コーディネーター。
それは、ある特定の「賜物」を持たされて生まれた、恵まれた子ら。
しかし少女に持たされたものは、美貌ではありませんでした。
本当に欲しいものが得られなかった悲しみ。それはもしかしたら、
何も持たない悲しみよりも、もっと大きなものなのかも知れません。
ラクス・クライン。
それが少女に与えられた、新しい名前と顔でした。
人びとの寵愛を得るために、少女は、自分であることを捨てました。
賞賛と羨望に彩られた、歌姫としての毎日。
しかし、実は気づいていたのです。
その寵愛は、本来は、ラクスのためのものであるということを。
自分は、ただそれを簒奪したに過ぎないということを。
まるで舞うようにして、散っていったミーア・キャンベル。
その翌週に放映されたエピソード「ミーア」は、
彼女がデータディスクに残した日記という形式で、
その生涯を追憶するというものでした。
物語も収束に向けて、加速していかなければならない筈の時期でありながら、
すでにいなくなってしまったキャラクターへの手向けとして、
1週分のエピソードが費やされたのです。
それは紛れもなく、ミーアのためのものでした。
『君の姿は 僕に似ている
静かに泣いてるように 胸に響く』
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