今年こそは森富美の年★

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毎週木曜日に「演技指導」を受けています。講師は井田さんと豊田さん。夜8時台と9時台の番組の間に、1分ほどの天気予報があり、はじめの10秒ほど、挨拶の部分は自分でその日らしい話題を選び話すことができます。「今日は洗濯物が良く乾きました」とか「イチジクが美味しい季節になりました」とかいうあれです。

手紙の時候の挨拶と同じで決まった型のようなものはありますが、アナウンサーたるもの使い古された言い回しはしたくないという意地があります。だからこそ、毎日空を見上げ、スーパーに並ぶ旬の食物をチェックし、公園の花の名前を覚えます。コンビニエンスストアに肉まんが売られるようになったとか(通年で置いている店もありますが)生足の人が減ってタイツが増えてきたなあとか、ミュールからブーツに履き替えたとか、スーツの上着を脱いで手に持って歩いている人が減ったなあとか、そんなことに秋の深まりを感じることも出来ます。毎日の生活の中でネタ探しをし、いいのがみつかったぞというときはガッツポーズをしたくなるし、他の人に先を越された時はがっくりきます。ただ、そのせっかくの文章も、読み方次第では台無しに。私の場合、こんないいことがあったという話題でも、その喜びが伝わりにくいとよく注意されます。そこで「演技指導」。「もうちょっと元気に跳ねた感じのほうがいいんじゃない?」「表情や体の動きでもっと表現できないかしら」とアドバイスをもらいます。

生活感と情報いっぱいの天気予報を、聞いた人の心に伝わる話術で。だいたい週に1回この天気予報を担当してもう4年。10秒の難しさにまだまだ悩み、だからこそその魅力にとりつかれてしまっています。