772 :
どっちの名無しさん?:
「なっ…なにコレ?ベトベト〜」
衛は自分の顔にかけられた物が精液だと気付かず、ただビックリしただけらしいが、女装して椅子に縛られている僕の姿に気付いてギョッとした。
「咲耶ちゃん、千影ちゃん、この人、誰?」
そこまで言いかけて、僕のスカートの中に覗くペニスに気付いたのだろう。
衛は両手で口を覆い、息を飲んだ。
「な、なに?この人オトコなの?ま、まさか、あにぃ?」
咲耶は僕の後ろから手を伸ばし、萎えてしまったペニスをフニフニといじりながら、楽しそうに言った。
「どう?衛ちゃん。あなたの大好きなお兄さまは、女の子のカッコをしてチンポをさらけ出すのが好きな、変態さんだったのよ」
「私と咲耶くんは、ずっと前から女装した兄くんにせがまれて、いろんなイヤラしい遊びをして来たんだよ。フフフ…」
「ち、違う」
思わず言い返そうとした瞬間。千影が僕の胸元に手を入れ、乳首を軽く引っかいた。
背筋がゾクゾクするような快感が走り、僕は思わず声を上げた。
「嘘だ!」
衛が声を荒げて言った。
「あにぃがそんな変態さんはずないよ!咲耶ちゃん達、あにぃをいじめて、無理矢理こんな事をさせてるんでしょ?」
「けなげねぇ…。衛ちゃん。可哀想に」
千影は後ろから、僕の耳元で囁いた。
「兄くん…。衛くんで何度もオナニー、したんだろ…」
「ば…馬鹿な・・。そんな事、してない…」
千影は再び、僕の両乳首を小刻みに引っかいた。
初めての快感に、僕は我を忘れてしまった。
「はぁ、はぁん!」
「男の人でも、乳首は感じるんだよ、フフフ…。もっとも兄くんぐらいのスケベになれば、感じて当然だけどね…」
未体験の快感を、もっと味わいたい…。
衛が目の前にいる事も忘れ、僕は夢中で口走っていた。
「止めないでぇ…乳首、もっとクリクリしてぇ…」
「いじって欲しければ、素直に言うんだ…。兄くん…。衛くんでオナニーしたんだろう…」
僕は不安そうにこっちを見つめている衛の顔を見た。
そして何かに決別するかのように深呼吸すると、瞼を閉じ、乾いた声を絞り出した。