◆F11組 <柳也(りゅうや)@AIR>支援 〜ストーリー紹介編〜(3/3)
>>429>>433の続き
■夏の終わり
母娘の幸福な時間。それは、呪いを受け継ぐという代償に比して余りに短かった。
「余の最後の命である。末永く、幸せに…暮らすのだぞ」
追っ手に母を殺され、周囲を囲まれた神奈は、その小さな身に全てを背負い、一人空へと飛び立つ。
「神奈!もっと高く飛べ!もっと!!」
だが、柳也の絶叫も空しく、無数の矢を射られた神奈はついに力尽き、空に封じられてしまう…。
ttp://yefzjl.chez-alice.fr/up1/file/ma_008929.jpg 「誰だっていい。神奈をあんな目に遭わせた奴等を、一人でも多く道連れにして死ぬ!!!」
正気を失った柳也の前に立ちはだかったのは、裏葉だった。
「邪魔立てするなら斬る。脅しではないぞ」
だが、裏葉も一歩も引く構えを見せない。
ttp://yefzjl.chez-alice.fr/up1/file/ma_008930.jpg 「悪鬼と変じた柳也様を見て、なぜ神奈様がお喜びになりましょうか?
微かにですが、私には聞こえます。神奈様のお泣きになっている声が」
■新たなる旅
最後の翼人となってしまった神奈。
呪いを一身に受け、独り、空で悲しい夢を見続けている。
方術でこのことを知った柳也と裏葉は、何とか神奈を救おうとする。
だが、翼人にかけられた呪いは、神奈を責め苛むばかりではない。
翼人に心寄せる者をも弱らせ、やがては死に至らしめる。
限られた時間の中で、柳也が出来ること。それは、自分の意志を子に継がせること…
裏葉はそう柳也に告げ、「お手伝い」を申し出る。
「…わかった。但し俺は、残りの時の全てをお前のために使う」
こうして二人は、人形にその力を込め、子孫に神奈救済の望みを託すのだった。
家庭を営み、新しい生命を育む。。。
神奈と出会うまでは望むべくもなかった幸せな時間が、今、ゆったりと流れている。
そして、俺は時を超えて、これからも旅を続けることが出来るのだ。
かけがえのない翼に、再び巡り会うための旅を。
これ以上望むものは、何もない。
ttp://yefzjl.chez-alice.fr/up1/file/ma_008931.jpg 「さあ行こうか、裏葉。あの空の向こうで、神奈が待っている」
「ええ。お供しますわ。どこまでも」
■The 1000th summer
最後の翼人である神奈の死後、その魂は、人間の娘として転生する。
だが、翼人が抱える膨大な記憶が流れ込み、耐えきれなくなった娘は死んでしまう。
柳也と裏葉の子孫達も何度か彼女たちを救う機会に巡り会ったが、願いは叶わなかった。
このような悲劇が繰り返され、迎えた千度目の夏。
ttp://yefzjl.chez-alice.fr/up1/file/ma_008933.jpg 「さあ、楽しい人形劇の始まりだ!!」
何代にもわたって人形に込められ続けてきた力が今、開放されようとしていた…。
お話はこの後現代編へと続くわけですが、紹介はひとまずここでお終いです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
<柳也@AIR>(F11組)を、どうかよろしくお願いします。