904 :
どっちの名無しさん?:
その言葉を聞き、僕は嬉しさと、自分への情けなさに涙が出た。
お前を辱め、苦しめたこんな兄を、衛、お前はまだ慕って、助けようとしてくれるのか。
「このままじゃ、体を壊しちゃうよ。春歌ちゃんや鈴凛ちゃん達に相談すれば、何とかしてくれるよ」
そう言うと衛は、肩を貸して僕を立ち上がらせた。
僕ら二人はよろけそうになりながら、一歩一歩、窓へと歩んでいく。
「あにぃ…さっきは無理矢理、犯しちゃってゴメンね…」
「いいんだ、衛。俺の方こそ、こんな事に巻き込んで悪かった」
「ここから逃げて、また元のボクたちに戻ったら、その…」
衛は顔を赤らめ、小さな声で言った。
「今度は、あにぃがボクを犯して…」