アニメ【裏最萌】トーナメント2006 投票スレRound8

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16名無しさん@お腹いっぱい。

ローゼンメイデンたちが互いに戦い、生き残るものを決める「アリスゲーム」。
そこに、ローゼンメイデンではないにもかかわらず、
一方的に乱入したのが、薔薇水晶である。
彼女はまず、真紅たちを挑発することでアリスゲームへの参画の意思を呼び起こし、
さらによみがえった水銀燈を、言葉巧みにあやつり、自分の手駒としてしまう。

このように「陰で暗躍」というイメージのあった薔薇水晶ではあったが、
いざ自らが戦いの場に立つと、これがまた強い。シャレにならないくらい強い。
新たにミーディアム(人間のパートナー)を得てパワーアップしたはずの
翠星石をあっさり片づけ、
金糸雀には腕一本を持っていかれるも、まったく動ずることなく返り討ちである。

もっとも、強いのは当然という考え方もある。
なにしろ薔薇水晶は、外見こそローゼンメイデンの一員のように見えるが、
ローゼンとは別の人間によって作られた、規格外れの存在。
ローゼンメイデンにとっての命の源であるローザミスティカを持たず、
ミーディアムも必要としない様子である。
言ってみれば、メーカー公認のミニ四駆の大会に、
爆速モーターと高電圧バッテリーを積んだ車で、乱入するようなものである。
これで勝てないわけはない。

特に「ミーディアムを必要としない」という点は、重要と見るべきだろう。
今作『トロイメント』では、これまでミーディアムを持たなかった蒼星石と水銀燈が
新たにミーディアムを得ており、
ミーディアムとの関係が異常なものとなっていた蒼星石は、健全な関係を取り戻している。
彼女たちはローゼンメイデンとして、かくあるべき「規格」の中に次々と納まり、
その中で、自分にとって大切な絆を見つけだしていったのである。

そんな中で、パートナーを必要とせず、父である槐(エンジュ)以外の者に心を開かず、
ただ己の力のみを頼る薔薇水晶は、どこまでも異質である。
確かに水銀燈と共闘してはいたが、実は薔薇水晶にとっては、
水銀燈は下僕として使役し、用が済んだら切り捨てる、それだけの存在でしかなかった。

だが、真紅の眼前で水銀燈を始末してしまったのは、
さすがに薔薇水晶の失態だったと言わざるを得ない。
この瞬間、真紅は薔薇水晶を打倒する、個人的な理由を得てしまった。
これまでウジウジと戦いを避けていた真紅を、
わざわざ自分の手で覚醒させてしまったも同然であろう。

相手を挑発し、平静さを失わせるのが、薔薇水晶の常套手段。
しかし彼女にも、真紅の胸のうちは、完全には把握できていなかったわけである。


前スレ支援は、
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1155564885/606
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http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1155564885/613
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ttp://hp.jpdo.com/dd02/3/img/229.gif

◆作品の基本設定は、こちらをご参照ください。
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1154348481/38-39



2006/08/19 裏最萌 二次予選 01組
<薔薇水晶@ローゼンメイデン トロイメント> ∴支援(本日 書き下ろし)
(つづく)