>>1 乙神取鷹久
>>5 サイヒル2とのクロスか。
2のサイヒルに迷い込めるような罪悪感を持ってるか怪しいなぁ。
ヴォルケンズがめちゃ強い三角頭様に追い回される横で不思議そうに遊んでるリィン+ヴィヴィオ。
>>6 一応静丘とのクロス考えてるが未だ構成中w
それでもいつかはこのスレに出したい。
乙
ついでに投下おk?
>>1 乙かレフティフォーク
ミンサガクロスのプロローグが出来たのにdion規制のせいで投下できない・・・
今から避難所行って投下してくるので、誰か代行お願いします
ダメである筈が無いですとも。
【レッドドラゴンサイド】三話「新・マグロが消えた日」Aパート
【第28管理世界時空管理局陸士部隊支部道場】
第28管理世界時空管理局陸士部隊支部道場。
アジトがあるという噂を聞き、この世界に来ていたレッドドラゴンのメンバーは、今日も武術の朝練に励んでいた。
龍は今、ノーヴェ達とは別の間でディードと剣術の稽古を行っている。
「はあぁぁぁぁぁあ!!」
「(まさか短期間でここまで伸びるとは…思ったとおりだ…ディードには俺に匹敵する才能がある…)だが…」
切下げに振られたディードの竹刀を防御し、それを弾き飛ばす龍。
「!?」
「俺にはまだ届かん!」
龍は竹刀を失ったディードの腹部に自らの竹刀で突きを見舞う。
「うっ…」
「免許皆伝はまだ先だな。」
「龍には…まだ適いません…」
「…」
龍は尻餅を着いているディードに左手を差し出し、ディードはその手を取って立ち上がる。
「さて…次は柔術とそれぞれの得意技の強化訓練か…」
「隙ありーーーーーー!!」
龍が更衣室に向かおうと後ろを向いた瞬間、道着を着たノーヴェが背後から殴りかかる。
が…
「…!」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
簡単に背負い投げで投げられてしまう。
「いてて…」
「俺が行くまで隣の間で自主練していろと言ったはずだが?」
「もう皆簡単に投げ飛ばしてやったよ!後は龍!テメーだけだ!いざ尋常に勝負!」
「…」
ノーヴェを無視して更衣室に向かう龍。
「ってゴラァ!」
「五月蝿い奴だ。俺と勝負したいならもっと強くなってから言え。」
「テメーが出したトレーニングメニューも全部完璧にこなせるようになったよ!前のあたしと思ったら大間違いだかんな!」
「ほお…そうか。なら…」
一枚の紙をノーヴェに渡す龍。
「お前だけトレーニング量を三倍に増やす。」
「何!?腕立て腹筋背筋スクワットそれぞれ六百…縄跳び千二百…逆立ち一時間…打ち込み三千だぁ!?テメーふざけんのも大概に…」
「できないのか?」
「ぬあ!?…やってやろうじゃねーか!!うおおおおおおお!!1,2,3,4…」
顔を真っ赤にして腹筋を始めるノーヴェ。
そして龍は道場を後にし、更衣室に向かう。
「うおりゃあああああああ!!龍!ぜってぇぶん殴る!!」
「…」
冷や汗を流しながら腹筋するノーヴェを見つめるディードであった…
【食堂】
「いたた…ノーヴェ〜少しは手加減して欲しいっスよ〜」
「がつがつ!手加減してたら龍にはぜってぇ勝てねぇ!がつがつ!」
「食べながら話すなっス…」
「では…」
膳を持ち、席から立つディード。
「もう食べたの?」
ディエチは皆より早く朝食を食べ終えたディードに驚く。
「ええ、早く免許皆伝したいので、これから自主練に…」
それだけ言うとディードは膳を持って出口に行き、それを返して食堂を後にした。
「ディードも変わったよねぇ〜」
テーブルに肘を置きながらセインは喋る。
「あんなに無個性な子だったのに…今じゃ剣術少女だ。」
「レッドドラゴンに来てから結構立つけど、ほんとに前のディードからは想像できないっスよねぇ〜」
「…」
「ん?オットー、どうしたんスか?」
「なんか…胸がモヤモヤする…」
「へ?」
「なんか…大事な物…取られた気がする…」
「…オットーは前より暗くなった気がするっス。」
「おっしゃ!ごちそうさま!あたしも自主練行くぞ!」
「ノーヴェもノーヴェで一生懸命だよねぇ…」
「ったりめぇだ!だらだらしてたんじゃ龍には勝てねえ!!」
「ノーヴェはいつも龍龍龍か…」
「もうあきらめた方が良いんじゃないの?」
「あんだとディエチ!」
「素人から見ても分かるよ。龍はノーヴェとは格も能力も全然違う。猪突猛進なノーヴェじゃ、とても勝てる気はしない。」
「同感。」
「同感っス。」
セインとウェンディは爪楊枝で歯に挟まった食べかすを取りながらそう言う。
「うるせえうるせえうるせえ!あたしは龍を超える!超えると言ったら絶対超える!!」
「ノーヴェ、なぜそこまでムキになるんだ?」
「それはあれだよチンク姉!ほら、初対面の時コテンパンにされたあれ!」
「本当にそれだけか?」
「う…うん!」
「もしかしてさぁ〜」
「な…なんだよセイン!」
「ノーヴェはさ…龍の事好きなんじゃないの?」
「「「「え!?」」」」
「ええええええええええええええええ!?」
ノーヴェは頬を真っ赤に染め、驚愕して二三歩後ずさる。
「ば、ばばばばばばばばばばばばば馬鹿じゃねーか!?なんであたしがあんな偉そうで暗くてスカして嫌味でいけ好かねー野郎を…」
「ほら、いつの間にか龍がどんな人間か知り尽くしてる。」
「こ…こここ、こんなのの一体何処が「好きだ」って証拠になるんだよ!悪口ばっかりじゃねーか!」
「おお…なんか好きな人には悪口言っちゃうって感じがしないでもないっス。」
「でしょ?」
「ウェンディテメェ!大体理由とか過程とか全然ないだろ!そんなんで好きとか何とかあるわけねーだろ!」
「チッチッチッチ…」
舌打ちをしながら人差し指を立て、メトロノームのように指を振るセイン。
「甘いよノーヴェ。そういうのはさ、理由とか過程とか関係なく好きになる時だってあるんだよ。」
「な…にぃ!?」
「ノーヴェは気付かないうちに一目惚れしたんだよ。ほら、確かに初対面の時、ノーヴェは龍に悪印象を持ったかもしれないけど、多分それと同時に恋心ってのも抱いちゃったんだよ。
だから形はどうあれ、いつも龍のことを考えちゃってる。」
「だからそれはあいつが嫌いだから…」
「ほんとに嫌いなら、そんな奴のことすぐにでも忘れたくなるのが普通なんじゃないの?」
「!?」
「ノーヴェの負けっスね。」
「認めねえ…絶対認めねえーーーーーーーーーーーー!!」
ノーヴェは酷く赤面し、食堂から猛ダッシュで出て行った。
「ありゃ〜まさか引っかかっちゃうなんて…」
「あれ?冗談だったんスか?」
「まぁね♪」
【陸士部隊支部道場】
「1、2、3、4、5、6、7、8…」
さっきのセインの言葉を忘れよう忘れようと必死に腕立て伏せをするノーヴェ。
「(何であたしが龍のこと…!?、駄目だ!龍のことなんて忘れろ!龍なんて嫌いだ…嫌いだ…嫌いだ…嫌い…)…!」
腕立て伏せを止め、頭を抱えて床に崩れ落ちるノーヴェ。
「ああああああああああああああああああ!?忘れられないいいいいいい!!」
「…おい。」
「龍なんて大嫌いだ!大嫌いだ!大嫌いだあぁぁぁぁぁあ!!」
「おい!」
「うるせ…って、龍!?」
背後にいた龍にようやく気付くノーヴェ。
「龍!あたしはお前なんて大っっっっ嫌いだ!!」
「分かりきったことを大声で叫ぶな。それより、買出しに行く。付いて来い。」
「なんであたしがテメーと!?」
「暇だろ?」
「うるせえ!あたしは打倒お前っていう目標…っあああああ!またコイツのことを…」
「おかしな奴め…重い物も運ぶんだ。お前がいれば俺の負担が減ってすむ。だから来い。」
「嫌だって…」
「…昼飯に寿司でも奢ろうと思ったが…」
「!?」
「そうか…ならディードを誘って…」
「…!」
【第28管理世界商店街】
「…」
「くぅ〜!」
沢山の食糧や日用品が入った袋をもったノーヴェと龍は二人で商店街を歩いている。
「良いか!これは寿司のためなんだからな!お前の負担を減らすためじゃ…」
「言われなくても分かっている。」
「(こいつ…やっぱいつかぶん殴る!)」
「最後はあそこだ。」
【八百屋】
買出しの最後に八百屋に立ち寄る二人。
そして龍は八百屋の主人に一枚のメモ用紙を渡す
「このメモに書かれている野菜を全て。」
「へい!…ん?」
龍の隣に立っているノーヴェに気付く八百屋の主人。
「兄さん、この娘、あんたの妹かい?」
「違います。」
「じゃあ…コレかい?」
にやつきながら指で特有の「アノ」サインを作る主人。
「ば…バッカじゃねーの!絶対ねえ!こんな奴なんか大嫌いだ!」
「おやおや…素直じゃない娘だねぇ…ま、こんな娘が流行るのも、時の流れってもんかね。」
そんなことをぼやきながら龍に野菜が入った袋を渡す主人。
そして野菜が入った袋を渡された龍はノーヴェと共に八百屋を後にする。
「じゃ、仲良くしろよー!」
「(だれがこんな奴と…!)」
【商店街】
「さてと…次は寿司だ。」
「お!」
「ふん、こういう時だけ笑いやがって…食い意地の張った奴だ。」
「う…うるせえ!そう言ったからにゃ大トロ食ってやるからな!覚悟しやがれ…」
「うわああああああああああああ!!」
「「!?」」
寿司屋から悲鳴を聞き、寿司屋の方を向く龍とノーヴェ。
すると寿司屋の入り口から、大量のマグロを持って走っていくマンモス怪人の姿が…
「マグロ泥棒だ!捕まえてくれ!!」
「怪人がマグロを?…そうか、確かマグロには…」
「あたしのマグロオオオオオオオオオオオオ!!」
「む?」
マンモス怪人を追いかけ、血眼になってダッシュするノーヴェ。
「待てええええええええええええええええ!!!」
「おいノーヴェ!…チッ、しょうがない…」
龍は少し呆れながらマンモス怪人とノーヴェを走って追いかけるのだった…
投下終了
ええ、マグロが消えた日ぜんぜん関係ないですね…すみません。
次回は戦闘パートで。
>17
乙。マグロには有害な有機水銀が多く含まれています。
妊婦の方はあまり食べ過ぎないy
「何でアタシが奴の子をはらむんだよっ!?(ゲシゲシ)」
ええと、とりあえず4話書けました。
それで推敲と誤字脱字チェックも終わりました。
で、投下しようとしているのだけど、容量的にどうするといいんだろう?
スレ37それともスレ38?
文字数8700、ワード換算96kBだけど。
問題ないなら10分後より投下、メタルだから主砲を撃ち込むのほうが適切なのかな、始めたいのだけど。
どっち?
まずはリリカル龍騎氏のが代理投下されてからだ。
>>20 了解した。しばし待ちます。
それにこっちで問題ないんですね。
>>21 あ、そちら先で構いませんよ
多分代理投下されるまでもうしばらくかかるでしょうし
投下は前の方の投下から一時間ほど時間をあけるってルールはどうなったんでしょう?
せめて30分くらい空けようよ…節操がないなぁ
OK、みんな乙だ!
そして自分もたった今PCを奪還し、片翼13話を書き上げました。
しかしもうあまり時間がないので、ちょっくら避難所に投下してきます。
…ガオガイガーFINALみたいな展開ってゆーな!
>>21 了解しました。
せかしてしまったようですいません。
お言葉に甘えさせていただきます。
>>23-24 親切に教えていただいてすいません。
投下するようになりはじめたばかりなためいろいろ知らずにやってしまうことがあります。
本当にすいませんでした。
それではリリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏が投下を終えた時間から
30分後である23:10ごろから投下を始めようと思います。
支援・・・ドラム缶とはなんなのか悩んでたので、今回の解決できそうなので楽しみです。
エリキャロが「貫け! 僕(私)達の武装錬金!」な13話投下完了。
自分の思い描く熱血の夢という名のひとりよがりに満ちたエッセンスに満ちてます。
どなたか代理投稿を…
だが、今はメタルサーガ氏を支援だ!
それじゃ少し遅れましたが投下始めますね
訓練という名前の退屈な日々が続いていく。
ひよっこは相変わらずひよっこで、それを見るたび空虚な思いは加速度を増して、
どうにかしてしまいそうな心を蘇ったアルファにすがりついて必死に繋ぎとめる日々。
毎日毎日夜中の訓練所の使用許可を申請しては、不満だらけの虚しい戦いを1人続ける。
そんな日が繰り返されて、気がどうにかなりそうだったとき、
機動六課に響き渡ったのは日常を侵す警報だった。
魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めようか。
第4話 開幕
父さん、ギン姉、お元気ですか?スバルです。
あたしとティアがここ、機動六課の所属になってからもう2週間になります。
本出動はまだ無くて、同期の陸上フォワード4人と、
変わった人、本人はハンターとか言っていました、1人は朝から晩までずーっと訓練付け。
理由をつけてハンターのはんたさんはよく私達との訓練から抜けてしまうのだけど。
それは置いておいて、あたし達はまだ一番最初の第一段階です。
部隊の戦技教官なのはさんの訓練はかなり厳しいのですが、
しっかりついていけばもっともっと強くなれそうな気がします。
当分の間は24時間勤務なので前みたいにちょくちょく帰ったりできないのですが、
母さんの命日にはお休みをもらって帰ろうと思います。
じゃぁ、またメールしますね。
―――――スバルより。
追伸となるのですが、機動六課に幽霊がでるそうです。
なんでも夜の訓練所が勝手に動き出して、
誰もいないのに物音がしたりビルが真っ二つになったり爆音が響き渡ったり
なんだかとてもすごいことになっているらしく怖くてとても近づけません。
なにかご存知ですか?
「今日もやるぞー!!」
「「おーっ!!」」
父さん達のところにそんなメールを出して、訓練着に着替えたあたしは
隊舎の前で声を上げた。
あたしの声に合わせて元気よくエリオとキャロが声を上げてくれる。
ティアはどこか恥ずかしそうな顔でこっちを見ていたから、
あたしはティアに向けてにこっと笑ってみた。
そういえばはんたさん、正直まだ怖くって呼び捨てにするなんて恐れ多くて『さん』付け
にしてしまう、はいつも早起き、というよりも隊舎で見かけたことあったっけ?、で
いつも私達よりはるかに早くから訓練場にいる。
デバイスを不思議な円柱状の巨大な容器、ドラム缶というらしい、の形にして
右へ左へと押しては往復するのを繰り返して待っていることが多いのだけど。
『横にして転がしたほうが楽なのに』とあたしが尋ねたら、
はんたさんに『ドラム缶は押すに決まっているだろ!』なんて力いっぱい答えられたけど。
その作業をしているはんたさんがどこか満足げな雰囲気で・・・・・・。
いったいなにが面白いんだろう?
今度あたしもやらせてもらおうかな。
「はい、せいれーつ。」
純白のバリアジャケットに身を包んだなのはさんの声に足を止める。
今日の訓練も大変だった。
あたし達みんな、息を切らせ汗を滴らせ土塗れになっている。
あたしは深く息を吸い込んで呼吸を整える。
「じゃぁ、本日の早朝訓練ラスト1本。みんな、まだがんばれる?」
「「「「はい。」」」」
「じゃあ、シュートイベーションやるよ。レイジングハート。」
「All right. Axel Shooter.」
返事を返したあたし達の前で、なのはさんの周りにたくさんの魔力弾が作られていく。
それらが高速でなのはさんの周囲を飛び交い始めた。
「わたしの攻撃を5分間、被弾なしで回避しきるか、わたしにクリーンヒットを入れればクリアー。誰か1人でも被弾したらまた最初からやりなおしだよ。がんばっていこう!!」
「このぼろぼろ状態でなのはさんの攻撃を捌ききる自身ある?」
「ない!!」
「同じくです。」
ティアの言葉に躊躇いもせず即答したあたしにエリオが同意する。
ティアならなにかいい考えがあるんだろう。
あたしはティアを信じている。
「じゃぁ、なんとか1発いれよう。」
「はい。」
「よーし、行くよエリオ!!」
「はいっ!!スバルさん!!」
ティアの言葉に返事を返し、同じ前衛のエリオへ声をかけながら、
あたしは右腕につけた母さんの形見のアームドデバイスであるリボルバーナックルを
左手でうちならし、エリオがストラーダを構える。
「準備はOKだね。それじゃ、Ready Go!」
「全員絶対回避。2分以内で決めるわよー!!」
なのはさんのアクセルシューターが開始の合図と共に撃ちだされると同時に、
ティアが早口であたし達にそう告げる。
ティアの言葉に掛け声1つで返事を返したあたし達は飛来するアクセルシューターを
各自で避けながら散開した。
回避してすぐにあたしはウイングロードを展開する。
「アクセル」
「Snipe-Shot」
なのはさんの声に合わせて、なのはさんのデバイスのレイジングハートが
周囲を飛んでいた魔力弾をあたしとティアに向けて飛ばす。
物凄い速さの魔力弾。
だけど、そっちはティアが作ってくれた幻。
本命はこっち。
レッドウルフ支援
「うぅぅぅぅっりゃぁぁぁぁーー!!!!!!」
ウイングロードで道を作り、なのはさんの上からリボルバーナックルで殴りかかる。
だけど、なのはさんのシールドに簡単に止められる。
加速して押し切れるか。
しかしそれよりも早く、どこかに置かれていたなのはさんの魔力弾があたし目掛けて
高速で飛んでくる。
慌ててローラーブーツに急制動をかけさせて、後ろに飛びのいたあたしの目の前を
魔力弾が飛びぬけていった。
「うん、いい反応・・・・・・。」
なのはさんはそう言ってくれたけど、自分で展開したウイングロードについた傾斜と
咄嗟に飛びのいたせいできちんと着地できなかったことから、
ローラーブーツから火花を散らせてウイングロードを駆け下りるハメになる。
なんとか体勢を立て直したけれど、後ろからはなのはさんの魔力弾が物凄い速度で
追いかけてくる。
「バカ。スバル。危ないでしょ!!」
「ごめん・・・・・・。」
「待ってなさい。今撃ち落すから・・・・・・。」
「アルファ、先ほどの幻への対応策は?」
「幻影魔法と言うようです。新規情報として登録します。
対応策は飽和攻撃を始め、無数に存在します。マスターの思うとおりで問題ありません。
ティアナ、デバイスよりミスファイア。新規情報として保存します。」
「こちらでもカートリッジにミスファイアが起こるのか。」
ビルの上でドラム缶になったアルファを押す手を止めて、
アルファが送り続ける様々な情報を視界に走らせながら
スターズとライトニング4人の通信と動きを観察していた。
事前にやることを言うようになったティアナは少しはましになったみたいが、
それでも一番肝心な『どうやって』を省いているあたり殺したくなる。
それが無ければ行き当たりばったりと変わらないだろう。
『ご丁寧に』『わざわざ』なのはが待っていてくれたというのに。
スバルのほうもウイングロードとかいうあれは便利だが、
あれではブルズ・アイの前に殺してくれと全力で叫んでいるようなものだ。
もう少し幅広くや密集させるなど展開方法を変えれば戦略が増えるだろうに。
ただ、思ったよりもスバルの格闘技能は高い。
そこに彼女の師か目標とする者の存在を感じる。
やはり明確な目標があると上達が早くなるのか。
「なのはも大変だな。完膚なきまで叩きのめすわけにもいかないなんて。
理由をつけて抜けておいて正解だったか。」
「はい。マスター。最初の1撃目の時点で回避せずに全弾迎撃後、なのはを撃墜可能です。」
「俺がなのはの代わりにあそこにいたら?」
「スターズ及びライトニングを10秒以内に撃墜可能です。」
「『やってみせ、言ってきかせて、させてみて、褒めてやらねば人は育たじ』とか
言ったのは大破壊前の誰の言葉だったか。さて、キャロとエリオがなにかするみたいだ。」
「ブーストアップアクセラレイション。機動力強化のようです。」
「スバルのほうにブーストしなかったのは経験不足のせいか、
それともライトニングというチームで戦略を考えたせいか・・・・・・。
いずれにせよ、キャロにもう少し判断力がつけばいいハンターとなるだろう。
エリオのほうもまだまだ伸びそうだ。
『スピードだけが取り柄だから』とか言ってなのは目掛けて突っ込んでいったが、
あの速度を維持したまま戦えるようにさえなれば、
相手が動く前に全てを終わらせられるだろう。
さて、これで訓練も終わりだな。なのはが加減してエリオの攻撃を受け止めて、
先端が突き抜けてかすったとでもして終了だろう。アルファ、G3A3。」
「了解しました、マスター。」
ドラム缶になったアルファの上に手を置きながらそう宣言すると、
重厚な金属音を響かせながら稼動と変形を繰返し、
慣れ親しんだ形となって右手に収まった。
なのは達も予想通りの結末で終わったようだ。
「それじゃ今朝はここまで、いったん集合しよ。」
「アルファ、サディスト設定でここからあそこの5人を狙うなんてどうだろう?」
なのはの言葉にふっと頭をよぎった提案をアルファにしてみた。
バトー博士の言葉を信じるなら、サディスト設定である限り死なないようだし、
たいした怪我にもならないそうだ。
油断しすぎの彼らにちょっとした教育というものをしてあげる。
実にいい考えに思えた。
「マスターが言うところの『面倒』が増えると考えられるためお勧めしかねます。」
「そうか。ならばやめておこう。しかし、いつまでこんな退屈な日が続くんだろうな。」
「分かりません。マスター。また、スバルの装備ローラーブーツが大破したようです。
同時に、なのはが実戦用新デバイスに切り替えかとスターズおよびライトニングへ
告げています。」
ポチ支援
淡々としたアルファの言葉を聞きながら、足早になのは達のところへ歩を進める。
大破。
ろくに揺れ動かなくなりつつある心をひどく郷愁的にする懐かしい言葉だ。
数えることもできないくらい幾度と戦車のCユニットに表示されては、
機械油塗れになって付き合ってきた言葉だ。
破損も大破も無縁にしてくれたバトー博士に感謝したい。
特にそれがアルファの身体であるだけに・・・・・・。
さて、大破した以上、機動六課としても自作させるなんてことはせず、
デバイスとして新たに作り直すだろう。
しかし、スバルの性格じゃバトー博士のトモダチになれる可能性は低いだろう。
ティアナならなおさらに。
案外、エリオとキャロは普通にトモダチになりそうだ。
あの世界に言葉の意味が分からないくらいの幼子が溢れていたなら、
バトー博士はトモダチに囲まれることができたのかもしれない。
未練がましくて、今更で、絶対にありえない想像をして思わず笑っていた。
そもそもあの世界に弱者たる子供が溢れられるはずがないだろうに。
「どうして女はシャワーを長々と浴びていられるんだろうな?どう思う?」
「そ、それは・・・・・・その・・・・・・・いろいろ・・・・・・あるんじゃないでしょうか。はんたさん。」
「例えば?」
「そ、それは・・・・・・・。」
「冗談だよ。エリオ。ペット君もキャロ達に告げ口しないでくれよ。」
「キュクルルルゥ。」
早々にシャワーを終えた僕とはんたさんがロビーで時間が過ぎるのを待ち続ける。
僕が『みんなまだかな』と無意識に呟きかけたとき、
不意にはんたさんからそんな声をかけられた。
僕にしてみれば降って湧いたような問いかけに慌てるしかできない。
冗談だと言ってくれたけれど、かけらも変わらない表情に本当に冗談なのか聞きたくなる。
藪蛇になりそうで躊躇われるのだけど。
フリードにまで釘を刺しているところを見ると、
僕の退屈な様子に気を使ってくれたのかもしれない。
そうだ。
今まで聞きたかったことをこの機会に聞いておこう。
「そういえばはんたさん。いつも僕達の訓練の間、なにをしているんですか?」
「ドラム缶を押してるのさ。」
「ドラム缶?」
「そう、ドラム缶。」
「お、押す?」
「押すんだ。」
「どうして?」
「どうしてドラム缶を押すのか?という意味か?
それともどうして訓練に参加しないかという意味か?」
「その両方です。」
「訓練が訓練にならなくなるから。」
「それはいったい・・・・・・。」
「エリオ達ー!!お待たせー!!」
スバルさんの声に一番聞きたかった部分が聞けずじまいだった。
『どうしてもっと遅く来てくれないんだ』と思わず言いかけて気がついた。
最初と考えが逆になってるよ、僕。
「うわぁ・・・・・・これが・・・・・・。」
「あたし達の・・・・・・新デバイス・・・・・・・?」
「そうでーす。設計主任、私。協力、なのはさん、フェイトさん、レイジングハート
およびリイン曹長、それと本当にちょっとだけバトー博士。」
物凄く感動したような、驚いたようなスバルとティアナに私がそんな声をかけてあげる。
文句なしにバトー博士は天才だけど、さすがにあれは渡せないもんねぇ。
そんなことを考えていた傍らでエリオ君とキャロちゃんが疑問を口にする。
「ストラーダとケリュケイオンは変化なしかな?」
「うん・・・・・・そうなのかな・・・・・・。」
「違いまーす!!変化なしは外見だけですよ。」
「リインさん。」
「はいですー。」
「2人はちゃんとしたデバイスの使用経験がなかったですからー、
感触になれてもらうために基礎フレームと最低限の機能だけで渡してたです。」
「あ・・・・・・あれで最低限・・・・・・?」
「本当に?」
ああ、リイン曹長。
お願いだから本当のことを話せない雰囲気にしないで。
誰かとこのやるせない思いを共有したいのに・・・・・・。
そんな私の思いも知らず、リイン曹長が言葉を続ける。
「みんなが扱うことになる4機は、六課の前線メンバーとメカニックスタッフが技術と
経験の粋を集めて完成させた最新型。部隊の目的に合わせて、そしてエリオやキャロ、
スバルにティア。個性に合わせて作られた文句なしに最高の機体です。
この子達はみんなまだ生まれたばかりですが、いろんな人の思いや願いが込められてて、
いっぱい時間をかけてやっと完成したです。ただの道具や武器と思わないで大切に、でも性能の限界まで思いっきり全開で使ってあげて欲しいですー。」
「うん。この子たちはね。きっとそれを望んでいるから・・・・・・。」
そんな言葉を口にできた私、よくがんばったわ。
でも、どうしよう。
こんな雰囲気じゃ絶対に言えないよー。
山のように酷いスラングを絶叫するけど重量と魔力効率が同じで2倍強の性能のものを
バトー博士がたった2時間程度で作りかけていたなんて・・・・・・。
メカニックスタッフ全員が卒倒しかけたし・・・・・・。
どんな干渉をしているのかスラングを言わないようにすると性能ガタ落ちするし!!
構造理解がメカニックスタッフ全員で考えても1割さえ理解できなかったし!!
ふと、思い出したように周囲を見回してエリオ君が口を開いた。
「あれ?はんたさんは?」
「彼のデバイスはかなり特殊だから、バトー博士が付きっ切りで説明しているとこよ。
物凄く物凄く本当に物凄く難しくて聞いても絶対にわからないから、絶対に絶対に絶対に
ぜっっっっっっっったいにバトー博士の研究室に行って説明してもらおうなんて
考えちゃだめよ。わかった?わかったよね?わかったはずよね?エ・リ・オ・く・ん。」
「は、はい・・・・・・。」
よし。
これだけ念入りに釘をさしておけば大丈夫だろう。
バトー博士の説明を聞いたらこの子達卒倒しちゃうんじゃないかしら?
「ごめんごめん、お待たせー。」
「なのはさん。」
「ナイスタイミングです。ちょうどこれから機能説明をしようかと。」
本当にナイスタイミングです、なのはさん。
あなたは女神です。
みんなから問い詰められていたら私は耐え切れずに真実を話してしまうところでした。
レッドウルフの彼女は飛び降り自殺支援
一方その頃、バトー博士デバイス研究室と掲げられた部屋ではバトー博士の説明が
はんたに向けて行われている真っ最中。
「・・・・・・(中略:専門用語とその100倍以上のスラングが5分間飛び交ってます)・・・・・・
ということでオナニーを覚えたサルみたいにガチャコンガチャコンヤりまくって
いくらでも激しいプレイをしてくれていいというファッキンシットなゴキブリ専用の
クソッタレスペシャルダッチワイフデバイスから、アルチュウでヤクチュウのホーリー
シットでクサレビッチなアルティメットクソッタレスペシャルダッチワイフデバイスに
パワーアップしたんだ。少し早口だったかもしれないけどこんなに簡単にしたんだもの。
ゴキブチは当然分かったよね?」
「わからない。」
「ゴキブリーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
やっぱりゴキブリは貧弱で脆弱でウジが湧いたクソッタレ脳味噌だよね。
まったく、3日はかかる説明をこんなに簡単にしてあげたのにわからないなんてさ。
でも大丈夫。なんたってボク達トモダチじゃないか。
例え何回わからないなんて言ったってゴキブリが理解できるまで
絶対に見捨てずにゴキブリの足りない脳味噌でもちゃんと理解しきるまで
ちゃんと説明してあげるからね。それじゃ貧弱で脆弱な脳味噌のタンショーで
ソーローでマザーファッカーなゴキブリでもわかるくらい簡単に1つ1つ説明するよ、
1.今までの機能はそのまま。
2.サポートデバイスというアルチュウでヤクチュウでクレイジーな仕様が追加。
3.ゴキブリが覚えているアルチュウでヤクチュウでデンジャラスな道具に変形可能。
4.宣言すれば変形してくれるけど相変わらず変形に4秒もかかる。
5.手榴弾なんかに変形して放り投げちゃったら拾いにいかないといけないマヌケ仕様。
6.錠剤にして飲んだらハラワタをえぐりだして取り出さないといけないマゾヒスト仕様。7.大きさそのままだけどちょっぴり太ちゃって重さはたったの320kg。
8.お飾りに近かったバリアジャケットとかいうボロキレ装着機能を正式搭載。
9.それに伴い、ゴキブリらしい飛びっぷりに磨きが掛かるその場で羽ばたき機能搭載。
10.ゴキブリに理解できない空の飛び方は地面を這いずり回る感じで大丈夫な親切設計。
11.ボクの設計した不思議魔方陣MK.Uでゴキブリ飛行+ヤクチュウを完全補助。
12.ボロキレにゴキブリのダッチワイフとおそろいの触覚をつけてあげた超気配り設計。
13.それに伴ってレーダーレンジ拡大など諸々のクソッタレ追加の親切設計。
14.ゴキブリが大好きなムチャに耐えうる虫の薄羽根ゴキブリボロキレ緑色仕様。
15.ゴキブリ以外に使ったら簡単にくたばっちゃう超絶ジャンキー設定。
16.ボロキレは『アルファ、セットアップ』というつまらない掛け声で展開。
17.今日のおやつはプリンが食べたい。
どうだい。言い足りない部分が物凄く物凄くものすっっっっっっっっごく
たくさんあるけど貧弱で脆弱でウジが湧いた脳味噌のマザーファッカーなゴキブリでも
分かるようにここまで簡単にしてみたんだ。これだけ簡単にしたんだもの。
今度こそ分かったよね?ねぇ、ゴキブリ?」
「わかった。」
そう答えたとき、機動六課施設内に耳障りなまでの音が鳴り響く。
ディスプレイが赤くそまってALERTと表示されている。
無意識のうちに口の端がつりあがりはじめていた。
カオスwwww
「機動六課フォワード部隊出動!!」
「それでどこまで壊していいんだ、八神はやて隊長どの?」
説明を終えた八神はやて部隊長に『はい』っと威勢よく答えた僕達の横から
そんなはんたさんの通信が入った。
はんたさんの言葉の意味がわからない。
「リニアレール自体、レールが無ければ止まらざるを得ない。
ポイントを選んでぶち壊せば強制的に足は止められる。
動けなくなったリニアを蜂の巣にすればいい。
わざわざ敵が密集しているとわかる場所に突っ込む必要もないだろう。」
言われてみて気がついた。たしかにはんたさんが言っている通りだ。
どこにも矛盾らしいものもないし、足場の制限を強く受ける僕達フォワード4人には
非常に魅力的な作戦に聞こえる。
こんな見方もあったんだ。
すぐにこんなことを考えられるはんたさんはすごい。
「せやな。けどな、壊したら金がかかるちゅうことを忘れんといてな。
リニア本体よりも運行が潰れるレールのほうが高くつくんよ。わかってもらえるな?」
「ああ、実にとってもわかりやすい俺好みの親しみ馴れた答えをありがとう。
なのは、ヘリに直接向かう。そっちで合流する。」
お金か。
たしかにリニアを止めちゃうと物凄い金額の請求書が来るっていうけど。
もしもレールを壊しちゃったらどこ宛に請求書が来るんだろう?
そんなことを考えながら、ヘリに向かって走りだしたなのはさん達の後ろを
ストラーダを手にしながら僕も駆け始めた。
「おっかなびっくりじゃなくて思いっきりやってみよう。」
「「「「はい!!」」」」
ヘリの中、なのはとリインフォース(でよかったか?紹介受けた記憶がない。)が
フォワード4人にアドバイスと激励をしている。
思ったよりも緊張していないところをみると案外・・・・・・って、
キャロがガチガチに緊張しているじゃないか。
ペットにまで心配されるほどに。
4人の中で一番マシなのだからドンと構えておけばいいだろうに。
「大丈夫?」
「ごめんなさい。大丈夫。」
そんな返事を返すキャロの口はこれ以上に無いほどに引き攣っている。
ティアナも手元のデバイスを見つめたまま動かない。
スバルも同様だ。
他人に気を使う余裕があるエリオはやはり伸びるな。
そういえば、このデバイスを渡されてぶっつけ本番になるのか。
それなら緊張するのも仕方ないで済ませたい。
だが、緊張を仕方ないで済ませられないのが実戦で、親しみなれた殺し合いだ。
到着するまでにどうにかなるかエリオがどうにかしてくれることを願っておくとしよう。
さて、この後を考えるとしよう。
まず、大前提として陸戦魔導師とかいうのはウイングロードのような
足場作りをしない限り、ろくに空が飛べないらしい。
その上で行うことができるひよっこ作戦の内容とすれば
4人がリニアに取り付いて前と後ろか外からと中で制圧といったところか。
モンスターも賞金首も空を飛ぶ増援を確実に入れてくる場面。
増援がきたらそっちの迎撃になのはとフェイトと間に合えばはやても追われるだろう。
帰りの足であるこのヘリは戦闘に参加できないと考えられる。
そうなると俺の役目は・・・・・・。
やっぱ世の中金だよな支援
以上で4話の投稿完了です。
バトー博士の説明のところの7番、改行ミスったー!!
どうしよう。
今回の話では『はんたの心の移り変わり』を感じ取ってくれればと思います。
『平穏な日常』ははんたには苦痛で落ち着かない空間でしかありません。
本来なら忌むべき『非日常』の開始にはんたはなにを思うでしょう。
そんなところを感じていただければ幸いです。
17番wwwそれ仕様違うwww私用やwww
GJ!
はんたの思考がらしすぎるwww
次回でようやく鬱憤を晴らせるか?
でもガジェット相手じゃ満足できそうにもないぜ。
ボロキレwwwww
GJ!!
やっぱり、危険がいっぱいの世界で最強クラスになるとある程度は荒事が楽しみになってしまうのだろうか・・・
はんたにとって今回の任務が危険の認識にまで入ってるかはわかりませんが。
エリオやキャロに高評価なのに、相変わらずティアナとスバルが平凡ぐらいの扱いでw
それにしても、バトー博士は天才ですね。もうデバイスが汚いスラングを叫んでもいいからその性能がほしいw
頭冷やそうかの回が楽しみで仕方ありません。正直、はんたの考えが読めないのでどんな意見を持つのだろう。
最後に、ドラム缶の謎が深まった・・・orz
なぜ訓練にならないからという事でドラム缶を回し続けるという行動に発展するのか。
それがメタルサーガクオリティ
乙
先生、今回は涙目少ないんですが
6番、以前の情報とあわせると・・・320kgの錠剤ですか・・・?いや冗談ですけど
8番、デザインが凄く気になります、少しリリカルにしてみてはいかがでしょう?ww
12番、クロマティ高校にそんな奴いましたね、彼もアルファみたいなものですかw
ドラム缶については言いません
魂で感じます
後は文の読点が変な感じがする箇所が・・・気のせいか・・・
まずはこんなに早く4話の感想を下さった皆様へ最大級の感謝を。
以下、レスです。
>>42 これこそ揺らがぬメタルの価値観です。
>>44 >>46 これこそバトークォリティ。
笑っていただけたようでなによりです。
>>45 次回をお楽しみに。
>>47 >>48 頭冷やそうかの回は是非とも楽しみにしていてください。
期待は裏切らないつもりです。
ドラム缶は魂で感じてください。
具体的に元のネタを言いますと、メタルマックス2にデスクルスという街が登場します。
外から話を聞くと天国のようにいい街なのですが、中に入るとまさに地獄という街です。
そこでやらされる作業がドラム缶押しです。
特になにがあるわけでもなく延々と何往復も押し続けることを何回もやります。
なんせスタッフが川柳で消えないトラウマとさえ謳ったドラム缶押しです。
ゆえに経験がある方はドラム缶といえば押すもので苦痛を突き抜けたおもちゃなのです。
それでもって、メタルサーガでも期待を裏切らずドラム缶が押せるんです。
なんの意味もないのに!!
『ドラム缶をなぜ押すのか』と問われて『ドラム缶だから』としか答えられない超越した次元を感じて下されば幸いです。
>>49 6番:いえいえ、手段さえ選ばなければ飲むかもしれませんよww。
8番:見た目はたぶんリリカルですよ。あの触覚に緑色で羽が凝りに凝っているのだからwww
12番:似たようなものかもしれませんねww。あの触覚で正解です。
ドラム缶は一応上に解説を入れましたが、魂で感じてくださるのなら最高です。
まさにそんな超越した世界ですから。
読点でおかしいと指摘される部分はおそらく( )に似た扱いでつかった部分かと思われます。
内心などを()は表しやすい代わりに多用してしまうと恐ろしく読みづらくなってしまいます。
私の書き方の場合、視点人物の内心に必ずなるため読点でも大丈夫かと思いやってみたからかと思われます。
どちらのほうが読みやすいかと悩みながら書いています。
>>50 ドラム缶にそんな意味があったなんてw
まさに、一日中穴掘らせて折り返しの時間がきたらその穴埋めろというくらい
非情じゃないですかw
ただ、筋力は付きそう。
ドラム缶は転がすモノじゃ無い……押すモノだ!
なんかスネークのダンボールに対する愛情みたいなw
54 :
魔装機神:2008/01/20(日) 00:32:15 ID:pDaGFahA
一時くらいに投下よいでしょうか?
前に小ネタで、スネークがヴィヴィオにダンボールを被る良さを教えて、
なのはが家に帰ってきたら、ダンボールが動いてるのッ!!って驚く短編を思い出したw
GJだぜ。メタルサーガは知らないけどね。さて、魔装機神氏が投下した後一時間後に新作のプロローグ投下してもいいっすか。
もう次スレか…年明けの過疎が嘘のようですな。なのはは滅びん、何度でも蘇るさ!
それでは、前回のスレで出せなかった感想をば。
>キャロが千年リングを見つけたそうです
題名からすでに吹いたwwwどうなんのwktkwww
とばかりに読み進めていったら、案の定、闇キャロさまが降臨なされてその場で土下座しました。
フリードの動揺が特に面白かったです。そりゃ混乱するわなw
このまま暗黒一直線かと思ったら、キャロとバクラの思わぬ心の交流に和んでニヤニヤ。これは本当に連載いけるような魅力的な切り出しですね。
フリードのターンが既に脳内で再生されてます。遊戯王は途中で読むの止めてたから、これを機に読破しようかな。
原作でもいまいち活躍しきれないキャロに視点をあて、尚且つ中途半端だったキャラを吹っ切れさせた点がスゴく魅力的でした。
小ネタで一場面を切り取る形でもいいので、これの続きが読みたいですねw
>NANOHA COMBAT
まず知らない人に断っておきますが、この作品の13、14話は本スレには投下されていません。性的陵辱描写があるからです。
なので、この話の感想はどうもほとんどないようなのですが、放置するには勿体無いので書かせてもらおうと思います。
正直、最初に13話を読み終えた後には後味の悪さしかありませんでした。
『うはwwwなのはさんが陵辱展開wwおっきwww』とか、もう完全に自分はバカだったと思いましたね。
それまでの話の流れと綿密な描写で作られた空気がリアルで、本当に陰惨なシーンでした。勝手ながら、もうこれ以上この作品読まねえ! とまで考えたほどです。
しかし、14話での見事な締めに、この淀んだ気分は晴れやかなものとはまた違う納得を感じました。
別に誰かが劇的な救出劇を繰り広げたわけでなく、なのはは助かりましたけど引き摺るものもあり、しかしそれが戦争だという切なさもあり。
単純な結末ではなく、戦争の厳しさや虚しさに加えて、どんな状態であれ生き残れたなのはに感じた力強さなど……なんかまとまってませんけど、そんなすっきりとしないながらも満足感のある締め方でした。
正しく、リリなのと戦争の話なんだな、と思いましたね。
読めば分かる! といいたいですけど、内容が内容なのでおすすめはしません。十八歳未満はダメよw
もう素直な魔法少女じゃいられなくなったなのはさんが、この物語でどういう道を歩んでいくのか、このわずか二話で一気に引き付けられた気分ですね。
次回も頑張ってください。
>>51 わかっていただけたようで何よりです。
>>52 経験者共通の認識をありがとう。
>>53 近いものがあるかもしれませんね。
>>55 物凄く見てみたい小ネタですね。
レスを見ると同時にヴィヴィオがドラム缶を押すイメージが同時に浮かびました。
ああ、しかしヴィヴィオにドラム缶を押させるなんて私にはできない!!
>>56 元ネタを知らない人にも楽しんでいただけているようでなによりです。
ドラム缶はロマンってコトですねw
何の意味も無いってトコに、グルグルでキタキタオヤジが回してた歯車を思い出した
はんたのボロキレ装備姿をぜひ絵で見てみたい
61 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:00:33 ID:pDaGFahA
そろそろ投下します
支援する。
63 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:03:39 ID:pDaGFahA
FLAME OF SHADOW STS 14
「はーい、今日の訓練はここで終了!」
なのはの号令と共に、フォワード陣たちは倒れこむ。
今日の訓練はきつかった。
今日はギンガが六課に来て初めての訓練である。
その内容は模擬戦。
しかもフォワード陣は特定の攻撃を当てなければいけないという特別ルール付き。
それ以外で攻撃を当ててもカウントされない。
「後もう少しだったのにー!」
結果はフォワード陣の敗北。
今回の結果に、スバルは悔しそうな表情を浮かべる。
「そう思うんだったらこれからも踏ん張って来い」
そんなスバル達を見て、ヴィータはにやけながらいう。
そんな表情を浮かべているが、ヴィータは新人達の成長に驚いている。
今回の模擬戦でも危ないところはいくつもあった。
こりゃあうかうかしてられねな、と心中で嘆くほど新人達は成長している。
「ほい、おつかれさん」
そこへ、ウルとヨアヒムがドリンクを持ってきた。
「サンキュな」
ヴィータはドリンクの一つを受けとり、ウルは直接スバルのところへいく。
「ありがとう」
スバルはドリンクを受け取ると、一気にそれを飲み干す。
疲れた体に、スポーツドリンクが体全体に染み渡る。
「ごめんね、なんかつかいっぱしりのようなことさせて」
「いいって、どうせヒマだし」
「そうだら、きにすることないだら」
笑いながらウルはドリンクをシグナムとフェイトへ投げるように渡す。
そんなときだった。
「ママ〜〜〜〜」
こんな訓練場には似つかわしくない、小さな女の子の声。
「あ、ヴィヴィオ」
さっきの女の子、ヴィヴィオがママと呼ぶ人物、なのははヴィヴィオを見る。
「ヴィヴィオ、走ると危ないよ」
ちょうどそのときだった。
「あ……」
フェイトの忠告もむなしく、ヴィヴィオは石につまずいてこけてしまった……
そんな光景を、はやて達は六課隊舎の屋上でその光景を見ていた。
「何故こんなところに子供がいるんだ?」
管理局と言う組織はある程度はやてから聞いている。
その中に、前で休んでいる武器を持った子供がいるものまあわかる。
だが、あの少女はいくらなんでも幼すぎやしないかと思うのだ。
「あの子はちょっとと特別で、なのはちゃんの保護児童なんよ」
保護児童?と烈火はヴィヴィオを見る。
「ええと……あ、養子にしたっていうことや」
ああなるほど、と烈火は頷く烈火。
どうにも彼は難しい言葉が苦手らしい事がわかったはやて。
失礼だが、おそらく学校での成績も……
そこで、話がずれて言う事を感じた破y手は改めて二人を見る。
「それで、私たちの部隊の練習風景はどうや?これでも中々の人材を集めてきたつもりたけど」
自信満々のはやてに、二人は新人達と隊長陣を見る。
「私から言わせてもらえば、あの新人達はまだまだ甘い」
そうですか、とはやては紅麗をみる。
64 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:07:12 ID:pDaGFahA
「あの程度の実力を持つものは、私は腐るほど見ている」
見下すように紅麗は新人を見る。
彼の言葉はまるで、「あいつらなんてすぐに倒せる」といっているようなものだ。
だが、紅麗はあのシグナムが全然気配を察知する事ができず、あの異様な空気を中、グースカと眠っている烈火。
確かに二人の実力はかなりのものだろう。
「じゃあ、これからお昼やし、その時に新人達のこれからの改善点とやらを教えてもらおうかな?」
そんなはやてに、紅麗はふん、と隊舎へと戻っていく。
はやてと烈火もそれを追うように戻っていった。
はやてが烈火たちと話をしているうちに、新人達は朝の訓練を終了し、昼食の準備をしている最中であった。
「みんな、朝からこんなに動いてるの?」
ギンガは昼食を運びながらエリオに尋ねる。
「はい、任務に支障がないよう、ぎりぎりですけど」
「ですから、お昼はしっかり食べとかないとお昼からの訓練がきつくて」
「そっか……」
スバルとエリオの話を聞いて、ギンガは嬉しそうに頷く。
スバルはいつもこういうところでいるのか……
(いいところにいるみたいね)
そう思いながらギンガは昼食のおかわりにいく。
その中、ウルとヨアヒムは恐ろしいものを見るような目でギンガを見る。
「あいつ……どんだけ食ってんだよ」
以前もスバルの食欲を見たが、彼女の姉のギンガもすさまじいほどの食欲を誇っている。
やはり、前衛の食欲はすさまじい門なのだろうか……
「あんな体で、どこに入ってるだらか、わからんだっち」
ヨアヒムの言葉に確かにと頷くウル。
うーむ……と考えるヨアヒム。
「ヴィヴィオ、おいしい?」
「うん!」
その横で、ヴィヴィオは口をおおきくあけてオムライスをほおばる。
その姿を見て、なのはも顔がほころぶ。
「そっか。よかったね。けど……」
なのははヴィヴィオのお皿にちょっと残っている緑色のものを見つめる。
「おいしいんだったら、ピーマンもちゃんと食べないとね」
なのはの言葉に、ピクッと体の動きを止め、体が硬くなるヴィヴィオ。
その顔はとても嫌な顔をしている。
「苦いの嫌−い」
「けど、さっきおいしいって言ってたよね?」
そんなやり取りをスバル達はほほえましく見ていた。
「お、みんなも食事を始め取った見たいやな」
そこへ、はやてとシャマルもやってきた。
「あ、はや……」
フェイトははやてを見るが、その後ろに見慣れない人が二人いて、誰だったっけ?とつい考えてしまった。
しかも、その一人はいかにも怪しい真っ黒な衣装を纏っている。
他の隊員達も、同じよう目視線で怪しい男を見る。
ヴィヴィオなんかその男を見て、少し泣き出しそうになってなのはのそばを離れない。
「あ、まだ二人には紹介がまだやったね。二人は時空漂流者になって、保護することになったんよ。
……っていうても、あたしらの世界の出身者見たいなんやけど」
はやての紹介に、ういーっすと怪しくないほうの少年が挨拶をする。
「あれ、もう目がさめたの?」
ウルの疑問にん?と少年烈火はウルを見る。
どこかであったっけ?とおもったが、こんな人は知らない。
そんな烈火を見てはやてが事情を説明する。
「彼があなた達を見つけてくれたウルや」
「お、マジか。サンキュな」
65 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:09:00 ID:pDaGFahA
烈火は助けてくれた事に素直に礼を言って、紅麗は微妙だが少し頭を下げた。
(なのはちゃん、フェイトちゃん。ちょっとええか?)
(どうしたの?はやて)
二人ははやての真剣な表情に疑問がよぎる
(明日、カリムとクロノ君を交えて大切は話があるから、聖王教会にきてほしいんよ)
あの二人を交えてという事は……
(例の予言の話?)
(せや。ちょっと予想外なことが起きてな……)
はやては事情を二人に説明する。
(なるほどね)
それにはなのはたちも納得し、明日、ウルたちを交えて話をするということが決まった。
「さて」
気分を新たにしたはやては紅麗と烈火を見る。
「二人には、朝の訓練を隊舎でみてもろうたけど、何か一言ある?」
はやての言葉に、スバル達も二人を見る。
普段から教えている人たち意外からの意見を得る事は大きなプラスになる。
とはいっても、と烈火は悩む。
自分は馬鹿だから人に物を教えた事なんかできないし、魔法のこともよくわからないから教えようもない。
烈火が考えていると、紅麗は新人達を見てこう言い放った。
「まだまだ温い。私なら多く見ても30秒もあれば5人まとめて消しくずに出来る」
紅麗の一言に、場が一瞬で凍りついた。
そしてあたりは凍りついたかのように黙り込む。
「あ、あの〜〜、どういうことですか?」
その中、恐る恐るスバルは手を上げて尋ねる。
「まだまだ弱いということだ」
そう言って、紅麗は黙り込む。
「そうやなくて、具体的にこうしたらええとかってないかな?」
脂汗を流しながらはやては尋ね、紅麗ははやてを見る。
そしてしばしの沈黙。
「なら、体に叩き込んでやる。一応は助けてもらった礼だ。少し手ほどきをしてやろう」
そういって、紅麗はなのはを見る。
「訓練を見ていた限りでは、お前が責任者だな?」
「えっと……」
なのははいきなりの事で迷ったが、チラッとはやてのほうを見ると、はやてもにっこりと笑う。
「じゃあ……お願いします」
こうして、六課フォワード陣は紅麗からの特別指導を受ける事になる。
結局、あの後の食事はある意味壮絶なものだった。
あまりの空気の重さに、ヴィヴォがなきだしそうになり、なのははヴィヴィオを連れて自分達の部屋で食べるほどなのだ。
「主、少しいいですか?」
「ん、どないしたん?」
そんな食事も終わり、フォワード陣が昼からの特別講習に備えているとき、シグナムは思い切ってはやてに自分が思っている事を話す。
「私は、あの紅麗という男がどうにも信用できません」
シグナムは紅麗の眼光を見たとき、あれは危険だと感じたのだ。
「私は、あの男は危険だと思います。はやくもとの世界に戻したほうが得策なのでは?」
「そうか?まあ確かに怖かったけど、悪い人ではないと思うけど……」
それとも……はやてはシグナムを見る。
「シグナムは私の目が信用ならんとでも?」
「いや、そういうわけでは」
しどろもどろしているシグナムを見て、はやては笑いながら目を歩く。
大丈夫だ、確かに見た目は怖いが、おそらく彼は悪い人ではない。
何か理由があったのだろうと思う。自分はそう感じた。
66 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:10:53 ID:pDaGFahA
「揃ったようだな」
訓練場で、紅麗は目の前にいるフォワード陣+ギンガを見る。
今回のフィールドは森と言う設定だ。
紅麗は発見時にもつけていたあの仮面を付け、フォワード陣を見る。
その姿は、怪しい事この上ない。
「それで、何をすればいいんですか?」
5人を代表して、ティアナが紅麗に尋ねる。
あのときの紅麗の言葉に、ティアナは少し腹が立ったのだ。
確かに自分達はまだまだだという自覚はある。
しかし、彼の言葉は今まで頑張ってきた事をすべて否定された気分である。
そんなティアナの気分を知ってかしらしらずか、紅麗はゆらりと構える。
「まずは……お前たちに私の実力を少し披露しよう」
そういうと、紅麗はふっと消えたのだ。
いきなりのことで驚いたが、おそらくそういう魔法なのだろうと瞬時に察知した5人はすぐに構える。
集中して魔力反応や気配を察知すれば……
「どうした、どこを見ている?」
すると、不意に声が聞こえ、スバルは振り向こうとするが、その前に首筋をつかまれる。
「う!」
思いっきり首を絞められ、もがき苦しむスバル。
それをみて、薄ら笑いを浮かべた紅麗はスバルを放り投げる。
「スバル!」
「スバルさん!」
しかし、その隙を逃がさないように今度はエリオとギンガが紅麗へと攻める。
「動きが直線的過ぎる……」
しかし、紅麗は二人の攻撃を器用に避けると、今度はティアナへ向かう。
「く!」
それを見たティアナはクロスミラージュを構え、紅麗へ向けて撃つ。
だが、紅麗はそれを軽々とかわす。
「その程度か?」
ふと、紅麗は動きをやめた。
「一つ言っておく、さっきのは魔法でもなんでもない。私はただ気配を消して動いただけだ」
紅麗の言葉にティアナたちは驚いて紅麗を見る。
自分達はてっきり姿を消す魔法か何かかと思ったのだ。
「一つ課題を与えよう、私に一撃でも与えて見せろ。それで今日の訓練は終了してやる」
ただし……と紅麗は手を前に出す。
「私もそれなりの力で迎えよう」
その後は凄惨たるものだった。
あれからスバル達は、紅麗に一撃を与える事ができず、逆に紅麗の攻撃で傷つくばかりだった。
スバルは紅麗が攻撃をして来ると思ってプロテクションをはっても、瞬時に背後に回り、反応が取れないまま吹き飛ばされてしまう。
「はああ!!」
エリオが距離をとって突撃してもさっと避けられる。
どうしても攻撃を与える事ができないのだ。
「強いな……」
その光景を見て、シグナムはあっけに取られる。
あの反応速度でまだ全力ではないという紅麗。
本気を出したら、自分達でも勝てるかどうか……
「けどよ、ありゃあやりすぎじゃねのか?」
ヴィータは紅麗のほうを見てつぶやく。
あれではもう苛めだ。
支援
68 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:13:06 ID:pDaGFahA
スバル達も何箇所か傷も見受けられる。
フェイトもそれをすごく心配そうに見る。
「このあと任務が出た場合どうすんだよ……」
はあ、とため息を付くヴィータ。
ふと横を見ると、うーむ、と烈火が何か考えていた。
「どうしたんだよ?」
「いや……紅麗のやつ、よく教える気になったなって……」
もしあれが自分が知ってる紅麗なら、しらんといって拒否をするはずだ。
何故、彼がここまで面倒を見るのか……
「当たり前じゃ、やつも火影忍軍の頭の血を引く人間じゃからな。恩義に報いとるのじゃろう」
ふと、老人の声が聞こえ、きょろきょろと辺りを見るヴィータ。
六課にじーさんばーさんの類はいないはずである。そして、はっと烈火は急いで身に腕を見る。
烈火の両腕には何か文字がかかれているが、それに烈火は疑問が思った。
(ねえ)
ない、本来ならあるべきものがない。
恐る恐る、烈火は声の方を見る。
「!!???」
そしてその光景を見て思わず目玉が飛び抜けそうになる。
「わーい♪」
そこには、アロハシャツと短パン姿の一人の老人がフェイトの胸も思いっきりもんでいたのだ。
「あ……ああ……」
いきなりの事で気が動転するフェイト。
そして、少しずつ頭の中がクリーンななっていき……
「きゃああああぁぁぁぁーーーーーー!!」
フェイトの悲鳴と共に、渇いた音が周囲に響いた。
「ういーーっす。始めましての人は始めまして、人呼んで謎のじじぃじゃ」
左頬にくっきりと手形が残っている通称謎のジジイ。
「初登場そうそうなにやってんだジジイ!」
シャゲー!とまるで蛇のようにジジイを睨む烈火。
フェイトな顔を真っ赤にしジジイを見る。
「えっと……知り合い?」
フェイトは疑問の顔で烈火に尋ね、まあと気まずそうに答える。
「いやー、近くに丁度いいクッションがあったもんじゃからなあ」
ほっほっほ、とまるで反省していないジジイは嬉しそうに笑う。
「やめてください!!」
フェイトは顔を真っ赤にしながら叫ぶ。
一体なんなんだ、このエロジジイは
「で、さっきのはどういう意味だよ?虚空」
烈火は何とかおちつき、ジジイ、虚空と面と向かって話す。
そのあいだ、模擬戦場はドカ!メキ!ミシ!という音が聞こえるが、おそらく紅麗の仕業だろう。
「どういうことじゃ?」
「しらばっくれんじゃねえ。紅麗のことだよ。あいつが何であんな事に付き合ってんだよ」
烈火の言葉にふむ、と頷いた虚空は烈火を見る。
「解らぬか?おぬしもそうであるように、紅麗も先代の当主の息子じゃ。その血には間違いなく火影の忍の血が流れておる。
おぬしが何かの恩義に報いるように、彼にもその心はあるわい」
烈火と紅麗に流れている火影頭であり父でもある桜花の血。
それ以前に、と虚空は今度は紅麗をみる。
「意外と世話やきなんかもしれんのお。じゃなければ小金井の面倒なんてみんじゃろうしな」
虚空の言葉に、烈火は黙って紅麗をみる。
すると、あ、とぽんと虚空は手を打つ。
「大事な事を忘れると事じゃった。八竜の事で話さなければならんことがある」
そういって、虚空はフェイトを見る。
フェイトはそれを見てばっと胸元を隠して構える。
また何かするつもりなのか……
69 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:14:24 ID:pDaGFahA
「そんなに構えんでもええじゃろ。ちょいと頼みがあるんじゃが、あの模擬戦が終わった後、すこしでええからからあそこを使わせてくれんかの?」
そういって、虚空は紅麗のほうを指差す。
そこには、エリオのみぞおちに蹴りかませる紅麗の姿が……
「エリオ!」
「あいつ、殺す気か?」
「そんな事はないじゃろう……多分」
「う……ぐ……」
エリオはストラーダを体で支えて立ち上がる。
さっきから5人でこの紅麗と言う人物にかかってきているのだが、まるで歯が立たない。
向こうは魔力を持たず、フィールドやバリアの類を使わず、すべて攻撃をかわされているのだ。
「何度も言うが、そんな一直線の攻撃では、私を捉えることなどできん」
そういって、後ろに回る紅麗。
「お前は体が身軽な分足を使え。あの突進力、お前の体重と力では逆にふりまわされるだけだ。
ただスピードが速いだけでは速いとはいえない」
そういってエリオのバリアジャケットを掴み、放り投げる。
「ただ道具を使うだけでは私には当てることなどできない。それを使いこなさなければ意味がない。
今のお前達は、道具を使っているのではない。使われているだけだ」
余裕、というよりは見下して新人達を見る紅麗。
先ほどから彼5人の欠点を指摘しながら戦っている。
そのうえ紅麗と烈火、炎術士が保有するあれもまだしてすらいない。
「どうした、もう立てないのか?ならお前達の力はその程度ということか」
そういって、もう終わりだ、といわんばかりにその場を後にする紅麗。
正直な話、もう少し出来ると思っていたが……
「ま……まだだ……」
ふと、声が聞こえて紅麗は後ろを見る。
そこには、震える声で立ち上がるスバルの姿があった。
「まだ終わってない!」
スバルの後に、ティアナ達も立ち上がる。
しかし、既に体はぼろぼろで、立つのがやっとのようにも見える。
「その体でよく言う」
「当てるまでやめないっ……て…言ったのは……そっちだよ」
スバルはフェイティングポーズをとり、そんなスバル達の目を見て、ふっと笑みをこぼした紅麗はスバルを見る。
(なるほど。先ほどの言葉を訂正しなければならんか)
そして紅麗もまた構える。
(スバル、わかってる?)
(うん……これが最後のチャンス)
(今度こそあいつに一発当てるわよ。あのすました顔を驚かせてやるんだから)
(あの人の顔、仮面で覆われてるんですけど……)
こんな状態なのに、こんな会話が出来るあたり、鍛えられている証拠だった。
だが、体は傷まみれでほとんど立つのがやっとな自分達。
それに比べて、彼は疲れている様子もない。
もうこれが最後のチャンスだ。
もしこれがだめでも全力でかかっていくだけだ。
(これまでの成果、見せてもらおう)
そんな新人達を見て、紅麗はふっと笑みをこぼす。
もちろん、その笑みは仮面に隠れていて、新人達には見えるはずがなかった。
支援
71 :
魔装機神:2008/01/20(日) 01:18:18 ID:pDaGFahA
投下完了。
烈火キャラはどちらかといえば紅麗と虚空がメインになりそうだな。
あと、書いて手疑問に思ったけど、紅麗ってこんな成句だったかなあ……
GJです。知らないものが多い。はぁ〜。自分2:30頃から投下いたします。前に書こうと思ってたものです。
>>59 少年院かはちょっとわかりません・・・倫理の授業で人間は意味の無いことをやることに
耐えられないみたいなことの説明に先生が言っているのをドラム缶押しと重ねてしまいまして。
>>71 GJ!!
やっぱり強いなぁ紅麗、牙王とかショタ好き変態サイボーグカムイが来なくてよかったw
GJです。
気持ち程度穏やかな紅麗ですが、小金井育ててたりしたから案外面倒見いいのもたしかなのでありかなと。
ただ、気のせいか紅麗の思考にコードギアスのゼロっぽさがまざりかけているような。
どっちも仮面だから瑣末なことなのかな。
それと好みの問題で表現が1箇所。
せっかく炎術師なのだから『消しくず』より『消し炭』や『灰』のほうが自然では。
>>59 >>73 穴掘りはたしかナチスだったような・・・。
延々と無意味な行動をさせて抵抗する気力を奪うためだったか。
それとは別に捕虜に自分の墓穴堀りとかさせていたような記憶もある。
あいまいですまない。
でもドラム缶押しに近いものがあるかもしれませんね。
突き抜けてしまった側の人間には関係ないですけどw
投下中に作品がまだ完結していないけど
新作シリーズの投下していいですか?
今回は導入部だけです。
>>74 そうだナチス関係だった気がします。
まさに突き抜けたなら俺の勝ちですねw
支援
じゃ、俺はその後に投下するんで、お先にどうぞ。支援
【1:熊本市内 某所】
小汚く薄暗い部屋の中で髭面の青年がぼんやりと青く浮かぶ画面に向かっていた。
「では、今後は彼等と共に戦えと?」
画面の中に映し出されている男は青年の上官らしい。
「そういうことだ。楽しみにしておれ 善行」
そういい残して、通信が切られた。
軽く頭を振りつつ、善行と呼ばれた青年は毒づいた。
「全く、あの一族の考えている事は良く判らん」
命令に従っていれば良いと割り切るにはなんとも精神的負担の大きい上官だった。
善行忠孝は不揃いになった髭を撫でながら、ぬるくなったコーヒーを啜った。
味方、増援は咽喉から手が出るほど欲しい。だが今まで求めても増援を得られたことはなかった。
善行の指揮する5121小隊は既に隊員を数名失っており、これ以上の損耗は許容できない。
増援についてはもはや諦めていたこの時期に、上官から増援を出してくれるとは意外だった。
「まぁ、貰える支援はありがたく頂戴しますかね」
みんなには明朝の作戦会議で知らせると決めて、善行は山のように書類が積まれている小隊長席に戻った。
ただ、気になるのは増援に送られてくる部隊の名称が<機動6課>という名前だった。
善行の記憶のどこにも引っかからない。
5121と同じように芝村一族の隠し玉ということか・・・
高機動魔砲 マジカルパレードマーチ
うはwネタがあさっての方向に飛んでったわ
穴『HOLE』って児童文学だかなんだかがあるのよ
更生施設っぽいところに入れられた少年がひたすら穴掘る、炎天下、二メートルから三メートル
終わったら埋める
で、それが哲学的だのどうのこうの言ってるけど実は施設の長が此処らへんの
権利書だかなんだかを地面の下に埋めたってのを思い出して掘らせてる
そのトランクを見つけ出して穴の中で篭城して警察が来て終了
仲間意識がどうのこうの言ういかにもな児童文学でしたwww
【2:熊本市内 尚敬高校】
朝の作戦会議の議題は人型戦車士魂号2号機の改修案だったが、
提案者が自ら否定するという相変わらず訳のわからない展開で、否決された。
「続いての議題といいますか、まぁ連絡事項があります。」
普段なら締めの言葉が出るところで、善行は昨日連絡をうけたばかりの情報を知らせることにした。
「近日中に我々5121小隊は新たに増援される小隊と共に行動をとることになりました」
「小隊規模の増援?いきなりまた急な」
瀬戸口が端正な顔に皮肉を浮かべて質問した。
「私も昨晩準竜師に通知をうけましてね。詳細はまだなんとも・・・」
肩をすくめながら返答する。
「それじゃ、全く情報の意味のないじゃないの」
「増援があるということがわかっただけでも大きいと思ってやれよ」
「嫌よ」
作戦会議の朝はいつも不機嫌になっている副司令の原を瀬戸口がなだめる。
「その件で、私は昼から準竜師閣下と面談の予定です。留守中はよろしくお願いします」
誰も授業をまじめに授業を受けてはいなかった。やはり誰もが増援部隊のことが気にかかる。
「若宮くんはどう思う?」
にぱぁあ
毒気を抜かれる微笑みを見せながら速水厚志がクラスメートにしてスカウト(戦車随伴歩兵)でもある若宮康光に紙切れを渡した。
「さてな。ま、増援と補給はあればあるほどありがたい」
即座にシンプル極まる解答が紙切れに書かれて戻ってきた。
直後に後ろの席からメモが回ってきた。グチャグチャに小汚い字は滝川のものだ。
「増援って、やっぱり俺達みたいな人型戦車、ロボット部隊だといいよな!」
「くぉら! テメェら、俺の授業を受ける気はないのかぁああああ!」
ガガガガガガッ!
担任の本田の持つサブマシンガンが唸りを上げ、ただでさえボロボロのプレハブ校舎がまた弾痕だらけでボロくなってしまった。
放課後の話題もやはり増援部隊についてであった。
善行は学校で昼をとって準竜師との面談に向かったので小隊の皆が善行が帰ってくるのを待っている
「増援部隊ってどんな奴等かな?」
「足手纏いでなきゃいいいんだけどなっ!」
「オメーがそれを言うとは正直、意外だ」
田代が滝川を嗜める。
滝川にしてみれば田代だってサボりの常習じゃねーかと言いたい所だが、拳の返事が飛んできかねないので自重する。
「オレは授業はサボるが仕事と訓練は手を抜かねぇ。それはともかくな、俺たちを助けてくれる連中なら、どんな奴でも構わないじゃねーか」
田代の言う事は滝川にも納得できる。
5121小隊は3月に壬生屋未央、茜大介、小杉ヨーコを失っており、頼れる支援なら神にもすがりたい。
「確かに。うちの小隊ほど変人が揃っていれば、多少のことには馴れるって」
滝川がチラ見した先では2人の変人、3号機ガンナーの芝村舞と整備士の岩田裕がなにやら話し合っていた。
【3:機動六課隊舎】
会議室にはスターズ、ライトニングの前線メンバーに、ロングアーチのスタッフも揃っていた。
「みんな揃ってんね? では、これより任務を通知します。スカリエッティ事件後、最初の重大任務や」
「「「はいっ!」」」
「うん、ええ返事や」
スバル達の返事に満足そうに答えながら、はやてが副官のグリフィスに目配せすると大型モニターが中空に浮かび上がった。
「えっ? ここって・・・・」
なのはとフェイトが声を揃えて驚いた。
表示されている地図はなのはとフェイトが良く知っている場所だった。
「第97管理外世界?」
さすがになのはの声が弾んでくる。仕事とはいえ、久しぶりに故郷のある世界に戻れるのだ。
「今の答では『たいへんよくできました♪』はあげられへんなぁ」
なのはが首をかしげる。
「重くて複雑な背景なので、私から話をするよりも、まずはコレを皆に見てもらおうか」
はやてが空中に浮かんだボタンを操作し、
管理局内で使用されているプレゼンテーション用のアプリケーションが立ち上がった。
真っ黒の背景に文字が浮かびあがり、同時にどん底の陰鬱な気分に落とされそうな息苦しいまでに重々しいBGMが流れる。
『第95管理外世界の全世界規模で行われた人類同士の戦い、すなわち第2次世界大戦は、意外な形で終結を迎えることとなった。』
『黒い月の出現。 それに続く、人類の天敵の出現である。これを、幻獣と言う』
『本来、我々の世界にありえない生物である。 生殖もせず、口もなく 幻のように現れ、
身に貯えられた栄養が尽きるまで戦い、死んで幻に帰る ただ、人を狩る、人類の天敵』
『人は、それが何であるかを理解する前に、そして人類同士の戦いの決着を見る前に、
まず自身の生存のため、天敵と戦うことを余儀なくされた』
機動6課隊員のだれもがあまりに重苦しく深刻なプレゼンに身動き一つできず、画面を凝視していた。
会議室の机全体がカタカタと小刻みな振動をしている。
モニターに世界地図が浮かび上がり、1945年の文字が浮かぶと同時にいくつかの地域に毒々しい赤い染みが浮かび上がった。
1973年に変わり、赤い染みが拡大する。
更に1997年に変わり、染みがさらに拡大した。
『1945年から続く幻獣との戦いは、ユーラシアでの人類の後退という形で、続いていた。
焦土作戦を採用し、核の炎で自らの街を焼きながら後退するユーラシア連合軍は、ついに海岸線に追いつめられた』
『同年4月 仁川防衛線。人類は4千万の死者を残してユーラシアから消滅した。
人類の生存圏は、南北アメリカ大陸とアフリカ南部、そして日本のみとなる』
ここで世界地図から日本列島が拡大される。
『自然休戦期明け、ユーラシアからついに人類を墜逐した幻獣は、ついに九州西岸から日本に上陸を開始。
ここに人類と幻獣の幾度目かの防衛戦争が開始された』
さらに日本地図から九州部分が拡大され、1998年の文字が浮かび上がる。
『もはや恒常化した幻獣との戦争において、一つの事件が起きる。
記録的な惨敗である。 九州地方南部の八代会戦において、
投入された自衛軍の兵は陸自のほぼ全力の48万。 一方の敵幻獣は1400万。
人類は、同地の8割を焦土にして戦術的勝利をものにしたが、同時に30万以上の将兵を、一挙に失うことになった。
人は、この穴を埋めるために、戦いつづけることになる。』
今度は九州から熊本県がズームアップされ、1999年に進んだ。
『国会において二つの法案が可決された。 一つは、熊本要塞を中心とした防衛ラインの設置である。
時間稼ぎのために、九州中央部に位置する熊本県を中心として戦力増強を行う。
例え九州の他の全県が陥落したとしても、幻獣は熊本を陥せない限り、つねに後背に刃を向けられることになるはずである。
もう一つの法案は、少年兵の強制召還である。14歳から17歳までの、徴兵規定年齢に達していない子供たちが、
学籍のまま、かき集められた。 その数は10万人。
これを即席の兵士として熊本要塞に投入し、本土防衛のための「大人の兵士」が練成されるまでの時間を稼ぐ。
これら少年兵のほとんどが1999年中に死亡すると、政府は、そう考えていた』
【3:機動6課隊舎】
「「「「「・・・・・・ずーん・・・・・・」」」」」
あまりにショッキングな内容のプレゼンテーションを見せられ、
6課の前線メンバーは身動きすることさえ恐ろしいことにように感じられた。
「さて、それでや」
周りの空気をガン無視してはやてが会議を進めようとすると、隊員の殆どがビクッ!と震え上がり、ガタ!っと椅子を派手に鳴らした。
「はやてちゃん。これって・・・私達の歴史じゃないよね?」
その中で落ち着きをとり戻していたのはなのはだった。出身世界の歴史とはあまりに大きくことなる。
「うん。第97管理外世界にはよく似た幾つか管理外世界が他に6つほどあってな。この事件の舞台は第95管理外世界や」
はやてが説明を始めた。
今回、管理局本局は大規模な次元侵略の調停に乗り出すことになった。
管理外世界であっても、次元世界をまたぐ次元間戦争を放置するわけにはいかなかった。
「黒い月と呼ばれるものは<セプテントリオン>という犯罪組織が違法に設置した次元転送ポートやと判明してる。
この黒い月は本局の次元航行艦隊が破壊に向かいます」
フェイトが手を挙げる。
執務官としては<セプテントリオン>と呼ばれる謎の組織の手がかりとなるうる黒い月を
そうも簡単にぶち壊してしまっても良いものかと思う。
「そんなん、犯罪組織の壊滅よりも95世界の人類を救うほうが先やて」
「それは判っているけど、全く謎の組織なんでしょ?」
はやてが渋面を作った。
上層部のお偉方は「八神二佐が知る必要は無い」ということで、<セプテントリオン>に関する情報は提供されなかった。
仕方なく無限書庫のユーノに資料を集めてもらったが、
<セプテントリオン>は管理外91世界から96世界にかけての多次元世界で兵器の密輸を行っている組織で、
現在、第95世界に出現している幻獣とは彼等の獣型兵器だ判明した。
「私達、機動6課は幻獣から人類を護る防衛戦争に援軍として加わり、人類の絶滅を回避します・・・・て、だいじょうぶか みんな?」
スカリエッティ事件はミッドチルダ世界の平和を護る為の任務だったが、
こんどは人類の生存を護る闘いということで、泥沼の戦いになるかと思うと、緊張感で身も引き締まる。
「だだだだ、だいじょぶてす!」
エリオがメンバーを代表して返事する。声の威勢はよかった。
が、
「エリオ? お手洗いは出て2つ目の角を右に曲がった所だよ」
フェイトにはエリオが緊張を必死で堪えている様子が手に取るように判った。
「失礼します!」
と声をあげると同時に部屋を走り出たのは、エリオ、アルト、それにヴィータの3人だった。
支援
【4:機動6課隊員宿舎】
「ねぇ スバル?」
「なあに? ティア」
「こんど私達が行く世界って管理外世界でしょ?」
「そうだねっ」
「どうして管理局が調停することになったのかな?」
「知らな〜い」
「アンタに答えを求めてないわよ。 意見を聞いてるの」
「ん〜、私は理由は気にならないけどね。どこの世界でも困っている人がいれば助ける。トラブルがあれば防ぐ。それでいいと思うよ」
「なんともまぁ、シンプルな意見ね。ま、アンタの意見は管理局の理念どおりだからそれまでと言えばそれまでなんだけどね」
「「「うぁああああっ」」」」
訓練場から響く断末魔の悲鳴を聞いてスバルとティアナは顔を見合わせ、また仕事が増えたことに溜め息をついた。
いい加減、そろそろ直接の上司を止めなければ。
今回の任務は人類を救うという重要かつ危険度の高い任務でもあり、
移動するのは前線メンバーだけではなくロングアーチの一部スタッフやJF704式ヘリも現地世界へ展開することになった。
「ほらほらほら、足を止めたらそこで死ぬよ!」
「「「「ヒィィイィイィィイイイイ!」」」
転げまわるように走るルキノやアルト、シャーリーといった面々がなのはが誘導するアクセルシューターから逃げ回っていた。
傍からみればどうみても虐待行為だが、なのはは95世界で前線と後方の区別ができるほど系統だった戦いができるとは思っていなかった。
歴戦のエースとしての直感である。
先のJスカリエッティ事件で襲撃を受けた6課隊舎が簡単に陥落し、ヴィヴィオを奪われるという苦い経験もある。
フェイトの発案でロングアーチの司令部スタッフにも直面する危機から自分の身を護れる程度の戦闘訓練を身に付けさせよう意見が出た。
そして訓練となれば、人に教えるの本職のなのはが教官となるのは自然な流れだった。
だが、
なのはの教導官として仕事は訓練経験者の技量を伸ばす事がメインで、
殆ど魔力をもたない若しくはゼロの素人司令部スタッフにとっては虐待に近い。
「お前らはそびえ立つ糞の山ほどに価値の無い存在なの!」
「「「うわあぁぁああああん」」」
支援
「あのぉ〜、なのは隊長」
「ん?何かな?ティアナ」
「ロングアーチの訓練も結構ですけど・・・そろそろ」
「休息に入って、出発の準備しないと・・・なんて」
スバルとティアナが恐る恐る声をかける。
「あぁ、 もうそんな時間なんだ」
意外にあっさりとなのはが応じ、不意にアクセルシューターの誘導弾が消滅した。
「はい 訓練終了〜 お疲れ様」
「あ、あ・・・・りがとう・・・ございました!・・・」
ロングアーチの最高位者としての意地もあり、グリフィスが一同を代表して返答するが、誰もまともに動けそうにはなかった。
アルトやルキノなどにいたっては肉体から魂が離脱しそうになっている。
「付け焼刃の訓練かもしれないけど、土壇場で生死を別ける事になるかもしれないからね」
最後に一言言い残してなのはが退室する。
はやてから任務の概要を伝えられて依頼、なのはは今まで見たことないほど上機嫌だった。
《やっぱ、なのはさん、今度の任務、嬉しくてしょうがないのかな?》
《そりゃそうでしょ、砲撃魔導師にとってリミッター無しの殲滅戦なんて夢のようじゃない。そうそうある任務じゃないもの》
思念通話で答えながらティアナは果たしてこんどの作戦、一番の貧乏くじを引くのは一体誰だろう?かと考えた。
「へんじがない。しかばねのようだ」
スバルが微動だにしないルキノをつつく。
「スバル! 遊んでないで早く医務室につれて行くわよ」
意識の無いアルトを抱えおこしながら、声ではスバルを叱責し、
心の中ではアルトに謝った。
(ごめんなさい。でも、私達部下は上司を選べないのよね)
導入部として今日はココまでです。
ガンパレらしく
できるだけ軽いノリの学園生活と戦闘の両立を目指してみたいと思います。
元ネタは知らんが、GJです。
さて、自分は3:30頃投下いたします。
さてさて、そろそろ投下しますか。支援お願いします。
「つまんないなぁ。」
その日、高町ヴィヴィオは学校から帰った後退屈そうにしていた。それもそうだ。宿題もない面白い事もないママも仕事でいないの三拍子が揃っているからだ。
ボーッとしていたその時、突然ヴィヴィオの前に青いクリスタルが現れたかと思うと、体を淡い光が包んだのだから…。
「ママ!助けて。」
ヴィヴィオはそう叫んだ。だが次の瞬間、ヴィヴィオはその世界からいなくなった。
同じ頃、ここはナンバーズの更生施設。チンクは休憩時間に散歩をしていた。ふと、足元を見ると青いクリスタルのカケラが落ちていたのだった。
「何なんだ、これは。」
帰ってギンガにでも聞こう、そう思い、帰ろうと振り向いた時、チンクの体は淡い光に包まれ、チンクもまた、ヴィヴィオと同じ様にこの世界から消えた。
その頃、管理局機動6課のオフィス。アギトは資料の作成に四苦八苦していた。
「クソッ、上手くいかねぇ。」
その傍らにはヴィヴィオ達の近くにあったクリスタルのカケラがあった。
それは、ルーテシアにあげようと思っていた物だった。アギトはそれを手に取り呟いた。「ルールー喜ぶだろうな。アッ、アレ?」
しかしアギトは気付いた自らの体が淡い光に包まれたことに。
そしてアギトもこの世界から消えていった。三人が消えた直後、ミッドチルダは黒い闇に包まれた。そして、機動6課それとチンク以外のナンバーズは闇に取り込まれていく。
次々と取り込まれていく仲間達。
なのははこう叫んだ。「ヴィヴィオォー。」一方、ここはとある次元にある、ポップスター。ヴィヴィオ達三人は草原の上に倒れていた。
「起きてよ。ねぇ起きて!」
「う、う〜ん。」
ヴィヴィオが起き上がるとそこには、ピンクの光が漂っていた。
「ここはどこ。あなたは誰なの。」
「ここはポップスター。私の名前はリボン。ごめんなさい巻き込んでしまったみたいね。あなたとそこにいる二人を。」
「私は高町ヴィヴィオ。それとそこにいる二人って誰?」
振り返るとそこには、アギトとチンクがいた。
「そこにいる二人ってまとめんな!私には、烈火の剣精アギトって名前があるんだ。」
「私はナンバーズの5番チンクだ。何が起こっているのか、説明してもらおう。」
チンクは、スティンガーを構えた。
「待って!説明するわ。あなた方が何故ここに来たかというと、あなた方の拾ったクリスタルを転移させたからなの。」
「何故、転移させる必要があった。」
「それは、あなた方の世界を闇が覆ってしまったからなの。」
「何ッ!じゃあ、妹達はどうなったんだ。」
「ママは、ママは!」
「たぶん、闇に取り込まれたんだと思う。」「そんな!」
「ママ…。」
「闇に取り込まれたら闇の中心に行くんだと思うの。どうなるかはわからないけど。」
「闇の中心…。」
「そこに行けばママに会えるんだよね。」
「えぇ、そうよ。」
「だったらママを助けに行く!」
「無理よ!道中は危険なのよ!とても行けっこないわ。」
「それでも行く。だってママは一度私を助けてくれたから今度は私が助けなきゃ。」
「そうだな。ここで待ってるよりはマシだ。」
「仕方ねぇ。お前らだけじゃ心配だから、このアギト様も着いてってやるよ。」
「分かったわ。案内してあげる。でもそこに行くためにはクリスタルのカケラがないとクリスタルの力だけがその場所に導いてくれるの。」
「そのクリスタルのカケラを集めればいいんだな。楽勝だぜ!」
「そんなに簡単じゃないわ。クリスタルのカケラは魔獣達が持ってるのよ。」
「魔獣って何だ?」
「闇の力で作られたモンスターよ。魔獣はとても強いわ。あなた達だけじゃ殺されてしまうわ。」
「でもなぁ。て、ヴィヴィオ!何だ、そのピンクの丸い生物は!」
アギトは、ピンクで丸い生物を連れたヴィヴィオに言った。
ヴィヴィオは満面の笑みで答えた。
「そこに居たの。で、お友達になったんだ。」
「お友達ってなぁ。そいつが魔獣かもしれないじゃねぇか。」
「違うわ!その子は私の友達で魔獣と戦っている、星の戦士の最後の一人にして最強の戦士カービィよ。」
「最強?この丸い生物がか?」
チンクは丸い生物カービィを指差すと言った。
「えぇ。闇の魔獣の中でも最強クラスのナイトメアを倒したのよ。」
「マジかよ…。」
「でもそれが本当ならば心強い。早速、出発しよう。」
「それじゃあ、ママの所にレッツゴー♪」
「大丈夫かよ…。」
「ペポ?」
「ごめんね、カービィ。またあなたの力を借りるわね。」
「ポヨ!」
「ありがとう、カービィ。」
こうして、烈火の剣精と戦う為に作られし悲しき少女達は、最後にして歴代最強の星の戦士とクリスタルの妖精に出会ったのだった。
星のカービィリリカル次元を超えた出会い
プロローグ
「少女と星の戦士」
〜fin〜
next
第1話
「星の願いと絆」
ええ〜以上で投下終了です。続きます。
題名は
「星のカービィリリカル次元を超えた出会い」です。
ちなみに、コピー能力はいろいろあっていいっすか。例えば、チンクのスティンガー吸い込んで「ナンバーカービィX」とか。
また、味方サイドは今んとこ、この5人?です。敵サイドはお約束で。
機動6課とナンバーズか、我ながらキツイな。
色々と多いのでまとめて皆様GJです。
一応言っておきますが、7時ごろに投下したいと思います。スパロボX最後の投下予定です。
この時間はやはり反応がないな・・・。それでも時間なので投下します。
(外伝) 第17話 人の意識
「シャイニングガーディアンズ」は二つに割れ、後部だけが地球へと落ちていくアクシズを止めるためにネオ・ジオンとの最後の戦いをしていた。
戦う中、ヤクト・ドーガと新型モビルアーマーα・アジールを何とか撃墜し、アクシズに近づこうとしたがその前にはシャア・アズナブルの乗るモビルスーツサザビーとそれに率いられたギラ・ドーガの隊が立ちふさがった。
「何でアクシズを地球に落とそうとするんですか!?」
「もしこれが落ちたら5thルナ以上の被害が出ます」
「そうなったら地球は寒くなって人が住めへんようになる。それこそ核の冬が来ます」
なのは、フェイト、はやてがシャアに言う。
「君達は確か5thルナの時にもいたな・・・。その時に言ったはずだ。地球に住む者は自分達の事しか考えていない。だから抹殺すると宣言したと・・・」
「でもそれは間違ってます!」
今度はスバルが反論する。
「人は絶対に分かり合える存在です。何であなたはそれを信じないんですか!?」
「君達のような人間が分かり合っても、地球連邦の上層部は分かり合えないどころかわかろうともしない!」
「人が人に罰を与えるなどと・・・」
「私、シャア・アズナブルが人類を粛清しようと言うのだ、アムロ」
「エゴです! クワトロ大尉!」
「カミーユか・・・。言ったはずだ。今の私はクワトロ・バジーナではない。シャア・アズナブルだ!」
シャアは「シャイニングガーディアンズ」との戦闘に入った。他のモビルスーツもシャアの援護をするため、なかなかシャアとの一対一になれない。
シャアはサザビーのファンネルを使い、なのはを襲う。なのはもブラスターモードのブラスタービットでファンネルに対抗する。
「ほう、5thルナの時にはなかったな。君もファンネルを使えるのか・・・。と言うことは君もニュータイプか?」
「私はニュータイプじゃありません! 地球人の高町なのはです!」
「何? 地球人だと!? ならばそこにいる君の仲間は全員地球人だというのか?」
「言っとくけど、地球人は私となのはちゃんだけやで・・・。他の皆は異世界人ってところやな・・・」
「ならば異世界の人間が何故地球連邦に協力する?」
シャアが機動六課メンバーに聞く。
「そんなものは決まっている・・・」
「はやて達の地球を壊させねえためだよ!」
シグナムとヴィータが答えるがシャアは質問を続ける。
「君達も軍人のようだが利用されてるとは思わないのか?」
「利用されてるなんて僕は思った事ありません!」
「私も・・・。私達は自分の意思でここにいます!」
「あなたのやってる事は次元犯罪者と変わらないわ・・・」
「あたしは困っている人がいたら助ける・・・。それだけです!」
「ふ、こんな子供に言われるとは甘く見られたものだな」
そしてアクシズ付近まで行き、激しい戦闘が繰り広げられた。
スバルとカミーユはシャアのやってることを必死に否定する。
「あなたのやってる事は間違ってます! 人類の粛清なんて・・・」
「間違いかどうかは君達が判断する事ではない! 異世界人の君にはわからないだろう地球人類全体をニュータイプにするには誰かが人類の業を背負わなければならない」
「だからってこんな事は・・・」
「世直しの事を知らないんだな・・・」
「何?」
なのは、フェイト、はやて、アムロがシャアに向かって言う。
「革命はいつもインテリが始めます」
「夢見たいな目標を持ってやるからいつも過激な事しかしません」
「でも革命の後やと、そんな気高い心だって官僚主義と大衆に飲み込まれるだけや・・・」
「インテリはそれを嫌って世間からも政治からも身を引いて世捨て人になる! だったら・・・」
「私は、世直しなど考えていない!! 愚民どもにその才能を利用されている君達が言う事か!!」
「そうかい!!」
サザビーとの戦闘はますます激化したが、サザビーのファンネルはνガンダムのフィンファンネルやなのはのブラスタービットによって全機破壊された。
シャアはサザビーの持つビームサーベルを両手に持ち、フェイトのライオットブレード二刀流との激しい斬りあいをしていた。
「フェイト、悪いがシャアとは俺がやる! 下がってくれ!」
フェイトはアムロの指示に従い、後ろに下がり、他のメンバーも後退していき、アクシズ付近にはνガンダムとサザビーしかいなくなった。
アムロとシャアの因縁の対決になった。νガンダムもサザビーもビームライフルやファンネルを失い、もはやビームサーベルのみの対決となった。
そして2機が斬りあい、サザビーは上にあがり、上からνガンダムを刺すように攻撃をするがνガンダムの下半身の一部にしか当たらずνガンダムは何事もないように攻撃を続ける。
「パワーダウンして、サーベルのパワーが負けている!?」
そしてνガンダムはサザビーの片腕を斬った。
「何と!?」
シャアは驚きながらもサザビーの足でνガンダムのビームサーベルを持った腕を攻撃し、ビームサーベルが離れたが、アムロは格闘戦でサザビーと戦う。
そしてサザビーのパワーはνガンダムより完全に負け、サザビーはアクシズの外壁に叩き付けられ、シャアはコクピットの脱出装置で脱出を図るがアムロに捕まる。
「ふふふ、はははは」
「何を笑っているんだ!?」
アムロがシャアの笑う理由を聞く。
「私の勝ちだな。今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ!」
「ふざけるな! たかが石ころ一つガンダムで押し出してやる!」
「馬鹿なことはやめろ!」
「やってみなければわからん!」
そしてアムロはνガンダムの手にあるシャアのいる脱出ポットをアクシズに押し込みνガンダムでアクシズを押し出そうとする。
「アクシズの落下は始まっているんだぞ!!」
「νガンダムは、伊達じゃない!!」
「アムロさん! 僕も手伝います!」
アクシズ近くに戻ってきたカミーユがZガンダムを使いνガンダムの横に移動し、一緒にアクシズを押し出し始めた。
「カミーユ、君もこんな事はやめろ!」
「アムロさん、クワトロ大尉、νガンダムだけではなくZガンダムも伊達じゃありません!!」
νガンダムとZガンダムのアクシズを押し返す様子を見てブライトはラー・カイラムでアクシズを押すと言ったが戦艦ではそれは無茶である。
「地球がこのまま汚染されるのを黙って見てろというのか!?」
「待ちな! まだそうと決まったわけじゃねえ!」
そう言い出したのは忍であった。
「行くぜ! 皆!」「「「「OK!」」」」
「俺も行くぜ!」
「竜馬! 俺達も行くぞ!」「当たり前だ!」
忍の言葉を端を発し、ファイナルダンクーガ、飛影、真ゲッターがアクシズに向かった。
その姿を見た他のメンバーもアクシズの押し返しに行く事を決めた。
「俺も行こう」「任務了解」
「キング・オブ・ハートの名の元に!」「僕も行きます!」
「勇・・・」「ああ俺達も行こう! 比瑪」「レントン行こう・・・」「エウレカと一緒なら俺は怖くない!」
「お前達ばかりいい格好させるかよ!」「勇気ともに・・・。行くぞ!」
「俺達も行くぜ! タップ、ライト」「よっしゃ!」「任せとけ!」「ギルトール元帥の愛した地球に落とさせるわけにはいかん!」
「行くぞ! 甲児君」「任せとけ」「この鋼鉄ジーグが押し返してやる」「俺達の地球に落とさせてたまる!」
「北斗・・・」「銀河・・・」「「行こう!」」「私にとっての第2の故郷を滅ぼさせるわけにはいかん!」
「ラダムやイバリューダーから守った地球だ! こんな事で滅ぼさせはしない!」「Dさん! 私も行きます!」
「オーガンが命を賭けて守ろうとした地球を・・・。させるか!」「剣狼よ、全てのものに導きを!」
ブラックサレナ、ウイングガンダムゼロ、ゴッドガンダム、キングゲイナー、ネリー・ブレン&ヒメ・ブレン、ニルヴァーシュ、
ガンダムダブルエックス、ジェネシックガオガイガー、ドラグナー1型&2型&3型、ファルゲン・カスタム、
グレートマジンガー、マジンカイザー、鋼鉄ジーグ、ダイモス、電童、凰牙、テッカマンブレード&テッカマンイーベル、オーガン、バイカンフーも
次々にアクシズに向かいνガンダムとZガンダムの周りに集まりアクシズを押し返し始めた。
それを見ていたなのは達は自分達もやりたいと思ったが自分達では無力だと感じた。
しかし、スバルはそう考えてはおらず、スバルは命令を無視してアクシズに向かった。
「スバル!?」
「なのはさん、ごめんなさい。後でどんな罰も受けます。でもあたしは見てるだけじゃいられない。地球には人がいるんです。
あたしはその人達を助けたい。だから行きます!」
スバルはアクシズへと行き、なのは達はその姿を見て感銘した。
「もうスバルったら・・・」
「どうするなのは・・・」
「こうなったら私も行く!」「え?」
「なのはちゃんとスバルだけにやらせへん。私も行くで!」
「はやてが行くんならあたしも!」「主を守るのが我ら守護騎士の役目、私もお供します。テスタロッサお前はどうする?」
「・・・もう・・・。私も行く! なのはやはやて、ヴィータにシグナムが行くのに私が行かないなんて・・・」
「フェイトさん・・・、だったら僕達も!」
「エリオとキャロとティアナは残って。あなた達の力じゃさすがに無理があるから・・・」
「だったら私達の変わりにこの子を連れて行ってください」
キャロはヴォルテールを召喚した。召喚魔法で召喚されたものも魔法陣を通ってるため宇宙空間での行動が可能なのだ。
そしてスバルの後を追いなのは、フェイト、はやて、ヴィータ、シグナム、ヴォルテールがアクシズに向かった。
アクシズではアムロとカミーユが皆の増援に驚いた。
「やめてくれ、こんな事に付き合うんじゃない!」
「アムロさん、今更何言ってるんですか」
「俺達は自分の意思で来てるんですよ」
「しかし・・・」
そしてスバルやなのは達魔導師もやって来た。
「君たちまで!? 生身じゃ無理だ!」
「無理かどうかはやってみなきゃわからへんものですよ」
「あたしだけが見ているだけなんて出来ない!」
「でもさすがにこれはきついな・・・」
「ヴィータ、弱音を吐くな! それでも守護騎士か!?」
「うるせえ! はやての地球をこんな石っころに壊させてたまるかよ!」
「お願いだ! 皆下がってくれ」
アムロが懸命に皆を下がるように言うが皆下がらず、それを見たシャアはぼやく。
「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて自然に対し、地球に対しで贖罪しなければならん。何で君達はそれがわからん!」
皆が懸命にアクシズの押し出しをするが大きさが半端ではなく地球の重力に引かれているため、なかなか押し出す事ができない。
「こいつはさすがにきついな・・・」
「天よ地よ、火よ水よ。すべてのものに力を与えたまえーーー!」
「だがここで諦めてたまるかよ!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!」
その時、νガンダムから光が漏れ出した。
「こ、これは・・・、サイコフレームの共振。人の意識が集中しすぎでオーバーロードしているのか!?」
νガンダムに搭載されているサイコフレームがアクシズを押し返そうとする「シャイニングガーディアンズ」のメンバーの心に反応したのだ。
「何だろう・・・。暖かい」
「さっきまで少しは怖いって感じてたのに・・・。まったく感じない・・・」
なのはやスバル、他の皆も同じように感じている。
「そうか! しかしこの暖かさを持った人間が地球さえ破壊するんだ!」
「確かにそうかもしれない・・・」
シャアの意見にヒイロが意見し、その次に忍、ブレード、オーガン、アルテア、フェイトが意見を言う。
「だがよ、それでも俺達は地球人だ!」
「人間はラダムから地球を守ったんだ。だから人間は地球を大切に出来る!」
「イバリューダーからも守ったんだ。そしてオーガンの意思は皆が受け継いでいる!」
「私はこの星の人間ではないが、この星を私の星と同じようにはさせん!」
「私も地球人じゃなくても地球を好きになった。人間は自分達の星を破壊するかもしれないけど守ることもできる!」
そして皆の懸命の努力とνガンダムのサイコフレームの共振によるものもあり、アクシズは進路変え、地球から離れていった。
しかし、それから数時間後恐ろしい事が起こった。
オージー・ブレイクから突然光の柱が現れ、もう一つの地球とつながり始めようとし、一つになろうとしていたのだ。
投下完了。今回はACE3やスパロボIMPACT風になりました。
これでスパロボXの投下は終了予定ですが、また超番外編やおまけで書くかもしれません。
予告しますが次に書こうとしてるのはA’Sの時の話になりますね。
>リリカル電王sts殿
カービィ64はゲーム屋の立ちゲーで真のED見ますた。
(無論自分でクリスタル集め切ったわけじゃない)
コピー能力がどうなってしまうのか期待&不安です。
原作シリーズに準ずればいくらかは安心ですけど。(なのは→ビームorレーザー、スバル→ファイター)
>>96 とりあえず電王のやつもだけど凄く読みにくい
行間空けるとかしてください
改行で間を表現したり、読みやすさを作るのも技術なんだよね。
あと、誰とは言わんが、地の文たりねえええって言いたいやつが数名おる
一行で複数人しゃべらせるとか地の文を混ぜるとか、
演出意図でもない限りしない方がいい事の代表格だよな
昔俺も言われたな・・・。
ところで反目さんの代理投下を9時半ごろにしようと思いますが、よろしいでしょうか?
お願いします。
では代理投下します。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
第13話「ストライカーズ・ダンス」
管理局最高評議会。
旧暦の時代に次元世界を平定した3人の英雄が、次元世界を見守るために作った組織。
肉体が死してなお、脳髄となって現世にしがみついた、生きたがり達の集い。
アルハザードの技術からジェイル・スカリエッティを作り出し、操ろうとして操られた愚か者達の墓場。
破壊されたカプセルからは黄色い液体が散乱し、3つの脳だけが、そこに固体として無造作に転がっている。
時空管理局最大の功労者はここに滅びた。
自らが生み出した管理局の禁忌に触れ、自らが生み出した「無限の欲望」に飲み込まれた。
かつ、かつ、かつ、と。
そこに足音が響く。
いつの間にか、出入り口からの移動用に備え付けられたフロートシステムが、そこへ着いていた。
ブーツの足が液体に触れ、ぴちゃり、ぴちゃりと音を立てる。
1人の男の姿がそこにあった。
暗がりの中で顔は判然としないが、体格から性別が判断できる。身体を包むのは、烈火のごとき真紅のロングコート。
「――『復讐にとりつかれたるわが魂』」
声が囁いた。
ゆっくりと、甘く、闇に溶け込むように。
「『苦悩の末に たどりつきたる願望は わが救済と君の安らかなる眠り』…」
さながら、遥かな昔に詩文を紡いだ歌い手のように。
「少しばかり食い違うところはあるが…ようやく老いぼれ達も眠りについた」
眼下に転がる英雄達の成れの果てを見つめ、男は呟く。
そしてコートを翻し、戦闘機人の凶刃に倒れた屍へと背を向けた。
「…俺もそろそろ行くとするか」
ばさっ、と羽音が鳴った。
「――どうした! 私達を倒すんだろ!? そのつもりで相手してたんだろ!?」
ディードの巨大な左腕が、ティアナの首を鷲づかみにしていた。
ティアナの姿はかなり痛々しい。
ディードのアームによって絶え間なく殴られ続け、背後にいるノーヴェやウェンディの攻撃もかなり受けてしまった。
バリアジャケットはことごとく裂け、打撲と出血の箇所は全身に及んでいる。
首元辺りが、この体勢になる前から激痛を発していた。どちらかの鎖骨が折れているに違いない。
「それともこの程度でくたばるつもりか?」
ドスの利いたディードの声と共に、ティアナの首を締め上げる力が強まった。
「ぐぅ…ッ」
蚊の鳴くような声が微かに漏れ、彼女の視界が徐々にぼやけていく。
「ぬるいんだよっ! こんなもん、私が受けた痛みに比べちゃ全然足りない!」
ディードの吼える声にも、徐々に霞がかかってきた。本格的に血が足りなくなってきているのかもしれない。
「血を! 肉を! 神経を灼かれる痛み! 寝ても醒めても脳髄を引っ掻き回す痛み! そんなもんとはわけが違うんだよッ!」
だから自分はセフィロスを求めるのだ、とディードは訴えた。
この苦痛は奴を自らの手で葬ることでしか、捨て去ることはできない、と。
「だから早く吐け! 奴の居場所を! こんなもんで死ぬことなんか許さねぇ! わざわざ生かしてやってんだ…!」
苛立つ彼女の歯が、口の中で摺り合う音が鳴った。
「さっさと吐きやがれっつってんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーッ!!!」
消えゆく意識を揺り起こさんとするかのように、ディードが咆哮を上げた。
(…これは…)
痛みも、叫びも、しかしティアナの意識には意味をなさない。
(無理…かな…ぁ…)
少しずつ、少しずつ。
ティアナはまどろみの中へと溶けていった。
ビルの上には、3人の子供と無数の召喚虫。
エリオ、キャロ、そしてルーテシアの3人。
ガリューが1匹、巨大蟲・地雷王が5匹、小型の羽虫・インゼクトがたくさん。
ルーテシアの黄色い瞳は、今は痛みと憎しみの赤に染まっている。
スカリエッティが組み込み、クアットロが起動させた精神操作装置。
クアットロに言われるがままに、身体と心を弄ばれる苦痛から逃れるために、ルーテシアは2人の子供に殺意の視線を向ける。
「フェイトさん…」
エリオがその名を呟く。
空中に浮かんだモニターの中では、フェイトが苦々しげな表情でスカリエッティを睨んでいた。
乗り込んだアジトで彼女はスカリエッティに捕らえられ、その卑劣な言葉に翻弄されている。
ルーテシアと分かり合おうとしながら、苦しむフェイトを想う。
エリオ達の心は2つに裂かれ、それゆえに焦っていた。
「ルーちゃん、私達が戦う理由なんてない!」
キャロが懸命にルーテシアに呼びかける。
ルーテシアの願いは、スカリエッティと共にレリックを探し、何らかの形で離れ離れになった母を取り戻すこと。
それは管理局でも――自分達でも手伝えるはずだ。であれば、スカリエッティに加担し、他人を傷付ける必要などないはずだった。
「私達と戦って、何にもならないよ!」
「ガリュー! 君も主人を守る戦士なら、ルーを止めて!」
ルーテシアはスカリエッティ達に騙されている、操られているだけだ、とエリオが訴えた。
「…貴方達には分からない…」
ルーテシアから発せられた言葉は、最大の拒絶の言葉。
分かり合う可能性を真っ向から否定する、悲しい言葉。
「優しくしてくれる人がいて、友達がいて、愛されてる…私の大切な人は、みんな私を忘れていっちゃう…」
言葉に徐々に孕まれていく怒気。
空中に巨大な紫の魔法陣が展開されたかと気付くが早いか、次の瞬間には、同じく巨大な何かがクラナガンに落下した。
粉塵と共に姿を現すは、巨大な蟲。
ガリューと同じ人型の両手両足を持ちながら、そのサイズはあまりに大きい。
白い甲殻を輝かせ、紫の翼を羽ばたかせ。
究極召喚・白天王は君臨した。
「さみしいのは、もう嫌だ…!」
痛いほどの悲しみが、ルーテシアの言葉の言葉となって、エリオとキャロを貫いていく。
「独りぼっちは…嫌だああああああああああああああああぁぁぁぁぁッ!!!」
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!』
紫の髪の少女と白い鎧の甲虫の叫びが重なる。
本気だ。
ルーテシアは本気で自分達を拒絶しようとしている。
言葉が届かない。
どれだけ言葉を尽くしても、彼女の心に響かない。
(もう…駄目なのか…)
(戦うしかないの…?)
2つの幼い希望が、消え去ろうとしていた。
高速道路では、2人の機人が戦っていた。
無感情な顔に着いたタイプゼロ・セカンドの返り血を、物も言わずに拭い取るタイプゼロ・ファースト。
「うぅぅぅぅぅぅぅおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーっ!」
決意の眼差しを燃やすスバルの緑の視線が、雄たけびと共に。
「………」
冷徹な眼差しを向けるギンガの金の視線が声一つ上げずに。
空色と紫色のウイングロードが、同時に上空へと伸びた。
「うるあああぁぁぁぁぁぁっ!」
漆黒のリボルバーナックルの鉄拳が、白銀のリボルバーナックルの鉄壁に阻まれる。
「く! …あうっ!」
返す左ストレートが右のカウンターを受け、こちらの拳が届く前に殴り飛ばされる。
「リボルバー…」
ようやく発せられたギンガの言葉と共に、再びあの左手が向けられた。
間一髪で展開したプロテクションと、リボルバーナックルの手刀の間に、激しい火花が舞い散る。
「――ギムレット」
「ッ!」
機械的に発せられた無感動な言葉と共に、ギンガの手が「回転」した。
さながら破砕用のドリルのような回転と共に放たれた鋭い一撃は、ことごとくプロテクションを打ち砕く。
「うわああああああぁぁぁぁぁぁっ!」
スバルの身体が宙を舞った。
それだけには留まらない。瞬時に紫の道が回りこみ、猛スピードで間合いを詰めたギンガの蹴りがスバルを捉える。
吹き飛ばされた身体はコンクリートに打ち付けられ、激しい痛みに貫かれる。
「ギン姉…」
降り立ったギンガの腕は回転を止めると、延長された手首を引き戻し、機械音を上げて元の形状に戻る。
スカリエッティは彼女の自由だけに留まらず、元の身体さえも奪ったというのか。
「ギン姉…!」
身体が動かない。情けないことに、怒りでさえも、この身を突き動かすことができない。
涙が滲んだ。
スカリエッティの暴虐を阻止できない悔しさに。ギンガを助けることもできない悲しさに。
泣き虫なスバルには、とても堪えきれなかった。
しかし、そんな彼女の涙に顔色一つ変えず、ギンガの無慈悲な腕はその首を持ち上げ、締め上げる。
「抵抗をやめて、動作を停止しなさい」
冷たい声に抗うため、スバルは必死に手を伸ばす。
しかしギンガはそれを払いのけると、逆に相手の襟を掴み、自らの腕に力を込めた。
「作業内容を変更」
「っ…わあああああああああぁぁぁぁぁぁ!」
そのまま渾身の力を込めて思いっきり投げ飛ばす。再びアスファルトの感触を味わったスバルが、盛大に土埃を上げた。
「行動不能段階まで破壊。その後、回収します」
言うことを聞かない相手に遠慮などしてやる必要はない。
煙をかきわけ、ギンガがリボルバーナックルを構えた。
「ギン姉ぇぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!」
スバルの訴えに耳も貸さず、容赦のない鉄拳が叩き込まれる。
左のボディブローと、追い討ちのアッパーカット。反応さえも許さない、一瞬の猛攻。
到底かなわない。
パンチもキックも魔力攻撃も全部試した。それでもギンガはその全ての上を行く。あらゆる攻撃も防御も通用しない。
(…やっぱり…無理だったんだ…)
自分はやはり、弱くて情けなくて、何も出来ないままで。
(終わっちゃうんだ…)
虚空を舞うスバルの視界は逆さまになったまま、少しずつ離れていった。
――つまらんな…
あの声が聞こえた気がした。
それぞれがそれぞれに、遠く離れた所で、その声を聞く。
スバルが目覚めた時、自分はウイングロードに立っていて、ギンガが目の前で崩れた体勢を立て直していた。
「えっ…」
訳が分からず、スバルはしばし混乱する。
『――練習どおりです』
不意に、足元から声が聞こえた。
声の主は言うまでもなく、マッハキャリバー。一緒に駆け抜けると誓った、自分の脚。
『まだ動けます…私も貴方も』
それでスバルは察した。
このくろがねのデバイスが、自らの意志で自分を助けてくれたのだと。自分で動いて、戦ってくれたのだと。
『まだ戦えます。なのに、こんな所で終わる気ですか?』
今までにない、真摯な声だった。
自分からここまでその想い訴えかけてきたのは初めてだった。いつも、話しかけるのはスバルが先だったから。
『貴方が教えてくれた、私の生きる理由、貴方の憧れる強さ…嘘にしないでください』
今までのどの言葉よりも、真っすぐで、遠慮の無い、真剣な言葉。
「従者(サーヴァント)」としてではない、「相棒(バディ)」としての言葉。
――災害とか争いごととか…そんな、どうしようもない状況になった時、苦しくて、悲しくて、「助けて」って泣いてる人を…
流れ出すのは、かつてなのはに問われた、自分の求める力の形。
――助けてあげたいです。自分の力で、安全な場所まで…一直線に!
何よりも真っすぐな願い。
――大丈夫だよ! ティアならきっとできるって。
ティアナの耳には、続いてスバルの声が聞こえてきた。
それが思い出と分からなくて。本当の声のように聞こえてきて。
ティアナは声の主を探り、思わず周囲を見回す。
――ティア強いもん! 絶対ぜったい大丈夫!
思い出だと分からなかったのは、それだけ近かったから。
――一緒にがんばろーね、ティアっ!
心の声さえも本当の声に聞こえるほどに、強く結びついていたから。
(なんで…なんであたしは、こんな時にまでアイツのこと思い出してんのよ…?)
――一緒に行こう。
出会った時から馴れ馴れしくて。犬っころみたいに甘えながら、べたべたとついてきて。
多分個人主義の猫みたいな人間であろう自分は、そんなアイツが嫌いで。
何度も何度も、必要以上に踏み込んでくるアイツを振り払って。
――夢を…叶えに。
それでも、いつだってアイツはついて来た。
両親を喪い、兄を喪い、天涯孤独の身となった自分と、恐らく1番真剣に向き合おうとしていた。
もちろん、ティアナにとって、自分の世界の中心は間違いなく己の夢である。
それでも。
多分、その1番近く――すぐ隣にあったのは、スバルの存在だった。
(よく似てる…)
(僕達とルーは…)
エリオとキャロの脳裏に蘇るのは、かつての孤独な記憶。
(アルザスの村から、強すぎる力が危険と言われて…)
ずっと独りぼっちで、誰も守ってくれなくて、誰も信じられなくて。
(両親だと思っていた人達に庇ってもらえなくて…)
何も分からなくて、傷付けることしかできなくて。
(だけど、変われるんだ)
(きっかけ1つ…想い1つで…)
全てを疑い、全てを敵としか見なせなかったエリオを救ったのは、他ならぬフェイトの身体を張った説得だった。
全てを頼れず、全てに怯えなければならなかったキャロが信じたのは、他ならぬフェイトの優しい言葉だった。
たった1人の人間に、人生全てを変えられた。
1人が2人になっただけなのに、独りぼっちの暗闇から、あっという間に引き上げられた。
――変わっていける!
(苦しんでる人みんなを助けるのがあたしの夢…そのために、まず目の前の1人を全力全開で助け出す!)
(スバルがどこかで頑張ってるんだもの…あたし1人、また置いてきぼりくらってられないわよ!)
(変わっていけることを知っているから…僕はヴィヴィオを守ろうとしたんじゃないか!)
(居場所をなくすつらさと、居場所がある嬉しさを知っているから…私は必死で守ろうとした!)
バラバラに引き裂かれた4人の想いが、それぞれに力を取り戻す。
絶望は希望に。
そして、希望は力に。
(だから…こんなところで終われない!)
(でなけりゃ、あの人に笑われちゃうじゃない…!)
(僕達は、そんなつまらない人間のまま…!)
(終わりたくなんてない…!)
(あたし達だって…)
(なのはさんみたいに…)
あの不屈のエース・オブ・エースのように、大事な人達を守れる力を。
(僕達だって…)
(フェイトさんみたいに…)
あの心優しき金の閃光のように、孤独な人に温かさを伝えられる心を。
――そして、セフィロスさんみたいに…!
あの高潔なる孤高の英雄のように、あらゆる障害を打ち破れる勇気を。
その人が居れば困難な状況を打破できる。どんな厳しい状況でも突破できる。
そんな勇者の名を、4人の戦士達は叫んでいた。
――ストライカーになるんだ!!!
「…何が痛みよ…」
声を失っていたティアナの口から、微かな言葉が響く。
「何…?」
予期せぬ言葉に、思わずディードが聞き返していた。
「早い話…アンタ、セフィロスさんが見つからないからって、イライラしてあたしに当たってるんでしょ…」
「何だとっ!?」
自分の受けた苦痛とそれに対する憎悪を、そんな陳腐な言葉で表現され、ディードの視線が鋭さを増す。
「いい…? アンタのやってるのはね、所詮おもちゃを買ってもらえない子供が、ぐずってじたばたするのと同じ…」
苦痛に声を掠れさせながら、しかし遠慮なく、辛辣に、ティアナは言葉を紡ぐ。
今のディードは幼子同然だ。
突然湧き上がってきた訳も分からぬほどの痛みと怒りを、何も考えず目の前のセフィロスにぶつけようとしている。
その上、当のセフィロスがいないからというだけで、やり場のない思いを他者にぶちまけ、死体の山を築いている。
危険なだけで、その実は何のことはない。
「駄々っ子同然よ…」
「うるせえぇぇぇぇぇぇっ!」
激昂したディードは、左腕にさらに力を込め、思いっきりティアナを締め上げた。
「あぐっ…!」
「ンなこと言えた身分かよ! 命握られてる奴が、生意気言うんじゃねぇっ! このまま首捻じ切ってやろうか…!」
「何とでも…っ…言いなさいよ…出来る大人は、怒ったりしないから…」
これはティアナの賭けだ。
この手のタイプはここまで怒らせた場合、最後に思いっきり怒りをぶつけに来る。
宣言通りそのまま首を潰しにかかるようなことは絶対にない。自分を放り捨て、その3本爪で身体をぶち抜いて来るだろう。
そういう大ぶりな攻撃さえ来れば、勝機は訪れる。
「あと、1つ言い忘れたわ…アンタ…この痛みは…自分が受けたものに比べちゃ、全然足りないって言ったわよね…っ」
引き下がるわけにはいかない。
ティアナの目は、真っ向からディードを見据えていた。
「その通りよ…それだけは認めたげる…っ…こんなもん、セフィロスさんには全然及ばない…」
セフィロスの正宗を食らえば、ものの数撃で意識なんて吹き飛んでしまう、と。
セカンドリミッターが外れて以来、模擬戦で幾度となくボコボコにされた、ティアナだからこそ分かることだった。
「あたしを殺しても無駄よ…セフィロスさんは…」
これでとどめだ。
決然と、ティアナは言い放つ。
「アンタみたいなガキじゃ、足元にも及ばないっ!」
「言わせておけばあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
遂に怒りが頂点に達したディードは、ティアナの華奢な身体を床に叩きつける。
彼女の読み通りに。
「もういい…セフィロスは自力で見つけてやる…だから…っ!」
凶悪な3本爪を光らせ、あの右腕が思いっきり振り下ろされた。
「望みどおり死ねえええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーッ!!!」
(とった!)
反射的にティアナは左手のクロスミラージュをダガーモードに変形させる。
そしてバヨネットでディードの豪腕を受け止めると、一瞬のタイミングを見極め、その刀身を滑らせた。
「くぉ…ッ!?」
渾身の一撃を受け流されたディードの身体は、そのまま前のめりによろめく。
強烈だが単純すぎる攻撃。付け焼刃ゆえの戦闘スタイルが仇となり、ティアナにとっては十分すぎる隙を作ってしまった。
その隙に立ち上がったティアナが、右てのクロスミラージュを3連射し、ディードを狙い撃つ。
「くうぅぅぅぅっ!」
「ディードッ! …このおぉぉぉっ!」
今度はノーヴェが前に出て、ティアナ目掛けてガンナックルで殴りかかる。
背後からはウェンディが、エリアルキャノンの準備に入っていた。
この連携も既に読んでいた。
ノーヴェ、ウェンディ、ディード、3方向からの同時攻撃。タイミングを合わせている以上完璧な連携だが、それはあまりに単純すぎる。
ディードが勝手に暴走している以上、残り2人がそれに合わせる形になってしまうからだ。彼女のいない位置が、2人のいる位置。
つまり、ディードを押さえた今、必ず2人は挟み撃ちの形を取る。
後は片方がどちらかさえ分かれば、もう片方がどこで何をしているか、手に取るように分かる。
ティアナの背後から、2つの魔力球が飛び出した。
ディードに対してべらべらと説教を垂れている間に、幻術で見えないようにして仕込んでおいたクロスファイア。
「そこぉっ!」
右のクロスミラージュでノーヴェの顔面を狙う。ぎりぎりでかわさせるための囮弾。
そして、右と左。ノーヴェとウェンディの方へ向かって、それぞれのクロスファイアが発射された。
1つはノーヴェの顎を捉えてのけぞらせ、1つはウェンディの展開したエリアルキャノンの誘爆を誘う。
「こぉんのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」
そこへ、あの咆哮が響いた。
怒りに燃えるディードが、両腕を一挙に振り上げて襲い掛かる。
(一瞬だけ、左のクロスミラージュを殺傷設定に仕様変更…!)
瞬間の早業で設定を切り替え、バヨネットの殺傷能力を大幅に増幅させた。
あの厄介な両腕を潰すには、これしかない。
「だあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーッ!」
大味で隙だらけの攻撃を掻い潜ると、ティアナの刃が相手の右腕を捉えた。
「ッ!?」
一瞬のうちに、巨大な右腕が宙を舞う。驚いた隙に左腕も。
自らの復讐を支えてきた腕が。セフィロスをあやめるための唯一の力が。
執念の象徴が、あっさりと打ち砕かれた。
(…セフィ…ロス…?)
生き残る決意を固めたティアナの瞳に、ディードは、あのセフィロスの姿を垣間見た気がした。
(自分で編み出して、自分で封印したこの技…っ!)
呆けるディードをよそに、ティアナは右のクロスミラージュを構え、魔力をチャージする。
かつて、なのはを傷付けるために得た力を。
(今…なのはさんを…スバルを…みんなを助けるためにっ!)
トリガーが引き絞られた。
「ファントムブレイザァァァァーッ!!!」
一直線に放たれた魔力は、あやまたず復讐鬼の腹を殴りつけていた。
「かは…ッ!」
それで意識を失い、ディードは遂にその場へと倒れ伏す。
たった1人で制圧完了。全員の撃破を確認したティアナに、どっと疲労と激痛が雪崩れ込んだ。
「はぁ…はぁ…はぁぁぁぁぁ…」
1つ大きな息をついたかと思うと、ティアナは床へとへたりこんでしまった。
「…はぁ…はぁ…セフィロスさん…」
どこかで戦っているだろうあの男に、彼女は語りかける。
「あの時教わった受け流し…随分時間がかかったけど、ようやく物にできました…」
「竜騎招来、天地轟鳴! 来よ…ヴォルテェェェェェェェェェェールッ!!!」
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!』
精一杯の絶叫と共に、立ち上る灼熱の業火と共に、真紅の魔法陣が姿を現す。
白天王とは全く逆に、大地より現れた巨大な竜王は、漆黒の竜鱗にその身を固めしヴォルテール。
黒と白。2つの究極召喚が激突する。
「貴方のお母さんを助けるわ…私達が、きっと手伝う…!」
巨竜と巨蟲の下で、キャロが再びルーテシアに向かって言葉を紡ぐ。
「絶対ぜったい約束する…だから、こんなこともうやめて!」
「嘘だ…」
それでもルーテシアは引き下がらない。
「嘘じゃないッ!」
「嘘だ…嘘だああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
悲鳴と共に、彼女の身体から魔力の奔流が解き放たれる。
白天王が、ガリューが、それに応えるかのようにその力を増していく。
「白天王、ガリュー…殺して…」
自分の邪魔をする人間を。自分を幸せから引き離そうとする奴を。
「みんな…みんな…殺してえええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!」
白天王の腹には紫の球体が輝き、ガリューの全身を突き破って触手と爪が伸びる。
2人は理解した。これはやばい力だと。召喚虫の身を滅ぼしかねない、限界を超えさせる力だと。
「召喚士のわがままで、大事な召喚獣を悲しませちゃ駄目だよ…!」
ガリューも白天王も泣いている、と。
「…嫌いよ…みんな、嫌いよおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
絶え間ない拒絶の意志と共に、しかし2匹の地雷王がルーテシアの左右を固め、キャロを砲撃で狙う。
フリードのブラストレイがそれを受け止め、膠着状態となった。
(キャロ!)
エリオの念話がキャロの頭に響いた。
(ルーを止めるには…召喚獣達を止めるしかない!)
(うん!)
頷くと、キャロは地雷王をフリードに、白天王をヴォルテールに任せ、エリオの方へと向かった。
エリオは既にカートリッジをロードし、魔力スラスターを最大出力で噴射させている。
「情けないけど、僕1人ではガリューに勝てない…この技を使うには、パワーもスピードも足りていない…」
エリオの瞳が、真っすぐにキャロを見つめる。
「力を貸してほしいんだ…君の」
しばし、2人の子供達は顔を見合わせた。
1人でなら超えられない壁も、2人でなら超えられる。
「…うん!」
キャロの手が、ストラーダに添えられた。
「紫電…一閃ッ!」
エリオの雄たけびと共に、凄まじい電圧がストラーダの穂先に込められる。
雷と炎…形こそ違えど、シグナムから学んだ魔力の性質変化だ。
「ブーストアップ! スラッシュ&ストライク!」
黄金の電流をまとう騎士の槍を、桃色の魔力が包み込む。
「「いっけえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!」」
2人の声が重なる。
最大限にスピードを高められたストラーダのスラスターが、猛烈なバーニア炎と煙と共にガリューへと殺到した。
「しっかりつかまってて、キャロ!」
「うん…私も頑張るから、エリオ君!」
ストラーダを握るエリオとキャロの手が振り上げられる。
「超…!」
勢いよく降ろされた刃がガリューを殴りつける。そのまま上向きに斬った後、更に突き込む。
魔力スラスターを利用して強引に飛び上がりながら斬り上げ、ストラーダを構えなおす。
「究…!」
落下と同時に、その推進力と重力を上乗せした強烈な一撃を叩き込む。
そのまま突き、払い、返す穂先で斬り上げ、振りかぶりからの突き。
「武神…!」
再び甲殻を斬り裂きながら飛び上がり、上空からのジャンプ斬り。
斬り上げと突きのコンビネーションを繰り返すと、3度目の跳躍に入る。
「――破ざあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーんッ!!!」
底抜けの魔力と電圧が切っ先に集中され、咆哮と共に、渾身の一撃が振り下ろされた。
目を覆いたくなるほどの眩い閃光が輝き、ガリューの身体を吹き飛ばす。
これが、セフィロスから与えられた新たな力・超究武神破斬。
当の本人を斬り伏せるほどの凄まじい可能性を秘めた、限界突破・一撃必殺の極意。
セフィロスとシグナム――2人の師と、大切な1人の少女によって完成された、結束の力。
振り返ると、2騎の竜達もまた、それぞれの役目を果していた。
戦うことや、誰かを傷付けることが怖かった。怖くて不安で、本当はいつも手が震えていた。
それでも、この手の力は、壊すための力じゃない。それは、守るための力。
悲しい今を、打ち抜く力。
「――行くよ、マッハキャリバー!」
閉じた瞳を見開き、スバルが相棒に呼びかける。
『All right,buddy.』
マッハキャリバーも、自らの相棒の声に従った。
「フルドライブッ!」
『ignission.』
「ギア…エクセリオンッ!!!」
スバルの雄たけびと共に、マッハキャリバーがその姿を変異させた。
近代ベルカの魔法陣の中で、蒼穹のごとき青の翼を広げる。
マッハキャリバーフルドライブ・ギアエクセリオン。
もう戦うことを怖れない。この力でギンガを壊したりはしない。
壊すべきは、ギンガを縛るその姿。スカリエッティの手先の象徴たる、13番の刻印。
ギンガもまた、相手の隠し玉を警戒し、拳を構え直した。
青と紫、2人の少女が空中で向かい合う。
黒のデバイスと白のデバイス。緑の瞳と金の瞳。
「行くよ、ギン姉…!」
スバルの呟くが、吹き抜ける風の中に消えた。
しばしの沈黙。
膠着。
そして、風が止んだ。
「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
2つのウイングロードが、標的目掛けて伸びていく。
リボルバーナックル同士が、唸りを上げて激突した。
そのまま威力を相殺し合ってすれ違う。そして両者共に大きく迂回し、再び拳をぶつけ合う。
衝突。衝突。衝突。
幾度となくすれ違いが繰り返され、その度に漆黒と白銀の鉄拳が互いを狙い、ぶつかり合い、火花を散らす。
そして、シューティングアーツの接近戦は、パンチだけではない。
「うォりゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
同時に跳び蹴りが放たれ、マッハキャリバーとブリッツキャリバーが衝突する。
いける。
嘘みたいに動きが速い。パンチ力もキック力も段違いだ。
何より、心持ちが違う。迷いがない。
これでギンガとも互角に戦える。
その瞬間、ギンガの手首が伸び、カートリッジがロードされた。
恐らく、これが決着になる。この一合で全てが決まる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!」
スバルもまたカートリッジをロードし、マッハキャリバーを猛スピードで突っ込ませた。
スバルのリボルバーキャノンをギンガのプロテクションが。
ギンガのリボルバーギムレットをスバルのプロテクションが受け止める。
攻撃力も防御力も互角。だが、互角ではいけない。相手の方が貫通力は高い。先にスバルが押し切られてしまう。
(ギン姉の技がこっちの防御を簡単に突き破るのは、尖った先端に威力を集中してるから…!)
同じ力で押し付けた場合、釘の先端と尻とではどちらが紙に刺さりやすいか。それは論ずるまでもない。
(なら…こっちの貫通力で押し勝って、先にプロテクションをぶち抜く!)
スバルの手が、あのギンガの手のように、手刀の形を取った。
(どんな壁だって貫き通す…あのセフィロスさんの正宗のようにッ!)
リボルバーキャノンの青白い魔力が、鋭い形を成した。
「リボルバアァァァァァァー…!」
どんな困難も撃ち貫くのみ。決意を込めて、スバルがその名を叫ぶ。
「ブレエェェェェェェェェェェェェードッ!!!」
絶叫と同時に、拳に纏われた魔力の剣が、プロテクション目掛けてゼロ距離から射出された。
渾身の一撃はギンガの防壁をことごとく貫通し、粉砕する。
「!」
ギンガのリボルバーギムレットもまた、スバルの顔面を掠め、出血と共にハチマキを落としていたが、もう手遅れだった。
「一撃ぃぃぃっ…必倒ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
スバルの生み出した魔力スフィアが、神々しいまでの輝きを放つ。
「ディバイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーンッ…!!」
貫くものはスバルの意志。悲しい枷から、愛しい人を解き放つ力。
「バスタアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーッ!!!」
リボルバーブレード(Revolver Blade)
分類:近代ベルカ式
術者:スバル・ナカジマ
スバルが自らの攻撃魔法・リボルバーキャノンを、より高次に発展させたもの。
魔力の形状変化によって、球形のリボルバーキャノンを尖形に変形させてゼロ距離から射出、対象を貫通する。
洗脳された姉ギンガのリボルバーギムレットに対抗するために即興で編み出された魔法で、
この形状は、セフィロスが持つ愛刀・正宗の圧倒的貫通力をイメージして決定された。
(作者こぼれ話:本来はT-LINKブレードナックルを参考としていたのですが、いつの間にか某撃ち貫くステークに…)
超究武神覇斬(ちょうきゅうぶしんはざん)
分類:近代ベルカ式(便宜上)
術者:エリオ・モンディアル
エリオがセフィロスから教えられた技で、本来は剣術に当たる。
デューゼンフォルムのスラスターを最大限に活用して縦横無尽に飛び回り、怒濤の連続攻撃を叩き込む技。
現状ではスピードもパワーも不足しているため、紫電一閃、及びキャロのブーストアップとの並行使用によって成り立っている。
また、この技はセフィロスのものではなく、彼が戦った「ある男」の持つ奥義である。
(作者こぼれ話:セフィロスがこの技を教えたのは、エリオを「ある男」との再戦のための練習台にするためです)
代理投下完了。本当はもう一人の方が先みたいですが気づきませんでした。すみません。
これ以上すると連続で引っかかるかもしれませんので別の人の代理投下は11時ごろにします。
リリカルなのはMSさん、ごめんなさい。
GJ。
王道な展開ですな!
あと、エリオに超究武神覇斬教えた理由が酷くて吹いたwww
「セフィロスに教わってる」時点で練習台にもならないような気が…
誰もいないようなのでリリカルなのはMS氏の代理投下してもよろしいでしょうか?
って、前の人が代理投下するって言ってるなwww
でも、早く見たいって人もいるだろうし、
了承がもらえれば10〜20分後に代理投下したいんですが・・・
よろしくて??
>>123 いいような気がする。
一時間あれば気づくでしょ。きっと。
>>123 してくださるのならお願いします・・・。
代理投下感謝!
…何をとち狂ったか、ルーお嬢様の目の色をナンバーズと同じ黄色だと思って書いてた罠orz
まとめ掲示板には修正案書きます…
微妙に遅れましたスミマセンwwww
それでは代理投下はじめたいと思います。
へんだなって思っても代理投下は初めてだから勘弁してorz
それでは投下します。
あらかじめ言っておきますが、今回はミンサガ側がどういういきさつでなのは側に来ることになったかの話のため、なのは分皆無です
ちなみに【技名】はゲームの戦闘シーンで上に出てくるアレのようなものだと思ってください
―――――――――――――――――――
『マルディアス』。神々の戦いで一度死に、そして千年の時をかけて蘇った世界。
今この世界では、千年前の戦いに敗れ、封印されていた邪神『サルーイン』が復活しようとしていた。
魔物やサルーインの信徒が起こしていた幾多の事件。それらはやがてサルーイン復活へと繋がる。
世界は再び、千年前のような混沌の時代へと移り変わろうとしていた。
しかし、サルーインと戦う者達は確かに存在していた。
神々が創り上げ、英雄『ミルザ』へと与えられた十の宝石。それらはとある五人の運命を絡め取り、サルーインとの戦いへと駆り立てた。
灰色の長髪をした剣士『グレイ』。
迷いの森を守る弓使いの少女『クローディア』。
エスタミルを根城とする盗賊の少年『ジャミル』。
三角帽を被った術士の女性『ミリアム』。
トカゲの姿をした亜人『ゲッコ族』の戦士『ゲラ=ハ』。
彼らは現在、かつてミルザが神々に認められるために行った試練……通称『最終試練』に参加している。
その内容は、試練の地で十二体の強大なモンスターを打ち倒し、祭壇まで辿り着く事。
そして今、彼らは十二体目のモンスターである金色の龍『ゴールドドラゴン』との死闘を繰り広げていた……
魔法少女リリカルなのは ―Minstrel Song―
Event No.00『最終試練』
【十字斬り】
グレイが刀を振るい、金の巨躯へと十字の傷を付ける。
刃渡りは長く、切れ味も十分。それなのに大したダメージを与えられていないらしく、龍が傷をものともせずに接近。
そのままグレイへと牙を剥き、喰らいつく。
【かみ砕く】
その牙の鋭さは、かつて戦った同種の ―但しこちらの方が遥かに強いが― モンスターで身をもって味わっている。
それ故にこれは喰らってはいけないとすぐに理解し、チッと舌打ち。そのまま刀で受け止めた。
龍と人間の力には元々大きな差があり、それはこれまでの戦いで鍛えられたグレイでも例外ではない。せいぜい三秒もてば良い方だろう。
「クローディア、援護頼むぜ!」
だが、このメンバーにはそれで十分だ。
ジャミルが愛剣『エスパーダ・ロペラ』を手に、高く跳び上がる。その後方には『藤娘』に矢をつがえるクローディアの姿が。
そのままジャミルは近くの岩を蹴り、ゴールドドラゴンへと飛びかかる。それと同時に矢が放たれた。
【ホークブレード】
【プラズマショット】
【連携:ホークショット】
ジャミルの剣がゴールドドラゴンの背を掻き斬り、そこにクローディアの矢が直撃。
いかにゴールドドラゴンといえど、傷口にプラズマショットという電流付きの矢を撃ち込まれればたまったものではない。
そのダメージから思わず牙を離し、その間にグレイが離脱する。そしてその隙にゲラ=ハが自身の持つ槍『マリストリク』をドリルのように回転させながら接近した。
【螺旋突き】
突っ込んでいったゲラ=ハが傷口へと槍をねじ込んだ。それも先にグレイが付けた十字傷へのピンポイント攻撃。
さすがに傷口への攻撃は効くらしく、結構なダメージはあるらしい。
だがその代償として、ゴールドドラゴンを本気で怒らせてしまった。これはかなりまずい状態だ。
大きく咆哮し、首を空へと向けるゴールドドラゴン。その口からは炎が漏れ出している。おそらくブレス攻撃が来るだろう。
それを阻止すべく駆けるゲラ=ハ。だが、一足遅い。
【火炎のブレス】
辺り一面を焼き払うほどの炎が吐き出された。
その炎はグレイ達へと直撃し、死にはしないまでも多大なダメージを与える。無事だったのはあらかじめ炎の盾の術『セルフバーニング』を使っていたミリアムくらいだろう。
中でもゲラ=ハは前に出ていた分、より大きなダメージを受けていた。先に復活の術『リヴァイヴァ』を使っていなければそのまま倒れていただろう。
「……さすがに最終試練の最後の一体。強いですね」
そう言いながらマリストリクを構えるゲラ=ハ。それに対し、グレイが言葉を返した。
「ああ……だが、時間は稼げた。ミリアム、やれるな?」
【スペルエンハンス】
グレイが振り向いた方向では、先程からミリアムがスペルエンハンスで魔力を高めている。
今使った分のスペルエンハンスがかかると同時にミリアムが気付き、そして答えた。
「大丈夫、これならやれるよ!」
そう言うと同時に、ミリアムに大量の魔力が集まり、それが龍の真下で形を成す。
それは巨大な炎の玉。それがゴールドドラゴンの真下からせり上がり、そして飲み込む。
【クリムゾンフレア】
その炎……いや、クリムゾンフレアが龍を飲み込み、少し地上から離れたところで停止。その上には巨大な陣が形成され、少し遅れて炎が爆発する。
だが、クリムゾンフレアはそれだけでは終わらない。爆発の後に上空の陣が巨大な火柱を落とすという大仕掛けが残っているのだから。
爆発と同時に五本もの火柱が巻き起こり、ゴールドドラゴンを灰燼へと変える……それで本来は終わりのはずだった。
だが、まだ終わらない。ゴールドドラゴンとはここまでやられてもまだ戦えるほどのタフネスを持っている。
「嘘、あれで倒れないの!?」
さすがのミリアムも驚きを隠せない。まあ、無理もないだろう。
何せ自分が持つ限りで最高クラスの威力の術を喰らって立っていられる相手だとは思わなかったのだろうから。
だが、それでも相当弱っているのが見て取れる。倒すなら今だ。
それを理解したのか、クローディアがすぐさま藤娘を構え、グレイとジャミルに指示を飛ばした。
「グレイ、ジャミル、私に合わせて」
そう言うと、すぐさま矢の速射を撃ち込む。それに合わせてグレイとジャミルが追撃。
上空から見れば、この三人がまっすぐ一列に並んでいるのが分かるだろう。
……そう、ちょうど竜騎士から教わったあの陣形のように。
【龍陣】
その並びに反応したかのように、ゴールドドラゴンを中心とした光の円が地面に形成される。
これこそが『龍陣』。それぞれの連携の末に龍が追撃するという陣形だ。
そこからすぐにグレイが動き出し、次々と連携を決めていく。
【龍尾返し】
【三星衝】
【サイドワインダー】
【連携:龍尾三星ワインダー・龍牙】
まずグレイが懐に飛び込み、ナナメに一閃。そこから横にまた一閃。
そこからジャミルがゴールドドラゴンの急所といえる位置……すなわち、グレイとジャミルによって付けられた二つの傷口と、龍尾返しで新たにできた傷口にほとんど同時に突きを見舞う。
さらにその箇所を性格に狙い、クローディアが蛇のように曲がりくねった軌道の矢を放つ。それは見事に命中した。
そしてここからが龍陣の真骨頂。一頭の巨龍が下から現れ、ゴールドドラゴンを巻き込んで徹底的に大暴れしていった。
さすがにここまでやられて戦えるほど、ゴールドドラゴンはタフではない。
その場でグラリと崩れ落ち、そして倒れた。
決着から数分、彼らは最奥である試練の祭壇へと辿り着いていた。
階段を上り、祭壇を視認。それと同時に、彼らにここのことを物語として教えた吟遊詩人も視認。
ただし、吟遊詩人はいつもとは違い、どこか人間離れした雰囲気を漂わせている。
……ここまで来れば、この吟遊詩人がただの人ではないことが容易に想像できるだろう。
「お前はいったい何者だ?」
ならばこの男は一体何者なのだろうか。それを疑問に思ったグレイが問う。
それに対し、詩人は答えずにただ笑顔で自分の思っていたことを口にした。
「グレイ、そしてその仲間たち。君達がここまで来ると信じていたよ」
その口調もいつもの敬語ではなく、まるで父親が子供に語りかけるような言葉。
それがグレイの頭にとある可能性を叩き出させる。普通なら誰も信じないような、そんなとんでもない可能性を。
「……まさか」
「そう、私は光の神。神々の父『エロール』だ」
……どうやらたった今叩き出された可能性は大正解だったらしい。
何故吟遊詩人……いや、エロールが人間として生きているのかはこの際置いておくとしよう。考えても仕方が無いのだから。
それより他に気になることがあるらしく、クローディアが階段を下りるエロールへと聞いた。
「貴方はサルーインより強いのでしょう? ならば何故、自分で戦わないの?」
かつての神々の戦いの時、サルーインとその兄弟……伝説上は『三柱神』と呼ばれているのだが、それらがエロールと戦い、そして敗れた。
三柱神のうち、長兄『デス』と末妹『シェラハ』はその時に降服。しかしサルーインだけは最後まで戦い続けた。
エロールがミルザに宝石を与えたのはその後、すなわちサルーインただ一人を残した時であった。
そこからでも分かるように、三柱神のうち二人を降服させるほどの力を持つのがエロールだ。
ならばエロールが戦えば勝てる。なのにそれをしない。それを疑問に思った結果が今のクローディアの問いである。
エロールはその歩みを止めず、階段を下りながらクローディアへと答えを返した。
「……かつて神同士の戦いがあった。そのとき世界は一度死んだ。それほどに神の戦いは激しいのだ。
私は二度と世界を死なせたくない」
千年前の神々の戦い。それは世界を一度殺すのには十分過ぎる程の規模だという。
エロールはそれを分かっている。だからこそ、自身がサルーインとの戦いに赴かないというのだ。
「なるほどな。でも、俺達じゃサルーインには勝てないかもしれないぜ?」
ジャミルが軽口を叩きながら階段を下りる。それに合わせて他の四人も一緒に下りていく。
「人には自分の運命を自分で決める権利がある。
サルーインの復活を傍観するか、サルーインを打ち倒すか、それともサルーインに敗れ去るか。全て自分達で選ぶことができる」
既に階段の一番下の段に辿り着いていたエロールが言葉を返す。
少なくともこの五人は、サルーインと戦う道を選んでいる。だからこそこの言葉を贈ったのだろうか。
やがてグレイ達五人も階段の一番下へと到達。そしてミリアムはその場で立ち止まった。
「本当は、もう結果が分かってるんじゃないの? やれるかどうかも分からないのに、あたい達に任せるとは思えないもん」
ミリアムが笑ってそう聞く。確かに、勝てるかどうかも分からない……というより、負ける公算の高い戦いをさせるとは思えない。何しろ、負ければ世界が危ないのだから。
だが、その問いはエロールが横に首を振ったことで否定された。
「神々とて、それほど先のことがわかっているわけではないよ」
そう、たとえ神々でも未来というものは分からないのだ。
封印したことによってサルーインの憎しみが増すとは予想していなかった。
サルーインが『ミニオン』という使い魔達を生み出すとは思っていなかった。
かつての戦いで生み出し、ミルザへと与えた宝石『ディステニィストーン』が世界を混乱させるとは思わなかった。
「……全て、私の失敗だよ」
心底悔やんだような顔(帽子と髪型でよく見えないが)でエロールが言う。
未来が分かっていれば、このような失敗もしなかった。そしてその失敗の結果がサルーインの復活だ。
「勝敗はやってみなければ分からない、そういう事ですか……荷が重いですね」
「だが、やるしかない。エロール、俺達が負けても文句は言わせんぞ」
ゲラ=ハの言葉にグレイが言った。それを聞いたエロールが笑顔で答えを返す。
「私はこの世界そのものと、世界に存在する全てのものをいとおしく思っている。
どのような結果も、受け入れるだけだ」
「さて、サルーインの居場所ですが……実を言うと、今はこの世界にはいません」
吟遊詩人の口調に戻ったエロールが、サルーインの居場所を言う。が、それはあまりにも理解しがたいことだった。
もっとも、いきなり『実はこの世界にはいません』というのは驚かないほうが不思議だろうが。
「何だと? それは一体どういう意味だ」
いきなり突拍子の無いことを言い出すエロールにグレイが問い返す。
見れば他の面々も全く理解できていないような表情。中にはジャミルのように「それはひょっとしてギャグで言ってるのか」とでも言い出しかねない表情の者までいる。
だが、エロールは全く動じずにその続きを言う。
「グレイ達が動いているのを感づいたのでしょう。どうやら数日前に異世界へと飛び去ったようです。
おそらくは妨害されないよう、異世界で復活を遂げてからこちらへと戻ってくる……そういうつもりでしょう。
もっとも、転移に使ったエネルギーを取り戻すだけの時間だけ復活は遅れるでしょうが」
サルーインにそのような芸当ができたとは初耳である。千年前の戦いの記録にも、そのような事は載っていない。
だが、事実サルーインは異世界へと飛んでいる。ならば追って復活を阻止、最悪の場合復活したサルーインを打ち倒す必要があるのだ。
「消耗したエネルギーの分だけ復活が遅れると言いましたね……具体的にはどれ程遅れるのですか?」
「……長く見積もっても、あちらの時間で数ヶ月といったところでしょう」
サルーイン復活まであと数ヶ月の遅れが出る。異世界に向かい、探して打ち倒すには十分な時間だろう。
その頃には彼らの中に異世界行きを迷う者など誰一人としていなかった。
……まあ、どうやって行くのかを一切考えていなかったが。
「私が一度あなた方を地上へと送ります。準備が済んだら北エスタミルのパブまで来て下さい。
そこから私の力でその世界へとお送りしますし、決着がついた頃にそちらへと迎えに行きます」
数日後、北エスタミルで謎の光が確認された。
その光の正体は無論、エロールがグレイ達を異世界『ミッドチルダ』へと送るための力である。
「頼みましたよ、皆さん……」
彼らがいなくなった北エスタミルで、エロールは一人呟いた。
そしてグレイ一行とサルーイン、そして『機動六課』と『ジェイル・スカリエッティ』を巻き込んだ物語は……ここから始まる。
投下終了
サルーインとエロールに次元航行能力付けたのは少しやりすぎだったかな…
グレイ達の戦闘能力は……まあ、最終試練まで来ているならこれくらいだろうという目分量です
どうでもいいことですが、もはややるかどうか分からなくなりつつあるロワの主催にできそうなのが約一名(サルーイン)
GJ。
今後の展開がまじで楽しみ。
ろくに技も覚えない状態で最終試練に突っ込んではまった記憶が蘇った。
詩人さん、あんたエロールだったの!?っていう驚きも。
『ゲラ=ハ』もいることですし、今後がひどく楽しみです。
ただ、1つ言わせていただけるのならば『船長』と『シルバー』はどこいったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
代理投下終了。
昨日は休み返上で就活行ってきたんで疲れたゼorz
今日はゆっくり休んで来週には自分の小説仕上げたいな・・・
でも、舞-乙のほうが思った以上に進まないんで(死
もしかしたらD.グレのプロローグが先になるかもしれん(笑)
あ、それと・・・前に言ってたみなみけだけど・・・
すいません。一気に書いたプロットを保存する前にうちの猫に消去されやがりましたorz
それでやる気がものすごく失せましたハハハハハハ・・・
最後に一言。自分の言ったこと全般的に信用しないでください。
オレ、こういうこと言っててもほとんど計画的に出来たためしがないんだ・・・
>>135 代理投下すみませんでした。
さていきなりですが11時半ごろになったら新作のプロローグの投下をしようと思いますがよろしいでしょうか?
クロスオーバーは真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日です。
代理投下ありがとうございました
・・・よく考えたら、これから最終試練やるって人に対するネタバレなんじゃないだろうか・・・いくらエロール以外のセリフ想像で補ったからって・・・
>>メタルサーガsts氏
え?船長?シルバー?・・・ゴメンナサイ、忘れてましたorz
いや、もしかしたら今後出す予定のガラハドみたいにこのパーティーと別口にして出すかもしれませんが
さてと投下しますか。プロローグだけですの短いです。
魔法少女(チェンジ!!)リリカルなのはA'S 次元世界最後の日
プロローグ
とある宇宙ではゲッター線の開発の第一人者の早乙女博士を止めるため、竜馬、隼人、武蔵が
それぞれのゲッターに乗って早乙女研究所で戦っていたが、事態を重く見た政府は重陽子ミサイルを早乙女研究所に撃つ事を決意し、
着弾までもう時間がなかった。そこで竜馬、隼人は真ゲッターに早乙女博士とその娘の細胞を持って誕生した號を乗せ、
宇宙空間に出てミサイルの迎撃に出たがインベーダーに完全に取り付かれたスティンガー、コーウェンの邪魔により思わぬ時間を食ってしまった。
そして隼人はある賭けに出る事にした。
「何をする隼人!」
「邪魔はもういない。ミサイルをわすれるな!」
「だったら何故分離する!?」
「遅れた分をゲッター2のスピードにかける!」
「む、無理だ。このスピードで・・・」
竜馬は昔の事を思い出す。竜馬と隼人は昔ゲッターロボGの試運転でゲッターライガーに合体する際に失敗をしてしまい、
ポセイドン号に乗っていた、早乙女博士の娘のミチルを死なせてしまったのだ。(真相は別だが・・・)
竜馬はその失敗を思い出し、恐れているのだ。
「もし、もし失敗してみろ・・・」
竜馬にとってはトラウマものだが號はやる気満々の顔で真イーグルのモニターに映る。
そしてゲットマシンは大気圏突入をしたまま、合体をしようとする。
「チェンジ! ゲッタアアアアァァァァ!」
三機の合体は成功し、真ゲッター2となってミサイルを止めようとしたが、間に合わなかった。
そしてその爆発はすさまじいもので地球全てがゲッター線に侵されるものであった。
その爆発のショックで真ゲッターは分離し、隼人と號は脱出したが、竜馬は取り残されたままだった。
「うわあああああああああああ!!」
その時、竜馬の体を光が包み、そして竜馬はその宇宙から消えていった。
プロローグはこれで終わりなので投下完了です。
本当に短いものです。
さて次は竜馬が拾われた話になりますが、戦闘は竜馬が戦闘しないのでカットします。
竜馬が戦闘に出るのは2、3話後ですね。
>>137 いえいえ、グレイ主人公ならクローディアが入るのは必然(こだわり?)ですし、
ゲラ=ハがいる時点で大満足ですからお気になさらず。
ホーク船長、ゲラハ、シルバーの3人が揃っているのが個人的なお気に入りです。
読み終えた後にそういえばあれ?勘違い?って思い、
声優さん調べたらシルバーの声優って高橋美佳子さんじゃないですか!!(リリカルのクロノおよびキャロやってます。)
>>60 次回ではんたの展開するバリアジャケットの細かいフォルムは書くつもりでいます。
ただ、残念なことに私には絵画スキルがありません。
いつかどなたかが書いてくださることを願いながら、話を書き進めていきます。
来てない人が多いだろうけど、チェンジなのはA’Sの第1話の投下を3時ごろに投下したいと思います。
でも誰も聞いてなそさう・・・。
承認!
支援
いい加減自分が微塵も歓迎されてない事に気付かないのかね
さてと少し早いですが、投下しますか。
第1話 目覚め!! 新たな宇宙!
「うううう、ここは・・・?」
竜馬が目を覚ますとそこは天井があり、自分はベットに寝ている。
(俺は確か、真ゲッターに乗ってミサイルを落とすのに失敗して・・・。その後・・・)
竜馬が顔に手をやって考えていると、開いたドアから大人の女性と少年一人がやってきた。
「手前ら! 一体誰・・・だ」
竜馬は隼人から渡され、懐にしまっておいた銃を取り出そうとしたが、その銃がない事に気づく。
「これの事ですか? 物騒なものを持ってるですね・・・」
少年は竜馬が持っていた銃を出し、竜馬に見せた。
「このガキ!」
「まあまあ、落ち着いてください。とりあえず落ち着いて・・・。とりあえずお話をしましょう」
竜馬が暴れそうになるので女性がが何とかなだめ、竜馬はとりあえず話を聞くことにした。
「私は時空管理局提督でこの艦船アースラの艦長のリンディ・ハラオウンです。こっちにいるのは執務官のクロノ・ハラオウンです」
「時空管理局? 俺をからかってるのか!?」
「からかってません。単刀直入に言いますと、あなたはこの次元の人間ではありません」
「何!?」
竜馬はリンディの言葉に驚くが考えた。自分はあの重陽子ミサイルを止めるのに失敗した後、光に包まれた事を・・・。
その光はゲッター線の光であり、その時竜馬はすべての命の記憶や別の宇宙の存在を見たのだ。
つまり自分はゲッター線の力で別の宇宙に来たと考えたのだ。
「ところであなたの名前は?」
「竜馬。流竜馬だ」
「では竜馬さん、あなたの世界について聞きたいのですがよろしいかしら?」
そして竜馬は自分の事や自分の世界について語った。
自分のいた世界では3年前に突然現れたインベーダーが地球に攻めてきたので自分や仲間はゲッターロボに乗ってインベーダーを倒したが、
そのすぐ後に竜馬は早乙女博士殺しの罪を擦り付けられ、3年間牢獄に入れられたがその3年後に何故か生きている早乙女博士の反乱を止めるため、
政府から「早乙女を倒したら仮釈にしてやる」との条件でゲッター1に乗り、戦ったが、その途中政府が早乙女研究所に重陽子ミサイルを撃つ事を決め、
自分と仲間の隼人、號と共に真ゲッターに乗り、ミサイルを止めようとしたが失敗し、自分は光に包まれ気がついたらここにいたと言うことである。
「随分スケールが大きいことだな・・・」
「念の為にあなたの体を調べましたが、あなたにはリンカーコアがあります」
「リンカーコアだと?」
リンディは竜馬にリンカーコアの説明をした。リンカーコアは魔法を使うのに必要なものであり、竜馬はそれを持っているのだ。
「恐らくはそのゲッター線の影響で出来たものでしょう」
「そうだろうな・・・。で俺はどうなるんだ? また刑務所行きか?」
「いえ、あなたは次元漂流者なのであなたの世界が見つかるまで私達が保護と言う形で身柄を引き取らせていただきます」
「そうかい・・・」
「悪い事をしなければ好きにしてもらって構いませんよ」
「だったらそれを返せ」
「それだけは出来ません」
クロノに銃を返すように要求するが当然受け入れられず、竜馬は少し機嫌の悪いまま食堂へと向かった。
食堂で食事をしているとさっきの少年より少し年上のように見える女性二人とその少年より少し年下に見える少年と少女がやってきた。
「あなたがさっき艦長達から聞いた流竜馬さん?」
「ああ、そうだ」
「私、フェイト・テスタロッサって言います。こっちにいるのが私の使い魔のアルフです」
(またわからん事が出てきたな)
竜馬は使い魔の意味がわからないので後でクロノあたりに聞くかと思った。
「あたしはエイミィ・リミエッタでこのアースラの通信士をしてます」
「僕は、ユーノ・スクライアって言います。これからもよろしくお願いします」
「ああ」
竜馬はそっけない答えをしてその場を去った。
「何か、あまりいい感じしないね。悪人面だし」
「アルフ、でもあの人悪い人じゃないと思うよ・・・」
竜馬を批判するアルフをなだめるフェイトであった。
竜馬がアースラに拾われて2日後、海鳴市で戦闘があった。
それは時空管理局の協力者でPT事件解決の功労者の高町なのはが何者かに襲われ、
フェイト、ユーノ、アルフもなのは救出に向かったが、新たな乱入者達により戦闘は苦戦していた。
結界のためアースラに映像がこないのでクロノとエイミィは心配しながら待っていたが竜馬は苛立ちを感じていた。
「おい! クロノ! ここにロボットはないのか!?」
「そんなものないよ! 管理局は質量兵器の保有を認めてない。だからロボットなんてないよ!」
「くそ!」
そしてなのはが結界を内側からスターライトブレイカーで打ち破り、ようやく映像が出た。
そこに映し出された映像にはなのは達の他に赤い服と髪をした少女、ピンクの髪をした女性と緑っぽい服を着た女性とアルフみたいな男が映し出された。
クロノはそのうちの緑っぽい服の女性が手に持っている本を見て驚く。
その本の名前は闇の書。11年前、クロノ父でリンディの夫であるクライド・ハラオウンが死ぬ理由になった忌まわしいものであった。
投下完了ですが、今回も短いな。
次もまだ戦闘はありませんが、その次は戦闘の予定です。
ルパンV世スペシャル
ロストロギアを狙え
ルパン一味 VS 時空管理局
書いてもしかたないか…
俺は読みたいぞ。
GJ!!
竜馬がデバイスで戦闘したら・・・非殺傷バンザイッ!!
ヴォルケンリッター皆殺しフラグか?
まさかいきなり丸い戦いをするなんてくだらない展開じゃないだろうな?
ちょっと風あたり強すぎないか?
>>152 一応予定では竜馬はクロノから殺さないように言われますが・・・です。
どうなるかはご想像とその後の展開と言う事で・・・。
>>153 全く成長も自省もしてないし仕方がない。少なくとも地の文は読むに耐えない。
>>152 竜馬も一応、管理局の保護扱いなんだから自制ぐらいしないと
逆にヴォルケンを一方的に虐殺されてもつまんなくなっちゃいますよ。
だだ、腕の一本や二本ぶった切る勢いの戦いは見たい。
>>155 ならスルーすればいいだけじゃないですか。
成長してないからという貴方だけの意見で中傷をしていいというわけではないですよ。
地の文のどこが読むに耐えないかアドバイスしない時点で、ただの嫌がらせですよ。
GJ!!
続きが気になるぜ!出だしは上々。
海鳴市での戦闘の辺りで、もう少し文章があればもっと良かったかな。
>>158 基本的にこれは竜馬メインですので・・・。
ですけど次の戦闘ではきちんとしたのを書きます。
ゲッター線あるの?
一応確認するが、ちゃんとチェンゲは視聴したか?
>>155 初期の頃と比較すると、大分改善されてる気がするんだが?
>>157 心理変化描写不足。「〜た。」の多用。あまりにも文が短い。
そして何より、原作を知らない人間には何が起こっているか分からない。そこを説明する気は無いのかと。
>>162 ちゃんとしましたよ。この前見直したばかりですし・・・。
>>163 すいません、もう少し注意します。
まあ、あれだ。とりあえず続きが読みたい。
X氏は最初の印象とその後の行動が問題あり過ぎたんだよ。
作品そのもは最初の頃に比べれば、いくらか改善されてきたと思うけれど、まだまだ描写不足、説明不足だと思う。
最近現れない作家が気になる。
いくら焦らされようとも、俺はリリカルパニックとEDFを待ち続ける……何故なら私は
こ の ク ロ ス S S ス レ の 住 人 だ か ら だ っ !
約1名KYな奴がいてクソワラタwwwwwwwwwww
シカトされてるの自覚してないのかウトノキフ体質なのかwwwwwwww
一名ならまだマシな気がする
>>149 五右衛門対シグナムは見てみたい。
まあ斬鉄剣自体、ロストロギアに近いような気もするが。
あのチェンジ!!リリカルなのはA’Sの第2話が出来ましたので7時45分ごろに投下したいのですが
よろしいでしょうか?
OKですのだ。
支援
第2話 邂逅!! 新たなる力!
時空管理局本局ではアースラがなのは達を救出後泊まっていた。
フェイトも怪我をしたが、手を少し傷めた程度であった。
クロノはフェイトと分かれた後、竜馬と会い、竜馬からあることを聞かれた。
「リンカーコアってもん抜かれても死なないんだな」
竜馬がクロノに聞く。
「ええ、リンカーコアはあくまで魔法を使うのに必要なだけで生きていくのには問題はありませんから・・・。
それにリンカーコアは個人差はありますが、再生は出来るので・・・」
「そうか・・・」
「ところで竜馬さんに会いたいって人がいるので僕と一緒について来て下さい」
「俺に会いたいなんて随分変わってるな」
「その前になのはの病室に行きます。フェイトもいるだろうし・・・」
なのはは敵にリンカーコアを抜かれてしまったためにしばらく倒れていたが、元気になっていた。
そして病室でなのはは改めて半年ぶりに再会したフェイトと再会を喜びあっていた。
「仲のいいことだな」
「あのどちら様ですか?」
なのはは竜馬の事を聞いてないので当然尋ねる。
「なのは、彼のことは後で話すよ。それよりなのは、フェイト少しいいかな。君達に会いたいって人がいるから来て欲しいんだ」
なのは、フェイト、竜馬はクロノについていった。
その待っていた人の部屋にはいったらおじいさんが一人座っていた。
竜馬から見たら早乙女博士より少し若く見えた。
「やあ、待っていたよ。そこにかけたまえ」
そして4人はソファに座った。そしてまずはそのおじいさんよりも竜馬の口が先に開いた。
「で、何のようだ? じいさん」
「り、竜馬さん。その聞き方は・・・」
「はっはっは、いいんだよクロノ。そうだね、私はギム・グレアム。時空管理局の提督だよ」
「てことは、お前のお袋さんと同じってことか・・・」
「そうです・・・」
クロノは竜馬の態度に不満があったが我慢した。
「まあ、君の事はリンディ提督やクロノ執務官から聞いているよ。失礼だけど、まずはそこにいるお若いレディー達から話をしようと思うが・・・」
グレアムはなのはとフェイトに自分の昔話をしたり、フェイトに友を大切にするようにと色々な事を言った。
「さて、待たせてすまなかったね。とりあえず君に話があるのは君の世界の事だが・・・」
「ああ、聞かせてやるよ」
竜馬はグレアムやなのは達に自分のいた世界について語り始めた。
グレアムはインベーダーの事よりゲッター線の方に興味を示した。
「君はこの世界に来た際にそのゲッター線の力で命の記憶を見たのかね」
「ああ、そして気づいたらベットで寝てた」
「そのゲッター線はさまざまな世界にあることからこの世界にもあるのかね?」
「知らねえな」
「だが君のリンカーコアは特殊でリンカーコアを持ってる人間にはない特殊のエネルギーが入ってるがそれがゲッター線ではないのかね?」
「そうかもしれねえな・・・。俺はもう行くぜ」
「ちょっと竜馬さん・・・」
「そういう話はあんま好きじゃないんでね・・・」
クロノの静止を無視し、竜馬は部屋を去った。
「すいません、グレアム提督・・・」
「構わないさ、あれが若さなのだろう。君達もあれくらいとまではいかないがもう少し大胆に動けばいいさ」
その言葉になのはとフェイトは苦笑いをし、3人とも部屋を後にし、大破したレイジングハートとバルディッシュのある部屋に向かった。
「バルディッシュ・・・。ごめんね、私の力不足で・・・」
「いっぱい頑張ってくれて、ありがとう。レイジングハート・・・今はゆっくり休んでてね」
傷だらけになったデバイスを眺めるデバイスになのはとフェイト。
「あいつら機械を大切にしてるんだな」
「彼女達にとってデバイスは戦友なんだ。大切にして当然ですよ」
「戦友か・・・」
竜馬はふと、隼人、武蔵、弁慶の事を思い出す。
武蔵はおそらく死んでしまい、弁慶は元気を連れて地下シェルターに逃げたはず、しかし隼人はどうしたんだ?
あいつの事だから生きてるはずだと心の中で色々と考えていた竜馬。
そしてユーノとクロノが、二人のデバイスの状態と今回の敵が使ってきた魔法の説明をする。
あれは「ベルカ式」というらしく、魔力を込めた弾丸で一時的にパワーを跳ね上げる物だという。
「そういえば、ベルカの騎士って・・・」
「なんだそりゃ?」
竜馬は疑問に思いなのは、フェイトも疑問に思ったのでクロノに聞く。
ベルカはかつてミッドチルダと対立していたもので今ではそのベルカ式を使える人間がほとんどいないのだ。
「ところで竜馬さん」
「何だ?」
「レイジングハートとバルディッシュを直すついでと言っては何ですけど、竜馬さんもデバイスを作りますか?」
エイミィが竜馬にデバイス作るかを聞いてきた。
「どういうことだ?」
「竜馬さんもリンカーコアを持ってるから、デバイスがあればきちんと戦えるって事ですよ」
「俺もあいつらと戦えるのか?」
「ええ、正直に言うとリンディ提督と相談して竜馬さんにも協力して欲しいんですよ。
そしてデバイスとバリアジャケットのイメージなどに付き合って欲しいんですが・・・」
竜馬は考えてみた。何もしないよりはいいだろうと考えた結果、竜馬はそれに乗ることにした。
「いいぜ」
「本当ですか!? よかったーーー」
「ああ、竜馬さんいいですか?」
「何だ?」
「くれぐれも相手を殺そう何て考えないで下さい・・・」
クロノは竜馬の性格などからして、容赦なく敵を殺せるタイプだと判断したのだ。
「考えとくぜ」
数時間後、竜馬はエイミィに連れられてデバイス開発のため、マリーの所を訪れていた。
「どうも、マリエル・アテンザって言います。よろしくお願いします」
「ああ」
「で、竜馬さんはどんなデバイスにしたいんですか?」
「簡単だ、ゲッターにしてくれ」
「は?」
マリーはゲッターの意味がわかっていなかった。
「あの、どういう意味ですか?」
「あのね、竜馬さんは自分の居た世界ではロボット乗りだったからそのロボットのような形にしてくれって意味じゃ・・・」
「違う。ゲッターにしろって言ったんだ」
エイミィの小さい声が竜馬は聞こえていた。
ゲッターロボは本来ゲッター線がなければ動かないものだが、
竜馬はグレアムから自分のリンカーコアにゲッター線が入っている事を聞かされているので、ゲッターロボ製作を考えたのだ。
「そのデバイスやバリアジャケットとかは俺のイメージで出来るって聞いたが・・・」
「ええ、出来ますよ」
「だったら俺がイメージするからそれを見て作れ」
そして竜馬は自分のイメージしたものを映像に出した。
その竜馬が出したイメージは自分の宇宙にいたときと全然変わらないゲッターそのものだった。
「だめですよ! 竜馬さん! これじゃあ、質量兵器を作るのと変わりませんよ!」
「どうしろってんだ?」
「なのはちゃんとフェイトちゃんの戦闘記録を見せたはずですけど・・・。それと似たようなものでは・・・」
「だったら俺は協力しねえ。言っとくが、俺は自分でゲッターを動かしたいからコックピットだけは譲れねえからな!」
「「そんなーーーー」」
エイミィとマリーは一生懸命考えた。何とか質量兵器扱いにならずに竜馬の希望通りにする方法を・・・。
そしてマリーはひらめいた。
「そうだ、これならいいんじゃないですか!?」
「ほう、どういうのだ?」
「竜馬さんの体を媒体にしてゲッターの体にするんですよ。ゲッターの大きさは竜馬さんの身長と同じになります。
そんでもって竜馬さんの体は小さくなってゲッターのコックピットに乗るんですよ。
そうすればゲッターがデバイス兼バリアジャケットにもなりますし・・・。これなら質量兵器の保有にならないはず・・・」
「ふ、面白そうだな。いいぜ、それで」
「でもマリー、そんな事今までやった事ないから失敗するかも・・・。それに失敗したらもしかしたら竜馬さんが・・・」
「死なばもろともよ。やってくれ」
「わかりました!」
そしてマリーは竜馬監修の元、竜馬専用デバイスを作ることにした。
しかしレイジングハートとバルディッシュの修復もあるのでゲッターの完成は遅れるかもしれないとの事だった。
次の日、竜馬はアースラ部隊と共に海鳴市へとやって来た。
アースラ部隊の拠点なのはの家の近くのマンションになり、竜馬もそこにいた。
竜馬がリビングの方に向かうと小さい赤い子犬とフェレットがいた。
「何だ、この犬は?」
「失礼だな。あたしだよ!」
「あん、その声・・・、アルフか?」
「その通り。これが新形態、子犬フォーム」
「で、そこの小さいのは?」
「僕です。ユーノ・スクライアです」
「あの時のガキか。お前もその使い魔って奴だったのか?」
「僕は違いますよ・・・」
竜馬は事情を知らないのでユーノを使い魔だと勘違いしても無理はない。
「うわぁ〜! アルフ小さい!」
「ユーノ君、久しぶり〜!」
そこへなのはとフェイトが入ってきて、二人はすぐにアルフとユーノを抱き抱える。
その直後、アリサとすずかが玄関にやってきて、フェイトの歓迎も含めて、
なのは達と共になのはの両親が経営している喫茶翠屋に行く事になった。
竜馬は暇だったので少し散歩すると言い出し出かけていった。
その竜馬の顔を見たときのアリサとすずかは内心ヒヤッとした。悪人面だと・・・。
竜馬が適当に海鳴市を散歩してたら竜馬はある女性と車椅子に乗る少女を見かける。
少女の方は知らないが、女性の方は見覚えがあった。その女性は先日の戦いで緑っぽい服を着ていた女性であった。
そしてすぐにその少女達の連れが現れたが、その連れ(犬は除く)にも見覚えがあった。車椅子の少女は全員先日の戦闘に参加していたメンバーだったからだ。
「はやて、今日の晩御飯何?」
「それは秘密やでヴィータ」
「ヴィータ、まだ昼なのにもう晩御飯の事を聞くのか?」
「ヴィータちゃん、気が早いわよ」
「うっせえな、シグナムもシャマルも・・・」
竜馬はまさかなっと思ったが通り過ぎた。
とりあえず名前は覚えた。赤い髪のガキがヴィータ、ピンク色の髪がシグナム、金髪がシャマルだと・・・。
後は車椅子のガキがはやてと・・・。
それから1週間が経ち、なのはのリンカーコアは完全回復し、レイジングハートとバルディッシュの修理及び改造も完了した。
そして竜馬専用のゲッターもほぼ完成で後はカラーリングだけになっていた。
なのは、フェイト、竜馬がデバイスの受け取りに行くと突然アラームがなった。
そのアラームはヴィータとあのアルフみたいな男ザフィーラが管理局の包囲網に引っかかり、今はクロノが相手をしていて、
アルフとユーノは先に海鳴市に向かっていた。なのはとフェイトも急ぎ転送を頼み、結界内と入った。
「よし! 俺も行くか」
「竜馬さん、まだゲッターのカラーリングが・・・」
「そんなもん後でいい! 俺は行くぜ!」
そう言って竜馬はイーグル号の形をしたデバイスを持って転送するように頼むが竜馬はあることを思いつく。
「そうだ。おいエイミィ。俺を結界の外に転送しろ!」
「え、どういうことですか?」
「いいから言われたとおりにしろ!」
「わ、わかりました」
そして竜馬はなのはとフェイトより少し遅れて海鳴市に向かった。
結界内ではなのはとフェイトが改造されたデバイスを上に向けて叫ぶ。
「レイジングハート・エクセリオン!!」
「バルディッシュ・アサルト!!」
二人の体はピンクと黄色の光に包まれ、バリアジャケットの装着が完了し、二人は新しくなったデバイスを構えた。
二人はヴィータとザフィーラに戦闘をやめて、話し合いをしようとするが二人は聞く耳持たない状態であった。
そして結界の外にいたシグナムがレヴァンティンで無理やり結界の中に入ってきたのだ。
その数秒後、結界の外に竜馬がやって来た。
「ふ、やってみるか。チェエエエエエエエンジ! ゲッタアアアアアァァァァーーーーー、1!!」
竜馬の体はゲッターロボへと変化し、次に現れたのは竜馬ではなくゲッター1そのものであった。
しかし竜馬自身はマリーの提案どおりに小さくなり、ゲッター1のコックピットに座っている状態だった。
「さてと俺もあの中に入るか」
「あの、だったら転送しなおしますけど・・・」
「いいんだよ。最後のカラーリングもしておきたいしな」
「え?」
そう言って竜馬は空中へと上がりゲッターの手をクロスにして体の前にし、真上から思いっきり結界に突進しようとした。
「竜馬さん。そんなことしなくても・・・」
「うるせえ! これでいいんだよ!」
結界はゲッターのパワーに負けゲッターは結界の中に入った。
そして地面に思いっきり着地した。
「な、何だありゃ」
ヴィータが驚くがシグナムやザフィーラ、なのはとフェイト、アルフとユーノ、クロノも驚いている。
そこに立つのは人の大きさをしているが、見るからにロボットの姿であった。
そのゲッターの姿はさっきまでの赤い色ではなく全身とマントが真っ黒になっていて、目に瞳があり、その瞳は血が走っているような目であった。
投下完了。
ロボットのデバイス化は他の人の作品を参考にしました。
次は戦闘ですが、基本的にブラックゲッターの武装は原作アニメ使用です。
シエン
>>181 すいません追加です。
ブラックゲッターの武装ですが元のゲッター1のあの二挺銃も持ってます。
>>181 なぁ、きついこと言うけどあんた本当にここの住人の意見聞いて改善しようとしてる?
>>163で言われたことが全く改善されていないようにみえるんだが?
>>184 すいません、注意したつもりが・・・。
更なる注意が必要だ・・・。
>>185 貴方の場合自分で過剰だと思うくらい心理描写や地の文を書いたほうがいい気がする。
まぁ頑張れ、チェンゲは好きだから期待してる。
っていうか、未だに相手をしてあげる人がいることに驚く。
もうスクリプト荒らしコピペと同義だと思ってたんだが、こいつ。
>>181 GJ!!
ただ、だった。が多かったのが気になりました。
デバイスに関しては、ビックリしました。てっきり、ブラックゲッター風の
BJだと思ってましたので。
まーあれだ……
ちょっとばかしゼロ魔クロスのスレに行って来い。
んで、まとめからいくつか読んでみることを薦める。
とくに完結してるヤツで
あんまり偉そうに言わない方が良いぞ
てかせめて身内のまとめを……
身内だと、完結・非完結の検索できないねん……
てか、向こうさんのまとめの見易さはおかしい……
ゼロ魔ってアレか?ダースベイダー
かなり感動した
だからってお前ら、これ以上龍騎さんに負担かけるのもな……
それに今から真似すると突撃してきそうなやつがいるんだが
>>184 >>186 NGワード設定しているから全く読めないんだが、全く変わらず……か。
何言っても意味ないから、改善は期待しても100%無駄。
龍騎さんの重労働に乾杯
・・・気をつけないと神主みたいになっちゃうよw
三点リーダ使わない時点で大概だな。
いやならスルーしとけ。
続きは読みたいが改善して欲しいんならそう書け。
なんでスルーできないやつが急激に増えたんだ。
>>196 ・・・俺としては乾杯より休む機会が欲しいところですね・・・そろそろ本当に疲れに完敗しそうですorz
・・・過労死上等。もうこうなったら徹底的に働こうじゃないですか
・・・で、次にやるのは確か完結作品ごとのインデックス作成でしたっけ?
あぁ神が光臨した・・・。
直すんなら、もう一つ。
作者別、タイトル別のインデックスなんですけどABCあいうえお順に並んでいますよね?
その順番に単に並べるだけでなく、
あ___
あで始まる作品
い___
いで始まる作品
とするとぐっと見やすくなると思います。
でも、これやるとすごく大変そうですよね……言うだけにしときます
>>199 だからとっくに龍騎さんのライフはゼ(ry
202だったよ…
某ネギま投稿サイトに存在していたレギオンって奴を思い出した…
執筆パターンが同じなんだよ。
俺もゲッターとか好きだよ?
だった。の多用だけでも改善してくれ!
そしたら、俺は先に期待できると安心する。
他の人はわからんけど。
まぁ、未来に期待できると…思いたい…かなぁ?
206 :
205:2008/01/20(日) 20:54:46 ID:UEGVn62o
カキコ前の更新忘れてた…orz
龍騎さん、体に気を付けて!
>>202 それは死ぬ、もうなんか確実に死ぬw
みんな、龍騎氏だってリアルの生活ってもんがあるんだぞw
・・・ご心配なく。ゼロなんかとっくの昔に通り越して、アンデッドの域に達してますから
え?精神的に大丈夫じゃない?
・・・で、完結作品のインデックスって、外伝や番外編がある作品も含めていいんですかね?
>>200 頼むから、あなたのような若い人が、過労死上等なんて言わないでくれ。
身内に若死にした者がいる身としては、軽く口にして欲しくないんだ。
御身、大事になさいませ。
>208
含めても良いと思います。
ですが、その前にゆっくりおやすみください。
マジで心配になります。
wikiなんだからみんなでいじっちゃあかんのかね
前アダルトサイトに飛ばされるように弄られたことがあった気がする
以前にありましたな。
トップページから全てに、自動的にアダルトサイトに飛ばされるタグを仕込まれたことが。
「付け焼刃の訓練かもしれないけど、土壇場で生死を別ける事になるかもしれないからね」
最後に一言言い残してなのはが退室する。
はやてから任務の概要を伝えられて依頼、なのはは今まで見たことないほど上機嫌だった。
《やっぱ、なのはさん、今度の任務、嬉しくてしょうがないのかな?》
《そりゃそうでしょ、砲撃魔導師にとってリミッター無しの殲滅戦なんて夢のようじゃない。そうそうある任務じゃないもの》
思念通話で答えながらティアナは果たしてこんどの作戦、一番の貧乏くじを引くのは一体誰だろう?かと考えた。
・・・・幻獣の絶滅フラグだな。 なのはの魔砲の渦に消える幻獣の群れ・・・
スゲ!違和感ないんですけど! 一番でかい幻獣もなのはとフェイトとはやてのブレイカーで死ぬな。
闇の書の暴走プログラム以来の合体技でるかも。 緑の章のラスボスで苦戦したな〜。 しみじみ
>>205 懐かしい名だな>レギオン
終わクロがレイプされた時はマジでディスプレイを殴りたくなったな
>>214 幻獣がそんなに甘い存在であってたまるか。冗談でもそういうのは自重しろ。
>>215 レギオン言われて「カオス・レギオン」が出てくる俺は幸せなんだろうなぁ……。
>>216 ブラスフェミー蹴っ飛ばして爆発させるのはマジ楽しかったなwwwww
二週目の銃使いのほうが楽なんだけど
アクセス規制に驚いて、5話投下仕様とした矢先だったので物凄く戸惑ってました。
それで、教えていただいて避難所のほうに5話投下してきました。
あちらにも書きましたが、どなたか代理で投下していただければと思います。
OCNは皆でアクセス規制されていると教えていただきました。
今回の話では『はんたの心の荒れ』を感じてくだされば幸いです。
今まではひよっこだから訓練だからと必死に自制していたのに
実戦でまで同じことを曹長まで一緒になってされたときのはんたの心、
そしてバトー博士の最高なおもちゃの最高な性能を目の前に彼の心がどうなるか。
それを感じていただけたらと思います。
レギオンと言われて怪獣を思い出す俺はry
>>214 幻獣があいつら三人で滅ぼせるんだったら、何で人類は50年も戦ってんだ
本気で滅ぼす気ならばガンダムXみたいに数十機のコロニー投下位しなきゃ駄目だろ。
どうも、名前通りの人です(ぁ
意外と好評でレス貰った事とテスト勉強からの逃避が重なり、続きを書いてみた。
闇のゲームを始めて良いかな?(ぇ
>>217 原作の『水で召喚を封じられた際の戦術』が印象的だな。>ブラスフェミー
なんか、最近投下で規制食らう人が多いみたいですが、注意点ってありますかね?
最初の一行を空白にしないというのは、以前聞きましたが。
それとも規制って回避不能かな? だったら、避難所行ってきますけど。
>>225 原作wwwww
確かに原作かもしれんがwwww
「バクラさん……私、凄い発見をしました」
「あん?」
「外の世界で生きていくにはお金が必要なんです」
「そうだな」
「お金がないとご飯も食べられません」
「知ってる」
「そしてお金はお仕事をしないと手に入らないんです」
「だから?」
「お仕事を探したいと思います」
と言う事で……
『キャロとバクラが就職活動をするそうです』
>>223 うおおおっ! 本当に連載が実現したのか!?
歓喜と共に支援。
『とりあえず『盗み』だな』
「……何がですか?」
『仕事に決まってるだろうが?』
「却下」
山奥のアルザスの村から三日ほど歩くと辿り着ける街がある。
田舎の地方都市なのだが山奥の村に篭っていた少数民族の少女からすれば未知の領域。
街では目立つ民族衣装と、首から提げた大きな一つ目が彫られた金色のペンダント。
それに不安げに辺りを見回す様子からキャロ・ル・ルシエは立派な御上りさんである。
『あんまりキョロキョロするんじゃねえよ! ただでさえ無駄に目立ってんだから』
「えっ!? 目立ってましたか?」
カッと彼女の首から下げた超級オカルトグッズ 千年リングが光を放つ。
キャロの背後に影のように立つのは白髪をツンツンヘアにした目付きのヤヴァい少年。
『自覚無しか……周りを見てみな! テメエの派手なマント着てる奴がいるかよ?』
その姿はキャロ以外には見えず、その声はキャロ以外には聴こえない。
彼の名はバクラ。千年リングに宿る三千年前の闇の意思にして、盗賊。
「……居ませんね」
『ちったぁ、自重しろ。服も代えた方が良いかもな…「キュウ〜」…チビ竜!
テメエも顔を出すんじゃねえ「ギャウン!」まったく……』
昔居た世界ではソレこそ悪逆非道の限りを尽くしたバクラだが、この世界 キャロの胸(エロい意味ではない)に収まってからは大人しい。
大人しい理由としてはキャロの竜使いとして白竜をも従える力に、完全に体の主導権を手に入れられないと言う事もある。
だが同時に盛大に気が抜けたと言う事も可能性としてある。
もはや三千年の闇の運命に縛られる必要も無く、自分を身につけたのは世間知らずで村から追い出された薄幸の竜使い。
極悪な盗賊を持ってしても……お節介を焼きたくなる。
「これで五店目……」
『連敗記録更新中だな』
「ダッ、ダマレです!」
「キャウウ」
ションボリと肩を落としてベンチに腰掛けていたかと思えば、急に虚空に向かって怒鳴る。
そんな彼女の横に置かれたバックからはトカゲチックな顔が覗いていた。
現時刻、既に日は沈み闇が深い時間をもってキャロは物凄くイタイ子です。
「お仕事をするのがこんなに大変だったなんて……」
『この程度の片田舎で毎日求人してる場所なんてそうねえわな?』
バクラの言った求人云々も含め、田舎の堅物たちが着る服を身につけた小娘をワザワザ雇おうなんて考える者はそう居ない。
相棒の指摘通りに無いお金を崩して服を代えるべきか?とキャロはタメ息。
「村ではすぐにお仕事できたのに……この街の人は冷たいんです!」
ヤケ食いだ!と残り少ないビスケットを口に放り込み、むせ返る宿主にバクラは問う。
『例えば?』
「お隣さんの洗濯とか子守り、おイモの皮剥きとか……」
『それはお手伝いって言うんだ』
「っ!?」
『マジで!?』と驚愕の表情を虚空に向けるキャロはやっぱりイタ(以下略!
スーパーロボット大戦Xさん Beyond the time を聞きながら楽しく読ませていただきました。GJ!
そんな二人と一匹(見た目は一人と一匹)に歩み寄ってくる人影。
どこにでもいる中年の男性、一つ付け足せば人の良い笑みを浮かべている。
「はじめまして、お嬢さん」
「はっはいっ!?」
「見たところアルザスの生まれかな? 色々と苦労してるようだね」
「そうなんです……実は」
話しかけられた時こそ驚きはしたが、キャロはすぐに警戒を解いた。
今まで仕事の件を掛け合った人全てに邪険にされ、話し相手は二言めに『盗み』だ『盗掘』だと言う。
信頼できるはずの使い竜は未だに赤ん坊。この状態で見ず知らずの人間に優しくされたら口も心も軽くなる。
「なるほど……大変だった。それで仕事を探しているのか……どうだろう? ウチの店で働いてみないかね?」
「えっ!? 良いんですか!?」
「ウチは主に食べ物を出す飲食店なんだけど、ウェイトレスを探していたんだ。
アルザスの話なんかをしてくれればお客様も喜ぶと思うんだけど……もちろん無理にとは言わないけど……」
パァッ!とキャロの顔が明るくなり……
支援だ。
キャロピンチwwwww
「嘘はその辺にしとけよ、オッサン」
胸の千年リングが光を放ち……一変する。感動と喜びに緩んでいた頬は皮肉った笑みを刻み、感動で溢れそうだった涙の目元は鋭さを増す。
前髪が二房ほどピンッ!と立ち上がり……キャロはバクラに変わる。
「なっ何を……」
『止めてください、バクラさん!』
状況を飲み込めず驚く男は呆然と、仕事を得る機会を逃すものか!と焦るキャロは憤然と。
だがバクラは体の主導権を離さない。
「料理を出す店? はっ! お前からするのは料理の匂いじゃねえ……金と……偽りの天国にいける薬の臭いだ」
「っ! 何をバカな……」
『えっ……嘘』
確かに男からは甘い匂いがしていたのはキャロも理解している。だがそれがイコールで……
「盗賊はな……そういう同属の匂いに敏感なんだぜ。幾らで売るつもりだったんだ?
今での女共みたいに麻薬で抵抗する気なんて無くさせて……」
「……」
「歌い文句は……『滅多にお目にかかれないアルザスの少女! 何も知らない処女を貴方のお気の召すままに』ってか?
金貨一袋! イヤ……二袋はいくかな? 相棒の体はよ〜!!」
バクラが撫でたはずの体の感触を思わず言葉の中身と重ね、キャロはその顔を真っ青に染める。
否定せず、憎々しげにこちらを見ている男の反応が、彼の言ったことが真実だと示していた。
もしバクラが止めてくれなかったら……
「おのれぇ!!」
「チビ竜!」
「ギャワウ!!」
男が懐から引き抜いたのは帯電する棒状の物体、護身用のスタンガンか何かだろう。
中身がバクラのものとは言え、主の危機である。何時もより迫力がある主の声にフリードはカバンを飛び出し、男の顔に飛び掛った。
「グフォッ!」
そのスキをバクラは見逃さない。キャロの非力な体とは言え、盗賊の実戦経験で動かせば鳩尾にキツイ一撃を加えることも可能だ。
のた打ち回る男を捨て置き、フリードを連れてバクラは歩き出す。
「このアマ! ただで済むと思うなよ!?」
起き上がった男を首だけで一瞥し、詰まらなそうに盗賊は呟く。
「その言葉……ソックリ返すぜ。テメエはもう摘んでんだよ!」
男の背後には首が無く空っぽの中身を覗かせた西洋の鎧騎士が三体。
感情の欠片も見せず、虚ろな動きで剣を振り上げて……『GAME OVER!』
やっぱり悪人フラグだったか。
「人の良い笑顔」なんて描写されてる奴に碌な奴はいねえ支援。
以上です〜最後は初期の遊戯王っぽくしてみたw
>>241 GJだな。やっぱバクラは怖いね。まそのおかげで助かったんだが・・・。
>>234 それってスパロボXの第17話の話ですか?
>>241 あのインチキTRPGかwwwww
首無し騎士って地味に格好いいよなぁ
GJ!!
フェイトとの初対面時に管理局員が失礼なこと言いましたが、
それを聞いてバクラはどんな反応をするのか楽しみですw
>キャロが千年リングを見つけたそうです
これは本格的な連載と見ていいのでしょうか? どちらにせよ、待ち望んでいた続編にニヤニヤさ!
ラストの締めが遊戯王の画調で脳内再生余裕でしたw
何故だろう…バクラというキャラがいるせいか、原作のキャラに忠実そうなのにキャロが随分と魅力的に見える!
しつこいけど「やさぐれ男と無垢な少女」の組み合わせは自分、好物。本当に(ry
キャロとバクラの珍道中の続きに更なる期待をしていますw
GJでした!
早レス本当にありがとう〜これで少しでもテスト勉強を頑張りたい(多分無理
>某TRPGではなくもっと前に遊戯が悪い人たちをゲームでやっつけていた時の感じで脳内変換よろしくw
つうか、最初に出したDMのモンスターが首無し騎士ってどうよw
>多分バクラと一緒だとあんな施設に入るくらいなら盗賊の道を…なんでもない
>「やさぐれ男と無垢な少女」とな……すばらしい表現だZE
GJ!
首無し騎士と聞くとヴァルキリープロファイルのあれを思い出しますね。
スーパーロボット大戦Xさん Beyond the time を聞きながら楽しく読ませていただきました。GJ!
あと、何気に最後にバクラの能力が発動してて、キャロの能力アップが確定しましたね。
『罰ゲーム!』が次は誰に炸裂するのか…っていうかむしろ闇キャロ降臨にwktkっすねwww
それと、キャロが千年リングを見つけたそうですの人さんは問題なく投下できたようですが、何か気をつけた点ってありましたか?
>>241 GJ!
今ちょうど遊戯王の単行本があるだけに、あのラストは懐かしいwww
単純に字面だけでもバクラらしいですからね。
>Stylish氏
いや、ホント申し訳ない。今日の(代理)投下分冒頭でティアナをああしちまって。
ああ、StS+ライダー氏のディードといい、何故自分は他人の嫁ばかりを不幸にしてしまうのだろう…
…あれ? そういや腕切られたディエチは…
最後のは罰ゲームと理由付けてDMのモンスターを出したかった罠w
チャンと修行を積むと召喚術チックに呼び出せる設定に改へ(ry
闇キャロが降臨するとダブル闇になってしまうのだけど……
特に気をつけたことは無いかな? まあ油断せずにダイブ細かく区切って投下しましたけど。
手早い返答ありがとうございます。あんまり警戒しすぎることはないのかな。
第四話が完成したんで、次予約させていただきたいです。
1時間くらい空けたほうがいいですかね?
闇キャロの発想はもっと評価されるべき。
失礼。闇キャロ=バクラ憑きキャロってことでw
というか、さり気にキャロの身体を撫で回したのか?バクラは
キャロの背後にDEATHの五文字がw
>キャロの身体を撫で回したのか?バクラは
……許さないZE☆ バクラ!(王様風
まあホラ、盗賊王だからね? エロい事も沢山していると思うんだ?
それにホラ、宿主様の体だからさ……ちくしょう羨ましい(自分で書いておいてw
>キャロの背後にDEATHの五文字がw
まて、ソレはそのうち実現するのでちょっと待て。早まるな、AIBO☆
>>253 ダンテのターンって事ですかい!? ひゃっほう! 待ってましたよ。
最近スランプ気味なんで是非ともダンテ成分を補給してください。
しかし
>>245 って話を聞くとリリカルなのはの幼女と屍十二や九頭文治の交流が思い浮かんでしまった、何か短編で書いてみようか? それともリリカル・グレイヴに絡ませるか?
>>257 ネクロフィアとかパペットマスターとか趣味の悪さが感染しそうだなwwww
もしくはフリードが透明になったり
千年リングの人GJ
まさかバクラに和む日が来ようとは…
そしてキャロの可愛さがすさまじいな。うん。
そしてStylishさんクル→?
ただの支援ではもはや足りない!!
大支援を!!
一心不乱の大支援を!!
261 :
魔装機神:2008/01/20(日) 22:33:03 ID:pDaGFahA
GJです。楽しませていただきました。
ふと、バクラ意外にも登場キャラが出てくることをほのかに期待しつつ続きを楽しみにしてます。
これまで感想書けなかったぶんのもまとめて全ての職人様にGJを贈ります
まとめ更新完了・・・口で「疲れた」なんて言えるうちはまだ大丈夫とかよく言いますけど・・・どうやらそうでもないようですね・・・
>>209 ・・・すいませんでしたorz
そして支援
>>258 キリがいいので11時に投下しようと思います。
あと、がっつくようですまないがぜひ書いてくれないか? 大好物なんだ、幼女と殺し屋(レロレロレロ
あと、遊戯王のアニメは手元にないが、リリなののキャロのシーンを見直してみた。
あのボイスで「罰ゲーム!」とか「摘んでんだよ!」とか言われたら、お前……ご褒美じゃないかw
(SSを)書ける×(絵を)描けると二拍子揃ったパーフェクト職人のお通りだ! 支援を急げぇ!
二刀流バッチコーイ
支援! 文に加えて絵まで書けると……恐るべし。
私の絵は小学生より酷いからなw 誰か闇キャロを書いてくれんものか……
山も召喚して敵も潰しますしねw
そして、スタイリッシュなティアナに期待w支援
支援
二刀流うらやましいぞ。まだアク禁終わらないのか。
>>266 では何時になるかはわからんが、撫で回しキャロをwww
>撫で回しキャロ
ちょっ!? ソレなんてエロスw
あと首無し騎士がDMのカードだと気が付いた人が何人いるかアンケートをとりたいのだが…
なんか期待すげえwww支援が始まっちゃったので、50分に短縮して投下します。
最終チェックだけ待ってくれw
>>266 コミックを持ってないので、バクラの原画とかあるサイトあったら紹介してください。自分も闇キャロ描いてみたいです。
よし、俺も支援だ。何とか起きていよう。
なんと!? 二人目の勇者!!ゲッ……原画ですか?
そういうのはあんまり詳しくないというか……誰か知っている人助けて〜(ぉい
>>270 ノ
昔4つ星の主戦力としてデッキに入れてました。手持ちカードが少なかった当時…
今はグレイブオージャ&メデューサワーム、及びドリラゴ&ミストボディの外道コンボですがねw
原画っつーか、原作の絵ってことですが。
まあいいや、丁度遊戯王は途中で止まってるのでこれを機に最後まで読むのもいいぜ。
もうバクラのボイスはキャロに変換したがな!(ぉ
それでは、そろそろ第四話を投下させていただきます。
これまたダラダラとクソ長いので、オラに支援を分けてくれ。
あと、内容は原作アニメ第一話なので、ダンテの出番はありません。次話まで待っててください、サーセンw
よって今回はスーパーティアナタイム!
魔法少女リリカルなのはStylish、始まります。
されど魔に魅入られし人は絶えず。
彼らは魔を崇め魔の力を得んと欲し、大いなる塔を建立す。
その塔、魔の物の国と人の国とを結び
魔に魅入られし者は魔に昇らんと塔を登れり。
そはまさに悪業なり―――。
「魔の物の国―――」
指先の一文をなぞり、ユーノはそれを言葉にして呟いた。
古ぼけた紙に綴られた奇怪な紋様を文字として解読出来るようになるまで、今日を含めて数年の月日をかけている。それでも、まだこの本の全貌を読み終えたワケではない。
<魔剣文書>と名づけられたこの古文書は、用いられた文字もそうだが内容も不気味な謎に満ちていた。
「魔の物……<悪魔>」
口にするのならば容易く出てくる。あらゆる種類の人間が共通して想像する悪しき存在。全ての闇に付けられた、名前と形。一つの概念。
そんなものが、もし本当に現実に存在するとしたらどうだろう?
この本は、そんな『在り得ない存在』について書かれたものだった。
(神話の類なら、何処にでも存在する。その世界、地方、歴史……あらゆる時間と場所に人は幻想を書き綴ってきた。神や天使、悪魔は珍しい存在じゃない。ただ一つ、それが『幻想の中に在る』という前提に限って……)
最近、ユーノはこの本を前にして考え込む事が多くなっていた。
最初は純粋な好奇心や知的探究心から始めた文字の解読だったが、内容を読み進めるうちに奇妙な疑念が湧いてくるようになった。それは日常生活の中で紛れてしまう程度のものなのに、ふと気が付けばそれに思い至ってしまう。
この世には、人が認識していない魔の世界があるのではないか―――?
妄想にも似た疑念が頭から離れない。
もちろん、その原因がこの悪魔について複雑かつ難解に書かれた本の影響にある事は否定出来ないだろう。
バカバカしい、と笑い飛せばいい。学者が本の内容に取り込まれるなど、まさに笑い話だ。
こういった闇を幻想で形作った神話の類はあらゆる世界に存在する。それこそ、このミッドチルダにも形や名前を変え、似通った内容が図書館に収まっているものだ。
子供はベッドの下やクローゼットの中に、大人は宗教や伝説の中に、それらの存在が潜んでいることを幻視する。
―――しかし、そうして考えているうちに奇妙な共通点にいつも行き着いてしまうのだ。
(何処にでも存在する幻想……つまりそれは、どんな世界であっても人の傍らに必ず存在する影みたいなものじゃないか?)
誰もがその存在を幻想と信じ、この世に存在しないと確信し……しかし、誰もがその概念を忘れない。
人は、誰であっても<悪魔>という存在を認識し、あらゆる負の現象にその揶揄を当て嵌める。
当たり前のこと過ぎて、誰も気付かない。まるで人の根幹に刻まれた不変の存在。
その事実を、この本が改めて指摘しているような気がしてならないのだ。
(この本は悪魔と、その悪魔の住む世界、そしてその世界を繋ぐ方法について書かれている―――。
珍しい内容じゃない。世紀末を綴った破滅思想の宗教家なら誰でも書きたがる内容だ。でも、この本は、これ一冊だけの存在だった。多くの人に知ら示す為に書かれたものじゃない……)
考えれば考えるほど思考が泥沼に沈んでいくような錯覚を覚える。まるで無限を見ている気分だと、ユーノは眩暈を感じた。
ひとたび本から目を離し、日常の業務へ没頭すれば消え失せる悩みなのに。しかし、今はそうして自分が疑問を忘れてしまう事さえ『おかしい』と感じてしまう。
本来なら気付くべき真実に、自分が無意識に目を逸らそうとしているのではないか?
だから、誰も書き残さなかった? ―――本当の<悪魔>について。
『そんなもの本当は存在しない』という前提を無意識に植えつける事を除いて、ただ真実のみを書き記す事を拒否した―――。
「次元世界ではない……<世界の裏側> 魔の物が棲む世界、そんなものが……?」
知らず、ユーノは手を伸ばしていた。何も無い目の前の空間に向けて。
中継ポートや次元航行でも到達し得ない、次元空間とも違う、完全なる<異世界>
絶対に辿り着けないのに、しかしもし目の前の空間をトランプのように裏返すことが出来たら、その瞬間もう目の前に広がっているような錯覚に捉われる影の世界―――。
それが在るような気がしてならない。バカバカしい、と『信じない』心が、実は『信じたくない』という心であると思えてしまう程に、強く。
疑心暗鬼に没頭していたユーノは、ふと聞き慣れた通信機のアラームを捉えて我に返った。
虚空を彷徨っていた手で通信を繋ぐ。馴染みの仕事仲間が画面に映った。
『司書長、お休みのところ申し訳ありません。上から、緊急の資料検索の依頼が―――』
「ああ、わかった。すぐ行くよ」
今やもう慣れきった休日出勤の要請を受け、椅子から立ち上がる。パタン、と本を閉じた。
―――すると、それだけで頭の中に渦巻いていた疑念があっさりと消え去った。
貴重な休日の時間を割いてまで、自分は一体何を妄想していたのか……バカバカしい、という気持ちすら湧き上がってくる。
ユーノはもう本を一瞥もせず、手早く着替えを済ませると、自分を擦り減らす過酷な職場へと向かっていった。
自室の扉が閉じ、部屋は闇で満たされる。
静寂の漂う中、その暗闇は再び彼が戻るのを待ち続けるのだ。
真実が自らのすぐ傍に横たえられていることに気付く、その瞬間まで―――。
支援
ユーノがなんだか知的だ支援!
原画ってそういう事ダスか……
デュエルシティトーナメント辺りを読んでいただけるとこの先モンスター的にも楽しめるかと
かつて
天は容易く裏返り、大地は幾度も大きく裂けた。
天地は生まれながらに不安定で
その境目から幾度も<混乱>を産んだ―――。
魔法少女リリカルなのはStylish
第四話『Strike out』
0075年4月。ミッドチルダ臨海第八空港近隣、廃棄都市街にて。
視界状況は良好。透けるような青空の下、ティアナは廃ビルの屋上から周囲を見回した。
放棄された都市には朽ちかけたビルの死骸が点々と横たわっている。
事前に生体反応が皆無であることは調べられている筈だが、見慣れたその風景の影に居住権を失った人々が隠れ住んでいるような気がして、ティアナは根拠のない疑念を頭から振り払った。
ダンテの事務所もこんな場所にある。次元世界の場末。何度も訪れたことのある地だ。最近疎遠になったが、それでもあの場所で得た経験はこの身に刻み込まれている。
言いようのない実感が心に湧き上がってきた。
自分は、ついにここまで来たのだ。
<魔導師試験>―――夢に向けて、ティアナは今ひとつの段階を踏み出そうとしていた。
「ふんっ!」
傍らで気合いの入った声が響き、拳が空を切る鋭い音が聞こえた。パートナーの状態も良好らしい。
「―――スバル。あんまり暴れてると、試験中にそのオンボロローラーも逝っちゃうわよ」
「もうっ、ティア。あんまり嫌なこと言わないで。ちゃんと油も注してきた!」
コンディションを確かめるスバルを横目に、ティアナも自分のデバイスの調子を確認する。
弾丸を模した口紅サイズの魔力カートリッジを挿し込むと、二匹の鉄の獣が戦闘態勢に入った。二挺のアンカーガンを馴染ませるように両手で玩ぶ。
ガンホルダーにそれを仕舞おうとして、ふと視線を感じた。
顔を上げればデバイスを扱う自分の様子を見つめるスバルの姿がある。その眼は何かを期待するように輝いていた。
相も変わらず子供っぽいパートナーに苦笑する。まあいい、今回は特別サービスだ。これで気合いが入るなら芸の一つくらい安い。
ティアナはトリガーガードに指を掛けると、そこを支点に両手のアンカーガンを勢い良く回転させた。
華麗に弧を描く銃身。その回転を維持したまま両手を交差させるなどのパフォーマンスを魅せると、流れるような動きで腰の後ろのホルダーに滑り込ませた。
「おっ、おおお〜! スゴイぃ〜っ!」
キラキラした瞳でスバルが歓声を上げた。
「ティア、もう一回ッ! 今のもう一回やって! アレ初めて見る!!」
「だぁ〜っ、あんたに見せるとこれだから嫌なのよ! もうっ、後よ、後! もうすぐ試験始まるでしょっ!」
子供のように縋りついて強請るスバルを引き剥がしながらティアナは虚空を指差す。
そして、丁度計ったようなタイミングでそこにホログラムの通信モニターが出現し、魔導師試験の試験官が映し出された。
『おはようございます! さて、魔導師試験受験者二名。そろってますか〜?』
老練な試験官を想像していたティアナはモニターから飛び出してきた元気の良い声とその幼い少女の容姿に些か面食らった。
魔導師資質が年齢の積み重ねと比例しない以上、若い士官も多い管理局だが、それでも試験官の少女の子供っぽい口調と声色には違和感を覚えざる得ない。
しかし、そんな疑念を顔には出さず、ティアナは姿勢を正した。上官には変わりないのだ。慌ててスバルがそれに続く。
『確認しますね。時空管理局陸士386部隊に所属のスバル=ナカジマ二等陸士と―――』
「はいっ!」
『ティアナ=ランスター二等陸士!』
「はい」
それぞれ諸所の確認に力強く頷く。
所有する魔導師ランク<陸戦Cランク>から<陸戦Bランク>への昇格試験。実戦要素が介入する、エースへの登竜門というべき試験だ。
<リインフォースU>と名乗る風変わりな試験官の元、ティアナとスバルの挑戦が始まろうとしていた。
所変わり、その上空で滞空するヘリの中にて―――。
「……」
「はやて、ドア全開だと危ないよ? モニターでも見られるんだから……はやて?」
「……フェイトちゃん、あのツインテールの拳銃使い……かなりのもんやで」
「え? そ、そうかな……経歴を見る限り確かに優秀だけど……」
「今の見たやろ? あの銃捌き、メチャかっこええ! あのクルクル回すやつ!」
「えっ、そこなの!?」
「アレ、昔やってみたけど、モデルガン足に落として悶えることしかできんかったわ。難しいんやで? いいなぁ〜、もう一回生で見せてくれんかなぁ〜」
「は、はやて……?」
「魔導師であんなスタイルを持つ子がおるとは、意外や……。何より装備がわかっとる! 二挺拳銃なんて、マークかあの娘は!?」
「マークって誰?」
「香港ノワールや! もしくは戦闘能力を120%向上出来る技術でも習得しとるんか」
「はやて、昨日はどんな映画見たのか知らないけど、今は試験に集中してね……」
「ジョン=ウーは神監督やでぇ」
「話聞いてよ……」
『―――という事で、何か質問は?』
「ありません」
「あ、ありませんっ」
簡潔な試験内容の説明を終え、二人の顔を見回すリインフォースUにティアナは頷き、慌ててスバルがそれに続く。
『それでは、スタートまであと少し。ゴール地点で会いましょう―――ですよ?』
最後に愛らしいウィンクを残して、風変わりな試験官を映したモニターは消失した。
それと入れ替わるように、スタートの秒読みを示す三つのマーカーが表示される。
「―――分担して行く? コンビで行く?」
普段どおりの落ち着いた様子でティアナが呟き、緊張気味だったスバルはそれを聞き取った。
一つ目のマーカーが消失する。
「コンビ!」
「そう言うと思った」
こと連携において、腐れ縁だけでは済まされない錬度を築いてきたお互いを信頼するように笑みを浮かべ合う。
二つ目のマーカーが消失した。
「なら、こんな試験にまでアレ使うのは恥ずかしいけど、まあ時間制限もあるし……」
「うんっ、アレだね!」
「―――よし、行くわよ!!」
「おう!」
そして、三つ目の赤いマーカーが消失した瞬間、試験開始と同時に二人は息を揃えて行動を開始した。
踏み出す一歩、試験の開始、そして何より二人の新たなステージへの挑戦を示すように、モニターには『Start』の文字が淡く浮かんでいた。
「おっ、始まった始まった」
「お手並み拝見……と、アレ?」
「へえ……おもろい方法取ったなぁ」
「これは合理的だけど、なかなかトリッキーだね」
「確かに、こういう方法を禁止してはおらんけど、さて……?」
「ティア、太った?」
「頭ぶち抜くわよ? いいから、あんたは移動と回避に集中する!」
目の前にあるスバルの後頭部を銃底で小突きながら、ティアナはコース上に設置された障害用オートスフィアに集中する。
ティアナはスタートとほぼ同時に、ローラーブーツで走り出したスバルの背中に飛び乗っていた。
今、ティアナはスバルにおぶられた状態である。生身の足よりも機動力に優れるローラーブーツの優位を二人で利用する為の手段だった。
ティアナを背負うことでスバルは両手を塞がれる形になるが、そこはティアナが攻撃に、スバルが移動に専念することで互いを補っている。
まさに二身一体。しかし、互いの呼吸を合わせる高い錬度を必要とする難度の高い手段である。手数が減るのも痛い。何より、おんぶ状態のこれはちょっぴり格好が悪くて恥ずかしいのだ。
そんなリスクを文字通り背負いながらも、スバルの余りある魔力をローラーブーツに叩き込んだ加速は十分なメリットとなる機動力を生み出した。
あっという間に最初のポイントとなる廃ビルの目前にまで到達する。
「スバル、まずはビル内から叩くわよ!」
「了解!」
アンカーガンの下部からワイヤーが射出され、その先端は狙い違わずビルの一角に接着し、接点から小さな魔方陣の輝きが放たれた。
ワイヤーは物理的な物だが先端には魔法を使っており、バインド系統のこの魔法ならば二人分の体重も十分に耐えられる。
ワイヤーを巻き取り始めるモーター音と共に、引っ張り上げる力でティアナの体とそれを掴むスバルの体が宙を舞った。
振り子の要領で弧を描く軌道。そのまま遠心力に乗り、スバルのローラーブーツがビルの窓を蹴り破って、二人は閑散とした廃ビルの中へと躍り込んだ。
内部に配置された球状のオートスフィアの群れは、突然の襲撃者達にも機械的に対応する。簡易シールドを展開し、非殺傷設定の魔力弾を放ち始めた。
何の細工もない低威力の魔力弾ではあるが、何せ数が数なのだから、一発でも当たり足を止められた瞬間に集中砲火を浴びてあっさりと意識は飛んでしまうだろう。
その弾雨の中を、しかしスバルは臆す事無く疾走した。
着地と同時にローラーが火花を散らしながら回転し、二人分の体重を乗せて床を滑る。
鍛え抜かれた足腰で相棒を背負ったまま姿勢制御をこなし、スバルは迫る弾幕をすり抜けていった。
そして、その背中ではティアナが目まぐるしく変わる視界の中で標的を正確に捉えている。
「―――Let's Rock!」
兄貴分がよく口にする台詞が無意識に突いて出た。
楽しむ余裕などないのに口の端は自然に持ち上がって、獰猛な笑みを形作る。この際景気付けだ、派手に行こう。どんな時も不敵笑う、それがアイツのスタイル―――。
次の瞬間、文字通り派手な閃光を伴ってティアナが両手に携えた二匹の獣がでたらめに吼えまくった。
装填したカートリッジの魔力を一瞬で使い尽くすような速射。左右それぞれ別の標的を狙った射撃は、一見メチャクチャに見えて、しかし一発も外す事無くスフィアを撃墜する。
低出力のシールドなど、紙の防御。高密度に集束されたティアナの魔力弾は容易く撃ち抜く。
攻防は一瞬で決着がついた。
廃ビルに飛び込み、でたらめな軌道を描きながら弾幕を回避し、一瞬も停滞することなく反対側の窓をぶち抜いて外へと抜ける。
その後に残されたものは、一体も残さず撃墜された標的の残骸のみだった。
薄暗い空間から再び青空の下へと視界が開放される。
ビルの上層部から地面への短い距離を落下する中、向かいに建つ別のビルの内部に並ぶ更なる標的をティアナの眼は捉えていた。
数秒間の時間の流れで動き続ける刹那の状況。その中で、ティアナは撃つべき的と避けるべき的を瞬時に把握する。
思考を置き去りにして、積み重ねてきた経験と磨き続けた感性が魔法を行使した。
>リリカル龍騎氏
もういっそのこと、誰でも編集出来るようにしてしまった方がいいかも知れませんよ。
優先するべきは、このスレやまとめwikiの管理より、リアルでの都合なのですから。
支援
支援致す
支援
289 :
285:2008/01/20(日) 23:05:46 ID:Q8nEwejj
書き込む前に更新しろ、俺www
という訳で支援
「<クロス・ファイア・シュート>……」
既に撃ちつくしたアンカーガンの代わりに、ティアナの周囲で三つの魔力スフィアが形成される。魔力量は平凡ながら、恐るべき集束率で圧縮されたそれは、迸るほどの放電現象を起こしていた。
頭の中のイメージは、視界に映るターゲットマーカーとそれに向かって跳んでいくスティンガーミサイル。
ティアナは炸薬に火をつける。
「Fire!!」
三発の誘導魔力弾が解き放たれた。
獰猛な力を押さえ込まれていた弾丸は歓喜に震えるように大気を切り裂く音を立ててビルの中へと吸い込まれていく。その着弾を確認する暇もなく、短い自由落下を終えて二人は道路に着地した。
「次、数多いわよ! 分担する!」
「オッケー! ……って、熱いよティア!? カートリッジ、首筋に落とさないでっ!」
「おっと失礼」
異常な速射によって酷使され、熱を持った銃身から吐き出されるカートリッジを頭に被って涙目になるスバルをサラリと受け流す。
新しい弾丸を込めながら、ティアナは先に待つ更なる障害を見据えた。
二人は止まらない。
背後の廃ビルの中で、連続して起こる誘導弾の閃光とターゲットの破壊音を聞きながら、振り向かずにティアナとスバルはゴールへの道筋を走り抜けて行った。
「……フェイトちゃん、タイムは?」
「五分切ってないよ」
「これは、とんでもないな〜。『いいコンビ』っていうレベルやないよ、攻防一体、高シンクロや」
「スバルって娘は運動神経が抜きん出てるね。人を一人担いであの運動性は並じゃないよ。スタミナもまだまだ余裕があるみたい」
「二つ目のターゲットポイントは……うん、全滅しとるね。ダミーターゲットにも当てとらん」
「ティアナって娘は射撃魔法に関しては、もうAランクの範疇じゃないかな? 誘導弾の操作性もそうだけど、魔力の集束率がすごい。それにあの速射―――魔力弾の形成速度は、ちょっと異常なほどだね」
「天性のもんかな? せやけど……何よりあの娘、変則的な銃型のデバイスに随分馴染んどるな。まるで本物の拳銃を扱ったことがあるみたいや」
「え、でも確か彼女はミッドチルダ出身の純粋な血統だよ? 質量兵器に触れる機会なんて……」
「そうなんやけどねぇ……おっ、第三ポイントも下を制圧したみたいやね」
「次が難関だね」
次の標的が待つポイントは、多重構造になったハイウェイだった。
下部の標的を正面突破によって撃破した二人は、すぐさま上部―――三段構造の中間で待ち受ける次のターゲットに取り掛かる。
崩落した天井の穴からティアナはワイヤーを撃ち出した。
オートスフィアが一斉にその位置へ照準を合わせる。ワイヤーを巻き戻し、ティアナが上昇して姿を現した瞬間、全てが終わる状況だった。
低いモーター音と共に下部から上がってくる何かが気配。
穴から飛び出す影を捉えた瞬間、魔力弾が一気に殺到した。
そして―――魔力弾に弾かれて、巻き上げられたアンカーガンだけが虚しく宙で跳ね回る。
もしオートスフィア達に顔があったなら、その表情は驚愕に歪められていただろう。完全に裏をかかれる形になったターゲットの群れを、背後からスバルのリボルバーシュートが襲った。
支援!
「でりゃあああああっ!!」
数体のオートスフィアを一掃したスバルが、雄叫びを上げて道路を走り抜ける。離れた位置から気付かれぬよう上の階に上がり、ティアナが囮となっているうちに強襲する作戦だった。
慌てたように回頭する隙に更に2体、スバルの拳と蹴りが標的を薙ぎ払った。
しかし、奇襲の効果もそれで終わる。元々数において圧倒的に有利であるスフィアの群れはまだ過半数を残しながら、照準をスバルに向けて改めていた。
未だ十分な脅威である火力の差に、スバルは自ら飛び込む形になる。それでも一瞬の躊躇なく突撃を続行し―――。
「ティア!」
ワイヤーの巻き取られる音と共に、もう一挺のアンカーガンを使って、今度こそティアナが穴から飛び出してきた。
ティアナの位置からすれば、再び背後を取った完全な奇襲の体勢。囮に使ったアンカーガンを掴み取ると、ぶら下がったままの不安定な状態で片っ端から無防備な標的を撃ち落していく。
二度の奇襲に加え、挟み撃ちの状況。生身の人間ならば混乱に陥るところを、無機質なスフィアは愚直なまでに冷静に対処し始めた。
二方に分かれて、ティアナとスバルを迎撃する単純な行動。手数を減らした弾幕の隙間をスバルは軽いフットワークで潜り抜け、近接戦闘能力が皆無なスフィアを次々と撃墜する。
ティアナもアンカーガンを両手に確保すると、<エアハイク>で作り出した足場を蹴ってターゲットの群れに飛び掛った。
空中で体を回転させながら、視界に掠める程度にしか映らない標的を的確に撃ち抜いていく。得意の速射が文字通り薙ぎ払うように目標を間断なく爆発させた。
ティアナの足が地面に着き、スバルが体を捻って制動を掛ける。
互いの背中がドンッとぶつかり合い、二人の猛攻は終了した。
「―――ッイェイ! ナイスだよティア! 一発で決まったね!」
一人歓声を上げてはしゃぐスバルとは対照的に、ティアナは淡々と後回しにしていた非攻撃型のターゲットを叩き壊していく。
「時間、どれぐらい残ってる?」
「全然余裕だよ。それにしても、やっぱりティアってスゴイなぁ。一発のミスショットもなかったもんね!」
「気を緩めるんじゃないわよ? さっさと片付けて次に行くんだから」
「分かってる分かってる」
自分でも過去最高と思えるファインプレーに浮き足立つスバルを眺め、呆れたようなため息を吐くと、ティアナはアンカーガンのカートリッジを装填した。
「スバル」
「うん、なに?」
返事をしながら振り返ったスバルの眼前に、心底何気なく銃口が突きつけられる。
「避けて」
「へ?」
一瞬状況を理解できずに間の抜けた声を出した途端、ワンクッション置いてティアナは引き金を引いた。
これ見よがしに見せつけた指の動きを見て取り、ほとんど反射的にスバルが顔を逸らすと、一瞬遅れて顔面のあった場所を発射された魔力弾が掠めて飛んでいった。
背後で魔力弾が何かを破壊する音が響いたが、心臓を含めた全身の筋肉が硬直したスバルには聞こえなかった。
支援!
「……あっ、危ないよティアァァーッ!? 当たるかと思ったじゃない!」
「油断するなって言ったでしょ」
パートナーの頭を撃ち抜こうとした悪魔は抗議の声もサラリと受け流して、スバルの背後を指差す。
死角に配置されていた為か、撃ち漏らしていた攻撃型のオートスフィアが、今まさにティアナに撃ち落されて残骸となり、煙を上げているところだった。
「……だったらせめて声で言ってよぉ」
「間に合わなかったわよ。攻撃を許してたら、あんたを庇って足を挫きそうな予感がしたし」
「なんか、具体的な予感だね……」
兎にも角にも、二人は三番目のポイントを無傷で通過し、ついに最後の難関が待ち受けることとなった。
試験の事前に標的の種類や配置、数は知らされている。ゴール地点へ向かうコース上には、これまでとは違う大型のオートスフィアが一体配置されているはずだ。
さすがにその詳細なデータまでは教えられていないが、最後の関門である以上、攻撃・防御能力共にこれまでのスフィアの比ではないだろう。何より、受験者の半分がこの関門で脱落していることは歴代の試験記録でも有名だった。
「さて、問題はここからなんだけど……」
ハイウェイ最上部の道路を見上げながら、ティアナとスバルはその場で思案した。
「正面突破は……やっぱ無理かな?」
「これまでの流れからして、最後の大型オートスフィアはやっぱり射撃能力の強化型でしょ。定石どおりなら高所に配置して、狙い撃ってくるわね。かわしながら進める自信ある?」
「どれだけ射撃が正確なのは分からないから、なんとも……」
「博打に出るほど大胆には行けないわね。
でも、とりあえずアタッカーはあんたに決定。シールドも強化されてることを考えると、やっぱり一撃の威力があるスバルよ」
「じゃあ、ティアはさっきみたいに囮?」
「あんたより運動能力劣るのに、囮が務まるかしら……」
「あっ、それじゃあさ! ティアが前から練習してた幻術系の魔法で上手くやれないかな?」
名案だとばかりに表情を明るくしたスバルとは対照的に、ティアナは珍しく気まずげに視線を虚空へ逸らした。
「……ダメかな?」
「っていうか、あたし……その、まだその魔法を習得してない、のよ……」
ティアナは後悔と後ろめたさから、スバルは言うべきフォローの言葉を見つけられず、重い沈黙があたりに漂った。
その重量に押しつぶされるように、ティアナがここへきて初めて頭を抱え、深刻な表情で蹲る。
「失敗したわ……あの派手好きに影響されすぎた。もっと単純な火力以外の面で鍛えるべきだったのに……いや、言い訳ね。フフフ……」
「し、しっかりしてティア! 使えないものは仕方ないんだからさ、今ある材料で何とかしてみようよっ!」
切り替えの早い長所を持つスバルが口にした建設的な意見に支えられ、何とかティアナは立ち上がった。
「そうね……。となると、単純な援護射撃か、距離によってはあたしが狙撃してみるって手もあるけど」
「それなんだけどさ、ティアって射撃の貫通力と正確性がスゴイって教官に言われてたよね? だから―――」
ティアナが補助系魔法の習得を怠った一方で鍛えられた要素。
その一面を理解するスバルは、戦法面で珍しくティアナに意見を出した。
はやてwww
支援
「……あ、動き出したみたいだよ」
「作戦タイム終了か。ふーん、やっぱり格闘型の娘がアタッカーみたいやね」
「このまま行けば狙い撃ち。もう一人が援護射撃かな?」
「どうやろ? そんな単純な力押しを使いそうな大人しいコンビやないと思うけどなぁ」
「はやて、楽しそうだね」
ハイウェイを高速で走り抜けるスバル。
障害物がない直線の為、加速は出しやすいが、同時に周囲からの狙撃を妨げる物もない。狙い撃ちには絶好の空間だった。
そして、予感するまでもなく、当然のように廃ビル群の一角から魔力弾の閃光が瞬き、スバルに向けて誘導弾が飛来した。
初撃の為狙いが甘かったか。間一髪軌道を逸らしたスバルの横に魔力弾が炸裂する。
「く……っ!」
爆発こそないが、破裂した魔力の余波はスバルの肌を叩き、その威力が十分なものであることを実感させる。
まともに食らえば一撃でお終いだ。まともに食らわなくても致命的。
そんな威力が、弾道と誘導性に補正を掛けた次の一撃によって自分自身に襲い掛かる―――その恐怖を押さえ込み、スバルは疾走を続ける。
そして、ついに二発目の魔力弾が発射された。
空中で弧を描き、スバルを追尾してその正面に回り込む。
飛来する魔力弾が激突する、その寸前―――!
「させるか!」
横合いから飛来した別の魔力弾が貫き、その一撃を相殺した。
高所に陣取ったティアナの狙撃によるものだった。
スバルの位置と標的の位置を把握しながらの典型的な援護射撃だったが、その対象が『飛来する敵の魔力弾』であるという点が異常だ。
スバルを狙って次々と撃ち出されるスフィアの弾丸を、まるでクレー射撃の的を撃つように、一発の撃ち漏らしもなくティアナは射抜いていく。しかも、その魔力弾は貫通力と弾速を高める為に誘導性を付加していない。純粋な直線射撃なのだ。
見るは容易く、為すには動体視力を超えた鋭い感性が要求される。
ティアナ自身、ここまで精密で即時判断を要求される射撃を行った経験はない。
しかし、心は緊張と不安以外の感情で高揚し、構えた銃身には震え一つ起こさず。
「……怯みもしないわね、あのバカ」
ティアナの眼下では、彼女の援護を信じ切った走りを見せるパートナーの姿があった。
「これじゃあ……外せるわけないっての!」
そしてまた一発。大型オートスフィアから放たれた魔力弾をティアナは正確無比に撃墜した。
死の道筋とも言える距離を走り抜けたスバルは、ついに標的の配置された廃ビルを射程に捉える。
射撃系魔法はほとんど使えないスバルだったが、自らの拳の範囲に標的を捉える為の手段は持っていた。
「<ウイング・ロード>―――ッ!!」
スバルの持つオリジナル魔法が発動する。
青白い帯状の魔方陣が構成され、天に掛かる道となって目標のビルまで一直線に伸びていった。飛べぬ者が空に挑む為に作り出した道―――まさしく<翼の道>だ。
もう一本のハイウェイとなったウイング・ロードの上をスバルは滑走する。
終着は、近い。
「こいつで看板よ、持ってけ!」
残された魔力で三つの魔力誘導弾を形成し、ティアナは最後の援護射撃を開始した。
「Fire!!」
クロス・ファイア・シュートが発射され、スバルの後を追うように飛んでいく。
自分を追い越す三発の魔力弾を見送りながら、スバルはリボルバーナックルのカートリッジをロードした。
全ての状況が同時に動き出す時間の流れの中、コマ送りで景色は進む。
先行する一発目の魔力弾が障害となるビルの壁をぶち抜き、進路を確保する。後続する二つの魔力弾がビルの中に滑り込んで迎撃の為に放ったスフィアの射撃をスバルに届かせる前に相殺した。
空白の時間が出来る。
標的が無防備な姿を晒す刹那の間が。
「一撃必倒! ディバイン……っ!」
ビルの中に飛び込み、シンプルな球体にデザインされた大型オートスフィアの姿を捉えると、スバルは魔力を眼前に集中させ、最大の一撃を準備した。
拳を引き絞る。
打ち出す為に。そして、あの日見た憧れにこの一撃を届かせる為に。
万感の想いと意思を込め、スバルは魔法を解き放った。
「バスタァァァァーーーーッ!!!」
放たれた聖なる砲撃が、スフィアの持つ強固なシールドを貫き、その機体を完全に破壊した。
スバルの無事を知らせるように形を保ち続けるウイング・ロードの上を辿って、ティアナは黒煙の立ち込めるビルの中へと足を踏み入れた。
「スバル、やったの?」
貫通したディバイン・バスターが開けた壁の穴から煙が逃れて視界が晴れる中、スバルは残骸となったオートスフィアを背に親指を立てて見せたのだった。
さすがのティアナも安堵の笑みが浮かぶ。
「やったわね」
「うん、ティアナの援護のおかげ!」
「あんたの度胸の成果よ」
この時ばかりはティアナも憎まれ口を叩くこともなく、二人は束の間の時間笑い合った。
時間は十二分に残され、ひと時の休息を彼女達に許す。
―――しかし、最悪のタイミングで不運は訪れた。
唐突に、二人のささやかな笑い声をかき消して小さな炸裂音が響き渡った。
それが魔力弾の発射音だとティアナが気付く前に、スバルの体が震え、まるで足を一本失くしてしまったかのようにバランスを崩して地面に倒れ込んだ。
見れば、撃破した大型オートスフィアの砲台部分が火花を散らして小刻みに動いている。
完全に破壊出来ていなかったのか、射撃管制部分だけが生きていて誤作動を起こしたのか? それを調べる前に、ティアナの速射が今度こそ完全にスフィアを沈黙させていた。
「スバルッ!!」
動揺を露わに駆け寄るティアナの姿がひどく貴重に見えて、スバルは場違いな感想を抱く。
顔だけは何とか笑みを形作ることが出来た。
「へへ、油断しちゃった。ゴメン……」
「あたしも完全に気を抜いてたわ。足をやられたの?」
「足首に当たったみたい。ちょっと痺れて、立てそうにないや」
立てないのは事実だろうが、あの大型オートスフィアの魔力弾が『ちょっと痺れる』程度の威力でないことはティアナにも容易に理解出来た。
非殺傷設定の魔力弾の為外傷はないが、痛みと足首の機能を完全に停止させるほどの麻痺がスバルの右足を襲っている。実戦ならば、片足を失ったに等しい。
スバルはもう動けない―――。
ティアナは冷静にそう判断する一方で、それがどういう展開を生むか察して、焦りを覚えた。
「痺れが取れたら合流するから、ティアは先に行ってて」
何でもない風を装いながら提案するスバルを見つめ、ティアナは葛藤した。
これがどうしようもなく拙い嘘であることは分かりきっている。少なくとも、この試験中にスバルの足の麻痺が取れることはない。そこまで甘くはないだろう。
そして、動けないスバルはもはや完全な足手まといでしかないのだ。
スバル自身、それを理解している。このままでは、二人ともが試験に落ちてしまう、と。
そして、彼女は愚かにも信じているのだ。ティアナがこの嘘に騙され、一人でゴールへ向かってくれると。自分の代わりに魔導師試験に合格し、次のステップへ進んでくれると―――。
ティアナは唇を噛み締めた。
自分は、ここで止まってはいられない。次の試験は半年も先だ。今のチャンスを棒に振るなど出来ない。しかし。でも。
読みふけって支援し忘れちまうぜ。
ティアナがクールだぜ。支援
「ティア……」
合理的な判断と感情がせめぎ合う中、パートナーの曇りのない笑顔が視界に飛び込んできた。
「―――頑張って。ティアなら一人でもやれるよ」
『―――がんばれよ。お前ならやれるさ』
スバルの声と、いつか聞いた彼の声が重なり、その瞬間ティアナの中にあった全ての苦悩が吹っ飛んだ。
ゴールへ向かう―――ティアナは決断した。
制限時間を示すホログラムには猶予はあまり残されていなかった。
試験のゴール地点では、リインフォースUが未だに姿を見せない二名の受験者を待ち構えている。
実質的な最終関門である大型オートスフィアの撃破を確認してからかなり時間が経過しているのに、二人は現れない。
何かトラブルか―――そう懸念し始めた時、道路の先に人影を捉えた。
「あっ、来たですね! ……なるほど、そうだったですか」
『二人』の姿を視認して、リインフォースUは頷いた。
動けないスバルを、ティアナが背負って走っていた。
「ティア、もう時間がないよ! 今からでも遅くないから、わたしは降ろして……!」
「うっさい! 話っ、かけないで……こっちも、余裕ないんだからっ」
言い返すティアナの声は息切れ混じりの掠れたものだ。視線は前に向けたまま。要するに眼球を動かす筋力すら惜しい。
スバルを背負ってゴールまでの道を走破することは予想以上に困難だった。
ティアナには自分の足しかなく、それもスバルのように鍛え抜かれた健脚とはいかない。何より魔力を消耗し尽くした今、残されたものはなけなしの体力しかなかった。それももう底を尽きかけている。
朦朧とした意識で思い出すのは、訓練校時代の地獄マラソンだ。原始的な訓練だとバカにしていたが、あの時もっと苦労していたら今がもう少し楽だったかもしれない。アレには罰則と教官の趣味以外に意味があったのだ。
空気以外に胃の中のものまで吐きそうになりながら、しかし決してスバルを離すことなくティアナはゴールに向けて進み続けた。
ゴールライン前に配置された最後のターゲットを見つけ、脳裏を絶望が掠める。
「くそっ……もう、豆鉄砲撃つ気力もないわよ……! スバル、あんたがやって……!」
「わ、わかった!」
射撃魔法の苦手なスバルが緊張しながらも、リボルバーナックルを構える。
スバルの射撃能力は言うまでもない。加えて、出力を押さえなければ、発生する反動はティアナに更なる負担を与える。
「落ち着いて……よく狙って……!」
息も絶え絶えになりながらも助言を飛ばすティアナに報いる為、スバルはかつてない集中力を発揮した。
「シュート!」
極限まで絞った魔力弾が発射され、吸い込まれるように最後のターゲットを破壊して抜けた。
「はいっ! ターゲット、オールクリアです!」
リインフォースUの歓声は、二人には届かない。
スバルは自分のベストショットを誇る間もなく、僅かな反動でもたたらを踏んだティアナを案じる気持ちと罪悪感に支配された。
あとはゴールするだけだ。
しかし、もう本当に時間がない。おまけに体力もない。
支援します。
「ティア、ターゲットは全部落としたよ! 早くわたしを降ろして! まだ間に合う!!」
「まだ言ってんの!? あたしは、もう決めたのよ……! そうよ、間に合うわ……二人で、ゴールする……!」
「どうして、そこまで……っ」
ティアナはもう自分が何を言ってるのかも、スバルが何を言ってるのかも分からなくなっていた。
ただ、背中の重みを手放す事と、立ち止まる事だけを本能が拒否し続けている。
「逆なら……あんたは、あたしを見捨てた……っ?」
「……う、ううん」
「なら、それが答えでしょ……!」
背中のスバルがどんな顔をしているのかは分からない。ただ、首筋に落ちる水滴の意味は分かっていた。
「さあ、さっきから人の気力萎えさせることばかり言ってないで……なんか、やる気起きるような声援……よこしなさいよっ!」
眼前にゴールが迫る。近い。もう近い。しかし、時間ももうない。
「―――っ、ティア! 頑張って! 一緒にBランクになろう!!」
動かないと思った右足が、背中から聞こえる声援でもう一度動いた。続くように左足も。
今度こそ正真正銘最後の力を振り絞って、ラストスパートを掛ける。
獣の唸るような声が、食い縛った歯の隙間から漏れる自分の声だと遅れて気付いた。もう呼吸すら忘れている。
ゴール地点のリインフォースUが顔を引き攣らせるような形相でティアナは駆け、視界に捉えたモニターのカウントが今まさにゼロを示そうとして、そして―――。
ゴールラインを切るアラームが鳴り響いたのを聞いて、ティアナはそのまま倒れこんだ。
うつ伏せに倒れたはずだが、気がつくと青空が視界いっぱいに広がっていた。
呼吸は荒く、全身思い出したように汗が噴き出している。何より、ひどい脱力感があった。
なんかもーどーでもいー。そんな感じ。
試験の合否よりも、まずは休みたい。休んでもいいはずだ。だって、自分は頑張ったのだから。
全てを差し置いて、奇妙な満足感がティアナの胸の内にあった。
何かを諦めた時に残る後味の悪さとは正反対の、清々しい爽快な気分を感じていた。
(とりあえず、寝よう……)
道路に寝転がっていることも、周囲の人間も、視界の隅に見えるスバルと何だか偉い人そうな女性魔導師のやりとりも―――全て投げ出して、ティアナはゆっくりと瞼を閉じた。
『―――お疲れ様。なかなかガッツがあるね』
最後に閉じる視界に映ったあの偉い人の優しい笑顔と声が、心地良い眠りへと誘ってくれた。
「……さて、なのはちゃん的に二人はどうやろ? 合格かな?」
「フフッ、どうだろね?」
to be continued…>
<ティアナの現時点でのステータス>
アクションスタイル:ガンスリンガー
習得スキル
<トゥーサムタイム>…二方向へ同時に射撃を行う。目視ではない為、射撃の正確性は左右共に高い。
<ラピッドショット>…スキルというよりも特性。並の魔導師よりも魔力弾の集束率と連射速度を向上させている。本来は連射によって攻撃力を上げるスキル。
<エアハイク>…瞬間的な足場を作り、空中での機動を可能にする。
<???>…習得済みながら、未だに明かされていない。
上記のように、ティアナは攻撃性の高いスキルを選んで鍛えた為、<フェイクシルエット>などの補助系魔法は未修得である。現在練習中。
こいつかっこよすぎるだろjk
支援
恐るべしはやて!(そこか!?
そしてカッコいいよ〜ティアナ!! お前のティアナにオレも泣いたw
GJです!!
支援じゃい、全力で支援じゃい!!
規制が怖かったけど、上手く投下できたぜ……サンキュー、ドラゴンボール!
以上で第四話終了です。
この回を書くにあたり、なんどもStS第一話を見直したんですけど…見れば見るほど戦闘シーンが良く出来てて、もう全然斬新な流れなんて思いつかないっ!(汗
話をなぞるだけの退屈な流れになりそうだったので、ティアナの成長する方向性とか原作の現時点での能力でつじつま合わせて、強化面と弱体化面を作って展開を変えてみました。
なんか、苦肉の策だけど、まあティアナに一長一短を付けれて結界オーライかな?w
本当はラストにダンテと残り二人の年少組の邂逅シーンがあったんですが、思った以上に綺麗に締めれそうなので、原作通りの場面で終わりました。
次回こそ、ダンテタイムです。そして、密かにキャロが隠しポイントです。お楽しみに。
GJ!
次が楽しみでしょうがない
>>308 GJです。とても面白かったです。結構丁寧に出来てると思った。
ティアナが原作以上のクールで熱血的なところもGJです。
さて次回でダンテタイムって事は「大当たり」の登場かな?
311 :
戦国の鉄の城:2008/01/20(日) 23:33:53 ID:68EABVXI
>>308 GJ!
ティアナ…かっこよすぎて拳を握り締めてる俺がいました。
次回が楽しみでございますなぁ…!
で、予約入ってなければ投下したいのですが…、時間空けるとしたら
やっぱり一時間がいいんですかね?
GJ!ティアナが最高過ぎるw
次回のダンテとキャロの話にも期待してます
>>308 GJ
ティアナがかっこよくて可愛くてもう…
良い子だ…嫁に欲しい(ちょw
伏線もバッチリ張った事だし、次回のダンテタイム&これからの展開に蝶期待です。
>>308 GJ!
あ゛〜…自分もあの逆転回でもっとティアをカッコよく書けてればッ!
また今日も自信を打ち砕かれました。感服。
もうヤケだ! よーし、パパ0時に単発投下しちゃうぞー
GJ!!
ティアナが攻撃特化になってますね。
もし、幻術を覚えたら・・・恐ろしい勝てる奴いるのかw
おっと戦国氏と衝突orz
どうしましょう?
ふふふ、下品な話ですがね、ティアのクールでスタイリッシュなとこにね、勃○
しちゃいましてね。と平穏に生きたい人も言ってます。
悪魔を踏みつけながら「お熱いキッスを受け取りな!」とか言うティアなんかも
夢想してね、ふふふ、ぼ(以下略
JG!!
ティアナかっこいいよ! ティアナ!
Stylish氏のキャラクターはどれも魅力的過ぎて、GJしか言えない。
最高です!!
>>314 じゃあ、その次の単発の投下させていただきます。
始めての嘘予告で、ちょっとドキドキ中。
320 :
戦国の鉄の城:2008/01/20(日) 23:38:21 ID:68EABVXI
ん〜…見事に三人かぶっちゃいましたね(汗
>>317 ティアまずいよwwwww
ミッドに康一君はいないよーーーーーー
えーと現在の投下予約状況は
戦国の鉄の城氏 < 反目のスバル氏 < 自分でいいのかな?
さぁ!!シアー・ハート・アタックと本体どちらを叩くッ!!
GJ!
ティアナの格好良さは異常。
しかもただパワーアップしたのではなく、
スキルが別の所に振り分けたって感じが更にいい。
蝶GJだッ!!
ティアナが格好良すぎる!
そしてはやてかわいいよはやて
326 :
戦国の鉄の城:2008/01/20(日) 23:44:21 ID:68EABVXI
>>316 >>322 んじゃあ…自分、先投下させてもらってもいいですかね?
何時ぐらいがいいのかな…。
GJですたい!
ティアナの成長が著しいですね、このティアナが六課でどんな活躍するのか気になります。
そしてダンテの武装も大いに気になる。一体何を使ってるんだ? 個人的には是非ともアラストルが見たい!
しかしこの先どう話が転がるかまったく予想がつかねえ、やっぱスカが悪魔使うのか? それともスカの協力者にDMCの敵役がつくのか?
Stylish氏はこのSSのダンテは4くらいにしようと言っていたので魔帝が出るって線は薄いかな、だが4のダンテだと半端無く強いぜ。
だって公式ページでスパーダなみに強いって説明されてんだから。
ともかく期待大です! 俺も早くリリカル・グレイヴとリリカル・ヤマモトの続きを書こう! しかし短編で書くなら屍と文治のどっちを書くかな? やっぱ口悪くて面白いから屍か?
GJ
ティアはランスターの銃の腕を証明する事を目的として管理局に入ったのですから
幻術魔法よりも銃の腕前を伸ばしている方が似合っているように感じました。
>>322 把握した。今のうちに歯を磨いてくる。ドミナントとの約束だ。
>>324 限り在るレッドオーブをどう振り分けるかが、DMCの醍醐味でもありますからねw
それにしてもこんなにもたくさんの反響をもらえるなんて……ぼくは、笑顔で息を引き取った……。
ダンテタイム、頑張りますw
そこで音速まr(ry
>>327 個人的に幼女の救済措置でも救済しきれない切ない系ストーリーが好きなので文治を…
救われる展開も好きですが、戦いに疲れてほっと一息つき、しかしすぐに旅立ってしまうようなハードボイルドさも好きっすね。
>>326 了解しました。自分がオネンネしちまう前ならいつでもどうぞ
GJ!
いまから戦闘機人×3との戦いぶりがたのしみだぜ!
>>333 ぐはっ!
間違えた <-って書いたつもりだったのに。
というわけで、訂正。
一番 戦国の鉄の城氏
二番 反目のスバル氏
三番 愚か者の自分
の順番で理解してください。
>>329 やはりティアナが更に強くなる為にはダンテからレッドオーブを盗(ry
338 :
戦国の鉄の城:2008/01/20(日) 23:58:24 ID:68EABVXI
兄貴が代われと急かすものだから今投下しちゃいます。
今回はカオスっていうかなんというか…。
支援
340 :
戦国の鉄の城:2008/01/21(月) 00:00:47 ID:68EABVXI
魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER
第八話「休暇」
「はぁ…。」
ジェイが機動六課宿舎の廊下をトボトボと歩く。手にはカルテと薬。そして顔は少し悪い。
余談ではあるが、今の装備は上半身白いTシャツで胸に「狩人(かりんちゅ)」と書かれ、下は蒼いジーパンのような「ランポスーツフット」なるものを履いている。
ハンターだっていつも鎧をつけてるわけではないのである。余裕があれば休み、こう狩りをしない一日は鎧を外して日光浴や外出もするのである。
今日はたまたま管理局から仕事の指示がないためお休みなのである。モンスターもいつだって暴れてるわけじゃないということだ。ちゃんとした生き物なのだから。
そしてジェイはちょっと疲れを感じたためにスタミナ付けのドリンクはないかと医務室を尋ねてシャマルの質問に答えたら
「一日の睡眠時間が約数分!?何考えてるの貴方!!」
と怒鳴られ説教を小一時間くらっていた。ハンターの一日の睡眠時間は大体数分である。(ゲーム中、マイハウスでセーブする時間を考えてくれれば手っ取り早い。)
ジェイも始めはつらかったがなんというか、身体がもう耐えられる、つまり慣れてしまった。
結果、カルテと睡眠薬をもらった。栄養ドリンクはもらえていない。
「やっぱりハンターは変わりもんなのかね〜っ」
庭に出て日光を浴びながらのびのび。最高に気持ちよかった。空は昨日の戦いとは打って変わって晴天。雲すらない。
「はっ、はっ、んっ、あっ。」
「ん?」
背中に誰かがトン、とぶつかる。あまり衝撃がなかったし下半身のほうにきたからぶつかったのは子供。とするとエリオかキャロだろうか?
後ろを振り返ると濃い金の髪を両側で結び、片目の色が違う、つまりオッドアイの少女が立っていた。一瞬見知らぬ子供で驚いたが。
ジェイはにっこりと微笑んで少女の身長ぐらいまでしゃがみこみ話しかける。
「どうしたのかな?迷子?」
「えっと…あの…」
「あ〜…、君、お名前は?」
「…ヴィヴィオ。」
「そっか、ヴィヴィオちゃんか。俺はジェイ。ジェイ・クロードだよ。」
「ジェイ…おじちゃん?」
「おいおい、おじちゃんはないだろ?これでもまだ二十歳なんだぜ。」
やれやれ、といった表情でため息をつきながら肩を落とす。ヴィヴィオはというと何か悪いことでも言ったかなと思い、少し困っている。
考え込んでこの子をどうするかを考えてみる。迷子だったらどこに連れて行けばいいのか。ここでいいのかもしれないが早いとこ親のもとに連れてってあげたい。
ふと奥から人影が近づいてくる。近づいてきたその人はなのはだった。ヴィヴィオはぱぁっと表情を明るくしてなのはへ駆け寄る。
「ヴィヴィオ!」
「なのはママぁ!」
「……!?」
341 :
戦国の鉄の城:2008/01/21(月) 00:01:49 ID:68EABVXI
いきなりの会話に目を見開いて二人を見る。まさかなのはが親だったとは思わなかった。いや、その前に…などとジェイの頭に何か間違った思考がぐるぐる回る。
今度はヴィヴィオとなのはがジェイを見ている。そんなことも気付かずに思考をめぐらせる。
なのはが不安になって声をかけてみた。
「ジェイさん?」
「なのは、結婚祝い何がいい?」
「え………ふえぇぇぇっ!?」
「ごめん、まず落ち着こう俺。」
ちょっとした二人の混乱のあと、ヴィヴィオについての話を聞かせてもらった。
ヴィヴィオは高町ヴィヴィオとして、なのはの養子になっているということ。そしてこの子との出会い、今まであった出来事。
他人の自分にここまで話していいのだろうか?という話まで。ははぁ、いまだにピーマンが克服できてないのか。ちょっと吹き出しそうになる。
一方のヴィヴィオもなのはの話にあわせて表情を変える。怒ったり、笑ったり、少ししょんぼりしたり。
本当の親子みたいに仲がいい。できればずっとこの仲が続くよう、心で祈っている自分がいた。
なのはがヴィヴィオにカップを渡したあと、自分にも渡してきた。受け取ったカップの中にはカプチーノみたいな飲み物が入っていた。
「キャラメルミルクだよ。ちょっと多く作っちゃったから、ジェイさんに。」
「あぁ、ありがとう。遠慮なくいただくよ。」
カップに口をつけて少しキャラメルミルクを口に入れる。広がる甘さと少し残るほろ苦さ。見事に調和していておいしかった。
コクン、と喉を鳴らし飲み干した。なのはは空になった自分とヴィヴィオのカップを取る。
「美味い美味い。なのはって菓子作り得意なの?」
「得意…ってほどじゃないけど、親がパティシエやってたから自分も何か作れるように教わってたんだ。」
「へぇ〜…。今度また作ってくれよ。」
「うん、いいよ。いつでも。」
「なのはママ、わたしのぶんも!」
「はいはい、わかってるよ。」
なのははしゃがみこんで微笑みながらヴィヴィオの頭を撫でる。ヴィヴィオも嬉しそうでなのはに抱きついていた。
ジェイは二人を見て少し微笑んだあと、そそくさと庭から去って行った。
(親子水入らずの時間を過ごさせてやんなきゃね…。)
342 :
戦国の鉄の城:2008/01/21(月) 00:03:35 ID:68EABVXI
時間は昼下がり。相変わらず六課の食堂の飯は美味い。ぶっちゃけるとウチで雇ってるコックアイルーと互角…いや、それ以上だ。
なおかつ量が少ないからがっついて急いで食べる必要もないし少し落ち着いて食べられる。そして自分で食材を選ばなくていい。
かなり前の話になるが食材を間違えてしまい、倒れて気を失ったことがある。倒れている間、フェイトによく似た金髪の女の子と黒髪の女性と茶髪の女性と会う夢を見た。
というのは誰にも言えない。ジェイ、あらためて「食」のありがたさをかみ締める。
ちょっと上機嫌で歩いてるとエリオがいた。しかし格好がひどく見たことがある。スーツではなく、鎧だ。
紅い鱗をふんだんに使ったその鎧は「レウスシリーズ」。ふらふらとしながらジェイのほうに近づく。距離が短くなるごとにガシャン、ガシャンと金属音を立てている。
「エリオ…どうしたんだ?」
「は…はぁ、あの、突然ジェイさん達の知り合いだと名乗る猫が一匹入ってきまして…、この鎧をつくってくれました。」
ジェイの眼が生気を失い、死に始める。理由はただ一つ。心当たりがあるから。
「どこでだ?」
「こ…こっちです。」
エリオの案内のもとに一つの部屋にたどり着く。そこは室内訓練場だ。確かに中が騒がしい。
自嘲気味に妖しく笑いながら一歩踏み出す。ドアが開いて、そこから見える光景にジェイの目は完全に死んだ。というかもう、身体が真っ白になってもおかしくない。
それくらい何かが抜けていくのを感じてエリオがびくついてる。
「あ、ジェイさんジェイさん!これ、どうですか?」
まず自分の目の前に近づいてヒラリと一回転してみせるスバル。見かけがいつものバリアジャケットやスーツじゃない。またひどく見覚えがある。デジャヴだ。
肌の大部分を露出させたその防具は「ボーンS」。彼女の戦闘スタイルから動きやすさを考えたのだろう。しかしいいセンスといえるのか?これは。
なぜかヘルムはつけていない。
「こら!バカスバル!ジェイさんを困らせないの!」
後ろから近づいてスバルの頭を軽く殴ったのはティアナ。もちろん見かけも自分の世界でよく見る装備だ。
露出は少なめの分、ゴム質の皮膚で衝撃を和らげるのを考えた防具「ゲリョスS」。やっぱりガンナー用の装備だ。
キャップはつけていない。
「ふ、二人とも〜、待ってください…。」
後ろから小走りで近づいてきたのは年少組の一人、キャロだ。ここで以下省略と言わせてもらおう。やっぱり防具なのだ。まず材料良く足りたなと思う。
キャロの装備はヘルムの耳みたいな部分が子供っぽさを引き出して白色の「フルフルS」。何故だろう、ちゃんとサイズに合わせている。
今回はヘルムもちゃんとつけていた。
嫌な予感がしたので三人の横を通って後ろへと歩を進めてみた。予想的中。副隊長までもが自分達の世界の防具をつけている。
横でゼクウがアイルーの首を絞めている。あのアイルーは…、ポッケ村の防具屋のアイルーだ。もう防具を作れるまで成長したのか。ちょっと微笑ましい…が。
「貴様ぁぁぁぁぁ!!何故ここにきたぁぁぁぁぁ!!」
「フニャァァァァァァ!!雪山を散歩してたらでっかい船が現れてこっそり乗ったらそのまま出発しちゃってニャアァァァァ!!」
前言撤回、全然微笑ましくない。頭が重い。ポン、と誰かが自分の肩に手を乗せたので振り返る。そこには桃色の髪を腰ぐらいまで伸ばした女性、シグナムがいた。
「あー…なんだ。そう、気を落とすな。」
苦笑しながら話かけてくるシグナム。今のシグナムはというとちょっと赤みがかかった甲冑に東方の武士みたいな防具「凛」をつけている。
名前のとおり凛とした感じがシグナムには良く似合っている。レヴァンテインを居合刀みたいに構えたらさらに似合うだろう。
「こんなカオス見れば誰だって気を落としたくなるっすよ…。」
目はすでに死んでいる。シグナムは苦笑するしかない。
「だいたいなんなんだ?あの猫?」
「俺等の世界の獣人で「アイルー」っていうんです。見ての通り知能が高くて人の文化の中でも生活してるもんもいるんですよ。」
横からヴィータが問いかける。もう格好にはツッコむのをやめた。あえて言うとするならば黒いメイド服のような見かけに胸にはネクタイ。
頭にチョコンと乗る帽子。「ヒーラーU」だった。小柄な彼女にはこういう装備は合うようだ。
343 :
戦国の鉄の城:2008/01/21(月) 00:04:04 ID:6A/NkoKr
そういえばなのはとフェイトとはやての姿が見当たらない。中をぐるっと見回してみても先ほどのメンツしかいない。奥のほうで三つの人影があったが気のせいだろう。
とりあえずこのカオスな場所から早く逃げたほうがよさそうだ。歩き出す前に誰かに手をつかまれた。恐る恐る後ろを振り返る。いたのは自分が先ほどまで探していた人だ。
「待ちや、私達を見て見ぬフリして立ち去ろうなんてええ度胸しとるなぁ?」
ふふん、と不敵な笑みを見せてぐっと腕をつかむはやて。身体が動かない。
「は…はやて…、これはちょっと…。」
顔を少し赤くさせてモジモジしているフェイト。はやてを止めようと声をかけるがはやて本人は聞いてない。
「にゃ…にゃははは…。」
同じように顔を赤くさせて頬を掻くなのは。あえて傍観者の立場にまわっているのだろうか?何もしない。
何故かは知らないが顔が熱い。多分自分の顔まで赤くなっているからだろう。何で赤いかは酒を飲んだから…というわけではない。
原因は『今の彼女達』の格好なのだ。大きく肌を露出させて白い皮をふんだんに使っている。腰は尻尾のようなアクセサリにハート型のポーチ。
この装備も知っている。「キリンS」だ。誰がこの三人にこんな装備をさせたか…というとやはり思いつくのははやて。彼女が一番乗り気に見えたからそう思った。
「離せ!離してくれ!俺はっ…生きる!!」
「無視した罰やよ〜。」
なんとかこの状態を抜け出そうかと考えてるうちに室内訓練所のドアが開いた。
「やぁ、色々と騒がしいみたいだね。元気みたいでなによりなにより。」
入ってきたのはドクだった。しかし今の装備は彼の普段のイメージとは真逆のものだ。
全身が赤い。そして胸元を大きく露出させたその防具は「海賊Jシリーズ」。そして頭には大きな羽が着いた帽子「ギルドガードロポス紅」を被って上手く顔を隠している。
ピ、と手を軽くあげて挨拶をしてわずかに見える口元は端を釣り上げ八重歯を見せている。
しばらく硬直と沈黙は続く。ドクはその中を歩き、自分達の姿を見ながら壁際に向かう。壁にトン、と寄りかかり腕を組む。
「どうした、続けてもかまわんぞ?」
そしてまた騒ぎ出した。ちなみにアイルーは、しょうがないからここに居候させることにした。
しばらくするとドクのとなりにフェイトが同じように壁に寄りかかる。
「どうしたんだい?」
「あの…一つ質問があるのですが…。」
ドクはしばらく考えてから返答した。
「ふむ。言ってみたまえ。」
フェイトはドクの右手をじっと見つめながら、問う。
「クシャルダオラ…でしたっけ。あの龍のブレスから守ってくれたとき…あなたは何をしたんですか?」
頭に浮かべるのはドクがクシャルダオラのブレスから守ってくれた瞬間。ドクは右手を突き出してなんとか防いでいた。
しかしグローブをつけているとはいえ素手だ。どう考えても素手じゃガードできない。それはお互い良く知っているし、さらにフェイトはドクがブレスを跳ね返す時、
うっすらとだが赤い魔法陣を見たのだ。少し失礼かもしれないが、ただのハンターが魔法を使えるなんて考えられない。
フェイトのどこか刺々しい問いにドクは微笑んだまま。
「今は君のその艶やかな格好に気を取られて答えられそうにないな。また次の機会にしてくれ。」
ドクが手をヒラヒラさせて軽くあしらうように答えるとフェイトは少し顔を赤くした。
「!?ド…ドク!!」
ドクの軽めの笑い声が響く。こちらもこちらで、それなりに騒がしいようだ。
344 :
戦国の鉄の城:2008/01/21(月) 00:04:31 ID:6A/NkoKr
その後、フォワード陣は訓練に行く。というのでハンター陣はそのまま留守番することにした。
そして外も暗くなってきた頃、帰ってきたのはやけにボロボロのスバル達と少し汚れただけのなのはとフェイト。
何があったか大体想像がついてしまったジェイ達は、あぁ、もう慣れてしまったんだなぁと思い始めている。
同時にチャイムが鳴り響いた。夕食の合図らしい。スバルがいきなり元気一杯になって食堂へ向かい、少し呆れたような表情を見せるティアナと苦笑している
エリオとキャロ、なのはとフェイトを見てるとジェイとゼクウは自然に微笑んでいた。ちなみにドクは先ほどのギルドガードロポスを被ってちゃんと食べられるようにしている。
食堂に着き皆がテーブルに向かう。と、エリオがこんなことを質問してきた。
「そういえばジェイさん達ってここに来る前はどんなものを食べていたんですか?」
「「「……う〜ん?」」」
三人一緒に首を捻る。どんなもの、と言われると結構答えづらい。こんなもの、と出したら皆はどういう表情をするのだろうか?
三人は顔を見合わせて再び首を捻る。そのうちドクとゼクウが狩りをやっている時のような殺気を放ちながらジェイを睨んでいる。
ジェイが答えろ。そういうことだ。ものすごく嫌そうな顔をしてから渋々説明を始める。あぁ、ポーチの中に一通り食べ物入れてきてよかった。と思った。
「えっと、まずは…これだね。ハンターなら誰しもが食べるであろうものさ。」
ドン、とテーブルに置いたのは肉。骨が両端から突き出たよくありそうでないような肉。実にそのまんまだ。何故か湯気も出ている。
続いて出したのは魚。そして生きている。何で水に入れておかなくても生きているのかと皆は思う。魚はテーブルで跳ねていた。
「これは名前の通り『こんがり肉』。まぁ肉…といってもいろんな肉がある。そっちの豚肉や鶏肉みたいにさ。こいつの焼き加減が非常に難しくてね、
手こずる人も多いみたいだよ。味、焼き加減、すべてが上回る『こんがり肉G』っていうのもある。あとはこっちのサシミウオっていう魚さ。生で食える。あとは…あれかな?」
ジェイが横を向くとスバル達もその方へ向く。そこには先ほどのアイルーが料理を作っており、完成したのは一人で食いきれるのかというほどの量の料理だった。
「あれ…パーティー用…ですかね?」
「いんや、あれでも一人用さ。」
「まぁ、大半残しちゃうんだけどね。」と笑いながら言い足すジェイ。しかし皆は聞いていない。料理と対峙しているのは一人の男性局員。かなりの大食いらしく、
あの量の料理を見ても動じはせず、まるで強敵と会えた喜びをかみ締める戦士のような目をしていた。
両手をパン、と合わして「さぁ、食うぞ〜」とか言っていそうな表情をしている。まずは一番手前にある前菜から手を出した。スプーンで口の中へと入れて、
噛み、飲み込む。男性局員はそれから次の料理に手をつけることなく硬直している。そして、腹を抱えて倒れた。
「あ、食材間違えたな。」
「それだけで済ますのっ!?(んですかっ!?)」
「最初のうちはよくあることなんだよ。料理を作る前に二つの食材を選んでさ、その二つの食材を使って料理を作る…んだけど相性が悪いとあんな風になっちゃうのさ。
懐かしいなぁ〜。俺も最初のころよくやらかしてたよ。最悪三途の川まで見えちゃうんだってよ…って、あれ?」
気付けばテーブルには三人以外誰もいない。皆、先ほどの男性局員へ駆け寄っていた。結構大事になっている。
三人のため息が、同時に出た。
345 :
戦国の鉄の城:2008/01/21(月) 00:05:06 ID:6A/NkoKr
騒ぎから離れ、ジェイは一足先に自分の部屋に戻った。行くところ全て何か騒ぎが起きていたがこれはこれでいい休暇だなと思っている。
だがジェイは一つ、どうしても理解できないことがあった。
「…あれ?俺のアイテムボックスの中身こんなスッキリしてたっけ?」
そうやってしばらく中身がやけに少なくなったアイテムボックスを見て首を傾げていた。
346 :
戦国の鉄の城:2008/01/21(月) 00:06:31 ID:6A/NkoKr
投下終了です。
次回からまた狩りパートに移ろうと思います。早く相手の飛竜決めなきゃ…。
では反目のスバル氏、どうぞー。
支援
あれぇぇぇぇ!? 勇者王と小隊長が紛れ込んでるー!?(ガビーン)
ともあれGJ!
それでは、20分ぐらいを目処に投下しましょうかね。
…いや、すぐでいいならすぐに投下しますが
GJ!
やはりドクはいい。
だが、状況がカオスw
作ってもらったのはいいが、素直に着る方にも問題があるような、いや着せられたのかな?
そして、さようならジェイのアイテム!
鎧材料と調理品に消えたね!
面白かったです!!
>348
一応二十分まで待ったほうがいいかと。
感想書きたい人もいるでしょうし。
>>346 GJ
しかし鎧姿想像すると破壊力あり過ぎるぜ。
特にヴィータとキャロとフェイト。
なのはさんにはむしろサザミSの方が似合ったんじゃないかな…とか。
>>348 ジェイの希望声優があの人なので…やってしまいました(汗
>>349 このまま主役をドクに(ry
着せられた…ということでお願いします。
首謀者ははやてで(オイ
>>351 えぇ、散々悩んだ結果がこれです。
ザザミS…考えてなかった…。
それでは、そろそろ投下しましょうか
※くどいようですが、この作品は「コードギアス 反目のスバル」本編とは一切関係ありません
「――そもそもスバル、番外編という形とはいえ、一度完結した作品の続きを書くのは、かなり気を遣う作業なんだぞ」
「そーなの?」
「続編モノというのは、得てしてアンチを生みやすい。
クオリティや方向性に差異が生まれたことで、一部ファンに『蛇足』の烙印を押された作品を俺はいくつも知っている」
「●オ●イガーとかゼ●の使い●とか?」
「具体例を出すな!
…ともかく、俺達の『反目のスバル』のクオリティが誇れるものだったか、
あのラストが感動的なものだったかは分からんが…
こうしたものを読むことで興醒めしてしまう人が出てくるのは、考えられないことではないだろう」
「ふんふん」
「だから、このシリーズを正式に連載に運ぶか否かの決断は難しいんだ。約2名ほど続けてほしいという人はいたがな。
そもそも作者も『絶対に笑ってはいけない機動六課』のネタ出しで忙しいわけだし」
「なるほど…、ところでルルーシュ」
「何だ?」
「もうこれカメラ回ってるよ」
「………」
「………」
「…うわぁあああ!」
「あ、頭抱えちゃった」
反目のスバルのルルーシュが機動六課に来たようです
「しっかし、まさかアンタに先を越されるとは思わなかったわねぇ…」
ティアが微妙な笑顔で言いました。
今あたし達旧フォワード4人組は、久々に会ったということで、ロビーで談笑しています。
…あ、前回とナレーションが変わってるけど、みんな驚かないでくださいね?
あくまで反目のスバルの主人公はルルーシュではなくあたしなのです。えっへん。
「あはは〜、あたしも18で指環はめるとは思わなかったよ」
照れくさくなったあたしは、そう言って頭をかきながら言いました。
多分顔も赤くなってます。やっぱりいくつになっても、自分の恋愛談を語るのは照れくさいね。
「確か、まだ事実婚なんですよね?」
13歳になって、背も伸びたエリオが聞いてきました。うん、なかなか男前です。
「そだよー。式挙げる場所も近場にはなかったし、誘う人もいなかったしね」
「あ…すいません…」
「いやーいいっていいって! 気にしてないからさ」
少しエリオがしょんぼりしてしまったので、背中をぽんぽんと叩きながら声をかけました。
「それなら、ここで結婚式を挙げるのはどうですか?」
今度はキャロが聞きました。
ちょっとだけ髪も長くなり、女の人っぽくなってきています。胸は…大丈夫、まだまだこれから!
「えっ?」
まあそれはともかく、急にそんなことを聞かれて、あたしは思わずそんな声を上げていました。
結婚式には、一端のオンナノコとしては当然憧れを持っていますが、急に言われるとやっぱり驚いてしまいます。
「ん〜…やっぱりいいや」
「どうして? お金なら足りない分はあたし達でカンパしてあげてもいいけど」
ティアがあたしを気遣うようにして聞いてきます。
ありがとーティア。何だか執務官になって丸くなったねっ。
「あはは…気持ちは嬉しいけど、それはティア達に悪いよ。それに…」
「それに?」
「この歳の知り合いの結婚式なんか見ちゃったら、なんかムカつくでしょ?」
(むしろそれをそんな無邪気な笑顔で口走れることの方がムカつくッ!!!)
後で聞いたのですが、これ以上ないくらい怖い顔でそっぽを向いたティアは、そんなことを思っていたようです。
支援じゃい
一方その頃、俺ははやてとかいうあの関西弁部隊長と一緒にいました。
嫁とは別のソファーに腰掛け、彼女が用意した資料の数々に目を通しています。
「で、これが近代ベルカ式に関する資料で、こっちが近年の主な次元犯罪のケース」
そう言うと、はやては更に資料を積んでいきます。
おかしい。これは明らかにおかしい。
嫁が俺に魔法に関することを話す機会があまりなかっただけに、こうした知識を提供してくれるのはありがたいのですが、
いくら何でもこれは多すぎです。頼みもしていない人に見せるような量ではない。
――まさかッ!?
はっとして上げた目線の先には、ニコニコと意味深に微笑むはやての姿。横のなのはやフェイトは若干苦笑気味です。
俺はここに来て、嫁が話してくれた、この女の恐るべき一面を思い出した。
別名ちびだぬき。
勇者王から幕末の侍、半魔の剣士に竜に乗った王子、果ては片翼のマザコンエイリアンまで手当たり次第に勧誘した恐怖のスカウトマン。
…俺を招き入れるつもりなのか? これらの知識を叩き込んで、俺まで軍師としてスカウトするつもりなのかっ!?
「ん? どないしたの?」
「あ、いえ…」そう問いかけられ、俺はひとまず内心の同様を胸にしまいました。
相手の意図がいかなるものでも、この場の空気を乱すわけにはいかない。
「ところで…このバリアジャケットというのが、所謂戦闘服なんですよね?」
「せやね。古代ベルカやと、騎士甲冑なんて呼ばれとるよ」
どうやら空気を保つのには成功したようです。
「つまり、俺のアレみたいなものか…」
「ルルーシュ君も何か着とったの?」
「ああ、はい。一応ゼロをやっていた時に…」
そう言って俺は懐から写真を取り出しました。何故携帯しているのかはツッコまないでいただきたい。
そこに映るのは、壇上で両手とマントを盛大に広げ、「合衆国日本!」と宣言するゼロの姿。
撮影、ディートハルト。俺の1番のお気に入り。
「「「………」」」
その写真を見た3人の隊長達は、しばし複雑な表情で沈黙していました。
「…あ…あはは、はは…」
何故そんな引きつった笑い方をする?
ルルwww
支援
…とうとう続き書いちまった…
ともかく、投下は以上。
ひとまず実験的に続きを書いてみたのですが…懸念は冒頭に書いた通り。
これって蛇足じゃないですかね…問題ないなら、連載考えますが…皆さんの意見をお聞かせください。
まあ、漫画の単行本に時々あるような、おまけ4コマみたいに考えてもらえるとありがたいです。
では、自分は片翼で、あのCCFF7世界の中でも一際イカれたポエマー野郎(CV:Gackt)とフェイトを会わせる作業に戻ろう。
このゼロはセンスがずれてる支援!
>>359 これが蛇足? 馬鹿な事を。クォリティ下がってないんだから正当に続編にしてしまえば良い事
むしろもっと見たいんだぜ。
ちょっ!? あのカッコはまさに神の領域w>合衆国日本の時のゼロ
ギアスはナナリーが好きです。でもコーネリア様がもっと好きです
……GJ!!
>>359 GJです!
ルルーシュで盛大に笑わせていただきました。
最初のスバルとのやり取りで吹き出し、最後のはやてとのやり取りで笑い…。
えぇ、続きを見たいですとも。
さて、次は自分ですが。
一応投下時間は五十分頃でよろしいでしょうか?
それぐらい開ければ大丈夫かな?
言い忘れてた……恐怖のスカウトマンってwww
ルルーシュ、君の服のセンスは死んでるけどそのネーミングは素晴らしいぞ!!
ついでにどうしても言いたかった電波も書いておく
ルールー「女王様の攻撃ぃ!!」
まあ今までの話と関係無いって前提の元ならば、このまま連載化しても反対意見を出す方はいないんじゃないんでしょうか?
っていうかそんな事言ったら俺の書いたSMCの番外編はどうなるんだ……よりにもよって結婚話やクロスカップリングでイチャイチャラブラブですよ?
投下してないけど、さらにはあの後の追加エピローグすら書いてあったりするのに。
とりあえず個人的にはこのまま反目氏には続きを書いて頂きたい! 是非とも。
そして次の投下終わってしばらくしたら、さっきStylish氏から要望のあった文治SSを投下したいと思います、っていうか書きあがりそうです。
疾風怒涛の投下の嵐ですな・・・嬉しすぎる。支援
おめぇらの気持ちはよーく分かった!
元々独り身だったバージルのSMCと違ってルル×C.C.派に真っ向から立ち向かわねばならない反目だが、
そこまで言われちゃあ仕方ねぇ! 歩くような速さでも連載していくよ!
今このスレに足りないほのぼの分を生産していくさ!
とりあえず龍騎氏には、前回分をプロローグ、今回分を第1話という風にしておいてもらいたいです。
そして夢境学園氏支援。
時間なので投下開始!
空は無い。
大地もない。
ただ存在のみが存在として存在し、心が、肉が、否定される世界。
魔が蠢く異世界の最下層で、一人の青年と一人の悪魔が戦っていた。
「おぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
吐血を吐き出し、左腕は折れ砕け、凄惨な状態にも関わらず右手のみで大剣を振るう黒髪の
青年。
その剣は這い寄る漆黒の異形を切り裂き、青白い鮮血を浴びて、なお凄惨に咆哮を上げる。
刻む。
刻む。
刻む。
異形を切り裂き、大剣を突き立て、その首を刎ねる。手足を切り裂く。血肉をぶちまけさせる。
それは嵐の如き猛攻。
「アー、ヒャハハッハハハ!!!」
されど、それを受ける異形は嗤い続ける。
首がもげた瞬間それは瞬時に復元し、手足が千切れた瞬間それは新しく生え、それでも
なお猛攻を続ける青年の顔を目にも留まらぬ速度で掴んだ。
「無駄だと言っているのが判らないのですかっ!」
異形の手に掴まれた青年の顔面が大地に叩き伏せられる。
壊れた人形のように地面と激突し、弾む青年の身体。さらに蹴り上げられた異形の一撃に宙
を舞い。
「堕ちろ!」
狂笑と共に振り下ろされる手と連動するように漆黒の閃光が中空から降り注ぎ、宙を舞う青年
の身体を打ち抜いた。
燃える。
砕ける。
引き裂かれる。
咄嗟に放った膨大な魔力で拒みながらも、青年の身体は吹き飛んで、異空間の大地の上を
滑る。
だがしかし、それでも青年は痙攣しながらも立ち上がる。
「がぶっ!」
血を吐き零し、何十、何百回と憶えていない回数を立ち上がる。
先ほどの一撃で全身に刻まれた裂傷は開き、流れ出る出血量で顔面は蒼白になり、呼吸は
既に虫の息にも劣る。
「まだ立ち上がるのですか? 勝てぬ戦いに」
異形は不愉快げに眉を潜める。
異形には成したいことがあった。やりたいことがあった。
されども、目の前の青年がそれを拒む所為でそれが実行出来ない。
それが腹立たしい。
「立ち上がる……さ」
進ませぬと、勝てない戦いに挑み続ける青年は鉄臭い血の味しかしない口を震わせて、大剣
を支えに構える。
「お前はここから先には行かせない。決して進ませない、あいつが、あの人が、あの子がいる世
界には行かせられないんだ!!」
折れた左手。
もはや感覚もない左手に握られた結晶体。
その手に握られた蒼き石と紅き石が光を放ち、青年の叫びと咆哮に応え――
【来たれ】
蒼き天使の翼を持つ竜が、宝玉を携えた天を司る竜神が、顕現する。
人を超えた魔力を持つ青年の願いに応えて、力を発す。
「おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ぁあああああああああああああああああああああ!!!」
それは通常とは異なる異空間。
天使と悪魔の住まう異界サプレス。
その最下層の地が、次元を揺るがす激突に飲み込まれた。
荒れ果てた世界。
知るものも少ない管理外世界の片隅で見つけた青年はまるで死体のようだった。
「生きて……る?」
紫色の長髪に、紅の瞳を持った少女が感情の感じられぬ声で呟く。
「微かに……息はあるな」
茶色のコートを纏い、左腕にガンドレット、両足に金属の脚甲を身に付けた男が青年の脈を取
りながら呟く。
「しかし、如何なる戦いを潜り抜けたのだ? この地域で騒乱が起きたという情報は聞かぬ
が……」
「旦那、旦那! コイツどうするんだい?!」
燃え上がるような赤い髪と紫の瞳、そして人の身にあるはずのない翼を生やした小さな少女がパタパタと男の傍を飛びながら問う。
「無意味な殺生は好かん。敵であるならばともかく、救える命は救うべきだ」
左腕が折れ、もはや傷を負っていない場所を見つけるほうが困難な重症を負った青年を、男
は慎重に抱えると、二名の少女と共にその場から消失した。
「時空管理局? レリック? ここはサプレスでも、リインバウムでもないのか?」
瀕死の重傷から命を取り留めた青年。
折れた左腕に包帯を巻き、身に付けていた鎧と大剣のない服装のままの青年が呆然とした
表情を浮かべる。
「管理外世界の人間には理解し兼ねるだろうが、事実だ。この地はお前の居た世界ではない」
「そんな……まさか名も無き世界に飛ばされたっていうのか?」
茫然自失。
まさしくそう告げるに相応しい表情を浮かべる青年に、男は告げた。
「そういえば名を居なかったな、俺の名はゼスト。お前は?」
「マグナだ」
罪深き血族の末裔。
青年は静かに自身の名を名乗った。
「ルーテシアって言ったっけ?」
行き所もなく、ただゼストたちと行動を共にするマグナは一人佇む少女に声をかけた。
「?」
「アギトに聞いたんだけど、君も召喚術を使うんだってね」
その言葉に、ルーテシアは少しだけ感情を瞳に浮かべた。
「……あなたも?」
「ああ。もっとも君とかとはかなり違うものなんだけど……」
「……見せて」
「え?」
「召喚魔法」
相変わらずの無表情。
けれども、マグナは腰のポーチを探り、あの戦いでも失わなかった数少ない蒼の石を取り
出した。
【来たれ】
短い祈りと共に、光が灯る。
そして、マグナの握った手の先には小さな帽子を被った召喚獣――ポワソが浮かんでいた。
「プ?」
ふわふわと浮かぶポワソ。
その姿にルーテシアは静かに手を伸ばして、抱き留める。
「かわいい」
「よかったな」
そして、それを見るマグナは静かに微笑んで、言った。
「俺には……妹がいたんだ」
「え?」
「君よりもずっとずっと大きいけど、昔は君とそっくりだった」
「……今どうしてるの?」
「別れた。いや、俺が遠ざけてしまったんだ」
寂しげにマグナは笑う。
「泣き叫ぶあの子を置いて、俺はここに来てしまったんだ」
カルマルートのマグナとはまた…
平穏な日々。
旅をしながらも、マグナは静かにゼストたちの中に己の居場所を見出していた。
だがしかし、平穏は長くは続かなかった。
「戦いに行くのか?」
「ああ」
一人の白衣を着た男。
そいつから齎された情報が、ゼストを、ルーテシアを、アギトを戦いへと誘う。
「相手って、前に言っていた管理局なんだろ? ゼストたちが強いのは分かる、けれど勝てると
は思えない。下手すれば死ぬかもしれない、いやそれ以前に――ゼスト、アンタの身体は!」
「俺には目的がある。ルーテシアにもだ。ゆえに戦いをやめるわけにはいかん」
「そうか……」
「安心しろ、マグナ。万が一俺たちが帰還しなかった場合、スカリテッティに面倒を見るよう手筈
している。だから――」
しかし、その言葉は最後まで言い終えることは出来なかった。
「俺も戦わせてくれ」
「なっ」
「俺にも戦う力はある。それになによりも――アンタたちを失いたくないんだ」
大切な人たち。
異世界で助けられ、心を通わせた人。
それを護るために、青年は異世界で戦うことを決断する。
「見つけた! あれが召喚主だ!!」
空を舞い、中空から魔力反応を追っていた鉄槌を掲げた少女が降下してくる。
「ガリュー!」
ルーテシアは声を上げ、己の信頼する召喚獣を呼び出そうとするも。
「遅え! ラケーテンハンマー!!」
それより早く、鉄槌の騎士は掲げた鉄槌から魔力光を噴射し、少女の体を殴り飛ばそうと加速
する。
【来たれ】
その瞬間だった。
【鋼の双盾 アーマーチャンプ】
甲高い金属音を奏で上げ、ルーテシアと鉄槌の騎士の間に割り込むように、鋼の巨人が現わ
れたのは。
「なっ?!」
「悪いが」
気付かぬ場所、鉄槌の騎士から死角となる場所で漆黒の光を吹き上げる黒い結晶体を握り
締めたマグナは告げた。
「俺の仲間には手出しさせない」
白き竜。
その力を解放し、万物を灰燼と帰る火炎の吐息をマグナは鉄壁の巨人兵で遮る。
「この威力――シルヴァーナクラスか!?」
「私と同じ召喚魔法の使い手! 話には聞いていたけど――」
白き竜を操り、心を通わせる少女。
その姿に、マグナはかつての仲間の少女を思い出しながら――
「だけど、やめるわけにはいかないんだ!!!」
手に携えた大剣。
デバイスなどではないただの鉄の塊。
だがしかし、その柄に埋め込まれた灰色の石が閃光を放ち――
「打ち砕け! 光将の剣!!」
召喚反応と可視化した召喚術式を迸らせながら、マグナは剣を振るう。
異界の彼方より呼び出された伝説の武具たちの軌跡を描くように。
「中々に、いい具合ですねぇ」
集まりゆくレリック。
その成果を見て、白衣を靡かせた男が亀裂のような笑みを浮かべる。
「聖王の器。レリック。機動六課。ナンバーズ。舞台は整い、観客は慌てふためき、役者たちは
描いた通りに役を演じていく」
無数に浮かんだディスプレイ。
そこに映し出される戦いと人影の一つ一つを、“同時に認識しながら彼は嗤う”
人の身で出来るはずもない亀裂のような笑みを浮かべながら、彼はある一点を見て嗤った。
「さあ、もっともっと足掻いてください――“調律者” 私の手の平の中で、喜劇を演じなさい」
無限の欲望。
そう名づけられた“化け物”は誰にも予想出来ない悪意と狡猾さを持って、世界を嘲笑う。
戦いは続く。
思いと思いが。
願いと願いが。
混沌の坩堝のように様々な思惑が絡みつき、まるでロンドを踊る舞踏会場のように戦士たち
が戦い、傷つき、挫折し、願いを叶え、或いは見失っていく。
されど終わりのないものはなく。
舞台は最終幕へと駆け上がる。
「――ジェイル・スカリエッティ。あなたを逮捕します」
金色の刃。
光り輝く閃光の戦斧を構えた女性――フェイト・T・ハラオウンの言葉を背中で受けるのは、
白衣を纏った細い男。
無限の欲望と名づけられ、一連の事件を起こした実行犯である狂科学者。
そう、それが誰もが認識していた事実だった。
「ほう? 私を逮捕すると?」
「ええ。素直に投降してください、さもなければ手荒な手段を取らしていただきます」
「なるほど、なるほど」
未だに椅子に腰掛け、背中を向けるスカリエッティの態度に、フェイトは込み上げる怒りと共に
どこか言い知れぬ違和感を覚えた。
何故この男はこの状況に恐れない?
狂っているのか? 否、単なる狂気よりもなにか――
「ああ、そうだ」
クルリと椅子が回転し、フェイトの前にその男が姿を現す。
笑みを浮かべた白衣の男。
だがしかし、その笑みは――“人知を超えた亀裂のような笑み”
「なっ?!」
「一言誤解しているようだから、言っておこう」
フェイトがその顔に驚愕の言葉を上げるよりも早く、“ソレ”は彼女の眼前に立っていた。
常時這っているはずのプロテクションも、バリアジャケットも無視して、その首を掴んだ閃光とい
うのも生温い速度で、フェイトは床に叩き伏せられて。
「君たち程度が、私に勝てると思っている時点で間違っている」
自動修復するはずの聖王のゆりかご。
並大抵の砲撃では貫けぬ強固な装甲。
だがしかし、それを素手で砕いて、悲鳴すら上げる暇もなく、フェイトを下の階層へと連れ去る
無限の欲望は狂笑の笑い声を響かせていた。
事件は解決したはずだった。
戦いは終わり、後は首謀者を捕らえるのみ。
そう誰もが信じていた、その瞬間だった。
『あー、テステス』
ゆりかご内部に、響き渡る声。
その声は笑っていた。
『聞こえているかね?』
声が響く。
それと同時にゆりかごが揺れた。
もはや動力炉は動きを止めて、制御すべき聖王の器は解放され、ただ落ちるだけだったゆり
かごが震える。
『聞こえているならば、伝えよう』
震えるそれはまるで咆哮のようだった。
壁が脈打ち、白く荘厳だったはずの壁は、建物は異形と化して行く。
『これより絶望を始める』
その声をただ一人の人間を除いて理解することは出来なかった。
同時に映し出される一人の女性が血まみれの光景に、目を奪われて、誰もが言葉の意味を
理解しなかった。
『楽しい楽しい芝居劇はもう終わり。これから新しいゲームを始めよう』
そして、その中心に移る無数のパイプに繋がった亀裂のような笑みを浮かべる男を見て、マグ
ナは叫んだ。
「お前は、いや、貴様は――」
『さあ足掻け、調律者! ここで終わる貴様らの運命を乗り越えようと足掻いて足掻いて足掻いて、泣き叫べ!!!!』
「メルギドスゥウウウウウウウウウウウウウウ!!!」
人知を超えた戦い。
運命を超える激闘。
世界を護るための死闘。
人は何故戦うのだろうか。
召喚戦記 リリカルナイト――始まりません。
ちょっwwwwww
はじまらないのかよ!
全く元ネタは解らないもの、強いスカ博士はステキ。
本編もこれくらい強かったら盛り上がっただろうに(涙目
GJ&乙です!!
反目のスバル氏
2期に連動したのも見たい
投下完了。
クロス先はサモンナイト2
しかも主人公同時存在で、カルマルート一人で足止めに走ったよマグナバージョンでした。
綺麗なスカが嫌いな人ごめんなさい。
ただ博士キャラで、化け物チックな戦闘能力を書きたかっただけでした。
マグナが鬼と霊のSランク二つ使ってるのは、ご先祖の亡霊補正使用ということで(汗
いぁ、実にいい仕事だった=w=
>>380 もし需要があるなら、連載も考えたり(汗
>>381 あー、やはり知らない人がいる(涙
なんで自分がチョイスするのはマイナーな奴ばっかりなのだろうか orz
Stsで召喚魔法も出ましたし、けっこう相性は良さそうなのですがどうなんだろう?
強いマグナに、違和感を覚える人が居そうで怖いっすw
>>383 同じく元ネタはわかりませぬが…うん、カッコいい。
スカ博士が恐ろしく強そうに感じます。
え?始まらない?
とりあえず、ものすごいwktk
しながら読んでた俺に謝れw
サモナは、こっちの業界的にマイナーなだけで
十分に名のあるゲームだぞ、と
>>387 ま、マジですか!?
ご、ごめんなさい(ガクガクブルブル
書けと言われれば書きます! だ、だから家族だけは(そこまで言ってない
同時連載か。
新人には過ぎた話だろうか(汗)
でも、この嘘予告でかなりネタバレしてますが、大丈夫かな?
まあ色々明かしてない部分が大量にあるが(嘘予告といいつつ、プロットまで考えた馬鹿
GJ!
スカが怖ぇwwwなんか久々にきれいじゃない博士を見た気がします
>>382 うーん…難しいかもしれません。
そもそもR2は1期から1年後、本作は1期から3年後のお話。
つまり、R2は既に2年も前のことになるわけです。
そもそも放送開始する頃には終わってるかも…スミマセン。
>>383 同じく元ネタわからないけど熱いです。
スカ博士なんでこんなにかっこいいのさ。
アク禁いまだに継続中。避難所から代理してくれる方もおらず。
サモンナイト2はやるべきだろ、お前ら
リィンIIの声で「おにいちゃん」って呼んでもらえるんだぜ
(主人公の性別が女の場合は「おねえちゃん」
>>391 もしよろしかったら、自分が代理投下しましょうか?
始めてなので、色々と戸惑うかもしれませんが(汗
>>389 サモナイは二次創作を読むきっかけになった
作品なのでとても感慨深くて、つい感情的になってしまいました(^^;
他の人は分からないけど
その結末に至るまでの過程を楽しむタイプなので
ぜんぜん大丈夫ですです♪
作者さんのやる気があれば、書いて欲しいなあ
とか思ってますが
よし書き終わった! こんなに早く書けたのは初めてかも!
それじゃあ投下しても良いですか? Stlysh氏希望の文治SSなんですが。
>>394 ぬは、書いてもいいとOKが出たw
夢境優先でいいのでしたら、書いてみようかな。
強いスカに拒絶反応が起きないように(祈り
>>395 どうぞどうぞ。
一応その後に、ハンター氏の代理投下したいと思います。
了承の返事はないですが、駄目とも言われてないので。
……怒れないように(汗。
それじゃあ投下します。
読む際は是非とも立木文彦の声を脳内再生してください。
サモナイ知らない奴が多いなおい
2はやったよ!!
妹と同時に攻略初めて自分がアメル攻略した頃
妹は新幹線兄弟(リュ・ロ)攻略済んでた、腐女子恐るべし・・・
警察官は俺の相棒
>>393 大変申し訳ないですが、お任せしてもよろしいでしょうか。
避難所のほうに5話は既に投稿してあります。
繰り返しになりますがスターズもライトニングも嫌いじゃないですからね。
ガングレイヴODクロス短編
「狗と少女」
もし神様なんて奴がいたら、そいつはどうしようもねえ根性悪だ。
死に底無いの俺にまだ恥かかせようってんだからな。
俺は二度目の死を迎えた筈だった、ブランドン……いやビヨンド・ザ・グレイヴに再び敗れて塵と消えて死んだ。
でも俺は今どこかの下水を歩いてる、最後に受けた銃弾の傷がちゃんと残ってるからまだかろうじて息はあるようだ、夢や地獄の黄泉路じゃねえ。
まあとっくに死んでるのに息があるってのもおかしな話だがな。
でもまあ、日の光の届かない臭え下水路は俺みたいな狗畜生にはふさわしい死に場所かもしれねえ。
そんな皮肉を考えて苦笑していると目の前に小さなガキがいた、そのガキは何故か手に鎖で妙な箱を引きずっていた。
おまけにしゃっくりを上げて泣いていやがる。
俺はガキの鳴き声は好きじゃねえ、だからとにかく声をかけることにした。
「おいチビ、どうかしたのか?」
少女はその涙で濡れた美しいオッドアイで振り返りそして見た。
そこにはボロボロのコートを着て、顔にサングラスを掛け包帯を巻きさらに無精髭まで生やした異様な風体の男が立っていた。
少女は男のその姿に少し怯えるが、寂しさからか目の前の男の服の袖を掴んで涙混じりに言葉を漏らした。
「えぐっ…ママ…いないの…ぐすっ」
「そうか。っていうか泣くな鬱陶しい」
「ぐすん……そんなこと…いったってぇ」
男は泣き続ける少女の姿に呆れて面倒くさそうに頭をボリボリと掻く。
そんな所に突如として壁を破りながら数機の奇妙な機械が現われる。
それがガジェットドローンと呼ばれる戦闘機械であると男は知らない。だがかつて最高の殺し屋として名を馳せ、最強クラスの死人兵士でありシード改造体である彼は即座に反撃に移った。
彼は腕を振るかぶると服の袖口から拳銃を出して両手に構える、俗にガバメントモデルと呼ばれる系統の45口径拳銃を人外の膂力で操り銃弾の雨を浴びせてガジェットを一瞬で蹴散らす。
そしてついでに少女の手に巻かれていた鎖も撃ち砕いていた。
凄まじい銃声が鳴り響いた後には大量の薬莢が甲高い金属音を立てて下水路のアスファルトに落ち、ガジェットが残骸を晒していた。
あまりの早業に少女が唖然としていると、男は銃を袖口に仕舞いながら少女に声をかける。
その口調はまるで何事も無かったように。
「おいチビ、行くぞ」
「ふえっ?」
「ここで泣き喚かれたら迷惑だ、俺はもう永くねえんだからな。とにかく来い、安全な所まで連れて行ってやる」
男はそう言いながら少女に手を差し出す、少女は嬉しそうに彼の手を取った。
「うん、それとねあたしはガキってなまえじゃないよ? ヴィヴィオっていうんだよ?」
「そうかよ」
「おじさんは?」
>>401 了解です。
では、Strikers May Cry氏 支援!!
「文治だ、九頭文治」
文治はヴィヴィオの手を引いてしばらく下水路を進んでいた、するとマンホールに繋がるハシゴに辿り着いた。
文治はまた袖口から銃を取り出してマンホールの蓋に銃弾を叩き込んで、外への道を開いた。
「それじゃあこっから先はてめえ一人で行きな」
「ふえぇ…ヴィヴィオひとり? おじさんは?」
「なんで俺が一緒に行かなきゃいけねえんだよ……邪魔だからさっさと行っちまえ」
文治にそう言われてヴィヴィオは涙を流すが、懸命に拭い去りハシゴに手をかける。
ヴィヴィオなりに文治に迷惑をかけたくないという強い想いが彼女に甘えを捨てさせた。
「うん…それじゃあバイバイ……ぶんじさん」
懸命に涙を堪えて笑顔を作って文治に別れを告げるヴィヴィオの顔に、さしもの文治もバツが悪そうにする。
そして文治は頭を掻きながらぶっきらぼうに声を漏らした。
「お袋に合えると良いな…あばよ………ヴィヴィオ」
その文治の言葉にヴィヴィオは満面の笑みを見せる、それはもう華が咲き誇るような愛らしさで太陽のように温かいものだった。
「うん♪」
「ああもう…そんな笑うんじゃねえよ、気色ワリイ……早く行っちまえ」
「わかった、バイバイぶんじさん♪ またね」
嬉しそうにそう言いながらヴィヴィオは日の光の射す明るい外の世界へと上っていく。
まるでそれは、血に濡れた自分と無垢な少女の姿をよく現しているようで文治は思わず皮肉めいた苦笑を漏らす。
「まったく俺みたいのに懐くなんて、男を見る目がないぜ……それにもう会う事はねえよ」
文治の身体はあちこちに亀裂が入り、死人兵士としての終わりが近い事を物語っていた。
そんな彼の下に再びガジェットが現われる、それも先ほどのような少ない数ではない。
ガジェットは文治の周囲を数十体の編成で取り囲む。
「まったく、しつこい野郎共だぜ……どうせこれが最後だ…それじゃあ俺も本気で行くから、てめえらも本気で来い!」
文治はそう言うと、手に二丁銃を構え身体から青い炎で作られた狼を出す。
そしてその青い炎の狼は遠吠えを上げてガジェットに襲い掛かり、次々に鉄屑へと変えていく。
体内のエネルギーを炎の狼と化して敵を爆砕するこの技こそがシード化した九頭文治の最高の攻撃である。
両手の二丁銃の弾丸が舞い、爆炎の狼が駆ける。
瞬く間にガジェットの群れは倒し尽くされ、無様なガラクタへと変わった。
最後の戦いを終えた文治はガジェットの残骸の上に腰掛けてタバコに火をつける。
思い切り吸い込んで煙たい美味さを味わうと嬉しそうな笑顔を見せた。
「へっ、まあこんな最後も悪くねえか……この先は俺みたいな男に関わるんじゃねえぞ、ヴィヴィオ」
文治は下水路の天井を見上げながら、きっと明るい日向を歩いているだろう少女に向けて最後の言葉を漏らした。
次の瞬間には彼の身体は青き塵へと変わり風と消え、後にはサングラスと二丁の拳銃だけが残された。
だが少女の記憶にはいつまでも残るだろう、少し恐いけど優しい、九頭文治という男の名前を。
終幕。
子供が苦手な兄貴を支援
ハッスル屍人がニヴァイニヴァーイ
兄貴ぃいいい!
GJ!! なんでこんなにガングレイブはかっこいいのが多いのさ!?(職人の腕がいいだけだ)
投下終了です。
Stllish氏の満足いくものかどうか分かりませんが、無骨な殺し屋と無垢な少女の触れ合いってこんな感じで良いんでしょうかStlylisy氏?
っていうか文治は好きなキャラなんでリリカル・グレイヴにも出したいなぁ、とか思ってたりして。
GJ!
マジでガングレイブ熱すぎ。
職人さんの腕よすぎ。
>>408 さすが文治
これは熱い展開だ!!”!!
>>408 GJ!
熱い展開、そしてカッコよさ。俺の好物が二つ揃っている…!
なんだろう、これから寝るのに興奮してきた…!
一回言ったような気がするけど、まったく足りないから再びGJ!
熱い作品はやはり最高です。
っと、
一応五十分からハンター氏の代理投下開始してもよろしいでしょうか?
了解、支援でございます。
っていうか文治って人気あるなぁ、さすが立木ボイス。
了解。よろしくお願いします。
そして支援。
時間ですので代理投下開始します!
支援よろしくお願いします!
退屈な日々が終わりを告げる。
空から現れた敵の増援を迎撃に、なのはがヘリから飛び降りていく。
時間と共にアルファが収集しては表示してくる情報に、思わずナニが勃ちそうで、
任務なんかクソ食らえと飛び出していきたくてしかたがない。
それはあまりにも希薄だけど、思い出すには十分な向こう側の世界の空気。
必死に自制を続けた果てに、ようやくヘリがリニアに追いついた。
さぁ、待ちに待った殺し合いだ。
魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めようか。
第5話 ひよっこどもの初陣、荒れ狂う心
「さぁて新人ども。隊長さんたちが空を抑えてくれているおかげで安全無事に
降下ポイントに到着だー。準備はいいかー!!」
「「「「はい!!」」」」
予想通りに現れた敵の増援を迎撃しになのはがヘリから飛び出していって何分すぎたか。
自制するのに必死だったせいで覚えていない。
アルファが送ってくれたなのは達の情報があまりにも魅力的すぎたから。
どんなに貧弱で脆弱だろうと全身が悲鳴を上げるほどに渇望したものがあったのだから。
衝動的にヘリを叩き壊してでも行きたくなる意識を必死に抑えつける。
やがて必死に自制に傾けていた意識を現実へ引き戻してくれたのは、
ヘリパイロットのそんな声と、ひよっこ4人の返事だった。
「凄腕さんも新人どもの面倒しっかりみてやってくださいよー。」
「覚えておこう。アルファ、セットアップ。」
そんな言葉をヘリパイロットに返したけれど、ほとんど生返事に近かっただろう。
既に意識は目の前の獲物に傾き始めているのだから。
宣言と同時にバリアジャケット(バトー博士の言うところのボロキレ)が
瞬時に展開される。
すぐに状態を確認。
全身のカラーリングは緑、若干の迷彩効果あり。
頭を保護するのはゴーグル付きのタンクメット。追加パーツとしてアルファと
同型の触覚あり。普段から被っているものとデザインに変更はないようだ、触角以外は。
上半身を覆うのはトランサーシールド。あの世界ではこの上ないほどの貴重品で、
その存在は都市伝説に近く、市場に出回った試しは1度として存在せず、
ほとんどの攻撃を受け止めるどころか片っ端から弾きとばす馬鹿げたプロテクター。
どこかの赤い戦車に乗った有名なハンターが着ていたというが真偽の程は分からない。
殺して殺して殺し続ける日々の果てに、右から左へ物を渡すような感覚で
次々と命を守るプロテクターは壊れて使い物にならなくなってプロテクター屑となった。
プロテクター屑のリサイクルを生業としていたトレーダー達にそんな過程で生まれた
冗談のように膨大な量のプロテクター屑を何度も持ち込んだ果てに、
たった1度だけこっそり横流ししてくれて、彼女と戦ったときにも身に着けていた
思い出深いプロテクター。それが上半身を覆っている。
下半身を覆うのは破ける度に直して、やがて馴染んできたと思えば再び破けては
ズタボロになって、本当にボロキレになるまで履き続けた果てに買い換えてと
延々繰り返したカーゴパンツと何足履き潰したかさえ数えることさえ愚かしいほどに
履き潰してきたアーミーグリーブ。
その上から全身を覆うのはトレンチコート。このコートの中にどれだけの数の武器と
弾薬とクスリと手榴弾を格納してはあの荒野を走り続けてきただろう。
そういえば、腰の弾薬ベルトがないな。
あれほど身につけ続けていたのに。
腕を覆うのはパワーグローブという名の四六時中ドンパチやっている街キャノンエッジで
販売されていたガントレット。向こうのようにパワーサポートの機能はないようだが、
これでもかとばかりに見慣れた形状には安心感を覚える。
唯一違和感があるとすればトレンチコートの背中に折り畳まれて格納された上翅と下翅。
肩甲骨のあたりから生えたような感覚のそれには
無作為なようで緻密なまでに計算されつくした翅脈が奔り、
身体に連動して脈動するかのように青い光が翅脈に沿って迸る。
なるほど、まさにゴキブリじゃないか。
全身を覆う黒い装甲と追加の足がないだけで。
バトー博士なら『吐き気を催すこの独特のフォルム、ゴキブリにピッタリだよね。』とでも
褒め言葉のつもりで笑いながらそう言うだろう。
だが、同感だ。
実に機能的で戦闘用で殺戮に便利な俺向きの装備だよ、これは!!
「ハンター1、先にでるぞ。」
言葉と同時に格納されていた背中の翅が左右に展開され凄まじい勢いで振動を始める。
まるでフレアーのように脈動する青い光を振りまきながら・・・・・・。
無意識にタンクメットのゴーグルを下ろす。
これで空を飛ぶ準備はできた。
後は空に踏み出すばかり。
バトー博士を信じるならば、物凄い言い回しが続いたけれど要約すれば、
『地面があるのと変わりなく』動けると言った。
バトー博士は決して嘘をつかない。
ならば決して揺らがぬ絶対の完璧なる信頼をもって俺は応えよう。
かけらも疑わずに踏み出した俺は、開放されたハッチから文字通り『歩いて』空に出る。
数歩『歩いた』とき、その足は間違いなく確かに立っていた。
なにも存在しないまっさらな空の上に・・・・・・。
まるで地面を歩くのと変わらない感覚で・・・・・・。
「あは、あははははは、アハハハハハハハハ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
この狂ったような笑いは俺が出しているのか。
時間も場所も忘れて身体が勝手に地面をのた打ち回ってしまいそうだ。
ああ、どうして、どうしてこんなにも狂ったような笑いが止まらないのか。
人間としてはかけらも理解ができなかった。
けれど、ハンターの思考と、遺伝子にまで刻み込まれた殺し合いの記憶は
笑いが止まらぬ理由を明確なまでに理解していた。
あまりにも単純で考えるまでもないこと。
それは、より戦いに向いた装備が手に入ったということへの歓喜の笑い。
ふと気がつくと、コールサインを叫びながらティアナとスバルが飛び降りていき、
バリアジャケットを展開・・・・・・っておい、なんで先に展開してから飛び降りない!!
飛び降りるときに下から対空射撃で蜂の巣にされるとか考えないのかよ!!
狂ってた俺も悪かったが、それでも砲座が見えないからって油断しすぎにもほどがある。
ってキャロとエリオも真似するな!!
着地して足を止めるな!!
初お披露目のバリアジャケットとかいう服に感動している暇があったらさっさと動け!!
リインフォース曹長(で正しいのか?)ものんびり一緒に飛ぶな!!
曹長だろあんた!!
死にたくなければ足元まで気をまわせ!!
案の定、足元であるリニアの天井越しの攻撃に慌てている。
ってティアナ、射線の先に味方がいるときにトリガー引くんじゃねぇ!!
スバルも出撃前にガジェット多数言われていたのに、躊躇いもせず中に飛び込むな!!
リニア壊すな!!
だから足を止めるなって!!
他にも言いたいことが山のようにありすぎて・・・・・・。
ああ・・・・・・。
もういいや。
ひよっこが多少死に掛けてもいい勉強だろう。
どうせ払うのは自分の命なのだし。
なんだろう、彼女を殺してからずっと抱え続けていた感覚とは別に、
体のどこかから抜け出していく火炎放射機や高出力レーザーよりも
熱く轟々と燃えているようで、冷凍弾よりも冷たいかのような感覚は・・・・・・。
ああ・・・・・・、死ねばいいのに・・・・・・。
ひよっこどもを眼下に収めながら、リニアを見つめる。
発作的に銃口をひよっこどもに向けそうになる。
かなり危ういところを必死に押さえ込みながら思考をどうにかアルファのほうへ向けた。
まずはアルファに追加された機能を試しておかねばならない。
そうだ、まずはアルファのほうへ気を回してひよっこどものことは一時忘れておこう。
それが一番全員にとってマシな選択のはずだ。
発作的に205mmキャノン弾種爆裂とかスリーバーストとか叫びそうな心を押さえ込む。
そうだ。少しぐらいサボっても大丈夫だ。
下でひよっこどもが勉強しているのだから多少サボっても問題ない。
アルファの機能把握をしても・・・・・・問題は・・・・・・ない。
そんな思考を必死に繰り返しながら、ふっと深呼吸をして、アルファに視線を向けた。
さて、なにはともあれアルチュウでヤクチュウでクレイジーでデンジャラスな道具に
なんでも変形できるとバトー博士が請け負ったサポートデバイスの機能だが、
どうやって運用したものか。
手榴弾などの投擲系は場面次第で運用可能。
しかし、拾うというアクションが必要になることを考えると他の装備で代用が望まれる。
回復カプセルおよびドーピングタブなどの錠剤系は飲んだ跡で吐き出すか、
あるいはハラワタを切り裂いて取り出すハメになるからやや殺し合いには不向き。
それ以前に320kgの錠剤って飲み込めるのだろうか。
・・・・・・あれ?
内容物はどうなっている?
そして、エバ・グレイ博士の作ったあれはどういう扱いになる?
思考するのとほぼ同時にアルファに宣言していた。
「アルファ、回復ドリンク、1回。LOVEマシン3113、1トリガー。G3A3。」
「了解しました。マスター。」
変形するアルファを片目に、躊躇わず左腕のパワーグローブを脇に挟んで
左手を引き抜きながら、剥き出しになった腕を食いちぎる。
当然のように滴り落ちる血。
後から聞くところによると、バリアジャケットはプログラムとかいうので魔力から
作っている関係から一部だけを服みたいに簡単に着脱できないそうで、
俺が当たり前のようにやった行為にデバイスマイスターでもある通信士のシャーリーが
真っ先に卒倒しかけたらしく、メカニックスタッフが一斉に大混乱に陥ったそうだ。
やがて重厚な稼動音が止むと、右手に収まったアルファは1本のドリンク剤になっている。
さて、問題はここからだ。
蓋を開けて、躊躇うことなくドリンクの瓶に口をつけて一気に傾ける。
中身は・・・・・・ちゃんと入ってる!!
一気に嚥下する。
アルファが次の道具へと変形を始める。
だが、そんなことはどうでもいい。
今、気になるのはこの食い破った傷口だ。
さぁ、どうなる?
目の前で始まった光景はあまりにも見慣れすぎて聴き慣れすぎたモノ。
軋むような音と共に塞がっていく食い破った傷口があった。
「マスター、変形完了しました。」
アルファに言われるまで意識が跳んでいたのだろうか。
ほんの数秒に過ぎないが記憶が欠落しているような・・・。
目の前の現実に脳が焼き切れでもしたか。
実際は快楽物質が凄まじい量を分泌されたようで絶頂状態あるいは軽い気絶であったと
視界に奔るアルファが送ってくれた俺自身のバイタル上には表示されていた。
ふと、手元のアルファを見れば、まぎれもなくサイバーウェアの研究者である
エバ・グレイ博士が作り出した不思議な機械LOVEマシンとなって手元に納まっている。
L・O・V・Eの4つのチップの配列から為る不思議な機械。
チップの配列によってあまりにも構造と原理を超越した効果を引き起こすことが、
アイなんていうあの世界で最も幻想じみたコワレた言葉にぴったりで、
チップ自体のアナグラムも合わせてLOVEマシンと
開発者のエバ・グレイ博士本人さえ呼んでいたそれが手元にある。
LOVEマシンの後に告げた3113とはチップの配列。
つまりLチップ3番、Oチップ1番、Vチップ1番、Eチップ3番の配列。
効果はスピードタブと呼ばれる神経伝達物質の分泌量を増やす錠剤と同じ効果。
この世界では麻薬とでもいうのか。
脳の安全装置が機能できる時間を確保した上での神経伝達速度を加速する薬は・・・・・・。
スピードタブの量が20mgと50mgのものがあるが、3113は20mgのほうだ。
もう、躊躇わない。
トリガーを引く。
それと同時に周囲の時間が遅くなっていく感覚に襲われる。
ああ、この感覚は数え切れないほどに覚えがある。
何度と無くお世話になったスピードタブのそれだ。
バトー博士、あなたは本当に天才だ。
「マスター、G3A3への変形完了しました。周辺の詳細情報を継続して送ります。
なのは達が敵増援の迎撃を終えたようです。」
アルファに言われるまでのほんの数秒、再び狂ったように笑いっぱなしだったようだ。
通信越しにリインフォース曹長とシャーリーとはやてが物凄い勢いで絶叫している。
ああ、なにをそんなに慌てているんだ・・・・・・って目の前で人が発狂したように
笑い続ければ騒ぎもするか。
しかし、なんてなんてなんて素晴らしい。
どうしてこんなに笑いが止まらないのか。
ハンターの思考が、遺伝子が、馬鹿げたほどに積み上げられた経験が歓喜に絶叫し、
人間らしい思考を侵していく。
まさにWhoop-de-doodleってやつだ。
ああ、そうかそうなんだな、お前ら。
ならば、もっと盛り上げてやろう。
お前らの性能テストとアルファの性能テストも兼ねて。
なんせ目の前に獲物があるのだから。
もっともアペリティフにすらならないかもしれないがな!!
視界に捉えたのはAMFによって戦うことさえままならず、
リニアから放り出されたエリオとリニアから飛び降りるキャロの姿。
「召還に似た強大な魔力収束が観測されています。」
アルファがそんなことを言っていた気がしたけど、既に俺の身体は加速していた。
さすがバトー博士、まさに落ちるのならば天井知らず。
具体的に魔導師でもわかるように説明するなら詠唱時間0の魔力消費0で
ソニックムーブとかいうやつを使ったのに近かったらしい。
後でフェイトとエリオに反則呼ばわりされたがそんなに異常なことなのか?
気持ち程度にきつい程度の動きでしかないだろうに。
支援が足りない!
「ご、ごめんなさい。」
「そんな・・・・・・・こっちこそ・・・・・・。」
「おい、イチャついてるクソガキどもとクサレペット!!
片っ端から生爪剥がして片っ端から生皮剥いで、全身に釘と鋲と杭撃ち込んで
磔にして指先から順に切り刻んで膾にしてミンチメーカーにかけて
焼き尽くされたくなかったら黙って言うことを聞け!!返事は!!」
「「はいであります!!」」
「キュクルルル!!!!」
キャロのことしか目に入っていなかった僕の真横から響いた凄まじい言葉に、
いつの間にと思うよりも早く返事をしていた。
ほとんど条件反射で。
物凄く怖い人だっていまさら気がついた。
ドラゴンまで震え上がるっていったいはんたさんってどれだけ怖い人なんだよ。
言われた内容の意味に任務終了後、冷静になって気がつくとキャロと2人して
真っ青になって抱き合いながら震えっぱなしだったのだけど。
「キャロ!!打撃力、機動力、貫通力、使えるブーストは!!」
「あ、あの・・・・・。」
「誰でもわかるように簡単明瞭正確に一言で答える!!」
「2つ同時に全部使えます!!」
「だったらエリオに打撃力と機動力ブースト!!!!
AMFは俺が片っ端からはがしてやるから、エリオはトップスピードのままで
とっとと突っ込んで片っ端からぶち壊せ!!返事は!!」
「「はいっ!!」」
「リニアの上で呆けているひよっこ共、さっさと前に走らないとマジで殺すぜ!!
アルファ!!ひよっこ4人と六課の管制メンバーに位置、距離、予想耐久力および
残存勢力数以外の全情報をオミットしてデバイスに転送。88mm砲、弾種エレキ!!」
「了解しました。マスター。」
横で重厚な音を上げながら複雑な変形を繰り返すはんたさんのデバイス。
フリードを足場に僕の後ろではキャロが涙目になりながら詠唱をしている。
ストラーダを構えた僕の周囲に物凄い量の情報がウィンドウで開いていく。
そんな・・・・・・。
こんな状態だったのに、僕達って・・・・・・。
意図的に削られていたのか、それとも本当に分からなかったのか。
とにかくどちらか分からないけれど、情報の嵐ともいうべき情報量の中で
まだまだたくさんの敵が残っていることだけは分かった。
僕を投げ落とした目の前の大きなやつだけで終わりじゃないとも。
ジャキンと背筋が凍りつきそうなまでに冷徹な音が響き、
音のしたほうを見ればはんたさんのデバイスが
巨大な大砲(他になんていえばいいかわからない)になっていた。
「ブースト完了しました。」
「それじゃエリオ、さっさと行け。ファイエル!!!!」
「ストラーダ!!ソニックムーブ!!」
聞いたこともない凄まじい炸裂音と共に冗談じみた速度の魔力弾が飛んでいく。
それを追いかけるように、僕は飛んでいった。
魔力弾が着弾すると同時にAMFの上から紫電がほとばしり、
あれほど驚異的だったAMFが停止していく。
同時に脅威だった相手の攻撃も・・・・・・。
雷を使えばこんなに簡単だったなんて、どうして気がつかなかったんだ!!
そんなことを考えている間にはんたさんの声が響く。
「2発目!!!!!!!!ファイエル!!!!!!!まだまだ続くぞ!!!!」
はんたさんの魔力弾がリニアの壁を横から貫いて紫電をほとばしらせる。
その度に複数のガジェットドローンが一斉に機能障害を起こし始める。
同時に傍らに表示された敵耐久力の本当の意味を知った。
はんたさんの攻撃で相手は動かない人形になった。
敵の耐久力が表示されるおかげでどれだけ攻撃すればいいか分かる。
おかげで攻撃の無駄が無くなる。
これならまだまだ加速できる!!
「作戦目標クリアー。継続して索的および警戒を続行します。
管制室、レーダーレンジ内に敵影ありませんが、問題はありますか?」
気がつけば背後にガジェットドローンの残骸が溢れていて、
はんたさんのデバイスのアルファ(そういえばインテリジェントデバイスなのかな?)が
そう告げていた。
え?
この残骸って・・・・・・僕がやったの?
「車両内・・・・・・・および・・・・・・上空のガジェット反応・・・・・・全て・・・・・・消失。」
「スターズF・・・・・・レリック・・・・・・無事確保。」
「車両の・・・・・・コントロールも・・・・・・取り戻した・・・・・・ですよ。今止めまーす。」
「ああ・・・・・・ほんなら・・・・・・ちょうどええ。スターズの3人と・・・・・・リインは
ヘリで回収してもらってそのまま・・・・・・中央のラボまでレリックの護送・・・・・・
お願いしようかな。」
「ライトニングは・・・・・・どうします?それとハンターは?」
「現場・・・・・・待機。現地の局員に・・・・・・事後処理の引き継ぎ。よろしくな。
ああ、はんた!!絶対に絶対に現地局員血達磨にしたりしたらあかんからな。」
「それなら腕の1・・・・・・。」
「あかんて!!」
「了解しました。」
コレは夢コレは夢コレは夢と壊れたように呟きっぱなしのシャーリー。
他の課員も呆然としながら報告を口にする。
まさか六課の管制システムと同じかそれ以上の性能持ってるとか
デバイスに言われたらデバイスマイスターとしては悪夢やしなぁ・・・・・・。
知識無い私らでも常軌を逸してると分かるのに。
しかし、はんた、最初こそ狂ったみたいに笑い出したりしてヤバイ思ったけど、
戦いだしたらもっとヤバかったわ。
なのはちゃんのときとか地上本部のときはまぐれやったと思い込もうとしたんやけど、
やっぱ本当に戦いになれている。
バトー博士みたいな物凄い言葉使ったんも苛立ちからやろうか。
私らはリミッターついてるし、戦いが楽しいとか思うたことはない。
それにひよっこのフォワード4人が育っていくのが見ていて楽しい。
けれど脊髄反射で殺し合いができるという彼の目にはどう映るのだろう。
まさに戦って獲物を屠るために生まれたような狩猟者(ハンター)には・・・・・・。
しかし、見れば見るほど台所の黒いあれと紙一重やなぁ。
はんたのバリアジャケットって・・・・・・。
どこかの施設において・・・・・・。
「刻印ナンバー\。護送体勢に入りました。」
「ふぅむ。」
「追撃戦力を送りますか?」
「やめておこう。レリックは惜しいが彼女達のデータが取れただけでも十分さ。
1人だけデータをほとんど取らせなかった魔導師がいたが、
陸曹、いや空を飛んでいたから空曹かな、戦いなれた砲戦魔道師といったところだろう。
実に粒ぞろいだ。フフッ・・・・・・。」
そう言って白衣の男が邪悪な笑みを浮かべる。
とても楽しそうに・・・・・・。
「それにしてもこの案件は実に素晴らしい。私の研究にとって興味深い存在が
揃っている上に、この子達を、生きて動いているプロジェクトFの残滓を
手に入れるチャンスがあるのだから・・・・・・フフフフフフフフ。」
どこかの暗い施設の中、男の笑い声が延々と響き渡った。
代理投下完了です。
ありがとうございました。
とりあえず自分で代理投下しておいてなんですが。
GJです!
やはり最強のハンターはケタが違いますねw
なんというか理性がどこかにぶっ飛んで、あるべき本能が全て戦闘に適合してますね。
今回のはんたの戦いに、エリオ以外の新人たちがどう思ったのかが着になります。
あー、これぐらい上手くなりたいなぁ(愚痴
>>426 代理投下本当にありがとうございました。
あなたに最大級の感謝を。
今回の話の詳細は
>>219に書いてあります。
メタルサーガ氏、代理人にGJ!
そしてスカは存在するだけで蜂の巣フラグw
GJ!!
はんたがストレスの溜まり過ぎでバトー博士の領域へ少しだけ行っちゃいましたねw
それにしてもデバイス高性能だな。
やべええ!! 間違えた!
>>402 の文治のセリフは「おいガキ、行くぞ」です!!
まとめの際はどうかこれでお願いいたします、毎度すいません。
>>427 いえいえ。まだまだ未熟で修練が必要だって思い知るばかりです。
>>430 今はそう感じるように設定しています。
しかしノーペナルティなはずがありません。
至る所にいろいろ。
もしかしたらというフラグが転がっているかも。
白い悪魔まであと3話。
はんたがなのはを考えを嗤うのか、ティアナの努力を嗤うのか、それとも怒るのか・・・
楽しみすぎますw
メタルの流儀だと『強いヤツが正しい』だから、裏の手を使ってもなのはを倒せなかったティアナ&スバルは負け犬なんだよなぁ……
でも勝ち負けではなく、ティアナの『手段』が否定されるのにはどんな反応するんだろう?
やはり夜の方が投下率が高いな。
皆様、GJでした。
「強い奴が正しい」なら何も感じないんじゃない?
工夫しても結果が出せないんじゃ意味ないし。
GJ!
ああ……スカ見事に勘違いしちゃって……その気持ちも分かるけど。
>>432 GJ!いつも楽しく読ませて頂いています。
続きが楽しみなのですが、下手をしたら、また「祭り」になってしまうのではないかと考えると
ちょっと不安です。
439 :
269:2008/01/21(月) 09:23:14 ID:4Lld2fF+
先ほど申しておりましたバクラ撫で回し(?)キャロの支援絵が完成したのですが、
こちらに投下してもよろしいでしょうか?
440 :
269 梵天:2008/01/21(月) 10:02:26 ID:4Lld2fF+
GJ! キャロの困惑が表現されててGJだぜぃ!
おおぅ、これは…w
プギャー!! 3000万回保存したぜ!!
もうあれだな……ヤバイな……テスト勉強などしている場合ではない!!
続きを書かなければ!! 本当にありがとうございます!!
テスト勉強はキチンとしろwww
>>443 そうですよwwwテスト勉強はすべきですってwwww
ディアバウンド使えば金稼ぐのは簡単だよね、合法非合法問わず。螺旋波動は魔法効果無効化だし無茶苦茶凶悪かも。
そういえばディアバウンドってスタンドみたいなもんだよな。スタンド使いを作る矢もエジプト原産だし。
バクラってユーノと仲悪そうだな。盗掘屋と考古学者w
>>446 でもリングに宿ってるバクラはゾークの分身体であって盗賊王じゃないからディアバウンドは使えないんじゃないか?
千年リングは精神の欠片を物品に埋め込む効果があるが戦闘機人に埋め込むことは可能かな?
あるいはガジェットや相手のデバイスに精神の欠片を封じ込めて機能を封じるとかもできそうだし。
職人の皆様GJ
今からリリなのとフルカラー劇場のクロスSSプロローグを投下します。
ここはミッドチルダ中央区画湾岸地区に居住艦・ホワイトベースを置く”れんぽー”
その日、れんぽー内では朝からばたばたと騒がしい空気が漂っていた。
「にしてもウチの隣に新しい部隊が出来るなんて結構早かったなー」
「でも、ここって立地条件良いし。いつかは建つと思ってたぜ」
ホワイトベースのブリッジからガンダムとガンキャノン兄弟が新しく建設された建物を見てそう感想を漏らす。
すると、そこへパタパタとキャラキャラと走ってくる足音とキャタピラ音が聞こえ、背後を振り向くと一体のMSが自動ドアを手動で開けて入ってきた。
「アレックスおかえりー」
「ただいまです。お兄さん、解りましたよご近所さんの名前ー♪」
:ヘリコプターとんでたー♪
笑顔でそう答えたMSはガンダムの妹であるガンダムNT−1、通称”アレックス”とがんたんく。
二人はガンダムに頼まれて隣に出来た建物の人達の名前を人づてに聞いてきたのであった。
インフィニティッドジャスティス(遺失物管理部機動六課)→ストライクフリーダム(石粒管理部機動六課)→マークU(異質者管理部祈祷六課)→ガンダムDX(石塚看板番組祈祷六回)→V2ガンダム(石ちゃんの……看板番組といえば……で○や♪)と回って。
「えっと、時空管理局の”石塚で○や部隊祈祷六回”さんだそうです」
その名前にガンダムの時が止まり、で○やのメンバーが日本各地を巡り、「肉よ降って湧け」とアフロさんとかと祈祷を六回ほど企画で行っているイメージが浮かぶ。
Σ石塚部隊祈祷六回!?
ガンダム「Σまいうーの人達来てんの!?」
アレックス「さ、サイン貰ってきた方が良いですかねお兄さん!?」
ガンキャノン(108)「何か美味しいもの持っていった方が良いかも!石ちゃん激怒するかもーー!?」
ガンキャノン(109)「め、移動販売店のメロンパンしかないよキャノっ8兄さん!」
………………
キャノ9の言葉に一同に流れていた空気が一瞬止まる……。
一同「Σそれだー!おでぶさん達のご機嫌をとるんだー!!」
えいえい、オーと声を合わせて拳を掲げる”れんぽー”のMS達。
だが突然、そこに三つの声がかかる。
「待て!!此処は私達”えぅーご”が買ってきたカレーパンとかホットドックも持って行くべきだ」
「聞いた人数分は揃えたっス!」
「ずるいじゃないか……僕たちも石ちゃんやアフロダンサーのサインが欲しいんだ」
ガンダム「シャア、マークU、Z!?お、おまえたち……」
いつの間にかブリッジに来ていた”えぅーご”所属MS・百式(シャア)、ガンダムマークU、Zガンダムにガンダム達は驚きながらも代表して百式の手を取って涙を滲ませる。
ガンダム「ありがとう……ありがとうシャア、みんな。俺お前の事ただのコスプレ野郎と思ってたのに……くっ」
アレックス「駄目ですよガンダムさん、そんな正直に言ったら……ぐすっ」
百式「(兄妹揃ってこいつら……(怒)
だが、私もおでぶさん達に会いたいのだ!行くぞガンダム、皆」
シャアの言葉にガンダム達は互いを見遣り、頷く。
そうだ……この金色のたらこ色コスプレやろうは俺達の仲間だったんだ……。
ガンダムはシャアと互いの手をタッチさせて頷き合う。
ガンダム「ああ!行こう」
百式「なんだか腹が立つが準備は良いな?」
アレックス「準備万端です♪」
一同「行こう!時空管理局”石塚で○や部隊祈祷六回”」
こうして初めてのコンタクトをとりに”れんぽー
&えぅーご”が立ち上がった。
役2名を忘れて……
ジム「どうせ僕なんか……」
ボール「…………(ぽんっ」
※祈祷六回もとい機動六課。
「あれ……なんでやろ」
「どうかしましたですか、はやてちゃん?」
はやて「めっちゃ、不愉快な気持ちが……なんでや」
続く
以上でーす。これからよろしくお願いします。
和みすぎる
今のクロスにはこういう和み分が必要だとオモタ
もっとやってくださいお願いします
GJ
笑ったw
原作は知らないが、彼らは三頭身ぐらいなのかな?
だったら六課内にマスコットキャラが大勢溢れる事になるなw
これからも楽しみにしています。
なんかいつもヤバいといいながらリリカルのメタル書いてる気がする私です。
原作6話がゲンヤさんシーンとフェイトシーン除くとほとんど動きも尺もないことに気がついてヤバいなぁと難産してます。
アクセス禁止まだ終わらなくて泣ける。
フルカラーの雰囲気が良く出てる!GJ!
>452
乙。
六課の隊舎って、どっかの会社の社屋を居抜きで買い取ったのだと思ってた。
少なくとも漫画には、そんな事は描いてなかった。
「……『阿久津組は解散しました』……何だこりゃ?」
「成る程、潰れた会社のビルを再利用したのか。
これが、経費節約というものだな」
そこへ延びて来るウイングロード、その上を疾駆する、ツインテの少女……
さあ、一番のツッコミ所は何!?
>457
間違えた、疾駆するのはツインテ少女を背負ったハチマキ少女です。
>>457 メンツ的にその会話してるのが10才の男女ってこと。
>457
でも、沖にある訓練施設はなのはさん監修だから新設した物だぞ。
六課は箱物だけでただごとでない金がかかっているはず。
>>452 乙!
ちゅーかまあ、あれだ。
俺的にはバルカンとアトミックバズーカが出るか出ないかが気になるな。
みなさん感想ありがとうございます。
小説のタイトルは魔法少女リリカルなのはFullcolor'Sです。
六課編プロローグを書いたものの。やはり第一期から繋げようと考えてますー。
GJ!!
今の今まで、戦闘系やそれに近いの以外あまり興味がありませんでしたが・・・
これはいいです。すごくいいw
プレシアとアリシアとトリオを組むのはデスサイズですねw
>>457 >さあ、一番のツッコミ所は何!?
ゆうきまさみ的に?
「ろぼっとじゃないよせんとうきじんだよ」
「うるさい! あんたなんかロボットで十分よ」
「とほほ」
折角だから、ちょっとだけコテハン復活。
>459
……おおっ、そう言えば。書いた時はシグヴィを想定してましたが。
>460
という事は、エアコンも無くて窓から何から開けっ放し。
スバル「泥棒に入られたらどうするんです!」
はやて「うちから何盗むんや?」
スバル「……
マッハキャリバー!」
???『いい?スバル。マッハキャリバーもリボルバーナックルも、極めればこれくらい出来るのよ?』
スバル「ど、ドロボーに言われたくない!」
>464-465
まぁ、ゆうきまさみの漫画版『機動警察パトレイバー』の台詞をパクったわけですが。
あ〜るには少々うるさいですよ?(うるさいだけ)
因みに、想定していたツッコミ所は『阿久津組』です。
昔ヤンマガで連載していた『代紋TAKE2』というヤクザ漫画の暴力団。
司法組織がそんな建物使っていいのかという。
>>466 あ、やっぱり阿久津ってアレのかww
ツッコミ戸惑ってましたw
Fullcolor'Sのジュエルシード編のプロローグが出来たので投下しますー
では、支援
「あの、この子を診てもらえませんか?」
全ての出会いはこの時からなんだったんだ……。
ホワイトベースに一人の少女がぐったりとしたフェレットを抱えてやってきた。
ガンダム「うっわぁ可愛いーな。良いよー、アレックス。再生カプセルスタンバって〜」
ガンダムの声に傍にいたアレックスは「はい」と頷き、少女からフェレットを慎重に預かる。
アレックス「可愛いーですね。じゃあ預かりますね〜」
魔法少女リリカルなのはFullcolor'S ジュエルシード編 開幕。
「へー学校の帰りに見つけたんだ」
フェレットが再生カプセルで治療を受けている間、ブリッジでガンダム達と少女は自己紹介を済まして状況を教えて貰っている。
彼女の名前は”高町なのは”小学3年生。
なのは「はい、友達と一緒に見つけたの。アリサちゃんもすずかちゃんも心配しているんだけどバイオリンのお稽古や塾があって電話であの子の容態を教えて欲しいって……」
ガンダム「もしかしてかなーりお嬢様?」
恐る恐る尋ねるガンダムになのはは不思議そうに思いながらコクンと頷く。
なのは「はい、二人共ご両親が仕事でいろいろしてて」
ガンダム「もしかしてもしかして!意味もなくパーティーやってて、お父さんの趣味がありえない事やってて、執事と恋に落ちたり落ちなかったり。てゆーか牡丹とバラみたいなノリの!」
シャアザク「Σおおっ、噂のか!」
なのは「昼ドラじゃないよ」
しばらく時間が経ち、ブリッジにはアレックスがすっかり完治したフェレットと共に入ってきた。
ガンキャノン(108)「元気になったじゃんこの子」
ガンキャノン(109)「可愛いねーキャノっ8兄さん」
ガンキャノン兄弟に抱き上げられ、撫でられているフェレットを見て安心したなのはは微笑んでいる。
だめだこいつらw・・・はやくなんとかしないと(のほほんすぎる意味で)w
支援w
ガンダム「良い事したじゃん、なのは達」
なのは「あ、うぅん。私達はたまたま通りかかっただけだったから……」
シャアザク「結果的には良い事なんだ。遠慮せずに受け取っとっとけ」
ガンダム「そーそー」
楽天的なガンダムとシャアの言葉になのはの心からは謙虚な答えが消え、自然と頷いていた。
なのは「うん♪」
(あの……助けてくれてありがとう、ございます)
なのは「えっ……」
突然頭の中に響く誰かの声。
なのはは「何処からだろう?」と考え、辺りを見回す。そして、行き着いた視線の先はフェレットであった。
声が聞こえているのは彼女だけ−−
ガンダム「Σわーっフェレットから声が聞こえるー!!」
フェレット?「Σあっれぇー」
シャアザク「まさか新たなNTか!?」
がんたんく:テレビにでれるー♪
ではなかった……。
ガンキャノン(109)「わ、わんわん王国に電話を!」
彼の言葉に激しく首を横に振るなのはとフェレット
なのは「Σダメダメダメェェ!」
ガンキャノン(108)「なのはの言う通りだ、ここは」
なのは&ガンキャノン(108)「北の動物王国へ!」
一同「あ、そこかー♪」
フェレット?「あの、喋れた事黙ってたの謝りますから許してください」
しばらくして日が暮れた頃、ホワイトベースから遠くにある公園。
そこは街の人で賑わうが夕暮れともなると人影は少ない。そんな中、一人の少女と赤い獣がジャングルジムの上から何かに視線を向けていた……。
「ジュエルシードの反応……近いよフェイト」
フェイト「うん、あれ?ねえ、アルフ」
アルフと呼ばれた獣は「なんだい?」と答えてフェイトに視線を移す。
彼女は真っ直ぐ先にあるものへと人差し指で示している。
フェイト「ジュエルシードが迫ってる」
アルフ「何アレっ!?」
彼女達の視界に映ったのはキラキラと夕日に照らされるMS達。
ゴッド(ハイパー化)「今こそ誰が輝かしいか勝負だ!」
百式「いかん、さっぱり勝負の定義が理解できんι」
ハリー専用スモー「で、誰が判定を下すんだ」
アカツキ「腹へったー、はよ帰らせてι」
フェイト「ジュエルシード、あのMSの背中に有る。けど、けど!?」
ゴッドの背中にジュエルシードが有る事を理解していながらもフェイトはバルディッシュを持ちながら目を手で押さえいた。
アルフ「わかる、わかるよフェイト!!私も無理だよ、あんな輝きに勝てっこないよ(泣)」
フェイトとアルフは彼らが眩し過ぎて動けなかった。
続く。
以上です、まずはジュエルシード編から。ですー。
フルカラー劇場はよくわからんのでなんとも言いにくいが、
面白く笑える事はわかる。GJです。
GJ!!
緩いですねw
ガンダムさんたちは、すでに地域住民と仲良くなってんのかな?
感想ありがとうございます。
皆はご近所付き合い良いですよw
リリカラーさんGJっす。
さて…僕も新話完成。
今回は人気のあの二人が登場します。
しかしマンモス怪人が馬鹿になってるのでお許しを…
十時頃投下します。
遅かったか…
反目さんお先に…
えーと…ひとまず投下していいのかな?
魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
第14話「REDEMPTION」
「――以前、トーレが伝えたかい?」
薄暗いラボの廊下に、その主たるスカリエッティの声が響く。
「君と私は親子のようなものだ、と」
キャロやルーテシアが着けているデバイスにも似た黒いグローブをはめ、その先端についた鉤爪を弄びながら言った。
視線の先には、囚われのフェイトの姿。
トーレとセッテのコンビとの戦闘中に、バインドによって拘束されてしまったのだ。
そしてスカリエッティが、そのフェイトと話をするために、自ら出向いてきた。
「君の母親プレシア・テスタロッサは、実に優秀な魔導師だった」
大型のモニターを点灯し、そこに女性魔導師の姿を映し出す。
かつてPT事件と呼ばれる大事件を起こし、虚数空間の闇に消えたフェイトの母・プレシアの姿を。
「私が原案のクローニング技術を見事に完成させてくれた」
プレシアは喪った娘アリシア・テスタロッサを求め、その技術に手を出した。
その結果生まれたのは、言うまでもなくフェイトである。
「だが肝心の君は、彼女にとって失敗作だった」
蘇らせたかったアリシアとは似ても似つかない粗悪な模造品だ、と。
自分で言っておきながら、スカリエッティはさぞ愉快そうに笑っていた。まるで漫画のオチでも見るかのように。
「それ故まともな名前ももらえず、プロジェクトの名前をそのまま与えられた」
そこで嘲笑を止め、スカリエッティはフェイトに向き直る。
記憶転写クローン技術・プロジェクトF.A.T.E.。その最初の一葉が、フェイト・テスタロッサ。
挑発するかのような解説を長々と続けるスカリエッティを、フェイトは苦々しげな表情で睨みつける。
長くエリオとキャロの「母」として過ごしてきた彼女が久々に見せる、「戦士」としての真顔。
「――ライオット!」
フェイトは遂に立ち上がると、その表情を正してバルディッシュへ指令を出す。
2つのカートリッジがロードされ、閃光の戦斧が光の和刀のごとき姿を成した。
彼女のリミットブレイク・双刀ライオットフォーム。
莫大な威力に比例した魔力消費量を持った、文字通りの諸刃の剣だが、片方だけならそれは半分に抑えられる。
「はあぁぁっ!」
気合いと共に、フェイトがその黄金の刃を一閃させた。
ザンバーフォームの刀身さえも粉砕した、真紅のレーザーのような形を成す檻が、一太刀の元に断たれていく。
「それが君の切り札かい?」
しかし、スカリエッティには特に取り乱した様子もない。
それもそのはずだ。半分の燃費とはいえ、肝心の残った魔力が少ない。
高濃度のAMFの中で戦闘機人2人を相手にしていたのだ。しかも最も高い技術を持ったトーレとセッテのペアである。
スカリエッティ確保に備えてライオットを温存していたフェイトの負担は、かなりのものがあった。
「成る程…このAMF状況下では消耗が激しそうだな」
当のスカリエッティは、悠然とその切り札を見定める。
そして、今のフェイトの置かれた状況を的確に言い当てるのだった。
「だが、使ってしまっていいのかい? ここにいる私を倒したとしても、ゆりかごも私の作品達も止まらんのだよ?」
スカリエッティの言葉は、フェイトの神経を確実に逆撫でていく。
「プロジェクトFは、上手く使えば便利なものでね」
それもそのはずだ。彼がこうも悠然としている理由はもう1つあるのだから。
「私のコピーは、既に12人の戦闘機人達全員の胎内に仕込んである」
どれか1つでも生き残れば即座に復活し、1ヶ月以内に自分の記憶を受け継いで誕生する、と。
「馬鹿げてる…!」
もはやこれは狂気の沙汰だ。フェイトはその顔をしかめた。
自らの手駒を作るために人体実験を繰り返し、その成果を見せびらかすために大規模騒乱を起こし。
そして、自分の命さえも複製している。
プロジェクトFの記憶転写は素体の魂の復活を意味しない。同じ記憶と身体を持った別人が生まれるだけだ。
スカリエッティもそれは分かっている。それを承知の上でやってのけている。
とどのつまり、自分と同じ記憶と身体さえあれば――自分のプロフィールさえ残れば、後は誰が研究を引き継いでもいいのだ。
自分が死のうと知ったことではない。大事なのは志と顔。
要するに、そういうことなのだ。
「――旧暦の時代…アルハザード時代の統治者にとっては、常識の技術さ」
そしてスカリエッティは、そんなフェイトの非難にもまるで耳を貸さず、余裕綽々の表情を崩さない。
「つまり君はここにいる私だけでなく、各地に散った12人の戦闘機人…その1人残らず全員を倒さねば、私も、この事件も…」
次第に彼の目が見開かれていく。右手の鉤爪がカチカチと音を立てて震える。
「止められないのだよ!」
その顔に映るのは狂喜。
自らの歪んだ自尊心を思うがままにぶちまけたことで得られた、至福の喜び。
「!」
そしてその狂喜に呼応するかのように、新たなバインドが床から伸びる。
虚を突かれたフェイトの肢体は、無数のレーザーロープによって十重に二十重に縛り付けられてしまった。
これでは先ほどのようにライオットを振るえない。それを振る腕が動かないのだから。
一切の自由を奪われたまま、いたずらに魔力を消費させられていく。
「あぁ…絶望したかい?」
「くっ!」
「君と私はよく似ているんだよ」
徐々にその口調にさえも狂気を孕ませながら、スカリエッティは言葉を紡いだ。
より深い絶望に、この若き執務官を――出来損ないのクローンを沈めていくために。
「私は自分で作り出した生体兵器達…君は自分で見つけ出した、自分に反抗することのできない子供達…」
それを自分の恣意のままに作り上げ、自分の目的のために使っている、と。
「…黙れッ…!」
憤怒に麗しの顔を歪めながら、フェイトが複数の魔力球を空間上に形成し、射出した。
これぐらいなら、両手両足を塞がれてもできる。
逆に言えば、これぐらいしかできない。
当然のようにスカリエッティの右手から生成された防御壁に防がれる。
「違うかね?」
全く歯が立たない。今もスカリエッティの口は塞がれない。
フェイトは思わず歯噛みしていた。
「君もあの子達が自分に逆らわないように教え込み、戦わせているだろう?」
逆に塞がっていくのはフェイトの口だ。
「私がそうだし、君の母親も同じさ」
周りの全ての人間は自分のための道具に過ぎない、とスカリエッティは事も無げに言い放つ。
「そのくせ君達は、自分に向けられる愛情が薄れるのには臆病だ。…実の母親がそうだったんだ…君もいずれ、ああなるよ」
間違いを犯すことに怯えて、薄い絆にすがって震えて。
「そんな人生など、無意味だと思わんかね?」
「――そんなことはないっ!」
必死に頭を振って否定するフェイト。
図星であるが故に、否定せねばならなかった。
自らが抱え続けてきた不安。心の虚。それを突かれた彼女には、そうしかなかった。
「無意味なんかじゃない…なのはやはやて…私を支えてくれる人達がいる限り…っ」
でなければ、自分の非を認めることになるから。
「それを否定することは許さないッ!」
自分達の絆はそんな薄っぺらなものではない、と。
自分を否定することは、支えてくれる仲間達をも否定することだ、と。
しかし、苦しい言い訳だ。
決然として言ってのけられるなら、それは確かなものだろう。
だが、ほとんど泣き出しそうな今のフェイトの姿は、胸を張っているという言葉からは程遠い。
元々絆などは目には見えないもの。であれば、今の彼女の言葉は、こうだったらいいな、といった願望と変わらない。
「ああ、君の仲間達かね?」
スカリエッティは、しかしそれ以上の何かを込めて、にぃとその口元を持ち上げる。
「ちょうどいい。これを機に教えてあげよう」
と言って、再びモニターを呼び出した。
今度は先ほどのような大型のものではない。フェイトのすぐ眼前に、彼女の視界に納まるように、一般的なサイズのものだった。
「戦闘機人2号…変身能力を保有したドゥーエには、一応旧六課隊舎の事後処理スタッフに紛れてもらっていてね」
モニターに映ったのは、僅かに端が焼けた記録用紙。
セフィロス・ジェノバ――あの英雄の名が書かれた、DNA配列のデータ。
「あのサムライ…セフィロスの身体には、普通の人間とは異なる遺伝子がある」
ご丁寧にその部分と思われる箇所を赤い線で囲いながら、スカリエッティが説明した。
「もっとも、それぐらい次元漂流者にはありえる話だろう。だが、お楽しみはこれからだ」
それを言い終えた途端、これ以上ないほどに、スカリエッティの金の瞳が見開かれた。
その口が裂けんばかりの笑みを浮かべ、それでもまだ、湧き上がる笑いをこらえるようにして、その事実を囁く。
「この遺伝子…ウチのアンジール君にも、同じものがあったんだよ」
最悪の事実を。
「!!!」
フェイトの瞳が驚愕に彩られた。
セフィロスは、アンジールが異星からの侵略者・ジェノバの遺伝子を持って生まれたと言っていた。
そのアンジールが持つ人ならざる遺伝子――すなわち、太古の昔に古代種セトラを蹂躙した、エイリアンの血族。
「彼もね…所詮アンジール君と同じ、人類の敵だったんだよッ!」
抑えていた狂喜が一挙に爆発した。
滑稽だ。愉快で愉快でたまらない。そんな醜悪な笑みを浮かべ、スカリエッティは言い放つ。
「嘘…嘘だそんなこと!」
「DNAは嘘をつかないよぉ? 幸いアンジール君にはナンバーズという歯止め役がいたけれど、君の所のセフィロスはどうかねぇ?」
「嘘だっ!」
より一層いやらしさを増したスカリエッティの言葉から逃れるように、フェイトは必死に否定の言葉を並べた。
「本当は君達のこと…影で皆殺しにしようとでも企んでるんじゃないのかなぁ!?」
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁッ!!!」
「あはははははははははははははははははははははははははははははははは!」
下賎な支配欲を満たしたスカリエッティは、顔を押さえて高らかに笑う。
人の心を操るなどたやすいものだ。
彼の言ったことに根拠などない。遺伝子だけで、セフィロスの考えなど分かるはずもない。それこそ妄想だ。
しかし、自信たっぷりに言うことで、それはたちまち事実と化す。
フェイトの言葉と同じように。それも、完全に逆に。
不確かな憶測1つで、彼女の心は闇に堕ちた。
「分かるかい!? 仲間達も信じるに値せず、子供達も所詮作り上げた虚像…」
勝ち誇ったスカリエッティの目が、フェイトの絶望に満ちた瞳を覗き込んでいた。
「君の周りに確かなものなんて何一つないんだよ! あっははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」
――違う!
突然、闇が裂けた。
焦点を取り戻したフェイトの視線の先にあったのは、戦闘中からオープンになったままの、エリオ達との通信回線。
『確かなものがないなんて…そんなことはない!』
そこに映るのは、たった今戦闘を終え、全ての召喚虫達を沈黙させた、エリオとキャロの姿。
『僕達は、自分で自分の道を選んだ!』
『フェイトさんは、行き場のなかった私に、あったかい居場所を見つけてくれた…!』
『たくさんの優しさをくれた!』
エリオとキャロ。2人の幼い魔導師達が、必死に言葉を繋いでいく。
『大切なものを守れる幸せを…教えてくれた!』
『助けてもらって、守ってもらって…機動六課で、なのはさんやセフィロスさんに鍛えてもらって…』
『やっと少しだけ立って歩けるようになりました!』
『フェイトさんは何も間違ってない!』
今ここにいること。それが自分達の真実。
こうしてルーテシアを止めることができたのが、その証明。
希望を失いかけた彼らを、絶望の淵から引き上げてくれたのが、それらフェイトとの全てだったから。
『不安なら、私達がついてます! 困った時は助けに行きます!』
『もしも道を間違えたら、僕達がフェイトさんを叱って…ちゃんと連れ戻します!』
自分達が――皆がついている。
その絆は、決して不確かなものなんかじゃない。
『だから負けないで…迷わないで!』
どこまでも真っすぐな、心からの願い。
フェイトの瞳が見開かれた。戸惑いの色が、さっと引いていく。
――戦って!!!
光が放たれた。
「…オーバードライブ…真・ソニックフォーム…」
心優しき金の閃光――その光が、静かに、そして確実に、輝きを増していく。
光条の中で、フェイトのバリアジャケットが変容していく。
さながら、希望の色を取り戻すかのように。
(ごめんね…ありがとうね…エリオ、キャロ…)
純白のマントを脱ぎ去り、黒一色となった軽装のフィットスーツに身を包むフェイトが、愛しげにバルディッシュを抱いた。
「疑うことなんて…ないんだよね」
『Riot Zanber.』
カートリッジがロードされ、黄金の刀身が2つに分かれる。
(私は弱いから、迷ったり、悩んだりを…きっと、ずっと、繰り返す)
真なる双刀の姿を現したバルディッシュ・ライオットが、フェイトの手の中で雷光を走らせる。
「だけど、いいんだ…」
迷い、悩み…それら全てを振り払うように、決意の瞳とライオットフォームが虚空を薙ぐ。
「それも全部…私なんだ!」
フェイト・T・ハラオウンが、雷の双刃を強く握り締めた。
「装甲が薄い…当たれば落ちる!」
スカリエッティを守るべく立ちはだかったトーレが、インパルスブレードを構える。
しかし、その認識は間違いだ。
当たらねばどうということはないのだから。
疾風――否、光速の速さで振るわれたバルディッシュが、前衛に立ったセッテのブーメランを寸断する。
スカリエッティが絶え間なく放つバインドも、光の剣を捉えることはできず、それら全てが断ち切られる。
遂にフェイトはトーレの元に到達し、バルディッシュを振り下ろした。
ライオットフォームとインパルスブレード。
金と紫のエネルギー刃。
2つが衝突し、火花を散らす。
「ライドインパルスッ!」
離脱したフェイト目掛けて、トーレが猛スピードで殺到した。しかし、それにひるむフェイトではない。
真・ソニックフォームは、堅さを捨てて速さを得る姿。それ以前に、元のインパルスフォームでも、ライドインパルスには対応可能。
神速を誇る両雄はそのまま激突。広大な廊下を縦横無尽に飛び回り、拮抗と離脱を繰り返す。
一合、また一合と。
2つの閃光がぶつかっていく。
「成る程…なら、これならどうかな?」
このままでは勝敗が着くまでに時間がかかる。
そう判断したスカリエッティが、その右手のグローブのスフィアを輝かせた。
否。それはスフィアなどではない。
4つ目の召喚マテリア。
『…グゥゥゥゥゥオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォーンッ!!!』
強烈な光を割って顕現するは、巨大な竜。
その硬度を示すかのような鉄色の鱗に身を包み、6枚の巨翼を窮屈そうに折りたたみ。
「どうだい、このバハムート零式は?」
1人悦に入るようにして、スカリエッティがその雄姿を披露した。
考えてもみれば、複製した召喚マテリア全てを前線に送るはずもなかった。
「本当はナイツオブラウンドとかいうのも欲しかったなぁ…でも、これでも十分すぎるほどの力だ。贅沢は言わないさ」
未だ余裕を見せながら、スカリエッティはフェイトを見つめる。
「これでもまだやり合うつもりかい?」
「当然だ…そんなもので、私は止められない!」
「私を倒した後で、セフィロスはどうする? 彼は裏切るかもしれないよ?」
「裏切らないッ!」
フェイトは言い放つ。そこにはあの弱々しい姿はもうなかった。
「私はセフィロスさんを…仲間を信じている! 仮に彼が私達に刃を向けたとしても…」
自分達が。
「全力全開で…止めてみせるッ!」
決然と、フェイトが宣言した。
ぱち、ぱち、ぱち、と。
そこへ抑えた拍手が鳴り響く。
薄暗いラボの中で消え入りそうな。それでも確かにその音は聞こえてきた。
その場の全員が振り向き、音の主を探る。
かつ、かつ、かつ、と。
続いて響いたのはブーツの音。
赤いロングコートが姿を現した。
闇の中で燃え盛る烈火のように、それはひどく目立つ。
続いて顔が浮き出てきた。目鼻のくっきりとした端整な顔の上で、茶髪の髪がなびいている。
かなりの美形だった。恐らく、あのセフィロスともいい勝負ができるであろうほどの、独特な美しさがあった。
そしてその瞳はセフィロス――そしてあのアンジールとも同じ、妖しい青。
「いい舞曲を見せてもらった」
男は囁く。
静かに、そして甘く、さながら歌い手が歌うかのようなくっきりとした声で。
「もっとも、スカリエッティにとっては悲劇もいいとこだろうがな」
スカリエッティのそれとは違う、落ち着いた余裕の笑みを浮かべ、男は彼を皮肉った。
「…君か。一体どこから沸いてきたのかね、ソルジャー・クラス1st…ジェネシス・ラプソードス?」
フェイトははっとして、スカリエッティの方へと視線を戻す。
その目に映った彼の表情は、今までのどれとも違っていた。
予期せぬ来訪者に対する驚きと、皮肉を言われたことへの苛立ちが入り混じったような。
いや、それ以前に、フェイトには彼がこの男の名を知っていることの方が気になった。
このジェネシスなるソルジャーとスカリエッティには、一体いかなる関係があるというのか。
「ほぉう、やっぱり俺を覚えていたか」
「これが初対面ではあるがね」
全く意味が分からない。
スカリエッティはジェネシスに会ってはいない。にもかかわらず、ジェネシスは彼が自分を認知していることを知っている。
これは一体どういうことなのか。
「…まぁいい。どこから来たか、だったな。教えてやろう」
独特の響きを以って、ジェネシスの唇が言葉を紡いでいく。
フェイトはいつしか、その言葉に聞き入っていた。詩文に読みふけるかのように。
「俺は、最高評議会からここまで来た」
「…まさかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
スカリエッティが絶叫する。
僅か一言。
僅か一言で、その金の瞳は醜く血走り、顔は汗でぐっしょりと塗れ、左手が思いっきり顔を押さえる。
今まで誰も見たことのない、スカリエッティの狂乱の姿。
我を忘れて焦燥するその姿を、トーレですら、信じられないといった表情で見つめていた。
「…数年前、小規模な次元震によってこの世界へ漏れ出したライフストリーム…」
そしてスカリエッティの口は、誰も頼んでもいないのに解説めいた言葉を発する。
「私が見つけたそのエネルギーには数多くの情報が内包されていた…」
それは、彼がアンジールを複製する際に参考にした情報のこと。
「その中にあった、同じ遺伝子を原型とした多数のクローン体…ジェネシス・コピー…」
スカリエッティはアンジールの設計に入る際、このクローンさえも参考にした。
それぞれのデータをかき集め、アンジールとほぼ同等の実力を持つジェネシス・ラプソードスさえも作ろうとした。
「しかしそれは無駄だった…」
所詮はただの寄せ集め。彼がフェイトをそう表現した言葉がそれこそお似合いの、構造の安定性に欠ける失敗作。
「アンジールの存在を秘匿し、かつ生成資金を得るために、評議会に代わりに提出したくずデータ…」
それが、彼の作れなかったジェネシス。
「…完成させていたというのか!? ドゥーエにも知られず! あの私の手の中で踊るだけの老害がッ!」
焦燥の正体は劣等感だった。
完全に操っていたと思っていた評議会の連中に、僅か1度とはいえ出し抜かれた。
無能と思っていた連中が、僅かながらとはいえ予定を狂わせた。
「ほぅ、スパイなんて潜り込ませていたのか」
一方のジェネシスは、その様子をさぞ面白そうに見ている。
「お前に対するカウンターとして…俺を作る計画は、極秘に進められたそうだ。一介の秘書では入りきれないような部分で」
彼は事も無げに言い放つ。自らのことでありながら、他人事のように。
「完成したのはほんの数日前。全てが後の祭りになってからだがな」
それは自分が、所詮オリジナル・ジェネシスのコピーであるが故か。
記憶の中の自分が尖兵として扱ったジェネシス・コピーと同義の存在であるが故か。
「何故だっ!? お前は身体はおろか、人格さえも再現できない出来損ない! あんなジジィ共に作れるはずがないィィィッ!」
「知らんよ。俺も俺の身体がどんなものでできてるか、ろくに理解していない」
余裕綽綽のジェネシスとは裏腹に、スカリエッティは完全に乱心していた。
普段の気取った言葉が、遥か彼方に消えうせている。
「中身の魂のことなど、なおさらだ。…だが、俺は俺として、今ここにいる。それだけで十分だ」
「トーレェェェェェェッ!」
激昂したスカリエッティの命令と共に、我に返ったトーレが飛び掛った。
ライドインパルスをフルスピードで加速させ、インパルスブレードの凶刃をジェネシスに向ける。
「それ以上ドクターを惑わすなっ!」
これ以上ないほどの殺意を込め、トーレが殺到する。
「…フン」
次の瞬間、トーレの四肢を貫いたのは、真紅の剣だった。
魔力によって形成された4つの剣が宙に舞い、目にも留まらぬ速さで両手両足に深々と突き刺さる。
赤いしぶきは、それが殺傷設定であることの証。
「う…がああああああああああっ!」
「俺の力はアンジールと互角…本気でやれば、お前じゃ相手になりもしないさ」
そして腰から剣を抜き放つと、今度はそこへ非殺傷の魔力を込める。
セフィロス、アンジールと、クラス1stの剣はどれも常識外れのものだったが、この男の剣も凄まじかった。
刃渡りは少し長め、太さも至って普通。しかし、その刀身はまるごと真っ赤に塗られ、美麗な彫り込みが施されている。
「イャアアアアアアアアアァァァァァーッ!」
そして、独特の叫びと共に、その烈火の剣を振るった。
トーレの身体がいとも容易く吹き飛ばされ、煙を盛大に上げて壁に叩きつけられる。
「何ァ故だぁ、ジェネシスゥゥッ! お前は望んで人類の敵となったはずだ! それが何故、そんな奴に味方するゥゥゥ!」
発狂寸前のスカリエッティの言葉は、しかし真実だった。少なくとも、形だけは。
ジェネシスは多数の配下と共にミッドガルを離れ、自らのコピーを作って反旗を翻した。
彼とソルジャー…その両者の間で、多くの戦乱が引き起こされていた。
「――『獣たちの戦いが世に 終わりをもたらす時 冥き空より女神が舞い降りる』」
しかしジェネシスは、その問いかけを無視するかのように、突然意味不明の言葉を口走る。
見ると、その手の中には一冊の本があった。
サイズは文庫本程度。随分と古びた表紙に載った題名は――「LOVELESS」。
「『光と闇の翼を広げ 至福へと導く<贈り物>と共に』…」
そう言って、ジェネシスはその本をぱたんと閉じた。
この男はたった今、その本に書かれた文面を朗読していたのだ。
「…俺はもう『女神の贈り物』を手に入れた。俺の『LOVELESS』は終わりだ」
つまり、自分の戦いは終わりということか。ではこの男は、全てをその一冊の本になぞらえて、戦乱を招いたのか。
フェイトはそう解釈した。
「俺の『LOVELESS』には多くの人が巻き込まれた…親友アンジール、そしてセフィロスもな」
「何が言いたい!? 早く言え!? 僕に分かるように説明しろぉぉぉぉぉぉっ!」
まどろっこしい言い方に対し、スカリエッティは目をかっと見開いて先をせかす。
さながら、先ほどのフェイトと同じように。今度は彼が追い込まれていた。
「せっかく蘇ったアイツらには、安らかな時を与えてやりたい」
そしてセフィロスがその時を迎えるにはお前が邪魔だ、と。
「…親友としての、せめてもの友情だよ」
「えぇぇぇぇいっ! 孤立姑息小癪ゥ! …やれ、バハムートォォォォォォォォッ!!!」
スカリエッティはその紫の髪を振り回しながら、背後のバハムート零式へと指示を出す。
それに応えるかのように、バハムート零式の口元に超高圧縮されたエネルギーが集束され、一挙に発射された。
間一髪で、フェイトとジェネシスはそれを回避する。背後で猛烈なまでの大爆発が起こった。
恐るべき破壊力だ。人間など、命中すれば一撃で蒸発してしまうだろう。
「おいおい、さっきから何を焦っているんだ?」
やれやれと言った様子で、ジェネシスが言った。
「この状況は圧倒的有利だと、お前は信じているんだろう? なら、さっさと俺を消せばいい。焦る必要などまるでない」
「ッ…!」
もっともな言葉を浴びせられ、一瞬スカリエッティは言葉に詰まる。
しかし、すぐにその表情を、ようやく普段の余裕の色に染めると、幾分か落ち着いた声を発した。
「…そうだな…どうかしていたようだ。何も慌てる必要はない。私にはコイツがいる」
と言って、スカリエッティの右手が、バハムート零式の頭を撫で回す。
そして今度は再び愉悦に顔を歪ませ、高らかに宣言した。
「さぁ、改めて攻撃だバハムート! テスタロッサにジェネシス…この状況、覆せるものならやってみるがいい!」
『グゥゥゥゥゥオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォーンッ!!!』
それに合わせるように、バハムート零式が、空気をも震わせる咆哮を上げた。
ディモールト!ベネ!(良い、凄く良い!)
続きを楽しみだ!
風呂上りの牛乳のように!
GJ
「あの、ジェネシス…さん…?」
ここに来て初めて、フェイトがジェネシスへと声をかけた。
色々と聞きたいことはあるが、今尋ねるべきことは唯一つ。
「勝算は…あるんですか?」
「…フッ…」
ジェネシスはその問いにすぐには答えず、まずは微かな笑顔で応じた。
「勝てるに決まっている。スカリエッティの自信は何の実もない、ただの妄言だ」
クラス1stのソルジャーが召喚獣ごときに負けはしない、とジェネシスは剣を構え直した。
「女、お前もまだ戦えるな?」
「あ…はい…」
そう答え、フェイトもまたバルディッシュの双刀を構える。
見据えるのは、自分達の何倍もの体格を有した、巨大な竜。
圧倒的な威圧感と共に、こちらを睨んでいる。
「…女」
不意に、ジェネシスがフェイトに声をかける。
そちらの方を向いた彼女の目に飛び込んできたのは、自分の手の方へと投げ込まれる一冊の本。
「わっ…と」
フェイトは反射的に左のライオットを手放し、その本――彼が読んでいた「LOVELESS」を受け取った。
「お前にやろう。LOVELESSはいい詩だ」
「え? でも、これは…」
これはジェネシスのとても大事なものではないのか。
わざわざこの本になぞらえて事を起こすほどの、自分とは切っても切れないようなものではないのか、と。
「問題はない。全部覚えてる」
げんこつで軽く自分の頭を小突いて、ジェネシスは余裕たっぷりに言った。
「は…はぁ…」
若干困惑気味にフェイトは声を返す。
無理もない。文庫本一冊分に書かれていること全てを暗記しているというのは、一体どういうことなのか。
本は好きだが、いくらなんでもそこまでする気にはなれない彼女には、理解できなかった。
「では行くか」
そう言って、ジェネシスの青い目が再びバハムート零式に向けられる。
「…はいっ!」
フェイトもまた、「LOVELESS」を適当にしまうと、すぐに表情を正してライオットの片割れを広い、その構えを正した。
「――『折れた翼を羽ばたかせ 全てを消してみせよう』」
再び、ジェネシスの口が詩を呟いた。
同時に彼の左側の背中から、ばさっという羽音と共に、巨大な漆黒の片翼が姿を現す。
アンジールと同じ、プロジェクトGの産物たる証。にもかかわらず、色も位置も、アンジールとは真逆。
「『いつの日か終わりを迎える 最後の鐘が鳴り止むまで』」
「…それも、『LOVELESS』ですか?」
厳しい視線を前方に向けたまま、フェイトがジェネシスに問いかけた。
「俺が即興で作った詩だよ」
投下終了。
そして
>>488の早漏さんめw
最後のジェネシスの即興詩は、DCFF7主題歌「REDEMPTION」のサビ。
エリキャロの通信は召喚虫全部を黙らせた後なので、スカの台詞は最後の部分しか聞いてません。
…よかったねセフィロス、正体が彼らにはバレなくて(ぇ
本当はバハムート戦もここで終わるつもりだったんだけど、予想以上に長くなっちゃって次回に後回しだよ!
そして、今回分まで2回連続でかけらも出てこない主役・セフィロス。
彼も次回にはちゃんと出てきます。クロノもいるよ!
反目さんGJ
僕は二十分ごろ投下します。
しかし…丁寧な反目さんの次に突っ込みどころを売りにしている俺が投下していいのだろうか…
まぁいいや、お楽しみに。
>>488 おぷすっ!
更新忘れてた・・・
いやGJ!
風呂上りのイチゴオレのように!
馴染む、実に馴染むぞッ!GJ!
ベリーグーーーード!!
スカの取り乱しっぷりがすごい!!
ジェネシスもかっこいい!!
GJ!!
>>466 あ〜る……
エリオ 「視聴者サービス」
ヴァイス「シャレになってねーんだよおめーは」
スバル 「明るい家族計画はー?」
シャマル「女の子がそんな事言っちゃいけません!!」
はやて 「そうはイカのナントカや!」
行きます
【レッドドラゴンサイド】三話「新・マグロが消えた日」Bパート
【街外れ】
龍とノーヴェは、マグロを盗んで逃げたマンモス怪人を追い、街外れまで来ていた。
「クッソォ〜あのマンモスヤロー、一体何処に…」
「…ん?」
地面の上に大きな象の足跡を発見する二人。
その足跡は近くの森へと続いている。
「「…」」
【森】
「街をそのまま走るというやけに目立つ逃げ方をする奴だったが、まさか足跡まで残していくとは…」
「無用心な奴…でも、なんでマグロを…」
「おそらく、タウリンエキスだ。」
「タウリンエキス?」
「ああ、マグロの脳細胞から抽出されるエキスだ。以前、暗黒結社ゴルゴムに協力していた、黒松教授が発見したらしい。」
「それ飲むと、どうなるんだよ?」
「怪人の身体能力が強化される。おそらくAAMONの狙いは、タウリンエキスで強化された怪人を使って、楯突く管理局を殲滅することだ。」
「そうか…ん?待てよ…脳細胞ってことは、頭だけあれば充分なんだよな!?」
「まぁ…そうなるな。」
「チクショオオオオオオオ!!なのにマグロの体ごと全部持って行きやがって!!許さねぇ…絶対に…!」
「…食い物の恨みは恐ろしいか。」
【AAMONアジト前】
そして足跡を辿り続け、二人は無事、洞窟型のアジトの前に着いた。
「よっしゃあ!とっととマグロを奪い返して…」
「待て。」
進もうとするノーヴェの肩を掴み、静止させる龍。
「なんだよ!?」
「さっきから思っていたが、明らかにこれはおかしい。奴の逃げ方は余りにも無防備すぎる。それにこんなに簡単にアジトに着ける訳がない。
足跡を残したのも、おそらく何かの作戦だろう。
確実に中には罠が張って…」
「そんなのがこわくて、あいつらと戦えるかってんだ!あたしは行くぞ!」
龍の手を払い、アジトに入っていくノーヴェ。
「ノーヴェ!…全く。」
溜息をつき、龍もアジトの中に入っていく。
【アジト通路】
二人がアジトに潜入すると、そこは無数の扉がある通路になっていた。
「なんだこりゃ?扉ばっかり…」
「表札もないな…これでは、どの扉がどこに繋がっているか、分からなくなりそうだな。」
扉ばかりの通路に唖然とする二人。
そんな時、二人はかすかな魚の臭いに気が付いた。
「ん?この臭いは…」
「マグロだ!うおおおおおおおお!!」
マグロの臭いにいち早く気が付き、左から24番目の扉にむけてダッシュするノーヴェ。
「おいノーヴェ!チィ…」
龍は心底ノーヴェに呆れながら、彼女の後を追った。
【アジト薬物実験室】
「マンモス怪人様、スーパータウリンエキス、完成しました。」
科学員は丸底フラスコに入った紫色の液体をマンモス怪人に渡す。
「完成したか…」
「待ちやがれ!」
「!?」
扉が砕かれ、ジャケットを脱ぎ、ガンナックルとジェットエッジを身につけたノーヴェと龍が実験室に突入してくる。
「き、貴様らは!?」
「レッドドラゴン隊長、皇龍だ。」
「あたしはナンバーズ9、ノーヴェだ!」
「レッドドラゴンだと!?おのれぇ…後を付けて来たのか…」
「(こいつ…気付いていなかったのか…)貴様の付けた足跡を追って、ここまで来た。」
「しまった!マグロも運んでいたからその重さも含まって地面に足跡がくっきりと付いてしまったのか!?クッソォ〜俺としたことが…」
「(…こいつ意外に馬鹿か?)」
「まさか貴様ら、このエキスが狙いで…そうはさせんぞ!」
フラスコの中にあるエキスを一気に飲み干すマンモス怪人。
するとマンモス怪人の体は刺々しく、そしてよりグロテスクに変化した。
「何!?」
「これは…」
「ふはははは!これはタウリンエキスを強化した、スーパータウリンエキスだ!このエキスには、怪人の戦闘能力を上げるだけでなく、新たな武器や姿を与える効力もあるのだ!
強化された今の俺は、スーパーマンモス怪人だ!」
「面白ぇ、やってやろうじゃねーか!おおおおおおお!!」
「待て!」
ノーヴェは龍の静止を無視し、スーパーマンモス怪人に殴りかかり、ノーヴェの拳はスーパーマンモス怪人の顔面に直撃する。
が…
「この程度か?」
「何!?」
スーパーマンモス怪人の顔面には傷一つ付いていなかった。
「そんな…」
「強化された俺の体には通じん!喰らえ!!」
スーパーマンモス怪人は強化された拳でノーヴェの腹部を殴る。
「ぐはっ…!」
「ノーヴェ!」
殴り飛ばされたノーヴェは壁に激突する寸前、龍に無事受け止められる。
「大丈夫か?」
「り…龍…」
「ふん…貴様らまとめて殺してやる!殺人ガス!」
スーパーマンモス怪人は口から黒い毒ガスを吐き、二人を攻撃する。
「いかん!」
龍はとっさにノーヴェを投げ飛ばし、ガスから救うが、龍はまともにガス攻撃を受けてしまう。
「ぐっ…あ…」
毒ガスを受けた龍はその場に倒れ、意識を失う。
「龍!」
「ざまぁみろ…連れて行け!」
「「ギィ!」」
「は…放せ!おい…放せよ!」
スーパーマンモス怪人の傍に現れた二人の戦闘員が龍とノーヴェを捕獲し、地下牢獄まで連行していく。
「(あの戦闘機人の娘は殺すなとクアットロ様が言っていたな…全く、面倒だ。)」
【地下牢獄】
「はぁ…はぁ…俺も未熟だな…」
「龍!」
ノーヴェは意識を取り戻した龍の額に触れる。
「すごい熱だ…あのガスを吸ったせいで…」
「大丈夫だ…ドラスストーンの治癒能力で、数十分もすれば、元に戻る…だが…体中が熱い…」
「!?」
ノーヴェはいつもの龍からは想像できない弱った龍の表情に驚き、少し赤面する。
「(こいつ…ポーカーフェイスだと思ったけど、苦しい時はこんな顔するのか…)」
「ノーヴェ…」
「な…なんだよ!?」
「…膝枕を頼めるか?」
「ええええええええええええ!?」
さらに顔を赤く染め、目を丸くするノーヴェ。
「ふざけんな!あたしはテメーが…」
「…頼む。」
「!?」
「頭を置くのがコンクリートの上では…辛いんだ。」
「…分かったよ。」
「…すまない。」
ノーヴェは正座し、龍はノーヴェの腿の上に頭を乗せる。
すると龍は瞼を閉じ、楽そうな表情をした。
「ふぅ…」
「…」
楽そうに息遣いをする龍を見たノーヴェは、龍の見せる弱々しい表情に胸を高鳴らせる。
その瞬間、ノーヴェの頭に今朝のセインの台詞が蘇ってきた。
『ノーヴェはさ、龍のこと好きなんじゃないの?』
「…(なんでだよ…大嫌いなのに…なんでこんなに…ドキドキするんだよ…)」
【四十分後】
「そろそろ皇龍も死んだ頃か…見て来い!」
「「ギィ!」」
【地下牢獄】
二人の戦闘員は地下牢獄を除く。
だが、中には誰も居なかった。
「あ、居ないぞ!」
「どういうことだ!」
驚き、牢の鍵を開けてしまう戦闘員達。
そして牢の中に入った瞬間、天井に張り付いていたヴェイトとノーヴェに頭上から襲われ、倒された。
「こいつら…意外と古典的な罠にかかるんだな…」
「そういうものだと、ガブリエルで習った。」
【アジト司令室】
「マンモス怪人様!皇とノーヴェが、脱獄したようです!」
「何!?」
「そして既にここにいる!!」
「「!?」」
司令室の自動ドアが開き、現れるヴェイトとノーヴェ。
「ライダー!貴様何故!?」
「残念だったな。俺の体は毒が入っても、ドラストーンが数十分で解毒してくれるのだ」
「何ぃ!?」
「ノーヴェ!このアジトと、実験室にあるエキスの破壊は任せるぞ。」
「おう!」
「よし…行くぞマンモス怪人!トオ!」
「うお!?」
ヴェイトはマンモス怪人に飛び掛り、そのまま組み合いを続けながらアジトの外まで誘導して行った。
【森】
そして二人の戦いのフィールドはアジトの外にある森へと移る。
「最後の勝負だ…マンモス怪人!」
「死ねライダー!バオオオオオオオオオオオ!」
マンモス怪人は牙から光線を発射し、ヴェイトを攻撃する。
ヴェイトはライダージャンプで光線を回避し、フライングパンチをスーパーマンモス怪人のボディに命中させるが、スーパーマンモス怪人はビクともしない。
「クッ…!(やはり無理か…)」
「どうしたライダー?」
「トォ!トオオオオオ!」
ヴェイトは自慢の剛拳剛脚の乱打をスーパーマンモス怪人のボディに叩き込んで行く。
だがしかし、スーパーマンモス怪人にダメージを与えることはできない。
「チィ!」
「無駄だ無駄だ!ハオオオオ!」
スーパーマンモス怪人は長い鼻でヴェイトを捕獲し、投げ飛ばす。
「うわ!?」
「トドメだ!」
投げ飛ばされ、大木に激突したヴェイトに向け、光線を発射しようとするスーパーマンモス怪人。
しかし、光線が発射される寸前、スーパーマンモス怪人の体にひびが入り始めた。
「な…なんだこれは!?」
「む!?…そうか、スーパータウリンエキスの副作用で…強力な薬に、頼りすぎたようだな!」
「おのれぇ…うお!?」
体から白い血が噴出し、スーパーマンモス怪人はマンモス怪人に戻る。
「馬鹿なぁ…」
「トドメだ!トオ!」
ヴェイトは空にジャンプし、キックポーズを取って急降下する。
「ライダーキック!!」
「バオオオオオオオオオオ!!」
ライダーキックを受けたマンモス怪人は白骨化し、粉になって消滅した。
「…」
戦いを終え、ヴェイトは龍の姿に戻る。
「終わったか…」
【商店街】
「あーあ…結局寿司は食えずかよ…」
ノーヴェは溜息をつき、うなだれながら歩く。
「文句を言うな。帰ったら飯の時間だ。」
「でもよぉ〜……」
牢の中での龍の表情を思い出し、頬を少し赤く染めるノーヴェ。
「何を赤くなっている?」
「べ…別に何でもねぇよ!」
「…ん?」
自分の携帯電話にメールが届いたことに気付き、取り出してメールを読む龍。
「これは…」
「どうした?」
「…ミッドに戻るぞ。」
「は?」
「機動六課が…ピンチらしい。」
こうして、「赤龍」の名を持つ戦士達はミッドチルダに向かい、機動六課の援護に向かう。
この戦いについての詳細は、「機動六課サイド四話」を見てもらいたい。
【AAMON本拠地 シャドームーンの間】
「…」
AAMON大幹部、そして元ゴルゴム世紀王、影の王子・シャドームーンは、王座に座り瞑想していた。
「へ、なんだよ王様、隙だらけじゃねーか。」
「牙王か…」
シャドームーンは牙王の気配に気付き、瞑想から覚める。
「なんだ…起きてやがったか。」
牙王は食べていたフライドチキンを捨てる。
「準備はとっくにできたぜ、ガオウライナーの方はどうなんだ?」
「…時間を消す能力は再生できないが、時を越えるには問題はないと、ダロム達が言っていた。」
「そうかい…あんたから預かった怪人達、好きに使わせてもらうぜ。じゃあな。」
牙王はそう言い捨て、シャドームーンの間を後にする。
【AAMON本拠地】
「フン…」
懐から新しいチキンを出す牙王。
「俺をコケにしたあいつら…今度こそ、俺がまとめて食ってやる…!」
牙王は眉間にしわを寄せ、チキンにかぶりついた。
反目氏GJ! FF世界との絡め方が実にうまいです。
それと番外編の方ですが、連載されるのでしたら是非、ナカジマ家に結婚の挨拶に行くルルを書いて欲しいですw
投下終了
ゴルゴム怪人ファンの皆様お許しを…
次回は平成ライダーサイド二話「帰ってきた仮面ライダー電王」です。
モモタロス達と別れ、戦う力を失った良太郎。
そんな彼に容赦なく襲い掛かる怪人軍団!
絶体絶命のその時、時空を切り裂きデンライナーがやってきた!
復活した電王の大暴れをお楽しみに!
反目さん、リリカルなのはStrikerS+仮面ライダーさん、お二人ともGJでした。
自分はFFをやったことなく見たことないのですが、面白いと思ってます。
仮面ライダーはナカジマ家(ノーヴェ含む)はクロスフラグが好きですね・・・。
ウトノキフいい加減ウザイ
クアットロ…"様"?
もしや、スカリやクアットロ達はAAMONの幹部に!?
>狗と少女
激渋っ! ここだけ空気の味が違いますよ、甘くない!ww
文治らしい簡素でそれでいてほんのりと暖かいヴィヴィオとの邂逅でしたね。素晴らしい。
他の短編では同じ内藤テイストのミッドバレイがヴィヴィオと平穏な日々を過ごし続ける事が出来ていましたが、こういう別れの終わり方もやっぱりいいなぁ。
ガングレは無印もODもプレイ済みなので、文治の低音ボイスとヴィヴィオの声でのやりとり脳内再生余裕でしたw
自分のリクエストなどに応えていただいて恐縮です。しかし、その分十二分にこのハードボイルドを味わわせてもらいました。
なんか、文治の最後の台詞が全てを表している気がします。
>片翼
サイトのメインキャラで紹介されてたので、きっと出てくるんだろなぁと思ってたら、満を持してジェネシス登場。予想通りのキザ野郎だw
クライシスコアは実際にプレイしたことがないので、PVとかの情報しか知らなかった為、なんとなく「コイツ敵だろうなぁ」と身構えてただけにフェイトの味方をしてくれて、キザハンサムだけどお前は良い奴だ好印象(ぉ
自分がすでに敗北フラグを立てていることに気付かないスカの最後に合掌します。
はなはだ不本意だけど、スカのゲスボイスもリアルに脳内再生してしまったから憎しみ二倍。ライフストリームに飲み込まれてください。
あと、スカのコメント。
>「本当はナイツオブラウンドとかいうのも欲しかったなぁ…」
あの鬼マテリアwww
バハムート零式だって手に入れるのどれだけ苦労したと思ってるんだwwwもうスカはチョコボの飼育から始めろこの野郎ww
せめて30分くらい空けようよ…
>>490 取り乱すドクター萌えですGJ。
俺はこういう普段冷静なキャラが取り乱す所に興奮してしまうな、とりあえず次回はクロノの活躍に期待です。
>>501 それはアレかい? “娘さんをください!”ってやつかい? ゲンヤに殴られるルルーシュを想像しちまったぜ。
>>502 ノーヴェの膝枕あああ!!! ノーヴェの膝枕GJ!!!!
俺もこんな嬉し恥ずかしな萌える話を書きてえっすよ。
>>508 だったら書いてくれ!バージルとシグナムの生活を・・・。
でも無理はなさらないように・・・。
>>507 これにはちょっと同意。
あまり口出したくないけど、マナーは守って欲しい。私が片翼さんの読んで感想を書いてる間にすでに投下されててビックリしました。
間隔を空けるのは、その作品に感想を当てる猶予を作る為だと思います。最低、三十分は待って欲しいです。
そんなに焦って投下する必要はないと思いますけど。
感想ども〜♪
>>506 更にCV:Gacktと言えばそのキザさ加減もかくやt(ry
彼も意外なまでの名演でした。是非プレイして実際にジェネシスに会ってみてくださいねw
…そして重ねて言いますが、13話冒頭では申し訳ないことをしたorz
もう書いてて死んじまうんじゃないかと思うぐらいだもん…ごめんティア…
つ、つつつ、つ、ついに電王が!!?
電王好きの俺は狂喜乱舞して待ちます! GJです!
>>511 そういえば、13話は代理投下だったためか、感想が出せませんでした。スーパーティアナタイムだったのに、無念。
でも、いいんですよ。だってほら、ボロボロのティアナなんて……素敵じゃん?(死
自分の作品ではカッコいいティアナ目指してますけど、好きになった切欠は原作のフルボッコティアナと虹でネタにされてる凡人ティアナなわけですからw
夜中に30分の空き時間はちょっとつらいかと……
できたら10分にまからないでしょうか。
後になると睡眠時間がきつくなる。
>>509 それはアレですか? つまり朝は“おはようのキス”ではじまり、夜は“おやすみのキス”で終わるような性活ってやつかい?
やべえ、軽く想像したら興奮してきたorz
>>514 そうは言ってもだなぁ…なら翌日に延ばせばいいんじゃないかと思ってしまう。
そりゃ、早く投下したいのは分かるけど。
>>514 基本ルールの一時間間隔に比べりゃ三十分は十分負けてもらってる方と思われ
>>515 夜はおやすみの×××でしょう!
そして同じベッドで目を覚ます!
>>519 な、なんてハレンチな! 俺にナニ書かせる気ですか!? それともアレかい? 全年齢向けで限界ギリギリのエロ(直接表現なし)に挑めって話ですかい?
やべえ……なんか色々と想像じちまうぜ。
>>519 そして「チュン…チュン」という鳥の鳴き声もお約束w
>>514 間隔を空ける理由については言ってますけどね、それでも納得がいかれないなら、せめて周りの反応を見てお願いします。
これまでの流れ的に、新しい作品が投下されると前の作品の感想が止まってしまう傾向があるんですよね。
まあ、もちろん、面白い作品にはどれだけ時間が経っても感想をつけたいと思っていますが。でもちょっとしたコメント的なものだと、別の作品が投下された場合つけにくいみたい。
そういうので、貴重な反響が書き手に伝わらないっていうのは悲しいと思うんですよね。だからです。
夜中だらこそ、見てる人も多いし、そういうマナーや順序は守って欲しいと思います。
余裕をもって味わいましょうよw
>>521 少年チャンピオン並のエロさなら大丈夫ではないでしょうかw
>>521 最後タイプミスするようなこと想像したのか…
この どすけべ め!
>メイクライさん
お褒め頂ありがとうございます。
いえいえ、僕なんかメイクライさんのように甘い話はかけないですはい。
エロいネタなら避難所でやったらどうでしょうか?
虹か・・・ヴィータとティアナの二人が六課の書類仕事をほとんど全てやってる設定でしたねw
>509-525
魔法少女で性的な描写は御法度です!
【バケツで水をかける】
>>524 ふむふむ……つまり漫画版スクライド(主にシェリス)とか舞HIME(ほぼ全ての内容)みたいな感じなら大丈夫だと?
なんか凄えエロ展開じゃんかそれ……
530 :
なの魂の人:2008/01/21(月) 23:13:44 ID:zvjFHJdC
ここまでの流れを見て
極秘任務中にうっかり万事屋に落下して
翌日に初登場時のさっちゃんみたいな状態で発見されるフェイト(19)を幻視した
531 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:14:45 ID:EVd4Y+ep
予告として11時半頃に投下してもいいでしょうか?
>>527 ……あそこじゃ俺の知ってるウェンディはもう死んでるよ
>530
銀時にまた変態が来たよとか、
何、いい年して魔法少女とか言っちゃってんだ、オイとか言われそうw
19歳は魔法少女じゃなければなんて言うんだ?
魔女じゃないの?
魔法OL
537 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/21(月) 23:20:42 ID:4V714v9c
>>529 なの魂の人
うおおおい、完璧なフラグじゃねえーかあああ。
さっちゃんと違ってそのままマジで嫁さんになっちまうんじゃん。
でも、面白そうです。
>>526 避難所! なんという抜け道! しかし直球エロでは俺が暴走しかねないので、もし書くならここにも投下できるものを書きたいです。
っていうかそんなにバージル×シグナムの18禁が見たいんですか? まあ俺は書きたいけど。
>>530 っていうかそれ、是非見たいっす! なんか短編で書いたらどうですか?
>>531 支援っす!
>532
トーレさんとクアットロも本編とはまた違いますよね。
ディードは無表情でにじり寄りながら「パパー、パパー」とか言うしw
魔法の公務員
>>541 なんか働いてないような響きに聞こえるからやめれw
二の腕にほら、なんていうの、カバーみたいなのしてる
魔法の公務員
公務員なめんなー!
じゃあ……魔法のママ
指サックを忘れちゃダメだ。
魔男と書いて『まだん』と読む漫画を知ってる人がいるだろうか
魔王とかも出てきたよなアレ
>>540を見たディード(in片翼)がさっきからこちらを睨んでいます。
…ゴメン、ディード。せめて向こうでは幸せに…
そして
>>531支援!
必殺魔法人
とりあえず
「機動六課め!! 奴らのお陰で俺の中隊は全滅しちまった!
この礼はかならずしてやるぞ。魔女のバアサンに誓って一人づつ殺してやる!」
>>532 大分前にあった、前半のティアナフルボッコ欝だけど後半大逆転のなのティアスレがある限り、私の中でなのははティアナの理想の上司です。
あと、ほかに最近のではほんわかギャグ調部隊長スレが好きかな。はやてはテンション高いキャラで三期デビューするんべきだったと思うねw
魔法の少尉
【すでに手当たり次第】
553 :
なの魂の人:2008/01/21(月) 23:28:18 ID:rmFehCSu
>>538 ぶっちゃけ、フェイトが単独で動くような任務がちょっと考え付かないんだぜ!
発想力が貧相だから!
ネタだけなら色々あるんですけどね
なの魂全編終了後の銀時とはやてが原作の機動六課に飛ばされました。とか
チートも良いトコ
>>534 「あー、でも男はいつまで経っても心は少年だしなァ……」 by銀時
きっと女の子も同じです
旧ザク…?クックッ…違うなあ!
1日ザクだっ!
少しエロくなるがなのはさんにぴったりの魔法少女以外の言い方を思いついた
魔 法 処 女
間違いないし、年齢は関係ない
>>554 魔法の少尉はザクZでも相手してりゃいいんだ!
>>553 さすがに銀さんを中年になるまで待たせるのもあれだから、トリップ大賛成。
ただし、原作六課の場合二人のはやてのキャラが違いすぎる罠。なの銀のはやてはもうツッコミ属性半端ないwww
>>555 それではなのは達は一生彼氏ができないのでは!?
別に問題ないけど。
>>555 つまり何をしても魔法で修復されて処女のままってことですか?
>>555 「マジカルメイデン・リリカルなのは」
…テンポはいいなw
>>558 確かにワーカーホリック気味なところとかあるしな。
ユーノとも親しい友人くらいな関係で終わるかもしれん
ユーノが天元突破するのを期待するしかないようですねw
>558
そのときは魔法おばさんかスプーンおばさんにクラスチェンジって事で
564 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:35:41 ID:EVd4Y+ep
そろそろ投下します
支援
567 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:37:56 ID:EVd4Y+ep
FLAME OF SHADOW 16 八竜
「止めなくていいのかよ」
紅麗と新人達との訓練の光景を一番身近で見ているヴィータとなのは。
ヴィータの言葉にう〜〜ん、となのはは少し悩んでいるようだった。
「止めたいのは山々なんだけど、せっかく本人達もヤル気みたいだしね」
なのははスバル達を見て、不意に微笑む。
体は疲れてはいるが、彼女達の目は今まで以上に輝いている。
「けどよ、あれじゃあ緊急時の出撃なんかで気やしねえぞ?」
それを聞かれ、そうだね、とくしょうするなのは。
「まあ、今はウルさんたちもいるし、私だけで大丈夫だよ」
それに、となのは紅麗をみる。
「こうまでしたんだから、無理やりにでもあの二人を民間協力者として使ってもいいしね」
でしょ?と含みのない笑みでなのははヴィータを見る。
だが、その和え顔に逆に重みがあった。
「そ、そうだな……」
ヴィータは少々呆れながらなのはを見た。
あいかわらずおっかない性格をしている。
(これで最後。みんな、全力で行くわよ!)
スバル達フォワード陣は、これが実質最後であろう紅麗に対しても攻撃を始めた。
「スバル!」
「おう!」
まずはスバルとギンガが紅麗に向かう。
「「ウイングロード!」」
二人はウイングロードを展開、エリオもそれで移動し紅麗を翻弄しようとする。
「またその手か……」
見飽きたとばかりに紅麗は前を見る。
そこには、隙を逃がすまいとエリオとティアナがクロスミラージュとストラーダを構えている。
そして、その横には何かサポートをするキャロの姿があった。
さて、どう攻めてくるか。
「おおりゃああ!!」
「はあああああ!」
まずは、紅麗の左右からスバルとギンガが同時に蹴りこむ。
「ぬるい」
紅麗は二人の動きをよく読み、足首を掴む。
「エリオ!」
それを見たティアナの合図とともに、エリオは最大千速で突っ込んでくる。
(なるほど、両腕を使えなくすれば回避し得ないと考えたか……)
言われた事をすぐにできるようになる人間などそうはいない。
ならば、今出来る事でどうにかするしかない。
そう判断しての事だろう。
「着眼点はなかなかだ……」
紅麗は両腕に持っているスバルとギンガをエリオのほうに放り投げる。
あの早さだ、回避は不可能。
そう思った循環だった。
スバルとギンガにぶつかるはずのエリオだが、ぶつかる瞬間、突然エリオの姿が消えたのだ。
「何?」
「そこだ!」
エリオは上空からキャロのサポートが入ったストラーダに魔力をこめ、突撃する。
(上空からの急襲)
紅麗はそれを見て半歩下がる。
しかし、ここで予想外な事が起こる。
エリオの突撃を避けて軽く一発を入れようと思ったのだが、エリオが着地しようとはせず、そのまま地面部突っ込む。
その瞬間魔力は爆発し、その爆風で紅麗の体の自由は少し奪われる。
「!」
その時、顔面に何かの衝撃が走った。
そして数秒のときが走る。
その後、ピキピキ、となにかが割れる音がしたとたん、パリンと仮面は割れ、仮面に隠れていた右目に視界が広がる。
そこには、してやったりとした表情のティアナがいた。
銀時の赤ん坊騒動を思い出し、
さらになのはが初めてフェイトの事を思い出したときの台詞を考えてたら、
綺麗な銀髪の子供を思い浮かべてしまった訳だが支援。
569 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:40:27 ID:EVd4Y+ep
「どお……はあ……言われた…とおりに……一発入れたわよ……はぁ」
これが今回思いついた作戦だった。
訓練が始まって最初の頃は一人ひとりでかかっていったが、彼の強さは想像以上だった。
彼の身体能力は異常で、隊長たちをも凌駕しているかもしれない。
そんな彼に一人ひとりであたっていっても無理なのは当然である。
そう思ってコンビネーション攻撃を仕掛けたが、それでもかわされてしまった。
そこで、一つの道を出す。
それは「今回はとにかく当てる事」だった。
自分達はあいつを殴り飛ばすなど、一撃を当てようとした。
だが、今回の訓練の内容は「一発でも当てる事」だ。
どんな攻撃でもいい。とにかく当てればいいだけだ。
だから、スバル達には囮、そして紅麗の動きを少しでも封じてもらう役目をしてもらう。
そのあいだ、ティアナはキャロのサポートの元、弾速を重視した魔力弾の形成とエリオの姿に買えた幻影、フェイクシルエットのコントロールを同時に行い、勝機を待っていたのだ。
「さっきのは仮面だから無効って……言わないわよね?」
ティアナの言葉に、紅麗は微笑を浮かべ、いや、と首を横に振る。
「まあよくやったほうだ、合格だ」
その紅麗の言葉を聞いた途端、やった……と言う言葉と共に、ティアナとキャロが座り込む。
正直言ってギリギリだった。
「さっきの幻影は中々のものだったよ」
幻影を使っての奇襲。
確かに着眼点は中々だった。
だが、と紅麗はティアナを見る。
「あまり効率はよくないようだな」
誰よりもへとへとなティアナを見る紅麗。
このフェイクシルエット、使用する際、膨大な魔力が必要とされる。
今でも効率よく数を作るには、どうしてもキャロの協力が必要不可欠である。
さらにフェイクシルエットを作っている間、自分は動く事ができない。
「一つ教えてやろう、幻影は魔力を使用しなくても作ることが出来る」
そういうと、紅麗は瞬時に複数の自分の幻影を作り出した。
「え?」
それをあっけに取られてみるティアナ。
あんな短時間であれだけの幻影を作り出したのだ。
「これはある者から見よう見まねで真似たものだ。暇があり、ヤル気があるのならばお前もこれを盗んでみるといい」
そういって、紅麗はその場を後にする。
(すごい……)
ティアナは呆然としたまま、黙って紅麗をみるのだった。
570 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:42:15 ID:EVd4Y+ep
ふと、紅麗は前を見ると、そこには烈火がいた。
「ずいぶんとサービス旺盛じゃねえか」
烈火の言葉に、ふんと鼻を鳴らしてく紅麗は表情を変えずに通り過ぎようとする。
「私達の世界へ帰るまでの食事賃だ」
「そうかい」
すれ違うとき、お互いが視線を合わせないまま通り過ぎる。
その微妙なやり取りをフェイトは不思議そうに見る。
普段はあんなに険悪な雰囲気だったのに、さっきのようにときたま見せるやり取り。
何が二人の間にあるのだろうか?
「まったく、あの兄弟ときたら、素直じゃないのお」
フェイトの横にいるお年寄り、虚空の言葉にびくっと反応するフェイト。
さきほど、彼女にはひどい事をされ、かなり警戒をしている。
しかし、それよりも少し気になる事があった。
「兄弟?」
あの二人が兄弟?
「そうじゃ、あの二人は紛れもない兄弟。まあ、いろいろあってあんなことになってるがの」
虚空の言葉に、フェイトは烈火と紅麗を見る。
言われるまで全く気が付かなかったが、言われてみれば髪の毛や顔も似ているような気もする。
「おいじじい、早くこいよ」
先の進んでいる烈火にせかされ、間単価とそのあとを追う虚空。
だが、フェイトは気がかりだった。
フェイト自身、兄弟といっても、不仲な兄弟などがいることはわかっている。
(だけど、あれは……)
もう既に、ほとんど臨戦状態と言う感じだった。
一体、あの二人に何があったのだろうか……
「それで、烈火君がここを使いたい理由って?」
事前にフェイトから烈火がここを少し使いたいと聞いていたが、その理由をまだ知らないなのはは烈火にたずねる。
しかし、烈火自身もしらねえといって、横にいる虚空を見る。
「それで、あなたは?」
なのはは不思議に思いながら老人を見る。
「わしか、わしは虚空というもんじゃ。これからすこしばかり試したいことがあっての、それでちょいとここを貸してほしいんじゃ」
そういって、烈火を見る。
「で、そのやりたい事っていうのは一体なんなんだよ?」
烈火ははやくしろと言うが、せかすなと虚空は烈火を見る。
「話と言うのは八竜のことじゃ」
「なに?」
八竜と言う言葉に、烈火の視線は険しくなった。
八竜
烈火の炎の中核となっている炎の化身。
「へ、ようやく烈神が認めたってのか?」
だが、烈火の予想とは裏腹に、虚空は首を横に振る。
「これは、今まで来た事もない異例の事じゃ」
そういって、虚空は烈火の腕を指差す。
「烈火、以前、八竜の中でわしだけがおぬしの体から出れるといったな」
「ああ」
以前、虚空だけがスーパーな能力とかで烈火の体の外へ自由に出れるという。
それと、今回の話と何の関係があるのだろうか……
「簡単に言おう、他の火竜も、おぬしの指示次第で外に出す事ができる」
「……は?」
虚空の言葉にぽかんとする烈火。
「まあ、実際に試したほうがはやいじゃろ」
そういって、虚空は烈火の左腕を見る。
そこに書かれている。
崩、砕、焔、殺の4文字である。
「まあ、まずは砕破でも出してみようかの。火流の印を描きながら、砕破の炎の型ではなく、人間の姿を思い浮かべながら印を書くのじゃ」
虚空に言われたまま、烈火は印を描く。
しかし、まだ火流の事を知らないなのはたちは、烈火がしている行為に?を浮かべる。
「何してんだよ、あいつ」
ヴィータが怪しい目で烈火を見る。
支援
572 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:44:14 ID:EVd4Y+ep
「竜の炎弐式、砕破!」
烈火は印を書き終わり、砕破を呼び出す。
すると、不意に烈火の左手が光りだす。
そこから何か光が飛び出し、烈火から少し距離を置くとその光はいっそう強まる。
「な、なんだよこれ!?」
いきなりの事に烈火も驚く。
そして光が止むと、そこには……
「さ…砕破」
虚空の行ったとおり、人の姿をした砕破がいた。
竜之炎弐式・砕破
八竜の中で烈火に一番最初に力を貸した八竜の一人。
彼の炎は鎌状の刃の炎を形成する。
「「「え……えーーーーー!!?」」」
なのはたちもこれには驚く。
なにせ突然、いきなり人が出てきたのだ。いくら魔法を使う彼女たちも驚くのが普通である。
「こうして会うのはお主の心の中以来だな、烈火」
目の前の男性、砕破はふっと笑みを浮かべて烈火を見る。
「理由を教えてやろうか?烈火」
ぽかんとしている烈火に砕破は苦笑を交えながら話す。
「この世界へ飛ばされたとき、我等火竜に異変が起こったのだ。
なにか……火竜の力、ひいては炎術士の力とはちがう、何か別の力が我等にはある」
その力で、虚空のような特殊な力を持たなくても外へと出られるようになったのだという。
しかし、それには難点があるという。
「ほとんどの火竜はお主の指示がなければ出られないのだが……」
砕破が申し訳なさそうに言ったとたん。今度は烈火の右腕がぴかっと光る。
「久しぶりね、烈火」
今度は真面目そうな女性が姿を現した。
「な、崩!?」
竜之炎壱式・崩
砕破と共に一番最初に烈火に力をかし、烈火が最も多用する八竜の一人であり、火竜のなかでも二人しかいない女性の火竜である。
能力は様々な大きさの火球を形成。
だが、何でいきなり……
虚空の言ったとおりでは印を出さないと出ないはずでは……
「一部の火竜は虚空と同じように印を出さなくても勝手に出てくる」
砕破の言葉に、唖然とする烈火。
「と言うわけだ、しばらくたの……ん?」
ふと、崩は烈火が怪しい目で自分を見ている。
「どうした?」
流れは不思議そうに尋ねるが、いんやと烈火は二人を見る。
「まあ、そう事なら頼むぜ、砕破、塁」
もう、何がどうなってリ羽化全然わからないが、とにかくこうなったのだろう。
自分は考えるのが苦手だ、もうなるようにしかならねえと判断した。
「ああ」
「よろしく……ん?」
崩はふと烈火を見る。烈火は崩を塁とよんだ。
それを聞いて、にんまりとほほえむ崩。
「いつから気付いた?」
「ん〜〜、ちょっと前かな?」
そう、彼女は崩ではない。
竜之炎六式、塁。
崩と同じ女性の火竜。
能力は様々な姿に化け、相手を惑わす。
まだ、その際に炎を発し攻撃する事も可能。
「砕破の話し聞いたとき、まず崩が勝手に出れるようになったとしても、多分あいつは勝手にでたりはしないだろうなって」
『当たり前だ』
573 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:46:19 ID:EVd4Y+ep
ふと頭の声に聞こえたのは、人のときの崩の声だった。
『塁、私の顔でそんな顔はやめてくれ』
「あら、いいじゃない。それは私の勝手よ」
そういって、塁は再度烈火を見る。
「けど、洞察力もかなり上がったみたいね。たったこれぐらいで解ったなんて」
「いや、それだけじゃねえ」
烈火は右腕を見る。
そこにはあるはずの「塁」と言う文字はない。
「崩なら、左腕が光るはずだろ?」
彼女が本当に崩なら左腕にある「崩」と言う文字が消えるはずである。
だが、光ったのは右腕。
烈火の言葉に、塁は炎に包まれ本来の姿に戻る。
その姿は崩とは違い、かなり大人の雰囲気を出している女性だった。
「正解。この事がわからなかったらお仕置きしようと思ったんだけど、合格」
だけど、と塁は烈火を見る。
「戻る前に、ちょっといいかしら?」
塁はくすりと笑って顔を真っ赤にしているエリオを見る。
それを見て、はあとため息を付く烈火と砕破。
「程ほどにしろよ」
はいはーい、とルンルンとエリオのほうに向かう塁。
「あ、あの……」
「僕、こんにちは」
「あ、はい……こんにちは」
エリオは思いっきり顔を真っ赤にしながら目を泳がせる。
「僕、お名前は?」
「え、エリオ・モンディアルです」
そんなエリオに、うぶなやつと烈火とウル。
くすくすと笑うスバルとティアナ。
「むぅ……」
そしてむくれるキャロ。
「ちょっと!なにやってるんですか!?」
そしてそれを止めるフェイト。
「なにって、これからお世話になるかも知れないから挨拶をしてるんだけど?」
(ぜったい遊んでいるだけだ、あいつ)
烈火と虚空、砕破は絶対に塁が言った言葉は嘘だと断言した。
「そうには見えません!」
勿論、フェイトにも何故かそれは解りきっている。
この人はエリオを遊んでいる。
それだけは阻止しなけばならないとフェイトは実感した。
「あらあ、だけどこれはこの子のためもなるのよ」
「なんでですか!?」
疑問の目で塁を見るフェイト。
その目は本当にエリオの事を心配しての顔であった。
「解らない?女性にとってこの体自身が大きな武器となる。男を骨抜きにして操る。これは女にだけ与えられた特権よ。このようにね」
そういって、塁はすぐさまフェイトの姿そっくりになる。
その後、ぐい、とエリオを抱き寄せる塁。
「!!あsdじゃsrl!?」
いきなりの事で気が動転し、さっき以上に顔を赤くするエリオ。
「どう、エリオ君。これでもあの人の体そのものになったつもりだけど……すりーさいずもいってあげようかしら?」
声色までもフェイトそのものにまねる塁。
「や、やめてください!!」
本当に必死で止めるフェイト。
これ以上は、何か自分も危うい目にあうかもしれない。
刹那は危険w
支援
575 :
魔装機神:2008/01/21(月) 23:49:16 ID:EVd4Y+ep
「おーい、塁。それぐらいにしておけ」
流石に塁自身も満足だろうと判断した烈火は類を呼び止める。
「女の中には、こういう人もいるって事は覚えておいてね。じゃないと大変な目にあうわよ」
そういって塁は光だし、烈火の体の中へ入っていく。
その光りエお見つめ、キャロは誓う。
(少しでも大きくなりたい……できればフェイトさんくらいには)
それから、キャロはエリオに対し少し積極的になったとか……
「まったく、あいつは……」
はあ、と壮大に疲れてため息を付く烈火。
「烈火、少しいいか」
そこへ、砕破ガあるものを出す。
それは一つの忍者が使う刀だった。
「受け取れ」
それを烈火に渡す。
そして、砕破の腕から刃状の炎が出る。
「これは私が人間だった頃使っていた忍刀だ。
烈火、主の力はどこまでのものか見せてもらう。火力は抑えてはあるが、全力でいくぞ」
砕破の言葉になるほど、と烈火の構える。
砕破自信が外へ出ているため、烈火は砕破を使う事は出来ない。
ただし、砕破は火竜の中で唯一代用がしやすく、今回はこの忍刀で代用することができる。
「OK!じゃあとっとといくぜ!」
烈火と砕破、二人は一斉に動き出す。
投下完了。
せっかく魔法の世界にきたんだが、そのまま烈火が魔力を持つのも面白くない、と言うことで八竜に魔力を持たせて実体化、
というご都合主義全開名ですけど八竜人間体召還可能。
もちろん、紅麗にも……多分あると思います。そういうのが(多分かよ」
GJ!!
六課の戦力がすごいことに・・・スカ博士側が心配だぜッ!!
…ちょっと…誤字減らそうか…
いや、本気で。
>577は気に入らないんなら読まない方が良いと思う
>>578 だってさぁ…読みたくても読めないって辛い…
>>578 誤字を減らそうに対して気に入らないなら読むなっていうのは言いすぎだろ
>>578 誤字の指摘をしただけでそれはないんじゃないか?
言い方にちょっとイラッときたのかもしれんが
誤字が大量にあったのも事実だし
>578
誤字は本人がきちんと確認すればある程度は解決できるんじゃない?
まあ、感想どころか乙の一言も無しに誤字だけ指摘するってのもどうかと思うけど
584 :
魔装機神:2008/01/22(火) 00:06:41 ID:Z5umQASg
すみません。
これでも誤字のチェックはしてるほうなんですが……以後はさらに気をつけるようにします
感想レスの時間が、誤字レスのせいでつぶれるのはもったいない
これだけでも、誤字をなくす効果はあるとおもうんだけど
誤字が多いと言うよりも避難所に「誤字を発見者が職人に報告するスレ」ができたからそこに書いてやる方が良いんじゃないか。
だいたい、誤字0なんてプロでも難しいことだぞ。
あと>577は楽しめたのか?
楽しめたのなら、そのことも書くべきだろう。
ナイツオブラウンド 懐かしいな。 これにはかなり世話になった。
魔装機神氏はとりあえず今までの作品の誤字を直してくれないか?
まとめでも見難い。
そうやって職人に追従すればいいってものでもないと思うが、場所はわきまえるべきだろうな。
職人がコテのまま雑談する弊害だなこれは。
職人に言いたいことがあるとき、使えるスレがあるといいかもね。
毒吐きじゃなく。
…そろそろ雑談の方に移った方がいい気がする。
誤字うんぬんは職人氏に一言言えばそれでわかって済む話
感想言わずに空気悪くしてウダウダ言うものでもないだろ。
576
いや きっとスカ陣営にも誰かくるはず!! 神威が来たら・・・想像出来ん!いやしたくない。塁のことがまだ引きずってるなオリ。
ぶっちゃけ烈火の炎の登場人物はすばらしいの一言だぜ。 屑が戦士に成長したりするもん。この漫画一概に最低野朗が輝ける場面があるからな。
ここでみなさんに質問烈火の炎で今後出てきて欲しいキャラクターはだれ?
俺は笛でゾンビに命令する白い人(名前なんだったかな?)がいいな〜。 この小説の時間軸に合わないから無理か?は〜。
カドツとまーくんと木蓮と命でw
595 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/22(火) 00:42:59 ID:WeHEM7Jj
支援
597 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/22(火) 00:46:16 ID:PlrkucYd
弱った紅麗を始末しに来たおばかさぁんで、最後はどんな焼き加減の肉が好きだ
と聞かれて、腕燃やされて無くなってるのにうれしそうに好みの焼き加減を言ったら
その注文通りに燃やされたふとっちょですw
>>557 個人的には30代のマジでダンディーなおっさん略してマダオと20台直前の女性の交流と言うのも捨てがたいです
・・・つーか10年後だと新八が銀さんぐらいの年齢で神楽が24なんだよなw
>>599 あ〜、あれか。
どうせならもっと変態キャラに参加してほしいような。
出て来るだろうけど、刹那。
だって出てくるだろうけどあれでしょ?可能性が低い。てか出てきたら確実に死人が出ると思うんだけど。
あとは音遠、雷覇。
スカに呪あたりが量産されないだろうか?人造魔導師(だよなたしか)化された戒とか
小金井はどっちの側にいても適応できそうな気がする
>>600 わかる人がいて嬉しいです。魔道具使ってないうちにジューでしたから。
魔元紗と牙王とマリー&旦那さんも追加でw
ぜひフェイトそんかシグナムを束縛鞭天で・・・
あーすいません。
今投下は空いていらっしゃるでしょうか?
先日、嘘予告で書いた作品のプロローグを投下したいと思います。
もしよろしければ、40分頃投下したいのですが。
ちょっとした嘘予告投下よろしいか?
支援
20秒差でかぶったw
610 :
607:2008/01/22(火) 01:10:52 ID:eJgiLx81
こちらが先に投下でおk?
>>610 いいんじゃね? 30分は時間も開けられるでしょ。
613 :
新・一発ネタ:2008/01/22(火) 01:14:26 ID:eJgiLx81
俺の名前は一発ネタ。俺の様なマイナー嗜好でなけりゃ、一発ネタ屋は勤まらん。
〜〜〜〜
久しぶりの遺跡発掘作業。ユーノ・スクライアはとある辺境世界に来ていた。
そして草木も眠る深夜、僅かな気配と、遠雷のように響くドラムの音に目を覚ます。
眼前に広がるのは無数の骸骨の群れ。恐らく何者かに操られているのだろう。その動きに乱れは無い。
観察を続けているうちに、一人?だけ動きが違うものがいた。よく見れば他の骸骨は眼が赤いのに対し、彼?だけは眼が青い。
もしかしたらこの事態を解決する糸口になるかもしれない。そう判断を下し、彼を救出するためにユーノは飛び出した。
なんとか追っ手を振り切り、まずは一息。
「ああもう、鳥肌たっちゃうよ」
「君、肌無いじゃん……」
「まあそれはおいといて……お礼がまだだったね。有難う。あー……」
「ユーノ・スクライア。ユーノでいいよ」
「OK。僕の事はミスター・ボーンズと呼んでくれ」
これが彼らのファーストコンタクト。
「何処からかイカした音が聞こえる」
「あれはギターの音だね」
「つまり誰かいるって事かい? 丁度いい。骨休めさせてもらおうぜ」
辿り着いたのは一軒の民家。そこには一人の盲目の男性がギターを弾いていた。
「お前達、ダ・ゴーリアンの手先か?」
「「ダ・ゴーリアン?」」
「ドラムを叩いてる奴さ」
「あー……」「そうそう」「「困ってます」」
「だったらそのギターは持って行きな。役に立つはずだ」
支援!
615 :
新・一発ネタ:2008/01/22(火) 01:15:29 ID:eJgiLx81
その後も二人の冒険(珍道中)は続く。
丸太に追いかけられ、
「ヒャッホーーイ!」
「結構余裕だね……」
異次元に飛ばされ、女性の幽霊を説得し、
「それでも、奴を止めなきゃいけない事は解るんだ。行かせてくれるかい?」
(ここじゃ僕何もしてないなー。あ、骨と幽霊のカップルって珍しいかも)
川の中を流されて、ひびの入った氷の上を走りぬけ、
「アッ────!」
「あ、落ちた。いや僕は飛べるからいいんだけどね」
小人達を助けながら辿り着いたダ・ゴーリアンの城。
だが当然親玉の下へ行くにはまだ数々の障害が待ち受けている訳で。
「ねえ知ってる? 隣の空き地に囲いが出来たってね〜」
「へえ〜。かっこいい」
「HAHAHA。OKユーノ。君も解ってきたじゃないか」
……ホントに障害?
616 :
新・一発ネタ:2008/01/22(火) 01:16:37 ID:eJgiLx81
ダ・ゴーリアンの元へようやく辿り着いた二人。
「何百年も時間をかけて準備してきたというのに、貴様らのような雑魚に邪魔されるとは……」
「雑魚?」「僕達が?」
「しかしそれもここで終わりにしてやろう!」
そう叫ぶやいなや荒々しくドラムを叩くダ・ゴーリアン。今まではその支配を逃れていたミスター・ボーンズも至近距離での攻勢には耐えられないのか、徐々に瞳が赤く染まってゆく。
「このままじゃ駄目だ。何とかしないと……そうだ!!」
楽器なんて弾いた事は無い。今から自分が奏でる音はきっと聞けたものじゃないだろう。
それでも、たとえ拙い音でも、そこに魂があるのなら届く筈だと信じて。
ギターの音をBGMに、ユーノの叫びが響く。
「思い出すんだミスターボーンズ! 君の魂を!!」
はい、そんな訳でクロス相手はサターンソフトのミスター・ボーンズでした。
音楽の所にロニー・モントローズの名前見つけてえらいビックリしたわ。
だって、サミー・ヘイガーのVoでロックザネイションの人ですよ?
617 :
新・一発ネタ:2008/01/22(火) 01:22:12 ID:eJgiLx81
投下終了。譲ってくれた夢境学園氏に感謝。
そろそろ投下よろしいでしょうか?
よければ投下開始します。
支援
一応時間なので、投下開始。
ちょっとグロイので、ご注意! 支援よろしくお願いします!
大切だから。
護りたいから。
誰かを思う故に誰かを傷つけることがある。
泣き叫ぶ少女を置いていき、止めようとする者の手を払い、勝てぬ戦いに身を投じる。
愚かだと笑うのならば笑えばいい。
くだらん正義だと蔑むならば、蔑めばいい。
それで構わない。
大切なものたちを護れるのならば、この下らない命なんてどうでもいい。
俺の命に価値なんてない。
だからこそ、俺は――ここにいる。
空は無い。
大地もない。
ただ存在のみが存在として存在し、肉が、否定される世界。
肉を持つものを拒む心のみの異界。
そこに肉を持つ者の咆哮が轟いた。
「ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!」
喉よ裂けろと声を上げる。
痛みに狂いそうな自分を奮い立たして、足を運ぶ。ただ走る。
鮮血を撒き散らしながら、咆哮の吼え手は駆けた。
「アハハハハハ!!!!」
笑い声が響き渡る。
狂ったような笑い声。否、まさしく狂った狂笑。
音はなく、果てはなく、空もない世界に響き渡るは悪意の笑い声。
それこそが、咆哮の吼え手と争う――“異形の声だった”
「意味がない!」
異形が振るう。
その手の軌跡に沿って、蜃気楼の如き光の世界に漆黒の闇が幾条も駆け抜けていく。
存在を削る魔力の矢。否、呪詛。
人の身で喰らえば、汚染で腐り果て、絶叫の末に朽ちるであろう闇。
それを。
「おぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
吐血を吐き出し、左腕は折れ砕け、凄惨な状態にも関わらず右手のみで黒髪の青年は大剣
を振るう。
「来たれ!」
虚空を切り裂く剣の軌跡。
「――聖剣!!」
だがしかし、その柄から迸る閃光が……無数の光を生んだ。
虚空の空、何もない虚構。そこから光り輝く剣閃が――顕現する。
白き純白の刃。
白き誇り在る剣。
それこそはかつての英雄たちの振るう伝承の聖剣であり魔剣であり、伝説。
その七本にも至る聖剣の刃を持って、青年は呪詛を切り裂き、弾き、両断する。そして、それでも
防ぎ切れぬ呪詛を自らの大剣で弾き払い――踏み込んだ。
それは異形との間合い。
剣が届く刃の領域。
「おぉおおおお!」
その領域に踏み込んだ青年が振るいしは、己の命をも燃やし尽くす斬撃。砕き、切り裂き、叩き、
青白い鮮血を浴びて、なお凄惨に咆哮を上げる。
刻む。
刻む。
刻む。
異形を切り裂き、大剣を突き立て、その首を刎ねる。手足を切り裂く。血肉をぶちまけさせる。
それは嵐の如き猛攻。
「アーヒャハハッハハハ!!!」
されど、それを受ける異形は――嗤い続ける。
首がもげた瞬間、それは瞬時に復元し、手足が千切れた瞬間、それは新しく生え、それでもなお
猛攻を続ける青年の顔を−―目にも留まらぬ速度で異形の手が掴んだ。
「無駄」
異形の手に掴まれた青年の顔面が大地に叩き伏せられる。
「がっ!」
「無駄!」
壊れた人形のように地面と激突し、弾む青年の身体。
吐血を吐き散らし、宙を舞う青年に、なお異形は止まらない。
「無駄無駄無駄!!」
さらに蹴り上げられた異形の一撃に宙を舞い。
「無駄なのですよっ!!」
狂笑と共に振り下ろされた手と連動するように漆黒の呪詛が中空から降り注ぎ、宙を舞う青年の
身体を打ち抜いた。
身に付けていた軽鎧の装甲は紙のように引き裂かれ、その下の肉を呪詛は抉る。
燃える。
砕ける。
引き裂かれる。
咄嗟に放った膨大な魔力で拒みながらも、青年の身体は吹き飛んで、異空間の大地の上を滑
る。
「ぁ……が……」
ビクビクと痙攣しながら、青年の身体から流れ出る血が乾いた異界の大地を赤く染める。
流れ出る出血量は既に致死量に近く、命が途絶えるのも明白。
「ぅ……が……あ」
だがしかし、それでも青年は痙攣しながらも動いた。
俺は左手を引き摺りながら、あの猛攻の中でも手放さなかった大剣を支えに、青年が身を起こ
す。
「がぶっ!」
血を吐き零し、青年の身体が揺らいだ。
先ほどの一撃で全身に刻まれた裂傷は開き、流れ出る出血量で顔面は蒼白になり、呼吸は既に
虫の息にも劣る。
「まだ立ち上がるのですか? 勝てぬ戦いに」
異形は不愉快げに眉を潜める。
異形には成したいことがある。
やりたいことがある。
されども目の前の青年が、それを拒む所為でそれが実行出来ない。
それが腹立たしい。
そして、異形には青年が何故こうまでして立ちふさがるのか理解出来なかった。
「いい加減にしなさい、如何にあなたが抗おうとも彼らは滅びる身。今を凌いでも、いずれ私はかの
世界を犯すのです。そう考えれば、今のあなたの行為は何の意味も持たない無駄」
異形は嗤う。
嘲笑いながら、青年を嗤う。
「人の言葉でいうのならば、犬死って奴ですね」
侮蔑の極み。
侮辱に怒り、苦しみ、悲しみ青年の表情を期待して告げた異形の言葉だったが。
「……それでもいいさ」
それは意外な言葉に裏切られた。
「なんですって?」
「無駄で構わない。俺がお前を一秒でも抑えていれば、あいつが、あの子が、あの人たちが生きて
いける。時間が稼げる」
死に向かう青年は笑いながら告げる。
手足の感覚など当の昔に消え、身体は生きていることが信じられないほど冷たく、傷は泣き叫び
たいほどに苦痛に満ちて、身体を満たす魔力は残り少ない。
苦しいのに。
けれども、彼は笑う。
「俺は護るんだ」
脳裏に描くのは、幼馴染の青年。
厳しいけれども、どこまでも頼りになる親友。
「俺は進めないけれど」
思い出すのは、優しい笑みをした少女。
どこまでも慈愛に溢れ、見ているだけで心が暖かくなれた大切な人。
「それでもあいつらが生きていけるのなら」
塞がりつつある瞼に浮かぶのは、幼い少女の顔。
小さいのに、幼いのに、俺を護ってくれると震える手で告げてくれた少女。
「俺は――」
心に浮かんでくる色んな顔。
旅の中で知り合った沢山の仲間。誰一人として欠けてはいけない大切な人々。
「笑って死ねる」
そして、最後に浮かぶ一人の少女。
いつも笑っていて、怒っていて、泣いていて、喜んでいて。
大切な己の半身である少女。
けれども、最後に見た皆の顔は泣いていた。
悲しみに満ちていた。
それが、残念だった。
「そうですか」
異形がつまらなさそうに目を細める。
つまらぬことに時間を使ったと、手を掲げる。
「ならば、意味のない夢想にしがみ付いて死になさい」
「いや」
青年は笑いながら、血まみれの足を踏み出した。
「死なないさ」
感覚のない、折れた左手を動かす。
骨は砕け、筋は千切れ、動かすこともままらない左腕を魔力を通して無理やり操作する。
「?」
青年の言葉に、異形は疑問下な顔を浮かべながらも――手を振り下ろす。
打ち出される呪詛が、青年の身体を――貫いた。
されど。
支援
「俺が死ぬのは」
青年の足は止まらない。
「っ?!」
呪詛が回り、苦痛が奔り、命は断絶寸前の電線の如く生と死の間を行き交う。
正者と死者の間を行き交いながら、青年は左手を掲げた。
「お前を倒してからだ」
魔力が迸る。
本来は不可視のはずの魔力が色を帯び、形を成し、圧倒的な波となって視認出来るほどの高圧
の波となって迸る。
「貴様ぁっ!!?」
呪詛が飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ。
青年の身体を貫き、汚し、焼いていく。
けれども、青年は止まらない。
「我は求む」
左手に握られた紅き石と蒼き石。
その二つが共鳴を起こすかのように光り輝いて、世界を覆う。
「汝、新たな力を求め天より竜へと昇華せし戒の霊竜」
蒼き石が光を生み出し、閃光を放つ。
「汝、天を司りし、魔を打ち払う偉大なる竜神」
紅き石が輝きを生んで、閃光が溢れた。
そして、青年の背後に顕現せしはあらゆる世界の中でも偉大とされる二体のドラゴン。
天使の翼を生やし、蒼き鱗を持った霊竜。
宝玉を携え、世界を治める偉大なる竜神。
人の身で呼ぶことなど不可能とされる伝承の存在。
「悪足掻きぉおおおおおおおお!!」
その威光の前に、異形の余裕が崩れた。
今までとは比べ物にならない魔力が迸る。
「こおぉおおおおおおいいいいい!!!」」
青年は手を振るい、血を吐き出しながら、最後の魔力を打ち放つ。
その願いを受けて、光を発する二体の伝説。
そして、それに抗うのは――視界全てを呑み込む異形。
「おぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ぁあああああああああああああああああ!!!」
そして、巨大なる力は真正面から激突し、力を撒き散らした。
次元すら揺るがす強大なる激闘。
それが起こったのは天使と悪魔が住まう異世界。
霊界サプレスと呼ばれる異界の最下層でのことだった。
荒れ果てた世界。
旧き時代に栄えていたと思しき文明の後はあれど、それらは全て廃墟。
文献に寄れば、かつて偉大なる文明と王がありき。
されど、王の偉大さに嫉妬せし人の子らは武具を持ち、王のみが使う神々の力を持って、王を殺
したり。
そして、王無き世界は滅びさる。
人の子らの愚かさに怒り狂った神々の雷が降り注ぎ、人の子らは死に絶えたからである。
そんな、どこにもでも転がっているような伝説の末路。
知るものも少ない管理外世界の片隅で見つけた青年はまるで死体のようだった。
それを見つけたのは、二人の少女を連れた一人の男だった。
「生きて……る?」
紫色の長髪に、紅の瞳を持った少女が感情の感じられぬ声で呟く。
「微かに……息はあるな」
茶色のコートを纏い、左腕にガンドレット、両足に金属の脚甲を身に付けた男が青年の脈を取り
ながら呟く。
左腕は折れ、足も砕け、全身に激しい裂傷を帯びた青年。
生きていること自体が奇跡なのに、今は息絶えないのは――その身に張り巡らされた魔力による
生命維持だと気付く。
「魔道師か?」
そう考えるも、見当たる範囲に魔道師が使うデバイスらしきものはない。
近くにあったのは触れずとも分かる単なる鉄の塊で出来た大剣のみ。
剣士かと、考えるが。
「しかし、如何なる戦いを潜り抜けたのだ? この地域で騒乱が起きたという情報は聞かぬが……」
そもそも人の住まうことのない土地である。
そこに傷だらけの男がいるということだけで不可解だった。
「旦那、旦那! コイツどうするんだい?!」
燃え上がるような赤い髪と紫の瞳、そして人の身にあるはずのない翼を生やした小さな少女がパタパタと男の傍を飛びながら問う。
「無意味な殺生は好かん。敵であるならばともかく、救える命は救うべきだ」
答えの出るはずの無い思考を切り止めて、男は青年を抱え上げた。
男は慎重に抱えると、二名の少女と共にその場から消失した。
命尽き果てかけた青年を助けた男の名はゼスト。
騎士と呼ばれ、己が信念のために戦う戦士だった。
ビチャリと音がした。
何かが噛み千切られる音、砕ける音、それはいずれも生々しい音を持っていた。
「うーむ、これは中々いい」
それは白き部屋だった。
元は白い部屋だったというべきか。
本来は清潔なはずの床には無数のガラス片が散らばり、バラバラに砕けた機械の部品とパーツ、
千切れた電線から洩れ出る火花が覆い――それ以上に紅いモノに満ちていた。
白い壁を染め上げ、暗い通路をより暗黒に彩り、乾いた床を湿った沼へと変えたもの。
それはすなわち――“血”
白衣を着た者、無愛想な軍服に身を包んだもの、ローブに身を包んだ者、男女年齢様々に別れ
ているものの共通しているのはただ一つ――“壊れている”
ズズ、ズズゥ。
「こっちは……あまり大したことがないですか」
何かを啜るような液体音。
赤と白の空間の中で、たった一人蠢く者が居た。
テラテラと濡れた生身の体。
今さっき砕いたもので汚れた手を動かして、床に転がるものを口に運ぶ。
それは――肉だった。
それをしゃぶり上げ――それは不意につまらなさそうに吐き捨てた。
「ん〜?」
不意にそれが目を向けた先。
そこから――光が飛来した。
爆音。
飛び込んできた光の塊。それが激突した瞬間、その身体が爆炎に飲まれて消えた。
「ハッ、ハハハ! やった、やったぞ!!」
光が飛来した方角。
通路の奥から、身体を震わしながら機械仕掛けの杖を握った男が現われる。
「化け物が! 調子に乗りやがって!!!」
笑い声を上げる。
繰り広げられた惨状に気が狂っているのか、男は笑い声を上げていた。
「それで?」
その瞬間だった。
「え?」
「その手品は終わりかね?」
男の表情が強張る。
そして、彼は気付く。
その声が聞こえた場所が――
「さようなら」
自分のすぐ耳元だということに。
紅い血が吹き上がる。
本来銃弾すらも防ぐはずのバリアジャケットを貫通し、血に塗れた白い手は男の身体を貫いてい
た。
「カニバリズムは最大の愛情表現だという説を知っているかね?」
死に行く男の耳に響いたのはそんな言葉。
「ならば、これは私の愛だ」
そして、死に行く最後に感じたのは。
噛み千切られた己の首の破壊音だった。
支援
「ふーん、ふーん、ふーん♪」
裸というもの決まらないので、体型に似合った死体の白衣を纏う。
少々血に汚れているが、まあ気にならない。
必要ならばもっといい服をこれから手に入れるだけだ。
「なるほど、なるほど」
息するものの居ない死体置き場の中で、それは散らばった書類を眺めていた。
無数のデータと専門的名用語の羅列。
専門家でもなければ理解するのも難しい内容。
だがしかし、それはその内容を咀嚼するかのように理解していた。
「なるほど、これが“ワタシ”のデータか」
壊れたガラスの筒を見上げる。
どこか温かい液体を零し、キラキラと輝くガラスの器。
されど、その中身は空だった。
「ふむふむふーむ?」
書類の一部に目を通していたそれは、不意に笑みを浮かべた。
「コードネーム。アンリミテッド・デザイア……無限の欲望か」
そう読み上げて、それは――“無限の欲望”は嗤う。
「なんと素晴らしいかな、我が名よ!」
亀裂のような笑み。
壊れた笑み。
悪意に満ち満ちた狂笑。
「欲望を! 欲望を! 貪欲なまでの欲望で、世界を満たせというのか!」
それは人を止めていた。
否、元々人なんかではなかった。
「クハ、ハハハハアハハハハハハッッッ!!!!!!」
笑い声を上げて、無限の欲望と名づけられた“化け物”は出現した。
それは今より十数年も昔の話である。
召喚戦記 リリカルナイト
プロローグ 狂気の生誕 咎人の来訪
今度こそ始まります。
投下完了。
強いスカが嫌いな人はごめんなさいw
嘘を本当にしてみました。
二回目ですが、クロス先はサモンナイト2です。
主人公が誰なのか、プレイした人は速攻で分かると思います。
支援ありがとうございました。
OK、その文章力と構成力を俺にくれ。
思わずよみふけってしまったぜ
GJ!!
スカ博士が初めから凄いぜw
早くも心を奪われる感じがしました。
主人公の台詞でデュエルセイバーか!と思った自分はアホ
GJ、続き期待して待ってます
GJなんですけど、サモンナイトがわかんない。
ネタ狭いなぁ俺。
ソレより2:57から星のカービィ第一話投下いたします。
前よりは多分読みやすいはず。
デデデ大王関西弁です。某漫画を参考にしました。優しいです。
なのはさんの髪型をド忘れするというバカな俺。
それではそろそろ投下いたします。支援お願いします。
支援
それでは投下します。
迷い込んだのは見知らぬ世界。
出会ったのは眼帯のお姉ちゃんと2匹の妖精さん。
そして最後にして最強の星の戦士。
いろんなお友達と一緒に。
私達は旅立つ。
ママを、
妹達を、
助ける為に!
行こう、闇の中心へ。
星のカービィリリカル次元を超えた出会い。
始まるよ。
「はぁッ。行くって決めたけどな、どうすんだよこれから!」
アギトは、チンクとリボンに尋ねた。行くことにはなったもののそのような準備など当然してるハズもなく、お金も持っていない。そもそもミッドチルダの通貨が通用するとも限らないからだ。
「この近くに街があるわ。まずは、そこのいきましょう。」
リボンの提案で近くの街へと向かうヴィヴィオ達。すると、目の前に大きな人影が、ズデーンッと立っていました。
「あ、デデデ大王。久しぶり!元気にしてた?」
「元気にしてた?やなくて何やっとるんや、こんな所で。」
「これから街に行こうと思ってたの。カービィとこの娘達を連れてね。」
「この娘達?迷子か?こんなちっこいガ…アイタダダタ!イタイッイタイからつつくなぁ!」
デデデの腕をナイフで一生懸命つっつくチンク。そりゃ誰でも怒るだろう。
ちっこいなんて言われたら。
「冗談はこれくらいにしといて本当はどうしたんや。」
「それは、その。」
これまでの事を一通り話すリボン。それを聴いてデデデは言った。
「無茶やで!いくら、カービィが付いとるゆうても相手は魔獣やで。そう簡単にはいかんわ。」
「それでも…。それでもこの娘達の大事な人を助けてあげたいの。」
「他ならぬリボンちゃんの頼みじゃからなぁ。分かった。しゃ〜ないな、このワシもついてったる。必要な物も準備したるわ。」
「ありがとう!」
「それじゃ、城で準備してくるわ。」
「うん。またね。」
「ポヨッ?」
「デデデが助けてくれるんだって。良かったこれでなんとか…。」
「キャアァァ!」
「カービィ!」
「ペポッ!」
カービィとリボンが急いで向かうとそこではヴィヴィオが魔獣の尖兵である、《ヘビーナイト》に襲われ、チンクとアギトが抗戦していたのだった。
「クソッ!アタシの炎が全然効かねぇ。」
「私の攻撃もだ。どうやらよっぽど強力じゃないと効かないらしい。」
そう、チンク達は劣勢であった。ヘビーナイトにはチンク達の攻撃が効かないのである。アギトの炎は左手の盾で防がれ、チンクのスティンガーは刺さりもせず、爆風も全く効いていなかった。
そして、ヘビーナイトはヴィヴィオへと迫る。
「あ、あぁ…。」
(ママを助けられないまま、死んじゃうの。誰か、助けて)
ヴィヴィオがそう思った瞬間、目の前にカービィが現れた。
「おい、死ぬぞあいつ。」
「大丈夫!カービィを信じてるから。」
ヘビーナイトはカービィとヴィヴィオに向けて剣からビームを放った。
「カービィ吸い込んで!」
まっすぐ迫るビーム。当たるか、そう思った瞬間、カービィはビームを吸い込んだ。
そして、飛びあがり一回転するとカービィは、緑の帽子を被り、右手にソードを持った姿、ソードカービィとなったのだ。
「ポヨッ!」
カービィは勢いよくヘビーナイトに突っ込んだかと思うと、右手のソードで次々と斬りつけた。するとどうだろう、チンク達の攻撃をものともしなかった盾にヒビが入り、砕けちった。
「バカな。あのカービィというのは、我々二人分の攻撃力を遥かに凌駕するのか。」
チンクは驚愕した。
無理もない。
ナンバーズの中でも強い方に入る自分とアギトの二人分の威力さえ超えているということなのだから。
「ポーヨオォ!」
カービィは突進した後、空中で一回転して、ヘビーナイトを真っ二つに打った切ったのであった。爆発するヘビーナイト。
ポカーンと立ち尽くしていたヴィヴィオは叫んだ。
「ありがとう、カービィ。」
そこは、ヴィヴィオ達のいる場所より遥かに離れた、とある星、いや闇の中心。
その中にある黒い城であった。
玉座にいるフードを被った存在《クイーン》は、配下の者の報告を聞き、四人の戦士を集めていた。
「ダークメタナイト、そちの部下が倒されたそうだ。」
「滅相もございません。あの程度の力しか無いものは所詮使い捨て。いくらでも使いましょう。」
「うむ。良いな、者共。カービィとその仲間が動き出した。可のものに計画を邪魔されたくはない。仲間と共に皆殺しにせよ!」
『ハッ!仰せのままに!』
黒いローブを纏った。四人の戦士が声高らかに答えた。
「カービィのことそちに任せるぞ、ホワイトデビル。」
クイーンがそういうと、四人の戦士の内のクイーンの左前方にいた戦士から少し高い声が響いた。女だ。
「ハッ!必ずやカービィを仕留めて見せて、ご覧に入れましょう。ホワイトデビルの名にかけて!」
そういうと、女は黒いローブを外した。
その下は、サイドポニーテールに纏められた長い茶髪の髪が舞った。
そう、このホワイトデビルこそ、ヴィヴィオの母親にして機動6課スターズ小隊隊長、高町なのはその人なのだから。
星のカービィリリカル次元を超えた出会い
第一話
「星の願いと絆」
〜fin〜
next
第二話
「紅の融合機と青き魔導師」
以上で投下終了!
途中、書き込めなかった。やはり、一番上の行は空けてはいけない。
カービィが強いので、敢えて、敵も強くしました。
機動6課もナンバーズも敵側です。
おはようございました。
懐かしいなぁ、カービィ64…今でも家にあります。バーニング+アイスで取るあのクリスタルはもうトラウマw
朝っぱらからルルーシュ投下よろしいですかね?
しえん
※この作品は「コードギアス 反目のスバル」本編とは一切関係ねぇ!
「反目のスバルのルルーシュが機動六課に来たようです」
………………………
………………
………
…まさか冒頭からこうもリアクションに困ることになるとは思いませんでした。
いや、ジョークにしてもこれはひどい。
「せっかくだからしばらく泊まってって」と言われたので、嫁共々寮の部屋を貸してもらうことになったのですが、
自分の部屋に入った瞬間、俺の目に飛び込んできたのは――ダブルベッド。
ご丁寧に枕元にはティッシュ箱まで備え付けてあります。
当然、後ろではあの関西弁がニヤニヤしています。あと副隊長の幼女も。
「…あの…ここ、俺の個室ですよね?」
俺は努めて温厚に聞きました。
ちなみに嫁は現役時代と同じでティアナと相部屋だとか。
…夜這いか? 嫁の夜這いでも期待してるのかこの2人は?
「そやよ〜」
「なのに何故ダブル…」
「嫌やなぁ〜、今流行りの朝チュンに決まっとるやないの♪」
切れた! 今俺の頭の中の何かが確実にプツンと切れたッ!
「んなこと旅先でするわけないじゃないですか!」
「まま、そう固いこと言わずごゆっくり♪」
「部屋中にカメラ仕込んでるから、撮影の方は気にすんな」
このガキィィィィィ!
部屋中にカメラと言われて、なんか昔ギアス原作が「●スノっぽい」と噂されてたの思い出したじゃないか!
…ん、違う違う。
「プライバシーの欠片もないじゃないか!」
「まあまあ♪」
「『まあまあ』じゃねーよこのチビがッ!」
俺も人の子、キャラが壊れることぐらいあります。
「なっ!? チ、チビとか言うな!」
「相応の報いだこのロリ!」
「うるせーモヤシ!」
「言ったなペド!」
「変態仮面!」
「マセガキ!」
「童貞!」
「童貞は違うっ!」
「こっちもマセガキじゃねー!」
結局この場は、後からシグナムの仲裁によって治まりました。
カメラを全て回収した後でひたすら謝ってきたシグナムの姿は、今でも忘れられません。
だが、どうせ謝るならせめてはやて達に謝ってほしかった。
この時、実はまだ午後2時。真っ昼間から馬鹿騒ぎしたことを、今は反省しています。
午後3時半。
3時のおやつを一緒に済ませた後、あたしとルルーシュはしばらく隊舎の中をうろうろしていました。
大まかな所は旧六課隊舎と同じ造りなんですが、ルルーシュは来たばかりなので、ちょっとした道案内をと思いまして。
「初めて会った時とは立場が逆だな」
と、ルルーシュが言ってきました。
アッシュフォード学園に入った日、あたしはルルーシュに学園内の案内を頼んだんです。
「あ、覚えててくれたんだー」
ちょっとだけ嬉しくなってしまうあたしなのでした。
馴れ初め…とはちょっと違うけど、やっぱり覚えててくれると何だか嬉しいです。
「…ん? アイツらは?」
「え?」
ルルーシュが指差した先にいたのは、4人組の女の子。
「あっ、ナンバーズのみんなだ!」
「ナンバーズ…というと、昔の敵の?」
「そうそう。で、ギン姉が教育担当してたの」
面子はセイン、ノーヴェ、オットー、ウェンディ。
制服姿なのを見たところ、どうやら無事に局員になったようです。
「女が3人、男が1人、か…全員女とか言ってなかったか?」
「いや、全員女の子で合ってるけど…って、あれ?」
あの面子で男の子1人?
…どうやらウチの旦那も、多くの人が経験した間違いを犯しているみたいです。
「…オットーも男の子だよ」
「からかうのはよせ、スバル。アイツ制服がズボンだぞ」
ルルーシュはそう言って全否定してきます。
誤解の対象がノーヴェじゃなくて安心しましたが、でもここはしっかりと言っておかないと!
「あれは男装してるの! オットーはそーゆー子なんだよ」
「あのな、スバル…この際だから言っておくが…」
呆れたような顔をしたルルーシュは一瞬ためると…
「あんな可愛い奴が女のはずないだろう」
「…それ本気で言ってる?」
まさかツッコミに回る日が来るとは思いませんでした。
うん、でもこれもまた貴重な経験。ポジティブに行こう、ポジティブに。
私の名はシグナム。騎士だ。
先ほどは主とヴィータがお見苦しいことをした。将として謝罪しよう。
…それはともかく、今日も私は隊舎の中をふらふらと歩いていた。
教官資格を取っておくべきだったかもしれないな…新人達(スバルらの後輩に当たる)の訓練中はどうしても暇だ。
今回のように自分のデスクワークを片付けてしまった時は尚更…、ん?
あれはスバルとルルーシュ…何かを見ているようだが、一体あそこで何があったんだ。
ひとまず目線の先に視線を向けてみる。
(………)
…あー…これは、何というか…
(…何をやっているんだ、ザフィーラ…)
そこには、フリスビーを交互に投げ合うヴァイスとザフィーラ(人間形態)の姿があった。
…まあ、あれだ。姿が変わっても所詮犬は犬か。
だからといってそれでは話が進まないので、ひとまず2人に声をかけてみる。
しかし、すぐにはかけない。さすがにそれは空気が悪すぎる。
彼女らがザフィーラ達から離れたのを見計らい、近付いていった。
…うん、我ながら策士だ。見てるかバー●ル?
「あ、シグナム副隊長」
声をかけようとしたら先にかけられた。…むしろこの方が私らしいか。
「ああ、お前達か。…さっきはすまなかったな、ルルーシュ」
「あ、いえ…」
「? どしたのルルーシュ?」
自分の部屋に案内されていたスバルは、何も知らされていないらしい。
あれは知らない方が幸せだがな。
「いや…何でもない」
そしてそれはルルーシュも同じだったようだ。
さて、と…せっかく顔を合わせたのだから、何か話題を振らなければ。
…そうだ。日頃の生活に関することでも聞いてみるか。
「2人での生活はどうだ?」
「夫婦円満、まったりライフを満喫してますよ〜♪」
気持ちのいい笑顔でスバルが答える。
その様子を見る限りでは、問題はなさそうだな。うん、いいことだ。
「冬は屋根の雪かきが大変ですけどね。数日サボると冗談抜きで屋根が潰れちゃいますし」
…え?
「後は、池の氷歩いててそのまま落ちたら危ないよね」
「ものの十数分で凍死だからな」
コイツら…そんな厳しい自然の中で生活してるのか?
投下終了。
うん、今回は少しgdgdエンドっぽい?
次回はギン姉が登場します。…修羅場?
>「…オットーも男の子だよ」
「からかうのはよせ、スバル。アイツ制服がズボンだぞ」
この流れは何か問題あるのか?
つか、まぁ打ちミスなんだろうけどwwww
オットーは男じゃないだろwww
GJでした。
はてさてギン姉は一体どう反応するのかw
>>649 しまったぁぁぁ! 完全な打ちミスでした。
正しくは
「…オットーも女の子だよ」
ですorz
もう声は届かないかもしれないが、諦めきれないので言わせて貰う!
「愚者の書」の人よ、帰ってきてくれ! 俺に再びイギーの雄姿を見せてくれ!
この間プロシュートなのはを書いてくれたよな。
>>648 GJ!!
さりげなくスバルを嫁と……。その通りなのだが改めて羨ましすぎる。
それにしてもルルーシュ、そのボケは危険だw
>>601 ちくしょう俺も凄く見てみてえ。
俺の何かが、かきたてられる。
>>654 待て、冷静に考えるんだ。
あの作品には既にチンク姉達が出ている
つまりなの魂は最初からStSも視野に入れたプロットが作られてるんだよ!
などと勝手なことを言ってみる
>>648 嗚呼GJ……ルルが脱童貞ですか…こりゃ確実にギン姉からボコられますね。
ギン姉「家のスバルを傷物に!!! 死ねえええええええ!!!」
って感じに。
よし決めた、俺もバージル兄さんの新婚生活を書く! それこそリンディ茶を普通のお茶に感じるくらいの絶望的な糖度で!!
>>652 そういや一番長く来ていないのは誰なんでしょうね・・・やっぱり555正伝氏かな?
もうかれこれ3〜4ヶ月ですけど
>656
そしてアギトのピザにタバスコをかけてやるダンテか。
【このハバネロ、甘くなってやがる】
>656
ギンガブリーカーですかw
職人の皆様GJです!
>>反逆氏 スバルとルルーシュのカップリングは良いですね、頑張って下さい♪
>>電王氏 カービィ懐かしいww、デデデ大王を思いだしたーw
ではジュエルシード編 第1話投下します。
フェイト「私……初めてジュエルシードの回収に失敗したよ、アルフ」
あたりが茜色に染まる頃、少女は公園の砂場で力無く手をつく。
視界は未だにシバシバしていてまともに映らないが淀んでいる。
アルフ「そんな! 私がフェイトだったとしても無理だったよ……あんな、あんな。各部門きらめき賞総なめしたような奴らに勝てっこないよ!」
フェイト「実は私も仲間に入れて欲しかった……」
アルフ「金髪だからっていうのは難しいよフェイト」
百式「そ、そこの二人。ジュエルシードの話をしていなかったか?」
砂場の二人に歩み寄るボロボロのシャア。だが、何故か彼はボロボロのハリー専用スモーとアカツキを引きずっている。
フェイト「あ、はい」
百式「よかったら話を聞かせてくれないか?」
アルフ(話す事なんかないよフェイト)
フェイト「私も仲間に入れて下さい、成金チームに!」
アルフ「待って、なんの話?」
百式「夏場でも耐えれるなら良いだろう」
フェイト&アルフ「ごめんなさい」
魔法少女リリカルなのはFullcolor'S ジュエルシード編 第1話
その頃、ホワイトベースでは先程なのはやガンダム達に語りかけたフェレット?、名前はユーノ・スクライアが彼女達にある話をしていた。
ガンダム「でも、そのジュエルシードって危ないんだなぁ」
ユーノ「はい、この世界でジュエルシードの反応を感じてやってきたんですけど……っ、この反応!?」
なのは「まさか……」
「異世界の小動物!この俺とガンダムファイトをしろ!!」
なのは「Σわわっ!?」
突然ブリッジに響く声になのはやユーノは何事かと驚くが聞き慣れていたガンダム達は嫌な予感をしながら声の方へと振り向く。
ガンダム「なんだよゴッドいきなりハイパーモードでくんなよ!」
ゴッド「五月蝿い!俺は今猛烈にファイトをしなければ気が済まん!さぁ、フェレットガンダム掛かって来い!」
がんたんく:よーし、吹っ飛ばしちゃうぞー♪
ユーノ「Σ僕ガンダムじゃありません−−って、あったー!」
ゴッドの開いた羽のような部分に小さな菱形の結晶体が目に入りユーノは指差す。
とにもかくにも支援
アレックス「ユーノさん、なんか封印とかしないといけないんでしたよね?」
ユーノ「はい。ですけど今の僕じゃ……なのは!」
外からの声→「こぉぉぉぉ!!」
突然、男の子に名前を呼ばれなのはは一瞬戸惑う。
ユーノ「このペンダント……レイジングハートで変身して封印して欲しい」
なのは「Σえぇ!?でも、どうやって?」
ユーノ「心の中に浮かんだ言葉を言ってみるんだ!」
手渡されたレイジングハートを手になのはは混乱する思考を振り切り、目を閉じる。
なのは(何だろう……温かい……)
ユーノ「心を澄ませて、僕の言う通りに……行くよ」
なのは「うん」
ユーノ「我、使命を受けし者なり」
なのは「わ、我、使命を受けし者なり……」
たどたどしいながらもなのはがしっかり復唱している事を確認すると
ユーノは呪文の詠唱を続ける。
なのは「契約の元、その力を解き放て。
風は空に、星は天に。そして、不屈の魂(こころ)は……」
次第になのはも詠唱にしっかり付いて来れる様になり、
そしてある一節にたどり着いた瞬間、二人の声が重なって一つの言葉を紡ぎ上げた。
なのは「この胸に!!」
その言葉に反応するかのようになのはの手の中の宝石が力強く輝き、鼓動する。
なのは「この手に魔法を! レイジングハート、セットアップ!!」
『Stand by ready. Set up』
紅い宝石……レイジングハートは英語らしき言語を電子音声のような声で話し、自らの準備が整った事を知らせて杖の形に姿を変える。
ゴッド「何だ、おまえが俺の相手をするのか小娘
」
外からの声→「のぉぉぉぉ!」
ジム「あのマスターさんが……」
なのは「小娘じゃありません。私は高町なのはです。ユーノ君、後はどうすればいいの?」
ユーノ「大丈夫、落ち着いてイメージして。君の魔法を制御する魔法の杖の姿を、
そして君の身を守る強い衣服の姿を!」
なのは「うん……とりあえずコレで!!」
ジム「無視ですか?」
なのはがフェレットに言われ、とっさにイメージを思い浮かべると
彼女は先程の光柱と同じ光に包まれていった。そしてその光が晴れたとき……
ユーノ「成功だ!」
アレックス「ふぇぇぇぇっ!? 魔法少女ですなのはさん!?」
白い、どこか彼女の学校の制服を思わせるデザインに青いラインの走る衣服を身に纏い、
巨大化した紅い宝石を先端に掲げる杖を手にしたなのはがそこに降り立った。
がんたんく:みっつのねがいごとはー
ユーノ「がんたんくさん、それ何か違いますι
後は心で願うだけで防御も攻撃も出来るから!」
ガンダム「す、すげー!?でもさ」
ユーノにそう教わり、なのははレイジングハートをゴッドへと構える。
なのは「行きますゴッドさん!」
ガンダム「応援来てくれたから」
ユーノ「お、応援!?」
ゴッド「来い、高町なのは!石波天キョー」
マスター「この大馬鹿弟子がぁぁぁぁ!(超級覇王電影弾)」
ゴッド「Σぐはっ!」
突然、ブリッジに飛び込んだ黒いMSはゴッドを吹き飛ばしてしまう。
その刹那にゴッドの背中についていたジュエルシードは剥がれ、ガンダムの手元へと落ちる。
なのは&ユーノ「Σえええぇぇ、あっさり!?」
ガンダム「ほらね、はいジュエルシード」
一方、”みりしゃ”
プレシア「砂風呂というのも良いかもしれないわね」
ターンA「ついでにパンもどーですか?」
プレシア「身体中の水分なくなるから止めて下さい」
アリシア「ヒゲさん、月光蝶やってやってー」
ターンA「わかりましたー♪」
リニス「Σダメですソレ!」
続く
以上です。ではではー
GJ。
なんというゆるさ。
癒されるぜ。
GJ
これは原作を見てみたいな。
朝見ようと思ったら何故か繋がらず帰ってきてみてます。
反目さん。GJです。このまま何かしら続きをよろしく!
SMCさん、どうか書いてください!でも無理はなさらずに・・・。
そしてなの魂のシャマルのようにならないようにでお願いします。
>>665 緩すぎるが、許せるぜ!GJだ!
てか何でアリシアとリニスまで・・・。
皆様感想ありがとうございます。
フルカラーではアリシアは死んでません!リニスも居ます!(ぇ
ちょ、文章の一部に見覚えあると思ったら○伝からのコピペ混じってるw
ボンボンでSDガンダムつながりだからいい……のか?
正直に言うと○伝さん、すいません。
第一期あんまり見てなかったんでどう書いたら良いかなぁって思って真似て書きました。
いいねぇ・・・この緩さがとても良い
チェンジリリカルなのはA’Sの第3話が出来ましたので9時半ごろに投下しようと思いますけどいいですか?
お断りする。
支援
支援その2
お断りする、その2.
677、674
個人でNGしてくれると助かるんですが
>>674>>677 正当な断る理由を明確にしてないし、支援者がいるので早いですが投下します。
第3話 圧倒!! 黒きゲッター!
突然のゲッターの登場により回りは困惑する。
「あの・・・、竜馬さんですよね・・・」
なのはが恐る恐るゲッターに聞く。
「ああそうだぜ、なのは」
「竜馬さん、その姿は・・・」
フェイトはゲッターの黒い姿について聞く。
「これか? これは本当は最終調整のカラーリングでやるつもりだったが、時間がねえからここの結界を破る際にカラーリングしておいた。
ゲッターが黒くなってブラックゲッターってところだな」
「「ブラックゲッター・・・」」
「おい手前ら、あたし達を無視すんじゃねえ!」
ヴィータは自分達が無視されてると思いなのは達を怒鳴る。
竜馬はヴィータの声を聞き、ヴィータ達を見る。
(あのガキと女・・・、この前道で見た奴らだな。間違ってなかったとはな・・・。さしずめあの男はあの時の犬だろうな)
竜馬はヴィータ達を見て以前海鳴市で見たことをクロノ達に言おうかどうか考えたが、言わない事にした。
言ったらつまんなくなるだろうと思ったからだ。
「おい、聞いてんのか!? そこのロボット!」
「うるせえ! 黙ってろガキ! 引導を渡してやろうか!?」
竜馬の怒鳴り声にヴィータは少々びくついた。そして心の中でふと思う。
(こいつ管理局の人間じゃないのかよ? よく考えたら管理局の奴らは質量兵器何て使わねえはずなのに・・・)
ヴィータは知らないが、あくまでこのブラックゲッターはデバイス兼バリアジャケットであり、質量兵器ではない。
「おい、ところで俺は誰の相手をすればいい?」
竜馬が見る限り、相手は3人しかいなかった。
「私、あの子と1対1だから・・・」
「あたしはあいつだね。借りがあるしね・・・」
「私は・・・」
「だったら俺はあの髪の長い女だな」
なのははヴィータ、アルフはザフィーラと戦う事になり、フェイトはシグナムと思いきやシグナムは竜馬がやると言い出した。
「あの、竜馬さん・・・。私もシグナムに借りが・・・」
「いいからやらせろ。お前は俺の戦いでも見てな」
フェイトと竜馬のやり取りを遠くで見ていたユーノとクロノはぼやく。
「何て強引な人だ・・・」
「まあ、あの性格からわかっていたけどね・・・」
「で、僕達はどうする?」
「闇の書はあの3人とも持ってないようだからもう一人か主が持ってるに違いない。君は結界の中を探してくれ。僕は結界の外を・・・」
「わかった」
そう言い、ユーノとクロノは各自結界の中と外を探りに向かった。
そしてなのは、アルフ、竜馬は戦闘を始めようとしたが、竜馬はなのはにあることを言う。
「今のうちに言っておくぞ。なのは」
「何ですか?」
「1対1っても、俺が手を出すかもしれないから注意しろ」
竜馬の変わった注意が終わり、各自戦闘に入った。
「私が勝ったら事情を聞かせてもらうから」
「へ、やってみろよ」
ヴィータはなのはに勝つ自身があるように言う。
『Master. Please call me load cartridge.(カードリッジロードを命じてください)』
レイジングハートが搭載されたばかりのシステムを起動するように言う。そしてなのはも命令する。
「レイジングハート、カードリッジロード!」
『Yes,load cartridge! Drive ignition!』
そしてカードリッジがロードされた。
ヴィータは前みたいに、グラーフアイゼンのラケーテンハンマーで、なのはに突撃する。
『Protection powered(プロテクションパワード)』
なのははそれに反応し、バリアを展開する。
「硬えぇぇぇ」
今までのバリア以上の硬さになっていてヴィータでも破る事が出来なくなった。
『Barrier Burst(バリアバースト)』
なのははバリアを爆発させて、お互いの距離をとった。
その一方ではシグナムがブラックゲッターと戦っていた。
シグナムがレヴァンティンで叩き斬ろうとしてもブラックゲッターはゲッタートマホークを出し、それを防ぐ。
でも実際はブラックゲッターの方が押していてシグナムの方が劣勢であった。
「思ったよりつええじゃねえか」
「ほめ言葉として受け取ろう。ならもう少し本気を出そう」
シグナムはレヴァンティンのシュラゲンフォルムを起動させる。
「だったらこっちも少し手加減なしでやるか」
竜馬はそう言うとブラックゲッターのマントを体に巻きつける。
(何をする気だ)
「ゲッターーーーービーーーーム!」
マントにより拡散されたゲッタービームがシグナムを襲う。
シグナムはレヴァンティンでゲッタービームを防ぐ。
竜馬は今度はトマホークを地面に向けて投げ、砂ぼこりを起こさせた。
「くそ、どこだ!?」
シグナムはブラックゲッターを探す。目の前の砂ぼこりから突然拡散されたゲッタービームがシグナムを襲うがシグナムはうまく対処するが、
突然後ろから自分の両腕の自由が奪われ、背中に何か押し付けられていた。
シグナムの両腕はブラックゲッターの両腕に取られ、背中はブラックゲッターの片足がついていた。
「き、貴様・・・」
「悪いな、戦いにはこんな戦法もあるんだよ!」
「恥は無いのか・・・。戦士としての・・・!」
シグナムが怒り交じりに竜馬に尋ねる。
「そんなもんねえよ。誇りなんて考えた事ねえな」
竜馬は腹部にあるゲッタービームを溜め始めた。
「いくら何でもこの距離でこのゲッタービームくらったら死ぬだろうぜ」
「何!? 貴様その設定はまさか・・・」
「ああ、非殺傷は性に合わないからとっくの昔に解除してるよ」
竜馬はクロノの言いつけを無視して、ブラックゲッターの設定を殺傷設定にしていたのだ。
ブラックゲッターの非殺傷設定はマリーがつけたものだが、竜馬はゲッターの構造を完全に知っていたので簡単にそれを解いてしまったのだ。
(くそ、ここまでか・・・)
「こいつでトドメだ。ゲッターーーーーー・・・」
「ファイヤ!」
シエン」
シエン」
突然ブラックゲッターの頭部に何かが当たり、コックピットが揺れ、ブラックゲッターは思わず手を離し、シグナムは何とか脱出した。
そして腹部に溜められたゲッタービームは明後日の方向に飛んでいきビルをいくつも破壊した。
「フェイト! 手前!」
「竜馬さん、私達は殺しに来たんじゃない。あくまで話し合いをしにきたんです」
さっきのはフェイトが竜馬を止めるためにプラズマランサーでブラックゲッターに当てたものだ。
「竜馬さんは下がってください。今度は私がシグナムの相手をします・・・」
「手前! ・・・ふ、わかったよ」
竜馬はやけにあっさりと引き下がった。
「礼は言わんぞ、テスタロッサ」
「私ももらう気はありませんよ。あなたと戦いたいだけですから・・・」
そして今度はフェイトとシグナムの戦闘が始まった。
フェイトに言われ、下がった竜馬はと言うと・・・。
「やっぱり、気がすまねえな・・・」
竜馬は文句をぶつぶつ言っているとなのはと戦っているヴィータを見る。
なのは対ヴィータはなのはが新技アクセルシューターで押しており、ヴィータはパンツァーヒンダネスで身を守っていた。
「仕方ねえ、あっちにするか・・・」
竜馬はそういいながらゲッタートマホークを取り出し、トマホークをヴィータ目掛けてトマホークを縦に向け、思いっきり投げた。
ヴィータはトマホークに気づき、何とか回避しようとするがなのはの攻撃もあったのですぐには対処できないと判断し、とっさにしゃがんだ。
そしてトマホークはパンツァーヒンダネスをいとも簡単に突き破りヴィータの帽子に当たった。もししゃがんでいなかったらトマホークは確実にヴィータの体に刺さっていた。
それを見たなのはは驚く。自分がアクセルシューターでひびを入れていたとは言え、その防御をトマホークを一つ投げただけで打ち破ったのだから・・・。
破られたヴィータはパンツァーヒンダネスを簡単に破られた事より、はやてがイメージしてくれた大切な帽子を今度は引き裂かれた事に怒りを覚える。
「手前ーーーーーーーーー!」
支援
支援
はするが、頼むから荒らしに反応しないでくれ
支援
ヴィータは帽子を壊された怒りによりなのはよりも先にブラックゲッターを倒す事にした。
ヴィータはラケーテンハンマーで大きく回転してブラックゲッターに突撃する。
竜馬はその突撃を見切るかのごとく、ヴィータの攻撃を簡単に回避してヴィータに蹴りをいれる。
ヴィータは蹴られた体勢を立て直そうとするが竜馬は追い討ちをかけるかのようにトマホークを出してヴィータを攻撃する。
ヴィータはグラーフアイゼンで防御するが、ブラックゲッターのパワーの方が上でヴィータはそのまま地面にと叩き落される。
竜馬は落ちたところを逃さず、ヴィータに一気に近づき、地面に仰向けに倒れるヴィータを踏みつける。
ヴィータはその勢いに耐え切れず血を吐く。
ブラックゲッターの本来の重さは220tであるがこれは竜馬の体を媒体にしているので重さは竜馬の体重に1、2キロプラスしたものになる。
しかしそれでも重いものがヴィータの体に乗っているのだ。
「どうした、それで終わりか・・・?」
「この野郎・・・」
ヴィータは弱弱しくなっているものの竜馬に怒りを向ける。
「元気なガキだな・・・」
竜馬はブラックゲッターの足でさらにヴィータを踏むにじる。
「うわあああああああ・・・」
「それじゃあ一気に引導を渡すか!」
竜馬はブラックゲッターのトマホークを上に上げ、ヴィータ目掛けて振り下ろす。
ヴィータは既に竜馬のブラックゲッターが殺傷設定になっている事に気づいていた。
(ごめんよ、はやて・・・)
ヴィータは死を覚悟したが、トマホークはヴィータに当たらず、トマホークはヴィータの顔の横に落ちた。
支援
「今度はお前か! なのは!」
トマホークはヴィータに当たる前になのはがアクセルシューターでブラックゲッターの腕をトマホークに当てて、ヴィータに当たらないようにしたのだ。
「竜馬さん、やめてください! これじゃあ、その子が死んじゃいます!」
「お前にしろフェイトにしろ甘いな・・・。ふん、お前らの好きにすればいいさ」
竜馬はそう言うとその場を去った。まあ、結界内に残るだろうが・・・。
「手前なんで・・・」
「お話を聞きたいから・・・」
ヴィータの質問になのははやさしく答える。
「だがあたしはお前に負けたわけじゃないぞ。続きをしようぜ!」
ヴィータは先ほどまで竜馬に痛めつけられた痛みを何とか押しのけるかのように空に飛び上がり、なのはもそれを追う。
そして再びなのは対ヴィータの戦いが始まろうとしたその時、突然巨大な雷が結界内に落ちた。
それは結界の外にいたシャマルが3人の帰りが遅い事を心配して、はやてと別れて見に来たのだがクロノに追い詰められたところを謎の仮面の男が助け、
その仮面の男に闇の書の能力を使えと言われたので結界を破るものを使ったものだ。
その様子を見たシグナム、ヴィータ、ザフィーラは撤退しようとする。
「すまない、テスタロッサ。勝負は一時お預けだ」
シグナムは申し訳ないように撤退する。
「ヴォルケンリッター、鉄槌の騎士ヴィータと鉄の騎士グラーフアイゼン。お前の名は?」
ヴィータが自己紹介をするのでなのはも自己紹介をする。
「私、なのは。高町なのは」
「なの、なに、なにょ・・・。ええい! 言いにくいんじゃ!」
「逆ギレ!?」
なのはの名前を言いにくいとヴィータはなのはに逆ギレする。
「今度会ったら、ぶっ殺すからな! 覚えとけ」
ヴィータはそう言いながら撤退するが、竜馬はそれを逃す気が無かった。
「その前に俺が引導を渡してやるぜ!」
竜馬は再びトマホークをヴィータ目掛けて投げた。
さっきよりもその勢いは早く、ヴィータやなのはは対応が遅れる。ヴィータは先ほどまで竜馬に痛めつけられていた痛みがあるのでなおさらだ。
ヴィータに当たるかと思われたその時、ザフィーラがそれに気づきヴィータ目の前に現れシールドを出すが、
トマホークはそれを簡単に破る。ザフィーラはとっさにヴィータを庇うように抱きしめ、かがむ。トマホークはザフィーラの背中を少しかする程度で済んだ。
「ザフィーラ!」
「なんのこれしき・・・。主や騎士を守るのが守護獣の役目、撤退するぞ」
何とかヴィータとザフィーラは撤退した。そして結界が完全に破壊さえ爆発した。
なのはとフェイトはユーノとアルフの防御魔法で爆発の衝撃を防いだ。
「ありがとうございます。アルフさん」
「いいって事よ・・・」
「ところで竜馬さんは・・・?」
ユーノとアルフは竜馬に防御魔法をする事を忘れていた。
しかし、ブラックゲッターは何事も無かったかのように平然と立っていた。
ブラックゲッターの装甲はゲッターロボGクラス(もしくはそれ以上)の装甲なので結界の爆発に簡単に耐えれるのだ。
なのは、フェイト、ユーノ、アルフ、クロノ、そして竜馬はハラオウン家に戻っていった。
その一方で八神家に戻ったヴォルケンリッターははやてがすずかの家に泊まる事を知り、電話で謝っていた。
「ごめんなさい、はやてちゃん・・・。なかなか皆と合流できなくて・・・」
「いいんやよ、私は今日はすずかちゃんの家で泊まるから皆は冷蔵庫にある鍋でも食べてくれればいいんや」
「本当にごめんなさい・・・」
「シャマル、ヴィータと変わってくれ?」
シャマルはヴィータと電話を変わると、庭の方にいるシグナムのところに駆け寄る。
「シャマルか。ヴィータとザフィーラの様子はどうだ?」
「ヴィータちゃんは踏まれただけで、骨や内臓に問題なかったわ。ザフィーラも切り傷と言ってもかすっただけだけだからクラールヴィントで直せたわ」
「そうか・・・。しかしお前を助けたその仮面の男も気になるな・・・」
「ええ、味方であってほしいけど・・・」
シグナムとシャマルが話しているとはやてとの電話を終えたヴィータがやって来た。
「あたしはその仮面の奴なんかよりあの黒いロボットの方が気になる」
「確かにな・・・」
「二人とも何かあったの?」
事情を知らないシャマルが二人に事情を聞く。
「あのロボットのパイロットは私やヴィータを何の躊躇もなく殺そうとした」
「!?」
「あたしもシグナムもあんな奴に簡単に押されてた。管理局の連中やザフィーラがいなかったら間違いなく死んでた」
「そんな・・・」
シャマルは信じられないという顔をする。自分達が知っている限りでは管理局員はよほどのことでない限り相手を殺そうなんてしない。
ましてや殺傷設定にするなんてもってのほかである。
「しかし、あのパイロットは戦い慣れている。そうでなければ私の後ろを取る事なんて出来ない」
「そんな奴が何で管理局にいてロボットを持ってるんだ・・・」
「もしかしたらそのロボットはデバイスじゃ・・・」
シャマルがふと思った事を口にする。そのブラックゲッターはデバイスなのではと・・・。
「そうかもしれねえな・・・」
「しかし、次に会う時は用心しなければな・・・。私は出来ればテスタロッサと戦いたいが・・・」
(このバトルマニアめ・・・)
ヴィータは心の中でシグナムのバトル好きにため息をついた。
「しかし、一刻も早く闇の書を完成させねば・・・」
「ええ」「ああ」
3人は改めて闇の書完成を急ぐのを決意するのであった。
投下完了。
竜馬が原作アニメ以上の戦闘狂です。
次はこのままいくと八神家メインになってしまうので竜馬の出番がほとんど無いのが現状です。
何とか竜馬の出番を増やさねば・・・。
三点リーダは二つ重ねるのが基本なんだぜ……
何度も指摘されてるのに直さないんだからもう彼のポリシーだと思うしかないよ……
ある意味それが彼の長所でもあり短所でもある・・
三点リーダーは出版社によって使い方に揺らぎがあるしな。
GJ
考えてみると等身大のゲッターってなんかシュールだw
姿とあいまってどっちが悪役か分からんw
>>695 あれ?そうでしたっけ?申し訳ありません。今度からそうします・・・。
本当にごめんなさい。orz
真面目な話、まずは他の上手な人の作品を読み込むべきだと思う
>>700 おーい兄さん、「?」キー押してリーダ書いてない?
「。。。」を押して変換かけてみるといいよー
>701
文章なんて簡単には上達しない。
10年書き続ければ誰でもうまくなる、なんて言うのもいるが逆に言えばそれだけ書かないとうまくはならないという意味でもある。
そこまでいやならNG登録をおすすめする。
GJ!!
竜馬・・・捕まえる気が一切ねぇw
ACE3のように棘付き拳での殴打も期待!!
あと、疑問なんですが竜馬って簡単に名前呼びましたっけ?
クロノとかならチビとかクロスケとかいいそうで。
>>701 他の人の作品は皆「……」なんは知ってましたが、まさかそれが普通だったなんて……。
気をつけよう。
>>702 そうです。試してみましたが出来ましたね。ご指摘ありがとうございます。
>>705 国語の作文とかで、縦書きのときに「1マスで点三個を2マス」ってやらなかったかな?
世の中習うより慣れろ、技術は教えられるのではなく盗むもの。
まあ、あなたの場合慣れることよりも先に習う事の方が大事だと思いますが。
>>706 やった事ないし、聞いたこともありませんね。
国語の作文で「……」使った事ないからな……。本当に気をつけよう。
>>704 俺が知ってる限りだと、竜馬は名前を呼び捨てですね。早乙女博士はジジイですけど……。
竜馬がヌルい。
本物が熱湯に比べて、猫舌でも一気に飲み干せるくらいにヌルい。
しかもカルピスを十分の1に薄めたくらいに味がない。
本物なら平気で最後までやって、邪魔する連中もまとめてやる。
次は竜馬となのは達の話だろうが、最低でも竜馬の半分の味は出してほしい。
でもリーダは本当に二つが基本みたいね。家にある小説片っ端から調べてみたら全部そうだった。
>>710 すいません、俺はチェンジゲッターとネオゲッターしか見てないもので……。
それに竜馬が過激すぎるとその後の展開が困るんですよ。
後、次は八神家メインですよ。
煽りたい奴は「他の人は皆「……」なのは知ってましたが」のあたりにまず突っ込まないのか?
>>712 チェンゲ見てたらそんなこといえないはずだけどな。
あれの竜馬が一番過激なんだし
>>712 ありきたりな展開や、ただなのはに合わせたらゲッターの良さを殺してしまう。
これが他のゲッターによってはよくなりますが、このゲッターでは…
当然わかってる上で書いてると思いますが。
この場合、竜馬はゲッターに会わせた方がウケはまだいいはず。
甘い、ヌルい、薄いと、これ以上は続けずに竜馬らしさを前に出すことをオススメします。
トマホークがヴィータを庇ったザフィーラの腕を斬り飛ばすとかは見たかったです。
あとヴィータかシグナムの腕か肋骨を圧し折るとか・・・後はアースラメンバーによる
非難を聞き流したり知るかよで終わらせるとかw
つーか、そんなにスパロボSS書きたきゃ他所逝け。
なのはスレなのに、どっちに重点置いてんだ?
いいかげん板違いスレ違いだ。
容量が470KBに近づいてまいりました。そろそろ次スレの季節です――
>>718 腕を吹き飛ばしたり、骨を折ったらはやてが怪しみますのでやめましたが、
アースラメンバーの非難を聞かないは次回で書くつもりです。
・・・・哀れ杉てくれてやる言葉も見付からねー
みんな〜
紳士は黙ってスルーしよう。
お兄さんとの約束だ!
竜馬が時空管理局によって保護されてる身分なんだぞ、大人しくしてろのようなことを言われたら
誰が頼んだぐらい言いそうでw
でも、町でなのはとかが変なのに絡まれてたら、絡んだ相手をボコボコにして助けそうなイメージがありますw
>>725 まあ、そうですね。そんなイメージはありますよ。
それにそれらは次回で書こうと思ってる部分に一致してるのが恐ろしい。
流れをロイスト。
帰ってきた電王Aパートできました。
投下おk?
729 :
魔装機神:2008/01/22(火) 23:18:48 ID:Z5umQASg
おk、多分後一話くらいは大丈夫だと思う
寝る時間近い上に反応ないので投下。
【未来 東京】
「先輩!キリがないよ!」
「クソ!こいつら何匹いやがるんだ!?」
良太郎と別れ、ハナと共に未来で平和な日々を過ごしていたモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、ジークの五人は、突如東京に現れた、コウモリ怪人軍団の襲撃に合っていた。
「ええーい!ラチがあかんわ!」
「僕達だけじゃ足りないよ〜!」
「ええい!貴様らまとめて図が高い!」
「勝手にあきらめんな!ここであきらめちまったら、良太郎やなのは達が守ったこの未来が…!」
「先輩…そうは言っても…」
「やれやれ、相変わらず仲の良いこった。」
「「「「「!?」」」」」
時空を突き破りガオウライナーが現れ、運転席からガオウストライカーに乗った牙王が飛び出す。
「よぉ…」
「テメェ…牙王!」
「なんで…お前、あんときモモタロスが…」
「細かいこと気にするなよ。どうせお前らは…」
ガオウストライカーから降り、腰にガオウベルトを出現させる牙王。
「ここで…俺に食われる運命だ…変身…!」
『GAOH form』
「「「「「!?」」」」」
【現代 東京】
「ハッ!ハッ!」
「はああああああああああ!!」
仮面ライダーファイズ、フェイトの二人は、東京でドクガンダー、蜘蛛男の二大怪人と激闘を繰り広げていた。
しかし、高い戦闘能力を持つ二人にドクガンダーたちが適う筈もなく、二人は圧倒的な力で二体を追い詰めていく。
「ヤアアアアアアアアアアア!!」
「サンダーーーーーーーースマッシャーーーーーー!」
最後にファイズのクリムゾンスマッシュがドクガンダーを、フェイトのサンダースマッシャーが蜘蛛男を貫き、倒した。
(´・ω・)支援
………
戦いを終わらせ、東京の市街地を歩いている二人(フェイトは私服を着ている)
「AAMONの攻撃…益々激しくなってるね。」
「ったく、面倒くせったらありゃ…ん?」
「?、巧さん?」
「あれ…」
大柄の不良に絡まれている青年を発見し、青年に向けて指を差す巧。
「テメェ…カツ上げされた腹いせに人に空き缶ぶつけるたぁどういう了見だ?ああ?」
「ち…違うんです!これはゴミ箱に…」
「うるせえ!」
「うわぁ!?」
言い訳もできず、殴られて背後のゴミ箱に激突する青年。
巧達はこの頼りない青年に見覚えがあった。
なぜなら…
「野上?」
「良太郎?」
この青年もまた、戦友であったから…
【平成ライダーサイド】三話「帰ってきた仮面ライダー電王」Aパート
「ほ…ほんとにわざとじゃ…」
「うるせぇ!徹底的に…」
「待てよこのデブ。」
不良の背後から罵声を浴びせる巧。
「た…たっくん!」
「あ?何だテメーは?」
「こいつのダチだよデブ。」
「…その減らず口を止めねぇか?」
「デブにデブって言って、何が悪いんだよデブ。」
「…殺す!」
(効果音)ドカバキボゴ!
「うわああああああああああああああん!」
ボコボコにされて逃げていく不良。
「ったく。」
「あ…ありがと…」
「良太郎!」
良太郎の傍に駆けつけるフェイト。
「フェイトちゃん…」
【公園】
「良太郎、大丈夫?」
良太郎の腫れた頬に濡れたハンカチを当てるフェイト。
「いった…うん、大丈夫。この程度でへこたれてたら、モモタロス達に怒られちゃうよ。」
「しっかしお前、相っ変わらずついてねえんだな。」
「はは…まあね…」
巧の一言に凹む良太郎。
「巧さん!駄目だよそんなこと言っちゃ…」
「良いよ、ホントのことだし…」
「ん?どうしたの?」
良太郎の顔を覗き込むフェイト。
「…悔しいな。」
「え?」
「フェイトちゃん、僕知ってるよ。皆が…また戦ってるってこと…」
「…」
「でも…今の僕に、戦う力はないから…皆の力になれないのが悔しいんだ。」
「良太郎…」
「お前なんかいたって大したことねーよ。」
「巧さん!」
「あははは…良いよ。僕はたっくんや剣崎さんみたいに、腕が良い訳じゃないし…
でも、何もできないならできないなりに、皆のこと応援するよ!
今度ミルクディッパーに着てくれたら、コーヒーとケーキをご馳走する!
ああ、もちろんたっくんのコーヒーはアイスで。」
「楽しみにしてるよ。良太郎!」
「うん!」
「…」
巧は財布から菊地クリーニングの無料券を取り出し、良太郎に渡す。
「たっくん?」
「たまには家にも洗濯物出しに来い。綺麗に洗ってやるよ。」
「…!、うん!」
「(巧さんも…素直じゃないな…)じゃあ、田所さんのお店行こうよ。今日はあたしが奢るからさ。」
「え?良いの?」
「うん。たまには♪」
その頃…
【路地裏】
「はぁ…はぁ…チクショオ!」
先程巧にボコボコにされた大柄の不良は建物の壁を叩く。
「あの二人…ぶっ殺してやる!」
「ふふふ…良い殺気だな。」
「!?」
不良の前に現れるゼネラルモンスター。
「何だよジジイ?」
「お前に力をやる。」
「何?」
「誰にも負けない力をな…クックックックッ…」
【AAMONアジト手術室】
ゼネラルモンスターの誘いを受け、不良は改造手術を受けた。
手術を受けた不良は今、怪人・タランチュラジンとして生まれ変った。
「起きよタランチュラジン!」
「ヂュラアァァァァア!!」
両手両足の拘束具を破壊し、起き上がるタランチュラジン。
「クモンジンの強化型であり、ライダー撲滅のために作ったタランチュラジンよ、仮面ライダーファイズが憎いか?」
「憎い!俺は奴を殺す!」
「ならばその憎しみ…存分に奴にぶつけるが良い…行け!」
「ヂュラアァァァァア!」
タランチュラジンは雄叫びを上げ、手術室を後にした。
「フフフフ…タランチュラジン…期待しているぞ。」
ゼネラルモンスターは手に持った鞭を撫で、不気味な笑いを浮かべた。
投下終了
気付かなくてごめんなさいっす…
次回のBGMはクラジャンとダブアク行くっス。
支援
>>734 ライダー氏の更新速度は異常
そして続きにwktkしながら、次スレを立ててみようと思う吉宗であった。
立てられなくなって、とても悲しいと思う吉宗であった。
だれか たのんだ
よっしゃ、じゃあチャレンジして見る
ええと、リリカルなメタルの6話書けて推敲終わりました。
現在誤字脱字チェック中。文字数12000。
予約がないみたいだけど24:00ぐらいに予約しておいてよろしい?
それと次スレがたってから投下するのとこのままこっちへ投下するの、どっちがいいのでしょう。
>>739 あー、多分500KBオーバーするよー…
次待った方がいいんじゃないでしょうか?
と思ったら立ったので…
∧_∧
ry ´・ω・`ヽっ 埋めるよー
`! i
ゝ c_c_,.ノ
(
)
.∧ ∧.(
(´・ω・∩
o ,ノ
O_ .ノ
.(ノ
━━
埋めついでに最近思ったこと、
映画版トランスフォーマーのブラックアウトがディセプティコンの中で
攻撃力が半端じゃないのを今さら気づいたorz
744 :
梵天:2008/01/23(水) 00:15:23 ID:y+ZuzEA9
人はこちらに居られますでしょうか?
支援絵が完成したので、投下したいのですが、新スレとこちらどちらがよいでしょうか?
>>744 おぉぅ。
次スレは投下の予定みたいなので、梅ついでにこっちのほうがいいんじゃないかと。
埋めついでだが、こんな夢を見た。
とある戦場惑星。
多くのロボット達が破壊を繰り返す中で、一体のロボットが本来ある筈の無い『感情』に目覚め掛けていた。
自分は、何者なのだろう、こんな事の為に生まれたのでは無い気がする。
そしてある日、彼の前に現れたのは、ここにいる筈の無い人間、三人の女性であった。
「ほぅ、ロボットでありながらリンカーコアを持つとは」
「未成熟だけど、キャパは大きそうね」
「とりあえず、動けなくして取り出そーぜ」
そして彼は三人を迎え討ち、敗れた。
何かを奪われた感触、だが、もがくうち彼は、それよりもっと大事なもの・記憶を取り戻す。
「思い出した……俺の名前はシルバーフロンティア……アイアンリーガーだ!」
そして戦場より生還を遂げた彼は、名を『マグナムエース』と変え、新たな生きざまを示すのだが……それは別の物語である。
747 :
梵天:2008/01/23(水) 00:22:13 ID:y+ZuzEA9
>>747 文治いいいいいい!!!!!!
なんですか? 俺を嬉死させる策略ですかこれは? マジで嬉し過ぎて死んじまうぜ!!
しっかし文治って本当に人気あるな、良いキャラだしもっと書いてみたくなってきた。
リリカル・グレイヴの筆がなかなか進まない自分としては良い刺激になりました、感謝です!
>>747 素晴らしいです。熱いです。
なんなんだこの熱さは。渋さは。
銃が出ていないのに感じるこの濃密な香りは。
別の作品の私ですが、とてもいい刺激になる絵でした。
750 :
旅ゆく人:2008/01/23(水) 00:52:55 ID:LkT6SFpP
あー……。
やっぱ、芋焼酎の水割り飲んだら、『リリカル旅話』の続き、
あんまし書けなくなったー……。
大体、今日は一日引きこもって、続き書くつもりだたーのに、
新しいパソの事で色々とやってたら、
時間が無くなったー……。
でも、やっぱいいなー、Core 2 Quadぉーw
銀英伝の『わが征くは―』のエンコが一時間かからんかったもんなー。
まあ、前のせろりんマシンと比べるのもどうか、とーw
そんな一日ぃー。明日からまた夜勤ー。
続き、どうすんべー orz
まあ、世界史に残る一日を、何故カノンベンダらりんと過ごせた幸せに、
乾杯、と。
さて、次スレに移って人が少ない間に画像を起き逃げだぜ……
なの魂の人の
>>530の想像から生まれた産物なのだが、ぶっちゃけ下書きッス
更にこのスレの埋めの時を狙った為に時間が少なかったから雑い
その上この画像には、うす汚れた世界しかひろがってねーぞ!
それでも見てやろーというお方は見て下さい
ちなみに苦情は一切受け取らないゼッ!
http://imepita.jp/20080123/080680
はやてのヤンデレモードがw
はやての目がw
このはやては一体誰に対してこうなってんだろうなwww
ヤンデレカオスモードでフェイトそんの乳を・・・w
>>756 は「フッフッフ…この胸で誘惑したんやな? …いけない子やわぁ、お仕置k(ry
>>756 つまりこういうことか
はやて【なんなんや……この男。私のフェイトちゃんに如何わしい事を……許せん、許せんよ。
それにフェイトちゃんもフェイトちゃんや……。
他の男(?)にその胸を許すなんて……私との蜜月は気の迷いやったとでも言うつもりか?
ふふふ……帰ったらみっちり身体に教え込んでやらんとあかんなぁ……
ああっ。イイ声で啼いて私を誘っとるんか?
でも、許してあげん。私の味わった苦しさと痛みを教えたる】
>>758 そっちかよwwww
弟子にしてください。
メガネはローションを用意して、酢昆布は洗濯ばさみな展開ですなw
このはやての目の怖さは異常www
竜馬サド全開!! GJ! 竜馬好きとしてはヨダレ物でした! スパロボXさんこれからもがんばってください!!
>>746 またなんつー懐かしいもんを……。
某召喚スレと違ってこのスレの住人で知っているのは少ないんじゃないか?
と、思わず考えてしまったが、懐かしすぎて泣けたぜ兄さん!
改めて思い返してみると何でスポーツモノなんだったんだろうな、あのアニメ……。
何いってんだ、スポーツものだったからこそよかったんじゃねぇか!!
>>736 そしてその一方で全然更新できないのがこの私であってですね……
しかも約1ヶ月以上規制に巻き込まれて散々ですよ
ひょっとして罰でも当たったんでしょうか?
>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダーさん
GJです! あはは巧とフェイトが共闘しておられる…しかも巧優しいし!
こっちの巧とはえらい違いですね、当たり前ですが
電王も終わって来週からキバが始まりますが……敏樹脚本で牙というのは
なんか爽やかな予感がします(しかも親子というのが)
そしてしばらく来れない間に参られた幾多の職人さんにGJ!
初期の頃にはまさかこういうことになるとは思いもしませんでした
どうか皆さんこの私の分まで頑張ってください!
うぉぉ!!お久しぶりじゃないですかッ!!
しかしなんと・・・ついていないw
正伝の続きを待ってますw
はーいお久しぶりでーすしかし4ヶ月くらい顔を出していないと
投下どころか書き込むことだけでももうドキドキものですね
投下更新については……もうちょっとだけお待ちくださればなんとか
私もStS+ライダーさんみたいにサクサク戦闘シーンが書ければ良いのですが…
デビュー戦では本編にして約一話分の戦闘に3話も使ってしまったわけですから
楽しみにしてます。ティアナがどうなるのかとか気になります。
>正伝さん
お久しぶりです!
いやぁ…サクサクだなんて…ただ単に難しいのが苦手なだけですよ。
そんな僕も気が付けば一部が終了して二部連載中です。
応援よろしくお願いしますね。
僕も正伝さんを応援します。
梅
今度から立てるのもっと後にしたほうがいいんじゃないだろうか・・・
これは残りすぎだろ、jk
みんな新スレたったら埋めずに即移住しちゃうからね……埋
そうなんだよね……
どのくらいだったらちょうどいいのかネェ
埋め
どんどこ埋めますか
本スレ100k超えてるのにこっちのこってるよwwww
あと14kくらいか?
ぶっちゃけ、立てるの490kくらいでもいいんじゃないか?
SS投下サイトだから、マメに埋めないと残ってしまうのはしょうがない。
さー埋めよう
つか、埋めようとする人間が少なすぎな気がしないでもないwww
埋め
まぁとりあえずうめとこか
全然進んでないなぁ
埋め
もうマジで490kにしようよ・・・・・・
埋めに参加している皆はどうおもう? とただ埋めるだけではなんなので話題提示
埋め
ざっくり埋めるべ
オリジナル魔法はどこまで許されるのか〜
そうねぇ……バーニングフィンガーアタックくらいまでならwww
肩こりと腰痛に効くのか
よーし、パパがザムディン撃っちゃうよー
オリジナル敵がどこまで許されるかも知りたいな。
原作の敵はあらかた死んでいるとか、とりあえず倒して欲しくないやつばっかりそろっているとドラゴノサウルスみたいにオリジナル的を出したほうがいいかもとかおもってくる。
>>783 ギャグならエターナル・フォース・ブリザードクラスでもOKだが、シリアスだとちょっとな……
魔法が発動するまでに5時間ほどかかるエターナル・フォース・ブリザードだったらいろいろドラマもかけると思う。
つか、5時間も魔法準備態勢でいられるのがすごくね? それだと
さて、ゆりかごにLシステム搭載したい俺は許されるのか、と
どのLシステム?
Xか?
燻し銀「ODEシステムだ……」
>>792 うむ。Xだ
ぶっちゃけ、主砲よりも凶悪な気がしたんだ。
デバイスを片っ端から機能不全にした上に、広域展開で都市機能完全破壊
ルチル役は誰が……ヴィヴィオか?
うむ。ヴィヴィオだ。
んじゃラストはどうなるんだ…そもそもヴィヴィオいなかったらなのはと闘うのは…スカ?
フェイトさんを退けてスカ華麗に参上とか
洗脳でLシステム基幹部にされる
↓
洗脳解除。NT能力の暴走止まらず。
↓
魔力ダメージでノックダウン
じゃだめかの
Lシステムに搭載されてる時点で精神崩壊してないか?
あと7Kみんながんばれ
聖王の鎧が嫌な方向に発動中ナノサ…
というか、スカちゃん魔改造という業があるしな
えろいな・・・魔改造…・・・@@@@@@@@@@@@
飛行機のプラモが変形合体だって!?
>魔改造
それなんてゲッター?
わああああぁぁぁぁ!
片翼14話ができて、今投下したいというのにもう残り容量が1桁しかない…orz
…大人しく次スレで投下待ちします。
埋め
Sorry,15話だったよOTL
>>794 >デバイスを片っ端から機能不全にした上に、広域展開で都市機能完全破壊
もういっそミノフスキー粒子でおk
月光蝶とかは?
ミノ粉も考えたんだけどね。
「魔導師を組み込んで機能する広域攻撃システム」って浪漫に負けたの
あんちしずまどらいぶ
なら、エンジェルハイロウでいいやん
おまwww
エンジェルハイロウなんて投入したら
あのリングの中身、全部人造魔導師という恐ろしい事態になっちまいますよ
スカの外道っぷりに磨きがかかるなw
というわけで、比較的穏便に出来そうなのがLシスじゃないかなぁ、と…
815 :
一尉:2008/01/23(水) 21:05:55 ID:AUAem7iZ
ふふつおもしろずきるんや。ガンダムよ。
あと5K
あと5Kとなりました。
埋まりきるまであと少し。
本スレでGコンの話が出てきてたが、
確か昔、Gコンの形したおもちゃのゲームがなかったっけ?
真女神転生Vとのクロスを考えた
金髪様に目をつけられるなのは…
いや、なんでもないです
俺はアルシャードとのクロスを考えてみた。
真帝国vs管理局をしてみたかったが話がすごく大きくなりそうな上、マイナーなんだよな。
今更、あのGコンを買わなかったことを後悔してる。
以下妄想
大きな白いリボン
前腕とスカートの横に黒い装甲部
胸には大きなエメラルドの飾り
デバイスは大型のコアによる演算特化型支援タイプ“童夢”
DX仕様BJ装備型ティファ
のこり7k位でとまってしまったなwwww
話題も尽きてきたし・・・
とにかく埋めませう
クロス……ネタ……
正直戦闘メインはたくさんあるから、新鮮味ないなぁ、とか言われそうだお……
ここはシリアスほのぼの? 仲間愛ものをいっちょ逝ってみるってのも手かね?
あえて、6課に参加しないで
本局および監査部側から描くリバースサイド、とか
まじでやったら尊敬するけど
ほのぼのか。
六課に旅行にでも行かせるとか。
オレ、最近投下している人たちを見てて思ったんだが、
小説の書き方をきちんと理解していない人が多いんじゃないかと思う。
主に「3点リーダー」とか。
こういうことを防ぐためにも小説の正しい書き方が書かれているサイトのURLとかを
載せたほうがいいんじゃないか、と、空気を読まずに言ってみるオレ。
地上部隊からの査察で魔法能力ない一般人(クロスキャラ)が……ってのは考えたことはある。
中将の手先だって思われて、常時の姿をなかなか見せてくれないから、信頼関係を築くことから初めて。
でも、仕事に手を抜かず、しっかり報告、とか。
戦闘時はこそこそと隠れまわりながら、記録をとって魔法以外の方法で逐一報告
とかまで考えて挫折した
>>827 載せるのはいい案かもしれん。
が、問題はそれを読んだとして、それを受け入れるかどうかだな。
もしくは読みさえしないかもしれない。
>829
それは書き手の欲求しだいだしな。
だが、SSを書いていてこういう書き方で良いのか?と思うときは時々ある。
そういうときに参考になりうるさいとがいくつかわかっているとありがたいとは思うが、俺は知らないだ。
読む、読まないは結局書き手次第になるだろうがあって悪いことはないだろう。むしろ読むのが少なくても良いと思う。
>>830 なら、サイト探してみるか……なんかいいサイト知ってる?
つか、そういうのって載せていいのかな? リンクフリーなところじゃないといろいろと不味くならない?
URL直張りじゃなくて、引用してレスに投下のほうがいいのかもしれん。
サモンナイトエクステーゼとのクロス考えてるんですけど…
EDで転生した二人の転生先がミッドという事にして…
デバイスとかどうしよ……orz
>831
龍騎氏にまとめサイトからリンクしてもらうように頼むというのはどうだろう。
この程度なら龍騎氏を忙しさで殺すことにはならない……と思う。
>>819 メガテンとのクロスも是非見てみたいな。
なのはがルイ様に目をつけられるのもGJ。
>>833 そうなるとしたら、もう本人が来ないことにはどうしようもないな。
忙しいかどうかは本人次第だし。
まぁ、そのときのためにいくつか参考のサイトのめぼしをつけておく位か? 今出来るのは
>>835 リンク貼っても、後で何か言われても困るので名前だけ。
ググレば大丈夫だろうとは思うが・・・
「ライトノベル作法研究所」
「テンプルナイツ 宮殿騎士団」の小説、ノベル、ゲームシナリオの書き方・作り方
「あらすじ.com」
自分のおすすめはこれかな。
小説公開時の注意点や面白くするための書き方とかも載ってるし、
とくに長編なんか書きたい人は一番下のサイトをオススメします。
>>836 それだけあれば大体はカバーできるね
後は龍騎氏が来るのを待つ、か
さて、残りも3kほどになったようだし最後まで走りぬけよう。