写真展:ひきこもりやニートの再出発テーマ 永冨恵子さん、新宿で /東京
◇10日にトークも
ひきこもりやニートの若者たちをテーマにした永冨恵子さん(31)=神奈川県大和市=の写真展「引きこもりから社会へ」が、新宿区西新宿1の新宿ニコンサロンで開かれている。
展示されているのは若者たちの再出発を支援するNPO法人「ニュースタート事務局」(千葉県浦安市)が運営する寮の寮生や卒業生の様子を撮影した写真など。
永冨さんは、写真学校の現代写真研究所卒。06年6月ごろから約3年間、このNPOに加わり、「レンタルお姉さん」と呼ばれる訪問スタッフを務めた。
若者たちと日常的に接する中で「実際は普通の若者。ちょっと内気でものすごくきまじめなだけ」との思いを強くしたという。
被写体となった10〜40代の男女40人は、ひきこもっていた部屋から寮へ、そして社会へと「ニュースタート」を切った。
永冨さんは「なぜそんな若者が増えているのか。その原因を一緒に考えてほしい。これは私の作品というよりも、彼らから社会へのメッセージなのです」と話している。
12日まで。10日午後2時から、永冨さんのギャラリートークがある。【小泉大士】
ttp://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100408ddlk13040228000c.html