アニメ最萌トーナメント2005 投票スレ・Round112

このエントリーをはてなブックマークに追加
535<桂聖奈@極上生徒会>支援 (2/3)
そんな桂聖奈を形成したのは、幼き頃のある出来事。

神宮司奏と神宮司聖奈は生まれながらにして生き方を縛られ自由を奪われる運命にあった。
聖奈は後にその運命から逃れられる事となり桂聖奈と名を変え、それを心から喜んだ。

しかし、聖奈は奏がなお自分の運命に苦しんでいる姿を目の前にしながら、
運命から逃れた自分の事だけを考え心の底から喜んでいる、そんな自分が許せなかった。
つまり、自分の自由と親友の苦しみとの間で葛藤に陥ったのだ。

苦しんでいる奏に対して罪を感じながらも何もしてあげられない、日は過ぎていくだけ。
しかし、1人の少女が心の折れかけていた奏を支えた。その少女の名は金城奈々穂。
奏、聖奈と同じく生き方を縛られ自由を奪われる運命にあった少女。
そして聖奈同様、神宮司の束縛から逃れる事ができた少女。彼女が奏を支えた。

そんな奈々穂の姿を見て、ただ奏に対して罪悪感を抱いていただけで何をしてあげる事も
出来なかった聖奈は奈々穂と違う方法で自分も奏を救うこと決意する。聖奈は葛藤を乗り越えた。

この葛藤を乗り越えた過程で聖奈の「何事も楽しく」が形成されたのは間違いないだろう。
自分も自由を奪われる苦しさを知っているからこそ、自由でいて何かを楽しめることが
どれだけ幸せなことか気づき、苦しんでいる人を救えなかった後悔があったからこそ、
苦しんでる人を救い、みんなで楽しく(=幸せ)に過ごしたい。と考えるようになった。

奈々穂と違う方法を採ろうと考えたのは、奈々穂に対して劣等感を感じていたのかもしれない。
奏と奏を救うために真っ直ぐ動けた奈々穂との間に、罪を感じながらも何もしてあげられなかった
自分なんかが入っていってはいけないんだと。自分はそれだけ罪深い人間なんだと。