アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ3

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249ただ撃ち貫くのみ
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 ヒィッツカラルドはそれを詰まらなさそうに眺めていた。
所詮は死にかけ、しかも馬鹿正直に一直線に向かってくる。
指を一度鳴らしただけで、また地面に這いずるだろう。

 ――少々興ざめかな?
そんなことを思いながら空いている方の指を鳴らそうとした時、ゆたかを吊り上げた腕に何かが刺さった。

ゆたかは無我夢中だった。
Dボゥイが生きていた、それは嬉しい。
けれどこの危険な男は、またDボゥイを傷つけようとしている。

 ――なんとか、なんとかしなくちゃ。

必死に考え、とっさに身近なものでヒィッツカラルドの腕を突き刺したのだ。
後のことを考える余裕は、ゆたかにはなかった。
「Dボゥイさん!」 どんな意味で叫んだかは、ゆたか本人にも分からなかった。
生きてほしかった。生きたかった。
みんなで帰りたかった。

その思いは、螺旋力となってヒィッツカラルドを貫いた。
250ただ撃ち貫くのみ :2007/10/01(月) 00:26:17 ID:caYSZWiB
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 ヒィッツカラルドは自身に起きたことが信じられなかった。

 ――なんだ!これは!
 ヒィッツカラルドの二の腕、コアドリルが突き刺さった場所に風穴が空いていた。
 手に力が入らず、ゆたかが開放される。
 「きゃっ!」
ゆたかはろくに着地もできず尻餅をつき、自らの行為に呆然とする。
ただのアクセサリーだと思っていたものが、まったくの別物だとやっと気がついたのだ。
 「貴様ぁ!」
 ヒィッツカラルドは激昂した。油断した自分が悪いのだが、愉快な気分に一気に水をさされたのだ。
この責任を取ってもらおうと、無事な方の手で指を鳴らそうと構えた。

 そして、Dボゥイの握るM500ハンターがヒィッツカラルドの額に押し付けられた。
 「零距離、とったぞ」

 火薬の音が響く。 銃弾はヒィッツカラルドの骨を砕き、肉を抉り、脳を滅茶苦茶に掻き回した。

 ――馬鹿な、十傑集の私がこんなところで!

 その答えは、簡単だった。 素晴らしきヒィッツカラルドは単に遊びすぎたのだ。