>>873の続き
ギリシア火薬の使用は東ローマ帝国の海軍によるものが特に知られている
ギリシア火薬を装備したドロモーン戦艦は何世紀にもわたり
コンスタンティノポリスをアラブ海軍から防衛した
また陸上でも攻城戦では積極的に使われ、コンスタンティノポリスの城壁から
ギリシア火薬を攻撃してくる敵へ向けている絵画などが残されている
アッバース朝軍にはこれを含む焼夷兵器の専門部隊が存在するなど西アジア全域でも広く使われ
十字軍が使用した記録もある
一説にはマグリブやイベリア半島で火薬兵器の開発が盛んだったのは
原料となる石油がこの地域では産出されなかったからだと言う
現在、ギリシア火薬に似た兵器としては
ベトナム戦争などで使われたナパーム弾が挙げられる