>>485 「う゛〜〜〜、お願いします神様仏様、私を本選に導いて下さいぃぃ〜〜〜」
虫の声がうだうだ響く午後9時。御神体……もといたかし先輩人形を抱きながら、ちとせは
夕食も食べずに、モニターの前で祈っていた。
いよいよ始まった最萌トーナメント。
序盤に物凄い勢いで支援を乱打してから、ドライアイ気味の目を擦りながらの21時間。
スタートダッシュで飛ばしたものの、後から来たライバル達に追い越され、どこまで行っても
離される展開。
ここでずるずる負けたなら、勝って桂木先輩に報告するという予定が……。
「あ〜〜〜もう気になるぅぅ〜〜〜!!」
いらいらぴきぴきしながら、(たかし先輩人形を安全な場所に置いてから)机を引っぱたく。
怒ると美容に悪いだの精神衛生上良くないだの色々あるが、どうにも落ち着かない。
「……そうだ、とりあえず素数を数えて……じゃなくて、早口言葉で落ち着こうっ」
思い立つや否や、たかし先輩照る照る坊主がぶら下がる窓際に移動。
足を心持ち開いて、今やお馴染みの発声練習ポーズを取り、
「うりうりがうりうりにきてうりうれずうりうりかえるうりうりのこえとうきょうとっきょきょかきょく
ちょう、きゅうきょきゅうきゃきょきゃひでっ!!」
オリナルのくちのなかに ちのあじがひろがった!
オリナルは3のダメージをうけた!
「ひだい゛……(涙)」
たまらず間抜けに口を空けたポーズで数秒間石化する。ううっ、先輩、あなたはやっぱり
偉大です……。
「……やっぱり、普通にログ見ながら祈っとこう……ああ、演劇の神様ぁ〜〜〜」
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千代ちゃんたちを呼んで一緒に祈る
ついカッとなって想像した。
今は反省しながら神奈ちとせ(オリナル)支援絵師さんにGJ(汗)