アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10

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293善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg
「ごはん、ごはん〜。肉なしチンジャオロースじゃないよ。作るのは神父ソン〜」

謎の歌詞を独自のテンポで刻みながら、少女、エドワードは陽気に先頭を歩いている。
その後方を行くのは大小二つの影。
エドのすぐ後を行くのは黒い神父服に身を包んだ大男、言峰綺礼である。
その更に後方、少し離れた位置にいるのはラピュタ王家の末裔、リュシータ・トエル・ウル・ラピュタであった。

「……あの、言峰神父」
自身の倍はあるのではないかという大男を見上げながら、意を決したように少女は口を開いた。
「なんだね、シータ。懺悔ならばいつでも聞くが?」
自身の腰程の身長しかない少女を見下ろしながら、言葉を受けた神父は答える。

「いえ、今後のコトです。
 言峰神父が頼りになる方であるのはわかります。
 あなたなら、襲ってきた方も撃退できるでしょう。
 ですが、」
その先に続く言葉が予想できたのか、言峰は僅かに眉をひそめる。
「殺すな、と?」
「はい。無理を言っているのは承知しています。
 ですが、どのような人であれ殺してしていいなんてことはありえません。
 それに、殺人はやはり許される行為ではないと思います」
強い決意と意思を持って少女は告げる。
その言葉を受けた神父は、しばらく考え込んだ後、重々しく口を開いた。

「ふむ。この状況の厳しさをその身で知りながら、その言葉が言える君はやはり強い人間だ。
 だがなシータ。残念だがそれは約束しかねる。
 私とて聖職者だ、好き好んで殺し回ったりはしないが、殺すつもりでやらねば勝てぬ手合いは得てして存在する。
 まして、ここでは私の力など微々たるものだ、手加減などしている余裕はない。そうでなくては殺されるのはこちらだ」
「……そう、ですか」
元より無茶をいっているのは承知していたのか、シータはそれ以上喰らいつくでもなく、ただ残念そうに引き下がった。
だが、次に神父が告げた言葉に、シータは目を見開く事になる。

「それにシータ。君は人殺しを絶対の悪のようにいうが、それは――――そんなに悪いことなのかね?」

「なっ!? 当たり前です!」
驚きながらも、シータは反射的にそう言い返した。
人は人を殺しては行けない。
そんな事は当たり前のことだ。
そんな事を、仮にも神の教えを説くべき男に問われるなどとは思っても見ないことだった。
だと言うのに、神父は反論が心外だと言わんばかりの顔でふむと頷く。

「当たり前ときたか。
 では一つ問うが、人殺しが絶対の悪などというその当たり前は、いったいどこの誰が決めたのかね?
 君か? 私か? それとも、まさか神などとはいうまいね?」
寒気のするような笑顔。
聖書を謡うような声で、神父はとても神の使いとは思えない言葉ばかりを並び立てる。
誰が決めたのか、なんて考えるまでも無い。
誰が決めたのか、それは、
それは…………誰が決めたのだろう?
294善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg :2007/12/24(月) 02:10:57 ID:+Ov5L7oV
「はい、は〜い。それは昔の偉ぁい人が決めたのですょ」
先生に向かって手を上げる生徒のようにエドが元気よく発言する。
その発言を受けた神父は僅かに表情を崩し噴出した。

「ふ。それこそまさかだ。古の時代とは血で血を洗いながら権力を奪いとるものだ。
 人殺しで権力を得たものが人殺しを肯定はすれど、否定はしまい。
 第一、アレがそのような事を決めるとはとても思えん」
神父の口ぶりはまるで昔の偉い人を知っているかのようだ。
そんなことはどうでもいい、問題は、

「では、あなたは人殺しが許されることだと言うのですか」
そう、問題なのは、まるで殺人を肯定するような神父の発言だ。
問いかけるシータの声が思わず強張る。
そんなシータとは対象的に、神父の態度にまったくの緊張はない。
それは懺悔室の神父と懺悔人にも似ていた。

「そうは言っていない。
 少なくとも、君にとって人殺しは絶対の悪なのだろう。それを否定するつもりはない。
 だが、他の人間にとってはどうだ? 必ずしも、そうであると言いきれるのかね?」
「……それは」
殺し合いの舞台で次々と死んでいく人たち。
つまりそれは殺した人間がいるという事と同義だ。
殺し合いに乗った人にとって人殺しは悪ではないのだろうか?

「そう、答えは否だ。
 善悪など人の価値観によるものだ。絶対の価値観など存在し得ない」
「…………………」
シータは答えられず口を噤む。
エドは既に話に興味を失ったのか一人ニョロニョロと尺取虫のような動きをしている。
幾ばくかの沈黙。
神父は仕切りなおすように、さてと言葉を切る。

「そう言えば、先ほどの人殺しの善悪を誰が決めたかという問いに対する君の答えを聞いていなかったね」
突然話をフラれたことに、シータが怯えるようにビクリと反応する。
そして、慌てたように考え込む。
「え、えっと。すいません言峰神父……私には、わかりません」
申し訳なさそうにシータはそう告げた。
それに対し、言峰は残念がるでもなく息を吐いた。

「ふむ。そうか。
 なに、そう難しい話ではない、人殺しを悪と定義したのは―――君だ、シータ」
「え? わた、し?」
神父の言葉は全てが謎かけのようだ。
直接答えを聞いてもシータにはその意味が理解が出来ない。
295善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg :2007/12/24(月) 02:13:00 ID:+Ov5L7oV
「そう。答えを決めるのは君であり、私であり、皆である。
 元よりどのような行為にも明確な答えなどない。
 故に、その是非を決めるのは本人以外にありえない。
 ならば、誰に褒め称えられようとも、本人がそれを否定するならば、それは悪だ。
 逆に、誰に咎められようとも、本人がそれを肯定するならば、それは善であるのだ。
 然り、殺人で救済でであれ、善悪を決めるのは本人だ。
 例え十の内九を救ったとして、一を切り捨てたことを悪しと嘆くならばそれは悪であるし。
 例え何人殺して回ろうとも、本人がそれを善しと笑うのならばそれは善なのだ」
「ありえません!
 そんな、人を殺して平然としていられる人間なんているはずが……」

「―――ない、と言いきれるのかね?」

ピクリと、シータの動きが止まる。
神父の言葉にシータは頷くことができなかった。
なぜなら頷けば嘘になってしまう。
シータ自身、天上から放り出される沢山の人間をゴミのようだと笑っていた男を知っている。

「先ほど君が否定した過去のやり直しも同じだ。
 君はそのための殺人を悪しとした。それだけの事だ。
 だがシータ。君にとって未来はどうだ?
 私の、エドの、そして何より君自身の未来を守る。
 そのために手を汚すことは、君のとって善なのか、それとも悪なのか?」
「どういう、意味です…………?」
問いかける声は震えていた。
なににそんなに怯えているのか、それは彼女自身にもわからない。
目の前の神父が怖いのか? それとも、その言葉の先を聞くのが怖いのか?

「例えば、ここに殺人者が襲ってきたとしよう。
 私は成す術も無く殲され、残るはエドと君だけだ。
 その時、君の手には一丁の銃があったとして、さて、君はどうする?
 引き金を引くか、それとも引かないのかね?」
「それは……っ」

シータはすぐさま答えを返そうとするが言葉が出ない。
どうすると言うのか?
引いたところで当たるとは思えない。
だが、神父が問うているのはそんな事ではないのだろう。
296名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/24(月) 02:14:40 ID:E77Drwnl
 
297善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg :2007/12/24(月) 02:15:00 ID:+Ov5L7oV
「言っただろう。殺人を絶対の悪とする必要はない。すべては君の心一つだ。
 無差別な殺人ならともかく。君が守るための殺人を善しとするのならばそれは悪ではないのだ。
 引き金を引いて自身を守るか、それとも引き金を引かず皆殺しにされるか。
 シータ。君はどの選択を善しとするのかな?」
「それは……………」

引くのだろうか?
引かないのだろうか?
答えなどはありはしない。
神父の言葉が思い返される。
殺すのが善なのか、
殺すのが悪かなの、
殺されるのが善なのか。
殺されるのが悪なのか。
わからない。
自分自身の事だと言うのに、彼女にはその答えがわからない。

「まあいい。その答えは今は保留としておこう。
 ――――だがなシータ、君はいずれ選択を迫られる。
 その時こそ、その答えを私に見せてくれ」

その言葉はこれまでの諭すような言葉ではなく、酷く真摯な言葉だった。
ひょっとしたら、この神父もその答えを知りたいのかもしれない。
そんな事を、焼け付いた頭でボンヤリとシータは考えた。

「エドはしな〜い。自分がされて嫌なことは人にしはいけないのです」
えっへんとエドは小さな胸を張る
「ふむ。それもよかろう。またそれも一つの価値観だ。
 己が価値観と相反する行為を侵したとき、人はそれ罪と呼び、赦されるために神に祈るだ。
 赦しはここに、 Armen」
そういいながら神父は胸元で十字を切る。

シータは一人その場に立ち止まり先を行く二人の背を見送っていた。
エドのように単純な二元論で片付けられるほど彼女はシンプルではなかった。

神父の言葉は予言のようだ。
決断の時はいずれ来る。

そうなったら、自分はいったい、どうするのだろうか?

298名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/24(月) 02:15:41 ID:E77Drwnl
  
299善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg :2007/12/24(月) 02:17:02 ID:+Ov5L7oV
【B-5・道路分岐点辺り/一日目/午後】

【チーム:陰陽を為す者たち】
[共通思考]
1:三本のアンチ・シズマ管、及びその設置場所を探す。
2:1のために各施設を回る。
3:1のために参加者から情報を募り、できるなら仲間にする。
最終:ゲームから脱出する。

【言峰綺礼@Fate/stay night】
[状態]:左肋骨骨折(一本)、疲労(小)
[装備]:ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:荷物一式(コンパスが故障、食糧一食分消費。食料:激辛豆板醤、豚挽肉、長ネギ他)
[思考]
基本:観察者として苦しみを観察し、検分し、愉悦としながら、脱出を目指す。
1:二人と情報交換する。ただし、シズマドライブに関する推測は秘匿する。
2:卸売り市場で豆腐を手にいれ、麻婆豆腐を振る舞う。
3:エド、シータに同行。二人を観察、分析し、導く。
4:殺し合いに干渉しつつ、ギルガメッシュを探す。
[備考]
※制限に気付いています。
※衛宮士郎にアゾット剣で胸を貫かれ、泥の中に落ちた後からの参戦。
※会場がループしていることに気付きました。
※シズマドライブに関する考察は以下
 ・酸素欠乏はブラフ、または起きるとしても遠い先のこと。
 ・シズマドライブ正常化により、螺旋力、また会場に関わる何かが起きる。

【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ】
[状態]:疲労、強い使命感
[装備]:アンディの帽子とスカーフ
[道具]:なし
[思考]
1:二人と情報交換する
2:言峰について行き、食事をもらう
3:アンチ・シズマ管とその設置場所を探す

【シータ@天空の城ラピュタ】
[状態]:疲労、深い悲しみ、強い決意、右肩に痺れる様な痛み(動かす分には問題無し)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。みんなと脱出を目指す。
1:エドを守る
2:二人と情報交換する
3:アンチ・シズマ管とその設置場所を探す
4:まずは卸売り市場へ
5:マオに激しい疑心
6:言峰については半信半疑
[備考]
マオの指摘によって、ドーラと再会するのを躊躇しています。
ただし、洗脳されてるわけではありません。強い説得があれば考え直すと思われます。
※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。
※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。
※エドのことを男の子だと勘違いしています。
300名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/24(月) 02:17:31 ID:E77Drwnl
 
301名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/24(月) 02:18:49 ID:E77Drwnl
  
302善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg :2007/12/24(月) 02:19:05 ID:+Ov5L7oV
一人、道を行くその足取りにも、男のイラつきは如実に現れていた。

受けた傷の治療を行っても、ウルフウッドのイラつきは収まらなかった。
放送で自分が殺した相手の名が呼ばれようとも感傷はない。
ただの事実だ、今さらイラつくこともない。
ただ、強いて言うなら、唯一この場で知っている男の名がなかった事に、落胆したような、安堵したようなそんな気持ちになっただけだ。
その男がこの場でどうしているかだなんて考えるまでも無い。
考えるまでも無いからイラついてくる。

あのアホは相も変わらず喜々として死地に飛び込んでいくのだろう。
それは今の自分と同じようであり、対極だ。
彼は死を消し去るために死地へと向かい、
己は死を創り上げるために死地へと向かう。

イラつきが収まらなくとも足は進む。
しばらく進んだころ、遠くに人影を見つけた。
デカいのが一つ。小さいのが二つ。
デカい男の胸元にはきらりと光る十字が見える。
自分と同じ牧師、いや格好からして神父だろうか?
傍らには無力な子供が二人。
弱きを守り、保護する。
なるほど、こちらは聖職者らしくこの場においても救済の道を歩んでいるのだろう。

「……まあええわ。どの道やること変わらんし」

デリンジャーに弾を詰めなおし前に進む。
相手が救いを説く神の使いであろうと関係ない。
己は既に死者だ、救いなどない。
死者が遣わせる救いは死以外にない。
今やこの身は死を遣わせる死神の使い。
十字を切るように刃を落とそう。
祈るように引き金を引こう。
迷わぬよう頭に二発、心臓に二発。


救いはここに――――さあ、死地を創ろう。

303名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/24(月) 02:19:48 ID:E77Drwnl
 
304善と悪と神の使い ◆Wf0eUCE.vg :2007/12/24(月) 02:21:18 ID:+Ov5L7oV
【B-6・道路/一日目/午後】

【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン】
[状態]:更に不機嫌。かなりイライラ 全身に浅い裂傷 (治療済み)
[装備]:デリンジャー(残弾2/2)@トライガン デリンジャーの予備銃弾17
[道具]:支給品一式 (食糧:食パン六枚切り三斤+四枚、ミネラルウォーター500ml 2本) 士郎となつきと千里の支給品一式
ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃(残弾0/6)@トライガン、ムラサーミャ&コチーテ、暗視スコープ、エドのコンピュータとゴーグル、びしょ濡れのかがみの制服
音楽CD(自殺交響曲「楽園」@R.O.Dシリーズ)
[思考]
基本思考:ゲームに乗る
1:見つけた三人を殺す
2:自分の手でゲームを終わらせる。
3:銃を持った人間を確認次第、最優先で殺してそれを奪う。
4:女子供にも容赦はしない。迷いもない。
5:ショッピングモールで武器を調達。
6:できればタバコも欲しい。
[備考]
※迷いは完全に断ち切りました。ゆえに、ヴァッシュ・ザ・スタンピードへの鬱屈した感情が強まっています。
305ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:48:37 ID:OZNsTbYk
『それまでの間、思う存分に闘争を続けるが良い』


2回目の放送がスピーカーから流れた時、あたし達は放送開始と同時に到着したモノレールの中にいた。
静かに発車時刻を待つ箱の中で、あたしは放送のことを思い返していた。
2回目にしてついに呼ばれた知り合いの名前を。

――玖我なつき

その名前を聞いた瞬間思ったのは、『ああ、やっぱりね』ということだった。
個人的に言えば鴇羽の方が先かとも思ったが、どちらともこんな場所で長生きは出来ないだろうと思っていた。
騙されでもしたか、厄介なやつに出会ったか……甘ちゃんな彼女達ならそんな感じの最後だったに違いない。
いつか豆鉄砲に撃たれた目がアイパッチの下で疼いた様な気がして、軽く手を当てる。
かつては殺し合いもした仲だが、今となっては――まぁ友人と言ってもいい間柄かもしれなかった。

「――まぁ、何だかんだで楽しかったわ」

あたしだって死んでしまった相手に悪態つくほど性格は悪くない。
そう、死んでしまったものは戻らないのだ。もう、二度とは。

……さて、気持ちを切り替えよう。
何てったってあたしはまだ生きているのだし、これから死ぬ気もサラサラないのだから。

まず放送を聴いて真っ先に頭に浮かんだのは同様にこの放送を聴いたであろう藤乃のことだ。
あのぶぶ付け女は玖我を生き返らせるため、これまでの方針がどうであれ、優勝を狙って動き出すだろう。
あの女の玖我に対する執着と、行動を起こした際の蛇のような執拗さは身をもって知っている。
恐らく出会えば見敵必殺……いや、背後から忍び寄られていつの間にか首を飛ばされる可能性だってある。
あの女なら笑いながらそれをやりかねない。
元からあまり会いたくない相手だったが、色々な意味で会いたくない相手にクラスチェンジしてしまった。
んで、あたしが新たな問題に頭を抱えている時に隣の全身黄金男はというと、
我関せずといった顔持ちで引き続き、読書にいそしんでいたのだった。
……わかっちゃいたけどマジ空気読め。
そんなアタシの視線を感じ取ったか、わずかにその赤い瞳をこっちに向ける。

「蜘蛛女、地図に禁止エリアは書き込んだな? 見せよ」

金ぴかに言われるまま書き込んでいた自分が恨めしい。
かつては男を使う側だったというのに今の状況は何なのだろう。
そんなこっちの思惑などまったく無視して、金ぴかは強引に地図を奪っていく。

「ほほう、これはまた……」

金ぴかは何がおかしいのか愉快そうに地図を見て笑っている。
はっきり言ってかなり不気味なのだが、それが似合っているのだから始末が悪い。

「……って、何か気付いたの金ぴか?」
「フン、つまらんことだ。
 それよりも気付いたか? あの男が抜かしていたことを」

質問を質問で返すな、……と言いたくなったが我慢して放送の内容を思い返す。
えーと、確かあのハゲ親父が言うには……

「――“命と引き換えに螺旋の力に目覚めた”とかいうやつ?」
「そうだ。これで先程言ったことが決定的になったな。
 二度余計なことを口にするなど偶然ではありえん。
 まず間違いなく螺旋王の目的は“螺旋の力”――
 そしてそれは戦いに――恐らくは命に関連するものだということだ」
306ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:49:17 ID:OZNsTbYk
地図から視線をはずし、宝石みたいな真紅の眼をこちらに向ける。

「そして“命と引き換えに”とわざわざ言ったという事は、
 最初の放送で言った“目覚めた少女”は未だ生存している可能性が高い。
 あの道化が興味を示したサンプルを我のものにするのもまた吝かではないな」

ってオイオイ、こいつ少女誘拐犯にでもなる気か。

「たわけ。この世の全ては我のモノだ。
 最初から我のものを自分の手に戻したところでそれは誘拐とは言わん」

あー、分かってましたよ。そういう返答が来ることぐらい。
それにしてもこんな奴に目をつけられるとは可哀想に。
まだ見ぬ『螺旋の力に目覚めた少女』に心の中で同情する。
と、そこであたしは地図を覗き込んで、一つのことに気付く。

「あれ? 禁止区域に灯台が入ってるけど……アンタさっき施設は入らないとか何とか言ってなかった?」

重箱の隅をつつくようなあたしの指摘に不機嫌になるかと思いきや、更に頬を歪ませ愉快げに笑うではないか。

「良く気付いたな蜘蛛女。そう、それを確認するために我はある場所へ向かう。
 そこに到着するまでお前も何か読んでおけ。情報は何にせよ持っていて損することはない」

そう言って金ぴかは手元の“八つ墓村”とかいう小説に目を戻した。
こうなってしまえば梃子でもこちらの話には耳を貸さないだろう。
大きく息をついて、椅子に背を預ける。

まあ、確かにギルガメッシュの言う通り、手元には未だ数冊の未読本があり、
金ぴかが何処に向かうつもりにしろ、そこに着くまではどうやったって時間はかかるのだ。
何といってもモノレールは決してこちらの都合には合わせて動いてはくれない乗り物なのだから。
(そういう意味では金ぴかにぴったりな乗り物だといえないこともない)

ま、このモヤモヤした気分を軽くするために読書をするのも悪くないだろう。
と言っても元々あんまり本を読むほうではないから、あんまり厚い本はさっき読んだ『BATTLE ROYALE』でお腹いっぱいだ。
そういういうワケで文庫本サイズの本を適当に一冊とる。

「げ、これ破れてんじゃん……」

手に取った文庫本はさっきの本の雪崩の影響か、作者の名前の所だけが破れかかっていた。
幸い中に影響は無い様で読むのに支障はなさそうだが。
ま、単なる暇つぶしだしこれでいいか。
タイトルは――

「“君は僕を知っている”、か……」

307ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:50:02 ID:OZNsTbYk
 *    *    *




とはいえ、その建物がまさか近づいても良く分からないとは流石に予想の範囲外だったが。

「――キモ」

第一印象はそれに尽きる。
道端に立てられた二階建て程度の大きさの巨大な渦巻き。
その外見は前衛的過ぎて、はっきり言って設計者の美的センスを疑ってしまう。
ちなみに正面に取り付けられたデカい看板には名は体を表すがごとく、『螺旋博物館』と書かれている。

「ふむ、やはりな」

何やら納得した様子で一人頷くと金ぴかは遠慮も警戒も無しに博物館の中へと足を踏み入れる。
待ち伏せを警戒しつつ、続いて中に入ったあたしを待ち構えていたのは、

『らせんはくぶつかんへようこそ!』

こちらの緊張感を見事に削いでくれるポップな感じの文字列であった。
蛍光色の文字に脱力するあたしを尻目に金ぴかは“順路”と書かれた矢印に従い、奥へと進んでいく。
(本人に訊けば『矢印に従うのではなく、我の行く先に矢印が向いているのだ』とか言いそうだが)

そこから先、二人して常時展示用の部屋を見て回ったが、特に目新しい発見もないまま奥へ進んでいく。
何か情報でもないかと思って備え付けのパンフレットを手にとって見るが、特に目新しそうな情報は見当たらなかった。
っていうかこのパンフレット、文字もらせん状に配置してあって読み難いったらありゃしない。

「ふむ……蜘蛛女、貴様の知る博物館とはこのようなものだったか?」
「んなわけないでしょ。こんな頭おかしくなりそうな構造の博物館なんてそうそうありゃしないわよ」

全国を回ればお目にかかれるかもしれないが、少なくともあたしは知らない。
読みにくいパンフを筆頭に、はっきり言って螺旋に拘りすぎだ。
こんな構造だと潰れた後再利用なんて出来ないんじゃないの? と余計な感想まで付け加えてみる。

「ほう、では何か気付かんか? 先ほどの学校と比較して考えてみよ」

学校と博物館?
まぁ、遠縁の親戚ぐらいの関係はありそうだけど……

「たわけ。先ほども言ったろう、注目すべきは共通点よりも相違点だ。
 この建物はモノレールといい、貴様のいた世界と酷似しているのだろう。
 ならば我が何も言わずとも気付きそうなものだがな」

その『ヤレヤレこれだから雑種は』って顔はやめろ。
はぁ、元々頭脳労働はあたしの役目じゃないのだが……嫌々ながら考えてみよう。

……アタシ達がさっきまでいた学校はごく普通の学校だった。
それに比べると確かにここはおかしい。
具体的に言えば“螺旋”への拘りっぷりが。
螺旋状の通路に螺旋状に文字の配置されたパンフレット。
はっきり言って無駄ばかりで使いにくいが、それを無視してまでこの博物館は“螺旋”というキーワードにこだわっているのだ。


「そう言われると……何か……“螺旋”ってキーワードにこだわりすぎっつーか……」
「然り。この建物は周囲から“浮いている”のだ。
 まるで後から付け足されたような不自然さ――いや、事実その通りであろうよ。
 ハッ、これで確信したわ。この舞台の建築物には重要なものとそうでないものがある。
 灯台は恐らく何ら関係のない“最初からあったもの”に違いない」
308ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:50:35 ID:OZNsTbYk
その言葉が終わらないうちに、通路の突き当たりに赤い螺旋階段が現れた。

――また、螺旋だ。
ここまで螺旋尽くしだと本当に頭が痛くなってくる。

「ってことは何? この博物館はこの殺し合いのために作られた施設だっていうワケ?」
「そうだ。時代には時代の、土地には土地の空気がある。
 それからは建築物といえど――否、人の手によるものであれば尚更逃れることは出来ん。
 モノレールの中から見渡せる範囲を見渡してみたが、特に此処はその空気から逸脱しておったわ」

そんなことを言いながら螺旋階段を上っていった先を阻むのは、これまた螺旋状にデザインされた扉。
『特別展示準備中』 と言う張り紙が御丁寧にしてある。
その扉を目の前にしたギルガメッシュはというといきなりディパックに手を突っ込み、
漆黒の大剣――巳六を取り出したのであった。

「ちょ、ちょっと!!」

あたしが止めるまもなく振り下ろされる黒い刃。
その一撃は金ぴかの馬鹿力をもってすればコンクリートを粉砕するほどの威力がある。
巳六の重量、そしてその切れ味を持ってすれば金属といえど只ではすまないハズだ。

――だが、その切っ先は扉に触れるか触れないかというところで切っ先は停止していた。
いや、良く見れば先端がかすかに震えている。
……もしかして“止めている”んじゃなくて、“止められた”のだろうか?

「……フン、やはり力押しではどうにもならんか。まったく忌々しいものよ」
「……っていきなりどういうことよ。いきなり剣取り出したりしてあたしにも分かるように説明しなさいよ」
「触れてみよ、さすれば分かる」

言われるままに扉に触れてみる。

「うあ……」

思わず妙な声が出てしまったがそれも仕方ないだろう。
この扉、見た目は金属なのに妙に暖かい上、押せばその分返すような奇妙な感触がある。
適当な例えが見当たらないが……とにかく変な感触なのだ。

「どうやらこの先は奇妙な結界で覆われているらしいな。
 螺旋王とやらははよほど条件を満たさぬ者に中身を見せたくないようだ。
 さて、では問題だ。ここには何があると思う蜘蛛女?」

『分からない』そう答えるのは簡単だ。
だがその直後、またあの小バカにされたような表情をされるのは正直ムカつく。

――何とかして金ぴかに一泡吹かせてやりたい。
そう考えたあたしはヒントを探して周囲を見わたす。
すると天井近くに監視カメラらしきものを発見。
さらに張り紙の上には明日の正午を指し示す謎のメーター。おそらくは時間制限だろう。
そして『特別展示準備中』という注意書きには
『特別展示に入場される方は螺旋に類する物を持参ください。開封、未開封は問いません』
という続きが、小さい文字で書いてある。
309ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:51:28 ID:OZNsTbYk
何で、監視カメラが設けてあるのか?
何で、時間制限が設けてあるのか?
何で、こんな注意書きが書いてあるのか?

そして金ぴかは何を言っていた? 思い出せ。

『参加者を誘導しているようにも見える。
 さて、奴は参加者をどこに誘導し何をさせたいのか。
 はたまた、何を見つけさせたいのか』
『この舞台。施設といい、図書といい。奴の発言といい。
 あからさまなまでに参加者を釣る情報と言う餌がばら撒かれいる。
 まるで何かに気付いた下さいと言わんばかりにだ』


「――あ!」

一瞬のひらめき。
それが導き出した答えは、

「――弱いヤツへの、救済措置……ってこと?」

それに行き着いた。

この戦場においてあたしは強い方か?
……答えは残念ながらノーだ。
ジュリアが封印されていようがいまいが、金ぴかをはじめとしたそれ以上の化け物がここには存在する。
だが、だからと言って決して最弱だとは思っていない。
その程度には戦闘経験と腕に自身があるつもりだからだ。

だからこの会場には恐らく、あたしより弱い奴がいる。
そいつらがこの殺し合いを生き抜くためにはどうしたらいい?

隙を突いて強い奴を殺す?
――無駄だ。ここには規格外の奴らがいるのだ。金ぴかのようにそれこそ次元が違う奴らが。
強い奴同士を戦わせて、生き残ったほうを殺す? もしくは最後まで逃げに徹する?
――だめだろう。最終最後に1対1にでもなってしまえば殺される他ない。

そう、普通ならどうやっても強い奴の方が有利なのだ。
でもオッサンの目的は一方的な殺人ではないらしい。
なら弱い奴にもそれなりに勝利する可能性を持たせなければならないはずだ。
――だったらどっちかの勝利条件を変えてしまえばいい。
強い奴は『弱い奴を明日の正午まで殺しつくす』。
そして弱い奴は各施設から多種多様な情報を手に入れ、
『明日の正午まで生き残る』、もしくは『螺旋に関するものを手に入れる』という風に。
まあ、“戦い”を目的とする以上“状況をかなり有利にする”程度のものだろうけれど。

「ほう、やれば出来るではないか。それでこそ従者にした甲斐があるというものよ」

満足げな笑み。どうやらあたしの答えは正解に近いものだったらしい。

「そうだ、そう考えれば弱者にも勝利する可能性が出てくる。
 力を手にした弱者はその力に酔いしれ、敵を殲滅せんとするだろう。
 強者はその誇りにかけて弱者を抹殺せんと動くだろう。
 その力が対等であればあの男が求める闘争がそこに生まれるであろうよ」
「ふーん……じゃあこの扉の向こうには使い方次第で強い奴と戦えるものが入ってるって訳か」

あたしは相槌代わりにさっき言ったことを改めて言った。
だが金ぴかは意外なことを言われたかのように、面白げに視線をこちらに向ける。
310ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:52:04 ID:OZNsTbYk
「ほう、面白いことを言うな蜘蛛女。何故“使い方次第”とつけた? 言ってみよ」
「え? だって単純に強力な武器とかだったら
 強いヤツに強い武器がわたっちゃう可能性があるじゃん」

そうだ、それでは意味がない。
弱い奴に渡ってこそあのオッサンにとって意味があるのだ。

「例えば、明日の昼まで単純な意味での強いヤツ以外で生き残ったものがいるとすると、
 そいつはよっぽどしぶといか、運がいいか、――頭がいいか。
 運は計算なんか出来ないから運だし、しぶといってのはまぁ――ある程度強いヤツってことでしょ?
 だとしたら弱いヤツの中で確実に残るのは頭のいいやつ……そう思ったのよ」

そう答えると金ぴかは無言で一歩あたしのほうへ踏み出す。

(ヤバ、何か地雷踏んだ?)

時々忘れそうになるが目の前の男は気まぐれで人を殺せる男なのだ。
おっかなびっくり金ぴかの様子を伺うあたし。
金ぴかはそんなアタシに対して、頭に手を載せ左右に揺らし始めた。
つまり――頭を撫で始めたのだ。まるで、よく出来た子供をほめる様に。

「ちょ、ちょっと、やめっ」
「王からの褒美は受け取るのが臣下の義務だ。
 喜べ、我が手で撫でられたものは数えるほどしかおらぬのだからな」

満面の笑みで手のひらを左右に揺らす金ぴか。
力任せで自分勝手で首が痛くなるだけのソレは乱暴で頭を撫でているというよりは、強引に頭を揺らしているといった方が正しい。
それを振り払わなかったのは言っても聞かないことを知っているからか?
……それとも遥か昔においてきた過去を思い出すからだったんだろうか?
その思考は一層強くなった頭のぶれの前にかき消されることになったのだが。


  *   *   *


「うぇ、気持ち悪……」

よほどあたしの頭が気に入ったのか、解放されたのは数分たった後だった。
程よくシェイクされた頭の中は復帰まで暫くの時間を要し、お気に入りの赤い髪は寝起きのようにボサボサになっていた。

「そうだな、貴様の言うとおり少なくともここには“弱者にとって有利な何か”が存在する。
 それが何であれ、我が蔵の財に加えるの必要があるのは確かだが」

それだけ言うとこの扉への興味をなくしたかのように階段を降り始める金ぴか。
あたしはぼさぼさになった髪を整えながら後に続く。

「……って、じゃあその時間までここで待つの?」
「フン、我の時間は金よりも尊い。
 幸いこの周辺にもいくつか施設がある。
 そこにも何か仕掛けがあるかもしれん。それらを確かめながら廻るのも悪くあるまい?」

ってこんな趣味の悪い施設が他にもあるのだろうか。

「いや、ここまであからさまな釣り針は早々あるまい。
 一見して違和感のない形で仕込んである可能性が高かろう――あの図書室とやらのようにな。
 だが、後から無理矢理付け足されたものには必ず違和感が出るものだ。
 そこを辿っていけば――あるいは螺旋王とやらの裏をかけるかも知れんぞ?」

311ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:53:00 ID:OZNsTbYk
『まぁあの男が早々尻尾を出すほど迂闊だとは思えないがな』と会話を締めくくり、金ぴかは視線を前へ戻す。
そういうもんか、と思いながらさっきついでに考えた疑問を金色の背中にぶつける。

「そういえばおかしくない? そんな強力そうなものを参加者に与えるって。
 自分達に逆らう武器に使われたらそれどころじゃないでしょ?」

よくよく考えれば能力制限にもそんな意図があるんじゃないだろうか。

「なるほどな。少しは頭を使うようになったか」

イチイチ人の神経を逆なでしなければ話せないのだろうかこの俺様野郎は。
金ぴかは階段を降りきった所で、まるで黒板の前の教師のように勿体つけ、こちらに身体を向ける。

「簡単に考えられるのは回数制限をつけること、だ。
 何であろうと回数制限をつければ人は迷い、そして躊躇う。
 その上で螺旋王自身が多くの部下を使い、その道具を使い切らせれば良いだけだ」

流石王様。部下は捨て駒ですか。
それは兎も角としてそう考えれば、なるほど反逆されても心配はないだろう。
銃弾が百発あっても的が千個あれば命中率は10%を超えることはないのだから。

「もしくはもう一つの可能性として――」

だがそこで思案顔になり、言葉を切る。

「もしくは?」
「いや、あの螺旋王とやらがよほどの道化でなければこの可能性はない。
 まあ、どちらにせよ時が来ればまた分かることよ」

ってオイ、放送前といい焦らすにもほどがあるだろう。
こっちだって生死がかかってるのだ。聞く権利ぐらいはあるはずだ。
そう改めて問い詰めようとした、あたしの行動を邪魔したのはまたしても音だった。



グゥ。




まぁ問題はその音の元が――あたしの腹の虫だったことなのだが。

「クッ……ハハハハハハハハハーッ!」

一瞬金ぴかにしては珍しい虚を突かれた表情になったかと思うと次の瞬間、身体を折り曲げて爆笑し始めやがった。
こいつ……誰だって12時間もすれば腹の一つでも減るっつぅの!
だが言い訳すればするほど泥沼に落ち込みそうなので、恨みがましい視線を向けるだけに留めておく。

「ククク……まったく、我を笑い殺す気か。
 ――いいだろう。貴様の望みどおりそろそろ食事とするか。
 何、たまには臣下の望みを聞き入れるのも王の役目というものよな。感謝するがいい蜘蛛女」

誰が感謝するか、バーカ。
そう口には出さず心の中で呟いて、廊下を戻るギルガメッシュの後に付いていく。
まぁ、さっきの質問はまた次の機会にでも聞けばいいか、とか考え直しながら。
312ギルガメッシュ先生の黄金授業  ◆DNdG5hiFT6 :2007/12/24(月) 08:53:31 ID:OZNsTbYk
【D-4 博物館・一階/一日目 午後】
【結城奈緒@舞-HiME】
[状態]:健康、眼帯を外したい
[装備]:衝撃のアルベルトのアイパッチ@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日
[道具]:支給品一式、パニッシャー@トライガン、全てを見通す眼の書@R.O.D(シリーズ) 、奈緒が適当に集めてきた本数冊 、『

原作版・バトルロワイアル』 、『今日の献立一〇〇〇種』 、『八つ墓村』、『君は僕を知っている』
[思考]
基本思考:面倒なのであまり戦いたくない。ヤバくなったら真面目にやる。
1:とりあえず食事を取る
2:とりあえず金ぴかと一緒に行動する
3:攻撃してくる人間を殺すのに躊躇いは無い
4:藤乃には色々と会いたくない

※本の中の「金色の王様」=ギルガメッシュだとまだ気付いていません。
※ドモンの発した"ガンダム"という単語と本で読んだガンダムの関連が頭の中で引っ掛かっています。
※博物館に隠されているものが『使い方次第で強者を倒せるもの』と推測しました。



【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:巳六@舞-HiME 黄金の鎧@Fate/stay night
[道具]:支給品一式、シェスカの全蔵書(1/2)@鋼の錬金術師
[思考]
基本思考:打倒、螺旋王ロージェノム。【乖離剣エア】【天の鎖】【王の財宝】の入手。
1:食事を取った後、周囲の施設を回ってみる。
2:出会えば衛宮士郎を殺す。具体的な目的地のキーワードは【高速道路】【河川】
3:異世界の情報を集めておく。
4:“螺旋の力に目覚めた少女”に興味。
5:宝具、それに順ずる道具を集める。
6:目障りな雑種は叩き切る(特にドモンに不快感)
8:エレメントに興味



※学校の図書館には様々な異世界の歴史を記した本があります。
(ただしどれだけ関係ない話があるか、どこまで詳細かは不明。
 少なくとも参加者の名前や能力については述べられていない。
 また1stガンダム〜ガンダム00まで全黒歴史を紹介するなど、関係ない情報も相当数紛れている)
※主催者による監視を警戒しています
※参戦時期は原作死亡時。