リリカルなのはクロスSSスレその3

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1名無しさん@お腹いっぱい。
ここはリリカルなのはのクロスオーバーSSスレです。

ガンダム関係のクロスオーバーSSは新シャア板に専用スレあるので投下はそちらにお願いします。
オリネタ、エロパロはエロパロ板の専用スレの方でお願いします。
このスレはsage進行です。
荒らし、煽り等はスルーしてください。

前スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1179746193/

前々スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1177202668/

まとめサイト
http://wiki.livedoor.jp/beast0916/d/

2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 06:03:34 ID:WJk2H0Y3
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★お前らがお気に入りのアニメキャラが裏では権力者に股を開いて仕事を取っている現実★

  ◆アーツビジョン騒動関連まとめwiki◆
  http://wiki.livedoor.jp/tasogare100/

今回の騒動で明らかになった関係者+元関係者が認知している枕声優の一部
堀江由衣・田村ゆかり・植田佳奈・中原麻衣・釘宮理恵・斉藤千和・桑谷夏子etc..


  有志声優ファンは、アイドル声優ブームを背景にした、アーツビジョン声優志望
  少女ワイセツ事件及び、声優業界の枕営業体質疑惑を厳重に批判する目的で
  6月初日より、「3ヶ月不買運動」(以下「運動」)を実施します。


・運動は、当面の3ヶ月間、自主基準により問題プロダクションの疑惑声優に
 関連するCD、出演アニメ、ゲームソフト、出版物、イベントチケット等の
 全販売物の不買を行うものです。

・運動は、3ヵ月毎に、業界側の自浄作用の状況、対応を見て更新し、
 改善が見られない限り、有志により無期限に実施します。

・運動は、ショップ、アニメ制作会社、ゲームメーカー、音楽出版社等々の
 関連業界および その株主、スポンサーに対して、売り上げ減による圧力をかけ、
 それにより間接的に、かつ効果的に声優業界に圧力をかけ、
 その体質改善を期するものです。

【声優業界】 3ヶ月不買運動スレ2 【猛省せよ】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/voice/1180884984/l50

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3名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 18:11:19 ID:hTaX1jtD
>>1
乙!
4名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 19:23:20 ID:lPsQaxjr
乙です
5リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 19:29:40 ID:WXm33NV9
>>1
スレ立て乙です
6魔法少女リリカルスクリームk:2007/06/04(月) 19:31:05 ID:KeWb/h0X
>>1
乙っす!
7名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 19:47:27 ID:+TZC1Grl
久々にジャンプで連載してた「封神演技」読んでてこの作品とクロスも面白そうだなっと思ったり。

ところでなのはたちは聞仲(黒麒麟付き)を倒せるだろうか?
8名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 20:02:41 ID:LHE3FaNb
クーガーの兄貴で締めるとはとんでもないやつだッッ!!
9リリカルスクライド:2007/06/04(月) 20:04:37 ID:IYd8e4eR
>>1
乙です!

>>7
黒麒麟の外郭は、すごいらしいから普通の砲撃じゃ壊せないかな。
リィンフォースIIの氷結魔法とシグナムの炎変換能力の合わせ技で金属疲労を起こさせるしか!(ェ
聞仲の禁鞭は、広範囲のバリアで防げるかもねーあの鞭は全方位の反則攻撃持ち出し。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 20:05:57 ID:YgHmd1hG
仙人くらいタフじゃないと禁鞭当たった瞬間しにそうだなw
11名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 20:13:07 ID:+TZC1Grl
>>9
そういや禁鞭って貯めなしの全範囲攻撃だったな。今思うと恐ろしい攻撃だな……。
書き込みの後聞仲の戦闘シーンみたら普賢と太公望の合体バリア(?)を一方的に粉砕してた……バリアで防げるか?
12リリカルスクライド:2007/06/04(月) 20:21:32 ID:IYd8e4eR
>>11
防げなくてもバリアジャケットでダメージを減らすことは出来るはず!
禁鞭を防ぎきる事が可能と思われるキャラクター(なのは&スクライド)
なのは○最強の防御力!バリアジャケットも防御重視
フェイト△回避に専念すれば被弾しないかも。防ぐことだとヤバイかも
はやて&ヴォルケンズ○ザフィーラの防御魔法や、夜天の書と蒼天の書の防御魔法も硬いはず。(シャマルは不明w)
カズマ△最終形態なら耐えられるかも。第一第二形態だと死ぬ
劉鳳△絶影に任せれば良いが、本人に攻撃が来ればOUT。最終形態なら回避したり防御できるかも
クーガー△上に同じく最終形態以外だとマズイかも
13リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:05:53 ID:WXm33NV9
>>11
いやでも飛んでくるのは実は5〜6発程度ですから、それくらいなら何とか…ごめんなさい、無理ですねorz

ところで、流れ斬って申し訳ないんですが、第十七話の投下許可をお願いできますか?
14名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 21:20:27 ID:+1TOXG8L
当方に支援の用意あり!!
15リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:21:41 ID:WXm33NV9
「いくよ、バルディッシュ。ブリッツラッシュ」
『Yes,sir. Blitz Rush.』
 バクラーケンは煙幕を張ろうとするが、フェイトがそれを許さない。ブリッツラッシュで距離を詰め、零距離で左手を突きつけた。
「この距離なら、煙幕を張られても外さない…!撃ち抜け、轟雷!プラズマスマッシャー!」
『Plasma Smasher.』
 魔法陣が複数形成される。さらに魔力が溜まってゆく。
そして、雷の砲撃魔法『プラズマスマッシャー』がバクラーケンに風穴を開け、そのまま爆散させた。

「ハァァァァ…りゃぁぁぁぁぁ!!」
 投げつけた武器をウィスクラーケンが払った隙に、龍騎がドラグクローを構えていた。それに呼応しドラグレッダーが現れる。
そして、右ストレートの要領で昇竜突破を放った。
ウィスクラーケンはそれを槍で受け止めようとしたが、槍で炎を受け止められるはずも無く、そのまま焼き尽くされた。

「あんたら魔法使いはライダーの戦いを邪魔するんだって聞いてるんだ」
 初耳だ。一体いつの間に神崎に存在を知られたのだろうか?
「何だよそれ…俺はそんなの聞いてないぞ!」
「あんた、その子と親しいみたいだし、邪魔者に加担してるって思われてるんじゃないの?」
 なるほど、道理で龍騎の所にはその情報が届かなかったわけだ。
だとしたら、蓮や手塚の所にもその情報は来ていないのだろう。
「今ここで倒してもいいけど…今回は警告だけにしておくよ」
 そう言うと、フェイトの喉下にバイザーをつき付け、言った。
「ライダーの戦い、邪魔はしないほうがいいよ」
 ファムは言いたい事を言うとバイザーを収め、ミラーワールドを出て行った。

(何?それは本当なのか?)
(うん…あの白いライダーも言ってたし、多分本当なんだと思う)
 こちらはアースラ艦橋。現在クロノが念話で報告を受けているところのようだ。
(そうか…なら今後はモンスターだけじゃなく、ライダーの襲撃にも気をつけた方がよさそうだな)
(そうだね…なのは達には私から伝えておくよ)
(頼む)
 これで報告は終わりだ。念話を終え、一息つくクロノ。
(神崎士郎、だったか…何で魔導師のことを知っているんだ?)
 クロノの疑問ももっともだ。
これまで魔導師が出た戦いの場には、神崎はいなかった。それなのに何故知っているのか…?
「まあ、今考えても仕方ないな」
 この一言とともに、クロノの思考は中断された。

第十七話『回転VS回転』
16リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:22:43 ID:WXm33NV9
 カツン、コロコロコロ…
 先ほどからこのような音がする。ここは市内にあるゲートボール場だ。
「おお、上手い上手い」
「へへ、そうか?」
 爺さんに褒められた赤い髪の子供…よく見るとヴィータだ。
ヴィータはどうやらよくここでゲートボールをしているらしい。本当に楽しそうだ。
…と、褒められて上機嫌な時に違和感に気付く。
「あれ?なあ、今日はなんか…何人か足りなくねえか?」
 そう、ヴィータが前に来た時よりも人が少ないのだ。
「そうじゃの…ここ最近、来なくなった人たちがいるんじゃよ…」
「そういえば菊次郎の爺さんもトメ婆さんも、ここ最近来とらんなぁ」
「あの二人はゲートボールが何より好きじゃったのに、何があったんじゃろうなぁ…?」
 ヴィータも何があったのかは気になった。だが、終わってから見舞いに行けばいいだろうと思い、次の人に順番を代わった。
ちなみにヴィータのチームが負けたようだ。

「えっと、爺さんの家は…」
 ゲートボールが終わり、本当に見舞いに行こうとするヴィータ。現在その人の家を探している真っ最中だ。
「お、ここだここだ」
 今見つかったところのようだ。ドアをノックし、その音に反応した家の人間が出てくる家の人間が出てくる

「え?行方不明だって?」
「そうなのよ。この間のゲートボールの時から帰ってこなくて…」
 来ないと思ったらまさか行方不明だったとは。さすがに予想外だったらしく、驚くヴィータ。
(行方不明…まさかモンスターか?)
「とにかく、そういう訳だからおじいちゃんには会えないの。ごめんなさいね」
「あ、ああ。じゃあ、おじゃましました」
 そう言って、他の老人達の家に向かうヴィータ。
だが、そのうちの半分以上が行方不明になっていることを、彼女はまだ知らない。

 全員の家を回り、帰宅するときにはもう夜になっていた。
「どうなってんだよ…何で爺さん達が襲われなきゃなんないんだよ…!」
 そう言いながら家路に着くヴィータ。既にその顔は半泣きだ。
そして次の瞬間、何かがヴィータを掴み、ミラーワールドへと引き込もうとする。
「うわっ!?くっ、グラーフアイゼン!」
『Jawohl.』
「テートリヒ・シュラーク!」
 すぐにグラーフアイゼンを起動させ、その『何か』に一撃を見舞う。その衝撃で捕縛が緩んだようだ。
他の誰かならいざ知らず、小柄なヴィータならこの程度の緩みですぐに脱出できる。そこから脱出すると、すぐに騎士甲冑を纏った。
その何かがミラーワールドへと引っ込んだ。ヴィータもそれを追い、ミラーワールドへと飛び込む。
17リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:24:05 ID:WXm33NV9
「この蟹みたいな奴、どっかで見たな…」
 ヴィータは今、目の前にいる蟹のようなモンスターと対峙していた。
「まあいいや。敵だってんなら倒すだけだ!」
 そう言い、再び一撃を見舞おうと突撃する。だが…
『GUARDVENT』
 何者かが盾を手に割り込み、ヴィータの攻撃を止める。
「困りますね…私の契約モンスターを倒そうとしてもらっては」
「あ?あんた、須藤のおっさん!?何やってんだよこんなとこで!」
 攻撃を止めたのは、この蟹のモンスター『ボルキャンサー』の契約者、シザースだ。
「私はまだ28です。おっさん扱いされるいわれは無いはずですがね」
「おっさんじゃねえか」
 とことんまでおっさん扱いされ、軽くへこむシザース。
だが、それにもめげずにヴィータの問いに答える。
「…まあいいでしょう。モンスターに餌を与えていたんです」
「餌…人間を食わせてたってのか?」
「ええ、そうですよ。もっとも最近は…管理局でしたか?そちらの見張りがいたので餌を与えられませんでしたが。
最近やっとマークが外れたので遠慮なく食べさせていたというわけです。
苦労しましたよ。そちらにマークされている間、善良な一刑事のふりをしてなければならなかったのですから」
 この男、やはり今回も人を食わせていたのか。
そこでヴィータはある可能性を思いついた。絶対に外れていてほしい可能性を。
「一つだけ聞いていいか?まさかあの爺さん達が行方不明になったのは…!」
「そうですね…ここ最近、老人をよく食べているようですからね。そのお爺さんもおそらくボルキャンサーが食べたのでしょう。
ついでに言うと、貴方と共闘したあの時も、ボルキャンサーに餌を与えていたのですがね。その時も食べたのは老人でした」
 可能性は当たっていた。行方不明の爺さん達は、ボルキャンサーに喰われたのだ。
瞬間、ヴィータの目の色が変わる。
「てめえが…あの爺さん達を…!
何でだよ!そんなに餌をやりてえなら、モンスターを喰わせりゃいいだろ!」
「そうもいかないのですよ。私は以前人を殺した事がありましてね、奴の失踪を隠すにはちょうどよかったのですよ。
それに、私が頂点に立つために、モンスターの力を蓄えることもできますからね」
 聞いているだけで怒りが湧き上がる。少なくとも、今のヴィータの心情はそれだ。
だが、何故ここまでペラペラと喋るのだろうか。それが少し気になった。
「何故ここまで喋るのか、気になっているようですね?
何のことはありません。貴方はここで死ぬので、冥土の土産という奴です」
 それを言い終える前に、ヴィータが炎を纏った一撃『フランメシュラーク』を放つ。シザースはそれを再び盾で受け止めた。
「いい事教えてやるよ。そうやってペラペラ喋る野郎はな…必ず倒されるんだよ!」
「貴方、マンガの読みすぎではありませんか?」

「ん?」
 同じ頃、浅倉が例の金属音に気付く。
「モンスターか…ちょうどいい。今イライラしていたんだ」
 そう言うと、気配のあった場所まで走る。走る。気配の正体を見つけた。
その気配の正体であるモンスターを殴り返し、近くの鏡へと向き直る。そして…
「変身!」
 王蛇へと変身し、ミラーワールドへと飛び込んだ。
ちなみに王蛇は気付かないが、近くではヴィータとシザースの死闘が繰り広げられていた。
18リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:25:08 ID:WXm33NV9
「このヤロー!」
 ヴィータの一撃がシザースへと振り下ろされる。シザースはそれを受け止め、シザースピンチを振りかざす。
「障壁!」
『Panzerhindernis.』
 シザースピンチの一撃を、防御魔法『パンツァーヒンダネス』で受け止め、距離をとるヴィータ。
そして小さな鉄球を取り出した。遠隔操作弾『シュワルベフリーゲン』を放つつもりだ。
「何かするつもりですね…させません。ボルキャンサー!」
 先ほどから表に出ていたボルキャンサーが、ヴィータへと突っ込む。
ヴィータは完全にシザースへと注意が向いていたため、ボルキャンサーを忘れていた。横からのハサミの一撃が飛ぶ。
それを何とかかわすが…帽子についているウサギのぬいぐるみが千切れてしまった。
「ウサギが…!」
 ヴィータが最も嫌うこと、それははやてに買ってもらったウサギのぬいぐるみが汚されることである。
ウサギが千切られたことを認識するのに少し時間がかかり、それが隙になった。
「何だかよく分かりませんが、チャンスのようですね」
『FINALVENT』
 先ほどまでいたボルキャンサーが消え、シザースの背後から再び現れた。シザースアタックでヴィータを仕留めるつもりだ。
「許さねえ…てめえは必ずぶっ飛ばす!グラーフアイゼン、ラケーテンフォルム!」
『Jawohl. Raketenform.』
 グラーフアイゼンをラケーテンフォルムへと変形させ、カートリッジをロードする。
この形態から放つ魔法といえばラケーテンハンマーだろうが、それにしてはロードする数が多い。
…いや、回転を始めた。やはりラケーテンハンマーを放つつもりだ。
「はぁっ!」
 その間にシザースはボルキャンサーのハサミに乗り、高く高く飛んだ。そして空中で高速回転を始め、ヴィータへと突っ込む。
これがシザース最大の必殺技『シザースアタック』だ。それを見たヴィータが仕掛ける。
「カニが飛ぶなぁ!ラケーテン!ハンマァァァァァ!」『Explosion.』
 いや、確かにカニだが。
 それはさておき、ヴィータが遠心力を利用し、ラケーテンハンマーを叩き込もうとシザースへと突っ込む。
そして互いの必殺技が空中で激突した。威力は拮抗…いや、ヴィータが多少押されている。
…と、空中で残りのカートリッジを全弾ロードし、破壊力を高めた。さすがにこれには対抗し切れなかったか、シザースが吹っ飛ぶ。
ヴィータはその勢いのまま、ボルキャンサーへと突っ込む。彼女の狙いはこちらだったのだ。
「ぶち抜けぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
 その咆哮とともにボルキャンサーに当たり、そのまま粉砕した。

『FINALVENT』
 同じ頃、王蛇もまたモンスターとの戦闘が佳境に入っていた。
「はぁぁぁぁ…はぁぁ!」
 ベノクラッシュを猪型モンスター『シールドボーダー』へと放つ。一方シールドボーダーは盾で受け止めようとした。
だが、シールドボーダーの盾ごときでは、ベノクラッシュは防げない。そのまま盾ごと蹴り砕かれた。
「こんなもんか…あ?」
 近くでヴィータとシザースが戦っていることにやっと気付いたようだ。
王蛇が気付いた頃にはヴィータがシザースを弾き飛ばした後で、今ボルキャンサーを砕こうとして…訂正、今砕いた。
「何だ?こんな近くで面白そうな事やってるじゃねえか…」
 そう言うと王蛇は、戦場へと歩いていった。
19リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:26:02 ID:WXm33NV9
「どうだ…モンスター潰されたんなら、お前は戦えねえだろ」
 シザースの方へと向き直り、ヴィータが言い放つ。
確かにモンスターが潰されたとなると、ライダーの力は急激に衰える。
シザースもまた例外ではない。ライダーの鎧『グランメイル』の色が灰色へと変化し、ブランク体へと変化していった。
「分解されねえ程度にそこで反省してろ。あたしは帰る」
 そう言うと、ヴィータはミラーワールドを出た。
(爺さん達…仇はとったぞ…!)

「私は、ここで果てるわけにはいかないのですよ…!」
 そう言うと、シザースは立ち上がり、ミラーワールドを出ようとする。
「まずは他のモンスターと契約して、戦いに復帰しなければ…」
 その思考は、すぐに中断されることになる。
「よお、須藤刑事…借りを返しに来たぜ」
 聞き覚えのある、今一番聞きたくない声。
その声に反応して振り向くと、奴がいた。
「あ、浅倉…!」
「もう一人は帰ったみたいだな。まあいい、お前に借りを返すのが先だ」
『STRIKEVENT』
 そう言うと、メタルゲラスと契約した時に得た武器『メタルホーン』を出し、シザースへと振りかざす。
何とかかわすか防ぐかしようとするが、今のシザースにはどちらも不可能。徹底的に叩かれる。
やがてシザースいじめに飽き、全力の一撃で転ばせた。
「ミラーワールドに刑事はいらない…!」
 そう言うと、一枚のカードを取り出し、装填した。
『FINALVENT』
 先ほど使ったのとは違う、もう一枚のファイナルベント。
ガイを倒したときに契約したモンスター『メタルゲラス』のファイナルベント『ヘビープレッシャー』だ。
そして立ち上がろうとしたシザースの腹を、ヘビープレッシャーで貫いた。
「が…そん…な…私は…こんな…所で――――」
 その言葉とともに変身が解け、シザース…いや、須藤がその場に倒れる。
その腹には大穴が開き、そこから大量の血が流れている。もう助からないだろう。
「つまらねえな…」
 王蛇はそう言うと、ミラーワールドを去った。
後に残された須藤の体は粒子化を始め、やがて消滅していった…

仮面ライダーシザース:須藤雅史…死亡
残るライダー…11人
20リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:27:35 ID:WXm33NV9
投下終了です
前からやりたかったヴィータVS蟹ができたので俺は満足です

しかし前スレといいこのスレといい、投下一番乗りに縁でもあるんですかね?
21魔法少女リリカルスクリームk:2007/06/04(月) 21:29:08 ID:KeWb/h0X
ああ、ついに蟹刑事死亡か…。
ところで投下したとたんに容量オーバーになるんなら俺も
リリカル龍騎氏のように九話は少し待って
こっちに投下するべきだったかなあ…。
この台詞二回目だけどせっかちなのも困り者だなあ。
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 21:35:59 ID:hTaX1jtD
蟹ィィィィィィィ!
23名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 21:36:11 ID:FlYJR6de
魔法っていう存在したって聞いたとき俺は心臓が飛び出る程の衝撃を受けたぜぇ〜。
俺の回りの非常識っつったらスタンドぐらいしかねぇ〜からよぉ〜。
スタンドと魔法、似てるようで似てないんだなぁ〜これが。
魔法の奴等はよぉ〜バリアジャケットとかどでかいハンマーとか遠距離なのに攻撃力
抜群だしよぉ〜皆反則過ぎると思わねぇ〜か?ひでぇよなぁ〜俺らスタンド使いなんざ
一人につきスタンド一体だぜ?あ〜あスタンド使いになったみてぇに魔法使いとやらも
矢の試練でばば〜っとできたりしねぇ〜もんかなぁ〜・・・。
まぁ承太郎さんなら時を止めて何とかできるかもしれねぇ〜けどよぉ〜俺の
クレイジーダイヤモンドじゃあ治す事しかできねぇ〜しよぉ〜・・・だから今
魔法使い達に連行させられてるこの状況も今は大人しくするしかねぇ〜かなぁ〜
しょうがねぇ〜けどよぉ〜。
「名前は?」
金髪のどえらい美人の女が俺に聞いたぜぇ〜億泰の奴だったら喜ぶだろうなぁ〜。
ま!あんま意地張ってもしゃあねぇ〜かぁ〜とっとと無実を証明して終わらて杜王町に
帰らせて貰うぜ?
「東方・・・丈助っす。」
24リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/04(月) 21:54:58 ID:WXm33NV9
>>リリカルスクリーム氏
前スレでの9話投下乙GJです
コンボイ姿のトランスフォーマー…やっぱりブラックコンボイですかね?

>>23
乙GJです
一体イ丈助に何が…
25名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:10:19 ID:FlYJR6de
ったくよぉ〜俺ってさぁ〜あんま争い事は好まねぇ性格何だぜ?
亀の克服だって出来てねぇしよぉ〜そりゃ身なりはかなり悪っぽいって自覚はしてるけどよぉ〜
人を見かけで判断して欲しく無いぜマジでよぉ〜・・・。

ある日の放課後だ、俺は億泰の奴と一緒に下校していた時の事だった。
「見ろよ丈助、人が倒れてるぜ。」
・・・・・何つーかこん時から嫌な予感はしたぜぇ〜・・・ミキタカの時でもえらい目に会った訳だからよぉ〜。
俺はまた変な奴だったら無視を通り越そうとしていた時だった。
「・・・これは!」
俺はよぉ〜一瞬心が奪われそうになったぜぇ〜!いやそれがよぉものすげぇ〜美人だったんだよ!
俺って結構女に言い寄られてるけどよぉ〜そんな俺でもめちゃ美人だ!と思った位の女だったぜ!
「どうしたんだろうな?」
考えられる選択肢はやっぱ一つしかねぇ!こいつは絶対スタンド使いに襲われたんだ!
だってそうだろ!この周りには車も無ければ道路もねぇんだからな!
・・・・とまぁそん時の俺はそう思ってたんだ、そん時はよぉ〜・・・。

「!!」
急にその女の子が立ち上がった、きょろきょろと周りを見渡し次に俺を見た。
「今、何年ですか!」
「1999年っす。」
「ここはどこですか!」
「えっと・・・杜王町っすよぉ〜・・。」
見た所相当焦ってるようだったぜぇ〜・・・ミキタカの時とはどうにも様子が違うからよぉ〜。
まず全身傷だらけだ、頭からは流血しているし服もどっかで遭難でもしたかのように汚れていた。
はっきりいって俺はあんまこの子を信じてなかった訳だぜぇ〜例え顔が可愛いといってもだぜ。
「おい丈助、ちったぁ信用してやれよ。」
あのなぁ〜俺はお前みたいに女に飢えてる訳じゃねぇ〜ての!
「そうだ!名前なんっつーんだ?教えてやってくれよ!このどうしようもねぇ〜頭が固い奴によぉ〜!」
馬鹿な億泰にこんな事言われんのは多少屈辱だがよぉ〜このままだとラチがあかねぇ〜んでとりあえず
話を進める、その女の子は小さい口元を開いた。
「スバル・ナカジマです。」
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:21:09 ID:+1TOXG8L
GJ!
夜飯は偶然にも蟹鍋だったぜ……
27名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:21:58 ID:CVoVXx3c
とりあえず「仗」を置いとくぜ

変換してもないもんな・・・
28名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:27:03 ID:hHanbN0O
やったー!!ジョジョとのクロスだ。魔砲には勝てないかも知れないけど
スタンド使いの意地を見せてほしい。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:38:06 ID:qFxY22Ff
やはり須藤は悪人でしたか。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:44:13 ID:FlYJR6de
「そうかぁ〜!ナカジマちゃんっていうのかぁ〜!いやぁ〜!すげぇ甘美な名前っすよねぇ〜!
ナイトの頭文字のナ!いや〜!もうメロメロっすよぉ〜!」
・・・・・・おいおい億泰、外国では名前が先に出るんだぞ?
「え!あ!・・・そう・・なの・・・・。」
しょんぼりした億泰の事は可愛そうだがスルーするぜ、この名前で大分こいつの正体がわかりかけてきた。
見た目はよぉ〜外国の奴とは思えねぇな肌も白いぜ。それに短髪の青い髪に女なのに不釣合いな白いハチマキをしてるぜぇ〜。
へそ出しルックスに短パン、・・・どうも運動部とかそんなんじゃなさそうだなぁ〜・・・・。
でもわかったぜぇ〜こいつの正体は―
「コスプレだろ?」
「へ?」
「残念だったなぁ〜杜王町にはよぉ〜そんなオタクっぽいイベントはねぇ〜ぜ?
そういうのを楽しみたかったら違う所にいった方が―」
「違います!私は任務で過去に来たんです!」
・・・・・・・・さぁ〜ておふざけもここまでにして帰るとするかぁ〜・・・・
いくら女でもそんな妄想はよそでやってくれよなぁ〜・・・そういう冗談はミキタカだけ
にしてくれや・・・・・・。
でも一つだけ気になるのはその傷だよなぁ〜。

ズギュン!

「あれ?」
まぁ・・・・からかってるかはどうかとしてとりあえず怪我は治してやるぜ。俺も甘ぇよなぁ〜・・・・・。
「じゃあな、あんまそのギャグもしつけぇ〜としけるだけだし程々にしとけよ。」
・・・とよぉ〜俺はこの姿をビデオカメラで撮りたい位程めちゃかっこよく去ろうとした時だったぜぇ〜・・・。
よく言うよなスタンド使いはスタンド使いに引かれ合うって・・・いや違うな。
トラブルってーのは引き続き起こるもんだって事だ。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:46:37 ID:qo/gC3GX
支援
32リリカルスクライド:2007/06/04(月) 23:33:37 ID:IYd8e4eR
>>24
さらば蟹…これ程逝って良い奴は久しぶりだぜ!
ヴィータの怒りが伝わってきてGJです。

>>23>>25>>30
JoJoですかぁ〜あぁー少し読んだことあるからキャラが動くのが見える!(ぇ
スバルの明日はどっちだ!
33名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 23:42:03 ID:UwMS+3nL
一つ投稿してよろしいでしょうか。
34名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 23:46:35 ID:hTaX1jtD
さあ、来い
35名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 23:48:29 ID:UwMS+3nL
では、行きます。
今まで投稿されているSSよりも、なのはさんが弱めですが、そこは話の流れってことで。
36リリカル忍法帖 クロス元:甲賀忍法帖:2007/06/04(月) 23:51:08 ID:UwMS+3nL
ここは山深き忍びの里。
知る者の少ない隠れ里。
甲賀卍谷。
そこを、1人の白い光が走っていた。
光は高町なのは。
なのはは犯罪者を追いっていた。
そして、犯罪者が逃げ込んだというこの里に来たとき、なのはは何者かの襲撃を受けたのだ。

走る、いや超低空を飛ぶなのはに鞠のような男が並んで走っていた。
体型からは考えられない、いや魔法を使わない人間としても考えられない速度だ。
「これは、これはめんこい娘よの。どうだ?この鵜殿丈助につかまらんか?悪いようにはせんぞ」
丈助はなのはに手を伸ばす。
「いやらしい手つきはやめて下さい」
「それでは仕方ないな。ちと、乱暴なことになるぞ」
とたん、丈助は鞠のように遙か上空に飛ぶ・・・いや、弾む。
落下位置をなのはに定め、急降下。
なのははバリアで防ぐ。
「重いの」
バリアジャケットごと人をつぶせる鞠遊びは何度もつづく。

「戯れるな。丈助」
低空とはいえ空を飛ぶなのはを追い越す者があった。
手も足もない人間だ。
手も足もないにも変わりに腹で走っている。
なのはの目の前に来ると、口をぱくりと開け槍を吐きだした。
シールド、バリアも間に合わない。
首を思い切りそらしす。
槍はなのはの頬に傷を作った。
上空を見上げる。
「今は逃げないと」
「奴め!空に飛ぶつもりだぞ。将監!」
追っ手の蜘蛛のような男が口を開け、舌を出す。
「応よ」
はき出された固まりは中で広がり、蜘蛛の巣を作り上げる。
蜘蛛の巣は壁に屋根絡まり、天と道を封じる。
「えーい」
なのはは、バリアを展開してそのまま飛ぶ。
こんなものは突き破ればいい。
だが、蜘蛛の巣はなのはの突進を受け止め、はねとばす。

まだ倒れない。
すかさず、バランスを整え再び低空飛行。
壁と道は全て封じられている。
いや、一つ封じきれてない。
あそこから飛び立てば。
なのははそこに向け飛翔する。
37リリカル忍法帖 クロス元:甲賀忍法帖:2007/06/04(月) 23:52:29 ID:UwMS+3nL
突如、壁が手をはやした。
「女!捕まえたぞ。」
壁から生えたのは手だけではない。
顔、足が生え、大男が生えてくる。
大男はなのはの足を掴み、そのまま投げ飛ばした。

なのはは、その里で一番作りのいい館に雨戸を突き破ってたたき込まれた。
足とレイジングハートだけが外に出ており、ぴくりとも動かない。
手足のない男が草を分けながらなのはに近づく。
「刑部の馬鹿が。弦之介様のお屋敷にたたき込みおって」
「すまぬ、十兵衛。だが、これで奴も終わりよ」
将監が塀を乗り越えてくる。
「そうよな。捕まえて吐かせたいこともあるが、あれほどの者。ここで殺しておくがよかろう」
最後に来たのは丈助だ。
「むう、もったいないのぉ」
刀を持つ手に迷いはない。

レイジングハートがわずかに動く。
少しずつためられた魔力がそこで爆発した。
「スターライトブレイカー、シューーーーート」
無数の光が闇を切り裂いた。

ゆっくりと立ち上がるなのは。
息が荒い。
落ち着かない。
「ほう、これは面妖なくノ一だな」
家の奥から声がする。
「どこの手の者だ。伊賀鍔隠れではあるまい。根来か?風魔か?あるいは九鬼か?」
闇の中、金色の双眸だけがやけにはっきり見えた。
なのはは魔法弾を作る。
金色の双眸に向け飛ばす。
38リリカル忍法帖 クロス元:甲賀忍法帖:2007/06/04(月) 23:53:35 ID:UwMS+3nL
何かおかしい。
何かがおかしかった。
このままではいけないような気がした。

魔法弾を四散させた。
四散したのはなのはの目の前。
双眸に当たる直前まで飛んでいた魔法弾はいつの間にかなのはの眼前にあった。
「何か感じるものがあったようだな。どれ、先ほどの問いに答える気にはなったか?」
なのはは少しずつ落ち着いてきた。
この人は話を聞いてくれる。
「時空管理局からです」
「時空管理局・・・・?聞かぬ名だな。その時空管理局が何故この卍谷で騒ぎを起こす」
双眸の主が近づいてくる。
秀麗な青年であった。
「騒ぎを起こす気はありませんでした。私は、ここに逃げてきた犯罪者・・・罪人を追ってきて、襲われたのです」
「その罪人とはこの者のことか?」
青年とは別のほうから声が、手足を縛られた人間が転がされた。
なのはが追いかけていた犯罪者だ。
体中を魔法弾で撃たれていた。
魔法技術のないこの世界で。
「豹馬か」
「はい。この者、先にとらえておきました」
なのはは犯罪者の首に手を当てる。
「大丈夫。まだ生きている。この人を連れて帰らせてください」
「だめだな」
青年は、強く、はっきりという。
「なぜです?」
「おぬしは、この里の場所を知った。生きて返すことはできぬ」
「誰にも言いません。絶対に」
「そうかもしれぬな。だがな、人の意志は容易にくだけるもの。伊達や島津に捕らわれて拷問を受け、なお言わずにおれるか?」
なのはは魔法弾を作り出す。
なのはの周囲に浮かぶ魔法弾は前ではなく後ろに飛び、館の雨戸を吹き飛ばした。
館の庭があらわになる。
そこには、なのはを追っていたもの達がことごとく倒れ、昏倒していた。
「決して捕まりません」
青年の目が笑ったような気がした。
「よかろう。そのものを連れて行くがいい。そして、二度とここには来るな」
「ありがとうございます」
なのはは犯罪者を連れて空に飛び上がった。

青年・・・甲賀弦之介が外に出たときにはすでになのははどこにもいなかった。
「弦之介様。あのものは一体?」
「さあな。案外、月から来た天女かも知れぬぞ」
「まさか」
「俺もそう思う。だがな、あの女、まるで夢や幻の住人のようであったではないか。夢幻に関われば、夢幻に取り込まれることになるぞ」
空には、真円の月が雲に隠れようとしていた。

おわり
39名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 00:12:26 ID:hg0ErZhu
やばいぜ(ゴクリ
ドンと来いとは言ったもののクロス元知らんから何ともいえんぜ;
40名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 00:20:15 ID:41oZ4NDl
よもや甲賀忍法帖とは、それになのはさん命拾いしましたね。あの魔眼の前では
ほとんど無力に近いですから。
41名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 00:38:21 ID:gSMdlO3K
これはかっちょええわ。忍者強すぎでしょ
42名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 00:39:18 ID:5X/jYiM7
クロスさせて面白そうなのはキノコとか?
ダメ人間ばっかりで、主人公も能力を砕かれた直後だけどw
43名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 00:54:12 ID:C5E4RSyX
>>38
GJ、面白かった。忍者がかなり強くなってるね。
伊賀も見てみたいかも。あっちの方が戦闘向きが多いし。
44名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 01:05:24 ID:gSMdlO3K
ニンジャネタが格好良すぎてキン肉マンのザ・ニンジャとクロスさせて見たくなった。
45名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 02:13:31 ID:xy58/NhW
魔眼使われたらなのはさんただの人になってしまうしww
46名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 08:54:32 ID:zSNKOUaw
一応、知覚できないほどの遠距離から砲撃すれば勝てるぜ
それか、視界自体を塞ぐか
47リリカルスクライド:2007/06/05(火) 09:11:32 ID:0amfeRpw
>>38
GJです!
ちなみに、何歳の時のなのはさんだったのかな?めんこい娘発言から
15歳付近?
48名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 09:12:43 ID:o5ixi5im
>>44
ザ・ニンジャの立場入れ替え技連発\(^o^)/オワタ
49魔砲少女と喧嘩ヤクザ 1:2007/06/05(火) 10:24:26 ID:gSMdlO3K
高町なのはは時空管理局という名の多次元組織で働きながら
実家の経営する喫茶店「翠屋」を手伝っていたりもした。
本来女性客等の多い店で、女学生などが多く利用している翠屋なのだが、
中にはその空気の読めない変わった客もいるものだ。
「いらっしゃいま……せ……。」
「…。」
ある日突然翠屋に入って来た客もその一人と言えた。
白いスーツに身を包み、傷跡だらけの顔で眼鏡をかけた大男。
これにはなのはも焦った。確かに変わった客が来るのは良くあるが、
以前全身ダイアモンドで出来た客に牛丼が無いからと言う理由で
殺されかけてしまった事があっただけに、なのはは男を刺激しないように
身長に注文を取りに言った。
「あ…あの…ご…ご注文を…。」
「…。」
そう言うと、男はメニューに書かれていたクリームソーダの欄を無言で指差した。
「クリームソーダ…ですね…分かりました…。」
注文を確認したなのはやいそいそと立ち去ろうとしたが、そこで呼び止められた。
「ちょっと待ちな。」
「はっはいぃぃ!」
なのはは青ざめた。そして全身ダイアモンド男に殺されかけた恐怖の記憶が蘇る。
もう私の命は終わった。幾多のロストロギア事件を解決し、時空管理局の悪魔と
時空犯罪者達から恐れられた自分もこんな形で最期を遂げるのか…そう確信するなのはだったが…
「まだ小さいのにしっかりしてるな…。がんばれよ…。」
「は………はい!」
男は褒める事はしても、他は何もしなかった。そしてクリームソーダを召し上がり、
会計を済ました後、翠屋から姿を消した。

「な…何だったの…あの人…。」
「あの客…まさか花山薫じゃないだろうな?」
夜になって閉店準備にかかっていた時になのはの父・士郎がふとそう口をこぼした。
「お父さん…その人誰なの?」
「日本最強の喧嘩ヤクザ。その道では知らない奴はいない凄い奴だ。天性の才能と体格、
運動神経を持ちながらあえて格闘技に触れず、喧嘩だけで己を磨いて来た喧嘩ヤクザ。
噂では東京ドーム地下でも試合をしたと言うし、厳重な警備網を突破して日本に逃げて来た
恐ろしい死刑囚とも戦っていると言う。メガロドン級の巨大ホホジロザメも素手で倒したと言う噂もあったな。」
「そ…そんなに恐ろしい人なの…?」
「安心しろ。その辺のチンピラと違ってああ言う大物は堅気の衆には手を出さない物だ。
実際店でも特に何もされなかっただろ?」
「う…うん…。」
50魔砲少女と喧嘩ヤクザ 2:2007/06/05(火) 10:25:52 ID:gSMdlO3K
それから数日経ったある日の夜、なのはは海鳴市上空で戦っていた。
「いきなり襲って来て…一体何なの!?」
「お嬢ちゃんに恨みは無いが…俺は金で雇われた殺し屋。お命頂戴!」
「キャァ!」
地球では一民間人に過ぎないが、高町なのはの名はミッドチルダにおいて既に有名になっている。
だからこそ幾多の時空犯罪組織から目を付けられ、このように殺し屋に狙われる様になっていたのである。
しかもこの殺し屋魔導師がまた強い。なのはも何とか街に被害が出ない様に海まで逃げようとしていたが、
それより先に殺し屋魔導師の攻撃を受けて海鳴市の公園に落とされてしまった。
「うっ!」
バリアジャケットのおかげで即死は免れたが、それでも地に強く叩き付けられた衝撃は凄まじく、
なのはは身動きが取れなくなっていた。そして殺し屋魔導師のデバイスが身動きの取れない
なのはの首元に当てられるのである。
「安心しろ。俺のプロの殺し屋だ。苦しまない様に一瞬で殺してやるよ…。」
「ああ…。」
もうここまでか…そう思った時だった。
「うがっ!」
そう苦痛の声を上げたのは殺し屋魔導師の方だった。良く見ると、何者かに手を握り潰さんばかりに
強く握り上げられていたのである。
「大の大人がこんな真夜中に女の子を襲って…関心しねぇな…。喧嘩なら俺が相手になるぜ。」
「あ…貴方は…。」
突然殺し屋導師の腕を握り上げてなのはを助けた男…それはあの噂の花山薫だった。
「何だお前は…ってうわ!」
何と言う事か、花山薫は殺し屋魔導師のデバイスを握り潰してしまった。
「貴様!」
慌てて殺し屋魔導師は指先から花山薫に魔砲弾を撃ち込んだ。全弾命中。しかし花山薫はまるで効いていない。
何と恐ろしい耐久力であろうか…。
「あ…この人…ああ…。」
なのはが唖然としていると、今度は花山薫がその巨大な拳を大きく振りかぶった。
実戦空手の父、大山倍達はかつてこう述べている。「破壊力=体重×スピード×握力」であると。
そして巨大なエンジンさえ一撃で破壊した花山薫の拳が殺し屋魔導師を一撃で吹っ飛ばした。
「………!!」
なのはは一体何が起こったのか理解出来なかった。そして花山薫は今度はなのはの方を向いたのである。
「子供はもう家に帰る時間だぜ…早く帰んな…。」
「は…はぃぃ!!」
花山薫はそうして帰って行ったが…あんなに恐ろしい顔の人なのに…どこか格好良いとなのはは思った。
                     おわり
51名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 10:27:15 ID:o5ixi5im
これはいい!
悪魔超人もわらたがこれはいい
5249-50:2007/06/05(火) 10:35:49 ID:gSMdlO3K
前スレでバキのガイア隊とクロスさせたいとか、>>44でザ・ニンジャと
クロスさせたいとかそんな事を書いておきながら結局出来たのは花山薫ネタです。
ちなみに花山薫はバキ外伝スカーフェイスの3巻でどう見てもメイド喫茶ですありがとうございました
ってな感じの店に入っている描写があるので、翠屋に入って来てもおかしくないと思いました。
(グラップラー刃牙はアニメにもなってますし。)
あと、なのはに良い所の無い内容で済みません。
これがガイア隊とのクロスなら容赦の無い軍事格闘技やゲリラ戦法に苦戦しながらも
なんでもありと言う戦場の正統派を学んでいくと言う展開になってたりするんですけど、
花山薫とのクロスの場合、こんな感じのネタしか思い浮かばないorz

>>20
ヴィータの活躍は見物でした。
しかしおじいさん方を食べてしまうと言うのは
敵もかわった趣味と言うかなんと言うか…

>>23>>25>>30
ジョジョはあんまり分かりませんけど
表現の仕方がかなり面白くて笑えてしまいました。
53名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 11:42:06 ID:jiq+9X/E
>>52
俺の尊敬する漢の一人、花山薫キター(゚∀゚)
そういや疵顔だと甘いもの食ってる印象が強いな。本編ではそもそも物食ってるシーンがないから分らなかったけど甘い物好きなのかね?
そういや疵顔の花山ってstsのなのはさんたちと同い年じゃね?
54リリカルスクライド携帯:2007/06/05(火) 12:38:07 ID:VxvIBLeA
>>52
GJ!
花山薫キタァー
自分の中で漢(男)な兄貴としてランクインしてる方だ!
ちなみにクーガー・カズマ・劉鳳・カミナがランクインしてます!
55リリカル龍騎@携帯:2007/06/05(火) 13:08:36 ID:ept8o1wp
>>23>>25>>30
割り込み大変失礼しました。改めてGJです

>>36-39
乙GJです
忍者すげえ・・・あのなのはさんをここまで追い詰めるとは・・・

>>52
乙GJです
何で花山薫のこと知ってるんですか士郎さん・・・
56名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 13:47:02 ID:xDbc9usD
>>55
士郎は御神不破流継承者、不破流つまり暗殺者の家系だから知っていてもおかしくはないです。
昔は、裏世界にいた人ですから。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 18:50:23 ID:xy58/NhW
>>55
知り合いにイギリス上院議員がいるし…
58ジョジョクロス:2007/06/05(火) 19:11:06 ID:35WoL6lY
ここで何が出たと思う?
1、鳥
2、飛行機
3、スーパーマン
正解は何だと思う?そりゃあ〜よぉ〜・・・

4番の魔法使いだったぜぇ〜!!

・・・・そんな石ぶつけんなっての!しゃあねぇ〜だろ?今度もまた珍妙な格好
をした女が来た、ただし短髪のナカジマとは違いオレンジの髪を両側で縛った女。
しかもものすげぇ〜美人だったぜぇ〜。
「スバル!大丈夫!」
俺等をスルーしてナカジマの方に駆け寄る、会話では「何があったの?」とか「怪我は無い?」
とか喋ってたぜ。言っとくが盗み聞きなんてやましい事じゃねぇ〜ぜ?無理矢理聞こえちまったんだ。
・・・・・んでお仲間さんの無事を確認はそれ位にしてこっちに話を向けてくんねぇ〜っすか。
「あら・・・貴方達誰?」
まるで俺等が後に来たみたいな言い方するんじゃねぇ!
「何その言い方、貴方達がスバルを助けたみたいじゃない?」
だから助けたんだよ!俺等がそいつをよぉ〜!
「ふ〜ん・・・・。」
するとこいつは宇宙人でも見るような目で俺を見た・・・てめぇ・・何が言いてぇんだ・・・。
「ごめんなさい、貴方達の格好が魔法使いとは見えなかったから・・・・。」
・・・・・・俺帰っていいか?揃いも揃って・・・コスプレっていうのは外見だけじゃあ無く
内面も妄想まみれになっちまうんだなぁ〜・・・ありがとよあんた等のおかげでいい勉強になったぜぇ〜
そして会うのもこれっきりだ。
「待ちなさいよ。」
そん時オレンジの髪を縛った女が俺に向かって銃を向けた。
59名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 19:25:12 ID:t0F/hAUt
>忍法帳
えー……金眼向けられて抵抗できちゃってるのは何かヤだなぁ。

このSSに限った話じゃないし、スレがスレだけに仕方のない話かも知れないけど
ここんとこリリカルサイドを持ち上げすぎな気もする。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 19:44:04 ID:XVbPSOaC
ここで兄貴が読めると聞いてやってきました!
61名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 20:03:06 ID:xy58/NhW
とりあえず、ジョジョ氏はsageてくれ
62名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 21:32:35 ID:QDpMHu7W
>>ジョジョ氏
書きながら投稿してる?
だとしたらいったん全部書いてから投稿するのをお勧めするぜ
63ジョジョクロス:2007/06/05(火) 22:03:33 ID:35WoL6lY
すいませんよくわからないのでここまでです・・・・。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 22:36:24 ID:QDpMHu7W
沈黙の魔法少女リリカルなのは

魔術師の戦いに巻き込まれる人々
しかし、舞台となる海鳴市のレストランのコック長はあの男だった…!!
偶然日本に立ち寄った香港の刑事とやたら陽気な黒人はあの男達だった…!!
逃亡者の医者はあの男だった…!!
黒髪天パのスペイン人はあの男だった…!!
アメリカに帰る州知事はあの男だった…!!
いつもテロリストに巻き込まれるニューヨークの刑事はあの男だった…!!


魔術師の生き残りをかけた戦いが今始まる!!!
65ヴィータがオフ会に行った:2007/06/05(火) 22:56:15 ID:gSMdlO3K
「はやて〜、今日ちょっと出かけてくる。」
「何処に行くんや〜?」
「オフ会〜。じゃ、行ってくる。」
「オフ会?」
とまあそんな感じでいつの間にかネットをやっていたヴィータはこの日、
オフ会に行く事になったのである。そしてとある喫茶店にてそのオフ会が
行われていたのだが、そこに集まったのは少し不思議な連中だった。
「あの…ヴィータです…。特技は…ゲートボールです…。」
初めてのオフ会にヴィータも少し緊張していた。ネット上では良く会っている相手も
この様に現実では初めて会う人ばかりなのだから。しかし…
「桜田ジュン…。趣味はネット通販…。」
「ジュン、もっと丁寧に挨拶しなさい。」
この男、ボサボサの髪に眼鏡と言う分かりやすいオタクタイプの少年だったが、
隣にいる紅い人形は一体何者だ? 何か喋ってるし。これにはヴィータも少々焦る。
しかしそれ以上に問題なのはもう一人の存在だった。
「でじこにょ! デ・ジ・キャラット星の王女様にょ!」
「あんまり声小さくするにゅ。他のお客さんに迷惑にゅ。」
こっちは白い猫の帽子を被ったメイド服の女の子。しかも何か言ってる言葉がかなり変。
おまけに隣にいる同じく虎猫の帽子を被った5歳くらいの小さい子は何なんだ?

紅い人形に尻に敷かれてるネット通販が趣味のオタク少年。
猫耳帽子を被り、メイド服を着た自称異星の王女様。
ヴィータの周囲にも変な連中は沢山いるが、それが普通に見えるくらい変な連中だと
ヴィータは思っていたのだが、同時にもう一つ、不思議と他人の様な気がしないと言う感情もあった。
何故だ? 容姿も性格も全然違うと言うのに、この二人が全く他人の様に思えない。
何故そう感じてしまうのか? ヴィータは暫し悩んでいたが、そこである事に気付いた。

「そうだ! 声が似てるんだ!」

続かない
66リリカルスクライド:2007/06/05(火) 23:01:36 ID:0amfeRpw
書き手が増えて嬉しいなぁ

それでは、0時に
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険 
第三話「闇に染まりし優しい人」
の続きを投下します。
必殺技のオンパレード&前々のスレでアンケートしたのが登場!
67名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 23:03:09 ID:Mr5cJd3h
やはり須藤…加賀を殺してたんですね。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 23:07:14 ID:XVbPSOaC
>>64
バロスwwwwww
魔術師達が可哀想になって……ちっとはお灸をすえられるのも良い経験なるだろうw

>>65
続けてくれw

>>66
クーガー!
クーガー!!
クーガー!!!
クーガーの兄貴の大活躍マダー?
69リリカルスクライド:2007/06/06(水) 00:02:57 ID:5r540AVS
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険 

第三話「闇に染まりし優しい人」

 カズマ達が目を覚まし動き出し、橘とスターズ3・4が戦闘を行っている同時期、オーヴァンと機動六課のエースたちの戦いは続いていた。
「プラズマランサー」
 フェイトの周囲に6つの環状陣が出現し、それを発射台として槍のような魔法弾が生成される。
 その魔法弾を、広域犯罪者オーヴァン・コルベニク氏のレアスキルで出現した八相の碑文コルベニクへと向ける。
「シュート!」
 槍のごとく発射された6つの魔法弾は、次々とコルベニクへと向かっていく。
 その攻撃をコルベニクは、AIDAの腕で払いのけた。
 AIDAの腕自体が強力なAMF(アンチマギリンクフィールド)と同じ効果を及ぼしており、通常の魔法攻撃では傷さへ付けられない。
 弾かれたプラズマランサーだったが、瞬時に停止し魔力を留めたままコルベニクの周囲に止まる。
「ターン」
 フェイトの命令に反応したプラズマランサーは、環境陣を瞬時に形成しコルベニクへと再び発射されていく。
 コルベニクは、何度もAIDAの腕で魔法弾を弾くも、すぐさま襲い掛かってくることに業を煮やしたか左肩の侵食部分から魔針を抜き取るとフェイトへ向けて投射する。
「くっ!ファイヤ!!」
 魔針を迎撃させるため瞬時にプラズマランサーの魔力を加速に使い、こちらに向かってくる攻撃を撃墜させる。
 魔力同士の衝突で発生した爆煙から飛び出したフェイトだったが、目前に現れたコルベニクの不意打ちにより隆起した岩に叩きつけられた。
 痛みに顔をしかめるフェイトに追い討ちを掛けるべくコルベニクは、左手が変化した剣でフェイトを切り伏せよう左腕を振り上げる。
「これ以上の狼藉、許す訳には如何!」
 瞬時に接近したシグナムは、レヴァンティンに魔力と炎を纏わせ渾身の一撃をコルベニクの左腕へ叩きつける。
「紫電一閃!…我に断てぬモノ無し」
 魔力を限界まで凝縮した一撃は、コルベニクの左腕を大きく削り取る。
『ぐぉぉぉ!?』
 ダメージが大きかったのか、今までに無い叫び声を上げるコルベニク。
 その隙に上空へと逃げ延びたフェイトは、このチャンスをモノにする為、己の持つ最大級の技を繰り出す。
「ここで決める!バルディッシュ、ザンバーフォーム」
『Zamber form.Set up』
 バルディッシュ・アサルトは、カートリッジを2発ロードし形態をアサルトフォームからザンバーフォームへと移行する。
 ザンバーフォームは、バルディッシュのリミッターを解除し半実体化した魔力刃を持つフェイトの身長を上回る大剣の形をしている。
 フェイトは、ザンバーフォームの柄部分を右肩に乗せ一気に加速、カートリッジを更に2発消費しコルベニクへ向け大剣を振り下ろす。
「疾風・迅雷!」
『Sprite Zamber(スプライトザンバー)』
 高出力の魔力刃とフェイト自身の雷特性による電撃が組み合わさった斬撃が、コルベニクの左肩に寄生しているAIDAの腕の接合部分を捉える。
 AMFにより魔力刃が徐々に削られていくが、それを上回る出力を出すフェイトの斬撃がAIDAとコルベニクを分離させる。
 
『ギャアアアアッァァッァッァァア!?』

 人間のものとは思えない奇声がAIDAの腕よりロストグラウンド全体へ鳴り響く。
 コルベニクと分離されながらも空中で蠢くAIDAトライエッジを叩き潰そうと巨大ハンマーを振りかざすヴィータ。
「轟天爆砕!」
『Gigantschlag』
 グラーフアイゼンの形態の中で最強のフォルムであるギガントフォルムから繰り出される半径7m以上のハンマーの一撃
“ギガントシュラーク”がAIDAの腕を地面へと叩きつけ、そのまま押しつぶす。
「化け物めぇぇぇ!潰れてろぉぉぉ!!」
70リリカルスクライド:2007/06/06(水) 00:04:38 ID:5r540AVS
 大地が沈むほどにAIDAトライエッジを潰しにかかるヴィータの後方数メートル上空で、管理局内ではエースオブエースと呼ばれる魔導師がレイジングハート・エクセリオンモードを構えていた。
「オーヴァンさん!あなたに取り付いた悪意を消しさります!」
 ミッド式のピンク色の魔法陣が足元に展開、レイジングハート・エクセリオンからカートリッジ4発ロードを行い、フルパワーの砲撃を開始する高町なのは。
「エクセリオンバスターバレル展開!長距離砲撃モード!」
『All right.Barrel shot』
 エクセリオンモードのレイジングハートから4枚の魔力の翼が出現し、槍と化した先端部分に集められる高出力の魔力。
 ヴィータは、なのはの構えを見て即座にグラーフアイゼン・ギガントフォルムを通常状態へ戻し後退する。
 地面に押し潰されたAIDAトライエッジは、蠢きながらコルベニクを呼び込もうと形の崩れた手を伸ばす。
 AIDAが若干残った左腕を右手で掴み封じるコルベニクことオーヴァンは、醜態を晒すAIDAトライエッジを見る目は凍てついていた。
 コルベニクが来ないなら自ら動くことにしたAIDAトライエッジは、這いずりながら移動しようとするがレイジングハートから放たれた不可視のバインドによって動けなくなる。
「エクセリオンバスターフォースバースト!」
 レイジングハート・エクセリオンに取り巻く3つの環状魔法陣と4枚の魔力の翼から放出される余剰魔力。
 その先端には、大人一人分以上の大きさの魔力弾と、それに取り巻く環状魔法陣が出現し、AIDAトライエッジへ向け砲撃を開始する。
「ブレイクーシュート!!」
 先端に集まっていた巨大な魔力弾が4つに別れAIDAトライエッジへ向けて放たれる。
 その一発ずつは最大出力のディバインバスターと同等の威力を持つ砲撃魔法が、標的を捕らえる。
 砲撃が着弾した直後、ピンク色の魔力が半径10m以上の空間を包み込み消滅させていく。
 以前、闇の書へ放ったエクセリオンバスターは魔力ダメージのみだったが、今回は完全なる物理破壊設定で放ったことで対象を完全に破壊する。
 ピンク色の魔力の渦で未だに蠢くAIDAトライエッジへ、留めのフルパワーエクセリオンバスターを叩き込み、敵を消し飛ばす。
 その威力は、半径20m以上のクレーターをロストグラウンドに残すほどのモノだった。

 悪夢のような光景を眺める高町なのは以外の機動六課のエースたち。
「初めて見るけど、飛んでもねぇ技だな…体に相当負担が掛かるぞ」
「なのはには、あんまり無茶ばかりしないで欲しいけど、砲撃魔法については右に出るものが居ないから…」
 無茶を通すなのはに冷や冷やするヴィータとフェイト。
「教導官たちが、この技を間近で見たら高町なのはに新しい称号が作られるな」
「ん?どんな称号を思いついたんだ。シグナム」
 ヴィータの問いに笑みを浮かべながら言うシグナム。
「管理局の白い冥王」
「えっ?」
「いや、聞き逃してくれ。命が惜しい」

 AIDAトライエッジが消し飛んだのを見取ったオーヴァンは、力の使いすぎでコルベニクへの変身が解け地面に膝を着く。
 右手で左腕に残ったAIDAを押さえ込み、瞬時に封印を施す。
 そんなオーヴァンを囲む機動六課の4人。
「オーヴァンさん。貴方を広域時空犯罪者として逮捕します。事情は艦内でお聞きしますね」
 なのはの事務的ながら、優しさが篭った言葉をオーヴァンへかける。
「なのは!こいつは、はやてを傷つけた大馬鹿野郎なんだぞ。さっさとバインドで固めて連れて行くぞ」
「私もヴィータに賛成だ。優しくしていても、付け上がるのが落ちだ」
「ヴィータもシグナムも、怒ってるのは分るけど、ここは仕官らしくやろう」
 怒るヴォルケンリッター達を諌めようとするフェイト。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:05:25 ID:nUBuoCTi
ときめいて支援
72リリカルスクライド:2007/06/06(水) 00:08:18 ID:5r540AVS
 そんな彼女らを見て笑い出すオーヴァン。

「な、何が可笑しいんだよ!?この野郎」
 膝を着いたままのオーヴァンの襟首を掴み面を引き寄せて、怒鳴るヴィータ。
「いや、爪が甘いなと思ってね。AIDAを甘く見すぎている…普通のAIDAならまだしも、トライエッジの生命力は俺自身が知っている…」
 オーヴァンのセリフに嫌な予感を感じた機動六課のメンバーは、周囲を見回すが何も感じない。
「(魔力反応も、レイジングハートのセンサーにも反応が無い…時間稼ぎ?でも、そんな感じはしなかったし)」
「(こっちも反応が無いよ、なのは。センサーに反応せずに動けると考えていた方が良いかもしれない)」
 なのはとフェイトは思念会話で状況の報告をし合う中、近場の岩が突如崩壊する。
 皆その音の方向を見た瞬間、フェイトの後方から黒い帯状のAIDAが出現し多数の手が彼女を襲う。
『Defensor』
 バルディッシュが瞬時にディフェンサーを展開しAIDAの進行を止めようと試みるが、ディフェンサーと瞬時に同化し通り抜けフェイトへ取り付いてしまう。
「う、うっ…私の…体に…あっあぁっぁぁぁぁあ」
 フェイトの絶叫と共に、彼女の体から噴出す黒い泡状のAIDA。
 その痛みにバルディッシュ・アサルトを手から滑り落ちるも、そのことに気を配れないほどの痛みが全身を駆け巡る。
 両手で両肩を掴み、痛みを押さえ込もうとするフェイトだったが、徐々に全身が黒い泡で包まれていく。
「フェ、フェイトちゃん。今助けるから!」
 なのはは、魔力ダメージ設定のディバインバスターをフェイトへ向け撃ち込む。
 以前、闇の書の防衛プログラムから管制プログラムであるリィンフォースIとはやてを切り離すことに成功した事を再び行おうとしているのだ。
 しかし、ディバインバスターの砲撃は黒く変色したフェイトの右手から発動されたディフェンサープラスに逸らされ後方で拡散してしまった。
 フェイトの突然の変化に気負いするヴィータとシグナムだったが、頭を切り替え彼女の動きを止めようと動くが瞬時に後方へ廻られる。
「…プラズマスマッシャー」
 フェイトの左手より無詠唱で発動させた電光を伴う純粋魔力砲撃魔法が、ヴィータとシグナムへ直撃する。
 電撃を伴った砲撃魔法を受けた二人は、痺れながらも防御魔法を展開し次の攻撃に備える。
「どうなってるんだよ。何であいつが突然攻撃してくるんだよ!」
 フェイトの突然の行動に頭を抱えるヴィータだったが、シグナムは冷静に状況を理解する。
「大方、AIDAと言う化け物がテスタロッサへ取り付いたと考えた方が懸命だな…信じたくは無いが」
 互いに気が合う仲だったフェイトが、あんな化け物に心を奪われてしまうとは考えたくなかったシグナムだが、現実は目の前の彼女の姿を見れば分る。

 AIDAトライエッジに感染してしまったフェイトの姿は、以前の姿から大きく変わってしまっている。 
 綺麗な瞳が光を失ったかのように黒ずみ、網膜も黒く変色している。
 顔から下の生身の部分は、黒いタイツでも着ているように黒く、赤い血管のような模様が奔っている。
 バリアジャケットも、半分以上が黒く変色し赤い脈が唸っている。
 更に一番の変化は、両手の指から黒い爪が鋭く伸び、綺麗な頬には赤い線が3つ刻まれ、腰付近には長い尻尾と思われる黒いモノがぶら下がっており、
頭には猫科の耳に似たものが生えている。
 体全体に電気を帯電させ、なのは達を威嚇するように鋭い目で見つめている。

 フェイトの変貌に声が出ないなのは。

“フェイトちゃん…助けられなかった…強くなったはずなのに、助けられなかった”
73リリカルスクライド:2007/06/06(水) 00:14:41 ID:5r540AVS
 親友であるフェイトを助けられず、変わり果てた姿にしてしまい呆然とするなのはの背中に銃剣を突きつける封印された左腕を持つ男。
「案ずる事は無い。俺の計画が成功すれば全ての悪夢が終わる…君にとって、俺の行動を黙認することが変わり果てた彼女を救う早道になる」
「貴方のやっていることは、人を不幸にします。妹さんだって―」
「君に何が分る!!」
 なのはの言葉に怒声を荒げるオーヴァンは、魔力ダメージのショットを背中に撃ち込み倒れ伏せさせる。
 オーヴァンのその行動に怒りが有頂天と化したヴィータは、グラーフアイゼンをオーヴァンへ振り下ろそうとするが瞬時に目の前に現れたフェイトの不意打ちに吹き飛ばされる。
 オーヴァンの後方へ回り込んだシグナムはレヴァンティンを振るうも、ヴィータと同じくフェイト不意打ちに会い攻撃を防がれ、黒い尻尾が横一線にシグナムのボディを捉え吹き飛ばす。
「妹を救う方法は、この計画以外無いんだ!時間も無い…これ以上邪魔をするなら君もAIDAの僕になってもらう」
 オーヴァンに呼ばれたかのように、なのはの目前で立つ変わり果てたフェイトが尻尾を使い倒れている彼女の首に巻きつかせ体を持ち上げる。
 首が絞められ息が出来ないなのはは、首に巻きついた黒い尻尾を引き剥がそうとするが凄まじい力で更に締め上げられ意識が遠くなる。
「フェ…フェイ…ト…ちゃ…ん…」
 なのはは、意識が遠く成りながらも懸命にフェイトを救い出そうとするがAIDAが取り付いてしまった彼女の心には届かなかった。
 フェイトは、右手から黒い卵のような水晶を出現させ捕らえた女性へ、それを埋め込もうとした瞬間、高速で接近してくる何者かに水晶を蹴り飛ばされる。
 更に、なのはを捕らえていた尻尾もいつの間にか切断されている。
 虚ろな瞳で新たに現れた人物を見つめる。

「女性同士の喧嘩ってのは、怖いものがあるなぁ〜。これも文化の一つとでも言うのか…否。女性同士の喧嘩とは好きな男性を取り合ったり、ちょっとした勘違いで生じるストレスによって―」
 気を失っているなのはをお姫様抱っこしたまま、淡々と己の思う文化について語り続ける男がいた。
 ロストグラウンドで最速のアルターを持つ男ストレート・クーガー。
 そして、その横で前足に傷を負った青い毛並みの狼がいた。

「いつまで続くのだ…この語りは」
74名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:14:43 ID:nUBuoCTi
支援
75リリカルスクライド:2007/06/06(水) 00:16:31 ID:5r540AVS
投下完了〜
最後グダグダになってますが、あとで修正するかも
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:17:21 ID:bbqubg9j
俺が遅い?!!!俺がスロウリィ?!!
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:19:14 ID:nUBuoCTi
GJ!
兄貴ktkr
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:23:57 ID:loWAXwev
遂に兄貴がキタ━(゚∀゚)━!!
79名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:24:48 ID:2qzAI8/6
ところで一つ素朴な疑問があるんだが

投下の合間に支援があるとなにか変わるの?
連投規制されにくくなるとか?
80リリカルスクライド:2007/06/06(水) 00:29:09 ID:5r540AVS
>>73
すまん…修正
ストレート・クーガー×
ストレイト・クーガー○
で修正お願いしますOrz

>>79
あんまり規制されないけどなぁ〜60秒程待てとかはあるけど
81リリカル忍法帖の人:2007/06/06(水) 07:21:40 ID:D9QbhrNF
>43
伊賀の方も考えてみたのですが、戦闘を手打ちで終わらせる流れがどうもつかめませんでした。
甲賀の場合は弦之介が権威も実力もあるので止めると言えば、止めるのですが伊賀の場合は朧が止めると行っても「これが伊賀の、ひいては朧様のためなのです」とか言い出して大暴れしそうだな、と
そこの流れが見つかれば伊賀側の話も書いてみようと思っています。
その時は、フェイトvs伊賀になるかも。

>47
16,7歳くらいを想定してました。
なのはさんは、甲賀忍法帖の時代背景からすれば考えられないほどサラサラの髪でツルツルお肌なので2,3歳ことによると5歳くらいは年下に見られそうですから。
82リリカル龍騎@携帯:2007/06/06(水) 07:55:20 ID:Hbi8kfTJ
皆さんGJです
>>64
海鳴市に凄まじいメンツが揃ってらっしゃる・・・
どんなえらい事態になるのやら・・・

>>65
中の人ネタでのクロスとは珍しい・・・
このあとどんな面白いことになるのか気になりますが・・・続かないんですか?

>>リリカルスクライド氏
ついに兄貴キタァ!かなり美味しい登場ですねぇ
・・・今回のシグナムのセリフでスパロボ思い浮かべた俺はいったいなんなんだろうorz
83名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 10:37:18 ID:N5typz/Q
セガール&なのはVS魔導師テロリスト

どう考えても敵が悲惨な目にあいそうですね。
84名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 16:54:59 ID:sXp/Ln92
>>64
上から
沈黙シリーズのケイシー・ライバック
ラッシュアワーシリーズのリー刑事&ジャームス・カーター
逃亡者のリチャード・キンブル
クリフハンガーシリーズのゲイブ・ウォーカー
ターミネーターシリーズのアーノルド・シュワルツェネッガー
ダイ・ハードシリーズのジョン・マクレーン

この面子だとなのはさんクラスの魔術師50人が束になっても勝てる気がしねぇ
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 17:03:35 ID:D9QbhrNF
このメンバー全員がロスト・ロギアなんじゃなかろうか
86魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/06(水) 17:13:29 ID:S/hfwhWV
>>73
GJ!
スクライド飛び飛びにしか見てなかったけど今度見直してみようかな…。
>>83
「魔法の事も知らないただのどこにでも居そうな男に何が出来る!」
  五分後↓
「qあwせdrftgyふじこlpぎーやああああああそこはらめええええ!」
「キッチンで負けた事は無いんだ。」
みたいな感じですかね?
87名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 18:50:38 ID:XHwhMR8Q
花山はどんな魔法攻撃も効かないイメージがある。ディバインバスター食らっても
「まだやるかい」とか聞かれそうで怖い。
88名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 20:15:39 ID:VgPo1Uop
しかし最近、疵顔で、機関銃の一斉掃射くらって重体になっちまったからな…
まあトカレフくらいならガチで疵ひとつ負わないけどw
89名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 20:36:05 ID:XHwhMR8Q
>>88
確かにそうなんだが、バキのキャラって他の世界にいても超人補正が
発動して効かないイメージが拭えなくて・・・
花山専用のバリアジャケット想像したんだけど、スーツか褌のどちらかしか浮かばなかった。
あっても要らないって言って、何故かゴットハンド状態とか。
90名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 21:02:20 ID:vcd6PNzQ
BJ通常時:スーツ
ソニックフォーム:褌
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 21:07:50 ID:4fOVeOx4
ソニックフォームになると相手が「ビューティフル・・・」とか言うんだな?
あとソニックフォームの方が防御力上がってそうな件について
92名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 21:19:50 ID:XHwhMR8Q
>>90
その発想は無かった。スーツがビリビリに破けて高速で迫ってくる褌・・・怖いな。
>>91
シグナムがすごく驚きそう。パンチか握撃でなのはさんのバリアも一撃で破壊しそうだし
スバルと拳をぶつけ合って吹き飛ばしそうだし。
93名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 22:45:06 ID:j/zYCLPR
花山さんでそのレベルだとすると……
独歩は散眼&廻し受けでアクセルシューター迎撃して、
達人はラケーテンしてくるヴィータを投げ飛ばしかねんな
94名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 22:57:13 ID:XHwhMR8Q
>>93
なのはさん達とヘリに乗ってる花山、独歩、達人を想像してしまった。スバルにお三方が戦い方を教えてそう・・・
オーガは確実に陸士SSSランクぐらいかな。なのはさんやフェイトなどに
俺の子を産め!!って言いそうですよね。
95名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 00:30:09 ID:fo9lk3fg
>>88

アレは狙撃銃。通常の弾丸より強力です。
96名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 00:34:36 ID:hwpXCpCn
初速も口径も違うからな〜
97名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 00:46:25 ID:LDojvXy/
2005年、首都東京。

東京で多発する自動車盗難事件。
それが、全ての始まりだった。

 「これは…捕縛結界…なんて…強固な!!」
 「バインド系は、僕の得意分野なんです」

闇夜に暗躍する”古代遺産(ロストロギア)”

 「あ、あのっだ、大丈夫…でしたか?」
 「…巫女さん、魔女、悪をぶっ飛ばす少年探偵…続いて今度は魔法少女…と。笑えんなぁ…」

現れた”世界外存在”

 「時空管理局…ああ、あの第6世界群の一角にある弱小世界移動組織のことか」
 「…弱小で悪かったね、オゼット女史。悪いが、”他の連中”の動きを知りたい。協力してもらえるだろうか」
 「典雅でないことだ。…まぁ、セプの連中に好き勝手させるのも気分が悪い。協力してやるよ」

始まる、世界移動組織の激突。

 「…ある人がいっていました。『生まれ方が違うだけで、貴女も普通の人となんら変わらない、命なんだ』って…」
 「…私も、『普通の人間』として、歩む事が出来るのでしょうか…」

交錯する、想いと、人。  そして――――

 「お前の選択は二つに一つ! A.ぶっとばされてお縄になるか!」
 「B.お縄になってぶっとばされるか、なのっ!」

式神の城 x 魔法少女リリカルなのは
20007年 公開未定


ネタですよ?
98名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 01:52:02 ID:h8Zdh17g
何人がネタと言って連載を始めたことやら……躊躇うことはありませんよ?
99名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 02:10:53 ID:nG7FB7ua
バキのキャラは出すと漢度が上がるんだが、如何せん強すぎる。
正直、扱いに困るな。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 02:25:10 ID:/eBpXVIK
なのはさんがACSで突撃→オリバボールで防御される→オリパックマンに喰われる、という妄想が浮かんだ俺は末期
101名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 04:17:01 ID:DVJg6tc4
クーガーの兄貴キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
102名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 09:22:49 ID:lGzVhmiG
全く舞台が違うのに強すぎるって言われるばき民は一体wwww
103名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 12:16:13 ID:2nSjDtLY
>>102
勝手なイメージだけどオーガがいきなり実は不死身でしたと言われても納得できる俺がいる。
昨日の夢でロシア人死刑囚が翠屋に来て、オリバに捕まるのを見てしまった。
104名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 13:00:36 ID:cHpQBb9U
ageんなよ
105名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 14:41:53 ID:zyVBFjSU
オーガが教官になると自分一人で敵を殲滅していく光景しか浮かばないな。
スバルを育成するオーガ教官。
106名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 15:52:52 ID:NRPS770M
>>102
オーガ、アンチェイン、花山は何があっても○○だからで済ませられるキャラたちだからなぁ・・・
オーガに至っては生身で大気圏突入するような爺さんと並び称される御仁だし
もしくはキャラクターが濃すぎてリリなのキャラが霞むと言うことか
107名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 16:36:37 ID:vXqegLqY
>>100
なのはさんがストレスと圧力で死んじゃうよ・・・
108名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 18:07:42 ID:+pAbFYiS
オーガなら魔法見た瞬間に学習して使いそうな気がする
109名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 18:45:46 ID:ebhjBasw
アンチェインなら、スターライトブレイカー使っても
「粗塩で肌を鍛えている」で耐えられそう。

もう設定云々関係なく、一部のバキは“勢い”だけで片付けられちゃうんで困るw
110名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 19:22:48 ID:vXqegLqY
スバルに無呼吸連打や音速拳、紐きり、ストマックなどを覚えてほしい。
もちろん花山パンチも。
111名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 19:27:37 ID:vXqegLqY
>>105
連投失礼
ガジェットドローン相手に琉球王家の 秘伝・御殿手(うどんで)を使うとか?
112名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 19:28:03 ID:NRPS770M
花山パンチはまず本気で拳を握ったらブラックホールが出来るくらいになってもらわないと
113名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 19:28:39 ID:cHpQBb9U
>>111
いや、だからsageろ
114名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 19:33:36 ID:lGzVhmiG
\(^o^)/
115名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 19:49:38 ID:XQ5XFYHX
>>107
そこは二回目には学習して、鼻の穴に直接ディバイン(r
116名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 20:39:33 ID:voRVMX/y
>>94
某オーガ氏が子を産め宣言するのは
9歳の少女へですか?19歳の乙女へですか?
117名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 20:44:18 ID:h8Zdh17g
実力よりも性情が問題。
残虐ショーに見入ったり戦いの聖水を飲んじゃったりする女性でなくては。
オーガにとってはいくらドンパチやっててもションベン臭いガキにしか見えないかも。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 20:57:50 ID:vXqegLqY
>>116
個人的には9歳に言って二人の息子に「ロリコンだ・・・」とか言われてほしい。
それを無視して迫るオーガを地下闘技場出場者With管理局メンバーが己の技を駆使して守る。
最後はアースラの封印された主砲で・・・
10年後ティアの頭を冷やした所でいきなり次元を超えて登場して俺の言ったこと覚えてるか?と
ほぼ全裸で迫るみたいな。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 21:24:06 ID:lGzVhmiG
ありそうな馬鹿っぽさにわろたw
120名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 21:24:36 ID:qVDqPfQk
銀魂とのクロス

洞爺湖でバルディッシュやグラーフアイゼンと互角を張る銀さん
121名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 21:25:01 ID:ebhjBasw
>>118
ダメだ……

展開に違和感が無さ過ぎるッッ!!
122名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 21:51:37 ID:vXqegLqY
>>120
それで途中で折れてすごく慌てそう。たぶん19歳なのはのバリアジャケット見て
「ちょっとあんた、いい年してなんて格好だよ。管理局って何?コスプレ集団なの?
 大体さぁ魔法少女って言ってるけどやってることって攻撃だけじゃねえか。」とか言いそう。
123名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 22:07:34 ID:+pAbFYiS
銀さんはたしか洞爺湖でZURAぶった切った事が
124名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 22:30:52 ID:Q72dG66z
そろそろ遊戯王とクロスが来るころだな
125名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 22:55:28 ID:nG7FB7ua
>>118
もうそれは書くしかない!!
126魔法少女リリカルスクリーム十話:2007/06/07(木) 23:18:50 ID:j95cYCjU
そのコンボイは確かに「コンボイ」だったがサイバトロンの象徴としての「総司令官コンボイ」では
無かったのだ。そのコンボイのボディカラーは黒と銀に塗り分けられていた。
彼の名はブラックコンボイ。かつてデストロン精鋭部隊「デストロンガー」の一員
だったのだが彼が所属していたデストロンガーはサイバトロンの若き戦士ファイヤーコンボイ率いる
サイバトロンパトロール艦隊によって壊滅され、彼はサイバトロンに感化されて
腑抜けた仲間を見捨て、子飼いの部下であるネオコンバットロンを連れて軍団を離脱し
スーパースタースクリームの誘いに乗ってこの軍団に参加したのだ。
「スーパースタースクリーム様。この世界の文明レベルは六です。私がネオコンバットロンと
出撃すればすぐにでもこの日本とかいうエリアを制圧出来るでしょう。」
「いえその役目は私にお任せください!こんなサイバトロンの出来損ない
などよりも確実な戦果を挙げてみせます!」
「これはご挨拶。スタースクリーム殿。私は少なくともあなたのように
反乱を企てたりした事はありませんが?」
ブラックコンボイの進言を挫いて自分を売り込もうとしたスタースクリームに
ブラックコンボイが冷静に反論した。しかし彼のこの発言は半分は嘘である。
確かに記録の上では彼は反乱を起こしていなかった。だが行動を起こす前にデストロンガーの
指導者であるデビルギガトロンが討たれてしまったと言うだけで反乱自体は
起こす気まんまんだったのだ。
「この世界の事は愚か、我々の邪魔をしたあの人間どもの事もまだ全く解らんのだぞ。
今行動を起こして何になるというのだ。別名あるまで待機だ。」
「いえしかし…」
「イエッサースーパースタースクリーム様!!」
モゴモゴと言い返そうとしたスタースクリームの発言を遮るようにブラックコンボイが
叫ぶと踵を返してブリッジから出て行きスタースクリームも渋々とそれにならった。
「コンピューター。この地下空洞を要塞化するための資材の調達には誰を出したのだ?」
「ビルドロンとオートローラーズを出撃させたっちゃ〜♪。
あの人達ななら地球のメカに紛れ込めるっちゃよ♪。」
ナビ子ちゃんことネメシスマークUのコンピューターを司る
人工知能がプログラミングされた当時から変わらない陽気な口調で答えた。
「いや〜いつもにまして艶かしくも美しい声!」
「それはそれとして、だ…。なあスーパースタースクリームの旦那よ。
あの腑抜けた旦那のご先祖様はともかくとしてあのイボンコ野郎はどうも気に食わないんだがな。
声や物腰はあのギャラクシーコンボイそっくりだしさァ…。」
ナビ子の声にエロオヤジそのものの反応を見せたフライを無視してノイズメイズが
スーパースタースクリームに向き直ると怪訝そうに言った。
「まあそういうな。有能な事には違いないのだ。とはいえ…奴はサイバトロンの
データーから作られたというのも事実…何よりも奴からは俺と同じ臭いがする。
“トリーズナー(反逆者)”の匂いがな…。当分は適当な仕事をあてがっておくとするか。」
ブラックコンボイから自分と同じ何か(彼は匂いと表現しているが)を感じ取った
スーパースタースクリームはそう呟いた。しかしブリッジと通路を隔てる
ドアのすぐ外側では…
「…ふん。俗物共め…。」
中の様子に聞き耳をたてていたブラックコンボイは吐き捨てるように言うと
立ち去っていった。その頃アースラでは…。
「これがその機械兵器の映像です。いや…単に機械兵器って言っていいのかどうか…。」
ブリッジのモニターには彼らが先ほど戦ったトランスフォーマー達が映し出されていた。
「確かに単なる機械ではなかったな。あのスタースクリームという奴からもはっきりとした感情を感じた。」
シグナムが言った。
「管理局本部からの破壊許可は既に出ている。僕達の任務は見つけ次第彼らを
捕獲するかあるいは破壊してしまうことだ。」
「でももう私達の次元世界に入り込まれちゃってるんですよね…。」
なのはがいくぶん心配そうに言った。
127魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/07(木) 23:21:37 ID:j95cYCjU
今日はこれだけ。
一話ずつ小刻みに投稿するのはやっぱり読みにくいですかね?
ノイズメイズがブラックコンボイはギャラクシーコンボイに声や態度が似てる
って言ってるのは中の人ネタです。
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 23:27:05 ID:vXqegLqY
誰かに書いてほしいです。自分の文才の無さに死にたくなりました。
魔法少女と喧嘩ヤクザの方が書いてくれたら面白いシリアスギャグになりそう・・・。
アルカンシェルを喰らったので黒のブーメランパンツ一丁で登場(老けてない)、なのはを見て
「しばらく目を放した隙に成長したな。ますます喰いごたえがある!!」とか言ってほしい。
演習を見ていたフェイトが急いで、はやてとクロノに報告し地球から地下戦士達がまたもや集められる。
しかし、集まったのはたった10人程度だった・・・この十年で当時より力の落ちた者たちは参戦できなかった。
いや、できないのではない!!しなかったのだ!!皆十年前の恐怖に耐えられなかったのだ!!
どんな攻撃も意味はなさず奴の攻撃は一撃でこちらを必殺してくる・・・その恐怖に誰が耐えられるだろうか。
だが、ここに集まったのはただの人ではない。最終決戦で瀕死の怪我を負いながら戦意を失わなかった猛者達なのだ!!みたいな。
129名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 23:39:33 ID:+MA0abAT
前スレでなのはがジャングルに行くというネタがあったので書いてみた。
このタイミングで投下してもいい物だろうか。
130名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 23:46:06 ID:cHpQBb9U
カモーン!
131名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 23:58:07 ID:+MA0abAT
では、投下します。
先に言っておくとバギクロスじゃないです。
132ジャングルはいつもハレのちグゥ リリカル:2007/06/07(木) 23:59:23 ID:+MA0abAT
その日、ハレがバナナを収穫していると見知らぬおねーさんが話しかけてきた。
「ねえ、君。ちょっと、聞きたいことがあるんだけどいいかな」
とりあえず、一房丸呑みしようとしているグゥをを止めてからはしごを下りる。
「え、なに?」
「このあたりで近頃、変な出来事がなかった?」
随分おかしなことを聞くおねーさんだ。
「なかったと思うけど・・・」
「そう、ありがとう」
おねーさんは歩いていった。

「・・・・・・・」
「何だよその目は」
グゥがなにかイヤな目でハレを見ている。
「いや、ハレは彼女を見捨てるのかと思ってな」
「はぁ?」
「彼女が何を捜しているにせよ不慣れなジャングルでは見つけるのは大変難しいだろうな」
「そうだけど・・・」
「彼女が何も言わなかったのは初対面のハレに迷惑をかけたくなかったからであろう。だが、そういう人に助けの手をさしのべてもいいのではないか?」
「うっ」
「まあ、ハレも現代っ子だ。他人に無関心でもしょうがあるまい」
「あー、もうわかったよ」
おねーさんの姿はまだ見えていた。

おねーさんは最初はハレの助けを断ったがグゥがまた、とうとうと語ると少し考えてからハレ達の手を借りることにした。
このおねーさん、時空管理局というところから来た高町なのはという人で何でもロスト・ロギアとかジュエルシードとかを探す仕事をしているらしい。
ロスト・ロギアとかジュエルシードの話は人類の未来に関わるとか大げさな気もしたけど、なのはがかなり真剣だったのでハレはつっこまないことにした。
「それで、そのジュエルシードってのはどんなことをするの?」
「私が知っているのはね・・・・くっついた生物を巨大化させたり・・・」
なのはの後ろで巨大化するグゥ
「暴れて周りにある物を壊したり」
なのはの後ろで暴れるグゥ。
「周りにある物を吸収したり、融合したりってこともあったわ」
壊した物を飲み込むグゥ。
ハレはグゥを引きずって、少しなのはから離れたところに行く。
「お前、昔なのはさんになにかしたんじゃないだろうな」
「まさかー、グゥーはー、何もー、してませんよー」
置いておかれたなのはが手をメガホンにしてハレを呼ぶ。
「ねー、ハレ君。どうしたの」
「あははははははは。なんでもないですよ。なんでも」
133ジャングルはいつもハレのちグゥ リリカル:2007/06/08(金) 00:00:25 ID:RCm0VnFM
グゥの事はひとまず置いておくことにした。
ハレが一番の狩りの名人である長老ならそういうことには気づいているのではないかと思いついたので長老に会いに行くことにした。

長老に会うとなのはの顔が引きつった。
反応の仕方がわからないというようだ。
「まさか・・・ジュエルシード?胸毛に関わる願望をかなえようとしたの?」
「そう思うのもわかるけど長老の胸毛は前からあんなだし」
「ほんと?」
「ほんとです」
長老の胸毛は相変わらずもさもさいっている。
「でも、何でこんなことに」
「それは、言葉では語り尽くせないいろいろなことがあったんです」
少し遅れてグゥが来た。
「よぉ」
「ひぃ!!!グ、グゥ様」
「今日はお前に聞きたいことがあってきた。全て包み隠さず話すがいい」
「は、はい。仰せのままに」
長老は青ざめて震えだす。
「ねえ、ハレ君。何で、長老さんはグゥちゃんをあんなに恐れているの?」
「それも、言葉では語り尽くせないいろいろなことがあったんです」
ハレはため息をついた。

グゥのおかげというか、グゥのせいというか、とりあえずそういうことで長老はいろいろ話してくれた。
森の南の方で動物が突然少なくなったらしい。
長老達は明日、森を調べに行くそうだ。
「もし、ジュエルシードだったら危険ね。早く南の方を調べに行かないと」
なのはは今度は危険なことになるのでハレ達をおいていこうとしたが、またグゥがもっともらしいことを話すとハレ達に協力をたのんだ。

南の森は本当に静かだった。
鳥や虫の声も聞こえない。
動物が全て消えてしまったようだ。
だから、その音にすぐに気づいたた。
「何の音だと思う?」
「地面を揺らしているような、叩くような・・・・走っているような・・・・」
地響きが最高潮になると、森の中をかき分けて巨大なマンイーターが現れた。
「うわああああああああ。なのはさん、なのはさん。あれ、あれ・・・・・あれ?」
いつの間にかなのはがいなくなっていた。
「あれ?」
巨大マンイーターも消えている。
「グゥ、なのはさんが消えた!」
一方グウは何もないところに向かってノックするように手を動かしている。
「むう」
おもむろに何もないところに向かって渾身のパンチ。
何もないところがガラスのように割れ、何もないところに穴がいきなりできた。
「行くぞ。ハレ」
「ちょっ・・・・まて」
有無など言えずグゥに引きずり込まれる。
「うわーーーーーー」
134名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 00:01:45 ID:RCm0VnFM
なのはは巨大マンイーターが現れたとき、はっきりとジュエルシードの反応をみつけた。
すかさず広域結果を作る。
「レイジングハート!セットアッ・・・・」
横に、結界の外にいるはずのハレとグゥがいた。
「なんで二人とも広域結界の中に?」
「いやそれが・・・・」
グゥは我関せずとマンイーターを観察している。
「おお、アレか」
グゥ手を叩く。
「何か知ってるんですか?グゥさん」
ハレの首から機械のような音が出そうだ。
「うむ、あれはグゥが夜の散歩をしていたときだ。空から何か青い石が落ちてきてな。それを拾ったのだ。さらに散歩を続けていると、かわいそうなマンイーターがいたので、その青い石をやったのだ」
「お前のしわざかーーーっ」
グゥの首をつかんでぶんぶん振り回す。
「はっはっは。大きくなったなー」
「なりすぎだーーー」

なのはは少しくらくらしてきたが、目の前のジュエルシードとマンイーターを片付けるのが優先だった。
「二人とも逃げて。ここは私がなんとかするから」
首にかけているジュエルシードに手を当てる。
「レイジングハート、セットアップ」

「ハレ、お前、なのはの変身シーン見ただろう」
「な、みてない」
ハレの顔が赤い。
「ほんとうかー?」
「ほ、本当さ」
グゥが一回りおおきくみえる
「ほうとうにー?」
ハレはグゥの目が見られなかった。
「・・・・見ました」
「やーい、エロガキー」
「やかましーーー」
普通は見えない物を見えるようにした本人が怪しげに踊っていた。

バリアジャケットを装着し終わると何故か二人が言い争っていた。
その二人をかばい、なのははレイジングハートを構え砲撃を始める。
思ったよりも効果がない。
「なら、ディバインバスター。シューーート」
マンイーターの花びらの一部ががちぎれ飛ぶ。
これも効果は少ない。
「まあ、待て」
グゥがなのはを止めた。
「この、広域結界とやらも端はあるのだろう。そこにアレが行ったら外に出られるのではないか?そうなるとまずいのだろう?」
「そうだけど」
巨大マンイーターの力なら広域結界の端まで行けば結界を破壊もできる可能性は十分に高い。
だから、それまでに倒してしまわないといけないのだがランクを落としている今のなのはではマンイーターの進行速度が破壊スピードを上回っている。
もし、結界から外に出られたらハレの村に被害が出る。
「だから、ここはやつを足止めしながらがよかろう。そのために、巨大ロボットを使う」
「はぁ?そんなものあるわけ・・・」
そのときハレはグゥの目の中に何かが動いているのを見た。
135ジャングルはいつもハレのちグゥ リリカル:2007/06/08(金) 00:03:06 ID:RCm0VnFM
「えー、またここ使うの?物置代わりにするもんじゃないね」
「ねえ、ねえ、これはどこに置くの」
「ここたいね。副座にするっちゅーとった」

「またそれかーーーー」
目の前が暗くなった。

そこは、いかにもなコクピットの中だった。
なのはは後ろのシートに座ってあたりをきょろきょろ見ている。
「さあ、ハレ。あれを倒すのだ」
「なにいってんだよ。だいたいな、いくら俺たちが乗っても大きさがグゥじゃなー」
「よくみろ」
「ん?」
窓から外を見ると地面遙か下。
おまけにグゥの体はリベット打ちの金属らしき物になっている。
「これくらい大きくなれば十分だろ」
「ま、まあ、これなら」
なのはがおそるおそる口をはさんできた。
「あの、私は何をすればいいのかな」
「その杖を持って、先ほどのように攻撃すればいい」
「こう?ディバインバスター」
グゥロボの口が開く。
桃色のビームが放たれマンイーターを茎を削る。
「ええ?で、でもこれならいけそう。ハレ君。あいつを押さえて」
「え?う、うん」
グゥロボを走らせ、マンイーターと四つに組ませる。
「なのはさんて順応早いですね。突然魔法を使えるようになったってことありませんでした?さっきの変身とか・・・」
「今は余計なことはいわない」
「はい」

ビームの連射がマンイーターを焼いていく。
マンイーターはもがくがグゥロボのパワーはつよい。
パワーに対抗できないマンイーターは触手の半分でグゥロボを殴り出す。
「いだだだだだだだだだだ」
ハレは両方の頬に激痛が走った。
「言い忘れたが、人機一体の極意を促すためにロボへのダメージはハレの痛みに変換するようになっている」
「余計な機能をつけるなーー」
ほっぺたが赤く腫れ上がっている。
「でも、これじゃハレ君が持たないわ。グゥちゃん。どうにかならないの?」
「仕方ないなー。必殺技を使おう」
「そんなモノがあるなら最初から使えよ」
まだ叩かれているハレがうめく。
「こういう物は順番があるだろう。そこのボタンを押すがいい」
赤いボタンが押されるとグゥロボの口が開き・・・・マンイーターを飲み込んだ。
コクピットに付けられていた引き出しが開きジュエルシードが出てくる。
「だーいしょーりー」
「大勝利じゃねーーー」
後ろの座席ではなのはが膝をついて疲れ果てていた。
136名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 00:04:38 ID:+MA0abAT
「それじゃ、ここでお別れね」
夕日をバックに後始末をすませたなのはとハレは最後の挨拶をしていた。
「二人のおかげで回収できたわ。ほんとにありがとう。それから・・・」
なのははハレの肩に手を当てる。
グゥを見たあと、ハレの両目を真剣に見つめる。
「グゥちゃんがロスト・ロギアに指定されても私いろいろどうにかできないと思うからハレ君、しっかりね」
「へ?」
なのは足下に、光の羽を作ると空の向こうに飛び上がっていった。


「なんで俺がーーーー」
スコールが降り出した。

おしまいおしまい


私の住んでるとこ、バギ放送しなかったんですよ
137名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 00:06:54 ID:riI4ulRB
楽しかったです。原作の不条理な感じがまたいいです。
138名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 00:24:27 ID:oMNHp4fl
GJ
色々変な説明とか入れたりするグゥが面白かったですww
最初の部分のジュエルシードの仕業と思われた物が実はジャングルでは
ごく当たり前のものだった〜なんてところとかもwww

そう言えば、しっと団とのクロスを考えたのですけど
なのは世界に既婚者を除いて、ちゃんとした男女のカップルがいないって事に気付いて
orzってなってしまいました(3期は放送してない地域だから良く分からない)
なのは&ユーノの場合、仲は良いけど恋人同士と言う所まで発展して無いし、
なのは&フェイトの場合、しっとマスクとしてではなく宮本として突撃して来そうだし。

と言うか、俺パッパラキャラの中では桜花が一番好きだから
気が付いたら桜花とクロスしてるなんて事もあるかもしれんと思いましたスマソ

バキクロスだと、なのは(9歳)が普通に学校で授業を受けてると
いきなりドイルが窓を割って入って来るとか、ドイルがハラオウン家に
上がりこんで来て、小麦粉ぶちまけた後で火付けて粉塵爆発起こして吹っ飛ばして
後々、その時のせいで包帯だらけになったフェイトかクロノあたりに逆襲されるとか
そういうネタも考えた事あったり。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 00:34:15 ID:riI4ulRB
>>138
いい感じにバイオレンスですね。フェイトが低い声でプラズマランサーを何度も何度も
打ち込みそう。それかソニックフォームでジワジワと相手の体を刻んでいくとか。
しっと団が駄目なら稲中卓球部とクロスしたら大ジョブさ。
シグナムに乳もませてくれとか言ったり、クロノとユーノに対してありえないぐらい嫌がらせしたりとか。
140リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 00:49:47 ID:PFS0Ps5w
大分遅くなりましたが、二話できました。
他スレでも書いてるのになかなか難しいですね。文がくどいような。
15レスくらいですが、一気に投下してもいいものでしょうか?
とりあえず01:00くらいにします。
141リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 00:57:53 ID:PFS0Ps5w
「ボイス!どういうことだよ、これは!?」
新メンバーの面接ということで誰が来るのかと思いきや、現れたのは小さな子供。真墨でなくとも、驚くのは当然だろう。
「ブラック君。そう怒らないでほしい。彼女達はサージェス・ヨーロッパからの推薦なんだよ」
「サージェス・ヨーロッパの紹介!?あのガキが!?」
指を指された少女はムスッとした顔で、真墨を睨んでいる。反対に隣の女性は全く表情を変えず、涼しい顔だ。
「まあまあ、いいじゃないですか。僕としてはメンバーの女性比率が高いのは大歓迎」
「菜月も可愛い子が一緒なのは嬉しいよ」
「お前らそういう問題かよ!」
蒼太と菜月が真墨の両肩を叩く。
最初は二人とも驚いていた癖に、いつの間にか不満思っているのは真墨だけになっていた。この二人は比較的こういったことに無頓着なタイプである。いつもつっこみ役だ。
(やれやれ……。さくら姐さんがいたなら俺と同じことを言っただろうなぁ……)
真墨は宇宙に旅立ったボウケンピンク――西堀さくらを思い出した。
「ともかく、能力に関しては問題ない。そこら辺は実際にミッションで確かめてもらうしかないね」
ミスター・ボイスがこう言うなら真墨もあまりしつこくは言えないのだ。さて、あの二人がどれほどのものか――真墨は一抹の不安を隠せなかった。

――命懸けの冒険に今日も旅立つ者がいる。秘かに眠る危険な秘宝を守り抜くために、あらゆる困難を乗り越え進む冒険者達――

魔法少女リリカルなのはVS轟轟戦隊ボウケンジャー

ExtraTask02 隠されし術

周囲に張られてた結界は消え、今は気配も感じない。ユーノと映士は、カース達と戦った場所でお互いの情報を簡単に交換した。
アシュはユーノの知るどの世界にも存在しない。だが、不思議と各世界に伝わる伝説や伝承に登場する魔人や鬼の類と彼等のイメージは重なった。
ユーノは砕かれたカースの欠片に目をやる。欠片を取り、目を閉じてしばらく意識を集中させ、微かな魔力を感じ取る。
「何やってんだ、ユーノ?」
後ろから映士がそれを覗き込んだ。知らない彼からすれば不自然に見えるのだろう。
142リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 00:59:10 ID:PFS0Ps5w
「高岡さん。これは石に魔力を注ぎ込んで形を形成した後、仮初めの命を与えたものですね。」
「ああ。古代ゴードム文明の大神官、ガジャって野郎が使ってたもんだ。」
「はい、この破片からは魔力を感じます。でも、高岡さんの話だと、ガジャは海の底……」
ユーノは口に手を当て考え込む。これを形成した魔法がこの世界のものなのか、それとも他のものなのか――それはわからない。
この世界には魔法は存在しないとなっているが、映士から聞いたアシュの術やガジャの術、そして高岡の術。管理外のこの世界で、かつて魔法が存在した可能性は十分にある。
それも管理局の全く知らない魔法体系――
「おい……おい!」
「うわっ」
突然、眼鏡を弾かれ仰け反るユーノ。一瞬視界が歪む。
眼鏡を直すと目の前には映士の顔があった。どうやら声を掛けられていたのに気付かなかったらしい。
「ったく、さっきからずっと呼んでるのに気付かねぇのか?」
「すいません……それで高岡さん、アシュについては大体わかりました。それじゃあ肝心の百鬼界の封印を解く方法はあるんでしょうか?」
今度は映士が考え込んでしまった。教えていいものか、といった様子にも見える。
「俺様も全部を全部受け継いでる訳じゃあねぇしな……。だが、アシュの封印に使った神器を奉納してる寺なら知ってるぜ」
「それじゃあすぐに行きましょう。あまり時間はないかもしれません」
そう言って駆け出そうとするユーノだったが、襟首を映士に掴まれた。
「まあ待てよ。このことはサージェスに報告しとかねぇとな。アシュが関わっているならなおさらだ」
「ですが――」
あまり時間がないというのは、あくまで憶測の範疇を出てはいない。
それに、ユーノが急ぎたがるのは――正直なところ、憧れが大きかったりする。
発掘者の一族として多くの遺跡を発掘し、古代の遺産に触れてきた。ジュエルシード等、いいことばかりではなかったが、それでも発掘が好きだと今は思う。
無限書庫の司書になってからは数多の知識に触れ、想像と思索を繰り返してきた。
未知の術や世界は、彼の知的好奇心を刺激するには十分すぎるものだった。それを目の前にしては、走り出そうとするのも無理はない。
「わかりました。それじゃあそのお寺の場所を教えてください。僕は先に行ってますから、高岡さんは後から追いかけてきてくれれば」
ユーノの言葉に映士は頷き、寺の地図を渡す。
「爺さんと孫の二人だけだ。俺様の名前を言えば多分わかるだろ」
143リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:00:24 ID:PFS0Ps5w
「ありがとうございます。それじゃあ――」
と、数歩走り出したところで足を止め、振り向く。
「あ、それと……今回の件ですが、まだ確実な段階でないことや、情報が漏れることを考え、管理局から魔導士の存在は極力明かさないよう言われています。ですからボウケンジャーの皆さんにも、今はまだ秘密にしておいてください」
それだけ捲くし立てて今度こそ走り出した。映士が後ろから呆れ半分の笑みを浮かべていることにも気付かなかった。

その日、ボウケンジャーのサロンの空気は最悪と言ってもよかった。
主な理由は新人のシグナムとヴィータにある。
紹介の後、シグナムは一言も喋らずサロンに座っている。蒼太が何やらモーションをかけているが、ほぼ無反応だ。
ヴィータの方はもっと問題だ。菜月も彼女と打ち解けようと頑張ってはいるが、当たり散らしては不機嫌そうにしている。
このままではまずいか――真墨はそう思い、シグナムとヴィータに話し掛けた。
「なあ、なんでお前らはボウケンジャーに入ったんだ?」
彼なりに親睦を深めようとの質問だったのだが――
「それが命令だからだ」
と、シグナム。
「はやての頼みじゃなきゃこんなとこ……」
と、ヴィータ。
彼女らの答えを聞いた真墨は机を叩いて立ち上がった。サロン内にその音が響き、険悪な空気が漂う。
睨み付ける真墨の視線を二人は無言のまま真っ向から受け止め、見えない火花を散らした。
そのまま固まる時間。沈黙は菜月や蒼太にも広がる。
数十秒ほどなのに、それは随分長く感じられた。
「チッ!」
先に動いたのは真墨だった。軽く舌打ちしてサロンを立ち去る。
蒼太と菜月も顔を見合わせ、後を追いサロンを出た。

「ねえ、真墨。ちょっと言われたからって気にするなんてよくないよ?」
廊下を歩く真墨に菜月が駆け寄る。それでも歩みを止めないと、真墨の前に立ち塞がった。
「そうそう蒼太。彼女達もまだ慣れてないんだと思うけど?」
菜月に遅れて蒼太もゆっくりと近づいてくる。
「そんなことはわかってるんだよ。ただ……俺達はみんな理由はそれぞれ別でも、自分の意思でボウケンジャーに入隊したんだ。明石も言ってただろ?俺達は皆なにかを求めて冒険しに集まった、って」
それ故に、嫌々ここに来たような口振りの彼女らについ腹が立ってしまった。
歩くうちにいつの間にか外に出ていた。真墨は腕を頭の後ろで組み、空を仰ぐ。太陽が眩しくて目を細める。
「やっぱり明石のようには行かねえな――」
前ボウケンレッドの明石暁から受け継いだチーフの位置。これまでは知ったメンバー同士で問題なくミッションも遂行できたが、新人の相手はこれが初めてである。
最初からこれで大丈夫だろうかと不安にもなるというもの。
「でもさぁ、ヴィータちゃん達にここに来るように言った人って誰なんだろうね?」
「はやて、って言ってたね。ボウケンジャーの仕事を知ってて、サージェスに顔が利く人なのかな?」
それは真墨も気になった。だが、聞いたところで教えてくれるだろうか?
彼女達にはなにやら秘密がある――真墨の勘がそう告げていた。

シグナムとヴィータは二人、サロンに取り残されていた。
「なぁ、シグナム……なんであたし達二人なんだろうなぁ?」
だが、今のシグナムにその疑問に対しての答えは持っていなかった。なにしろ彼女自身もそれが気になっているのだから。
――時空管理局、次元世界の管理をする機関に彼女達は所属している。
管理局はロストロギアと呼ばれる危険な古代遺産の確保に力を注いでおり、彼女達がここにいるのも、その調査のためである。
だが、本来二人はこういった任務をすることはほとんどない。それにそれぞれが別の部署に仕事を持っているのだが、何故かロストロギアの潜入調査に選ばれてしまった。
"彼女"から任務のことを聞いた時は正直、驚きを隠せなかった。なにせ現地の組織に短期間とはいえ素性を隠して所属しろというのだから――

「シグナムとヴィータに行ってもらいたいねん。うちが二人を推薦しといたから」
それは八神家のリビングでのことだった。
八神はやて――ロストロギア『闇の書』もとい『夜天の魔導書』の主であり、同様に自分とヴィータの主でもある少女。かつては足の麻痺に苦しんでいたが、今ではそんなことは感じさせず中学校にも通っている。
「何故、我々なのですか?」
確かそう聞いたはずだ。確かに自分達は生身での運動能力にも優れている方だし、生半可なことではやられはしないだろう。
だが、それでも彼女があちこちに根回ししてまで、自分とヴィータを派遣する理由にはならない。その疑問はヴィータも同じだった。
144リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:01:46 ID:PFS0Ps5w
「そうだよ。なんであたし達なんだ?そもそも管理局の仕事はどうするんだよ」
「それについては心配せんでええ。上手く埋め合わせしてくれるはずや」
彼女はニコニコしながらお茶を啜っている。この笑顔で頼まれると正直断りにくい。
「わかりました。ですが……任務を終えた際はその理由を聞かせてもらえますか?」
彼女は笑みを絶やさず、しかし、その眼はまっすぐにこちらの眼を見ている。長い付き合いで自分もヴィータもわかっている。それは誤魔化しなどでは決してなく、彼女は自分達を信頼して言っているのだ、と。
「行けば解るはずや。二人ならきっと――」

次の日、ボウケンジャーはミスター・ボイスによってサロンに集められた。シグナムとヴィータも昨夜は他のメンバーと同様に、与えられたサージェスの個室で休んだらしい。
「それで、どうしたんだボイス」
真墨の問いにモニターに写ったCGが答える。
「うん。先日、サージェスヨーロッパのプレシャスバンクから、『バジリスク』の化石が盗まれた。石化し、複数の部位に分かれたものだ。それが日本に渡った可能性がある」
「バジリスクって……何だ?」
ヴィータが首を傾げた。真墨が昨日確認した限りでは、彼女達は身体能力はずば抜けている。もしかするとボウケンジャーのメンバー以上かもしれない。だが反面、サバイバル能力や地理、宝や伝説についての知識は著しく欠如していた。
「バジリスクっていうのは、伝説上の魔物でね。八本足のトカゲで猛毒を持ち、睨んだ生き物を石に変える。色々伝説はあるけど、大体こんな感じ」
蒼太がパソコンを開いてヴィータに説明した。
「へぇ〜、そんな生き物がいるんだ」
ヴィータは蒼太のパソコンを見て目を輝かす。真墨には、その仕種は歳相応のものに思えた。
「バジリスクの眼球だけは、過去に日本に渡ったとされている。化石とはいえ、ものがものだ。瞳は特にハザードレベルが高い。大まかな場所は調べてあるから、君達には先に眼球を確保してもらいたいんだ」
「ものがもの――か。探すのも十分注意が必要だな。ボウケンジャー出動だ。早速現地に向かうぞ!」
「了解!」
真墨の号令に菜月と蒼太が応じる。
「ああ、ちょっと待ってください」
中年の男性がサロンに入ってきた。ボウケンジャーの装備やビークルの開発やメンテナンスを担当しているメカニックの牧野森男だった。
プレシャスの解析も行う、ボウケンジャーを支える最も重要な裏方といえる。
145リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:02:57 ID:PFS0Ps5w
「ヴィータ君とシグナム君のアクセルラーです。持っていって下さい」
そう言ってアクセルラーを手渡す。
――アクセルラー。携帯電話型のそれは、アクセルスーツの装着のためのアイテムであり、その他にも通信や各種のツールが仕込まれた、いわばボウケンジャーの証とも言える。
だが、真墨に言わせれば、それは『ボウケンジャー』の証でこそあれ、『冒険者』の証ではない。
この出動は彼女らの入隊テストも兼ねている。真墨は心の中で気を引き締め直した。

ボウケンジャーが出動し、サロンには牧野とボイスのみが残った。
彼らを見送った牧野は誰にともなく呟く。
「行きましたか……」
「牧野さん……。シグナム君とヴィータ君の身体データ……牧野さんならわかりましたね?」
ボイスから牧野に話しかけた。普段とはまるで違う、ひょうきんでもなければ事務的でもない。どこか憂いを秘めた口調。
「ええ、やはり彼女達……」
「牧野さん、それ以上は――」
ボイスが牧野の言葉を遮った。
「失礼しました」
牧野もすぐにその意図を察して軽く頭を下げる。
「何かが起ころうとしているのは確かでしょう。ダークシャドウも侵入できないプレシャスバンクから痕跡も残さず、複数の場所に分けて保存してあるバジリスクをほぼ同時刻に盗み出す――プレシャスを超える古代遺産と魔法でもなければ不可能な芸当……」
「彼女達の入隊も当然関係しているのでしょうね……」
牧野も、ボイスも、そしてボウケンジャーも。今はただ、災いの影を照らす術を模索していた――

雄大な山々が幾つも連なる、未だ自然を多く残した山脈。霊峰と呼ばれるような山もある。
その麓からボウケンジャーの3人とヴィータ、シグナムは見上げている。
「この山のどこかにバジリスクの瞳があるのか……」
「絞り込んであるとはいえ、探すにはちょっと骨が折れるなぁ」
「でもでも、その方が冒険らしいじゃない」
ボウケンジャーの三人がそれぞれの感想を述べる中、シグナムとヴィータは無言で付き従う。
「とりあえず俺と蒼太、シグナムは東側から、菜月とヴィータは西からそれぞれ調査だ。近くまでくれば反応があるだろう。」
146リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:04:15 ID:PFS0Ps5w
シグナムとヴィータは無言で頷く。昨日ほどは不機嫌でもないようだった。

菜月とヴィータはアクセルラーを片手に山中を進む。山の緑はちょうど色濃くなる時期で、むせ返るような精気を放っている。
「なあ……」
「菜月だよ、間宮菜月」
名前を思い出せなかったのを察したのか、菜月から自己紹介をした。
「菜月はなんでボウケンジャーなんてやってんだ?昔の映像や資料には入隊の時に目を通したけどさ。大変だし、何度も死にかけてるだろ?」
「う〜ん、やっぱり……楽しいからかな」
「楽しい?」
「元々菜月はね……自分の過去を探すために入ったんだ――」
菜月は自らの出自をヴィータに話し出した。
10万年前の古代レムリア文明の生き残りであること――
生れ落ちてすぐにプレシャスの力で老化を遅らせながら眠っていたこと――
真墨に拾われトレジャーハンターをしながら過去を探していたこと――
そしてボウケンジャーに入って過去を知ったこと――
彼女は辛い過去だっただろうに、まるでそれを感じさせない。むしろ大事そうにゆっくりと語った。
「何ていうか……大変だったんだな」
「でも今は皆と冒険するのが楽しいよ。それに思い出があったから、真墨や蒼太さんや映ちゃんが大事に思えるもん」
かつては使命しかなかった。だが、今は家族がいて仲間がいる。
ヴィータは菜月に、どこか自分と似たものを感じた。
「それに今度は、ヴィータちゃんとシグナムさんも一緒に冒険できるよ」
「な、なに言ってんだよ!」
ヴィータは赤らんだ顔を隠すために顔を背けた。
何故、彼女はこんなに素直に笑えるのだろう。――少し彼女が羨ましい。
「それにいっぱい不思議なプレシャスに会えるよ。物を大きくする小槌とか、動物の言葉が解る指輪とか、どんな姿にも変身できる反物とか」
「すげ〜、本当か!?」
打出の小槌、ソロモンの指輪、虹の反物――。菜月の話す冒険譚にいつしかヴィータは引き込まれていた。

東側からは真墨と蒼太、シグナムが黙々と山上を目指していた。
「ところで何て呼べばいいかな?シグナムさん?ちゃん、って感じじゃないよね」
147リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:06:44 ID:PFS0Ps5w
真墨、シグナム、蒼太の順で、真墨は二人よりやや先を歩いている。
「シグナムでいい……」
シグナムは少々うんざりしていた。さっきから蒼太が何かと話しかけてくる。それでもこちらが不機嫌そうにすると、すぐに引き下がるあたり、かなり手馴れている。
「それじゃあシグナム。昨日も真墨が聞いてたけど、ボウケンジャーにはあんまり興味が無いのかな?」
「私は主から言われてここに来ただけだ。宝探しには興味は無い」
シグナムの言葉に、前を歩く真墨が振り返った。
「おい!俺達の任務は単なる宝探しじゃない。プレシャスってのは危険な物なんだ。それを利用して世界制服や滅亡を狙う連中までいるくらいにな。
何も知らない癖に勝手なこと言うんじゃねえっ!」
激昂する真墨を、蒼太が無言で片手を出して止める。
「シグナム、確かに僕達のやってることはただの宝探しだよ。でもプレシャスに限らず、宝を探すのは大抵が危険と隣り合わせ。これでなかなか大変なんだ。」
穏やかな口調。だが、その目は笑ってはいない。
「ならば何故、何を求めてお前達は冒険をしている?」
蒼太は頭を掻いて、少し困った素振りをする。
「僕は前はスパイをやっててね。スリルはあったんだけど、楽しんでたのは僕だけだった。
幾つも国や企業を崩壊させて――僕の情報が多くの人を悲しませてるのに気付いて、それからスパイを辞めた。皆の笑顔を守って、僕自身も笑顔でいたかったから、ボウケンジャーに入ったんだ」
シグナムは
「そうか……」
としか答えられなかった。
そして己の勝手な先入観を恥じた。気楽な宝探しなどではなく、彼らにも譲れないものがあったのだ。
「まっ、何を求めてるかは、皆それぞれ違うよ。前のチーフが言ってた、"俺達は皆、自分だけの宝を探して集まった"ってね。君には無いのかい?」
「宝なら既にある。命に代えても守るべきものが――」
宝、という表現が正しいのかはわからない。だが、最も大切なものは一つしか思いつかなかった。
「私達にここにくるよう言った人――私とヴィータの主人だ」
真墨が再び振り返る。表情にはもう怒りは無い。
「大事な宝が一つじゃなきゃいけない、なんてことはないんだぜ?形のあるものでなきゃいけない、ってこともな」
「形の無い宝……?」
148リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:07:50 ID:PFS0Ps5w
「お前らが何か目的があってきたのは大体察しがつく。でもな、他の宝を探すのもいいんじゃないか?」
「そんなものがあると?」
「さあな。それに関しては、俺は命令しない。自分で考えてみろ」
それだけ言うと、また歩き出した。
虫や鳥の声がする。耳を澄ますとせせらぎも聞こえてきた。
見回すと近くに沢が流れていた。見たこともない魚が泳いでいる。
振り向くと眼下には街が広がっている。
(風が気持ちいい……)
この景色を見れば、きっと主はやても喜ぶだろう。いつか皆でピクニックに来るのも悪くない。
(私がこんなことを思うとはな……)
考えてみると可笑しくなり、自然と笑みがこぼれた。

菜月、ヴィータ組は徐々に山頂に近づいていた。近くからは鐘の音が聞こえる。
「おい、菜月!あれ見ろよ!」
菜月がヴィータの指す方向を見ると、少し前を三人――いや、厳密には人ではない。
「ジャリュウ一族!」
恐竜の遺伝子により生まれた恐竜人類。赤いゴツゴツした皮膚に鎧を纏っている。
だが、一体見慣れないジャリュウが混じっていた。
皮膚は赤と緑の混ざった色、顔つきも全体的に恐竜よりもトカゲに近い。眼は鈍色でくすんでいる。だが、最大の特徴は頭頂部の鶏の冠に似た襞。そして両手、両足の他に、身体の中心から生える四本の腕だろう。
「なにあれ……」
思わず菜月が呟く。それはこれまでのジャリュウの中で最も異形なフォルムだった。
「どうするんだよ、菜月。あいつらバジリスクの目玉ってのを狙ってるんじゃないのか?」
「待って、ヴィータちゃん。とりあえず後をつけよう。真墨達にも連絡して」
アクセルラーを通じて連絡した後、二人は息を殺して付かず離れずの距離を保つ。
そのまま、10分程歩いただろうか。小さな洞窟の前で彼らは立ち止まった。
洞窟の前は開けた平地のため、これ以上は近寄れない。
会話に意識を集中し、なんとか聞き取ろうとする。
「ここに……バジリスク……確かなのか……」
やはり、狙いは『バジリスクの瞳』だ。
「菜月!」
声に振り向くと、真墨達三人が追いついてきていた。
「遅いよ、真墨!」
149リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:09:00 ID:PFS0Ps5w
「悪い悪い」
軽口を叩き、五人が足を踏み出す。
「待て!ジャリュウ一族!」
尾行に驚くジャリュウ一族。だが、中心の邪悪竜だけは不気味に落ち着き払っていた。
「レディ!ボウケンジャー、スタートアップ!!」
同時にアクセルラーのタービンを左腕で滑らせる。
真墨は黒、蒼太は青、菜月は黄、シグナムはピンク、ヴィータは赤の光にそれぞれ包まれ、光が消えると、アクセルスーツを身に纏ったボウケンジャーが現れる。
「迅き冒険者!ボウケンブラック!」
「高き冒険者!ボウケンブルー!」
「強き冒険者!ボウケンイエロー!」
「深き冒険者……ボウケンピンク……」
「あ、熱き冒険者、ボウケン、レッド」
シグナムとヴィータを除く三人が思い思いのポーズを決めるが、シグナムとヴィータは恥ずかしいのか随分と動きが小さい。
一帯に静寂が流れる。
「ヴィータちゃん、ダメだよ!もっとはっきり言わなきゃ!」
「こんな恥ずかしいことできるかよ!」
「シグナム。恥ずかしがってると、余計に恥ずかしいよ?」
「とはいえ、これは……」
「お前らそんな場合か!」
ブラックによって、ようやく全員が戦闘態勢を取る。やはりつっこみ役か。
「貴様らがボウケンジャーか!俺は邪悪竜『バジーク』!」
他のジャリュウとは違う、中央のジャリュウが名乗った。口からは鋭く尖った牙が見え隠れしている。
「邪悪竜だと!?」
邪悪竜――同族との殺し合いで生き残ったジャリュウにリュウオーンが力を与えたもの。
リュウオーン亡き後、新たな邪悪竜や大邪竜は確認されていなかった。少なくとも真墨の知る限りでは。
「我らジャリュウ一族は新たな力を手に入れた!少々遊んでやるとしよう!」
バジークが指を弾くと同時に、茂みからカースが現れた。数は10体、少してこずる数だ。
ブルーとイエローでカースを。シグナムとヴィータでジャリュウを。そしてバジークの前にはブラックが立ちはだかった。
「アタック!」
ブラックの号令とともに全員が動く。
ブルーとイエローはサバイブレード――ボウケンジャーの標準装備。ビームガンのサバイバスター、剣のサバイブレードの形態を切り替えることができる――を抜き放ち、背中合わせに死角を補いつつカースを攻撃する。
150リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:10:13 ID:PFS0Ps5w
シグナムとヴィータは一人ずつ、ジャリュウと戦っている。武器は同じくサバイブレード。
シグナムはジャリュウの剣を的確に捌きつつ、ヴィータは小柄な身体を活かし、ジャリュウを圧倒していく。
そしてブラック――サバイバスターを構え、機会を窺う。
バジークは六本の腕に剣を握っていた。それぞれの腕が別の意思を持っているかのように蠢く。
バジークは洞窟を背にして、ブラックはバジークを中心にして左右に動く。
「サバイバスター!」
意を決してサバイバスターを連射。オレンジの光線が銃口から放たれる。
「ふんっ!」
だが、全てのビームが六本の剣に防がれてしまう。
そして、ブラックがサバイブレードに切り替えた瞬間、既にバジークはブラックの懐にまで潜り込んでいた。
「ぐぁぁぁ!!」
サバイブレードが弾かれ、残った腕の斬撃で大きく吹き飛ばされた。
アクセルスーツからは激しい火花が散り、激痛に悶える。
バジークがブラックにとどめを刺そうと近づく。その時――
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
戦場に悲鳴が響き渡った。

悲鳴はバジークの背後――洞窟の入り口から。そこには幼い少年が顔を青ざめ、腰を抜かしていた。
何故こんな山奥に少年が?何故洞窟から?
誰もが一瞬動きを止め、状況を認識する時間を必要とした。
最も早く回復したのはシグナム。だが、彼女の手が少年に届く前に、バジークは素早い動きで少年を締め上げ、剣を突きつける。
「動くな!!」
シグナムは急ブレーキをかけ、ブルーとイエローはカースから飛び退く。
「言わずともわかるだろうが……動けばこのガキはどうなるかなぁ……」
「くっ……!」
少年はバジークの腕の中で泣きじゃくっている。
ボウケンジャーを睨んだまま、洞窟に入ろうとするバジーク。
だが、銃声と同時にその足元に火花が散り、土煙が舞い上がる。
「どうも騒がしいと思ったら……やっぱりネガティブだったか!」
その声は高岡映士――ボウケンシルバーのものだった。その手にはサガスナイパーが握られている。
151リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:11:39 ID:PFS0Ps5w
再びの硬直――そして最大の好機をシグナムとヴィータは見逃さなかった。
「もらった!」
「そこだ!」
シグナムがサバイブレードで、少年を掴んだ腕を斬る。同時にバジークの肩をヴィータがサバイバスターで狙い撃つ。
バジークの体液が飛び散り、少年の腕に付着する。バジークの腕は外れ、少年はシグナムによって助けられた。
だが――

「くそっ!こうなれば……!」
バジークは背を向け、洞窟の中へと駆け込んでいく。誰も追うことはできなかった。
何故なら、助けられた少年の顔は真っ青に染まり、顔中に汗を掻いているのだ。
「どうした!大丈夫か!?」
シグナムが少年の肩を揺さぶってみても返事はなく、苦しそうに頭を振るだけだった。
「シグナム!後ろだ!」
ヴィータの声に振り向くと、ジャリュウがシグナム目掛け剣を振りかぶっている。
「くっ!」
咄嗟にサバイブレードで受け止める。ブルーもイエローも、そしてヴィータも目の前の相手に精一杯のようだった。
シルバーとブラックの二人で少年を診ている。だが、会話の全てを聞き取ることはできない。
「どうだ……映士」
「真墨……多分……しかないぜ」
「本気か?……子供を……するなんて」
「経験者……だ」
真墨はしばらく何か考えていたようだが、しばらくして叫んだ。
「全員!撤退だ!」
「ええ!?」
その言葉にブルーやイエローも振り向く。驚きの声を上げるが、少年の顔を見てすぐに理解したようだ。
「早くしろ!ヴィータとシグナム、お前らもだ!」
「プレシャスはどうするんだよ!?」
「俺は既に命令した!!」
ヴィータはまだ何か言いたそうにしていたが、しぶしぶ走り出す。シグナムとシルバーも無言で従い、ブラックも少年を担ぐとその後を追う。
152リリカルなのはVSボウケンジャー:2007/06/08(金) 01:12:53 ID:PFS0Ps5w
ブラックやシグナムよりも洞窟から遠くにいるイエローとブルーが、カースとジャリュウに向けサバイバスターを乱射する。撤退の援護だろう。
ビームは地面に着弾し、激しく土煙を上げた。逃げるにはちょうどいい。
だが、ブラックだけは洞窟を向いたまま、動かない。まるで洞窟から何かが出てくるのを待っているかのように。
土煙の向こう――洞窟の暗闇から『それ』は現れた。
赤と緑の混ざり合ったどす黒い皮膚――邪悪竜バジークだ。
唯一違ったのは、鈍色だったはずの瞳は金色に輝き、怪しい光を放っている。
シグナムは直感的に危機を感じ、身を隠す。
バジークの視線はしばらく宙を彷徨い、ゆっくりとボウケンブラックへと向けられた。
その時、ブラックの取った行動に、シグナムは己の目を疑った。
彼は――ブラックは抱えていた少年を盾に視線を防ぎ、その陰からサバイバスターを撃ったのだ。
視線を受けた少年は手足から徐々に色を失ってゆき、やがて苦悶の表情もそのままに完全に石へと変わってしまった。
「何やってんだ!早く逃げるぞ!」
重さを増した少年を担ぎなおし、ブラックは斜面を滑り降りていく。
「何なんだよ……!危なくなったら子供を盾にして逃げるのが冒険だってのかよ!ボウケンジャーなのかよ!!」
シグナムの横を走るヴィータが叫ぶ。どうやら彼女も見ていたらしい。
その声には怒りと悔しさ――悲しさが込められていた。
「主はやて……何故あなたは我らを……」
もう幾度となく呟いた台詞――それでも思わずにはいられなかった。
聞こえなかったのか、それともヴィータもまた答えを持たないのか。
その問いに答える者はいなかった。
153おまけ:2007/06/08(金) 01:15:00 ID:PFS0Ps5w
次回予告

「子供を盾とするのが貴様らの冒険か!」
「無能な管理局に何ができる……」
「僕は食べられませんよ〜!」
「あたし達にはあたし達の戦い方がある!」
「ヴォルケンリッターが将、シグナム!参る!」
「全車、轟轟合体だ!!」

ExtraTask03 「新たなる冒険者」

おまけ

はやて「それにしても……あの二人は今頃どないしてるんやろか?」
シャマル「サージェスは家からは通えませんもんねぇ。そういえば、どうしてあの二人なんですか?」
はやて「う〜ん。ほら、あの二人は頑丈やし、身体を動かすのも得意やん?」
シャマル「でもそれならザフィーラでも良かったんじゃないですか?」
はやて「せやけど、ザフィーラやと色が被ってまうやんか」
シャマル「はやてちゃん……髪の色は多分関係ないんじゃないかしら……」
はやて「え……?」
シャマル「もしかして一番の理由って……それなんですか?」
はやて「…………」
154なのはVSボウケン:2007/06/08(金) 02:02:09 ID:PFS0Ps5w
書きすぎ規制されてしまいました。すいませんでした。今後、長いのは分割します。
>>136 GJです!ハレグゥの雰囲気がよく出てるw

以上で二話です。いろいろ真似て予告とかやってみたり。
オリジナルの敵やプレシャスを出すのは良くないか、とも思いましたが、一度原作で出たものを使うのも物足りない気がしたので、稚拙ですがオリジナルの敵やプレシャスは使いたいと思います。
なのは側の登場人物があまり目立っていませんが、最後までには全員見せ場付きで出すつもりです。なのは側のメインはシグナム、ヴィータ、ユーノあたりかと。
個人的にボウケンジャー最萌の、あの方の登場は未定です。
155リリカル犬狼伝説:2007/06/08(金) 05:25:37 ID:ufQ3lfyf
プロローグ 『ある事件の結末』

 全てはここから始まる。
 
「……どうして……なんでなの……なんで殺したのッ!うあああああッッ!!」
 泣き崩れるなのは。
 膝を突き、涙を流し、嗚咽は聞いた者達の胸を無念の痛みで切り裂く。
 街を覆いつくした巨大な魔獣は、中枢制御の依り代とされた少女の、あっけない死によって消滅が始まっていた。
 初めに消滅したのは魔獣が生み出した数多くの分身体と魔獣が召喚した無数の魔獣達。
 そして千を超える攻撃手と続き住宅地の上空一杯に広がった胴体も消えていった。
 まるで朝霞のごとく。
 分解消滅は急速で、やがてなのはとシンの居る胴体中央部も霧のように掻き消えていった。
 先刻までの激戦が嘘のように魔獣は消えた。
 そして残るのは……シン・ガクが“殺した”少女の姿が現れる……。
 なのはその姿を認めるや、涙を拭わず直ちに少女の元へ駆け寄る。
 一塁の望みで応急蘇生行おうとしたが、無理だった。
 完全に死んでいた。
 シン・ガクの、文字通り命を削った必殺の一撃は全てを撃ち貫く。
 依り代となった哀れで幼い少女の心臓のみ、完全に穿いたのだ。
 なのはすでに事切れた少女を抱きしめ、あらん限りの声で泣き叫んだ。
 初めて人の死。それもまだ幼い少女の死を目の前にし、哀しみ啼いた。
「あああああッ!ああああああああああッッ!!」
 少女の亡骸の血で、なのはの純白のバリアジャケットが紅く染まる。
「どうしてなの…………この子は生きてたんだよ……助けられたかもしんないんだよ?……助けを求めてたんだよ!!なのに……なんで、なんで殺したのッッ!!ああああああ……」
 近くに来た者に、少女の悲痛の叫びに誰も答えることができない。
 なのはも誰に向って叫んだのか判らない。
 魔獣と融合を確認し『最終決定』を下した時空管理局本部か?
 それとも彼女に手を下したシンにか?
 シンは、無限増殖する魔獣胴体上で、襲い掛かる攻撃手、召喚獣、分裂体全ての攻撃の全てを凄まじき精神力で耐え、少女救出のために危険な直接接触によるスキャンで胴体内の詳細なデータを送信し続けた。
 シン・ガクは少女にデバイスを向けた同じ場所に居つづけ、なのはの方に顔を向けず、その叫びを聞いていた。
 その表情は、眉を顰め歯を食い縛った、苦痛の顔だった。
 普段の彼なら絶対に見せない顔だ。
 おそらくどんな深手を負っていても、少女の命が救えていれば「どうということもなく」とにべもなく言い立ち去るだけだったろう。
 彼は、己が何をしたのか認識していた。それ故動けずにいたのだ。
 如何なる攻撃も負傷も歩める理由としないのが彼の理念であったが、動かなかった。
 衛生班が到着するまで傷口から血を流しつつ立ち続けた。すでに足元には血溜まりができていた。
 なのはは、やがて泣き止んだと思ったら、呆然とした表情で少女を抱き上げ、うわ言のように言葉を繰り返しながら歩き出した。
「……謝りに行かなくちゃ……。この子のお母さんとお父さんに謝りに行かなくちゃ……」
 衛生班と共に来たシャマルがなのはのもとに駆け寄り、彼女を制止する。
「ダメよ、なのはちゃん!落ち着いて!その子を降ろしてあげて!誰か!誰か!鎮静剤を誰か、早く!!」
 古代遺物管理部機動一課所属の医療班が手際よく錯乱する少女に鎮静剤を打った後、すみやかに遺体を引き剥がしてボディー・バックに入れ運び出す。
 シャマルは不憫に思った。おそらくあの子は検死で徹底的に調べられるだろう。
 なのはがそれを聞いたら、きっとまた泣くだろう。
 リハビリが終って現場復帰してから一年も経っていないのにこの悲惨な結末……。
 ひょっとしたら今度こそなのはは駄目になるのかもしれない。
 タンカに乗せられたなのはがヘリに乗せられ設備の整った病院へ行くのをを見送りつつ、シャマルは思った。
 だが思い悩んでも仕方がない。
 この後の実況見分その他を速やかに行わなければならないことにシャマルは頭を痛めた。
 重傷を負わせられた一課第三突入小隊の前衛要因が一課のヘリへ、全く何事もなかったように歩いて行くのを見てシャマルは自分の認識を再確認した。
 やはり機動一課は凶犬の集まりなのだと。
156リリカル犬狼伝説:2007/06/08(金) 05:31:45 ID:ufQ3lfyf
今日はここまで

皆殺しの雄叫びは吼えはじまった。
あとは戦いの犬を野に放つのみ。
157名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 06:18:09 ID:TM/cox4e
すごく……続きが読みたいです
158高町なのはVSバカボンのパパ:2007/06/08(金) 09:10:59 ID:oMNHp4fl
かつて癒えぬかもしれぬ重傷を負ったなのはが復活するまでにはこの様なエピソードがある。

医者から再起不能を宣告され、飛ぶ事はおろか歩く事さえままならないなのはは
必死のリハビリを続けるが全く回復の兆しが見えず、絶望し掛けていた。
「もう…本当にダメかも…。もしこのまま一生寝たきりだったら…。」
事を悲観的に考える方では無いなのはでも流石に今回はダメかもしれない…
そう考えてベッドの上で溜息を付いていた時だった。

「こにゃにゃちわ〜なのだ〜。」
突然一人の中年の坊さんがなのはの病室に入って来た。それにはなのはも驚く。
「あの…どなたですか?」
「出家したバカボンのパパなのだ〜。」
そう言うとバカボンのパパは木魚をポンポンと叩きながらお経を唱え始めたでは無いか。
「死んだ〜死んだ〜ざま〜見ろ〜!」
「ぬぁんですってぇぇぇぇ!!?」
バカボンのパパのお経の内容にブチ切れたなのはは怒りの余り突如として立ち上がり、
逃げ出したバカボンのパパに魔砲弾を撃ち込みながら物凄いスピードで追い駆けて行った。

「大変だー! 再起不能なはずの高町さんがあんなに元気に走り回ってる!」
「奇跡じゃ! 奇跡が起こったのじゃ!」
                  おわり

平成天才バカボンでこういうネタがあったのだけど、分かる人いますかな?


>>154
ヴィータとシグナムがボウケンジャーに出向した理由って何でしょう? って思ったら
髪の色って所が出たのは笑いました。あと、ボウケンジャーが変身した時に
二人が恥かしがって小さいアクションを取ってる所とか。
他にも個人的にはユーノの活躍も期待したいです。

>>156
これはハードですね。何故か引き寄せられる何かを感じてしまいます。
なのはと任務の為にあえて非情になりきる者達が今後どう絡んでいくのでしょう?
159名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 13:28:01 ID:/+k5ELLT
>>156
なのは世界にはない残酷さがいいです。
あのアーマーでなのはたちと一緒にいると同じ組織なのに別物に見えていい。
武器はごつい機関砲方の杖なのか?
160リリカルスクライド:2007/06/08(金) 14:27:49 ID:IVj1m2Rt
皆さんすごいですなぁGJ!

>>127
ブラックコンボイですかぁー知らないキャラも出てきて戸惑ってきたw
人物ごとに1行ずつ開けたら読みやすいかも。

>>132-136
ジャングルはいつもハレのちグゥ リリカル氏…笑わせてもらいましたw
グゥの理不尽な物理法則無視が輝いてるZE

>>154
はやてめ…予想道理なメンバー選出理由だw
ふと思った…変身しないほうが強(ry

>>155
ほぉ〜シリアスですね。
リリカルなのはシリーズには無い残酷シーンが良く出てる。

>>122
銀さんのセリフが壷にはまったw絶対言いそうだもんw
161名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 18:32:27 ID:2YOQ0/TC
犬狼伝説はマイナーだけど、押井守の映画の人狼なら知ってる人多いんじゃない?

アレと同じ世界の話。特機隊とか出てくるアレだよ。
162魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/08(金) 19:34:35 ID:yoRR1sV5
>>160ブラックコンボイは2000年に放映された「トランスフォーマーカーロボット」に
登場したキャラです。見かけは初代コンボイに似てるけどタンクローリーに変形する
トランスフォーマーですね。
あと名前だけ出てきたオートローラーズもかなりマイナーなキャラなんで補足しておくと
これは「ビーストウォーズU」に出たキャラです。
「ビーストU」にしろ「カーロボ」にしろいわゆる黒歴史なんていう不名誉な扱いを受けてますけど
俺はどっちも結構好きなんだけどなあ…。
人物ごとに一行開けとくと読みやすいんですか…。
なるほど勉強になりました。(`・ω・´)
なのはVSボウケン
リリカル犬狼伝説
高町なのはVSシリーズの方
皆さんGJです!
他愛の無い話なんですが>>155の「どうしてなの…………この子は生きてたんだよ〜」まで
読んだところでマウス操作のミスで>>158までスクロールしちゃって
>>158の「死んだ〜死んだ〜ざま〜見ろ〜!」 の箇所がいきなり視界に飛び込んで来た
時は一瞬目が点になりましたwこういう作品ごとの凄いギャップも
このスレの醍醐味の一つですかね。
シリアス系って今まであまりありませんでしたから楽しみにしてます。
163リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/08(金) 20:06:46 ID:9T5WASDi
いいよなぁ…こんなGJな文が書けて…どうせ俺なんか…(byやさぐるまさん

>>リリカルスクリーム氏
コンボイらしき何者か…やはりブラックコンボイでしたか
てかフライwどこのエロオヤジですか?

>>ジャングルはいつもハレのちグゥ リリカル氏
よく考えたら確かにグゥはロストロギア並みにとんでもないですね…
マンイーター喰うなグゥw

>>なのはVSボウケン氏
子供を盾に…何やってんですかブラック…
色かッ!やっぱり選出理由髪の色かッ!!

>>リリカル犬狼伝説氏
何とハードな…
これは…もう一回再起不能レベルのダメージ来ますかね…

>>高町なのはVSバカボンのパパ氏
再起不能からこんな簡単に復活するとは…
人の怒りって凄いですねw
164名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 03:33:34 ID:DSn7ZR3z
>>155
かなりGJです!!!
こういうなのはがあってもいいと私は思います!!!
165リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 05:37:20 ID:sP9Yfnqt
・ACT1 『捨て犬』

 あの決定的な政治統合による時空管理局発足からXX年――
 政治的混迷からようやく抜け出し、古代技術の発掘・利用が「高度経済成長」となって実を結びつつある一方で、世界は多くの病根を抱えていた。
 わけても強引な時空管理局創設が生み出した不穏分子の群れと、大量のロストロギアの“出現”を温床に激増した組織的凶悪犯罪は、これに対処する自治体警察の能力を越

え、深刻な社会不安を醸成していた。
 軍の内政への介入を抑え、合わせて、世界警察への昇格を目論む自治警内部の動きをけん制すべく、時の政府と時空管理局は第三の道を選択することになる。
 従来の探索・管理を主任務とした古代遺跡管理課を統廃合し、活動範囲を限定しつつ、独自の権限と強力な戦力を保有する時空管理局直轄の実働部隊。
 時空管理局古代遺跡管理部機動一課 通称<機動一課>の誕生である。
 その迅速な機動力と強大な打撃力で、ミッドチルダを舞台に治安の番人としての栄誉を独占し、第三の武装集団として急速に勢力を拡大した<機動一課>。
 しかし当面の敵であった組織された反政府勢力=都市ゲリラにかわり、違法魔導師や暴走した古代遺跡が台頭するに及んで状況は大きく転回することになる。
 個人による古代遺跡<ロストロギア>を使用した犯罪に対し、<機動一課>が行った凄惨極まりない攻撃は激しい世論の指弾を浴びた。
 峻厳な正義の守護者への賛辞は権力の走狗への呪詛に変わり、相対的安定=繁栄への期待向けて流れ始めた世情の中で「機動一課」は急速にその孤立を深めつつあった。
 強化服とデバイス搭載銃火器で武装し、<ケルベロス>の俗称でテロリスト達を震え上がらせた機動一課の精鋭たちも機動六課の活躍により、その歴史的使命を終え、時代は

彼等に新たな、そして最終的な役割を与えようとしていた。

 『歴史の清算が叫ばれ、新たな価値を求めて人々が足並みを揃え始める一方、その流れに取り残されあるいは抵抗する少数のものが容赦なく圧し潰され、そして忘れ去られ

ようとしていた時代』
166リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 05:38:56 ID:sP9Yfnqt
 ミッドチルダ首都。
 深夜の地下工業区画は赤く燃えていた。
 この日、違法遺跡物売買及び魔術的生成薬物密造の一斉摘発から端を発したイザコザは戦闘へ発展していた。
 犯罪組織のダミー会社が所有していたビルを包囲したミッドガルド自治警察警視庁機動隊にペットボトルが投げ込まれる。
 ペットボトルは地面に落着した途端に爆発し炎上。
 俗に言う火炎ビンの、衝撃による化学反応で発火するペットボトル版であるが、500tの容量では到底考えられない威力である。
 ナパーム効果を持たせられていたため、近くの機動隊員が炎に包まれる。
 待機していた同僚が即座に消化剤で消すが火傷は免れない。
 機動隊防護服といえども隙間が存在するからだ。
 魔導師の防御魔法でも使わなければ防ぎえるものではない。
 負傷した隊員は仲間に引きずられて後方に下がる。
 機動隊員から怒声が飛ぶ。
「医療班急げ!」
「ただの火炎ペットボトルじゃねえぞ」
「どこから投げ込まれたんだ!狙撃部隊の奴ら昼寝でもしていたのか!」
 ミッドガルド首都の地下工業区画は環境と景観対策で作られた。
 観光案内のパンフレットには良く整備された工場地帯が写っている。
 確かにそれは事実だが、中央からはるかに離れたこの場所では乱雑に建築物が建っており、倒産し稼動していない工場も多くある。
 犯罪者にとってはうってつけの隠れ家である。
 そのうちの一つのビルに男達が集まっていた。
 普通の犯罪者なら警察から逃げようとするはずである。
 しかし、彼らは明確な意思の元、その警察に攻撃していた。
 バンダナをつけた男が階段からペットボトルが詰まった箱を持ってきた。
「特性のマジカルカクテルだ。いくらでもあるぞ!それから、こいつは頃合を見て使え!」
 男は中身が詰まったバックを持ってきた。 
 機動隊になおも火炎ペットボトルの攻撃が続く。
「包囲網を後退させて車輌を前面に押し出せ」
「SWATは何をしている?投擲位置がわからないのか?無線が妨害されているでは理由にならん!」
 こういう捜査には慣れたいた機動隊員たちは混乱していた。
 見通しの悪い環境に加え、相互の連携を阻止する妨害電波が発せられていた。
 これは明確な軍事的攻撃である。
167リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 05:41:32 ID:sP9Yfnqt
 怒鳴り散らす機動隊指揮官と隣り合わせていた時空管理局古代遺跡管理部機動一課副長のハジメ・ハンダが口を開く。
「やめた方がいいな。いま後詰めの部隊を下がらせると突破された時に潰走するしかなくなる」
「無線妨害されているこの場に筋金入りのプロがいたのでは火に油だ!それとも他に策でもあるか!」
 機動隊指揮官を半ば無視し、ハンダは燃え盛る炎を分析した。
「あの燃え方……マグネシウムやナパームジェリーを混合したやつじゃないな。おそらく魔導師が精製したマジック・マテリアルを使用しているんだろう。素人がおいそれと

手にできるしろものじゃない」
「あの中に魔導師のメンバーが!?」
「とはいえ攻撃の効率から見て全体としては烏合の衆。撃って出れば一度の突撃で蹴散らせる。検挙の網に一人でも引っかかれば儲けものか。時機を失えば突撃の効果も薄れ

る。撃って出るなら今だ」
「一課との共同捜査とはいえ現場の指揮権は我々にある!これ以上の口出しはやめて貰おうか!」
 その時ビル影から工事ヘルメットを被った男が飛び出してきて、雄叫びとともにバックを投げる。
 近くの工場の屋上に待機していたSWATの狙撃主が、投げた男の腕を狙い阻止射撃したが間に合わなかった。
 機動隊の前面にバッグが落ち、爆発した。
 近くの隊員を宙に舞い上げる。
 人間が地面に落ちても、防盾はまだ飛んでいた。
 吹き飛ばなかった隊員にも被害が出る。
 バッグには爆薬と一緒に釘でも混ぜていたのか、防護服に無数の金属片が突き刺さっていた。
 機動一課副長のハンダは凄惨な光景を見ても全く表情を変えずに言った。
「投擲爆弾だ」
 機動隊指揮官が直に命令した。
「発砲許可!突っ込めーー!」
 拡声器を大音量で直接命令。
 SWATと機動隊が周囲の制圧を始める。
 武装した者が居れば容赦なく発砲して良い許可が出たがその数は少ない。
168リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 05:43:12 ID:sP9Yfnqt
 地下水路。
 騒乱の上部をよそに、先ほどまで攻撃していた者達が排水路を通って移動していた。
「3ブロック後退だ。急げ!」
 リーダーらしき男が指示する。
 手には手製の短機関銃他、携帯ロケットさえ持っていた。
 犯罪組織とは最早言えない重武装である。
 彼らの素性を知れば納得するだろう。
 反政府武装ゲリラ「セクト」の一部隊である。
 慎重に先導したがライト付きメットを被った男が、異変に気付いた。
 水路の闇に灯る紅い目。
「機動一課だ!荷を捨てて逃げろ!」
 待ち構えていたのは、見るものに心理的圧迫感を与える風貌の強化装甲服を身に纏った機動一課突入小隊。
 無警告射撃開始。
 常人ではとうてい出来ない重機関銃の立ち撃ちである。
 チェーンソウのような金切り声を上げ、重機関銃のマズルフラッシュが水路一帯を照らす。
 ゲリラ側に反撃など不可能であった。
 8人のゲリラの内、5人が高速のライフル弾の連続命中で胴体や手足頭を引き千切られ、汚水に自身の中身をばら撒きながら沈む。 
 瀕死の一人が水中に倒れた中で、隠し持っていたスイッチを押す。
 大型のバックの中身が一斉に炸裂し、地下水路はおろかその上部の区画丸ごと陥没させた。
 大爆発で大騒ぎになった周囲の状況を無視するように、ハンダの元に念話による連絡が入る。
「殲滅完了。部隊の損害ゼロ」
 あの爆発で死者が一人も出なかったのは、強化装甲服に加え、重機関銃にオプション装備されたデバイスによる防御魔法の即時展開が可能だったからこそである。
 これこそが機動一課の異常性を物語っていた。
 それは、一人一人が訓練された魔導師であると同時に冷酷無比な銃火器のスペシャリストであることなのだ。


<続く>
169リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 06:01:07 ID:sP9Yfnqt
今回は此処までって、うわ〜なんか文字列が大変な事になってるorz
(俺的にココはこう、ビシッと決まる台詞だったのに〜)
すみません。誤字と同じで各自脳内補正してください。

>>157
ありがとうございます。
こんなリリカルじゃないクロスを受け入れてくれるか怖かったりしてました。

>>158
バカボンのそのネタを使うとはw
ハードと言うかあまりにも救いのない硬すぎる話ですが、今後とも付き合ってください。
もしも、なのはが一人を見捨てなければ大勢を救えない場面に出会ったら……そうずっと考えていました。

>>159
原作の質量兵器規制というのを逆手にとってやってみました。
だから一課はヤリスギだと非難される!ということでw

>>160
今後ともよろしくお願いします。
あとクーガーの兄貴をもっと活躍(略

>>161
誰も知らないマイナー路線だと思ってら!知ってる方イタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

>>162
ちょwww
>>163
なのはさんは何度でも甦るさ!

>>164
あらためて皆様、どうかよろしくお願いたします。
170リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 10:01:15 ID:VZoI7kws
GJです
いやいやいや逃げろとか言っておきながら無警告射撃って…
「やりすぎ」とか「狂犬の集まり」とか言われる理由が分かった気がしました
171名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 11:01:38 ID:shM6bUZV
リリカルスクライドの人に一つ。
なのはとスクライドのほかにも、
.hack//G.U.の内容が入ってますな。

これじゃあ、始めてみた人だとかにいろいろ誤解されそうだから
題名に何かしろ「G.U.」とかも入れたほうがいいと思われ。

172リリカルスクライド携帯:2007/06/09(土) 13:41:56 ID:2HylRV+j
あぁ〜敵役で出しただけだから気にしてなかったです。
そんじゃ、リリカルスクライド//G.U.って名前にしときます。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 14:23:37 ID:w3nlxPhG
>>169
すごく良かったです。機関銃型デバイスではなく機関銃とデバイス装備とは、
六課の新人達が一課をみて何を思うか気になります。一課はティアが言っていた
もう誰も傷付くのをみたくないからを相手を殲滅することで叶えていると考えた
俺はおかしいか?
174名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 15:30:11 ID:Rhn/qBW5
レンタルビデオ屋行って、アニメ映画の「人狼」を借りて見てみたほうが分かりやすいと思う。

押井映画だから、戦闘描写より登場人物の心情や生き方の描写に力が入れられてる。
175名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 15:33:00 ID:k9eRid14
犬狼伝説は、キャッチコピーが滅茶苦茶かっこよかったの覚えてる
「皆殺しの雄叫びをあげ、戦いの犬を野に放て」ってやつ
176魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/09(土) 15:52:07 ID:+g2/i0vn
とらいあんぐるハートのキャラってやっぱ出しちゃ不味いですかね?
勿論そんなに深くストーリーに関わらせるつもりは無いですけど。
177名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 15:53:27 ID:U7hPxRx8
いいんじゃないでしょうか?
とらハ知らんけど
178リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 16:00:10 ID:VZoI7kws
いいと思いますよ。なのは本編にもとらハキャラ結構いますし
恭也とか忍とかノエルとか…
179s.TRI..edの人:2007/06/09(土) 16:02:50 ID:CAkfo6B4
ごめんなさいごめんなさい
実はとらハ3のキャラ出す方向で2話書いてたりします。
(;つД`)一応初見の方でも判るように書く方向性なんですけどねぇ
180名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 16:06:58 ID:U7hPxRx8
誰も責めてないがなw
181リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:21:10 ID:P4UV/u+5
第二話投下してもいいでがんす?
182s.TRI..edの人:2007/06/09(土) 16:21:54 ID:CAkfo6B4
(´・ω・`)うん、そうなんですが2話が遅れまくってる理由がネトゲだったり
ギンガが6課に来るらしい未確認情報があったりツジツマ合わせとか遅延しまくりです。
微妙に後ろ冷たいです。
ネトゲでなのはキャラの名前が増えたような気がする今日このごろ。
183s.TRI..edの人:2007/06/09(土) 16:22:53 ID:CAkfo6B4
(;つД`)スンマセン邪魔しました、どうぞ2話投下どうぞ。
184リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:24:06 ID:P4UV/u+5
では

第二話「激突」

12月2日     0720時
セーフハウス  寝室

故郷のヘルマジスタンの冬に比べれば、なんと言うことはないが外気の肌寒さで
宗介はベットの下で目を覚ました。
昨夜の尾行から帰投し、仮眠をとったのだ。

(それにしても深夜のあれは、なんだったのだ?)

いきなり、護衛対象である6〜7歳ぐらいの少女がごつい金槌を取り出し、成人男性二人を殴り倒した現場を
目撃したときは、どっちが護衛対象なのか分からなくなった。
話を聞くとクルツは対象を見失ったらしい。
大事をとって遠回りして帰ってきたが尾行されてる気配はなかったという。
現在クルツは見失った罰としてマオの代わりとしてASに搭乗している。

「おはよう、ソースケ。よく眠れた?」

「肯定だ。それで対象に動きはあったのか?」

「ないわ。3時過ぎに帰宅してから寝てるみたいよ。それにしても尾行を撒かれるとはね・・・
 気付かれたか、単に見失っただけか。どっちだと思う?」

思案げな顔をしてマオは宗介に意見を求める。気付かれたのならこれからプランに支障が出る上に
対象からも警戒され護衛しにくくなる。

「判断に困る。マンションの屋上で見失ったなど普通ならありえないことだ」

「そうなのよ。いくら問いただしてもそれしか言わないし、嘘を言う必要もないわよね。」

結局その場では結論が出ず、一応これまで通り続けるということになり
状況を余計混乱させない為、宗介は昨日見たことを報告しないことにした。
185リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:26:08 ID:P4UV/u+5
同日     1346時
八神家   リビングルーム

昼食を食べ終わり、はやての手伝いとしてシャマルは台所で食器を洗っている。

(シャマル・・・)

(シグナム、どうしたの?)

わざわざ思念通話で話しかけられたシャマルは怪訝そうに聞き返す。

(少し、相談したいことがあってな)

思念通話を使っている以上聞かれては困る類の話なのだろう。
隣にいるはやてに悟られないように、食器を洗う作業を続けた。

(ブラのサイズが合わなくなったとか?)

いきなりボケる泉の騎士に烈火の将は、すぐさま否定した

(違う!・・・主はやてと我々の近辺のことだ。最近変わったことはないか?)

(うーん、この家に張った警報魔法と結界魔法には何も反応がないわ。
 このあたりは治安がいいわね。)

(何か、見られてる感じはしないか?)

(・・・管理局かしら、それとも・・・ストーカー?)

(前者は考えられんでもないが、襲った相手が見た我々の顔の記憶はきちんと消したはずだ。
 さすがに3ヶ月も隠蔽することは無理だったが、主のことも闇の書のことも管理局は
 まだ確証を掴んでないはずだ。後者は・・・・・・分からん)

シグナムは昨日、闇の書の蒐集に出たときにヴィータがこの世界で
管理局の捜索隊に遭遇したと言っていたことを思い出した。
186リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:27:51 ID:P4UV/u+5
(私は特には感じないけど・・・ザフィーラ)

シャマルは何かに気付いたようにザフィーラに話を振った。

(どうした。シャマル)

(何か最近変わった事はない?視線を感じるとか。)

(お前なら我々が見落としていることにも気付けるかもしれん)

(・・・臭いがする)

((臭い?))

シグナムとシャマルが同時に聞き返すとザフィーラは鬱屈した声で答える。

(この半年間なかった臭いが、ここ数日ほど前からするようになった。
 お前達は感じないかもしれないが酷い刺激臭だ。)

鼻が曲がって死にそうだとばかりに言うザフィーラに、その臭いを感じることのできない
二人はなんと声をかけていいか悩んでいる。

(ザフィーラ、その臭いは今もしているの?)

(ああ、臭いの元は分からんが)

普段から口数が少ない守護獣は臭いのせいか、さらに口数が少なくなっていた。

(とにかく、シグナムも敵意や殺気は感じないんだからすぐにどうこうなるものじゃないわ。
 もしかすると勘違いの可能性もあるんだし)

(そうかもしれん。とりあえずヴィータにはまだ言うなよ。あいつの耳に入ると
 怪しそうな奴(ヴィータ基準)が片っ端から殴り飛ばされることになるからな)

(ええ、ザフィーラもお願いね)

ザフィーラは返事をせず、頷くだけであった。
187リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:29:09 ID:P4UV/u+5
同日    1945時
海鳴市   市街地

「どうだヴィータ。なにか感じるか?」

ビルの屋上でザフィーラは探査魔法を駆使しているヴィータに声をかけた。

「いるような、いないような。ときどき妙にでかい魔力反応を感じるんだけどすぐ消えちまう。」

「そうか、では二手に分かれて探そう。闇の書は預けた。」

「オッケー、ザフィーラ。管理局の連中に気をつけろよ。」

「心得ている。」

そういってザフィーラは、去っていく。
ヴィータは、これから使う魔法について頭の中でリスクとリターンの計算をして決断した。

「しゃーねぇな。バレる可能性も高くなるが・・・・封鎖領域指定」

ヴィータの足元に紅い光を放つベルカ式の魔法陣が現れる。

『Gefangnis der Magie(ゲフェングニス・デア・マギー) 』

相棒たるグラーフ・アイゼンが宣言をし、より正確に探知できる能力が付与された結界魔法が起動する。
不可視の壁が広がっていき、ヴィータを中心に半径20kmの範囲が通常空間から隔離されてゆく。

「・・・・・・・魔力反応。大物見っけ!」

ヴィータは、ビルの屋上から飛び出し魔力反応がするほうに飛び出していく。
この魔力資質なら軽く20ページは埋まる。そして、はやてを救うことができる。
ヴィータは逸る気持ちを抑え、速度を上げた。
188リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:31:24 ID:P4UV/u+5
同日    同時刻
海鳴市  高町家 なのはの部屋

『Caution!Emergency!(警告、緊急事態発生)』

「え?」

数秒後、なのはは自分の存在がごっそり切り取られたかのような違和感を覚えた。

「これって・・・・結界魔法!?」

『Yes, master and it approaches at high speed.(対象、高速で接近中)』

それを聞き少し逡巡した後、なのははレイジング・ハートを手に取り、家を飛び出す。
結界魔法・・・しかも魔力資質を持ってない人をはじき出すような類のものだ
こんなものを起動するということは自分に用があるに違いない。
しかし、一体自分に何の用があるのだろう?穏やかなことでありますようにと祈りながら
レイジング・ハートが示す方向に走っていき、市街地の中心から少し離れたオフィス街にあるビルの屋上に上った。

同日   2000時
海鳴市  オフィス街

『it comes!(来ます)』

あたりをキョロキョロと見渡すなのはにレイジング・ハートが警告する。
目を凝らすと正面から赤熱する物体が高速でなのはに向かっていた。

『homing bullet.(誘導弾です)』

身構え、シールドを正面に展開し赤熱するボールのようなものを受け止める。
しかし、誘導弾の勢いは衰えずシールドとの摩擦により激しい火花が飛び散る。
一発だけ・・・?
そう不審に思っていると背後から気合の入った声が降りてくる。

「こっちは囮!?」

「テートリヒ・シュラーク!!」

すんでの所でシールドの展開が間に合ったが相手の一撃は異様に重く、なのはの体は沈んでいく。
踏ん張りきることができず、吹き飛ばされ、ビルの屋上から落下してしまう。
このまま落下してしまえばまず命がないだろう。
やるしかないの?。
躊躇いを持ちながらもレイジング・ハートに命じる。

「レイジング・ハート、お願い!」

「Stand by. Ready. Set up.」

首から下げているインテリジェンス・デバイスに文字が浮かび上がりなのはの周囲は桜色の光で覆われた。
189リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:33:24 ID:P4UV/u+5
ヴィータは、狙った相手が自分の主と同じくらいの少女であることに驚いた。
が、そんなことで手を緩めるほど甘い覚悟など最初から持っていない。
この高さでも魔導師ならば何ら問題にならないと判断したヴィータは
墜落してゆく蒐集対象に、さらなる攻撃を加えるために追撃をしようとする。
手の上に新たなシュワンべフリーゲンの弾を発現させ、狙いを定める。
大規模な結界魔法の使用によって管理局に気付かれる可能性も高い、ちゃっちゃと決着をつけるのが一番だ。

『Schwalbefliegen(シュワルベフリーゲン)』

アイゼンの声と共に発射される鉄球のような弾丸は、ツインテールの少女に一直線に進んでいく。
直撃すると共に込められた魔力が爆発し、煙を巻き起こすが手応えはない。

「ち、間に合わなかったか。」

爆煙の中から2つの光球が出てきたが、あさっての方向に飛んでゆく。
どうやら相手は煙で碌に周りが見えてないようだ。
ヴィータは、スピードを上げ煙ごと相手をぶん殴ろうとした。

「うらあああああ!」

しっかりと腰の入った一撃、しかしまたもや手応えはない。
ギリギリのところで敵は煙の中から離脱していた。こいつは、それなりにやるようだ。

「いきなり襲われるなんて、身に覚えは無いんだけど。どこの娘?なんでこんなことするの?」

と、なにやら言ってくるがヴィータは無視した。
半年間暮らして分かったことだが、この世界に魔法を
駆使するためのデバイスは無い、もしくは一般的に普及してないのだ。
つまり目の前の少女は時空管理局、もしくはそれに準ずる組織の関係者ということになる。
この問いかけも時間稼ぎの可能性がある以上、問答は無用。
避けることに主眼を置いているのなら、シュワルベフリーゲンで追い込みクロスレンジの一撃で確実に仕留めてやる。

「教えてくれなきゃ、分からないよっ」

相手の魔導師が手を振る。その間に自分は弾丸を二つ精製しようとしたが背後から魔力反応を感知し、反射的に振り返る。
そこには、唸りを上げて迫ってくる先ほどの二つの光球があった。
ヴィータは一発目の回避に成功したが、これは自分の回避ルートを限定する為の牽制目的のものだ。
一息遅れて本命の二発目がヴィータに襲い掛かる。
避けきれないと判断したヴィータはシールドを展開して、これを防ぐ。
先ほどから、こちらの攻撃を回避していることと、この攻撃でヴィータは悟る。
間違いない、この敵は戦い方を知っている。
やたらでかい魔力資質に戦闘スキルが備わっているのは厄介この上ない、しかも時間は相手の味方だ。

「く、この野郎!」

出鼻を挫かれ、焦ったヴィータは全力で間合いを詰めアイゼンで脳天を狙う。
その攻撃を高速移動魔法で残像を作りながらかわす相手魔導師
ちょろちょろと鬱陶しいんだよ・・・!
ヴィータのイライラのボルテージは急上昇していた。
190リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:36:04 ID:P4UV/u+5
「話を!」

再度距離をとった白い魔導師がデバイスの形を音叉状に変え、こちらに向ける
そのデバイスの先端にとんでもない量の魔力が集まってゆく。

「聞いてってば!」

その声と共に極太の光がヴィータ目掛けて放たれた。
直撃すればひとたまりもないが運良くそれは少し左に反れていた、しかし余波でヴィータはバランスを崩してしまう。
どうにか姿勢を安定させたが、そこで気付く。
帽子がない。はやてが自分の為に考えてくれた騎士甲冑が・・・!
必死に周りを探してみると敵の砲撃のせいでボロボロになりながら地上に墜落している。
それを見て怒りのバロメーターは一気に振り切れ、もはや敵をぶっ潰すこと以外のことはヴィータの頭から消え去った。

「アイゼン!カートリッジ、ロードッ!」

『Explosion(エクスプロズィオン)!』

アームド・デバイスに内蔵されたシステムが活性化し、瞬間的に膨大な魔力がヴィータに供給された。
それだけではない、鉄の伯爵が変形していきハンマーヘッドの両面に噴射口と鋭いスパイクが出現する。
敵は、そのことに驚いたようだが関係ない。
あたしは、ただこいつをぶっ潰す。

「ラケーテン」

その声と共に噴射口が点火し、アイゼンに猛烈な推力が生まれる。
それをうまく制御し、今までの比ではないスピードで敵に肉薄する。
スピードについて来れなかったのか、敵はシールドを展開し受け止めようとするが・・・
無駄だ。その程度の硬度なんざ、今のあたしとアイゼンに通用しない。

「ハンマー!」

相手の防壁を粉砕し、デバイスごと相手を吹き飛ばす。
敵は、背後のビルの窓を突き破り柱にぶつかってようやく止まった。
しかし、まだ敵には決定打を与えてないと判断したヴィータは追撃の手を緩めない。

「うらああああ!」

第二撃目を放ち、けなげにバリアを張る相手をカートリッジから供給された残りの魔力全てを使いねじ伏せる。

「ぶち抜けええええ!」

今度こそ、敵のデバイスとジャケットを破壊し決着がついた。
ヴィータは興奮した自分を落ち着かせるように何度も深い息をして、倒した魔導師に近づく。
驚くことに虫の息だが相手には、まだ意識はあった。それでも何かをできるわけではない
ただ無力に半壊したデバイスをこちらに向けるだけだ。
止めを刺すためアイゼンを持ち上げ、振り下ろした。

だが、しかし攻撃は乱入者によって阻まれた。
191リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:38:31 ID:P4UV/u+5
投下は終了
第三話もなるべく早いうちに投下したいと思いますが
テスト期間と重なるので悪しからず・・・・・
192リリカル・パニック:2007/06/09(土) 16:42:20 ID:P4UV/u+5
>>176>>179
いいと思いますよ
自分も名前ぐらいは登場させますし
193リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 17:04:32 ID:sP9Yfnqt
むしろとらハキャラOKです!!
(昔、香港警防隊と特機隊のクロスを良く考えていたものです。行き着く先は特機隊の滅亡ですが……)

>>171-172
.hack。調べてみたら面白そうですね。今度見てみます。
しかし.hackの設定を知った途端、頭の中に「グリッドマン」が連想された俺ってorz

>>170
「逃げろ」と言ったのはゲリラ側のキャラが言ったせりフっす。
(う〜ん描写が上手く書ききれてなかったな)
書いてて思った。犬狼伝説ってほんとに人情のかけらもない無茶苦茶な設定だなと。
いや、だから滅びるしかないのかも。

>>173
触る神に祟りなし。管理局に関わる方はあんまり触れたくないと考えてるでしょう。
一課はティアの思いとは全くの真逆の思考で動いてます。
一課以外の人たちは一課の行いに思いっきり批判的です。誰も彼も一課の武闘路線、積極的攻撃性は間違ってると思ってます。
かつて一課の姿勢に一抹の真実を見出して理解があった人たちも、社会情勢や犯罪の動向に合わせるべきだと考えてます。
クロス世界のティアは「一課にだけは行きたくない。一課のように傷つける人間になりたくない!」と思ってるかもしれません。

>>174-175
実写版の「赤い眼鏡」「ケルベロス~地獄の番犬~」
千葉繁好きでアドリブ好きで時間が空いていましたらお勧めしますw
194リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 17:06:54 ID:sP9Yfnqt
>リリカルパニック

展開が気がかりですね。
ワクテカしながら待ってます。
195魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/09(土) 19:28:19 ID:+g2/i0vn
http://wiki.livedoor.jp/beast0916/comment/%cb%e2%cb%a1%be%af%bd%f7%a5%ea%a5%ea%a5%ab%a5%eb%a5%b9%a5%af%a5%ea%a1%bc%a5%e0#comment
今まで登場したトランスフォーマーを作品と初登場した回ごとに整理してみました。
参考にどうぞ。
196名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 19:32:55 ID:oqxQV3fJ
ザフィーラが嗅いだ臭いって、ASがECSを使った時に生じるオゾン臭のことか
M9のECSはその欠点をほとんど改良したはずだが、それだけ敏感に感じ取れるとはさすが犬だな
197リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:05:46 ID:VZoI7kws
>>リリカル・パニック氏
GJです
ザフィーラもやはり犬でしたか。すごい嗅覚持ってる辺り。
確かにヴィータなら怪しそうなの片っ端からぶちのめしかねませんね…

で、第十八話投下したいんですがかまいませんね?
198名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 21:11:05 ID:w3nlxPhG
支援射撃を行う!
199リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:13:27 ID:VZoI7kws
Yes,sir!では投下します
200魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/09(土) 21:14:25 ID:+g2/i0vn
支援するです。
201リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:14:27 ID:VZoI7kws
「どうだ…モンスター潰されたんなら、お前は戦えねえだろ」
 シザースの方へと向き直り、ヴィータが言い放つ。
確かにモンスターが潰されたとなると、ライダーの力は急激に衰える。
シザースもまた例外ではない。ライダーの鎧『グランメイル』の色が灰色へと変化し、ブランク体へと変化していった。
「分解されねえ程度にそこで反省してろ。あたしは帰る」
 そう言うと、ヴィータはミラーワールドを出た。
(爺さん達…仇はとったぞ…!)

「ミラーワールドに刑事はいらない…!」
 そう言うと、一枚のカードを取り出し、装填した。
『FINALVENT』
 先ほど使ったのとは違う、もう一枚のファイナルベント。
メタルゲラスのファイナルベント『ヘビープレッシャー』だ。
そして立ち上がろうとしたシザースの腹を、ヘビープレッシャーで貫いた。
「が…そん…な…私は…こんな…所で――――」
 その言葉とともに変身が解け、シザース…いや、須藤がその場に倒れる。
その腹には大穴が開き、そこから大量の血が流れている。もう助からないだろう。
「つまらねえな…」
 王蛇はそう言うと、ミラーワールドを去った。
後に残された須藤の体は粒子化を始め、やがて消滅していった…

「あれ?今日はやていないのか?」
 現在の時刻は昼過ぎ。先日のシザース戦の疲れからか、もの凄く寝坊したヴィータが聞く。
「ああ、主はやてはシュベルトクロイツの試作型を作るため、アースラに行っている」
 はやての杖『シュベルトクロイツ』は幾度かの試作を経ている。そして現在も完成版は出来ていない。
少し前に『試作型バージョン2』が破損し、そのデータをもとにバージョン3の製造に向かっているのだ。
…ちなみに関西人のたしなみとでも言うのか、バージョン2にはハリセンが仕込まれていた。
「ふーん…今回はハリセン仕込むのかな?」
「期待しているのか?」
「まさか」
 この後ハリセンがシュベルトクロイツに仕込まれているのをヴィータが見つけ、思わず失笑するのは別の話。
ちなみにバージョン5の時点でようやく「ハリセンを仕込むと空洞ができ、そのせいで強度に問題が出る」と分かり、ハリセンを仕込むのを止めている。

第十八話『真司の冤罪』
202リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:15:21 ID:VZoI7kws
 OREジャーナルで電話が鳴り響く。大久保がそれを取った。
「はいOREジャーナル」
『OREジャーナル編集長の、大久保大介だな?』
「はいそうですけど…何か?」
 突然名指しで呼ばれ、怪訝そうに答える大久保。
『島田奈々子を預かっている』
「はぁ?あんた一体何言って…」
『こう言わなければ分からないか?「島田奈々子を誘拐した」と』
「誘拐?どこに?」
『一度しか言わない。身代金三千万円を用意しろ。それと、身代金は城戸真司に持ってこさせろ。
もし警察に知らせた場合、島田奈々子の命はない』

 数時間後、閑散とした山奥の廃墟。
『いいか、真司。間違っても犯人を刺激するな』
「はい、分かりました」
 大久保からの電話に、真司が答える。
連絡を受けたときにはかなり気が動転していたようだが、今は皆、幾分落ち着いている。
そして要求された場所へ、要求通り真司が三千万もの現金を持って来た。
「もしもーし?OREジャーナルの城戸ですがー?」
 呼びかけても返事は無い。
「要求通り金を持ってきましたー!」
 そう言い、件の廃墟へと踏み込む。
「島田さーん?無事ですかー?」
 反応が無い。もう一度「島田さーん?」と呼びかけるが、全くもって反応が無い。
とりあえず携帯を取り出し、大久保へと連絡を取る。
『真司か。どうした?』
「はぁ…それが、指定の場所に着いたんですが、応答が無くて…うわ!?」
 物陰から何かが飛び出してくる。その何かに真司が吹っ飛ばされた。
何とか立ち上がり、その何かを見る。人間の成人くらいの体格、言葉を話す、さらには鉄パイプを振りかざす。
となると可能性はただ一つ、誘拐の犯人だ。人間か、それとも使い魔かは不明だが。
『おい、真司?おい!真司!!』
 吹っ飛ばされた衝撃で、携帯電話を落としてしまう。
その携帯電話から大久保の呼びかける声が響くが、拾えないのだから反応のしようが無い。

「おい!真司!! …ダメだこりゃ。令子、警察を呼べ」
 そう言われると同時に、令子が警察に連絡した。

「やめろって、おい!」
 鉄パイプを振り回す相手を必死に説得する真司。だが、相手は聞く気が無い。
…と、外が騒がしくなってきた。警察が到着したのだろうか。
音に気付いた犯人が姿を消す。どんな方法を使ったのか分からないが、目の前から忽然と「消えた」のだ。
「あれ…?一体どこに…って、今はそれより島田さんだ!」
 犯人が消えたことを疑問に思うも、今は島田の無事を確認するときだと判断し、部屋の隅で気絶している島田に駆け寄った。
「島田さん?しっかりして下さい!」
 気絶している島田の目を覚まさせるため、声をかける。
…と、その時、その部屋のドアが破られ、たくさんの人が踏み込んできた。
「警察だ!」
 その人影が警察だと分かり、安堵する真司。だが、ここである既視感に捕われる。
(…あれ?これが前の通りだと…まさか!)
「逮捕!!」
 やっぱりである。タイムベントの前の通り、真司が逮捕された。
203リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:16:20 ID:VZoI7kws
「は?真司が誘拐犯?ある訳ねえだろ」
「全くだ。二重の意味であり得ん」
「もちろん、何かの間違いだろうけど…状況は城戸君にとってかなり不利ね」
 一時間後、八神家にて。現在令子が事情を説明している真っ最中だ。
ちなみに、真司とのつながりで八神家の人間とOREジャーナルの人間はちょっとした顔見知りなので、敬語も使っていない。
「ところで、二重の意味って…?」
「ああ、城戸には誘拐などという真似ができるとは思えんからな。
それに、島田が誘拐されたのは昨日の晩なのだろう?その時城戸はこの家にいた。だから不可能だ。
何なら、私が証言台にでも立とうか?」
 シグナムがアリバイを証明してくれるという。真司にとっては僥倖といったところか。

「北岡、仕事の依頼がある」「お断りします」
 同じ頃、蓮が北岡へと会いに行った。真司を助けるよう、仕事の依頼に来たのだ。ちなみに蓮と北岡は交戦経験があるので、お互い顔見知りだ。
…だが、北岡は依頼内容すら聞かずに拒んだ。
「…何も聞かずにか?」
「アンタからは金の匂いがしない。それに、依頼内容ってあの城戸って奴の弁護だろ?」
「察しがいいな。城戸の弁護はしたくないとでも言うのか?」
「そりゃまあ、せっかく何もしないで敵が減るチャンスなんだしさ」
「やれやれ、やはり人としては最低のようだな」
「かもな。でもアンタには関係無いだろ?」
「あるさ。あんたは俺の仕事をするんだ。金なら何とかする」
「本当か? …ま、いいか。この依頼、請けるよ。
あいつにも聞きたいことがあるし、令子さんからもさっき頼まれたしね」

 真司が面会室へと連れてこられる。
「き、北岡さん!?えっ、まさか俺の弁護士って…!!」
「そういう事。令子さんと秋山に感謝しなよ?」
 面会室に来た真司は、かなり驚いているようだ。
それもそのはず、多分依頼されても来ないだろうと思っていた北岡が来たのだから。
とにかく席に着き、北岡との対話を始める。
「しかし分からんな。お前じゃないなら、本当の犯人はどこに消えたんだ?」
「それは…」
「なあ、本当はお前がやったんじゃないのか?」「違う!」
 北岡に疑われ、思わず声を荒げる真司。
「ま、どっちでもいいさ。お前だろうが違ってようが、必ず無罪にしてやるからさ。で、その前に聞きたいことがあるんだが…」
 そう言った北岡の雰囲気が変わる。
「前に浅倉が立て篭もり事件を起こしたことがあったよな?で、その時あいつが俺を呼ぶよう指示する前に、アンタが俺に連絡を取ってきた。
どうやってあいつの正体と狙いを知ったんだ?あいつと連絡を取るか、未来を知りでもしない限り、狙いなんか知れないだろ?」
 聞きたいことというのは、真司がなぜ浅倉の正体と狙いを知っていたかだった。
確かに、真司はタイムベントで戻る前を知っている。だから浅倉に関してのことを知っていたのだ。
「…ひょっとして、それを話さないと弁護しない、とか?」
「あー…なるほど、それもいいかもな」
 ここまで言われ、真司としても話さないわけにはいかない。
意を決し、北岡に真実を話した。

「なるほどね、オーディン…だっけ?その13人目って。
そいつが時間を戻すカードを持ってて、アンタは戻される前を知ってる。そういう事だろ?」
「ああ。だから浅倉の正体も、狙いも分かったんだ。前のときもそうだったからな」
 北岡に全てを話す真司。北岡は正直言って半信半疑だ。
「時間を戻す…ねぇ。随分非常識じゃないか?」
「それを言ったら、ライダーだってかなりの非常識じゃないか」
「…確かにな。じゃ、事件当時の状況を詳しく話してもらえる?」
204リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:17:32 ID:VZoI7kws
「えぇ?真司君が警察に捕まった!?」
「そうなの。やってない誘拐の罪で捕まっちゃって…」
 同じ頃、大通り。はやてに事情を話しながら、なのは・フェイトが警察署へと向かっている所のようだ。
「その誘拐って、いつ頃起こったん?もし昨日の夜やったんなら、真司君やないってうちが証言できる」
「だったら証言してあげて。事件が起こったのって、その昨日の夜らしいから」
 話しながらも走る。走る。警察署はもうすぐ近くだ。
…と、フェイトが走り去る何かを見つけ、立ち止まった。それを怪訝に思ったなのはが声をかける。
「フェイトちゃん、どうしたの?」
「…ごめん、二人とも。先に行っててくれる?少し用事ができたから」
 そう言うと、フェイトはその何かを追い、どこかへと走り去っていった。

「上手くいきましたよ、プレシア」
 先ほど走り去った何か…プレシアの使い魔リニスが報告する。
かつて、プレシアにはリニスという使い魔がいた。だが、そのリニスは契約が果たされ消えている。
ならば今ここにいるリニスは誰だ?答えは簡単だ。プレシアの手によって作られた、二代目のリニスだ。
アリシアを生き返らせるためには、ライダーの戦いに勝つ必要がある。そのために使い魔を使うのは有効な手だ。
そう考えたプレシアは、再び使い魔を作り出したのだ。愛着があったのか、リニスの名をつけ、リニスと同じに作って。
「そう、これで一人は脱落…かしらね?」
「でしょうね。こうすれば餌を与えられませんから、契約違反でいずれモンスターに食べられますから」
 どうやら、今回の誘拐事件はプレシアの策だったようだ。
どうやって真司のことを調べたのかは不明だが、とにかく真司の関係者を誘拐し、その罪をなすり付けて逮捕させたのだ。
急に消えたのも、本来の姿である山猫形態に戻っただけである。あまりに急だったため、目の前から消えたように見えたのだ。
「そういう事だったんだ…」
 突然の声に振り向く両名。そこにフェイトがいた。
「フェイト…立ち聞きとは、趣味が悪いわね」
「母さん…そこまで堕ちたとは思いたく無かったよ」
 一言二言ほど言葉を交わすフェイトとプレシア。
すでに両者の周りには、雷が帯電している。お互い戦う気だ。
205リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:18:53 ID:VZoI7kws
「やれやれ、俺は必要無かったみたいだな」
 はやての証言で、真司の無実が判明。さらにシグナムの証言がそれを裏付け、出所と相成った。
そのまま出所し、今は皆で帰路についている。
「はは…なんか、すいません。お仕事取ったみたいで…」
「ああ、いいっていいって。多分もう一仕事あると思うし」
「もう一仕事って…何かあるんですか?」
「知ってるか?こういう時ってさ…警察を告訴すれば賠償金と慰謝料取れるんだ」
 その言葉に、北岡以外の全員が驚く。真司もだ。
「えっ!?そうなんですか?」
「お前な…ジャーナリストだろ?その位知ってろよ」
「とにかく、警察に謝罪させることが出来るんやろ?それなら…く、くくく…」
 はやてが突如笑い出す。凶悪なオーラを発しながら。
「うちの家族に無実の罪着せた報い、しっかり受けて貰わなあかんな…」
 かなり強力なオーラが放出されている。心なしか、「ゴゴゴゴゴ…」といった感じの効果音と、例の金属音がハーモニーを奏でているように聞こえる。
…って、え?例の金属音?
「あーモンスターだ。早く何とかしに行かないとー」
「じゃ、じゃあ俺も行くよ」
 そう言うと、真司と北岡がモンスター退治に向かった。全力疾走で。
「…逃げたな」「ああ…」「私も逃げたいよ…」
 いや、あんたらも行けよ。システムを使えばミラーワールドにも入れるだろう。
「あれ?真司君と北岡さん、どこ行ったん?」
「あいつらなら、モンスター退治に行ったぞ」
「そうなん?ほんなら、うちも行ってくるわ」
 そう言って、はやてもモンスター退治へと向かった。
「…今のうちにモンスターの冥福でも祈る?」
「今回ばかりはお前に賛成だ」
 この後、モンスターがはやてからイジメじみた攻撃を受けた挙句に、オーバーキル同然の死に方をしたのだが、それはまた別の話。

「闇に沈め!」
 モンスターに無数の短剣が刺さる。ブラッディダガーの集中砲火を浴びせたのだ。
「あの子供、怖いな…」「いつもはああじゃないんですけどね…」
 モンスターにとっての地獄は、まだまだこれからである。
206リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:19:54 ID:VZoI7kws
「くっ、どこに消えたの!?」
 こちらはフェイトVSプレシア。現在戦闘の真っ最中。
プレシアがベルデへと変身し、クリアーベントで透明化。撹乱しながらフォトンバレットやバイオワインダーで攻撃しているのである。
「フフ…どこにいるか、分かるかしら?フェイト…」
 分からないということが分かっていて聞くベルデ。多少意地悪に思える。
「どこにいるか分からないなら…! サンダーブレイド!」
『Thunder Blade.』
 遥か上空へと飛翔するフェイト。そして雷の剣を降らせて爆発させる攻撃魔法『サンダーブレイド』を放った。
雷の剣が地面へと突き刺さる。そして…
「ブレイク!」
 爆発。そして放電。強烈な電流が暴れだす。
これ程の電流、しかもかなりの広範囲だ。いくらなんでも逃れることは出来ないだろう。
フェイトやリニスもそう思っていた。だが…
「終わりかしら?」
 その声、そしてその後に見たもので、フェイトは自分の目を疑った。
バリアのような防御魔法を張り、完全に防ぎきっていたのだ。
「そ、そんな…」
「それじゃあ、そろそろ倒させて貰うわ」
 言うが早いか、フェイトに杖を向けるベルデ。
刹那、フェイトのいた箇所が爆発する。特大のフォトンバーストがフェイトを捉えたのである。
ダメージに耐えられず、墜落していくフェイト。それをリニスが受け止めた。
「リニス、その子は死んでいるわね?」
「…はい」
「そう…なら、その死体を片付けてきなさい」

「フェイトちゃんがまだ帰ってない?それって本当なの?」
『ああ。全く、どこをほっつき歩いているんだ?もう夕飯時だというのに…』
 その晩、なのはにクロノからの連絡が入った。
今日の昼、なのは達と別行動を取ったフェイトがまだ戻ってきていないというのだ。
「フェイトちゃん、どうしたんだろう…」
『さあな。とにかく、見つかったら連絡を「なのは!大変!フェイトちゃんが…!」
 突如、高町桃子の声が響く。聞こえた内容からすると、フェイトが大変なことになっているようだ。
クロノとの電話は繋がったまま、急いで下に降りるなのは。
そこで見たのは、重傷を負い、高町美由希からの手当てを受けているフェイトの姿だった。
幸い、まだ生きてはいるようだが…このまま放置すれば死にかねない。
「クロノ君!フェイトちゃんが…!急いで医療班をうちに回して!」
207リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:21:46 ID:VZoI7kws
投下終了です
プレシア母さんが強すぎる気もしますが…
ライダー+魔法+α=オーディン級という解釈でお願いします

ハリセンうんぬんは完全にネタとして入れたオリ設定です。忘れてください。いやマジで
208魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/09(土) 21:27:36 ID:+g2/i0vn
プレシアがカメレオンライダーになるとは意外ですな…。
するとパイルドライバー…もといデスパニッシュも使えるんですかね。
想像すると怖いなあ…プレシア女史がパイルドライバー…
209名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 21:28:08 ID:muSBMzFC
フェイト「ジュエルシードの魔力であなたと往人さんとみちるちゃんを生き返らせます」
ブルマ「私もドラゴンボールを集めてきたわ、地球のドラゴンボールだけじゃなくてナメック星のドラゴンボールも借りてきたわよ」
210名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 21:29:21 ID:i2eLIZs1
 
211名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 21:31:43 ID:muSBMzFC
フェイト「ジュエルシードの魔力で往人さんと観鈴さんとみちるちゃんを生き返らせます」
ブルマ「私もドラゴンボールを集めてきたわ、地球のドラゴンボールだけじゃなくてナメック星のドラゴンボールも借りてきたわよ」
212リリカル・パニック:2007/06/09(土) 21:33:17 ID:P4UV/u+5
流石マダムだw
齢59歳なのにバリバリの現役ライダーをやるとは
そこに痺れる憧れるぅ!
213リリカル犬狼伝説:2007/06/09(土) 21:45:35 ID:+cNNUuiJ
正直に言おう!
プレシア女史からパイルドライバーを喰らいたい!

あとWIKI編集で文体直してくれた方
マジ感謝です!
214リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/09(土) 21:57:21 ID:VZoI7kws
何でここまでプレシア母さん大人気なんだろう…

一応九話の時点で社長ぶち殺してベルデになっていただきました
いや、だって、戦力考えるとベルデがギリギリ限界なんですから…
もしライアクラス以上のになられたら、オーディンでも勝てるかどうか怪しいくらいなんですから…
ジュエルシードも一つ持ってて、どうしてもという時に戦闘の補助に使ってますし…
215名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 21:59:34 ID:w3nlxPhG
>>208
すでにプレシアママンは使ってますぜ。魔導師が喰らったら・・・
しかし、戦い方がエゲツないですねぇ。透明化して殺傷力の高い爆弾魔法・・・そんな熟女?が好きな俺。
59歳って知らなかったよ。バリアジャケットはあのままか?
216名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 22:05:07 ID:V1i0RfoN
>リリカル龍騎
むしろオーディンそのものが使い捨て的なことを考えると、
別にベルデにしなくても最初からオーディンにしておけば良かったんじゃとか思った
TVだとオーディンってデッキ渡されただけのホームレスとかが操られてただけでしたよね?
あるいはオーディンの洗脳能力を上げてなのはやフェイトあたりに変身させてライダー達と戦わせるとか
フェイトやはやてが変身した場合過去の事もあって抹殺指令出されて必死に抗うアースラクルーとか想像した
ところではやてさん、何か警察に恨みでも?
誤認逮捕だけにしてはやけに黒いんですが
217リリカル・パニック:2007/06/09(土) 22:05:13 ID:P4UV/u+5
>>214
首尾一貫してるからかな?
ガウルンみたいで好きですぜ

>>215
いや、59歳ってのは自分が設定集とかから勝手に試算した数字だから
公式だとは思わないでくれ
218名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 22:08:14 ID:w3nlxPhG
>>214
清々しいまでの悪だからじゃないでしょうか。娘を助けるためなら手段を選ばないとか・・・
悪いカズマみたいな。
219魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/09(土) 22:33:23 ID:+g2/i0vn
>>218
イメージ的にはSWEP3のダースベイダーに転生する直前のアナキンにも似てますかね?
もっともアナキンは生きている大事な人のために行動していたのに対し
プレシア女史は死んじゃってる人を生き返らせようとしていたという違いがありますが。
220名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 22:46:28 ID:w3nlxPhG
>>219
ということはプレシアママンがもっと熱い性格でフェイトにやさしかったら
悪とは言い切れないのかな?
ヴォルケンリッターに対して、贖罪の仕方に対する糾弾とやはやてを助けられた貴様らに
言われたくないみたいなことを言ってほしいな。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 22:50:30 ID:PfAwl8bM
悪っていうか、TV本編のプレシアって既に精神が崩壊しちゃってるんだよね
小説とか読むと、この人本当に悲惨
222リリカルスクライド//G.U.:2007/06/09(土) 22:51:41 ID:Wdp1TUiB
>>217
私もWikiなどで逆算したら59歳になってたから、恐らく在ってますよ〜

>>リリカル龍騎氏
GJですよ!
はやての暗黒面(笑)が出て良いw
ライダーたちがガチで、はやて&ヴォルケンズに戦いを挑んでも勝てるかどうか・・・
あ、オーディンは抜きで!時間戻しは強すぎなので(≧w≦)
プレシア母さん、ジュエルシードの使いすぎで倒れないか心配かも

さて名前が変わってますが、ご指摘を受けたので改名してみました。
明日か明後日には投下できると思います。
社長の最後を看取ってください(ぇ
クーガーの兄貴のセリフ作りが大変です(汗
223名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 22:58:45 ID:w3nlxPhG
>>222
盟主王のように喜んでしまいました。あなたの作品は面白いので楽しみに待ってます。絵も上手ですね。
スクライドキャラがStsの世界に来たらカズマと兄貴のツートップがみたいです。
あとティア制裁の場面がどう変化するか。
224リリカル龍騎@代行依頼:2007/06/09(土) 23:00:37 ID:GmellRRT
>>216
>プレシアオーディン
プレシアをオーディンなんかにしたら、それこそ早いうちから皆殺しエンドになりかねませんから…
それに、これは想像ですが、ただオーディンを勝たせたいだけなら初めからオーディンでライダー全滅させれば済む事。
それをしなかったという事は、多分「オーディンが複数倒してはいけない」というルールでもあったんでしょう。
それなのにプレシアをオーディンにしたら、そのルールをあっさり破りかねません。
そんなわけでプレシアオーディンは初めから除外してました
>アースラクルーのオーディン化
その手があったかorz
>暗黒はやて
…次回のタイトル前のあらすじの時にでも説明します
225魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/09(土) 23:13:59 ID:+g2/i0vn
>>220かもしれませんねえ…。
まあプレシア女史はなんだかんだ言って悲劇的な人物っすよね。
いろんな意味で。
226名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 00:01:40 ID:NWP7/6lX
暇なので、スレイヤーズとのクロスを脳内で展開しとく
227名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 00:04:54 ID:YsUEtUBW
んじゃ、おいらはゼロの使い魔とのクロスを。
ルイズが変なのを召喚するというパターンが多いので、逆になのはのとこに召喚されるルイズってのも面白いかも
228リリカル・パニック:2007/06/10(日) 00:08:56 ID:xJj/bgXZ
ドラまたのリナとのクロス・・・・・
恐ろしか(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
229名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 00:11:44 ID:OClnxmwJ
じゃあ俺はANUBISとのクロスを脳内展開
なのはを掴んで盾にしたい
230名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 00:32:08 ID:OJg1usdu
んじゃおれはメタルウルフ・カオスとのクロスを
231名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 00:35:40 ID:/tE9ZHB5
じゃあ俺はヘルシング…と思ったが、確実にアースラメンバーの中に死人が出そうで微妙だな。
232通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 00:37:54 ID:fDlEn/cj
過去の死にそうな、なのはさんにアーカードのセクハラ質問が・・・
233魔装機神:2007/06/10(日) 00:40:06 ID:4YvSamoy
>>230
メタルウルフカオスってあれだよね。
「それは、私が、大統領だからだ!」「流石です大統領(秘書)」っというXBOXのゲーム?
自分はXBOX持ってないけど
出来たけど今日は他スレで投下したので連投規制のことを考えて明日投下
234リリカル犬狼伝説:2007/06/10(日) 00:41:59 ID:OJg1usdu
>>233
>「それは、私が、大統領だからだ!」「流石です大統領(秘書)」っというXBOXのゲーム?
そのとおり!

>出来たけど今日は他スレで投下したので連投規制のことを考えて明日投下
おおおおおおお!
期待して待つ!
235リリカル・パニック:2007/06/10(日) 00:46:10 ID:xJj/bgXZ
さて、ここで問題です
魔装機神氏が言う明日とは月曜日のことなのか?
236なのはVSボウケン:2007/06/10(日) 00:55:17 ID:ANmNPVvo
たくさん投下が。皆さんGJです。個人的には寝て起きたら今日になったって感じがしますね。

自分はギャグやネタものが書けるようになりたいですね。他の職人さん方みたく。
ふと『大嵐浩太郎のひとり魔法少女リリカルなのは』という怪電波を受信しましたが、あれは芝居と映像ありきだし……。
また新作で悪いのですが、明日か明後日にでも『魔法少女リリカルなのはMEIO―』の一話を投下したいです。
237名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 00:57:06 ID:OClnxmwJ
冥王ktkr
238名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 02:11:40 ID:JTth661T
第三次αとクロスで

なのはの世界に飛ばされた男、トウマ・カノウ。
デバイスへと姿を変え、アースラに保管された大雷凰。

トウマ「口で言って分からないんなら、その性根を蹴り飛ばしてやる」
シグナム「なっ、レヴァンティン!!」

トウマ「いつまで隠れている……ケイサル・エフェス!!」
訪れるのは夜天か闇か、それとも終焉か……。
239リリカル犬狼伝説:2007/06/10(日) 02:41:35 ID:OJg1usdu
>>238
トウマ・カノウをキャスティングするとはあ!!
なんという素晴らしき展開!

そいえばリリカルにはキック主体の魔導師は居なかったな。
あとハンマー使いは居るが鉄球使いは居なかったなあ!
つまりバラン・ドバンも出るという事だよなああ!!

トウマ&バラン「「合わせて極める!!」」
トウマ「雷よりも熱く、速く!喰らえ!その名も“神雷”!!」
バラン「ぬおおおおおおおおおおッ!!大・粉・砕!!!」


あとゼストを大剣デバイス「魔を断つ剣」の使い手にすれば良いな!
ゼスト「我が名はゼスト・ゾンボルト!魔を断つ剣なりッ!」
240リリカル犬狼伝説:2007/06/10(日) 02:43:33 ID:OJg1usdu
そして既出と思われるコレを貼って眠ります。

『とらいあんぐるハート大事典』
ttp://www.remus.dti.ne.jp/~tak-chan/traha/TraJ.html
241名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 02:54:17 ID:82wB034i
>>236
冥王…ということはもしかして木原マサキ光臨!!??
242名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 04:54:18 ID:/aWE6nal
パトレイバーとのクロスで、六課に後藤さんがいるのを脳内展開。
243名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 09:42:28 ID:ZN8NGndg
>242
 スカのクライアントが企画7課だったり。
天才的なデバイス技術者が烏に自分のIDを括り付けて放した後
投身自殺する姿が思い浮かんだ。
244名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 09:46:23 ID:8TybUzu7
なのはをスパロボ世界に放り込むとしたら、どのスパロボが適当だろうか。
245名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 09:50:51 ID:RqNRsZuc
EXでしょ。
同じファンタジー物だし。
246名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 09:53:26 ID:RqNRsZuc
あ、あとコンパクト3も異世界(現代バイストンウェル・未来バイストンウェル・ファーネリア)で戦うから向いていると思う。
EXと魔装の世界はラ・ギアスだ。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 10:02:42 ID:ANmNPVvo
宇宙が少ないからα外伝もありかも。
248名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 10:14:03 ID:IfqkpWHr
ファブラ・フォーレスとかものすごいLLっぷりよね
249名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 11:56:19 ID:yh97aza3
エースコンバットのクロスはありだろうか?
聖王教会の騎士団にベルカのエースたちがいたりバートレットがなのはの先輩教官だったりとか。
250名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 12:48:53 ID:8EWz4eOm
なぜか「孤独のグルメ」とのクロスが浮かんだ

いや、戦闘なんていっさいなくて
ゴローちゃんが翠屋でひたすら飯食って
「うんココのお店を選んだのは正解だった」とか、
スバル達が食べていたアイスを見て
「アイスか、たまには食べてみるのもいいなあ……」
「(お店の)お姉さん、あれとそれとこれと……いいやみんな乗せちゃったのお願いします」とか

まじロストロギアとか異世界とか関係なく
ただ淡々と飯の話が続いていく。

ゴロー「子供を利用するな」
ジェイル「があああ!痛っイイ!お、折れる〜」
ルーテシア「やめて。それ以上いけない」
ゴロー「…………。ぬうぅん(ベキィ)」
251名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 13:18:45 ID:JTth661T
トウマとスバル、空手対SAの異種格闘技戦も面白そうだ。
252魔装機神:2007/06/10(日) 15:19:37 ID:4YvSamoy
予告どおり投下

魔装機神 THE BELKA OF ELEMENTAL ラ・ギアス編3話

「なるほど」
フェイルロード達はリィンフォースからすべてを聞いた。
あのとき現れたデモンゴーレムの異常な強化と再生能力。
それはリィンフォースの根底に存在した暴走プログラムのせいだったこと。
「君がこの世界へ召還されたとき、自身の中に存在するはずだった暴走プログラムと完全に分離した状態で召還されて、そのプログラムをルオゾールが見つけてデモンゴーレムに取り込んだということか」
フェイルの言葉に頷くリィン。
ルオゾールがたくらんでいることはよく分からないが、自分の事で言えばそんな感じだった」
「夜天の書だった私は、科学者に無理やり暴走プログラムをつけられた」
誰が、どんな理由で暴走プログラムをつけたのかわからない。
ただの興味本位か、それとも暴走プログラムでも使って。
「けどよ、そいつの根っこをぶっ潰したんだったら再生されないんじゃねえのか?」
そうだといいが、とリィンフォースはまだ悩む顔をする。
まあ、少しは前向きに考えよう。
また現れたのなら倒せばいい。
あれだけではリンカーコアの収集は出来ないから、自分だけでも倒せる事は可能だ。
もしなにかあれば、自分を犠牲にすればいい。
そうすればそれ以降は暴走プログラムがうまれる心配は無い。
「だが、まずはルオゾールだな。あいつ、どうやってこの結果から入ってきたのだ……」
毎回結界を強化してもルオゾールはいつものように難なく通過している。
一体彼はどのようにして入ってくるのだろうか。
それと聞いてふとリィンはあることに気づいた。
「ですが、私が張った結界にはてこずっていたようですね」
リィンフォースが張った結界には、そこまで強固でもない結界を張ったが、それは破るのに少々時間がかかっていた。
それを聞いてさらに考え込む。
「おそらく、この世界の結界と私の結界とでは用途や術式が違うからだと思います」
リィンフォースが張る結界は、相手を閉じ込めて逃がさないようにして、主に戦うための結界。
大してこの世界を結界は守りの結界。
その違いがルオゾールが結界をとくのに時間がかからせたのだ。
だが、暴走プログラムを倒し、ほっとした気の緩みで結界がゆるくなってしまったとはいえ、全く術式の違うリィンの決壊をルオゾールはどのようにして破ったのだろうか。
何か高威力の攻撃をぶつけたのだろうか。
しかし、暴走プログラムをあの魔物に取り付けるあたり、術式を解読したのかもしれない。
管理局の魔術師達に自分を消してもらってから自分はどれほど眠っていたかは知らないが、かなりの時間を眠っていたはずだ。
その間に暴走プログラムが離れてしまい、ルオゾールが研究していたのだろうか。
「とりあえず、防衛機能の見直しだな。皆は帰ってくれていい」
こうして5人は解散し、それぞれの家に戻る。
253魔装機神:2007/06/10(日) 15:21:00 ID:4YvSamoy
「ただいまー、腹減ったー」
二人が帰ってきたときにはお昼を回っていた。
まだ昼食を取っていないので二人ともおなかが空いている。
「お帰りなさーい」
二人が帰ってきて、プレシアが出迎える。
ゼオルートは既に帰っていた。
「おそかったですね、どうしたのですか?」
ゼオルートに言われてマサキは昼食を食べながら、またルオゾールが攻めてきた事を言う。
それを聞いてしばし考えるゼオルート。
そして……
「マサキ、お昼が終った後、久しぶりに手合わせしませんか?」
ゼオルートの言葉にマサキは考え、いいぜと返事をした。
ちょうど自分が今どれくらい強くなったのか知りたかった。
こうして、二人は久しぶりに刃を交わすのだった。

変ってここは地上世界。
ここはなのはたちが通っている小学校。
あのときの会議から、時々はやての様子がおかしい。
ずっと何かを考えているようだった。
その理由は以前の暴走プログラムに酷似した反応が出たことだろう。
「はやてちゃん、大丈夫?」
なのはがはやてを心配して声をかけても、「なんでもない」というだけ。
「シグナムに聞いたけど、家でもあんな感じなんだって。あの時シグナムたちいなかったから、何かあったのかって逆に切れたんだよ」
はやても自分達と同じで考えるときは一人で考えてしまうクセがある。
はやての場合はずっと一人暮らしだから仕方ないかもしれないが、ヴォルケンリッターという家族が出来てからもその性格は変ってないらしい(石田医師談)
ついになのはが耐えかねてはやてに聞く。
「闇の書さんの事考えてるの?」
なのはの言葉に、はやては言葉をつまらせ、まあ、と苦い言葉を出す。
あんな分かれ方をした後にこの騒動。気になる事はわかるけど……
「はやてちゃん。一人で考えないで、私達にし相談してよ、力になるから」
なのはの言葉に頷くフェイト。
そんな言葉に、少し涙ぐみながらありがとうと礼を言うはやて。
そのなか……
「なのはにそれ言われても、説得力全然ないわよ」
その言葉に今度はなのはが固まる。
思いっきり的を得ているからだ。
その言葉を言ったのはこの3人の友人アリサ・バニングス。
決して某聖戦士に出てくる仮面の男とは関係はないのでご注意。
その横でくすくす笑っているのは同じく3人の友人である月村すずか。
「3人とも、すぐに自分で考え込んじゃうもんね」
すずかの言葉がフィニッシュとなり、3人とも固まる。
その中、はやてはまた考えてしまう。
リィンフォースの事を……
そして思い出す、リィンフォースと別れたときの事を。
(あかん、こんな事考えとったらリィンフォースに失礼や)
自分がこんな状態では、夜天の主として恥ずかしい。
そう思い深呼吸するはやて。
254魔装機神:2007/06/10(日) 15:22:12 ID:4YvSamoy
「あ、もう授業始まるよ、そろそろ席につかんとな」
いきなりのはやての言葉に、皆はきょとんとする。
さっきまであんなにうんうん悩んでいたのに……
そんなはやての顔は笑っていた。
それに……
(それに、リィンフォースは生まれ変わる)
そう思ってはやては胸にしてあるペンダントを見る。
もう少しで、これに新しい家族が宿る。
その新しい家族のためにも、前の事を気にしてはいけない。
もし、まだ暴走プログラムがあるなら、自分達でとめたらいい。
そう思いはやては席に着く。
一方、その頃のリィンフォースは……
「リィンお姉ちゃんが来てからほんとに助かってるよ」
「そうなのですか」
「お兄ちゃんはたまに手伝ってくれるけど、お父さんが全然手伝ってくれないから」
「なら、私でよければ手伝うから、いつでも呼んでください」
「うん!」
プレシアと仲良く食器洗いをしていた。

「はあぁーー!」
ガン、キン、ガンと、刀がぶつかり合う音が聞こえる。
皿洗いを終えたリィンフォースは外へ出て、二人の手合わせを見ている。
プレシアによれば、彼の剣の腕はこのラングランでも1,2を争うほどの剣豪らしい。
確かに見ていてもかなりの腕と言うのが解る。
一度烈火の将に魔法抜きで手合わせさせたら面白い勝負になるかもしれない。
「づああ!」
マサキが刀を振るうと、ゼオルートはそれを受け止める。
「なかなかですが、もう少しですね」
そういってマサキの一撃をはじき返し、すぐにマサキの喉元に剣を突きつける。
勝負あった。
ゼオルートは剣を戻して自分の鞘に入れる。
その後マサキはその場所にすべるように倒れこむ。
「やっぱまだおっさんにはかなわねーか」
流石剣皇といわれるだけはある。
笑いながら言うマサキにゼオルートはいやいやと言う。
「まさかこの2年でここまで強くなるなんてそうはいませんよ。マサキ自身、かなり才能がありますよ」
この世界へ召還されてゼオルートに家に世話になってから、暇なときにゼオルートに剣の手ほどきをしてもらっている。
ボクシングや空手をしていたマサキは剣など握った事もなく、最初は初心者丸出しだったが、ここ最近めきめきと上達している。
「今日はこの辺にしておきましょうか」
そういってゼオルートもよっこいしょと地面に座る。
「そういえば、あなたがここにてからもう少しで2年くらいになるのですか?」
マサキは2年前ここに召還され、ゼオルートの養子になってから1年半になる。
そうだな、とマサキはこの2年を振り返る。
この2年の間にいろいろな事があった。
思えばすべての始まりが、家族をテロで失った事だろうか。
そしてこの世界へ召還され、戦いに身を投じた。
その戦いで初めて人を殺してしまった。
255魔装機神:2007/06/10(日) 15:24:05 ID:4YvSamoy
そして、サイバスターに選ばれた事。
思い返すだけでもたくさんあった。
「けれど、養子に迎えてしばらくたちますが、あなたは私をお父さんと呼んでくれないんですね」
ゼオルートの言葉にガクッと肩を落とすマサキ。
「あのなあおっさん。親父なんて呼ぶほどの年ははなれてねえだろ?」
兄弟と言うには年は離れすぎていてるが、親と呼ぶほどの年の差でもない。
それに、マサキは本当の父親の顔を覚えている。
それなのにそれとは別の人物を流石に父親とは呼べない。
それもそうですね、とゼオルートは苦笑する。
そこに。
「お父さん、お兄ちゃん。汗かいてると思ってお風呂沸かしておいたよー!」
そこに元気よくプレシアがやってくる。
ちょうどいいですねぇとゼオルートは言う。
こうやっていると平和だ。
ラングランがもう少しで災いに見舞われるなんて嘘のようである。
だが、それは近づいている。少しずつ……

「ここも久しぶりですねえ」
ラ・ギアスに一人の男が舞い降りた。
紫の髪をしていて、紳士的で落ち着いた感じがする男性。
その男性はこのラ・ギアスの世界を見渡す。
「変わっていませんねえ……」
男性はつぶやくと、肩に乗っている鳥が男に話しかける。
「シュウ様、この後どうするのですか?」
肩に乗っている鳥は男、シュウ・シラカワに問いかける。
そうですね、とシュウは思案し……
「やはり、あの方達にご挨拶をしなければなりませんね」
そういって怪しい笑みを出しながら言う。
「再開の祝福と、解明の報告をね」
そういってシュウは歩き出す。
行き先は、聖都ラングラン王国。
おそらく、彼の存在がラングランに訪れる災いの序幕だったのかもしれない……

投下完了。
今日は少し短めで申し訳ない。
いくら書いてもはやて弁が難しいorz
256名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 15:58:25 ID:tzqTzTMv
グランゾンの力がなければ夜一人でトイレに行くこともできませんの人キタ―――――!!!
257リリカル龍騎@規制のため携帯:2007/06/10(日) 16:02:45 ID:499F5KH4
GJです。シュウキタァ!
某聖戦士に出てくる仮面・・・バーン・バニングスかッ!
258名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 16:34:12 ID:8EWz4eOm
魔装機神氏GJ!!

プレシアとリィンが微笑ましいw

「夜天の書」の存在を知ったシュウがどんな行動を起こすかワクワクしてます。
259通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:45:11 ID:QiSwJTq/
>>249
それだったら、殆どかエースで固められている機動六課のライバルてき存在として
管理局最高のエース部隊としてラーズグリーズの悪魔も登場させないとそれとメビウスも
260名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 22:16:26 ID:M/5g5vfT
なのはさんVSマサルさん

マサル「…セクシーコマンドーの恐ろしさ……とくと味わうがいい!!」
フーミン(出る……!またマサルくんの目からから光が出るぞ……!)
マサル「いくぞっ!しかとその目に……焼き……」
なのは「スターライトブレイカー」
フーミン「いっ!?」
なのは「シューーーーート!!!」
マサル「はぐおぅ!!!」
なのは「ふぅ……」
フーミン(つ……強い……!!)
なのは「まだ立ってる……!?。普通の人間じゃないの……!?」
マサル「ぐむぅ……!お……おのれ魔女っ娘……」
     卑怯だぞコンチクショーッ!!!」
なのは「え……えぇ!?なんで私が!?」
マサル「なぜ……?確かになぜかと言われると俺にもわからん…
    だが魔法使いや戦隊ヒーローの変身シーンを思い出してみろ!
    怪人は悪人であるにもかかわらず…
    スキだらけなのに……ヒーローの変身中は決して攻撃したりしないものだ…
    それはすなわ戦士の掟…戦士の証ではないのか!!!」
なのは「せ……戦士の証ー!!?」
    (な……なんて事なの……まったくその通りなの……
    私は勝つ事ばかり考えて……戦士の証を棄てたも同然!
    ああ……私は何てバカなの……
    人間のクズとも言うべき ダメダメ人間の代表なの……)
マサル(あ……スキだらけ……)
    「これでっ…終わりだああぁあ―――っ!!!」ドゴォ
なのは 「わ…私の完敗なの…」ドシャァア
フーミン「き・・・汚ねーっ!!!」ガビーン

ごめんすごいうろおぼえでやっつけ
あれ!?男の証だっけ?
261リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:31:40 ID:Vjl0xvIm
そんじゃ完成したので、投下したいと思うのですが良いでしょうか?
一応22:40に投下します。
262名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 22:43:08 ID:nZXh2dLY
投下していい。
という前提で作品を投下する。
それが君達このスレの職人だ。
263リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:43:03 ID:Vjl0xvIm
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険 

第三話「闇に染まりし優しい人」
>>73の続きから
追伸:.hack//G.U.のネタバレと思われるモノが書かれているのでネタバレが嫌いな方は飛ばしてください。


「―ようするに、可憐な女性同士が傷つけあっても得をする男など在りはしないと!」
 なのはを救出してから10秒ほど早口で話をし続けていたクーガー。

 そんな彼を未だに襲わないAIDAに感染されたフェイト。
 クーガーの行動に興味を示したAIDAと純粋に相手の力量を探ろうとするフェイトの考えが、肉体を動かす行動に移らなかったためだ。
 だが、こちらから仕掛けなければ相手の力を計れないという考えに辿り着いたフェイトは、鋭く尖った黒き爪を構えクーガーへと向かっていく。

 金色の光に包まれて接近してくるツインテールの女性を見たクーガーは、素早くなのはをザフィーラに託し行動に移った。
 両足に装着されたプロテクターの形をした融合装着型アルター“ラディカルグッドスピード”を屈して無表情だが殺意を感じる女性を止めにいく。

 フェイトは、両方の爪から魔力刃を発生させると大きく振りかぶり、その刃をクーガー目掛けて投げつける。
 円を描くように光の刃合計10発がクーガーを切り裂かんと迫る。

「ひゃっほぉぉぉい!」
 雄叫びを上げながら飛来してくる光の刃を、凄まじい速さで回避するクーガーは敵対する女性の眼から流れるものを見た。
“むっ、泣いている?これは最速で救わなければ、文化の真髄を極めた俺の名が泣くぅ!”
 襲い掛かってくるグラマーな女性相手に、どのような止め方をするか考えるクーガーは、次々と振り下ろされる爪による斬撃を回避し続ける。
「お嬢さん、お名前は何と言うのですか?」
 クーガーは、ラディカルグッドスピードを屈して金髪ツインテールの女性と同スピードで戦場を駆け巡りながら、その名を聞く。
「…フェイト・T・ハラオウン…あなたの…お名前は?…」
 素直に答えるフェイトだが、いつも以上にトーンが低く彼を見る目も死人のように虚ろだ。
「俺の名前はストレイト・クーガー。誰よりも速く走る男です。以後お見知り置きをウェイトさん」
「…フェイトです…」
 不機嫌なのかAIDAに操られての行動なのかは不明だが、フェイトは尻尾をバルディッシュに似た形へ変化させると光の鎌を発生させクーガーへ振るう。
 寸前で光の鎌の攻撃をかわすクーガーだったが、ホーリーの制服を若干切り裂かれていた。
 冷や汗を掻きながらも、再びフェイトへ接近する。
「あ〜すいません。人の名前を覚えるのが苦手なもので」

「おい、高町なのは。気をしっかり持て」
 気を失って地面に横になっている白いバリアジャケットに包まれたツインテールの女性を呼ぶザフィーラ。
『Please get up my master(マスター起きて下さい)』
 スタンバイ状態になったレイジングハートは、なのはの首に掛けられており主人を心配し呼びかける。
 精神に大きな負担と、首を絞められたことによる酸欠が彼女の意識を深い闇の中へ沈めてしまっており、起きる気配が無い。
 なのはから目線を逸らし、クーガーとフェイトの戦闘を見るザフィーラの顔からは焦りが見える。
“奴の体は既にボロボロ…暴走するフェイト・T・ハラオウンの攻撃を避けるだけで精一杯のはず”
 クーガーの身を案じたザフィーラは、近くでデバイスを杖代わりにして立ち上がろうとしているヴォルケンリッターの二人に呼びかける。
264リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:45:00 ID:Vjl0xvIm

「(シグナム。ヴィータ。二人とも動けるか?)」
 二人に思念会話を繋ぐザフィーラ。
「(ああ、何とかな…しかしテスタロッサを止めるには、どうするべきか・・・)」
「(ザフィーラ!なのはの怪我は、どうなんだ!?)」
 互いに心配する者に対しての情報を求めるシグナムとヴィータを諭すザフィーラ。
「(二人とも落ち着け。高町なのはなら気を失っているだけだ…時期に目覚める。フェイト・T・ハラオウンはクーガーが相手をしているがいつまで持つか)」
「(クーガー?あのテスタロッサと戦っている男の事か)」
 シグナムの眼には、鋭さが増すフェイトの斬撃を寸前で回避する男の姿が映っている。
「(中々良い動きだ。だが何か引っかかる…足を気遣う素振りが少々目に付くが)」
「(クーガーの両足は既にボロボロだ。理由は聞かなかったが、歩くだけでも激痛が走るようだった…このまま奴だけを戦わせる訳には行かない!)」
 痛めている前足を奮い立たせながらザフィーラは、雷光と最速が激突する戦場へ向かおうと動き出そうとする。
「(ザフィーラ!お前は、なのはの護衛に付いていてくれ。その足じゃ逆に、あの変な髪形の足を引っ張るだけだ。あたしたちが行く!)」
「(私もヴィータと同意見だ。ザフィーラは待機し主はやての援護を待て)」
 そう言い終わると、ヴォルケンリッターの騎士二人は激戦地へと向かう。

 そんな中、レイジングハートはある事に気付いた。
『Oven reaction disappeared(オーヴァンの反応が消えました)』


 はやてと合流を済ませたリィンフォースII空曹長は、エリオたちライトニングチームが見つけた棺桶状のロストロギアの報告を行っていたとき
機動六課の隊長たちの動きが変わったことに気付く。
「フェイトさんのコンディションが突然変化!…身体のパラメーターが異常ですよぅ!どうしましょう、はやてちゃん」
 突然の状況変化とフェイトの変貌に慌てすぎたリィンフォースIIは、仕事中は主はやての呼び名をマイスターはやてと呼んでいるのだが素が出てしまっていた。
「落ち着きリィン。シャマル、みんなの大まかな位置を教えてくれへんか?」
 はやての問いに頷くシャマルは、ベンデュラム型アームドデバイスから得たデータを空間モニターに表示する。
「クラールヴィントのセンサーが大方回復したみたいで、なのはちゃん達の動きは把握できたけどオーヴァンの位置が把握出来なく成ってるわ」
 空間モニターに映る高速で動く影が二つと、傷ついた機動六課のメンバーの姿を見て、はやての顔に影を落とす。
「…よし、わたしとリィンも戦場へ向かおう。シャマル、スターズFとライトニングFの召集をお願いするわ。あの子らを危険地帯へ送るわけにも行かへんし」
「は〜い。はやてちゃんもリィンちゃんも怪我をしないようにね」
「はぁーいです!」
 リィンフォースIIの元気の良い返事に微笑んだはやてとシャマル。
「ほな行こかリィン。シャマルも気いつけてな」
「はい!マイスターはやて」
「二人とも気をつけてね」
 挨拶を済ませた3人は別れ各自の戦場へ向かっていった。

 戦場へ向かうはやてとリィンを追う黒い宝珠の姿があった。
 闇橘が放った情報収集用のエタニティエイトが闇を隠れ蓑に二人に気付かれない様、空中を移動していた。


265リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:46:35 ID:Vjl0xvIm
「さぁ〜ラストデュエルの始まりだぁ!テメェらのなぁ〜」
 左腕に装着したアルターの弓矢でスバルを狙いつける闇橘の表情は、すでに狂喜と化していた。
 引き絞られた矢はエタニティ・エイトを全て一直線に集めた物だ。
 矢と化したエタニティ・エイトを闇が包み込み異様さを更に増し、その矢を引き絞った右手を離す。

「エタニティィィエクストラァァァショットォォォ!!」

 8つの宝玉が一直線に放たれ、スバルの額へと迫る。
 とっさにプロテクションを張り、襲い掛かる黒いオーラを纏う矢を防ごうとするスバル。
「でやぁぁぁ!」
 気合を込めたプロテクションが襲い掛かる攻撃と均衡したかと思われたが闇橘のエタニティ・エイトは、以前の彼を遥かに越えた能力を保有していた。
 プロテクションとぶつかり合う8つの宝玉が先頭から徐々に消失していく代わりに、徐々にプロテクションを侵食し最後の宝玉が突破し、スバルの額を突く。

 その姿を見たティアナは、目が収縮し目の前で起きた出来事を否定したく叫ぶ。
「嘘でしょう…スバル!」
 ティアナの叫びを聞いた闇橘の顔は満面な邪悪な笑みを作っていた。

「女ぁ〜ちと早とちりじゃねぇか?良く見てみなよぉ」
 嫌味を効かせたセリフを聞きムッとするティアナだったが、スバルを良く観察すると額に黒い物体が埋め込まれているが血など出ていないことに気付く。

「分ったかぁ〜コイツはなぁ、俺様の居のままに動く兵隊さんに成ってんだよ。まぁ証拠に実際お前の体で体験すれば良いかぁ〜」
 10mほどの高さがある崖の上で闇人格の橘は、手を組んだ状態のままスバルに対して顎でティアナを指し示す動作をした。
 その瞬間、全く動く気配が無かったスバルが突如飛び上がりティアナの目の前へ着地する。
 その行動に一瞬興を突かれたティアナだったが、スバルの身を案じて話しかけようとする。

「スバル?あいつなんかに操られてるわけ無いよね。そうでしょ、スバル!」
 必死にスバルを呼ぶティアナだったが、当の本人の表情は無く、死人のような瞳を見せつけたと思った瞬間、左拳がティアナの頬を殴りつける。

 突然の攻撃に不意を突かれたティアナは、数メートルほど吹き飛ばされ地面に倒れ伏す。
 脳に衝撃を受けたことで、一時的に体の動きが麻痺し動けない状態となったティアナへ追い討ちを掛けるスバル。
 マッハキャリバー付きの右蹴りがティアナのボディを捕らえ宙へ浮かす。
 その衝撃で汚物を吐いてしまうティアナを見てニタニタ笑う闇人格の橘は片目を閉じ、この場所以外の映像を見ていた。

彼の閉じた片目の先には、6つの黒き羽を付けた白い帽子を被った女と人外としか思えない小さな人が飛んでいる。
“この二人のどちらかに取り付けば戦力が跳ね上がるなぁ。まぁ用心として俺様の精神の一部を追跡させているから抜かりはねぇがな”
 
 ティアナは、攻撃を受けながらもスバルを元に戻す方法を考えていた。
“ティアナ、ここは耐えるのよ。ここで仲間を…友達を見捨てるなんて絶対にしない”
 血反吐を吐きながら、スバルのマーシャルアーツによる格闘戦をクロスミラージュの銃身付近で急所に当たる攻撃を捌くも何発かは受けるしかなかった。

“少しでもスバルと、あいつの気を逸らせればチャンスはあるのに”
 スバルと戦闘を繰り返していくうちに、ある一定以上の行動が使われていない事に気付いたティアナ。
 魔力を帯びたスバルの一撃一撃はとても重いが、カートリッジなどで魔力を上昇させ撃つ射撃魔法やウィングロードが全く使われていないのだ。
 ティアナの頭には、あの男は魔法技術に対しての知識が無いことが原因だと考え、隙さへあればバインドでスバルの動きを封じ額の黒い宝玉を撃ち抜くことが可能だと考えた。

“でも、出力を間違えたらスバルに障害を与えてしまうかもしれない…どうする?”
 ティアナの葛藤が続く中、銀色の閃光と黄金の閃光が上空から舞い降りてきた。

 二つの回転したミサイル状の物体が闇橘の足元へ、黄金の閃光はスバルとティアナの足元へと着弾し地表を粉砕する。
266リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:48:23 ID:Vjl0xvIm

 エタニティ・エイトで空中へと退避した闇人格の橘は、上空に浮かぶ人と蛇が融合したような物体と、その尻尾に乗る男の姿を見る。
「絶影を持つ劉鳳…ちっ!厄介な奴のお出ましか。」
 
 黄金の閃光が地面に着弾したことで、スバルとティアナの距離が広がり土埃が周囲を包み込み互いを確認できなくする。
 ティアナは、この状況を天の恵みと思った。
“この状況なら、あいつがスバルを操っている暇は無い…この隙に玉を打ち抜く!”
 そう考えた時、土埃の中から立ち上がる人影を見つける。
 土埃から現れた右腕が装甲に包まれた男が、こちらに向かって歩いてきて話しかけてきた。
「おい、そこのあんた。なのはって女の場所を知らねぇか?」

 上空から飛来してくる真・絶影と劉鳳は、上空に退避した橘あすかの姿を確認した。
「橘!キサマいったい何をしている。下で戦っている二人のうち一人にアルターを使って戦わせるとは…毒虫へ成り下がったか!」
 凄まじい剣幕で橘へ罵声を吐く劉鳳は、絶影と共に崖へ降り立つ。
 
“ここは宿主っぽく話をして、隙を作るかねぇ…まともに戦えば、この宿主の力じゃ歯が立たなぇ”
「か、勘違いしないで下さい。僕は襲われていたんですよ!彼女たちは見た目とは裏腹に凄まじい力を持っていたんです。仕方無しにエタニティ・エイトで」
「うるさい…」
「なっ!?」
 劉鳳は橘を指差し、鋭い目で相手の嘘を断罪する。
「キサマは、橘ではない!奴なら逃げるか戦って相手の動きを封じることなどするだろう…だが!女性を操り戦わせるなど毒虫のような行動など取らん!」
 全て見破られていると直感した闇人格は、髪を掻き上げ凄まじい形相で相手を呪い殺すかのように見つめる。
「あ〜ぁ、とっくにバレてたか。まぁ大方あの水守とかなみって女達にでも聞いたんだろうなぁ」
「分っているなら話は早い。即刻、橘の体から出て行け毒虫め」
「おいおい、そんな言い方で良いのかなぁ?この宿主の命は俺が握っているのと―」
 闇人格の橘の話が言い終わる前に真・絶影は、両脇に再構成した二つのミサイル剛なる拳を発射するが闇人格の橘は回避するが
地面に直撃した剛なる拳の余波で吹き飛んだ石などが腹などに当たり膝をつく。
「て、手前ェ…この宿主が死んでもいいのかよ!」
「操られたままなど、元ホーリー隊員として恥だ。奴もこの状況のまま誰かを傷つけるよりも、死んだほうがましだと考えるはずだ」
 その容赦しないと言う言葉に焦りだした闇人格の橘は、周囲に浮かせたアルターへ力を供給し始める。
 
「手前ェを倒さねぇと生き残れそうに無いみたいだなぁ…それならなぁぁぁ、俺の真の姿を見せてやるよぉぉぉ!!」
 闇人格に支配された橘の体を覆う黒い泡と、周囲に散布したエタニティ・エイトからも黒い泡が吹き出し同化し始める。
 劉鳳は、その不意打ち的な技を後方へ飛び回避する。咄嗟に防御の姿勢しかとれなかったことに、舌打ちする。
 黒い泡は、徐々に大きさを増し、形を成していく。
 
『くくく、これこそ我が真の姿!ラーの翼神竜』

 巨大なボディを持ち、機械のような装甲と翼を持つ黒と紫が組み合わさったような色を発する化け物へと橘は変貌していた。
 その巨体を見た劉鳳だったが、臆することなく敵へ攻撃するため構える。
「そんな物で俺の信念を折ることなど不可能!キサマを断罪し橘を救い出す」
 劉鳳の命令によって真・絶影は飛び上がり、巨大な翼竜へと戦いを挑む。

 その一方カズマは、ティアナと交渉を行っていた。
「なのはって奴の居る場所を教えろって言ってるんだよ。似たような服着てるなら分るだろう?」
「それどころじゃないんですよ!スバルを助けなくちゃ」
 土埃が晴れた先には虚ろな目でこちらを見つめるスバルの姿があった。
「スバル…」
 そんなスバルを助けたいティアナの姿を見たカズマは、歩き出す。
「そんじゃ、あの嬢ちゃんを正気に戻したら俺の依頼を聞いてもらうぜ。報酬は、こいつを助け出すことで良いな?」
 シェルブリットと化した右手でスバルを指差すカズマ。
 突然現れた男がスバルを助けてやると言ってきたことに唖然とするティアナだったが、男は突き進んでいく。
267リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:50:12 ID:Vjl0xvIm

「おい、お前!そんな玉で意識が奪われちまうほど弱い精神なのかぁ?抗って見せろよ…手前ェの意地ってもんでよぉ」
 カズマはスバルに近づきながら、正気へ戻れと言い放つが聞こえていないのか全く反応が無い。
 そんな彼女の額にある玉を見てカズマは舌打ちする。
「ちっ、やっぱり橘のアルターか。あいつマジで正気を失っちまったのかよ…」
 スバルの近くまで来たカズマは、額に取り付いた黒く光る宝玉を分解しようと手を伸ばそうとした時、その右手を止められる。
「なっ?」
 目の前の女が突如動き出しシェルブリットをそのゴツイグローブで掴み、更にそのグローブが青白く光りだしたと思うと突如投げ飛ばされていた。
 投げ飛ばされ壁に衝突する寸前でカズマは右腕で壁を叩き、体での衝突を防ぎつつ背中の推進器で青髪のショート女へ向けて一直線に飛ぶ。
「でやぁぁぁ!」
 シェルブリットをスバルに叩き込むカズマだったが、プロテクションを張られたことで受け止められる。
 しかし、カズマの拳の一撃は凄まじく徐々に足裏が地面へ埋もれていくスバル。
「おい!聞こえてるのか知らねぇがよぉ。こんなに強い手前ェが、そんな玉になんかに操られてるんじゃねぇよ!!抗って見せろぉぉぉ!!」
 カズマの叫びが、拳が、スバルの心を突く。
 
“…あれ?私何してたんだっけ…そうだ、ティアと一緒に警戒に出てて突然襲われたんだった。そして戦ってるうちに…戦って―”
 スバルの脳裏に映るティアナを殴る蹴るなどの行動をする自分の手と足。
 そして今、目の前で叫んでいる男の人と近づいてくるティアナの姿。

「スバルゥゥゥ!帰ってきてぇぇぇ!!」
 涙を流しながら自分のことを呼ぶティアナ。

「手前ェの意地と信念で抗って見せろぉぉぉ!」
 殴りつけながら、そんなことを言う男の人。

“そうだよ…なんで私こんな所で座り込んでるんだろう…なのはさんなら…ティアなら、こんな所で立ち止まってなんか居ない!”
 闇の中で座り込んでいたスバルの精神は、目の前にある自分の意志を挫く宝玉に向かっていく。
 スバルが動き出したことに気付いた宝玉は、攻撃を開始する。
 多数の光線がスバルを狙って撃ちだされるが、全て彼女を避けていく。
「そうだよ。自分の意志を簡単に他人に奪われるなんて…絶対に嫌だ!」
 右腕にあるリボルバーナックルのカートリッジを2発消費し、ベルカ式の魔法陣がスバルの足元に出現する。

「一撃必倒!ディバイィィンバスタァァァ!!」

 右腕に3つの環状魔法陣が出現し右拳へ魔力スフィアを形成し撃ち出す近距離砲撃が宝玉へ向けて撃ちだされた。
 スバルが撃ち込んだディバインバスターは、黒い宝玉を撃ち抜き破壊する。
 宝玉が崩壊し、暗闇が晴れていく。

 スバルの張るプロテクションと均衡するカズマだったが、更に力を込め突き破ろうと力を解放する金具を外そうと考えた時、動きがあった。
 額の宝玉が砕けたのだ。

「ティアァァァ、ごめんなさいぃぃぃ。私、ティアを殴ったり蹴ったり…うぅぅ」
 正気が戻ったのかスバルは、ティアナに向かって謝りの言葉を泣きながら叫んでいた。
 突如プロテクションが解除されてしまったことによりカズマは、拳をスバルから遠ざけるようにしたが体は彼女を押し倒すような格好となってしまった。
 泣き叫ぶ女性の上に乗りかかる男…そんな姿を見たティアナは呆れ半分笑み半分な笑顔で言った。

「おかえりスバル。あと、そこの変態!スバルから退きなさい!!」


268リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:51:37 ID:Vjl0xvIm

 翼神竜へと変貌した闇橘と戦う劉鳳と真・絶影の戦闘は、徐々に正義を突く男の優勢になっていた。
 最初は翼神竜の技“ゴッドブレイズキャノン”の砲撃の熱に苦戦していた劉鳳だったが、敵が背中のフィンと思われるところからチャージを行わなければ
砲撃が撃てないことに気付き、真・絶影を瞬時に移動させ剛なる拳、臥龍・伏龍の二つのミサイルをフィンへ叩き込んだ。
 フィンが破壊された痛みで野獣のように叫ぶ翼神竜の闇橘を更なる報が伝わる。
「(な、あの女に取り付けていた玉が破壊されただとぉぉぉ!くそぉぉぉ何で上手くいかねぇんだよぉぉぉ!!)」
「(当然だよ、彼らが…カズマ、劉鳳…あの最強のアルター使いが来たのだから)」
「(な、宿主様よぉ〜戻ってきたのかぁぁぁ)」
「(あぁ、君みたいなデリカシーの欠片も無い奴と心中するのは嫌だからね…僕の中から消えろ!闇ィィィ!)」
 精神体の橘から放たれたアルターのエネルギーが、闇人格を吹き飛ばす。

『グアァァアァァ、ギャァァッァッァ』

 突如苦しみだす黒き翼神竜を劉鳳は見逃さなかった。
 銀色の閃光となった真・絶影を高速で動かし、最初は両翼を切り裂き、続いて尻尾、両腕、首と次々と切り落としていき最後には本体が弾け飛んだ。
 弾き飛んだボディから黒い泡が飛び出すが、周囲に拡散していき消失して行った。
 最後に残ったのは倒れ伏した橘の姿だった。

 劉鳳は倒れ伏した橘に駆け寄ろうとした時、上空から蒼炎と呼べばいいのか、不可思議な炎と共に橙色の衣服を着たモノが舞い降りてきた。
「…ウゥゥゥッ…アァァァッ…」
 呻き声とも聞こえる声を吐き出しながら、そのモノは地面に足を着けず浮いた状態で橘に近づいていく。
 その行動に呆気に取られていた劉鳳は、自分が全く動けなかったことにイラつきを覚えたが、そんな考えなど直ぐに振り払った。
「貴様、いったい何者だ!?」
 劉鳳の質問にも反応せず、徐々に橘へ近づいていく橙色の衣服を着た褐色の肌でツギハギな顔をした人の形をしたモノ。
「答えないのなら、力ずくででも―」
 真・絶影を操作し、奴を捕まえようとする劉鳳だったが後方に新たな気配を感じ咄嗟に真・絶影を呼び戻し盾にする。
 刹那、真・絶影の胴部分をクロスするような斬撃による痕が付くと同時に劉鳳にもダメージがフィードバックし胸を押さえる。
「貴様たちは…いったい…」
 劉鳳と真・絶影の前には、背中から生えたボロボロの翼を持つツギハギだらけの剣士と、同じく剣士の姿をしたツギハギだらけの裸男が片手剣を構え立っていた。

 倒れ伏した橘あすかの前まで来る橙色の衣服を着たモノは、その右手を前に出し力を込め始める。
 その気配に気付き顔を上げる橘…否、闇人格の橘その人だった。
「くくく、こりゃぁ傑作だなぁ…まさかAuraの生み出した守護騎士プログラムがここまで来るとはよぉ…やっぱりトライエッジが狙―」
 言い終わる前に蒼炎と共に出現したモノの右腕から放たれた砲撃により彼の意思は橘あすかの中から消滅した。

「クゥゥゥッ…アァァァッ…」
 蒼炎を纏いし双剣騎士“蒼炎のカイト”は、AIDAの除去に成功し雄叫びを上げた…己自身も分らない行動だったが、彼は気にしない…心が未完成だから。
269リリカルスクライド//G.U.:2007/06/10(日) 22:53:09 ID:Vjl0xvIm
投下終了〜
ふぅネタバレになってきちゃった。ごめんなさいです。

>>魔装機神氏
GJです!
今後の続きが気に成る!
270魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/10(日) 23:21:09 ID:Z6NKaMvn
GJです!
ところで十話(他の作品の基準に合わせると四〜五話くらい?)まで執筆して初めて
八神家ファミリーをシグナムしか出していないことに気が付きますた…orz
もっと早く出すつもりだったんですけどマイナードマイナーメジャー関係無く
好きなトランスフォーマーを手当たりしだいにぶち込んでそれに関する
エピソード作ってたらつい出すのが遅れちゃったんだよなあ…。


271名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 23:49:10 ID:uUHJVZo3
>>269
GJ!
スバル萌えの俺はカズマが羨ましいと本気で思った
272名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 00:41:49 ID:7TGowmVN
>>270
TFもなのはも好きないちファンとしてひとつ苦言を。

ちょっとと言うかかなりTFキャラ出しすぎでは?
沢山いるのがTFらしいとは言えこれだけ多いと収拾がつかなくなる恐れが…



<゚@目@゚>ノシ ジャ、マタナ
273名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 01:02:46 ID:Z9znB9PO
 ――9月23日。天気、晴れ。
 夏の暑さがまだ僅かに残るそんなある日、二人の少女を乗せたバイクがハイウェイを疾走していた。

「ティア〜、あとどれくらいで着く〜?」
 スバル・ナカジマはバイクを運転するティアナ・ランスターに後ろからそう声をかける。

「はあ……さっきからあんたは同じことばっか言って…………
 これでいったい何度目よ?」
 先程から同じ質問を繰り返す同乗者に呆れながらも、ティアナはちゃんとその問いに答える。
「このままの調子なら夕方には着くからもう少し我慢してなさい。
 誰のおかげでこうしして交通費が浮かせられてると思ってるの?」
「は〜い……」
 そう言うとスバルは黙ってしぶしぶと映り行く景色を眺めることにした。

(やれやれ……)
 そう思い苦笑いを浮かべながらティアナは視線を前から少し左手に移した。
 そこには(まだ少し遠く離れた場所ではあるが)観光地として有名な美しい山脈が広がっていた。
 ティアナたちが向かっているのはそのふもと――丁度山間部に囲まれる形で位置する場所にある街だ。

 少し長い休暇を利用したちょっとした観光旅行――
 スバルが唐突、しかも一方的に計画して、仕方無く付き合うことにしたティアナであったが、実は自身も密かに今回の旅行は楽しみにしていた。
 折角の休み――それも親友との旅行だ。たまには思いっきり羽を伸ばしてみるのもいいかもしれない。

(――もしかしたら夕方前には街に着けるかもね……)
 目線を前に戻しながらティアナはそう思った。
 そして、街に着いたらそれから数日の間、どのようにして休暇をエンジョイしようかな、などと考えながらスバルに悟られぬよう微かに笑うのであった。



274名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 01:03:58 ID:Z9znB9PO
 ――しかし、ティアナたちは知らない。
 自分たちが向かっている場所は、あと24時間もしないうちに一躍『地獄』へと姿を変えるということを…………

 そして、自分たちがその地獄の強火に巻き込まれてしまう運命にあることも…………



 ――ティアナたちを乗せて走るバイクの遥か上を、一羽のカラスが不吉な鳴き声を上げながら羽ばたいていった。





  なのはキャラクターズ
      in
   バイオハザード
275名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 01:06:27 ID:Z9znB9PO
 ――しかし、ティアナたちは知らない。
 自分たちが向かっている場所は、あと24時間もしないうちに一躍『地獄』へと姿を変えるということを…………

 そして、自分たちがその地獄の強火に巻き込まれてしまう運命にあることも…………



 ――ティアナたちを乗せて走るバイクの遥か上を、一羽のカラスが不吉な鳴き声を上げながら羽ばたいていった。





  なのはキャラクターズ
      in
   バイオハザード
276通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 01:15:17 ID:Rjg6weOw
バイオとクロスとは!!ラクーンシティなのか?そうなるとアウトブレイクの
人たちとも会うのだろうか。
あの町では単体攻撃力は最強だけど、魔力は持つかな?
277名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 01:21:58 ID:Z9znB9PO
えー……突然思い付いたのでかっとなって書いてみました。
タイトルの通り、『なのはのキャラがバイオハザードの世界(ラクーンシティ)に登場したら』という内容です。

そのため、(今回はともかく)これから先投下していくものを読んで頂く際には注意するべき点が幾つかあります。


・このSSはクロスしている作品が作品なだけに、残酷な表現やグロテスクな表現等が含まれています。

・バイオハザードの世界観を生かすために、登場するなのはのキャラたちは作者オリジナルの設定等に置き換えられています。
(たとえば、魔法、魔導師、監理局といったものが存在しない=スバルたちは魔法少女ではない等)

・なのはキャラはスバル、ティアナを除いてあまり多く登場しない可能性がある。



以上の点が苦手、もしくは嫌だという場合は次回以降は鳥を付けますので、それをNG登録等して読まないようにしてください。
……では、今回はこれで失礼致します。スレ汚ししてしまったみたいでスマソ。m(_ _)m
278リリカル犬狼伝の中の人:2007/06/11(月) 01:52:26 ID:dUpGorBo
これは見事としか言いようがないほどスクライドとのクロス作品ですね!
各キャラクターの味が良く出てます!
あとカズマさんが羨ましすぎる!

そして関連するMADをペタリ
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm148930

>>275
バイオモンスターが可哀想だ(´・ω・`)ショボーン
279名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 01:56:42 ID:JWcczUFM
地獄に変えるのはゾンビ達なのかそれともなのはさん一人でなのか、
本気で悩んでしまった俺を誰か叱ってくれ……
280名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 06:52:56 ID:KTQWcQDU
ここはTRPGリプレイとのクロスは有りなのかな。
マイナーすぎるというのならやめておくが。
あと、TRPGと言う物自体がここの趣旨にあっているのか合っていないのかいまいちわからん。
281名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 08:14:14 ID:J5fwqpPP
なのはクロスなら何でもいいと思う
元ネタ知らなくとも気にしないぜ!
282名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 08:24:25 ID:wD4GhW5L
Dとのクロスを思いついたんだが、なのは側のパワーが足りない。

283名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 08:32:43 ID:Rjg6weOw
Dが来たらみんな惚れちまうぜ。でも見たい。
284名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 08:52:39 ID:Yo0ASyY1
>>280
バブリーズの口八丁でいいように使われる六課とかか?
285リリカル龍騎@携帯:2007/06/11(月) 08:55:34 ID:mAPnCUKq
>>リリカルスクライド//G.U.氏
闇橘轟沈・・・ダディャーナザァーン!! え?違う?
果たして兄貴はフェイトを止められるのか?
彼らの運命やいかに!

>>277
ラクーンシティにスバルとティアナ・・・あの地獄から無事に生還することを祈ります・・・
魔法が無いとなると・・・ダメだ、スバルが銃を使うところが想像できない・・・

では最後にこの一言を
乙GJです
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 09:19:42 ID:8Tx7ILpN
スバルはナイフクリア
287名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 13:06:04 ID:zyc+ILzd
バイオハザードとのクロス……バイオスキーにはたまらんなw
アウトブレイク風にあの二人の性能を妄想してみると…………
・ティアナのスペシャルアクションは銃を両手持ち出来る『二丁拳銃』
・スバルの固有アイテムは平地を素早く移動可能な『インラインスケート』

ってところか?w
288通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 13:15:42 ID:Rjg6weOw
>>287
砂鉄入りグローブでギャラクティカ・マグナムじゃないの!?
またはファイナルフュージョン。
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 13:28:34 ID:/S2tZWGW
Dとのクロスとな?
こんなのか?

「う〜、寒いよ〜」
時空管理局所属の魔法少女、高町なのはは南極の大地を一人飛んでいた。
理由は単純。この世界の南極のある遺跡にロストロギアらしき反応が確認されたからで
ある。
よってそこに向かっているのだが、いかんせん寒さはバリアジャケットでも防げない。
「こんなときユーノ君がいたらなぁ」
と言いつつ、友達を首に巻く自分を想像。
あわれユーノ。
と、ようやく遺跡の近くに来たのだが、
「あれは…!」
遺跡の周りで異形の怪物たちと二体のロボットが戦っていた。
怪物は自らの体を変質させ攻撃する。
しかしロボットたちはよけ、防ぎ、逆に倒していく。
どうやらロボットたちは遺跡を守っているらしい。
やがて、怪物が残り一体になったとき、その目がなのはを捉えた。
290リリカルスクライド//G.U.携帯:2007/06/11(月) 15:01:09 ID:bIvl5sTz
>>265
マーシャルアーツと書いているところを、
シューティングアーツへ変更してください。
FF11のアビリティと同じにしちゃったw
そんじゃちょっとアンケート
今書き中なんですが、キャロの召喚で出現するモンスターを募集します。
登場は最終話です。
例1:いでよ召喚獣…バハムート!
例2:我がしもべ…ブルーアイズホワイトドラゴン召喚!
などでーお願いします。

DIONのアクセス規制でパソコンから書けないです(;_;)
病院の一室より
291名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 16:07:41 ID:Rjg6weOw
ベルゼビュート・・・すいません。
カオシックルーンのデスレックスはどうでしょう。
292魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/11(月) 16:53:04 ID:FksDZKhH
>>272
う〜ん。
自分としては2010一話のデストロン同士のエネルゴンキューブを巡る争いをよりスケールアップした大人数バージョンとか
ギャラクシーフォースでスタースクリームが
復活させた地球デストロンが全世界を埋め尽くすのを名無しのデストロンじゃなく
顔と名前付きのキャラでやってみたかったっていうのがあったんですよね。
そうするとどうしてもトランスフォーマーだけ過剰に数が多くなっちゃう訳で…。
でもこれにどうやってケリを付けてラストに持っていくかというのは一応考えてあるです。(上手く
そのラストへ持っていけるかどうかが問題だけど…。)
293名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 17:02:23 ID:APLJ7uFo
リリカルスクライド//G.U.氏
G.U.とのクロスですし、八相から出してみてはいかがですか?
この先コルベニク以外の八相が出ないならの話ですが
個人的にスケィス3rdかイニス推しときます
294リリカルスクライド//G.U.携帯:2007/06/11(月) 17:14:04 ID:bIvl5sTz
ハセヲは登場するのでスケィスは出ます。
出ないと××が発動しませんし、このキャロに力を貸す存在も出てこれないので
土曜日まで募集してますので、気が向いたら書き込んでください。
295名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 17:41:58 ID:/S2tZWGW
「…えっ、まさか」
「キシャアアアア!」
そのまさか。
怪物は腕を尖らせ、文字通り伸ばしてきた。
しかしその腕は上から飛んできた刃によって途中から断たれる。
「キシャアアアア!?」
突然のことに怯む怪物。
しかしなのははその隙を見逃さない!
杖を向け、カートリッジをロードする!
「ディバイン、バスタァー!」
桜色の魔力の奔流が怪物を飲み込んだ。
戦闘が終わり、なのはは上を見上げ叫ぶ。
「フェイトちゃ〜ん!ありがとー!」
それを聞き上空にいた黒の魔法少女、フェイトは微笑んだ。
『えっと、君たちは…?』
ロボットの方から通信が入る。
「あっ、あの私達は…」
その言葉は突然の地響きによって中断された。
「なっ、何!?」
『遺跡からだ!!』

遺跡に向かうと大勢の研究者たちが避難を始めていた。
「親父はどこだ!?」
ロボットから降りてきた少年ージョッシュが研究員の一人に問いかける。
話を聞いているとその親父さんは中心部にいるらしい。
そのとき、ロボットから降りてきた少女ーリムが叫ぶ。
「お父さん、お父さん!」
「リム、お前は避難しろ。親父は俺が連れ戻す!」
「お兄ちゃんも?それなら私も…」
なのはは面倒になりそうなのでリムをバインドで拘束、コクピットに放り込む。
その間にフェイトはジョッシュを説得し同行の許可をもらう。
「フェイトちゃん、気をつけて」
「なのはもね」

このとき、この出来事がこれからの戦いの始まりになると、誰が予想できただろうか。

魔法少女&スーパーロボット大戦D

続かない
296リリカル龍騎@携帯:2007/06/11(月) 18:04:08 ID:mAPnCUKq
我が家のバカ妹にパソコン持ってかれたためwiki更新不可能orz
さらに月例試験のため執筆不可能orz
俺のSSはともかく、まとめwiki更新は暫しお待ちを・・・
 
>>リリカルスクライド//G.U.氏
案1:ベームベーム(出典:魔法陣グルグル)
案2:クッパ(出典:スーパーマリオシリーズ)
案3:ディアボロ(出典:ジョジョ第5部)
 
とりあえずパッと浮かんだのを挙げてみましたが・・・
挙げた奴ベームベーム以外無理があるのばかりですねorz
297名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 19:34:08 ID:KTQWcQDU
>284
ハイテク魔法少女がローテク冒険者にいいように使われるというのは心引かれるシチュエーションですね。
セリフが思いつかないのでできそうにないけど。

私が考えてたのはもっとわかりやすい組み合わせですな。
ナイトウィザードとか。
ガンナーズブルームとデバイス競演させてもいいかなと
298名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 20:06:35 ID:wD4GhW5L
>>289
そっちのDじゃなくて
吸血鬼ハンターDの方。菊池先生の作品の一つ
299なのはVSボウケン:2007/06/11(月) 21:07:36 ID:UJWm5aiE
>>290 ドラゴンなら中国の龍、ヒドラ、モンハンのフルフルみたいな変り種が好きです。
他の皆さんもGJ。

気分転換に書いていて、また作ってしまいました。
中途半端に続きものばかり出してもスレ汚しになり兼ねないし、これで自重します。
とりあえず21時30分頃投下してもいいでしょうか?
300名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 21:09:44 ID:wD4GhW5L
>>299
投下したな(ry
301メロン名無しさん:2007/06/11(月) 21:28:55 ID:SgvSAk53
>>282
超読みたいです!!
大事なのは書いてみることです!!
302なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:34:13 ID:UJWm5aiE
って投下したら自重じゃないか。続き物をこれ以上増やさない、という意味で。


仄暗い玉座の間を薄明かりだけが照らす。
暗闇から七人の男女が姿を現す。
玉座には中華風の衣装で煌びやかに着飾った女性が立つ。威厳の割りに、その顔は若く美しい。
「集まったか、八卦集よ」
彼女の声に玉座の下、左右に控える七人が恭しく傅く。
「ついに我ら鉄甲龍の復活の時が来た。長く国際電脳を隠れ蓑としてきたが、もはやその必要はない!今こそ世界を冥府へと変える時ぞ!」
高らかに叫ぶ声に、全員が深深と頭を下げる。
「だが、その前にやらねばならぬことがある……。わかるな?」
七人の内の一人、仮面の男が一礼し答える。
「はっ。裏切り者『木原マサキ』の抹殺、そして彼奴に奪われし『天のゼオライマー』の奪還にございます」
「左様。だが既に木原マサキは死んだとのこと。なれば残るは、天のゼオライマーの時空管理局からの奪還。誰ぞ我こそはという八卦は居らぬか!?」
七人全員がそれに応えた。彼女はしばし悩んだ後に
「耐爬、風のランスターに命ずる!必ずや天のゼオライマーの奪還、もしくは破壊を遂行せよ!」
両目の下に八卦の証である紋を入れた青年を指した。
「御意っ!必ずや御期待に応えて見せましょうぞ!」
彼は勇ましく答える。それは彼女――幽羅帝への忠誠。だが、それだけではない。
一瞬、彼女が耐爬に送った、切なげな視線に気付く者は何人いただろうか。
また、自らが去った後の、幾人かの耐爬への嘲笑を彼女は気付かなかっただろうか。

後にこの事件は、一般には『鉄甲龍事件』と呼ばれることになる。だが、真実を知る一部の人々はこう呼んだ。『冥王事件』――と。
魔法少女リリカルなのは―MEIOU
第一話「冥王、黄昏に降臨す」

「鉄甲龍……ですか?」
居酒屋風、否、居酒屋のカウンターに男女二人が腰掛けている。
一人は八神はやて。時空管理局 本局古代遺物管理部 機動六課部隊長である。仰々しい肩書きだが、19歳という年齢からはそうとわかるものは少ないだろう。
「ああ、別名ハウドラゴン。現在は動きを見せてないがな。多分水面下で活動してるんだろう」
303なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:35:15 ID:UJWm5aiE
もう一人はゲンヤ・ナカジマ。陸上警備隊第108部隊の隊長だ。階級ははやてが上ではあるが、それを感じさせない砕けた口調だ。研修中に彼女の面倒を見た関係で、今でも相談に乗ることがある。
「せやけど、次元世界を股にかけて活動するなんてできるんですか?」
「まあ、普通は無理だろうな。だが、奴らはおそらく独自の次元空間航行船、いや要塞を持っている。本局レベルのものをな」
「そんな……」
それほどの組織が何故、今活動していないのか。疑問は尽きない。
「連中のテクノロジーは管理局と同等かそれ以上。位置を悟らせない何らかの仕掛けがあるんだろう。組織も局と違って一枚岩だ」
「何でナカジマ三佐はそんなに詳しいんですか?」
はやての疑問は当然のことだろう。一介の部隊長が知っていることではない。
はやても今まで聞いたことすらなかった。
「昔……ちょっとな」
「はぁ……」
僅かにゲンヤの顔が曇った。が、すぐに笑って誤魔化した。
「ともかくだ、八神。鉄甲龍という名を覚えておけ。だが、できればこのまま忘れることができればいいんだがな……」
「わかりました。ありがとうございました、ナカジマ三佐」
「いや、休みだってのにこっちから呼んで悪かったな」
「いえ、今日は話せてよかったです。失礼します」
鉄甲龍――店を出た後もその言葉が頭から離れなかった。

その日、ティアナ・ランスターとスバル・ナカジマはいつもの休暇を満喫すべく、街に繰り出していた。
ウィンドウショッピングに買い食い等々をたっぷり楽しみ、さあ帰ろうかという頃。既に太陽は落ちかけ、街は朱に染まろうとしている。
二人乗りのバイクを走らせていると、懐かしい姿を見つけた。向こうも驚いてバイクを急停止させる。
「美久!?」
彼女は確かに氷室美久だった。二人の魔法学校の同期生。流れるような美しい栗毛、大きな瞳はまるで卒業当時から変わっていない。顔立ちも髪の長さもそのまま、背だけが少し伸びただろうか。
「スバル……ティアナ?」
彼女もスバル達を見て驚いているようだ。
「うん!久しぶりじゃん!」
304なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:36:17 ID:UJWm5aiE
スバルはつい懐かしくて手を握る。すると彼女も昔のように微笑み返してくれた。
「ほんと、久しぶりね。二人とも元気そう」
「まぁ、元気じゃなきゃ勤まらないしね」
「そうそう。身体が資本だから」
そんな他愛ない会話を交わす。それは15の少女らしい姦しいやり取りだった。
「そういえばさ、美久って確か本局勤務じゃなかったっけ?」
「何かミッドに用でもあるの?」
「あ……うん。そうなんだけどね……」
その話題になると急に歯切れが悪くなってしまった。困った顔で俯いてしまう。
「(ちょっとスバル。あんまり聞かないほうがいいかもしれないわよ。辞めちゃったとかかもしれないし)」
ティアナがスバルに念話を飛ばす。
「(あ、うん。そうだね、ごめん)」
スバルはこういったことに少々疎いので、ティアナのフォローはありがたい。
「いいよ。また今度、都合が合えば同窓会でもしよ?」
スバル達が気を使ったのがわかったのか、美久はほっとした顔で微笑む。
「うん、そうね。ありがとう」
そう言って彼女達は別れる。後はこのまま隊舎に帰り、残り少ない休日を楽しみ、明日に備えて眠る――はずだった。

「ティア!あれっ!」
二人の背後に輝いていたはずの太陽が突如、覆い隠される。
スバルの指の指す先には巨大な翼を開いた白いロボット、50mはあるだろうか。
「なに……あれ?」
バイクを横転しそうな勢いで止めたティアナはそう呟いた。いや、それだけしか話せなかった。
「どこだぁ!!ゼオライマー!!」
ロボットは訳のわからない言葉を叫びながら降下した。
足元の建物を踏み潰しながら、肩からは竜巻を放出しながら物や人を巻き上げていく。
街はあっと言う間に悲鳴に包まれ、人々は逃げ出した――しかし、どこへ逃げればいいのか?それもわからず、ただ、あのロボットから少しでも遠くへ逃げようとしている。
「と、とりあえず報告しよう!」
「そ、そうね!指示を仰がないと!」
その当然の答えにたどり着くのさえ、時間を要した。報告をしようとした時、上から自分達を呼ぶ声に気付く。
「スバル、ティア!」
305なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:37:25 ID:UJWm5aiE
「なのはさん!」
スバルとティアの上司、高町なのは一等空尉である。彼女は既にデバイスを発動させ、バリアジャケットをその身に纏っていた。
「なのはさん!何なんですか、あれ!」
「落ち着いて、二人とも!」
すっかりパニックになりかけている二人をまず落ち着かせる。
「あのロボット、こっちの呼びかけには全然答えようとはしない。私とフェイトちゃんは戦いに出ようとしたんだけど、上から強力なストップがかかったみたいなの。だから今は避難誘導を急ごう。二人も手伝って!」
「は、はい」
それぞれのデバイスを構え、
「マッハキャリバー!」
「クロスミラージュ!」
「セットアップ!」
『Standby,Ready』
同時に二人はデバイスを起動、バリアジャケットを纏う――瓦礫の撤去や障害物の破壊、攻撃を受けた時のためだ。
「それじゃあ、よろしく!」
なのはは再び飛び去り、スバルとティアナは顔を見合わせ頷くと走り出した。

なのはは避難誘導を急ぐ。
だが、何故上からのストップがかかったのか。それだけは気になって仕方がなかった。
こうしている間にもロボットは建物を吹き飛ばし、踏みにじっているというのに。
だが、その答えはすぐにわかった――
「っ!公園が!?」
近くの公園が割れ、大きなゲートが開く。中からせり上がってきたのは、同じく巨大なロボットだった。
暴れているロボットとデザイン的には近い。各所に突起があり、特に頭部の突起は一際目立つ。
最大の特徴は、両手の甲の丸い球。同じ物が頭部中央にもある。
「またロボット?」
現れたロボットはぎこちない動作で手足を動かした後、背部のバーニアから青い炎を噴出しながら空へと飛び上がる。
「現れたか!ゼオライマー!」
暴れていたロボットは、現れたロボットに反応し、同じく空へと飛び上がる。形状から見て飛行に適しているのだろう。
306なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:38:37 ID:UJWm5aiE
間接の駆動音を響かせ、翼のロボットが殴りかかる。金属がぶつかり合う轟音は、周囲の悲鳴さえも掻き消す。
殴られたロボットは大きく飛ばされ、車、建物――人を破壊しながら地面を滑っていく。
爆音は更なる悲鳴を呼び、炎は薄暗くなった空を照らす。
倒れたロボットは再度飛び上がるが、風に煽られバランスを崩す。そこに敵の攻撃を受け転倒。
それを何度か繰り返し、やがて完全にロボットは沈黙した。
「何と呆気ない……これが天の力か……?」
エンジンが止まったのか、両手と頭の球体の光も完全に消えてしまっている。
「なのはちゃん!たった今、上から命令が下された。避難完了まで、できるだけ時間稼いで!」
「了解!」
はやての通信にも疑問が残る――この事態に攻撃にストップをかけておいて、ロボットがやられると今更戦えと言ってくる、上の指揮には明らかに不自然な点があった。
だが、今はそうも言ってられない。すぐにその考えを振り払った。
「時空管理局です!直ちに攻撃を停止し――っ!」
最後まで言い終えないうちに突風が真横を通り抜ける。ロボットは完全になのはに向き直っていた。
「邪魔をするな!管理局の魔導士!」
「そっちがその気なら……!」
なのはもレイジングハートを構える。
あれだけの巨体だ。殴られただけでも完全に防ぎきることはできないだろう。だが、懐に入ることができれば――。
『Accel Shooter』
高速で接近しつつ光弾を発射する。無数の光弾は尾を引きつつ、全てが着弾した。
「駄目っ!威力が低すぎる!」
アクセルシューターではかすり傷程度しか負わせることができない。
なのはの弱みはそれだけではなかった。
自分とロボットの下には未だ多くの市民が残っている。
彼女はロボットを市街地から引き離そうとも試みたが誘いにも乗ろうとはしない。余程もう一体のロボットから離れたくないのか。
それとも市街地の上なら全力の攻撃もできないと考えているのか――。
(距離を取って、全力の砲撃で撃墜できたとしても、あの巨体が落下して爆発すれば被害はかなりのものになる……!)
それがなのはの攻撃を鈍らせている。
「邪魔をするなら、貴様から死んでもらうぞ!デェッド!ロン!フゥーン!」
307なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:39:39 ID:UJWm5aiE
ロボットの肩から六つの巨大な竜巻が放出され、外から内へ、囲むようになのはを包みこんでいった。
「きゃあああああああ!!」
竜巻の中では上下左右の感覚すら失われる――
フィールドやバリアジャケットが削られていくのを感じる――
(このままじゃ……!)
なのははできる限り最大のバリアを張る。
そのことでダメージは軽減され、竜巻の中で体勢を立て直すこともできた。
レイジングハートを構える。
「ディバイン……」
狙いは一点、竜巻の隙間から見えるロボット、その肩。
魔法陣が杖を囲む――意識を集中させ、掛け声と共に一気に解き放つ。
「バスター!!」
収束された桜色の魔力光はロボットの右肩の、風の噴射口に突き刺さり爆発した。
「ぐぅぅぅぅぅ!!」
突然の反撃に驚いたのか、ロボットは肩を抑えて仰け反る。
弱まった竜巻を突破したなのはは再びロボットと対峙した。双方とも中距離で睨み合う。
一触即発の空気が流れる。下はまだ避難する市民や車の、悲鳴やクラクションでうるさいのに、上空は不思議な程静かだ。
「さっきは随分とやってくれたようだな……」
それを引き裂いた声は――

「小さい……?」
「ゼオライマー!?」
なのはとロボットは同時に驚きの言葉を口にした。
「八卦……『風のランスター』か……」
なのはとロボットの間に浮かんでいるのは確かにさっきやられたはずのロボット――否、ロボットの形をした鎧だ。なのはと大きさはそう変わらない。
若干角が丸みを帯びているが、全体のシルエットは全く変わっていない。違う点といえば、両手の甲の球体が金色に光り、胸部の穴に光が灯っていることくらいか。
「やはりデバイスの形に切り替えたのは正解だったようだ……。ハリボテのゼオライマーとはいえ、十五年間『鉄甲龍』と管理局の馬鹿共を釣る餌くらいにはなってくれたようだな」
鎧の中から聞こえてくるのは若々しい少年の声だ。だが、その響きはとても冷酷なものに思えた。
「貴様がっ!真のゼオライマーだとでも言うのかぁ!!」
308名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 21:39:45 ID:7O7Yo+/1
>>289 >>295
スパロボDかよww
ガーランド辺りよりは火力あるから普通に戦えそうだな、なのは
インベーダー戦のブラックゲッターに相当凹まされそうだ
あとグラキエースとフェイトの絡みは気になるな

大変GJ&凄く読みたいな

309なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:40:42 ID:UJWm5aiE
激昂したランスターが鎧に対して拳を叩きつけるも、拳は彼には届かなかった。
「バリア!?」
巨大な拳を受け止める程の強力なバリアが展開されている。
「そうだ……これこそが真なる『天のゼオライマー』!!」
冷酷で、それでいて心底楽しそうな声。
(この人……自分の力に酔っている……!)
「その証を見せてやろう……!」
ゼオライマーは右手をランスターへと向ける。手の甲の光球が光を増す。
そして光球から、ゼオライマーの何倍もの大きさの光の帯が走った。
「ぐうっ!!」
光はランスターの右腕を付け根まで消滅させる。
「次元連結システムは正常に稼動……。小型化しても威力に大差はなさそうだ」
次元連結システム――なのはには聞き覚えのない言葉だ。
ゼオライマーは左腕の光球をランスターへと向ける。
「次は……これでどうだ?」
光球が一瞬輝くと、ランスターの右足が爆発し、地面に落下する。
またランスターもバランスを崩して落下していく。
「クックック、貴様に同じ台詞を返してやろう。"何と呆気ない"」
そう言って、また彼は笑った。まるで地を這う蟻を見下すように、天から人を見下す神のように――
「では……そろそろ終わりにするか……」
ゼオライマーは両腕を高々と天に掲げた。両手と胸の光は更に輝きを増す。
これ以上は危険だ。
「止めなさい!もう決着はついてます!」
なのははレイジングハートを構えた。
それは直感的な行動に過ぎない。後々罰を受けるかもしれない。
それでも――この光は止めなければならない。
彼はなのはを見ようともせず、
「ふんっ」
軽く鼻を鳴らしただけだった。
「ディバインバスター!!」
彼が鼻を鳴らすと同時に放ったディバインバスター。
彼はランスターの拳をバリアで受け止めていた。そのことを考慮して、制限があるとはいえ、全力全開のディバインバスターを放った。
しかし、ディバインバスターが当たる直前にその姿が一瞬幻影のように掻き消え、再び現れた。
310名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 21:40:55 ID:7D5PuQre
>>296
そうか……
テストがんばれ!

>>290
案4:ボォス星の五匹のドラゴンの召喚
   (※出力の調整をしないと星が消し飛びます)

案5:機神召喚!!
   (モンスターじゃねえw)

案6:『そは永久に横たわる永遠なれども 果てしなき後には死を越ゆる者なり』
   ぶっちゃけ南緯47度9分、西経126度43分の海底に住んでるアレ
   (人類破滅フラグ成立。しかしあえてそれに抗って見せるか!?)

案7:炎の女皇帝召喚
   魔導師というより最強の“超能力者”の一角
   (つかこいつもモンスターじゃないが、厳密にはもう人間でもない。女皇帝の部下の純血の騎士の方も怖い)

案8:平将門召喚
   言わずと知れた関東の守護者にして最悪の怨念の一つ。



ごめんなさい。まくら投げないで!
311なのはMEIOU:2007/06/11(月) 21:41:49 ID:UJWm5aiE
「そんな!?」
「冥王の力の前に――」
両手と胸の光はもはや直視できないほどに輝いている。
「負けられんっ!この戦だけはぁぁぁぁぁ!!」
ランスターはなんとか身を起こし、『天』へと手を伸ばす。
「駄目ぇー!!」
「消え去るがいい!!」
なのはの叫びも空しく、ゼオライマーは両手を胸の前で突き合わせる。輝きが最大に達した時、地上に光が生まれた――

地を覆い尽くす光は、ランスターを中心に家を、街を飲み込んでいく。『天』を見上げる数百の人々と共に――
その光は見る者全てを恐怖させた。それは指令所でモニターを見ていたはやて、少し離れていた場所で部下に指揮を出すフェイトも同様に。
身体が小刻みに震えるのを抑えることができない。厳密には、それは力への恐怖ではなく、多くの罪も無い人々を躊躇いなく消滅させることのできる者への恐怖――。
それはもはや人ではなく、まさしく――『冥王』。
「クックックッ……アーッハッハッハ――!!」
ならば今、なのはの前で笑っているこの男は――。
「そうだっ!ティア!スバル!聞こえる!?応答して!」
念話にも返事は返ってこない。
「まさか……」
眼下に広がる光を見る。広範囲に渡って街を包むそれは、まだ一向に消える様子はない。
この日、時空管理局は大規模な次元震を観測した――
312なのはVSボウケン:2007/06/11(月) 21:43:14 ID:UJWm5aiE
以上です。
「なんという厨性能」と思うでしょうが、ラスボスの顔見せと思って戴ければ。
今回はなのは側の視点で、次は1-Bというか、もう一人の主人公の視点から書きたいと思います。
なのはは設定が多く、逆にゼオライマーは少ないため、できるだけ調べて気を使ったつもりですが、
間違いや可不可についてはあるかもしれません。
リリカル犬狼伝説さんの元ネタは知らないんですが、えらくハードながら面白かったので、
こういったのもアリなのかとやってみたくなった、という理由もあったり。
313名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 21:56:02 ID:wD4GhW5L
GJです!!!
続きを期待します!!!
314魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/11(月) 21:59:30 ID:FksDZKhH
>>310
よーしパパ便乗して悪乗りしちゃうぞ〜

案9「G」
南極に眠ってたり太平洋戦争で死んだ人達の怨念の塊だったりするアイツ。

案10「Uキラーザウルス」
ものすごい怨念のパワーだ!こいつを目覚めせれば人間どもは大混乱!

案11「インフェルノ(知ってる人居るかな?)」
「廊下は走るわ…掃除は中途半端だわ…漫画ばーっかり読むわ…。大声は出すわ…
火は使うわ…やったらやりっぱなしだわ…物は壊すは…人の話は聞かないわ…
大人は馬鹿にするわ…まーったく親の顔が見たいわ…あれほど学校の物は大切にするように
って…言ってたのになあ…。」

廊下は絶対走らないから許して下さい。
315名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 22:00:09 ID:fJ5ZdUff
GJ!冥王キター(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)

そういえば最近マスカレード氏の更新が無いけど、どうしたのかな?
かなりいいとこで終わってるから続き気になるんだけど・・・
316リリカル犬狼伝の中の人:2007/06/11(月) 22:08:29 ID:7D5PuQre
冥王キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

そして、割り込みやっちまったああorz
ごめんなさい。
次からは書き込む前にちゃんとリロードして確認します。

>>314
怪獣大進行(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
317魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/11(月) 22:17:32 ID:FksDZKhH
冥王計画かぁ…
バーストンのミサイル一斉発射は男のロマンですよね。
とにもかくにもGJ。
クマヒゲさんがインフェルノに変身するシーンはキャロとかエリオ辺りが見たら泣くと思う。
いまどき学校の怪談なんか知ってる人いないだろうからこのネタはここまで。
318名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 22:21:14 ID:/S2tZWGW
>>308
ありがとうございます。
しかし俺やりかけのうえに宇宙ルートなんですよ。
なのでまだ書けません。
すいません。
ちなみにJ、MX、Wは終わってます。
>>302-307 >>309 >>311-312
なのはVSボウケン氏
激しくGJ!
まさかこのスレで冥王が拝めるとは。
しかしスパロボでしか知らないんだよな、俺。

319名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 22:24:02 ID:hZLvwtRk
めいおーおもすれーww
320魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/11(月) 22:32:54 ID:FksDZKhH
なんだか凄いスケール大きい新作の後に投下するというのも雰囲気盛り下げてしまいそうで心配なんですが…。
十一話投下しても構いませんかね?
321名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 22:37:03 ID:Rjg6weOw
魔王と冥王が出会うなんて、なんて素敵なんだ。スパロボの時みたいに
仲間ごと冥王攻撃してほしいな。あと二人のランスターに乾杯。
322名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 22:38:43 ID:UJWm5aiE
>>320 もちろんどうぞ。楽しみです。

案12 いっそ7つの球体ロストロギアを集めて神龍を召喚とか
323魔法少女リリカルスクリーム十一話:2007/06/11(月) 22:49:33 ID:FksDZKhH
「で、でもさぁ…戦闘記録見たけどあいつら全然よわっちいじゃん。あっという間にちゃちゃーっと…」
「そう簡単に行くかどうか…。」
沈痛な面持ちの一同を励ますように言ったアルフを遮ってクロノが画面に移っている
トランスフォーマーの映像を拡大した。
「これって…錆びてる?」
フェイトが呟いた。さらにクロノは画面を切り替えた。
背負っているキャノン砲が無残にヘシ曲がっていたり腕や足が欠損している
トランスフォーマーが次々と映し出されていく。
「これは飽くまでも推測なんだが、彼らは僕達と戦っていた時はまだ
あの機能停止したスクラップの状態から修復する途上だったのかもしれない。
だから満足にその性能を発揮することが出来なかったとしたら?」
「あの無機物を操っていた物体も…分析しようとしたら炭化しちゃって大まかな材質
ぐらいしか解らないそうです。」
クロノが深刻そうな顔で述べ、エイミィも続けた。
「いかんせん情報が少なすぎる。奴らが何なのかもその目的が何なのかも解らないの
では行動の起こしようが無い…。」
「とりあえず現状では警戒を強化するぐらいしか方法は無いみたいね…。
彼らが一般人を気遣って行動するとは思えないし下手に刺激したら何をしでかすか
解った物じゃないものね。」
「ええいっ…歯痒い!向こうが暴れだすまではこちらからは何も出来ないと言うのか!」
リンディがそう言うとシグナムが呻いた。
その頃国守山…デストロンの戦艦改め前線基地がある地点から丁度真上にある女子寮
「さざなみ寮」では…。
「さっきの地震は何だったんだよ一体…。」
「テレビの地震情報だとかなり局地的な物らしいですね。」
「冗談じゃねえ!咄嗟にインクの瓶をおさえてなかったら来月号の原稿がパーに
なってたとこだぞ!」
不機嫌な顔で眼鏡をかけた小柄な女性…このさざなみ寮の古株住人にして
売れっ子漫画家の仁村真雪が彼女はじめ寮の住人が絶大な信頼をおいている
この寮の管理人・槙原耕介に愚痴っていた。
その時…轟音を撒き散らし、辺りの木々や窓ガラスを震わせて窓の外をふもとの方へ
戦闘機が数機、編隊を組んで凄まじいスピードで飛び去っていった。
「きゃっ!な、何ですか今の?」
怯えた様子で住人の一人…神咲那美が言った。
「自衛隊の戦闘機…?」
「こんな低空を飛ぶはずないよ。それに一機ずつ機種が違ってた。見た事も無い形の
戦闘機も混じってたし…」
夜空に不気味に消えていく機影を眺めながら住人の一人…我那覇舞が言った。
「詳しいね舞ちゃん…。」
「お前いつのまに軍隊オタクになったんだ?」
耕介と真雪が怪訝そうな顔をして言った。
「最近凝っててね…。」
324魔法少女リリカルスクリーム十一話:2007/06/11(月) 22:56:14 ID:FksDZKhH
「なんでたかが偵察に俺達ブレストフォースが出なければならんのだ?」
「ぼやくなぼやくな。いずれこの空が戦場になるかも知れんのなら
地理は頭に入れておくべきだろう。」
グラマンF14に変形するデストロンエース部隊(一体いくつエース部隊が
あるんだか。まあこの手の称号は基本的に本人達が勝手に名乗っている物
だからかも知れないが。)ブレストフォースのリーダー・レオザックがぼやき、
ミコヤンMiG-29に変形するトランスフォーマー・ガイホークがそれを咎めた。
「貴様らグダグダ言うんじゃない!この隊のリーダーは俺様なんだぞ!」
ヒステリックに叫んだのはスタースクリームだ。
「へッ。俺たちゃお前がリーダーだって認めた訳じゃねーや。」
ダッソーラファールに変形するトランスフォーマー・ヘルバットが
言うとブレストフォースの三機は編隊を崩して先行し始めた。
「貴様らどこへ行く!待たねーか!」
「やめとけよスタースクリーム。お前の手に負える奴らじゃないぜ。」
追いすがろうとするスタースクリームをデストロンの中では
やはり古参の部類に入るVТОL機に変形するトランスフォーマー・スラストが
なだめるように言った。
「人間共の軍隊にバレない内に戻れって言われてるだろ。帰るぞ。」
スラストの同型で青く染め抜かれたボディのトランスフォーマー・ダージが
アクロバット飛行を始めたブレストフォースに言った。
「聞こえなかったかよ!お前らの指図なんか受けねーっての!」
「威勢がいいのは結構だがあんまりおいたが過ぎると出番減らされるぜ。
この星を制圧するのに大所帯の俺らの中から何もお前達をどうしても出撃させる理由なんかないんだからな。」
「…チッ。」
「仕方ない、戻るぞ。」
ヘルバットらの反抗期の少年そのものの応答にダージやスラストの同型で
白く染められたボディを持つトランスフォーマー・ラムジェットが
静かになだめた。彼ら三機のこういった跳ねッ返りの扱いの上手さは
流石古参兵といったところか。勿論隊を任されたにも関わらず面子を
つぶされた格好のスタースクリームにしてみればそれは面白い光景ではなかった。
「ただいま〜。」
「なのは、お帰り。」
翠屋に帰宅したなのはを彼女の姉・高町美由紀がやさしく出迎えた。
「ただいま…。」
「あ、シグナム。お帰りなさい。」
「主は?」
「ヴィータちゃんを連れて買い物に行ったわ。そろそろ帰ってくるころだと思うけど…。」
八神家でもまた、今のところは平和なやり取りが交わされていた。
そして時空管理局の面々にしてみれば長く、デストロン達にしてみれば短いが濃密な
一日が終わろうとしていた。だが…
「あ〜ん何だよここはあ〜?うわあ高いよ落ちるよ〜ぶ〜ん!」
海鳴市上空に直径三十センチほどの小さな次元断層が発生し、
そこから蜂のような影が転がり出るように現れ市街地へ墜落していったことに
気付くものは無かった。
325魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/11(月) 22:58:34 ID:FksDZKhH
今日はここまでってことで。
二つに分けて投稿したの初めてかなあ…。
とうとうとらハキャラ出しちゃいましたよ…。
とらハキャラの説明が足らない部分とかわかりにくい部分があったら指摘して下さい。

326名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 23:09:10 ID:xKUHW+Hv
初めてだけどやっていいよね? 答えは(ry
327題未定:2007/06/11(月) 23:11:17 ID:xKUHW+Hv
 一転の曇りも無い青空から照りつける太陽の光がその光景を照らし出している
 ここは魔導試験場、現在Bランク試験の真っ最中である
「残り時間は……まだ間に合う! けどあんた、止まること考えてるんでしょうね!?」
 道を走るのは試験を受けている2人の少女。
 相棒である少女をおぶりながら走る短髪の少女が言う。
「止まる? 止まる、あーと……」
「こんの大馬鹿!!」
 その言葉に背負われているツインテールの少女の大声が周囲に響いた
 しかしわずかである残り時間でゴールするためには全速力で突っ切るしかないと
 考えていた青髪の少女スバル・ナカジマはスピードを緩めるわけにはいかなかった。

「は〜い! 2人ともお疲れさま、試験は……えっ?」

 宙に浮く人形程の大きさをした何かが猛スピードで横切っていく2人を見送っている
 ゴールラインを過ぎた2人はスピードを緩めることも叶わず瓦礫へと突き進んでいく……

「わわぁ〜! ぶつかるーー!!」
「……な、なにあれ!?」
「え? わぁっ!」

 突如瓦礫の前に立ち塞がるかのように輝く赤き閃光が2人の目を眩ませる
 バランスを崩してしまったスバルが背負っていたティアナ・ランスターと共に地面を転がった
 しかし機転を利かせて背負っていたティアナを引き離し地面に落とす
 尻餅をついて転がったティアナとは対照的に道の上を走った勢いのまま転がっていくスバル
328題未定:2007/06/11(月) 23:14:15 ID:xKUHW+Hv
「あたたた……ちょっとスバル、大丈夫? どこか打ったんじゃないわよね……」
「うぅ……ちょっと痛いけどなんとか無事みたい」
「いやちょっとって……凄い勢いで転んでたわよ!?」
「大丈夫大丈夫、ティアは? 怪我は悪くならなかった?」
「あんたまず自分のことを……」

 ティアナはスバルが本当にケガをしていないかを確認しようとしたとほぼ同時に
 転ぶ原因となった赤い光は徐々に失われていき、まるで何事もなかったかのようになっていた。
 ティアナは光が消えた場所をじっと見つめるがまずはスバルのことからだ。
 しかしことあるごとに瓦礫の方向を見る様子を見て疑問に感じたスバルはティアナに問いかけた

「どうしたのティア?」
「気をつけて、あそこに誰かがいる……」
「え? ホント?」
「そうよ!」
「試験官の人じゃなくて?」
「雪まみれな試験官なんて聞いたことないわ」

 光と共に現れたかのように見えた青年は全身に雪を被り気だるそうに空を見上げる
 その服装は見慣れない上に明らかに季節外れとも言える厚着だった
 コートを着た長髪の青年は雲一つ無い青空を見上げて呆然としながら呟く

「雪……降ってねえな」


 数分前、ベンチに座ったその青年が弾いていたギターを降ろす。
 降り続ける雪を払おうともせず弦を弾く指から零れ落ちる砂に構いもせずに
 一心不乱に弾き続けていた彼の思考は遠い過去へと飛んでいた。
329題未定:2007/06/11(月) 23:17:56 ID:xKUHW+Hv
「ジュエルシード……封印」
あの日炎の中に残っていた彼が耳にした声。燃え盛る炎のせいで視界がぼやけている
金髪の少女の瞳から感じる何かに少年だった彼は言い様のない苛立ちが沸き上がる
今にも自分の命が消えようとしている中でなぜ怒りを感じる必要があったのか
「………」
見慣れない服に身を包んだ金色の髪の少女が煙を吸って咳き込む少年を見る。
身動きがとれなくなった少年は少女を睨んだまま微動だにしない……動く力がなかった。

今にも崩れ去ろうとしている建物の中で視線を合わせる少年と少女
『ごめんなさい』
目を伏せた少女の声は聞こえなかったがそう呟いているのが不思議とわかった
謝る前になんとかしろと叫びたかった、その言葉すら口にはできず。
遠のく意識を振り絞って最後に見たのは少女が視界から忽然と消えた瞬間。

奥底に刻みこんだ記憶、それが少年の『人間』としての最後の記憶だった。


「溶けちまったのか……勿体無いな」 

頭に残っていた雪が水に変わり青年の髪の毛を濡らしていくがまるで気にしない
知り合いの少女に悪戯で投げつけてやる雪玉もすでに溶けてしまっている

あの日、人間としての生涯を終えた日からすでに10年が経っていた

(真理、啓太郎……海堂)

どこなのだろうここは、今まで散々長年旅してきたがまるで見たことのない場所だ。
家族を待っていたはずの自分がなぜこんな廃墟みたいな場所にいる?
これは夢だと思おうとしたが肌に刺す不快な暑さがそれを否定した。
青年は近くに倒れている二人を少女を見る……この街の人間なのだろうか
330題未定:2007/06/11(月) 23:20:51 ID:xKUHW+Hv
『もうなにやってんのよ巧! 世話やかすようなことしないでよね』
『タッ君、食べ物はよく噛んで食べなきゃだめだよ?』
『俺様はおまえが奏でるギターに心を奪われちまった! そうこれは恋だ!』

騒がしいのが苦手だった彼にかけられた友人達の言葉が胸の奥にまだ残っている
強く固く握った手からはなぜかもう自分の身体の砂は落ちていない
残っていたのはまだ掌に残っていた雪の冷たさとそれが溶けてできた水だけ
そのことが青年こと乾巧に重く圧し掛かっていることは誰も知らない


(あれは誰……知らない人なのに、どこかで会ったことがあるような気がする)

燃え滾るような光に包まれ試験会場に突如芽吹いた乾巧と呼ばれる異形の花を見て
なにか引っ掛かるものを感じながらフェイト・T・ハラウオンは見つめる。

手から零れ落ちていくその水が、流すことのない巧の涙に見えてならなかった
331題未定:2007/06/11(月) 23:23:38 ID:xKUHW+Hv
なのはStSとファイズ正伝〜異形の花々〜のクロスを少しやってみました
ちなみにこれは現時点では続きは特にありません

ちょっとした短編ということで……なのはが出てきてないけど
332名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 23:26:15 ID:fJ5ZdUff
>>331
乙!
続き書いてみればいいのにw

正伝って確か真理が草下に・・・・
333魔装機神:2007/06/11(月) 23:33:18 ID:HFHO7rI/
書いてたらサフィーネがえらい事に……orz
ここって多少なら危ないの大丈夫だよね?
今週中には投下可能……
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 23:38:41 ID:VNpFHgWE
>333
サフィーネはスパロボでも放送禁止用語を出すような方ですし
別にいいかと。
むしろ危なくないサフィーネ様はサフィーネ様じゃない。
335名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 23:43:43 ID:vI+m0dNV
>>330
過激な部分を「×××」みたいに伏せてあれば問題ないかと。
>>290
案13 青い龍と白い虎とか。中の人との相性はバツグン!
「百邪を討つため、四神の力、今ここに!召喚!兜率八卦炉!」
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 23:48:12 ID:Ly32v7MS
>>331
  ,彡ニ三三三三三三三ニ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
  ,彡ニ三三三三ニ三三ニニ;〃ヾ、;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
 ,彡彡,'',ニ=ミミミ三三三三ニニ彡  `゙゙''ー-、;:;:;:;/;:;/
 ',彡'/ r' ノヽヾミ三三三三三彡'   _,,,,,,、ヽ;:;ィ''|
  彡'|.|(‐'''" 'iミニニ三彡"´ ̄     `゙゙ー'  ;;;:|   _,,,,._                、-r    r--,      、-r
.  彡i、ヾ ('  ヾミニ三'          __,,、 ....ノ   / .,','" ̄',〈... _,,,_   _,,,_   _,,,,,| |     ~`l |  _,,,_   | |,,,,,_
  彡ゝ `'' "  |ミミミ'       ‐'"ひi,;'´  ,ィ;;ァ'  { {   ,___ ,'r⌒!゙! ,'r⌒!゙! ,.'r⌒| l      .| | ,'r⌒!゙! ..| |⌒','i
   '彳`ー‐i  |ミミミ'          `゙ーシ'   |、ニ'  .ゝヽ、 ~]| ,i i  i l i l  i i .i i  .i .i      .| | i i  i l  .| i  .i |
 --、/    i  |ミミ         .,,r‐''"   | ノ    `ー-‐'"  ゞ_,.'ノ ゞ_,.'ノ ゞ__,.',、'ュ     .l l  ゞ_,.'ノ.. .L、-_,'ノ
 く'ノ    :i  ミミ         ´  ., '   |'                              (~'-'ノ
 、\     .l  ヾ            .ノ(_,,、.   |                            `~~
 :\ヽ,   ヽ          /   `t‐一'        __
 ::::ヽ ヽ   `::.       ,; '      .:i          〈  ヽ
 :::::::ヘ ヽ    `::.        ''"⌒゙''一ノ           |   }
 ::::::::::ヘ.ヽ    ヽ、       ` ー'ーノ            !>'⌒ヽ、
 ::::::::::::::ヽヘ     `ー┬‐一;;''""´           /ヽ、 ,  )
 \、:::::::::ヽヽ      /::ヘ ) `゙'ー、_         /:::::::::Τ  ̄ `l
 〃`゙ー、;;;;\\   /i:::::::丿 ' , ' , '`゙ヽ、      /:::::::::::┼‐- -ノ
337名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:07:01 ID:p6DbaZfE
>>336
面白い。続編を希望します。
原作を良く知らないので聞きたいのですが、これはフェイトへの復讐フラグなのですか?
338名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:08:08 ID:GjY9UO0E
>>337
安価先間違ってるぞい?
339名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:10:45 ID:p6DbaZfE
しまった。>>331だ。教えてくれてありがとう。
340名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:11:06 ID:sD31gypo
初見者です〜。
一筆投下しようと書いてみたんですが、よろしいですかね?
5分ほど置いていく予定。
341名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:19:42 ID:sD31gypo
大丈夫なのかな?というわけで。…いきます。



阻むもの全てを閃光で撃ち貫いた。
砲撃魔法―――ディバインバスターを以って瓦礫を軒並み吹き飛ばす。
もうもうと立ち込める噴煙には逡巡の一欠片も見ることなく、その中に身を躍らせた。
最高速度。瞬きひとつほどの時間も無く視界は晴れて、望んだひとを視界に捉えた。
崩壊寸前の大地。そこらじゅうで地割れが起こり、黒い深淵が覗いている。
そしてその一角で独りくずおれる、黒衣の少女。
表情は窺えないが、それでも呆然と眼下を見下ろしていることはなんとなく分かった。
状況は推し測るまでも無い。苦いものが心中に湧き上がるのを覚えながらも、それを抑えこむように努める。
時間が無いのだ。
「フェイトちゃん!!」
呼びかける。
「飛んで!こっちに!」
手を伸ばす。
見上げ返してきた表情は触れれば壊れそうなくらいに儚げだった。だが――それも束の間。
もう一度だけ下を見て、また見上げられた顔には確かにひとつの意思を浮かべて。
手が伸びる。
片や素手の、片や黒い手袋に包まれた二つのてのひらがゆっくりとその距離を詰めて。

―――刹那、世界が歪んだ。



最後に目にしたのは、明るい闇。
暗転した視界と、自分を取り囲む黄金の円環。
そして、手を取り合い彼方へ去っていく自分達の姿。
それが示す意味など塵一つほどにも理解出来ぬまま、勢いを増す環の輝きに呑まれて。
高町なのはは、意識を失った。


 Magical Girl Lyrical Nanoha
              Cross
       The Legend of Heroes “Sora No Kiseki”
342名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:22:16 ID:sD31gypo
意識を失ったのが不意の事態であったなら、それが取り戻されるのもまた唐突なものなのか。
倒れ伏していた身体を起こし、霞の掛かったような頭で周囲を見渡して、
とりあえず分かったのは自分が居るのが見たことのない場所だということだった。
屋内、ではある。かなり天井が高いのか、上を見上げても目に映るのは真っ黒な闇だけ。
床と左右の壁は青を基調にしていて、いくつか設置された照明と、模様のように走る光が辺りを薄く照らしている。
調度品の類は……皆無。
『時の庭園』。意識を失う直前まで居たあの場所でないことは明白だった。
次元震の只中で崩壊の一途を辿っていたあの場所とはあまりに違いすぎる。
風景の共通点などカケラも有りはしないし、あまりに整然としている
――長く人の手が入っていないのか、床には薄く埃さえ積もっているではないか――からだ。
(床に…埃?)
ふとその単語が意識に留まる。自分はその床に倒れてたのではなかったか?しかもうつ伏せで。
その状況が意味するところに思い至り、視線を周囲から自分、顔よりも下に移して、そのあまりに予想通りの状況に……。
(わわっ!?)
絶句。
着衣の前面が存分に埃まみれになっていた。慌てて掌ではたき落とそうとして、それもふと止まる。
着慣れ見慣れた白い服。丸二年とさらに一ヶ月あまりの付き合いでいまさら見紛う訳もない、私立聖祥附属の制服である。
意識の途切れる前まで身に纏っていた筈の、バリアジャケットではなく。そして―――。
「…レイジングハート?」
呼び掛けは無為に、闇に溶ける。改めてあたりを見渡しても、求めたものは目に映らず。
バリアジャケットと同じくして手にしていたはずの愛杖の姿もまた、ありはしなかった。
最早完全に、全てが理解の外であった。『右も左も分からない』というのはこういうのをいうのだろう。
不可解な事が起きて、気づいてみれば何処とも知れない場所。おまけに一人身一つである。
知る人もいなければ知らない人さえいない。取るべき行動の指針はおろか、その起点になる自分の状況さえ分からない。
身を震わせる。
分からないことに。その恐ろしさに。独りであることに。その寂しさに。
熱いような寒いような判じ難い、しかし間違いなく嫌な感覚が体の奥底からこみあげてくる。
喉元から、或いは瞼のうちから溢れ出そうとするそれを、必至になって押さえ込んだ。
泣いてはいけないと、こんなところで泣いたらきっと何もかも諦めてしまうと、そう思ったから。
固く目を閉じて、口を閉ざして、それでも少しだけ涙が、嗚咽が漏れた。
343名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:23:16 ID:sD31gypo
押さえつけた心の中は瞬く間に嵐の海のように荒れて、決壊寸前なのが目に見えるよう。抑えきることなど到底叶わな―――。

オオオオオオオオオォォオォォォオォォオォン!!!!!

――いと思われたそれを虚空の彼方へすっ飛ばしたのは咆哮にも似た何かの響きだった。
完全に不意打ちでやってきたそれに、身体が凍りつく。続くものは沈黙。
数瞬の間を置いて、かちかちに凝り固まった体から力を抜いた。そろりと音のしたほうを伺う。通路になった先。
明るい場所、尚且つ開けた場所でもあるらしく、四角く切り取られた光が見える。
さらにいくばくかの逡巡を重ねて、そちらへ向かうことに決めた。音がしたのだからきっと誰かがいるはずだ。
ひどく剣呑な気配のする轟音だったのが躊躇いを誘うが、そこは目を瞑る。何せ、今は動かなければ始まらない状況なのだ。
すぐ近くというほどではないが、けっして遠い距離ではない。恐る恐るの足でも一分と掛からない距離。
近づくにつれてまた音が聞こえてきた。具体的な聞き覚えはないがなんとなくは分かるような音。機械類の駆動音、だろうか。
発生源は――今の位置からでは死角。好奇にも似た感情が生まれて歩みが少し早足になる。ほどなくして視界が開けて。
息を、飲んだ。

それは異形。機械の獣。
人の何倍にも及ぶ体躯を満遍なく白い鋼が覆う。
蜥蜴か竜を模したようなフォルムは曲線が多用されており、その様は流麗とさえ言えるだろう。
無論、だからといってこれが何のために造り出されたものなのか、見誤る者などいないだろう。
踏みしめる脚は二対四本。さらに人馬の如く上半身にも赤と青、鍵爪のような二本の腕を併せ持つ。
その狂爪の、美しくも禍禍しい輝きを前に疑う余地などありはしない。
これは破壊するモノ。
敵となる全てを焼き払い、打ち砕き、それによって遣わしたものの守護を成す。故に、

『《環の守護者》トロイメライ』

それが、この異形に冠された名であった。
344名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:27:08 ID:sD31gypo
いじょ。
と、いうわけで、某ニコ動画に触発されてのなのは×空の軌跡、です。
無印のラスト寸前からFCラスボス戦へ、という展開。
なんで初めての作品がこんな長ったらしくなること請け合いな作品か…。
……完結まで行けるかな(汗)?

うだうだ薀蓄っぽいもの書いてるわりに面白みの無い感じになった気もしますが。
楽しみにしていただけると幸いですよ。
345なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/12(火) 05:19:07 ID:X8FVDTRR
久し振りです
少し作ったので5分後に投下します
346なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/12(火) 05:24:05 ID:X8FVDTRR
業火と煙にまみれるアースラのとある一角・・・
そこに一人の男が佇んでいた・・・

「さて、”野暮用”も片付いたし、目くらましもこの位で十分だろう。
では、本命を果たしに行くか・・・」
その男の右手には、朱雀のデバイス、ランスロットが握られていた・・・

同じ頃、カレンやクロノ、エイミィはなのはの証言を元に八神朱雀のデータの
再検証を行っていたのだが、やはり彼のデータが見当たらず、困惑していた
「ダメ。やっぱり該当データが無い・・・どうして?地球の人達の全て個人情報は
国連のデータベースから逐一更新しているのに・・・」
「アヴァロンのデータはミッドチルダの本局から受け取った古いデータなんだけど
このデータにすら彼の情報が無いなんて・・・」
「フェイト、君は以前から彼の事を知っていたんだろう?何故僕達にそれを
報告しなかったんだ?」
「そっ、それは・・・」
朱雀の素性についてクロノがフェイトを糾弾しようとした、その時・・・
突如として発生した轟音と振動でその場に居た者達全てが床に倒れこむ

「何だ!?今のは!?ブリッジ、応答しろ!!」
リンディ同様、クロノ達もブリッジと連絡を取ろうとするがやはり一切の応答が無かった・・・
「・・・何かトラブルでもあったのか・・・?僕はブリッジに行きます!
皆はここで待機していてください!」
「待ってクロノ君!私も行くわ!」
「私も!!」
「アタイも行くよ!」
カレンとエイミィ、そしてアルフがクロノとの同行の意を示し、彼もこれを承諾する
「・・・分かりました。フェイト、君はなのはの傍にいてくれ。状況を確認したら
僕達も直ぐに戻る。いいね?」
「・・・はい・・・」

こうしてクロノ達はなのはとフェイトを救護室に残し、ブリッジへと向かう。
だが、その途中で彼等が見たアースラの惨状に一同は呆然とする・・・

「・・・こっ、こんな事って・・・」
アースラの廊下に充満する爆炎と噴煙・・・それらが彼等の行く手を遮り、廊下の端々では
多くの局員達が彼等に助けを求めていた
「・・・ともかく今はこの火災を何とかしなくては・・・いくわよ、クロノ君、アルフさん!!」
「ええ、分かってます!!」
「あいよっ!!」
カレンとクロノはそれぞれのデバイスを展開し、絶妙な連携で火災を鎮火させていった
カレンの発生させる風の魔法で火の勢いを弱め、クロノの氷魔法で火元を一気に断つ・・・
アルフは結界魔法を張り、負傷した局員達を身を挺して護り、
エイミィもまた、局員達を安全な場所まで誘導し、クロノ達の消火作業に一役買っていた
「クロノ君!!皆を救護室に!!」
「・・・駄目だっ!!せめて付近の鎮火が済むまで待ってくれ!!」
エイミィの提案をクロノが一蹴する
「なんでさっ!?」
「この火の回り様・・・、明らかに人為的な物だ。もしかすると奴の、八神朱雀の仲間が
アースラ内部で破壊活動を行っているのかも知れない・・・」
347なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/12(火) 05:25:28 ID:X8FVDTRR
そして一方・・・
八神朱雀の捕らえられている第二留置室・・・
そこに一人の男が突如ドアを突き破り中に入り込んでいた・・・
「・・・無様だな、八神朱雀・・・」
男はそう言いながら右の手の平に魔法陣を発生させ、朱雀のバインドを全て解除した
「・・・貴方は、確か・・・ジェレミア・・・さん・・・?」
長時間バインドで繋がれていたので手足の感覚が戻らず、おぼつかない足取りで
起き上がりながらも朱雀は自分の目の前にいる人物にそう尋ねた
「・・・ほう、覚えていたとはな・・・まぁいい、話は後だ。行くぞ」
「・・・どこへ、ですか・・・?」
「決まっているだろう。貴様の妹や供の者の所にだ。このままここに留まっていても・・・」
「・・・妹や皆の所の戻って、今更僕に何をしろと・・・?」
朱雀は死んだ魚の様な目つきでジェレミアを見つめ、そう尋ねた
そんな彼の表情を見たジェレミアは溜息をつきながら彼に悪態をつく・・・
「ほう、そうか。ならば貴様は自身の妹の死に目にも立ち会わず、管理局の奴等の言いなりに
なって只その日を生きるだけの屍の様な人生を送ると、そういう事か」
朱雀はハッとし、目を大きく見開いた
「貴様は妹や供の者が誰かに殺されてもそれを観て見ぬ振りをすると・・・?
大した物だな・・・その様な人でなしだったとはな・・・それでは貴様の妹は・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」
朱雀は怒りを露わにし、ジェレミアの胸座を掴みあげた
「・・・貴方は知っていたんでしょう!?闇の書の本性をっ!!なら今更僕達がどう足掻いたって
妹が助かる手立ては・・・!!」
「・・・それで、そう言って貴様は諦めるのか・・・?」
「えっ・・・?」
ジェレミアの意外な発言に朱雀は驚き、思わず手を離してしまう
「・・・私は以前言った筈だぞ。”運命を覆す”、と・・・。貴様の妹に降りかかっている厄災も
もしかすると、振り払う事が出来るやも知れない・・・。その可能性を信じ、挑もうと・・・
貴様はそう考えようとはしないのか・・・?」
「・・・出来るんですか・・・そんな事が・・・?」
「・・・貴様の持つ”力”を上手く使えば、道は拓けると、私はそう考えている・・・
だからこそ私は貴様を助けに来たのだ・・・」

朱雀は沈黙し、考え込んでしまう・・・
そんな彼にジェレミアはランスロットを手渡す
「・・・留まるも進むも貴様の自由だ。だが、一度失った”モノ”は二度と戻らぬ・・・
それをよく考えた上で行動するのだな・・・で、どうする?私と共に行くか、それとも・・・?」

朱雀は自身の心の中で理想と”現実”の狭間で揺れ動いていたが、彼の心の中に
優しく他人想いなはやての表情が浮かび上がり、やがて只はやてに遭いたい、
遭って話がしたい、と、その想いが彼の心を占めていった

「・・・解りました・・・。それで、先ず僕は何をすればいいんですか?」
朱雀は覚悟を決め、ジェレミアに問いかける
「・・・ようやくその気になったか・・・先ずはこの艦の非常用転移ゲートに向かうぞ。
生憎私は個人単位での転移魔法しか使えんのでな・・・
デバイスを展開しろ。ゲートに向かう途中で戦闘になるかも知れん。」
「解りました。ランスロット、頼む。」
(Yes,My lord.Bariiier Jacket,set up)
ランスロットが騎士服型のバリアジャケットを展開し、朱雀の身体に纏わせた
「・・・よし、では行くぞ。私について来い。」
「・・・はい」
348なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/12(火) 05:26:49 ID:X8FVDTRR
ジェレミアに促され、朱雀は留置室から脱出する。その直後、彼はバインドで繋がれた
武装局員達を目の当りにするのだった
「彼等は、僕が戦った特務師団の・・・」
「ああ、そうだ。目障りだったので今は大人しくしてもらっているがな・・・
行くぞ。そんな奴等に構っている暇は無い。」
二人がその場を離れようとした時、武装局員の一人が朱雀に警告する
「貴様等・・・!こんな事をして只で済むと思っているとでも・・・!!」
朱雀はその男に申し訳なさそうに深く一礼し、その場を立ち去るのだった・・・

その頃、ルルーシュとリンディはブリッジに到達していたが、未だ通信機能が戻らず
それの復旧作業に奮闘していた

「・・・つまり情報、通信系の全機能がやられているだけで、艦の管制機能は生きているのだな?」
アースラの管制員にルルーシュが問いただす
「・・・はい。他にも幾つか破壊された箇所はありますが、現在の艦の管制能力に
支障をきたす程ではありません。ただ、アースラ内部の全てのデータベースにウィルスが
仕掛けられた様で、それにより内部の状況を正確には把握出来ていません。」
「・・・そうか。ではアヴァロンと回線を?いでくれ。私に考えがある。」
「了解!」
アースラの残存回線をアヴァロンに?げ、メインモニターにシャーリーの顔が映し出される
「ルル!どうしたの!?急にアースラの通信が途絶えちゃって・・・」
「・・・現在アースラ内部が何者かによる破壊工作を受けている・・・」
「ええっ!?それって・・・」
「話は後だっ!!アヴァロンのドルイド・システムをアースラの管制システムに?げ
通信システムの補佐に回させろ!!最優先だ!!それと第一、第二部隊を転移ランチャーに待機、
アースラのブリッジに転移先を?ぎ、準備が出来次第緊急発進させろ!!いいな!?」
「はっ、はいっ!!」
困惑するシャーリーに対しルルーシュは半ば強引に命令を下した
(・・・敵の目的が八神朱雀の奪還だというのは容易に想像出来るが、俺が今ここを離れれば
ブリッジを護る者が居なくなってしまう・・・!ちっ、手詰まりか・・・!
せめてカレンやクロノ、もしくは留置室に居る第三部隊と連絡が取れれば・・・)
ルルーシュの心の中に焦りの色が見え始めていた・・・
349なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/12(火) 05:30:06 ID:X8FVDTRR
アースラ内部が大混乱に陥っている最中、救護室でクロノ達の帰りを待っていたなのはと
フェイトであったが、通信機能が未だ回復しない事に焦りを感じたフェイトが
自分もブリッジに行くと言い出すのだった

「・・・おかしい。未だに通信途絶だなんて・・・ごめん、なのは。皆が気になるから
私もブリッジに行ってみる。なのはは此処で待ってて。直ぐに戻るから」
「・・・うん、気を付けて・・・」
力無く返事をするなのはが少し気掛かりではあったが、フェイトは彼女を残し
救護室を飛び出そうとした、その時だった・・・

「・・・キャァッ!!」
「・・・えっ!?フェイトちゃん!?」

フェイトの突然の悲鳴に驚き、慌てて救護室を飛び出すなのは。
そこで見た光景に彼女は呆然とした・・・

「すっ・・・朱雀・・・さん・・・」
「・・・なのはちゃん・・・」

ジェレミアとぶつかり、尻餅をつくフェイトであったが、事態を察知し、なのはの前に
立ち塞がり彼女の盾になる
「なのは、下がって。彼等は私が相手をするから」
「でっ、でも・・・」
フェイトの発言に対しなのははただ狼狽するばかりだった。そして一方・・・

「チッ!ガキ共が・・・!ここは私がやる。貴様は先に・・・」
「・・・いえ、ここは自分がやります」
朱雀の甘さを知っていたジェレミアがなのは達を自ら始末しようと考えて朱雀に
そう言いかけようとしたが、逆に朱雀にそれを阻まれてしまった
「・・・討てるのか?貴様に・・・。下手な甘さは自らの首を絞めると・・・」
「・・・大丈夫です。任せて、下さい・・・」
朱雀はジェレミアに背を向けたまま彼の右腕をギュッと掴みそう嘆願した
「・・・よかろう、ただし手短に済ませろ。ここで時間を食う訳にはいかぬ、分かっているな?」
「・・・ええ・・・」

朱雀はジェレミアの右腕を離し、ゆっくりとなのは達の許へと歩み寄っていくのだった・・・
350なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/12(火) 05:45:24 ID:X8FVDTRR
投下終了
すみません>>348の所で妙な所に?マークがくっついていますが
そこは「繋ぐ」です脳内補完御願いします

>>リリカルスクライド//G.U.氏
投下乙並びにGJです
召喚獣の提案ですが、中の人つながり(?)で綾崎ハヤ・・・
いや忘れて下さい・・・

>>リリカル龍騎氏
遅ればせながら投下乙GJです
それと迷惑かけてスンマセン
これからはwikiの方で訂正依頼します

なのはVSボウケン氏
GJです!!
冥王様だぁ!!
(あっ、でもやべーな、ルルーシュの攻撃スタイル俺重力、空間系に
しようと考えていたけど被るなぁ・・・)

リリカル犬狼氏
GJです!!
そのハードな展開、いずれ自分もやってみたいなぁ・・・

351リリカルスクライド//G.U.携帯:2007/06/12(火) 07:26:43 ID:29V8ucpo
>>312
>GJです!冥王さまの圧倒的力と冷徹なとこがよく出てる!
考えてみたら民間人吹き飛ぶとこ書いた人ってあんまりいないような

>>323-324
GJです。
とらハキャラクターは知らないので調べてみるかなぁ

>>327-331
ファイズですかぁー好きな作品だったので期待してます!
巧ってオルフェノクとして生きてるのかな?

>>341-344
意味深い作品ですねぇ。空の軌跡は見たことないので見てみるかな

>>346-350
乙GJです。
オレンジへの命名式はいつですか?w
スザクが闇の書事件をどう解決するのか期待してます。

召喚獣の提案たくさん出して頂きありがとうー
ゴジラとかグルグルの召喚獣やデスレックスetc
一番しっくりくる召喚獣を選ばせてもらいます。

>>リリカル龍騎氏
テストなどリアル頑張ってください。
Wiki更新大変助かってます。今後ともよろしく(ぇ

さて、今日から抗がん剤治療かな・・・
352リリカル犬狼伝説:2007/06/12(火) 15:35:55 ID:HVIBbNNR
>>351
まじですか……orz
353なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 15:40:48 ID:s8Tjysdm
5分置きに投下します。


>>351
>今日から抗がん剤治療
!?
なんと……。俺には「お大事に」としか言えません……
治療ガンガッテ下さい……
354なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 15:44:58 ID:s8Tjysdm



 ――9月23日。その日の天気、晴れ。



(――――銃声)

「……!? な、なんだ、コイツは!?」

(――――再び銃声)

「化け物め……!!」

(――――三度銃声)

(さらに銃声)

「…………こ、こちらの攻撃がが効いていないのか!?」
「そんな馬鹿な!?」


(銃声。銃声。銃声。銃声。銃声)


(――――――何かの生き物の呻き声のようなもの)
355なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 15:50:42 ID:s8Tjysdm
「こ、コイツは……まさか…………!?」


(――――――再び何かの生き物の呻き声のようなもの)


「う……うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!」


(銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃声。銃――――)




(――――――――――静寂)




 ■
356なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 15:55:31 ID:s8Tjysdm

FILE1 惨劇の予兆


 ■


 ――9月24日。天気、晴れ。
 昨日と変わらず、地方によっては暑い一日になりそうだとテレビに映る気象予報士が告げていたが、その予報は見事に的中していた。

「うわっ!? 眩しいっ!」
 ホテルから出たスバルが開口一番に口にした言葉がそれであった。
「う〜ん……。まだ夏の兆しが残ってるって感じだね〜、ティア〜?」
「はいはい……」
 朝から早くもはしゃぎっ放しのスバルに続いて歩きながらティアナは苦笑いを浮かべる。
「――しかし、さすがはラクーンシティ……観光客対策も見事なものね……」
 ティアナは一度後ろに振り返ると、今自分たちが出てきた建物――今回の観光にあたって数日間泊まるホテルを今一度見上げてみた。
 昨日は街に来て早々、疲労のせいでじっくりと外見を見る機会が得られなかったからだ。

 スバルが選んだホテルの名は『アップルイン』といい、おひとり一泊のための値段が25ドルと観光用ホテルとしては比較的安価な所であった。
 しかし、価格は安いが警備は万全で、その値段ゆえに観光客だけではなく、ティアナやスバルのような学生の客も多く利用していることでラクーンではそこそこ名が知れているらしい。
 ――が、スバルがこのホテルを選んだ理由はおそらくこのホテルの売りのひとつである『様々な料理コースが堪能出来る』ということだろう。
(事実、昨日の夕食時のスバルの瞳はまるで宝石のように輝いていた。「……こりゃあスバルが選ぶわけだわ」とはその時のティアナの談である)

「ティア〜。ほら、早く来ないと置いてっちゃうよ〜?」
「やれやれ……。時間はまだまだたっぷりとあるんだから、急ぐ必要なんてないのに……」
 本当にまだ子供なんだから、と呟くティアナの前をスバルは彼女の言っている通り、本当に子供のように駆け回っていた。
357なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 16:03:34 ID:s8Tjysdm
「――で? 今日はどこから行くの?」
「そうだね。う〜んと…………じゃあ、まずはここなんかどうかな?」
 そう言ってスバルは手に持っている観光案内の地図の一点を指差した。

 ――ラクーン市立公園。そこにはそう書かれていた。
 地図によるとそこの近くには街の絵葉書にもなっているほどの名所のひとつであるセントミカエル時計塔もあるらしい。

「時計塔も近いし、最初に行ってみるにはピッタリな場所だと思うんだけど……?」
「へえ……いいんじゃない? 大通りの方から歩いていけばウインドウショッピングとかも出来そうだし……」
「うん。じゃあ決まりだね。えへへ……実はあたしも大通りから行こうと思ってたんだ〜」
「あんたのことだから、どうせ何か食べ歩きとかでしょ?」
「あ……あははは…………バレてた?」


 ■


 ――24日、昼過ぎ。ラクーン市立公園前。


「やれやれ……とりあえず今のところは異常無しってところだな…………」
 青年はそう呟くとパトカーの運転席で一度軽く伸びをした。
「……ま。昼間っから凶悪殺人犯なんてそう簡単に現れるわきゃねーけど…………」
 あ。いや……人食い犯かな? などと付け加えると彼は無線で一度仲間に連絡を入れる。

「あ〜……。こちらブロックE担当グランセニック、現在のところ周辺エリアには異常無し。どーぞ?」
 数秒したところで無線越しに仲間から返答が来る。
『こちらブロックB、了解』
『ブロックD、了解』
358なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 16:05:12 ID:s8Tjysdm
 一通り仲間から返事が戻ってきたところで、青年は無線を切ると座席に深くもたれかかった。
「…………しかし、本当にどうなってんだ、最近のこの街は……?」
 彼――ラクーン警察署(通称R.P.D.=racoon police departmentの略)の若き警察官、ヴァイス・グランセニックはフロントガラスから空を眺めながらそう呟いた。



 ヴァイスがそう呟いたこと、そして現在、彼らR.P.D.が街一帯を見回りしているのには深いワケがあった。
 ――実は、このラクーンシティ周辺ではここ数ヶ月の間に奇妙な事件が相次いで発生しているのである。

 ことの始まりは今から3ヶ月ほど前の6月の某日――犬のような奇妙な生命体の目撃情報が相次いだ。
 次に、翌7月になるとアークレイ山地で遭難者が続出。さらに郊外の民家に住んでいた一家が10人ほどのグループに襲われて皆殺しにされるという猟奇殺人事件が発生した。
 ――しかも、その事件の被害者は全員、身体中の肉という肉を『食われていた』のだ。
 この謎の『人食い事件』の捜査は難航し、そうしている間に第二、第三の『人食い事件』が発生してしまった。

 これにより、アークレイは全面封鎖され、事件に対処できる唯一の部隊としてR.P.D.内に設けられた特殊部隊『S.T.A.R.S.(Special Tactics And Rescure Serviceの略)』の介入が決定された。


 ――――しかし、その結果は最悪のものであった。


 事件調査のために投入されたS.T.A.R.S.全メンバー12名+派遣されたヘリのパイロットの計13名のメンバーのうち、生還したのは僅か5名。
 他のメンバーは揃って殉職し、これによってS.T.A.R.S.は事実上壊滅してしまったのだ。

 ――さらに、生還したメンバーから報告された事件全貌の内容がさらにトンでもないものであった。
 その内容は『アークレイ山中には古びた洋館があり、実はそこは世界規模を誇る製薬企業、アンブレラの秘密研究施設で、そこでは人間を化け物に変える生物兵器の研究が行われていた』というものであった。
359なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 16:09:16 ID:s8Tjysdm
 もちろん、それを聞いたR.P.D.の者たちは驚きを隠せなかった。
 ――――が、誰もその話を信じようとはしなかった。否、信じることなど出来なかった。

 なぜなら、アメリカ中西部にあるただの小さな田舎町であったこのラクーンシティが現在までの飛躍的発展を遂げることが出来たのはほとんどがアンブレラの援助によるものが大きいからだ。
 それはR.P.D.も同じである。
 ゆえに、この事実を民衆に伝えること――すなわち、アンブレラに逆らおうなどという動きはすることなど出来なかったのだ。
 そのため、一部の者からは『洋館事件』と呼ばれるこの一連の事件は一般に知れ渡ることなく幕を下ろしたのである。



 ――――だが、これで全てが終わったわけではなかった。



 『洋館事件』から僅かばかりの月日が経った頃から、街でおかしな事件や化け物と思しき存在の目撃情報が相次いだのだ。
 だが、R.P.D.署長であるブライアン・アイアンズは一般に先の事件の真相が漏れるのを恐れたのか、今回の一連の騒動には何も対策を行おうとはしなかった。
 そのため事態は悪化の一途をたどり、ついには今月になって、先の『人食い事件』が再び発生、頻発するという事態に至ってしまったのだ。


 ――ゆえに、現在ラクーンシティでは戒厳令が発令されるという異常事態となっており、ヴァイスたちR.P.D.は昼夜問わず街を見回っているという有様であった。

360なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 16:17:29 ID:s8Tjysdm
「――ったく。これじゃあ本当にS.T.A.R.S.の連中が言っていたことを信じたくなってくるぜ…………ん?」
 ヴァイスがそう愚痴を吐くのと同時に、突然無線に連絡が入った。
「…………何かあったのか?」
 すぐさまヴァイスは無線の電源を入れた。

「はい。こちらグランセニック号。どーぞ?」
『こちらR.P.D.。先ほど本署にラクーンスタジアムにて暴動が発生したとの連絡が入った。なんでも、ファンの1人が試合中に乱闘を始めてそれがスタジアム中に拡大したらしい。
 現在のところ負傷者の数は不明だが、こちらからは既に50名以上の署員を出動させたが収束に少し手間が掛かりそうだ。手が空いているのならば応援を願いたい』
 無線機の向こうから先輩男性警官のそんな声が僅かなノイズと一緒に流れてきた。
(やれやれ……こんな時に…………)
 ヴァイスはそう思いながら一度ため息をつくと、無線に向かって「了解。大至急現場に向かいます」と答えて無線を切った。


「…………忙しくなりそうだな。色々と……」
 ヴァイスはそう呟くとパトカーのサイレンを鳴らして、言われた通りスタジアムへと車を走らせていった。





   To Be Continued...
361なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/12(火) 16:25:31 ID:s8Tjysdm
投下終了です。
いきなりヴァイス君をR.P.D.として出すあたり、我ながら面白いことをする……。w
――あと、ゾンビとかが登場するのはもうちょっと後です。w
しばらくは『嵐の前の静けさ』的なノリで物語が進んでいくかと。

それと、次回登場するのはバイオキャラがほとんどかも。
なのはキャラも出るのは出ますが、たぶん設定改変しまくり……w
362名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 16:41:09 ID:UcnCSH+G
::::::::::: ::::...... ..::: ::::::::::。::::::::::. :::::::...:., ―く:::::::::::::::::::::\::::::::: ゚:::::...
:. .::: ::。:::... :: ::: :::: ..::........:::::::゜:./::::::::::::::::::::::ハハ:::::l:::::ヽ :::。 . . .
:::.....:☆彡:.. :. .... .. ::: .: .::::::: ::./イ::::/::::::ハ::::::::「 ̄lハ:|ハ::::', ::::::::
:::...゜ ::. . .::::    r‐r 、:...::.  ::.. |::/:::::レ:ュく|:::ハ'´ 「 || |:::::| ::.... ..
:. ... .... .. .   .::.  \\\ .:. . .:|::|::|:::|/fリ V  '⌒`リ !^',|:::...   .
:...  .... ..: .. . .... .     \.X ヘ  ヘハ:|::ハ ´ 〈       fシ/... .. .:. .
:.: : .. ::. ... ..:.... ..... ... ∧イヽ |:∨V´ .Vヘ  v―┐ .イ7´..... ..........
.. .. . ... .. .... ....:.  :.|::::^!ノ´:::::/  .   >、 ー' / ノ=ミ、.. .. .. ...
..:.. .. . .... ..... .... .. :... V::::::::::::ノ:.... .... .:|「:.:.「ニニニ´ |_:.:||.. .. . ...
:.. . .... ..:.... ..... ..... .... .. .:.... .... .. .... . .... . ..... .... .. ..... ............. .. 
 .. ............. ..... .. .... ..... . .... . .... .. .... ....:. .. .... ..... ..... ....:.. .... ...:
:.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .
... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ
....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .ムチャシヤガッテ.....
..   三  |   三  |   三  |   三 |
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪



こういう展開が待ってるんだなw
363通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 19:51:57 ID:BIM0VbbW
>>362
お前の勇士は絶対忘れないよ!・・・多分・・
364名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 20:06:15 ID:pB6UaDei
忍とすずかの家でAIR東映版と京アニ版の上映会が開催された。
なのは「晴子さん、観鈴さんのためにも保育士の仕事がんばって」
フェイト「晴子さんと観鈴さんは最後の最後で本当の幸せを手にしたのね」
みんな感動して号泣していた。
365リリカル龍騎@携帯:2007/06/12(火) 20:58:48 ID:/4kbjZxa
規制・テスト・バカ妹の三重苦の俺、参上orz ともかく、皆さんGJです
 
>>なのはVSボウケン氏
冥王デバイス化とは・・・木原マサキ恐るべし
時限連結システム小型化となると・・・システムのコアはどうなっているのか非常に気になりますね
 
>>リリカルスクリーム氏
ちょ、デストロンそんなところに戦艦下ろしてたのか・・・
・・・蜂?蜂って・・・何なんでしょう?
 
>>331
おお、これはフェイトVS巧フラグですね?
で、続きはありますよね?
 
>>344
英雄伝説シリーズは白い魔女しか知りませんが、楽しめそうです
レイジングハートも無く、周りは全く知らない状況。なのはさんはこの状況をどう乗り越えるのでしょう・・・
 
>>なのギア氏
ジェレミアははやてごと封印なんて考えてなさそうで安心しました
で、いつからオレンジと呼ばれるようになるんでしょう?
 
>>なのはキャラinバイオ氏(なのギア氏同様、省略失礼します)
さて、これからどんな地獄が待ち受けているのやら・・・
ところで、この作品はどのバイオとのクロスなんですか?
 
>>リリカルスクライド//G.U.氏
ちょ、抗がん剤って、予想外の大事になってますね・・・
お早い快復を祈ります・・・
366名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 21:01:43 ID:UcnCSH+G
まあ、バイオはゾンビを倒すゲームじゃなくて
ゾンビからいかに上手く逃げるゲームだからな〜
無理に戦わんでもいいかも
早くも感想ありがとうございます。


>>362-363
ちょwww まだ始まったばかりなのにいきなり殺すなwww

>>365
>>リリカル龍騎氏
『2』、『3』、『アウトブレイク』、『アウトブレイクFILE2』とのクロスです。
この4作品のキャラは大体登場する……かもしれません。

そのため、現在GC版『2』と『3』、『OB』シリーズをプレイしてネタ集めしてます。w
『OB』シリーズのオンラインの中毒性は異常。w

>>366
『OB』は鉄パイプとかでタコ殴りとか出来るけど、『2』、『3』だとまず逃げるのが基本になりますよねバイオは……w
でも、『FILE2』の『死守』シナリオの最後(逃げられない&ゾンビいっぱい)は何時やってもキツいです……w
ゾンビたちの人海戦術を改めて思い知らされる……w
368なのは対ヘドラ 1:2007/06/12(火) 22:14:54 ID:xVqBIW/P
次元世界と言うのは地球やミッドチルダ以外にも様々な世界があるわけで、
技術体系や技術レベルも千差万別。そしてその中にかつて地球の日本がそうであったように
環境を度外視した技術開発を行ったが為に公害が問題となっている世界もあった。
海には工業排水が垂れ流され、空気も排ガスによって汚染された。
しかし本当の悲劇はここから始まる。その世界の海の奥に眠っていたロストロギアが
様々な有害物質に含まれた工業排水によって出来たヘドロと反応を起こす事で覚醒。
無機物に生命を与える力を持ったそのロストロギアはヘドロに生命を与え、
ロストロギアを核とした恐ろしい公害生命体が誕生したのである。

            なのは 対 ヘドラ

鳥も 魚も 何処へ行ったの トンボも 蝶も 何処へ行ったの
水銀 コバルト カドミウム 鉛 硫酸 オキシダン
シアン マンガン バナジウム クロム カリウム ストロンチュウム
汚れちまった海 汚れちまった空 生きもの皆 いなくなって 野も 山も 黙っちまった 
地球の上に 誰も 誰もいなけりゃ 泣くこともできない
かえせ かえせ かえせ かえせ みどりを 青空を かえせ かえせ かえせ かえせ
青い海を かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ 命を 太陽を かえせ かえせ

ヘドラと命名された公害生命体は最初はオタマジャクシ程度の大きさしか無かった。
しかしヘドロの海を泳ぎまわる中で様々な汚染物質を取り込みむ事で大きく成長し、
次第には数十メートルと言う巨大な体となってついには上陸するまでに至った。
そして工場の煙突から出る排ガスを吸い込み、さらに巨大化。
その行動をヘドラが有害物質を吸収する事で環境を改善してくれると見る者もいたが
結局はその吸収した有害物質が他の場所にばら撒くと言う結果に至った。

             2 お お な お う み ど し げ
           矢 ね こ こ の し み ん く の ん
           野 ん る ら は っ へ な が は ば
             1 だ な が こ す み す い く
           研 く ろ い み も て ん   は
             み う か た   る な へ う す
               な な ら       ど み い
                           ろ へ ば
                               く

この問題、当初はあくまでもこの世界の問題であると時空管理局はあえて無視していた。
しかしヘドラ誕生の原因がロストロギアによる物だと分かった途端に態度を一変。
ロストロギア回収の為に高町なのはを送り込んだのである。
369なのは対ヘドラ 2:2007/06/12(火) 22:17:43 ID:xVqBIW/P
「うわ! 臭い! それに空気も汚い…良くこんな所で皆生活出来るね…。」
この世界に来て早々になのはは帰りたくなってしまった。それだけこの世界は汚れていたのである。
なのはの故郷の日本もかつてはこの世界の様な道を歩んでいた事もあった。
しかしそれでも過ちに気付いて幾分か環境を改善するような努力を行っていた。
その環境が改善された後の日本で育ったなのはにとってこの世界の汚れた空気や海は
耐えられる様な物では無かった。
「体調崩さない内に早く回収しないと…。」
早くもテンションを下げつつなのははヘドラ探索の為に飛びまわっていたが、
そこでなのははとんでもない物を見てしまった。
「これは…うっ!」
それは彼方此方に転がる多数の白骨死体。実力こそあれどまだ子供であるなのはにとって刺激が
強すぎる物で、この世界の悪い空気の上にいきなりこれだから思わず吐きそうになってしまった。
「うう…しばらくお肉食べられないかも…でも何故こんな事に…。」
空を見た時になのははその原因に気付いた。なんとヘドラが硫酸ミストを噴射しながら
空を飛んでいるのである。そして硫酸ミストは金属を腐食させ、現地人を次々白骨化させて行くのである。

ヘドラはさらなる汚染物質を求めてその世界で普通に走り回っている自動車にまで襲い掛かった。
自動車から出る排気ガスを取り込もうとしていたのである。特にこの世界の自動車は
地球で現在一般的に使用されている物に比べて遥かに排気ガスの量が多い。
まさにヘドラにとってカモとも言える物だったのである。

自動車の排ガスを取り込んだヘドラは次は手近にあった工業地帯を襲った。
しかしその時はそれを発見したなのはも現場に急行していた。
「これ以上はさせないよ! ディバインバスター!」
なのはがレイジングハートの先端からピンク色に輝く極太の魔砲を放ち、忽ちヘドラの身体を貫いた。
だが、貫いただけ。ヘドラそのものにダメージは見られず、平然としていた。
「え!? うそっ!」
一瞬焦るなのはだったが、直後にヘドラが自身の体液を飛び散らせて来た。
様々な害毒の含まれたヘドラの体はそれそのものが強力な武器となる。
たった一滴浴びただけでも忽ちの内にバリアジャケットが溶かされてしまった。
「うそ! バリアジャケットが溶ける!? そんな!」
バリアジャケットさえ溶かすヘドラの体液を生身で触れようものならあっと言う間に
骨にされてしまうのは必至だ。なのははとっさに防御魔法を展開してヘドラの体液を防ぐ。
そして再度ディバインバスターを撃ち込むがただ穴が空くだけでダメージらしいダメージは与えられない。
「やっぱり本体のロストロギアを回収しないとダメなの!?」
確かにそうかもしれない。しかし、ヘドラはその体そのものが強力な武器となっている。
下手に突っ込めばなのは自身も白骨化されてしまうかもしれない。
そう考えているとヘドラは飛行体に変形し、硫酸ミストを噴射しながら飛び出した。
「いけない!」
なのははとっさに防御魔法で硫酸ミストを防いだ。しかし、ヘドラのせいで起こった
工業地帯の大爆発に巻き込まれ、ヘドラを逃がしてしまった。
370368-369:2007/06/12(火) 22:22:25 ID:xVqBIW/P
久し振りにこのスレに来た物だからスレの進み具合に驚いてしまった今日この頃です。
これからゆっくり読ませていただきます。

見ての通りゴジラ対ヘドラとのクロスです。
個人的にゴジラ対ヘドラは名作だと思ってます。ビデオも何度見直した事か…
他のゴジラ作品に無い独特の描写が何か引き込ませる何かを感じさせるんですよね。
特にヘドラは作品を直接見る以前は大したイメージは無かったのですが、
実際に見てからイメージ変わりましたね。これははっきり言ってシリーズ最強と言っても過言ではありません。

あと、今回なのはとクロスさせるに当たって、
舞台を公害が発生しまくっていた日本と同じ道を進んでいた別の世界と言う設定にしたり、
ヘドラもロストロギア+ヘドロによって誕生したと言う事にさせていただきました。
371名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 22:28:17 ID:UcnCSH+G
>>370
GJ!
へドラか、あの重厚なゴジラが空飛んだときは吃驚したな〜

>>367
そういえばS・D・ペリーの小説版バイオ読んだことあります?
結構おもしろいですよ。
372名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 23:11:05 ID:dSk7AjAe
>>370
2年くらい前にテレビ放送されたの見てトラウマになった俺がきました・・・

ヘドラの基本スペックだけ見ても飛行、再生、拡散攻撃、巨大化etc
異様なほどに厨設定なのに何で平成版あんなに弱かったんだろう・・・
373名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 23:50:09 ID:05TAOlk+
>>372
あれは当時の日本に比べると、環境汚染が回復しているから弱体化したという説がある。
それに、FWゴジラが強すぎるからじゃないかね。

>>370
ヘドラだけ出るんですか?ゴジラも出るんで?
374一発ネタ:2007/06/13(水) 00:31:01 ID:XTvB2CcZ
この願いは我侭だと判っている。もしかしたら嫌われるかも知れない。でも諦められない。
そんな時、ある男の話を聞いた。曰く、その男に作れぬ物は無いという。
もしかしたらと思った。この望みは叶えられるのではないかと。
そして、八神はやては依頼する。
「お願いします。私はあの子に、リインフォースにもう一度会いたいんです」
「承知した────────ッ」
男の名はゼロ。神の手を持つ男。
375名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 00:33:07 ID:kvqqQn5W
かえせーかえせー

俺にとって仮面ライダーBLACKと並ぶトラウマ作品だな
376一発ネタ返し:2007/06/13(水) 07:17:36 ID:+hR00X1R
>>374
引渡し場面
偶然戸口で会話を聞いていたリインフォースU

「マ、マイスターはリインより、前のリインフォースさんの方が好きなんです…!?」
「リ、リイン…ち、違うんやこれは…、リイン…それは誤解…」
小さな手を取ろうとする
「いやっ!放して下さいです!、リインはいらない子だったんですぅ!」
駆け出すリインフォースU
「リ、リインーーー!カムバッーク!」
「ふ…どうやらこいつは完成させる必要はなさそうだな…」

チャラ…
男の手には完全に再現されて、後ははやての魔力を注ぐだけの状態になった
完全な初代リインフォースの大気状態のデバイスが握られていた

「すいませんミスター…私は…」
「…行ってやるがいい…こいつは私が依頼料として預かっておこう…」
「ごめんなさい…私…リインー!」
はやてはリインの飛んで行った方向に駆け出した

「無駄になったか…いやお前が私が作ったものなら…
この判断をよしとするだろう…」
返答する代わりのように銀色のデバイスは眩しい陽光を反射させてきらめいた。
377魔装機神:2007/06/13(水) 17:04:06 ID:fvdxZiu6
いつもどおりの朝。
「お父さん!野菜を食べなきゃいけないって言ってるでしょ!」
「トホホ……」
いつもどおりの生活。
「これは、ここにおいておきますね」
「うん、ありがとう」
だが、そんな生活も終わりを迎える。

魔装機神 THE BELKA OF ELEMENTAL ラ・ギアス編4話

「そういや、最近はあんまりテロとか起こんないよな?」
マサキはふと思った事をつぶやく。
ここ最近は平和で、テロが起こる回数は極端に減ってきている。
「いいことじゃないか、結界が効いている証拠だ。カークス将軍のお手柄だな」
ヤンロンはその傾向を好意的に受け止める。
彼が言っていたカークスとは、カークス・ザン・ヴァルハレピア。
ラングランの将軍で、首都防衛計画を任されている。
だが仕事をよくサボり、昼行灯としても有名。
「けど、なんつうか、緊張の糸が切れたというか…嵐の前の静けさと言うか……」
だが、マサキはまだどこかふに落ちないといった感じである。
「だが、何も起きないよりはいい」
リィンの言葉に、ヤンロンは頷く。
「今までが異常だっただけさ」
そういった瞬間、どこからか爆発音が響く。
「って、言った瞬間に侵入者かよ!!」
マサキは自分が行ったことに突っ込み、3人は爆発が聞こえたほうへ向かう。
そこは王都近くの町で、そこには一人の男が浮いていた。

「この町も久しぶりですねえ」
シュウは王都を見て以前の事を思い出す。
そして、さらに懐かしい人物が目の前に現れる。
「お久しぶりですね、皆さん」
シュウはウォの人物を見て挨拶をする。
だが、もう一人の人物、フェイルロードは驚いて彼を見る。
「クリストフなのか……お前、一体今までどこに行ってたんだ!?」
彼はシュの事をクリストフと呼ぶ。
彼の本名はクリストフ・グラン・マクソード。
グランというミドルネームのとおり、王位継承権を持っている。
だが、彼は突然地上へと姿をくらませた。
そこへマサキたちもやってくる。
「お前は…シュウ?シュウ・シラカワか!?何で手前がこんなところに」
マサキも以前気まぐれで地上へ降りたときに出会った人物との意外な再開に驚く。
「どういうことだマサキ?シュウ・シラカワ?」
マサキはクリストフの事をシュウと言う名前で呼ぶ事に疑問に思った。
「クリストフ…そう呼ばれるのは懐かしいですね」
シュウは数年間聞く事のなかった自分の本名を聞く。
「ですが、今の私はもうクリストフ・グラン・マクソードではありません。
強いて言えば、クリストフ・ゼオ・ヴォルクルスになります」
378魔装機神:2007/06/13(水) 17:05:58 ID:fvdxZiu6
シュウの言葉に一同は衝撃を覚える。
ヴォルクルスと言うことはつまり……
「クリストフ、貴様!王位継承権を持っている人間がヴォルクルスの信者に成り下がったのか!?」
フェイルは怒りを込めてシュウに向かって叫ぶ。
「さあ、どうでしょうか……」
フェイルとは対照的に、シュウは冷静に言う。
「ですが、今はそこにいるマサキ・アンドーが言っていたシュウ・シラカワと言う名前が気に入っていますので、しばらくはそれで名乗らせていただきます。シラカワは地上人である私の母親のファミリーネームですしね」
そろそろいいですか?とシュウは周囲を見る。
そろそろ話の本題に入らなければならない。
「本日は、皆さんにお別れの言葉を宣戦布告のために参りました」
シュウの言葉に疑問を持つ一同。
「本日を持って、私は王位継承権を捨て、神聖ラングラン王国と敵対します」
「何!?」
いきなりの宣戦布告に驚くフェイル。
彼は正気なのかと思いたくなる。
「これも破壊神サーヴァ・ヴォルクルスの思し召しとても言いましょうか。
とにかく私はあなた方の敵、と言うわけです」
それと、とシュウは付け加える。
「結界なんて私にとっては役に立ちませんよ。今日は挨拶だけですが、次にくるときは派手なお出迎えを期待しています」
そんなシュウの言葉にマサキの怒りは頂点に足して……
「シュウ!!手前!!」
そう言ってサイバスターを起動させようと思っていたとき、ふと思い出す。
(くそ、サイバスターはウェンディにメンテで預けてるんだった……)
今、サイバスターだけではなくヤンロンのグランヴェールもメンテナンスのためそれぞれの開発者に預けている。
ちなみにマサキのサイバスターの開発者はウェンディ・ラムス・イグナートという女性である。
こういうときに何も出来ない自分に腹が立つマサキ。
ヤンロンも同じ事を思っているのか、握りこぶしを作っている。
その時、シュウの前に立つ人物がいた。
「おや、あなたは?」
シュウは自分の前に立っている人を見る。
「お父さん!?」
プレシアが叫んでいるとおり、ゼオルートがシュウの目の前にたっていた」
「おっさんか!?よせ!!」
プレシアとマサキのやり取りを見て、ああと思い出す。
「あなたは確か、剣術師範のゼオルート大佐ですね?無駄な事はよしなさい、命を無駄に使う事もないのですよ」
だが、ゼオルートの目は変わらない。
「お父さんやめて!!」
プレシアが駆け出そうとするが、それをリィンフォースがとめる。
379魔装機神:2007/06/13(水) 17:07:48 ID:fvdxZiu6
「あの人の強さがあなたが一番わかってるでしょう?だったら、あなたの父を信頼してあげなさい」
リィンフォースの言葉に、プレシアは小さく頷き、城の中へ避難する。
そして、リィンフォースはゼオルートが持っている剣に特殊な魔法を施す。
「これで少しはまともに戦えるでしょう」
リィンフォースの言葉にすみませんと例を言うゼオルート。
しかし、リィンフォースはこの勝負の結果をほとんどわかりきっていた。
あのシュウの言うととこから発せられる気は異常である。
しかし、今戦えるのは彼と自分だけ。
後は各地に出払っていて、話によればマサキとヤンロンの魔装機は今はメンテナンスの最中だと聞く」
自分も参加しようとしたときだった。
リィンフォースの腕に何かが巻きつく。
ぱっと見た限りでは鞭だろうか。
「あなたの相手はわ・た・し(はあと)」
声が聞こえたほうを見ると、以前現れた女性がいた。
「いいだろう。私が相手になってやる」
そう言ってリィンフォースは甲冑をまとい、空中を舞う。

「クリストフ、あなたの気は邪悪すぎます。何があったか知りませんが、野放しには出来ません」
そういって剣を構えるゼオルート。
一緒に暮らしている中で、このような本当に真剣なゼオルートは初めてだった。
ゼオルートの胸にあるペンダントが光り、魔装化を開始する。
ギオラスト。それが彼が持っている魔装機。
ただし、彼は正規の操作ではないうえに、プラーナもそこまで高いとはいえず、100%使いこなす事はできない。
だが、それでもゼオルートはシュウに向かって攻撃を加える。
「はあ!」
ゼオルートは剣を振りかざす。
その瞬間、シュウはや暗い闇に包まれ、瞬時にその姿を変える。
青と黒を基調とした、魔装機とはまた違うが、よく似たようなものに包まれた。
ゼオルートの攻撃はシュウを襲う。
「な!?」
シュウはゼオルートの攻撃を腕だけで防ぐ。
だが、シュウも何故か驚いてみた。
よく見ると、防御した腕にわずかながら傷がついていた。
(このグランゾンに傷を……まさか)
シュウは先ほどの女性がゼオルートの剣に何かをかけている事を思い出す。
(なるほど、あの女性はなかなか強敵ですね)
双思いながらシュウはゼオルートを片腕で吹き飛ばす。
そしてパンチ一つでギオラストを吹き飛ばす。
「ぐ!」
ゼオルートは思いっ切り壁にぶつかる。
「ここまで見せてもわかりませんか?たかが魔装機ではこのグランゾンに叶うはずありませんよ。
先ほどつけた傷も、あの女性が施したものによる所為なのでしょう」
だが、ゼオルートの目はまだ死んではおらず、再度剣を構える。
「おっさん……」
380魔装機神:2007/06/13(水) 17:09:45 ID:fvdxZiu6
マサキはゼオルートを見る。
シュウはやれやれといった感じで肩をすくめる。
(シュウ様、あんなやつとっととやっつけちゃいましょう)
今回ばかりはチカの言葉に「そうですね」と頷く。
ふと、グランゾンの胸部の赤いレンズのようなものが光り、そして次には何かのゲートのようなものが開く。
シュウはそのゲートに腕を突っ込ませ、何かを引きずり出す。
それは、とても重々しい剣だった。
剣の名はグランワームソード。
「さあ、これで終いとしましょう」
シュウはグランワームソードを構える。
ゼオルートも最後の力を振り絞る。
(マサキ、プレシアの事を頼みましたよ)
心でそう願い、シュウに突撃する。
「おおおおおぉぉぉぉ!!」
シュウも剣を構え、ゼオルートを迎え撃つ。
そして二人が交錯する。
数秒泊まったかのような錯覚が続き……
「がは!」
ゼオルートの魔装化が解け、胸から腹部にかけて鮮血が走る。
「これも、私に逆らった報いです……!」
シュウは、腹部にいたみがある事に気付く。
(なるほど、死に際の一撃というものですか……流石剣皇と呼ばれるほどはありますね)
シュウが心のなかでゼオルートに多少は賞賛を送る。
「おっさん!」
マサキは信じられないような目でゼオルートを見る。
ゼオルートとシュウ。ここまでの差があるというのか。
「お父さん!!!」
ふと横を見ると、プレシアの姿があった。
いつの間に外へ……
「お父さん!お父さん!!」
「やめるんだプレシア!」
プレシアはゼオルートのほうへ向かおうとするが、ヤンロンによってとめられる。
(畜生……)
マサキの自分の無力さに悔いる。
その時だった。
「マサキ!!」
クロとシロがサイバスターをもってこちらへとやってくる。
「メンテナンスは終ったニャ!いつでもいけるニャよ」
クロの言葉にマサキの意思は固まる。
今の自分ではまだシュウに敵わないかもしれない。
だが、このまま指をくわえてみているだけなんてことは自分には出来ない。
「サイバスター、GO!!」
マサキは魔装化スルト自慢のスピードでグランゾンに迫る。
「シュウ!手前ぇ!!」
マサキはシュウに向かって一太刀入れる。
しかし、それは簡単に受け止められてしまう。
381魔装機神:2007/06/13(水) 17:11:52 ID:fvdxZiu6
「マサキですか、やめておきなさい。あなたもあのようになりたいのですか?」
そういってゼオルートの方を見る。
その言葉を聞いてカッとなるマサキ。
「貴様ぁ!」
今のマサキはがむしゃらにシュウに向かって攻撃を繰り出す。
だが、そのほとんどが交わされ、当たってもダメージを与えられない。
「やめておきなさい。今のままのサイバスターではグランゾンに敵いません」
そういっていってマサキを弾き飛ばすシュウ。
「ましてや今のあなたではなおさら」
シュウはマサキに蹴りを入れる」
「ぐあ!」
そのまま吹き飛ばされるマサキ。
「これで、よく私と戦う気でいられましたね」
シュウの言葉に五月蝿え!と叫ぶマサキ。
「それでも、お前だけは許す事はできないんだ!!」
「彼の敵討ちですか?よくそれで魔装機神の操作になれましたね。そんな下劣な事を言っていては成長しませんよ?マサキ」
マサキの言葉に動きを止めるマサキ。
「くく…は…はは…そうか、そうだな!はははは」
不意にマサキは笑い出す。
『どうしたニャ、マサキ?』
クロがマサキに尋ねるが、マサキの笑いはとまらない。
「シュウ、例を言うぜ。そうさ、俺は敵討ちなんてどうでもいい!」
マサキは今の自分の気持ちにやっと気付く。
「俺は、手前が気にくわねえんだ!」
最初に、地上に出会ったときは層でのなかったが、今あってやっとわかった。
「俺の中で何かが叫んでるんだ!手前をこのままにしちゃいけねえってな!」
だからこそゼオルートは無謀とわかっていてもシュウに戦いを挑んだ。
「俺は、おっさんの敵を討つんじゃねえ!魔装鬼神操作として、手前を倒す!!」
そういってマサキはディスカッターをシュウへ向ける。
「これは、俺とサイバスターの意思だ!手前のその邪悪な衣だけは、俺のすべてをかけて振り払ってやる!!」
そういうと、マサキは異変に気付く。
何か、力は体中に染み渡るような気がした。
『ォ…オオオオオオーーーー!』
その次に、サイバスターが咆哮をあげる。
「こ、この力はまさか!?」
シュウは驚いてマサキを見る。
「そうか、お前もそうなんだな、サイバスター」
マサキは、サイバスターと一つになれた気がした。
「これは、精霊憑依(ポゼッション)!?」
クロはこの現象に驚く。
「まさか、マサキが精霊と融合できるとは……」
シュウは予想外の出来事に驚く。
382魔装機神:2007/06/13(水) 17:14:40 ID:fvdxZiu6
「ですが、本当の力がが引き出されたサイバスター。一度は戦ってみたい相手です」
そう言ってシュウは剣を構える。
「はあぁぁぁーーーーー!」
もう一度ぶつかる二人。
今度はマサキがシュウを押していた。
「な!」
シュウは本当の力を引き出したサイバスターに驚く。
これほどの力でが出るとは……
そのままグランゾンを弾き飛ばすマサキ。
それと同時に
「あん(はあと)」
と、どこか危ない声が聞こえてくる。
どうやらリィンフォースとサフィーネの戦いはリィンフォースが優勢である(ほぼ圧勝といってもいい)
「はあ、はあ、き・くう(はあと)」
「……」
リィンフォースはこの奇妙な相手にいろんな意味で背筋が凍る感じを覚える。
今まで自分と戦って悲鳴や苦痛を浮かべる相手は腐るほどいるが、喜んでいるのはおそらく初めてではないだろうか……
だから何故か奔らないが少し力がブ蹴るような感覚がする。
(新手の罠か?)
そう思うがとが羽陽でリィンフォースは少し悩んでいる。
(状況は不利ですね)
サフィーネのほうを見てそう考えたシュウ。
「残念ですが、今のサイバスターは無敵と言う事ですか。仕方ありません。今回は大人しく引き下がりましょう」
そういって撤退する二人。
待ちやがれ!と後を追おうとするマサキだが……
「!!?」
急激に体の力が抜け、その場に倒れこむ。
リィンフォースもそんなマサキを抱え、追う事が出来なかった。
「大丈夫か?」
リィンフォースの声になんとかな、と簡単に答えるマサキ。
「だが、プラーナを使いすぎちまった」
そういって魔装化が解除される。
「う……」
ふと、小さな声のほうに向くと、そこにはまだかすかに息のあったゼオルートがいた。
「おっさん!」
「おとうさん!」
マサキ、そしてプレシアは二人の元へ急ぐ(マサキはリィンフォースの肩を借りて)
「お父さん、お父さん」
プレシアは叫びながらゼオルートを見る。
既にその顔は涙であふれていた。
「ヤンロン、早く医療班を呼べ」
だが、流石ヤンロン。既に衣料班を呼んではいたが……
「別に…かまいません…この傷じゃ…助からないのは…自分が一番よく分かってます……」
そういってゼオルートはプレシアを見る。
「すみませんね…プレシア……やっぱり…私は父親に向いていないみたいですね……」
あはは、と笑うが既に生気は感じられない。
今度はマサキを見るゼオルート。
383魔装機神:2007/06/13(水) 17:17:32 ID:fvdxZiu6
「マサキ…一方的ですみませんが…プレシアの事を……お願いします……」
ああ、と返事をするマサキ。
「ガハ!」
その時、ゼオルートが真っ赤な血を吐く。
「おっさん!」
マサキはよろよろとゼオルートの方へ行く。
「死ぬなよおい!父さん!」
マサキの言葉に驚くゼオルート。
しかし、その顔はすぐにやさしいものとなる。
「初めて…私の事を……父…と…呼んで…くれました…ね…」
その後ゼオルートは静かに目をつむる。
「お父さん!」
プレシアが叫ぶが、ゼオルートは二度と目を開けることはなかった。
「おっさん…」
プレシアが泣き叫ぶ中、マサキは歯を食いしばり天に向かって叫んだ……
「おっさーーーん!!」

投下完了。
今回は原作34話「背教者」と35話「絶望の淵で」を合併&アレンジ。
今度、サフィーネは登場するたびに危なくする予定です(今はまだ序の口)
384リリカル龍騎@携帯:2007/06/13(水) 19:14:04 ID:tPQwwuLg
GJです
 
>>370
ヘドラとはまたどえらいの持ってきましたね・・・
勝ち目あるんでしょうか?
 
>>魔装機神氏
ちょ、サフィーネ危なっw
って、おっさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
385なのはキャラinバイオハザード ◆Gb6P9gjLww :2007/06/13(水) 21:45:11 ID:CCuNEuJA
>>371
小説版は読んだこと無いですね。
今度読んでみます。
386なのは対ヘドラ 3:2007/06/13(水) 21:58:01 ID:WwpNHGwd
なのはがヘドラに四苦八苦していた頃、この世界の防衛隊もヘドラに対して
手をこまねいているわけでは無かった。ヘドラは害毒の集合体であるから案外逆に酸素が
効くんじゃないか? と考える研究者の提案でヘドラに対し酸素攻撃を行う案が挙がったり、
また巨大電極板を設置し、そこからの電磁放射によってヘドラを乾燥させてしまおうと言う
作戦も立てられたのであった。

防衛隊は死力を尽くしてヘドラを巨大電極板の設置された草原地帯におびき寄せる事に成功した。
そしてその草原にはなのはの姿もあった。これ以上被害を増やすわけにはいかない。
例え刺し違えてでもヘドラの核となっているロストロギアを抜き出す。
不退転の決意でなのはも最後の戦いに挑んでいた。だがやはりヘドラは強力だ。
ヘドラの体液によってバリアジャケットは再び溶かされ、左目も潰されてしまった。
しかしなのはは退かない。ヘドラ体内のロストロギアを探さんばかりに
ディバインバスターを連射する。だが、それでも体に穴が空くだけでヘドラは平然としている。
一体ヘドラの核となっているロストロギアは何処に埋め込まれているのか…

真夜中の草原を舞台になのはとヘドラの激闘が繰り広げられる中、一機のヘリが接近して来た。
「酸素! 投下!」
ヘドラには酸素が効くのでは無いか? と考えられた研究者の案を基に立てられた酸素攻撃。
しかし、もはや60メートルの巨体にまで成長したヘドラに効くはずも無く、
目から放たれるヘドリウム光線によってヘリも撃ち落されてしまった。
「あっ!」
火達磨になって墜落して行くヘリのパイロットが脱出した様子は見られない。
またいたずらに犠牲者を出してしまったショックでなのはの動きが一瞬止まった直後、
ヘドラのヘドリウム光線がなのはを吹き飛ばしてしまった。
「キャアア!」
なのはが吹っ飛ばされた後、ヘドラは移動を開始した。その先には防衛隊が設置した巨大電極板。
防衛隊は巨大電極板にヘドラをおびき出すべくライトを当ててヘドラを刺激する。
しかし、ここで問題が発生する。先程のなのはとヘドラの戦闘の余波によって巨大電極板に
電力を送る送電線が故障してしまったのである。このままでは例え巨大電極板までおびき寄せる事が
出来ても電磁放射を放つ事が出来ない。万事休すか…そう思われた時だった。
「ディバインバスター!!」
なのはの発射したディバインバスターがヘドラ後方から襲い掛かった。
だがディバインバスターとてヘドラに効果が無い事は先の戦いで分かっていた。
しかし…そのディバインバスターが命中したのはヘドラでは無く巨大電極板だった。
するとどうだろうか。巨大電極板から電磁放射が放たれたでは無いか。
忽ち体中が乾燥し、苦しみ始めるヘドラ。なのはは続いて二射、三射とディバインバスターを
巨大電極板に発射し、その度に電磁放射によってヘドラの全身が乾燥していく。
387なのは対ヘドラ 4:2007/06/13(水) 21:59:35 ID:WwpNHGwd
防衛隊があっけに取られる中、カラカラに乾燥して動かなくなったヘドラになのはが近付いて行く。
これで決着か…そう思われたがなのははヘドラ体内のロストロギアがまだ活動中である事を分かっていた。
そして乾燥したカラカラのヘドラの体の中から、まだ辛うじて残っていた小さな本体が飛び出したのである。
このままでは逃げられてしまう。そうはさせまいとなのはも飛んで追う。
小さいヘドラは速かった。しかし、なのははディバインバスターを後ろ向きに発射する事で推進力として
スピードを上げ、忽ちの内にヘドラに追い付き、バインドによって動きを封じてしまった。
そこからさらに再び巨大電極板の場所まで運び、アクセルシューターを連続発射して
ヘドラの身体をグチャグチャにし始めたのである。

かえせ かえせ かえせ かえせ みどりを 青空を かえせ かえせ かえせ かえせ
青い海を かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ 命を 太陽を かえせ かえせ

ヘドラがグチャグチャにされた後、なのはは再度ディバインバスターを巨大電極板に発射して
電磁放射によってヘドラの本体もろともに完全に乾燥させた。

完全に乾燥し、単なる砂に戻ったヘドラからロストロギアを回収したなのはは
なおもあっけに取られていた防衛隊を無言のまま睨み付けた。
普通なら一人の女の子に睨み付けられた事で怖くないはずなのだが…
なのはの表情の奥に隠れる恐ろしい気に防衛隊は気圧されていた。
しかしなのはの怒りたくなる気持ちも分かる。ヘドラが誕生した原因は確かにロストロギアにあるが、
その身体を構成していた害毒を作り出したのは紛れも無くこの世界の人間なのだから…

なのははレイジングハートを地に付け、寄りかかりながらヨロヨロとその場を立ち去った。

汚れちまった海 汚れちまった空 生きもの皆 いなくなって 野も 山も 黙っちまった 
地球の上に 誰も 誰もいなけりゃ 泣くこともできない

だがこれが最後のヘドラだとは思えない。今回のと同種のロストロギアが無いとも限らないし、
この世界の人間達が環境を度外視した開発を続ける限り…第二第三のヘドラが誕生するかもしれない。

                    そしてもう一匹?

                       おわり
388386-387:2007/06/13(水) 22:01:25 ID:WwpNHGwd
ヘドラと言う強敵に対しなのは一人で戦わせたのは
ゴジラ対ヘドラもゴジラとヘドラのほぼ一騎撃ち状態だったからって言うのがあります。
人類もとりあえず松明を投げたり、酸素を投下したり電極板を作ったりしましたが、
松明と酸素は特に効果が無く、電極板も決定打に出来る力を持ちながら送電線の故障でまともに使えず、
結局ゴジラの熱線を受けた際のエネルギーで発せられた電撃で…と言う感じでしたから。
またゴジラ対ヘドラには核兵器対公害と言う皮肉めいたストーリーでもありますから
悪魔対公害と言う事で…ダメですか?

あと多分やらないと思いますけどゴジラ対メカゴジラのなのは版とか考えた事あります。
普通になのは似のロボットが作られると言う旧メカゴジラのパターンと
なのはが戦死したと言うIFを辿った並行世界から骨格だけ回収して来て
クローン&サイボーグ化させた機龍のパターンの二種類。

>>383
ポゼッション来ましたね〜
でもゼオルートさんが…ああ…
特に最後にマサキが父さんって呼ぶシーンとか…
とにかくGJです。
389名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 23:32:48 ID:PG3oOY+X
>>388
面白かったです。それにしても、なのはさん・・・結構重症ですな。
こんなに強いとは接近戦メインの魔導師だと勝てないですね。
ヘドラか、ソフビを見て気持ち悪いと思ったぐらいしか思い出がない。

390マスカレード:2007/06/13(水) 23:42:33 ID:rd95RzrZ
皆さんお久しぶりです。
最近ろくにマスカレード更新してませんでしたね……
とりあえず久々に来て思ったこと。……GJ多過ぎです!
ヘドラや冥王など新しい作品も結構楽しませてもらいました。

ところで今、マスカレードと同時連載でまた別の作品を書いてるんですが、投下してもいいですかね?
もうすぐ完成すますので。
とりあえず最初は短いプロローグと第1話ですが……
391通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 23:49:15 ID:8DGiwkGh
>>388
自分もタイトルだけ考えてみた
ゴジラ・モスラ・ラドン・なのは・4大怪獣?地球最大の決戦とか
392名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 00:08:28 ID:UrsPrB54
マスカレード氏
お久しぶりです!
どうぞ投下しちゃってください!!

>>391
なんとカオスなw
最終的には五つ巴の大激戦が起こるのか
393通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 01:22:28 ID:lwbxtGY3
いいともーーw
394さらに一発ネタ返し:2007/06/14(木) 02:12:30 ID:oIwQUkzl
>>376の裏で

忌々しげにため息をついて盗聴器のイヤホンを外す。
自分が聞きたかったのは、八神はやてがロストロギアを不法に所持している証拠であって、
断じてこのような三文芝居ではない。しかし焦る事は無い。時間はまだ有る。

不意に、室内にノックの音が響く。誰何の声をあげる間も無くドアが開かれ、
「どうもー。査察部のヴェロッサ・アコースでーす。中将にロストロギア不法所持の嫌疑がかけられているので来ましたー」
そう言いながら数名の男達が入ってくる。そして間も無く、
「査察官、保管庫より紛失していた秘匿級ロストロギア確認しました」
あり得ない筈の報告がもたらされた。
「カ、カヒッ」
そんな馬鹿な。自分はそんな物を持ち込んだ覚えは無いのに。混乱のあまり謎の声が口をついて出る。
「とリあえず、詳しい話は後で聞きましょうか。あと、若い女性に対して盗み聞きはあんまり感心しませんよ?」
連行されて行く途中にふと、脳裏に一人の男が浮かぶ。瞬間に全てを理解したが後の祭りだ。そして叫び声が空しく響く。
「ウガァァ────────ッおのれゼロめ────────ッ」
//
ゼロにおいてカヒッとウガァ────は必須です。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 05:42:53 ID:nXROLrno
>>394
ワロタ、カヒッ、ウガァw
396なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/14(木) 06:09:31 ID:LlYGK5Xo
出来たので5分後に投下します
397なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/14(木) 06:14:10 ID:LlYGK5Xo
一歩、また一歩と自身に歩み寄って来る朱雀に対し
フェイトはなのはの盾になりながら彼にどう立ち向かうべきかを思案していた

(・・・こんな狭い場所では砲撃魔法は使用出来ない・・・。かといって近接戦闘では
以前のカレンさんの時の様に逆にこちらが追い込まれてしまう・・・
そうなると、バインドで彼を一時的に押さえ込んで、その隙に私の全ての魔力を込めた
一撃で彼を打ち倒す・・・それしか、無いか・・・)

「バルディッシュ、御願い。」
(Yes sir.Sealing Form. Lightning bind,get set.)
意を決したフェイトがバルディッシュに命じ、不可視型の拘束方陣を展開する
「・・・くっ・・・!」
その直後・・・
朱雀はその拘束方陣に足を踏み入れ、両手両足を円環型のバインドで縛られ動けなくなってしまう

「・・・手を貸そうか・・・?」
ジェレミアが冷淡な笑みを浮かべて言う
「・・・いえ、大丈夫です・・・」
朱雀は冷静に彼の助けを拒否する

「・・・ここで仕留めるっ!ハァァァァァッ!!」
フェイトがバルディッシュの先端に有りっ丈の魔力を込めて朱雀に向け全速で突撃する
(捉えた・・・!)
バルディッシュの魔力刃が彼の胸元に迫り、勝利を確信した、その直後だった・・・

「・・・えっ・・・?、キャァッ・・・!!」
突然朱雀の姿が自身の前から消えたかと思った刹那・・・
朱雀はフェイトの左腕を掴み、足払いを仕掛けて彼女を投げ飛ばした・・・
「・・・ああっ・・・」
宙を舞い背中を直で打ち付け悶絶するフェイト・・・
朱雀はそんな彼女の上に乗り掛かり、彼女の両肩を押さえつける。そして・・・
「・・・済まない・・・」
朱雀がフェイトにそう詫びた直後、彼は両腕に意識を集中し、光を発する。その光は
彼女の魔力を急速に奪い拡散させていく
「・・・・・・あ・・・・・・・・・あ・・・・・・」
急に魔力を奪われた事による身体の拒絶反応で痙攣を起こし、フェイトは
身動きが取れなくなってしまう・・・
398なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/14(木) 06:15:22 ID:LlYGK5Xo
「そんな・・・フェイトちゃん・・・」
友を打ち倒され、恐怖に震えるなのは
朱雀は動けなくなったフェイトを置き去りにして今度はなのはの許へと歩み寄って行く
「・・・嫌・・・来ないで・・・」
なのはの言葉を前にしても朱雀は歩を止めず一歩、また一歩と彼女の許へ進んでいく
「来ないで・・・!来ないでぇぇぇぇっ・・・!!!」
(Accel shooter)
恐怖に駆られたなのはは無意識の内にアクセル・シューターの発動をレイジングハートに命じ、
朱雀に向けそれを放ってしまう・・・だが・・・

「どうして・・・?」
朱雀はなのはの放つアクセル・シューターを避けようとも防ごうともせず
自身の身体で全てを受けきっていた
彼のバリアジャケットと”能力”で魔力的なダメージはほぼ皆無だったが
それによって生じた物理的衝撃まで無効化出来る訳も無く、彼の身体に無数の裂傷を
負わせ出血させていく・・・だが、それでも彼は障壁を張る事無く
少しずつ、少しずつ彼女の所へと進んでいくのだった・・・

「・・・ダメっ・・・ダメぇっ・・・!!」
朱雀の惨状を目の当たりにしたなのはは慌ててレイジングハートを待機状態に戻す
やがて朱雀はなのはの目の前に到達し、屈みこみ・・・
「・・・ごめん・・・」
朱雀はそう言ってなのはを抱きしめるのだった・・・

「・・・朱雀さん・・・朱雀さんっ・・・!!」
これまでの恐怖が嘘の様に晴れ、なのはは朱雀の胸の中で泣きじゃくっていた・・・
「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!!私・・・私・・・!!」
朱雀を二度も撃った事をなのはは泣きながら詫びた
「いいんだ・・・!君は悪く無い・・・!」
「でも、私・・・!朱雀さんの事を撃った・・・!」
「大丈夫だ。僕も、シグナムさん達も、ちゃんと生きてる・・・!」
「朱雀さんに、辛くあたった・・・!」
「解ってる・・・!嘘をついていたのは僕の方だ・・・全ては僕の所為だ・・・!」
「朱雀さん・・・!」

なのはは朱雀の言葉を聞きながらも自分の気持ちを気持ちを抑えきれず泣き続ける・・・
朱雀はそんな彼女の後頭部に右手を当て、彼女の魔力を少しずつ奪っていった
彼女の頭部の魔力を奪い脳内の活動を弱め気を失わせようと、そう考えていた。だが・・・
399なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/14(木) 06:16:58 ID:LlYGK5Xo
(・・・何だ・・・?)
朱雀の魔力となのはの魔力が同調し、朱雀の頭になのはの記憶が浮かび上がる・・・
朱雀の魔力がなのはの魔力の記憶を読み取り、朱雀の頭にそれを投影しているのだ
(・・・なのはちゃん・・・)
朱雀の頭の中が真っ白になり、そこからなのはの記憶・・・思い出が彼の目の前に飛び込む
彼女の成長の記録、家族や友達とのふれあい、突然の”魔法”との出会い、
フェイトとの邂逅と親交、フェイトの”母親”が起こした事件の顛末、そして・・・
(そんな・・・僕が彼女を・・・こんなに苦しめていたなんて・・・!)
今回の事件で受けたなのはの余りに大きすぎる慟哭を、朱雀は一心に受け止めていた
そして一方・・・

(えっ・・・何、これ・・・?)
なのはもまた、同調した朱雀の魔力から彼の記憶を読み取っていた
なのはの頭の中に、朱雀の記憶が浮かび上がる・・・
彼とはやての闘病生活、シグナム達との突然の出会い、彼女達との楽しい時間、
はやての容態の急変、ランスロットとの出会いと彼女との不幸な再会
彼の二重生活と士郎や恭也、そして彼女に嘘をついた罪悪感、そして・・・
(そんな・・・はやてちゃんが・・・そんな・・・!)
ルルーシュより語られた闇の書の本性、そして彼とはやての過酷な運命・・・
その事態の深刻さになのはは絶望し、そして・・・

「済まない・・・!本当に済まない・・・!!」
「ごめんなさい・・・!私、朱雀さんの気持ちも知らないで・・・!」

二人は、溢れる涙を抑えきれず互いを強く抱きしめながら啼いて謝っていた・・・

「私・・・朱雀さんや・・・はやてちゃん、シグナムさん達の事を・・・助けたい・・・!」
なのはは朱雀にそう嘆願する
「いいんだ・・・!君はもうこんな事をする必要は無いんだ・・・!」
朱雀は彼女にこれ以上迷惑を掛けまいと、それを拒否する
「でも・・・このままじゃ朱雀さんやはやてちゃんが・・・!」
「・・・大丈夫。僕が必ずはやてやシグナムさん達を助ける・・・!闇の書の事も
僕が必ず何とかする・・・!だからっ・・・!!」
「嫌っ!!私もっ・・・!!」
「・・・だめだっ!!!」

朱雀は後頭部にあてていた右腕を彼女の胸元に当て、意識を集中する・・・
そしてまばゆい光とともに彼女のリンカーコアを、ゆっくりと取り出していった

「・・・朱雀・・・さん」
「君はもう・・・こんな戦いに参加すべきじゃ無いんだ・・・!君には・・・師範や恭也さん
桃子さんに美由希さん・・・家族がいるんだ・・・!皆を苦しめる様な事は・・・してはいけない!
君は・・・まだ・・・引き返せる・・・!僕の様に・・・なったら・・・もう・・・戻れなくなる・・・!だから・・・!」
「朱雀・・・さ・・・・・・ダ・・・・・・メ・・・・・・・・・・・・」
「本当に済まない・・・!もし、出来たら・・・師範や・・・恭也さんにも・・・済まないと・・・言って・・・!」
その直後、なのはの身体からリンカーコアが引き抜かれ、やがてそれは朱雀の右腕に
収められていった・・・
400なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/14(木) 06:19:10 ID:LlYGK5Xo
「うっ・・・ぐっ・・・あっ、ああああああああああああああああああああっ!!!」
朱雀の左腕の上で眠るなのはの顔に落ちる涙・・・
朱雀は自らの犯した罪に対し只泣き尽す事しか出来なかった・・・

「よくも・・・よくもなのはを・・・!貴方は・・・貴方だけはっ・・・!!」
朱雀の嗚咽の後ろでフェイトがおぼつかない足取りで涙を流しながら朱雀を睨みつける
それを聞いた朱雀は自らの涙を隠さずに彼女の方に振り向く
「・・・彼女は・・・無事だ・・・」
「・・・えっ・・・?」
朱雀の言葉に驚くフェイト
朱雀はそんな彼女の前になのはを担ぎ上げ、そっと降ろす
「・・・彼女は君にとって心の支えであり、大事な人だ・・・その彼女の命を奪うなんて事・・・
僕には出来ない・・・」
フェイトは朱雀に自分の心が鷲掴みにされた様な気分になり、呆然としていた・・・
「君に・・・頼みがある・・・もう、彼女を・・・こんな事に、巻き込まないで欲しい・・・
彼女には・・・家族がいる・・・どうか、普通の生活に・・・彼女を・・・!」

「・・・そこまでだ。これ以上は待てん、行くぞ。」
ジェレミアが朱雀の肩を叩きそう言い放つ
朱雀は涙を拭き、頷く
「・・・解りました・・・」
朱雀はなのはとフェイトに悲しそうな表情を向けた後、ジェレミアと共に
彼女達の許から走り去っていくのだった・・・

(他者の魔力との融合、情報の共有・・・”ユニゾン”も出来る様になったか・・・
”デヴァイサー”の力、使いこなせる様になったか・・・?)
朱雀の横でジェレミアはそう考えていた・・・

そして一方・・・
カレンやクロノ達は負傷した局員たちを引き連れ救護室に向かっていたが、
朱雀の言葉にショックを受け呆けていたフェイト、そしてリンカーコアを抜かれ
倒れていたなのはを見かけ、慌てて彼女達を介抱する

「フェイト!フェイトっ!!一体、どうしたのさっ!?」
「フェイト!しっかりしろっ!!何があったんだ!?」
アルフとクロノが呆けていたフェイトの気を覚ます
「アルフ・・・クロノ・・・私・・・私・・・!」
二人の前で泣きながら詫びるフェイト
アースラの通信機能が回復したのは、この直ぐ後の事だった・・・
401なのはA's ×ギアスクロスSS:2007/06/14(木) 06:35:38 ID:LlYGK5Xo
投下終了
朱雀にギアス第14話の再現をさせようとしたんだけど
なんか上手くいかないなぁー

>>リリカルスクライド//G.U.氏
自分も知り合いに抗ガン剤治療を行っている人がいるので
少しながら苦労はわかるつもりです
一日も早い快復をお祈りしています

>>なのはキャラinバイオ氏
投下GJです
ヴァイスは生きて帰れるのだろうか・・・

>>344
初投稿GJです
自分もこのゲ−ムの事はよく知らないのですが、
面白い作品だとは聞いています
続き期待してます

>>魔装機神氏
投下GJです
気力300になってグランゾンをフルボッコにする名シーン
久し振りに思い出しました

>>リリカル龍騎氏
まっ、まぁ・・・世の中には色んな苦労があるものなので・・・
月並みですがともかく頑張ってください






402マスカレード:2007/06/14(木) 07:35:36 ID:vdSST//h
≫ギアス氏
GJです!
コードギアスは原作見てないのであまりわからないですけど、面白いです。


それと、朝になるまでに新作投下しようと思ったのですが、間に合いませんでした……
今日中に第1話投下できればなと思います。
403名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 19:49:55 ID:IhkYmUmJ
さぁて二時まで起きとくか
404リリカル龍騎@携帯:2007/06/14(木) 19:55:01 ID:vhPYu4Z/
>>374 >>376 >>394
GJです
初代リィンまで作り上げるとは・・・恐るべしゼロ・・・
そして最後のカヒッ、ウガァで盛大に吹いたw
 
>>なのギア氏
GJです
ユニゾン、ですか・・・デウ゛ァイサーの能力、まだ謎が多いですね・・・
そして朱雀の願いはちゃんと聞き届けられるのでしょうか?
 
某ニコニコで見たマリオ神業動画に触発されて、マリオ64DSとのクロス書いてみようと思ったんですが・・・需要ありますかね?
あるなら明日のテスト終わってから書いてみますが・・・
405名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 20:22:17 ID:n0y9CvBi
>>404
需要ないぜ!!!

間違った遊び方シリーズでは爆笑した
スマブラとかでもいけそうだな
コピーされたりタマゴにされたり巨大化したり縮小したりするけど・・・
406名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 20:28:43 ID:G8ROdI9K
とりまギアスにGJ!
大丈夫、ちゃんと再現できてる!

さて、今日一番の期待、マスカレード氏の新作だが・・・
今度は何で来るのやら。案外昭和ライダーとかだったりして・・・
投下されるまでゆっくり待つかな
407名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 21:14:06 ID:HbN3KNIU
>>405
ひでぇww
408マスカレード:2007/06/14(木) 21:22:58 ID:vdSST//h
ようやく第1話完成しました。
まずは短いプロローグから投下しますね。
25分頃に投下を開始します
409マスカレード:2007/06/14(木) 21:28:57 ID:vdSST//h
プロローグ


この広い宇宙で、戦い続ける男がいた。白い装甲に身を包み、全身が傷だらけになりながらも孤軍奮闘する戦士。
そして一人の男に群がる化物の大群。とんでもない数だ。数えるのも嫌になる。簡単に言ってしまうと数百匹以上。

その男−いや、魔神と言うべきか−は一人で化物と戦い続ける。
襲い掛かる敵を、切り払い、薙ぎ倒し、消滅させる。

「流石……しぶといね。」
「だが奴には最早守る者もいない。力尽きるのも時間の問題だろう」
「そうだね。でも……あいつにトドメを刺すのは僕だよ。」

月から一人戦う男を眺めながら話す者達。

男の体はすでにボロボロに傷付き、意識を保っていられるのもやっとだ。だがそれでも男は戦い続ける。
既に彼が守ろうとした人類は滅び、愛する者も、友人も、信頼できる仲間達も失ってしまった。

それでも男は戦い続ける。何故?

それは奴らが許せないから。いや、絶対に奴らだけは許してはいけないからだ。

最早人としての心も忘れ、男は自分から家族を奪い、仲間を奪った『あいつら』への憎悪と、例えようの無い怒りだけでひたすらに戦い続ける。

「うぉぉおおお!!!」
「キシャァアアアア!!」

男の悲しい叫びと化物共の断末魔の声だけが響く。

もう何日戦い続けただろうか?男の体はすでに限界を越え、悲鳴をあげている。


「フフフ……久しぶりだね、兄さん。」
そんな男にトドメを刺すために、赤い装甲を身に纏った戦士が現れる。
「……シンヤ……いや、エビル!!」
「フフフ……嬉しいよ兄さん!まだ僕が分かるんだね!?僕と決着を付けたいんだね!?」

シンヤと呼ばれた男は最初は「ククク」っと笑い、そして堪えきれずに大笑いしだす。それは本当に嬉しそうな笑い声だ。

こうして呪われた兄弟の宿命の対決が始まる。
二人は激しくぶつかり合う。何度もぶつかり合う。お互いの刃を交え、叫びながら。

「シンヤァーーー!!!」
「タカヤ兄さんッ!!!」

そして−

「うぉぉぉぉ!ヴォォルテッカァーーーーー!!!!」
「PSYボルテッカァーーーーー!!!」

二人はそう叫び、お互いの最大技を放つ。放たれた光−PSYボルテッカ−はもう一方の光を包み込み、広がっていく。
そしてPSYボルテッカは男−相羽タカヤ−を飲み込む。
凄まじい衝撃の中、過去の記憶が濁流のようにタカヤに押し寄せてくる……。

「これは……父さん……ゴダート……ケンゴ兄さん……ミユキ……」
家族で楽しく過ごした日々。記憶の中のタカヤは楽しげに笑っていた。そして……
「……シンヤ……。」
世界をボルテッカの光が覆う。
タカヤは自分が最も愛した弟の名を呟き、そしてこの世界から姿を消した。
410マスカレード:2007/06/14(木) 21:34:10 ID:vdSST//h
タカヤはどこかベッドの上で目を覚ました。
見慣れない場所。だが恐らくどこかの病院だろう。
まさかまだこれほどの設備が揃った病院があったとは、タカヤにとっても軽い驚きだった。
ん?ちょっと待てよ……「これほどの設備が揃った」?
どういうことだ?いや、それよりも……
「ここは?……俺は……誰だ……?」

タカヤは起き上がり、一人呟く。確か……自分は……
過去の記憶を少しずつ思い出していく。
木星へと旅だったアルゴス号の中、ラダムのテックシステムに自分の家族達が取り込まれる。
父は最後の力を振り絞り、自分を助け、そして自分は『テッカマンブレード』となり地球に降り立った。
そして取り込まれた家族や友人達はラダムの『テッカマン』として肉体を改造され……
「……ラダムッ!」
思い出せば思い出す程憎悪が込み上げてきた。タカヤは憎き敵の名を呟き、拳をにぎりしめる。
そうしていると、この病室のドアが開き、二人の子供が入って来た。一人は金髪で髪をツインテールにした少女。
もう一人は黒髪で、少女よりも少し大人びた雰囲気の少年だ。
「あ……もう、大丈夫?。」と、金髪の少女が話し掛けてくる。
「……お前らは?」
「それはこっちの台詞だ。キミこそ何者なんだ?」
タカヤは二人に質問するが、逆に少年に聞き返されてしまう。
「……わからない……。」
「何?」
「何も思い出せない。俺が誰なのか……」
タカヤは少年に記憶喪失だと偽る。いや、本当は覚えているが、言いたくないのだ……
「え……つまり、記憶喪失って事?」
「……そうみたいだな。」
少年は「はぁ」とため息をつきながら言った。


第1話「天駆ける超人」


アースラ、艦長室。

「私が艦長のリンディ・ハラオウンです。あなたは……記憶喪失なんですって?」
「……ああ。」
「そう……。ではあなたが何故ここにいるのか、その経緯もわからないかしら?」
「気付いたらここにいた。」
「……そう。」
リンディは何を聞いても「わからない」の一点張りのタカヤにため息をつく。
「じゃあ……これに見覚えはあるかしら?」
「これは……」
そう言いリンディが差し出したのは、緑のクリスタルのようなもの。
これはテッカマンに変身するために必要なシステムボックス。タカヤはそれを受け取り、眺める。
「悪いけど、このクリスタル、私達で調べさせてもらったわ。」
「何?」
「これはデバイスに近いみたいだけど、どうにも構造がわからない謎の物質みたいなの。これもわからないかしら?」
「……。」
タカヤはデバイスという単語が気になったが、余計な事は言わない方がいいと判断した。
「……まぁ、一応あなたのモノっぽいからあなたが持ってるといいわ」
リンディはクリスタルを見ながらそう言う。……まぁ、もし返してくれなければ奪うつもりだったが……
411マスカレード:2007/06/14(木) 21:41:03 ID:vdSST//h

「で、あなたの体についても色々と気になる点があるの。」
「…………。」
「……って言っても、記憶が無いあなたに言ってもわからないわよね……。」
そう言いこれ以上の言及を諦めるリンディ。タカヤはテッカマンだ。普通の人間と違っていてもそれほど驚くことはないだろう。
「……俺は……何故ここにいる?それにお前らは何者だ?」と、今度はタカヤが質問する。
「私達は時空管理局という組織の者です。あなたがここにいる理由ですが……」

その後タカヤは長々と訳のわからない話を聞かされた。どうやらどこかの次元世界で、次元振とやらが発生し、そこでタカヤは倒れていたらしい。
そしてタカヤの周囲にはその世界のモンスターの死体が転がっていたという。
それから一番信じがたいのが、魔法やデバイス、魔導師といったファンタジー系の話だ。
とりあえず、記憶が戻るまではこの時空管理局がタカヤの面倒を見てくれるらしい。


数分後、アースラ食堂。
ようやくリンディから開放されたタカヤは食堂に向かった。
そこには、さっきの子供二人と、大人っぽい女性が二人いる。


「私はフェイト・テスタロッサっていいます。」
「あたしはアルフ。フェイトの使い魔だよ。」
「僕は執務官のクロノ・ハラオウンだ。」
「で、私がオペレーターのエイミィ!よろしくね」
それぞれが自己紹介をしてくる。皆はタカヤに名前を聞きたがっているようだが、記憶喪失の男に聞いてもわからないだろうと、名前を聞きづらいようだ。
「あの……私達はあなたの事、なんて呼べばいいかな?」
フェイトが困った顔で質問する。
「……何でもいい。」
「じゃあ、Dボゥイってのはどうかな?」
「「Dボゥイ?」」
エイミィが「ひらめいた!」という表情でタカヤに言う。その場の皆も「は?」という顔をしている。
「うん♪デンジャラスボゥイの略だよ。一人であの化物達を全滅させちゃったみたいだし。なんか危険な雰囲気だし」
エイミィは笑いながら言う。特に他意は無い無邪気な表情だ
ちなみに化物とはさっきリンディが言っていたモンスターと見て間違いないだろう。
「エイミィ……もうちょっとマシなのを……」
「いや……それでいい。」
「え?」
クロノがエイミィに突っ込もうとした時、タカヤ……いや、Dボゥイが割り込んだ。
「Dボゥイでいい。」
「「…………。」」
こうしてタカヤはDボゥイと呼ばれる事となった。これが、この世界でのDボゥイ誕生の瞬間である。
412マスカレード:2007/06/14(木) 21:46:39 ID:vdSST//h


海鳴市、図書館。

八神はやてが車椅子に座ったまま少し高い場所にある本へと手を延ばす。
だが微妙に届かずに困っていた所、一人の少女が変わりに本を取ってくれた。
「これですか?」
「はい。ありがとうございます」
はやての顔が「ぱぁっ」と明るくなる。そして紫の髪をした少女にお礼を言う。

「実は時々見かけてたの。あ、同じくらいの年頃の子がいるなって」
「あ、実はうちもそうなんよ。」
二人は図書館の椅子に座り、話を始めた。同じくらいの年頃の女の子だから、という理由で意気投合したのだ。
「あ、私は月村すずか」
「うちは八神はやて。ひらがなではやて。変な名前やろ?」
お互いに自己紹介する。はやては少し笑いながらそんな質問をする。
「ううん!とってもきれいな名前だよ!」
すずかは自虐的なはやてを弁護する。本当にきれいな名前だと思ったのだ。

しばらくたって、すずかがはやての車椅子を押しながら出口へ向かうと、金髪の女性−シャマル−がおじぎをしてくる。
「もうここまででええよ」
「うん、じゃあ私はこれで」
はやてがすずかに言い、すずかもシャマルがいるからここからはついていかなくて大丈夫だろうと判断し、その場から立ち去った。

今度はシャマルがはやての車椅子を押して歩く。
「寒くないですか?」などと他愛もない話をしながら図書館を出ると、今度はピンクの髪をポニーテールにした女性−シグナム−がいた。
「シグナム!」
「はい。」

シグナム、シャマル、はやての三人は家に向かって歩き出す。
晩御飯の話や、材料の話など、いろいろな話をしながら。
「そういえば、ヴィータは今日もどっか行っとるん?」
「……。」
はやての言葉に少し困惑した顔をするシャマル。そこでシグナムが、「ヴィータは毎日遊び歩いてるから」と言い、なんとかごまかす。
「まぁザフィーラもついてるし、大丈夫でしょう。」
「そぅやなぁ。そういえば、シンヤはどないしたんやろ?最近夜まで帰ってこぉへん事よくあるけど……」
はやての言葉に今度はシグナムもシャマルも「うっ!」という顔をする。
「シ……シンヤ君も、年頃の男の子だし、色々あるのよ……ね、シグナム?」
「ん?……ああ。だがあまり主に心配をかけさせるものでは無い。今度私から言っておこう。」
「うん。お願いするわぁ、シグナム。」
シャマルとシグナムはなんとかこれもごまかすことに成功する。
「(まったく……主に心配をかけさせるなとあれほど言ったのに……)」
「(まぁまぁシグナム。シンヤ君のおかげでページの収集量が著しくアップしたんだから)」
「(まぁ……それはそうだが……)」
これはシグナムとシャマルの念話だ。はやてに聞かれる訳にはいかない会話等は念話で行われることが多い。
413名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 21:50:08 ID:1ikWqzap
支援
414マスカレード:2007/06/14(木) 21:53:06 ID:vdSST//h


海鳴市、オフィス街。

「ぐぁあああ!」
路地裏から聞こえる叫び声。赤い装甲に身を包み、片手にランサー状の武器を携えた戦士−いや、悪魔といった方が相応しいか−『テッカマンエビル』と、それに倒された時空管理局員2名だ。
「フン……つまらないね。お前達なんか倒しても大した足しにはならないけど……」
エビルはそう言いつつも闇の書を開き、二人の局員から魔力の源である『リンカーコア』を抜き取り、闇の書の餌として与える。
そしてリンカーコアを抜き取られた局員達の悲痛な叫び声が再び夜の街にこだまする……。



「どこだ……?」
ヴィータはザフィーラと共に空中で強い魔力の持ち主を探していた。
最近ちょくちょく現れる強力な魔力の反応。あれを倒せば闇の書も一気に20Pは増えるだろう。
そこでザフィーラが「二手にわかれよう。」と提案する。
ヴィータはその提案に乗り、真っ直ぐに飛んでいく。


『対象、接近中』
しばらく飛んでいると、グラーフアイゼンの機械音が聞こえる。対象が近くにいると言うのだ。


一方、アースラ。

「艦長!海鳴市で空間結界が観測されました!」
「何ですって!?」
「……さっきから海鳴市がモニターに写らないんです!」
エイミィがリンディにそう報告し、ブリッジに複数のモニターが展開される。どれに写る映像も砂嵐だ。
「なのはさんは?」
「それもだめです!さっきからやってるけど、なのはちゃんとも連絡とれません!」
「そんな……。」
リンディは考え込む。今、アースラスタッフは別件で出払っているため、出動できる者はいない。
ならクロノやフェイト達は?これも無理だ。彼らは今、PT事件の裁判で判決待ちなのだ。
本局から局員を回してもらおうにも時間が掛かりすぎる。
リンディは「…………」と考え込み、万策尽きたかと思われた、その時……
「俺が行こう……!」
ブリッジのドアの方向から声が聞こえる。
「「Dボゥイ!?」」
どうやらブリッジまで走ってきたのか、少し息切れしている。
クロノ達は前述の通り判決待ちだから、Dボゥイはアースラ個室で待機していたはず。突然の出現にエイミィもリンディも驚いている。
「……却下します。民間人であるあなたにそんな無茶はさせられません」
だがリンディはすぐに却下する。
「そんな事を言ってる場合ではないだろう。今あそこに向かえるのは俺だけだ……!」
「でも、Dボゥイ……あなた魔法は?」
今度はエイミィがDボゥイに質問する。確かにデバイスらしき物は持っているが、それはデバイスでは無い。
その体からは魔力らしきものも確認されたが、それも魔力とは違う何かだ。
415マスカレード:2007/06/14(木) 22:00:55 ID:vdSST//h

「魔法など必要無い。」
「そんな無茶な……」
「それなら尚更行かせる訳にはいきません!」
リンディはさらにきつく言う。
「……頼む、行かせてくれ!俺は行かねばならないんだ!」
今度は真剣な面持ちでリンディに頼み込むDボゥイ。ここまでしなくともDボゥイならこんな戦艦一隻くらい破壊して脱出することもできる。
だがそれでは駄目だ。何故ならここは異空間だからだ。脱出したところで現場に向かえなければ意味が無い。
「……頼む!」
「……敵が魔導士でも……勝てる見込みがあるの?」
「ああ。俺は死なない!」
リンディはそこまで言うならとDボゥイに逆に質問する。
「はぁ……わかりました。そこまで言うからには、何かあるんでしょうね。」
Dボゥイの自信に満ち溢れた表情を見ると、何故か信じてみたくなった。リンディはため息をつきながらもDボゥイの出撃を許可する。
「……感謝する!」
「頑張ってね、Dボゥイ!」
エイミィもDボゥイに激励の言葉をかける。
Dボゥイは一瞬エイミィを見た後、転送ポートへと走る。その時、エイミィの目に写ったDボゥイの顔は、とても死ににいく男の顔には見えなかった。

「……ラダムッ!」
Dボゥイは転送ポートに入り、そう呟く。ラダム同士はお互いに引き合う性質を持っている。
海鳴市から感じる波動はまさしくラダムのものだ。
「(……ラダム!貴様らは俺が一匹残らず倒す!)」
Dボゥイはそう強く念じた……。


高町なのはは何者かが展開した結界と、こちらに向かってくる魔力に対抗するため、家を出てとあるビルの屋上に立っていた。

『来ます。』
レイジングハートの声。なのはは魔力が向かってくる方向を睨む。すると何かが高速でこちらに向かってくる。
『誘導弾(ホーミングボール)です』
「!?」
なのはは飛んできた誘導弾を防ぐために障壁『ラウンドシールド』を使う。
誘導弾一発なら、ラウンドシールドでふせげるだろう。そう思っていた。
だが誘導弾は予想以上の威力で、凄まじい衝撃がなのはに伝わる。
そして……
「テートリヒ……シュラークッ!!」
誘導弾の方向から赤いバリアジャケットを身に纏った少女が飛んできた。
振り下ろされるハンマー、グラーフアイゼンを受けるために今度は右手でラウンドシールドを展開した。
「……っ!?」
だがこれも想定以上の威力。
なのはは吹っ飛ばされ、そのままビルから落下する。

「レイジングハート、お願い!」
『Standby ready』
なのはの掛け声に首にかけられたレイジングハートが呼応する。
そしてなのはの姿は変わっていく……
416マスカレード:2007/06/14(木) 22:05:20 ID:vdSST//h



「……この波動はまさか……ブレードか?」
エビルはこちらに向かってくる波動にテッカマンの力を感じた。
そのテッカマンが兄、タカヤことブレードである確証などどこにもない。だが本能がそう告げているのだ。
ブレードが来た、と。

「フフフ……そうか。やっと兄さんも来たんだね……。」
エビルはそう言い、「フフフ」と笑い始める。
「……クックック……アッハッハッハ!!今会いに行くよ、兄さんっ!!」
エビルはついには大声で笑いだし、ブレードが現れると思われる方向に向かって一気に加速する。



「いきなり襲い掛かられる覚えは無いんだけど!」
そう言いアクセルシューターでヴィータを追い詰めるなのは。まぁ、全て回避されているが。

「話を、聞いて!」
『divine buster』
なのはの言葉に聞く耳を持たないヴィータに対し、今度はディバインバスターを放つ。
放たれた桜色の光はヴィータをかすり、ヴィータの帽子を飛ばす。
そして飛んでいく帽子を見て、ヴィータの目付きが変わった。簡単に言うと、キレた時の目付きだ。
「……こンのやろぉー!!」
グラーフアイゼンを変型させ、カートリッジをロードさせる。
「ラケーテン……!」
ヴィータは変型したグラーフアイゼンを手に回転を始め……
「ハンマァー!!」
一気になのはに飛びかかる。
なのははラケーテンハンマーをラウンドシールドで受けるが、凄まじい威力に障壁を破壊されてしまう。さらには障壁を貫き減り込んだグラーフアイゼンがなのはのバリアジャケットにヒットする。
「きゃぁぁぁぁああああ!」
なのははそのまま吹っ飛ばされ、ビルの窓ガラスを破り、倒れ込む。

ヴィータはゆっくりと床に転がるなのはを追い詰める。
一方なのはは障壁を破られた上にバリアジャケットの装甲まで貫通され、魔力も大幅に削られているため立ち上がることすらままならない状態だ。
ヴィータはグラーフアイゼンを構えゆっくりと歩いてくる。それに対抗し、震えた手でチカチカと点滅するレイジングハートをヴィータに向ける。
「(こんなので……終わり……?)」
なのははぼやける視界に映るヴィータを見ながら思った。
そしてなのはの目に映るのはグラーフアイゼンを振り上げるヴィータの姿。
「(嫌だよ……ユーノ君……クロノ君……フェイトちゃん……!)」
なのはがヴィータの攻撃に目をつむろうとしたその時−
417名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:08:14 ID:1o5irlnn
支援
418マスカレード:2007/06/14(木) 22:09:26 ID:vdSST//h

「テックランサァーーーッ!!!」
遠くから聞こえる叫び声。
「!?」
「なんだ!?」
なのはとヴィータは声の方向を向く。ヴィータにとっては背後だ。
その方向から物凄い速度で何かが飛んでくる。
それもそのはずだろう。テッカマンは超音速を越えた速度で空を駆け、核兵器にも耐え得る体を持った超人なのだから。
そしてヴィータはそれを知っていた。
「なっ!まさか……!白いテッカマン!?」
「う……テッカ……マン?」
なのははヴィータが言う『テッカマン』という言葉に反応する。聞き慣れない言葉だ。

そして次の瞬間には白いテッカマンはヴィータの眼前にいた。手に持つランサー状の武器、『テックランサー』をヴィータへと構えて。
「(……白い……魔神……)」
なのははその白と赤の装甲を身に纏った戦士を見てそう思った。

白き魔神、テッカマンブレードの復活である。

「白いテッカマン……何者だ、テメェ?」
「…………。」
ヴィータはテックランサーを突き付けられながらもブレードを睨み付ける。

そしてその直後、なのはの周囲に魔法陣が現れる。
「なのは……遅れてごめん。」
現れたのはユーノとフェイトだ。ユーノはなのはの後ろでなのはに右手をかざしている。
「ユーノ君……フェイトちゃん……」
一方、フェイトはバルディッシュをヴィータに向けている。
「なんだテメェらは……こいつの仲間か?」

『サイズフォーム』
フェイトはバルディッシュをサイズフォームへと変型させる。「ガシャン」と音をたて、魔力の刃が鎌の形を形成する。

「……友達だ。」
フェイトはマントを翻し、バルディッシュを構える。
419マスカレード:2007/06/14(木) 22:16:27 ID:vdSST//h
投下終了です。
>>409がプロローグ、>>410からが第1話「天駆ける超人」です。

A'sのストーリーをなぞる形で、全9話構成です。一応全話話の流れは決めてるのでネタ切れは無いはずです……。
次回は第2話「赤い戦慄エビル」を投下するつもりですが、その前にマスカレード6話ですね。

マスカレード、週末には投下できたらなと思います。

そういえばこの作品、名前がまだ未定なんですが……
ここで一つ、本作のタイトルを募集しようと思います。
いや、決してタイトルが思い付かなかったなんてこと(ry
420魔装機神:2007/06/14(木) 22:21:35 ID:tJ7o9j0n
乙です!
テッカマンブレードできたか……
そういえば、別の人のssの評価のときとかは名前を奈々氏のしたほうがいいのかな?
421名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:24:27 ID:Z1AeDzdJ
そこは個人の自由ですよ
422名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:25:17 ID:Z1AeDzdJ
テッカマンブレードキタ―――!
スパロボでしか知らんぜよorz
423名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:27:38 ID:1o5irlnn
テッカマソktkr!!!!11!!
ここでも命を懸けた兄弟喧嘩をやるのかよwwwww

>>422
やあ、俺
424リリカル龍騎@携帯:2007/06/14(木) 22:29:06 ID:vhPYu4Z/
>>マスカレード氏
お久しぶり&GJです
テッカマンブレードとのクロスキタァ!
ヴォルケン陣営にエビル・・・これは予想外でした
マスカレード、ブレード両方とも期待させていただきます
 
>>タイトル募集
リリカルなのはBLADEというのは・・・
いや、そのまんま過ぎましたね。忘れて下さい
425名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:50:43 ID:G8ROdI9K
テッカマンキターーーー!!!
マスカレード氏は毎回毎回読みたかった作品をクロスさせてくれる!

>>リリカル龍騎氏
思ったんだけど、まとめサイトの最初のページ、作品別じゃなくて作者別で分けたらどうだろう?
たとえばマスカレード氏なら、最初にマスカレードをクリックすると飛んだページにリリカルマスカレードとブレードが掲載されてるような
読む側にとっても作者で分けてくれた方が読みやすいよ
426名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:50:51 ID:q2xg40ma
GJです!
以外!それはテッカマン!

11年前の事件にシグナライト計画の人達が巻き込まれて、その後次元の彼方を彷徨い、闇の書に対抗するためにソリッドアーマーを……とかなんとかやったら某デトネイターも……いや、独り言です。
427リリカル龍騎@携帯:2007/06/14(木) 23:02:16 ID:vhPYu4Z/
>>425
なるほど、作者別ですか・・・
どうもその方が良さそうですし、今から作者別に分け直して来るとします
428名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 23:19:31 ID:jtL1TtFc
Dボーイの最期ってカーズ様状態か植物人間なんだよね・・・
429名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 23:21:25 ID:Wf8SLYc5
2までいくとはっちゃけてるけどな!w
430名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 23:21:51 ID:tuLBl0YP
>428
 全ての記憶を失ってアルジャーノ化だったはず。
431名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 23:26:55 ID:Z1AeDzdJ
ググって見たがOVAで一応の救いがあったみたいだな
432FS:なのは×空の軌跡:2007/06/14(木) 23:36:26 ID:UOllhTlO
二話、というか一話後半?…寧ろ本体?執筆ちう。
どんどん文量が膨れ上がる…のはいいとしてなかなか先に進めないのがジレンマ。
書き方とかもいろいろ難しい…。
明日中に一区切りつけて出したいところですが、さて。

しかし、先の展開考えるとなんでこうなのはが矢鱈気絶するキャラになってるのか(汗)。

>>龍騎氏
えぇと、纏めサイトの登録とかやってくださってるのは龍騎氏でおっけえなのですかね?
感謝…と、加えて要望ですが、自分の作品のタイトルのほうを、

リリカルなのは×空の軌跡  想いの在り処

でお願いします。
…あの長ったらしい英字タイトル、ちと見てて邪魔くさいので(苦笑)。
作中文章のはあのままでいいですが。

>RHなし
“デバイス無し”(ちょっと意味深)基本的にバランス調整の措置なんですけどね。
『なのは』のノリで空戦・砲撃ばんばんやらかすと基本的に雰囲気ぶち壊しですから(大ボス相手なら兎も角)。
そっち方面のバトルはほぼありませんので予めご容赦をば。
あと、時管局の絡まない異邦人としての立場なのであると便利になりすぎるという問題も。
……そもそも次元転送でさよーならしちゃえばそれでオシマイだしなっ!というわけで…。




…………。

それにしても。
某A2 in A's とか早くやりたいなぁ(書き出し+駆け出し風情が何言っとるか)。
433リリカル龍騎@携帯:2007/06/15(金) 00:01:48 ID:SlApBuND
一応作者別に分ける作業は終わりましたが・・・
各作品から作者様ごとのページに戻るようにするのにもう少し時間かかりそうです
とりあえずその分の作業は明日帰ってからやるとします。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんorz
 
>>なのは×空の軌跡氏
All light。タイトル変更、確かに承りました
434名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 01:06:34 ID:gvNJeZyA
>マスカレード氏
新作乙!
この世界でも変わらず繰り広げられるか、究極の兄弟喧嘩…
ブラスターボルテッカなんて使ったら、マジで海鳴ごと消し飛びかねない
こっちの世界でのDボゥイの結末を楽しみにしてます

最後に一つだけ気になる点を
シンヤの一人称は基本的に「俺」
一人称が「僕」になったのは、最後にラダムから解放されて正気に戻っただけだったはず
435名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 01:12:53 ID:BjYtXKMQ
戦国BASARAやってて思ったんだが違和感なくとけこめそうだな
436リリカルスクライド//G.U.:2007/06/15(金) 05:21:06 ID:mjM8nOju
dion規制は続いてるのか否か…
お久しぶりです。病室から挨拶(^−^)ノ

いい作品が多くて楽しい限りです。
抗がん剤3日目に突入しました。

そんな訳で(どんな訳だ)投下してみます。
皆様への感想は後ほど〜
437リリカルスクライド//G.U.:2007/06/15(金) 05:24:31 ID:mjM8nOju
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険 

第三話「闇に染まりし優しい人」

>>269からの続きから

 スバルたちとカズマたちが出合っていた頃ライトニング3・4は、棺桶型のロストロギアを回収し護送していた。
「……だめだ。スバルさんたちと連絡がつかない」
 ストラーダの通信機能でスターズ3・4へ連絡したのエリオだったが、相手からの返事が無いのだ。
「妨害電波も弱まってきたのに、何かトラブルでも起こったのかな…」
 スバルとティアナの無事を案じるキャロ。
 二人と棺桶を運ぶのは、竜魂召喚で成長した白銀の飛竜フリードリヒだ。

 二人と一匹がリィンフォースII空曹長の元へ急いでいると、目前から見知った女性が飛んできた。
「シャマル先生、どうしてここに?」
 エリオは予想外の人がやってきたことに驚く一方、何か緊急事態でも起こったのかと考えた。
「二人とも緊急事態よ。スターズ分隊と合流して一旦ストームレイダーに帰還するわ」
「えっ、でもオーヴァン・コルベニク氏の逮捕はどうなったんですか?」
 キャロの問いに少し顔を俯くシャマルだったが、すぐいつもの笑顔で二人に語りかける。
「今は各隊長たちが動いているから、二人とも心配しなくていいのよ」
 シャマルのその言葉に、何か嫌な予感がよぎるエリオとキャロ。

「(キャロ、シャマル先生の話は本当だと思う?)」
 思念会話でシャマルに聞かれないように会話する二人。
「(なんだか、焦ってるみたい。フリードも向こうから嫌なモノが居るって言ってる)」
 エリオは、フリードリヒの顔を覗いてみると若干だが嫌な顔をしていることに気づく。

「…二人とも聞いてる?スバルとティアナに連絡がつかないから、二人が向かったエリアに行ってみましょう」
 シャマルの剣幕に「は、はい!」と背筋を伸ばし返事をする二人。

 スターズの二人が向かったと思われる位置まで来た3人とフリードリヒは、そこに残された残留魔力からスバルたちがここを通ったことを知り、
移動を開始しようとした時フリードリヒの足で運ばれていた棺桶が突如魔力を帯始める。
 突然のことに驚いたフリードリヒは、体を揺さぶりだす。
 そのため、フリードリヒに乗っていたエリオとキャロは振り落とされいようにしがみ付く。
「フリードー止まってぇぇぇ」
「うわぁぁぁ!?キャロ、変なとこをつかまないでぇぇぇ」
 二人がじゃれ合っている間にフリードリヒは、棺桶を空中から振り落とした。
「「「あっ!」」」
 落ちていく棺桶をフリードリヒの背中から身を乗り出しながら見つめる二人とシャマルだったが、突如発生した光に目を瞑ってしまった。

 眩しさに慣れたエリオは、徐々に瞼を開き下方を見つめる。
「あれは!?」
 彼が見つめた先にあった棺桶が徐々に分解されていたのだ。
 徐々にその中身が露出していく。

 棺桶から現れたのは橙色の衣服を着た少年と呼んで良いかもしれない姿だったが、その顔を見た瞬間先ほどの発言は撤回した。
 褐色の肌で目は死人のように何を見ているのか分からない…一番に目につくのは、その体に纏った蒼炎だ。

「人じゃない?魔法生命体か使い魔に類するもの?」
 棺桶から現れた人物の姿から、その本質を見抜こうとするエリオだったがシャマルの次の一言に驚く。
「守護騎士プログラム…夜天の書と似た力があの棺桶に有ったとでも言うのかしら……」
「シャマル先生。その守護騎士プログラムと言うのは―」
 エリオがシャマルに質問を投げ掛けたとき、空中で浮いていた蒼炎を纏った者が突如光の玉と化し自分たちの行先へ飛んで行ってしまった。

「その話はあと。二人はフリードに乗って着いてきて!私が先行します」
 そう言い終えるとシャマルは、光の玉の後を追い飛び去る。
 続いてフリードリヒに乗ったライトニングの二人もそのあとを追って移動を開始した。

438リリカルスクライド//G.U.:2007/06/15(金) 05:27:05 ID:mjM8nOju
 
 XV級艦船クラウディアでは、はやてたち機動六課からの定期連絡が取れなくなったことで大騒ぎとなっていた。
「……だめです。地上との連絡網が完全に遮断されています」
 オペレーターからの報告に苦い顔をするクロノ・ハラオウン提督は、後方で待機する少年へ顔を向ける。
 年頃は16歳から17歳ぐらいだろうか、耳に少しかかるぐらいの茶髪のウルフカットにくせ毛っぽさがあり、武装隊の服を着ている。
「君の言う通りの事態に陥ったようだ…この情報はどこから?」
 クロノの手元の端末に表示される多数の文字。その中にはAIDAや碑文についての多数の情報が入っていた。
「あぁ、八咫からの情報だ。俺は、そいつをあんた等に届けた後に地上に降りることになっている…あいつを…トライエッジをこの手で…」
 怒りと喜びとも思える顔で握った拳を見つめる少年…その名は“ハセオ・スケィス”。
 本当の本名は三崎 亮と呼ばれる日本人の少年だが、魔力保持者として管理局で嘱託魔導師として働いていた過去を持つ。
 今現在は、地球の日本で有名私立校に通いながらも武装隊として働いている。
「この状況は機動六課部隊長の限定解除も行わなければ成らないかもしれない。ハセヲくん、君と行動を共にさせてもらうよ」
「わかった。ひとつだけあんた言っておく…オーヴァンを捕らえるのは俺だ」
 クロノから顔を背け転送魔法陣へと乗るハセヲ。
 そのあとに続いて魔法陣へと乗るクロノ・ハラオウン提督。
「みんな、後のことは頼んだぞ。もし俺からの連絡が3時間以上なければ本部への連絡を頼む」
 クロノの命令に「はい。クロノ提督!」との返事を部下たちに微笑んだ彼は、転送魔法を発動しハセヲと共にロストグラウンドへと旅立った。


 激戦地へと向かう八神はやてとリィンフォースIIの後方にピッタリ付く黒き宝珠。

“くくく…本体が死んじまうとはなぁ。まぁこっちが生き残れば万々歳ってことかねぇ〜”
 どす黒い悪意を秘めた宝玉が徐々にリィンフォースIIの背中へと近づいていく。

 そんな事など露知らず、リィンフォースIIはマイスターはやてと今後の方針について話し合っていた。
「マイスターはやては、なのはさんかフェイトさんがオーヴァンに操られている可能性があると考えているのですか?」
「そや、一番合って欲しくない状況やけどな…あの男の左腕から吹き出るほどの悪意が、私の中に残ってそんな考えでも思いつかせてるんかな」
 微笑な顔で答えるはやてを、どうにかして励まそうとするリィンフォースIIの背中に突如何かがぶつかる。
「うっ!?」
 驚いた顔をしたまま立ち止まったリィンフォースIIに気づき近づいていくはやて。
「どうしたんや、リィン?」
 リィンフォースIIの頭を撫でようとしたはやてだったが、その手を小さな手が掴む。
 はやての手を掴んだ瞳から光が無くなったリィンフォースIIは、薄笑いをしながら言った。
「あんたの記憶の地下底に眠る思いを解放してあげますよ。この子を媒体としてね」
 突然のリィンフォースIIの変貌に驚くはやてを他所に、徐々に黒い霧が彼女たちを包み込む。
「なんや、この霧は?」
「さぁ心を委ねて…再会しましょう……祝福の風となった、彼女との再会」
「それは…うっ、うわぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!」
439リリカルスクライド//G.U.:2007/06/15(金) 05:29:34 ID:mjM8nOju
 黒い霧が竜巻のごとく彼女たちへと吸い込まれ、リィンフォースIIとはやてはユニゾン開始し…漆黒と紫の光が爆発したかのように周囲に闇が広がった。
 闇が晴れていくと、そこには銀色の長髪で赤色の瞳をし、黒い騎士甲冑を纏い6つの黒い羽を備えた女性が立っていた。
 右手を握り感覚を体の感覚を確かめる女性の顔は無表情に近かったが、喜んでいるとも見える表情がそこにはあった。
 両手を広げ、足の下にミッドチルダ式魔法陣を展開した女性は胸元に浮いている夜天の書のページを開き魔法の発動を開始した。
 彼女の周囲に出現する凄まじい数の金色のフォトンスフィアが全方位に展開され、発射態勢に入った。
「フォトンランサー・ジェノサイドシフト…解き放て」
 彼女の命令によって大多数のフォトンランサーが全方位に発射された。
 その攻撃によって周囲にあった崩壊した村や隆起した大地が破壊されていく。
 そんな光景を見ながら、銀色の長髪の女性は両手で己の体を抱きしめる…大切な者を抱きしめるような優しさが溢れ出していた。
「お久しぶりです。我が主はやて」
 消失した筈の夜天の書の管制人格である彼女“リィンフォース”が、そこにいるのだ…再び出会えた主との再会に涙しながら。

 そんなリィンフォースの精神の中では、二つの精神がせめぎ合っていた…一方的だが。
『どうなってんだよ!?俺様が支配するはずの体を何故手前ェが支配してんだよ!この新入りがぁぁぁ!!』
 罵声を吐く橘へ取り付いていたAIDAの分身だったが、目の前にいる女性…リィンフォースとの大きさは大人と小人ぐらいの差があった。
 無論、リィンフォースの方が大きいことからAIDAは焦っているのだ。
『貴殿には感謝している。我が再び主と再会させてくれた恩がある…しかし、主はやての体を好き勝手に使わせる訳にはいかない』
 意思のある眼で相手を見据えるリィンフォースに気負いするAIDAだったが、このまま相手を刺激すれば消去される可能性を考えに到り彼女に提案を申し出た。
『そんじゃぁよぉぉぉ、俺様は手をださねぇが命令は聞いてもらうぜ…トライエッジの護衛と敵対する者の排除…この二つは必ずやってもらうぜ…いいなぁぁぁ?』
『……汝の仰せのままに』
 恩義を感じていたリィンフォースは、その言葉を飲むしかなかった…束の間の主はやてとの時間を作るために、その手を赤く染めたとしても後悔は無いと考えた…相手が主の友だとしても。



投下完了しました。
短いですがすいません。
明日明後日から地獄らしいので、書き込みは来週以降だと思ってねぇ〜
そんじゃー(≧w≦)ノシ
440リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 06:25:34 ID:rqr41F6X
>>439
さあ楽しくなってまいりました!
どうなるんだこの展開!

なるべくならクーガーの兄貴が“超”活躍しますように。

それと、お体のほう、本当に回復を祈っております。
昨日、勢いで髪を丸めてスキンヘッドにしちゃった……。
最近の理髪店って、カミソリで仕上げないんですね〜。
(そういやリリカルなのはってハゲキャラ……爺さん達がいたかw)

>>マスカレード氏
テッカマンブレードでしかもエビルがはやて側というのが
斬新すぎるwwww
これは意表を衝かれた!


ていうかシンヤ君八神一家生活できるのか!?
……想像つかんw


>>なのはA's ×ギアスクロスSS氏
オレ……じゃなかったジュレミアかっこよす!


>>リリカル龍騎氏
編集おつかれさまです!
たぶん今日にでもACT1完了が載せられる……はず
441リリカル龍騎@携帯:2007/06/15(金) 07:31:02 ID:SlApBuND
>>リリカルスクライド//G.U.氏
GJです。エリオあんたいったいどこ掴まれたんだ・・・
闇橘・・・生きてたんですね。てっきりカイトに殺られたのかと
そしてハセヲと初代リィンキタァ!
442名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 11:44:16 ID:AL4AVRnn
GJ!
ハセヲktkr
wtwkが止まらないぜ!
443ネタです。:2007/06/15(金) 15:29:09 ID:k9ZKEE51
管理外世界での、ギャオスとガメラとの戦いから数年後の冬。
始まりはミッドチルダ北部に落ちた隕石。なのは達アースラメンバーは調査に向かった。
調査中に謎の生物と呼応するかのように、巨大な植物が出現。管理局は草体の爆破を決定した。
「ココに向かってロストギアが高速で移動中!この反応…」
「……ガメラ」

レギオン来襲。

都市の消滅。

ミッドチルダ政府及び管理局は非常事態宣言を発令、レギオンの予想進路上に防衛ラインを引き、待ち受ける。


ナノハ2 レギオン、来襲
444名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 17:23:49 ID:GenZPLCx
>>443
流石にレギオン相手じゃなのは達が目立てそうにないな。
445名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 17:31:50 ID:iEf9kSbi
子レギオン相手ならそれなりに役に立ちそうだな
フェイト「ふふふ・・・喜んでちょうだいね
     あなたのような低レベルな魔道師が超エリートに遊んでもらえるのだから
     魔道師は生まれてすぐ優秀な素質があるか検査される
     あなたはたかが人間の子供・・・ようするに、あなたは落ちこぼれなのよ」
なのは「あたしはお母さんとお父さんの子供で幸せなの!それにね、落ちこぼれだって必死に努力すれば
    エリートを越えることだってあるの!」
フェイト「面白い冗談ね・・・では、努力ではどうやっても超えられない壁を見せてあげる・・・」

ズカッ ボコッ ブゴォッ!!!

フェイト「どうしたの高町なのは!?前のときはこんなもんじゃなかったでしょ!見せてみてよ!」
なのは「すごいわ・・・あたしが必死に戦っているのにあの子はてんで本気出していない・・・
    わかったわ!見せてあげるの!魔道拳2倍!!」

ドシュゥゥ!!キィッ!!バコッ!ドゴォ!!

フェイト「ふふふ・・・今までのが本気だと思ったら大間違いよ」
なのは「な・・・なんて子なの・・・ふふ、でもこんなヤバイ時だってのにワクワクしてきたの!」
なのは「かけるしかない!体よもって!!3倍魔道拳なの!!!」
ヒュゥゥ・・・ドゴォ!!ピシュン!!ズガァッ!!
フェイト「血・・・・優秀な魔道師であるはずのあたしが血・・・
     もうこんな町いるものか!!!町もろとも粉々に打ち砕いてあげる!!!
     避けられるものなら避けてみなさい!!あなたは助かってもこの町は木っ端微塵よ!!」
なのは「なにするの!!?こうなったら3倍魔道拳のスターライトブレイカー!!」
フェイト「無駄よ!!あたしのギャリックスマッシャーは絶対に食い止められない!!消えなさい!!!」
ゴォォォォォォ・・・・!!!
なのは「魔道拳・・・・4倍なのーーーー!!!!!」
フェイト「なにっ!?うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

448次回作 リリカルなのはZ:2007/06/15(金) 18:28:56 ID:T1Ol1Ea2
実はプレシアはフリーザの陰謀で動かされていたという設定 ストライカーズから数年後の話

フェイト「ざ・・・ざまあみなさいフリーザ・・・こ・・・ここにいるのが貴様の最も恐れていた
     伝説のスーパー魔道師・・・貴様は終わりよ・・ははははは」
ビームで胸を貫かれるフェイト
なのは「フェイトちゃん!!」
フェイト「なのは・・・甘さをなくして・・・甘さをなくして非情になればなれるはず・・・伝説のスーパー魔道師に
     お願いなのは・・・私とお母さんの・・・仇をとって・・・魔道師の手で・・・」
フェイト死亡
なのは「フェイトちゃんのこと大好きだけど、非情に徹するなんてできないの・・・」

その後、なのはたちの奮闘により、フリーザは倒れたかに見えたが・・・
ハヤテ「はっはっは、はやく傷ついたみんなを完治して久しぶりにみんなで・・・
    ぁぁぁ・・・・フリーザや!!!」
フリーザはシグナムの胸を貫く。そしてはやてを空中に浮かせて・・・・
なのは「やめて!!フリーザー!!!」
はやて「なのはちゃーん!!」ドゴォーン・・・・
フリーザ「くっくっく、さて、次はどいつかな!?まったく魔道師とは弱弱しい連中だ!」
なのは「ゆるさない・・・よくも・・・よくも・・・クッ・・・クゥゥゥ・・・エァァァァァァァ!!!」
なのはの髪の毛が逆立ち、金髪になる。そして黄金のオーラが・・・
なのは「ルシエ・・・とっととみんなをつれてここから消えて・・・」
ルシエ「で・・・でも・・・」
なのは「私の理性が残っているうちにさっさと消えるの!!!」
ルシエ「はい!・・・ありがとう、高町なのは教官・・いや、伝説のスーパー魔道師高町なのはさん」
フリーザ「逃がすものか!一匹たりとも生かしてはおかん!!」
449次回作 リリカルなのはZ:2007/06/15(金) 18:41:14 ID:T1Ol1Ea2
なのは「いい加減にしなさい・・・罪もない人々を殺して・・・はやてちゃんまで・・・」
なのははもはや魔法を使わなくても自らの体術とエネルギーだけで戦えるようになっていた
スーパー魔道師とは魔法の詠唱時間がなくなり、ふつうにエネルギー団を発射できる上、強靭な肉体とエネルギーを得ることができるのだ
なのは「わたしは怒ったの!!フリーザ!!!!」
フリーザ「な・・・なにものだ貴様!!」
なのは「とっくにご存知なんでしょ?あたしはあなたを倒すためにミッドチルダからやってきた魔道師
    穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の魔道師・・・
    スーパー魔道師高町なのはなの!!!」
フリーザ「いいだろう・・・ならば100%のフルパワーで粉々にしてやる!あの魔道師のようにな!!」
なのは「あの魔道師のようにぃ?はやてちゃんのことか?はやてちゃんのことかーーー!!!」
そして、激闘の末、フリーザは下半身と腕を切断された状態に・・・
なのは「あなたらしくない惨めな最後だったわね・・・あたしは帰る あなたは生きて命のありがたみを知ればいいの」
フリーザ「タ・・・たのむ・・・たすけて・・・助けてくれええええ!!」
なのは「偉そうなこと言わないで!!あなたはそうやって命乞いをしてきた者を何人殺してきたの!!?
    ・・・・あたしのエネルギーを分けてやったの・・・あとは勝手にして・・」
フリーザ「俺が宇宙一なんだ・・・だから貴様は・・・俺に殺されるべきなんだ!!!」
なのは「・・・・キッ・・・・バカヤローなのおおおおお!!!」

これが次回作の話だったらいいな
450名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 19:08:44 ID:T1Ol1Ea2
劇場版リリカルなのはZ
・第一作(サブタイトルなし)
・この世で一番強い奴なの
・ミッドチルダまるごと超決戦
・スーパー魔道師なの!高町なのは
・とびっきりの最強対最強なの
・激突!100億パワーの魔道師たち
・極限バトル!3大スーパー魔道師なの
・燃え尽きるの!熱戦・烈戦・超激戦
・世界ギリギリなの!ぶっちぎりのすごい奴
・危険な2人なの!超魔道師は眠らない
・超魔道師撃破!勝つのはあたしなの
・復活のフュージョン!なのはとフェイト
・エクセリオン爆発!なのはがやらねばだれがやる!
451リリカルスクライド//G.U.:2007/06/15(金) 19:30:46 ID:mjM8nOju
まず最初に…皆さんGJです。

>>354-361
バイオハザードは、1を一回少しやった程度ですが映画は全部見ましたw
ヴァイスの命運は如何に!

>>なのは対ヘドラ氏
ヘドラの反則的な強さが出ていますね。
なのはの負傷は想定外でしたよ!

>>377-383魔装機神氏
おっさーーーん!!
シュウの見下し方がよく出て良いですなぁ

>>なのはA's ×ギアスクロスSS氏
スザクのパワーアップが凄いことになって来てますね。
まさか、あの白い悪魔(のちの白い冥王)からリンカーコアを抜き取るとは…
ジェレミアのオレンジ化は、ルルが動いてからでしょうか?w

>>409-419
テッカマンブレードはスパロボWでしかシナリオを把握してませんが続きがとても気になります!
双子の決着は如何に?

>>リリカル龍騎さん
Wiki更新毎度ながらありがとうございます。
妹さんからパソコンを回収されることを願ってますw

他の単発SSの方々も良いネタまってますー

以前募集したキャロの召喚獣はGにしようかと思います。
あと一体出すつもりなので楽しみにしてて下さい。
想定外のモノを出現させる予定です。
ヒント:ネットの最高セキュリティであり○騎士
もろバレかもしれないかw
452名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:22:42 ID:oH+2C1aw
>>435
前から戦国BASARAとのクロスは考えられているんだけど、なかなかストーリーが浮かばないみたい。
453マスカレード:2007/06/15(金) 20:28:52 ID:XyYV8DHE
皆さん感想ありがとうございます!

え〜と、シンヤは基本は僕でブレードと戦う時など感情が高ぶった時に俺だった気がするのですが……

≫リリカル龍騎氏
いつもwikiの更新ご苦労様です!
英語表記ですか。その案は無かったですね〜

では龍騎氏の案を借りて、
「宇宙の騎士リリカルBLADE」にしようと思います

≫リリカルスクライド氏
毎度ながらGJです!
ついにハセヲ出ましたね〜
まだVol.1途中なので所々わからないところもありますが、それでも楽しいです!


次回マスカレードですが週末くらいに投下できれば、その次からはできた方から先に投下していくつもりです。
ただリリカルBLADEの方は既に最終話までのストーリーを練ってますので、マスカレードより積極的に投下するかもです
454名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:29:02 ID:lgeH/Zgt
本田忠勝の鎧がロストロギアってどうでしょう?
455名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:38:11 ID:XTuMEqVD
むしろ、織田信長の声の方がロストロギア
456名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:47:46 ID:jSZ8928f
>>405
なのはコピーカービィが真っ先に浮かんだ・・・
457名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:56:56 ID:lgeH/Zgt
Bボタンためがスターライトブレイカーになりそう。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 21:03:24 ID:hvuRV+dS
>>453
いや、基本的に「俺」だよ
これは変身前にDボゥイと話してる時や、オメガや他のテッカマンと話してる時も全部変わらない
「僕」になったのは48話で死ぬ直前、ラダムからの精神支配を脱した時だけ
つい一週間程前に全話一気見した俺が言うんだから間違いない
459名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 21:07:09 ID:XhEYxqsF
>>リリカルスクライド//G.U.氏
ネットの最高セキュリティって……ついにあれがキタかーッ!ww
出すのは第三期夏映画で客寄せパンダやった彼ですか?
どうせなら置鮎な薔薇騎士をお願いしたい!(ぇ

SSのネタは思いついてるんだけどなかなか文という形にできない……orz
皆さん素晴らしいSSされていて……正直羨ましいです
460マスカレード:2007/06/15(金) 21:21:32 ID:XyYV8DHE
>>458

そうですか……
え〜と、あまりネタバレはしたくないのですが、八神家にいる時点でラダムの支配は半分くらい解けかかってることにしてますので、それもあって僕、俺、ごっちゃになってると解釈してください……
その辺の詳しい話は回を追うごとに分かっていくようにするつもりですので、あまり期待せずに続きを待っていて頂けると幸いです。



ネットの最高セキュリティってまさか……ロイヤルナイツの赤い奴ですかね……!?
461リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/15(金) 21:25:56 ID:/JozW48m
PC奪還

月例試験

wiki更新

執筆 ←今ここ

いつものペースでいければ明日までには投下できると思います

ロイヤルナイツの赤い奴…駄目だ、某究極体しか浮かばない…
462リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 21:50:16 ID:lxBCfLSD
ドラゴンボールクロス笑ったw

同時に「夜点の書特戦隊」という電波が頭に流れた


>>451
>ヒント:ネットの最高セキュリティであり○騎士
なにい!まさか、グリッ○マン!?


さてそれではACT1『捨て犬』後半 載せさせていただきます
463リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 21:51:17 ID:lxBCfLSD

 下水道の大爆発の影響を受けていない水路。
 そこで逃走する『セクト』の一部を邀撃した機動一課第三突入小隊は、死体の山から目ぼしい情報がないか探っていた。
 ゲリラが持っていたのは武器と"自爆用の爆薬"以外は特にこれといったものがなかった。
 逃走するにあたり、不必要な物は捨ててきたのであろう。
 自爆スイッチを押される前に、相手を完全に静止できたのだ。
 一課ではこれを、「まずまずの出来」と云う。
 いうまでも無いが、テロリストの究極の静止する方法は死である。
 拘束魔法のバインドや非殺傷武器による制圧、通常の取り押さえでは、口の中や脳内に仕込んだ自爆スイッチを止めることができないからだ。
 しかも魔法の素質があれば、念で起動させる装置ぐらいは作れる。
 小隊長に部下から念話が入る。
「隊長。水路脇の作業員用通路に大量の移動痕跡あり。クツの形状から下水道管理局作業員の物と不一致を確認。
 埃の積もり方から我々が此処に待機する前に移動したもよう。映像データ送りますか?」
「……了解。直ちに本部へ送る。ガク、お前の分隊は先行して追跡しろ。オレの命令を無視した責任を取れ」
「ガク、了解。追撃行動に入ります」
 小隊長は思った。
 隊で頼りになる男、シン・ガクが見つけた痕跡だ。
 おそらくはじめっから何かあるとみて俺の命令を無視して勝手に調べたに違いない。
 いつもは命令にクソ真面目なやつなんだがな。いや、真面目だから命令も無視したのか。
 やつをチャイルド・キラーなどと陰口を叩いてるヤツがいたら黙らせんといかんな。

464リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 21:56:17 ID:lxBCfLSD

「逃げられたか……」
 報せを受け取ったハンダ副課長は、表情を一切変えずにつぶやいた。
「展開前の広域スキャンでは無人だったが……。いや、なんの兆候もなく、こちらのスキャンそのものが妨害されていた?」
 本来軍事用システムを使わなければできない警察、それも警察特殊部隊の無線の妨害。
そしてこちらの熟達者が行ったスキャンの妨害。
 ハンダの頭は、詰まっていた膨大な量のロストロギア情報を検索し、該当物を当てた。
 過去アンチ・マジックフィードの応用でいかなる電磁波も探査魔法も通さない遺跡が存在したという。
 しかしそれは発見された一器限りで、しかも発掘による損傷で永久に復元できなかったはず。
 ロストロギアに関する思考と同時並列にハンダは直ちに命令する。
 待機した他の部隊に追撃を命じ、包囲網を拡大。
 命令し終わった後に、またつぶやいた。
「攻撃していたグループ自体が囮だったか……」

地下区画全体を揺るがした爆発から十数分が経過した。
鳴り止まない緊急車輌のサイレン。
 飲食店を中心とした商業施設が並ぶ通りは野次馬で溢れていた。
立ち上がる火柱を指差しどよめく群集。

「また管理局の一課とゲリラがドンパチをやったらしいぞ!」
「あいつら加減手ての知らないのか?」
「ここがどこだかわかってるのか?地下だぞ。崩れたらどうすんだよ」
「もう終ったみたいだが、警察はなにやってたんだ。戦争するために税金払ってるんじゃないんだぞ」
「ねえ、ここにいるとやばくない?向こうに行こ」
 従業員や客が次々に相方や隣にいたもの同士で愚痴をこぼす。
 その集団のなかを女性が二人ほうほうの体で抜け出し、人気のない路地裏に入る。
 予想外の騒ぎと人間の群れにまみれて疲れきったのだろう。
 二人の内のショートヘアの女性が地面に膝をつく。
「もう駄目。家に帰りたい」
 ロングヘアの女性が友人に手を貸しながら言う。
「地下鉄も止まってるらしいし……ゴメン、こんな騒ぎになるとは思わなかったから」
 仲良しの二人は、最近地下で有名になりだした手料理店に食べに来ていたのだ。
 最近交流が始まったという世界の郷土料理が自慢という店『翠屋ミッドガルド地下街店』の雰囲気はとても良く、二人は会社の上司の愚痴とかの雑談に花を咲かせながら美味しい料理を楽しんだ。

 異変が起きたのは店を出た直後だった。
 遠くから警察車輌のサイレンと何かが弾ける様な音が聞こえ、その方向へ振り返ると煙と炎に染まっていた。
 確かに来店前から警察車輌を頻繁に見かけたりしてなにかあるんじゃないかと二人は思っていたが……。
 そして地を揺るがす大爆発。
 周りは大騒ぎになった。
 逃げ出す者や立ち止まり見上げる者で落ち着いた感じの通りが混乱状態となった。
 
465リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:01:48 ID:lxBCfLSD
 

 友達を元気付けてせめて駅の近くまで行こうとしてた矢先、側のマンホールから音がした。
 見るとマンホールの蓋が持ち上がり、男性が上半身だけせり出してきた。
 よく見ると男は血だらけで、上半身を出した以外動けない様子だ。
 駆け寄るロングヘアの女性。
 救急手当ての覚えがあった彼女は、男の様態が緊急を要する物だと察した。
 男の腕を持って引き上げようとした矢先。
「そこまでだ」
 機動一課のエンブレムが入った軽量プロテクトを身に纏い、マスクをつけた男が、拳銃をこちらに向けて構えて言った。
 もう一人のショートヘアの女性は恐ろしさに腰を抜かしてしまっていた。
「両手を見える所に置いてその場に伏せろ!」
 従わなければ撃つぞという気迫がこもった警告であった。
 しかし女性は機動一課の男に睨み返して叫ぶ。
「何馬鹿なこと云ってるの!大ケガしてるのよ。早く運ばなきゃ!突っ立ってないで手をかして!!」
 一課の男は対応に戸惑ってしまったが、女性が「早く!」と声を挙げたことでようやく銃を降ろして手伝おうとした。
 次の瞬間、重傷で血まみれの男がマンホールの影から散弾銃を取り出す。銃口が一課の男に向けられる。
 二連装中折れ式の散弾銃。
ソードオフと呼ばれるショットガンだ。銃身は切り詰めて30センチもない。
 銃を向けた男は、取り出す前と後も一切の表情の変化はなく、向けられた一課の男もマスクで表情は読み取れないが目に一切の驚きも表さなかった。
 向けられてから一秒も掛からずに乾いた銃声が鳴り、女性の悲鳴が木霊した。
 銃を向けられていた男が銃声の方に振り返ると、建物の屋上から狙撃銃を向けていたバックアップの同僚を目にした。
ソードオフを向けていた男の頭部から血が流れる。
 死んだ男の手にソードオフはもう無い。こめかみを撃たれ即死した瞬間に手を離してマンホールの闇に消えたのだ。
「……なぜ撃ったの?」
 男を引き上げようとした女性は涙を流しながら訴えた。
「どうして殺したのよォ!!」
 彼女は助けようとした男が持っていたソードオフが見えなかったのだ。
 全ては男の背中から引き上げようとした女性の死角で起こった出来事だった。
 銃を向けられ、非難された男は何も言わなかった。

466リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:04:25 ID:lxBCfLSD


「この大馬鹿野郎ッ!」
 一課の集合場所で第5後衛小隊隊長の怒声とともに、さきほど路地でソードオフを向けられていた隊員がしたたかに殴られる。
「サポートがいなけりゃその頭とオサラバしていたところだ!イヌイ、何故銃口を外した!」
 隊長の問いに、殴られた反動で地面に倒れた隊員、リョウ・イヌイが答える。
「射線上に一般市民が……」
 その答えに隊長はすぐさま応じた。
「あの女が通行人に擬装した『セクト』のメンバーでないと何故云える?」
 押し黙るイヌイ。
「わかってんのか!俺たちが相手にしているのは気紛れな魔法使いでも、凶暴さだけが取柄の魔獣でもない!
目的の為ならどんな汚いまねでも平然とこなすだけの強靭な意志力を持ち、しかも犯罪者としての負い目なんぞこれっぽっちも持たない!そういう連中だ!
いいか、俺たちの任務は捜査でも警備でもない!
これは俺たちと奴らの戦争だ!
お前が殺らなければ、奴らがお前を殺す。
何故殺されるのか、その意味もわからん間抜けとしてだ!
それが嫌なら"前に居た所"で覚えたてきたことなんぞドブにでも捨てちまえ!!」

さっきからヘマをやらかした部下を叱る上官の図を眺めている者たちがいた。
「見かけない顔だな」
 深夜でも(地下は地上と同じように天井の照明が時間に応じて照らす)サングラスを掛けている男が言った。
 機動一課第一突入小隊前衛隊員コウイチ・トドメ。
「第五小隊の新人。ふた月前まで首都警第八にいたらしいけど」
 サングラスの問いに怜悧な目をした男が応じる。
 コウイチと同じ小隊の前衛隊員ソウイチロウ・トリベ。
「第八って対魔SWATの?」
 装甲機動車のボンネットにヘド塗れのままの強化装甲服で胡坐をかいたコウイチが聞き返す。
 あとで整備の連中がドブ臭いと文句を言うかもしれない。
「例の人事交流制度の唯一の志願者だって。
それも実戦部隊への!御しつしん警察との共同警備体制に御執心なアニヤ部長にとっては政治的デモンストレーションの格好の素材って訳よ。
少なくとも『機動一課』は今までの行きがかりを越えてそれを望んでいるってね」
機動一課唯一の紅一点にして、第一突入小隊狙撃隊員ミドリ・ワシオが答える。
 セミロングの艶やかな黒髪に、捨て犬を見ているようなどうしようもない憂いの目をしていた。
 機動一課第一突入小隊、通称"悪魔の三人組"。
 呼称はそれぞれ「トドメのコウイチ」「死神のアオ」「射的屋のミドリ」。
魔力ランクは三人とも陸戦Cクラス。
 三位一体となり、たとえ相手がSランクの魔導師であろうと殲滅する彼らをして、人はそう呼ぶ。
 かつて管理局に"白い悪魔"と呼ばれた魔法少女がいたが、一課の悪評が高まるにつれ、いつしかその少女は"教導隊の白い女神"と変化した。
「それでいきなり第一線配備か……ひでえ話だ。あの坊や自分の置かれた立場が判ってるのか?」
「判ったところで結果は同じだ。そうだろ?」
 なおも叱責を受けている場面をサングラスに映しながら言うコウイチに、ソウイチロウが皮肉った。
 実際その通りなのでコウイチは、また黙って眺める。

467リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:07:22 ID:lxBCfLSD

 翌日。
 機動一課基地。
 素晴らしい快晴。俗に言う洗濯日和というやつだ。
 その太陽が照りつくグランドを走る隊員達の姿。
 車庫の前では車輌の整備と、昨日の出動でドブ臭くなった車体の洗浄が行われている。
 
 隊員宿舎の一室。
 ただ独りだけになった部屋を、リョウ・イヌイが寝そべっている。
 イヌイの脳裏に、昨日上官から言われた言葉がよぎる。

「あの女が『セクト』のメンバーでないと何故言える。
 良く見ておけ!
 あの野次馬の中の誰かは、いつかお前に銃を向けるかもしれん。
 上で警備に立ってりゃ命までは狙われん。
 殺しもやらんですむ。
 ……何故こんなところへに来たんだ?」

 誰もいなくなるのを見計らい、グランドを一人で走るイヌイ。
 汗だくで、もう何キロ走ったかわからない。
 走りながら入隊時、上官との面接のやり取りを思い返す。

「入隊を志願した動機は?」
「…………」
「ご両親の意見は?」
「係累は一人もおりません」
「それじゃ警察で出世はできんな。
 まさか英雄になりたくて来たわけじゃあるまいな。
 ここじゃそういう馬鹿は長生きできんぞ」

468リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:09:22 ID:lxBCfLSD

 夕食。
 独りで食べるイヌイ。
 周りは既に食事を済まし、食器を片付ける者意外いない。
 他の機動課や本局の者が、一課の食堂を見たら、ひどく殺風景で無機質的と言うだろう。
 長机が並ばされ、イスが置いてあるだけの。まるで教室のような大部屋。
 食事のメニューも一本化され、全ての課員が上下の差も無く、その日の食事を食べる仕組みだ。
 バリエーションもなにも無い。
 盛り付けと、塩コショウといった調味料のみが自由。
 味そのものは特別悪いというわけではないが、良いというわけでもないが、他の食堂に比らべれば間違いなく劣るだろう。
 ビーフ・シチューを機械のように食べるイヌイの脳裏に、以前副長室に呼び出されて問われた言葉を思い出す。

「どうして突入小隊でなきゃならんのだ」

 屋内射撃場。
 標的のドローンに魔法弾と実弾が同時に命中する。
 休まず、次の目標を出現させるイヌイ。
 高スコアを叩き出しても、賞賛の声はない。
 イヌイ以外に誰もいない。
 魔導デバイスを銃身にオプション装着したMk23ソーコムピストルを構えながらイヌイは反芻する。

「中央の対魔SWATがどれほどのものかは知らんが、ここじゃ一人のミスは他の全員の生命にかかわるんだ!
 正直云って迷惑なんだよ!」

「入隊の動機は?」

「何故こんなところへ来たんだ?」

 空のマガジンを代え、装着されたデバイスに精神を集中させる。
 一課のデバイスにインテリジェント機能などない。
 全てストレージデバイス。それも応答機能が無いものである。
 それに火薬発射する銃火器にオプションとして装着。
 魔法と合わせて射撃か、状況に応じ魔法攻撃、銃撃と使い分ける。
 このミッドチルダで一課のみが使うやりかたである。
 次のドローンが出現すると同時にイヌイは撃つ。
 今度は魔法弾から、弾丸にバリヤー貫通属性を付加させてトリガーを引く。

469リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:14:46 ID:lxBCfLSD


 もうすぐ日が落ちようという夕焼けの中、また一人でグランドを走るイヌイ。
 その姿を建物の中から見下ろす第五小隊長は、部屋の上司達に彼のことを言う。
「妙に頑くなな奴でして、一体何を考えているのか……」
 傍らにいた機動一課の長、課長のシロウ・タツミは、小隊長の言葉を耳にしながら、走り続けるイヌイを見ていた。
 小隊長の話が続く。
「前の部隊でも、極端に付き合いの悪い男だったようですが、ここに来てからも必要以外全く口をききません。
 正直なところ、扱いかねております」
 ソファに座った副課長のハジメ・ハンダが小隊長の言葉が意味することを言った。
「孤独な突入班員なんざ、お調子者の狙撃手より始末に悪い。
 このままじゃ小隊の士気にも影響しますな」
「まあそう云うな。
 中央の対魔部隊といえば自治警の精鋭だ。
 確かに対人関係に難ありの変わり者だが成績そのものは抜群だし、なによりAランク魔導師の人材は貴重だ。
 揉まれてるうちに一人前になる。習うより慣れろだ」
「アニヤ、ここじゃ慣れてる暇がないんだ。その前に殺られちまうからな」
 イヌイを一応擁護する古代遺跡管理部部長イサオ・アニヤにタツミが苦言を言う。
 アニヤは方眉を上げ、タツミを睨みつけ言う。
 ハゲ頭で鋭い剃刀を連想させる風貌を持つ部長の睨みは恐怖そのもの、というのは部長と比較的付き合いの長いはやての談である。
 (もし自分が睨まれたら最後、平身低頭でとにかく謝るしかないとはやては常々考えていた)
「それより昨夜の件だ。その為にこうして出向いてきたんだからな」
「また二課の苦情か」
「検挙者ゼロ。しかも肝心のロストロギアが見つからんでは只の消耗戦どころか、むしろ戦略的損失だそうだ」
「やつらの云いそうなセリフだ」
「それだけじゃない。あちらさんからも厳重な抗議が来てる。共同捜査の申し合わせに対する重大な侵犯行為だとな。
 なぜ事前に通告しなかった」
「洩れるのを承知でか?」
「自分の縄張りの、しかも足の下で勝手なまねされりゃお前だって笑って済ませちゃいられんだろう!」
「人目についてくれるなと云うから下水に潜り込んでドブ鼠のまねまでしたんだ」
「派手な鼠だ。大通りに大穴をあけて、ケーブルの復旧にどれだけかかるか見当もつかんそうだ」
「……な、共同捜査体制の推進なんて無駄はやめちまえ。そんなもの、六課の"お嬢ちゃんたち"にまかせればいい。そのために作らせたんだろ?」
 タツミの言葉にアニヤは答えない。
 タツミが続けて言う。
「所詮連中とは水と油だ。合わせてみても濁って浮きあがるのは俺たち一課だけだ」
 タツミの話を聞き、アニヤが口を開く。
「"新しい酒は新しい袋に……"か、19年前の俺たちの合言葉だったな」
「今でもだ」
「タツミ……今、古代遺跡管理部を取り巻く情勢がどんなもんか知ってるだろう?
 足を引っ張ろうとする連中にとって批判の対象にされがちな機動一課は絶好の目標だ。
 くれぐれも自重してくれよ」
 そう云いながらアニヤはソファから腰を上げた。
470リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:17:26 ID:lxBCfLSD


 時空管理局古代遺跡管理部機動一課の存在派は内外に摩擦を生じていた。
 管理局内部は、武装隊と人事部、そして他の機動課との軋轢。
 人事部との衝突は、一課が局の人事部を通さず独自に人材を集めているからである。
 ついには、一課が一課のみのための訓練施設「養成校」を作ったことが、それにさらに拍車をかけた。
 武装隊と他の機動課との関係は簡単に説明できる。
 魔法使いと、銃火器主体の戦争の犬が相容れるなど最初から無いのだ。
 装備している兵器からして問題視された。
 質量兵器規制で開発・生産が束縛されたているため、最も銃砲火器が発達した第97管理外世界(惑星名「地球」)のを参考にして作った。
 生産は一課直轄の兵器廠で行われる。
(実物、設計図、工作機械等は貴金属でバーター取引したというがもっぱらの噂だ。もし本当なら明確な違法である。銃器の名前をそのまま同じと言うのも軍部を挑発していた)
 むしろこれで問題にならない方がおかしかった。
 テロリストの『セクト』が、ロストロギアを使った政府転覆から一課との対決路線にシフトしたのも問題だった。
 民間の工場で生産可能な簡易銃火器や火炎瓶に火炎ボトル、手投げ爆弾やパイプロケットで武装。
 一課はそれを、かつてロストロギアを扱っていた組織というだけで、『セクト』が関わる事件全てに介入し、自治警を半ば無視し、必ずといっていいほど彼らと市街戦を繰り広げたのだ。

 外部との摩擦は言うまでもない。
 自治警察、聖王教会、そして軍。
 他でもない。
 本来なら専門の部隊が創られてしかるべき対テロリスト任務が、遺跡の管理という名目で立てられてしまったためである。
 「ロストロギアが関わる、あるいはその疑いがある全ての事件に関与できる」という特権事項も問題の根源の一つといってよい。
 これに機動一課のみのが許された銃砲火器、いわゆる規制されるべき質量兵器と魔法の併用運用と一課独特の戦闘至上主義が火に油を注いでしまった。
 戦う相手が歴然と存在していた過去はまだ良かった。
 しかしロストロギアを用いた"政治的"大規模テロが鎮静化し、個人レベルでの小規模犯罪が目立ってきた昨今は、捜査と逮捕に重点を置くべきという声が大勢を占める。
 これは治安一般を司る警察との協調を進めなくてはできないものである。
 事実、遺跡の密輸を専門に取り締まる機動三課は、空港警察や港湾保安庁と共同歩調を取る事で、確実な成果を挙げている。
 ロストロギアを用いた大規模破壊犯罪には、機動力がありなおかつ柔軟に火力を制御できる少数精鋭でもってあたるのが理想である。
 一課のように銃弾をばら撒くやり方では、周囲に大きな損失をもたらすからだ。

471名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 22:22:43 ID:piRL0aTs
支援
472リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:23:28 ID:lxBCfLSD

 突入小隊前衛が振り回すマシンガンはMG42と呼ばれる機関銃である。
 全長1m22p。重量11.6キログラム。
 使用弾薬7.92mm×57。発射速度は毎分約1,200発。
 発射速度975m/s。有効射程1000m。
 この機関銃は本来なら専用のバイポット(二脚)をつけ、地上に設置し給弾係と射撃手の二人以上で運用するのが当然である。
 これに銃身下部に各種魔導デバイスを装着し、プロテクションの展開の他、弾頭に誘導性を持たせたり貫通威力を上げる補助魔法を使い有利に戦う。
 しかし、もし市街や住宅街でコレを射ちまくればどうなるか……。
 7.92mm×57という大威力の弾丸は、一般的な家屋なら扉どころか壁さえも容易に貫通できてしまう。
 しかも貫通した流れ弾は、外にいる仲間や、あるいは避難している市民に当たるかもしれないのだ。
 管理局の魔導師は、自分の使う魔法が何をもたらすのか完全に把握している。
 そのため、必要に応じ魔法の威力を制御し、拘束魔法と組み合わせて相手の無力化を図るのだ。
 つまり、柔軟的運用が出来るのということである。
 一課のソレとは全く異なっている。
 流れ弾は制御できないからだ。

 兵器に頼らず、破壊ではなく制圧を、殲滅ではなく逮捕を行うことができる特殊部隊。
 管理局御三家と聖王教会、他の課長や提督たちの"熱心な申し出"に、アニヤ部長は新しい課の創設許可という形で応じた。
 新参の八神はやてが六課を自由に切り盛りできたのも、アニヤ部長からのお達しもあったからだ。
 「一課とは別の方向性で、モノになる部隊を作ってみせろ」
 これが創設時、非公式に送られた部長の祝辞だった。
 正直はやてが当初から上申していた「管理局の肥大化による小回りの効かなさへの危惧」など些細な問題であった。
 八神はやてが、自分の訴えが体よく利用されたと実感したのは、創設直後に遺跡管理部内部の対立をその目に目撃した後だった。
 アニヤ部長にとって機動六課など最初から周囲に対するガス抜き程度にしか捉えていなかったのだ。
 官僚組織の非常さを実感した八神課長は、それでも、その障壁を利用するがように奮迅し、今の機動六課を創ることに成功することになる。
 魔法の天才たちの集まりである機動六課設立の経緯には、そうした実験的な側面もあった。
 それぞれの思惑が交差し機動六課は産声を上げる。
 一課がさらに先鋭化し孤立する一方、六課は他の部署や組織と交流を深め絆を繋げていった。

473リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:26:29 ID:lxBCfLSD

「送らせよう。最近は要人テロも多い」
「一課の護衛つきじゃ却って目立つ。車を裏に回してくれ」
 タツミの申し出を断り部屋から出るアニヤに、タツミが新人のことを云った。
「あの坊やの件だが」
「ん?」
「キャリア組みを預る地方署のような訳にはいかん。後詰めとはいえ現場勤務となれば不測の事態まではサポートできんぞ。
 そのことを考えたか?」
「意地でも出したくなかった志願者だ。あちらにとっては裏切り者だよ。
 肝心なのは一課が彼を受け入れた事実で、その後の生死じゃない」

 裏口に来た黒塗りの乗用車にアニヤ部長が乗り込む。
 車のすぐ側をイヌイが通り過ぎるのをアニヤは横目で見た。
 イヌイは部長に敬礼せず、裏口に見送りに来ていたタツミ課長の前に出て敬礼した。
 その眼差しはどこか哀しそうな感じがするかもしれない。
 タツミはイヌイを見て、隣で見送っていた小隊長に言った。
「配属の希望は前衛だったな。92式の訓練は?」
 92式。一課の象徴、装甲強化服の形式である。
「養成課程で40時間……しかし」
「次の出動から任務につけろ」
 第五小隊隊長の押さえ込むようにタツミは命令した。
 イヌイは直立不動で敬礼を続けていた。

 作戦会議室。
 幹部が黒板の文字を指さしながら作戦内容を説明する。
「……第一第二突入小隊、及び第五狙撃小隊はB号斜路より侵入。22号幹線水路を中心に展開しながら網を張る。
 接敵後に無線封鎖解除、モードCを使用。支援部隊は第三輸送中隊、第八通信小隊……」
 参加部隊の発表後、敵ゲリラの動向を話す。
「昨夜の事例を見ても判る通り、地下構内を利用した武器・爆発物の移動、その集積と拡散は彼らの都下でのゲリラ活動に必須の要件を成している。
 構内を常時制圧することは無論不可能だが、彼らの跳梁に一定の制限を加え、また有事に緊急展開してその兵站線を寸断し得る能力を獲得する為にも、今後暫くの間、有力な情報に基づく警戒出動を繰り返す。
 遭遇した場合には徹底的に叩け!
 効果があがるまで各中隊単位に輪番制でドブ掃除だ。覚悟しとけ」
 会議にイヌイもいた。
「それと、既に伝達済みだと思うが今夜の出動はミッドチルダ中央警察警備部との共同作戦行動となる。
 参加部隊の詳細が判明したので連絡する。
 第二機動通信支援小隊、対魔SWAT第三捜索隊……」
 資料を読み上げる幹部。
 その隣に立つハンダ副課長はイヌイを見つめる。
「……環状線内の検問は第五機動隊二個中隊がこれにあたる。構内での指揮権はこちらにあるが、くれぐれも揉め事を起こすなとのお達しだ。
 出動は30分……以上、質問は?」

474リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:28:53 ID:lxBCfLSD

 先導バイクの運転手が吹く笛の音が、基地内に響きまくる。
 トラック、装甲兵員輸送車、装甲高機動者(昔でいうところのジープ)が陸続と連なって門を出て行く。

 出撃の喧騒を聞きながら課長室に居るタツミ課長にハンダ福課長がに会いに来た。
「不服らしいな」
「アニヤ部長のやり方には自分も不満ですが、こういう解決の仕方は課長らしくないように思えます」
 ハンダは釣りあがり目でしかも無表情で話すため、感情が捉えがたい。
 副課長が話を続ける。
「ああいうタイプはこの仕事にはむきません。相互信頼が絶対条件の集団戦闘で、結局は致命的なミスを犯して死ぬことになるか、
 独走して部隊を危機に陥れるか、いずれにせよ一匹狼は群れに投じるべきではありません」
「一匹狼?あいつの目を見たか。あれは捨てられた犬の目だ」
「しかし……あの男は志願してきたんですよ。自分の部隊を捨てて」
「追い出される前に出てきただけだ。
 ……副課長。誰に捨てられた訳でもない。生れ落ちたそのときに、捨てられた奴もいるのさ。
 そいつは生きていく為に、今度は自分で世間を捨てる。どこかにいるはずの主人を求めてな。
 あいつは国も警察も主人に値しなかった。だからここに来たのさ」
 課長の言葉を副課長は無言で聞いた。

 装甲兵員輸送車の小さな窓から街の夜景が流れていく様を、イヌイはいつもの、女性に非難された時と同じ顔でただ眺めていた。
 その様子を見ていた第三突入小隊のシン・ガクが何かに駆られてイヌイの名を呼んだ。とにかく呼びたくなった。
「イヌイ……」
 イヌイはシンの顔を見た後、少ししてから顔を外に向けてまた眺め始めた。
 シンは後輩に無視されたということに対しては、別にどうというわけではなかったが、ただハッキリと確信したことがあった。
 彼の目を見て判ったのは、それが捨て犬の目だったということであり、この一課も主人には値しなかったということである。
 シンは思った。
似たもの同士がこれ以上会話して何が変わるというのか?
 
 課長は部屋の窓から外の闇を見ながらイヌイの話を続ける。
「そのために体で覚えた、たったひとつの芸だ。誰かが棒を投げてやらにゃなるまい」
「それで死ぬことになっても?」
「あの男が死んで誰がそれを哀しむ?一足先に世間を捨てたあいつが、それを望むと思うか」
 少しの間、沈黙が部屋を包む。
 ハンダが口を開いた
「しかし……何故ここでなけりゃならんのです?」
「おおかた匂いでも嗅ぎつけたんだろう」
「匂い?何の匂いです?」
 タツミは唇の端を歪めながら云った。
「…………同類の匂いかもしれんな」

475名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 22:30:49 ID:BjYtXKMQ
支援
476リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 22:31:52 ID:lxBCfLSD

 巨大な地下水路。
 マップが無ければ確実に迷子になるだろう。
 その前に立ち込める異臭でやられるかもしれない。
 そんな中を強化服を着込み、機関銃を構えながら移動する一課の姿があった。
 暗視装置と赤外線装置で真っ暗闇の中でも平然と進める。
 顔面全てを覆うマスクはガス他生物化学兵器を無効化するが、その隠れた性能はドーベルマンを彷彿させる外見から、見るものに心理的圧迫を加えることにある。
 彼らはやがて一本の水路を選び、進み始めた。
 予定なら第一突入小隊が追い詰めたゲリラと遭遇する地点である。
 水路はカーブしていて待ち構えるには絶好の場所だ。
 隊長が注意を言う。
「火炎瓶の直撃と至近距離でのソードオフに注意しろ。……お前に云ってるんだイヌイッ!」
 皮肉のつもりで言ったが、イヌイはそっけなく返す。
「了解」
「チッ」
 隊長は舌鼓を打った。
 コイツ大丈夫かと思ったがそのときだった。
 向こう側から音が聞こえ始めた。
「第一突入小隊が追い込んだな……来るぞ!」
 油断なく左右に展開する小隊だったが、一人だけ違った。
 イヌイが一人で前に走り出したのだ。
「イヌイッ止れッ!」
 
「うおおおおっ」
 イヌイは初めて雄叫びをあげながら突っ走った。
 闇の中をマスクの紅い双眸が紅い残光を残す。
 足元にゲリラの撃った弾が着弾する。
 デバイス起動。プロテクション最大。
 防御フィールドを展開しながら、五人ほどのゲリラの集団に機関銃を撃つ。
 あっけないものだった。

 追いついた隊長がイヌイの持っていたMG42を取り上げた後、汚水の上にイヌイの体を投げ飛ばす。
 奪った機関銃の銃床でイヌイの頭部を思いっきり殴りマスクを外す。
「そんなに人殺しがしたいのかッ!!
 貴様のような奴は俺の隊から放り出してやる。任務終了まで輸送車で待機してろ。行け!」
 激怒した隊長がイヌイを叱り飛ばす。
 他の隊員も罵声を浴びせる。
「鬼畜!」
「早く行っちまえ!二度と戻るなァ!!」

477名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 22:36:15 ID:BjYtXKMQ
支援
478リリカル犬狼伝説@携帯:2007/06/15(金) 22:54:26 ID:y8yqjGjg
あと1レスで終わるんですが

規制に引っかかったorz
日が変わったら投稿します。
479リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 23:29:32 ID:lxBCfLSD

 イヌイは来た道に沿って戻ろうとした。
 後悔もなにもない表情をしていた。
 T字路に来た所で、右側の水路から音が聞こえた。
 イヌイは反射的に左腕の盾の内側に装備されたデバイス装着ソーコムピストルを取り出して構える。
 意を決して音の方向へ躍り出ると、負傷してしゃがんだ男を立たせようとする若い女性の姿があった。
 女性はイヌイに気づくと助けを求めた。
「待って、撃たないで。大ケガしてるの」
 ロングヘアの女性だった。
 イヌイは思った。
 あの時の……。
 そう思ったときには女性が向けた銃に撃たれていた。
 よろめいて壁に背中をつけて座り込んだあと、イヌイは二人が視界から消えるまで眺めていた。
 なんとか立ち上がろうとしたが、派手に汚水の中に転び、もがくだけだった。
 口の中にドブ水が入る。
 吐き出そうともがき、空気を吸おうとあがいた。
 肺に残った最後の空気で叫んだ。
「がああ、ぐがが」
 バシャンと、動いていた手足がドブ水につかる。
 それっきり動かなくなった。


  時空管理局古代遺跡管理部機動一課第二突入小隊隊員

  リョウ・イヌイ 22歳 死亡
                    ACT1 了
480リリカル犬狼伝説:2007/06/15(金) 23:35:40 ID:lxBCfLSD
投稿できたヽ(゚∀゚)ノ ワー

ACT1はこれで終わり
なのは達の機動六課と比較させて、
社会に適応でず、犬のようにしか生きれなかった人間達の末路の一抹でも感じてくれれば幸いだと思う。


しかしホントに救われない……
481名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 23:37:54 ID:+OObecQb
GJ
いやいや、本編は御気楽モードだから多少重くても可ですよ
482名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 23:46:29 ID:BjYtXKMQ
GJ
483名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 23:48:27 ID:dytpery5
GJ、そして、南無。

書き殴ってみたものを投下したいのだが、よろしいか。
484名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 23:52:48 ID:BjYtXKMQ
ばっちこーい
485なのはStS×覚悟のススメ:2007/06/15(金) 23:53:52 ID:dytpery5

あの頃のあたしは弱くって、ただ、泣くことしか知らなかった。
新暦0071年のミッドチルダ空港火災。
逃げ遅れて、火にまかれて…私はただ、悲鳴を上げた。
お父さん、お姉ちゃん…おかあ、さぁん。
助けてほしくて、やけつきそうな喉で叫んで、でも、誰もいないのがわかってて。
やっぱり、あたしは泣くだけだった。
そのときだったんだ、初めて見たのは。
あの人の背中と、拳を。


魔法少女リリカルなのはStrikerS 因果


雪に埋もれたはずだった。
鬼へと堕ちた父殺しの兄、散(はらら)が滅技、螺旋(らせん)を前に、
因果(いんが)を極めることあたわず破れたわが身は谷底に埋葬を完了されたはずであった。
では、ここは地獄であろうか?
八大地獄が一、焦熱地獄なれば燃え盛る炎にもうなずけようが、否である。
「…声」
天魔外道の行き着く果てたる釜の中、無垢なる叫びが聞こえる道理があろうか?
助けを求めている。 父を、母を、家族を求めて泣いている!
葉隠覚悟(はがくれ かくご)は立ち上がった。
目、鼻、耳より体液噴出! その躯もはや痛みさえ訴えず。
(わが体内、完膚無きまでに螺旋到達せり
 臓器破損! 毛細血管に至るまで断裂!
 以上より算出せるわが余命…)

 三 十 分 也(なり)
 委 細 承 知
 覚 悟 完 了

鍛えしわが身のことごとく、これ牙なき人の剣なり。
力無くして泣く人の、祈りの声があらばこそ!
少女の悲鳴、聞こえたる位置は、あちら。
壁を抜き進むべくして固めた拳より冷静を回復。
(当施設は炎上中! 無軌道な破壊は全体の倒壊に直結
 さすれば助かるものも助からぬ!)
「爆芯靴!!」
噴進装置、戦略兵器が機動の要。
轟音発し、焔(ほむら)を裂いて進むなり。
486なのはStS×覚悟のススメ:2007/06/15(金) 23:54:50 ID:dytpery5

背部、脚部ともに加速良好!
我が身を鎧う零(ぜろ)へ、心中にて敬礼。
おまえのおかげで生あるうちに少女を救出できよう!
侵略戦争の鬼畜が証明にして、三千の英霊の血涙やどる、魂の結実…強化外骨格、零(ぜろ)。
おれはおまえと同じ涙を流すときめたのだ!
そして理不尽に侵される生命など、あってはならぬ。
ならば立ち向かおう。 なんだか知らぬが、この火事という理不尽!
無力な少女が猛火の中とり残されて泣き叫ぶ大理不尽!
「当方に救出すべき未来あり!」
零(ぜろ)の頭はどこに行ったのか。
兄との最後の一撃を前に取り外してはいたが、それからどこへ行ったのか…
少し心配にはなるも、気を回す余裕、今はなし。 少女の姿、眼前にとらえたり。
その頭上に倒れ来る石像、理不尽の大権化なり!
今こそ示すべし。
踏み込み、そして跳び――撃つ!!
「 因 果 !!」
石像、爆散す
この少女に 死なねばならぬ理由 なし





その…わたしも、なんて言ったらいいのか。
あれ自体には、あまり驚かなかったんだ。
わたしと同じで、陸士の人が偶然居合わせてくれたんだなって。
すごく仰々しいバリアジャケットだな、とも思ったけれど、
そんなことより、あの子が助かった方が、ずっと「よかった」って気持ちだったから。
でも、近づいてみてからはびっくりした。
だって、鼻とか耳だけじゃなくて、目からまで血が流れていたから。
もう、ほとんど死にかけだって、近づかなきゃわからなかったんだよ?
そのくらい毅然としてて、痛みも辛さも全然顔に出さなくて。
「この娘を頼む」
なんて言って、また火事の中に走っていこうとしたものだから、
わたし、後ろからバインドしちゃったんだ。 それしかなかったんだもの。
それでやっとお話を聞いてくれたときは安心したなあ。
「死にかけのあなたより、わたしの方がずっとみんなを探せるよ。
 それだったら、あなたがこの子を連れて行った方が、あなた自身も助かっていいと思うんだけどなあ」
「…了解した。 ついてはこの捕縛の撤去を望む」
「うん、がんばってね。 死んだらやだよ」
あとは知っての通りね。 わたしのディバイン・バスターで道を作ってあげたから。

487なのはStS×覚悟のススメ:2007/06/15(金) 23:56:16 ID:dytpery5

神 聖 巨 砲
ディバイン・バスター

敵の正体わからざればその矛先、大砲の砲門と思うべし。
幾度となく父、朧(おぼろ)に聞かされた言葉であった。
それをもってしてもこの威力…
杖より放たれた光条一閃にして天に穴穿つ大破壊! 葉隠覚悟は瞠目せざるを得なかった!
まさしく戦略級! 大日本帝国最後の超々弩級戦艦大和の46サンチ砲でさえ、ここまでの真似をなしえるだろうか?
が、問題ない。 力におぼれた者の傲(おご)り、この女性には見えず。
正義に威力は関係なし! それよりは託された信頼に応えるべし。
「感謝する」
「わたし、高町なのは、あなたは」
「葉隠覚悟、そして、強化外骨格、零(ぜろ)」
「…インテリジェント・デバイス、レイジングハート」
「Nice to meet you. Good luck」
名乗りと同時に各々の方角へ離脱。
斜め上へ穿たれた穴、三角跳びにて攻略せん。
その前に、腕の中の少女に伝えておかねばならぬ。
「きみの名は何という?」
「あぅ…う…」
「これより脱出する。 舌を噛まぬよう顎を引いていなさい」
「ま、待って…おねえちゃんは? お姉ちゃん、まだ中にいるの?」
脈打つ心臓に冷水きざす。
少女の家族、ともに取り残されている可能性、大。
「すまない、私にはわからぬ」
「お願い、お姉ちゃんを助けて、助けて」
「了解した。 だが、きみを安全な場所に送り届けてからだ」
「お姉ちゃんが死んじゃう!!」
少女の涙が零(ぜろ)の胸を打つ。
――この少女に味わわせてはならぬ!
かけがえなき人を失う痛み、身をもって知ったばかりであろう!
「一分以内にきみの安全を確保しよう。
 その後、きみの姉上を間違いなく救出する!!」
爆芯靴、最大出力!
飛び上がり、壁を蹴る衝撃はすべて我が身へ。
父上、感謝いたします。
あなたより伝授された零式防衛術が、一人の少女を救い、
今一度内部へ突入する時間を啓(ひら)こうとしています…

488なのはStS×覚悟のススメ:2007/06/15(金) 23:57:32 ID:dytpery5

あのとき、わたしは直感的に思ったんだ…
「今日見たこの空を、絶対に忘れることはないだろう」って。
血だらけで、ごつごつで、ひやひや冷たかったけど、
それでも、どうしようもなく暖かかったあの手に抱かれて飛んだ空は…





そして、見上げたるは見知らぬ天。
地平線の彼方まで続く高層建築群は、覚悟にとっては見慣れぬ光。
それは、人の営みの色。 見渡す限り、延々と拡がる…
21世紀初めの大破壊はどうした?
ここまで復興した楽園など、聞いたこともない。
だが、それよりも今は。
「前方に装甲車発見、指揮車と思われる」
腕に抱いた少女に負担のかからぬ最大速度で目前に到達。
直後、傍らより飛び出してくる男あり。
「スバル、スバルじゃねえか」
「スバルとは、この少女の名か」
「おれの娘だ…」
ひったくられた。 間違いなく父であろう。
同時に、明るいところまで来て気づく。
「スバルさん」
「…う、うん」
「ご家族に買ってもらった大事な服を私の血で汚してしまったこと、申し訳ない」
頭を下げる。 弁償など今の自分にはできぬから、これがせいぜいなのが情けない。
「…な、なぁに言ってやがんだ、おまえは」
彼女の父から上がった声は、呆れそのものであった。
「ンな死にそうなザマでカッコつけてる場合かよ!
 おまえどこの所属だ? 誰かー、衛生班呼んでこーい」
「お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします」
固辞せねばならぬ。 治療など、している時間なし。
スバルの言う通り、今この間にも彼女の姉が危険!
「おまえはバカか! 死ぬぞ」
「スバルさんと約束しましたゆえ…
 お姉さんの救出に向かわねばなりません」
「お姉…ギンガか、ギンガのことか?」
489なのはStS×覚悟のススメ:2007/06/15(金) 23:58:52 ID:dytpery5

「ギンガさんというのですか、お姉さんは」
「確かにまだ中に取り残されているらしい…おれとしても心配でならん。
 だがな、だからといって半死人を手伝いに駆り出すようなゲスな父親にはなりたかねえよ。
 だからな…行くな、おまえ!!」
(…父親だ)
男の態度は覚悟を打った。 どうりで真っ直ぐな子が育つわけだ。
一人では泣き叫びながら、伸ばされた助けの手に「姉を助けてくれ」と叫ぶ少女が!
なんということだ。 なおさら征きたくなった! 征かねばならぬ!
「では私はここから逃げ出します。 そして、勝手に征く!」
「は、はぁ?」
「御免!!」
たとえ、あの高町なのはが探していようと、
間に合わぬものの現れる可能性ある限り、死力尽くして屋内探索せん!!
だが跳躍の間際、わがマフラーの端をにぎりしめるものあり。
「…スバルさん、危険だ。 放してほしい」
「もういいよ」
「もういい、とは?」
「お兄さん死んじゃう。 無理したら死んじゃうよ。
 お姉ちゃんは…お姉ちゃんは、あたしが助けに行くから!
 だからお兄さんここにいて!」
覚悟の胸中、さらなる熱いものが通り抜けた。
…この子は、私のために涙を流してくれている。
そして、勇気を振り絞って、自らあの地獄に戻ると!
決意千倍、わが身すでに必勝。
父の言葉、今、真に理解せり。
無垢なる人の思いと言葉が、この身にありえぬ力をくれる!!
しゃがみ、スバルに視線を合わせ、その頭をやさしく撫でた。
「心配せずに、待っていなさい。
 私も、きみの姉上も、無事にここに戻る」
「絶対だよ、ウソはイヤだよ…」
「男に二言はない!」
嘘をつく私は地獄行きだ。 だが彼女の姉はそうはいかん!
今度こそ征く。 わが余命、残り十五分なり。
この父と娘がくれた力を勘案すれば、二十分なり!
「ちょっと待つですーっ」
「む…?」
面妖! またも振り向かされた先にいたのは…小人!
空を飛ぶ女性に先ほど出会ったばかりであるからさほど驚かぬが。
490なのはStS×覚悟のススメ:2007/06/15(金) 23:59:45 ID:dytpery5

「あ、今、ちっちゃいって思ったですねー?」
「申し訳ない」
「いいです、ホントのことですから。
 それよりギンガさん、見つかったですよ。 たった今」
「本当か!」
「本当です。 だから行かなくていいですよ。
 おとなしくここで治療を受けるです」
「…だとよ。 さっさと医者にかかんな。
 落ち着いて礼も言えねえじゃねえか」
小人の少女に相槌を打つのはスバルの父。
それだけ聞ければ安心というもの。
救出したのはきっと先に出会った、白を纏う女性…高町なのはであろう。
彼女は彼女の役目を果たしたのだ!
「…スバルさん」
「え…あ、はい」
「よかったな、姉上は無事だ」
安心した途端、意識が手から放れていった。
大理不尽、撃退せりといえども、まだ火事は終わらず。
戦わねばならぬと身を奮い起こすが、亡者に足を引き込まれるようにして堕ちてゆく――
螺旋(らせん)、ついに極まれり。 見事だ、兄上…

「あっ、コラッ、倒れんじゃねえ! おーい担架っ
 つか…ぐおおおっ重てえっ なんだこのバリアジャケット!
 気絶してるんならほどけろよな! …いや、デバイスか? こいつは…」





そこで、やっとあたしは気がついたんだ。
この人は、とっくの昔に限界を超えていたんだな、って。
それなのにこの人は、痛さも辛さも全然顔に出さないで…
あたしにやさしく、ほほえみかけてくれたんだ。

弱いのをやめようと思ったのは、このときだった。
倒れたそばで泣きながら、ひたすらに願った。
このひとみたいに、強くなりたい。

そしてあたしは、あの人の拳を追い始めた。
心の奥にやきついた、くじけない拳を。
491なのはStS×覚悟のススメ:2007/06/16(土) 00:03:47 ID:LuOdsWmp
…以上。
新装版の覚悟のススメを買った勢いでやってしまった。
多分、続かない。 散をどうしていいかわからぬ!
展開的にも、覚悟がなのはのいいとこを根こそぎ持って行ってるだけであるしな。

ちなみに、散に負けた直後の覚悟の年齢、13歳なり。
なのはは15で、スバルは11。 ぶっちゃけ異常なり。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 00:12:12 ID:plFLnATU
GJ! 固い(と言うか古い)語り口も覚悟のススメらしくていいな。
覚悟のススメは大好物なので続いて欲しい所存。
493リリカル犬狼伝説:2007/06/16(土) 00:17:05 ID:VlrDAOan
ここで覚悟が読めるとは…………感謝!
494名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 00:22:48 ID:jKEGE6G2
楽しかったです。ぜひ続編を書いてほしいです。
もし零の正体を知ったらみんな驚きそうだなぁ。
495名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 00:44:08 ID:s9lDNLZy
GJ!! できれば続編期待してます。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 02:24:58 ID:aj3QmaJK
覚悟のススメキター
スバルは螺旋打てそうですね
497なのはVSボウケン:2007/06/16(土) 03:05:58 ID:iSEr6YNx
一度、ネタものを書いてみたかったので投下してみます。

彼岸島――本土から孤立したその島は、いつから『地獄』へと化してしまったのか……。
謎の吸血鬼ウィルス――ある化け物の血液を媒介に、それは瞬く間に島中に広がった……。
『雅』。全ての元凶にして異端の吸血鬼。首を落とされようと決して死ぬことのない不死身の吸血鬼。
静かに衰退していく、ありふれた過疎の島でしかなかった彼岸島。そんな光景はある日突然、本当に唐突に終焉を向かえ――そして地獄が始まったのだ。
『人』は諦めなかった。島民はレジスタンスを結成し、雅の勢力に対抗する。
それでも――圧倒的な戦力差だけは埋めることができなかった。邪鬼(オニ)と呼ばれる、ウィルスに感染した者が進化した異形。人を遥かに上回る怪力と体躯を持つ彼らを倒せる者はいなかった。ただ、二人を除いて――。
島民を救ったのは二人の戦士――。といっても一人は18の青年で、もう一人は9歳の少女である。
だが、青年『明』は類まれなる剣技を武器に。少女『なのは』は不思議な魔法の力を武器に、幾体もの邪鬼を、吸血鬼を屠っていった。
そして最終決戦――。

雪の広野は一面に紅く染まっている――。おびただしい数の死体が転がり、彼らの血が染めているのだ。
人間と吸血鬼。双方が争い、そして倒れた。
血と唾液と尿と、そして涙と――。ありとあらゆる体液と臓物は、雪の上でも異臭を放っている。
そして今、立っている吸血鬼は雅のみ。他の吸血鬼は全て骸と化し、もはや動くことはない。
「駄目!私の魔法でも通用しないよ!」
なのはが飛び退った。その顔には僅かながら怯えが見える。
「あいつ……ワクチンが効いてないのか……!?」
明も驚いているようだ。雅を弱らせる吸血鬼ウィルスのワクチンも効果ははっきり確認できない。
「ハッ!そんなものか人間ども!」
白髪は乱れ、紅い眼からは血を流し、身体の前面はなのはのディバインバスターで焼け焦げていた。
それでも雅は笑っている。口の端から鋭い牙を覗かせながら――。
「もう駄目だよ……俺達みんな死んじまうんだ……」
泣き言を漏らすのは明の友人『加藤』だ。本名ではないが、それはあまり重要ではないので割愛する。
「馬鹿野郎っ!まだ明やなのはが必死で戦ってるんだ、俺達が諦めてどうする!」
加藤を叱るのは『ケンちゃん』。本名(ry)。
だが、再生を続ける雅に対し、徐々に明となのはの戦意も挫けてゆく。
498なのはVSボウケン:2007/06/16(土) 03:06:58 ID:iSEr6YNx
その空気を引き裂いたのは一人の男。
「明、なのはちゃん!」
「西山!?」
それは明の友人、文房具屋の跡取り息子の西山だった。
「あったよ、デバイスが!」
「でかした!!」
西山が二人に手渡したのは――。
「丸太!?」
そう。それはどこから見ても、何の変哲もない丸太だった。
「西山さん、何でこんなの!?」
「忘れたのか?俺は文房具屋の息子だぜ!」
その答えはまるで繋がりのない――しかし不思議な説得力があった。
「信じるぜ、西山!」
明は丸太を構え、雅に突進していく。
『LordCartridge』
丸太の音声と共に、丸太の中心がスライドし、カートリッジがロードされる。
「ぐぁぁぁぁぁ!!」
明の振り回す丸太は見事に雅の頭を潰す。
「今だ!なのはちゃん、とどめを刺すんだ!」
明がなのはに向かって叫ぶ。だが――。
「そ、そんなこと言ったって丸太だよ!?」
そう、彼女には丸太をどう扱えばいいのかわからなかったのだ。
『Let's shoot it, Starlight Breaker』
「ええええええ!?そんなこと言われても!」
『I believe master』
どうやらこの丸太はインテリジェントデバイスらしい。なのはは戸惑いつつも、丸太を構える。
「行くよ!ええっと……丸太くん!」
『Yes,mymaster』
なのはの言葉に丸太が力強く答えた。
「スターライトブレイカー!!」
丸太を桜色の魔法陣が囲み、収束された魔力が丸太の中心から解き放たれる。
499なのはVSボウケン:2007/06/16(土) 03:08:12 ID:iSEr6YNx
「ぎゃあああああ!!!!」
スターライトブレイカーの直撃を受け、断末魔の悲鳴と共に雅が完全に倒れた。
「強ェ!!」
ケンちゃんと加藤が歓声を上げた。それはこれまでとは見違える程の威力だった。
「でも、何なんだよ。あの丸太」
「聞くな!俺は文房具屋だ!」
それは不思議な(ry)。
「さすが明!さすがなのはちゃんだぜ!」
誰もがなのはと明の勝利を喜び、それを疑おうとはしなかった。背後の雅の腕がなのはへ伸びようとしていることにも気付かず――。
「なのはっ!危ない!」
その危機を救ったのは、上空から降り注いだ雷と氷。
「フェイトちゃん!はやてちゃん!」
「助けに来たで、なのはちゃん!」
間一髪、フェイトとはやての魔法により、今度こそ雅は完全に消滅した。
「ありがとう、でもなんでフェイトちゃん達が?」
なのはの疑問に満を持して西山が答える――。
「こんなこともあろうかと、時空管理局に応援を要請しておいたんだ!」

「凄ェ!!」
500なのはVSボウケン:2007/06/16(土) 03:11:11 ID:iSEr6YNx
以上です。知ってる人は少ないかもしれませんが、なのは×彼岸島で。
勢い優先であまり練れてませんが、つっこみながら読んでいただければ。
やはり笑いは難しいですね。
501名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 09:57:58 ID:iSEr6YNx
寝て起きて気付いたけど、もう500か。500KBまではまだあるけど
次スレってどのくらいのタイミングで立てるんでしょう?
502名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 13:57:07 ID:RJUU0zWO
475kを超えた辺りくらいがちょうどいいと思われ
503リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 14:23:05 ID:DScuR0QM
皆さんGJです

>>リリカル犬狼伝説氏
イヌイ…南無…(´・ω・`)
関係ありませんが「夜天の書特選隊」と聞いて某SRCシナリオの終了メッセージ思い出して盛大に(ry

>>なのはStS×覚悟のススメ氏
こんな死に掛けの体でここまでやるとは…
覚悟SUGEEEE!!

>>なのはVSボウケン氏
ちょ、丸太でスターライトブレイカーってw
西山…どうやって管理局に連絡とったのやら…

wiki更新

執筆

投下許可待ち ←今ここ

というわけで、投下していいですか?
504名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 14:33:42 ID:RJUU0zWO
さあ、来い
505リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 14:39:34 ID:DScuR0QM
「フェイトちゃんがまだ帰ってない?それって本当なの?」
『ああ。全く、どこをほっつき歩いているんだ?もう夕飯時だというのに…』
 その晩、なのはにクロノからの連絡が入った。
今日の昼、なのは達と別行動を取ったフェイトがまだ戻ってきていないというのだ。
「フェイトちゃん、どうしたんだろう…」
『さあな。とにかく、見つかったら連絡を「なのは!大変!フェイトちゃんが…!」
 突如、桃子の声が響く。聞こえた内容からすると、フェイトが大変なことになっているようだ。
クロノとの電話は繋がったまま、急いで下に降りるなのは。
そこで見たのは、重傷を負い、美由希からの手当てを受けているフェイトの姿だった。
幸い、まだ生きてはいるようだが…このまま放置すれば死にかねない。
…まあ、プレシアとしては殺すつもりで撃ったのだから当然といえば当然だが。
「クロノ君!フェイトちゃんが…!急いで医療班をうちに回して!」

「なあ、はやて…」
「ん?どうしたん?ヴィータ」
 その日の夕飯時、八神家にて。
ヴィータが今日ずっと気になっていたことを聞こうとしていた。
「なんか今日のはやて、いつもより…何ていうか、黒かった気がするんだけど…何かあったのか?」
 それを聞き、真司とシグナムの顔が強張る。「何を聞いてるんだお前は」という顔だ。
だが、それに気付かないかのようにはやてが答える。
「んー…何でやろな?多分、『誤認逮捕なんかで家族を奪われてたまるかー』って思ったんやと思うけど…」
 はやてはシグナムらヴォルケンリッターが来るまでは、家族と呼べる存在がおらず、一人ぼっちだった。だから家族の大切さは誰よりもわかっている。
その大切な家族が誤認逮捕で一人奪われようとしたのだ。怒りがこみ上げ、黒化しても納得がいく…のか?

 プルルルル…
 八神家の電話が鳴る。だが、現在はやては皿洗いの真っ最中のため、出ることができない。
そこでシグナムが席を立ち、電話を取る。
「もしもし…」
『た、大変なの!フェイトちゃんが…フェイトちゃんが…!』
「その声、高町か。何があった?テスタロッサに何かあったのか?」

第十九話『病院の怪』
506リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 14:40:32 ID:DScuR0QM
 フェイトの怪我は、相当ひどいものだった。
死にかけるほどの重傷、さらには負傷から時間が経っていたこともあり、助かる見込みは低いという。
だが、それでも一縷の望みに賭け、手術での治療に踏み切った。
現在、海鳴大学病院で手術中。手術室の前では、なのはを始めとしたフェイトを心配する人間が揃っている。
…と、手術が終わったようだ。ドアが開き、医者が出てくる。
「どっ、どうなったんですか!?」
 なのはが医者に結果を聞いた。声からも心配がうかがえる。
「何とか一命は取り留めました。まず今すぐ死ぬというようなことは無いでしょうが…」
 それを聞き、ほっと一安心。
「でも、目は当分覚めないでしょうう。怪我の影響で昏睡状態になっています」
 ―――え?
「それって…どういう事なんですか!?」
「言った通りです。彼女は怪我の影響で昏睡状態になっています。
いつ目覚めるかは分かりません。一分後かもしれないし、もしかしたら二度と目覚めないかもしれません」
「そんな…何とかならないんですか?」
「残念ですが、これはどうにもなりません。彼女が目を覚ますのを待つしか…」

フェイト・T・ハラオウン…昏睡のため戦線離脱

 数日後、海鳴大学病院にて。先日の手術の後、目覚めるまでフェイトはここに入院している。
「えっと、502号室は…ここやな」
「フェイトちゃん、起きてるかな?」
 フェイトのいる502号室の前に、二人分の人影。なのはとはやてだ。よほど心配なのか、毎日一回は見舞いに来ている。
ドアを開け、部屋に入ると、眠り続けるフェイトのそばに人がいた。
「アルフさん。来てたんですか?」
「ああ。あたしもフェイトのことが心配だからさ」
 そう言うアルフの目元にはクマができている。心配で眠れなかったのだろうか。
「…え?この子、アルフさん!?」
 はやてが驚いている。まあ当然だろう。
大人形態や子犬形態は見たことがあっても、今の姿…子供形態は初めて見るのだから。
「アルフさんはね、いつもはフェイトちゃんの魔力負担抑えるのにこの姿か子犬姿でいるんだよ」
 すかさずなのはの説明が入る。それを聞き、はやても納得したようだ。
「それで、フェイトちゃんは…?」
 はやてがフェイトのことを聞く。それに対しアルフが暗い顔で答えた。
「いや、あれから一回も目覚めないんだ…」
 やはりか。フェイトはあれからまだ眠り続けている。
改めてフェイトを見ると、まるで人形のように眠っている。
手足には包帯、左腕には点滴の針。起こそうとすれば起きるようにも見える。
「私のせいだ…あの時フェイトちゃんを止めてれば、こんな事には…!」
 あの時フェイトを止めていれば、こうはならなかった。そう思ったなのはが自分を責める。
「なのはちゃんのせいやあらへん。もしそうなら、あの時一緒にいたうちも同罪や」
 何の話をしているのか、アルフには事情が飲み込めない。
だが、聞かないほうがいいと思ったのか、そのまま聞かずに流した。
507リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 14:41:26 ID:DScuR0QM
「それじゃ、今日は…」
「うん。じゃあ、またね」
 いつの間にかもう夕方である。そろそろ子供は帰る時間だ。
なのはとはやてが病室を出て、帰路へとついた。

 キィィィン…

 病院を出ようとしたそのとき、例の金属音。帰るのはもう少し後になるようだ。
「はやてちゃん…!」
「うん、分かってる。こんな所で出てこられても患者さんたちに迷惑やしな」
 そう言って、誰もいないところでバリアジャケットや甲冑を纏い、ミラーワールドへと入った。

「アクセルシューター!シュート!」
『Accel Shooter.』
 なのはの声とともに、3体のモンスターへと先制攻撃をかける。
3体のモンスター…バズスティンガーはそれをうまく避け、その時になのは達の存在に気付いた。
すぐに弓を持つバズスティンガー『ビー』が弓を構え、乱射してきた。飛んでくる無数の矢を、右手のラウンドシールドで防ぐ。
だが矢は囮。横からバズスティンガー『ワスプ』がなのはに斬りかかる。それを左手のラウンドシールドで防ぐ。これでなのはの両手が塞がれた。
ビーやワスプの攻撃を防いでいる間に、バズスティンガー『ホーネット』が、針をその体に突き立てようと迫る。
「うちを忘れてへんか?石化の槍、ミストルティン!」
 なのはが攻撃を防いでいる間にはやてがミストルティンの詠唱を終え、ホーネットへと放つ。
ホーネットがそれを避け、ターゲットをはやてへと切り替える。そして針を手に突っ込んできた。
それを迎え撃とうとした時、背後からビーの矢が飛ぶ。それを盾で防ぐが、そのせいでホーネットへの反応が遅れた。
はやてにホーネットの針が迫り、刺さ――――
『NASTYVENT』
 ―――らなかった。
どこからかの超音波が飛び、ホーネットの動きを封じた。その隙にはやてが矢の軌道上から離れる。
「今の音、もしかして!」
 なのはも音に気付き、ワスプの相手をしながら周りを見る。
そして、視界に先ほどの超音波『ソニックブレイカー』の主を捉えた。
「蓮さん…何でここに?誰かのお見舞いですか?」
「そんな所だ。だが、今は話している場合じゃあないようだな」
 そう言うと、ナイトはビーへと向かっていった。

 同じ頃、アルフもモンスターに気付いていた。
「ごめん、フェイト…ちょっと行ってくる。すぐ戻るよ」
 そう言うと、病室から駆け出すアルフ。移動の最中に大人形態へと変化し、ミラーワールドへと飛び込んだ。
…余談だが、この時看護婦に「病院内で走るな」と怒られた。
508リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 14:42:23 ID:DScuR0QM
「やぁぁぁっ!」
 フラッシュインパクトでワスプを吹き飛ばし、構えるなのは。
同じようにはやてとナイトも、それぞれホーネットとビーを弾き飛ばした。
「ディバイィィーーーン…」
 ディバインバスターを放つためのチャージを始めた。それを見たバズスティンガー達は、一箇所へと集まり、回転し始めた。
だが、それに構わず、ディバインバスターを放つ。
「バスタァァァーーーーー!!」
『Buster.』
 特大のディバインバスターが飛ぶ。そしてバズスティンガーに直撃…したはずだった。だが、まったくの無傷だ。
ワスプは他の2体とともに高速回転することにより、バリアを張ることができる。それでディバインバスターを弾いたのだ。
「そんな!?」
「どうも、あの回転バリア何とかせな倒せへんって事みたいやな…」
「で、でも、ディバインバスターでも通らなかったんだよ?他の大きいのでも通るか…」
『だったら、あたしがバリアを何とかするよ』
 突如聞こえた声。その方向へと振り向く一同。
振り向いた先には、声の主のアルフがいた。
「あたしがバリアブレイクであいつらのバリアを破る。その隙にでかいの叩き込んでやって!」
 そういった話をしている間に、バズスティンガー達はバリアを解き、再び向かってきた。
「どうやらその犬女が言った手しか無いようだな。その手をやるぞ」
「犬って言うな!」
 アルフのつっこみを無視し、ナイトがファイナルベントのカードを取り出そうとするが、妨害するかのようにビーの無数の矢が飛ぶ。
何とか全員かわそうとするが、一発だけアルフの左腕に突き刺さった。
「アルフさん!」
「大丈夫、これくらい何とも…!?」
 一発当たった程度では何ともない。そう言おうとしたが…左腕が動かない。
ビーの矢には麻痺毒が仕込まれている。それがアルフに当たったとなると、麻痺毒が左腕に回り、動きが封じられたのも納得がいく。
「アルフさん、やっぱりうちらで何とか…」
「いや、大丈夫だよ!片腕が動けばバリアブレイクは使える!」
 そう言って矢を抜き、バリア破壊魔法『バリアブレイク』を構える。
それを見たなのは達も、アルフの意思を無駄にできないと言わんばかりに、攻撃魔法やファイナルベントを構える。
それを見たバズスティンガーは再び集まり、バリアを張った。
「はぁぁぁぁっ!!」
 待ってましたと言わんばかりにアルフが突っ込み、バリアブレイクでバリアを破って離脱する。
そしてそれを好機と見て、三人分の大技が飛んだ。
「ディバイィィィーーーーーン…バスタァァーーーー!」
「フォトンランサー・ジェノサイドシフト!解き放て!」
『FINALVENT』
 それぞれの大技がバズスティンガーに直撃し、そして消し飛ばした。

「ただいま、フェイト」
 片をつけ、フェイトのもとへと戻るアルフ。ちなみに子供形態だ。
「フェイト、モンスターは倒してきたよ。
これからも、あたしがフェイトを守るから、だから安心して…あれ、笑ってる?」
 言われてみると、なるほど。先ほどとは違い、少し笑っているように見える。
「きっと、いい夢を見てるんだろうな…」
 そう言いながら、アルフはしばらくフェイトの寝顔を眺めていた。
509リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 14:45:51 ID:DScuR0QM
投下終了
終盤のgdgdぶりに俺が泣いたorz
フェイトを生き霊にして町を徘徊させ、その間の出来事を外電として書こうかと画策中です

…え?マリオ?需要無いそうなので中止しました

と、ここでアンケートですが…
ジェノサイダーの原作での材料:ベノスネイカー、メタルゲラス、エビルダイバー
当SSで集まった材料:ベノスネイカー、メタルゲラス
と、今のところエビルダイバーがいないのでジェノサイダーが作れない状態ですが…
ジェノサイダーの材料、エビルダイバーの代わりに違うの使ってかまいませんか?
510名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 14:55:25 ID:yLtlqBwy
投下乙!
さすがは劇中屈指の強豪モンスター、バズスティンガー三連星
ディバインバスターでも無傷とは・・・
アルフが活躍してるSSって初めて見た気がするな

ところでエビルダイバーの代わりってことは、手塚は死なないってことかな
511リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 15:16:25 ID:DScuR0QM
>>510
とりあえず「龍騎本編ほど早くは」死なないということでお願いします
死なすか生き残らせるか構想中の段階ですから…
512魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 15:42:22 ID:XZhoy1wB
>リリカル犬狼伝説氏
GJ!
死亡描写とか凄いリアルっすね!
>リリカル龍騎氏
GJ!
ディバインバスターが効かないとは…龍騎の蜂は強いなあ…。
513名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 16:21:30 ID:Las65Zwy
私は一向に構わん
514魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 16:39:56 ID:XZhoy1wB
自分も投下して構いませんかね?
515名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 16:41:38 ID:RJUU0zWO
私は一向に構わん
516魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 16:45:42 ID:XZhoy1wB
翌日…海鳴市の上空を二つの影が飛行していた。デストロンか?いや違う。
昨日現れた謎の国籍不明機に関する情報を収集するため航空自衛隊と在日米軍が
それぞれ派遣した早期警戒機「E2C」である。スペック上は探知距離が560kmにも
達し2000以上の目標を識別できるとされるこの機体の出現にデストロンもおいそれと
航空部隊は出撃させる訳にも行かなくなっていた。
そのころ基地の内部では…
「コレ美味ソー!コノ飛行機食わせロ!」
「やめろ!一晩かけて苦労して修理してやっと映るようにしたんだぞォ!」
「檻の中で大人しく寝てろこの能無しトカゲ!」
双頭竜に変形するテラートロンの一員・ハングルーがモニターに映ったE2Cに
飛び掛ろうとするのを工作部隊オートローラーズの一員・オートランチャーと
建築部隊ビルドロンの一員・グレンがやっとの事で制止していた。
「あの状態じゃ航空部隊は出せんな。とりあえずスコルポス達を出撃させて
この山の周りの偵察をさせてるけど。それとスタントロンやバトルチャージャーは
じめ自動車をスキャニングした奴らを出撃させた。あいつらなら目立たない
それにエネルギーを確保せねば…。なにぶんにもこの人数ではじきエネルゴン
キューブが底をつく。」
ノイズメイズとサウンドウェーブの報告を聞いてスーパースタースクリームは
渋い顔をしていた。そのとき…
「エネルギーの収集の任務はこの俺達にまかせてもらおうか!」
「貴様は…?」
「ガイスターズの元リーダー・ホーンガイスト様だ!」「
いつからてめぇがリーダーになったんだ!」
仰々しくスーパースタースクリームに名乗ったホーンガイストに
プテラガイストが突っ込みを入れた。
「よかろう…やって見ろ。」
「こんな奴らをマジであてにしてるのかよ?」
スーパースタースクリームにノイズメイズが小声で言った。
「馬鹿を言え。あいつらが出て行けば一時的にせよこの基地は静かになると
思っただけだ。まあエネルゴンキューブのかけら一つでも持って帰ってくれば儲けものだがな。」
その頃…。
「出かけるのかなのは?」
「うん。ちょっとフェイトちゃんの家に…。」
翠屋ではなのはがリンディ提督らが拠点にしているマンションに出かけようとしていた。
「仲がいいのは結構だけどあんまりしょっちゅうお邪魔しても迷惑じゃないのかなあ…?
今度お礼しなくちゃなあ…。」
なのはの父・高町士郎はなのはを見送りつつ頭を掻きながら言った。
「どけどけ〜!」
「わ!」
なのはが道を歩いていると突然フェラーリ308GTB…解りやすく言うと
スポーツカーが前から現れ、乱暴に狭い脇道を疾走していった。
「危ないなあ…。」
なのははむくれた顔で走り去るフェラーリを睨んだ。
しかし…そのフェラーリには運転手が乗っていなかったことになのはは気がつかなかったのだ。
「ん、あいつは!?」
そのフェラーリの正体はデストロンの暴走部隊スタントロンの一員・ドラッグストライプだった。
「ドラッグストライプよりサウンドウェーブへ。緊急連絡だ」
「どうした。」
「昨日戦った訳解らない技を使う人間のチビガキを見つけた。映像を送る。」
「これは…馬鹿な!なぜ奴がこの世界に居る!」
「わかりゃー苦労しねーや!」
「解った。スーパースタースクリームに報告しておく。」
「益々面白い事になってきたッス…。」
物陰でサウンドウェーブとドラッグストライプのやり取りを盗み聞きしていたメカ蜘蛛に
変形するトランスフォーマー・タランスはほくそ笑んだ。
517魔法少女リリカルスクリーム十二話:2007/06/16(土) 17:00:14 ID:XZhoy1wB
その頃シグナム達が暮らしている八神家では…。ニュース番組にヴォルケンリッターの一員にして
鉄槌の騎士の称号を持つ八神家の一員・ヴィータが見入っていた。
「ではここでハチ研究家の加藤宗賢さんにお話を伺いたいと思います。」
「ハチ研究家の加藤宗賢です。繁殖期のスズメバチは非常に凶暴であり、
年間三十人が死亡しています。これは毒ヘビなどと比較していても突出した数字であり…。」
「ぶ〜ん。僕ちゃんに似た声が聞こえてくるぶーん?それにしてもここはどこなんだぶーん?
僕ちゃんはセーバートロンのお花畑に居たはずなのに…。」
八神家の付近を蜂が一匹飛んでいた。といっても普通の蜂では無かった。
大きさは二十センチほど…日本最大と言われるオオスズメバチの約四倍である。
さらには頭部のみがとってつけたような紫色のロボットの頭であり、
何よりも当たり前のように言葉を喋っていた。
「加えてキイロスズメバチは民家の軒下などにも巣を作ることから非常に危険です…。」
「蜂か…ま、何百匹来たって私が居る限りはやてには針一本…。」
「ここから聞こえてきたぞぶーん。」
ヴィータは愛用のゲートボールのスティックを構えて開放されたままの窓に目をやった。
…しばしの沈黙、そして…
「あ〜んやられた〜。」
その謎の蜂はヴィータが放った渾身の一撃を食らい気の抜けた叫び声を
残して空高く消えていった。
「ヴィータ!どうしたん?」
ドアを開けてヴィータ達守護騎士の主である八神はやてが部屋に入ってきた。
「はやて〜!」
「わ…もう、いきなりどうしたんよ?」
「ハチが居たんだよ〜!こんなでっかい奴が!」
「おー、そら怖かったやろ。もう大丈夫やからなー。それにしても…ハチかぁ
…どっかに巣でもあるんかなあ…物騒やなあ…」
はやてはいきなり抱きついてきたヴィータの頭をやさしく撫でながら顔をしかめ、
言った。
「ぶーんぶん、ぶーん。ひどすぎるう…ただ覗き込んだだけなのに
いきなりバーンだなんて…。訴えてやる!保護責任者出て来ーい…
もう…泣いてやる。ぶん…。」
数百メートルほど吹き飛ばされて墜落した気の毒な
「蜂」はそんな事を言いながら道路を這っていた。しかしその時…
「全く狭い道だな。地球人の道路整備能力はかなりお粗末なものらしい。」
そんな事をひとりごちながらタンクローリーとB747に変形する
デストロンのトリプルチェンジャー・オクトーンが道路の真ん中をノロノロと
這っている「蜂」に迫ってきた。」
全身を損傷していた「蜂」は全く身動きがとれなかった。
「ぶーーーん!?(ああ…僕ちゃんもここで終わりかぶーん。思えば
メガトロン様にそそのかされて反乱に参加してからこっちばらばらになったり
やられたり宇宙を泳いだりバイクロボに改造されたりいろんな事があったけど
僕ちゃんもここで終わりなのかぶーん?)」
しかしタンクローリーが目前まで迫ってきたその時…彼の視界から
突然タンクローリーが外れた。
「あ…」
ふと顔を上げて見るとそこにはやさしそうな表情をした女性が立っていた。
自分はその女性に抱えられているらしい事も解った。
「ノエル〜!いきなり走り出しちゃってどうしたの!?もしはねられたりしたら…。」
「申し訳ありません忍お嬢様…。」
そんな声も聞こえてきたが
「いいおんな…。」
彼は自分を抱えている女性の顔を見つめてそう呟くと意識を失った。
518魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 17:03:10 ID:XZhoy1wB
今日はここまでで。
後半は「蜂」が主役みたいになってますが
同じ蜂でもバズスティンガーとは偉い違いですね。
二十センチという大きさとか頭部だけ紫色云々はビーストウォーズリターンズの設定です。

519魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 17:05:26 ID:XZhoy1wB
ちなみに大きさについては目測です。
リターンズラットルが3〜4メートルくらいの大きさだとすると
大体そのくらいかな…と。
いい加減ですみませんorz
「蜂」の正体については大体見当が付くと思いますが
とりあえずまだ正体不明ということで。
520通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 17:19:03 ID:jXcbAbbL
GJ!
そういえばちょっときになることが、ゲルシャークって出てくるんですか?
あの人なんか一人だけ地球に残ってたしそれとマイ伝スタースクは出てこないんですか?
あの日といい人だったし
521名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 17:21:15 ID:RJUU0zWO
GJ

どうも、クイックストライクだぶ〜ん
僕ちゃん、遂にリリカルスクリームで主役貰っちゃんだぶ〜ん
これからは、魔法毒蜂リリカルストライクでに改題するぶ〜ん
522名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 17:31:02 ID:RJUU0zWO
ふふ、文が滅茶苦茶になったのは気にするなよ
523名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 17:41:02 ID:s9lDNLZy
>>521 蜂はワスピータだろ
524リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 17:50:09 ID:DScuR0QM
>>リリカルスクリーム氏
GJです
スーパースタースクリーム…ガイスターがそんなに嫌いか…
って、ちょ、蜂ホームランw
525名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 17:51:20 ID:RJUU0zWO
ハッ!?気にするな。俺は気にしない
526魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 17:59:48 ID:XZhoy1wB
>>520
ゲルシャークについては構想中。
出すとしたらたぶん時空管理局側です。
でもゲルシャークを出すとすると川柳考えるのが大変そうだなあ…。
マイ伝は見てないんで多分出さないと思います…。
527浦安鉄筋家族(無印)12巻参照:2007/06/16(土) 18:21:39 ID:a6EQXtjd
今日は珍しくなのはとユーノが二人っきりで街までやって来た。
そして二人が今いるのは「SEIYO」と言うデパートの屋上。
特に理由は無いが、とにかく二人は何故か屋上にいた。
その屋上ではなのはより下の学年と思しき数人の子供達が美味しそうにカレーを食べていた。
SEIYOデパートの屋上には安くて美味いカレーの店がある事でも有名だった。
さらにもう一つ、屋上には普段キャラクターショー等のイベント催されている舞台セットも
置かれているのだが、今日は政治家の講演会が行われる様子であった。
「新日本コブラ党」と言う政党に所属する議員の講演会。
その名も「国会議員世界を斬る」
でも流石になのははまだ9歳で、政治が分からない以前に選挙権も無いのだから
特に興味は持てず、そのままユーノと立ち去ろうとした瞬間だった。

「バイショォォォォォォォォ!! ダァァァァァァァァァァ!!」
「うあああああああああああ!!」

突然舞台の近くにあった控え室の屋上を突き破って、講演を行う議員と思しき
顎のしゃくれたスーツの男が尻からとても口に出せない物をまるでロケットの様に
噴出しながら吹っ飛んで行った。

そしてとても口に出せない物が大津波のごとくSEIYOデパート屋上にいた全ての者に襲い掛かる!

なのはとユーノがその後どうなったかは皆のご想像にお任せしたい。
528魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 18:45:40 ID:XZhoy1wB
ついに国会議員ネタ来ましたか…。
次辺り春巻先生ネタもお願いしますよ。
食い物目当てでアースラの艦内に忍び込んでそのまんま出られなく
なって空調ダクトやら倉庫に住み着く話とか面白そうだ。
529リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 18:48:34 ID:DScuR0QM
国会議員なにやってんですかw
尻から(ピー)を放出しながら飛翔って…

なのはとユーノのために合掌しときます(-人-)
530名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 19:00:03 ID:jKEGE6G2
>>527
ユーノかRHが何とかしたと信じたい・・・
春巻先生はなのはの学校の先生の設定になるのか?そうしたらアリサやすずか
の家にご飯食べに来そう。
531魔法少女リリカルスクリームの人:2007/06/16(土) 19:06:56 ID:XZhoy1wB
>>530
それとケーキ目当てで翠屋に事あるごとに押しかけてたりしそうですよね。
ちょっとネタを思いついたので、前の使い回しですが投下してみます。
今回は細切れでやってみます。
その夜、ハレは机の上にノートを置いていた。
「あーあ、社会科見学かぁ」
所在なさげにページをぱらぱらめくる。
「しっかし、先生もいいかげんだよな。どの仕事を見るかは任せるって言うんだからなぁ」
マジックでノートにとりあえず社会科見学と書いておく。
「まあ、手近なところですますから楽で良いけど。母さんに狩りの話でも聞こうかな」
いきなりハレの顎にグゥの拳がアッパーを決める。
「何するんだよ!」
「やれやれ、情けない。こう言うときにこそ普段なら絶対に見れないものを見て見聞を広めるべきであろう」
「また、いいかげんなことを・・・。だいたい、グゥにはそういう普段見れないものの当てでもあるのかよ?」
「ある」
「なんだよ」
「魔法の国の警察官みたいな仕事、というのはどうだ?」
「はぁ?魔法の国って・・・・ネズミの国の警備員ことじゃないだろうな?」
「ちがう、本物の魔法の国だ」
「なにいってんだか」
椅子に座り直して肩をすくめる。
「だいたい魔法の国なんてあるわけがないだろ。あったら行ってみたいよ」
「そうか」
グゥがなにかを取り出す。
背中を向けているハレにはそれは見えない。
「・・・・・・セット・アップ」
「stand by ready. set up.」
聞いたことのある声が聞こえる。

その頃、ミッドチルダ。
「あれ?レイジングハート・・・ここにかけたはずなのに」
なのはが胸のあたりをぱたぱた叩いていつもそこにつけているレイジングハートを捜していた。

「グゥ、なにやってんだよ」
後ろを振り向く。
グゥがどこかで見たことのある杖をハレに向けていた。
「ここんとーざい」
「ALL RIGHT」
杖の先にピンクの光がともり、大きくなっていく。
「ちょ・・・ちょっと、まっ!」
閃光!
爆音!
ハレはピンクの光に包まれた。

ミッドチルダ機動第六課本局。
なにか胸騒ぎを感じたなのは歩いていた。
レイジングハートはなのはの胸にある。
玄関前についたとき、そこで見つけたのは地面に上半身をめり込ませて痙攣しているハレと
「よう」
なにかを成し遂げたようなイイ顔で右手を挙げているグゥだった
今回はここまでです
535名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 19:24:36 ID:jKEGE6G2
>>531
微妙になのはも迷惑なんだけど春巻のあまりの情けなさに、説教しようとする父と
怒りそうな母をなだめてご飯食べさせてあげそうですね。
作品読ませていただいてます。デストロン大所帯だなぁ。
スーパースタースクリームの苦悩の日々・・・
ワスピーターが微妙に好きです。あとスーパースタースクリームも。
>>533
奴らが来た!!
536魔装機神:2007/06/16(土) 19:30:22 ID:s69j7Sib
何故か自分もフルメタねたが浮かんだので、魔装機神のラ・ギアス編が終了したら
ネタとして投下する予定。
というわけで魔装機神とうかおk?(実はあと2話でラ・ギアス編終了
537名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 19:34:16 ID:l5QSlPoP
質量兵器禁止のなのは世界でフルメタは活躍できるのか…
銃持つのも、ミサイル撃つのも違反な世界よ、あそこは。
この設定のせいでどれだけ泣いたことか…
538リリカルスクライド//G.U.:2007/06/16(土) 19:35:02 ID:5qT7hBQB
>>リリカル犬狼伝説氏
すごくシリアスですね。ビデオでしか情報を知らないのですが、
ここまで冷酷だったとは…なのはに絶対出てこない裏を見れて良かったです。

>>485-491
読んだことなかったので調べてみた…なに、あの恐ろしい生物は!?w
おばさんが化け物だったYO
葉隠覚悟…すごく主人公ですねぇw

>>497-500
また知らないネタでしたけど、丸太型デバイスが壺でしたw

>>505-509リリカル龍騎さん
フェイトのまさかの戦線離脱…人数多いと辛いよね
さて、外道らしく白鳥型のモンスターを推薦(ry

>>516-518魔法少女リリカルスクリームの人
ワスピーター…好きなキャラなのでうれしい限りです。
ヴィータのグラーフアイゼンにやられるとは…良い思いをしおって(ぇ

>>527
チャンピオンは、バキ以外読んでないのでちゃんとした感想が書けませんが、
雰囲気がよく出ていると思います。

あと、みなさんGJです。

抗がん剤の副作用で吐き気が(;ω;)
さて、.hack//G.U.のネタばれが続きそうそうですが…許して下さい!
本編とは違ったストーリーになる予定です。
スクライドで人気なあの方も出る予定…予定ですので
「教えてあげません」
539魔装機神:2007/06/16(土) 19:44:45 ID:s69j7Sib
投下

魔装機神 THE BELKA OF ELEMENTAL ラ・ギアス編5話

「シュウ様、入ります」
サフィーネはシュウに呼ばれて彼の自室に入る。
「あ…」
今シュウは上半身裸で休んでいた。
(なんておいしそう……じゅるり)
などと思っていると、サフィーネは主の胸についている傷を見つける。
シュウもその視線に気付く。
「ああ、この傷跡ですか。ちょっとした事故のようなものですよ」
主は懐かしむように天を見る。
「ところでサフィーネ。あなたは自分の心と体が、自分のものでは二様に感じたことはありますか?」
シュウの言葉にサフィーネは笑いながら言う。
「ええ、勿論。私の心と体は、いつまでのシュウ様のものですから」
そういて笑うサフィーネに、シュウは少し笑う。
(微笑を浮かべるシュウ様もス・テ・キ…)
そう思っていると、シュウはサフィーネを呼び寄せた理由を尋ねる。
「サフィーネ、例の準備は整っていますか?」
シュウの言葉に、はいと頷くサフィーネ。
「いつでも開始可能です」
それを聞いたシュウはしばし考え…
「わかりました。それでルオゾールと連絡を取ってください。これより作戦を決行します。サフィーネ、準備をしてください」
わかりました、といってサフィーネは部屋を後にする。
そして、シュウは少し深い息を継ぐ。
(なにかはわかりませんが、急がねばなりません……)
しかし、何かもどかしい感じがするのは何故だろう、とシュウは思うのだった。

「そんなことが……」
認知から戻ってきたリンディとリカルドは、この前のシュウの出来事を知る。
自分達がいない間にそんな事が起こっているとは思わなかった。
「それで、二人の様子は?」
リカルドが聞くと、フェイルは答える。
「マサキのほうはもう大丈夫だが、やはりプレシアがまだちょっとな……」
まあ、まだ小さい女の子が目の前で父親を失えば誰だってああなるだろう。
「お、テュッティ、リカルド。もう帰っててたのか」
振り返ると、マサキがそこにいた。
無理をしているようにも見えないし、確かにフェイルのいうとおりもう大丈夫のようだ。
「マサキ、プレシアの様子は?」
テュティに聞かれ、マサキは少し機を落としながら話す。
「見た感じは普通だけど、絶対無理してるな。まあ、リィンフォースがいるから大丈夫だろうけどな」
そう、とテュッティは悩んだ顔をする。
そういえば、とマサキは思い出す。
テュッティも目の前で家族を殺された事があると本人から聞いた。
540魔装機神:2007/06/16(土) 19:46:40 ID:s69j7Sib
テュッティの家族を人物の名前はルビッカ・ハッキネン。
彼にテュティと一緒にラングランに召還され、テュッティの家族を殺した事を知ると彼は地上へ強制返還された。
しかし、その途中で二人ほど警備兵を殺し脱走。
そのあとシュセドニアにいた事がわかった。
それでちょっと自分の重ねているのかもしれない。
そう考えてきたときだった。
「お、全員揃っているな、ちょうどいい」
フェイルロードとセニアがなにやら様々な資料を持ってこちらへやってきた。
「殿下、それは?」
ヤンロンが尋ねると、変わりにセニアが言う。
「次にゼオルートが出現しそうなポイントをいくつか絞ってみたの」
そういってセニアは大量の資料を広げる。
ちなみに、なぜそんな事ができるかというと、この世界には預言者と言うものがいて、その予言と言うのは地上世界での占い師や預言者とは比べものにならないほど正確で、ラングランの災いも予言でわかっている。
もう一つはデュカギスと言うコンピューター。
製作者はセニア。
論理飛躍が可能なコンピューターで、入力されたキーワードから雅ざまな予測を導き出してくれる。
彼女曰く「勘のいいコンピュータ」だからすごいものには違いない。
そこから導き出された結果をこうやって見ていて、どうせなら魔装機神の操作にでも聞いてみようということになった。
「数々の予測をした結果、次にやつが現れるのはここの可能性が一番高い」
そういってフェイルが指差したのは、結界の維持装置はあるイラ湾だった」
「イラ湾か、なるほど、そう来たか」
リカルドはくそ、と舌打ちしながら悔しがる。
つまり、ルオゾールの目論みはこうだと予測する。
何度も王都に現れて注意を王都のほうへ向け、手薄なイラ湾を叩く。
イラ湾は最も大きな結界の維持装置がある。狙うにはぴったりと言う事だ。
「今まではこっちが守りっぱなしだったからな。今度はこっちが攻める番だ!俺が言ってくる」
そういってマサキはこの場所を跡にしようとしたとき
「本当にルオゾールがいたら危険だから私も行くわ」
といって……
「テュッティが行くんだったら俺も行かなくちゃな。なんたって俺達は一心同体だからな」
と、まるでいもづる式のようにマサキについていこうとする。
「リカルド!いるから私とあなたが一心同体になったのよ!?」
テュッティの言葉に、意外だといわんばかりにリカルドはテュッティを見る。
「いつからって昨日からじゃねえか」
と言う言葉に顔を真っ赤にするテュッティ。
「な、なにいってるのよバカ!ほ、ほらマサキ、行くわよ」
そういってマサキを引っ張っていこうとするテュッティ。
しかし、待てよとマサキは突っ込む。
541魔装機神:2007/06/16(土) 19:48:19 ID:s69j7Sib
「なんでお前らまでついていこうとするんだよ!俺一人で十分だっての!」
そういうマサキに、まあまあとリカルドは言う。
「おまえ、ここからイラ湾まで迷わずにいけるか?」
リカルドの言葉にうっと反論できないマサキ。
方向音痴の事を言われたら何もいえない。
「じゃあ俺はここへ残ろう。王都の警備も必要だからな」
そういうヤンロンに、じゃあ頼むぜ、とリカルドはイラ湾へと(というよりテュッティを緒って)向かっていった。
「全くリカルドのやつ…じゃ、言ってくるぜ」
そういってマサキも向かって言った。
そのイラ湾へと向かっている最中。
「なあ、その結界維持装置ってのはどこにあるんだよ?」
マサキの言葉にテュッティは普通に言う。
「海の中だけど」
テュッティの言葉にうげ、とマサキは思う。
まあ確かに水中ならより安全なのはわかるがよくもまあ水中に創ったものだと思う。
その時、リカルドが異変に気付く。
「くそ!一足遅かったか」
よく見ると、湖が紫色ににごっている。
マサキたちは急いで結界維持装置へと向かった。

「プレシア、大丈夫ですか?」
二人は皿洗いをしながらリィンフォースはプレシアの事を案ずる。
プレシアは大丈夫だというが…
ガシャン
とプレシアが持っていた皿が滑り落ち、そして割れる。
ゼオルートの死から、ほぼ毎日1枚は皿を割っているプレシア。
プレシアは皿を落としてからそのまま突っ立っている。
そこからは涙が出ている。
「私…情けないよね……お父さんが死んでから結構時間たつのに……」
まだショックを隠し切れないプレシア。
「おにいちゃんだってもう普通に生活してるのに……なのに私は……」
そういってなき始めるプレシア。
リィンフォースは優しくプレシアの頭をなでる。
「そんな事はありません。普通は誰だってそうです。マサキも心の中では悲しんでいるでしょう」
けど、とプレシアはいう。
そういうプレシアに少々困るリィンフォース。
どうやらなかなか重症のようだ。
そんなときだった
「!!」
突然、膨大で、邪悪な魔力を感知したのだ。
暴走プログラムとは違う、だがとてつもなく大きな魔力を感じた。
(これが、ラングランに降りかかるといわれている災い?)
いきなり様子が変わったリィンフォースに、プレシアは何が起こったのかと思った。
ふと、リィンフォースはプレシアを見る。
「プレシア、絶対のここから出ないでくださいね」
そういってリィンフォースは急いで外へ出て、魔力の源を探しにいくのだった。
542魔装機神:2007/06/16(土) 19:50:08 ID:s69j7Sib
「ち、くそ!」
マサキは悪態をつきながらデモンゴーレムの大群と戦っている。
結界内にいくと、ちょうどルオゾールがいたので戦おうとしたら、ルオゾールは何をするまでもなくいつもどおりデモンゴーレムを出すだけだった。
さらに、結界の維持装置を狙う気配もない。
まるで、マサキたちを足止めさせようとしている。
ルオゾールもルオゾールでさっさと姿をくらました。
とりあえずマサキはの請ったデモンゴーレムを片付ける。
そしてテュッティは気付く。
「しまった、これは罠よ!」
テュッティが言うにはこうだ。
この結界維持装置自体を襲う事自体が罠で、それで自分達がいないときに王都を攻める、と言うものだった。
ま、あくまで予測だが、大いにありえる事だった。
とりあえず3人は急いでゴーレムを倒す。
マサキはディスカッターを構え。
「一気に吹き飛ばしてやる!」
そして意識を集中する。
「いけえ、サイフラーーーッシュ!!」
マサキを中心にエネルギーが急速に広がり、なぜかテュッティたちや維持装置は破壊されず、デモンゴーレムだけが破壊される。
光がやみ、マサキはふうと一息つく。
「大丈夫か、マサキ。急いでるからってサイフラッシュなんか使っちまってよお」
リカルドの心配をよそに、マサキはああと言う。
どうやらちゃんとサイフラッシュをコントロールして放てるようになったらしい。
サイフラッシュは一度で大量のプラーナを消費する。
だからこのようにコントロールが大事なのだ。
「とにかく急ごうぜ!王都が危ない!!」
そして3人は急いで王都へ向かう。
しかしその途中、敵の反応に気付く。
なるほど、足止めを用意するあたりテュッティの言うとおりかもしれない。
「マサキ、お前は先に王都へ行ってろ!サイバスターなら一番足が速い!」
リカルドの言葉にテュッティの頷く。
マサキはそれを聞いて驚くが
「なあに、魔装機神が2体もいるんだ、オクレを取るかよ!」
そういうリカルドの言葉を信じて、わかったとおってマサキは先に王都へと行く。
(二人とも、死ぬんじゃねえぞ……)
そう思いながら……

今アルザール国王は議事堂で会議をしていた。
「だから、この抗議書には外交的な意味合いよりも、むしろ……」
と、いつもどおりの、頭の固い連中に国王は少し苛立ちながら話しているときだった。
いきなりサイレンが鳴り響いたのだ。
「む、何だ?まさか、またクリストフが……?」
そう思っていると、兵士が中に入ってきた。
「陛下、早くここから避難してください!!」
兵士のあまりのあわてように何があった!?と尋ねる国王。
543魔装機神:2007/06/16(土) 19:52:23 ID:s69j7Sib
すると、兵士の口から驚くべきことが言われた。
「魔装機です!正体不明の魔装機の大軍が、突如出現しました!!」
その言葉にアルザールは驚く。
(突如だと……バカな、転移術でも使ったというのか……?)
そう思い、すぐに市民の事を考えるアルザール。
「一般市民の避難を急がせろ!特に、重要施設から遠ざけるんだ!敵の狙いは間違いなく……」
その時、急激な爆発が起き、周囲が光に包まれる。
「うおっ!?」
「へ、陛下っ!!」
アルザールと兵士、そして議会にいる人は光に包まれる。
「こ、これは……魔力弾の輝き……降魔弾か」
降魔弾。それは、今は禁止とされている、大昔に作られた広域破壊兵器。
その爆発は生物だけではなく、精霊をも滅ぼす。
「うおおおおっ!!」
「陛下ぁぁぁっ!!」
光につつまれる一同。
しかし、光がアルザールたちや議事堂を包み消し去る前に、周囲一体を謎の魔法陣が展開された。

フェイル達は突然の激しい光りに驚く。
「今のは議事堂の方角だぞ!!」
そして今議事堂には父地であるアルザールや議員達がいる。
「まさか、父上が!?」
フェいつがく、と目をつむって悔しそうにする。
それを見た絵ニアはまずは非難を促す。
「兄さん、避難を急いで!!モニカも、ほらっ!!」
そういって非難しようとしたときだった。
すっかり光も止んだところで、いきなり自分達の前に奇妙な魔法陣が出現したのだ。
そこから現れたのは……
「ち、父上!?」
フェイルは驚いて父を見る。
いきなり目の前に父や議員たちがいるのだ。
驚くのも無理はない。
一方アルザールも何が起こったのかわからなかった。
自分は魔力弾で死んではずだとばかり思っていた。
しかし周囲を見ると、議員や息子達、さらにはくずれさっている議事堂を見る。
「ご無事ですか、国王」
ふと上から声が聞こえてきてそのほうを向くと、そこにはリィンフォースがいた。
「すみませでした」
リィンフォースは地上に降りるなり国王の前に立ち詫びる。
「本来なら、あの魔力の塊を処理しようと思ったのですが、気付くのが遅くこのような結果になってしまいました」
544魔装機神:2007/06/16(土) 19:53:51 ID:s69j7Sib
話の内容から察するに、どうやら彼女のおかげで助かった事はわかった。
「市民は別の安全な場所へ転移させました」
それを聞いてアルザールはほっとする。
「いや、きみのおかげで助かった、本当にありがとう。議会の代表をして礼を言おう」
もったいないお言葉、とリィンフォースが言葉を返す。
スルト、遠くのほうで爆発が起こった。
「そうだ、まずは正体不明の軍団をどうにかしなければな」
国王がそう思っていると、リィンフォースがすぐさま翼を出し高く飛び上がり、すぐに現場のほうに向かった。

投下完了。
議事堂での会議のシーン、丸々本編で申し訳ない。
こういう政治的なものはどうも苦手で……
とりあえず、次回でラ・ギアス編は最終回です。
545リリカル龍騎 ◆l5ZL/l4pJY :2007/06/16(土) 20:10:05 ID:DScuR0QM
皆さんGJです

>>532
ちょ、グゥさんあんたどっからレイジングハートを…
いつもの呪文でディバインバスター…ハレ死にましたねw

>>リリカルスクライド//G.U.氏
ちょ、白鳥型って、考えていたネタをw

>>魔装機神氏
ちょ、サフィーネの危険性増して…w
とりあえずリィンGood Job
回想シーン
「これですべてが変わる・・・この俺の運命、ナノロットの運命、そして、貴様の運命も!!」
界王様の声のナレーション
「フリーザが、魔道師たちの住みかもろとも魔道師たちを皆殺しにしようとしていることを知った
なのはの実の父であるバーダックは、ただ一人敢然とフリーザに戦いを挑んでいった・・・
そしてちょうどそのころ、下級魔道師として生まれたばかりのなのはを乗せたポットが
地球へ向けて発射されていた・・・」

「これで最後だー!!!」
バーダックはフリーザの一撃に消滅させられる

サウザー「これで魔道師も終わりだ・・・さすがフリーザ様だ・・ん?モニター確認!!」
仲間「魔道師の餓鬼だ 打ち落とすか?・・・あ、クウラ様!」
クウラ「放っておけ、フリーザが自分でまいた種だ 自分でからせろ!!
    フリーザもまだまだ・・・甘い!!」
*分類は一発ネタです

なのはとクウラの頂上決戦が繰り広げられていた。両者引けを取らぬ戦いだったが、クウラにはまだ余裕がある
クウラ「なるほど弟がかなわないわけだ ふっふっふ・・・あと一回」
なのは「え!?」
クウラ「あと、一回俺は弟よりも多く変身できる・・・
    光栄に思うがいい!!俺の究極の変身を見れるのは、お前が最初で最後だ!!!クァァァァ・・・!」
クウラは変身していく。そして、戦闘力も遥かに上昇する
なのは「す・・・すごい!フリーザ以上のとんでもないパワー・・・!」
クウラ変身完了
クウラ「さあ、はじめようか!!」カシャン!とマスクが装着される
クウラはなのはをぼこぼこにする
クウラ「どうした?スーパー魔道師の力はこんなものか?」
なのはは岩石に激突させられ、磔状態に岩石にめり込む
クウラ「この星もろとも貴様を宇宙のチリにしてやる!
    この世で俺にかなうものはいない!俺が宇宙最強だ!!」
548名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 20:58:31 ID:KE4AhM2k
支援
クウラの大地を揺るがす超パワーにより、なのははめりこんだ岩石から落ちる
倒れたなのはの前に、一匹の弱った鳥が落ちてきた。その鳥を手でやさしくつかむなのは。
そのとき、なのはは傷ついた仲間たちを思い出す
(みんな・・・ごめんね 私のために・・・)「クッ・・・クッ・・・」
クウラ「ははははは!!」
なのは「うわああああああ!!!」
なのはは叫んだあと、鳥を空へ飛ばす。なのはは黄金のオーラをまとい、髪の毛が金髪になり、髪の一部が逆立っている
クウラ「な・・・なんだ!?何が起こったと言うのだ!あの変わりようは!!」
すると突然、すばやく移動し、クウラの腕をなのはが掴む
なのは「いいかげんにしなさい、罪もないものを傷つけて・・・」
クウラはなのはの腹に思いっきりパンチをする。しかし、なのはは微動だにしない
なのは「あなたたちいったいいくつの星を壊せば気が済むの・・・?
    あなたはもうあやまっても許さない!!このクズヤロー!!!」
なのははくウラに思いっきり顔面パンチと腹蹴りを食らわす。思わずクウラはひるむ
「なるほど、弟がかなわぬわけだ・・・だが、キエッ!!」
爆風を起こし、煙でうまくなのはの視界から逃げたクウラであった。
そしてなのはが上空を見上げると・・・
「なに!!?」
クウラは巨大なエネルギーボールを地球へ向けて発射しようとしていた
「ははは!油断したな!この俺が宇宙最強だと言っただろ!この星ごと、消えてなくなれ!!!」
なのはは巨大な地球をも吹き飛ばすエネルギー弾、スーパーノヴァを受け止める
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ウアッ!!ググググ・・・・・!」
「はははは!魔道師め!所詮スーパー魔道師など伝説だったな!この俺が宇宙最強だ!!」
なのははついに地面に足を付く。押しつぶされそうになりながらも、みんなと過ごした
大事な地球を守るため、必死にスーパーノヴァを跳ね返そうと頑張る
「こ・・・この地球には落とさせないの!!あぐっ!うっ・・!!」
だが、ついになのはは全身が地面にめり込む。もはや地球はおしまいなのか・・・
「はははははは!!」
しかしなのははあきらめない!!彼女は不屈のエースオブエース、そして伝説の戦士スーパー魔道師なのだから・・・
なのはは押しつぶされそうになりながらも、心の中で叫んでいる
(通す!レイジングハートが力をくれてる!命と心をかけて応えてくれてる!!泣いている地球を救ってあげてって!!)
(消滅すべきは忌まわしき帝王、クウラ! クウラを消滅! )
そしてついに奇跡が起きる。地球へめり込み、破壊するはずのスーパーノヴァが押し戻されていく
「な・・・なに!!?」
「うぐぅ!!!キッ!!ハァァァァァァ・・・・デアアアアアッ!!!」
なのははデバイスを使っていないにもかかわらず、両手からスターライトブレイカーを発射し、
地球をも破壊するスーパーノヴァを跳ね返す。そしてブレイカーに押されたスーパーノヴァはクウラへ向かって行く
そしてクウラは宇宙空間へ飛ばされていく
「こ・・この程度でおれがやられる・・・ん!?」
クウラは何かを感じ、後ろを振り返る。すると自分は太陽へ向かって吹き飛ばされているのだと知る

ついにクウラは太陽とスーパーノヴァの間に挟まれる形になる
そしてクウラは二十数年前の部下との会話を思い出す

「打ち落としますか?」
「放っておけ、自分でまいた種だ、自分でからせろ!フリーザもまだまだ、甘い!」

この会話を思い出し、そして後悔する
「あ・・・あのときに打ち落としておけば・・・フリーザだけではなかった、甘かったのは!!ぐわぁぁぁぁぁぁぉぉぉぉ・・・・」

こうして、クウラは消滅し、地球は救われた・・・かに思えたが!?
ちなみに力を使い果たしたなのはは服もボロボロの状態で倒れていたww

エンディング
553リリカルスクライド//G.U.:2007/06/16(土) 21:33:01 ID:5qT7hBQB
さて、寝る前に投下していいよね?
今回はCDドラマネタちょいと、機動六課との和解みたいな感じ
554リリカルスクライド//G.U.:2007/06/16(土) 21:36:39 ID:5qT7hBQB
スクライドの世界に派遣される魔法少女達の冒険 

第三話「闇に染まりし優しい人」

>>439からの続きから

 リィンフォースが復活した際に使用された広範囲攻撃魔法の衝撃波がロストグラウンドに砂埃を発生させる。
 砂埃と突風が吹きあがる隆起した大地で対峙する影が4つあった。
 劉鳳と、そのアルターである真・絶影と対峙するのはAuraの守護騎士である二人の騎士“バルムンク”と“オルカ”である。
 二人の騎士と対峙する劉鳳は、胸元にバツ印の斬撃傷を負った真・絶影を正面に立たせ均衡を保っていた。
 先に動いた方が致命的なダメージを受ける…そんな状況の中、劉鳳の後方から近づいてくる橙色の衣服を着た者。

“くっ、敵対するものが3人か。力を解放すれば撃退もできるが…奴との決着の前に力を消費する訳には行かん”

 アルター能力が衰退している劉鳳にとって、これ以上の力の行使はオーヴァンとの戦闘に支障を来すこと必至。
 だが、この3人の内の一人である橙色の服を着た者は橘へ止めを刺したのだ…許せることでは決してない。
 劉鳳は橙色の服を着た者へ戦闘の構えをし、真・絶影は二人の騎士へと向ける。
 状況は圧倒的に不利な劉鳳を徐々に追い詰めていく3人の騎士だったが、突如その動きを止め上空を見上げた。
 三人の騎士は互いにテレパシーでも使ったかのように同時に上空へ飛ぶと光の玉へと変化し、飛び立って行った。
 呆気に取られた劉鳳は、上空を見上げたまま立ち止っていた。
 
 そんな彼の前の目に飛び込んでくる3つの人影。
 一つは見慣れた男、シェルブリットのカズマ。
 他の二人は地上で互いに戦っていた女性だ。
 カズマは、劉鳳を素通りし倒れたままの橘あすかの下へ向かい、その体を揺さぶっていた。
「おい、橘!起きやがれ!手前ェに聞きたいことがあるんだよ!」
 強引に橘の胸倉を掴み引き寄せるも起きる気配がない。
 カズマの後に付いてきたスバルとティアナは、自分たちを陥れた男の素顔を見て驚いていた。
「この人、戦ってる時は凄い形相だったのに本当は中性的な顔立ちだったんだね」
「綺麗な顔してて、過激なことする人って結構いるのよね」
 スバルとティアナが、橘について話していると後方から現れた劉鳳はカズマに向かって今までの経緯を話した。

「橘は、あの男…オーヴァンに取り付いていた黒い物体と同一物と思われる物に取り付かれていたようだ。
撃退したあと助け起こそうとした時、突如現れた蒼炎を纏った橙色の服を着た者が橘に止めを刺して行った」
「何で助けてやらなかった!?」
 劉鳳の胸倉を左手で掴み威嚇するカズマ。
「助けようとしたに決まっているだろう!だが、後ろから現れた二人組に不意を突かれた瞬間にやられた…俺のミスだ」
 己の失態を認める劉鳳に対し、カズマはムカつく事を言ったら打ん殴ろうと考えていたため右腕を震わせ、その矛先を地面へと叩きこむ。
「どうすんだよぉ、かなみにどう言えば良いんだよぉぉぉ」
 険しい顔で、これから如何するべきか無い頭で考えるカズマだったが、そんな考えは直ぐに気苦労と成ってしまう。
555リリカルスクライド//G.U.:2007/06/16(土) 21:38:18 ID:5qT7hBQB

 倒れていたはずの橘が起き上がり、頭を左手で押えながら頭痛がするのだろうか、顔をしかめている。
「ん〜あ、カズマ、劉鳳。二人ともどうしてココに?それに君たちはいったい…」
 橘あすかの場違いな発言にアルターに覆われていない拳で、その頭を殴るカズマと劉鳳。
 更に、続いてスバルとティアナも橘の頭を殴る。
 4人のゲンコツに頭を抱えながら涙目になる橘。
「痛い…」
「「「「当然(だ×2)(よ)(だよ)!」」」」
 4人の怒りに満ちた気迫に苦笑いをしながら謝る橘の姿があった。
「あはは……ごめんなさい」

 それから橘あすかの記憶が戻ってきたことにより事件の全貌が見えてきた。
「僕の精神に入ってきた黒い意思…それがAIDAだと思う。最初は完全に奴の意のままだったけど、
二人が来たことで奴の力が弱まってきた事で奴の動きを止めることが出来たんだと思います」
 橘あすかの説明に頷く3人を他所に頭を抱える男がいたが気にしないでおこう。
「そのAIDAは、どこに行ったんだ?」
 劉鳳の質問に、どう答えたら良いのか困った橘だったが感じたことを正直に話す。
「劉鳳に打倒された時は、またAIDAに精神を奪われていました…でも橙色の服装をした誰かが放った光を受けた瞬間に意識を失いました…
あとは、皆さんの知っている通りです」
 橘の話からは、AIDAの脅威がよく分かるものだった。
 相手の精神を乗っ取り、意のままに動かされてしまう悪夢…スバル自身似たような体験をしたことで体が若干震える。
「わかったことは、黒い泡のような物体がAIDAであり、取り付かれれば意志が弱い者は体を乗っ取られるということだな」
「なんだか遠まわしに僕の意思が弱いと―」
「橘…3000年後にまたお前の意見を聞かせてくれ」
「だぁぁぁ!固くなに無視しないで下さいよ。劉鳳ぉぉぉ」
 橘をからかう?劉鳳だったが、状況は刻一刻と動き始めていた。

 スバルとティアナは、リィンフォースII空曹長へ連絡を入れようとした時、上空から現れた白銀の翼竜の姿を見てキャロたちが来たことを知る。
 アルターを解いていた3人は、また敵の来襲かと構えを取っていたが翼竜から降りてきたのが小さな女の子と少年、そして空を自力で飛んできた金髪で白衣を着た女性だったため如何するべきか考えていた。
「どっかで……あぁ、なのはって女の子分たちか、こいつらは敵じゃねぇ」
 カズマの発言に疑問を持った劉鳳は「知っているのか?」と聞く。
「あぁ。ちょっと前になぁ」
 少しばかり笑顔になるカズマを尻目に、スバルたちは再会に喜んでいた。

「キャロ!エリオ!シャマル先生!どうしてこっちに?」
 スバルの問いに緊張した顔立ちで答えるシャマル。
「二人とも、少し前に橙色の服を着た者がこっちへ着てなかったかな?」
「橙色の服を着た人ですか…ティア知ってる?」
「スバルと私は、敵の妨害を受けてまして、その人物の姿を確認することが出来ませんでした…」
 ティアナの歯切れの悪い答えに首を傾げるシャマルたちに近づいてくる劉鳳。
「あなた達に聞きたいことがあります」
「あなたは?」
「私の名は劉鳳。この大地、ロストグラウンドに住まうネイティブアルターです」
 ネイティブアルターとは、本土側や市外地側に取って管理できない、犯罪行為を犯すなどするアルター使いを総じてこの名で呼ばれる。
「あなた方が言っている橙色の衣服を着た人物は、蒼炎を纏ってはいませんでしたか?」
 劉鳳の言葉に反応するシャマルたちは、彼に追求した。
「何故あなたがそのことを?」
「奴を間近で見た。あれは人とは思えない感じだったが…あなた方は、その理由を知っているのか教えてくれないだろうか?」
 劉鳳の丁重語に腹を押さえて笑いを堪え、後ろを向いているカズマに眉を若干だが歪ます彼だったが、気にせず相手の出方を見た。
 見ず知らずの男性からの質問に疑問が無いわけではないシャマルだったが、現在の状況から新たに気づくことがあるかもと考え、その質問に答える。
「……わかりました。私が知っていることをお話しします」
ミッドチルダに邪悪な気の塊である生命体、ジャネンバがあらわれる
ジャネンバのパワーの前に、なのはは超魔道師3に変身する
「この姿に変身したのは魔道人ブウに続いてあなたが二人目なの」
ジャネンバを圧倒するなのはだったが、ジャネンバはより凶暴な姿へと変貌する
その力は超3のなのはを圧倒する。なのはのピンチの前に、フェイトがあらわれる
2人係ですら勝てないと解かったので、なのははフュージョンをフェイトに進めるが・・・
「な!!?あたしがそんな恥ずかしいポーズを!?」
「そう!お願いフェイトちゃん!!」
「なのはの頼みなら・・・ってやっぱり絶対無理!
 あたしのクールなイメージが・・・映画館の皆さんも
 きっと引いちゃうし・・・たしかに私の中の人のイメージなら
 そんなかっこわるいポーズしそうかもしれないけど・・・」
「フェイトちゃん、そんな諸事情持ってこないで・・・中の人って・・・
 それにさ、フェイトちゃんがフュージョンのモーションしてくれたら
 映画館の皆さんも喜ぶよ!!」
「むむ・・・・じゃあ一回だけだから・・・」
そして、フュージョンをするのだが・・・
557リリカルスクライド//G.U.:2007/06/16(土) 21:40:00 ID:5qT7hBQB

 シャマルの説明では、あの訪問者たちは守護騎士プログラムと言う魔法生命体と言うことだ。
 魔法に通じていないカズマ達には意味不明だったが、魔法に通じている彼女たちの補足で何とか理解することができた。
 要するにアルターに似たようなものと言うことだ…物質を媒体とせず、己の中か周囲にある魔力を使用することで再構成される現象。
 そして、その者たちの行動理由が今までの動きからAIDA駆逐を優先した動きだと考えられることが見えてきた。

「奴らはAIDA駆逐…ただ、その一点のみ追求した騎士だと言うことか」
「そう考える方が自然ね…劉鳳くんを襲ったのもAIDA駆除の障害になると考えた結果…だと考えれば話が合うわ」
 シャマルと劉鳳の話を聞いていたカズマだったが、二人の小難しい話に終止符を討つ一言を言い放った。

「だぁぁぁ!ようするに、そいつらは俺らの敵なのか味方なのか、それともクソ野郎なのか、どっちなんだよぉ?」
「簡単に言うと、邪魔さへしなければ敵対しなくても済む相手…としか言えませんね。現段階では」
 カズマへの回答を素早くしてみせる橘あすかだったが、周りの反応がまるで無く遣る瀬無くなる自分に涙する。

「一先ず、あなた達の組織である時空管理局の機動六課は、この大地への武力行使および侵略行為は一切しないと言うこと…と言う訳ですね」
 劉鳳の問いに頷く機動六課一同。
「元々この世界に来たのもオーヴァン氏の逮捕とロストロギア指定をされている物の回収でした。
ですが状況は全時空世界に影響を及ぼすものかもしれません…もし宜しければ、オーヴァンの逮捕に協力をお願いしたいのです」
 シャマルの申し出に興を突かれたアルター使いたち3人は顔を見合わせた。

「他人に手前ェの行動を左右されるのは嫌だね。俺は俺で野郎とのケンカの決着をつける」
「貴様は馬鹿か。オーヴァンを探し出す方法さへ分からないお前が、どうやって奴を探し出す?」
「劉鳳の言う通りですよ、カズマ。彼女たちの力を借りた方が良いと僕は思います」
 劉鳳と橘の意見に不貞腐れた風な顔をしたカズマは、その場から離れて行こうとした時、スバルに上着を突然掴まれる。
「待ってください」
「嫌だね。人にアレコレ言われる生き方は生に合わねぇ」
 そんなカズマの前に立つスバルの顔には真剣なものだった。
「私を助けてくれた貴方にお礼が言いたいんです!」
「はぁ?俺はお前を正気に戻して、なのはの場所を…あ」
 ティアナの方を向くカズマは、ズコズコと歩み寄る。
「あいつを助けたら、なのはの居場所まで連れて行くって約束だったよな?」
「えぇ、そうでしたね…でもスバルへのセクハラ行為について―」
「だぁぁぁ!あれは不可抗力って奴だろう!普通はよぉ」
 慌てふためくカズマだったが、ティアナの横に立ち頭を下げながらお礼を言うスバルに心を打たれる。
「カズマさん!本当にありがとうございました!それと、図々しいお願いですけど…私たちに力を貸してください!お願いします!」
「あぁぁぁ!わかった。わかったから顔を上げろよ、おい!なのはとオーヴァンだったけか?
そいつ等とのケンカの決着を付けてぇし…あ、勘違いするなよ。俺は俺のルールで動いてるだけなんだからな!」
 カズマの慌て顔を見た全員が大爆笑したのは言うまでも無い。

 水守とかなみは、事務所兼社宅へ戻る車の中でカズマ達の話をしていた。
「カズくんと劉鳳さんが橘さんを助け出したみたいです。それと女性のお友達もいっぱい出来たみたいです…ちょっと嫌です」
「そうねぇ…でも、彼らを待ち続けるのが私たちの務めみたいなものだし。それに…信じてるから」
 かなみに貸している劉鳳から貰ったペンダントを見つめる水守。
 そんな彼女の思いに自分の嫉妬が異様に大きかったことに気づき顔を赤くするかなみ。
「なんだか、すごく子供染みた事言ってしまって恥ずかしいです」
「ふふ、ごく当然の反応よ。好きな男性に女性が近付いているってこと事態ストレスとして感じてしまうことは、良くあることよ」
 大人らしい水守の回答に、頬を赤くしながらかなみは思った。

“私も水守さんみたいな大人になって、カズくんと一緒に暮らす…そんな素敵な夢が叶う日を待ち望んでいるのです…ひたすらに”
558リリカルスクライド//G.U.:2007/06/16(土) 21:42:32 ID:5qT7hBQB
あ、まだ投下されてたのですかOrz
すいません。
エンディングと書いてたのでつい・・・

あ、自分のはここで投下完了です。
あとで皆さんへの感想書きます〜
いえ、こちらこそすみません。投下してもらってかまいませんが、
順番が混合するのが嫌なら5分ぐらいぼくは投下しませんので
見た目は美少女なのだが、
いかにもきゃぴきゃぴで活発だけどどこか抜けててドジそうな少女戦士が登場した
あんま強そうじゃない・・・
「あたしはあなたを倒す者よ!覚悟しなさい!!」
ジャネンバにパンチを繰り出すが、コケル
蹴り上げようとするが、パンチらシーン付きで転ぶ
最後にはおならまで・・・

この様子をモニターで見ていたほかの連中は・・・
「あぁ・・・あれじゃあナノトじゃなくてフェイはや・・・」
「ちゃんと30分もつの!?これ!」
「むむむ・・・・なんとしても30分耐えるのよ!!高町フェイト!!」
「いや、あれは本当はナノト」
「名前なんてどうでもいいでしょ!!とにかくこの高町フェイトのへタレ具合、大きいお友達も絶好しちゃうって!!」

フェイハ?はあいかわらず戦ってるのか逃げてるのか解からない
おならするは、こけるは逃げるはで、いつもの2人のイメージは皆無だ・・・
そろそろ30分立った頃
「はぁはぁ・・・今日はこれぐらいにしといてやるぜ!今度悪さしたら承知しないからな!!」
全速力でフェイハは逃げ出し、身を隠す。早く30分たたないかと思いつつ、隠れる

身を隠していたのだが、ついにジャネンバに見つかったフェイハ
ジャネン場の攻撃でお仕舞いか?と思われた瞬間、合体がとけ2人に分裂し、なんとか攻撃をかわす
そして再び隠れる
「どういうことなのは!?まるで弱いじゃない!!」
ここでハヤテから連絡が入る「フュージョンのとき、フェイトが手をグーの形にしとったんや!」
「フェイトちゃん、もう一回、ね?」
「え・・・あんな恥ずかしいポーズは・・・」
「大丈夫だよ!さっきのへタレ合体戦士に比べれば大分マシだって!」
「マシって・・・・やっぱりかっこ悪いポーズだと思ってるんだね、なのはも・・・」
「いや、そういうわけじゃ・・・へへへへ・・・・」
「わかったわ やるは、フュージョン。でも、これが最後だからね」
2人「フュー・・・ジョン!」
しかし、爆発が発生する。ジャネンバに見つかってしまったのだ!
なのは「もう!あと少しだったのに!!」
フェイト「もうだめね・・・(でも、かっこわるいポーズしなくてもいいからちょっとラッキー)」
だが、ここに新たなる戦士がやってきた。シグナムだ!
さっきのへタレ戦士の戦いをみて、さすがにやばいと思ってやってきたのだった
「私が時間を稼ぐから早く合体を!!」
「うん!いくよフェイトちゃん!!」「ほ・・・本当にラストだから・・・」
シグナムはなんとか数十秒時間を稼ぐ
2人「フュー・・・」
シグナムはジャネンバと戦うが、突然ジャネンバの姿が消える
「ジョン!」
シグナム「え!?消えたの!?」
シグナムの背後にジャネンバがテレポートで現れ、頭を両サイドからゴツン!と殴る
「あぁ・・・」

「ハッ!!」

まばゆい光を放ち、ついに2人は合体する・・・
シグナム「や・・・やった・・・!」
ジャネンバ「ウガガ・・・?」
合体戦士はとてつもなく美しい容姿で、かなり強そうだ。
最萌でも普通に圧倒的にbP取れそうな容姿、そのうえクールビューティだなんて・・・
フュージョン万歳!!
「シグナム、仇はとってあげる」
「ウガガが・・・」
「私はなのはでもフェイトでもないわ・・・私はあなたを倒す者よ・・・!」
「う・・・うがががぁっ!!」
ジャネンバはナノトに飛びつこうとするが、目にも留まらぬ速さでナノトの攻撃が繰り出され、
ジャネンバの攻撃は失敗。
ピヨってるジャネンバに、ムーンサルトキックみたいなのを食らわし(パンチラ付きww)
顔面を思いっきりハイキック(パンチラww)
そして光の玉を食らわせる
ジャネンバはナノトに向かって攻撃する。顔面にジャネンバのパンチが当たったのだが・・・
「グガ?ぐごごごご・・・うぉっ・・・・っぉぉぉぉ。。。」
ジャネンバは消滅していく

ひと段落着いたところで、なのはとフェイトは楽しく会話する
「なのは、フュージョンは二度とごめんよ・・・」
エンディング

リリカルなのは リリカルなのは 
戦いの歴史を変えろ… 最強のフュージョン

Yes! 心の底に Yes! 鎮めてた悲しみ
静けさを 引き裂いて
揺り起こすのは だれなの?

Yes! 真実を知っても Yes! 思いあふれても
悲しみが あるかぎり
また私達の 出番よ

強敵に 出逢うほど
魔法少女は 強くなる
(いくの) 覚悟しててよ
(今よ) 愛を叫べば デバイスうなる

リリカルなのは (私は太陽)
リリカルなのは (あなたは月)
溶けあえば 奇蹟のパワー
リリカルなのは (指をあわせ)
リリカルなのは (心重ね)
戦いの歴史を変えるの… 最強のフュージョン
563名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 22:33:20 ID:Las65Zwy
>>557
なんというカズヤ…………これは間違いなくツンデレ……GJ!
>>562
パンチラwwGJ!
動画で見たいぜ……!
ある日ホイという老人があらわれ、オルゴールを開けて欲しいとたのまれるなのはたち
難なくオルゴールをあけるのだが、その中からあらわれたのは伝説の勇者タピオンだった。
同じ剣を扱うもの同士として、シグナムは彼に興味を持つが、
タピオンは他人を寄せ付けない態度である
しかし、タピオンは体にとんでもない化け物「ヒルデガーン」を封印していたのだ
その悲しみを知ったシグナムは、タピオンと交流を持つようになる
タピオン(お前は強いな・・・シグナム)
だがしかし、タピオンの体からついに化け物が復活してしまう。
なんとか笛の力で体内にヒルデガーンを一時的に封印したタピオン
タピオン「シグナム、俺の体ごとヒルデガーンを殺してくれ!!」
シグナム「で・・・できない!!そんなこと・・・」
タピオン「たのむ・・・おれを勇者のまま死なせてくれ!!」
シグナムは刀を振り下ろそうとするが、間に合わずヒルデがーんは復活してしまう
暴走するヒルデガーんは、ホイすら踏み潰してしまう
あばれ狂うヒルデガーンについになのはの怒りが爆発する
「うあああああああ!!貴様だけは、絶対に許せない!!」
シグナムはその隙にヒルデがーんの尻尾を切断する
「誰も手を出さないで!この化け物は私が倒すの!!」
そして、なのはは究極奥義、エクセリオン龍拳でヒルデがーんを撃破
タピオンが故郷へ帰る日がやってきた。
「シグナム!!」
「え?あぁ!」
タピオンはシグナムに自分の剣を渡す
「くれるの!?」
「ああ、おれにはもう必要ないからな・・・それじゃあお元気で!」
タピオンは故郷へと帰っていった
シグナム「はは・・・・」
笑みを浮かべ、大空を眺めるシグナム

エンディング

この 青い星は
今 愛に抱かれ…光る

嘘じゃないの 夢が踊る地球を
汚す者は 私がだまっちゃいないの
カッ飛びのパッション リリカルなのは

デバイス使えば 煙の様に消える
今度の敵にゃ びっくり仰天しちゃうの

(GO!)油断しないで (JUMP!)ヴィーダシグナム
(GO!)もし仲間が (KICK!)傷ついても
最後には この私がやらなくちゃ誰がやるの

嘘じゃないの お遊びはここまでなの
見せてやるの 超魔道師パワー
スッ飛びのファイト リリカルなのは


きょうはこれで終わります またいつか
565名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 22:48:12 ID:KE4AhM2k
両者乙
すみません、もうちっとだけつづくんじゃ

「こんにちは!わたしなのは、高町なのは!みんないつもあたしたちの活躍を見てくれてありがとう!
この夏、またまたスクリーンであたしたちが大激戦しちゃうの!
宇宙最強のスーパー人造魔道師相手に、あたしとフェイトちゃん、
そしてはやてちゃんにシグナムさんまで大活躍しちゃううの!
世界の平和を脅かす者はあたしがゆるさない!!
リリカルなのはZ〜極限バトル!3大スーパー魔道師
みんな、応援して欲しい・・・」
567名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 22:51:09 ID:RJUU0zWO
次スレの季節だな
埋まった?
569名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 22:53:55 ID:RJUU0zWO
立ててくるぞ〜?いいな?
>>564の追加

エンディングのシーンで未来のシグナムが的に切りかかり、真っ二つに切断するかっこいいシーンあり
571名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 22:58:59 ID:RJUU0zWO
572名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:06:49 ID:RJUU0zWO
さあ、皆の衆
埋 め る ん だ !
573名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:14:49 ID:8EoMapEq
埋め
574名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:17:08 ID:jKEGE6G2
誰か・・・アナザーアギトか地獄兄弟がすごい活躍するのを書いてくれー
575名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:20:45 ID:RJUU0zWO
埋め
576名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:22:25 ID:RJUU0zWO
                   _ .... _  ,ィ l|,/
              /´ `ヽ, / ┼'-.∠ヽィ´,-`丶、
             l: : : : :彡. . . .|. ./. . .`. .ミ: : : : :.',
   ...__         ',: : :./. . ;○ ._..... ○; . ..ヽ: : : : :.!
     `` ‐- .._ ヽ:/u/////゙''" ///////.',: : /___
  _____   ``/丶:、       -‐u¬  ̄       ̄
        、」o゙ァ  ̄/¬:‐      ,.- 、‐:‐:‐:┼― --トィ-ァ..._
      ヽ'" ',_.... /-:‐ /´`: :ー: '´: : : :!¬‐- l.._  / ヾイ
    _.. -+"ヽ ノ .u l: : : : : : : : : : : /  : . ..ヘ  フ丶/、
.   '´     l. . . アィ,. : l: : : : : : : : : :./  .: . 、ト,フ´. . /  `丶、
        l. . .uヽ ヽ . !: : : : : : : : / . u.//. . . ./
          l. . . . ヽ !ヽl: : : : : : : /.: . /l/. .u. . /
           l. . . . . `: : .!: : : : : :/: : : : : . . . . . . /
            !. . . . . . u:ヽ、_,/: : : : : . . . . . . / そんな事どうでも良いから
.            l. . . . . . . . : ; : : : : : : . . . . . . . /  
           l. . . . . . . . 7, . . . . . . . . . . . ./ ボ ス ケ テ ー ー ー!!
             l. . . . . . . . '. . . . . . . . . . . ../
             l. . . . . . . . . . . . . . . . .u. . .!
              !. . . u. . . . . . . . . . . . . . . .|
             l. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .|
          l. . . . . . . . . . . . . .u. . . . . . .|
577名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:24:13 ID:RJUU0zWO
             ____
       ,イ ̄><     /`lヽ
      /  /   `         | ヽ
     /   /  / /   | 丶  l  ',
     /   /  / / ハ l } i i \=|i、. |
     |     | | |/| |\ リl |l从/lヽ|| l|   どうしましたぁ?
     |    | | /l |/rテT リ 'Tj¨Tj/ヽヽi    前科2犯の盗撮魔の淫獣さん
    |    Vl/ ヽ弋__ノ   辷ノ'リ/ ∧'、
         /,l ',    '   イ/ /l ヽ ',
          / ハ .|.ヽ、 (⌒) ,ィ/./ .i| il l
       /// ヽヽ/iー一jヽ//|l |l || |
        / ,' ̄ ̄ヽヽ .|/介 |.// ̄ ̄ヽjlリ
     /r'::::::::::::::::/\l. V__V/l::::::::::::::::::ヽ
    /ノ:::::::::::::{::::::::\ ヽ⌒/ ノ:::::::}:::::::::::::ヽ
   /∠:::::::/ ̄| ̄ ̄/ ヽV`>'´ ̄ト、\:::::::::\
  /   ̄_/l i   \ `く    i.lll\` ̄ ̄\
  ',   `> ,川 i    。  ̄}    i リ川`>    )
  ヽ   \j l l∧     |     //川/   /
578名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:27:54 ID:RJUU0zWO
              /
                /             あ、助けてください2号さん。
              \ /              今、変な人に追われてて・・・
.         ,.-、、 -‐`- 、 _...._          
         l:.:/:⌒: : : ⌒: ミ:.:.',
        l:.l ○:__: : ○: :「:./               ,ィ
.   ―――-/// ゙_," '///:.|/_          ,イ' !
  _... -―¬lニ Y´::`Y 、¬ト、   ̄ ̄      /  l
.    ,. -'"´ヘ  |::::::::::| 丶{、 ``丶、       ト'  l
  /     イ: ..l、__j .:.:.:.ト `ヽ、   丶    ,'   !
        |: : : . . . : : : :.|    \     /    ,'
          !: : : : : : : : : :.:|            /   ,'
        l: : : : : : : : : : :.|        /     ,'
          !: : : : : : : : : : :.:!.        /.    ','
         l: : : : : : : : : : : :.|-―. 、,   ./: : .   ,'
.         l: : : : : : : : : : : : :!: : : : :ヽ. /: : : : :. ,'
       |: : : : : : : : : : : : :l: : : : : : ∨: : : : : : :,'
        |: : : : : : : : : : : : : !: : : : : : :|: : : : :.:.:.,'
        |: : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : :|:. : .:.:.:.:,'
.         !: : : l: :.l: : : : : : : : : : : : : : :|:.:.:.:.:.:/
.       ハ: : :ヘ:.:l: : : : :./: : : :.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:./
      l:.:l: : : `l: : : : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:./
579名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:29:22 ID:RJUU0zWO
       ___|: :ー/: : /:.:./.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
     /: : : : |: ー{ ¨7 :::/::::::::::\/:::/:::::::/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::\:::_::\
.   /: : : : : 〃二゙ヽ::l::::,'::::::/ 7:: \/::::/  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::\\|
 /: : : : : //ニ二ニ Y::::|::::/  /:::::/|:X`ー-/ :::::::: /|::::::::::/| :::::::::::::|:::::::::::: \
'´ : : : : / / /⌒ヽ |:::::|;イ孑左≠=ェz、.   /::::::::/ー| :: _/斗 ::::::::::::|::\:::::::::::ヽ   曹長!今ここに変なイタチが来ませんでした?
: : : : / _{ { /r,)} /|::::::::|{l {i::::::::::::: }ヾ'  /:: / `ー七 /\|:::::::::::::,'::::::::|\ ::::::|   こう、見るからに淫獣って感じの
/ ̄\_ノ  Vヘこノイ |::::::::| レう゚:::::::/   //   左≠V   |::::::::: / ::::::::|  ヽ ::|
     , -.、_廴::.::.::j、::ヽ :::l ゞ辷zン    ´     /::::::::: }_ イ|::::::::/::::∧:::|   ∨
_ /⌒/.::.::.::Yミ≡彳(レ小:|  xxx          /う゚::::::/〃/|:::: /::: / ∨
::`{.::.::{÷≒::ヽ=≡:j  | | lヽ          ヾ辷:ン  /:::::|/::/
÷!≒ヽ.::.::.::.::.}::-‐〈  | 〈〈 j\         xxx`  ,:′イ::/
::.::ヽ.::.::.\_/::.::.::.::}_r' ヾ∨\>  <!        イ::::/ ヾ
::.::.::.\:/.::、::.::.::.:/0\//│\>`'≠≧==┬─ァ'´::::/|   \
`\ー'::.::./¨`<::.::.::.::.::\//⌒V  /=≠彳¨/:::::/ヽ |     │
580名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:31:07 ID:RJUU0zWO
              __
       ,.   ―<   /‐、 `ヽ、
      /  /      r  ',    \
    /   /       、  ∨    ',     それなら、あっちに行きましたよ?
       |     ハ   l ∧  |      |     なにかあったんですか?
        | | ハl‐|  リ-|、txヘ |  |
        | | レ-、} /ハ圷、ト、 ヽ !| |
    r 、 ヽ∨ l{ 、   {::rソ }'\ ∨ ∧
     \\f'Vハヘ. rッ `´ / /,ヘ ∨ ヽ
     rミヘ ヾ|:::| |>. -r</ / |::::∨`ヽ \
     ゞ '  }:::ヽ|f | |〈 { ,イ  !:::::::::::::::::V  \
     ∧ー‐〈|V´ |∧||_/'  /::::::::::::::::::∧.   \
     〈 ` ¨´/'  | ヽ∨ ,.イ´ ̄〈`ヽ、:::::::ヽ     \
     〈` ー‐〈  ∧ |ヘ/-  r‐┐Vr、 `ー‐ヘ     ヽ
     ヽ ___/   \` ヽ    ̄  ∨〉'    〉     ',
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581名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:36:14 ID:RJUU0zWO
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レ!:.:.:|:.:.:.:.:.:.:./イ示气tミ、ー--|:.:.:.:.:.:./ュ‐.ニ、 |:.:.l:.:.:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.:|
. |:.:.∧:.:.:.:.:.:ハ |rハ::::::ノ、ハV .|:.:.:.:.:./f::::ハ} `〉::/:.:.:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.:|
' |:.:.l|∧:.:.:.:.レ-.マzzニシ--_  |:.:.:.:/マ辻シ′/ /:.:.:.:.: /:.:.:.:|:.:.:.:|
 V |:.:.ヘ.:.:.:l.       ´     |:.:./    ̄^'/イ:.:.:.:.:.:/:.:.:.:./:.:.:./  それは・・・その・・・・例のマッハキャリバーです。
>、 `|.:.:.:ヘ.:.:|           ノ:/      jハ:.:.:.:./:.:.:.:./.|:.:/   先日のなのはさんの映像(第九話のあれ)で心配になってばらして見たら
:.:.ヘ_|:.:.:..l∧|             !      :'ハ:.:.:./|:.:.:.:/ |/    淫獣謹製と書かれたカメラが仕込まれてたんです。
:.:.:.:.:|:.:.:.:|i i     ,. -―――-v       ;/:.:.:.:/ l|:.:.:/ /     犯人は分かってます。奴には私生活を暴いた報いを受けさせます。では!
:/l /|:.:.:.:|! !    / -‐     ‐;′    /:.:./ //
、|:.∧:.:.:|.\   ` ー――‐┘   //:./
582名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:39:46 ID:RJUU0zWO
               _,. -―- . ヽヘ ノ}
             _, - '´       \} レ'ノ
    ヽー- -‐‐ '´           -‐¬ 、
     `ー-/     ,       、  ヽ   ヽ
       . '      , i    ヽ 、 ヽ  、 、  ',
      /  / /,  l i ! l    l  i l . l.  i i    i     ふう、あっち行ったか。助かった。
       /  i i  l| l. |   ィ 丁!T|.  l |.   |     あれ、2号さん。何で広域念話してるんですか?
     | ,i :/ | !,.イ丁 ト. 、 j l|,z== 、!: ! j !   |
      ! l| i :l l. ト,;:==、いノ!ノ  {t心Y /イ   l
       !|| :i| ::!.l:.. {i {tい` ′ _いノリ/l l |:l. ,  
       ! l', ::い:、l ヽソ  ,    ̄/l:l:|.!|:i:! !
         ヽ!ヽ :ヽトヘ ´    __    l:l:|:!|::;' /   
         ` \ヽ::ヘ、   ヽ′  ,川::リ//       
            l.`::l::l::`iー-,. ..__//イ!//'′
              | l::l::!:;v'^´ 〉-―'/イく,、
               ! トv′_,/:::::::::::::::/::冫、_
             V.イ「 l::::::::::;.-'´ / /: : >、
            ,.イ: :/| l,.-'´ , '´ / :/: : : :\
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              i: l (_)   `'´     ゝ:' i : ; : : : : : : :i
          l: :|:/ ト,     r1 、 |: :l::/: : : : : : : :|
583名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:41:01 ID:RJUU0zWO
  〃         ./ /             |  | \
  ||.           / / /   /|.   |     |  |   |
  ||          / / / /  /  |.   l |  ∨ ∧   |     出合え!出合え!
  リ       / / /__j_ /   !   j |\.__∨ ∧. | 
         |. | |  | / \. |   ∧/./\.∨ ∧. !     乙女の敵がここにいるです!
         |. | |  レ',ィf¨¨lヽ| ./ ィf¨¨lヽ`l∨ ∧|
         |. | |  |〈 |.{ 爿.レ'   .|.{ 爿.〉|. ∨ ∧
f⌒ 、        \ト、j\j 弋ェク    弋ェク  |  |   |
ヽ.  \       |  |  |       '        |  |   |
  \  \      |  |  l\.    / ̄ヽ   ./|  |   |
    \  \-─‐┴x…、!─\  {___ノ  /  .|  |   |
    /ヽ  `ー一'´ ./|ヽ  | ` ー一 '´|`ーォ┤ !   !
  /. ! r        /|. | l. |`ー‐ァ‐r'´ .|  .|. |  |   |`ヽ
.  | | | └‐-、   ./  |. | l. | /l  |\/   |. |. /|  /  \
.  | |└‐─ァ'__ノ }  \j j. ∨ / ̄| ./  / レ //      \
.  ヽ二二フ    ./    ∧  ヽ/  j/く¨¨´   /        \
     /|. {    /    ./ ̄`¨フ\/  >‐──┼‐-、
    ./ .| \_/   ./     \  \/ l二二コ.ト、   \
   /.  \  ./ , イ        \  \       ! \  `ー---
   |    `¨¨´   |           `ー- \.    |.   \
584名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:42:42 ID:T4ULn75h
   〃//  ト,_ノ    / /|ミ|
   / /  ,-''")  ,..-| .|,,...,,,, `"''ヽ
  / /  / /  .;/~|i^|   `"、  ヽ,,    人,_,人,_,人,_,人,_,人,_,_,人,_,人,_,_,人,
 ,ノ..-!、 (_ノ   ,.l'  i'U|     ヽ   'l  < 仮面ライダー555アクセルフォームが  >
『(o■ )ロ[][i   {  |「:i|       }   } < 最後を華麗に締めさせてもらうぜ! >
 i。|ミ|。にニコ   'l..  |V|       i   i   Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒
/| | | |ヽ ||   'l. '|| |       l'  /\
| |  ̄.| |.|   ヽ、"iヘ    ,〃l"  /  〉、
|「  o  ~i 「|     ヘ...,ゞヽ三彡''"ヽ>'   /
、L __  」 |」     ヾ/^|^\〃、__,./」_ノ.,,
ヽヘ V | 77 ー―ァ ヾニニ/ ム∠´__ノ、
 ヾT~''Tミヽ   _ノ オ  ノ           オオオオォォォォ!!!!
585名無しさん@お腹いっぱい。
         ここに居たか、淫獣!
         いちげ〜き〜ひっっさーつ
         ディバインバスタァー!!
   -=二=ニ二\\   -=≦;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
          __)ヽ -=≦
 ..: :: :.   く⌒7´/⌒^fく≦
   ____7イ=ルハ从け>:i          ノ::::........
 └〜ニ二ノヾ(リ "ロノリ:. i         ('A`;...:::::.....:::...
  ..: :: :.    汀fこ}二幻:i          |ヘヘ::::::::::.....
          ノヒ{f7ヘi:.:i
        rく/^`ヽ_>≦;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
 -=二=ニ二// -=≦:=≦iiiii:::::;;\::.::.::.::.::.::.::.::.━.::.::..::.::..::.::.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
その後、淫獣には6課隊舎立ち入り禁止命令が下った(完)