文字で表現とか、イカス!
竜召喚に加え死霊使いのスキルを手に入れたキャロの未来に幸アレ。
なんだかんだ言って、バクラがキャロのお兄ちゃんみたいになってやがるぜ
人の良い人が連帯保証人に陥る典型的なケースですね
キャロ人良過ぎw他にも死霊伯爵とかいるのか
ディアバウンドも召喚で使役できんかな。竜と蛇似てるし。
闇迷彩 壁抜け 螺旋波動 戦闘不能が条件だが蒐集能力まであるし。
おはようございました(ぁ 沢山の感想をありがとうございます。
>確かにシュールな図ですなw
>ハムナプトラとか言ってあげないで下さい。
>キャバクラ……このやろう! そんなネタを書きたくなるじゃないか!!(ぇぇ〜
>キャロの外見で女の扱いをエリオに教えるって、それなんてヘンタイw
>オリジナル展開大歓迎ですか? 良かったです。お陰で本編に辿り着く気がなくなりそうです(ダメダメ
そして続きを投下したい。解決変w(誤字にあらず
『凄い……』
「な? 盗賊王様の勘は正しかったろ」
「キャウ〜?」
初成功の召喚魔法(かなりアレンジ)の結果、掘りあがった僅かな隙間、しかしキャロの体なら充分な隙間から中に入った。
そこに広がるのは見慣れない文様で彩られた石のトンネル。等間隔で自動的に着火した松明が、この場所が人工物であると確証させた。
『あの壁画……竜魂召喚の場面かな? つまりココは……』
「アァ、相棒のご先祖様が残した場所って訳だ」
現在体を動かしているのはバクラ。何故かといえば遺跡には当然付き物である……『罠』の為。
もちろん先頭と彼等の左右を守るように首なし騎士を歩かせている。時たま飛んでくる弓矢も彼らの鎧を僅かに貫くだけ。
普通ならば鎧を貫かれたら中身の人間が負傷するのだが、彼らはまさに鎧だけ。負傷する中身など持ち合わせては居ない。
それでも避け切れなかったモノを盗賊の長年の勘で回避する。
「相棒に任せたらここまでで四回は死んでるな」
『うっ……』
「ちっとは運動能力とか反射神経とか鍛えろよ」
「キャウ〜」
キャロの肩から動かないフリードに、バクラはタメ息。未だに首なし騎士が怖いのか? 小さく震えている。
その点ではキャロも同じで、「初めて成功させた召喚魔法で出てきたのが、幽霊ってイヤだな〜」と思ってたりした。
「チビ竜もちっとは役に立てっての! そのうち捨てられるぞ」
「ギャッ!!」
『そんなこと私はしないからね、フリード? 安心して!』
違った振動を始めたフリードを必死にキャロが宥めていると、不意に視界が開けた。
そこは今までのような一直線の通路ではなく、開けた空間。その中央に山済みに成っているのは眩いばかりの金銀財宝。
愛らしい少女の顔を獲物を見つけた盗賊の舌なめずりが汚した。
注意深く近寄ってみると、どうやらこの部屋には罠が無い事がわかる。
目の前には見慣れない大きさと紋様の金貨、銀貨。蒼に翠、朱に白と様々な宝石。
それらをあしらった装飾品などが中央の石版と大きな皿状の物体を取り囲むように並んでいる。
「どうだい、相棒! ご先祖様の墓を荒らした気分は? 覚えるのは爽快感か? それとも嫌悪感〜?
オレ様としてはテメエのお節介のつけが返せて、しばらく生きていけるなら何でも良いけどよぉ」
その品から持ち運び易く、価値が出そうなモノを袋に放り込みながらバクラは問う。
問うた本人はまさに最上の喜びと表現できる歪んだ笑顔を浮かべているので、彼の心理は実にわかり易い。
『なんでしょう……これだけのモノをあの小さな村の一族が作ったって言うのは感慨を覚えるかな?
でも裏返せばこれだけのモノを作れる人たちも、今やあんな小さな村で……古い掟に……』
可能な限り詰め込んで袋を背負いなおしたバクラは沈黙してしまったキャロに再び聞く。
「なあ、相棒?」
『あっはい!?』
「この文字読めるか?」
『う〜ん……ウチのほうの文字に似ているんでけど……
「真の…門かな? それはある場所ではない……本当の……」
なんだろう? ゴメンなさい、解らないですね』
「そうか……」
何かまだ隠し玉があることは間違いないようだが、それをワザワザあけるのは危険が伴う。
だが盗賊の本能としては全てを見ずに帰るのは余りにも勿体無い。
そんなバクラに不意にかかるアドバイスの声。
「アルザスだけじゃなくて、山二つ越えたモイラスの少数部族の言語パターンも含まれてるんだ。
凄いな……これだけの昔にあそこまでの大きな文明が、しかもそれが召喚技術によって栄えていたなんて……」
「あん?」
『「っ!?」』
驚きで二人と一匹がそれぞれ向けた視線の先、そこに居たのは……イタチ?
小さなナップザックを器用に背負い、これまたイタチサイズの本を捲りながら、鼻息荒くキャロが読めなかった石版の文字を目で追う。
「その文字はね…
『求める者よ、ここは本当の入り口ではない。汝が知るもっとも価値あるモノを天秤へと捧げよ。真の価値を知る者に天秤は答えたまわん、世界の真実を見せん』
って読むんだ! つまり……ギャ〜! 中身が出ちゃう〜!!」
「なんだぁ? このイタチ」
そこまで聞いていたバクラがハッと我に変える。手に届く所にいたその細くて毛むくじゃらな獣を掴み上げる。
油断していたのか? それとも碑文に興奮していたのか解らないが、ソレは簡単に彼の主柱に納まった。
「ボクはイタチじゃなくて…『使い魔さん?』…使い魔でもないけど…「チビ竜食って良いぞ」…やめて〜!!」
「ボクはユーノ・スクライア。無限書庫の室長兼考古学者ってところかな?
こういう業界の人には有名だと思ったんだけど……『遺跡でフェレットを見たらスクライア一族だと思え』って言う格言は……」
「ゴメンなさい!!」
『ケッ……』
イタチは実はフェレットだった……問題はそこではない。フェレットは人間で魔道士で、考古学の人だった!
メガネをかけた優しそうな青年。それに色々と失礼をしたキャロは大きく頭を垂れる。
もちろんバクラは引っ込んで舌打ちを一つ。始末すれば宝を独占できるのだが、相棒がそれを許すとは思えないのが非常に悔やまれた。
「私はキャロ・ル・ルシエと言います。こっちがフリードリヒ!」
「キャウ〜」
「わ〜使役する竜とその独特な服、アルザスの子? 竜使いは僕も始めて会うんだけど。
場所がその血の源流みたいな場所なんて運命的だね? よろしく」
違和感なく差し出された手を握り返し、キャロはこの人がとってもいい人だと確認した。
これは全開の反省を踏まえてなので間違いないだろう。バクラも沈黙しているから安心。
「それにそのペンダント、珍しいね。アルザスのものなの? ちょっと見せてもらって良い?」
同時にキャロは理解できた。この人は好きなこと、考古学とかに関してはどこまでも子供になれる人だと。
その分日頃は大変な事も文句を言わずにやっていそうだけど……
「汚ねえ手で触るんじゃねえ!!」
「ゲホッ!!」
『ちょっとバクラさん!!』
もう少しで手が届きそうだったのだが、完全な奇襲でバクラが放った小さな拳がユーノを吹き飛ばす。
崩れ落ちたユーノだが件の知的好奇心に押されてか? 回復力が素晴らしい。すぐに起き上がり、今度は冷静に話し出した。
「人格が変わったの……ユニゾンデバイスの亜種か?」
「オレ様のことはどうでも良い! で考古学の先生様よぉ〜読めるのは良いがその意味は解るのかい?」
「価値あるもの……古代アルザス文明では翡翠がもっとも珍重されていたっていう説を論文で読んだような気も……」
その言葉にバクラは手近な翡翠のブレスレッドを大皿に放り込むが変化なし。どうやら違うようだ。
「価値ある物……大事な物……大切な物か……先生様ぁ〜
この遺跡を作った連中にとって大切な物ってなんだ?」
「うん、そういう訳もできるね。時代的に珍しいもので『ブドウ酒が特産だった』って言う記述もあるけど……」
「生憎持ってねえぞ、そんなもん」
『今すぐ中を拝むのは無理か?』
そんな事を考えていたバクラだが、そこで自分とユーノの大きな過ちに気がつく。
『どうして自分達はアルザスの末裔を無視して、ご先祖の話をしているのか?』と
自分の背後、自分だけが見えるその人物に問うた。
「相棒、お前の大切な物ってなんだ?」
『えっ!? え〜と……昔は村の全てが大切でした。私の唯一の世界だったから……』
「村をあの皿に放り込むわけには行かねえな……他には?」
『今は……バクラさん……って言ったら怒りますか?』
予想外に答えに流石のバクラも沈黙する。恥ずかしそうに数秒、頬を掻き……怒鳴って誤魔化した。
「バカヤロウ! 千年リングで何とか成るわけねえだろうが!! ほかに!?」
涙目に成りながら、頭を抱えたキャロの次の回答。それこそがまさに答え
『ほんとに怒った〜あとは……フリード! 竜使いにとって竜は半身なんです!!』
「っ!? なるほど……解ったぜ、先生」
「えっ? なんだい!?」
バクラは自信ありげに宣言すると、フリードを中央の皿に鎮座させた。
同時に音を立てて台座が後ろの石碑と共に沈み込み、壁の一部がせり上がっていく。
フリードが乗ったのは価値ある物を乗せる天秤の皿の一方であり、その重さによって沈み反対の部分が釣り上がる。
つまり古代アルザスの民にとってもっとも価値あるものとは……
「そうか……古代アルザスの大文明を支えたのは竜。
戦争で圧倒的な性能を示す兵器であり、気候すら操る神の化身ってわけか……」
感動に震えるユーノに続く形でバクラもその中へと続く。
「キレイ……」
思わず体の主導権を取り戻したキャロがそんな言葉を搾り出した。
そこはとてつもなく広い球状の空間で、自分達がその中心で透明な床に乗っている。
球の上半分に暗闇から徐々に映し出されるのは星。まさにちりばめた天に散りばめた宝石。
特徴的な星通しを繋ぎ合わせた星座が幾つも煌き、名前や逸話が立体文字で浮かび上がる。
下半分を埋め尽くすのは世界地図だろうか? 森があって山があり、川も海もある。
「これは……竜か……」
不意に透明な床に浮かぶのはデフォルメされた白い竜。勿論フリードとは比べ物にならない大きなソレは、翼を悠然と羽ばたかせている。
古代アルザス文明の世界観がそこには詰まっていた。
「この文明はまさに竜を中心にして栄えていたって事が良く解る。それに技術力……今だって最高水準の映像技術だ。
それだけ物を導入して作られたここは……神殿、古代アルザスの民が世界を正しく認識する為に作った神殿……」
「本当にキレイ……うぅん! キレイなんて言葉じゃ表せないくらいステキです!!」
『気に入ってもらえたようで何よりだぜ!
だが流石にこれはデカ過ぎるな? 相棒のポケットには入りそうかい?』
「ちょっと無理ですね」
『じゃあ、まあ! ここは学者の先生にお任せするか?』
再び体を動かす人格がバクラへと変わる。これは何もユーノに挨拶する為ではなく、帰りの道も安全に抜け出すため。
「学者様〜オレ様たちはこれでお暇するぜ。」
「あっうん! 助かったよ、君たちのお陰でここまで簡単に来られた」
「礼は相棒とチビ竜に言いな!
それと成功報酬はキッチリ貰ってく。イヤとは言わないだろう?」
バクラが掲げて見せた財宝が詰まった袋。ソレを見てユーノは苦笑するが縦に首を振った。
自分のように学術の為に遺跡を掘るものなんて滅多にいないと言う事を彼は理解している。
そしてこの不思議なペアも色々と込み入った事情があるらしい。
「あっそうだ! 何か面白い場所を見つけたら連絡してくれないかな?」
「まっ! 一応貰って置いてやるぜ。だがよ! 盗賊が他人に獲物をくれてやる訳がねえ」
そう言えばとユーノが差し出した名刺をもぎ取ると、バクラは鼻で笑う。
「盗賊とは物騒な……ほら! 君達だけじゃどうしようもなくなった時とか、調べてほしい事とかさ!」
「ふざけろ! オレ様たちを誰だと思ってやがる!? 盗賊王バクラ様とその相棒だぜ!!
この世界で手に入らないモノなんて何一つねえのさ!!」
バッ!と大きなものを表現するように手を広げ、バクラは高らかに宣言する。
そして『相棒』という言葉の意味を理解したキャロは心の内で思うのだ。
『もっとがんばろう』と
どもです。しょうこりもなく嘘予告ネタを思いついたんですけど・・・、書き込んでみてよろしすか?(汗)
以上でした〜皆さんの期待を裏切らずにユーノ登場!
プッププ! 最初に出したなのはキャラがユーノとは……さすが捻くれた私(なに
そして何故か壮大な(私の中で)スケールの謎解き冒険小説に……オカシイな?
フェレット形態のユーノがバクラに捕まって、フリードに喰われかけると言うのをやりたかっただけなのにw
いやいや、新鮮な視点ですごい楽しめてますよ。
GJでした!
GJでした。斬新な切り口で笑わせていただきました。
でもユーノ・スクライア、遺跡荒らしをさらっとスルーしてるよ!?
考古学者の天敵のはずなのに!!
これがユーノ・スクライアたる由縁なのか!?
GJでした。これからの二人と一匹の冒険が楽しみです。
>>
というか、本来スクライアも先祖代々盗掘者の一族だよな、八頭家みたいな。
本来考古学は副業なんじゃねーの? あるいは、表向きは考古学で裏で盗掘やってるとか。
乙。
つまり、バグラが掘り返してスクライアが評価点に換算すると。
【どこのボードゲームだ】
スクライアが遺跡発掘とかしてる以上、ジュエルシードみたいなロストロギア
を発見する可能性もあるし、その関係で管理局と揉める事とかもあるかも。
遺跡の発見が目的でそれ以外は興味なし、とかなら別だけど。
>>電王氏
GJ、召喚とはww
脱帽したなー
>>千年リング氏
ユーノきたーww これからどうなるのか楽しみだ。
>>CAT氏
どんどこ投下しちゃってよー
14時半にリリカラー劇場開演するから皆見に来てねー。
ガルマドップ「来ないとオトウフベースで特攻するからな、ハハハ♪」
シャアザク「何だその、柔らかい艦は」
88 :
リリカラー劇場:2008/01/23(水) 14:42:24 ID:PNGFk8j3
すいません、ちょっと用事が出来たのでもうちょい後にしますー
>>80 バクラかっこいいなぁw
そしてユーノがいいキャラしています。STSでは全然出番がないから、こういうところで
点を稼ぐんだw
90 :
リリカラー劇場:2008/01/23(水) 15:26:23 ID:PNGFk8j3
では投下しますー。
フリーダム「ボク、自由になろうと思うんだ」
ジャスティス「はっ?」
その日、フリーダムのその一言が始まりとは思わなかったんです……。ジャスティス談。
フリーダム「だって、フリーダムを訳すと自由じゃないか!だったら何をやっても自由なんだ!だからボクは!」
ジャスティス「フリーダム!」
フリーダム「フ○ーチェ4人分を全部食べる!そして、バケツサイズでコーンフレークを食べてその後に残った甘い牛乳を飲むんだ!さらに浴槽サイズでチキンラーメンを作るんだ!」
レジェンド「これが自由……これこそがMS(ヒト)の欲、MSの業、MSの望み!他者より食べ、他者よりたらふく食べる!」
ルナマリア専用ザクウォーリア「これがフリーダム……」
デスティニー「Σイヤイヤイヤイヤ、えらい偏った自由だなオイ!てゆーかなんか違うだろ、気付けよおまえら!」
ブリッツ「Σはっ、ジャスティス殿あれを!」
ジャスティス「あれは!!」
何かに気付いたブリッツが指した方向はフリーダムの角に張り付いた光り輝く菱形の結晶体。ジャスティス達はそれが何か分からない……ただ、言える事は。
一同「あれが種割れか〜」
デスティニー「Σ違う違う違う!!」
プロヴィデンス「割れてないしなぁ」
デスティニー「……おまえ誰?」
デュエル「誰だ貴様?」
バスター「ほんとダレ?」
プロヴィデンス「そうやってキャラをダメにするんだからおまえらはー(泣)!!」
魔法少女リリカルなのはFullcolor'S ジュエルシード編 第2話
シャアザク「ふむ、姉妹の為にジュエルシードをな」
ララァ専用MA「フフフ、優しい娘さん達ね」
フェイト「あ、いえ。ところでシャアはどこでジュエルシードを知ったの?」
シャアザク「喋るフェレットから聞いた。名前は……何だったか……そうだ、ユーノとか言ったな」
フェイト「喋るフェレット……」
アルフ(犬)「喋るフェレットなんて、そんな動物がいるわけないよ」
シャアザク「おまえが言うか」
91 :
リリカラー劇場:2008/01/23(水) 15:31:04 ID:PNGFk8j3
公園をシャアと共に後にしたフェイトとアルフの二人は今、”じおん”の戦艦であるムサイへときていた。(ハリー専用スモーとアカツキは各所属へ)
シャアザク「しかし、ジュエルシードといったら危険なものじゃないのか?」
ララァ「そうなの?」
ユーノからの説明を受けているからか、シャアは理解しているもののララァからすればちんぷんかんぷんだ。
シャアザク「ああ、ジュエルシードという結晶体は暴走すればたいやきを今川焼きに変えてしまうほどの力を持っている。
先程、ゴッドがいきなり私達にガンダムファイトを仕掛けたのもそのためだろう」
ララァ「まあ、恐ろしい」
アルフ「ガンダムってあいつしか居なかったじゃないかι」
シャアザク「まあなι 死にかけたが」
フェイト「ガンダムフェイト……ぼそ」
アルフ「さ、寒いよフェイトι」
シャアザク「……ロストロギア級の寒いギャグだなι」
シャアとアルフのリアクションにフェイトは思わずショックを受ける。
だって……、少しは受けると思ったのに……。
俯くフェイトを見兼ねたララァは彼女に近寄り、優しく手?をおく。
ララァ「大丈夫よ、貴女は充分面白いわ。自信を持って」
フェイト「ララァ……さん。ありがとうございます」
アルフ「あのさーシャア」
シャアザク「なんだ?」
アルフ「あのMA(ヒト)の手ってどこにあるのさ?」
シャアザク「私にもわからん」
同じ頃。ホワイトベース内でジュエルシードの暴走していたゴッドを倒したマスターガンダムはブリッジに座してお茶をすすっていた。
マスター「すまんな、馬鹿弟子が迷惑をかけてしまって」
ゴッド「す、すまん! 俺とした事が」
ユーノ「いえ、あんなあっさり止めてくれて、しかも封印も出来ましたし感謝しています」
アレックス「ゴッドさんも気負わないで下さい♪」
ゴッド「わかっている、わかっているが……あんな……あんな柿ピーに操られていたなど、修行が足らん証拠だ!」
ユーノ「……どっちかってゆーと形的にスイカの種かもしれません」
一同「あー(納得)」
92 :
リリカラー劇場:2008/01/23(水) 15:36:50 ID:PNGFk8j3
ガンキャノン(108)「そういえばガンダムはー?」
アレックス「時間が時間ですからさっき、なのはさんをお家に送りに行きましたよー」
※高町家になのはを無事送ったガンダムだったが士郎の計らいで彼は夕食をよばれ、今なのはの部屋で彼女と他愛のない話をしていた。
ガンダム「どーりで見覚えあると思ったらなのはの家って翠屋やってたんだね」
なのは「にゃはは、私もガンダムさんとFくん達が知り合いって聞いて驚いたよ」
夕食の席でなのはは自宅のお店で働いているガンダムF91とビギナ・ギナの2体がガンダムと同じれんぽー所属である事を士郎と桃子から初めて教えられたのだった。
しかし、正直ガンダムは居づらい気持ちでもあった。
ガンダム「でもさー男である俺が居てて平気なの?」
なのは「大丈夫だよ、ガンダムさんって男の子に見えないくらい普通だから♪」
ガンダム(喜ぶべきか傷つくべきなのかなぁ〜てゆーか普通にってナニι)
(二人共!ジュエルシードの反応があった!近くにある球場で合流して向かおう!)
突然、頭に響いたユーノの声になのはとガンダムが事態の重さをズシリと感じる。そして二人は互いの顔を見合わせて頷く。
ガンダム「なのは、行こう−−の前に士郎さん達に声かけよー」
なのは「うん、分かるけど。……良いシーンが台なしだよガンダムさんι」
※そして同じ頃、ムサイでおいてもアルフが表情を引き締めてムサイのブリッジから外を見渡していた。
シャアザク「どうした?」
アルフ(犬)「ジュエルシードの反応だ!フェイト」
フェイトへと視線を向けると彼女も険しい表情でアルフと同じ方向を見ている。
ララァ「あら、もう行くの?」
フェイト「はい、お母さんのお願いを叶えたいから……お茶ありがとうございます。シャア、ララァ」
シャアザク「ああ、何時でも良いぞ」
ララァ「おいしいお茶を用意するわね」
シャアとララァのあたたかい言葉にフェイトとアルフは揃って会釈をしてブリッジを後にする。
彼女らの後ろ姿にララァはふと呟く。
ララァ「良い子達ね……」
シャアザク「そうだな。なんにしてもあのコスプレはこっぱずかしくないのかと聞きたいがι」
ララァ「フフフ、良い話が台なしね」
93 :
リリカラー劇場:2008/01/23(水) 15:39:17 ID:PNGFk8j3
※その頃、”みりしゃ”では。
砂風呂から上がったプレシア一行は偶然居合わせたグフ夫妻と”みりしゃ”の施設でテレビを見ていた。
ライヴザク『みなさーん、私の『楽器のないライヴ』を聞きにきてくださってありがとうございます♪』
ハイネ専用グフ『行くぜ、ゴスペル『跳べ!ガンダム』』
プレシア「グフもザクも様変わりしたわね〜」
ハモン「そうそう、昔はもっと武骨っていうかなんというか……」
グフ「うむ。なんでか……見ていると照れるな。明るい色だし〃〃」
アリシア「むにゃ……むにゃ」
リニス「ふふ、疲れて寝ちゃいましたね」
アリシア「ううーん、だ……だん…だんまく」
リニス(Σそれって別のヒトの……)
アリシア「弾幕濃いよォ〜なにやってんの〜〜」
リニス「(Σ濃っ!?)ホントになにやってんですか!?」
続く
なんという緩さ……これは間違いなく癒し系……支援
95 :
リリカラー劇場:2008/01/23(水) 15:41:24 ID:PNGFk8j3
以上です、断っておきますがフルカラーの種チームは本編より断然マシですから!
前回はパクって申し訳ありませんでした。二度することのないよう執筆していきます。ではでは
GJ!!
フェイトは何のためにジュエルシード集めてるんだw
それに、たい焼きを今川焼きって形だけじゃんw
中身がクリームだったら凄いけど。
すんません、なんか途中でパソの調子が悪くなって・・・、今やっと復旧したばっかっす(汗)。
んで・・・、改めて2、3分ほどしたら嘘予告(?)を投下しようかと思うのですが・・・、だめでしょうか??(汗)
やっておしまいっ!
カモン、ハリアップ!
どもです。んじゃ、さっそく・・・
=嘘予告の時間(を)=
リリカルなのはクロスに、ついに「あの女」が登場する!!
「あんたたちの目的なんざ知ったこっちゃないけどね・・・、こちとら『商売』だから徹底的にやらせてもうらうわ!・・・というわけで!!」
大抵の男を魅了するほどの魅惑のボディ。鍛え抜かれた『霊能力』。そして何より特徴的なのが・・・、すさまじいほどの強欲さ!!(を)
そう、彼女の名は・・・
「このGS(ゴースト・スイーパー)、『美神令子(みかみ れいこ)』が!あんた達全員極楽へ!!・・・行かせてあげるわっ!!」
GS(ゴースト・スイーパー)美神 〜ストライカーズ大作戦!!〜
きっかけは、いつものように受けている些細(?)な依頼が原因であった・・・。
「<カオス・パラレル・ゲート>??なんか、名前聞くだけで物騒っぽく感じるんすけど・・・、どんなオカルトアイテムなんすか??」
「そうね・・・、平たくいっちゃえば、その『門』の扉を開ける事で、<この世界>と『門自身』がランダムに選んだ<どこか別の世界>とを、一時的に繋げる事ができる・・・、っていうらしいわね。」
そして、毎度お馴染みのトラブルにより、美神たちはその『門』の力により・・・、
「私は時空管理局執務官、フェイト・T・ハラオウンです。とりあえず、詳しいお話を・・・」
「(がばぁっ!!)ずっと前から愛してましたぁぁぁ〜〜!!」
「え・・・、ええっ!??」
「・・・って、何やってんのよこのアホたれぇぇ!!」
「何やってるんですか横島さぁぁん!!」
どか、ばきぃ、べこぉ!!
「あべしぃぃ!?ちょ、ぎぶ、ギブぅぅぅ!!?」
(・・・な、なんか・・・、関わってはいけない人たちと関わっちゃった気がする・・・)
異世界<ミッドチルダ>へとご来訪するはめに・・・。
「美神さん、元の世界に戻るまででええんです。機動六課に所属してくれませんか?あ、もちろん、お給料はなるだけはずみますから♪」
「ふぅ〜ん・・・、そこまでいうんなら、別にやってみてもいいわよ?」
「おっ!なかなか話が分かる人でよかt「そうね・・、大体<一億>くらいかしらね」・・へ??」
「あら、聞こえなかった?・・・この私を雇うっていうんなら・・・、『月給』で、日本円にして<一億円>をよこしなさい、っていってるのよ??」
「ん・・・んなぁぁぁぁ!?いいい、一億ぅぅぅぅ!??」
もちろん横島君は時給255円で行くんだろうな
そんなこんなで色々あり、元の世界に帰るまでの間は、美神たちは機動六課に所属・・・、することはせずに・・・
「さあ、二人とも!ようやく『美神除霊事務所<ミッドチルダ支店(期間限定)>』の活動開始なんだから、気合入れていくわよ!!」
「「お・・、オーッ・・・(こんなんでいいのか(かなぁ)・・?)」」
手段を選ばずして(を)立てた新たな事務所で、己の本職を勤めることに!!
はたして、彼女たちは元の世界に戻れるのだろうか?そして、このミッドチルダで彼女たちに敵対する悪霊は、どんな奴らであろうか・・・?
GS美神 〜ストライカーズ大作戦!!〜
連載予定・・・、微妙にあり?!(をぃ)
=オマケ=
「・・・あ、いい忘れたけどね。この宿舎、なるだけ早く引っ越すべきじゃない??」
「な・・・、何言うてるんですか!?そないホイホイ簡単に引っ越せるわけが・・・」
「あっそ。まっ、それなら別にいーけど。私には関係ないんだしぃ〜。あんたたちが夜中<悪霊の呻き声>とかにうなされようが、食事中に<ポルターガイスト現象>が発生しよーが、どーなろうが・・・ね♪」
「・・・ぇ??」
>>102 これも面白そうですが、私としては前に書かれたBLACK CATとのクロスのほうが読んでみたいです
・・・はい、投下完了ぉぉ〜!!・・・ぶっちゃけ、皆さんの反応が怖くて心臓ばっくばくっす(を)。
というわけで、昔サンデーで連載・アニメ化もされた『GS美神 極楽大作戦!!』がクロス相手でした〜。
ちなみに横島君は文殊獲得済み状態&おキヌちゃんも生身の体&ネクロマンサーに覚醒状態っすので、あしからず〜。(を)
・・・あと、最後のオマケについてっすが、機動六課の宿舎がある土地は、霊的視点からすればめっちゃくちゃ<最悪>で、いつ美神が言った事が起きても不思議じゃない・・・、っていうデンジャラスな状態なのです〜♪(をぃぃ)
>>101
すんません、彼は文珠使用できる状態になってますから、わずかながら給料アップされとります(汗)
>>103
コメントどもです。一応ブラックキャットのクロスは只今製作中っす。でも、私ペース遅いので、正直出来上がるのがいつになるか分からんっす(汗)
>>105 BLACK CATのクロスは製作中ですか。
書きあがるのを楽しみにしています。
お互いにどのあたりからクロスさせるつもりなんですか。
>>106
そうですね、黒猫の方は、プロローグ(スバルとの出会い)はクロノス時代の、本編に入ったら、掃除屋時代に突入で、イヴとの出会いからちょい後くらい・・・、ですかね?
GSの方は・・・、とりあえず漫画版における『アシュタロス編』が終わってからちょい経った頃にしようかと・・・。
おおっ、GSクロスですか!大好物です。
昔、某所で横島×りりなの(無印&A's)を見てましたが美神さん達も来るのですか!?
横島がKYOUYAみたいに、YOKOSIMANに成り過ぎない事を期待します。
タマモ、出ないのか……
ええと、予約はいってる?
6.5話となるバトーのトモダチ、機動六課が書けたんだけど。
今、推敲終わって誤字脱字チェックしているところ。
やっぱバトー博士がでると書く速度あがるわ。
問題ないなら誤字脱字チェック終わり次第投下します。
多分入ってないはず。
支援
進路クリアー、投下どうぞ!
それじゃ、誤字脱字チェック終わったので投下いきますね。
今回珍しく視点人物が1人固定です。
バトー博士。
死人で溢れかえる日常が続く苛酷な荒野の辺境に
助手のサースデーと2人きりで暮らしていた老人。
彼の特技は戦車作り。
彼ほど天才で誠実な人間を俺は・・・・・・2人しか知らない。
異世界に来るという常識を2つ3つ飛び越えた現実の果てに、
バトー博士はデバイスマイスターとなった。
全てはトモダチである俺の頼み『アルファを蘇らせてくれ』を叶えるがために。
かつてのバトー博士は一人ぼっち。
そのバトー博士にとって産まれて初めてのトモダチが俺。
やがて、なのはがバトー博士の2人目のトモダチとなった。
そしてある日、バトー博士のトモダチがたくさんになった。
魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めようか。
第6.5話 バトーのトモダチ、機動六課
これは繰り返し続けられた日常の中の一コマに過ぎない。
全ては偶然の産物。
たまたま食堂ではやてちゃんとヴォルケンリッターの皆が食事をしていて、
たまたまフェイトちゃんとシャーリーの仕事が簡単に片付いて食堂に来て、
たまたま少し早く午前の訓練を切り上げたわたしがたまたまバトー博士に
レイジングハートの改造をお願いしてみようなんて思って頼んだ後に食堂に来て、
たまたま他の課員がたくさん食堂にいたせいでスバル達フォワード4人の注文が
出てくるのに時間がかかったのも手伝って皆が相席することになって、
たまたまはんた君が、見間違いじゃないのなら、唐辛子の山盛りを目の前に
ドラム缶についてシグナムさんの隣で話しながら
(正直なところ物凄く2人が盛り上がっていたことに驚いた)食べていた。
こんな状態が生まれたのはほとんど奇跡のようなもの。
「みんながこうやって揃ってお昼食べられるなんて本当に久しぶりだよね。」
「本当。エリオ達も固くならないで、和やかに話してくれていいから。」
「そうや。ご飯は皆で仲良く楽しく食べんとな。
しかし、報告見たけど、ヴィータまではんたにノックダウンされてしまったわけやな。」
「違う!!あれは不意打ちだったからだ!!正面からやれば負けるはずがねぇ!!」
「なのはちゃんのときに比べればたいした怪我じゃなかったから。
非殺傷設定があったことに初めて感謝したかもしれないわ、私・・・・・・。」
「しかし、主はやて。傍から見ていたに過ぎない私ですが、彼は騎士としては
最低かもしれませんが、戦士としては疑いようもなく最高の人材と言えるでしょう。
彼のような人材を六課に組み込んだ御英断、感服いたしました。」
「映像をみせてもらった限り私も人間的にどうかとは思ったがシグナムと同意見だ。」
「(はやて部隊長、賭けに負けたからいれることになったなんて言えないですよね。)
なによりもバトー博士のデバイスとはんた君の組み合わせが反則っぽいんですよね。」
「ソニックムーブを詠唱0魔力消費0で使っていたって本当なんですか?フェイトさん。」
「ええ、本当よ。エリオ。あと、なのはがノックダウンされたことも本当。」
「あはは。あれは痛いなんてものじゃなかったよね。でも、わたしは元気だし、
あれは些細な誤解からのことだから。だから、スバルとティアナも本当に
もう気にしないでいいから・・・・・・ね?」
「へぇー。すごい人だったんですね。フリードが物凄く怯えてたけど。」
「あれ?キャロ。お皿が空っぽだよ。パスタとってあげる。
たくさん食べないと大きくなれないよ。」
「あ、ありがとうございます。スバルさん。」
「でも、人格的に問題がある人を部隊に編入するのは組織として問題があると
思うんですけど大丈夫なんでしょうか?はやて部隊長。」
「こっちにもこの言葉はあるのか?『ネズミを取るのが良いネコだ』って。」
珍しく、本当に珍しく奇跡的に和やかに会話が進んでいた。
山盛り唐辛子を食べ続けるはんた君がいきなり殴りかかったりすることもなく、
ヴィータがはんた君に絡むこともなく、
ちらちら見てははんた君のほうをティアナが警戒しているけど攻撃するわけでもなく、
目の前のパスタの山とスバルとキャロが格闘し続けて、
エリオのケチャップ塗れになった口元をフェイトちゃんが拭ってあげて、
机の下でザフィーラさんががつがつと食べていて、
和気藹々としたそんな本当に和やかな場面だった。
全ての切欠はフェイトちゃんの一言。
「そういえばなのは、レイジングハートはどうしたの?」
「バトー博士に改造を頼んでみようかなって思って、簡単な改造をお願い・・・・・・。」
「本当なんですか!?正気なんですか!?なのはさん。」
「えっと・・・・・・なにか問題あったかな?シャーリー。
午後も訓練があるから1時間くらいで終わる改造にしてって頼んできたんだけど・・・・・・。」
「なのはさん、甘すぎ、甘すぎです。リンディ・ハラオウン提督のお茶よりも甘すぎます。」
「シャリオ・フィニーノ、そのバトー博士という人にデバイスをいじらせるとまずいのか?
メカニック主任と聞いたが。例えばデバイスが再生不能なまでに壊すような人間なのか?」
「いえ、むしろ逆で物凄い性能になって帰ってくると思います。本当に本当に本当に
本当に本当に常軌を逸した天才ですから、バトー博士は・・・・・・。ただ・・・・・・。」
「おや?皆さん、お揃いのようだね。」
噂をすれば影というが、まさにそれだった。
現れたのは話題の人物バトー博士と助手のサースデー。
その手に持つのはレイジングハートってもう改造終わったの?
頼んだのついさっきだよ!?
「どうやら初対面の方もいるようだから自己紹介くらいしよう。私はバトー。
メカニック主任というものをやっている。こっちは助手のサースデー。」
「私はシグナム。ご老体が誰のことをお知りになっているか私は存じ上げませんので
私から時計回りに紹介させていただきます。順番にはんた、シャリオ・フィニーノ、
テスタロッサ、ザフィーラ、シャマル、主はやて、ヴィータ、エリオ、キャロ、スバル、
ティアナ、なのはが各々の名前となります。」
「はやてちゃんとフェイトちゃんとなのはちゃんとシャーリーとはんたは知っているよ。
フォワードの4人も訓練所であったのを含めて2度目だね。
ああ、あとシャマルっていう人も1度会っているね。」
「あのバトー博士、それで用件は・・・・・・。」
「ああ、そうそう。レイジングハートの改造が終わったから届けにきたんだ。
なんだか出力リミッターとかいう面倒な条件がくっついてたから、どう説明したものかな。
減った分を補強するブースターって思ってよ。それをさらっと作って組み込んでみたよ。
ああ、重量も見た目もそのままだし、フレーム強度なんかの問題もクリアーしてるよ。」
「ええと、バトー博士、それってどういう・・・・・・。」
「はやてちゃんにも分かりやすく説明すると10から8を引いた後の数字を5倍したら
元通りの10になるでしょ?そういうことだよ。」
本当にさらっと説明するバトー博士。
そんなに簡単にデバイスって改造できるものなの?
「ティア、ティア。5倍の性能にしたって意味であってる?」
「誇張とかがないなら・・・・・・たぶん・・・・・・そうよね?」
「そんなに簡単にデバイス強化できるんですか?」
「キャロ。簡単にできたら技術部やデバイスマイスターは苦労しないんじゃないかな。」
小声でフォワードの4人が話している。
たしかにすごいことだよね。
リミッターの存在がありながら、リミッターの制限条項を破らないで、
元通りの性能を出させてくれる改造だなんて。
あれ?リミッター制限かかっているけどリミッター前の力が出せる?
なにかおかしくない?
ヴォルケンリッターの4人も感心した様子で話を聞いている。
真っ先に口を開いたのはヴィータちゃんだった。
「そりゃすげぇな。それならあたしのグラーフアイゼンも強化してくれよ。」
「んー。別に構わないけど。んんんー。」
「なんだ?なにか問題でもあるのか?」
「せっかくやるんだから仕事は気持ちよくやりたいよね。それにトモダチのためなら
いくらでも無茶してがんばってあげたくなるものじゃないか。わかるかい?」
「おう、そりゃ当然だよな。」
「けれど、ボク、トモダチが2人しかいないんだ。だからどうしてもトモダチの頼みを
優先させたくてしかたないから、シャーリーもいることだし、ボク自身の手で改造する
時間が作れないかもしれないんだよね。」
「なんだよ、お前。トモダチ2人しかいねぇのかよ。」
「うん。産まれてからこの歳になるまでずっとトモダチがいなくてね。
それが、ついに2人もトモダチができたんだよ。」
「だったらここにいるあたし達全員がトモダチになればいいだろ?
そうすりゃ、お前にたくさんのトモダチができるし、気分よく仕事ができる。
どうだ、あたしの考えは完璧だろ?シグナム達も構わなぇよな?」
「ああ、私達は構わんが・・・・・・。」
「あ、あのな、ヴィー・・・・・・。」
皆が首を縦に振ったりして同意を示す傍ら、はやてちゃんが止めようとしているけど。
ああ、もうだめだ。
この後、どうなるか予想がつき始めた。
シャーリーとフェイトちゃんも同じように、どこか諦めた顔をしている。
「んー。んんんー。つまり、それってもしかしてひょっとしてまさかとは思うけれど、
ここにいる皆がトモダチになってくれるっていうことなのかな?」
「ああ、そうだ。」
「本当に?」
「本当だ。」
「本当に本当に?」
「本当に本当だ。」
「本当の本当の本当に?」
「あーーーーーーーーー!!しつこいぞ!!お前。
本当の本当の本当の本当の本当の本当の本当の本当の本当の本当に本当だ。」
「ヒャッホー!!!!!!」
歓声をあげて狂乱したように踊り始めるバトー博士。
事情を知らない皆は微笑ましそうにバトー博士を眺めている。
ああ、バトー博士の気持ちは分かるけどこの後いったいどうなるんだろう。
祈るような顔のシャーリーとフェイトちゃんがいる。
はやてちゃんは壊れたみたいに遠い目をしちゃってるし。
はんた君は変わらずに唐辛子を顔色1つ変えず汗もかかないで食べ続けてるし。
やがてバトー博士がはんた君に抱きついて言った。
「今のを聞いたかい?ゴキブリ!!!!!信じられるかい?
ボクにトモダチがたくさんできるんだって!!!!
あまりの出来事にボク、もう怖くて怖くてしかたないよ。」
「ゴキブリ?」
スバルが不思議そうな顔でバトー博士に尋ねる。
はんた君にゴキブリって呼びかけたのだから驚きも大きいだろう。
普通は呼ばないもんねぇ。
ゴキブリなんて・・・・・・。
「ボクの産まれて初めてできたトモダチがゴキブリなんだ。
いくつもアダナの候補を挙げたんだけどゴキブリ『が』いいって言ったんだもの。
だからゴキブリをゴキブリって呼んでいるんだよ。わかったかい?」
「あははははははははは・・・・・・・・。ゴキブリ、ゴキブリなんて最高だぜ。よかったら
これからあたしもゴキブリって呼んでやるよ。あはははははははは・・・・・・・・・・・・。」
「ちょっとヴィータ。そんなに笑ったら・・・・・・。」
お腹を抱えて笑い転げているヴィータちゃん。
シャマルさんが注意しているのだけど。
でもね、ヴィータちゃん。
目の前に危機が迫っているって分からないの?
バトー博士が向き直って口を開く。
「さて、トモダチになったんだからトモダチ同士いつまでも他人行儀じゃいけないよね。
だからキミ達それぞれにぴったりのステキなアダナで呼ぼうと思うんだ。
トモダチだもん、当然だよね。」
「おう、当然だよな。びしっとかっこいいアダナを頼むぜ。」
「それじゃ、ヴィータちゃんからアダナをつけていこうか。」
既にはやてちゃんは席を後ろに引いて逃げる準備をしている。
同じようにシャーリーとフェイトちゃんも・・・・・・。
実はわたしも少し席を引いていたりする。
その様子を不思議に思ったのか、シグナムさんは警戒を始めたようだった。
「んー。んんんー。うん、そうだね。キミのアダナはチンクシャだね。
どうだい、ステキなアダナだろう?」
「・・・・・・今なんつった、じじい。」
「んー、耳が遠いのかい?だからチンクシャのアダナはチンクシャって言ったんだよ。」
「グラー・・・・・・。」
「あかん、ヴィータ、頼むからちょっと待って、頼むから。シグナムもシャマルも
ザフィーラも止めるの手伝いや。食堂にいる課員の皆はやく逃げてーーー!!!!!!」
ヴィータちゃんに飛びつくようにして止めるはやてちゃんが絶叫する。
ただならぬはやてちゃんの取り乱しように、ざわざわと騒ぎながらも
慌てて駆け足で一般課員が食堂から出て行った。
グラーフアイゼンを片手に震えるヴィータちゃんをヴォルケンリッターの3人と
はやてちゃんが押さえつけている。
「な、なぁ、バトー博士。他のアダナはないんかな?
もうちょっといいアダナがあると思うんよ。」
はやてちゃんが必死にヴィータちゃんを抑えながらそう尋ねている。
ああ、はやてちゃん、たぶんそれは自殺行為だよ。
一方、危険を感じさせる濃密な気配を前にフォワードの4人は固まっていた。
「んー。んんんー。たしかにその通りだね。チンクシャじゃあまりにもひねりがないし
センスのかけらもないし響きもイマイチだし、ちょっとかっこ悪いもんね。」
「そ、そうや。分かってくれて嬉しいわ。」
「んー。んんんー。それじゃこれはどうかな?」
「な、なんや。いったいどんなアダナなんや?」
「クソチビ。どうだい。今度こそピッタリでしょ?センス抜群で、響きもいいし、
見た目どおりだし、うん。完璧じゃないかな。どうだい?クソチビ。」
「アイゼン、ギガント・・・・・・・。」
「わーーーーーー、ヴィータ、お願いやから落ち着いてーーーーーー!!!」
ああ、やっぱり・・・・・・。
なんかどんどん心を抉るようなアダナが続くんじゃないだろうか。
もしかしてわたしのバカチンとはんた君のゴキブリってすごくまとも?
「な、ヴィータ。もうちょっとだけ我慢してや。頼むから本当に・・・・・・。
それでバトー博士、お願いやからもうちょっとソフトなアダナはないんかな。」
「んー、クソチビもだめなの?たしかにクソチビじゃ面白みのかけらもないからね。
それじゃもうちょっとマイルドな口当たりのアダナにしてみるよ。」
「それや。是非ともそれでお願いや。」
「んー。んんんー。ムシケラなんてどうかな?捻りもあって、響きもよくて、
センス抜群でそれでいて口当たりも実にマイルドなアダナだよね。
ムシケラに本当にピッタリのアダナだよね。どうだいムシケラ?」
「アイゼン、ギガントフォルム。」
「Jawohl.」
「わーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
頼む、お願いやからヴィータもアイゼンもあと少しだけ待ったってーーーーー!!!!!
バトー博士、この際かっこよくなくてもひねりがなくても口当たり悪くても
センスなんてどうでもええから、もうちょっといいアダナないんか?」
はやてちゃん。
バトー博士の言葉が全部逆の意味で使っているんだと思ってそう言ったのかな。
でもね、はやてちゃん、そうじゃないんだよ。
バトー博士は褒め言葉と酷い言葉の区別がついていないんだよ。
だからそんなこと言っちゃうと・・・・・・。
「んー。んんんー。仕方ないなぁ。それじゃ、あまりにもかっこ悪くて捻りがなくて
口当たり悪くてセンスなんてかけらほども感じられないこれかな。」
「そ、それや。是非ともそれでお願いや。いったいどんなアダナなんや?」
「ゲボ子♪」
凄まじい破壊音が食堂に響き渡る。
「ヴィータ、落ち着け!!」
「ヴィータ、落ち着いてーー!!」
「気持ちは分かるがやめろ、ヴィータ。」
「お願いやからヴィータ、落ち着いてーーーーーーー!!!!」
「うるせーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
シグナムもシャマルもザフィーラもはやても邪魔をするなーーーーーーー!!!!
は・な・せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
最終的にシグナムさんの当身でヴィータちゃんが止まった。
ギガントフォルムのグラーフアイゼンを振り回してヴィータちゃんが暴れたから
食堂は当然めちゃくちゃになっている。
食堂の片隅に転がされたヴィータちゃん。
気持ちは分かるよ、ヴィータちゃん。
わたしも以前訓練所半壊させたから・・・・・・。
「それじゃ、次は赤い髪のエリオ君かな。」
身体が固まってしまって逃げ出せなかったのがフォワード4人にとって最大の不運だろう。
でも、エリオはどんなアダナになるのかな?
ヴィータちゃんで背丈に関するのは出尽くしたと思うんだけど。
フェイトちゃんが保護責任者やっているのとか書類上のことは知っているけど、
他はこれといってエリオのことを知らないのもあってどんなアダナがつくのか
見当もつかなかった。
「んー。んんんー。うん。キミのアダナはムッツリだね。どうだい。ステキなアダナだろ?」
「えっ、そ、そんな・・・・・・。」
「うん。人助けしながらちゃっかりしっかりじっくりオッパイ揉みしだいちゃったり、
年上のお姉さんがかがんでくれるのをいいことに胸の谷間をしっかりじっくりチラチラ
じろじろ念入りに見つめてたり、女の子の後ろをわざわざ歩いて目の前で
フリフリ振られているお尻を穴が開きそうなほどにしっかり見つめていそうな
顔してるもんね。ムッツリにピッタリのアダナだよ。」
「ち、違うんです。あれは事故・・・・・・。」
「エリオ・・・・・・覚えがあるの?」
「・・・・・・あ。」
慌てて弁解しようとしたのだろう。
けれど、スバルの言葉に空気の流れが変わった。
あー、墓穴掘っちゃったみたいだね。
そう言いながらも女性陣、皆胸元を抑えている。
もちろん私も・・・・・・。
「だ、大丈夫よ。エリオ。年頃の男の子はそういうことに興味を持つものだし。
私はその・・・・・・気にしないし・・・・・・だから・・・・・・・その・・・・・・ね?」
「うわーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!」
フェイトちゃん。
フォローのつもりだったんだろうけどそれトドメだよ。
それに胸元隠していたんじゃ説得力ないし・・・・・・。
エリオ、泣きながら食堂から出てっちゃった。
「うん。すごくいい感じだよ。じゃんじゃんアダナつけていこうか。
次は桃色頭のキャロちゃんだね。」
「は、はいっ!!!!!!!!」
いったいどんなアダナをつけられるのかびくびくしているのだろう。
そういえば書類上の事以外、キャロのことも特に知らないよね。
可愛らしいは無理だとしても、小動物っぽいアダナならまだ救いがあるんだけど・・・・・・。
「んー。んんんー。キミのアダナはコシヌケだね。どうだい。ステキなアダナだろ?」
「えっと、えっと、えっと・・・・・・。」
「うん。すごく強い力を持っているけど振り回すのが怖いからって使わないでいたり、
いつも小動物のネズミやリスやウサギやオケラやカマドウマみたいにビクビクしてそうな顔してるもんね。
コシヌケにピッタリのアダナだよ。どうだい。気に入ってくれたかな?」
「は、はい。わたしはコシヌケ・・・・・・いいアダナですね。」
すごいよ、キャロ。
そこまで言われて笑い返せるなんて。
どこか虚ろな笑い方だけど・・・・・・。
いけないことだけど、ちょっぴり評価におまけしてあげようかな。
「ええと、次はスバルちゃんだね。トモダチになれるか分からなかったけど、
マッハキャリバーを使うって聞いたときからもうこれしかないってずっと思ってたんだ。」
「え!?あたし!?マッハキャリバー!?」
「What’s?」
「うん。キミのアダナはウスノロだね。どうだい。これ以上ないくらいにピッタリで
ステキなアダナだろ?」
「Hey, Mr.Bato. Why do you say such a thing? 」
「そうだそうだ。マッハキャリバー。言ってやれー!!」
ああ、スバルとマッハキャリバー。
何故を聞くとまずいんだってば・・・・・・。
「んー。んんんー。なんで分からないかなぁ。どこからどう見たってウスノロは
ウスノロに決まっているじゃないか。他にどこをどう見ればウスノロじゃなくなるのか
是非とも教えて欲しいくらいだよ。もしかしたらバカチンもありかなって思ったけど、
バカチンはバカチンに使っちゃってるから。同じアダナなんて使う気しないしね。
あ、それともバカチン、ウスノロにバカチンっていうステキなアダナを譲ってあげて
新しいアダナつけてあげようか?」
「バカチン『が』いいです!!!!!」
思わずわたし即答しちゃったよ。
ああ、分かっちゃった。
どうしてゴキブリ『が』いいってはんた君が言ったのか。
バトー博士の言葉が続く。
「そう。それならやっぱりウスノロはウスノロだよね。それとも他になにかウスノロを
表現するいい言葉でもあるのかな?それなら是非とも教えて欲しいんだけど。」
「Well, let me see, let me see, Ah, hmmm・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・.」
「考え込まないでよ!!マッハキャリバー!!!!!!!!!!!」
「OK,OK. I see, I see, I understand. My buddy is ・・・・・・nice・・・・・・girl・・・・・・may be.」
「『たぶん』ってなんだよ『たぶん』って。マッハキャリバーーーーーーーーー!!!!!」
「So, so, sorry. Buddy. But I can’t think your・・・・・・・・・・・・・・・.」
ああ、インテリジェントデバイスと口論する人なんて初めて見たよ。
あはははははは・・・・・・。
インテリジェントデバイスが困るなんて初めて見たよ。
あはははははは・・・・・・。
でも案外まともに聞こえるよね。
ウスノロってアダナ。
あはははははは・・・・・・。
「それじゃ、ウスノロのガラクタデバイスも認めてくれたことだしウスノロはウスノロで決定として、次はティアナちゃんか。」
「あ、あたしは結構で・・・・・・。」
「遠慮することないよ。ティアナちゃん。なんたってボク達トモダチだろ?
トモダチ同士遠慮なんかしちゃダメだよ。それじゃティアナちゃんのアダナは・・・・・・。」
さすがバトー博士。
人の都合なんてお構いなしだよ。
そういえばティアナってどんなアダナがつくんだろう?
多少感情的になりやすいかなって気はするけど、
身体的特徴とか特にこれといって目立つところもないし・・・・・・。
バトー博士も初めて困ったようなふうに考え込んでいる。
「んー。んんんー。んんんんんー?
難しいなぁ。一目見てアダナが思いつかないなんてこんな経験初めてだよ。
それでもボクは天才だからね。なんとか2つも考えてみたんだ。
片方は以前トモダチになってくれそうだった女の子がいらないって言った
アダナなんだけど、結局使われなかったから些細なことだよね。」
「ちょっと、本当に、あたしはいいから・・・・・・。」
「それじゃ、どっちがいいか選んでよ。ノウナシとヒステリーの2つからさ。」
あらら。
ティアナ、物凄いショックを受けたのか崩れ落ちるみたいに膝ついて泣き出しちゃったよ。
どっちにショック受けたんだろ?
わたしにどっちか選べって言われたら迷わずヒステリー選ぶのに・・・・・・。
「んー。どうしたんだい?急に泣き出しちゃって。そうか、泣くほど嬉しかったんだね。
そんなに喜んでくれるなんてアダナを考えたボクとしても本当に嬉しいよ。
最初はどこからどう見ても身の程知らずの癇癪持ちとしか言いようがない顔していたから
ノウナシってアダナにわざわざしてあげたんだけど、やっぱり感情に振り回されて
馬鹿やり放題な顔してるからヒステリーのほうがお似合いなのかなって思ったんだ。
他の皆はどっちがお似合いだと思うかな?ああ、でもやっぱり本人が選ばないとね。」
お願いだから答えにくい質問しないでください、バトー博士。
皆で視線を合わせないことでなんとかスルーしたけど。
ああ、しかしフォワード4人。
これじゃ午後の訓練できそうにないかもしれないなぁ・・・・・・。
「それじゃノウナシヒステリーのアダナはしばらく保留にしてノウナシヒステリーって
呼ぶことにするよ。どっちか決まったらボクに言ってね。なんたってボク達トモダチだろ。」
バトー博士、それって物凄い追い討ちです。
おかげでティアナが泣き止まない。
「さて、バカチンとゴキブリはいいとして、次はシグナムちゃんだね。」
「ほう、私の番か。」
今までの惨状を見ていながら平然としているシグナムさん。
さすがだと思ってしまう。
でも、どんなアダナがつけられるんだろう?
シグナムさんだけは検討が本当につかないな。
強いし美人だしスタイルいいし・・・・・・。
「んー。んんんー。うん。キミのアダナはニートだね。どうだい。
まさにキミにピッタリの実にステキな響きのいいアダナだろ?」
「ふむ。悪くないな。」
「うん。私に教えられるようなことはないとか言って仕事すっぽかしたり、
家族に養ってもらって自分はほとんど引きこもりっぱなしだったり、
働いたら負けだと思っているなんて考えをしてそうな顔してるもんね。
ニートに本当にピッタリのアダナだよ。」
「ふむ。事実だな。それでは私のアダナはニートで決まりだな。」
シグナムさんーーーーーーーーーーーー!!!!!!
認めちゃダメなところですよーーーーー!!!!!!
シャマルさんとザフィーラさんとはやてちゃんは唖然としちゃってるし。
シャーリーさんはニートの意味分かってるのかな?って言わんばかりだし。
それでも平然としていられるシグナムさん、さすがです。
「うん。だいぶアダナが揃ったよね。それでシャーリーはいいとして、
次はフェイトちゃんか。」
「あ、あの、私、急用・・・・・・。」
「フェイトちゃん。まさか今更どこか行くなんて言わないよね?」
にこっとフェイトちゃんに微笑んであげる。
引き攣ったような笑みを返すフェイトちゃん。
シャーリーもどうしたのかな?
まるで悪魔でも見たような顔をしてるよ。
わたし達の会話にお構いなしでバトー博士が口を開いた。
「んー。んんんー。うん。キミのアダナはロシュツキョーだね。
どうだい。キミにピッタリのまさに専用と言わんばかりのステキなアダナだろ?」
「露出狂!?」
「うん。小さい頃からとても恥ずかしくて人前にでるなんてできそうにない
露出し放題の格好で当たり前のように外を出歩いたり、
自分からぽんぽん服を抜いでいきそうな顔をしているもの。
その内、裸で空を飛び始めるんじゃないかな。どうだい、ロシュツキョー。
キミに本当にピッタリのかっこいいステキなアダナだろ?」
「ち、違うの。あれは母さんの趣・・・・・・。」
「フェ、フェイトさん!?」
「違うの、違うのよ。シャーリー。お願いだから信じてー!!」
シャーリーが物凄く戸惑ったような声を上げると
フェイトちゃんは髪を振り乱して必死に否定している。
でも、初めてあったころのフェイトちゃん、たしかにあれで外歩くって勇気いるよね。
あんなに際どいレオタードみたいなバリアジャケット・・・・・・。
それに今でもバリアジャケットをぽんぽん脱ぐような仕様、そのままだったような。
髪を振り乱して必死に否定していたフェイトちゃんがぴたりと突然止まった。
そしてフェイトちゃんが口を開く。
「はやて。服を買いに行きます服を買いに行きます服を買いに行きます・・・・・・。」
「わかったわかったから。公休って扱いにしておくから。だからフェイトちゃんも
そんな壊れたラジオみたいに同じ言葉繰り返しておっかない顔せんと・・・・・な?」
「バルディッシュ。ソニックムーブ。」
「Sonic move.」
文字通り一瞬でフェイトちゃんの姿が消えた。
やっぱり気にしていたんだ、フェイトちゃん。
でもバリアジャケットの仕様を変えないと服をいくら買っても意味がないと思うんだけど。
「うんうん。あんなに喜んでもらえるなんてアダナをつけたボクとしても嬉しいよ。
それで次はザフィーラって言っ・・・・・・犬?」
バトー博士の視線の先にいるザフィーラさん獣形態。
バトー博士が首を傾げている。
なにを悩んでいるのだろう。
もしかすると犬だからトモダチになれないって考えているとか?
やがてなにかを思い出したようにバトー博士が口を開く。
「そういえばゴキブリも犬を相棒にしてたよね。相棒を家族と呼ぶのって
トモダチと同じくらいとってもステキな関係だよね。でも犬なのかー。
犬じゃアダナつけてあげるわけにもいかな・・・・・・もしかして人間になれたりする?」
ザフィーラさん、物凄く分かりやすいです。
『ぎくっ』て今したでしょ。
冷や汗をだらだら流し始めてるし、視線を合わすまいと必死に横向いてるし。
「な、な、なぁ、バトー博士。はんたが飼っていた犬ってどんな犬なんや?
私とっても物凄く興味あるなー。」
「うん?そうなの?たしかはんたの飼っていた犬は4匹いてね。
たしか柴犬と土佐犬とボストンテリアとセントバーナードだったっけ?」
「念のために聞きたいんやけど、犬ってどんな生き物や?」
「なにを言っているんだい?そこのザフィーラと同じで頭があって耳があって目があって口があって牙があって4本足で尻尾を振ってワンと鳴くもの以外に犬がいるのかい?」
「あ、ああ、たしかにそうやな。おかしなこと聞いたわ。」
「特にゴキブリの犬は躾も行き届いていて優秀だったから、物を掘り起こしたり、
遠くの獲物を引きずってきてくれたり、見えないものを見つけてくれたり、
縄張りをちゃんと示して他のものを寄せ付けなかったり、マシンガン撃ったり、
ミサイル撃ったり、ロケットランチャー撃ったり、体当たりで戦車叩き壊したり、
ジャンプしたついでに戦闘機叩き落してきたり、一個小隊を1発の体当たりで
壊滅させたり、目からビームだしたり、口から火を吐いたり、光学迷彩したり、
瀕死の人間をちゃちゃっと治療してくれたりする実に素晴らしい犬だったよ。」
「「「「「「絶対にそれ、犬じゃない!!!」」」」」」
「あれ・・・・・・?気のせいかな?なにか声が1つ多かったような・・・・・・。」
思わず皆で突っ込んじゃったけど、ザフィーラさんまで突っ込んじゃダメでしょ。
言いたくなるのも分かるけど。
必死に視線をそらそうとするザフィーラさんに
バトー博士が、首の辺りに手を置いてぐりんっと自分のほうを向かせた。
じっと見つめあう2人。
「そんなことないよね。ザフィーラは犬だよね?犬なら尻尾振ってワンって鳴くもんね。
それとも犬の格好をした恥知らずの人間なのかな?」
「わ・・・・・・わ・・・・・・わ・・・・・・。」
バトー博士、それはイジメです。
ザフィーラさんもどうするべきか傍目に物凄く悩んでいるのが分かる。
もしも喋っちゃったら他の皆みたいなアダナがつけられてしまう。
けれど犬のフリを続けたらプライドがズタボロになる。
はやてちゃんとシグナムさんとシャマルさんはどうするのかと言わんばかりの表情。
ヴィータちゃんが食堂の片隅にまだ転がったままだけど良かったかもしれない。
起きていたら大声でばらしちゃっただろうから。
でもそのほうが逆に諦めついたのかな?
ロシュツキョーwww
「ほら?どうしたんだい?ザフィーラ。犬は犬らしく尻尾振ってワンって鳴くものだろ?」
「わ・・・・・わ・・・・・・わ・・・・・・。」
「ん?」
「ワン。」
「ザフィーラ、あなた・・・・・・。」
「ワンワンワン・・・・・・。」
ザフィーラさん、そんなにアダナが嫌でしたか。
尻尾を振ってワンワン叫ぶザフィーラさんの涙ぐましい姿に泣きそうになる。
シャマルさんも呆然としたような声上げてるし。
はやてちゃんは全部分かってるみたいな顔してるし。
「おー、よしよし。やっぱり犬だったんだね。そうだよね。犬に決まってるよね。
食事を犬食いして誰にでも尻尾振って女の人のスカートを下から眺め上げ続けるなんて
こんな恥知らずな行動を人間が取っていたら首でも吊っちゃいたくなるもんね。
やっぱり犬は犬に決まってたよ。ハハハハハ・・・・・・。」
バトー博士の言葉が響き渡る。
物凄く肩を落としたザフィーラさんが印象的だった。
後で聞いた話によると、この後ザフィーラさんが鏡の前から動かないで
壊れたように独り言を言い続けていたらしい。
シグナムさんが聞き取れたまともな言葉が『ベルカの盾の騎士』と
『主のためならプライドくらい』と『しかし私は犬では』と
『アダナぐらい、だがしかし』の5つだったらしいけど。
「ええと、それで次はシャマルちゃんと言ったっけ?」
「ええ!?私も!?」
「んー。最初に見たときから考え付くアダナがイマイチぱっとしないんだよね。
一応5つぐらい考えたんだけど、これ以上考えるのも大変だし、
皆と一緒にアダナつけないなんて仲間外れみたいで心が痛むから、
本当に悪いんだけど選んでよ。どれもがんばって考えたんだ。」
「え、ええ・・・・・・。」
「それじゃ、1つめ。トシマ。」
仰け反るシャマルさん。
その様子と同時に、シャマルさんの胸にレヴァンテインが突き刺さったような
イメージが思い浮かんだ。
いや、たしかにシャマルさん、闇の書の端末だったから相当年上ではあるんだけど。
「2つめ。バアサン。」
よろめくシャマルさん。
まるでグラーフアイゼンで殴られたようなよろめきぶり。
最初のよりも直接的だったからなおさらに衝撃が大きかったのか。
「3つめ。アツゲショウ。」
シャマルさん、今度はミストルテインを受けたみたいに固まって独り言をつぶやき始めた。
そういえば妙に白いなぁって思ってたけどまさか・・・・・・。
でも目元とか確かに妙だなって・・・・・・。
そんな様子にお構いなしでバトー博士が言葉を続ける。
「4つめ。バカジタ。」
がっくりと膝を落とすシャマルさん。
ひどい料理を作ったっていうけど・・・・・・。
でもどれを言われてもショックを受けるってことは全部覚えがあったのかな?
「次が最後。ウッカリ。」
「あかん。あかんてバトー博士。幾ら皆がそう思ってい・・・・・・あ、しまった。」
はやてちゃん、トドメを刺したね。
もうなにが酷いのか区別つかなくなっちゃったんだろうね。
フォローのつもりだったんだろうに。
シャマルさんがすすり泣くところなんて初めて見たよ。
「ああ、本当にごめん。シャマル。本音・・・・・・じゃなくて
決してそう思ってたわけやなくて・・・・・・ああ、なにがなんだか分からんようなってきた。
お願いやからとにかく泣き止んでや。私が悪かったから。」
「ええと、それじゃ最後にはやてちゃんのアダナだね。」
「ええ!?私!?」
「んー。んんんー。うん。キミのアダナはナイチチだね。どうだい。
まさにピッタリの疑問の余地すらない完璧なアダナだろ?」
「ちょ、ちょ、ちょ、待ちいや。これでも・・・・・・。」
「うん。自分のろくにありもしないオッパイを僻んでニートのムダに大きなオッパイを
揉みしだいたり、他にもトシマとかバカチンとかロシュツキョーとか相手にも
もう見境なしの手当たり次第にそんなことやってそうな顔してるもんね。」
「なんで知っとんのや!?」
「あ、やっぱりそうなんだね。そういう顔していたから思いつくところを思うがままに
言ってみただけなんだけどな。そうそう。残念なことにナイチチは戦車じゃないんだ。
だから戦車の装甲を取り替えるみたいに、ナイチチの終わっちゃった貧弱でマナイタで
抉れちゃってる平原オッパイを取り外してニートの砲弾みたいなムダに大きなオッパイに
付け替えることはできないんだ。でも大丈夫。ボクはナイチチが
例えどんなに終わっちゃった貧弱でマナイタで抉れちゃってて背中と区別がつかない
平原オッパイしていたって気にしないからね。なんたってボク達トモダチだろ。」
あ、はやてちゃんが倒れた。
なんだろう、目の前に広がるこの惨状・・・・・・。
あ、そうだ。
これを聞かないと。
「バトー博士、シャーリーはどうしてシャーリーなの?」
「ん?んんんー?もしかしてまさかひょっとしてとは思うけどシャーリーは
どうしてシャーリーって呼んでいるのかっていう意味でいいのかな?バカチン。」
「う、うん。」
そう。ずっと疑問だったのだ。
バトー博士の呼び方の中で唯一たった1人だけシャーリーだけはシャーリーだったことが。
「バカチン、本気で言っているの?なんでそんなことを聞くのかまったく理解できないけ
れど仕方ないからバカチンの貧弱で脆弱でウジの湧いた脳味噌でもわかるくらい簡単に説
明してあげるよ。つまり弟子は弟子、助手は助手、トモダチはトモダチだからさ。だから
シャーリーはシャーリーで、サースデーはサースデーで、バカチンはバカチンなんだよ。
分かったよね?バカチン?ああ、そうそう。これを忘れちゃいけないじゃないか。
バカチンのガラス玉デバイスのレイジングハートの改造が終わったから届けにきたんだよ。
早速訓練所で試し撃ちして感想聞かせてほしいな。
さて、あまりの嬉しさにさっきからずっとシャセイしっぱなしで
パンツがぐしょぐしょになったボクはこれからパンツを履きかえるという
重要な仕事があるんだ。それじゃ、またね。」
そう言ってレイジングハートわたしに渡すとバトー博士とサースデーは
食堂の面影が残っていない食堂からハハハと哄笑をあげて去っていった。
あー、本当にどうしよう、この惨状。
「なのは、とりあえずこれから訓練所でレイジングハートの性能を見せてもらえないか。
バトー博士の改造に興味が出た。それにはんたからドラム缶を押させてもらう
約束も取り付けたしな。」
「食べ終わったから俺は構わない。」
シグナムさんとはんた君の声が虚ろに耳に響く。
ああ、そうだね。
とりあえず放っておこうか。
はやてちゃんが目を覚ませばこの惨状をどうにかしてくれるだろうし。
この気持ちも訓練所で全力全開で撃てば少しは晴れるだろう。
「・・・・・・うん。そうしようか。レイジングハート。」
「All right. Fuck’n master.」
「・・・・・・レイジングハート?」
「What’s up?」
気のせいだ。気のせいだ。気のせいだ。
なんか物凄い言葉をレイジングハートが言った気がしたけど気のせいだ。
「Hey, fuck’n master. Let’s fuck’n shoots your fuck’n star lignt fuck’n breaker
in the fuck’n training place.」
「バトー博士ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
わたしの絶叫が響き渡った。
その日、機動六課が完全に機能しなくなった。
冗談みたいな本当の話。
その後の経過を簡単に列挙。
食堂、修理完了。
レイジングハート、口調が元通りになって性能1割増。
フェイトちゃん、山のように買い込んだ服を前に呆然。
はやてちゃん、バストアップ体操をするように。
ヴィータちゃん、今まで以上に怒りやすくなった。
シグナムさん、Myドラム缶を購入、それとはんたさんといい感じなのは気のせい?
シャマルさん、高級化粧水を大量購入。
ザフィーラさん、鏡の前で独り言を言い続ける。
ティアナ、なにがあったか記憶を封印した模様。
スバル、マッハキャリバーと叫びあいながら疾走するようになる。
エリオ、前を歩くようになり女の人をみると逃げ出すようになった。
キャロ、たまに虚ろな笑いをするようになった以外は変わらず。
シャーリー、レイジングハートがどうしてパワーアップしたのか検討中。
以上で6.5話の投下完了です。
いつも殺伐とした世界に一服の清涼剤となってくださればと思います。
今回のアダナについて皆様いろいろ思うところがあるかもしれませんが、
笑っていただけたなら幸いです。
あと、こんなふうに書きましたが、私は嫌いなキャラいませんからねー!!
かなり際どいライン走ってるなぁって書いている段階から感じていましたが
その誤解だけはどうか避けたいです。
いいたいことはたくさんあるけど本当に嫌いなキャラはいないのですから。
GJ!
シャマルwww
GJ!!
さすがバトー博士ッ!!俺たちが言えないことを平然と言ってのけるッ!!
そこに痺れるッ!憧れるゥゥ!!フェイトの渾名はショウガナイヨw
GJ!
しかし毎度テンション高いおっさんだよなぁ
あとシャマルゥはブチマケだろう…声と技的に言って…
GJ!
なんだか夢がかなったw
さしつかえなければ、言いたい事を教えて頂けないでしょうか。
ああ、別にスルーしてもらっても構いません。
135 :
134:2008/01/23(水) 20:05:20 ID:5D7u1OZL
なんだか偉そうですいませんorz
ちょっと気になってしまったもので……。
皆さんお久しぶりです。
ようやく第一話が書き上がりました。
投下したいんですが、大丈夫ですか?
6.5話の感想を素早く下さった皆様へ最大級の感謝を。
>>131-135 笑っていただけたようでなによりです。
これこそまさにバトー博士。
ブチマケはあまりにもカッコイイ呼び名だったので除外しましたw
いいたいことについては本当に些細なことだと思います。
具体例をあげるに困るくらい些細なことなのです。
それぞれのキャラを見て多くの方が思ったことを
いくつか口にしてみればたぶんそれが当てはまるかと。
それでは行かせていただきます!
では、第一話「月は出ているか?」
よろしくお願いします!
新暦75年。
次元震の地球への影響は著しかった。
環境の激変や生態系の破壊が起こり、唯一の望みである魔法技術も殆どが失われ、復興も絶望的な状況となった。
度重なる次元震の余震や治安の悪化も手伝い、人々に安息が訪れることはなかった。
だが、それでも人は生き続けた。
……いや、生きねばならなかった。
戦後15年、地球環境はようやく安定期に入った。
次元震の余震もだんだんと形を潜め、禁止されていた次元世界間移動も解禁された。
その際、アフターウォーからミッドチルダへの移民が続出し、ミッドチルダでも受け入れへの対策が本格的に始まってきていた。
しかし、アフターウォーに暮らす人々に比べると、移民者の数はまだまだほんの一握りに過ぎなかった。
皆、自分の生まれ故郷である地球を見捨てることが出来なかったのである。
アフターウォーに残った人々は来たるべき時代に望みを託して、『今日』を必死で生きている。
そしてここにも、『今日』を生きる人々が作った街があった。
灼熱の日が注ぐ砂漠の中にある小さな街。
建造物はどれもボロボロであったが、街には人々が溢れていた。
そして人々には笑顔があった。
その姿は、今の時代の惨状を忘れさせるほど輝かしいものだった。
「前の戦争で、超能力を使う兵隊がいたという噂を聞いたことがあるだろう? あれは根も葉もない流言、デマの類かというとそうではない!」
そんな人が賑わう街の中、二人の男を囲む小さな人だかりが出来ていた。
大道芸でも始まるのかと期待しているのだろう、男の長々しい前口上に人々は真剣に耳を傾けていた。
二人の男の片方、汚らしい軍服を着た小太りの男は更に声を張り上げ、観客に向かい話を続ける。
「実はこの男こそ、超能力兵士の生き残り。かの戦いでは、自分と二人で15隻の戦艦を沈めたというのだから間違いない! 人は我らのことを『赤い二連星』と呼んだ!」
「私こそ、新時代を迎えた人類の進化すべき姿」
小太りの男が話を一旦止め、黙って座っているだけだったもう片方の男が口を開いた。
観客の視線が今度はそちらに移動する。
男は額に傷があり、如何にも歴戦の兵士と言った雰囲気を醸し出していた。
コロニー風邪で死にまくり支援
小太りの男……もとい赤い二連星の太い方は掴みに確かな手応えを感じ、更に話を続ける。
「この混迷の時代、我らの力こそ必要なのである! どうだろう!? 我々を雇うなら今しかないぞ!」
「さぁっ!」と、赤い二連星の太い方が急かすように付け加える。
が、彼の口から『雇う』という単語が出た途端、観客の間には落胆したような微妙な空気が漂った。
目を輝かせていた子供達ですら白い目で二人を見ている。
「なんだぁ? 新手の職探しかよ」
観客の一人がそう呟いた。
それに釣られて他の観客も苦笑いを浮かべ始める。
しかし、赤い二連星の太い方はその言葉が癪に障ったのか、演説の時よりも声を張り上げ反論を始めた。
「な、何を言う! 今はこう汚い身なりをしているが、いざとなれば……」
と、これから話が本題に入ろうとした時だった。
突然耳を貫かんばかりの爆音が街中に響いた。
なんと赤い二連星の二人が演説をしていた後ろ建物の看板がいきなり爆発したのである。
赤い二連星の声はその音と眩い光に遮られ、ギャラリーは何が起きたのか分からず狼狽えている。
そして、大通りいた誰かが大声で叫んだ。
「ま、魔導師だっ!」
次の瞬間、街の入り口付近から放たれた砲撃魔法により、街は再び爆音に包まれた。
第一話 「月は出ているか?」
「ヘッヘッ、今日はイイ仕事が出来そうだぜ」
砲撃魔法で街を破壊した張本人、趣味の悪いバリアジャケットを身に纏った流れの魔導師・クロッカは上機嫌だった。
それというのも、襲撃した同業者から時空管理局武装隊専用のストレージデバイスを仕入れたからだ。
武装隊専用と言うだけあり、デバイスには様々な魔法が記録されていた。
早速どこかで一仕事と意気込んでいた時、ちょうど見つけたのがこの街だったのだ。
「さぁて、どこから漁るか」
クロッカは杖を構え、街の中を品定めするように見回す。
だが、街を破壊された人々も黙ってはいなかった。
「クソぉお! 野党め!!」
「街から出てけっ!」
拳銃、ライフル銃、マシンガン、極めつけはロケットランチャーと、時空管理局が禁止している質量兵器の数々を人々は構えた。
トニアの語った子供時代の話は悲惨支援
自分の身は自分で守る。
アフターウォーで生きてゆく為には、質量兵器を使ってでも戦わなければならないのだ。
質量兵器を構えた人々は、それが当然のことのように引き金を引いた。
一気に弾丸が発射され、クロッカを襲う。
「おい」
『Protection』
弾丸がクロッカに着弾する直前、彼を覆うように現れたバリアが、降り注ぐ弾丸から彼を守った。
基本防御魔法であるプロテクションを発動したのだ。
弾丸は全てプロテクションに防がれ、パラパラと地面に落ちる。
プロテクションの強固な守りは、ロケットランチャーの弾丸さえ防いだ。
そして、攻撃されている当の本人は苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「ちっ、何も皆殺しにしようって訳じゃねぇんだが……そっちがその気なら容赦しないぜ!!」
弾丸の雨が止んだ一瞬を見計らい、クロッカはプロテクションを解いた。
その刹那、デバイスの杖先から直射型の魔力弾が放たれる。
放たれた魔力弾は直撃と同時に爆発を起こし、街の被害を拡大させていった。
非殺傷設定が解除されているのか、その破壊力は無慈悲としか言いようがなかった。
着弾点には大怪我を負って動けなくなってしまった人が転がっている。
街の人々はクロッカの猛攻を止めようと必死で抵抗を続けるが、弾丸は魔力弾により打ち消され全く意味を成さなかった。
「くうぅぅ! お、おい! どうにかしろよ! 赤いなんとかなんだろ!?」
地面に伏せ、先程赤い二連星の話を聞いていた男が二人の方を向く。
が。
「ひいいぃっ!」
「た、助けてくれえ!」
今がいざという時だというのに、肝心の二人は既に遠くへ逃げていた。
次の瞬間には魔力弾の餌食になっていたが。
「くっ……魔法が使えれば何でもありかよ! せっかく街も軌道に乗ってきたっていうのに……!」
クロッカから少し離れた建物の中に、子供や老人、怪我人など戦えない人々が避難していた。
大通りからは陰になっている為気付かれてはいないが、時間の問題だろう。
外の惨状を歯噛みしながら見つめるしかないことに憤りと、いつ襲われるか分からない不安が人々を包む。
それでも彼らにはどうすることも出来なかった。
支援
これは支援するしかないw
その中にいた一人の少年を除いては。
一方屋上では、赤ん坊を背負った初老の女性がスナイパーライフルでクロッカを狙っていた。
横にはもう一人彼女の子供がおり、不安げにライフルを見つめている。
「いくら魔導師でも、砲撃の隙を狙えば……」
スコープを覗きながら砲撃の隙を伺う。
魔力チャージ、まだ撃てない。
魔力弾を放った、隙は出来ない。
レンズの中心点にクロッカの眼球が来たとき、砲撃後の隙が生じた。
「喰らえっ!」
ライフルから鋭く尖った弾丸が撃ち出される。
そのまま頭を貫き、クロッカは絶命……する筈だった。
しかしライフルの弾はクロッカに当たらず、彼の一歩手前でバリアに弾かれ、地面に虚しく転がった。
「なっ!? オートガード!?」
女性もここまでは予想していなかったらしい。
気付かれまいとライフル銃を引っ込めるが、今の一撃はクロッカに居場所を知らせてしまった。
クロッカのデバイスが親子に向けられる。
誰もが撃たれると思った次の瞬間、避難場所にいた少年が一人、クロッカに向かって駆け出した。
「ん……?」
少年に気付いたクロッカが、デバイスをそちらに向ける。
しかし先に動いたのは少年の方だった。
手に持った小瓶をクロッカへ思い切り投げつけたのだ。
当然オートガードが働き、少年が投げた小瓶を防ぐ。
瞬間、小瓶が破裂し、目を焼かんばかりの光がクロッカを襲った。
「うわあぁっ!? め、目があ!!」
フィールド系の防御魔法でない限り、光を防ぐことなど出来ない。
それに目だけはどうやろうとも鍛えられないのだ。
少年の狙いはまさにそこだった。
「く、くぅ……や、野郎っ!! いったい誰が!?」
「俺だよ!」
「うぉっ!」
視力がまだ回復仕切らぬクロッカの後頭部に、黒く冷たい鉄の塊が押し付けられた。
もちろん拳銃である。
引き金に指を掛けているのは、先程の少年だった。
「へへん。いわゆる『ホールドアップ』ってやつ?」
「こいつ……いつの間に!」
「おぉっと、動かない。この距離なら、魔法を使うよりこいつを撃つ方が早いよ? きっと」
少年が引き金に掛けている指に力を込める。
これが魔法の使えない人たちにとっての魔導師といもの支援
強く押し付けている為、そんな小さな動作さえ事細かに伝わった。
クロッカは観念したのか、抵抗する素振りを全く見せない。
「……へっ、気に入ったぜ、小僧。なんだったら俺の仲間にしてやっても……」
「寝呆けたこと言ってないで、ホールドアップだってば」
「ひっ」
クロッカの後頭部に更に強く銃を押し付ける少年。
今度こそ観念したのか、クロッカはデバイスを手放した。
同時にバリアジャケットが分離し、下からこれまた趣味の悪い服が現れる。
「オッケー。じゃ、解放っと!」
「うわぁっ!」
少年はバリアジャケットの分離をしっかり見届けてから、クロッカの尻を思い切り蹴飛ばした。
バランスを崩し、地面につんのめるクロッカ。
だが彼への天罰はまだ終わらない。
気が付けば、彼は手に手に鈍器を持った住人達に囲まれていた。
「野郎……!」
「分かってんだろうなぁ?」
「うわわわ……た、た、た、助けてくれええぇ!!」
この後、彼は血祭りに上げられる。
因果応報、悪いことはどんな世界であっても出来ないものだ。
それはさて置き少年はというと、住人達にクロッカとは違う意味で囲まれていた。
「やるじゃねぇか、ガキ」
「へっへっへ〜。ブイッ!」
街を救ったヒーローに賞賛の言葉を浴びせる住人達。
その言葉にすっかり気を良くしたのか、少年は満面の笑みで受け答えをしていた。
「ガロード・ランさんですわね?」
「あん?」
ふと、少年――ガロード・ランは、自分を呼ぶ声に気が付いた。
声がした方を見ると、メガネを掛けた女性が彼に向かって愛嬌たっぷりに微笑んでいた。
「やっぱりそうですわぁ。私はクアットロ、あなたをずっと探していたんです」
「仕事の話?」
「はい」
「だったら後にして」
並の男ならば、こんな台詞を女性に言ってもらったらドキリとするだろう。
しかしガロードの目に今映っているのは、美しい女性ではない。
クロッカが持っていたデバイスだった。
「こいつを金に変えるのが先だぁ!」
デバイスを拾うと、ガロードはあっという間に流れメカ屋の方へ走っていった。
「それにしても勿体無いですわねぇ。せっかく手に入れたデバイスを売ってしまわれるなんて」
支援
流れメカ屋にデバイスを売ったガロードは、クアットロと名乗る女性と共に喫茶店へ入っていた。
店の窓からは、壊れた建物を修理する人々の姿が見える。
「でもないよ? 結構イイ値で売れるしね」
コーヒーのカップを傾けながら、の言葉に軽く答えるガロード。
しかしクアットロは満足していないのか、眉間に小さな皺を寄せた。
「そうじゃありませんわ。あなたは魔法を熟知していらっしゃる。魔導師としても相当な使い手の筈ですわよぉ?」
クアットロの言葉に、今度はガロードが皺を寄せた。
「お断りだね! 確かに魔導師はいい商売だし、腕が良ければ管理局で雇ってもらえるけど、代わりに命も狙われるでしょ? まっ、デバイスは戦争の残した最高のお宝だからね」
そこまで言って一端話しを切り、窓の外へ視線を向ける。
重傷人を乗せた担架が、寂れた医療施設へと運ばれているところだった。
それを見て、ガロードの表情は更に厳しくなる。「それに、魔導師同士が相手のデバイス狙って戦うっていうんだろ? ミッドはミッドで軍人紛いのことやらされるらしいし。あんな物持ってたら、命が幾つあっても足んないよ。それに………」
窓の外を眺めていたガロードの表情が更に曇る。
そして少しの間があって。
「さぁて、仕事の話しよっか?」
物憂げな表情を見せたガロードに、クアットロは疑問符を浮かべた。
しかし次の瞬間にはガロードに笑顔が戻っていた為、詮索しようとはしなかった。
何事も無かったかのようにモニターを起動させ、ガロードに一枚の写真を見せる。
「ヒュー♪」
写真を目にしたガロードは、天使の絵でも見せられたのかと思った。
それほど写真に写っている少女は美しかったのだ。
写真の少女は白い透き通った肌をしており、栗色のしなやかな長い髪を後ろで結っている。
対照的な色合いだが、それが彼女の整った顔立ちを美しく魅せていた。
顔に表情は無かったが、吊り気味の目が少女の清楚なイメージをより一層引き立たせている。
ガロードの今の状況は、俗に言う、一目惚れだった。
写真に見入るガロードを横目に、クアットロは仕事の説明を始めた。
「詳しい理由は言いません。聞かれても言えないですけど。この少女、ティファ・アディールを助け出して欲しいのですわぁ」
「助け出す……?」
写真から目を離したガロードが、クアットロに注目する。
クアットロは小さく肯くと、鋭い目を光らせながら事の次第を説明し始めた。
「彼女は……バルチャーに捕らわれてしまったのですわ」
満月の下、整備のために森に鎮座する一隻の白い船があった。
時空管理局本局次元航行部隊所属、XV級大型次元航行船・『フリーデン』である。
主にロストロギアの探索やアフターウォー関連の事件を担当し、通常時は第15管理世界の管理などを業務とする船だ。
今回も時空管理局第15管理世界支部局の査察を終え、本局へ帰還しようとしていたところだった。
査察の他に、一つの非公式な任務を終えて。
「ふぅ……」
フリーデンの艦長室で、艦長のジャミル・ニート提督は小さく溜め息をついた。
余程疲れているのか、サングラス越しにもその疲労の度合いが伺える。
シートに身を預け、そのまま仮眠を取ろうと目を瞑った。
その時、扉が二、三度ノックされ、彼の眠りを妨げた。
「……どうぞ」
シートに腰掛け直し、扉の向こうの相手に入室を促す。
「失礼します」という声と共に扉が開き、管理局の制服を着た女性が2人入ってきた。
片方は焦茶色のショートがよく似合う穏やかそうな女性。
もう片方は吊り目とポニーテールが印象的な女性だった。
「お休みのお邪魔でしたか?」
「いや、大丈夫だ……今回は忙しいところをわざわざ同行してもらって済まなかったな。礼を言わせてもらおう、はやて二等陸佐。そしてシグナム二等空尉」
はやてと呼ばれた穏やかな印象の女性は、手を振りを加えてそれに答える。
「そんな、私等も前から一度来たいと思うとったんで、ちょうどよかったです。今までは規制やらなんやらでなかなか来れへんかったんで」
「それは『夜天の主』として、かな?」
「まぁ、そんなとこです」
ジャミルの口から『夜天の主』という言葉が出たとき、シグナムと呼ばれた女性の眉が少しだけ吊り上がった。
しかし悪気がないと悟ると、直ぐに表情を元に戻す。
どうやらこの言葉を聞くと、体が無意識に反応してしまうようだ。
守護騎士の性、というものだろう。
対するジャミルはさして気にした様子もなく、はやてとの会話を続けた。
「それで、用は何だ?」
「あ、せやせや。今回は私の協力依頼を受けてくれて、ホンマありがとうございます」
「いや、カリムからも協力するよう頼まれていた。それに、私も君には依頼を請けてもらっている。持ちつ持たれつというやつだ」
「流石ジャミル提督、話の分かるお人や」
ジャミルの返答に満足げに微笑むはやて。
はやてがジャミルにした依頼とは、ジャミルを含むフリーデンクルーの新設課への協力。
それに伴う船艦フリーデンの貸出許可だった。
そもそも古代遺物管理部に所属するはやては、ロストロギア探索を業務とするフリーデンクルーと仕事を共にする事が多かった。
その為ジャミルとは繋がりがあり、今回の協力依頼に踏み切った訳だ。
しかしタダでと言うわけにはいかず、ジャミルからもはやてに一つの依頼を出していた。
依頼と言うのは、ジャミルが長年探し続けている『ある物』への捜査協力だった。
本人曰わく、『現在存在しているかどうかも判明しておらず、見つけたとしても保護出来るか分からない』らしい。
今回の同行も協力の一つで、やっと見つかった『ある物』の護衛の為だった。
それが何なのか、はやて達は知らされていないが。
「ジャミル提督、一つよろしいでしょうか?」
「なんだ?」
はやてが粗方用事を伝えた後、今まで黙っていたシグナムが口を開いた。
因みに、今回の査察には八神家一同が参加している。
彼らのフリーデンクルーとの仕事は初めてであり、フリーデン搭乗時が初対面であった。
しかし、守護騎士達はジャミルの顔を見たときから、何か違和感を感じ続けていた。
「前に……お会いしたことがありませんでしたか?」
守護騎士が感じた違和感とは、既視感。
初めての筈なのに、前に会っている様に感じるというものだ。
この時、サングラスに隠れていた為シグナムは気付かなかったが、ジャミルの瞳には動揺の色が見え隠れしていた。
「なんやシグナム。ジャミル提督に逆ナンか?」
ぶち壊しである。
主にシリアスな雰囲気が。
流石のジャミルも椅子からずり落ちそうになった。
言葉の爆弾を投下本人は、ニヤニヤと意地の悪い笑みでその顔を湛えている。
シグナムは必死ではやての言葉を否定しているが、意地悪い笑みが消える事はなかった。
その隙にジャミルは冷静さを取り戻し、サングラスを掛け直す。
セテライト支援だぜ!
「初めてで間違いない、安心してくれ」
「そ、そうですか」
「失敗かぁ……残念やったな、シグナム」
「だから違います!」
まだやるのか。
ジャミルは心の中で呆れ気味に呟いた。
はやてのこういったセクハラはフリーデンでも健在で、既に通信主任のトニヤ・マームと副官のサラ・タイレルが被害に遭っている。
蛇足だが、はやてによると二人とも見事に成長しているらしい。
「……コホン。主はやて、そろそろヴィータ達が待ちわびている頃かと」
「あぁ、そやね。それじゃあ、私等はこのへんで」
「ああ。他の騎士達にも宜しく言っておいてくれ」
「伝えておきます」
二人はジャミルに軽く会釈し、艦長室から去っていた。
「………ふぅ」
先程よりも大きな溜め息をつき、ジャミルは背もたれに寄りかかった。
何故か疲れが更に溜まった気がするが、気のせいだろうと思い直す。
そして瞼をゆっくりと降ろし、今度こそ仮眠に入った。
ふと浮かんだシグナムの先程の問いに、正しい答えを述べてから。
「……はやて二等陸佐が主人の君に会うのは、だがな」
「あ、そや」
艦長室を出て直ぐ、はやてはもう一つ尋ねようと思っていた事があったのを思い出した。
「どうかされましたか?」
「さっき支部局で女の子を船に乗せてたやろ? あの子は何なんか聞くの忘れてもうた」
「ああ……確か、アフターウォーでも有数な企業の研究所から保護したらしいです。人体実験に利用されていたとか……」
「……最近多いな、そういうん」
「そうですね……」
現在明るみになり始めた命への冒涜行為を思い出し、二人は沈んだ表情のまま自室へ続く廊下を進んだ。
静かになった廊下に館内放送が響き、出航時刻まであと10分であることを告げた。
時は遡り、ジャミルがはやてと会談していた頃。
フリーデン艦内を彷徨いている一つの人影があった。
管理局の制服も着ておらず、本局の船艦に乗るには全くそぐわない風貌。
人影の正体は、クアットロの依頼を請けたガロードであった。
フリーデンを整備する船員達の目を盗み、非常口から侵入してきたのだ。
「へへっ、ちょろいもんだぜ。こんな簡単に侵入出来ちゃうなんてさ。……にしても、これ本当にただのバルチャー艦? 外装はともかく、中は新型その物じゃん」
舞い上がった塵による冬で星全体が寒冷化支援
ガロードの疑問は尤もだった。
大体のバルチャー艦は、たくさんの船員を乗せて航行を繰り返している。
そのうちに船内外の至る所が汚れ傷つき、年代を感じさせる物になっていくのだ。
しかしこのバルチャー艦の船内は年代など全く感じさせず、アフターウォーには不似合いな清潔感さえ漂っている。
艦内の至る所に最新の設備が見受けられ、とても一塊のバルチャーの所有物とは思えなかった。
「ま、それだけ儲けてるって事かな」
だが、残念ながら(あるいは幸運にも)ガロードは思慮深い性格ではなかった。
自分が乗っている船が時空管理局の物とも知らず、船内探索を続行した。
「ん?」
早速先へ進もうとしたガロードだったが、左手にある部屋の前で立ち止まった。
プレートにはミッドチルダ語で『保管室』と書かれている。
その時、ガロードの野生の勘が宝の臭いを嗅ぎ付けた。
「……へへへっ。こんなに儲けてるバルチャーの船だもんね、御零れの一つも頂かないと」
善は急げとばかりに意気込むガロード。
ジャケットのポケットから自前の怪しげな装置を取り出すと、それを扉にくっつける。
すると装置が起動し、今まで厳重にされていた扉のロックがあっという間に解除された。
「よしっ!」
装置を仕舞い、すぐさま部屋の中へ入る。
保管室にはクロッカが持っていた物と同型のデバイスがズラリと並び、思わず舌なめずりしてしまう様な光景が広がっていた。
こんなお宝がどれでも選り取り見取り……というのは一瞬の儚い夢だった。
デバイスの一つ一つに持ち出せないようロックが掛かっており、無理に取り出せないようになっていた。
「ちぇ、やっぱり泥棒対策は万全か……ん?」
落胆しながら部屋を出ようとした時、ガロードは部屋の中心にある装置の上に何かが乗っている事に気がついた。
近づいて見てみると、それはガロードの掌より二回り程小さいデバイスだった。
恐らくこれは待機モードなのだろう。
『X』を象った銀色に輝く反射板の様な形をしており、裏には小さな文字で『GUNDOM X』と刻まれている。
幸い装置は起動しておらず、このデバイスだけが置き去りにされていた。
「おおっ! なんだか知らないけどラッキー! 有り難く頂戴するよっと」
デバイスを素早くポケットに忍ばせ、意気揚々と部屋を出るガロード。
その時、廊下に放送が響いた。
『発進まであと10分です。総員、至急持ち場に就いてください』
「まぢぃな……早くしないと……」
寄り道した事を少しだけ後悔しながら、ガロードは走り出した。
―……ラ、ララ…ララ……―
「はっ……!」
しかし、またすぐに足を止めた。
どこからか透き通った美しい歌声が聞こえてきたのだ。
歌声に導かれるように歩みを進めると、一つの部屋に辿り着いた。
声は確かに中から聞こえてくる。
ガロードは意を決し、扉を開けた。
扉の先で、天使が歌っていた。
写真よりも美しい少女――ティファ・アディールの容姿に、ガロードは思わず目を奪われた。
月光を浴びて歌う彼女の神々しい美しさを前に、見とれる事しか出来なかったのだ。
「………」
ふと、ティファが歌うのを止めた。
ガロードの方を向き、二人の視線が重なる。
正面からみたティファの顔に、ガロードはまたも胸が鳴った。
「あ、いやー……あっ、おっ、俺ー……え、そのー……」
いざ何かを言おうとするガロードだったが、なかなか言葉が出て来ない。
そうこうしている内に、彼を怪しんだティファは少しだけ身を引いた……ようにガロードには見えた。
「ちっ! 違うんだ!! ……って、何が違うんだぁ? あ、あれ!? お、俺、何言ってんだ!?」
喋る度に頭の中が混乱するガロード。
今の彼は底なし沼にはまって沈んでいくような気分だった。それでもティファは何も言わず、ガロードの顔をじっと見つめ続けている。
「ああっ、あのっ、えっ……だから………そうっ! 俺、助けに来たんだ!!」
ガロードは漸く底なし沼から這い上がり、なんとかそれだけを言うことが出来た。
心臓は未だに早鐘を打っているが、混乱は少しだけ収まっている。
「本当に、助けに来たんだ」
今度は力を入れ、言葉をしっかりと口にする。
ティファに伝わるようはっきりと。
ティファもそれが分かっているのか、心無し表情が柔らかくなったようだ。
そして、堅く閉じられていた口を開く。
「……待って」
「えっ?」
「待って、いました」
「……うん!」
ガロードはただ一言だけ。
ティファから初めて掛けられた言葉に、大きく頷いた。
支援がイチイチニヤニヤさせてくれるぜ支援
数分後。
発進予定時刻を迎えたフリーデンクルーは持ち場に就き、ジャミルもブリッジへ上がって来ていた。
横には是非ブリッジを見学したいと、はやてとリインフォースUの姿もある。
「メインエンジン起動! フリーデン、発進します!」
「待って! 非常用の転送システム、作動しています」
「なに? 転送先は?」
「モニターに表示します」
サラがキーボードを叩くと、メインモニターに映像が映し出された。
一台のバギーに一組の少年少女が乗っており、森へ向かって疾走している。
バギーの搭乗者が拡大された時、ジャミルの表情が変わった。
「あれは……!」
「あの子、確か支部局で乗せてた……」
はやては記憶の片隅に留めておいた映像を思いだそうとした。
が、その時船が大きく揺れ、またも映像は記憶の片隅に追いやられた。
「きゃああぁ!?」
「な、なんや!?」
「8時の方向から魔力反応! 魔導師4! バルチャー艦1!」
「くっ……! フリーデン、急速発進!」
魔導師の攻撃を避ける為、ジャミルはフリーデンを発進させる。
その間にも砲撃は止むことなくフリーデンに降り注いだ。
「バルチャー同士の抗争? ま、好都合だけどね。しっかり掴まってろよ!」
魔導師に攻撃されているフリーデンを尻目に、ガロードはバギーのアクセルを強く踏み込んだ。
そのまま森の中を走っていると、少しだけ開けた場所に出た。
ガロードがクアットロと待ち合わせをした場所である。
既に一台のトラックが止まっており、トラックの前にはクアットロが立っていた。
「流石ですわねぇ、時間ピッタリですわぁ」
「ま、仕事だからね。さっ、ティファ」
バギーから降り、ティファを降ろそうとガロードは手を差し伸べる。
「あ……ああ………」
しかしティファはクアットロを見た途端、怯えるように体を震わせた。
「ティファ?」
「さぁ、ティファ」
クアットロは痺れを切らしたのか、一歩ずつティファに近付いて行く。
彼女の表情は笑顔だが、心の底では怯えるティファを見て楽しんでいた。
「ティファ、早く」
「い、嫌……」
「あなたの居場所はこちらですわよぉ?」
「嫌ああぁぁぁ!!」
「うふふ……」
新連邦にスカリエッティ達とフロスト兄弟か・・・。支援。
あからさまに拒絶するティファを見て、クアットロは思わず腹黒い笑みを浮かべた。
それは確かに笑顔だった。
しかし、その顔からは凍てつくような冷たさしか感じない。
アフターウォーで生きてきたガロードが、この『危険な人間のサイン』を見逃す筈がなかった。
「やっぱりこの話無かった事で!」
すぐさまバギーに飛び乗り、全速力でクアットロを横切る。
夜の森と言うこともあってか、ガロード達の乗るバギーはすぐに見えなくなった。
しかし二人を逃がしたというのに、クアットロの顔にはまだ冷たい笑みが貼り付いていた。
「逃がしませんわ」
ぼそりと呟き、二人が逃げていった方向を指差す。
するとクアットロの後ろに止まっていたトラックからカプセル型のメカが飛び出し、飛行しながら二人を追った。
そうとは知らないガロードは早々に森を抜け、視界の利く荒野を走っていた。
雲のせいで月は隠れているが、バギーのライトで充実走行できる明るさだ。
「これでいいんだな、ティファ!?」
ティファは少し頷いただけだったが、ガロードにはそれで充分だった。
「まっ、しゃーねーか! 後はなるように……うわぁっ!!」
突然バギーが大きく揺れた。
バギーがたった今通った所は地面が抉られ、煙が立ち上っている。
追っ手の魔導師が来たのかと思い、ガロードは後ろを振り返った。
だか、煙の中から出てきた物体は、魔導師とは程遠い姿をしていた。
「な、なんだありゃ!?」
二人を追ってきたのはカプセル型のロボットだった。
センサーと思わしき黄色い部分が不気味に光り、そこから魔力弾を連射している。
しかも数は一機だけではなく、更に後ろに二機がついていた。
このロボットは管理局が『ガジェットドローンT型』と呼んでいる個体なのだが、ガロードがそんな事を知る筈もなかった。
「げぇっ! これってかなりヤバイって感じぃ!?」
ガロードはアクセルを再び全開にし、バギーを全速力で走らせた。
それでもガジェットとの距離は全く開くことはなく、攻撃の手が緩むこともなかった。
終わりの見えないデッドヒートを続けているうちに、無数の魔力弾の一発がバギーに迫った。
交わそうとガロードがハンドルを切ろうとする。
その時ティファが思いもよらないことを口にした。
お宝狙いのゴロツキヴァルチャーマダー?支援
「このまままっすぐ」
「えぇっ!?」
「まっすぐ!」
「んなこと言ったってぇ! うおぁっ!?」
渋るガロードを押しのけ、ティファはハンドルを握り締めた。
ついに魔力弾が頭上にまで迫る。
しかし、魔力弾は軌道から外れ、バギーの左手に着弾した。
「逸れた!?」
確実にこちらに来る弾がティファの言う通り逸れた事に、ガロードは驚きを隠せなかった。
しかし自分達の置かれている状況をすぐ思い出し、ティファからハンドルを取り返す。
疑問を思い過ごしだと整理し、逃げることのみに専念した。
だが、その後も不思議な出来事は続いた。
ティファが右と言えば左に魔力弾が着弾し、左と言えば右に魔力弾は墜ちるのだ。
一度目ならば偶然で片付けられるだろう。
だが二度三度と続けば、それが偶然ではないとガロードにも理解できた。
(すげぇ……。いったいどうなってるんだ? ……そっか! もしかすっと、みんなこの力が狙いで……)
そこまでガロードの考えが至った時、バギーの目と鼻の先にガジェットが現れた。
如何にティファの力が強力でも、浮遊するガジェットとバギーの性能差を埋めることは出来なかったのだ。
「うわああぁっ!!」
避けようとハンドルを切るが時既に遅し。
バギーはガジェットに激突し、二人は地面に投げ出された。
幸い二人に大した怪我はなかったが、バギーは大破し使い物にならなくなっていた。
「くっ……ううぅ……」
投げ出された衝撃で痛む体に鞭を打ち、ガロードは立ち上がる。
周りを見回すと、ティファがすぐ近くに倒れていた。
「ティファ!? ティファ!!」
駆け寄って体を揺するが返事はない。
一瞬最悪な場面が脳裏を掠めるが、息は微かにしていた。
どうやら頭を軽くぶつけてしまったらしい。
安堵の表情を浮かべるガロードだったが、三体のガジェットはすぐ後ろにまで迫っていた。
バギーが激突した一体は、ボディが凹んだ程度で未だ機能している。
ガロードはティファを抱えると、近くにあった大岩の後ろに隠れた。
頭が良くないのか、ガジェット達は二人が隠れた岩に何発も魔力弾を放つ。
「畜生っ! あんなのどうやって倒せば……そうだ!」
9:30ぐらいに片翼15話投下してもいいかな? 支援
Gコンマダー?支援
ガロードはポケットに手を突っ込んだ。
中を漁り、そして目当ての物を掴み出す。
取り出したのは、フリーデンからせしめた銀色のデバイスだった。
「こいつで……って、あ、あれ?」
早速起動させようとデバイスを弄るが、全く反応がない。
「なんだこれ!? 壊れてんのか!? 動けよ! おい!」
デバイスを叩くが、反応する気配すら見られない。
後ろではガジェットの攻撃が激しさを増し、遂に二人を守っていた大岩に亀裂が走った。
「クソっ! 俺はティファを守るんだ!! だから動けよ! この野郎っ!!!」
自棄糞になり、ガロードはデバイスを地面に思い切り叩きつけた。
カツンと音を立て転がるデバイス。
その時、ガロードの願いが神に通じた。
『.....Standby, ready』
「やった!!」
今の衝撃で魔力回路が復活し、機能停止していたデバイスが蘇ったのだ。
奇跡としか言いようがなかった。
これからは神様を信じようと心に誓い、ガロードはデバイスを拾い上げ高らかに叫ぶ。
自分の運命を変えるデバイスの名を。
「ガンダムX! 起動!!」
『Yes, master! GX-9900 GUNDOM X, Drive ignition!』
響くデバイスの起動音。
同時にガロードの周りから青白い光の柱がそびえ立った。
光の柱は空まで伸び、雲を突き破って月を現す。
ガジェットも異変に気がつき光の柱へ近付くいて行く。
だが次の瞬間、柱が弾け、ガジェット達は吹き飛ばされた。
そして柱があった場所、その中心には様変わりしたガロードの姿があった。
体は白を基調としたバリアジャケットに包まれ、カラーリングはかのエースオブエース・高町なのはを連想させる。
背中にはガロードの身長程もある巨大な砲身を背負い、手には青い操縦桿が握られていた。
魔導師ガロード・ラン、ここに誕生である。
『よろしくお願いします、マスター・ガロード』
「ああ! さぁて、今までよくも追い掛け回してくれたな?」
ガロードはGXを握り締め、三体のガジェットを睨み付けた。
対するガジェットはガロードの変身など気にも止めず、三体一気に襲いかかる。
「行くぜぇ!!」
『Slash form』
あれ?「神様信じちゃう!」は?
月光蝶支援ですー♪
Gコンじゃないのは仕方ないか。支援。
GXが変形し膨大な魔力が歪な刃を形成する。
ガロードは剣となったGXを構え、ガジェットに向かって駆けた。
それを認めたガジェット達は魔力弾を放ちガロードを牽制する。
しかし元から身軽なガロードは易々と魔力弾の間を縫い、一気に間合いを詰める。
そして一体のガジェットの懐へと入り込んだ。
「でえぇりゃあ!!」
一閃。
ガロード渾身の大振りがガジェットを斬り裂いた。
「もういっちょ!!」
間髪入れずに横にいたガジェットにも一閃をお見舞いする。
形は歪な刃だが、その斬れ味と破壊力は抜群だった。
ガジェット二体は真っ二つに割れ、黒煙を上げて爆発した。
「最後の一体!」
しかし最後のガジェットは形勢不利と踏んだのか、自身の周りにフィールドを張り巡らせた。
アンチマギリンクフィールド。
通称AMFと呼ばれる、魔力結合を強制的に解消する防御魔法だ。
手慣れしていない魔導師が挑むには危険すぎるフィールドであり、GXもすぐにガロードへ警告を発する。
『マスター、AMFです。ここは一旦退いて……』
「なぁ、GX」
『はい』
「歯ぁ食い縛れ!!」
『えっ?』
GXは最初、言われた意味が理解できなかった。
だが、ガロードが自分の警告を完璧に無視し、AMFに突撃して行くのを確認し、何となく理解した。
新しい主人はいきなり無茶をしようとしている。
『マスター!? 一体何を!?』
ガロードは臆することなくAMF内に入った。
GXから伸びていた魔力刃は消え、バリアジャケットの構成も危うくなる。
ガジェットはアンカーケーブルを振り回し、防御が薄くなったガロードに叩き付けた。
しかし、AMF内に入ったからと言ってガロードの素早さが失われる訳ではない。
ガロードは難なくそれを交わし、持ち手だけになったGXを握り……
「なめんじゃねえ!!!」
ガジェットのセンサー目掛け思い切り殴りつけた。
センサーは粉々に砕け、展開されていたAMFが解除される。
そしてセンサーにGXが食い込んだまま魔力刃が復活。
ガジェットを貫き、そのまま一刀の元に両断した。
「はぁ、はぁ、はぁ……や、やったか」
GXをデバイスフォームにリリースし、ガロードはその場にへたり込んだ。
「月は出ているか」支援
『大丈夫ですか、マスター?』
「あ、ああ……それよりティファは?」膝を地に着いたままガロードは辺りを見回す。
ティファはすぐに見つかった。
先程隠れていた岩陰に立っており、どこか遠くを見つめていた。
「ティファ! 良かった、気が付いたんだな!」
ティファが気がついた嬉しさに疲れを忘れ、ガロードは彼女に駆け寄った。
「………………」
「……ティファ?」
しかし、ティファはガロードが近付いても何も言わず明後日の方向を見つめ続けた。
そんなティファに疑問を覚え、ガロードは彼女に声をかける。
その時、四つの人影がガロード達の目の前に現れた。
「前方に魔力反応! ミッドチルダ式の魔導師です!」
一方、バルチャーを退けたフリーデンはティファの捜索を開始していた。
そんな中ガジェットドローンの反応をキャッチし、ティファの手掛かりになるかと反応を追っていたところだった。
「嘘っ……ガジェット、全機ロスト! 恐らく今の魔導師の仕業だと思われます!」
「……そうか」
トニヤの報告にジャミルは顔を俯けた。
何故なら、立ち上った青白い光の柱に心当たりがあるからだ。
浚われたティファ、持ち去られたガンダムX。
ジャミルは既に答えを出していた。
「月は出ているか?」
「えっ?」
ブリッジにいた全員の視線が一遍にジャミルに集まる。
はやてとリインもジャミルが何を言っているのか検討がつかなかった。
それでもジャミルは聞かずにはいられなかった。
「『月は出ているか?』と聞いている」
これがGXの口調…支援
―PREVIEW NEXT EPISODE―
ティファを守るため、ガンダムXを起動させたガロードの前に、四人の魔導師と、彼らを狙うバルチャー達が立ち塞がった。
迫り来る無数の流れ魔導師。
ついにティファは、禁断のシステムを作動させた。
第二話 「あなたに、力を…」
「俺がガンダムだ」支援
GJ!
なかなかいいで出だしだ!
あのサテライトキャノンクルー!威力は原作以上を期待!
喋るGXにはちょい慣れづらかったが。
以上です。
長々と時間とレスを使って申し訳ありませんでした。
泣く泣く削った部分が結構あるんですけど、そこらへんは目を瞑っていただければと
お目汚し失礼しました
すげー本編を思い出すぜー、なつかしセテライトGJだー♪
あれ、なんで俺泣いてるんだろう。
今からX見直し確定だわ。
サテライト、集束砲とはまた違うんだよなぁ
>>178 GJと言えよう。
しかし、ガロードに依頼してきたのがクアットロってのが驚きだな。
と言うことはスカリエッティはカテゴリーFのフロスト兄弟に興味を持ってるってことかな?
でもフロスト兄弟ならスカリエッティを逆に利用して出し抜く知恵がありそうだな。
ところでなのはとフェイトはいずこに?
懐かしいものを読ませてもらってGJ
ガンダム物が増えて嬉しいな
どんどん書いちゃって
GJ!
渋い男のジャミルさんがいる時点で最高です。
Xts氏、あえて言わせてもらおう、GJであると!
次からDREAMSとHuman Touchの準備は必要と見た!!
>>178 GJ! GJ!
遂にリアル等身ガンダムがリリなのスレに立つ!
さて、では上で宣言した通り、9時半頃に片翼15話投下してもよろしいでしょうか?
今回の内容は?
・劣化詩人リリカルジェネシス
・ルパンセフィロスと銭形クロノ
・そして遂にセフィロスのアレが!
…さっぱり分からんねこりゃorz
OKさね。
おぉっ!なんだか意外に好感触で安心しました。
皆さん感想ありがとうございます!
えー、因みに作者の描写不足なんですが……GXのデバイスフォームはGコン型です、一応。
分かりづらい書き方ですみませんでしたorz
進路、クリア!
>>178GJだ。ジャミル渋いな。
フロスト兄弟はやはりスカを利用するんだろうなぁ。
まあ、お互い頑張りましょう!
いぁ、Gコン型以外アリエナス。
まぁ、グリップ延長で杖とかもありだけど
凍りついた記憶が目覚めたGJ!
世界観が見事なまでに融合してる。これはすごいお宝SSの予感がするですよー!
反目氏の次、予約させていただいてかまいませんか?
今日はガンダムの日だZe
>>178GJだ。ジャミル渋いな。
フロスト兄弟はやはりスカを利用するんだろうなぁ。
まあ、お互い頑張りましょう!
>>185 支援する!
OK! では9時半に。
今回は12レス分ぐらいなので支援が必要かも…
そして今のうちに、最終レスでのBGM用に「再臨:片翼の天使」(FF7AC)を用意して待ってやがれ!(ぇ
>>193 ならば俺も支援しないとな…。
後、BGM用意は勘弁して…。
片翼の支援!
>>195 「青い操縦桿」でピンときてくれたらいいなぁ〜……って気持ちだったんで……
面目ないです……
ガンダム最高ー!
やっぱり富野ガンダムだよ!
最近の00は意味わかんないし、超極端な一部の連中好みの駄作さしさ。
逆シャアとかこないかな。
Zも捨てがたいけど。
ちょいつまらないもの
カミーユ「今更やめるわけにはいかなのは、見れば分かるだろ。管理局のやり方を知ってしまえば、戦うしなかいじゃないか!」
実際管理局ってティターンズと本質は同じだしね。
一部が違うだけで。
クワトロ「冷たい言い方だが…管理局というのは、ああいうものだ」
あの連中ならやりそうだし。
なんか我ら絶対正義主義者の集まりだし。
カミーユ「お前ら待てよ!こんなことやるから、みんな死んじゃうんだろ!」
非殺傷設定なんだけどな〜
シグナム「こいつは…ニュータイプだ!」
あんたかい!?
なのは「少し…頭冷やそうか?」
誰の!?
再会は、躍動する魂
解き放て…Z
機動戦士Zガンダム VS 魔法少女リリカルなのは
世界の意志を継ぐ者
1人でバカやってしまってもうしわけありません。
皆さんを不愉快にしそうだから、書いたりはしませんので安心してください。
不愉快にさせるかもと思うなら、こんな所で三行目みたいな事書かないでね
2分ほど早いですが。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
第15話「3枚の翼」
スカリエッティの召喚したバハムート零式。
セフィロス達のいた星の中でも最強を誇る竜は、その6枚の翼を輝かせ、圧倒的な威圧感を放っている。
立ち向かうは1組の男女。フェイトとジェネシス。
黄金の双刀と真紅の長剣を研ぎ澄まし、真っ向から巨竜の姿を見据える。
「まずはどれほどのものか…試してみるか」
ジェネシスの左手に、ファイガの炎球が浮かんだ。
その手を小さく振りかぶると、バハムート零式目掛けて投げ放つ。
刹那、炎は空中で炸裂した。
大きめの炎球は無数の火球へと分裂する。そしてそれら全てが、召喚竜に向かって殺到した。
拡散する軌道に制御がかかり、1つ1つが空中で器用に曲がる。ジェネシスの思うがままに。
彼の戦闘スタイルは剣と魔法の合流戦術だ。マテリア行使の技術の錬度は、あのセフィロスさえも上回る。
無数のファイガの弾幕が、一挙に鋼の竜鱗を殴り付けた。
この男がもし敵だったら…と思うと、フェイトはぞっとする。
威力自体は通常の魔力弾とさほど変わらない。しかし操作精度は、管理局のエース級にも匹敵するほどだ。
要するに、戦いづらい相手なのである。
灼熱の業火の中、しかしバハムート零式の堅牢な鎧には、傷一つついていない。
「さすがにこの程度ではな」
予期していたのか、ジェネシスの表情は変わらない。
「…女、攻撃手段はどの程度残っている?」
そしてその顔色のまま、今度はフェイトに視線を向けて問いかけた。
「残弾ゼロ…通常の魔力弾と、後は直接斬りかかるくらいです」
「少ないな」
そう言いながらも、ジェネシスには特に落胆した様子はない。それでも十分、ということか。
フェイトの言ったのは真実である。カートリッジは既に使い果たした。これではトライデントスマッシャーもジェットザンバーも使えない。
頼れるのは己の刃と速さのみ。
「…なら、俺が後衛に回った方がよさそうだな」
「お願いします」
言いながら、フェイトが飛び立った。
これは厳密にはジェネシスではなくアンジールの話なのだが、
地上本部戦での退却時の目撃情報を考慮すると、あの片翼よりも自分の方が飛行速度は速い。
元より通常弾が効かないのは分かっているのだ。ならば、フェイトは自ら斬り込むしかない。
『グオオオォォォォォォォォォォーン!!!』
あの咆哮が轟いた。
一撃必殺のテラフレアが、再びフェイト目掛けて発射される。
砲弾は大きいものの、軌道は至って直線的。避けるだけなら問題はない。むしろ問題なのは、その計り知れない破壊力だ。
鼓膜をつんざくほどの爆音に、床をひっぺがすほどの衝撃波。かわしていても、
あまり連射されては先にラボが潰れる。長期戦に持ち込むわけにはいかなかった。
「はあぁっ!」
瞬間的に間合いを詰めたフェイトが、鉄色の竜へ金色のライオットを振り下ろす。
鳴り響くのは金属音。肉を断つ音には程遠い。
リミットブレイク――それも殺傷設定の攻撃を受け止められた。
そしてそこへ、反撃の一手が迫る。丸太のごとき腕が、ナイフのごとき爪が、彼女の身体を引き裂かんと繰り出される。
「くっ!」
間一髪。命中ギリギリのところで、もう片方のバルディッシュで防御。
バハムート零式の剛腕は、しかしそれでも、フェイトを凄まじいパワーで押してきた。
ようやく理解できた。ジェネシスが言った意味が。
ソルジャーがこの召喚獣を倒せるというのはすなわち、攻撃を食らわなければ倒せるということだ、と。
逆に食らってしまえば人間など瞬殺される、と。
支援!
そのバハムート零式の腕へ、真紅の剣が5本飛来する。
脇からの横槍を食らった腕の力は緩み、その隙にフェイトは後方へ離脱。
トーレを串刺しにしたジェネシスの攻撃魔法・マジックソードだ。
フェイトが先ほどから感じていたことだが、彼の攻撃はどう見ても魔力攻撃である。
似たような出自のアンジールのブリザガが、あくまでもISによるものにもかかわらず、だ。
恐らく彼が設計された段階では、まだ戦闘機人の技術は導入されておらず、純粋に人造魔導師として作られていたのだろう。
そして人造魔導師の末路がいかなるものか。ゼスト・グランガイツの例が既に証明していた。
「ジェネシスさん…!?」
彼の茶色い髪が、一部白く脱色していた。
片翼もまた一部色を失っている。同時に命さえも消えゆくように。
「俺は出来損ないだと言っただろう? そこのスカリエッティが」
彼の身体は、複数のコピーの情報を継ぎ合わせた、安定性に欠けるものだ。一定の魔力を使用し続ければ、徐々に無理が出てくる。
「それ故の劣化だよ」
相変わらず他人事のように、ジェネシスは言ってのけた。
「ククク…あれ程余裕だった割には、惨めな姿になったじゃないか」
無様な姿だ、とスカリエッティはジェネシスを嘲笑う。
バハムート零式のパワーに得意気になった彼の姿に、もはや先ほどの面影はない。
「言ってろよ」
その嘲笑ですらも、このジェネシスの顔色を変えるには至らなかったようだ。改めてその剣を構えると、再びフェイトに声をかける。
「今以上の威力は?」
「ライオットをザンバー形態に移行すれば」
フェイトが答えた。
ライオットザンバーとは、剣を二振りにした状態を指す名称ではない。
片刃の剣を組み合わせた大剣の姿こそが、その攻撃力を最大限に高めたライオットザンバーなのだ。
「数秒ほど時間を稼いでくれ。俺が一撃を入れた後に、同時攻撃をかける」
「えっ!?」
思わずフェイトは顔面ごとジェネシスの方を向いていた。
この男は魔力を行使することで我が身を削っている。そして足止めを要するということは、何かしらの大魔法を使うということ。
それではジェネシスもまた、身体に深刻なダメージを負ってしまうのではないか。
「でも、ジェネシスさんの身体が…」
故に、フェイトは返答を渋った。
「心配はいい。それに、何もこの程度で死ぬわけじゃない」
言いながら、ジェネシスは再び無数のファイガを展開する。
これでバハムート零式を牽制し、フェイトの突破を補助するつもりなのだろう。
その様子にフェイトもとうとう観念し、ため息をつきながらもライオットの双刀を構え直した。
この手のタイプは絶対にこちらの言うことなど聞いてはくれない。
話にならない以上、互いに生き残ることを優先するためにも合わせるしかない。
「…止めても聞かないんですよね?」
彼女の経験則だった。
「よく分かってるじゃないか」
「もう…どうなっても知りませんよ」
若干膨れっ面になりながら、フェイトが視線だけを向けて言う。
なのはといいこの人といい、どうして自分の周りには無茶なことをする人ばかりが集まるのだろうか…とでも言わんばかりに。
「それはいい」
くっくっと笑うジェネシスの妖しく光る青い瞳が、バハムート零式の巨体を見据えていた。
Xは富野じゃないんだぜ……
高松監督は富野の弟子ダケド
「では、行くとするか」
軽い口調で放たれた言葉と共に、バハムート零式に降りかかったのは、横殴りの豪雨だった。
語調に反比例するかのような勢いで、ファイガのスコールが竜鱗を殴り続ける。
全弾を撃ち終えたジェネシスは、その身に纏う魔力を急激に高め始めた。
それに伴い、少しずつ、彼の髪がまた色を失っていく。長めのまつ毛までもが、白く変わっていった。
チャージには数秒かかる。相手の狙いを逸らすのはフェイトの役目。
爆煙がようやく晴れたバハムート零式の視界に飛び込んできたのは、あのライオットの刀身だった。
それを腕で払い、フェイトごと吹き飛ばそうとする。
しかし、その剛腕に伝わる感触は――軽い。
見ると、弾かれたのは片方のバルディッシュのみ。本来あるべきフェイトの姿はそこにない。
それもそのはずだ。彼女はより上方にいて、バルディッシュのみを投げつけたのだから。
二振りのライオットブレードは、魔力ロープによってさながらヌンチャクのように繋がっている。
フェイトはそれを手繰り寄せ、その勢いで黄金の双刀を――合体させた。
これぞ、ライオットザンバー。彼女の真のリミットブレイク。
長大な大剣へと変異したバルディッシュを、バハムート零式は首を持ち上げて見つめる。
それこそが思うつぼだった。その瞬間には、ジェネシスがチャージを終えていた。
巨大な魔法陣が、不気味な光を放って虚空へと浮かぶ。ミッド式ともベルカ式ともつかぬ、複雑な紋様が描かれた円形の魔法陣。
「ハァ!」
瞬間、魔法陣が発光した。
眩いほどの光が一挙に放たれ、バハムート零式の巨体に襲いかかる。
『ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォーンッ!!!』
がら空きになっていた腹部に魔力の奔流をぶちまけられ、召喚竜が悲痛な叫びを上げた。
アポカリプス。黙示録の名を冠する、ジェネシス最大の攻撃魔法。
そしてこの瞬間こそが、本当のとどめのチャンス。
フェイトは巨大な黄金の聖剣を。
ジェネシスは豪奢な赤の魔剣を。
漆黒のバリアジャケットが光の速さで急降下し。
真紅のコートと大きな片翼が風を切って突撃し。
「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!」
「ファアアァァァァァァァァァァァァァーッ!!!」
1点。
唯1点目掛けて、振り下ろされ、突き込まれた。
『グギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!』
巨竜の断末魔が響き渡る。
盛大に血しぶきを上げ、鉄色の体躯が重厚な音を立てて倒れ伏す。究極竜バハムート零式。その最期の瞬間だった。
これで残るはスカリエッティのみ。無限の欲望を庇うものは、今や何もない。
「スカリエッティィィィィィーッ!!!」
瞬時にライオットザンバーを非殺傷設定へと戻し、怒れるフェイトが弾丸のごとき勢いをもって、スカリエッティへと殺到する。
バルディッシュと防御壁が激突し、激しい火花を散らす。
「ッククク…ハハハハハハハハハ…!」
スカリエッティは、しかしその防御の向こうで笑う。絶望的な状況だというのに。それこそ、遂に気でも触れてしまったかのように。
「バハムートまで倒すとは…素晴らしいィィ力だァ…欲しかったなァァァァァ〜…!」
金色の瞳を見開き、口元を裂けんばかりにつり上げ、スカリエッティは、どこかうっとりとすらしたような様相で笑った。
フェイトの目が細められる。バルディッシュを握る腕に力がこもる。
閃光の戦斧が防御壁ごとスカリエッティを吹き飛ばす。
背後の壁に激突し、盛大に煙を上げる。
その顔に狂気の笑みを残し。
ジェイル・スカリエッティの意識は彼方へと消えた。
「…ようやく終わったな」
気絶したスカリエッティの姿を見届け、ジェネシスが呟く。
振り返るフェイトの視線の先に立つ彼の姿は、戦闘前とは随分変わってしまった。
髪は半分近くが真っ白になり、顔色も血の気が引いたようになっている。見ていてかなり痛々しい。
「…大丈夫ですか、ジェネシスさん?」
心底心配そうな声音で、フェイトが問いかけた。
「気にするな。痛いわけでも、苦しいわけでもない」
単に死ぬのが早くなるだけだ、と。
「…それに、これはもう慣れたからな」
何でもないことのように、しかしジェネシスは言うのだった。
「慣れた?」
「原型の俺も、身体の劣化を抱えていた」
ジェネシスはアンジールと同じプロジェクトGの下に生まれた、ジェノバ細胞の持ち主である。
しかし彼の細胞は安定性に欠け、
このプロジェクトの本旨たる双方向コピー――他者を取り込んだり、逆に他者に自分の細胞を与えることができる能力――を行使する度に、
その身体に劣化が生じていくという欠陥を持っていたのだ。
「セフィロスのように英雄にもなれず、アンジールのように安息も得られず…」
ジェネシスのくっきりとした唇が言葉を紡ぐ。
「俺は劣等感の塊だよ」
そしてその言葉は、内容にそぐわないほどに爽やかに響いていた。
であれば、込められた念は自虐か。
「…さて」
と、それで終わりだとでも言わんばかりに、ジェネシスが踵を返して、出口の方へと歩いていく。
「どちらへ行かれるんですか?」
フェイトがその真紅の背中に尋ねた。
「どこへなりとでも気ままに行くさ。やるべきことは終えた」
後はただ気まぐれのままに、とジェネシスが言う。
「…セフィロスさんに会っていかないんですか?」
「そうだな…お前に渡した『LOVELESS』を見つけた時にでも、話しておいてくれればいい」
親友と豪語するには、あまりにも素っ気無い返答。
それを言うと、再びジェネシスはその足を進め、闇の中へと溶けていく。
「――俺達は少しばかり遅すぎた。ここはもうそれほどもたない」
かつ、かつ、かつ、とブーツの足音を立てながら、背中越しにフェイトに告げる。
天井を見ると、ところどころから、パラパラと砂粒が落ちていた。しばらくすれば崩壊の地響きに変わるだろう。
「最後に聞いておく」
不意にジェネシスが振り返った。
暗闇の中、真っ赤に燃えるコートと妖しく輝く青い視線が、ぼんやりと映える。
「名前を聞かせてくれ。…お前の誇れる、ただ1つの名を」
それだけを問うた。
「…フェイト・T・ハラオウンです」
はっきりと、フェイトは宣言した。
出来損ないの「フェイト」の名。闇に堕ちた「テスタロッサ」の名。それにまた迷うこともあるだろう。
しかし、もう彼女はその名を怖れない。迷うことを怖れない。
親しみを以って、その名を読んでくれる者がある限り。
「いい名前だ」
ふっと微笑み、ジェネシスはそのまま、小さく手を振って去っていった。
フェイトはしばしその背中を見送る。そして、思い出したように、彼から受け取った「LOVELESS」を取り出した。
見ると、そこに1つ栞が挟まっている。開いたそのページは第1章。
「…『約束のない明日であろうと』…」
フェイトは思わず、その詩を声に出して読む。
「『君の立つ場所に必ず舞い戻ろう』」
それが彼のメッセージということか。彼と同じ翼を背負った親友への。
口が達者な割に不器用な人だ。
微笑むフェイトの姿がそこにあった。
『グォアァァァァァァァァァァ…ッ!』
イフリートの巨大な頭部が首から落下する。
崩れ落ちる召喚獣の姿を見据えるのは、息一つ切らさぬセフィロスの姿。
周囲には同様にアスファルトにその巨体を横たえた、バハムートとタイタン。
セフィロスに対抗すべく投入された3体の召喚獣ですら、この男を止めることはできなかった。
そもそも、フェイトとジェネシスが倒したバハムート零式とこれらの召喚獣の間には、埋めがたい差がある。
極めて高い能力を持ってこそいるが、比較してしまっては、雑兵を3体並べただけだ。それではセフィロスには敵わない。
(連中はどうしたか…)
余裕を崩すことなく、セフィロスは思案した。
スバルら4人がどう動いたか。それによって今後の彼の行動が決定する。
ここに留まり、新人達の援護に入るか。
ゆりかごへと突入し、勝負をかけるか。
(…まだアンジールが出ていない)
あのクラス1stのソルジャーの姿が脳裏を横切る。
この市街地では、未だにアンジールの目撃情報がない。スカリエッティのアジトに配置するにはもったいない。
となると、彼がいる場所はゆりかご内部に限られた。
アースラさえも遥かに凌駕する、あの巨大な船のどこかで、侵入者を待ち受けているのだろう。
突破するには自分が行くしかない。
他の連中にはそれぞれに仕事がある以上、奴を倒すのは自分の務めだ。
(ご無事ですか、セフィロスさん?)
と、そこへシャマルの念話が飛び込んできた。
(誰に物を言っている)
(それもそうだな)
セフィロスもそれに応じると、今度はザフィーラの声が聞こえてきた。
どうやらギリギリで戦線に復帰できたらしい。
(市街地の状況はどうなっている?)
(戦闘機人4人、召喚士、ギンガ・ナカジマ…現段階で想定される戦力は、全て確保しました)
(そうか)
意外とあの新人達もいい仕事をする、と、内心でセフィロスはスバル達を賞賛した。
(今から私達でティアナの確保した戦闘機人の回収に向かいます。セフィロスさんは、可能ならゆりかごの方へ向かってください)
(言われずとも)
そこで念話を終え、セフィロスは巨獣の屍の転がる道路を歩き始めた。
(アルトのヘリを捕まえるか…)
セフィロスは飛行魔法を使えない。ゆりかごに取り付くには、飛行手段が必要だ。
もし仮に、
(…あるいは…)
彼がジェノバの力を使わないとしたらの話だが。
(…そろそろ潮時かもしれん)
「ホントはさ…随分前から、気付いてたんだ」
戦闘機人3人と戦った廃ビルの中で、ティアナが語りかける。
「あたしはどんなに頑張っても、万能無敵の超一流になんて、きっとなれない」
自らのデバイス・クロスミラージュに向かって。
満身創痍の状態で床に腰を預け、ほとんど独白に近い言葉を紡いでいった。
「悔しくて、情けなくて…認めたくなくてね」
半ば自嘲気味な笑みを浮かべるティアナ。
頭の中では、アースラのオペレーターが敵戦力の配置状況を報告している。
残る戦力はゆりかご内部のクアットロ――そしてアンジールのみ。
ティアナが相手をした3人の戦闘機人達は、その全てが気絶した状態で床に転がっている。
既にシャマル達への報告は済ませた。直に彼女らがやって来て拘束し、自分も応急処置をしてもらえるだろう。
それならばまだ戦える。ゆりかごへ突入し、なのは達の援護に回れる。
「それは今も変わらないんだけど…」
「…う…」
と、不意に呻きにも似た微かな声が聞こえた。
「っ!?」
さながら、ティアナの言葉を遮るように。
目を覚ましたのは9番――ノーヴェ。意識を取り戻すや否や、ぼんやりとした頭を揺り動かし、周囲を見回す。
「!」
そして、自分以外の全員が倒れているのをみると、即座に立ち上がり、その手のガンナックルを構えた。
素早くティアナもその身を起こすと、クロスミラージュの銃身をノーヴェへと向ける。
「じっとして!」
「ッ!」
「貴方達を保護します…武装を解除しなさい!」
鋭い一喝で、相手の動きを止める。
バインドを修得していない以上、ここはこのまま相手を投降させるしかない。直接交戦できる体力などないのだから。
「今動いてるのは、あの船の中の4番とアンジール・ヒューレー…」
そしてお前だけだ、とティアナが宣言する。
「アンタの事情はよく知らないわ。だけど、罪を認めて保護を受ければ…まだ生き直すことはできると思う」
「ンなわけねぇっ!」
説得を試みるティアナだったが、聞かん坊のノーヴェは取り付く島もなかった。
「アタシ達は戦闘機人…戦うための兵器だ! 戦って勝ち抜く以外の生き方なんて…ねェんだよッ!」
よく似ている。
感情の矛先はまるで違うが、自分の主張を曲げもしないところが、同じ戦闘機人同士、スバルとよく似ていた。
「…戦うための兵器だってさ…」
たとえその矛先が、誰より戦うことを嫌うスバルとは真逆だったとしても。
「笑いあったり、優しく生きることもできるわよ…」
故に、ティアナは彼女の元へと歩み寄り、必死の思いで説得した。
戦闘機人に生まれながら、誰よりも人間らしく、馬鹿みたいに優しく、
「一生懸命生きてる娘を…」
自分は知っている、と。
「!」
ノーヴェの金の瞳が見開かれた。
コイツはあの男と同じことを言うのか。
自分達と同類でありながら、目の前の敵と同じ、人間として接してきた男――アンジール・ヒューレーと同じことを言うのか、と。
(…そうなのかもしれねぇ…)
同じことを言う奴が2人もいる。それも全く違う立場の2人。
ならばそれは真実ではないか。決して妄想の類などではないのではないか。
――…絶対に死ぬなよ。ノーヴェも、他の皆もだ。
同時に、アンジールの言葉が蘇ってきた。
急に現れて、無駄にカッコイイ名前して、説教ばかりたれて、それがいけ好かなくて。
それでも、大切な姉を守ってくれた男の言葉。
ノーヴェの瞳に、決意の炎が宿った。
というかあのレスコピペだろ、どっかで見たことあるぞ
支援
「…そうかもしれねぇ…」
ガンナックルの拳をノーヴェが強く握る。
「でもよ…!」
刹那、ティアナの腹部を強烈なボディーブローが襲った。
「それじゃ…アイツとの約束を果たせねぇじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!」
「か、は…ッ」
猛然と叫ぶノーヴェの渾身の一撃を受け、ティアナがその場に倒れ伏す。
それを見届けると、ノーヴェは自らのISを行使し、脱出用のエアライナーを形成する。
飛び乗るのは彼女1人。悔しいが、ウェンディとディードの2人を自分に運ぶ手立てがない。
「待ってろ…ウェンディ、ディード…絶対迎えに来るからな…!」
名残惜しそうに2人を見つめながら、しかしその瞳を再び決意の色に染め、ノーヴェが天の道を疾走する。
「絶対生き残る…みんなで生き残って、あのゆりかごに帰るんだっ!」
「はぁ…はぁ…」
クラナガン市内を歩く、バリアジャケット姿の男の姿があった。
クローディア提督クロノ・ハラオウン。彼の漆黒の戦闘服は、否が応でもよく目立つ。
本来は次元航行艦隊にて指揮を執らねばならないのだが、この非常事態に居ても立ってもいられず、
結果久々に氷結の杖・デュランダルを持ち出し、1人戦線に参加していた。
普段は冷静沈着だが、結局のところ、彼も前線の男だったのだ。
(ツケが回ってきたな…)
ビルの壁にもたれかかりながら、彼は頼りなく歩を進める。
元はランクAAA+の執務官ではあったものの、クロノはこれまで前線での戦闘から離れすぎた。加えて、初めて相手にするAMFである。
ガジェット相手に飛ばしすぎ、疲労困憊となってしまったのだ。もう残りの魔力も半分を切っている。
(自己鍛錬は怠っていないつもりだったんだが…くそっ)
内心でクロノは悪態をついていた。
情けない。なのはやフェイトが頑張っているというのに、自分は先走ってこの様だ。
と、そこへ1人の人影が姿を現した。
「!」
首元にナンバーの刻印された戦闘服は、敵の主戦力たる戦闘機人。
前線組最後の生き残り、ノーヴェと出くわしてしまった。
(市街地の戦闘機人は、全て確保したのではなかったのか…!?)
最悪の展開だ。
相手の体力にもよるが、残る魔力で上手く戦えるかどうか。
「チッ…邪魔だ、どけぇっ!」
ノーヴェはクロノを睨みつけると、ガンナックルを振りかぶり、弾丸のごときスピードで襲い掛かってくる。
出鼻を挫かれた。
このスピードでは対応が間に合わない。一撃を食らい、そのままいいようにあしらわれ、殺られる。
(母さん…)
自分はこんなところで、こんなみっともない最期を迎えるのか。
(…エイミィッ!)
せっかくできた家族を遺して。
クロノの目が、堅く閉じられた。
コピペにマジレスした俺カコワルイ
支援
金属音を聞いた気がした。
おかしい。
あのスピードなら、とっくに自分は殴られているはずである。にもかかわらず、自分は今なお健在だ。
これは一体どうしたことなのか。
恐る恐る、クロノがその目を開く。
暗闇に光が差すかと思いきや、そこに広がっていたのは、またもや暗闇。
否。
黒い背中だった。
「提督殿は、艦隊指揮が仕事ではなかったのか?」
聞き覚えのある声がした。自分がひどく嫌いな男の声が。
「セフィロスかっ!?」
あのセフィロスが自分とノーヴェの間に割って入り、その長大な正宗でガンナックルを受け止めていた。
「勇猛果敢なことだな」
「…ただの先走りだ。とても褒められたことじゃない」
一瞬驚いた様子を見せたクロノだったが、すぐに表情を正し、苦々しげに返す。
まさかこの男が自分を庇うなどとは、思いもよらなかった。
「…セフィロス…ッ!」
一方のノーヴェは、その姿を認めると、怒れる瞳に更なる炎を燃やす。
憤怒は憎悪に。憎悪は敵意に。そして――最後には殺意に。
「てェんめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーッ!!!」
声を荒げ、拳を振るい、脚を飛ばし、パンチとキックの応酬でセフィロスをひたすらに狙った。
それら全てが正宗に阻まれるのも構わず、ひたすらに怒濤の連撃を叩き込む。
「てめぇがいなけりゃ…ディードは本調子で戦えたッ!」
そうでなかったから、あのティアナを倒すことができなかった。
「てめぇがいなけりゃ、ディードはあんなに苦しい思いをせずに済んだッ!」
そうでなかったから、ディードは壊れてしまった。
全てセフィロスのせいだ。
目の前で余裕綽々の様子を見せる、この悪魔のせいだ。
「てめぇさえいなけりゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーッ!!!」
大粒の涙さえも振りまきながら、ノーヴェは怨嗟の言葉を叫び、その身を突き動かす。
「――知るか」
浴びせられたのは、冷ややかな言葉だった。
一瞬。
僅か一瞬で、ガンナックルの破片が宙に舞う。
「…あ…」
たったの一撃で、ノーヴェの右腕の得物が、事も無げに破壊された。
呆然とする彼女の目に――そして、クロノの目に映るのは、正宗を振り上げるセフィロスの姿。
(まさか…!)
やりかねない。その無感情な視線までは見えずとも、空気で分かる。
殺す気の気配だ。
銀色に輝く刀身が、無慈悲に降ろされた。
「やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーッ!!!」
クロノーーーーー! 支援
「…何故殺そうとした…」
目の前に立つセフィロスの瞳を見据え、クロノが厳しく詰問した。
背後で倒れているのは、袈裟懸けに胴体を斬り払われたノーヴェの姿。
ひどい量の出血が真紅の水溜りを作り、時たまびくびくと身体を痙攣させる。
戦闘機人といえど、極めて危険な状況だ。しかし、これでもまだましな方だった。
クロノが止めていなければ、明らかに彼女の身体は真っ二つだった。
「他に方法がなかった」
しかしセフィロスは、気にした様子もなく、淡々と呟く。
「よくもまぁ…僕の目の前で人殺しをしようと思えたものだ」
「でなければお前が死んだが?」
俺はそんな器用な人間じゃない、とセフィロスが言った。
彼にとっても、クロノは気に食わない人間のはずだ。恐らく彼からすれば見当違いであろう説教を垂れたのだから。
にもかかわらず、セフィロスは迷うことなく自分を助けようとした。
「フン…」
方法はまずい以外の何物でもなかったが、ひとまずクロノは内心で感謝することにした。
そして姿勢を正し、デュランダルを握り直す。
「――1つ聞きたい」
唐突に、セフィロスが問いかけてきた。
「…何だ?」
不機嫌そうな表情を崩すことなく、クロノがそれに応じる。
「何故お前は、それほどまでに命が喪われることを嫌がる?」
率直な問いかけだった。
管理局は確かに法治組織だが、軍隊の側面は間違いなく兼ねている。
人死にが出ることは仕方がない。彼ほどの立場の人間ならば、それは理解しているはずだ。
それとも、この男もまた、はやてと同じ感情論を語るのか。セフィロスはそれが知りたかった。
「…僕は生真面目だからな…多分、『責任』を果たしたいんだと思う」
「責任、か…」
それはセフィロスの予想する答えとは違っていた。
「僕達魔導師は…強力な者ならば、一撃で人を死に至らしめることもできる力を持っている」
そしてそれならば質量兵器の数々でもできる、とクロノが言う。
「だが、僕達には非殺傷能力というものがある。確実に任務を果たし、かつ人の命を奪わない…それを可能とする力を持っている」
「………」
セフィロスはそれを黙って聞いていた。
「そういう力がある者には、それを為す『責任』がある。…僕はそう信じている」
だから自分はそういう立場を貫くのだ、と。
確かな意志をもって、クロノは言い切った。
「…少しはましな口が利けるじゃないか」
確たる理由があるのなら、とやかく言うつもりはない。
セフィロスは踵を返すと、再びゆりかごの方へと歩いていく。
「――いつか必ず、お前をどこぞの施設にでもぶち込んでやる」
その背中へと、クロノが言い放った。
「ご勝手に」
短く答えながら、セフィロスはその足を進めていった。
くろすけえええええええ
おまえ、エタコフィぶっ放せば、全部おわっただろおおおおおお
支援
空中のゆりかご攻撃部隊。指揮を執るのははやてだ。
幾多の管理局員達がガジェット相手に奮闘し、しかしゆりかご本隊には確たるダメージを与えられずにいる。
次元航行部隊の到着と、ゆりかごの衛星軌道到達には、約7分の差がある。
7分あれば、ゆりかごはその機能の全ての発揮し、ミッドチルダの地表へ猛攻撃を仕掛けるだろう。
それを許すわけにはいかない。ならば、自分も突入するしかない。
しかし、後に残る指揮官代理が必要だった。
この状況では作戦もクソもない。指示を出すとしたら「ガジェットを壊せ」の一言だけ。
それでも、支えてくれる者は必要だった。この消耗戦を乗り切るのに必要なのが、皆の精神的支柱だった。
『おい』
と、そこへモニターが呼び出された。映っていたのはセフィロスの顔。
「セフィロスさん! ちょうどよかった…」
彼の背後には青い空が広がっている。恐らく、ヘリを確保して上空へ上ってきているのだろう。
「依然としてゆりかごは上昇しとる。動力側に向かったっちゅうヴィータが苦戦しとる証拠や」
そしてそれもまた、彼女の懸念の1つだった。
「私がこれから、敵陣を突破して内部に突入する…指揮を変わってもらえへんやろか?」
『俺にそんな器用な真似はできん』
クロノの時と同じことを言って、しかしセフィロスはその提案をはねつける。
「そんな! でも…」
中へ入ったなのはとヴィータからの連絡は、二手に分かれるという報告以来途絶えている。
もしかしたら、危険な目に遭っているのではないか。自分の助けが必要なほどの。
『お前は六課の部隊長…六課全員の支えだ。胸を張っていたいのならば、ここで張らずにどうする』
だが、セフィロスがそれを許さない。
『代わりに俺が行く』
そして、その口から放たれたのは、予想だにしない言葉だった。
「え? でも、セフィロスさんは…」
はやては怪訝そうな表情を浮かべた。
残念だが、この陣形をヘリで突破するのは無理がある。単独で飛べないセフィロスでは、ゆりかごには辿り着けない。
『俺を信じろ』
刹那、漆黒がはやてのすぐ横を駆け抜けた。
「づぇええぁぁああああああああああああああああああーっ!」
全身を出血で赤々と染めながら、ヴィータがグラーフアイゼンを叩きつけた。
グラーフアイゼンのリミットブレイク形態・ツェアシュテーレンフォルム。
ラケーテンの推進力とギガントの重量を兼ねそろえた、破壊の究極なる姿。
「何でだよ…何で、通らねぇ…っ!」
それでもなお、ゆりかごの動力を保護する防護フィールドは、燦然と輝いている。
「コイツをぶっ壊さなきゃ、みんなが困るんだ…!」
弾き飛ばされた身体とツェアシュテーレンを引きずり、ヴィータが動力へと迫る。
「はやてのことも…なのはのことも、守れねぇんだ!」
全身に無数の傷を負い、致命傷に近いものさえ受けながら、それでも彼女は引き下がらない。
「コイツをぶち抜けなきゃ、意味ねぇんだっ!」
裂帛の気合いと共に、ヴィータが吼える。
「だから…アイゼンッ!」
『Jawohl.』
その足元に古代ベルカの――守護騎士の誇りの魔法陣を輝かせ、残されたカートリッジの全てをロードする。
スラスターを最大限に噴かせ、先端のドリルが唸りを上げる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
巨大なハンマーを高々と掲げ、全身全霊・全力全開を込め、ヴィータが雄たけびを上げた。
「ぶゥち抜けえええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーッ!!!」
守護騎士とそのデバイス。両者の咆哮が重なる。
防護フィールドとグラーフアイゼンがぶつかり合い、火花と衝撃波が広がっていく。
遂に血の光を放つフィールドの表面に亀裂が生じ、ガラスのような音を立てて砕け散った。
「よし! あと一発で…!」
「――残念だが、そこまでだ」
勝利を確信したヴィータだったが、そこへ冷ややかな男の声がかけられた。
声のする方を向くと、眼下にあの白い片翼が見える。
アンジール・ヒューレー。大剣バスターソードを振るう最後の戦士が、その姿を現していた。
「防衛システムに任せるつもりだったが…そうも言っていられんようだ」
低い声がそう告げ、バスターソードを両手で構える。
「くっ!」
ヴィータも応戦すべく、グラーフアイゼンを握り締める。
「無抵抗な相手を斬るのはいい気がしないが…」
突然、アンジールが意味不明な言葉を発した。
しかし、すぐにその意味は判明する。
ヴィータが振るうべきグラーフアイゼンは、次の瞬間、粉々に砕け散ってしまったのだから。
「…!」
彼女の瞳が、絶望に彩られた。
これではもう、最後の一撃を放てない。はやて達を守れない。自分さえも。
急速に力が抜けていく。とっくに限界だった身体が、遂に落下していく。
「悪く思うな」
薄れゆく意識の中、アンジールの言葉が微かに聞こえた。
――思い出の中に止まる事はない
何かが背中に当たるのを感じる。
――烈しき怒りと、苦き思いを
最初ヴィータは、それを遥か下方の床の感触だと思っていた。
しかし、どうも違うのだ。それほどまでに固いものではない。
――心無く、おぞましき運命
そして、別の違和感が感じられる。
それは浮遊感だった。自分の身体が、再び宙に浮いている。
――来よ、来よ、愛しの人よ。さあここに来て、私に再び死を与えよ
うっすらと目を開くと、目の前に、黒い羽根が散っていた。
わずかに視線を横にむけると、漆黒の翼が羽ばたいている。
――死を誘いし者。破壊の罪に生まれし子
どういうことだ。何故ここにはやてがいるのだ。最初、ヴィータはそう思っていた。
――その名を口にするなかれ
だが、それは間違いだった。はやての翼は6枚あるはずだ。それに、こんなに大きな翼ではない。
ヴィータは恐る恐る、自分の身体を受け止めた者を見上げる。
――彼は再び降りてくる
背後で猛烈な爆発音が響く。
そして、その名を叫んだ。
「…セフィロスッ!?」
あのセフィロスの姿があった。
ヴィータの小柄な身体を右脇に無造作に抱えて。
その背に黒き片翼を羽ばたかせ、舞い散る羽根の中で銀の長髪を揺らし、青い瞳を妖艶に光らせて。
破壊された動力の爆炎に照らされ、さながら、神話の天使のごとき美しさをまとって。
――眼下のアンジールと、同じ翼を持って。
「どうにか間に合ったようだな、ヴィータ」
「お前…その羽、一体どーしたんだよっ!?」
しかしセフィロスは答えることなく、その口を開く。
「はやてが心配していた。…現場を離れようとするほどにな」
「はやてが…?」
そして、床に着陸すると、手頃な床にヴィータを預け、アンジールの方へと向き直る。
「…まさか…お前まで、俺達と同類だったというのか…!?」
その表情は驚愕の一色に染まっていた。
セフィロスはその様子を見て、シニカルに微笑む。
片翼の天使が、遂に舞い降りた。
「さぁ、決着を着けるとするか…アンジール」
投下終了。
当初の予定ではノーヴェはこの回で斬られて死んじまうところでした。
…いや、危ない危ない。気が変わってよかったです。危ないとこだったね、ノーヴェ…
俺ァ思うんですよ。あのヌンチャク型のライオットには、もっと色々な使い道があったんじゃないかって。
今回見せたフェイントもそうですし、更にあれ、投げた後の動作を背後から斬りかかるってのにすることもできるわけで。
ついでに鎖鎌のように相手の腕を絡め取るのにも、背後に投げたものを手繰り寄せて挟撃するのにも使えるわけです。
つまり使いこなせば、ライオットザンバーはなのはさんなど問題にならないぐらいの外道兵器だったんだよ!
さて、これで片翼もあと3話。オットーやディードの外伝も含めると4話です。
どうか最後までお付き合いくださいませ。
支援砲火要請! 大至急!!
>>217 FFはよくわからないがGJだと思う。てかそう思った。
まあ原作でもライオットザンバーは使い道あんまり無かったからね…。
だからスパロボXではバイカンフーと飛影のコンボにしたけど…。
外伝もあるのですか、そいつは見てみたいですね。
ノーヴェが本来死亡回って…、すごい気の変わりようですね。殺してたらファンは泣きそう。
>>217 と、鳥肌が立った。
GJです!
バトル描写やキャラの心情が丁寧に書かれていて、凄く完成度の高い綺麗な文章だと思います。
って、なんか偉そうですね。
とにかくGJです、続き期待しています!
GJ!
妖艶とか彩るとかを表現にさらっと組み込める技量が羨ましいなぁ。
言い回しとか物凄くシャレてるし。
是非とも見習わせていただきたいです。
GJー♪FFとはまた懐かしいなー。
何か8のガンブレードを思い出したよ。
ああ、ノーヴェ斬られてるGJ。
ゆりかご内に向かったのがセフィロスって事は、はやてはもう活躍ないのかな? ちょっとさみしいです。
しかし俺もノーヴェをもっと苛めたくなったな、SMCでの泣かせっぷりじゃあ足りねえぜ。
GJでした!
あの使いづらそうなライオット形態バルディッシュをこうも鮮やかに……!
それでは自分は10:30くらいから投下させていただきます。
昭和18年4月18日 一人の提督の死と、現代日本の一人の少女の転生から始まった物語は、時を遡りまた下る。
前世の歴史をなぞりながら、日本時間“照和”16年12月8日午前0時運命の開戦を迎えた。
>>223 HAHAHA、何をおっしゃる。本作ははやてがヒロインですぜ?
ちゃんと出番はありますとも。
あと、最終レス冒頭の「思い出に〜」という部分の出典書き忘れたorz
「再臨:片翼の天使」の和訳です。作詞は野村。
>225はあれで終わりなのかな。
228 :
225:2008/01/23(水) 22:21:27 ID:yGHaInsJ
自分自身他力本願だから・・・
じゃあ、そろそろ行きますね。
ついて来れる野郎どもはいるか!?
支援を開始する
付いてってみせる!
ここにいるぞー!
アンド支援!
「ふっ! はぁっ! でやぁぁぁぁっ!!」
人里離れたある山奥の滝壺。
かつては修験者達が修行に赴いたこの地も今は忘れ去られ、水音がすべてを支配する秘境である。
そこで、全身を炎のような闘志が具現化したかのような紅い鎧を纏った武者が、
一心不乱に己の分身とも言える蛮刀を振りかざしていた。
そんな彼を猛禽のように鋭い視線で見つめる影が一つ。
ただじっと好機を待っていたその影は紅い武者の急所を狙って矢をつがえ、放った。
しかし、その矢は即座に振り向いた武者の刃により断ち切られ、川底へと沈んでいく。
次の瞬間、武者と影は互いの息がかかるほどの距離にまで肉薄し、
顔面に双方の刀を突きつけつつ不機嫌そうに言葉を交わした。
「探したぞ」
「随分とご挨拶だな、下ではそんな挨拶が流行ってるのか?
だとするなら俗世も悪くないな」
襲いかかってきた方の、こちらも紅い鎧を身に付けた武者は刀を鞘に収め、
無骨な冗談を聞き流してそのまま話題を続ける。
「相変わらず腕は確かのようだな」
「そういう貴様は口が達者らしいな、羽流鋭」
「フッ……堕悪魔刃頑駄無様がお呼びだ。貴様もいい加減山を下りろ。
炎魔忍軍軍団長、漸羅(ぜら)」
その武者は、武者は武者でも堕悪武者……それも一軍団を率いる軍団長。
炎の猛将と恐れられる戦闘狂、漸羅という男であった。
巻之壱拾四「実録・堕悪闇軍団二十四時」
翌日、東京某所。
人でごった返す休日の市街地を二人の軍団長は、
他愛もないやり取りをしながら割と堂々と歩いていた。
一般人的には武者頑駄無だろうが堕悪武者だろうが、
危害を加えなければ見分けがつかないらしい。
「しかし、何故一人で山篭りなど? 堕悪化した今の貴様の力なら、
部下の育成に力を割いた方が軍団の強化には有効であろうに」
「羽流鋭、貴様は感じんのか?
俺は堕悪化されてからの体の違和感が未だに抜けん。
以前より強くなっているのは確かだ。
しかし、これは俺が俺として手に入れた力ではない。
単純に腕力が強くなった、足が速くなった、体が丈夫になった……それだけでは実力と呼べん。
自分で得た力ならともかく、それが与えられた物であるなら己の血肉とするまで鍛錬を重ねる。
そうして初めて力は力足り得る。そうは思わんか?」
「勝負馬鹿の貴様らしい意見だな。とは言え、分からんでもない。
所詮堕悪の力は他者から与えられた力。あの魔刃頑駄無様もそれで慢心なされ、
危うく討ち死にを喫するところであった」
それを聞いた途端、漸羅の表情は一変し、飛び付かんばかりの勢いで
羽流鋭の胸倉を掴んで鉄砲水のようにまくしたてた。
「どういう事だ、あの野郎が追い詰められただと!?」
「そうだ。詳しい事は向こうに着いてからになるが……」
「どこのどいつだ!? 野郎が言ってた紅零斗丸とか言う奴か?」
「……違う。その武者はもういない。我々の力と化した」
「?? 話が見えて来んぞ、どういう事だ?」
「着いてから話すと申したぞ……ム、あそこのようだ」
慣れた手つきで漸羅を制する羽流鋭。
そんな二人の眼前にその日の待ち合わせ場所……彼らと同じ四魔忍軍の軍団長、
妖魔忍軍の刃流刃浪(ゔぁるゔぁろ)が資金集めのため経営している飲食店がそびえ立っていた。
ただし、妙にファンシーでゴシック調な外観と、ポップな文体の宣伝文句、
かわいらしい女の子のイラストが前面に押し出された奇抜にもほどがあるデザインの。
二人は呆気に取られ、店名を確認しようとする。が!
「……羽流鋭、俺は横文字は苦手だ。これは何と書いてあるのだ?」
「ムゥ。どうやら『めいどきっさ』と書いてあるようだが。
あやつ、一体何の商売してるんだか」
「冥土喫茶……茶店だと!? 名からして素晴らしい店ではないか!
そうか、この外観は相手を油断させるための『かもふらーじゅ』とやらか!
血の池のように熱く煮えたぎった茶、金剛石のように固く、顎を砕かんとする饅頭……
フ、フフフ……血沸き、肉踊るわ! 刃流刃浪め、
いけ好かん奴だが俺の好みを十二分に理解していると見えるな!」
――やはりこいつ、筋金入りの大馬鹿だ! 知ってたけど!
ずっこけた衝撃で路上の看板に突っ込んだ痛みも癒えぬまま、羽流鋭はそう思いつつ
目の前の呆れた単細胞に突っ込みを入れようと試みる。
「それはない。そもそも貴様の好みに合わせていては一晩で倒産する。
って、おい漸羅! まだ話は終わって……」
「たのもぉーっ!!」
「あぁ……行ってしまったか。やれやれ」
――お前は道場破りか!?
もういちいち突っ込む気力も失せたのか、肩をすくめて首を左右に振りながら、
大股でずかずかと店に上がり込む漸羅を追って行った。
無茶をすればその場で斬り捨てる覚悟完了済みで。
涼やかにベルの音を鳴らしつつ扉を開け、
ズンズン踏み込んで行く漸羅とのっそりついて行く羽流鋭。
明らかにこの場にそぐわない風貌の二人を、
落ち着いた茶色のショートヘアをした、いかにも天真爛漫そうなメイド店員が出迎えた。
「お帰りなさいませ、御主人様!」
「何だ貴様は? 俺は貴様等のような側用人を持った覚えはないし、
ここは俺の屋敷ではない」
――ここはそういう趣向の店なんだって。お前の望む物は万が一にも登場せん。
とりあえず思うだけならタダだろうし羽流鋭は心の中でそっとそう囁いた。
「お飲み物は何になさいますか?」
「貴様に任せる。どんな相手だろうと俺は負けん」
「かしこまりました、本日のお任せシェイクでございますね?
そちらの御主人様はどうなさいますか?」
「……では、こーひーとやらを頼む」
支援
支援する
何でこの脳筋とメイド店員の会話が成立しているのか疑問に思いながら、
早くも体力を使い果たした羽流鋭は考えるのもメニューを開くのも面倒だと言わんばかりに
一番簡単そうで確実にあるであろう一品を注文する。
しかし、このメイド店員もまた一筋縄でいかない相手だった。
「どのコーヒーになさいますか? アメリカン、キリマンジャロ、モカ、ブルーマウンテン……
カフェラテやキャラメルマキアート、ウィンナコーヒーにエスプレッソ、
その他諸々ございますが?」
「な、何!? こーひーとはそれほどまでに種類のあるものなのか?」
「はい。いかがいたしましょう?」
「ム……疲れている時は糖分の摂取が効くと言う。甘めの暖かい物を頼めるか?」
すでに疲れていた羽流鋭は脊髄反射的にそう注文する。
だがしかし、それすらもにたりとほくそ笑む店員の術中であった。
「かしこまりました。リンディスペシャル、はいりま〜す!」
それを聞いた店内の他の客がざわつきだす。
他のメイド店員も彼女の注文を間違いではないかと
何度も何度も改めて確認している様子だ。
その不穏な空気をひしひしと感じる羽流鋭に、空気を読むと言う事を知らない漸羅は
一かけらの悪意すら無く心底彼の身を気遣って声をかけた。
「何だ羽流鋭、貴様疲れておるのか?
言っておったなら修行場の近くの温泉に案内してやったものを……」
――疲れている理由の大半は貴様と行動を共にしたためだがな!
そもそも破天荒な貴様の行動を読めるのが我ら他の四魔忍軍の長くらいなもので、
気分屋の華紅羅(がーべら)と何考えてるかよく分からん刃流刃浪を頼れん以上、
消去法で我しか残されていなかったのだ畜生め!
だんだん心の愚痴の声が大きくなってくる羽流鋭。
もう何でもいいから早く暖かい飲み物で心を落ち着けたい。そう思い始めていた。
「お待たせしました! お任せシェイクとリンディスペシャルでございまーす!」
「ほう、早かったではないか。では貴様等の手並みを見せてもらうとしようか!」
目を血走らせてグラスに挑みかかる漸羅。明らかに喫茶店で放つ類の言葉ではない。
一方の羽流鋭は目の前にデンと置かれた奇妙な代物を目の当たりにし、
その冷徹な思考回路はショート寸前の様相を呈していた。
――おかしいよね?
なんかこの器の中の緑色の液体っぽいブツ、
つぶつぶざらざらしてるよね見るからに。
砂糖の飽和状態通り越して砂糖を緑茶でのばしたって感じだよね。
これ、飲み物だよね? 金平糖の材料とか言わないよね!?
ふと辺りを見回すと、周囲の視線が「無茶しやがって……」と語りかけてくる。
ここにきてようやく羽流鋭は気が付いた。ここはすでに相手の罠の中であり、
自分は不幸にも蟻地獄に足を滑らせてしまった一匹の働き蟻である事に。
そんな羽流鋭に追い討ちをかけるように、店員は満面の笑みで冷酷にこう言い放った。
「それではお集まりの御主人様の皆々様っ!
こちらの赤いゴーグルの御主人様に一気コール、お願いしま〜す!」
「……一気、一気、一気……」
店員の呼びかけに従い、哀れな生贄を弔う念仏のような一気コールが店内を包む。
ここに至ってもはや羽流鋭は逃げ場を失った。
追伸。良い子は一気飲みはしない、させないと言う事を約束してくれよな!
――フッ、漸羅よ、どうやら貴様の言う通りここは冥土であったらしい……
ならば、武士の端くれとしてここで散るのも運命と言うもの。
堕悪魔刃頑駄無様、世界統一の野望を前に大恩も返せず先立つ不孝をお許しください。
御免!
死地に際し、脳裏に浮かぶは自らの敬愛する主の姿と腐れ縁の同僚の野生の勘。
羽流鋭は意を決して目の前の器を抱えあげ……一息でそれを飲み干した。
「……ム、羽流鋭?」
今、一人の勇者の魂が三途の川を渡ろうとしているちょうどその頃、
堕悪闇軍団の首魁、堕悪魔刃頑駄無もまた会合のため嵐起こるメイド喫茶に……
「ちょっと魔刃頑駄無さん! いいかげんにお家賃払って下さいよ!」
(チィッ! まだ去ってはくれぬか。管理人のおばちゃんめ、よくやる!)
……向かっていなかった。
西日の直撃する四畳半一間、風呂・トイレ共用のオンボロアパート……
そこがここ日本での魔刃頑駄無の住処である。
一言で言うなら魔刃頑駄無は家賃を滞納し、管理人の突撃を受けていたのであった。
ここでは彼を例にとり、堕悪闇軍団の日常風景を垣間見てみる事にしよう。
「居留守を使っても無駄ですからね! ちょっと失礼しますよ!?」
最後の手段、合鍵を使い部屋の中へと侵入してくる管理人。
絶体絶命!
どっちが危ういのかは御想像にお任せします。
「……って、アラ。おかしいわね、確かに人の気配がしたのに?
もう、三ヶ月も家賃たまってるのに……どこいっちゃったのかしら!」
ついに魔刃頑駄無の部屋へと踏み込んだ管理人のおばちゃん。
しかし、部屋の主の姿はどこにも無く、困り果てたおばちゃんは
ぶつぶつと文句を言いながらその部屋を後にしていった。
だが、少し疑問が残る。それでは魔刃頑駄無は一体どこへ消えたのであろうか?
「……フゥーッ、危なかった。『堕悪忍法天井貼り付き』、習得しておいて正解であった」
と、そこに人がいなくなったことを確認して天井から飛び降りてきたのは魔刃頑駄無。
彼は安心からか大きく息をついて自らの日々のたゆまぬ努力に感謝していた。
そう、その忍法の名が示す通り、魔刃頑駄無は天井にしがみつき、
逃げた囚人を追う刑務所のサーチライトが如き執念深さのおばちゃんの視界から
その身を隠していたのであった!
どの辺りが忍法なのかは武者ならぬ我々人間の身で理解する事は到底不可能であるが。
「しかし、結構貯まったかな?
我が居城に侵入してきておいてこれに気づかぬとは……フッ! 人間もちょろいものよ」
そう言って、魔刃頑駄無はにやにやとその頬を緩める。
とても不気味だが問題はそこではない。
彼の視線を追うと、棚の上に無造作に置かれた二本の蓋つきガラス瓶に辿り着く。
そしてその瓶には「ジュース飲んだつもり貯金」「アイス食べたつもり貯金」と、
生活臭のにじみ出るラベルが貼りつけてあり、その中は小銭でいっぱいである。
もう終わってしまったのか!?支援
もうお分かりだろう。
堕悪闇軍団とは、とてつもなく零細な悪の秘密組織であったのだ!
考えても見てほしい。武者丸達夢者遊撃隊による奇襲を受け、
ロクに準備もできぬまま日本へ転移してきた堕悪闇軍団。
武者頑駄無達もたどり着いた当初は苦労したようだが、
その敵である堕悪闇軍団が同じ苦労を背負い込まなかったわけがない。
その頂点に立つ魔刃頑駄無でさえこのように爪に火をともすような思いで
食うや食わずの苦しい毎日を送っていたのだった。
「さて、と。管理人も去った事だしそろそろ夕食の買い出しに向かうとするか。
今日はチキンラーメンが一袋三十五円だったな。早くせねば売り切れてしまう」
注、魔刃頑駄無は世界征服を狙う組織の首領です。貧乏学生ではありません。
ともかく、魔刃頑駄無が部屋を出ようとしたその時、一匹の鳩がコツコツと窓を叩いた。
何事かと思って振り向くと、その脚には紙切れが結び付けてある様子。
いわゆる伝書鳩である。
邪魔者に不満を抱きつつも仕方なくその手紙を読むと、そこにはこう書いてあった。
『魔刃頑駄無様 定例の会合に付き
至急メイド喫茶「ラトーラ」までおいでください
店長 兼 妖魔忍軍団長 刃流刃浪』
「……あ」
手紙から顔を上げ、カレンダーと時計を確認する魔刃頑駄無の顔はすでに真っ青。
どうやら、会合の存在を本気で忘れていたようである。
「それで遅刻なされた、と?」
「うむ」
「言いたい事はそれだけか? 人をわざわざ山奥から呼び出した上に何時間も待たせたんだ。
それなりに得るものがないと、場合によってはここでテメェを斬る」
ようやく店へとたどり着いた魔刃頑駄無が言い訳を終えると、
我慢が限界に達していた漸羅は腰の刀に手をかけつつそう言い放った。
彼は羽流鋭のように魔刃頑駄無に心酔しているわけではないらしい。
「フン、価値のある情報かどうかは貴様が決める事ではない。そんな事より……」
ふと視線を外す魔刃頑駄無。その先には……
「砂糖コワイ砂糖コワイ砂糖コワイ……」
部屋の隅っこで白目を剥きながら体育座りをしてガタガタと震えている羽流鋭の姿があった。
「触れてやるな。敗者に憐れみなど不要」
「だが、あ奴があそこまで壊れている姿など見たことが無い。いったい何があったのだ?」
剣呑な空気の流れる二人を取りなすように、堕悪闇軍団の資金源であるこの店の店長であり、
空魔、炎魔に並ぶ四魔軍団の一角……妖魔軍団の軍団長、刃流刃浪は
その異形の鋏のような形の両手で割って入り、事情を説明し始めた。
だめだこいつらはやくなんとかしないとしえん
「あぁ、新入りのバイトの子が出しちゃったメニューがですね?
羽流鋭めに重い精神的外傷を与えてしまったらしいのですよ。
明るいしかわいいし良く働くいい子なんですけど、
彼女の提案で加えたメニューがとんでもない代物でして……」
「成程。まさに一撃必殺と言う訳か」
「少々ニュアンスは違いますが、まぁそのようなものです」
「あんな腰巾着の事はどうでもいいじゃないのさ、刃流刃浪。
さっさと本題に移らないかねぇ?」
今まで沈黙を守っていた最後の軍団長……氷魔忍軍の女傑、華紅羅が
手にしていた扇子をたたみ、魔刃以下ろくに話を始めようともしない男どもにそれを突きつける。
その迫力に押され、各々がしぶしぶ席に着き、ようやく会議らしい体裁が整った。
「そういえばそこの羽流鋭が言っていたが、
魔刃頑駄無、テメェ、ヒヨッコの頑駄無どもに負けたらしいじゃないか?
その壊れた兜を見りゃ嘘じゃないってのは分かるがよ……何があった?」
「漸羅! お主またそのような口のきき方を……」
「よい。口で説明するより見た方が早かろう。堕悪馬吸夢の記録映像を再生してくれ」
部屋を暗くし、軍団長達は中古の十四型テレビを食い入るように見つめる。
その中では彼らの度肝を抜くような光景が繰り広げられていた。
紅零斗丸の壮絶な最期、年端もいかぬ人間の少女が放った見た事もない攻撃型の術法、
一度はあっけなく倒された武者丸や斗機丸が人間達の手によって即座に戦線に復帰、
さらに合流した鎧丸とのコンビネーションによる、天宮最強部隊の名に恥じない
凄まじい攻撃力を見せる必殺技、夢者遊撃断……。
敵の力もそうだが、それ以前に実力差を覆すほどの攻撃力とそれを支える人間の、
それもほんの子供が戦闘面や支援において規格外の不可思議な力で活躍を見せている。
「……おいおい、こりゃなんだ? 俺達は子供向けの活動写真でも見せられてるのか?
なんて出鱈目な連中だ、この小僧ども」
「すべて現実だ。特にこの中央に立つ武者、武者丸が復活している理由だが……」
魔刃頑駄無が指し示した光り輝く鎧の武者丸を見て、三人はそれぞれ思索に移る。
「そうだねぇ……倒れる前より強くなってるようだけど、ただの癒しの術じゃまずあり得ないね」
「さっき食ってた何かが原因か? いや、んな話は聞いた事がない」
「そうとは限らんよ漸羅、この瞬間、堕悪馬吸夢はあり得ない量の
『天馬の国沈没エネルギー』を感知している」
漸羅が腕を組みながら何度も何度も映像を見返してそう言うと、
刃流刃浪は横から用意していたレジュメを差し出してそう説明した。
「ペガチンだとぉ? ジュエルなんちゃらの力を引き出すっていう……アレか?」
「左様。全国各地に蓄積されている未知のエネルギー、
こちらにやって来てから発見された、やがてこの国をも沈没させるであろう強大な力、
『天馬の国沈没エネルギー』略して『ペガチン』。
それは人間のみが発する事のできる力だというのはお主達も知っておろう?」
レジュメにざっと目を通しながら、華紅羅はそれに答える。
「ペガチン……それって確かに強い力だけど、
直接利用する事は難しいんじゃなかったのかい?
ジュエルシードを使う時の触媒に活用できるくらいで……」
「その通りだ。だが我々は手段を選んでいられるほど余裕のある組織ではない」
「まともに家禄も出やせんしな」
「しからば、利用できるものは利用するしかあるまい!」
「シカトすんな」
「そのために必要な研究材料も確保してある……刃流刃浪?」
「ははっ」
漸羅の給料に対する不満を華麗にスルーした魔刃頑駄無は刃流刃浪に指示し、
映像を切り替える。そこに映っていた物は、彼らの想像を上回るとんでもない物であった。
「こ、こいつは!?」
「……なるほど。『研究材料』ねぇ、手の込んだ事をするじゃあないかい?」
「その通り! この男が、我々の今後の活動の成否を握る事になる!
そして我等の手にペガチンを収めた暁には、その力で無敵の軍団を誕生させるのだ!
ファファファ……今から笑いが止まらぬわ」
その映像……培養層に浮かぶ武者の姿を見た漸羅と華紅羅は思わず感嘆の声を漏らす。
その様子を見て魔刃頑駄無は高笑いを上げたが、華紅羅はこう言って話題に水を差した。
「やれやれ、とらぬ狸の皮算用はほどほどにしといたほうがいいよ?
ところで、あたしゃこっちの方が気になるねぇ……」
華紅羅は映像を巻き戻し、ディバインバスターを放つなのはのシーンで一時停止させる。
「よかったらこの小娘の対応、あたしに任せちゃくれないかい?
ちょっと考えがあってさ」
「よかろう。好きにするがいい」
「仰せのままに……」
そう言って部屋から去っていく華紅羅。
しかし闇に消えるとか木枯らしと共に去るなどと言ったいかにもな演出はなく、
普通に「従業員控え室」と、プレートの下がったドアを開けて出て行った。
げに憎っくきは貧乏である。
ところで堕悪闇軍団の恐ろしい企みが動きだしている最中、
全く会話に加わって来なかった羽流鋭はと言うと……
「砂糖コワイ砂糖コワイ砂糖コワイ……」
……まだ部屋の隅で震えていたが、もはや誰も声をかけようとはしなかった。
「さて、と……」
その夜、とある街の、入居している物件のない無人のテナントビル。
この場にはあまりにも似つかわしくない幼さを残した顔立ちの黒髪の少年が、
現代科学をはるかに超えたレベルの機械を操り、何者かに通信を送っていた。
「こちら時空管理局クロノ=ハラオウン執務官。
エイミィ=リミエッタ執務官補佐、定時連絡の時間だ。応答願う、どうぞ?」
「時空管理局」。
その少年、クロノ=ハラオウン達が属する
数多の次元に存在する知的生命体が暮らす世界において、
その成り立ちが脅かされる事を監視、そしてその崩壊を防止するための組織。
ここ二、三年、時空管理局はピリピリとしていた。
管理局と提携している宗教組織、「聖王教会」が不吉な予言を宣告していたためである。
そのため強化されていた警戒網に半年前の超時空転移装置の作動は察知されていて、
現地出身のギル=グレアム提督の指揮下においてすぐさま調査チームが組まれた。
彼らの他にも世界各地に多くのスタッフが散らばっている。
中でも、管理外であるこの世界にやってきた未確認の次元世界からの来訪者が
たむろしているこの日本は、特に注意を払って警戒されていた。
「はいはーい! こちらエイミィ=リミエッタ。準備オッケーです、どうぞー?」
「あぁ、エイミィ。潜入任務ご苦労さま……って、な、ななな何なんだその格好は!?」
クロノの眼前に浮かぶウィンドウには、
羽流鋭を砂糖恐怖症へと追いやった例の新人メイド店員……
エイミィ=リミエッタが仕事着であるフリフリの可愛らしい衣装のまま映っていた。
「どーだいクロノ君、この衣装! 結構似合ってると思わないっかなー! どうよ?」
「ぼ、僕に女の人のファッションなんて分かるわけないだろ!」
「おーおー照れちゃって、かっわい〜」
「そんな事より定時連絡だ! 堕悪闇軍団の調査報告!」
「はいはーい、えっとね……」
任務とはいえなかなかお気に入りの衣装にご満悦のエイミィは、
くるりとスカートを翻しながら一回転し、その姿をモニター越しにクロノに見せつける。
クロノはそんな彼女の行動に顔を真っ赤にしながら慌てて怒鳴り付けた。
その反応まで含めて彼女にもて遊ばれているとはつゆ知らず。
彼女、エイミィは、クロノより若干年上だが士官教導センターでは同期で、
今は上司と部下の間柄である。
にも関わらず、クロノはいつまで経っても自分を弟扱いするこの補佐官に閉口していた。
魔法こそ使えないが技能に問題はない。むしろ優秀な部類に入る。
だからこそクロノや彼の上司達は彼女を信頼し、この世界で暗躍する二つの勢力……
「頑駄無軍団」と「堕悪闇軍団」の調査に同行させ、危険な潜入任務も任せた。
性格も明るく前向きで、クロノ自身ももちろん嫌ってなどいない。
だが、それでも、クロノはこの能天気な同僚を苦手としていた。
「……天馬の国沈没エネルギー、か」
「そうそう。詳しい事はあちらさんにもよく分かっていないみたい。
人間が生み出すって言うんだけど、そんな力よほどの魔導師だって出せないよ?
ジュエルシードだけでも大変だって言うのに、
何だってこんな訳の分からないことがまとまって……」
「しかし、予言の日は近いんだ。この世界に関する事は改めて洗い直しておく必要がある。
不確定要素……『イレギュラー』である彼らの事は特に、ね」
つむじのあたりの癖っ毛をくるくるといじりながら、エイミィは
むっつりとした顔を隠そうともせず「予言」について言及する。
「予言かぁ……けど、未来が分かると言ってもせいぜいよく当たる占い程度でしょ?
それでもグレアム提督やリンディ提督、それにクロノ君が気にしてるのは、やっぱり……」
「そう。『闇の書』のためだ」
クロノは「闇の書」と言う言葉に複雑な感情をこめ、そう呟いた。
「調査によれば『闇の書』は高確率でこの第九十七管理外世界に転生しているはずだ。
聖王教会の騎士カリムの予言を信じるなら、管理局史上最大の悪夢を伴って……ね」
「管理局史上最大の悪夢、か……あれ、そう言えば詳しい内容はどんなのだったっけ?」
「やれやれ、忘れたのか? 彼女が示した文面にはこうある……」
――聖なる夜、六百六十六の闇を貫き、ヤミを司る皇帝降臨す。
その力、世に並ぶもの無し。
山は揺れ、海は狂い、空は哭く。
終焉を告げる笛の音とともに世界は○に包まれたり。
「『聖なる夜』と言うのはいくつか候補があるが……三割の確率で一番可能性が高いのが
この世界の一宗教、キリスト教の開祖の生誕日である約半年後のクリスマスだ」
「六百六十六っていうのはデータによると闇の書が魔法術式を保存できる最大ページ数だよね」
「○と言うのは彼女にもよく分からないそうだが……終焉の笛と言う言葉と合わせて
何かが終わりを迎える可能性がある。
それが闇の書の引き起こす事態だというなら、絶対にただごとじゃ済まないはずだ」
「ん? 待って、確か続きがあるんじゃなかったっけ、その文面」
「なんでそんな事は覚えてるんだよ……確かにあるけど、こちらは解釈に困る内容だ」
――天の鎧、楔となりて八の光導く。
八の光は千の祈りを束ねて天と地と雷に勇気の鳳凰を授け、
ヤミとヒカリは連なり破滅と福音をもたらすであろう。
「破滅と、福音……正反対の意味がごっちゃになって、よく分からないね。
どういう意味なのかな?」
「さぁね。予言と言うのは決まって肝心な所は曖昧になってる物さ」
「そんなんだからよく当たる占いくらいにしか思われないんじゃない?」
「僕に言われたって困る。とにかく、予言の証明なのか何なのか、
この世界に異変が起こってるのは確かなんだ。もうしばらく内偵を進めてくれ」
「りょーかいっ! じゃ、切るね?」
最後までクロノの調子を狂わせるペースを保ったまま、エイミィは通信を終えた。
安堵感からか、大きくため息をつくクロノ。
顔を上げると、その視界には街の灯りが飛び込んでくる。
その一つ一つは、そこに生きている人がいるという証。大げさな言い方をすれば生命の輝き。
それを見て、クロノは知らず知らずのうちに一つの言葉を漏らしていた。
「守って見せるさ、必ず」
ぽつりと呟いたその言葉は誰に向けられたものなのか。
自分か、目の前の世界か、それとも過ぎ去りし日々の憧憬に向けてか。
少年の目には、強く眩い決意の光が宿っていた。
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
艱難辛苦を乗り越えて、戻って来ました海鳴に!
私達を待っていたのは、おとーさんやおかーさん達私の家族と、
そして小さな子どもの武者頑駄無!?
トッキー君も知らない子だって言うし、一体この子はどこのどちら様!?
そして新たな魔法を特訓中の私に襲い来る大ピンチ!
一体どうすればいいの?
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之壱拾伍!
「夜空に舞う白い翼なの」!
リリカルマジカル、頑張ります!
登場武者符亜意留(ふぁいる)
漸羅 [ゼラ]
出典:新SD戦国伝 伝説の大将軍編
モデル:ビギナ・ゼラ
新生闇軍団の誇る四魔忍軍、炎魔忍軍を統括する軍団長。
戦いのみに生きがいを見出す生粋の戦士で、勝利のためなら卑劣な手段もいとわない。
常に強い相手との戦いを望み、戦場を駆け巡る日々を送る。
必殺技は大気との摩擦熱で炎を纏った豪剣「赤神鬼炎斬(セキシンキエンザン)」。
ちなみに、編笠をかぶった変装姿のモチーフは当時の情報誌によるとゼイラムであるという。
以上です。支援ありがとうございました。
次は改稿だけなのであまり時間もかからず投下できるかと。ではではー
リンディスペシャルクソワロタwww支援
ヤミを司る皇帝って……まさか光の変幻編の天魔大帝か?
黒魔神闇皇帝はでないのかな?
5分後投下おk?
OK
なんという貧乏集団wwwGJ!
>>250 5分後というと、武者○伝氏の投下から約20分後か…微妙なラインですなぁ…
ともかく、今はただ支援
【平成ライダーサイド】三話「帰ってきた仮面ライダー電王」Bパート
【蕎麦屋「田所」】
「こんにちわー」
「いらっしゃ…って、お前らかよ…」
カウンターでは海堂直也が三人を待っていた。
木場勇治、長田結花と死別した海堂は、四年前から田所で働いていたのだが…調子は相変わらずである。
「よお。」
「こんにちは!」
「どうも…」
「!?、うわあああああああああああ!!」
良太郎の姿を見た瞬間、尻餅をついて後ずさる海堂。
「来るなこの馬鹿!不幸が移る!」
「え?」
「「え」じゃねぇ!俺はなぁ…お前のせいでいつも酷い目に合ってるんだよ…お前の巻き添え食ってトラックに引かれかけたり…溺死しかけたり…感電したり…
ああああああもう数え切れねぇ!帰れ!テメーはとっとと帰れ!」
「そ…そんな…」
「「グォラアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」」
凄まじい怒号が響き、田所と彼の弟が厨房からやってくる。
「た、たたた…大将…副将…」
海堂の表情が凍りつく。
「お前…客に対してその態度は何だ?」
「い…いえ、俺は店のために…」
「うるせえ!お前はお仕置きだ!行け!」
「分ぁかったよおぉ!おぉにいちゃあん!!」
田所弟に引きずられ、どこかに連れて行かれる海堂。
「ご…ごめんなさいお許しください!チクショオーーーー野上!お前のせいだあぁぁぁぁあ…」
「あはは…」
「自業自得だよ。」
海堂にあきれるフェイト。
「さてと…悪かったな野上。家の馬鹿が…あいつも腕を上げてきてるんだがなぁ…お前らに食わせたくは無いそうだ。」
「何でだよ?おっさん。」
「お前らに食われるのが恥ずかしいんじゃないか?まぁいい、注文が…」
「うわあああああああああああああああ!」
「「「「!?」」」」
人々の悲鳴を聞く四人。
「田所さん、お店から出ないで下さい!」
「分かった!」
「巧さん!」
「ああ!」
戸口に向かうフェイトと巧。
「待って!僕も行く!」
「お前は邪魔だ!ここで待ってろ!」
「でも!」
「良太郎、あたし達は大丈夫だから。ね?」
「…うん。」
巧とフェイトは良太郎を店に残し、街に向かう。
【市街地】
「どこだあああああああああ!?ファイズ何処だあああああああああ!?」
タランチュラジンは口から溶解液を吐き、次々に公共物や建造物、そして逃げ惑う人々を溶かしていく。
凶行を繰り返すタランチュラジンの前に、巧とフェイトがやってくる。
「おお!来たかファイズ!あの時のお返しをしてやる!」
「お前…あのデブか?」
「そうだ!貴様に復讐するため、俺はタランチュラジンとして生まれ変わったのだ!」
「あなた…たったそれだけのために改造人間に…」
「性根から腐ってやがる…」
「黙れ!貴様らまとめて…地獄に送ってくれる!」
「やれるもんならやってみやがれ!変身!」
巧はファイズドライバーにファイズフォンをセットし、ファイズに変身する。
フェイトもバルディッシュをかざし、バリアジャケットを装着しようとするが…
「ヂュラアアアアアアアアア!!」
「!?、うわあああああああああああ!?」
変身直前にタランチュラジンの吐いた糸攻撃を受け、繭の中に閉じ込められてしまう。
「フェイト!?」
「その女は繭の中に閉じ込めた。もう少しで窒息死する。」
「何!?」
【繭の中】
「うっ…くっ…(空気が…苦しい…!)」
「させるか!」
ファイスはファイズショットを持ち、ファイズフォンのエンターキーを押そうとする。
「待て!グランインパクトやクリムゾンスマッシュで攻撃すれば確かにその繭は壊れるだろう…だが中の女はどうなるかな?」
「…!?」
【巧のイメージ】
「うわああああああああああああああ!!」
(灰化するフェイト)
………
「クッ…!」
「あきらめて武器を捨てろ…」
「…」
ファイズショットとファイズポインターを地面に置くファイズ。
「フフフフフ…ヂュラアアアアアアアアアア!!」
タランチュラジンは武器を失ったファイズに襲い掛かり、八本の腕をふんだんに使ってファイズにパンチの乱打を浴びせる。
「うわあああああああ!!」
「さっきのお返しだ!ヂュラアアアアアアアアアア!!」
「ま…待て!」
「「!?」」
弱々しい叫びを聞き、背後を振り返る二人。
そこには鉄パイプを持ってタランチュラジンに向かってくる良太郎の姿が…
「野上止めろ!来るな!」
「やあああああああああ!」
良太郎は鉄パイプでタランチュラジンの頭部を叩く。
しかしこんな攻撃が通じる筈もなく、鉄パイプは真っ二つに折れてしまった。
「ああ!?」
「このガキィ…」
ファイズを電話ボックスに向けて投げるタランチュラジン。
「うわあぁぁぁあ!」
ファイズは電話ボックスに突っ込み、変身が解ける。
「チッ…野上!逃げろ!」
しかし良太郎は足が震えており、逃げるに逃げられない。
「あ…あ…」
「貴様ぁ!」
タランチュラジンは良太郎を殴り飛ばす。
「うわぁ!?」
「よくも邪魔を…死ね!」
怒り狂うタランチュラジンは溶解液を良太郎に向けて発射する。
「野上!」
「…!(モモタロス!)」
良太郎は目を硬く閉じ、死を覚悟する。
だが、溶解液はいつまでたっても良太郎に命中する気配はない。
不思議に思った良太郎は恐る恐る目を開ける。
すると良太郎の前には、デンライナー・ゴウカの巨大な車体があった。
デンライナーが盾となり、良太郎を守ったのだ。
「な…なんだあの電車は!?」
「おいおい…ありゃ…」
「デン…ライ…ナー?」
そしてデンライナーのドアが開き、良太郎の前に懐かしい顔ぶれが現れる。
(BGM・Climax Jump)
〔時間の波をつかまえて〕
「よお!良太郎!」
「モモタロス!」
〔今すぐに行こう約束の場所〕
「四年か…再会は思ったより早かったかな?」
「ウラタロス!」
〔限界無限 いざ飛び込め〕
「元気そうやないか!」
「キンタロス!」
〔Climax Jump!〕
「イェ〜イ!良太郎!久しぶり〜」
「久方ぶりだな、我が友よ。」
「リュウタロス!ジーク!」
〔いーじゃん! いーじゃん! すげーじゃん!〕
「良太郎!」
「ハナさん!」
ライダーパスとデンオウベルトを持ち、良太郎の傍にやってくるコハナ。
懐かしい顔ぶれの勢ぞろいに、瞳から涙が零れる良太郎。
(曲終了)
「皆…でもなんで…」
良太郎は立ち上がり、コハナに質問する。
「話は後よ!とにかく今は!」
良太郎にパスとベルトを渡すコハナ。
「うん…モモタロス、行くよ!」
「待ってたぜ!」
モモタロスは赤い光に変化し、良太郎に憑く。
すると良太郎の髪の毛の一部が赤く変化し、顔立ちもやんちゃに変化した。
M良太郎は腰にベルトを装着し、赤いボタンを押す。
ベルトからは勢いの良い音楽が流れ、中心が赤く輝く。
「変身!」
『Swordform』
良太郎は黒と銀のツートンカラーの鎧を纏い、さらにその鎧の上に赤い鎧が装着される。
「俺、参上!」
M良太郎は赤き戦士、仮面ライダー電王・ソードフォームに変身を遂げた。
(BGM・Double-Action)
〔こぼれ落ちる砂のように 誰も時間(とき)止められない その定め侵す者「僕が」「俺が」消してみせる 必ず〕
「へ、オイ蜘蛛野郎!ずいぶんあそこの猫舌野郎をいたぶってくれた様じゃねぇか!礼はタップリさせてもらうぜ!」
「あのモモ野郎…猫舌は余計だっつの…」
「貴様!仮面ライダーだったのか!?貴様もAAMONに歯向かうのか!?」
「へ、アーモンドだかレイモンドだか知らねぇが、俺に前フリはねぇ!最初からクライマックスだぜ!」
電王は腰のデンガッシャーをソードモードに組み替え、タランチュラジンに突撃していく。
「行くぜ行くぜ行くぜ!!」
〔自分の中誰かが 騒ぎだそうとしている 俺の時間(とき)を待ってる 制御出来ない衝動〕
電王は問答無用の攻撃剣術でタランチュラジンに斬り込む。
タランチュラジンは溶解液を吐き、突進してくる電王を攻撃するが、電王は身軽な動きで溶解液を回避し、デンガッシャーでタランチュラジンを切り刻む。
〔Right now 目を背けたら 歴史が崩れてく 風さえも叫んでいる「目覚めよ熱く」〕
「オラオラオラオラオラーーーーーーーーー!!」
「ヂュラアアアアアアア!」
〔誰も知らない時空 駆け抜けてゆく光 Get Ready(お前が)Time to change(決める)この世界の行方を〕
タランチュラジンは八本の腕の内六本を切り落とされ、痛みに悶える。
せめて30分は待とうぜ…
最低限のマナーとしてさ。この感想かきこみにくくなっちゃったじゃんよ。
一応支援はするがね
投下後、まとめて感想入れてくれると嬉しい支援
「どうした?終わりかよ?」
「くっ…このままでは不味い…撤退を…」
タランチュラジンは地面に潜り、姿を消す。
『モモタロス!』
「分かってるよ!」
『Fullcharge』
電王はライダーパスをベルトの中心にかざし、フリーエネルギーをデンガッシャーにフルチャージする。
「行くぜ…俺の必殺技…Part3…デヤ!」
電王はデンガッシャーの刀身を飛ばし、地面に潜らせる。
そして刀身は地面の中に居たタランチュラジンを突き上げ、再びデンガッシャーの切っ先に装着された。
「…と見せかけて!ストレートど真ん中!!」
〔2つの声重なる時 誰よりも強くなれる 動き出そうぜDouble-Action「今と」「未来」1つになる瞬間〕
電王は宙にいるタランチュラジンに向けてジャンプし、光り輝く刃でタランチュラジンを斬った。
ソードフォームの必殺技「エクストリームスラッシュ」だ。
「ヂュラアアアアアアアア…」
タランチュラジンは上半身と下半身を分断され、爆発した。
(曲終了)
それと同時にフェイトを覆っていた繭も消える。
「あ…あたし…え?何で電王が?それに皆も?」
状況が飲み込めていないフェイト。
「へ!決まったぜ!」
電王は変身を解除し、良太郎に戻る。(モモタロスも同時に分かれる)
「皆…ありがとう。」
モモタロスやコハナ達に向き直り、礼を言う良太郎。
「でも…本当に何で皆が?」
「…!」
目から涙を零し、良太郎に抱きつくコハナ。
「ふぇ!?ハ…ハナさん?」
「良太郎…あたし達の…未来がぁ…」
「!?、それどういうこと!?」
この時、仮面ライダー電王・野上良太郎の戦いが再び始まった。
次回予告
(山の中でゼロライナーを発見するキョウキとすずか)
すずか「先輩…あれって…」
キョウキ「ゼロライナー…」
(侑斗を起こすキョウキ)
キョウキ「桜井!おい桜井!」
侑斗「き…桐矢…」
(迫り来るツチグモの童子と姫)
童子&姫「お〜にさ〜んこ〜ちら、手〜のなるほうへ〜」
(並び立つ強鬼とゼロノス)
強鬼&ゼロノス「最初に言っておく!俺達はかーなーり強い!」
次回
「俺達はかーなーり強い!」
投下終了
あれ?武者○伝さんの投下終了が十時五十分から、僕が投下したのが十一時二十二分…三十二分経過してから投下したはずですが?
ま、いっか…ごめんなさい…
それと申し訳ありません!
もう就寝時間過ぎてるので感想はまた今度!ほんとうにごめんなさい!
どひゃあ! 10分計算間違えてた!
ともかくGJ!
しかし電王原作終了から4年…どんな顔なんだろ、良太郎w
>片翼
ラスト、例のセフィロスのテーマ聞きながら読んでたら臨場感半端ねえ! グッジョブのG。
ジェネシス、これから出張るのかな? と思ったら見事な引き際でした。
いや、登場話数的にはちょい役かもしれないけど、私はこれがベストだと思いますよ。
これで、ジェネシス助太刀!→なんてつええんだ!→フェイトお姫様抱っこ、な流れだったら普通の二枚目キャラ追加ですけど、文字通り命削りながら戦って、それでも悲壮感の欠片も見せずに微笑してみせるジェネシスに漢を見ましたね!
俺、もうコイツに掘られも良い…!(ぉ
いや、ホントにコイツマジかっこいいよ。真剣にゲーム買おうかなw
また、去り際がカッチョいいですね。後腐れはないけど余韻がある。
あとさりげにクロノの信念が語られていて、短いシーンだけど好きなやりとりです。堅物キャラのイメージのせいか、SSではあまり良い扱いないけど、実際クロノも善人だしこういう常識的な奴だからこそ組織が動くと思うんですよね。
両作品のキャラの交流が素晴らしいクロスオーバーでした。
そして、ついに次回はセフィロスの最終決戦か…これは期待せざる得ない。
っていうか、もう終わりが見えてきちゃったよ! うわ、勿体無い。でもみたいw
どういう結末を迎えるのか、今から楽しみです。頑張ってください。
ってあら? 感想書いてる間に投下がなされていたようで。
リロードでチェック忘れてました、すみません。
っていうか、感想に時間かけすぎたのかな。二十分くらいかかってる…失礼(汗
GJなんだけど、歌詞とか出してもいいの?
下衆丸出しの某団体の事が気になるんだけど。
おぉ〜、原作電王終了からまだ3日しか経ってないのに、早くも電王が再び参上!
所で、なのは達もガオウによるデンライナーハイジャック事件に関わっていたんですか?
とりあえずGJと言っておこう。
やっぱ面白い。
>>265 訳してあるから大丈夫じゃないかな。
というかこんなとこまで見てるんだろうか。
それはそれですごい気がする。
また登場ライダー過去形かよ
今に始まったことじゃないがストーリー構成手抜き過ぎだろ・・・
>>266 関わってます。
まあ、ストーリーでは描かないですけど。
>>270 まぁ四年経ってますから、これが一番自然だと思っただけです。
それに僕、どんなに言われようと話は早く進めたいので…
では今度こそおやすみ…
>>○伝氏
闇皇帝とはGJでした♪
リンディスペシャルもよかったです、これからも期待しています。
>>ライダー氏
電王登場に興奮しました、これからの活躍に期待してます。
いいとも〜♪
なのは「な、何が起こったの?」
ユーノ「MS達がいっぱい……」
球場でユーノと合流したなのは、ガンダムは辺りに倒れているボロボロのMS達の姿が眼に入り、息を呑む。
ガンダム「デュエル、バスターまでも。これが、ジュエルシードの暴走……」
アレックス「大変です……お兄さん!」
??「が、ガンダム……殿」
アレックスが示した先にはボロボロの身体をなんとか押してやってくる黒いガンダム、ブリッツ。
なのは「大丈夫!?ひどい怪我……」
ガンダム「ブリッツ!?」
ブリッツ「ストライク、フリー……ダム殿が」
ユーノ「……一体何が?」
ブリッツ「増える魔球を編み出したでござる」
ガンダム「ケガ人連れて帰ろうか?」
ユーノ「安全な手段ですけど、それだと話が終わっちゃいますよι」
魔法少女リリカルなのはFullcolor'S ジュエルシード編 第3話
ガンダム達が到着した頃、グラウンドではフリーダム、ジャスティス、デスティニー、レジェンドの4体が場所を移して野球をしていた。
ストライクフリーダム「ボク、投手になろうと思う」
ジャスティス「さっきから、何を言ってるんだフリーダム!?」
ストライクフリーダム「だって−−ストライク自由ってコトはきっとどんなアウトコースに投げてもストライクゾーンが自由だからバンバンストライクが取れるだ!」
デスティニー「Σイヤイヤイヤ、ストライクの定義が違うぞ!あと、だからってサードばっかに牽制球投げんなーレジェンド!」
レジェンド「ならばこれで!」
デスティニー「Σテニスラケットで打ち返すなー(怒)!」
ガンダム「ブリッツ達はアレックスに任せたし。フリーダム!」
なのは「二人とも大丈夫?」
ジャスティス「ガンダムさん!?」
デスティニー「それに、あんたらは……?」
初めて見るひらひらした白い服に身を包んだ少女と小動物にデスティニーは少し混乱しながら尋ねる。
支援
なのは「ユーノくん、ジュエルシードはどこにあるの?」
ユーノ「あそこ、フリーダムさんの角だ!」
ユーノの示したフリーダムの角には確かに菱形の結晶体がきらきらと輝いていた。
なのは「あ、あれが……」
ガンダム「噂の……」
レジェンド(コクリ)
ガンダム&なのは「種割れ!?」
レジェンド「そうだ、あれが俺達MSの結果だ!」
デスティニー「Σ違う違う、アンタらも言うか!てか、あんな結果イヤだろ!」
そして、同じく球場の外に薄暗くなった景色を明るい光で照らす何本もの灯。
そのうちの一本の下に金髪の少女フェイトと彼女の使い魔アルフがいた。
アルフ「あそこ……あの機体にジュエルシードがついてる」
フェイト「……あの子は」
アルフ「魔導師……MS達もいるね。それにシャアの言っていたフェレットってのはあの肩の奴だ。あたし達と同じようにジュエルシードが目的だよきっと……」
フェイト「……うん、行こう。母さんの為に」
ジュアッグ『たいやきー、たいやきー。わらびーもちー』
フェイト「(Σグゥゥゥ)アルフ……私、ダメかも」
アルフ「うん……うん、食べてから行こっか」
フェイト「っ、たいやきのおじさん待って下さい!(泣)」
−−−−
フリーダム「行くよ、分身魔球!」
素早く分身した中から球をなのはは狙うが当然、レイジングハートは当たらず空を切る。
なのは「っ、フリーダムくん速いよ〜」
ガンダム「なのはのバッティングが早過ぎなんだってー」
なのは「そんな、私運動ダメなのにー」
ユーノ「違うよ、なのは。もうちょっと腰を落としてレイジングハートをバッティングモードに……」
ジャスティス「分身の中から本物を狙うんだ……」
デスティニー「Σなんで本格的に野球してんだアンタらはー!!」
ぼけぼけ支援
フリーダム「それじゃもう一回、行くよ!分身魔球!」
なのは「うん、フリーダムくん。……レイジングハート!」
『master, 90 degrees right angle.』
レジェンド「投手、フリーダム。投げた!」
レイジングハートの声を信じ、なのはは分身した球の中から一つ90°直角に飛来してきた球を狙い……そして力強くレイジングハートを振るう。
そして、球場に撃音が鳴り響き。フリーダムの投げた球は場外へと消えてゆく。
ストライクフリーダム「そんな……ストライク自由のはずなのに……」
分身魔球を破られ、ストライクフリーダムは膝をついて涙を浮かべる。
と同時に彼の角に張り付いていたジュエルシードはゆっくりと落ちる。
ユーノ「……君のストライク自由は凄かった……落ち込まないで。それにスポーツが自由だったら面白くないよ」
ジャスティス「分身魔球、凄かったよフリーダム」
なのは「それにフリーダムくんのおかげで私。皆の事知れたよ……ありがとう」
フリーダム「みんな……ありがとう。ボクは、ボクは!!」
ガンダム「こうして皆は幸せにくらしましたとさ。めでたしめでたし」
デスティニー「Σ終わるのかよ!てゆーか、さっさとジュエルシードとかいうソレ封印しなくて良いのかアンタらは!」
一同「あ」
なのは「じゃあ、封印し「まって!」
封印しようとなのはがレイジングハートをジュエルシードに向けた瞬間、少女の声がそれを阻む。
なのは「!?」
支援
声の方へと顔を向けるとそこには金髪の少女が黒い杖を片手に赤い犬と共に立っていた。
たいやきを口にほお張りながら。
フェイト「ジュエルシードはわひゃははい!(渡さない)」
アルフ「はぶっとふっふぁふひょ!(がぶっといっちゃうよ)」
ユーノ「く、黒い魔導師!?」
突然現れた、新たな魔導師と赤い犬にガンダム達は緊張が走る。
ガンダム(新しい魔導師!?)
なのは(お、女の子……)
それがこれから永きに渡る親友となる彼女達の初めての出会いであった。
それと……彼らは彼女らに言いたい事があった。
ガンダム「たいやき屋さんどこ!?」
なのは「何円なの!?」
ユーノ「わらび餅は!?」
フェイト「まだ、球場の入口のところ、100円。わらび餅もあった」
アルフ「待ちな、ジュエルシードを持ったままだとたいやきが今川焼きになっちゃうよ!ついでにあんこがツナマヨにもなる!」
一同「そんな力を持ってるなんて……」
デスティニー「Σ待て、良い空気が台なしだぞ!てかあんたら食べながら走るのは身体に悪いぞ!待ってろお茶買ってきてやるから!」
>あんこがツナマヨに
お…恐ろしい…! 支援
>あんこがツナマヨに
それは危険だ。早急に封印しないと支援
※一方、”みりしゃ”
グフ夫妻としばらく和んだ後、プレシア一行は自分達が借りた部屋へと戻って就寝の支度をしていた。
プレシア「良い夫妻だったわね」
リニス「そうですね。アリシアも寝てしまっていて話せませんでしたけど……」
残念そうにリニスはアリシアをそっと敷き布団に横たわらせて、毛布を掛ける。
アリシア「すぅ…すぅ…」
プレシア「それにフェイトもいないし……あの子を探したら一緒にまたここにきたいわね」
リニス「はい♪」
隣からのマラサイの声→『とーしーのはーじめーのたーてーちーとてー』
プレシア「……あ、あら?」
リニス「あれ?」
隣からのマラサイの声→『フフフ、歌詞をウロ覚えなお前ら。もう「たてちとて」としか思えまい!!』
隣からのガンダムXの声→『うるせー、お前のせいで「たてちとて」しか思えねーじゃねえか!セテライト』
隣からのエアマスターの声→『やめろ、お隣りさんまで被害が及ぶ!』
隣からのレオパルドの声→『駄目だー、「たてちとて」になってるι』
プレシア(……貴女は?)←眼で話しかけている。
リニス(……私はずっとコレで覚えてますι)
プレシア(……私も、この子もフェイトもよ)
リニス(たてちとて仲間……ですね)
プレシア(何言ってんの、私達家族じゃない)
アリシア「……おかあ…さん、フェイ……ト、リニス……むにゃ……」
プレシア「ふふ」
リニス「あはは」
続く
以上です、リリカラーではプレシアは良い人になってますので悪しからず。
あとフェイトがジュエルシードを探している理由はこれから明かされて行きます。ではでは
GJ。
ボケ要員ばっかりの中でデスティニーの存在はマジ重要w
GJ。
だれか……デスティニーを助けて!
GJ!!
全体的にボケだらけw
GJでした!
馬鹿ばっかw
こいつらはやく何とかしないとw
>なのはXtS
先生!ガンダムがGUND"O"Mなのは仕様ですか誤字ですか!
>>289 はい!完璧に誤字ですね!
……修正板行ってきます
みなさん感想ありがとうございます。
種組を本編よりマシに動かせて幸いです。
異彩放ち過ぎGJwww
「ガンダムX」って呼ぶより「GX」って呼んだほうがデバイスぽい。
とか思ってみたり。
サテキャが今から楽しみだ
一応言っておきますが、11時半ごろにチェンジリリカルなのはA’Sの第4話を
投下しようと思いますが、他に投下する人はいるかな?いなかったら確認などをして投下します。
了解した。
>>261 なんというか、ここまで次々に怪人達に普通に復活されると
原作の戦いは何だったんだ?という気分ですね
クウガとアギトの問題が起こった理由が分かる気がしますわ
進路クリアー、投下どうぞ
早いですけど、投下します。「○○た」てのが多いけど、今回は仕様ですのでご了承ください。
第4話 驚愕!! 明かされた真実!
ハラオウン家では玄関先でエイミィがなのはとフェイトに新しくなったレイジングハート・エクセリオンとバルディッシュ・アサルトの説明をしている一方で、
リビングの方ではクロノが竜馬に今日の戦いについて強く怒っていた。
「竜馬さん! どういうつもりですか!?」
「どういうつもりって、何の事だ?」
クロノはソファーに偉そうに座っている竜馬に怒る。
「何でゲッターの設定を殺傷設定にしたんですか!? 僕は殺さないようにって言ったのに……」
竜馬はようやくクロノが自分に怒る理由がわかったような顔をする。
「何だそんな事か……」
「そんな事かじゃありませんよ!」
竜馬の反省のなさにクロノはさらに怒る。
「クロノ、忘れたのか? 俺はあの時殺さないなんて言ってないぜ。俺は考えとくと言っただけだ」
クロノはその時の言葉を思い出すが、クロノはあの時竜馬はある程度考えて殺さない戦いをしてくれるものだと思っていたが、
実際は竜馬はほとんど考えず相手を殺すような戦いしか考えていなかったのだ。
「だからってあんな事……。あなたは管理局の保護を受けてる身なんですよ! こっちの指示に従ってください!」
「俺はお前達に保護してくれって頼んだ覚えは無いぜ。それに俺はそういうのは嫌いでな……。話はそれだけか? だったら俺は寝るぜ」
「待ってください、竜馬さん」
リビングから離れようとした竜馬をリンディが呼び止める。
「何だ? 提督さんよ」
「これから今回の事件に大きく関わる闇の書についてなのはさんとフェイトさんも含めて説明をしたいのであなたも聞いてください」
「……、寝ていいか?」
「ダメです!」
リンディが竜馬の意見を即座に拒否する。
「はいはい、わかりましたよ」
竜馬はしぶしぶリンディの言う事を聞き、また偉そうな姿勢でソファーに座る。
(何で竜馬さんは艦長の言う事は聞くんだろう?)
エイミィは心の中でそう思った。それはリンディの方が竜馬より年上だからと言う理由であるが、竜馬は素直に聞く人間では無い。
唯なんとなく、年上の意見は少しは聞いてやるかと思ってるだけであり、リンディが殺さないようにと言っても竜馬はそれをやめる気は無い。
なのは、フェイトもソファーに座り闇の書についての説明がクロノから始まった。
「まずは闇の書そのものについて知ってる事を話そう。あれは何も魔導師のリンカーコアだけじゃなくて、リンカーコアを持ってる大型生物からでも蒐集できるんだ」
「つまりあの子達はその生き物達からも蒐集してるってこと?」
なのはがクロノに尋ねる。
「ああ、実際ここ1週間の間で何十匹も蒐集されている」
「インベーダーみたいだな」
竜馬が自分の宇宙にいる敵を例にしてつぶやく。インベーダーは人間だけでなく小動物にも寄生できるのだ。
「後、闇の書の守護騎士の事なんだけど、彼女達は闇の書が作り出した、擬似生命体、擬似プログラムに過ぎないんだ……」
その擬似プログラムと言う言葉にフェイトが反応する。
「使いまでも人間でもない擬似生命って言うと……、私みたいな……」
そのフェイトの言葉にリンディとクロノは反論する。
「違うわ!」
「少し生まれ方が違うだけで、君は立派な人間だ。検査でも何も無かっただろ……」
「はい、すみません」
フェイトが2人に謝ると竜馬が尋ねる。
「フェイト、お前何かあるのか?」
「ええ、実は……」
話は一時中断されて、フェイトの話になった。
フェイトはPT事件の首謀者プレシア・テスタロッサの死んだ娘アリシア・テスタロッサのクローンであったのだ。
「ふーん、それだけか?」
「え?」
竜馬のそっけない態度にフェイトは驚く。
「それだけかって……」
「クローンなんて號と同じなだけじゃないか」
「あの號って……」
「ああ、號は俺の宇宙にいた男の名前だよ」
フェイトの話のお返しにと言う形で竜馬は號の説明をした。竜馬はゲッター線の力で命の記憶を見たときの號の事きちんとを知ったのだ。
號は真ドラゴンを動かすために造り出された、早乙女博士とその娘の細胞を持ったクローン人間である。
「そうなんだ……」
「竜馬さんの世界も大変なんですね……」
「皆、悪いけど話を元に戻すよ」
クロノが再び闇の書とヴォルケンリッターの説明をする。
「さっきも言ったけど、彼女達は擬似プログラム。本来は感情なんて無いんだけど……」
「それは無いと思う」
なのはとフェイト、竜馬が意見する。
「私はあのヴィータちゃんって子と戦ったけど、ヴィータちゃんは泣いたり怒ってたりしてた」
「シグナムもそんな感じだった……」
「というよりあの2人、完全に怒ってたよな……」
(それはあなたのせいです)
全員が心の中で思ったが口に出さない事にした。口にしたら竜馬が怒って手のつけようがなくなる恐れがあるからだ……。
「とにかく、今言える事は何としても闇の書の完成の阻止と彼女達とその主の逮捕だ。ああそれとユーノ……」
「うん?」
フェレットの姿でなのはの肩に乗っているユーノにクロノは頼み事をする。それは明日自分と一緒に来て欲しいというものであった。
翌日、竜馬はずっと眠ったままで起きようとしない。
「竜馬さん、朝ですよ」
フェイトが竜馬を起こそうにも竜馬は起きない。
「フェイト、こいつ死んでんじゃない?」
アルフが不吉な事を言うがそうではない。竜馬は確かに息もしているし、脈もある。竜馬は何かを見ているようだった。
その一方で、はやては月村家のメイドのノエルが運転する車の中で、ヴォルケンリッターは八神家ではやての帰りを待つ中、初めて出会ったときのことを思い出す。
それは6月4日の午前0時に闇の書が起動し、突如ヴォルケンリッターが現れたがはやてはその突然の事で気を失ってしまった。
そのはやてをヴォルケンリッターは病院に連れて行ったときに、はやての主治医の石田先生は当然怪しんだが、はやては自分の遠い親戚だと誤魔化した。
帰宅後はやては闇の書の主になったのでヴォルケンリッターの衣食住を見るといい、ヴォルケンリッターを家族のように接した。
ヴォルケンリッターもそのはやての気持ちに触れていく内に人間のように感情が芽生えてきた。
はやての足の病気を考えたヴォルケンリッターははやてに闇の書を完成させれば、足が治るといったが、はやては他の人の迷惑になるからしないっと言い、平凡で幸せな日々を過ごしていたが、
そんな幸せをぶち壊す出来事が起こった。それは10月28日の時、シグナムとシャマルは重大な事に気づいたのだ。
それははやての病気の原因が闇の書と自分達にあると言うことを……。闇の書ははやてのリンカーコアを喰らい、そのままにしておくとはやてが死ぬのだ。
闇の書の完成をさせれば、はやての病気が治ると信じたヴォルケンリッターははやての知らない間に闇の書の蒐集を行い、それが今にいたっているのだ。
そして昼になりハラオウン家ではようやく竜馬が起きた。
「あんな事だったとはな……」
竜馬が見ていたのははやてとヴォルケンリッターの事だったのだ。竜馬の体にあるリンカーコアのゲッター線が命の記憶として、
竜馬にはやてとヴォルケンリッターの出会いとヴォルケンリッターの真意を見せたのだ。
(まあ、俺には関係ないし、俺は敵を殺すだけだ)
竜馬はヴォルケンリッターの真意を知ったところで考えを変える気は無い。
竜馬はベットから起きて、ゲッターのデバイスを探すが無いのに気付く。
「あの野郎ーーーー」
竜馬は怒りながらリビングに向かうがアルフしかいない。
「おい、他の連中はどうした!? それにゲッターが無いぞ!」
アルフは怒る竜馬に説明をする。
クロノとリンディはユーノをつれて本局に、エイミィは竜馬に内緒でゲッターの非殺傷設定をし直すためにマリーのところに、フェイトはなのは達と遊びに行ったのだ。
「勝手に俺のゲッターを持ち出しやがって……。俺も出かける!」
「出かけるってどこにさ?」
「適当に散歩する」
竜馬はそう言って家から出て行き、散歩をする事に……。歩いているとなのは、フェイト、アリサ、すずかが何やら楽しそうに話しているのを目撃する。
その途中すずかが歩いているいてガラの悪そうな男の人にぶつかり、いちゃもんをつけられた。
「ご、ごめんなさい」
「おいガキ、どうしてくれんだよ!」
「本当にごめんなさい」
「ごめんなさいで済むかよ!」
「「「すずか(ちゃん)!」」」
なのは、フェイト、アリサが叫ぶも、ガラの悪そうな男はすずかに向かって拳を振り上げるが、その拳は振り下ろそうとした瞬間何かに止められる。
その拳を止めたのは竜馬の腕であった。
「「竜馬さん!」」
「おいおい、こんなガキ相手にマジになるんじゃねえよ」
((竜馬さんも人の事言えない気が……)
昨日の夜の戦いでヴィータを殺そうとした竜馬が言えるセリフではないが、なのはとフェイトは黙った。
「変わりに俺が相手をしてやるよ」
「いい度胸じゃねえか、おっさん!」
男は竜馬の腕を振りほどき、竜馬に拳を向けるも竜馬はそれを手のひらで受け止め、即座にカウンターでパンチを男の顔に入れる。
「誰が、おっさんだ!?」
竜馬はこう見えてもまだ27歳である。まだおっさんと呼ばれるのは少し早い。
「お前達、ここからは見ない方がいいぜ。目でも瞑ってろ」
竜馬がなのは達に目を瞑るように指示し、なのは達もそれに従う。そして竜馬は男をボコボコにした。
「おい、さっさと行くぞ」
「「「「は、はい……」」」」
竜馬は4人を連れてその場を後にした。竜馬はどこにも怪我はなく、ただ一方的に相手を痛めつけたのだ。
(竜馬さんは本当はやさしいのかな?)
(でも何で昨日はあんな殺す戦いしかしなかったんだろう?)
なのはとフェイトは念話で話す。竜馬は悪人面ではあるが根は悪い人間ではない。
しかし、昨日の戦闘の時の竜馬くらいの非常さがないとインベーダーには勝てない。
竜馬は再びインベーダーと戦う事もあって非常さを保とうとしているのだ。
インベーダーはそれくらい卑劣な存在でもある。
なのはとフェイトはクロノ達が戻ったらゲッターの事は竜馬の一存にすればと言おうと思った。
本局のとある部屋ではクロノはグレアムの使い魔で自分の師匠とも言える存在のリーゼロッテ、リーゼアリアにユーノを紹介し、
ユーノに本局にある無限書庫に連れて行って欲しいと頼んでいた。
「無限書庫なら闇の書について何かあるかもしれない……」
「ねえ、クロノ。その後は食べていい?」
リーゼロッテがユーノに何かしようと画策しているのは見え見えだがクロノはためらいも無く、
「好きにしたらいい」
ユーノはその時、自分の存在の危機を感じたとか……。
また本局の別の場所では、エイミィがマリーにブラックゲッターの調整を頼んでいて今はその作業中である。
「まさか、非殺傷設定を簡単に解除するなんて……」
「今度は竜馬さんのわからないようにしてね……」
「わかってますよ……」
エイミィは暇なのでゲッターのデータを見ていると何か別のゲッターのデータがあることに気付く。
「ねえ、マリー、このゲッターって何?」
「え? ああそれは竜馬さんがこのブラックゲッターの他にもう一つ別のゲッターを作ってくれって頼んでいたものですよ……」
「このゲッター、ブラックゲッター以上の出力があるよ……」
「まあ、まだ未完成でブラックゲッターの方が早く完成するからブラックゲッターを先に作ったんですよ。それでも竜馬さんはそれも作れって言ってますけど……」
「でもこれ、一体何のゲッター何だろう?」
竜馬は一体何のゲッターを作ろうとしていたのか?とエイミィは疑問に思ったまま帰るのである。
投下完了。過去形の話があるので「○○た」が多いのでご了承ください。
一応、伏線は張っておきました。
よく考えたらチェンジゲッターとなのはA’Sって全部で第13話でしたよね。
ちょうどあれと重なるな…。
>>スパロボX氏
竜馬大人げねww GJです。
ではフルカラー劇場投下します!
デスティニー「で!アンタは前回ホンット何もしてなかったよな?」
自身が買ってきたペットボトルのあったかいお茶を全員に渡してからデスティニーは刺々しく尋ねる。
ガンダム「む、何もしていないなんて失敬な!俺はちゃんとなのはのバッティングに注意したぞ♪」
デスティニー「Σまだ野球引っ張っぱんのか!?」
ガンダム「ウ・ソー♪ま、今回は俺もツッコミ入れるからι」
デスティニー「出来たらそうしてくれ。ツッコミ過ぎて疲れたι」
一同「ごめんなさい」
レジェンド「それが運命だデスティニー」
デスティニー「Σおまえダレ!?」
魔法少女リリカルなのはFullcolor'S ジュエルシード編 第4話
球場に現れた黒き魔導師と使い魔。
その子はたいやきとわらび餅の情報を教えてくれた。そして今、一同が居るのは球場。
ユーノ「けふー、わらび餅美味しかった……」
なのは「たいやきも甘くて美味しかったね」
フェイト「うん、こしあんが美味しかったかな」
アルフ「あたしはつぶあんだけどねー」
フリーダム「あ、ボクもつぶあん派」
レジェンド「俺はこしあん派かな」
ガンダム(Σ何この和み空気)
デスティニー「Σアンタらジュエルシードの事はいーのかよ!」
一同「あ」
−−−−
ジャスティス「そっちの子、用があったんじゃないのか?」
フェイト「うん、ジュエルシードから手を放して」
アルフ「それにソレはあんたらには必要ないものでしょ?さっさと渡してかえんなよ」
ユーノ「駄目だ、これは危険過ぎる。封印しなきゃ」
フリーダム「そうだよ、何に使うの?」
フェイト「……」
アルフ「そこはアンタ達に話す必要なんてないよ」
デスティニー「何を!」
ガンダム「うわー、なんか空気が気まずいなぁ……」
なのは「うん、どうしよ……」
ガンダム「なのは、ここは分かりあう為にお話した方が良いよ。話してくれなくても声をかければあの子は答えてくれるよ♪」
なのは「……うん、そうだよね。お話しなきゃニューハーフの男の人か女の人か、わかんないもん♪」
にこっと微笑んでそう告げ、なのはは黒い魔導師にお話を聞きに行った。
ガンダム(……うわぁ、そうだけど。そうだけど……台なし)
癒しだよ……支援
−−−−
なのは「お話聞かせてほしいの!」
フェイト「っ?」
アルフ「お話なんか!」
ユーノ「なのはの邪魔はさせない!」
アルフ「くっ!」
次々に繰り広げられる魔法戦。
杖から桜色の砲撃を放ったり、杖が光の刃を出す鎌を作ったり、赤い犬が人間に変身したり、鎖を陣から出して相手を捕まえたり……。
種組一同「…………あの、ガンダムさん。あの子ら人間ですか?」
ガンダム「一応ι」
だが、そんな魔法戦もすぐに終了する。
突然現れた黒い魔導師の手慣れた闘い方になのはは難無く敗北してしまいジュエルシードを確保されてしまう……。
なのは「はぁ……はぁ……」
フェイト「ジュエルシード……もらって行くね」
アルフ「さっすが私のご主人様だよ♪」
ユーノ「なのは……大丈夫!?」
なのは「うん……大丈夫……だよ」
膝をついて座り込むなのはへと歩み寄ると彼女は力無くユーノへと微笑みかける。
フェイト「…………」
そんななのはを見遣ってから黒い魔導師は背中を向けて転移魔法を使おうとしたが……。
目の前にはMS達がいた。
ガンダム「名前ぐらい教えてよ?」
フリーダム「ボク達は知りたいんだ、君達を」
フェイト「……」
アルフ「答える必要なん−−」
ガンダム「一緒にたいやき食った仲の癖に名前知らないのって可笑しいよね?ド新人なのに♪(笑顔)」
フェイト&アルフ「Σご、ごめんなさいι」
−−−−
フェイト「フェイト。フェイト・T・テスタロッサです」
アルフ「……アルフだよ」
デスティニー「へぇ、良い名前じゃん」
レジェンド「で、そのコスプレ恥ずかしくないのか?」
フェイト&アルフ「Σコスプレじゃないから!てゆーかソッチ(なのは)もコスプレっぽいじゃん!」
ガンダム一同「あー(納得)」
ユーノ「そうかも」
なのは「Σえ!?」
−−−−
フェイト「なのは、皆……出来ればその……ジュエルシードを探すのに手を引いてほしいの」
アルフ「出来ればアンタ達と闘いたくないのさ」
なのは「フェイトちゃん、アルフさん……」
ガンダム「ああー、そうそう。今電話したら残りのジュエルシードいくつかこっちで確保したからー」
一同「Σ早っ」
※場所を移して”れんぽー”戦艦ホワイトベースのブリッジ。
フェイト「すごい……こんなに」
アルフ「いちいち探す手間が省けたね」
ガンダムとシャアの手配で見つけた各所属からのジュエルシードの数にフェイトとアルフは感嘆の声をあげて見下ろす。
ガンキャノン(109)「えーっと”えぅーご”で4つ。なのはさんとフェイトさんが持ってるので2つ。コロニーで3つ。”じおん”と”あくしず”から6つで……」
アレックス「『”えぅーご”で4つ。なのはさんとフェイトさんが持ってるので2つ。コロニーで3つ』……なんかのなぞなぞですか?」
ガンダム&ガンキャノン(108)「ちゃうちゃうι」
シャアザク「答えが人間のアレとかぶるけどι」
>>304 GJ!!次に竜馬の獲物になるのは誰だw
そして、リリカラー劇場に支援
−−−−
ユーノ「全部で15個……」
ガンダム「うん。で再確認するけどユーノはコレ封印したくて、フェイトはお母さんの為にコレがいるんだよね?」
ガンダムの尋ねにユーノとフェイトはコクリと頷いて答える。
シャアザク「フェイト、そろそろ理由を聞かせてくれないか?」
フェイト「……それは−−」
???「それについては私が答えるわ」
シャアザク「Σだ、誰だ!?」
突然、ブリッジに響いた声。声のした方へと一同が視線を向けるとそこには黒髪の女性がブリッジに入ってきていた。
フェイト「お、お母さん!?」
アレックス「Σが、ガ○スの仮面に!?」
ガンキャノン(109)「Σ出てきそう!?」
なのは「Σっぽいけど、っぽいけど!」
−−−−
フェイト「お母さん……今までどこにいたの?」
アルフ「そうだよ声かけてくれたら……」
プレシア「”みりしゃ”って施設よ。リニスとアリシアもそっちにいるわ」
ガンダム「あー。ホワイトベース飛ばせばすぐ着くじゃん」
ブリッジのモニターに表示された地図を見遣るとほぼ隣の隣の町。
なのは&ユーノ「Σ思ったより近っ!」
−−−−
アレックス「でも、よくここにフェイトさんが居るって分かりましたね?」
プレシア「ああ、それはMSから−−」
※回想
ジャムルフィン「ガンダムさんがジュエルシードって危ない結晶体を探してるそうなんですけど知りませんか?」
プレシア「……知らないわ。ちょっと聞きたいんだけどその探している人はドコ?」
ジャムルフィン「ここから少し遠くにある海鳴市って土地に”れんぽー”のホワイトベースって戦艦が停泊してます。そこにいると思いますよ」
プレシア「分かったわ、ありがとう」
※回想終了
プレシア「という訳よ」
なのは「……あの、一つ聞いて良いですか?」
プレシア「なぁに?」
フェイト「……その”ジャムルフィン”ってどんなデザートなの、お母さん?」
ガンダム「今週のオススメ?」
一同の頭の中にはカップケーキサイズのなんかのスイーツが甘くのしかかっていた。
−−−−
シャアザク「教えてくれ、フェイトは一体どんな理由でジュエルシードを集めていたんだ?」
アルフ「シャア……」
シャアザク「あって少ししか経たんが私達からすれば彼女はもう友達だ。気にせん方が変だぞ」
なのは「私も……私もフェイトちゃんの事知りたい」
ガンダム「俺もフェイトと友達になりたいんな♪」
フェイト「シャア……なのは、ガンダム……」
彼らのあたたかな言葉にフェイトは今まで経験した事の無い程、心がじんわりしている事に気付く。そんな彼女の内の変化に使い魔であるアルフも気付いている。
アレックスやガンキャノン達もうんうんと頷いている。
プレシア「分かったわ……教えてあげるわ。それはね」
一同「……ゴクリ」
プレシア「世界すべてのラーメンをお蕎麦に変えるためよ。」
ダダダダダダダダダ(走ってきたデスティニー「Σなんでやねん!?何だよその偏った夢はオイ!」←(再び走り去る。
プレシア「私達一家全員お蕎麦派だから」
ユーノ「Σ恐ろしい……←(ラーメン派」
なのは「……え、恐ろしいの?←(うどん派」
フェイト「っ!うぅ←(ホントはラーメン派」
ガンダム「Σえー!!恐ろしい、恐ろしいけど!?」
シャアザク「良いシーンが台なしだなι」
ラーメンを蕎麦にしても俺は構わないww支援
−−−−
プレシア「さて、ここのジュエルシードは貰っていくわ」
ユーノ「待って、そんな事の為に使うなんて……封印しなきゃいけないんだ」
フェイト「……そうだよお母さん、私本当はラーメン派だから……お母さんを見逃せない!バルディッシュ」
『set up』
アルフ「あたしはどっちでもいーよι」
なのは「お話、させてほしいの!」
アレックス「ふわわ、大変ですι」
プレシア「ふふ、良いわ……フェイトも、全員かかってらっしゃい」
そして、ここに再び魔法戦が繰り広げられようとしていた……が。
ガンダム「ちょい待ち!」
シャアザク「この闘いは我々が預かる!」
なのは「ガンダムさん……」
フェイト「シャア……」
プレシア「預かるってどうゆう事かしら?」
ガンダム「あとちょっとで秋じゃん?実は俺達、秋には毎年のアレやるんだ♪」
なのは「……まさか、ガンダムさん!?(←ワクワクしてきた」
シャアザク「運動会でジュエルシードなんたらの勝負をつけろ!」
ガンキャノン(108)「でも、プレシアさんとかフェイトとかやりたがるか?」
ガンキャノン(108)の言葉にガンダムはプレシアとフェイト達を。
プレシア(楽しそう……)
フェイト「大玉ころがし……」
ユーノ&アルフ「パン食い競争……」
ガンダム「な?」
ガンキャノン(108)「あー(納得)」
プレシアのブルマ姿支援ッ!!胸の名前は平仮名でw
−−−−
フェイト「……でもなんで私達も参加させてくれるの?」
ガンダム「へ? そんなの決まってんじゃん。晴天の下、すっげーうまい弁当食いたいんだー!友達のお前らに食わせてやりてーんだー!」
シャアザク「はながさおんどを踊らせたいんだー!」
フェイト「ガンダム、シャア……」
なのは組一同「やります、やらせてください!」
プレシア「アリシアとリニスも参加していいかしら?」
なのは「アリサちゃんもすずかちゃんも!?」
ガンダム「うん、いーよ♪」
なのは「Σやったー♪」
プレシア「ありがとう、ガンダム」
ガンダム「よーし、各所属に連絡だ。行くぞシャア♪」
シャアザク「うむ、任せろ♪」
シャアと手をタッチさせ、意気込むガンダム。
運動会への期待が膨らむなのは達を見てつい、今までよりも良い思い出になるのではないか?と思うのであった。
がんたんく:ガンダムー
ガンダム「どったの、たんく?」
がんたんく:なのはたちじゃ、にんずーすくないからおーえんよんだ。
シャアザク「ああ、確かに8人は少ないな。で誰を呼んだんだ?」
がんたんく:リンディおやことエイミィ
ガンダム「Σ誰」
がんたんく:かんりきょくのせんゆー
シャアザク「Σマジで?」
リンディ「おおマジです♪貴方達の運動会は次元震が起こりかねないからよ♪」
ガンダム&シャアザク「Σえ、そうなの!?」
クロノ「いっそのこと人間対君達でも良いよ?」
ガンダム&シャア「ぶっちゃけイジメか?(怒)」
クロノ「ごめんなさいごめんなさい、調子乗りましたι」
エイミィ「じゃ、私実況しようか?」
ガンダム「じゃ任せたーリィナちゃんと組んじゃってよ♪」
エイミィ「了解でっすガンダムさん♪」
シャアザク「言ってた割にノリノリじゃないかι」
ガンダム「まー楽しそうだし、良いんじゃない?」
シャアザク「ま、そうだな」
続く
以上です。まったりとしてて急てんかいですが次回はジュエルシード編最終回か?運動会でっす。
ではではー
GJ!!
嫌だなぁ・・ラーメンをお蕎麦にするせいで次元震が起きたらw
GJすぎて腹筋崩壊
相変わらずひっかきまわされてるなw
話題から置いてきぼりを食らった全国のそうめん派がお怒りです。
ともかくGJ!
GJ!
デスティニーお疲れ様wクロノは人間とSDガンダムの歩幅考えろwww
GJ!
しかしプレシア、アンタ何て恐ろしい夢を持っているんだ……!
俺の食生活の五割はラーメンで出来てるのに……
GJ!
ほのぼの系ここに極まるですなw
ちなみに俺はうどん派なので関係なし
GJ!
俺はウドン派だから無関係だ!
>>296 そんなこと言われても大変なんですよ…新しい怪人ばかり考えるの…
いえもう…ホントに…
このプレシアさんは良いプレシアさんw
スケールがある意味デカイ気がしないでもないぞ!
次の次元震が危惧される運動会も楽しみに待っとります、GJ!!
そして私のお話のほうへも、沢山のレスを皆さんありがとうございます。
しかし今考えるとユーノ君があんな物騒なもの(ジュエルシード)を掘り返さなければ……と後悔先に立たず(意味不明
ついでにこの先の展開がちょっと困り気味。結局キャロは管理局の施設行くまで何をしてたんだろうか?
次回は「キャロとバクラが(今度こそ)就職するそうです」をお送りしたいw
327 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/24(木) 17:57:32 ID:g5dBaWNt
GJ
すげーほのぼのしてる。
え〜と、一作投下したいんだが、どういう流れで投下すりゃいいんですか?
トリとかは必要ないの?テンプレないから分かりにくくて……
ここはトリはつけたい人だけつけるようになっております。
投下する際は予約を一応入れてください。
また、前の投下から最低30分は開けるようにしてください。
>>326 普通に食うに困って、管理局を頼るじゃ駄目でしょうか?
保護後、レアスキルあるから適性調べたけど駄目なんでたらい回しで
フェイトと施設で出会うとか。
すいません、間違えました。
管理局に行き着くまでの道中はもうオリジナルでいいのでは?
その後、食うに困って管理局へいくとか。
>>326 せっかくバクラがいる事だし、
ここはインディ・ジョーンズの様な大冒険を……。
ハムナプトラじゃね? バクラ的に
>>326 レアスキル持ちの将来有望な魔術師を養子にしませんかーと売り込みにいくとか
>>330 このキャロがたらい回しに遭う光景が想像できんwwww
本編みたいな扱いになる前にバクラが暴れそうだwwww
なんか、キャロがその内ジョジョのパッショーネ並みの組織力の
盗賊団のボスになって管理局に摘発されてフェイトに出会うとかw
>>336 ほら・・・キャロはいい子だから、バクラにばっかり頼ってられないってことで
バクラが暴れようとすると止めるとか。
「キャロとバクラのキャバクラ」と言う革命的なご意見により、ちょっとそれっぽい接客業で行ってみるかな?と思わないでもない。
なお、最初に「キャロとバクラのキャバクラ」なる電波を発信してくれやがった人には御礼と怨霊を差し上げたいと思いますwww
今思いついたが…、
ユーノ経由でまず無限書庫に就職というのはどうでしょう?
>>337 フリード『きゅるるるる……きゅるるるる……』
キャロ「電話だ。
もしもし、キャロです。あっ、バクラさん」
ってことか!?
ボスじゃねーかwwww
>341
その電話欲しいwww
じゃあ、エリオはペッシ役かな?
ところで、三つほどネタを思いついたんだけど、どれを書いてほしいか言ってくれないか?
1.Only you〜リベルクルス〜
2.PSUイルミナスの野望
3.エヴァーグレイス
どれも二次創作を見かけないネタだから選ぶのが辛いかもしれんw
>>343 1のタイガージョーと鴉丸羅喉がやってくる
に1票
バクラってアニメじゃたしか部下いたよね。部隊指揮とか集団戦とか慣れてんのかな?
ここは過去の経験を生かしてゲーム会社でも立ち上げてみるとかw
>>341 俺様のかわいいキャロよ・・・から会話が始まるのかw
>>343 なのははプロシュートでペッシはすでにフェイトさんですw
クライマックスでテンションが上がっていても、たまには短編を挟まずにいられない今日この頃。
…だって、今を逃したら、片翼の展開的に出すタイミングないもん。
というわけで、ギン姉襲来のルルーシュ3話、投下してもおk?
支援
「反目のスバルのルルーシュが機動六課に来たようです」
「今回から上の注意書が消えたな」
「さして必要でもないからカット、だって」
その朝、あたし達は六課隊舎の門の前に立って、大事なお客様を待ってました。
今日は108部隊からギン姉が来る日なのです。
あたしにとっては3年ぶりの姉妹の再会。ルルーシュにとっては勝負の日なのだそうで。
…何の勝負なんだろ? いわゆる「娘さんをください」ってやつかな?
「スバルのお姉さん…って、どんな奴なんだ?」
ルルーシュが聞いてきました。
「んーと…見た通りのしっかりしたお姉ちゃんだよ。…あ、多分あれかな?」
そこへ一台の車が走ってきて、止まりました。
身内の中では見たことのない、青い軽自動車です。ギン姉免許取ったんだ。
「スバル〜!」
やがてドアが開き、ギン姉が満面の笑顔で飛びついてきました。
「ギン姉〜!」
あたしも嬉しくなって、これ以上ないぐらいの笑顔で飛びつきます。
久しぶりの再会です。しばらくの間、感極まったあたし達はアハハウフフな感じにじゃれ合ってました。
…よし! そろそろあれやるか!
「答えよ、スバル!」
ギン姉もその気です。よーし行くぞぉ!
「シューティングアーツは!」
「「王者の風よ!」」
「一撃!」
「必倒!」
「「天破侠乱!」」
「見よ!」
「「地上の星は赤く燃えているぅぅぅぅーっ!!!」」
…フッ…決まった…
見ての通りの完璧な組み手を決めて、あたし達は互いにニヤリと不敵な笑みを浮かべます。
「…ね? 言った通りのお姉ちゃんでしょ?」
「どこがだっ!」
何故かツッコまれました。
それから数分。
色々と積もる話はありましたが、まずはロビーでルルーシュとギン姉が話すことになりました。
元々ギン姉もその要件で来ていましたし、ルルーシュもそのつもりで待ってたそうです。
「お茶でもどーぞー♪」
リイン曹長が何故か持ってきたリンディ茶を華麗にスルーし、まずルルーシュが話を切り出しました。
「えっと…お義姉さん、と呼ぶべきでしょうか?」
「いえ、そんなに気を遣わずに。同い年のようですから」
「あ…はい…」
字面だけはフレンドリーなギン姉。でも目が笑ってないよ。
「さて…妹がお世話になっているとお聞きします」
「いえ…むしろ世話になったのは俺の方です」
そのままお話は続きます。やっぱりそっち方面の話だそうで。
「貴方の人となりは大体スバルから聞きました。まだぼんやりとですが、しっかりとした人だということは分かります」
おお、意外と好印象。やっぱり真面目君は基本強いんだね。
「ただ…」
すこし表情を曇らせ、ギン姉が胸ポケットに手を入れ、何かを取り出しました。
…あ、ゼロの写真だ。なのはさんが新聞でも持って帰ってきたのかな?
「その…これはまだ、持っておられるのですか?」
「え? あ、はい…一応」
ルルーシュが言いました。
これは本当です。未だにルルーシュは、あのゼロの衣装を大事に保管してます。
「…その、大変言いづらいのですけど…」
どこかわなわなと震えながら、ギン姉が言います。
「…あーまどろっこしい! この際だからはっきりと言います!」
そして机に手をばんっと突いて、一言。
「あのねぇ、この服装は正直あり得ないでしょ!」
いや、一喝。
あーあ、とうとう言っちゃいました。
「なっ!? いきなり人のファッションセンスを否定するな!」
「何がファッションセンスですか! どう見ても変質者ですよ!」
「違う! 仮にそうだとしても、変態という名の紳士だ!」
「認めてるじゃないですか!」
「おのれ誘導尋問か! そこまで言うならこっちにだって考えがあるぞ!(絶対遵守的な意味で)」
「こっちにだって手ぐらいあるわよ!(リボルバーギムレット的な意味で)」
「スイマセンまさか貴方まで戦闘機人だとは思わなかったんです」
チュイーンと回る手を見て、土下座して謝るルルーシュ。
まあ彼のヘタレは今に始まったわけじゃないですが。
というかギン姉、貴方いつの間に再改造したんですか。それでISだとでも言い張るおつもりですか。
やがてどんなマジックが起こったのか、どうにか間が和やかな空気になり、あたしを交えて3人で話すことになりました。
今日のギン姉は様子見で、先に来てルルーシュがどんな人かを見届けてから、
最終的におとーさんが会うかどうかを判断するのだそうです。
最悪門前払いの可能性もある辺りがおとーさんらしいかな。
「へ〜、スバルが専業主婦かぁ…ちょっと意外ね」
「えへへ…ちゃんと料理もある程度はできるんだよー」
少し照れて頭を書きながら言いました。
さすがに夫婦2人でインスタント食品を食べるわけにもいきませんからね。
「ルルーシュさんの今の職業は?」
「それがまだ無職でして…今度の20歳の誕生日を機に、アルバイト先を探すところから始めるつもりです」
「え!? じゃあ、今まではどうやって収入を…?」
驚きながらギン姉が聞きました。
それもそうです。普通これじゃ収入ゼロだもん。
「お恥ずかしい話ですが…チェスの賭け試合を」
「ルルーシュ凄く強いんだよー♪」
これは本当の話です。
大体2週に1回ぐらい、どこからか万単位のお金を勝ち取ってきてます。
ゲットーのどこに賭場があるのかは分かりませんけど。
ちなみに就職の話ですが、高校中退のルルーシュは経歴詐称する気満々のようです。
うん、騎士団時代のスキルの無駄遣い。
「そ、そう…あはは…はは…」
大体予想はしていましたが、案の定ギン姉は苦笑い。
「予想はしてたけど…真剣に引き込む話を考えた方がよさそうね」
「?」
最後にギン姉が意味深に呟いた言葉が、妙に印象に残りました。
「…え? せっかく来た私の出番、これだけ?」
投下終了。
スバルでギンガでナカジマと聞いてあの曲を思い出すのは自然な流れだと思っていたが、
NanohaWikiを見る限りそんなこともなかったぜ。
何でこんな色々と駄目なSS(褒め言葉)が多いんだよw
GJ!
反目のスバル氏、GJです!
>>339 ちょっと思いついたんですが、
バクラが得意そうなギャンブルで生計を立てるとかどうでしょう?
麻雀でもやらせて博徒の道に・・・
応援してます。頑張ってください。
GJ!!
あぁルルーシュの外堀がどんどん埋められて管理局へ引きずり込まれていくw
>「おのれ誘導尋問か! そこまで言うならこっちにだって考えがあるぞ!(絶対遵守的な意味で)」
>「こっちにだって手ぐらいあるわよ!(リボルバーギムレット的な意味で)」
>「スイマセンまさか貴方まで戦闘機人だとは思わなかったんです」
この一連の流れが私の中で神認定www
GJと言うしかあるまい!!
そしてボヤキの方に沢山のご意見、ありがとうございました。
バクラ単体で考えるならば盗賊団のかしらも博徒もありなんです。
ですが、キャロの良いところを生かすとなると、そういう職業はちょっと厳しい。
むしろ盗賊なんて絶対キャロ止めそう……サイコロ賭博では絶対に負けない技(あんまり有名ではないけど)がバクラにはあるんですけどね〜
困った……ですがそういうのも創作の楽しみと思ってこれからも精進します。ご意見ありがとう〜
予約はいっていますか?
7話の推敲と誤字脱字チェック終わったので予約無いなら投下いけるのですが。
ログを見た限り予約はない?
文字数14000とかなんでこんなに増えるかな。
ティアナがホテルの裏で泣く部分削ったのに。
今回はどんな兵器が出るんだw
支援
ログを再確認したところ予約はなかったのようなので
反目のスバルさんの投下から30分以上経過していますので
19:50より投下させていただきます。
ほのぼの路線が多いところ殺伐とした内容ですいません。
ひよっこどものお遊戯の日々。
先の見えない隊長どもと言われたとおりにするばかりのひよっこども。
端から端まで失望して、機械のように日々を過ごす。
たった1人まともな女がいてくれてほっとしたのも束の間、
機動六課に出動がかかった。
場所はホテル・アグスタ。
任務内容は骨董美術品オークションの会場警備と人員警護。
そういえば防衛戦はやったことがなかった。
いつだって殲滅戦と消耗戦だけの毎日だったのだから。
魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めるか。
第7話 ホテル・アグスタ防衛、泣き叫ぶ心
――ミッドチルダ・首都南東地区――
ローター音を響かせる1機のヘリの中に機動六課メンバーが揃っていた。
はやてが現在まで分かった情報と今日の任務についてのブリーフィングをしている。
しかし、ローターが回っているのにインカムもなしに会話できるなんてすごいものだ。
これも魔法っていうやつか。
さて、はやての説明を端折って簡単にまとめれば、ガジェットドローンとかいう
あの木偶人形とレリック収集をやっている主な人物が
違法研究で広域指名手配されているジェイル・スカリエッティ。
これから行うのはホテル・アグスタとかいう場所で会場警備と人員警護。
しかし、取引『許可』の出ているロストロギアときたか。
『誰が』なにを考えて許可を出したのか是非とも聞いてみたいものだ。
なんにせよたいしたことないか。
それに情報の共有は当然だからはやてのこれはこれでいい。
ひよっこ連れでもフルメンバーで来ているのだから問題らしい問題もないだろう。
これで隊長達が抜けるとかほざいたら大笑いしそうだが・・・・・・。
さて、疑問に思っていたことを口にするとしよう。
「あー、八神隊長殿。質問いいか?」
「なんや、はんた。」
「ジェイル・スカリエッティが賞金首ということは分かった。
違法な研究をしている人間だということも。それで『どのあたり』が違法な研究なんだ?」
俺がそう言った途端、全員の視線が集中する。
正気で言っているのか?と言わんばかりの表情と共に・・・・・・。
まったくどうしたんだ、揃いも揃って・・・・・・。
どこが悪事と呼ばれる部分なのかわからないから聞いただけなのに。
たかがクローニングと武器の材料集めと人体改造とその他適当ぐらいだろう?
しかし、本当にいったいどこが違法なんだ?
どこか戸惑った様子でフェイトが口を開く。
「あ、あのね。はんた君。任務が終わったらいくらでも答えてあげるから・・・・・・。」
「別に構わない。要はそのスカリエッティが賞金首だということだろ?
それで、今日の任務はどの程度まで許されるんだ?」
「どの程度?」
「片っ端からSearch and DestroyのDead No Aliveでいいのか?ってことだよ。」
「人は殺したらあかんよ。」
無意識に視線がザフィーラのほうに向いた。
人・・・・・・獣型・・・・・・。
「前言撤回や。機械以外殺したらあかん。絶対に非殺傷設定を解除したら駄目やからな。」
「・・・・・・了解。」
これで周辺全部が平地や荒野じゃなくて森なんて言ったら、
魔法が発達したこの世界じゃ相手に攻めてくださいと言わんばかりの環境だな。
ああ、もういいや。
『指示がなかったから』で全部押し通すとしよう。
「この手の大型オークションだと密輸取引の隠れ蓑になったりするし、
いろいろ油断は禁物だよ。」
「現場のほうは昨夜からシグナム副隊長とヴィータ副隊長他、数名の隊員が張ってくれている。」
フェイト隊長とはやて部隊長の言葉を聞きながら傍らに置かれたトランクが気になった。
いったいなんだろう?
さっきもはんたさん、とってもびっくりする質問していたし。
出動するんだから、なにか起こるって思って準備しておかないと。
それに、はんたさんを今度は怒らせないようにしないと。
この前は本当に怖かったな。
ヴォルテールとどっちが怖いかな。
ううん。
今はそんなことよりも疑問を投げかけるほうが重要なんだ。
はんたさんは気軽に質問できる状態を作るためにあんな質問をしてくれたんだろう。
きっとそうだ。
「あたし達は建物の中の警備に回るから、前線は副隊長達の指示に従ってね。」
「「「はい!!」」」
「あの、シャマル先生。さっきから気になっていたんですけど、その箱って・・・・・・。」
なのはさんの言葉に皆が返事をする中、私は疑問を口にした。
その言葉にシャマル先生が驚いたのと同時に視界の端ではんたさんが笑った(?)のかな。
「うん?ああ、これ?隊長達のお仕事着。」
「まさかドレスが入っているとでも言いだすのか?それとデリンジャー・・・・・・は
まずいんだったな。装身具で通せるナックルダスターあたりが入っているんだろう?」
シャマル先生の言葉に、はんたさんが横から口を挟んだ。
でりんじゃー?なっくるだすたー?
装身具って言ったから指輪みたいなものかな?
そんなはんたさんの言葉になのはさん達とシャマル先生がひきつっている。
ええと・・・・・・つまり・・・・・・本当にドレス?
「当然布切れのドレスじゃないんだろう?とりあえず鋼鉄製のガーターベルトと
0.01mm径の鋼糸で編んだストッキングは基本として、鋼鉄製のコルセットか
ブラジャーも当然つけるよな。あとは・・・・・・メイド服もありだな、
なんせ戦車砲だってはじきとばすし。」
「ちょ、ちょ、ちょ、はんた。どこにそんな代物売ってるんや?」
「・・・・・・ないのか?」
「「「「「「「「そんなものどこにあるんだ!!!!!」」」」」」」」
皆が一斉にはんたさんに突っ込んだ。
けれど、気のせいかな?
皆は冗談だと思ったみたいだけど。
はんたさん、少しも冗談を言っているように見えないんだけど・・・・・・。
「でも、今日は八神部隊長の守護騎士団全員集合か。この前以来だね。」
「そうねー。あんたは結構詳しいわよね?八神部隊長とか副隊長達のこと。この前?」
「(あー、ティアはバトー博士のときのことを忘れてるんだっけ:6.5話参照)
うん。父さんやギン姉から聞いたことくらいだけど、八神部隊長の使っているデバイスが
魔道書型で、それの名前が夜天の書っていうこと、副隊長達とシャマル先生、ザフィーラが八神部隊長個人が所持している特別戦力だってこと。で、それにリイン曹長を合わせて6人揃えば無敵の戦力ってこと。まぁ、八神部隊長達の出自や能力の詳細は
特秘事項だからあたしも詳しくは知らないけど・・・・・・。」
「レアスキル持ちの人はみんなそうよね。」
「ティア、なにか気になるの?」
「別に・・・・・・。」
「そう、それじゃまた後でね。」
六課の戦力は無敵を通り越して明らかに異常。
八神部隊長がどんな裏技を使ったのか知らないけど、隊長格全員がオーバーSランク。
副隊長達でもAAランク。
他の隊員達だって前線から管制官まで未来のエリート達ばっかり。
あの歳でBランクまで取っているエリオとレアで強力な龍召還師であるキャロ。
2人ともフェイトさんの秘蔵っ子。
危なっかしくはあっても潜在能力と可能性の塊で、
優しい家族のバックアップもあるスバル。
性格に難がある狂人でも飛びぬけた戦闘スキルを持ったはんた。
やっぱりうちの部隊で凡人はあたしだけ。
どうしてこんなエリート部隊にあたしがいるのか。
だけど、そんなの関係ない。
あたしは立ち止まるわけにはいかないんだ。
眼下に広がる森を前にバリアジャケットを見にまとった俺は呟いていた。
「ここまで思ったとおりだと呆れを通り越すな。」
「マスター。装備はどうしますか?」
「このまま空より爆裂弾で片っ端から吹き飛ばすか?
それとも使用する弾種として通常弾、あるいは強化炸薬弾がいいか?」
「近接戦闘員の中でシグナムだけが88mm砲弾種爆裂の効果を回避可能です。
可能性の問題として通常弾をお勧めします。」
「それ以上の口径および別の弾種を使用した場合は?」
「大口径になるほど未熟な人間の損傷確率が上昇します。
弾種もナパームおよびエレキを使用した場合、戦闘効率の向上が望めますが、
高確率での森林火災誘発および未熟な人間が巻き込まれた際の、
飛躍的な損傷確率上昇が予想されます。」
「誰とは言わない辺り奥ゆかしいな。他の装備で候補は?」
「近接装備の場合、敵が広域にわたって展開されると樹木に邪魔され殲滅率の低下が
考えられます。同様に7.7mm機銃を初めとする副砲全般においてもやはり樹木が
邪魔となり、殲滅率の低下が予測されます。
候補としてタップダンサーを始めとした広域殲滅用の装備をお勧めします。
ただし、弾幕密度の関係上撃ちもらしが考えられます。」
「3連装にすれば?」
「マスター。申し訳ありませんが、3連装にする機能は現在搭載されておりません。」
「今度、バトー博士に取り付けてもらうとしようか。」
「了解しました。マスター。」
視界にはアルファの収集した情報が片っ端から奔り続けている。
さて、どうしたものか。
この間のように予想耐久力を示すか。
いや、やめておこう。
ひよっこどもにはいい勉強になるし、なんせ相手は賞金首だ。
それなりに名前が売れているヤツだから前と同じ敵を出すような馬鹿ではないだろう。
うん?
レーダーレンジに敵影確認。
「アルファ、通信を管制およびシャマル、シグナム、ヴィータに繋げろ。」
「了解しました。マスター。」
通信が繋がる。
顔を映さないで音声のみにしているあたり、実に戦闘用だ。
「どうしたの?」
「そっちのレーダーレンジに引っかかっていないのか。」
「なにが?」
「敵以外になにがいる。」
「っ!!クラールヴィントのセンサーに反応。」
「来た来た。来ましたよ。ガジェットドローン陸戦1型機影30、35、
陸戦3型2,3,4。」
通信担当のシャーリーから『なにが?』ときたよ。
ひよっこ部隊なのか。
この機動六課って・・・・・・。
シャマルの声に慌てて管制官(名前はなんと言ったか)が慌てて読み上げているようだ。
なんだかいつも後手にまわるのは気のせいか?
それともこれが普通なのか?
「だそうだ。シグナム、俺は射程に入った敵を端から吹き飛ばすよ。
巻き込まないように気をつけはするが・・・・・・。」
「はっ、てめぇの出番なんかねぇよ。」
「ヴィータ!!はんた、お前の考えなら相手はどう攻める?」
「とにかく物量押しでシグナム達が悲鳴上げるまで続ける。あるいはシグナム達を
前線に引きずり出してその後ろで伏・・・・・・召還という便利なのがあったな、を使って
ひよっこどもを奇襲、ホテルへの強襲もあり。
会場にいる人間かオークションの出品物に重要なものがあるのなら、
さらにそれらも囮にしたうえで高機動機群あるいは高性能機による強襲か強奪か。」
「エリオ、キャロ、お前達は上に上がれ。ティアナの指示でホテル前に
防衛ラインを設置する。」
「「はいっ!!」」
「ザフィーラは私と迎撃に出るぞ。」
「心得た。」
「ザフィーラって喋れたの?」
「びっくり・・・・・・。」
「バトー博士には内緒にしてくれ。それより守りの要はお前達だ。
空にハンターもいるが、しっかり頼むぞ。」
「う、うん。」
「がんばる。」
「前線各員。状況は広域防御戦です。ロングアーチ1の総合管制と合わせて、
私シャマルが現場指揮を行います。」
「シャマル、指揮できたのか?片っ端から吹き飛ばすような殺し合いより気がついたら
首を撥ね飛ばされていたとか毒殺なんかを好む人間だとばかり思っていたが。」
「はんた。前線に私とヴィータが出るから広域の情報把握と指揮に手間取るのと、
シャマルのデバイスである『クラールヴィント』が現場指揮向きの能力なんだ。」
「ハンター1は先ほど提案したとおり火力支援をお願いします。また、奇襲時はもとより、強襲があった場合、単機での行動を認めます。最後にあなたのデバイスと情報を
直結させると管制室とクラールヴィントが悲鳴を上げるので、逐一報告願います。」
「ハンター1。了解。しかし、シャマル。どこぞの隊長達より話が分かっていい女だな。
それと、シグナム達が前線に出る前に敵を削っておくか?」
「・・・・・・?削れるのなら負担を減らすためにもお願いします。」
「了解した。アルファ、タップダンサー、1トリガー、88mm砲弾種通常。」
「了解しました。マスター。」
通信が終わった。
いつでも連絡ができるように回線は繋げっぱなしだが。
さて、変形を指示したアルファが右腕で金属音が鳴り響かせ続けると、
やがて特異な形状を取った。
形としては・・・・・・ボーリングの玉を思い浮かべてくれればいいだろう。
冗談のように巨大で、穴の部分にレンズがついているが・・・・・・。
さて、これはどのような武器なのか。
なぜタップダンサーと呼ばれるか。
それはこの武器が引き起こす光景を見れば一目で分かる。
「ファイエル・・・・・・。」
巨大な玉が高速で回転を始め、レンズ部分から上空高くに向かって
魔力スフィア(塊と言ったほうがいいくらいに巨大だが)が打ち上げられて上昇を続ける。
永遠に上昇し続けるわけではないそれは、やがてその上昇を終える。
上昇を終えたその魔力スフィアは分解を始め、当然のように降下を始める。
ただ、魔力スフィアとしてではなく、広範囲にわたって降り注ぐ魔力弾の雨となって・・・・・・。
あの荒野において1,2を争う安価な車載のS-E(特殊装備)と呼ばれる広域殲滅兵器。
絶え間なく激しく続く軽快な着弾音がタップダンスに聞こえる。
その様からついた名前がタップダンサー。
手に入れた頃は洒落た名前だと思い、そのネーミングセンスに感服した。
もっとも、それ以上に引き起こされる壮絶な光景に感動(いまだにこの表現が正しいか
自信が無い)して、毎日馬鹿みたいにぽんぽん撃っていた。
本家はレーザーが降り注ぐが、こっちは魔力弾で再現されている。
本当に俺が知っている限り、再現可能なのだな。
これの運用の欠点は上昇をしてから降り注ぐまでの時間。
その過程で産まれる数秒を長いと思うか短いと思うかは場面次第だ。
もっとも3連装で降り注がせられればそんな時間なんて関係ないほどの
弾幕を広域にわたって展開できる。
やはりバトー博士に3連装の展開が可能になるよう改造を頼むとしよう。
「管制。こっちだと13機撃墜を確認したが?しかし森が邪魔だな。
ナパームでも撃ち込んでしまいたいな。本当に・・・・・・。」
「ハンター1。絶対にだめですからね!!!!!!」
「多芸だな。はんた。」
シャマルが警告してきて、シグナムがなにか(たぶん褒め言葉)を言った。
今思っていることはたった1つ。
無意識に呟くなんてミスをするんじゃなかった。
『指示が無かった』で済ませて森を全部焼き払うつもりだったのに。
これじゃナパーム弾を撃てないじゃないか。
それでもタップダンサーで多少マシになったからいいか。
しかし、欲求不満なのだろうか、俺は・・・・・・。
そんな思考を奔らせながらも、右腕は既に敵のほうへ構えられていて、
変形はタップダンサーからの魔力弾が降り注いでいる間に完了していて、
後は88mm砲のトリガーを引くばかりだった。
「スターズ3、了解。」
「ライトニングF、了解」
「スターズ4、了解。」
そう叫んで駆け抜けながら、クロスミラージュからアンカーガンを射出して
ホテルの上に上る。
「シャマル先生。あたしも状況を見たいんです。先生のモニターもらえませんか?」
「了解。クロスミラージュに直結するわ。クラールヴィントお願いね。」
「Ja.」
そう言うと、シャマル先生は快く了解してくれた。
ただ、気がつけば唇を噛んでいるあたしがいる。
血が滲むほどに強く・・・・・・。
この目の前の降り注ぐ魔力弾の雨を前にして。
なんなのだ。
このあまりにもでたらめな能力は・・・・・・。
威力が劣りこそすれ、多くの広域魔法を笑い飛ばすような展開速度と範囲。
それを持っているのがなんであんな狂人・・・・・・。
ギリリと奥歯が鳴った。
「シグナム、ヴィータちゃん。」
「おう。スターズ2とライトニング2、出るぞ!!」
「デバイスロック解除。グラーフアイゼン、レヴァンテイン、レベル2起動承認。」
「グラーフアイゼン!!」
「レヴァンテイン!!」
「「Anfang.」」
シャマルからの呼びかけに答え、私はレヴァンテインを起動。
騎士甲冑を展開する。
ヴィータも展開が終わったようだ。
天井に開いた採光窓から私達は飛び出す。
「新人どもの防衛ラインまでは1機たりとも通さねぇ。速攻でぶっつぶす!!」
「お前も案外過保護だな。」
「黙れよ。」
「だが、お前よりも過保護がいるみたいだぞ。」
「なんだって?」
視線の先で文字通り森が吹き飛んでいく。
ガジェットドローンの残骸と共に・・・・・・。
素晴らしい性能の砲撃魔法だな。
詠唱時間、魔力弾の速度、範囲、射程のいずれも高いレベルだ。
特に詠唱時間が限りなく0に近いことが飛びぬけている。
おそらくあれでも手加減しているのだろう。
ひよっこどもの援護をする場合も兼ねて・・・・・・。
現に、はんたは少しも動こうとしていない。
しかし、敵も一定以上から近づくことがまったくできていない。
単独でこれほど見事な前線構築ができるとは驚くばかりだ。
「過保護で悪いな。巻き添えを考えて強化炸薬弾や爆裂弾が使えない。
ナパームとエレキはさっき禁止された。」
「聞き耳立てるなんて趣味悪ぃぞ!!」
「あまりに大声だから聞こえたんだ。」
「やっぱりてめぇは気に入らねぇ!!あたし達だけで十分だ!!」
「私が大型を潰す。お前は細かいのを叩いてくれ。はんたは・・・・・・臨機応変だ。」
「了解。臨機応変だな。巻き込まないようには注意するよ。」
「巻き込んだらまじで殺すからな!!」
会話している先から森が吹き飛んでいくことにヴィータは気がついているのだろうか。
案外、はんた1人でこいつら全部落とせたのかもしれないな。
魔力リミッターなんて物もかかっていないようだし・・・・・・。
むしろ私達を巻き込むことが枷になっているんじゃないだろうか。
まさかな。
役立たずなどと思われるより先に、さっさと片付けてしまうとしよう。
地上に降り立つと同時に、レヴァンテインから魔力カートリッジが排莢される。
「紫電一閃!!」
掛け声と共に、目の前の大型ガジェットドローンをその腕ごと切り裂いた。
「ここは通さん。せりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
私は鋼の軛をガジェットドローンの群れに向けて展開する。
本来これは拘束用に分類される魔法。
しかし、使い方次第では攻撃にもなる。
大地から次々と突き出した拘束条が、ガジェットドローンを貫いていく。
両端が切り立った崖となっているのも防衛する私に味方してくれる。
やつらがここを通るには私を撃破するしかないからだ。
同時に私はどこからでも鋼の軛が展開できる!!
「ぬぅおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
左右の崖からも鋼の軛を展開し、ガジェットドローンを穴だらけにすると
耐え切れなくなったガジェットドローンは火を噴きだし、爆音を轟かせた。
「副隊長達とザフィーラ、それにはんたさん、すごーい。」
「これで能力リミッター付き・・・・・・。」
シャマルさんに直結してもらった情報をウィンドウに表示すると、
各地で巻き起こる爆発の光景が映っていた。
スバルは単純に驚いている。
けれど、あたしは・・・・・・。
無意識に拳を握り締めていた。
「ごきげんよう。騎士ゼスト、ルーテシア。」
「ごきげんよう。」
「なんのようだ?」
「冷たいねぇ。近くで状況を見ているんだろう?あのホテルにレリックはなさそうだ。
だが、実験材料として興味深い骨董が1つある。少し協力してくれないかな?
君達なら実に造作もないことなんだが・・・・・・。」
ああ、なんて白々しい言い回しだろう。
どうしてルーテシア達があそこにいるか当然知っている。
その上で、私からの頼みを断れないと知っていてこう言っているのだから。
おっといけない。
つりあがりそうな唇を自制する。
「断る。レリックが絡まぬ限り互いに不可侵と決めたはずだ。」
「ルーテシアはどうだい?頼まれてはくれないかな?」
ゼストが断るのは分かりきっていたことだ。
そしてルーテシアにこう言ったなら、どんな返事が帰ってくるかも分かっている。
「いいよ。」
「優しいなぁ。ありがとう。今度是非お茶とお菓子でもおごらせてくれ。
君のデバイス『アスクレピオス』に私が欲しいもののデータを送ったよ。」
「うん。じゃぁ、ごきげんよう、ドクター。」
「ああ、ごきげんよう。吉報を待っているよ。」
白々しくそう言って通信を切断した。
ああ、なんて健気なルーテシア。
人質に取られた母親のためにこんなに素直に言うことを聞いてくれるなんて。
笑いが止まらないじゃないか。
支援
「あっ!!」
「キャロ、どうしたの?」
「近くで誰かが召還を使っている。」
「クラールヴィントのセンサーにも反応。だけどこの魔力反応って・・・・・・。」
「お、大きい・・・・・・。」
「驚いている暇があったらさっさと指示をくれないか。
殺していいならさっきからずっと動かない2機がいるんだがね。
キャロ、召還で呼び出せるものにはなにがいる?」
「虫でもドラゴンでも機械でもなんでも呼べます!!」
「詠唱中断させれば?」
「召還は止まります。」
「そういうことだ。シャマル、射程内だが殺傷許可は?」
「・・・・・・だめです!!」
「それなら召還されたものを片っ端から潰すしかないじゃないか。なんて無様!!
アルファ、88mm弾種爆裂。」
「くっ・・・・・・。」
はんたさんの言葉にスラスラ答えられた私に驚いた。
シャマル先生は悔しそうな声をあげる。
しかし、本当にはんたさんは躊躇いがない。
怖いほどに・・・・・・。
抜き身の刃物の刃を素手で握らされているような感じを私は覚えた。
「急に動きが良くなった?」
「自動機械の動きじゃないな。」
「有人操作に切り替わった?」
「それがさっきの召喚師の魔法?」
「シグナム、上昇してくれて助かったよ。ファイエル!!」
ウィンドウ越しの私の視界の中で森が消し飛んだ。
先ほどまでは木が数本吹き飛ぶ程度だったが、
今度は地形ごとごっそり抉り取られたみたいに・・・・・・。
多少は目をつぶるしかないだろう。
使い放題の広範囲攻撃を持っているのがはんた君しかいないのだから・・・・・・。
「多少動きが良くなったところで範囲攻撃されればどうしようもないみたいだな。
それと、虫か?馬鹿みたいな数が表れているのにそっちだと感知できないのか?」
「表示されていません!!」
「アルファ、位置情報を管制に転送!!」
「了解しました。マスター。」
「嘘っ!?」
レーダーを埋め尽くすような数の機影に私は思わず息を飲んだ。
「ヴィータ、ラインまで下がれ。」
「はんたのやつが言ったとおりになりそうだ。新人達が襲われてもはんたが
どうにかするだろう。だが、やつの戦い方は殲滅戦のそれだ。防衛には根本的に向かない。」
「わ、分かった。」
「ザフィーラ。シグナムと合流して。それと、虫?みたいな敵影を見かけたら連絡を。」
「心得た。」
「やはり素晴らしいな・・・・・・彼女の能力は・・・・・・。」
「極小の召還獣による無機物操作シュテーレ・ゲネゲン。」
「それも彼女の能力の一端に過ぎないがね。だが、彼女も運が悪かった。
この間の砲戦魔導師、どうして管理局にいるんだ?どう考えてもこちら側の人間だろう。」
「あの男がなにか?」
「躊躇いもせずに森も人間も消す人間だよ、あの顔は。彼は・・・・・・。」
ジェイル・スカリエッティは爆音のたびに残骸へ変わっていく自分の作品を眺めながら、
淡々と吹き飛ばしていく男の姿に笑みを隠しきれなかった。
間違いない。
あれは私の同類だ。
なんて素晴らしい案件だろう。
プロジェクトFの残滓以外にこんなものまで手に入れる機会を得られるなんて。
「遠隔召還来ます!!」
口にしながらはっとした。
どうしてはっとしたのか分からないけれどおかげで生きている。
「スバルさんシールドを展開全力で!!エリオ君スバルさんの後ろで伏せて!!
ケリュケイオン、スバルさんに防御ブースト!!早く!!!!」
「いい判断だ。キャロ。」
私が飛び込むようにスバルさんの後ろに転がり込むのと、
エリオ君が伏せるのと、
スバルさんがシールドを展開するのと、
ケリュケイオンの防御ブーストが発動するのと、
はんたさんの声が響いたのはほとんど同時だった。
背後で物凄い爆音がたくさん響きわたる。
もうもうと巻き上がる土煙。
それが晴れたとき、そこにあったのはガジェットドローンの残骸と、
出来立てのクレーター。
「ちょ、それってありなの!?」
「動けないうちに叩くのは基本だろうに。キャロ、いい判断だ。」
「さっきのあれって召還魔方陣?」
「そうです。優れた召還師は転送魔法のエキスパートでもあるんです。
ええと・・・・・・さっきも言いましたよね?」
「『なんでも召還できる』ってたしかに言ったな。おかげで仕事が楽だった。」
「あたし達が巻き添えになることは?」
「揃いも揃って後手後手に回るから、失点を取り戻そうとしてるんだろうが!!!
纏まってくれてるんだから召還直後の硬直に範囲攻撃をぶち込むに決まっているだろ!!
爆風で土砂が飛んでくるくらい考えろ!!!ナパーム弾使いたいなぁ!!!
今度は出品物の搬入口か。シャマル、そっちの迎撃に行ってくる。
アルファ、9mmチェインガン。」
褒められたことよりも、別の思いのほうが強かった。
これは・・・・・・恐れ?
もしもスバルさんがシールドを張るのを躊躇したら、
もしも私が転がり込むのが遅れていたら、
私が気がつかなかったら・・・・・・。
考えたくない想像にぞっとする。
そして、はんたさんは全てを『だから?』とでも言って済ませてしまいそう。
今までいろんな人を見てきたけれど、命をここまで軽くみることができる人がいると
私は初めて知った。
「はんたさんが離れます。敵、増援来ます!!」
「なんでもいいわ。迎撃いくわよ。」
「「「おうっ!!!」」」
キャロの言葉を聞き流し、クロスミラージュに魔力カートリッジを装填して
フォワード3人に告げると返事が返ってくる。
今までと同じだ。
証明すればいい。
自分の能力と勇気を証明して・・・・・・。
あたしはいつだってやってきた。
新たに現れたガジェットドローンにシュートバレットを3連射。
だが、たやすくかわされてしまう。
悔しさに奥歯がぎりりと音を立てた。
視界の奥で、ガジェットドローンがミサイルを撃ってくる。
迎撃しないと・・・・・・。
「Ballet, F.」
熱源感知の弾が左のクロスミラージュに装填される。
あんなのろまなミサイルを撃ちもらすはずが無い!!
ミサイル3基を迎撃に成功。
「ティアさん!!」
キャロの声に振り向くと、いつの間に回りこんだのかガジェットドローンが2機。
撃ち放たれるレーザーを跳んで回避。
着地と同時に応射。
あたしのシュートバレットは狙い違わずに直撃。
でもAMFによってかき消されてしまう。
なんで!!
苛立ちばかりが募る。
「防衛ラインもう少し持ちこたえていてね。ヴィータ副隊長がすぐに戻ってくるから。
はんた君に単独行動を許可するんじゃなかった。」
「守ってばっかじゃ行き詰ります。ちゃんと全機撃墜します。」
シャマル先生の言葉にあたしはそう言っていた。
どうしてヴィータ副隊長達やはんたなんかを頼りにするんだ!!
なんのためにあたし達がいるんだ。
あたしは証明しないといけないんだ。
こんなところで足をとめちゃいけないんだ。
あたしがやらなくちゃいけないんだ。
「ティアナ、大丈夫?無茶しないで・・・・・・。」
「大丈夫です。毎日朝晩練習してきてるんですから。」
なんのために訓練してきたかわからなくなるじゃないか。
証明しなきゃ、証明しなきゃ、証明しなきゃ・・・・・・。
「エリオ、センターに下がって。あたしとスバルのツートップで行く。」
「は、はい。」
「スバル!!クロスシフトA、いくわよ!!」
「おう!!」
スバルがウイングロードで先行してガジェットドローンの注意を引いてくれる。
今のうちにあたしは魔力を充填していく。
証明するんだ。
特別な才能やすごい魔力が無くたって、一流の隊長達のいる部隊だって、
どんな危険な戦いだって・・・・・・。
「あたしは・・・・・・ランスターの弾丸は敵を撃ちぬけるんだって・・・・・・。」
あたしの周囲の魔力スフィアが形成されていく。
足りない、まだ足りない、ぜんぜん足りない!!!
必死で制御して作り出した魔力スフィアは16個。
「ティアナ、4発ロードなんて無茶だよ!!それじゃティアナもクロスミラージュも!!」
「撃てます!!」
「Yes.」
シャマルさんがなにか言っているけど気にするもんか。
証明しないといけないんだ。
クロスミラージュもできると言ってくれている。
絶対にやってみせるんだ!!
「クロスファイアシュート!!!」
あたしが声を上げると同時に16発の誘導弾が一斉にガジェットドローンに襲いかかる。
あたしの攻撃に気がついたみたいだが、もう遅い。
次々にあたしの誘導弾にガジェットドローンが撃ちぬかれていく。
さらに追撃のシュートバレット。
あたしは叫び声をあげながらトリガーを引き続けた。
だけど、いったいなにが悪かったのだろう。
神様、あたしがなにかしましたか?
ガジェットドローンを狙ったはずのたったの1発の魔力弾。
それがかわされた先にスバルがいるなんて・・・・・・。
かわされた弾丸の軌道は間違いなくスバルへの直撃コースで、
気がついたスバルは凍りついた表情をしていて・・・・・・。
あたしの頭の中は真っ白になった。
「ヴィータ副隊長!!」
スバルに直撃するはずだった魔力弾がヴィータ副隊長によって地面に叩き落された。
スバルが驚きと安堵の混ざったような声を上げる。
息を切らしているヴィータ副隊長は本当に急いで前線から戻ってきてくれたんだろう。
だけど、あたしはそんなことも気にすることはできず呆然とするばかり。
「ティアナ!!この馬鹿!!無茶やった上に味方撃ってどうすんだ!!」
「あの・・・・・・ヴィータ副隊長、今のもその・・・・・・コンビネーションのうちで・・・・・・。」
「ふざけろタコ!!直撃コースだよ、今のは!!」
「違うんです!!今のはあたしがいけないんです・・・・・・。」
「うるせぇ馬鹿ども!!もういい。後はあたしがやる。2人まとめてすっこんでろ!!」
あたしはただ・・・・・・証明したかった・・・・・だけなのに。
「荷物を確保してきて。ガリュー、気をつけていってらっしゃい。」
マスターの命令。
命令に従ってワタシは荷物を確保するべく、車両の荷台を壊す。
「誰かいるんですかー?ここは危険ですよー?」
ニンゲンがそう声をかけながら明かりを荷台に向けてくる。
既にワタシはそこにいないのに・・・・・・。
「ああ!!なんだ、これ・・・・・・。」
思ったよりマヌケなものなのだな。
ニンゲンとは・・・・・・。
警備していると言っておいてこんなに簡単に盗まれるのだから。
「ガリュー。ミッションクリアー。いい子だよ。
じゃ、そのままドクターのところまで届けてあげて。・・・・・・ガリュー?」
マスターの声が聞こえたが気にしていられない。
震えが止まらない。
今、ワタシの目の前にいるコレはなんなのだ?
マスターの言うドクターがまともに見えるほどに生命体として狂っているコレは?
本能と忠誠心がせめぎあう。
本能は叫び続けている。
任務なんて捨てて全力で逃げ出せと・・・・・・。
だが、マスターへの忠誠心が叫ぶ。
任務を果たせと・・・・・・。
「残念、機械じゃないのか。」
目の前のバケモノがそう言った次の瞬間、
ワタシは全身に襲い掛かる絶え間ない衝撃にさらされていた。
「おし、全機撃墜。」
ガジェットドローンの残骸の中であたしは宣言した。
「こっちもだ。召還師は追いきれなかったがな。」
「だが、いると分かれば対策も練れる。」
シグナムとザフィーラの言葉にも一理ある。
だが、はんたのやつが『殺せないから攻撃できない』って言ったのが、
今でも妙に気に掛かっていた。
管理局にいる以上は捕まえないといけない。
けれど、捕まえられなかったらさらに被害が増える。
ならば・・・・・・。
いや、こんな馬鹿な考えあるはずがねぇよな。
『たら』とか『れば』で話はしちゃいけねぇって言うもんな。
シグナム達に同意の言葉を返しながら、顔ぶれを確認する。
あれ?
「ん?ティアナは?」
「はい。裏手の警備に・・・・・・。」
「スバルさんも一緒です。」
エリオとキャロがそう報告してくれる。
どうして裏手の警備?
それ以上に、いったいティアナのやつどうしちまったんだ?
なにをそんなに焦ってやがるんだ?
そんなことを考えているときだった。
「起こるべくして起こった事故以外、なにかあったのか?」
はんたが歩いてくるのが視界に入る。
そういえばこいつもいたんだったな。
「起こるべくしてって・・・・・・いや、それよりお前いったいどこに行ってやがった。」
「シャマルから聞いていないのか?搬入口に侵入者ありでその迎撃だ。それとお土産だ。」
放り投げられたそれを反射的に受け取る。
手元におちてきたそれは血の滴る・・・・・・。
「なななな、なんだよ。こりゃぁ!?」
「侵入者の腹の肉。なにかを盗まれたよ。警備の人間を投げつけられたせいで
追撃しきれなかった。警備の人間を殺せば動作に無駄が減って侵入者もそのまま
殺せたんだが。殺せないのがこんなに不便だなんて想像以上に苦痛だったよ。」
「だって、お前、これ、どうみても・・・・・・。」
「『機械以外は殺すな』なんてどこかの誰かが言った。サディスト設定を絶対外すなとも。
『人と獣以外』と言ってくれれば爬虫類だったから遠慮なく殺せたのに・・・・・・。
おかげで死なない程度に素手で抉るしかなかったんだ。」
「あ、あの、はんたさん。警備の人って・・・・・・。」
「ああ、生きてるよ。投げつけられた人間をそのまま切り裂いてしまえば、
侵入者のほうの絶命させられて全部終わりだったのに・・・・・・。」
心の底から悔やんでいる言葉。
だが、悔やんでいるのはなにに対してか。
そしてキャロの問いかけで確信を得る。
価値観があたし達と正反対の人種だと今更気がついた。
本来の人間はなにか目的や理由があって戦いに望む。
守るために戦う人間、戦いたいから戦う人間、戦わざるをえないから戦う人間。
事情はいろいろだろうけどそれだけは変わらない。
だけどこいつはそうじゃない。
目的もそこに至る過程も理由も全て完結しちまってる。
管理局にいること事態がおかしい人間。
唾棄すべきありかたの人間。
こいつは裁断機と同じだ。
そこには区別なんて無くて、ただ送られてきたモノを切刻んで引き裂くだけの・・・・・・。
支援
それが荒野の掟支援
管理局人間って、ほんとオメデタイ頭をしている。そういう奴だってわかって、
入れたんでしょうが、いまさら後悔しても何の意味もない。
まあ、<新宿>の人間ならはんたの方針に同意するでしょが。
元ネタは全く知らないのだけれど、派手な殺伐感にトキメキw
しかし派手なことをしすぎて管理局を首に成らないか不安だな支援!
以上で7話投下完了しました。
今回は『禁止事項の多さにはんた苛立つ』と『キャロが危険感知スキル入手』と『スカ博士、はんたを気に入る』と
思ってくださればと思います。
任務達成できるなら森1つ躊躇いもせずに焼き捨てるのを当たり前だと考えるはんたを感じてくださればと思います。
生身でどれだけ強いのか表現するためにもガリューと遭遇戦させようかと思ったのですが、
使い魔視点でどう見えるかのほうに比重を置いて戦闘描写をごっそり飛ばしました。
あと、最後のヴィータ視点のはんたの感想ですが1つだけ勘違いしている部分があるのですが、
それは話が進むに連れて明らかにしていきます。
それと投下するたびに言っていますが、キャラで嫌いな子いませんからねー。
ただ、話の展開上ティアナが少し可哀想気味。
ついに次回は白い悪魔だ。
やっとここまで来たって感じです。
読む人によっては、ヘイトSS認定ものだよなぁ、コレ
と、毎回思いながら読んでたり
GJ!
こんなに仲間思いなはんたに感動した!
ぶっきらぼうなのが短所なんだよなあ…
>>385 そういう事は思っても書き込まない方がいいぞ
GJ
はんたは確かに狂人だけど、トモダチは大切する奴なんだぜ?
スカ博士の言い分とかはごもっともだと思ったがw
GJ!!
ガリューはついてないな。
このホテル防衛線にしても、なのはとヴィータ入れ変えたほうが効率がいい気がするぜ。
はんたとなのはでドーンみたいな。それにしてもはんたは今回の誤射についてなんとなく
理解しているようで楽しみです。
周りにあわせる気がないのにその場の状況を察する能力が高いとはw
>>385 ヘイトSSかどうかは知らないけど
まあ、元ネタが北斗ばりの殺し合い上等かつ強いやつが正義が基本だからな
それに、主人公が無個性に近い作品なんだし
はんたがどんなやつかは書き手の判断しだいだろ
何かメガテンを思い出すな
あの少年は全部を殺して人間やめた混沌王と解釈することもできれば
人間の行く末を信じた愚者だと解釈することも可能
九時くらいに作品投下をさせてもらいます。
初めての投下なんで何かミスをしていたらツッコミをお願いします。
まあ、ホテルの件はなあ…
>>391 まってるよ〜。
>>384 頑張って下さい。次回は何か期待と不安が入り混じった状態です。
不安の方が多いかもしれません……。
>>391 OKです。
後、リリカラーさん、反目さんGJでした。
しかしプレシアがいい人のままいなくなるのは抵抗があるな…。
反目さん、今度はどんなゲストか楽しみです。
メタルサーガ氏GJ!ああ、この血と硝煙のかほり……たまらん!(問題発言
>>382 なんだあんたまだ居たのか。いいかげん<新宿>を持ち出すのやめろ。くどいし、うざい。
まずは素早く7話の感想を下さった皆様へ最大級の感謝を。
以下、レスです。
>>383 まだ砲撃魔法や広域魔法で再現可能な規模で戦っているため、問題となっていないと思われていると思ってくだされば結構です。
ナパーム使っていたらまずかったですが、その場合、メタルマックスよりハイドロポットという人工降雨機の登場となる予定でした。
ナパームはやりすぎかと思ったのと8話の現場検証のときに雨で痕跡が流れているのは問題かと思ったのもあってベクトル変更してこうなりました。
だいぶ先で、私の心が折れないかが問題ですが、最終話付近をお楽しみに。
>>385 そこが書いていていつも悩む部分です。ヘイトのつもりないのですけど。
ただ、自分より強い相手と戦うことや殲滅戦(短時間にありったけの火力をぶちこむ戦い)と
消耗戦(真綿で首を絞めるようにじわじわ削りあう戦い)を繰り返し続けるメタルに対して、ほのぼの路線なのがリリカルです。
『正義?なにそれ』というのがメタルの価値観です。
価値観を含めて正反対のところをクロスさせる以上、どうしてもその要素が生まれ始めてしまうし、
リリカルの中に人を追加して原作どおりの展開で戦闘効率があがったとか色恋沙汰が加わっただけでは
(もちろんそれはそれで面白いかもしれないのですが)と悩んで書いています。
>>386 それを分かってくださっただけで私は感無量です。
>>388 ここにもはんたを分かってくださる方がいた。嬉しさに泣き出しそうです。
>>389 なのはとヴィータの交換を進言するか悩んだところでした。
最大火力たる隊長3人がなんで会場内の警備につくか、そこを書くか書かざるかで一番悩みました。
状況察する能力が高いのは狂った量の戦闘経験+高性能デバイスとなったアルファがいる関係です。
>>390 本来、無個性な主人公をどこまで個性的にできるか、がんばりたいと思います。
メガテンはハッピーエンドだった試しがあったっけ?と考えてしまう大好きな作品だったりします。
メガテン3ノクターンマニアクスのエンディング2つだけがハッピー?みたいには思っているのですが。
>>394 不安を晴らせるよう、推敲に推敲を重ねた上で投下できるようにしたいと思います。
>>397 >最大火力たる隊長3人がなんで会場内の警備につくか、そこを書くか書かざるかで一番悩みました。
ホント…なんでだったんでしょう。
明かされる日を待っています。
>>398 こう言っていいのか分からんが、成長した三人娘のドレス姿を
見せるための演出で深い意味は特に無いと思うんだ。
はんたってクロノと聖王教会で出会ったらやばそうだなぁw
それでは投下をさせて頂きます。
――レム、僕たちは生まれて来てはいけなかったのかもしれない……
自らの右腕が放つ光に包まれながら男はそう思った。
厄災とも言える程の力を持ってしまった自分。
そしてその力を用い人類に破滅をもたらそうとする兄弟。
自分―-そして兄弟の罪深さを噛み締めながら、男は悔いる。
自分の右腕は異形となり極光を放っている。
視界は真っ白。他には何も見えない。
それと同化していくかのように頭の中も真っ白に染まっていく。
ふと、男はある事に気付いた。
白の中に何かが生まれた。
――青……いや蒼色の光?
白の世界の中に蒼い光が灯っている。
まるで米粒のような微小な大きさだが確かに輝きを放っている。
それは男の目の前で段々と大きくなっていく。
それはまるで自分の罪を優しく包んでくれるかのような光。
その光を見て、男の頭に一人の女性の姿が思い浮かぶ。
レム。
幼い自分を優しく導いてくれた女性。
人間に絶望した自分をあきらめずに支えてくれた女性。
そして、自分の命を顧みず、人類を救った女性。
――レム、僕は間違ってるのか?
――レム、僕たちはどうすればいい?
――もう一度会いたい。自分は間違っていないのかを聞いてみたい。
願いが、疑問が、溢れ出してくる。
――レム、僕たちは……
先まで白に覆われていた視界が今では蒼色に染まっている。
――あぁ、綺麗だ。
そして、男の視界の全てが蒼に染まる。
その瞬間、男は世界から姿を消した。
――星にまたひとつ伝説が穿たれた。
人々はただ寄り添う。
そうしていなければ圧し潰されそうな『跡』だった。
誰かがつぶやいた。
「悪魔は実在した」と。その言葉は小さな波になり、しかし確実に星中に届くだろう。
その体に災害を宿した優しい死神。
手に持つ大鎌はいつしか我々を薙ぎ払うのだろうか。
男の行方はようとして知れず、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの足跡はこのあと2年の間、歴史から掻き消える事となる――
>>397 毎回楽しませてもらってます、しかし最強の防具メイド服だったな〜といまさら思い出しましたw
はんたの片腕ってサイバーウェアにかわってるんですよね?その辺りのリアクションはどうなん
でしょうか?しかしズタズタになった腕を変えなくても戦えるんだから流石はハンター
■□■□■□
時刻は朝の4時。まだ陽は昇っておらず、辺りは薄暗い。
そんな朝早くからある森の中に、一人の男がいた。
金色の髪の毛を逆立てるというド派手な髪型をした男は、その優しそうな顔を苦痛に歪めながら歩いていた。
足取りはどこかおぼつかなく、一歩歩くごとに体がフラリと揺れている。
だが、それでも男は立ち止まらずに歩き続ける。
休息の場を求めて。
(ここはどこなんだ?)
男は霞がかった頭の中で考える。
確か自分はジェネオラ・ロックにいたはずだ。
そこで因縁の兄弟と決着をつけるべく銃を突きつけた。そこまではハッキリと覚えている。
だが、ここから記憶が途切れ途切れになる。
ぼんやりと思い出せることは三つ。
迫ってくる手。
真っ白な極光。
優しい蒼色の光。
それ以外は思い出せない。
そして、気がついたらここにいた。
男は立ち止まり辺りを見回す。
潤いのある空気。
木々や雑草。
あの砂の星からは考えられない程に低い気温。
――明らかに自分がいた世界と違う。
あの星では、空気は常に乾燥していたし、木々や雑草なんてプラント周りにしか存在しないものだった。
だが、ここは自分の視界を埋め尽くす程の木々がある。
(……まさか、ホーム?……いや、そんなことあるわけないか)
男は苦笑しながら自分の考えを否定する。
ホームはロケットを使ってでさえ何年もかかるところにある。
それを一瞬でワープするなんて漫画でもあるまいし。
だが、ここが自分のいた惑星で無いことも確かだ。
ならば、ここはどこだ?
……ダメだ、堂々巡りだ。
ここがどこか、なんて考えても分かるわけがない。
それよりも今は休める場所を探さなくちゃ。
なんとか今は大丈夫なものの、疲労と傷の痛みで体が悲鳴をあげている。
しかも、それに加えて凍えるような寒さが体力を奪い取っていく。
このまま歩き続けるのはマズい…
だが、ここで休んでしまうのもマズい。
一度休んだら立ち上がる気力も湧かないだろう。
そして、こんな所にずっと休んでいたら寒さに体がやられてしまう。
ならば、休める場所が見つかるまで歩き続けるしかない。
(せめて、家のように寒さを和らげる場所があればいいんだけど……)
右に左に周りを見るも、葉が落ちかけた木が見えるのみ。
家のいの字も出てこない。
男はため息を一つつき、痛みをこらえ再度歩き始めた。
不殺で苦労したんだよな〜支援
■□■□■□■□
……もう何分歩いたんだ?
朦朧とした意識の中、誰に問うでもなく考える。
何時間も歩いたように感じるが、実際のところはどうなのだろう。
延々と続く木々が作り出す洞窟に、男の疲労はピークに達していた。
もはや男の眼は虚ろ。
どこを見て何を考えているかも読み取れない。
それでも歩みを止めないのは男の強固な精神力だからこそ成せることだろう。
だが、そんな男をあざ笑うかのように一陣の風が吹く。
ただ、それだけのことで体がゆれる。
普段の男だったらここまでの消耗はしなかっただろう。
傷だらけの状態で賞金稼ぎ相手に逃げきったこともあるし、熱砂の砂漠を何日もぶっ続けで歩いたこともあった。
なら何故男はここまで消耗しているのか?
答えは簡単だ。
今まで男が経験したことの無い環境―-寒さのせいだ。
今まで男が生きてきた世界は砂漠が延々と広がる灼熱の世界。
だが、今いる世界はそれとは真逆。
今までの世界では考えられない程に寒い。
慣れない寒さは男の体力を何倍、何十倍ものスピードで削っていく。
男も頭の中では寒さの危険に気付いてはいたものの、気付いているだけでは体は対応できない。
――結果、男は消耗仕切ってしまう。
それでもフラフラと歩き続けるが、遂に膝が折れ倒れてしまう。
立ち上がろうと必死に体を動かすが、男の意思に体がついていかない。
男の動きは段々と緩慢になっていき、そして男はついに動かなくなった。
――あぁ体が重い。傷が痛む。寒い。眠い……ダメだ、寝ちゃダメだ。…………
でも体が動かない。………………何とか……しな…くちゃ…………寒い…………レ……………ム………………
□■□■□■
なのはは日課となっている朝の魔法の練習をするために桜台の登山道を歩いていた。
今朝はいつもに比べとても寒い。
ニュースでは今年一番の寒さとまで言っていた。
なのはもいつもより多めに服を着ているが、それでも寒さは遮断しきれない。
首に巻いたマフラーをきつく巻き直し、歩き続ける。
ふと、横を見ると今まさに地平線の向こうから朝日が昇ってきている。
毎朝見ていても飽きることのない綺麗な光景。
そんな光景を眺めながら、歩いているといつもの練習場所についた。
「レイジングハート、周りに人がいないか確認して」
いつものように、エリアサーチを行う。だが、レイジングハートから返ってきた答えはいつもと違った。
『マスター、右方向の森の中に人がいます』
レイジングハートの言葉になのはは首をひねる。
――人?こんな朝早くから?しかもこんな山の中で?
もしかして朝の散歩?いや、それは無いと思う。
わざわざ朝の五時にこんなところで散歩する物好きな人はいないだろうし、いたとしてもこの登山道を歩くはずだ。
森の中を歩くなんてことはしない。
ならば事故?
何らかのケガをしてしまい動けなくなってしまったとか?
『どうしますか、マスター?』
再度レイジングハートが声をかける。
なのはは、レイジングハートの問いに少し考え、答える。
「行ってみよう。もしかしたらケガをしているのかも」
そういい、なのはは森の中へと足を踏み入れた。
能天気な顔して中身は鬱なガンマン支援
とうとうこの人を来させてしまったか…支援
ついにこの人を書く勇者が!
支援
□■□■□■
予想以上にうっそうとしている森の中をレイジングハートに言われた通りに進んでいく。
登山道は毎日通るが、この森の中には入ったことはない。
――ちょっと、怖いな……。
魔法少女として沢山のことを経験してきたが、中身はまだ子供。
さすがに朝早くの薄暗い森の中を歩くのは怖い。
震え出しそうになるのを必死に我慢して歩き続ける。
森に入ってから10分ほど経った頃、レイジングハートが声をあげた。
『あそこです、マスター』
――見つけた。
茶色いボロボロの布を体に巻きつけた派手な頭の男の人が地面に突っ伏すように倒れている。
慌てて近づき、体を揺するがまったく反応がない。
とりあえず、男の人を仰向けにして様子を見る。
そこでなのはは息をのむ。
――この人、左腕が無い!
「わ、わ、わ!大変だよ、レイジングハート!この人左腕が無い!」
しかも体中傷だらけ。
想像を遥かに越えた事態になのははパニクる。
だが、そんななのはにレイジングハートは冷静な声をかける。
『落ち着いて下さい。左腕には何らかの処置がされています。体中にある傷も軽いものだけです』
「へ?」
……ほ、本当だ。左腕はないけど血は流れてない。しかも、何か機械のような物で切断面が覆われている。
なのははホッと胸をなで下ろす。
『ですが、非常に危険な状態です』
「……え?」
『この男、体温が著しく低下しています。早く暖かい場所へつれていかないと凍死してしまいます』
レイジングハートが淡々と呟く。
なのはは慌てて男の額に触れる。
――冷たい。
それも異常なまでに。
自分の手も外にいたことで冷たくなっているが、この人の体温は比べものにならないくらい冷たくなっている。
。
お手軽不殺になったらこの人のキャラはどうなるのかに興味支援
「ッ……!レイジングハート!」
『All right. Set up』
なのはがレイジングハートを掲げ叫ぶ。
その瞬間、眩い光がなのはを包む。
そして光が消えると、そこにはバリアジャケットを装着し、左腕にはデバイスモードのレイジングハートを持ったなのはが立っていた。
「スターダストフォール!」
なのはがレイジングハートを男に向け呪文を唱える。
すると、男は宙に浮き始める。
それに合わせるように、なのはも空へ舞い上がる。
『Accele fin』
森を抜けるとなのはの足首に小さな桜色の羽が現れる。
「全速力で行くよ!」
そう叫ぶと一気に加速し、自分が出せる最速のスピードで朝焼けの空を駆け出し
た。
そしてそれに並びながら男の体も飛行し始めた。
なのはが考えたことは単純。
――どうすればこの人を助けられるか?
ただこれだけ。
このまま自分が男を背負って山を降りたりしていたら時間が掛かりすぎる。
後、どれだけ男が保つか分からないのにそんなことはしていられない。
……なら、魔法を使うしかない。
最初に使った魔法『スターダストフォール』は本来瓦礫や岩などを魔力により加速させ敵にぶつける攻撃する魔法だが、強引にこの魔法で男を運ぶことにした。
自分が持って空を飛ぶよりはずっと速く移動出来る。
飛び始めて数分もしない内に自分の家が見えてくる。
なのはは家から少し離れたところに降り立ち、バリアジャケットを解除しレイジングハートを元に戻す。
そして男を背中に背負い玄関のドアを開く。
両親が驚いた顔でこっちを見てくる。
それもそうだろう。娘が朝早くからボロボロの男を背負って来たのだから、これで驚くなという方が無理だろう。
なのははそんな二人に叫ぶ。
「お、お父さん!この人を助けて!このままじゃ、この人、死んじゃう!」
□■□■□■
――あれ?俺って森の中で倒れたんじゃなかったっけ?
男は目を覚ますとまず始めにそう思った。
目に映るのは四角い天井。
横を向くと大きな本棚が見えた。
どうやらここは誰かの部屋らしい。
寒さなど微塵も感じないほどに暖かい部屋。
……誰かが拾ってくれたのかな?
傷に包帯が巻かれている。どうやらケガの治療までしてくれたみたいだ。
余程親切な人が拾ってくれたみたいだ。
いやぁ、ラッキーだなぁ。
そんなことを考えながらボーッとしていると、部屋のドアが開いた。
そちらを向くと、小さな女の子が立っていた。
何故か、ピクリとも動かずに驚いた様子で固まっている。
「え〜っと、キミが僕を助けてくれたのかい?」
「……は、はい!そ、そうですけど……」
声をかけるとさらに驚かれた。
……何か変だな。
「ありがとう。本当に助かったよ」
男は優しい微笑みを浮かべながら、心の底から礼を言う。
女の子はまだ固まっている
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。僕はヴァッシュ・ザ・スタンピード。よろしく」
「わ、私は高町なのはって言います。よ、よろしくお願いします」
ヴァッシュが右手を差し出すと、女の子――なのはもその手を握る。
――ここに交わることのない筈の二つの線が交わった。
一つは『人間台風』ヴァッシュ・ザ・スタンピード。
もう一つは『魔法少女』高町なのは。
この出会いが二人に何をもたらすかはまだ誰も知らない。
とりあえず投下終了です。ご支援感謝!
キャラの口調、文章、などおかしな点があったら、バシバシ突っ込んでください。
ちなみにタイトルは「リリカルTRIGUNA’s」です。
どうもありがとうございました。
GJです。
今後どんな展開になるか楽しみです。
賞金首があったりするメタルにどこか通じた世界観が好きです。
でもこの人、月を撃ち落せなかったっけ?
不殺を貫ききれるのかいろいろ楽しみです。
>>398 要人専用とか会員制などの形をとったオークションだったのではないかと考えました。
その上で、任務とはいえある程度の階級以上であることや問題行動をとられると困るといった事情で
ヴォルケンリッターでさえロビーまでで会場内警備ができず、ひよっこ達は問題外という扱いだったのかなと思っています。
ただ、どうして3人で一緒に?というところだけがどうしても崩せないんです。
会場内部に敵が既に進入済みで戦うことになった場合、
フェイトが足止め、はやてが避難誘導、なのはが退路確保かなと思うことで自分を無理矢理納得させましたが。
>>399 一番ありえそうな可能性でなんともいえない気分になりますね。
付け加えるとドレスで着膨れ?武器でも仕込んでるのかな?って
ドレス姿見るたびに胸からウエストのラインがおかしくないかなぁって思ってます。
制服のときより太ってる気がするんだけどなぁ・・・・・・。
>>400 お楽しみに。
>>403 メイド服には驚きましたね。ハイレグアーマーの上がメイド服かよって。
従来ならサラトガかアサルトが一番上なのに、メイド服かよと時代の残酷さを感じました。
鋼の腕については今後(たぶん9話あたり)をお楽しみに。
>>415 >――あれ?俺って森の中で倒れたんじゃなかったっけ
これは演出? ヴァッシュの一人称が俺になってるのは
これで『機動砲台』高町なのはだったら笑い死んだに違いない。
ホテルのあれは
はやてがホテル内部に魔力ばら撒く(広域展開)→ばら撒かれた魔力を利用して任意の地点にアクセル展開(集束)
→その間にフェイトが突っ込んでくる(高速機動)……という鬼コンボ成立とかだとオモッテターヨ
GJ!
高町家のエンゲル係数がうなぎ昇りになりそうです、ガチで。
ヴァッシュはギャグ系野郎のくせに意外と内面が鬱だったり、不殺の理由が非常に明確かつ悲壮的だったりと、物語の展開がギャグにも鬱にも広がりそうな予感にwktkが止まらない!
>>415 自分は元ネタを知らないためなんとも言えません…。
ですけど初投稿なのによく出来てると思います。
今のところ悪いところはないですね…。
GJ!
ヴァッシュとはこれまた描くのが難しいキャラを選んだもんですな。
しかもなのはクロスで来るとは。
>ホント…なんでだったんでしょう。
>明かされる日を待っています。
それを説明するに足る本編上の制約を忘れてないか?
能力限定と言う制約を
部隊の能力発揮にそもそも制限がかけられてるから
自主的に自重の采配が取られてたと言う事は十分理由になるぞ
ヴィヴィオ登場時点の限定解除申請のやりとりを思い出せ
>>415 乙!
面白く読ませていただきました。
ただ、ジェネオラロックの直後のヴァッシュが自分から本名を名乗りでるのはちょっと違和感が。
マキシマムじゃ少しへたれて偽名を名乗って姿を隠してたわけですし。
乙
トライガンは大好物です
でもヴァッシュってロストロギアに指定されそうだな〜と
あと、砂漠は日中は灼熱ですが夜は氷点下の極寒の環境ですよ
乙<メタル
軍人が緊急事態を盾に思うように動けたら身内の虐殺だろうがなんでもアリなのよw
動かせないようにするのが政治とか統制ってモンじゃないの?
某ゆるいお兄さん風にw
これだけかっこ良く書いてあるけど・・・
ハンタの格好ゴキブリスタイルなんだよねw
ファイエルあそこらへんに
>>メタルサーガ氏
GJ、自分じゃこんな殺伐とした話は書けないw
頑張って下さい。
>>415 GJ、良いなぁ。こうゆう世界感……うらやましいw
チェンジリリカルなのはA’Sの第5話がほぼ出来ましたので、10時半ごろに投下してもよろしいでしょうか?
話は少々急ぎ足な感じな展開です。
どーも、皆さん感想ありがとうございます!
>>417 ヴァッシュの一人称は『僕』だったり『俺』だったりするので、悩んだんですけどシリアス部分や心内描写は『俺』の方が使われてるのでそうさせてもらいました。
>>423 ……うーん……そうですね。早くもミスった気がしてきた…。でもここで偽名使っちゃうと後々まで引きずっちゃうんで、そこはスルーしてくれると有り難いです。
>>424 どうもトライガンの世界では夜中でも氷点下いってない気がするんですよね。
ジェネオラ・ロックでもあんな恰好で外歩いてたし、みんな夜中でも寒そうにしている描写が無いんで、大丈夫かな〜と思って書きました。
本当に皆さんありがとうございました!
筆が進むのが遅いんで更新も遅くなってしまうと思いますが皆さん気長に待っていて下さい!
さてとそれでは投下します。
第5話 衝撃!! 闇の目覚め!
竜馬がヴォルケンリッターの真意を知ってから数日後、巨大生物との戦闘中のシグナムを追ってフェイトと共に次元世界に行ったが、
竜馬はシグナムをフェイトに任せ、自分はその世界に居た巨大生物と戦うことにし、戦っていたが、シグナムとフェイトの戦いの中、
数日前にシャマルを助けた仮面の男がフェイトのリンカーコアを抜き取り、闇の書に蒐集させ、姿を消した。
竜馬はフェイトを連れて帰り、フェイトはリンカーコアを抜かれただけであり、なのはのように回復すると言われ、皆は安堵したが、竜馬はある事を考えていた。
(あいつはリンカーコアを抜いてそれを闇の書に蒐集させている。奴には何か目的があるはずだ……。あいつらとは違う目的が……)
それからさらに数日後、無限書庫で闇の書について調べていたユーノが重大な事を発見し、皆に伝える。
「闇の書の正式名称は「夜天の魔導書」、本来の目的は主と共に旅をして、各地の偉大な魔導師の技術を収集し、研究するために作られたもの。
だけど、歴代の持ち主の何人かがプログラムを改変したために破壊の力を使う「闇の書」へと変化したと思われる」
「人間の欲が丸出しだな」
竜馬はあざ笑うかのように答える。
「その改変により、旅をする機能が転生機能に、復元機能が無限再生機能へと変化してしまった。
これらの機能があるため、闇の書の完全破壊は不可能とされている。また、真の持ち主以外によるシステムへのアクセスを認めない。
それでも無理に外部から操作をしようとすると、持ち主を呑み込んで転生してしまう。ゆえにプログラムの停止や改変ができないので完成前の封印も不可能
転生先は、闇の書に合致する魔力資質の持ち主をランダムに選び、一定期間、ページの蒐集がないと持ち主自身のリンカーコアを侵食する。
完成後は、持ち主が闇の書の意志の管制人格(マスタープログラム)と融合することで、巨大ストレージ「闇の書」に蓄えられた膨大な魔力データの魔力を行使できる。
でも過去のほとんどの持ち主が完成・発動後に闇の書の意志に肉体を奪われてしまい、一定時間の後暴走状態に陥った」
「そんで破壊しつくすか、主が死んだらまた違うところに現れる……。インベーダーくらいにたちが悪いぜ」
竜馬は他人事のように話を聞くが、クロノはそれに怒る。
「竜馬さん! 真剣に聞いてください! これは竜馬さんの世界にも起こるもしれないんですよ!?」
「真剣に聞いてるよ。仮に今、俺のいた宇宙に行ってもインベーダーどものせいでそれどころじゃないだろうぜ」
竜馬にとっては闇の書<<<インベーダーと言うくらいインベーダーの方を危険視している。
「だが、一つ言える事はあるな。ほうっておいたらまずいって事だろ?」
「ええ、そうですよ……」
クロノは機嫌が悪いように竜馬に答える。
「だったら手伝ってやるぜ。俺がインベーダーどもを皆殺しにする前にこの世界が滅んで俺がいなくなったら堪んないしな……」
「一応、礼は言わせてもらいます……」
クロノは竜馬の態度に飽き飽きしたが、もうどうにもならないと思った。
竜馬はユーノの話でふとあることを考える。
(待てよ、てことはあいつら(ヴォルケンリッター)はどっちをとっても地獄って事か……)
ヴォルケンリッターの真意を知っている竜馬はそんなヴォルケンリッターに少し同情の念を持ったとか……。
またそれから数日後、なのはとフェイトはすずかの紹介でアリサと共に入院しているはやての元を何度か訪れていた。
闇の書の主と知らないで……。しかし、なのはとフェイトは思いもよらない形でそれを知る。
それは12月24日、すずかの提案ではやてに内緒でサプライズプレゼントをしようと言うものだったが、
なのは達がすずかの友達だと知った、ヴォルケンリッターは自分達となのはがはやての前で鉢合わせないように時間を見計らっていたが、
そのすずかの内緒のためになのは達とヴォルケンリッターははやての病室で会ってしまったのだ。
ヴォルケンリッターとなのは、フェイトはとりあえずはやてとすずかとアリサがいる事もあり、何も無い振りをして病室を出たが、
その日の夜のとあるビルの屋上でなのはとフェイト、シグナムとシャマルが対峙する。
なのはとフェイトは二人に闇の書の危険性を話すが、二人はやめないといい、ヴィータが突然上からなのはを襲うがなのはは何とか防ぐもののフェンスまで吹き飛ばされ、
ヴィータの攻撃で屋上の一部が燃えたが、なのははバリアジャケットを装備して平然と立つ様をヴィータはこう言う。
「悪魔め……」
「悪魔でいいよ……」
なのはは暗い顔をしたまま、レイジングハートのアクセルモードを機動させる。
「悪魔らしいやり方で、話を聞いてもらう!」
フェイトは切り札としてソニック・フォームを起動させシグナムと戦う事にする。
「薄い装甲をさらに薄くしたか……」
「その分、速くなります」
「緩い攻撃でも当たれば死ぬぞ、正気か? テスタロッサ」
シグナムの言う事はもっともである。フェイトは元々装甲が低い上にさらにその装甲を薄くすれば、攻撃があったら死ぬ確率が高くなるのだ。
フェイトはそれを覚悟の上でソニック・フォームを起動させている。
「これしかないんです。強いあなたに勝つには……」
その言葉にシグナムは騎士甲冑を装備する。
「もう止まれん、主のために我らは止まれんのだ!」
シグナムには珍しく、シグナムの目には涙が流れている。
「止めます。私とバルディッシュが……」
そしてなのは対ヴィータ、フェイト対シグナムが始まったが、その戦いの途中なのはに突然バインドがかけられ、
フェイトがそのバインドの犯人をさがすと仮面の男が隠れているのを発見し、攻撃しようとしたが、また別のまったく同じ姿の仮面の男が現れ、フェイト、シグナム、シャマル、ヴィータにバインドをかけた。
「闇の書の残りのページは守護騎士でも補える」
「過去に何度もあったことだ」
仮面の男達はそう言うと、シグナム、シャマル、ヴィータのリンカーコアを取り出し、まずはシグナムとシャマルのリンカーコアを闇の書に蒐集させ、シグナムとシャマルは消滅してしまった。
次にヴィータを取り込もうとしたら、突然人間形態のザフィーラが仮面の男に拳を振るうが、バリアで止められる。
ザフィーラは三人とは別の場所にいたので、通信が入らないのに心配して駆けつけてきたのだ。
仮面の男達はザフィーラのリンカーコアも蒐集しようとし、取り出そうとし、ザフィーラは最後の抵抗とばかりに再び拳を振るうもそれは防がれてしまう。
仮面の男達は何を考えたか、なのはとフェイトをバインドをかけたまま、クリスタルゲージに閉じ込め、動かなくなったザフィーラとヴィータを残し、自分達はなのはとフェイトに化け、はやてを強制的に転送させた。
「ここって……」
はやては突然自分がいた場所とは違う場所に飛ばされた事に戸惑いを隠せない。そして目の前にはうつぶせに倒れるザフィーラと空中に浮いてるなのはとフェイト(両方偽者)、
そして吊るされているように浮くヴィータの姿であった。
「シグナムとシャマルは……?」
シグナムとシャマルの姿が無い事に気付くはやては二人を探すが、はやてが見たものは二人が着ていたコートだった。
「動かなくなった機械は処分しないとね……」
「そうだね……」
「!? や、やめてーーー!」
はやてはなのはとフェイトにヴィータに何かすると思い二人にやめるように言うが、二人はやめない。
そして二人ははやての前でヴィータを公開処刑するかのようにヴィータを消滅させた。
はやてはこの時、心の中で深く絶望した。これが悪い夢であって欲しい思った。
「うわあああああああああああああ!!!」
はやての叫び声と共に闇の書は開放を始め、はやての回りに黒い爆発が起こる。
偽者のなのはとフェイトは撤退し、本物のなのはとフェイトはバインドとケージを破り、はやての元に行こうとするが、遅かった。
そこにようやくブラックゲッターもやって来た。竜馬はブラックゲッターの調整ともう一つ大事な事をするためにいなかったので遅れてしまった。
「なのは! フェイト! どうした!?」
「竜馬さん! 大変です! はやてちゃんが……」
「何!? はやてがどうした!?」
「はやてが闇の書に……」
「ちっ、遅かったか……」
なのは、フェイト、竜馬が見る中、爆発の煙が晴れるとそこにいたのははやての体を乗っ取り、はやての体を闇の書の管制人格のものへと変化させた姿だった。
「ブラックゲッターみたいに黒いじゃねえか! おもしれえ! ぶっ殺してやる!」
こうしてなのは、フェイト、竜馬と闇の書の管制人格との死闘が始まろうとしていた。
投下完了。
今回は急ぎ足な展開で短かったな…。
今回の話を書いていて正直原作の悲しい話を考えてたので悲しみでつらかったです。
自分的にはA’Sが一番悲しい話だと思います。StrikerSは一番燃える話だと思います。
さてと今回で7,8,9といきましたが次は10話と11話の冒頭部分ですね。
そろそろあれが出ます。
>>スパロボX氏
GJです!いよいよ決戦ですね竜馬の「ぶっ殺してやる」にドキドキしながら次を期待します。
こいつら自分がNGワード指定されてるの理解できてるのかね?
>>430 とても読みやすいと思いますよ。
ヴァッシュのゆるーい所が見てみたいですね。
>>420 >・・・
は何か含みがあるのでしょうか?
氏の発言は常に新規職人様の気分を害する傾向がありますね。
>>438 多分…を適当に使っていて含みを持たせる表現だって知らないだけかと
というか知っててあんなヒドい文書くと思えんし。(X)
>>434 GJ
新キャラが出るのですか。なのはとゲッターとの二正面作戦が見れるかもしれませんね。
次回を楽しみにしています。
>>438 昔からそうだから意味無いよ。日本語の使い方が間違ってるだけ。理想郷でもそうだった。
で、必ず自分を擁護する単発IDが涌くのも前と一緒だしw
今日、4話投下したばかりですいませんι
第5話前編を投下してよろしいですか?
運動の秋支援
支援
ガンキャノン(108)「もうすぐ運動会か……」
ジム「そんな時期なんですね……」
なのは達とMS達が知り合ってからはや1週間が過ぎていた。その間、高町なのははがんたんくの連れて来た自称”戦友”のリンディ達と知り合い……時空管理局に仮入局する事になった。
むろん、フェイトやプレシア達も”れんぽー”はもちろんのこと”えぅーご”から様々な所属のMS達ともずいぶん仲良くなっている。
デスサイズ「ジュエルシードを賭けたガンダムさんがキャプテンのユーノチームに」
ユーノ「シャアさんがキャプテンのプレシアチーム!」
ターンA「上手くチーム分けできましたね♪」
ガンキャノン(108)「なのは達も今回俺達の運動会に初めてだけど、お祭りだからさ。目いっぱい楽しめよ!」
なのは「はい♪リンディさん達もよろしくお願いしますね♪」
リンディ「はい、こちらこそよろしくお願いしますね。なのはさん♪」
ゼータ「それにしても今回はホントに」
マークU「ああ、とんとん拍子だなっ♪」
ゼータ「順調すぎてこわいくらいだ……」
わいわいと運動会の話題で賑わう彼ら。
だが、そこへアルフ(犬)が血相を変えてやってくる事で事態は急変する。
アルフ「大変、大変だよ!」
ゼータ「アルフか?どうした」
アルフ「はぁ、はぁ……が、ガンダムが!!」
魔法少女リリカルなのはFullcolor'S ジュエルシード編 第5話前編
アルフの話を聞き付けてやってきたなのはとゼータ達は直ぐさまホワイトベースへと駆け付け、『面会謝絶』と札がかけられた再生ルームにやってきた。
アレックス「おにいさん、どーしてー……ぐすっ」
フェイト「シャアしっかりして!!」
アリシア「シャア!」
リニス「二人とも、あんまりゆさぶったらシャアさんに悪いですι」
プレシア「そうよ、静かにしてなさい」
フェイト「でも、でも、シャアが……」
隣の再生ルームから聞こえたフェイトの悲しそうな声からゼータ達はシャアもやられたのだと理解する。
>>418 なるほど。そういう方法もありますね。
ただ、どうしても民間人という護衛対象がいるっていう点を考えるとしっくりこないんですよね。
民間人さえいなければとてもしっくり来る考えなのですけれど。
>>422 自重の可能性も考えました。
オーバーSがリミッターつきとはいえ力ふるうのはまずいのかなと。
けれど、自重の結果被害出るのと自重せずに力ふるって被害0なのと
どっちがまずいといえば被害ありのほうだしと思って首を傾げました。
一番まずいのは力ふるって被害だした場合ですが。
そして、ヴィヴィオ登場時点で限定解除申請の描写ありました!?
何話なんだろう。何度も見直しているけど見つからないです。
教えてくだされば大変助かります。
>>425 >緊急事態を
そのため、はんたの進言があってどう考えても真っ黒な敵影を見つけておきながら
シャマルは駄目と答えるしかなかったわけです。
管理局のあり方としてもポンポン屠っていったらまずいのですけどね。
逆にメタルとしては強者と弱者の2種類しか無く、法らしい法も無く、
Dead No Aliveだけが世界に残った唯一のルールらしいものであり、
名声と悪名が伴うことさえ忘れなければなんでもありのような世界です。
今までと余りにも違う状況に苛立つはんたを感じていただければと思います。
それと、たしかにはんたのバリアジャケットはゴキブリスタイルですw
もっとも、黒い装甲がついていませんし、追加足ついてませんけど。
それを忘れさせられる激しく過激な戦闘スタイルにしていきたいです。
>>427 ありがとうございます。励みになります。
私もそちらのようなほのぼので和めるものは6.5話の内容が限界です。
とてもほのぼのするそちらの話を読んで羨ましいと感じます。
そちらもがんばってください。お互いにがんばりましょう。
なにがあった!支援
マークU「なッ……シャアまで!?いったいなにが起こってやが……」
部屋へと入るとそこには手足が引きちぎられた百式の姿。
マークU「Σ子供に見せんなこんな惨状!」
キュベレイ「は?」
何を言っているのだ?と言わんばかりにキュベレイが首を傾げる。
が、そこでプレシアに手で抱き上げられている直径ハンドボールサイズの球体からシャアの声が発せられる。
シャア(本体)「う……うぅ〜〜はっ、キュベちゃんにみんなではないか……?」
マークU(あ、そーか。そういう設定だったっけι)
−−−−
目覚めたシャアはそこで皆からこれまでに起きた事、ガンダムも闇討ちされた事なども教えられた。
シャア(本体)「なんと……ガンダムまでもが何者かに……いったいだれがなんのために?」
クロノ「犯人の顔とか姿とか見てないのか?」
キュベレイ「私やプレシア達が通り掛かったときにはもうすでに犯人はいなかった……」
シャア(本体)「はっきりと見たわけではないが……これだけはまちがいない!うすれゆく意識の中、私がみたものは月夜に浮かぶ3人の人影だった…!!
−−−−
マークUの推理
『犯人は黒い三連星』
マークU「げ、下克上か?」
シャア(本体)「うぅ……アイツらι」
ゼータプラスの推理
『ジ・O、メッサーラ、パラス・アテネ』
ゼータプラス「え、今更……?」
シャア(本体)「なんで私が……?ι」
アレックスの推理
『GP3兄弟』
アレックス「Σっ」
シャア(本体)「なにかしましたか……?ι」
なのはの推理
『士郎、桃子、恭也』
なのは「Σっ」
シャア(本体)「……ホント。なんかしましたか……?ι」
アレックス&なのは「いやああぁぁ、GP3兄弟さん達《お父さんたち》どうしてー(泣)」
美由希「アレックスちゃん、なのは。おちついてもう一度よーく考え直そうかι」
お姉さんはともかくお母さんマジで戦闘能力ないっすよ支援
支援
−−−−
シャア(本体)「しかし、犯人ども。私があまりに景気よくバラバラになったからそりゃあ驚いていたぞフフフ」
リニス「百式ボディ新調したばかりで手足仮止め状態だったそうですねι」
フェイト「もう、そんな身体でうろついてちゃだめだよι」
アレックス「……でも、いったいだれがなんの為に二人を……」
ゼータ「……二人とも運動会のキャプテンだった」
クロノ「ありえるかもしれない……」
エイミィ「じゃあ、犯人はキャプテンになりたい人かな……」
アリシア「それか運動会を妨害したい人……」
F91「誰だろう……」
様々な憶測を並べ、一同は犯人を探っていく。
だが、そんな時。再生ルームにいる皆に声をかける者達が現れる。
???「なに、辛気臭ぇツラ並べてんでスか先輩方ッ!!」
マークU「おまえらっ!」
再生ルームに入ってきたのは”れんごー”所属のMS、3人。フォビドゥン、レイダー、カラミティ。
カラミティ「キャプテン2人が大怪我されたんですってェ?」
レイダー「お気の毒ー、今回の運動会は出場見合わすしかないっスねー」
フォビドゥン「ねェ?」
マークU「ンだとォ!?犯人はてめーらだってわかってンだぞッ!!」
彼らの言い方に怒りをあらわにするマークU。だが、そんな彼をリンディは真剣な表情でおさえる。
リンディ「まって、マークUさん」
フォビドゥン「オレ達だっておもうんならショーコ見して下さいよ、証拠!」
なのは「ガンダムさんもまだ、目を覚ましてないし物的証拠もなにもない……」
フェイト「じゃあ、誰が……」
プレシア「いえ、見なさい皆。シャア(本体)を見るあの子たちの安心しきった顔を……ι」
プレシアの言葉に3人を見遣ると彼らは確かにホッと一息ついている。
3人「ホー……」
クロノ&ガンキャノン(108)「決定的だなι」
分かりやすすぎ、支援!
>>403 みんなのリアクションを見たいが為にろくに治療せずあちこち飛び回ったのははんたにとって良い思い出
−−−−
カラミティ「−で……ここはひとつチーム編成変えたほうがいーと思うんだよねぇ」
フォビドゥン「それで考えてみたんだけどォ」
レイダー「オレたち若造+まどうしチーム対先輩たち+かんりきょくチームってのはどう?」
彼らの後ろには辛辣な表情の”ざふと”のMS達の姿があった。
なのは「な、なんで、フリーダムくん達が!?」
フェイト「まさか……人質を!」
フリーダム「……すみません、みなさん!」
※人質
トリィ「トリィ?」
ハロ「ハロ?」
バクゥ「クゥーン(泣)」
ユーノ(小動物)「あれー?」
アルフ(犬)「ごめん……」
フリーダム「相棒たちを人?質にとられて逆らうことが……出来なくて!」
オリに閉じ込められた新人達の大切な相棒達の姿にマークUは思わず頷いていた。
キャンキャン! ハロッ、ハロハロー。 トリィー。 みんな、大丈夫だよ! きっとなんとかなるよ。
マークU「Σあぁ、わかる。わかるぞっ!かけがえないよな!?」
なのは「ユーノくんやアルフさんならまだわかるけどι」
フェイト「だ、ダメだよ。なのは、前半確かに緊張感抜けるけどι」
−−−−
フォビドゥン「つーワケでココまでやったんだからいっそのことさァ。
オレらが勝ったらアンタら全員オレらの手下になるってどーよ?」
マークU「Σさっきから聞いてりゃァ何寝言抜かしてんだガキどもがー!(怒)」
フェイト「そんな条件はのまないよ!」
フォビドゥン「そしたらペットたちやあんたらのパートナーどーなるかな?」
カラミティ「いってみりゃこいつらだって人質だぜぇ?」
なのは「っ!?」
彼らの言葉にデバイスを構えていたなのはやフェイト、ライフルを構えていたマークUたちは思い止まる。
プレシア「待ちなさい皆」
ゼータ「……ボクたちが勝てばいいだけの話だ……」
リンディ「そうよね?3人とも」
レイダー「あぁ、別に良いぜ。なぁ」
カラミティ「負ける気ないしー良いぜ?」
>ヴィヴィオ登場時点で限定解除申請の描写ありました!?
シルバーカーテンでガジェット一杯→なのは&フェイト解除申請具申→はやてが却下の上自身の解除申請
→クロノが受諾、3ランク120分開放→フレースヴェルグ(本編中唯一のはやて直接戦闘描写へ)
解除手続きはすっ飛ばされてたが、ヘリ砲撃時になのはもフェイトもはやての許諾で限定解除されてる
−−−−
リンディ「じゃあ、ゼータさん。前回は副キャプテンをしていたんですよね?」
ゼータ「……そうだ」
プレシア「貴方がキャプテンをやってくれないかしら?私達は副キャプテンとしてサポートするわ」
ゼータ「うん……わかったボクがやる」
メタス「ゼ……ゼータ!?」
ゼータ「大丈夫だ。ボクなら」
プレシア「フェイト、敵味方に別れるけど。あなたはあなたの使い魔の為に闘いなさい。」
リンディ「なのはさん。あなたも頑張ってね」
なのは&フェイト「……はい!」
ゼータのキャプテン。リンディ、プレシアの副キャプテン就任した姿に3人は嘲笑うようにひそひそと話し込んでいる。
普段のんびりしてる奴と自分達とでは差があると思っているからだ。
フォビドゥン(へへ……好都合だな)
レイダー(あんな昼行灯とババァ二人にキャプテンなんて務まんねーよ)
カラミティ(ジュエルシードとか興味ないけどな……)
ゼータ「そのかわり……」
いきなりかけられたゼータの声に3人は振り返る。そこには普段のんびりしている彼の姿はなく。怒りをあらわにしているゼータの姿であった。
なにげにリンディもプレシア意味深な笑顔を浮かべている。
ゼータ「キミたちはそれなりのケンカの売り方をしたんだからな……」
リンディ&プレシア「覚悟しておきなさいね、フフ(笑顔)」
3人(……え、ちょっと。怖いんですけどι)
−−−−
ガンダム「そ……そんな大変な状況に……? で、ゼータがキャプテンでリンディさん達が副キャプテンを……?」
目覚めたガンダムは今、こっそりと隣の部屋から抜け出してきたアリシアとリニスが今の状況を教えてもらっていた。
リニス「……ガンダムさんが気に病むこどじゃありませんよ」
アリシア「ばれないようにあの子も忍び込んだし……」
ガンダム「あ、あの子……って?」
アリシア「それは秘密♪」
リニス「とりあえずはガンダムさん。はやく怪我を治して下さい」
ガンダム「うん、そうするよ」
−−−−
※そして当日。特設運動場スタジアムIN聖祥大附属小学校。
あたりはゼータ達と新人達の闘いをみようとMSや人達が押し寄せている。
リィナ「今回の運動会はスゴイです!!両軍敵味方入り乱れての大・決・戦っ!!」
エイミィ「旧世代+じくうかんりきょくチームと新人+まどうしチームの対決が始まろうとしていますっ!!」
リィナ「これはもはや『運動会』というアットホームな言葉では片付けられません!!」
エイミィ「今すぐ開会と行きたいところですが、残念ながらお別れの時間になりました!!」
リィナ&エイミィ「どうなる、次回っ!!」
百式&ガンダム「オレ達、病み上がり必死隊でーすι」
そして……皆に忍び寄る黒い影はいったい……。
???「フフフ、これでジュエルシードは私のものだ。……3馬鹿もよくやってくれる」
続く
GJ!
なのはシリーズ中1、2を争う実力のママン二人を敵にまわしちゃらめぇぇぇぇ
以上です。最終話は先になってしまいました。
果たして運動会はどうなるか? ではではー
GJです。
本当に和みます。
怒らせちゃいけない筆頭女性2人を怒らせちゃだめぇぇぇ。
ゼータさんもシャレにならない危険物装備もちなのに怒らせたらだめだってば!!
>>455 あったーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
どう考えても11話しか考えられないなって思って見直していたんだけどなんで見落としたんだろ。
細かい描写も含めて教えてくださりありがとうございました。
非常に探しやすくて助かりました。
あと、やはりヘリ砲撃のときは申請過程がすっ飛ばされてるで間違いないんですね。
どう考えてもここしか解除が関係ある部分ないはずだしなぁって見直していた部分がこっちでした。
本当に助かりました。
>459
リンディさんを敵に回すとは……(地下スレのママン連載でシャ○さんが)……(31)愚かなり。
【特撮板に帰れ】
>やはりヘリ砲撃のときは申請過程がすっ飛ばされてるで間違いないんですね。
すっ飛んでるのはあくまで「解除手続き描写」だけ(どう見ても演出の都合)
「解除手続きが間に合った」と言う描写が
シャーリーの説明ゼリフとはやての安堵と言う形でされてる
>459
GJ!!
何ということだ・・・重力波と超高エネルギーの雷が会場に吹き荒れてしまうw
メタサガ、はんた、いつか生ぬるさに切れて6課本部で「レッツパァァァァァリィィィィィィ!」
しそうな気がするのは俺だけか?しかし文章量すごいな・・・
トライガンクロス遂にキターーー、以前あったようななかったような・・・
個人的にはニコ兄の登場を楽しみにしています
>464
紳士の時間は17:00までの某国大統領ですかw
>>436 こいつ ら についてkwsk
片方は解ってるが
>>464 あの大統領の暴れぶりは異常
多分、一番儲かったのは地図屋だろうなw
>>462 12話の中頃を過ぎたあたりにありました。
『限定解除!なのはさんとレイジングハートさんのエクシードモード!』ってシャーリー言ってますね。
しかし、そうなるとはやての安堵と同時に『間に合った』と言っているこれは、
なのはがヘリに辿り着いて防御が間に合ったという意味にかかる『間に合った』だと思っていたのですが、
『限定解除が間に合った上でヘリの防御に間に合った』という解釈でいいのでしょうかね。
あれ?そうなると限定解除前ならISでヘリごと撃墜フラグ?
>>464 はんたは「穴あきチーズにしてやるぜ」とは言わないでしょうけどw
私は原作1話ごとと同じペースで進行させつつ、心情や戦闘描写つけたりして書いています。
毎回10000前後の文字数になってしまうことに余分な場面あるのかなと首をかしげたりしています。
視点人物が完全固定でないことも手伝っているかもしれませんね。
>>468 個人的には視点が変わるのは問題ないと思いますよ。はんた以外のキャラの
思考やはんたに行動に対して思ったことが書いてあると今、コイツははんたをこのような人間と
認識してるんだなと分かりますし。
>そうなると限定解除前ならISでヘリごと撃墜フラグ?
間に合ってなけりゃ防御に割って入る前にヘリが落ちてる
限定解除によって出力(推進力)制限が無くなって
スピードアップしたから間に合えたわけだから
>>469 そういっていただけると助かります。
今後もがんばりますのでお付き合いくださいな。
>>470 なるほど。そうだったのですね。
管制室のモニターに撃たれたISの軌道とヘリの位置は表示されているんですけれど、
なのは達をはじめとした全員がどこにいるか表示されていないのでそこの判断がつきませんでした。
解説ありがとうございました。
Sランクの砲撃を防げる防御ができるって地味だけど本当に凄いですね。
攻撃より防御のほうが難しいと思う。
>>471 GJ!
少し遅くなりましたがSS読みました。
なんかキャロが格好良いです。子供だから適応力があるんですね。
ふと思ったが最近ガンタンクの砲撃を原作の漫画で見てないな〜。年代から見て砲撃は彼が元祖になるかね?
避難所の19氏のドラゴンボールssを九時ごろより代理投下したいと存じます。
476 :
19:2008/01/25(金) 09:00:42 ID:pqr8mRs5
『待ってろよ悟飯!!父ちゃんがすぐに助けてやっからな!!』
これは…俺がラディッツに拉致られた時…
お父さんが俺を助けに来てくれた時の記憶…
あの時はラディッツの方がお父さんより戦闘力が上だったのに助けに来てくれた
『許さんぞ…!!貴様等あああああ!!!!』
これはベジータさんと初めて戦った時
ナッパに踏み殺されそうになった時お父さんが来てくれた
そしてナッパをあっという間に倒した
『こいつ等は、オラ一人で片付ける。』
俺がリクームに首の骨を折られて死に掛けて、クリリンさんもベジータさんも
戦える状態じゃなく絶体絶命の時お父さんは来てくれた
仙豆で俺達を回復した後、お父さんはその場に居たギニュー特戦隊の
リクームとバータをすぐに倒した
『俺の理性がちょっとでも残ってるうちに消えるんだ!!!!』
お父さんが初めて超サイヤ人になった時
フリーザにクリリンさんを殺された怒りで超サイヤ人になった
あの時お父さんに突き放されてちょっと悲しかったな…
『みんな、ただいま!元気だったか?』
生きていたフリーザとフリーザの父親が地球に来た時
もうだめだって思ったときお父さんは瞬間移動で現れて
あっという間にフリーザとフリーザの父親を倒した
その後みんなにそう言ってくれた
…いつもそうだ
お父さんはどんな状況でも何とかしてくれた
俺達を何度も助けてくれた
何度も世界を救ってくれた
…お父さんが死んでから三、四年の月日が流れた
俺はお父さんみたくなれたのかな…
はやて達はお父さんみたいになれてきてるって言ってくれたけど
…ねぇ…お父さん……俺は…あなたみたいに…
「うわあ!!」
体に軽い衝撃を感じて俺は目を覚ました
ベッドから落ちたみたいだ
懐かしい夢をみてたな
「て、もうこんな時間!!」
俺はすぐに胴着に着替えて居間に向かった
「ごめん、寝坊した!!」
477 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:01:44 ID:pqr8mRs5
「おはよう、悟飯。」
「おはよう、はやて。みんなは?」
「先に管理局の方に行ったで。デバイスのメンテが終わったとかでそれを受け取りに
行ったみたいなんや。本当は午後からなんやけど。」
「あ、そうなんだ。」
そういえばそんなこと昨日話してたな
「それにしても悟飯が寝坊するなんて珍しいな。朝起こしにいったんやけど
全然起きなかったんやで。」
「そうなの?」
「そやで。思いっきり熟睡してたで。ま、それはそうと朝ご飯取ってあるから
はよ食べて。」
「あ、うん。いただきます。」
「ごちそうさまでした。」
相変わらずはやての料理はおいしいな
「悟飯はいつもおいしそうに食べてくれるから作る側としてはめっちゃうれしいで。」
「はやての料理は本当においしいからね。」
「えへへ、ありがと。」
「あ、皿洗いは俺がやるよ。」
「ええって。今日は私がやっとくから悟飯はテレビでも見てて。」
「あ、うん。じゃあよろしくね。」
「うん。」
とりあいず適当にチャンネルを入れてソファーに座る
ニュースがやっていたのでそれを見てみる
…別段これといった事件はなかった
やっぱ平和っていいことだな
…皿洗いが終わったみたいだな
「お疲れ。」
「うん。…そういえば、悟飯。」
「何?」
「髪の毛けっこう伸びてへん?」
「え?」
そう言われて髪の毛を触ってみた
478 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:02:29 ID:pqr8mRs5
「あー、たしかに伸びてるな。」
「私が切ってあげよっか?」
「え、ホント?」
「ホントや。」
「それじゃ、お願いね。」
「任せとき。あ、リクエストとかある?」
「じゃあ…全体的に短めでお願い。」
「は〜い、完せーい。」
そう言って鏡を見せてくれた
「大分サッパリしたな。ありがとう。」
「どういたしまして。」
時計を見てみるとそろそろ出かけた方がいい時間になっていた
「そろそろ行こうか?」
「そやね。」
「あ、そうだ。仙豆の入った袋どこやたっけ?」
仙豆は万が一に備えていつも持っていくことにしてる
「そっちの棚の方にあらへん?」
そう言われて棚の方を探してみた
………あった
「それ、唯の豆に見えるのに食べたらどんな大怪我でも瞬時に直してしまうんやろ?」
「うん。体力も完全に回復してくれるんだ。実際、これがなかったら俺はとっくの昔に
死んでただろうな。」
「そういえば悟飯が初めて家に来た時もそれ食べて回復したんやったね。」
「うん。」
ほんと、こいつには何度も助けられた
「あ、そうだ。はやてにも仙豆渡しておこうか?」
「え?でもそれ凄く大切な物なんやないの?」
「いいって。これでも少しは強くなったつもりだし。それに俺が近くにいない時に
何かあったら大変だしね。」
「うーん、そういうことやったら。」
そう言ってはやては受け取ってくれた
「大事に使わせて貰うな。」
「使う事態にならないのが一番いいんだけどね。」
「そやね。」
その後色々喋りながら玄関に向かった
「あれ?車椅子はいいの?」
「うん。大分歩けるようになったしそろそろ車椅子から卒業せえへんとな。」
「でも大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。それに動けなくなったら悟飯に運んでもらうし。」
「ははは。」
まぁ、本人がそう言ってるんだしいっか
「あ、悟飯。」
「何?」
「その…手…繋ぎながら行っても…ええ?」
「うん。いいよ。」
479 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:03:23 ID:pqr8mRs5
アースラに着いた後任務の説明があった
ここ最近はよくいつものメンバーで仕事をしている
この辺りはリンディさんとかがうまくやってるようだ
やっぱ組みなれた人や信頼できる仲間とやるのが一番いいよね
で、今回の任務はロストロギアの回収、もしくは破壊というものだった
破壊なんてめったに聞いたことないけど今回のはかなり危険な物らしい
詳細はよくわかってないけど回収が無理なら破壊もやむなしという判断がでたらしい
今はそのロストロギアがある世界の上空を俺達は飛んでいる
「そういえば今日の悟飯君って超サイヤ人じゃないよね。」
「うん。まぁ、修行そのものは完成したんだよね。」
「そうなんだ。おめでとう。」
「ありがとう。後は超サイヤ人になって気を完全に開放してみれば
どれだけ強くなったかわかるんだよね。」
「じゃあ、今回の任務が終わったら試してみたら?」
「うん。そうしてみるよ。」
「そういえば悟飯、髪切った?」
「うん。はやてに切ってもらったんだ。」
「へー。」
何かみんなはやてに話を聞きにいったみたいだ
どうしたんだろ
その後そのロストロギアはしばらく探索してると見つかった
厳重に封印処理をして、今はアースラに戻るところだ
「危険な物ってゆうとったけど、何も起らなくてよかったで。」
「そうですね。」
「これをアースラに持ってったら今日はもう終わり?」
「後は報告書とか書くんじゃないかな。」
「うへー、アタシそれ苦手なんだよな。」
「まぁ、がんばって。」
「チェー、悟飯はいいよな。協力者だからそういうの書かなくてもいいし。」
「まぁ、そうボヤクなヴィータ。」
「少しは手伝ってあげるからね。」
雑談しながら戻っているとアースラまであと少しという所まで来た
「キャ!!」
突如はやてから悲鳴が上がった
そちらを見るとロストロギアが封印を破ろうとしていた
「はやて!!」
反射的にはやてを庇うように立ち位置を入れ替えた
「ぐ!!」
「悟飯!!」
480 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:04:12 ID:pqr8mRs5
そのロストロギアは液体金属のような物で俺に覆いかぶさり俺を取り込もうとしてきた
俺の気で吹き飛ばそうと思い気を開放しようと思った瞬間
そいつは俺から離れていった
そして俺達からある程度距離を離した所で動きを止め形状を変化させた
「な!?」
この気は…
「あ……あ…あ……。」
「どうしたの!?」
そして…この姿…
「悟飯君に…似てる…?」
「ああ、そして孫と同じ胴着…。」
ま…間違いない
「お…お父…さん…。」
「え!?」
「あの人、悟飯のお父さんなの!?」
「でも…どうして?」
「え!?」
「どうした、シャマル!?」
「あのロストロギアの情報がわかたって今連絡が…。」
「本当か!?」
「ええ。あのロストロギアは取り付いた人物の記憶を読み取りその中でその人物が
もっとも強いと思っている者の姿になり破壊の限りを尽くすという物。しかも能力を
より強化されてね。」
「では…。」
「まさか…。」
「ええ、二人が思ってる通りよ。リインフォース、ザフィーラ。姿形は間違いなく悟飯君
のお父さん。強さは悟飯君の記憶以上。」
「じゃあ…。」
俺はみんなから少し離れお父さんに…奴に近づく
「悟飯?」
「大丈夫。俺にまかせて。」
姿形…そして気が同じでもあれはお父さんじゃない
お父さんは…あんな邪悪な笑みを浮かべない
…俺がやるしか…ない
「はあああああああああ…!!!!」
気を開放し爆発させ、超サイヤ人になる
そして超サイヤ人になりそこから更に気を開放する
「ああああああああああああああ!!!!!!」
「す…すごい。」
「まるでここら一帯の空間が震えてる感じ…。」
「はあ!!!!」
………驚いた
思ってた以上に戦闘力が上がってる
これなら
481 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:04:59 ID:pqr8mRs5
すると向こうも超サイヤ人になってきた
「!!」
これは…わかってはいたけど楽にいきそうにはないな
「悟飯…。」
「大丈夫だ、はやて。心配するな。」
そう言って向き直る
少し睨み合った
どちらが先に動いたかはわからない
お互いが高速移動をし、腕と腕をぶつけ合った
「ぐ!!」
数瞬その状態が続いた
その後また高速移動をしぶつかり合う
拳、腕、肘、膝、蹴りなどを何度もぶつけ合う
そしてお互い一定距離を取り突っ込みながら拳を放つ
「が!!」
クロスカウンターでお互いの頬に直撃した
だが、俺がまだ子どもということもあり腕の長さで負けているため
拳が深く突き刺さった俺の方がダメージが大きかった
そのため奴の方が体勢を早く立て直し
「ぐ!!」
俺の胴体に膝蹴りを叩き込み
「うわあ!!」
回し蹴りで俺を蹴り飛ばした
近くにあった岩山に激突し、そのまま岩山を貫通しながら吹き飛んでいった
そして岩山を何個か貫通した後俺は体勢を立て直し、奴に向かって突っ込んでいった
「はああああああああああ!!!!」
これには奴も驚いたのかそのまま俺の拳を受け殴り飛ばされた
そのまま追い討ちを掛けるため突っ込んでいき思いっきり蹴り上げる
次は高速移動で上に移動しハンマー打ちで叩き落そうとする
「な!?」
しかし高速移動で回避された
そのまま俺の側面に現れ俺を蹴り飛ばした
ある程度飛ばされたら辺りで体勢を立て直しすぐさま高速移動をする
その瞬間俺の居た場所に奴の攻撃が入る
すぐさま俺も攻撃を加えようとしたが当たる直前で高速移動で回避されてしまった
その瞬間俺もすぐに高速移動をし、俺の居た場所に攻撃が入る
これを何度も繰り返した
何度目かの高速移動をしている時突如左足を掴まれた
そこを見ると奴が両手で俺の左足を掴んでいた
移動先を読まれたのか
「しまっ!!」
そのままジャイアントスイングの要領で振り回され斜め下に投げ飛ばされた
「たあああああああ!!!!」
そのまま俺は岩場に激突した
代理支援
483 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:05:55 ID:pqr8mRs5
俺は人差し指と中指を額に当て、指先に気を集中させている
そして岩の隙間から奴の動きを見ている
攻撃を仕掛けず様子を伺っている
俺が出てこないのを不審に思ってるのだろう
もう少しそのままでいろ
この技は撃つまで少し時間が掛かる
だが、直撃すれば確実に倒せる
もう少し…
………業を煮やしたのか奴がエネルギー波でここら一帯を吹き飛ばそうとしていた
まだ完全じゃないが…奴を倒すには十分だ
奴は今気を溜めていて隙だらけだ
今しかない
「魔貫光殺砲!!!!」
………………外れた
俺の放った魔貫光殺砲は奴の右肩をかすり、上空にあった雲に巨大な穴を開けただに
終わった
あの状況下で回避するとは…流石お父さん…と言ったところか
だが今奴は驚いて動きを止めている
今だ
俺に覆いかぶさっている多数の岩を吹き飛ばしながら奴に接近し溝に渾身の一撃を放つ
そしてハンマー打ちで斜め下に叩き落す
追い討ちを掛けようと後を追うが途中で体勢を立て直し地面を手で弾き俺から距離を取る
俺が地面に着地した瞬間無数のエネルギー弾が迫ってきた
ギリギリのタイミングで腕を交差させて防御する
「ぐぐ!!」
これを好機と見たのか絶え間なくエネルギー弾を打ち込んでくる
一発一発の威力も大きい
このままではやられると思い攻撃に転じるため防御した体勢のまま奴に向かって走る
走っている途中で攻撃が止み奴の方を見ると先ほどよりも威力も大きさも大きい
エネルギー弾を放ってきた
俺は防御を解き迫って来たエネルギー弾を左腕全体で上空に弾き飛ばし、右手で
エネルギー波を放つが上空に上がられ回避されてしまう
すぐさま左手でエネルギー波を放つが同じタイミングで奴もエネルギー波を放ち
エネルギー波のぶつけ合いになった
押し込もうと思いエネルギー波を放ったまま奴に近づいていく
ある程度近づくと空いた手でエネルギー波を打ち込んできたので
俺も右手でエネルギー波を放つ
「はあああああ!!!!」
ある程度均衡させてたら近距離でぶつけ合いをしたせいなのかエネルギーが行き場を
失ったように俺達二人を巻き込んで爆発した
484 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:06:46 ID:pqr8mRs5
爆発した瞬間俺達は爆発の中心部から逃れるように距離を取った
そして姿を確認した瞬間奴に突っ込んでいき拳を放つ
その攻撃は腕で防御され、すぐさま俺に蹴りを放ってきた
その攻撃を腕で防御する
そしてお互い激しい攻撃の押収を繰り返すが殆どを防御もしくは回避し、された
何十回かの押収の後、奴の放った拳を腕で弾き、隙ができたところを蹴り飛ばす
そしてすぐさまエネルギー波を放つ
当たる瞬間に奴は消えた
「何!?」
高速移動とかじゃない
文字どうり消えた
辺りを見回して探していると背中に何かが当たる
そちらを見ると奴が俺の背中に掌を当てていた
しまった、瞬間移動
そう気付いた時にはすでに遅くエネルギー波を放たれ、俺は吹っ飛んでいった
そして進行方向に瞬間移動で現れエネルギー波を放ってきた
防御することもできず、エネルギー波は俺に直撃した
「うわああ!!!!」
墜落しそうになり、途中で体を回転させ体勢を立て直したところに奴の肘打ちを喰らい
吹き飛ばされた
「ぐ!!」
追い討ちを掛けてきたのすぐに体勢を立て直し一撃目を凌ぐ
そしてすぐに拳を放つが腕で弾かれ胴体に一撃を入れられる
「がは!!」
血を吐いた
そして隙のできた俺は顎に一撃をもらい一本背負いの要領で上空に投げ飛ばされた
「ハァ…ハァ…。くそ…。」
空中で動きを止め、体勢を立て直し、口元から流れてる血を手の甲で拭いながら
奴の居場所を探る
…すぐに見つかった
俺から距離を取った所に佇んでいた
そして俺が姿を確認したのと同時にある構えを取ってきた
かめはめ波だ
どうする避け…いや、だめだ
俺の後ろにはアースラがある。避けることはできない
なら
「かぁぁぁぁぁ…めぇぇぇぇぇ…はぁぁぁぁぁ…めぇぇぇぇぇ…。」
これで終わらせる
「波ああああああああああ!!!!!!」
そしてお互いのかめはめ波はほぼ同時に放たれぶつかり合った
「ぐぐ…ぐ…ぐぐ……!!」
最初は均衡していたが徐々に押されてきた
途中何度か押し返したりしたが確実に押されてきた
力が…足りない無い
くそ…このままじゃ完全に押し切られる
「も…もう…ダメ…だ…。」
「何だ、もう諦めるのか?悟飯。」
485 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:07:33 ID:pqr8mRs5
「え?」
気付いたらそこは何も無い空間だった
俺は先ほどの傷が無く、胴着も新品同然で、超サイヤ人でもなかった
そして声がした方を見ると
「お…お父さん!!」
お父さんがいた
「え?何で?お父さんが?ここどこ?もしかして…あの世?」
「いや、ここはあの世じゃねぇ。」
え、じゃあここは…
「それよか悟飯。おめえはあれくらいで諦めちまうのか?」
「…俺には無理だったんだよ。偽者とはいえ俺じゃあお父さんには…。」
「甘ったれんな!!!!」
「!!」
「おめえは人造人間相手にどんなに叩きのめされてもぜってーに諦めずに
戦い続けてきたじゃねぇか!!なのにこれくれえで諦めてしまうんか!?
家族を、友を、仲間を護れねえままで終わっちまうつもりか!?
それとも…オラがいねえと何も護れねえんか!?」
………俺は…お父さんの強さに甘えてたのかもしれない…
昔から…お父さんなら何とかしてくれる…そう…思ってた
多分…今も心のどこかでそう思ってるのかもしれない
これが…俺の甘さ…
「いいか、悟飯。おめえはオラが強え、オラが最強だ。そう思ってる。
最初っから気持ちで負けてんだ。だからおめえは力を出し切れてねえんだ。
これじゃあ勝てるもんも勝てねえ。人造人間相手に戦ってるおめえはどうだ?
必ず勝ってやる。ぜってえ負けねえ。そう思って戦ってるんじゃねえか?」
その通りだ…
奴等相手にはそう思って戦ってる
今日こそ倒すって…
「もっと自信を持て、悟飯。おめえの中に眠ってる力はオラ何かよりずっと上だ。
おめえは必ずオラを超えていける。ぜってえにだ。なんたっておめえは、
オラとチチの自慢の息子だからな。」
「お父さん…。」
「いい顔になったな、悟飯。…見ていきたかったな。これからおめえがでっかくなって、
オラを超えていくとこをおめえの傍でずっと…。」
「お父さん…。」
そう言った後お父さんは俺の横に立ち背中を軽く叩いてくれた
「行って来い、悟飯。おめえなら必ずできるさ。みんなを護ることも、平和を
取り戻すことも。ぜってえにだ。」
「!!」
気が付いたら元の世界に戻っていた
さっきのは…幻覚…いや違う…背中に確かな温もりがある…
ありがとう、お父さん
486 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:08:32 ID:pqr8mRs5
「悟飯!!頑張れええええええええええ!!!!」
声をした方を見ると、はやて…いや、はやてだけじゃない
みんなが応援してくれていた
ありがとう…俺の気持ちを汲んで一人で戦わせてくれて
ありがとう…俺が勝つって信じてくれて
だから…必ず…勝つ
「はあああああああああ!!!!」
力が…湧き出てくる
俺のかめはめ波は奴のかめはめ波を少しずつ押し返していく
「ああああああああああ!!!!」
さらに威力が上がりどんどん押し返していく
「うるおあああああああああああああ!!!!!!」
今出せる全ての力を出した結果体全てでかめはめ波を撃っている感じになり
俺のかめはめ波は奴と奴のかめはめ波を飲み込んだ
「これで、終わりだあああああああああああああ!!!!!!」
「!!」
起き上がり辺りを見渡した
あのあとどうなったんだ…
完全に気が消えたとこまでは確認したんだけど…
あれ
「はやて?みんな?」
みんなの気が感じられない…
どうしてだ…
そう思っている時町が見えた
たしかあの世界は生物がいないはずなのに
…あの町の建物の形……まさか
「戻ってきた…のか………?」
何で戻ってきたのか考えようとすると
すると突如町の一部が爆発した
「人造人間か!!!!」
間違いない…俺の本能がそう言ってる
すぐに仙豆を食べて回復する
そして気を開放し爆発させ超サイヤ人になる
「今日こそ倒してやるぞ!!人造人間!!!!」
そして俺はその町に向かって飛んでいった
487 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:09:31 ID:pqr8mRs5
投下完了です
子が親を超える的なエピソードは入れておきたかったんでこんな話になりました
A`S編てか少年期編は次回で最後になります
その後sts編入るか壁越しの再会的なエピソードを入れてsts編に入るか
考えてたりします
今度はもっと早く更新できるといいなあ…
488 :
19氏代理:2008/01/25(金) 09:16:49 ID:pqr8mRs5
代理投下完了しました。
19氏、いつも楽しく見させて頂いています。
父親を乗り越えるエピソードは良いですね。一回り大きくなった御飯の活躍を期待しています。
STS編も本当に楽しみにしています。
後、支援をして頂いた方もありがとうございました。
GJ
はやてに仙豆を分けたということは、なのはが大怪我をしたときに仙豆で治すということができますね。
子が親を超える的なエピソードは良かったです。
個人的には壁越しの再会的なエピソードを入れてsts編に入る事を希望します。
次回も楽しみにしています。
GJ!
ずっと更新されるのを待ってました。
1つ思ったのですが、ブルマに頼めば何か発明してくれるんじゃないですか?
ちゃんと人造人間を倒せたら、街は復興して、ちゃんとした設備も整います。
あそこまでボロボロの設備でタイムマシンを造れるんだから、次元移動装置くらい造れても不思議じゃないですよ。
なのはでも時間移動まではできないって言ってましたし。
リンディとかブルマをスカウトするんじゃなにですか?
あれだけの天才なんですから。
行けるとなったら、トランクスとヴィヴィオが仲良くできるんじゃないかな〜と思うんですよ。
19氏、代理投下氏GJです!!!
銀色の物体で、メタルクーラーを想像しましたが、違いましたね^^;
>>490 タイムマシンは必要があったから造ったわけで、
次元移動装置は、そうホイホイ造れないかと...。
ポイポイカプセルから出てくる、アースラを想像してしまった。
ドラゴンボールGJ
>>491 悟飯が話たら、ブルマの性格上は造りそう。
興味は出るだろうし。
あの世界ならなにを造ってもありになってしまうし。
アースラよりも、ロストロギア全部ホイポイカプセルに入れとけばいいだろうね。
反応がでないし。
神様の神殿が残ってるなら、少年悟空が使った装置で行けるだろうな。
ミスターポポがあらゆる時間、あらゆる次元のあらゆる世界に行けると言ってたし。
ファンブックで鳥山明氏も理屈抜きで何処にでも行けるとコメントしてました。
立派なロストロギア指定だよね。
それを言い出したら、則巻博士だってタイムマシンやタイムストップ作りましたよ。
則巻博士天才だもんね。
超紙一重だけど。
戦闘機人全部で暴れるより、アラレちゃん1人暴れてたら大変だよな。
ミッドチルダ割りとかして(笑)
味方だったらそこいらの岩でゆりかご破壊してしまうだろうし。
月どころか太陽まで砕くし。
そこはまあ、平気だろう。
アラレちゃんの月破壊は亀仙人とかと違って一週間もすれば直るし。
なのはの世界でやったら
もう立派な犯罪者になるよね?
アラレちゃんの世界と違って走り回られたら何人死ぬかわかりませんし。
ドラゴンボールとかアラレちゃんの話で懐かしいなと思っていたんだが、
ドラゴンボールやアラレちゃんに限らないであらゆる作品通じて
天才でまともなで紙一重じゃないのってもしかするとブリーフ博士とブルマだけ?
いや、冗談抜きでさ。
スカリエッティなんか変人だしね。
いや、ブリーフ博士は、実の娘がナメック星に取り残されて非常に危険な状態にも関わらず、宇宙船に設置するオーディオの位置に悩み、数日も完成を遅らせたつわものだぞ…
まあ、マシな部類には入るんだろうけど
スカと協力するマシリト博士
揺り籠をかべるガッチャン
話の鍵を握るのは鳥山先生(ロボ)
むしろ海苔巻博士はちょっとスケベでブサなだけで普通の人だと思うんだが。
ブリーフ博士は昔警察のスクーターを修理したとき、軽くならしただけでスピードメーターを振り切って事故を起こさせたことがあります。
音の壁を突き破った演出がありましたが、よく事故って生きてたよ。
スパロボなんて人間性を疑う連中ばかりだし、自己破滅型が多い。
一つ違和感。
悟空の口調ですが「諦めてしまうんか」ではなく、彼なら「諦めちまうんか」だとおもいました。
あと、これは一番最初に言うべきだと思うけどGJ
ぱっと思いつく限り
マシリト博士(アラレちゃん)、ドクターウェスト(デモベ)、ドクターミンチ(メタル)、バトー博士(メタル)
グレイ博士(メタル(特にマックスのころ))、諸井女史(ヴェドゴニア)、サイス・マスター(ファントム)、都(はろわ)
いや、ニトロに偏ってるとか意図的にそういう人がでる作品選んでいるわけじゃないですよ。
博士とかドクターとかプロフェッサーとかついている人でぱっと思いつく人選んだらこんなふうに。
それじゃ、なのは側からまともっぽい博士とかつく天才を・・・・・・プレシアとスカ博士しかいないじゃん!!
>>497 千兵衛さんの息子のターボ君はダメですかね?
赤ちゃんということを除けばまともなんだけど…
>>504 「人間狂って結構! それが戦争じゃ」なドクターJ達5人衆を忘れるなんて!
>>504 ドクター・バランシェ(FSS)とか、モラード・カーバイト(FF)とか、音井教授(ツインン・シグナル)とか
ここまで書いておもた
シンクタンク・アトランダムにリインIIを預けてみたい
そしてみすった、モラード博士はFSSの人だ
509 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 14:20:05 ID:hzayg57v
ロックマンのワイリーやライト
>>506 やつらにデバイス作らせたいぜ
ナチュラルに闇の書作ってくれそうだ
19氏GJ!少年期は次で終わりか…
何にせよ楽しみです。
>>505 >ターボ君
まともな天才がいてくれたよw
赤ん坊繋がりでキャプテンコマンドーのフーバー思い出したよ。
自分で兵器つくってそれに乗ってドンパチやって情報管制までやれる天才ってどんな赤ん坊よそれw
>>506 忘れてたー!!ドクターJ達を忘れてしまうとは何たる不覚。
W好きなのに。
>>507 ファイブスターは知らないんです。すいません。
>>509 そういえばライト博士もまともな博士だったか。
ワイリーはまともじゃない側になっちゃうな。
なんでかロックマンの話から鉄腕アトム思い出した。
お茶の水博士と天馬博士っぽいなぁって。
しかし、本当にまともな天才って少ないのか。
そういえばニトロでまともな天才、ジェルマーノ技師(カルネヴァーレ)と錬金術師カリオストロ(カルネヴァーレ)がいたよ。
前者はストーリー中では偏屈な天才技師、でもサンジェルマン伯爵?って思わせる描写あり。
後者は異端審問かけられた自分を助けて人狼狩り用のオートマタを作らせた人間が自分を殺すって分かっていて手を貸していた人。
>>512 TWIN SIGNALとFSSは読んで損はしない作品だと言っておこう。
特に前者の科学者連中は熱すぎる。
ロボットのために泣ける大人はカッコイイ
天才と変態は紙一重?
紙一重どころか広辞苑一冊分片寄った奴がいるのを忘れてないか?
レザード・ヴァレス
間違いなくスカに協力するorスカ抹殺の極端な状況になる。
管理局?アレが組織に組するとは思えないw
>>514 ロリ人工生命を孕ませる件について、徹夜で語り合ってる姿を妄想しますた
ところで雑談はウロスでやった方がいいんじゃね
>>513 了解しました。見る機会があれば是非とも見てみたいと思います。
>>514 フラレ・ストーカー(シルメリアのとき隠しボスで登場時の名前)を忘れているなんて恐れ多いことを!!
無限書庫にさえ案内してあげれば大人しい振りして違法なにそれとばかりに管理局の中で堂々と研究していそうだけど。
邪魔とか目障りとかアインヘリアルなんて名前をつけるなんて身の程しらずがとか難癖つけて隕石ふらせそうww
>>516 そうですね。たしかにウロス側でやったほうがいいかもしれませんね。
ドラゴンボールが投下されて感想書いてて、ブルマとかせんべいさんの発明の話になって
私の『まともな天才いないね』あたりからずれ始めたのかな。
これだけたくさん紙一重とまともが並ぶと圧巻だな。なにか書けそうな感じするんだけど。
天才と変態は紙一重な連中で多重クロスは頭が痛くなるから無理w
カオス過ぎて誰も書けない、なにより!皆が濃いからリリカル組(同じ人種のスカは除く)が空気w
>>353 ちょっと遅れたが反目のスバル氏GJ!
どこぞでルルーシュはCCに組み伏せられたら跳ね除けられないとあった。
このままルルーシュが六課に来たら、はやて、キャロ、シャーリー、ルキノ
にも喧嘩で負けてしまう、六課最弱の座についてしまいそうだw
>>518 下手したらスカも空気になりそうなんだがwwww
むしろ同類でパンチが弱い分一番空気になるんじゃないか?
ロシウは最後にファンの心に風穴を開けていったんだな。
まさにロシウ・インパクト
ごめ、誤爆
テム・レイやパプテマス・シロッコとかも…。
レザード来訪は三期でないと危険すぎると思うぜ
三期にしてもヴィヴィオとかキャロとかチンク姉は逃げてぇぇぇぇ!だがw
>>525 レザード様はレナスじゃないと勃たないよ。
今ふと思ったけどスカの技術ならブロリーを完全復活できるんじゃないだろうか?
というDBZ小説読んだあとの感想です。
>>527 映画であったな。
クローンブロリーみたいな奴が。
ヴァルキリープロファイルとクロスすると死者も出せるな。
最終決戦でエインフェリアとしてゼスト、クイント、レジアスが加わり変態博士
コンビとの決戦、みたいな。
>>527 ブロリーで思い出したが、本人超彗星の衝突でも死なないと言ってたが、宇宙空間でも生きてたよね。
しかも赤ん坊のうちから。
ドラゴンボールってバリアさえ張れば宇宙でも自由にやれるんじゃないの?
闇の書宇宙で破壊できるよね。
>>527 できるかも知れないけど、間違いなく破滅フラグだな
>>530 ブロリーなら出来るだろうな。
余波で地球が崩壊する可能性大だがな。
後、確かバーダックが宇宙で戦ってた様な……。
>>530 元祖自分を悪魔と言った人物ブロリーVS管理局の白い悪魔高町なのは!!
ドラゴンボールZ劇場版 復活!?伝説のスーパーサイヤ人ブロリー!!
ミッドチルダ壊滅!?いや消滅の危機!!
自分で書いてなんだがブロリーならゆりかごにぶつけられたアルカンシェルをバリアで
掻き消すくらいやってのけそう。
>>532 そういえばバーダックの最後にフリーザが撃ったのがSLBっぽいと思ったのは自分だけか
フリーザにとって星は花火だから、花火大会には5000くらいの星が必要。
商売品でもあるけど。
>>534 なのはの師匠はフリーザだったのかー!!
ほぅら見て御覧なさいなのはさんフェイトさん!
綺麗な花火ですよーぉ!!
なのははピッコロの後継者かも。
大魔王でやっていけるよ。
ハーケンセイバーは気円斬がもとなのかw
>538
ギニュー特選隊の変わりを八神一家にしてもらってはどうでしょうか?
ポーズによってはお色気攻撃にもなる。
ギニューのポジションなんていきなりパンツ丸見えに。
紺碧のなのはで一発ネタプロローグを頑張って書いたんだが、投下してよかとですか?
>都(はろわ)
金髪メガネ?
マッドだったら左道緘子(鬼哭街)も
>541
デバンダァ!!シグナム!!
そして支援
支援
昭和18年4月18日 ブーゲンビル島上空
「「ガッガッガッガッガッ」」 一式陸攻尾部の20粍機関砲が襲いかかるP-38に懸命に弾幕を張っていた。
『振り切れるか・・・』
突然、エンジンセナルに被弾を為、提督に一発の銃弾が命中為たのはその時である。ここで、意識は途絶えた。
高野が目覚めたのは日本海海戦の巡洋艦日進の医務室であった。
『何故だ、私は前線視察で陸攻機に乗り、敵機の銃撃を受けたはずだ。』
そして、それは時を重ねるごとに事実と知り、悲劇と破滅に向かった日本をよりよい道に導くのだと決意した。
独ソ不可侵条約を締結して、一週間ばかりかたった後、突然、一人の男から是非会ってみたいとの電話を受けた。
その男とは、大高弥三郎と言い、陸軍の中では明瞭で高野と同じ避戦を主張をしている人物だと訊いていた。
高野自身面白い人だと思っており、何時か話してみょうと思っていたのである。
電話から数日後、海軍省を出た高野五十六は、外に待たせていた車に乗り、神楽坂に在る料亭翠屋へと急いだ。
車は、料亭に着き、高野は運転手に遅くなる旨を伝え先に戻らせ、料亭に入った。
この料亭翠屋は、数年程前に料亭愛花から独立した店で、腕の立つ板前と美人女将とその三兄妹で有名な店である。
出迎えた女将と若女将、末妹のなのはから、連れが既に着いている旨を聞き、なのはに個室に案内された。
これが、後の世界を変える二人の名将と現代から転生した少女の出会いだった。
初めて書いたものだから、いたる所に変な書き方や描写不足がありますけど、どうかスルーしてして下さい。
>547
誤字も幾つかあるけど、高野が目覚めたのが何時かという情報が一番欲しい。
紺碧は知らずとも日本海海戦が日露戦争だろう位はわかるけどね……
>>ドラゴンボール氏
懐かしさと熱さが漲りましたGJ!
>>紺碧氏
元ネタはわかりませんが作品の良さが伝わってきましたGJ!
30分に中編をステイメンのオーキスで投下します。
>549
台本だからどうのなんて尺度は持たないぜ支援。
支援
>>547 GJ。
なのだが、出来れば3レスぐらい欲しいな。
前回までのあらすじ
フォビドゥン、レイダー、カラミティの卑劣な手段のために敵となってしまったフリーダムとなのは達!!
強豪まどうしSEEDチームとゼータ率いるかんりきょく歴代MS軍団は運動会で対決することに!
そしてついに−−決戦当日っ!!
ドザアアアアアア
ガンダム「轟きわたる雷鳴と」
シャアザク「記録的な大雨が私達を見舞いました」
[雨天中止]
ザアアアア
ザクU「ほら、濡れるだろ。傘入れよ」
陸戦型ジム(女の子)「あ、ありがとう〃〃」
〔雨天中止〕
ピカッ ザアアアア
アリサ「…………」
すずか「…………」
がんたんく:…………
[[雨天中止]]
ザアアアア
アリシア「♪〜」
みねば「〜♪」
リニス「…………」
キュベレイ「…………」
【雨天中止】
魔法少女リリカルなのはFullcolor'S 第5話中編
降りしきる雨にうたれながらゼータは曇り空を見上げる。
ザアアアア
ゼータ「……いやぁ。雨だなぁ」
プレシア「雨ねぇ……」
リンディ「雨ですねー」
シャアザク「い……イカン!ゼータとママ二人の頭がイイカンジに冷えているッ!? おまけに雨で気圧が下がってる影響で頭はボンヤリ眠気もキてて、ティータイムにしたい気分だな!?」
ガンダム「前回のイイカンジの怒りはドコに行っちゃったんだよう、3人ともっ!!」
クロノ「それにこれからが見せ場じゃないですか母さん!!」
リンディ「といっても……」
プレシア「ねぇ? お茶にしたい気分だし」
リンディ「ゼータさんも今は無理みたいだしι」
二人の大人の女性にそう言われ、ゼータを見遣ると。彼はすでにウトウトと眠気がキていた。
ゼータ「…………むにゅ」
リンディ「はいはい、こんなところで寝ちゃったら風邪引くからι」
プレシア「私が背負うわ」
リンディ「お願いします」
ガンダム「……自然の摂理にはかなわない……ああぁぁぁι」
プレシアに背負われてホワイトベースへと戻っていく眠りゼータを見送りながらガンダムはうなだれる。
???「ふ、ふふふふ、ふざ、ふざ、ふざ−−」
−−−−
マークU「ふざけんなあぁぁぁっ(怒)」
ダブルゼータ「ま、マークUの白いとこがとけて黒にー!!」
ゼータプラス「……水溶性だったのかよ……?」
リンディ「あらあら♪」
マークU「雨天中止だァ!? ざけんじゃねェぞコラァ!!どっかの国の大王かテメー(怒)」
アリサ「よく言ったわ、ガン三郎(3号機だから)。私も同じ気持ちよ!」
すずか「Σあ、アリサちゃん!?ι」
マークU(2号機)「っしゃあ、気に入ったぜ嬢ちゃん!!」
マークU(1号機)「殴り込みだァ、殴り込みィ!!」
ガンダム「あわわわわわι」
ガン三郎「とゆーワケでいまからブッコンでいくんでヨロシクゥ!!」
ガン一郎&ガン二郎「ヨロシクゥ!!」
アリサ「ヨロシクゥ!!すずか、あんたもよ!!」
すずか「Σえぇ、よ、ヨロシクゥ!!(←ノリノリ」
ファリン「ヨロシクゥ!!」
そう告げて、マークU3兄弟とお嬢様2人は運動場を飛び出していく。
ガンダム(みんなぁー、居場所しってるのー?てか、あなた(ファリンさん)までーι)
ダブルゼータ「あ、メイドがこけた。」
ゼータプラス「あ、起き上がってついてった。健気健気」
−−−−
???「それについては拙者にまかせてほしいでござる……ッ」
居場所も知らずに運動場を飛び出したガン三郎達の前に黒いガンダムが軽やかに現れる。
アリサ「ぶ、ブリッツ!!」
ブリッツ「す……スキを見て逃れてきたでござる」
ガン三郎「ボロボロじゃねーか、だいじょうぶか!?」
すずか「ひどいケガ……」
シャアザク「脱出するのもたいへんだったろうに」
ブリッツ「いや、くる途中、強風にあおられ飛んで来たカンバンにぶつかり。その拍子に増水した川に落ちただけで……〃〃」
一同「Σ恥ずっ!」
シャアザク「なーんだやっぱり」
ガンダム「つーか、よけろよ隠密型」
−−−−
そのころのSEED+なのは組
※ドミニオン
カラミティ「ふ あーあーあ。もーダメだーヤル気ねー。盛り下がるーゥ」
フォビドゥン「なんだよ、天気予報じゃ今日快晴だったのにィ」
レイダー「だるー」
デュエル「きさまらぁ……あそこまでお膳立てしといてなんだ!!最後まで責任もってキチンとだなぁ!!聖祥の体育館とか手配しとけー!!(怒)」
なのは「デュエルくん抑えてー!ι」
レイダー「だって俺達、外の方がやる気でんもん」
デュエル「何ぃ!!(怒)」
ジャスティス「ど、どうしよう……」
レジェンド「ここまで効くなんてな」
フリーダム「どうしたの?」
ジャスティス&レジェンド「さかさてるてる」
フリーダム「いやいや、どんだけ効くのι」
−−−−
フリーダム「でも、これでいい時間かせぎにはなったよ!」
バスター「あとはブリッツが援軍つれてきてくれんのを待つだけだな」
ジャスティス「待ってるだけの自分が情けないよ……」
なのは「自分を責めちゃだめだよジャスティスくん」
フェイト「大丈夫、きっとなんとかなるから」
種一同(あの3人が超フヌケてるいまが絶好のチャーンス! たのんだぞ、ブリッツ……!)
※場所は再び、ホワイトベース。
ガンダム「で……」
ブリッツ「だからみなさんも、拙者がやったのと逆に川を上ってカンバンにぶつかり、強風に抗えばきっとヤツらの本拠地にー」
ガンダム「つまりはわかんないんじゃないかぁぁι」
支援
−−−−
ララァ「私にまかせて……」
シャアザク「ララァ!」
ララァ「わかってたもの、私今日雨が降るって。フェイトと初めて会ってブリッジで別れたとき」
シャアザク「Σえッ……あのとき天気見てたの!?」
ララァ「彼らの居場所も私の推察でエイミィに探してもらって道もわかったわ♪」
ブリッツ「せっしゃはなんのために……(泣)」
エイミィ「あぁι、どんまいどんまい」
ガンダム「よ……よーし、じゃあ!!このままホワイトベースで乗り込むぞみんな!!」
リンディ「ええ、準備は出来ています!」
プレシア「でも、そのまえに!」
ガンダム:運動会のために用意しておいた弁当食っちゃおう
シャアザク&クロノ:うわーテンション下がるうー
アリシア:フリーダムくん達もいないから美味しくないよ
プレシア&リンディ:はいはい、文句言わないの
アリサ:雨の日のお弁当ってどんな味でも美味しく感じないしねー
ガン三郎:どーかん
−−−−
※再び、ドミニオン。
ラウ専用ゲイツ「戦艦がこちらにむかっています」
フォビドゥン「あー? だーいじょーぶだよォ。こっちにゃ心強ーい味方がいっぱい居るんだしー」
デュエル「ぐっ!!」
レイダー「そーだよ返り討ち確定じゃん?」
フェイト(デュエル、抑えて!!)
デュエル「(五月蝿い!)貴様らァ……好き勝手にいうのもいい加減に……!!」
フェイトやなのはの制止を振り切り、デュエルはビームサーベルに手をかける。
だが、そこへ人質となったみんなが入った檻を見せ付けられ渋々手をグリップから離す。
カラミティ「俺達は別にやり合っても良いぜ。でも、コレ忘れてねー?」
デュエル「Σちぃっ!!(バクゥ……!!)」
※バクゥ(みんな、ぼくに構わず闘ってください!)←デュエルが勝手にイメージしてるだけです。
デュエル「っ!」
バクゥの顔を見て、デュエルは思わず今までの愛犬との記憶を辿る。
デュエル「そうだったな……俺達は、オーロラ見に行ったり雪山行ったり、温泉入ったりしたよな。……ちくしょうッ!!」
バスター「見てない見てない、行ってないし入ってないってι」
支援
−−−−
一方、ドミニオンへと進路を捕捉したホワイトベースは海鳴市からコロニーへと入港を果たした。
ガンダム「とりあえず、人質は大丈夫なんだよねアリシアちゃん」
アリシア「うん、姿は変わってるけど」
プレシア「ダレのこと?」
アリシア「秘密ー♪」
ガンダム「人質さえ解放されりゃ、あの3バカどもにガツーンと一発くれるのなんてワケないんだし」
リンディ「そうね……あとは」
ゼータ「ああ、雨が止めば……な」
ブリッジから、ゼータは今だ降りしきる雨の向こうにある空を眺める。
−−−−
再びドミニオン。
レイダー「……はーマッズい弁当ー。なにコレ?」
カラミティ「ホントホント」
3人が弁当の味気なさに嫌気をさしていた頃、檻では姿を隠してたあるMSが動きだしていた。
※檻
ユーノ「ん……あ、貴方は?」
???「シー、話は後だ。今、縄を解いてやるからな」
アルフ「た、頼むよ!変身さえできりゃ、こんな檻!」
そして……。
起動するビームサーベルの音の後に魔法の音が合わさり、檻の格子が破壊されて破片が床へと散らばる。
フォビドゥン「!?」
レイダー「Σな、お……檻が!!」
カラミティ「誰だテメー!!」
ジャスティス「フリーダム、あれ……」
フリーダム「インパルス!」
インパルス「デスティニーから姿を変えてよかったぜ……おかげでコアスプレンダーで目立たなかったし。それに……アリシアに任されたからな」
フェイト「デスティニー……」
なのは「ま、待って!」
インパルス「な、なんだよ?」
なのは「インパルスって……あの芸人の!?」
インパルス「Σどこからどー見て芸人だ!!てか、今そんな事言ってる場合か!」
レジェンド「ああ、奴の別名はキングガンダムコングだ!」
インパルス「ΣなんでMSに別名がいんだよ!!てか、インパルスより遠のいてんじゃねーかオイ!!」
ユーノ「え……おぎやはぎガンダムじゃなかったんですか?」
アルフ「私もオッパッピーガンダムかと」
インパルス「Σなんでひらがな!?てか、オッパッピーなんて後付けだろーが!!」
フェイト「じゃあ、ドランクガンダムドラゴン!」
インパルス「Σアンタもか!?だから芸人でもなく、インパルスっつってんだろ!!」
自分達の状況を把握していないような彼らのやり取りに3人のMS達は武器を構えて叫ぶ。
フォビドゥン「さっきから漫才しやがって!」
カラミティ「別に人質がいなくてもなァ!!」
レイダー「おまえらなん−−か、身体が!!」
突然、3人を何かが襲う……レイダーは光の枷に。カラミティは両方のこめかみに拳をぐりぐりと当てられ。
フォビドゥンは半ハイパー化しているゼータにビームサーベルを突き付けられて鎌を手放していた。
ゼータ「……そこまで」
フォビドゥン「……」
リンディ「もっとしてほしいかしら?」
カラミティ「イテテテテ!」
プレシア「フフフフ」
レイダー「Σちょっ怖いんですけど!!何する気!?」
−−−−
フォビドゥン「ちくしょー、いくらなんでも」
カラミティ「カンタンに入ってきすぎだおまえら!!」
ガンダム「いやもう、ダガー君たちみんな道あけてくれたしー」
ガン三郎「人質なんか使ってムリヤリいうこと聞かせてんだッ、うまくいくわけねーだろ!!」
3人「う……」
ダブルゼータ「−……でもおもしれーチーム分けのしかただよなぁ」
3人「へっ?」
ゼータ「新人のフリーダム達やなのはとフェイトの力……見てみるのも悪くないな」
ガンダム「じゃ、ゼータがキャプテン。リンディさんとプレシアさんが副キャプテンのまんまでもいっかー」
なのは「そーいうことなら♪」
フェイト「私たちもがんばろう、フリーダム!」
フリーダム「うん!」
フォビドゥン「……は?何言ってんのおまえら……?」
支援1
−−−−
ガンダム「へ?いや、次回こそやりたいし運動会」
シャアザク「みんなスッゴい楽しみにしてたし」
レイダー「ば……バッカじゃねーの!?じゃあ、てめーらだけでやれよ!なんでオレたちまで−−」
3バカのその言葉に何かが切れる合奏が辺り全体から聞こえた。
ピキッ
リニス「あ〜な〜た〜た〜ち〜!!今回のバツとして、したくなくても参加しなさい!!(怒)」
アリサ「アンタらのせいで美味しいお弁当が味気なかったんだからね!!(怒)」
ガンダム「晴天の下ですっげーうまい弁当食いてぇんだよ!!食わしてやるんだよ!!」
シャアザクとゼータの用意した籠から、特に怒っているお3方は玉入れの玉(アズキぎっしり)をわしづかみにして一斉に3人になげつける。
フォビドゥン「Σ痛い痛い痛い!!」
レイダー「Σごめんなさいごめんなさい(泣)」
カラミティ「Σイタタタ、リンディのぐりぐりより痛ぇーよ!!」
−−−−
自分達の為に、いや、皆の為に再び運動会を開きたいガンダムの言葉はフリーダム達にはもちろん。なのはとフェイトの心まで熱く届いていた。
なのは「ガンダムさん……」
ユーノ「……なんて言っていいのかな」
フェイト「……良い人達だね」
アルフ「ホントだよ〜、あたひこーゆうの弱いのに(泣)」
フリーダム「ガンダムさん、ありがとう……」
デュエル「馴れ合いは気が進まんが勝負ということなら……」
バスター「なァにいってんの?いまさら」
インパルス「ま、勝負っていうんならやるか」
レジェンド「嬉しいくせに」
ルナ専用ザク「嬉しいくせにー」
インパルス「Σな、バ、バカっ〃〃」
なのは「嬉しいくせにー♪」
フェイト「嬉しいくせに♪」
インパルス「Σちょ、オマエらも−−」
一同「嬉しいくせにー♪」
インパルス「Σうぜーよ、いい加減俺にツッコミさせんの休ませろ!!」
インパルスの言葉に、皆は思わず吹き出してしまう。
そして辺りに嬉しさと喜びの唄が絶える事はなかったのだった……。
だが、それを憎々しげに見遣る黒い影がまだ居た……。
???「……チッ、このまま上手くことが運ぶと思うなよ……ッ!」
企まれつつまた続く。
以上です。次でいよいよ運動会が開会されます。その次かそれで完結です。
ではではー
>563
乙。いよいよ武者頑駄無参戦でスカ(マテ
>>563 GJです!しかし???とは一体誰だ?
個人的にはあのSEEDASTRAYの金ピカだと思いますが…。
>>563 乙!
ただちょーと原作とはメンツちょっと変えた以外まんますぎやしないかとオモタ
けど十分楽しかったですよww
チェンジリリカルなのはA’Sの第6話が出来ましたので11時15分ごろに投下したいと思います。
もしかしたら色々あって少し過ぎるかも…。
皆さん感想ありがとうございます。
たしかに思い出しながら打ってみたらマンマでしたι
今回はわからない人にも少し知っていただけたら良いですww
次はなるべくまんま過ぎにならないようにします。
>>529 VPとクロスさせたら色んな意味でやばいだろwww
はやてがレナスとか引っ張ったり、VP勢は何気に敵に容赦ないからクロノが突っ掛かるのを想像してみろよ。
エインフェリア達も混ぜて、揃って皆・・・・
神格者、モノホンの神様だぜ?無礼もなにもあったもんじゃないwww
しかし、一度は見てみたい組み合わせだな。
では投下します!
第6話 決戦!! 闇との死闘!
闇の書を覚醒させるのに成功した仮面の男達は少し離れたビルの屋上で覚醒した姿を見ていたが、
突如クロノのバインドにかかる。クロノは特殊なバインドを使いその仮面の男達の変身魔法を強制解除するものを使っていた。
そして変身魔法が解かれ、その仮面の男達の正体はリーゼロッテとリーゼアリアだった。
そうグレアムははやてが闇の書の主だとすぐにつかみ、はやての父の友人と語り、資金援助などをしていたのだ。
なぜそんな事をしたのかというとそれは11年前に自分の部下であり、クロノの父でリンディの夫のクライド・ハラオウンを死なせてしまった事に
負い目を持ったグレアムは偽善だと思いながらもせめて少しでも幸せな日々を送らせて、闇の書を覚醒させ、封印しようと考えたのだが、
クロノは「そんな事は間違っている」と言い、グレアムは闇の書封印に使おうとした、デバイスデュランダルをクロノに託し、急いで海鳴市に戻る。
海鳴市でははやてが闇の書の意思に取り込まれた姿を見て、竜馬はこう言う。
「ぶっ殺してやる!」
その言葉を聞き、なのはとフェイトは竜馬をなだめる。
「竜馬さん、だめですよ。殺したりなんかしたら……」
「はやてが死んでしまいます」
「だったらどうするんだ? このままだとこの宇宙はなくなっちまうぜ。だったら完全に殺すしかねえぞ」
竜馬の意見にも一理はあるが、なのはとフェイトはだからといって殺すわけにいかないと思う。
ちなみに竜馬はすでにエイミィとマリーの手により変更された非殺傷設定を内緒でとっくの昔に解除していたので今は殺傷設定である。
三人が会話のやりとりをしている中、闇の書の意思は黒い広域魔法展開し、なのは達を攻撃する。
なのははソニック・フォームで装甲が低くなったフェイトを庇う様に前に出てシールドを張り、
竜馬もブラックゲッターの腕を前にして防御体制をとり、何とか三人とも攻撃を凌ぐ。
「竜馬さん、大丈夫ですか?」
「へ、ゲッターがこのくらいでやられるかよ!」
見た限り、ブラックゲッターにダメージらしいものはない。
フェイトは今のままでまずいと判断し、ソニック・フォームを解除する。
そして闇の書の意思は結界魔法を展開し、そこにようやくユーノとアルフも到着し、
なのは、フェイト、ユーノ、アルフ、そして竜馬が闇の書との戦闘が本格的に始まる。
「ふん!」「ふん!」
まずはユーノとアルフがチェーンバインドで闇の書の意思の足にバインドをかけて動きを止めようとするが、それは簡単に引きちぎられる。
その間になのはとフェイトはそれぞれ闇の書の意思の斜めに移動し、ディバインバスターとプラズマスマッシャーを発射するが、
闇の書の意思は両手を広げて、「盾」と言いラウンドシールドを出し二人の攻撃を簡単に受け止める。
しかし、その隙に竜馬は闇の書の意思の目の前に現れる。マントでブラックゲッターの体をくるみだす。
「ゲッターーーーービーーーーーーム!!」
ゲッタービームを拡散させて、全方向に攻撃をし、闇の書の意思の周りに煙が立ちこもる。
闇の書の意思は両手を防がれてるのでこれを防ぐ事は出来ないと判断しての攻撃だが、
闇の書の意思はなんともなかったのように空を浮いている。
「何!?」
ゲッタービームを撃った竜馬だけでなく他の皆も驚く。闇の書の意思は闇の書を出してゲッタービームを吸収したのだ。
「ち! だったら接近戦だ!」
竜馬はトマホークを取り出し、闇の書の意思に向けて投げるが、当然それは避けられるが、
竜馬はトマホークを投げたと同時に接近し、闇の書の意思に殴りかかる。
ブラックゲッターの手にはメリケンサックに棘をつけたものがつけられている。
ブラックゲッターの拳の攻撃を許せば、闇の書の意思でもダメージはおう。
ブラックゲッターのパンチを闇の書の意思はシールドで防ぐが、ブラックゲッターは殺傷設定にしている上にブラックゲッターのパワーは強大なため、
シールドは持たず、4発目のパンチでシールドは破られ、パンチのラッシュが闇の書の意思に当たる。
「おらおらおら!」
竜馬はパンチのラッシュを浴びせ闇の書の意思に確実にダメージを与え、闇の書の意思は血まみれになる。
闇の書の意思はただやられるわけにもいかずサマーソルトでブラックゲッターのパンチを跳ね除け、
自身もパンチでブラックゲッターを殴り飛ばす。
ブラックゲッターは何とか地面に着地すると竜馬たちが見たのはブラックゲッターの攻撃でダメージをおい、
血まみれになっていたはずの闇の書の意思の傷が治っていて、元の状態になっている姿だった。
「どういうことだ!?」
竜馬の疑問にユーノが答える。
「あれは無限の再生能力を持ってるからどんなダメージも回復してしまうんだ!」
「ち! てことはもっと強い攻撃が必要ってことか……」
闇の書の意思は突然自分の前に魔力を溜め始めた。
「ま、まさか……」
「スターライトブレイカー?」
ユーノやなのはは驚く。なのはの超必殺技と言えるスターライトブレイカーを闇の書の意思が使おうとしているのだから……。
「なのはも一度蒐集されたからなのはの魔法も使えるんだ」
「とにかく離れないと……」
そしてユーノとアルフ、なのはとフェイトと竜馬は別々の方向に分かれた。闇の書の意思はなのは達の方を向く。
「フェイトちゃん、こんなに離れなくても……」
「至近でくらったら防御の上からでも落とされる。回避行動を取らなきゃ……」
フェイトはかつてなのはのスターライトブレイカーを真上から直撃でくらった事があるのでその恐怖は誰よりも理解している。
その撃った当人のなのははその危険さを理解していない。
するとバルディッシュがある事に気付き、フェイト達に伝える。
『左方向300ヤード、一般市民がいます』
「「え!?」」「何!?」
なのはとフェイト、竜馬は驚く。そしてその一般市民と言うのはアリサとすずかであった。
アリサとすずかは突然人がいなくなったのに戸惑いさらに上空で光るものを見てそれから離れようとしていたのだ。
なのはとフェイトと竜馬はそれを知らずにその一般市民を探し出そうとする。そしてフェイトが見つける。
「そこの人、危ないですよ!」
そしてアリサとすずかは聞き覚えのある声を聞き、振り向くとなのはとフェイトと謎の黒いロボットがいた。
「なのはちゃん! フェイトちゃん!」
「え!? アリサちゃんにすずかちゃん!?」
「あんた達なんでここに……? それにそのロボットは……」
アリサが聞くとブラックゲッターの口が開き、小さくなった竜馬の姿が見える。
「よう」
「「り、竜馬さん!?」」
しかし闇の書の意思はそんな五人が驚いているのをお構いなしにスターライトブレイカーを地面に向けて発射する。
フェイトはアリサとすずかにバリアを張って、自身の前にもシールドを張る。なのははフェイト達の前に出てシールドを展開する。
ブラックゲッターはすぐに口を閉じてフェイトの後ろに下がり、マントで自分を包んで防御体勢を取り、何とか全員攻撃を凌ぎきり、
アリサとすずかはエイミィが即座に転送魔法で安全な場所まで転送された。
「見られちゃったね……」
「うん……」
「ま、なるようになるろうぜ。それよりきやがってぜ」
闇の書の意思はなのは達の前に近づいてきた。なのはは闇の書の意思に説得をしようとする。
「闇の書さん!」
「お前もその名前で呼ぶのか……」
闇の書の意思は悲しそうな顔をしてなのはに聞くが、竜馬はそれに反発するように言う。
「だったら何って呼べばいいんだ? 夜天の魔導書か? それとも破壊神か?」
竜馬の意見に闇の書の意思は答える気は無かった。
「もはや呼び方などどうでもいい。主の願いは自分の愛するものたちを奪ったこの世界が悪い夢であってほしいというものだ。
主には、穏やかな夢のうちで、永久の眠りを……。そして、愛する騎士達を奪ったものには、永久の闇を……」
そしてなのは、フェイト、ブラックゲッターの下から触手が現れ、それぞれを縛り上げる。
「私は、主の願いをかなえるだけだ」
「それはただのお前のわがままなだけじゃねえか」
竜馬はブラックゲッターの腹部にゲッター線を溜める。
フェイトはソニックフォームを起動する。
「ゲッターーーーーーーービーーーーーーーム!!」
「バリアジャケット、パージ!」
そしてブラックゲッターはゲッタービームでフェイトはソニックフォームで触手を解きなのはを助ける。
「そんな願いをかなえて本当に幸せな?」
なのはが闇の書の意思に問う。
「それでも、自分は道具だから悲しみなど無い」
その闇の書の意思の答えに三人は反論する。
「そんな悲しい顔をして悲しみがないって言っても信じない!」
「本当に心が無いんなら、泣いたりなんかしないよ!」
「素直じゃねえな。手前、やっぱり引導渡してやろうか?」
「竜馬さん落ち着いてください」
「あなたにも心がある、悲しいって言うとはやてちゃんはそれに答えてくれる!」
なのは達が闇の書の意思の説得をしていると突然周りに火柱が上がる。
「暴走が始まったようだな。私はじきに意識を失う、だからその前に主の願いを叶えたい……」
「この、駄々っ子ーーーーーー!」
フェイトが闇の書の意思に突撃するもシールドで防がれる。
「お前もこの中に入るか?」
そう言うと闇の書の意思は闇の書を出し、フェイトの前に本を開く。
するとフェイトの体は光に包まれ、消えてしまった。フェイトは闇の書に吸収されてしまったのだ。
「全ては、安らかな眠りのうちに」
「手前ええええ!!」
竜馬はフェイトが消えた怒りにより接近し、パンチのラッシュを浴びせようとするが、闇の書の意思はそれを受けまいと回避行動をする。
その隙をつき、竜馬は腹部に溜めたゲッタービームを繰り出そうとする。
「さっきは拡散させたがこの距離でのこのゲッタービームならどうだ!? ゲッターーーーーーービーーーーーム」
腹部からゲッタービームが放たれるが、それもさっきのように吸収されてしまうが、竜馬はあることに気付く。
「これは……、ゲッタービームが終わらない!? まさか!? 俺のゲッター線を取り込もうとしてるのか!?」
ブラックゲッターを動かすゲッター線は竜馬のリンカーコアの魔力をゲッター線に変換して出しているものでこのままでは竜馬のリンカーコアが危なくなってしまう。
「くそ! こうなったら緊急脱出する! エイミィ! 聞こえてんなら返事しろ!」
「竜馬さん!」
「俺はこれから緊急脱出をする。その際に一気に俺は本局に送れ!」
「どうするんですか!?」
「わかったな!? とにかく俺は脱出して飛び降りるからな! 地面につく前に転送しろ!」
「わ、わかりました!」
竜馬の真意がわからないまま、エイミィは了解する。
ブラックゲッターには緊急用として、デバイスを発動したまま竜馬が脱出できる装置をつけているのだ。
そして竜馬は緊急脱出しブラックゲッターから飛び降りる。その際に竜馬の体は元の大きさに戻る。
竜馬はそのまま転送魔法で本局に転送され、ブラックゲッターはそのまま闇の書に取り込まれそこに残ったのはなのはだけになった。
「主はやてもあの子も自らの内で生と死の狭間の夢、永遠の夢を見る……」
その言葉にようやく呆然としていたなのはが反応する。
「永遠なんて無いよ。みんな変わってく、変わって行かなきゃ、いけないんだ。私も、あなたも!」
投下完了。結構苦労して考えた割には短かった気がする。
次回はレイジングハートのエクセリオンモード、バルディッシュのザンバーフォーム
そしてあれが出ます!
支援
GJ
今から投下おkですか?
投下乙です
一つ気になったのですが、
チェンゲの竜馬は一般人が居るからといって驚いたり、
攻撃を止めたり、探したりしないと思うのですが。
本編でも一般人を巻き込む可能性があっても平気な顔して攻撃を続けてましたから…
>>577 ニューヨークではかんけぇねぇといわんばかりに街破壊してたしな
>574
乙。
>576
どぞ。
>577
リンディ茶の飲み過ぎで、身も心も甘くなるのです。
【機動六課サイド】五話「溶けるなアウレフ!ライダーダブルクラッシャーチョップ!!」
【AAMONサードアベニュー地下アジト司令室】
「来い!ハヤブサイモリ!」
「ジュギュウゥゥゥゥウ!」
ブラック将軍の前に、隼とイモリの合成怪人が出現する。
「ブラック将軍!ハヤブサイモリ、只今目覚めました。」
「よし…実験を始めろ!」
「「ギィ!」」
奴隷の男一人を連れてくる戦闘員二人。
「た…助けてくれーーーーーーーー!!」
男は命からがらブラック将軍に命乞いをするが、ブラック将軍は非情にも男の頼みを無視する。
「ハヤブサイモリ、貴様の体には人間をドロドロに溶かす「溶解スモッグ」が搭載されている。それを試すのだ!」
「ジュギュウゥゥゥゥゥゥウ!」
「止めろーーーーーーーーー!」
戦闘員によって貼り付けにされる男。
「ジュギュウゥゥゥゥゥゥウ!」
「うわああああああああああ!」
ハヤブサイモリは口から緑色のガスを吐き、男に浴びせる。
ガスを浴びた男は白骨化し、やがて骨も溶けてなくなった。
「実験は成功だ…ハヤブサイモリ、これから貴様へ課す作戦の内容をレクチャーするぞ。」
「ハ!」
ブラック将軍はモニターに開発中のロケット弾の映像を出す。
「このロケット弾に貴様の「溶解ガス」を多量に搭載し、クラナガンにこれを撃ち込む。
そしてロケット弾から舞い上がったガスはミッドチルダ全土に広まり、人間共を皆殺しにするのだ。」
「素晴らしい!して、作戦名は?」
「「ミッドチルダ溶解作戦だ」!行けハヤブサイモリ!ミッドチルダの人間を、根絶やしにするのだ!」
「ジュギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ!」
ハヤブサイモリが誓いの雄叫びを上げた瞬間、基地内にアラートが響いた。
『大変ですブラック将軍!』
警備戦闘員からブラック将軍に命令が入る。
「何事だ!」
「溶解ガスの開発者、クラモト博士が脱走しました!」
「何!?奴め…恐ろしくなったか…情報が六課にばれると不味い!草の根掻き分けても探し出せ!」
『ギィ!』
【機動六課隊舎食堂】
機動六課隊舎食堂。
拓哉はギンガの隣に座り、朝食を取っていた。
「ゲーセン?」
「そ。サードアベニューに新しくオープンするゲーセン!」
「僕もそこに誘おうって?」
「うん。今日は休みだし。」
「君と二人?」
「ち・が・うに決まってるでしょ!スバルとティアナも一緒よ!」
「どうしてそこで力一杯否定するのかな?僕、何か君に悪いこと…」
「な・に・か?」
【回想】
(ギンガを押し倒す形で倒れる拓哉)
「ちょ!…え!?」
「大丈夫…深い意味はないから…しばらくこのまま…」
「えええええええええええええええええええ!?」
………
「…あ。」
「忘れてたんだ…あたしなんか片時も頭から離れないのに…」
「だからあれはライダーパワーのせいだって…」
「…」
「すいません。ごめんなさい。だから睨まないで下さい。お願いします。」
「よろしい。でも…忘れてた罰として、プレイ料金は全部拓哉君の奢りね♪」
「は〜い…って、ええ!?僕もう小遣い五万しか…」
「それだけあれば十分♪」
「ふう…トホホ…」
【機動六課隊舎前】
二時間後、ギンガ、スバル、ティアナの三人は私服に着替え、ギンガは拓哉のガルベストンの後ろへ乗り、スバルとティアナはヴァイスのバイクに二人乗りする。
「ティアナ…それってヴァイスさんの…」
「うん。そうだよ。」
「自分の買わないの?」
「う〜ん…時間無くてねぇ…橘さんがあたし用のバイク作ってるらしいんだけど…」
「橘って…ああ、噂のギャレンか…ま、そんなこと今は良いか。行くよ!」
「そうね!」
拓哉とティアナはバイクのアクセルを踏み、マシンを走らせてサードアベニューに向かった。
【サードアベニュー】
一時間後、四人はサードアベニューに着き、大勢の客達の後ろに並んでゲームセンターの開店を今か今かと待っていた。
「他にも客がわんさか…ゲーセンぐらい待たなくても良いだろうに…」
「良いの!ねぇティア!あと何分位!?」
「落ち着きなさいスバル。あと四十分よ。」
「ふう…ん?」
拓哉はすこし余所見をした瞬間、白衣を身につけ、必死に逃げている老人を発見した。
「あれは…行方不明のクラモト博士!」
「拓哉君?」
「すぐ戻ってくるから、遊んでて!」
拓哉はギンガ達にそういい、クラモトを追った。
「ちょ!拓哉君!もう…」
【空き地】
「はぁ…はぁ…」
クラモトは某猫型ロボットに登場するような形をした空き地に逃げ込み、土管の裏に隠れる。
「ここまでくれば…」
「博士。」
「!?」
土管の上から頭を出し、クラモトに話しかける拓哉。
「き…君は!?」
「安心してください、味方です。」
「何…そうか…君が神城拓哉か…」
「僕の名前を知っている…貴方はまさかAAMON…」
「見つけたぞ!」
「「!?」」
地面からスティックを持った戦闘員達が出現する(内一人は赤戦闘員)
「おお!?」
「来たか!」
土管の上から下りる拓哉。
「出たなAAMON!今度の狙いは何だ!?」
「うるさい神城!貴様も死ね!」
「神城君!詳しい話はちゃんとする!だから助けてくれ!」
「分かりました!行くぞ!」
「ギィッ!」
戦闘員達はスティックを振り回し、拓哉に襲い掛かる。
対する拓哉は遅い来る攻撃を回避し、戦闘員一人をボディーブローで倒し、スティックを奪い取る。
そして四人の戦闘員達とスティック戦を展開し、素早い棒捌きで戦闘員達を倒した。
「ったく、戦闘員なんかにゃ負けねーよ!」
「なら…俺が相手だ!」
「!?」
拓哉は頭上から何者かの声を聞き、後ろを振り返る。
そこにはハヤブサイモリの姿があり、拓哉に向けて溶解ガスを吐いた。
「クッ!」
拓哉は数回バック転し、ガスを回避する。
するとガスが命中した地面は、ドロドロに溶けてしまった。
「なんてガスだ!」
「ジュギュウゥゥゥゥウ!」
空中から拓哉の前に降りてくるハヤブサイモリ。
「出たな怪人!」
「来い!神城!」
「よし…行くぞ!変身!…トオッ!」
拓哉は変身ポーズを取ってジャンプし、アウレフに変身する。
そして元居た位置に着地し、ファイティングポーズを取った。
「ジュギュウゥゥゥゥゥ!行くぞぉ!」
「来い!」
アウレフとハヤブサイモリの戦いが始まる。
アウレフはいつものように得意の素早い動きでハヤブサイモリの懐に飛び込み、先制攻撃を仕掛ける。
「トォ!トオォ!!」
「ジュギュウゥゥゥウ!」
アウレフのアッパー→ワンツーパンチ→ニーキック→二段回し蹴りの素早い四連コンボを受け、引き下がるハヤブサイモリ。
「どうだ!僕の攻撃は!?」
「おのれ…なら俺の舌攻撃を受けてみよ!」
ハヤブサイモリは伸縮自在の舌を口から出し、鞭のように操ってアウレフを攻撃する。
「舌!?ぐあ!」
ハヤブサイモリの舌攻撃で突き飛ばされるアウレフ。
「はっはっは!拳と蹴りだけが戦いではないのだ!もう一度喰らえ!」
「チッ!」
再び舌を操ってアウレフを攻撃するハヤブサイモリ。
アウレフは舌攻撃の変則的な動きと速さに翻弄され、ピンチに陥る。
「どうした?避けてばかりでは勝負にならんぞ!」
「クッ…(こいつ…意外に手ごわい…それにここで戦っていては、さっきのガスが博士に当たってしまう可能性もある…一先ず撤退するか…)」
アフレフは土管の裏に回り、クラモトを担ぎあげる。
そしてライダージャンプで空き地の外に待機していたガルベストンに乗り、クラモトを後に座らせる。
「ハヤブサイモリ!勝負はお預けだ!」
アウレフはハヤブサイモリにそう言い捨て、ガルベストンの猛スピードで撤退した。
「逃がしたか!おのれぇ…」
【ゲームセンター前】
「ティア!後何分!」
「後五分。もうすぐよ。」
「あと五分…あと五分…」
「もう…スバルったら…」
「いつまでたっても変わらないんだから…」
そういいながらも内心では楽しみにしているギンガとティアナ。
そんな時、三人の前にクラモトを連れた拓哉がやってくる。
「ギンガ!スバル!ティアナ!」
「「あ?」」
「拓哉君?」
「事件だ!」
【公園】
五人は人気のない公園に移動し、拓哉はAAMONの出現を伝える。
「AAMONが!?」
「こんな時に!?」
「嘘おぉぉぉぉお〜!?」
「悪いけどホントさ、クラモト博士が、詳しい話しを教えてくれた。博士、あの話をもう一度…」
「ああ…」
クラモトは自分があらゆる物質を溶かす化学物質を作り出し、それをAAMONに知られ、誘拐されたこと。
AAMONに脅され、化学物質を利用したガスを開発させられたこと。
そしてこのガスを積んだロケットが本日午後三時、クラナガンに向けて発射されるということを話した。
「そんなのがクラナガンに撃ちこまれたら…ミッド中のあらゆる物質が溶かされてしまうわね…」
「すまない…ワシのせいだ…」
「大丈夫です!その計画は、必ず阻止します!スバル、ティアナ、ゲーセン無しになって悪いけど、博士の護衛を頼む。」
「「うん!」」
「ギンガは、僕と一緒にアジトに乗り込んでくれ!地下ではもしもの時、リボルバーギムレッドが役に立つ。」
「分かったわ。」
「アジトはこの先の廃ビルの地下だ!急いでくれ!」
「はい!」
拓哉とギンガはガルベストンに乗り、敵アジトへと向かった。
その先に罠が待ち受けているとも知らずに…
投下終了
別になんの変哲もない話ですはい。
次回はまたギンガファンを怒らせてしまうかもなぁ…
にしてもSICワイルドカリス限定最悪…orz
GJ!
個人的には手に入れられなかったギャレンジャックフォームが最悪だぜ!
>>スパロボX氏
とりあえずGJ
・・・・・・まさか真ゲッターを出そうなんて考えてないよな?
もしそうなら本当にチェンゲを視聴しているのかと疑うぞ?
ブラックゲッターについてはチェンゲ本編でもブッ壊れたゲッターを竜馬一人で改造してるくらいだから構造を知っているだろうけど真ゲッターは別格だぞ。
いくら基本はゲッターだとしても早乙女博士をして『最後のゲッター』と言い切った性能を誇る以上、研究者でもエンペラーとひとつになったわけでもない竜馬が、ましてやゲッター線の事をまったく知らない管理局の人間が完成させるのは違和感があるなんてものじゃないぞ?
あと、ゲッター線の設定について調べた方がいい。
あれがどういうエネルギーか知っていたらヴォルケンリッターの戦う理由をゲッター線が見せるなんてしないと理解するから。
あと支援
う〜ん、プライベートのギン姉は一筋縄では行きませんねぇ。
それにしても最近思うんですが・・・。
拓哉と龍が段々、恋愛ゲームの主人公的存在に見えて来た気がするんですよね・・・。
>>587 んなこといったら、いろんな意味で終わりなきがするんだが。
>>588 よかった〜俺だけじゃなかったんだそう思ったの…。
リリカルキャラにもゲッター線当てて、グルグル目でドワオな感じにすれば良いんじゃね?
それなら久留間真一連れてきたらいいんじゃね?
>>587 完成品を修理することはできるみたいだけど
未完成品を完成させるのはさすがにな
ゲッター線というとアレへの対抗手段の一つだろ?
>>547 なのはが世代間転生者か……漫画版の新紺碧や新旭日のような感じの流れになるんだろうか?
大艦巨砲主義の時代にその主義の体現者が行くとはw
ゲッター線の事をまったく知らない管理局の人間が完成させるのは違和感があるどころか不可能だよ。
管理局の技術を舐めてもらっては困るとか言うならさ
ゲッターを舐めるなと言いたいよ。
そんな簡単に真ゲッター造ってみろ。
どんな馬鹿げたことになるよ。
闇の書がゲッタービーム吸収するのもおかしいだろ?
あれは真ドラゴンの特性があったからできたわけで、普通に吸収したらどうなるかなんて、知ってるヤツなら誰だって分かるぞ。
ライダーはあんまりちゃんとしたライダーだ出ないから寂しいな。
設定もオリジナル能力最強みたいだし、ちょっと面白みが半減。
物語そのものは悪くないと思うけど、ギャルゲーっぽいかも。
とりあえずGJ?
真祖の人です、長編出来たので投下してもよろしいでしょうか?内容は
完結作品の続編と某短編を混ぜたものです
支援
>>595 おもさげねがす…
あとちょっとでZOとJ出るのでお待ちを…
突っ込みどころは満載ですが昭和ライダー復活編ももうすぐですので。
支援!
真ゲッターにダメだし受けたから『ピーー』出したら最悪だからな?
と言いつつ支援
真祖の人です、投下させていただきます
第97管理外世界、本来なら魔法ではなくただ科学のみ発展したと言われ、大して見向きもされない世界―――――
しかしそれは違った97管理外世界には魔術と…もう一つの世界を内包していた。
プロローグその1
3対1は卑怯だと思うぜ
チート姫VS冥王、スッパフェイト、セクハラ大王
―――アースラCIC
次元航行艦アースラでは皆モニターに映る光景に釘付けになっていた。
「なのはちゃん、フェイトちゃん、はやてちゃんの三人のACEと互角以上に渡り合っている…」
アースラのCIC要員は驚いた声を出す、モニターに映る光景では管理局内では知られている3名の少女が1名の女性と渡り会っているのだ。
「めがっさすごいな」
「だからエイミィ、違うキャラだって」
「にょろ〜ん、クロノが呆気なく叩き伏せられたのもめがっさ納得出来るね」
「ふ、古傷をえぐるなぁ!」
エイミィと下らないやり取りをしながらもクロノはモニターを凝視すると共に呟く。
(しかし、何であの三人と渡り合える存在が管理外世界に、そして無視されて来たんだ?)
まぁ確かにクロノの疑問も確かだ、だって管理局の数少ないSランク1名、AAAランク2名の計3名相手に互角に渡り合える(しかもその本人が苦手な非殺傷設定で)
上に、あの時、ジュエルシードを取り込み復活したプログラムを一撃で吹き飛ばした事も記憶に新しい、そういった面でその存在に対して警戒心抱くが、
ある意味ほっとしたかもしれない、その存在のおかげでジュエルシード2個確保出来たし、勝手な理由で拉致することも何時の間にかうやむやになったから…
(何でも三提督から上層部に猛烈な圧力がかかったとか何とか)でも…
「欲しいなぁ」
クロノは呟く。
「あら?クロノ、エイミィがいるのに浮気?仕方ないよね、私から見てもすごい美人だし」
からかうように彼の母親であるリンディが悪戯ぽい笑みを浮かべる。当然の如く顔真っ赤にして否定するクロノ。
「た、確かに彼女がすごい美人っていうのは僕だって認めるよ、だけどあれだけの能力を持っているのなら…」
「ええ、貴方の言う通り、あれほどの力を持った者が管理局の入れば嬉しいけどそれはあくまで個人意思。無理やり強制は無理でしょ」
「ああ…」
「あ、プラズマザンバーを素手でへし折った」
「「「「嘘ん!!」」」」
「「「「すげぇぇぇぇぇ!!!」」」」
―――海鳴市 桜台公園 結界外
「すごいな…おい」
ヴィータは結果内で起きている光景を見て、アースラの要員が言ったこととほとんど似たような事を言っていた。
「まさかユニゾンした我が主、高町、テスタロッサの三人と互角に渡り合えるとはな」
シグナムも似たような事を言っていた、まぁ目の前で起きている光景は本当に異様だった、
はやてが放つブラッディダガーや高町が放つアクセルシューターやテスタロッサが放つプラズマランサーを
驚異的なスピードで避けたり、或いは素手で叩き落したり、ソニックフォームになったフェイトの動きを見切り、
プラズマザンバーを素手でいなすだけでなく、頃合を見計らって反撃を行う…あの3人、今のヴォルケンリッター4人でもしあの3名と戦ったら…
「防戦一方だな」
シグナムは呟く、今の3人はあの時以上に成長しているのに、それと互角以上に渡り合える存在がこの管理外世界にいたとはな…
いや管理局に気付かれないように誰にも知られず裏で静かに発展していったからこそああいうのがいたのか。シグナムはそう思った、思えば―――
「闇のプログラム復活しちゃったから急いで戻って来て」
と言うエイミィの通信に大慌てで本局から海鳴にやって来た時に見た光景はそんな物はなく(何でもあの存在に呆気なく消滅させられていた)ただ静かな光景が広がっていた、
その存在は負傷したなのはを家に届けており、自宅に戻るとはやてと一緒に普通の猫と思えない魔力を持った黒猫がおり(自分どころかシャマルさえ懐かなかったが)、
その猫があの存在が飼っているとかなんとかで今は引き取っているとかなんとかかんと(ry)、そんな考えをしながら傍らで大汗をかきながら結界の維持に努めている戦友と、管理局職員に言う。
「シャマル、ユーノ大丈夫か?」
「な、何とか」
「ぼ、僕もです」
二人とも大丈夫と言うが、正直かなりキツイ状況に陥っていた、3人とも結界オール無視してバカスカ魔法をぶっ放しているのだ。
だがそれもその存在によって避けられたり、はじき飛ばされたり、そして自分でさえ切り結ぶのがやっとと言えるプラズマザンバーを
素手で掴んだ挙句へし折ったりしているのだ。バトルジャンキーでもある自分も乱入してみたいが、今は主の頼みもあり見守る役目をしている。
「アルクェイド・ブリュンスタッドか…」
闇の管理プログラムに劣らないスタイルと顔つきを持っているのにも関わらず、その笑顔はまるで子供みたいな人(本人は吸血鬼とか言っているが、日光浴びても平気という時点で嘘だろ)
「あ、ディバインバスターかきけしやがった」
ヴィータが驚いたように言う。
「とんでもない奴だな」
いや本当にそう思う。シグナムやヴォルケンリッター一同である。
―――結界内(BGMはメルティブラッド:夜の草原(青子ステージ)で)
「そ、そんな!プラズマザンバーをヘシ折られた!!」
フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは叫ぶ、なのはとはやてが攻撃を放ちながら相手の隙を向かわせながら最高速のスピードで背後に回り必殺の一撃を見舞う
…そういった作戦なのだがその存在は攻撃を避け、さらに高速で背後に回った自分が振り下ろしたプラズマザンバーを片手で受け止めた上にヘシ折られたのだ、
驚愕する、本当にこの人は一体何なのと…あの時本局(ry)「闇の(ry)」の連絡を(ry)、海鳴に戻ったら結局何もかもが終わっており、完全に集めきれなかった
ジュエルシード二個確保されていたのだ、そして翌日、大切な親友である高町なのはが嬉しそうに
「新しい友達が出来た」
と言って、紹介するからと待ち合わせ場所でなのはとすずかとアリサで待っていたら、そのなのはの新しい友達、最初見たら声を失った、
そう…自分と同じ金髪だがすんごい綺麗な一見モデルか女優と思える女性と同時に感じた彼女から感じ取れる半端ない魔力数値、一瞬警戒するけどその子供のような笑顔を
見てその警戒心は呆気なく薄れた、名前はアルクェイド・ブリュンスタッドとかと言う人だった
(なのはの話では彼女を見た忍さんが「ごめんなさい、私はまだ死にたくないんです!殺さないでぇ!」と凄い勢いで泣き叫んだとか)そして彼女が復活した闇の防衛プログラムを
一瞬で消滅させたとか言う話も聞かされた…ありえないと思ったけど彼女から感じられる力から納得できたような気がし、同時に自分とアルクェイドがどこか似た様な感じがした。
(二人とも作られた存在)そんなこんなである日の夜
「時空管理局の魔術師ね・・・じゃあ私と戦ってみない、3人がかりで?」
そう悪戯ぽそうな笑みを浮かべるアルクェイド、あっけらかんになる自分となのはとはやてだが
「うん、今度は負けないよ」
となのはが言い。
「フフフフフフ、最強少女3人衆舐めたら痛い目あうでぇ」
とはやてが言ったことにより、3VS1の戦いがなのはの修練所で行われる事になったのだ、勿論制約はあった。
1、高高度の飛行禁止、低空のみ可(だってアルクェイド飛べないもん)
2、殺傷設定禁止(クロノがアルクェイドに対して強く言っていた)
と言う2点だった、そして短期で終わると思われた戦いは未だに収まる気配はない、自分で足止めし、なのはがさらに動きを制約し、
はやての攻撃でケリをつけるある意味お決まり(?)な戦法で向かったが、アルクェイド自身の俊敏さ、そして対魔力防御が高かった事、
そして魔法使いとの戦いに慣れていた事がお決まりの戦術を潰されたのだ、ザンバーは足止めするなく避けられ、アクセルシューターは避けられるかもしくは叩き落され、
はやての唱える魔法は詠唱に時間がかかる上にアルクェイド自身も「こいつはやばい」と言わんばかりに猛攻を加えてくるので、今は付け焼刃程度の戦術で何とか互角に渡り合っているのだ。
一撃必殺を主軸にする三人にとって厄介な相手は・・・精々先代リインフォースだけだろうか・・・そう思いながらなのはとはやてから念話が入る。
「フェイトちゃん、大丈夫?」
「ええ、なんとか、ザンバーへし折られたけど再構築できた」
「やっぱりアルクェイドさん相手ではアクセルシューターやスターダストフォールやプラズマランサー
やブラッディダガーじゃ通用しない、やっぱり、フェイトちゃんあれ使おう」
「でもあれ、時間かかるよ」
「なら、うちが足止めしとくからそれまでにお願いするで」
「え?でもチェーンバインドはアルクェイドさんにほとんど通用しないんじゃ」
「ふん、リインの残した物には様々な拘束魔法が書き記されている、すぐ解かれるかもしれへんけどそれを上回る勢いでかけ続ければ」
「「うん、分かった」」
そして数秒の会議は終わり3人は自分達の役割を果たす為行動に出た。
「何のつもり?」
アルクェイドは呟いた、まず前衛であるフェイトちゃんが、後衛であるはやてちゃんと変わり、なのはと並列に並んだ事だ、バックを前衛に回しただと?
詠唱に時間のかかる魔術師(アルクェイド認識ではゼルレッチや蒼崎姉妹と比べると魔術師だから)をまぁいい、何にせよ目の前の障害を潰すだけだ、そしてアルクェイドは地を蹴ると八神はやてに向かって一気に距離を詰めた。
「かかった」
八神はやてはアルクェイドの行動が自分達の計画通りに進んだ事に満足した、だが油断は出来ない。
「リィン、魔法をすべて拘束系に移行、連続高速詠唱をやるで」
「はい…でも大丈夫ですか?」
「アルクェイドさんを倒すにはあれしかない、いくで」
「はいです〜」
まずはやてはリィンの得意分野であるフリーレンフェッセルンでアルクェイドの動きを止める、しかし拘束力Bの凍結術を持ってもアルクェイドの動きを止めるのは数秒もかからない、
だが其の間のほんの時間でもアルクェイドを足止めする為の拘束魔法を放つ、全身をミイラのようにチェーン型の拘束魔法で縛りあげ、それを呆気なく千切られると、
アルクェイドの影にナイフを突き刺し動きを止めさす影縫いを行い、そのナイフが負荷に耐え切れず砕け散ると今度は、巨大な木を生やし、その枝や蔓で縛り上げる、だがそれも大木ごとへし折られる
…だが時間稼ぎは充分だった、最後の拘束術が決まったと同時に、なのはとフェイトは独自に編み出した合体攻撃の詠唱が完了した、だがはやては気を抜かず最後の拘束術から
抜け出せられないようにありったけの魔力を加える。
(しまった!)
八神はやての意図がわかった時、アルクェイドはまんまと罠に引っかかった事に気付いた、なのはとフェイトが詠唱した魔術、
それは自分たちの世界そして、あの世界でさえもほとんど行わない合体魔法(だって息合わないと無理だから)だった…
(一番の脅威である八神はやて自身を囮にするなんて…)
そして…
「アルクェイドさん!」
なのはが叫ぶ。
「受けてみてください!」
フェイトも叫ぶ。
「「N&F中距離殲滅コンビネーション!空間攻撃!
ブラストカラミティ!!!! 」」
「全力全開!」
「疾風迅雷!」
「「ブラストシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥト!!!」
(流石にあれ喰らったらやばい!)
アルクェイドは自分に向かう魔力の奔流に危機感を覚える、避けることは出来ない、この一撃にすべてをかけるつもりなのか八神はやてはありったけの魔力を
拘束術で動きを封じており動けない、だかあの回路の拘束は行われていない。
(三日月…まぁ新月で「れ〜み〜り〜あ〜う〜」状態にならないのは良かったけど…打ち返すことは無理か・・・なら!)
アルクェイドの目が赤から金色に変わる、その瞳になのはとフェイトは一瞬悪寒を覚えた。
(目の色が変わった…そうだ、アルクェイドさんは確か!)
なのははあの光景を思い浮かべた、闇のプログラムを一撃で葬る前にアルクェイドの目が金色になった事、そしてブラストカラミティはアルクェイドを飲み込まず…
突然現れた空間の歪みによって上空に打ち上げられて…
所で、アルクェイドはいつ胸をはやてに揉まれるのだろうか
支援
―――結界外
突然起きた大爆発、なのはとフェイトがぶっ放した合体攻撃の魔法が何かによって真上に弾き飛ばされて、当然の如く結界が不可に耐え切れず爆散したのだ、
その煽りをもろに食らって結界を張っていたシャマルとユーノ・スクライアはあまりの負荷に耐え切れず気絶した。
―――アースラ
CICにいる一同はそれこそ口をあんぐりと開けて、巨大爆発を見ていた。
「…な、何が起きたんだ?」
クロノはモニターに映る光景を見てうめいた、慌てて状況解析を行うエイミィ、そして…
「ええと、なのはちゃんとフェイトちゃんが放ったブラストカラミティが何らかの干渉を受けて、折れ曲がりそのまま結界にぶつかり、
耐え切れず結界は消滅…」
「そういえばあれ威力S+クラスあったよね…」
リンディは呟く、それを干渉して弾き飛ばすなんて…一体どうなっているのよあの吸血鬼は…まぁ誰であれそう思う、確実に。
―――公園内
「はい」
アルクェイドは公園近くにある自動販売機(衝撃で壊れたけど、管理局の人達が慌てて修復してくれた)で人数分のジュースを購入し、
なのは達に配る。爆発の余波で全身に焦げを作りながらも3人は元気なままでジュースを受け取った。
「今回は引き分けね」
アルクェイドは微笑む。
「う〜〜勝てたと思ったのにぃ〜」
ちょっぴり悔しそうな顔をするなのは、フェイトもはやても似た様な表情を浮かべていた。
「息があってないと出来ないし、ちょっとした乱れが即パーになる魔術師同士の合体技、それを行う時間稼ぎの為拘束術の連発並びにありったけの強化、
とっさの判断としては優秀だったわ」
アルクェイドはなのは達の行動を評価する、小学生なのに慌てずに咄嗟のしかも出来る中で最良の結果を導き、さらにその行動を動かせるだけの
信頼も充分であり素晴らしいものであった。
「アルクェイドさん無茶苦茶やもん、ブラッディダガーやアクセルシューターは叩き落すわ、プロテクションを拳で軽く打ち破るわ、ディバインバスターをかき消すわ、
ザンバーへし折るわ、挙句に必殺の一撃を捻じ曲げるわ、もう無茶苦茶やで・・・」
手にしたどろり濃厚ピーチ味に苦戦しながらもはやてはアルクェイドの無茶苦茶ぷりを言う、まぁ何というか、ある意味リイン並のチートキャラと判断したようだ、
まぁそれも仕方ないけど、そしてはやてはアルクェイドが何者か問うた、フェイト共々明らかに人間とは異質な雰囲気をもつ彼女に疑問を持っていた、なのははアルクェイドは何者か知っていた。
「え?私は吸血鬼だよ」
「ブッーーーーーーーーー!!!」
素っ気無く答えるアルクェイドに2人は飲んだジュースを吐き出した。
「きゅ、吸血鬼ぃ〜〜〜!!」
「吸血鬼って、大蒜や十字架や日光が天敵で、乙女の血を吸う」
以前なのはに自分の正体を明かしたときと同じ感じでフェイトとはやては叫んだ。
「あ〜これだから人間は…血を吸う?冗談!そこいらの3流と一緒にしないでよ」
結局この二人も人間がもつ固有的な吸血鬼のイメージを持っていたことに肩を落とすアルクェイド。
「でも、仕方ないよ、最初私が聞いた時も信じられなかったし」
すかさずなのははフォローをいれる。
「それにしても、あのブラストカラミティを捻じ曲げたアルクェイドさんの技は何ですか?」
フェイトはアルクェイドに問う。
「あれね、あれはそう私の、管理局の言うスキルだっけ?『マーブルファンタズム』って言うのだけど、
能力は名前の通り空想を具現するって言うの」
支援
淡々と言うアルクェイドの能力に3人とも耳を疑った・・空想を思い浮かべた物を具現化する・・・それって…
「「「ちょ、それって凄い能力じゃないですか!」」」
3人とも声を合わせて叫ぶ、そらそうだ。
「う〜ん、最初はそう思ったけど、私の知る限り他には運命を操る能力持っていたり、創生する能力を持っていたり、怨念を操る事能力あったり、
あらゆるものを破壊する能力もっていたり(ア『なのはちゃんもあてはまるね』 な『アルクさん、酷いです』)とか死なない能力持っていたり、
死んでも魂さえあれば同一人形に乗り移って何度も復活したり、挙句にあらゆる境界操る能力とあそんなのといるから対したことはないと」
「「「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」」」
3人ともまた声が合わさる、そんなレアスキル保持者がゴロゴロいる世界って一体何だよ、3人は突っ込みをいれる、そして落ち着いたようになのはは言う。
「アルクさん、そんな能力があるのなら管理局に入ってみる気ありません?」
なのははアルクェイドに問う、だけどアルクェイドは断った。
「ごめんね、なのはちゃん、似たようなことリンディって言う人に言われたけど…私はそういうのってあんまりガラじゃないし、入れない理由があるから」
「そうですか…」
なのはは寂しそうな顔をする、なのはとしては仲間と共に一緒に肩を並べて戦うアルクェイドの姿を思い浮かべていたのだ。
「すごいですねぇ〜」
盛り上がっている話の中でただ一人疎外されて寂しかったのかリインUの話に参加する。
「ん?貴方は?」
アルクェイドの問いにリインUはあいさつをする、そしてアルクェイドは何かを思い出すような顔をした。
「リインフォースツヴァイ…ということはひょっとしてアインとかっている?」
「ええ、いましたよ…」
はやては懐かしむように先代の顔を浮かべた、自分の身を案じ、「私は世界で一番幸せな魔道書」ですからと言って消えた大事な仲間…そしてアルクェイドは言った。
「その人って、長身で銀髪で赤眼で黒っぽい服着ていて」
「ええ、知っているんですか?」
「うん、知っているよ、だってあったことあるもん」
「ブーーーーーーーーーー」
三人は飲んでいるドリンクを一斉に吹いた。
「ど、どこですか!リインはどこにいるんですか!」
はやてはアルクェイドに詰め寄る、もう一度会いたい、家族として受け入れたい、それに圧倒されるもアルクェイドは言う。
「無理よ、はやてちゃんでは到底行くことは出来ない」
「それでも会いたいんや、リインはうちの、うちの大事な家族やから」
はやての必死な願いはアルクェイドに伝わるが、無理な相談だった。
「彼女がいるのは、幻想の地の冥界…はやてちゃんが行ける場所じゃない」
「冥界?」
「そう、現世とあの世の境にある地…私も危うく(あの大食い幽霊のせいで)仲間入りする所だたったけど…
でも彼女はそこで出来た新しい家族と幸せに暮らしていたわ」
「そうですか…」
がっくりと肩を落とすけど、リインが幸せならばそれでいいと思うはやてだった。
「そうそう、一言だけ言っておくわ」
アルクェイドは真顔で言う。
「私がここにやって来た理由、それは貴方達に惹かれたからだと思う」
「惹かれた?」
なのはは疑問そうな顔を浮かべる。
「具体的には魔という存在に惹かれたからだと思う、魔を使う者は自然と魔を呼ぶ…私もそうだった、
だから言っておく、この世界の魔には気をつけて…」
そしてアルクェイドは自分が住む世界の魔やそれを使う組織を挙げる、死徒27祖、魔術教会、バチカン埋葬機関、アラヤ、
蒼崎その他の退魔組織などetc、それに眼を丸くする3人、無理もない管理外世界と言われたこの地球に多数の魔を使う組織が存在するのだ。
「この特殊な極東の地だから、…でも以前祖が3名来た例があるけど、一応大丈夫だと思う、でも気をつけた方がいい…そして彼女だけには絶対に手を出さない方がいい、
私ですら適う事が出来ない相手…」
真剣な表情のアルクェイドに3人は息を呑む、アルクェイドさんですら太刀打ちが出来なかった相手、それは誰なのか…
「『八雲紫』あらゆる境界を操る事が出来、9尾の狐すら使役出来る魔力を持つ最凶の妖怪」
(それクラスの力のある八意永琳がいるが、最近外に出るようになったが彼女はてるよの護衛兼薬師なので遭遇率は低いだろう、
オルトはまだ寝ているし、プライミッツもアインナッシュもまぁ…)
「といっても彼女の事だからアホな事しない限り大丈夫だと思うけど…その名前は覚えておいた方がいい」
アルクェイドは3人に向かっていうと、いつものアーパーモードに戻る。
「さぁて、今晩もこう暗くなっちゃったから、早く帰って寝ようと、なのはちゃん達も疲れているなら早く寝たほうがいいよ」
そうやってアルクェイドは三日月をバックにクルリと一回転する、3人ともその一回転するアルクェイドが長髪で白いドレスを着込んだ神秘的な姿に見えた気がした。
――――八雲紫…10年後3人の少女は彼女に出会う事になる。
翌日
「ああ、この程度ね、すぐ治るわ」
リハビリの為よく病院に通うはやてだったが、いつも見てくれる医者が病気で休みの為に代わりの医者がはやてを診てくれた、
銀髪のロングであり、美人…それ以上と言える顔つきとアルクェイドさんに負けないほどのスタイルを持つ医者であった、
その医者は鞄から、何かの薬草や薬品を取り出すと調合を始め、一粒の薬をはやてに渡した。
「これを飲めば、貴方の足はよくなるわ」
「は、はい・・・」
そういわれるがままはやてはその薬を飲み込んだ…凄まじく苦い、「良薬口苦し」と言うレベルじゃない!
本当にのた打ち回るほど苦かった、苦いですといったはやてに対して
「座薬か注射とどっちがよかった?」
とどこかサディスティックな笑みを浮かべる医者に
「これでいいです…」
とはやては言うしかなかった。
「やっほ〜永琳、頼みがあるんだけど」
とある出来事で知り合ったジャム店店主水瀬秋〇との新作謎ジャ〇の共同開発を行って、データを入手した際に再び真祖と遭遇する事になった、
何でも恩人(レンを一時的に引き取ってくれた)の足を直して欲しいと頼まれたのだ、アルクェイドに対しては血や使者皆殺しだけではなく、
色々な借がある為二つ返事で八意永琳はとある病院の一日医者となった。(お膳立ては全部アルクェイドが行った)
――――そしてこの日を気にはやての足が急に治り始め、その日病院の患者が大量に退院する事になったりするのは別の話
―――ついでにその数日後、本局が八雲紫によって率いられた10名ぐらいの武装勢力に襲われ多数の負傷者を出す事になったのも別の話
(これで最高評議会が幻想郷制圧計画からスカリエッティの戦闘機人計画の方に重点を置いた)
プロローグ1投下はここまでで、後でプロローグ2を投下させていただきます
支援
ここまで強いといっそほれぼれするよなぁ。
GJ!!
あぁミッドの血税が余計なところに手を出したせいで使われていくw
この大惨事を一般市民にどう説明するんだ。
英霊王が出るのも見たいが・・・無理かなぁ?デバイスとかに興味を示しそうなんだけど。
英霊王じゃない英雄王だったorz
ちょっと待て容量がwww
これまでの例を見ても、埋めに苦労しそうだからもうちょっといってもいいと思う>容量
この場合新スレは613になるのか?
よーしもってくれよ39スレ、明日の投下のために!
ん? 立てるの?
真祖の人です、いまからプロローグ2投下桶?
<<容量は大丈夫なんですか? オーバー>>
真祖の人です、新スレの方に投下させていただきます
orz本当にすいません
<<えっと、責めてる風に聞こえたのかな?違うよ〜 頑張って下さい! どーぞー>>
20kくらいあるから大丈夫だろ
大丈夫みたいですね
なんか、なのはさんがエイリアンの群れを
問答無用で蹴散らす
そんな夢を見てしまいました…
大丈夫か俺…
プレデター
エイリアンvs高町なのはと申したか
>>587 でもさすがに真ゲッターは出すべきだと思いますよ。さすがに元のタイトルが真ゲッターロボですし…。
それにある程度真ゲッターは竜馬が考えたオリジナルと言う設定が入りますし…。
>>595 まあ、そのゲッターなめんなよはわかります。だってその次と最終回でそのなめんなよ的なことをする気ですから…。
それにこの作品のゲッター線は竜馬の魔力から変換されてるものですから元々は魔力と言う設定です。
ですから闇の書は魔力ものを取り込んでもいいんじゃないかと…。
後、新レスなかったら俺が立てますよ。
すみません新レス立てようとしたらこんなメッセージが出ましたので代わりをお願いします。
「新このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
またの機会にどうぞ。。。」
これはどうしてでしょうか?
>625
えーっと、教導隊の入隊試験はエイリアンとの戦いだとかとなるのだろうか。
で、最後にはなのはさんの腹を突き破ってナノハリアンが誕生するとか。
>>628 大量のナノハリアンによるSLBの波状攻撃か
打てば打つほど威力が青天井式に上がって行くな。
次元世界オワタ\(^o^)/
「全力全開! スターライトブレイカー!」
レイジングハートから放たれる、眩い光の奔流。
夜空を昼と見紛うほどの閃光が、ブラボーに迫る。
メタルジャケットの武装錬金、シルバースキン。
あらゆる外部からの攻撃を防ぎ、破壊されても瞬時に再生する武装錬金に自身を持っていたが、数多の戦闘を生き抜いてきたブラボーの本能が、危険を察する。
あの攻撃は、防ぐことが出来ないかもしれない。
そう悟った瞬間、ブラボーはジャケットの懐に、手を差し込んだ。
なのはが放った、目を眩ませる光の柱が、眼前の男を包み込む。
キャプテン・ブラボーと名乗った男。
なのはの正義と、彼の正義は相容れないものだった。
戦うしかなかった。
ディバインバスターをも防いだ、シルバースキンという彼のコート。
おそらくはヴォルケンリッターの騎士甲冑に近いものなのだろう。あの防御を貫くには、自身が持つ最強の字魔法を用いるしかなかった。
そのシルバースキンも、数秒の魔力照射に耐えたが、光の中に砕け散った。
魔力光が消え、土煙が周囲を覆っていた。
浮揚魔法を調整し、地面に立つ。
「ごめんなさい。でも、私にはやらなきゃいけないことがあるから……」
気絶しているであろうブラボーへ、独り言のように呟いた。
きびすを返し、先を急ぐ。
その背に。
「謝る必要はない」
土煙の中から、男の声が応える。
驚愕し、体を強張らせるなのは。
その一瞬の隙を突き、土煙を貫いて現れる人影。
「直撃ブラボー拳!」
反応が遅れたなのはだったが、
《protection》
レイジングハートが自己の判断で、魔力障壁を展開する。
ブラボーの拳が魔力の盾に防がれる。
だが、充分な魔力を収束することの出来なかった盾は、力の篭った一撃に砕け、なのはは数メートルも吹き飛ばされた。
それでも無傷だったのは、レイジングハートのとっさの判断のおかげだろう。
転倒することだけは耐えたなのはは、攻撃してきたその男に目を向ける。
シルバースキンを纏った男は、紛れもなく、キャプテン・ブラボー。
スターライトブレイカーを受けて、無傷で立っていることが、なのはには信じられなかった。
「シルバースキン・アナザータイプ」
よく見れば、最初に見たときの姿と、少し違っている。中世の海賊のようなデザインになっている。
「シルバースキン」
ブラボーが力強く声を放つと、周囲に散っていた六角形の金属片が集まってきて、彼の体を覆う。
そして、最初に見たジャケットを形作る。
「2枚が重ねでないと、危ないところだった」
ブラボーの固い声を聞き、なのはは気持ちを引き締める。
戦いは、長引きそうだ──
思いついたので、つい書いてしまいました。
お目汚し申し訳ありませんでした。
632 :
631:2008/01/26(土) 10:55:25 ID:7i7A/iW5
勃った
乙
>>632 乙です。それでは、新スレの方に投下してきます。
…あと、全ての職人にGJを!
なら、そろそろ埋めか?
機関最大戦速で埋め
>>611 あの人はむしろゆりかご欲しがりそうじゃない?
ヴィマーナでも十分だと思うけどさ
第三戦闘速力ヨォーソロー
うめうめ
埋めついでに嘘予告投下してもよろ?
4KBくらいなのだが。
>>640 誰が止める事ができるだろうか
――――職人の挑戦を。
ありがとう。
逝ってくるよ、世界の果てまで!!
喰らう。
噛み砕く。
嚥下する。
手の中に握った“カプセル”を噛み砕く。
「はぁ、はぁ、はぁ」
脳の神経に電撃が奔ったかのような感覚。
言葉に出来ないほどの興奮と快楽。今すぐにでも吼え猛り、喜びに身悶えしたくなるような衝動に襲われる。
だが、そんな暇はない。
目の前の恐怖に、興奮する体とは異なって心はどこまでも恐怖に冷たくなっていた。
「どこだ、どこだ、どこだ!?」
暗い静かな駐車場の中、無人の空間に声が響く。
柱に隠れながら、血走った目で周囲を見る。
右――車の止まっていない空間が広がっている。
左――ハザートランプの付いた車が一大。
天井――姿は無い。
床――そこには居ない。
周囲に姿はない。
だけれども、背筋に悪寒は残り続ける。
恐怖は残り続ける。
「ドコ――」
不意に気付いた。
今の光景に一つだけ違和感があったことに。
左を見る。
そこにはハザートランプの付いた車が一台。薄暗いガラスの中に人は居ない。
付けたまま離れているのだろう。それは分かる。
だけれども――そこから“伸びる影の形が異常だった”
そして、目の前で起こる光景も。
「うっ、あああああああ!!!」
自分で壊れるんじゃないかと思えるような悲鳴が上がった。
数時間後。
駐車場で、一人の男が意識不明の重態で発見された。
「……カプセル?」
「そうや。なんでも願いを叶えるっていう噂らしいで」
「つまり麻薬でしょ? 変な噂だけど」
かつて願いを叶えるために、思いを貫くために戦った少女たちは中学生になっていた。
「私たちの周囲には広がってないみたいやけど、他のところだとけっこう問題になっとるみたいやから気をつけてな。薬に手を出したらあかんよ?」
そんなものに手を出すわけが無いと理解している友人たちに、はやてはクスクスと笑いながら言った。
「早く無くなるといいね」
「そうだね」
一時的な犯罪の流行。
一時期流行ったスピードのように、いずれは収まるだろう。
そう少女たちは思っていた。
それまでは。
“悪魔”
そう呼ばれる存在が、現実に存在するなんて思わなかった。
「誰……ですか?」
夜の帰り道。
高町 なのはが学校から帰る途中の帰宅路で、一人の男が後を付けてきた。
最初は気付かず、途中で違和感を覚え、最後には振り返った。
振り返った先に立っていた男に、なのはは厳しい目を向けていた。
使うつもりはないが、彼女には“ある力が”あった。
それを使えば、変質者の一人や数十人など問題にならない。
「みえるか?」
だがしかし、男が告げた言葉はあまりにも奇妙で。
「“やっぱりみえてねえよなぁ、俺の悪魔”」
次の瞬間、なのはの体が宙に浮いた。
否、吹き飛ばされた。
「きゃっ!!」
まるで殴られたかのような衝撃。
だけれども、男となのはの距離は十メートル近く離れていた。
手は届かない。足も届かない。
それよりもなによりも、“男の手はポケットに入っていた”。
「悪いな、がきんちょ。お前をバラせと、“悪魔”が囁くんだよ」
悪魔。
カプセル。
願い事。
不可思議な現象に汚染されていく海鳴市。
そして、その脅威がなのはたちの周囲にも及び始めた頃。
一人の“魔法使い”が姿を現した。
「あなたは誰ですか?」
年齢は大学生くらいだろうか。
「さてね。答える必要があるとは思えないけど」
浮世離れしたどこか隔絶した雰囲気を纏い。
「……名乗って!」
それは青いウィンドブレーカーを纏った青年だった。
「――ウィザード。昔そう呼ばれていた」
第97管理外世界。
数々の大事件が起こった世界。
そこで新たな“世界”を揺るがす事件が起きる。
一人の“魔法使い”と三人の“魔法少女”。
彼と彼女らが織り成すジャンキーたちのサバト。
マジカル・クラッカーズ
やっぱり始まりません。
嘘予告完了!
クロス先はDクラッカーズでした!
知らない人に教えると
「主人公のジャンキーがドラッグを決めて、ラリッたまま悪魔を駆使して
敵をやっつけるミステリー小説」(筆者あとがきより)作品です。
マイナー上等っす。
>>646 きたああああ!DクラとBBBはラノベの中でもトップクラスにお気に入りだぜ!
あと10kあるぜ・・・
せめて皆埋めてから新スレで投下なり雑談なりしてほしいところだ
確かになぁ。
ちょっちスレ立て早いのかな?
それじゃあ、何か話題を。
ティーダのデバイスってティアナと同じで拳銃型? そのうち「リリカル・グレイヴ〜」で必要になりそうな知識なんですが。
ティアナが「兄との思い出」として大切にしてるのが「オモチャの拳銃」
ってあたりで、十分じゃないかね?
俺はコレしかしらねーわ
拳銃型デバイスで思うんだが、あれって“拳銃”じゃなくて拳銃の形をした“デバイス”なのよね。
ティアナのデバは何か接近戦もするみたいだから異型としても、
あれにバレルが存在する必要はあるのだろうか?
マガジンとグリップとトリガーだけあれば十分じゃね?
通常のデバイスだと、杖身部分がバレルになってるんじゃなかったっけ
たしか、シュベルトクロイツが「砲身」って扱いになってた気がする
mjk!?
やっぱ長い方がいいのかね?
環状魔法陣で擬似砲身つくれるからなぁ……
なら、ぶっちゃけるとバレルは必要ないのかね?
んー、2期で、EX,レイハさんが中距離砲撃になるとき
バレル展開してたから、あったほうがいいんじゃないかな、やっぱし
なるほど。
やっぱある程度は必要なわけか
ファントム・ブレイザーの威力がよくわからんけど、
杖持ちはだいたい大型砲撃持ってるキガス
ほうほう。
やっぱ杖、というか長い砲身がないと大型砲撃は使いにくいのかな
なのはさん→砲撃の鬼
ふぇいと→スマッシャー系いろいろ
はやてさん→人型殲滅兵器
くろすけ→ぶれいずきゃのん
んー、ザコ局員も砲撃メインっぽいしなあ
砲撃が人気なのか。
空戦は射程の長いミッド派が多いらしい+支給デバイスが杖(片手or両手)ですからのぉ
砲撃が一番術式とか計算が簡単なんじゃないかな?
出力云々は本人の資質だろうけど、ただ単に魔力を撃ち出すだけなら簡単な気がする。
ベルカ式のスバルだって憧れの一念で、ディバインバスター使えるようになってぐらいだし。
近代ベルカは、ミッドでエミュってるからなぁ……
なんという独占市場
というか、支給されるデバイスが杖の時点で、砲戦以外いらねぇよといっている感じだ
近代ベルカ組には、ポールスピアが支給ってあたりで
なんかもう、射撃はどっちでも必要スキル認定なのかもね
なるほど。
つまり砲撃、射撃魔法は必修。
だが、それから発展させるかどうかは本人次第ということか
そんな感じ。
これが型月みたいな魔法とかだと、「銃身があったほうがイメージしやすい」って即解決なんだがねぇ
では別の話題を
デバイスって所謂精密機械の一種だよね? AIとか積んでるし。
それで殴りあいってすごいとおもうんだが。
というか、アレって金属で出来てるの?
変形の時の音は明らかに金属だよな
やっぱ、常に魔力フィールドとかそういったもので覆われてるのかな?
魔力の刃とかと鍔迫り合いできてるし。
それとも、ミッドの金属は抗魔力属性持ちなのか
というかコア以外は魔力で形成された不思議材料なんじゃねえの
魔力スゲェwww
指向性を持たせて、物質化できるのか
魔力を使ってその場で作っているとしたら、スバルやティアナみたく自作ってのが成り立たないんじゃないかな
確かに。
ということはやっぱ何かしらの不思議材料か
つか、もし魔力で作られてるんだったらメンテとか必要ないことに気がついた。
常に新品を生成してるはずだし
生成する回路が魔力の負荷で歪んだりするんじゃねえの?
デバイスのAI部に回路があって…ってことなら、それもまぁありえるかもしれん。
が、そうなると、個人でいじくってメンテとかそういうレベル超えてねぇか?
ミッドじゃ自作PCくらいの感覚なんじゃねえの?
ミッドすげぇwww
となると、デバイスマイスターの仕事は何だろう?
設計図を引くのかね
デバイスをPCとするとCPUの回路を弄ったりできるレベルがマイスターなんじゃね?
ブラスターモードはOCで徹夜仕事に相当とか
なるほど…
しかし、ミッド人はすげぇんだな。
さて、残り5kほどか
では生め話題3
ミッドにおける凡人の定義
そも、ティアナが自分を凡人凡人言っていたが
凡人って普通の人って意味だろ。
これは、ミッド人全員が何かしらの魔法を使えると意味するのか
もしくは魔導師の中で凡人、といっているのか。
ティアの周りに比べてってことだろう
ということはミッド人全員が何かしらの魔法が使えるわけではないのか
魔力容量は先天性のものらしいから使えない人もわりと居るんじゃねえかな。
どういう扱いを受けてるかは不明だが。
ティアの場合魔導師として平凡という意味だと思う。
陸の他の魔導師からみればフザケルナだろうけど、ティアの置かれた立場からみればそう思ってしまうのも無理からぬ事かと。
風の噂によると最近ティアナに天才設定がついたらしいが……。
これって努力家のティアナにとって最大の侮辱だよなぁ。
まじかよ、天才設定だと……
そんなクソ意味もネェ設定をよく付けられる。
生徒が天才ばかりじゃ、かえってなのはの教官としての能力が判らなくなるぞ。
それでもいいんだろうか?
天才=回避力上昇
問題ない
マックスかよwwww
なのはの生徒って6課の4人だけじゃないだろう。
教導隊にずっといたのなら、生徒はたくさんいるだろうし。
>>692 まぁいるだろうな。
本編で全く出てこないから比較もクソもないが。
描写されない設定に意味はない。
つーかwiki読み返したらちゃんと中将とかゲンヤとか魔力資質無いって書いてあるな。
それであれだけ出世できるんだから魔法はあくまで技能の一つってくらいの扱いなんじゃねえかな。
>>687 ただ陸士訓練校を主席卒業ってのは以前からあった
ティアを凡人として扱うならこの設定もいらんかったな
同期生を馬鹿にしてるだろ
つか、そう考えるとティアって結構ひどいなwww
地方の進学校でトップだった子が都会に出て埋もれたみたいな話だな
ティアナ・ランスター :化け物の群れの中に放り込まれた生贄の巫女
化け物って……あのー、否定できないんですけど。
埋めネタとして
ttp://pha22.net/name2/ をやってみた。
とりあえず一期メンバーで。
高町なのは…音速電波(ダンシングエコー)
フェイト・テスタロッサ…黒龍急報(マッシヴチューズデイ)
ユーノ・スクライア…神経関数(サイコロジカルインサイド)
クロノ・ハラオウン…氷結惨劇(サイレントテンペスト)
アルフ…偶数災厄(カラミティシステム)
月村すずか…死屍累々(エデン)
アリサ・バニングス…忘れられた理論(ポリリズム)
さて、残りも少ないし
埋め
埋めましょう、埋めましょう。
|
. ̄ ̄| (゚д゚ )
 ̄ ̄| へヽノ |
.  ̄ ̄| ヽ
.  ̄ ̄|
 ̄ ̄
| (゚д゚ )
. ̄ ̄| ノヽノ |
 ̄ ̄| < <
.  ̄ ̄|
.  ̄ ̄|
 ̄ ̄
| (゚д゚ )
. ̄ ̄| へヽノ |
 ̄ ̄| ヽ
.  ̄ ̄|
.  ̄ ̄|
 ̄ ̄
|
. ̄ ̄|
 ̄ ̄| (゚д゚ ) ・・・!
.  ̄ ̄| ノヽノ |
.  ̄ ̄|< <
 ̄ ̄
|
. ̄ ̄|
 ̄ ̄| ( ゚д゚ )
.  ̄ ̄| ノヽノ | ━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・━┓・・
.  ̄ ̄|< < ━┛. ━┛. ━┛. ━┛. ━┛. ━┛