213 :
ラジオネーム名無しさん:
今日付毎日新聞中部本社版社会面
「東海ワイド なごやを語る・開府400年」から
「岐阜は名古屋の植民地!?」の著者 松尾 一(まつお・いち)さん
―「岐阜は名古屋の植民地!?」。衝撃的なタイトルでした。
出版は1994年でしたね。
◆岐阜県庁の書店から大量の注文があり、聞くと「県議が全員買う」と。
県議会で「こんなこと言われてるがいいのか」と質問が出ました。
―きっかけは。
◆昔、美濃の利権を尾張藩が押さえていました。岐阜市のウ飼いがそうです。
尾張土産としてアユのなれすじを作り、江戸に運んで、諸大名や幕府のお歴々に
進物として出した。アユは日本中にいますが、わざわざ岐阜に運ぶという
セレモニーとして尾張藩に使われた。ヒノキや和紙も尾張藩のもの。いいところを
持ってかれた。
過去の問題じゃなく、現在にもつながっているんじゃないか。居酒屋あたりで
役所の人や文化人とそんな話をしていて「植民地だよね」と盛り上がりました。
214 :
ラジオネーム名無しさん:2009/12/29(火) 19:11:57 ID:h1mo7d5C
>>213の続き
―どの点で今も植民地状態にあると。
◆経済がそう。岐阜の経営者は名古屋の顔色を見る。名古屋がくしゃみを
すると岐阜が風邪をひく。岐阜駅前にマンションができ、東濃だけじゃなく
岐阜市も名古屋のベッドタウン化しています。名古屋に近すぎるために
百貨店が、スーパーが目立ちます。
―植民地の現状を変えるのは難しいのでは。
◆無理ですね。でも、個性ある街を目指すことはできます。名古屋とは
違う都市を。都市というのはカラーがあっていいのに、ベッドタウンの
場合はカラーがなくなってしまう。住んでいる人も地元に愛着がない。
だから文化が育たない。
岐阜市にもいいカラーがある。それをどう生かすかです。「通勤は名古屋へ、
自分の時間を過ごすときは岐阜へ」とか。
215 :
ラジオネーム名無しさん:2009/12/29(火) 19:20:54 ID:h1mo7d5C
>>214の続き
―岐阜市としてはどういうカラーを持つべきだと思いますか。
◆歴史と癒やし。そして学園都市を目指すべきです。地方の大学に、
岐阜にキャンパスをつくってもらう。社会教育、生涯教育も大事です。
リタイヤした人やスキルアップを目指す人が働きながら学ぶ場を
目指すとか。あとは観光ですね。
―岐阜市には歴史があり、規模的にも本来なら独立して存在感を発揮
できる街なのに、名古屋にあまりにも近いために影響を受けすぎている
用に思えます。
◆同じ土俵で勝負したらだめなんです。京都と大阪があんなに近いのに
それが威張っているのでは、それぞれポリシーがあるからでしょう。
カラーが違う。岐阜は名古屋に合わせてしまっている。名古屋のまねを
していては名古屋で間に合っちゃう。あきらめてベッドタウン化すれば
楽ですけどね。
216 :
ラジオネーム名無しさん:2009/12/29(火) 19:28:10 ID:h1mo7d5C
>>215の続き
―それも悔しいですよね。
◆高齢化が進み、若い人たちが名古屋に行っちゃったら、岐阜市は丸ごと
老人ホームみたいになっていしまいます。名古屋は青年都市のままで、
周辺の市町村はますます疲弊する。
何のためのコミュニティーか、何のためにこの街に集まっているのかという
ことを考えたほうがいい。岐阜の人はもっと地元の歴史を知り、良さを見つけ、
名古屋の人に対しても堂々と振る舞うべきです。経済的におこぼれをちょうだい
している植民地かもしれませんが、精神的にも独立していたいですね。