シャナとハルヒの世界を同一にしてみた

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31灼眼のハルヒ
ある晴れた日の午後。ここはSOS団部室。ここへ毎日来るのが、もはや俺の日課となっていた。
「おはよう!みんな!」
ドアを勢いよく開けながらの団長のご登場だ。このあまりにもいきなりな登場にはもう慣れっこだ。
人間は同じ刺激を与え続けるとあまり反応を示さなくなるというが、これもそんな現象の一種なのだろうか?
「なにが『おはよう』だ。今は昼だから『こんにちは』だろ。ちゃんとお母さんだか先生だかに教わらなかったか?」
「うるさいわね!ここではあたしが正しい時刻なの!夜でもあたしが朝と言ったら朝。16時でも10時と言ったたら10時なのよ。」
そんな理屈があるか。昔ねずみの格好をして「でたらめな歌」とか歌ってた某お笑いコンビもびっくりなでたらめっぷりだぞ!
「で、今日はなんなんだ?」
「へへーん!これよ!」
ジャジャーンという擬音が鳴りそうな出し方で出したそれは「アマチュア野球大会(秋の大会)」のチラシだった。
「これに出るのよ!」
なんだよ!また野球大会か。つーか、秋の大会って甲子園か?いや、甲子園に秋の大会はないぞとお怒りの方々。
これは、あくまで季節の名前を出しているのが甲子園っぽいなーと言う意味ですので苦情とか送ってこないでください。
万が一送ってきても、一切目は当しませんのであしからず。
とにかく、こいつはまた野球大会に出場するつもりだ。もし、前のような無茶をされたら今度こそ何があるかわかったもんじゃない。
なんとしても、阻止せねば!
「なあ、ハルヒ。何とか考えを改めてもらえないか?」
「うるさいわね!前回SOS団の名を広めようと大会に出たのに、ぜんぜん有名になってないじゃない。
 今度こそSOS団の名を広めるのよ!と、いうわけでみんな。来週の日曜、大会に出るわよ!来なければ死刑!分かったわね!」
分かってはいたが、やはり阻止するのは無理だっようだ。と言うか死刑ってまたなのか?「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね。」
という例の黒医者の師匠のお言葉を、多少意味は違うが言ってやりたい。ああ、言ってやりたい。
そういうわけで、俺たちは再びアマチュア野球大会に参加することになった。やれやれ。何も起こらなければよいが・・・。
32灼眼のハルヒ:2006/05/20(土) 23:31:04 ID:NlZNOCzT
日曜日。野球大会の日だ。憂鬱だ。「キョンの憂鬱」というタイトルの本をぜひとも出版していただきたいくらい憂鬱だ。
とにかく、何事もなく無事に終わってくれることを祈るだけだ。
「古泉君。一回戦の対戦相手は?」
「え〜っと・・・。『御崎高校』となっています。」
「『御崎高校』?なんだ。つまんない。ただの高校なんて。この前みたいな強い奴らじゃなさそう。
 そんぐらいじゃなきゃ、あたしたちとまともに張り合えそうにないし・・・。」
いや。俺たち相手だったらメジャーリーグ級の連中だってかなわない上に全員にトラウマ作るぞ。この前みたいな無茶した場合だが。
そうこうしているうちにスポーツマンとして大切な試合開始前の礼の時間だ。礼をした後、俺は相手チームを見た。
相手チームのメンバーは俺たちと同い年ぐらいの男女七人。さらにメイド風の服の女性とスーツに身を包んだ女性の二人で構成されていた。
さて、試合開始・・・。しかし、ここで掟破りの行動に出る者がいた。言うまでもなく、ハルヒだ。
しかも目つきが普通じゃない。あれは、何かいい獲物を見つけたときの目つきだ。今のやつはハンターだ!女豹だ!
「ねえ、あなたたち。ただ勝負するだけじゃ面白くないでしょ?だから何か賭けない?」
おいおい。さわやかかつ正々堂々としたスポーツをやろうって時にそんなギャンブルを持ちかけるな。神聖なスポーツを汚す気か?
「あたしたちが勝ったら・・・。そうねえ・・・。」
そう言うとハルヒは相手のメンバーの一人の腕をつかんでこう言った。
「あたしが勝ったら、この子をうちのマスコット第二号に貰うわ!」
「えっ!?」
「よっ・・・吉田さん!?」
なっ!?こいつ、朝比奈さんだけに飽き足らず、この子までおもちゃにしようというのか!?お前は何でも欲しがるマミちゃんなのか!?
「ちょっと、あなた!」
そう言いながら相手チームの眼鏡をかけた少年がハルヒに言い寄ってきた。
「なによ!?メガネくん。」
メガネくんって・・・。今時そんなあだ名使う奴はいないぞ。
「いきなりなんなんですか!?この子、嫌がってるじゃないですか?非常識でしょう!」
「うるさいわね!あたしがたった今そう決めたからそうなの!この子はうちのみくるちゃんとダブル巨乳っ娘としてうちの部でコスプレしてもらうんだから!」
「巨乳っ娘!?コスプレ!?」
ハルヒにつかまれた少女は赤面する。
「ダブル巨乳っ娘!?ぶわっはっはっはっはっはっ・・・。」
いや鶴屋さん。そこ笑うところか?なにが一体おかしいんだ!?こっちの問題忘れて、一瞬考えてしまったぞ。