>>16からの続き
敗者たちから奪い取った能力をわがものとして、真紅を追い詰める薔薇水晶。
しかし真紅は、かつての彼女ではない。
水銀燈を殺してしまったという罪業を、迷いを、戦う意思へと昇華させているのだ。
かつて自分が倒した雛苺が、その命を停止したという経緯も経て、
すでに真紅は、他者を傷つけ命を奪うことを、己の原罪として受け入れていた。
正面からの、正々堂々の技のぶつかり合いで、真紅は薔薇水晶を圧倒。
そしてその身体をくみしだき、トドメを指そうとする。
ああ、そうだ。いつもこうなんだよな。
ダークヒーローを待ちうける運命は、2つしかないんだ。
ヒーローと戦って敗れ去るか、
それとも、いつのまにかヒーローの価値観を受け入れ、仲間になってしまうか。
でも、それでいいんだ。
最後には正義が勝つということ。
邪な想いは、決して成就しないということ。
それをみんなに伝えるのも、ダークヒーローの務めなんだから。
真紅、やっぱすげぇよ。カッコいいよ。
己の罪を受け入れ、迷いをくぐりぬけ、自分のなすべきことをしっかりと見据えている。
それでこそ、ヒーローだ。
こんな素晴らしい敵に恵まれ、素晴らしい物語をつむぎ出し、
そして倒されるんだ。薔薇水晶だって本望だろう。
ポッと出のアニメリジナルキャラとしては、上出来の活躍だよ。
しかし、次の瞬間。
あ っ て は な ら な い こ と が、 起 こ っ た。
2006/08/19 裏最萌 二次予選 01組
<薔薇水晶@ローゼンメイデン トロイメント> ∴支援