<<薔薇水晶@ローゼンメイデン トロイメント>>支援紹介文
実名:RozenKrisall(ローツェン・クリスタル)
地位:「自称」ローゼンメイデン第7ドール
ttp://j72820.chez-alice.fr/up1/file/a2_005789.jpg まず最初に、この娘の正体を明かすことから始まる。
「地位:「自称」ローゼンメイデン第7ドール」と記したのは、(既にご存知の方
にはくどい話で恐縮だが)実は本物のローゼンメイデンでは無いからである。
意思と感情と言動を持つところまでは、「人形師ローゼン」が作り上げた人形
「ローゼンメイデン」と同じだが、彼女を作り上げた「お父様=人形師」は彼で
はなく、彼に伍する技術を持ち、そして彼のドールに強い影響を受けた「槐
(エンジュ)」である。
そして、作品における彼女の立ち位置だが、常に裏でローゼンメイデン
間の「アリスゲーム=命の源であるローザミスティカを賭けた闘争」を
煽り続け、戦闘になるまで表立って動くことは決して無かった。
その扇動も巧妙なものであり、姉妹が次々と陥れられてゆき、最後に残
った水銀燈・真紅でさえも、自身が陥れられるまで、とうとう見抜くことが
無かった。
そしてこの争いの背景についで。彼女の「お父様」である「槐」を抜きにし
ては語れない。
先にも記したように、槐は「ローゼンの娘達」に強い衝撃を受けた。
人間は欲に弱い生き物である。彼はローゼンに伍するがゆえ、「その先」
を踏みしめる誘惑「ローゼンを越える」に負けた。
「ローゼンを越える」、そのための「なりふり構わぬ」手段として…「薔薇
水晶」は生まれた。
「手段」であるがゆえ、ローゼンメイデン達との関係について、彼女が自由
意志を持つことは無かった。否、与えられることは無かったと記す方が正し
いのかもしれない。彼女にも自我はあったのだ。
しかし彼女の人生は、彼女のものでは無かった。しかし、自由を望んで
槐を捨てて、ローゼンメイデン達と歩みを共にするか? 時代毎にマス
ターを選び持つことができる彼女らでさえも出来ぬ、「後戻りが出来ず、
先も見えない重大な選択=お父様を捨てる」を、人工精霊もマスターも
持たぬ薔薇水晶が選べるだろうか?
なるべく多く、すがれるものが欲しいのは人間もローゼンメイデンも彼女も
同じこと。しかし、彼女にあるものは「お父様」の槐だけ。そのお父様から
離れると、彼女は文字通り「天涯孤独の身」となる。
彼女に与えられたものは、野心家の父と、彼が用意した運命=影で策謀
を巡らせ、時には紫水晶の剣を片手に戦う日々。彼女が自由にやれるこ
とは、ただただ涙することだけ。
しかしその涙が頬をつたうことは、決して無い。
溢れる涙を薔薇の飾りを施した眼帯で覆い隠し、「この世で彼女がすが
れるたった一人」の望みをかなえるために戦い続け…その果てに悲しい
末路を辿ることになる。