どうでもいいが、御神の剣士は都築の中二病満載の吃驚剣術だぞ
普通の剣術じゃありません。 完成された御神の剣士は、重火器で
武装した兵士100人に勝てると言うくらいですからね(都築曰く)
ちなみに神速は、解りやすく言うとカブトのクロックアップな
>>694 そんなの生身の人間がやっていいものじゃないぞwwwww
厨2病原作者の話はそろそろやめましょうや
上のほうで機装兵戦記漫画が話題になっているようだけど、
AMF状況下では一般のクラダーが平の武装隊員を圧倒しそうだな。
口径20mm以下に対するほぼ完璧な防御力を有する特殊複合装甲、
推力付与による高機動性、機械動作による物理的破壊力、豊富かつ
容易な武装換装能力があるんだし。対人、対装甲車両、運用次第では
対空戦闘も可能とくれば、これはちょっとした魔法のスーツだ。
装甲車の防御力、オートバイの機動力、戦闘ヘリ並みの重武装が
等身大の人間に凝縮されているわけだから、並みの一般武装隊員には
かなり苦戦を強いられるかと。
流石に教導官クラスになると某ジェノサイドでなければ速攻アボンだろうけど。
>>リリカル・コア氏
戦闘の書き方が上手すぎる!GJ!!
ノーヴェが主役でとても新鮮でした。
今後も頑張ってください。
>>白き異界の魔王
凄い戦闘の連続で…一言「GJ」
完結おめでとうございます。
NWの話だとは今まで知らなかったので、やっと意味が分ってきました(遅)
>>LYRICAL THAN BLACK(なのはVSボウケン)氏
なるほど〜本編をこう改変させましたか。
フェイトの行動も頷けるし、なのはの気持ちも尊重したい。
この後の展開で、なのはが気を失わないか心配です。
李の正体は、いつ頃ばれるか期待!
>>コードギアス 反目のスバル氏
>>STAGE5
なんという壮大な設定。
なのはの悲しみが伝わってきますよ。
旧友との出会いはGJ!
スバルはスザクとルルーシュに今後どんな対応をしていくのか期待を禁じえない。
>>STAGE6
開幕笑わせていただきましたw
ルルのドジがスバルに炸裂するとは…早速ゼロの正体バレ(笑)
スバルの言葉に対してのルルーシュの決意が感じ取れてGJ!
>>なの魂氏
まさか海でのエイリアン騒動話が来るとはGJ!
扇風機騒動から、海でのエイリアン騒動へ持っていき最後の締めもばっちり…このGJ職人!
>>19氏
超サイヤ人2への伏線キタ!
皆での食卓風景もGJです。
悟飯の父親への憧れがよく書けててナイス!
あとネタが分らなくて感想が書けなかった職人さん方にGJを送ります。
>>698AMF状況化で局員が勝てるとは思えないけどな
>700
まぁ、確実にSAAは普通のドローンよりも強いだろうからね。
平局員は軽く蹴散らされるかも。
SAAが大活躍するとしたら、AMF状況下に於ける対ガジェットドローン戦か。
魔法を前提とした管理局世界の戦力では、AMF状況下での質量兵器に対する
有効な戦い方がないだろうし。
>>701まぁ詳しく議論始めたらキリないからこの辺にしとこうぜ
つかRedEyes知ってる人結構いるのなw
一巻出たの何年前だろ、随分昔のような気がするw
ということで
>>632に期待してま
一発ネタ集、簡単なあらすじ紹介詰め合わせ。元ネタいくつわかるかな?
新しく観測された世界。調査の為に降り立ったフェイトは、そこで一人の少女と出会う。
少女の名前はスグリ。この世界でたった一人の「ひと」
時を同じくして進行を開始する無人兵器群。
そして出会った二人の少女は空を目指す。この小さな戦争を終わらせる為に。
(スグリ)
ある日突然海鳴市のコンピュータが一斉に暴走する。
無事だったのは管理局製の物を持ち込んでいたハラオウン家のみ。
その時パソコンの中から呼びかける声がする。
「私はハイパーワールドから来たエージェントだ。この事態を解決するために力を貸して欲しい。一緒に戦ってくれないか」
地球の平和を守るため、頑張れクロノ、戦えグリッドマン。
(電光超人グリッドマン)
おまけ 「ならば俺が」「お兄ちゃんは駄目ー!」「何故だなのは!」
ある日、すずか達から相談を持ちかけられるなのは達。
何でも、学校の図書館の周りで奇妙な事が頻発しているらしい。
後日、図書館が絡んでいるならばと連れられてきたユーノを含む一同が出会ったのは、
人類誕生以来全ての書籍が収められた『アレクサンドリア漂流図書館』と、館長ランガナタン3世だった。
(図書館戦隊ビブリオン)
ナカジマ姉妹は狙われていた。その出生の特殊さ故に。
父、ゲンヤは苦悩していた。妻亡き今、自分一人では娘達を守りきれぬと。
管理局を頼るにしても、組織である以上誰が信用出来るか判らない。苦悩の末、一人の男に護衛を依頼した。
男の名は楯雁人。職業──護り屋── 通り名──「イージスの楯」──
(闇のイージス)
唐突な話だが、シグナムは風呂好きが高じたのか、休暇を利用してよく温泉へ小旅行に出かける。
今回の行き先は椿屋。知る人ぞ知る秘境の温泉宿。
だが、そこで出会った一人の中年従業員からは、己の過去を思い出させる気配を感じていた。
(湯けむりスナイパー)
「お鮨が食べたい」
そんな唐突な部隊長の願いを叶えたのは以外にもザフィーラだった。
だが、彼が使った握り方は「石塔返し」と呼ばれる、特殊なもの。
彼は一体いつ習得したというのか。明かされるエピソード。そこには、確かな漢達の友情が存在した。
(江戸前鮨職人きららの仕事)
10年前、教会から聖遺物を持ち出した司祭の行方が判明した。
彼は今、一人の少年と共に辺境で暮らしているという。
向かった一同に対し、元司祭は驚くべき事実を口にする。
「あの子もまた……聖王なのです」
そして語られる聖王という存在の真実。
果たして、真実を浮き彫りにし、聖王を再現したのは何者なのか。
(ゼロ THE MAN OF THE CREATION )
ギンガ・ナカジマ20歳の誕生日。家族からのプレゼントは、一週間の休暇と旅行。
行き先は第97管理外世界、地球。
そして観光も終わり、一日目の夜。目の前にはイーデンホールと書かれた扉。
ギンガには、幼い頃に小説で読んでから、どうしても飲んでみたかったカクテルがあった。
そのささやかな願いを叶える為に、少しだけ重い扉を開けて────
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
────ギムレットを────
(バーテンダー)
機動六課、闘魂祭り!!
時空管理局の馬場VS猪木、ドリームマッチ遂に実現!!
なのはVSシグナム
ハッスルドクターがニバイニバーイ! これが究極ダブルゼータオレンジ
ナンバーズ
シグナムパンチの痛みに耐えろランスター!! 本格内輪もめアクション
撃墜者
暗い深夜の寄宿舎で、聞こえる叫びは ておあぁ────ッ
守護獣
じめつく夏にタイマン勝負! 機動六課にグイッと技ありもう一本!!
(木曜洋画劇場)
///////
やっぱり続きません。たったこれだけの量書くのにどれだけ時間かけてるのよ自分。orz
元ネタを知らない作品が多いため個別レス出来ませんが、職人の皆様方、お疲れ様です。
さて、残りがまだ7作品分残ってるけど、書きあがるのは何時になるやら……
ドラゴンボールのブロリーはどうだろう?
なのはさんと違い本当の悪魔だが
氷漬けのブロリーを管理局が発見して持ち帰り
なにかの拍子で復活したら・・・・・。
六課のメンバーがたばになってもかなわんかもw
706 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/23(火) 10:59:26 ID:v21QP9J8
伝説のサイヤ人ブロリーはどうだろうか?
なのはさんと違い本物の悪魔だけどな
氷漬けのブロリーを管理局員が発見して
もちかえり なにかの拍子でよみがえったら
六課がたばになってもあれにはかなわん気がするんだがww
格闘ゲームのmugenでなのはさん達作りたいんだよなあ
ナイトメアブロリーは恐怖 なのはさんもあんな感じで。
707 :
705 706:2007/10/23(火) 11:00:24 ID:v21QP9J8
すまん二度書き込んだ
>>700 AMFなしでも陸士ぐらいならクラダーが勝つようにしか思えないぜ。
>>707 ここは、sage進行ですよ。
メール欄にsageを入れればOKです。
続きを希望してくれる方もいて非常に嬉しいです。
続編ですが、まだ曖昧模糊なものなので形になっていませんができたらナイトウィザードのアニメが終わらないうちになにかできたらとおもいます。
26話に登場したファー・ジ・アースの海鳴市の4人ですが、明言は避けさせてください。
2ndが出てクラスを当初予定していたものとは変えた方がいいんじゃないか?と思ってきたので。
ちょっとネタをばらすと、全員海鳴市出身のウィザードで、リリカルなのはの海鳴市の少女4人の平行存在ってとこです。
で、その中の一名がフェイトの役割も背負っています。
クロノとユーノに対応するキャラはまだ考えていません。
ちなみに、リンディ提督に対応する人物はアンゼロットです。
で、なのは達がファー・ジ・アースにいっていた場合、Sts終了後のエピローグがどうなるか、というのをちょっと考えてみました。
非常に短いですが投下してもよろしいでしょうか。
カモン!
海上に作られた施設で更正プログラムをこなしている戦闘機人達だが、いつまでもここにいるわけにはいかない。
いずれ、社会に出て生活を営んでいくことになる。
その時も今のように二重三重のリミッターをかけられることになるだろう。
その日が迫りつつある中、彼女たちの不安は大きくなっていった。
大多数の人間が戦いに関わることなく生活しているのは今までのプログラムで理解してきたつもりだ。
しかし、力を封じられたひ弱な体で何ができるのか。
自分たちの身は守れるのか。
戦闘のできない戦闘機人に存在意義はあるのか。
不安は日々増大していく。
そんなある日、突然彼女たちが更正施設を出る日が決まった。
予定よりずっと早い時期である。
いつものように講義をした後、彼女たち担当のギンガはいつもの笑顔でこう切り出した。
「と言うわけで、皆さんには全てのリミッターを外した上で学校に通ってもらうことになります」
予想もしていなかった言葉に即座に反応できる者はいなかった。
その中で、チンクだけが手を挙げる。
「質問がある。正直、私たちが即座に社会に適応できるとは思えない。そんなことをして大丈夫なのか?」
「そうそう、あたしら学校をシメちゃったり脱走したりするかも知れないッスよー」
余計な軽口を叩くな、とばかりの姉の強烈な視線を受けたウィンディが目をそらす。
「それはともかくそういうことだ。どうなんだ?」
ギンガは少し考える。
腕を込んで、あらぬ方向見る。
空間モニターを開いて情報を再確認。
そして、こう言った。
「いいですよ」
「は?」
再びの予想外の答えに裏返った声が出る。
「ただし、それやっちゃっても成功するかどうかはわかりませんし、どうなっても管理局は貴方たちを助けません」
「それ、どう言うこと?」
「受け入れ校の強い要望で、皆さん行動に関する責任は皆さん自身が取ることになります。また、入学から卒業まで管理局は皆さんに一切の関知できないようになっています」
「何をやってもいいけど、責任は自分でとれって事ね」
「はい。それから、さっきのシメるとかですけど……たぶん無理だと思いますよ。その学校、皆さんと戦えるような人がけっこういるみたいですから」
「どういう学校よ。それ」
ギンガはそれに答えるようにナンバーズにパンフレットを配っていく。
「各自、それの入学願書に記入しておいてください。学校についての詳細も書いてありますからよく読んでおいてくださいね」
「紙の書類ッスか?古いッスねー」
「そういう世界のですから」
パンフレットはミッドにはあまり使われない文字で書かれている。
「えーと……」
ノーヴェが眉根を寄せる。
知っていることは知っているが相当マイナーな文字だ。
ドクターが何故こんな言語まで覚えるようにしたのかわからないほどにマイナーな文字だ。
「私立輝明学園・秋葉原分校?」
彼女たちはそのウィザードと呼ばれる者達も通う学校で非常に充実した、というか充実を突破したような経験を重ねることになる。
いささか不安ではあるが。
*************************************
こんな所です。
ナンバーズの口調がいまいちわからないのですが、なんとか書いてみました。
これを続けると学園ものになりますな。
学園物とはまさに予想外だぜwwwwww
GJ!
……なのはさんはどんなブルームを買ったんだい?
まさか俺以外にも
redEyesとクロスさせようと思いついた奴が居たとはw
けど、redEyesってまだ完結して無いからクロスさせにくいぜ
>>コードギアス 反目のスバル氏
しばらくの間ネットに繋いでいなかったのでようやく全て読み終わりました。
今更ですが、潜入捜査をする人間が所属する組織の身分証明書を持ち歩いて
いるというのは無理があるのでは?
もし、スバルのそういった点の自覚の無さを描くための伏線ということでし
たらご容赦を。それならそれで異世界の言語で書かれた身分証をスラスラ読
んでしまうのではなく、せめて地球の言語に似ているが、微妙に違うという
ような感じでなんとか読み取るという形の方が良かったのではないかと…
それからスバルの学力ですが、なのはA'sのコミックを見ると数学や物理は
地球もミッドチルダもほぼ同じな上、魔法の制御や術式の構築に高度な
理数系の知識は欠かせないそうです(スバルはティアナと共に陸士訓練校
主席卒業です)から、むしろ理数系は完璧なのに小学生でも知っているよう
な地球の一般常識を知らないという方がルルーシュがスバルに疑念を抱き
やすかったかも知れません。
高町家はみんなミッドチルダに亡命ですか…恭也は恋人の忍の為になのはの
気持ちを痛いほど理解しつつも、あえてその手を振りほどいて残るという
選択をして欲しかったなあ…。
redEyes suki−が結講多い?w
あれはマイナーだと思っていたが
なのはスレに知っている人がいたとは驚きだ。
戦場の死神ジェノサイドミルズは敵に容赦しないからなあ
甘い思考な六課メンバーといろんな軋轢生みそう。
テロリストは即射殺だろうしな。
>>716 六課の教官にイグナチオ少佐、技官にアンソニーを呼ぼうぜ!
>>710 GJ
>秋葉原分校
しっと団の居る『武蔵野分校』に比べたら遥かにマシな選択かと
…アンゼロットに騙されて中坊戦隊に入れられているチンクの姿が目に浮かぶ…
数の子ウィザード化希望!
>710
GJ
そういえば強化人間とか人造人間とかゴロゴロしてるんだよな輝名学園。
是非続きを読みたいw
>>710 今気付いたんだが、恭也は修行のし過ぎで自動的に『龍使い』になってそうな気がする
>四人娘
人造人間じゃなくて転生者か…
>ユーノ
天竜はどうでしょう。面倒見いいですし。
>クロノ
凶島先生かいっそのこと『正義の味方』エリィ=コルドン様とか。
>>715 ご指摘どうもです。
>異世界の言語
この件は完全に自分のミスでした。
実はつい最近まで、
地球人のなのはとミッド人のユーノの言葉が通じる→リリカルなのはって細かい言語のことは考えてない?
ということで、言語関係に関しては特に設定がないとばかり思っていたのです。
しかし、悲劇は訪れた。
昨日StS8話を見ていた最中、劇中のデジタル時計には何やら見慣れない文字が…
…orz
>スバルの学力
「座学はいい(ティアナ談)」というのは知っていました。
そこで今回「今まで知ってることは完璧にできるけど、さすがに知らないことは…」というのをネタにしようと思って書いたのですが、
その科目を文章のみで表現する際、何が1番分かりやすいかと言われると、結局公式という概念のある理数系ってことに…
おおよそ魔法関連の計算では出番のなさそうな、複素数や行列の話をしていると思ってください。
残りの指摘のあった部分は、今後の話や外伝で触れていく予定となっています。
…何だかテンションが上がって一気に7話を書き上げてしまったのですが、これって(9レス分)今の容量に収まるかな?
何事もなければ投下、その後次スレ立てに挑んでくる予定です。
STAGE7 ルルーシュ対シュナイゼル
トウキョウ租界には5人の皇族がいた。
まず、総督コーネリア。続いて副総督のユーフェミア。隠匿生活を送るルルーシュとナナリー。そして最後にシュナイゼルだ。
シュナイゼル・エル・ブリタニア。第2皇子にして、帝国宰相。
類い稀なる才知を持った、帝国有数の実力者だ。次期皇帝に最も近い男として、国中の皇族貴族から注目されていた。
このエリア11へは、生前のクロヴィスが発掘した遺跡への調査に来ていたのだ。
だが、そのために持ち出してきた「ドルイドシステム」――ガウェインに積まれた高度な情報ツール――はゼロに奪われてしまった。
本国へ帰るのは時間の問題だった。
「さて、と…」
総督府の一室を貸し与えられていたシュナイゼルは、机の端末へと手を伸ばす。
『どうされましたか、兄上?』
気の強そうな女性の顔がモニターに映された。
コーネリア・リ・ブリタニア。エリア11の総督その人である。
「悪いが、少し軍備を貸してくれ。ゼロと勝負をしてみたくなったよ」
『は?』
コーネリアは思わず聞き返す。シュナイゼルの笑顔からは、何も読み取れない。
「なに、噂の切れ者の力を見てみるだけさ。別に無駄に主力を投入したりするつもりはないよ」
『はぁ…』
兄はいつもこうだ。何を考えているのか、さっぱり分からない。
普段から温厚に振る舞っているように見えるが、それも仮面にしか見えないような時もある。
何せこの男は、いくら廃人だったとはいえ、拾った負傷兵の身体に涼しい顔で人体改造を指示するような男なのだから。
『…分かりました。ですが、ゼロの力は、軽視すべきものではないということを、忠告しておきます』
だが、コーネリアにとっては、尊敬する俊英であったのも確かだ。
シュナイゼルの力は信じられる。そしてその判断も。
常に冷静な彼ならば、むざむざ引き際を誤って死ぬなどということはありはしないだろう。
「ハハハ…肝に銘じておくよ。何せ稀代の女傑・コーネリア皇女様からのアドバイスだ」
『ありがとうございます。では』
最後にコーネリアはふっと表情を緩めると、通信を切った。優秀な兄に褒められて、悪い気はしなかった。
シュナイゼルは、机の端に置いてあったチェス盤に目を向ける。
そして、その中から、1つの駒を手に取った。
「…さて、君は僕の用意した盤面の上で、どう動くかな?」
黒き王を指先でなぞりながら、シュナイゼルは楽しげに呟いた。
「――さて、続いて3曲目のリクエストです。Nanaで『SECRET AMBITION』。
未来へ向かうパワーに満ちたいい曲ですね、自分も大好きです。それでは、お聴きください」
ルルーシュはつとめて愛想よく言った。スバルがマイクの音量を落とし、音楽をかける。
2人がいたのは、学園の放送室だった。
今は昼休み。この時間は、生徒会によるラジオ放送が行われることになっている。無論、発案はミレイだ。
音楽がかかっている間、パーソナリティー達は暇になる。スバルは実にこの昼12個目のサンドイッチを口に入れた。
「相変わらずよく食うな」
「ん、まあね。食べなきゃ力出ないし」
苦笑するルルーシュに、スバルは元気よく答えた。
状況から察するに、スバルの「新人研修」はまだ終わっていないらしい。
途中から生徒会に入ったスバルの面倒は、推薦したルルーシュが見せられていた。
だが、今の状況がその延長なのかどうかは、正直疑わしかった。ミレイが面白がっているだけかもしれなかった。
(C.C.並だな)
と、ルルーシュはスバルの食べっぷりを評価する。
ピザ1枚を3食全部――それどころか間食さえも――に平気で食べているC.C.の胃袋も、凄まじいものがあった。
その時、ポケットでルルーシュの携帯が震えた。画面に表示された名前は「Ougi」。
扇要。カレンがいたグループのリーダーだった男だ。現在は黒の騎士団のナンバー2を務めている。
「…私だ」
ルルーシュは携帯を取ると、ゼロとして相手に応じる。
「…ん…そうか…分かった。考えておく」
そう言って、ルルーシュは携帯を切った。
「黒の騎士団のお仕事?」
「…どうしてそう言える」
「だって、ルルーシュは普段『私』なんて言わないじゃん」
意外にも、スバルは鋭かった。
あのやりとりではまず分からないと思って、ルルーシュはそのまま通話をしたのだが、
スバルはその微妙な違和感を感じ取っていたのだ。
「ね、ね、今度は何をするつもり?」
スバルが追及する。まだ曲は2番の手前だ。多少聞く余裕はあった。
「…第2皇子シュナイゼルが、シブヤゲットーに部隊を展開した」
このまま焦らせばスバルが職務放棄をしかねなかったので、ルルーシュは正直に話す。
軽そうな見た目に反して義理堅いスバルならば、バラしたりはしないだろう、という信用の上での発言だった。
「シブヤに?」
おおよそ意味のなさそうな行動に、スバルは首を傾げる。
「コーネリアの親衛隊もランスロットもいない…配備されているのは、全て普通のサザーランドだ。
…要するに、俺を誘っている」
「ゼロを?」
「ちょっと手合わせでもしないか、といった具合にな」
ルルーシュはスバルへと目を向け、釘を刺す。
「ついて来るなよ」
と。
「えぇ〜?」
「お前も何か任務があってこの世界に来たのだろう。正体がバレては、動きづらいのではないのか?」
「んー…それはそうだけど…」
尚もスバルは残念そうに言い募った。
「それに、お前に何ができる? ナイトメア相手に身一つで挑む気か?
そんなこと、俺は御免だな…無関係なお前を危険にさらしたくはない」
「むぅ〜」
スバルは不機嫌そうに頬を膨らます。
と、そこで流していた音楽が終わりにさしかかった。
「さぁ、この話は終わりだ。仕事をしろ」
その日の夜、黒の騎士団は、シュナイゼルの誘いを受けてシブヤゲットーに軍を展開した。
敵のナイトメアは結局サザーランドのみ。こちらは紅蓮弐式、5機の月花、そしてガウェインと、7機の特別仕様を保有している。
更に量産機「ブライ」の準備も万端だ。手駒だけを見れば、黒の騎士団の方が圧倒的に有利だった。
「ルルーシュ、アイツは本当に勝つ気があるのか?」
ガウェインに乗ったルルーシュの眼下で、白いパイロットスーツ姿のC.C.が退屈そうに尋ねた。
このナイトメアのコックピットは複座式だ。メイン操縦と格闘兵装をC.C.、各種機器と砲座をルルーシュが担当する。
「奴を侮るな。自慢にはならんが、俺は今までで唯一、奴だけにはチェスで勝てたことが一度もない」
要するに、格上の相手というわけだ。
「成る程…なら、せいぜいその戦績に1勝を加えられるよう、努力するんだな」
「言われるまでもない。
…今日こそ勝たせてもらうぞ、シュナイゼル・エル・ブリタニア…」
戦闘が始まった。
黒の騎士団は、一気呵成に敵陣に飛び込み、サザーランドを殲滅していった。
月花部隊が先陣を切り、正面の敵を薙ぎ払う。
本隊を率いる紅蓮弐式が、その「鬼の手」で残った敵を容赦なく吹き飛ばした。
紅蓮弐式の右腕は恐ろしく大きい。これには、「輻射波動」という特殊装備が組み込まれていた。
右腕で相手を鷲掴みにし、掌から高周波を内部目掛けて叩き込む。
食らった相手は、内側から粉砕される。さながら電子レンジ内の卵も同然だった。
一方、機体スペックで大きく劣るシュナイゼルのサザーランドは、後退を余儀なくされる。
「へっ、アイツら逃げるだけかよ!」
「ブリタニア一の俊英が聞いて呆れるわ!」
「この勢いを崩すな! 一気に攻め立てろ!」
黒の騎士団は怒濤の勢いで敵陣へと突っ込んでいく。
一方、後方から指示を出していたルルーシュは、妙な気配を感じていた。
「サザーランドの戦い方にすら工夫がない…まだ隠しているものがあるというわけか?」
俊英シュナイゼルの力はこんなものではない。ライバル視していたルルーシュだからこそ分かることだ。
しかし、ここで進軍を止めるのもナンセンスだ。せっかくの士気を殺すわけにはいかない。
「各機、周辺に注意しつつ――」
そんな曖昧な指示を出そうとした時、シブヤを光が包んだ。
突然、黒の騎士団のいた戦闘フィールドの外周が、眩い光の円を描いたのだ。
「これは…!?」
今までに見たことのない現象だった。
形式はゲフィオンディスターバーにも似ていたが、あれは黒の騎士団独自の技術だ。何より、ナイトメアが停止していない。
「一体あれは何なんだ? …各機、異常は――」
ルルーシュは、機体に変化がないか通信で聞こうとした。
しかし、回線は開かれず、ノイズが聞こえるだけ。
「…やられたっ!」
ルルーシュは瞬時に状況を理解する。
「どういうことだ?」
「あれは一種の電波阻害フィールドだ。このガウェイン以外は、全てあのフィールドの中にいる。
つまり…黒の騎士団は、互いに連絡を取り合うことはおろか、俺の指示さえ聞くことができなくなったということだ…!」
ルルーシュが絶望的な声を上げると同時に、戦場の各地から、新たなサザーランドが姿を現した。
シュナイゼル軍は先ほどまでとはうって変わって強気な攻撃を展開し、黒の騎士団もまたうって変わって防戦一方となった。
恐らく、敵のサザーランドには妨害フィールドの除去装置でもあるのだろう。
戦闘は一方的なものとなった。
「黒の騎士団は、ゼロの存在に依存している」
皇族用の大型トレーラーのブリッジで、シュナイゼルが呟く。
「ゼロの言葉があるからこそ、勇気を持って戦える。
…さぁゼロ、君の駒の士気はがた落ちだ。君ならこれをどう切り抜ける…?」
いつもの余裕な笑みで、シュナイゼルはゼロに――ルルーシュに語りかけた。
(どうすればいい…どうやってこの状況を切り抜ける!?)
ルルーシュは必死に思考を巡らせる。
(ガウェインであの装置を破壊すれば…!)
しかし、その判断も結局は無駄に終わった。ガウェインの真下からも10機の伏兵が姿を現したのだ。
サザーランドは一斉にガウェイン目掛けてライフルを連射する。
C.C.は巧みに機体を操ってかわすが、機動性に乏しいガウェインでは回避がやっとで、とても反撃は期待できそうにない。
「ルルーシュ、このままではいずれやられるぞ!」
「チッ…こう弾幕が厳しくては、『ハドロン砲』も撃てんか!」
忌々しげにルルーシュが吐き捨てた。
既にブライは半数以上が撃墜され、紅蓮弐式や月花も攻めあぐねている。肝心のガウェインはこの状況だ。
(おのれぇ…シュナイゼル…!)
黒の騎士団創設以来初の全滅の危機は、刻一刻と迫っていた。
(あたしは…どうすればいいんだろう)
シブヤゲットーの廃ビルの上で、スバルはその戦いを見つめていた。
学園で見せた明るい笑顔は、ただのハッタリだ。
正直内心では、シブヤについて行くことを許可されたらどうしようとビクビクしていた。
(少しでも弱みを見せたら、ルルーシュに悟られそうだったから)
この不安を。ルルーシュの敵になりかねないことへの不安を。何より、自分がそういう立場である事実を。
(…こうして、シブヤに来てみたけれど…)
どうしていいのか分からない。
自分は、ルルーシュに何をすればいいのか。それが自分にできるのか。
(ゼロと戦いたくない…でも、任務は果たさなくちゃいけない…)
苦しかった。
その相克が、スバルの心を締め付けていた。
(あたしは…ルルーシュと一緒にいたいだけなのに…)
どうして周囲は決断を強いる。どうして自分を苦しめる。
否。
決断を強いていたのは自分自身だった。だからこそ、スバルは苦しみを捨てられなかった。
と、そこでルルーシュの機体と思しき黒い機体――ガウェインが集中砲火にさらされた。
(ルルーシュッ!)
身体は、反射的に動いていた。
瞬時にバリアジャケットを展開し、水平にビルの壁を駆け降りる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
カートリッジをリロードし、ナイトメア群へ突っ込み、その一撃を放った。
「リボルバァァーッ! シュゥゥゥゥゥートッ!!」
青い閃光が、サザーランドの1機の頭を吹っ飛ばした。
(…あれ…あたし、ルルーシュを助けようとしたの…?)
そしてここにきて、スバルは初めて自分の行為を理解したのだった。
同時に、自分の成すべきことも。任務と私情の相克よりも、更に先の真理に。
スバルは携帯電話を手に取ると、上空のルルーシュに向けて発信した。
『スバルか!? お前…この馬鹿が! 何故来た!?』
電話に出たルルーシュは、いきなりスバルに怒鳴りつける。
だが、スバルはそんなものお構い無しだった。
「…あたし、馬鹿だったよ」
『は?』
突然奇妙なことを言い出したスバルに対し、ルルーシュは間抜けな声を上げる。
「任務がどうとか、私情がどうとか…そういうのよりも、もっと大事なことがあったんだね…」
『何わけの分からないことを言うんだ、いきなり?』
スバルは顔を上げる。決意に満ちた、真っ直ぐな瞳を。
――これから後のことをどうするか、とかいう前に…
「あたしは…今目の前にいるルルーシュを、死なせたくない!」
シブヤ最大のビル・シブヤ109。
その上から、事の次第を見続ける影があった。
まだ児童も同然の少年だ。オールバックにした金の長髪が特徴的だった。
「…そろそろ、見てみるかな」
少年が振り返った先には、黒い巨人がいた。
「あたしも援護するよ、ルルーシュ!」
『できるのか!? ナイトメアもないんだぞ!』
「やってみせる!」
『…全く…お前は言い出したら聞かないな』
スバルの語気に、ルルーシュはこれ以上の制止が無駄だと悟った。
いつだってそうだった。ルルーシュにスバルは止められない。そういう奴なのだ。
「その代わり、今日の夕食おごること!」
『分かった分かった。…租界の中華街はどうだ?』
「了解!」
『やれやれ…今月は赤字覚悟だな!』
「それじゃ、行くよ!」
スバルは9機の巨人目掛けて突っ込んだ。
サザーランドは一瞬スバルの存在に面食らったが、敵であると判断し、ライフルで狙い撃つ。
スバルはそれを機敏な動きで全弾かわした。プロテクションで防御するわけにはいかないからだ。今回は弾丸が大きすぎた。
「うりゃあああっ!」
1機に跳びかかり、素早く蹴りを5連発。
一応倒すことはできたが、いちいち手間がかかりすぎだ。
(どうすれば、手っ取り早くナイトメアを倒せる…?)
集中砲火をかいくぐりつつ、スバルは考えた。
(あ…そうだ、アレを使えばいいんだ!)
そして、結論は簡単に導かれた。
一旦スバルは静止し、その青く澄んだ瞳を閉じる。
「…!」
次の瞬間、開いたスバルの瞳は、金色に鋭く光っていた。
そのまま敵へ突っ込み、顔面へストレートを叩き込む。
「はああああああああああああああああっ!」
瞬間、サザーランドが粉砕された。
撃破に5発の蹴りを要した装甲が、いとも簡単に吹き飛んだ。
「振動破砕」。
スバルの隠し玉だった。
自らの身体を介して対象の内部に振動を送り込み、内部から破壊する。
理論は違えど、おおまかなところは紅蓮弐式の輻射波動と同じだ。スバル・ナカジマは、それほどの恐るべき力を有していた。
「たああああっ!」
そこからはスバルの独壇場だ。瞬く間に3機のサザーランドを殴り、蹴り、粉砕する。
ルルーシュが射線を確保するには、十分な活躍だった。
『一度下がれ、スバル!』
ガウェインの肩から凄まじいエネルギーの奔流が放たれた。
これがガウェイン最大の特徴・「ハドロン砲」だ。
素粒子技術を応用した漆黒の閃光が、一瞬で残りのサザーランドを焼き払う。
その威力は想像するしかないが、迫力はスバルの最大魔法・ディバインバスターに匹敵するものだ。
『ふぅ…では、そろそろあの阻害フィールドを…』
とルルーシュが言いかけたその時だった。
『!? レーダーに反応…上からだと!?』
「ええっ!?」
ソレは、巨大な摩天楼から舞い降りた。
超高層ビル・シブヤ109の屋上から飛び降りてきたソレは、かなり異様な姿をしていた。
全身は真っ黒な装甲で覆われ、後頭部からは金髪のようなワイヤーが流れている。
手首の先には人型の手がない。羽毛のない鳥のようなまっ平らな手だ。
顔面に輝く4つのセンサーと、背中に張り出したコックピットから、辛うじてナイトメアだと推測できた。
しかし、ガウェインと同じ黒い機体でありながら、その姿の何と禍々しきことか。
「コイツは…」
思わず、C.C.がそう呟く。
「知っているのか、C.C.?」
「…今はまだ話せんがな。とりあえず、ブリタニア軍とは無関係だ」
そう言った直後、謎のナイトメアが牙をむいた。
4本の金髪ワイヤーを操り、ガウェインとスバルを狙い撃つ。
先端にナイフのついたそれは、まさしくナイトメアの格闘兵装「スラッシュハーケン」だ。
ルルーシュのガウェインはそれを回避し、スバルはリボルバーナックルで受け止める。
一撃必殺の振動破砕は、ナイフを粉々に粉砕するかと思われたが…
(振動破砕の効果が鈍い…!?)
僅かに表面にヒビを入れただけだった。
『ルルーシュ、こいつ普通じゃない!』
「ああ、分かっている。こんなのが普通のナイトメアであってたまるか…」
ルルーシュは冷や汗をかきながら呟く。
彼の目の前で、黒いナイトメアは、いきなり手首から平手を「生やした」のだから。
それだけではない。更にその手から、ナイトメア大の日本刀を「出現」させる。
「――こいつの相手は俺がする! スバルはあの光の輪を壊せ!」
『輪…?』
「あれのせいで、部下に指示が出せないんだ。…どこか装置を1つでも壊せば止まるはずだ! 急げ!」
『…分かった! 死なないでよルルーシュ!』
そう言うと、スバルは装置目掛けてマッハキャリバーを走らせた。
それを確認する間もなく、黒いナイトメアは凄まじい跳躍力でガウェインに迫る。
この時点で既にあり得ない話だった。
ナイトメアは、脚で歩いたり跳んだりはしない。そこまで精巧な脚部は持っていない。
にも関わらず、この禍々しい化け物は、ひとっ跳びでガウェインの高度に迫った。
こいつには、通常の移動用ホイール「ランドスピナー」さえついていないのだ。
「くっ…!」
日本刀の斬撃を、高度を上げてかわす。
更にガウェインはハドロン砲を撃ち込むも、黒いナイトメアはそれを回避。
続けざまにスラッシュハーケン――ガウェインのそれは10本の指全てだ――を発射するが、それすらも黒いナイトメアを捉えられない。
と、そこへシュナイゼル軍のサザーランドがやって来た。
3機のナイトメアが一斉に発砲する。未確認の機体相手には、当然の反応だ。
しかし、黒いナイトメアはそれをかわすと、事も無げにブロンドナイフでサザーランドを切り裂く。
(無差別に攻撃している…いや、むしろ…)
邪魔者がいなくなったことで、黒いナイトメアは再びガウェインへ攻撃を仕掛けた。
「俺との決闘を望んでいるとでも言うのか、こいつは!?」
その頃スバルは、電波阻害フィールドを発生する装置の1つの前へとたどり着いていた。
『デバイスの無断使用が発覚したら怒られますよ』
今更なことをマッハキャリバーが言う。
「バレなきゃいいの。それに夜なら、あたしの顔も分からないし」
夜の闇は、スバルの顔を隠していた。
先ほど交戦したサザーランドは、ライトを点灯していたわけでもない。
そんな状態でカメラがスバルを捉えても、顔は小さすぎて特定できないだろう。
「さぁ…行くよ、マッハキャリバー!」
目の前の大きな装置を前に、スバルは気合いを入れ直す。
そして、カートリッジをロードし、足元に魔法陣を発生させた。
自らの魔力を空間の一点に集中し、魔力スフィアを形成する。
更にその先に、収束制御用の2環の魔法陣が出現する。
これこそが、スバル最大の必殺技。
一撃必倒の、究極の奥義。
「ディバイィィィィィーン…!」
魔力スフィア目掛けて、スバルの全身全霊の右ストレートが放たれた。
「バスタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーッ!!!」
刹那、凄まじい魔力が帯となって、前方へ一気に解放される。
攻撃魔法・ディバインバスター。
高町なのはの必殺技を元に編み出した魔法である。
射程面ではオリジナルに遥かに劣るが、その破壊力と貫通力は、スバルの技の中でもずば抜けていた。
叩きつけられた圧倒的な魔力は、地球の機械では到底防ぎきれるはずもない。
あっという間に装置は魔力の奔流に飲まれ、砕かれ、蒸発する。
それと同時に、連動していた全ての装置が停止し、阻害フィールドが完全に消滅した。
「…ここまでだ。全軍、撤退させよう」
少し残念そうな表情で、シュナイゼルは命令した。その指令は全軍に通達され、全てのナイトメアが後退する。
シュナイゼルにとって、これ以上の戦いは無意味だった。
フィールドが消失した時点で、質で追い詰められるのはほぼ確定。ただの腕試しで、これ以上の犠牲はナンセンス。
「それにしても…」
ふと、シュナイゼルはうって変わって、いつもの笑みを浮かべる。
「イレギュラーに救われたね、ゼロ。…いや、あれも君の手駒の1つかな?」
シュナイゼルの部隊が退いた時、黒いナイトメアも戦いの手を止めた。
そして、日本刀を自らの体内に納めると、宵闇の彼方へと跳び去っていく。
「…満足したということか?」
ルルーシュは、最早声の届かぬ相手に問いかけた。
「ゼロ! ご無事で!」
と、カレンの駆る紅蓮弐式がガウェインの元へやって来た。
「ああ、心配をかけたな」
「すみません、ゼロ。全くお役に立てず…」
己の不甲斐なさから、カレンは沈痛な面持ちで言う。
「いや、今回は相手の手を読みきれなかった私のミスだ」
「…ゼロ…」
「時にゼロ、我々を助けたあの青い光…一体誰なのだ?」
更に駆けつけた、指揮官月花の藤堂が尋ねた。
「…フッ…本人の事情により、秘密だよ」
ルルーシュは、青い光の主――スバルのいる方向を見つめ、そう言った。
「ん〜♪ この小籠包も美味しい〜♪」
中華料理店で、スバルが心底幸せそうに声を上げた。
「少しは遠慮しろよ」
「オッケーオッケー。覚えてたらだけどね」
「…やれやれ…」
戦闘後、ルルーシュは律儀にも、トウキョウ租界の中華街で、スバルに夕食をおごっていた。
彼なりに感謝はしているのだろう。スバルが来なければ、黒の騎士団はあそこで全滅していたのだから。
そして、スバルは幸せだった。
何も夕食が美味しいからだけではない。自分とルルーシュの問題に、一応の結論を出せたからだ。
無論、あの場での結論はあの場限りのものであり、根本的には何も解決していない。
だが、スバルの心は、前にも増して前向きになっていた。
これからどんな状況になろうと、何とかなる。何とかしてみせる。
漠然とした内容だったが、スバルの中には、そんな決意が固まっていた。
スバルはじっと、ルルーシュを見つめた。
優しくも悲しい、そして気高いその紫の瞳を。
(よかった…ルルーシュを守れて)
一瞬、そんな考えが頭を横切る。
「?」
ふと、ルルーシュがスバルの視線に気付いた。
「あ…ああっと! いや、えとっ! その…」
その瞬間、スバルは何故だか急に気恥ずかしくなってしまって、顔を真っ赤にしてうろたえた。
「…プッ…くくく…」
最初ルルーシュは、わけが分からないといった様子だったが、やがてクスクスと笑いだす。
初めて会った日のように。
「あ…あはは、ははははは…」
いつしか、つられてスバルも笑っていた。
トウキョウ租界の夜の闇に、影が2つ。
黒い巨人と金髪の少年が、ビルの屋上に立っていた。
「…ふーん…」
少年は眼下のルルーシュを――彼の戦いを、そしてその意志を見つめ、そんな感想を漏らした。
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連投規制が恐いので今日のあとがきはここです。
やはり燃えるエピソードはええなぁ。テンションが上がって一気に書いてしまう。
そのテンションの分文章がやたら多くなってしまうのですが…
次回はいよいよ学園祭の話です。そろそろ急展開?
GJ!
……ところでマオは?
>>721 ミッドチルダの文字は日本語と英語でしたよ
>>733 そういやミッドの居酒屋が日本語だったが修正されてたなw
居酒屋が出てきたのは何話だっけ
6話じゃなかったけ?
早速ありがとう。確かめてみる
GJでした。
シュナイゼル兄様の作戦は巧妙で凄いの一言。
ゼロの命令が無ければ、第一期終了時と同じ事に成ってしまってますね。
スバルの独断専行は、なのはさんバレる?
戦闘シーンもGJです。
まぁアニメなのだから、言語など気にしないのが一番!
ガオガイガーなんて…Jが日本語喋りまくりなのですから!!!
遅レスながら「白き異界の魔王」完結おめでとうございます。
StS、NW両作の設定を活かした内容で、どちらもファンである者としては
大変楽しませていただきました。
次回作も気にはなりますが、今は疲れた身体を休める事だけを考えて下さい。
つ紅茶
みなさんGJです!!!
g
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| 〉──‐ 、
/`ー'´ \
/ ヽ
/ o o ヽ どうも、錬金術師です。
/ ,, ,, i このスレの残り要領を代価に
| | 埋めAAを練成しに来ました
| V^^^^^^^´ __ ---┴‐ 、
__| 厂| ̄ \/
`、 / | | / | , -‐/
ヽ l | |‐rrrrrrrrl | // /
| | |」」」」」」」l |---|``ー</ `ー
イ/⊆⊇ ̄ ̄ ̄ ̄三三彡´ ̄| \
人从人从人从人_ ,、,、 n
偉 宇 見 ( __ n n_|」l」-'ノ
大 宙 せ (´ ,-、, ―´r'´ (`´ ̄ r '´
. な 警 て ( ( i_ ヽ .  ̄l |
.埋 備 や (´. l :l' . | .|
め 隊 ろ ( | | |,,-―-,,|
を 長 う. (´ |___|. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
! の.! (. l;;;;;;;;;;;;;;| !;;;;;;;;;;;;;;;;;|
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ノ /;;;;;;;l| ヽ ゙l;| ノー- l iェ」 |/,;' l;|
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ノ `'''ハ.! l:l|;,| .};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,i;;!、|;'. ! l;|
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j {;;;;;|.|、 !ノ;;-、l;;;;;;;;;;;;;;ノ'o /;;;;l ! |;| く\
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