アニメ最萌 支援補助スレ その6

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212名無しさん@お腹いっぱい。
水銀燈「…ねえ、蒼星石」
蒼星石「なんだい?」
水銀燈「何と言うか…こう…退屈じゃなぁい?」
蒼星石「そうかな?今日は本戦もお休みみたいだし、秋の夜長の退屈を楽しむってのも、悪くないと思うよ?」
水銀燈「せっかく遊びに来てあげたってのに、それじゃつまらないじゃなぁい。第一、真紅達は何処に行っちゃったのぉ?」
蒼星石「真紅達は連休を使ってくんくんDVD72時間耐久視聴をやってたんだけど…途中で眠ってしまったみたいだね」
水銀燈「ほんっとーにどうしようもないわねぇ…それじゃ今ここで起きてるのは…」
蒼星石「君と、僕だけって事になるね」
水銀燈「ん〜、普段あまり無い状況よねぇ」
蒼星石「ふふ、いつも通りに喧嘩ができないと退屈で仕方ないみたいだね」
水銀燈「べ、別にそんな訳無いじゃなぁい。いつもあの子達の低レベルな相手しないといけない身にもなって欲しいわぁ…」
蒼星石「それじゃ毎日来なければいいんじゃないかな?」
水銀燈「くっ、うるさいわねぇ…アリスゲームなんだからしょうがないじゃない」
蒼星石「やれやれ、そう言う事にしておこうか。さて、お茶でも淹れよう。僕はほうじ茶だけど、君はヤクルトでいいんだっけ?」
水銀燈「あら、悪いわねぇ。お願いするわぁ」
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蒼星石「ずず…」
水銀燈「くぴ…くぴ…」
蒼星石「…ふぅ」
水銀燈「くぴ…くぴ…ところで蒼星石…ちょっと聞きたい事があるんだけどぉ」

蒼星石「ん?聞きたい事?」
水銀燈「…今、私と貴女で二人きりだけど…何か私に言う事とか…気にしてる事とか…その」
蒼星石「二期作中で僕のローザミスティカを奪った事について、かな?」
水銀燈「そ、そうよ…今なら邪魔も入らないし、リベンジするチャンスもあるんじゃ…」
蒼星石「いいよ。気にして無いと言えばウソになるけど…あれはあれで仕方がないものだと思ってるし」
水銀燈「え?」
蒼星石「さっき君自身が言ってたじゃないか。『アリスゲームなんだからしょうがない』って。
     そりゃあ、できれば勝ちたかったし、もう少し見せ場もあれば…とも思うよ」
水銀燈「…」
蒼星石「けど、あれは僕自身の意思で参戦したアリスゲームなんだ。そして、君のアリスゲームへの意思も純粋な物だった。
     だから…上手く言えないけど、別に誰かが悪いって訳じゃないんだと思ってるんだ」
水銀燈「そ、そう…随分達観してるじゃなぁい」

蒼星石「それに、残った翠星石、真紅、金糸雀…そして、水銀燈。君たちがアリスゲームをより良い方向へ導いてくれると信じているからね」
水銀燈「…ふん、そんなの知った事じゃないわぁ。それに、優等生ぶっててつまんない答ね…」
蒼星石「はは、なんたって『薔薇乙女唯一の常識人』らしいからね、僕は」
水銀燈「あっははは…何よそれ。ハサミ片手に突進してくる貴女がぁ?おっかしいったらありゃしないわぁ」
蒼星石「おっとと、まさか君にそんな言われ方をされちゃうとはね」
水銀燈「ふふふふ…」
蒼星石「はははは…」
水銀燈「……」
蒼星石「……」
水銀燈「退屈ねぇ」
蒼星石「…なんなら面白そうな本でももってこようか?」
水銀燈「いや、遠慮しとくわぁ。…せっかくの秋の夜長なんですもの。もう少し退屈を楽しむってのも、悪く無いかも知れないわぁ。
     貴女もさっき言ってたじゃなぁい」
蒼星石「それもそうだね…。じゃあ、お茶の二杯目を淹れて来るよ。たしかヤクルトもまだあったはずだし」
水銀燈「それも別に…た、たまには、ほうじ茶なんてしみったれた飲み物も面白いかもしれないし…」
蒼星石「はいはい、それじゃ少し待っててくれるかな」
水銀燈「あーぁ、本当に退屈な夜ねぇ…きっとこの優雅な水銀燈じゃなければ、到底楽しめないくらいに退屈な夜だわぁ…」