リリカルなのはクロスSSスレその6

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1名無しさん@お腹いっぱい。
ここはリリカルなのはのクロスオーバーSSスレです。

ガンダム関係のクロスオーバーSSは新シャア板に専用スレあるので投下はそちらにお願いします。
オリネタ、エロパロはエロパロ板の専用スレの方でお願いします。
このスレはsage進行です。
荒らし、煽り等はスルーしてください。

前スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1182871170/

前々スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1182002145/

前々々スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1180901290/

前々々々スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1179746193/

前々々々々スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1177202668/

まとめサイト
http://wiki.livedoor.jp/beast0916/d/
2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 21:12:19 ID:ZpigwJa0
>>1乙!GJ!そして2get。
3マスカレード:2007/07/05(木) 21:28:00 ID:049d+JmE
>>1
乙です!
4名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 21:35:15 ID:WWNO2mLo
>>1
5リリカルスクライド//G.U. :2007/07/05(木) 21:35:34 ID:koNeBQBw
>>1
スレ建てお疲れ様です!
6なのはStS+φ’s正伝:2007/07/05(木) 21:47:04 ID:Oi6ps49x
>>1
乙 in a flash
7リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/05(木) 21:51:56 ID:6myodQjv
>>1
乙こそ心の花である!
8名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 21:52:42 ID:Cp+Pqdh4
>>1
散りゆくは美しき夜の乙!
9なのはStS×デモベ:2007/07/05(木) 22:04:25 ID:ZY4Uqwlq
シャイニング1>>乙ペドロン!!
10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 22:26:20 ID:qkYvyEZA
>>1
 lヽ  ,、,、./    ,-、_,-、    , '´ ⌒、ヽ
<)' ~´ハバ    Y ;' A`)    l(((!((("メi       /゙Y /^ヘヘYヘ
| イノリノハ)): : : :`ヽ/´ ̄ ̄   从^ヮ^ メij   刀. /,ィjミノレハ从リヾ      )
ノ.人l|゚ -゚ノl| , '" ̄: : : : : : : : {十}゙ii゙゙゙ii゙`):\/: : : く+ハ(!`Д´ノハ+>,'`》'´⌒`彡.
ノノ /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\: : : : : : : : : : : : :::∪: :∪: :ノ,ィ∝ノノ)))))
ノノ l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/(((从从〉*⌒: : : : ,(_: :_:  :( ( ゝ(l!゚ -゚ノ|l
   /.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l  |l゚ヮ ゚ノ|l ! ̄`7>f^⌒ヾYノ):: <(^!!つつ
  .:.:/.:.:.:.|:l.:  レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:|  ⊂!卯(⊃ t  xくけ从ハル=ト<
  /!.:.:.: 从.:.{.  V;;リ    V;;リ 'j.:.,' |  t〈_|_ヽ.>  )/: : : :.リ、∀`*リハヽ
  ハ.:.:..)Wト:.ゝ     '    /.:/レ|   _ し'ノ  /: : : : セ二/,-' ̄ ̄ ヽ
 ハ.:.:..:.. ::.ノ 彡     V 7  彡'.:.|  ∠ =。= ヘ  /: : : : :/    ( ((ハルヽ ,- ̄⌒ヽ
    从从从)   、 ´   ,イ! .:./ i !!ノリノ))》 ,': : : : /     `ゝ^o ^ノ: :i(《レノリノハ) )
   . ::)l|゚ ヮ゚ノl|ヾ ト≧≦ュ| リ/   ノi゚リ.゚ ヮ゚从 i: : : : {    、 _☆ミつ介》|  #`−´ノ: :
    ∪ ̄∪, / | >tく |ヽ、__ (つ)Ψ(^つ  {:, -===、アヘヘ `ヘ___ノ::: <( つ[!;つ: :
     /ヽ::::::::::::::::/ |/ l只lヘ|  l:::::::::::::::: ̄ヽ    {7/^ー^ヘ.ノ八从ハ : : : : : : : /
    |:::: ヘ ̄ ̄ {____|{{<ハ>}}_j ̄ ̄`メ:::::::::|    ∨ifノハヽhリ・ヮ・ノn :〈y <(^!!つつ
    |::::{ \   / ∨⌒∨ \   / l::::::::|     ルl| ゚ヮ゚ノル!弁{ ン ∠† _(†ヽ彡
  /ll::::}\ ∨ \  ,VCV  ∠ _∨ |::::/ハ      / ,_厂})){ヒつつ  又 !从从))))
  { }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖  l ::{{ }    / /_j_j>j      〈y.リ(l|`(フノ|l!
  __/   /  /   ●~`\r'〃ニフ   }::V/.    ん'(_ノノ、ノ    〈y <(^!!つつ
11リリカル龍騎@AAネタで失敬 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/05(木) 22:32:49 ID:xNm05XIm
    〃:.:.:./.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:i、:.:.:.:.ヽ
   ./:i: :.: i: :/:.:i:.:.|:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.Y:.:.:|ヽヽ:.:.:|
   レl:!:.:./l::|:.:/レl:j、:j、::|::l:|:|:.:|:.:/l l l:.:.:.!       おかしいなぁ…どうしちゃったのかな
     'ヘ/:.:l::l:.:l'莎 ヘト忝レ::l::ム/ 'v l |:.:.:.',       .がんばってるのわかるけど、連載は遊びじゃないんだよ
    .|:.: :⊥ヽl ¨ ,  ゙ー' |/イ/   \|:.:.:.:.',      ROMのときだけリリカル龍騎書いてるふりで、投下で新作出すなら
    .l/  `l\ ‐   イ l/`llY  ̄\ :.:.:.',     連載の意味、ないじゃない ちゃんと、龍騎二十二話書こうよ
    /     / lノ l¬≠ i   lj.!    ∧:.:.:.:',    .ねぇ、私の言ってること
  /     />.>  | 〒__/  く |     \: :i    私のクロス執筆、そんなに間違ってる?
  ヽ\  _i ヽ\ 「 ¬7 /ノ |    / /:.:|
    \¨  }   _\゙v /ィ∠__ jv- ‐′,イ :.:|   少し、22:40ごろに投下しようか……
     ノ   ヘ |::::::::[:「::::::::::/::∨ ゙v  ‐ 〈. ',.:.:|

一応注意事項をば
クロス元の作品が作品なので、地上波とかなら(ピー)が入りそうな表現や、血なまぐさい表現が含まれています。
もしそういうのが嫌な方は、この新作を投下する時のみ名前をNANOSINGに変えるので、投下する前にそれをNG指定することをお勧めします
12NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/05(木) 22:41:47 ID:xNm05XIm
『こちらヘルシング!!こちらヘルシング本部、状況を説明しろ!!アーカード』
 満月の夜、女の声が響く。何らかの通信機越しなのか、多少ノイズが混じっているようだ。
それに対し、『アーカード』と呼ばれた赤コートの男は答える。
「ん…ああ、スマン。月を見てた」
 通信相手の女が返す。
『しっかりしてくれアーカード!!お前だけが頼りなんだぞ!!』
「分かってる。あんまりにいい夜だったから」
 そしてアーカードは歩き出す。眼前に見える、今は人間のほとんど尽きた村へと。
…中で二人の少女が、化物を相手に孤軍奮闘しているとも知らずに。
「本当にいい夜だ…こんな夜だ、血も吸いたくなるさ。静かで本当にいい夜だ」

第一話『VAMPIRE』

 英国北部の小村、チェーダース村。6月14日、水曜日。
この小さな村の教会に、一人の牧師がやってきた。奇妙な牧師だった。
昼間、ほとんど外に出ることは無かった。いつも薄暗い礼拝堂にいた。
たまに出ることがあったとしても、その日は雨や曇り、そして夜間だけだった。外に行くときはフード付きの修道服を目深く着込んでしまう。
まるで太陽を嫌っているかのように。
最初の事件が起きたのは、それから一週間後の事だった。隣村へつかいに行った青年が次の日になっても帰ってこなかった。
その後も事件は続いた。10日間の間に次々と、村民10名が消えた。
村は恐怖のどん底に陥れられた。そんな中、命からがら近くの家に逃げ込み、助かった少年が警察に証言したのだ。
暗闇の中そいつは立っていたと。最初は暗くてわからなかったが、雲が晴れて月が照ると…
はっきりと見えたのだと。口から血をしたたらせた牧師様を。
警官と村人達は、すぐさま牧師を問いただそうと教会に押しかけてきた。運の悪いことに夕方、それも夜近くに。
…それから数時間後、村は地獄と化した。
13NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/05(木) 22:43:14 ID:xNm05XIm
 そして2日後。
「三時間前、突入した警官隊が連絡を絶った。所持カメラで写した映像を見てもらったと思うが…あれは一体?」
 チェーダース村へと続く街道、そこにあるテントの中。警察が詰めているここには不似合いな、金髪の女性がいる。
彼女が何者か、なぜいるのかは後述としておこう。その女性に対して指揮官が話を聞いている。
話の前に見せられていたビデオ。それに映っていたのは、人間の姿をした、人間とは違う何かだった。
「喰屍鬼(グール)です。村の中はグールでいっぱいですよ」
「…一体何の話だ?話が見えんのだが」
「あれは吸血鬼(ヴァンパイア)に襲われた非処女、非童貞の人間の末路です。」
 ―――――は?
「吸血鬼に操られているゾンビ共、そんな所です。ですから、あの村には吸血鬼がいると考えられます」
 グール?吸血鬼?そんなオカルト小説の中にしかいないようなものがいると聞かされても、普通の人間は信じないだろう。
「グール!?吸血鬼だと!?」
「はぁ」
「そんなバカな話があるか!?そんなオカルト話を信じろと!?」
 やはり、である。指揮官は全く信じていない。そしてそれは他の警官も同じようだ。
…無理もない。普通に現実を過ごしている人々にとっては、このような非現実そのものを信じるということが出来ないのだろう。
「事実ですよ。しかし信じなくても結構。あなた方の仕事は終わったのですから。
貴方方のような木っ端役人は知らなかったろうし、知らなくていいんですが…我々『王立国教騎士団』、通称『HELLSING機関』は随分と昔から化け物と戦ってきました。」
 そろそろこの金髪の女性の名を明かしてもいいだろう。
彼女の名は『インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング』。大英帝国とプロテスタントの敵である反キリストの化物を討つための組織『HELLSING機関』の長である。
今回のチェーダース村の事件、それに吸血鬼が絡んでいると断定。そして吸血鬼退治のために動いた。それが彼女がここにいる理由だ。
「村の中にグールを操っている吸血鬼がいます。相手は化け物です。普通の軍隊や警官を投入したところで、奴らに餌を与えてるに過ぎません。
男吸血鬼(ドラクル)は処女を、女吸血鬼(ドラキュリーナ)は童貞の血液を吸った時のみ吸血鬼として『繁殖』しますが…それ以外はただの餌に過ぎず、グールとなって吸血鬼の下僕となってしまう。
母体である吸血鬼本体を殺れば全滅する。奴はHELLSINGが殺ります」
「馬…鹿な…!」
 こんなB級オカルト物の小説のような出来事が、今現実に起こっている。
警官はその事実に驚き、そして信じられない様子でだ。当然といえば当然か。
…警官がその現実を受け入れた頃を見計らい、インテグラが話す。
「既に我々の中でも特に対吸血鬼のエキスパートをチェーダース村に送り込んであります。数時間で…ケリが付くでしょう」
「…一体どんな奴なのだ?大丈夫なのかねそいつは」
「彼の名前はアーカード。化け物…特に吸血鬼に関してなら…そう、誰よりもエキスパートですよ」

「いい夜だな。こんな夜は血を吸いたくなる…そうは思わんか?小娘ども」
 今回の事件を起こした牧師が現れ、グール相手に応戦していた少女達へと言う。
「そんな事思うのなんて…吸血鬼くらいしかいないよ」
 それに対し、ナックル『リボルバーナックル』とローラーブレード『マッハキャリバー』で応戦していた青髪の少女『スバル・ナカジマ』がグールと戦いながら答える。
「クク…俺がその吸血鬼だとしたら?」
 それを聞き、スバルが戦慄する。確かに吸血鬼ならこのようにグールを操ることや、何発魔法を食らっても平然としていられるのも納得がいく…もっとも、スバルはグール操作の方は知らなかったようだが。
それを聞いた銃を持つ少女『ティアナ・ランスター』が、両手の銃『クロスミラージュ』で牧師を撃つ。
「いい事を聞いたわ…それならあんたを何とかすれば、周りのグールも全滅するって事ね!」
「ティア、それってどういう事?」
「ほら、少し前に『ブラム・ストーカー』って本貸したでしょ?あれに書いてあったのと同じよ!」
 ティアナはそう言って牧師への攻撃を続行した。
「ブラム・ストーカー…何だっけ?」
「…あんたねえ!読みたいって言ってたから貸したっていうのに、忘れてたって言うの!?」
「ご、ごめん…訓練漬けで読む時間がなくて…」
14NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/05(木) 22:44:29 ID:xNm05XIm
 ところで、何故この二人がここにいて、この状況に巻き込まれているのか…時間は少しさかのぼる。

「スバル、そろそろ帰るわよ。準備しなさい」
「ちょっ、待ってよティア〜!」
 スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター。この二人はともに『時空管理局』と呼ばれる組織の機動六課、スターズ分隊のメンバーである。
先日、第二段階の終了見極め試験を通り、その時に数日ほどの休暇が取れた。彼女達はその休暇を利用し、地球のイギリスへと旅行に来ていたのだ。宿泊先はチェーダース村の小さな宿である。
そして休暇の最終日。すなわち…村が地獄と化した日。そうなっているとはいざ知らず、帰り支度をする二人。
ふと、外が騒がしいことに気付き、スバルが窓から外を見ると…グールの群れという非現実が村一面に広がっていた。
自分の目がおかしくなったかと思い、目をこすって再び見るが…やはり変わらない。無数のグールが村にいる。もっともスバルはゾンビだと思っているようだが、たいして変わらないので訂正しない。
「…ねえ、ティア。ゾンビって…現実にいると思う?」
「はぁ?そんなのいるわけ…あったみたいね」
 スバルの問いに答えようとして、窓の方にいるスバルを見るティアナ。その窓からティアナにも見えた。何がかはもはや説明不要だろう。
「嘘でしょ…?第97管理外世界にはこういうモンスターとかはいないはず…って、そんな事言ってる場合じゃないわね」
 そう言うと、ティアナは一枚のカードをクロスミラージュへと変形させ、バリアジャケットを纏う。
「スバル、あいつらは多分この宿に入ってくる…その時に備えてウイングロード用意して。それでこの村を脱出するわ」

 そして今に至るというわけだ。ちなみにウイングロードの準備が終わる前にグールが踏み込んできたため、やむを得ず走っての脱出となった。
「いい?周りにいるグール…いや、あんたに分かる様に言えばゾンビね。それはこいつが作ったもの。グールはそれを作った吸血鬼が倒れれば全滅するの。分かった?」
 だが説明したところで状況が好転する訳ではない。
グールの数も相当のもの。さらに母体である吸血鬼は三流とはいえ化け物。何発食らっても再生している。
「ククククク…説明したところで無駄なことだ。吸血鬼は銃なんかじゃ死なん」
 そう言って、近くにいたスバルの方へと素早く近づき、そしてその手がスバルを捕らえた。
「俺は忠実な奴隷がほしいだけでな、自由意志のドラキュリーナなんぞ作りたくも無い。
おそらくその歳なら処女だろうからな…犯してやろう。その後でゆっくりと吸ってやる。グールの仲間入りをさせてやろう」
 そう言ってスバルを片手で持ち上げ、グールへと変えようとする。
だが、スバルがグールになることは無かった。ティアナが攻撃魔法『クロスファイアシュート』を牧師の腕に撃ち込み、そのダメージでスバルから手が離れたのだ。
「スバルを…放しなさい!」
 多少頭に来たのか、牧師の注意がティアナへと向く。
「ほう、そんなにグールになりたいか。いいだろう。まずはお前からだ」
 その一言とともに、先ほどのスバルの時同様にしてティアナを捕らえた。
そして同じようにティアナをグールへと変えようとするが…同じように邪魔が入る。
15NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/05(木) 22:46:11 ID:xNm05XIm
「待て…そのへんにしておけよ、お前」
 突然響く男の声。その声に驚き、振り返る3人。
振り返った先にいたのは、赤いコートを羽織り、赤い帽子をかぶり、赤いサングラスをかけた赤ずくめの大男だ。
「最近の若造どもは全く…下衆だ。モラルもへったくれもあったもんじゃない。町のチンピラと変わらんな」
 突然現れた赤ずくめの男が牧師を罵倒する。『若造』という単語が少し気にはなったのだが。
というのも、その男よりも牧師の方が歳を食っていたように見えたからだが。
「何だお前は?紛れ込んだおのぼりさんかい?」
「私の名はアーカード。特務機関『HELLSING』の手先のゴミ処理係…お前らみたいなの専門の殺し屋だ」
「殺し屋?殺し屋だ?本気か?正気かお前?クククククク…殺せ」
 牧師の号令とともに、グールが銃を構え、アーカードを容赦なく撃つ。撃ち抜く。撃ち貫く。撃ち倒す。
無数の弾丸により、あっという間に蜂の巣へと早変わりするアーカード。そのままミンチのような状態になり、崩れ落ちた。
目の前で起こった惨劇に、スバル・ティアナ両名も顔を青くし、絶句している。
「もう終わりか殺し屋!ハハハハハハハハ!!」
 だが次の瞬間、恐るべきことが起こる。
「クク…ク…ククク…ククククハハハハ…」
 牧師とは別の笑い声。ミンチにされて死んだはずのアーカードの声。
「銃なんぞ撃ったって無駄だ。吸血鬼は銃なんかじゃ死なん…ただの銃ならな」
 そう言い終える頃には、アーカードは撃たれる前の人間の形に戻っていた。傷も残っていない。

「きゅ…吸血鬼だと!?」
 その頃の指揮テント。インテグラが話した対吸血鬼の戦力のことを説明している。
「そう…対吸血鬼のエキスパートが人間では心許ない。すぐに傷つく。すぐに死ぬ。心すら弱い。
吸血鬼を滅ぼすのに一番効率がいいのは、吸血鬼なのです。
そして我々HELLSING機関が飼いならしている吸血鬼、アーカード…奴らの中でも極上の部類に入ります」
 HELLSING最強の戦力にして、極上レベルの吸血鬼『アーカード』…どうやら牧師は最悪の存在を敵に回したようだ。
16NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/05(木) 22:47:05 ID:xNm05XIm
「何だとぉぉぉぉ!?」
 アーカードが蘇ってから1秒後、残ったグール達が片っ端から斃された。
アーカードが取り出した大型拳銃『454カスール』が一発放たれるたび、グールの頭が消える。心臓に穴が開く。さらにはスバルの攻撃もあり、グールの減少はさらに早い。
そしてカスールを取り出してから数秒後、全てのグールが斃れた。
「なっ、なぜッ、何故貴様…!何故吸血鬼が人間に味方を…ッ!!」
「お前達みたいなクソガキ共がな、好き勝手絶頂に暴れられると困るんだよ。倍々ゲームで人間なんぞすぐ絶滅して共倒れだぞ。先の見えんガキめ…
それに私は人間どもには逆らえんのだ。色々と込み入った事情でな」
 そしてグール殲滅で使い切った弾装を取り替える。その際にグールを潰した弾丸の正体が判明する。
「ランチェスター大聖堂の銀十字錫溶(と)かして作った13mm爆裂鉄鋼弾だ。これを食らって平気な化け物(フリークス)なんかいない…死ね」
 そう言ってカスールを再び構え、牧師を撃ち殺そうとするが、一度中断されることになる。
「動くな殺し屋!そこまでだ!たった二人しかいない生存者の一人だぜ、生かしておきたくないのか!」
 そう言いながら、未だに掴んでいたティアナを盾にし、アーカードを脅そうとする。
「大した事じゃない。俺の脱出に手を貸せ!目をつぶるだけでもいい!」
 ティアナを人質にとられたのを見て、スバルの動きが止まる。だが、アーカードはその程度では止まらない。
「お嬢ちゃん、処女か?」
 突然の質問。聞いた瞬間ティアナの顔が真っ赤に染まる。
「何を…何を言ってやがる!?」
「処女かと聞いている。答えろ!」
「なッ、えッ、あ、野郎!ふざけるんじゃないッ!!」
 アーカードの狙いを察知し、声を荒げる牧師。アーカードはそれを意にも介さず答えを急がせる。
「答えろ!!」
「はっ…はい!そうです!」
 ズドォン…
 カスールが放たれ、牧師を撃ち抜いた…ティアナもろとも。
「ティ…ティアァァァァァ!!」
 目の前で親友を撃たれ、スバルが叫ぶ。近寄ってみると、右胸に大穴が開いていた。どう見ても致命傷である。
アーカードがこのような行動に出るのは予想外だったらしく、牧師も大いに驚いている。
「何ぃぃぃッ!?」
「あぁぁぁぁぁ!!」
 貫手にした右腕で牧師の心臓を穿つ。
それが致命傷となり、牧師の体は木っ端微塵に砕け散った。その際に出た鮮血も、いくらかスバルとティアナにかかる。
だが、両名とも気にしない。スバルは親友が死に掛けているという事実に混乱し、ティアナはもはや感覚も無くなり始めていた。
「ティア!ティア!!しっかりしてよ!」
「スバ…ル…?」
 目に生気がない。このままではティアナは間違いなく死ぬだろう…『このままでは』。
その傷を与えた張本人が近づいてくる。スバルは彼を憎しみを込めた眼で睨むが、アーカードは意にも介さない。
「奴の心臓を撃つ為にお前の肺を撃った。悪いが大口径の銃だ。長くはもたん…
どうする?このまま人間として死ぬか、それとも吸血鬼として生きるか」
「私…は…」

 数分後、村の入り口にて。
「帰ってきたぞ!」「あれがHELLSINGの…!?」
 赤ずくめの男が一人の少女を連れ、それとは別に一人抱えて戻ってきた。
「よくやった、アーカード。首尾は?」
「母体は倒した。生存者は一名」
 アーカードはそう報告した。その生存者とは一緒に歩いている少女…スバルの事だろう。
…だが、アーカードが抱えている少女にインテグラ以下警官隊の注意が向く。
「…あれ?その娘は?村人の生き残りじゃないのか?」
「いや、その…死んでるんだな、これが」
 アーカードの言葉に要領を得ないような顔をするインテグラ。すると今まで黙っていたスバルが口を開いた。
「えっと…ティアはアーカードさんに撃たれて、その後吸血鬼になって生き返ったんです」
 その言葉を聞き、インテグラも警官隊も納得がいったようだ…と同時に混乱が巻き起こる。
「何やってんのよバカーッ!」
「仕方が無かったんだ!」
「プラマイ0じゃないのーッ!!」
 言い争うアーカードとインテグラ。逃げ惑う警官隊。
ティアナはそれに気付いていないのか、グッスリと眠りこけていた…
17リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/05(木) 22:49:42 ID:xNm05XIm
投下終了です
ティアを吸血鬼にしてゴメンナサイorz
セラスの存在抹消してゴメンナサイorz

時間軸的には、StS第10話のパラレルみたいなものです。その時の休暇が3日間あったというパラレルで。
…これ連載する予定です。ゴメンナサイorz
18リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/05(木) 23:01:14 ID:6myodQjv
日の当たる場所を歩けぬようになるとは、不憫!!
なのはにフェイト、はやて等は本気で哀しむのではないか?
吸血鬼ならではの幸せもありと信じたいが…

ともあれGJでございます。
19なのはVSボウケン:2007/07/05(木) 23:01:18 ID:ZpigwJa0
>>リリカル龍騎氏
改めて乙&GJ!複数作品が駄目なんてことになったら、節操無く三作平行で短編まで書く私の立場がw
ともかくヘルシングは未読ですが、創作意欲を激しく刺激されました。
ヘルシングの場合は吸血鬼になるとどうなるんでしょう?
20名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 23:03:31 ID:MyuHPzAS
>>17
GJ!!このアーカードとインテグラの関係は怪しいぞ・・・。
タティアナサンが吸血鬼に・・・クロスミラージュが巨大化するフラグなのか?
希望の装備としてはガングレイヴのケロベロス&棺桶だぜ!!
スバルが吸血鬼化したら、それはそれで怖いな・・・吸血鬼パワーで常にシェルブリットバースト。

関係ないですが、ヴィータが出すあの丸い鉄球って質量兵器とは別なんですかね?
あれが魔力で作った物なら、タティアナサンのクロスミラージュも実弾と魔力弾だ撃ちわけたら、
ドローン楽に壊せそう。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 23:18:22 ID:rm2iIyrO
あれはただの魔力弾だとAMFで打ち消されるから(漫画版参照)、なのはやヴィータは、
ティアナがやったみたいな二重弾殻を全ての弾にほどこしてると思われる
ティアナですらクロスミラージュを使えば連発できるぐらいだから、あの二人にとってみれば雑作もない技だろうね
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 23:25:00 ID:MyuHPzAS
>>21
なるほど、ありがとうございます。
23名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 23:27:12 ID:3yrzNVpl
クロスミラージュがデンドロビウムになるんだね!
24名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 23:49:26 ID:si9Es6p6
GJ!
ティアがセラスの位置なら、ヴァイスがベルナドットの位置になりそうだ。
>>23
名前はヤクトミラージュで決まりだな。
25名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 00:40:25 ID:8Z9dwXph
>>24
ということは、スカリが少佐か?
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 00:43:53 ID:dUzDBczx
少佐は特別出演のプレシア

「諸君、私はアリシアが好きだ!」
27名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 01:04:01 ID:hlZYUcVK
>>26
「プレシア殿!! フェイトは?」
「爆破しろ!! 当然だ 不愉快極まる 欠片も残すな。」
28ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/06(金) 01:34:47 ID:1bzID2/N
吸血鬼化は不憫だが、これでティアナは進化した。タティアナさんの呪いから抜け出た筈だ! 次回大活躍!
でも今度はアーカードの旦那にいじめられる役になるのね…(涙
王立国境騎士団とどのように関わっていくのか、続きが気になりますw

ところで、予約がないなら投下してもよろしいですか?
続き書けました……『ジョジョ風味なのは』の方だけど。
『愚者の書』よりこっちの方がノッてるよ…。
40分に投下すると予告しよう。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 01:36:57 ID:dUzDBczx
諸君 私はアリシアが好きだ
諸君 私はアリシアが好きだ
諸君 私はアリシアが大好きだ

あの子の笑顔が好きだ
怒った顔が好きだ
悲しんだ顔が好きだ
悩んでる顔が好きだ
照れている顔が好きだ
もじもじしてる顔が好きだ
吃驚してる顔が好きだ
真剣な顔が好きだ
寝顔が好きだ

平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上に存在する ありとあらゆるアリシアが大好きだ


列をならべたアリシアファン(脳内)の一斉ラブコールを轟音と共に吹き飛ばすのが好きだ(あの子には私だけいればいい)
空中高く放り上げられたラブレターがフォトンランサーの効力射でばらばらになった時など心がおどる

アリシアの操るの萌えが私のハートを撃破するのが好きだ
嬌声を上げて燃えさかる私のハートから飛び出してきた理性を
ファランクスシフトでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

猫耳、メイドをそろえたアリシアの写真集が私の理性の戦列を蹂躙するのが好きだ
コスプレ状態のアリシアが既に息絶えた私の理性を何度も何度も粉砕している様など感動すら覚える

アリシア至上主義の私を邪魔する管理局員を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ管理局員達を私の降り下ろした手の平とともに
アリシアのブロマイドにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

哀れな抵抗者達が雑多な萌えで健気にも立ち上がってきたのを

アリシア写真集の秘蔵写真が奴等の好みごと木端微塵に理性を粉砕した時など絶頂すら覚える
私の理性情緒が滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった娘が蹂躙され 女子供が事故死していく様は とてもとても悲しいものだ

この世の萌えジャンルの物量にアリシア萌えで逆襲するのが好きだ

魔砲少女に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君 私はアリシアを 天国の様なアリシア萌えを望んでいる
諸君 私に付き従う傀儡兵同志諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なるアリシア萌えを望むか?
情け容赦のない 天使の様なアリシア萌えを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を萌え殺す 嵐の様なアリシア復活を望むか?

「将来の夢はなんですか?」

 小学生にとって、教師のその質問はごくありふれたものであるだろう。
 多くの子供達は多様な、しかしある程度定例化した答えを答える。
『お巡りさん』『歌手』『スポーツ選手』『お嫁さん』―――。
 いくつもの夢があり、それぞれに輝きがあるものだ。
 太陽の光のように、美しいが誰もが毎日見ている、普遍的な輝きが。

 ただ、その中に誰も見た事のない光を放つ夢があった。
 一人の少女が抱く、黄金の輝きを放つ夢が。
 周囲の同年代の子供達の中で、世界の常識に照らし合わせて『その中で異物であると削ぎ落とされてしまう夢』 誰のものとも違う、奇妙とも言える『偉大なる夢』を抱く少女が一人。


「この高町なのはには『夢』があるッ!!」




 高町なのは。現在、小学三年生。
 彼女が、まだ幼くして自らの黄金のような夢を自覚するのには、この歳から更に過去へと遡らなければならない。
 なのはがまだ小学校に入る前、その時に転機は訪れた。

 なのはの家族はまさに理想的と言ってよかった。
 母は優しく美しく、父は若くて強い。二人の兄と姉は妹であるなのはを守り、育む事に全力であったし、そんな家族の誰かに不幸が訪れるような悲劇的事件も起こる事はなかった。
 誰もが羨む平穏な生活の中で、なのはは育っていった。
 ただ一つ、この素晴らしい環境の中でなのはの心に影を落とすものがあったとするなら、それは些細な『疎外感』であっただろう。

 まだ年若い父と母の夫婦愛は新婚のような雰囲気を保っていたし、運動音痴のなのはと違い身体能力に優れた兄と姉は我流の剣術を共に競うように鍛錬し合っていた。
 なのはと他の家族の間に不仲や壁が存在したわけではないが……それでも、父や母、兄や姉が、自分とは違う特別でより強い絆によって結ばれているような感覚を覚えていた。
 自分だけが、一家の輪からほんの少しだけはみ出ている―――そんな『疎外感』が常になのはの中にあったのだ。
 いつしか、なのはは内向的な性格に育っていった。
 人と合うと目を背けたり俯いたりするような、あからさまに暗い性格ではなかったが、まず他人の顔色を見るような癖が付くようになってしまった。
 好きな事は、友達と外で遊ぶ事より、CPUや電子機器といった機械を弄る事。
 愛らしい容姿が、なのはをジメジメとした暗い雰囲気から遠ざけてはいたが、彼女がいつか成長した時人付き合いの苦手なタイプの人間になってしまう事は誰が見ても時間の問題だった。


 しかし、ある事件がきっかけでなのはは劇的に変わる事になる。
 いつものようになのはが公園で、別に誰かと遊ぶわけでもなくブランコに乗って蕾も付いていない桜の木を眺めていると、いつの間にか隣に知らない女の人が座っていた。
 いつの間に座ったのか? 何処から来たのか?
 わからなかったけれども、女の人はなのはより年上だがそれでもまだ年若い少女のようだった。
 何故隣に座るのかなのはが尋ねると少女は、
『自分と同じようにひとりぼっちでさびしそうだな』と思っただけだ、と答えた。
 その言葉が、寂しそうな子供を慰める安い同情の言葉だと思うほどなのはは捻くれてはいなかったし、事実少女はそんな同情心など欠片も抱いていなかった。
 なのはも感じたのだ。『この人も、きっとひとりでさびしいんだろな』と。

 それからなのはは、少女と少しの間だけお話をした。
 なのはは自分の素敵な家族の事や、その日起こった事を話し、少女がこの町の人間ではなく、何かするべき事の為にここへ来た事を知った。
 少女の言う『やるべき事』の為に、話せる時間はほんの少し。この公園で約束もなく会って、数十分話すだけだったが―――なのはにとって、このまだ名も知らない少女との時間はひどく心休まる時間だった。

 そして、多分そう長い時間ではなかっただろうが、ある日唐突に少女は元の場所へ帰る事になった。
 この町でやるべき事が終わったらしいのだ。
 結局、それが何であったのか、なのはは最後まで知らなかった。
 別れを告げた少女は、ほんの少しだけ寂しそうな色を瞳に浮かべたが、いつもと同じ優しい笑顔のままだった。
 なのはは、彼女と付き合った僅かな時間を噛み締め、涙を堪えて名前を尋ねた。
 少女は答える事無く、ただ黙って公園の木を指差した。

 その木には、まだ蕾すら付いていなかったというのに―――『桜の花』が咲き誇っていた。

 ただ一日限り咲いた桜の花弁は、別れを告げるように、またなのはを優しく包み込むように風に舞って美しく降り注いだ。
 気が付くと、少女はもう何処にもいなかった。
 まるで『魔法』を使ったように。


 彼女は『魔法使いの少女』だった。
 その事実を、もちろんなのはは知らない。しかし―――。
 有り得ない桜の花を、異常気象や何らかの科学的要因があったのだと理屈付けて納得する方法は幾らでもあったが、なのはは何故かそれが『魔法』だったのだと漠然と感じていた。
 誰も信じない。誰もが鼻で笑う。しかし、なのはは信じた。それこそが重要だった。

 少なくとも、あの時あの少女が、この広い世界にある辺鄙な町の小さな公園の片隅で座り込む、小さな少女の小さな悩みを見つけてくれたのは確かだった。
 この世界で、より大きな不幸や事故は幾らでも転がっているというのに、あの少女は高町なのはの小さな苦しみを見逃さなかったのだ。
 そして、自らのやるべき事と同じくらい大切に、なのはとの時間を過ごしてくれた。
 ひとりの人間として敬意を示してくれるつき合いをしてくれた。
 あの少女の『心』が、何よりも『魔法』のようになのはの心をまっすぐにしてくれたのだ。
 もうイジけた目つきはしていない……。
 彼女の心にはさわやかな風が吹いた……。

 少女はなのはを『魔法に触れさせない』という態度を貫き、その力をほとんど見せなかったが……高町なのはが持つ本来の魔法の素質は、たった一度だけ見せた『花の魔法』を切欠に、静かに目覚め始めていた。
 彼女に秘められた類稀なる魔法の素質が目覚めた今、なのはの気持ちを止める事は出来ない……。 
 彼女の中に生きるための目的が見えたのだ。


 こうして『高町なのは』は、
 ミリオンセラーのアイドル歌手に憧れるよりも―――『魔法少女』に、憧れるようになったのだ!!


「……と、いう事があったの」
「いい話だねえ」
「まあ、なのはの夢については分かったわよ。……でもだからって、授業中に立ち上がって叫ぶのはやりすぎじゃない?」
「すごい迫力だったもんね。先生、ちょっと泣いてたよ」
「う……っ、ごめんなさい」

 お昼休み。アリサとすずかの二人の親友と一緒にお弁当を囲んだなのはは、前の授業時間に自分の仕出かした事を思い出して冷や汗を浮かべた。

「相変わらず、あんたって唐突に性格変わるわよねえ。ま、その理由も今分かったけど」
「うん、なのはちゃんって一年生の頃から『魔法少女』の夢を話してるけど、そんな理由があったなんて知らなかったな」
「……でもさ、真剣なのは分かったけど、だからこそ余計に厳しくない? 現実的に考えて『魔法少女』なんてさ」

 笑顔のすずかに対して、眉を顰めるアリサの言葉に、なのはも苦笑した。
 アリサがなのはの夢をバカにしているワケではないのは十分理解している。そもそも『魔法少女』という夢が、あまりに現実的ではない事は小学生のなのはにも分かっている事なのだ。
 まだ子供のなのはがそんな夢を語っても、周囲の大人は本気にはしないだろう。
 しかし、なのはが本当にその夢を目指していると理解したからこそ、アリサは心配するのである。
 現実を見ろとか、無理だとか言うつもりはない。ただ、とても難しい目標である事は確かなのだ。
 それが分かるからこそ、なのははアリサの言葉に素直に頷く。

「うん、分かってるよ。世の中に『魔法少女』なんて職業はないし、実際に『魔法』なんて存在する可能性も少ない……」
「ない、とは言い切らないのね」
「それに関してはね、わたしもなんとなく『あるんじゃないか』って感じちゃうんだ。
 ただ、それはとは別にわたしは目指す夢は『魔法』という力で誰かを助けるものじゃあない。例えば杖を振って誰かにドレスをあげたり、食べ物を出してあげたりする……そういう単純な『与える幸せ』じゃないと思うの」

 なのははいつしか視線を上げ、未だ入り口すら見えない夢の先を見据えていた。

「あの日、あの人はわたしに魔法を掛けたわけじゃない。ただ話を聞いてくれただけだった。
 でも、あの時交わした言葉の一つ一つ、あの人の笑顔一つ一つが、わたしにとって『魔法』だった。たくさんの人が住むこの町で、たった一人の小さなわたしを見つけて、そして悩みを消してくれた―――わたしも、あんな『魔法』が使えるようになりたい」



「だからわたしは、『魔法少女』になろうと思う!」



 迷いなど欠片も無く、そう力強く断言するなのはの横顔に、アリサとすずかはいつしか呑まれていた。

 この『高町なのは』という少女と出会い、初めて『魔法少女になる』と話したのを聞いた時、二人は当然戸惑った。
 『魔法少女』!
 この子はまじにそんな事に憧れているのか!? そんな非現実的な事に関わろうとしているのか!?
 こいつ、正気なのか? とも思った。

 ―――しかし。
 なのはの話の中には『正義の心』があったのだ。
 アリサもすずかも、良くも悪くも今時の子供である。より現実的な視点や考えを持とうという意思がある。
 こんな話を大真面目にするなんて恥ずかしくて出来ない同年代の子供達が多い中で、なのはの真っ直ぐな『正義への意思』は黄金のように輝き、二人を惹きつけて止まないのだった。


「……ふ、ふん! だから、そうやって自分の世界に唐突に入るの、や、やめなさいよねっ」

 なのはの決意を秘めた凛々しい横顔に見惚れていたアリサは、我に返ると慌てて赤くなった頬を誤魔化すように捲くし立てた。

「でも、そういう時のなのはちゃんって、なんだかカッコいいよね……」

 一方のすずかも、頬を染めながら少し恥ずかしそうに笑っている。
 二人の親友は、普段の少しドジなほんわかとしたなのはが好きだったが、その穏やかな顔の奥に秘めた別人のように強い意志の力に憧れを抱いてもいるのだった。


「わたしにしか出来ない事があるとしたら、それはきっとコレなんだと思う。そう自信が持てるッ」


 この時、なのはは『運命』のようなものを感じていた。あるいは、あの日あの少女に出会った時から。
 その『運命の瞬間』までの全てが、その時に備えてのものなのだと。
 なのははこの奇妙な確信を抱く『運命』に対して『覚悟』をしていた。
 『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばす。それが自信へと繋がるのだ。






 そして、この日の放課後、学校からの帰り道で―――ついに、なのはは運命に出会うのだった。

『助けて……』

 運命の声を、聞いたのだ。



to be continued……> 『第一話、後半へ』
『投下する』って思った時は兄貴ッ! すでに行動は終わっているんだね。
フゥゥ――……。初めて、こんな長い話を投下しちまったァ〜〜〜♪
でも想像していたよりなんて事はないな。

一発ネタから始まって、今更ですが基盤となる『ジョジョ風味なのはのプロローグ』を書きました。
『ジョジョ風味なのは』は、今後も正式な連載でなく、小ネタで思いついたシーンを描いていこうと思っているので、今回は大元となるなのはのキャラを描いた話です。
彼女の背景はこんな感じ。後半に続いて、リリカルなのは無印の第一話分とする予定です。
次回は思う存分ネタを詰め込むぞ!
あと、『愚者の書』も書いてるんだけど、コレに比べたら全然インパクト足りないから出しづらいのよね…(汗
36名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 02:32:00 ID:/JoFkJEs
イギーの活躍が見たくてここまで来た
プリーズイギー
37名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 03:32:52 ID:+74quA2X
まさかこの魔法少女、初音島の声がなのはと同じ人では・・・?
38リリカル犬狼伝説:2007/07/06(金) 06:44:08 ID:4Qpr8R8N
>>17
新スレ最初のSSにして、なんという……なんという…………GJ!!!
ティアナが吸血鬼に!

さすがリリカル龍騎氏!

おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!
そこにシビれる!
あこがれるゥ!

>セラスの存在抹消してゴメンナサイorz
世界補正開始ッッ!!
いったんバラバラにして再構築して都合の良い展開に直す!

さあいくぞ、リリカル龍騎氏の設定を応用させて(無断拝借って言わないでW)創った世界の選択を!
39リリカル犬狼伝説:2007/07/06(金) 06:47:18 ID:4Qpr8R8N
【これが世界の洗濯である】

 海鳴市商店街。
 普段なら平穏な雰囲気で買い物に訪れた通行人が足を止めて、一眺めしたら立ち去る電気店の前が騒がしくなっていた。
 見ているもの皆、食い入るように見つめているか、大急ぎで携帯で、TVから流れている内容のことを話していた。
 知人に今流れている緊急放送の事を伝えていた。

 『……繰り返します。番組を中断し臨時ニュースをお送りします!
  英国の首都ロンドンで大規模な爆破テロが起きていると現地放送局員の通信が……また新たな情報が入りました!
  今度はアメリカです!
  合衆国大統領府で大規模な火災が発生しています!
  これは観光客が携帯から撮った画像なのですが、ご覧下さい!アメリカの象徴、ホワイトハウスが燃えています!
  情報が非常に錯綜しており、英国及び米国ともに首脳部の安否は全く掴めない状態が続いております!!
  ……はい、わかりました……5分後に政府からの緊急放送が行われます!
  テレビはなるべくこのままにし、なるべく多くの方にご覧になっていただくように声をおかけになってください。
  繰り返し申し上げます……』

 見つめる全員が息を呑んでいた。
 それは観光でたまたま海鳴市に訪れていた者も同じだった。
 眼帯をかけ、長い金髪を三つ編みにしていた男が呆然とつぶやいた。

「マジ……っすか?」

 男の左腕に絡めてくっついていたショートヘアの女性が、男と同じ表情をしていたが、男の声を聞いてようやく喋れるようになった。
 男の顔に向って絶叫しながらまくし立てる!

「ちょっとおーッ!わたしの国ッ、なんかとんでもない事起きちゃってるんですがああーー!!」
「だぁーー!耳元でいきなり叫ぶなぁあ!」
「やばいって!大変だって!スクランブルだって!スグに帰らないと!!絶対、署から緊急招集かかってるって!!」
「帰るだと!バカ言うなボケーーー!!テロ対策で船も飛行機も渡航禁止だーー!」
「あなた、“元”傭兵でしょ?ワイルド・ギースなんでしょ!?密輸船とかそういうツテあるんでしょ!!?」
「どれもこれも中止!っつか、あんなあからさまなテロ起きてる国に行けるか!フランスの実家でテロになっててもオレは帰らないぞ!ほとぼり冷めるまで待つ!!」
「バカーーー!あんた、愛国心の一欠けらもないんかッ!!ええ〜い、このデコピンしてやるッ、デコピン!」

 金髪のショートヘアの女性が、左目に眼帯掛けた金髪ロンゲに兄ちゃんの額にペシペシとデコピンを当てていた。
 愛する嫁のデコピンを喰らいながら夫が反論する。

「バカはお前だーーー!オレのガキを身ごもってるのヤツを戦場に行かせるかボケェッ!!そんなことやったら俺が死ぬ。お前も死ぬ。腹の中のガキも死ぬ、絶対に死ぬ!」
「う〜〜〜ッ!じゃあどうすんのよ!!」
「だから言ったろ!“ホトボリが冷めるまで待つ”って。もうこの極東の地じゃどうすることもできん!それよりも今夜の宿とか心配しなきゃならん。
 フランスとか欧州行きどころか、全ての海外へ行く輸送手段が停まる。俺たちはこの騒動が治まるまでこの国で釘付けだ。
 いや、今この時この場所にいることは幸運かもしれん……。とりあえず宿確保したら、どっかでオレの同業者と連絡つけて詳細な状況を知らなけりゃならん……」

 “元”傭兵部隊隊長を務めていた戦争の犬のフランス人「ピップ・ベルナドット」が、
 大規模テロが起きてるとされる英国の田舎町(数ヶ月前、人事異動でチューダー村の管轄から外れてさらにド田舎の署に左遷された)の現役婦警「セラス・V・ベルナドット」に、このとんでもない緊急事態でいま為すべきことを語った。
 さすがは“元”傭兵である。
 
40リリカル犬狼伝説:2007/07/06(金) 06:51:59 ID:4Qpr8R8N
 
「どうしよ〜〜〜あなた〜〜〜」
「……とりあえずようセラフ。この場を離れよう。人の目がキツイ」
「うん、それは賛成。……あとね、ピップ、私お腹もすいちゃったし……」
「飯か〜そういや昼飯マダだったな。そういやたしか、ここら辺に昔、戦場でオレ様の左目潰したうえに半殺しにしてくれたニンジャマンが喫茶店開いてるはずだ……。
  あいつには『結婚式での貸し』があるからぞんざいにはできまい。でもどこにあったけかな〜?」
「その店の名前とかとか覚えてる?」
「う〜ん……確か……「グリーン」だっけ?そういう名前だったような気がする」
「じゃあ、ちょっと英語わかりそうな女の子が近くにいるから聞いてくるわ。あなたはここに居てよ。その眼帯、女の子には物凄く怖いんだから」

 アリサ・バニングスが帰宅途中に英語で声をかけられたのは、これが最初ではない。
 髪の色からいかにもハーフという感じだからだ。
 話しかけた女性は、この近くに「グリーン」という名前の喫茶店があるか聴いてきた。
 グリーンという喫茶店は聞いた事が無い。アリサは最初、名前が意味する事を暫く考えた後、なのはの実家の翠屋のことではないかと思いついた。

「それはひょっとして、この通りを右に曲がった先にある翠屋という名前の喫茶店ではないでしょうか?」
「そっか〜。うん、教えてくれてありがと!」
「あの、それで、こちらからの質問なんですが、いいですか?お姉さんはひょっとして英国の方ですか?」
「あら、わかりましたか?実は旦那と一緒に観光っていうか、もう半分ハネムーンでここに来ちゃったんですよね。
 そうそう私のはセラス・V・ベルナドットと言います。
 んで、あそこに居る目つきの悪いのが役に立たない夫のピップ・ベルナドットです」
「ミセス・セラフさんでしたか。私はアリサ・バニング。父は英国籍ですがここ海鳴市に住んでいます。それで……あの、もう一つだけ、ちょっとうかがいたいんですが。
 いま、世界中で大変なことになってしまったんですか?」
「そうなんですよォー!私実はこう見えても警察官で、こういう時にこそのために、毎日つら〜い訓練をしてきたんです!
  早く帰国して仲間の手伝いをしなきゃいけないと思うともう居ても立ってもいられなくて……」
「そうだったんですか……。すみません辛い事を聞いてしまって」
「いいんですよ、ミス・アリサ。同じ国の言葉が喋れるの方と会えて私も少し落ち着けました。道案内ありがとうね〜!」
41リリカル犬狼伝説:2007/07/06(金) 07:00:15 ID:4Qpr8R8N
以上、一晩寝ないで考え付いた、『あれ?ティアナってことはセラフはどうしちゃったの?』ということで便乗SSを書いてしまいました。

リリカル龍騎さん、及び他のみなさん、お眼汚しスマソ



セラフ&ベルナドットのラヴラヴ、書かずにはいられないッッ!!

ということでヴァイス君をヘルシングにアッシーとして送れば、あら不思議!
ティアナとヴァイスの(略



というわけで、
御然らばだ諸君!
いずれ辺獄(リンボ)で
42リリカルスクライド//G.U. :2007/07/06(金) 07:53:41 ID:whtEiGoR
おはようございました。
ギアスの人この頃来ませんね。
そんでもって、感想を書きます。

>>12-17
ティアナが吸血鬼に(;・ω・)セラスの代わりにクロスミラージュの妖精と会話するのか?w
ビックバレル型のクロスミラージュの登場か?

>>29
プレシアお母さん……大佐化しておるw

>>30-35
すでに小学3年生の精神年齢ではないw
ユーノも、こんな少女にデバイスを預けることには躊躇は無いだろう(ぇ

>>39-41
なかなか興味深いお話だ!
しかし、セラフが偽名なのかセラスよって、普通にセラスってアリサに言ってるなw

皆さんGJです。
43リリカルスクライド//G.U. :2007/07/06(金) 07:56:42 ID:whtEiGoR
>>42
大佐じゃなくて少佐だった!一生の不覚
連投ごめん
44リリカル犬狼伝説:2007/07/06(金) 08:21:12 ID:4Qpr8R8N
>>11
(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル


>セラフが偽名なのかセラス
完ッ璧ッにこちらの手落ちです。
ほんとうに(ry

カチャ
;y=ー( ゚д゚)・∵;; . ターン
\/|犬狼|)

       (゚д゚ ) さ、朝食は何にしようか
   ゴト /|犬狼|)
 / ̄;y=ー ̄ ̄/||
/_____/. ||
||       || 
||       ||
45名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 18:08:32 ID:XxB0Wf0w
全く誰だよ
スカリエッティ先生をイングラムなどという不逞な輩は
46名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 18:12:41 ID:8OsrwvgL
あのワカメヘアーはどう見てもイングラムだろ・・・常考・・・
でも声はバンプレオリ界のヘタレオレンジことキャリコ
47名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 18:14:05 ID:XxB0Wf0w
つまり第四期でスカリのクローンが現れて、物語の主人公に!?
48名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 19:18:12 ID:8Z9dwXph
むしろ、ラストバトルはオリスカリVSクローンスカリ
49名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 19:18:36 ID:wHsIzVuV
イングラムワロタww
50名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 19:50:21 ID:ATKaEssC
STSの最終決戦にアストラナガン風のバリアジャケットで登場。
勝てるかッ!!
51名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 20:29:44 ID:8rBFGKmv
スカリはイロモノだから、リヴァーレの方だろw
52リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/06(金) 21:39:47 ID:l4/RXWOD
>>なのはVSボウケン氏
・身体能力(特に力)が急上昇
・血液以外を摂取しようとしても体が受け付けない
・日光を浴びるとお陀仏(アーカード並みの高位吸血鬼は例外)
・水を渡れない(乗り物に乗り、さらに棺桶に入った状態であれば例外)
・人間から血を吸った場合、吸われた人間の存在が吸った吸血鬼のものになる
…とまあ、こんな感じです。

>>20
クロスミラージュ巨大化…そ の 発 想 は ( r y

>>24
ヴァイスがベルナドットの位置…となると…
ゾーリンブリッツ隊との戦闘→バリケードの残骸+ティアナ救出のため重傷→(ry
…前スレでちょっとした議論(?)になった「原作での生存者の死亡」などという事態に…

>>29
傀儡兵「アリシア!!アリシア!!アリシア!!」
プレシア「よろしい、ならばアリシアだ」

>>愚者の人氏
GJです
なのはさん先生泣かすのはさすがにやりすぎ…
なのはさんを変えた魔法使いの少女…駄目だ、正体が思いつかない…o=3 r=3 z=3

>>リリカル犬狼伝説氏
GJです。「セラスがいない」というだけでこれだけのものを作るとは…
そしてこの後ヘルシングVSイスカリオテVS最後の大隊となってセラスがすぐに行こうとするというわけですね?
さて、これでNANOSINGにワイルドギース出すわけにはいかなく(ry

>>51
リヴァーレと聞いて真っ先にR-GUN思い浮かべた俺はGBA版OGプレイ中
何でいまさらGBA版なんだよ俺…orz
53地上戦(なのはStS+φ’s正伝):2007/07/06(金) 21:46:32 ID:gV1lCDAo
「貨物車両は速度70で依然進行中! 上空のガジェット反応はほぼ消滅!」
「スターズ1とライトニング1、エンゲージ! 例のアンノウンは地上へと離脱していきます」
「制空権はすでに獲得……これよりガジェットU型の追撃サポートに入ります!」
「スターズFとライトニングFは無事着地を完了しました!」


(どっどどどど、どうしようやっちゃった……まさかあの人死んじゃったのかな……)

スバル・ナカジマは着地してからようやく今起こった出来事を思い返していた
初対面から間も無いがこれから相棒となる新型デバイス『マッハキャリバー』をセットアップし
バリアジャケットを装備……その最中接近していた人物に気付かず足に装備されたローラーブーツが
その青年に直撃、しかもローラーが勝手に動きだしてしまって……

「……あ、このジャケットってもしかしてなのはさんの」
「なに現実逃避してんのよっ!」

即座に突っ込みを入れるのは現在進行形での親友にして相棒のティアナ・ランスター。
彼女に抓られた頬が伸びていく感覚を味わいながらスバルは慌てた口調でまくし立てる

「でもでも! わたしまだこれの扱い方に慣れてないし、加減もまだわからないから………」
「あのねえ……あたしたちのデバイスは非殺傷設定になってるのよ?」
「出血多量で死んじゃってたらどうするのー!?」

肉を傷つけた音と感覚が焼き付いてしまったスバルは晒している肌に鳥肌が立つ程に狼狽していた。
フォワードとしての初任務なのに唐突に殺人犯となって驚かない者はいないだろう
でも考えてみれば実際にやったのはローラーブーツに組み込まれたマッハキャリバーであってでも
やっぱりデバイスの持ち主である私にも責任があるわけであれそういえばあの人どこかで会ったような

「!! スバル、後悔も懺悔するのも後回し!」

思考回路が正常に稼動しなくなり混乱したスバルを冷静だったティアナが一喝する
車両の天井部分の形が歪み始めるのを見て敵が来るのを察知。
“ドライブ・イグニッション”
その音声と共にティアナは新型デバイスの『クロスミラージュ』を構えスバルに指示をだす。

「えっ? ……あ、来る!?」
「あたしが道を開けるからあんたは車両内の敵を!」
「あ、うん! わかった!」

とにかく今はレリックの回収、自分がやるべきことをやるだけ。
踏んづけてしまった青年が生きていることを願いつつスバルは車両内へと跳び込んだ。
54地上戦(なのはStS+φ’s正伝):2007/07/06(金) 21:54:56 ID:gV1lCDAo
「痛え……あんの野郎、よくも人の顔を踏んづけやがって……!」

そして顔を踏まれていた巧は一度は無事に着地したが血を流していたせいで上手く踏ん張れずに
数百mほどありそうな地表に向かって真っ逆さまに転落するところだったが
ぶち破ったリニアレールの窓に腕を引っ掛け車両内に転がるようにして入り込む

「うりぃぃぃやあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「………おい」

そこで待っていたのは飛行用とは違うガジェットの大群の歓迎、そして暴れん坊少女の一人舞台だった
溜め息の入り混じった呼吸を続けれながらも裏腹に戦いを見る目は未だ真剣……
レーザーが飛び交う戦場で疲れていた巧は腰を降ろして息を整える

「うおおおおおおおーーーーーーっ!!!」
(なんだってこんな……もういい加減にしてくれ)

その暴れん坊ことスバルの身体能力はかなり高くガジェットに拳を叩きつけて破壊した後に
動かなくなったそれを別のガジェットに向けて放り投げるという荒業を見せつけた
そして投げたと同時に爆発して分解されたガジェットの残骸は運の悪いことに休憩中の巧を襲った
左頬に続いて右の頬にも傷を負ってしまう、ガジェットの破片が顔を霞めていったのだ

(痛ぇ……またかよアイツは。まぁ目が飛んでないだけまだマシ……)
「リボルバー……シューーーッ!!」

スバルの右腕のリボルバーナックルが生み出した衝撃波をまともに受け
先ほどの思考を撤回する間も無く巧は身体ごと吹き飛ばされ壁に叩きつけられる
すでに両の頬から文字通りの出血大サービスだがもう気にするのも疲れた

(ちっ、こっちの防御フィールドも弱ってやがる……!)

巧のバリアジャケットから放たれる防御フィールドは魔力変換物質の力で強化されていた。
即ちそれは巧の魔力に比例して強くなりもすれば弱くなることもあるということになる。
しかし巧はそれをスバルの技で加速がついたせいだと思ってしまい……我慢の限界を超えた。

「どういうつもりだあいつ……もう許さねえ!」

その理由も間違ってないのだが完全に頭に血が昇っていた巧は他の理由を探すこともなく
外に飛び出した青髪を追うために立ち上がる、滴り落ちるほどの血で濡れた頬を拭いもせず
55名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:00:27 ID:ATKaEssC
支援だッ!!
56名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:02:07 ID:QElLbqSk
『支援した』なら使ってもいいッ!
57地上戦(なのはStS+φ’s正伝):2007/07/06(金) 22:03:22 ID:gV1lCDAo
「おまえは、わたしと一緒に走るために生まれて来たんだよ?」

車両内から外に飛び出たスバルはそんなことも知らずに自分のデバイスにそう言い聞かせた
瞬間加速にグリップコントロール、ウィングロードの発動、そして先ほどのリボルバーショット。
何よりもその基本性能の高さに驚いた彼女は素直に感想を口にしていた。
だが“より強く、より速く走らせるために造られた”という言葉がなぜか引っ掛かったのだった。

“同じ意味に聞こえます”
「違うんだよ、いろいろと!」
“……考えておきます”
「うん」

インテリジェントデバイスであるマッハキャリバーにはAIとはいえ心がある。だからそう訂正した。
マッハキャリバーはまだわかってないが仕方ない、生まれて間もない子供にわからせるのは容易じゃない。
ならば一緒に戦う事で少しずつわかっていけばいいとスバルは考えていた

(あれ? ……なんだろこの匂い、ちょっときついなぁ)

突如感じた匂いの方角……列車に開けた穴から何かが見えた。見間違いだろうか、人間の手に見える。
これは錯覚? 中に突入したときにはガジェットしかいなかったはず
ライトニング分隊はスターズ分隊とは違い最後尾の14両目から突入している
レリックは7両目にあるからこちらまで来るはずがない、そして隊長達は空で戦っている。

(それに……わざわざ手をかけなくてもジャンプすればいいだけ、って)

そこまで考えてスバルはあるひとつの可能性を、思いたくない可能性に思い当たった
機動六課のフォワード部隊以外にもう一人空中で戦っていた魔導師が
初出撃の最中に自分が踏み潰してしまった魔導師が一人悲鳴を上げながら落ちていたことを
ここは高い上に崖も切り立っている、たぶんあの高さから落ちていったなら

「ま、まさか……もしかして……」
(あの時踏み潰しちゃった……もしかして幽霊……)
“危険です! 離れてください!”

マッハキャリバーの忠告ももはや意味をなさない、切り裂かれるような恐怖が身体を竦ませる
よく見るとその手はほぼすべてが紅く染まっている。
穴からはかなり離れているがそれでも鉄に似た異臭が鼻に入ってくる

「お……ま、えかぁ、はぁ……はぁ……」
「へっ……あ、ああ、あ……」
「見つけたぜ……さっきはよくも痛い目にあわせやがって……」

―――血に全身を濡らした青年が穴の中から這い出てきた瞬間、スバルの中で何かが弾けた。
58名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:04:30 ID:QElLbqSk
しーましえーん
59名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:07:24 ID:wHsIzVuV
援護攻撃
60通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:07:42 ID:A1whQ7Mf
こちらアサルト4、支援する。
61地上戦(なのはStS+φ’s正伝):2007/07/06(金) 22:12:35 ID:gV1lCDAo
「いっ、いやああーーーっ!! こっちに来ないで、成仏してぇ!!」
「おい……本気で殴られたいのかおまえは」

外見からはとてもそう見えないが内面はまだ気弱で内気だった彼女は恐怖の余り腰が抜けてしまった。
車両の上にへたり込んで足を小刻みに震えながら血塗れの青年こと巧が近寄ってくるのを直視している。
出てきた瞬間には並のホラー映画にも負けないほどの恐怖を覚えてしまう

「やめてお願い、許して……助けてぇ、呪わないでぇぇ!!」
「やだね、許せないし許さない」

絶体絶命なこの状況から逃れられないことを察した彼女はただ泣き叫ぶことしかできない
その巧の凄惨極まりない外見に自分が強くなるきっかけとなったあの事件
かつて火災に巻き込まれ、泣く事しかできなかった弱い自分も纏めて思い出す
過去の記憶がフラッシュバックしてしまい軽い錯乱状態へと陥りかけた。

「お願い……来ないで、こないでぇ……」
「おいどうし……!? 伏せろ!」

スバルの様子から只ならぬものを感じた巧はひとまず落ち着かせようとするが
背後に接近していた敵にいち早く気付く。巧は防御体制に入るが
伸びた黒い腕のような……鞭に似たそれの直撃を受け易々と弾き飛ばされた

「ひっ!! あ……あの……」
「痛ってぇな、まだいやがったのか……?」

悪態をついた巧とショックで恐怖が薄れたスバルが目の当たりにしたそれは先ほどの種類とは違う
人の身体以上はある球型のボディをしたそれは巧も見たことのない新型のガジェットだった

「新型が……なんでこんなところに……」
「こんな物騒なもん怪我人に寄越すんじゃねえ!」
“Phone Blaster Single Mode”

吠えながらも一撃だけ放って様子を見るがその高速直射魔力弾はAMFに遮られ消滅する
並のAMFなら貫通する一撃が通用しないのを見て巧は自分の限界を感じた

(もう力がほとんどないのか……それに奴のフィールドの力も他より強い……)
62名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:14:03 ID:QElLbqSk
紫煙
63名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:16:10 ID:ATKaEssC
駄目押しの支援だぁぁぁ!!カモンッ!!ウルフオルフェノク!!
64地上戦(なのはStS+φ’s正伝):2007/07/06(金) 22:21:53 ID:gV1lCDAo
「おいそこの青髪! おまえは逃げろ!」
「……え?」

恐怖に奮えながらも立ち上がるスバルを見て巧は声を飛ばしたが彼女は意味がわかっていない
呆然としたままの彼女に再び巧は大声かつわかりやすい言い方で叫んだ

「ここは俺がやる、おまえはレリックに向かえ!」
「やるってそんな!? そんな大怪我してるのに……!」
「……おまえにいられても迷惑なんだよ」

巧のその言葉に少なからずショックを受けてしまうスバルだが巧は構わずに続ける

「いいからさっさと行け! 死にたいのか!?」
「……!」

息も絶え、魔力もほとんど残っていないはずの巧が迫力に気圧されスバルはその場から引き下がる
その小さくなった後ろ姿を見た巧は罪悪感にかられたが仕方が無いと諦めた
彼女たちの任務はあくまでもレリックの回収、それは彼女らにしかできないこと

(立ち塞がる敵を倒す事は、俺にだってできる……だから)
「って、倒せるかどうか考えてなかったな……」

大型ガジェットの中心から放たれるレーザーを跳躍して回避すると同時に振り下ろした拳を突き刺す
直撃したその拳でもわずかにボディを凹ませるだけで有効打撃とは呼べない

「!! こいつ、見た目より硬い……ぐぅっ!」

再び放たれたレーザーをなんとか避けるものの即座に伸びた黒い腕に弾き飛ばされる巧
車両を越えるように弾き飛ばされた巧は即座に起き上がるが
その時には既に大型ガジェットの周囲には先ほどスバルが一蹴した通常のガジェットが展開されていた


「ったく、うじゃうじゃとわいてきやがって……ちょっとは遠慮しろ!」

絶望的な状況でも血で濡れた手首を力強く振った巧は目の前の敵を一掃するために走っていく
T型と呼ばれるガジェットの一斉砲撃にも構わず突撃し敵を倒そうとする

青い髪の新人に偉そうな事を口にしてしまった巧はここで引き下がることが出来なかった。
65通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:21:55 ID:A1whQ7Mf
こちらアサルト5、支援する。
66名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:27:35 ID:QElLbqSk

67なのはStS+φ’s正伝:2007/07/06(金) 22:30:34 ID:gV1lCDAo
投下完遂、そして支援感謝……もう原作の原型を留めていないことをお詫びします
くーるー♪ きっとくるー、きっとくるー♪ な巧ですが……危険ですね
血みどろになってまで戦い続ける彼を見て六課の皆さんはどう思うのでしょうか?

マスカレードさんのSSにも巧が現れたのでそろそろ私の存在異議が脅かされるかも?
リリカル龍騎氏も毎回楽しみにしてます! いつも纏めてですみませんが皆さんにGJ!

それではごきげんよう……それにしても橘さんって本当に信用無いですね、可哀想に
68リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/06(金) 22:34:47 ID:l4/RXWOD
GJです
巧がフリークスに…誰かヘルシング機関呼ん(ry
しかし、ここまでズタボロになってまで戦うとは…終わってから立ってられるんでしょうか?
69名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:39:48 ID:QElLbqSk
>>67
GJ!スバルが怖がってるのを想像するだけでどんぶり3杯はイケる
そしてこの言葉を贈ろう
「正伝の作者はー!スレを切り裂き光をもたらすー!」
70名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:45:51 ID:ATKaEssC
>>67
GJです!
今思ったのですが、巧となのは、フェイト、はやては命についての考え方が
違い、もめそうで楽しみです。
>>52
このタティアナサンは、太陽の当たらない下水道で元気になってガリューを素手でボコりそうで怖いです。
でも、これから昼間に外へ出れないのはキツイのでは?某スレのオマージュで地球の太陽とは波長が違い弱体化ぐらい
がちょうどいいのでは?偉そうに失礼しました。
まさか・・・アーカードは起動六課に移動するのか?ウォルターから月一でごつくてパーフェクトな兵器が送られてくるのか?
71なのはStS+φ’s正伝:2007/07/06(金) 22:54:16 ID:gV1lCDAo
・・・ってあれー!? まとめサイトがもう更新してるーーー!!?
72名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:57:12 ID:wHsIzVuV
乙!!
73マスカレード:2007/07/06(金) 23:06:18 ID:nBdiGbnN
>>67
GJです!
巧いきなりズタボロですねw
スバルとはこれからも色々と絡みがありそうで楽しみです!

>>存在意義が脅かされるかも!?
そんなことないですよ!
この巧とマスカレードの巧とはまた別ですし、それに正伝さんのSSと比べると自分のなんてまだまだですからね……
74リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/06(金) 23:09:34 ID:dW7/RjlX
>>67
GJでございます。
白状しますと私、仮面ライダーを過去1シリーズも視聴しておらぬ非国民でありますが、
乾巧なる子供っぽい方を、この私めも好きになり申しました。
続きを楽しみにしております。
75リリカル龍騎@携帯:2007/07/06(金) 23:10:05 ID:lgD1GZE1
>>70
日光の件、とりあえずは考えてありますが・・・
HELLSING本編通りならば一応予想はつくと思います

>>なのはSTS+φ′s正伝氏
リアルタイムで投下に遭遇していたものですから・・・
更新しながら読ませていただきました。改めてGJです
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 23:41:30 ID:X2bjB3ur
ってか、想像付くんだけど・・・
夢の中にクロスミラージュが出てきちゃうYO!
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 23:47:01 ID:ATKaEssC
ハァ・・・ハァ・・・
タティアナ、タティアナ、起きて、あなたにゴイスーでデンジャーな危機が訪れるよ。
レイジングハートの精はハートマン軍曹だけど、リボルバーナックルの精は?
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 23:52:19 ID:X2bjB3ur
>>77
ウィリス
撃ち抜くのはキャリバーか


聖王教会からの殺し屋、天使の塵、銃剣、切り裂き判事、神父・・・!!!
マフラーもらって調子こくのはカリムかwwwww
さて、タティアナベルナドットの血を飲めるんだろうか?
79名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 23:54:59 ID:X2bjB3ur
後忘れちゃいけない、人情紙風船
80名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 00:02:32 ID:NJ86LsRf
プレシアとリインフォースTの・・・
81名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 00:58:22 ID:qQSBv45t
ヴァレンタイン兄弟誰だw
82名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 01:53:42 ID:/jaw7Opw
ウルトラマンとのクロスこないなぁ
83名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 03:41:20 ID:APrXr38u
自分も作ってみたくなったのでネタ作りしてみます。
ある程度構想が固まったら投下予定。
ガサラキ混ぜる予定だけど設定資料集めないとな・・・

NANOSINGの支援SS投下開始

ヘルシングの部隊指揮官はインテグラとアーカードの口喧嘩を横に見つつスバルに事情を聞くことにした。

「君達はどこの機関に属しているのかな!」

死線を数多く潜り抜けてきた軍人の目は誤魔化せず、スバルが事情を話すと。
インテグラの顔が青ざめてゆく事になる。

「一応、古代遺物においてはアーカムと並ぶ協力機関の人員を傷つけたことになるぞ・・・」
「それがどうかしたのか?」
「円卓会議を通じて古代遺物担当のギル・グレアム卿に報告と時空管理局に詫びの一つでも入れなければならないし・・・
これも貴様のせいだ!! いつも貴様の奇行の尻拭いをするのは機関長たるこの私だぞ。
貴様のこの行為でどれだけ始末書を書かなければならないのか考えて行動してくれ。」

その後本部に帰還するまでインテグラの説教が続くことになったとさ。
後始末は空軍によるナパーム弾でのチェダーズの焼却処分でした。(吸血豚とか牛とか、とりあえず空爆で焼き払ってから聖水を撒くか)
後、全ての墓を暴いて杭打ち作業も必要ですが。

後にイギリスを白い悪魔が襲ったとか、襲わなかったとか・・・ 南無
84リリカル犬狼伝説:2007/07/07(土) 03:59:10 ID:7n9ouCNB
>>52
>リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY 氏
恐縮です(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
そんな作品を縛らないで!

>地上戦(なのはStS+φ’s正伝)氏
血塗れってwww
原作よりも痛そうで、かわいそうです。
ですが、もっとヤレと言いたくなってしまうのは何故だw

>>77
>リボルバーナックルの精は?
最速の兄貴にきまってるでしょう!

>>83
そういえばグレアムさんがStSの時点で英国にいらっしゃいましたねw
そしてアーカムとは!
アーカードの旦那にはティアナを殺した責任をちゃんととってほしい物ですw
( ゚∀゚)アハハハハノヽノヽノヽ/ \
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 13:10:36 ID:xCSI9krN
現職人方の作品に影響を受けて自分でも書いてみました
クロスネタは「骨組みに4つのパーツと1個の○○○を装着して完成」の
アレ。分かる人には分かる!・・・と思います

>>83さんと同じく構想中ですが形になったら投下するかも
86名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 13:27:00 ID:Wl8XkVjw
…メ○○ット?
87名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 13:48:15 ID:ac0RjLpL
>>85
ババンバンとバトルしちゃうのかーッ!
ちなみにレフェリー出るの?
8885:2007/07/07(土) 14:13:00 ID:xCSI9krN
>>86
当たりですw
個人的にマイナーなネタだと思ってたけど、知ってる人がいたとは・・・!

>>87
ババンバンとバトル・・・は控えめですねw
というか、日常生活メインで考えてるのでほとんど無いかも

例のレフェリーは気分次第ということで!
89魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/07(土) 17:43:53 ID:ROUltqL7
やっと地獄のよーな試験が終わった…。
投下された作品読むだけで大変だと思ってたらメダロットくるーーー!。
アニメは見たしゲームは3と4やったけどどっちも面白かったな。
90リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/07(土) 17:49:08 ID:ZkQsV1as
>>85
レイジングハートをモチーフにしたメダロット…
そんなものを考えていた時期が、俺にもありました…え?俺だけ?
しかしメダロットとはまた神の予感がするクロスを…
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 17:55:54 ID:aOUagaiQ
こんなものを発見
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm357287
92通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:10:17 ID:NJ86LsRf
メダロットは1と5しかやったことないなぁ。アニメは少し見た。
ガジェットを何とかするために陸が発明したロボ・・・質量兵器禁止が恨めしい。
93リリカル・パニック:2007/07/07(土) 18:15:36 ID:aGYoxJ6w
どうせなら質量兵器禁止じゃなくて許可制にすればよかったのに
一般人が魔導師に襲われたら身を守るすべがないし
まあ、魔導師に拳銃が効くか?といわれたら疑問だけど

などとフルメタとStSをクロスさせるときの言い訳を考えてたり・・・w
94魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/07(土) 18:44:34 ID:ROUltqL7
種とのクロスSSではクルーゼ隊長がその辺の警官に道を聞くフリをして
ナイフで刺殺して拳銃パクって最終決戦でその拳銃で手を組んでいたプレシアに引導を渡すっていう
展開がありましたよ。
95リリカル・パニック:2007/07/07(土) 19:07:29 ID:aGYoxJ6w
プレシアは荒事を得意とする魔導師じゃないから効いたんだろうな
後は不意打ちか。ストレイトジャケット見てるとよく分かるな
96通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:24:51 ID:NJ86LsRf
プレシアママンを初めてみた時、来ている服がすごくて子持ちとは思えなかったよ。
もしかしたらAAランク以上の魔導師って、みんなすごいバリアジャケットなのかも、
なのはでさえ年齢無視のあの格好だし。
97名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 19:28:48 ID:aEzOJiHx
ランクが上がるごとに、世間体が減っていくw
98名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 19:43:26 ID:NJ86LsRf
Sランクを超えるリンディさんが戦闘に参加しないのは、クロノが7時間泣きながら土下座つきで説得したからで
バリアジャケットは地球皇帝クラス。ちなみにクロノが仕事を強迫観念的に頑張るのは、母の戦闘を見てしまったため。
と地球皇帝の衣装チラ見なのに言ってみる。そんなにすごいの彼の衣装?
99リリカル・パニック:2007/07/07(土) 19:45:22 ID:aGYoxJ6w
そ、そんな設定が・・・・
100名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 19:55:15 ID:qQSBv45t
>>98
王冠付きリオカーニバル男版、と考えればまあ間違ってはいない。
あまつさえロングネイル指輪装備だが。

しかしプレシアママンはあれで50代だからな。
あまつさえあのカッコで防御力なのはより上だしな。
101名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:14:46 ID:GBHzHoL/
ニコニコ見られるんなら、
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm97220
の6分5秒から4秒間地球皇帝の勇士が拝めるぞっ。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:18:55 ID:NJ86LsRf
>>101 グラッチェ!!それだけのために登録するのも悪くないな。
エースの証はパーソナルカラーを使えること、実力主義の管理局も例外ではなく
パーソナル・バリア・ジャケット略してPBJを採用していた。傾向としては時を遡るほど
派手、時空管理局の礎を築いた三人の長老達は美川・小林クラスまさに歩く紅白歌合戦。
犯罪者達の暗黙の了解は派手で露出が高いPBJを着ているやつは危険(自分に酔っているし、いろんな意味で)。
組織などの場合、まず最初に教育される。
フェイトがジュエルシードをクロノと同様に強迫観念的に集めるのは、母のPBJの真の姿を見たため。
無垢な思考で母に恥ずかしい格好をさせてはいけないと思い頑張っている。
しかし、プレシアは恥ずかしいと思っておらず、真の力を解放した自分のほうが集めるのが早いのにでしゃばる娘
を疎ましく思う(特にソニックフォームのハイレグの時に)。思いのすれ違いがある意味で悲しい親子。
レポート書かずになに書いてんだろう俺・・・。
103名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:42:28 ID:lkFoyDrE
管理局内で「エースオブエース」と呼ばれ、もはや知らない人は居ないと言われている少女、「高町なのは」、今までやってきた仕事もようやく一段落着き始め、もうすぐ休暇が取れるという話だ、
それだけではない別の世界で仕事をしていた同僚であり大切な友達であるフェイト・ハウラオンと八神はやても仕事を終え地球に帰ってきたのだ、
再会を子供のようにはしゃぐ3人、何せS級ランク魔道士は管理局においても貴重な存在であり、そのため分散されていろんな世界に派遣される羽目となっていた(第6課の成立はまだ先)
彼女達が会うことはここ最近なかったのだ、だが彼女らが仕事を行っている最中で、アメリカにおいてトンデモないことが起きていたのだが、まだ彼女らは知る由も無い・・・だが一時の休暇も突然の出来事で取り消される。
「かねてから時空管理局が追っていた魔法使いが地球のアメリカ合衆国に現れた、武装局員が現地に向かうから至急援護に回って欲しい、相手はSランクそれ以上と予測される。」
管理局に勤めている以上不平は言っても、アメリカに渡り、追撃に当たる3人。幸い敵魔法使いはニューヨークやサンフランシスコといった大都市ではなくアリゾナの片田舎に現れたのだ
・・・だがその町は地獄絵図と化していた、住んでいた住民は老若男女問わずに魔法使いの道具にされ、使い魔の餌になるか、使い魔にされるか・・・壮絶な光景だった、それだけではなかった、
追っていた武装局員は呆気なく殲滅され、彼を追えるのは3名+4人だけとなった、そしてアメリカ軍が気づく前に取り押さえるか、もしくは殺さなければならない、時空管理局の存在を知られては
色々と不都合なのだ、だが・・・

「クハハハハハハハハハハハ!!!何だ言われているほど強くないかじゃないか!」
倒れ付す7人の魔道士、彼女(彼)らに無傷を保っているのは一人も居ない、皆至る所にケガを追っていた、
それに対し敵の魔法使いはほとんど無傷といってもよかった、
敵の魔法使いは強すぎた、さまざま竜種や幻獣種を使役するだけではなく、
他世界を渡り歩いきそこの魔術を身につけていった、彼の術になのは達は大いに苦戦していた。
ディバインバスターもプラズマランサーもフレズベルクも古代ベルカの騎士団の攻撃もほとんど敵に通用しなかった
104名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:45:11 ID:lkFoyDrE
「・・・なんてこと・・・あれじゃあSSS級ランクじゃない!」
リンディ・ハウラオンは呻く、そりゃそうだ、SSSランクなんてそう滅多に見つかるものじゃないし、
居たとしても大概世俗と縁を切って引き篭もっている例がほとんどで、時空管理局には極力中立を貫いているのだ。
「クソ!僕も・・・」
「クロノ!その体じゃ無理よ!!」
クロノ・ハウラオンも呻く、彼は体中に包帯を巻きつけてあった。彼が負傷した原因?それは地球においてある事件にどさくさ
にまぎれてある国に保管されていたあるロストロギアを回収しようとしてやってきたのだが、その事件に巻き込まれた結果重傷を負い、
現在リハビリ中なのだ。
「彼女達がここまで苦戦するとは・・・。」
頭を抱える提督、だが突然結界に近づく何かがアースラのレーダーに捕らえた。
「結界に近づく機影が一つ、これは航空機・・・ジャンボジェットです!」
民間機がうっかりやってきてしまったのか?結界が見えるとは思えないのだが、
下手をすると厄介な事になる、緊張の走るアースラスタッフだが、一人クロノは怯えた声を出す、
そう魔法使いにではなくその航空機に。
「ま、まさか・・・あいつじゃぁ・・・。」
そうクロノは彼のおかげでひどい目にあったのだ(具体的には巻き添えを喰っただけだが・・・。)
「あいつって?」
誰と聞こうとしたリンディを遮るように、エイミィの声が響く
「モニターに回します・・・。」
そして機体に描かれたある文字に一同の目が点になる、そしてクロノは叫んだ。
「やっぱりあいつだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「呆気ない、呆気ないぞぉ!管理局の魔法使い・・・「エースオブエース」も所詮其の程度か!」
勝ち誇ったように叫ぶ魔法使い、レイジングハートを構えディバインバスターをぶっ放す高町なのは
だが、魔法使いの手に受け止められそのまま四散した。
「無駄だというのがまだわからんかぁぁぁぁぁぁぁ!!」と
魔法使いから魔力を込めた弾丸が放たれ、高町なのはの体を吹き飛ばす。
「なのは!」
叫ぶ、フェイトとはやてとヴォルケンズ、だが彼女らも魔法使いの使役獣相手に苦戦しており
手を差し出せる状況じゃなかった。
「信じあえる仲間も所詮其の程度・・・まぁいい、高町なのは・・・大人しく我が糧となれ!」
なのはにとどめをさそうとする魔法使い、尚もあがこうとするなのはだが体の力が入らず動ける状況ではなかった。
(こんなところで終わるの?・・・そんな・・・ようやく友達と一緒に戦えるのに・・・そんなの嫌だ・・・)
「死ね!」
今まさに魔法使いによって剣が振り下ろされんとした時である。突然結界が割れると何かが降りてきて、使役獣である土龍をクッションに着地した。
「華麗に着地!!」
(え?)
「な、何だ!」
105名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:46:54 ID:lkFoyDrE
驚きの顔をする高町なのはと魔法使い、降りてきた物体は人ではなかった、人型であるが全身は青く足と腕は太く、
赤いモノアイがついた頭部があった、パワードスーツと呼ばれるもの、そして目に付いたのはバックパックと思しき
部分には合衆国の国鳥であるハクトウワシが描かれていたのだ。そうそれを駆るのはただ一人
「オォォォケェェェェェェェ・・・レッツパァァァァリィィィィィィ!!ウェルカムトゥーアメリカ!」


ほんのちょっと前・・・その飛行機、エアフォースワンと名がつけられた航空機内
「大統領!折角の休暇を台無しにするなんてなんて失礼な連中なんでしょう!」
「何、大統領は24時間働けるのがモットーだよ!緊急時にはいつでも立ち向かえるのがあたりまえさ!」
「流石ですわ、大統領!」
「ではジョディ!ちょっくらピクニックに行ってくるぜイヤッハーー!!!」

「だ、誰だ貴様!」
魔法使いは思わず叫ぶ。
「悪党に名乗る名は無い!私はアメリカを守る存在!アメリカ合衆国大統領なのだ!」
「素敵ですわ、ミスタープレジデント!」
あまりの出来事にポカーンとする一同、だがすぐにアースラから通信が入る
「急げ!五時をすぎた!はやく此の場から離れろ!た、大変な事になる!」
クロノの絶叫だ。
「ク、クロノ君!どうして?」
「どうしてもこうしてもない!早く離れろ!」
クロノの声は恐怖に怯えた絶叫だった、無理もない・・・何せ(ry
だが本能的に察知したのか、ヴォルケンリッターの騎士達は負傷したなのは達をつかむと慌ててその場から立ち去った。

「5時を過ぎましたわ、大統領!」
「では紳士である時間は終わりだ!」

そして一機のパワードスーツが魔法使いに襲い掛かる
106名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:49:08 ID:lkFoyDrE
―――フェイト談
ええ、もう最初は何がおきたか信じられませんでした、空から何かへんなのが落ちてきたんでビックリしましたよ、
そして「私は合衆国大統領だ」って言った時には正気を疑いましたよ
・・・だけどその後の光景を見てもっと信じられませんでした、正直敵に回さない方針をとって正解だったと思います
・・・もし彼を敵認定したら、私いやなのは達もいまここでインタビューを受けることなんて出来なかったでしょう。

―――はやて談
ええ、あの戦いは今も記憶に残っています、あれほど強烈な戦いはもう忘れられないでしょう、
今でも昨日のように思い出せます、失礼かもしれへんけどまさか地球にあんな人がおるなんて
とてもやないけど思わへんかったわ・・・彼がおったら6課に紛れも無く向かいいれたやけどな
・・・まぁそこまで高望みをすればバチがあたるちゅうかな。

―――なのは談
あの時の戦いね、「エースオブエース」と呼ばれててちょっと浮かれてて居た自分がとても恥ずかしかったです、
彼は「エースオブエース」いや正真正銘の「バケモノ」と言っても過言ではありませんでした
・・・だって彼が合衆国で起きたクーデターを一人で叩き潰したなんて誰が信じます?ええ、私も
最初聞いたときはホラかと思いましたけど、あの戦いを見たら「ああ、彼なら出来るな。」と思いましたよ・・・。


戦いは虐殺そのものだった。
マイケル・ウィルソン大統領の駆るアーマードコ・・・じゃなくてパワードスーツ「メタルウルフ」に一斉に攻撃をしかける
使役獣の攻撃、それを身軽にかわす大統領
「熱烈な歓迎だな!お礼に穴あきチーズにしてやるよ!」
手に持ったガトリングの攻撃を受け、本当に使役獣を穴あきチーズにしたし。
続いて空から襲い掛かってきた鳥型使役獣に対しても、すぐにそれより高度をとり
「あつあつのローストチキンにしてやるよ!」
「あんな巨大なお肉じゃ、不味いローストチキンになりますわ大統領。」
明らかに搭載許容量度外視したミサイル攻撃であれほどいた使役獣はあっという間に影も形もなくなっていた・・・
107名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:49:19 ID:GBHzHoL/
ちょwwwwwwwwwwww大統領自重wwwwwwwwwwwwwwwwww
108名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 20:50:21 ID:lkFoyDrE
「な、ななななななななななななな何だお前は!」
「私はアメリカ合衆国大統領だ!」
使役獣を呆気なく叩き潰され追い詰められた魔法使いは巨大な隕石を召還した。
「こ、これだけの質量なら貴様も一溜りもあるまい!この大地と共に消滅しろ大統領!(CV:若本)」
ここら一体をクレーターに変えるぐらいの巨大な隕石を召還され、ここまでかと思いきや
大統領はそれを受け止めた、それどころか押し返し始めている、明らかに常識とか明らかに無視した光景だった・・・
「WOOOOOOOOOOOOOOOO!!!これが大統領魂だ!」
そう叫ぶとメタルウルフによって隕石は宇宙へ飛ばされた・・・其の光景を見た魔法使いは時空管理局に投降した
・・・もし大統領に降伏しても・・・やっぱ恐ろしいから語るまい。
そしてその魔法使いは折の中で今も大統領の影に脅かされている。

「ピクニックは終わった!で、お嬢さん方!」
大統領からの声にビビル一同
「皆、よくやってくれた、もう日が落ちた。これから我が家にきてディナーを食べていくがよい!」
こうしてなのは達は入ることはほぼ不可能といわれたホワイトハウスで一夜を過ごす羽目になった。そして高町なのはが高町士郎の娘と分かると大統領は懐かしむように言った
「HAHAHAHA、彼とは夕日の海岸で殴りあった仲だぜ!」
「嘘!お父さんは大統領と一体どんな関係に!」


・・・勿論、マイケル・ウィルソンが即日管理局のブラックリストに載ったことは言うまでもない


元ネタ:フロム最高のバカゲー
109通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:59:42 ID:S7ZidhW2
隕石を押し返すなんて・・アンタはどこのニュータイプですか大統領・・・・
しかしこれはこれで面白い。
GJ!
110名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 21:00:48 ID:qQSBv45t
副大統領はどうしたんだマイコー!!ww
しかし確かに魔力では大統力には勝てないのは自明の理w
ミッドチルダで大統領と副大統領がケンカしたら地上本部跡形も無いだろうな……
なのは達じゃシャックでも辛そうだ……。

そういや元祖白い悪魔のビームライフルとかゲットできたなぁ。
RHや闇の書もひょっとして……
111リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/07(土) 21:30:58 ID:BQKCqyvq
 理 屈 超 越

合衆国大統領、なのはスレに降臨す!!
112リリカル龍騎@携帯:2007/07/07(土) 21:39:04 ID:R1/J9V5y
GJです
何やってんの大統領ォォォォォッ!
・・・これは管理局の全戦力引っ張り出しても勝てませんね・・・
113名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 22:09:06 ID:GLLuKech
>>112
アメリカ合衆国大統領だからな、これで元SEALのコックも来たら完全に終わりですね。
114名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 22:10:14 ID:vnWZfE7T
大統領キタコレwwwww
そりゃ、勝てないよ「なぜなら私はアメリカ合衆国大統領だからだ!」ってさけばでなんでも出来る人だし……。
115名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 22:13:10 ID:GLLuKech
次元の壁も超えそう。
116名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 22:49:09 ID:XoikULNw
>>113
まさに沈黙
117名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 23:00:22 ID:O1oMcg+V
>>95
ストジャの魔族は魔法以外だと気化燃焼爆弾くらいしかまともに通用しないからなぁ・・・
サンダーボルトとかリバースペットも通用するが前者は狙撃銃だし後者は弾代バカみたいにかかるし・・・
118名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 00:15:39 ID:IYSZjvP8
>>103からの話の元ネタがさっぱり分からない俺に誰か教えてくれ。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 00:19:19 ID:DRZCN9Ip
>>118
メタルウルフカオスでググるんだ
120通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:30:06 ID:TrTMqBn8
118とは別人だけど、見たらすごかった。あのバックパックスゲー!!
あと大統領とオペ子のノリがグット!!ググるまえは大統領はグレアムさんみたいな人
だと思ってたが若かった。武器換装する時にバックパックからものすごく武器でたが、
タランスみたいに撃てるの?
12119:2007/07/08(日) 01:19:46 ID:LG8GVAbp
続きができたんで
投下してみる

さて、俺が八神家に住むことになったので
今日は俺の歓迎会をすることになった
はやてが
「おいしいものたくさん作るから楽しみにしててなぁ。」
と言ってくれた
ここ最近は巨大魚の丸焼きとか恐竜の尻尾とかだったからなぁ
楽しみだ
まぁ、おいしいものたくさん食べれるのはうれしいんだけど
俺の胃袋の大きさ知らないよなぁ
自慢じゃないが丼物40杯食べてもまだ余裕がある
俺の家はお祖父ちゃんの財産がかなりあったから
昔は食べれるだけ食べてたけど…
ここの財政が家と同じとは限らないしなぁ
……うん、おかわりは1回か2回にしとこう
下手したら俺の食費だけでこの家破産しかねないし
ご飯できるまでどうしよう
筋トレでもしてようかな
「ねぇねぇ、悟飯君。」
シャマルさんに声をかけられた
「なんですか?」
「ちょっといいかしら?」
「ええ、かまいませんけど。」
「じゃあ、ちょっとついてきて。」
「わかりました。」
俺はシャマルさんの後についていった

どこへ行くのかかと思ったら
服を置いてある部屋だった
まぁ、今俺の着てる胴着はかなりボロボロだからなぁ
当然といえば当然か
俺のサイズに合うやつがあればいいけど
12219:2007/07/08(日) 01:21:21 ID:LG8GVAbp
数十分服を探してやっと俺のサイズ合う服が見つかった
今の服装はジーパンに白いシャツにジャケットといった感じだ
こういう感じの服を着るのは初めてだなぁ
「うん、似合ってるわよ。」
「ありがとうございます。」
「あ、それとこの胴着はどうしたらいいかしら?」
「洗った後で直そうと思います。」
「そう、わかったわ。」
そう言って胴着をを俺に返してくれた
客観的に見たら思っていた以上にボロボロだなぁ
穴はあいてるは破けてるは血で汚れてるは
あ、『飯』の染め抜きも破けてるや
はぁ、まだまだお父さんみたくなれないなぁ
「洗い物は後でまとめて洗濯するからその胴着も脱衣所の方に持っていってね。」
「わかりました。」
そのまま脱衣所の方に向かい洗濯籠の中に胴着を入れといた
そのあと少し筋トレをしていると玄関が開く音がした
たしか後三人この家で暮らしているんだったな
よし、挨拶してこよう

「?誰だ、オメー?」
「俺は悟飯。孫悟飯。」
「悟飯?……ああ、シャマルが言ってた奴か。」
あれ?シャマルさんってさっき俺と一緒にいたよな
……ああ、念話ってやつか
魔法でそんなのあるっていってたっけ
「君の名前は?」
「…ヴィータ。」
「そっか、よろしくなヴィータ。」
そう言って頭を撫でる
12319:2007/07/08(日) 01:23:19 ID:LG8GVAbp
「わ、わ、な…何すんだよ!!」
「え、あゴメン。」
そう言ってそのまま居間の方へ行っちゃった
うーん、怒らせちゃったかな
……ま、なんとかなるか
そのあとしばらくしてシグナムさんが帰ってきた
自己紹介の後シグナムさんから
「主はやての身に何かしてみろ。その時は……!!」
と言われた
俺って何かしそうな奴にみえるのかな
少し傷ついた
その後ザフィーラさんが帰ってきた
変身魔法とかで狼の姿してるって言ってたっけ
話した感じではあまり多くは喋らず少し離れた所で見守る
っていう感じの人だ
少しピッコロさんとベジータさんに似てるかな

その後しばらくして俺の歓迎会が行われた
料理取り合ったり騒いだり笑ったり
だいたいがそんな感じだった
でも、こう誰かと喋ったりはしゃいだりするのは
すごく久しぶりで
とても楽しかった

歓迎会が終わったあと皿洗いでも手伝おうと思ったが
「今日は悟飯の歓迎会なんやから気ぃ使わんでええよ。」
と言われた
少しテレビを見た後
夜風にでも当たろうと思い
ベランダの方に出た
12419:2007/07/08(日) 01:25:19 ID:LG8GVAbp
いい風だな
やっぱ平和っていいな
…………
笑ったり、楽しんだり
こんな当たり前のことが当たり前じゃない世界はあってはならない
罪の無い者達を次から次へと殺し
その殺しという行為を楽しんでる
苦痛に、恐怖に、悲しみに染められる顔を見て笑っている
人造人間を俺は絶対に許しはしない
かならず…俺が…
「悟飯。」
「ん?はやてじゃないか。どうした?」
「大丈夫なん?」
「大丈夫って…何が?」
「悟飯…すごく怖い顔してたもんやから…。」
「そんな顔してた?」
「してた。」
顔に出てたのか
「悟飯。」
「ん?」
「何か悩み事ととか困ったこととかなんかあったら何でもいってな。
家族なんやから遠慮とかしなくてもええで。」
家族…か
俺みたいな異世界から来た奴でも平然と受け入れられるのか
強くて優しい子だな
「はやて。」
「?」
はやての目線に合わせるように体を屈め
頭を撫でながら言う
「俺は大丈夫だから心配するな。」
「え、でも…。」
12519:2007/07/08(日) 01:27:25 ID:LG8GVAbp
「大丈夫だって。俺を信じろ。な。」
「…わっかた。悟飯そう言うんやったら信じる。」
「俺はもう少し夜風に当たってるか先に戻ってろ。」
そう言って撫でるのをやめる
「………。」
「ん?どうした?」
「え、あ、何でもあらへんよ。悟飯、風邪を引かへんようにな。」
「ああ、わかってるよ。」
そう言って夜空に視線を移す
……家族…か…
お母さんとお祖父ちゃん元気かな
あれから3年間、一度も帰ってなかったっけか



『だめだ、悟飯!!』
『いやだ!!僕はみんなの仇を討つんだ!!』
『そんなことしなくてええんだ!!』
『いやだ!!』
『人造人間なんて関係ねぇ!!ここでおっ母達といしょにひっそり暮らすべ!!』
『みんな、みんな死に掛けてた僕を庇って死んだんだ!!みんなだってボロボロだったのに
人造人間に敵わないとわかったら、僕だけでも生かそうとして………。』
『だったら』
『ドラゴンボールはもう無いんだ!!もうみんなが生き返ることはないんだ!!』
『悟飯。』
『だから、僕は!!』
『おめぇは子どもだ!!そんなことしなくてええんだ!!』
『僕は……俺は!!お父さんの、孫悟空の息子だ!!』
『!!』
12619:2007/07/08(日) 01:29:24 ID:LG8GVAbp
『俺は絶対に許しはしない!!人造人間を!!必ずこの手で倒す!!』
『悟飯…。だめだ、行くでねぇ!!』
『……さようなら、お母さん。どうかお元気で。』
俺はそのまま飛び立った
『行かねぇでけろ、悟飯!!悟飯!!ごはぁあああああああん!!』



あのまま飛び出したっきりだったっけ
帰ればお母さんはまた俺を引きとめようとすだろう
俺もまたそれを振り切って飛び出すようなことはしたくない
だからあの後次帰るのは人造人間倒した後だと幼心、自分に誓った
ってまた難しい顔してるな
これじゃ、またはやてに心配掛けることになるな
さて、そろそろ戻るか

しばらくしてお風呂に入る事になったけど
ドラム缶風呂以外のお風呂に入ったことなかったから新鮮な感じがした
その後はみんなでテレビ見たり談笑したりした
その後部屋に戻って寝ることになった
俺は空き部屋があったのでそこを使わせてもらってる
眠気はすぐに訪れた
ここ最近はあまり寝れなかったけど
今日は久々にゆっくり寝れる気がした
12719:2007/07/08(日) 01:32:05 ID:LG8GVAbp
投下完了
他の作家さんみたく文才がほしいよ。
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 06:36:48 ID:+1FLfh/R
>>127

うろ覚えで悪いんだけど、この悟飯は腕を片方なくす悟飯?
あのトランクスが未来から来る時の外伝の


129白き異界の魔王:2007/07/08(日) 07:07:51 ID:aQymz6Rd
これから投下します
130白き異界の魔王:2007/07/08(日) 07:10:01 ID:aQymz6Rd
内火艇:八神はやて
揺れる内火艇。
警報音が鳴り響き、照明も赤に切り替わる。
「ヴァイス君!」
「左エンジン被弾!右も・・・よくないですね。戦闘機動は無理ですよ」
「スバル、どっから攻撃されたかわかる?」
「だいたいなら・・・このあたりのビル群から魔力反応があります」
「そか、ヴァイス君、不時着や。なのはちゃんは、シールドで内火艇を守って。フェイトちゃんは広域結界や」
地上やビルには現地の人間がいる。
広域結界無しでは着陸などできない。
「了解」
「うん」
「わかったよ」
煙を噴く内火艇がビルの中に沈んでいく。


空:フェイト・T・ハラオウン
結界を作ろうとしたフェイトがそれを見つけたのは偶然だった。
空に浮かんだ小さな点。
目を懲らせばそれは空中に浮かぶ少女がだった。
「はやて、魔道師がいる!」
「なんやて!グレアムさん?」
「ううん、違う。女の子」


内火艇:八神はやて
魔道師の少女、それは大きなファクターとなった。
「女の子?なんでこんな所に・・・・。それに偶然やなさそうやな」
この場にいると言うことは襲撃者と関係があるかも知れない。
ロストロギアとの関係も考えられる。
もし、そうでなくても襲撃者のいる場所で放って置いて良いという法はない。
例え無許可で管理外世界に来た犯罪者だとしてもだ。
どういう可能性でも、その少女は保護しなければならない。
「変更や。スターズは内火艇を守りつつ襲撃者を迎撃。ライトニングは魔道師の少女を保護!」
「まって、それだとエリオとキャロが危ないよ」
襲撃者の標的になった場合、エリオとキャロのシールドでは防ぎきることはできない。
「うちに考えがある。任しといて」
はやては自信に満ちた瞳をフェイトに向けた
131白き異界の魔王:2007/07/08(日) 07:11:08 ID:aQymz6Rd
空:高町なのは
攻撃のだいたいの方向がわかればシールドで受けることはできた。
一発。二発。三発。
防げている。
だが、重い。
腕に響いてくる。
吹き飛ばされそうになる。
「なのは、行くよ」
フェイトが少女の保護に向かう。
攻撃に晒されないようにシールドを少し広げる。
シールドの強度は落ちるが仕方ない。
四発目が来た。
シールドを貫き、なのはの腹部に命中、いや激突する。
バリアジャケットでも防げない衝撃が体全体に響いていく。
「あぐぅっ」
思わず左手で腹を押さえた。
同時にシールドも消える。
熱いなにかが手に触れた。
「え・・・・?これって」
固い金属の固まりが手の中にあった。


ビル屋上:緋室灯
船から出てきたのは白い服を着た女性。
手には杖を持っている。
あれが侵入者・・・エミュレイター。
エミュレイターはこの世界を滅ぼそうとする敵。
できることなら、なにもさせないうちにこの場でしとめたい。
だから、さらに撃った。
一発、二発、三発。
白い服の少女の魔法陣で防がれた。
もう1人、黒い服の少女が出てきた。
白い少女の魔法陣が広がる。
そこにさらに4発目。
白い少女が体を傾け、魔法陣が消滅する。
今が機会だ。
白い少女の防御は固い。
なら、魔法陣で守られていない黒い少女を狙うべきだ。
ガンナーズブルームの照準が黒い少女の頭を捕らえた。
132名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 07:14:06 ID:aQymz6Rd
内火艇:八神はやて
「今や!」
ライトニングが全員内火艇を出た瞬間に、広域結界を張る。
今のはやてでは広域結界の大きさは空の少女のいる場所までは届かない。
これで少女と戦場を分断できる。
さらに広域結界には設定を追加しておいた。
広域結界内部に残す人間は魔力を持った人物だけ。ただし、ライトニングのメンバーは除外する。
結界が急速に拡大していく。
設定に従いライトニングは結界内から除外される。
はやての目にはライトニングのメンバーが消えたように見えた。


ビル屋上:緋室灯
照準から突如黒い少女が消滅した。
なにが起こったかはわからなかった。
向かいのビルを見ると、ついさっきまでいた大勢の人間が消えていた。
「月厘・・・」
月厘はエミュレイターが作る結界を意味している。
「赤い月が・・・ない」
その特徴の一つに赤い月が天にかかるというものがある。
この結界には赤い月がなかった。
だが赤い月があろうがなかろうが灯の任務は変わらない。
再び白い少女を照準におさめる。
目を放した隙に魔法陣が展開され直されていた。
あれがあっては、ガンナーズブルームの攻撃は及ばないだろう。
だから、月衣に手を伸ばす。
月衣はウィザードなら誰もが持っている結界のことである。
その結界は常識的な攻撃を著しく弱める。
そしてもう一つ、ウィザードの武装を収める倉庫の役割も果たす。
取り出すのは魔力水晶弾。
魔力を込めた杭ように大きな水晶の弾丸。
チャンバーに納め、魔法陣の中心で身構える少女にむかい、放った。


空:高町なのは
濃い魔力光が見えた。
同時に、その魔力光にふさわしい魔力の固まりが飛んでくる。
シールドを強化。
激突。
魔力の固まりがシールドを破壊し、4発目と同じ場所に激突する。
バリアジャケットを破き、破壊の力がなのはの体を貫く。
「あああっ!」
反動でのけぞる。
口の中にこみ上げてきたものを吐き出した。
意識か霞んでいく。
なのはの体は魔力に見放され、重力の鎖にとらわれた。
133白き異界の魔王:2007/07/08(日) 07:15:13 ID:aQymz6Rd
ここまでです。
なのはさんを追い詰めてみました。

たまには、おいつめられてもいいかな・・・とおもって
134名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 10:22:54 ID:+1FLfh/R
乙です



さて、だいぶ前の話しだし既にネタ被りだから投下すんの気が引けるんですが
ジョジョ第五部×リリカルなのはAs、設定、導入部・・・ってかプロローグみたいな所だけ投下してみます
これで、駄目そう・・・と思ったら言って下さい
135名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 10:26:50 ID:+1FLfh/R
ここ、とある世界のイタリアと言う国・・・

僕、クロノ・ハラオウンはこの地に立っていた、勿論、旅行やバカンス・・・と言う意味合いもあるが仕事も兼ねてだ。
まあ、少々長めの休暇なので、じっくり腰をすえて仕事もしろという裏の意味はちょっと気が重い。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「艦長、お呼びですか」
アースラの艦橋に呼ばれた僕に

「クロノ、手短に言うわ、仕事を含めてバカンスに行く気は無いかしら?」

母さ・・・リンディ提督は有無を言わさず予定を告げた。
「・・・自分にも執務官の業務があるのですが・・・」
「それを含めて、よ、取りあえずこれを見て、エイミィお願い」
「はいはい・・・これ・・・だっけか?」
コンソール上に複数の風景や街並み、文化レベルや政治形態のデータがまとめて表示される。以前見たなのはの世界と似たような世界であったが・・・犯罪計数や治安を含めて、多少粗野な印象を受けた。
「これは?」
「管理外世界、その中でもかなり奇妙・・・というか文化レベルのおかげで介入が非常に難しい世界よ」
「汚職政治がまかり通ってる所為で管理局も全然手をつけられないし、魔法なんかぶっ放せばさらに大騒ぎ・・・それをネタにゆすり、たかり、etcetc・・・」
エイミィがやれやれと言った感じで首を竦める、確かに好き好んで臭いものに手をつけるのは酔狂か物好き位だろうか。
「この世界は放置しても構わない・・・と思っていたんだけど・・・これね・・・」
画面上に一組の弓と矢が表示される。かなり特異な形状でただの狩猟道具では無い様だ・・・加えて我々が目をつける物体と言えば・・・
「ロストロギア・・・ですか・・・」
「ええ、詳しい効果や能力は不明だけど・・・これに関わった人間が奇妙な行動を取ったり、謎の死を遂げたりしているわ・・・その中でもこの例・・・」
画面に奇天烈な髪形をした学生制服の男と、スーツを着た男が向き合っている。写真は少々画質が荒いがかなり緊迫した状況なのが見て取れる。
「エイミィ、これに魔力スキャンをかけてくれる?」
「了解、ペコポコペンと・・・」
「・・・これは!?」
魔力スキャンをかけると、男達の魔力反応・・・に加えてその身体の傍にもう一つ人型の強力な魔力反応が見えた。
「これは魔法をこの世界の体系で使用した例のようね、関係者は『スタンド』と呼んでいるわ・・・動画を」
魔力スキャンのまま男達が動く、いくつかの動画が撮影されていた様で、スーツの男はいくつかの魔力弾を飛ばし、学生服の男は仲間の傷を治している・・・更にはもう一人の男はいきなり信じられない速度にまで加速したり、移動したりしている。
「馬鹿な・・・魔力操作、治癒魔法・・・?に・・・転移、じゃない、時間操作!?」
「そう、こんな高レベルの様々な魔法が何の法整備も無く使用されている・・・これはかなり危険だわ」
「原因は・・・ロストロギアですか」
「全部ではないわ、でも何らかの組織が意図的に魔術士を量産した、と言うのが私達の推測」
成程、と言う事はある程度そのロストロギアは管理、運用されていると言う事になる、しかしそこが良心のある組織と・・・
「そしてこの影響が顕著なのがこの世界のマフィア、ギャングの溢れる地域、イタリアと呼ばれているわ」
・・・良心とは程遠い単語がいくつか飛び出した・・・少々落胆しつつ話を続ける。
「ロストロギアなら多少文化レベルの低さに目を瞑っても介入する必要がある・・・ですか」
「かしらね・・・それともう一つ、ここ最近起こっている魔術士襲撃事件・・・あちこちの世界に被害が散らばっていて加害者の居場所すら発見できなかったんだけど・・・」
「この世界に介入した魔術士数名と魔力を持つ一般人が被害を受けてさ、その事件発生までの速度から犯人はこの世界に潜伏していると断定されたよ」
ここらへんで話が読めた・・・つまりは・・・だ。
136名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 10:28:47 ID:+1FLfh/R
「僕にこの世界への潜入捜査をしろと・・・内容はロストロギアの監視、連続魔術士襲撃事件の解明及び逮捕・・・そんな所ですね?」

二人は軽く微笑
「かなり危険な任務となるわ、場合によってはアースラも外部待機として同世界に乗員が支部を構える用意も出来てる・・・それと現地のとある組織と交換条件でね・・・これを」
一枚の写真、それには黒髪の少年が写っている。
「汐華初流乃、その人物の皮膚、血液なんでもいいから体組織を持ってきて欲しいそうよ・・・その代わり、現地の拠点を用意してくれるらしいわ」
「体組織・・・?何者なんですか?この少年は・・・」
「『それを調べている・・・危険な人物ではない、だがなるべく接触を避けて欲しい』・・・だそうよ・・・」
「先ほど話した・・・『財団』・・・と言う組織の人員ですか?」
「うん、通話だけのやり取りだったんだけどね、ついでにグレアム提督が上層部に掛け合ってくれて、この件に関わる人員にはあらゆる権限を約束する・・・つまり、有事の際には本気モードでいいって事だよ、クロノ執務官?」
「茶化さないでくれ・・・捜査は単独でしょうか?」
「人員補充は随時可能、条件は『君の信頼できる人材』だそうよ?」
信頼できる・・・僕は武装局員や一般局員を信頼していない訳ではない・・・が、戦力的な信頼と言う点で自分と同等もしくは自分以上の戦力なら、数は非常に限られる。
それに、個人的な付き合いは自慢じゃないがあまり無い。やはり、思い浮かぶのは彼女・・・それと周りの人間・・・今は義理の妹。
「ロストロギアの捜査はともかく、襲撃事件の犯人と交戦の可能性を考えると・・・戦力は高い方がいい、協力者を呼んでいただけますか?」
「妹さんと、彼女だね?」
僕は無言で頷いた。

「高町なのはと使い魔・・・じゃなかったユーノ・スクライアに交信を頼む」

137名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 10:30:09 ID:+1FLfh/R

場所は変わって
クロノの向かう筈の世界のとあるマンション、障害者が多く住むイタリアではまだ珍しいバリアフリーのマンションの一室

「到着〜八神特急終点です〜」
「ちょっと遅延やったけどな、ありがとシャマル」
「お帰りなさいませ主、帰りが遅いので心配いたしました」
「お帰りはやて!」
車椅子に乗った少女にそれを押す女性、駆け寄ってくる赤髪の少女と大型の喋る犬
八神はやてとその家族は財政支援を受けつつ慎ましく暮らしていた。
「シグナムは・・・今日は遅いんか?」
その場に居ないもう一人の家族を案ずるはやて。
「ん〜、なんか散歩、周囲の警戒も兼ねてるんだって」
「あまり此処は治安が良いとは言えませんからね・・・マンションは個別に鍵掛けてるから大丈夫ですけど」
「そか・・・でも気つけてほしいな・・・心配や」
「だいじょーぶだよ、シグナム怒るとおっかねぇしさ」
「うん・・・ん?・・・あ、留守電か?」
メッセージが三件入っている、一つ目は通院している医師の物で、既に聞いたものだったが・・・
『あ・・・その、ドッピオです・・・昼頃その・・・あ、いや、ちょうど留守の時みたいだったんで・・・夜頃お伺いしても、良いでしょうか?・・・お電話待ってます』
「ドッピオさんですね、まめに気遣ってくれてありがたいです」
「そやな〜おっちょこちょいだけどいい人や」
「あ・・・やべ」
「どしたん?ヴィータ」
二件目のメッセージ

『えと、あ・・・ドッピオです・・・ヴィータちゃんに聞いたら六時頃みんな帰ってくるのでその時に・・・と言うので・・・ちょっと遅いですが、七時ごろお伺いにさせてもらいます・・・』

現在時刻、六時四十五分

「あかんー!ザフィーラ、ヴィータ部屋片付けてー!シャマルは料理手伝ってぇな!!」
「ヴィータちゃん!どうして勝手に呼んじゃうのー!」
「だってさー!遅れるなんて思わなかったから」
一瞬にして騒然となる八神家にシグナムが帰ってきた。


「主、遅れて申し訳ありません・・・外でドッピオ殿が時間を潰していた様なので家に来ていただきましたが・・・」


全員が凍りついた。

138名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 10:32:49 ID:+1FLfh/R
海鳴市、高町家なのは自室にて

「と言う事だけど・・・どうする?」
フェレット姿から、人間の姿に一時的に戻り、ユーノ・スクライアが携帯からの魔道文書に目を通しつつ、なのはに聞く。
「危険なんだよね・・・時間がかかるかもしれないなら、学校もお休みだし・・・お父さんやお母さんにも心配かけちゃう・・・」
「フェイトは嘱託魔導師試験をクリアしたらしいから・・・もしかしたら会えるかも」
「そうだね・・・会いたい・・・」
胸元のデバイスを握りこみ、腰掛けていたベッドから立ち上がる。

「うん!行くよ!レイジングハートも・・・頼りにすると思うけど・・・」

『No problem』

「わかった、後日リンディさんが理由付けにこっちに来るって・・・しばらくの滞在だからそれなりの理由が必要だしね」



決定の是非は問わなかった、が、ユーノ・スクライアにはなのはが何かに引かれているようだと言う事をなんとなく感じていた。




そう、スタンド使い(魔法少女)はッ!魔法少女(スタンド使い)に惹かれ合う!!




魔法少女リリカルなのはGE(黄金体験!) 始まります


139名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 10:42:49 ID:+1FLfh/R
ここまでです

うっは・・・これは駄目かもわからんね・・・いや駄目か

非常に解りにくいので説明
・スタンドは魔法の発現、 波紋=魔法って事・・・なのかな?
・なのはの住んでる世界のイタリアではなく、非常に良く似た『奇妙な』世界のイタリア、はやては『奇妙な』世界の日本からこっちに来て住んでいる
・なのはAsと五部を軸にして進みます、が、アリサ、すずか、病院へのお見舞いを削る羽目になるかも・・・

いかん、駄目臭がドンドン出てきた、そもそも本編話なのに設定まげてクロスさせる意味があるのかよ・・・

140機甲都市クロス:2007/07/08(日) 12:25:41 ID:CWT5YHiy
皆さんマジ速筆……orz
感想あ追いつかない……とりあえずGJ!

投下します。微妙に欝なんで嫌いな方はNG指定を。

……おかしいなあ、なのはは勿論伯林も大して欝要素無かったのに……
141機甲都市クロス:2007/07/08(日) 12:26:32 ID:CWT5YHiy

   ●

「もしもこの世界が、幾度も滅びていると聞いたら信じますか?
 滅びるたびに二百年余りの時を遡り、それを何度も繰り返しているのだと。
 騎士カリムの予言とは、その過去の世界を詠む能力だと」

赤毛の青年は、私にそう言った。

「そして―――管理局システムが、その『破滅の転輪』を保つためのものだと聞けば―――信じますか?」

   ●

ずっと、その人に憧れていた。
重い前科を背負いながらも執務官の職を得た、かつては世界を救った本物の英雄。
ジェイル・スカリエッティを筆頭に、特級の時空犯罪者を幾人も逮捕した腕利き。
フェイト・T・ハラオウン。
それが、私の憧れていた人の名前だった。

   ●

破裂音。同時に、空き家の窓から炎が噴出した。倒壊する建材が、濛々と粉塵を巻き上げる。
出入り口を塞いでいた局員達が一斉に突入。だが、黒い影は金髪をたなびかせ炎に紛れて路地に駆け込んでいた。
それを捉えていた視線が一組。

「フェイト・テスタロッサ……!」

憎悪を煮詰めたような声は、乗用車の助手席に座った少女のものだ。
ドアを蹴り開ける。軍服の腰から硬質素材のカードを取り出し疾走。自分の上司に念話を飛ばす。建物の倒壊に巻き込まれた程度で死ぬような人ではない。
『フェイト・テスタロッサを確認しました! 追撃します!』
『……待て、非殺傷設定を』
念話を切断。非殺傷設定は切っている。
「行くわよ、クロスミラージュ―――」
《魔弾の射手は覚醒する》
『Standby, ready―――SetUp』
待機状態のデバイスが光を放ち、白を基調に赤と橙を配した二丁拳銃へと変形。バリアジャケットを展開する。
「―――オプティックハイド」
《魔弾の射手とは姿を見せぬものなり》
空間を伝う音律は、強臓式デバイス最大の特徴である可変定型呪文、言実詞(エアリアルワード)。
魔法の効果を限定化し研ぎ澄ます力の詞(テクスト)が、迷彩魔法の効果時間を引き伸ばす。
影を消し姿を消し、ティアナ・ランスターは路地裏へと飛び込んだ。

   ●

ミッドチルダ中央から東、その海上に、一人の青年が浮かんでいた。
潮風を受ける強い赤色の髪に鋼色の双眸。赤の軽装に白の外套を合わせたバリアジャケット。
左手に無造作に提げているのは、蒼と銀で組まれた長槍だ。

「僕とヴィータ副……ヴィータさんの役割は陽動……と。東西からなるべく派手に魔力反応を撒き散らして下さい、か。
 ―――カートリッジロード」

排気音と共に槍がコッキング。カートリッジ内の圧縮魔力を開放、穂先に充填。
青年の足元、宙に展開されたのは雷色の魔法陣。相転する三角形がその回転速度を上げ、魔力を物理力へと変換する。
海面へと狙いを定めた青年の独白。

「……『前回』とは、違う……強臓式デバイスなんてものはあの時には無かった。
 スカリエッティが数年以上早くに逮捕されている……それが全ての原因なのか?
 僕が二年遅れているのも、キャロがルシエの里に留まっているのも……三人が、管理局の真実を知ってしまったのも」
142機甲都市クロス:2007/07/08(日) 12:27:45 ID:CWT5YHiy

紫電を纏った穂先が、臨界を迎えた。解き放たれたのは、雷の属性を持つ砲撃魔法。
高熱が海水を沸騰させ、水蒸気爆発を引き起こす。上がった水柱は数十メートル。確実に、警備隊には発見されている。

「―――永遠なんて、あってはならないんだ。たとえそれが、世界を保つ為だとしても」

   ●

背中が疼く。手榴弾の爆風を利用して跳躍した時の打撲だろう。
肩で留めているのは耐熱性と防刃、防弾を兼ね備えた戦闘用のコートだが、衝撃を弾けるわけではない。ある程度拡散するだけでダメージは入る。
脚から伝わる振動が痛みを走らせるが、無視。路地のより入り組んだ方へと走る。
ミッドチルダ首都部の地図は頭に叩き込んである。エリオ・モンディアルとの合流場所―――セーフハウスまで
あと100m強。
直角の曲がり角を踊るようにステップワーク。
追っ手が来る頃合だが、空を飛んだところで入り組んだ路地裏は見通せない。陽動の方に多くの戦力が回されている筈。
追ってくるすれば、陸戦魔導師の足を使った追跡だ。
だから不意打ちで歩調を乱す。躓いたように見せ掛け、一定のリズムを刻んでいた足音を変化。

足音が一つ、余分に聞こえた。位置は五時方向三メートル。
疾走の勢いで身を回し、右袖から振り出した自動拳銃を構え射撃。質量兵器は基本的に禁制品だ。これでまた罪状が一つ追加。
音速超過で飛翔した鉄弾が、不可視の何かを確実に打撃した。
空間を走るのは緑の掛かったノイズエフェクト、光学迷彩が強制解除された反動だろう。
その下から現れたのは―――

「貴女も……二年ぶりだったかな?
 ―――久しぶりだね、ティアナ」

橙の髪を左右で括り、二丁拳銃を手にしたかつての教え子。
両眼は憎憎しげにこちらを睨みつけ、その銃口も同様だ。

「……動けば撃ちます。武器を捨てて投降しなさい。一秒だけ待ちます」
「悪いけど、私もここで立ち止まるわけにはいかないよ……」

《魔弾の射手は敵を討つ―――》
一秒どころか一瞬と待たずに引き金を引いてきた。橙色の魔力弾が髪を掠めて壁を穿つ。

「管理局もクロノさんも騎士カリムも私も、皆を裏切ったあなたがそんなことを……!」
「私が裏切った? それは違うよティアナ、ティアナ・ランスター。
 まず、管理局が私達を裏切ったんだ。ジェイル・スカリエッティから得たデータを使って、人造魔導師計画に手を出した」

あの『事故』で冷静さを失っていた私となのはが暴走してしまったのが拙かった。
止めに入ったシグナムに対して、全力の砲撃を放ったなのはは―――

「……いや、それよりも、貴女も知ったんだよね? 管理局システムの設立理由を」
「……それでも私は、管理局の人間です……五年前からそう決めていたんだ!
 ランスターの姓は弾丸を任ずる! 意志すら持たずに敵を貫く、それだけの力で構わない!
 それこそが、それだけが、ティアナ・ランスターの在り方だ……!」
《魔弾とは敵を穿つ一矢なり!》

叫びに重なる言実詞。速度を倍は増した魔力弾が飛んだ。
曲線軌道と直線射撃の乱れ撃ち。一発二発、三四五と連射されるそれを身を捻って回避。
《群れ成す猟犬は魔弾の射手に追従す》
だがそれは布石。言実詞と共に浮かんだ魔力弾の数は二十四。
距離は離れ、左右を壁に挟まれている以上、その一斉射撃を避け切る術は無い。
そこまで読んでなお、顔に浮かべるのは薄い笑みだ。

「―――シュート!」

弧を描き迫る弾丸は、数を以って空間を制圧する。前方は無論、背後や上空さえ完全に塞がれた。
着弾する。
143機甲都市クロス:2007/07/08(日) 12:29:52 ID:CWT5YHiy

   ●

完璧に制御された二十四発の魔力弾。その余波だけで壁や地面が削れ、舞い上がった塵が光を遮り、路地裏に影を落とす。
背中を向けて逃げていればまだ生き残る可能性もあった。だが全方位から囲まれては、最早それも不可能だ。
だから、彼女はそれを解き放つ。

《我が―――》

あらゆる死を覆す、力の詞を。

《我が運命は未だ死を告げず》

   ●

「嘘だ……」

ティアナ・ランスターの驚愕は、当然のものだった。
言実詞によって威力を底上げされた魔力弾は、Bランク相当の障壁なら容易く打ち抜ける。
直撃弾、二十四発―――それを、あの一瞬で展開された半球状の結界が、小揺るぎもせずに受け止めていた。
その中心に立つ斧型のデバイスを構えた黒衣の女は、困ったような笑みを浮かべ口を開いた。

「ティアナには、まだ見せたことが無かったね。強臓化を施したバルディッシュ・アサルト―――」

二年前―――あの事件の後に改造された雷神の戦斧。
主の一部を構成要素として取り込み、より強い繋がりを与えるユニゾンデバイスの亜種、強臓式(ハイオーガン)・デバイス。
その二つ名は、使い手たるフェイト・T・ハラオウンの名と同じ意を持った―――

「―――『運命(ゲレーゲンハイト)』」

一度だけ、爬虫類の瞳じみた金色の結晶体が煌いた。

   ●

投下終了……伯林既読の人には展開読まれまくってる辺りが辛い……
144リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 12:52:35 ID:kIKHm8N5
皆さんGJです
>>19
とりあえず八神家の食費はえらいことにはならずに済みそうですね…
久しぶりの平和を享受しているようですが…もし闇の書の事を知ったらどうするつもりなのやら…

>>白き異界の魔王氏
StSのなのはさんが追い詰められるとはまた斬新ですね
って灯さーん!?月厘みたいなの確かに使えますけどエミュレーターじゃないよー!!?

>>135
駄目臭?そんなもの少しもしませんが?
SPW財団が管理局に協力…あれ?康一はどうなったんですk(ry

>>機甲都市クロス氏
デュランダルだけじゃなくバルディッシュやクロスミラージュまで強臓化…ってことは、やっぱりストラーダやアイゼンもですかね?
…どうしよう。「嘘だ」のせいでタティアナさんがレナにしか見えなく(ry
145魔装機神:2007/07/08(日) 13:40:37 ID:Xayn6LbC
出来たので投下

ふああぁぁ〜〜〜、とアリサ・バニングスは大きなあくびをする。
宿題で時間をかけすぎてしまった。
いつもはこうではないのだが、少しなのは達と電話やメールで話しこんでしまったのだ。
おそらくなのはたちも自分と同じようになってるだろう。
ふと時計を見てみると、時計は既に10時を回っていた。
「もうこんな時間なの?」
善良な小学生はそろそろ眠る時間である。
アリサはベッドにもぐり、眠ろうとしたときだった。
ピカ、と庭のほうから光が起こったのだった。
場所もこの部屋から近い。
「何、何なの!?」
いきなりの頃であわてるアリサ。
光はだんだん強くなり、やがて急激に光が止む。
だが、まだほんのりと光が残っていて、その光の二つの人影をアリサは見る。
一人は銀色の髪を長く伸ばした女性。
もう一つは、銀色の体をした、鳥のようなロボットだった。
アリサは唖然として二人を見る。
二人もアリサに気付いたようで、少しお互いを見た後、急ぐように退散した。
……恐ろしい速さで空を飛んで。
「お嬢様、夜分ながら失礼します。先ほどの光は?」
先ほどの光を見たバニングス家の執事、鮫島はアリサの部屋の近くで起きたから、様子を見に来た。
「私も何がなんだかわかんない……」
結局、さっきの事が気になって、アリサはあまり眠れなかったのであった。

スーパーリリカル大戦(!?)外伝 魔装機神 THE BELKA OF MAZIKAL 地上編1話 地上へ

「アリサちゃんおはよう〜〜」
小学校の迎えのバスの中、高町なのはは大きなあくびをしながら親友二人のところへ行く。
どうやらみんなも眠たそうにしている。
「どうしたのアリサちゃん?今日は特段と眠そうだし、何か考えてる?」
夜更かしメンバーの中で、格別眠たそうにしているアリサは、なのはナラ何か知ってるかと思い昨日の事を話す。
「昨日の夜に女の人と白いロボットが急に現れて、それをずっと考えてほとんど寝てないのよ」
白いロボットと聞いて、なのはは今アースラで調べているアンノウン1の事を思い出す。
フェイトとはやても同じ事を考えていた。
「どうしたの?」
3人の様子が変わったので、すずかが尋ねたらフェイトがアリサに尋ねる。
「アリサ、そのロボットって鳥みたいだった?」
フェイトに聞かれ、アリサは昨日のロボットを思い出す。
「えーっと、まあ、確かに鳥みたいで…白くて…それと、めちゃくちゃ早かったわ。すぐに空飛んでいなくなったもん」
アリサの言葉に、おそらくアースラで調べているアンノウン01と言うことがわかった。
146魔装機神:2007/07/08(日) 13:41:52 ID:Xayn6LbC
ただ、めちゃくちゃ早く飛ぶというのは新しい情報だ。
以前現れた時はいきなり地上に現れ、突然と姿を消したのだ。
だからこういう情報はとても役に立つ。
「何?もしかしてあのロボットの事、向こうでいろいろ調べてるの?」
流石の話も聞かれては困るので小さな声で話すなのは達。
そしてなのは達は、アリサからあのロボットの事を、そして一緒にいた女性の事を少し詳しく話してもらった。

それから数日後
「マサキ、この前、思いっきり顔見たけど、大丈夫なのかニャ?」
とある町の道端で、シロがマサキにこの前の事を聞く。
地上に出たとき、ちょうどお金持ちの家の庭に点にしてしまい、運の悪い事にその家に住んでいる女の子と目が合ってしまったのだ。
(大丈夫だって、俺はサイバスターになってるしリィンフォースも今は変装してるし。
運がよけりゃ夢だって思うさ。こんな非常識)
普通はいきなり女性とロボットが目の前に現れても普通は信じないだろうとマサキは思った。
(だったらいいんニャけど……)
(それより、この世界じゃ猫はしゃべらねえんだから話すなら念話で話しろよな。目立っちまう)
ただでさえマサキ達は目立つ。
いや、マサキたちというよりリィンフォースが目立つのだ。
ただ、今のリィンフォースの姿は今までとは違い、変装魔法を施している。
銀色の長い髪も今は金髪で普段よりも少し短く、肩より少し下まで伸びている程度で、目も青色で少し鋭い目つきではなく温和な目つきである。
何故そこまでするのか尋ねると、この世界というより、様々な世界には「時空管理局」という魔法関連の事件などを取り締まる組織があるという。
本来はこの世界は管轄外なのだが、何でもある事件がきっかけでこの世界にも管理局因果出入りしているらしい。
それでリィンフォースは顔を知られていて、いろいろと大変だから変装魔法をしているというのだ。
それも「パイ・エンダー」という偽名つきで、さらには自身の魔力パターンを少々改造するという丹念さ。
それによっていつもの力は出ないが日常生活では安心できる。
まあ、確かにその管理局のせいでシュウの捜索を邪魔されても困る。
しかし、それでもリィンフォースは目立つのだ。
ただでさえ外国人なのに、変装していても容姿はいいものだからやはり目だってしまう。
彼らはシュウ・シラカワnついていろいろ調べてるのだが、流石に一筋縄ではいかなくなり、ちょっと軽い食事を取りながらこれからの事を考える予定なのだ。
(けど、その管理局に協力してもらうっていう手もあるんじゃニャいか?)
シロの言葉に一同は考える。
シロの言い分も最もだ。
確かにシュウは危険である。
安全面を考えるなら、そういう組織に協力してもらうほうが得策である。
しかし……
「けどよ、リィン…パイは管理局にばれるといろいろ大変なんだろ?」
マサキの言葉にリィンフォース、改めパイはええ、と頷く。
147魔装機神:2007/07/08(日) 13:43:48 ID:Xayn6LbC
管理局にいる人物に、あまり会いたくない人がいる。
いや、正直なところその人物とは今でも会いたいと思う。
しかし、この件が終るとまだ別れなければいけない。
それで、また悲しい顔を見るのはつらい。
ならば、いっそのこと会わないほうがいいとリィンフォースは思った。
そうすれば余計な悲しみをしなくてすむ。
リィンフォースはそう思っていた。
それ以前に、自分は様々な人に災いをもたらしてしまった。
それのせいで主、八神はやてを佳奈視生ませたり苦しませたくはない。
さらにいえば、マサキはあまりどこかの組織に協力して他人と群れるというのはあまり好きではない。
マサキも一度はラングランからの申し出を断っている。
そんな彼が、堅苦しい組織に協力するなんて真っ平ごめんであった。
今二人と二匹は人気の少ない路地裏を歩いている。
その時だった。
「なんてことしやがる!」
「ご、ごめんなさい!」
なにやら言いあいが聞こえるので、なんだろうと一同は声のほうへ行く。
そこには、見るからにヤンキーな高校生と小学生数人がいた。
どうやら小学生とヤンキーがぶつかり、ヤンキーがこけたようだ(ヤンキーだせえ……)
それで、ヤンキーは小学生達にいちゃもんをつけている。
(あほかあいつら……)
大人気ない連中を見て呆れるマサキ。
だが、ふと見るとリィンフォースの様子がおかしい。
「どうしたんだよ?」
マサキが尋ねると、いや、とリィンが歯切れを悪くしながら答える。
「あの子供達の中で一番髪が短い人が、現在の夜天の書のマスターだ」
マサキは驚いて一人の少女、こてこてではない、ちょっと変わった関西弁をしゃべる女の子を見る。
つまりは彼女がリィンフォースのマスターなのだろう(今はだれのマスターでもない気がするが……)
それと、その周囲にも管理局関連の人がいるのかもしれない。
マサキは、その少女が女王様の如くリィンフォースに命令するシーンをなんとなく想像する。
「何を想像している」
変な創造をしているマサキに、リィンフォースは迷わず突っ込む。
何でわかったのだろうか……
「冗談だって」
そういってマサキはその言い合いの所へ近づいていく。
ああいうのはどうも放っておけない。
「いくぞ、リィンフォース……じゃなかった、パイ」
「ああ」
マサキは、少女のまえで彼女を偽名の「パイ」と呼べるか不安であった。
148魔装機神:2007/07/08(日) 13:44:30 ID:Xayn6LbC
「いったた……すいません。よそ見してて…」
今日は学校は昼までで、今日はみんなとあるいて帰っていると、はやては曲がり角で高校生とぶつかり、それによろめいた学生が落ちていた空き缶を踏んで見事に転倒。
アリサもぶつかった衝撃でその場に尻餅をつく。
見る限りではぶつかったのは女性で、見かけない学校の制服を着ていた。
少なくともなのはの姉が通っている学校ではなかった。
「リーダー、大丈夫ですか!?」
その男の周りを歩いていた男子学生が彼元へかけつく。
どうやら彼がリーダーらしい。
「ったく、あんた等も気をつけな……てん?」
そのリーダーは起き上がると、何かを踏んでいる事に気付く。
「あーー!」
それは彼の携帯であった。
自分で踏んだ携帯は、ものの見事に壊れている。
それを見たアリサは流石にやばいと思った。
「ご、ごめんなさい!」
だが、そんなはやての謝罪も気にせず、男達が叫ぶ。
「手前、何てことしやがる!」
見た目だけでもそこそこ怖い顔をしている男達がいっせいにはやてたちを睨む。
はやてをそれを見ておびむ。
「手前……リーダーはな、家族の折り合いが悪くて、携帯とその維持費、さらには学費と自分用の食費や生活費、すべて自分でバイトしてまかなってるんですよ!それをよくも……」
「人の秘密をぺらぺらとしゃべるな!」
「へぶ!」
阿久津は思いっきり男を蹴飛ばす。
すんません…と蹴られた男はガクッと倒れる。
「まあ、あいつのことほうっておく事にしても、ちょっとおいたが過ぎるんじゃないか?ああ?」
そういうと、男達ははやてたちを囲む。
「え、え?」
ちょっとあたまがこんらんするはやて。
「ちょっと、小さな女の子を取り囲むなんてどういう了見よ?大体あんた達も余所見してそうなったんでしょ?自業自得じゃない」
五月蝿え!と男達は叫ぶ。
「こちとら留年が決まっていらいらしてるんだよ」
知らないわよ、ため息を付くアリサ。
それは自業自得ではないか。
だが状況はまずい。
なのはたちが魔法を使ってどうにかする事もできたが、それでは後が大変になる。
一応フェイトとはやてがそれぞれアルフとシグナムたちに連絡を取るが、どれだけ時間がかかるか…
そんなときだった。
「おい、何子供相手にムキになってんだよ」
149魔装機神:2007/07/08(日) 13:45:46 ID:Xayn6LbC
どこからか声がしたので振り向くと、そこには二人の男女と猫が二匹。
「何だ手前は!?」
ヤンキーどもはお決まりのセリフをはきながらマサキに近づく。
「チンピラに言う名前なんかねえ。だいたい、そんな子供に向きになって、恥ずかしくないのか?
それとも、そのおつむもあいつらと同じくらいしかないのかな?いや、それじゃあいつらがかわいそうだな」
「こ、こいつ……」
マサキのありふれた挑発に見事に引っかかるヤンキー。
ヤンキーどもはマサキたちを囲む。
この程度、サイバスターになるまでもない(そもそもなったら大問題)
リィンフォースの余裕満点である。
だが、リィンフォースは言う。
「こんなところで暴れて、警察沙汰になっても知らんぞ」
そういって腕をポキポキ鳴らし、温和な目もきつくなるリィンフォース。
だが、リィンフォースの言う事も最もだった。
こんなとところで暴れて警察沙汰にでもなったらたまったものではない。
ただでさえ彼らは留年しているのだ。
「畜生、覚えてやがれ!」
とまたもやお決まりの捨て台詞を言い放って退散する男達。
(私達も警察沙汰になるといろいろまずいんです。気をつけてください)
(ああ、わりい。けどどうもああいうのは見過ごせないんだよ)
(たしかしそうですね)
それを聞いて微笑むリィンフォース。
と念話で話をしていると、少女達がマサキたちのところへやってきた。
「あ、あの、ありがとうございます」
少女の中の一人、八神はやては二人に対してお礼を言う。
「別にいいって、なあ?」
「ええ」
だが、二人は気にするなといってその場を立ち去ろうとする。
そこへ……
「主、どうしたのですか?」
「どうしたんだい、フェイト?」
先ほど二人が呼んだアルフとフェイトがやってきた。
さらには……
「なのは、どうしたんだこんなところで?」
高町なのはの兄、恭也が途中でシグナムとアルフを見つけ、何があったのかと後を追いかけていたのだ。
それで、なのなのはから話を聞いて、礼がしたいから二人を両親が経営している喫茶店に連れて行きたいというのだ。
最初はリィンフォースの事を考えて拒否しようとしたのだが……
(まあ、今から昼飯に行こうと思ってたんだし、ちょうどいいんじゃないか?)
(まあ、確かに……)
ということで、結局お邪魔する事になった二人。
ふとすずかがあるものを見つける。
「あ、猫」
といってすずかはクロとシロを見つける。
「これ、鈴がついてる……誰かの飼い猫かな?」
150魔装機神:2007/07/08(日) 13:46:35 ID:Xayn6LbC
そういって猫を見つめるすずか。
「ああ、それは俺が飼ってるんだよ、ほら、こっちへ来い」
まるで犬でも呼ぶかのような手振りで二匹を呼ぶ。
こうして一同は翠屋隊へと向かう。
「………」
そのなか、シグナムだけがパイを見つめていた。
勿論リィンフォースは気付いているが、その視線を無視する事にした。

「いやあ、どうもすみません」
翠屋に到着して、恭也から話を聞いて、士郎と桃子は改めて礼を言う。
さらに昼食までおごってもらって、なんだか悪い気がしたマサキたち。
クロとシロは牛乳をもらっている。
そして少し話をしていて……
「それで、二人はどこに住んでるの?」
それを言われて、ちょっと黙り込む二人。
どのように説明しようか……
「えっと、俺達はずっと旅をしてて…」
マサキは、自分達はちょっとした理由で全国をまわって旅をしているといった。
それ自体は嘘ではない。ちゃんと旅をしている。
マサキの説明をリィンフォースがフォローする。
「私達は旅の途中で知り合って、こうして一緒に旅をしています。そのほうが、いろいろと費用の節約にもなりますし」
そう、旅……もとい捜索には何かと金がかかる。
様々な節約はしているのだが、そろそろ財布の中身が危ない。
ただでさえ地上に召還された人たちが召還されたときにサイフに持っていた金額をもらったので、そこまで多くはない。
実は、話し合いと言うのはその事も含まれていた。
まあ、この世界で大半をすごいたマサキがバイトをして、その間にリィンフォースがシュウの事を調べるという手はずではあった。
「二人はいつまでここに滞在するの?」
桃子に言われて、ええと……と考える。
「少なくとも数週間はいる予定だとは思います」
だが、捜索自体はリィンフォースの転移魔法があるし、マサキのサイバスターも地球を数週するくらい余裕である。
だからいろいろ各地を回っても同じところにいてもさほど変わりはしない。
だが、節約のために二人は野宿をしている(雨が降れば近場の駅で寝て、風呂は近くの川で水浴びで済ませている)
洗濯は……ラ・ギアスとの時に来ていたものを数着持ってきているので(これもフェイルが準備してくれた…用意周到なやつだ)主にリィンフォースが川で洗濯をしている。
……けっして昔話を連想しないように。
とまあ、そんな事は置いておいて、パイの言葉に桃子は考える。
「じゃあ、滞在する間、うちで働くっていうのはどう?ちょうど、丁度募集してたのよ」
いきなりのバイトの誘いに戸惑う二人。
まあ、すぐに働き口が見つかったのはうれしい事なのだが……
けど、と桃子が付け加える。
「ここは女性の店員が多いし、お客さんも女性が多いから働くのはパイさんということになるけど……」
そこで二人は考える。
少し予定が狂ったが、まあ早めにバイト先が決まってよかったといえる。
「では、お言葉に甘えさせてもらいます」
こうして働き口が決まり、リィンフォースは明日からこの翠屋で働く事になる。
新しい生活の充実感と、目の前に主がいて、リィンフォースとして話しかけられず、ある意味嘘をついているという辛さを織り交ぜながら。
その時、マサキ、そして恭也が同じ事を思っていた。
お互い、性格や容姿は全然違うのに、何かが似ていると……
((やっぱり声か?))
151魔装機神:2007/07/08(日) 13:50:22 ID:Xayn6LbC
「シグナム、どないしたん?」
翠屋への帰り道、はやてはさっきからずっと何かを考えコンえいることに気付いたはやてはシグナムに尋ねた。
いえ、とシグナムは何か引っかかりを感じながらはやてに言う。
「あのパイとか言う女性。どこかであったような気がしたのですが……」
シグナムの言葉にえ?と疑問符を浮かべるはやて。
「いえ、彼女と言うより、彼女に存在している魔力にどこかに引っ掛かりがあって……」
はやても、彼女に魔力は感じ取る事はできた。
「思い過ごしだったらいいのですが……」
シグナムの言葉に、はやても思っていた事お思い出す。
「なんや、シグナムもかんじとったんや」
え?とシグナムはやてを見る。
「うちも、あの人におうて、どこか懐かしい気がして。
なんや、ずっと前から感じ取るような、そんな感じがしてな」
だが、それがなんなのか自分もよく分からない。
ただ感じることは……
「あの人は、きっとええ人や。それだけは確実なような気がする」
はやての言葉にそうですね、とシグナムは小さく微笑んだ。
そうだ、見た限りでは悪い人には見えない。
だが、何か引っかかるとシグナムは思い、気になって仕方がなかった…。
なにか大事な事のような気がして……

名前を大幅変更して投下完了。
投下中に間違いに気付いたので。
なのはたちとヤンキーのやり取りで、
「それを見たアリサは流石にやばいと思った。」
じゃなくて
「それを見たはやては流石にやばいと思った。」
にしてください。
それとアンケートのようなものなのですが、SとA,どちらか選んでくれたらうれしいです。
(わかる人にはわかると思います)
152名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 14:18:21 ID:TrTMqBn8
>>139
GJ!!面白かったですよ。ボスがはやてに近づく理由が楽しみです。
そのキャラクターらしさが出ていればオリ展開など問題ないです。
スタンドが魔法の亜種だとしたらギアッチョのホワイトアルバムがバインドを氷結してぶち割るんですねッ!!
クロノとジョルノが同い年に思えないです。
153リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 15:07:58 ID:kIKHm8N5
地上編ついにキター!GJです
本文中にもある言葉をヤンキーに送らせていただきます…「ヤンキーだせえ……」
リィン…いつまではやてやシグナムに隠し通せることやら…


とりあえず、リリカル龍騎の二十二話完成しました。投下していいですか?
154名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 15:21:11 ID:/2PgCyqS
GJ!&投下しないのは許可しないィィーーーーッ!!
155リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 15:23:55 ID:kIKHm8N5
 フェイトの見舞いの帰り、蓮の戦う理由を知って迷いが出ていたなのは。その帰り道で彼女は自問自答していた。
戦いを止めるのが本当に正しいのか。自分たちに戦いをやめさせる資格があるのか。
だが、その迷いに答えを出す間も与えず、神崎士郎の刺客『ガルドミラージュ』がなのはを襲う。それに対し、応戦するなのは。
何とかガルドミラージュを破ることに成功し、家に帰ろうとした矢先だった…

「…えっ?」
 無数の羽――さしずめ羽手裏剣といったところか――が飛来し、なのはを木に固定した。
近づいてくる羽手裏剣を放った張本人が、なのはを殺すべく近づいてくる。
それは先ほど倒したガルドミラージュ同様、神崎士郎の手駒であるモンスター『ガルドストーム』だった。
「まだいたの…?」
 なのはは、今回現れたモンスターは先ほど倒したガルドミラージュだけだろう、そう思い込んでいた。
だが実際は違う。目の前にガルドストームがいるのがその何よりの証明だろう。その油断のせいで羽手裏剣を食らい、動きを封じられる羽目になったのだ。
そのガルドストームが斧を構え、なのはへと走る。
羽が抜けず、固定されたままのなのは。覚悟を決めたのか、目を閉じた。
…だが、斧がなのはの身を裂く事は無かった。
おそるおそる目を開けると、斧を持った虎のようなライダーが…タイガが目の前にいた。
「仮面…ライダー…?」

(さて、どうしようかな…)
 タイガは現在、どう戦うか思案していた。
いつもならフリーズベントやアドベントなどで物陰から不意をついて先制し、そのまま畳み掛ける戦法を使うのだが、すでに姿を現してしまった以上、それは使えない。
かといって、動きを封じられているなのはを囮に使うのは時間がかかりすぎるし、何より彼の『英雄になる』という信念が許さない。英雄は弱者を囮になどしないものだ。
ならば取れる手段はたった一つ。戦斧型バイザー『デストバイザー』やデストクローを使い、真っ向から戦うことのみだ。
思考時間3秒。決まってからの行動は早い。カードデッキから一枚のカードを取り出し、バイザーに装填した。
『STRIKEVENT』

第二十二話『蘇る雷』
156リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 15:24:56 ID:kIKHm8N5
「あの人、強い…!」
 羽を抜く作業を続けるなのはは、タイガの実力を見て驚いている。
不意打ちという戦法の影に隠れがちだが、彼自身もライダーの中では強い部類に入る。
カードを装填し、デストクローを呼び出したタイガは、ガルドストームの斧を左のデストクローで受け止め、その隙に右のデストクローで腹を衝く。
ガルドストームも負けじと羽手裏剣を放ち、タイガにダメージを与えようとするが、それは無駄というもの。
羽手裏剣は元々束縛用で威力が低い上、デストクローは盾としても使える大型手甲だ。その程度の攻撃は左のデストクローでたやすく受け止めることができる。
が、これではタイガも攻撃することができない。距離があるので武器が届かないのだ。
ならばどうすればいい?簡単な事だ。手に持っていて届かないなら、手から離して届かせればいい。
それに思い至ったタイガは、右のデストクローを手放し、ガルドストームへと投げつけた。直撃を食らい、よろめくガルドストーム。
その隙を逃さじと一気に距離を詰め、デストバイザーで切り刻む。もはやガルドストームはグロッキーだ。
「じゃあ、さよなら」
 そう言うタイガの声が、聞こえた気がした。
その声とともに、一枚のカードを取り出し、装填する。これだけボロボロの相手に使うカードなど、当事者のタイガや実際に見ていたなのは以外でもとどめ用しか思いつかない。
そして、予想通りの電子音が響いた。
『FINALVENT』
 音とともに、契約モンスター『デストワイルダー』が現れ、爪の間にガルドストームの首を挟んで押し倒す。
それと同時に、先ほど投げたものと同じデストクローを構え、最大の大技『クリスタルブレイク』を放とうとするタイガ。そちらへと駆け抜けるデストワイルダー。
そしてタイガとデストワイルダーがすれ違う。その直後、デストワイルダーの爪の間からガルドストームが消えた。どこに行った?
…その答えはすぐに出た。タイガを…いや、タイガが掲げあげた左腕を見ると、デストクローがガルドストームに突き立てられていた。
そのままガルドストームは貫かれ、爆散。なのはが羽手裏剣の束縛から逃れたのも、ちょうどその時だった。

「あの…ありがとうございます。おかげで助かりました」
 なのはが近づき、礼を言う。それに対し、タイガが返す。
「…女の子が襲われてたから…だから、助けなきゃって」
 典型的な「いい人」の回答である…が、次の瞬間、タイガを発生源とした殺気が膨れ上がる。
その殺気を感じ取ったのか、それとも脳が警鐘でも鳴らしたのかは分からないが、なのはが身構えた。
「でも…よく考えたら、普通の人はミラーワールドから出られないよね」
 そう言った瞬間、タイガがデストクローを振りかざし、なのはへと襲い掛かる。
なのははそれを何とかかわすが、すぐに第二撃、第三撃と攻撃が飛んでくる。
「ゆっくり体が消えていくのは怖いでしょ?だったらその前に、僕が楽にしてあげるよ」

「ん…?」
 海鳴大学病院。金髪の少女が目を覚ます。眠ってしまってから一ヶ月近く経っていて、その間の事は何も分からない。
「ここは…病院?何で私、こんな所に…」
 そう言いながら頭を抱え、記憶をたどる。すると、眠ってしまうことになった日の記憶が出るわ出るわ。
友人の誤認逮捕、いないはずの母の使い魔の存在。そして、母との戦いの結末。彼女の記憶はそこで途切れていた。
とりあえず起き上がろうとするも、足が動かない。あれだけの重傷の上、一ヶ月もの間眠っていたのでは仕方がないかと思うが。
だが、状況は彼女がその事実を認識する暇も与えない。例の金属音である。
もし近くになのは達やライダーがいるならば問題はない。だが、もしいなかったら?そう考えた少女は、自らの相棒を探す。看護婦が気を利かせたのか、ちゃんと首にかかっていた。
「バルディッシュ…行こう」
 そう言って彼女はバリアジャケットを纏い、相棒…バルディッシュを変形させる。
ちなみに、彼女を見ることができる範囲には人がいなかったため、十分変身は可能だ。
バリアジャケットを纏い、窓ガラスからミラーワールドへと踏み込む少女。足は動かないが、飛行魔法を使うことには支障はないようだ。
「待ってて…今行くから」
 そう言うと、少女…いや、フェイト・T・ハラオウンは、モンスターの気配を辿って飛び去った。まるで雷のように。
時は、ちょうどタイガがなのはに襲い掛かった時である。
157リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 15:25:49 ID:kIKHm8N5
「ちょっ、待ってよ!私には戦う気なんか…」
「でも消えるのは怖いでしょ?」
 なのはの訴えをタイガは無視し、デストバイザーを振り回す。
先ほどからの攻撃を、なのはは何とか防御魔法で防ぎ、受け流し、フラッシュムーブで避けるという状態が続いている。防戦一方だ。
さらには戦闘から羽手裏剣による束縛、さらに再びの戦闘のため、体力も時間もあまり残されていない。ジリ貧という奴である。
『マスター、むこうは戦いをやめるつもりは無いようです』
「だったら、動けなくしてでもやめさせないと…」
 そう言うが早いか、フラッシュムーブで距離を取り、ディバインバスターの発射体制をとる。
「空を飛んでる…そっか、神崎士郎が言ってたのって君だったのか」
 何を今更。防御魔法やフラッシュムーブを使っているのを見ていただろうに。
それはともかくとして、それが分かった今でもタイガはなのはを殺そうとしている。いくら魔導師でも、ミラーワールドへの出入りは不可能だろうと考えたのだ。
かといってここからでは距離がある。容易には仕留められないだろう。おまけにディバインバスターのチャージ真っ最中である。
食らってはただではすまないというのは、集まってきている魔力光からも判断できたようだ。
ならばどうするか…思案しているときに、タイガの足に何かが当たる。先ほど重いからと放り捨てたデストクローだ。
急いで拾い、先ほどのガルドストームの時と同じように渾身の力で投げつけた。
あまりに急な行動。さらには飛来するデストクローの速度も速く、ディバインバスターをチャージしている最中というのもあって反応は不可能。直撃コースだ。
なのはは今度こそ終わりかと思い、目をつぶった…が、何も来ない。恐る恐る目を開く。
…どうやら神様とやらは、ピンチに誰かが駆けつけるというシチュエーションがお好みのようだ。

「なのは…久しぶり。大丈夫だった?」
158リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 15:26:44 ID:kIKHm8N5
 何が起こったのか、一瞬分からなかった。少しずつ落ち着き、状況を分析。
地上にはタイガ。同じく何が起こったか理解できないらしく、呆気にとられている。
なのはに突き刺さるはずのデストクローは、地上へと落下。突き刺さっている金色の魔力刃は、今霧散した。
そして、目の前にいるそれをやったと思われる黒衣の人物は、眠り続けているはずの親友――――
「フェ…フェイトちゃん!」
 その名前を呼んだとき、なのはの目に涙があふれる。
フェイトが目覚める日をどれほど心待ちにしていたか、それを考えれば無理もないだろう。
「ごめん、心配かけたみたいだね」
「ううん、いいの。フェイトちゃんが目を覚ましてくれれば、それで…」
 すっかり二人の世界が出来上がっている。無論タイガは蚊帳の外だ。
それに業を煮やしたのか、フェイトに向かって問いかける。
「…ねえ、君。その子の仲間?」
「…友達だ」
 言い終わるころ、なのははちょっとしたデジャヴを感じたのだが…それはどうでもいいので流すとしよう。
とりあえず、フェイトはそのまま状況を分析。なのはは自分から他者を傷つけることはほとんどないはず。
結論、なのはがタイガに襲われていた。取るべき行動、この場を引き受け、なのはを逃がすこと。
倒すにせよ追い返すにせよ、なのはの粒子化はすでに始まっている。なるべく早くミラーワールドから出さねばならない。
その結論に至り、なのはに言う。
「なのは、あのライダーは私が何とかする。だからその間に逃げて」
 突然の撤退勧告。当然反論する。
「フェイトちゃんを置いて逃げろっていうの?そんなのできないよ!」
「…大丈夫、私は負けない。それに、なのはは粒子化が始まってるんだから急いで出ないと…」
 その言葉に臨戦態勢だったタイガが止まる。
ライダーでもない限り、ミラーワールドからは出られないはずだ。それなのに出ると言っている。
ならば出る手段があるのか?そう思い、聞いてみることにした。

「ひょっとして…ミラーワールドから出られるの?」
 急なタイガの質問に、なのは・フェイト両名が止まる。まさか知らなかったというのか?
…いや、聞き間違いかもしれない。だから聞き返してみることにした。
「…え?」
「いや…もしかして君達、ミラーワールドから出られるの?」
「…うん。一応出入りはできるけど…」
 それを聞き、タイガはバイザーを収め、そのまま近くにあった鏡へと向かっていった。
移動しながら、謝罪の言葉を残して。
「ごめん、てっきりミラーワールドから出られないんだと思ってたから」
 そう言って、タイガはミラーワールドから出て行った。
 …どうやらこの戦いは、ミラーワールドから出られるということをきちんと説明していれば避けられた戦いだったようだ。
それに気付いて一気に気が抜けたらしく、気力が一気に削げた。
「…帰ろうか」「そうだね…」
 そう言って、なのはが入るときに使った鏡でミラーワールドを出た。帰り際にフェイトが見たものを思い返す。
(なのはの所に行くときに見かけたあの鏡…一体なんだったんだろう?)
 フェイトが見かけた鏡。それは人間の全身が映る程度の鏡で、周りには子供がクレヨンで書いたような絵が散乱していた。
…その鏡こそがミラーワールドの中枢にして、モンスターの発生源である鏡『コアミラー』だという事を、彼女はまだ知らない。
159リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 15:27:36 ID:kIKHm8N5
「戻りましたか。どうでしたか?」
 香川が部屋に入ってきた東條へと問う。
「モンスターの気配は2体分でしたけど…僕が行った時には1体しかいませんでした。とりあえずその1体は倒しましたけど…」
「ほう…となると、後の1体はどこに行ったんでしょうか?」
「多分…神崎士郎が言っていた魔導師が一人そこにいましたから、あの子が倒したんだと思います」
 そう言って東條は、あの戦いの場で見聞きしたものを香川へと話した。
その中でも香川が興味を示したのは、魔導師がミラーワールドに出入りできるということだ。入れるのはライダーかオルタナティブくらいのものだと思っていたので、その事は非常に興味深い。
「なるほど、ミラーワールドへと出入りできる魔導師ですか。調べてみる必要がありそうですね…」
 そう言うと、オルタナティブのデッキを手に研究室を出た。
念のために言っておくが、ただ自宅に帰るだけである。話によると、この件に絡んでいる魔導師は子供が多いという。
ならばこんな真夜中に動くとは思えない。という訳で魔導師達への接触は翌日以降とした。

 後日、時空管理局と香川研究室との間にとある関連が出来るのだが、それは後述としよう。
160リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/08(日) 15:30:40 ID:kIKHm8N5
投下終了です
本来の予定:オルタナティブのうちどちらかが東條を止め、その後管理局との提携
実際の結果:フェイトが復活し、そのままバトル終了。東條が香川に魔導師のことを報告
…あれ?なんでこんなに差が出来たんだろう…しかも復活後のバトル終了までの流れがギャグっぽいし…orz

それはそうと、こんなものを発見しました
http://www.nicovideo.jp/watch/1181291707
リィンUが大変だ…
161名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 15:54:24 ID:/2PgCyqS
GJ!
ついにフェイト復活か………
「『友達だ』なら使ってもいいッ!」
162名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 19:48:48 ID:Iy91WbT1
ゴールド・エクスペリエンスの生み出した生物の持つ攻撃反射能力は何気にヤバい。
163マスカレード:2007/07/08(日) 20:48:43 ID:Rql/2Krc
>>リリカル龍騎さん
GJです!
今日もあなたは俺をときめかせてくれた……
やっぱりタイガはいいですね!(ぇ
この雰囲気といい英雄にこだわる執念といい……やはりタイガはかーなーり好きだw
それはそうとやっぱりベルデも出てるからにはコアミラーも出るんですね
TVSPより複雑な内容なので毎回期待してますw

それはそうとマスカレード9話……ちょっとずつ書いてたのに間違えて削除……してしまいましたorz
書き直しだ……
164名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 20:49:48 ID:IghBLUu4
ついに本格的ジョジョクロスが始動したのか……
165ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:19:06 ID:CoffE/tG
>>139
グッジョブのG!
第五部のノリはジョジョの中で一番好きなので、今後どうなるのか期待大ですw
単純な戦闘力では魔法少女サイドに分がありますが、ジョジョは洞察力とか判断力とかがスゲぇーんだよォ。
口から剃刀出てきたり、突然年老いたりして、少女達の精神への深刻なダメージが懸念されますなwww

っつかヤベェ……本格派が始動しちまった以上、こっちは『追い詰められている』!(汗
突っ切るしかねえ! 真の『覚悟』はこれからだッ!
『愚者の書』! テメーも腹をくくれッ!!
ってなわけで、『愚者の書』投下します。
166ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:21:04 ID:CoffE/tG

 八神はやては幸福だった。
 少なくとも、今はそうだ。確信を持って言える。

 両親を失くし、もう歩けない体になった現実は、彼女にとって絶望以外の何物でもなかった。
 何よりも『孤独』が、はやてにとって何よりも恐ろしく辛い事だった。
 しかし、今は違う。違うのだ。
 街灯が照らす夜道。行き付けの本屋から本を買って帰る道すがら、はやては星空を見上げながら思う。
 少し前まで、この道が不安だった。
 通い慣れた道とはいえ、不自由なこの体で夜中に出歩くのは物騒だし、心細くもなる。
 かといって、誰も居ない静かなあの家に一人で居る事も耐えられず、気付けば外に出てしまっていた。
 一人だけの家で孤独を感じるか、知らない人たちの喧騒の中で孤独を感じるか―――どちらかの違いしかないにしても。
 でも今は違った。

「怖いなぁ、もし何かあったら守ってな? 番犬さん」

 わざとおどけた口調で呟いて、すぐ隣を歩く少し前からの同居人の反応を伺えば、呆れたような馬鹿にしたような視線が返って来た。
 その愛想の欠片もない仕草が簡単に予想出来ていて、はやては不安な夜道の中で楽しそうに笑った。

 いつからか、この夜道を共に歩いてくれる存在が出来ていた。

 『彼』は自分に甘えさせてはくれない。
 子犬らしくその愛くるしさではやての寂しさを癒してくれるどころか、『人間など知ったことじゃないぜ!』とばかりに自由気ままに歩き回る。
 気が付けばさっさと視界から消えてしまう『彼』の自由奔放さに、『もう自分の元に戻ってこないんじゃないか』とどれほど不安になっているかも知らないで……。
 『彼』は愛想など振り撒かない。
 優しくなどしてくれないし、気遣ってもくれない。

 ―――だがそれでも、ふと気付いた時に『彼』は傍に居てくれたのだ。

 一人と一匹が夜道を歩く。
 イギーはつまらなさそうに欠伸をした。
 はやてはそれを見てまた笑う。

 だからもう不安などではないのだ。



167ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:24:02 ID:CoffE/tG




 おれを散々な目に合わせたどっかの学ランを思い出すような無数の星が浮かぶ夜。
 ワイルドなおれにとって、まだおネムするような時間じゃないが積極的に動き回りたい時間帯でもない。
 それなのに、はやてが『本屋に行きたい』なんて言うもんだから、嫌々夜の散歩に付き合うハメになっちまった。
 一緒に来て欲しいなんて頼まれた時は屁で返事をしてやろうかと思ったが、やたら嘘臭い演技で、

「こんな夜中に足の不自由な美少女が出歩いてたら変態さんの恰好のエジキや。怖い、怖いなぁ〜」

 と、ウザイひとり言を言いまくるので、さすがのおれもうんざりして素直について行く事にした。
 チキショー、最近このアホ女調子に乗ってきてるんじゃあねぇか? おれがホイホイ言う事を聞くと思ったら大間違いだぜ!
 傷も順調に回復し、体の調子も戻ってきたし、そろそろコイツにおれの恐ろしさと素晴らしさを教えてやらなければならねーぜ。
 そう思って、行きすがらちょいと睨んでやったら、はやてはやっぱり超能力者染みた解読力で視線の意味を察し、

「ごめんなぁ、ワガママ言える相手なんて他におらんから……許してな」

 なんて申し訳なさそうに謝った。
 もちろん許すワケねーッ! 謝ってる割に顔が嬉しそうに笑ってんの丸分かりなんだぜ!
 是非とも、おれ以外の相手にワガママを言ってくれバカヤロウ。
 などと悪態を吐いても、犬のおれの言葉が通じるわけがない。畜生、結局いつもと同じか。
 何より気にいらねーのは、おれが世話になり始めてこっち、おれはコイツの笑顔しか見た事がないって点だ。
 いつどんな時にはやての顔を見ても、おれの視線に気付いて嬉しそうに笑い返すだけなのだ。
 何がそんなに嬉しいってんだ? ワケがわからねーぜ。
 ひょっとして、おれはいつの間にかコイツにいいように遊ばれてるんじゃあないか? と疑心暗鬼になっても仕方ないと思う。
 もちろん、大人しく飼い慣らされてやるつもりなんてねーがな。
 自身の犬としての反骨心を再確認しながら……しかし、やれやれ。結局、はやての頼み通り夜道の付き添いをやっちまってるテメーの腑抜け具合が情けなくて泣けてくるぜ。
 かつての路地裏のような、おれのホームとなりつつある家に帰り着いた途端、疲れたようなため息が出たのだった。


168ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:26:20 ID:CoffE/tG

 帰宅したおれは寝床である毛布の上に寝そべりながら、お駄賃として貰った好物のコーヒーガムを味わっていた。
 このチープな甘みがたまらねえぜ。
 今おれの住む場所が故郷とは違う国、『日本』だという事実は薄々気付いていたが、その違いのせいで生まれる最も深刻な問題は好物のコーヒーガムが手に入れにくいって点だ。
 近所のスーパーに置いてあるのはミントだのハーブだの、トイレの芳香剤を口に放り込むような味のガムばっかりなのだ。
 試しに噛んでみたが、これならまだ『その辺のバカ犬みたいに自分のこいたクソを食った方がマシ!』って気分になったぜ。
 当然、外国産のコーヒーガムなんてある筈もなく、故郷の味を諦める代わりに、ちょっと遠出したスーパーの駄菓子コーナーって所で似たようなガムをようやく手に入れられるようになったってワケだ。
 買う手間もあり、はやてはこのコーヒーガムをたまにしかよこさねえ。
 それを餌にして、たまに言う事を聞かされることもあるくらいだ。奪い取ろうにも、こんな時ばかりあのノンビリ女には隙がない。
 嫌々ながらも、この唯一の好物の為に多少の屈辱は耐え忍んでいた。

 ……チキショー、なんだかマジで良いように使われてる気がするぜ。

 思い返して、口の中の甘味が苦味が変わっちまうような損な気分になりつつ、今日は一段と浮かれていたはやての様子を思い出す。
 なんでも、明日は誕生日らしい。留守電ではやての主治医が言っていたのを聞いた。
 一緒に食事をしようとか誘う内容だったから、それで浮かれてんのかと思ったが、違うらしい。すぐに断っていた。
 じゃあ、何が楽しいんだ? と疑問に思っていると、はやては唐突におれを持ち上げ、こう言った。

「別に特別に祝わんでもええ。私が生まれた時間に、イギーが一緒にいてくれたら……それでええよ。それだけ、お願い」

 コイツらしくもねえ、妙に悲壮感のある真剣な顔だった。
 ケッ、辛気臭えったらありゃしねーッ。冗談じゃあないぜ、言われなくってよぉー誰がテメーの生まれた日なんて祝うかよ。
 全く、人間ってのは意味の分からない事を大切にしたがる生き物だぜ。だから馬鹿なんだ。

 ―――まッ、しかし居るだけでいいって言うなら、しょぉがねぇから『お願い』を聞いてやってもいいぜ。
 何が楽しいのか知らねーが、その僅かな時間に別に何処で寝転がってようが、おれの貴重な人生に大して影響はないだろうしな。
 せいぜい、おれの満足するご馳走を用意しなッ!

 そういう意味を込めて、ひょっとしたら初めてかもしれない『ワン』という鳴き声で返事をしてやったら、とうとう頭のネジが飛んだのかって思うくらいにはやてがハシャギ出して、また一騒動あった。
 やれやれ、まったくおれも懲りねーぜ……。



 ―――そして、ソレは本当に唐突に訪れやがった。


169ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:28:33 ID:CoffE/tG

「―――ッ!」

 最後のコーヒーガムの味が無くなりかけていた時、突然おれの背筋を悪寒が駆け抜けた。
 この感覚には覚えがある!
 館に入ろうとする奴をぶち殺し、その目玉を喰うクレイジーな鳥の番人! 奴と対峙した時!
 あるいは、この家に置かれたあの謎の本をじっと見つめていた時!
 おれの背筋を同じような悪寒が走り抜けたのだッ!!

 それらの事から分かる事……そいつはマズ確実に『ヤバイ』って事だけだぜ!

 『ヤバイ』―――それは理解してる筈なのに、おれは無意識に寝床から転がり出て走り出していた。逃げる方向にじゃあない、はやての寝室の方にだ。
 オイオイ、怪我のせいでおれの足だけバカになっちまったのか?
 さっきもおれ自身が考えた筈だ。この『ヤバイ』感覚は以前感じたものと同じだと。その以前感じた『物』の一つが、はやての寝室にはあるじゃあねえか!?
 自問自答で完結する筈なのに、無意識に動く体。全身からヤバイって脂汗を流しながらも、おれは止まらなかった。
 そして、はやての部屋の前に着けば案の定!
 ドアの隙間から不可解な光が漏れ出ている。部屋の中で花火でも打ち上げてんじゃあねーのか? って程の輝きだ。
 この部屋で、確実に何かが起こっている。『ヤバイ』何かが。

 それを確信して、ようやくおれの足は止まった。
 部屋の中は見えないが、おれの優れた鼻と耳で様子は伺える。
 中にいるのは全部で五人。一人の匂いははやてだ。だが、それ以外の奴らが何者なのかわからねー。
 ビックリする事に『そいつら』が人間なのかも確証が持てなかった。
 こんな曖昧で強烈な匂いは初めて嗅いだぜ……。もし幽霊の匂いを嗅げたとしたら、こんな匂いなのかもしれねえ。
 ただ一つ言える事は、これまで『ヤバイ』と感じていた根拠が、この四人にあるって事だ。


 ク、クレイジーだぜ……。
 かつて空間を飲み込む能力を持ったとんでもない化け物を敵にした時があったが、その時と同じような圧迫感を感じる。
 この表現が比喩になるのか事実になるのか、ドアを開けてみなくちゃあわからねーが……コイツラは『人間』じゃあねえ!
 おれは自分の力に自負を持っているが、変な虚勢を張るような馬鹿はしない。だから、ハッキリ言うぜ。
 こんな化け物を四人も相手にしたくないッ! 万が一にも戦うなんてごめんだぜッ!

 動物的な本能で危険を察知したおれは、未だ光の漏れ続けるドアに尻を向けて逃げ出す事に決めた。
 ヤバイと思っちゃいたが、こんな事態になるなんて予想外だ。さっさとこの家から立ち去るに限るぜ。
 ドアの向こうにははやてが残されちまったが……ま、おれには関係ないこったか……。

 ちょいとカワイソウだと思うが、こいつはもう手遅れだぜ。
 おれにどうにかなる範囲じゃねえし、無理してどうにかしてやるつもりもねえ。
 確かに、世話になった分アイツにゃ多少情ってモンが移ったが……だからといって、それ以上のものではないぜ。
 おれには無関係のことだ……。
 弱肉強食は自然界の掟!
 ……バカは死ぬ。運の悪いヤツも死ぬ。
 あんな得体の知れない本を手元に置いておいたアイツの落ち度さ。無用心なヤツは死ぬんだぜ……。 



 トラブルは、まっぴらだぜ。

 …………あばよ!
170ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:29:59 ID:CoffE/tG











『………………イ……ギー…………』











171ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:32:45 ID:CoffE/tG

 "ドッゴォォオオオオ―――z____ォォンッ!!!"

「ぬっ……何者だ!?」
「敵か!?」

 突然扉が破られ、その爆音にシグナム達は思わず身構えた。
 部屋のドアを丸ごと吹き飛ばす衝撃を起こしたのは、その扉の向こうに佇む小さな影。
 三本の足で立つその『犬』は、一瞬呆気に取られる四人を鋭く睨みつけていた。


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


「犬だぁ〜……?」
「油断するな!」

 間の抜けた声を出すヴィータを叱責するシグナムには、まさに襲来した相手が子犬である事への油断はなかった。
 だからこそ、彼女はその犬の放った『攻撃』を、見極められずも回避する事が出来たのだった。
 鋭く睨みながらも佇むだけの犬から、空気を切り裂く『何か』が飛び出す。
 それが何なのか捉えられずも、咄嗟に身を捻ったシグナムの頬を唸る風が掠めた。
 拳か? 槍か? 突き出された『何か』のおぼろげな輪郭だけは見えた気がしたが、ハッキリとは分からない。

 ただ一つ―――もし当たっていればタダでは済まなかったという事実があった。

「シグナム、どうしたの!?」
「攻撃だ! この犬、『何か』で攻撃をした……!」
「じゃあ、やっぱり敵かよ!」
「主を守れ!!」

 四人が迎撃態勢を瞬時に取る中、最強の騎士を相手にした犬は不敵な視線を変わらず向けていた。
 その不遜で大胆な態度に、戦士としての威厳を見る。
 油断は出来ない―――シグナムはもう一度自分に言い聞かせた。

 異物感を感じ、先ほどの攻撃が掠めた頬に触れる。
 ネチャリと粘着質な感触がした。
 頬には、唾液にまみれたコーヒーガムがひっ付けられていた。



172名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 22:34:04 ID:TChR0iGD
支援は必要かね? ミギーくん
173ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:34:49 ID:CoffE/tG



 ……メンドーな事になっちまったぜ。

 結局、おれは自身のスタンド『愚者(ザ・フール)』を使って部屋に乗り込んでしまった。しかもハデに。
 コイツは完全に注目されちまっただろーぜ。やれやれ。
 部屋を見回せば、元凶の天然女がベッドでグースカ寝てやがる。ちくしょう、全部終わったら髪の毛毟り取って顔面に屁をこいてやる!

 だが、やれやれ……仕方ねーぜ。
 偶然なのか、狙ってやったのか、はやてはギリギリおれの耳が聞こえる距離でおれの名前を呼びやがった。
 卑怯なヤツだぜ、もう少し後で呼んでいれば、おれも気付かずにこの家から立ち去れたのによォ―――!
 ちくしょうッ、呑気に寝てるがきっとシメシメ笑ってやがるんだろーぜ。あのうわ言のようにおれを呼ぶ声で、マジにまんまとおれの足を引っ張ってくれたんだからなッ。
 正直、こんなヤバイ奴らを四人も相手にするなんて、やってられねーって気分だが―――。



 生まれた日にくたばりそうなこのバカ女を見捨てる事はさすがに……できねーぜ!



 状況的に戦うしかねえようだし、おれもそれ以外にこの場を切り抜ける方法を知らねえ。
 始まっちまったモンは仕方ねーぜ。おれのスタンドが、この化け物どもにどれだけ通じるか知らねえが、ここは―――。

 おれが闘うしかないぜッ!

 ……ちなみに、そのコーヒーガムに深い意味はねぇ。ただの悪意よ!


 散々ヤバイヤバイと自分で言っていた状況に自ら飛び込みながらも、おれはニヤリと目の前の敵を笑い飛ばしてやる。
 その笑い方が、随分久しぶりでしっくりと来る『おれらしさ』だった。






 スタンド:愚者(ザ・フール)
 本体:イギー

 VS

 スタンド?:ヴォルケンリッター
 本体:八神はやて


 ――――戦闘開始ッ!!



←To Be Continued ?
174ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/08(日) 22:41:25 ID:CoffE/tG
以上、『投下した』!
書き終えて思ったが、イギーがすっかりツンデレになってしまっとる!
もっと憎らしくてふてぶてしいのがイギーだと思うんだが、この時期のはやてにあまり酷い事したくないしなぁ…。
早くヴォルケンズが仲間になって、思う存分イギーにちょっかいを出させたいです。
175名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 22:42:27 ID:TChR0iGD
GJ!
VSペットショップを思い出した。
このイギーは間違いなく漢
176名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 22:51:03 ID:EwD3CB3v
乙!
はやてが目を覚ましさえすれば回避できるバトルなのにw
しかし被我戦力差を分析するのに一片の幻想も思い上がりも無いのは流石イギー
そして、そんなイギーの実力を一目で見抜いたシグナムも凄い
この戦いは間違いなくゾクゾクする
177名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 23:08:10 ID:TrTMqBn8
GJ!イギーがかっこいい。
もし助けたのが吉良吉影だったら逃げるか、
シアー・ハート・アタックを部屋に放つんだろうな。
178魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/08(日) 23:10:30 ID:eXK1t9Ax
皆さんGJです。
戦闘シーンが他の作品に比べて明らかに陳腐な俺(いまのとこ戦闘シーン一回しか無いけど。)
まあ愚痴ったりどき魔女神判やってる場合じゃないすね。
とにかく努力しつつ速く投下しないと…orz
179名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 23:40:41 ID:Iy91WbT1
>>174
屁をかまされるのはあるんでしょう?
180白き異界の魔王:2007/07/08(日) 23:41:34 ID:aQymz6Rd
規制がかかったかな
181白き異界の魔王:2007/07/08(日) 23:42:43 ID:aQymz6Rd
投下できるようになったみたいなので投下します。
短いですけど
182白き異界の魔王:2007/07/08(日) 23:45:04 ID:aQymz6Rd
結界外空:フェイト・T・ハラオウン
上空にいる少女は空中に腰をかけてフェイト達を見ていた。
首の長さに切りそろえられた髪の両端をリボンで結んだ姿はかわいらしくも見える。
ただ、その瞳は果てしなく深い穴の底を思わせる色だった。
フェイトが声の届く場所に着くと、少女はにこりと微笑んだ。
「こんばんわ。いい夜ね」
微風がきもちいい。
こんなときでなければ確かにいい夜になっていた。
「こんばんは。時空管理局のフェイト・T・ハラオウン執務官です」
フェイトは型どおりに言った。
「時空管理局・・・?時空管理局・・・時空管理局・・・時空・・・ああ、時空管理局の人ね。その、時空管理局の人が私になんの用?」
「ここは危険です。私の誘導に従ってください」
「あら、あなたたちが結界を作ったから平気でしょ?」
「いえ、それだけでなくお話も聞かせて欲しいから」
「それって職務質問や任意同行でしょ?そうね・・・ここでなら話してあげてもいいわ」
少女の微笑みは徐々に別のものに変わっていってる。
フェイトはその少女を見ていると心臓の鼓動が早くなっていくのを感じていた。
なにかの予感がする。しかし、なにを告げる予感なのかはわからない。
「許可証を見せてください。それから、ここに来た目的を教えてください」
「許可証なんてものも持っているわけないじゃない」
「ここは、魔法の存在しない管理外世界ですから許可証が必要です。ないのなら逮捕しなければならいないことになります」
少女は一瞬ぽかんとしていた。
次の瞬間、少女ははじけるように笑い出した。
「あはははははは、ははは・・・・ははははは。おかしい・・・あははは」
今度はフェイトがぽかんとしてしまった。
エリオとキャロもわけのわからない顔をしている。
すぐに、フェイトは我に返る。
「なにか、おかしいんですか?」
少し語気を強める。
「ああ、ごめんなさい。そんなこという人には随分会っていなかったから。とにかく、そんなもの持ってないわ」
少女はようやく笑いをおさめる。
「バルディッシュ」
「Yes sir.」
183白き異界の魔王:2007/07/08(日) 23:46:08 ID:aQymz6Rd
少女を囲むように光の輪が現れる。
輪を縛ればバインドが完成する。
「それから目的だったわね。いいわ教えてあげる」
少女は左の指先で光の輪をさわる。
輪は粉々に砕け散った。
それは驚くべき事だったが少女が右手持つ物はそんな驚きをどこかに吹き飛ばした。
少女が右手に持つのはインテリジェンスデバイス、オッド。
捜索しているロストロギア、ステラが装備されているデバイスだ。
「これを取りに来たの」
「あなたがそれをこの世界に持ってきたの?あの小型船を操縦していたのはあなた?」
「いいえ、違うわ。私はこれを拾いに来ただけ。これ持ってきた人とあの船は・・・消えちゃったわ。これに存在の全部を食べられて」
フェイトはバルディッシュに魔力を通し、いつでも戦闘できる状態にする。
「それを渡して」
フェイトは手を出して叫ぶ。
「いやよ」
「それがどれだけ危険かわかってるんでしょ?」
「いずれ全てを飲み込み、全てを破壊する。そういうことをしてたんでしょ?これは」
「だったら!」
「古い知り合いに頼まれたしそれはできないわ。そうね、欲しいのなら力ずくでうばってみなさい」
フェイトは少女を睨みながら念話を使う。
(はやて、なのは。ロストロギアを見つけたよ)
答えは返ってこない。
なにかに妨害されている不快な感じがした。
「まだ私と話している途中でしょ。他の人と話すのは無礼というものよ」
少女はゆっくりと天を指さす
そこには、ついさっきまでなかったはずの赤い月が煌々と輝いている。
フェイトは首を左右に巡らせた。
いつの間にか結界が作られている。
見たこともない結界だ。
「そうそう、時空管理局のフェイト・T・ハラオウン執務官。まだ私の名前を教えていなかったわね」
少女は楽しそうに笑っていた。
「私の名はベール・ゼファー。裏界の大公たる魔王。人は私を蠅の女王とも呼ぶわ」
魔王ベール・ゼファーは膨大な魔力を溢れさせながら本当に楽しそうに笑っていた。
184白き異界の魔王:2007/07/08(日) 23:47:21 ID:aQymz6Rd
ここまでです。
185名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 00:05:24 ID:3/5hy3TC
投下してもいいですか
186名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 00:41:12 ID:AtGsgvpx
投下した、ならry
187リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:21:55 ID:jrjccJRz
これより重爆開始せん。
188リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:26:00 ID:jrjccJRz

腑抜けていた。
完全無欠の油断であった。
なのは、フェイト、はやて、シグナム、ヴィータ、ザフィーラ。
皆、勝るとも劣らぬ使い手なれば、
日々立ち会うている己の強くならぬはずはなしと慢心していたのだ、おれは。
もっとも弱きは、己の心なり。
己に克たずして、零式の奥義無し。


魔法少女リリカルなのはStrikerS 因果

第五話『葉隠禁止(中編)』


お化け屋敷でな、撮るよ〜言われたら、みんなはどう思う?
遊園地なんやし、別にいてもおかしくないやんか写真屋さん。
とりあえずピースして、あとで気に入ったら写真買うてこくらいに思うのが普通やろ。
…血のにおいに気づかんわたしがバカやった。
突き飛ばされたわたしのかわりに、覚悟君が撮られた。
ばかでっかい頭と上半身、女王アリみたいな袋を引きずった下半身。
凝った扮装やな、思うとったのは、本物のオバケだったんや…

「大丈夫か、はやて」
「だ、大丈夫やけど…覚悟君、あの人は一体?」
「わからぬが先方に危害の意図あることは明白!」
がしゃがしゃと音を立てて電気がついた。
真っ暗闇が白色灯に照らされて…わたしは、そこでやっと気づいた。
いくら嗅いでも慣れない臭い、こんなところで嗅ぐはずのない臭いの正体。
隅っこに、気づかれんよう置いてあったのな…血まみれの、ドクロの山や。
喉まで一気に昇ってくる悲鳴――――

「撮るよ〜〜」
「キャアアアア―――ッ」
「うわああああああっ」

―――ちゃうねん!!
わたしのやるべきことは、無力に悲鳴を上げることやない。
それしかできない平和な世界の人達を守ることやて。
悲鳴は丸呑み! すくみかけた足に一喝(かぁっ)! よし、動けるわ。
189リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:27:28 ID:jrjccJRz

「はやては、ヴィータやリィンと共に民間人を避難させなさい」
「覚悟君、わたしも戦えるて」
「戦線を支えるには一人で充分! されど避難誘導には人手が必要なり!
 しかもここは閉所なれば、魔法よりも零式防衛術こそ最適任」
…せやな、言う通りや。
言う通りなんやけど、覚悟君の何ごともないような態度が、なんか引っかかるねん。
カメラ怪人さんの持ってるカメラ。 さっき覚悟君が撮られたカメラや。
あのカメラと、血まみれドクロの山…何か関係ある思わんか?
電気がつくまで、誰も気づかんかったんやで? こんなひどいことに…

「いいよ〜そのポーズ、次はキミのカノジョと一緒に〜スマイル〜」
「はやては誰のものにもあらず!」
蹴りと一緒に即否定。 ナイス因果や覚悟君、わたしの耳も痛いわ。
それはともかく、できれば一緒に戦うべきや思うんやけど…

「くそっ、なんだよこいつは!」
「オバケですぅ〜〜っ」
電気をつけに行ってたヴィータとリィンが戻ってきたのに、
カメラ怪人が気がついた。 すでに撮ろうとしてる!

「決定的瞬間〜 チィィ〜ズッ」
「あっ、チィ〜ズですぅ」
「このバカ、リィン…」
「零式積極重爆蹴(ぜろしき せっきょく じゅうばくしゅう)!!」
間一髪で、覚悟君の回し蹴りが怪人もろともカメラをぶっ飛ばした。
…やっぱりやな。 覚悟君、明らかに二人をカメラから守ったわ。
もう覚悟君は、わたしコーディネートのカジュアル形態から
零式鉄球を使ったバリアジャケット形態…どう見ても学ラン…にチェンジしとるけど、
あの学ランの白さのせいで、なおさらわかりやすいんや。 顔色悪いて!

「何をしている、早く民間人の誘導を!」
「ヴィータ、リィン、任すで! わたしはここで戦う」
「はやて! 何を言…」
「わからんて思うてるんか、覚悟君! あのカメラで何かされたやろ!」
「問題ない」
「ウソやッ」
覚悟君の強情のせいや。
こんなやりとりしてる間に、蹴飛ばされた怪人が壊れたセットの中から復活してきたわ。
わたしも変身する時間、あったはずなのに。

「ぶむぅぅ〜〜ん」
「…くっ」
「決定的瞬間を邪魔したなぁ〜 パンチラゲット阻止したなぁ〜」
「破廉恥!」
…サイテーや、ホントに。
でもまさか覚悟君、パンチラゲットされたから顔色悪いわけやあれへんし。
とにかく変身や。 とりかえしのつかんことになる前に。
カメラが壊れた今がチャンス…

「NOOOOOOO!! ミーの芸術を〜〜〜ッ
 芸術は自由なのに尊いのに〜〜〜〜〜ッ フガ―――ッ!!」
「聞く耳持たぬ! きさまの芸術は侵略行為!」
「ミーのカメラは真実をうつしだすのだぁぁ〜」
あかん! もうひとつカメラ持っとる!
んで、どう見てもこれって…モデル、わたし? わたしがモデル?
シャッター切られたらどーなるんや?
190リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:29:33 ID:jrjccJRz

「強制おヌード!」
 乙 女 の 危 機 や !

「スマイル、スマァ〜イル ハイ、チィ〜ズ  熱 写 暴 威(ねっしゃぼうい)」
プロテクション…間に合わへん! 変身してさえいれば!
思わず身体をかばって目を閉じたら、身体がフワリ浮き上がった。
それを感じた瞬間、下からすごい熱風が吹き上げてきた…爆発やんか、これ!
こんなのくらったら骨までおヌードや!
…もしかして、そういうつもりなんか?
芸術をかさに着たチカンなだけやなく、それが人殺すいうんか?
少しして、音と光が抜けきった。
眼を開けたら、わたしを抱き上げてかばってる覚悟君がいた。
真っ青やんか、顔色。 紫色やんか、手の平。

「敵を前にして外野の女人を狙うか!」
「芸術家だ〜もんね〜 撮るよ〜ッ」
どうしてそんな顔色で、全然平気そうにしとんねん。
覚悟君、ロボットなんか? 痛さも辛さも感じないんか?
これは…チアノーゼや。 酸素が来てない、いうことやんか。
息づかいはこんなに落ち着いてるのに、身体は死人になりかけてるいうことやんか。

「はやて、あなたは消火活動を」
「覚悟君は?」
「悪鬼を討つ!」
「そんな顔色で何言うてんねや!」
「問題ない! あなたも牙なき人の剣なら、おれなどに関わっておらず為すべきを為せ!」
わたしを腕から下ろして、覚悟君は、また。
…わかっとるて。 わたしを戦士として認めてくれてるからこその厳しい口ぶりや。
なのはちゃんやフェイトちゃん、うちの子らと同じに。
けどな、そういう問題とちゃうねん。
見てて、痛いねん、苦しいねん…





もう、我慢できねえ。
そう思ったときにはすでにグラーフアイゼンが唸っていた。
脇腹からえぐるように打ち込み、巨大変態カメラ野郎は悶絶しながらぶっ飛んだ。
…なにやってんだ、さっきから。
他の無力な連中を手早く追っ払いながら見てれば、
はやての足を引っ張り放題じゃねーか、てめー。
誰のせいで変身できてねえと思ってんだよ。
なにをアゼンとしてやがる、横槍突っ込まれて不満かよ。
いつからここはタイマンのケンカ場になったんだよ。
んで、三秒くらいタップリと間を空けて、やっと聞いた口がこれ。

「ヴィータ、室内でその威力は危険!」
問答無用でひっぱたいた。
わけがわかんねえって顔で、あたしを見てやがる…
ちょっとくらい、あたしの気にいらない態度をとるのも構わねえよ。
ゲームオンチなのも別にいい。
だけどてめえは今、一番ゆるせねえことを現在進行形でやらかしてんだ。

「すっこんでろよ、てめえ」
「…あれしきに、君の手をわずらわす必要なし」
「ふざけんな!」
瞳孔が一気に開くのが、自分でもわかった。
キレたらこうなる。 よくは知らない、気にもしない。
191リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:31:24 ID:jrjccJRz

「零式のゼロは、生き残る気ゼロのゼロかよ!」
「…!!」
「やせ我慢でよ、ごまかしきれるとでも思ってんのかよ?
 死人みてえな肌の色でよお…」
あたしの眼は絶対にごまかせねえ。
大丈夫、大丈夫と大ウソをつき続けて、
なにもかもダメにしかけたクソッタレを知っている。
飛び散る火の粉に、あの日の雪を思い出す。
零(こぼ)れる生命が目に見える。
てめえは、はやてに同じものを見せる気か。

「姿形など、どう変わろうと問題なし。 わが身は必勝の手段なれば」
心の中でいくら叫んでも、こいつは全然、気づかない。
零(ぜろ)、こいつのどのあたりが、誰かと同じ涙を流せるやつなんだ。

「父上は、五体微塵(みじん)と化そうとも現人鬼(あらひとおに)と戦い続けた。
 肌の色ごときで膝を折っては、武人の恥、葉隠の名折れ!」
あたしにあっさり背を向けて、飛んでいったカメラ野郎の方に歩いていきやがる。
…この、救済不能(すくえね)え恩知らず!

「ましてや、あのような下郎に遅れをとったとあらば、
 おれは散(はらら)には永遠に届かぬ…」
こいつ、今まで感情ぶちまけたことなんか一度もなかったのに。
むしろホントに人間なのかどーか疑っちまうくらいだったのに…
ダメだ、こいつ! 話して止めてるヒマはねぇ!
そのとき、そこに。

「なに、ぼんやりしてるですか、ヴィータちゃん!」
「リ、リィン?」
「言ってわからないおバカは、こうなのです!」
後ろからかっ飛んできたリィンが、あいつの頭に宙返り片手逆立ち…
まさか、バカ、やめろ―――

 典 我 一 体
 ユニゾン・イン

「ばかな! なんということを!」
まじにうろたえたあいつの悲鳴が聞こえた。





あ…くが、ひがっ…ひはぁっ…
苦しい息をしてるのに苦しいこんなに息が荒いのに苦しい
見えない手に首を絞められてる苦しい痛い頭が割れる
死にたい今すぐ死にたい痛い苦しい殺して助けて…

リィンは、痛覚を遮断することにしました。
覚悟くんと同じ苦痛に、リィンは耐えられませんでした。

「今すぐに出ていきなさい!」
魔法の素質ゼロで念話すら使えない覚悟くんは、
自分の口でしゃべってリィンに呼びかけるしかありません。
つまり同化したリィンを追い出す方法ナシってことです。
そんなことより。
192リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:34:03 ID:jrjccJRz

『どうして、こんなになるまで黙ってたですか…』
放射線被曝(ひばく)による体内の赤血球死滅。
もしかしなくても、あの最初のカメラの仕業ですか?
全身が酸素欠乏のまま四分経過…
すでに脳細胞の死滅が始まってるです。
今はリィンが全力で食い止めてますけど、そうでなければ今頃、覚悟くんは…
違うです。 今、立ってるのだってオカシイですよ。
もう、身体はほとんど死んでるですよ? どこも、かしこも!

「油断をした報いなり。 これはわが身の罰と知る!」
『死んじゃうですよっ!!』
「悪鬼討ち果たすには十二分なり!
 さあ、出ていくが良い! わが体内は危険!」
リィンは最初から、そのつもりで入ったですよ。
覚悟くんの強情さだって、なんとなくわかってたですよ。
みんなだって、とっくの昔に知っているですよ?

『だったら覚悟くんも選ぶです!
 リィンをひきずって一緒に死ぬか、またみんなで一緒にご飯を食べるか!
 どっちにしても、リィンはここをどきません!』
だから、伝えます。

 リィンは 覚悟くんを 信じています
 マイスターはやてを 泣かせたりしないと 信じています
 シグナムを ヴィータちゃんを ザフィーラを シャマルを
 絶対に哀しませたりしないと 信じています
 だって覚悟くんは 誰かを失う苦しみを 誰より知ってる戦士(ひと)だから!





――効いた。
暗雲の最中、まばゆき光を投げかけた言葉であった。
おれはまたも勘違いしていたのか? 一人で戦っていると?
己が未熟に目がくらみ、葉隠の名に拘泥し、ために皆を忘れていたのか?
ともに戦わんとするはやての真心を、それを守らんとするヴィータの心意気を。
煩悩に囚われて何が零式か、片腹痛し!
だからあのような格下に四分以上の生存を許すのだ!

「ならばわが身、すでに必生(ひっしょう)!!」
祝福の風、届いたり。
わが蒙(もう)、啓(ひら)けたり。
怪人、復活確認。 戦闘再準備!

「リィン、良いか?」
『はいですっ』
彼奴の正中線上に左腕を真っ直ぐ。
右肘は弓引きて仁王の如し。
零式防衛術、破邪の構えにてつかまつる。
今のおれは典我一体(てんがいったい)なしとげし、リィン覚悟!
思いはひとつ、悲哀残さじ!
193リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:35:36 ID:jrjccJRz

「ぶもももも…痛ぇぇ〜〜」
「きさまに撮れるか? わが身がまといし真実を!」
「オトコなんざぁ撮ってもウレシくないぃ〜 再 ・ 熱 写 暴 威 」
またもはやてを狙ったか、おろかな。
これだけの余裕を与えられて手はずを整えぬ戦士ではない!
はやてに向かい直進した熱線は、直前に形成されしベルカ魔法陣の防壁にて完膚無きまでに阻止。
拡散されて無力化した影にて、はやてが超鋼、シュヴェルト・クロイツ展開確認。

「大丈夫なんか? 覚悟君」
「リィンが守ってくれている。 あと二十分は問題なしとの事!」
「…ほなら、十分で決めるで」
「おい、天井やぶって逃げたぜあいつ。 外に戦場うつす気かよ、くそっ」
駆け寄り来たはやての後ろから、ヴィータが宙に指を指す。
そこには確かにやつの飛び立ちし大穴ありて、直射日光差し込んでおるなり。
外には民間人が大量に、混沌(パニック)と化すは確実…されど。

「問題なし、やつには束の間の余命も与えぬ! ただちに追撃!」
「待て!」
声とともに現れたるは、見知らぬ白髪褐色の男。
…否、このにおいは知っている。
頭と腰にある耳と尻尾も見ればその正体、明らかであろう。

「ザフィーラか!」
「重かったのだ、無駄にされては困るな」
その場に投げ出されしトランクケースもまた、間違えるはずなし。

「零(ぜろ)!!」
『ひどい血色だな、覚悟! 雑魚を相手に油断したか?』
「恥じるべきはわが不明なり」
『詳細不明だが、まあ良し。 急ぎ着装せよ!』
「着装? しかし…」
零(ぜろ)は準ロストロギア指定なれば、発動には許可が必要。
そして、その責の全ては保管者たるはやてに帰することに…

「遊園地敷地内にガジェットドローンが三方より突入を開始してきた」
その説明、引き継ぎしはザフィーラ。

「総数は四十を超える。 迎撃できるのは我らのみだが、
 敵の隊伍分散されては身体がいくつあっても足りん」
「速攻が必要ってえワケやな」
「だが、はやて…」
「あんまり、見損なわんどいてな? 覚悟君」
はやての唐突なる、デコピン。
やや深刻におれをたしなめる際の仕草なり。

「わたしかて、零(ぜろ)と心通わせた戦士やねんで。
 力を使うべきときは、わかってるつもりや」
ならば、戦士に敬礼!

「八神一等陸尉殿! 強化外骨格、零(ぜろ)、着装いたします!」
「うむ、許可や! 汝が正義と共にあらんことを!」
『はやての同意を確認! 覚悟、ただちに認証開始せよ! 後がつかえておるなり!』
「了解」
超鋼(はがね)の纏い手たるおれ。
準ロストロギアの管理者たるはやて。
そして、侵略戦争の犠牲者三千の英霊。
三者の同意があって初めて零(ぜろ)の封印解除は可能なり。
認証の聖句はおれが決めた。 あれ以外にありえぬ。
征くぞ、零(ぜろ)!
194リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:37:19 ID:jrjccJRz


 長生きだけを願うなら 人は獣と変わりなし
 ただひとすじの美しき道 駆け抜けるから人と言う
 二つ無き身を惜しまずに 我が身は進む 仁のため
 たった三文字の不退転 それが心の花である!

「Attestation is completed. Lock release」(認証完了、ロック解除)

「瞬着!!」
トランクに正拳一打、光と共に飛び出したるは零(ぜろ)細胞。
わが神経網へと絡みつき、外骨格を一体化。
腕部、脚部、腹部、胸部…着装確認。
最後の部位は頭部なり。
内装部、着装…外装部、着装完了。 これにて正真正銘、一心同体。
正義マフラー、われらが証。 展開確認。
全部位、異常なし!!

 覚 悟 完 了
強化外骨格 零(ぜろ)

ミッドチルダに正義降臨


195リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 02:42:48 ID:jrjccJRz
…以上なり。
巨大変態カメラ野郎こと戦術鬼、激写(うつる)は
原作だと登場後3ページにて瞬殺であるため、人格面はほぼ捏造なり。
熱写暴威(ねっしゃぼうい)なる技も、それに同じ。

他の皆様方にも惜しみなきGJを。
感想などを書きたく思いますが、本日はこれにて眠らせていただきとうございます…
196名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 02:44:12 ID:AtGsgvpx
GJ!!
素晴しいです!!
197リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/09(月) 03:15:08 ID:jrjccJRz
思い出してまで張るものでも無い気はするが。

ttp://www.youtube.com/watch?v=fDNYcgGzkOs

このMADの冒頭近くに覚悟の変身シーンあり。
なのは世界と同じで、変身するたび素っ裸なり。

今回は、このアニメ覚悟の絵柄で脳内妄想して執筆しておりました…
198リリカル犬狼伝説:2007/07/09(月) 06:03:33 ID:+hXN/WRw
リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY 氏
ジョジョクロス『愚者の書』 氏
白き異界の魔王 氏
リリカルなのはStS×覚悟のススメ 氏


美事!
美事なり!!

我、その目でリアルタイムで伝説を見る!
199リリカル・パニック:2007/07/09(月) 06:58:39 ID:o2rMV+fB
第九話完成してないけど第六話投下するぜい


第六話「宿命」

12月6日  0910時
海鳴市   聖祥大学付属小学校

「フェイト・テスタロッサです。よろしくお願いします。」

壇上に立ちクラスのみんなに自己紹介をするフェイト
そう、ここはなのは達が通う小学校
今日からフェイトは、この小学校に通学することになったのだ。

時間は3日前に遡る。なのはの両親がやっている喫茶店で自分となのは、すずかとアリサと
一緒に雑談をしていると、ランディがやって来て制服と生徒手帳などの道具一式を手渡された。
かなり混乱したけど、それがなのは達の学校の制服だと分かりリンディ提督の所へ行く。

「月曜日からなのはさん達のクラスメートね」

なぜクラス編成をもう知っているのか不思議だったが、そこは敢えて言わないことにした。
だって友達が同じクラスにいると分かるだけでも学校生活に対する不安がだいぶ消えるし
なにより初めてできた同い年の友達と一緒にいたいと思うのはいけないことだろうか?

「えっと、その、ありがとうございます。」

そうして翌日からなのは達と一緒の学校生活が始まった。


「ねぇねぇ、テスタロッサさんってどこの国の人?」

「それはお前、テスタロッサという名前なんだからイタリアに決まってるじゃないか」

「え、じゃあイタリア語とか喋れるの?」

などとクラスメート達が質問してくるが、ちんぷんかんぷんである。
第一イタリアって、どこなんだろう?
フェイトはトマトを使わせたら世界最強である長靴の形をした国を知らなかった。

「ほらほら、一度に聞いたら混乱しちゃうでしょ?一人ずつ聞きなさい。」

姉御肌のアリサが野次馬と化したクラスメートを纏めてくれる。
だいぶ質問も分かりやすくなったので、事前にクロノやエイミィが作ってくれた
カヴァー・ストーリーを話した。自分はアメリカで生まれたけど、すぐに日本に来て
それからずっと日本育ちだということ、だから日本語と英語以外は喋れないということも話した。
ただこれは、ミッドチルダ語が英語と非常に類似しているから話せるということになっているだけである。
多分クロノたちがアメリカを選んだのもそういう理由なのだろうとフェイトは一人で納得していた。

登校初日が終わり、なのは達と一緒に下校する。
今日は初体験ばかりだ。特に大勢の人の中で勉強するということの体験はとても新鮮だった。
学校というのは、こうも楽しいものだったのかとフェイトは感動した。

(・・・いけない、いけない。私はなのはの護衛も兼ねてるんだ。バルディッシュもいないんだし、もっと周りに気を配らなきゃ)

しかし初めての学校が楽しくて楽しくて、ついついフェイトの気が緩んでしまうのであった。
200リリカル・パニック:2007/07/09(月) 07:02:51 ID:o2rMV+fB
同日    1530時
海鳴市  海鳴市立総合病院

また週に1度の定期健診日という陰鬱な日がやって来た。
2ヶ月前に自分の新しい担当医になった石田先生はいい人で自分のために
いろいろな治療方法を試してくれるが、もう自分の足については諦めていたりする。

「それではやてちゃん、具合はどう?」

「いいえ、特になんともないです」

はやては検診が早く終わるようにお決まりの台詞を言った。
だが、石田先生はそれを予想しており先手を打っていたらしい
そのまま、説明があり精密検査室に連れて行かれるはやて

「はい。しばらく、そのままにじっとしていてね。」

「・・・はい。」

しょうがないのでしばらく、ぼーっとしていたがこの精密検査装置はいつも40分ぐらいかかる。
しかもこの機械の駆動音がやたら規則的で、あたかも催眠術にでもかかったように眠くなってしまうのだ。
そうこうしているうちに本当に眠くなり始め、はやては睡魔抗うことができず眠りに落ちてしまった。
201リリカル・パニック:2007/07/09(月) 07:03:56 ID:o2rMV+fB



「主・・・主はやて・・・」

自分を呼ぶ声がする。・・・もう検査は終わったのだろうか?
目を開けてみるとそこは何も無い真っ黒な空間だった。

「ここは・・・?」

「ここは『闇の書』が作った仮想空間です。普通なら完成していない『闇の書』に
 この深度まで潜るのは不可能なのですが・・・、貴女は歴代のどの主達よりも私と交感しやすい体質のようですね。」

「貴女は誰?」

「私は『闇の書』の意思、いわば管制人格です。主はやて。」

「貴女が『闇の書』?」

目の前の幸薄そうな女性が『闇の書』だと言う。
そういえば漠然とではあるが以前にも声を聞いたような・・・?
そのことを目の前の女性に聞いてみると

「そうですね。声だけならこれまでも何度か交わす機会はありました。
 ですが、面と向かって会うのはこれが初めてになります。」

「そうか〜、変な感じになるけど初めましてやな。」

そう言って管制人格に近寄るはやて。
だが、なんとなく違和感を感じ自分の体を確認する。

「あれ、歩ける?」

「ここは仮想空間です。まして貴女は『闇の書』の主です。
 貴女が望めば、ここでは大抵のことは叶います。」

「へぇ、すごいな〜。」

「はい、ここならいろんなこともできます。
 目が覚めるまでの間の暇つぶしにもなるでしょう。」

優しく微笑み暇つぶしを薦める管制人格
はやてはその顔に見とれてしまう。が、管制人格の提案は断った。

「そうやな〜、それはまた今度にしよかな。それよりも私はお話がしたいんやけど。」

「・・・分かりました。会話はあまり得意ではありませんが。」

「その前に・・・抱っこや!」

満面の笑みを浮かべ管制人格に八神家の鉄の掟である抱っこをねだるはやてであった。
202リリカル・パニック:2007/07/09(月) 07:05:48 ID:o2rMV+fB
同日    1610時
海鳴市  クロノの部屋

クロノは自分の部屋で増援派遣の申請書の作製をしている。
アースラにはギャレット率いる捜索チームがいるが相手はこの世界だけでなく様々な世界で蒐集を行っている。
さらに、アースラに常駐している武装隊はない。フェイトやなのは、ユーノといった協力者がいても
結界の維持、犯人の足止めや戦闘の痕跡を消すのは大変なのだ。
ちょうどよく、レティ提督からそのことについての通信が入ってきた。

「こんにちは、クロノ。そっちはどう?」

「本格的な捜査は、この書類が出来てからになりますから。まだなんとも」

「そう。こっちはグレアム提督の口利きがあって、なんとかなりそうね。
 ただ・・・・」

「ただ?」

何か悪いことでもあったらしく、口ごもる提督
クロノはレティ提督に続きを促した。

「ただ、タカ派の連中が妙なのよ。『闇の書』は、いくつもの文明や都市を
 破壊してきた超危険物だって分かってるのに今回はやたらと消極的だわ。
 いつもなら捜査に口出しや横槍を入れてきてもおかしくないのに・・・」

「グレアム提督が説得してくれた訳ではないんですか?」

「あいつらの思考はあなたも知ってるでしょ?人の話をこれっぽっちも聞かないのよ?
 ・・・ちょうど、別件の事件に出っ張ってるからとも思ってるけど
 それでも不気味なのよね。」

その話を聞き、考え込むクロノ。もしかすると自分が考えていたもう一つの可能性を
もう少しよく吟味する必要があるかもしれない。

「提督、『闇の書』の主以外に今回の事件に第97管理外世界の人間が関わってるのは聞いてますよね?」

「聞いてるわ。ASとか言う傀儡兵みたいな兵器を保有してるらしいわね。」

「はい。これは個人的な考えでしかありませんが―――――――――」

クロノは自分が、さきほどから考えていたもう一つの可能性を提督の話し始めた。
203リリカル・パニック:2007/07/09(月) 07:06:55 ID:o2rMV+fB
同日
闇の書内の仮想空間

話し始めてからどの位たったのか、ここは時間の経過が曖昧になる。
管制人格が話す異世界でのことはとても面白く、熱中してしまうものばかりだった。
ただ、どの話でも必ず戦いの話になるのが少し悲しかった。

「そうか〜、みんなはたくさん旅を続けてきたんやね。」

「はい。もう、どの位続けてきたか分かりませんが、きっとこれからもそうでしょう。
 ですが、今の主は貴女です。我々はずっと貴女のそばにいます。」

「私が生きてる間?」

管制人格を困らせてみたくなり、ちょっと意地悪な質問をするはやて
予想通り管制人格はなんと答えたものかと考え込み
それから、淀みなく事実を話した。

「そうなってしまいます。それは『闇の書』にそうプログラムされていて
 私にはどうすることもできません。」

「なるほどな〜。そうやったら、そのときまでみんなが休める木の梢になれるといいんやけど」

「そのことでしたら大丈夫です。
 すでに騎士達にとって貴女は平和の象徴になっています。」

「そうか?そんならええんやけど・・・」

はやては少し不思議そうに思う。
自分は本当にシグナムやシャマル、ヴィータにザフィーラにとって
そんな風になっているのだろうか?
むしろ、彼女達が自分の孤独を埋めてくれたことのほうが大きいのに・・・

「私は騎士達と精神面でリンクしています。私の思いは騎士達の思いでもあります。
 どうか、これからも騎士達に変わりなく接してください。」

「それは、もちろんや」

「ありがとうございます、主はやて。・・・もうそろそろ目を覚ます時間ですね。
 どうかくれぐれもお気をつけて『闇の書』は強大な力そのものです。
 それだけで狙われるに足る十分な理由になります。
 強い力を欲しがるものはいつの時代にもいるものです。」

そう管制人格が言ったのを最後に辺りは真っ白に染まり、はやての視界と意識がぼやけていった。
はやてが去った後、闇の書は一人泣いた。主をこんなにも愛しく思っていても自分には何も出来ない。
ただ自分が主を喰らうまでの時間を待つこと以外には・・・
最後の忠告も今ではなぜしたのか分からない。主は目が覚めればここであったことを覚えていないというのに
だが、それでも失われる定めの命ならば他人が奪うのではなく、せめてこの場所で安らかな眠りについて欲しいとそう思った。
204リリカル・パニック:2007/07/09(月) 07:08:05 ID:o2rMV+fB
投下終了
今回はフルメタ分はまったくないな・・・
現在第二ラウンドの戦闘シーン書いてますが長くなりそうだ
205名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 08:56:57 ID:0cJ2YOld
>覚悟の人
本編では覚悟以外に戦える人間がいなかったからわしはシミュレートできんかったがようもこう……
206リリカルlain 1a:2007/07/09(月) 10:02:44 ID:3/5hy3TC
 どうして、其処にいるの──。どうして、此方に来ないの──。
 其処には何も無いよ──。辛いだけ。苦しいだけ。寂しいだけ。虚しいだけ。
 だから、早く此方に来ようよ──。皆が待ってるんだよ──。最初は怖いかもしれな
 いけれど、そんなの全然大丈夫だよ──。
 此処には──。
 此処には──神様がいるの──。

 アースラ艦橋の艦長席に腰掛け、クロノ・ハラオウンは思案気に頬杖をついていた。
 艦内は今休憩中であり、殆どの艦橋要員は現場を出払い、各々が艦内の箇所で息抜き
 をしている。
 彼は私的な電子書簡の画面を閉じると、長文を読破した疲労や其れに付随する心労に
 嘆息を吐いた。
「また義妹さんから? 本当、仲がいいのね」彼の婚約者は湯気の立つ湯呑みを手に近
 寄る。
「なのはは教導隊の長期実習で多忙らしいしな。反面、此方は軽い偵察続きで暇は暇だ
 し、話し相手位なら御安い御用さ」
「まさか、話し相手以上の事、してないでしょうね?」
 エイミィは茶色い髪の下で、表情に女としての疑念を閃かせる。クロノは意外な指摘
 に間の抜けた声を上げ、彼女の的外れな嫉妬を笑い飛ばした。
「そんなわけ無いだろう。全く。……それにしても、妙だな」
「何がよ」
 クロノはエイミィの言及に返答するように、先程まで眼を通していた義妹からの電子
 書簡を再び開く。二人の眼前に光学画面が展開された。
 エイミィが彼女からの近状報告を黙読していくうち、クロノが抱く疑念に同調するよ
 うな顔色を見せた。
「此れ、本当に?」
「流石に、真面目な彼女がこんな嘘八百を並べないだろう。確かにヴォルケンリッター
 が八神はやてと常に合流していなければならない、という処遇規定は無い。だけど、
 こんなに急な人事異動は不可解だ」
「本局で何かあったのかな。民間企業への保護観察の特例委託……? しかも地球みた
 いな辺境次元世界の?」
 決して他意の無いエイミィの発言に、将来の夫は少々責めるような目色を向けた。即
 座に彼女も幾度かの馴染みを経た世界への冷淡な表現に気付き、気拙そうな愛想笑い
 で場を取り繕う。
「海鳴市所在の橘総合研究所。電機関連の企業で、会社規模は然程大きくはない。寧ろ、
 人員其の他の部分で言えば、中小企業と何ら格差は無い。何処かのダミー企業か? 
 何故、そんな辺鄙な会社が時空管理局と流通出来ている?」
 エイミィが用意してくれた茶を啜りながら、クロノは義妹からの平凡な電子書簡を種
 にして様々な憶測を拡大させる。片手間に橘総合研究所の詳細を調べ、其方の結果一
 覧を書簡の横に表示する。事業内容には何ら如何わしいものは見当たらないが、英利
 政美という社員の事故死を原因にして、会社の風向きが芳しくなくなっている事が彼
 の眼を留めた。
207リリカルlain 1b:2007/07/09(月) 10:05:17 ID:3/5hy3TC
「さぁ……。で、四人の主様は今?」
「遠方の管理世界で発見されたロストロギアの調査に出張中だ。学校が春休み明けだと
 言うのに、本局は彼女じゃなく、他に誰か嘱託魔導師でも回せなかったのか。何て人
 事だ、今度苦情をくれておいてやる」
 一度頭に引っ掛かった疑いに釣られ、彼は認識する物事の一つ一つに不平を漏らして
 いく。そんな艦長を、第一の理解者は包容力のある笑みで見守っていた。
「でも、あの四人が一般社会の厳しさってのを知るいい機会になるんじゃないかな? 
 ザフィーラ以外はOL勤務かな?」
 暢気に解釈するエイミィへ、湯飲みを傍の操作盤に置いたクロノは呆れた微笑をした。
「さぁな。簡単に言ってくれるよ」
 しかし、その朗らかな顔付きは瞬時に厳然としたものへと移行する。それは積み重ね
 られた経験からの予感の胎動に触発された、魔導師としての鋭敏な勘によるものだった。
「なのはと八神はやてを欠いた海鳴市……。若しかしたら、地球で再び何かが起ころう
 としているのかもしれないな」
「……」
 クロノの豹変した声色に感化され、エイミィも俄かに頬を強張らせる。アースラ艦内
 は依然として長閑な空気に包まれていた。

 夜を知らない繁華街は、蠢く人の群れに蹂躙されていた。仕事帰りの会社員の酔った
 叫び声、奔放な若者の闊歩する裏路地、大通りには列を成す自動車の走行音や警笛音
 が引っ切り無しに行き交う。
 そんな電飾の世界に、人の眼に紛れて活動する四つの影があった。
「ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、其方は如何だ?」
 シグナムは平素を忍ぶ背広姿の儘、切れのある美貌に僅かな焦燥を浮かべていた。往
 来に群がる人々の間を器用に潜り抜け、魔導師としての超感覚で目標の所在を捜索する。
「ダメだ、この結界みたいなモンを消さない限り手が打てねぇよ」
 ヴィータの弱気な返事にシャマルの戸惑いが続く。前者はビルの上で広域を見回し、
 後者はシグナムとは別方角で地道に行動している。
「魔法じゃないんですよ。いえ、魔法なんですけど、魔力が全く感じられないんです。
 魔力じゃない魔法……こんな事、絶対に有り得ないんです。有り得るわけがないんです。でも……」
「確かにな。一体何なのだ此れは? 魔法で現実を改変しているのか? いやしかし、
 それだけ強力な魔法ならば一切魔力が感知できないなど!」
「狼狽するな。現実を直視しろ」
 盾の騎士が同士の困惑を諌める。しかし、その語気には判然と彼女達同様の胸中が滲んでいた。
 シグナムが付近で何かが激突する物音を聴き、強烈な不安に駆られて現場に急行する。
 残る三人も同じ騒ぎを間も無く察し、澱んだ空気に動揺が漂い始めた繁華街の路地へと騎士が合流する。
208リリカルlain 1c:2007/07/09(月) 10:06:57 ID:3/5hy3TC
「何だ?」「おい、飛び降り自殺だぜ」「か、関係ねぇ! 俺は関係ねぇよ!」
 まさに事件の瞬間を目撃した通行人連中が、それぞれの反応で場を騒がせ始めた。
 崩れた電光看板の灯火に、悲惨な朱色の液体が混ざっていく。
 雑居ビルの屋上から落下し、直下の看板に身を打ちつけて物言わぬようになった小柄
 な姿は、私立聖祥大附属中学校の制服を着ていた。
 騒然となる女子中学生の自殺現場の一歩後ろで、四人の騎士は異様に冷静な面持ちで
 佇んでいた。沈黙に耐え切れず、ヴィータがシグナムを見上げる。
「間違い無い。あの娘は四方田千砂……。任務は失敗だ。撤収し、報告を済ませよう」
 四つの騎士の影は、そうして明るい夜の街から消え去っていった。暫くし、パトカーの
 警報音がこの路地に近付いてきた。
/  
 フェイト・T・ハラオウンの目覚めは、何時もより沈んだものだった。高町なのはに
 続き、八神はやてという大親友の日常の不在が決定してから今日迄、彼女は何処とな
 く憂鬱な毎日を送っていた。
 別に、あの二人だけが自分の人間関係の全てじゃない……そう内心に言い聞かせ、着
 替えを済ませたフェイトは、居間に顔を出す。義母は既に朝の家事をしており、和や
 かに娘へ挨拶を寄越す。
 女二人のハラオウン家の朝食も、心成しか沈黙が増えていた。
 義母もこの娘の最近の退屈を察してはいたが、言い条何の得策も与えられずにいた。
 嘱託魔導師としての仕事も少し間が空き、本業である学生を満喫出来るものの、其処
 を存分に実感するには大切な要素が二つ欠落していた。
「また夜遅くまでクロノとメールしていたの?」
 弁当を渡しながら、リンディは娘の浮かない顔を覗き込む。
「うん……なのはは忙しくて中々連絡取れないし、はやても邪魔すると悪いから。昨日
 はお義兄ちゃんの他にも、すずかとアリサにも」
 先日の遣り取りの中で、フェイトは義兄にもヴォルケンリッターがこの街に帰ってき
 た事を報知していた。しかし、四人は保護観察委託先の業務に手一杯らしく、あまり
 フェイトとの付き合いは取れていない。
「あんまり自分の都合で、相手に迷惑をかけたら駄目よ」
 やんわりとだけ忠告し、リンディは娘の登校を玄関迄見送った。フェイトは靴を履く
 とリンディについてきたアルフの頭を撫で、通路の向こうへと消えていった。アルフは、
 自分の頭に触れるフェイトの掌が、少しだけ寂しげに思えた。
209リリカルlain 1d:2007/07/09(月) 10:08:31 ID:3/5hy3TC
 味気の無い学校生活が、淡々と流れては終わった。朝の学級活動で、担任の教師が何
 やら同学年の生徒が先日自殺した、その生徒の名を借りた悪戯が横行している、と注
 意を呼びかけていたが、フェイトは上の空で聞き流していた。
 すずかとアリサから放課後の遊戯に誘われたフェイトだったが、何かと理由をつけて
 辞退した。彼女達二人も、なのはとはやてのいない日々に思い沈んでいるフェイトを
 慮ってはいるのだが、強いて彼女の心の煩いに踏み込めない空気があった。
 茫漠とした気分の儘で、フェイトは帰宅した。義母は家を空けていた。留守を任され
 ていたアルフへは一応の愛想を見せ、吸い寄せられるような足取りで個室へと向かう。
 重々しい溜め息を吐いた傍で、彼女の携帯電話が着信音を奏でた。咄嗟に喜色を浮か
 べたフェイトは、鞄に仕舞ってあった携帯電話を取り出して嬉々と本体を開く。
 少女の顔に落胆と怪訝の色がよぎる。送信主は見知らぬアドレスだった。不気味な気
 持ちになったフェイトだったが、少しの間を置いて意を決して本文を開いた。

 こんにちわハラオウンさん。
 私、四方田千砂。
 ハラオウンさんも、私の事、名前だけは知ってるよね──。

 フェイトは送られてきた電子書簡の本文を読んだ瞬間、朝の教師の連絡を一気に思い出した。
 携帯電話を手にした状態で硬直し、凝然と息を呑む。窓の向こうから聞こえてくる自動
 車の排気音が、やけに遠くからのように感じられた。

<続>
210名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 12:55:45 ID:xQdflOai
ちょwww
lainかよwwwww
211名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:05:12 ID:uN2LZPuQ
なんだかいろんなクロスSSがあちこちのスレに投下されまくってるな
212名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:11:37 ID:AtGsgvpx
なのは関連だったらここに投下してほしいな、あちこち見て回るのは正直メンドイ
213名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:20:03 ID:MicFxpUd
クロス書いてみようと思ったが、どうみても原作の展開をほぼなぞる羽目になるので止めた。
というか異世界ものという点は仕事やら何やらでカバーできるかと思ったけどロストロギアを置く理由がねえやorz

某有名SRPGとのリンクなんて考えた時点でどうかしてるな俺。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:20:17 ID:5XvZ5nf2
まあ、ここは人口密度高いからな〜
215リリカル犬狼伝説:2007/07/09(月) 19:26:13 ID:TsXzujhC
lainキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

俺の人生を狂わせた元凶たる魔性の作品!
あと中の人がレインの中の人はシグナムw
絡めて欲しいぜ

当時はまだパソコン通信やニフティとかの時代だったんだよな〜

グリッドマンといい、10年早すぎた作品だったと思います。

216名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 20:04:41 ID:Or+lDYc9
ここ以外にもなのはクロスが投下されているところがあるのか。
捜してみよう。
217魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/09(月) 20:26:47 ID:b76osCol
リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY 氏
ジョジョクロス『愚者の書』 氏
白き異界の魔王 氏
リリカルなのはStS×覚悟のススメ 氏
リリカルlain 氏
GJです。
みんなクオリティ高いな…。
俺もなんとか書き上げたんであと五分くらいしたら投下します。

218魔法少女リリカルスクリーム十五話:2007/07/09(月) 20:38:19 ID:b76osCol
「連中は貯蔵タンクを例の無機物操作マシンでコントロールして運び出そうとしているみたい!みんな!阻止して!」
「そのタンクには何が入っているんだ?」
おっとり刀で駆けつけようとしていたのは
シグナム、ヴィータ・ザフィーラ・の三人もとい二人と一匹とクロノ、
なのは、フェイト・アルフである。
「えっと……え?これって…?。………。」
「どうしたエイミィ!まさか爆発物か何かなのか?」
「分析よるとあのタンクの中身は…その…ドリンク剤、みたい…。」
「は…?」
デストロンが何かが貯蔵されたタンクを強奪しようとしているという報告を聞いて
緊張感を走らせていた彼らだったがデストロンが狙っている物が何だか知れた瞬間
場は一気にしらけた。
「…ドリンク剤ってあのコンビニに売っている奴か?」
「…そんなもの盗んで何する気なんだ奴らは?」
「さあ…?」
「…目的はさておいて彼らを野放しにしておく訳にはいきません。」
「そういう訳だ。行くぞみんな。」
リンディに促され、クロノ達はアースラから出撃した。
「ほらほらさっさと中へ入るんだ。それにしてもこいつ触手がウネウネしていて気色悪いぞ。」
薬品貯蔵工場脇の工場と海鳴市中心部を結ぶ貨物路線の引込み線では蒸気機関車とスペースシャトルに
変形するトリプルチェンジャー・アストロトレインがぼやきながらガイスターロボ化した貯蔵タンクを
積み込もうとしていた。
「おっ…あれは何だ?」
「まさか!?あの人間どもだ!」
「噂をすれば影ってか。冗談じゃねえや!何してる!撃て!」
スタースクリームに言われるがままについてきて積み込み作業に従事していた
ダージ・スラスト・ラムジェットが口々に叫んだ。
「とりあえずタンクとアストロトレインを守るんだ!」
その影の正体が何か悟ったガイルダート達も口々に叫んで次々と各々の武器を影に
叩き込んでいったが…。
「そこだ!…。」
「糞!上の奴はおとりか!」
上空を飛行していたなのは達をおとりにシグナムとフェイトが足元からガイルダート達を斬りつけた。
「コイツちょろちょろと!」
ガイルダートが右腕に装着したサンダーホーンを乱射し
「野郎…これでも喰らいやがレェェ!」
スリングが一抱えはあろうかという樹木を引っこ抜いて無茶苦茶に振り回し始めた。
「こいつ一体何を考えてるんだ!そんなもの聞くと思うのか!」
スリングはフルスイングをかわされて派手につんのめった。
「ヴィータ!こいつらの相手は私とテスタロッサが引き受ける!お前は行け!
そしてこいつらの仲間をおさえろ!」
「解った!シグナム。こんな奴らさっさとぶっ飛ばしてはやてのご飯食べに戻ろうぜ!」
「…ああ、そうだな。」
シグナムは今日の夕飯担当がその腕に定評のあるはやてではなくまだ精進の途上にあるシャマルだ
ということを思い出しつつもあえて口には出さずヴィータを見送った。
「速度で俺達に勝てるもんか!ついてきてみなよ虫けら野郎!」
「ダメだ…まるで捕捉できない…。」
地上でガイルダート達が四苦八苦しているさなかジェットロンの三人と
スタースクリームは高速機動でクロノとなのはを翻弄していた。
219魔法少女リリカルスクリーム十五話:2007/07/09(月) 20:43:43 ID:b76osCol
空力を無視して時速数百キロのスピードで急旋回を繰り返すジェットロンはスピードでは
なのは達を上回っていたしぶつかられたりすればバリアジャケットを装着していたと
しても下手をすれば即死である。
「全然大したことねーじゃねーかこいつら!」
「おい、迂闊にスピードを緩めるな!」
「アクセルシューター!」
しかし、ラムジェットが油断して一瞬スピードを緩めた隙になのはのアクセルシューターが
連続で命中した。
「だからいわないこっちゃねえ!」
煙を吹きながらラムジェットが墜落していく。
しかしその頃…海鳴より少し離れた京葉工業地域の石油コンビナートでは…
「おらおらおら〜!さっさと作れよぉ〜!」
「仕事仕事ォ!ごっつんこ!」
「なんでミーがこんな力仕事やらなきゃならないザンスカーッ!こんな仕事あのデカブツどもにやらせれば…。」
「そりゃ俺らのことか?てめぇいい度胸してるな。」
インフェルノとスコルポス、そしてプテラノドンに変形するトランスフォーマー・テラザウラーや
ネオコンバットロンのキャノントレーラーに変形するトランスフォーマー・ドルレイラー達が
忙しく駆け回り、桃色の四角い長方体…トランスフォーマーの力の源、エネルゴンキューブを作成している。
「ブラックコンボイよりギガトロン…もといスーパースタースクリーム様。
エネルゴンキューブの作成は順調に進んでおります。」
「そうか…それは結構だが。」
「何でありましょうか?」
「二度とその呼び間違いはするんじゃない!」
スコルポス達を指揮してエネルゴンキューブの確保に向かっていたブラックコンボイの
わざとらしい呼び間違いにスーパースタースクリームが声を荒げた。
実はガイスターズの作戦はおとりに過ぎず、彼らこそがスーパースタースクリームにとっては
本命だったのだ。
「…申し訳ありません。以後気をつけます。」
「つくづくいけ好かない野郎だな。」
M1戦車に変形するトランスフォーマー・ダンガーがブラックコンボイに近寄って耳打ちした。
「まあな…。だがこの世界に来たのは我らにとっては好都合。この生活も長くは続かんさ…。」
「…オラオラ…。」
そんな二人やり取りを盗み聞きしているものが居た。
スコルポスである。その頃…ガイスターズの「海将」サンダーガイストとヴィータ・ザフィーラ・アルフが
対峙していた。
「お前がボスか?…」
「あ〜〜〜の〜〜ね〜〜…。おで達の〜〜〜ね〜…」
ヴィータの問いかけにサンダーガイストが非常に間延びした声で答えた。
「………こいつ喋るののろいな…。あー士気がなえる…。」
「…………ボスは〜〜〜ね。」
「これは最後まで聞いていたららちがあかんぞ。」
「こんなボケ恐竜ロボットぶったおしてフェイトの所に戻ろうよ。」
思わず呟くヴィータ十秒ほどおいてから再び間延びした声で喋る
サンダーガイストに業を煮やしてアルフとザフィーラが言った。すると…
「おい、お前…今なんて言った?」
「ボケって言ったんだよ。文句あるのかよ?」
「何だこいつ…?急に黙っちまったぞ。」
急に俯いて沈黙を守り始めたサンダーガイストにヴィータが訝しげに言った瞬間
「おでは…おでは…おではボケじゃねぇえええええええええ!」
サンダーガイストのボディを覆っていた装甲板が脛といわず肘といわず胸といわず全て吹き飛んで
物々しい小型ミサイルがぎっしりと詰まったランチャーが現れた!
220魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/09(月) 20:47:23 ID:b76osCol
今日はここまでで。
海鳴市の場所はとらハの台詞や描写から推定した関東北部説を採用。
221リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/09(月) 20:54:00 ID:2g9ox5kC
多数のGJ作品に全俺が(ry

>>愚者の書氏
ツンデレイギーかっこいい…
さて、このバトル、面白いことになりそうですね…

>>白き異界の魔王氏
さっそく魔王クラスが…!
ライトニングの面々はどうやって相手にするつもりなんでしょうか…

>>リリカルなのはStS×覚悟のススメ氏
戦術鬼の変態ぶりに盛大に吹い(ry
原作でも戦術鬼はド三下だったんですし、次回あたりで徹底的にボコられると予想…

>>リリカル・パニック氏
平和ですね…こう平和だと、闇の書の存在忘れそうに…あれ?闇の書って何でしたっけ?
別の可能性となると…ミスリルやアマルガムにでも気付いたんでしょうかね?

>>リリカルlain氏
当時見てなくて盛大に後悔したので、このクロスは嬉しいことです…
この後令音みたいにフェイトの別人格でも出るんでしょうか?

>>リリカルスクリーム氏
ちょ、サンダーガイスト…なんて物騒な…
…で、ブラックコンボイとダンガー…叛乱でも企んでるんでしょうか?
(まただ、またわたしは逃げてる。偉そうなことばかり言ってて………)
「……よし、レリックは無事回収したわ」
「…………」
「ちょっとスバル聞いてんの?」
「あ、ごめん……車両のコントロールを今から取り戻すってリイン曹長が」

過去のことを思い出し巧から迷惑と言われ意気消沈していたスバルはティアナと合流して車両内を進む
合流した時はティアナから何かあったのかと聞かれたが精一杯笑顔を取り繕ってごまかした。
ティアナは何か言いたそうだったが今はレリック回収の任務が優先だったのでそれに専念。
回収を無事に終了しこれで任務は終了かと思われたが……入った通信が状況を再び変える

「……あ、ティア! エリオとキャロが苦戦してるから援護に向かえって!」
「こっちにも指示が入った……相手は新型らしいわ!」
「新型……もしかしてさっきの!?」


新型ガジェットと交戦していた巧のことを思いだし7両目から飛び出し奥の8両目へと向かうスバル
ティアナも急いでスバルの後を追おうとするがマッハキャリバーのスピードには追いつけず一瞬遅れる
破壊されていた天井から車両の外へと飛び出すがそこで2人が見たのは……
2人が驚愕するほどの巨大な竜を使役しているキャロ・ル・ルシエとエリオ・モンディアル
しかしその外見に見覚えがある2人はすぐさま竜の正体に心当たる

「あ、あの竜ってひょっとして……フリード!?」
「まさか……あれがチビ竜の本当の姿だっていうの……?」

普段はキャロの傍に常にいるはずの小さな竜がいないこと、そして外見がそっくりなことからもわかる
肩に乗っかるほどの大きさしかなかった竜が子供とはいえ人間を2人も乗せていることにまた驚く
唖然としているティアナとは違いスバルはただ純粋にその姿に感心していた。
『かっこいい』と、そう口にしようとした瞬間背後で風が吹いた。

「があぁっ!! ぐはっ、が………あぁ!!」
「え……あっ!!」

風の発生源はT型のガジェット編隊に防御を削り取られ、大型の腕に弾き飛ばされた乾巧だった。
「くそ……あいつら、本当に……ぐっ、鬱陶しいな……!」

乾巧の惨状は先ほどスバルが見たときよりも酷く惨たらしい。
身体の大半を血で濡らしそれでも立ちあがろうとする巧の姿に再び恐怖が走る。
遥か遠距離から放たれてくるガジェットT型の砲撃が迫る

「……マッハキャリバー! お願い!」
“プロテクション”

しかし今度は先ほどとは違う、スバルは巧の前に出て右腕のリボルバーナックルを突き出す
回転したリボルバーナックルから魔力が吹き出しT型ガジェットの砲撃をすべて防いた。

「ちょっと!? ……クロスミラージュ!」
“ヴァリアブルバレット”

ティアナもスバルの背後に回って砲撃を避け複数の魔力弾を直接命中させようとする。
片腕に握った銃型のクロスミラージュが魔力弾を放ち縦一列にならんだガジェットを貫通し破壊した
一度砲撃が止みガジェットが下がったことを確認したスバルは防御魔法を解除して巧に近づく。

「大丈夫!? しっかりして………え?」
「ぎゃあぎゃあわめくな……これぐらいなんでもねえよ」

地面に血の水溜まりを作れるほどの出血をしている巧はなおも立ち上がって戦う。
その光景を見ていたティアナは先ほどのフリードを見た時よりも強い驚愕……というより恐れていた
巧が地面に叩きつけられた場所ほぼすべてに血痕がついているという信じがたい光景

「……まさか君は、わたしを逃がすためにあんなこと」
「さあな、さてと……やるか」
「ダメだよ! 酷い出血なのに……」
「魔力変換ってやつで血は増やしてる……から、大丈夫だ」

巧の出血量を考えるととっくに死んでいる状態のはずだった、それは素人目でもわかる。
しかもスバルとティアナは災害救助の現場を2年間も経験したことから判断していた。
だが信じられないのはそれでいて未だ目は死んでいない、むしろまだ戦意が上昇していること
この怪我ではいつまで持つかわからない……魔力変換も魔力がなければ意味は無いのだ
見るに耐えかねたにスバルは通信機能でスターズ分隊長、高町なのはに救援を求めようとする
224ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/09(月) 21:12:57 ID:GNZy8fBU
>覚悟氏
魔法少女を嘲笑うなど不可能であった。
これはなんという覚悟完了のはやてw
原作トラウマモノの敵を相手にして、胸すわって進むなり。出来ておる喃…。
当時の、まだ悪を倒す事に命を賭ける覚悟に対して、生きる事を重要に論じるヴィータが素敵カッコよかったです。
締めも完璧。もうあれだけで敵に死亡フラグ立ったね。

どちらを見ても良作ばかり。
なのに、クロス元ネタ知らないばかりに突っ込んだコメントを言えない俺は天国で切腹。
これを機に、いろいろ見てみますかw
「ぐっ……よせ、やめろ!!」
それを止めたのは怪我人であるはずの巧、まるで威嚇するような声だった。

「やめろ……あいつらは呼ぶんじゃねえ……!」
「何言ってるの! その怪我じゃ」
「いいから呼ぶな!!」
「っ!?」
「あんな奴に助けられてたまるか……ぐっ!」

嫌悪感どころか憎悪とも取れるような感情を剥き出しにしてまで止める巧に気圧されて
その手を引っ込めてしまうスバル。再び恐怖に顔を歪めたスバルを見て一言だけ謝罪を口にした。

「……おまえに言うことじゃなかったな、悪い」
「そんな……それじゃどうするの!? 一人であの数なんて……」
「そうだな……どうするか……」

巧の魔力はほとんど残っておらずもはや並の砲撃でも傷ついてしまうほどの防御力しかない
……他のガジェットを相手にしては大型までは倒せない、かといって大型を倒しても
動けなくなったその瞬間に他の連中に取り囲まれて終わってしまう……
つい先ほど『いられても迷惑だ』と口にしてしまったがもうこれしか方法がない


「……おい青髪、おまえの必殺技であいつらを全部潰せるか?」

他人を頼りたくはなかったがもうこれしか手段はない、そう思った巧は再びスバルに聞いた
顔が普通に戻っていくスバルは自信がなさそうな顔をしたので少々言葉を付け加える

「小さいのだけでいい、どうだ?」
「たぶん、大丈夫……でも大きいのまでは自信がない」
「充分だ」
「ちょっと待って、スバルのディバインバスターは前後の隙が大き過ぎるわ」

体力を消費しないためになるべく少ない言葉で伝えようとした巧。
スバルは頷こうとしたがそのやりとりにティアナが割り込んだ。
ディバインバスターの威力はティアナも知っているが放つまでの時間がやや長い
現にティアナも試験の時は放たれるまでにフェイクシルエットを魔力の限界寸前まで使用していたのだ。

「ねえ……あんた、いったいなに考えてるの?」
「……要はあいつらを釘付けにしてりゃいいんだろうが」

顔を傾げる2人に向かって巧は少々面倒くさがりながらの計画を告げたが2人からは即座に反対された。
「なにバカなこと言ってんの!? あんた、あの中に突っ込んで時間を稼ぐだなんて……!」
「しかもそこからわたしのディバインバスターを避けるって……絶対無理だよ!!」
「……これ以外になにか考えがあるのかよ」
「君の負担が大き過ぎる! もし失敗してこれ以上怪我したら、本当に死んじゃうかもしれないんだよ!?」

スバルの『死』という言葉に敏感に反応するティアナとまるで今知ったとでも言うような表情をする巧
巧は元から死ぬつもりなど無かったが普通に過ごすはずだった人生を失い
いつのまにか自分の生死に有り得ないほど鈍感になってしまったが故の反応が先となってしまう。

「ああ、そうかもな」
「そうかもな、って……!」
「まぁその時はその時で諦めるさ」
「―――っ!!」

正直に口にした瞬間吹き飛ばされる巧。敵の砲撃ではない……原因はすぐにわかった
スバルのリボルバーナックルで右頬を殴られ再び頬から出血、もしかしたら骨も折れたかもしれない
しかし全身が痛すぎて巧はもうどこが痛いのかすらわからなくなっているため
吹き飛ばされたという事実しかわからなかったがそれでもスバルを睨みつけようとするが……

「なっ……おまえ、いきなり何するんだ」
「バカなこと言わないでよっ!!」

両肩を鷲掴みにされ大声を上げたスバルの表情に巧は完全に虚を付かれていた
何か言い返そうとするがその迫力に口にしようした言葉はすぐに霧散してしまう

「諦めるなんて、そんな悲しいことは絶対に言っちゃいけない……! 死んじゃったら終わりなんだよ!?」
「別に……そんなことはわかってるよ」
「わかってない! 君は絶対にわかってないよ!!」
「スバル……あんた、やっぱりまだ……」

幼いころの母との死別、受け継いだ右腕のリボルバーナックルとシューティングアーツ。
相棒であるティアナ・ランスターが執務官を目指す理由。
2年間の災害救助活動、そして四年前に自分が魔導師を目指すきっかけとなった事件……
そのすべてに幾人の人の死があったことを知るスバルは巧の反応と発言を認めるわけにはいかなかった
簡単に自分の命を放棄するような言葉を絶対に許すわけにはいかなかったのだ。

(やっぱりまだ引き摺ってたのね……お母さんのこと)

ティアナはそんなスバルの気持ちを良く知っているため何も言えなかったが
そういう事情を何も知らなかった巧でさえも何も口にできなかった。
スバルが剥き出しにした感情に完全に面食らっていたのだ、目から流れる粒のような雫に……
「自分の命を軽く扱うなんて、そんなのダメだよ……!」
「まさかおまえ……泣いてくれてるのか? 俺なんかのために……」
「……なんか、じゃない。絶対『なんか』じゃない」
「相変わらず頑固なんだから……あんたの負けよ、こうなったスバルはあたしでも止められないから」

ティアナの言葉が耳に入らない、巧の繊細な心が涙を流して訴えるスバルの声と気持ちで揺れている。
自分の命を軽く扱っている……そうかもしれない。生きてあの場所に帰るとは誓っていた。
だが心の何処かで『ここで死ねたら楽になる』と考えていたのかもしれない
もしかしたらあの場所はもう自分のいるべき場所じゃなくなってるのかもしれないと。
素直に謝ろうとはしたのだがすぐ別のことに気付いてしまった巧が少し慌てる。

「悪かった……ごめん。わかったからもう離れてくれ。」
「……どうして?」
「いや、ちょっと……あの、近いんだけど」
「えっ? 近いって……わぁっ!! ご、ごめ……きゃっ!」

急に両肩から手を離して後ろにさがろうとするがつい滑って尻餅をつくスバルを見て巧は思わず苦笑。
後ろで見ていたティアナも笑いそうになるがガジェットが再び動き出したのを察知して真面目な顔に戻る
そしてスバルも巧も再び戦闘態勢に入る、巧の体力も通常行動には問題無い程度には回復していた
しかし先ほどの作戦が結果的に2人から却下されたことでまた振りだしに戻っている。


「……で、結局どうするんだ? どうやってあいつらを倒す気なんだよ?」
「あたしに考えがあるわ。……とはいっても基本はあんたの作戦をそのまま使うんだけど」
「ティア! それじゃこの人が」
「話は最後まで聞く! あんたは敵陣に突っ込んだらすぐに飛んで」
「? わかった」
「そしてスバルはすぐにディバインバスターを撃って」
「え!? でも避けられるんじゃ……」
「こいつが飛ぶことで一瞬敵の目はそっちに行くわ、それが狙い目」
「……じゃあ撃ち漏らした敵はどうすんだ?」
「あたしが全部撃ち落とす、レリックを持ってて動けないからそれくらいしかできないけど……」
「ううん、充分だよティア! やっぱり頼りになるよ、流石だね!」

ティアナの作戦に満足したスバルは嬉しそうに頷きまた巧もそれに賛同する
そして2人は巧を見て一番の疑問点を口にしたがそれは

「あんたはあの新型……やれるの? そのボロボロの身体で」
「ああ、もちろんだ」
「………」

躊躇いも無く口にしたその言葉に呆れながらも、どこか頼もしいものを感じる。話は決まった
スバルが右腕のリボルバーナックルを振り翳してカートリッジをロードすると同時に
ティアナも持っていたレリックを地面に降ろしてクロスミラージュのカートリッジをロード。
周囲にスフィアが生成されるのを見て2人の準備が整ったことを確認した巧は
残りの魔力の一部をかき集めて右手の中にブラッドスフィアを生成する。

"Faiz Pointer READY"
〔え? スフィアが……物質になった?〕
〔……また変な魔法ね〕

多少の違いはあるとはいえ紛れも無く幾度と無く使用したポインティングマーカーデバイス
高性能なデジタルトーチライトとしての機能も備えたファイズポインターに変形させた。
エナジーホルスターを再現したバリアジャケットの右足部分にセットしたそれの扱いには慣れている
"Faiz Pointer Exceed Charge"
巧は今残っている自分の魔力を振り絞りそのほぼ全てを両足に集中する。
一際強く輝いた真紅の光がバリアジャケットの赤いラインを伝いファイズポインターに装填された。

「……じゃあ俺は行く、後は頼むぜ?」
「任されたけど……気をつけてね?」
「ちゃんとやりなさいよ!?」

ティアナとスバルが自分を心配するかのような問いかけをする、振り上げた手首が巧の返答だった。
魔力を溜め込んだファイズポインターが赤く光り輝いているのが2人の目に止まった。
すべての準備が完了したと同時に再び動き始める前にガジェットに向かって巧は突撃する
それに反応したガジェットから再度砲撃が放たれるが今の彼には多少の痛みなど些細なことだった。
車両を踏み越え、砲撃に耐えながら奥にいる大型ガジェットに少しでも近づくために走り続ける。

浴びせられる攻撃のせいで先ほど傷ついた頬や腕からまた血が溢れ出してくる。
しかし巧はそれすらも我慢して攻撃を受け続け突撃を続ける。
自分が提案した無茶な作戦を受け入れてくれた2人の少女に応えなくてはならないから

『生きなきゃダメなんだよ、わたしたちは……生きてなきゃだめなんだよ』

それは自分の言葉のせいで泣かせてしまった青髪の少女への、せめてもの償いの意味もあった。
〔スバル! あいつが飛んだのを確認……今!!〕
「OK……一撃、必倒!! ディバイン……バスタァァァァーーーー!!!!」

スバルが生成した青い魔力スフィアに自ら打ち込んだ右拳のリボルバーナックルの魔力が融合する。
2つの魔法力が組み合わされ放たれた魔力の奔流が巧の突然の行動に注意をひかれた。
大勢のT型ガジェットを飲み込んていく……全機には命中せず、だがスバルはすぐさま状況を確認。

〔ティア! 左側に2つ、右に3つ……いける!?〕
「あんたほどじゃないけどよく見えてるわ! クロス・ファイヤァァァ……シューーートッ!!」

周囲に生成した魔力スフィアが誘導操作によって撃ち漏らしたガジェットに向かって放たれる。
やや遠距離なので不安もあったが本番に強いティアナはここでも持ち前の勝負強さを発揮。
一撃も外すことなくすべてのガジェットのAMFごとボディを貫通し撃破していった。

「これであとはあの大型だけ……!」
「……見てティア、あれ!」

2人は空を見上げる、飛んでいた。重傷を負っているはずなのに高く飛んでいる。
大型ガジェットが3体積み上げられていようと飛び越えそうなほどに
空中で回転して足を伸ばすのが見えた。放たれるのは巧の魔力が変換された真紅の光の弾。
光弾は大型ガジェットが発動させたAMFすら易々と無効化して直撃。
直撃した光が広がり円錐の形状となって固定されガジェットの身動きを完全に固める。

「梃子摺らせやがって……こいつをぉ、食らえぇぇぇぇぇぇっ!!!」

巧はそのポイント弾に吸い込まれるかのように右足のみを伸ばしてそれに飛び込んだ。
棒立ちの大型ガジェットに巧の蹴りと一体化したかのように突き刺さる赤い円錐状の光が輝きを増す。
その光はすべてガジェットに吸い込まれ機械の体を瞬時に削り取り円型の風穴を開ける。

「嘘……! ホントに一撃!?」
「まさか……!」

最後にスバルとティアナが見たのは新型ガジェットが機能を停止して爆発を起こしたこと。
その一撃――クリムゾンスマッシュが直撃した瞬間浮かび上がるように刻まれた"φ"の紋章。
そして残ったすべての力を使い果たしたかのように膝を付いている乾巧だけだった。

「やった、か……これでやっと、休める……」
全力を絞って真紅の一撃を放った彼のバリアジャケットが解除され、車両の上に倒れ伏す。
身体を支えようとしてもすでに腕すら満足に動かせなくなっていた巧は顔を打ちつけてしまう。

(……くそっ、あいつに殴られたのが今ごろ痛くなってきやがった)
自分が心から願っていたはずのあの場所でのなんでもない光景は、浮かび上がってこない。
意識が消える寸前に思い起こしたのは目の前で必死に叫んでいたあの悲痛な表情だけ。

身体のすべてが痛すぎて、もう何も感じなくなっていたはずなのに
なぜかスバルに殴られた頬の痛みだけが……その意味を考える前に巧の意識は完全に途絶えた。
230なのはStS+φ’s正伝:2007/07/09(月) 22:13:28 ID:OOwSaVFK
投下完遂……もう原作なんて完全に無視しちゃいました、あはははははは!!
……ごめんなさいごめんなさいスバルさんの影の薄さに少しだけ苛々してたんです
「星と雷」でスターズはレリック回収までに何やってたんだというのが気になって
書き始めたんですが……気が付いたらこんなことになってしまってました

……というわけで生身でのクリムゾンスマッシュが見事に決まりました
重傷負ってる身でも新型を倒せましたが2人のサポートがなければ決まらなかったでしょう
毎度毎度纏めてですみませんが皆さんGJ!
知らない作品も多いですがそれでも楽しませてもらっています

魔力も魂も尽き果ててついには倒れてしまった巧のこれからを考えつつここまでです
しかしオートバジンとかサイドバッシャーも質量兵器に入りそうだから作れそうにない!
……このような状況でどうやって専用バイクを出現させるかを今から考えます
231名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:19:01 ID:5tuyegx+
GJ!だー!
クリスマ来たーーー!空気の薄かったスバルが活躍しているっ!そしてタックン(´;ω;`)
ただここでガジェットに苦戦していて巧が後半のバトルについていけるか気になる。
バジンたんやバッシャー、スライガーが出れないと、なおさらアクセル&ブラスターが要りそう。
ファイズサウンダーも登場してほすい。
232リリカル・パニック:2007/07/09(月) 22:22:37 ID:ZbNSlaoR
GJです
むう、しかしなんと言うかっこよさ
クロスするんだから原作は多少無視してもいいのでは?
233リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/09(月) 22:22:41 ID:2g9ox5kC
どうも俺はなのはStS+φ’s正伝氏のリアルタイム投下に縁があるようです。GJです
ついにクリムゾンスマッシュキタァァ!こんなズタボロの体で撃つとは…巧の精神力凄…
ファイズ特有の素晴らしき連携はここでも健在のようですね…
しかし専用バイクが出せない…となると…どうしましょう?
234名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:26:18 ID:BA8FxGL1
>>195
GJ!!ついにミットチルダに奴が・・・次回も楽しみにしてます。
>>230
GJ!!
面白かったです。
しかし、ウルフオルフェノクにはならなかったか・・・
なかなかのピンチなのでなるかなぁと思ったのですが焦らし上手ですな。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:30:59 ID:01drbCZ5
なのは×美少女戦麗舞パンシャーヌを考えてみた

・・・がどう頑張ってもなのは側が踏み台(つーか浦沢ワールドの虜)になってしまうので断念
236名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:32:41 ID:Or+lDYc9
それはなのはさんが10万円で怪人になったりするんだろうか
237名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:41:11 ID:4Wdw6mtP
>正伝さん
前々から思ってたけどさ、もしかしてファイズ正伝ってあの伝説の「異形の花々」のことか?
ありゃすごいよなぁ。
雅人が真理を…
鶴と啓太郎が…
そして三体のカイザの鶴嬲り殺しと終盤のグチョグチョ雅人…

は!?まさかこれからの展開によってはたっくんがシャッハやカリムと!?
楽しみだ…
238230:2007/07/10(火) 01:13:54 ID:WPMikcdl
正伝
GJ,クリムゾンktkr!

さて、これより枯葉剤散布に入ります
239名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 01:17:25 ID:WPMikcdl
なのは「ティアナも食堂大盛半分位平らげるようになってきたね・・・おいしい?」
ティアナ「ふぁい」
スバル「順調に化け物への道を歩んでるとも言える・・・」
エリオ「でも、訓練もどんどん強くなってますし、血色も良くなりましたよね」
ティアナ「これも冥王八卦集になったおかげですかね」
なのは「そうだね」

シグナム「買い物行っただけなのに・・・」

?????「いた、目標のデバイスも確認・・・」
???????「それでは頼むよ、くれぐれも慎重に・・・」
?????「ん」
???「行くか?」
?????「ん」

ティアナ「・・・クロスファイアーも連発できるようになったし、ダガーモードの戦闘も慣れてきた・・・このまま行けば魔力もUP・・・

筋力もUPしちゃうよね・・・皆がこう言うんだ、マッスルティアナ、マッスルティアナ、筋肉万歳お前はThe・ガッツ・・・あれ?」

ルーテシア「・・・」
ゼスト「ここか」

ティアナ「な、なんと怪しい連中・・・」
ゼスト「すまない、ここの人間か?高町なのはという人物を探しているんだが」
ティアナ「し、知ってます・・・」
ゼスト「何処にいる?」
ティアナ「それを知りたければ・・・この風のランスターを倒す事だ!」

エリオ「あれ、ティアナさん隊舎の裏で訓練かな・・・?って、あれはいつぞや(七話)の二人組!?」

ゼスト「いや、あまり事を荒立てたくは・・・」
ティアナ「このティアナ・ランスター仲間を売るような真似をすると思うの!?」
ルーテシア「ノリノリ・・・説得無理かも・・・」
ゼスト「仕方ない、自力で探・・・」
ティアナ「甘いわね・・・貴方達は私の真の力を知らない・・・」
ルーテシア「逃がしてくれない・・・何で?」
ゼスト「わからん」
ティアナ「これを見よ!!」

ネオ・ティアナスペシャル強い魔力を構築する新

エリオ「!!・・・お兄さんに会いに行く時のクヌソだ・・・」

ゼスト「それは・・・何だ?」
ティアナ「これは以前のティアナスペシャルを数々の失敗の上に改良し・・・ついに昨日完成した魔法のクヌソ!!フガ・・・フガ・・・ガフ

ッゲフッ・・・ハァァァァァ・・・


新!!ティーダ兄さあああああああああああああん!!!!!」


エリオ「やっぱり変わってない・・・」


ゼスト「おい、だ・・・大丈夫か?」
ルーテシア「ちょっと見てる・・・面白そう・・・」

240名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 01:19:51 ID:WPMikcdl

エリオ「仕方ない・・・こういう時はやっぱりなのはさんかフェイトさんを!」
なのは「あら」
シグナム「どうした?」
フェイト「何かあったの?」
エリオ「あ・・・た、大変なんです!ティアナさんが!!」

ティアナ「ふふ〜ん、とうとう見つけたわよぉぉ〜偽ランスターめぇぇぇ・・・」
ゼスト「こりゃ駄目だ、完全にへべってる・・・」
ルーテシア「もう行く」
ゼスト「そうか、後で人を呼んでおこう・・・目が危ない」
シグナム「ティアナ!」
なのは「ティアナ!」
ティアナ「はふ〜ん、SU☆GA☆SU☆GA☆SI☆I!」
なのは「ってなんだぁ・・・いつものアレだよエリオ」
フェイト「・・・むしろ介抱してくれようとしたんじゃない?」
なのは「すみません、うちの人間がご迷惑をおかけして・・・」

ルーテシア「ガリュー、お願い」

なのは「ハッ・・・これはバインド!?」
シグナム「は、速い!!」
ゼスト「成程・・・高町なのは・・・だな?」
なのは「貴方達は・・・?」
ゼスト「そのデバイスをよこせば何も危害を加えん・・・おとなしく・・・」
なのは「断る!これは私にとって・・・数少ない原作の名残!!」

シグナム「原作?」
エリオ「原作?」
フェイト「クロノもたまに言ってるよ・・・原作・・・」


クロノ「懐かしいなぁ・・・おもちゃ箱・・・」


ゼスト「・・・よくわからないが・・・連行させて・・・ってぇぇ!!」
ルーテシア「!!」

ゼスト「バインドがいつの間にか変態仮面の正装にぃぃーー!!」

なのは「ディバインバスターのバリエーション・・・」
ゼスト「くっ、魔法防壁・・・!間に合うか・・・?」
なのは「と見せかけてエクセリオン・チャージ(体当たり)!!」
ゼスト「どわああああ!!!」
ルーテシア「ゼスト・・・ごめん・・・また後で」
シグナム「おっと、貴様の相手はこの私だ・・・別に少女の方が確保が簡単だとかそんなことは考えてはいないぞ・・・本当なら私の方が

あの騎士と手合わせ願いたかったが、主役には華を持たせるのもベルカの騎士としての寛容の精神と」
エリオ「逃げましたよ?」
シグナム「・・・え・・・?」
なのは「ティアナ大丈夫?」
ティアナ「あれ・・・私・・・兄さんは、あの連中は?」
フェイト「うん、一人は 『シグナムが』 逃がしたけど、もう一人は気絶させた・・・」
シグナム「ウフ、ウフフ・・・いいんだ、私はそんなもんだぁ・・・」
エリオ「何者でしょうか?」
なのは「それは後で聞く事にして・・・今はともかく」

なのは「額に『麻婆』・・・だね」

エリオ「神父・・・ですか」
241名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 01:21:48 ID:WPMikcdl
以上デゲス

しかし、『マサルさん』と『ジョジョ五部』ってどうして正反対のベクトルを持つ作品のクロスをするんだ自分
ジョジョ五部は最初の辺りがもう少しで出来そうです
242名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 01:26:59 ID:IJ5w7ari
GJ!!
ルー子達が思いのほか冷静で、起動六課の異様さが滲み出てて面白かったです。
243リリカル・パニック:2007/07/10(火) 01:27:28 ID:2Lmx8MW7
GJ
>断る!これは私にとって・・・数少ない原作の名残!!
原作って、いっちゃだめえええw
244リリカル龍騎@携帯:2007/07/10(火) 07:29:21 ID:NLo+LFOa
GJです
シグナムがどんどんこういう役回りが似合うようになってきたような・・・
なのはさん原作ってそれNGワード!それ言っちゃらめぇぇぇぇぇ(ry
245リリカルlain 2a:2007/07/10(火) 09:17:49 ID:dBNrXYPB
 此処には、神様がいるの──。
 自ら命を絶った少女は、フェイトにそう告げた。悪戯だと割り切り、フェイトは携帯
電話を放り投げた。制服のままで蒲団の中に潜り込み、外界から自己の総てを遮断する。
俄かに身体が痙攣を帯びてきた。
 再び携帯電話が無機質な着信音を鳴らす。フェイトは細く悲鳴を漏らして一瞬身体を
硬直させ、今以上に自閉するように強く瞼を閉じた。
 着信音は、まるでフェイトを夢想の彼方へと引き摺り込むように鳴り続けていた。

 嘔吐を催しそうな程の照明の下で、少女は前方の相手を突き飛ばした。胸を覆っただ
けの肌着にジャケットを羽織り、下はミニスカートという開放的な身形のその少女は、
左側の一房の挑発が特徴的だった。
「シグナム、出たぞ!」
 クラブ・サイベリアで張り込み捜査をしていたヴォルケンリッターは、目標の登場に
呼応して体勢を整える。屋外では保険としてシャマルが結界魔法を展開し、ザフィーラ
が傍に就いている。
 シグナムは紺色の背広姿に加えて後ろ髪を括り上げた何時もの風貌で、一悶着を終わ
らせた少女に向かって歩き出した。
 サイベリアは束の間動揺の波を発生させたが、しかしまた直ぐに扇情的な音楽を背景
に踊りや酒にと盛り上がっていった。
「岩倉玲音だな?」
 背の低い少女は、名を尋ねてきた長身の女性に警戒の視線を向けた。照明を除いても
刺激的な色彩の髪を持った、日本人離れした顔立ちの女だった。傍には赤い髪の少女が
立っている。
「だったら何だよ」
「我々と同行を願いたい。君を、神を騙る男から保護したいんだ」
 シグナムは努めて相手の感情を荒立たせないよう冷静な口調を心掛けたが、それは益
体も無かった。
「何だそりゃ。宗教の勧誘なら他に当たれッてんだ」
「待ってくれよ。少しだけ話を聴いてくれてもいいだろ」
 ヴィータが控え目な声色で少女の歩みを制止する。先日の不可解な現象を知り、彼女
は心成しか消極的になっていた。
「……るせぇんだよ! 此処は御前みてぇな糞餓鬼の来る所じゃねぇんだよ!」
 啖呵を切られ、反抗しようと歯を剥き出したヴィータをシグナムが宥める。
「近来、何かと取り沙汰されているワイヤードというインターネットサービスが、この
現実世界に反映されているという事例を、耳にした事は無いか?」
「はン?」
 威圧的な眼をヴィータからシグナムへ移し、少女は冷笑して取り合わなかった。
 彼女がこの享楽の舞台から立ち去るのを、シグナムは無言のままに見過ごした。
「シグナム、いいのか?」ザフィーラが確認する。
「あぁ……まだ時は満ちていない、といったところか」
246リリカルlain 2b:2007/07/10(火) 09:19:11 ID:dBNrXYPB
 二人の精神干渉に、シャマルの切羽詰った声が乱入する。シグナムとヴィータの顔が
厳しいものへと変容した。
「ナイツ! 此方に気付かれたわ!」
 屋内を担当していた二人も外へと駆け上がり、既に戦闘が開始されている繁華街上空
へと飛翔した。その中途で騎士甲冑を纏い、シャマルを包囲する数人の不審者へと攻撃
を仕掛けた。
 シグナムの急襲に遅れを取り、ゴーグルを装着して素顔を隠している中の一人が、刀
身の腹を痛打されて悶絶する。
 ヴィータも他方の敵へと肉迫し、致命傷を避けた一撃を繰り出した。元々一般人だっ
たと思われるゴーグルの部隊は、ヴォルケンリッターの反撃を受けて次々に倒されていく。
 ザフィーラの爪を背中に貰い、最後の一人が行動不能に陥った。
 四人の驚愕を誘ったのは、迎撃した敵の悉くがその瞬間に夢のように姿を霧散させた事だった。
「あの人達……」シャマルは困惑極まる声を零した。
「デウスの手先だな。恐らく、或るオンラインゲームからリアルワールドへと逆にメタ
ファライズさせたのだろう」
 シグナムはビルの上に降り立ち、夜風に甲冑の衣を棚引かせた。後ろでヴィータが不毛
な争いに倦んだように、グラーフアイゼンを肩に担ぐ。
「こっちが幾ら倒しても、向こうにとっちゃゲームでゲームオーバーしただけのようなもんか」
「このままでは鼬ごっこだ。若し、あの岩倉玲音が彼等の言うとおりの存在ならば、その
彼女の別人格がリアルワールドへ出現しているという状況は……」
 ザフィーラは獣の眼を鋭く細める。
「現実と架空が融合されてしまう……極めて高精度な電脳ネットワークの膨張と浸蝕によってな」
「そんなの絶対に認めねぇ! ふざけんなよ、デウスって野郎! あたし達の前に引っ張
り出して袋叩きにしてやる!」
 ヴィータは一連の事件の核心に潜む存在に、怒声で苛立ちをぶつける。
「リンディ提督にも報告しておいた方がいいのかもしれないな。最早、我々だけでは手に負
えん……一刻も早くデウスの下らん妄執を打ち砕かねば」
 シグナムは数年前の事件の際に多大な恩義を賜った人物を想起し、この海鳴市で着実に胎動
している悪意に対して毅然と剣の柄を握り締めた。

「じゃあさ、すずかとアリサも今晩一緒に行こうよ」
 瑞城ありすが、面倒見のいい顔で会話を取り締まっていく。
「でも、クラブなんてちょっと怖いです……」
「何言ってんのよ。あたし達だって中学生なんだから、そういう所に行くくらい普通じゃない」
 言いながらも、アリサも内心の緊張は隠せないでいた。級友の昨晩の体験談を聞き、今日
もそのクラブで夜の会合を開こうと提案したのは彼女でもあった。
247リリカルlain 2c:2007/07/10(火) 09:20:58 ID:dBNrXYPB
「玲音も来るんだよね」麗華が切れ長の眼を大人しい親友に向ける。
「……ん、と」
 岩倉玲音は生来の内向的な気質を露に、返答から逃げるように横にいたフェイトへと
視線を向けた。
「大丈夫だってー。大した事無いからさぁ」樹莉が楽天的に玲音を押す。
「フェイトも、今日は付き合ってもらうからねっ」
 アリサが金髪を揺らし、同じく口篭っているフェイトへと詰め寄る。
「う、うん……岩倉さんが行くなら、私も……」
 結局、フェイトはそんな受動的な返事しか出来なかった。今度はフェイトが玲音を見
る。玲音はフェイトの澄んだ瞳を一瞥し、気拙そうに顔を伏せた。
 夕刻の予定が決まり、放課後となった。フェイトは溜め息を吐きながら帰る仕度をし、
習い事を控えている二人の級友を教室で見送った。ありす達の三人娘も先立って退室し
ていた。
 フェイトは黒板前の席で教科書を仕舞っている玲音を見た。フェイトの傍の席は、も
う何日も欠席が続いている。
 フェイトが人気の無い廊下をとぼとぼと歩いていると、身の回りの空気が変質した風
な悪寒に襲われた。咄嗟に常備しているバルディッシュ・アサルトに手を伸ばし、忙し
なく辺りを見回す。
 前方から少女の押し殺した悲鳴が聞こえた。即座にフェイトは疾駆し、声のある方へ
と急行する。
「岩倉さん!」
 廊下の真ん中で、玲音が不気味な影の大群に取り囲まれていた。フェイトは狭い廊下
でデバイスを起動させるわけにもいかず、詠唱の魔法で対処を試みる為に身構える。し
かし、意外にも謎めいた影は二人の体躯を無害に通過していくだけだった。
 茫然自失としているフェイトに、立ち直った玲音ののっぺりとした瞳が向けられた。
 玲音自身も自分の行動に当惑していた。学校の知り合いを家に招くなど、史上空前の
出来事だった。
「あんまり、学校でも御話したこと無かったね……」
「……うん」
 これといった会話は起きなかった。ただ、フェイトは岩倉家の配達の大きな荷物を見
て鼻白んだ事が、二人の間の事件といえば事件だった。
「ハラオウンさんは……何時も、高町さんや、八神さんや、月村さんやバニングスさん
と一緒だから」
 玲音は、何故フェイトを家に招いたのか全く自己解明出来なかった。日が暮れ、フェ
イトは静々と帰っていった。
 玲音は夕食を済ませ、父親が早速新調してくれた最新NAVIを触っていると、携帯電話
が鳴った。ありすからだった。渋々、玲音は深夜の街へと出発していった。

「こんな所で張り込み?」フェイトが訊ね、
「あぁ。奇遇だなハラオウン」シグナムが返答する。
248リリカルlain 2d:2007/07/10(火) 09:22:43 ID:dBNrXYPB
 フェイトはアリサから強引にサイベリアへと連行され、業務中のヴォルケンリッター
との対面を果たしていた。彼女の知人各位は、思わぬフェイトの交友関係に興味津々な
様子を見せている。特に背伸びしたい年頃の皆は、長身美麗なシグナムへと憧れの視線
を注いでいた。
 今日もシグナムとヴィータが、本来在るべきではない存在である少女の身柄を求め、
彼女が頻出するというこのサイベリアで張り込んでいる最中だった。
「今日も来るかな、あいつ……って!」
 玲音が面々の前に到着した。昨日と同じく、先走ろうとするヴィータをシグナムが制止する。
「来た来た、玲音」
 ありすが彼女を近くまで呼び寄せる。再び対面した玲音は、しかし二人の騎士に怪訝
を与える。
(違う方だよな?)(あぁ。あの別人格ではない。此れは何かの偶然か?)
「どうしたの、二人とも」
 フェイトが内輪で物議を醸し始めた前衛の騎士に問うが、相手側は適当に取り繕って
きた。フェイトが仲立ちし、玲音にも戦友を紹介する。玲音はシグナムとヴィータに人
見知りの激しい一瞥を向けつつ、ちょこんと帽子の被った頭を下げた。
 そうこうしていると、踊り場の中央付近で物々しい騒音が立った。調子を合わせたよ
うに、本社に待機していたシャマルとザフィーラがサイベリアの仲間に精神干渉を届ける。
「どうした!」
「済まん、数体のプシューケー・プロセッサーの強奪を赦してしまった! 岩倉玲音と
の接触を中断し、即時に此方へ帰還してくれ!」
 サイベリアでは、一人の若者が高性能とおぼしき照準用光線を持った銃器を構え、常
軌を逸した振る舞いを行っていた。フェイトの連れ合いは、場の混乱に流されて外へと
退避を始めている。
 ヴィータは、視界の隅で見た狂乱の若者から、有る筈の無い魔力を感知した。
 立ち止まった赤い少女の脳内に、この一連の事件に関連しているかもしれない或る憶
測が浮かぶ。
 一般人の頭脳の演算能力を画期的に飛躍させ、その暴走した精神を魔力へと強制変換
させる魔法専門のサプリメント──
「アクセ、ラ……?」
 しかし、それは近年に時空管理局の採決で、社会への流通と使用が禁じられた筈の違
法物品であった。
「何をしている、ヴィータ! 至急本社へ戻り、二人と合流するぞ!」
 シグナムに怒鳴られ、ヴィータは余計な疑念を振り切ってサイベリアを飛び出す。
 フェイトは玲音の傍で間誤付いていた。
「ワイヤードは決してリアルワールドに干渉してはならない! 一体アンタは何なんだよォ!」
 若者が嗚咽混じりに狂い叫ぶ。ありすが硬直している玲音へと駆け付けた。避難を促
すありすの余所で、玲音が一歩一歩若者へと歩み出て行く。
249リリカルlain 2e:2007/07/10(火) 09:24:14 ID:dBNrXYPB
「岩倉さん……!」フェイトの制止も効果は成さなかった。
 玲音の目付きが一変する。照準用の光線が、毅然となった玲音の頬を穿つ。
「何処にいたって……」
 場に永遠のような一瞬の漂白が浸透した。それは玲音の声を鮮明に響かせる魔力を有していた。
「──人は、繋がっているのよ!」
 若者の身体から、血の飛沫が飛散した。

<続>
250マスカレード:2007/07/10(火) 12:39:11 ID:XwM5jTBc
ここはどこかの街……。

二人のライダーが佇んでいる。

一人は白いボディに青いラインが入ったライダー……サイガ。

一人は黒いボディに黄金のラインが入ったライダー……オーガ。

そしてサイガとオーガは二人並ぶ。

サイガはトンファーエッジを、オーガはオーガストランザーをこちらに向けて構える……。

魔法少女リリカルなのはマスカレード
こ の あ と す ぐ










ってなわけでこのあとすぐ投下しようと思いますw
251名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 12:41:43 ID:TkSkALcX
待ってました!
252マスカレード:2007/07/10(火) 12:45:12 ID:XwM5jTBc
「うわぁぁあぁあ!!」
暴走したカブトが叫びながら立川に振り下ろしたライダーキックは、目標に命中することは無かった。
「なのはちゃん……今のうちに……この人を連れてここから離れるんだ!」
「う、うん!わかった!」
命中したのは割り込んできたガタックこと加賀美だ。
加賀美はライダーキックをその身で受け止め、なのはに逃げるように伝える。

「天道ぉ!」
ガタックは荒れ狂う獣のように暴れ回るカブトを押さえ付けながら叫ぶ。
「正気を取り戻せ!天道っ!」
「うぁぁぁああああ!」
だがガタックの言葉はカブトには届かない。
そのまま防戦一方のガタックはカブトに殴り飛ばされる。
「うわっ!」
しかし、ガタックが工場の壁に打ち付けられたとほぼ同時に三人の男がやってきた。


「どうせ俺達は……日なたの道を歩けない……」
「落ちたもんだな?……太陽さんもよ……なぁ、兄弟」
「あぁ浅倉。……あんな太陽、俺が汚してやるっ!」
三人は不敵に笑う。そして彼らの手に見えるのはお馴染み(?)、ホッパーゼクターと紫のカードデッキだ。

「……ブッ潰してやるよ……カブトォ!」
満面の笑みで言う浅倉。
「ハハァッ……変身ッ!」
「……ふ……変身。」
「……変身……!」
浅倉がカードデッキをベルトに装填し、それとほぼ同時に後ろのダブルホッパーズもホッパーゼクターを装填。
三人の体は暗い工場で怪しく煌めき、そしてその姿を変えた。

「うぉおおああ!!」
変身してすぐに王蛇へと殴り掛かるカブト。
「おぉっとぉ……!」
だがそのパンチを軽く受け流し、どこからかベノバイザーを取り出す王蛇。
「……お前らは手を出すな……コイツは俺の獲物だ」
王蛇はベルトからカードを取り出しながら仮面の下でカブトを睨む。
「……好きにしろ。」
ダブルホッパーもそれに了解し、二人はガタックを見据えた。
「……俺達はあっちをやろうよ、兄貴……」
「……戦いの神……か。」
影山の提案に矢車はぽつりと呟いた。
「……や、矢車さん……影山さん!」
ガタックは二人に呼び掛ける。
だが……
「お前今……俺を笑ったな?」
「な……?」
「お前今、俺を笑っただろ?」
訳のわからない事を言い出した矢車ことキックホッパーに、ガタックは「何を言ってるんだ?」という表情をする。もちろん仮面の下でだ。
「……いいぜ……もっと笑えよ……!」
「兄貴……とっととやっちゃおうよ……こんな奴。」
言うが速いかダブルホッパーはガタックに向かって走り出した。
253マスカレード:2007/07/10(火) 12:52:06 ID:XwM5jTBc

『SWORDVENT』
王蛇は取り出したカードをバイザーに装填する。
すると近くの硝子から蛇の尾を模した剣が飛来、それをつかみ取る。

「うぉぉおおお!!」
「ハハッ……そう焦るなよ?……っらぁ!」
「ぐぁぁぁぁっ!」
カブトはがむしゃらに殴り掛かるがあっさり受け止められ、逆にベノサーベルの一撃を受けてしまう。
「おいおい……がっかりさせるなよ?せっかく会えたのによっ……!」
「おぁあぁぁあああ!」
王蛇はベノサーベルを振るい、カブトを圧倒する。
それでもカブトは目茶苦茶なフォームで王蛇に攻撃を続ける。

しかし王蛇は笑いながらあっさりカブトの攻撃を受け流す。
「ハハハッ……そんなもんかよ?」
両手を広げて余裕な態度をとる王蛇。
「うぉぉぉああああ!」
この廃工場に王蛇の笑い声とカブトの叫び声がこだまする……。

「やめて下さい!矢車さん!」
「……ふん。」
一方ガタックもキックホッパーが繰り出すキックの嵐から身を守っていた。
だがそう完璧なガードはできない。
キックホッパーは、ロー・ミドル・ハイその他あらゆるキック技を駆使して攻撃してくるため、なかなか上手く対応できないのだ。
だが、そんな矢車にも一瞬だけ隙が出来た。
「(キックが止まった……!?)」
しかしそう思ったのもつかの間。
「こっちも忘れるな……!」
ガタックの左からパンチホッパーが飛び上がってくる。
「うっ……!」
パンチが直撃したガタックは吹っ飛び、再び壁にたたき付けられた。
「(くそ……何でこんな……!)」
普段のガタックならもう少しまともに戦えただろうが、さっきカブトからもらったライダーキックのせいでまともに戦えないのだ。

そして……
『Rider Jump(ライダージャンプ)』
『Rider Jump(ライダージャンプ)』
「な……!?」
ホッパーゼクターから聞こえる電子音に顔を上げるガタック。
そこにはすでにダブルホッパーの姿は無かった。そう……二人は天井に向けて飛び上がっていたのだから。


「うぉああああ!」
一方、がむしゃらに攻撃を続けるカブトは、やはりかわし続ける王蛇に圧倒されていた。
「はぁ……つまんねぇな。」
前回のようにハイパー化しない上に戦い方も目茶苦茶なカブトに飽きてきた王蛇は
デッキから1枚のカードを取り出し、バイザーに装填する。

『FINALVENT』
ベノバイザーが告げた音声と共に、紫の大蛇が現れる。
王蛇は大蛇の動きに合わせ、腰を下げた蛇のような姿勢で走り出し……

「…………!?」
「死にな……!」
王蛇は高く飛び上がり、カブトにベノクラッシュを浴びせる。
「うわぁあぁぁあああっ……!」
王蛇の両足が交互にカブトを蹴りつける。蹴って蹴って蹴りまくる。
その反動で元の地点から数メートル蹴り飛ばされたカブトは、そのまま力無く崩れ落ちた。
254マスカレード:2007/07/10(火) 12:58:02 ID:XwM5jTBc

「…………。」
王蛇は力無く崩れ落ちたカブトを見て、予想外の弱さに落胆する。
やがてカブトの体から装甲である『ヒヒイロノカネ』が剥がれ落ち、カブトゼクターが飛び去っていく。
王蛇は倒れ込む天道を見て、どこか満ち足りないような……虚しい感覚を覚えたという。
この男なら少しは楽しませてくれるかと思ったのに……。

「……ライダーキック。」
「ライダーパンチッ……!」
二人の叫び声と共にゼクターの機械音声がその技名を告げる。

「くそっ!!」
『Put on(プットオン)』
ガタックは急に飛び上がった二人に危険を感じ、咄嗟にガタックゼクターのゼクターホーンを戻す。
そうすることによって、マスクドフォーム時のアーマーが再びガタックの身を包んだ。
これで少しはダメージを軽減できるはずだ。
そう踏んだガタックはガードの姿勢に入る。
「(来るなら来い……!)」
「はぁ……!」
「落ちろぉっ!!」
ガタックは身構えるが、二方向から急降下してくるダブルホッパーの必殺技に直撃し……
「うわぁっ……!」
数メートル吹っ飛び、再び工場の壁に叩き付けられ、崩れ落ちる。
そしてガタックもカブトと同じように装甲がはがれ落ち、ガタックゼクターもベルトから離れ、いずこかへと飛んでゆく。
ダブルホッパーは倒れた加賀美を見てお互いの顔を見合わせる。


「……加賀美……天道さん!?」
そこへ遅れてきたフェイトがようやく到着。
倒れた二人とそこにたたずむライダー三人。どう考えてもやったのはこの地獄兄弟達だろう。ちなみに加賀美はやはり呼び捨てだ。
「……バルディッシュ。」
『Yes,Sir』

一方、王蛇は工場の入口付近からダブルホッパーを狙う少女に気付く。彼女の技の威力を知っている王蛇は……

『Plasma Lancer.』
フェイトは黄色いスフィアを一つに収束し、ダブルホッパーに向けて撃とうとしている。
ダブルホッパーもまたそれに気付き、フェイトに向き直るが、すでにプラズマランサーは発射されようとしている。
「チッ……!」
舌打ちした王蛇は一枚のカードをバイザーに装填した。

「プラズマランサー!」
そしてフェイトはプラズマランサーを発射、それは一直線にダブルホッパーへと飛んでいくが……
「……!?」
「なんだ!?」
プラズマランサーが矢車達に当たることは無かった。
そこにいたのは銀色のサイ−『メタルゲラス』−だ。メタルゲラスが変わりに攻撃を受けてくれたということだ。
「……モンスターだと?」
キックホッパーは咄嗟に王蛇を見る。
王蛇はベノバイザーに「ADVENT」のカードを装填したのだ。
ダブルホッパーも、フェイトもその行動に驚く。
「浅倉……まさか、俺達を助けてくれたのか!?」
嬉しそうに言うパンチホッパー。
「…………チッ。」
しかし王蛇は答えることなく、黙っていずこかへと歩き出した。自分でも何故助けてしまったのがわからないのだ。
255マスカレード:2007/07/10(火) 13:03:06 ID:XwM5jTBc
かつての浅倉なら自分以外は全て利用するだけだった。
だが地獄兄弟の二人に出会い、浅倉の中で何かが変わろうとしているのか……?
フェイトはとにかくダブルホッパーや王蛇よりも、倒れた加賀美と天道の元へ急いだ。

「加賀美!天道さん!」
倒れた二人を呼ぶフェイト。すると二人はわずかに反応し……
「お前は……テスタロッサ……」
「加賀美……さんだろ」
二人は目を開き、一言呟いた。フェイトは安心し「良かった」と微笑む。

「行くぞ、相棒……」
「うん……兄貴……」
そんなフェイト達を見て、これ以上戦う必要も無いと判断した地獄兄弟も工場から出ていく。


ACT.9 「最強の刃!パーフェクトゼクター!」


「はぁ……はぁ……」
「…………。」
なのはとドレイクは走って工場からできるだけ離れていた。ちなみになのははバテバテだ。
どちらかというとドレイクの方がなのはを連れて走っているように見える。
「……立川さん……その姿は……?」
「……。」
なのはが質問すると、立川の持つ『ドレイクグリップ』はドレイクゼクターごといずこかへと飛び去ってゆき、その姿は人間へと戻った。
「立川さんもライダーだったんですか?」
「……いえ。」
「じゃあどうして……?」
「今は……まだ何も言えません。いずれ、その時が来れば全てを話します」
「…………。」


数時間後、アースラ。

加賀美はフェイトと一緒にアースラへと赴き、事情を説明した。もちろん天道はアースラへの出頭を断ったが。

状況をまとめると、
・最初は普通にワームを倒していた
・するといきなり天道が暴走、立川に襲い掛かった
・そこでさらに地獄兄弟の襲撃にあった
ということになる。

クロノが「……謎だ」と呟く。
「あの三人組はいいとして、なんで立川が襲われたんだ?」
「……わかりません。」
立川はクロノの更なる質問に、何も言えなかった。いや、カブトに襲われた理由は本当にわからないのか……。
しばらく考えたが、これ以上考えても何もわからないと判断した加賀美達は解散させられるのだった。


その頃、スマートブレイン本社では……

「……ここは?」
涼はベッドの上で目を覚ました。
「俺は確か……」
過去の事を思い出す。突然得体の知れない力に覚醒した涼は、アリサを付け狙うマスクルスと遭遇。
だがギルスに変身し、それを撃退。……そこから先が思い出せないのだ。

「……ようやく目が覚めたようですね」
「……!?」
突如聞こえた声に振り向けば、そこにいたのはスーツを着た男。スマートブレイン社長、村上峡児だ。
256マスカレード:2007/07/10(火) 13:09:08 ID:XwM5jTBc
「あんたは?」
「ほぅ……流石だ。もう元気そうですね。老化も治まったようだ……」
村上は嬉しそうに涼を見る。最初連れて来た時は激しい老化によりもはや余命いくばくも無いかと思われたというのに……。
「(やはり彼は、上の上の逸材ですね……)」
村上は涼を見て、不敵に微笑んだ……。


翌日、昼休みのなのは達。

少しアリサとすずかには席を外して貰っている。
「え〜と、剣くん・加賀美くん・天道さん……つまりここにいる三人はライダーってことだね。」
「そうなるな。」
なのはの質問に加賀美が答える。
「なんでライダーが3人も同じ学校に集まるん?しかも3人共ZECTのライダーが……」
「それは……この学校がワームに絡まれてる可能性があるからで……」
今度ははやての問いに答える加賀美。恐らく剣も天道もまともな返事は返さないだろう。だから加賀美が返すしかないのだ。
加賀美の言葉に反応したはやては、慌てて聞き返す。
「……それ、どういうこっちゃ!?なんでうちの学校が……」
「呪いの鏡だ。」
天道がはやての台詞に割り込む。
「え?」
「……生徒の願いを叶えるという呪いの鏡……あれはワームが絡んでいると見てまず間違い無いだろう。」
珍しくまともな説明をした天道は喋りながらもはやて達を見ることは無く、蓮華と一緒にパンの片付けをしている。
「……そういえば、私も聞いた事あるかも。呪いの鏡の噂」
「フェイトちゃん?」
「いや、噂でしか聞いたことないけど、そんな話聞いた事あるんだ。」
「ちょっと待って、一体なんなん?その呪いの『加賀美』って」
はやての言葉に釣られ一同は加賀美を見る。しばし流れる沈黙。そして……
「俺じゃねぇっ!!」
「呪いの鏡に願えばその願いは叶う。が、変わりに願った者は姿を消してしまう。」
加賀美を無視し、語り出す天道。一同も加賀美はスルーし天道に聴き入っている。
まぁそういうキャラなので仕方ないが……。

「……じゃあ、なんでパン屋さんなの?」
「そうそう、俺も気になってたんだよ。」
なのはの質問に加賀美も便乗する。尤もな質問だろう。呪いの鏡とパンの関連性がわからない。
「……お前と違って俺はどんなささいな物も見逃さないということだ。」
「「……は?」」
天道の言葉に聞き返す加賀美、そしてなのは達。やっぱり天道も謎キャラだ。
「……そうだ。そんなことより……焼きそばパンの次は何がいい?」
「……え?」
さらに天道によって突然話題を変えられ、話を振られたなのは達は「え?」という顔をする。
「いつまでも焼きそばパンじゃ飽きられるからな。何か食べたいメニューはあるか?」
「……なら……」
「あぁ!あるぞー!!」
天道の質問になのはが答えようとした時、今まで黙っていた剣が大きな声で割って入った。
「俺はショ・ミーンの……」
「却下だ。」
「……!?」
言いかけた所で天道に却下される剣。
どうして自分達の回りには変な奴ばかりあつまるのだろう?
この時なのはが、フェイトが、はやてが、そして加賀美が心の底からそう思ったという……。
257マスカレード:2007/07/10(火) 13:13:02 ID:XwM5jTBc


数時間後、ミルクディッパー。

「まぁまぁまぁ、座って座って!」
「ちょ、ちょっと尾崎クン……」
尾崎と呼ばれた男は一人の青年を椅子に座らせる。
「あら、いらっしゃい尾崎君。その人は?」
この女性は野上 愛理。この、カフェ『ミルクディッパー』を経営している女性だ。
「愛理さ〜ん、今日もお美しいですね〜!彼は白井虎太郎クンといって、まぁ僕と同じジャーナリストですよ」
「ちょっと尾崎クン、僕は取材で忙しいんだけど……!」
「まぁまぁ……どうせ『仮面ライダー』の取材でしょ?」
「そうだけど……。」
虎太郎と呼ばれた青年は、どうやら無理矢理連れて来られたらしく、しぶしぶ席についている感じだ。

そこへ調度良太郎が帰宅する。今日もボロボロだ。まったく何かに憑かれているのではないかと思うほどの不幸体質である。
「おかえり良ちゃん。今日はどうしたの?」
「おかえり良太郎く〜ん!今日もボロボロだねぇ」
「あ……ただいま……色々あって……。」
言いながら席につく良太郎。
そして良太郎は怪しげなジュースを出され、それを飲みながら尾崎や虎太郎の話に耳を傾ける。
「……で、最近現れる怪人を倒してるって言われてるのが仮面ライダーで……」
説明する虎太郎。
「(仮面ライダーかぁ。……って……あ、あれ!?)」
良太郎の体が勝手に動き出す。
「な……何コレ!?なんで……!?」
「うわっ!」
良太郎の意思に反して勝手に動き出した体は、虎太郎の胸ぐらを掴んだ。
「な……何するんだよ!?」
「わわわ……ご、ごめんなさい!……僕にもわかんないです!!」
「はぁ!?」
そんな訳のわからないやり取りをしながらミルクディッパーを後にした二人。
そんな良太郎を見て愛理はぽつりと「……変な良ちゃん。」と呟いたという。

「い、一体何なんだよぉ!」
「おいコラ、テメェ!!」
「ひぃっ……!」
すごい力で顔を引き寄せられた虎太郎。見れば良太郎はさっきまでとは打って変わって、髪の毛が逆立っている。
「怪人ってどういうこった!?」
「え……えぇ……?」
「テメェさっき言ってただろ、怪人ってよ!」
良太郎は虎太郎を揺さぶりながら問い質す。
「え……それは、未確認生命体やその他の化け物のことで……」
「未確認生命体ぃ!?」
「え……う、うん……知らないの?」
「知るかよ!」
言うと同時に、良太郎は虎太郎を投げ飛ばした。
「う……うわぁぁぁ!」
「チッ……イマジンじゃねぇのかよ!」
258マスカレード:2007/07/10(火) 13:18:11 ID:XwM5jTBc



「……たっくん、今日は晩御飯何にする?」
「……何でもいい。熱くなけりゃな」
「じゃあ……冷麺とか?」
「あぁ。それでいい」
遠くから歩いてくるのは巧と啓太郎だ。今回の話には「〜太郎」が多い……。
「じゃあ冷麺買いにい……は……は……はっくしょん!」
そこで啓太郎は耐え切れずにくしゃみをする。
「おいおい止めてくれよ……お前がくしゃみしたらろくな事がねぇんだからよ……」
「そ……そんな、酷いよたっくん!」
二人がそう話した時、目の前に一人の男が降ってきた。「ドサッ」という効果音と共に降ってきたのは外ならぬ虎太郎だ。
「た……たっくん!」
「あぁ……!」
二人は数メートル離れた場所で「イマジンじゃねぇのかよ……」等と言っている良太郎を睨む。
普通の人間にこんなことが出来る訳が無いからだ。
「たっくん、僕……ベルトとってくるね!」
「あぁ、急げ!」
啓太郎はファイズギアを取りに行くために元来た道を引き返し、巧は立ち去ろうとする良太郎へと駆け寄る。


「……ん……なんだ……体が……おわっ……!」
しかしそこで都合よく良太郎は自分の体を取り戻した。それと同時に髪の毛と目の色は元通りになる。
「……な、何?……これ……?」
良太郎は怯えながら自分の両手を見る。さらにそこへ巧が駆け寄り……
「おい、お前!」
「ひぇっ!な、何ですかぁ?」
突然話し掛けられた良太郎はビクッと振り向く。
「何ですかじゃねぇ!お前……オルフェノクか!?」
「お……オルフェノク?」
「とぼけんな!あんな事普通の人間にできるか!」
言いながら倒れた虎太郎を指差す巧。
「うわわわ……だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですかじゃねぇ!いい加減にしろ!」
「……えぇ!?」
何を言っても信じて貰えない。
ならば取る方法は一つ……
「ご、ごめんなさぁーい!!」
良太郎は謝りながら走り出した。
「あ……待て!」
そして巧もまた逃げた良太郎を追うために走り出した……。


一方、BOARD(臨時)。

「剣崎君、アンノウンよ!」
「……!」
栞の声に反応した剣崎は黙ってブレイバックルを掴み、部屋を飛び出した。
「なのはちゃん達も向かってるかしら……」
飛び出した剣崎を見送った栞がつぶやく。まぁ反応があったのならば言われなくてもなのは達は現場に向かうだろうが。

『マスター、アンノウンの反応です』
「……!?」
『場所はここから3q地点のオフィス街です』
「わかった!……とにかく、急がなきゃ!」
同刻、なのはも同じくレイジングハートの知らせを聞き、駆け出す。
259マスカレード:2007/07/10(火) 13:22:54 ID:XwM5jTBc

「はぁ……はぁ……許してくださぁい……!」
「誰が許すか!」
バテバテで走り続ける良太郎を追い続ける巧。走り続けてオフィス街にまできたらしく……。
ドンッ!
「いてっ!」
良太郎は誰かにぶつかり、その足を止めることに。
「あいてて……ごめんなさい……。」
謝罪するが相手からの返事は無い。良太郎は恐る恐る見上げると、そこにいた男の姿はみるみる変わっていった。
その姿を見て、「あわわわ……」と気絶する良太郎。
まぁやっぱりこうなるか……

「……はぁ……やっと追い付い……!?」
そこへ追い付いた巧は、驚愕した。
今までオルフェノクだと思って追い掛けていた男がどう見てもオルフェノクな奴に出くわし気を失っているのだ。
「……オルフェノク!」
周囲の人々もオルフェノクを見て慌てて逃げていく。
オルフェノクは巧に気付き、盾から剣を引き出し襲い掛かってきた。
「くそっ!……まだかよ、啓太郎の奴……!」
巧は咄嗟にオルフェノクの攻撃をかわす。ちなみにこのオルフェノクはアルマジロオルフェノク。
だが、細かな形状の変化等から、TV版とはまた違う個体なのだろう。

………………
…………
……。

「くそ……さっきからコイツ……俺に恨みでもあんのか!?」
逃げても逃げても執拗に攻撃を繰り返すオルフェノクに苛立ちながらも反撃のチャンスを待つ巧。
だがさすがに生身ではなかなか戦えない。
その時……。
「待てぇーい!!!」
「なんだ!?」
「……!?」
突如響いた声に振り向く巧とオルフェノク。すると建物の上に双剣を構えてたたずむ戦士が一人。
青い装甲にクワガタのようなフォルム……仮面ライダーガタックだ。
「とぉう!!」
ガタックはひと昔前のヒーローのような声を出し建物から飛び降り、オルフェノクへとダブルカリバーを向ける。
「さぁここは俺に任せて!早く逃げるんだ!」
「あ、あぁ。なんだかわかんねぇけど、恩に着るぜ!」
巧は礼を言いひとまずここから離脱するために走り出した。
ガタックもそれを見て安心し、「うおりゃあああああ!」と叫び凄まじい勢いでオルフェノクへと切り掛かった。
一方、巧は走り出したがすぐに逃走に失敗する。突如としてワームの集団に囲まれたからだ。
巧とガタック、さらにオルフェノクを囲むように全包囲から円形になるように現れた蛹ワーム−サリス−の大群。
「ワーム!?」
「何なんだよコイツらは!?」
中心に追い詰められていく。しかしオルフェノクの態度は先ほどから変わらない。つまり、こいつらは仲間だということか……。
260マスカレード:2007/07/10(火) 13:29:42 ID:XwM5jTBc

「(とにかく……この人を守りながらこいつらと戦うしかない……!)」
ガタックは巧を守りながらオルフェノク&ワーム部隊と戦うことに決定。
守りながら戦うことの辛さはよくわかっているが、今はそれしかない。
ガタックは巧を背にオルフェノクを斬り付け、さらに巧に近寄るワームも斬る。
だがこれではいつかは数に押し切られてしまう。ガタックに焦りが見え始めた……
その時。
『サンダー』
「何!?」
ガタックから見て右側のワーム数体が青い稲妻を纏った剣に切り裂かれ爆発する。
「これは……!?」
そこにいたのはカブトと同じカブトムシをモチーフにしたであろう青いライダー、ブレイド。
「お前は……」
「あんた、ZECTのライダーだろ?」
「あ、ああ。そういうお前は?」
ガタックとブレイドは話し出す。
「お、おいお前ら、話は後にしろ!」
だが巧の突っ込みに今の状況を思い出した二人は、即座にワームへと攻撃を再開する。
二人はオルフェノクを牽制しながらワームに攻撃を繰り返す。
だが、やはり巧は邪魔だ。巧がいては二人共本気で戦えない。
「……俺達がチャンスを作るから、あんたはその隙に逃げてくれ!」
「あ、ああ。」
ブレイドの提案に頷く巧。一緒にガタックも頷く。

「おりゃあーーッ!」
ガタックが凄い勢いでブレイドの近くの敵をぶった斬る。その隙にブレイドは巧と一緒に走りだし……
「どけぇっ!」
ブレイドが自分達を取り囲んでいたワームに穴を開ける。
そして……
「早く、走れ!」
「あぁ!あんたら、恩に着るぜ!」
巧はブレイドの指示に従い、一瞬開いた穴から一気に走り出した。これでブレイドとガタックも心置きなく戦える。

巧がいない今、もはや中心に固まる必要も無くなり各自散開して戦うガタック&ブレイド。
ガタックはオルフェノクを相手にし、ブレイドは周囲のワームを相手にする。
「どおりゃあーッ!!」
ガタックはダブルカリバーでオルフェノクを斬って斬って斬りまくる。だがやはりワームよりも固いのかなかなか決定打を与えられない

一方その他のワーム達は上空から降り注ぐ雷の刃に突き刺さる。
「ブレイク!」
さらに突き刺さった雷の刃が爆発、同時にワーム達も爆発。ブレイドはこの技に見覚えがあり、発生元である空を見上げる。
「お待たせしました!」
空から降りて来たのはフェイトだ。


「はぁ……はぁ。しつこいんだよお前ら!」
一人逃げた巧はおよそ二十匹程のワームに追い掛けられていた。どこから湧いてきたのか、途中で増えたのだ。
いい加減頭に血が上った巧はファイズフォンを取り出し、ボタンを4回入力する。
『Single Mode(シングルモード)』
1→0→3→Enterを入力、ファイズフォンを折り曲げフォンブラスターへと変型させる。
巧はフォンブラスターをワームに向けて発射するが……
「チッ……」
なかなか効いているそぶりを見せない。やはりフォンブラスターだけで倒そうというのが甘かったか。
261マスカレード:2007/07/10(火) 13:39:13 ID:XwM5jTBc

そうして再びワームに囲まれた巧。
「……やばいな。」
フォンブラスターを構えながら呟く。ファイズギアさえあればこんな敵に負けはしないというのに。
その時……
遠くからバイクの音が聞こえる。
「……!?」
音の発生元を振り向くと、そこいたのは見覚えのあるバイク、サイドバッシャー。さらに乗っているのはカイザだ。
……まぁどうせ変身してるのは草加だろうが。
カイザは特に助けたりすることもなく、ただファイズギアを持って巧を見ている。
「はぁあ……あいつに言われて来てみれば……本当に手間のかかる奴だな、キミは。」
溜め息をつきながら相変わらず嫌味な口調で言うカイザこと草加。あいつというのは啓太郎だろう。

しかしカイザを敵とみなしたのか、数匹のワームがカイザに向かって歩き出す。
それに対しカイザは腰に装着していたカイザブレイガンを構え、手前のレバーを引く。
『Burst Mode(バーストモード)』
カイザブレイガンから連射された光弾は歩いてきたワーム数匹に直撃、爆発する。
そして……
「ふん……これを使え。今はまだお前に死なれちゃ困るんだよ」
カイザは巧にファイズギアを放り投げ、巧はそれをキャッチする。
「あぁ!……感謝するぜ、草加!」
巧が明るい表情でカイザに礼を言うと、カイザは「ふん」と鼻で笑いそのままサイドバッシャーで立ち去ってゆく。
……助けてくれたって罰は当たらないだろう……。



「こいつら……相変わらずうじゃうじゃと!」
ガタックはフェイト・ブレイドと協力しながらワーム退治に集中していた。
そこでガタックがふと上を見上げると、そこには空から攻撃を繰り出すフェイトの姿が。
「わー!フェイトちゃん、見える見える!」
ガタックこと加賀美は何が見えるのかは知らないが、フェイトのスカート辺りを見て慌て出した。
「え?」
別にそんなことを気にしないフェイトも「今度は何を言ってるんだあの馬鹿は」という顔でガタックを見る。
だんだんフェイト達からも加賀美がなめられ始めている気がするのは気のせいか……

すると……
「どぉうわっ!」
ガタックがフェイトに見取れている(?)隙を突いてオルフェノクが切り掛かってきたのだ。
火花が散り、その反動で数メートル吹っ飛ぶガタック。その時フェイトは「はぁ……」とため息をついたという……。

「馬鹿かお前は。相手は子供……ましてや戦闘中だぞ」
さらに聞き覚えのある声。
「「天道(さん)!!」」
このタイミングで現れた彼は天の道を往く者……天道総司だ。
天道は右手に掴んでいたカブトゼクターをベルトに装填。
『Henshin,Cast off,Change Beetle』
一気に全ての動作を済ませた天道はカブト ライダーフォームへと変身を完了した……。
262マスカレード:2007/07/10(火) 13:43:18 ID:XwM5jTBc
ひとまずここまでです。

ACT.9はいつもよりかなり長くなってしまったので、AパートとBパートに分けますね。
今投下したのはAパートで、Bパートは今夜投下します。

一日に二回投下するのは始めてですよw
ちなみに最初の「このあとすぐ」は、スーパー戦隊シリーズが終わって、ライダーシリーズが始まる間のアレをイメージしてみましたw
わかり辛い……(ぇ
263名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 14:00:19 ID:5Xn2T1Xx
フェイトのパンモロにハアハアする加賀美さんバロス
264名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 17:20:15 ID:BsBVzNl3
マスカレード氏乙!
しかし、毎度毎度すごい密度だなあ
これだけの規模のクロスオーバーをこなせる構成力には敬服するしかない
それにしても、天道も加賀美もあれだけ派手にやられまくってたのに、もう普通に戦えるとは尋常じゃないタフさだ

>>263
まあ加賀美がつい魅入ってしまうのも無理はない
あのケツは小学生の持ちモノでは(ry
265リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/10(火) 18:09:52 ID:tXfV/XpD
GJです
ちょ、呪いの『加賀美』って、なんというナイスボケw
加賀美のかわいそうぶりがどんどん増していっているような…(´・ω・`)
266リリカル・パニック:2007/07/10(火) 21:03:14 ID:m9qSd0RH
GJです
流石です!
267名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 21:05:19 ID:Y50ZasoZ
マスカレード氏のは読み応えありますね。
GJですよ
268リリカルスクライド//G.U.:2007/07/10(火) 21:43:20 ID:A6F9RSNw
マスカレード氏ナイスです!
話の完成度が凄い!これからも楽しみにしてます。

私も投下したいのですが…、パソコンだと人大杉で書き込み不可(ノ_・。)

抗がん剤で吐いてばかりな自分( ̄○ ̄;)
269リリカル・パニック:2007/07/10(火) 21:46:15 ID:m9qSd0RH
>>268
お大事にです。

>人大杉で書き込み不可
専ブラを導入すればそのようなことにはなりません
270通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 21:51:23 ID:thbpoqHl
専ブラを導入してやっとココにこれた・・・つーか人大杉にはまいった。
271名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 22:04:16 ID:TkSkALcX
何があったんだ?
272魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/10(火) 22:09:05 ID:irT6dq3V
>>268
お大事に…。
専ブラのことですが
http://tubo.80.kg/
気軽に使いたいのであればこれがお勧めです。
マスカレード氏の作品は相変わらずテンポよくて面白いですね。
273リリカル・パニック:2007/07/10(火) 22:11:01 ID:m9qSd0RH
壷か・・・
よく分からんからJane使ってるんだよな
スキンをいじって背景をシグナムにしてるっすw
274マスカレード:2007/07/10(火) 22:33:40 ID:XwM5jTBc
皆さん、感想ありがとうございます!

23時頃からACT.9 Bパートの投下を開始しようと思います。
275魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/10(火) 22:52:59 ID:irT6dq3V
今ファイズ見返してるけどオルフェノクになっちゃった人の選択肢って基本は
1…スマートブレインに味方する。
2…巧達に味方する
3…ひっそりと暮らす
の三つだけど1を選べば巧達相手に無謀な戦いを強いられ2を選べば数の上で
圧倒的に不利な戦いを強いられ3を選んだとしてもほぼ必ず
スマートブレインに見つけ出されることになるんだよな…。
どれ選んでも結果は悲惨。そもそもオルフェノクになった時点で寿命は長くて残り数年だもんな。
あえて選べば1を選んで人間を襲いつつ巧達と遭遇したら全力で逃亡するのが
一番生存率高いだろうからそう考えるとスマートブレインに付くオルフェノクが
殆どなのも少し納得がいく。
276名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 22:53:30 ID:IJ5w7ari
GJ!!
さらに支援
AパートやBパートと見て何故かエウレカセブンを思い出したよ。
277マスカレード:2007/07/10(火) 23:01:09 ID:XwM5jTBc
「天道さん、気をつけて下さい!相手は謎の敵……アンノウンです!」
フェイトがオルフェノクを指し、カブトに言う。
「謎の敵だと……?」
オルフェノクと向き合い呟くカブト。
「……バカバカしい。そいつはワームだ」
「「何!?」」
カブトはそう言うと、一気にオルフェノクとの距離をつめてクナイガンで斬りまくる。
ガタックよりも激しく、凄まじい勢いで、容赦無くオルフェノクに刃をたたき付けるようにぶつけまくる。

そうすることで、やがてオルフェノクの装甲に亀裂が入る。
『One-Two-Three』
カブトはチャンスは逃さない。オルフェノクが怯んだ隙をついて順番にフルスロットルを押し……
「ライダー……キック!」
『Rider Kick(ライダーキック)』
暴走時とは打って変わった完璧なフォームでオルフェノクに蹴りを炸裂させる。
直撃したオルフェノクはしばらくフラフラと歩き、灰になる……はずなのだが……?
「あれは……!?」
ガタックが見入る。オルフェノクの体が緑に輝き出したのだ。
そして……
オルフェノクは「きゅるるるる……」という泣き声と共に、エビ型のワーム『キャマラスワーム』へと変貌した。
フェイトもガタックも「なんで……!?」と驚く。ちなみにブレイドはあまり状況がわかっていないようで……

「流石だな、カブト」
「……間宮麗奈。」
キャマラスワームの後ろから現れたのは、ワームの幹部である『間宮麗奈』だ。
フェイトとブレイドは初対面なので、「誰!?」と言いたげだが。
「何故わかった?……そいつの擬態は完璧だったはずだ」
「……簡単な事だ。」
麗奈の質問に、天を指差し答えるカブト。
「おばあちゃんが言っていた。
手の込んだ料理ほどまずい。どんなに隠しても隠しきれるものじゃない……ってな」
もうこうなると麗奈とカブト以外にはさっぱりわからない。何がどうなっているのだろうか?
「お、おい天道……どういうことだよ?」
「……恐らく奴はあのアンノウンに変身する能力を持った者を殺害し、擬態したんだろう。
ワームがワームに擬態できる以上、有り得ない事じゃない。」
「な……なるほど……」
ガタックも半分くらい納得する。
フェイトはどこか浮かない顔をしているが……



『マスター、待って下さい』
フェイトの元へ駆け付けようとするなのはを、レイジングハートが止める。
「何!?レイジングハート」
『人が襲われています』
「……ホントだ。でも……様子がおかしい?」
見れば一人の男がワームに囲まれているのだ。
男−巧−はファイズフォンをにぎりしめ、腰にベルトを巻いている。
「まさか……!?」
何故かこの先の展開が読めたなのはは自分がニュー○イプでは無いかと感じたという。
まぁ敵が暴れている場所へ行けば新たなライダーに出くわす可能性が高いのはわかるが。
278マスカレード:2007/07/10(火) 23:07:54 ID:XwM5jTBc

巧は待機中のファイズフォンを持って一歩前へと進む。
「おいお前らぁ……今まで随分と遊んでくれたなぁ!今度はこっちの番だ!」
巧は自信に満ちた表情でそう言い、ファイズフォンを掲げ……
「変身!」
ファイズフォンをファイズドライバーにセット、そのまま押し倒した。
『Complete(コンプリート)』
ベルトから伸びる赤い光。赤い光は周囲のワームをも明るく照らす。

ファイズドライバーは巧の体に『フォトンストリーム』を放出し、巧の姿は『仮面ライダーファイズ』へと変貌した。
オフィス街の薄暗い路地裏で、ファイズの全身のラインであるフォトンストリームが赤く輝く。
「…………。」
ファイズは右手をスナップさせ、ワーム集団を見据えた。
なのはも明らかに今までに自分が見てきた物とは規格が違うファイズの姿に呆然とする。

ワームの一匹は、その場にたたずむファイズを爪で切り裂こうと走ってくるが……
「はぁぁっ!」
そのワームはファイズの跳び蹴りを受け、吹っ飛ぶ。さらに着地後、ファイズは右足に『ファイズポインター』をセット。
そしてその後すぐに左手に装着された『ファイズアクセル』から、ミッションメモリーと同型のプログラムキーである
『アクセルメモリー』をファイズフォンにスロットインする。

『Complete(コンプリート)』
ファイズが両腕を広げると同時にアクセルフォームプログラムが起動、胸部アーマーが展開。
ブラッディコアを向きだしにしたこの形態は、ファイズの強化変身態『アクセルフォーム』だ。
全身のフォトンストリームが銀色になり、ファイズの配色が変わる。目は赤く、体は黒に銀のラインという配色だ。
しかし、ファイズアクセルは35秒しかシルバーストリームを維持できない。
つまり「残り35秒以内にワームを殲滅しろ」ということだ。

「行くぜぇ!」
『Start up(スタートアップ)』
ファイズアクセルのスタータースイッチを押し、機械音声はスタートアップと告げる。
再び右腕を「ぶらっ」とスナップさせ、ワーム達に向かって構えるファイズ。ファイズアクセルの起動音が鳴り響き……
「……消えた!?」
次の瞬間、なのはの視界からファイズの姿が消え、それと同時に全てのワームの頭上に赤い円錐が現れる。
アクセルクリムゾンスマッシュ……10秒間の加速中にクリムゾンスマッシュを何発も決めるという荒業だ。
赤く輝く円錐は時間差でワームの体に突き刺さっていく。刺さったワームは凄まじい速度で爆発してゆき……
「はぁーーっ!!!」
最後に逃げようとしたワームにクリムゾンスマッシュを決める。
『Time Out,Reformation(タイムアウト、リフォーメーション)』
最後のワームも爆発し、ファイズの加速時間は終了。Reformationの音声と共に、ファイズの胸部アーマーは元の位置に戻り、
シルバーストリームも元のフォトンストリームへ戻った。
同時に周囲の全てのワームは完全に爆発し、緑の爆煙の中に佇むファイズのフォトンストリームだけが赤く、眩ゆく輝いていた……。
279マスカレード:2007/07/10(火) 23:13:05 ID:XwM5jTBc


調度ファイズがワームを倒していた頃……。

「ク……このワーム……強い!」
フェイトがキャマラスワームと戦いながら言う。カブト・ガタック・ブレイドは
周囲のサナギワームと戦い、間宮麗奈は変身もせずに離れた場所から高見の見物だ。
フェイトが一人でキャマラスワームに挑んだのは、どうしても納得のいかない事があったからだ。
「……死んだ人に擬態して、その人に成り代わるなんて……間違ってる!」
バルディッシュをハーケンフォームにし、キャマラスワームとぶつかり合うフェイト。
「死んだ人は……何をしたって帰ってこないんだよ!」
わざと麗奈にも聞こえるように言うフェイト。
かつて自分の娘を蘇らせようとした母親がいた。だが、それも結局失敗に終わったのだから。
その頃の自分を思い出し、悲痛な面持ちで戦うフェイト。

ガタック達からは調度死角になっている為に、お互いの戦いの様子は見えない。
つまり、今はフェイトとキャマラスワーム、一対一の戦いだ。
ただ、カブトだけはフェイトの戦いが見える位置にいるが……。
「(あいつ……)」
フェイトの戦い方を見て、カブトはどこか危険な感覚を覚えた。だが今は周囲のワームを倒す事に専念しよう。
カブトは黙ってサナギを斬り続ける。

「……過ぎた時間は絶対に戻ってこない……だから今を必死で頑張ってるんだ!」
フェイトはかつて兄が言っていたセリフを言いながら、キャマラスワームを切り付ける。
「ワームに殺された人間は永遠に生き続ける」それが色んな意味で納得できないのだ。
だがそんなフェイトの声もキャマラスワームには届いていない。

それとほぼ同時に、ガタック達もその他のワームの殲滅に成功。
カブトは黙ってフェイトの話を聞いていた。

「(……絶対に負けない!)」
フェイトは今も何かと戦っているのか、辛そうな顔でワームと切り合っている。
しかし……
「きゅるるるるる……」
キャマラスワームの腕がまるでライダーの必殺技の様に輝き出した。
「……!?」
『Protection.』
バルディッシュは咄嗟にバリアを張るが、元々防御が薄いフェイトはキャマラスワームが突き出した技の直撃を受けてしまった。
「なっ……!?」
フェイトは数メートル吹っ飛び、オフィス街の地面に転がる。
明らかに致死量の攻撃を受けたフェイトのバリアジャケットは完全に貫通されている。
「(そんな……これで……終わり……?)」
フェイトは薄れていく意識の中で、力無くそう呟いた……。
280マスカレード:2007/07/10(火) 23:20:57 ID:XwM5jTBc

「次は貴様の番だ、カブト」
麗奈が力尽きたフェイトを尻目に嘲笑うように言う。そしてキャマラスワームもカブトににじり寄る。
「…………。」

「カブト!」
さらにそこに駆け付けたガタックとブレイド。来るのが少し遅かった。
「「フェイトちゃん?!」」
二人は大声で叫び、倒れたフェイトに駆け寄る。
「ふん……所詮人間はこの程度なのだ。」
麗奈は倒れたフェイトを見て、またしても嘲笑うかのように言う。

「………………。」
「どうしたカブト?怖じけづいて言葉も無いか?」
嬉しそうに言う麗奈。完全に勝利を確信しているようだ……。

「…………。」
カブトの……いや、天道の脳裏をよぎるフェイトの戦う姿。カブトは麗奈とキャマラスワームを見据える。
そして……
「……この道を阻む者を愚かと責めるまい。」
「何?」
「無知とは、蔑む物では無く、憐れむ物だからだ。」
言うと同時にカブトが伸ばした手に、銀色のゼクター……『ハイパーゼクター』が掴まれる。
「……しまったっ!ハイパークロックアップを使う前に奴を倒せ!」
それを見て慌てて命令を下す麗奈。キャマラスワームも慌ててカブトへと走り出す。
だが……
「遅い。貴様らに本当の太陽の輝きを見せてやる……!」
カブトはすぐにハイパーゼクターをベルトのハードポイントに装着する。
「ハイパーキャストオフ……!」
『Hyper Cast Off(ハイパーキャストオフ)!』
ハイパーゼクターが告げる機械音声。同時にカブトの装甲が分厚くなってゆく。
カブトホーンは巨大化し、全身の装甲『ヒヒイロノカネ』も『ヒヒイロノオオガネ』となる。
さらに体中にはヒヒイロノオオガネでできた特殊な装甲、カブテクターが装備されてゆく。
この姿こそカブトの最強フォーム……『ハイパーカブト』だ。


一方、アースラ。

ガタッ!
大袈裟な音と共にリンディが立ち上がる。
「どうしたんですか!?艦長……」
「あ……あれは……!」
リンディは目を見開いてモニターに映るハイパーカブトに見入っている。

リンディの脳裏によぎるビジョン。
それは何者かが隕石に組み付く瞬間。
『さぁ一緒にドライブだ!……7年前のお仲間に合わせてやる!』
そして一つの世界を消滅させた人物。
そう……リンディがかつて記録で見たその姿に、ハイパーカブトは酷似していたのだ。
クロノもエイミィもまだそれには気付いておらず、黙ってリンディの表情を見ている。
しかし、エイミィはすぐに自分の正面のモニターに視線を戻す。
「……って、時限振反応です!」
「……まさか!」
リンディはエイミィに報告を受け、一瞬エイミィを見るがすぐに目線をハイパーカブトに戻す。
「……また……巻き戻すつもり……!?」
281マスカレード:2007/07/10(火) 23:29:19 ID:XwM5jTBc


『……過ぎた時間は絶対に戻ってこない……だから今を必死で頑張ってるんだ!』
もう一度フェイトの言葉を思い出すハイパーカブト。
「(俺が……変えてやる……!)」
カブトはそう強く念じた後、力強くハイパーゼクターのゼクターホーンを押し倒した。
「ハイパークロックアップ!」
『Hyper Clock Up(ハイパークロックアップ)!!』
同時に全身のカブテクターが展開、内部のタキオンプレートからタキオン粒子が放出される。
そしてカブトの背中から巨大な光の翼が飛び出し、次の瞬間にはカブトはその時空から姿を消した。


キャマラスワームがカブトに向かって走りだす……。
ガタックとブレイドがフェイトに駆け寄る……。
麗奈がカブトに向かって歩いてくる……。
フェイトがキャマラスワームの攻撃を受ける……。
この光景は、時間が逆行している光景だ。そして……

「(……絶対に負けない!)」
フェイトが悲しげな表情でバルディッシュを構え、ワームと切り合っている。
「きゅるるるるる……」
しかし、キャマラスワームの腕がまるでライダーの必殺技の様に輝き出した。
「……!?」
『Protection.』
バルディッシュはキャマラスワームの攻撃からフェイトを守るため、咄嗟に防御魔法を発動する。
だがフェイトにワームの攻撃が当たる事は無かった。
「……な……何?」
目の前にいるのは巨大な光の翼を展開した光り輝くライダー……ハイパーカブト。
ハイパーカブトはワームの攻撃を片手で受け止めているのだ。
「て……天道……さん?」
「まさか……時間を戻したのか!?」
『Hyper Clock Over(ハイパークロックオーバー)』
ハイパーカブトのカブテクターは元の場所に収まり、光の翼も消える。
そしてフェイトも麗奈も突然現れたハイパーカブトに驚愕する。
特に麗奈は本当に時間を巻き戻すとは思っていなかったらしく、かなり驚いているようだ。
「はぁっ!」
「きゅるっ……!」
ハイパーカブトはキャマラスワームを突き放し、さらに一発殴る。その反動で後ずさるキャマラスワーム。


ここでもう一度アースラ。

「あれは……!?」
やはり、先ほどと同じようにリンディの目はモニターに釘付けだ。利用はやはり一つの世界を消滅させた相手がそこにいるからだ。
「艦長!あのライダーの出現と同時に、すごい時限振が発生しました!」
そしてやはりエイミィからの報告。
「まさか……時間を巻き戻したっていうの……!?」
驚くリンディ。もちろんクロノやエイミィにはそれが何故時間を巻き戻した事になるのかはわからない。


「きゅるるるるる……!」
キャマラスワームは邪魔された事に腹を立て再びハイパーカブトに殴りかかるが、やはり片手で払われ……
「はぁっ!」
そしてキャマラスワームに入った威力のあるカウンターパンチ。命中したキャマラスワームはモロにダメージを受ける
ハイパーカブトはゆっくりとキャマラスワームに迫り、キャマラスワームはさらに後ずさりする。
282マスカレード:2007/07/10(火) 23:36:09 ID:XwM5jTBc

キャマラスワームは圧倒的なハイパーカブトとの力量の差に焦りを感じながらも攻撃を続ける。
「きゅるっきゅるるるるっ!」
「はっ!ふん!」
右、左とあらゆる方向から殴ろうとしても全て片手で受けられ、それよりも重いパンチを入れられる。
しかもキャマラスワームは後ずさりしながらの攻撃のため、どんどんと追い詰められてゆく。
完全にハイパーカブトのペースに飲まれているせいで、前に出られないのだ。

そして……
「はぁっ!」
最後にハイパーカブトの重い右ストレートを受けたキャマラスワームは反動で吹っ飛び……
「パーフェクトゼクター……!」
天空から飛来したパーフェクトゼクターをキャッチ。さらに三方向から飛んできた
ザビー・ドレイク・サソードゼクターがパーフェクトゼクターに合体する。
ハイパーカブトは4色のボタンをそれぞれ押してゆく。最初は赤のボタンだ。
『Kabuto Power(カブトパワー)』
「よっしゃあ!行くッスよー!」
カブトのベルトに装着されたカブトゼクターから声が聞こえるような気がした。
そして残りのボタンを順番に押してゆく。
『Thebee Power(ザビーパワー)』
「ふん、仕方ないから力を貸してやるよ!」
『Dreak Power(ドレイクパワー)』
「やっとボク達の力を使ってくれたね!」
『Sasword Power(サソードパワー)』
「皆の力を一つに……!」
『All Zecter Combine(オールゼクターコンバイン)!!』
途中、それぞれのボタンを押すと同時に各ゼクターの声が聞こえるような気がしたが、きっと気のせいでは無いのだろう。
カブトとパーフェクトゼクター……そしてゼクター達との絆。
……そしてこれがハイパーカブトの最大技だ。
「行くぞ……!!」
『Maximum Hyper Typhoon(マキシマムハイパータイフーン)!!』
パーフェクトゼクターから赤く輝く巨大な刃が現れる。そして光でできた刃は巨大な大剣の形を造り……
「たぁッッ!!!」
ハイパーカブトはマキシマムハイパータイフーンを振るい、その刃はキャマラスワームに直撃。
そしてそれをそのまま振り抜き、キャマラスワームは爆発霧散。跡形も無く消え去った。

「す……すごい!」
思わず感嘆の声をあげるフェイト。
「お、お前そんな武器いつから持ってたんだよ?」
ガタックも疑問を口にする。加賀美はこの武器を見たのは始めてだったのだ。
それもそのはずだろう。まだ浅倉にしか見せたことは無いのだから。
「……俺の進化は光よりも速い。この宇宙の何者もついてこれない。」
「……そうかい。」
いつものように天を指指し答えるカブトに、ガタックは「聞いた自分が馬鹿だった」と激しく後悔した。


一方、アースラのモニターに映し出された天を指指すハイパーカブトと、赤く輝くファイズ。
リンディは険しい表情でモニターを見つめるのだった……。
283マスカレード:2007/07/10(火) 23:39:47 ID:XwM5jTBc
次回予告


その力の全容を見せ付けたハイパーカブトこと、天道総司。

でも、やっぱり時間を巻き戻すなんてことしちゃいけない。

果たして時空管理局がカブトにとった対応とは……?

そしてイマジンとは一体……!?


次回、魔法少女リリカルなのはマスカレード
ACT.10 「まさかの変身!?完全調和第三章!」
に、ドライブイグニッション!


スーパーヒーロータイム


良太郎「今回、僕最後忘れられてたよね……」

モモタロス「お前は薄いからなぁ〜」

良太郎「そ、そんな……」

巧「ってかお前、どんだけ不幸なんだよ。今回散々じゃねぇか」

モモタロス「半分はテメェのせいだろ!」

巧「……あ?」

良太郎「いや……ほとんどモモタロスのせいだと思うけど……」

モモタロス「……あ?」


良太郎「ま、まぁいいや!次回も見てね!」
284名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 23:47:09 ID:Tgjm0DkA
大作乙!
しかし、つくづく思うが、カブトって平成版RXだよな……
なのは勢含めても現時点で一人だけ異様に強過ぎる
スペック的にはアルティメットクウガや剣王も引けをとらないが、この二人と違ってハイパーカブト&パーゼクには全くリスクも制限も無いのが
285マスカレード:2007/07/10(火) 23:49:07 ID:XwM5jTBc
投下終了しました!

どうでしたでしょうか?
なんか色々ととんでもないことしちゃった気がしますが……
とりあえず、ハイパーゼクターを掴みとったあたりからはLOAD OF THE SPEEDを脳内再生することをお勧めしますw


それはそうと、仮面ライダー以外でどうしても書いてみたいキャラがいるんですが、やはりそのキャラを主人公にしたSSを新たに書くのか、
マスカレードの劇場版みたいな感じで出すのかで今迷ってたりします……。
ええ、常にときめきを探し求め、例え悲劇が待ち受けようと白くときめく道だけを選ぶキャラです……
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 23:56:33 ID:1dORCYyv
GJ!
ついについに禁断のハイパーカブトが来てしまったあ!
その眼は過去未来のあらゆる時空間を見渡し、出来事を見逃さないコンパウンドアイ!
通常のクロックアップの10倍の速度があるだけでなく、自在に時間旅行ができるハイパークロックアップ!
周囲数百メートルを吹き飛ばすハイパーライダーキック!
そして秘密の超兵器パーフェクトゼクター!
マキシマムハイパータイフーンは巨大な山をも切り崩し!
マキシマムハイパーサイクロンは半径100キロメートルを跡形もなく吹き飛ばす!
これでこそ天の道を行き総てを司る男だぁぁぁぁ!
287通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:00:07 ID:fX4D4fCf
GJ!
でも今思った話し、リンディさんがアルティメットクウガをみたらどう思うんだろう?
一応世界を滅ぼすほどの力を持ってる訳だしオマケに言えば人を笑いながら焼死させるダクバを
みたら、なのは達はどう思うのか?色々と疑問に思う事だらけだな。
288名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 00:03:54 ID:YT5HlOtv
GJ!!
まぁカブトはすでに一つの世界を消滅させちゃってるからな・・・
ある意味過去を変えようとしてるイマジンよりも凶悪だ。
あと俺としてはアクセルフォームもかっこよかった!!
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 00:27:27 ID:mSAgHxg8
>>285
GJです
もしや「ときめきの白眉」の人?
290名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 00:33:11 ID:8y1YWsJZ
GJ! です。

皆さんに影響されて俺も書いてみようかな・・・と
クロス先を思いついて設定までは考えてみましたが、
難しすぎます orz

291名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 00:52:51 ID:C8a2LG0G
言ってもしょうがないが、ヘルシングとのクロスが読みたくなったぜ。
292リリカル・パニック:2007/07/11(水) 00:54:24 ID:VGs4AQJP
>>291
このスレの一番最初辺りを見るんだ
293通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:58:56 ID:C8a2LG0G
説明不足でした。すまん。
続きが読みたいんだぜ。
妄想だがタティアナサンの武装が凶悪になるのが楽しみで仕方ない。
ケロベロスやジャッカルサイズのクロスミラージュ・・・イイスゴクイイッ!!
294リリカル・パニック:2007/07/11(水) 01:01:28 ID:VGs4AQJP
これは失礼を・・・
295リリカル犬狼伝説:2007/07/11(水) 02:47:29 ID:cf5u97MT
自分は専用ブラは良く知りませんがとりあえずギコナビ使っています。
IEでスレを読むより、アプリ使ったほうが読んだスレがそのまま記録されますから再読にも便利です。

>>241
>フェイト「うん、一人は 『シグナムが』 逃がしたけど、もう一人は気絶させた・・・」
吹きました。
あと、何気にエリオのツッコミが効いた。
それとThe・ガッツだな(謎

> リリカルlain 氏
GJ!
さあナイツがどう絡め手で騎士と魔導師と戦うのか?
PCをデバイスとして攻殻みたいな電脳戦をやるのか?
つか、ナイツって原作だと正面から戦ってないよな。
あと千葉繁さん早く出してw

>マスカレード 氏
まさに『 夢 の 対 決 』www
さあ、あとは“魂”勢のライダーを出せば完璧だ!
ただしそうすると魔法少女の影と良太郎君の存在感が更に薄くなるという諸刃の剣。
それでも作者には期待する!
目指せ『スーパーライダー大戦』


最近、魔法少女達に火力(魔力)や腕っ節じゃなく、戦術や知力で対抗しそうなキャラとのクロスを考えている。

1・薬師丸法山(元ネタ「荒野に獣 慟哭す」コミック版)
  常人でありながら死者部隊と超人『独覚兵』を束ねる戦争の天才。

2・砂ぼうず(元ネタ「砂ぼうず」)
  この男、最後に仲間全てを裏切り敵側についた外道。欲が強ければ強いほど頭が回る人間のクズ。

3・別府勇牛(元ネタ「勇牛」)
  最高の交渉人。持ち前の口八丁と誠意と信義で、戦わずして(でも時々脅迫します)六課全員を冗談抜きで“落とせます”。魅力値が高すぎるのでユーノ君の危機!
  ロボットをショー・タイムしません。
 

>>293
ロケットと空中戦艦撃ち落すのに、クロス・ミラージュのバケモノとしてヤクト・ミラージュが出るに1フェザー。
296名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 06:02:17 ID:3fAbVPXd
>>295
作戦知力で勝りそうなクロスは沢山あるけど、火力勝負で勝てそうなクロスが見つけにくい
ガンダムだのイデオンだのは大きすぎて勝負にならんし、人間サイズならDB位だろうか?
いっそ、バジリスクとかw


ヘルシングクロスはなのはキャラが何処まで来るのかが楽しみだなぁ
297リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:02:08 ID:R/2Vjo6r
やっと書き込める(つー;)
後ほど、読めなかったSS見ますので投下しちゃいます。
かなり説明臭いですが、自己紹介編みたいな感じです。
298リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:03:50 ID:R/2Vjo6r
リリカルスクライド//G.U.
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険

最終話「優しく君は微笑んでいた」

 カズマと高町なのはが散歩と言う名の訓練に行った頃、タルタルガーのブリッジでは初対面のメンバーで挨拶を行っていた。
 最初に自己紹介を行ったのは『プロジェクトG.U.』のメンバーだった。

「俺は『クーン・メイガス』。歳は24だ!時空管理局での役職は捜査部のただの職員だったんだが、碑文使いってことが判った途端に引き抜かれて
今に至るって訳だ。俺の相棒の碑文の名前は『第三相 増殖 メイガス』。その名の通り、増殖って特殊能力を持っているから欠損した部分を増殖させて
修復出来るから、お譲さんたちは存分にお兄さんを頼ってくれよ!以上で自己紹介終わり!」
 黒髪のポニーテルな青年クーンは、見た目から明るい人と分かるほど笑顔を振りまいている。

 そして、クーンの次に自己紹介をするのは先ほど『八咫』に厳しい一言を言い放った女性だ。
「私の名前は『パイ・タルヴォス』。碑文使い全員仮名だから、もしどこかで会った時は気をつけてね。そして私の碑文の名前は
『第七層 復讐する者 タルヴォス』防御と反撃攻撃に特化したアバターよ。大抵の事は分かって居るつもりだから、何か分からない事があったなら
いつでも質問して良いわ。以上で自己紹介は終わります」
 茶髪に近いロングヘアーで捜査官のスーツを着たパイが元の位置へ戻る際、クーンが「ちっ、俺の自己紹介に釣られて歳を言うと考えたんだけどなぁ」
の一言を聞いた彼女は、彼の足を思いっきり踏みつけたのは言うまでも無い。

 次に自己紹介を始めたのは武装隊の服装のモデルのような顔立ちの綺麗な人だった。
「僕の名前は『エンデュランス・マハ』。そして僕の友人の名前は『第六相 魅惑の恋人 マハ』だよ。それと、マハと同じくらい大切な人は―」
 エンデュランスが手のひらを向けた先には、ショートカットの少女の横で手を組んでいるハセヲが居た。
「彼……ハセヲだよ。僕の凍りついた心を溶かしてくれた彼は、僕にとってマハに次ぐ大切な人なんだぁ!……以上です」
 スタスタとハセヲの横に戻って行くエンデュランスだったが、彼とハセヲを見る皆の目線は痛いモノだった。

 続いて自己紹介するのは双子の少年少女だった。
「くぅ〜ハセヲの奴、エン様に気に入られよってからに。ホント腹が立つわ!」
「お姉ちゃん、僕たちの番だよ」
「しゃあないなぁ……ほな自己紹介でもしてやるかいな」
 気の強い方が姉で、気が弱い方が弟の二卵性双生児の双子が自己紹介を始めた。服装は、エンデュランスと同じく武装隊の服装だ。
「ほな自己紹介してやるわ。ウチの名前は『朔・ゴレ』や!碑文は『第五相 策謀家 ゴレ』って言う『望』と同じアバターや。分かったかぁ?」
「お姉ちゃん、ケンカ腰だと嫌われちゃうよ。えっと僕の名前は『望・ゴレ』って言います。お姉ちゃんと同時にアバターを使用します。
赤色の状態がお姉ちゃんの意識が表に出ていて、青色だと僕の意識が表に出ている状態です。僕はお姉ちゃんより気が弱いですが、がんばりますので
よろしくお願いします」
 頭を下げる望と対照的に朔は「何頭下げてるんや」っと言う始末だ。

 双子の姉弟通称『朔望』の自己紹介が終わった後、ハセヲの横に待機していた武装隊の服を着た少女が前に出て自己紹介を始めた。
「初めまして。私の名前は『アトリ・イニス』と言います。名字は私の碑文の名前『第二相 惑乱の蜃気楼 イニス』から頂きました。
本名は……あ、言ったらダメなんでした。私出身世界が第97管理外世界地球出身なんですよ。高校へ通いながら管理局の仕事をしています。
そして、私のアバターの力は蜃気楼を作り出す能力と見た人物の幻影を作り出す能力を持っています。回復魔法などに精通していますので、
皆さんのサポートを頑張ります。以後よろしくお願いします」
 重要な情報をホイホイ言うアトリに頭を押さえるハセヲとパイ。
「アトリ……ベラベラ喋り過ぎだ」
「今後は気を付けるように」
「あぅ、また失敗しちゃった……」
299なのはStS+φ’s正伝:2007/07/11(水) 08:04:16 ID:X2ME77SZ
マスカレードさんGJです!
ついに巧とファイズが現れましたね・・・ゼクターの皆さんも喋ってるし
相変わらずハイパーフォームのやることはスケールが違う!
でもこれから独壇場というわけにはいかないんでしょうね……
管理局がなんか口を挟んできそうだし。

しかし本当にキャラが多い、私は正直ちょっと混乱してます
あまり構成力のない私は巧一人になるべく絞るつもりなんですが……
それにしてもこの巧は私のより明るくていいですね、それに無傷だし

>>正伝さんのSSと比べると自分のなんてまだまだですからね……
HAHAHA! それは過小評価というものですよ。
このGJの量がそれを証明しています!
……負けたくないけど、無理かなあ。本当に存在異議が脅かされてきて危険です

投下前にジャンクションかぁ…前振りなしに投下するのはまずいし私もやってみようかな?
300リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:08:59 ID:R/2Vjo6r

 そして、クロノへは自己紹介をしていた彼『ハセヲ・スケィス』だったが殆どの人へ挨拶をしていなかったため自己紹介を始めた。
「えっと、俺の名前は『ハセヲ・スケィス』。機動隊からの出向で『プロジェクトG.U.』へ出向いている。碑文の名前は『第一相 死の恐怖 スケィス』だ。
それと、俺の特技は『マルチウェポン』合計4つの武器を使いこなす。以上で終わりだ」
 手短に自己紹介を切り上げるハセヲに苦し笑いをするアトリとクロノ。

 最後には、タイ風の顔立ちをした男性『八咫』が自己紹介を始めた。
「先ほどにも言ったが、私の名前は『八咫・フィドヘル』。この部隊『プロジェクトG.U.』の統括者であり、
管理局システムに統合されているコンピューターへアクセスできる『知識の蛇』の使用が許されている。そして私の碑文名は
『第四相 運命の預言者 フィドヘル』。近い未来を見通せる能力を持っている。と言っても、個人的な未来を知ることは出来ないので気を付けたまえ。
以上で私の紹介は終わりだ」
 八咫の話を聞いていたかなみだったが、彼の声を聞いていて懐かしい気持ちになっていた。
「なんだか、君島さんの声に似ているかも」と小声で呟いていた。
 八咫の自己紹介が終わったことで『プロジェクトG.U.』のメンバーの紹介が終わり、続いて『タルタルガー』を八咫に貸し出している欅の紹介に移った。

「僕の名前は『欅(けやき)』と言います。時空管理局では『月の樹』と言う機動部隊の司令官をしていました」
 その説明に驚く機動六課のメンバーたち。
「(まだエリオとキャロぐらいの年頃なのに、司令官なんて凄いよねティア?)」
「(あの子もレアスキル持ちで、上の人たちが勝手に祭り上げているだけかも知れないでしょう?それでも指揮官能力があるから採用されてるんでしょ。
でも『していました』って、ところが引っかかるわね)」
 念話で会話するスバルとティアナだったが、次の欅の話に更に驚くことになった。

「僕の姿で驚いてる方もいるでしょうから言っておきますが、僕は『ヴォルケンリッター』の方々と同じ存在です」
 その一言に驚く一同。ロストグラウンド出身の劉鳳達は、どう言う意味なのか分からず首を傾げる。
 怪我が完治しているヴィータとシグナム、そしてシャマルは欅に問いかける。
「アタイらと同じってことは、お前も魔法生命体ってことで良いのか?」
「そうです。僕が生まれたのは4年ほど前ですけどね」
 欅の答えに驚くヴィータ。夜天の書の守護騎士プログラムとして生まれた自分たちよりも、圧倒的に行動時間が短い事に驚いたのだ。
「それ程短い期間で、そこまで感情プログラムが成長するとは思えんのだが……」
「僕を生み出したのが大魔導師だった……と言うことにして下さい。ここで名前を出す訳にはいかないんですよ」
 微笑ましい笑顔でシグナムへの問いに答える欅に、シャマルは彼の横に立つ女性に問いかけた。

「えーと、欅くんの横に立っている保護者的な空気を出している貴女に質問なのですが……あ、まずお名前を教えてくれませんか?」
「私の名前は『カエデ・カガ』と言います。欅さまのお世話をやらせて頂いております」
 その名前を聞いて、声を出すスバル。
「なんだか私の名前に似た発音ですね」
「スバルさまと同じで、私もご先祖様が地球出身なのです」
 カエデの答えに「なるほど〜」と首を縦に振り理解したと身体全体で表現するスバル。
「えっと、スバルちゃん。お話続けても良いかしら?」
「あ、シャマル先生。すいません、つい」
 顔を赤くして口を縛るスバルを見たシャマルは「うふふ」と笑いながら、カエデに問いかける。

「貴女は、どのくらい前から欅くんと同じ職場で働いているのかしら?」
「お恥ずかしながら、1年ぐらいの期間しか経っていません。『月の樹』が出来たのも1年と少し前なのです……今では解散状態ですが」
 カエデの話では、AIDAに感染した月の樹の幹部によって組織が半壊状態へ追い込まれた挙句の果てに、
アトリにAIDAが感染し碑文が暴走したらしい。
 その時は、封鎖結界で他の者から見えない空間で戦ったらしく存在の隠ぺいは出来たらしいが、その事件によって組織の維持が事実上不可能になり
現在の特別機動部隊としての任に就いているとの事になっている。
301リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:11:05 ID:R/2Vjo6r
 そんな話を礼儀正しく文化的に聞いていたクーガーは、持前の性格からよく分からない事に対して最速で理解しようと事情を大体に知っていそうな人物。
それも顔見知りな人へ車椅子をドリフトさせながら、その人物の横へ着く。
「シグナルさん!お聞きしたい事があるのですが宜しいでしょうか?俺は、先ほどからの会話の意味がまったく!分からないのです。
碑文とか、魔法生命体とか、AIDAってのはウェイトさんに憑依していた黒いモノってのは分かるのですが……どうか教えてくれませんか!
みのりさんとは違う誠実さと凛々しさと胸の大きさを持ったシグナルさん!」
「シグナムだ……それとテスタロッサの名前は、フェイトだ。クーガー、お前はワザと人の名前を間違えていないか?あと、胸の大きさは余計だ」
 眉間のしわを寄せながらも、彼の質問に対し答えてやるシグナム。
「碑文とは……直接見せてもらえ。私も実際見せてもらった訳では無いのでな。魔法生命体とは、魔力によって生命活動を行える生命体のことだ。
実際に目の前に実物がいるだろう?」
 その答えに驚いた顔すらしないクーガーに「何故驚かない?私は人では無いんだぞ。少しは驚け」と言うシグナムだったが相手は気にもしなかったのだ。
「シグナルさんは、シグナルさんでしょう。例え生まれがどうあれ、貴女は貴女だ!違いますかぁ?」
 何故か熱くなるクーガーにポカンとするシグナムの横顔を見たフェイトは、クスっと笑っていた。
 ちなみに水守は、その光景を微笑ましく見続けていた。それもその筈、彼女にとってクーガーは良い人止まりだったのだから。


 シグナムとクーガーの会話に皆が顔を向けている中、タルタルガーの中にある訓練室でカズマ的には『ケンカ』、なのは的には『訓練』が行われていた。
「衝撃のファーストブリットォォォ!」
 カズマは背中の3つの羽根の一つを分解した際に生じた緑色の推力で加速し、黄金の装甲に覆われた右腕の一撃をなのはへと撃ち込む。
 バリアジャケットを着た状態で空中で待機していた高町なのはは、レイジングハートを盾にラウンドシールドを発生させ彼の一撃を防ぐ。
 だが、カズマのシェルブリットによる重い一撃はランクAAの状態である彼女のラウンドシールドに負荷が掛っていた。

“スバルのシューティングアーツより威力がある。昨日クーガーさんから聞いたお話通り、カズマくんの実力は凄い”
 カズマの一撃を弾きながら距離を取り、昨夜の出来事を思い出すなのは。

 昨晩なのはがスバル達の訓練をしていた時、車椅子を赤紫色のエンジン付きにした乗物に乗ったストレイト・クーガーがやってきたのだ。
「ほぉ〜こんなところに訓練施設があるのかぁ。『タルタルガー』ってのは、凄い船だなぁ。はぁ〜いつか、俺のアルターで最速のスピードで乗り回したい……あ」
 なのはに向かって口元に人差し指を立てて「秘密にして下さいよ」と言うクーガー。
 頬を掻きながら「あはは……」と苦笑いで答えるなのはだったが、訓練用オートスフィアver.欅に押される教え子たちに活を入れる。
302リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:13:34 ID:R/2Vjo6r

「ティアナ!もっと距離を取りつつ、敵の注意を取る。スバルも、相手のシールドを貫通させるように威力の調整に集中する」
「「は、はい!」」
 スバル達が戦っている訓練用スフィアは、欅特製のスフィアで防御・スピード・判断力などが異常に高く魔導師ランクAA+以上の魔導師でも苦戦する程の難易度を持つ。
 先ほどからティアナの射撃が当たらず、スバルの奇襲もシールドで弾かれるばかりだ。
 そんな彼女たちにスフィアが向かっている隙に、高速で移動してくる雷光が一筋。
「でやぁぁぁ!」
 ストラーダのカートリッジを消費し速度を上げたエリオの槍による斬撃がスフィアを捉えようとしたが、瞬時に展開された多数のシールドに防がれる。
 だが、その隙にスフィアの真下に召喚されたキャロの召喚魔法『アルケミックチェーン』によって身動きを封じられる訓練用スフィア。
「今です!スバルさん、ティアナさん」
 キャロの呼び声と同時にスタートする二人に砲撃魔法を放つスフィアだったが、スバルが出現させたウイングロードの多数の光の道に阻まれ対象を見失う。
 その隙を逃さず、スフィアの真上に架けられたウイングロードからダガーモードのクロスミラージュで突撃するティアナ。
「一撃必殺!」
 両腕をクロスさせた状態から、バツの字切りにスフィアの頭上を切り裂く。
 続いて、ティアナの後ろからリボルバーナックルへカートリッジを2発消費し魔力を高めたスバルの拳がスフィアのボディを捉え突き破る。
「一撃必倒!」
 スバルはスフィアのボディへ拳を埋め込みながら、己の持つ最大級の大技を叩き込む。
「ディバイーン!バスタァァァ!!」
 青白い砲撃魔法がスフィアのボディを突き破り爆発させる。

 その光景を眺めていたクーガーは、彼女たちの戦闘を見て絶賛していた。
「ビュ〜ティホォ〜!良い連携ですねぇ。これも、教官の指導のおかげですかな?なのあさん」
「あはは、なのはです」
 クーガーの横顔を見たなのはは、そのサングラスの奥に映る寂しげな目が見る。
「何かあったんですか?」
「いやいや、昔俺もカズヤに戦い方や教えてやったことがありましてね。4年程ですが、その時の事を思い出してまして」
 その話に興味を持ったなのはは、クーガーにカズマの子供時代の話を聞き始めた。

「そう大した事を教えた訳じゃ無いんですけどね。最初の出会いは、物取りに間違えられたりしたっけかなぁ。
まぁ、俺の最速の会話術でカズヤとの仲を溶かしたっけかなぁ。そんな中で、あいつが強くなる方法が無いのか聞いてきたんだ」
 サングラスを上げ、更なら訓練用スフィアと戦う4人組を見上げながらクーガーは言った。
「それで俺はこう言ってやりましたよ……弱い考え方を否定しろってね。そんな弱い考え方をする自分を否定し続けてりゃ、自然と強くなる。
アルター能力の問題じゃ無い……気持ちの問題だってね。弱い気持ちを否定しろ。出来なくてもしろ。見つけられないなら見つけ出せ。
馬鹿にされようとも笑われようとも。それが筋を通す男の生き方だってね……まぁ、あいつが最初に考えていた強さの基準が間違ってたのを正してやりましたけどね」
 包帯でグルグル巻きの右足で軽く蹴りあげるクーガーだったが、激痛が走ったのか「痛ってぇぇぇ」と叫んでいた。
 そんな彼を見ながら、カズマとの最初の出会いを思い出すなのは。

“そう言えば、最初はオーヴァンの身柄の確保のためにカズマくんを止めようとしたなぁ……すぐ戦いになっちゃったけど。
考えてみたら、ちゃんとしたお話をしてなかったなぁ。よし、今度訓練に呼んでお話ししてみよう”
303リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:15:28 ID:R/2Vjo6r
 これが、今現在なのはとカズマの訓練の理由だ。
「カズマくん」
「だぁ!カズマで良い」
 君付けが気に喰わないのか、なのはに呼び捨てで良い言い放つカズマ。
「あはは、ごめんね。ちょっと休憩しようか?聞いてみたい事とかあるんだけど、良いかな?」
「ちっ、良いぜ。あんまり長ったらしい話はご免だぜ」
 互いに武装を解き、ベンチに座る二人。カズマは、右腕を気遣いながら隣の女性の話を待つ。
「カズマ……は、何で戦うの?」
「はっ?そんなの決まってるんだろう。生きるためだ。それと、守ってやらねぇといけない奴もいるしな」
「それって、かなみちゃん?」
「ああ」
 即答するカズマに、意外だなぁと顔に出るなのは。
「ん?なんだよ。そんなに可笑しいこと言ったか?」
「違うよ。正直だなと思って」
「互いに思っていることが筒抜けって感じだからな、ウソついても意味ねぇし」
 かなみのアルター能力が、相手の深層意識にアクセス出来ることを聞いていたなのはは、カズマの返答に頷く。
「信頼し合ってるんだね」
「まぁ2年ぐらいの付き合いだけどな。それでも、あいつを守ってやる。ワガママって感じかも知れねぇが、
俺はかなみを襲う奴らを叩きのめす。徹底的にだ!」
 彼の真剣な表情から漏れる笑顔にふと、カズマとかなみの関係が自分とフェイトちゃんや、はやてちゃん、ユーノくんのような関係なのだと感じたなのはの表情は良い笑顔だった。
 ベンチから立ち上がり、左手に持った赤く光る丸い宝石をカズマへと向けるなのは。
「それじゃあ、訓練を再開しよう。明日は、オーヴァンとAIDAとの戦いに区切りをつける大切な日……思いっきり訓練して沢山ご飯食べて、しっかり眠ろう!」
「OK〜アンタ……いや、なのは。思いっきり、デカイのを頼むぜ!デカイ砲撃ぐらい弾けるようになんねぇと、野郎の攻撃に対抗できねぇし」
「いや、オーヴァンのデータドレインは弾けるモノなのか判らない代物だよ。私の砲撃魔法とは違うかも―」
「違っても何でもいい!アンタの砲撃を弾ければ何でも弾ける……そんな感じがするんだ」
「買いかぶり過ぎだよ。でも、全力でお相手させてもらうよ!カズマ」

 そして、昼間から晩御飯の時間まで戦い続けた二人はフラフラに成りながらも、知り合いと笑顔でご飯を食べていた。
 なのはは、フェイト達とレストランで食事を取っていた。料理人の姿が無いのは自動で作られてるかららしい。
 こんなところでも人件費が―などの話は置いといて、食事を取りつつ雑談する皆。
「なんだか楽しそうだね、なのは」
「ほんまや。良い笑顔やね、なのはちゃん」
「うん。いい汗かけたし、カズマともお友達になれたから」
「私も、劉鳳とも話をしたよ。頑固だけど、良い人だよ」
 なのはとカズマが訓練をしている時フェイトも、短い時間だが劉鳳たちと一時の会話を楽しんでいたのだ。
「今度、仕事以外の時間で皆とピクニックとかやりたいね。フェイトちゃん、はやてちゃん」
「そうだね。戦い以外で皆と話が出来る時間……作っていきたいね」
「みんな集めて、パァーッと騒ぎたいねぇ。うちが特製の鍋料理を―」
「はやてちゃーん。私も手伝うですよ!」
 近くで食事を取っていたリィンフォースIIとヴォルケンリッターたちも彼女たちの輪に入り、一時の雑談を始めるのだった。
 ただ一人、初代リィンフォースだけが遠くから彼女たちを見つめていた。
304リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:24:23 ID:R/2Vjo6r
「何故、彼女たちの中に入らないんだ?」
 バリアジャケットを着たクロノは、物陰で八神家を見つめる銀色の長髪をした女性に話しかける。
「……その資格がない」
「資格なんて必要なのか?」
 そう言い終えると、彼女の背を押してやるクロノ。
「えっ?」
 不意に押されてしまったことで、はやて達と顔を合わせてしまうリィンフォース。
「主……はやて」
「リィンフォース……」
 初代リィンフォースは、はやてが気を失っている間に姿を隠していたためクロノによって皆に情報だけが流れていただけだったため驚く一同。
 目から涙が流れたはやてだったが気にせず両手をリィンフォースへと広げる。、
「おかえり。リィンフォース」
 その言葉に彼女の眼から一筋の涙が流れ落ちた。
 リィンフォースの登場で、その場の空気はとても温かなものと成っていた。
 ヴォルケンリッターたちも、消えた仲間が復活したことへの喜びに充ち溢れ、その中でもリィンフォースIIは初めて会う姉に興奮していた。
「は、初めましてです!わ、私は!はやてちゃんのユニゾンデバイスをしております『リィンフォースII』空曹長ですっ!」
「声が上ずってるぞ、リィン」
 ヴィータの突っ込みに顔を真っ赤にするリィンフォースIIに、その場の空気はより一層良いものとなり、再会の挨拶は良いものとなった。

 早朝、各メンバーが集まり八咫による作戦および、この後訪れるであろう危機について語られた。
「これより、オーヴァンの残した『サイン』から転送し『アルハザード』へと移動する。この先AIDAなどによる妨害工作があるだろうが、
我々に残された時間は少ない。迅速かつ的確な動きが要求される」
 知識の蛇の端末に手を置き、多数の空間モニターを各メンバーの前に表示させる八咫。
「そこに書いているメンバーで、部隊を編成してほしい。私の碑文フィドヘルの予言を解析した結果と戦闘力の分配を考えた結果だ」
 そのデータを読むメンバー達だったが、カズマなど英語などが不得意な者には理解するのは説明が必要だった。
「よ、読めねぇ……」

 各自に説明が終わり、各ポジション決めをしている中、同じ班となった『ハセヲ』『アトリ』『カズマ』『なのは』の4人。
「それじゃあ、カズマとハセヲくんは前衛。私とアトリちゃんは、後方支援って感じかな」
「はい。全力で支援させてもらいます」
「そんなに固くならないでアトリちゃん」
「す、すいません、なのはさん。エースオブエースの方とご一緒させてもらえるなんて、初めてなもので」
 両手の人差し指を絡めながらウジウジ言うアトリに、活を入れるハセヲ。
「皆を守るって意気込みは、どこに行ったんだ?アトリ」
「ハ、ハセヲさん。そうでした……私あの時誓ったんでした。皆を守る事が出来る力『イニス』を手に入れたときに」
 目に力が戻るアトリに「それで良いんだよ」と頷くハセヲ。
「へっ、どうでもいいけど俺は俺で勝手にさせてもらうぜ。相手に合わせて戦うなんて俺の性に合わねぇ」
 カズマのぶっきら棒な返事に、イラつくハセヲ。
「テメェ、今更言うセリフか?オーヴァンを止めるためには協力し合うしかないんだ!」
「勝手な事を抜かすな!俺は野郎のやったことに腹が立ってるんだよぉ。人に散々迷惑かけて置いて、
謝りもしねぇでとんずらしやがった奴を思いっきり殴りたいだけだ」
 自分の都合のみ言うカズマに堪忍袋の緒が切れたハセヲは、ストレンジデバイス・DG-Xを抜き出し相手の首筋に魔力刃を近づける。
「脅してるつもりかよ」
 カズマも負けじと、右拳のみアルター化させハセヲの腹に拳を当てる。
 一触即発な事態にオドオドするアトリとなのはだったが、3つの光の球の出現によって事態は新たな展開を見せた。

 三蒼騎士のコアが突然現れたことで、戦う気が削げた二人は背を向けながらも威嚇し合っていた。
 そんな二人を他所に欅によって破損部分の修復が行われている三蒼騎士のデータから、アルハザードの情報が空間モニターに映し出される。
 古びているが、頑丈そうな城。そして、オーヴァンの姿と一緒にいる二人の人物の姿に目を疑う者たち。
「アリシア……何で」
「無常……矜侍」
「あの蛇野郎……」
「何で、あの野郎が生きてるんだよ!俺の拳で消し飛ばしたはずだろぉぉぉ!!」
305リリカルスクライド//G.U. :2007/07/11(水) 08:26:27 ID:R/2Vjo6r
投下終了〜
考えながらストーリーを構築していくのは難しいなぁ

皆さんの才能が羨ましい!
306なのはStS+φ’s正伝:2007/07/11(水) 08:32:06 ID:X2ME77SZ
割り込んでしまって申し訳ない・・・GJです!
ついに最終回となった今はただどういう終わり方になるのか楽しみです
307名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 08:34:37 ID:XbT0KG6M
>>296
宵闇の低気圧モード虎蔵とかFateのキャス子さんや金ぴか様とかTRIGUNのヴァッシュやナイブスとか
・・・なんでみんな人外なんだ
308リリカルなのはGE(黄金体験):2007/07/11(水) 10:31:04 ID:3fAbVPXd
俺ってヤツはぁ・・・何をやってもダメダメだァ・・・
導入部って言ってプロロ〜グ投下したのに・・・また戦闘まで行けなかったんだァ・・・最初のやり取りまでで・・・
マックイィーンになっても仕方ないので


投下します
309名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 10:32:58 ID:3fAbVPXd
南イタリア ネアポリス空港

両替所にて、クロノはある程度まとまった金を両替した。
「すまない、市内までタクシー代はどれくらいかかるだろうか?」
「4000〜5000ってとこかね」
「そうか、ありがとう」
金を財布に入れ、もう一人の同行人の元に戻ると、札束の半分辺りを手渡す。
「おおよそ、10、20万あるはずだ、ある程度雑貨品も買い込む必要があるし足りなくなれば言ってくれ」
「お金の管理はちょっと苦手かも…ユーノ君お願い出来るかな?」
「いいけど、持つときは複数の場所に分けてね、スられた場合の保険に」
肩にフェレット、ユーノを乗せた高町なのは。いつもの制服ではなく私服なので、多少は周りに溶け込めていた。
「こういう服はあまり着た事無いから…ちょっと慣れないな」
「似合ってるよクロノ君、普通の人みたい」
「いや、普通の人だが」
対してクロノはいつもの執務官服ではなく、黒の上下に藍色のジャケットを羽織っていた。
二人とも少々大きめのスーツケースを引いている。ぱっと見は単なる旅行者以外の何物でもない。
「普段は普通に見られていなかったのか…」
「さて、タクシーで拠点に向かおうか、なのは」
がっつりと落ち込むクロノはあえて無視する。
「そ…そうだね…」
「ねえ、タクシー探してる?」
二人(と一匹)に声をかける者がいた。

「アルバイトでこれから帰る所だから安くしておきますよ…8000でどう?」

服は胸元がハートの様な形に開いた、暗い配色の…制服…だろうか?
輝く様な金髪の前髪を3つ丸めて束ねている、年の瀬はクロノより少し年上なのだろうか。
「厚意はありがたいが、ちゃんとタクシー乗り場で乗る事にするよ…流石にそこまで暴利ではね」
「く…クロノ君…」
なのはは物言いを多少咎めるのと同時にタクシー乗り場に目をやった。
乗り場にはかなりの長蛇の列、タクシーが来る時間の割合を考えると1、2時間で済むだろうか…?
「…あっちの客には声をかけないのか?」
「君達が断るなら…これから…、じゃあ、2000円ならどうかな?」
「…いきなり安くなったな」
「チップは無しなんだから、荷物は自分で助手席に積んでくれ、そっちのレディは別だけどね…」
「…わかった、それでいい…なのはは後部に荷物と一緒だ、僕は荷物を前に載せて後ろに」
「うん」
かなり大きめの荷物を前に乗せるクロノ。
「ちゃんと指定の場所まで送ってくれよ?僕らはただの観光客じゃないんだからな…」
「正直に送り届けますよ」
そして、なのはとクロノが後ろに乗り込もうとした時

「ただし、空のバッグだけを、ですがね」

車が急発進した。
310名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 10:34:23 ID:3fAbVPXd
「…ふぇぇ!?ま、まだ乗ってないよ!」
「早速か…やれやれ…誰も手をつけたがらないのも納得だ…」
「止めるよ!」
少年はバックミラーで二人の表情を確認した。呆気にとられて慌てる少女と頭に手をあてやれやれと首を振る少年。
だが、追ってくる様子すらない、奇妙に思ったが振り切ってしまえば此方の物だ。
「チャオ」
だが空港を抜けようとしたその時、車がガクン!!と前につんのめり、止まった。
タコメーターはエンジンの不調を訴えてはいない、ガソリンも十分。だがタイヤは地面を空回りするばかりで前に進まない。
「ユーノ君……凄い…」
「一瞬でこれだけのバインドを編んだのか…」
一般人には見えないが、二人には見えていた。周囲にあるガードレールや電柱に縦横無尽に絡まり車を二重三重に捕縛したチェーン・バインドが。
「僕だって一応修行してるんだよ、ま、奴への引導は二人にお願いするけど」
クロノは焦る事無くゆっくりと車に近づく。運転している少年はまだ車を弄っていた。
「言っただろう?ただの観光客じゃないって…」
声をかけ、助手席の扉に手をかけると、流石に感づいた様で少年は運転席から飛び出した。
「荷物だけ置いていけばいい、追う必要もない…」

当然、クロノはこの少年が計画が失敗した事でパニックと罪悪と敗北の表情をするだろうと思った。
しかし…彼はそのどの表情もしなかった…少年は微笑んでいるのだ……
ただ平然ともの静かに微笑んでクロノを見ていた………
その表情には『光り輝くさわやかさ』さえある様にクロノには感じられた………。

少年はそのまま、さっと踵を返し何処へと消えた。
「クロノ君、大丈夫?」
「ああ…だがちょっと奇妙な奴だった…しかし、」
「二人とも…後ろの二人がちょっと面白い事を話してる…」
クロノの話を遮ってユーノが割り込んできた。二人はそのまま聞き耳を立てるが旨く聞こえない。
「念話で聞こえる様にするよ…」
「案外万能なんだな…」
「ユーノ君の一族遺跡発掘のプロだからね、言語、念話関連は凄く得意みたいだよ」
話の内容を漏らさぬ様に、急いだユーノのお陰ですぐに声が聞こえてきた。

「…ョルノの奴エンストして失敗したみたいだぞ」
「あいつ、半分日本人のくせして日本の旅行者をだまそうとするからバチが当たったんだ」
「もっとも、あの髪の色じゃあジョルノ・ジョバーナを日本人とわかる奴はいないがな…」
「いや…染めたんじゃないらしいぜ、黒い髪だったのがここ最近、急に金色になったらしいんだ、妙な体質だな…」
「本人はエジプトで死んだ父親の遺伝と言っている…」

「ジョバーナ…?」
クロノは胸元から写真を取りだした、黒髪の少年で、此方の組織と取引している条件…体組織の採取するべき少年だ。
「ジョルノ・ジョバーナ…汐華初流乃………初ルノ…シォハナ…」
「それ…さっきの人なのかな?」
なのはに言われて、先程の男の顔と当てはめてみる、確かに似てはいるが、まだクロノには今ひとつ確信が持てない。
「わからん…組織とコンタクトをとってより情報が手に入れば良いんだが…」
311名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 10:36:15 ID:3fAbVPXd
「クロノ、ところで君の荷物は…?」
言われて助手席に目をやるが、先程確かに自分で助手席に積んだ筈のスーツケースだが、それが今は影も形も無い。
「無い…だがさっきの奴は何も持っては……?」
よく見ると、助手席のところに何かへばりついている。粘性のボールの様な『それ』は更に内部に何かが入っている。
「これは…僕の荷物…なのか!?」
先程のクロノのスーツケースについていた名札『黒野』と言う文字が中に見える。
しかしそれは何度か鼓動を脈打ちながら別の物に変化…いや成長してゆく。
『それ』は呆気にとられているクロノの目の前で生物に変わってしまった。
『カエル』に
「魔法なのか…聞いた事もないぞこんな魔法はッ!!」
カエルはぴょいっとクロノの手にのっかる、ペトリとした粘性の手足の感触、重量、それは蛙に他ならない。
「生き物だ…変化魔法の類や幻術でもない…本物のカエルだ…」
「で、でも…最初はスーツケースみたいだったし、生き物だとしたらクロノ君の荷物は…?」
狼狽える二人を尻目に、カエルはクロノの手を飛び降り、そのまま排水溝から下水へと消えた…。
「…なのは、すまないが別行動だ僕はあいつを捜してみる、拠点の住所は覚えているだろう?そこに向かっていてくれ…なのはを頼むぞユーノ」
「はいはい」
「あまり無理しないでね…」
クロノはそのまま、市街へ向かって駆けだしていった。
「で、どうしようか、なのは」
「地図で見ると…少し歩くけどケーブルカーがあるみたい…そっちの方が良いかな」
二人は流石にこれからタクシーに乗る気は起きなかった。




ジョルノ・ジョバーナを探しに市街方面に向かったクロノだったが、その本人はまだ空港敷地内にいた。
滑走路の外れ、離陸する飛行機を眺めているジョルノ、待ち合わせしている様にもみえる。
相手はすぐに現れたようだ。先程のカエルが側の排水溝から、ジョルノの手の上に飛び乗った。
「よし…」
そのカエルは見る間に膨れあがり、先程のクロノのスーツケースへと戻った。
その場で中身を改めるジョルノ、だが容量の割に中身は少なく金になる物はせいぜい衣類か宿泊セット、目的のパスポートや財布は鞄の中ではなかったようだ。

「……やれやれ…無駄骨か…これだから無駄な事は嫌いなんだ、無駄無駄…」



312名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 10:40:35 ID:3fAbVPXd
以上でゲルゲ


この直後、AsバトルとジョルノVsブチャラティとなりますが・・・

なのは   ヴィータ
ユーノ    シグナム
フェイト   シャマル
アルフ    

ジョルノ   ブチャラティ


いきなり大合戦じゃねえか!!!
ほとんどオールスターズ・・・これはヤバイ・・・

かなり・・・いや、更に時間がかかりそうです・・・ごめんなさい
313名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 12:39:45 ID:C8a2LG0G
GJ!!です。
次回は戦闘か・・・ブチャラティーチームとアースラチームがどう絡むか楽しみです。
314機甲都市クロス:2007/07/11(水) 15:32:14 ID:nqJeVnx5
GJ!
イタリア語もペラペラですかユーノ君……ここ以降も活躍できると良いなあ……
>以上でゲルゲ
ちょwwその語尾w四吉自重w

……元ネタ違ったらすいません。
315名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 18:07:55 ID:3fAbVPXd
>>314
そっちの方知ってたか・・・ゲルゲには元ネタあるぜ

終わりのクロニクル・・・UCATになのはさんいたら全ての戦が殲滅戦になっちまうな
風見が用無しになっちまうし・・・
316名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 18:18:04 ID:+9Ztfbo4
>>307
ヴァッシュやナイブスもかなりやばくないか?ナイブス、全盛期なら地上から宇宙に糸とばたりとかしてたぞ。
それにナイブス来たら、レガードもおまけでついてきそうだ……。

某所を見て某ピンク玉とそのライバルの仮面の騎士とのクロスを思いついたが残念ながら話が思い浮かばん……。
317リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 20:06:38 ID:D1zl4wPT
皆さんGJです

>>マスカレード氏
ついにハイパーカブトキタァァァ!!改めて見ると…やっぱり反則じみた強さですね…
さて、時間を戻すなんて芸当やってのけたからには、間違いなく管理局から何か言われますね…

>>リリカルスクライド//G.U.氏
ちょ、クーガー、車椅子ドリフトって…弟子にしてくださいorz
ついにアリシアと無常の存在を知りましたね…このメンバーが実際に会ったときどう反応するか気になります…

>>リリカルなのはGE氏
…うん、確かに肩にトゲなんて格好は普通には見えませんね。肩にトゲは
次回なんというオールスター戦…今からwktkして待つとします

以下チラシの裏

言えない…ヤクトミラージュの詳細知らないなんて言えない…ッッ!
318名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 20:28:00 ID:/0dseZpT
それにしてもハイパーゼクターはロストギアでも何でもなく、
地球の一組織であるZECTが自力開発した純科学の機械なわな。
319リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/11(水) 20:46:39 ID:eAH431G/
今回の人大杉を機に、専ブラ「Jane」を導入いたしました。
先日の投稿も、これを通じて行っております。

スクライドGU氏>
最終回とありますが、ここからが真に長くあるようですな。
私も勢いのみで書いている身なれば、いつ詰まるか戦々恐々にございます。

なのはGE氏>
ケーブルカーということは…なのは達はブチャ戦とぶつかることに?
スティッキーフィンガースの前ではバリアジャケットは意味をなさず!
どのような勝負になるか、待ち遠しくあります。

>>295
戦術で追い詰めるとなれば、私の思いつく範囲では…

1,ヤン・ウェンリー(銀河英雄伝説)
戦術の王道をふまえた奇策を駆使する「魔術士」。
ヘタをすればスバル達フォワード陣をなのは達隊長陣相手に完封勝利させかねない。

2,ジョセフ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険 第二部)
策士! 詐欺師! エゲツない!
ほとんど無敵の生命体が相手だろうが舌先三寸と悪知恵ばかり回る頭脳で陥れて勝つ!

くらいでしょうかな…まだまだ探せば居そうではありますが。


>>296
火力勝負で勝てそうなクロスといったら…
「幽遊白書」などはいかがか? 仙水あたりなら、なのはといえども勝つのは難しいはず。
他には、「魔界都市新宿」の十六夜京也や、「幻魔大戦」の東丈など…
やっぱりDBクラスの人達になってしまう様子…

>>316
リンディ提督になぜか異様になつくヴァッシュを幻視いたしました。
320名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 21:31:10 ID:ISH62xwN
既出かもだがこんな電波受信した。


なのは「これが私の全力全開!」

遊戯「魔法カード『増殖』発動!」

なのは「えっ!?」

遊戯「クリボーの機雷化能力のおかげで、お前の砲撃は届かないぜ!」


DMのカードをそのまま魔法として使えるようにした遊戯王キャラとのクロスは考えた人結構いると思うけど、
遊戯王側の戦力をどういう風にバランス取るかの問題と、
基本、ゲームの事しか考えてない奴らをどう話に組み込ませるかの問題で、
文章化する能力が壊滅的に無い俺には無理だったぜ……orz

遊戯王の一部キャラの持つレアスキル「チート」があれば、なのはキャラにも対抗出来そうなんだが。

ロストロギアの能力でDMのモンスターが実体化させて、それを止める為に共闘しても面白いかなー。
321名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 21:42:54 ID:1CLMc7Za
トラップカード発動↓
322名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 21:45:12 ID:+9Ztfbo4
>>320
クリボー増殖しても、まとめて葬られそうな……。
なのはの魔法はデフォで「拡散する波動」の効果ついてそう……。
323名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 21:50:43 ID:iV0dTdr9
>>322
つか、攻撃だったらミラーフォースみたいな攻撃反射系トラップを使えばいいのでは?
324名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 21:54:15 ID:5LGZlRCh
>>322
それでもクリボーなら……DM世界最強の究極竜の攻撃も防いでくれたクリボーなら……!
325名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 21:54:54 ID:/0dseZpT
>>322
そんなわけねーよ。
326名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 21:56:56 ID:ISH62xwN
っていうかOCGのクリボーなら、手札から出せば一回相手の攻撃防いでくれる効果あるんだった
327名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:01:03 ID:h42OWtIA
つーか

>>基本、ゲームの事しか考えてない奴ら

は嘘だろあいつら軽く自分の命賭けるし決闘者は伊達じゃない!!w
328名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:03:48 ID:3fAbVPXd
そうだな、せめて遊びに命かける奴等とすべきだ
329名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:05:32 ID:SLOzkv+6
遊びに命をかけるって、軽くダメ人間っぽく聞こえるんだが
330名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:12:35 ID:h42OWtIA
負けると精神を破壊されたり魂抜かれたり場合によっては殺されます><
331名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:13:32 ID:4nrN08Jl
最終的に現実世界を滅ぼす邪神復活だっけ?
332名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:15:46 ID:6ImpX/iu
>>319マジレスすると、なのはじゃDBキャラは絶対何やっても無理
DBは惑星破壊の数倍〜数百倍規模の攻撃力で光速を超える戦闘
幽白も腕振って山壊したりしてるからきついかも
十六夜も光速戦闘だっけ?
333名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:16:38 ID:/0dseZpT
>>331
そ、攻撃力∞のやつ。
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:21:32 ID:3fAbVPXd
序盤の本気で命かけてた頃が楽しかった、カードばっかりになってからちょっと敬遠


335名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:29:04 ID:G5aAPlLw
なの「じっとして……よく見てなさい」
スバ「なのはさん!! あ・・・ティアアアア!!!!」
ティ「う……」
なの「模擬戦はここまで……今日は2人とも撃墜されて終了……」
ダーーーーッ ダーーーーッ ダッ ダッ ゴーーーーッ

なの「……誰? え、まさか…鬼」
??「ザケル!!! ザケル!!! ザケル!!! ザケルガ!!! ザケル!! ザケル!! ザケルガーーッ!!!」 
なの「うふああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

なの「あ、あなた……は……」
スゥゥゥゥゥウウウ
なの(この子・・・息継ぎしている・・・・・)
なの「くぅっ! フェイトちゃん、ヴィータちゃん! なぜ助けてくれな……!?」

なの(いない……逃げちゃったの?)
??「ザケル!! ザケルガ!!! ザケル!! ザケルガ!! ザケル!! ザケル!! ザケルガ!! ザケルガーーーッ!!!」
なの「ぎゃははうあぁああおおおおおおっ!!!!」
なの(あ・・・うあ・・も、もう終わっ・・・!!?)

ゴブッ ゴブッ ゴブッ ゴブッ ゴブッ
なの(この子・・・回復液で魔力を満たしているの・・・)

ヴィ「悪く思うなよ、なのは・・・今のあいつに対抗できる技がわからねえ・・・」
フェ「私たちにできることはここからなのはの無事を祈るだけ・・・死なないとは思うけど・・・」


??「ザケル!! ザケルガ!! ザケル!! ザケルガ!! ザケルガ!! ザケルガ!! ザケル!! テオザケル―――!!!」
なの「あっ!! ぎゃっ!! がっ!! ふぅ、うふぁぁあああああああっ!!!!」


スバ「ティア……なのはさん、終わったね」
ティ「ええ、死んじゃいないとは思うけど……もうダメね」
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:32:35 ID:3OMyT7rt
だが、なのはさんなら、なのはさんなら其処から立ち上がるっ
337リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 22:59:59 ID:D1zl4wPT
>>335
何やってんのそこのアンサートーカー…

俺は投下したSSを読んでもらえれば良かった。楽しんでもらえればよかった。喜んでもらえれば良かった。
完成したNANOSING2話を投下することでそうなれるのなら、そうしよう…AMEN(投下許可を)
338リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/11(水) 23:01:02 ID:eAH431G/
参られい!
339リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 23:02:09 ID:D1zl4wPT
「あれ…?ここは…」
 次にティアナが見たのは、何もないただ真っ白い空間だった。
状況を把握しようとまわりを見る。だがそんな間は無い。地面が吹き飛び、何かが現れた。
「わー魔法使いだー!」「マージだー!」「魔導師だー!」「魔女だー!」
 地下から現れたのは無数のグール。それも本来ありえない人並みの移動速度と言葉を持った。
「!?」
 …まあ、いきなりこんな非常識を見ることになれば、ここまで驚くのも納得がいく。
慌ててクロスミラージュを取り出そうとするが…そこで異変に気付いた。
「クロスミラージュが無い!それに、この服…パジャマ!?」
 そう、何故かクロスミラージュが手元に無く、着ている服は旅行でも使った愛用のパジャマ。ついでに言うと右胸に大穴が開いている。
こんな状態でグールに太刀打ちできるはずも無い…よって逃亡。
この後ティアナは、夢から覚めるまでの10分間もの間、グールとの鬼ごっこをする羽目になった。

第二話『MURDER CLUB』

 目が覚めたティアナが思い切り目を開く。擬音をつけるとしたら「バチィ」といった感じだろう。
その直後に思い切り跳ね起きる。今度は擬音ではなく、実際の音で「ゴチィ」と鳴った…って、ゴチィ?
…音の正体は、跳ね起きたティアナの額と覗き込んでいたスバルの額の激突音だった。両者ともに額を押さえている。
「「痛った〜〜〜…」」
 とりあえずこの痛みで目は覚めた。そして覚醒した意識で周りを見渡そうとする。
「ここ…どこ?」
 そう言いながら周りを見渡すティアナ。すると視界に、涙目になっている親友が映る。
「ティア…よかった、生き返ったんだね!」
 突如スバルが抱きつく。突然のことにティアナは混乱しているようだ。
「ちょっ、スバル!いきなり何!?『生き返った』って…どういう事?」
「え…?ティア、あの村で起こったこと覚えてないの?」
「あの村で起こったこと…」
 そう言われて、ゆっくり思い出そうとする…その意思に反し、記憶が一気に脳に流れ込んできたのだが。
思い出したのは、無数のグールとの戦いと、吸血鬼に人質にされたこと。そして別の吸血鬼によって殺され、自らもまた吸血鬼となったことである。
一応あれが全て夢である可能性も考慮し、鏡を見てみるが…彼女の口元には吸血鬼特有の鋭い牙がキラリと光っている。
全て現実と認識したところで、先ほどは無かったはずの気配がすぐ近くから現れた。
「思い出したようだな…吸血鬼になった気分はどうだ?」
 気配の主である吸血鬼アーカードが問う。
ちなみに先ほどまで気配が無かったのは、壁を抜けて入ってきたからである。彼クラスの吸血鬼ならその程度は造作も無い。
「…えっと、アーカードさんでしたっけ。あなたが私を吸血鬼にしたんですよね?やっぱりマスターって呼んだほうがいいですか?」
「仮にもお前は使役されている身だ。その方がいいだろう」
 答えたのはアーカードではなく、聞き覚えの無い女性の声だ。
その声の方を向くと、HELLSING機関局長のインテグラがいた。一緒にいるのは執事の『ウォルター・クム・ドルネーズ』だ。
「しかし驚いたな。吸血鬼になったと知ったら、もう少し驚くかと思ったが」
「それはまあ、自分で選んだことですから…あの、ここは?」
 それを聞くのが多少遅いのではないかと思ったが、まあいいだろう。聞かれたインテグラが答えを返す。
「王立国教騎士団、通称HELLSING機関。化け物どもを駆逐する化け物どもの吹き溜まりだ」
340NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 23:04:07 ID:D1zl4wPT
「それで、私は…」
「もちろんHELLSING機関の一員として働いてもらう」
 ウォルターがティアナにHELLSING機関の制服を渡す…って、何だって?
「待ってください!私にはやることが…」
「管理局の仕事ならば心配は要らん。先ほど円卓会議を通じて管理局に謝罪した際に、お前をHELLSING機関に出向させるという決定が下った。
その制服と一緒に渡した紙、それはお前への辞令だ…協力機関の人員を傷つけた件を不問にした上にこの処置というのも解せんがな」
 そう言われ、制服を調べると封筒が出てきた。
その封筒を開いてみる。出てきたのは辞令の書かれたA4半紙。目を通す。あの事件の翌日に出されたらしく、日付が事件の翌日となっている。
『本日付でティアナ・ランスター二等陸士をHELLSING機関へと出向とする』
 …確かに管理局からの辞令だ。封筒と半紙なのはこちらの技術力に合わせた結果だろう。
また、冴えてきた今の頭でならば管理局を知っている理由も理解できる。円卓会議とやらに管理局の関係者がいるという事だろう。
「辞令は見たな?ならば今からは我々HELLSINGの命令系統に従ってもらおう。
ここの所怪しげな化け物(ミディアン)達による事件が続発している。吸血鬼を倒せ、魔導師」

「それじゃ、行こっか。ティア」
 いつの間にかHELLSING機関の制服に着替えたスバルが言う。
「そうね…過ぎたことを言ってもしょうがないし、今はこっちで頑張るわ」
 ティアナもHELLSING機関の制服へと着替え、クロスミラージュを手に取る。
…ところで、なぜスバルがHELLSING機関の制服を着ているのだろうか?
「…って、ちょっと待ちなさい!何であんたまでその制服着てるの!?」
「あれ、言ってなかったっけ?私もこっちに出向になったんだよ」
 初耳である。辞令にもそんな事は書かれていなかった。
「こっちには魔法の知識がある人いないし、サポートもかねて何人か貸してって、ここの人たちが頼んだんだって。
それで、ティアがこっちに残るなら私もってことで出向組に立候補したら、何とかOK貰えたってわけ」
 つまりスバルはその「管理局が貸した人員」のうちの一人という事なのだろう。
「そう…でも何でわざわざ立候補したの?」
「だってほっとけないもん。ティアの事」
 普通臆面もなくこんな事言うか?と一瞬思ったが、状況はそれを口に出す間も与えない。
今回の事件の現場へと向かうヘリの準備が出来たようだ。すぐに乗り込み、出撃する。

「もうすでに彼らを追撃に向かわせた。次に襲うであろう家の目星はついている。すぐに追いつくはずだ」
 数時間前、街道沿いの家屋が襲われ、その家族が皆殺しという憂き目に遭った。3家族、11名という犠牲だ。
さらにはその死者の内6名は何者か―おそらく吸血鬼だろうが―によって血を吸われていた。首の吸血痕と血の無い遺体がその証拠である。
そして警察は対応不可能と判断。HELLSING機関を呼び、つい先ほど指揮権を移行したところだ。
「あらかじめ調べておいた家?目星?どういう事ですか!?」
「襲われた家々には共通の事柄がある。敬虔なキリスト教徒だという事、必ず子供がいる家庭、そして広い壁がある家だ。
くびり殺したその血でメッセージを残すための…キリスト教に、キリスト教徒に挑戦するためのだ」
 襲われた家の共通点を探してみると、今インテグラが挙げた事柄が見えてくる。
実際に襲われた家の広い壁には、「地獄の門は開かれた」などという意味の英語だの逆さまの十字架だのが犠牲者の血で描かれている。
それを踏まえると、事件の起こった街道…通称「ルート17号」北部にある、この条件の揃った家で一番近い場所が選ばれるのだろう。
現に襲われた家族の時間や位置関係を調べると、手当たり次第に襲っているのが分かった。
「こいつは我々のプロテスタント、我々の英国、そしてHELLSINGをなめきっている!
クソ化け物共(フリークス)…絶対に生かしておけん」
341NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 23:05:25 ID:D1zl4wPT
 そして次の犠牲者宅にて。ちなみに目星をつけた家と一致している。HELLSINGが現れるのも時間の問題だろう。
そんな事にも気付かず、血祭りにあげられた家族のド真ん中でキスシーンを演じる二人の男女。
…カンのいい読者の皆様はお分かりだろうが、この二人が今回の事件を起こした吸血鬼だ。
「これで4家族目だ」
「あと9つね…」
「あと9つ、あと9つ殺せばあいつらに俺たちをもっともっと強くしてもらえる。
そうすりゃずっと永遠に生きられる。永久に俺たち生きられるんだぜ…」
 キスシーンが終わったらしく、女吸血鬼が窓の外を見る。アーカードが例の赤ずくめの服装で近づいているのに気付いていないのだろうか。
無敵の化け物との接触まであと10秒…
「フフ…今頃警察は必死になってるわよ」
 あと7秒…
「ヒハハハハ違いねーや、ハハッ、ヒャハハハハハッ」
 あと4秒…
「俺たちゃもう無敵の吸血鬼サマなんだぜ。警察なんかに止められるもんかよ!」
 あと1秒…ゼロ。家の呼び鈴がなる。これからピンポンダッシュでもやるのではないかという程度に連打しているようだ。
それに気付いた男吸血鬼は舌打ちし、マジンガンを片手に玄関へと向かう。
そして外を見るための穴を覗くと…奴だ。アーカードだ。アーカードがドア越しにカスールを向けている。
こいつはやばい。そう気付いたときには時すでに遅し。数発の爆裂鉄鋼弾が男吸血鬼に叩き込まれ、倒れこむ。
アーカードがドアをぶち抜いて殴りこんできたのはその一瞬後だ。男吸血鬼は慌ててマシンガンを構える。
「やってくれやがったな…倍返しだァァァァァァッ!!」
 マシンガンの引き金を引き、大量の弾をバラ撒く。当然アーカードにも直撃はするが…見たところ全く効いていないようだ。
「高貴さも理念も信念も無く、霧にも蝙蝠にも姿を変えられない。撃たれた傷の回復すら出来ない。
食うためでもないのに女子供まで皆殺し、揚句弾が切れたら戦うことすら出来ない…
貴様それでも吸血鬼(ノスフェラトウ)のつもりか!恥を知れ!」
 トドメを刺そうとカスールを向けて近寄るアーカード。恐れをなした男吸血鬼は逃げるが、逃げ切れるはずも無くキッチンへと追い詰められる。
そしてアーカードはカスールを向け…
「殺(シャー)」
 撃つ、撃つ、撃つ、撃つ、徹底的に撃つ。全弾ぶち込んで蜂の巣にする。だがまだ死んではいない。
そしてトドメの一撃。先日の牧師を屠った貫手での一撃だ。
彼がつけている手袋には、吸血鬼を倒すための陣らしきものが描かれている。それを杭の代わりに叩き込まれると吸血鬼はどうなるか…
答えは簡単、断末魔をあげて爆ぜ飛ぶ。この男吸血鬼も例外ではなく、木っ端微塵になった。

「ぐがぁぁぁぁぁっ!!」
 先ほどまで一緒にいた男吸血鬼の断末魔が響く。それによって女吸血鬼は悟った。
これはやばい、吸血鬼を殺るほどの化け物が私たちを殺しにやって来た、と。
防衛本能を全開にし、採るべき手段を考える…といっても、とれる手は逃亡しか無いのだが。
その結論に思い至ってからの行動は早い。窓を破ってすぐさま離脱。ルート17を全速力で北上している。
ティアナはそれに気付き、すぐさまクロスミラージュを構える。同じころにアーカードからの念話による命令が入った。
342NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 23:06:29 ID:D1zl4wPT
(逃がすなよ、魔導師A、外だ)
「ヤ…了解(ヤー)…って、魔導師Aって私のことですか!?」
(他に誰がいる。文句を言う暇があるなら仕留めろ)
 アーカードに呼び名についての文句を言うのは後だ。ティアナはそう思い再びクロスミラージュを構える…が、その距離は既に数百mにまで広がっている。
「なんて速さ…もう何百mも先に行ってますッ!」
(額にもう一つ目があるような感じで撃て。人間のころの癖は全部忘れろ。大丈夫だ、必ず当たる)
「照準も無しでこの暗さですよ?」
(人間なら問題だ。だがお前はもう人間ではない。)
 さらに言い返そうとするが…
『マスター、早く撃って下さい。このままでは射程から逃げられてしまいます』
 …警告を聞き、言い返すのを止める。クロスミラージュを三度構え、「第三の目があるような感じ」で狙いをつける。
それがトリガーとなり、ティアナの瞳が真紅に染まる。思考が一気にクリアになり、女吸血鬼の姿も動きも鮮明に見える。
今なら当たる。そう確信を持って一発の魔力弾を放った。このままいけば直撃し、女吸血鬼も斃れただろう…だが、斃れない。
ここまで距離が開いてしまっては、ライフル銃ならまだしも拳銃のクロスミラージュでは届かない。射程から出てしまっていたのだ。
失敗か…そう思った時、真横に青い光の道『ウイングロード』が展開される。ティアナが知っている中でこれを使うのは一人だけだ。
そしてその一人…スバルがティアナを路上からさらい、自らの背に負った。
「ティア、しっかりつかまってて!」
「スバル?あんた一体何をする気!?」
「クロスミラージュじゃ届かないんでしょ?だったらマッハキャリバーで追いかけて、届く距離まで近づけばいいんだよ」
 そう言うと、スバルはマッハキャリバーを目いっぱい飛ばし、女吸血鬼との距離をぐんぐん詰めてゆく。
さすがにこうやって追ってくるのは予想外だったらしく、女吸血鬼が驚いた拍子にバランスを崩して転ぶ。好機だ。
再び吸血鬼式のやり方で狙いをつけ、構え、そして撃つ。今度はうまく射程内で直撃し、女吸血鬼を撃ち斃した。

 再びHELLSING本部。
「多すぎる、あまりにも多すぎる」
「…インテグラ卿?どうかしたんですか?」
 管理局からの出向組の一人『シャリオ・フィニーノ』が問う。
「これを見ろ。ここ最近の吸血鬼が起こした事件の件数だ」
「…うわぁ、確かにこれは多すぎますね」
 シャーリーが驚くのも無理はない。昨年のこの時期…いや、例年の一番多く吸血鬼絡みの事件が発生する時期すら遥かに上回る件数の事件が起こっているのだから。
「吸血鬼があまりに事件を起こしすぎる。しかも三流・四流の雑魚の連中。
ただただ無計画に殺人を繰り返すだけ。先の無いチンケで愚かな行為ばかりだ」
「ここまで数が多いと、誰かがガジェットみたいに吸血鬼を量産してるんじゃないかって思えてきますよね」
 吸血鬼の量産。そんなことが本当に出来るのだろうか?他の吸血鬼でもいなければそんな芸当は不可能だろう。
だが、インテグラはその言葉を聞いて何か思い当たる節があったらしく、考え込んでいる。
…まあ、真実が明らかになるのはもうしばらく後のことだから、今は放っておいても問題はないだろう。
(話に聞いていたあの連中か?だが奴らはアーカードとウォルターに潰されたはずだが…)
343リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 23:07:51 ID:D1zl4wPT
投下終了です
どうしよう、シャーリーのキャラ掴めない…orz
さて、単行本8巻以降の展開どうしようo...rz
344リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/11(水) 23:11:08 ID:D1zl4wPT
追記
>>83氏の支援SSの設定を勝手にお借りしました。この場を借りてお詫び申し上げますorz
345リリカルなのはStS×覚悟のススメ:2007/07/11(水) 23:11:08 ID:eAH431G/
乙であります。

ティアナ、まずは好調な滑り出しと言ったところ。
しかしまだHELLSINGという魔界の入り口にすら立ってはおらぬ…


シャーリーのキャラ把握は私も苦しむことになりそうであります。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 23:19:04 ID:UxIL6asU
>>343
大変乙です
このままだと、ティアナはあの怪物・ハンス大尉とタイマン張る事に……
347名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 23:20:36 ID:iV0dTdr9
GJです!!
対アンデルセン戦はどうなるのでしょうか…wktk
348名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:04:08 ID:C8a2LG0G
>>343
おまえ……!『迷った』な!
チャンスをやろう……向かうべき『2つの道』を……!!

チャンスには…『おまえが向かうべき2つの道』がある。
ひとつは、『八巻以降はオリ展開かミットチルダで吸血鬼騒ぎ』への道。
もうひとつは!!『パワーアップしたタティアナでSTS本編に戻るか』……!!
『迷った』のだ!受けてもらうぞッ!!
349名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:07:27 ID:0SejHteD
もしくは八巻行く前に完結するようにするかな
350名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:10:22 ID:WBoHeuA/
とりあえず六巻七巻のヤクトミラージュと吸血は外せないと思う

しかし、タティアナゾーリンに勝てるのか?
351名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:13:54 ID:vAdFs6sN
>>349
あの燃え展開の数々を素っ飛ばすなんて!
352名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:15:59 ID:0SejHteD
>>351
ヘルシング読んでないからこそ言えるんです・・・
しかし、選択肢の一つだとは思う
353230:2007/07/12(木) 00:25:11 ID:WBoHeuA/
八巻で六、七巻活躍無かった、旦那の本領発揮だぜ?
まあクロスなら削れるっちゃ削れるけどさ・・・

さて、致死量の放射能散布にまいりました
354名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:27:23 ID:WBoHeuA/
なのは「ふぅ、ちょっと書きすぎたかなァ・・・」

ゼスト「(麻婆激辛神父骨骨)」

エリオ「随分多いですね・・・」
ティアナ「どうしたんだろう・・・」
シグナム「彼女なりの敬意か・・・?」

なのは「ふぅ・・・失敗!」

一同「ええええええええええ!!!!???」

スバル「ひ、酷い・・・」
キャロ「こんなに書いておいて・・・」
フェイト「さぁ、皆行こうか」
エリオ「い、行くって・・・放っておくんですか!?」
なのは「何言ってるの、午後の訓練時間始まってるよはやてちゃんに怒られちゃうよ」
スバル「そいつは大変!」
シグナム「洒落ならん!」


ルーテシア「早く知らせてあげないと・・・ゼストがあんな事やこんな事になっちゃう・・・ドクター・・・ドクター、ゼストが大変な・・・?・・・いない?これは書置・・・?」

『ちょっと別世界に行ってます、培養槽にナンバーズの残りが入っているので、【チン】して食べてね スカリエッティより』

ルーテシア「ドクタアアアアーーーーーー!!!!」



なのは「よし、午後の訓練開始だよ!皆準備はいい?」
ス・テ・エ・キ「はい!」
なのは「返事は英語!!」
ステエキ「ええ!?」
フェイト「冥王八卦集たる者、礼儀正しくあるべき・・・だから返事は『イエッサー』『ラジャー』『EXACTRY』のどれかが基本ね」
スバ・ティア「ラジャー!」
キャロ「最後のは了承じゃないです・・・」
エリオ「要は・・・逆らうなって事だよ・・・」
なのは「じゃあこれから基本動作の一部をやるから私の動きを真似してね・・・(カートリッジロード)チャーーーーージ!!!!!」

ス・テ・エ・キ「チャーーージ!!」
フェイト「合格」

「早ッ!」

なのは「完璧だよ皆・・・教えることはもう何も無い・・・」
ティアナ「嘘だッ!」
エリオ「こんなのでいいのか・・・」
なのは「でも、今のは一番基本動作だから・・・因みに名前は『チャージ等させるものか・・・』だよ」
シグナム「何でチャージなのにチャージさせてくれないんだ・・・」
なのは「とりあえず今日は、『ふざけるな!』『次元システムの応用』とやって『冥王なのだ!』までやってみようか」
「全部カッコ悪!!」
ハラ王「フフフ・・・懐かしいな、僕も木原マ○キはよく練習したよ・・・中学の頃」
シグナム「ああ・・・香ばしい奴だったんだな・・・執、ハラ王・・・」


ゼスト「・・・ぶっ殺す!!」

355名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:28:53 ID:WBoHeuA/
スカリエッティ「なんだとおおおお!ゼストが瞬殺されちゃったのかああああああ!!」
ルーテシア「うん、なんていうか・・・こう・・・ばーんと」
アギト「説明になってないじゃん・・・あたしが行くよ、オッサンには世話になってるしさ」
スカリエッティ「ナンバーズはああああああ!!いらないのかあああああああ!?」
アギト「必要無いって、何とかするさ・・・ドクター○槻」


なのは「やっと起きたんだね・・・おはよう」
ゼスト「コロス!!」

ハラ王「何だアイツは・・・額に激辛などと・・・・・」

シグナム「やれるものならやってみるがいい・・・」
フェイト「シグナム!?」
シグナム「テスタロッサ、今度は私がやらせてもらうぞ・・・さっきの奴を逃したけじめだ・・・さもなければ騎士の沽券に関わる!」
エリオ「シグナムさん・・・」
シグナム「さあ行くぞ!!チャージなどさせる・・・」
ゼスト「オラッ!!」
シグナム「ゲフゥッ!!!



アタイがアホやってんーーー!!」



エリオ「シグナムさん!」
キャロ「シグナムさん、大丈夫ですか!!?」
フェイト「おのれ卑劣な真似を・・・お、お兄・・・ハラ王!!」
ゼスト「次はお前かああ!!!」
ハラ王「僕の六課に手出しはさせん!!

チャアアアアアジ!!

なのは「あ・・・あの動きは冥王八卦集月のってあああ!!!」
ゼスト「う、うわああ、待てええええ!!」

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

キャロ「嘘・・・」
スバル「見た・・・?」
エリオ「見ました・・・」
ティアナ「あれだけの魔力刃の一斉射撃なんて・・・」
なのは「違う、凄いのは魔力刃じゃなくて・・・ハラ王・・・


あんな服で肌着を着ていないなんて・・・


しかも、チャージするかと思いきやそれ自体が既に詠唱だったなんて・・・一体何者なの・・・?」




フェイト「どう見ても執務官です、本当にありがとうございました」
356230:2007/07/12(木) 00:31:34 ID:WBoHeuA/
以上でギガ・ガン・カノン

高○知ってる奴いるかなぁ・・・MO○NよりT○Kで知ったって人のほうが多いんじゃないの?
クロノの肩のトゲは太一真人の九龍神火○見たいな物だと思っていました、フェイトを捕縛できると

デュワ
357名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 00:33:32 ID:0SejHteD
ドクタアアアアアアアアアア

に吹いたぜwwwGJ
35883な人 ◆brRU.h37Jw :2007/07/12(木) 06:07:06 ID:gZz974SL
>>344
どうぞ使ってください

現在計画を変更しパトレイバー物を構成中
質量兵器禁止条約に対するアンチテーゼを突きつけろ

支援SS第2弾というか設定

イギリス
ロンドン時計塔
ここは魔術師達の本拠地
ヘルシングとは仲がいいが聖堂教会ことイスカリオテや埋葬機関との抗争が絶えない組織でもある

アメリカ
ニューヨークMIB本部
ここは異星人に異世界人などこの世界この地球外の生命体全ての入出星を管理する団体である
なのはとはやてもMIB発行の地球出身者用パスポートを所有している(フェイトはミッドチルダ発行)
彼女達も任務以外での入星のため本部管理の宇宙港(次元港?)に降り立っている

なお、最近大統領がメタルウルフなるパワードスーツを身にまとい反乱軍と戦っているとかいないとか
359リリカル犬狼伝説:2007/07/12(木) 08:27:22 ID:bxYUzxnz
なのシングキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
有無を言わせず、いきなり吸血鬼狩りっすかw!
吸血鬼化(中途半端)したティアと違い、スバルはPTSDになんないか心配です。
一家惨殺部屋中血塗れな現場見たら間違いなく吐くか、泣く。つうか吐きながら泣く。

(まさか魔法で精神制御やってるわけじゃないよな?ていうかやってないとむしろ本編でもおかしい低年齢キャラだし)
(16歳と15歳と10歳ですよ?戦いの行き着く果ては命のやりとりですよ?闘争の本質は殺人ですよ?戦場の基本は殺したり殺されたり死んだり死なせたりですよ!?)
(少女達が戦いの愉悦にハマらないか、オジさん心配です!)
(ええ、自分は今、このネタで某板の「なのはスレ」でSS書いたり、書いてなかったり……)

>>356
ちょwwwwwwwwどくたああああああwwwwwww

>>317
こーゆーのです。
tp://dotubo.hp.infoseek.co.jp/jagd.htm
tp://www.gem.hi-ho.ne.jp/ciela/AYagt.jpg
tp://ms.que.jp/subsub4.htm
(ミラージュ関連イロイロあります)
バスター砲という、やたらめたら威力がありすぎる大砲(アルカンシェルとは正反対。大爆発でなにもかも吹っ飛ばす)を、
さらに巨大化した150メートルくらいのを二本積んでいます。
ちなみにヤクトミラージュは機体名です。砲を積まず、機体だけでも43.9メートル。
砲を搭載、別名“ツインタワー”時は、な、なんと201.8メートル!
ヤクトミラージュが活躍するファイブスター物語における通常のモーターヘッドと呼ばれる人型戦闘兵器のせいぜい18メートルくらいです。

マジで馬鹿と冗談が総動員なトンデモ兵器です。

>>308
虎蔵さんとはナツカシイ!あれもある意味突き抜けた性格で好みがもてます。続編でないかな〜。

>リリカルなのはGE(黄金体験)氏
さあやってまいりましたイタリア!ユーノのとっさの機転にJOJOらしさを実感したwwwww

>>316
ありましたね〜。「死体を使って相手の動揺を誘え」とか、そういう戦い大好きです!

>>319
彼の二人を失念してました!ヤンは策士というか“状況が許せば”使えるものは先入観とかそういうの無しで何でも用いる方ですからね。
そしてヤンもジョセフも『逃げながら戦う』っことに関しては天才かと。

>>320
遥かな昔……アクエリオンエッジのシステムで、PCゲームのキャラを手作りカードにして戦わせるのが流行りましてね……(遠い目

>>336
ダメですね!「ぶるあああああああァッ!」と「ヴェリィ〜メェロン!」の人じゃないと。

>リリカルスクライド//G.U. 氏
なのはさんとカズマ君の会話が面白いですね。
これでロリコン疑惑成立っと……おや、こんな時間にお客さんが来たようだ。だれd……
(送信内容はここで途切れている。警察は(略))
360リリカル犬狼伝説:2007/07/12(木) 08:30:43 ID:bxYUzxnz
 × >>308
 ○ >>307

 でした。
 この場を借りてお詫びいたしますorz
361名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 08:52:22 ID:enPwbV5U
>358
パト……

太田「俺にSLBを撃たせろー!!」


……!!?
362名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 11:21:48 ID:rhP6Q+yv
>>359
ヘルシングに非殺傷なんて甘っちょろい考えは通用しませんからなw
363名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 12:15:02 ID:NK+LYuCe
というか非殺傷にしてたらこっちが死ぬわw
364名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 12:51:04 ID:y3x1g4cp
少佐に対するなのはキャラの反応が見てみてえ。
365リリカルスクライド//G.U. :2007/07/12(木) 14:54:13 ID:hfDVjHQ1
やっと、食欲が戻ってきた感覚。
そんじゃ各感想を書いていきます。

>>なのはStS+φ’s正伝氏
巧の不死身さが凄いです。オルフェノク化は、やっぱりみんなのピンチの時かなぁ?
オレンジ博士が興味を持ちそう!あの人生体工学とか大好きらしいから

>>魔装機神氏
リィンとマサキたちの放浪記〜
八神家にバレるのもすぐか!

>>リリカル龍騎氏
フェイト復活とタイガの英雄思考が良い!
この後の展開も期待してます。

>>ジョジョクロス『愚者の書』氏
すごいなぁ〜はやてが目覚めないと互いに致命傷になりかねない!

>>リリカルなのはStS×覚悟のススメ氏
相変わらず文が上手くて嫉妬(ry
理系な自分に文系の才能があれば(;・ω・)
それにしても被爆しながら戦うとは…主人公の性能は異常だぁ!

>>リリカル・パニック氏
フェイトの入学式〜♪そして闇の書との対話がここで来るとは!
次回も楽しみ!

>>マスカレード氏
王蛇が地獄兄弟を助けるとは、これぞクロス!
ハイパークロップアップとか乱使用してると、次元振がとかになるのかなぁ
良太郎のベルトは、どっから届くのか……

>>NANOSING(リリカル龍騎氏
クロスミラージュは拳銃でしたなぁ〜でも、失望状態なのはに向けて
ファントムブレイズ(ブレイク)?って砲撃魔法撃とうとしてたなぁ・・・
名前不明だから無理か(;>・<)
問答無用にHELLSING機関に入れられるティアナに敬礼!
あとスバル……神父さまには、異教徒ってバレナイヨウニ

あと、ネタが分らなくて感想が書けなかった方々もGJ!でした。

さて、無常とAIDAとアルハザードのコラボで別次元世界の最強生物を登場させます。
能力とかめちゃくちゃ下がって無いと星が壊されちゃう程の化け物たち……
あ、DBZじゃないですよ〜今放送中のアニメのキャラがゲスト出演予定
例:螺旋(ry・英雄の(ry

そんで、少しアンケート〜
カズマに是非戦ってもらいたいキャラクターを募集!
作者本人が知っているキャラクターだった場合のみ採用します(ぇ
最終話に出てくるGとΩはちゃんと召喚しますので安心して下さい!




366リリカルスクライド//G.U. :2007/07/12(木) 14:56:50 ID:hfDVjHQ1
>>365
ハイパークロックアップOrz
クロップってなんだろう(;・ω・)

連投すいません
367リリカルパニック:2007/07/12(木) 14:59:10 ID:IhsY/9hj
>>365
感想ありがとうございます

アニメのスクライドの最終回みたいな感じで戦うのでしょうか?
それだったらクロス作品の主人公同士がいいかな?
368リリカルスクライド//G.U. :2007/07/12(木) 15:59:11 ID:hfDVjHQ1
>>367
簡単に言うと、なんでもいいですよぉー
なのはでも、はやてでも、フェイトでも、クーガーでも、
さすがにDBシリーズからだと激闘にならないと思うけど
レーバテインの弩級ラムダドライバーとの拳のぶつかり合いでもw
例:アーカードVSカズマ……あ、これどっかでやったなぁ
369マスカレード:2007/07/12(木) 16:30:45 ID:0HTE6lUg
それならやっぱりなのはさんvsカズマの再戦がいいかとw
白黒はっきりつけるために!(ぇ

自分は今、マスカレードでセリフが全部英語のキャラをどうしようかで悩んでます……(汗
370リリカルパニック:2007/07/12(木) 16:37:24 ID:IhsY/9hj
やはりなのはVSカズマに一票

>>369
ところどころに有名な台詞だけ英語にするとか
自分もデバイスに喋らせるときはそうしてます
371マスカレード:2007/07/12(木) 16:45:28 ID:0HTE6lUg
>>370

やっぱりそれがいいですかね……
でもそのキャラのセリフで覚えてるのが「Give me the belt!」だけだったり……(笑)
372名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 17:28:18 ID:4zPRVhoj
ああ、サイガの使い手だったアイツか…
何かすぐ死んでたし、サイガも空飛ぶ以外にあまり大した特徴無いから印象に残らんキャラだった
本当にあれでも、ドーム切り裂いたオーガと並び称されるベルトだったんだろうか・・・
373リリカル犬狼伝説:2007/07/12(木) 17:30:53 ID:BDmPufYz
ふ〜む
そうですね。
正直ジャバウォックとかコウ・カルナギとかぶつけてみたいですが、絡めてでこんなの考えますねw

・自称冒険家の御神苗隆
  カズマ君は果たして殴れる距離まで接近できるか?

・単身赴任のサラリーマンの高槻巌
  その身をもって「水の心」を教えてもらいなさい。

・クーガーの兄貴からアドバイスと薫陶を受けるエリオ君
  速さとは?強さとは?漢とは!?
・西博士
  ロストグランドの破壊者VSアーカムシティの破壊者

・ドグラ星のバカ王子
  むしろカズマよ、コイツを殴って良し!
374名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 18:06:57 ID:apNThX/u
>・ドグラ星のバカ王子
下手すると半年後に時空管理局乗っ取ってそうなんですけど
375魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/12(木) 18:22:27 ID:Zk80LmJf
>>371
レオの台詞和訳一覧 (参考までに)

草加に勝った時
After all, you are only human.(所詮…オマエはただの人間なんだよ。)

啓太郎に駆け寄る時
Give me the Belt.(ベルトをよこせ。)

オルフェノク3人組に対して
Good to see you,guys.(やあ、諸君)
Taking care of all of you, It's part of my job.(君らを世話する(始末する)のも僕の仕事なんだ)

サイガに変身後
Let the game begin!(さあゲームをはじめようか!)

人間解放軍のアジトを襲撃しに来た時
Let me see what you got!(救世主がどれほどのものかみせてみろ!)

アクセルフォームに変身した巧に対して
Either you, or me.(お前と俺、どちらが強いか勝負だ!)
376魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/12(木) 18:36:40 ID:Zk80LmJf
ちなみにΨとΩは基礎スペックだけでファイズブラスターフォームを凌駕します。
必殺技も凄いの一言。(ポインター無しでノーモーションで繰り出せて
そのうえクリムゾンスマッシュとかグランインパクトの二倍以上の威力がある
コバルトスマッシュやらスカイインパクトを使えるΨに設定上ではイデオンソード並みの威力があるオーガストラッシュ使えるΩ。)
そんな俺はファイズのライダーの中ではライオトルーパーが一番好きです。

377名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 18:40:06 ID:/x1UwyjA
でも、映画じゃ明らかに
ファイズブラスター>>>>(越えられない壁)>>>>>サイガ、オーガ
だったよなぁ……
正直、ライダー系の設定は話半分にしておくべきだと思うんだぜ
378機甲都市クロス:2007/07/12(木) 18:40:54 ID:Pr3w4WFY
>>375
>草加に勝った時
>After all, you are only human.(所詮…オマエはただの人間なんだよ。)
その後に「アイアムアオルフェノク!」って言ってませんでしたっけ?howeverとか入ってたかも。


……アニメ放映開始記念ムシウタクロス!とか書こうと思ったけど話重すぎorz
特環と管理局の組織的性格の差が大き過ぎる……
379魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/12(木) 18:48:28 ID:Zk80LmJf
>>378
After all, you are onlyがなまって聞こえたのでは?
380機甲都市クロス:2007/07/12(木) 18:54:08 ID:Pr3w4WFY
>>379
あー、今DC版聞き直したらそうでした。
……脳内補完されたのかなあ、やっぱり。
381名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 18:55:59 ID:+CmkFXcZ
>>377
だからこそSSに使えるのさ。
382なのはStS+φ’s正伝:2007/07/12(木) 19:06:55 ID:F+qhC1JY
>>375-376
どうやら攻撃力はオーガが上で防御力はブラスターファイズが上みたいです
サイガはフォトンブラッドの量がファイズの2倍なだけで能力的に見ればファイズでも充分ひっくり返せる
あと噂ではフライングアタッカーがないと必殺技が使えないとかなんとか
まぁピーター・ホーさんとスーツアクターさんがカッコイイからいいかな?

うーん・・・帝王のベルトはどうしようかな
383名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 19:15:56 ID:RHFZ0iiu
まあ、なのは達と新人4人組ほどの差はないからな。
純スペックで考えると平成ライダーは中の人次第で引っくりかえせるレベルの差が多いし。
384マスカレード:2007/07/12(木) 19:18:36 ID:0HTE6lUg
うわ……まさかあのセリフだけでレオだとばれてしかもここまで考察して頂けるとは……!

リリカルスクリームさん≫
おぉ!これは有り難いですw
参考にさせてもらいますねw
385名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 19:43:11 ID:QHVOOERe
平成ライダーは特殊能力がヤバい奴が多いな。
386リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/12(木) 19:49:41 ID:u971hm7q
「倍返しだァァァァァァッ!!」が中の人ネタだって気付いてもらえない…サミシス(・ω・`)

>>230
GJです
ナンバーズをチンして食えって…ちょ、ドクタアアアアーーーーーー!!!!w
秒殺って、ちょ、シwグwナwムw

>>リリカル犬狼伝説氏
( ゚Д゚)…これは…確かに馬鹿と冗談、それプラス製作者の暴走が総動員された代物ですね…

>>リリカルスクライド//G.U.氏
とりあえずこんなの考えてみました
・ロックマン.EXEファルザービースト(アニメ最終回仕様)
 フェイト相手に超高速の空中戦闘を
・カーズ様
 勝ち目NEEEEEEE(ry
・範馬勇次郎
 …正直ごめんなさいorz
387名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 20:02:10 ID:rR5Emr3O
隊長!
※キャラが壊れまくっています※
※観覧は自己責任でお願いします※
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……。
スバル「いよいよ今日から、私の新しい生活が始まる。今までは転校ばっかりで友達できなかったけど、今度こそきっといい友達を見つけるんだ。目指すは友達百人!」
どーーーーん 時空管理局 古代遺物管理部 機動六課(通称・八神家)
スバル「……怪しい……」

リィンフォースU「今日から皆の仲間になるナカジマさんです」
スバル「ス、スバル・ナカジマです。宜しく」
リィンフォースU「あーっ…ナカジマさん、何しろ急な転入だったから、悪いんですけど暫くあの席にいてくれませんか?」 →→→→
スバル「あ、はい。わかりました」
クラスメイト「Σ」
彼女の席だ……折角忘れかけてたのに……
スバル「ど、どうしたんだろう皆……うわぁぁ!」
ヴァイス「ふふっ…驚いたかい? 高町さんが描いたのさ。その席に本来座っている筈のね」
スバル「た、高町…さん…?」
ヴァイス「そう、彼女は……いや! もう止そうこんな話!」
スバル「まだ何も言ってない!」
あんたセクシーじゃ、あ〜ん……死ぬな〜おじいちゃ〜ん…もうお酒は止めなはれ
スバル「こ、この歌は?」
クラスメイト「た、高町だ…。高町が帰ってきた…」
なのは「おはよーぅ!」
ガビーーン
クラスメイト「なんてこった…。帰ってきやがった…。折角普通の部隊に戻れたのに。また変態部隊呼ばわりされるんだわ…」
スバル「あ、あの人が高町さん…」
なのは「…ん? 誰なの君はコンチクショ─ーーーーッ!!」
スバル「え? あ、あ、あの!」
シャリオ「あの、彼女は今日転校してきたナカジマさん…」
なのは「え? 転校生? 何だ、それならそうと言ってくれたら! 私はてっきりザフィーラ…あ、いや(ゲフンゲフン)、失礼! 何でもないよ(ゲフンゲフン)」
スバル「ザフィーラって何? ザフィーラって何──!?」
なのは「私は高町なのはなの。宜しくね!」
スバル「こ、こちらこそ宜しく…」
なのは「私の席の事は気にしないでね! どうにでもなるから!」
キュピーン
スバル「あ、ありがとう…。(なーんだ、いい人だ)」
ズーーーーーン
スバル「ち、違う…何か違うよね!?」
なのは「うん…? 淫獣の落書き! そうだったんだね、君もユーノマニア!!」
スバル「ん?」
なのは「ウォンチュウ!」
スバル「うわぁ…何か知らないけど、思いっきり気に入られてる…」

はやてー……はやーて……はやてー……
なのは「何だか君とはうまくやっていけそうだね。ね! ナカジマさん」
スバル「そ、そうですね…」
パカッ ズーーーーーン!
スバル「な、何ーーーーー!? お、お昼ご飯がゆで卵一個? そんなので足りるの?」
なのは「あー満腹…」
スバル「滅茶苦茶不満そう──!! あ、あの…よかったら半分どうですか…?」
なのは「え!? 悪いよ、でも本当にいいの!? やったぁナカジマさん! 君って親切だね! うん、凄く美味しいよ! こんなに美味しいご飯を食べたのって3ヶ月振りかな!
3ヶ月間ろくなもの食べてなかったから! 兎に角この3ヶ月間は色んなことがあったっけ! 何しろ3ヶ月間だから! うん、3ヶ月間は長いよ!」
スバル「は、話したがってる…。嫌だなぁ…気が進まない…。でも…仕方無いよね…。な、何してたんですか、この3ヶ月間」
なのは「え、何なの急に! 3ヶ月間!? そればっかりは言えないね」
スバル「チクショー!」
なのは「でもしょうがない…君には特別に教えてあげる。実は、ある秘密の修行をしていたの」
スバル「修行?」
なのは「そう。ミッドチルダ式、古代ベルカ式、近代ベルカ式…私は色んな魔術体系を習得したけど、どれも私の求めていたものとは違っていたの。だけど、3ヶ月前のあの日、遂に見つけたんだよ…。それがセクシーコマンドー式…」
スバル「セクシーコマンドー式……コマンドー式……コマンドー式……」
なのは「そこで出来たのが、この服なの──!!」
ズキューーーーン
スバル「何もわからなーい!」
なのは「君には本当にお世話になったから、ニックネームの一つでも考えなきゃね」
スバル「えぁっ!? いいよそんなのもう考えてる…」
なのは「う〜ん…。高橋名人か、デコ助野郎かな」
スバル「ど、どっちも嫌だけど、高橋名人だけは絶っっ対に嫌だ!」
なのは「よーし今日から君は高橋「ああああああ! デコ助野郎がいいな! デコ助野郎が気に入りました!」え、そう? じゃあデコ助野郎」
ズキューーーーン
アリア「久し振りだねぇ、なのは」
ロッテ「もう来ないかと思ってたわよ」
391マスカレード:2007/07/12(木) 20:37:44 ID:0HTE6lUg
これはまだマスカレードの物語が始まる前のお話……。

魔法少女リリカルなのはマスカレード短編
Extra ACT.01「強くあるために」
を投下しようと思います。
準備はいいですか?(ぇ
なのは「やぁ。勇者王に盟主王。闇の書事件でお世話になった人達だよ。色々暗躍してたんだけど結局は弟子のクロノ君に捕まって退場させられてね。
今じゃその責任で前線から外されて、局内の不良債権驀進中のお二人さんだよ。それを何時までも根に持ってね、しつこく突っ掛かってくるの」
アリア「いい根性してるわね」
ロッテ「こっちは二人いるのよ?」
なのは「何人来ようと、セクシーコマンドー式は無敵よ!」
ロッテ「舐めんじゃないわよ!」
バキィッ!
スバル「た、高町さん!」
なのは「ぐふぅ…! な、中々やるね…。貴方のパンチを食らって倒れなかったのは、私が初めてだよ」
アリア「…何?」
なのは「遊びは終わりだよ…。そろそろ本気でいかせてもらうから! はぁぁぁぁぁぁ…」
ジィィィィィ…スルッ
スバル「うわぁっ…」
なのは「どうしたの? もしかして怖気づいた?」
ロッテ「舐めんじゃないよ!」アリア「死になさい!」
なのは「ふん!」
スバル「な、何だ!」
なのは「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ピヨピヨピヨピヨピヨピヨ
ロッテ「な、何なのあの動き!?」アリア「気持ち悪ぅ!」
なのは「今よ! 必殺、スターライトブレイカー!!」
ズキューーーーン ドサドサ…ッ
なのは「これが、セクシーコマンドー式よ」
スバル「す、凄い砲撃魔法…これがセクシーコマンドー式…」
なのは「青いねデコ助野郎。あれはただの魔法。セクシーコマンドー式の極意は攻撃に非ず。あのヒヨコ走りがセクシーコマンドー式なの!」
スバル「ええええええええ!?」
なのは「いいかいデコ助野郎、どんなに強い相手でも、こちらから隙を作ってしまえば幾らでも倒せるって事だよ」
スバル「(だからって制服のスカート下ろすなんて…この人は羞恥心が無いのか?)た、確かに…。これは凄い魔術体系なのかもしれない…。すごい…すごいよ! なのはさん!」
きゅっ、きゅっ……ゴロッ
スバル「フェレット────!?」
なのは「フゥッ! いい淫獣描いた♪」
デコ助野郎が、なのはの本当の恐ろしさを理解するのは、まだまだ先の事であった
393なのはVSボウケン:2007/07/12(木) 20:39:10 ID:MllVgvmb
softbank規制がやっと解除された……。水曜あたりから感想を。それ以外の方もGJ!
>>マスカレード氏
GJ!ABとも堪能しました。やはりハイパーカブトは反則級。
>>リリカルスクライド//G.U氏
>>GJ!前回に続いて叶うなら見たい再会シーンでした。
G.Uは知らないのですが設定も面白そう。
蝶人パピヨンを希望。理由はただの好みですが。
>>リリカルなのはGE氏
GJ!舞台はイタリア。どう展開するのか楽しみです。
>>リリカル龍騎氏
GJ!スバルもティアナもかっこいいなぁ。原作も見てみようと思います。
>>230
GJ!いつの間にか八卦が定着してるww
>>リリカル犬狼伝説氏
これだけは言わずにいられない。もしも勇午があるならば、是非とも拷問をたっぷりと。
394名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 20:41:03 ID:MllVgvmb
すいません。割り込み失礼しました。
395マスカレード:2007/07/12(木) 20:43:13 ID:0HTE6lUg
うわ……すいません、割り込み&被りましたorz

え〜と、しばらくたってから頃合いを見て投下します(汗
396リリカルパニック:2007/07/12(木) 21:18:55 ID:IhsY/9hj
なのはさんの皮を被ったマサルさんがw
397名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 21:26:02 ID:/aCz7K7B
なのはさんがすごいことに・・・さてレイジングハートはどうやって手に入れたか楽しみだ。
今気づいたんですが、365あたりから作家さんがめちゃくちゃ感想かいててビックリしました。
398マスカレード:2007/07/12(木) 21:42:59 ID:0HTE6lUg
さっきは割り込みすいませんでした。

そろそろ投下OKですかね?
399リリカルスクライド//G.U. :2007/07/12(木) 21:47:06 ID:hfDVjHQ1
どぞどぞ!
400なのはStS+φ’s正伝:2007/07/12(木) 21:54:09 ID:F+qhC1JY
もちろんOKです!
401マスカレード:2007/07/12(木) 21:57:47 ID:0HTE6lUg
これはまだ時空管理局が仮面ライダーと呼ばれる人々と出会う前のお話……
ある日の八神家の風景だ。


「今日はシグナム遅いねんなぁ……」
夕飯の支度をしながら呟くはやて。
シグナムはいつも通り剣道場に稽古に行ったのだが、珍しく帰りが遅いのだ。

「シグナムに限って夜遊びなんてことは無いと思うけど……」
はやての心配を和らげるために大丈夫だと言い聞かせるシャマル。
「それはそうやけど……もし最近出るって噂の怪人に襲われたりしたら……」
だが最近ニュースで放送されている「未確認生命体」とやらのせいで安心はできないのだ。
「(確かに……念話も通じないなんておかしい……)」
シャマルも少し不安を抱く。今までこんなことは無かったから……。
「……そんな心配しなくても大丈夫だろ。仮にもあたし達ヴォルケンリッターの将なんだからよ」
「ヴィータ……。」
ヴィータははやてとは違い、あまり心配していないらしい。
「ヴィータの言う通りだ。シグナムを信じてやれ。」
ザフィーラ(犬フォーム)もリビングに座りながらサラっと言う。

「確かに……そうかもしれへんな。」
はやての顔が少し明るくなる。まぁ内心ではまだ心配しているが……。

「……じゃあ、シグナムが帰って来るまでに夕飯の準備しちゃいましょうか!」
「せやな。じゃあシャマル、この食器並べてや」
笑顔でシャマルに皿を手渡すはやて。シャマルも「はいっ」と笑顔で皿を受け取る。

今日もいつもと変わらない。平凡な日常だった。
……少なくともシグナム以外は。



Extra ACT.01「強くあるために」



「……少し、遅くなってしまったな……。」
シグナムはぽつりと呟いた。
空も暗くなり始め、少し肌寒くなってきた。
はやて達も心配しているであろう。シグナムはそう思い、家路を急ぐことにした。
だが、何かがおかしい。
「何だ……?この感覚は……」
いつもと何ら変わりの無いはずの帰り道。だが……何かが異常だ。
シグナムの第六感がそう告げている。
「……気のせいか?いや……」
一瞬気のせいかとも思えたが、やはり……なんというか、空気がざわついているのだ。
伊達に長年「烈火の将」を勤めてきたわけでは無い。
そんな事を考えながらしばらく歩いていると……

『うわぁーーーーー!!』

「……!?」
遠くから聞こえる叫び声。
シグナムは「ハッ!」と振り向き、次の瞬間には走り出していた。
「(まさか……例の怪人か……?)」
剣道の竹刀が入った袋を肩にかけ直しながらシグナムは現場へと急いだ。
402マスカレード:2007/07/12(木) 22:04:03 ID:0HTE6lUg


「うわぁーーーーーー!!」
「ビガラボ レロ ロサグゾ(お前の目も貰うぞ)……!」

言いながら男に迫る怪人。男は叫びながら後ずさりするが……

「ぎゃぁあああっ!」
次の瞬間、男の顔は血まみれになり、特に目を押さえながら悶えている。
あまりの激痛に地面に転がる男。
怪人の名はズ・メビオ・ダ。
メビオはさらに男に詰め寄るが……
「レヴァンティンッ!」
『Jar』
「……!?」
突如聞こえた声に振り向くと、ピンクの騎士甲冑を纏いながら走ってくるシグナムが視界に入る。

「はぁっ!」
そして一気に距離をつめたシグナムはメビオに斬り掛かる。
……と言ってもすぐに受けられるが……
「く……!」
下を見れば激痛に悶えながら怯えた男が目に入る。
本来ならこの男を病院に運びたいところだが、この怪人がそれを許してはくれないだろう。
そうなれば取る方法は一つだ。

「……ここは私に任せて、お前は早く病院へ行け!」
シグナムがメビオを抑えつけている間に男は走り出す。腰が抜けたようにフラフラだが、それでも走り出す。

「よし……これで戦えるな……!」
シグナムはレヴァンティンでメビオを弾く。弾かれたメビオは空高く飛び上がり、数メートル後ろに着地。
「ビガラ リントボ ゲンギガ(貴様、リントの戦士か)……」
「(初めて聞く言語だな……)」
向かい会うシグナムとメビオ。シグナムにとっては始めて聞く言葉であり、そこから未知の敵であろうということが伺える
この空間の空気が張り詰める。
そして……

「たぁーッ!」
「フン!」
もう一度接近し、レヴァンティンを振り下ろす。だがメビオも咄嗟に左手を上げレヴァンティンを受ける。
「……こいつ!」
「リントボ ザバダダバ(リントも変わったな)……!」
そしてメビオは右手でシグナムを殴る。
「……チッ!」
『Panzer schild.』
咄嗟にパンツァーシルトを展開し、そのパンチを受け……
「甘いっ!」
「バビ(なに)!?」
今度は油断したメビオの頭をレヴァンティンが斬る。
「……ッ!?」
メビオは反動で弾き飛ばされ、斬られた頭を抑える。
彼らグロンギにとって魔法など見たのは初めてだ。かなり驚くメビオ。
「リントは自分達が眠っている間にこんな能力を得たのか……!」と思っているに違いない。

「ビガラァーッ!」
「な……!」
すでに顔面を負傷していた所にさらにレヴァンティンの一撃を受け、怒ったメビオはシグナムに向かって飛び上がる。
「ボンバロボ(こんなもの)!」
「レヴァンティン!」
シグナムは咄嗟に構えるが、メビオに蹴り飛ばされレヴァンティンを手放してしまう。
403マスカレード:2007/07/12(木) 22:12:36 ID:0HTE6lUg

「リントガ!」
「くっ……」
そのままシグナムにのしかかったメビオはシグナムの首を掴もうと手を伸ばすが、
シグナムはそれをレヴァンティンの鞘で阻む。
「(このままでは……!)」
流石のシグナムといえどこの状況はまずい。
もはや空は完全に暗くなっており、早く帰らねばはやて達も心配しているだろう。
「ギベ……リントボ ゲンギジョ(死ね……リントの戦士よ)!」
「(くそっ……!)」
メビオは鞘に阻まれていない方の腕を振り上げ、シグナムも目をつむりかけたその時……

「おりゃああああ!」
「……っ!?」
突如として現れたバイクがウィリーをしながらメビオに突撃した。メビオは弾き飛ばされ、バイクに乗った者がシグナムを覗き込む。
「貴様ッ……!」
この者もどう見てもメビオと同じ未確認生命体だ。シグナムはさらに増えた敵を睨み付けるが……
「大丈夫ですか、お姉さん!」
「……なんだと?」
なんと突然現れた未確認生命体はシグナムに向かって話しかけてきたのだ。

「クウガ……!」
「……!?」
そして「クウガ」と叫ぶメビオ。
メビオはそのまま走って逃走し、クウガと呼ばれた者もバイクに跨がりメビオを追い掛けてゆく。
「クソ……待てっ!」
二人が視界から完全に消える前にシグナムもレヴァンティンを拾い上げ、メビオ達を追い掛ける為に飛び上がった。



さっきの現場からかなり離れた場所で、クウガは「トライチェイサー2000」を駆りメビオを追い掛けていた。
人通りも少なくなってきた場所で、ひたすらにメビオに体当たり攻撃を繰り返すクウガ。
だがメビオも上手くそれを回避し、メビオとバイクに乗ったクウガと睨み合う……。

「フン……!」
「は!」
そして次の瞬間に飛び上がるメビオとトライチェイサー。二人の影は空中で交差する。
着地したメビオは再びクウガに飛び掛かるが……
「おりゃっ!」
「ぐぁ……!」
クウガはトライチェイサーをウィリーさせ、タイヤでメビオの顔面を殴る。



「(あれは……未確認生命体第4号か……?)」
シグナムはクウガを追う為に空を翔ける。さっき自分が見た姿はニュース等で見た事がある、
まさしく未確認生命体第4号そのものだ。
「……見つけた。」
そしてしばらく飛んでいると、バイクに乗ったクウガとそれに攻撃をしかけるメビオが目に入る。

クウガはバイクから降り、メビオと向き合う。
そこへ……
「たぁッ!!」
シグナムは一気に急降下、メビオに斬り掛かる。
「……!?」
クウガは一瞬シグナムの介入に驚くが、すぐにメビオに目を戻す。
404マスカレード:2007/07/12(木) 22:28:27 ID:0HTE6lUg

「はぁ!」
「おりゃあ!」
シグナムがメビオを斬り裂き、フラついたメビオをクウガが殴る。
そんな要領でしばらく三人は乱戦し…
「ハッ!」
「甘いな……!」
メビオはシグナムに向けて強靭な脚力から繰り出す蹴りを放つが、やはりレヴァンティンに受けられる。
そしてシグナムはメビオの後ろに転がり込み、再び斬りつける。
背中から斬られ、ダメージを受けたメビオをさらに正面からクウガが殴る。
この連携を相手にしては圧倒的にメビオが不利だ。
「紫電一戦ッ……!」
そこでシグナムは追い撃ちをかけるようにレヴァンティンにカートリッジをロードさせ、炎を纏った魔剣を振り抜く。
「ぐぁああ!!」
メビオは大きなダメージを受け、フラフラと後ずさる。さらにシグナムの放った紫電一戦により周囲に引火、燃え上がる炎。
「ブゴッ(クソ)……!」
悔しさの余りメビオはフラつきながらも唸り……
今度はこの状況を打開するためにクウガへと飛び上がり、強烈な蹴りをお見舞いする。
「うわっ!」
咄嗟にガードするクウガ。
だがそれでも反動で滑るように後ずさってしまう。

「う……これは!?」
足を踏ん張り、再び構えたクウガは地面に落ちている袋に気付いた。
これは剣道の竹刀を入れている袋。シグナムがさっきまで稽古で使っていた竹刀だ。
「お姉さん!ちょっとコレ、借りますよ!」
「な、何……!?」
クウガはシグナムの返事を待たずに袋を明け、竹刀を取り出し、それをメビオに構える。
「な……竹刀が……!」
次の瞬間、竹刀の形は巨大な紫の剣へと変わっていた。それに反応し、クウガの装甲も色と形を変えていく。
さっきまでの赤色−マイティフォーム−から騎士の甲冑のような紫の装甲−タイタンフォーム−へとフォームチェンジしたのだ。
そしてシグナムの竹刀『だったもの』……タイタンソードの先端が伸びる。

変化したタイタンソードを持ってゆっくりとメビオへと接近するクウガ。
「ハァッ!」
メビオはクウガを再び蹴るが、クウガは全く動じない。それもガードの姿勢を取ることも無く。
「……!?」
驚いたメビオは何度も何度もクウガに攻撃を繰り返す。
……だがクウガは全く動かない。全く攻撃が効いていないのだ。
そして……

「…おりゃぁあ!!」
クウガはメビオの頭からタイタンソードを振り下ろした。
「ぎゃあああああ!!」
メビオに直撃したのは「カラミティタイタン」。タイタンソードから繰り出す必殺技だ。
そしてメビオは苦しみだし……
「ゴボセ……ジュスガンゾ……ビガラザ……ギズセ……バセサビ ギラヅガセス……クウガッ!!」
最後に何かを言い残し、大爆発。体の破片が飛び散り、メビオは完全に死に絶えた。

「はい、これ返します!」
全てが終わった後、クウガはシグナムにタイタンソードを手渡す。
「……あ、あぁ。」
もはや竹刀ではないが、一応受け取るシグナム。するとシグナムが手にした途端にタイタンソードはその姿を竹刀へと戻した。

「お前は……一体……」
核心に迫るシグナム。
しかし、クウガはその質問に答えることは無く、黙って親指を突き出したという……。
405マスカレード:2007/07/12(木) 22:33:02 ID:0HTE6lUg
投下終了!

今回は短編?みたいな感じで短めです
ACT.0の少し前くらいですね

最後のが長すぎて何回も「改行が多過ぎます」と出たせいで余計な改行をだいぶ省きましたorz
まぁ……大丈夫かな……?

さて……そろそろリリカルBLADEを進めないと……
406リリカルスクライド//G.U. :2007/07/12(木) 22:43:51 ID:hfDVjHQ1
>>マスカレード氏
GJ!深夜なので感想は後ほど
その一言突っ込み
「紫電一閃」
407名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 22:47:17 ID:e+6U3D4e
マスカレード氏乙です!

シグナム、メビオ相手にこんなに手こずってるようじゃ先行き不安だな
ゴ怪人どころか、ザインあたりにも不覚とるやも・・・
408魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/12(木) 22:48:49 ID:Zk80LmJf
相変わらずクオリティ高い…。
クウガ格好良いな…。
409なのはStS+φ’s正伝:2007/07/12(木) 22:53:41 ID:F+qhC1JY
マスカレードさんGJです! 2つも作品を掛け持っててこれとは本当に凄い!
私もこれくらいシャープに進められればよいのですが

しかし竹刀が紫の剣ですか・・・タイタンフォームと言えば“愛憎”ですが
あれを目の当たりにしたらどうなるんでしょうね
410ジョジョクロス『愚者の書』:2007/07/12(木) 22:56:07 ID:r9wacUOi
≫リリカルなのはGE氏
グッジョブのG!
これはいいジョルノですね。
盗みなんて無理無理な魔導師チーム相手に能力で見事対抗する、これがジョジョクオリティ。
ジョジョは話進むほど分かりづらい能力の使い方をするから、異常な洞察力がないとリリカル勢は危険だww

≫マスカレード氏
一番好きなクウガキタコレ! ベルカ騎士の強さにはグロンギもビックリw
複数クロスもいいけど、やっぱりこういう単発の方が掘り下げられていいかな。
五代にはまだ孤独だった頃のはやての家に変なお面のおみ上げ持って遊びに来て欲しいww

他にもマサルさんが絶好調だったり、ホント無限の可能性を秘めてますねこのスレはw
411マスカレード:2007/07/12(木) 23:00:37 ID:0HTE6lUg
>>リリカルスクライドさん
しまったorz
ご指摘ありがとうございます!
すいませんが、一線は一閃に直して読んで下さい
編集もそれでよろしくお願いします


え〜と、マスカレードでは魔導師達はザビー・ブレイド等のデータを元にデバイスを強化した設定なので、今回のは強化前って事でよろしくお願いします……
本編ではメビオ程度には遅れはとらないかと……
そして、ようやく規制解除されて書き込める俺。やれやれだぜ…。
ジョジョクロス『なのはだけジョジョ風味』の方、前回の続き。
投下してもいいですかな?
413名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:05:06 ID:/aCz7K7B
『投下した』なら使っていいッ!!
414名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:05:13 ID:sIaID1Ia
>>412
.V///    ___l        _
 V/,、ィf二三'iニニ|,         |_    ┐   _l_ l
  .〉|l、 l `゚=/ :i./.       |_ Х □_ 匚 L | У
 //'i'f `  ヽr>      
-〈三_=\ ヾ=/       ( その通りでございます )
‐- 、,  ̄''ヾニ゙
   `   ゙`

<ジュエルシード>―――!


 我々は、この宝石を知っている!
 いや! この禍々しい輝きと忌まわしい魔力の淀みを知っている! 

 この奇妙な物語の始まりを司り、中核を担う遺失物。
 『願いが叶う』宝石。

 その正体は、次元干渉型エネルギー結晶体である!
  全部で21個あり、シリアルナンバーが各個に1〜21と振られている(この数字は、実際にはローマ数字が使われている)。 能力的には、ナンバーに関係なく、全てほぼ同等だと思われる。
 ジュエルシードは、遺跡探索を生業とするスクライア族によって発掘された。 この発掘作業の指揮をとっていたのがユーノ=スクライアで、発掘後の輸送中に原因不明の事故により、海鳴市近辺にばら撒かれてしまったのだ!
  輸送時の管理に直接ユーノは関係していなかったが、それでも責任を感じたユーノは、独力でジュエルシードを回収しようとしたが、暴走したジュエルシードは手に負えず、傷を負って倒れたところでなのはと出会うことになる―――。

 それが、『高町なのは』とその相棒『レイジングハート』が紡ぐ、長い戦いの歴史の……全ての始まりだった。





「アイツを……ジュエルシードを解き放ってはいけない!」


 深夜。不吉で生暖かい風が吹きすさぶ中、なのはと、その傍に立つフェレットの姿をしたユーノは、眼前に聳え立つ巨大な影と対峙していた。

「アナタには素質があります! 『魔法』のパワーを行使する為の才能が! ボクに力を貸してください!!」
「……」

 自らの無力を噛み締めながら、ユーノは出会ったばかりの少女の背中を見上げていた。
 なのはの手には、つい先ほど渡したデバイス『レイジングハート』が待機モードで収まっている。未だなのはと契約も済ませていないこの状態で、デバイスの能力はほとんど発揮できないだろう。
 しかし、奇妙な事になのはは怯えてはいなかった。
 武器もなく、目の前には陽炎のように揺らめく黒く大きな影の化け物が蠢いている。そんな異常な状況下に立たされながら、しかしこの少女は、怯えて震える事もなく佇んでいるのだ!

(なんだろう……この娘には、魔力の素質以外にも、言葉では言い表せない『凄み』がある!)

 ユーノは奇妙な感覚に捉われていた。
 警戒すべきは、目の前で暴走するジュエルシードであるのに、意識はソイツと臆す事無く対峙するこの不思議な少女に吸い寄せられてしまう。
 一般人を事態に巻き込んだ迂闊さを呪いながらも、『この少女なら何かを仕出かしてくれる』という、そんな妙な期待感があった。



「……ねえ」
「! ……な、何ですか?」

 怪物と真っ向から睨み合っていたなのはから唐突に声を掛けられ、ユーノは思わず身構えた。

「この子、目とか口みたいなのがあるけれど、生き物なのかなァ……? ご飯とか食べるの?」
「え……ええ!?」

 あまりに唐突で予想だにしなかったなのはの言葉に、思わず一瞬呆けてしまう。

「ねえ、アナタ……口があるんだから言葉は喋れないかなー? ハロォ〜〜」

 この状況下で一体何を言ってるのか……?
 混乱するユーノを尻目に、なのはは動物園で初めて見た動物と接するような態度で無防備に歩み寄っていた。
 この状況下で一体何をやっているのか……?
 ついに少女の正気を疑い始めたユーノの錯乱振りをやはり気付かず、なのはは明るい身振り手振りのジェスチャーで蠢く影の化け物とコンタクトを取ろうとしていた。

「ご機嫌いかが〜〜〜? ハッピー、うれピー、よろピくね―――♪」
「あ、あのぉ……?」
「ジュエルシードさん。さあ、ごいっしょに……さん、し―――ハッピー、うれピー、よろピくねー♪」

 
 ……この少女は、ひょっとしてちょっぴりネジの緩い子なのではないだろうか?
 この緊迫した状況下で、全く事態を把握できていないとしか思えない程気楽な声でリズムを取るなのはの姿に、ユーノは別の意味で戦慄した。
 ジュエルシードの暴走体がなのはの行動に律儀にも沈黙する中、ユーノはしばらくてようやく我に返った。

「―――って、君! 一体何してるの!?」
「いやぁ〜、ひょっとしたらこの子いい子なのかもしれないと思って。ちょっと探りを入れてみてるの。
 雪男やネッシーとかにも、出会った時悪い者と最初から考えるのは良くないと思うの、わたし」
「何をバカな! アレに考える能力なんてない、ただ暴れるだけの危険なモノなんですよ!」
「うーん、でも何事も最初はお話する事で歩み寄れると思うんだ。大切だよ、お話って」
「無理だよ! アレには会話するだけの思考力も―――来るッ!?」

 なのはの独特のペースに巻き込まれそうになっていたユーノだったが、とうとう動き出した暴走体に感付き、警告を叫んだ。
 黒い塊が空高くジャンプし、全身を使ってなのはを押しつぶそうと落下してくる。
 これには結構呑気してたなのはもビビった!

「うわぁああああーーー!?」

 慌ててその場から飛び退れば、一瞬遅れて黒い巨体が岩石のようにアスファルトへ激突する。地面と共に自らの体も弾け、暴走体の欠片が炸裂弾のように周囲に飛び散った。
 ブロック塀は無数の弾痕を刻み、電柱はへし折れて倒れる。

「何、アイツすごく危険なヤツだよ!?」
「だからそう言ってるんです! さあ、早くレイジングハートの力を解放して! まず呪文を……」

 一国の猶予も無い事を理解したユーノはなのはを急かす、が、しかし!



「……」

 その時、なのはが意識を向けていたものはユーノの言葉などではなかった。

「……『アレ』……『アレ』はッ!」
「君、一体何を見て……!?」

 なのはを叱責しながらも、視線を同じ方向に走らせてユーノはようやく彼女の注目する物を発見した。
 それは、ついさっきまで『生物』だった『物』だった―――。
 猫が一匹、死んでいた。
 弾けた暴走体の破片を受け、首を抉るように吹き飛ばされたその仔猫は、どう見ても確実に死んでいた。
 首輪も吹き飛んでしまったのか確認できない。あるいは、あれは野良猫だったのかもしれない。
 しかし、重要なのは―――今ひとつの犠牲が出てしまったという現実だった。

「……急ぎましょう。これ以上犠牲を増やさない為に」

 惨い死に様から思わず眼を逸らし、ユーノは苦い口調でなのはを促した。
 猫とはいえ、この犠牲は自分のせいで起こったものだと言えた。 
 体を四散させた暴走体は、すでに再び集まり、形を取り戻しつつある。再び攻撃が可能な状態になれば、封印は更に難しくなるのだ。

 ―――だが、ユーノが促すまでも無くッ。すでにッ!



「……戦いたくなったよ。アイツを博物館にかざってやる!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 高町なのはは戦闘態勢に入っていたッ!!



 先ほどの間の抜けた行動から一切を切り替えた『覚悟』に満ちた表情。
 内に煮え滾る『怒り』を宿したなのはの横顔を見て、ユーノは全身に鳥肌が立つのを感じた。
 今のなのははさっきとは違う。何らかのスイッチが入ってしまっている。


「この世で最も大切な事が『信頼』であるのなら、最も忌むべき事は『侮辱』する事なの。アイツは、あの無関係な猫の命を、たった今『侮辱』したッ! 『レイジング・ハート』!!」
『stand by redy.set up―――!』


「バ、バカな……! 正式な手順を踏んでもいないのに、レイジングハートが起動した!? それに……なんて魔力なんだ……っ」

 なのはの手の中で赤い宝玉が光を放ち、ユーノはその有り得ない光に驚愕する。
 レイジングハートがなのはの戦いの意思に呼応したものか、彼女の怒りの精神の波長がデバイスの何かに影響したのか……とにかく、デバイスはなのはを主と認めたのだ。
 同時に告げる無機質な声。なのはは純白の光に包まれた。
 その光の中でなのはの服は徐々に光と同化し、やがて光の粒子となって消え去る。
 それとほぼ同時に別の何かが身体を覆い、新たな服を形作る。
 デザインは装着者のイメージを基に―――完成する。なのはだけの『鎧』が!

「これは……?」

 光がおさまった後には、その身をバリアジャケットに包んだなのはと、本来の杖の形状に変化したレイジングハートが佇んでいた。

「それが『魔法』です! どういうワケか、今アナタはレイジングハートの使い手として認められました。それによって、アナタを守る力が、その衣服になったんです」
「『魔法』……そう、わたしは『魔法少女』になったんだね」

 さすがのなのはも驚きを隠せなかった。
 漠然としていた未来の目標が、今唐突に自分の手に飛び込んできたのだ。
 しかし、すぐに我に返った。
 なのはの魔力の放出と光に、暴走体が反応し、ついに彼女に明確な意識を向けたのだ。虚ろな二つの眼球が、なのはとユーノを捉える。

「いけない、目を付けられた!
 とりあえず、何処かに隠れましょう。基本的な魔法の使い方も分からない今じゃ、真正面からアレに立ち向かうのは危険すぎる。まず様子を見て……」



「―――ううん、そんな事はしない! これが『いい』の!」



 睨みつける敵を警戒しながら忠告するユーノに対して、しかしッ、なのはは逆にレイジングハートを構えた。
『え?』と呆気に取られるユーノを尻目に、視線を敵に向けたまま、先ほどの僅かな戸惑いを既に無くした凛々しい横顔でなのはが答える。
「この『敵に見つかった』状況。隠れるなんてとんでもない! これがいいの! アイツがわたしに意識を集中してくれる、この状況が『いい』んじゃないッ!」
「な、何を言っているんですか!? このままだとアイツはアナタだけを執拗に狙って……ハッ!!」

 笑みさえ浮かべそうななのはの横顔を見て、焦ったユーノは引き攣った声で言いかけ―――その途中でなのはの意図に気付いた。
 今度こそ、なのはは笑みを浮かべる。少女らしい無垢なそれではなく、牙を持った獣が歯を剥くような、闘争心に満ち溢れた微笑を。

「そう、それが『いい』―――アイツがわたしを狙う限り、これ以上無関係の犠牲が増える事は少なくなるからなの」
「……〜〜〜ッ!」

 ユーノ全身を冷たい感触が走り抜ける。それは戦慄だった。目の前の少女の、己の命を賭す程の『決意』に対する畏怖だった!
 無謀と言えば、それまでかもしれない。
 だが、そんな言葉で言い表せない『凄み』をなのはが持っている事を、ユーノは理解した。
 いや、自分に彼女の決断をどうこう言う資格など無い。
 自分が、自らの失敗に対する後悔や罪悪感でジュエルシードの封印に躍起になっていた時、彼女はすでに自らの意思で戦い守る事を『決意』し、『覚悟』していたのだ。確かな勝利へのビジョンを持って!
 ユーノはなのはという少女に圧倒され、愕然とした。
 何も知らない少女を戦いに巻き込んだ、と気に病んでいながら、その実何も分かっていなかったのは自分ではないか!?

「アナタは……ッ、覚悟の上だというんですか……? 何故、そこまでして……」
「……この高町なのはには、正しいと信じる夢がある!」

 なのはの発した曇りの無い言葉に、レイジングハートの輝きが応える。
 その輝きは、ユーノにはまさに『黄金の輝き』に見えた。彼女の精神が放つ光と同じように!


 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


「『ジュエルシードは封印する』『この町も守る』
 『両方』やらなくっちゃあいけないっていうのが、『魔法少女』のつらいところだね」

(か……彼女は、やっぱり違うッ! ただの女の子じゃない。
 この娘……アイツを『倒す』気だ! ちょっと前までただの小学生だったのに、突然現れた得体の知れない怪物を倒そうとしている!
 本気だ! 彼女には、『やる』と言ったら『やる』…………)


 そして、不気味に蠢くジュエルシードの暴走体に対して、なのはは自ら駆け出した。


(『スゴ味』があるッ!)





「―――『覚悟』はいい? わたしは、出来ている」



 バ―――――z______ン!





 リリカルなのは 第一話、完!


to be continued……>(各小ネタへ)

<次回予告>
CV:田村ゆかり

 わたし、高町なのは。
 極々平凡な小学三年生のハズだったのですが……何の因果か運命か『魔法少女』に任命されてしまいました!
 待ち受けるのは、どんな運命?
 でもどんな『運命』だろうと『覚悟』があれば幸福です。『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばすからですッ!
(ズギュゥゥ――z___ンッ!)
 あと、まだ名前も聞いてないこのフェレット君は家で飼っても大丈夫なんでしょうか?

 次回、魔法少女リリカルなのは!

 第二話『魔法の呪文は燃え尽きるほどヒートなの』

 リリカルマジカルがんばります!



―リリカルなのは放送ダイジェスト―

第一部 魔法少女リリカルなのは(無印)
サブタイトル『マジカル・ブラッド』

第二部 魔法少女リリカルなのはA's
サブタイトル『魔法潮流』

第三部 魔法少女リリカルなのはStrikerS
サブタイトル『スターライト・ストライカーズ』

第四部 (未定)
サブタイトル『リンカーコアは砕けない』

第五部 魔法少女リリカルはやて(仮)
サブタイトル『黄金の疾風』

第六部 (未定)
サブタイトル『スターオーシャン』
421名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:21:03 ID:/aCz7K7B
GJ!!
かっこよすぎだぜッ!!なのはさんッ!!
俺達にできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!
そして、イギーとはやて主役の愚者の書も楽しみにしてます。
小ネタから始まって、とうとう丸々一話形式で書いちまった……。
だが…おれは誇り高きジョジョスレ出身者だ。その血統を受け継いでいる。
リリなのGEは難しいジョジョの世界観すらクロスさせているぜ。
だからオレだって何かしなくっちゃあ……
カッコ悪くてSSなんて書けねーぜ……。
うけとってくれ―――!

それにしてもこれを書くにあたって、リリなの第一話見たが、巷で冥王と噂のなのはさんの幼女時代。
この幼さで、このエロ可愛さ……け、けしからんですなぁ。実に、けしからんですなぁ(特に黒ニーソの辺りが)ハァハァ……(;´д`)
423名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:42:24 ID:/aCz7K7B
貴様ッ!!誇り高いジョジョスレ出身者が・・・なのタン、ハァハァ・・・ウァ!
失礼、第四部はタイトルからすると、シャマルさんでしょう。
今までの魔法戦闘とは違う、旅の鏡を利用した知略を尽くした戦闘!! 
第六部はヴィヴィオかな。
424名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:53:38 ID:enPwbV5U
たまたまSS11話を見た、そこから始まってエロパロ板経由でここに来ました。

……カレカノを1話見ただけで花ゆめを山程買いあさるに至った日々と同じだ!!

【なのは本編は見てないが漫画と文庫は買いました】

特撮板おやっさん2000スレや共闘スレ、ガ板民明スレを思い起こし、
創作の血が疼く……

そろそろビデオ屋で借りて来なくては!

【そこからか】
425名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 00:58:22 ID:JOi+sxYr
久しぶりに見にきたらクウガとジョジョなのは来てるッ!
みんなGJ!
426名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 01:14:38 ID:FdV8VOF6
休憩中に同僚と昔のアニメの話をしてたら突然リューナイトのアデューin八神家って電波を受信した

書けってこと…?SSなんて書いたことも無いのに無理だよそんなの!出来るわけないよ!
427名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 01:22:43 ID:JOi+sxYr
やれ・・・やるんだ・・・>>426・・・
オレは・・・・・・お前を見守って・・・いるぜ・・・
428名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 01:46:10 ID:fBbMJfEp
クウガは初めて生でみた仮面ライダーなので出してくれてとてもGJ!!!
本編にはいつ出るのかとても楽しみです!
429魔法少女リリカルなのはGE:2007/07/13(金) 01:56:31 ID:8r3UdDBw
ありのままに起こった事を今話すぜ・・・!
ジョジョ第五部のクロスを描いていたら、更なるクオリティでなのはをジョジョ風に仕立て上げている奴がいた・・・!
催眠術とか超速筆とかそんなモンじゃない・・・もっと恐ろしい何かの片鱗を味わったぜ・・・

こいつはうかうかしてられねぇ・・・
突っ切るしかねぇ!!俺のPC!てめぇも腹をくくれ!!


ここで一つ相談というか聞きたい事が・・・
リンカーコア蒐集ってのは魔導師にはある程度のダメージが必要?
それとも隙があればいつでも出来るんでしたっけ?

430白き異界の魔王:2007/07/13(金) 05:56:47 ID:ewbpOsor
投下させていただきます
431白き異界の魔王:2007/07/13(金) 06:00:46 ID:ewbpOsor
結界内空:スバル・ナカジマ
効果を続ける内火艇がビルの間に入る。
襲撃者が射線を取りにくくなるとスバルとティアナは飛び出した。
「スバル!シフト11番よ」
「わかった!」
2本のウィングロードがマッハキャリバーから延びていく。
一本は落ちるなのはを中心に螺旋を描きながら地上へ。
もう一本のウィングロードは急勾配をつけて同じ場所に延びていく。
スバルは螺旋のウィングロードに乗り加速をつけながらなのはに追いつく。
「とどいたっ!」
なのはの襟をつかんで引き寄せ、抱きかかえる。
「ブレーキっ」
減速はかかるが地面が見る見るうちに近づいていく。
螺旋を使って長くしたウィングロードでもまだ止まるには距離が足りない。
「スバル!」
「ティナ!」
今度は先に急勾配のウィングロードでおりていたティナが両手を広げて待っている。
スバルを抱き止める。
少し地面をこすって、ティナが尻餅をついてやっと止まった。
「止まったぁ」
2メートル先には壁がある。
なのはを抱えたままの激突はしたくなかった。
「それより、なのはさんは?」
「そうだ!なのはさん、なのはさん!」
なのははまぶたをぎゅっと閉め、それからゆっくりと開けていく。
「スバル・・・ティアナ・・・そっか、助けてもらったんだ。ありがとう」
スバルはとっさに反応できなかった。

結界内地上内火艇:八神はやて
スターズからの連絡を受けたはやては息を一つ吐く。
「そうか、なのはちゃんは無事か。ほっとしたよ」
「八神隊長」
エンジンを見に行ったヴァイスが呼んでいる。
「どう、まだ飛べる?」
内火艇には多くの機材を乗せている。
いざとなったら空を飛るが機材は捨ててしまうことになる。
今の段階で機材を捨てることはできない。
「20・・・いえ、15分下さい。それで、飛べるようにはしてみます」
「そか、15分やね」
長くはないが短くもない時間。
その間に襲撃者が再び内火艇を攻撃することは可能だし、そうなれば再び飛べなくなる。
「なのはちゃん、聞こえた?15分、足止め行ける?」
「15分だね。いいよ、そっちには絶対行かせない」
「ごめんな、まかせたよ」
念話の接続を切る。
はやては空中に浮かぶキーボーを叩き、内火艇のチェックを再開した。
432白き異界の魔王:2007/07/13(金) 06:04:52 ID:ewbpOsor
結界内地上:高町なのは
「15分・・・か」
「なのはさん、大丈夫なんですか?」
スバルが子犬のような顔をしている。
「うん、平気平気」
脇腹の痛む場所に気づかれないように手を当てる。
「それで、どうするんです?15分間隠れているとか」
「それはダメ。近寄られたら守りようがないよ」
「だったら、討って出ますか?」
「そうね。少し危険だけど、その方がいいよね」
「それだったら!」
駆け出そうとするスバル。
「まって」
なのはに止められる。
「これを見て」
スバルとティアナはなのはの手のひらにある金属の固まりを見る。
「これ・・・なんなんですか」
「昔、本で見たような気はするんですけど・・・」
「二人はあんまり見たことないよね。これはね、銃弾。つまり、質量兵器」
「質量兵器?そんなものを!?」
「そう、しかも魔力で威力を強化している。逆かも知れないけど。二人のバリアやシールドだけじゃ防ぎきれない。だから・・・」
なのはの指示に二人は息をのむ。
「そんな、無茶です。なのはさんが危険です」
「無茶じゃないよ。さっきと違って、今度は三人だから。それから、ティナ。後の指揮はおねがいね。私は防御に集中するか」
「・・・はい」
ティアナのクロスミラージュを握る手に力がこもった。

結界内ビル屋上:緋室灯
エミュレイターも船もビルの陰に隠れてしまった。
ここからではどちらも見えない。
エミュレイターが待ちに入るか、討ってくるか・・・少しだけ様子を見る。
光が見えた。
魔力の光だ。
白い女のエミュレイターが光を強めていく杖をこちらに構えているのがビルの間に見えた。
逆方向に光の道が自分の方へ2本伸びてきた。
片方からはローラーブレードの少女、もう片方からは二丁拳銃の少女が走ってくるのが見える。
急いで白い女に照準を合わせる。
白い女がピンクの光を放ってきた。
引き金を引いて身を翻す。
「・・・・・・・ああああああっ!」
間に合わない。
ピンクの光が広がっていった。
433白き異界の魔王:2007/07/13(金) 06:07:12 ID:ewbpOsor
結界内空:高町なのは
ディバインバスター発射後にバリアを展開。
その途端、シールドがはじけ銃弾が左腕を打つ。
「あ・・・くぅっ」
腕の感覚がなくなった。
でもまだ動く。
もう一度シールドを張る。
より魔力を込めて。
敵の隙を待つ。
次の攻撃がない。
「倒したの?」
杖を下ろす。
あっけなさ過ぎた。
これでは倒せないはずだった。
なのはは空を見た。
そこには巨大な銃に乗った赤い長髪の少女がいた。

結界内空:緋室灯
このままでは接近戦は避けられないと確信したとき、灯はガンナーズブルームと共に空に舞った。
狙うのは白い女。
動きも風格も接近戦を挑むべく走っている二人とは比べものにならない。
さらに攻撃魔法の魔力も恐ろしく大きい物だった。
「・・・・もしかして、魔王級?」
なら、なおさらここで押さえなければならない。
白い女の真上につけ急降下。
ぎりぎりまで近づく。
白い女が灯を見た。
トリガーを引く。
急速に展開された魔法陣に防がれたが、バランスを崩した白い女は落ちていく。
再びトリガー。
弾丸を受けた女は地面に激突。
土煙の中、灯は女の横に降り立ち銃口を突きつける。
「・・・終わりよ。エミュレーター」
「ううん、まだ終わりじゃないよ」
トリガーに触れようとする灯の指が止まる。
「だって、スターズはまだ終わってないから」
次の瞬間、灯の体は宙を舞っていた。
434白き異界の魔王:2007/07/13(金) 06:09:31 ID:ewbpOsor
結界内ウィングロード:ティアナ・ランスター
話は少しさかのぼる。
ウィングロードを走るティアナもなのはと同じ疑問を抱いていた。
第2射が遅すぎることを。
このまま自分たちの接近を許す相手とも思えなかった。
「なのはさんのディバインバスターで気絶している可能性は・・・除外ね」
敵を甘く見るのは指揮を託された者としてはあってはならない。
「なら、接近戦に応じる気?」
これも除外。
なのはを砲撃可能な状態にするとは思えない。
なら・・・
「まさか!スバル、戻って!」
「え?でも作戦はこのまま行くんじゃ」
「いいから!敵はこっちじゃない」
ティアナは地面逆に蹴り、ウィングロードを逆走する。

結界内ウィングロード始点:スバル・ナカジマ
戻った先には、倒れているなのは。
それに銃を突きつけている赤い長髪の少女。
「マッハキャリバー!」
「OK」
回転と加速を最高にして少女に肉薄する。
「だぁああああああああっ」
気合いと共に左ストレート。
赤い少女は空中の2回転して地面に落ちる。
だが、まだ倒せていない。
少女は立ち上がる。
スバルは渾身の魔力を右手に集中させた。
「一撃必殺!」
リボルバーナックルはうなりを上げ回転する。
「ディバイン・・・バスターーーーっ」
魔力光と拳が赤い少女にたたき込まれる。
赤い少女は壁を破壊しながらビルの中へ、もう一度破壊しながらビルの外へ。
435白き異界の魔王:2007/07/13(金) 06:14:02 ID:ewbpOsor
結界内地上:ティアナ・ランスター
クロスミラージュを持つ手を交差させ待ちかまえる。
スフィアは周囲に展開済み。
目の前の壁が吹き飛び、両手を空にした少女が転がり出てきた。
「クロスファイア・・・」
スフィアが竜巻のように回転をはじめる。
「シューーーーートっ」
スフィアの竜巻に巻き込まれ赤い少女が再び宙を舞い、落ちる。
倒れている少女に近づき少女に銃口を向ける。
「質量兵器禁止違反・・・やってくれたわね」
少女が目を開けた。
「あなた、もう両手じゃ数えられないくらいの罪に問われるのをわかってるんでしょうね」
クロスミラージュの銃口に光がともり、大きくなっていく。
「あんたなんかに、なのはさんが!」
非殺傷設定は解除していた。
「待って、ティアナ!」
スバルに支えられたなのはがいた。
ビルの穴をくぐって歩いてくる。
「ダメだよ、ティアナ・・・。それに、話を聞かせてもらわないと」
次になのはは赤い髪の少女を見る。
「それから、あなたのお話も聞かせてね」
少女に笑顔を向けたなのははそのまま崩れ落ちた。
436白き異界の魔王:2007/07/13(金) 06:15:49 ID:ewbpOsor
長めなりなりました。
今回はここで終わりです。
スターズvs緋室灯の決着でした。
437名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 08:25:52 ID:ZCo7nflJ
あかりーん!?さすが英魔様、容赦ねぇ。
そして魔王級って……魔王級か……

保管庫読みました。ひ、柊が……


てっきり、ナノシングみたいに、
アンゼロット様も管理局と繋がっていると思ってたんですが違うんですね。
438名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 08:45:17 ID:oLSA+dwT
ここ、管理外世界ですよね。
ならスバティアの言ってること、思いっきり見当違いなんですが。
灯に対し怒るのはわかります、それが彼女達の常識ですから。
でもなのはさんのフォローがいまいち不足かと。
439名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 08:57:23 ID:nN+YW8D8
ティアナの愛称はティナじゃなくて「ティア」だよ。
440名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 09:06:42 ID:Z6VW/bMd
質量兵器禁止違反?
いきなり現れて管理局の都合を一方的に押しつけてんじゃねえよ!
あとロストギアだと勝手に認定してその世界の物を強奪すんな。
441名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 09:34:02 ID:8r3UdDBw
まま、皆の衆ここは一つなのはさんに

       .//:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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       V',:.: /:.:.:.|:.:.l:.:.:.|<圷示 ∨|ー-|:./」_:|:.:.|:.:./:.:.:/  :|   | |:.:.:.:.:.:.:',   
       !:∨:.:.:.:.:|:.:.|、.:|l ゞ='   ヘ| 'イ圷示/|: /:/'^レ   ∨  |:.:.:.:.:.:.:.:',   
        |:.:.:.:.:.:.:. |ヽ| ヽ|    ,    ゞ=' ′|/:/|r;/      \. |:.:.:.:.:.:.:.:.:',  
        |:.:.: / ̄ ̄\ヘ.    ′       /イ:.:.|/、   ___ヽ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
        |:/      /|:.:\  ` `     / |:.:/  「|Y´     \:.:.:.:.:.:.:.:.:.',  少し、頭冷やそうか……
      /       //|:.:.| \__ .. イ |,|/  l|:| |      ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:',
     ./       /〈. Vリ   | \_>'′  l      |:| |         ∧:.:.:.:.:.:.:.:.',
   ./       / \\  l| !ニニ}   /    ,./ |           \:.:.:.:.:.:.:',
  /.        ;' //  | |::|    /'     \ |           \:.:.:.:.|
 「 \         /  \\   .|/⌒ニニニ/      〉〉 |        /  〉:.:.:|


442名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 09:50:14 ID:kok9D3Vn
背景にある国家なり人種なりは、選民思想とか優生思想とか帝国主義とかをお持ちの方々なんじゃないんか。

何せ、何ら繋がりのない他国領にある自分たちが危険物だと判断した物を回収するために軍艦と兵を送り込んで強奪と制圧。容疑者と判断した物は自国領で自国の法に基づき裁く、って感じだしな。

何も考えてない恐ろしい連中なのかとも思わないでもないが、
実際には単純に管理局の設定とか自体が行き当たりばったりなんじゃないか?と思うぞw
443名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 10:22:22 ID:/nnVTe/c
そういや管理局(機動六課)が敵になってるSSってあまり見ないな
444名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 10:23:17 ID:ZCo7nflJ
しかし、防衛側も侵入者排除に容赦しない事には実績があるしなぁ。

見直すと、フェイトの対応は間違って無いよな。
ベル様は管理局の事知っていて、かつ、
許可も何もこの世界の存在だという情報が提示されていないみたいだから。

というか、なのはたちの現状って、
玄関口に立ったら銃で撃たれたような物だよな。


時に、魔法の存在する管理外世界ってどうなるんだろう。
10th-TERRAのように魔法が世界に依存した環境だと、
AAA級を連れ出してもそれはもう出た瞬間にただの人だし。
445名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 11:45:45 ID:hRQVZiFv
≫リリなのGE
アニメの描写だとシャマルが一撃でリンカーコア掴んじゃってるけど、あれは技がそういう特性だからなぁ。
コア自体は掴めば無防備だけど、相手もそれをやらせないから、弱らせてやる―――戦隊ヒーローのトドメのような過程かとw
設定全部を把握している人の方が珍しいから、自己解釈でもおk
446名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 11:52:26 ID:G7kv0N/Y
>>443
今、まさに構想中だぜ……
しかし、クロス先のやつらを、どうやってミッドに転送させるかが悩むんだ
まだ完結していない作品なんだよなぁ……
いっそのこと次元震でも起こすか
447名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 12:05:21 ID:8r3UdDBw
少なくとも、魔法が通用する世界なら管理世界となる様に介入し質量兵器云々等の法を現地の物と合わせて法整備、魔法による技術及び法を適用する
できない、魔法体系が存在しない文化か、魔法が存在しても知的生命体が存在しない世界なんかは管理外世界で保留にしとくんじゃないのか?

管理外の世界に介入するなら正当防衛どころか先手必勝という事で魔法による攻撃を行なうだろうが
それに対して、いきなり質量兵器は違法とか言い出すのはどうかな・・・
クロノが自衛隊の前に現れて、『ぶっ放したらぶっ殺すぞ』って言うようなモンじゃねーか

ロストロギア等の迅速な対応が求められる場合なら現場の判断だろうけど
でもそこら辺結構残酷だな、ちょっと使えるもの見つけたと思ったらいきなり『管理局の者ですが』JASR○Cかww
448名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 12:24:58 ID:mYiRTYrM
ジャスラワロタww
449名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 12:27:33 ID:8iCEOC1K
まあ仕方ない面もあるよな
なんせ核兵器以上の危険物があっちこっちに眠って
誰でもそれを手に入れることが出来る状態じゃ危ないし

それを納得するかどうかは別として
450名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 12:54:45 ID:8r3UdDBw
それを念頭に置いて考えると、なのはたちが別世界にいけるのはロストロギアがある場合だけなんだよね・・・

ロストロギアに値する程のテクノロジーや遺産が作品の肝になっている作品に限ったクロスって案外難しいかも
知ってる限りじゃ

起動戦艦ナデシコの演算ユニット
終末乙女幻想アリスマティックのデミウルゴス
初代マクロスのマクロス
ラノベのザンヤルマの剣

駄目だ、マイナーなのしか知らない・・・
451名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 13:02:10 ID:3SpbVEyH
バスタードのアンスラサクスは生命体だしなー
452名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 13:11:43 ID:ZCo7nflJ
>447
あー、何となくわかった。

なのはたちは、魔法がある筈のない地球にいると思っていて、
しかも魔導師以外を弾く結界の中にいるという事は、
管理世界から来た非合法な魔導師だと認識しちゃったんだ。
だからこっちの理屈が通ると。

ところで、
管理内世界で質量兵器禁止が絶対だとすると、リューナイトのアースティアは存続の危機だな。

【神の盾たる大地と、そこに突き立つ剣を見て】
453名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 13:17:36 ID:ZCo7nflJ
追記:
柊もやばい。
質量兵器禁止といって魔剣取り上げられたら、ただの『使い』だもんな。
454名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 15:01:00 ID:vKzcpSAa
>>450
ドラゴンボールがあるじゃないか。

淫獣「なのはのパンティおくれ!」
神龍「ダメだ…断られてしまった」
455名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 15:08:43 ID:ORDif9wx
ギャラクシーエンジェルのロストテクノロジーは・・・・・ロストロギア級でもないか。
456名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 15:56:10 ID:kok9D3Vn
そりゃぁ・・・イデだろ…。
457名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:09:34 ID:jqZyo2JG
剣とかは例外なんじゃね?アームドデバイスとかあるし。
ミサイルとかの所謂大量破壊兵器が問題なんじゃないかと思う。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:26:30 ID:VKpkE20B
いくら傍若無人な管理局でもイデオンに手は…だすだろうな(汗
459名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:43:44 ID:8iCEOC1K
>>457
あれは自衛隊は軍隊か?というような
果てしなくアホらしい激論の末にデバイス認定されたんですよ、きっとw
460名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:48:32 ID:ZCo7nflJ
つまり、問題なのは飛び道具か。

ちょっと確認させてね。
管理局が管理するのは原則として、魔法や次元航行技術が存在する世界。
そういった世界に介入し、質量兵器の原則禁止(コミックで確認)などを求める。
そうでない、それらを認知していない世界には原則不介入。
ただし、それらの世界で魔法や異世界の産物が確認された時は介入する。

……ワガママだなぁ。

戦士の銃とかどうなるんだろう。
後、質量兵器が駄目なら光学兵器は?とか。


などと考えているうちに粗筋が浮かんできたけど、オリキャラとユーノの対話形式なので出すなら地下だな。
461名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:51:54 ID:h7XHj/ti
>>451
生命体はロストロギアに含まれないのか?
魔導科学が生み出した魔導生命体だよな?>アンスラサクス
ある意味で自意識を持ち人間体での行動が可能だったリインフォース(アイン)も魔導生命体といえないか?
その上でリインフォース(夜天の魔導書)はロストロギアだったよな?

魔法を使ってない科学の産物もロストロギアに含むのか?
∀ガンダムはどうなんだろうか?

生命体がOKなら破壊力抜群なのは銀河伝承族かな……神帝ブウアーは間違いなくロストロギア指定だろ
後はエヴァンゲリオンの使徒はロストロギア指定されそうだな
462名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:52:17 ID:8iCEOC1K
>>460
光学兵器は基本的にありだと思います
拳銃とかは無しかな、おそらく
実弾撃ってる管理局員見たことないし
劇中で撃ってるのガジェットだけだし
463名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:02:00 ID:/UnmmXQG
空気読まずに新しいストライカーズとライダーのクロス投下して良いかな?
プロローグからキャラが多すぎるせいで台本形式になっちゃってるうえに下手だけど。
464名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:02:25 ID:8iCEOC1K
さあ、来い
465名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:07:03 ID:ZCo7nflJ
>463
あ、どぞどぞ。
466名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:08:03 ID:/UnmmXQG
よし、じゃあまず注意書きから。

・これはリリカルなのはStrikerSのストーリーに無理やりキャラクターをねじ込んだだけなのでオリジナリティ殆どなくなると思うのでご了承ください。

・この作品には昭和ライダーの方々も登場しますが本筋にはかーなーり関わってこないので昭和ファンの皆さんお許しを…

・おそらく解かれない謎もあるかもしれないと思うんでそこの所もお許し下さい。

では次のレスから投下します。
467白き異界の魔王:2007/07/13(金) 17:10:50 ID:ewbpOsor
私が考えていたこととは全然違うことになってしまいました。
本来、こういう事はSSで語っていくべき事でありこういう形で話すのは無様なことだとはわかっているのですが弁解させてください。

書きたかったことは、>452さんの書かれている通りです。
この状況をおこしてみたかったので6課を情報不足にしてみたり、分析担当のバックアップと切り離してみたり、突然戦闘に突入させたりしてみたわけです。
当然この後には、6課の誰かが認識違いに気づいて・・・という展開を考えていました。

こんなわけなのですが、この前提条件がうまく書けていなかったようです。
どこにどういう感じで説明してやればうまく伝わったのだろうと後悔してます。
468リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/13(金) 17:11:12 ID:/UnmmXQG
「プロローグ」
管理局東部の大都市「ミランダ」にあるライダーマン・結城丈二の研究所の地下。
そこには、とある理由でミッドチルダに移住した1号から10号までの仮面ライダーが集っていた。

結城「皆揃ったか…」
風見「結城、いきなり俺達を呼び出すなんて、一体何があったんだ?」
敬介「まさか「奴」が…「奴」の復活が早まったから、俺達をここへ?」
結城「違う。それに、皆をここに呼んだのも、正式には俺じゃない。」
アマゾン「何だって?」

結城は大型モニターのスイッチを入れた。
すると画面には一人の女性が写っていた。

リンディ「久しぶりね、皆。」
本郷「リンディ!?お前が俺達をここへ呼んだのか!?」
リンディ「その通りよ、猛さん。」

彼女はリンディ・ハラオウン。
時空管理局総務統括官であり、かつて仮面ライダー達(初代からストロンガーまで)と共に戦った勇敢な戦士の一人である
469リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/13(金) 17:13:05 ID:/UnmmXQG
一文字「しかし、あの時の怒りんぼうのお転婆娘が今や総括官ねぇ、時が経つのはのは早いもんだぜ。」
リンディ「隼人さん…あたしがいつ怒ったって言うの?」

隼人の癪に障る一言にリンディの顔は怒りで引きつっている。

一文字「桜島で本郷が皆と会わずに南米に帰った時だろ、あと…俺と本郷がイソギンチャックやユニコルノスと戦った時も、本郷が皆に会わずに帰って怒ってたろ?」
リンディ「…」
一文字「おかげで俺や滝は八つ当たりで変なお茶飲まされていい迷惑だったぜ。」
リンディ「…」
一文字「そういえばギルガラス戦の後も、俺が勝手に渡米したことを怒っていたらしいなな。そして本郷もあのお茶の犠牲になったって聞いたぜ。」
リンディ「…」
一文字「分かったかリンディ、こんなに証拠が…」

画面に向き直った瞬間隼人は後悔した。「言わなければ良かった」と。
リンディは笑っていた。
まぶしいぐらいのの美しい笑みで。
だがその笑みが逆に彼女の怒りの巨大さを表している。

リンディ「隼人さん。」
一文字「はい!」
リンディ「今度会った時、水筒一本は覚悟してね。」
一文字「あのぉ…すみませんリンディさん…老体が糖分なんか過剰に摂取すると…」
リンディ「何か言ったかしら?」
一文字「くっ…おい皆、仮面ライダーはみんな兄弟なんだろ?だったら皆で十分の一ずつ水筒を…」
本郷「断る。」
残り「以下同文。」
一文字「てめぇら鬼だあぁぁぁぁあ!!!」
470リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/13(金) 17:16:01 ID:/UnmmXQG
風見「ところでリンディ、一体、何のために俺達を呼んだんだ?変身機能がおかしくなった俺達にまで頼らなきゃ行けないことなのか?」
リンディ「まぁ…別にそういう訳でもないかもしれないんだけど…」
茂「何ぃ…だったら呼ぶな!!俺たちゃ仕事休んで集まってるんだぜ!!」
アマゾン「子供達を遠足に連れて行く約束すっぽかしてきたのに…」
一也「大会が近いのに弟子達の練習に付き合ってやれないなんて…」
リンディ「まぁ、茂さんもアマゾンも一也君もがっかりしないで、貴方達が聞いて無駄じゃないかもしれない話なんだから。」
洋「どういうことなんです?」
リンディ「聖王教会の、カリム・グラシアは知っているわよね?」
風見「ああ、数少ない古代ベルカ式の使い手の一人であり、プロフェーティンシュリフテンという予知能力を使う、あのカリム・グラシアだろう?」
良「しかし、あれにはいかなる解釈の仕様もあり、解析ミスも含めれば、ただの占いも同然の能力でしたよね?」
リンディ「そうよ。」
茂「で?その聖王教会のお譲ちゃんがどうかしたのか?」
本郷「城!口を慎め!」
茂「俺からみりゃ十分にお譲ちゃんですよ。」
リンディ「まぁまぁ、二人とも喧嘩しないで。実は気になる予言があって、それを皆に見せに来たのよ。」
一文字「ほう…面白そうだな、ノストラダムスの予言のように、恐怖の大王が降りてきて世界が破滅する。みたいな奴か?」

隼人は冗談半分で言ったつもりだったが、リンディの表情はそれを聞いて曇った。

一文字「お…おいおい…まさか…」
リンディ「いえ…それ以上よ…」
一文字「何だって!?」
リンディ「今データを贈るから読んで頂戴。猛さんと結城さんは、古代ベルカ語が読めるでしょう?」
結城「ああ。」
本郷「早速読んでみよう。」

モニターには古代ベルカ語で書かれた文章のデータが送られてきた。
そして、その文章を読んだ本郷と結城の表情が凍りついた。

結城「!?、何だって!?」
本郷「これは…」
一文字「おいおい、二人で驚いてたってわかんねぇよ。」
敬介「なんて書いてあるんです?」

本郷「古い結晶と無限の欲望が集い交わる地、死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る。」

結城「死者たちが踊り、なかつ大地の法の塔は虚しく焼け落ち、それを先駆けに、数多の海を守る法の船も砕け落ちる。」

一文字「おいおい…文章が難しすぎてよく内容が分からんぞ…本郷、結城、どういうことなんだ?」
結城「要訳すれば、ロストロギアをきっかけに始まる管理局地上本部の全滅…」
本郷「そして…管理局システムの崩壊…か」
一文字「何だって!?」
茂「ハ…ハハハ!面白れぇ冗談だぜ!あんな化物装備の塊みてぇな組織をどうやって潰すってんだよ!?」
一也「先輩の意見に賛成だな。管理局崩壊なんて、とても信じられない。」
風見「いや分からんぞ。」
洋「え?」
風見「岩石大首領やネオショッカーの大首領、それに光太郎や麻生、耕二達と共に倒したフォグドラス、そして「奴」のような敵が現れたとすれば…」
敬介「しかし岩石大首領もネオショッカー大首領も滅びましたし、フォグドラスも、完全に消滅しました。それに「奴」も結城さんの言うことが正しければ早くても復活は一年後になるんでしょう?」
結城「ああ。それに首領もドラスも「奴」も、ロストロギアとは関係ない。」
茂「だったら心配ないぜ、予言なんか大概外れるもんだし。」
本郷「確かにそうだが、もし予言が当たり、奴らに匹敵する敵が現れたらどうする?」
茂「それは…」
471リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/13(金) 17:19:58 ID:/UnmmXQG
本郷はモニターに写っているリンディに向き直る。

本郷「リンディ、局はこれからどういう対応を取るつもりなんだ?」
リンディ「これから警戒態勢を強化し、新たな機動部隊を作り対応する予定よ。そしてこの部隊の設立には、「伝説の3提督」も協力的だわ。」
本郷「ほう…あのお三方が…その機動部隊の構成メンバーは?」
リンディ「今データを送るわ。」

再びモニターにデータが送られてくる。
そしてそのメンバーのデータがモニターに表示された。

敬介「何、戦闘要員が殆ど子供ばかりじゃないか!?」
茂「それ以前にツッコミ所満載だ…SSランクを地上部隊に置くなんてありえねー…」
洋「そしてその他にも、トップクラスの空士を四人…とても成功法で成立するような部隊じゃありませんね。」
一文字「こりゃ、レジアスの奴が黙っちゃ居ないだろうな…」

レジアス・ゲイズ…首都防衛隊代表で人望も厚い管理局の将校であるが口が悪く、本郷達を「夢想家」、「物好きな機械兵器」と呼んでおり、本郷達はこの男を嫌っていた。

良「!?、先輩!」
風見「どうした?」
良「見てください!」

良が指差した先には四人の男のデータがあった。

風見「津上翔一…食堂のコック、木野薫…ドクター、矢車想・影山瞬…医療部隊などのロングアーチスタッフの護衛…」
茂「魔導師とは全然関係無ぇ役職だな。しかもコックって…部隊のメンバー表に載せる物じゃないだろ…こいつらがどうかしたか?」
良「隣の画像を見てください」
全員「!?」

本郷たちは驚いた。
男達の画像の横にあった画像には四人の正体が写っていたのだ。
そう、「仮面ライダー」という彼らの正体が。

結城「こいつら…」
茂「データにあった、今のライダー達か!?」
本郷「この津上翔一という男の変身した姿…「正義の系譜事件」で会った…あの…」
風見「ミッドチルダに、来ていたんですね。」
一也「正義の…」
アマゾン「系譜?」
風見「話せば長くなるから、また今度教えるよ。」
本郷「それでリンディ…俺達にもこの部隊へ入れと言いに来たのか?」
リンディ「いいえ、ただ皆の耳に入れておこうと思っただけよ。皆の力は、「来るべき時」に使うものだし…」
本郷「そうか…すまんな。」
リンディ「仕方ないわよ、皆はもうあと一回変身できるかどうかすら分からないんだから…」

再びリンディの表情は曇り、本郷たちの表情も暗くなっていった。
どうやら猛達の変身能力の異常は並み大抵の物ではないらしい。

リンディ「…あっ、いけない!?皆、そろそろ孫達のお迎えに行かないといけないから、また今度連絡するわね!」

リンディはさっきの暗い表情を嘘のように変え、通信を切った。

茂「っておい!?表情の切り替わり速すぎだろ!!」
一文字「やれやれ…三十年以上経っても、あいつは顔も性格も味覚も変わらんな。」
風見「それがあいつの良いところですよ。お茶意外は…」
結城「そうだな…。」
本郷「ふっ…」

本郷は再び送られてきたデータを開き、翔一達のデータを見た。

本郷「頼むぞ、後輩。」
472リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/13(金) 17:27:04 ID:/UnmmXQG
一応これで投下終了。
ええ…早瀬マサト以下の駄文すいませんでした。
おかしな表現もかなりあるかと…ええ、僕未熟です。
ちなみにこの作品、木野さん、ぼっちゃま、影山は死んでいません。
木野さんはアンノウンから受けた傷が原因で意識不明の状態だったけど回復。
ぼっちゃまは人として生きることを誓い、現在はディスカビル・コーポレーションの理事長。
影山もぼっちゃまと同じく人として生きることを決め、矢車と共に白夜を見に行った後、新たに闇と光の両方を極めることを誓い、ミッドチルダに来たという設定です。

皆さん、こんな糞駄文で良ければ感想を…
473マスカレード:2007/07/13(金) 17:35:33 ID:9DbyObx1
GJです。
ドラスも出るんですね〜
RXの活躍はあるんでしょうか?
地獄兄弟が出るのは嬉しいですねw
474名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:36:30 ID:h7XHj/ti
>>454
ロストロギアって遺失文明の遺産だよな?
DBは数自体は少なくてもそれを作れる文明(ナメック星人)がまだ残ってるからロストロギア指定はされないと思う
回収しても回収しても文明に居る全員を根絶やしにするか侵略して管理世界にして強制的に法整備することで封じないと
理論上いくらでも作れることになってしまうからな

そういえば管理世界がまともに出てきてないせいで詳しいところが不明な気がするが
要するに管理世界って「管理局(ミッドチルダ)が侵略戦争(武力恐喝)を行って(実支配なり経済植民化なりで)植民地化した世界」でいいのかな?
管理局が正義だなんだのなんて自分で言っててもやってることは対外的にそうだよね?
強制的に自国の法を他国に押し付けてるわけだし
観測指定世界は「支配するに足る技術資源等の理由で監視してる世界」だろうし
管理外世界ってのは要するに「支配するに足る技術資源等の理由が無いために特に国交を開くでもなく無視してる世界」だよな?
要するに国交を開いてない他国に対して強制的に軍隊を送りつけて挙句の果てに自国の法を守らせようとしてるんだから凄いな
条約を批准してるわけでもないし国交が樹立してない上に慣習法が成立するだけの下地(魔法文明)が無い世界に対して国際法も何もないしな
正義って言葉でクロノたちはごまかしてるけど地球の国際的には明らかに管理局がやってることは無茶苦茶だ
まぁ余計な混乱をさせないためってのはわからんでもないけどな

この辺突っ込んでるSSってないのかな?
例えば昔からレリックを国宝としてる管理外世界の国家に対しては管理局は次元航行船で乗り付けて奪っていく略奪者ってことになるよね?
クロノたちの不法入国や公文書偽造(現地戸籍等)に対して注意してる作品とかいっそそれらの現地法違反で現地警察に逮捕されちゃう管理局員とか
475名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:37:40 ID:8iCEOC1K
GJ!
一号と二号がいるぅぅぅぅぅぅ!
476名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:38:26 ID:ZCo7nflJ
>467
危なく割り込むところだったね。
そういやウルトラマンもライダーもガンダムも、最初は敵か味方かわからない、って所があったような。
>472
文章の稚拙さは気になるし、リンディさんの年とか色々あるけど……

……窓に!窓に……



いえ、お気になさらず。
477通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 17:52:10 ID:VBo0oPd8
>>472
クウガさんは?クウガさんはでないんですか!
でも面白い!
のでGJ!!
478名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 18:31:56 ID:/UnmmXQG
>>475
居ますよ元祖(笑)
でもとある事情で今は戦えません。
ストライカーズ本編終了以降の話で変身させようと思ってます。
>>476
稚拙ですよねぇ、すいません、初めてなもので…
皆さんが羨ましいです…
時間軸については、この世界でのストライカーズの年号は地球で言う西暦2006年です。(テレビの時間軸と合わせると色々不都合が生じるため。)
なのでなのはが魔法と出会ったのはこちらの世界では1996年なんですよ。
リンディさんの年についてはストライカーズの時点で五十歳くらいだと思っているので1号2号と共にショッカーと戦っていた時の年齢が十四歳くらいの頃ですね。
そのころのリンディさんのランクは…A位だと勝手に仮定しています。
>>477
クウガ次回出る予定ですよ。
ちなみにクウガ本編終了後の後の為ガドル戦と同じようにデフォルトでライジングに変身できるようになってます。
旧フォームのファンの方だったら申し訳ありません(泣)
>マスカレードさん
こんな糞駄文お褒め頂ありがとうございます。
RXも現時点では出れないですねぇ…
出てきた場合ほぼ間違いなくナンバースを瞬殺してしまうんで。
ぶっちゃけもう昭和はストライカーズ本編の後日談という感じの話で絡んでくる予定です。
とても長いけどいつかはRXも必ず出ますのでご安心を。
勿論シャドームーンもセットで
479名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 18:54:54 ID:bbHGIyGf
>>474
正直そこらへんの設定は製作側もそんな深く考えてない気が……。

でもロストロギアがある世界に管理局と戦えそうな戦力あったらどうなるんだろうな。
最近読んだのだと終わりのクロニクルとか全竜交渉の途中に管理局が介入してきたら、全面戦争になりそう……
480通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 19:13:27 ID:VBo0oPd8
>>479
それかEDF3の世界に管理局が現れ介入したら・・駄目だストーム1によって全魔管理局員達が応戦空しく
全滅されてる光景しか思い浮かばない・・なんてったってEDF最強の戦士だしなもし白い悪魔と戦ったら
地球が大変な事になりそうで怖い。
481名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:14:54 ID:Hclhcv9I
>>474
いい加減ウザイんで、お遊戯的な事だったら外でやってくんない?
482名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:20:17 ID:YueBBJJh
>>481
お前は何を言っているんだ?
483名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:33:10 ID:yctTkNsz
EDF3終了後、地球に残ったフォーリナーの技術をロストロギアと見なし介入してきた管理局。
地球防衛のためにフォーリナーの技術を失うわけには行かないEDF。

対立するとしたらこんな感じか
484名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:40:28 ID:+EFyTT5F
>>474 のレリックを国宝としているっていうのを読んで、
レリックとかロストロギアのお陰で何とか成立している世界から管理局が無理に回収して、壊滅か荒廃したその世界の出身者が復讐しにくる
なんて妄想が・・・ロストロギアのようなものを大切にしてたり、世界の維持に使っている世界観の作品ってありましたっけ?
ガオガイガーぐらいしかうかばなくて。
485名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:52:02 ID:uUiUmGPi
>>472
>矢車想・影山瞬
こいつらに護衛なんかできるのかよwww
あと技術顧問兼ティアナの師匠として橘朔夜を招聘すべきだろ、常識的に考えて。
それに、いつ橘さんが敵に寝返るか分からない緊張感が出るぜ!
486通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:14:25 ID:VBo0oPd8
>>483
フォーリナーの技術力によって強化されたEDFと魔法を行使する時空管理局との
壮絶なる戦闘・・それいいかも・・ネタとして使えるかもしれない。
・・EDF3やってないけど・・(爆)EDF1・2ならやったけど。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:16:14 ID:caY8ogSN
>>486
EDF陸戦兵なんかと戦ったら管理局の兵力がいくらあっても足りないぜ!
488名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:22:09 ID:ZCo7nflJ
>478
あー、ちときつかった、ごめん。

ほら、ここには巧者が沢山いるから、その人達と比べたら、って事で。
場数踏んで巧くなればいいよ。

>484
『ニルヴァーナ』と言うTRPGではまさに、文明が滅び荒廃した未来で、
人々の最後の希望としてレリックと呼ばれる過去の遺産が出るんだよ。
例えば、全自動の食料プラントとか……
>485
むしろ、オンドゥル語がロストロギア扱いされないかと心配で……
489名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:43:28 ID:ZCo7nflJ
>488
訂正、ニルヴァーナに出てくるのは、レリックでなくてレガシーでした。
490通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:45:17 ID:VBo0oPd8
>>487
例えるならこんな感じか?
EDF兵「貴様ら如きにやらせはせんぞ!!(ドドドドドドトッッッッ!!!)」
EDF兵「我々は戦い続ける!やつらが次元の彼方に帰りたくなるほどにな!!」
EDF兵s「「「うおおおおおおっっっっっっ!!!!」」」
武装局員「こ・・こんな奴らに勝てっこない!!」
武装局員「凄まじい火力だ!俺達の魔法よりも強力だぞ!!」
武装局員s「「「うわーーーーーっっっっ!!」」」
てな感じ?
491名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:45:34 ID:l8F2tEoY
レリックのお陰で成立している、とまでは行かないけど……
TRPGのダブルクロスも過去の文明の遺跡から発見されたウイルスのせいで超人になった人間がかなりの数いて、
そいつらが裏の世界で社会基盤に食い込むレベルの勢力を作ってる。
最初はゴタゴタがあったみたいだけど現在は膠着状態になっていて、何か切っ掛けがあれば大規模な戦争が起こりかねない。
そんな状態でいきなりウイルスを駆除したら、世界にどんな混乱が起こるのか想像もつかない。

管理局はロストギアを回収する場合、こんなケースはどうやっているんだろうか?
まさか『ロストギアを回収したからお仕事完了、管理世界外だから後は知りません』なんて事は無いよな……。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:50:27 ID:caY8ogSN
>>488
ブレイドに出てきたこんにゃくや14はロストギア?
493名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:54:46 ID:8r3UdDBw
>>491
そこは政治的に介入できる磐石を作ってから武力介入だろ
もしくは本当に放置かもね

ってか、そのロストロギアの危険度に依存すると思うよ
そのロストロギアが他の世界の危機や次元航行技術に繋がるようだったら手を出すとか
その世界の中だけで賄える程度のロストロギアは見てみぬフリだと思う

ま、結局管理局もかなり巨大とはいえ人の組織だし
あんまり聖人君子な対応を求めるのもどうかなって

しかし、バトルパートメインのクロス多いからたまには日常生活でのクロスとか無いかなw
ほのぼのしたい・・・ほのぼの・・・ぼのぼの・・・


なのなの


無理だな
494名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:56:18 ID:Ja2x9vtD
管理局が地球を攻めてきても大統領やセガールがいるから問題無し。
495名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:07:36 ID:wrPRMSAT
>>479
そういや、管理局視点で見ると護国課(とUCAT)って、
・高度な文明を持つ世界を十一個滅ぼした。
・世界を滅ぼして得たものを自分達の武器として管理下に置いている。
・滅ぼした世界の住民は隔離空間に押し込めてる。
なんだよなあ。うわあ何てド外道。

関係無いが、レジアス中将って川上稔作品だと最後の最後で見せ場があるキャラだな。
中国UCATのあの人とか、伯林の五大頂みたいに。
……本編でも見せ場あるといいなあ、中将……
496名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:09:17 ID:yEQ1E3cV
気付けばもう435kか
まあ、あと40kは使うまで次スレはいらんけど
497名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:12:08 ID:t+1aykUw
>>494
範馬勇次郎もいるぜ
498名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:12:26 ID:+EFyTT5F
484を書いた者ですが、EDF3ってよく分からなかったので、検索したら凄かった。
でかい昆虫や殺戮兵器の相手すんならガジェット・ドローンやナンバーズの相手のほうがまだマシですね。
逆にEDFの世界こそ魔法攻撃が必要じゃねえかと思いました。
499名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:22:27 ID:Ja2x9vtD
ロストギア認定した物が現存文明の産物だったらどう対応するんだろうか?
地球みたいな惑星一つで広い宇宙全体のレベルを判断するのは不可能なんだから、こういうことは有り得るケース。
500名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:27:42 ID:wrPRMSAT
>>499
ミッドやらその他世界の描写を見るに、一つの世界には一つの惑星にしか文明は無いっぽい。
何かそーゆー法則があるんじゃないか? 単なる確立の問題かもしれないが。
501名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:29:36 ID:yEQ1E3cV
おれは管理局はスターオーシャンに出てくる銀河連邦のような
加盟制の政府があるんじゃないかと踏んでるんだが
502節制の14 ◆6EgzPvYAOI :2007/07/13(金) 21:30:39 ID:ZCo7nflJ
>491
オーヴァードを治療し続けるスタッフを……代々の?
>492
……どうして、僕の隠されたハンドルを!?

【それはそれ、これはこれ】

……冗談はともかく、あの辺は全部それ臭いね。
ついでに岩石大首領も持っていって欲しいかも。
>493
結局、ケースバイケースか。
北斗神拳なんかも怪しいけどどうしようもないよね。


……なのなの……いぢめる?
>494
300人のスパルタ兵とか、努力と根性とスパムとか、スパムとか、
スパムと西部警察とスパムとスパムと007とソーセージとか、
あとそれ(it)とスパムとスパムと卵とスパムとそれ(it)とスパムとスパムと……

【モンティパイソンネタ多用の容疑で逮捕オチ】
503名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:33:27 ID:yctTkNsz
>>490
互角よりも圧倒的劣勢から敵に立ち向かうほうが好みだ。
EDF兵「なんて大きさだ! あんな戦艦に勝てるものか!」
EDF兵「戦士の誇りを忘れるな! どんな状況だろうとな!」
504名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:40:03 ID:Ja2x9vtD
>>503
ttp://www.youtube.com/watch?v=eZHTJ0UwsGg
ttp://www.youtube.com/watch?v=Y7LGAddEPi8
地球防衛軍3最終面のEDFの通信は神だよな、何度見ても熱すぎる。
505名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:50:31 ID:bbHGIyGf
>>495
外からみたらそうだけど、実際当人たちはそれで納得してるんだよな。
そこを外の人間が口出ししたところで当人たちからしてみれば「何言ってんだこいつら?」ってことになりそうな気がする。

>>503
でもフォーリナーの技術があるんならジェノサイドキャノン使えそう……一撃で管理局側壊滅状態に……。
506名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:52:34 ID:yEQ1E3cV
ジェノサイドキャノンは以外に使えん
なぜか円盤にダメージ与えられないし
507名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:54:45 ID:yctTkNsz
ライサンダーZなら障壁も貫通しそうな気がする
障壁がなかったらスプラッタだな
508名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:56:33 ID:mpbRN5N1
管理局がイデオン及びソロシップを回収しようとする
         ↓
管理局を侵略者だと思ったコスモ達は抵抗する
         ↓
誤解から始まった戦闘だが犠牲者が出たことで双方引けなくなる
         ↓
イデオンが禁止された質量兵器であるミサイルを満載しているため、管理局は戦力を増強してイデオンの回収に当たる
         ↓
ミサイルの雨霰で管理局に結構な被害が出る
         ↓
もっと戦力を増強する管理局
         ↓
イデオンソードが発動する
         ↓
管理局の総力を持ってイデオンを破壊しようとする
         ↓
しかしイデオンによって管理局のある世界が真っ二つにされる
         ↓
管理局の残存勢力とイデオンの生存を駆けた死闘
         ↓
その時イデが発動した


なんかこんなのが頭に浮かんだ。
509名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:02:20 ID:N4POCfKB
>494
よく事件に巻き込まれるニューヨークの刑事や陽気な黒人と香港の刑事コンビとかもいるもんな

となると公務員って強くね・・・?
510名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:08:43 ID:wrPRMSAT
>>505
そこで交渉するのが悪役の役割だった……とかは面白そうだけど書ける気しねえw
お互いに譲れないって状況だからなあ。全竜交渉の中で何度もあったように。
511名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:15:53 ID:yctTkNsz
EDFを絡めるならむしろ、地球が危ない事になっているにもかかわらず
ロストロギア関係ではないため管理局としては手が出せない、とか
512名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:16:32 ID:zcFrLp/d
>>500
うーん…それだと闇の書が破壊してきたという世界は地球並の惑星レベル、大きくて太陽系レベルぐらいか?
513名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:19:19 ID:yEQ1E3cV
中規模次元侵食ってどんくらいの被害が出るんだ?
514名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:20:36 ID:+W+Sw1gC
>>513
ザ・ハンドで空間を削り取ったぐらい。
515名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:21:28 ID:yEQ1E3cV
よく分からんのでDBで例えてくれ
516名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:24:57 ID:8r3UdDBw
惑星を切りやがった・・・位?
517名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:25:33 ID:+W+Sw1gC
界王様が死んだぐらいじゃね?
518名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:30:31 ID:+EFyTT5F
上の動画のEDF隊員達強ッ!!
これ管理局は勝てないよ。
隊員達一人ひとりが陸士AAAぐらいでストーム1なんか陸士Sレベルでもおかしくない。

519名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:33:10 ID:t+1aykUw
そういや界王様も、宇宙全体のそれぞれ四分の一を四人で管理してるんだよな。
まー、管理局と違って、余程の大事でない限り手を出したりしてないっぽいが。
520リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/13(金) 22:33:15 ID:wihD0Xry
>>マスカレード氏
GJです
ついにクウガキタキタキタァ!
本編でのクウガ登場にも期待させて頂くとしましょう…

>>愚者の人氏
GJです
最初の「ハッピーうれピーよろピくねー♪」と律儀に待ってる暴走体で盛大に(ry
なのはさん…凄みってこういうのをいうんですね…

>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
隼人…あの超兵器を水筒一本分飲まされる羽目になったとは…南無
初めて見たライダーのアマゾンがいるとは嬉しいですね…

NANOSING3話が完成しました…投下していいですか?
…え?からけ読め?俺には無理です
521名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:35:42 ID:yEQ1E3cV
そんな空気読まなくていいよw
522名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:36:30 ID:+EFyTT5F
支援射撃ッ!!
523名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:37:58 ID:Hclhcv9I
>>520
今の流れの方が脱線してるんだから、職人の都合が全てに優先されます
ご遠慮なくドゾー
524リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/13(金) 22:38:54 ID:wihD0Xry
 ここはローマ近郊のカトリック系孤児院『フェルディナントルークス院』。どういう理由かは知らないが、二人の子供が喧嘩をしている。
すると、騒ぎを聞きつけたのか責任者の神父らしき男が近づいてくる。
「ぷるぁ!二人ともやめなさーい!」
 …本人は「こらぁ!」と言ったつもりなのだろうが、「ぷるぁ!」にしか聞こえない。
その奇妙な怒り声に反応し、子供たちが喧嘩を止める。
「一体どうしたというのです?」
「マークの奴が先に殴ったんだ!」
「ちがわい!ネビスが僕の本を…」
「何だとコイツ!」
 ネビスの怒声が響き、再び喧嘩が始まるかと思われたが…
「やめなさいーーーーッ!!」
 神父『アレクサンド・アンデルセン』が一喝。驚いた二人は喧嘩を止める。
「友達に暴力を振るうなんていけません!そんな事では二人とも天国に行けませんよ!」
「えぇぇ〜っ…」
「神父様、ごめんなさい…」
 ようやく喧嘩が終わったようだ。それを確認し、アンデルセンが言う。
「いいですか?暴力を振るっていい相手は、化け物共と異教徒共だけです」

第三話『ANGEL DUST』(1)

「アンデルセン神父」
 眼鏡をかけた神父らしき男が近づいてくる。
アンデルセンが何かを察したのか、子供たちを孤児院の部屋へと戻し、神父へと話しかける。
「何の御用ですか?一体どうしたというのですか」
「まあ、待て。後二人来る。彼女らが来たら話そう」
 そう言ってから待つこと2分。二人の女性が近寄ってきた。
一人は神父服を着た女性。嫌がるもう一人をここまで引っ張ってきたようだ。
もう一人はシスターらしき女性。どういう訳かひどく嫌がっている。
「どうなってるの!?教会でミサだって言うから来たのに、ここ孤児院じゃない!」
 その一方であるシスター『高木由美子』が言う。
「ええ、ミサよ。でもその前に一仕事あるから、仕事の話をしにね」
 もう一方である神父服の女性『ハインケル・ウーフー』が答える。
「それじゃあ、そろそろ『由美江』を起こそうか」
 ――――いや『由美江』って誰ですか?
「もう嫌あっ、『仕事』はもう嫌よう」
 嫌がる由美子を無視し、左の拳に息を吐きかけるハインケル。そして…
「おやすみなさい『由美子』。おはよう『由美江』」
 由美子のアゴに左ストレートがクリーンヒット。そのままのびている由美子をひきずって、ハインケルがアンデルセン達と合流する。
525NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/13(金) 22:40:00 ID:wihD0Xry
「それで、話とは何ですか?」
 ハインケルと由美子が来たのを見て、「先ほど言っていた二人とは彼女らの事か」と判断したアンデルセンが再び問う。
「ここの所おかしな事件が頻発しているだろう。特に英国でだ」
「ええ、よく隠蔽しているようですが」
「吸血鬼だ」
 それを聞き、アンデルセンの目の色が変わる。
「ほう…」
「英国内で連続して吸血鬼が出現している。その数は明らかに異常だ」
「結構な事じゃないですか。英国のプロテスタント共が沢山死んだんでしょう?」
 アンデルセンが最高にいい笑顔で言う。プロテスタントが死んでそんなにうれしいか。
「そうでもない…『HELLSING機関』を知っているな?連中思ったより上手くやっているようだぞ。
現に被害は最小に抑えているようだ」
「はは…あんな素人集団、我々に比べればまるで幼稚園だ。
カトリックは!法王庁(ヴァチカン)は!そして『我々』は!!連中より遥か昔から『奴ら』と闘争を続けてきたのですから!!」
 …どうやら彼らはヴァチカンにおけるHELLSINGと同種の存在…いや、こんな事を言うと怒りそうだから訂正しておく。
どうやら彼らはHELLSINGと同種だが、HELLSINGより遥か昔から化け物退治を受けていたようだ。
「で、私達は何をすれば?英国内の事ならHELLSINGに任せればいいんじゃないですか?」
 ここまで黙っていたハインケルが口を開く。ここまでで核心といえる事は話していない。
もしこれが話の核心ならば、アンデルセンやハインケル達が聞く理由が無いからだ。
だがご心配なく。ここからが話の核心だ。
「…英国…ならだ」
「…というと?」
「今度起きた地点はアイルランドだ。北アイルランド地方都市ベイドリック。
HELLSINGが動き出している。我々とてそれを黙ってみているわけにはいかん」
「自領土だといわんばかりに土足で機関員を派遣するとは…
あいも変わらず厚顔無恥な連中ですな」
 ここまで言うと、神父が背を向け、帰ろうとする。
「あの地はプロテスタントのものではない。カトリックの土地だ。
吸血鬼どもは我々の獲物だ。奴らに先んじられるわけにはいかんのだよ」
「へぇ…で、あいつらと接触したらどうすんの?」
 先ほどハインケルにのされた由美子の声がする。だが、喋り方といい先ほどと雰囲気が違う。
「…あ、由美江。起きた?」
 …彼女は『由美江』。由美子の中にいるもう一人の由美子といったところか。
…つまり彼女は二重人格で、先ほどのハインケルの一撃は人格交代のために由美子を眠らせるためのものだ。
…もっとも、なぜ由美江を起こしたのかは不明だが。それはともかくとして、由美江の問いに神父が答える。
「…我々は唯一絶対の神の地上代行者だ。異端共の挑戦を引くわけにはいかん」

 その夜、ベイドリック近郊の家。吸血鬼が根城にしている家。
「グールどもめ…」
 アーカードはそう言いながら、グールの脳天をカスールでぶち抜く。
その表情はひどく面倒臭そうな顔だ…今動きが止まった。
『おい、魔導師AB』
 外にいる二人へと念話で話しかける。というか、指令を送る。
ちなみにAはティアナで、Bはスバルである。記号で分けるくらいなら名前で呼んでやれアーカード。
「え?はっ、はい!」
『面倒だ。お前たちで突入してザコを掃討しろ』
「え゛!?でも、中のグール達、凄い数ですよ!?」
『チェーダース村の時よりは楽なはずだ』
 確かに家が一軒満杯になる程度ならば、村中の人間がグールになっていたあの時よりは楽だろう。
さらには数だけではなく、廊下という狭い空間での戦いなので地の利もこちらにある。
つまりこちらの方がずっと楽というアーカードの言ったことは正しいようだ。
『さっさとしろ』
「「はい!」」
 二人そろって返事をすると、バリアジャケットを纏って突入する。
「吸血鬼って、魔導師じゃなくても念話使えるんだね…」
526NANOSING ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/13(金) 22:41:01 ID:wihD0Xry
(相手は人形…ただの動く人形…弱点を狙って一発で終わり…)
 グールは元人間。それを知っているスバルは、こうやって暗示をかける必要があるようだ。
ティアナは吸血鬼化もあって多少免疫が出来たらしく、暗示をかけなくても大丈夫になってきているが…やはり元人間を撃つのは気が引けるようだ。
…迫るグールを魔力弾で撃ち抜き、仕留める。戦闘開始だ。
先ほどの魔力弾を合図に、スバルが突っ込む。それに応じてティアナが精密射撃で片っ端からグールの頭を、心臓を、撃ち貫く。
そしてアーカードはというと、その近くにある玄関で座って夜食の輸血用血液を摂っていた。
「二人とも、思ったよりやるようだな」
 血を飲み終える頃、アーカードのすぐ隣に上半身だけになったグールが落ちてくる。
奇声を上げ、苦しむグール。その頭をアーカードが撃ちぬいた。
「おい、魔導師コンビ。狙うなら確実に心臓か頭をぶち抜け。彼らとて好きこのんでグールになった訳ではない。
一度こうなってしまった人間を元に戻す方法は無い…速やかにぶち殺してやるのがこいつらの為ってもんだ」
「分かりました、マスター…!」
 気付けばグールも残り一体。ラスト一体を仕留めるべく、ティアナが歩き出す。
いつの間にか瞳が真紅に染まり、吸血鬼特有のオーラも漂わせている。
抵抗のつもりか、最後のグールが銃を撃つ。だが、グールが使うような狙いの不安定な銃ごとき、今のティアナならよく見れば確実にかわせる。
弾をかわしながら接近し、左足で蹴り上げて銃を弾き飛ばす。そして脳天にとどめの一撃を叩き込んだ。
「どうやら分かってきたようだな…我々『夜族(ミディアン)』というものが」
 いつの間にかアーカードが立ち上がり、後ろまで近づいてきていた。
「さあ、ザコは片付けたのだ。さっさと宿主である吸血鬼も探し出して片付けるぞ」
 とはいっても、一階は先ほどまでの戦闘であらかた回った。ならば二階か。そう思い、階段を上ろうとする。
だが、ティアナの様子がおかしい。先ほどから立ち止まって動かない。
顔や手、クロスミラージュなどについた返り血に対し、吸血衝動が突如湧き上がったのだ。
衝動に負け、血を舐めようとするティアナ。それを見たアーカードは嬉しそうな表情をしている。
…その時スバルが何かに気付いた。
目線の先には階段。そこから見えるのは、この状況には不似合いの鈍い光。
その光が動くのと同時に、階段の位置から強烈な殺気。それもティアナに向けられたものだ。
それを見たスバルは瞬時に判断。光は何かの投擲武器で、ティアナを殺すために構えられている、と。
「ティア、危ない!」
 判断してからのスバルの行動は早い。ティアナを突き飛ばし、自身もそこから離れる。
そしてその判断と行動の正しさは、一瞬後に証明されることになる。
「いきなり何…!?」
 いきなり突き飛ばしたスバルに文句を言おうとするティアナだが、自分がいた場所に突き立てられる銃剣『バヨネット』を見て戦慄した。
もしスバルが突き飛ばしていなかったら、今頃自分はバヨネットで貫かれていた。ティアナがその事実を理解するのに、時間はかからなかった。
その直後、今度は何かが書かれた紙と釘が飛来し、家中のドアというドア、窓という窓が封鎖された。
「!! 結界か!?」
 それが対吸血鬼用結界だと知ったときには時既に遅し。結界で家の出口という出口が塞がれた。
それと同時に、先ほどの殺気の主が階段から降りてくる。
見た目は中年といった感じの年齢。眼鏡をかけ、左の頬に傷があり、そして…血染めのバヨネットを2本持っている。
殺気の主…アレクサンド・アンデルセンはバヨネットを十字に構え、口上を述べた。
「我らは神の代理人。神罰の地上代行者。
我らが使命は我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅すること…AMEN」

 その頃、HELLSING本部。
「局長!ヘルシング局長!ヴァチカンの情報官からの報告です!」
 眼鏡をかけた管制官の男が、一枚の紙を持ってインテグラの元へと報告に来た。
その様子から見ると、非常に切羽詰った状況になっているようだ。男が報告書を読み上げる。
「ヴァチカンが…特務局第13課『イスカリオテ機関』が動いています!」
「イスカリオテ…カトリックの絶滅機関か?兵力は?」
 先を促すインテグラ。そして男の口から、恐るべき報告が紡がれる。
「派遣戦力は3名!ハインケル・ウーフー、高木由美江、
そして…『聖堂騎士(パラディン)』アレクサンド・アンデルセン神父!」
527リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/13(金) 22:44:01 ID:wihD0Xry
投下終了です
今回の話は原作でも数話に分けられている回「SWORD DANCER」を基にしているので、この話も数話に分けることになります
…で、原作ではここで出てなかったハインケルと由美子(由美江)ですが…
ゴメンナサイ、タティアナさんとの銃撃戦やらせたいがために出しましたorz
え?由美子?俺の中ではハインケルとセットというイメージが定着したものですから…

さて、作品別の投下のときに名前直し忘れる癖直さないと…orz
528名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:50:32 ID:+EFyTT5F
GJです!!
アンデルセン神父の「ぷるぁ!」でビクトリーム様を思い出してしまった。
それにしてもタティアナサンは吸血鬼化したことでかなり強くなってそう。
幻術で姿を消して吸血鬼の速さと怪力でクロスミラージュの魔力刃を振り回す・・・危険だ。
529名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:53:39 ID:wrPRMSAT
GJ!
アンデルセンキター!!
……スバルは由美江とやりあうことになるのか?ひょっとして
530名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:57:42 ID:+W+Sw1gC
GJ!
血の雨降らせてーーー!
531リリカルスクライド//G.U.:2007/07/13(金) 23:01:11 ID:vWubTX/Z
GJです。
OVAで見たシーン蘇ります!
由美江って方は知らないのですが、壊れキャラってことがよくわかる(;・ω・)
神父さんの怒涛の剣捌きから逃げられるか管理局ズ!AMEN
532名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:05:33 ID:8r3UdDBw
ハインケルとユーミエがここで登場とは・・・
ガチバトル確定・・・
533名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:07:12 ID:+W+Sw1gC
このティアナとスバルがヘルシング世界に染まりきったら、
六課に帰っても馴染めるんだろうか?w
534名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:08:21 ID:yctTkNsz
帰ってくるころには非殺傷設定とか絶対忘れてるなwww
535通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 23:10:17 ID:VBo0oPd8
>>506
画像を見てみたけど、確かに大型円盤には効いてなかったまあそれでもマザーシップ・大型円盤以外には効果的なんだがな。
>>518
いやいや、ストーム1はやっぱり陸士SSS+クラスだろ。
536名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:11:50 ID:+EFyTT5F
スバルの一撃必倒が一撃必滅に変わるのかい?
537名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:13:07 ID:+W+Sw1gC
>>536
リボルバーナックルは返り血で真っ赤に染まってますが?
538名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:15:24 ID:yctTkNsz
飛行無しで少数vs圧倒的多数(飛行兵器含む)とやりあうEDF陸戦兵は
日ごろ肩身の狭そうな管理局陸士たちの目標になりそうだな
539名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:21:44 ID:+EFyTT5F
実はレジアス中将お抱えの部隊で管理局滅亡後、彼らが戦うENDに魔力100万賭けようッ!!
>>535
確かに、GDなんて敵じゃないな。片手間で倒せそう。
>>537
喰らった敵は上半身が爆散して後ろの壁が螺旋状に穿たれてるのかッ!?
540通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 23:34:12 ID:VBo0oPd8
>>538
ふむ・・例えるならこんな感じか?
管理陸士「俺・・目標にしてる人がいるんだ・・」
管理陸士「へーだれさ?」
管理陸士「ストーム1って人とEDF陸戦兵なんだが」
管理陸士「あ〜分かる分かる、あの人達凄いもんな〜空を飛んでる相手に怯まずに挑んだり、前者なんて全滅させた人だしな」
管理陸士「空隊の連中は高町一等空尉を目標にしてるらしいが、俺達陸士はやっぱりストーム1だよなやっぱり」
管理陸士「知ってるか?ここだけの話だが、EDF陸戦兵の事を一番高くかってるのってあのレジアス・ゲイツ中将らしいぞ」
管理陸士「やっぱりすごいよな・・ストーム1とEDF陸戦兵は・・」
管理陸士「俺達も頑張らないとな・・」
こんな感じだろうな。
541名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 23:47:10 ID:+W+Sw1gC
>>539
もうティアナとスバルはガジェットみたいな機械との戦闘じゃ燃えない体になっちまってるよ。
雑魚はなのは達に任せて、自分達は闘争を得られる強敵と殺り合います。
542通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 00:02:35 ID:VBo0oPd8
>>539
オウシット・・なんてこったタティアナさんがいたら六課よりも無敵を通り越して
異常だと言いそうな部隊じゃないか。
543名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:04:06 ID:W0ceG5un
タティアナの必殺技はデコピンだ!!
婦警の必殺もデコピンだ!

何がいいてえのかわかんないけどそういうことだッ!!
544名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:05:06 ID:yXNUyrH/
    デコピン _ _ デコピン              ・  ¨
      /゙Y´/^ヘヘYヘ            ∵¨  
       l jミノレハ从リ l      ・.・・∴   ・:
      リハ(# ゚ロ゚ノハイ ,   ・∴・  ・   ・
      '´ i7}二で    ★.・・     ・
           〈__j    ⊂}抑{ン
        (ノし'     とフ_〉
545名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:05:36 ID:+W+Sw1gC
タティアナには巨乳が足りない!
546名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:06:14 ID:yXNUyrH/
         _ _
      /゙Y´/^ヘヘYヘて
       l jミノレハ从リ l て  ノ_
      リハ(# ゚ロ゚ノ     >f^⌒ヾ ニョキニョキ
      '´ i7}二で      (リ从 ノト
           〈__j      ⊂}抑{ン
        (ノし'       とフ_〉
547名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:07:44 ID:W0ceG5un
アンデルセンも楽しみだがやはりバレンタイン兄弟が見せ場だと確信している

頑張れタティアナ英国の未来は君の手に
548名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:12:22 ID:jmtn1paj
ヘルシング世界に染まる=人として大切な何かを失うことと同義だからなぁ。
六課どころか管理局全体と噛み合わなそうだwwww
549名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:14:51 ID:W0ceG5un
でも、英国にスバル、タティアナしか来てないとなると、イーグル艦上とかどうなるんだろ・・・
旦那と眼鏡っ娘じゃ原作どおりだし
もしかしてナンバーズがいるとか・・・?
550名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:20:33 ID:VfkvkoUk
それにはナンバーズに最後の大隊に加わるほどの狂気が必要になるな。
551名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:23:22 ID:jmtn1paj
>>539
中将お抱えの陸戦部隊がEDFなら、空戦部隊はメビウス1だったりガルム隊だったり、ラーズグリースの悪魔だったりして。……無敵じゃないか。
552名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:35:47 ID:QV14MC9N
誰も彼もが喜々として死んでいくようななのはキャラは想像できんw
553名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:41:38 ID:vyz14/gB
>551
メビウス……

いいやむしろ、ハンス・ルデル大佐が中将の部下となり、
かつて自身が開発に関与したA-10サンダーボルト2で、
陸戦魔導師達を支援どころか見敵ヴオォォォォしているね!

【魔法のアヴェンジャー】
554名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:42:31 ID:yXNUyrH/
A-10にルーデルさんが乗ってくれれば最強だな
555名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:48:03 ID:vyz14/gB
>554
勿論だとも!
何しろ管理局なら、大佐に死んだ振りして貰って、局員として迎え入れるくらい朝飯前さ!

問題は、陸戦だか空戦だかはっきり分けきれない事かな?
556名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:50:38 ID:yXNUyrH/
ルーデルさんなら両方こなしそうだ
なんせ爆撃機で戦闘機を撃墜し、世界で一番戦車を破壊した男だからなw
557名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:54:51 ID:QV14MC9N
まあ、牛乳飲むんだろうけど。
558名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:56:43 ID:gMcbvp5T
ナノシングだが、やっぱりスバルも吸血鬼化するんだろうか…。
正直このままじゃ絶対ついていけそうにないすわ。
559名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 00:59:20 ID:0A71IhvU
>>556
戦艦、巡洋艦、駆逐艦を一隻ずつ沈めた事も忘れちゃいけないぜwww
560名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:00:43 ID:E6ow2WJD
タティアナサンは吸血鬼になったことで二つ名ができそう。
例)なのは 管理局の白い悪魔→管理局の白い冥王
  タティ 流星のランスター(兄ですが)→??????
  本命は風のランスターかギャレン・ランスターで。
>>548
なのはやシグナムにアーカード仕込みの『闘争』について語りながら、殴りかかるスバルと
巨大化したクロスミラージュで弾数関係なく撃ちまくるタティアナサンが・・・
>>551
甘い!!陸には最速の男がいるんだぜぇ・・・。
561名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:07:49 ID:QV14MC9N
>>558
ベルナドット隊長に弟子入りするよ。
562名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:13:14 ID:jmtn1paj
>>560
相手が人だろうと問答無用で殺しにかかる二人が見えた……。
その後なのは達の胸倉掴みあげて「(省略)殺さなければならない!」って言ってる二人も……。
563名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:24:41 ID:gMcbvp5T
>>562
・強そうな敵が出てくるとビクビク体を震わせながら笑う二人
・銃を構え、照準を定め、弾を弾装に入れ、遊底を引き、安全装置を外した後、
 ニヤニヤしながらはやてに引金を引く事を要求する二人

こうですか?分かりません。
564名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:30:16 ID:QV14MC9N
>>562
バカ野郎!ただの人間と殺り合うのがいいんだろ!
565名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:30:24 ID:vPjB+9EW
ヘルシング世界に行くと
ティアナはだんだん巨乳に
スバルはもっと巨乳になる
566名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:32:53 ID:QV14MC9N
>>565
胸がスイカになっちまうよw
567名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:42:47 ID:W0ceG5un
この替え歌・・・わかる奴は多分いない


魔法〜少女がなぜ腐る〜
泣くな〜エースのなのはさんも〜
たまには頭を冷やしもするさ〜
デバイス捨てるな、頑張ろう〜
568名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 01:49:36 ID:E6ow2WJD
    ス「小便はすませた? 」
  タティ「神様にお祈りは?」
ス&タティ「「部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」」
ナンバーズに対して言ってほしいぜ。

56983_エスパニアン皇帝グラフツラー ◆brRU.h37Jw :2007/07/14(土) 01:59:46 ID:J8veHe0G
こんなの思いついた
スーパーシュヴァルツシルトをたたき台にして一発ねた

卑劣なる策略を弄し、美しき次元世界の歴史に数々の汚点を記してきた管理局がついにその正体を白日の下にさらした
質量兵器禁止条約という名の下に、か弱き近隣世界を属国と瑕疵
我が理想世界エスパニアンをその忌まわしき管理局の支配下に置こうとしているのだ
これは明らかなる脅迫である!!
我がエスパニアン、ひいては次元世界をわたくしせんとする暴挙である
管理局のトップはその腐りきった脳髄により自らを破滅の道に導いたのだ
我々はこの愚劣な行為に対し、断固たる態度で挑むことを宣言する
全次元世界の自由のため我等エスパニアンは不退転の決意を持って立ち上がるのだ
圧制に喘ぐ各次元世界の住民よ、今こそ銃を取り蜂起せよ
我がエスパニアンの聖なる戦士達と共に管理局を血祭りにあげよ
我エスパニアン皇帝グラフツラーは諸君らに真の自由を約束するだろう

ここでこの放送介入は途切れている・・・

質量兵器で疑問
ギガントシュラークはいいのか?(撲殺ry
570白き異界の魔王:2007/07/14(土) 06:47:56 ID:36hh1Mtw
空気読みかねたんですが、続きの投下有りでしょうか。やめた方がいいでしょうか。
571名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 07:06:34 ID:ejBGa24u
>>白き異界の魔王氏
<<投下してくれ! 頼む!>>
572名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 07:06:33 ID:W0ceG5un
うーん・・・設定ミスじゃあないだろうけど、指摘された部分が後半かなり食い込んでくるようなら少し手直しした方がいいと思うよ
あまり関わらないなら大丈夫じゃない?
57383な人 ◆brRU.h37Jw :2007/07/14(土) 07:25:18 ID:J8veHe0G
現在、短編連載を考えてます
シュバルツシルトを原本にするので、頭のネジが飛んでる独裁者が出る予定
574名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 09:10:35 ID:45S+j8du
空間歪曲兵器アルカンシェルがOKなら、グラビティブラストや相転移砲、
ブラックホールキャノンやバスターマシンIII号もOKですよね?
575名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 09:18:43 ID:W0ceG5un
>>574
構わんが、クロス書くなら設定ちゃんとな
適当にガンバスターだのナデシコだして戦わせて終わりってのじゃお粗末

576名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 09:21:55 ID:cUq+blnx
>>575
いや、ただの雑談のネタなんだけど。
577名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 09:57:55 ID:drRoIC87
続きがあるなら読みたい!
頼むぜ!白き異界の魔王氏!
578名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 10:03:40 ID:aNOY4ij/
F.E.A.R世界は毎日が世界の危機だぜ!
579230:2007/07/14(土) 10:04:25 ID:W0ceG5un
えー、こちらマサルさんクロスの皮を被った何かですが
デビルガンダム細胞をばら撒きにきました

ぶっちゃけ、Stsの敵側、ドクター周りって、あまり設定無いから口調とか結構難しいんだよね
そういうのを気にしないで見てくださるとありがてぇ
580名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 10:05:53 ID:W0ceG5un
あらすじ

再び立ち上がるゼスト
立ち塞がるハラ王
チャーーーージ
何者

シグナム「しかし、こいつ大丈夫か・・・?」
エリオ「死んでたりはしませんよね・・・」
ハラ王「安心しろ、今のは峰打ちだ」
ティアナ「峰打ち!?」
ハラ王「普通にスティンガーレイを当てると全身に刺さっちゃうからな、先っちょを丸めておいたんだ」

スバル「なら安心」
キャロ「非殺傷設定ですね」
シグナム「呪文に峰打ちもあるかーー!!!」

なのは「ハラ王・・・正直に答えて欲しいの、貴方の魔術士ランクと・・・管理局の地位を」
ハラ王「流石に・・・バレてしまったか・・・僕の魔術士ランクはおおよそS以上、管理局では執務官だ」
一同「!!」


アギト「ちょ、ちょっと待てよ・・・あのオッサンがあそこまでやられてるのかよ・・・」
ルーテシア「さっきとは場所も違う・・・もっと焦げてる・・・多分・・・フルボッコ」
アギト「フルボッコ・・・久しぶりに手強そうだな・・・あたしも最近鈍っちまってるし

やめとこう」

ルーテシア「だめえええええ・・・!!!(ペチン)」
アギト「な、なんで蠅叩きで殴るんだよおおおお!!!」
ルーテシア「退く訳にはいかない・・・ドクターの研究が遅れるとこっちも困る」
アギト「・・・わかったぜ、だが、あくまで協力だからな!?」

デバイス レイジングハート

赤い
丸い
小さい
首から下げる
レジが壊れる

スカリエッティ「あああああ・・・たまらん、たまらんぞぉ・・・異世界どころか異星人のデバイス・・・これほど研究したくなる物質があるだろうか!!ああああ〜コペルニクス!!早くもって来ておくれ・・・ルーちゃん!!その他!!」
581名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 10:08:50 ID:W0ceG5un
なのは「聖王教会?」
ハラ王「うむ、聖王教会略してせ教だ」
エリオ「せ教!!?」
フェイト「つまり、そこからの依頼を受けて六課及び冥王八卦集に接触したわけね・・・」
ハラ王「ああ、無論、僕も六課の人間には色々あってね、この事は一応極秘だが・・・ん?」
ティアナ「あ、あいつらは・・・」

アギト「そのデバイス、渡してもらうぜ・・・何、争う気は・・・」
シグナム「ブロウクン!!シグナム!!!」
ガリュー「!!!!!!!!!ゲフッ・・・」
ルーテシア「ガリュー・・・しっかり・・・傷が深いわ・・・」
シグナム「借りは返したぞ・・・(やった、ついにキマったーーー!!!!)」

なのは「不意打ちは卑怯だと思うの」
フェイト「騎士道精神が聞いてあきれるわね」
ハラ王「しかも質量攻撃だし」

シグナム「えええええええええええ!!!!!!!!いいんだー・・・どうせアタイなんてー!!!!」

アギト「・・・や、やばい・・・やっぱり駄目だ・・・ドクターに頼んで援護を送ってもらうしか・・・」
フェイト「何をしてるのかしら?」
アギト「ギクぅ!!わ、私は別に・・・しがないただの花火職人だよ!」
フェイト「花火・・・見てみたいわ」
ティアナ「風流ですねー」
スバル「魔法花火職人は最近いないって聞いてたけどいるんだねー」
なのは「はーなび!はーなび!」
アギト「ええーーー!!!い、いや、なんだ、皆花火がそんなにすきなのか?」

一同「別に・・・」

アギト「メッちゃ睨んでる!!!!(いや、これは逆にチャンスだ、花火と引き換えにこいつのデバイスを・・・それにドクターに文字付き信号弾を撃てば必ず気付いてくれる・・・筈)
いやぁ・・・花火って結構労力使うしさぁ・・・それなりに代金もらわなきゃ・・・いっそそのデバイスと交換でいいぜ」

なのは「な・・・!」
アギト「ただで花火が拝めるんだぜ?デバイスの一つや二つ、安いものだと思」
なのは「この卑怯者ーーーー!!!」
アギト「何でだあああ!!??」
なのは「花火職人だって言うのに、職務すら全うせず、その上原作の名残すら奪おうなんて最低なのーーーー!!!」
アギト「な、何でだ?私間違った事言ってないぞ?交換だって言ったじゃないか!」

なのは「昔の人は・・・こういったの・・・『お前の物は、俺の物・・・俺の物は俺の物!!!』」

アギト「無茶苦茶わがままーーーー!!!」
エリオ「酷い・・・」
シグナム「酷いな・・・」
フェイト「酷いけど・・・らしい・・・」

アギト「駄目だ、こいつは言う事どころか人の話すら聞かない・・・もう信号弾を打つしか無い」
なのは「さぁ!レッツ花火!!」
アギト「わかっ・・・わかったよ、今やるから・・・(信号弾・・・スカリエッティたすけて・・・これでいいな、解りやすいし、頼む、通じてくれ・・・)」


タ ス カ テ


一同「た、タスカテ・・・?」
582名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 10:12:06 ID:W0ceG5un
スカリエッティ「おお、あれはアギトの緊急信号か?」 

タスカテ

タスカテ?

スカたすけて

スカ急いできて

スカリエッティ急いで早く助けて

スカリエッティ「ドクター決して焦らず、しかし急いで私達を助けて・・・か、なんて難しい注文だ、だが協力したからには答えねば!!待っているんだアギト、ルーちゃん、あとゼスト今行くぞ!!





徒歩で」


のぞいてみよう
出欠ぶり

はやて「はい、じゃあ点呼取るよーシグナム」
シグナム「はい」
はやて「シャマル」
シャマル「はい」
はやて「なのはちゃん」

なのは「ぶるああぁぁぁぁ!!!」

はやて「元気やね、フェイトちゃん」
フェイト「はい」


ス・テ・エ・キ「すっごく・・・恥ずかしい・・・」
583名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 10:13:40 ID:W0ceG5un
以上でごわす


マサルさんって状況説明入れるより台詞の勢いのほうが強いから
物書きの中で一番嫌われる書き方になっちゃうんだよね・・・

ジュワ
584名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 10:51:53 ID:lmdepApX
せ教とかブロウクンシグナムとか原作の名残とかwwww
585リリカル龍騎@携帯:2007/07/14(土) 11:59:34 ID:BwYzRnbh
GJです
誰かタスカテ・・・笑い死ぬ・・・w
586名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 12:30:22 ID:vyz14/gB
ハラ王……キムタクか!キムタクの事か!

【何を今更】

……失礼、「私の夢には、続きがあります」の人ですね。

【ガッツを返せ、岡島は返さ(せ)ないが】
587名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 12:36:28 ID:vyz14/gB
追記
>553-559
ま、魔法中年アヴェンジャるでる?


……ヴオォォォォォ……
588リリカルスクライド//G.U. :2007/07/14(土) 13:52:37 ID:N04g9iVx
それでは、戦闘パート前のみんなの意気込み編投下します。
抗がん剤治療2クール目終了?して自宅……胃液が出まくるOrz
589リリカルスクライド//G.U. :2007/07/14(土) 13:55:31 ID:N04g9iVx
リリカルスクライド//G.U.
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険

最終話「優しく君は微笑んでいた」



 無常矜侍とアリシア・テスタロッサの映像によって、固まる者たち。
「知り合いかね?」
 フェイトへ尋ねる八咫。その問いに驚いた表情のまま答える彼女の眼は映像に噛り付いたままだ。
「……はい。私の死んだ筈の姉です」
「何故そう分かるのかね?似た者という可能性もあるが」
「姉のアリシアの聞き手は右手……この子も右手に杖を持っています。それに……あのバリアジャケットは、母さんの好きな色なんです」
 映し出されているモニターの映像に映る金髪の少女の服装は紫色関係に統一されているのが良く分かる。
「肉親の直感というものか……だが、何故亡くなっている君の家族が映っているのだろうか」
 現状と可能性などから八咫は、一つの結論を導こうと考えるが一人の男の発言によって拡散する。

「さっさと、あの野郎をぶん殴りに行く。あぁそうだ、考えている暇もねぇ」
 怒りの顔と成っているカズマと同じく、鋭い目で黒いスーツ姿の男を見つめる劉鳳。
「あぁ、奴は悪そのもの。今度は、この俺の手で葬ってくれる」
 その横で車椅子から立ち上がる最速の男。
「あの蛇野郎には借りがあるからなぁ〜今回は俺に譲れよ、お前ら」
「嫌だね」
「断る」
「上等!」
 睨み合う男3人は、互いに独自の構えを取る。

「何やってんねん!」

一人の女性の突っ込みによってアッサリと解除される。
「熱くなるんわ分かるんやけどな、それでも他人に迷惑かけちゃあかん!」
 男3人の頭を、その右手に持った夜天の書でド突いた八神はやて。
その突っ込みに「いてぇぇぇ」と頭を抱えるカズマ、劉鳳、クーガー。
分厚い本の形をした夜天の書の一撃はかなりのモノだったらしく、今も頭を押さえる3人。

「そんじゃ、チーム編成も終わったことやし……ハセヲくん、号令でもしてもらおうかぁ」
「な、何で俺が」
「そりゃ、オーヴァンとの付き合いが長くて当事者と言えば君しかおらへんからな」
 その一言にハッとなるハセヲ。
「今回で区切りつけてやらんとな……一応な、話をして分かったことなんやけど……彼な、生き急いでるんと思うんや。
目的のために修羅になるって感じや無い。もっと根本的では皆を信頼しとる……それでも無理に突き進んでる気がするんや。
だからな、ハセヲくんが助け出してあげないとあかんと思う。うちの思い込みかもしれんけどな」
「はやてさん……わかりました。俺、やります」
 気合いを入れると共に騎士甲冑を装着するハセヲ。
 その姿は、以前の黒い鋭角な甲冑から背中に後光のような装備が付いた白い騎士甲冑のXthフォームへと化している。
 碑文とのユニゾンよって、髪の毛が銀髪化し瞳も赤く染まる。そして頬にも新たな模様が浮き出すハセヲ。

「すごい!すごいよ、ハセヲ!」
 ハセヲの新たな変化に喜び出すエンデュランスを横目に、朔は「ふん、まぁかっこいいちゃうか」とプイっと顔を背ける。
「ハセヲにいちゃん、前よりもカッコ良くなってるよぉ」
 朔とは反対に素直に喜びを表す望。
590リリカルスクライド//G.U. :2007/07/14(土) 13:57:08 ID:N04g9iVx

「おいおい、姿が前と全然違うぞぉ!何で見せて―」
「私達が着いたのは昨日でしょう……まぁ事前に八咫と私は知識の蛇で情報は知っていたけどね」
 クーンのボケに遠慮なく突っ込むパイ。
「どうして、俺には何にも教えてくれなかったんだよ」
「どうせなら会ってから知った方が良いでしょう?」
「何か引っかかる言い方だなぁ……」
 
 ハセヲの新たな騎士甲冑を見たクロノは、以前の刺々しさが抜けているなどの変更点が気になっていた。
「前よりも良い感じじゃないか。前のは見た目から『死の恐怖』って言われてそうだったしな」
 その独り言を聞いていたリィンフォースは、彼の変化について答えを言う。
「……彼は、己の身の内にある碑文と呼ばれるシステムとの完全な融合を果たしている。以前私が闇の書として暴走していたのを、
主はやてが助け出してくれた時のように」
 Xthフォームのハセヲと同じ赤い瞳で優しく見つめるリィンフォース。

 ブリッジの真ん中に立ち左腕で拳を握り締めるハセヲ。
「この先に何が待っているか分からない。生きて帰れる保証も無い……それでも、俺達が進まなくちゃ全ての次元世界がAIDAのモノに成りかねない。
みんなに一度だけ聞く……戦う意思はあるか」

 彼の問いに答える強気意志を持つ者たち。

 その一言に、頭を摩りながら立ち上がる男が一人。
「へっ、今更ねぇって奴がここにいる訳ねぇだろう?俺は、奴を打ん殴るために行く。あぁ、そうだ!ただそれだけだ!!」
「相変わらずの単純馬鹿だな、貴様は」
「まぁ馬鹿も、突き詰めれば真実となる……ってな」
 カズマとほぼ同時に立ち上がる劉鳳とクーガー。
 そんな彼らを見つめる愛しき女性たちと、外野1名。
「(外野って何ですかぁ!?)」
 何故彼が今もここに居るのかは、作者さへ知らない。
「(何でここでも無視されるんですかぁぁぁ!?)」
 8つの宝玉を扱う男の行先はどっちだ!

 時空管理局内の花形3人娘も、互いに顔を見合わせ頷く。
「時空管理局としてじゃ無くても参加させてもらうよ。私は、大切な人達が暮らす世界を守りたい。守れる力があるなら、使いたい」
「私は個人的にも『アルハザード』へ向かいたい。行って、アリシアと会って話したい。プレシア母さんがどうなったのかを……
それとは別に時空管理局執務官として、この事件を解決したいから」
「自分が皆から支えられて生きている事……本当なら、今この場に居なかったかもしれない命や。だから、皆が生きる世界を守りたい」
 なのは、フェイト、はやての3人娘にとって、この戦いもただ『守りたい人たち』のために戦うの一点に集中しているのだ。
591リリカルスクライド//G.U. :2007/07/14(土) 14:00:00 ID:N04g9iVx
 隊長たちの意気込みを聞き、各自の心の内に強い気持ちを抱く機動六課の新人たち。
“なのはさん、フェイト隊長、八神部隊長……3人の思っていること、凄く伝わりました。私にどこまでの力が出せるかは分からないですが、隊長たちについていきます!”
 右手に持つ待機状態のマッハキャリバーを握りながら、強く思うスバル。

“自分には夢がある。兄さんと同じ執務官へ成る為には、心と身体の両方とも強くないといけない。なのはさんの教導について行く……それが今の自分の目標”
 待機状態のクロスミラージュを胸に抱き気を引き締めるティアナ。

“僕は作られた人間だ。そんな自分に家族大切さを教えてくれたフェイトさんへ恩返したがしたい”
 右手首に装着されているストラーダは無言でマスターであるエリオの決意に同意した。

“フェイトさんへの恩返しがしたい。私を引き取ってくれて、いろんな良い人たちと会わせてくれた。今私がここに居るのは、みんなのお陰だから”
 キャロの左手首に装着されたケリュケイオンは、幼きマスターの純粋な気持ちに答えるかのように明るく輝く。

 昔ながらの付き合いであるヴォルケンリッターたちと、クロノにとって3人娘の考えは昔も今も変わらない。
 彼女たちが向かう道を、自分たちが切り開く手伝いをする。正しき道だと信じているから出来るのだ。

 そして、プロジェクトG.U.のメンバーたちも「気持ちは決まっている」と言わんばかりにハセヲに向けて頷く。
 皆の意思が確固たるモノだと感じたハセヲは、俯いていた顔を上げ希望に満ちた顔で宣言した。

「俺は、俺たちは!アルハザードへ向かう!全ての元凶を撃ち砕くために!!」
 
 ハセヲの宣言が終わった後の皆の動きは迅速かつ、スピーディーなモノだった。
 どこからともなく現れた『タルタルガー』のスタッフ達によって、浮上する艦船。
 その巨体が浮かび上がるのを外から見れば圧巻な光景だろう。

「さて、行きますよぉ〜みなさん!いざ『アルハザード』へ!」
 欅の号令と共にオーヴァンが残して行った転送魔法陣を起動させ、今は失われた秘術が眠る地へと旅立つ。



投下終了〜
次回は戦闘パート!魔法とアルターやら、飛び交うぜ!
592名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 15:01:07 ID:i+JftFNd
GJです。
ア・リ・シ・ア!ア・リ・シ・ア!ア・リ・シ・ア!

それにしても475kを超えたか・・・次スレ立ててくるぜ!
593名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 15:06:13 ID:i+JftFNd
594魔法少女リリカルスクリームの人:2007/07/14(土) 17:03:04 ID:zeknsZyP
>591
GJです!
それにしても完結してないStSを題材にこれほどの傑作が書けるなんて
まさに凄いの一言。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 17:26:03 ID:UosTOGAK
>>594
完結してないからこそさ。
596なのはVSボウケン:2007/07/14(土) 17:52:21 ID:auw8ujNh
>>リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー氏
GJ!二次創作で一番大事なのは原作への愛だと思ってるので全然大丈夫です。
ただ、面白そうな設定があるならあとがきより作品内で語るのがいいかと。
>>リリカル龍騎氏
GJ!ダークな展開になってきた。アンデルセンもやばそうな奴ですね。
>>リリカルスクライド//G.U氏
GJ!いよいよ決戦!しかし外野ww

しかし結局6スレでは投下できなかったな。
597名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 20:26:02 ID:mU7TBE0e
流れ読まずにカキコ
バトルガレッガのボス共はロストロギアの範疇なんだろうか?
銀河一後方に強い爆撃機vs白い魔王とか興味が持てる
598名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 21:25:49 ID:YwEdMJIG
>>593
599リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/14(土) 21:55:07 ID:2kFBahZ2
>>596
作品内で語れですか…
うーん…色々な伏線をチラつかせること位は出来るかもしれないけど作品内で設定を語るのはちょっと無理っぽいかも…
実力が圧倒的に不足している僕が言ってしまうのもあれですけどStrikerS本編の部分は前座で本番の部分は続編で…っていう感じで構成しようと思っているんですよ。
StrikerS本編終了後の方が色々オリジナルも入れやすいですし。

なので本郷達が変身できなくなった理由や本郷達が恐れる「奴」という物がどんなものなのか、そして昭和ライダー復活も全て続編で…
という愚の骨頂という言葉が相応しいような構成になっています(泣)
頭の悪い僕をお許し下さい(泣)

ただ…皆さんがどうしても昭和ライダーの活躍(出来るだけ初代からストロンガーまで限定で)が見たいという方が居ればこちらで番外編書くことも考えて見ますが…(といっても昭和ライダーのストーリーに少女時代のリンディさんをねじ込んだような物になってしまうと思いますが)
600名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 22:03:24 ID:36hh1Mtw
だったら、まとめサイトに載ること前提に設定まとめを書いたらいいかと
まとめサイトで読み返すときに、後書きがなくてわけワカランでは哀しいし
601リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/14(土) 22:40:05 ID:2kFBahZ2
設定まとめ…ですか?
こういうのって初めてだからほんとよく分からないのですけれどさっき挙げた、

・本郷達は現在ある理由により変身できない

みたいな設定を全てあらかじめ書いて挙げておけって言うような感じで良いんでしょうか?
602名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 22:50:26 ID:+a8kOlwS
とる行動は3つ
読者置いてけぼりで話を進めるか
作中でどういう設定なのかを説明する文を散りばめておくか
読者が読む前に必要最低限の情報を与えておく

さあ、どれを選ぶ?
603リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー:2007/07/14(土) 22:56:53 ID:2kFBahZ2
>>602
一番上のはやっちゃいけませんよね…
分かりました。
早め(出来れば明日まで)に与えてもOKな情報を書いて提出するっス。
604名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 23:14:40 ID:+a8kOlwS
おー、ガンバ!
605リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/07/15(日) 13:49:58 ID:XEZsLJxY
>>リリカルスクライド//G.U.氏
GJです
橘カワイソス…外野扱い…(´・ω・)
それはともかく、ついに次回は決戦ですね…
606名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 14:15:46 ID:j89UllZP
で、埋め用の短編を書く人いないの?
607名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 16:52:48 ID:j89UllZP
                    !{  , -−-- _ | l) )「| 「|| l) ) 「\「|| |「\「||┌┘   | ロ || l) ) .| |.( ( .| ロ ||_|       .!      !
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       , -‐◯彡 l ! ト, l    | l .l l  ハ                                                |      |
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      レ{(  .l   r,! l ヒソ }ノヒル' ソ }ノ             , -−- 、__, -‐- 、_                        |      |
       ヾ  l  ゞl ト{""rv┐ "ハ〈                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:_.:-< ̄                     |      |
   ,.、     ,'  / ∧ `ト .ゝ_' .イ_N、\             /.:.:.:.//-−- 、:.-:.、:.:ヽ_ }ヽ                    |      |
   | |     / / />k 「`7´ ´   `ヽ ヽ          /:.:.,.イ:./7´, ̄! ̄ト!.:.:.:.lヽノ>ヽ) ) ,.:-y:7              |      |
./77トレ'7/ / // ,.へ\!   、 i   } ト、        /:.:./(|.//|,イ.:ノ!.:,.イ.:!:!:./ / , -   ̄>´二>_            |____|
.トゝニ)`7'  / / ∠_/i 丶ゝ  ヽ! _ノルヘフ.     , '_,ィ二ゝ、! ⌒  ⌒/:.lル'/,ィ l / ∨´`i<V´::::::`ヽ         |、‐ ,、-ノ.!
. `<:::ノヽ_/ fニヽ />‐ヘ〈  , -'_ニ- ヘ , \  /.:.|,ィ´   __,ト _`フ)_イ:.:./  { !,不{_七 l  }::ヾ<「 ̄`        /!|  ̄ _|
  /!:::,ノ人/  〉V イ  ヾ -'/レ'´ ̄ /  ,イ∨.:, -_ニ! /l´ .ト、/  〉、 L -‐∨ィ{ソ じソ  ∧:::ト、:::ヽ       / /」__// |
. / テrく  ヽ /二ニゝ   [二] 丶rく7  /! } .ト〈 _」::〈 ∨   iく{ ,r'人 ニ<^)イ八 、 "/.!  ,レ|::::! ト、:}  < ̄>={_ノ´   ´ニ>'7
 l / l. ` -,ヘ     | |ヽ   ヾ 、_.〈::ヽニス! ノ !ノ レ' ヾ::ヽ.l   〈::::ヾK.:.:.:.:.:.:.:.:.) >'7><_,」   ! トノ  ', `   .`7/´7 、/ ,ィ,ノl } ヽYゝ
 ヽ{   \  ヽ. \  ! ! 〉、_ `ー、ヾ、:::::{彳〉 /   `ーヽ / \::::ソ.:.:.:.__,.ノ ( ,/Y  、ヽ!   ト,ゝ _ `‐-、  .| | { (|/(ヒj ヒjノ,イハ
      丶._ \_ヽ.|/ /  ー= /[二]`ー‐r' /     `ー-ゝ __,ソ:.:.:.(    .`/::\rへl  !ノ    ̄) / ,.、ヾゝ ゞi ト _r‐, ノ/ノノ
           ̄_,>!,/      /∧    | ,'            \   `ー-{:.)     {::::::::::ヽf´ゝ __`ー- 、 (/  |_!   ,.ィ7ゞZラY^ヾ .|
            〈__,.イ      //  ト、   !l               \    }ノ     Y::::::::::::\ノ ) ̄) ) rf{]::K7 [ /`o⌒)/   _〉.|
              /        //   ! l  !!              ヽ        ヽ:::::::,r<  ,.ケ<_ -'ス `ス::ノト'〈_ 不_,ノ`K´  \
            /        //! , - 、! l  ト、                 ヽ         >'´:::::::`K_ ー,r-v<7て{二_ノ ,.〈イ介ニテべ>  .〉
    , --− 7´      // レ:::::::::::l |   \      _ ‐_二_ヽ_ハ        {::i:::::r‐'´rくレ<:::::::::ヽ_∧   ̄  TLゝ==彳{ゝ_/
  /    /       .// .|:::::::::::l |      ヽ    //_ -‐r、`ー',      `ーr' r‐'!    )::::::人,r'      ̄}   ヽkニラ、
/  __ -−-、    //    l:::::::::::::l |      ヽ.//,.イ   ! \ l       ル'ー、  /´ ̄/ー' , − 、   /   ./|   l
_ニ三-−  ̄ヽ ヽ,///     !:::::::::::.l |  , -_ニヽ } ' ∧ l   l   ヽ}        /ニニヽ::! ./  ./  (7・ω・)</ ̄ィ ̄<:.:!
608名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 16:54:48 ID:j89UllZP
                                     {]     /⌒ゝ−- 、
                                    rf{]::Kフ   /, /i  、 、ヽ
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                                `ヘ. \lヘ.l〈ヒjヽヒソ! l l
                                  \ `ヽrゞワ ノ! l l
                                        _>vソi!三L_レ'、. ',
                                       /イ / // '"レヘ \\
                                  >べ≠ 〈〈  ,ノ \\トニ三ヽ.     ,.、
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                                 / ト,{´ `ヾr-ゝ\   / //    〈_)-`'::::::ハ             _ -−― -  _
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                               !  l   ヽ };イ \`丶        ヾ三ソ::::::::ト、       /, -=ニ三ミ、       ヽ
                                l   l  ト,/ .l:ソ ___ヽ \       \::::::::ノ!:ヘ     // / i    、 `ヾヽ i.   ',
                                !    ! l::!  |ニ−― ニゝ, 〉        Y´  ! ト、 ./‐/ニA_ニi、=ハ   ヾ::::!     }
                      r、           ト、  ヽ< ト-'l       ∨       .{ヽ   ∨   l ヘ ! l /Ll_\トj七メ  l V     !
                  _,r| | ,、            ヽニー->Yーノ}.  _            ヾ::\ ∨ i   ヘl !〈 ト'::l   7゚::ヽ!×!  !     ,' /7
       {]           〈トゞY /                 ̄ 〈ゝヘl   {::!           >:::\ヽノ __ 「`ト!、.ゞ' ,  弋ソ.!  !  ト、 ,ノ./::/
    ,rfT::レ7              ゝ_ イ       , -−-ー- 、_. ヾー'::〉,rfl::レ7     -=ミ、.    \:::::::ハ./, '   l l:::ハ. r‐ 、 ""| l  .l、:X/:::::::7
.    {ヘゝ'::ケ      ,ィ       ヽ \    /ィ´,/ /`  \. ̄.〈トゝ'::ノ    _,ィ-ヽ‐- 、_ .〈:::::::::::l〉    .〉 〉:::トゝノ__,.ィー!  l  .K>、\::<
    `ゞ::ノヽ    ((        ゝ  \__ ̄./ / .__,」 ,.イ l lヽ  .}:::::〈   (Y´:.:.:.:.:.:l.|:.:.:.:.:ヽ/i_:::::::!    / //テ、}][`7ヲヘ!イノ!∧トゝ::\:X´
       L,__∧  _ノ´,  ̄ `<⌒i   \   }∧l /! /V !/二ト/ / ! /::::::ト,ゝ./>=ニ三リミ、:.:.:.l/レヘ:::ゝ _  y' _ -、 ! |  lヾ'<`ー-,.、:::::::::::::_ル、}
       L,__/ト=彡 {l i 、ヽヾ´≫   /ハ// ノト、lイ⌒  ト'::l〉 ∧ / !::/ト;jヘ/ィ7 / ,ィ ,イ 、ヾミ/ o`ヽ>‐、:! 7/   ! ト、_ノイト、l::::::/|_|二_ ̄
       `ト-ヘ/ィ/メlトLム! l彡K|   /:/ // //イ 〉ゞ,ー- `¨// ヾ, ヽハ  ∨| /,ニ| /七ナ トl ‐x oトj .}`/ /〉    ! |:::|!|:::!| レ〈ヽ!:LLレ}
          〉;;ノ`トl,,ー 、_,l ん'lヘ〉 .!/ // ク /:.トヽ`_<´イ\-、ハ    ヽ _」Yレ'ヒソヾ ト':テ l ト--イ ゝ' / 〈/   / l:∧ソ::!| | `K:::::::ノ〉
        ト-‐ヘ ト、ヽ_"/ノイ ヽ|  K/ /_/:.:/`iヾ、ヾヽ〉「i_j、トソ   〈彡ソ`ト, cっ`¨! /ノ:.:.:.ノ::}   レ´二_ー-'_/:《::::::/ノ l `ト、二ソ|
        〈    〉≫イス{]_l  ',  ヽ-ヘ´_,__/, -ゝV>(ヽ| {」])     l:.:.:.:.ノノトz_-イ/イ</:::/  _>'<二ヾ´:::|ソ::::::>ヽ,イ  ト、::::::::イ
          >-く ,.リ、レ{)ノ{」]) トゝ  _[7l  /.:r'´ ̄ fニゝ てノ.      ヾ三´ノ!ト,十>イ三/::::::/ ./  ̄/7ソ三`,>ヘ/-‐' .l /   ̄ .ト、
609名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 16:55:57 ID:j89UllZP
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610名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 17:07:01 ID:j89UllZP
        ヽー--、ヽ_ソ .>' "i      /
  _,. '´ ̄`    / >'′ |     |    | i
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 /イl /  ,.ィ|,.ィz| |l ,|| ハ|  ,ゝ  .|  ,  フ!<
  |. |l /|/シィ」ッソハトハトト|    ト!    } ∧   [キシ
  }イハ|ハ::ノ `     |' |リ ,、 ト !    ′∧   |! |!
   ハ l.〈、__    イ/|イ ト、  トl      ゞ、   ・ ・
    lイ l人こ′  ,. ' V V ト!        \ __
    |ルイlハ__,.  '′  /  `ヽ、_  __    `
        `ヽ 、   /   ,. '"´    `ヽ、
           〉   /ノ .rヘ           ヽ
          /′ /  ハ ∨ヽ、  fヽ、     ヽ
      __,∠ '⌒〈⌒ヽ  ハ  ∨ ー }  ト 、   ',
   / 、    / >、 \ノ 、 \_/ |  ヽ、|
 ./ ー/     / {  \  \\       |    ヽ{
./    /    /  ー,、_ ` 、 ヽ、    ハ 、   |
′/ ,′    人   ヘ、` 、          ヽ    ',
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    〉‐ '′             \       ヽ  ヽ   \
   /  ,. T ‐- 、        > 、_            }
  ,' /  !    `      ̄   ,.イ |`ヽ、       ノ
  |′  _ノ ‐    , 、  ` ̄   / ∨        {
611名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 17:10:50 ID:j89UllZP
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            ∨ヾ{ヘ::jハ    ' __     |.::Vl:: |.:|
                 {{:个:   ´  _ イソ}.::.::〉_j八
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              /(_,.イ^7    `)っ、 /   /_,ノ.::.::.:\.::. \
                / : rァ┴、ゝ 0 0 /  ̄/   / ∧.::.::.::.::.:!\.::.::',
            /.::.(´     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    / /.::.:! :.::.: j.:|  ヽ ::j
              /.::,'.::ヽ、__ノー‐- ,_      / { :.::.|.::.::.:ハ.:!   Y:!
.            ,'.::/!.::.j{::.:{___,. -‐'⌒¨Tァ一'  ヽ::.j.:: j:{ リ  _ノノ
           {.:/│:八.::.::.::./ 入  /ノ|  /  ∨.: 八  -=‐'´
           ヾ ∨ ヾ∧ノ ̄  `ー'   | /     V/  ヽ
612名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 17:11:59 ID:j89UllZP
               ____, -‐─‐‐ァ
       , -‐一'7´: : : : : : : : <´
    /: : : : : : /: : : : : : : \:\: \
   ./: : :./: : : |: : : :.:.//\: :\:\: }
  /: : :.:.|: .:人: |: :.:|: :.| |__ノ\.:|: :.:|ノ
  |: : : : |.:(  )|: :.:|: :.| | ィ气 {人: :|
  |: : : : |: :|`´: |: : |: :.|ノ.{l  ヽ、V
  |: : : : |: :|.:|: :.|: : |: :.| r-、   /
.  \:__ノ_人|: :.|: : |: :.| |  `7/
    ̄\: : : : : :.\|: :.|. \ノ/
      } l: :|: /´ .\|r─一'
     _ノノレレ'‐ ─-、|
      ̄ } ̄ ̄`ヽ、/\
        / ̄ ̄\  \ ヽ.
     /::.::.::.::.::.::. \  \.∧
      l::./ ̄ ̄\::.::.\. \}
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      |::.::.::.::.::.::.::.::.∧/ ̄ ̄ ̄|
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613名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 17:13:20 ID:j89UllZP
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       | / ̄ ./: : l: : 斗‐:/7:/|: :ハ: .j十ト|: リ !: : \        7lヘヾ⌒ト-、 ,ィ
      ∨  /: : : |: : : |xイfう外/  Vィぅkハ/:│: :jV        ハ ∨} { j//
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      /::/: : ∧  |: : :│       '    {: :.:.:|           \:____,こ>  PS3をてにいれたぞ
.     /:ノイ : : : : ー|: : :│    ー ‐   人_j__________
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614名無しさん@お腹いっぱい。
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     (   ┃  ┃ .:.:)< て   ろ 右
    (   )、_人  .:.:) | 裏   し 腕
    (           .:.:.ノ  | 声    て を
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  )ー〜ーく\_ `ー-、| l/:.::ヘ.  \__ノ
  ) レ' / `く_ス入. リ、:.:.::ヘ
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    マシュマロ         (⌒Y⌒)
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