アニメ【裏最萌】トーナメント2006 投票スレRound8

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572名無しさん@お腹いっぱい。
<サン・シェラルド@まもって!ロリポップ>文章支援(一次予選既出)

作品紹介 >>208
ヤシガニ >>217
キャラクター紹介 >>504
5話ストーリー紹介その1 >>571


○第五話「7月17日のサン」ストーリー紹介○


しかし、現実は残酷なものでした。
ある日突然、サンの母親が亡くなってしまいます。

早すぎる彼女の死に、亡くなったのはやはり『呪われた子供』のせいだ、と人々の間で噂されます。
母親のお葬式でもサンちゃんは平気そうな顔。
それを見て、さらに人々から「あの子には心ってものがないのか」と囁かれてしまいます。

あまりにもサンの気持ちを無視して好き勝手に話す大人達。
フォルテには解っていました。
サンがいつも無理をして笑っていることを。

「サンは普通の女の子だ!
 呪われてなんかいない!」

周りの人間にそう言い放ち、サンを連れて式場から去ります。


二人だけになっても我慢しているサンちゃんに、フォーちゃんは震えた声で話しかけました。

「…泣きたいときは我慢しなくていいんだ…!
 笑うのは楽しいときだけでいいんだよ!」

「サン、僕がいるよ。
 いつもサンの心の一番そばにいるから。
 僕の前では泣いてもいいんだよ!」


ここで初めてサンちゃんは声を上げて泣いたのでした。

「ママ───サンを一人にしないで……っ!」

涙を流し、そう叫ぶサンちゃんを抱きしめて、
フォーちゃんは、「これからもずっとサンのそばにいる」
そう、思っていたのでした。


その時から、サンちゃんとフォーちゃんの二人は、特別強い絆で結ばれているのです。