【コラム】最高の舞台に韓国選手の姿はなかった
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/09/2012080900955.html?ent_rank_news 「ハロー・ロンドン」
イベントの開始を告げるアナウンサーのあいさつが場内に響くと、それ
までざわついていた観客席から一斉に拍手が湧き起こった。
5日午後(現地時間)に陸上競技が行われたロンドン市東部の五輪スタ
ジアムは、全世界の注目が集まる円形劇場と化した。今後もめったに見
られないビッグイベントが数分ごとに行われ、観衆は途切れることなく
声援を送った。ウサイン・ボルト、ヨハン・ブレーク、アサファ・パウ
エル(以上、ジャマイカ)、ジャスティン・ガトリン、タイソン・ゲイ
、ライアン・ベイリー(以上、米国)など弾丸のような男たちに加え、
400メートルに出場する義足ランナーのピストリウスなど、ドラマの主
人公がこの日は一気に登場したからだ。男子100メートルとピストリウ
スの挑戦というビッグイベント以外にも、女子400メートルハードル予
選、男子走り高跳び予選、女子三段跳び決勝、男子1500メートル準決
勝、男子ハンマー投げ決勝、女子400メートル決勝、男子3000メートル
障害など、さまざまな競技がファンの興奮を最高潮に高めた。
「ついにこの瞬間が来ました。きょうはスーパーソニック(超音速)
サンデーです」
ボルト、ブレーク、ガトリンなど、男子100メートルのスーパースタ
ーの登場で、スタジアムは大きな歓声に包まれた。この日最高のスタ
ーは何といってもウサイン・ボルトだ。英語でジャマイカと書かれた
黒の帽子を身に着けて登場したボルトは、体を揺らすおなじみのパフ
ォーマンスで観衆を喜ばせ、さらに2本の指を地面に付けてスタート
するしぐさを示したかと思えば、突然ボクシングの動作に切り替えた
。ボルトは、誰が見ても力を抜いた走りでありながら、準決勝では9
秒87の好タイムを出した。すると一般のファンはもちろん、取材記
者たちも信じられないような表情を見せた。しばらくスタジアムの
外に出ると、どこも100メートルの話題で持ち切りだった。ボルト
はもちろん、ドーピングによる出場停止から復活したガトリンも、
何度も話題になっていた。