アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ3

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 ◇ ◇ ◇

「よーし! 全員乗ったな? シートベルトの用意はオーケー? んじゃかっ飛ばしてくれよジン。急がねぇと子猫ちゃんが逃げちまうからな。
 楽しみだなぁワクワクするなぁいよいよ殺せるんだよなぁ! あーもーテンション下がんねぇよどうする
コレ? おいどうする!?」

(……正直、こうなるであろうことはだいたい予測していた。予測はしていが……やっぱり、疲れる。
 ある意味、フォルゴレやナゾナゾ博士に付き合うより厄介だよ……)

 消防車に乗り込みはしゃぐラッドの様子を窺いながら、清麿は心中で頭を抱えた。
 ――ラッド・ルッソが本人でもセーブしきれないほどの殺人衝動の持ち主であることは、第一遭遇で痛感した。
 しかしそれでも、彼の最終目標が『螺旋王を殺す』ことであるならば、仲間にする価値はあると判断した
のだ。 ただでさえ、どんな性格、趣向、目的を持った人間がいるかわからない現状、味方にできる
人材は少しでも確保しておきたかった。

(要は、ラッドが暴走しないよう俺が気を配れば言いだけの話だ……けど、さっきので自信なくした……。
 そういやこいつマフィア崩れとか言ってたな……本当に大丈夫だろうか、俺……)

 ラッドと和解し、ジンとヨーコの二人組に遭遇する間、清麿はラッドから些細なプロフィールを聞き出していた。


 曰く、ルッソ・ファミリーというマフィアグループに所属していたということ。
 曰く、1931年のアメリカ、清麿も知る禁酒法時代からこの地に召喚されたということ。
 曰く、フライング・プッシーフットという列車で『派手なパーティー』を開催する予定だったということ。
 曰く、自分は安全だと信じてやまない緩い人間を殺すのが大好きであるということ。
 などと、知りたくもないが、知ったら知ったで興味深い事柄を中心に。