翠星石「さあ、いよいよ試合時間が近づいてきたですぅ!真紅、頑張るですよっ!」
水銀燈「けど意外ねぇ。私以外のドールズじゃ、真紅が優勝するかと思ったんだけどぉ」
蒼星石「へえ、君の口からそんな言葉が出る事こそ意外だよ。やっぱり、ライバルだからこそ認める点があるって事かな?」
水銀燈「別にそんなんじゃないわぁ。データよ、データ」
雛苺「そんなのあるの?」
水銀燈「そう。これは栄光ある最初の最萌トーナメント…葉鍵板最萌のデータなんだけどぉ」
翠星石「どんな事がそのデータとやらと一致するですか?もったいつけてないでとっとと教えろですぅ」
水銀燈「そうねぇ。まず、私達薔薇乙女はそこいらの人間よりもはるかに長い年月を経験しているわよねぇ。年増扱いされかねない程に」
蒼星石「そうだね。確か君と真紅が前に喧嘩別れしたのが60年くらい前だっけ?」
水銀燈「次に長丁場のトーナメントでも潰れてしまわない精神力ねぇ。
ttp://mig380.chez-alice.fr/up1/file/a_032315.jpg ↑みたいな偽善者丸出しの真似が平気でできるのは、私の知ってる中じゃあの子だけだわぁ」
雛苺「うゆー…ヒナが見てた時とは、ちょっと違う気もするけど…。……!?」
水銀燈「そして、あのちんちくりんな体型も御覧なさぁい。ぺったんこの貧乳で。おまけに寸胴で」
翠星石「Σ うげっ…?!」
水銀燈「おまけに翠星石や雛苺ですら台所に立つのに、真紅だけはなぁんにもお料理なんかしやしないでしょう?
きっと酷い殺人料理しかできないのよぉ」
蒼星石「(((((((゚Д゚;)))))))ガクガクブルブルガクガクブルブル」
水銀燈「って事でぇ。『貧乳、年増、偽善者、寸胴、殺人料理』って項目が真紅と葉鍵最萌覇者との共通点で…って、
ちょっとぉ?空調壊れたんじゃないのぉ?なんだか随分寒くなってきたわねぇ。まるで周囲の気温が3℃下がったっていうかぁ…」
雛苺「す、すすすすすすすいぎんと…う、うしろ…うしろ…!!」
水銀燈「え?」
見目麗しい黒髪の女性「こんばんは。ただいまご紹介にあずかりました、葉鍵板最萌トーナメント優勝者の柏木千鶴です」(にこっ)
水銀燈「!?」
千鶴「で、真紅ちゃんと私の共通点が…何かしら?良く聞こえなかったんだけど」(にこっ)
水銀燈「…………………ひ、ひいっ?!」
千鶴「そういえば…真紅ちゃんのイメージカラーって…まるで…真っ赤な血の色のようでもあるわよね?」(にこっ)
蒼星石「ぼぼっぼぼぼ僕達はにに人形なので突いても斬っても引き裂いても血なんか出ませんよたぶん?」
水銀燈「そ、そうよぉ!真紅と同じくスレンダーで裏表の無い性格で個性的な味付けの料理が得意なステキな年上お姉様ぁっ!!」
千鶴「あら、そんなに誉めてもらえるなんて、嬉しいわ」(にこっ)
水銀燈「し、真紅ぅ!!勝ってぇっ!勝ってこの場の空気をなんとかしてちょうだいぃぃっ!」
真紅「…あ、相変わらずうるさい外野なのだわ。そそ、そうよ、私は何も見ていないのだわ。何も…何も……」