☆渡辺真理でGO!2☆

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642巨匠
この作品を、愛する渡辺真理さんに捧げます。

−第1章− メタルボディ

蒸し暑い夏の夜、男は繁みに潜んでいた。
彼が潜んでいる、この巨大な公園は、
昼間は子供や主婦、夕方は学生、さっきまではカップルで賑わっていたが、
今はシンと静まり返っている。
彼は満足そうにうなずいた。
ここで、彼について触れておこう。
身長は低く、体型はまさに、ずんぐりむっくりと言う表現がぴったりだ。
口の周りには、立派な髭がたくわえてある。
ずんぐりむっくりの体型は、一見締まり無く見えるが
その実、鋼の様に引き締まっている。
名前は出せないが、ここでは、そう
「ネコ型ロボット」と呼んでおこう。
男の居る場所から、1番近い民家まで約500M
まさに、都会の死角と言って良い場所だ。
ネコ型ロボット「すべて予定どうりだ」
彼は、もう1度満足そうにうなずいた。

ピアノのレッスンを終えて、家路を急ぐ彼女は、
いつもどうり、近道になる公園を横切っていた。
人影が無く、気味が悪かったが、公園を横切ると家までは、すぐとゆうことで、
この道を、帰路に選んでいた。

彼女が、自分に気が付かずに、繁みを通り過ぎたのを確認した男は、
音も無く繁みを飛び出し、彼女の後を追った。
月明かりが、男のスキンヘットを妖しく照らす。
5M・・3M・・1M・・
あっと言う間に、男は彼女との距離を詰めていった。

−第2章− 目撃 につづく