【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 4【一般】
銀「はぁ?私にですって?馬鹿じゃないの?私は今の生活が楽し―」
ロ「柿崎メグ」ローゼンは遮るように言った。
ロ「という少女をご存知かな?」
銀「なんですって?」水銀燈は動揺した。
ロ「おっと、失礼。知らないわけがないか。君のミーディ―」
銀「今頃メグが何だって言うの!?彼女はもう・・・死んだ・・・」
ロ「そう、死んだ。彼女はもう死んでしまった。何故だったかな?何故彼女は
死んでしまったのか。」
銀「あれは事故よ!仕方・・・なかった・・・」
ロ「ほう・・・そうか。」
ローゼンは水銀燈の心を抉るように続ける。
ロ「しかしだ、もしも君と柿崎めぐが出会わなかったとしたら・・・」
うるさい・・・黙れ・・・
ロ「今頃どうしていただろうか。もちろん、生前から彼女の命は長くは無かった。
しかし、少なくともあそこで死ぬ事は無かった。」
銀「・・・黙りなさい・・・」
ロ「医療の発展とは目覚しいものだ。彼女の容態は快方に向かっていたと聞く。
もしかすると今も生きていたかもしれない」
銀「うるさい!うるさいわ!確かに私が悪かった!あなたの言うとおり私は彼女を死に追いやった
原因の一つよ!だから何なの!?あなたにそんな事関係ないわ」
ロ「彼女を生き返らせる事が可能だとしたら?」
銀「何ですって?」
ロ「君次第で彼女、柿崎めぐを生き返らせてやろうと言っているのだ。」
銀「そ、そんな事出来るわけ無いじゃない・・・」
ロ「錬金術というものをご存知かな?」
銀「レン キン ジュツ?」
ロ「中世から行われてきた、卑金属から金を生成する実験だ。
しかしそれらは歴史上失敗に終わったとされている。事実、それは物理的に不可能だ。しかし私は錬金術を応用して、
魂を生成する事に成功したのだよ。それがローザミスティカだ。
そして私は人間に使えるほど大きな力を持つローザミスティカの生成に成功したのだよ。」(注一部Wikipediaより)
銀「・・・」
ローゼンは床に何かを見つけた。
ロ「いい物をみせてやろう」
ローゼンは床を指差した。ネズミが一匹いる。
ロ「よーく見てるんだ。」
ローゼンは床に居たネズミを履いている靴で押さえた。徐々に力を加えながら踏んでいく。
ミシミシとネズミの骨が砕ける音が聞こえる。そしてついに骨が重圧に耐え切れなくなり、
はらわたを撒き散らして潰れた。水銀燈は顔を逸らした。
するとローゼンがしゃがみこんだ。
ネズミの死体に手を当てる。
数秒も経たない内に手を離し、シッポを持ち、ネズミを持ち上げた。
さっきの出来事が嘘のようにネズミは元気に暴れている。
水銀燈は驚いて声も出ない。
するとローゼンはその元気なネズミに再度手を当てた。
するとネズミはピクリとも動かなくなった。
ロ「もう一度言ってやろう。水銀燈、私がメグを生き返らせてやろう。」
銀「ホント・・・に?」
本当にこれでメグが生き返るのか。
だったらこれでメグに恩返しが出来るかもしれない。
これで・・・メグに・・・
ロ「ああ、本当だ。しかし交換条件がある。」
銀「・・・なによ・・・」
ロ「君なら簡単な事だ。ローゼンメイデンをジャンクにするんだ。」
銀「な、何ですって!?」