アニメ最萌トーナメント2006 投票スレRound16
しかし、ハルヒのやつ、いつになく生き生きしてるな。
「それはもう、涼宮さんにとってこれほど分かりやすい戦いはないでしょう。」
古泉は相も変わらず、セールスマンのようなにやけ面で言った。
オレは部室の隅の人形のような少女に目をやった。
本当に人形のようにほとんど動かずこんな時間なのにハードカバーを読んでいる長門だ。
ついさっき自分の票数の最多記録が本当の人形に抜かれたというのに、こいつは全然気にしていないな。
「涼宮さん、だ、大丈夫でしょうか?」
オレの隣で産まれたての子猫のようなひじょ〜に愛くるしい眼でパソコンを見ているのは、
SOS団のマスコットにして唯一の上級生、朝比奈みくるさんだ。
心配など、ブラックホールに投げ込んでください。
ハルヒはともかく、あなたの時は多重だろうが、なんだろうが、絶対1位にしてみせますよ。
なんたって、あなたはあの激戦区ですから。
「不正はよしてください。後々困りますから。」
小泉は冗談か本気か分からん声でささやいてきた。顔が近い。
「わかってるよ、冗談に決まってるだろ。
っていうか、お前の所の胡散臭い組織こそ、ハルヒの顰蹙を買わないように、不正してんじゃないだろうな?」
「はて?」
「コラ! キョン! 何をゴチャゴチャ言ってるのよ!
これは戦争よ! 私たちSOS団は何事においても1位じゃないといけないの!
まぁあたしが勝つのは決まってることだけど、敵もバカじゃないわ! 油断できないわよ!」
お前が一番油断してるだろ。どっからくんだその無駄な自信は。
本当にこんなやつ支援していいものかねぇ?