第三回アニメ男さいもえトーナメント 投票スレ11

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683名無しさん@お腹いっぱい。
B <<ロベルト・ハイドン@うえきの法則>> 植木とロベルトの比較紹介 4/4
※設定・ストーリーバレを含みます
※文主体。主観がそうとうに含まれます

ここまでの投下は
>>657(堂々植木と外道ロベルト、二人の因縁のはじまり)
>>658(愛された植木と憎まれたロベルト)
>>671(誰かを尊敬し護られる植木と、誰かに利用され削られるロベルト)当レスは>>658の続きです。


正直なところ、迫害に耐え切れず町を滅ぼしそれからも人間を攻撃してきたという過去には賛否でいえば否のほうが多く
「最初から神器使わなけりゃ良かったんじゃね?」「町滅ぼすくらいなら自殺しろ」といった過激な意見もありました。
それらを真摯に受け止めつつ、個人的には「5歳児に無茶な要求すんな」というレスに賛同したく思います。

また、あえて言うならば、このロベルトの過去が、作中で正当化されたことは一度もありません。
登場人物たちは、ロベルトに同情も共感もしません。
ただし、ロベルトを一方的に責めたり、断罪するような発言もありません。
主人公が臆面もなく「正義」を掲げる青くさい作品でありながら、このバランスは見事だと思います。

ロベルトの過去、受けた苦痛と行った破壊の両方を知ったとき
植木の仲間たちはただ絶句し、主人公の植木はごちゃごちゃしててよくわからんと正直に告げます。
そしてたったこれだけコメントします。

「ひとつだけはっきりした。お前を優勝させるわけにはいかない。
 だって悲しすぎるだろ。
 そんなことしてもお前、幸せじゃねえよ」
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このシーンの動画 1.9MB 26秒
ttp://up3.viploader.net/mini/src/viploader125194.wmv.html パスsaimoe
ttp://www4.uploader.jp/dl/uekisien/uekisien_uljp00035.zip.html zip版


町の人たちも、ロベルトも、どちらも悪かったかもしれないし、悪くなかったかもしれない。
それに関しては、どこまでいっても平行線の水掛け論になる可能性が高い。
けれど、この過去を基にロベルトが未来を描くことは悲しいし、それは幸せではないだろう、
だから止めると、ただそれだけを植木は言います。

「過去にこんなことがあったんだから、ひどいことをしても仕方ない」
「過去にどんなことがあったとしても、ひどいことをするのは許されない」
一理あるこれらのどちらにも寄らず、過去を裁定せず、ただ受け止め、現在と未来に目を向けて考えを告げる。
偶然の産物かもしれない植木のこのスタンスとバランス感覚が、わたしはとても好きです。

そんな植木に対し、ロベルトは論戦を放棄し、一言だけ告げます。
「やはり君は、ここで消えてもらうしかないようだね」
ttp://up3.viploader.net/mini/src/viploader125195.wmv.html 動画 677kb 9秒 P:saimoe
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自分の過去の不幸に固執するロベルトと、他者の未来の幸せを考えられる植木。
どこまでも対照的な2人です。

なんだか植木支援のような気もしてきましたが
ロベルトと植木の関係性、対称性はうえき前半の肝だと思うので
ロベルトの立場を明確にするため紹介してみました。
ここまでお付き合いくださった方、ほんとうにありがとうございました。

>>668 簡易支援まとめ