独島:「実効支配」証明がICJ勝訴のカギ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/13/2012081300613.html?ent_rank_news 1945年に設置された国際司法裁判所(ICJ)はこれまでに扱った島の領有権に
関する紛争はこれまでに少なくとも8件ある。ICJで島の領有権問題を解決す
る例はそれほど少ない。島を実効支配している国は、あえて問題をICJに持ち
込む必要がないからだ。ICJもどの国が実効支配しているかを裁判の最も重要
な基準としている。現在、独島(日本名・竹島)は韓国が実効支配している
が、日本は60年前から独島近海で操業する自国船舶に島根県の漁業許可証を取
得するよう求めるなど、実効支配を主張するための証拠づくりを進めている。
■英国VSフランス ノルマンディー半島付近の島
英国とフランスは、ノルマンディー半島付近のエクレオ島、マンキエ島をめ
ぐる領有権争いを展開した。1940年代後半には、両国の漁船がカキの漁場を
争い衝突する事態に発展し、両国は50年にICJに提訴した。この際にも実効支
配がキーワードになった。フランスはノルマンディー半島のすぐ先にあるこ
れらの島を当然のように自国領と考え、13世紀以降、特別な行政措置を取ら
なかった。これに対し、英国はこれらの島の水産業における価値を評価し、
19世紀からさまざまな行政措置を講じた。
英国はエクレオ島の漁民がエクレオ島から約10キロ離れた英国領ジャージー
島に漁船登録証、1820年代にエクレオ島の住民を殺害した犯人がジャージー
島で投獄された記録などをICJに証拠として提出した。ICJは結局、1953年11
月17日の判決で、満場一致で2つの島の主権が英国に属するとの判決を下した。
■マレーシアVSインドネシア シパダン島
マレーシアも実効支配が決め手となり、ボルネオ島東岸にあるシパダン島の
領有権紛争でインドネシアに勝利した。シパダン島周辺は海洋生態系の保存
状態が良く、スキューバダイビングの愛好家の間で世界的に有名だ。マレー
シアとインドネシアは1979年からシパダン島の領有権を争ったが、結論が出
なかったため、98年にICJに提訴した。
裁判でマレーシアは1917年に島のカメに対する保護法令を定めた記録、33年
に島の鳥類保護区域に指定したという記録などを提出した。