アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11

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359拳で語る、漢の美学 9/12 ◆1sC7CjNPu2
 バタン、とドアが閉まり、ドモンの姿はクロスミラージュの視界から消えた。
 クロスミラージュが時間を確認すると、もうすぐ夕方に差し迫る時刻だった。
 ドモンと次に会うのはおおよそ二時間後ということを確認し、乱闘から思った以上に時間が立っていないことに驚いた。

 『……このような状況は、二回目ですね』

 クロスミラージュは、ティアナと共に駅に居た時のことを思い出す。
 あの時に自分がしっかりとマスターをフォロー出来ていれば、今も隣に彼女がいたかもしれない。

 『カミナが目を覚ましたら、今度こそちゃんとフォローしましょう』

 カミナからすればいきなり殴られて喧嘩になり、挙句の果てにノックダウンされたのだ。
 ドモンは問題ないように言っていたが、クロスミラージュとしてはカミナが怒り狂わないかとても心配なところだ。

 『モノレールが来るまで時間がありますし、カミナとMr.ドモンの話をもう一度洗い直して……!?』

 ――モノレールが無いのに、どうやって駅まで移動するのですか!?
 なぜか即座に疑問に思わなかったと後悔しながら、クロスミラージュは発光部を激しく明滅させた。
 予定より数時間早く、ドモンに持っていかせた赤い槍の魔力反応のサーチを開始する。

 『……もう慣れましたけど、非常識な』

 クロスミラージュの感知する魔力反応は、クロスミラージュの空間認識が間違っていなければモノレールの線路に沿って移動していた。
 おそらく、ドモンはモノレールの線路上を疾走しているのだろう。

 『あのスピードなら、17:00の禁止エリアも問題なく通り抜けられそうですね』

 ドモンの常人離れした身体能力を再々確認し、クロスミラージュは引き止めようとした自分が馬鹿馬鹿しく思えてきたのだった。

360拳で語る、漢の美学 10/12 ◆1sC7CjNPu2 :2008/01/27(日) 23:39:09 ID:x84hvFP+
 ■


 カンッ、カンッ、カンッと音を立て、ドモンはクロスミラージュの予想通りにモノレールの線路上を走っていた。
 ドモンとてあと小一時間ほどで進路上のエリアが禁止エリアになってしまうのは知っているため、自然とスピードが上がる。

 「これでいいとは思うがな」

 残してきたカミナとクロスミラージュの事を思い出し、ドモンは呟く。
 『これでいい』というのは、実は先ほどの乱闘のことではない。
 ドモンは二つほど、クロスミラージュとカミナに伝えなかったことがある。
 一つは、参加者相手に問答無用で戦いを仕掛けることだ。

 ――これは、風浦可府香の『遺言』だ。
 ――二人には悪いが、押し通らせてもらうぞ。

 伝えれば反対されることは、ドモンには予想がついていた。
 それに反対されてもドモンはこのやり方を曲げる気は無いため、話すだけ時間の無駄になるとドモンは考えたのだ。
 そして、二つ目は――

 「……師匠」

 モノレールの上に広がる、まだ青い空をドモンは仰ぐ。
 カミナから見せてもらった名簿の中には、ドモンを震撼させる名前が載っていた。

 ――我が師、東方不敗・マスターアジア。

 シュバルツと同様に、なぜ生き返っているのかは分からない。
 それ故に、ドモンはこの事をカミナたちに伝えるのを躊躇らった。
 ドモンはジェントル・チャップマンという、『前例』を知っている。
 チャップマンは一度死に、DG細胞の力で蘇った。
 しかしその理性は生前と比べ物にならないほど狂い、気高き誇りはこれほどなく堕ちてしまっていたのだ。
 生き返った東方不敗が、その『前例』と同様ではないという保証はない。

 ――だがもし師匠が俺の知っている通りの師匠ならば、螺旋王の悪逆非道な振る舞いを放ってはおけないはず。
 ――もしもそうならば、いずれ道は交わるはず。
 ――師匠、どうかそれまで御武運を!

 祈りの言葉を胸に秘め、ドモンはさらに加速する。
 自分が考える下手な憶測など、当てにはならない。
 全ては、直接会って確かめればいいだけのこと。
 今一度拳を重ねることに思いを馳せ、ドモンは我知らずに口元を吊り上げていた。

361名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/27(日) 23:39:57 ID:yJvva7dD
 
362拳で語る、漢の美学 11/12 ◆1sC7CjNPu2 :2008/01/27(日) 23:40:58 ID:x84hvFP+
【G-1/G-1駅詰め所/一日目/午後】
【カミナ@天元突破グレンラガン】
[状態]:気絶、精神力消耗(大)、体力消耗(大)、
    全身に青痣、左肩に大きな裂傷(激しく動かすと激痛が走る)、服は生渇き
[装備]:なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん
[道具]:支給品一式(食料なし)、ベリーなメロン(3個)@金色のガッシュベル!!(?)、
    クロスミラージュ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ3/4:1/4)
[思考]基本:殺し合いには意地でも乗らない。
1:……畜生
2:グレンとラガンは誰が持ってんだ?
3:もう一回白目野郎(ヒィッツカラルド)と出会ったら今度こそぶっ倒す!
[備考]
※グレンとラガンも支給品として誰かに支給されているのではないかと思っています。
※ビクトリームをガンメンに似た何かだと認識しています。
※文字が読めないため、名簿や地図の確認は不可能だと思われます。
※ゴーカートの動かし方をだいたい覚えました。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※シモンとヨーコの死に対しては半信半疑の状態です。
※拡声器の声の主(八神はやて)、および機動六課メンバーに関しては
 警戒しつつも自分の目で見てみるまで最終結論は出さない、というスタンスになりました。
※第二放送についてはヨーコの名が呼ばれたことしか記憶していません。ですが内容はすべてクロスミラージュが記録しています。
※溺れた際、一度心肺機能が完全に停止しています。首輪になんらかの変化が起こった可能性があります。
※会場のループを認識しました。
※ドモン、クロスミラージュの現時点までの経緯を把握しました。
 しかしドモンが積極的にファイトを挑むつもりだということは聞かされていません。
363拳で語る、漢の美学 12/12 ◆1sC7CjNPu2 :2008/01/27(日) 23:41:59 ID:x84hvFP+
【G-2/モノレール線路上/一日目/午後】
【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康、服は生渇き
[装備]:ゲイボルク@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考]
基本:己を鍛え上げつつ他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、螺旋王をヒートエンド
1:カミナたちより先にF-5駅に行き周辺を捜索。18:30にF-5駅でカミナたちと合流。
2:積極的に、他の参加者にファイトを申し込む(目的を忘れない程度に戦う)
3:ゲームに乗っている人間は(基本的に拳で)説き伏せ、弱者は保護し、場合によっては稽古をつける
4:師匠(東方不敗)と再会したい。
5:傷の男(スカー)を止める。
6:一通り会場を回って双剣の男(士郎)と銃使いの女(なつき)と合流する。
7:言峰に武道家として親近感。しかし、人間としては警戒。
[備考]:
※本編終了後からの参戦。
※参加者名簿と地図に目を通しました。
※正々堂々と戦闘することは悪いことだとは考えていません 。
※なつきはかなりの腕前だと思い込んでいます。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※ループについて認識しました。
※カミナ、クロスミラージュのこれまでの経緯を把握しました。

[その他]
※カミナのドモンに対する感情は、次の書き手にお任せします。
※駅の詰め所内はとても散らかってます。
※クロスミラージュがゲイボルグを感知できる範囲は半径1kmほどです。