5組<コウタ@エルフェンリート>支援
コウタの背負うテーマ =普通の人間が人間悪に立ち向かうことができるのか?=
既に書きましたが、コウタは妹のカナエをルーシーに殺された過去を持ちます。
ルーシーはコウタに触れることで、初めて人間を受け入れますが、
同時にコウタのそばに自分の居場所はないと絶望します。
そして、絶望のあまりコウタのそばにいる人間を皆殺しに・・・・
http://yefzjl.chez-alice.fr/up1/file/ma_003217.jpg 上は父親とカナエを目の前で真っ二つにされ殺され、絶望するコウタ。
「僕たち友達じゃなかったの?」
幼なじみのユカまでも殺すとルーシーは宣言。コウタは必死になって
ルーシーを止めます。
http://yefzjl.chez-alice.fr/up1/file/ma_003222.jpg 「もうやめてよ!」
これだけ書くとルーシーは単なる殺人鬼ですが、そうとも言い切れません。
ルーシー支援ではないので深入りはしませんが、殺しはルーシーの意志という
より人類を絶滅させようとするディクロニウスのDNAの意志です。
また、ルーシーはコウタ以外の人間から凄まじい差別を受けた過去があります。
さらに、コウタもルーシーに対し、思わせぶりな態度を取っていました。
人間のそばにいられる可能性をかすかに信じていたルーシーは、コウタの
そばにいるのが女の子であることで、もはや自分には誰一人そばにいれる人が
いないと絶望することになるのです。
コウタにとりルーシーは妹のカナエのカタキです。
でも、カナエの言葉を信じていればカナエは殺されずに済んだ。
http://yefzjl.chez-alice.fr/up1/file/ma_003214.jpg コウタに自分の言葉を信じてもらえず、絶望顔のカナエです。
孤独に苦しむ女の子、ひどい差別を受けた女の子、
要するに人から理解を得られない女の子は、とにかく問答無用
で助けようとすることになるのです。
では、最もひどい差別を受け、最も孤独で、最も不理解に
苦しむ女の子、最も地獄を経験した女の子が、カナエのカタキだったら?
その子を許すことと、許さないことと、
どちらがカナエに対する本当の贖罪になるんでしょうか?
これこそが、コウタにとっての最大の問いかけとなるのです。