2ならドゥーエは俺の嫁
1乙でーす。
4 :
インフェルノ:2008/01/09(水) 18:49:38 ID:9GvoaFHh
乙〜
本日のMVP
>>1乙!
新スレ一発目行っちゃってもよろしいでしょうか。
最近の仕様だといくつか投下したらきっと避難所で続きでしょうが……
了解!道は空いている!
よっしゃぁぁぁぁ!
飛駆鳥大将軍再販決定により極限まで高まったテンションで投下開始!
======
「皆、聞いてくれ!」
――スマン、みんな――
「俺は……俺は武者をやめる!」
――本当は俺のわがままなんだ――
「……実は、俺にはもう鎧が無いんだ」
――これも嘘だ。父上の鎧を仕立て直した俺の命にも等しい宝を失うものか――
「何より、俺にはこの地で果たさなければならない責任がある」
――ラーメンのスープがどうこうしたくらいで天馬の国全体の運命は揺るがない――
「俺のせいで昔の味を失ったこの店を彼女一人で支えていくのは不可能だ」
――けれども、それでも、俺は――
「だから今、ナツミさんのそばを離れるわけにはいかないんだ」
巻之壱拾壱「勇気は明日への道標なの」
「えーっ!?」
「な、何ですと!?」
夕暮れ時、夜が迫る博多の空の下、號斗丸の起こした爆弾発言は
集まった武者頑駄無たちを心の底から驚愕の坩堝に巻き込んだ。
なにせ號斗丸と言えば後々の世でも最強の武者は誰だ? と言う話題には
必ずその名が挙がるほどの屈指の実力を持つ武者。
特に雷鳴頑駄無は號斗丸が幼名の「舞威丸(ぶいまる)」を名乗っていた頃から知っていて、
鷺主は共に力を合わせて闇の軍勢と戦った戦友だ。
この二人の受けた衝撃たるや、ここであえて語るほどの事でもないだろう。
「……本気なんだな、號斗丸」
「鋼丸か……その通りだ。理解してくれとは言わんが……」
「確かに、理解する事は難しい……だから、俺はこれで確かめさせてもらう」
そう言うと、鋼丸は拳を握り締め、格闘術の構えを取る。
「わかった……鋼丸、手加減はしないぞ!」
「そんな事をすれば今度こそ俺はお前を軽蔑するぞ、號斗丸!」
……勝負は一瞬だった。
二人の渾身の力を込めた一撃は互いの顔面に会心の一撃を抉り込み、
そのまま崩れるように地に倒れ伏させてしまった。そう、誰もが認める完全な引き分けだった。
「號斗丸さん!」
青ざめた表情で號斗丸のもとに駆け寄っていくナツミ。
しかし当の號斗丸と鋼丸はどちらからともなく底抜けに明るい笑い声を発し始めた。
「……お前の拳、効いたぜ……號斗丸。
あれは腑抜けなんぞに出せる一撃じゃない。お前がそうじゃ無いと分かって安心した」
「鋼丸、俺は……」
「もう何も言わなくていい。正直天宮や天馬の国の運命がかかっているし、納得はできないが
男が一度決めた事なら最後までやり通して見ろ。俺一人位なら応援してやってもいいぜ」
「私達も同じ気持ちですよ、號斗丸。あなた一人の穴程度、我々が埋めて見せますよ」
「號斗丸の気持ちはよーわかったで! それも武者(おとこ)の戦いや、頑張りな!
そやけど、ええスープできたらまた一緒に戦ってや! ええやろ!?」
「鋼丸、鷺主、それに武者丸……お前達……!」
仲間達の励ましに後押しされるように號斗丸はゆっくりと起き上がり、
集まった仲間たちと円陣を組んでその手を重ねあう。
「ああっ、わかったぜ! みんな、ありがとうよ! お前らも頑張ってくれ、頼んだぞ!」
澄み切った笑顔で仲間達の想いにそう応えた號斗丸。
そして彼らの後方でひっそりと彼らの友情と温かい善意に打ち震えるナツミ。
彼らの瞳には心なしか光るものがあったという。
「アルフ、ただいま」
「フェイト! おっかえり〜♪」
なのはとの激突を制し、発動したジュエルシードを確保して
博多からこの世界での住居に帰ってきた黒衣の少女……フェイト=テスタロッサ。
動物園関係者が見たら即発砲されそうな絵面で猛獣が勢いよくフェイトに飛びかかる。
しかし、彼女に危害が加えられる様子はない。それもそのはず、
飛びかかった猛獣は彼女が使役する忠実な、己の分身ともいえる使い魔であるためだ。
狼を素体としたその使い魔、アルフは狼というより飼い慣らされた大型犬といった風情で
主の無事の帰還を彼女なりの愛情表現で祝っていた。具体的に言うとジャンピングホールド。
当然その耳は後ろに寝かせ、尻尾は勢いよくぶんぶん振り回している。
「ちょ、ちょっと、苦しいよ、アルフ!」
「あはは……ゴメンゴメン。けどさぁ、あたしだってずっと心配してたんだよ?
そりゃフェイトの力は知ってるけどさ、一人残ってジュエルシード集めだなんて……
何か痛い思いとか、しんどい目にあったりしなかったかい?」
「うん、私は全然平気。少し……邪魔が入ったけど、
ジュエルシードもちゃんと確保したし、大丈夫だったよ」
その言葉を聞いたアルフの目の色が変わり、
その容姿を本来の狼の姿から年頃の女性の姿へと変化させる。
人間の姿への変身能力は使い魔の得意とするところである。
「邪魔が入ったって……? 一体どこの何者だい!?」
「よくわからない……けど、インテリジェントデバイスを持って、
白いバリアジャケットをした私と同じ系列の魔導師の女の子」
「まさか、そいつもあたしらみたいにジュエルシードを集めて……?」
「……多分。いくつかは、あの子が持ってるのかな……?」
「フェイト……そんな悲しそうな目で、次にその子に合った時、戦える?」
「大丈夫だよ、迷わないから……」
心配そうに自分を見つめるアルフに向けて、フェイトは儚げな笑顔を作りそう答える。
「そう……じゃあ、早速だけどご飯にする? お風呂? そ、れ、と、も……?」
「……アルフ、そういう知識一体どこから身に付けて来るの?」
「え? いやぁ、まぁ、その……だってさ、こっちの世界のテレビ番組って面白いんだよ?」
「ふふっ、変なアルフ。じゃあご飯がいいな。手を洗ってくるね」
「あいよっ! あんた達、フェイトはご飯がいいってさー!」
「了解でさ、アルフの姐御!!」
アルフの威勢の良いかけ声に答える複数の野太い声。
もはやこの空間に存在するだけで罪深くさえ感じられる彼らは一体何者なのか?
ここで時間を少し遡ってみる事にしよう。
「そのジュエルシード、頂いて行きます」
「いやー、やっぱりたまには遠出してみるもんだねぇ!
こんな所で大した苦労もしないでジュエルシードを拾えるなんてさ!」
「もう何、今日!? 天国から地獄へのフリーフォールの雨あられっすかー!?」
新幹線が事故でストップしたあの現場から少し離れた山の中。
フェイトとアルフは運良くというか悪くというかたまたまジュエルシードを手に入れてしまった
あのお笑い四人組……もとい、堕悪霧者愚連隊の四名を脅迫していた。
九歳児がとる行動ではないとは思うが相手がこいつらなので大目に見て欲しい。
「さぁてあんた達、わかってると思うけどそのジュエルシードを渡してくれないかい?
もし嫌だってんなら……ガブッ!! と行かせてもらうよ?」
「できたら手荒な真似はしたくありません。素直に渡してください」
「いやいやいやいやいや、そんな物騒な凶器首筋にぴたぴた当ててくる時点で
どこらへんが手荒な真似じゃないと言うのか小一時間ほどご説明願いたいのでありますがーっ!?
……ハッ、もしやこれが噂の『あててんのよ』と言う奴か! フラグ立ったルンルンシャッフル!?」
あいも変わらず余裕があるのかないのか微妙に古いネタを次々とまくし立てる堕悪圧愚。
対して他の三名はこの世の終わりのような表情をしてその場に座り込んでしまう。
「あぁ、我らも遂にここまでか……」
「これ以上汚名を挽回できなかったら処刑されちゃうんだな……」
「アディオス、現世。アディオス、俺たちの酒池肉林……」
そこまで言うとおいおい泣き出してしまう堕悪雑獄苦、呪圧愚、圧愚害。
あと汚名は基本的に挽回する物ではなく返上する物だ。そんな事ではジェリドになってしまうぞ。
「…………」
「えーっと、フェイト?」
「ごめんなさい。こういう時どういう顔したら良いか分からないの」
「……笑えb
「あんたには聞いてないっての、このサツマイモ腕!!」
アルフはしつこく食いついてくる堕悪圧愚を意味もなくバリアブレイクをかけた上で殴りつけた。
「あいたたた……サ、サツマイモ腕!?
生まれてこの方そんな訳の分からんあだ名で呼ばれたのは初めてだぞ!?」
「知らないね! いいからとっとと出すモン出しな!」
もはやどこぞのスケ番のような口調になっているアルフ。
なお、サツマイモ腕の意味が分からない人は「アッグ」でイメージ検索推奨。
そんな一見さんお断りの無駄に濃いやり取りを繰り広げる二人を放置して、
フェイトは滝のような涙で水溜りを作っている三人に優しく話しかける。
「あの、処刑って、一体……?」
「どうもこうもないんだな」
「かくかく」
「しかじか」
かわるがわる自分達の境遇をフェイトに(ある程度の誇張込みで)語りだす三人。
親身な態度で聞いていたフェイトは、その内に泣きそうな表情になり、ある事を決意した。
「……ねぇ、アルフ」
「何だい?」
「この人たち、どうにか助けてあげられないかな?」
「ハイ!?」
そして、ここで時間は現在へと巻き戻る。
「……とまぁ、思い出すだけで何かクラクラ来るんだけどさ。いっそ忘れてもいい?」
「やだなぁ、それは言いっこなしですぜ姐御」
「おいら、ヤキソバを作ってみたんだな」
「フェイトちゃん、おいしいですかい?」
「うん……ありがとう」
何はともあれ、彼らは一人の天使のような少女の救いの手によって保護されて以降、
妙に二人に懐いてしまい、何も言わないのにしょっちゅう勝手に部屋に上がり込んで来ては
炊事に掃除、光熱費等各種生活経費の支払いなどの日常雑務を不定期に手伝うのが趣味となっていた。
洗濯? (あくまで善意から)手伝おうとしたらアルフが全力をもって阻止したのでノータッチ。
余談になるがその際の戦闘は、同じマンションの住人が
天変地異かと勘違いするほどの熾烈を極めるものであったと言う。
「ケッ、なーにがフェイトちゃんにアルフの姐御だ。あいつらリーダーの俺を無視しやがって……」
「コラそこのサツマイモ、グダグダ言ってたら逆さ吊りだよ?」
「五月蠅い五月蠅い五月蠅い! ちょっと人を助けたからって恩着せがましく上からモノを言うな!
負け犬にだって五分の魂があるんだっつーの!」
「負け犬なら負け犬らしくご主人様に感謝の一つもしてみなさいっての!」
「誰がご主人様だこのイヌミミ!」
「犬じゃないよ狼だよこの甘藷!」
ドッグフードをむさぼりながら鬼のような形相で堕悪圧愚を睨み付けるアルフに
アリサが聞いたら著作権の侵害がどうのと怒り出しそうな台詞で対抗する堕悪圧愚。
光の速さで順応した下っ端三人と違って、こいつだけは安いプライドを捨てきれないでいた。
「まぁまぁ、あんなスィートポテト野郎はほっといてテレビ見ましょうよ、歌番組」
「あっ、そうだねぇ! フェイトぉ、ホラ、フェイトの好きなあの歌手が出るってよ」
「えっ、あの人が……! アルフ、録画、録画……」
「ハイハイ、ちょいと待っててね……準備OKだよ!」
「フェイトちゃんの好きな歌手かぁ……」
「きっと癒し系女性ボーカリストなんだろうなぁ……」
「いやいや、案外バリバリのロック系かもよ?」
「ううん、そういうのも嫌いじゃないけど私が好きな人は……」
そして画面が切り替わり、プラズマ大画面はその歌手の姿を映し出す。
その姿を目にしたフェイトの目は喜びに満ち溢れ、へっぽこ四人組の目は恐怖に見開かれた。
『……山形のサクランボ農家に身を寄せて早半年、
のど自慢大会での優勝をきっかけに一気に花開いた演歌界の超新星!
それでは登場していただきましょう! 曲はデビュー曲「人生大津波」!
歌うは……紅 零斗丸(くれない れいどまる)!!』
「む、む、む、む、む、武者頑駄無だぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
公共の電波に自慢の美声を乗せ、高らかに日本の心を歌い上げる新人演歌歌手。
それはその名の通り紅のステージ衣装に身を包んだ武者頑駄無、
武者紅零斗丸(ぐれーどまる)の姿だった。
「……あ、あのですね、フェイト……さん?」
「大好きな歌手って、まさか……?」
「うん、そうだよ。零斗丸さん。私、ファンクラブ会員NO.78なんだ」
恥ずかしそうにパスケースからキラキラ輝く会員証を取り出し、皆に見せるフェイト。
今ここに再び堕悪霧者愚連隊四人の意思は一つになった。
「嘘だと言ってよ、フェイトォォォォッ!!」
「あ、お疲れ様です紅さん!」
「紅さん、お疲れです!」
「あぁ、お疲れ様です。今日も素晴らしいステージ、ありがとうございました」
「いいってことでさ! んな事より、紅さんも歌の方、頑張りなよ!」
「ハイ、今後とも精進します!」
その歌番組の舞台裏。出番を終えた紅零斗丸はスタッフと談笑を交わしていた。
「紅さ〜ん、お疲れ! 今日もいいコブシ効いてたわよ!」
「あぁ、彩乃ちゃん。そちらこそ司会、お疲れ様」
紅零斗丸に親しげに話しかけるうら若き女性。
彼女は紅零斗丸と同じプロダクション、「鎧王ミュージック」所属の新人歌手、太田彩乃と言った。
「何の何の! それにしても紅さん、舞台を踏むたびにキレが増してきてるわね!
このまま順調に行けばいずれは演歌界の頂点も……!」
「ま、まぁまぁ落ち着いてくれよ彩乃ちゃん」
「あ……いやはや、失敬失敬! 肝心な用事を忘れるところだったわ」
「肝心な用事? 一体何だい?」
彩乃は紅零斗丸に耳打ちし、周囲に気を配りつつ意味深な笑みを浮かべて小さな声で囁きかける。
「『シャチョー』が緊急の打ち合わせをしたいそうよ。紅さ……いえ、紅零斗丸?」
「……!」
彩乃がそっと紅零斗丸に手渡した写真。
そこには化け物と化した新幹線と戦う武ちゃ丸と斗機丸の姿が、
そして青い魔鳥に攻撃をかける武者頑駄無達の姿が写し出されていた。
「……っちゅうわけで、改めて紹介しよか! ワイのこっちでの親友でタコ焼き職人見習い!
シュシュムや! あんじょうよろしゅうしたってや!」
「よ、よろしくお願いします!」
そして一夜明け、人気のない早朝の高速バス乗り場。
電車を使うことがはばかられるためにバスを使い名古屋に向かう事にした新生夢者遊撃隊。
新たにメンバーとして加わったススムを交えて改めてメンバーの自己紹介を行なっていた
「よろしくな、ススム。俺は斗機丸。トッキーでいいよ」
「今更自己紹介ってのもなんだよなぁ……シンヤだ。ま、オレらみたいな凡人はほどほどにいこうぜ」
「大体はもう聞いてると思うけど、僕はユーノ。ユーノ=スクライア。
得意な事は結界魔法。よろしくね、ススム」
「こ、こちらこそ……けど、何だか未だに不思議な気分だよ。
魔法の世界に魔法使い、しゃべる動物、そして物騒な宝物だなんて……」
「それはお互い様です。純粋に科学の力だけでここまで発達した文明を目の当たりにするのは
僕も初めてですし。大概はここまで発展するまでに滅んでしまいますから」
「そ、そうなんだ……褒められてるのか脅されてるのかよくわからないや……ハハ……」
インテリのジョークは性質が悪い。
「…………」
「なのは?」
「ふぇ?」
「なのは、自己紹介、自己紹介!」
「あ、ハ、ハイ! 私、高町なのは。小学校三年生! 魔法少女見習いやってます、よろしく!」
「あ、よ、よろしく……」
どこかぎこちない態度を崩せないなのは。
それを見かねたユーノは彼女の肩に乗りその悩みを推察した。
「……あの魔導師の事、気にしてる?」
「……うん」
「あの杖、衣装や魔法の使い方……多分、ううん、間違いなく僕と同じ世界の住人だ」
「うん……ジュエルシード集めをしてると……あの子とまた、ぶつかっちゃうのかな……?」
「……多分、ね。あっちもジュエルシードを集めている以上衝突は……避けられない。
現場で上手く鉢合わせとまでは行かなくても、必ず相手のすでに持っているものを、
逆に相手が僕らの持っているものを狙って……その……戦う事になる」
「そっ、か……」
うつむいたままのなのはを心配してか、トッキーもその会話の輪に入ってくる。
「……なのは、やはり彼女と戦う事に抵抗があるのか?」
「ううん、不思議なほどに怖くはないの……だけど……」
「だけど?」
「何だか、悲しいような……そんな気持ちで……」
「……そうか。だが、自分が間違っているとは思ってないんだろう?」
「えっ? う、うん」
「だったら自分を、そして仲間を信じてくれ。君の隣にいる奴らは俺も含めて皆同じ気持ちだ。
だから胸を張って堂々としていればいい。そうしてれば勇気が勝手に沸いてくるさ」
「勇気……」
「あぁ。そしてその勇気は必ず君を導いてくれる、未来への道標だ」
「トッキー君……うん、わかった。私、今度あの子と会ったらもう一度お話してみる!
このままじゃ、きっと何も分からないまま……そんなのは嫌だから!」
「よし、その意気だ!」
なのはの肩をポンと叩き、元気付けるトッキー。
トッキーはいつの間にかシンヤのみならず遊撃隊全体の良きアドバイザーとして
年若い一同の心の支えとなっていた。
「斗機丸、なのは、ユーノ! えらいこっちゃーっ!」
「? どうした、武者丸?」
「あ、あの、何かごっついリムジンが……!」
「何だって?」
武ちゃ丸の様子に慌てて集合するなのは達。
そこにはなのはの友人、アリサがいつも通学の際にバス乗り場まで利用している
高級リムジンに負けないほどのそれが一同を待ち受けていた。
「武者丸様、斗機丸様、それに新生夢者遊撃隊のご一行様ですね?」
「……あなたは?」
「申し遅れました。ワタクシ、鎧王グループの社長の遣いで参った者です」
「斗機丸、鎧王グループの社長て確か……!」
「あぁ……鎧丸の行方を知っていると目されている人物だ」
「社長からあなた方を名古屋の本社ビルにお連れするよう命じられております。
ささ、皆様どうぞお乗りくださいませ」
その一言をきっかけに浮かれてはしゃぎだすシンヤと武ちゃ丸。
「やったぜ! バス代浮いた!」
「なんちゅうラッキー! 渡りに船とはこの事やな! ……? 斗機丸、どないしたんや?」
そんな二人をよそに深刻な考え事を抱えたような表情のトッキーは武ちゃ丸を誘い、
物陰でひそひそと相談を持ちかける。
「……武者丸、このタイミング、どうも都合が良すぎるとは思わないか?」
「……ワナかも知れんちゅう事か?」
「そこまではどうだかわからんが……その社長の素性も分からんし、
何よりなぜ新生夢者遊撃隊の名称を知っている? 用心に越した事はない」
「そー言われたらそやなぁ……けど」
「けど、何だ?」
「鎧丸と知り合いっちゅうんやったらアイツに聞いたんかもわからへんし、
ワナやったら正面からぶっ壊して、泣くまで鎧丸の居場所を問い詰めたる!」
「……虎穴に入らずんば虎児を得ず……か。危険だが、今はやるしかないか」
「よっしゃ、決まりやな」
そして二人はすでに荷物の積み込みを始めているリムジンの元へと戻る。
「あ、武ちゃ丸、トッキー、話は済んだ?」
「あぁ。運転手さん、それでは申し訳ありませんがお願いしてもよろしいでしょうか?」
「もちろんです。そのために参りましたので」
「よっしゃ! ほな名古屋に向かって……しゅっぱーつっ!」
愛知県、名古屋。
突如彗星の如く現れ、この半年であっという間に
日本経済において大きなウェイトを占めるようになった超巨大複合企業「鎧王グループ」。
その本社ビルの最上階にある社長室で、多くの書類に埋もれているこの会社の社長は
秘書から緊急性の高いとある報告を受け取っていた。
「シャチョー、現地エージェントが彼ら……夢者遊撃隊との接触に成功したそうです」
「そうか、ついにアイツらが来るかなも! ボクちゃんもついに覚悟を決める時が来ただぎゃー……」
遂にその姿を見せた鎧丸の行方を知ると言う鎧王グループの社長!
独自の経済基盤とネットワークを持つこの人物は、一体?
呼び出された紅零斗丸に持ちかけられた「緊急の打ち合わせ」とは!?
愛知県、名古屋の街は今まさに風雲急を告げる!
――次回を待て!!
すみません。最後のレスだけ投下できなかったので避難所をご覧くださいorz
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「やっとの思いで名古屋に到着したオレ達、新生夢者遊撃隊! あぁ、長かったなぁ……」
「ハハ……そこでボク達を待っていた鎧王グループ社長。その正体と真意とは!」
「そこに襲い来る謎の堕悪武者! そいつは一体何者?」
「そして、ボクらは鎧丸に巡り合う事は出来るのか!?」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之壱拾弐!」
「『謎が謎呼ぶ社長のシャチョーやでっ!』」
「……リ、リリカル、マジカ、ル……クソッ、やっぱ言えるかよこんなもん!」
「やっぱちょっとシンヤにはきつかったかな」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
武者號斗丸 [ムシャゴッドマル]
出典:新SD戦国伝 超機動大将軍編
モデル:ゴッドガンダム
新世大将軍の次男で学術方面に深い造詣を持ち、神童と謳われた少年舞威丸(ブイマル)が
七人の超将軍の一人爆流頑駄無に師事し、武芸者として成長した姿。
魔界の力を手に政権の転覆を目論む魔星大将軍(マスターダイショウグン)の陰謀に立ち向かった
多国籍武者集団、「闘覇五人集」の中心的存在。
流派は師の機陣鉄剣流と兄の翼心一刀流を自己流にアレンジした翼心鉄剣流。
攻防一体の戦術を旨としており、爆流同様二刀流での戦いを得意としている。
同時に若き日の父のように体術にも優れ、鎧を装着しなくともかなりの実力を誇る。
胸に輝く宝玉は爆流より受け継いだ情報データベース「炎水の玉」。
責任感の強い性格で情に厚く、努力家で頭脳も明晰。一本気な性格の熱血漢。
ただ、努力家な分自身が築き上げた力に自信を持ち過ぎている傾向も見られ、
自分より実力が上の相手にはその実力差以上の苦戦を強いられる事も。
必殺技は二刀から繰り出す炎の必殺剣、熱火爆輪斬(ネッカバクリンザン)と、
そして炎のような激しい闘志と水のように澄んだ心、「炎水の境地」が生み出す
神剣「石破天驚剣」により振るわれ、天にも通じるほどの力を持つ
恐らく個人レベルでは最強クラスの剣技、鳳炎水凰斬(ホウエンスイオウザン)。
秘めた力は居並ぶ武者頑駄無達の中でも絶大なのだが、
ラーメン屋の建て直しに専念するため突然の武者引退宣言を……?
>>16 GJ! フェイトの演歌好きは中の人つながり?
ただいまウロスで宣言したキノの旅単発クロスを執筆中。
あの独特の空気感を再現するのは難しいなぁ…よく見たら文庫全部売っ払ってたし…
代理投稿ありがとうございます!
途中までは大丈夫だと思ったのに。なんて見極めが難しい規制。
>>1 新レス立ててくださってありがとうございます。
>>16 GJでした。正直SD系はよくわからないのですが、面白いですね。
後、8時45分ごろに自分もスパロボXの外伝を投下しようと思います。
ちなみに本当は9.25話の予定でしたが、こちらの都合により、9.25話は9.5話になり、
本来の9.5話と9.75話はなしと言う事で・・・。申し訳ありません。
反応ないな。まあ、時間になったから投下しますね。
外伝 9.5話 白き魔導師、閃光の魔導師と黒き王子
「シャイニングガーディアンズ」は火星の後継者討伐と地上本部護衛の2部隊に分け、作戦を展開した。
結果火星の後継者の討伐に成功するものの、そちらに戦力のほとんどを持っていった為に地上本部及び機動六課本部は壊滅してしまった。
「シャイニングガーディアンズ」は急遽、全員ミッドチルダへと足を運んだ。
機動六課本部の壊滅跡を見て皆驚きを隠せない。
「こいつはひどい・・・」
「すまない、俺達がもっと注意を払っていたらこんなことには・・・」
隼人が皆に謝る。
「いえ、隼人さんのせいじゃありません」
「これは我々全員の責任だ。誰一人の責任ではなく皆の責任だ」
「だが、ヴィヴィオが狙いだってことはある程度予想はできていた・・・」
「それなら我々が力をあわせ、助ければいい事だ」
「・・・わかった」
隼人は皆に感謝した。なのははその跡からヴィヴィオにあげたウサギの人形が焼かれた状態で置かれているのを見てやるせなくなった。
聖王病院ではフェイト達がシャーリー達など本部に残っていて怪我のひどいものやスバルやシャマル、ザフィーラなど戦って怪我をした人達の見舞いをしていた。
スバルの病室ではエリオとキャロがスバルの見舞いに来ていたがティアナがやってきて、エリオとキャロは退室した。
「腕、もう動かせるんだ」
「神経ケーブルがいっちゃってたから、まだしばらくは上手く動かせないけど、その内元通りになるって」
「チビッ子達には何処まで?」
「あたしとギン姉の生まれとか、その辺は・・・」
「そう・・・」
そしてスバルとティアナが話していると、凱と宙とロムがやって来た。
「しかし、お前もサイボーグだってのは驚いたぜ」
「皆さんすいません。あたしが黙ってたんです。スバルの体のこと・・・」
「構わないさ」
「誰だってそういうことを隠した事だってある」
「俺だって親父が言うまでわからなかったしな・・・」
「それにスバルがサイボーグだろうが、そうでないかは俺達には関係ないよ」
「え?」
凱の発言にスバルは驚く。
「俺達は共に戦う仲間だ」
「それに今更サイボーグだって言われても驚く事ないしな・・・」
「自分達がそうであるように、スバルお前もそれを受け入れてるはずだ。ならそれを肯定してまっすぐに生きろ」
「凱さん、宙さん、ロムさん・・・」
「そういえば、アルテアさんが君に話があるそうだ」
「アルテアさんが・・・」
スバルの前には通信越しでアルテアが映り他の4人は退室した。
アルテアはGERA副指令ベガの実の兄だがガルファの洗脳により先日までは自分達の敵だった人であるが、
銀河や北斗の活躍により、アルテアはガルファの洗脳から開放され、今はGEAR本部の医療室で休んでいるのだ。
「スバル・ナカジマ、久しぶりだな。こうして仮面を外して面を向き合って会うのは初めてだがな・・・」
「アルテアさん、お久しぶりです」
「こちらも休んでる身ゆえにこうしてベッドからの通信で悪いな」
「いえ、こちらもです・・・」
「話はベガ達から聞いている。お前の姉のギンガ・ナカジマが連れて行かれたそうだな」
「はい・・・」
「それで姉は大丈夫なのか?」
「あれくらいの損傷なら、蘇生できると思います・・・タイプゼロを回収・・・とも行ってましたし・・・」
「そうか・・・。では助けるチャンスがあるということだな」
「そうです」
「だが覚悟をしておいた方がいい」
「え?」
アルテアの意味深な発言にスバルは聞く。
「どういうことですか?」
「スバル、お前は自分の姉を倒せるか?」
「え?」
「倒せるのかと聞いている」
「わかりません。その時にならないと・・・」
「それではダメだ。相手は確実にお前を倒す気で来る」
「あの・・・それって・・・」
「私の予想だが相手はお前の姉を操ってくるはず。この私のように・・・」
スバルはアルテアの言いたいことがようやくわかった。
アルテアはスカリエッティがギンガを操って自分と戦わせようとしている可能性があるということを言いたいのだ。
「私はお前達を倒す気で戦った。だが銀河や北斗、そしてお前達のおかげで私はこうしてここにいる。
ならばスバル、お前も倒す気で戦わなければ姉を救う事が出来ないと思え」
「はい・・・」
スバルはアルテアの言葉でギンガが敵として現れても戦う覚悟を決めた。
陸士108の隊舎では機動六課の隊長4人とブライト、アムロ、ゼクス、ジャミル、ゲイン、ホランド、ルリ、ベガ、大河、竜馬、隼人、弁慶と
通信越しでの「シャイニングガーディアンズ」のメンバーとクロノ、カリムがスバルとギンガの父、ゲンヤ・ナカジマに戦闘機人の事を聞きに来ていた。
そしてゲンヤは戦闘機人の事は25年も前からあった出来事で戦闘機人は生まれる過程から遺伝子などを操作して生み出された事を知った。
「何か、それって私達の世界でやってるアニメみたいだね」
ヒカルが突然アニメの話をする。
「あのアニメって遺伝子を操作して普通の人以上の人を作って普通の人達と対立しちゃって主人公が友達と戦っちゃうんだよね・・・。「殺したくなんか、ないのにーーーーー!!」とか言うし・・・」
「何か、俺もそれ知ってるぜ。確かテロメアが短くて常に仮面を付けてる奴が世界を壊そうとするんだろ?」
「そうそう、それそれ」
ヒカルの言いたいことにデュオは反応したため、話はずれてきた。
「確かあれの続編にはその仮面を付けた奴と同じでテロメアが短い奴がでるんだよな?」
「そうそう。そんで前の作品で戦艦の主砲を止めて死んだ人が続編で記憶喪失になっただけで結局記憶が戻って帰ってきちゃうんだよね・・・。しかも新しい主人公が脇役になっちゃうし・・・」
「お前達、その話は後にしろ」
「はーーーい」「わかったよ」
リョーコがヒカルとデュオを止め、本題に戻した。
本題ではヒイロや五飛や宙や凱が話していた。
「つまりあの戦闘機人達は戦うためだけの兵士として生まれたということか」
「俺はそんな正義認めん!」
「それは俺も同じだ。同じサイボーグとして許せねえ」
「彼女達は自分達の力を誤った方向に使ってる。どうにかしないとな・・・」
「おいおい、お前達だけで熱くなるなよ」
「俺達だって怒りてえよ。あのスカリエッティとか言う奴を・・・」
ジョウやケーンも怒り始める。弁慶が疑問に思った。
「早乙女博士が號を造った理由はわかるがこいつが戦闘機人を造る理由がわからないな」
「おそらくは自己満足だろう。気に入らんな」
「だったら考える事は一つだけだな」
竜馬はある事を言う。
「こいつに引導を渡してやろうぜ!」
「そいつは賛成だな」
「やってやるぜ!」
「任務了解」
「ダメですよ、殺したら・・・」
フェイトが一生懸命竜馬、隼人、忍、ヒイロを説得しようとした。説得するのに結構時間がかかったそうだ(特に竜馬の説得)。
支援なのごっつんこ
「シァイニングガーディアンズ」は地球へと帰還したが数日後、パスキューマシンを狙って地球にやって来たソール11遊星主と戦い、
ソール11遊星主はパスキューマシンを回収後すぐに地球から離脱し、それの援護にギャンドラーが現れた。
「しかし、何でわいらがあいつらの援護せなあかんのや」
「これもガデス様の指示だからね。ぐだぐだ言ってるんじゃないよ」
デビルサターン6の文句にディオンドラは弁明をする。
「シャイニングガーディアンズ」は現れたギャンドラーと戦うがなのはとフェイトの動きが鈍かった。
「うん? あの2人の動きが鈍いね。あの2人からやっておしまい!」
「ガデッサー!」
ディオンドラの命令に妖兵コマンダー達はなのはとフェイトを狙う。
「なのは!!」
ヴィータが叫ぶ。なのははヴィータが叫ぶまで近づいてくる敵に気づいてなかった。ヴィータは早くなのはの元に向かおうとした。
8年前の悲劇を起こさないためにも・・・。しかしヴィータの位置ではなのはの援護には間に合わない。なのはにキャスモンドの攻撃が当たるかと思われたその時真ゲッター1がなのはを守った。
「やはり、お前の事を気にかけてよかった」
「隼人さん!」
「竜馬、やってしまえ!」
「ああ、ゲッターーーーーーーーービーーーーーーーーム!!」
「うわあああああああ!!」
真ゲッター1のゲッタービームにキャスモンドは消滅した。
その一方ではフェイトにもキャスモンドの攻撃が迫ろうとしたがそれはフェイトには届かなかった。
何故ならフェイトの前に突然黒い機体が現れたからだ。
「フィールド出力、問題ない」
現れたのはブラックサレナであった。ブラックサレナはディストーションフィールドでフェイトと自分を守った。
「ひいいいいい」
「消えろ」
アキトはブラックサレナが両手に持つハンドカノンを使いキャスモンドを倒した。
「アキトさん・・・」
「ルリちゃん、帰ってきたよ。で、俺は何をすればいい?」
「今はギャンドラーの撃滅をしていますので協力してください」
「わかった。ところでそこの2人いいかい?」
「「何ですか?」」
「戦いに集中できないなら下がった方がいい」
「確かにテンカワ・アキトの言うとおりだ。なのは一尉、フェイト執務官下がってくれ」
アキトと隼人はなのはとフェイトを下がらせようとするが、なのはとフェイトはそれに食い下がる。
「大丈夫です」
「さっきは油断しましたが、もう大丈夫です」
「そうか・・・」
「だが無理をするなよ」
「「はい!」」
そしてなのはとフェイトにいつもの調子が戻り、ギャンドラーたちを退ける事に成功した。
その日の夜、なのははベイタワー基地の外に出ていて、フェイトがそれを見つけて話しかける。
「なのは・・・」
「フェイトちゃん・・・」
「あの時、ヴィヴィオの事考えてたの?」
「うん、フェイトちゃんも・・・」
「そう、私も考えてた正直今でも・・・」
「私も今でも考えてるよ・・・。私がママの代わりだって言ったのに、傍に居てあげるって約束したのに! あの子、きっと一人ぼっちで泣いてる!」
「なのは・・・」
「ヴィヴィオが一人で、悲しい思いとか、痛い思いをしてるかもって思うと、体が震えて、どうにもならないの!
今すぐ助けに行きたい!だけど・・・私は・・・」
フェイトは泣いているなのはを抱きしめる。
「なのは、絶対ヴィヴィオを助けよう。二人で・・・」
「うん」
「それは俺も手伝おう」
2人は声のする方へと向いた。その声の主はテンカワ・アキトだった。
「確かあなたは・・・」
「テンカワ・アキトさん・・・」
「そうだ」
アキトはあの戦いの後「シァイニングガーディアンズ」と正式に合流したのだ。
「話はルリちゃんから聞いたよ。なのはちゃん、フェイトちゃん、君達がヴィヴィオって子を助けようとする気持ちはわかる。俺もそうだったからな・・・」
アキトの事情はなのはとフェイトもルリから聞いている。アキトは2年前の蜥蜴戦争後、ナデシコAの艦長であったミスマル・ユリカと結婚し、
新婚旅行の途中A級ジャンパーであったために火星の後継者に捕らえられ、世間ではユリカ共々死んだ事にされ、火星の後継者に実験台とされたのだ。
アキトは何とかネルガルの助けもあり脱出できたが、アキトはその実験のために五感のほとんどが失われてしまった。
アキトはこの2年間は自分の五感を奪いユリカも奪った火星の後継者に復讐するために生きてきたのだがそれも先日の火星の後継者討伐の際に終わったのだ。
そして今アキトは自分の事などを含めてなのはとフェイトにアドバイスをする。
「君達はヴィヴィオって子をを助けたいだろ?」
「「はい」」
「だったら助けるように励め。だが俺のような復讐鬼にはなるな」
アキトはサングラスを外しまだルリにしか見せていない自分の素顔を見せた。アキトはその実験台になった影響もあり、感情が高ぶると全身が光ってしまう体になってしまったのだ。
「これは俺の場合だ。だがもしかしたらヴィヴィオもこうなるかもしれない・・・」
「そんな・・・」
「ヴィヴィオを助け出せ。だが俺みたいな復讐鬼にだけはなるな。俺が言えるのはそれだけだ」
そしてアキトはサングラスをはめ直し、帰っていった。
なのはとフェイトはアキトの言葉に決意を新たにヴィヴィオを助け出そうと心に決めたのであった。
投下完了。
次は外伝と言いつつも本編でもある第15話です。
話の内容はデトネイターオーガンの最後の戦いの場面です。
イバリューダーの設定はスパロボWと少し被るところがありますが始祖はアイバではありません。
後、その次の話は逆襲のシャアの原作再現になる予定です。
支援なの
みんなの大事なところもちょっきんなの♪
乙なの、逆シャア……私もスパロボやりたくなったのちょっきんなのー
>>28 GJ! 外伝シリーズはクロスオーバーも豊富ですね。
…そっか、それでSEED勢が出てなかったんだ…
ところで今日のBsts氏はやけにテンションが高いですな…
>>30 IDばれの板でなりきりはきつくないかwww
33 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:06:38 ID:RvXhSLG8
>>28 GJ!いやいや、クロスオーバーしている作品がかなり豊富なスパロボとのクロスオーバーとは。
大変でしょうに。脱帽です。
オーガン?いきなり自分の好きな作品でございますよ。
ランページかぁ、なんかエイのサイバトロンと因縁があったような。
で、差し支えなければ十分後に自分も投下いいですかね?
>>33 OK、投下支援です。
後訂正ですが
>>27で
>アキトはあの戦いの後「シァイニングガーディアンズ」と正式に合流したのだ。
とありますが「シャイニングガーディアンズ」ですので訂正お願いします。
35 :
Bstsなのは:2008/01/09(水) 21:08:33 ID:9GvoaFHh
いいの、なりきれるものならなりきるの!
ならばスパロボさんに向けて感想を面白くまとめてみるの〜(私は無理)
36 :
なのは:2008/01/09(水) 21:09:50 ID:9GvoaFHh
投下どうぞなの♪の、の、の〜♪
>>35 …俺もかなりハイテンションな部類だと思っていたが、アンタには到底及ばなかったようだ…
やはりビーストウォーズとのクロス書くには、それぐらいのテンションが必要なんですかね。
それでは、自分のキノクロスは前スレに投下しますね。
うす!了解っす!
39 :
OSGS:2008/01/09(水) 21:15:09 ID:KROnk0Nn
負けずにこっちも十時半に投下予約でござるでしょう。
>>39 OSGSさん久しぶりですね。OKですよ。
41 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:18:06 ID:RvXhSLG8
ござるでしょう…そんなのいたような。メタルスだっけか。
では投下します。毎回のことながら短いですが。
42 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:19:25 ID:RvXhSLG8
魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER
第五話「水竜」
イャンクックを討伐した数日後。狩り方はどうするのかとはやてに聞いたところ緊急事態なためこのままでいいんだという。
ちょおグロテスクで過激なんやけど…とはやては言う。そこは狩りなんだから仕方ないとしか言いようがない。
「ここにいるんですか?」
「あぁ、はやてちゃんの話によるとここらへんになるなぁ。ってかこんな大都会に河がある自体驚きだよ。」
「静かな河じゃないですか。」
「静かな河だからこそ不気味だとは思わないのかね?君は。」
「あ、そうそうキャロちゃん。この前やったフリードリヒの巨大化はしないほうがいいよ。ただでさえ刺激を与えるのにさらに刺激になっちゃうから。」
「はい、わかりました。」
「キュクルー」
ミッドチルダの中心部からかなり離れた場所の小さな河に立つ四人。ティアナにキャロとフリードリヒ、ドクにジェイというメンバーだ。
相手は水の中にいる巨大な魚、ということで遠距離中心のメンバーにしている。もちろんジェイはガンナー用の装備だ。
防具の種類は胴以外は皆アカムトシリーズに胴はリオソウルUというのを装着している。
ドクはガードが堅いガンランス「ナナ=フレア」を装備。防具はレウスSを装着。
「ところでジェイさん…。そのボウガン…。」
ティアナが指差すのはジェイが背負っているライトボウガン。白猫の姿を模している…というか白猫そのままなのだ。
にやけた表情がこれまたたまらない。このボウガンは「アイルーヘルドール」という高性能なライトボウガン。見かけは少し問題だが。
ティアナから見るとまぁ、可愛いのかなと思うのだがこれから戦う相手を舐めてるとしか思えない。
「急だったからね。一番手前に入っていたこいつを引っ張り出してきた。」
「どんだけ整理整頓してないんですか…。」
「彼にこのようなことを言っても無駄だ。」
「あははは…。」
この会話を流れを見てもこれから戦う者達の姿とは思えない。しかしこれもハンター達の行動の一つ。緊張をほぐすために、あるいは息抜きのためにわざと見かけが変な装備をしてくる。
ハンター達はこれを「ネタ装備」といい、少し狩りの緊張で疲れてしまった時にネタ装備をするというジェイ達の世界では密かなブームになっている。
見掛けはいいのだが性能がイマイチな武器は「儀式用」と何故か呼ばれていた。
アイルーヘルドールは見かけもネタ装備向けだが性能もバランスが良く、真剣な狩りの時にも愛用するハンターが多い。
「でも、どうやって引き出すんですか?」
「焦らない焦らない。コイツを使うのさ。」
ドクがポーチから取り出したのはただの蛙。ちょっと大きめの蛙。というかもう本当に蛙だ。
キャロとティアナは唖然としている。何かまた秘密兵器でも出すのかと思ったらただの蛙を出した。ドクはそんな二人お構いなしに釣竿を取り出して垂らした糸に蛙を括り付け、
かなり太い釣り針を付けてから河に放り投げた。キャロが念のために聞いてみる。
「釣る…んですか?」
「あぁ、釣るのさ。それより少し静かにしてもらえないかね。」
ドクに言われ皆喋るのをやめて沈黙。河の流れる音と風が通り過ぎる音しか聞こえない。ドクは片手で釣竿を握り、水面を睨んでいる。
ふと響く水が跳ねる音。釣竿を一気に引いて水面下の何かを釣り上げようと力をこめる。ジェイはアイルーヘルドールを構え、弾を装填。
ティアナとキャロもつられて構える。フリードも威嚇をし始めた。
「来るぞ!!」
振り上げて釣り糸が水中から出てくる。その糸の先には巨大な影。魚とも呼べるその容姿だが、巨大さと一緒に考えるとどう見ても「竜」だった。
43 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:20:55 ID:RvXhSLG8
立ち上がる巨大な魚竜。その魚竜の名を「ガノトトス」という。別名「水竜」とも言われる。
大量の水しぶきを上げながら魚竜ガノトトスは地面に落下。上陸に打ち上げられた魚みたいに跳ねて数秒後二本足で立った。
「まったく、釣りはいいがこの場合はなんというべきか!」
「素直にハンティングって割り切るべきじゃないのかい!?」
先ほどの気の抜けた会話をしていた人と同じとは思えない雰囲気が流れる。目つきも殺気を帯びた狩人の目。
アイルーヘルドールを構えて尻尾の先から煙を噴出しながら弾がガノトトスを襲う。体勢を立て直して身体を大きくうねらせて口を開け、高水圧のブレスが射出。
発射するまでの行動が長いためジェイはローリングで回避。ブレスの直後にできた隙を狙いティアナのシュートバレットが頭部に直撃。
大きく怯んだところにドクのナナ=フレアから青い炎が噴出、大爆発とともに砲撃。これはガンランス最大の技、「竜撃砲」だ。飛竜のブレスを参考に作られたという。
再び怯み、少し身を屈めたあとに身体を大きく回転させる。ガンランスの大きな盾でガードはしたもののジェイがいる後方まで吹き飛ばされた。殺意むき出しの目でガノトトスを睨む。
「ドク!」
「やれやれ…!相変わらずの重さだな…!!」
良く見ると手が震えている。ガノトトスの特徴の一つはその巨体から繰り出される攻撃。ブレスほどの威力は持たないものの驚くべき攻撃力を持つ。
「もう一度ヤツの懐にもぐりこむ。援護を頼むぞ!」
一度武器をしまって全速力でガノトトスの足元へと向かう。ジェイとティアナとキャロは射撃で援護。スライディングで懐に潜り込んだ。
「単調な攻めは止めたほうがいいと思うがね!」
武器を取り出して柔らかい腹に突きを繰り出す。ランスの先が肉を引き裂いて腹に少しだけ入り、すかさず砲撃。鮮血を撒き散らしながらガノトトスが暴れ始めた。
「フリード、ブラストフレア!!」
「キュクー!」
その傷めがけてフリードリヒの口から放たれた火球が撃たれる。ギリギリで当たり爆発を起こす。
ガノトトスの口から白い吐息が流れ始める。この時は怒っている状態。攻撃力もおそらく怒りの影響で上がっている。巨体を生かしてタックルを仕掛けた。
「ぬぐぅ!?」
タックルを全身に受けて吹き飛び、壁に叩きつけられる。怒り状態のタックルを受けたからそう簡単に立ち上がれない。
「大丈夫ですか!?」
ティアナが前に出てクロスミラージュの射撃でガノトトスにダメージを、ジェイは無謀にも足元にもぐりこんで射撃をしながら引きつけている。
「大丈夫、ドクはこんくらいでやられねぇ。」
「その通りさ。少し…痛いのを受けてしまったが、戦える。」
吐血しながらも回復薬を飲み干してドクはティアナの横を通り過ぎる。ちょうどガノトトスはブレスの体勢に入っていた。それでもドクは止まらず、口の中にガンランスを突っ込んだ。
そして引き金を引く。爆音とともに赤い光が見え、口から黒い煙を吐き出しながらのた打ち回る。ドクは引き抜き、リロードをしてもう一回突っ込む。
「これはお礼だ。何、遠慮することは無い。サービスだよ。」
引き金を何回も引き、装填された全弾を口の中にぶち込んだ。流石のジェイもそれはないんじゃないかと顔を歪め、キャロとティアナは視線を逸らす。
「ちょっとやりすぎじゃないのかい?」
「正直これでも足りないぐらいだ!」
口から大量の血を流すがそれでもガノトトスは立ち上がる。生きていることだけでも驚きだが舌は丸焦げで黒い塊と化して、煙をあげている。おそらくブレスはもう使えないのだろう。
ふとドクがガノトトスの背びれを見る。先ほどまで広がっていた背びれが情けなくダラン、と縮まっている。これは瀕死…という合図になっている。
「相手は瀕死だ!もう一息頑張るぞ!」
「「「了解!!」」」
しかしガノトトスは四人とは反対方向、河の方を向いてしばし足踏み。
「まずい!逃げる!」
直後、背筋を伸ばして大きな声で鳴きながら走り出した。あのスピードには到底追いつきそうも無い。
しかしキャロがデバイス、ケリュケイオンに光を溜めてジェイ達の前に出た。
「任せてください!我が求めるは、戒める物、捕らえる物。言の葉に答えよ、鋼鉄の縛鎖。錬鉄召喚、アルケミックチェーン!」
ガノトトスの真下に大きな魔法陣が現れ、そこから現れた何本もの鎖が巨体を絡め取る。ガノトトスは振りほどこうとするが中々外れない。
44 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:21:22 ID:RvXhSLG8
「キャロちゃんグッジョブ!」
続いてジェイがアイルーヘルドールに火炎弾を速射。当たって爆発と同時に赤い光が横一線に通る。これはスキルの一つ「見切り」。攻撃を上手く会心の一撃に変える。
ただし武器によっては会心の一撃に変えられる確率が途轍もなく低い場合がある。見切りはその確率を高めるためのスキルだ。
「ファントムブレイザーっ!!」
次に襲うのはティアナの射撃魔法。ターゲットリングで上手く腹の切り傷を狙い、発射。魔法弾が切り傷を深く抉る。
大きく咆哮をあげた後、吐血して息絶えた。倒れる衝撃であたりに地響きが起こる。
「お疲れ。ナイス射撃だったぜティアナ。」
ジェイはにっこりと微笑んでティアナに向かいサムズアップ。ティアナは肩を大きくゆっくりと上下に揺らしながら呼吸をしている。
なんとか微笑み返すが近くの壁に寄りかかり、座り込んでしまった。
「……やっぱりいい気分はしないかい?」
「当たり前ですよ…。」
狩りは終わった。討伐という結果で。ティアナ達にとっては何かを「殺す」というのは初めてなのかもしれない。
壁に寄りかかって座り込み、顔は俯いて息はまだ荒い。キャロも疲労と緊張が一気に開放されたのか同じような状態だ。心配そうにフリードが辺りを飛ぶ。
そしてドクはキャロの前に座り、様子を伺っている。心配しているのだろうか。
ジェイは再びティアナの方に向いてポツリ、と呟いた。
「なんて言うンかなー…。生活のための連鎖っていうべきかなぁ?食物連鎖とは違うし…うーん。」
「生活?連鎖?」
しまった。といった表情でボリボリと頭を掻いて別の例えを探る。
「生活を送るためにね、たとえば普段食べてる肉作るためにはその肉となる生き物を殺さなきゃいけないわけだし、ほら、弱肉強食っでやつだよ。単に君が知らないだけでさ。」
「その例え方…なんか変ですよ。」
「じゃあ…生きるために行う殺しを今君は始めて経験した…って考えりゃいいさ。」
「簡単に言ってくれますね。それに釈然ともしない。」
「それしかないんだよ。勘弁してくれ。」
苦笑するジェイだがティアナのほうはまだ気持ちに余裕が持てない。終わったはずなのに拭えない不安で手が震える。
「命の重さを知ってるから、そんな状態になれるんだと思うね。ほら、シャンとして。」
ジェイはそっと手を差し出す。ジェイの手を掴んでゆっくりと立ち上がり、何も言わずにキャロの方へ歩むティアナ。
そんなティアナに別に怒る様子もなく、やれやれといった表情でジェイはついていく。
「ところでジェイさん。」
「あいあい?」
「ドク…でしたっけ。あの人…何故か初めて会った気がしないんですよ。」
「ほう、それはどういう?」
ティアナは少し唸ってから振り返り、眉間にしわを寄せながら言う。
「なんていうか…あの人見てると腹が立って「仕様だ。」…は、はぁ。」
完全に言い終わる前にジェイが遮る。何がどう仕様なのかはわからないままだが。
続いて二つ目の疑問。どうやら期待はされていないようだ。呆れているのがハッキリわかる。
「ドクっていつも何か被ってて顔が見えないんですが…見たことあります?」
これは流石に悩む。一応自分には素顔を見せているとはいえ見たよ。と言ったらどんな顔でしたか?とか聞かれるに違いない。
それにドクにばれたら竜撃砲の一発や二発ぐらいじゃ済ませてくれない。少し考えてから何もないような素振りを見せて
「いや知らん。ってか連絡なしにあいつの家に言ったらブルファンゴフェイク被ってて『普段着だ。気にしないでくつろいでくれたまえ。』とか言うんだぜ?
結構長い付き合いになるけど見たこと無いね。いっそのこと本人に聞いて来い。」
知らないというウソをついてしまった。ちなみにブルファンゴフェイクのことはウソじゃない。本当の話だ。
自分もあの人がやっていることの大半は理解できなかったりする。
「そ…そうします。で、ブルファンゴフェイクというのは?」
「猪の頭。」
ティアナは想像してしまったのか盛大に吹いていた。
45 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:22:36 ID:RvXhSLG8
帰還中の帰り道、ジェイは異変に気付いた。辺りの様子を見る限り何も異常はないのだが何かおかしい。
「あ、雨ですね。今日雨降るなんてニュースでやってなかったのにな…。」
「天気予報なんて外れるときもあるわよ。急ぎましょ。」
キャロが手の平で降り注いできた雨の感触を確かめる。その直後、雷とともにかなりの量の雨が降ってきた。
三人が走る中でジェイだけは険しい顔をして、何がおかしいのか。それを必死に探っている。そして走るのをやめて途中で止まる。
「ジェイ、どうかしたのかい?」
「悪い。皆ちょっと先に行ってくれないか?」
空を睨んだまま、先に行かせるように言うとドクは何も気にせず走っていった。キャロとティアナは何回かこちらを振り返るが走り去っていく。
今は昼間だというのに暗雲が立ち込めて辺りは薄暗くなり、雷が異常なほど光って、大量の雨が降り注ぐ。
はっきり言って不気味だ。とりあえず皆の後を追おう。
だが、追いつくのにそうかからなかった。しかし様子が変だ。表情に明るさが無い…のは確かだがさっきよりも暗さが増している。
「おい、何があった?」
「何も言わずにこれを見て欲しい。」
ドクに指差されたモニターを覗き込むとそこには惨劇の爪跡が残っていた。
まず目に映ったのは必死で救出作業をしている局員。そしてボロボロになった建物に抉られた跡が残る壁と地面。
山となっていた瓦礫の隙間からは血塗られた腕が出ている。
「なんてこった…。これは…どこの映像だ?」
「ミッドチルダ南部の…民間人の避難施設です…。」
今にも泣きそうな声で話したのはキャロだ。十歳の子供に狩りの現場を見せたあとにこの映像はちょっと残酷ではないのか。
ティアナはもう背を向けて画面を見ていない。
ふとジェイはまた違和感を感じる。壁などの抉られ方だ。爪でやった場合は綺麗に縦線を描く。火球などのブレスの場合は不規則な抉られ方をする。
しかし、モニターから見える地面はごっそりと綺麗に抉られて…いや、この場合削られたといったほうがいいのだろうか。
こんな風になるほどのブレスを吐く飛竜がいただろうか。…いないはずだ。この天候、そしてモニターに写る画面の違和感を合わせた。
そしてそれは一つの答えに。
「……古龍…だと?」
46 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:22:56 ID:RvXhSLG8
番外その四「ガノトトス」
こいつは魚竜種。詳しく言ってしまえば 魚盤目 有脚竜亜目 水竜上科 トトス科ってとこか。ドクの話の聞きかじりだからよくわからないや。
ズルイやつだよな。ほとんどは水中で活動してるから剣士の場合は地上に引っ張り出さない限り攻撃ができない。
そういうときは「釣りカエル」で釣り上げるか「音爆弾」で叩き出すかのどっちかだね。
釣りカエルの場合は釣り上げたときにダメージが通るけど見つかってない状態じゃないと意味がない。音爆弾は見つかっていても使える。
けどそれでも出てこない場合があるし出てきたとしても怒っちまうからどっちもどっちだねー。徹甲榴弾でも大丈夫なんだけどさ、音爆弾と同じ。
次の特徴は攻撃力だ。どこぞの教官が「私でも涙が滲んでしまうほどだ!」と言ったとおりかなりのもの。鈍いからといって甘く見ると痛い目にあう。
水圧のブレスはもちろん、巨体を生かした攻撃も要注意。ヒレで斬りつけられると眠っちゃうから気をつけて。
剣士でいく場合はガードできる武器で行ったほうがいいね。ドクみたいにガンランスでもいいし、片手剣も有効かな?
弱点は電気、その次は火で毒も結構効くなぁ。同じ魚竜種にドスガレオスとヴォルガノスっていうのもいるねー。
余計な話だけどさ、あれで肺呼吸らしいぜ?体表から酸素を取り込む…皮膚呼吸だったかな?あとでドクに教えてもらおう。
タイガーファルコンかな?モンハンクロスのスカ博士が強くて好きだぜッ!!
BASARAクロスでもそれなりに戦えていたのは嬉しいですw
支援するっス、うっしゃしゃしゃへっ、げほっ!
GJを忘れてました。すいません。
50 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:24:33 ID:RvXhSLG8
投下終了。相手は目を瞑って止めて選んだクエストの大型モンスター…。
これは出すべきだというモンスターがいたら教えてほしいっす。
>>50 GJ!
出すべきモンスター…ラージャンとスバルの殴り合いなんてどうでしょう?
個人的にはキリンが好きなのですが。
ほんじゃ、前スレにキノクロス投下してきますねー
52 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:29:26 ID:RvXhSLG8
>>47 ありがとうございますー。
魔力は使ってない設定…のつもり(オイ
>>51 ラージャンですか。うむむ、確かにインパクトはある。
しかし殴り合いはかなり無謀な…(汗。
53 :
メガトロン:2008/01/09(水) 21:30:20 ID:9GvoaFHh
鉄の城さん、お疲れ様だ。俺様もモンハンやりたくなったぞ。
よーし、貴様ら。ガノトトスにスキャンして変身しろ!
ナンバーズ「無理!」
54 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:31:41 ID:RvXhSLG8
>>53 大丈夫、魚類のトランスフォーマーなら…いたっけ?
>>50 自分はグラビモスとラオシャンロンですかね。
前者は軽くトラウマだったので後者は金稼ぎに五回くらいチャレンジしたからです。
>>54 ターコンズにいますな。ビーストウォーズならいーとーまきまき、エイの人。
デプスチャージですかね?エーイッ!!
58 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:37:10 ID:RvXhSLG8
>>55 ラオシャンロンはともかくグラビモスは考えてなかったな…。
自分の意欲とやる気がある限り話を考えてみよう。
>>56 あー、確かにいた。
エリオVSフルフルww
さぁ電撃祭りザマスww
銀レウスと金レイアは出てほしいです。
ゲルシャーク(ボソッ
>>59 あなたが勝利の鍵だッ!!
アギト&ニート侍
63 :
ランページ:2008/01/09(水) 21:47:54 ID:9GvoaFHh
待てーい、エイに負けとれん!ワシかて魚介類じゃちょっきんな!
こうなったらワシらもモンハンにデビューしような!
『モンスターハンターメタルス。署名運動、あなたもビースト戦士を狩りましょう……素手で』
セイン「無理だっ……てば。そういえば約一名、出来そうなの居なかった?」
64 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 21:57:54 ID:RvXhSLG8
>>59 フルフル!?
ミッドチルダにジメジメした洞窟があれば…!
>>60 うーん、じゃあ通常のリオ夫婦は切り捨て…うーん。
>>63 で…できそうなの?
>>59 ちょwww
フルフル電気通らねえwww
エリオフルボッコ確定やん
怪盗ゲリョス参上!
珍しいデバイス類は全部俺の物!
67 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 22:25:56 ID:RvXhSLG8
>>66 確か設定に「ゲリョスに盗まれたものは戻ってこない」というのが…。
おぉぉぉぉぉ!?即アウトっすよこれは!
68 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:28:36 ID:KROnk0Nn
じゃあ投下をはじめるムー!
69 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:30:04 ID:KROnk0Nn
※踊るゆりかごの後編に当たりますが、長くなったので分割しながら投下します。
※BGMは終止『RUSHING DANDY』をおすすめします。
『黒い超闘士』
――カイ・キタムラ
カイ・キタムラは推進剤の残量ゲージを気にしながら、ゲシュペンストの操作を続ける。"餓鬼"を首都か
ら引き離すためでありその試みは成功しつつある。
人の営みがまったく行われていない廃棄区画にゲシュペンストと特機――"餓鬼"の姿が浮かび上がった。
"餓鬼"は現行の特機を大きく上回る機動性を持つ。性能を誇示するような、重力をなくしたかのような緩
やかな機動にカイは舌を巻くしかない。
(反応も早い。脳直のインターフェイスの効力か。さして戦闘経験があるとは思えんが――いかんせんサイ
ズが問題だ)
赤ん坊でも三十メートルの大きさを持てば駄々をこねるだけで破壊力を生む。カイはうなりをあげて振る
われた"餓鬼"の腕を回避しさらに後方に下がる。背の低いビルを踏み越したゲシュペンストを猿のような挙
動で"餓鬼"が追撃した。
"餓鬼"の並外れた機動力がなければできない挙動。だが、そのおかげで"餓鬼"をいとも簡単に引き寄せる
ことができたのだ。
街という景観をすでに保持できなくなって久しい廃棄区画は、半壊したビルとひび割れたアスファルトで
できていた。朽ちるままに任せた廃墟の様相を呈した区画で、鋼鉄の亡霊『ゲシュペンスト』と"餓鬼"が対
峙した。
「ここなら存分に腕をふるうことができる。だが――」
ゲシュペンストのパワーを上昇させる。特機と渡りあうのに、力を温存している余裕はない。コントロー
ルスティックを強く握りゲシュペンストの腰を落とす。油断のない動きでゲシュペンストは"餓鬼"に向かっ
て半身に構えた。
"餓鬼"は一回り大きいビルに両足をそろえて乗り、重心を低く落とす。手首を基点に展開する、チェーンソ
ーに似たブレードが甲高い唸りをあげた。
"餓鬼"の各部ノズルから蒸気に似た白い煙が吐き出され、闇夜を白く染めていった。
スポットライトが追いつかず"餓鬼"の体は白くそまる霧に隠れ、いびつな形の頭部センサーだけが、わず
かに"餓鬼"の存在を明らかにする。
だが、そのかがり火のようだったセンサーも、ふっ、と霧の向こうに消えた。
「ぬっ……!」
ゲシュペンストのレーダーには機影もない。"餓鬼"が振りまいた煙がジャマーの役割をしているのか、視
界とセンサーは真っ白で、目隠しをされているも同然の状況だった。
通常は。
この土地、ミッドチルダ首都クラナガンでは間違いなく最強のPT乗りカイ・キタムラは違う。
カイはコクピットの中で目を閉じ、コクピットの衝撃緩和機構を最小に設定した。
ひゅううぅぅぅ……。
カイは息吹に似た鋭い呼気を吐き出し精神を集中させると、コクピットからゲシュペンストの全身へ神経
を張り巡らせる。機体の骨に当たるフレームの連動。それを囲む硬い皮膚、装甲。低くうなりをあげる腹部
のジェネレーター。一個の生命体に匹敵するほどのパーツひとつひとつを明確にイメージし、ゲシュペンス
トの『人体』を意識する。
だれにでもできることではない。皮膚の形――装甲の形状を完璧に理解し、血の巡り――動力伝達を意識
できる人間でなければ、この境地には至れない。
70 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:30:58 ID:KROnk0Nn
車の進行方向を曲げるにはハンドルをきらなければならない。自分の身体のように、右に曲がれと命じて、
右にまわるわけではない。何らかの形のインターフェイスが機械と人間の間には存在し、手足のように動か
すとはとてもいかない。人体を模すパーソナルトルーパーも同じだった。入力されたコマンドに対し、機体
OSが最適なモーションパターンを実行する「タクティカル・サイバネティクス・オペレーティング・シス
テム(TC−OS)」が装備されているとはいえ、これを動作させるにも、最初に人間が動作をしなければ
ならない。タイムラグこそが、機械と人間の間を阻むものでもある。
だが――タイムラグは訓練によって縮小できる。カイの反応はほぼダイレクトにゲシュペンストへと伝播
する。
と、ん――。
直立したゲシュペンストの足元がわずかに震える。培われた戦闘経験と勘が恐ろしいまでの静粛性を誇る
"餓鬼"の足音を捉えた。
そのわずかな振動を――カイは見逃さなかった。衝撃緩和機構に吸収されない振動がコクピットに伝わる。
すばやくコントロールスティックを傾けた。
柔道で云うところの前回り回転受身。上半身をなげだす格好で、ゲシュペンストは前方に逃れた。一瞬遅
く、ゲシュペンストの頭部から生えるアンテナを"餓鬼"の二の腕ブレードが切り裂く。カイはひっくり返る
コクピットのなかでも冷静に、ゲシュペンストの体勢を立て直して反撃に転じる。
火器のない状態でもゲシュペンストは戦える。四肢を駆使し"餓鬼"に蹴りを見舞う――が、"餓鬼"の回避
はカイの予想を超えて速い。ゲシュペンストの右足は完全に空を切った。
「流石に速いな。こちらのモーションセレクトの出掛かりを覚えているのか」
再びカイはゲシュペンストを"餓鬼"に向かわせる。
"餓鬼"の反応は早いが率直だった。ブレードを振りかざして振り下ろすだけの、フェイントもなにもない
一撃をゲシュペンストは軽くいなしは、腹部に拳をたたきつける。
一瞬だが"餓鬼"がひるんだ。
「脳直のインターフェイスなら反応も裏目に出るか――君が悪いわけではないのだろうが俺も軍人だからな」
右ひじを"餓鬼"にたたきつけ、カイは一度間合いをあける。"餓鬼"は余裕をなくした動きでゲシュペンス
トに追いすがる――。
「モーションセレクトマニュアルへ。トリガー用設定……ディレイ有り……。パーソナルトルーパーは伊達
に人の形をしているわけではない!」
ゲシュペンストは地に足をつけ"餓鬼"に拳を向けた。
「その有用性と可能性を教えてやる!!」
迫る“餓鬼”の胴体をにらみつけゲシュペンストは――。
71 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:32:11 ID:KROnk0Nn
――チンク
「終わったな」
ヒトガタ実験体『ウェンディゴ』の動作を見てチンクがつぶやく。
パワーも質量も、ウェンディゴはゲシュペンストを凌駕している。にもかかわらず、ウェンディゴはたっ
た一機のゲシュペンストを戦闘不能に追い込むばかりか逆に劣勢に立たされていた。
(PTや特機のメッカ……第187管理外世界で作られた機体だ。性能自体は悪くないはずだが……やはり
パイロットが問題か)
ウェンディゴは第187管理外世界で進められているプロジェクトの、準特機型機体の試作機であり、ウ
ェンディゴを開発したのはパイロットの母親なのだと、チンクは聞いている。
(脳と機体を直接つなぎ、パイロットの反応を機体の反応とする特殊な技術……。だが、あれでは宝の持ち
腐れだ)
ウェンディゴのパイロットはどうやら新兵どうぜんだったらしい。同じ新兵や『普通』のPTのりならと
もかく、歴戦に歴戦をかさねたベテランにはかなわない。
緑色のゲシュペンストとウェンディゴの間には、準特機の持つアドバンテージ以上の実力差が二機の間に
発生している。
恐怖か興奮か、ろくに訓練も受けていない子供に冷静な判断などできようはずがなく、ウェンディゴはゲ
シュペンストを本能のままに追っているだけだった。
(それにしても見事な機動だ。フェイントとブラフを駆使しすばやく回避行動を行い、防御が有効とおもわ
れる攻撃はなるべく内臓機関に影響が起こりにくい部位で防御している……ひさしぶりだな。ここまで胸が
高ぶるとは……)
チンクは無意識に口角を吊り上げて――笑う。そして彼女らしくないことに興奮が口を出てしまっていた。
いずれ戦うことになるかもしれない男との戦闘に、チンクは心を奮わせる。いつのまにか乾いた唇を、隻眼
の少女はぺろりと舐めた。
「チンクおねえさま……うれしそうですの……」
ペルゼイン・リヒカイトに抱かれる、アルフィミィのささやくような精神通話がチンクの頭に響いた。
チンクとアルフィミィがいる場所もいつ戦場になるかわからないのだが、アルフィミィの口調には緊張も
なにもない。
「ああ。強者をみると胸が切なくなる。なぜだろうな――」
「……わたしと……おなじですの」
「む。アルフィミィもか」
「はい……あの人のことを考えると……胸が切なくなる……」
「……」
余人には計り知れないアルフィミィの精神構造だったが、アルフィミィの切なさと自分の感じる切なさは
どこか違うと理解した。
どこがどう違うのかは理解できなかったが――。
(人恋しさ――という意味での合致だろうか? どちらにしろ戦場で考えることではない、か)
その戦場では決着がつこうとしていた。
一度背後に退いたゲシュペンストに、ウェンディゴはすぐさま追いすがる。
無謀な突進をしてしまったウェンディゴの腕をつかみ上げ、発生したベクトルを微妙にそらし、実験体の
体勢を崩す。死に体になったウェンディゴの足を、ゲシュペンストの足で払いのける。
PT式の一本背負い。
ウェンディゴの巨体が冗談のように宙を舞い地面にたたきつけられた。そしてその衝撃は搭乗者にも伝わ
り、パイロットは己の苦痛を機体へ反映させる。
>>67 だいじょうぶっすよ!
レア度5以上のアイテムは盗まれないみたいですから!
73 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:33:22 ID:KROnk0Nn
痛みに手足を痙攣させるウェンディゴに、ゲシュペンストは左腕のジェットマグナムを叩きつけた。
ゲシュペンストはウェンディゴが突進で生み出した加速のベクトルを利用し、質量も、出力も上を行くウ
ェンディゴを地面にたたきつけた。退くように見せたのはゲシュペンストのオペレータが仕掛けたトラップ
だった。
ジェットマグナムによって生み出された電流が"餓鬼"の腹で爆発し、ウェンディゴの動体反応は沈黙した。
「――ここまでですのね」
チンクの背後でアルフィミィの『肉声』。チンクが振り向くとペルゼイン・リヒカイトが手品のような手
つきで手のひらを翻していた。
ペルゼインの手のひらにある物をみてチンクは隻眼を見開いた。
右の手のひらには赤い宝石。左の手のひらには金の宝石。そして宙に浮かぶ一冊の本。
宝石には見覚えがある。宝石はデバイスの待機状態。
いつか戦を構えなければならない相手のもの。浮かぶ本に見覚えはないもの、ある程度の想像はついた。
この時この場所にあってはならないデバイス。あるはずのないデバイス。頭に思い描く魔導師たちと、目
の前にあるデバイスは一心同体であるはずなのに。
「アルフィミィ……おまえは」
アルフィミィはチンクのつぶやきには応えずに、ペルゼインの指先で、ぐい、とデバイスを握った。
すると、
赤い宝石からは淡い桜色の魔力光がもれだし、
金の宝石からは濃い金色の魔力光がもれだし、
魔導書からは目の覚めるような白い魔力光がもれだし、
「おまえは……なにをしようとしている……?」
「実験ですの」
「実験……」
「博士と、似て非なる可能性を探る……。その実験ですの」
いつのまにか、チンクがいるビルの周りに四体の異形が現れていた。音もさせず、影からにじみ出るよう
に。
骨格と皮膚で構成されているアインストクノッヘン。
甲冑と植物に似た筋肉で体を構成するアインストグリート。
ATX計画で作られた『古い鉄』を模したアインストアイゼン。
実体のない体に騎士甲冑をまとわりつかせたアインストゲミュート。
(ボーンに、グラス、アイゼンに、アーマー……。管理局が確認しているアインスト……だが)
チンクはもはや見慣れた四種のアインストを見上げる。どのあたりがアルフィミィの言う実験なのか見出
すためだが、いまのところアインストたちに特に変わった様子はなかった。
「リリカル……マジカル…………」
<<Yes my master>>
<<Yes sir>>
<<Anfang>>
アルフィミィはチンクが見上げるすぐそばで呪文をつむぎだした。
歌うような、さえずるような。呪うような、祝福するような。そんな歌にペルゼインのまわりに浮かぶデ
バイス達は反応をはじめる。
魔導書から二つのデバイスが飛び出し、二体のアインストアイゼンとアインストゲミュートがそれを受け
取る。
赤い宝石が宙をながれて跳び、アインストグリートがそれを受け取る。
金の宝石が大気を切って翔び、アインストクノッヘンがそれを受け取る。
74 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:34:44 ID:KROnk0Nn
「さあ……選手交代ですの」
デバイスを受け取ったアインストそれぞれの形態が姿形をゆるゆると変えていった。
「これは――高町なのは?」
チンクは変形を完了させたアインストを見てつぶやいた。
「正解……ですの。チンク姉さま」
「……」
老人のようなしわがれた声を残しながら、変異体アインストは体を宙に浮かべ廃棄区画へと飛んでいった。
「すたぁぁぁぁずぅわん……れぇいぃんぐはぁと・えくせりヲんと、たぁかまちぃなのはぁぁ……!
」
「らぁぁぁいとにんぐぅわんぅ……ばるでいぃっしゅあさぁるとと・あさぁヴとぅと、ふぇいとてぅたろっ
さはらおぅん……!」
「……」
チンクは無言で四体のアインストを見送り……微妙な表情でペルゼインを振り返った。
そのペルゼインが小首をかしげた。
「やっちゃった……ですの?」
「いや、わたしに聞かれても……」
75 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:35:38 ID:KROnk0Nn
――オーリス・ゲイズ
故人曰く、水のやりすぎは花に毒。
詩人曰く、取り乱す親は子の目に毒。
されど旅人曰く、親の愛はクラナガンの地平よりも遠く、クラナガンの空よりも高く、クラナガンの海よ
りも深い。
黒いPSP――パワード・シンクロ・プロテクタをまとったオーリス・ゲイズは、背に負った対人用『シ
シオウブレード』を引き抜くことなく、ドナ・ギャラガーを制圧することに成功した。
科学者であって戦闘員ではないドナの制圧はあっけなく終わった。そもそもドナには抵抗する様子さえ見
られなかった。息子が乗っている特機がゲシュペンストのジェットマグナムを受けて沈黙、爆発したからだ。
ドナ・ギャラガーはその場で泣き崩れ、背後に立ったオーリスに気がつく様子もない。
がたがたと震え、涙と嗚咽をまきちらし、ごめんなさい、ごめんなさいとつぶやき続けるドナにオーリス
はかける言葉を失っている。
ドナの右手には自動拳銃。いまオーリスにできることは、ドナがドナ自身の手で、自らの頭を撃ちぬかな
いよう見張っているだけだった。
爆発した特機が、炎を撒き散らしている。
カイ・キタムラが搭乗するゲシュペンストがゆっくりと炎の中をこちらに進んできた。
右腕にはなにかのカプセルが乗せられていた。
「あれは……」
ゲシュペンストはマニュピレータを開き、握っていたカプセルをオーリスとドナの前に置いた。
「軍人だからな……無駄な人死には出せんよ……」
ドナはカプセルに入ったままになっている自分の息子の姿を見て、小さく、カイ・キタムラに感謝を述べ
た。
カイ・キタムラも軍人である前に人間だった。同じ年頃の子供をもつ、父親として感じ入ることがあった
のだろう。一瞬だけ、注意がそれてしまった。
「!」
無防備なゲシュペンストの背後に桜色の光が見えた。夜空の陰影に、はっきりとミッド式魔法陣が浮かび
上がっている。
「カイ少佐! 砲撃が!」
オーリスは足を踏み出しながら叫んだ。手は無意識のうちに背負った『シシオウブレード』に向かってい
た。
「必滅斬断! シシオウブレェェェドッ!」
八双のかまえからの唐竹割りが、鮮烈な銀光をえがきドナの息子が入ったカプセルを斬断する。カプセル
の呪縛から解き放たれたドナの息子を抱き上げ、呆然としているドナを一瞬で背負う。テスラライヒ研究所
で製作されたもうひとつの『ゲシュペンスト』は、彼女の筋力をアシストし軽々と二人を抱き上げた――。
クラナガンの長い夜はいまだに終わりを迎えない。
ふと、オーリスは幼いころレジアスからしつこく言われた言葉を思い出した。
『親は親でも、子は子たれ』
76 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:36:20 ID:KROnk0Nn
――カイ・キタムラ
センサーが砲撃の反応――巨大な魔力反応を捕らえたのと、屋上の保安員の忠告はほぼ同時だった。ゲシ
ュペンストを反応にむかって振り向かせる。回避は考えない。ゲシュペンストが避ければ背後のドナと息子
に直撃する。
両腕を胸の前で構えた。
(この魔力光の色は――!)
恐ろしく見覚えのある色。魔法陣で収縮された砲撃が、夜空を切り裂きながらゲシュペンストに迫った。
光の奔流がゲシュペンストの両腕に突き刺さる。コクピットが激しく揺れ、桜色の光が装甲を貫きフレー
ムを軋ませる。光の先端は両腕を串刺しにした後、胸部の装甲で止まった。
魔力に押され、ゲシュペンストが一歩下がった。
損傷をあらわすモニターが各部の状況を伝える。虎の子のジェットマグナムは使用付加。二の腕から先に
はまったく反応がなかった。ダメージコントロールが働いているにもかかわらず、両腕のレッドランプは光
っぱなしだった。
カイはコクピットで唸った。腕から火花が散っているのが見える。OSが腕への動力供給を止める。
「く……拳が砕けたか……」
損傷は軽くない。だが――背後にいるはずの保安員とドナ、ドナの息子の入っているカプセルは見当たら
なかった。
「うまく退避させられたか……だが、なんだ、あれは」
ゲシュペンストが捕らえている砲撃の主に、カイは目を細める。
「アインスト……か? だが、形が違うぞ」
クラナガン周辺に出現し始めた『アインスト』という正体不明の勢力のものと、砲撃の主は酷似していた。
遠距離支援に特化するとおもわれるアインスト"グラス"とモニターに映る"グラス"に良く似た個体。
"グラス"と違うのは、そのアインストが『杖』を持っていることと、配色が違うこと、あとはスケールが
"グラス"の半分ほど――十メートルほどになっていることだった。
そして全体的に白い。腕と体をつなぐ緑色のツタと各部の甲冑の色が白い。桜色のテンプレートが怪しく
輝いていた。
「白いバリアジャケットに……あの杖は……なのは空尉……か?」
物真似にしては冗談が過ぎている。あえて言うならば仮装の領域か。
だが、見れば見るほど――本人からすれば失礼極まりない話かもしれないが――アインストの持つ杖は彼
女の愛杖『レイジングハート・エクセリオン』に酷似している上に、魔力の色といい、バリアジャケットの
配色といい、高町なのはを連想する要素にはことかかない。
「それにしても悪趣味な。むっ――!」
ゲシュペンストの上空から金の糸のような雷がたたき落ちてきた。高圧電流が頭部に直撃し計器類の表示
を破壊する。モニターが過剰な電流によっては解され画面の一部を真っ白に染める。
(ぬかった――!)
カイは唇をかみしめながらゲシュペンストを行動させる。暗闇にまざるように何かがいる。金と黒の装飾
を持つアインスト"ボーン"。手には、これもカイが見知ったデバイスがあった。閃光の戦斧『バルディッシ
ュ・アサルト』。推進剤を噴出し、効果範囲から離れ――。
「!」
77 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:37:04 ID:KROnk0Nn
着地の瞬間を狙い済ましたように二つの機影がゲシュペンストを挟撃する。両腕を破損し、無防備になっ
たゲシュペンストに巨大な鎚と鋭い銀の剣がおそい掛かる。
ゲシュペンストの胴体をのけぞらせる、などという芸当ができたのは奇跡に近かった。胸部のすぐ手前で
鎚と剣が振り切られる。ゲシュペンストの装甲などフレームごともっていかれそうな勢いだった。
地面へ伏したゲシュペンストをアインストが睥睨する。
「『グラーフアイゼン』、『レヴァンティン』――か」
デバイスを握るアインストはまるで服のように柔らかな装甲を纏っていた。それぞれ紫と赤の装甲。スケ
ールはそれぞれ違うが、データにある特機級のアインスト"アーマー"とアルトアイゼンに類似したアインス
ト"アイゼン"が元のようだ。
「悪趣味に過ぎるぞ――アインスト」
コクピットで苦笑する。呼称はどうするか。カイは絶命の境地にありながらそんなことを思う。アインス
トなのは、という呼称はさすがに本人が苦い顔をするだろう。甲高いアラーム音。
「ぬ……。ジェットノズルに破損とは!?」
二体のアインストが鎚と剣を再び振り上げる。両腕の操作も利かないゲシュペンストでは防ぎようがない。
身を起こす前に、巨大化したグラーフアイゼンが叩きつけられる。
「ぐは――!?」
ショックアブソーバが消せない衝撃がコクピットに突き抜ける。パイロットスーツを着ていないのが仇に
なり、衝撃で意識が遠のいた。
カイ・キタムラは朦朧とした意識でもコントロールスティックを手放さなかった。
レヴァンティンを握った"アーマー"は、剣をかざした。二つの月の光を受けて刀身が鋭く輝く。月光を研
いで澄ましたような刃がゲシュペンストの脳天に振りおろされた――。
そのときだった。大音量の通信がカイの意識を揺さぶったのは。
「ターゲット"アーマー"! クラナガンの闇を切り裂けぃ! 改式ッ! オメガッ・レイザァァァ!」
野太く、芯の通った通信がコクピット内に響き渡り、熊の方向にも似た声はカイの脳を直接ぶん殴る。ゲ
シュペンストのすぐ傍を白い光が駆け抜け、"レヴァンティン"と"グラーフアイゼン"に直撃。光線の熱量に
おされるように二体が後退し、カイはその隙にゲシュペンストを立ち上がらせ、光線が走った方向にカメラ
を向けた。
「グルンガスト弐式……?」
いつそこに現れたのか、五十メートルを越す特機がゲシュペンストの五百メートルさきに姿をさらしてい
た。“餓鬼”とはまったく違ったシルエット。人間の姿を模しているが、人間のものではありえない突起が
多く、全体的な印象はとげとげしい。黒をメインとした装甲色に赤のラインが走っている。カイがL5戦役
中にみたどのグルンガストにも似て非なるものだった。レーザーを放った両目がぎらりと輝く。
「ふっ――特機を一機しとめたあとに四機のアインストか。さすがに荷が重いようだな、カイ少佐」
「は――?」
カイは自分の置かれた状況を一瞬だけ見失った。
部下の人間が見れば別人だと思うほど――カイ・キタムラは呆けた。
「その声は――まさかレジアス中将!?」
中将キター!支援
スーパーレジアスタイム支援!!!!
80 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:39:31 ID:KROnk0Nn
「うむ。大事ないか、カイ少佐」
「なぜあなたがグルンガストに!」
「あとにしておこう。この機体――グルンガスト改式は本来ここにあらざるべきものであり、俺はここにい
てはならんものだ」
レジアスはカイの疑問に答えず、グルンガストの右腕を掲げた。
「先ずはアインスト……これはクラナガンの鉄拳と知れぃ……」
上空にいた"グラーフアイゼン"がグルンガストに向かって翔んだ。
グルンガストは右腕を一度腰のあたりに引き戻し腰を回す。両眼は"グラーフアイゼン"をしっかりと捕ら
えていた。
「mkVもどきが! 砕け散るがいい……! ブーストナッコゥッ!」
パイロットの叫び声とともに右腕がひじの辺りから外れ、鋼鉄製の巨大な拳が夜を押しのけて飛翔する。
「!?!?」
張り手の形で固定されたグルンガストの腕が"バルディッシュ"にたたきつけられる。質量に押されるまま、
"バルディッシュ"ははじかれる。背のブースターで巨体を浮かべて跳び、戻ってきたブーストナックルを再
び腕に戻した。
着地したグルンガストは、ゲシュペンストに背を預けるようにしてアインストと対峙した。
「ゲシュペンストの様子は」
「――補助制御に切り替えました。これでしばらくは使えるはずですが……」
ゲシュペンストの制御系統を切り替え、レッドランプがともりっぱなしだった両腕がある程度動作をでき
るようになる。
「しかし、なんなのだあれは。機動六課の面々によく似とるが……」
"餓鬼"が発生させていたジャマーが晴れ、レジアスの画像つきの通信が働いた。映し出された姿に、カイ
がため息をつく。
「レジアス中将……さすがにパイロットスーツを着たほうがよろしいのでは?」
「そのスーツ姿では人のことは言えぬだろうに……時間がなかったのだ。仕方ないだろう」
「こちらも同じ理由ではありますが……」
カイはスーツそのままでゲシュペンストを駆り、レジアスもまた管理局制服のままでグルンガストに搭乗
している。その管理局制服でさえもところどころ乱れており、よほど急いできたのだろうと知れる。
「なに。そんなことなぞささいなこと。ともかくあやつらを退けんことにはゆるりと話もできん」
「ですな……では、"アーマー"と"ボーン"――"レヴァンティン"と"バルディッシュ"をお願いできますでし
ょうか。こちらは"レイジングハート"と"グラーフアイゼン"をいただきます」
「む。その機体損傷で二機受け持つのか? こちらがすべて片付けてもいいが」
どこか揶揄するようにレジアスが言う。言葉のふしぶしに芯の通った自信がみなぎっていた。
アインストはグルンガストとゲシュペンストを中心に四方へ散り、それぞれの獲物を手に飛び掛かる。
"バルディッシュ"がバルディッシュ・アサルトの形を戦鎌へと変化させ、振りかぶった。
"レイジングハート"がレイジングハート・エクセリオンの先端を鋭く尖らせ、変化させた。
カイとレジアスは横目でアインストの動きをにらみつけた。
「中将お一人にまかすわけにはいきますまい……それは遠慮いたします。このゲシュペンスト、頑丈さがと
りえですので」
「ふむ……では任せるとしようか」
"レヴァンティン"がレヴァンティンの刀身に指を這わせ下段に構える。
"グラーフアイゼン"がグラーフアイゼンの鎚を巨大化させ、振りかぶる。
ど、ん。とクラナガンの地面を蹴りつけ六機のヒトガタが疾駆を開始した。
OGでは無くされてしまった武装ブレイククロス支援
82 :
OSGS:2008/01/09(水) 22:44:14 ID:KROnk0Nn
一旦終了。そろそろ連投規制くるはずですので。
続きは明日の朝刊にでも。
GJ!
なんというダブル親父!
スーパー中将&改式タイムキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
Gテリトリー!
84 :
戦国の鉄の城:2008/01/09(水) 22:48:46 ID:RvXhSLG8
>>82 GJ!
レジアス中将何やってんすか!すごくカッコいいじゃないですか!
想像してみると…熱い。
超級修羅神に乗れちゃいそうな勢いだ…。
GJ!!!
すばらしいスーパーレジアスタイム……
86 :
チータス:2008/01/09(水) 23:17:32 ID:9GvoaFHh
お疲れじゃーん♪
熱くて渋いレジアスが見れたじゃん、どれだけ熱いかって言ったらおでんのたまごを口に運ばれるぐらい熱いじゃん♪
さて、皆がスーパーレジアスタイムに気を取られてる間にGJを言わせてもらおう。
そしてついにミィちゃんキターーーー!!
あの3人のデバイス持ってるって事は・・・??wwwww
そしてアインストどもマジ自重www
なのはさんたちの力もといデバイスまで取り込んじゃったから、
それはもう恐ろしいことになるに違いな(ry スコシアタマヒヤソウカ・・・
GJGJGJ!!!
ダンディ! ダンディ!
誰も言わないようだから俺が言っておこう
八房!八房!
90 :
OSGS:2008/01/10(木) 00:12:27 ID:5oTlHBWI
なんか涙でてきた……頑張ったかいがあったよ……ありがとう、みなさん……
そのうちに大量のガジェットから逃げつつ「お客さん落ち着いて!順番に!順番に!」とか叫ぶエクセレンが出てきそうだw
GJ!!です。
この二人は合体攻撃を使いそうだw
前と後ろからジョジョのように拳の嵐が・・・
カイ少佐を描ききったOSGS氏には期待せざるをえないッッ!!
GJッス!
>八房!八房!
まて、その名前を聞くとどうしても魔法紳士リリカル・ラスキンというのを妄想せざるをえない(汗
4巻の五勢力入り混じれての大乱闘を文章で表現できるだろうか?
GJすぎる〜!!
さあ、次は宇宙ヒラメだ!!
>OSGSさん
スーパー親父タイムキタ━━━( ゚∀゚ )━━━━!!!!!
>88
ダンディ……クレオパトラ?
軽いネタを投下したいのですがいいでしょうか
プロローグと設定なので
好きな人からは物投げられそうだが・・・
97 :
OSGS:2008/01/10(木) 11:58:28 ID:5oTlHBWI
すみません。誤植あったんで書き直し中です。
修正が午前中に終わりませんでした……。申し訳ないです。
では投下・・・お呼びでない?お呼びでない・・・
でも投下!
第3次バクテリアン戦役において、
バクテリアン星団の中枢を破壊、
その殲滅に成功したグラディウス星は
侵略の脅威から開放された
それから数百周期・・・・・・。永き平和の中で、飛躍的な発展と
進歩を遂げた文明によりかつてないほどの繁栄のときを
迎えていたグラディウスだったが、
悪夢はまったく突然にふたたび彼らの前に現れた・・・・・・。
戦役以前から「闇の宙域」として恐れられ、
近づくことを禁じられていた暗黒星雲に向かった探査船が
消息を絶ったのを皮切りに、付近の植民惑星やコロニーが
次々と正体不明の何者かの攻撃によって
壊滅させられていったのである。
永い平和の中で戦いを忘れつつあったグラディウス軍は、
各所で敗走につぐ敗走を重ね、正体不明の敵の攻撃は
ついにグラディウス本星をもその魔手に捕らえようとしていた。
この報は時空管理局の耳に入り、直ちに艦隊を派遣したが
敵の進行速度は予想以上で、艦隊の到着を待っている事は出来ず、
魔導師部隊を展開するには遅すぎたのである・・・
ここにいたり、グラディウス軍司令部と時空管理局は最後の賭けに出た。
敵の発生源であり侵略拠点でもある暗黒星雲中心部に対して、
最新鋭時空戦闘機のシステムを搭載した、時空管理局魔導師四名による奇襲作戦を発動したのである。
グラディウス星の命運を担い、
四つの翼が今、銀河の深淵に向けて飛び立った。
SELECT YOUR STRIKERS
ビックキャリバー
ロードミラージュ
ドラゴンナイト
フリードリヒβ
ビックキャリバー
グラディウス宇宙軍が開発した最初の超時空戦闘機にして、
軍の主力を担う名機中の名機、ビックバイパーのシステムをマッハキャリバー(スバル・ナカジマ)に搭載した。
長大な運用時間、柔軟な運動性、強力な火力を兼ね揃えたその優れた設計思想は、
第一次バクテリアン戦役以来数百年に渡って受け継がれた、そのシステムを受け入れた
マッハキャリバーである。なお今回の機体は11代目にあたる。
ロードミラージュ
第一次バクテリアン戦役の後、グラディウスと同盟国であるラティスは
バクテリアンの精鋭部隊ゼロスフォースの襲撃を受け窮地に陥ったが
ラティス王家第一王子ブリティッシュはこの試作機で単身惑星を脱出し
後にグラディウス本星の援助を受けラティス奪回を果たした。
その王子の勇敢さを称えてその名を冠された機体のシステムをクロスミラージュに搭載
広範囲、また多様な攻撃手段を持つこの機体のシステムは
ティアナ・ランスターの戦術スタイルにとても良く馴染んだ。
ドラゴンナイト
第三次バクテリアン戦役末期、ビックバイパーを支援する機
体としてファルシオンβと同時に開発が進められていた拠点攻撃用超時空戦闘機。
戦役終結と同時に予算が縮小され基本設計段階で開発計画は中止の憂き目にあっていたが、
今回の緊急事態発生とともに急ピッチで開発再開されたのだが、試作機のフレームが完成せず
最悪の事態となる所を、システム部分をストラーダが抽出し、運用する事となった。
元は拠点攻撃用の設計だがエリオ・モンディアルの意思により
速度を生かした支援及び他機体の援護重視である。
フリードリヒβ
ジェイドナイト同様、ビックバイパーの支援を目的として開発された制空戦闘機。
新型の火器管制システムと広い射界を持つ新型レールガンを搭載し、移動目標との接近戦に主眼を置いた
機体としていったんは完成をみたものの、今回の作戦に投入されるにあたって、遠距離目標への攻撃力の増強が行われ、
偶然にもその強化は召喚師キャロ・ル・ルシエ操るフリードリヒとマッチした。
しかし、フリードリヒそのものを改造するわけにはいかず。
ケリュケイオンがシステムを抽出し、その強化をフリードリヒに投影するという変わった運用方法になった。
機体名に後ろに付けられた記号は初期型(α)と改良型(β)との区別を表すバージョン記号である。
とまぁ、ここまで・・・ごめんなさい・・・
元ネタは言わずと知れたグラディウス外伝
OPムービー見ると結構それっぽかったり・・・
バリアーも
スバル SHIELD
ティアナ FORCEFIELD
エリオ GUARD
キャロ LIMIT
だともっとそれっぽいかな・・・
何?キャロ以外全員飛べないはず?
逆に考えるんだ、宇宙だから無重力・・・そう考えるんだ・・・
そして書いた後に気付く
こういうのはパロディウスとかオトメディウスでやったほうがいいじゃないかと・・・
( ゚д゚) ……
( ゚д゚ )
さぁ、片翼も二桁に差し掛かりました。
というわけで、10話を投下してもおkですかい?
注:今回はディードがえらいことになります。ディードスキーの方は覚悟を決めてから読んでくださいませ
し…支援…俺のディード…
魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使
第10話「停滞、そして進展」
崩壊した機動六課隊舎では、局員達が事後処理に追われていた。
セフィロスも例外ではない。
いつものように黒いコートをたなびかせ、端末を片手に敷地内を回っていた。
(こうもあっさりと壊されるとはな…)
しばし、セフィロスは感慨にふける。
かつて5年の歳月を北の大空洞で過ごしたことで微妙に麻痺した彼の時間感覚にとって、
六課に拾われてから今までの出来事は、ほんの一瞬にも等しきものに感じられていた。
この数週間のうちに、様々なことが目まぐるしく顔を出し、セフィロスはそれをときにただ傍観し、ときにその中で剣を振った。
それら全てを、打ち砕かれた。
自身の油断によって、自身の時間を破壊された。
自分が自分の仕事を果たすことは、ほんの一瞬しか叶わなかった。
(脆い自尊心だ)
内心で自嘲しながら、セフィロスは遠い空を見上げる。
「手痛くやられたものだな…」
向こうからやって来たシグナムの呟きが、セフィロスを現実へと引き戻した。
「ティアナはどうした」
セフィロスはシグナムへと問いかけた。
先ほど見た時には、彼女はティアナと共にいたはずだった。
「私がこの場を引き継ぎ、病院へと顔を出させた」
「そうか」
それだけを言って、セフィロスは止めていた手を動かす。
「…ザフィーラとヴァイスは?」
セフィロスが背中越しに尋ねる。
「どちらも峠は越したが、今後の戦闘へ参加できるかどうかは厳しいな」
ザフィーラの方は大事には至らなかったものの、魔力と肉体を酷使した影響で、調子を取り戻すには時間がかかるらしい。
しかし、むしろ問題はヴァイスの方だった。
ザフィーラほど肉体的に頑丈ではなかったため、彼が受けた傷は大きく、
手術を終えて安定した今でもなお、昏睡状態に陥っているのだそうだ。
「そうか」
再びセフィロスが短く答え、そして、あることを思い出す。
「…要するに、新人達全員が病院に集まったということになるな…」
「うん?」
耳に入るか否かといった程度の小さな呟きに対し、シグナムが反応する。
そしてセフィロスがくるりと身体を回し、彼女の方へと向き直った。
「…気が変わった。俺も病院に行く」
後は任せた、と言って、そのままセフィロスはその場を立ち去っていった。
「お、おい…」
シグナムの呼びかけにも答えず、銀の長髪と黒いコートの後姿は遠ざかっていく。
そんな背中にシグナムは一つため息をつくと、どこか穏やかな表情を浮かべ、それを見送った。
「…アイツも少しは変わったな」
適当に車の運転手をつかまえて、セフィロスは聖王病院へと姿を現した。
窓口の案内を見て、ひとまずナースセンターで新人フォワード陣――スバルとエリオの病室を探そうとする。
セフィロスには、いくつか気がかりなことがあった。
六課防衛戦の折に、戦況に異常なまでの反応を示したエリオとキャロ。
そして、戦闘機人――あのスカリエッティの兵士達と同じ存在だというスバル。
それらについて思うところがあり、彼はこうして病院へと足を運んだのである。
(随分と兄貴面を発揮しているものだ)
そんな自分を垣間見て、セフィロスは微かに自嘲気味な笑みを浮かべた。
だが、それも今となってはそこまで不快ではなかった。元来、自分はこういう「人間」だったのだから。
(…ん?)
セフィロスはそこで、視線の先に見知った人影を認める。
筋骨隆々とした褐色の肌に、銀の髪。青い狼の耳と尻尾。
「ザフィーラ」
自然と、セフィロスは声をかけていた。
「セフィロスか」
ザフィーラは彼の存在を認め、そちらへと向き直る。
「わざわざこんな所まで来るとはな」
「お前のためじゃない」
「それもそうだな」
セフィロスの言葉に、ザフィーラは苦笑した。
「…随分と痛々しい姿になったな」
今のザフィーラの風貌を見て、セフィロスがそう評する。
丸太のような浅黒い両腕は、白い包帯でぐるぐると巻かれていた。
病院着の裾から覗く部分や、手にした松葉杖を見る限り、脚もそうなのだろう。
「筋肉痛がひどくなったようなものだ。大したことじゃない」
ザフィーラは気にした様子もなくそう返す。
「もう少しまともに魔法を勉強しておくべきだったかもな」
そうすれば、自分がヘリの方に回れたかもしれない、とセフィロスは言った。
「そうだったとしても、私とお前の立場が変わるだけだ。強いお前が生き残った方がいい」
「…俺を見くびるな」
心外そうにセフィロスが反論する。
自分はあの程度の鉄の塊を持ち上げたぐらいでそうもボロボロになったりしない、と。
「それはすまなかったな」
厳つい顔に笑みを浮かべ、さぞザフィーラが愉快そうに言った。
「…それで、お前の目当ては誰だ?」
「新人達だ」
ザフィーラの問いに対し、セフィロスが短く答える。
「珍しいこともあるものだな」
「確認しておきたいことがある」
それだけだ、とセフィロスは言い、ナースセンターがある二階への階段へ歩いていった。
ナースセンターのすぐそばまで行くと、そこにはフェイトと話しているエリオとキャロの姿があった。
キャロの方はいたって健康だが、エリオの右腕には骨折用のギプスがはめられている。
恐らく、ガリューの攻撃をモロに食らったのだろう。
「あ…セフィロスさん」
真っ先にキャロが気付き、残る2人もそちらを向く。
セフィロスは3人の元へと歩み寄ると、フェイトの方を向いてその口を開いた。
「しばらくこの2人を借りるぞ」
「え…?」
唐突にそんなことを言われ、フェイトは怪訝そうな表情を浮かべる。
「スバルとティアナ…その2人も交えて、話をしておきたい」
「ああ…分かりました」
そういうことか、と得心して、セフィロスへとエリオとキャロを預けた。
「それにしても…」
「ん…?」
「セフィロスさんも、積極的になりましたね」
「そうか?」
笑顔を向けるフェイトの言葉に、今度はセフィロスが首を傾げた。
確かにジェノバとしての自分からは離れていると思ったが、そこまで顕著な差だとは思っていなかった。
「六課が襲われた時にはすぐにかけつけてくれて、それにエリオのことも助けてもらって…」
今もこうして、4人の新人達のことを気にかけてくれている、と。
「本当に…ありがとうございます」
もう一度柔らかに笑みを浮かべると、フェイトはその場で一礼した。
「…ただの意地だ。感謝されることではない」
そう言うと、セフィロスはエリオとキャロを急かし、病室へと歩いていった。
フェイトの笑顔が、その後姿を見送っていた。
『言った通りだったろう?』
と、そこへシグナムからの通信が入る。
「はい…セフィロスさんは、『ただの意地だ』って言ってましたけど」
『意地、か…フッ…どこまでそうなんだか』
モニターの向こうで、事前にセフィロスがここに来ることを伝えていたシグナムが、静かに笑っていた。
「本当に」
フェイトもまた、シグナムの言葉に笑顔で応じた。
『アイツは不思議な奴だ。素行も人付き合いも悪い、自分のことはほとんど口にしない…』
「それでも…不思議と頼りになる人なんですよね」
『結果は同じでも、過程は高町とは正反対の奴だな』
エース・オブ・エースの名を出し、シグナムが言う。
「多分…だからこそ、セフィロスさんは『英雄』だったんだと思いますよ」
『英雄、か…』
ソルジャー・セフィロスは孤高の英雄だった。
自らの意志を声を大にして語ることはなく、その力を結果のみで示してきた。
誰にも心を開かない無愛想さは、いつしか不言実行の姿勢として皆の目に映り、羨望の的となった。
『…随分と疲れる生き方をした、困った英雄だがな』
「それはなのはも一緒ですよ」
『違いない』
モニター越しに、2人は笑い合っていた。
その頃には、セフィロスはスバルのいる病室にいて、椅子に腰掛けていた。
彼を囲むように、4人の新人達がそれぞれの椅子やベッドに座っている。
病室の空気は重い。
他の隊長達と同じ、強くて頼れる存在でありながら、唯一明確な恐ろしさを持っていたセフィロスが、自分達と向き合っている。
例えるならば、問題を起こして職員室に呼び出された学生の気分を味わっているようなものだった。
「…はっきりと聞いておきたいことがある」
重苦しい沈黙を、セフィロスの言葉が破った。
「エリオ、キャロ…あの時、何がお前達を急がせた」
「「えっ?」」
不意に問いかけられた2人は、一様に声を上げる。
「母親の元から連れ去られる娘、蹂躙される自分達の基地…」
それらは確かに、許しがたいことではあるだろう、と。
「だが…それを差し引いても、お前達の反応は、正直異常だ」
あんな風な取り乱し方はまっとうな人間にはありえない、とセフィロスは言った。
容赦も配慮もない、辛辣な問い方だった。しかし、そうであっても、彼はそれを見極めねばならなかった。
大体の察しがついているだけに。
「あ、あの…セフィロスさん…」
怪しい雲行きを察したスバルが、困ったような様子で、控えめながらも制止の言葉をかけようとする。
「いいんです、スバルさん」
そして、それを遮ったのは、他ならぬエリオだった。
「エリオ…」
「スバルさんも、僕達に自分の…戦闘機人だという秘密を話してくれた」
自分だけが秘密を抱えているのはフェアじゃない、とエリオが言う。
「私も…話せることは全部話します」
キャロもまたエリオ同様、強い意志をこめた瞳で言った。
そして、まずはエリオが口を開く。
「僕は…実は、本当のエリオ・モンディアルじゃないんです」
「ええっ!?」
予期せぬ言葉に、スバルとティアナが驚愕も露わな声を上げる。
「…まず、『プロジェクトF』という計画がありました」
エリオは語る。
正式名称・プロジェクト「F.A.T.E」。人造生命の研究。
その過程で生まれたクローニング技術により、両親が喪った息子を元に作られたのが、自分であるということ。
当時既に違法研究とされていたこともあり、自分が管理局にによって両親と引き離され、研究施設で不当な扱いを受けたこと。
そして何より、両親が一切自分を庇おうとしなかったこと。
「あんな思いは、誰にもさせたくなかった…だから、僕は死んでもヴィヴィオを助け出そうとした」
恐らく自分と同類の人造生命であるヴィヴィオが、スカリエッティの元でどういう扱いを受けるかは、
エリオにとっては当に分かりきったことだったから。
「………」
予想を遥かに超えるハードな生い立ちを聞き、スバルとティアナは閉口する。
特に、かつて安易にエリオの出自を聞いたことを、スバルは内心で反省した。
「次は、私ですね」
ややあって、今度はキャロが口を開く。
「私がいたのは、第6管理世界のアルザス地方でした」
キャロはそこでフリードやヴォルテールと出会い、6歳の頃には、既にフリードを使役することができていた。
しかし、過剰なまでの才能は部族の者達に危険と見なされ、それが争いと災いを部族にもたらす前に、彼女は追放された。
ありとあらゆる場所を転々とし、保護してもらった管理局にさえ、まだまだ制御の利かない力を厄介者扱いされた。
世界のどこにも、キャロの居場所はなかった。
「せっかく私がいられる場所ができたのに…私は、守ることができなかった」
僅かにうつむき、キャロはそう言った。
セフィロスは2人の告白を、終始無表情のまま、黙って聞いていた。
結果は彼の予想通り。エリオは親を、キャロは居場所を奪われた、普通の人間ならざる者。
おまけにスバルは戦闘機人。唯一普通の人間であるティアナは、この面子の中では逆に普通でない。
(どいつもこいつも…この世界には、普通でいられなかった奴が多すぎる)
ジェノバの遺伝子を受け継いだ自分と彼女らを照らし合わせ、セフィロスは内心でため息をついた。
彼女らは自分と同じなのだ。世間から浮いた身体を与えられたはぐれ者。
周りの人間とは異なるが故の孤独を知った者。
「…お前達は、それぞれの身の上を肯定しているんだな」
意味深に、セフィロスが呟いていた。
「スバルは人間の身体を、エリオは親との生活を、キャロは生きる居場所を奪われ…ティアナもまた、この4人の中で自分の道を失った」
4人の新人達は、1人1人が、心に何らかの喪失を抱えていた。
「俺と同じ、というわけか…」
「まさか、セフィロスさんも…?」
ティアナが尋ねた。セフィロスもまた、普通の人間とは違うのではないかと。
「冗談だ」
本当は冗談ではなかった。
侵略者の遺伝子を身体に持ち、人間達を駆逐しようとした自分は、明らかに人外の化け物である。
しかし、それを語ることは、自分の立場を揺るがしかねなかった。
(フェアでないのは俺だけか)
内心で自身を嘲笑いながらも、セフィロスが次なる言葉を紡ぐ。
「もっとも、俺もまた独りだったことに変わりはないが」
セフィロスを表す言葉に、「優秀すぎるソルジャー」という言葉があった。
彼はあまりに周りとかけ離れすぎた。
彼に追いつける者は誰一人としておらず、ほとんど全ての人間が、彼と共に歩むことはできなかった。
ジェノバの使命に目覚めてからは、それは更に顕著になった。孤独な戦いを続けた彼に、仲間などいようはずもなかった。
「…だが、お前達は過去に孤独でありながらも、今はその身の上を受け止めている」
あの時の自分と違って。
言葉に出すことなく、セフィロスはそう胸の中で続けていた。
「はい…そのきっかけになってくれたのは、フェイトさんでした」
まず、エリオがセフィロスの言葉に答える。
「普通の人を信じることができなくなって、暴れていた僕を、身を挺して救ってくれた人…それがフェイトさんだった」
「私も…フェイトさんが引き取ってくれて、私に居場所を与えてくれて…だから、今の私がいるんです」
キャロもまた、エリオに続いた。
続いて口を開いたのはスバルだ。
「あたしも、身体は普通の人と違っちゃったけど…同じ身体のギン姉もいたし、おとーさんとおかーさんは、普通の人間として育ててくれた」
包帯が巻かれた機械の左腕をそっと胸に置き、スバルが言葉を紡ぐ。
「あたしが迷った時は、なのはさんや…周りのみんなが、あたしのことを受け止めてくれた」
最後に、ティアナがそう締めくくった。
「…孤独から自分を救えるのは、結局のところ他人の存在だけだ」
ややあって、セフィロスが口を開く。
「自分のことを認め、共にいてくれる人間がいるからこそ、お前達はまともに生きていける」
「分かります。あたしも、ギン姉がさらわれちゃった時には…何が何だか分からなくなって、抑えが利かなくなっちゃったから…」
「そうだ。裏を返せば、その人間の存在がなくなれば、お前達の心は容易に破壊される」
同じ境遇の幼馴染を持ちながら、その考えに共感できなかったアンジールのように。
すっとセフィロスは立ち上がると、ドアの方へと踵を返す。
「…何があっても互いを裏切るな。真っ当に生きるために、いつまでもお仲間達と仲良くしていろ」
そして、肩越しにそう言った。
「俺のようにならないためにな」
ドアを開くと同時に放たれた消え入るようなささやきは、誰の耳にも入らなかった。
「…セフィロスさん」
退室しようとするセフィロスを、立ち上がったティアナの声が引き止める。
「セフィロスさんは、今でもどこか独りでいようとしているところがありますけど…本当は貴方も、誰かと一緒にいたかったんじゃないですか?」
廊下に出ようとした足が止まった。
孤独が心を壊すことを知っているセフィロスが、望んで破滅の道を歩むはずはない。そんな人間はどこにもいやしない。
ティアナはそう思っていた。そう思って、彼に問いかけた。
背中を向けたままのセフィロスと、その背中を見据えるティアナ。
しばらくの間、再び重い沈黙がその場に流れ出す。
「…許されることならば…」
脳裏に浮かぶのは、ソルジャー時代の2人の旧友。そしてその片割れが可愛がっていた後輩の姿。
「共に…在りたかったとは思う」
それだけを言い残し、セフィロスは病室の扉を閉じた。
誰にも見えなかったが、いつもの妖しい光を放つ青い瞳は、今日だけはどこか悲しげに曇っていた。
六課隊舎へ戻ったセフィロスは、1人部隊長室にいた。
自分を拾った女のいる場所。
神になるために孤高を貫いた男の、休息のきっかけとなった人のいる場所。
セフィロスはその部屋の机の側に立ち、窓の外からクラナガンの街並みを見下ろしていた。
「あ、ここにおったんか、セフィロスさん」
その女――はやてが、ようやく仕事を終えて戻ってきた。
「随分と飛び回っていたようだな」
「色々と気になることもあったからね」
はやてはいつもの笑顔で、セフィロスの言葉に応じる。
「相変わらず豪気なことだ」
常日頃から思っていたことを、セフィロスは口にした。
どんな時でも、はやてはいつも笑っている。
部隊長としての激務に追われ疲弊した時も、今、六課や地上本部を攻められるという惨事に見舞われた時も。
しかし、その言葉を聞いたはやての顔に、少しだけ影がさした。
「…セフィロスさん」
そして、いつもの元気な声とは異なる、若干の弱々しさの垣間見える声を発した。
「前に…私ここで、誰にも悲しみや後悔を味わわせたくないって言うたよね」
それは、聖王教会から帰った時に、同じ部屋の同じ窓から、あの星々を眺めて言ったこと。
「私はそのために…味方も敵も、誰の命も失われへんように戦ってきた」
いつしかはやては自分の机の所まで歩いてきていた。
引き出しを開けると、そこには、大切な人々との思い出の詰まった、あのアルバム。
「でも…多分その結果、こうなってしもうた」
悲しげな光を瞳に宿して、はやては指でアルバムの表紙をなぞる。
「…私は…間違っとったのかな…?」
誰も傷つけたくないというのは所詮甘い理想論でしかなかったのか、と。
普段見せることのない、悲痛な表情で、はやてはセフィロスの顔を見上げた。
セフィロスはすぐには何も答えない。この時もまた、しばしの間、黙って窓の外を見つめていた。
やがて、はやての方へ顔を向け、その口を開く。
「…世界中の誰もが、お前のようだったらいいんだがな」
それだけを言った。
なじるわけでも、慰めるわけでもなく、ただそれだけを口にした。
「…ぅ…っ…」
不意に、はやての顔が歪む。
視線の先に立つ、黒と銀の男の姿が、滲んでよく見えなくなってくる。
「う…あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜っ!」
気付いた頃には、セフィロスの身体にしがみついていた。
コートから覗く胸の中で、大粒の涙を振りまきながら、抑えていた全てをぶちまけた。
そしてセフィロスは、自分に抱きつきながら号泣するはやてを、どうするというわけでもなく、気が済むまで泣かせていた。
特に突き放すことも、優しく肩を抱き返すこともしなかった。
何もせずに、ずっとそこに立ち続けていた。
「…うがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
スカリエッティのラボでは、1人の戦闘機人が怒号を上げていた。
「クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソォッ!」
罵詈雑言をひたすら並べながら、末娘のディードが阿修羅のごとき形相で壁を殴り続けている。
その両腕は、戦闘機人のそれとは程遠い、異形のものと化していた。
作業用のロボットについているような、フレームがむき出しの巨大なアーム。
マニュピレーターも、カギヅメのようなものが3本ついただけの簡素なものだった。
セフィロスから受けた灼熱の洗礼によって、この短期間では、戦闘機人用の精密な腕は取り付けられなかったのである。
それでもなお、ディードは新たな腕を必要とした。
たとえそれが、ツインブレイズさえ握れないほどの申し訳程度の腕だったとしても。
「あンの…クソ野郎ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
自らに地獄の激痛と屈辱をもたらした、あの男に一矢報いるために。
「落ち着いて、ディード!」
暴れまわるディードを、必死にオットーが止めようとする。
「ハーッ…ハーッ…ハーッ…」
目を見開き、荒い息を立てるその姿は、本来の冷静なディードの姿からは、遠くかけ離れたものだった。
それほどまでに、彼女の心には深い影が落ちていた。
「アイツ…アイツは絶対に、私がぶちのめす…ぶん殴って、引き裂いて、グチャグチャにしてッ! 私の痛みを教えてやる…!!」
そして、狂乱の妹の姿を、離れた所からノーヴェとアンジールが見ていた。
「ディード…」
すっかり変貌してしまったディードを見つめ、ノーヴェがいつになくしおらしく呟く。
「…俺の責任だ…セフィロスが辿り着くのは、制圧が完了した頃のはず…その見通しが甘かった」
そう言って、アンジールは頭上を見上げる。
「チンクも…俺がいながら、ここまで傷つけさせてしまった」
アンジールの視線の先には、チンクの眠る生体ポッドがあった。
スバルとの戦闘で受けた彼女の損傷は甚大で、背骨と上半身のフレームが完全に破壊され、こうしたフルメンテを必要としていた。
「いや…お前がいなけりゃ、多分チンク姉は死んでた…」
「ノーヴェ…」
「…その…チンク姉を、助けてくれて…ありが、とう…」
今までの反発っぷりが嘘のような素直な言葉に、一瞬アンジールは面食らった。
だが、次の瞬間には表情を正し、しゃがみ込んで目線をノーヴェに合わせる。
「恐らく、次が機動六課との最後の戦いになる。…絶対に死ぬなよ。ノーヴェも、他の皆もだ」
「…うん…」
目尻にうっすらと涙を浮かべ、ノーヴェは消え入るような声で答えた。
それを聞き届けたアンジールは、立ち上がると、壁に立てかけたバスターソードへと向かう。
壊れた剣に代わってスカリエッティが作った剣を握り、彼はその目を細めた。
(セフィロス…お前は、俺の大切な仲間を…家族にも等しき者を無惨にも傷つけた…)
バスターソードを握る手に力がこもり、微かに刀身が震えた。
(いくらお前と言えども…)
鏡のように輝く刃の中で、アンジールの目が鋭い怒りに彩られていた。
(…許しはしない…!)
シグナムが聖王病院のシャマルに呼び出されたのは、夜のことだった。
(ザフィーラとセフィロスも待っていると言うが…一体4人で何をするつもりなんだ?)
病院の廊下を歩いているうちも、シグナムの頭から疑問符が離れることはなかった。
そもそも4人中3人が口数が少ないという異常な編成である。
まさかこの面子で談笑するというわけでもないだろう。それではあまりにシャマルがかわいそうだ。
そうこう考えているうちに、シグナムはザフィーラとシャマルの病室に辿り着き、ドアをノックしていた。
「シグナムだ。入るぞ」
ドアを開けると、そこには案の定3人の姿。そしてベッドの脇に置かれたテーブルには…
「…酒、か?」
ワインのボトルと4人分のグラスが置かれていた。
「うふふ…ザフィーラがここに残ることになるから、ちょっとしたお別れ会みたいな感じでね」
「そこに何故俺が呼ばれるかは分からんが…」
「あら、セフィロスさん、ザフィーラと仲がよかったじゃないですか」
笑顔を浮かべて言うシャマルに対し、セフィロスは仏頂面でそっぽを向いてしまった。
「ザフィーラが?」
シグナムはそう聞き返す。
彼女を含めた六課のメンバーは、以降は戦艦アースラを拠点とするため、そちらに異動となるはずである。
加えて、身体の負傷が原因で戦列を離れるというのは理由にならないはずだ。アースラにも医療設備はあるのだから。
「ヴァイスの護衛に回るつもりだ。アイツには、まだまだ働いてもらわねばならんからな」
「そうか…ならば、しっかり頼んだぞ」
ザフィーラの言葉に納得したシグナムは、自身の副官的な立場のヴァイスを彼に任せることにした。
「ささ、シグナムも座って! 今夜は飲み明かしましょう♪」
そう言って、シャマルがシグナムに席を勧める。おまけに、既にザフィーラがグラスにワインを注ぎはじめていた。
「私もか? …だが、私はそれを飲める年齢では…」
生真面目なシグナムは、そう言いながら困った顔をした。
彼女の設定年齢は19歳相当。ギリギリ飲酒の許される身体ではないのである。
「それを言うなら、一生飲めないことになる。飲めるうちに飲んでおけ」
そう言って勧めたのは、意外にもセフィロスだった。
場の空気を悪くしないように気遣う彼の言葉に驚いたシグナムだったが、それで観念したのか、席についてグラスを持った。
「…やれやれ…主はやてには黙っておいてくれよ」
「もちろん♪」
続いてシャマルがグラスを手にする。そしてセフィロスとザフィーラもまた、それにならった。
「…恐らく、次がスカリエッティとの最後の戦いになるだろう」
全員がグラスを持ってから、最初に口を開いたのはシグナムだった。
「私がすぐに戦列に加われないのは残念だが…必ず間に合わせてみせよう」
「そして、勝って奴らを牢にぶち込む、か…」
ザフィーラ、セフィロスといった順に、男性陣も続く。
「その後で、またみんなでこうして集まりましょうね」
最後にシャマルがそう言って、4人がグラスを重ねた。
「乾杯」
誰もが予感している通り、決戦の時は、近づいていた。
投下は以上です。
…ごめん。ディードに関しては反省してる。
今回、執筆ペースを早めるために、14話〜17話を一気にすっ飛ばし、いきなり18話から見るという暴挙に出ました。
…うん、そうだよ。9話執筆の映像材料はニコニコに上げられてたスバル覚醒シーンだけで、残りは各SS頼みだよ(ぇ
まぁ、キノクロス後編を書く上で、14話の視聴は欠かせないんですけどね…なるべく早く見るようにします。
気がついたら、今回の新人病室シーンとはやてと話すシーンで、セフィロス達の声を脳内再生して、微かに目が潤んでいた俺がいた。
…自分のSSでそうなるって…気持ち悪いな俺orz
ディィィィィィィィドオォォォォォォォォォォォォオ!!!
ああ…ディードが…普段は無口だけど実は恥ずかしがり屋で好きな人の前では素直になれなくて実はエッチな知識にうぶなディードが…(ぇ
ともかくGJ
話は変わりますが僕も反目さんやメイクライさんみたいに地獄兄弟×シャマルを成功カップリングとしてこのスレに残すよう頑張りたいっす…
ディードGJ!!!!!!
嗚呼、美少女が憎しみの炎に身を焦がす姿はなんて美しいんでしょうか♪
この先も素敵な展開に期待大ですよ!!!
誰か・・・ディードにゼスモスを教えてあげてッ!!だめならアールダーのハイテクハンドで。
全職人様にGJの嵐!
>>118 ゼスモスは憎悪の力で動いてる=救済フラグ消滅だぜw
だからいいんじゃないじゃないですかw
憎悪の負の力は正のパワーより瞬間的には上回るのですからw
正のパワーで少しずつ強くなっていくことのできないこの状況ではもってこいですぜ。
次回のディードの装備が気になります。
この程度の憎悪ではデスモスは得られんな。
アールダーの腕ならいけそうじゃないですか?
なんか、ダイモンズ・ヘイトの話ばかりでスイマセン。雑談に行くべきでしたね。
皆様方、乙でした。
しかしあれだな・・・。やっぱり、スカ側の戦闘員は虫が良すぎるな。上手く言えないけど、『覚悟』がまるで無いって言うのかな。
管理外世界でこんな事やったら、その場でズドン!で文句言える立場じゃないもんねぇ。昔だとバッサリかな。
うーん・・・こんな言い方は可笑しいかもしれないですが、あんな苦しみを与えるくらいなら
いっそ殺せばいいのにみたいな感じ何じゃないですかね?ただ殺されたら本人は恨みもできないし身内はもっと怒りますが。
まぁもともと人間なんて自分が何か(悪行とか)をしているときに妨害、怪我や屈辱を負わされたら、理不尽に怒るのが
本当なんだろうと思ってます。吉良吉影みたいに。
まあ、それは原作での六課側にも言えることだ。スカ側だけの問題じゃあない。
「不殺」ってえのは、そんなに甘いもんじゃないだろう。自分は勿論、仲間も危険に晒す。
しかしだからこそ、それを目指して不断の努力を続ける姿が輝くのだと思う。
今のディードは戦闘機人と言うよりは、戦闘鬼人ですね。
憎悪と復讐心に身を任せるだけの凶暴な鬼です。
恐らく、アインヘリアル襲撃時は・・・恐らく、見るも無残な血みどろの惨劇になるでしょうね。
復讐鬼と化したディードなら、局員をバラバラの八つ裂きの皆殺しにし兼ねません。
>>125 すまない、言葉足らずだったかもしれない。
どちらかと言うと、見た感じナンバーズの子達(若い方かな)にその傾向が多く見られるってことで。
雑談になってきたんで、これ以上は止めておきます。失礼しましたm(_ _)m
このディードはジェノバの力でパワーアップするのかな?
まあ、そういう展開だったら一番パワーアップしそうなのがスカだな。
お前らが興味あるのは発狂ディードだけかァァァァァァァァァァ!
特にお前(
>>117)なんかもう真性のドSじゃねーかァァァァァァァァァァ!
>>116 いや、前回といい本当に申し訳ない。
ただね、無論理由はそれだけじゃないにせよ、どうしてもキャラを立たせたかったのですよ。
オットー、ディエチ、ディード…どうしてもこの3人が似たり寄ったりで没個性的だったんで。
…なに? じゃあオットーをプッツンさせりゃよかったんじゃないかって?
馬鹿を言うんじゃねぇ! もしキレたのがオットーだったら、なまじ口調が柔らかいだけに…
オットー「あははははははははははは! セフィロスゥ…君は僕にとっても痛いことをしたねぇ?
おかけでこんな不恰好な腕を着ける羽目になっちゃってさぁ…
君はやったらやり返されるってことを知らなくちゃいけない!
ぶっ叩いて! 引き裂いて! 捻り切って! 踏み潰して! グチャグチャのドロドロになるまで教えてあげるよ…
…あっはははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」
こうなるじゃないか!
>>128 ぶっちゃけその辺はかなり悩んでます。このプッツンがどう転ぶのか…
多分ジェノバは無理かと。材料ないですからね。
ただ、一応言っておきますが、間違いなく今のディードは前よりも戦闘能力はダウンしてます。
作中で言及している通り、この腕はあくまで「間に合わせ」なので、使い勝手は普段の腕よりもかなり劣りますし、
はっきり言ってこの腕で殴るよりもツインブレイズ使った方が相手に与えるダメージデカイです。
…この際武器仕込んだほうがいいのかな…
ディードがすごい狂気ですね。
まるでクロスボーンガンダムで木星帝国に寝返った後のザビーネ以上だな・・・。
(まだクロスボーンガンダムの漫画は少ししか読んでいませんが・・・)
素晴らしい・・・ナンバーズ幼年組みに狂化スキルは堪らんですよ。
前回のセフィロスのミットチルダについての疑問から、スバルやエリオの話を聞いて
結局、この世界もこんなもんかと思って人類抹殺開始するのかと思っていました。
>>129 素晴らしいじゃないですか♪(満面の笑み
>>130 で、バレット腕になってトラウマ刺激されるセフィロスと。
逆に考えるんだ腕ごと剣にしてしまえばいいと・・・
じゃあどろろ方式だな
いやいや、ここはロケットパンチだ。
双剣使いなのにガチ殴りですかw
>>134 そういうのはSMC氏や終わクロ氏辺りに頼んで…俺はこんなの書いてたらライフもたない…orz
>>135-137 でもさ、ぶっちゃけ復讐鬼に前より強い武器与えるのってどうなん?
むしろこういうのの扱いに難儀する方が、「お前のせいでこんな苦労を!」って感じで怒り増すと思うんですが…
よって、あまり劇的に強い腕にはならない予定
140 :
メガトロン:2008/01/10(木) 20:31:59 ID:dFEFjZYw
いやぁー職人の皆っすわぁん、お疲れー♪
そろそろ俺様の活躍が見たいんじゃないかなぁ〜?ねぇお茶の間と床の間皆さん見たいでしょ?ねえ?
見て〜〜〜〜〜〜!!!!!!
142 :
魔装機神:2008/01/10(木) 20:35:49 ID:OM79xU7O
投下しようかと思ったけどビーストが見たいのでお先にどうぞ。
143 :
メガトロン:2008/01/10(木) 20:38:59 ID:dFEFjZYw
あ、いけね。クラブのリンディママから電話掛かってきちゃった〜。
機神さん、先にやっちゃってーι
144 :
魔装機神:2008/01/10(木) 20:45:34 ID:OM79xU7O
了解ですメガちゃん
SHADOW NANOHA STS 12
「まだ帰ってこないの?」
ヴィヴィオは涙目になりながらウルたちを見る。
さっきまではヨアヒムと遊んでいたのだが、とうとうなのはが恋しくなってきて、今では泣きべそをかいている。
それを紛らわそうと様々な手段を尽くすがあまり効果は見られない。
「えっと……もうすぐ帰ってくるんじゃないかな……」
スバルはあはは、と渇いた笑みを浮かべながら何とかしようとする。
正直いつ帰ってくるか解らないのだが、そう言えば余計にヴィヴィオを心配させるだけだ。
「ほら、ヴィヴィオ。のどかわいたでしょ?これ飲む?」
そういって、ティアナはジュースを差し出す。
「どうした、騒々しい」
その時、部屋の入り口から狼形態のザフィーラがやってくる。
先ほどまで彼は出かけていたシャマルの護衛で留守にしていたのだ。
「あ、シャマル先生にザフィーラ」
「ん?」
ヴィヴィオはザフィーラを見て、ゆっくりと彼のほうへ近づく。
「どうした?」
ザフィーラは不思議そうに自分の背中を見ているヴィヴィオを見る。
もしかして、と思いウルはわりぃ、と先に謝ってヴィヴィオを抱えてザフィーラの背中に乗せる。
すると、先ほどまでの顔が嘘のようにヴィヴィオの顔がほころぶ。
「ザフィーラ、少し相手してあげたら?」
シャマルにも言われ、仕方ない…と少々ため息を付いてザフィーラはヴィヴィオを乗せたまま部屋の様々な所を歩く。
「ただいまー」
それを数分繰り返していると、ようやくなのはたちが帰ってきた。
ヴィヴィオはなのはの声にすぐに反応し、それを感じたザフィーラもヴィヴィオを乗せたままなのはのところへ向かう。
「ザフィーラ、ありがとう」
ヴィヴィオを抱きかかると、ヴィヴィオはぎゅっとなのはの服を掴む。
「ヴィヴィオ、ちゃんといい子でいてくれた?」
「うん!」
それはどうだろうと思ったが、まあ別に物を壊したりもしてないしたいした迷惑もかけてないのでまあいっか、と全員の意見は一致した。
「どうしたでおじゃるか?」
伽藍は目の雨にいる女性、ウェンディとセインな何かいいたそうにしているのをみた。
「えっと……ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
しかし、何か後ろめたいものがあるのか、セインはぽりぽりと頬をかきながら伽藍を見る。
「言いたいことがあるのじゃったら何でもいうでおじゃるよ」
それじゃあ、問いを決して二人は伽藍を見る。
「「そのクッションってどうなってるのかおしえてほしい(っス!!)」」
「却下じゃ!」
意を決した二人も質問は伽藍によって一蹴される。
「なんでー、何でも聞いていいって言ったじゃん」
「聞いていい事と悪い事があるでおじゃるよ!」
けちー、とむくれるセインとウェンディ。
「麻呂にとってはそなたらのほうが非常に興味深いでおじゃるよ」
伽藍の言葉にえ!?と二人はさっと下がる。
「気持ちはうれしいっすけど、ごめんっす」
「何を勘違いしているでおじゃるか。麻呂が興味を持っているのはそなたらの機械の体でおじゃるよ。
麻呂の世界でも人体と機会の融合はそうはないでおじゃる」
ただ、加藤がなんとかの書で何かを作っていたらしい。
そのときだった。
ウェンディとセインは今まで感じたこともない、どす黒く、それでいてすさまじい量の魔力を感じた。
145 :
魔装機神:2008/01/10(木) 20:47:16 ID:OM79xU7O
「な、なんっすかこれ!?」
「わ、解らない。ガラまろは何か知ってる?」
「麻呂をへんな名前で呼ぶではないわ!この感じはまさか……」
伽藍は一度感じた事をある力を感じて、そのほうへと向かう。
それに続くセインとウェンディ。
その途中、ふとウェンディは気付く。
「ん、ちょっと待つっすよ。この方角って……」
この先にあるものは確か……
「うん、以前ドクターが拾った奇妙なものがある部屋だけど……確か今はウーノ姉がいるはず」
その時、女性の叫び声が聞こえた。
「この声は……ウーノ姉じゃないっすか!?」
「いそげいそげ!」
そしてその場所へと向かう、ウェンディが無理やりドアをぶち破る。
そこにはその化け物がカプセルからぶち破って出てきていたのだ。
「uuuuuu……」
その化け物は何かうめきながら周囲を見る。
「ウーノ姉、大丈夫っすか!?」
ウェンディは化け物がカプセルから飛び出たとの破片か衝撃か何かわからないが、とにかく倒れているウーノを起こすウェンディ。
「ええ。ありがとう、ウェンディ」
だが安心するのはまだはやい。
まずはこれをどうにかしないと。
「どうした!?」
そこへやっと他のものたちもきた。
「トーレ、前にドクターが拾ったものが目を覚ました。けど、この力は……」
間近で感じたウーノだからこそわかる。
これは、いくらなんでも危険すぎる。
レリックなんてかわいく感じるほどの力がこれにはある。
「おや、これはこれは」
ナンバーズより遅れる事数分、スカリエッティもやってきた。
その時、その化け物はスカリエッティを見る。
「気をつけるでおじゃるよ。この力は麻呂も良く知っておる。かなり危険な力じゃ」
伽藍は注意するが、スカリエッティは気にも留めずにそれを見る。
「ル……ウル……カレン……GYOAAAAAA!!!!」
化け物は何か人の名前のようなものを叫ぶと、急に叫びだした。
そして光だし、そこに現れたのは……
「え、人?」
そこにいたのは先ほどの化け物ではなく、白い服を着た男性だった。
その男性はばったりヲタ折れた後しばらく動かず、スカリエッティは厳重にと一応治療を施すのだった。
「ん、この感じ……」
その時、ウルもその力を感じていた。
自分が持つ「あれ」と同等の力をもつ存在を思い出す。
この感じはあれしかない。
(けど、おかしいな、二人とも俺が倒したはずなんだけど……)
そう、その二人は既に自分が倒したはず。
じゃあこれはなんなのだろうか。
いや、とウルは首を横に振って自分のベッドにもぐる。
ちなみに、しばらくは六かではなく、はやての家に世話になる事になった。
六課からも距離もそう遠くないのですぐに行く事が出来る。
もし何かある場合はすぐにいけるし、何もない場合は留守番などをしておいてほしいというのだ。
この条件でウルは頷き、この家に厄介になる事になった。
ちなみに、ヨアヒムはどこでもいいというので適当に六課内で誰にも怪しまれない隅のほうでコウモリの状態で寝ると言っていた。
なんでもその方が落ち着くらしい。
今日はもう遅い、早く眠ろう。
そうして眠りについたウル。
そして、ウルは今日不思議な夢を見るのだった。
>>139 すいません。どうも一度やられた奴(復讐者)は確実に復讐するために人間としての機能を
低下させてでも戦闘能力を上げようとするイメージがありまして。
失礼、支援
148 :
魔装機神:2008/01/10(木) 20:49:26 ID:OM79xU7O
「ル……ウル……」
「ん?」
ウルは誰かに呼ばれたような気がした。
周囲を見ると周りは光に包まれている。
そうか、これは夢かとウルはなにか納得する。
「ウル」
そしてはっきりと聞こえる声。
そして、忘れる事ができないが、もう二度と現実では聞くことの出来ない声。
「アリス……」
ウルの言葉と共に、光が集まってきて、何かが現れる。
見間違うはずがない、それはアリスだった。
「なあアリス、一つ聞きたいことがあるけどいいか?」
ウルは尋ねるが、アリスは何も反応しない。
しかし、ゆっくりと微笑む。
これは肯定の意味だろうと捕らえたウルは話を続ける。
「俺は、あの時死のうと思った。けど、俺は生きてこの世界、ミッドチルダで生きている」
けど、とウルは自分が疑問に思った事を疑問にぶつける。
「なんでなんだ、なんで俺はこんなところにいるんだ?」
自分はあの時死を選んだ。
だが、後悔はしていない。
「俺は、やっぱり記憶を失うのが怖い」
だから、今までの宝物を忘れないためにもウルは死を選んだ。
今までの思いは大切だから。
「なのによ……なんでなんだろうな」
いつになく弱気に姿を見せるウル。
なのは立ちの前では多少強がってはいるが、アリスの前ではそんな事は気にしなくなる。
アリスは、そんなウルを見てにこやかに笑う。
「ウル、ウルがこの世界へ来たのは、あなたが望んだことなのよ」
「え?」
「今はまだわからないかもしれないけど、それが見つかるまで、私があなたをまもるわ」
「アリス?」
アリスの言葉にウルは困惑する。
自分がこの世界に来たのを望んでいる。
確かにあの場所、銅鐸は自分が望んだところへ願えばいけると加藤は言っていた。
しかし、あの時自分は死ぬ事を望んでいたはず。
しかも今はまだ自分でも解らないとはどういうことだろうか……
「そろそろ時間だから、それじゃあ、またね」
アリスは何かを思い出したかのように言うと、アリスは光りだす。
「あ、まってくれ、アリス!」
しかし、ウルの言葉は届かず、ひかりとなったアリスは弾けて、また光の一部となった。
(わたしは、いつでもウルを見ているよ)
その言葉と同時に、ウルの意識はだんだん遠のいていく。
(ア……リ……)
そしてウルの意識は途絶えたのだった。
「…い…おーい……ろ……」
「ん?」
ウルは何かにのしかかっている事に気づき、上を見る。
「やっと目が覚めたか、朝だぞ。さっさと起きろ」
ウルは自分の上にのしかかっているヴィータを見る。
その次に時計を見るのだが……
(読めん)
なんか特殊な文字なのか、英語に似ているガ奇妙にくねっていたりするのでよく読めない。
「ん?ああ、今はもう7時だぞ、朝飯できてるから降りて来い」
「解ったからさっさと降りろ」
そういってウルはヴィータをどかせ、自分もベッドから降りる。
「あ、ウルさんおはよう」
下に下りればはやてが既に朝食を並べていた。
既に他のメンバーは起きている。
>>146 まあ確かにそれが正論なんですが、ディードの場合好き勝手身体いじる技術がないですからねぇ…
そして魔装氏支援
150 :
魔装機神:2008/01/10(木) 20:51:53 ID:OM79xU7O
今日は朝早くからの急な用事や仕事と恩はないので、久しぶりにのんびりとしているのだ。
「けど、こうやってみんなでテーブルを囲むのって久しぶりですね」
確かに、しばらくは六課がたって間もないという事も会って朝から忙しかったときが多い。
「けど、シグナムは意外と暇なんじゃねえか?訓練にもめったに顔みせねえし」
五月蝿い、とシグナムはもくもくと朝食を続けてる。
「その分しっかりとデスクワークはやっているそ、ちゃんとしている。大体、自分が忙しいからといってデスクを押し付けてるのはどこの誰だ?」
その事を言われ、うっ、とヴィータは黙り込む。
「教導官をしている高町はちゃんとしているというのに」
「うるせえ!私は他のところでもやってんだよ」
「こらこら、せっかく久しぶりに揃ったのに、朝から喧嘩したらあかんよ」
二人の喧嘩はこの家の大黒柱によって止められた。
すみません、ごめんと二人は謝る。
それを見て、ウルは微笑を浮かべる。
「どうしたんですか?」
それをリィンフォースに見られていたらしく、いやな……とどこか哀愁のある顔になる。
「こういうのって久しぶりだからな。前にも言ったと思うけど、俺は小さいときに両方の親なくしてるから」
だから、ちょっと昔の事を思い出してただけだ、とウルは言う。
「ところでウルさん、私が作った朝食はどうや?」
ウルを見ながらはやては尋ね、ウルは勿論首を縦に振る。
「ああ、うまい。こんなに上手い飯を食ったのは久しぶり。あの食堂とは全然違うよ」
よかったあ、とほっとするはやて。
「それで、そのウルさんはやめてくれない?普通に呼び捨てでいいよ」
以前から思っていたことなのだが、ほとんどのものがウルさんウルさんとさん付けで呼んでいる。
「わかった、ウルがそういうなら今度からそうしとく」
こすいて、ウルの新しい生活が本格的に始まるのだった。
しかし、それは長く続く事はなかった。
「ん……」
男は目覚めた。
そこは医務用らしきベッドがあるのだから、そのようなところなのだろう。
「やあ、目がさめたかい?」
そこにはこの建物の主らしい人物が彼の前にいた。
「……ここはどこだ?」
彼は男に尋ねたのはそれだった。
ここには自分が知らないものばかりだ。
「まあそれは後々話すとして、まずは名前を聞きたいのだが」
男の質問に、彼は答える。
「私は、ニコラス・コンラドだ」
151 :
メガトロン:2008/01/10(木) 20:52:06 ID:dFEFjZYw
あ、うん……いやだからドンペリは支援
152 :
魔装機神:2008/01/10(木) 20:54:25 ID:OM79xU7O
朝食の後、ウルは腹ごなしに六課周辺を散歩していた。
「しっかし、よく見るとすげえなおい」
ウルはそう思いながら周囲を探索する。
ちょうどそのときであった。
「なんだ、行き倒れか?」
ウルは誰か倒れていることに気付く。
それも二人……
一人は、漆黒の衣を纏い、その顔も奇妙な仮面で覆われていた。
「変なやつ……」
そう思いながらもう一人の方を見る。
もう一人は体中傷だらけで、衣装も忍者を連想させるもので、その腕にはなにか漢字が描かれていた。
「新手のコスプレか?」
そう思いながらウルははやてに連絡する。
「どないしたん?」
「いや、近くにこすコスプレ会場とかあるのかなって」
「は?」
いきなりのウルの言葉にはやては?マークを6個ぐらい浮かべる。
「いや、全身黒尽くめの仮面かぶった男と体中傷だらけ忍者のコスプレしたやつがいるんだけど……」
「いや、どう考えても時空漂流者のほうが確立高いんやけど……この世界に忍者ってないし……取り合えずシャマルをそっちによこすな」
「ああ」
通信を終えた後、ウルはもう一度みる。
その時、忍者の服を着た男が小さく何かをつぶやいているのに気付かなかった……
「……ねえ……ろ……め……ひめ……」
投下完了。
さて、と言うことでs他らしいクロスキャラ登場。
わかってるひとはわかったかと思われるけど、幽○白○のぱくりとか劣化とか言われている作品です。
……いけない、またこのSSスレでナンバーズで誰かが殺されかけるような気が……
153 :
魔装機神:2008/01/10(木) 20:58:11 ID:OM79xU7O
メガちゃーん、投下どぞー
154 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:05:22 ID:dFEFjZYw
じゃあね……切るよー。
はぁ、孫が出来たからお年玉用意しとけって俺様見た事ねえよって言ったら「お店来なくて良いですよ♪」とか言われたからさーつい100万ほどウーノの口座から……ああ、機神さん終わったの?早いなぁ。
よし、投下するぞー!
アイキャッチ
ダイノボット『ダイノボットだ。ケツ痛ぇ〜。おーいみ○えー!』
シグナム『良し紫電一閃でお前の尻を!!』
ダイノボット『Σギャーーーー!』
第6管理世界。
ビーストモードに姿を変えていたビッグコンボイは草原の上に立ち、周辺を見回していた。
そこはつい数時間前に彼とリインフォースがライオコンボイと別れた場所……。 別れた時と少し違うのは辺りに何かが破壊された焼け跡が見受けられるからだ。
ビッグコンボイは手前にあった焼け跡へとゆっくりと歩き出し、何かの破片を拾う。
「これは……ライオコンボイの装甲か」
ビッグコンボイには見覚えがあった。それは彼の右脚部の装甲。
「討たれたか……」
そう呟きながら、ビッグコンボイは胸のマトリクスを再び撫でる。先ほどまで続いていたざわつきはもはや感じられなくなっていた。
悲痛な感覚がある。だが、俺は此処でビッグキャノンを降ろす程に青臭くはない。
だが、彼が簡単に討たれるトランスフォーマーでは無い事も知っている。
「また、行方不明になったな……ま、そのうち会えるか。 それまで存分に探らせてもらう、メガトロン」
深く考えようともせずに、ビッグコンボイは再び転移して姿を消す。
そして彼の−−ワンマンズ・アーミーの。5年に渡るメガトロンの行動を探る為のミッションが始まったのだ。
4円!
156 :
魔装機神:2008/01/10(木) 21:16:15 ID:OM79xU7O
私怨
157 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:18:27 ID:dFEFjZYw
その頃、デストロン基地では……。
ポッドから放たれる輝きにルーテシア達が手で光を遮る中、メガトロンは嬉々とした表情を浮かべていた。
それはデストロン戦士として生まれ変わったライオコンボイの鼓動を感じての表情……。
次第に光が晴れだし、メガトロンはポッドに向かって叫ぶ。
紫煙
159 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:20:50 ID:dFEFjZYw
「停止状態解除……さぁ、目覚めるのだ! ジャン○ル大帝!!」
「!!!!」
メガトロンの声に雄叫びを上げたライオンはポッドから姿を出す。
その姿はおよそポッドに入るまでの白いライオンとは正反対の黒いライオンであった。
「ふふふ、イカスミじゃないかライオコンボイ。イカスミなだけにブラックライオコンボイだな」
「……メガトロン様、寒い」
「寒ぃー」
「寒いな」
「うっせぇな、ブラックライオコンボイの他に出馬候補あんなら言ってみろ!」
「「「…………」」」
「ないのかよ!仕方ないな……ナビ子ちゃん♪」
160 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:21:35 ID:dFEFjZYw
「停止状態解除……さぁ、目覚めるのだ! ジャン○ル大帝!!」
「!!!!」
メガトロンの声に雄叫びを上げたライオンはポッドから姿を出す。
その姿はおよそポッドに入るまでの白いライオンとは正反対の黒いライオンであった。
「ふふふ、イカスミじゃないかライオコンボイ。イカスミなだけにブラックライオコンボイだな」
「……メガトロン様、寒い」
「寒ぃー」
「寒いな」
やっぱり長文規制に引っかかっているのか支援
162 :
ミスったよおいっι:2008/01/10(木) 21:24:01 ID:dFEFjZYw
『はいはーい、なんやメガちゃん?』
「今日は植○佳奈ボイスか、最近関西弁をしゃべるキャラ多いなぁあの声優。 今からうちの球団に入ることになったライオンくんの名前を公募すっからナンバーズとワスピータを中央に集まるように伝えてくれ」
『はーい♪』
「さて……お前はどこの戦士で誰の部下だ?」
途端に空気を変えたメガトロンは睨み据えるようにライオコンボイに尋ねる。
史慧ン
164 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:25:14 ID:dFEFjZYw
ライオコンボイは黙ったままロボットモードに変身し、胸に納まれているマトリクスを見せるように彼の足元にひざまづく。
マトリクスは先程の正義のサイバトロンの朱の輝きではなく、紫色の輝きを放つ。浮かび上がるのはデストロンのエンブレム。
165 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:26:40 ID:dFEFjZYw
「私は……デストロン戦士。我輩は破壊大帝メガトロン様に忠を尽くすナンバーズ13・トランスフォーマーライオンです。名前はまだない」
「その通りだ懐メロ漱石。お前はナンバーズだ……ふふふ、物分かりが良くて大助かりだ。
そこにお前の姉妹にあたるNo.7、8、12の戦闘機人が居る。が、暇な時に見とけ。」
>>115 テラGJ!!
やめて! 私の涙腺のライフはもうゼロよ!!!
FF7プレイ当時からセフィロスカワイソスだった俺にこれはすさまじいものがあるぜ…
そうだよなぁ。自分がジェノバだって知った後もそれを共有できる仲間がいればセフィロスはちゃんと『人間』でいれたと思うんだ
孤独な英雄かっこよすぎだZE
割り込みすいませんorz
168 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:39:23 ID:dFEFjZYw
「私の姉妹……」
メガトロンの言葉にライオコンボイはポッドで眠るセッテ、オットー、ディードを見遣る。
「さて、俺様の傍に居るこいつらも纏めて紹介しよう。 同盟相手のルーテシア、アギト、ゼストだ」
ポッドから視線を外し、メガトロンの傍に立つ(浮いている)3人に顔を向けて手を出す。
「これからよろしく頼む。」
「……私はルーテシア……」
169 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:44:51 ID:dFEFjZYw
幼き主がライオコンボイの手を握るとアギトとゼストは彼に対する警戒を解き、代わる代わるに挨拶と握手を済ませる。
と、再生ルームにナビ子ちゃんからの通信が入る。
『メガちゃーん、カニちゃんの転送が終わってー♪ナンバーズの皆が集合したで♪』
「ありがとナビ子ちゃん♪さて今からお前の姉達に会わせてやる。ついでに名前を考えてやるからついて来い。紹介が終わったら新たな任務を発表する。」
170 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:46:09 ID:dFEFjZYw
幼き主がライオコンボイの手を握るとアギトとゼストは彼に対する警戒を解き、代わる代わるに挨拶と握手を済ませる。
と、再生ルームにナビ子ちゃんからの通信が入る。
『メガちゃーん、カニちゃんの転送が終わってー♪ナンバーズの皆が集合したで♪』
ライオコンボイからルーテシア達へと視線移すとメガトロンは彼女達に福沢諭吉の紙幣を手渡す。
「ルーテシアとその一行は……これは重要任務だ貴様らは海鳴市の翠屋で『チーズケーキ』と本屋で週刊ジャ○プ買ってこい。」
「……わかった」
メガトロンの命令にライオコンボイはこくりと頷き、彼と共に再生ルームを出ていく。アギトの「あたしらはパシリじゃねー」の言葉を無視して。
中央の部屋に向かう間、メガトロンは思案に耽っていた。それは戦力が増えた事への喜びとは違う。
あの時、インフェルノが到着する直前にライオコンボイと居たもうひとりのトランスフォーマーともうひとりの誰が居たか……それが気掛かりであった。
−まあ、良い。恐らくは時空管理局に関連しているはずだ、これまでの破壊大帝の邪魔ばかりしおった馬鹿共が……。
そのせいでトリプティコンの3バカ長老が弱腰になったのだ。
必ず叩き潰してやるからな。
くくく、これから『魔法少女リリカルなのはBeastStrikerS』はより面白くなるのだ!
「ルーテシア」
「何?」
「チョコレートケーキと赤マルの方を買ってやるぞ」
「だ、だんな……ひでぇι」
172 :
メガトロン:2008/01/10(木) 21:53:29 ID:dFEFjZYw
予告
メガトロン『いやぁ〜久しぶりのロケ最高だねぇ。俺様も目立ってたし』
クアットロ『あぁん、メガトロン様。音響監督の仕事はどうしたの〜?』
メガトロン『ふふ、二足の草鞋だ。ギャラが欲しいからな。さて次回、魔法少女リリカルなのはBeastStrikerS 第11話「機械竜の鼓動」だ。さぁて貴様らモンハンメタルスの署名行くぞ!』
ウーノ『ビラ10万枚、印刷しました。メガトロン様』
メガトロン『ちょっと待て! 1万枚のはずでしょウーノさん……代金は?』
ウーノ『全て、領収書。メガトロン様の名義です……私の口座から引き落とし事お忘れですか?』
メガトロン『Σひい!?』
CAST
ナビ子:八神はやて
173 :
インフェルノ:2008/01/10(木) 21:57:46 ID:dFEFjZYw
メガトロン様はただ今ウーノ様より折檻を受けている。だから代わりに言うごっつんこ!
この10話Bパートは、様々なスポンサーの支援によりお送りしましたごっつんこ。以上。
ミスが多かったですね。
それでもGJでしたな。
175 :
STGネタ:2008/01/10(木) 22:27:10 ID:rRkcQXI+
>メガトロン氏
GJ!
丁度某STGの1発ネタが出来上がったので投下してOKですか?
176 :
コンボイ:2008/01/10(木) 22:33:02 ID:dFEFjZYw
よし、行けー。
177 :
STGネタ:2008/01/10(木) 22:38:58 ID:rRkcQXI+
このクロススレの影響を受けたSTG好きの名無し参上!
某弾幕シューティングネタです。
地域によってある所と無い所の差が激しいかも。
異世界ジルバラート、
地球の英国に近い風土を持つこの世界は時空管理局では第606世界として管理されている世界であるものの
いくつか隠れている部分も多い謎の世界でもある。
ある時、第97管理外世界、『地球』で次々と『神隠し』事件が多発。
調査により、その原因がジルバラートから発生する次元の歪みであることがわかった。
事態を重く見た時空管理局は危険を承知で1人の局員をジルバラートに派遣した……
178 :
STGネタ:2008/01/10(木) 22:45:32 ID:rRkcQXI+
第606管理外世界『ジルバラート』 某所港町
その街中を歩く桃髪の少女と少女の周りを飛ぶ白く小さな白竜がいた。
「はい。フリード」
「キュル!」
フリードと呼ばれた白い白竜は、桃髪の少女が与えたオリーブをバリバリと食べ、
そんなフリードの豪快な食べっぷりに少女は微笑む。
時空管理局機動6課『ライトニング』隊ライトニング04 キャロ・ル・ルシエは市場を歩きながら、今回の調査に協力してくれるという大富豪の家の子供を待っていた。
指定された地点はこの港町。別名『ハロウィンタウン』と呼ばれ、人々から親しまれている地域である。
「調査に協力してくれる人はどんな人だろう?」
「キュ?」
「何にもわからずに来たから怖いけど、でも何だか楽しみ」
まさに今のキャロは『不安と期待でいっぱいの健気な子供の姿』そのものであった。
ハロウィンタウン上空
茜色に染まった上空に2人の少女が猛スピードで目的地に向かって飛行していた。
1人は白いフクロウがモチーフのドレスを纏った純粋で清楚な少女。
もう1人はまるでコウモリをモチーフにした衣装を纏った少々勝ち気な少女。
「ったく!なんでアタシが客のお出迎え役なのよ!?」
コウモリ服の少女が機嫌を悪くしたのか、愚痴をこぼす。
「まあまあ、キャスパーちゃん。落ち着いて……」
そんなキャスパーと呼ばれた少女の機嫌を直そうと白いドレスの少女が説得する。
「お出迎えならローザ姉に任せればいいのに……」
「フォレットさんもローザさんも忙しくて来れないから仕方ないわよ。私達だけでやろうよ。ね?」
「……わかったわ」
一応この事態を回避できてほっとするフクロウ服の少女。
これはデスマ・・・支援
紫煙
181 :
STGネタ:2008/01/10(木) 22:52:21 ID:rRkcQXI+
その時
「ん?……キャスパー様!大変だよ!」
「キキ?どうしたの?」
キャスパーの周囲を飛んでいたコウモリの使い魔が異常事態を伝える。
「お嬢様。街から膨大な魔力反応が出ていますぞ!」
「何ですって!」
白い少女の周囲を飛んでいた白いフクロウの使い魔も主に伝える。
「この魔力は……」
「私も感じる……まるで悪いものが一人歩きしてるみたい……」
2人はその邪悪なものの存在を確認し、すぐさま行動に移した。
「……いつになるんだろう?もしかして忘れちゃったのかな?」
しかし、いくら待ってもその要人が来る気配も無く、時間だけが過ぎていき、空はすっかり夕暮れの美しいオレンジ色に彩られ、昼には賑やかだった市場も次々と店を閉めていく。
「やっぱり、一人で来なければよかったかな・・・」
キャロは今頃一人だけでこの世界に来た事に少し後悔していた。
いつもなら同僚のエリオが自分よりも優れた判断力で困難を切り抜けてきたのだが、今回はそうは行かない。
一度この世界に足を踏み入れたら、途中退場が出来ない。
何とかエリオのような思考能力を無理にでも頭を回転させて発動させようと試みるが、
【今頃誤植発覚です。終わった後に公開】
182 :
STGネタ:2008/01/10(木) 22:57:09 ID:rRkcQXI+
グウウ……
発動より先にお腹が鳴ってしまった・・・
「うう、お腹空いたよ・・・」
「キュウ・・・」
ハロウィンは10月の祭り、この時期は地球でいう秋であり、少々肌寒い。
凍える前に発見されてもらいたいものの、空はこのまま静寂が支配する夜を迎えてしまう。
来なかったときの保険として宿を見つけようにも
ここの土地情報を知らない・・と言うより出発前にジルバラートについて調べようとしたがなぜかこの世界の情報が見つからなかったのだ。
更にこの世界の通貨が不明なため、お金さえも無い。
「ごめんねフリード……今日は野宿かも……」
その時、
ドガガガガガ−ーーーーーン
「なに?」
突然響いた爆発音にキャロは周りを警戒する。
「ギュオ…」
フリードも何かの気配に警戒していた。
それとほぼ同時に鼓膜が破れそうな音量の人間の叫び声。
その誰もが「助けて」のコールを発している。
爆発音と悲鳴は港の方からだ。
「港でなにかがある……行こう!」
「キュル!」
支援
184 :
STGネタ:2008/01/10(木) 23:02:46 ID:rRkcQXI+
「ひどい……」
キャロは目の前の光景に目を疑いそうになる。
某豪華客船を思わせる造りの船が木っ端微塵に破壊され、その船に乗ってただろうか、乗客や乗務員が海に浮かぶ木の枝の如く、浮いていた。
自分の周りには逃げ惑う人々。
その人たちの中に、昼に市場で働いていた人々もいた。
「た……助けてくれえええええええ!」
男の叫び声が後方から聞こえ、反射的に後ろを向く。
そこには腰を抜かして動けないでいる2人の街の人が2体の巨大な『何か』に襲われていた。
人型のピンクに近い獣のような肌、それに頭部には本来一角獣が持つはずの鋭い角。それと1つ目。
右手には木製の棍棒という原始的な武器。
それは巨大化した人間ではなく……御伽噺でよく見かける、一つ目の巨人サイプロクスであった。
「人が襲われてる……助けなきゃ!」
そこで今何をすべきか割り出し、実行する。
「フリードっ!」
キャロの呼びかけにフリードが答えると、フリードは口から火の玉をそのモノに向かって発射した。
炎はまっすぐサイプロクスに飛んでいき、
ボン!
命中。しかし、サイプロクスには掠り傷らしく、すぐに右手に持っていた棍棒をぶっきらぼうに投げ、それがキャロの後方にあった積荷に当たり、
積荷から飛び出した果物がキャロの体にヒットする。
「うっ!」
打ち所が悪かったのか、どっとレンガの地面に倒れこむ。
「キュオーッ!」
「フリード…逃げて……!」
サイプロクスが棍棒を振り上げる。
棍棒が風を切る音と感覚でそうわかった。
「殺られるっ!」
そう思い、ぎゅっと強く目を閉じる……
『ごめんね。みんな……』
キャロの脳裏に6課の局員達の顔が浮かぶ。
今、ここで一人の若く儚い命が消え去ろうとした
185 :
STGネタ:2008/01/10(木) 23:15:37 ID:rRkcQXI+
ズガガガガガ!
またもや耳の機能が壊れる程やかましい爆発音が耳を焦がす。
敵の増援だと思ったが、自分は死んでいない。
恐る恐る目を開けてみる……
まずキャロの目に飛び込んで来たのはなぜか仰向けに倒れているサイプロクスの姿であった。
「あれ……どうして…?」
サイプロクスの頭まで行き、意識を確かめようとした時、突然体がばあっと黒い霧になり、拡散し、まるで何事も無かったかのように存在しなくなった。
「なにが・・・何が起こったの?」
状況が全く理解できないキャロが困惑する。
「だ・・・大丈夫ですか!?怪我はありませんか!?」
自分より年上の少女の声が上空から聞こえ、反射的に夜前の茜色の空を見上げる。
白を基調としたまるでフクロウを思わせる半スカートのドレスを着た幼さを残す顔立ちを持つ赤髪の少女が白いフクロウと共に空を浮かんでいた。
その右手にはいくつもの羽根で出来たブレードが握られ、さっきの攻撃もあの武器から放たれたものだろうと推測する。
「お嬢様。まだ力の制御が上手くいかないようですな。あと少しずれていたら当たってましたぞ」
白いフクロウが少女に喋る。
どうやら見たところまだ駆け出しの少女らしい。
「皆!『エンジェル』だ!エンジェルが来たぞ!」
「本当だ!助かったよ、ありがと!」
先ほどまでサイプロクスに襲われていた人々が笑顔で少女に声援を送る。
それに応える様に小さく、少女は武器を持ってない方の手で人々に笑顔で手を振った。
キャロは意を決して少女に聞いてみた。
「いてて…あ、ありがとうございます。大丈夫です。あなたは……?」
「私ですか?私はウィンディア。キャロ・ル・ルシエさんですか?」
ウィンディアというその少女は、キャロに優しく微笑みかけた。
「え……?」
リリカルスマイルズ 〜五人目の天使(エンジェル)〜
第1章 1幕 燃えるハロウィンタウン
多分続かない
乙。
……シューティング……リリカルマジカル名古屋撃ち!
187 :
STGネタ:2008/01/10(木) 23:25:40 ID:rRkcQXI+
以上です。誤植スマソ。
一回完成品が消えたしまったので、書き直したらこの有様……
本当にすみません。
もう少し修行してくる。
続きが書けるかわからない状況です。
クロスでは初となるCAVE作品でのクロス。
デスマはせりふもうろ覚えのまま執筆。
キャロソロ……やはり難しい。
一番フリードの泣き声に悩んだ……orz
【誤植事項】
「ごめんね……みんな」→「ごめんなさい……みなさん」
× サイプロクス
○ サイクロプス
189 :
STGネタ:2008/01/10(木) 23:42:18 ID:rRkcQXI+
>188
修正スマソ
相変わらずIE使って書き込んでるネカフェ厨居るな。
>>129 俺ってドSなんですか? あんま自覚なかった。
>>191 ………………
…アンタ、今までのナンバーズ絡みの感想、もっぺん自分で読み直してみ?
痛め付けられる姿が云々とか…
…思いっきり加虐心満々じゃねーかこの野郎!
…スミマセン、取り乱しました。
そうだよね…それだけ強靭な精神がなけりゃ、幻影剣でブスブスとか書けないよね…
193 :
魔装機神:2008/01/11(金) 00:34:57 ID:NxpOt+Ta
>>191 この精神、ある意味尊敬する。
俺も何かナンバーズねたで何かするか……やはりあの紅○さんにたのんで……
バージルやセフィロスほどの恐ろしさや強さはないが
>>192 すいません反目氏、今まで俺は自分に対する理解が足りていませんでした。
これから俺はドSでいきます、真の自分を解放していきます。
と言う訳でグレイヴにどうかご期待を、考え付く限りの残虐な方法で心身共に嬲り尽くしていきます(まあ半分嘘ですが)。
>>194 SSに含まれているS要素が好きだったり。
>>194 つまりあれか?
殺しはしないけど、半殺しや再起不能なら余裕だぜ!
って事か?
>>194 …俺はまたSMCの中の変なスイッチを押してしまったぁ!?
その…何だ…読者が引かない程度にね?
それはともかく、発狂ディードに対してここまでお叱りゼロなのに驚き。
…やっぱみんなほのぼのやお涙頂戴よりこっちが好きなんでしょうか…
ちなみに、彼女のモデルはAIDAボルドー@.hack//G.U.
STGだったら同人ゲームからクロスさせたい作品があるんだ……
ガンデモ(レリックが設定にあったり財団の人形が戦闘機人の代役)とか
スグリ(もろスグリが戦闘機人。一万年間フル稼働)とか
ANGERAZE2(なんとなく世界観が合いそう)
199 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/11(金) 01:01:26 ID:VPzKpqT7
>>197 まあ、確かに最近…
「なんか物騒なクロスキャラがヴォルケンやナンバーズをボコボコにする。」
ってな感じのが多い気がするからもう少し平和的なのを見たくなる時があるな。
sage忘れたぜ……。
>199
期待に添えるかどうかはわからんが、俺のSSは最終的に全員幸せENDを考えている。
もちろん、死ぬはずだった人たちも実は…みたいな感じだが、それだとご都合過ぎるかぁ。
>>199 ご安心を。片翼もここから先はバイオレンス無しで割と平和です。
基本的に原作に沿ったバトルに、セフィロスはアンジールとガチバトル、そして最後の燃え展開に…
…あ、あれ? 途中でノーヴェg(ry
>>194 だいじょうぶだ!人類皆変態という名の紳士だから、自分の変態S道を思いのままに(ry
敵役のナンバーズは怪我(重症)しても映えるが、さすがに主人公がクロスキャラに
やられるのは問題あるのかな?
訓練での負けとかならありじゃないかなー、とは思う
敵役によるなのはさん撃墜は、あとからしっかりリベンジが必要かと
>>205 初めから、コレは管理局が負けます、六課負けます、主役キャラ負けます
見たいな注意書きをしておけばある程度大丈夫じゃないか?
寝る前に投下します。サイバトロン&なのは達の反省会ネタです。
コンボイ「どうしてだ……どうして久しぶりのBeastStrikerSだというのに私達の出番がないのだ?」
ラットル「どおすんだよぉ、このままじゃメガトロンの野郎にBeastStrikerS乗っ取られちまうよ!」
チータス「でもよ、どうしたら俺達の出番が増えるじゃん?」
「待ちー!」
突然、辺りに響く自信満々な声。
コンボイ「はやて、それに……フェイト?」
はやて「ここは私達にひとつだけ手があるで?」
ラットル「何だよ、教えてくれよ」
フェイト「それは……私達の側から誰か『面白い事』を言う。これしか……」
はやて「無いんや……」
コンボイ「そうか、『面白い事』しか道は無いな」
チータス「でも、誰が言うじゃん?」
フェイト「それは……なのはしか居ないよ♪」
なのは「Σへ、私!?」
はやて「だって前、一人だけ逃げたやん♪」
なのは「い、いやぁ。あれは…そのう。コンボイさん、助けて下さい!」
コンボイ「無理だ、今君が助かる道は『面白い事』を言うしかないんだ。さあ、言うんだ『面白い事』を!」
なのは「ここを、ここでこーしてギュゥーンッ!!」
そこに偶然現れる二人の新人に気付く親友二人。
フェ&は「Σあっ!二人ともヴィヴィオ連れてこっち来たら駄目−−」
スバル&ティアナ「え?…………Σああ!」
ヴィヴィオ「うわ、きっつー」
なのは「Σっ…………う、う、うわぁーん!!(泣)」
チータス「ぐす……えぇ話やなぁ」
ラットル「いや、どこがだよ」
支援、
個人的には正伝氏のような作品が好き、弱者が強者に工夫して勝つのを見ると面白く感じます。
次回の対決で負けた強者がどう対処するかも楽しみの一つなんですが・・・あの時は評価が分かれたなぁ。
今、改めて見ると面白くありません?
210 :
ヴィータ:2008/01/11(金) 02:00:06 ID:VCrzsoUN
どうしよう……次あたしらじゃん。
シグナム「いや、その前にあちら側(デストロン)もやるだろう」
安心したぜ。とりあえず以上だー
>片翼
ディードがやべえええ! ……暗黒面で魅力的って意味でやべえ(ぉ
いや、前回が前回なだけになにか変化はあるんだろうなって思ってましたが、セフィロスに怯えるどころかこのまま暗黒のフォースに目覚めな復讐鬼になりましたね。
意表を突かれました。リリなの世界では滅多にないドロドロした黒いシーンなだけに、悲惨な状況なのに新鮮さすら感じますw
これからどうなるのかな……? 実力面ではセフィロスに勝てそうにないけど、このむき出しの激情がセフィロス以外に向いたら、何が起こるかわからんですね。
特に、エリオとかキャロとか年少組と戦うことになったらトラウマだよ。
ディードだけ死亡フラグ盛りだくさん。でも原作での影の薄さは覆せそうですねw(ぉ
憎悪による執着がやがて愛情に変わり…
>>197 ほのぼのや御涙頂戴も好きだがシリアスも同じくらい好きだZE☆
つまり面白ければそれでいいと
>>96〜102
「パワーは落ちるけど、撃てば狙ったままに、正直に当たる…
悔しいけどいろんな意味で、アタシに相応しいわ!」
反陽子ビーム、通称『ディスラプター』。
乱反射でもしない限り、その紅い閃光は文字通り『光速』で標的を射抜く!
なんちて、なんちて。
他にも、フリードが重力弾を吐いてるのを想像してワロタ。
>>197 俺はどちらかというとほのぼの系が好きですな。
別にリリなのクロスだからって主人公ズ最強!でなくたっていいとは思う。
そもそも本編中の六課側はやたらと制限つけてるんだし、制限付きで殺す気でもない連中に負けるクロスキャラ達もどうかねぇ、って思ってしまう。
ナンバーズは、色々出てた割には実際隊長陣には遠く及ばないものだったし。
>>216 ナンバーズは実力的には隊長陣に劣っていたかもしれないが
それでも地上本部を落としたり、六課をあそこまで追い詰めた
というところが凄いと思うんだ。
戦闘力がインフレしてる漫画やラノベとは違う味だった。
まあたまには全力全開の物凄くつよいなのはさんを見たくなってくる。
ここの住人には不評かもしれんが。
>全力全開の物凄くつよいなのはさん
俺はそんなのばっかりで辟易したから、このスレの職人に期待してるんだ
>>Bsts氏GJ
車車車、車三つで轟なのはさんを想像して吹いたwww
セフィロスとバージルどっちが強いかな?
>>220 閻魔刀による次元斬やベオウルフによる流星脚などを駆使した、接近戦特化型がバージル。
むしろ正宗だけには頼らず、魔法を最大限に利用するバランス型がセフィロス。
大体こんな感じだと認識しています。
どっちの戦闘スタイルがより優位に立つかと言われると…微妙なところですな。
距離を置けばセフィロス、間合いを詰めればバージルが有利なわけですから。
まず間違いなくなく言えるのは…
戦場は焦土と化すだろうということ
>>220 雑談的な話ですね、とりあえず優しくなりすぎたバージルでは非常なセフィロスには勝てないと思います。
でもシグナムとタッグ組んだら誰が相手でも絶対に負けなさそうな気がする。
魔人化バージルとユニゾン(アギトver)したシグナムの夫婦タッグとかで。
>>218 んな作品の方向を縛るような発言はやめたほうがいいぜ
それに、すでにクロス先のキャラの方が強い作品ばっかになってるような気もする
セフィとかバージルとかダンテとかは圧倒的だし、他も結構ギリギリの勝負だろう
正直言うと遊戯王氏は前段階での「攻撃力が3000以上に〜」って発言があったから不安だったんだが、
実際はバスターブレイダーに押される程度だったし、キャラの体力や魔力なんかも考えて強すぎないように工夫してて自分の見通しの甘さに凹んだりしてる
なんでこう、なのはが弱いのがいいという人がたまに出るんだろうな。
ミスったorz
>>222 背中を預け、互いを気遣い合う二人と申したか。
うむ、燃え萌えです。
>>224 ほら、たとえ旨い肉でも、そればっか食ってちゃ飽きるってことでは?
旨い肉なのかどうかは人それぞれでしょうけど。
>226
いや、そうなんだけどね。
ここで書かれているSSってなのはさん達が一方的な強者になってるのが探さないといけないほどには少ないわけですよ。
少なくとも飽きるほど出てないんですよな。
>>227 ここだけじゃなくネット全体で見てみた場合は多いんだと思う
>>227 ここだけではそうでしょうが、ここ以外だと、例えば某動画投稿サイトだと、なのはTUEEEなのばっかなわけで。
せめて平和な雰囲気の多いここだけは、ということじゃないかな。っていうか俺がそんな感じ。
あと、強い女性がたまに弱気になってる様とか萌えませんか?(真顔
>>223 その点ウチのSHINING WINDはかなり稀みたいですな。
キリヤの実力はギン姉レベルで、なのはさんにはまだ及ばないっつう設定ですから。
…多分、最近の実力ダンチ現象は、(自分のセフィロス含めて)変人ばかりがミッドに飛んでくるからではないでしょうか。
ほら…最近なかなかまともな主人公が来ないじゃん? 武ちゃ丸も銀さんも地球の方の人だし
ま、まともな神経じゃアルトアイゼンにはのれないもんっ(キョウスケ)
ところでガングレイヴODクロス、リリカル・グレイヴの第四話ができたんで投下してもいいですか?
反目氏にならいディードに少し出番を与えてますが。
俺の嫁の出番キター!
道は開いてるぜ
では投下します。
ガングレイヴクロスの第四話、ディードで萌えたい人必見です!
魔道戦屍リリカル・グレイヴ Brother Of Numbers 第四話「蠢く野望」
機動六課のスターズ及びライトニングの両部隊の隊長であるなのはとフェイトの二人が倒された事はフォワード4人に多大なショックを与えた。
なのはとフェイトがたった一人の戦闘機人、それも死人に敗れたのだから無理も無い。
機動六課の医務室でなのはは一人で白い天井を眺めていた。
フェイトは既に体調を取り戻して医務室を後にしてシャマルも今は席を外しているいる為、なのはは一人医務室のベッドの上で横になっていた。
別にまだ身体の調子が戻らないという訳ではない、純魔力ダメージで受けた疲労なら既に全快している。
だが心に空虚な思いが引っかかり起きる気になれないのだ。
その時、医務室のドアが開き小さな鉄槌の騎士がやって来た。
「なのは、大丈夫か?」
「うん…もう平気だよ」
「本当か? 元気無さそうだぞ」
なのはの様子に心配そうな顔をするヴィータ。彼女はかつて目の前でなのはが倒れるのを見ているだけに誰よりなのはの身を案じていた。
なのはは天井を眺めながらふとヴィータに問いかけた。
「ねえ、ヴィータちゃん。ウォーキング・デッド…あの人の事どう思う?」
「はあ? 何言ってんだ?」
「あの人ね…戦ってる時に、あの戦闘機人の子達に笑ったんだ……すごく優しい顔で…それに“ファミリーを守る”って言葉も。……なんとなく分かるんだ、きっとあの人は悪い人じゃないよ…」
思い出されるのは傍らの少女に微笑んだ死人の顔、それは意思無き屍の顔などではなく優しい心を持った人間そのものだった。
故に彼の姿はなのはの心を否応無く揺さぶる。
「そうかもな……でも関係ねえよ。あいつが優しい奴だとしても、法を犯すならそれをぶっ倒すのがあたしらの仕事だ」
「それは分かってる……でも…」
なのはは自分が甘いという事は分かっている、それでもあの人が武器を取る理由を知りたいという想いを捨て切れない。
だからなのはは静かに呟いた。
「お話……聞かせて欲しいな」
地下に居を構える巨大な施設、それは違法の科学者ジェイル・スカリエッティの根城にして戦闘機人ナンバーズと死人兵士ビヨンド・ザ・グレイヴの家でもある。
そしてその施設内に存在する大規模な戦闘訓練用のスペースに黒い影が駆ける。
砂漠を模した砂の大地に幾つかのビル群で遮蔽物を構成された戦闘訓練施設でグレイヴはナンバーズとの模擬戦に興じていた。
手に巨大な二丁銃ケルベロスを携えた死人兵士は雨と降る誘導弾を掻い潜り遮蔽物の間を駆け抜ける。
一向に当たる気配のない自分の誘導弾にウェンディは顔を歪める。
グレイヴはまるで最初からウェンディの放つ誘導弾の軌道を知っているかのように避けていくのだ。
そのウェンディの攻撃にノーヴェがガンナックルで放つ射撃も加わるが彼女の稚拙な射撃では絶望的なまでに当たる気配はない。
だが数だけなら多い二人の攻撃にグレイヴは遮蔽物のビル群の中に追い詰められていく。
「よっしゃあ! 追い詰めたぞ!!」
「そろそろ決めるっす〜」
二人はそう言いながら不用意にビルの中へと入っていく、それは彼が最初から仕組んでいた戦略の一つとは考えもしなかった。
入った途端にウェンディのライディングボードにケルベロスの15mm弾頭が正確に当たり一瞬でその機能を殺して、ウェンディの戦闘能力を奪う。
限られた出入り口から顔を出す獲物を狙う事など、最高の殺し屋にして最強の死人兵士である彼にはあまりにも簡単だった。
ちなみにノーヴェを一緒に撃たなかったのは彼女のプライドを傷つけない為の配慮である。
その時、グレイヴの背後に突如として長い髪をなびかせた双剣を持つ少女の影が躍る。
それは今まで強襲の隙を伺っていたディードであった。
ディードは両手の剣ツインブレイズを振り上げてグレイヴの背後から斬り掛かるがその攻撃が彼の身体に触れる事はなかった。
グレイヴは脇下から出したケルベロスで背中越しに銃弾をディードに撃ち込み彼女の身体を貫いていた。
魔力ダメージ弾頭に一瞬で意識を奪われたディードは衝撃に力なく転がる。
「グレイヴウウウウ!!!」
そしてこの模擬戦で残ったナンバーズ最後の一人、ノーヴェは無謀にも一直線に彼に向かってきた。
ノーヴェは脚部のジェットエッジで加速を加えた強烈な飛び蹴りを見舞う。
だがその攻撃はケルベロスの堅牢なフレームに防がれ、ノーヴェは攻撃の反動で体勢を崩して宙を舞う。
そのノーヴェの身体をグレイヴはケルベロスを捨てた左手で補足する。
右手を掴まれて宙吊りの状態になり眼前にグレイヴが握った右のケルベロス、ライトヘッド(右頭)を突きつけられる。
「…これで終わりだ、ノーヴェ」
ビルの中での攻防はグレイヴが微笑みながら言ったその言葉で終了する。
彼が放った銃弾はウェンディとディードに放った二発のみであった。
施設内のとある一角、そこに鎮座するテーブルにナンバーズ5番チンクと11番ウェンディの姿があった。
「くやしいっす! メッチャくやしいっす〜!」
ウェンディはそう言いながら手にしたケーキを目の前のチンクに差し出す。
チンクは皿に乗ったそのケーキを受け取ると躊躇することなくさっさと手にしたフォークで口に運んだ。
「デス・ホーラー無しの総弾数20発の条件でも完敗か、これではグレイヴに模擬戦で勝つのは100年後だな」
「ああ…あたしのケーキが、オヤツが〜…チンク姉は容赦ないっす〜」
ウェンディはまるでこの世の終わりのように嘆く。
この二人は本日の模擬戦での勝敗にオヤツを賭けていたのだが、今日もまた賭けはチンクの勝ちに終わった。
そんな二人の掛けたテーブルの前にグレイヴがノーヴェとディードを連れて現われた。
だがノーヴェの顔は凄まじく不満そうに眉が歪んでいた、理由は模擬戦の勝敗ではない。
彼女の不満の原因はグレイヴとディードにあった。
先の模擬戦で至近距離からケルベロスの弾丸を受けたディードはその魔力ダメージにそれなりに消耗した為、グレイヴに抱き抱えられていたのだ。
それも世間一般で“お姫様抱っこ”と呼ばれる形で。
その姿を見たウェンディは顔を手で隠して“エチいっす、ラブいっす、お姫様抱っこっす〜”などと言っていた。
紫煙
グレイヴはそんなウェンディを軽く微笑んで流し、チンクに話を振る。
「チンク……スカリエッティは?」
「ドクターならEブロックにいる筈だが、しかしちょっと大袈裟ではないか?」
チンクの問いかけに苦笑して返したグレイヴは踵を返してスカリエッティの下に向かう。
「ディードしっかり掴まっていろ」
「は…はい」
グレイヴの優しい囁きにディードは顔を真っ赤にして答え、彼の首に回した手に力を込めて身体を寄せた。
ノーヴェはその場に残りディードを抱いて歩いていくグレイヴの背中を恨めしそうに見つめている。
チンクは幼稚な嫉妬心に駆られる微笑ましい妹の姿に思わず笑みを零す。
ノーヴェはグレイヴになにかと世話を焼かれているだけに彼が他の姉妹に優しくするのが気にいらなかったのだ。
そんなノーヴェの心情を察したチンクは彼女に優しく声をかける。
「ノーヴェ、そんな所に立ってないでこちらに来て座ったらどうだ?」
「…うん」
「まあ、このケーキでも食べろ」
「ありがと…チンク姉」
チンクはウェンディから勝ち取ったケーキをノーヴェに差し出す、ウェンディの“ずるいっす〜ひいきっす〜”等と言うセリフは華麗にスルーした。
そしてノーヴェの頭をそっと撫でて、優しい言葉をかける。
「グレイヴは姉妹みんなを大事にしているだけだ、そんなに怒るな。あまり怒ると可愛い顔が台無しだぞ?」
「…別に……怒ってない」
ノーヴェは頬を赤くしてそっぽを向く。素直でない妹にチンクはやれやれと言ってまた苦笑いを浮かべた。
管理局に存在する巨大な砲身を宿す兵器アインへリアル。
そのすぐ近くに隣接された小さな施設で“ある銃”の試運転が行われていた。
死人が十字架を操り銃火を巻き起こす。
それは十字架のような形をした巨大な銃で軽く成人男性の背丈を越える全長に、口径は30mmを遥かに凌ぐ大口径であった。
本来は銃でなく砲に分類されるその超巨銃を死人は軽々と操り爆音と共に特殊合金製のターゲットを次々と破壊する。
硬質な魔力障壁を想定したテストだったが巨銃の弾丸はいとも簡単にターゲットを穴だらけにしていく。
その銃の名はケルベロス・センターヘッド。
グレイヴの持つケルベロスのライトヘッド(右頭)・レフトヘッド(左頭)と対を成す地獄の番犬の3番目の首である。
そしてその十字架銃を操る死人兵士の名はファンゴラム。
長いコートにこれもまた長いツバの帽子を身に付け、口に拘束具のような物をつけた不気味な姿は、まるで死を運ぶ死神そのものだった。
自身の得物の試運転をするファンゴラムを眺める一人の男の姿があった。
男の名はレジアス・ゲイズ、最悪の死人兵士ファンゴラムを従えるのに成功した野望を抱く管理局の高官である。
そしてレジアスは近くに立っていた白衣の技術官に口を開いた。
「あの死人の兵器は条件を満たしているのか?」
「はい、AMF下でなら通常の魔道師が相手では話になりません。エネルギーをチャージして撃てばSランク級の魔道師でも防げはしないでしょう。他の死人の改造も順調に行っています、ただ…」
「“ただ”?」
「いえ…あの死人、ファンゴラムがたまに意味の解らない言葉を言っているんです」
「なんだ?」
「その……“グレイヴ”と」
そうして時は時空管理局地上本部での公開意見陳述界に迫る。
レジアス・ゲイズの抱える野望もまた、時と共に確実に完成に近づく。
それはスカリエッティの宿す無限の欲望をも食い尽くさんとする邪悪で歪なる計画である事を、今はまだ誰も知らない。
続く。
支援
短いですが投下終了です。
次回はやっと公開意見陳述界で銃弾の雨が降り注ぎ、屍が山となり、血が川と流れ、地上本部は阿鼻叫喚の地獄絵図となります。
嘘です。
ファンゴラムの詳しい紹介はまあ、そのうち。知らない人にもこいつの素敵っぷりが伝わると良いんですが。
>>217 戦闘力の高さが実戦での勝敗を完全に分けるとは限らない。
甲賀忍法帖然り、幽遊白書での幻海もそういうことを言っていたし。
むしろ戦闘力が上なだけで確実に勝てるほうが稀
状況しだいで勝敗なんぞいくらでも変わる
比較するのが馬鹿馬鹿しいぐらい実力差があるなら別だが
モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的な差だということを・・・教えてやる!
えぇぃ!ザクでどうしろというのだ!
色々違っ
煙幕張って、アドバルーンを囮にして不意打ちかけろ。
そしたら、ガンダムにだって勝てるぞ。
あれは、まさに戦闘力のみでは勝敗は決しないの好例だと思う。
A'sのなのはvsリインだって割と絶望的な戦力差だったのになのは一応何とかしたし
闇の書の闇戦みたいなフルボ……もとい共同戦線的なのなんかもいいと思うな
247 :
旅ゆく人:2008/01/11(金) 16:54:46 ID:8YBLdBQv
> Strikers May Cry氏
とうとう、ファンゴラム来ますか……。
rain... here come the rain...
そして、GJ。
>>217 そういう物言いは反感買うぞ……というのはともかく、
スカ側が異常に手加減してただけに見える俺は異端か。
GJ!!です。次はモブ管理局員には地獄の地上本部壊滅の回ですか。
血の雨が降りそうですね。スカ博士が裏切るのではなく、
レジアスが逆に用済みなので手を切るかも知れないフラグも新しくて面白かったです。
>>248 地上本部を無血で壊滅したんでしたっけ?
あそこで徹底的に容赦なく局員を虐殺したら最終戦も結果は変わっていたかな?
>>241 こっちの世界では幸せになれよ、ディード…GJ。
>>246 >闇の書の闇戦みたいなフルボ…
はぅあ!?
>メイクライさん
GJ
しかしあれだな…家の龍はノーヴェ達の友達にはなれてもメイクライさんとこのグレイヴみたいに家族にはなれないな…
家の予定では敵味方に別れたナンバーズたちの結末は未熟ながら石森テイストにする予定です。
まぁ…石森先生や早瀬の作品の何かのネタ取るだけかもしれませんけど…
ウチのアンジールは、人によって捉え方が異なりますな。
ウーノ:大事なお客さん
ドゥーエ:「そういえばまだ会っていないわね」
クアットロ、チンク、オットー、ディエチ、ディード:人当たりのいい先輩・上官
セイン、ウェンディ:カッコいいお兄ちゃん
ノーヴェ:いきなりわいてきてリーダー面するいけ好かない奴
トーレ・セッテ:「「アニキィィィィィィィ!」」
もっとも、アンジールはみんな家族同然に思って大切にしています。
学校の担任の先生みたいな感じですかね。
>>248 手加減というより余裕でしょう。お前らなんて敵じゃないみたいな。
それにナンバーズの強みは魔力や戦闘力というより、智謀に勝っていたと
考えなくもない。有能な副官、作戦参謀、そして何より長期にわたって
諜報関係を担っている工作員がいたというのが勝利の決め手と思われる。
例え魔力が強くとも、6課はその点が欠けていたのは否めないところ。
>>254 六課は欠けてるなんてレベルじゃねーぞ!
>>254 そしてそんな奴等を力付くで打ち破った機動六課
……えーと、コイツ等いちおう正義側だよね?なんだかとっても悪役っポイんですが?!
機動六課を体制側と考えれば、犯罪者のこざかしい知謀など問題にならないくらいの力を整えておくってのは間違いではないかと。
やべ!家んとこのノーヴェの龍に対する印象が反目さんとこのノーヴェのアンジールに対する印象と微妙に被ってるかも…
スカのは油断というのも度が過ぎてるわな……多分、ド素人でももっとマシな作戦を使うぞ。
単純に、ガジェットを分散させて民間人に無差別攻撃、対処に出た魔導師のうち、高位の者をナンバーズ使って各個撃破して戦力削るとか。
セインかドゥーエ辺りで、六課隊舎に運び込まれる飲用水や食料に毒を混ぜるとか。
適当な幼児を拉致って、爆弾持たせてガジェットの発生現場に放置、保護しようとしたところで起爆とか。
六課に協力する非魔導師組を暗殺して、それを風説として流布、六課に対する協力意識を鈍らせるとか。
訓練中か深夜に、隊舎に長距離砲撃とか。ろくな警備してないぞあそこ。狙撃に対する危機意識は現実以下だし。
あの駄目っぷりは、本局による地上本部掌握の為の壮大なマッチポンプという説が現実味を帯びるなあ……
>>STGネタ殿
デスマは正になのはに通ずる何かがあった。キャスパーはビジュアル面でフェイト満載だし。
(雷ショット、スピードタイプ、黒服、金髪ツイン)
現在自力で見たEDはウィンディア残留のみ。他力でキャスパー残留、フォレット残留を確認。
>>メガトロン殿
久々のビースト、最後のオチがツボった。
その内2やパワード、ドラゴンメガ様も出るのでしょうか?
CGのビーストとアニメのなのはを脳内合成するのは結構疲れるけど。
オモチャでしかメタルスになれなかった蜂&サイがカワイソス。
ジュエルシードを脅しに使えばよかったのに。
ゆりかごなんぞより驚異的な存在だ。
>>257 なんつーか、パトレイバーの後藤隊長みたいなのが欲しかったな。
>>258 いやいや、何ら問題ないですよ。
むしろノーヴェが他の第一印象持つことがありえn(ry
>>259 うわwww容赦ねぇwww
つか、市街地に向けて核ミサイルでも打ち込めば、その救助任務でドタバタするだろ。
その隙にガジェットで総攻撃とかすればいけそうなんだがなぁ……
機械だから放射能とかあんまかんけいなさそうだし
ぶっちゃけスカはどーでもよかったんだろ
でもなんかしたかった
けど、人が良いからあまり悪い事出来ない人
狂気の科学者とか言われてるけど・・・やったことが精々幼女誘拐と拘束?あと遺跡荒らしw
人造魔導師なんて作れる立場じゃそういうものに対する罪悪感なんかは薄くなりそうだし・・・
もしかしたら殆ど無事に終わって一番喜びたいのはスカなんじゃ・・・
てか、スカ普通に釈放じゃね?
管理局への協力=研究なんだから。
衣食住+趣味の時間って最高の環境じゃないかw
>>261 ああ、それだけで充分過ぎるな。
「行動を邪魔したらミッドを中心に次元震起こしますのでよろしく」
これを電波ジャックして伝えるだけで管理局の行動を完全に封殺できる。
あとは、デモストにクラナガンから適度に遠い山を吹っ飛ばすとか、交易関係にある世界を崩壊させるだけでいい。
つか、常々気になってたんだが。
何ゆえスカは管理局に敵対してたんだ?
そのままなぁなぁな関係をつづけてたら研究をつづけられてウマーだったのに。
脳みそに何か言われたからか?
>267
スポンサー欲しがってたって話だぞ。
脳みその金払いが悪くなってきてたんじゃないか。
>>268 金だったのか……
スカ先生、苦労してたのね。
まぁ、13人家族だしねぇ
>>266 戦闘機人を初めとするスカの技術の研究は結局本局が引き継いで行ってるみたいだしなあ。
>>257 規模が大きくなっただけであくまでスカさんも一犯罪者にすぎないからな。
そろそろウロス行こうか。
>269
その書き方だとスカがすごくいいお父さんに見えるのは気のせいだろうか。
博士の子育て繁盛記とかって
>>262 ああいう、いぶし銀な人が6課にいたら面白かったんだけど。
普段はセクハラ親父だけど、渉外や根回しの点をはやてに代わって
いろいろ立ち回ってくれるみたいな感じで。
今回のゆりかごの一件は早い話が管理局内部の抗争だな。
>>272 某スレのシャアとアムロとプル'sを思い出した…
クロス出来そうな勢いだが…
他のスレのネタは厳しいよなぁ…
>>229 実力派の職人氏がそろっているこのスレで、なのはさんやなのは勢が最強のSSを
俺は読んでみたいかな。まあ『HELLSING』の様な最強な主人公は書きにくいと聞くし
あまり負担はかけられないが。
そろそろ雑談は、雑談スレでお願いします。
こう言うネタはウロスで話してね〜
278 :
メガトロン:2008/01/11(金) 20:16:15 ID:VCrzsoUN
>>260 パワーアップしますよーww
かなーり、展開歪みますからパワーアップしないと……リミックスも書きますし。
あのですね。(外伝)第15話が出来ましたのでチェックなどをしてから投下しようと思いますので
9時半ごろに投下しますと予告しておきます。
280 :
OSGS:2008/01/11(金) 20:34:12 ID:P/OOHCQl
ではその後に投下を予約〜十時くらいに。
ぐへへへへ。
ファミ通の記事見てとりあえず〜♪
リィンUとナンブ中尉を仲良くさせとこうと思う〜♪
>リリカルグレイヴ
最後のファンゴラム参戦の伏線で引くのも気になりますが、やっぱり自分としては冒頭のなのはさんが一番印象に残ってますね。
大人になったなのはさんも新しい魅力を身につけましたが、逆に足りないなと思ったのが少女時代にあった体当たり精神だと思っていました。
もちろん、三期でも全力全開だったけど、がむしゃらに心でぶつかるシーンがあまりなかったんですよね。まあ、それが大人になるってことかもしれませんがw
それ故に、グレイヴを見て思った「お話聞かせて」の台詞が久しぶりに沁みましたよ。
やっぱねえ、なのはさんは後先考えずに突っ込むのがいいよ。フォローはフェイトとかに任せてさw
自分の作品でもそういうなのはさんを描こうと思ってただけに、今回先取りされて悔しいけれど嬉しい悲鳴。チクショウ、GJだぜ!
グレイヴ勢の交流が素敵過ぎて、もっと見たいと思いますが、やっぱりなのはさんサイドも気になりますね。今後に期待大です。
頑張ってください。
>>281 やはりStylish氏の感想には魂がこもってるなぁ…自分に向けた物も、他の人に向けた物も、非常に参考になります。
>体当たり精神
自分ももう少し今までにその辺を書ければよかったなぁ…やっぱりStSしか見てない自分の発想力は貧しいorz
…ああ、ご心配なく。ゆりかご戦にはそういった一面も書く予定ですよ。
文字通り、「体当たり」します。
…そういうことじゃない?
さて投下と行きましょうか。言っておきますがオーガンメインのためあまりなのは達は目立ちません。
「シャイニングガーディアンズ」はスカリエッティや戦闘機人達を逮捕し、今はイバリューダー本隊が地球に迫ってくるために月にいた。
イバリューダーの正体はかつて地球で行われたシグナライト計画でシグナライト号に乗っていた乗務員達の進化したものであった。
その乗務員達は外宇宙に旅立ってて間もない頃にラダムに襲われ、命からがら逃げ出したがラダムへの怒りは収まらなかった。
その怒りをヴォルツ・クルーガーは利用しようと考えオージー・ブレイクを使い、独自にラダムのテックシステムを解析後、シグナライト号にそのデータを送り、
シグナライト号の乗務員はそれを元にどんな環境下でも生きていけるソリッドアーマーを開発した。
しかし、シグナライト号の乗務員は地球からの助けが来ないことを知り、絶望し、ラダムへの復讐もあり、破壊のみを行う種族イバリューダーへとなってしまった。
その後イバリューダーはオージー・ブレイクの影響のためもう一つの宇宙に飛ばされていたが、ここ最近になり自分達の宇宙へと帰ってきたのだ。
その飛ばされた宇宙がもう一つの地球のある宇宙であり、元の宇宙はなのはやトモルがいる地球である。
ちなみにそのソリッドアーマーにはミッドチルダにのみだが次元航行能力がある。つまりイバリューダーがミッドチルダに現れたのはその為である。
真道トモルはそんな中ある夢を見た。それはイバリューダーの総司令ゾアが現れ自分に昔のような殺戮を繰り返すように勧めるものだったが、トモルは神崎未知の助けにより、その夢を追い払う事に成功した。
しかし「シャイニングガーディンズ」のメンバーは未知からある重大な事を聞かされる。それはオーガンとのリンクの危険性であった。
トモルとオーガンは同じライフデータを持っているためにリンクが出来るのだが、その際にトモルを電子分解するのだがそれが有効なのは最初の一回目だけでこのまま続ければトモルの命が危ないどころか二度と分離できなくしれないものだった。
「そんな、じゃあトモルは知ってたの?」
フェイトがトモルに聞く。
「知ってました。というより自分の体なので自分がよくわかってるつもりです」
「でもトモル君、このままやったらトモル君が・・・」
「なのはさんやDボゥイさんもヴィヴィオを助けようとした時自分の命を賭けて助けたと聞いてます。俺もそれと同じですよ」
「でも・・・」
なのはがトモルを止めようとするがトモルは自分の意見を言う。
「それにイバリューダーの事はオーガンが止めなきゃいけない。オーガンは地球を守るために死んだ。俺も地球を守りたい。
そして何よりもそれ以上に守りたいものがあるから・・・」
「トモル・・・」
トモルの決意に未知だけでなく皆共感した。トモルは命を賭けてでも未知を守りたいのだと・・・。
そしてイバリューダーが火星に近づき、「シャイニングガーディアンズ」は火星へと向かいイバリューダーとの最後の戦いが始まった。
(外伝)第15話 光り輝く者
火星では「シャイニングガーディアンズ」は迫り来るおびただしい数のエイド達と戦っていた。敵の数は多いが実力は「シャイニングガーディアンズ」が上であり、
最近ではなのは達隊長陣のリミッターも完全解除され、ブレードもブラスター化の弊害なく可能になったうえ、マイヨの参入により状況は「シャイニングガーディアンズ」が押していた。
それを戦闘惑星ゾーマで見ていたゾアは遂に自ら動き出した。
「あれは! ゾアか!」
オーガンが叫ぶと皆がそのゾアの方へと向く。
「あれがイバリューダーの総司令ゾア・・・」
はやてがゾアの姿を見てつぶやく。
「オーガン、テッカマン、そして地球人と異星人、それに異世界人共よ! わしが出てきたからには貴様らに勝利はないぞ!」
ゾアの気迫はすさまじいものだったが、「シャイニングガーディアンズ」はそれに屈しない力を持っている。
「へ、言ってくれるじゃねえか」
「だったら言わせてもらうぜ」
「お前が出てきても俺達の勝利は変わらねえことを!」
「言ってくれるな! 人間共!!」
甲児、鉄也、竜馬の生意気な口をもろともせずにゾアの気迫は衰えない。
「人間共よ、どうあがこうと未来を変える事などできわせん!」
「未来なんてわからへんのが普通やし、未来なんていくらでも作れる!」
はやてがゾアの意見に反発する。
「生意気な小娘よ! 総統ミーク様の破壊の意思の前では何者も無力よ!」
「いや、違う! 先ほどより、ゾーマの中心より心を感じる。あれはイバリューダーではない! 人の心だ!」
オーガンが衝撃的な事をいい、ゾアはそれに対する答えを言う。
「ふふふ、気付いていたか。総統ミーク、進化し姿を変えたイバリューダーの中にあって唯一人の姿を残す存在だ! シグナライト計画のために作り出された超人類。
「そうか、全能なる指導者ミーク、おまえが・・・」
オーガンがゾアに疑念を抱き、ゾアはそれに答える。
「そうだ! 血気にはやるイバリューダー共は力だけでは抑えられん。未来を予見できるミークの能力は是非とも必要だった。
だが、彼女を解放することは出来ん。地球人共から下らん慈愛の心を学んでしまったらイバリューダーは終わりだ」
「こいつ最悪だぜ」
「イバリューダーの本当の黒幕・・・、ならば許しません!」
ジョウやフェイトがゾアに敵意を見せる。
「勝てるか!? このわしに、イバリューダーの総司令にして最強の戦士であるこのゾアに!!」
ゾアの気迫はますます上がった。しかし、ロムや忍、オーガンがそれに対抗するような事を言う。
「だったら見せてやろう!」
「人の意思が!」
「人の慈愛の心が力を生む事を。そして人のみが持つ無限の可能性を!」
「ほざけ!」
全員がゾアに向かって攻撃をするもゾアは避けた。
ゾアは猛スピードで全員に襲い掛かった。オーガン、ブレード、飛影、フェイト以外の全員は対応が遅れて地面に倒れる。
フェイトが真・ソニックフォームとバルディッシュのライオットフォームを起動させゾアと同等のスピードになりゾアと激しく斬りあい、
ゾアはビームガンを使うもフェイトは避けゾアにライオットザンバーをぶつけるがゾアの方がパワーが圧倒的に上なため、フェイトは押される。
ゾアの拳がフェイトに当たるかと思った時、オーガンが拳で止める。しかし、ゾアのソリッドアーマーの性能が方が上のため、オーガンの拳にひびが入る。
オーガンは何とか次の攻撃を避けて、オーガンはP.C.Eキャノン、なのはは別方向からエクセリオンバスターを撃つがゾアはそれらをそれぞれ片手のみで防ぐ。
ゾアはなのはの方に方向を変え、なのはに拳を当てようとする。なのははラウンドシールドで防御するもその防御は簡単に砕かれ、なのははレイジングハートで防御するも押され倒れる。
それでもなのはは立ち上がりゾアに問いかける。
「あなただって元々は人間だったはずです・・・」
なのはがゾアに問いかけ、フェイトとはやて、スバルも問う。
「何であなたはこんな事をするんですか?」
「同じ地球人なら手をとりあえるはずやのに・・・」
「あなたがそんな体になっても人間なのは変わらないのに・・・」
「生意気な小娘共だな! ならば貴様らにトドメを刺す前にこれだけは言っておこう。我々はさまよった。永劫の闇の中を・・・。何百年も何千もの光を求めて・・・。だが助けは来なかった。地球からは何の助けもこなかった。
貴様らの言うように守るべき価値のある者達ならば我々を見捨てはしなかったはずだ!」
「それは・・・」
「きさまら異世界人もそうだ。我らの存在を知りながらも何もしなかった。結局は貴様ら人間は何もしなかった。だからわしは地球を滅ぼす!」
「そんな事、させない!」
スバルがゾアに言うがゾアはスバルにあることを言う。
「ほう言うではないか。貴様とて破壊のみの存在ではないか。知っているぞ。貴様の体には我々イバリューダーのソリッドアーマーとは逆に内部に破壊の鎧を持ってることを・・・」
「あたしは確かに元々はそんな目的で生まれたかもしれないけど、今は違う! 今は地球や色々な世界の人を助けるために戦ってるんだ!」
「そうだ、ゾア! 俺もラダムの侵略から脱して地球を守る戦士として戦っている。スバルや俺、それにオーガンはお前達とは違う!」
「ほざけ、テッカマン! 我々がこうなったのは貴様らラダムのせいだと言う事を忘れたか!」
「俺はラダムのテッカマンじゃない! 地球を守るための戦士テッカマンブレードだ!」
今度はブレードとゾアとの激しい斬りあいが始まるが、ゾアの前にブラスター化しているブレードも押される。
「く!」
「Dさん!」
「さらばだ、テッカマンブレードよ!」
「うおおおおおおおお!」
ゾアがブレードにトドメを刺そうとした時、オーガンがP.C.Eキャノンをゾアに向けてはなった。
しかし結果はさっきと同じようにゾアに片手で防がれゾアはそのままオーガンの額を掴んだ。
「やはり、オーガン。貴様から始末してくれるわ!」
ゾアはオーガンの額を引きちぎり、そして拳でオーガンの溶鉱炉を掴み破壊した。
オーガンは地面にと倒れ落ちた。
「トモル(君)(さん)!」
皆が叫ぶがオーガンは立ち上がらない。ゾアは他のメンバーに攻撃をしようとした。
ゾアが迫る前にスバルがISを発動させた状態でゾアに向かって突撃した。ゾアは拳で受けるもスバルISの影響で少しダメージを受けた。
そのままスバルは拳を叩き込もうとするが、ゾアはそれを簡単に見切り、ビームガンでスバルに当てる。スバルはプロテクションで防ぐも相手の威力は高いため防ぎきれない。
今度はゾアがそのままスバル向かって突撃し、スバルを殴りつけオーガンの近くにまで飛ばした。
「次は貴様だ! 小娘!」
「スバル!」
ゾアがカッターでスバルにトドメを刺そうとしたその時、オーガンの手をわずかに動いた。
「馬鹿な! 何故動く! 溶鉱炉を失ってまで! おのれーーー死に底ないが、ならば完全なる死をくれてやるわ!!」
ゾアはスバルを無視してオーガンを掴み自分の腹部にある反物質砲を展開させオーガンを消滅させようとした。
「トモル(君)(さん)!!」
「原子に帰れ、オーガン!!」
皆の叫びが届いたかのようにオーガンは腰についているカッターでゾアを刺した。
ゾアは怯み、オーガンはその怯んだ隙をつき拳をゾアの腹部に当て、ビームガンで腹部に風穴を開け、ランサーでゾアを横に真っ二つにした。
「お、おのれえええええええええええ!!」
ゾアは倒れた。皆はイバリューダーを倒したかに見えたがまだ終わってなかった。
戦闘惑星ゾーマに配備されている反物質砲が発射されそうになっていたのだ。相手は反物質砲なのでスターライトブレイカーやストナーサンシャイン、ツインサテライトキャノンやゴルディオンクラッシャーでも相殺が出来ない。
ブラスターボルテッカでも大きさが違いすぎるために対抗できない。唯一対抗できるのはオーガンのグランドクルスアタックのみである。しかしグランドクルスアタックを使うには大要が必要だが日の出まで時間がかかりすぎる。
しかしそれでも諦めようとせず全員が火星の大気圏を突破し宇宙に出たが皆が目にしたのは戦闘惑星ゾーマの発射口の近くに体を半分にされたゾアの姿だった。
「あの野郎まだ生きてたのか!」
「無駄だぞ! オーガン! この星系の太陽ではこちらの方が上だ!」
「ここまでなんですか・・・」
リインフォースUが諦めかけたが、隼人があることを提案する。
「太陽だけでじゃダメなら他の光も与えればいい。竜馬、ストナーサンシャインをトモルの後ろに向かって撃て!」
「隼人、どういうつもりだ!?」
竜馬だけでなく皆も隼人に思う疑問である。隼人はその疑問に答える。
「太陽の光だけで不十分なら他の光で補えばいいって事だ。ストナーサンシャインに向かって光る技を持ってる奴はそれに一気に叩き込め! そうすればその時の光の強さで太陽以上の光を作ればいい」
「なるほど、考えたな」
「やってみる価値はありそうやな」
「どっちみち地球がなくなるならやるしかない!」
「トモル! そこでじっとしてろ!」
そして真ゲッター1はオーガンの後ろに向かってストナーサンシャインを放ち、それに向かってなのははスターライトブレイカー、フェイトはプラズマザンバーブレイカー、はやてはラグナロク、
ドモンは石破天驚拳、ヒイロはツインバスターライフル、ガロードはツインサテライトキャノンを発射させ、凱もゴルディオンクラッシャーを発動させ、ストナーサンシャインを完全に光にし、
その爆発によりさまざまな光が生まれ、その輝きは太陽の光以上かもしれなかった。
「うおおおおおおおおおおお!!」
オーガンは久美・ジェファーソンが全能力を使って呼び出した太陽とストナーサンシャインらの爆発と同時にクランドクルスアタックの発射体勢を取りグランドクルスアタックを発射させた。
それはゾーマの反物質砲を飲み込み近くにいたゾアも飲み込んだ。
「み、認めんぞ・・・ 魂の力なぞ・・・人間の可能性など・・・」
ゾアはグランドクルスアタックの光に飲み込まれ完全に消滅した。
そして総統ミークの指示によりイバリューダーは戦闘惑星ゾーマ共にどこかの星系にと旅立った。
ここに地球人とイバリューダーの戦いは終わったのだ。
投下完了。
次は逆襲のシャアメインですが、逆シャア以外のキャラを2人ほど敵として出す予定です。
後、できれば今回以上になのは達に出番を与えようと思います。
289 :
OSGS:2008/01/11(金) 22:02:57 ID:P/OOHCQl
時間になったので投下するでござるでしょう
まいど投下する前がいちばん緊張しますわ
※推奨BGMは「Shoting Black」。改式の通称が『ブラック』なので。熊とかいうな。
――レジアス・ゲイズ
常ひごろから汗にまみれることがおおいレジアス・ゲイズの管理局制服には、新たな汗の染みが生まれて
いる。ミッドチルダ地上本部の事実上のトップとして、自らで向かなければならにことが多すぎるのだ。
しかし、彼のPT訓練時間はすでに数千を越えている。フレームがむき出しの状態でクラナガンに搬送さ
れてきたグルンガスト改式は、すでにレジアスの半身となっていた。
「オーダー1、レジアス・ゲイズとグルンガスト改式――参るぞ!」
彼の心音はトロニウム・エンジンの鼓動に、彼の筋肉は金属製の四肢に、そして彼の意思の元、超闘士は
拳と剣を行使する。
「本局の切り札とこんなところでまみえるとはな! アインストにしては面白い趣向だ!」
主に応えて答えるべく、グルンガスト改式はレジアスの意思に追従し"バルディッシュ"に拳の向く先を決
める。
戦鎌を振りかぶった"バルディッシュ"に正面から接近しながら、腰部から生み出されたモーメントを拳に
集中させ大岩すら砕く一撃に変える。
しかし"バルディッシュ"は器用に飛行し、グルンガスト改式の拳を回避した。
「ヴァァルデェィシュゥゥ!」
<<Sonic move>>
グルンガスト改式が拳を引き戻すよりもはやく"バルディッシュ"は、改式に接近する。オリジナルに勝る
とも劣らない速度で迫る"バルディッシュ"を前にしても、レジアスは動じなかった。
眼部に備え付けられたオメガ・レーザーで"バルディッシュ"を追い払った。
「それにしても的が」
"レヴァンティン"が背後から連結刃となったレヴァンティンを伸ばし、改式の脚部を拘束する。
「小さすぎるわっ!」
コクピットでレジアスが咆哮する。改式の右腕で連結刃を握り締めて引っ張った。体勢を崩した"レヴァ
ンティン"にもう一方の拳をたたきつけた。
「当たり難くってしかたない……」
十メートルほどしかないアインストに、五十メートルを越す特機の攻撃はどうしても当たりにくくなる。
巨大な機体全体をカバーできるわけでもない。結果、特機グルンガストは大きな隙を、二体のアインストに
さらすことになるが――。
「まあ、当たりさえすればいいのだがな」
"レヴァンティン"を追おうとした改式の眼前に再び"バルディッシュ"が肉薄。バルディッシュの柄から、
湾曲した魔力刃がはずれて飛翔する。改式は回避できない。魔力人は胸部装甲の装甲と武装を切り裂いた。
胸部超絶熱線砲・ファイナルビームが使用不可となった。
狙い澄ましたような一撃にレジアスは思わず呻いた。
「くっ! グルンガストのデータを持っているのか? 攻撃がピンポイントすぎる――」
再びグルンガストの巨体を振り向かせ、"バルディッシュ"にオメガ・レーザーを向ける。
しかし、さらにその背後を――"レヴァンティン"が狙っていた。カードリッジがロードされると同時に、
連結刃へ炎が巻きつき、空間をのたうちながらグルンガストのスタビライザーウィングを切り裂いた。根元
から断たれたウィングは地面に落ちると、小さなクレーターを作り上げた。
紫煙
――カイ・キタムラ
カイ・キタムラは破損した背部バーニア・スラスターの動力供給をやめ、局部の負担を気にしつつも、ゲ
シュペンストの足でアインストに接近をはじめる。ある程度頑丈なビルの上を飛び回り、上下左右の三次元
機動で"レイジングハート"の操作魔力弾を避ける。スケールを考えれば異様とも取れる回避率。
(さすがに、アインスト"ヴィータ"やアインスト"なのは"では語呂が悪い――。というか本人達が苦い顔を
するか)
ビルを蹴りあげ細かくゲシュペンストを機動、投網のように広がる誘導弾を見切る。その魔力弾は背部の
ウィングと肩のアーマーを撃ち抜いたが、カイはかまわず距離を詰めた。
"レイジングハート"の魔力弾の嵐を、腰をかがめてくぐりぬけ、"グラーフアイゼン"のギガントシュラーク
をのけぞって避ける。そのたびに間接が嫌な音をならして磨耗するが、どうせ長時間の稼動はできないとあ
きらめる。それよりも心配なのは、機体がカイの考えている戦術に耐えられるかどうか、だった。
「こいつ向きの技ではない――だが、こちらにも意地がある! やらせてもらうぞ!」
カイは一瞬だけゲシュペンストの動きを止め間接のロッキングをはずし、予備行動をはじめる。
左正拳、右下段正拳、左下段正拳、息吹、八双。
リミッターをはずされた各関節に熱が発生し、ゲシュペンストのまわりに湯気を生み出した。同時に過剰
供給されたエネルギーも機体の外側に飛び出していく――。
ゆらゆらと揺れる、プラズマ化した大気をまといながらゲシュペンストは再び機動をはじめた。
「ゲシュペンストのリミッター解除……こちらもただではすまんが、だがそのかわりにお前達の最大の弱点
を教えてやる。どんなに魔力量に恵まれていようが、どれだけ性能の良い魔法を持っていようが、己の意思
が反映されない力になんの意味もないということが、お前達の最大の弱みだ!」
"グラーフアイゼン"が肩の装甲を開き、自身の周囲に鉄球を浮かべグラーフアイゼンでたたきつけた。赤
い魔力光が帯をひきながら、ゲシュペンストに迫った。
「呼吸やコンビネーションのパターンが一定ならば――!」
予備動作がない回避行動。ゲシュペンストの足を左に伸ばし、重心を移す。ただそれだけの行動でも、ゲ
シュペンスト一機分が横にズレたことになる。"グラーフアイゼン"の魔力弾は地面に突き刺さり、小さなク
レーターを刻みつける。
カイは左右にそびえるビルにゲシュペンストを走らせる。壁に脚部をたたきつけ、その反動で再び飛び上
がる。対面のビル郡の壁面を順に蹴りつけ、さらに加速、加速、加速。ビルの窓枠にはまったガラスひとつ
ひとつを叩き割りながら、アインストが展開する区画に向かう。
連続三角蹴り機動の前に、"レイジングハート"の魔力弾はゲシュペンストをかすりもしなかった。戦闘機
のように機体をロールさせるゲシュペンストの乱数回避に、"レイジングハート"の魔力操作技術が追いつい
ていないのだ。
発熱とプラズマをまとい、幽霊のようにビルの間を飛び回るゲシュペンスト。
三百六十度の回転を二度。カイは嘔吐をこらえ、遠くなる意識をつなぎとめ、まだ足を止めている"レイ
ジングハート"をにらみつけた。
「やはり複製! 高町空尉ならば、この時点で次の手を――ACSくらいかましてくるぞ!!」
どれだけ、彼女達が使っていた戦術や武装を手に入れようと、それを有機的に運用できなければ、宝の持
ち腐れでしかない。一番有効だと思われる戦術とはすでに手垢のついた定石の手でしかない。"レイジング
ハート"は高町なのはがつかった対PT戦術の、定石となっているものしか使っていないし、"グラーフアイ
ゼン"も、本来の持ち主であるヴィータのような思い切りの良さがない。4△
293 :
OSGS:2008/01/11(金) 22:14:21 ID:P/OOHCQl
……失敗した。あれ? ちゃんと投下したはずなんだが……
支援
レジアスはコンビネーションの良さに舌を巻く。
"レヴァンティン"と"バルディッシュ"はグルンガストの旋回性能や、武装の欠点を的確についてくる。
グルンガストの拳を手刀に変え、"レヴァンティン"にたたきつける。が、"レヴァンティン"はレヴァンテ
ィンをすばやく引き戻し再び剣に変え、手刀をうけとめてしまった。指先がレヴァンティンの先端に食い込
み、改式の腕の動きを寸時だけ留めた。
ご、ごう。
回避しようもないタイミングで、グルンガストの天頂に生まれた暗雲から雷が落ちた。
グルンガストの頭部に備えつけられたコクピットに"バルディッシュ"の魔法が直撃する。全身を蛇のよう
に這った雷が、グルンガストに膝をつかせた。激しく揺れる――落下するコクピットで、レジアスは唇をか
み締めながら衝撃に耐える。膝を突いただけ、とはいえ頭部に備え付けられたコクピットはかなりの落差で
落ちる。
内臓がうきあがるような浮遊感を感じつつ、手動でバランサーを制御。膝部の間接機構が体を持ち上げ、
体勢を立て直した。
「ダメージコントロールは正常に作動しているな。オメガ・レーザーがやられたが……。グルンガスト武装
セレクト――モーションアレンジ――グリップ追加――!」
レジアスは装甲を撃ち続ける雷を無視し、トドメのタイミングを見計らう"レヴァンティン"に向かってブ
ーストナックルを飛ばした。肘と連結している部分から推進剤が爆発する。が、軌道はほぼ直射。滞空して
いた"レヴァンティン"はすぐさま回避行動に移りブーストナックルを軽々といなした。
「それくらい――読めんと思ったか! ダブル・ブゥゥストナッコゥ!」
時間差をつけてもう片腕のブーストナックルを射出する。一撃目と同じ軌道を描くブーストナックルの多
段攻撃を"レヴァンティン"は、かわせなかった。壁のごとく迫るブーストナックル。"レヴァンティン"は、
その巨大な手のひらに飲み込まれた。
「お前らは必ずどちらかが背後にいるッ!」
広げられたブーストナックルの指先が"レヴァンティン"に向かって折れ曲がる。グルンガストのモーショ
ンセレクタにアレンジを加え、着弾後に『開いていた指』を『握ら』せる。
ブーストナックルは"レヴァンティン"を握り締めながらグルンガストに回帰し右肘口にジョイントした。
"レヴァンティン"はもぞもぞとうごめき指の拘束から逃れようとしているが、グルンガストの握力は"レヴ
ァンティン"を決して離さない。
グルンガストは視線の先をいまだに雷の雨を落とし続ける"バルディッシュ"へ向けた。
その間に装甲のいくつかが剥がれ落ちむき出しの間接や内臓の一部が損傷する。堅牢な装甲のグルンガス
トだが、魔法は内臓機関にも干渉をはじめている。
レジアスはすぐさまモーションの設定を変え、グルンガストの右腕を頭の上に掲げ、そのまま振り下ろし
た。腕の加速が最長に達した瞬間に"レヴァンティン"を抑えていた指を開く。
"レヴァンティン"がオーバースローの動作でぶん投げられ、ミッド式のテンプレートに乗った"バルディッ
シュ"は、豪速でふっとんでくる"レヴァンティン"を回避できず、激突。空中で体勢を崩す――。
その隙を見逃すレジアスではなかった。
「トロニウム・エンジン、フルドライブ――!」
レジアスとグルンガストが――必殺を告げた。
米粒のように小さな物質『トロニウム』から生み出されるエネルギーがグルンガストを奮わせる。マウン
トされた凶星剣の柄を腰間から引き抜き、刀身を展開した。
柄から流れる液体金属が重力制御で形状を固定され、片刃の剣を作り出す。2△
支援
投下してもまったく反映されなくなりました・・・・・・。ちょっと時間あけてみます。すみません
>>282 むしろ無印とA'sこそ見た方がいいですって。
神アニメの代表ですから
よろしくです・・・・・・
>>299 既に各クロスSSで大まかな流れを把握してしまったという罠…
おまけに、個人的に無印は見たくないアニメに入っているのですよ。
「キャラ萌え」をメインに企画したアニメ、ってことで。
どうもキャラが、濃すぎてくどいというか、「お前らこういうの好きだろ?」って感じであざといというか…
ハルヒも「朝比奈さんがUZEEEEE!」という理由で手をつけてないような人間です、自分。
そんなこんなで、リリなのも開き直ってアクションメインにして萌え分抑え目のStSから見たわけでして…
…真剣にどうしようかな…見る時間もあまりないし…
>>300 わかりました。では
>>295の続きの代理投下です。言っておきますが同じスパロボでも内容は全然違うのでご注意ください。
第187管理外世界で忌み嫌われる凶星の名を宿し、
必殺を冠するにふさわしき、
分子一つにまで研ぎ澄まされた、
極薄最小尖鋭鋭利の切断面を残す、
最凶必殺の超闘士の剣――。
「超闘士をなめるなよ――改式、ファイナルモード!」
出現した刃をレジアス――グルンガストは大上段に構え、背部のブースターを点火する。二百八十五トン
の巨体をテスラドライブとロケットブースターの推進によって上空へ撃ち上げた。
――おりしも満月。月の光を背に浴び、改式の黒い影が夜陰に浮かび上がった――!
「活目して見よ! 計都羅喉剣の剣戟バリエーションを!」
二体のアインストはレジアスの胴間声にすくみあがり――あわてたようにシールドを展開した。
テスラドライブとロケットブースターを解除されたグルンガストは自由落下を始める。
アインストは刹那の間だけ、大気を押しのけて落ちる超闘士の姿をそれぞれの瞳に映し――。
「計都羅喉剣ッ! 真っ向! 唐竹割りぃぃぃぃ!」
二百八十五トンが落下する衝撃を分子一つの厚さしかない刃にこめた必殺剣は、いとも簡単にミッド式と
ベルカ式のシールドを打ち砕き、アインストの体に刃をうずめ、寸時に通り抜けた。
グルンガストは地面をゆるがして着地する。機体は自由落下で地面に突き刺さりどん、とすさまじい衝撃
をまきちらし、そばの朽ちたビルをいとも簡単に倒壊させた。
落下の衝撃はコクピットにまで伝わり、レジアスを背中のシートにたたきつけた。常人なら背骨を折りか
ねない衝撃を、レジアスは呼気一つで打ち消けす。力強く、粘り強い筋力が、彼自身のアブソーバとしては
たらく――。
アインストは上空で静止したままだった。計都羅喉剣が鋭すぎ、切断面が切りはなされたあと、再び癒着
したらしい。
「機動六課、か。いまはまだ路を違えるがいつか『彼女達』と交わる日が来るだろう……。複製の対象はよ
かった。だが、彼女達の一番の強みは理解できなかったな、アインスト。その力の根幹は――人の意思と心
だと知れ」
グルンガスト改式は計都羅喉剣の刀身を収め、空いた左腕に頭のあたりに掲げた。
「せめて苦しまぬように逝け――グルンガストッ! 斬ッ!」
グルンガストが左手を握り締めるのと、二体のアインストが縦一文字に裂けるのはほぼ同時だった。3△
避難所に落としてきました。おねがいします・・・・・・
――カイ・キタムラ
カイ・キタムラは破損した背部バーニア・スラスターの動力供給をやめ、局部の負担を気にしつつも、ゲ
シュペンストの足でアインストに接近をはじめる。ある程度頑丈なビルの上を飛び回り、上下左右の三次元
機動で"レイジングハート"の操作魔力弾を避ける。スケールを考えれば異様とも取れる回避率。
(さすがに、アインスト"ヴィータ"やアインスト"なのは"では語呂が悪い――。というか本人達が苦い顔を
するか)
ビルを蹴りあげ細かくゲシュペンストを機動、投網のように広がる誘導弾を見切る。その魔力弾は背部の
ウィングと肩のアーマーを撃ち抜いたが、カイはかまわず距離を詰めた。
"レイジングハート"の魔力弾の嵐を、腰をかがめてくぐりぬけ、"グラーフアイゼン"のギガントシュラーク
をのけぞって避ける。そのたびに間接が嫌な音をならして磨耗するが、どうせ長時間の稼動はできないとあ
きらめる。それよりも心配なのは、機体がカイの考えている戦術に耐えられるかどうか、だった。
「こいつ向きの技ではない――だが、こちらにも意地がある! やらせてもらうぞ!」
カイは一瞬だけゲシュペンストの動きを止め間接のロッキングをはずし、予備行動をはじめる。
左正拳、右下段正拳、左下段正拳、息吹、八双。
リミッターをはずされた各関節に熱が発生し、ゲシュペンストのまわりに湯気を生み出した。同時に過剰
供給されたエネルギーも機体の外側に飛び出していく――。
ゆらゆらと揺れる、プラズマ化した大気をまといながらゲシュペンストは再び機動をはじめた。
「ゲシュペンストのリミッター解除……こちらもただではすまんが、だがそのかわりにお前達の最大の弱点
を教えてやる。どんなに魔力量に恵まれていようが、どれだけ性能の良い魔法を持っていようが、己の意思
が反映されない力になんの意味もないということが、お前達の最大の弱みだ!」
"グラーフアイゼン"が肩の装甲を開き、自身の周囲に鉄球を浮かべグラーフアイゼンでたたきつけた。赤
い魔力光が帯をひきながら、ゲシュペンストに迫った。
「呼吸やコンビネーションのパターンが一定ならば――!」
予備動作がない回避行動。ゲシュペンストの足を左に伸ばし、重心を移す。ただそれだけの行動でも、ゲ
シュペンスト一機分が横にズレたことになる。"グラーフアイゼン"の魔力弾は地面に突き刺さり、小さなク
レーターを刻みつける。
カイは左右にそびえるビルにゲシュペンストを走らせる。壁に脚部をたたきつけ、その反動で再び飛び上
がる。対面のビル郡の壁面を順に蹴りつけ、さらに加速、加速、加速。ビルの窓枠にはまったガラスひとつ
ひとつを叩き割りながら、アインストが展開する区画に向かう。
連続三角蹴り機動の前に、"レイジングハート"の魔力弾はゲシュペンストをかすりもしなかった。戦闘機
のように機体をロールさせるゲシュペンストの乱数回避に、"レイジングハート"の魔力操作技術が追いつい
ていないのだ。
発熱とプラズマをまとい、幽霊のようにビルの間を飛び回るゲシュペンスト。
三百六十度の回転を二度。カイは嘔吐をこらえ、遠くなる意識をつなぎとめ、まだ足を止めている"レイ
ジングハート"をにらみつけた。
「やはり複製! 高町空尉ならば、この時点で次の手を――ACSくらいかましてくるぞ!!」
どれだけ、彼女達が使っていた戦術や武装を手に入れようと、それを有機的に運用できなければ、宝の持
ち腐れでしかない。一番有効だと思われる戦術とはすでに手垢のついた定石の手でしかない。"レイジング
ハート"は高町なのはがつかった対PT戦術の、定石となっているものしか使っていないし、"グラーフアイ
ゼン"も、本来の持ち主であるヴィータのような思い切りの良さがない。4△
量産型ヴァルシオンやガーリオン"無明"を問答無用で葬ったヴィータとグラーフアイゼンの面影も、
三年前の模擬戦でゲシュペンストmkTの四肢を吹き飛ばした高町なのはとレイジングハートの力強さも、
カイは感じなかった。
カイは"グラーフアイゼン"と"レイジングハート"を同時に補足したゲシュペンストで二機に突っ込んだ。
「!?!?」
"レイジングハート"がやっとシールドを展開し、"グラーフアイゼン"はギガントシュラークを、まっすぐ
に突っ込んでくるゲシュペンストに振るった。
だが何もかもが遅すぎた。ゲシュペンストはリミッターをはずした直後から、すでに攻撃の動作を始めて
いたのだ。
「この技は、叫ぶのがお約束でな――!」
構造上、パーソナルトルーパーの脚部は、腕部よりもかなり頑丈にできている。人間の足とおなじく、自
重を支えるための構造が出来上がっているのだ。その足先を鋭くまとめ、ゲシュペンストの胴体の芯と足を
延長線に置き、足先から胴体が一本の矢になるように四肢を固める。
「ぬおおおおおおおお!」
カイの咆哮と同時に、ゲシュペンストの足先がギガントシュラークの面に突き刺さった。
十分に加速の乗ったゲシュペンストの勢いを、"グラーフアイゼン"はとめられない。ギガントシュラーク
を押しかえし、ゲシュペンストはグラーフアイゼンを蹴り飛ばす。"グラーフアイゼン"はグラーフアイゼン
を手放さず、吹き飛ばされるグラーフアイゼンに引っ張られるように、上半身を千切られた。
"グラーフアイゼン"を蹴り抜き、一度地面降り立ったゲシュペンストは、勢いを殺さずに"レイジングハ
ート"に跳ぶ。
「究極! ゲシュペンストキック!」
鋼鉄の体を持った亡霊は、容赦なく、シールドを張った"レイジングハート"に全力全開の跳び蹴りを見舞
った。シールドは薄紙のごとく、簡単にやぶれさり、その身をゲシュペンストにさらした。
自身を守るすべはもうどこにもなく。"レイジングハート"は怒涛のようなに突き刺さるゲシュペンストに
体を散り散りにされた――。
ゲシュペンストは勢いそのままに地面に着地し、がらがらと粉塵を巻き上げながら、立ち止まる。
アインストが爆発する。その爆風を背で受けながら、ゲシュペンストは手刀を切り、残心をとった。
「整備員泣かせ――とはよく言ったものだ。やはり無理があったか」
カイはコクピットでため息を吐いた。ゲシュペンストのフレームはゆがみ、装甲と干渉して嫌な音を立て
ている上、各部からは火花が散っていた。
復活した通信機構が、クラナガンの被害状況を伝えはじめる。
「こちらチャーリー1。こちらに使えるPTをまわしてくれ。すこし無茶をやりすぎた」
テロの首謀者は逮捕され、鎮圧されているらしいが、アインストが出ている以上油断はできなかった。
カイはゲシュペンストの頭部センサーで文字通り周囲に目を配りながら、ふと――グルンガストの機影が
どこにもないことに気がついた。5△
――チンク
「あんなものがあったとはな……」
チンクはこの作戦一番の功績を確認しながら、ペルゼイン・リヒカイトの手のひらでクラナガンから遠ざ
かっていた。グルンガスト級の機体があるとないのでは、作戦の立て方が違ってくる。これだけの被害がで
れば、公開意見陳述会も少々先延ばしになるはずだ。
「しかし、いいのかアルフィミィ。デバイスを回収しなくても――」
「惜しいですけれども、チンク姉さま一人では、全部のデバイスの回収は無理ですし、ペルゼでは大きすぎ
て目だってしまいます――伯爵と魔剣はバックアップが利きますし――それに」
「それに?」
「……ちょっと、興味がわきましたの。戦闘データや行動を完全に複製したのに、なぜ彼女たちが高町なの
はや、フェイト・T・ハラオウンになれなかったのか」
「……」
少々、支離滅裂なアルフィミィの言葉に、チンクはすこし戸惑う。顔の表情がわからない音声通信ではア
ルフィミィの感情を読み取ることはできなかった。
アルフィミィはその後、何も言わずにペルゼインに飛翔を続けさせ、チンクはただただ、もの言わぬペル
ゼインの横顔を眺め続けただけだった。
――???
「やはり……レジアスはその路を選ぶか。われわれが命を掛けて封印した質量兵器を、再び管理世界に持ち
込むばかりか――伝播させるとは」
「だが奴は力を得た。われわれの力を退けるほどに。いまやミッド地上はレジアスが抑えたといっても過言
ではあるまい」
「外科的排除の決定は覆らんな。このままヤツに任せるとしよう。そしてまた、あらたな人材を引き出し、
再び我らの力で世界に秩序をもたらそう。質量兵器なぞなくとも、異性人を退けられる戦闘機人の作成を―
―」
「「「世界に安寧をもたらすために」」」」6△
――カイ・キタムラ
ドナ・ギャラガーの行方は半日たってもわからなかった。
現場をクラナガンの防衛隊に任せたカイは、目の下に隈を浮かべながらトレーニングルームに足を運んで
いた。コクピットで踏ん張った影響で、四肢が筋肉痛だった。
「む……う……若いころならこれしきでは……」
いやおうなく加算されていく『年齢』に顔をしかめ、若いころのようにはいかない体を引きずりながらも、
カイはレジアスと話をするために、トレーニングルームに向かっている。本来なら幾枚もの報告書に忙殺さ
れる時間だが、どうしても聞きたいことがあったのだ。
トレーニングルームをあけると、そこにはやはり、レジアスとオーリスがいた。
前と同じくランニング一枚という軽装だが、その腕には幾枚もの冷感湿布が貼り付けられ、オーリスが甲
斐甲斐しく、新しい湿布をレジアスの背に貼り付けていた。
「やはり来たか、カイ少佐。互いに歳はとりたくないものだな」
カイの様子を見たレジアスが自嘲的に笑う。
「そうですな……ですが。我々が歳をとらなければ、それでは子供が育ちますまい」
「ぬ……そういえばそうか。だが、お互いに一人娘だろう? いっそ歳なぞとってほしくないとは思わんか
? 本音として」
「同意はできますが……。どこの世界でも父親の立場というものは、さびしいものなのかもしれませんな」
「とりあえず、立ち話もアレだ。少々案内したいところがある。ついて来てくれ」
「クラナガンのような都市にはつきものの――地下秘密格納庫だ」
「まさか、トレーニングルームのリングがエレベーターになっているとは……」
「出入り口はもちろんここだけではありませんが、エレベーターの格好をした秘密エレベーターなど、見つ
けてくれと言っているものだからな」
意地の悪い顔をして語るレジアスに、たしかに意表をつかれたカイは何も言い返せない。リングに乗れ、
と言われたときには、この状況で決着をつけるつもりなのかと肝を冷やした。三人の乗ったリングはそのま
ま地面に埋まり、もうすでに一分ほど下降をしている。乗り心地はエレベーターというよりも、リフトのも
のに近かった。
「ああ……そうだ。ドナ・ギャラガーはこちらが保護している。少佐に例を言っていたぞ?」
「彼女が・そうですか。これから彼女達は?」
「おそらく本局に移送して、そちらの世界の裁判を受けることになるだろう。だが、あくまで保護しておる
のは我々だ」
「我々?」
レジアスの言葉に微妙な不思議なニュアンスを感じ、カイは眉をひそめた。
「そう、我々……"トワイライト・オーダー"がな」
ちん。
色気のない動作音とともに、目の前のトビラが開いた。
が、こぉおん。
広い格納庫特有の、作業音が聞こえた。
かなり巨大な格納庫だった。エレベーターの位置が、格納庫全体を見渡せる位置にあったので、全景が良
く見え中心に戦艦――黒い次元航行艦が一隻あるのが分かる。グルンガスト改式は、次元航行間のすぐ傍に
正座の形で専用ハンガーに収まっていた。
いくつかの左右にPTハンガーがならぶ通路を歩き、生身ではグルンガストなど山のようにしか見えない。
次元航行艦の傍に備え付けられたベンチとテーブルに座った。オーリスがどこからか急須と茶碗と―――
―――砂糖とミルクを持ってきた。
(こ、こちらの食習慣には慣れたつもりだが――ここでもこれがでるのか!?)
第187管理外世界では『抹茶レイプ』とかなんとか言われる、トルコが発祥ではないトルコライスや、
本場と銘打たれたインドのビーフカレーを彷彿させる食習慣に、カイはおもわず頬を引きつらせた。
「さて……本題に入るとしよう。少佐にも仕事があるからな。わしは影武者がいるが」
「か、影武者ですか?」
「うむ。わしの昔の協力者の命を狙っておったんじゃが、説得に応じてくれたので能力を生かして影武者を
やってもらっておる」
「豪気というかなんというか……それはそうと……ここはいったい?」
「ここか。ここは――クラナガンの影の部分を受け持つ場所だ。もともとは細々と面々と、クラナガンに続
いていた組織だったのだがな。俺が中将になったおりに補正費としての予算を立てた。ただし、このほとん
どがEOTI機関からの貸与だったりするのだが」
「……」
「そちらの世界のクロガネ隊……みたいなものだと思ってもらいたい。火消しの集団だ」
「なるほど。遊撃部隊というわけですか」
「うむ。非公式だがな。設立理念自体は『機動六課』と同じだ。ふたたび迫るだろう、あらゆる脅威に対抗
するための機関でもある。そしてあれが――ここの切り札だ」
レジアスは立ち上がると、次元航行間を指差した。
「V級次元航行艦最終生産機をベースとし、動力機関を新装した艦だ。大気圏内ならば無双の機動力を誇る。
名称はアステンテ。もっとも、本局の連中は阿修羅と掛けて"ラセツ"と呼んでいる」
「"ラセツ"……」
「動力機関がいわくつき、かつ、特殊でな。かつて暴走事故を起こした動力炉を流用しとる」
「……ブラックホール・エンジンですか?」
「いや、大型の相転移魔力炉とでもいうべき代物だ。ワンオフの試作型だがスペック上の出力は現行の次元
航行艦よりも上だ。PTの搭載能力も向上させている。すでに実戦も経験済みだ。艦長ともそのうちあって
もらおう――カイ少佐。あの機体――グルンガスト改式と"ラセツ"は、ここにあるだけで管理局の威信を危
うくするもの。どう考える」
「それが中将の手にあるうちは、安全でしょう」
「……」
「中将ならば、その力を正しくつかうことができる気がいたします。たとえそれが、この世界で許されぬこ
とであっても。責任はおとりになるつもりなのでしょう?」
「……ああ。この後の騒乱を収めた後、決着をつけるつもりだ。わしの進退もふくめ、すべての――な」
「騒乱?」
「……カイ少佐。少々聞いてもらいたい話がある。ミッドを含めた主要地上世界の危機について。それと俺
の過ち――戦闘機人事件についてだ」
再びレジアスが席に戻り、緑茶の入った茶碗に口をつけた。レジアスの顔がゆがんだ。苦い表情は緑茶の
苦味だけではなかったはずだ。
深い悔恨と後悔がレジアスの顔に皺となって浮かんでいた。
「そしておそらくは、クラナガンが舞台になる――オペレーションエターナル・ブレイズのために……。わしに力を貸してくれ。異世界の友よ」△8
>>301 なのはがキャラ萌え?
それは完全なる誤解ですよ?
確かに萌もあるでしょうが、それ以上に燃えです。
というかアクションにしてもstsより動きいいですし
310 :
309:2008/01/11(金) 22:48:57 ID:iy6KG9nd
割込みすみませんした
代理投下完了。
もう一度言っておきますがスパロボはスパロボでも、
今送ったのはOSGSさんのもので俺のスパロボXではありません。
ご注意ください。
代理投下の間だけ名前欄を変えるぐらいの事はしてもいいと思うが。
名前欄ぐらい変えようぜ
>>311 前から思っていたし、一度忠告されてたようなのに、改善されてないようだから言いますが
代理投稿ならコテに○○(代理)みたいな感じで投稿するのが普通でしょう。
何ゆえご自分のコテで投下するのですか?
これ、前にも言われてましたよね。
今回ならば OSGS(代理投稿)みたいな感じに。
そうすれば
>>311みたいなことも書き込まなくても判るんですから。
その辺の起点(といっても、代理投稿時ではほぼ常識みたいなものですが)ガあってもいいのではないのですか?
長々とレス申し訳ないです。
住民の皆様を不快にさせてしまったのを謝罪します。
>>312 そうか、俺の誇り上しなかったのだが今度からそうしようかな・・・。
>>315 正直SS書く前に半年ROMるなりして暗黙のルールとか理解しろ
>>315 というよりも、貴方の誇り上ってなんですか?
そんなの言い訳にもなりませんよ。
GJ!
レジアス中将サイコー!!!
>異性人
ワロスwww
ゼントラーディとメルトランディですか?www
誇りじゃなくて驕りだね。
320 :
OSGS:2008/01/11(金) 23:01:10 ID:P/OOHCQl
いま復活……。
終了です。ご迷惑かけました。代理に感謝! マジ感謝!
でも、目の前に梁と梁からかかったワッカがあったら首ひっかけたい……。
しかもあとがきだけ復活ってなんやねん……気を悪くせんでね、Xさん。
レジアス・ゲイズ
熱血
必中
ひらめき
激励
鉄壁
戦慄
大激励
注)
グルンガスト改式、通称『ブラック』。スパロボαではカットインや機体がグルンガスト弐式の使いまわ
しなので、計都瞬獄剣の形をした計都羅喉剣があります。あと計都羅喉剣の「喉」の字は正しくありません。
本物は「目+候」ですが、字が出なかったので応用しました。
当初は改式爆連打でしたが、要望がありましたので真っ向唐竹割りに変えました。あと量産型ゲシュペン
ストでは「究極! ゲシュペンストキック」はできませんのであしからず。量産型ゲシュペンストぶっこわ
したのは改式のフラグです。合体技は次の場面ですかね? 改式アサルトなんぞどうでしょう。
あと、なんかラノベクロスが雑談ではやってるようなんでいろいろ混ぜました。探してみると面白いかも
しれません。
で、次回予告?
『幻想に追われ追われて寒風吹きすさぶ3Kの宇宙の海に少年の愛の花は実をつけるのか!?』
だって図書館っていったら彼に出張ってもらいたいし、宇宙空間といえば彼に出てもらうっきゃないじゃ
ない? 盾と盾、クールとクール……。予定では、ユーノ&タスクでチェーン・メテオハンマー。クロノ&
レオナでコフィン・アクセラレーション。おっさん分もあるよ!
>>320 イルムが使っても格好良かったのにレジアスが使ったらもっと格好良いとかどんだけだよwwww
真後ろに撃つシーンはいつ見ても最高だ。
次はあのグロい宇宙怪獣の出番ですね!
八房先生のOG漫画は痺れるぜ!
そういや「目+候」の字はJis第二水準漢字にも入ってないから、
出そうとしたら外字登録でもしないと出せないんだよなぁ。
いや〜、スーパーオヤジタイムはいいねぇ。
というかsts本編と違ってレジアス中将が普通に活躍しそうな所がいいな。
誇りってなにさ誇りって・・・
最近こっちに来て感想書いてなかったー、皆さんGJです!
>>301 何ゆえ俺の知り合いとまったく同じこと言うんですかwww
無印が萌えだけだったなら、そもそも「熱血バトル魔法少女」なんて呼ばれてないですよ
何なら4話から、いや9話・・・せめて11話からだけでも見るのですっ
あ、A'sは1話から必見ですよ、フェイトファン的に考えて
>>320 あとがきも投下しなきゃいけなかったのね。ごめんなさい。
後、他の皆さんもごめんなさい。今度からは名前に代理と書きます。本当、不快に思った人に謝ります。
まぁ、なんだ。前から言いたかったがこの際言っておくか
何様のつもりだったんだお前さん
328 :
OSGS:2008/01/11(金) 23:15:30 ID:P/OOHCQl
>異性人
ぐす……最後にテンションあがって追加したところです……すんません……すんません……
今度は大安に投下しよう……きっと安全だ
いけない、大事なこと忘れてた!
超GJ!
中将かっこいいよ中将、我々はこんな中将が見たかった!
あとリンディさん、なに普通に誤った文化広めちゃってるんですかw
>>325 ええ…ハイ…シリアスパートが面白いのは分かっているんです…
ただね…以前ニコニコでなのはさんギャグ顔集を見た際に…
「猫が巨大化したぁ!?」
これで「ああ、萌えパートは所詮そこらの萌えアニメと一緒なんだなぁ…」と思ってしまったわけで。
…おk、4話から見ておきます。
ですが、今は片翼執筆で手一杯…そっとしといてくれ…
…書いているうちに思った。
「俺は萌えアニメが嫌いなんじゃなく、ょぅι゛ょが嫌いだったんじゃないか」と…
……ニコニコでつまみ見たからいいとか思ったりましてや言ったりしない方がいいよ。
職人さんなら特に、ね
>>330 >俺は萌えアニメが嫌いなんじゃなく、ょぅι゛ょが嫌いだったんじゃないか
それは重症ですね……
>>335 ……世間的には、重症でいいんじゃないかと思ったり
>>330 私も
>>331に全面的に同意です。
そもそもニコニコは笑いのネタになるようなものがメインですし
Stsはなのはについて語らないからイマイチキャラ掴みにくいです
というかあなたと同じ事友人に言って、見せられた結果友人よりもはまってしまった俺が言うんだから間違いありません。
>反目氏
なのはファンて相変わらず萌えアニメ蔑視が凄いのね。
それってまさにバ鍵っ子や型月過激信者と似たような思考パターンだぞ。
スマブラよりポケモントレーナーがミッドチルダに飛ばされました
ロッサ並の気分屋な俺はどうやらこういう立場に向いていないらしい…
だからって「ニコニコ」って部分ばかり叩くのはやめてorz
ちゃんと過程を言わないと無責任に聞こえる気がしたから言っただけなのに…
ようつべ感覚で割と真面目にStSの資料漁った過程の出来事だっただけなのに…
…とりあえず、最後に言うべきことは1つ。
…あんま俺を急かさんでください
>ちゃんと過程を言わないと無責任に聞こえる気がしたから言っただけなのに…
>ようつべ感覚で割と真面目にStSの資料漁った過程の出来事だっただけなのに…
…………寝ろ。
(CV星野貴昭)
>>341 いや、ニコニコは2chでは嫌われてるから仕方ないのではないか?
>>341 貴方もSS書く前に色々とマナーを勉強してきた方が良さそうですね
いやしくも二次創作に携わる人間がニコニコやようつベなどの動画サイトで
半ば違法に近いファイルを見て資料を得てるって言う所が今日のあなたの叩かれポイント。
というかこれ以上何を言っても泥仕合になるだけなのでみんな、「少し、頭冷やそうか」
あの、ここは雑談スレじゃないので続きやりたいならウロスSS感想・雑談スレにどうぞ。
>>341 気にしないで〜人には好みってモノがあるから!
あ、この頃SS見てなかったので休憩時間中に片翼の天使読んで感想書かせて頂きますm(_ _)m
>341
「私は厨房です」というのを隠そうともしていないからでは?
あまりにも頭の悪いレスばかりしているとそういった人間として見られてしまいますからね。
こういった匿名掲示板では。
なんかSS書きたいなと思い、
初めて書く場合はメジャーの方がいいかな?
って事でドラゴンボールで考えてみるかと構想を練っていたが……。
…戦闘力がありすぎると逆に書けんな…。
そもそも、クロスしたいキャラがベジータかブロリーって時点で駄目な事に気付くべきだった…。
>>346 いや、好みとかいった類の話ではないでしょう?
>>345 いやいや、そこじゃなくて、なのはをろくに見て無い事だったと思うんだが。
>>348 ドラゴンボールはすでに既出で、まとめに保存されてますのでそれを参考にしてみればいかが?
とりあえず、
口下手なくせして思ったことをすぐ言葉にしようとして自爆するのが
自分の悪いところだということは分かりました。
あとは
>>345にある通り。申し訳ない。
ここに来るまでの間ネタスレしか行かなかったので、2chの現状など知る由もなかった俺は馬鹿だったよ…
…今は寝ます。でなけりゃ筆が取れそうにない…
ちょっと流れを変えた方が?
>>348 DBのクロスの方もおられますし、自分の好きな作品でやるのが一番モチベーションが保てますよ。
その他、戦闘力の高いクロスの作品も参考になるかもしれません。
>>348 かにしのとのクロスを構想して没った俺に比べれば全然駄目じゃないと思うんだぜ
久しぶりの空気クラッシャーのでばーん!
・・・なのに何故俺はまだデュエルシーンの修正作業中なのでしょうか、先生orz
>>348 馬鹿野郎。
逆にこんな作品知ってる人間、片手の指で足りるんじゃねえのかってぐらいのマイナー作品引っ張って来て、
────ついて来れるか────
ってなるのが楽しいんじゃねえか。
>>355 どうもですー
頑張って下さいね。 つ今日届いたLE11
>>354 ずーっと前に魔術士オーフェンとのクロスを考えたのだが、音声魔術vsミッド式だと、
手加減してる限り(熱衝撃波・破壊振動波・衝撃弾等)はミッド式の防御の前に無力だけど、
殺す気で撃てばどうあがいても防御ごと殺される(物質崩壊、擬似球電、自壊連鎖、擬似転移弾)という
極端なパワーバランスの悪さに困って放棄した。
「魔術士という超人」とか、なのはと絡める上でのテーマ的には結構面白いと思ったのだが。
…「超人は世界を救わない」、か。
>>358 ガチバトルで殺す気になれば空間歪曲防御も使えるリンディさんすら殺せちゃうからな・・・
・・・物質崩壊と擬似転移弾は相手に直接使わずにうまく使えば殺さずにいけると思うんだが
ガチバトルは周りの状況を利用してひっくり返すとか、ハッタリを使って戦闘そのものをお開きにしちゃうとかが無いから弱る
ガチバトルでキャラが死んじゃうのもたまには良いんじゃないスか
悟飯くんのクロスはしっかり読みましたよ。
ですが、性格の問題というか……。
ベジータはなのは達相手でも大人気なくスーパーサイヤ人になりそうだし…、
ブロリーはバージルみたく少しずつ癒されるストーリーにしたいのですが……。
やはり彼は「カカロットー!!」って叫んで敵の頭鷲掴みして地面に叩き付けるぐらいしないとらしくない気が……。
しかしそれをすると地球崩壊する恐れが……。
>>359 あと、「魔術士の憂鬱」とか。
一日でトップクラスの魔法を得てしまったはやてとオーフェンの問答とか見てみたい。
いや下手すると一方的にヤクザに説教される踏み台クロスになっちまうわけだが……
>>363 本編でのマジク並の試練を与えれば・・・・・・・いかん、はやてが潰れてしまう
>>361 キャラが死んでもおかしくない物語運びって難しいんだぜ
ラストバトルでもない限りストーリー展開上意味があって殺す訳だから
EDF氏のスーパークロノタイムが未遂に終わった時はスタンディングオベーションしたけどww
>>365 逆に生き残らせるのも難しいよな。
TRPGじゃないがそのキャラがいるだけで全然話が変わってくるときがあるし
>>365 それもそうやね
余談なんだがマンキンみたいに「死者蘇生」の術が出ると
ガチバトルでも緊張感が削がれるよね
あれはやはり作品に対する殺す事の意義が安くなるからなんかね?
居るなら居るで活躍の場を与えないと空気だからなー…
その辺りはクロスでキャラを増やし過ぎると収拾付かなくなるのに通じると思う
死者蘇生とかは許されるの遊戯王だけと思うんだ?
エアリスはもうしゃべらない。もう笑わない。泣かない。怒らない……
>>364 「血涙」冒頭の訓練シーンでの台詞だが、「訓練で死ぬような奴はどうせ実戦でも死ぬんだ、そこんとこよく考えとけ」
なんてシビアな世界に生きてる魔術士と、簡単に殺傷/非殺傷を選択できるミッド式って冷静に考えるとなんだか相性が悪い気がしてきた。
確か魔術士が無事に成人できる確率って2割前後とかいう設定があったような。
でも「2人の姉にいびられからかわれて育てられた」というクロノを見るたびにどうしてもキリランシェロ思い出す罠。
訓練でうっかりロッテにあごの骨けり砕かれちゃって、お見舞いにメロンもらったりしてそうだ。
>>367 そんな事言ったらドラゴンボールは安いなんてもんじゃありませんよ。
>>368 ……当時はさ、根も無い噂に一縷の希望を託してマップを駆けずり回り、ありとあらゆる行動をしてみたさ。
それでも彼女が死ぬのは必然で、生き返ることも無かった。
>>369 もうやめて!キリランシェロのライフ(色んな意味で)はとっくにゼロよッ!
ゴクウ「大丈夫だ!地球のみんなは後でDBで生き返らせてやっから!」
安いどころか、薬草使うことに躊躇するかどうかレベルの話だぜ……
>>372 最近もう一度読み直したら、悟空的に
地球人≒元気玉の弾
にしか見えなくなって来たんだ。
間違いなくこいつアクマイト光線で死ぬな。
>>371 どんなにがんばっても鞭打ちで全身傷物にして答える愛情のない母と、
夜遊びの罪による折檻で半死半生の目にあわす愛情ありすぎの姉と、
家族に持つ上で困るのはどっちなんだろう。
>>373 大人になることとは、穢れに染まることなんだぜ?
【訳:誰かダブクロとのクロス書いてー】
>375
つ[言い出しっぺの法則]
逆に考えるんだ、オーフェンならギャグに使えば良いと考えるんだ
【クラナガン郊外にトトカンタが出現しました】
……あれ?なにこの絶望感。
あえて 無謀編とのクロスだろ?
桃缶で機動六課に雇われるオーフェン
>>378 スカ先生側にはキースが味方するのかww
元締めvs6課。
……確か元締め、意味消滅避けたよな。
元締め
ヒュキオエラ王子
ポチョムキン
この辺りはガチでもヤバイ気がするw
そのころのトトカンタは魔窟。まじ無謀
ダークで鬼畜エロ描写が苦手な方がいらっしゃるとおもうので
NANOHA COMBAT ZERO 第6話 地上を這う絶望
避難所に順次投下中です。
耐性がある方や属性がない方は閲覧されない事を禿しく推奨
間違えた・・・。
耐性の無い人、属性の無い人の閲覧は非推奨です。
なんかNGワードがどんどん増えていくなぁ。
>>373 あの時はああするしかなかっただろ・・・常考
>>383 GJ!!
救いがないですね・・・なんか戦争や争いが終わらないのが理解できる回でした。
憎しみや恨みの連鎖が発生ですね。とりあえず、なのは救出後の魔法少女虐殺フェイトに期待してます。
>>375 この私こそ 機動六課で最も美しく咲き誇る薔薇
クレオパトラダンディーよ!
>>376 ティンクルセイバークロスが先だああああああああああ!
何故なら百合が書けるから!それで十分だ!!
>>389 だ……ダンディ……
【恍惚とした表情で】
月面総統ならぬ、ミッドチルダ総統だと!?
第97管理外世界の月面で「総統」の残骸を発見したスカリエッティは、回収したマシーネンアーリアン
のデータを元にマシーネンエアハルト、マシーネンナチガメッシュ、マシーネンクレオパトラダンディら
アウトナンバーズを開発する!
ヴリル科学と魔導の粋を集めた超人たちの前に苦戦を強いられる機動六課!
そんな時、謎の老人から渡された真・ノストラダムスの預言書に従いチベットの僧院を訪れたはやて
の前に現れたのは!
今回予告 時を越える快男児
【公開未定】
>>395 いや、いくら大悟でもボスキャラ全部と一人で戦ったら死ぬだろ。
>>396 某ギョームの予言書を継いだ少年により某元ナチスの超人兵士と某sが再結集します。
快男児と聞いて噂の快男児破嵐万丈がミッドチルダにやって来ました
つーか田中天クオリティが至極当然に通じるこのスレって……
まぁ今更かw
その内シャドウランリプレイから殺やマオとか呼んでみましたとか言っても驚かないZE!
まぁ何だ
百合は興味ないんだが神無月の巫女とティンクルセイバーは正直アリと思うんだ
>399
殺とスバルの殴り合いは見てみたいな。
バトルシーン描写がきついだろうけど。
>399
だから前々から主張しているように、国見以蔵の隣になのはたちが引っ越すんだよ。
そろそろ思ってきた
誰か卓ゲとのクロスで一本書け。
アイデアが出るばかりで誰も書かないのはどういうわけだ。
ガッツが足りない
>>404 ナンバーズだろうがなんだろうが容赦無く両断しそうなやつ呼んだらやばいだろwww
一応音速の相手にも反応できるっぽいし・・・・・・・あれ、義手にAMF組み込めば強くね?
義手をスカ博士脅威の科学力で、強化するとか?
>>404 奴らの中には素手で岩石砕いたり蹴っただけでボールに火をつけたりする奴いるだろwww
義手かぁ・・・義手繋がりで思い出すのは
コブラ
ライダーマン
バレット
エド
駄目だ、まだあるはずなのに思い出せん
>>410 それでたら姉御もな
>>411 そういやそうだったww
義手じゃないけど鯨波兵庫も
そしてウロス行こうか
つラッド・ルッソ
つ加藤鳴海
>>409 神楽の父ちゃん
いつか出ると信じている
>>394 とても期待している。
あと、復活したマシーネンヤーパンが快男児と共に戦うというのもどうだろうか。
そして暗躍する天文部。
七彩かなたの石は実はジュエルシードだったりするのかも知れぬ。
>>403 ナイトウィザードとのクロスはもうあるだろ?
>>417 ごめん。なのはを通してちゃんと見てないので無理。
>409
『スター・ウォーズ』のスカイウォーカー親子やロボコップ、ドクター・アダーに紙魚図青春もか。
ここで、空気を読まない俺、参上!!
おそらくは知る人が殆んど居ないであろう過去のマイナー作品、
「クォヴァディス2・惑星強襲オヴァンレイ」
とのクロスで簡単なプロローグを書いてみたんですが投下良いですか?
一レスほどですむと思いますが・・・。
いまACクロスはちょっとスランプ中・・・。
支援
時空管理局・特別捜査部。
八神はやてはJS事件終了後、機動六課長の任を解かれ特別捜査官へと復帰した。
守護騎士達にも支えられ、権限においても大きな自由裁量を与えられており、西走東奔、忙しい毎日を送っていた。
なお、浮いた話は一つとて無し。
「これの報告書出したら休暇貰ってみんなで温泉でも行こうか?」
自分のデスクに向かいながらはやてはリイン2に話しかける。
「行きましょう!!守護騎士のみんなでゆっくりするです!!」
リイン2が両手を挙げて賛成する
「八神捜査官、部長が呼ばれていましたよ」
捜査官仲間がパーティーションの向こうから身を乗り出して話しかける。
「部長が?何でや?」
「さあ?このタイミングは十中八九お小言ですよ」
「前の事件で何かやってもうたかな?」
「俺の勘は良くあたるんですよ。気を付けてください」
「出向調査、ですか?」
「出向というよりも潜入捜査だな」
数刻後、はやては捜査部長の部屋で新しい任務の概要を伝えられていた。
「現在、セテウア世界群では今のところ低強度とはいえ、世界間戦争中だ」
「十年ぐらい前からやっとりますね」
「そうだ、今のところ通常の魔導兵器のみとはいえ、何時大量破壊兵器が使われるか判らん状態だ」
部長は一度言葉を区切る。
「互いに居住可能な惑星を制圧しあう局地戦が中心とはいえ何時暴発すともわからん。戦況はこう着状態にある」
「私の任務は大量破壊兵器、最悪ロストロギアの保有の有無の確認ですか?」
はやては基本的に密輸や違法魔道士の捜査が本領としている。戦争地域にロストロギアが持ち込まれる可能性は高い。
「いや、今回は君には戦争犯罪の調査を行ってもらう」
「・・・戦争犯罪ですか?」
あまり聴きたい言葉では無い。
「八惑星連合で最強といわれている部隊、強襲旅団“赤い蠍”、同隊には民間人の虐殺の容疑が掛かっている」
「“赤い蠍”?」
「そうだ、管理世界エーペックスの統治政府であるG.O.Aの大統領の暗殺未遂事件を起こした・・・」
「ちょっと待ってください!!どうやって最前線の部隊と接触するんですか?」
思わずはやてが話を遮る。
「最初に潜入といったろう?」
ちなみにはやては貧(ry
「“赤い蠍”内で戦争犯罪の証拠を収集すること。それが今回の任務だ」
「・・・フリーの従軍記者にでも変装するんですか?」
「身分に関しては大丈夫だ。八惑星内の親管理局派が身分を用意してくれている」
はやての疑問に部長が机の中から封筒を差し出す。
「中に必要な八惑星連合軍内の身分証に命令書が入っている。案件に関する資料もだ」
どうやら今回の任務を拒否することは出来ないようだ。
「休暇・・・」
「何か言ったかね?」
「いいえ、何も・・・。失礼します」
はやては肩を落として部屋を出た。
ちょ、なんというサーカス。
このミサイルは間違いなくある男かその弟子たちのワザ
>>425 知っているかだと? ふぅん……俺を、舐めるなーーーッ!!
ドラゴンフォース、ガングリフォンと共に、サターンでやり込んだマイフェイバレットの一つじゃい!
オヴァンは指揮官として理想系の一つ。
そして、飯炊きなネリーは全プレイヤーの心のオアシスであり嫁。
ちなみに、彼女の故郷は十数回プレイした中でも1回しか行ってませんよw
あと、はやての立場はドラマCDのエマみたいなとこかな?
あ、GJ忘れてたw
GJ!続きを期待する。
そんじゃ投下します〜
ネタバレあるので気をつけて!!
投下します。
名前を書かれると死ぬノートを題材にした有名漫画が元ネタです。
ネタバレ?クロスSS
(注)このSSは、少しネタバレが入っていますのでご注意ください。
★★★★★★★ネタバレ注意★★★★★★★★★
★★★★★★ここよりネタバレあり★★★★★★
『(祝)アリサ・ガンダムに乗る』
ある会場に集められた【リリカルなのは】の出演者たち。
彼女達の目線の先にあるスクリーンに放送されたガンダム00の新OPが流される。
そして、お立ち台に現れるショートヘアが似合う金髪の女性。
「みなさ〜ん、お集まり頂きありがとうございまーす!リリカルなのは出演者として初のガンダムパイロットに成れたアリサ・バニングスです」
そう、リリカルなのはシリーズ初という女性ガンダムパイロットに成れたのだ。
「アリサちゃ〜ん。そのガンダムの名前って何なの?」
「なのは、良くぞ聞いてくれたわ!その名は何と…座天使の名前を持つMS、ガンダムスローネ・ドライ!
先ほど流れたOPの最後に顔が映った機体です!」
「ドライって、ドイツ語で3番目って意味だね」
「そうよ、すずか!私のやる役はトリニティと呼ばれる3兄妹の花担当ネーナよ!」
周囲から多くの拍手をもらい照れるアリサ。
「それでは、アリサ・バニングス嬢への祝電が届けられていますのでご紹介させていただきます」
そんなアリサへの祝電が届いていると司会担当の白石が言う。
何故彼がここに居るのかと言うと作者が司会ならこいつだろうと思っただけなので気にしないように。
なのは:「う、うわっ・・・!」
ユーノ:「なんでそんなに驚くの? そのデバイスの元所持者、スクライア一族の魔導師、ユーノ・スクライアだよ」
ユーノ:「その様子だと、もう『魔法』なんていうなんでもありの概念が実在するのは分かってるんだろ?」
なのは:「・・・・・・」
なのは:「フェレットに変身できる魔法使いか・・・」
なのは:「・・・驚いてないよ、ユーノ君」
なのは:「・・・・・・いや・・・待ってたよ、ユーノ君・・・」
ユーノ:「ほう・・・」
なのは:「魔法少女ものに付き物のマスコット役まで来てくれるとは・・・親切だね・・・」
なのは:「私はすでに「魔法」を現実のものだと疑ってなかったけど、
こうして色んな事を直視することでますます確信を持って行動できる」
なのは:「それに聞きたい事もあるの」
ユーノ:「ははっ・・・これは凄い! 逆にこっちが驚かされた!」
ユーノ:「過去にデバイスが管理外世界に出回った話は何度か聞いたけど、
たった五日でここまで魔法を覚えたのは君が初めてだ! 並じゃここまでできない」
なのは:「ユーノ君・・・私は魔法使いの道具を分かっていて使った・・・
そしてユーノ君がその魔導師だった・・・」
なのは:「私はどうなるの・・・? 魂をとられるの?」
ユーノ:「ん? 何それ? 管理外世界人の作った勝手なイメージ?」
ユーノ:「僕は君に何もしない」
ユーノ:「この世界の幼女が手にした時点で、レイジングハートはその人物の物になる」
ユーノ:「もう君の物だ」
なのは:「・・・・・・私の物」
「では、ご紹介します。1番手!刹那・F・セイエイさんからです」
巨大スクリーンに映し出される中東出身であろう少年が映し出される。
『…俺がガンダムだ』
その一言が終わった後、画面が暗転し多数のダメだしの声が響き渡り画面は途切れる。
「身持ちが堅いな!ガンダム!」
「ヴァイスさん…キャラ間違ってますよ」
どっかのユニオンのMSパイロットのセリフを言う同僚に突っ込みを入れるティアナ。
「えーえーと、それでは次の方です。現在24に出演中のトゥスクルの王であるハクオロさんからの祝電です」
「おじ様から?やったー」
スクリーンに映し出された場所は、人通りの多いビル街であった。
映像に映し出される仮面を付け服装がボロボロな男性が映っている。
その男性にカメラマンがマイクを向けた時、行き成り銃を向けてくる。
『誰だ!俺は今現在特殊任務を受け行動中のジャック・バウアーだ!』
『あ、あの、カミュ役で競演されたアリサさんへの祝電をお願いしたく…』
『何?……カミュがガンダムに乗るだと!?…えー、カミュおめでとう。私の方は相変わらずテロ組織との激戦の真っ最中だよ。
時間が空けば必ず君の出演するガンダムを見させてもらうよ。それじゃあ…何だ?今コメントを…何?奴が逃げただと!クソッ!!』
緊急連絡を受けたジャックオロさんは、終わりの無い戦いへと向かって行き画面がブラックアウトする。
「流石力ちゃん…まってて、今私が」
「シャマル…あかんよ。あっちは実写なんよ」
「大丈夫です。トランスフォーマーも実写化されたんです。ビーストだって」
ユーノ:「いらなきゃ君の親友だっていう、二人の内のどっちかにでも回してよ。
その時は君の魔法に関する記憶だけ消させてもらう」
ユーノ:「そして、元僕のデバイスを使った君しか、この世界で僕の正体を知る者はいない」
ユーノ:「もちろん念話も君にしか聞こえない」
ユーノ:「レイジングハートが、魔法少女・なのはと相棒のマスコット役・ユーノを繋ぐ絆さ」
なのは:「絆・・・」
なのは:「じゃあ本当にレイジングハートを得た代償って何もないんだね?」
ユーノ:「・・・強いて言えば、これからジュエルシードを集めなければならない事を始めとして、
魔法を手にした人間にしか訪れない苦労や恐怖・・・」
ユーノ:「そして、魔法を使う戦闘に関する君の訓練や思考は、攻撃魔法の使えない僕に代わって
レイジングハートが指導していく事になるけど・・・」
ユーノ:「レイジングハートを所持者した子が、真っ当な魔法少女になんてなれると思うな」
ユーノ:「それだけだよ」
ID:LzWGqjlJは自重しれ
そんなトークが繰り広げられる中、次の方のビデオが流される。
「次は、平賀才人他多数からです」
画面に映し出されたのは、トリステイン魔法学院の生徒達と才人。
『よールイズ…あ、そっちじゃアリサだったっけ?それは置いて置くとして…ずるいぞぉぉぉ!ガンダムに出演なんてスゲェェェ良いよなぁ』
『まぁまぁ才人さん。ルイズさん…じゃなくてアリサさんの晴れ舞台何ですから祝福してあげましょう(その間に才人さんをGETするチャンス)』
『あら、ゼロのルイズがガンダムに出るんですってねぇ。まぁゼロのルイズとしてはよく頑張った方じゃない?(何の意味なのか知らないけど)』
『…おめでとう(同じく知らない)』
『それじゃ、ルイズ。死ぬんじゃねえぞ!そんじゃあなー』
アリサは、少し顔を赤くしながらも祝電を喜んでいるようだ。
「続きまして、貧乏執事と18歳のメイドさんです」
続いてスクリーンに映し出されたのは、ハヤテとマリアさんだ。
『あ、映ってますね。お嬢様、ガンダム出演おめでとうございます。まさか漫画やゲーム好きのお嬢様がガンダムパイロットとは、世の中捨てたものじゃ無いですね』
『ハヤテ君、それは褒めているとは言い難いですよ』
『あれ?そうですか。えーでは、お嬢様。お体にお気をつけて下さいね。ガンダムと言えば死亡フラグの宝庫ですから』
『ナギ…じゃなかったアリサ。私と同じ歳のあなたに言うセリフでは無いですが、あんな服装はレディとして破廉恥です。即座に普通の服を―』
マリアさんのお言葉が突然途切れ、再び画面が映ると違う人物が映っていた。
かぶっとるぜ。一応、支援
『おー映った映った。おーい、神楽〜祝電って奴をしに来たぞ』
『って、銀さん。なに電波ジャックやってるんですかっ!そこぉ!悪乗りでOK出すなよ!』
『新八、少しはKYしろよ。神楽が天下のガンダムに出演するんだぞ。俺なんて出たくても出られねぇんだぞ!』
『そんな事言ったって、銀魂はギャグアニメでしょう!リアルロボットアニメに祝電何てご法度でしょう!』
『あのなぁ、新八。オメェはガンダムに出たことあるんだろう?死ぬ時のアドバイスとかしたらどうよ』
『だぁぁぁっ!あんた、知ってて言ってるんでしょう!僕はVガンダムの主人公してました!死ぬ時のアドバイスなんて分かりませんよ!』
『あーだからKYしろって』
『だぁぁぁ!流行語だからってKYなんて言葉使わないで下さいよ、銀さん。分からない子供もいるかも知れないんですよ!』
『はぁ?そんな事言ってると流行に乗り遅れるぞ』
『空気読めって意味ですって教えてあげるのも、主人公ならするもんでしょう!』
『あー分かった分かった。そんじゃ神楽、そっちでパーティとかするなら飯を詰めて持って帰って来いよ。明日も食パンだけだ』
『えーーー!この前仕事終わってお金貰ったでしょう!何で明日も食パンなんですかぁ!?』
『劇場版ガンダムのDVDボックス買っちまったんだからしょうがねぇだろう』
『ぐおぉぉぉ!!!』
その叫び声の後、再びスクリーンは静寂を取り戻した。
「相変わらずKY出来て無いアルね…あ、キャラ間違えちゃった♪てへ」
「以上でアリサさんへの祝電は打ち切らせて頂きます」
「なんでよ!バカ犬!」
「首絞めないで…それにキャラ間違ってる…うっ、ごめんなさい。作者さんが限界を感じたらしいの…で…す」
「まぁそれなら仕方ないか」
ネクタイをつかまれ締められていた白石だったが、開放され息を荒げながら息を吸う。
「くぅ、ここでもこんな役かよ」
「さぁ、さっさと進行させなさいよ。司会者」
「…それでは、最後に【リリカルなのは】シリーズでガンダム00に出演されている方々より一言どうぞ」
ライトアップされるスバルとヴァイス。
「あ、えーと…アリサさんとはドラマCDでしかお会い出来ませんでしたけど、00では宜しくお願いします!あ、殺さないで下さいね(汗)」
「次は俺だな。本編では一度も顔合わせしなかったが、00では強敵として合間見えることを願ってるよ…ガンダム!」
「えー、スバルさんとヴァイスさんによるコメントでしたぁ〜それでは、最後にアリサさん、どうぞ!」
白石よりマイクを貰いアリサは、大きい声で宣言した。
「ガンダムパイロットとして、精一杯頑張らせていただきます!カッコよく演技するから、みんなちゃんと見てよね!
それじゃあ、本編で会いましょう!☆ヽ(▽⌒*)よろしくぅ♪ 」
fin
投下終了〜なんだか被ってしまった(汗)
一応事前に投下宣言を雑談で言ってたのでセーフかな?
今回の00では顔見せてなかった(・ω・)まぁカッコ良かったから良いか!
そんじゃ、Raising Heart氏どうぞ
乙ですよ〜。
ジャック・バウアー噴いたwww
ガンダム00はちょこっとしか見てないですが今度は釘宮キャラがパイロットですか…。
テ ン シ ョ ン 上 が っ て き た !
投下宣言28秒差・・・なんという偶然の悪戯・・・!
とか思って、途中でブッキングしてる事に気付いて待ってたんですけど、
雑談スレで先に宣言してて、このスレでも自分より先に宣言してるし、
どう考えても割り込みかけたの自分ですね。
◆etxgK549B2氏にはGJ&平謝りするしかないですね・・・orz
この場合、続きから投下したらいいのか、1から投下したほうが良いのでしょうか
とりあえず、最初から続けて投下してみます。
なんつーか、グダグダになっちゃったな・・・
なのは:「う、うわっ・・・!」
ユーノ:「なんでそんなに驚くの? そのデバイスの元所持者、スクライア一族の魔導師、ユーノ・スクライアだよ」
ユーノ:「その様子だと、もう『魔法』なんていうなんでもありの概念が実在するのは分かってるんだろ?」
なのは:「・・・・・・」
なのは:「フェレットに変身できる魔法使いか・・・」
なのは:「・・・驚いてないよ、ユーノ君」
なのは:「・・・・・・いや・・・待ってたよ、ユーノ君・・・」
ユーノ:「ほう・・・」
なのは:「魔法少女ものに付き物のマスコット役まで来てくれるとは・・・親切だね・・・」
なのは:「私はすでに「魔法」を現実のものだと疑ってなかったけど、
こうして色んな事を直視することでますます確信を持って行動できる」
なのは:「それに聞きたい事もあるの」
ユーノ:「ははっ・・・これは凄い! 逆にこっちが驚かされた!」
ユーノ:「過去にデバイスが管理外世界に出回った話は何度か聞いたけど、
たった五日でここまで魔法を覚えたのは君が初めてだ! 並じゃここまでできない」
なのは:「ユーノ君・・・私は魔法使いの道具を分かっていて使った・・・
そしてユーノ君がその魔導師だった・・・」
なのは:「私はどうなるの・・・? 魂をとられるの?」
ユーノ:「ん? 何それ? 管理外世界人の作った勝手なイメージ?」
ユーノ:「僕は君に何もしない」
ユーノ:「この世界の幼女が手にした時点で、レイジングハートはその人物の物になる」
ユーノ:「もう君の物だ」
なのは:「・・・・・・私の物」
ユーノ:「いらなきゃ君の親友だっていう、二人の内のどっちかにでも回してよ。
その時は君の魔法に関する記憶だけ消させてもらう」
ユーノ:「そして、元僕のデバイスを使った君しか、この世界で僕の正体を知る者はいない」
ユーノ:「もちろん念話も君にしか聞こえない」
ユーノ:「レイジングハートが、魔法少女・なのはと相棒のマスコット役・ユーノを繋ぐ絆さ」
なのは:「絆・・・」
なのは:「じゃあ本当にレイジングハートを得た代償って何もないんだね?」
ユーノ:「・・・強いて言えば、これからジュエルシードを集めなければならない事を始めとして、
魔法を手にした人間にしか訪れない苦労や恐怖・・・」
ユーノ:「そして、魔法を使う戦闘に関する君の訓練や思考は、攻撃魔法の使えない僕に代わって
レイジングハートが指導していく事になるけど・・・」
ユーノ:「レイジングハートを所持者した子が、真っ当な魔法少女になんてなれると思うな」
ユーノ:「それだけだよ」
なのは:「・・・・・・」
なのは:「ふっ・・・ふふ」
ユーノ:「クックック・・・なってからのお楽しみだよ」
なのは:「じ・・・じゃあもう一つ」
なのは:「なんで私を選んだの?」
ユーノ:「はぁ?」
ユーノ:「アハハッ、自惚れないでよ。僕は、ただここに落ちて来ただけだよ。
賢い自分が選ばれたとでも思ったの?」
ユーノ:「たまたま暴走したジュエルシードがこの辺に落ち・・・たまたま魔導師の素質があった君が、
たまたま僕の念話が聞こえる範囲内にいた・・・ただそれだけの事さ」
ユーノ:「だからレイジングハートの使用言語設定も、この世界で
一番ポピュラーだっていう英語に設定したんだよ?」
なのは:「じゃあ、何でこの世界の住人にデバイスを渡そうとしたの!?」
なのは:「丁寧にそんな設定までして、間違ったなんて言わないでね」
ユーノ:「何でって・・・」
ユーノ:「退屈だったから」
ユーノ:「魔導師がこんな事言うのもおかしいけど、僕の元居た世界の魔導師は、全然魔法使いって感じがしなくてね・・・」
ユーノ:「実際僕の居た世界で、現在の魔法の主流っていうのは戦闘技術や兵器みたいな扱いでね。
みんな殴ったり、蹴ったり、斬ったり、撃ったりしてるかだ」
ユーノ:「下手にまともな魔法らしい魔法の勉強なんかしてると、「何頑張っちゃってるの?」って笑われる」
ユーノ:「自分の魔導師としてのスキルを高めようにも、攻撃魔法の使えない僕にとって
ほとんど戦闘手段として扱われてる、管理局の魔法を勉強したって面白くもなんともない」
ユーノ:「だからといって自分が居た世界で、自分の得意な魔法を教えて広めるにも、
管理局はそんな事、とっくの昔にやってるから無意味だしね」
ユーノ:「管理外世界(こっち)に居た方が面白いと僕は踏んだ」
なのは:「・・・」
ユーノ:「それにしても随分自主学習したんだね」
なのは:「・・・私も」
ユーノ:「?」
なのは:「退屈だったから・・・」
なのは:「勿論最初は信じなかった。でも、そのデバイスには人間なら誰でも
一度は試してみたくなる魔力がある・・・」
>>439 エドワード「オイオイオイちょーっと待ったぁー! 何で俺達の出番がまるでねーんだよ!
せっかくの弟の晴れ舞台だっつーのに兄貴は出番ナシかよ! ケッ!」
ロイ「落ち着きたまえ鋼の」
ウィンリィ「そもそもあっちの世界では性別違うのよ?」
エドワード「関係あるかーい! 同じ土6枠アニメ! 同じ水島監督作品!
ガンダムOOに一番近い作品っつったら、俺達の『鋼の錬金術師』だろーがぁぁぁーっ!」
ロイ「やれやれ…まぁなんだ、お見苦しい所をすまないねレディ達。
あちらにはホークアイ中尉やヒューズも出ているという。よろしく言っておいてくれたまえよ」
ウィンリィ「それじゃーアリサ、頑張ってねー!」
…と、ともかくGJ!
被った…支援
・ユーノ:「レイジングハートを所持者した子が、真っ当な魔法少女になんてなれると思うな」
・ユーノ:「はぁ?」
ユーノ:「アハハッ、自惚れないでよ。僕は、ただここに落ちて来ただけだよ。
賢い自分が選ばれたとでも思ったの?」
・ユーノ:「魔導師がこんな事言うのもおかしいけど、僕の元居た世界の魔導師は、全然魔法使いって感じがしなくてね・・・」
ユーノ:「実際僕の居た世界で、現在の魔法の主流っていうのは戦闘技術や兵器みたいな扱いでね。
みんな殴ったり、蹴ったり、斬ったり、撃ったりしてるかだ」
この辺の台詞を書きたいが為に書いたも同然のネタでしたw
元ネタは、上記の通り名前を書かれると死ぬノートの少年漫画です。
最後に◆etxgK549B2氏とこのスレ住人の皆様に、こんなしょうもない
一発ネタの所為でご迷惑をおかけしてどうもすみませんでしたm(__)m
NANOHA COMBAT ZEROのエロダーク編
後半分を避難所に投下しました。
属性、耐性の無い方はスルーしちゃってください。
赤い蠍の戦場は過酷だぞ。 はやてに耐えられるか
次、予約してもかまいませんか?
慣例通り時間は一時間ほど開けて九時くらいから行きますね
>>439 GJでしたよ。とても面白かった。
他に誰かいたかな・・・。そうだガッシュがあったではないか!?
ではでは、九時すぎたので行きますね
======
「おーっ! ホンマにごっついビルやなーっ!」
天を衝くようにそびえ立つ巨大なビル。
夢者遊撃隊、最後のメンバーである鎧丸の消息を尋ね、
武ちゃ丸たち新生夢者遊撃隊はついにここ名古屋の地に辿り着いたのであった。
「鎧王グループ……この半年で彗星のごとく突如現れ、
そして急成長を遂げた新興の巨大総合複合企業、か……」
「斗機丸、ホンマにここに鎧丸がおるんか?」
「それはわからんが、さる情報筋からのタレコミではここの社長が何かを掴んでいるらしい。
しかし現在の社長は極端に人目に触れるのを避けていて、その素顔を知る人物はごく一握り。
残念ながら情報元の人物も社長の個人情報については何も分からないそうだ」
「フゥム、正体不明の謎の社長はんか……」
巻之拾弐「謎が謎呼ぶ社長のシャチョーやでっ!」
「武ちゃ丸、頼むから恥ずかしい真似はしないでくれよ?」
「わーっとる、わーっとる! シュシュムこそ気ぃつけや!
なのはやユーノを見てみぃ、ちっちゃいのにちゃんとお行儀よーしとるで」
言葉とは裏腹にガチガチになっているススムと対照的に、
なのはは慣れた物といった風情でごく自然にその場の空気に融け込んでいるようであった。
「にゃはは、私はお行儀良いっていうか、友達付き合いで慣れてるっていうか……」
「あぁ、そういやなのはのガッコって坊ちゃん嬢ちゃんの通う名門校って言ってたな」
「あ、うん。今はこの間のジュエルシードが起こした騒ぎで短期休校中だけど……」
シンヤの話題でその一件を思い出したなのはの顔は暗くなる。
あの日の事件で自分の生まれ育った海鳴の街は決して軽くない被害を被ったのだ。
未だにライフラインの復旧していない地域も多いという。
「あの四人組が樹海造りよった事件やな? 今度会うたら百倍返しにしたり!」
「そうだよ、それにもう二度とあんな事が起こらないよう、
僕達もしっかりジュエルシードを集めないと!」
「武ちゃ丸君、ユーノ君……うん!」
武ちゃ丸やユーノの励ましになのはが決意を新たにした時、
一同の元に数人の社員がやってきて、その中心にいた長身の女性が代表して彼らに話しかけてきた。
「新生夢者遊撃隊の皆様ですね? わたくし、社長秘書のナンシー阿久津と申します。
社長が上でお待ちです。只今よりご案内いたしますのでこちらへどうぞ」
「おっ、ついにご対面っちゅうわけやな!」
「お願いします。……さて、どう出るかな?」
「トッキーさん、いざと言う時は……」
「あぁ、君の結界魔法、頼りにさせてもらう。皆を守ってくれ」
噂の社長と遂に面会がかなう事になり、様々な思惑を胸に緊張して秘書のナンシーについて
警戒を崩さぬままエレベーターへと乗り込む一同。
そんな彼らの様子をモニターで確認し、警備員達は一息ついていた。
「社長のお客様、無事にエレベーターまで乗り込まれました。どうぞ?」
『キャピタル了解。それでは通常の業務に戻ってください』
「了解。ふぅ、少しは肩の荷が下りたか」
「あぁ。しかしどういう客なんだろう、武者頑駄無に子供の組み合わせって……なぁ?」
「そんな事俺達警備員が気にしたってしょうがないだろ? ともかくモニターから目を離すなよ」
「おう……うん?」
「どうした?」
「いや、今地下の金庫室付近のカメラになんか動くものが……」
「それは確かか? ちょっと確認してきてくれ」
「俺がか?」
「この間ドーナツ奢ってやっただろ? 頼むわ」
「へいへい……じゃあ現場を確認して来ます、と」
そう警備員の一人は言い残し、警棒とライトを手に警備室を後にする。
残された一人がそのモニターを注視しても、そこにはもう誰の姿も映ってはいなかった。
しかしカメラはあの時確かに不審者の影を捉えていた。
巨大な死神の鎌を携えた不気味な黒い影を……
「シャチョー、お連れいたしました」
「うむ、入るだぎゃー!」
最上階まで何事もなくたどり着いた一行はとうとう社長の待つという社長室の前に立っていた。
ナンシーはその必要以上に大きく、重そうな扉を何の苦もなく開き始める。
「いよいよやな!」
「鬼が出るか、蛇が出るか……!」
「し、失礼しまーす!」
ススムが丁寧に挨拶をし、ナンシーの後に付いて入る一同。
ついつい身構える武ちゃ丸とトッキー。ユーノも自然となのは達三人の前に立つ。
しかし、彼らを待っていたのは拍子抜けするような明るい声と意外な人物であった。
「よう、武者丸、斗機丸! 是断の門では世話になったな」
「ニャッハッハッ! よく来てくれただぎゃー! 待ってたぎゃー!」
「えっ、武者……頑駄無?」
「紅零斗丸!? それとあの武者は?」
紅い鎧にその身を包んだ武者、紅零斗丸と見たことのない小柄な武者が一同を出迎える。
皆の顔を見渡したその武者は自信満々に笑顔を浮かべ、彼らの疑問に答えた。
「ニャ〜ッハッハッハッハッ! 驚いたきゃー?
ボクちゃんがこの天下の鎧王グループの社長なんだがや!!」
一同はその言葉を聞いて一瞬フリーズした後、大きな驚きの叫びをあげる。
「ボク達の住むアパートを経営している鎧王不動産を……」
「しつこくワイらの店とお客さん取り合うたタコヤ王チェーンを展開しとる鎧王フーズを……」
「そして鎧王エンターテイメントを傘下に収めるこの鎧王グループの経営者が……」
「武者頑駄無だったのかー!?」
異世界人であるユーノを除いた新生夢者遊撃隊の面々はあまりの事に衝撃を隠せない。
その様子を見てシャチョーは満足そうにニヤリと微笑み、懐に持っていた扇子を広げた。
「ニャハハハ! 豊臣秀吉の天下取りをヒントに経営ノウハウを構築しただけだぎゃー!」
それに相槌を打つ形で紅零斗丸も会話を補足した。
「俺の歌手デビューをバックアップしてくれているのもシャチョーでな。
今日は……そう、ビジネス面での打ち合わせに来ているんだ」
「……しかし、これで必要以上に俺達の事を知っていた理由がわかった。
そりゃあ社長本人が武者頑駄無なら知っていても何の不思議もないな」
「チミ達にはいらん心配かけさせてスマンかったぎゃー!
けど、これで納得してくれたきゃー?」
「あ、あぁ。まぁ……そんな事より、俺達は大事な用事があってここまで来たんだ。
アンタ、鎧丸という武者の事を何か知っていないか?」
「あっ、そやそや! 鎧丸の事知っとるやろ? どこにおるんや!?」
トッキーと武ちゃ丸が鎧丸の名を出すと、見るからに挙動不審となって慌てだすその社長。
「え……えええ……確かヤツは全戦争行為への武力介入を開始するとかで半年は戻ってこない…
あっ、違う! コロニー開発のために宇宙に行って戻って来ない……
それよりもっとオイシイものが食べられてカワイイ女の子と一緒にいるほうがいいだぎゃー!
って、これはボクちゃんのことで……あわあわ……」
あからさまに怪しいを通り越して不審者丸出しの回答で社長はお茶を濁す。
その姿を見て遊撃隊年少組はその身を寄せ合いひそひそと相談しだした。
「……オイ、ありゃどう見ても……」
「怪しい……よね」
「あ、でもでも! トッキー君がいるからきっと真実を解き明かしてくれるよ!」
「そ、そうだね! トッキーさんならきっと……」
トッキーに過大な期待を寄せる年少組。しかしこの後信じられない展開が!
「何で一言俺達に言ってくれなかったんだ!?」
「びえーん! もう三人で一緒に戦うことはできひんのかー!?」
どんがらがっしゃんと激しい音を立てて豪快にずっこける年少組一同。
今日この瞬間、武ちゃ丸はともかくトッキーの評価は彼らの中で底値を割った。
「……ま、まぁとにかく、鎧丸はボクちゃんにこう言い残して行ったぎゃー!
『鎧王グループ社長のシャチョーの下で堕悪闇軍団と戦ってチョーよ』と!」
「おぉ! 鎧王グループがバックにいるなら心強い!」
「何かごっつい武器造ってくれへん?」
「お、おう! 任せるだぎゃー!」
盛り上がる彼らと対照的に年少組はため息をつきながらぼそぼそと呟いた。
「ねぇ、シンヤ……」
「ちょっといろいろ、その……アレじゃない?」
「放っておいていいの?」
「言うな。何だかオレ、情けなくなってきた。アレで刑事だったってんだからなぁ……」
そんな武ちゃ丸たちの様子を紅零斗丸は真剣な顔つきでじっと見つめ、
今のシャチョーの姿に強い憤りと焦りを覚えていた。
――シャチョーは商売で大成功をおさめてから戦いを避けるようになってしまった……
約半年……戦いが始まるには長すぎたのか?
この世界にやってきた頃の俺達は仕事に戦いに互いに頑張る事を誓い合った。
だがシャチョーは金儲けの魔力に取りつかれて以来それに夢中になり
すっかり武者魂を失ってしまった……このままでいいはずはないだろう?
シャチョー……いや……!
しかし、紅零斗丸の心の叫びに応えるものは誰もいない。
焦燥感と、かつてその身で感じた不吉な予感ばかりが彼の胸を締め付けていた。
「……ありゃ、誰もいないな。見間違いだったのか?」
同じ頃、地下の金庫室周辺では先ほどの警備員が黒い影を追って周囲の警戒を行っていたが、
見回してもネズミ一匹見当たらない。もう一度確認して帰ろうと思ったその時であった。
「ファファファ……貴様は運がいい。
この世界ではじめて俺様の戦を目の当たりにすることができるのだからな」
「!? だ、誰だ!?」
不気味な声に慌てて周囲を見回すがやはりそこには誰もいない。
「どこを見ている……俺はここだぞ、人間よ」
後ろを振り向くと、自分の影から浮き上がってくる禍々しい黒い鎧に身を包む存在。
その姿を確認するいとまもなく、その警備員の意識はブラックアウトしていった。
<<Master, Caution>>
「えっ?」
レイジングハートがなのは達に何らかの非常事態が起こったことを告げる。
しかし、ほかの人間にも分かる異変はそれからあまりに早く訪れた。
突如として巨大な地震が起こったかのような震動が鎧王グループ本社ビルを襲ったのである。
「わっ!」
「な、何や!?」
「警備室! いったい何が起こったんだぎゃー!?」
『こ、こちらは警備室……金庫室付近に侵入者確認!
調査に向かった警備員一人の音信が途絶しました!』
「何ー!?」
シャチョーの顔は青ざめ、事態を信じられない様子だ。
秘書のナンシーはそんなシャチョーの肩を揺さぶり、正気を取り戻すよう促す。
「シャチョー、しっかりして下さい! 全社、緊急事態勢に移行します。
私は管制室へと移りますので……お覚悟を、お願いします。
皆様は安全なセーフティルームに退避を……」
来客の安全を最優先に、冷静に行動するナンシー。
しかし、ここにいる者に黙って守られるだけの道を選ぶような者は一人もいなかった。
「いえ、俺達も行きます! 人が行方不明になっていると言うならなおさらだ!」
「わかった! ほな行くでシャチョーはん!」
「あっあっ、ちょっと待つだぎゃ! ボクちゃんは……」
「……待ってくれ、どうやらお客さんらしい」
紅零斗丸が背中の巨大な刀「烈龍刀」に手をかけ、油断なく周囲に気を配る。
その視線を見透かしたかのように床から幾体もの謎の武者が文字通り湧いて出てきた。
「な、何やこいつらは!?」
「下忍悪魅(あーみー)……魔界の者が自らの手下として使う、
闇の魔力と土くれから作り出された雑兵だ」
「知ってるんですか?」
「こいつらとは何度もやりあったからな。そしてこいつらの親玉とも……
そいつがおそらく地下の事故を起こした元凶だ! 急げ! この場は俺が引き受ける!!」
「よっしゃ、頼んだで!」
「スマン!」
「だ、だからボクちゃんはぁ〜!!」
「ま、待ってよ武ちゃ丸!」
「俺も行くぜ、トッキー!」
囮になった紅零斗丸を残し、武ちゃ丸、トッキー、二人に首根っこを掴まれたシャチョー、
それにススムとシンヤは室外の非常階段を駆け降りる。
しかし、なのはとユーノはその場に残ることを選択した。
「下がるんだ君たち! こいつらは俺が……」
「いいえ! たった一人で戦うなんて危険です! 私達もお手伝いします!」
「お手伝いって何を……?」
なのはがそう宣言した後、彼女は即座にレイジングハートを起動し、戦闘準備に入る。
「リリカル、マジカル……まとめて動きを止めちゃえ! レストリクト、ローック!!」
「僕も行くよ、なのは! ストラグルバインド!」
二人の拘束魔法が部屋を埋め尽くしていた下忍悪魅の大半を縛り上げ、その自由を奪う。
特にユーノのストラグルバインドに絡め取られた個体は
かけられている強化魔法の効果を解除すると言うその魔法の特性によって
強化魔法と認識された術が解かれ、元の土くれへと帰して行った。
「き、君達は……一体……?」
動きを封じられた敵を斬り捨てながらも驚いた表情でなのはとユーノを見つめる紅零斗丸。
その紅零斗丸の問いに二人はポーズを作り笑顔でこう答えた。
「新米魔法少女と……」
「その相棒です!」
あっけにとられた表情で紅零斗丸は問い返す。
「ま、まほー……何だって? 巫女と、妖怪か式神のようなものか?」
「……いいかげんもう慣れたけど僕またそういう扱い!?」
「ユ、ユーノ君、ガンバ! それより、武ちゃ丸君達を追わなくていいんですか?」
またも妖怪扱いされるユーノを励ましつつ、なのはは紅零斗丸に問いかける。
「あ、あぁ、そうだな。 えーっと、君たちはどうする?」
「はい。もちろん急いで追いかけたくはあるんですが……」
「そうか。じゃあ……しっかり掴まっていてくれ!」
「えっ? きゃあぁぁぁっ!?」
紅零斗丸が扉を乱暴に蹴り開けると、廊下には先程以上の数の下忍悪魅が待ち構えていた。
「な、何これー!?」
「待ち伏せだ! この用意周到さ……下にいるのは、間違いなく……!」
「け、けど一体こんなのどうすればいいんですか!?」
「だから掴まってろって言っただろう? そうら、行くぞ!」
支援
武者支援
そう言うと紅零斗丸は身の丈の倍ほどもある烈龍刀を軽々と振り回し、
気合いを集中させてその刀を放り投げ、なのは達を抱えたままその刀の上に乗ってバランスをとる。
「これが俺の必殺技! 天動奥義! 巨刃大津波(びっぐぶれーどうぇーぶ)!!」
まるでサーフボードのように刀を自在に操り、衝撃波の波の上を滑るように滑空して
並みいる雑兵を次々蹴散らしていく紅零斗丸。
「す、すごい……!」
「シャチョー達が心配だ、このまま一気に下まで行くぞ!」
「えっ? このままって……ひょっとしてこの状態のまま!?」
「あれ、僕つい最近似たような目に遭ったような……って、降ろしてぇぇぇぇぇ」
なのはとユーノの切なる訴えは聞き入れられないまま、紅零斗丸は刀を滑らせ、下へと向って行く。
先行した武ちゃ丸やトッキー、そして謎の侵入者の待つ地下へと。
一方、当の武ちゃ丸達は……
「うわっ、こらまた派手に壊されとるなぁ!」
「シンヤとススムはあまり奥までは来ちゃいけない。いくらなんでもここは危険だ」
「う、うん……? 武ちゃ丸、トッキー! あそこに人が!」
ススムが指で示した先に、傷だらけで倒れている警備員の姿が見える。
「大丈夫きゃ? しっかりするだぎゃー!」
「うぅ……しゃ、社長……黒い、黒い死神が……鎌を……」
そこまで言うとその警備員は力尽き、気絶してしまう。
「おいっ!?」
「大丈夫、気を失っているだけだ」
「黒、死神、鎌……まさかこないだの女の子か?」
シンヤの脳裏に博多で会った黒衣の少女の姿がよぎる。
確かに彼女の武器も光の刃を持つ鎌であった。
「バカな。彼女は破壊工作を目的とした行動はとっていなかったはずだぞ?」
「そやなぁ……ほないったい何モンや?」
地下を荒らしに荒らした犯人について議論をぶつける武ちゃ丸とトッキー。
最後に武ちゃ丸がぽろりとこぼした一言に反応する形で奥からゆっくりと人影が迫ってきた。
「ファファファ……俺を呼んだか? 武者頑駄無どもよ……」
地獄の底から響くかのように低く、そして無意識に焦燥感を煽るその声。
武ちゃ丸達は確かにその声に聞き覚えがあった。
「あっ、アイツは!?」
「まさか……堕悪魔刃頑駄無か!?」
「ホウ。誰かと思えばあの時是断の門に攻め入ってきたイキのいい連中か」
その男の名は堕悪魔刃頑駄無。強大な闇の魔力を持ち
すべての世界を支配せんと目論む堕悪闇軍団の首魁であった。
「答えろ、魔刃頑駄無! なぜキサマがここにいる!?」
「フン、この俺が鉄仮面の残したデータを元に作り上げたエネルギーの探知、吸収システム……
『堕悪馬吸夢(だーくばきゅーむ)』が、ここにジュエルシードがあると分析したのよ」
「何やて!?」
「それは本当なのか、シャチョー!」
「う、うむ……チミ達に後で渡すつもりだったんだぎゃー……
よりにもよってコイツに先回りされるとは……けど、ここでそうそう好きにはさせないぎゃー!」
そう威勢良く言ったかと思った瞬間、シャチョーは武ちゃ丸とトッキーの後ろに回り、
二人の影に隠れるようにしておっかなびっくりこう言い放った。
「その金庫には指一本触れさせにゃーだよ! この二人がおみゃーの相手するでよー!」
「……気が小さいんだなぁ〜」
「ホントに武者なのか、コイツ?」
そんなシャチョーの情けない様子を見て、
ススムとシンヤはそれぞれ苦笑いをしながらそう呟いた。
「ともかく、ここで会うたが百年目! 今度こそケリつけたるでーっ!」
「武ちゃ丸!?」
「ちゃう! 今のワイは……」
魔刃に勢いよく突っ込んでいく武ちゃ丸は額の飾りを光らせつつ、
威勢良くススムの呼びかけに答えた。その時、武ちゃ丸の姿はすでに――
「武者丸様だーっ!!」
鎧を纏った彼の本来の姿、武者丸へと変貌していた。
「うぉぉぉぉっ! 魔刃! ここでテメーをぶっ倒して、全部終わらせてやるぜ!」
「何度打ち合ったとて同じ事。小僧、貴様では俺には勝てぬ!」
大上段から振り下ろされた真っ向両断を自慢の大鎌、ファントムハーケンで受け止めながら
魔刃は血気にはやる武者丸を余裕綽綽の表情で軽くあしらう。
「てっ、てめぇ……なめんじゃねぇーっ!!」
「フン!」
さらに熱くなり、魔刃頑駄無を滅多切りにする武者丸。しかしその全ての斬撃は見切られ、
むなしく宙を切るかファントムハーケンに打ち払われる。
そして渾身の一撃をかわされた際に発生した大きな隙を突かれ、ファントムハーケンの束で
激しくひび割れた柱へと叩きつけられ、武者丸は瓦礫に埋もれてしまう。
「単調!」
「武者丸!? このぉーっ!!」
今度は武装を完了した斗機丸がナギナタを手に超高速で魔刃をかく乱する。
しかし、魔刃は微動だにせず、斬りかかってきた斗機丸の攻撃をあえて受け止める。
「何ッ、傷一つ付いていないだと!?」
「非力!」
「グハァッ!?」
白銀に輝く左掌、「ジーグ」によるプラズマを纏った掌底が斗機丸の急所をとらえ、
彼もまた一撃で吹き飛ばされてしまう。
「そ、そんな……まさか……」
「トッキーも、武ちゃ丸も……手も足も出ねえなんて……」
真星勢多も登場希望支援
「わかったか、ヒヨッコども? ムダだということが!」
今まで無敵を誇った武者丸と斗機丸が二人がかりでも歯が立たない敵に戦慄するススムとシンヤ。
しかし、それでもなお武者丸は瓦礫を押しのけて立ち上がった。
「うるせえっ! まだ俺達はやられたわけじゃねぇ!!」
「まだ力の差を理解できんか、愚か者め!!」
刀を手に駆け寄る武者丸を迎え撃たんと魔刃もまたファントムハーケンを構え、走り出す。
そして互いの全力をぶつけあい、すれ違いざまに刃の一撃を加えあう二人。
一瞬の静寂が場を支配し、そして――
先に膝をついたのは、脇腹を切り裂かれた武者丸の方であった。
「ぐっあ!!」
「武ちゃ……武者丸!?」
「フン、他愛な……!?」
半死半生の武者丸を振り返ろうと魔刃頑駄無が一歩踏み出した時、
焼き栗が爆ぜるような大きな音とともに 兜の右側の吹返しが外れ、落下した。
武者丸の一撃が兜に命中していたのだった。
その地に落ちた吹返しを見て魔刃はあくまで冷静に事態を分析する。
「……成程。勢いも度を超せば見事な一撃になるというわけか……」
吹返しを踏みつぶし、倒れている武者丸にじりじりとにじり寄る魔刃頑駄無。
「その力、我が野望の妨げになるやもしれん! 勢いの増さぬうちに摘んでやろうぞ!!」
「!」
「武者丸、逃げろ、逃げるんだ! 武ちゃ丸ぅぅぅぅっ!!」
「バカトッキー、いつまで寝てんだ! 武ちゃ丸が危ねーんだよ! 起きろ、起きろよぉっ!!」
「あ、あわわわ……こんな展開、ボクちゃん聞いてないみゃー!」
敵首領、堕悪魔刃頑駄無の強大な力の前に成す術なく倒れた武者丸と斗機丸!
果たしてなのはとユーノ、そして紅零斗丸は彼らの窮地を救うことができるのか!?
――次回を待て!!
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「遂に私たちの前に姿を現した堕悪闇軍団のボス、堕悪魔刃頑駄無!」
「けど、ボクらの目の前で武ちゃ丸達はその魔刃頑駄無に倒されてしまった……」
「捨て身の覚悟で仇敵、魔刃頑駄無に挑む紅零斗丸さんの想いとは?」
「そしてとうとう出陣する最後の夢者遊撃隊、鎧丸の雄姿とその正体は!?」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾参!!」
「『剛力無双! 轟くその名は鎧丸やでっ!』」
「リリカルマジカル、想いはきっと……」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
武者紅零斗丸 [ムシャグレードマル]
出典:超SD戦国伝 覇大将軍編
モデル:RX-78ガンダム
天界武将戦刃丸、魂武者闘刃丸を兄に持つ武者三兄弟の末っ子。
熱くなりやすい性格で、当初は兄を殺された復讐心にのみ突き動かされ戦うだけだったが
鉄機武者軍団や魔界の軍勢との戦い、師、豪剣頑駄無の教えを通じて一人前の武者として、
そして頑駄無軍団の新たな指導者として成長した。
長兄戦刃丸から受け継いだ不思議な力の宿る巨大刀、烈龍刀を武器に戦う。
辛く長い戦いの末、鉄機武者真星勢多(テッキムシャマスターゼータ)と協力して
天、武、機の三つの力を一つに束ねた「覇大将軍(トウハダイショウグン)」の姿を獲得し、
一度は魔刃頑駄無率いる魔界の軍勢を打ち倒したのだが、
パワーアップして復活した堕悪魔刃頑駄無と、ここ天馬の国こと日本で再び相対する事に。
必殺技は烈龍刀をサーフボードのように扱い、津波のような強烈な衝撃波に乗って
体当たりを仕掛ける「天動奥義・巨刃大津波(ビッグブレードウェーブ)」。
日本では秋田のさくらんぼ農園で働く傍ら、演歌界の超大型新人、
「紅 零斗丸」(くれない れいどまる)として歌手デビューも果たしている。
ちなみに名前の由来はガンプラ・マスターグレードクラスの「グレード」から。
先述の真星勢多の「マスター」と合わせて対になるようネーミングされている。
=======
以上で投下終了です。支援ありがとうございました!
最後長すぎで反映されないので分割したら予想通り投下できました。
ご参考のほど。
あと、タイトルを
× 巻之拾弐
○ 巻之壱拾弐
としていただけると幸せです。
468 :
魔装機神:2008/01/12(土) 22:35:42 ID:26mu0WAK
続いて、こちらも投下します
469 :
魔装機神:2008/01/12(土) 22:48:12 ID:26mu0WAK
スーパーリリカル大戦(!?)外伝 魔装機神 THE BELKA OF MAZIKAL 17話 ATX
「ボス、それってあんまり自己紹介になってないわよ、しかも自分だけしか名乗ってないし」
先ほどシュウに一撃見舞わせた女性はその男、ゼンガー・ゾンボルトにつっこみ、彼は癖だ、許せ、と軽く流す。
「俺達は時空管理局のATXチームだ。これより艦船アースラの援護に入る」
ゼンガーは自分が持つ刀、斬艦刀の切っ先をシュウに向ける。
それをみて、やれやれとため息を付くシュウ。
「人気者は辛いですねえ。ですが私も忙しい身、ここは引かせていただきますので、あなた達にはこれと遊んでいただきましょうか」
シュウは指をぱちんとはじくと、そこからでモングーレムが出現する。
そしてマサキはあることに気付く。
「デモンゴーレムが空を飛んでるだと?」
今まで何度も戦ってきたデモンゴーレム。
しかし、今まで空を飛んでいるデモンゴーレムなんて存在しなかった。
「それでは皆さんごきげんよう」
シュウは一礼すると魔法陣を展開させ、この場から消える。
「あ、くそ。待ちやがれ!」
マサキはシュウを覆うとするが、既にシュウは消えた後だった。
『マサキ、まずはあのゴーレムをニャンとかしニャ意いと』
クロの言葉に舌打ちしながらシュウはデモンゴーレムを見る。
確かに、今はそのほうがよさそうだ。
「お前達はどいておけ」
その時、ゼンガーは前に出て、巨大な斬艦刀を持つ。
そしてゼンガーはそれを持ったままデモンゴーレムが密集しているところへと向かう。
「斬艦刀……」
ゼンガーは意識を集中させると魔法陣を展開する。
その時、彼の持つ斬艦刀の刃の長さが急激に伸びる。
「なんだよあの長さ……」
マサキは半ば呆然としてその斬艦刀を見る。
「雷光切り!!」
ゼンガーはおもむろに斬艦刀をふる。
どれだけ長いのかを図るのも面倒くさいそれは、一振りで数多くのゴーレムを巻き込み、真っ二つにしていく。
「我が斬艦刀に、断てぬ物なし」
ゼンガーは決めセリフをしゃべると、それと同時にゴーレムは爆発する。
「すげえ……」
ヴィータは唖然としてそれを見る。
ふと見ると、シグナムは体を震わせてそれを見る。
「おまえ、今は模擬戦室つかえねえだろ?」
「わ、解っている」
シグナムは顔を赤くしながらそっぽを向く。
ゼンガーは一振りでかなりの数のでモンゴーレムを破壊したが、それでもすべてのゴーレムを破壊するには至らなかった。
それどころか、いつの間にか図も笛、ゼンガーたちを包囲しつつある。
「行くぞ、アルト」
『ああ、解っている』
髪にメッシュをしている青年、キョウスケ・ナンブは自分の右腕に装着されているデバイス、アルトアイゼンをみる。
これが彼の愛撫である。
「いくぞ、ブリッド。エクセレン、ラミア、援護は任せた」
「解りました。いくぞ、ヒュッケバイン」
『OK,チャクラムシューター、セット』
恭介の後ろにいる少年、ブルックリン・ラックフィールドは自分のデバイスを起動させる。
「そんじゃま、お二人さんの援護でもしましょうか、ラミアちゃん」
「了解です、エクセ姉様。アンジュルグ起動」
エクセレンはもう一度自分が持つ銃を持ち直し、もう一人の女性、ラミア・ラヴレスは弓状態のデバイス、アンジュルグを持つ。
470 :
魔装機神:2008/01/12(土) 22:52:09 ID:26mu0WAK
「オクスタンランチャー、Eモード、っと。いざ」
「イリュージョンアロー、セット。行きますですわよ」
エクセレンとラミアは参院を援護するために射撃支援をする。
『マサキ、負けてられニャいんじゃニャいの?』
クロノ言葉にあ、ああと我にかえってゴーレムを見る。
『ここはまとめていったほうが得策にゃ』
「じゃあ、アカシックバスターで一気にぶっ飛ばす!」
マサキはディスカッターを構えると、魔法陣が展開する。
「いけえ、アカシックバスター!」
マサキは魔法陣にディスカッターを差し込むと、そこから、何か大きな鳥の形をした何かが現れた。
それが完全出でた後、ものすごいスピードでデモンゴーレムに向かって直進する。
その何か、アカシックバスターがゴーレムにふれた瞬間、ゴーレムは爆発せずに消滅した。
「あいつ、あんなものまで隠してたのかよ」
こうして、ATXチームとマサキの手で、すべてのデモンゴーレムを倒したアースラ一行。
この後、ATXチームから詳しい話を聞こうと一緒に来たときだった。
「ん?」
そのとき、シグナムは誰かからの視線を感じた。
(確か……ラミア・ラヴレスといったか)
シグナム、そしてはやてに視線を向けている女性、ラミアは驚いた表情で彼女を見ている。
確か、彼女とは面識はないはずだが……
「ラミア、どうした?」
その時、キョウスケがラミアを呼び、ラミアははっとした。
「いえ、キョウスケ二尉、ちょっと……」
どこか歯切れの悪いラミアに、ある程度キョウスケは察した。
「向こう側、か」
恭介の言葉に頷くラミア。
「向こうにもあいつらはいたのか」
「はい、何度か刃をも交えました。特にあの烈火の騎士とは幾度となく」
「そうか」
シグナムは二人の言葉を去りえなく聞いたが、自分の事を烈火の騎士と呼ぶのに驚いた。
主はやて、リィンフォース、他の騎士やテスタロッサたちの間でした知らない自分の呼び名を初めてあった彼女がなぜ知っているのだろうか。
それに向こう側の世界とはなんなのだろうか……
「おーい、シグナム、どうしたんだよー」
シグナウが考え込んでいると、シグナムははっと気付き、やっとヴィータが自分に呼んでいるのに気付いた。
「お前にしては珍しくボーっとしてたじゃんかよ」
「すまない、少し考え事をしていた」
考え事?とヴィータは頭をかしげる。
それでああと気付く。
「あのゼンガーとかっていうおっさんのことか?すごかったよなあの技。あんな馬鹿でないのを軽々と振り回してるんだもんな」
勝手に自己完結したヴィータはうんうんと頷く。
そんなヴィータを吊れ、シグナムもアースラへと帰還する。
そして、すぐにでもその真意を問いただそうと思った。
「フェイトちゃん、大丈夫?」
「う、うん……」
その頃、なのは達は大きなダメージ(精神的に)を受けたフェイトを心配する。
フェイトのほうは未だにノイローゼ状態だった。
「あの変体女……今度見かけたらアタシがぶん殴ってやる……」
アルフはある神をあんな姿にした敵に闘士……、いや、殺意を募らせる。
そこへクロノもやってきた。
「その……フェイト……大丈夫か?」
フェイトは頬をぽりぽりとかきながらフェイトを気遣う。
「お兄ちゃん!……」
フェイトは義兄の姿を見て、黒野に抱きつく。
「ふぇ…フェイト!?」
いきなりの事で顔を真赤にするクロノ。
その後、フェイトが離れるまでしばらく時間がかかったとか。
471 :
魔装機神:2008/01/12(土) 22:57:20 ID:26mu0WAK
十分にありえる事だった。
そう思うと、先ほどから自分を見ている理由も察しが着く。
しかし、ラミアは首を横にふり否定する。
「少しいい方が悪かった。この世界のお前達は私を知らない」
この世界?とシグナムを含めアースラの乗組員が?マークをつける。
一体どういう意味だろうか。
「紹介が遅れたな。私はラミア・ラヴレス。出身世界は、この世界より限りなく近く、しかし限りないとおい世界」
ラミアの言っている意味が全然理解できなかった。
そのときだった。急に通信が割り込んでくる。
「リンディ!今はやてちゃんそこにいる!!」
「レ、レティ、どうしたの?」
かなりあわてている親友に、リンディはどうしたのかと思った。
これだけあわてている親友の姿を見た事はない。
「どうしたもこうしたもないわよ!ヴォルケンリッターがいきなり管理局員を手当たり次第に襲っているんだから!!」
「え!?」
レティの言葉に全員は驚き、シグナムたちを見る。
「おい、あたしたちは全員ここにいるぞ?」
突然聞こえたヴィータの言葉に、え?とレティは信じられない目でヴィータを見る。
「とにかく落ち着いてレティ。シグナム達は間違いなくここにいるわ。なにかの間違いじゃないの?」
どうにか彼女を落ち着かせようとするリンディの言葉に、いや、と否定の返事を入れる人物が一人。
それはラミアだった。
「すみません、そのヴォルケンリッターがいるポイントを教えてもらえないでしょうか
もしかしたら、それは私の知り合いかもしれない」
見知らぬ女性があまり理由も聞かずその場所を尋ね、少し思考が停止するレティ。
「れ、レティ、とりあえず映像とかある?」
リンディに尋ねられ、レティはええ、と頷きながら映像を送る。
そして、その映像にレティやリンディたちは驚く。
そこには、確かにヴォルケンリッターの騎士達がいた。
しかし、その彼女達はあろうことか管理局員を襲っている。
それぞれの甲冑には、局員の返り血が付着し、デバイスからも地が滴れ落ちている。
どれも重症だが、まだ死んではいないようだった。
「な、なんやの…これ……」
はやては頭が混乱しそうになった。
確かにここにシグナム達はいる。
目の錯覚ではない。
じゃあ、あの映像の向こうにいる、現在でも局員を手当たり次第に殺しているシグナムは何なのだろうか……
「場所は……なるほど。そう遠い世界ではないな」
ラミアは彼女達の位置を確認すると、ゼンガーを見る。
「隊長。少し時間をいただけないでございますで……いただけないでしょうか」
ラミアは途中変なしゃべり方をしたが、それを気にも留めることもなくゼンガーはアアと頷いた。
「キョウスケ二尉も」
「やつも既に動いているか」
「おそらくは」
それを聞いて、キョウスケも立ち上がる。
「それでは、ちょっとばかしかっとんできます」
そういって、そそくさと会議室を後にしようとするラミアにちょっと待ってくださいとと、めるはやて。
「いったい、どういうことなんですか?」
現状をさっぱり理解できないはやては、まだ混乱しながらラミアを止める。
「確かに、君達だけが理解しても全然理由がわからない」
クロノもはやての意見に同意するが、時間がないのも事実である。
「戻ってきたら、きっちり説明を聞かせてもらいたいが、いいか?」
クロノの問いに、ラミアは頷く。
それでも、はやてはまだ納得しないようで、顔をしかめるだけだった。
それを見て、ラミアは少しだけの事実を告げる。
「簡潔に言いますが、あのヴォルケンリッターはこの世界とは違う……簡単に言うと、パワレルワールドに住む者たちだ」
そして、とラミアははやてを見る。
「その世界では八神はやては管理局に幽閉状態とされ、その場所すらもどこかに封印したとされている」
支援
473 :
魔装機神:2008/01/12(土) 23:00:26 ID:26mu0WAK
「ひぃ!」
局員は傷だらけの体で腰が引けながらその4人組たちを見る。
「なんで、何でお前達が管理局を襲う!?」
彼はその4人にはすこしだけ面識があった。
確かに以前はしかたなく管理局員を襲っていたが、今は違うはずだ。
なのに、なんで彼女たちが自分達を襲い、挙句の果てには殺そうとしているのだろうか。
「てめえ……」
その4人組の中で一番小柄な少女が男の胸倉を掴む。
「はやてを……はやてをどこへやった!?」
「はやて?八神はやての事か?」
局員は彼女達が一番慕う人物である目の前の少女ほどではないが小さな少女の姿を思い浮かべる。
「ああ!お前達が襲って、どこかへ連れてった八神はやてだよ!!」
「な……何を言っているんだ?」
局員は少女、ヴィータの言っていることに困惑する。
「お前達は管理局で一緒に働いてるだろ。なんで襲わなきゃ」
「いいかげんにしやがれ!」
ヴィータはついカッとなって局員を自分のデバイス、グラーフアイゼンで殴りつける。
「ガッ!」
局員は重い衝撃を感じ、うめき声を上げて句の字になって倒れこむ。
「が…ああ……」
だが、まだ意識はあるみたいで、局員は声を上げながらのた打ち回る。
「ヴィータ、それぐらいにしておけ、こいつにはいろいろと聞きたいことがある」
ヴィータの行動を制止するのは同じヴォルケンリッターの将、シグナム。
ヴィータは苦やしが利ながらこれ以上の攻撃をやめる。
「無駄よリーダー。おそらくこんな下っ端なんかじゃなにも知っているわけないわ」
「ああ、聞くからもっと高官だろうな。それよりもこの場を整理しないとな」
その後ろではこんな惨状にも目もくれず、シャマルとザフィーラは現状を整理する。
周囲を見て、くそ!と壁を叩きつけるヴィータ。
「あいつらと戦ってる最中に変なところに飛ばされたと思って局員がいるから聞けば「あたし達とはやては一緒に暮らしている?」ふざけるな!!」
もう一度、大きく壁を殴りつける。
「その生活を奪ったのはどこのどいつだよ!」
ヴィータは既にたまっていた涙を思いっきり流しながらそのまま座り込む。
「はやてを……はやてをかえせよおおーーーー!!」
今まで自分達はや物所の一部としていろんなやつからこき使われてきた。
その中、今までの主とは違い、自分たちを家族として迎え入れてくれたのがはやてだった。
はやてとの生活は、本当に嬉しかった。
ずっと、こんな生活が続けばとも思った。
しかし、その生活も長くは続かなかった。
忘れたくても忘れんられない記憶。
目の前で大切な家族が、自分達を家族といってくれた人物の心臓に何かが突き刺さり、何も言わなくなった瞬間を。
そしてそれを連れ去られたところを……
「管理局は……あたし達がぶっ潰す……」
その時、4人の心は一致した。
管理局をつぶし、必ずはやてを探し出す。
すでにはやてが死んでいようとも……
そのときだった。
何かが自分達のそばにいる、そう感じた。
「誰だ?影が見えているぞ」
シグナムはそれを感じる視線のほうを向く。
そこには何も居ないが、少しだけ、少しだけだが人影が見えた。
もっとも、影なんてなくてもその闘気を隠さずにいればすぐにわかる。
「やっぱりお前達もここへ来ていたか。これも何かの縁かも知れんな」
廃墟の壁から現れたのは男だった。
しかも自分達が良く知る人物。
「アクセル・アルマー……」
投下完了。
はい、せっかくラミアが出たということで、パラレルワールドネタをやってしまいました。
>473
乙。
そちらのはアインストでは無いようですな。
>473
GJ! パラレル世界のヴォルケンリッターたちは悲惨ですな。
幸せな本編のはやてたちを見てどう思うか楽しみ。
ところですみませんが、今投下予約は空いてますか?
初めてですが、SSを投下したいのですが。
無いと思うのでどうぞ〜
支援
了解です。
一応時間を空けて、24時頃に投下しますね。
めっちゃマイナーな作品なので、ネタを知っている人がいるかどうかが心配ですが(汗)
このスレの住民層を舐めるなよ……!
どんな作品でも守備範囲にして見せらぁ
けどエログロだけはかんべんな
矢でも鉄砲でも魔王の砲撃でももってこいや!
ならば宣言しておく。
この作品の主人公は邪神を殴り倒せる奴だ!!(嘘ではない)
あと魔王も(仲間の勇者属性持ちの新聞部の平部員が)倒した。
知っている人は……居そうでいないのが泣ける。
作品投稿してもいいでしょうか?
>>484 おk
あとくろすはもしかして転生学園か?
『了解、ROMを続けます、どーぞ』
了解です。
6スレほどですが、支援お願いします!!
空は快晴だった。
お天道様は真上でギンギンに輝いているし、雲ひとつない晴天。
石ころ一つ見当たらないグラウンドで輝く大地は砂漠の砂の如く熱せられて、
その熱気は陽炎の如く揺ら揺らと地表面をぼやかしていた。
熱気。
そうつまり夏である。
猛暑と呼んでも間違いのないグラウンドの上で、一人の少年と一人の漢が対峙していた。
「……大三郎。正直何度目の言葉だが覚えてねえが――今日こそ俺が勝つ」
距離にして十数メートル。
それだけの間合いを開けて、大三郎と呼びかけた体操服姿の少年は右手にボールを握った手を突き出した。
「うむ」
そう答えた漢の姿は異様だった。
まず一つに、対峙している少年の姿がジャージ姿だというのに漢はぼろぼろの学ランを纏った巨漢だった。
それも長ランと言われる裾のながい学ランである。
腰にはベルトの変わりに、タンカーでも吊るせそうな極太のチェーンが巻かれ、その頭には学ラン同様にボロボロの学帽を目深に被っている。
樽のような分厚い筋肉で覆われた胸元の姿が学ランを盛り上げるように見え、学帽に覆われた目元からは虎の如き鋭い眼光があった。
そして、その手に握られているのは――巨大な木製バットだった。
一本の巨木から切り出されたと言われても否定するどころか納得しそうなほど分厚く、巨大なるバット。
バットと呼ぶよりも棍棒といわれたほうが納得出来るような得物である。
それを握り締めた漢の姿はヤクザでも裸足で逃げ出したくなるような迫力があったが、それと真っ向から対峙している少年は厳しい目つきを浮かべるだけで怯まない。
「いくぞ」
少し浅黒い肌に夕日の如き赤い瞳。
そして茶色に染め上げた髪をした鋭い目付きをした少年はそう告げて、ゆっくりと右手を上に上げた。
片足を上げ、肩を回し、身体のバネをギリギリと捻り上げていく。
少年が野球漫画で見よう見真似で憶えた投球フォーム。
だがしかし、しなやかに鍛え上げられた肉体を持つ少年がそれを行う様は異様な迫力を持って鋭い緊張感を周囲に伝播させていく。
そして、少年が完全に身体を捻り上げた。
そう思えた瞬間だった。
ギチリという音を立てて、少年の右腕に異変が起きた。
肩口まで巻き上げられた体操服の裾が繊維質の悲鳴を上げて捻られ、同時に少年の腕が異音を立てて膨れ上がる。
同意に少年の腕が黒く染まっていき、腕全身が有機物的な硬質化――甲殻化していく。
通常の人間ではありえない変貌――すなわち“変身”を遂げた右手を掲げたままボールを握り締めた少年。
だがしかし、その光景に漢は――そして、それを見つめている全ての人間は誰も言葉を発しようとはしなかった。
何故なら――“見慣れた光景”だからである。
「いくぞぉおおおおおおおお!!」
カッと目を見開いて、少年が上げていた足を振り下ろす。
振り下ろされた足の踵がグラウンドに接触するよりも早く、少年は腰を回し、肩を回転させ、異形の腕を振るう。
ズシンと高々60キロ前後の少年の体重如きでは震えるはずもないのに、
その靴底が振り下ろされたグラウンドがミルククラウンのような波紋を広げて震えた。
少年の異形の手は音速を超え、大気の壁を真正面からこじ開けながらその手を前方へと振り抜かせた。
そして、少年の投げた球はまるで砲弾だった。
少年の手から離れた次の刹那には大気摩擦で真っ赤に炎上し、艦砲射撃の如き音響と衝撃破を撒き散らしながら飛んでいく。
明らかにプロ野球選手の投げる球速なんて目じゃない常識外の投球。
スレじゃなくてレス支援
番長と虫支援
あれ? 書き込めない。
>>492 ああ・・・最近流行のアレの時間がやってきたのか?
すみません、なんか作品が書き込めません。
>493
理由を知っているのでしたら、教えてもらえないでしょうか?
>>494 いや、俺も詳しいことは判らんのだが、最近書き込めなくなることがよくあって。
この時間帯がよくそうなるみたい。
>495
ありがとうございます。
一応、三十分に投下再開してみます。
>490
あとスレとレス間違えてました。
どんな長編書く気だよ自分 orz
うむ、書き込みが反映されない時は二つか三つにレスを割って見るとよいぞと
>>467で言われてる
「ぬぅんっ!」
だがしかし、それを見ても漢は怯まなかった。
漢が発した言葉が届くよりも速く目の前を投げた投球が駆け抜けるであろう中で、
何故か漢が発した重みのある言葉は、この光景を見ていた人間全ての意識に届いた。
数瞬という瞬くような時間の中で、漢は――“海堂 大三郎”は手に握るバットという名の得物を振り上げた。
圧縮された時間の中で大三郎はバットを構える。
構えられたバットが轟々と陽炎立ちこめる大気をかき回し、
嵐の如き気流を生み出しながら、分厚き巨木の如き腕を掲げ上げた。
「大・番長――」
重々しい宣言。
大三郎――否、“番長”は燃え上がる熱血属性のオーラを吹き出し、鉄下駄で大地を蹂躙しながら、吼えた。
「真っ向一文字切り!!」
そして、世界が吹き飛んだ。
少年の投げた投球と同じく音速を超えた横薙ぎの打撃は、振り抜かれた軌道上の大気を圧縮、
粘性化させながら衝撃破と音響を発生、すなわちソニックブームを巻き起こす。
大気による津波。
少年による投球が大気の破砕だったとしたら、番長の打撃は大気の爆砕。
振り抜かれる巨大バットの軌跡は迫り来る投球のど真ん中を貫く軌跡だった。
このままであれば、少年の投球は場外ホームランどころか大気圏突破しそうなほどの勢い。
だがしかし、それを見て――少年は嗤った。
こうニヤリと。
「甘いな」
「ぬっ?!」
加速された意識の中、数瞬にも満たない時間の中で番長は確かに少年の笑い声を聞いた。
振り抜かれていくバット。
迫り来る投球。
それらの軌跡が交差すると思われた瞬間、ガクリと投球の軌跡が――“下がった”。
「!?」
番長の目が一瞬驚愕に歪んだ。
少年が投げた投球――その球種はフォークだったのだ。
威風堂々。
まさしくその通り、番長が常に体現する行動をよく知る少年には真っ向勝負を挑めば、
番長は全力で挑んでくると容易に想像出来た。
故にフォーク。
全力で振り抜いてくるであろう番長を欺くための球種。
態々自分から勝負を挑んでおいて、こんな策略じみた行動をするのはいささか卑怯かもしれないが、
勝負の世界は非情なのだと少年は理論武装をする。
もはや逆らうことも出来ずに振り抜かれていくバットの下を掻い潜るように、燃える球は下へと落ちていく。
このまま落ちれば、ストライク判定は間違いない。
少年は勝ったと確信した。
だがしかし、世界は――某吸血鬼退治の呼吸使いの家訓のように勝利を確信した者に決して勝利は訪れない。
ジョースター支援
ロードローラー支援
「ぬぅううん!!!」
番長の咆哮が上がる。
振り抜かれていくバット。それを握る番長の右腕の筋肉が膨張し、その先端が――下降する。
バットの先端が地面に突き刺さり、爆砕されたかのように粉塵が舞い上がる。
「なにっ?!」
少年が驚愕の声を加速世界の中で上げた瞬間、番長は――奇跡を起こした。
バットの下を潜り抜けるはずだった球に、むりやりバットの軌跡を交差させた。
「大・番長――」
巨大なるバットの全身。そこにスローモーションのように正面激突する野球ボールが、
餅のように平面状に広がっていき――
「Vの字斬りぃいいいい!!!」
ビッグバン支援
タンクローリー支援
その広がった球が元の形を取り戻すよりも速く地面に突き刺さっていたはずのバットが、
斜め上空――すなわちVの軌跡を描いて振り抜かれた。
あらゆる常識を木っ端微塵にぶち壊し、カキーンと打ち取られた球が上空へとぶっ飛んだ。
弾道ミサイルの如き勢いで。
「なっ!!」
思わず振り返ってその打球の先を追う少年、僅かに唇を緩めて笑みを浮かべる番長。
だがしかし、先ほども言った通り――勝利を確信した者には勝利は訪れないのである。
「すまん、エリカ頼んだ!」
「了解!」
少年が声を上げた瞬間、グラウンドの外れに立っていた体操服にブルマ姿の少女が姿を消した。
その次の瞬間、消えたはずの姿は遥か上空にあった。
打球が飛んでいった上空にである。
「くぅううう!!」
エリカと呼ばれた少女は両手を伸ばして、目の前に飛び込んでくる打球を“力”を用いて止めようとする。
ギュルギュルとライフル弾のように高速回転していた打球は、見えない手に掴み取られたかのようにその速度を
減速させていき―ポスンと少女の左手に嵌められたグラブに収まった。
「アウトー!!」
たとえ嵐が吹こうともたとえ大波荒れるとも支援
斬真狼牙支援
そして、エリカがグラブに捕らえた打球を高々と掲げた時、審判役の少女の声が高々と響いた。
「赤チームこれにて2アウトー。あと白チームは能力使用二回目ー」
「大ちゃ〜ん、とられちゃ駄目だよ〜」
「う、うむぅ……」
ベンチに座る緑髪の少女の言葉に、打ち取られた番長はスゴスゴとどこか暗い影を落としてベンチへと戻っていく。
そして、そんな光景を見守りつつ少年は先ほどと同じようにグラウンドに“瞬間移動”してきた少女に声を掛けた。
「すまん、エリカ。俺の力不足で……」
「大丈夫だよ、タツヤ。ああしてフライにでもなってなかったら、フォローも間に合わなかったし」
ニコリと微笑みながら、エリカは少年にどこか焦げて真っ黒になったボールを手渡した。
ちなみに現在の状況を説明すると、彼らは現在リアル【アストロ野球】をやっていた。
特殊能力及び特殊アイテムの使用は1プレイ3回まで。
自力での身体能力でなら制限無しという野球である。
「そう言われると助かるが……赤チームもめてるなぁ」
少年がふと目を向けると、赤チームのベンチ軍がタイムを要求して、なにやらごにょごにょと相談していた。
純粋身体能力で少年に匹敵する番長が討ち取られたことで、どう少年の投球に対抗するか考えているのであろう。
「うーん、時間ないのにね」
エリカがグラウンドの向こう、校舎に掲げられた大時計を見ながらボソリと呟いた。
彼女が時間を気にする理由。
それはこのアストロ野球が、体育の時間の自習時間を使ってやっているからである。
体育の時間。
そう彼らは学生であり、青春を謳歌する高校生だった。
……かなり特殊な高校生だが。
「まあいいや。また大三郎の打席にでも回ってこない間は楽勝だな」
ふあ〜と少年が口に手を当てて、欠伸をした。
ちなみにその手は既に元の人間の手に戻っている。
「タツヤー、欠伸するなんてちょっと気を抜き過ぎじゃない?」
「んー、すまんすまん」
>>448 遅ればせながら一言
エドはそういえばターンエーではロランで種ではスペエディ以降のニコルでしたね
無能大佐はウズミ様、ウィンリィはミリィ・・・
(ちょっとまだ疲れが残ってるみたいだなー)
言葉で謝罪の言葉を入れながらも、少年は内心そう考えた。
実際、少しばかり疲れを感じている。
それもこれもここ最近の過密過ぎるほど連続して起こった事件の性だった。
少年がこの学園――【夢境学園】に転入してきた時に起こった“裏生徒会革命事件”から始まり、
六月の部活動である“魔界侵略事件”、
番長こと海堂 大三郎が生死の最中をさ迷い熱血的に復活を遂げた“番長暁に死す?!事件”、
深海の奥底から目を覚ました海神による“学園水没事件”、
さらにはつい数日前に解決したくの付く魔物先生とその同類方の“邪神復活事件”を、
古い神様と名乗った魔術師&ロリパートナーの操る【魔を断つ剣】と共に戦い、拳で解決したばっかりなのだ。
【学園防衛部】として部活動に励んだ結果、少々疲れが残っていてもしょうがないだろうと少年は思った。
「だからって授業中に居眠りはしてもいい理由にはならないと思うけど?」
「どうしても睡魔には勝てないんだよ……」
エリカの言葉に、少年は明後日の方角に目を向けた。
邪神すらも殴り倒せる少年だったが、睡魔は邪神よりも強かったようである。
「ま、これで今日の授業も終わりだし、気合いれていくかー」
うーんと両手を上げ、背筋を伸ばす少年。
その時だった。
ピンポンパンポーン。
校舎に取り付けられた拡声器から、グラウンドまで響き渡る音が流れた。
『警告〜、警告〜。グラウンドにいる生徒は至急校舎に避難しやがってください』
どこか気だるげで、やるきのない声が聞こえてくる。
「は?」
『どうやら近くの次元で次元地震が起こったようでー、とっても時空が不安定になってるー。空間が壊れたりするから、はやく逃げないと死ぬよ?』
「へ?」
少年とエリカが呆けた顔を浮かべた次の瞬間、ピシリとどこからか音がした。
「ほ?」
その音に少年が、エリカが、気が付いた瞬間、既に視界内にいる他の生徒たちは一部を除いて全員校舎へと走り出していた。
逃げ遅れたのは番長と少年とエリカとあと緑色の髪をした少女だけである。
絶望的に嫌な予感が、少年の背筋を走り抜けた。
「エリカ、逃げ――」
背筋を伸ばしていた姿勢から、隣に立っていた少女へと少年は顔を振り向かせようとした。
しかし、少年は忘れていた。
自分が立っている場所。
そう少年の立っているグラウンドの位置。
そこはかつてある魔王とそれに追われた王女が開いた次元の歪みの中心点だった場所だったということを。
今でこそ次元の歪みは修正されたものの、僅かな綻びが残ったままだということを。
そして、次元世界の歪みによって、その綻びが一気に破綻する。
――それはガラスが砕ける音に似ていた。
――それはガラスが砕ける音に似ていた。
それは空間が崩壊した瞬間。
無限の色彩が広がる次元の断層――ある識者たちからは虚数空間と呼ばれる無限空間の入り口が、少年の足元に広がった。
「あ」
気が付いた瞬間には手遅れだった。
「タ」
呑み込まれるまでの一瞬にも満たない刹那。
「タツヤ〜!!」
その刹那に、少年――“一文字 達也”は悲痛に歪む愛しい少女の顔を見たような気がした。
そして、達也はその世界から零れ落ちた。
【リリカル! 夢境学園】
プロローグ_ある少年の失踪 了。
投下完了です。
皆様にはご迷惑をかけてすみません。
マジで細かくしないと、書き込めないってどんだけー。
あと夢境学園知っている人が多くて吹きました。
一応最終巻の内容まで知っている人はわかるでしょうが、この達也たちは”二週目”です。
以上、支援ありがとうございました!
>>515 なのはがまったく出てこなかったが、まぁあるある
今後の展開を待ってます
>516
次回からなのはたちが出ます。
一応知らない人が多いだろうと思って、念入りにあるあるサイドをやっていたのですが
orz
マイナーだと信じて、落ち込んでたのに。
リリカル成分がまだ"虚数空間"の単語だけです。
一応跳ぶ作品時間軸はネタバレになるから言わないほうがいいのでしょうか?
>>517 その辺は物語の中で語ってくれればおkだと思う。
>518
了解です。
アドバイスありがとうございましたー。
あの、SSを書いたので、誰もいないようでしたら1:45分頃から投下してよろしいですか。初めてなので上手くいってるか不安ですが。
忘れていたけど、GJ。初めて同士頑張りましょう。
誰しもが最初は必ず初心者なのだよ、気にせず投下しなされ。
時間になったので投下いいですか。よければ支援お願いします。
支援する!
始めて同士、頑張って行きましょう!!
それでは頑張って投下します、同士よ。
仮面ライダーリリカル電王stsプロローグ
雨の中、一人の男が自転車をこいでいた。
「ハァ、ハァ、雨が降って来るなんて聴いてないよ。」
その男、野上良太郎は急いでいた。姉にコーヒー豆と卵を買って来るよう頼まれたのだ。「急がなくちゃ。」
急いでいたその時であった。
「う、うわっ!」
スピードを出していた為に自転車がスリップして、止まらなくなったのだ。しかも、そこは、下り坂(結構、急な坂)で、その先は!「う、うわぁぁ!」 あろうことか階段。当然自転車は飛び出してしまい、しかもそこは地上20メートルの高さであった。
(うわぁもうダメ!)そう、思った次の瞬間!ドシャアァァン!なんと、良太郎の側に雷が落ちて来て、
「うわあぁぁ!」
野上良太郎という存在はその世界から消えた。これにより時を越える仮面ライダーは魔法少女と出会うのであった。
一方、その頃、時の列車デンライナーにも、問題が起きていた。
「なんだありゃ。」
「新しい路線かな。」「またエライことになったで。」「ネェネェ、僕にも見せてよ〜。」モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスが騒ぐなか、ハナはオーナーと話していた。
「オーナーあの路線は一体なんですか? 」
支援するよ?
答えは聞いてないけど!
俺の支援にお前が投下!
ハナはオーナーを問い詰めた。
「アレはこの世界とは違う世界の時間へとつながっています。」 「違う世界ってなんですか。」ハナは更に問い詰める。
「さあ、それは行ってみないとわかりません。ちょうど、つながっているようですからね。「おい、ハナクソ女!良太郎の気配が消えたぞ」モモタロスが突然叫んだ。
「なんですって!」
ハナも思わず叫んだ。モモタロスが耳を抑えてもがいていた。
「もしや、良太郎さんは違う世界へといったのかも知れませんねぇ。」
オーナーはそう呟いた。「良太郎……。」
ハナは心配そうに呟いたのであった。
その頃ミッドチルダでは新人達の朝の練習が始まっていた。そして、模擬戦の途中、事件は起きた。教官である高町なのはの一撃が、新人の一人である、スバルに迫ったその時!「うわぁぁぁ。」
一人の男性が空から落ちて来て、その一撃をくらってしまったのだ。驚愕する、機動6課の隊員。スバルは、その男に近寄り、
「あ、あの〜大丈夫ですか?」
と言うと、その男は、こういった。
「だ、大丈夫です。あの、ここはどこですか、あとあなたは。」
「ここは、ミッドチルダ、私は、時空管理局機動6課所属のスバル・ナカジマっていいます。」
こうして、二つの世界は出会ったのである。
良太郎の不幸度合は異常w支援
以上で投下終了です。支援ありがとうございます。なにぶん初めてなものなので指摘などはバンバンお願いします。駄文ですが読んで頂きありがとうございます。後、クロス先は仮面ライダー電王です。今後は、スバル達に悲劇いや喜劇が訪れます。
投下乙
〜た、〜だ、が多用されてるのが個人的に気になった
読んでいてテンポ?が悪いというか
GJ!!だった。というのが少し多かったのが気になりましたが面白かったです。
なのはの一撃を食らって大丈夫な良太郎凄いw
ウラタロスのナンパが楽しみです。
>>532 乙!
イマジンなしの状態じゃ単なるひ弱不幸少年の良太郎がどうなるのか楽しみです!
あと雷で異世界に跳ぶってみたところで、
バッ○トゥ○フィー○ャーを思い出したのは自分だけかなw
GJ!
良太郎はデンライナーに戻れるのだろうかw
>>534 年に数回は交通事故等で病院送りになる良太郎にとってはいつものことじゃね?
あまりに不幸すぎて姉からすら心配すらされない始末
イマジンとのガチンコにも耐えるしぶとさもあるし
ところで、良太郎とつながらなくなったということは…
時間軸的には牙王事件の前になるのか
>>533 以後、気をつけます。後、時間軸てきには、確か、ライナーフォームが出てからです。また、物語中に触れたのですが、デンライナーもミッドチルダに来ます。ただし、つくために、条件をつけました。あとがきのスバル達の喜劇はこの条件のせいです。
そうなると良太郎はケータロスでモモ達と連絡できるはず…
今までは遮断される時の挟間の中に入った状態でもつながるという携帯電話だし
まあ、良太郎の不幸を考えればどっかに落したんだろうなw
何が起きてもまあ良太郎だし、ですんじゃうからなぁw
人類が宇宙への進出を始めた近未来、宇宙では遊星間侵略戦争が激化し、地球侵略を企む宇宙人が次々と地球へ飛来した。
人類は国際組織「地球防衛軍」を結成し、宇宙からの侵略者と戦い始めた。
日本にも地球防衛軍極東基地が建設され、富士山麓の広大な地下基地で300名の隊員が日夜宇宙からの侵略に目を光らせていた。
この極東基地には各部署から選抜された精鋭隊員による特殊部隊「ウルトラ警備隊」が置かれ、地球防衛の最前線に立っていた。
クール星人による人間蒸発事件とそれに続く京浜工業地帯爆撃事件において、スターズ・ワンと名乗る謎の少女が
ウルトラ警備隊に協力し、事件解決の功績を認められてウルトラ警備隊に入隊する。
実は彼女は時空管理局から地球観測に来た魔法少女・ミッドチルダ教導隊の高町なのはで、侵略の危機にさらされる地球人を助けるべく地球にとどまったのだ。
彼女はウルトラ警備隊でも対処できない危機に際しては、戦闘モードの姿に戻りその魔法を駆使して侵略宇宙人やその刺客の宇宙怪獣と死闘を繰り広げることになる。
彼女の正体を知らないウルトラ警備隊は、自分たちに協力してくれる少女をウルトラ警備隊7人目のメンバーということで「ウルトラなのは」と名付けた。
ウルトラなのはのうた
なの なの なの なの
なのは!なのは!なのは!
なのは!なのは!なのは!
海鳴の街がふるさとだ
ウルトラなのは ファイター なのは
ウルトラなのは なのは なのは
進め時空の果てまでも
レイジングハートでスパーク!
なのは!なのは!なのは!
なのは!なのは!なのは!
スターズ・ワンの名を借りて
ウルトラなのは エースだ なのは
ウルトラなのは なのは なのは
倒せ 時空の犯罪者
ディバインバスターでストライク!
なのは!なのは!なのは!
なのは!なのは!なのは!
ミラクルママのナンバーだ
ウルトラなのは ヒロイン なのは
ウルトラなのは なのは なのは
守れ 皆の幸せを
A,C,Sドライバーでアタック!
え?クロスやるのかって?
警備隊の癖のある面々のとのかけあいを書けると思えない、無理ぽ
出来ればタカマチセブンにしたかったけど ウルトラ警備隊 だからできんかったw
544 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/13(日) 11:58:25 ID:+ChmXVml
まだ高校生でもビルを一撃で破壊するイマジンの攻撃を避けたりしてるからな
プラットでも管理局員と互角に戦えるな
序盤と違ってガッシャーも使えるしバイクも飛んでるみたいな動きだし
そういゃーあ管理局って時間移動できないよな
545 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:40:39 ID:GNfjs2vB
最近投下する勇気が起きないんだ…とはいってもこうして俺がいるー。
45分あたりに投下いいですかね?
支援するよっ
547 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:46:53 ID:GNfjs2vB
では、自分より前に投下した職人の皆様にGJを送りつつ投下です。
つなぎ目みたいなお話ですのでちょっとグデグデかも…。
548 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:47:22 ID:GNfjs2vB
魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER
第六話「過去」
ガノトトスを討伐後、俺達はモニターに写る避難所の惨劇を目にした。
その映像を見る前に起こった強すぎる通り雨。他の皆は何も感じていないようだった。
しかし俺は違和感を感じた。
もしその違和感が…古龍の首都への襲撃が実際に起こるとするならば、どうすればいいのだろう。
戦闘などの問題ではない。明らかに戦場は街になる。
そうすれば、必ず誰かの命が絶たれ、多くの人が悲しむ。
そう考えると、どうしようもなくて、切なくて。
でも、俺は戦わなくちゃならない。刻はこっちの都合なんて考えちゃくれない。
だったらできることに全力を尽くすべき…なのだろうか。
なぁ、答えてくれよ。お前はいつだって俺のわがままや相談に笑顔で付き合ってくれたじゃねぇか。
…握ったペンダントは何も答えず、中に入った写真に写る男性の笑顔が見えるだけ。
549 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:47:49 ID:GNfjs2vB
「…古龍やて?」
「あぁ、あの避難所襲撃、そして強すぎる通り雨。憶測だが古龍がいる。」
機動六課宿舎の広間に機動六課メンバー、そしてハンター組が揃い、全員の前でジェイが話している。
表情は当たり前ではあるが穏やかではなく、非常に険しい。スバルが恐る恐る手を上げて質問。
「あの…そもそも古龍って何なんですか?」
ジェイは顎に手を添え、どう答えるべきかを考える。正直古龍についてはジェイもよく知らない。
「強いて言うなら…古代より生きる、あらゆる生態系から逸脱した圧倒的な存在。その全てが驚異的な生命力と長寿性をもち、
他の生物に比べ特異で超常的な能力を身につけている。…としか。」
こう説明するしかなった。古龍はジェイ達が生まれる約何千年前から生きているという話がある。ジェイ自身もそれを知っているし、今まで対峙した
古龍はどれも「ありえない」力を持っていた。そしてその存在自体が天災と呼ばれているものもいた。
ジェイはポーチからドサリと分厚い本を取り出して数枚めくり、あるページで止まる。
「こいつが古龍の代表格だ。さっき言った理由も十分通用する。」
次に口を開いたのはエリオだ。その古龍の絵を指差して質問。
「この龍…通り雨を起こすほどの力を持っているんですか?」
「もちろんだ。こいつがいるだけでその地域はひどい雨になる。下手すれば洪水でも起こるんじゃないかというほどにな。」
あたりにどよめきが起こる。魔力もなしで自然現象を起こすなんて聞いたことも無い。しかしその古龍と会った男が目の前にいる。
そうすると無理やりだが信じるしかない。
「ところで…この古龍の名前は?」
「風翔龍『クシャルダオラ』。風翔龍って名がついてる通り、自由に風を起こすことができる。狩ったことは何回もあるが…、
今でもアイツの相手は必要以上にしたくないな。」
「同感だ。私も風に何回も吹き飛ばされた。」
「右に同じ。」
ジェイの言葉にドクとゼクウも同意する。
「だが…狩るしかない。これ以上犠牲者を出さないためにもな。あとは…フォワード陣、前に出ろ。」
くい、と指を曲げるとフォワード陣と隊長陣が前に出てくる。皆表情には緊張が走る。ジェイは皆の顔を見回してまた何かを考える。
一人大きく頷くと目を開いて口を開ける。
「今回も俺達のジンクスに従って四人行動で行きたいところだが…この際ジンクスなんてどうでもいい。次に襲撃する場所も避難所…もしくはここみたいな
人が密集する地区になるだろう。施設を援護するメンバーとヤツを叩くメンバーと分けて行動した方がいいと思う。」
ジンクス…それは四人以上で狩りに行くと仲間を失うというものだ。ジェイ達は半信半疑。だがここはミッドチルダ。そんなジンクスはない。
持ち込んでしまったが今回ばかりは話は別だ。一秒でも早くクシャルダオラを討伐して被害を最小限に抑える。
「今雨は降っていないから…装備をしてしばらく待機という形でええかな?」
そしてはやての号令とともに解散。フォワード陣は装備を整え決戦に挑む。
「ジェイ…さん?」
そして一人、青年の違和感に気がついていた。
550 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:48:30 ID:GNfjs2vB
数時間後、ジェイは屋上に来ていた。屋上に来てからずっと空を睨んでいる。
装備はいつもと同じのアカムトシリーズ。武器は龍刀【朧火】。しばらくすると隣に純白のバリアジャケットに身を包み、赤い宝石をはめた杖を持った女性が近づく。
「…なのはか。」
「うん。」
会話が止まり、沈黙が流れる。ジェイは空から視線を外そうとはしない。なのはは何も言わず座り、同じように空を眺めた。
蒼。雨などどう見ても降りそうにはない。しかし二人は空を見つめる。片方は睨んでいると言った方がいいのだろうが。
「ねぇ、ジェイさん。」
なのはの言葉にやっとジェイは空から視線を逸らしなのはの横顔を見つめ、なのはも視線をジェイの顔に移す。
表情は曇っていて、見てるとつい言葉を詰まらせてしまう。ジェイはそんな表情を何故か見ていられなくなった。
「何か、あったの?」
「何って…。何も無いさ。」
それでもなのははジェイのことをじっと見つめてくる。笑顔でごまかそうとするがどうしても顔が引きつる。
そんなジェイを見てなのははジェイの手の甲に自分の手を乗せてくる。鎧を着けているはずなのに何故か感じるぬくもりが気持ちよかった。
「お話…聞かせて?」
ふぅ、とため息をついた。こうなるともう止めても無駄だろうな。というのをわかってしまったからである。
引きつった笑顔だった彼が突然少し暗い表情になる。
「なんだろうな。どこから説明してやればいいのか…。」
ジェイは胸にかけていた金色のペンダントを取り出す。金色とは言っても泥がこびり付き、もはや土色といったほうがいい位に錆びて、色あせていた。
横の突き出した部分を押すと勢いよく開き、中に入っていた写真には若い頃のジェイの姿と、隣に並ぶ黒髪の男性の姿。
彼は淡々と、不安そうな彼女に『お話を聞かせた』。
「簡単でいいか?」
「え…うん。」
「わかった。」
ペンダントを閉じてギュッと握り締めた。
「あいつとの戦いの中で仲間を一人失ってな、あれ以来クシャルダオラと相手するとどうにもやりきれなくてさ。」
「…え?」
なのはは自分の耳を疑った。今ジェイさんはなんていった?「仲間を失った。」そんなあっさりと言えることなのか。
少し考えてからジェイのほうに顔を向けると今度は自分の目を疑った。
泣いている。涙を零すジェイの顔。大量の涙が頬をつたう。
その時なのはは理解した。「あぁ、聞いちゃいけないことを聞いてしまったんだ。」と。
「あの…ジェイさん、ごめんなさい…あの…。」
「いや…いい…しかしどうしても…感情っていうのは抑えられないもんなんだな…。」
涙をさっさと拭いていつもの笑顔に戻るジェイ。あきらかに無理をしている。
今でも思い出す。あの戦友のことを。風翔龍とともに爆風の中に消えていったあの友のことを。
551 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:49:30 ID:GNfjs2vB
「クソッ!小タル爆弾はなくなっちまった!どうやってあいつを…クシャルダオラを倒せるんだ!」
「心配しなくていい。ジェイ、大タルG、まだあるよね?」
「あ…あぁ、でも何を…。」
「貸して。」
「うん、っておい!何を!」
「問題ない。人生最後の遊び心さ。」
「やめろ!それだけはやめろ!リタイアしよう!戻って来い!」
「リタイアしたらここ…ドンドルマはどうする!俺がやらなきゃ誰がやる?」
「やめてくれ!いかないでくれぇ!」
「先にいって、待ってるよ。なに、焦らなくてもいいさ。ゆっくりと、ね。」
「クライドォォォォォォォォォォォッ!!」
「…ジ……ん!ジェイさん!!」
「あ…あぁ、すまない。」
「やっぱり…私…。」
回想から戻ったジェイは先ず、目の前で自分の行為のせいで古傷を抉ってしまったと表情を暗くする女性をどうやってまた明るくするか。
それを考えてみたのだが言葉が思いつかない。その様子を見ていたなのははジェイの頬に自分の手を添えた。
「…?」
「どういったらわからないけど…死なせない…。私も…死なない。もし何かあったら、今度は私が守ってあげるから。」
それは単なる願いをこめた言葉だったが今のジェイには何故かその言葉が心に染み渡り、温かさをかみ締めた。
「はは…逆の立場になっちまうな。よろしく頼むよ。」
「にゃははは…。」
「ちょっと情けなくてお節介なお兄さんだけど…な。さて、行こうか。」
ジェイは「らしくないことをしたな」と呟きながら頬を掻き、手を離すとまた兜を被ると立ち上がる。
屋上のドアを開け、なのはとともに屋上から去る。それからは何故かお互い沈黙を保ったままだった。
ふと窓から空を見ると暗雲が立ち込めて一筋の稲妻が落ちると同時に雨が降り始めた。
二人は確信する
――――来た。
そして向かい側のビルの上に立つ影を見て二人は凍りつく。
風翔龍、クシャルダオラがまっすぐとこちらを睨んでいる。視点を変えることなく、ただ二人に目を向けて。
「ガァァァァァァァァァッ!!」
数秒、二本足で立って耳がつんざくほどの咆哮を響かせて地面に降り立つ。しかし破壊行為をするどころか門の前でただじっと待っているのだ。
まるで自分達を待っているかのごとく。ジェイはそれを見て自然に走り出していた。なのはの静止を求める声も聞こえず、クシャルダオラが待つ門へと向かい、走った。
(クライド…見てるか?やっぱり時間はこっちの都合聞いちゃくれねぇみたいだ…!)
552 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:50:03 ID:GNfjs2vB
番外その五「クライド」
クライドについてのことが聞きたいって?物好きだな…アンタも。
名前:クライド・ハーヴェイっていうんだ。
防具:最後に見たときはレックスシリーズだったな…。
武器:よく片手剣を装備してきたよ。
性格:俺のわがままに笑顔で付き合ってくれたよ…。
その他:ん?あぁ、俺と同期のハンターだったやつさ。
俺と親分とクライドと初めてクシャルダオラを狩りに街へ行ったとき。追い込んだんだがこちらのアイテムが切れて徐々に形勢逆転。
ピンチに陥っちまった。そしたらあいつが大タルGはあるかって聞いてきてさ。あるって言ったら貸せっていうんだ。
貸したらクシャルダオラの着地地点に全部しかけてよ。着陸したと同時に片手剣で起爆。
クシャルダオラと一緒に爆風の中に消えちまったのさ。
553 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 12:52:18 ID:GNfjs2vB
投下終了。
クライドは自分のMHのキャラで死に様は俺が大タルGを起爆したら自分も力尽きて討伐してしまった…。
いわゆる自爆テロとかいうやつです。
さて…クシャルとの戦闘中にだれを活躍させようか…。
クロノの親父の名前ってなんだっけ?
>>554 クライド・ハラオウン
ちなみにハーヴェイは初期なのはのクロノの苗字
つまり、クライド・ハーヴェイって・・・いや、やめよう
556 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 13:14:36 ID:GNfjs2vB
>>554 >>555 えぇ、見事にかぶってしまったから苗字もちょっとパロって…という具合です。
さすがにまんまだと時間が合わないので、別人…と考えてくれるとありがたいです。
なんか…すみません。
GJ!
クライドはクロノのパパじゃなかったのか。一瞬疑ってしまったw
個人的にドクことスカの活躍があることを祈りつつ、今投下空いてますか?
一話が書きあがったので、投下したいのですが。
558 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 13:47:10 ID:GNfjs2vB
>>557 ドクかぁ…。うん、考えてみよう。
えぇ、空いてますよー。
了解です。
じゃあ、一応時間を空けて14頃に投下したいと思います。
そろそろ時間なので投下よろしいでしょうか?
支援お願いします。
使用レス数は6レスほどです!
一応時間ですので投下します!
世界は無限だった。
どこまでも広大な世界。
無限の色彩に覆われた世界。
あらゆる色があるということは、あらゆるものが無いことに等しい。
すなわち輝く闇だった。
それを見続ける意識は数時間で意味をなくし、思考を停止し、やがて磨耗していく。
声はどこにも届かない。
伸ばした手は無限の彼方の先に届くことなんてあるわけがない。
無力。
無限の世界の前には、ただ無力。
最初は抗った。
最初は吼えた。
けれども、何十、何百、何千とした意識時間が経過していくにつれて彼の心と意識は磨耗していく。
落ちていく。いや、上昇しているのかもしれない空間の中で、彼は色々なものを見た。
壊れ果てた鋼鉄の機械。
無残に四散した真っ黒な肉塊。
もはやミイラと化した人であったもの。
数千、数万、数億の葬り去られた何かを横目で見届け、けれども磨耗した彼の心にはなにも留まらない。
発狂したほうが遥かに楽だったのかもしれない。
下降途中で自殺すれば楽だったのかもしれない。
けれども、少年の意識はそれを拒み、ただ磨耗するだけで留めた。
凍りつく意識の中で残る“一人の少女の顔”を思い浮かべて。
落ちていく。
堕ちていく。
墜ちていく幾らの時間が流れたかも把握出来ない頃、凍りついた彼の意識がある違和感を覚えた。
無限の色彩の中の歪み。
たった一本。一本の髪にも等しい黒い亀裂。
それを見つめ――
「■、」
彼はその手を振り上げ、
彼は変貌する。
彼は届くために、姿を変える。
あらゆる束縛を踏み躙り、たった一つの願いを叶えるために変わっていく。
「■ッ!」
どこにも届かない咆哮を上げて、その異形と化した右腕を振り抜いた。
そして、ガラスの砕けるような音が響いた。
支援
一人の少女が泣いていた。
燃え盛る赤い光景。
紅蓮の中で、一人の少女が泣いていた。
「おとうさーん! おねえちゃーん!」
ミッド臨海空港。
それを襲った未曾有の大規模火災。多くの人々が利用する場所で起こった紅蓮の地獄は、
多くに人々の命を燃やし尽くして、それに抗う人々を嗤うように燃え盛っていた。
燃え盛る焔の中で取り残された一人の少女が助けを求めて泣いていた。
家族を求めて泣いていた。
けれども、その願いを踏み躙るように倒壊する瓦礫が爆風を巻き起こし、少女を嬲るように熱風が吹きつけた。
「ごほっ、ごほっ!」
喉が焼ける。
煙が目に染み、顔が涙と鼻水でぐしょぐしょになる。
身体が熱い。
「かえりたいよぉ」
死ぬのかな、と幼い理性が考える。
けれども、それもまた幼い本能が否定する。
「たすけて」
たすけて。
たすけて。
誰か助けて。
「だれかたすけて」
理不尽な現実の前に、少女の幼い心は自分の心を護るために、現実逃避を始める。
誰かが助けてくれる。
絵本で見た、テレビで見たヒーロー。
それが燃え盛るビルの中から華麗に少女を救い出す物語。
絵空事の光景。
けれども、幼い少女は求めていた。
“ヒーロー”を。
泣き叫ぶ少女は気付かない。
ピシリと背後で響いた不吉なる音を。
平和を象徴するはずの女神像がまるで涙を流すかのように、
その両眼から亀裂を走らせ、ゆっくりと倒壊を始めていく。
「あ」
崩れていく影。
幼い少女など容易く圧殺させしめる圧倒的な質量。
その前に、少女は涙を浮かべた瞳でそれを見届けて――
「よかった、間に合った」
少女の視界は光に覆われ、少女の耳に優しげな声が届いた。
少女を押し潰すはずだった女神像は光の輪によって制止し、
もはや脱出することなんて叶わないと思っていた業火の中に一人の女性が立っていた。
白い、純白の衣装を纏った女性。
茶色いツインテールの髪をたなびかせ、その手に黄金色のボディと紅い宝玉を備えた杖。
――レイジングハートを携えた女性。
その名は高町 なのはといった。
「もう大丈夫だよ?」
あまりにも現実離れをした光景。
まるで少女が描いた“ヒーロー”のように、その女性は少女の前に降り立ち、
少女を保護するためのシールドを形成する。
「安心していいよ」
「あ……」
女性が浮かべる優しく、力強い笑み。
それを見て、少女は再び涙を浮かべた。恐怖ではなく、安堵の涙を。
少女を抱きかかえ、なのははレイジングハートを燃え盛る焔へと向けた。
燃え盛る音に紛れて、放たれる駆動音。
無造作な行動ながらも、細心の注意を払って放たれた光の閃光。
――砲撃魔法が燃え上がる世界を切り裂いた。
火災によって防ぎ止められたはずの脱出路の代わりに、焔と夜空を貫いた閃光。
それは少女の目に、二度と見られないと覚悟した夜空を映し出していた。
「じゃ、いこっか」
脚部から光の羽根を生やし、少女を抱きとめるなのはの身体が舞い上がっていく。
なのはと少女は空を駆け、紅蓮の地獄から脱出する――
筈だった。
だがしかし、世界は容易く奇跡を許容しない。
燃え盛る紅蓮の地獄は、呑み込むはずの命を求めて燃え盛る。
ガラリと、鈍く重たげな音が紅蓮の火災現場に鳴り響いた。
「なにっ?!」
崩壊は始まっていたのだ。
燃え盛る紅蓮の熱は建築物の基盤を焦がし、
幾度も崩れ落ちた瓦礫は自身の質量と激突の衝撃を持って、地獄を鈍く揺らしていた。
なのはが駆けつけた時、既に建物は限界だったのだ。
幾ら細心の注意を払って撃ち放たれた砲撃だったとしても、
コップ一杯に限界まで満たされた水を零さない道理はない。
先の女神像など比べ物にならない圧倒的な瓦礫が、獲物を喰らわんと吼え猛る獣の如き亀裂音を上げて落下してくる。
彼女らがいる建物自体が、彼女たちを押し潰そうと崩壊する。
それはまるで燃え盛る巨獣が襲い掛かってくるかのような光景だった。
「くっ!」
自身のプロテクションだけで防ぎきれる質量ではない、
そう判断してなのはは砲撃魔法を放つべくレイジングハートを振り上げようとした。
少女は奇跡を踏み躙る現実の前に目を瞑り、悲鳴を上げた。
「助けて!」
と。
あれ? また書き込めない orz
ちょっと細かく投下していきます。支援お願いします。
赤い。
紅い。
朱い。
見える世界は赤かった。
暑い。
熱い。
感じる世界は熱かった。
思考が止まり、意識が磨耗し、理性も本能も麻痺したそれはそう感じるだけだった。
頭部に激突し、腕を打ち、背中を打ちつける瓦礫の存在にも気が付かず、
ただ吹き飛ばされるだけだった。
もはや心臓が――その身体に心臓があるのかどうかはともかく、生きているだけの死体だった。
燃え上がる紅蓮の熱に舐められるだけの存在だった。
もはや朽ちるだけの存在だった。
――たすけて。
しかし、その耳に――1つの声が届いた。
――だれかたすけて。
それは泣き叫ぶ少女の声。
助けを求める幼い声。
聞いたこともない少女の声だけれども。
――“たすけて、タツヤ!”
その言葉が、“たった一人の少女”と結び付く。
助けを求める少女がいる。
それに――
「ァアア」
それに――“彼”は応えた。
未だ知性はなく、理性はなく、ただ本能のみで動き出す。
助けを求める人がいるのならば、それに応えなければいけない。
何故ならば、彼は■■■■だから。
身を覆う瓦礫を消し飛ばす。
身を舐める紅蓮を薙ぎ払う。
少女の声と己の間を阻む障害物全てを――その身から放たれる“力場”が吹き飛ばす。
その速度は音速を超えていた。
その動きは人を超えていた。
そして、それは――人を救う。
高町なのはは、それを見た。
降り注いでくる瓦礫の前に割り込んできた漆黒の影を。
「え?」
紅蓮の闇を、一筋の刃のように飛び込んできた人影。
それは見たこともない真っ黒な装甲に覆われて、異形と呼ぶに相応しい姿で立っていた。
「え?」
一人の少女はそれを見た。
現われた異形――常時の彼女ならば見ただけで怯えるであろう異形の姿が、
まるで彼女が思い描いた“一人の存在”に思えた。
「あ、危ない!」
呆然としていたのは一瞬だった。
紅蓮の巨獣と化した大質量の瓦礫が、なのはたちの前に立ちふさがる異形へと襲い来る。
異形の割り込みで、砲撃のタイミングを外した。
もはや間に合わない。
そう考えた瞬間だった。
『地球掌』
異形の脚が地面にめり込み、異形の伸ばした手の平が瓦礫を止めた。
どんな物理法則が働いたのか、数十トンを超える瓦礫がまるで魔法のように静止し――跳ね返る。
その膨大な質量が、瓦礫本体に突き刺さり、が全てを崩壊させる。
砕ける。
崩れ去る。
紅蓮の巨獣は悲鳴すら上げることが出来ずに、木っ端微塵となって崩れ去った。
パラパラと飛び散る破片が、なのはの張ったシールドに弾かれる。
「え、えっと……」
目の前の信じられない光景に、なのはは目を瞬かせる。
「……ヒーロー?」
そして、それを見つめていた少女が呟いた。
「え?」
その光景はまるで少女が思い描いたヒーローのようだった。
異形であるはずの姿は少女には恐ろしいものではなく、むしろ頼もしいもののように思えた。
そう、それはまるで――テレビに映っている【ヒーロー】のようで。
『ダイ、ジョウ、ブか?』
背を向けたまま、異形から声が放たれた。
「は、はい」
「うんっ!」
『ソウ、か――』
声と共に、不意に異形が膝を着いた。
もはや焔のない瓦礫だけの地面に、異形は崩れ落ちた。
「だ、大丈夫――って、えええ?!」
慌てて駆けつけようとしたなのはが、不意に赤面する。
崩れ落ちた異形が、瞬く間に姿を変えて――1人の少年へと姿を変えたからだ。
それも全裸の。
「ど、どうしょう?! わ、私この人連れて行くの!?」
おろおろと慌てるなのはに、少女は笑みを浮かべた。
奇跡は起こったのだ。
絵空事のように、けれども美しい奇跡が。
この日少女――スバル・ナカジマは二人のヒーローに出会った。
白き魔法少女、高町なのは。
そして、黒き変身ヒーロー、一文字 達也に。
【リリカル! 夢境学園】
一話_二人のヒーロー 了。
投下完了です。
また投下でトラブリました。
書き込みましたの表示があるのに、なんで反映されないorz
支援ありがとうございました。
573 :
戦国の鉄の城:2008/01/13(日) 14:33:33 ID:GNfjs2vB
GJ!
原作は知らないg(ry
なんだろう、それでも達也のかっこよさがひしひしと伝わってくる…。
地球掌…なんだろう。すごいグッときた。
>>573 地球掌は一時的に大地と結合し、受け止めた対象に地球を殴りつけたのと同じことになる技です。
原作では一番最初に達也が使った技で、何十万トンもある巨像に使った時は相手が砂になりました。
あと原作は一応ファ○通文庫の『あるある! 夢境学園』ですね。
明記し忘れてた orz
GJ!原作未読ですが、これだけでも格好良くて、なかなか燃えました。
よし、アルカイザーの参考にさせてもらおう。
>>574 地球掌とは懐かしい技をwwwwGJ!!
ログを見たけど予約入っていませんよね?
入っていないのなら5分後投下で予約させてほしいです。
なにぶん初めてなので勝手が分からず手間取るかもしれない。
文章もおかしいとことアラばかりだと思う。
ただ、今回は雑談のほうに書いたように様子見で投下させてほしい。
だから形としては読みきりの短編になる。
バトー博士の物凄い表現がどこまで大丈夫なものか躊躇いが大きいんだ。
もちろんご指摘はぜひともお願いします。
だれでも最初はある
すまない。
投下したのだが長すぎる行があるERRORを受けた。
ちゃちゃっと直すからいましばらく待って欲しい。
支援
>>579 Janeを導入だ。
文字数とか行数とか一目でわかる。
よくある
だけど、連投規制に引っかかる可能性があるかも
投下失敗でも「投下」のカウントにはいるので
ちなみに連投のリセットは00分になった瞬間だったはず
>>581,582
ありがとう。がんばって再投下してみる。
これで失敗したらJANEなるものを導入してみる。
それじゃ投下いきます。
支援
ごめん。今度は改行が多すぎるエラーにひっかかった。
一度に全部投下しようとしたからかもしれないから5分割くらいで投下してみる。
メタルサーガsts読みきり短編
『バトーのマブダチ、ユーノ・スクライア』
バトー博士。
次元震でたまたまこちらへ来てしまった2人と2基のうちの1人。
パイナップルのような髪型にアロハシャツという姿。
それとは正反対の印象を与える理知的な言葉使いにサングラス越しにのぞく鋭い目。
そんな彼の願いはトモダチが欲しいというもの。
元より優しいユーノ君のことだから『トモダチになって』と言われたら『いいよ』と
即答しただろう。
過剰なまでに丁寧な言葉で会話されていたことも原因なのかもしれない。
「それじゃマブダチになったんだから名前で呼び合うなんて他人行儀なことやめて
アダナで呼び合わないとね。」
そして予想通りユーノ君はバトー博士のトモダチになってくれないかな宣言に笑顔で
『いいよ』と答えた。
笑顔が凍りつくっていうけれど目の前のユーノ君が今現在まさにそれになっている。
「君のアダナはインジュウだね。これでぼくらはマブダチさ。」
子供のようにはしゃいで嬉しそうにバトー博士がユーノ君にそう告げている。
一方のユーノ君はなにを言われたのか理解できていないのだろう。
呆けたような表情で耳を疑っているようだった。
当然かもしれない。
ほんのついさっきまで物凄い丁寧な言葉で会話していた人の口からでたとは
思えない言葉だったから。
あまりにも広大で無限とまで枕詞をつけられた無限書庫の中、奇妙なまでに
バトー博士の言葉は響いて、そこで働く課員達は一律時間が止められたかのように
ピタリとその足を停めては視線をこちらに向けてくる。
彼をここに連れてきた私は困ったような曖昧な笑みをみなさんに返すしかない。
集まる視線に聞き間違いではないと理解したのかユーノ君は慌て始める。
「ちょ、ちょっと待って。ぼくは・・・」
焦ったようなユーノ君の声が聞こえないかのようにバトー博士の言葉は止まらない。
「イ・ン・ジュ・ウ。うん。やっぱりインジュウはインジュウだね。
女の子のシャワーを覗いたり小動物に変身して女湯に堂々と入ってじっくり見入ってそうな顔してるもんね。
ムッツリと違って後で文句言われても堂々とすっとぼけるくらい当たり前に
やりそうだもの。インジュウにこれほどピッタリのアダナはないよね。」
ユーノ君が私に喋ったのかといわんばかりに視線を向けてくる。
一言も喋ってないと必死にアイコンタクト。
でも、顔を見ただけでここまでぴたりと言い当てられるものなのか。
私のときも・・・。
ユーノ君も覚えがあるだけに顔を真っ赤にして言葉に詰まるばかり。
書庫にいた女性課員の視線はユーノ君の反応に興味深げなものから冷ややかなものへ
変わり始めていた。
「マブダチをアダナって呼ぶっていいよね。そうだ。ぼくはデバイスの資料を借りにきた
んだけど、そのついでにインジュウの手伝いをしていってあげるよ。インジュウのことだ
からろくに仕事も片付けらなくて女の子の裸を覗く時間も作れないだろうからね。なんた
ってぼくは天才だからね。インジュウのみみっちい仕事なんかすぐに終わらせてあげるさ。
なんたってぼくたち、マブダチだろ?」
そう言ってアハハと笑い、助手のアンドロイドのサーズデイを連れて台車をガラガラと
転がしながら書庫の奥へといってしまった。
取り残された私とユーノ君。
女性課員全部から向けられるユーノ君への冷ややかな視線が突き刺さる。
「・・・なのは、彼はいったい・・・なんなんだ。」
しぼりだすようにユーノ君がそう尋ねてきた。
トモダチになってと言われて『いいよ』と答えた途端に飛んできた罵声の嵐。
六課の皆は既に先日経験済み。
ヴィータちゃんはグラーフアイゼンを振り回して大暴れしたし、
シャマルさんは膝をついて泣き出しちゃったし、
ザフィーラさんは鏡の前から動かなくなっちゃったし、
はやてちゃんは凹んで使い物にならなくなっちゃったし、
フェイトちゃんは髪を振り乱してモールへ服を買いに行っちゃった。
言葉だけで六課の機能が麻痺してしまったことに驚くべきなのだろうか。
かく言う私も演習場をつい・・・。
平然としていたシグナムさんにはさすがと思ったものだ。
気を取り直してユーノ君に答える。
「ちょっぴり口の悪いおじいちゃん・・・かな?」
「Master, I think 'a little' is extremely understatement.
(訳:ちょっぴりは控えめすぎる表現に思います。)」
支援
支援
以上、投下完了しました。
初めての投稿ゆえに未熟な部分が目立つと思いますが長い眼で見てくれると嬉しいです。
ご指摘は喜んで受けます。
なお、今回のバトー博士は雑談のほうで書いたようにかなり甘めにしたつもりです。
書いていて語彙が足りなくなることのほうを心配するくらい口が物凄く悪い博士です。
六課のメンバーを物凄い呼び方して荒れる原因になってしまうことだけが心配です。
問題が無いようならsts本編を書き始めようと思います。
今回ひっかかった一行長すぎERRORと改行多すぎERRORを避けられるようにがんばってみようと思います。
>>591 GJ!
しかし他の連中にはどんなあだ名をつけたんだwww
>>591 乙です。
しかし、シグナムは平然って……言われたことは代々推測出来るから反省しなさいよw
一応個人的にはこれぐらいなら平気かなって感じがします。
あまりへイト臭を出さなければ、ですが。
>591
乙。
次はヤミクモ博士を。
自分は今から投下するとなると何時ぐらいがいいですかね?
自分としては五時半くらいにしようかと思ってるんですがどうすか?
書き上がったのは一昨日だけど内容の問題で二の足踏んでましてね。
でも投下しもしないうちにそんな事してても始まらないしな。
もういいですか?
ガリューに思いがけず春風が吹き、雪某なる人物が波乱を抱えて解放軍へやってきたその頃
人間解放軍宿営地から少し離れた海岸…護岸の周辺。水原とその一派が焚き火を囲んで缶詰を開けようとしていた。
「しっかしよお。この缶詰は妙に美味いな。コンビーフか?」
ラベルもバーコードも無いただ銀色なだけの怪しい缶詰を食べながら水原が呟く。
「さあねえ。ほら、なんとか沢村ってとこからこないだの遠征で持ってこられた物らしいっすよ。」
仲間の一人が頬張りながら言った。
「なんとか沢村…?」
「なんつったかねえ。持ってきた奴らはこの間スマートブレイン社への侵入作戦で死んじまった
らしいし。雛…雛…雛人形村じゃねえし。おっ…そうそう、雛美沢村ですよ。」
「あの人間がゾンビに変身するとかいうなんとかいう病気が流行ったって村かよ。大丈夫なんだろうな、これ…。」
水原が既に半ば空っぽと化した空き缶を眺めて言う。
「自分はマタンゴに変身する病気だって聞きましたが。それよりもこの村といえばあの話でしょ。
昭和56年8月…」
水原の部下がおどろおどろしい口調で言った。
「なんとかいうガキがオヤカタ様だっけ?の祟りで死んじまってしかも死んだらまた死ぬ日の何ヶ月だか前からやり直し
それが永遠に続くって話だろ。作り話にしてもよぉ。つまんねぇ〜よな!ハッハッハッ!」
水原が下品に笑った。
「昭和56年8月じゃないよ。昭和58年6月。」
「それにオヤカタ様じゃなくてオヤシロ様ですよ?」
「ああ?」
突然何処からか響いてきた少女の声に不機嫌そうな顔をする水原。
見れば高校生くらいの少女が二人立っていた。
「何だよお前ら…見ねえ面だな。何処のガキだよ!」
威圧するような声で問い詰める兵士。
だが二人の少女はそんな彼の声を無視して話し始めたのだ。
「教えてあげるよ。その“雛美沢事件”の真相をね。昭和58年6月…。」
「人の話を聞けよ!喧嘩売ってるのかてめえ!」
激昂する兵士。だが彼らはじき大人しくなった。何故ならその二人の少女の語り方は妙に真に迫り、また堂に入っており
知らず知らずの内にその場に居る全員が話に引き込まれていったのである。
「まあ、こんなところかな。ただしまだ続きがあってね…。」
「なんでこんなおどろおどろしい話をそんな嬉しそう顔で話せるんだよ。イカレてんじゃねーんですかいこいつら…。」
「ていうか明らかに様子が変ですぜ。セーラー服着たガキなんてここにはいなかったはずです。
今喋ってるもう一人の緑色のネクタイの奴にしても顔といい格好といい全く見覚えがありません。」
二人の部下が左右から水原に耳打ちした。
「で、この事件の後何十年かその子達はそれなりに幸せに暮らしたんだって。でも…あなた達も覚えてるでしょ?
忘れられる訳無いよね。スマートブレインの全人類オルフェノク化計画…。
あの計画のせいでその生き残った子供達は、みんな死んじゃったんだってさ。
オルフェノクになる事が出来ずにね。でもそんな死に方で納得出来る訳無いじゃん?
しばらく成仏出来ずに村に留まっていたらしいよ。」
ポニーテールの少女は薄ら笑いを浮かべながら喋り続ける。
「でもねえ。人間解放軍のある兵士が雛美沢村を訪れた時…その子達の遺品をここに持ってきてしまったんだって。
そいつらにくっついてその子達の幽霊もここまで持ってこられたんだってさ。」
「それ以来その子達の幽霊は夜になると動き出して自分を故郷の村から連れ出した
解放軍の兵士に悪戯をしにくるらしいですよ。その事件があった三十年前と変わらない子供の姿になって…。」
セーラー服の少女が静かに言った。
「ふ…ふざけやがって!俺達を脅かそうってのか!てめえの正体は解ってるんだ!
あの管理局の奴らの仲間のツインテールの奴だ。ティアナとかいったな…?
あいつが化けてやがるんだろ!声がそっくりだぞ!バレバレの芝居しやがって!」
しばしの沈黙ののち水原が二人にMP5を突きつけながら言った。
「声が震えてるよ。何がそんなに怖いのかな?かな?」
ドンッ!
「へっ…てめえが悪いんだ。俺を舐めやがって…。」
軽い音とともにMP5が火を吹いた。セミオートで一発だけ発射された弾はなおも不気味に
微笑むそのセーラー服の少女に命中した…はずだった。
「なにっ…?」
弾は確かに命中したはずなのに全く手ごたえが無い。まるで虚像でも撃ったかのようだ。
セーラー服の少女は薄ら笑いを浮かべたまま佇んでいる。
「ううう…わ、わあああああ!」
フルオートでMP5を連射する水原。
「ちょっと乱暴過ぎるんじゃないの?そっちがそう来るんなら…」
ポニーテールの髪の少女がゆっくりと腕を払った。と、何をした訳でもないのにあかあかと燃えていた焚き火が静かに消える。
「仕返しは三倍返しがなんとかの甲斐性ってねえ…。」
パラベラム弾の斉射を物ともせず体から青い陽炎を立ち昇らせながら二人の少女が本性を表した。
この世のものとも思えない悪鬼の如き表情。
いつのまにかセーラー服の手には鉈が握られている。
「うぅぅぅぅ…ひいやああああ!。」
その光景を見た瞬間、水原は脱兎の如く逃げ去って行った。
「…なんともまあ。あんなに怖がらなくったっていいようなもんだけどねえ。」
「ああいうのって威張るだけしか脳が無いんだよ。」
嘘のように元のごく普通な少女の姿に戻ると言った。
「おい、悪ふざけにも限度って物があるぞ。ここに居られなくなったらどうするんだよ。
俺達に対抗出来る霊能力者だってここには居るんだぜ?」
コンテナの脇の暗がりから彼女達と同年代と思しき少年が、そしてポニーテールの少女とほぼ同じ顔の少女が現われた。
「はん。この程度で済ましてやったんだ。むしろ感謝して欲しいもんだね。こちとら何度も死ぬような目に
遭ってやっと生き延びたってのに茶化すような事言ってさ。大体そう思ってたなら止めればよかったじゃん?」
「確かに癪に障らなかったといったら嘘になるけどよ…。」
ポニーテールの少女が口を尖らせる。
少年は静かに肩をすくめた。一陣の風が彼らの間を吹き抜ける。
「潮風ってどうも気に入らないんですよねえ。空気も悪いし…個人的には居心地に限って言えば
向こうの方がよかったかもしれませんね。かといってゴーストタウンになったあそこに居るというのもねえ。まあ私達には読んで字の如く
お似合いだったのかも知れませんけど。」
緑色の髪の少女が言った。
「こんな体になっちゃったけどさ。それでもこれだけは自信持って言えるんだけど
何処行ったって多分あたしらのやる事は変わらないよ。皆揃って居さえすればね。そうでしょ?」
「お姉…。」
信頼のこもった目で御互いを見詰め合う二人の少女。
そんな二人の足元の水面が人っ子ひとり居ない防波堤を映し出していた。
角度から言えば彼女達の膝から上は水面に映っていてしかるべき位置だというのに
彼女達の姿は影も形も見当たらない。
幽霊ktkr ww
支援
そしてよくみたらカオスぶりが半端じゃねえw
「騒がしいのです。一体何があったというのですか圭一?」
生暖かい風とともに今度は三つの人影が現われた。
長髪と短髪のこれもまた彼らと同年代の少女が二人、それに加えなぜか頭に牛のような角を生やし、のみならず巫女のような服装の
果てしなく不思議で街中を歩いていれば間違いなくレイヤー扱いされそうな少女だ。
「魅音に聞いてよ。それにしても…。」
「なんですか?」
「その胸はいくらなんでも鯖読みすぎだと思うんだけど。全盛期の倍はある。それはもう詐称のレベルだとおも…。」
「しゃらっぷなのです。もっとストレートに言うと…黙りなさい。あ〜あ。なんだか無性に辛い物が食べたいのです。」
「………。」
話している最中に不意に語勢を変えて相手を萎縮させるのはこの少女の得意技であった。
「……。死んでしまってるんだからお腹なんか空く訳無いのに。ちょっと癪に障る事があるとすぐ
僕を脅かそうとするのです…(ボソッ」
角を生やした少女が後ずさりしながら小さい声で言った。しかし
「何か言ったのですか?」
「いや何も…。あうあう、ほんと!ほんとに何も言ってないのです〜」
当のその少女にはばっちり聞こえてしまっていたようだ。
「しっ。誰か来ますわよ。」
今まで黙っていた短髪の少女が宿営地へと伸びる水原が逃げていった方角を見やって言った。
その瞬間彼女達の姿は忽然とその場からかき消える。
「この辺だよねエリオ君。さっき銃の音がしたのって…。」
「怖いの?…大丈夫だよキャロ。」
「なんだ子供かよ…。あっ…おい!別にあいつらは何したわけでも無いだろ!」
「脅かすとは言ってないでしょーが。」
「かぁいいよ〜。」
「ややこしくなるからお前は行くなっ!」
「やあ諸君。こんな夜中に見回りかい?いや〜結構結構。おじさん感心だな。」
「えっ…?あのぉ…?」
突然したり顔で話しかけてきた謎の少女に困惑気味の表情を見せるエリオ。
「さっき逃げてったあの人達の事だろ?幽霊でも見たんじゃないのかなあ。こんな夜には出るって言うからさ…。しかし
あんなビビリが銃振り回すなんてほんと物騒だよなあ…。」
エリオが尋ねる前にポニーテールの少女が悪戯っぽく笑いながら言った。
「ゆうれい…。」
「キャロ…大丈夫だよ。」
エリオにしがみつくキャロとそんなキャロを宥めるエリオ。
「ん〜…?ああ…なるほどね。君たちそーだったのか!いやほんとまだ子供なのに感心感心。
よーし。そういうことならおじさん全力でバックアップしちゃうぞ〜。」
少女はそんな二人の仕草や顔色を見比べると我が意を得たりといった顔で言った。
「あの…バックアップするって何をですか?それとあなたって…?」
「ああ、そういえばまだ名乗ってなかったっけか。私はねえ…。園崎魅音。よろしくっ!
いろいろ話聞きたいとこだけどもう今日は遅いから帰って早く寝た方がいいよ。じゃあね!」
先ほどほかならぬ彼女自身が水原に語った物語の主要人物の一人であり、もう既にこの世の住人ではない
その少女…園崎魅音は身を翻すと闇に消えていった。
「……。なんだか解らないけど賑やかな人だったね。」
「あんな人ここに居たかなあ…?それに、どこかで観た覚えがするんだけどな。でも会った事は無いし…。」
残された二人はぽつりと呟いた。
ここまでで。
その…怒らないで下さいね?
>>603 GJでした〜w
おおまかなストーリーラインを作ってると要所要所で自由度が聞くとはいうらしいが・・・w
>603
ひぐらし増えたー!?
つ、次は徒然亭の皆様も……?
【底抜けに自重しろ、俺】
606 :
旅ゆく人:2008/01/13(日) 18:40:30 ID:Rw212h7Z
>>553 ヤン「ええっと、『リリカル旅話』でお世話になった(?)、
ヤン・ウェンリーという者です、こんばんわ。
えー、さて、ちょっと遅レス、で良いのかな、になってしまったけど、
テロ、つまり『テロリズム』って言うのはね、
ある特定の人物・団体が、暴力と恐怖を活用することで大衆世論を支配しようとする、
まあ、一種の政治的活動・行動の総称、とでも言うべき物なんだ。
だから、そこで自爆テロというのは、良くないと思う。
仲間のために、自らの命をなげうったのだから、
しいて言うなら、うーん、……特別攻撃、かなぁ。
とは言え、とても悲しいことには変わりないけどね……。
さて、出しゃばって悪かったね。これで私は失礼するよ。それじゃあ」
――ヤン提督の代筆、完了、と。
まあ、提督が意見されたくなるのも、解らなく、も、な、い……。
あの事件は、……『銀英伝』ファン有数のトラウマの一つだし、なぁ……(涙×100
次、投下させていただきたいのですが道は空いていますか?
おk
タブンダイジョブ
おkです。
覇大将軍編ファンにこの一編を捧ぎます
======
「その力、我が野望の妨げになるやもしれん! 勢いの増さぬうちに摘んでやろうぞ!!」
「!」
巨大な死神の鎌、ファントムハーケンを振り上げ、
倒れた武者丸にとどめを刺さんとする 堕悪闇軍団首領、堕悪魔刃頑駄無。
しかし、その無慈悲な一撃はファントムハーケン同様の巨大な一振りの刀によって遮られた。
「!! 俺とした事が……貴様の存在に気がつかなかったとは!」
「久し振りだな。やはりお前が来ていたか……魔刃頑駄無!!」
「この世界でも刃を交えることが俺と貴様の宿命だというのか! えぇっ、紅零斗丸よ!?」
はるかな時空を越えて、再び対峙する紅の剣士と黒き魔王。
二人はかつて天宮の未来をめぐり、激しい死闘を繰り広げた大敵同士であったのだ――
巻之壱拾参「剛力無双! 轟くその名は鎧丸やでっ!」
「お前がその邪悪な意思を撒き散らし続ける限り、例え何度蘇ろうと俺はお前を止めてみせる!」
「フン、できるかな……相棒の真星勢多(ますたーぜーた)を欠き、
覇大将軍(とうはだいしょうぐん)の力も持たぬ今の貴様に!?」
不敵に微笑む魔刃頑駄無に対し、紅零斗丸はあくまで毅然とした態度で立ち向かう。
「魔界の力と切り離されているお前も条件は似たようなものだ!
付け焼刃の強化措置で水増ししようと、俺に打ち勝つことは決して叶わぬと知れ!」
「ほざくなぁーっ!」
互いに身の丈以上の巨大な武器を軽々と使いこなし互角の戦いを繰り広げる紅零斗丸と魔刃頑駄無。
ファントムハーケンが空を裂く真空の刃を放てば、
振るわれる烈龍刀はその重量をもって空気を歪め、
真空状態を打ち消してその刃を散らす。
重々しい踏み込みから紅零斗丸が必殺の一撃を打ち込めば、
魔刃頑駄無もまた気迫のこもった雄叫びとともに
全身全霊の一振りによってそれを受け止める。
両者の持つ武器はある時は暴力的なまでの大質量をもって
周囲の地形を巻き込みながら対峙する積年の因縁重なる宿敵に
その切っ先が触れれば体が原型をとどめぬであろう程の衝撃を秘めた破壊をもたらし、
またある時は体を覆い隠すほどの投影面積を生かし主を守る盾となる。
舞いあがる瓦礫の破片と、刃と刃、あるいは壁や床との摩擦で激しく散る山吹色の火花の中で、
今まで見たこともない重量感と破壊力の織りなす熾烈な激突を目の当たりにした
ススムとシンヤは、ただただその威圧感に圧倒される他なかった。
「一気にケリをつけるぞ、魔刃頑駄無! 紅零……一閃斬(ぐれいいっせんざん)ッ!!」
「それはこちらの台詞だ! 唸れ、ファントムハーケンッ!
狂鎌地獄葬(カオスインフェルノ)ォッ!!」
強烈な光と闇の力を秘めた刃がぶつかり合い、激しい閃光が周囲を包む。
辺りの崩壊した地下施設の様相もあいまって、
それはまさに最後の黙示録と呼ぶにふさわしい光景であった。
支援!
「も、もう始まってる……の……?」
「そう……みたい……だね……」
「うっわ、なのはにユーノか!? お前ら何でそんなにボロボロになってるんだ!?」
紅零斗丸にわずかに遅れて現場に辿り着いたなのはとユーノ。
しかし、ここに来るまで巨刃大津波でさんざん振り回されたためか早くも満身創痍の状態であった。
「こないだのウェイブライダーとか、かわいいもんだったよ、実際……」
「も、もうしばらく絶叫マシンは乗らなくてもいいかなー……なんて……」
「んな事言ってる場合かよ!? トッキーと武ちゃ丸が……」
シンヤは意識が朦朧としている二人に今現在自分たちが置かれている状況を必死で伝えようとする。
武者丸と斗機丸が倒されてしまい、直ちに治療が必要である事を。
「武者丸、しっかりして! 武者丸!」
「ス、ススム……か……このくらい、何とも……」
「武者丸……クッ!」
ふらふらの状態の武者丸を見て、ススムは何かを思い出す。
まだ自分達が平和を享受していたあの頃、武ちゃ丸が放った一言を……
――んー、んまいっ! シュシュムのタコ焼き食うたらどんな疲れも吹っ飛ぶみたいやで!
――ホントに?
――ホンマや! お医者はんも草津の湯も、こいつに比べたら形無しやで!
藁にもすがりたい思いのススムは、無意識のうちに階段を登りはじめていた。
そう、自分の屋台を預けてある階上へと向かって。
「オイ、ススム! こんな時にどこ行こうってんだよ!?」
「上に行って、タコ焼きを焼いてくる!」
それを聞いて、ススムの真意を知る由もないシンヤは、
呆れ半分怒り半分でススムを問い詰める。
「タコ焼きだと!? お前、一体どういうつもりなんだよ!?」
「ボクが武ちゃ丸にしてあげられる事は、美味しいタコ焼きで元気付けてあげる事くらいだから!
だからボク、行かなくちゃ!」
「あっ、待てよ! 本気で言ってんのかそれ、ススム!?」
「ススム君!?」
なおも続くシンヤの叱責や、なのはの心配する声を振り切ってススムは駆け登っていった。
一握の希望を自らの腕に託して。
――待ってろよ、武者丸。
ボクにはこんな事しか思いつかないし、できもしないけれど……
もう、何もしないで見ているだけなんて……ボクは、嫌だ!!
そうしている間にも紅零斗丸と魔刃頑駄無が繰り広げる華麗さとはほど遠い重苦しい決闘は続き、
判断力に勝る紅零斗丸と勢いで上回る魔刃の激突は膠着状態を迎えていた。
両者ともにかなりのダメージのためか息を切らせ、その戦いの凄まじさを思い知らせる。
「グゥ……さすがに貴様と正面からやり合うのはなかなか骨が折れるな……」
「お前の手の内などとうの昔に割れている! いかに強力な力といえど、直撃さえ避ければ!」
「このままでは互いに消耗戦を強いられるのみ……久々に血沸き肉踊る戦いだったが、
これを試してみるのもそれはそれで悪くない趣向だ!」
魔刃頑駄無はマントの影から長銃の形をした特殊装置、堕悪馬吸夢を取り出して
その照準を倒れている武者丸と斗機丸、その後ろであたふたしているシャチョーに定めた。
「何をする気だ、魔刃!?」
「この堕悪馬吸夢は森羅万象ありとあらゆるエネルギーを吸収する装置……
それは武者魂とて例外ではない! これだけ武者頑駄無がいればさぞかし力になることであろう。
さぁ、我が野望の贄となるがいい!」
堕悪馬吸夢を作動させ、エネルギー吸引光線を照射する魔刃頑駄無。
これで勝ったと思ったのも束の間、その事態を黙ってみていらず、その矢面に立った者がいた。
「させるかぁーっ!!」
「なっ、紅零斗丸!?」
「くっ……しまった! こうなれば紅零斗丸、貴様だけでも武者魂を吸収してやる!」
紅零斗丸は全身にエネルギー吸引光線を浴び、少しずつその体組織が分解されていく。
文字通り体をバラバラにされるほどの苦痛に耐えながら、シャチョーに呼びかけた。
「ぐっ……今のうちだ! シャチョー! やつを仕留めるんだ!」
しかし、頼みのシャチョーは及び腰になって曲がり角の影にその身を隠してしまう。
「戦いはコワイだぎゃ、コワイのは……コワイのはイヤだぎゃ〜!!
ボクちゃんはもう戦いに戻る気はないのみゃー! 武者丸、なんとかしてチョー!!」
涙まで流し、あくまで戦うことを拒むシャチョー。
それを見かねてか武者丸は瀕死の重傷をおしてなお立ち上がろうと試みる。
「た……立てよ、オレ! 夢者遊撃隊の誇りにかけて、命を燃やせ!!」
「む……夢者……遊撃隊……」
シャチョーは武者丸の言い放った夢者遊撃隊という言葉に反応する。
武者丸も力を振り絞るがどうしても立つことができない。
その武者丸をかばうように立ち塞がった小さな白い影。
なのはがレイジングハートをシューティングモードにセットし、チャージを始めていた。
「なのは、やめろ……お前の叶う相手じゃ……」
「……わかってるよ、私だってそれくらいは……正直、怖くて手が震えそう。けど!」
なのはは魔刃頑駄無から視線をそらさずに武者丸と言葉を交わす。
「今、ユーノ君がトッキー君に回復の魔法を使ってる。次は武ちゃ丸君の番。
だから、動ける私が二人が治るまでの時間を稼がないと。それに……」
「……それに?」
「忘れたの? 私も新生夢者遊撃隊だよ?
武ちゃ丸君の守りたい誇りは、私の誇りでもあるんだからね。
ちょっと無茶するかもだけど、お願いね、レイジングハート!」
<<Yes, my master>>
武者丸は彼女の背中を見つめていた。まだまだ未熟で、
この重荷を背負わすにはあまりにも小さい背中。
しかし、同時に未知の可能性を感じさせる頼りなくも後光が差すかのような背中。
だからこそ、自分が守り育てるべきその背中の後ろに甘んじていることが悔しくて仕方なかった。
<<Full charge>>
「ディバインバスター! フル! パワーッ!!」
反動で吹き飛ばされつつもなのははまさに全身全霊の一撃を動けない魔刃頑駄無に撃ち込む。
猛烈な爆風が巻き起こり、周囲の視界が完全に煙と塵に覆われてしまう。
その煙が晴れた時、一縷の希望を抱いたなのは達の目は再び驚愕に見開かれた。
全身かすり傷と煤まみれになりながらも、未だ魔刃頑駄無は直立不動のまま健在であった。
「そ、そんな……今のが効いてないなんて……」
「小娘、パワー自体は見上げたものだが、修練が不足している。
魔力の集束にムラが多い。だから片手でもやり過ごせる……
そのような拙い牙で我に歯向かうか? 片腹痛いわ!」
ディバインバスターがダイレクトに命中しておきながら通用しなかった――
その光景を見て一番絶望したのは当のなのはでも誰でもなく、
後ろで見ていただけのシャチョーだった。
「もう駄目だぎゃー! もうボクちゃん達はおしまいだぎゃー!!」
「シャチョー……」
「!?」
慌てふためくシャチョーに今にも消え入りそうな声が届く。
シャチョーはその声のした方向、堕悪馬吸夢の光線の照射地点、すなわち紅零斗丸の方を見た。
「くっ……シャチョー、聞こえて……いるか……?」
「紅零斗丸!?」
「ホホウ、まだ息があるか。さすがは紅零斗丸、かなりの武者魂を持っているな」
紅零斗丸はほとんど実体を失いつつも、最後に残された力でシャチョーに語りかける。
「なぁ、シャチョー……今日俺を呼んだのは打ち合わせのためなんかじゃなかったんだろ?
本当はあの二人と一緒に戦うために今の自分をどう変えるか話したかったんだろう?」
ハッとした表情になり、ただじっとぼんやりとした紅零斗丸の輪郭を見つめるシャチョー。
「お前は戦おうとしている自分に気づいていないだけだ……お前の武者魂の火は消えていない!
俺はお前の武者魂を……信じている!」
そして照射されていた吸引光線がついに停止する。紅零斗丸が立っていたはずのそこには、
もう何も、そう、鎧の一かけらさえそこには残されていなかった。
この瞬間、武者紅零斗丸はこの世界からその姿を消したのであった。
「そ、そんな……?」
「マジかよ……冗談じゃ、ないのか?」
今まで言葉を交わし、確かに生きていた者が
「消失」してしまったという事実を目の当たりにし、
己の体に走る衝撃を隠せないシンヤとなのは。
自ら望んで戦いに身を投じたとはいえ、
これまで平和な日本で平凡な生活を営んでいた二人の目の前に
突如突きつけられた厳しい現実は、若い二人にかつてない動揺をもたらすには十分だった。
支援
「ファファファ! 紅零斗丸の力、確かにいただいた! 次は……武者丸! 貴様だ!!」
「クソ……!」
打てる手はすべて打った。しかし、それでも自分の刀も、斗機丸の刃も届かなかった。
なのはの全力の砲撃も効果は無く、回復も間に合いそうにない。
そして何よりこの中では一番の実力を持っていた紅零斗丸ももういない。
ここが自分の散り場所か……武者丸がそう覚悟を決めた時、
運命の歯車に最後の部品がはめ込まれた。
「ム? なんだ、このチビ武者は?」
「シャ……シャチョー?」
ゲームのコントローラーに鍵が付いたような不思議な道具を手に、
シャチョーは涙を流しつつ両者の間に仁王立ちしていた。
「紅零斗丸……ボクちゃんなんかのために! 許して……許してほしいのみゃー!!」
シャチョーはコントローラーを天にかざし、今までの彼からは考えられないほど力強く吼えた。
「ボクちゃんは紅零斗丸のために、今この瞬間だけでも武者に戻るんだぎゃー!!」
シャチョーは高らかにそう宣言し、コントローラーの中心のスタートボタンを押しこむ。
そして鎧王グループ本社ビルのさらに地下深く、極秘に建設された秘密司令室では……
「スタートシグナル確認……シャチョー、いよいよご出陣ですね!」
シャチョーのコントローラーキーのスタートボタンが押されると、
秘書のナンシーの元にシグナルが届き、とあるファイナルロックが解除される。
ロックが解除されると施設内にはホラ貝の音が鳴り響き、
職員が忙しそうに右往左往し始めた。
「89ゲート、90ゲート、91ゲート、オープン」
「シャチョーの現在位置を確認。3番デッキが最も最適です」
「了解! カタパルトデッキ三番に"ユニットY"を移送!」
「"ユニットY"、デッキ固定。射出カウント開始します」
ここはウルトラ警備隊かネルフかと言わんばかりのメカニカルな施設で、
厳重に封印されていたある物がついに動き出す。
それはシャチョーの武者魂そのものと言っていい代物であった。
「最終安全チェック、オールグリーン! 行けます!」
「わかりました。それでは"ユニットY"、射出してください」
「了解! "ユニットY"、射出!!」
魔刃頑駄無の後方に凄まじい音を上げて床が開き、もうもうと立ち込める蒸気の中
背の高い人ほどの高さの「何か」がそこに姿を現した。
さすがの魔刃も何事かと目を白黒させてそちらに目を奪われてしまう。
「な、何!? 何だ、コレは!?」
「オミャーをやっつけるものだぎゃー!!」
その隙を突いて、シャチョーはその影の後方に回り込み、コントローラーキーの鍵の部分を
その背後にぽかりと開いている鍵穴に差し込み、展開した。
「鎧鋼力服(よろいすーつ)、オープン! 始動!!」
シャチョーはその中に入り込み、コントローラーをセットし、
その内部のモニターに次々表示される情報にざっと目を通して異常がないことを確認すると
コントローラーを強く握りしめ、冷静な口調で自分を鼓舞するかのように呟いた。
「ひっさしぶりに、行くだぎゃー!!」
その影から何かの駆動音とともに、漂う蒸気を突き破って
太く、力強い腕が魔刃頑駄無に対して左フックから顎に右アッパーの連撃を決める。
無造作に繰り出された技にも魔力にも依存しない純粋に、そして物理的に強力なその力は
完全に魔刃の虚を突き、思わぬ痛手を与えることに成功した。
「な、なんというパワー!? あのチビは一体どんな手品を使ったというのだ!?」
「あの腕は、まさか……?」
「武ちゃ丸君、知ってる人なの?」
漂う蒸気の中、両足に仕込まれたキャタピラを全力で回転させ、飛び出してくるその姿。
そう、それは武者丸にとって何よりも見慣れた姿だった。
右手にダブルライフルを携え、落ち着いた色調の緑色に染め上げられたそのボディ。
歩く要塞といっても過言ではない火力と重装甲、そして強力なパワーを兼ね備え、
後方支援と戦略面でその力を発揮した旧夢者遊撃隊の要であった存在。
そしてこの最初の旅の尋ね人で、彼らにとって欠かすことのできない存在。
そう、その名は……
支援!
「シャチョーが……シャチョーが鎧丸だったのか!?」
よろめく体を刀で支え、鎧丸に話しかける武者丸に鎧丸は毅然とした口調で対応する。
「武者丸、話はあとだ! 今はこの悪魔を叩き潰す!」
キッと鋭い眼差しを魔刃頑駄無に向け、戦闘態勢を整える鎧丸。
魔刃はふらつく頭を抑え込みつつ、あくまでシビアに戦況を分析する。
「くっ……今のは油断したが、そのような鈍重な装備でこの俺に対抗できるとでも……」
「鎧丸の鈍さは俺がカバーする。それが俺達の戦い方だ!」
そして鎧丸の隣に傷が回復し、目を覚ました斗機丸が並び立つ。
斗機丸の回復に魔力を費やしすぎ、すでにバテているユーノはその脇に抱えられていた。
「トッキー君、それにユーノ君!」
「ようやくお目覚めか斗機丸、こっちが一番しんどい時におねんねしやがって……」
「スマン、遅くなったな武者丸、なのは、それにシャチョー……いや、鎧丸。
紅零斗丸の分まで礼はたっぷりと返させてもらうぞ、魔刃!!」
「一番大事な時に間に合わなかった……ごめん、皆。役に立てなくて……」
「ううん、そんな事ない、そんな事ないよ! それより大丈夫、ユーノ君?」
斗機丸から魔力と体力を消耗しきったユーノを受け取り、
心配そうに抱きしめてその顔を覗き込むなのは。
何だかんだ言っても、ユーノは未だ本調子にはほど遠い状態なのだ。
「ぼ、僕なら平気だよ……それより早く武ちゃ丸の治療を……」
「バカ野郎、無理すんな! 俺の傷なんて大した事……クッ!」
ユーノの身を案じる武者丸だが、武者丸の傷も決して浅くはない。
そんなボロボロの武者丸のもとに暖かい声が届く。
「武ちゃ丸ーっ!!」
「ススム……?」
「ボクが魂込めて作ったタコ焼きだ! これで、元気を出してーっ!!」
「バカか!? そんなんで何とかなったら苦労なんて……」
駆け付けたススムはタコ焼きを一個武者丸に向かって投げ、
武者丸は反射的にそれを口で受け止める。
その刹那、武者丸の体に誰もが信じられないような変化が生じたのであった。
「こ、これは!? 感じるぜ、ススムの心……何よりも俺を信頼してくれている友の心を!
こんなの見せられて……黙っておねんねしてられるかってんだ!
うおおーっ! ムッチャ力みなぎるぜーっ!!」
その途端、武者丸は突然クリスタルのように光り輝き、
全身からかつてないほどのパワーを迸らせて傷も見る見る塞がっていく。
信じられないような光景を口を大きく開けて見守る一同。
中でもユーノは他者とは比較にならない衝撃を受けていた。
それはそうだろう。
自らの全力を注ぎこんだ治療魔法がたった一個のタコ焼きと同列扱いされてしまったのだから。
だが意外にも、この事態を魔刃頑駄無は冷静に受け止めていた。
(堕悪馬吸夢が天馬の国沈没エネルギーを感知している?
だがあれはどう見てもただの小僧……
それがあのヒヨッコにここまでの力を与えるとは!
「ペガチン」、か。これは少々認識を変える必要があるな)
「何をごちゃごちゃ言ってるんだ、魔刃頑駄無さんよ? 本番はここからだぜ!」
「!」
魔刃頑駄無が顔をあげると、武者丸、斗機丸、鎧丸の三人は武者丸を中心に陣形を組んでいる。
三人は互いに顔を見合わせ、力強く頷きあいそれぞれの闘志を確かめた。
「元祖夢者遊撃隊! 時空を越えて今、ここに集結!!」
武者丸達の時代の頑駄無軍団で最強部隊と呼ばれていた元祖夢者遊撃隊が
高らかに鬨の声を上げ、その復活を宣言したのであった。
支援するしかないじゃないか
支援
支援2
「フン、夢者遊撃隊といえど一人一人は単なる若造に過ぎん! 力の差を思い知らせてやる!!」
「そいつはどうかな? 三人そろった俺達は……無敵だぜ!
斗機丸! 鎧丸! 久々にアレをやるぞ!!」
自信に満ち溢れた顔つきで武者丸は斗機丸と鎧丸にそう呼びかける。
「アレと言うと……『アレ』か?」
「よしっ、のったぜ!! ダブルライフル、ハイメガキャノン、チャージ開始!」
武者丸と斗機丸は鎧丸の前方に立ち、
鎧丸の三つの砲門が生み出すエネルギーフィールドにその身を委ねる。
「何をする気かは知らぬが、黙って見過ごしはせんぞ! 喰らえ、冥府真空刃!!」
魔刃頑駄無はファントムハーケンを振りかざして複数の魔力を纏った真空の刃を飛ばし、
夢者遊撃隊の合体攻撃を迎撃しようと試みる。
「そんな小細工は通用せん! 行け、武者丸! 斗機丸!!」
「おぉーっ!!」
鎧丸の掛け声で発射された高威力のビームはフィールドに包まれた武者丸と斗機丸を撃ち出し、
同時に放たれた幾筋ものビームの支援砲火とともに、
魔刃の放った技を消し飛ばしながらまさに弾丸のような勢いで突っ込んでいく。
「な、何!? この俺の技で……止められんだと!?」
「覚悟しやがれ魔刃頑駄無!!」
「この一撃でチェックメイトだ!!」
「もはや退路はない! 貴様の野望は今日この地で我らの友情の前に潰えるのだ!!」
三人は三者三様の決め台詞を魔刃に向かって言い放つ。
武者丸と斗機丸のエネルギーフィールドに挟まれ、身動きの取れなくなった魔刃頑駄無は
その勢いのまま地上に向かって突き進み、ついに空中にまで運ばれてしまう。
そこでついに武者丸と斗機丸は武器を構え、乾坤一擲の一撃を繰り出した。
「こ、この……ヒヨッコどもがぁぁぁぁーっ!!」
「必殺奥義、三位一体! 夢者遊撃断!!」
鎧丸のエネルギーフィールドが刀とナギナタの刃に集まり、十文字に魔刃頑駄無の体を斬り裂く。
……いや、斬り裂いたはずだった。
空中でろくに動けない魔刃頑駄無にこの連携をかわす術はない。
にもかかわらず、決め手の一撃は浅く鎧をかすめたにとどまった。
周囲にから立ち入る術はほとんどない閉鎖空間である地下とは違い、
ここ空中はいかなる乱入者も簡単に出入りできる開放空間である。
そう、空中は翼をもった者にとってはホームグラウンドにも等しい戦場なのだ。
「遅くなりました、堕悪魔刃頑駄無様」
「羽流鋭(ばるす)か……手間を取らせたな」
魔刃頑駄無を抱える堕悪武者、その名は堕悪闇軍団、空魔忍軍・軍団長の羽流鋭。
真っ赤な鎧に身を包み、ゴーグルのような目と巨大な翼を背負った派手な外見に反して
単独行動の多い魔刃の身を案じ、いついかなる時も密かに付き従う魔刃の懐刀である。
「堕悪魔刃頑駄無様、お一人での行動はお控えください。
あなたは兵である以前に我々を束ねる長なのですから」
「フン……聞こえるか、ヒヨッコども……いや、夢者遊撃隊よ!
今回は不覚を取ったが次はこうはいかんぞ!
いずれ我らの総力を以って貴様らを粉砕してくれる!
その日を楽しみに待っているのだな!
フフフハハハハ……ファファファファファ!!」
地面に空いた穴から飛んでくるなのはと鎧丸の砲撃をかいくぐりながら、
羽流鋭に抱えられた魔刃頑駄無はあっという間に空の彼方に消えていってしまった。
「クソッ! 魔刃の野郎を取り逃がしちまうとは!!」
「あそこまで追いつめておいて……無念だ……!」
やり場のない想いを抑えきれない武者丸達。
武者丸は怒りと自らの不甲斐なさに震える拳に魔刃頑駄無打倒を誓っていた。
「ところで……」
戦いが終わって一段落し、武装を解いた武ちゃ丸とトッキーは
集まってきた一同を前に二人の息をぴったりと揃えてその口を開いた。
「俺を」
「ワイを」
「騙してたってワケかーっ!!」
とりあえず目先の怒りを鎧丸から降りてきたシャチョーにぶつける武ちゃ丸とトッキー。
「人聞きの悪いこと言って欲しくないにゃー……わからなかったおみゃーらも悪いんだぎゃ!」
支援
天宮にいた頃はシャチョーは終始鎧丸から降りて来なかったため、
二人はその正体を知る由もなく、鎧丸をただの武者だと思い込んでいたのだった。
だが、そのあまりの不自然さに遊撃隊年少組は次々と突っ込みを入れる。
「まぁ、確かにず〜っと一緒にいて気付かないのもねぇ」
「特にトッキー君は頭脳明晰なはずなのに……」
「本当に分からなかったのか?」
一切反論することができず、そのまま黙り込んでしまう武ちゃ丸とトッキー。
ちなみに一人突っ込みを入れなかったユーノは……
「大体おかしいよ、あんなの……炭水化物の塊たった一つであそこまで異常に回復するなんて……
生物、物理、魔法学的にも質量保存の法則的にもあんな事ありえないよ……」
タコ焼きショックから未だに現実に戻れず自分の世界をさまよっていた。
彼の辞書に天馬の国沈没エネルギーという文字が記載されるのはもう少し先の事である。
「……で、シャチョーはこれからどうするの?」
なのは以外の誰もそんなユーノに気づくことはなく、そのまま話を続けるススム。
そんな彼の問いかけに、シャチョーは背中に哀愁を漂わせながらこう答えた。
「今、ジュエルシードをめぐる状況や天馬の国の事情は理解しているつもりだぎゃー。
それより何より紅零斗丸の仇は討たにゃならなければ……」
「鎧丸! そしたら、またワイらと一緒に……」
「……いや、それはできないぎゃー」
「ふにゃ!? な、何でや!?」
てっきり一緒に来てくれるとばかり思っていた武ちゃ丸は驚き、問い返す。
「今、ボクちゃんは一人の武者以前に鎧王グループの総帥だぎゃー!
ここは天宮じゃない、天馬の国みゃー! 資金や物資を供給するラインはここにはない!
後方からみんなの後ろ盾になり、バックアップする存在が頑駄無軍団にはどうしても要求される。
ボクちゃんみたいに一人くらい裏方に回る役も必要ぎゃー!」
「鎧丸、いや、シャチョー……お前、そこまで考えて……」
その答えに思わず感動するトッキーだが、
このシャチョーが一筋縄でいく人物なわけがなかった。
「ちゅーわけでそれ以外の戦いはおみゃーさんらにまかせるだぎゃー!
社長業はそんなにヒマじゃにゃーのよ!」
いやらしい笑みを浮かべて平然とそう答えるシャチョーに怒る武ちゃ丸。
「オンドレはーっ!!」
「一度覚えた金儲けの味はそう簡単に忘れられないみゃー!!」
「……アイツ、堕悪闇軍団より手強いかも……」
そんな破天荒なシャチョーに苦笑いするしかない新生夢者遊撃隊一同。
トッキーが最後にボソっとこぼした一言が皆の思っていた事全てを代弁していた。
その頃、アジトに向かって飛び去る最中の魔刃と羽流鋭はようやく余裕ができたのか、
一言二言言葉を交わしていた。
「堕悪魔刃頑駄無様、お怪我の方は?」
「大した事はない。しかしお前が来なければ俺は討たれていたであろうな」
「そのようなお戯れを……」
「俺は部下には真実しか告げん。あの紅零斗丸がその身を投げ出すだけの事はある……か。
それにあの魔導師の小娘だ。放っておけばかなりの傑物に育つぞ。
天馬の国沈没エネルギーの異常な数値も気になる。夢者遊撃隊……ゆめゆめ油断するでないぞ」
「御意に。して、その傷ついた兜はどうなさいます? いっその事新調なさいますか?」
羽流鋭は武者丸の一撃で破損した魔刃頑駄無の兜を見つめ、そう進言する。
「よい。修繕もいらぬ。これは俺自身への戒めだ。敵を侮ってかかった事に対する……な。
あの若造、武者丸といったな……その名、忘れん」
魔刃頑駄無は羽流鋭と話しながらも、
その眼は新たに立ち塞がる強敵との再戦に向けられていた。
握りしめた拳から滴る血はどす黒く、彼の業の深さを表しているかのようであった。
支援3
「……ったく、シャチョーにも困ったもんやで!」
「まぁそう言ってやるな。アイツの言ってる事、アレはアレで間違っちゃいないさ。
……とりあえず疲れはしたけどな」
「ハハハ……それで、用は済んだんでしょ、二人とも。これからどうするの?」
とりあえずの目的を果たしたので、当面の目標を失った新生夢者遊撃隊。
当然ジュエルシード捜索という最優先事項はあるものの、情報がなければ動くこともできない。
「あぁ、それはもう決めてある。俺自身今日の戦いで結構なダメージを負ったから、
一度爆流頑駄無に診てもらおうかと思っている。
なのは達も家に送り届けないといけないし……海鳴に戻ろう」
「海鳴に戻るの? だったらみんな、家においでよ!
私の家って喫茶店をやってて、おかーさん手作りのすっごく美味しいシュークリームが自慢なの!
今までのお礼ってことで私にごちそうさせて!」
トッキーの意見に便乗する形でなのはは笑顔でそう提案する。
しかし、その笑顔はどこか陰のある、無理をしているかのような笑顔で、
彼女は彼女なりにこの旅で見つけた問題点と向き合っているかのようであった。
そしてここにもう一人、頭に浮かんだ記憶の欠片と格闘している少年がいた。
「……あれ、海鳴って確か……はやてちゃんが引っ越していった……?
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「やっとの事でどうにか魔刃頑駄無は追い払ったけど……
あの人たちが黙ってジュエルシードを集めるのを待ってくれるはず、ないよね?」
「そうやな。きっとワイらが想像もせんおっそろしい手を考えとるはずや」
「……でも、普段堕悪闇軍団ってどうやって過ごしているのかな?」
「ん? そー言うたらワイらの行く先でしか見たことないな。何やっとんのやろ?」
「そんな堕悪闇軍団が私達の知らない所で何をしているのか?」
「今度はそこに完全新作書き下ろしで大注目や!」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之壱拾四!」
「『実録・堕悪闇軍団二十四時』!」
「リリカルマジカル……あれ、そういう話だと私達の出番は?
『なの』も『やでっ!』も付いてないよ?」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
羽流鋭 [バルス]
出典:新SD戦国伝 伝説の大将軍編
モデル:ベルガ・バルス
新生闇軍団の誇る四魔忍軍、空魔忍軍を統括する武者。
その名の通り空中戦を得意とする兵の長で、自らも高い空戦能力を有する。
自分の力に絶対の自信を持っていて、正々堂々とした戦いを好む。
必殺技は超スピードで敵を翻弄し、切り裂く「紅鷹の舞」。
この世界では堕悪魔刃頑駄無の側近として影に日向にその力を振るう。
なお、某天空の城の滅びの呪文との関係は皆無である。
======
投下終了!皆さんご支援ありがとうございました。
ようやくメインキャラが出揃ったかな。
次回は神姫書き下ろしを予定していますので以前からの読者様もお楽しみに!
やっと、やっとここまでキタ!
あ、誤字発見orz
>>613最後の行
×その事態を黙ってみていらず
○その事態を黙って見ていられず
神姫書き下ろしを
↑
ナ、ナンダナッテー
先生天使型あーんばるがいいと思うわ\(^o^)/ナンテコッタイ
>リリカルスクリーム氏
まさかのひぐらし参戦!K1達がどう物語に絡むのか楽しみです。
GJ! 武者○伝リアルに読んでました。懐かしいです。しかし、シャチョー……。くえん男だ。
てすと
642 :
りり剣:2008/01/13(日) 23:11:54 ID:y1UjUvDA
りり剣心の番外編その三が出来たので投下よろしいですか?
643 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/13(日) 23:12:36 ID:m2R03F1r
おねがいしまーす。
644 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:16:47 ID:y1UjUvDA
答えがなかなかみつからない。
年月が過ぎ行く、しかし剣客は微笑みを絶やす事なく。
流れる時のまま、吹き行く風のままに答えを探す。
緋村さん、志々雄さん。僕はゆっくりですが答えを探して行きます。
魔法少女リリカルなのはStrikerS−時空剣客浪漫譚−始まりますね。あはは
番外編その三「答えを求める微笑みの剣客、前編」
「わぁー、ここが日本なんですか?」
眼の前に広がる町並みを見渡しながら宗次郎は感嘆の声をあげる。
「そうよ〜。宗ちゃんの言った国はここ」
彼の一歩前で歩きながら、戦闘機人集団ナンバーズのNo.4、クアットロがそう教える。
何故、彼とクアットロがこの世界にいるのか……それは数時間前に遡る。
※スカリエッティのラボ内にある訓練室。
そこでは三人の少女の掛け声が宗次郎に向けて放たれていた。
「はぁっ!!」
「そ、宗ちゃん早いっス!!」
「そこ!」
宗次郎はDr.スカリエッティに世話になってからはずっとナンバーズやルーテシア達と日々を過ごしていた。
最初のうちはトーレが彼に実戦訓練を行っていたが、次第に力がついてきている事も実感し妹達の訓練の相手をさせるようになった。
「当たれぇぇっ!!」
『エアライナー』で動き、『ガンナックル』の一撃を与えんと叫ぶノーヴェ。
「やあぁっ!」
『ライディング・ボード』を駆使し、ディエチと共に射撃を行うウェンディ。
速い……
宗次郎との訓練で三人が何度も頭に浮かぶ言葉。
狙っても、防いで、避けて反撃に転換しても自分の打撃や射撃は彼に当たらない。
ただ、響くのは彼から放たれる斬撃を防いだ時の戟音。
しかし、彼女らは彼への対策を打ち出している。それは……
射撃を避けさせ、その速さを逆手にとって真っ向からの交差法でノーヴェが宗次郎を捉える作戦。
645 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:21:24 ID:y1UjUvDA
ノーヴェがウェンディ、ディエチに目線を合わせると彼女達は頷いて再び彼に射撃を始める。
先程の三者三様から一転した呼吸の合わせ方に宗次郎は少し驚く。
「へえ、そうゆう動きもあるんだ」
ウェンディのライディング・ボードから、ディエチの狙撃砲「イノーメスカノン」からの射撃を回避し宗次郎は直ぐさまディエチへと接近し新しくスカリエッティに作製してもらった刀の柄を握り締めて抜き払う。
「くっ!」
予想通りではあるが彼の脚力と抜刀速度にディエチは顔を歪ませながら紙一重で避け、一閃する刀を見送る。
「これが当たらなかったら宗ちゃんは鬼子っス……よ!!」
そう告げ、ライディングボードで宗次郎の背後に回り込んだウェンディは射撃へと行動を変換する。
「わっ」
発言とは裏腹に彼は微笑んだまま彼女の攻撃を回避する。
予想はなんとなくしてたけど、宗ちゃんやっぱ鬼子っス……。
でもこれで私の後ろから!
ショックを受けながらもウェンディはディエチと共に彼へと射撃を行う。
そして、宗次郎は刀を肩に担いでウェンディへと走り込む。
ライディングボードを盾として展開し、彼の斬撃を受け払ってみせる。
「そんな優しい笑顔で来られると照れるっス…よ…あれ?」
軽い衝撃が肩に当たりウェンディは辺りを見回す。
後ろっ!?
自分を踏み台に飛んだのだと理解し後ろを振り向くと宗次郎はノーヴェと打ち合っていた。
篭手をはめた右手で彼の刀を防御するように殴り付け。そのまま身体へと打ち込む。
鈍い音が響く……。
「ディ……っ!?」
宗次郎が離れた今、彼女とで狙えば!とディエチを見遣る……だがディエチは腹部を抑えて俯いている。
あの時、打ち込まれて……くっ!?
再び宗次郎の方へと視線を戻すと彼の握っていた刀は砕かれ、ノーヴェのガンナックルが彼の身体に突き付けられていた。
「はぁ、はぁ……勝負あり、今回は私達の勝ちだぞ」
「あははは、強くなりましたね皆さん」
チャキンッと砕かれた刀の音を立てて鞘に納め、宗次郎は彼女の頭を撫でる。
「っ!!撫でんな!」
支援
647 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/13(日) 23:31:37 ID:yRv3N5tR
支援
648 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:34:57 ID:y1UjUvDA
顔を赤く染めて怒るノーヴェに「あはは、すみません」と答え。微笑んでディエチへと歩み寄って手を差し出し、彼女を立ち上がらせる。
「大丈夫ですか?ディエチさん」
「あ、うん」
「宗ちゃんてば本当に鬼の子っスよねー」
そう言われ、ウェンディに顔を見合わせると彼女は悪戯っぽく微笑んでいる。
「あはは。そうですか?」
「そうっスよ♪」
649 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:36:51 ID:y1UjUvDA
「あ、宗次郎。私ら次は勉強だけどお前はDr.のところ行かなくて良いのか?その……刀壊しちまったけど」
ノーヴェの指摘に宗次郎は、ぽんっと手を合わせる。
「あ、ほんとだ♪じゃあ、三人とも失礼します。勉強頑張って下さい」
「ああー怒られたらごめん。だからなー」
「行ってらっしゃい宗次郎」
「宗ちゃん好きっスー♪」
「Σって何口走ってんだよ」
>>603 GJ!!ひぐらしが来るとは・・・このまま劇場版ハカイダーも出してくれw
私怨
652 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:43:51 ID:y1UjUvDA
※研究室
モニターに写る宗次郎達を見据えてスカリエッティは通信機越しの誰かに告げる。
「強くなったよ、彼は……」
『そりゃ俺が作り上げた修羅だからな』
「それはそうと君が言っていたクローンだが調整が遅れてしまう……そちらに着くのは時間が掛かるかもしれないぞ?」
『いいさ、まだ事は穏便にしなきゃな。少数だがこちらには鼻の利く犬が何匹もいるからな……俺は奥にいるからなかなか出張れねえ。』
「わかった、こちらも早くする。」
そう答えると嬉々とした口調で『期待してるぜ』と告げられ、通信機は途切れる。スカリエッティは『JINE・UDOU』とプレートに刻まれているポッドを見遣ってから部屋を後にする。
「やあ、待たせたかな。宗次郎君」
「あ、いえ。」
研究室を出てから彼は宗次郎が立っていた中央の広間へと赴いた。
「この子を壊しちゃいました♪」
笑顔でそう言い、宗次郎は腰から鞘ごと刀を抜き払って差し出す。
「構わないよ、こちらも急ごしらえで造った物を渡してしまった。済まないね」
「弁償はしませんから♪」
笑顔でそう述べる宗次郎にスカリエッティは微笑んで「ああ」と頷くがボロボロに傷ついた服装を見て話す。
「それと……新しい服を買った方がいいな宗次郎君」
「あはは、そうですね。ずっとこの服と『じゃーじ』も飽きますし」
「では、君の居た『日本』に行ってみるかな?」
「でも、僕のいた頃と大分様変わりしてるって聞きましたけど?」
そう聞き返すとスカリエッティは頷いて頭上のモニターを表示させる。そこに映し出されたのは第97世界の『日本』の町並み。
かなり様変わりしている日本の姿に宗次郎は驚いた表情で見上げている。
「驚いていると言う事は本当に違うようだね。そんな世界に君一人を行かせても困るだろうし……誰が良いかな?」
「そうですね、ドゥーエさんと連絡は着きますか?」
彼から告げられた予想外の名前にスカリエッティは少し驚いた表情を浮かべる。が、すぐに「ああ」と頷く。
支援1
654 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:55:29 ID:y1UjUvDA
「まだ、会った事無いですし」
「わかった、じゃあ。ドゥーエと面識のあるクアットロを案内につけさせよう」
「ありがとうございます。」
ピクン−−
物影から自分の会話を聞いている誰かが居た事を宗次郎は気付き、背後を振り向く。だが、そこには誰もいない。
……−−さんかな?
「どうかしたか?」
「あ、いえ。何もありません」
655 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:57:29 ID:y1UjUvDA
「ああ、そうだ君の武器なんだが……なかなか君の速さに耐えれるものが無いな」
「そうですね……服のついでに見てきても良いですか?」
「ああ、構わない。クアットロ」
スカリエッティが名前を呼ぶと頭上のモニターとは別にクアットロの姿が映ったモニターが現れる。
「宗次郎君の服を見繕ってあげてくれ、それと……ドゥーエと会うそうだ」
『そうですか……喜んで案内してあげるわ、宗ちゃん』
「お願いしますクアットロさん」
『了ー解♪』
656 :
りり剣心:2008/01/13(日) 23:58:52 ID:y1UjUvDA
前編は以上です。
職人の皆さんGJです♪
GJ!!
『JINE・UDOU』……っあの殺人狂ですか!?
それに、あの通信の相手と物影の誰かって、まさか…
GJ!宗次郎を強いっすね。それはそうと、1:00頃からリリカル電王の第一話投下してよろしいでしょうか?
いいとも〜♪
乙でした
『JINE・UDOU』……!?キッチンでは負けた事がない人か!!
時間になったので投下してよろしいでしょうか。
支援
それでは、投下します。
仮面ライダーリリカル電王sts第一話「次元を超えて」
その頃、デンライナーでは、
「気配が全く掴めねぇ。」
モモタロス達が悪戦苦闘していた。普通ならケータロスに掛けるが肝心のケータロスが車内にあった為、このようなことになっている。このまま、打つ手はないのかと諦めかけたその時!
「やっとかよ、良太郎の気配見つけたぜ!あの野郎どこほっつき歩いてやがったんだ。話してくるぜ。」
モモタロスは、勢いよく良太郎の気配がした場所へ向かった。
支援
支援
良太郎は、戸惑っていた。いきなり次元世界だの時空管理局だの言われたからである。
困り果てた様子の良太郎へ、なのはは、近寄り、話しかけてきた。「私の名前は、高町なのは。あなたの名前は?」良太郎は答える。「野上良太郎と言います。しかし、ここどこですか?ミッドチルダなんて場所知らないし…。」
その後、なのははミッドチルダや時空管理局について説明し、話が佳境に差し掛かった時、突然、スバルが倒れたのだ。ティアナとなのはが、スバルを医務室に運び、良太郎は、いろいろ考えていた。(皆、どうしてるのかな?)良太郎が、物思いに拭けっていると、
支援1
支援
そして電王さんの次は俺がやります。
今回はちょっとだけエロいですよ〜
おぉ〜!ライダーさんお久しぶりです!
突然、基地内に、アラートが鳴り響いたのだ。
「何があったん!」
部隊長であるはやてがオペレーターに聞くと「B地区に正体不明の魔力反応とガジェットが出現、航空魔導士隊が向かっています。」と言い、はやては、
「スターズとライトニングを向かわせて!スターズ1とライトニング1は正体不明の魔力反応の方を、残りはガジェットを頼むで。」はやては、そう指示すると小さく呟いた。
「ホンマ、何が起きとるんや。」
一方、良太郎はそのB地区に迷い込んでいた。
「ここは、どこだろう。」
そこに、ガジェットが襲いかかる。
「うわっ。どうしよう。」ガジェットに囲まれている良太郎。
その数なんと100機であり、ダメだと思った次の瞬間、桜色の閃光が全て破壊していた。「りょ、良太郎君、何でここに。」
「いや、迷っちゃって。」
その時だった、二人の目の前にモレクイマジンが現れたのである。
「何で、電王が此処にいるんだ!」
良太郎は驚愕した。(何故、イマジンが)そう考えた時、隙を突いて攻撃してきたのだ。
支援2
なのはは、防ごうとするも距離が遠すぎて届かない。避けるにしても瓦礫が多すぎた。モウダメだ。そう思った時、医務室で寝ていたハズのスバルが何故か鉄パイプで攻撃を防ぎ、「す、スバルちゃん。身体大丈夫。」
良太郎は問うがスバルは、こう答えたのだ。「何、言ってやがる。お前こそ、大丈夫かよ!あんなヘナチョコな攻撃ぐらい避けるぐらいしやがれ!!」
良太郎は驚いた、さっき、会った時と口調が全然違っていたのだ。「ち、ああもう面倒くせぇなぁ。おい、スバル!説明しやがれ。」「もう、分かったよ。」そう言った後、おもむろにスバルは説明した。
「あの、言っても解らないと思いますけど、今、私の中にイマジンというのが憑いているんです。」
良太郎は、とてつもなく驚いた。
支援3
「その、イマジンの名前はえ〜っと確か、「えっと、もしかして、モモタロス?」スバルが説明しようとすると良太郎は呟いた。
「そうそう、モモタロスです。」
「えぇ〜。」
良太郎は、ミッドチルダに来て、二度目の驚愕をした。
「相手にされなかつ出番がないのは寂しいな。」
「えぇ、ユーノ君やクロノ君の気持ちがわかりました。」
かたや、一方では、なのはとモレクイマジンがいつの間にか仲良くなっていたのであった。
次回予告
モモ「いよいよ、俺の出番だぜ!大暴れしてやる。」
ハナ「ちょっと、モモタロス!その前に何でスバルに憑いてしまったのかの説明があるでしょ!」
モモ「お、おう!分かってるよ!次回「次元を超えて俺、参上!」ハナ「次回も、見てください」
し・・しえん?
最後のレスで急に改行が上手くなってるwwww
以上で投下終了です。途中、ちょっとミスもしました。あと、最後のところで「相手されなかつ出番がない」ところと次回予告を「相手されないしかつ出番がない」と仮面ライダーリリカル電王sts第二話と修正して下さりますと助かります。
678 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/14(月) 01:26:21 ID:RtOZsVEK
スバルにモモが憑いたって事はフォワード全員に憑くフラグか。
ともかくGJです。
GJ
改行を多用すればもっと読みやすくなりますよ。
五分後に投下します。
頼む…今日こそちゃんと投下できてくれ…
行きます
【平成ライダーサイド】一話「シロクマ奇械人の、南極解凍作戦」Bパート
【AAMON南極アジト】
南極にあるAAMONのアジト。
このアジトの地下には七千度の熱風を放つウルトラヒーターが装備され、熱風を外部に発射し、南極の氷を溶かしているのだ。
「はっはっはっは!科学員よ、世界沈没まで、後どれくらいだ?」
「計算では、あと三日です。」
「もうすぐだ…もうすぐ世界は沈む…そして俺はその功績を認められ、大幹部に…」
大幹部になる自分を想像し、不気味に微笑むシロクマ奇械人。
しかしそんなシロクマ奇械人の耳に、監視員の連絡が入ってきた。
「シロクマ奇械人様!周辺に怪しい奴らが!!」
「何!?一体何処のどいつだ!?」
【アジト入り口周辺】
地下アジトの外装は、巨大な氷山の形に建設してある。
外装の壁は氷によく似、低温を発する特殊金属でできているため、外からは氷山にしか見えないのだ。
防寒着を纏った矢車達もそれにまだ気付かず、影山、シャマルと共に氷山を見ながら立ち尽くしていた。
「うわ〜でかい氷山…ここで間違いないの?」
「ここの地下から大きなエネルギー反応があるから間違いないわ。」
「反応があるってことは…アジトはこの氷山の下かな?で、入り口は何処にあるの?」
「それは…」
「シャマ姉?」
「…分からないわ。」
「あ…そう…」
「…」
矢車はしょっていたリュックを下ろし、中から斧を取り出す。
「兄貴?」
「…!」
矢車は氷山に近づくと斧を振りかぶり、氷山に向けて振り下ろす。
すると氷山に当たった斧は粉々に砕け散り、斧が当たった筈の氷山は傷一つ付かなかった。
「ああ!?」
「想さん…これって…」
「氷にしては硬すぎるな。おそらく氷と同じ温度を放つ特殊な金属だ。これじゃあ大抵の人間は気付かないな。俺達もこれが氷にしか見えなかったため、アジトは地下にあるのだと思いこの氷山を怪しまなかった。」
「想さん、じゃあ…」
「アジトは地下にあるんじゃない。この氷山がアジトだ。」
「じゃあ地下の反応は運ばれたって言う機械のものか…さすが兄貴!」
「氷山を徹底的に調べていけば、入り口が何処かにあるはずだ。」
「よく見抜いたな!」
「「「!?」」」
氷山の氷壁の一部が扉のように開き、中からシロクマ型の怪人とメリケンサックを装備した戦闘員達が三人の前に現れた。
また駄目か…避難所行ってきますです。
避難所に全部投下してきました。
どなたか協力お願いしますです…
なんか今日もまた悲劇が起こってる……
それじゃあ投下良いですかね? シノブ伝クロスの『ニニンがなのは伝』なんですが。
そうじゃあ投下します。
シノブ伝クロスのギャグです。
魔法少女ニニンがなのは伝3 「看病と聞いてエロイことしか考えられない……そんなお前は俺の兄弟だ〜 by音速丸」
今までのあらすじ、変態セクハラ魔人と3馬鹿忍者が海鳴の町にやって来たのでした。
「ちょっ! なのはちゃんそれマジ容赦ないよ!!」
「えっと…そう言われましてもこの台本にそう書いてあるので…」
「いやっ! 幼女にヒドイ事を言われるのは案外悪くないぞ!」
「サスケさん……あんたって人は」
本当のあらすじ、音速丸ご一行がなのは達の所にやって来たのでした。
「おかしい…(若本)」
音速丸はハラオウン家の居間でスナックとコーラを食しながら話題のヤンデレゲーが原作のアニメを見ながら呟いた。
サスケが音速丸のその独り言を聞いて言葉を返す。
ちなみにサスケはさすがに何もせず厄介になるのはあまりに申し訳ないという事で家事に勤しみ部屋の掃除をしていた。
「おかしい? あ〜“スクールデイ○”ですか。確かにこんな主人公が女の子とチョメチョメでニャンニャンするなんておかしいですよね〜」
「ぶるううわあああ!! 違うぞいサスケ! まあ確かにそれも一理あるが……俺が言いてえのは俺達のこの状況だよ!!!(若本)」
「はあ…と言いますと?」
「俺達がここに来てどんだけ経ってるよ〜サスケ?(若本)」
「2週間くらいですかね」
「そのと〜り! 2週間だよ2週間、普通それくらい時間がありゃあ女キャラの一人や二人とフラグくらい立つだろうがよ!? なのに俺たちときたら、こうやって時間を無駄に浪費してるだけじゃねえかよ!!!(若本)」
その音速丸の言い分に流石にサスケも開いた口が塞がらなかった。
サスケは仕事の為に家を開けがちなハラオウン家の家事手伝いに忙しいし他の忍者も無駄飯喰らいを感じて高町家や八神家の家事や家業の手伝いに回っているが、音速丸ときたら毎日エロゲ(しかもクロノの部屋のPCで)やってるかアニメ見てるかしかないのだ。
「いや音速丸さん……やっぱフラグ云々を言うなら何か行動をしてからの話では?」
「ほ〜う…何か行動? 例えば何だサスケ?(若本)」
「まず我々の家事に手を貸すとか…」
「大却下ぜよ〜! そういうのはおめえらがやってろい!(若本)」
「うわ〜堂々とニート宣言ですか? それじゃあ他のクロス作品のキャラでも見習ったらどうですか?」
「ほう〜う、サスケにしちゃあ良い事言うじゃねえか。それじゃあ他のクロス作品キャラがどうやってフラグを立ててるか分かるかサスケ?(若本)」
「そうですね〜、まずは劇的な出会いとか?」
「俺達の出会いも十分に劇的だったぜ〜(若本)」
「いきなりセクハラ攻撃ですからね……それじゃあ、やっぱり恒例のあのイベントですかね…」
アースラ内の訓練室になのは・フェイト・はやての3人が並んでいる。その3人の前には音速丸が腕を組んでパタパタと飛んでいた。
「え〜では、そういう訳でこれからおめえらと模擬戦を行ううう!! ぶるあああ!!(若本)」
いきなりハイテンションでぶっ飛んでる音速丸になのは達は恐る恐る疑問を口にした。
「えっと…音速丸さん…どうして突然模擬戦を?」
「どういう訳なのかよく分からないんですが…」
「なんか、相変わらずテンション高いんやな〜」
音速丸は厳密な会議の結果(酒飲んでアニメ見ながらサスケ達とくっちゃべった)やはりクロスキャラがフラグを立てるには模擬戦が1番という結論に落ち着いた為にこうしてなのは達を集めたのだった。
「グダグダあふあふ言ってんじゃねええ!!! 俺がやるって言ったらやるんだよロリっ子どもがああああ!!!!(若本)」
「でも私達って結構魔道師ランク高いんですよ?」
強引な俺理論を展開する音速丸になのはが心配そうに聞く、だが音速丸は不敵に笑ってこれに返事を返した。
「ふっ…おめえら〜、一つ聞くがこの世で1番強いと思うのはだれだ〜?(若本)」
その突然出た音速丸の質問になのは達は困惑しながらもそれぞれに答える。
「孫悟空」
「江田島平八」
「範馬勇次郎」
「くく…実はな〜俺は孫悟空と戦って勝ったんだぜ〜(若本)」
「「「本当ですか!?」」」
「もちろんさ〜(若本)」
3人にそんな事を言う音速丸、その彼に近くで成り行きを見ていたサスケが耳打ちする。
「音速丸さん、子供に嘘言っちゃだめですよ。っていうかこの子達って強いらしいですから止めた方が良いですよ…」
「何言ってんだよサスケ〜俺が孫悟空と戦ったってのは本当だぜ〜。それに所詮9歳のロリっ子が使う魔法なんて大したことねえよ〜(若本)」
「音速丸さ〜ん、それじゃあ始めますよ」
「お〜う分かったぜなのは〜。ほれサスケ下がってろい、このロリっ子どもを今からホヒンホヒンにしてやるからな〜(若本)」
音速丸の話を信じた3人の魔法少女は全力全開、手加減抜きで魔法を使った。
「スターライト…」
「プラズマザンバー…」
「ラグナロク…」
眩い光が収束し莫大な魔力が渦を巻き、3人の最大最強の大技が放たれる。
「「「ブレイカー!!!」」」
「げぼちょおおおおおおんんんん!!!!!(若本)」
今日も哀れな珍獣の絶叫が木霊する。
「ま〜ったく。えれえ目に会ったぜ、まさかあんな魔法使うなんてよ〜。っていうか全然魔法少女的じゃねえぞあれは…(若本)」
音速丸は先の模擬戦で大怪我(?)を負い体中に包帯を巻いた状態になっていたのだ。
音速丸はそうしてハラオウン家のベッドの上で養生しアニメを見ながら愚痴を漏らす、まあ彼にとってはこの方が文句を言われずにアニメを見れるのでありがたい限りだった。
そこにノックが鳴りフェイトの声が届いた。
「あの…音速丸さん…ちょっと良いですか?」
「むううう!! ちょっ、ちょっと待ちなさいよマドモアゼル! 今、股間のエッチピストルを仕舞うからして〜(若本)」
「は、はい…」
音速丸はそう言うと見ていた18禁アニメの再生を止めて散らばっていたエロゲーのパッケージを仕舞って、難しそうな本を並べて最低限の見栄を張る準備を整える。
「ささ、お嬢さん。準備が整いましたぞなもし〜(若本)」
「それじゃあ…失礼します」
音速丸のいる部屋にフェイトがおずおずと入ってくる、彼女は音速丸の包帯だらけの身体を見て心底すまなそうな顔をする。
「その…すいません。私達のせいで音速丸さんにケガをさせて…」
「いや〜、まあ気にすんなってよ〜ミス美少女〜。俺ってばあの時変身するの時の呪文考えてたらボーっとしちゃってよ〜、おめえらは悪くねえって(若本)
「そ、そうなんですか?」
元々は音速丸が言い出した模擬戦なのにケガをさせた責任を感じるあたりフェイトの人柄の良さが伺えた。
「でも私のせいでもありますから……看病させてもらっていいですか?」
「なんですとおおおお!!! まあいいだろう、おめえがどうしてもと言うならば看病させてやろう〜(若本)」
こうして音速丸はフェイトにトンデモ看病をさせることになった。
音速丸はさっそくフェイトの膝の上を占拠してセクハラモードに突入する。
「看病と言うものは痛みに震える患者に直接手を触れて痛みを和らげる…ということなのだ!! まずはケガの早くなる呪文キダイスと唱えながら頭をナデナデしろい!!!(若本)」
「分かりました、キダイスキダイスキダイス、こうですか?」
「う〜ん、もっと〜もっとだ〜!!!(若本)」
「キダイスキダイスキダイスキダイス(以下略)」
まあ、つまり“大好き”に聞こえるっていう最高に馬鹿らしいセクハラトラップな訳である。
そして音速丸がそれだけで終わるはずも無く、彼のセクハラ攻撃はまだまだ続く。
「よ〜し次はシテルアイと言いながら包帯取替え〜」
「シテルアイシテルアイシテルアイ」
「では音速丸様ウフ〜ンと言いながらメシ〜」
「音速丸様…ウフ〜ン」
「それじゃあ、服を脱いで1番セクシーだと思うポーズをしろい!!!!(若本)」
「ふえ? セクシーですか?」
もはや取り繕う事もしなくなった音速丸、突っ込み役がいない為にどこまでもヒートアップしていくセクハラ攻撃であった。
「お〜い音速丸。生きてるか? フェイトがいないんだが…」
そこでクロノが見たのはフェイトの膝の上でにやけた顔でよだれを垂らす音速丸の姿だった。
「音速丸……ブレイズキャノンで黒焦げかスナイプショットで蜂の巣のどっちが良い?」
「ちょっ! 待てってクロスケこれには深〜い訳が(若本)」
「問答無用」
「ぶるううあああああああああああ!!!!!(若本)」
この珍生物は何度ヒドイ目にあっても懲りたりはしない、今日も海鳴の町に彼の声が木霊する。
続くかも(?)
投下終了です。
ギャグって難しいですね、思ってたよりもノリが悪い、猛省しなければ。
ついでに代理投下で最初から投下させていただきます。
【平成ライダーサイド】一話「シロクマ奇械人の、南極解凍作戦」Bパート
【AAMON南極アジト】
南極にあるAAMONのアジト。
このアジトの地下には七千度の熱風を放つウルトラヒーターが装備され、熱風を外部に発射し、南極の氷を溶かしているのだ。
「はっはっはっは!科学員よ、世界沈没まで、後どれくらいだ?」
「計算では、あと三日です。」
「もうすぐだ…もうすぐ世界は沈む…そして俺はその功績を認められ、大幹部に…」
大幹部になる自分を想像し、不気味に微笑むシロクマ奇械人。
しかしそんなシロクマ奇械人の耳に、監視員の連絡が入ってきた。
「シロクマ奇械人様!周辺に怪しい奴らが!!」
「何!?一体何処のどいつだ!?」
【アジト入り口周辺】
地下アジトの外装は、巨大な氷山の形に建設してある。
外装の壁は氷によく似、低温を発する特殊金属でできているため、外からは氷山にしか見えないのだ。
防寒着を纏った矢車達もそれにまだ気付かず、影山、シャマルと共に氷山を見ながら立ち尽くしていた。
「うわ〜でかい氷山…ここで間違いないの?」
「ここの地下から大きなエネルギー反応があるから間違いないわ。」
「反応があるってことは…アジトはこの氷山の下かな?で、入り口は何処にあるの?」
「それは…」
「シャマ姉?」
「…分からないわ。」
「あ…そう…」
「…」
矢車はしょっていたリュックを下ろし、中から斧を取り出す。
「兄貴?」
「…!」
矢車は氷山に近づくと斧を振りかぶり、氷山に向けて振り下ろす。
すると氷山に当たった斧は粉々に砕け散り、斧が当たった筈の氷山は傷一つ付かなかった。
「ああ!?」
「想さん…これって…」
「氷にしては硬すぎるな。おそらく氷と同じ温度を放つ特殊な金属だ。これじゃあ大抵の人間は気付かないな。俺達もこれが氷にしか見えなかったため、アジトは地下にあるのだと思いこの氷山を怪しまなかった。」
「想さん、じゃあ…」
「アジトは地下にあるんじゃない。この氷山がアジトだ。」
「じゃあ地下の反応は運ばれたって言う機械のものか…さすが兄貴!」
「氷山を徹底的に調べていけば、入り口が何処かにあるはずだ。」
「よく見抜いたな!」
「「「!?」」」
氷山の氷壁の一部が扉のように開き、中からシロクマ型の怪人とメリケンサックを装備した戦闘員達が三人の前に現れた。
テスト、書き込めてる?
ありがとうございます!
あ、まとめに乗るときは最初の地下アジトの地下って部分を消してほしいっす。
ヤバイ俺も長文書き込めなくなった!! マジでどうなってるんだ!!!
クッソォォ! 何故携帯ではコピペできない!
…出来ても文字数最大1024字では無理かっ!
694 :
×DOD:2008/01/14(月) 02:25:29 ID:HeJuhwSF
代理も書けなくなるとか何というカオス…
ならば俺が今仕事行く前に再び代理投下しときますね。今度は代理と書いておきます。
「ふん…AAMONの方からお出ましか…入り口を探す手間が省けて丁度良い。」
矢車は不敵な笑みを浮かべてそう言う。
「ほお…貴様ら俺達を知っているのか…」
「まぁ…北欧じゃ随分お前らの仲間を倒したよ。」
「そうか…貴様らが噂の現代の仮面ライダーか…良いだろう、ここで始末してやる!かかれ!」
「ギイィィィィイ!!」
戦闘員軍団はメリケンサックを構え、三人に襲い掛かる。
「兄貴!」
「ああ…」
矢車と影山は腰のゼクトバックルを開き、ホッパーゼクターを呼ぶ。
二体のホッパーゼクターはジャンプを繰り返しながら先頭の三人の戦闘員にダメージを与え、その衝撃でバウンドして二人の手に収まる。
「「変身!」」
『『HENSINN! Change!Kick(Punch) hopper!』』
矢車はキックホッパー、影山はパンチホッパーに変身し、シャマルは騎士甲冑を纏う。
「堕ちろ!」
「ッセヤ!!」
キックホッパーとパンチホッパーは襲い掛かる戦闘員のメリケンサックをかわし、お互いの得意な戦法で応戦する。
キックホッパーの美しいキックが風を切り、パンチホッパーの荒々しいパンチが敵を砕く。
シャマルは…
「…」
武器がないので何もできず。
「なんか悔しい〜!」
とシャマルが悔しがっている間に戦闘員は全滅する。
「はぁ…」
「兄貴、こんな奴ら相手にならないね。」
「ほぉ…」
シロクマ奇械人は二人の戦闘能力に感心し、不気味に微笑む。
「お前…俺達を笑ったな!」
「おい、何が可笑しい?」
「いやいや、お前達の力に感心しただけだ。どうだ我々の仲間になる気はないか?」
「…あ?」
「何!?」
シロクマ奇械人に突然の申し入れに二人は驚く。
「我々の組織は、この腐りきった世界を滅ぼし、我々の望む薔薇色の世界へ作り変えるのが目的だ。
調べたところによれば、貴様ら二人はZECTという組織に見捨てられ、あらゆる物を失ったそうじゃないか。
どうだ?こんな窮屈な世界、ぶち壊して自分達の望む世界を作り上げようとは思わないか?」
「…」
「…」
無言でファイティングポーズを取るダブルホッパー。
その視線には一点の迷いもない。
「ほお…お前達はやさぐれているとも聞いていたが、どうやら腐っても仮面ライダー、悪の手先にはならないということか…」
「勘違いするな、お前が気に入らないだけだ。」
「俺は…ただ兄貴に付いていくだけだ。」
「その口、いつまで叩けるかな?」
「何?」
「後ろを見ろ!」
シロクマ奇械人は自分の鋭い爪が付いた指で後ろを指差す。
「「!?」」
ダブルホッパーはシロクマ奇械人が指差した方向を振り向くと、そこには背後から戦闘員に捕獲され、首筋にナイフを突きつけられているシャマルの姿があった。
「シャマ姉!」
「ごめんなさい!少し油断したばっかりに…」
「女を放して欲しければ、変身を解除して投降しろ!」
「クックックッ…はっはっはっはっは!」
「兄貴!?」
「む!?緑色の奴、気が狂ったか!?」
「…クロックアップ!」
『CLOCK UP』
クロックアップ…体のサインスーツにタキオン粒子を伝わらせ、超高速移動を可能にする特殊機能。
ZECT製ライダーの専売特許でもある機能である。
キックホッパーはこのクロックアップを使用し、一瞬にして戦闘員を倒し、シャマルを救出した。
「ば…馬鹿な!?」
「クロックアップについては知らなかったか…もっとちゃんと調べておくべきだったな。」
「クソォ!」
「バカ女、相棒と一緒にアジトに行け。この熊は俺が倒す。」
「うん…ってバカ女は余計よ!」
「それに兄貴…あれシロクマ…」
「気にするな。行け!」
「う…うん…」
「もう…想さんのバカ…」
二人は開いていた氷壁の扉に入り、アジトに潜入する
「逃がさ…うお!?」
二人を追おうとしたシロクマ奇械人の顔面にハイキックを見舞う。
「うぐ…貴様!死ね!」
シロクマ奇械人は両手の鋭い爪を振るい。キックホッパーに襲い掛かる。
しかし、いくら強力な力を持っていたとしてもシロクマ奇械人は誕生したばかりの怪人。
四年間戦いを経験して来たキックホッパーの相手になる筈もなく、シロクマ奇械人の爪はかわされ、防がれ、そして反撃を貰う。
「グオ!…はぁ…はぁ…クソォ…」
シロクマ奇械人は反撃を受けた個所を押さえ、荒い呼吸を繰り返す。
「終わりか?」
「チィ!ならば俺の、スーパーブリザードを食らえ!!」
シロクマ奇械人は口から冷凍光線を発射し、キックホッパーを攻撃する。
本来ならあらゆる物質が凍結する強力な冷凍光線であったが、ZECT製ライダーのサインスーツは絶対零度の状況下にあっても資格者の体を保護できるよう作られている。
当然、冷凍光線は通用しないのだ。
「ば…馬鹿な…スーパーブリザードが…」
「終わりだ…」
『Rider jump!』
キックホッパーはゼクターレバーを立て、シロクマ奇械人に接近し、上空に蹴りあげる。
「ライダーキック!」
『Rider kick!』
「ッセヤァ!!」
そしてゼクターレバーをさげ、左足にタキオン粒子をチャージアップし、左足を上にあげて落下してきたシロクマ奇械人の胸部にトドメのライダーキックを放つ。
「グマァァァァァァァァァア!…」
シロクマ奇械人は断末魔の叫びを上げ、爆発した。
【アジト地下牢獄】
「ハッ!フン!ッセヤ!」
アジト地下牢獄では囚われた人間を解放するため、パンチホッパーが見張りの戦闘員達と戦っていた。
しかし数は多くなかったため、パンチホッパーは瞬時に戦闘員を全て倒して牢獄を破壊し、囚われていた人々を逃がした。
「早く逃げろ!」
「ありがとうございます!」
「ありがとう!」
人々はパンチホッパーに礼を言い、走り去っていった。
「ふう…」
『瞬!』
「あ、シャマ姉!」
『地下に装備してあったウルトラヒーターの自爆スイッチを起動させたわ!三十分後にアジトごと爆発するから、急いでここを出ましょう!』
「うん!」
【三十分後】
影山とシャマルは無事脱出に成功し、矢車と共に遠くで氷山型のアジト外装を見つめている。
やがて時間が経つと、氷山は大爆発を起こした。
【南極温泉露天風呂】
「ふう…」
深夜、どうにも寝付けなかった矢車は一人で露天風呂に入り、体を温めていた。
この時間帯は誰も来ていないため、矢車はタオルを下半身に巻いて温泉に浸かっている。
「ったく、気付いたら人助けの日々か…闇の住人って言ってたのが…随分昔に思え…」
「想さん?」
「ん?」
矢車は自分を呼ぶ声を聞き、後ろを振り返る。
そこにはバスタオル一枚を体に巻いたシャマルの姿があった。
「!?」
矢車は少し顔を赤らめ、シャマルから目を逸らす。
「あはは♪残念だったわね、タオルを巻いてて。」
「別に…見たくも無い…」
「だったら目なんか逸らさないんじゃないの?」
「…」
シャマルは温泉に入り、矢車の隣に来る。
「…寝付けないのか?」
「少し眠いけど、何となく…」
「そうか…」
「今日はありかとね。助けてくれて。」
「お前に何かあれば、八神たちが黙っちゃ居ないからな。」
「そう。」
「…」
水着の時はそうでもなかったのになぜか目線が胸の谷間に行きそうになる。
浴衣の時はそうでもなかったのになぜか湿った髪と少し高潮した顔が可愛らしく見える。
「身につけているものがバスタオルなだけでこうも違うのか?それとも昼や食堂の時と違って二人きりだからそう感じるのか?」
矢車はそんな疑問を抱きながらシャマルから必死に目を逸らしていた。
「想さん!あれ!」
「あ?」
シャマルは上空を指差す。
空にはオーロラが発生し、美しく光っていた。
「オーロラ…か…」
「綺麗…白夜も綺麗だったけど、これはまた別の美しさがあるわ…」
「…(夜のオーロラ…これも一種の、「闇の中の光」か…まさかこんな氷だらけの場所に来て、「光」が見れるとはな…
あの時俺が相棒を殺していれば、白夜は見にいけてもこれは見れなかったな。
…これが見れるのも、この女のおかげか…)」
矢車はオーロラを見つめ、そう思った。
「…」
「?、シャマル?」
上を見上げていた矢車は肩に暖かいものが触れるのを感じ、隣を見る。
そこには矢車の肩に頭を寄せ、眠っているシャマルの寝顔が…
「ったく…眠いのに風呂になんか入るから…!?」
矢車はここで重要なことに気付く。
シャマルはバスタオル一枚で眠っている。
つまり部屋に連れて行くには着がえさせなければならない。
しかし…彼女は眠ってしまっている。
「起きろバカ女!起きろ!」
矢車は必死にシャマルの耳元で叫ぶが…起きない。
「くっ…またしっぺ返しか…しかも今までで一番最悪だ…チッ!起きろこのクソババア!」
しかし、起きない。
しかも矢車の心の中では新たな邪念が動き始める。
『今なら唇を奪える、変なところにも触れる、あわよくば…犯れる』
という邪念が。
「…ハッ!何考えてるんだ俺は!ええい…起きろ!!」
しかし、起きない。
「ハァ…闇を懐かしんでいだ瞬間味あわせてくれたか…どんなに良くても、俺はやっぱり光と闇の間を往く中途半端な奴だ…」
矢車はそう言い、シャマルを抱きかかえて更衣室に行く。
そして迫り来る邪念を撥ね退けながらシャマルを着がえさせ、部屋に戻った。
【翌朝 シャマルの部屋】
「ふぁ〜あ…あ!やばい…ここおんせ…あれ?」
起きたシャマルは自分が寝巻きを着て布団の中に居ることに驚き、目を丸くする。
「これって…」
「…」
部屋のドアが開き、入室してくる。
「想…さん?まさか…」
「ああ…おかしなことはしていないが、バッチリ見た…」
「…」
「そっか…見たんだ…」
「(往復ビンタかプロレス技の乱撃か…まぁ両方喰らっても可笑しくは…)」
矢車はシャマルの暴力を覚悟し、瞳を閉じる。
だが…
「ごめん…なさい…」
「…は?」
シャマルが出したのは暴力ではなく、謝罪の言葉だった。
「あたしが…オーロラに見とれてたせいで…先に上がるの忘れちゃったせいだよね?
…ごめん。」
「…珍しいな。「嘘だ!絶対何か変なことした!」とか、「見物料」とか言って、暴力を振るってくるかと思ったぞ。」
「見られたのはあたしのせいだし、それに分かるよ…想さんそんなことする人じゃないから…」
「…」
矢車は心の中で一瞬でも邪念に襲われた自分を情けなく思う。
そしてシャマルが改めて自分達の理解者であるということを悟った。
「さて…さっさと準備しろ。相棒が、外で待ってる。」
「うん!」
【南極温泉ロビー】
「色々あったけど、良くやったよねぇ。ね、兄貴!シャマ姉!」
「ああ…」
「そう、ね…」
「ん?元気ないね…何かあった?」
「え…なんでもないわよ!ねえ!?」
「ああ。」
「?」
「…帰るぞ。」
「そ…そうね!」
「あ!待ってよ兄貴!シャマ姉!」
三人の戦士は南極を後にし、北欧へと戻っていった…
代理投下完了。
きちんと見るのは仕事から帰ってきてからにします。
しかし何で最近は他の人は投下が難しくなってるんでしょうね?俺は無事なのに・・・。
掲示板を次元震が襲っているようですね。
避難所見てたら、大分前になの魂も投下されてた! 感想出してない…俺は、負け犬だぁあああー!
早く直らないものか。
>なのは伝
音速丸のニートぶりに吹いたw
そりゃ確かに戸籍のない彼らが働くのは無理ですがね、サスケ達を見習いなさい。
食っちゃ寝でアニメなんて、元の世界では……あれ、あまり変わってなくね?
相変わらず他のクロス作品すらダシにするネタが面白いです。そうだよね、二週間もあればまともな主人公ならフラグの一つや二つ立ててるよねw
アニメ見てないと分からない声優ネタもちらほら。やはり、必然的に声と性格のせいかフェイトがよく絡まれますね。
ニコニコのなのは丸もそうだけど、ニニンがシノブ伝とのクロスって意外とシンクロ率高いww
投下しても大丈夫かな?
問題ないなら5分後に投下します。
未熟なところがあると思いますが、長い目で見てください。
おかしなところあったらご指摘お願いします。
オブイェークト!
賞金首を狩りつくして、終には憧れの彼女を葬った。
毎日毎日モンスターを殺す代わり映えのしない日々が終わりを告げる。
壊れてしまったパートナーを連れて彷徨った果てに、辿り着いたのはバトー戦車研究所。突然の地震に襲われて、目が覚めるとそこはまるで別世界のよう。
とりあえず目の前の3人をどうしようか。
魔法少女リリカルなのはStrikers―砂塵の鎖―始めようか。
第1話 遭遇
「ゴール地点で会いましょう。てへっ。」
リインフォースU空曹長にそう言われて始まった陸戦魔導師Bランクへの昇格試験。
試験中、紆余曲折あったけれどなんとか私とスバルは時間内にゴールできた。
「ちょっとびっくりしたけど無事でよかった。とりあえず試験は終了ね。おつかれさま。」
高町なのは一等空位がそう言って微笑む。
私の怪我を心配してもらって、スバルがなのはさんに撫でられながら泣いている。
ついさっきまでそんな感動的な場面だったはずだった。
これがストーリー仕立てだったならカメラが引いていって微笑ましく上官たちが上から
眺めているぐらいの場面だったはずなのに・・・。
突如として試験場は激しい地震に襲われた。
時間にすればほんの数秒。
感覚的にはぐらっときたと思ったら終わっていた状態。
地割れに飲み込まれたとか瓦礫が落ちてくるとか被害は無かった。
けれど、視界に移るこの人は誰?
さっきまでいなかったこの光の無い死人のような目をした緑の人は・・・。
全身の毛が物凄い勢いで逆立っている。
震えが止まらない。
これも試験なんですか?
この人も試験官なんですか?
本当は笑いながらそう尋ねたいのに、口は言うことを聞かずカチカチと歯を鳴らすばかり。デバイスを握る手はろくに照準も合わずに震えっぱなし。
さっきまで微笑んでいたはずのなのはさん、失礼かもしれないが本人がそう呼んでと
言ったから呼ばせてもらおう、がデバイスを変形させて警戒している。
なにかがなのはさんのこめかみから滴り落ちたのは見間違いであってほしい。
和やかだったはずの試験会場が、唐突に殺伐とした雰囲気に飲み込まれるみたいだった。
俺のケツの穴を舐めろ!支援
手元に抱きしめていたアルファは無事。
バトー博士とサースデーの姿が見当たらない。
場所がバトー戦車研究所とは違うのは明らかだった。
どこかの街の転送システムが暴走でも起こしたくらいしか貧しい想像力では思いつかない。
それ以上に今問題なのは、目の前にいる3人の女。
青い髪のほうは状況理解できていないみたいに呆けた顔をしている。
妙な靴とロケットパンチもどきを装備しているがこの様子なら問題ないだろう。
隣のツーテールのほうは馬鹿みたいに震えている。
そんなに震えてトリガーに指をかけていたら思いがけず撃ってしまうだろうに。
問題は、エミリが喜んで着そうな白い服の女。
後ろの2人に比べて戦いなれた目をしている。
経験値として模擬戦をやろうとキングタイガーを持ち出しては
街中で戦車戦をやったローズと同じか少し上といったところか。
異変に警戒を緩めない辺り、ハンターとしては上出来。
いいハンターだ。
こぶし大くらいのなにかが視界の端を飛んでいた気がしたが気のせいだろうか。
ファイバーグラスに周辺状況が羅列される。
該当の無い飛行ユニットおよび乗員を確認。
アパッチトンボを腹から横に切って繋ぎ合わせて塗装しなおしたらあんな感じだろう。
ずいぶんとレアなものを所持しているものだ。
さて、この状況はどういったものか。
おそらく状況把握が双方できていないあたりの認識で問題ないだろう。
良くも悪くも有名になった俺の名前か殺した彼女の名前か、
案外ジャックおじさんあたりの名前をだせば事態は動くだろう。
それで任意か強制かは彼女達の自由意志に任せるとして、
近場のハンターオフィスに案内させてメールで連絡すれば問題はない。
特に殺しあう必要も無いだろう。
相手が仕掛けてこなけれ・・・。
ほとんど脊髄反射でアルファの身体を横抱きにしたまま身体を横に吹き飛ばす。
ついさっきまで頭があった場所にレーザー、そのわりにずいぶんと収束が甘い、が突き抜けていった。
誤射だ。
間違いなく誤射だ。
たぶん誤射だ。
ツーテールの震えていた子が誤射したんだ。
必死に自制をかける。
だが、身体に染み付いた経験が、繰返し行われた日々が、
遺伝子にまで刻み込まれた戦闘行動を思考するよりも先に行わせる。
地形を把握、敵対勢力の認識の完了、現在所持している装備の認識を完了。
相手までの射程は約30m。
相手の装備?知るか!!
ムラサメの持っていた和泉守兼定があれば視界全部を一撃で屠れるだろうが
無いものねだりしたところでどうしようもない。
単なる鋭い刀のキーンエッジを引き抜いて、現状一番の脅威だろう白い女に斬りかかった。
戦争を教育してやる支援
正対している相手は見たことも無い子。
横抱きにしているのは怪我人?
でも、それならなんでこんなに殺気立ってるの?
初めてフェイトちゃんやヴィータちゃんに会ったときよりもまずいかもしれない。
この距離で2人を庇いながら戦うなんて考えちゃダメな相手。
冗談みたいに強いお兄ちゃんよりも強いかもしれない。
冷や汗が滴り落ちるのを感じる。
なにかが動けばそれがきっかけになってしまう。
通信を行うことさえきっかけになるだろう。
見間違いかと思うくらい一瞬、フェイトちゃん達のいるほうへ視線が向いた。
こちらの状況を把握されている?
武装らしきものは腰の刀?
ミッド式?ベルカ式?
アームドデバイス?それともストレージデバイス?
横抱きにしている子がユニゾンデバイスで壊れている?
魔力を感じないからデバイスが壊れてバリアジャケットを展開できていない?
必死に状況把握に努める。
少なくともこの距離なら砲撃魔法で無い限り届かないはず。
シグナムさんのレヴァンテインみたいに伸びても守る暇は生まれるだろう。
フェイトちゃんなら一瞬で詰めてくる距離だけどデバイスを展開していない以上、
可能性は低いと見ていいはず。
ふっと、彼の圧力が緩んだ。
いつでも私達を倒せるという余裕か、それともなにか意図があるのか。
少なくとも会話ができる雰囲気に変わった。
1発の魔力弾が彼の頭に飛んでいくまでは。
4つの幸運と3つの不運が重なった。
幸運だったことは彼が横抱きの子を手放さなかったこと、
レイジングハートがインテリジェントデバイスだったこと、
私自身が魔力をたくさん持っていたこと、道が一本道であったこと。
おかげで防御が間に合った。
私が認識できた次の瞬間にはレイジングハートが展開してくれたシールドの上で刀が火花を散らしていた。
押し戻される刀の切っ先がシールドを突き抜けていたことに冷や汗が止まらない。
不運だったことは怯えたティアナに注意を払えなかったこと、
戦いのきっかけが産まれてしまったこと、
背中に疲れきって飛行できない2人を庇っていること。
距離を一定以上離そうとしない彼が次にとった行動は、お酒の瓶を上に投げること。
不意にそれを目で追いそうになるがぐっと我慢する。
それが地面に落ちるよりも早く再び切りかかってくる彼の姿があった。
攻撃を受け止める。
ものすごく重い一撃が、嵐のように継ぎ目無く襲い掛かってくる。
「Master,That’s flare bottle.」
フレアボトル・・・火炎瓶!?
レイジングハートの言葉に彼が投げたものがなんであるか分かると同時に凍りつく。
彼の攻撃を止め続けないと3人ともやられる。
火炎瓶を止めないと火傷で弱って3人ともやられる。
火炎瓶を受け止めると彼の攻撃が止まらない。
彼の攻撃を止め続けると火炎瓶が止まらない。
「てやー。」
今までどこにいたのか、リインフォースが火炎瓶に飛びつく。
幸運はまだ終わっていなかった。
リインが飛びついても落下する火炎瓶は止まらない。
けれどほんのわずかだが落下速度が落ちたおかげでスバルがリインフォースごと
火炎瓶を受け止めることができたのだから。
「ナイスキャッチ。リイン。スバル。」
そう声をかけるけれど、ほんの少し寿命が延びただけ。
「こらー。お前ー。もうすぐはやて達がくるですよ。武器を捨てろですー。」
リインがそう声をかけるけれど彼は停まる様子がない。
お願いフェイトちゃん、はやてちゃん、早く来て。
そのとき、願いが通じたのか根負けしたかのように彼の刀が砕け散った。
チャンス。
そう思ったとき、足元になにかが転がった。
相手の武器が砕けたことも手伝って、無意識に視線がそれを追う。
「It’s like a hand grenade.」
手榴弾!?
映画の中でしか見たことの無いそれの名前と形に全力でシールドを展開する。
彼が完全に殺すつもりだといまさら気がついた。
「なのは!!」
「なのはちゃん。」
フェイトちゃん達の声が聞こえた。
ああ、助かった。
なんとかなったと安堵しながら、視界の中に耳を塞いで伏せる彼の姿が映った。
・・・・・・あれ?
なんで頑丈そうな耳当てがついているのに耳を塞いで伏せてるの?
凄まじい音としか分からなかった。
気がつくと私は地面に崩れ落ちていたのだから。
情け無用!ファイア!支援
身体が止まらない。
蓄積された経験が抱えている鉄クズを捨てろと訴え、アルファを抱く腕が離れそうになる。
刀を休まず叩きつけろと訴え、バリア?に幾度と阻まれながら振り下ろす手は止まらない。
相手の弱みをつけとあからさまに動けない2人を狙って火炎瓶を上空に放り投げる。
相手の装備を理解しろ、奥の手を使わせる前に無力化しろと訴え、砕けたキーンエッジを捨てながら音響手榴弾を転がしていた。
大気を引き裂く高音をもろに受けた白い女が地面に崩れ落ちる。
いい目をしていたのにまるで素人じみた対応じゃないか。
すかさず近寄り、耳から血を流す女の細首を踏みつけながら、
オートバグラーを頭に突きつけた。
「なのは!!」
「なのはちゃん!!」
上空に現れた金髪と茶髪の女が悲鳴のような声をあげる。
なのは?
ああ、この女のことか。
しかし、上空から見下ろすのはいいがそんな高度じゃ遮蔽物が・・・人が空を飛んでいる?
アルファと同系か派生の戦闘用アンドロイドか?
だとすればずいぶんと感情豊かなものだ。
まるで人間のような悲鳴じゃないか。
ものすごくまずい。
殺すことに躊躇いっちゅうもんがない相手だと気がついた。
古い映画に出てきたのと物凄くそっくりな銃がなのはちゃんに突きつけられている。
相手は順番に片付けていくだろう。
なのはちゃんを人質にスバル達を殺してから私たちか。
あるいは逆か。
「あの抱きかかえている人を狙えば・・・」
「あかん。それだけは絶対にあかんって勘が叫んどる。」
「でも、このままじゃなのはが!!」
「それならスバル達を遮蔽物の陰に動かせば・・・。」
「それもあかん。なのはちゃんが確実に死ぬことになるわ。」
フェイトちゃんの言葉に思わず頷きそうになる。
けれどそれだけはダメだと勘が告げる。
あれだけ激しく戦いながら片時も手放さないものを攻撃したら、
それこそ戦いが止められなくなる。
足枷となっている2人を移動させることすらままならない。
リミッターがかけられた状態がこれほど歯がゆく思ったことはない。
六課の部隊長として決断を迫られているのか。
なのはちゃんを切るか、六課という組織を切るか。
彼は六課を快く思わない人間の回し者なのか?
こうしている間にもなのはちゃんに突きつけられた銃の引き金が引かれそうで、
こらえきれなくなったフェイトちゃんが後先考えずに突っ込んでいきそうで、
焦りばかりが加速していく。
俺もお前も戦争という名の病気支援
「んー、とりあえず落ち着こうじゃないか。お嬢さん方?」
緊迫していた雰囲気に場違いとさえ言いたくなるのんきな声が響く。
いつの間にか、なのはちゃんを足蹴にしている男の傍らに老人が立っていた。
「状況説明を願いたいところだが、この子を足蹴にしたままじゃ落ち着けないだろう。
だが、私達もこんな状況でないと武器を突きつけられて会話ができる人間じゃない。
どうかご理解していただけないかな?お嬢さん。」
パイナップルみたいな髪型に冗談みたいな形のサングラス。
アロハシャツにハーフパンツという格好の老人が理詰めで話してくる。
正直なところ助かったと心の底から思った。
少なくとも緑の彼と違って話が通じる。
「あー、わたしとしても殺し合いするのは本意やない。でもあんたらが怪しいちゅうのも
疑いようの無い事実や。そこんところ分かっといてや。」
「それなら早急に『はんた』という名前をハンターオフィスに問い合わせてくれればいい。
それで彼の身の証は立てられる。彼以上の有名人はいない。それとも、お嬢さん方も彼の
名声を狙う人間なのかな?」
「あー、質問に質問を返すようで悪いんやけどハンターオフィスってなんや?」
「冗談・・・というわけではなさそうだね。お嬢さん。さっきから片隅でこっそり観察させて
もらったけれどお嬢さん方が使っている装備、異常なまでに澄んだ空の青さ、空気の純粋
さから考えられる可能性としてここが人工的に作られた環境だからかな、それともここが
異世界とかいう私の馬鹿げた推測が正しいということかな。」
断片的な要素だけで一方的に情報が引き出されていると気がついた。
おそらくあの老人は私たちとなのはの関係、バリアジャケット、ひょっとすればこっちに
駆けつける私たちの飛行速度もデータに取られていたのかもしれない。
少なくともなのはちゃんに関してはリミッター付とはいえ砲撃魔法を除けば
丸裸に近いかもしれない。
魔法とランクだけは悟られたらあかん。
2人を庇って動けなくてもなのはちゃんを正面から倒せる人間を抱え取る人間には絶対に。
ばれていないと考えられる情報は魔法、管理局、ランク、地位。
個人で管理局に戦争ふっかける人間はいないだろう・・・たぶん。
緑の彼とかなのはちゃんを見てるとできそうな気がするのは気のせいだ。
あれ?リインとユニゾンすればわたしもいける?ってなに考えとるんや自分。
私達やなのはちゃんを人質に管理局へ何か吹っかけてもたいしたものは引きだせん。
考えたくないけど、攫ってモルモットの可能性は捨てきれない。
けれど、管理局のエース・オブ・エースを撃破という絶好のチャンスでこんな形を
作り出す違和感が捨てられない。
まるでなのはちゃんがエース・オブ・エースだと知らないみたいや。
ならばさっさと手札をさらすべきか。
優先すべきはなのはちゃんとスバル達の命。
六課を作るに苦労したけど、それ以上に人のほうが得がたい。
なによりなのはちゃんは親友やからな。
「ええ、ご老人。あなたの推測どおりあなた方からすればここは異世界です。」
「じゃあ、それを証明してみせてくれないかな?」
そしてお前の病名は砲主支援
老人はさらりと悪魔の証明を求めてきた。
証明する手段なんてあるはずがない。
あまりにもさらりと言われたのも手伝って、フェイトちゃんは露骨なまでに動揺して、
私も動揺を隠せたか自信が無い。
一方の老人のほうはまるで変化がない。
完全に手の上で転がされとる。
「その反応で十分だよ。隣の金髪のお嬢さん。お嬢さん方が等しく洗脳されてるか、
飛びぬけて優秀なアンドロイドか、管制コンピュータに動かされる端末という可能性が
捨てきれないが、彼1人ならどんな状況でも逃げおおせるだろうからね。キミ達の
言い分を信じようか。」
老人の言葉に心の底から安堵した。
六課を立ち上げて早々にこんな事態が起こるなんて呪われとるんやろうか。
もしもヴォルケンリッターがおったら・・・。
あかん、死人が仰山出るイメージしか浮かばん。
「それじゃあ信じてもらえたところで武装解除してなのはを離して・・・」
フェイトちゃんが彼らに武装の解除となのはちゃんの解放を訴える。
いや、焦るのはわかるけど無理やろそれ。
「それはできない相談だね、金髪のお嬢さん。お嬢さん方が服を着て丸裸でいないように、
ボクらにしても武器を身につけないというのは丸裸でナニを見せながら歩くようなものだ
からね。」
「・・・っ。じゃぁ、せめてなのはだけでも・・・」
「それもできない相談だ。この子を渡せばキミは躊躇いもせず切りかかってくるだろう?」
「それはっ!!」
フェイトちゃん、分かりやすすぎや。
男の人にナニ言われて顔を真っ赤にしたら年齢がばれるって。
ついでに近接戦闘ができるって情報まであげとるって気がついてないんか。
なのはが絡むと冷静でなくなるんか。
「あー、もうええわ。じゃぁ、なのはちゃん拾って私らの後、ついてきてください。」
「分かったよ、お嬢さん。サースデー。話が纏まったからこの白いお嬢さんを抱いて持ってきてくれ。くれぐれも丁寧に慎重に。」
「ワカリマシタ。ばとー博士。」
機械の駆動音と共に現れたそれに正直びびった。
全身機械で人型で受け答えして歩いとるんやから。
ロボットってそんなのありなんか?
それとも私の常識が壊れとるんか?
なのはちゃんをサースデーと呼ばれたロボットが軽々と抱き上げる。
「しっかし、そこの緑の、はんたって言うたか、みたいなのが当たり前におる世界って
いったいどんな世界なんや。」
間が持たなくて、ぽろっと口にした言葉だった。
それが全てを打開する一言になるなんて、人生なにが起こるか本当にわからんもんや。
「少し古ぼけた言い方をすると太陽系第3惑星地球っていう星だよ。」
酷く聞きなれた単語をさらりと言われた気がする。
聞き間違いでないか、思わずフェイトちゃんと顔を見合わせていた。
「どうしたリインフォース。横に転がっているのは今日試験を受けたやつらか?
あの程度で呆けているんじゃ実戦で使いものにならんのではないか?」
「ち、ち、違うですよ。シグナム。なんでもいいからこの子達を拾いに来いです。
なのはが倒されて人質で大変なんです。」
「ほう、高町を倒すとはずいぶんと優秀な魔導師が試験を受けたものだな。」
「だから違うですよー。なんでもいいからシグナム早く迎えにー。」
音響手榴弾の余波で気絶したスバル・ナカジマと恐怖で気絶したティアナ・ランスターの
傍らでそんな通信がされていた。
お前がいないと戦争ができないんだぞ支援
支援
以上、第1話の投下完了いたしました。
ご指摘はぜひともお願いします。
なお、今回バトー博士は他人行儀のままです。
次の話から押さえが利かずにぼろが出始めます。
それと、オートバグラーってなんぞや?という人も多いと思いますので簡単な説明を。
MADMAX2で主人公がせっせと作っていたやつと説明するかジャギ様がもってたアレで通じるかな?
ショットガンの銃身を切り詰めて携行しやすくしたものです。
散弾が横方向へ切り詰める前以上に散るので近距離だと・・・。
GJ!
なんというデンジャラスなファーストコンタクト。
これはwktkせざるを得ない。
最初になのは戦闘不能にしておいて次からボロが出ますなんて言うと
なのは戦闘不能がやりたいだけじゃ・・・と思うんだが・・・
それに転送事故と認識していて、目の前で警戒する人間にいきなり切りかかるか・・・?
人狩り大隊長じゃないんだから・・・
次で事情が解れば自分の見方が変わるかな・・・
ともあれ乙
どんな理由であろうと話し合おうと気を抜いた瞬間に相手から打たれたら敵対行動もすると思うけどね俺は。
なにはともあれ
正体不明の相手から、誤射だろうが事故だろうが射撃を受けて、それが原因で大戦争、なんてのはそれなりにある事さ。
それにしても“はんた”には(笑
乙。
撃ったティアナが全面的に悪いw
まあ、DQN相手には下手に紳士的な対応するよりも
DQNな対応がベターだっていうし・・・
乙。
とりあえずフェイト戦やヴィータ戦のように
なのはは負けてからが怖いといっておこう。
戦闘描写は凄かった。一人称を連続させるやりかたも新鮮だった。
新話が完成
駄目だと思うけど五分後に投下して見るっす。
【機動六課サイド】四話「レッドドラゴン見参!恐竜怪人対ライダーダブルキック!」Aパート
【ミッドチルダ首都クラナガン】
首都クラナガン。
時空管理局本局のあるこの街は、建物が燃え、人々が逃げ回っている。
暗闇大使が放ったダイノロイド五人衆の仕業だ。
そして燃えさかる市街地では武器を持った戦闘員達が管理局の武装局員達と激しい激戦を繰り広げている。
そして機動六課は…
「高町一尉!このままでは持ちません!」
「あきらめないで!まだ終わってない!」
なのはが局員達の指揮を執り…
【クラナガン北方】
「でやああああああああ!!」
「アロオォォォォォォオ!」
北ではティアナとアロロイドが…
【クラナガン東方】
「うりゃあああああああ!!」
「ディロオォォォォォオ!!」
東ではヴィータとディロフォロイドが…
【クラナガン西方】
「うおおおおおおおおお!!」
「ダアァァルボォォォオ!!」
西ではスバルとタルボロイドが…
【クラナガン南方】
「はあああああああああ!!」
「アルバアァァァァァア!!」
南ではギンガとアルバロイドが激闘を繰り広げていた。
しかし、仮面ライダーアウレフ・神城拓哉の姿は何処にもない。
彼は今…
【機動六課隊舎手術室】
「よし…ラファエル、手術終了だ。」
「お疲れ様です!で、拓哉さんは?」
「いつ目覚めるかは分からない…後は、拓ちゃん次第だ。」
享一はマスクを外し、眠っている拓哉の顔を覗き込む。
拓哉は重傷を負い、手術を受けていたのだ。
「さて…拓ちゃん、君の強さに賭けるよ…」
彼が何故重傷を負ったか…それは八時間ほど前に遡る。
やっぱりまた駄目か…
避難所行ってくるっす…
どうしたんだ俺のパソコン?
投下してきたっす…
大変迷惑な話ですが…だれか代理投下お願いしますっす…
>>722投下乙ー
一話のなのは達にはリミッターかかってなかったような気が…
あとリインのしゃべり方になんか違和感が
>>734 それじゃあ俺が新板で書いておきますね。
>>725 ぼろが出るってのは博士のことだと思う。
あの人親しくなるとやたらなれなれしいから。
ヴィータちゃんはグラーフアイゼンを振り回して大暴れしたり、シャマルさんは膝をついて泣き出しちゃったり、
ザフィーラさんは鏡の前から動かなくなっちゃったり、はやてちゃんは凹んで使い物にならなくなっちゃったり、
フェイトちゃんは髪を振り乱してモールへ服を買いに行っちゃったり、ユーノ君に女性課員全部から
冷ややかな視線が突き刺さっちゃったりするんだな?
>>739 流石シグナムさんだ、割と自覚があるからなんともないぜ!
そして自覚はあっても改善するつもりは無いぜ!
>>741 シグナム「働いたら負けだと思ってる」
こういうことですか!?わか(ry
742 :
戦国の鉄の城:2008/01/15(火) 23:35:39 ID:1Z7CEEPm
いきなりでなんですがその37で言いましたとおり単発SSでも投下してみようかと思います。
容量が少し不安だけど…。
743 :
戦国の鉄の城:2008/01/15(火) 23:38:07 ID:1Z7CEEPm
――これは闇の書が終わってちょっと後のお話…なのかもしれない
「ひさしぶりだよねー。フェイトちゃんがウチにお泊りに来るなんて。」
「最近いろいろと忙しかったから…。ごめんね、なのは。」
「ううん、いいの。」
ここはなのはの部屋。闇の書事件が一段落着いてやっと落ち着いた時期になった。
というわけで久しぶりにフェイトがなのはの家にお泊りに来た。というわけだ。時間は11時50分。
小学三年生としてはこの時間、立派な夜更かしである。しかし二人はおしゃべりを続けている。
学校での出来事、管理局の仕事、先生に対する愚痴。くだらない世間話ではあったが二人にとっては二人きりで安らげる貴重な瞬間。
「それでね、アリサが…」
「にゃはははは。」
絶えず響く笑い声。なのはとフェイトはこんな瞬間がずっと続けばいいのにと思っていた。だがこう楽しい瞬間は時間が早く過ぎると感じてしまうもの。
時間を見ればすでに59分。そろそろ寝ようか。と言いなのはが電気のスイッチを消そうとした瞬間
「…!!?」
何かが胸を突き抜ける。物ではなかったが不快感を感じる。スイッチを消していないのに部屋が暗くなったのである。
フェイトと顔を見合わせて首を傾げる。
「何か…あったのかな?」
「さ…さぁ、とりあえず…下行ってみよう。」
二人はしっかり手を握りながら階段を一段ずつ、ゆっくりと下りていく。リビングに着いた瞬間、二人は唖然とした。
「何…これ…!?」
リビングも暗かった。それだけじゃなくいたるところに血痕がついていてソファーの前には血痕がこびりついた黒い棺桶。
二人は胸が圧迫されているような気がした。息苦しい。夢なら早く覚めてほしい。心には不安と警戒とわずかな恐怖。
「外もこんな風になっちゃってるのかな…?」
「出て…みる?」
「う…うん。」
靴を履いて恐る恐るドアノブに手を伸ばして、開けた。
そこには暗く、不気味に緑色に光るお化け屋敷やホラー映画に出てきそうな光景が広がっていた。車は道の真ん中で止まり、あたりには棺桶だらけ。
街灯や家の明かりはどこもついておらず、唯一の明かりは緑色に発光する箇所のみ。何故光っているのかはわからない。
…ぐちゅ…。
「!」
突然響く液体音。後ろを振り返ると視界いっぱいの影、闇。その奥から確かに聞こえる。
…ぐちゅ…。
目を凝らしてみてみると蒼く光る仮面。なんの個性もない、ただ目と鼻と口があるだけであとは蒼いだけの不気味な仮面。
その仮面が月明かりに照らされた。
「!!?」
その仮面は手に握られていて、その手が生えているのは黒い水溜りのようなもの。手は二本どころじゃない。五本ぐらい生えていた。
なのはとフェイトはこの物体のことを「化け物」というんだと思っていた。接近してくる「化け物」。なのは達は経験したことのない恐怖に思考を支配されている。
足が震えて動かない。どうしよう。接近してきた「化け物」が腕を振り上げ……、その前に乱入者によって吹き飛ばされた。
剣を構えてなのはとフェイトの前に立った青年。
蒼い髪に黒い制服を着た青年は肩越しに二人を見ると少しだけ微笑んで「化け物」のほうへと目線を移す。
ポケットから出したのは、銀色の銃。青年は銃を敵にではなく、自分のこめかみに向ける。なのは達が何をするんですか―と言い切る前に引き金を引いた。
何かが割れる音とともに青年の背後に現れる巨大な影。
「タナトス!」
青年が叫ぶと影は次第に形作っていく。黒い身体に背中に浮く幾つもの棺桶。手には細身の剣。死を司る神の名を持つ化け物「タナトス」は細身の剣を振りかざし、闇夜に舞う。
それがなのはとフェイトと「彼」の出会いだった。
P3Lyrical 始まります。
744 :
戦国の鉄の城:2008/01/15(火) 23:39:12 ID:1Z7CEEPm
投下終了。
短すぎたかな?一応ペルソナ3とのクロスでございます。
では、失礼。
>>744 ペルソナ3やったことないのですが、雰囲気が良く出てると思います。
それでは、残り18KBなのですがどうしましょう?
埋めるか、ネタSSでも投下されるのを待つか…
次のスレが500KBに近づいているのにまだ500KBになっってない。
その内追いつかれそうだ
/ ,───‐‐ヽ___/;/::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::Y / / /
// \∠ヽ_/\ ハ\::::::::::::::::ノ / / /::::::
〃 / ̄ ̄::::::::::::::::::::::∨::::::::ハ;;;\_∠|/‐-、./ ∧::::::::
〃 //::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:::::::ハ_/ r―‐、 \ ∧:::::
|| ///:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::ハ ヽ-‐´ r‐┐/ ∧:::
{ | //:::ヽ::::::::::::::、::::::::::::::::、:::::::::|::::::::::|─×-x_ ゝ-'∧ ∧::
〈//:::::::::ヽ:::::::::__ヽ__|ヽ_|ヽ::::|::::::::::| ×、_/:∧ ∧
|::|:::::::::::::::\::::::::::|ヽ:| ヽ:| ̄|::|::::::::::|ヽ、____/::::::::∧
|::|:::|::ヽ::::ヽ \:::::斗=≡=ミ,|::|:::::::::::|/r'|::::::ハ:::::::::::::::∧/
埋め |∧:|:::::::\|::::::::)ヽ|ヽマ::C/ |:|::::::::::::|ノ//:::::::::ハ::::::::::::::::::::::
| ヽ|::::::/::::_ノ ゝ-'´ 〃::::::::::::|/|_::::::::::::::ト、:::::::::::::::::
∨::|::::ヽ /////|::::::::::::::| /::::::ヽ::::|ヽ| ̄ ̄ ̄
∨ヽ:::::\r 、 |:::::::::|::::|___|:::::___:ヽ|::::}
∨::::::\ _, イ::|:::::∧/;;;;;;\| {:::〈::::|\
∨:::|\| ̄ |:/|:::/::/ ̄ ̄ ̄ヽ\∨::::::ヽ
∨| /::/|/::::::::::::::| |:::ハ(_::|::::::::ノ
V /:::::/ /:::::::::::::::::| |:::::ハ |::|::/)
/::::::::/ /:::::::::::::::::::| |::::::::::ヽ::/::::::)
現状を見るに、スレ立ては490kbあたりでもいいかも、と思わなくもない。
20kbくらいなら結構な量が書けるのだが、皆が新スレに書くのは投下しきれないかもしれないという不安によるものか。
はたまた、新スレの方が読んでもらえる可能性が高いという心理が働くのか。
スレ立て直後ならともかく、すぐに意識は新スレに行きそうな気もする。
20kbが埋まる程度の短編をすぐに考えて書くというのは、なかなかに大変な作業でもあり、
また、そんなことする暇があるなら今の作品を進めるのに費やしたい。そう考える人も多いのではないだろうか。
昨今の「前スレがなかなか埋まらない」という問題を如何にして解決するのか、それを考える度に私の執筆の手は止まり、
結局は何度考えても妥当な解決策など出はしないのだという結論に行き着く。
我々はこのまま、微妙に容量の残ったスレの残骸を量産していくのではないか、私はそんな不安に駆られることがある。
1000に到達することもなく、500kbを満たすこともなく、ただただdat落ちを待つばかりの哀れなスレを――。
現に新スレは既に460kbに達している。彼のスレが470kbに達し、新スレが立った時、このスレ同様に放置されてしまうのだろうか。
故に私は今日も思索を続ける。果たしてこれで何kbになるんだろう、私は埋めに貢献できているのだろうか、などと考えながら。
これで+2kb少々かな?結構一話くらい書けそうですね。
梅
まとめサイト登録のための見やすさを考えると、ここは使わずに埋めた方がよかない?
/ / l ヽ
,! // i .| i
| / ,// / ., /| l l l }、 l
| ,!./ ,! ,! /i / |.|l .|i ,|.i.l i\||.l l
ヽ l..l l |_,!_l,!_. リ.| !.リj_l_!__l !!、l l
| | | N.._リzミュ、 l .ム彡-、_Y〉l|. \|
,-、 .リ! .|! .|.|l"|::::しl`l/ .´l::::∪)/ l | 此処は埋めてしまえば得策かと!!
.|. ヽ 〉|.リ.| . ヒ;;;ノ ヒ;;;ノ´| 〉 .l
.ヽ. ヽ ,!.`.! l ,'-、 l ,!.! .i
`、 \ __,,,L,_! レ、 l''"`l _,イ ./ ! |
.\ ヽミ_--.、_,,ゝ-!、`i.、_. `ー"_,イl_,/./_ .! . |
,/"´` `''´ ._,,,ノli .!、ヾ.ニ,-'_! V./  ̄! . |ヽ
.,!.| .|´ / r'"l ヽ.l.i ヽ>/::ヘ.レ! /イ .l ,! ヽ
|| !、 `ー、 ,/l l:! .)|.! .Y〉t〈l/ .l | / .ヽ__
L`,,三テ''" ̄_,ノ ,!,! .人!_ \ヽーY ._,-‐'___ .レ' __ /、
.∧ ヽ  ̄/ // /.  ̄/\ |/\ ̄ .├`=ニ". ヽ
/ ヽ `''/ /// メ、. .\/ === .ト、 \ ヽ
./ ,!\ィ'"/イ `ー.、_ヽ ,! \ `ー--‐'\
>>752 ここはこれで埋めていいと思いますが、もし仮に、今後もそうするとなると
約20kb以上をAAで埋めるのって勿体ないですね。
そんじゃギャグでも書くか…1時間で書いてやる!
でわ、梅ついでの小話を一つ。
本日、残業前の休憩中に、同僚の一人が話しかけてきまして。
「何か、アニメのサイトとか見てる?」とか。
で、いつの間にか、お互い何のアニメ見とるかって話になった時に、
「『なのは』は見とる?』てな話になったもんだ。
聞けば、娘の一人が『なのは』に夢中になったらしくて、
気がついたら、彼もそこそこだけど気に入ってしまってた、と。
もともと、暇つぶし程度にはアニメは子供と一緒に見ているってのは、
聞いてたけど、……流石にそれには少し驚いたw つか、ちと引いたw
彼が一番気に入っているシリーズは『StS』で、理由は、
「主人公達が、取り敢えず、成人してたから」だとか。
まあ、三十も過ぎて、酒飲みながら『無印』や『As'』はキツイわなぁ。
――私も同年代なので、かなり同意したけどw
>>756 ナニイッテルンデスカ?
シュジンコウハ キャロデスヨ?
758 :
なの魂の人:2008/01/19(土) 00:13:01 ID:+L2yVRDx
埋めついでに降って沸いた電波を投下
いや、本編も書きますよちゃんと
勉強への集中力が出ないためお笑い?SSを投下してみる……これが、お前の欲した真実だ!!
『ヴィヴィオの不思議なダンジョン』
このお話は〜高町ヴィヴィオのぉ〜とても奇妙なぁ〜冒険のお話であったぁ〜by森本レオ風
「ここどこ?」
高町なのはに引き取られた聖王の器と呼ばれていた少女“高町ヴィヴィオ”は、目を覚ますと全く知らない場所にウサギのぬいぐるみを持って立っていた。
周りを見回してみると、辺りは荒野の真っ只中だ。
自分が置かれている状況を知ったヴィヴィオは、母を求めて歩き始める。
数分歩いていくと、目の前に1台の大きなバイクを見つける。
「大きなバイクゥ……誰か居るのかな」
近づいていくと、大きな剣が刺された場所に金髪のツンツンヘアの青年が立っていた。
ヴィヴィオの足音に気づいたのか、青年はサッと振り向く。
その行動に驚いたのか、ヴィヴィオは尻餅をついてしまい、それが引き金となり泣き出してしまった。
青年は、泣きじゃくる女の子を見捨てる程に冷めた性格ではなかった様でヴィヴィオの直ぐ側までやってくる。
「迷子……なのか?」
「ママァ…ママァァァ」
「ん〜まいったなぁ」
青年は困り果てながらも、少女をバイクに乗せ町へと戻ることにした。
泣き続ける女の子をあやす為か、自己紹介をしてくる。
「俺の名前は、クラウド」
「…クラウド?」
「そうだ。君の名前は?」
「ぐす……ヴィヴィオ」
「ヴィヴィオか、良い名前だな」
そんな感じで心を開き始めた時、急に彼らが乗るバイクに衝撃が走る。
急ブレーキをして何とか大型バイクは止まるが、彼らの目線の先には仮面を被った男が4m程の大きさのロボットの横でマントを翻しながら立っている。
「貴様、何者だ?」
「我が名はゼロ!人々に自由を与える者だ」
「何だか、懐かしくもあり、許せない相手でもある声だな」
「確かに、君の声は友人だった者の声に良く似ている……だが、そんな事よりも!」
「そんな事よりも?」
「そこの幼女を早く開放したまえ!」
その一言にずっこけるクラウド。
そんな彼の横を素通りし、ゼロの前へと出るヴィヴィオ。
「おお、よく逃げ出してきたね。さぁ、このロボットの操縦席に乗るんだ」
「変な格好」
「うっ!……子供には、受けが良いと思ったのに」
少女の一言に深く傷つくゼロと呼ばれる変体仮面からヴィヴィオを守るため6本の剣が合体している巨大な剣を持ち出すクラウド。
「ゼロォォォ!少女から離れろ!!」
「くっ、貴様とは決着を着けねば成らない様だな!クラウド!!」
ブライと呼ばれるKMFに乗り込んだゼロとクラウドの戦いが切って落とされる。
@クラウドのターン
たたかう←○
ぼうぎょ
魔法
アイテム
『クラウドの攻撃……剣による斬撃⇒ブライに1230ダメージ』
Aゼロのターン
たたかう←○
ぼうぎょ
アイテム
『ゼロの攻撃……ブライのアサルトライフル⇒クラウドに24ダメージ』
「ちょ、ちょっとまて!ダメージ計算が可笑しいぞ!」
「当然だ――お前の名前の横にあるLvを良く見てみろ」
「何!?……俺のレベルが32で【HP2770/4000】に対し、お前が……レベル54だと!?しかも【HP5676/5700』」
「当然だ。実戦の数が違うからな」
「オノレェェェ!!」
Bクラウドのターン
たたかう⇒リミットブレイク←○
ぼうぎょ
魔法
アイテム
『クラウドのリミットブレイク……超究武神覇斬⇒ブライにダメージ7430ダメージ。ブライを倒した』
「く、己……如何なる上は」
「何!?脱出したのか」
ブライの脱出機能で何と倒されずに済んだゼロは、最後の切り札を使おうとする。
「もう、面倒は御免だ!貴様を、この絶対遵守の力で屈服させてやる!」
Cゼロのターン
たたかう
ぼうぎょ
特殊能力⇒ギアス⇒絶対遵守の力←○
アイテム
『ゼロの攻撃……ギアス発動⇒クラウドを洗脳状態にした』
「よし、ゼロが命じる!貴様は」
ゼロがクラウドへギアスの命令を下そうとする寸前、ヴィヴィオは地面に落ちていたある雑誌を見て、ある文字を小声で読む。
「Love……なのはママに教えてもらった言葉だ〜うんしょ」
膝を着いて読んでいたヴィヴィオは立ち上がり、ゼロとクラウドの前へと行く。
そして、ゼロが命令を言う寸前大きな声で言った。
「みんな好き〜♪」
「そう、好きになれ……へっ?」
そしてギアスは発動した。
ゼロのギアスの効果により、文字では表せないような自体が発生したのはご想像に任せる。
「ぐあぁぁぁ、誰か、カレン!CC!助けてぇぇぇ!!」
「もぅ、逃げないでよ♪まだ、日は降りてないよ〜♪」
そんな行為をニコニコ顔で見届けたヴィヴィオだったが、ふと手にうさぎのぬいぐるみが無い事に気づき探し始める。
「うんと……あ、あったぁ〜」
うさぎのぬいぐるみを見つけ取りに行き、掴んだ瞬間に巨大な穴が開き少女を奈落の底へと落とす。
「キャァァァ」
ヴィヴィオの飛ばされる場所は、次はどこか!?神のみぞ知る!!
fin
投下完了!最後はグダグダエンド!!
763 :
なの魂の人:2008/01/19(土) 00:26:13 ID:+L2yVRDx
正直忙しすぎてモチベーション下がり始めてきたけど、なんともないぜ!
年末にAC4fAさえ入手できれば、きっと持ち直せる!
---
あの人のこと……?
ああ……よぅ知ってとるよ
話したら長い……そう、古い話や
知っとるか?
侍は三種類に分けられる
マヨラー
ドS
マダオ
この三種類や
あの人は……
あの人は『白夜叉』と呼ばれた侍
……私は、あの人の背中を見て育ってきた
<<よう相棒>>
<<ヒュー、こりゃいい眺めっすね>>
<<まったくだ。カーテン全開たァ、けしからん連中だ>>
……今では後悔してる
……そう、あれは十年前のクリスマスの日
<<銀さん、士郎さんから通達です。「家賃の滞納は許可できない」>>
<<だろうな。借金上乗せだ>>
<<こちらなのは! 可能な限り援護します!>>
<<オイ! 新八が巻き込まれたぞ!>>
<<吐くのなら見えないところで頼む>>
<<了解アル>>
>>763 ちょうどアイドルコンバット6見てて吹いたwwwww支援
765 :
なの魂の人:2008/01/19(土) 00:30:16 ID:+L2yVRDx
この作品には謎が多い
誰もがツッコミになり、誰もがボケもこなす
そしてリリなのが主役なんか、それとも銀魂が主役なんか
一体『クロスSS』って何?
< <ベルカ隊接近!> >
< <ツラだけは傷付けねーように気をつけねーとなァ> >
< <屯所前でお出迎えだ> >
< <管理局の白い悪魔だ!> >
< <悪魔がなんだ! 俺は真選組副長だ!> >
< <俺達を縛るルールなんてねェ。ただ堕天使のように生きていくだけだ> >
< <どの辺が堕天使!?> >
< <この言い争いは、どっちかが折れるまで終わらねェ> >
< <話を……聞いてってば!> >
< <これは脅迫っていうんじゃないかい? お嬢さん> >
< <撃てよ偽善者!!> >
< <銀ちゃん……絶対に、帰ってきて……!> >
< <オッケェイ、我が命に代えても> >
……侍は嘘つかんって……あの言葉は、嘘やったらしいね……
*本編とはなんら関係はありません
766 :
なの魂の人:2008/01/19(土) 00:32:37 ID:+L2yVRDx
忙しすぎてボケてきたらしい
年末じゃなくて三月末だYO!
というわけで妙な電波投下終了
投下しようとしたら「>>が多すぎます!」とか言われたので、後半だけ泣く泣くこんな形に
これでもまだ残り4kbか……
767 :
756デス:2008/01/19(土) 00:54:01 ID:QEcR3pHc
> なの魂の人氏
何というGJ!な電波。
いつも楽しませていただいてますー。
クロス元はあまり知らないのですが、何というか、
ぐいぐい引き込まれるあなたの文章は、神だと個人的には思っております。
これからも頑張ってください。応援してます。
あと、
>>757氏、このロリ(AAry
小話の補足。同僚の彼は全然オタクって訳ではなく……。つか、むしろパンピー。
でも、ヲタな私よりも携帯のとは言えその手のサイトをブクマしまくってるのは、
何故なのだらふ……?
>>766 GJ!とりあえず新八、ムチャシヤガッテwwwwww
769 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/19(土) 01:07:38 ID:PDSNhpEI
なの魂GJ
電波サイコーっす。すげーカオスだ。
ほんとうになのはは本当にそのうち管理局の白い悪魔って、銀さん達から言われそうだ。
本編も楽しみにしてます。
両氏GJ!
ならば、自分の1レス分の単発ネタを以て幕としようと思いますが…今何KB余ってます?
3ダー
では投下。
/////////////
※この作品は「コードギアス 反目のスバル」本編とは一切関係ありません
えー…どうも、皆様お久しぶりです。ルルーシュ・ランペルージです。
クリスマス短編に当たるエピローグからもうすぐ1ヶ月。
もう二度と皆様の前に姿を現すことはないと思っていましたが…また出てきてしまいました。
まあそれはさておき、今の状況を説明しようと思ったのですが…
「…おい…これは一体どういうことだ?」
「さぁ…あたしに言われても分かんないけど…」
俺達は今、ミッドチルダなる世界で、フェイトとかいう金髪魔導師の車に乗っています。
やがて俺と俺の嫁は、管理局の某隊舎へ連れて行かれました。
そこには、晴れて正式運用に入った機動六課のメンバーが揃っていました。
「…つまり、何やかんやのうちに俺の罪状が消えて、スバルも復隊可能になったと?」
「まあ、そういうことや♪」
「何ですかそれ…」
駄目だ。俺には理解できない。なんという超理論。
仮にも次元世界の平和を守る組織がそれでいいのだろうか?(反語)
俺は目の前の関西弁を殴り倒したい気分になりました。
「それにしても、噂どーりのイケメンさんですねー♪」
宙に浮く小人がそんな風に言ってきました。
さっきは喋る犬にも会ったな…ナナリー、この世界はまだまだお兄ちゃんには理解できそうにない。
「ふむ…確かに容姿だけなら悪くない」
「スバルがコロッといっちまうわけだ」
「いや〜、ははは…そんな褒められるほどじゃないですよぉ♪」
嫁は嫁で、向こうの方でポニーテールの女と三つ編み幼女の言葉に照れて頭をかいてます。
褒められているのは俺のはずなんだがな…
…それにしても、この機動六課には女が多いです。
あの日俺を殺そうとした高町なのはと他2名、ピンクの髪の少女、さっきの2人組、関西弁と小人、後ろの下っ端達も女、女、女…
様々なタイプの女がいて、それも上玉揃い。
久しぶりにギアスを使う時が来たのかもしれません。俺は左目の包帯に手をかけました。
「よし、コイツら全員俺の娼婦に…」
ごんっ。
「…悪かった、スバル。冗談だ」
「反目のスバルのルルーシュが機動六課に来たようです」
気分と評判次第で続く
/////////////
投下終了。
うん、言いたいことはなの魂氏と一緒だ。
…本編とは関係ないからね?
つ づ け
,イ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::::,i:::::::i、:::::::::::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::/i::::i .i:::::i ヾi、:::、::::::::::::::::::i
i::::::::::::iヽi:_i i::i ヾi__ハ、::::::::::_:_::i___
i::::::::/i〃k::iヽ`ヾ-i〃k:iヽレ'_,イ´_r‐-、ヽ
i::::::i、i´i、.ー' ノ'⌒ヽ`ー_'ハ-<ム_ィ´``ー、
.i´ヾi  ̄ __'_`__  ̄ `ヽ i '-'´`ヽ .i
i.i -.i レーー.、i i/i ヽ 、__ i
.ヽ '.i |:::::::::::::i /.入 i i
`i`i、. !、,-:-、i ハi´ ヽi ヽ
iイi `ヽ、 ヽ、__ノ ィ´ ` ヽ_ ヽ、
r'>i `. 、 _.....イ/ ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!
/: ヾ : . : . ハ ! 次 ス レ へ G O ! .!
_ ,.イ: : : :ヽ、 ムi、:ヽ .! ... ... !
イ: : : :i: : : : : :ヽ、 .`i.i: :.`-、 |_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _..|
/: : : : : : i: : : : : : :ヾ、___ i i: : : i: : `ーi: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . .i
/: : : : : : : : : ヽ : : : : : ヽ `ヽ r'´ i i: : : :i: : : :_i_ _: . : . : . : . : . : . : . : . : . :.i
: : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : ヽヽ、 .i .i: : : レ'´ __ `ヽ、 -------------┤
: : : : : : : : : : : :: :ヽ: : : : : : ヽヽ、 i i: : :i, /  ̄ヽ-'::i !
: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : ヽ ヽ.i .i: :.{ _ノ´ ̄`〈i::::i !
: : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ: : : : : : :ヽ、i .i: : i _,. -、_ノi::::i _ _ _ _ _ _ _ _ _ _._|
: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : .ヽ、i /  ̄__.ノ i::::i : . : . : . : . : . : . :.i