【LFｱﾆﾗｼﾞ】有楽町アニメタウン【最後の牙城】

東京キャラクターショーRadio改め有楽町アニメタウンについて語るスレです。
放送時間：日曜深夜24：30〜25：00

　　　 　│
　　　 ２４：３０
　　　 　│
　∩　　│
⊂⊃∧∧∧　　　／￣￣￣
　└＜◎◎＞　＜ズバッ！
　　 ＜　　　＞　　＼＿＿＿
　　　∨∨∨

東京キャラショの冠外したってことは
LD進出でLFイベ事業部が撤退ってこと？

でもキャラクターショーは今年もやるのな

Ｙ！Ａ！Ｔ！

>>3新聞読んで出直しな。既にライブドアがLFの主導権を握るのはキツイ情勢になってる。

放送日age

アニーﾀﾝには不覚にも萌えてしまったよ

福田監督の妻は出ないよなぁ
http://www.allnightnippon.com/tcr/top.html（ただいま改装中旧ＨＰ）

http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/am/1105276945/l50週間種スレ

age

田中理恵、前はＨＰに、スリーサイズ載ってたけど．．．

こないだの日曜（10日）にオンエアされた田中理恵の曲って何だっけ？

>>13
レーゾンデートル。

あ、あと公式HPね。
http://www.allnightnippon.com/at/

>15は吉田

age

放送日age

吉田って超キモくね？

ネタコーナーで読まれた人いましか？

放送中age

村上って誰だよ

そのまま続きで生でやれって

放送日age

age

放送日age

緊急浮上

吉田アナから「最後の牙城」――ｷﾀｰ（゜∀°）――

吉田ー！！見てるかー！！

age

エキサイティング・フラッシュだかに載ってたな写真

吉田！見ていたら今月中にオープニングで一年戦争について語ってくれ。

age

そろそろ福田監督の秘密のポケットが必要！

あいつのポケット、出任せしか入ってないよ
釣り効果は素晴らしいが

放送日age

　　 ノﾉ彡ミミミミミﾘﾘ
　　川彡彡ｼ''"´｀´｀ﾞヽ　　　　
　.ﾘｿﾉ::::::: 　　⌒'　 '⌒ヽ　　　　　　
　i:::::::::　　　 -=・-,　 -=・-
　|:ｒ- 　 　,､　⌒ ) ･_･)'　＾ヽ　　　,､　
.〈 り　　　| ,|　┃ﾄｪｪｪｪｲ┃.l　　　|..|　　
　|ｰ'　　 ri　i､､┃ヽニﾆｿ┃l　　 -i...i,､
　.|　　　r　＾.^ `> ━━┛ /　　i,-'つ i`i
　人　　.i　　　　/　＿_　ノ⌒ヽ<..ノ`'`''.'')
''´　 ｀ヽヽ　　、/　　　　 /　　　ｿヽ.人.../
　　　　　i　　　/----一'　　 Ｙ　　　　/

記念マキコ

寂しいスレだ・・・
キャラショウ当初からのリスナーだけど

>>39大丈夫！吉田が来てくれるさ！

>>20
ロードオブジアキバで一回読まれたな

>>41どんなネタですか？ノベもらいましたか？

テーコウって何？

秋葉で売ってる抵抗のコトかに？ラジオとかを分解すれば、ほら．．
シマシマ模様に色がついてる．．．

やった。メール読まれた！

グッズ当たらなかった・・・

メール読まれると、何かもらえるの？

「アニラジ」の部品がもらえる

何にも貰えなかった
てかオールナイトじゃあるまいし、ステッカーみたいな物は無いでしょ
たかが３０分番組だし

一時期はあったよ

アニタンもキティグッズでｗ

ハローキティーヨッピーガンダム仕様……
微妙にいらん…

ほりえ

　　　 　ミﾐ ヽヽヽヽﾘﾘﾉﾉノノ
　　　　ミ　　 ,,､,､,､,､,､,､,､､ 彡
　　　　 l 　i''" 　　　　　　　i彡
　　　　.|　」　　　⌒'　'⌒　　|
　　　 ,ｒ-/　　 -･=-, ､-･=-　|
　　 　l　 　　 　 ﾉ( ､_, )ヽ　　|
　　　　ｰ' 　　 ノ､＿_!!＿,.､　 |
　 　　 ∧ 　　　 ヽニﾆｿ　　　l　　　奥さん、乳頭は何色？
　　 ／＼ヽ 　 　　　　　　　 /
　／ 　 　 ヽ.　 ｀ー--一' ノ/ヽ　　　　　　
/ 　　　 r‐-‐-‐/⌒ヽ-─'' 　　｀､
　ヽ､　　|_,|_,|_,h(￣.ﾉヽ　　　　　　ヽ
　ー-ヽノ| ｀~`".｀´ ´"⌒⌒)　　　　ヽ
　ノ^ //人　　入＿ノ´~￣　　　　　　)

ＹＯＰＰＹの奥さんは黒、理恵はまだピンク

よっぴーは嫁より理恵とやった回数のが多い

今週こそ読まれますように〜

やっぱ読まれなかったか

ボツネタを書き込みたまえセニョリータ。

あげる

そうですか、りえりえ、いっただき〜

やるかよ

まだ継続中のようだ

ヨッピー友近と不倫！？

あっ！ 本当に理恵ﾀﾝチクビピンクなんだー ほらほら僕のティムポをみてごらん真っ黒だよー

保守age

のび太が乗ってたのはペガサスじゃなかったか？

はい、理恵ﾀﾝアーンして、真っ黒のティムポだよー

>>68
氏んでろブタ

保守

理恵ﾀﾝ気持ちいいよ！すぐ、すぐイッちゃいそうだよ。

理恵いつ喪失？

あぁ！理恵ﾀﾝお口のなかにだしていい？ね！いいでしょ！！
でる、でるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！

ドビュル、ドビュ！ドビュ！ビュビュ！ビュルルルル！！！

理恵ﾀﾝおくちにいっぱいだしちゃってゴメンネ♪

放送日

理恵ﾀﾝがこれ見たらどう思うんだろうな？

＞
ディープスロートしてくれますｗ

何ここ？　とんでもないバカの集まりだ

実況の方がまだマシだよ

>>78
全くだ。俺は同じリスナーとして悲しいぞ

kasosure

シャア……

age

今年はきゃらしょSPはやるの？

幕張のアレどうなった？

今度の裏アニータンにはｦﾚ等の拍手と歓声入り。

>>85
おまいらの野太い声がジングル替わりなのか('A`)

OPの曲なんていうのさ？

寂れ杉wwwwwwwwwうぇwwwwwwwwwwwww

ﾟ　　.　＋　．ﾟ 　　　　ﾟ　。　　.　＋
　ﾟ　　.　o　。　*　　+　。☆　　ﾟ　
　　　o　　　　　　　.　　　　　　　.
. ☆　　　　 ／＼　　　　　＋　　　
　　o　　.　｜　　|　　　　　　　　☆
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　　　　　　｜　i'_liﾉ |_|iトil_}__,l
　　　　　　｜　|i.}┃　┃ u.ミ;i
　　　　　　｜　|人'''ヮ　''',_) li|《
　　　　　　｜　 ⊂　 　　 |ﾘili|
　　　　　／|　　⊂＿＿ノ l.ili.|
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　　　　　　 W　　W 　┣¨┣¨┣¨
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､　.　　　　　 WW　　 　⌒ヽ-
　 ヽ ,.'　⌒ヽ.!　! -‐'⌒ヽ,　　'⌒
　 ⌒ヽ　.,. -‐!　!､⌒ , '´, ';⌒/
);;;｀). 　　　　 |　|　 ⌒　　_ ヽ'⌒ '´
　　｀);.⌒ヽ-┘└-'´　　, '´^ヽ-
　　　　　　　　　　　⌒

age

あれ、あにーたん始まったときまだキャラショのＨＰ残ってたよな、
しまったもう消えてるじゃん、どっか保存してるとこって無い？

>>91
無いと思われ、同時期に終了した笹川、ビビる大木のも無いから。

　　　　　　　　　_________
　　　　　　 〃´　　　 　 ｀ヽ
　　　　　 ,'´　　 　　　ト､,ィ ヽ 　
　　　　　/　　　　　　/　　＞ ', 　
　　＿　 |　　 /ヽ/ヽﾉ￣|ノ丿 !
　　＼ 　ヾヽ ゝ●　　 ●ィ |　!　
　　／ 　　! | |　"　□　" | |　| 　　
　　￣　 　| | |ヽ,,,　　 ,,,ィ.| |　|

シャア専用レジ

なあ、次の日曜の発表ってなんなんだ？
終了は無いと思うが

放送時間拡大age

age

一時間おめアゲ

空想科学研究所じゃまだから乗っ取ってれｗ

人いねー・・・
キャラショウの初期から好きだ　この番組
秋葉で人捕まえて、条件にあったMS全て答えられる人見つけるみたいなのとか
ハッチャけててオモロカッタ

吉田の1st＆種厨っぷりは福田をも引かせたな

ツンデレに乗り気じゃなかった田中(´･ω･)ｶﾜｲｿｽ

それ田中のﾂﾝの演技に釣られてる。

吉田のキャラは一生荘口を追い抜けないんだなぁ。

ＬＦがアニメを押していたアニメガヒットを越えていない。

また聞きたいなぁ・・・

放送日age

福田監督夫妻出演祭りage

武士デレage

隠れた名番組

高禄当たったヤシ


ノ

帯だった頃から聞いてるぜ！




公録外れたorz

>>110
ﾉｼ

>>111みたいな椰子らの為に盛り上げていこうな。

>>112
訂正
為に→為にも、な。連続でｽﾏｿ

これって一時間もやる必要ないよねー？
一時からの女性パーソナリティーのラジオ
聞いて寝るのが好きだったのに

>>114
空想科学は枠移動だから安心汁
ちなみに玉置が終わった頃はまだ30分だったけどな

>>110
当たってねーよ

>>114
お前は早く寝てろ。
肌が荒れるぞｗ

行ってきた。
よっぴーの話だと今回は倍率がかなり高かったらしい。
後、メインは代アニ学院の体験入学だから、全体的に年齢は低め。
漏れはリア工だし、他の椰子等もそれくらいだった。

何が言いたいのかって言うと、今回はキッパリ諦めてキャラショ辺りのイベントに期待しましょうって事。
いや、今回の公録も面白かったけどさ。

ごめん。sage忘れたorz

【マガジン】漫画原作者・キバヤシさんが10/6にニッポン放送のラジオ番組「熱血！ラジカルチャー！！」に生出演
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1128253147/

>>117
やっぱり代アニの入学勧誘イベントだったのか。
応募者の年齢見て当選通知出してるっていう噂あったからな。
番組のメインスポンサーでもあるわけだし

まさか小学生まで出すとは思いませんでした

今日コンビニで満月街のOPが流れてた。
ちょっとビックリ。
そのうちゲストに来るんだろうな・・・

アニタンは日曜収録なんだろうか？
阪神ＪＦについて触れたら笑うんだが。

今日のゲストって誰だろage

おいおい、マジで緒方と石田呼ぶのかよ


相変わらずすげーな

ふと気付いた。
LF+R時代から続いてる番組は
ナイナイANN、175RANN、魂ラジ、そしてこの番組だけだｗ

名前は変わってるけどな
もう５年経つの？早ぇなぁ

2002年の4月開始だから4年と半分ちょいか。
当時の曜日別パーソナリティの山本、福井がゲストに来ないのは何でだろ?

オレとしては石田はアスランじゃなくカヲルだと思ってるんだが

オレはどっちもどっちだな。
年齢によっても差があると思うよ。
まぁ旬なのはアスランなんじゃね？
つうか石田のツンデレになぜか萌えたオレは・・・
それはおいといて、緒方のパチンコの話は面白かった。

父さん！出してよ！

おれも何故か石田のツンデレ役萌えたw

石田と緒方も以外と共演多いんだな
二人の芸歴は同じくらいか

聞き逃したorz
ショックで死にそう。

誰かうｐして下さい

プレゼント応募した？

したよ〜
トークマスター２！

人いねぇ

放送間近age

プレゼント外れた〜

元旦も放送するってよ！






録音だろうけど

この間の放送は生だったのかな？

恥またよ

理恵理恵の声が素敵過ぎる。
現存するラジオ番組の中で一番好きな声だ。

今回のツンデレなかなかﾖｶﾀ
よっぴーじゃないが結構テンション上がったお

野郎妻帯者の癖に女だけの飲み会に呼べだって
誰か嫁に連絡しろ

まぁまぁw

ツンデレ紀行で飯塚にデレッとしてるよっぴーに対して
「何言ってんだお前はよぅ！」って突っ込んでる理恵さんにﾜﾛﾀ

りえりえｶﾜｲｽ

満月街の何とかっていらなくね？

ラシオドラマは一本だけでいいと思う。２本もいらない。どっちか削った時間で毎週、萌ビアと萌早を欠かさずやってほしい。

>>148
満月は既に訳ワカメ状態ですw
しかもこれ中途半端に長いんだよね。。
戦艦アニタンの方はちょっと聞き逃しても分かるけど。

この番組を聴くことだけが一週間で一番の楽しみ

>>142
>>151
禿げ同！

結構聞き逃した回があったから今度のアニタン総集編楽しみ。
スタッフｻﾝｷｭ!

水銀燈つながりで去年の11月末ぐらいから
聞き始めたんだけど面白いね

放送日age

今日は総集編か

今朝の情報コーナーによると30分の短縮Ｖｅｒになるらしい

マジ・・・？
４月から？

>>158
今夜だけで１時から特番があるため

新聞じゃ1時からの番組書いてないから急遽決まったのかな？

局の番組表だと特番は1:30からになっているが。

特番は1時半から

理恵さんの声聞いてると幸せな気分になる

ローゼンファンだったから昨日録音しといて良かった〜。

オニャンコポンが思った以上に凄い神様でビックリした。

昨日聞いてて水銀燈の声は凄いなぁと改めてｵﾓﾀ

今日の放送はマジで聴いてて良かったな〜、最高だった。

今更気づいたんだけど、「ツンデレ『機構』」だったんだね…。
てっきり、高校地理で習うケッペンの気候区分の「ツンドラ気候（ET）」と、
「ツンデレ」をかけたものだと思ってた…。「ツンデレ『気候』」じゃないのかぁ…。

>>168
今回の裏アニタンによると、ETとも掛けてるみたい。

最近一日に一回は「これだっ！」周辺を聞いてる俺ｷﾓｽwww

うーん、以前番組のＨＰにも書き込んでありましたが、西川貴教のオールナイトでやってた｢検索結果ゼロ｣というコーナーのアニメｖｅｒをやってくれないかなぁー。絶対おもしろいと思う。

どうゆうコーナー？

>>170
こんな感じ？
「映画化決定」「七人の」「木の実ナナ」

>>171
検索サイトにて三つのキーワードで検索結果ゼロだったものを報告するコーナー。（wikiより抜粋）
オモシロ短文を三つに分けて読むコーナーでは断じて無い。
以下に代表作を。
「木の実ナナ」「応急処置」「スパッツで止血」
「持田香織」「平然と」「脱臼」
「NANA」「STARING」「Yasuhiro Yamane」
「新しい」「手口」「ペレペレ詐欺」
「実写版」「タッチ」「柱谷兄弟」

理恵さんの声ってエロ可愛いね･･･。

ﾋﾟｱｶｽで聞いてたらﾂﾝﾃﾞﾚ機構直前に切られて、必死に再接続し続け、
繋がったときには既に満月街で、
試しにラジオつけたら普通に聞こえていた俺は完全な負け組・・・・・・・・・・orz

>>174
(´･ω･`)

最近、満月街が苦痛に感じる。。

満月街のＯＰって誰の何て曲なんですか？

>>176
山本サヤカ 「牡丹雪の降る街」。
ちなみにこの人、Dreamからのソロデビューだそうな。
知らない内に人が増えてからはよく判らんけど、
Get overは名曲だと思う。

>>172
ほぅほぅ、確かにそれのアニメ版は面白そうだねw

>>177
ヒカ碁のOP？

>>172
いつのまにか検索しても引っ掛からない三つの単語を紹介するコーナーじゃなくて、｢誰かが〜したらおもしろいなー｣って文章をただ単に三つに区切った感じのネタ中心(というか全部)になっちゃったんですよね。アニメverでやるなら
｢ロロノア・ゾロ｣
｢三刀流｣
｢ポッキー｣
みたいな感じかな？

[シンジ][親子関係][義家先生に相談]

[ゲンドウ][以外な趣味][たまごっち]

[ヒイロ][コーヒーカップで][大はしゃぎ]

↑
おもしろいですねｗ

コンバンワッフ〜

放送まであとちょっとage

>>175
同感。満月街が始まる前にやってた物語を妄想するコーナーのほうがよかった。

>>180
やってみる価値はありそうだね。

http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/liveradio/1138551329/115
>115 ：名無しさん＠ON AIR ：2006/01/30(月) 01:40:25.75 ID:lWX4oxDa
>じゃ、最後に。
>今からこの近況を更新します。
>
>HPの最後の文章は。
>
>「やっぱりローゼンの話になると思うのー。
>よろしくなのー。」
>
>にします。
>チェックできたら、してみてね。
http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/liveradio/1138551329/151
>151 ：名無しさん＠ON AIR ：2006/01/30(月) 01:53:53.77 ID:lWX4oxDa
>
>>>141
>罵詈雑言など気にしないので、
>つまんなかったりダメだったり滑ってたりしたら、
>容赦なく言ってくれたまえ。
>「氏ね」と。
>
>生ぬるいところで育つパーソナリティなんか、
>あえて言おう、カスであると。
>
>……
>いや、もう寝るから。ホントに。

吉田アナご本人からのレスｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

よかったな

いや〜、今実況から戻ってきたけどまさに祭りだったなw
よっぴー多分ここも観てると思うけど、とりあえずお体をお大事に。

ヨッピー最高

(;´д⊂)涙が出てきた

吉田アナのこの番組に対する愛を感じました。

とりあえずですが満月街を理解してる人が異常に少ないので
何とかした方が良いと思います。

>>191
一話一話分かるんだがあらすじ無いのが「ぼとるねっく」になってる悪寒
まぁ・・・・HPの実況メモ見れば分かるんだけどね。
読み返すのが辛い。

結論

　　　　”誰か”まとめサイト作って！

アニタンは面白いお

Wikipediaに全部載ってる訳だが

つーか実況でも満月街がくるといつも不評だもんな〜。
今日は本人がそれを見てた訳で。。

とりあえずヨッピーはインフル直せぃ。

あと理恵さんのテンションがちょっとおかしかったw

以前から２ちゃん臭がするアナだとは思っていたが・・・w

HPにアンカー付けてレス書くなよヨッピーwwwwwww

完全に出遅れた漏れが来ましたよ

やっぱりこの番組大好きだ

よっぴーって他にレギュラー何持ってる？
とりあえず早く元気な声が聞きたい。

>>201
つラジカルチャー

ありがと。調べてみる

よっぴ復活したね

全米が感動した

>>201
金曜24時半ぐらい

ヨッピー、こないだもエンディングでいきなり「VIPPERが喜びそうな〜」とか
言ってたよねw　理恵さんも笑ってたけど意味わかってたんだろうか？
　
まぁ何にしても無事復帰した様でﾖｶﾀﾖｶﾀ。

ヨッピーって慶応卒だったんだ。何かショック

>>208
何がショックか知らないが、銀座育ちで麻布中学・高校→慶応経済？と、普通なエリート坊ちゃん

一時間番組で2本もラジオドラマいらない。
ツンデレ、萌え早、萌えビアを安定してやって欲しい。

何か、この話題は暫くループしそうだなぁ……

>>209
麻布中学校・高等学校→駿台予備学校で浪人→慶應義塾大学文学部
が正しいかと。

>>212
よっぴー訂正乙

>>210
ネタ葉書があんまりきてないなんて事はないよなぁ。。

>>212
奥さんは大学時代に知り合ったのかな？

>>212
あぁ、そういやそうだね
前に駿台で講演の予定あったらしい

よっぴー駿台で何を話すのかと

>>212-213
否定してw

いわゆるKOボーイか

>>218
否定って、何を？インタビュー記事の記述だから正しいかと。
本人のためにも訂正したほうがいいと思っただけなのだが…。

よっぴー認定をって事じゃないの？w

四谷ってなに?

QR。

四谷＝JOQR　有楽町＝JOLF

よっぴーの実況降臨でわかったけどこれって生放送だったんだな

>>223-224
ありがとうございました。

>>225
m9(＾Д＾)ﾌﾟｷﾞｬｰ

生じゃないの？

生だyo

>>225
ｋｗｓｋ

これ録音みたいよー。

それにしても今日は理恵大海がツボにきたw
お腹痛くなったよ。

昨日のアニタン、大人の事情の意味が分からなくて調べてみたら
さくらさんってT-FMで0:30-1:00まで番組やってたのか。
て事はどちらかは確実に録音って事だろう。T-FM聞いた事ないから分からないが

>>232
両方録音だろ

種死のゲームにヨップが出るかが気になる

ちょｗｗｗｗｗ実況によっぴー来てたのかよｗｗｗｗｗｗｗｗ

普段は録音だから。
去年の夏に1回だけ生放送をやった。

いつ収録してるの？

満月街はあと２回で終了。

さっさと終わって欲しいよ

しかしよっぴー休んだ時のOPは面白かったなぁw

先週の戦艦アニタンﾖｶﾀ

そういや満月街、
主役と言われていた女怪盗が全く出てこない件について。

満月街面白ぃかぁ…？

>>241
今日「感動した」ってメールきてたねw

>>242
それきっとマゼンタ（植田佳奈声の奴）の事だとｵﾓ
全然設定生かされてないし、抑も出番も何故か少ないから判り辛いだろうけど

最終回間際で盛り上がってきたけどストーリーいまいち。
あとなんかサワタリ君が個人的にﾕﾙｾﾅｽ

そういや戦艦アニタン総集編で福田省かれてなかった？

満月街って何気にキャスト豪華なんだな

満月街、聴いててもキャラや話が見えてこない
てか最初から真面目に聴いてなかったが

素材は揃ってると思うんだが、いまいちピンと来ないんだよなぁ。
シナリオ書いてるのは櫻井智が所属してる朝倉薫劇団の朝倉氏本人らしいんだけど……。

今日生放送だったら神

裏は今日の収録もありそうなんだけどね。
ちなみに来週は蒼の人がゲストだそうな。

録音だってのは森田成一がゲストに来た回に気付いた。地震が起きてるのにゲストと一緒にMS in Actionで遊んでるアナなんてフツーいないからな。

>>252
まじでえええええ

満月街ｵﾜﾀね。

つかよっぴー、ローゼン感謝祭の司会で出てきてびっくりした。

昨日の司会はローゼンスレでも絶賛されとるね。
さすがよっぴ。

絶賛？


よもやジサクジエンじゃあるまいなｗｗｗ

ん？昨日覗いた時はそうだったが。

イベントが押したのは司会がだらだら喋っていたのが原因。
だが自分のオタクぶりをアピールして会場と一体感を得ようとしたり
場慣れしていない声優陣をリードしていた努力は買う。

てかアレ最初から伸ばす気満々だったろw

吉田は、ヲタへ気を遣うのが裏目に出てる感じある
マニアックな知識振りまいたり、一般人のイメージしてそうなヲタのベタなリアクションしたり
全然違う番組での中継とかサポートは凄い好き

確かに空回りはしているかもしれんが、彼は悪いやつじゃないよ

よっぴーは悪い奴じゃない。
でも、すんごいつまらない奴だ。

繰り返すが、悪い奴じゃない。

アニタンはアニメガヒットの1/10の面白さ。さて、そのアニメガが復活するね。
荘口とよっぴーとの格の違いを見せつけられるわけだ。

どうせ向こうはいつものOBCクオリティで散々な形になるだけだろ

アニタンのつまらなさは、作る構成側が悪すぎる気がする
あと、ヨッピーは別の番組(主に中継)ではダントツに面白い
勉強熱心だから色んなジャンルに対応力あるし

お前がつまらないと思うのは勝手だけど、俺は充分楽しんでるよ。
満月街は駄目だったけどな。。

毎週日曜深夜が楽しみだ。

>>266
同意 俺も良いとｵﾓた 満月街糞だったけど、十分暇つぶしになるよ
おもろい

満月街の後コーナーどうなるんだろね

欲を言えば、あにたんHPのコンテンツが薄すぎるのが困る。
満月街は歌はよかった。

>>265
あにたんがつまらないといってる時点で説得力が感じられない。

あにたん（きゃらしょ）30分の頃の方が真剣に聞いてたな…面白いけど昔の方が良かったかも

べつにぜんたいがつまらなくてたまらないとか思って書いた覚えはないが
もうちょっとなんか欲しい
１時間になれ、と思ってたが　いざ１時間になるとグダグダが増してっただけで
色々企画考えてた頃のが面白かった。現在は今一歩な状態で安定と言うか固定しだした感じで

もう多少つまんなくたっていいやｗ

今でも充分満足だし、一時間も聞いてられるんだから

それだけで嬉しいわ笑

まぁ、終わられると困るのは確か

だって終わっちゃったら暇だしねぇ…
何気に面白いし
長く続く事を祈っとりますよ

今日は電波がひどかったな

ﾆﾎﾟｰﾝ放送はもうちょい出力上げて欲しいよ

しかし遠方リスナーはどうやって受信してるんだ？
ループアンテナでも入らないことがある＠東京

神奈川南部では一番クリアに入る>LF

皆 都会だねぇ…

俺なんて富山だよ

電波悪杉

>>278
いや、俺秋田だけど？

船橋だけどクリアだよ

>>280
送信所が木更津だからねぇ
うちは東京のマンションだけど、自室からだと高音のノイズが入って耳障り
クリアに入る人が羨ましい

>>278
富山のどこだ。
俺も富山だが、それなりにまともに入る。


塚MROよりましなんだが。

さいたま死だが、前から電波は良くない
自分の部屋が一番良い程度

北海道は釧路市だが、空気がクリアなせいか、割とよく聞える。

吉田ってやったの？

ロードオブジアキバとか妄想コーナー復活してくれ

初期のキャラショのMD聞いてｵﾓﾀ
昔はハガキ職人が多かった
今はただのラジオドラマ生産基地

９時台の頃は、番組自体が秋葉原で人捕まえてMSを特定のテーマで全部言える人探したり
リスナーに電話して、番組のリクした曲をリスナーにかけさせる　とか訳わからん事させててハッチャけててすきだった

有名なハガキ職人っていたっけ

翼の折れたペテン師

もう今週からは満月街ないんだね

>>291
まあ、いいんじゃないか
凄く面白かったというわけじゃないしな（好きな人ｽﾏｿ）
他のコーナーを充実させて欲しいもんだ

今日のメニューが気になる

何気に一週間の楽しみの一つだったり

新コーナー デレツン紀行

折角新コーナー募集しているのだから、
>>170あたりで話のあった「検索結果ゼロ」のアニメ・萌え版を提案してみてはどうかと。

>>296
確かに あにたん もっと面白くなりそうだ

新コーナー
こんな銀様は嫌だ

他のアニメの名台詞をむりやり水銀燈ボイスで言っていただくコーナー。

ステラ・金庫に・勝負スパッツ

ヒイロ・自爆・堀江メール

>>296
面白そうだけどパクリは基本的にNGだと思います｡｡。

ヨッピーと西川さんは仲良しだから大丈夫。

やべっ…そういうの聴きたい

バルトフェルド・毎日・珈琲風呂

たぶん・アーサーは・無理

ヨップ・連ザ２参戦・マジで

ターゲット・ヨップ・ヨッピーガンダム

放送日age
みんな、新コーナー募集送ったか？

送ったよ。

鬼太郎・髪の毛針・アデランス通い

カガリ・だって・女の子なんだもん

真紅・雛苺・水戸泉

いま先週の聞いてたんだけど、めぐみのﾂﾝﾃﾞﾚﾈﾀでの
二人の慌てぶりにﾜﾛﾀw
理恵さん口では「絶対ない！」とか言ってたけどw

後藤ゆかりってだれだ？

AAAの人。
先週言ってなかったのにね。

佐野曹長かっこいい…。

佐野なの？
タノって聞こえる。

田野でしょ、レポートに書いてあるし

今まで公式に投稿された特務宇宙戦艦アニタンの文字起こしを無駄に纏めてみたんだがこれどうしよう……

ここに投下しておk

一応記憶を元に間違ってたり欠けてるとこを直したので無断転載ではありませんよ、と言いつつ
アニタン文字起こし投下。最初のナレーションは内容が変わってる場合のみ。

新しい時代。
地球圏を一つの行政府に纏める事に成功した人類は、西暦を廃止、地球新世紀を宣言した。
火星に至るまでの宙域を人類経済宙域とし、その繁栄を謳歌した。
時に、地球新世紀ネオ・アースイラ〇〇一九（ダブルオーナインティーン）。
有楽町連続オリジナルストーリー・特務宇宙戦艦『アニタン』

第一話「着任指令」

「……はぁ、はぁ……あっ！タナカ准将、探しましたよ！」
「！　ヨシダ大尉か……私はもう准将ではないのよ。予備役投入、戦争も終わったし、君ももう私の副官じゃない。ユウラクチョウ解放戦争の功績で、立派な参謀本部付きの作戦参謀じゃないの」
「いえ、私…あ！　いや小官は今もタナカ准将の副官であります」
「ははは、まあいい。だが、どうしたの？　そんなに慌てて」
「はっ、参謀本部よりの指令を持ってまいりました」
「指令？」
「参謀本部発、一〇〇九（ひとまるまるきゅう）発令。リエ・タナカ准将を予備役より復職。政府特務秘密作戦へ再着任せよ、との事です」
「政府特務の秘密作戦！？」
「詳しくは、参謀本部へ出頭されたしと」
「なるほど。ヨシダ大尉、またきな臭い事が起こりそうなのかな」
「小官には分かりかねますが」
「分かった。予備役准将リエ・タナカこれより参謀本部へ出頭する。車を頼む」
「はっ！」

「また戦場か……つかの間の休息だったわね」
「で、参謀本部はなんと？」
「うん。予備役復帰と中佐に降格を言い渡された」
「降格！？　しかも、二階級降格なんて聞いた事ありませんよ！　一体なんでです？」
「余り肩の星が多いと問題がある任務なんだそうだ。つまり、この任務期間のみの中佐という事ね」
「はぁ…そうなんですか」
「まぁ、将官は肩がこるからちょうどいいわ。それに、あなたにも辞令が出るわよ、 ヨシダ少尉」
「えっ！？　もしかして、私、いや、小官も降格ですか？」
「そう。副官を誰にするかって、聞いてきたから、参謀本部からあなたを貰ってきたの」
「えっ…あ……」
「嫌だった？」
「とっ、とんでもありません！　またタナカ准将、いや、中佐とご一緒出来るなんて光栄です」
「『光栄』ね……まぁ、そんな事言っていられるのも今のうちかもよ」
「と、言いますと？」
「地球権統合政府が樹立してから１９年。ムーン行政府、マーズ行政府、そして火星と地球の間に生まれた多くのコズミックコロニーを管轄する、コロニー行政府。
やはり、宇宙は広いのよ。
宇宙（そら）を隔ててそれぞれに治安維持の部隊を持ち、やがて経済活動のいざこざから武力衝突に発展」
「先の宇宙対戦ですね。ムーン行政府の自治権拡大を廻って、あの、宇宙要塞、ダイバからの撤退。ユウラクチョウ戦線での戦い。准将いや、中佐は、いつも最前線でいらっしゃった」
「別に頼んだわけじゃないわ。とにかく、辛くも統合政府が勝利したけど、勿論火種が消えたわけじゃない。今度は『火星に不穏の空気あり』だって」
「火星……」
「とはいえ、調査機関だけで動いていてはもしもの事が起きた時に手遅れになる。統合軍としてはそれだけは避けたい」
「はあ」
「特務艦を一隻、火星宙域で邀撃体制に置く。これが今回の作戦よ」
「なるほど」
「なるほどって、それが私達の任務」
「え…えぇっ！　危険宙域での一艦の単独行動！」
「まだ早いわ。与えられた艦を聞いて、私も驚いたわ。特務宇宙船艦『アニタン』。その艦長を命ずるだって」
「『アニタン』って……あの…ボロ舟！？」
「頼むわよぉ。ヨシダ副長」
「あ、えっ、あ……マジですか！？」

第二話「ボロ船、出撃す」

「うわっ、こんな旧式なタイプで！　これが『アニタン』ですか！？　これで戦艦なんですか！？」
その船の余りの古さに驚愕するヨシダ少尉。
「まあ、特務宇宙戦艦という名の中途半端な船ね。正式な排水量では、戦艦でもなく、クルーザー級でもない。統合軍が発足した当時に就役した艦よ。
本当だったらとっくに宇宙軍博物館に入っててもおかしくない」
「でもこの船の戦歴は大したものよ」
「えっ？」
急に聞こえた声に驚く二人。
「先の大戦でこそ活躍しなかったけど、統合軍が宇宙で定点した戦闘にはいつだってこの船が居たわ。そして、必ず帰ってくる。
生還率三四％の月面作戦の時にも、たった一隻だけ、無傷だった。古い船乗り達は幸運のボロ船だ、って言う人も居るわね」
「あっ！　コヤマ中将」
「コヤマ中将…あっ！　技術指令本部総官」
ヨシダ少尉が言い間違いに気付き訂正する。敬礼する二人。
「はっ！」
「フフフフフ。楽にして。今急ピッチに改装を行っています。明朝〇七〇〇までには終了します。出撃までには、完璧にするから、安心して待っててね」
「あっ、コヤマ中将、昇進おめでとうございます」
祝いの言葉を掛けるタナカ中佐。
「ま、本当はねぇ、空に居る方が良かったんだけどね、いつの間にか船工場の女主になっちゃったわ。でもリエちゃん、あっ！　ごめんなさい、タナカさん」
「はっ」
「今回の出撃は何なの？　この改装は、まあそうね、戦艦二隻分くらいのお金と技術が掛かっている。武装は大型艦に負けず、速力は駆逐艦に負けない。
そしてオートパイロットで、乗員数は２０名。今、統合軍の持てる技術がこの船に全部詰まっている、と言っても言い過ぎじゃないわ」
「たぶん……一隻で戦争をしてこいって事なんでしょうね」
コヤマの言葉に気まずげに応えるタナカ中佐。
「ははは、なるほどね。そっかそっかそっか。その作戦にはあなたに適任よ。分かったわ。一隻で立派に戦えるように、きっちり仕上げてあげる」
「はっ、ありがとうございます」
「それにね。あたしの個人的なプレゼント付けといてあげるわ。」
「は？」
「空に出られなくなったから、私には不要なもの。まっ、明日を楽しみにしておいて」

「タナカ特務中佐、明日（みょうにち）一二○○、宇宙戦艦『アニタン』へ乗艦せよ」
「はっ！　タナカ、明日一二○○、『アニタン』に乗艦します」

「えーと、乗組員は、ユウラクチョウ作戦から引き続いて２０名。全員が喜んで志願しました。まぁあいつらなら大丈夫でしょう。
それから、武装補給全て完了です。さすがはコヤマ中将、戦艦を分かっていらっしゃいます」
「当たり前よ。あの人の前じゃ、私なんか、ヒヨッ子もいいとこ」
操縦室の中に入る二人。
「あっ！」
「艦長、艦長席がこれ……」
ピーピーという音と共に無線が入る。
「タナカ艦長、気に入って貰えたかしら？」
「コヤマ中将……」
「私がいつも使っていた椅子。フカフカなのよ。戦闘が退屈な時は寝ちゃうくらい。フフフ、あなたにあげる。」
ピーという音。
「『アニタン』出航、良し！　ドック開きます」
「はいっ、『アニタン』出航準備」
「はっ、『アニタン』、システムオールグリーン、出力二〇％で微速前進、よし。ドック開きます。前方障害なし」
「乗員に告ぐ。総員、右舷、ロックブリッジに向かい敬礼」
「はっ！」
「気をけてねぇ、Ｇｏｏｄ Ｌｕｃｋ。幸運を祈るわ」
「特務宇宙戦艦『アニタン』、出撃！」
タナカ中佐の号令と共に『アニタン』出撃。

第三話「危険宙域を脱出せよ」

「コード、アース成層圏からコスモスペースへ入ります。カウント良し。五、四、三、二、一…コスモスペースへ進入。外壁損傷なし。システムオールグリーン、進度クリアー。周辺宙域に艦影なし」
「うん、無事に地球の引力からは脱出出来たわね。総員に告ぐ、これより『アニタン』は巡航速度のままオートパイロットする。各員コンディション三へ」
「はぁ、とりあえず無事か。しかし、成層圏でも傷一つ付かないとは、さすがコヤマ中将」
「ヨシダ少尉も副長らしくなってきたじゃない。はい、紅茶」
「艦長ありがとうございます。しかしこの『アニタン』、たいした船ですよ。武装チェックもしていますが、確かに驚く程の性能が」
「そうねぇ。それだけ、危険な任務が待ってるのかもしれないわよ」
「ブッ！　ハァ、ハァ……や、やめてくださいよ。それでなくても弱気なんですから、こちらは」
不吉な言葉に思わず咽てしまうヨシダ少尉。

プープープープー。警報が鳴る。

「何！」
「前方より砲撃！　ミサイルです！　これは、ステルスミサイル！」
「退避！　面舵四、ダウントリム二！　対空砲火用意！」
「あ！　まだオートディフェンスのインプットが終わっていません！」
「なんですって！」
「距離、五〇四五、四〇！」
「あっ…直撃する！　総員ショックに備えて！」
「あー！　当たるぅ！　あぁー！」
ミサイルの爆破音
「当、たら、ない！？　えっ！　直撃、回避。迎撃です！　縦三時方向、水平六時方向に艦認む。識別信号受信。第三宙域護衛艦隊所属巡洋艦ＳＥＥＤ。フクダ艦長です！」
「フクダ艦長！　あの、敵中突破のフクダ大佐！　先の大戦では、全て最前線に居たという伝説の艦長……」
「けど、どういう事なんですか？　ここは、統合軍絶対宙域。武将商船もいませんし、ましてや、ムーンフリートも、マーズフリートも存在しません。本艦は誰から襲撃を受けたんでしょうか？」
「敵は、前だけではないという事なのね」
「そんな……」
「味方の中に敵」
「艦長……」
「闇は深いようね」

「巡洋艦ＳＥＥＤ、反転します。ブリッジより発光信号。あ、久しぶりに見ますね。発光信号なんて」
「読み上げて」
「『貴艦の航海の無事と、作戦成功を祈る』　それから…あっ！」
「どうしたの？」
「読み上げます。『オートディフェンスのセッティングぐらいちゃんとやれ』　以上です」
「ははははは、フクダ艦長、ありがとうございます。」

宇宙新世紀 ネオ・アースイラ〇〇一九。人類は火星までの経済宙域を得た。しかし宇宙はまだ人類には広かった。
月、火星、宇宙コロニーは地球統合政府の中にあり、独自の自治権を確立し互いに権勢し合っていた。
火星に不穏な動き有りと地球統合軍は一隻の宇宙戦艦を威力偵察に派遣する。その船の名は……

第四話「ゴースト・ゴースト」

「えーと、これで信号関係のチェックはＯＫ、と……え、待てよ。このシステムは非常時にオートにするような……うーん、どれだっけ」
「ふぁぁぁ…ヨシダ副長」
「なんすか？」
「眠いんだけど」
「いいですよ、寝ててください」
「でも今夜のブリッジは私が居るはずじゃなかったっけ」
「あ、いいすよ。どうせ徹夜だから僕がこのまま残ります」
「いいの？」
「いいんですよ、ムーン宙域も脱しましたし。ここから先は、特に危険な宙域はないでしょ。それにこういう事には、艦長は役に立ちませんから」
「あっ、ひっどいなぁ。まあいっか、じゃあ頼むわね。二三〇〇、ブリッジマスターをヨシダ副長に移官する」
「はーい。」
「ふぁぁぁぁ……眠い。じゃね〜」
部屋を出ていくタナカ中佐。
「しっかし、フルオート艦てのは、便利は便利だけど最初のセッティングが大変なんだよな。えー、状況に応じてこうシステムを変えなきゃ。
うちは実戦は強いけど、こういう事出来るやつ全然居ないんだよなぁ……あれっ！　あれ！　え、あぁ…メインコントロールからじゃないとインプット出来ないんだ。めんどくさいなぁ……んん……」
伸びをするヨシダ副長。
「しかし、夜も昼もないとはいえ、みんな寝てる時の宇宙戦艦ってのはこう静かだね。
えーメインコントロールは……下部の第三層か。あそこ誰も居ないよね。でもね、古い船って……出る…とかね。……いやいやいや、まさかね。ネオ・アースイラですよ。お化けとか、まさか」
メインコントロールの扉を開ける音。
「いやあぁぁぁぁぁ！　こぉわあぁぁぁぁぁ！」
ヨシダ副長の悲鳴が響き渡る。

「……だから、ちゃんと説明しなさい」
「ででででででっでっで、出たんですよ！」
「何がぁ？」
「いや、だから、ゆう、ゆう、オバ、いや。なんだか分かんないけど、なんか、なんかです」
「メインコントロールのドアの前で気絶してて、タノ曹長が大笑いしてたわよぉ。腰だけが浮いてたって」
「いやだから、メインコントロールに居るんですって。なんだかこう、血みどろの軍服を着た、変な……。こう、敬礼して、『アニタン』はぁ、『アニタン』はぁって」
「もうヨシダは疲れてたからね。今日は一日休みなさい」
「いや違うんです！　絶対に居るんです！　お願いですから、艦長。艦長お願いですから、調べてください。でないと……でないと、一生メインコントロールにいけないぃ……」
泣きそうな声で懇願するヨシダ副長に呆れ気味のタナカ艦長。
「はぁ、もう仕方ないわねぇ……ゴースト調査部隊を組織する！　一個分隊、第一種武装の上、メインコントロール前に集合せよ！」
「タノ曹長以下五名、第一種武装で集合しましたぁ。まあいいんですけど、私は病人なので、あのその、ベッドに……」
「駄目。あなたしか状況分かってないんだから、先に行きなさい！」

メインコントロールのドアを開ける。どこか不気味な音が響いている。
「いぃぃ…うぁぁ…」
「ヨシダ副長、しっかりするのよ。どこ？　何も居ないじゃない」
「絶対に……ほら、何か聞こえる！」
「はあぁ……」
聞こえる何者かの声。
「聞こえる！」
「はぁ…『アニタン』は…『アニタン』はぁあああ！」
「出たぁぁぁぁぁ！　ほら、ほら、艦長。ほら、ほら、血みどろ、ね！　出たでしょ。ほら、ほら！」
「たっ確かに！　…ん？　タノ曹長、左舷明かりを入れろ！　……これは、ホログラムね」
「へっ？」
「よく見れば分かるわよ。メインコントロールに一歩入ると作動するように出来ている。まぁ、子供だましよね」
「はあ、はあ、はあ、いやでも、だっ、なんで、誰がこんな事？」
「うん、確かに。ここに入れるのは本艦のクルーか移送したコヤマ中将……は！」
「あ、あの人もこんな悪戯を！？」
「はははは、予想を突くわぁ。ここのコンピューターを触るのはアナタしかいない。そして、ヨシダ副長ならこの仕掛けで引っかかる。まったく、やってくれるわね」

「ふふふ……」
コヤマ中将の笑い声。

第五話「宇宙（そら）の運び屋」

ピーピーピーピー。
「どうしたの、ヨシダ副長！」
「艦長、方位ＮＧの四、七…距離二…五〇〇（ふたせんごひゃく）に船艦です。識別イエロー」
「方位ＮＧの四、七、というと…火星？」
「はい。コスモダストが強く、艦影がハッキリしませんが、質量はクルーザー級、もしかしたら……」
「ありうるわね。コンディションをグリーンからイエローへ、アームの酣戦フリー。警戒しつつ、巡航速度で近づきなさい」
「了解」
主砲が動く重苦しい音。
「総員戦闘配置に付きました。主砲準備良しっ！」
「うん。不審艦へ通告、機関の所属を名乗られたし、こちらは、地球統合軍特務宇宙船艦『アニタン』」
「打電し……」
ピピピピ。
「あ、不審船より入電です。入ります。」
「撃たないでくださいよ、こちらは民間船だからね。聞こえるかい。こちらは、星間タンカーネイビーズ、星間タンカー『ネイビーズ』」
「タンカー？　ん、こちら、地球統合軍特務宇宙船艦『アニタン』。艦長のタナカです。」
「ヒュゥ、女性の艦長さん、羨ましいね。『ネイビーズ』船長のＫＥＮＮだ。」
「『ネイビーズ』、機関の所属会社および積荷、寄港地を質問します。」
「あらあら美人なのに、キッツイ感じだね。所属は星間コロニー公社。積荷は、帰りだから空だよ。寄港地は、月のデカルトシティ」
「照会終了。確かに星間コロニー公社に『ネイビーズ』の名前はあります。ただの民間船では？」
「うぅん……その資料の『ネイビーズ』の質量をチェックして」
「あ、はい」
「『ネイビーズ』のＫＥＮＮ船長。火星からのお帰り？」
「火星になんとなく金のニオイがすんで、ちょっくら商売をしにね」

「あれぇ！　艦長、『ネイビーズ』の質量合いません！」
「やっぱりね。あれは密輸商人よ」
「密輸商人！？ どっど、どうします！？」
「さてどうしますか……ＫＥＮＮ船長、火星の様子はいかがかしら？」
「ハッ、火星。そうね、商売になりそうな感じだよ。特に、アロイ５５やハイドロゲンパウダーなんかは、飛ぶように売れるよ」
「そう……」
「アロイ５５とかハイドロゲンパウダーって、軍隊の装備じゃないですか！」
「近々火星では花火大会でもあるのかしら？」
「そうだね。ありそうな感じよ」
「船長の予想だと、いつぐらい？」
「そうね。今年中に撃ちあがるんじゃない？」
「そお。花火大会には、あなたも参加するの？」
「俺？　よしてほしいね。花火なんてのは遠くで見るもんで、近くで火花を浴びるのは、ごめんだよ。」
「ハハハハ。分かったわ、『ネイビーズ』、航行を許可します。だだし、火星との商売は、もう終わりにした方がいいわ。これは忠告だけど」
「ヒュゥ。ＯＫ、美人の艦長さん。忠告ありがたくお受けするよ。あんた達の無事を祈ってるよ。どうも俺達より危なそうだ。ハッハハハ」
口笛を吹き、軽い調子で答えるＫＥＮＮ。
「ありがと」
「しっ、あっ、いや、『ネイビーズ』移動します。でも艦長、いいんですか？」
「いいわ。どうせ、帰り道の今捕まえたって、火星への資材を抑えられるわけじゃないし。そこんとこ分かってて、私達に情報くれたんでしょ。あの人も」
「しかし、良い度胸してますね。戦争が始まるかもしれない宙域に、商売しに出掛けるなんて」
「そういう男達も居るって事よ。危険と隣り合わせだからこそ、生きがいを感じる。そういう人種がね」
「はぁ……」
「本件は記録から削除。……はぁ、もしかしたら私達も、そんな人種なのかもしれないわ」

宇宙は広い、しかし時折その広い宇宙で偶然の出会いがある。
その確率は天文学的だと、統計学者は言うかもしれない。
しかし、彼らは知らないのだ。
広い宇宙の中で呼び合う魂がある事を。
特務宇宙船艦『アニタン』は、穏やかならざる宙域、火星へ進む。

第六話「ＳＯＳ！　スペースコロニーに急行せよ！」

ピーピーピー、通信機が鳴る。
「何だこれは？」
ヨシダ副長が怪訝そうな声を上げる。
「どうしたの？」
「いや、通信が入っているんですが……」
「うん、で？」
「いや、でもこれ統合軍の暗号でもコマースモードでもなく、オープンな電文で……ＳＯＳです」
「ＳＯＳ？　遭難船？」
「いや、それがどうもハッキリしないんですよ」
「要領を得ないわね。読み上げて」
「分かりました。原文のまま読み上げます。『助けてください。私は、第四八コロニーに住む、十六歳です。私の町で、戦争が始まります』」
「十六歳？　発信源は？」
「方位ＳＴの二八、距離四万、サードコロニー郡第四八コロニー、電文と一致します。ただ出力が弱く……一般の近宇宙用スペーステレフォンを使っているものと思われます」
「そう……気になるわね」
「悪戯じゃないですか？」
「悪戯にしては、どこか……方位転進、面舵、第四八コロニーに進路を取る」
「艦長！　……本気ですか！？」
「ええ、何もないならそれにこした事はないけど、もしも何かが起こっているなら……それに……」
「それに？」
「この艦の任務は、適当なんだもの。ウフフフ……」

「巡航速度へ速度ダウン。艦内正常、外壁損傷なし。第四八コロニーまで距離一五〇〇。艦長、コンディションはグリーンですが、イエローに？」
「いえ、戦闘体制は取らないわ。刺激を避けます。コロニーポートへ回線開いて」
「コロニーポートに回線開――」
ピーピーピー、通信が入る。
「とっ、先方から先に通信が入りました。『貴艦の艦名および所属、目的を伝えられたし』」
「地球統合軍、宇宙艦隊参謀本部直属、宇宙船艦『アニタン』。目的は、宙域パトロール。ポートへの入港を要請」
「はい、返電です。『入港は許可出来ない。自治権および自衛権の侵害である』　艦長、これは…変ですよ！」
「そうね……直進！第四八コロニーポートへ、入港する！　コンディショングリーンからイエローへ。主砲は開かないで」
「艦…長！　警告を無視するんですか！？」
「副長、復唱は？」
「あ、あっ、はいっ！　コロニーポートに入港！　コンディション、イエローへ！」
ピーピーピーピー、警告が鳴る。
「コロニーより警告！　艦長！」
「そのまま直進。進路の障害物は、実力を持って排除」
「はっ、あっ、はい！　ドッキングベイに入港します。……あっ！……これは！　ドッキングベイ、これは艦長！　火の手が上がっています！　一、二、三……宇宙駆逐艦がポート内で挫傷！　どうしたっていう……」
爆発音が響き渡る。
「傾向着陸！揺れるわよ！」
『アニタン』が、斜面を滑る。

「はあ、はあ……無事着陸。しかし…この有様は……」
「確かに、このコロニーでは何かが起こっているのね……上陸するわよ！」
「じょ、上陸？」
「遅れを取る可能性があるのよ。個々はすでに戦闘状態だわ。上陸部隊を組織して！　一個分隊、完全武装、陸上バギー三台に八名。ヨシダ副長、あなたも来て」
「ぼっ、僕もですか！？」
「急いで！」
バギーが発進するエンジン音。
「か…かっ、艦長、ど、ど、どっ、どこ、どこ、どこに、どこに行くんですか！？　ま、まっ、まさ……」
「アレを見て！　タウンの、中心部。大変！　火が上がってるわ！」
「いや、しかし！」
「あそこへ！」
「はぁ、はぁ、しかし、声が……あのっ、なんでか、まるで、戦争っだ…ぅあ、あぁぁ！」
爆発音が響く。
「こ、これは！」
「艦長ぉ！」
群集の大きな喚声。
「皆さん、落ち着いて！　落ち着いてください！　わ！　わぁ！　私達は統合軍のものです！　おち、落ち着いてぇ！　物を投げないでぇ！」
喚声がおさまる。
「みなさん！第四八コロニーの皆さん！　これは一体どうした事ですか？　一体何が起こったんですか？」
「火星が独立するんろ！」
「我々は、火星に付かない！」
「統合軍、どけ！」
群集の喚声がさっきよりも大きくなる。
「………艦長！」
「タノ曹長。天空に向け空砲一連射！　急げ！」
空砲が空に響く。

ＳＯＳを受け、第四八コロニーに向かった『アニタン』。
二人の前に出現したのはタウンの中心部に集まった、数多くの市民。
市街戦の様相を呈するこのコロニーで、果たして、何が起こったのか？
次回その秘密が明らかになる！

第七話「声なき声」

「艦長…これは……人がこんなに集まって……数千人はいます…」
「ヨシダ副長。このコロニーの基本データを出して」
「は、はい」
パソコンで調べるヨシダ副長。
「サードコロニー郡・第四八コロニー。建造は、ネオ・アースイラ八年。比較的新しいコロニーです。住民はおよそ三万人。コロニー自治連邦の統冶下にあり、タウン行政が行われています。」
「警察、及び自衛システムは？」
「統合軍の配備はありません。コロニー自治警察が予備軍的な装備を持っています。数としては、およそ五百。アクティブな装備としては、先程、コロニーポートで座礁していた駆逐艦二隻。及び、パトロール艇が十艇……以上です。」
「その町が今、騒乱状態にある……一体、何が起こったのかしら？」
「艦長、見てください。どうやら群集は中央の行政センターに向かっているようです。……あ、警備の兵とのこぜりあいが……」
「銃声はない……乗り込むわよ。」
「か…え？　マジですか？…え？」
バギーを急発進させる。
「うわ！」
バギーがぶつかる。
「いったぁ……」
住民の喚声バギーが走る。
「田野曹長！　群集の一番前に出て、横付けに急停車！　停車とともに分隊は一斉散開！」
「あの前に出るんですか！？」
バギー急停車。
群集の喚声。
群集の大きな喚声。
「皆さん、落ち着いて！　落ち着いてください！　わ！　わぁ！　私達は統合軍のものです！　おち、落ち着いて！　物を投げないでぇ！」
喚声がおさまる。

「皆さん！第四八コロニーの皆さん！　これは一体どうした事ですか？　一体、何が起こったんですか？」
「火星が独立するんろ！」
「我々は、火星に付かない！」
「統合軍、どけ！」
群集の喚声がさっきよりも大きくなる。
「………艦長！」
「田野曹長。天空に向け空砲一連射！　急げ！」
空砲が空に響く。
「皆さん、落ち着いてください。私は、統合軍参謀本部直属の特務宇宙船艦『アニタン』
の艦長、リエ・タナカ中佐です」
「わ、私はヨシダですぅ」
「私達は、皆さん達を弾圧や拘束する為に来たのではありません。安心してください。
……今、皆さんの声を聞きました。
「火星独立」の噂は、統合軍にも入っています。コロニーの独立自治を守ろうとする皆さんの気持ちはよく分かります。しかし、その自治を守る為にこのような騒乱を起こし、また、自治政府を倒したところで、それが解決になるのでしょうか？
私達は、宙域パトロールの最中、まったくの偶然で一通の電文を受信しました。それは、このコロニーから発信されたものです。
十六歳の女の子が、出したＳＯＳです。『戦争になってしまう。助けてください』
この声を……声なき声を私達は聞きました。
確かに、自由も、自治の確立も大事です。その為の戦いは、止むをえない時もあるでしょう。しかし、その中に、こうした「声なき声」がある事を知ってください。
ただ悪戯に戦うだけではなく、もっと……もっと話し合ってください。
銃を取るのは、最後の最後の……本当の最後の手段でなければならないはずです。
一時の激情で、歴史に血塗られた1ページを刻んではならない。私達の任務は、火星の偵察です。
皆さんが心配しているように火星が独立を画策し、更に戦争を起こそうというのなら、私達は、その時こそ断固として戦います。平和の為に、最後の選択を取るでしょう。
ですから……今、噂や確実ではない事情に惑わされて、血を流さないでください。
戦い、血を流すのは……最後に戦うのは……私達軍人だけでいいんです！」

静まった群集がざわめく。
「艦長。群集が散り始めました。これは……最悪の事態は回避出来たかもしれません」
「はぁ、そうね……ヨシダ副長。でも、事態は深刻よ。このコロニーは火星反対で動いた。
けれど……」
「そうか。コロニーによっては、火星についてるところもあると……」
「一刻も早く、火星に行かなければならないわ。一刻も早くね……」

第四八コロニーの危機はこうして回避された。
それは、一通の少女からの「声なき声」によるものだった。
事態は予想外に進展している。
火星は果たして、本当に独立戦争を起こすのか。
『アニタン』は火星へと向かう。

地球新世紀。ネオ・アースイラ〇〇一九。
火星に不穏な動きありと、威力偵察に派遣された特務宇宙戦艦『アニタン』。
一通の電文から、火星宙域の入り口にある、第四八コロニーに急行した。
そこには、火星独立の噂から暴動寸前となっていた市民の姿があった。
『アニタン』艦長、リエ・タナカ中佐の必死の説得により沈静化したコロニーではあったが、事態はまさに風雲急を告げていた。

第八話　「小さな戦士達」

「艦長。市民が沈静化しました。もう大丈夫でしょう」
「そうね。後は自治政府に任せましょう。この先まで私達がしゃしゃり出たら、それこそ外交問題になるわ。分担集合！　帰還する！　……あ、あら？」
「了解！　……あれ？　何だ何だ？」
何かに気付いて素っ頓狂な声を上げる二人。そこに現れたのは四人の少女だった。
「あの、すいません」
「どうしたの？」
「飛び出したら危ないじゃないか！　……二、三、四人も揃って、君達はジュニアスクールの子かい？」
「そうです……あの、皆さんは私達の通信を聞いて、助けてくれたんですか？」
「私達って、ああ、じゃああなた達があの通信を発信したの？」
「はい。そうです」
四人声を合わせて答える少女達。

「私達、ベリーズ・ジュニアスクールの生徒なんです」
「昨日から大人達がみんな集まってなんだか、大きな声で怒鳴ったりして……」
「宇宙空港で爆発がしたり……」
「このままじゃなんだかとっても、怖い事が起きそうで」
「私達相談して、学校の通信部の部室から……」
「そうだったの。ありがとう。みんなの勇気のおかげで、このコロニーは戦わずに済んだのよ」
「私達、怒られないですか？勝手に、あんな……」
「そんな事ないです、絶対大丈夫。四人の事は僕達しか知りませんから」
「心配しなくても大丈夫よ。ここから先は、コロニーはちゃんと話し合って、みんなの行き先を決める事になるわ。コロニーの外の事は、私達に任せておいて」
「ふぅ。よかったね」
「うん」
「じゃあおうちの方が心配するから、みんなお帰りなさい。あなた達の事は決して忘れないわ」
「あのぉ、艦長さん。助けてくれて……」
「ありがとうございました」
「おぉぉ。いい話だ」
少女達のお礼の言葉に思わず感動するヨシダ副長。
「統合軍中佐、リエ・タナカ。統合軍を代表して、小さな戦士達の勇気ある行動に感謝します。……本当に、ありがとう」

コロニーを出る『アニタン』。
「コロニーポート、テイクオフ。出力上昇四十％。周囲二千以内異常なし。オールグリーン」
「巡航速度へ。進路火星」
「『アニタン』、進路を火星に取ります」
ピピピ、ピピピピ
「あっ、第四八コロニーより入電。これはスペーステレフォンです。まさか……」
「副長、読み上げて」
「はっ！　『気を付けてください。そしてまたこのコロニーに来てください。ベリーズ・ジュニアスクール』……以上です」
「『またこのコロニーに来てください』か……フフ、勿論お邪魔するわよ。……『アニタン』、発進！」

戦うものは時としてなぜ戦うのか、その理由を忘れてしまう事があると言う。
ただ戦う為に戦う。それは決して、あってはならない理由である。
戦士は、今戦いの理由を心に刻んだ。
かくして、第四八コロニーと小さき勇者達に別れを告げ、『アニタン』は火星宙域へと進む。

地球新世紀。ネオ・アースイラ〇〇一九。
火星に不穏な動き有りと、時の統合軍は一隻の船を威力偵察に派遣する。
第四八コロニーでの市民騒乱を治めた『アニタン』は、地球発進後二二日、火星宙域に達した。

第九話「その男の名は『シャドウ』」

不意に爆発音。
「うわぁぁ！」
「ううっ！　どうしたの？」
「左舷被弾、二発！　隔壁閉鎖、第二から第四までのブロック閉鎖！」
「うっ、どこ？」
「分かりません！　レーダーに艦なし！　……あ、あっ！　エネルギー反応、再び！　左舷、距離三五十！　被弾します！」
爆発音
「う…警戒警報！」
サイレンが鳴り響く
「総員戦闘態勢！　主砲傾斜用意。左舷放射状に設定！」
「目標は！？」
「分からないわ。とりあえず全砲門撃てぇい！」
ビーム音に続き爆発音が響く。
「あっ、着弾です！　左舷距離二千。艦影認む！　でも、依然レーダーに艦なし。あれは……」
「火星の戦艦はステルスか！　……照明弾上げぇ！」
「敵艦よりミサイル！　数八！」
「下げ舵！　ダウントリム三十！　同時に迎撃ミサイル！」
「了解ぃ！」
ビーム音に続いて爆発音。
「全弾落としました！　……ハア、ハア…あ！　敵艦より入電です！」
「メインパネルへ！」

「よぉ、ばれちまったな。地球の戦艦さん。名前は？」
「……統合軍、特務宇宙船艦、アニタン。艦長のリエ・タナカ」
「火星宇宙軍、第三宇宙艦隊先遣部隊、巡洋艦『シャドウ』。艦長カゲヤマだ」
「カゲヤマ艦長、攻撃の理由は？」
「簡単だよ。あんたが強そうだからさ。なかなか良い反応だ。でも、これはどうかな？」
「右舷よりエネルギー反応！」
「右舷！？」
ビーム＆爆発音
「うわぁぁ！」
思わず悲鳴を上げる二人。
「四弾、被弾！　第一主砲破損！　第六ブロック火災！」
「どういう事なの！？」
「ハッハッハッハッハ。戦いとは非情なもんよ。火星の願いの為、一番最初の犠牲者になって貰おうか」
「艦長！右舷に同型艦です！」
「う、二隻か！　迂闊っ！」
「エネルギー反応！」
「どっち？」
「右舷左舷、双方より！　ミサイル、数十！」
爆発音

「このままでは…このままでは嬲り殺しです！　退避を！」
「取り舵二十！　全速で左舷！　敵艦『シャドウ』に突っ込め！」
「は？！」
「副長！」
「分かりました！　『アニタン』回頭！　全速でシャドウに突っ込みます！」
その動きにカゲヤマは驚く。
「地球艦、こちらに突っ込んできます！」
「何ぃ！」
「僚艦その後ろを追撃しています！　距離八百！」
「いかん！　僚艦に通信、追撃するな！」
「通信出来ません！　敵艦よりジャミング！」
「くそぉ、あの船やりやがるな！　一対一なら火砲で劣る…じゃあ、やってやろうじゃねぇか！　全砲門開け！　目標、地球艦！」
「撃てる砲門全部開け！　目標『シャドウ』！　一斉射撃の後、下げ舵九十！　直角に下りる！」
「直角に！？　そんな事したら、ブリッジが丸裸です！」
「これしかないのよ！　……一斉射撃用意！」

「撃てぇーー！」
タナカとカゲヤマが同時に命じる。ビーム音。
「対艦射撃！　あっ！　総監、地球艦が！」
「……同士撃ちか」
爆発音
「うわぁあぁ！　　　被弾！　僚艦も被弾しました！　左舷主砲発射不能。航行不能です！……か、艦長！」
「ここまでか……下げ舵三十、面舵二十！　体当たりするぞ！」
「敵艦、こっち……これは…特攻！？」
「回避！　…影山艦長、もうやめなさい！　戦闘は終わったわ！」
「まだ終わらんよ！　火星は…火星は独立する！　我々の手で、我々の星を！　地球に居ちゃ分からんだろう！　……星は、そこに住む人の為にあるんだ！」
「回避不能！　主砲撃ちますっ！」
「駄目ぇ！」
ビーム音のあと、一際派手な爆発音
「……敵艦、撃破。同型艦戦線を離脱します……艦長」
沈んだ声音でヨシダ副長が告げる。
「…ぁ……そこまでして、そこまでして独立しなくちゃいけないの？　…カゲヤマ艦長っ！」

戦いは常にに非情。
相手を戦士と認めた時、それはどちらかが死ぬ時。
火星独立の為に命を懸けた、火星の男。その名はシャドウ。誇り高き宇宙、なり。
『アニタン』は、危惧の中にその名を刻む。

地球新世紀。ネオ・アースイラ〇〇一九。
火星への威力偵察に出撃した、地球統合軍所属、特務宇宙船艦『アニタン』は火星巡洋艦『シャドウ』との激烈な戦いを経て、艦体に多大なる損傷を負った。時に、十二月十一日。地球出撃から二九日。

第十話　「キッチンの戦争」

「艦長……」
「どうしたの？　副長」
「損傷が激し過ぎます。地球への補給を要請しましたが……あぁ、その、居住エリアまでやられています」
「具体的には？」
「その……オートキッチンが大破しまして…食事が作れないんです。部品もなくて」
「はぁ？」
「艦内総数二十名。まあ非常食で何とかはなるんですが……」
「駄目よ、食事がまずいと士気に影響するわ。うん……分かった。私がやるわ」
「『うん』って、何を？」
「みんなの食事を作ってあげる」
「って、艦長出来るんですか！？」
「失礼ねぇ。私だって女よ。食事くらい。ま、楽しみにしてて」
料理をしにキッチンに行く艦長。
「んっ、しょっ……ふぅ。まぁ、食材はこれだけ、無事だったのね。ふぅ…そうねぇ、うーん……じゃ、グラタンでも作りますか。お肉よーし。野菜よーし。鍋よーし。総員戦闘配置。まずは野菜部隊前へ。切るわよ。フフ……」
野菜を切る音。
「げほっ、あー！　タマネギが目にしみるぅ！　何でこんなにたくさん！　はぁ、はぁ」
ザシュっと切る効果音。
「いてっ！　あぁ〜！　手ぇ切ったー！　非常事態、非常事態！」
サイレンの音。
「か、艦長ぉ？　どうしたん……で？」
「あ、ぁ、指切ったぁ…」
「だから言わんこっちゃない。メディカルチーム！　キッチンにバンソウコ。艦長が負傷。艦長……あの、もういいですから、一週間で直るんですから、とりあえず非常食で」
「何言ってんの！　もぉ　まだ戦闘はこれからよ。絶対負けない！　副長、邪魔よ！　とっとと出てって、もぉ！」
「いや、でも、この、タマネギの切り、方……」
「艦長命令！　副長はブリッジで待機。」
「はい……」

副長、部屋を出て行く。
「は、ぁって、はぁ…さて、いきますか。うん。えーとっ、グラタン皿は……あっ、あった」
凄まじい皿を割る音が響く
「艦長ぉ！　艦長、どうしたんですか！？　艦長！」
「もう、うるさい！　異常なし！　たく、このグラタン皿め、もぉ！　もう皿はなんでもいいや！　クリームソースを……おおおお！　ちょ、ちょ、びっくりした！　はぁ…」

別室で待機中のヨシダ副長。
「はぁぁぁぁぁ、ぁぁぁぁ、腹減ったぁぁぁ…艦長ぉ、この船全員倒れますよぉ…飯ぃ、メシぃ……」
キッチンのドアが開く。
「あ、はっ、はっ、でっ出来たぁー！　はっは。」
「艦長、でっ出来た、出来たんですか！？　出来たんですね！」
「そうよ。『アニタン』特製スペースグラタン。見なさい！」
「…この……真っ、黒な……これが？」
「フフッ…っで、宇宙の闇をイメージしてみたんだけど、ホホホ」
「あのぉ、大きな、塊ぃは、ジャガイ……」
「あぁこれは、小惑星をね、これこう、この、これがこの、あのぉ火星で、これがあの……」
「……お願いですから、もう、キッチンでの戦いはやめてください。」

その日、『アニタン』の戦闘能力が異常に低かった事は、統合軍の公式記録には載ってない。
キッチンの戦いの後は、『アニタン』乗組員は一週間、文句を言わずに、非常食を食べたという。

地球新世紀。ネオ・アースイラ〇〇一九。
火星に漂う独立の気配に、地球統合軍は一隻の宇宙船艦を威力偵察に派遣。その船の名は……

第十一話「宣戦布告・前編」

レーダーの音。
「どう？ヨシダ副長」
「遅れてるみたいですねぇ。補給艦到達予定時刻、変更の通知です。」
「そう。火星までもう少しなのにね。」
「仕方ありません。今の状態では火星に到達して、事が起きても対処出来ませんから」
「というより、たどり着けないかもしれない。この前の戦闘、火星巡洋艦シャドウ……」

『地球に居ちゃ分からんだろ。……星は、そこに住んでる人の為にあるんだ！』

「火星はすでに軍備を終了している」
「あっ…じゃあ」
「威力偵察の段階を過ぎてる。ここは既に最前線なのかも」
「では参謀本部に、艦隊派遣を要請しないと……」
「副長。フクダ艦長に助けられた事、覚えてるでしょ。敵は前だけじゃない。統合政府の中にも火星の手が伸びてるわ。ここで艦体を出撃させたら、火星はその事実を理由に対戦する」
「では…どうすれば」
「火星に、行くわ」
「火星に？　どうやって！」
「武装解除したスペースポートで、堂々と入国する。この目で彼らの全てを確かめる」
「そんな無茶な！いや、大体入国を許可されるかどうかも！」
「統合軍中佐が正式に入国申請をしたのに、拒否をすればそれを理由に今度は部隊の派遣が出来るわ」
「……どちらも…欲しいのは戦争の理由ですか……でも、だからって艦長が行かなくても！」
「私しか居ないでしょう……副長は艦に残って指揮を取って」
「……やっぱ、そうは行きませんよ。統合軍中佐が正式に出向くのに、副官が居ないなんてみっともない真似……」
「……ありがとう」

ジェット音
「ＩＤ確認しました。統合軍リエ・タナカ中佐及び、ヒサノリ・ヨシダ少尉の入国を許可します。一〇五ポートより進んでください」
「入国許可！　……でも、いざ開戦となったら一番最初にやられるのが僕らじゃ……」
「ここまで来たら、もう諦めなさい」

足音
「お待ちしておりました。私は火星宇宙軍少尉のイシダです。お二人を火星軍第三艦隊司令部までお連れします」
その声の主は、先程彼らの入国を許可した人物だった。
「ずいぶんとスペースポートが賑やかですね」
ざわざわとした物音にタナカ艦長が呟く。その声にイシダは明るい声で答えた。
「そうですか？　近々大規模な演習がありますから、そのせいでしょう」
その一言にヨシダ副長が反応を示す。
「演習？」
「はい、火星の四個艦隊が全て参加する、大演習です。統合軍にも通知済みですが……あ、こちらです。……オガタ大佐、お連れしました。イシダ少尉入ります」
「入れ」
ドアが開く
「お待ちしてました」
「私(わたくし)は統合軍中佐の――」
「参謀本部直属のタナカ中佐とヨシダ少尉……私は、火星宇宙軍第三艦隊中級参謀のオガタです。お掛けください」
「失礼します」
椅子に座る。
「このスペースポートは第三艦隊の管轄でしてね。私がお話を伺います。で、この度の視察、理由は？」
「…火星が……独立を画策しているという情報を得ました」
「か、艦長！」
「……なるほど。それで？」
「私(わたくし)は参謀本部の命令により、火星偵察を命じられております」
「特務宇宙船艦『アニタン』でしたね。あの『シャドウ』が負けるとは思いませんでしたよ」
「あっ！……オガタさん、それはどういう事ですか！」
「統合軍が威力偵察に戦艦を派遣した事、我々は早くから察知しておりました。……こちらの配備が終了する前に、あなた方に来られては困る」
「な！　何を言うんですかそんな、あからさまに！」
「カゲヤマのシャドウは良くやった。出来れば沈めたかったですがね。しかし、もう時は満ちました」

「…まさか！　……オガタさん、もう始まるというのですか！？」
「……そろそろ時間だな。イシダ少尉、放送を付けろ」
「はい」
放送から火星軍上層部の放送が聞こえてくる。
「以上の状況を鑑み、我々火星に住む人間は、その自由と経済的自立及び、地球統合政府の専横なる関税の撤廃を求めて、対等なる独立政府なる事を宣言する」
「タナカ中佐……遅かったんだよ。我々はこれから一時間後、統合政府に対して宣戦を布告する」
「私達をどうするつもりですか」
「まっっっっまさか、捕虜！？」
「もしも『アニタン』がそのまま火星宙域にやってきたら、真っ先に血祭りに挙げていた。しかし、予想に反して武装を持たずに交渉にやってきた…宣戦布告の前にね。少しばかり遅過ぎたとも、早過ぎたとも言える。あなた方には、火星からの退去を命ずる」
「っ！」
「イシダ少尉、お二人をお見送りしろ」
「はい」

廊下を歩く足音
「せっかく来て貰ったのに、残念でしたね」
「そんなのん気な！　戦争になるんですよ！　それに……もう、敵なんだし」
声を荒げたものの最後の方は気まずそうに呟くヨシダ副長。
「仕方ないじゃないですか。お互い、生まれた場所が違うんだから。そういえばヨシダさんも少尉なんですよね。同じ階級…名前も似てるし。お互い頑張りましょうね」
「『頑張りましょうね』って……」

ジェット音
「離陸します。艦長……艦長！」
「急速離脱！　『アニタン』へ急いで！」
「了解。スペースポート管制へ、こちら一〇五ポート、出航を許可されたし！」
ピー
「許可します。火星宙域は厳戒態勢にありますので、急いで退去してください」
「……オガタさん…やっぱり戦わなくてはならないのですか？」
「ふっ…あなたが火星に居たら部下に欲しかった。また会おう。今度は戦場で」

ネオ・アースイラ〇〇一九、十二月十八日。
火星は、地球統合政府に対して独立を宣言。同時に宣戦を布告する。
戦争を回避する事は出来なかった。
演習の名の下、四個艦隊を編成していた火星宇宙軍は、今まさに出撃せんとしていた。
そして、『アニタン』はその最前線に居る。

ネオ・アースイラ〇〇一九、十二月十八日。
火星は地球統合政府に対して独立を宣言、同時に宣戦を布告。
演習の名の下、四個艦隊を編成していた火星宇宙軍は、すぐさま行動を開始した。
地球統合軍特務宇宙船艦『アニタン』は火星より、距離五万。その位置にいる統合軍は、一隻だけであった。

第十二話「宣戦布告・後編」

警報が鳴る。
「進度クリアー。エンジン内出力上昇。システムオールグリーン」
「『アニタン』、発進！」
「『アニタン』、発進します！」
「同時に総員戦闘配備。コンディションレッド、アームド管制フリー。全砲門開け！　ミサイル装填」
「艦長！　本当にやるんですか？　たった一隻で！？　相手は四個艦隊なんですよ！」
「仕方ないでしょ！」
「絶対無理だって……あぁ、レーダーに艦来ました！　火星宇宙軍マーズフリートです！　距離一万二千速力百五十、速い！　推定接触時刻〇二〇二、数四五、うち火星巡洋艦十五、駆逐艦二五！　攻撃機搭載艦五」
「こちらの予想よりも早い…高速機動部隊？」
「火力差、三三・六倍…勝ち目がありません！」
「副長、回頭！　面舵十八度！　方位ＮＲ四六に向けて最大全速！」
「ＮＲ四六！？　逃げるんですか？」
「違うわ。彼らは私達なんか見てない！　……いい？　ここで統合軍の艦一隻を沈めたところで、彼らに意味はないの。時間、統合軍が体勢を取る前に、叩けるだけ叩く。それが狙いのはず。私達は彼らを行かせてはいけないの！」
「でも圧倒的に火力が……」
「方位ＮＲ四六！　スペース軸ＰＱＪ六五一！」
「ＰＱＪ六五一……マーズチューブ！？」
「そのまさかよ。小さな隕石や宇宙に廃棄されたゴミばかりが集まった微細重力が働いた空間。ここなら艦隊は、縦列の陣形でなければ進めない！」
「一度に相手をするのは…多くて、二隻！　確かに、そこなら戦えます！」
「『アニタン』、最大全速。マーズチューブに先に入って！」
ジェット音。

「敵艦、マーズチューブに入ります。我が方の突撃部隊間に合いません」
「逃げ出したか……いや、あの女なら違うか。厄介なとこを戦場に選んだな」
静かに呟くオガタ。
「先方、突撃艦より入電。イシダ少尉出ます」
「敵艦はマーズチューブで反転。迎え撃つようです。どうしますか？」
「……仕方ない。突入しよう」
「了解。波状攻撃により突入。突破します」
「……犠牲はやむを得ないか」

「敵艦隊、先方駆逐艦六隻。マーズチューブに進入。密集隊形で突入してきます！」
「来たわね。戦闘態勢、前方！的は小さいわ。『アニタン』全砲門、撃てー！」
ビーム音と爆発音。
「全弾命中！　先頭二隻大破！　進路を崩…いや、そのまま後続艦が突入してきます！」
「全速反射！　ここを通しちゃ駄目！」
ジェット音

飛び交うビーム。
「艦が大破してもかまわない！　前の艦のブリッジすれすれに……撃てぇ！」
イシダ少尉のセリフと共に、ビーム音激しくなる。

「うわあぁぁ！　ちょ、あぁ！　艦隊屍を乗り越えて更に突撃！」
「こんな……これが、火星の戦い方なの！？」
通信音が鳴る。
「そうですよ」
「イシダ少尉！」
「ヨシダさん。僕らはここを超えなくちゃいけない。あなた達はここを防がなくちゃいけない。だから戦う……仕方ないですよね？」
「いや…戦いをやめる方法は、ないんですか？」
「僕らは、軍人だから。ヨシダさんもそうでしょう？」
「う、撃ちますよ！　撃たなくちゃいけない！」
「ふっ……はい。あなたはあなたの正義を全うしてください。僕は、僕の……」
「主砲……主砲、発…射……」
ビーム音。
「……ふるさとの為……かな……」
爆発音。
「……全弾、命中……敵……突撃部隊……壊、壊滅……」
涙声で報告するヨシダ副長。
「『アニタン』……回頭一八〇度。マーズチューブを出る。……最大全速で戦線、離脱せよ」
「…………」
「……副長」
「……了解……」

「突撃艦全滅」
「は……マーズチューブの進路を確保するまでにどのくらいかかる？　急がせろ。……突撃艦六隻を沈め、しかも残骸で中部を封鎖。……あの女、もしかしたら私よりも非情なのかもしれないな」

のちに、火星独立戦争と呼ばれる戦いの火蓋は、こうして切って落とされた。
マーズチューブの戦いで、一敗地にまみれた、火星宇宙軍マーズフリートは、
その後二日間の猶予を統合軍に与える事になる。
これが、戦線にどのような影響を与えたか、それはまだ先の話である。

ネオ・アースイラ〇〇二二 (ダブルゼロトゥエンティトゥ)
地球統合政府と火星政府との間に起こった、火星独立戦争は、降着状態に陥る。
開戦時に、四個艦隊の大勢力を結集した火星宇宙軍マーズフリートは、初戦において地球統合軍特務宇宙船艦『アニタン』との戦いに敗れ、交代を余儀なくされた。
その間に体制を整えた統合軍は、ムーンベース及び、日本、インドの各基地より、艦隊を集結。宇宙コロニー宙域において、マーズフリートとの間に度重なる激戦を繰り返した。

十九年は艦隊戦に変わり後方撹乱、及び経済封鎖などの見えない戦争が戦いの主役となる。
しかし、その結果は双方に甚大な経済圧迫とインフレを引き起こし、統合政府、火星政府ともに国内に反戦運動の種を蒔く事になる。
二十年春、統合軍は反戦気運の一挙打開を図るべく、艦隊の編成を改変。火星侵攻作戦を発動する。
対するマーズフリートは、オガタ参謀長指揮の基、先年『アニタン』に敗れたマーズチューブで、統合艦隊を分断。
各個撃破により完膚なきまでに叩いた。以来、大規模な艦隊衝突がなくなって、一年が経った。

第二部　　「宇宙(そら)の再生」
第十三話　「戦いの後の戦い」

「Ｎ、Ｐ、Ｗ。全宙域にわたって異常なし。コピー＆ペーストで書いても大丈夫なくらい、異常なし」
「文句を言わない」
「でも艦長。こんな月の端っこに敵艦なんて来るわけないじゃないですか。なにが悲しくて宇宙戦艦が辺境をパトロールしなくちゃいけないんですか」
「それも大事な任務よ」
「それは分かりますけど、開戦時にあれだけの大戦艦を挙げたのに対してこの仕打ちはないんじゃないですか。大体、あの時『アニタン』がマーズチューブを封鎖したからこそ、統合軍は艦隊の展開が間に合ったわけでしょぉ。それが……」
「最前線に居たら、去年の艦隊決戦で沈んでいたかもしれないわよ。損耗率七四％。あの戦いからいまだ統合軍は大規模な艦隊行動を取れないでいる」
「これもまた幸運のボロ舟、ですか。でも艦長、どっちかと言えばこう、脚光を浴びる戦場に居た方が……」
「戦場に脚光なんか当たらないわ。……生きて残った人だけが、仕方なくその場所に引き上げられるだけ。仕方なくね」

ピーピーピーピー
「あ、あっ！　レーダーに艦！　ＡＵ三六で襲撃を受けています！」
「襲撃！？艦の識別は？」
「ちょっと待っ…あっ、出ました！　襲撃を受けているのは、ムーン自治区所属の民間船。襲撃しているのは、マーズフリートの重用艦です！」
「民間船が！なぜ！？」
「分かりません！」
ブー
「あっ！入電。民間船からです。『ＳＯＳ。我は……火星政府全権大使』！？　えっ？」
「どういう事か分からないけど……最大全速、総員先頭配備、コンディションレッド、アームド艦船フリー！　敵艦のエンジンノズルだけを狙え。主砲エネルギー四十％弱送。撃ち方用意、撃てぇー！」
主砲発射
「命中！　敵艦推力を失いました。民間船、敵の射程外へ脱出。あっ、こちらに向かっています！」
「コンディションレッドのまま民間船へ発進。保護及び監視下に置く」
『アニタン』、民間船へ向かう

「スペースボード着艦よし。武装はありません。民間船より三名面会を求めていますが……」
「ブリッジに通して」
廊下を歩く数人の足音。ドアが開く。
「初めまして。救助及び護衛を感謝します」
「ようこそ。私は統合軍中佐、この特務宇宙船艦『アニタン』艦長、リエ・タナカです」
「私は、火星政府自治担当大臣・終戦交渉匿名全権大使、マユミ・イイヅカです」
「火星の……大臣」

「……その火星の大臣がどうして、マーズフリートからの襲撃を受けたのでしょう」
「戦争を終わらせるのを潔しとしない軍人というのは、どこの時代でも居るものです。まさか月からの動きまで漏れているとは思いませんでしたけど」
「イイヅカ大使は、地球の統合政府に向かわれるのですか」
「そうです。統合政府のあるオーストラリアのキャンベラまで。……もしもお願い出来るなら、この船でお送り頂けないでしょうか。実は私の乗ってきた船は破損が酷く、これ以上の航行が不能なのです。」
「なるほど。はぁ」
「では、艦隊本部に連絡して……」
連絡しようとするヨシダ副長を止めるタナカ艦長。
「待って。連絡は必要ない」
「なっん、で、すって、なぜですか？」
「火星にも居るように、我々統合軍の中にも終戦を潔しとしない連中は数多く居る。ここに終戦交渉を行おうとする人が、単身居ると分かればどうなるか分からないわ」
「しかし、命令を無視したら、艦隊本部が何と言うかぁ……」
「フッ…元々この船は特務艦よ。文句を言ってきたら、『人道的支援』とかなんとか言えばいいわ」
「ふっ……タナカ中佐でしたね。ご配慮に感謝します」
「いえ、私(わたくし)も出来れば戦争が早く終わった方がいいと感じている、軍人には珍しいタイプですから」
優雅な感じの音楽が流れ出す。
「ステキなお部屋をお貸し頂いて、申し訳ありません」
「いえ、食後のひと時をお邪魔します。少しお話が出来ればと思うのですが」
「どうぞ」
「……火星は、終戦をする意志があるのですか」
「難しいご質問です。二年の戦争で、火星内部に厭戦気分が広がっているのは事実です。政府内の守勢派は中枢を追われ、和戦両面の外交を基本とした方針が決定したのは、つい先月ですから」
「軍人の聞有を超えた質問である事を、お許しください。それは、無条件降伏になるのですか」
「確かに、軍人の言葉としては聞けませんが、あなたを地球に住む友人としてお答えしましょう。火星政府の条件は、火星独立。及び統合政府との対等の外交です」
「！、それでは纏まるはずが――」

「ありませんね。そしてもう一つ、火星の完全軍備放棄。つまり、マーズフリートの解隊です」
「……あなたご自身がその中心に居るのですね」
「……戦争を厭う気持ちは女性の方が強いみたいです。私は、女性を中心とした議員団を率いて火星政府の方向転換を行いました。そして、自ら志願して……」
「終戦交渉を行う」
「国内の反発は覚悟の上です。しかし、殺されたから殺す。攻められたから攻め返すのでは、怒りと恨みの連鎖です。誰かがその鎖をちぎらなくてはならない」
「……命懸けのご決意、なんですね」
「私を殺せば、また元のように戦争が出来ると思っている戦争屋は多いのは知っています」
「大使は、……戦争がこの世からなくなるとお思いですか」
「いいえ。でも、有史以来終わらなかった戦争はないのもまた事実です。人間は、過ちを侵すもの。そして、同時にそれを反省出来る生き物だと、信じています。地球統合政府の中に、同じような思いを抱く人が居る事も、また信じています」
「……大使にとっては、これからが戦いなんですね」
「タナカ艦長。銃を持つ戦争より、何倍も怖いです。私……実は臆病なんですよ。…とっても怖い。……でも、運だけは良いみたい。この船に拾われたし、…あなたとも出会えた。」
「イイヅカ大使……」
ブザーの音のあと、艦内無線でヨシダ副長からの連絡が入る。
「地球成層圏に突入します。艦長、ブリッジにお戻りください」
ブザーの音。
「私は軍人ですので、こういった言い方しか出来ませんが……イイヅカ大使…ご武運をお祈り致します」
「ありがとう、必ず勝ちます。地球との交渉ではなく、戦争という名の敵、との戦いにね」

「キャンベラの管制官がかなり怒ってるんですけどぉ……」
「威嚇射撃でもしてみたら。タノ曹長に一個分隊で、大使を護衛。同時に統合政府、及びマスコミオープンでイイヅカ大使入国を知らせなさい」
「い、え、わ、分かりました。―――めちゃくちゃだよぉ……」
「戦いの後の戦いか」
「何か言いました？」
「副長は、報告書と始末書の作成！」
「ぃい、いや、いやっすよ！　それは艦長がやってください！」
「副長ぉ！」
「やですって！　そこまでは出来ません！」

火星独立戦争、その意義について後世の歴史家はどう書くのだろうか。
戦争は、恋愛に似ている。始めるのは簡単だが、終わらせるのは難しい。
そんな言葉があった。
戦争を終わらせる為の戦いに準じる、一人の女性政治家の中に、リエ・タナカ中佐は、敬礼をした。

ネオ・アースイラ〇〇二二。
地球統合政府と火星政府との間に起こった、火星独立戦争を終結すべく開催された終戦会議は、飯塚火星全権大使の粘り強い交渉により二ヶ月に及んでいた。

火星宇宙軍マーズフリートの解体という画期的な条件は、統合軍主戦派を沈黙させ、又、折からの経済悪化に内政不安を抱えていた統合政府も、ここに至り、火星の条件を飲み、一月二二日『地球火星共同平和条約』通称「キャンベラ条約」を締結した。
これにより、三年に及んだ火星戦役は、終戦を迎えようとしていた。

第二部　　「宇宙（そら）の再生」
第十四話　「着任指令、新たなる任務」

「艦長、僕…いや、小官もお供させてください」
「副長は、艦の整備及び補給の指揮を執って」
「しかし、参謀本部からの呼び出しってろくな事があった試しがないですから」
「味方の本部が一番信用出来ないって？」
「仕方ないじゃないですか。よっぽど火星のマーズフリートの方が風通しがよかった。そういえば、マーズフリートは、緒方参謀長が最高指揮官に就任したそうですね」
「私も読んだわ。もしも開戦からあの人が全艦隊を率いていたら、統合軍も勝てたかどうか……」
「ええ」
「とにかく、一四〇〇までには帰るから、後はよろしく」
「了解。タノ曹長、艦長の護衛を頼むよ」
「はっ！」
艦長たちが出て行く。
「戦時下においては、戦果を持って兵を纏め、平時においては規律を持って、兵を縛るのが軍隊かぁ。はぁ、うちの艦長、上には睨まれてるからなぁ。大丈夫かね。
――うん。オートパイロット艦の運用実績レポートを技術指令本部に提出しなくっちゃ。これからの船はこのタイプが主流になるだろうしね。…え、って…待てよ……俺達その実験台にされたわけじゃないよね
…コヤマ中将、あのひ、いや、いやまさか…でも、でも考えられる。いや！　そんなわけは……でも、戦争における兵の省力化は今後の統合軍の最大の課題。新システムにおけるトラブル発生率を考えると、ほんとぉ」

エンジンを掛け車が発車する音。
「風が気持ち良い。平和な景色ね。……緑と食料と、弾の来ない場所。ここのみんなには、果たして前線の事が分かるのかしらね」
その呟きに気付くタノ曹長。
「は？　今何かおっしゃいましたか？」
「いや、なんでもない」

「貴官も承知のとおり先の勝利により、マーズフリートは改代され、我が統合宇宙軍の指揮下に入る事となった。同時に宇宙船艦以下の外宇宙航行用戦闘艦船は、各所において接収が行われている。
マーズフリートのオガタ総司令官も、努力はしているが、終戦以降指揮系統が分断され、思わしくないのが現状だ」
「はっ」
「このままでは宇宙海賊化の懸念もある。そこで、貴艦の出番だ」
「は？」
「特務宇宙船艦『アニタン』は、駆逐艦三隻を伴い特務小艦隊を編成。マーズフリート残存兵力の武装を解除、及び接収の任に当たって貰いたい。又、同時にタナカ中佐を大佐に、同副官のヨシダ少尉を中尉へと昇進させる」
「は？」

ブザー音のあと扉が開く。
「あっ！　艦長、どうでした？」
「はぁ、また厄介な任務よ。よっぽど参謀本部は私たちが嫌いらしいわね」
「は？　今度は何です？」
「やる気満々の手負いの敵から、戦艦を取り上げて来いって」
「何ですそれ？」
「また宇宙(そら)へ行くのよ」
「またですかぁ〜？　せっかく地球に下りたのにぃ……」
「仕方ないわ、中尉」
「……中尉？」
「昇進だって。私は大佐」
「え？いや、だって、艦長は元々准将で、僕は大尉なんですよ。人事に文句…言っても、仕方、ない、か」
「そういう事。正式な辞令と命令書は、明朝一一〇〇に届くわ。準備を頼むわね。今回は助さん格さんも付いてくるわよ。駆逐艦二隻」
「んん、二隻…あの、もしかしてその、準備も……」
「副長のお仕事」
「いや、ぜっったい無理ですって！　一隻でもてんやわんやなんですよぉ！」
「まぁ、文句言わない。今度の任務はとりあえず、壊す為の出撃じゃない。宇宙(そら)の再生の為の仕事よ。頑張りましょう。」
「いや、って、艦長は良いかもしれませんけどね、あの、実際にする、のは、僕の仕事と、いう事で……」

「『アニタン』、システムオールグリーン。出力二十％で、微速前進良し。ドック開きます。前方障害なし。僚艦、駆逐艦『ローゼン』、駆逐艦『メイデン』、各基地より出航した模様。遭遇ポイントへ誤差なし」
「行きますか。・・特務宇宙船艦『アニタン』出撃！」

つかの間の休息も与えられず、『アニタン』は再び宇宙（そら）へと飛び立つ。誰かが始めた戦争の、最後の後始末をする為に。
しかし、これが『アニタン』最後の出撃になろうとは、この時、誰も予想していなかった。
時に、ネオ・アースイラ〇〇二二、一月二五日。キャンベラの空が、暁に燃えようとしていた。

ネオ・アースイラ〇〇二二。
地球統合政府と火星政府の間に起こった火星独立戦争終結より、一ヶ月が経過した。
特務宇宙船艦『アニタン』は、統合軍本部の指令の下、火星宇宙軍マーズフリート残存艦隊の武装解除及び、接収の任に就き、地球発進後三日、小艦隊を編成するべくムーン宙域を進んでいた。

第二部　「宇宙(そら)の再生」
第十五話「遭遇ポイント三〇七」

「…っ…もう、これ、どうするのよ。えっ…このデータは…あれ、分かんないなぁもう。
えーと、もぉ、副長が居ないと。えーとえと、えっマニュアルはどこよこれ…はぁ、なによ。あっ！　遭遇ポイントまで後三百ぅ？　勝手に行けばいいでしょぉ！　あれ〜、どこまで入力したか忘れちゃったぁ…」
通信音。
「『アニタン』へ。こちら駆逐艦『ローゼン』。こちら、駆逐艦『ローゼン』。応答願います。応答願います」
「えっ、あ！　はいはい。こちら『アニタン』」
「……ああ、ようやく繋がった。『ローゼン』艦長のカワカミ大尉です。遭遇ポイント三〇七宙域へ到着」
「ご苦労様。『アニタン』艦長のリエ・タナカです。ごめんなさいね。今、うちの副長がインフルエンザで倒れちゃって、あたしが全部やってるの。了解。こちらも残り距離三百で走行しています」
「はあ…あの、こちらのレーダーでは『アニタン』の位置がそのぉ、ずれてますけど」
「え！？　あっ、え！？　うそぉ！？　あ！　あぁほんと！　了解。一四〇〇までには遭遇ポイントに着く…と、思います」
「遭遇ポイント到着後、一度そちらへうかがいますので、よろしくお願いします。」
通信切断のブザー音。
「あぁ…あぁ、きっとアホな艦だと思われたわ。方向ずれて……あ、進路方向変えるってどうするんだっけ？　はぁぁ…分かんない。えっと、これ？」
適当にボタンを押す艦長。
「あ！あ、違う。これ？　あぁ違う。もうわっっかんない、もぉ」
数個目のボタンを押した直後、『アニタン』が動き始める。
「あっ、動いた！　よかったぁ…とりあえず三〇七ポイントで合流すれば……どっかからシステムオペレーター借りよう。絶対。ああ、見えた。『ローゼン』も『メイデン』もちゃんと居るようね。よかった。
……けどこんな大変な仕事、副長はしてたのね。治ったら少し優しくしてあげよう」
警報音が鳴る。

「！　今度は何？　警報…敵！　マーズフリート？　まずいわ、こんな編成の時に！」
走る足音。ドアが開く。
「連続発射用意、主砲正射準備。コンディションレッド発令！」
「あなたは！？」
「『ローゼン』艦長カワカミ。スペースポートにて貴艦と一緒に敵艦を見ましたので、そのまま強行着艦しました。副長の代わりをします。敵艦クルーザー二隻、マーズフリートの抵抗勢力だと思われます」
「感謝します。『アニタン』面舵一杯！　『ローゼン』及び『メイデン』に打電、『敵艦撃破せずエンジン部分のみを狙え』！」
「了解。主砲充填完了。発射準備完了。前方の一隻が突っ込んできます！」
「うん。では、前方のみエンジン部分を撃破せよ」
「後方の敵艦は？」
「引きずられて戦闘に及んでいる可能性も高いわ。一隻が戦闘不能になれば、交渉出来る」
「了解。主砲照準合わせ良し」
「撃てぇー！」
ビーム音
「命中。指令、確かに後方艦からの発砲はありません」
「もう一度、もう一度撃つ。今度は、前方敵艦の主砲を狙え！」
「え…敵は停まってますが」
「敵艦の武装解除が完了していない以上は、撃たれる可能性があるわ。主砲を破壊し、その上で敵艦に打電する。撃たれる可能性がある以上、無理な戦果を上げる必要はない」
「なるほどね…了解。敵艦、第一第二方向へ照準良し。発射！」

ビーム音。
「命中。敵艦沈黙しました」
「良し。では、回線開きましょ。地球統合軍の名において武装解除をお願いします。カワカミ艦長。おかげで助かりました」
「いえ、こちらこそ。これから仕える艦隊司令がどのような人なのか、身近で感じる事が出来て、逆によかったっス」
安心したのか口調が崩れるカワカミ。
「ふっ…」
「この前の火星戦役の時もそうでしたけど、艦隊司令がアホだと、戦線は大変ですからね。どんな司令官が来るのか見ておきたかったんですわ」
「ふっ…で、どうでした。新しい小艦隊司令は？」
「まあ、僕らの分際で言わせて貰えば、合格です」
「ふっ、それは良かった」
「では、私は艦に戻ります。カワカミ以下駆逐艦『ローゼン』及び『メイデン』はタナカ司令指揮下これより任務に就きます」
「よろしくお願いします。カワカミ大尉か……頼もしい艦長ね。でもほんと、うちの副長ったらこの戦闘の中も寝ていたなんて。やっぱり、絶対に優しくしないからね」

特務宇宙船艦『アニタン』は、ムーン宙域三〇七において、駆逐艦『ローゼン』、同『メイデン』と合流を果たし、マーズフリート残存艦隊武装解除作戦を開始した。
時に副長のヨシダ中尉は、その後インフルエンザから回復するのに一週間を要したという。

ネオ・アースイラ〇〇二二。
火星独立戦争の傷は今だ癒えず、宇宙は混沌の中にあった。
特務宇宙船艦『アニタン』は、統合軍本部の司令の下、現在までに六隻の宇宙戦艦を接収。
駆逐艦『ローゼン』を拿捕艦船とともに地球に送り、ポイントＳＲ四十、『アニタン』は不思議な船と出会う。

第二部　「宇宙(そら)の再生」
第十六話「強き者、汝の名は『女』」

キーボードを叩く音。
「は、はぁ……艦長。少し休ませてくださいよぉ」
「仕方ないでしょ。カワカミ艦長の『ローゼン』を返しちゃったんだから。残り二隻で、任務遂行しなくちゃならないの。一週間も休暇を取ったんだから、ちゃんと働きなさい」
「あの、休暇じゃなくて、急病なんですけど……」
「ぐだぐだ言わない！さっさと昨日の報告書を司令部へ打電して」
「へーい…ほんとに人使いが荒くなったよなぁ……えーと、回線オープン。……あ…なんだこれ？」

「ではここで、星間メール、届いたので紹介しましょう。こちらは、火星のキャピトルマーズから届きました。お名前はアサクラさん。十七才の女の子。
『サクラさん、私の兄はまだ帰ってきません。マーズフリート第八防衛艦隊の巡洋艦『ラムズ』の所属で、船ごと行方不明なんだそうです。きっと兄はまだ生きていると思うので、ぜひぜひ放送で兄に伝えてください。兄さん、家も家族も――』」

「艦長。これ……」
「黙って、そのまま受信」

「こちらは、フリーマーズルーズ。現在ＮＲの三十ポイントから全宇宙に向けて放送中です。火星宇宙軍の皆さん。故郷に帰りましょう。こちらは、マーズウェーブ。パーソナリティのサクラです。聞こえますか。戦争は終わりました」

「あっ…これ、聞いた事あります。マーズフリートの帰還を促す、スペースラジオがあるって……」
「副長、発信源は特定出来る？」
「はい」
キーボードを叩く音。
「えー、本艦から距離、千五百。民間船をキャッチしています。多分そこかと」
「その船へアクセスする。方位反転四五度」
ジェット音。

ドアが開く音。
「いきなりお呼び立てして申し訳ありません。私は統合宇宙軍大佐、この『アニタン』の艦長のリエ・タナカです」
「副長のヨシダ中尉です」
「はじめまして。マーズウェーブのサクラ・ノガワです」
「特にあなたの船に危害を及ぼしたり、接収するつもりはありません。あなた方の活動について、簡単に説明を頂けると嬉しいのですが」
「はい、私たちは元々火星の放送局のクルーで、火星本線、それから、いくつかの火星系コロニーに放送を行っていました。でも、局に届くお便りや、メールは軍人の家族から『家族を失った』という悲しいものばっかりで、
マーズフリートの方から聞いたら、まだ戦争を継続している艦隊も宇宙にいくつか残ってるって聞いて…もう戦争はして欲しくないから、こうやって、ラジオステーションシップを出して宇宙の色々な所から皆さんに語りかける番組を始めたんです」
「そうですか……」
「とは言っても、相手は艦隊から離れた手負いの艦隊ですから、危険じゃないですか？」
ヨシダ副長の言葉に静かに答えるサクラ。
「いえ、それは、覚悟の上です。この船、『マシュマロステーション』という名前なんですけど、この船に乗ってるクルーは、全て戦争で家族を失った人ばかり、もう、誰にも死んで欲しくなくて、全員が志願した人です」
「という事は……サクラさんも」
躊躇いがちに聞くタナカ艦長。
「父と兄、それからコロニーに住んでいた母を」
「そうだったんですか……」
「でも、こうやってラジオを通してメッセージが伝わって、火星に戻ってきた船もあります。イイヅカ大臣とか、それから元のマーズフリートの総司令官のオガタさんとか、みなさんに応援して貰って、元気にやってます」
「早く、生きている全ての人たちが、故郷に帰れると良いですね」
「は、はい！ありがとうございます！」

ドアが開く。
「立派な人ですねぇ。聞いたんですけど、元々火星でも人気ＤＪなんだそうです。それがこんな宇宙の最前線でねぇ……」
「戦争の被害は、軍隊だけじゃないわ。軍人はいつも広い国や自分達の傷を自慢しあうけど、そんなもの彼女達の痛みに比べたら……」
警報が鳴る。
「艦長！　未確認の艦影です。距離千九百こちらへ向かってきます。艦四、識別信号なし……マーズフリートだと思われます」
「『マシュマロステーション』は」
「本艦と敵艦の間に位置しています！」
「まずい、コンディションレッド発令！『アニタン』、『メイデン』急速発進。『マシュマロステーション』防衛せよ！」
「了解！」
ジェット音。
「敵艦の所属判明！　元マーズフリート第八艦隊、巡洋艦『ラムズ』以下三隻、戦闘速度でこちらへ向かってきます！　砲門、開いています！」
「石頭の軍人が……最大全速、主砲を開け！　撃ち方用意！」
「目標、敵、一番艦！」
「待って！　待ってください、タナカ艦長！」

「あ、サクラさん！」
サクラからの通信に気付くタナカ艦長。
「彼らを撃たないで！」
「しかし、相手はすでに戦闘体制に入っているんですよ！」
ヨシダ副長の言葉に反論するサクラ。
「それでも、それでも撃たないで！　……第八防衛艦隊の皆さん、私は火星のマーズウェーブ、パーソナリティのサクラです。もう戦争は終わりました！　終わったんです！
巡洋艦ラムズに乗り組んでいるアサクラさん。あなたの妹さんから、心配のメッセージが届いています。帰ってあげてください。家に、故郷に帰ってあげてください！　……兄さん！」

「このままだと『マシュマロステーション』が被弾します！　艦長！　発射の命令を！」
「撃つな！　敵艦が動きが……止まった」
「……ほんとだ」
「ありがとう、帰りましょ……みんなが待ってます。わたし達の星、火星に。帰りましょ。……ありがとう…ありがとう……」
「こんな事が……」
「心が届けば、エネルギー弾よりも強い威力がある。そういう事なのね」
涙声のタナカ艦長。
「副長、この艦隊に関しては、武装解除を認めず自力で火星へ戻らせるよう、関係各機関へ打電」
「了解です、艦長」

マーズフリート第八防衛艦隊残存勢力はかくして、無血武装解除を果たし、一路火星へと向かった。
時として銃弾より強いものがある。心から叫ぶ声は、宇宙の中で何よりも強い威力を持つ。
強き者……汝の名は『女』。

「火星で生まれた皆さん。こちらは、マーズウェーブパーソナリティのサクラです。故郷に帰りましょう？　あなたを誰かが待っています」

ｽﾏｿ、名前の表記がごちゃごちゃになってるがそこは気にしない方向で……

アニメラジオ、興味ねぇー

>>368
物凄く乙。
ホントに色んなゲスト出てるな〜

>>367で終わり？　お疲れさんです。


やっぱりサクラの回がｲｲ。

スレが進んでると思ったら

zipでまとめればよかったのにね

緒方さんの回聞きたかったorg

ゲストanジェラかよ…

行方不明の緒方さんきたこれ！

びっくりしたよw

特務戦艦アニタン来週最終回＞＜

ラジオドラマ終わったあとのトークで、劇中ヨシダ副長がリエ艦長に告白した（おまけにリエ艦長もヨシダ副長が好きだった）話を全くしようとしない二人に何か意図的なものを感じたw

リエさんのツンデレ最高！心が和む！

文字起こし、公式でやってくれてた人の投稿が途絶えてるんだが、
誰か代わりにやってくれる猛者は居ないか？（録音機器ないので自分は無理）

Ｆ１見ててアニタン見逃した・・・・・orz

意外と特務戦艦アニタンは聞き入っちゃうんだよな

>>378
この二人、時々そういう時あるんだよなw
こないだのよっぴの奥さんのツンデレネタ時も変な空気だったし。

383
吉田と理恵たんが!？それはないだろ… (`∇')ﾊﾊ‥ﾊﾊﾊ

特務（ｒｙアニタンの文字起こし、公式への投稿が１６話でぷっつり途絶えてるな…
音源さえあれば個人的にやりたいんだが、録音機器が……orz

けっこういいカップルかもｗ
てか嫁さんいるし＾＾

てか普通にやってるだろ 吉田と田中

２世をヲタにするかしないかでもめてるのにそんなわけないよな…ﾊﾊ…ﾊﾊﾊ

>>383
言い出したら、結婚前からずっとだなｗ
別に俺、アニメのカプヲタのカプ論的なの普段抱いたりしてるわけでもないのに
田中→吉田みたいな空気感じる発言や微妙な間が結構あった

吉田ってやるときに田中にいろいろ注文してそうだよなｗ
今日は水銀灯の声で苛めてください！とか

正直言ってこの番組いらない、ニッポン放送に文化の番組は必要ない。

やっぱりラジオドラマ内の告白ネタに全く触れなかったことに
違和感を感じた人いたんだなw

Downlord板の声優総合（うｐ）スレの>>161に希望を書きましたが、
どうか協力をお願いできないでしょうか。
勿論、うｐされたもので作った文字起こしを公式サイトに送るような
真似はしません（このスレには投下させてもらいたいと思うのですが）。
どうかよろしくお願いします。

この番組での田中りえりえが可愛すぎてどうしたらいいのかわからない

今週もgelaでるのか？

>>394
ラクスの声優とは思えない…

この番組ネットでは聴けないの？
うちはニッポン放送は聴けないから

理恵さんのサイトで裏アニータンを聴くことができます。
残念ながらネット配信はしてません

録音なんだから、特別編とか嘘こいて
試験的にLFX mudigiでやってみればいいのにな、とか。

400

札幌でこれって聞けないよね？
特務ryの最終回聞き逃してまうorz

ネオ・アースイラ、〇〇二二。
火星独立戦争の傷は未だ癒えず、宇宙は混沌の中にあった。
マーズフリート残存艦隊武装解除の任に就いていた、特務宇宙戦艦『アニタン』が出撃して、既に、一ヶ月。
現在位置、火星辺境、ＭＧ五九〇。人類の英知が及ぶ、最も外側。
ここを過ぎて、宇宙(そら)は終わる。

第二部　「宇宙(そら)の再生」
第十七話「見えない敵」

「――では、地球までの航海の無事を祈ります。……艦長、駆逐艦『メイデン』、本艦の指揮下を離れ、接収艦と共に反転します。地球到達まで、十一日」
「了解。……ふぅ。これでまた、私達だけになっちゃったわね」
「そうですねぇ……でも、変、なんですよね。作戦指令書にも、『ローゼン』、『メイデン』の帰還に関しては『支援艦の派遣を行う』と、書いてあるのに……『ローゼン』が帰っても、また、今回の『メイデン』の帰還に関しても、参謀本部からは一隻も送られてきません」
「そうね……地球の参謀本部との通信は？」
「何しろ距離が距離ですから、同時通話は出来ません。圧縮データによるメール通信のみ。それも、判を押したように、『現状のまま、任務遂行せよ』……それしか書いてありません」
「梨の礫……ま、仕方ないわ。終戦処理で、地球も大忙しだろうし、元々命令を聞かない船だからね。『アニタン』に感化される船が増えたら困るとでも思ってるんじゃないの？」
「我々は病原菌ですかぁ？」
メールの着信音らしき電子音。
「と言ってたら、入りました。あ、地球参謀本部より着信です！」
「読み上げて」
「はい！　
『ネオ・アースイラ、〇〇二二。二月二十四日。
発・統合軍参謀本部、宛・特務宇宙戦艦『アニタン』タナカ大佐。
統合宇宙軍参謀本部は、統合政府、及び議会の承認の下、以下の人事を発表する。
一．技術指令本部総監・コヤマ中将、統合宇宙軍兵学校校長へ転任――？
艦長、これ……」
「続けて」
「はい。
――同じく、参謀本部次長・モリタ中将を大宇宙開発センター所長へ転任。参謀本部作戦課課長・イオリ大佐を、参謀本部次長へ任命。イオリ大佐は少将へ昇進――」
「参謀本部内の穏健派が、纏めて失脚……？」
「更に続きます。
――統合軍へ再編される火星宇宙軍マーズフリート残存艦隊においては、同三月末日を以って――」

そこで一瞬黙り込み、驚いたように続きを読み上げるヨシダ副長。
「――接収作戦を終了。以降のマーズフリートは、その意志を問わず敵と見なし、各艦において……攻撃、鎮圧されたし』」
「なんですって！？」
「艦長……どういう事ですか？」
「分からない……分からないわ」
再び着信音。
「あ……同時に地球の新聞データ、着信しました。メインパネルに出ますが……」
「あとにしましょう」
映像が映し出される際の微かな音。
「あっ……艦長、見てください！　一面に……オガタさんが」
「え？」
「『元・マーズフリート参謀長、メグミ・オガタ氏が――火星より行方不明』！」
「オガタさんが！？」
「……まさかそんな……オガタさんは、統合軍の少将待遇で、マーズフリートの再編任務に従事していたはずです。マーズフリートの軍人達も、『彼女が居るから』と統合軍の指揮下に入っているんです。……その人が……」
「何かが動いているわ……統合軍の中で、何かが」
「畜生……こんな時に限って辺境に居るなんて……これじゃ情報がまるで足りません。　なんて運が悪いんだ」
「運じゃないわ」
「え？」
「運じゃない。これは仕組まれている……！」
「どういう事です？」
「参謀本部は、私達をわざと辺境への任務に就かせた。地球に居られたら困るの。コヤマ中将や、オガタさんと連携されては困る事があったのよ」
「……まさか……」
信じられないといった調子で呟くヨシダ副長。
「かなり前から考えられているわ。そして、『彼ら』はいよいよ本性を現して、統合軍を掌握した……」
「『彼ら』……って、誰なんです？」
「分からない。ただ、統合軍の中枢に居る、数多くの人間が関わっているのは確かね……」
「でも一体……なんの為に」

「……………ぁ……」
何かに気付き息を呑むタナカ艦長。
「まさか……火星、占領……！」
「……そんな馬鹿な！　ようやく戦争が終わったっていうのに……イイヅカさんや、誰も彼もみんなが命懸けで終わらせた戦争だってのに！　そん、なぁ……」
「火星戦争の結果は、宇宙軍の解隊を手に入れたとはいえ、独立を承認させられて、いわば痛み分け……いや、軍に関してだけならば、負けていたと言えるだろう。
それを、マーズフリートがなくなった今『もう一度徹底的に勝ちたい、火星を完全に占領して』……そんな人達が居たとしても……」
「そんな……武器を取り上げてから殴るみたいな……卑怯な……」
「私達の居る軍隊は、そんなところだったのよ……！」
「……艦長、レーダーに艦！　これは……艦隊です！　所属不明の艦隊がこちらに向かっています！　数……二十三！」
「……マーズフリートね？」
「はい、現在識別を確認中ですが、恐らくは……どうしますか？　こちらへ向かっています」
「……誰が敵なのか……『アニタン』、戦闘体勢に入れ！　コンディションレッド発令、総員、戦闘配置！」
「……だっ、て……戦うんですか！？」
「分からない！」
「っ、艦長！」
「分からなく……なったわ……」

地球統合軍の中枢に起こった事件。オガタ指揮官の失踪。
果たして、それは何を意味するのか。
火星辺境に現れた艦隊を前に、『アニタン』は、ただ立ち尽くすのみであった。
時に、ネオ・アースイラ、〇〇二二。二月の事である。

時は、ネオ・アースイラ。
地球統合政府と火星行政府が戦った、火星独立戦争。
たった一隻で、常に困難な任務に立ち向かった、地球統合軍参謀本部直属の、特務宇宙戦艦『アニタン』。
艦長リエ・タナカ、副長ヒサノリ・ヨシダ以下、乗員数二十一名。
彼らは、今、『アニタン』最後の戦いへ挑もうとしていた。
その戦いを遡る事、二週間。
戦闘の中の休息……こんな会話があった事を、歴史は記していない。
それは、戦いの中に身を置いた若者達の、小さな告白だった。

第二部　「宇宙(そら)の再生」
第十八話「Ｒｅｍｅｍｂｅｒ ｍｅ」

「報告。一月十二日、『アニタン』、及び『メイデン』に異常認められず。二一〇〇、これより、警戒待機へ移ります」
「了解、ご苦労様。この任務も、長くなりそうだから、身体を休めないとね」
「ぃや、もう慣れたものですよ。この『アニタン』に乗り組んで、三年目ですからね」
「狭いながらも楽しき我が家……か。……副長は、軍に入る前は、何をしていたの？」
「僕ですか？　や、僕は、大学を出たあと、まだシステム工学の勉強がしたくて軍の専門大学院に入ったんです」
「へぇ……じゃあ、技術仕官だったんだ」
「はい。宇宙軍の技術指令本部・システム開発部の空間工法システムで少尉任官して、駆逐艦の艦隊行動プログラムに移動して、そこから駆逐艦の乗り込みを命ぜられて、えーそこで、宇宙海賊掃討作戦がありまして、
えーっと、十一年かな……実戦を経験。二十五歳でしたけど、怖かったなぁ……」
「技術仕官を、実戦に投入したんだ……」
「ま、というか、志願したんです。戦闘シュミレーションプログラムがどうしても甘くて、その開発の為には、実戦を知らなくちゃと思って……でもいつの間にか、船、船を回って、開発部には戻れませんでしたけど」
「……戻りたい？」
少し不安げに尋ねるタナカ艦長。

「どぉですかねぇ。ま確かに、戦闘シュミレーションは大事ですけど……やっぱり戦いは、人です。どちらかと言えば、艦長の艦隊戦のインスピレーションを研究してみたいような気がしますよ」
「私の？　うふっ、やめてよ……頭の中覗かれちゃうのは、なんだか怖いわ」
笑いながら言うタナカ艦長に、ヨシダ副長も小さく笑う。
「んふふ……いやぁまぁいつか、戦争が全部終わって、軍隊が縮小されるようになったら……また開発部に戻りますよ」
「……そうね」
「……艦長は……どうして軍隊に？」
「私？　……あぁ、そうね、私は……軍人になる事だけしか考えてなかった。…………うちの家系は、代々の軍人。祖父は、まだ、統合政府が出来る前の、地球国際会議・宇宙開発省の防衛部長。
父は、統合宇宙軍・防衛艦隊参謀長。生まれた子供は私だけ……小さい頃から、軍人の背中を見て育ってきたの。それ以外の進路なんか、思いも付かなかったわ…………宇宙軍幼年学校から、士官学校、宇宙軍大学校。
二十一歳で少尉任官。私の場合は、ずっと前線勤務だったわ。二十四歳で駆逐艦艦長、二十五歳で巡洋艦艦長。そして、戦争が起こった」
「えっと……それは月の？」
「そうね。統合宇宙軍としては初めての、艦隊運用……指揮を執ったのは、私の父」
「え？　そうだったんですか？　いや僕はあの時、あの……僕も駆逐艦、乗り組みでした。……駆逐艦『キャラショ』。そこでは戦闘オペレーターでしたけど……大変でしたよ」
「……運用艦八十九隻。対するムーン行政府の艦隊は五十余り……最初から、勝つはずの戦い。なのに……統合軍本部は、ムーンフリートの全滅を指示してきた」
「……全滅？　一隻残らずって事ですか？」
「『皆殺しにしろ』……艦隊指令だった父は、それに反抗した。『戦意を失った敵を撃つのは、軍人じゃない』って。そして、艦隊戦直前、司令官更迭。指揮系統が分断され、月面作戦は思いもしなかった苦戦に陥る……」
「……そんな事があったなんて……」
「まぁ、言わないわよね。そして、戦争が終了後……父はその責任を問われた」

「なんでです？　いやだって、お父さんは戦闘の前に指揮官じゃなくなってるんでしょ？」
「公式な書類によると、『艦隊指令の未熟な指揮の為に、戦闘開始後、参謀本部は指令を解任した』という事になっているの。抗議したけど、勿論聞き入れられる事はなかったわ」
「……そんな……！」
「力は、もしもたった一つだけしか存在しない時、その『力』を誇示する事こそが、存在理由となる。……統合軍という、絶対的なただ一つしかない『力』は、自らを生き延びさせる為に、
敵ではなく、味方を食らってその『力』を示す」
「…………剣を振り下ろす場所を常に探してる……モンスターみたいじゃないですか」
「『力』は常に腐敗する危険性を孕んでいる。……それを知る者だけが、『力』を持つ資格を持つ……私はそう思うんだけど」
「はい……ぁ、だから……だから艦長は、軍を離れないんじゃないですか？　腐敗する権力を監視する人間が、必ず必要ですからね」
「……どうなのかな……そんな立派な事を考えてるつもりはないけど。……それに、軍人以外の仕事をした事もないし」
暗い雰囲気を払うように笑いながら言うタナカ艦長。ヨシダ副長も笑いながら答える。
「確かに……料理は出来ませんしね」
「あれはねぇ！　……私だって、本気になれば……」
「いや、まぁとにかく、あの、僕は艦長と、ご一緒出来て幸せです。軍隊に居ると、時折自分で考えなくなりますから……」
「ふっ……それがいい軍人である事は、確かなんだけどね」
「…………一つ……聞いていいですか」
「何？」
「もしも……もしも、艦長が……火星に生まれていたら、今回の戦争に参加しますか？」
「……火星独立……そうね……もしも私が、マーズフリートの軍人だったら……火星独立によって生まれるだろう国境の、国境警備艦隊だったら、喜んでなるわ」

「『統合宇宙軍という孤独なモンスターに対して……いつでも鉄槌を下せるように』……ですか。もしも、そうだったら僕も勿論、そちらに参加しますよ」
「うふふふ……ふふ……『もしも』の話でしょ？」
「あ、まぁそうですね……」
「ふふふふ、あはっ……」
一頻り笑ったあと、ふと黙り込むタナカ艦長。
「……ヨシダ副長。こんな年下の艦長なのに、いつも、大変な仕事ばかり押し付けて……感謝してるわ」
「いや……やめてくださいよ。そんな、改まって……」
「あなたが居るから、私はこうやって本気で戦える。……ありがとう。これからも頼むわね」
「……勿論。最後の最後まで」
「忘れないで欲しい……自分の闘う理由を。それが限られた情報の中であったとしても……その中で最善を尽くして。考えるのを諦めないで」
「……艦長」
「それが、私達に与えられた、戦いだから」

絶対的な『力』は、常に腐敗する。
若い戦士達は、様々な歴史を刻んできたその一番新しい一ページに、戦場を選んだ。
自らの戦いが、自らの誇りに恥じないものか……問い掛けながら戦場に居る。
ネオ・アースイラ、〇〇二二。
そして、『アニタン』最後の戦いが、始まる。

ネオ・アースイラ、〇〇二二。
地球統合政府と火星行政府が戦った、火星独立戦争終結より三ヶ月。
たった一隻で、常に困難な任務に立ち向かった、地球統合軍参謀本部直属の、特務宇宙戦艦『アニタン』。
艦長リエ・タナカ、副長ヒサノリ・ヨシダ以下、乗員数二十一名。
位置座標、火星辺境、ＭＧ‐五九〇。
『アニタン』は、マーズフリート・残存艦隊に遭遇する。
時に、二月二十六日。
後世の歴史家が『マーズ騒乱』と呼ぶ事件の始まりであった。

第二部　「宇宙(そら)の再生」
第十九話「インディペンデント・マーズ」

「敵艦、総数二十三、うち巡洋艦六、駆逐艦十、武装輸送船三！　み……民間船四。先方の巡洋艦が、戦闘速度で本艦に向かっています！　距離二千四百、到達まであと三百秒！」
「コンディションレッド！　総員戦闘配置！　主砲、砲門開け！」
「戦うんですか！？」
「分からないわ！　でも……」
通信音。
「あ……艦長、敵一番艦より入電です」
「メインパネルへ」

モニターに映像が映し出される際の微かな音。
「こちらは統合宇宙軍、特務宇宙戦艦『アニタン』。艦長の、タナカ大佐です。貴艦の所属、姓名を名乗ってください」
「私は、マーズフリート巡洋艦、『トロイメント』艦長、リカ・モリナガです」
「モリナガ艦長、この艦隊はどういう事でしょうか。説明を求めます」
「我々は、先の火星独立戦争終結後の、統合政府及び、一部統合宇宙軍の理不尽な対応、及び、火星再占領に対し、自衛の為に立ち上がった部隊です」
「火星再占領という作戦は、我々統合軍には届いていません。何かの間違いではないですか？」
信じられないといった様子で問い掛けるタナカ艦長。
そこに、別の人物の声が割り込んでくる。
「間違いじゃあないんですよ、タナカ艦長」
「通信の割り込みです！　発信源、敵二番艦」
「あなたは……？」
「マーズフリート巡洋艦、『デスエンジェル』艦長の、タカギ少佐です」
「間違いではないというのは、どういう事ですか！」
思わず声を荒げるタナカ艦長。
「一昨日、火星にある火星政府が襲撃を受けました」
「なっ……そんな馬鹿な！」
モリナガ艦長の言葉にヨシダ副長が思わず叫ぶと、沈んだ声音でタカギ艦長が答える。
「統合軍の発表では、一部の武装テロリストだそうですが……行政府ビルの破壊、そして……」
「イイヅカ国家主席が死亡しました」

モリナガ艦長が冷静に言い放ったその言葉に衝撃を受けるタナカ艦長達。
「……イイヅカさんが……？　本当ですか！」
「残念ながら。そして、統合軍による発表は以下の通りです。『武装テロリストは、元マーズフリート総指揮官、メグミ・オガタの指揮により、行動を起こした』」
その内容にヨシダ副長が苛立ちを露にする。
「オガタさんがそんな事するわけないじゃないか！」
「ふっ……あはは！　統合軍の人にそう言われると嬉しいですけどねぇ……」
そこまで言ったところで、タカギ艦長の声音が一気に厳しくなる。
「あなた達の軍隊がそう言ってるんだ！」
「それで、あなた達はどうするおつもりなんですか？」
タナカ艦長の問いにモリナガ艦長が答える。
「我々は、辺境の防衛及び開拓を任務としていた部隊です。本星の動乱の確認及び、居留民の保護を、独自の判断で決定しました」
「なるほど……そして、本艦と遭遇した。我が『アニタン』は統合軍参謀本部直属の、特務宇宙戦艦です。いかがなさいますか？」
「我々としては、統合軍との遭遇はもう少し先だと予想していた。けれど、会ってしまったものは仕方がない。あなたの船を捕獲させていただきます」
「ぁ、なんだって……？」
タカギ艦長の言葉に思わず驚きの声を上げるヨシダ副長。
「嫌だと言ったら……？」
「本意ではありませんが……実力を以って突破します」
タナカ艦長の問いにあくまで冷静に答えるモリナガ艦長。
「……艦長。全砲門照準良し、いつでも撃てます」
相手に聞こえないよう小さな声で告げるヨシダ副長。
「撃つな……！」
「は？」
「撃つな……モリナガ艦長、タカギ艦長、そちらの申し出を了承します。本艦は武装を解除し、降伏しましょう」

「かっ、艦長！　何を言ってるんですか！」
「副長。　メインエンジン出力〇、砲門閉じ。乗り組み総員は、メインブリッジへ！」
「か……」
「復唱はどうした」
沈黙のあと、不満げに唸るヨシダ副長。自棄になったような口調で復唱する。
「『アニタン』メインエンジン出力〇砲門閉じ！　乗り組み員は総員、メインブリッジへ参集せよ！　本艦は……降伏する！」

「マーズフリート巡洋艦、『トロイメント』、艦長のリカ・モリナガ中佐です」
「同じく、巡洋艦『デスエンジェル』、艦長のモトキ・タカギ少佐」
「統合宇宙軍大佐の、リエ・タナカです」
「……副長のヨシダ中尉です」
一人だけ明らかに不服そうな声で自己紹介するヨシダ副長。
そんな事はお構いなしに話し始めるモリナガ艦長。
「申し出を聞き入れて頂き感謝します。抵抗しない限り、みなさんの安全は保障します」
「信じましょう。……私達は、人質ですね？」
「……人……人じ、ち……？」
タナカ艦長の言葉が予想外だったのか呆然と呟くヨシダ副長。
一方モリナガ艦長は小さく笑う。
「ふふふ……流石に、『統合軍にその人あり』と言われたタナカ艦長……察しがいいですね。オガタ司令官がよく言ってました。……あなたが居なければ、マーズフリートは勝っていただろうって……！」
一番最後は僅かに恨みが込もった声音で語るモリナガ艦長。
「それは買い被りです。……オガタさんは生きているんですか？」
「……それは分かりません。失踪の報道は我々もキャッチしましたが、その後どこに居るのか……生きているのか……一切の消息が途絶しています」
「……そうですか……あなた達は、この『アニタン』を連れて、火星に戻るおつもりですか？」
「我々としても無駄な戦禍は避けたい。また、マーズフリート解隊を嫌がる戦争屋達と一緒にして貰いたくもない。……我々の要求はただ一つ、火星の自治独立です」
「イイヅカ主席亡きあと、統合軍は、臨時の占領政府を作ろうとしています」

「そっ、そんな横暴な、国家主席が居なくなったからって、また選挙で選べばいいじゃないですか！」
モリナガ艦長の言葉に驚くヨシダ副長に、タカギ艦長は微かに笑う。
「はは……あなた、いい人ですね。……その通り。例え理不尽な死であったとしても、火星の国家元首は、火星市民によって選ばれるべきです。私達は、その権利を認めて貰う為に戻るのです」
「でも！　……だからといって武装した艦隊で乗り込むなんて……物騒じゃないですか」
最後の方は気まずそうに呟くヨシダ副長。
「……みなさんの言い分は分かりました」
「だって、艦長！」
「副長、あなたにも分かっているはずよ。統合軍中枢のクーデターに近い人事異動……マーズフリート残存艦隊への無差別攻撃の許可……
今の統合軍は、話して分かる相手じゃない。そして、せめて本艦が人質にでもなっていれば、砲火も鈍るかもしれない」
その言葉でタナカ艦長の真意に気付くヨシダ副長。
「じゃあ……艦長はわざと……？」
「ありがとうございます……タナカさん」
礼を言うモリナガ艦長に、静かに語り掛けるタナカ艦長
「……ただ、一つだけ言っておきます。私達が人質になったとして、それが統合軍の作戦にいか程の影響を与える事が出来るのか……全くの未知数です」
『アニタン』に対する統合軍の対応を考え言ったタナカ艦長の言葉に、ヨシダ副長も同意する。
「……確かに」

「それでも……それでも私達は故郷に帰ります。故郷……火星の自由の為に、戦わなければならないのです」
モリナガ艦長の言葉にタカギ艦長が続く。
「……死んでいった戦友に、顔合わせ出来ませんからね」
「……この艦隊に……この艦隊には、名前はあるんですか？」
タナカ艦長の言葉に少し驚くタカギ艦長。
「え、あ……あぁ、いや……ちょっと、恥ずかしいんですけどね……あるにはあるんです」
「よろしければ、教えてください」
言いにくそうなタカギ艦長に代わってモリナガ艦長が艦隊の名前を説明する。
「……火星の独立、自由の為に戦う艦隊……『インディペンデント・マーズ』……！」
「『インディペンデント・マーズ』……」
告げられたその名前を静かに呟くタナカ艦長。

正義とは何か、力とはなんの為に存在するのか……その答えを、人類は何度も探し、見つけ、そして忘れてきた。
火星独立の為に立ち上がった青年士官『インディペンデント・マーズ』に、『アニタン』は、始めての降伏をした。
動乱の火星に何が待つのか……それはまだ、誰も知らない。

ネオ・アースイラ、〇〇二二。
地球統合政府と火星行政府が戦った、火星独立戦争終結より三ヶ月。
特務宇宙戦艦『アニタン』は、今、火星の自治を目指す独立部隊、『インディペンデント・マーズ』と共にあった。
火星自治政府への武装テロ行為、国家元首の非業の死、統合軍による火星占領。
情報は錯綜し、誰もが、正義と真実を求めていた。
火星……人類が第三の故郷としたこの、赤き星で……『アニタン』、最後の戦いが始まる。

第二部　「宇宙(そら)の再生」
第二十話「火星、燃ゆ」

「座標軸ＭＰ‐三四〇から三四八へ移動。艦隊陣形に変化なし。……なんだか、未だに信じられません。この船がマーズフリートと行動を共にするなんて……」
「そうね……でも、モリナガ艦長も、タカギ艦長も、私達を捕虜にしようとはしてないわ。武装こそ封印させられたけど、航行は私達に委ねられたし、変な気分よ。
……味方である統合軍が信じられずに、敵だった火星の人達に信頼されているなんて……」
「確かに……艦長、いよいよ辺境を抜け、火星宙域へ入ります」
「鬼が出るか……蛇が出るか……」
「出撃前の作戦計画書によると、現在火星本星の防衛には、第二宇宙艦隊があたっているはずです。配備艦船、宇宙戦艦九、巡洋艦十七、駆逐艦四十五、宇宙空母六……
まともにやりあったら勝ち目はありませんよ」
「あの人達には分かっている……それでも、故郷が蹂躙されるのを黙って見ているわけにはいかない……！」
「本艦はどうなる――」
不意に衝撃音。

「あっ！」
「うわっ……」
「どっ、どうした！」
「砲撃……砲撃です。しかしこれは……本艦及び、本艦隊に対して発射されたもの、では……あ！　なっ……なんだこれは……」
「復唱！」
「座標軸ＭＷ‐四五二に艦隊！　地球統合軍第二艦隊です！　……火星の……火星の地表に向かって長距離砲撃中……」
砲撃の音が続く中、半ば呆然としながら報告する吉田副長。
「なんですって！？」
「目標地点を割り出します」
キーボードを叩く音。
「出ました。……統合軍攻撃目標、火星首都……メトロマーズ……」
「一般市民のいる都市に、無差別砲撃ですって！？」
「火星が……火星が燃えています！」
通信音
「タナカ艦長、見ての通りです！　本艦隊は、民間船を切り離し、敵に突入します！」
「モリナガさん、待ってください！　私がやめさせます！　副長、統合軍の周波数に合わせて！　私が話す。……第二艦隊、聞こえるか！　私は、参謀本部直属、特務宇宙戦艦『アニタン』艦長、タナカ大佐だ！　応答されたし！　応答されたし！」
「艦長……」
「第二艦隊！　統合本部、第二艦隊！」
「……統合軍第二艦隊指令、カネダだ」
「カネダ閣下！　これは、どういう事ですか！」
「メトロマーズに潜伏している武装テロリストが重要拠点を占拠、各地で暴動が起きている。統合軍地上部隊が壊滅。よって、艦砲射撃により、敵を殲滅中だ」
「そんな！　宇宙空間より艦砲射撃では、一般市民も巻き添えになります！　直ちに、直ちに中止してください！」
「何を馬鹿な……指令本部よりの命令なんだよ。貴艦こそ、マーズフリートの負け犬を引き連れてなんのつもりだ？　犬には犬の躾がある。戦争に負けたのだという事を、骨の髄まで教えてやらないと、真の平和にならんだろう」
「何を……何を言うんですか！　一般市民を殺して、平和が存在するはずがない！」

「貴様！　口の聞き方を知らんのか？　統合軍においては、上官の命令は絶対だ！」
「くっ……」
「艦長！　『インディペンデント・マーズ』、第二艦隊に向かい突入します！」
通信音。
「タナカさん……ありがとね。……もういいよ。……目の前で友達が……親兄弟が……！」
「タカギ艦長……申し訳っ、申し訳っ……！」
泣きながら叫ぶタナカ艦長。
「第二艦隊より戦艦二隻離脱！　これは……民間船を、民間船を狙っています！」
「…………そこまで……そこまで腐っているのか！！」
「『インディペンデント・マーズ』、第二艦隊と交戦状態に入ります！」
ビーム音が激しくなる。
「『インディペンデント・マーズ』、駆逐艦一隻撃沈！　残存十六隻……巡洋艦『トロイメント』被弾！」
「っ……モリナガ艦長っ！」
「タナカさん。本艦は、被害率六十％を越えました。……もう駄目でしょう。『アニタン』の、武装封印はリモートで解除してあります。
……お願いです……民間船を……守ってくださいっ！　……火星をっ……火星はっ……！」
「『トロイメント』……『トロイメント』……艦長っ、『トロイメント』、第二艦隊に突っ込みます！」
震える声で叫ぶヨシダ副長。一際大きな爆発音が響く。
「…………副長！」
「は！？」
「『アニタン』、コンディションレッドッ！」
「…………戦、闘、に……？　ぃや、しかし！」
「総員に告ぐ！　『アニタン』はこれより、統合軍の指揮下を離れ、独自の判断で、第二艦隊に対し、戦闘に入る！　異論のある者は、一分以内に艦を離脱せよ！　繰り返す！　我々は、統合軍を撃つ！」
「艦長！」
「副長。どうするの？」
「……やりましょう。今の統合軍は僕達とは違う！　『誇り高き市民の為の軍隊』じゃない！」
「…………ありがとう」
「……一分経過。離脱者なし！　『アニタン』、総員統合軍指揮下を離れます！」
「全砲門開け！　ミサイル充填！　最大船速！　『アニタン』、出撃する！」
「『アニタン』、出撃します！」

ネオ・アースイラ、〇〇二二。
火星が燃えていた。
統合軍第二宇宙艦隊による無差別砲撃。メトロマーズは、一般市民をも巻き込んで、為す術もなく、火星の自治を目指す残存艦隊『インディペンデント・マーズ』は、無謀と知りながら、少ない艦船を以って暴挙を止めるべく、第二艦隊へ戦いを挑む。
一隻、また一隻と沈められていく『インディペンデント・マーズ』。
特務宇宙戦艦『アニタン』は、艦長リエ・タナカの下、統合軍の指揮下を離れる決意をした。
勝てる戦いではない。しかし、戦わねばならない理由がある。
『アニタン』は、全砲門を開いた。
今、自らの旗の下に。

第二部　　「宇宙(そら)の再生」
第二十一話「激闘」

激しいビーム音が続く。
「『アニタン』コンディションレッド！　全砲門充填完了！　目標、統合軍第二宇宙艦隊！　　敵数、宇宙戦艦八、巡洋艦十四、駆逐艦三十七、宇宙空母五！　……あ艦長、こりゃあ無理ですね！」
自棄になったのか、それとも恐怖で頭の螺子が一本飛んだのか、後半は異常な程明るい声で告げるヨシダ副長。
「ホントね……ただし、大儀のない部隊は、頭を取られたら弱いわよ。……敵旗艦の位置を割り出して！」
キーボードを叩く音。
「そう来ると思ってましたぁ！　本艦より距離四六十、方位ＮＧ‐五十三！　敵旗艦、統合軍戦艦、『ベンテン』！」
やはり異常に明るい声音で敵旗艦の位置を報告するヨシダ副長。
「雑魚には構うな！　敵旗艦へ一直線に進むわよ！　対空防御を密に、全弾、撃ち尽くしなさい！」
「了解っ！　タノ曹長、全部撃っていいっぞぉ！」
「ふはははっ！　待ってました！」
こちらも恐怖で頭の螺子が飛んでいるのか、それともただの戦闘狂か、笑いながら答えるタノ曹長。

ピッピッとレーダーの音。驚いたように呟くタカギ艦長。
「……『アニタン』！　まさか……やってくれるのか？　……良し！　『アニタン』と船速を合わせろ！　一緒に突っ込むぞ！」
通信音。
「タナカさん……巻き込んだみたいでごめんね」
「タカギ艦長……これは本艦の独自の判断です」
「火星の市民に代わって、お礼を言わせて貰います。……けれど、キツイよ」
「承知の上！」
「あなたとは、同じ部隊で戦いたかったよ……本艦が方錐陣形で敵旗艦に攻撃を加える！　援護されたし！」
「了解！」

「四時の方向より、新たに敵……『アニタン』？　『アニタン』が本艦隊に砲門を開きました。指令！」
オペレーターの言葉に驚くカネダ。
「馬鹿な！　統合軍の船が裏切ったというのか！　あの女ぁ……」
「マーズフリート及び『アニタン』、本艦に向かって突っ込んできます」
「返り討ちにしてやる！　全艦で壁を作れ！　一隻残らず宇宙(うみ)の藻屑にしろ！」

「敵艦隊の陣形が変化します！　旗艦の前に駆逐艦十五！　壁を作る気です！」
「臆病者程状況判断を誤る。ここは、戦艦を前に出して、大口径の砲塔で近付けさせない事が大事。副長、この隙に間を詰めて！」
「は……あ、タカギ艦長の『デスエンジェル』、敵艦隊に取り付きました！」
爆発音。
「うああっ！」
「っ、被弾！　居住区損傷っ！」
「ぅっ、構うな！　そのまま突っ込め！　撃って撃って撃ちまくれぇぇぇ！」

「うちの艦長は人使い荒い♪　そんでも美人で楽しい『アニタン』♪　っとぉ……っしゃ！一隻撃破！　っとぉ……なんだぁ？」
主砲を撃つタノ曹長に、何かが迫る。
爆音が響く。

「主砲被弾！　……タノ曹長！　タノ曹長！　応答せよ、応答せよ！　大丈夫か！？」
「っあぁ……第一・第二砲、塔損傷……エネルギー残、全力、あと十……五回……」
「タノさぁん！」
「されど、戦闘に支障なし。……ヨシダ、しっかりしろ。……『アニタン』は、『幸運の、ボロ船』だって――」
途切れる通信。
「…………タノさん、タノさん！　タノさぁん！　……かっ、艦長！」
「……副長、状況は！」
「ぅっ……『インディペンデント・マーズ』、残り……六隻です。敵艦隊残数二十一！　……タカギ艦長の『デスエンジェル』もメインノズルに被弾！　くっ、艦長！」
通信音。
「ふっ……やられちまった、面目ない……あとは頼むよ」
「タカギ艦長！」
「ねぇタナカさん。……軍人がこう言うのも変だけどさ……俺達みたいなのが居ない世界なんて、来るのかねぇ？」
「っ……きっと！　きっと来ます！」
泣きながら叫ぶタナカ艦長。
「ははっ！　いいねそういうの！　失業しちゃうけどさ。……あんたは付いてきちゃだめだぜ」

「『インディペンデント・マーズ』、何艦残った？　動ける者は付いてこい！　最後の攻撃を掛ける！　敵は……敵は自由の敵だ！」
ジェット音。

「『デスエンジェル』特攻っ！？　ぅぁっ……もう、もうやめてくれ！　やめてくれ！　もう死ななくても、死ななくてもいいじゃないか！」
堪え切れないといった様子で叫ぶヨシダ副長。
「全砲門、『デスエンジェル』の道を拓け！　タカギさんの心を、無駄にするな！　……撃てぇぇぇ！」
ビーム音。

「うおぉぉぉぉ！」
タカギの雄叫びに、カネダの悲鳴が重なる。
「何っ？　そんな馬鹿な！　うあ、うあぁ、うあぁぁぁ！」

「…っ…ぅ……敵旗艦、『ベンテン』、撃沈……『デスエンジェル』……消滅……！　『インディペンデント・マーズ』……残存なし」
掠れた声で報告するヨシダ副長。
「副長……本艦の被害報せ」
「は……第一第二砲塔沈黙、エンジン出力四十五％……ミサイル残弾〇、第三・第四・第七ブロック火災……生存者、六……」
「敵の動きは？」
「後退しつつあります。……あっ……艦長！　レーダーに艦！　方位ＰＧ‐四十三！　距離三千！　……艦隊です！」
「艦隊……？　まさか、統合軍の新手？」
「艦数……ぅっ……四十……四」
「くっ……副長、面舵一杯！　戦闘準備！」
「艦長！」

剣は折れ、弾は撃ち尽くした。
戦友(とも)は斃れ、赤い血が宇宙を染めた。
それでも、尚、道は半ば。満身創痍の『アニタン』に、新たな敵が挑み掛かる。
次回、特務宇宙戦艦『アニタン』、「誰が為に鐘は鳴る」。
戦う事を定められた美しき戦士に、最期の時が訪れる。

乙です！
ありがとう

今日でドラマ最終回なんだよな

録音はしてるんだよ。うｐもできるんだけどな。

やっぱ日曜の夜はコレじゃなきゃ！りえりえ最高ー

有楽町連続オリジナルストーリー
特務宇宙戦艦アニタン

-出演-

田中理恵
吉田尚記
KENN＠ネイビーズ
ベリーズ工房
影山ヒロノブ
石田彰
緒方恵美
飯塚まゆみ
SHINJI
野川さくら
森永理科
高城元気
後藤友香里
アンジェラ
いいだこうじ
山本元気
小山抹美

ｰスタッフ-

正岡謙一郎（原案・脚本）
伊織よしお（録音）
伊藤りょうこ／鉄丸まさる（監修）
田野ゆきのぶ（演出）
ドラマチック・デパートメント（協力）

以上でお送りしました。

過去編（１８話）で言ってた事がなんかこう軽く伏線チックになってた（というか全部反転した）ような気がするな。

あの時「最後の最後まで（付いていく）」と言ったヨシダ副長は結局リエ艦長に説得されて、
「戦争が終わって軍が縮小されたら開発部に戻る」って言ってたのに、
希望の部署に行ける（＝開発部に戻れる）誘いを断って戦い続ける事を選んだし。

今日聞き逃したorz
満月街の最終回も聞き逃したしもう最悪

>>428
がんがれ。文字起こしを明日にでも投下する。
ただし２２話をすっとばしてしまうがorzﾏﾀﾞｵﾝｹﾞﾝｶﾞ…
まぁ２２話もいずれやる。

ﾜｸﾃｶして待ってます

ネオ・アースイラ、〇〇二二。
どれ程までに宇宙の神は、血を欲しているのだろうか。
火星独立戦争。『インディペンデントマーズ』開戦。
そして後に、「『アニタン』戦役」と呼ばれるこの戦いにおいて、かつて、同じ旗の下に戦った船同士が、血を血で洗う争いを繰り広げていた。
特務宇宙戦艦、『アニタン』。
艦長、リエ・タナカ……最後の出撃。

第二部「宇宙(そら)の再生」
最終話「永久(とわ)の宇宙(そら)」

『アニタン』から離脱した我々七名は、スペースポートで、戦線を離脱しました。
後ろを振り向くと……艦隊戦が行われている宙域が、なんだか綺麗で……でも……そこで、多くの人が死んでいるんだと思ったら、涙が止まらなかったんです。
火星の成層圏外でエンジンを停止して、救難信号を発信。およそ五時間後に、統合軍の病院船に収容されました。
……そこで、知ったんです。
『アニタン』が撃沈した事を……。

激しいビーム音。指示を出すオガタ。
「左舷、弾幕薄い！　何をやってる！　一番艦二番艦、防御に回れ！　旗艦を狙うんだ！　逃げるなぁ……逃げても変わらんぞ！」
「指令！　『アニタン』が前進しています！」
男のオペレーターが『アニタン』の前進を伝える。

通信音。
「タナカさん、何をやってる！　その船は、もう戦えない！」
「分かっています。……許してください。でも、統合軍は宇宙(そら)を守る番人……軍服に袖を通した人なら、誰もが誇りを持つ番人なんです……！
今戦っている第一艦隊も、その誇りを忘れては居ないはず！　……私は、統合軍の軍人として、彼らにその事を伝える義務があります！」
「馬鹿な……この戦闘中に、そんな事聴くわけがないだろう！　下がれ、下がるんだ！」
「オガタさん！　沢山の血が流れ、沢山の人が死んでいきました！　『戦争だから』、『命令だから』、単純な言葉で思考を停止して、
銃を構え、引き金を引く……それがどれだけ罪深い事か、哀しい事なのか……私達は知らなければならない！」
爆音とガラスの割れる音。

「『アニタン』被弾、ブリッジ付近。尚前進をやめません！」
「タナカさん……」
「指令、『アニタン』から、本宙域に居る全艦に、オープンの通信です！」
女のオペレーターからの報告。
「……繋げ」

「……戦闘をしている、全艦艇、全政府に伝えます！　私(わたくし)は、特務宇宙戦艦『アニタン』艦長、リエ・タナカ……！
思い出してください！　私達はなんの為に存在するのか……私達が……どんな気持ちで、この宇宙軍に入ったのか！　こんな戦いをする為ですか！
……こんな哀しい思いをする為なんですかっ……！　いえ、違います！　違うはずです！」

「……指令、戦闘が……中断しました！」
女のオペレーターが驚いたように告げる。

「思い出してください……！　平和とは、勝ち取るものじゃない事を！　……平和とは……平和とは……戦わない勇気なんです！
ここで血を流した人の悔しさに……残された人の悲しみを背負って……これ以上、ここから先永遠に戦わない勇気を！　……勇気を！」

「通信途絶！　『アニタン』……沈黙」
「全艦『アニタン』へ急げ！　爆発するぞ！　タナカ艦長を救出するんだ！」

「『アニタン』……全システム破損、エンジン停止……よく頑張ったわね。……オガタさん、コヤマさん、カワカミさん……あとは頼みます。
…………ヨシダ副長――ヨシダさ――」
爆音に掻き消される声。

「タナカさん……！」
オガタの呼び掛けが空しく響く。



こうして、『アニタン』は沈みました。
タナカ艦長と共に……。
統合軍第一艦隊は、マーズフリートとの戦闘を停戦。
残った艦船は、開戦時の六割だったといいます。
艦長は……身を以って戦いを止めたんです……！

「――以上で、報告を終わります」
「ご苦労……ヨシダ少佐は、体調が復帰次第、希望の部署への転属を認める」
「は！　コヤマ参謀総長……お願いがあります。……私(わたくし)を、もう一度宇宙(そら)に、出して頂けないでしょうか」
かつて、「戦争が終わって軍が縮小されたら、また開発部に戻ります」と言っていたヨシダ副長。けれど彼は戦場に残る事を選んだ。
「前線へ出たいと？　……そうか、分かった。君は中佐に昇進し、統合軍防衛艦隊、巡洋艦の艦長へ転属する。
この六月に就航する新造艦だ。……まだ艦の名前も決まってないが……」
「艦の名前……もし、お許し頂けるなら……名前を提案させて頂いても、よろしいでしょうか」
「どんな名前だ？」
「…………『アニタン』。　『アニタン』の名前を、受け継ぎたく思います」
「『アニタン』か……分かった。……ヨシダ中佐。貴官を、巡洋艦『アニタン』艦長に命ずる」
「はっ！」
「……タナカさん。あなたのお陰で、宇宙(そら)の平和は戻ってきたのね……統合軍は、再び正義と秩序を取り戻し……マーズフリートの原隊復帰も完了した。
……私達は……余りにも多くの血を流してきた。タナカさん、見ていてね。……ここから、宇宙(そら)の再生が始まるわ……ありがとう」

新造艦の工事途中と思われる機械音。
元システム開発部所属の経験を活かして、部下に指示を出すヨシダ艦長。
「うん、分かった。その工法システムでは、実戦になると三・六％の誤差が生じる事があるんだ。副長の判断でそれを加味して、シュミレーションをしておいてくれ。
それから、本艦は出航後、火星宙域に達するまでに、武装システム試験、及び訓練を行うので、ちゃんとするように。……まぁ、この船は赤ん坊も同然だからね」

…………艦長。火星でのあの戦いから、もう一ヶ月が経とうとしています。
……統合軍は、コヤマさん達が議会と共同で、統合軍の分からず屋達を一掃して、参謀総長に復帰。モリタ大将が、最高指揮官になりましたよ。
それから、オガタさんは、マーズフリートの残存艦隊を集めて、統合軍の少将になりました。『火星方面防衛司令官』……それが、彼女の新しい肩書きです。
カワカミさんは中佐に昇進。パトロール駆逐艦隊を率いています。
……統合軍は……生まれ変わりました。

『そう……それは良かったわ』

艦長……一体、なんだったんでしょうね？
……こうする事が出来るなら……どうして、最初からしないんでしょう。
どうして……あんなに血を流さなくちゃ、ならなかったんでしょう。

『……どうしてかしらね。　……人はそうやって、ずっと生きてきたからじゃないかな。失敗して、反省して、生まれ変わって。
新しい人生、新しい社会、新しい未来を生み出していく。未来を作る為に戦わなくちゃならない事がある』

……でも、僕らが払った犠牲は……余りにも大き過ぎる。
僕らは……艦長……あなたを失ってしまった。

『仕方ないわ。……それはたまたま私だっただけ。誰かがやらなくちゃならない事だから……今回は、私だっただけ』

次は……僕ですね。

『ぅふっ……それも分からない』

いえ……次は僕の番です。
あなたと一緒に戦った僕が……一番その気持ちを知っている。
あなたの遺志を受け継いで……宇宙(そら)を守ります。

『…………ありがとう……ヨシダさん』

でも……艦長なんて僕に務まるんでしょうか。

『大丈夫よ！　あなたなら大丈夫。……見守っているから……ずっと……』

…………はい！

語り掛けてきた声は、いつもの厳しい『艦長』のものではなく、ただの『リエ・タナカ』という女性のものだった。
そして、巡洋艦『アニタン』就航。艦長になってもやはり自分で操舵しているらしいヨシダ艦長。
「システム、オールグリーン……エンジン出力二十％で、微速前進良し。ドック開け。前方障害なし。……乗員に告ぐ。総員、右舷に向け。英霊に敬礼をする！
統合軍の守護神、リエ・タナカ艦長以下、先の戦役で散った全ての英霊に……敬礼！」
ザッ！　っと全員が足を揃える音。

『頑張ってね……航海の無事を祈ります』

「――巡洋艦『アニタン』、発進！」
新たな『アニタン』がジェット音と共に発進していく。



ネオ・アースイラ、〇〇二二。
宇宙は、まだ道の半ば。
志を同じくした戦士達が居た。戦いの中に散った者もあり、生き長らえた者もある。
時は等しく流れ……やがて全ては、思いと忘却の中に埋もれていく。
……しかし一時、我々は忘れない。
かつて、宇宙(そら)の為に戦った船の名を。
気高き、その艦長を。

特務宇宙戦艦、『アニタン』。
そして……全ては伝説へ……。
　　　　　　　　　　　　　特務宇宙戦艦『アニタン』・完

乙。つ且

乙　

『アニタン』最終話、ベタだがＥＤ後の歌で泣きそうになった……
一番の歌詞が一部さりげなくタナカ艦長の心情にシンクロしてるように聞こえたし、選曲したスタッフＧＪ！


近すぎて気付けなかった　一番大事な人
傍に居てくれるだけで幸せを感じられる

悲しみの夜も　喜びの朝も
ずっとあたしを見守ってくれた
ただ一言「ありがとう」　伝えられないままで
素直になるのが　少し怖かった


タナカ艦長にとっての「近すぎて気付けなかった　一番大事な人」がヨシダ副長だったんだろうなと思うと……
そして今文字起こしを見直してみると、タナカ艦長はヨシダ副長に対して「……ありがとう」を言うのが口癖のように見える
（通算四回）。

改めて文字にして見ると…｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

終わると寂しいもんだね(´･ω･`)

やっぱ田中と吉田は…

EDってほんとにangelaの曲だったのか。

>>440
感動してる所に悪いが、選んだのってangela本人じゃなかったか？
どっちにせよ上手くリンクしてて良かった事には変わりないが

リエ艦長(´･ω･`)

ツンデレでめぐみネタが出てくると何かドキドキするw

>>447
俺はハラハラする

先週よっぴが最後にりえさんのフェラを連想させる事言ってたね。

ｋｗｓｋ

オープニングで理恵さんの最後の「誰!?」って叫びを聞いたとき
マイオトメのトモエを思い出した。

>>447-448
嫁乱入まだー？

あぁ…ヘミソフィアだ
久々に聞いた…
やっぱいいな

パクリ企画は寿命を縮めるだけだよ

ナウシカガオスジカ

順番が前後してしまったが、ようやく２２話の文字起こしが終わったので投下。
しかし……このレベルの演技が出来るならなんで種死に出た時に限ってああなんだよっぴーorz



ネオ・アースイラ、〇〇二二(ダブルゼロトウエンテイトウ)。
火星に無差別砲撃を加える統合宇宙軍第二艦隊に対し戦端を開いた、マーズフリート残存部隊、『インディペンデント・マーズ』。
特務宇宙戦艦『アニタン』は、艦長リエ・タナカの下、統合軍を離脱、行動を共にする。
絶対的な戦力差の中、第二艦隊を撃破するも、被害は余りにも甚大だった。
『インディペンデント・マーズ』は、タカギ、モリナガ両艦長と共に、全艦が沈没。
そして、『アニタン』もまた、損傷率四十五％、主砲は折れ、エネルギーもなく、歴戦を共に戦った戦友は死んだ。
そして、そんな満身創痍の『アニタン』を嘲笑うかのように、レーダーは、新たな艦隊を映し出していた。

第二部　　「宇宙(ソラ)の再生」
第二十二話「誰が為に鐘は鳴る」

「ぁぁっ……レーダー解析！　接近中の艦隊は……統合宇宙軍第一宇宙艦隊！　全艦戦闘速度のまま、砲門、開いています！」
「……副長」
「…………艦長」
「分かっているわ」
「第一、第二主砲破損。現在撃てるのは、船尾第三主砲のみ。しかも、全力発射二回が限度です。……この船は、もう戦えません……！」
「うん。……それでも……」
「それでも……行かなくちゃならないんですよね！」
覚悟を決めたように言うヨシダ副長。

不意に通信音。
「死に急ぐんじゃない、タナカ艦長」
聞き覚えのある、ゆっくりと話す落ち着いた声。
「……え！？」
「……私だ。オガタだよ」
「……オガタさん！　生きていたんですか！」
「あぁ、なんとかね。……統合軍の、火星再占領の企みを知って、マーズフリートの残りを掻き集めていたんだ。……ま、大した数じゃないがな」
「……良かった……！」
「統合軍の君がそこまでしてくれたのに……我々が手をこまねいているわけにはいかない。……これは、我々の戦いだからな」
「オガタさん……もう、『誰の戦いか』じゃないんです！　統合軍のあの艦隊の中にも、何も分からずに、ただ命令に従っているだけの兵士が沢山居る……
それでも戦わなくてはならない、そんな馬鹿げた戦争が、これで終わりになるように！　戦争がいかに情けなくて、哀しくて……そして、意味のないものかを、後の世に伝えたい……！」
「……同感だ。……その為に我々は最後の血を流す……我々が最後だ。マーズフリートは、『アニタン』と行動を共にする。……そこを動くな」
「……はい！」
ジェット音に紛れ、通信音。
「よし、間に合ったかな」
「艦長、三時の方向に小艦隊！　こちらは……統合軍駆逐艦！　あれは……『メイデン』です！　駆逐艦『メイデン』、カワカミ艦長！」
「タナカ艦長。統合軍駆逐艦『ローゼン』以下十二隻、勝手に統合軍指揮下を離れ、『アニタン』と行動を共にしますよ」
「カワカミ艦長！　どうして！」
「統合軍の中にも、まだ正義が残ってるやつらも居ますから。……タナカさん。あんた一人で戦っちゃ駄目だよ！」
「……っ……ありがとう……！」
「……オガタさんのマーズフリート、二十七隻！　カワカミ艦長以下、駆逐艦隊十二隻！　艦長、これで戦えます！」
「これが最後よ！　宇宙で戦争が起こるのは、これが最後！　もう誰も、こんな愚かな戦いをしなくなるように……総員、戦闘準備！」

「『アニタン』を中心に円陣を組め。あの船に一発も当ててはならん！　敵の出鼻を挫く……先鋒、突撃！」

「マーズフリート、第一艦隊に突撃します！　カワカミ隊、敵左舷より砲撃開始！」
激しいビーム音。
「右舷より敵艦襲来っ！　防御も突破されました！」
「取舵一杯！　ミサイルをかわせ！　足手纏いになるな！」
「分かってま……」
被弾音。
「うあぁっ！　……申し訳ありません！　エンジン出力が上がらない……！」
「っ……戦況は！」
「マーズフリート、損耗率三十四％！　カワカミ隊損耗率……四十五％。……押されています……！」
「それに第一艦隊が……気付いて、こんな馬鹿な戦いはないって……！」
通信音。
「タナカ艦長、『アニタン』は戦線より離脱しろ！　これ以上は支えられない！」
「分かりました！　ヨシダ副長……以下、本艦の生存者に命ずる！　……直ちにスペースポートに移乗、『アニタン』より離脱してください！」
「……か……なっ、何を言うんですか！」
「ここまで付き合ってくれてありがとう。ここから先は、艦長でも大佐でもなく、一人の人間として……分からず屋達に、立ち向かうの！」
「……ぁ……ぼ……僕も行きます！」
「ありがとう。でもね……私達がここで犬死にしたら、誰がこの戦いの話をするの？　誰がこの馬鹿な、哀しい火星の話を留めておくの？
……あなたには、〈ここから先の戦い〉を、世の中の人達に伝えるという、困難な〈戦い〉を、お願いしたいの……！」
「っ……嫌です……！　僕が……僕じゃ力足らずかもしれませんが……僕が艦長を守るんです！」
その言葉に、微かに笑うタナカ艦長。
「艦長……いえ、ぁ…………あなたが……好きだから……」
「……私も……あなたが好きよ？　ヨシダさん。……だからこそ、私の意志を受け継いでくれるのは、あなたしか居ないわ。お願い……！」
「……っ……っく……」
「最後の命令……聞いてくれるわね？」
「……っ…………はい」

ジェット音。激しいビーム音が続いている。
「ありがとう、ヨシダさん。……『アニタン』、最大船速で、敵艦隊に突入します！　オートパイロット表示」
画面に画像が表示される微かな音
「ふふっ……全部赤信号ね……華やかでいいわ」
ほんの少しの感傷を振り切るように、叫ぶタナカ艦長。
「行くわよぉ！」
ジェット音。


死に往く事も戦いであるならば、生き残る事もまた戦い。
誰かの為に生き、誰かの為に死ぬ。
その時、宇宙(ソラ)に鎮魂の鐘が響いた。
次回、特務宇宙戦艦『アニタン』、最終話。「永遠(とわ)の宇宙(ソラ)」
語り継ぐ、君の伝説……。

>>456-459
遅くなったけど激しく乙
つ旦~~

その回聞けなかったorz
告白じみたシーンがあったんだね

>>456-459
乙。
この回良いねぇ。

寒いわね
こんばんわ、スターダスト田中です

今日もエレクトリックメール来てます

ちょｗｗｗｗｗｗｗｗｗ吉田ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000128-mai-soci
＜倒産＞出版社「ビブロス」自己破産

　女性向けコミックなどを発行していた出版社ビブロスが５日、
東京地裁に自己破産を申請した。代理人によると、負債総額は約２０億円。
男性同士の恋愛を描く漫画や小説人気の火付け役となった。
昨年１２月には「オタク検定」でも話題を呼んだ。
関係者によると、関連会社の業績不振などで資金繰りが悪化していたという。
（毎日新聞）

誰かふつおたでよっぴーに報告汁ｗｗｗｗ

>>464
あ〜あｗ

じゃあ、免許剥奪か。

もっと別の件て、そういうことか!!

コドモ誕生

公式HP更新まだぁ〜？
･･まぁミュ〜コミで忙しいんだろうけど

http://rie.bird.to/cgi-bin/diary/topics.cgi

ちゃんと御祝儀は貰ったんだな、よっぴー

>>462
>>463
なんだっけそれ

くりぃむしちゅーのオールナイト

テス

電波で同人腐女子妄想を垂れ流すの勘弁して欲しい・・・

来週来るのﾀﾓさんかとｵﾓﾀwwwwww

理恵さんが可愛いすぎる 吉田もこの番組だとテンション高くておもろぃ

来週のゲストは森田成一

ちっ

わふわふとモギターは付き合ってるらしいしね。いい加減この話題は古いかもしんないけど。

森田ってまだ声優業やってたのか
FFだけかとおもてた

ティーダとアウル

正直あんまり好きじゃない

>>482
森田は俺も好きじゃない

最後聞けなかったけど、再来週押井守が来るの？

>>481
アウルもやっていたのか
オクレ兄さんのほうがいいな

劇場版Z完結とファーストのDVD-boxが発売するから再来週は富野でしょ

たいへんだよ！ユージンの社長死んじゃったよ！
誰かが遊人とかけて茶化すからだよ(´；ω；｀)

>【訃報】"ガチャポンで有名" タカラトミーの子会社「ユージン」社長、自殺
>
>1 名前： ままかりφ ★ [sage] 投稿日： 2006/04/11(火) 13:21:40 ID:???0
>玩具メーカー「タカラトミー」の子会社で「ガチャポン」で知られる
>カプセル玩具大手「ユージン」（東京都葛飾区）の冨沢正秋社長（享年５８）が
>自殺していたことが１１日、分かった。関係者によると冨沢社長は生前、
>業績の下方修正や昨年１２月にジャスダック上場した自社株の価格下落を
>気にしていたという。会社側は７日に訃報（ふほう）を発表。死因を
>「急性心不全」としたが、埼玉県警には「自殺」として届け出があった。
>
>http://www.zakzak.co.jp/top/2006_04/t2006041110.html
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1144729300/l50

だから？

何なんスか？？

森田さん、俺はそんなに嫌いじゃないな。結構しゃべれるし。池田さんよりはラジオ向き。

池田さんいいな

>>490
何かしゃべる度に敵を作る男を出演させるのはいかがなものかと思う。

君望だ…

なんでニッポン放送が入らないんだここはorz
仙台に来たらもっといい電波で聞けると思ってたのに・・・

森田ってメジャーのトシ君だったのか

押井守ｷﾀ--(ﾟ∀ﾟ)--!!!

>>494
実は仙台は東京の電波の入りが悪い

>>497
なんてこった・・・ポートの開放ができないからﾋﾟｱｷｬｽも無理だし・・・
ｵﾜﾀ
どっかの局の番組がきれいに聞こえてきて鬱になったよ・・・

地元局と混信してたりする場合は絶望的だが、単純に入りが悪いだけなら、
ICF-EX5とか、超がつくレベルの高感度ラジオで試してみたら？


仙台だと東北放送が周波数近いから厳しいか？

>>499
調べたら、古いタイプのラジオだが普通の電気店に売ってる？アマゾンでは売ってなかったし・・・
売ってなかったら超がつかない高感度ラジオ買ってきます・・・

>>494
うちではTBCとの混信は確認できません。(昼にノイズ混じりで聞こえるレベル)
10年落ちのラジカセ@福島浜通り北部
ラジオの向きを変えるだけで結構良くなるものですよ。
下記スレでも参考にしたらどうですか？

AMラジオ遠距離受信報告スレ Part3くらい
http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/am/1132235679/

また一週間待たんなんのか…

>>500
発売から20年以上経った今も生産が続いている超ロングセラー機種
大き目の量販店(三カメとか)なら売ってると思う

>>500だが、駅前のヨドバシカメラに行ってみた
発見して内心狂喜乱舞し、嬉々とし、て店員に注文したところ在庫切れorz
ソニーに注文してくださるそうなので１週間前後待ってくださいと言われた
「１週間ぐらいなら我慢するか」と思ってポイントカードの申し込みをしていると
「ソニー本社でも在庫切れ、今からだと届くのは５月」と言われ('A`)
ほかの電気店も探して当たってみます・・・
ってかスレ違いなのにおまいらﾔｻｼｽ。この辺でやめるよありがとう

>>504
ネット通販はどうだ？

>>505
>>503の三カメがわからずに調べてたら、ビックカメラにあるね。5〜4日か・・・やってみようかな

ラジオドラマは今回みたいな一話完結の
ショートストーリー形式でいって欲しいな。２〜３人位の
キャストで

サイトの更新まだー？

まだ更新してなかったんだ

更新する気はないらしいな

ttp://www.allnightnippon.com/upimage/at/5840/1/3683-morita.jpg

>>507
リレー形式だとミュ〜コミの月曜日のコーナーと少し被るしな

時間が空いたので、特務〜アニタンの前身の戦争ミニドラマ（ダイバ撤退作戦〜ユウラクチョウ解放戦線）をまとめてみた。


「――右舷に被弾！　第一層・第二層に、火災発生！　右舷砲塔群、沈黙……敵艦隊、更に襲来！　その数おそよ三十……！」
「第一・第二層の隔壁を下ろせ！　ＤＳ宙域の駆逐艦を、右舷に配置させろ！　どうした！左舷！　弾幕薄いぞ！」
「機動稼働率、現在四十三％まで低下！　砲撃可能、六十五パ、ぁ、六十％！　……っ、リエ提督！」
「くっそぉ……この無敵要塞、『ダイバ』が沈むのか……！　我々の『ダイバ』が……！
分かった……総員退去準備！　我々は、移動宇宙要塞、『ダイバ』を放棄する！」
「総員……退去準備！　『ダイバ』を放棄！　……『ダイバ』を、放棄！」



「――アームド管制、オールコンディショングリーン。半径十キロ以内に敵影なし。バッファ、五十％から、七十八％へ上昇、異常なし。
……ユウラクチョウへ降下中。街は……街は静まり返っています」
「ユウラクチョウ……」
「は」
「再勅任命令とはいえ……今度の戦いは難しいわね、ヨシダ中尉」
「は。……リエ大佐」
「この街で何が出来るのか……私達の使命は重いのね。……『アニメタウン』……そんなものが果たして出来るのかしら」
「……確かに。ここは、ビルとブランドだらけ……現在に至るまで、『オイシンボ』以外に、この街を舞台にしたアニメは存在しません」
「だからこそ、私達が選ばれたのよ？　『ユウラクチョウをアニメタウンにする』……この命令を遂行する為に」
「……着陸します。降下地点、チヨダ区、ユウラクチョウ。地上よりの攻撃なし……！」
「行きましょう、この街へ！」

銃撃の音が響く。
「被弾！　っ、敵は、ユウラクチョウからシンバシに向けて展開中！　数およそ五百！」
「無駄だよ！　パルチザンの本領はゲリラ戦だ！　個々に応戦、無駄に押すなよ？　死ななきゃいんだ、死ななきゃ！　死ななければ、幾らでも戦い続けられる！」
微かな電子音。
「……大佐！　総司令部より入電！」
「読み上げろ！」
「はっ！　……『指令。ユウラクチョウ独立遊撃隊――」
一瞬の沈黙。
「――七月二十三日、マクハリに、転戦を命ず。トウキョウキャラクターショー二〇〇五に潜入せよ』！　繰り返します！　マクハリへの転戦を命ず。トウキョウキャラクターショー二〇〇五へ潜入せよ！」
「チッ、このクソ忙しい時に……返電！」
「返電！」
「『ちったぁ現場の事も考えろぉ！　了解！』」
「えっ……良いのですか？」
「復唱はどうした！」
「ぁっ……復唱します！　返電！　『ちったぁ現場の事も考えろ！　了解！』」
「マクハリか……厳しい戦いになりそうだな……！」

銃撃音が続いている。
「第二防衛ライン突破されました！　兵力消耗、二十七％！　ここも保ちません……！」
「弱音を吐くな！　苦いの、いや若いの！　戦いってのはいつもこんなものだ。負けると思った時に負けるんだ……！　例え撤退したって、まだ挑む事が出来るならそれは負けじゃない！　分かるか？」
「…………はい……！　大佐！」
「その通りだな。ここは一旦退くか。ユウラクチョウ独立遊撃隊！　地下ブロックへ退避！」
「地下ブロックへ退避！」
「苦しいの！　……あ、若いの。……死ぬなよ。　貴様が一人前の男になったら……酒でも飲もう」

「第三小隊は右舷へ転回。帝国劇場の裏から、敵を撹乱(かくらん)せよ！　伝令、後方ミサイル大隊に連絡。十五分後より、援護射撃要請。全力一分！」
「了解！　第三小隊右舷へ。ミサイル大隊へ、十五分後より全力一分の援護射撃要請！　……タナカ准将、これでユウラクチョウは解放されますね」
「最後まで、気を抜くなよ？　ヨシダ大尉」
「はっ！」
「これより、全兵力を挙げて、総攻撃に移る」
「時計合わせ、〇〇三〇(マルマルサンマル)！」
『了解！』
各所からの返答を聞き、ヨシダ大尉が報告する。
「全部隊、準備完了！」
「ユウラクチョウを解放する。各員、一艘(いつそう)奮励(ふんれい)、努力せよ！」
ユウラクチョウ解放作戦、開始。

とりあえず音源聞いて見つけられたのだけ纏めてみたんだが（告知系除く）、
抜けてるのがあったら指摘よろ。

保守ついでに報告
ラジオ聞けないと嘆いていたものですが、ICF-EX5を買いました
試してみましたがやっぱり聞けませんでした・・・が、３階に住んでいる友達に聞いたら
「ほかの局と混ざっているけど聞こえる」って言ってたので試してみたいと思います。
皆さんありがとうございました

萌え早のBGMがたった今
さんまのからくりテレビで使われていたので記念かきこ

やっと公式更新……

みんなってこの番組かかさず聞いてんの？

かかさず録音してる。島谷とアンジェラがゲストの回だけ寝過ごしてしまった・・・orz

いいなぁ…録音か
ニッポン放送電波悪くて録音出来ねぇ
｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

ウチは猿や梟が出没する田舎だから電波状況はクリーンだけど、交通の便はかなり悪いよ。

録音したやつってうｐできませんかね？

よっぴ〜は自己厨なのではない、事故厨だｗｗｗ


ただアクセルとブレーキの使い方が下手なだけ

今週はアクセル全壊だったわｗｗｗ

何気に最後りえりえの幼女ツンデレがあったので貴重な回だった

さむいわね

そうですね

>>526
ｽﾀｰﾀﾞｽﾄ有田乙

ここにはくりぃむのANNリスナーがいるんだなｗ

>>524
↑
m9(^Д^)！コイツｗ

実況で弄られたくらいでうまいこと言ったと勘違いしてんだろうな

新コーナーが軒並みクソすぎるな。来週の通常放送でまた腐女子の妄想文を我慢して聞かなきゃならんのか･･･
あれが続くようならマジでアニタン今期で終了かもな

さむいわね
ていうか　さびてるわね

>>531
だったらお前が新企画考えて採用してもらえっつの

マリオのなんたらにトリビア的要素､珍しい知識期待してたら……



ｴｳﾞｧのメイド喫茶やらｷﾗたちのボーリングたらorz

新コーナー作るならやっぱ替え歌系コーナーほしいな(´･ω･`)

キラたちのボーリング話は聞くに耐えんかった

>>535
そうか？
「彼女は今泣いてるんだ！」「よくもメイリンを！」「あんたって人はぁぁぁ！」「あなたはアスランでしょう？」
のコンボは正直ﾜﾛﾀが……。

>>536
あんときは笑っていたが今となっては
腐女子っぽくて
さむいわね

それを聞いていた長渕がﾋﾄﾂｯｺﾐ↓

へっ、トンボも笑ってらぁ

何か、やけにくりぃむANNの
｢さむいわね｣から派生するネタが出回ってんな。
長渕ネタもくりぃむANNリスナー以外分からんから、やめれ

やはりよっぴーもTSUBAKIが気になってたのかw

呪ってやるぅぅぅぅ〜

来週はGWの疲れも癒えそう(*'∀`*)

しまった！聴き逃した！

ちがうでしょ>>540そこは「もっとしてください｣って書き込んだら
「コラーッ！そんなことしたらアニタンがつまんなくなるだろ」
って書き込まれて受けるんだよ
>>544
睡眠でしょでしょ？

野球板で日ハムの佐々木が紹介されたって聞いたけどマジか？

最近ラジ関聞いてるから聞いてないんだよね

>>546
マジ。萌えビアで紹介された。

>>530
|-`)ﾉｼ

最高の誉め言葉をありがとう♪www

NHK-FMのアニソン三昧でお腹いっぱいだからアニソンSP
やらなくていいよ

>>549
そういや、舞乙スレでもNHKのアニソン特集で盛り上がってた

いいんだよ。
たくさんリク流してもっと金つかわないと予算削られちゃうだろ。

NHK-FMのアニソン特集は、
あのNHKの��特集�≠ｾからこそ聴く価値がある。


レギュラー放送よりも特番のほうが面白い。

ｱﾆｿﾝ三昧の再放送でVIP落ちてるwwwwwwww

もうすぐだ〜 長かった一週間
今日こそ寝ないようにしないと

またVIPか

ラブハートいいな

リクエストはたった七曲か
正味30分だったな

　　　　　　　　　　 ( ⌒ ⌒ ）
　　　　　　　　　 （　　　　　）
　　　　　　　 　　（､ ,　　　,）
　　　　　　　　　　　　||　|‘

　　　　　　　　／￣￣￣￣＼
　　　　　　　　ｌ ∨∨∨∨∨ ｌ
　　　　　　　　|　 　＼()／ 　 |
　　　　　　　 (|　(（・）　（＜）　|)　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　 |　 　　⊂⊃　　　|　　　　／　　〇〇〇のくせになまいきだ！
　　　　　　　| .| ⌒ ＼.ｌ／ ⌒ | |　　＜
　　　　　／ |. ｌ ＋ ＋ ＋ ＋ ﾉ |＼　　＼　　俺は気分をこわした。
　　　 ／　　 ＼＿＿＿＿＿／　　＼　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　／　　　＿　　　　　　　　　　　　　 ＼　
　/／￣￣(＿）　　　　　　　　　　　　　 　|
　|ししｌ＿ｌ 　（　　　　　　　　　　　　|　　 　|
　|（＿⊂､＿_）　　　　　　　　　　　　|　 　　|
　＼_＿＿_/　　　　　　　　　　　　 　| 　　　|

一時間半になる前にかかってた曲（放送始まってからすぐかかってた曲）ってなんだかわかりませんか…？

一時間半もやってないだろｗ

通勤電車の中で録音したｱﾆﾀﾝ聴いてますが何か？

いつ始まったんだっけ？
８月？

よしいえの〜オールナイトニッポォォォン！！

義家は違う番組だろ！

第
十
九
使
徒､襲来

だんだんパクリ臭がきつくなって来た

昨日の録音だったから帰るまで聞けん… パクり臭とは？？

>>567
もう聞いてると思うけど、ラジオドラマが某サクラ対戦そっくりだったからだとオモ

企画・BGMともに桜大戦のパクリって・・・・・

スタッフはそろって無能ばかりか？
もうしねよハゲ

帝都・大正と出るとサクラ大戦しか思い付かない
想像力の貧困のほうがヤバくね?

最近聴いてないが、スタッフはパロ感覚で作ってるつもりなんじゃ？
まぁただただ寒いんだろうけど

ふと思ったんだが、レギュラー二人だけだから仕方ないけど、
ラジオドラマやると必ず二人のやるキャラが恋仲になるな。
「〜アニタン」しかり、きゃらしょ時代の「理生のいる風景」しかり。
まぁ、後者が確定した（つまりは告白シーンがあった）のは第二部
（理恵さんのファンクラブCD会報収録）だが。

吉田と恋仲ってのは演技とはいえふいんき的にまずいよなあ。
片方妻子持ちで片方独身だしそうでなくても吉田は演技に関しては素人だってのに。
諸々のことを考えると、ラジオドラマは内容の割にリスクが高い

ホントさむいわね

むしろ暑いわね

何毛に今日か…

ネタはともかく楽しみだ

にしても今日くるのは一体誰なんだ?

俺

早く全国放送しないかね

させてみせるさ…

>>580
頼むよヨッピー

今日はﾙﾌﾗﾝかかりそうなﾖｶｰﾝ

悪天候のせいか今日は聴けないﾖｶｰﾝ

萌え早をやらないのは珍しいな

雨なんか嫌いだ畜生！

ほら、理恵、脱げや

まんこパイパンやで

日本語でおk

誰かネトラジで流してくれ。天気が悪くなるたびに入らなくなる

ピアカス使え

おい、理恵、脱げ、まんこみせろ

ほら、脱げ矢パイパイパインしろ
オナニーして汁だせあ

日本語でおk

まんこぬれぬれにして俺に見せろ

池沼降臨中か？

デトロイトメタルシティのドラムだろう

理恵、俺にマンコをささげろ
ペロペロぐちょぐちょさせろ

これよっぴーだったらウケるw

そう言われるとそういう風にしか見えなくなった

よっぴーマジ外道

理恵、萌え声で喘げ。
俺のデカマラを舐めろ。
マンコ捧げろ

いい加減に荒らすな
もうしねよよしだ

脱げ！ほら、理恵！！セックスを味あわせろ！！
オナニーみせろ、！！まんこ捧げろ
エッチでぐちょぐちょにしろ

また今日もSEEDの話するのかなぁ
もうSEEDの話はやめてくれ

萌えとか、ツンデレとかって意味が解らなかったんだが、
適当にラジオをかけててこの放送を聴いたら、みんなが熱中する意味が少し理解できた気がする。

なんか奈落への扉を開けてしまった気がして怖いんだが････

>>604
ようこそ。歓迎しますよ・・・・

>>604
これから奈落の底へ急降下します。
もう、後へは引けませんので、シートベルトの着用を・・・

>>604
これはもう駄目かもわからんね

ニッポン放送は声優に力入れてきたのかな？

数字はとれてるっぽいからレーティング期間に利用してるだけでは？

今日だ。聴けないけど

吉田が、単独帯持ち始めてから少なからず影響し始めてると思う。最近のＬＦの声優出演率の上昇は
水樹とか田村とかアイドル人気なのも初登場から立て続けに出てきてるし

キシリア様のツンデレに期待

10年くらい前にもこんな状況はあったがな
まああの頃はそーぐちだったけど
ブームが去って数字が厳しくなったらまた撤退すんだろ

あぁもう十年近く時が経ってしまったんだね・・・

補給応募した？

10年前……ｴｳﾞｧですか

今更だが小山さん本当にいい人だったな・・・
台本があって録音だとしても人柄ってのは相当滲み出るもんだと実感した

今更だが小山さん本当にいい人だったな
台本があって録音だとしても、人柄ってのは相当滲み出るもんなんだって実感したよ

アッー！
連投スマソ・・・(/ω・＼)

まあ二連発だけなら誤射

裏兄タンだけでも更新キボン

ほしゅがてら、懐かしの「理生のいる風景」の文字起こし投下。
しかし、これ知ってるリスナーどれくらい居るかな？

第一話「Ｌｏｎｇ ｇｏｏｄ‐ｂｙｅ」

十八歳になった。十八歳……口の中で言葉を転がしてみても、それはまだ、聞き馴染みのない音。
そして私は、大学に入って、故郷の北の街を出ようとしていた。
季節は春。……まだ、この街では、桜も咲かない春。『春は残酷な季節』――誰かがそう言っていた。


カランカラン、とドアに付けられたベルの音。人々のざわめき。
「や！」
「よっ！」
軽い調子で挨拶を交わす二人。
「待った？」
「ううん」
「なんだかさ、結構入社前も忙しいんだよぉ。研修とか……あっ！　アイスティーください！　……ふぅ。理生はいいよなぁ、東京行って、大学生なんて……あ〜あ、私もちゃんと勉強しとけばなぁ」
疲れた様子で話す美紗。困ったように笑う理生。
「んふふ……でも、不安なんだけど……」
「贅沢言わないの！　ん、行くの、来週だっけ？」
「うん。来週の水曜日。……あぁ、見送りはいいから！」
「んふふふ、大丈夫！　心配しなくても会社で行けません。……でもなぁ、なんだか理生が遠くに行くなんて、実感湧かないんだよ、十四年も一緒だったでしょ？」
「幼稚園に始まり、小、中、高……危うく一緒に浪人するところだったもんね！」
「へへ、最後の最後に私は就職、あんたは女子大生。なぁんだかなぁ……」
「寂しいんでしょぉ」
からかうように言う理生。
「ふふ、全然。よりよかあんたの方が心配だよ。北海道の素人が、東京で変な男に騙されて、変な口紅塗って、どっかで働かされるかと思うと……」
「ふふふっ！　『思うと』って何よぉ！　そんなチープな堕ち方しませんって」
「どうだかなぁ。あんた堅い癖に、変にコロッと騙されるから、気ぃ付けな」
「はーい」
「んで？　……彼は？」

「『彼』？」
「ほら、告るって……商業の」
「……あぁ！　あれかぁ。……いや、なんだかさ……こう、実際に出発が迫るとなんかこう、アホらしくなって。　盛り上がらないんだよねぇ……無理？」
明るい声音で話す理生。
「なぁんだよぉ。告白してぇ、熱い夜を過ごしてぇ、そのまま千歳空港で涙の別れ！　とかやるのかと期待してたのに。『理ぃ生ぉぉぉ！』とか」
「アホでしょあんた……」
「つまんないの。まぁ頑張ってやんな、一人暮らし」
「美紗ねぇ、それが十四年間を一緒に過ごした幼馴染に対する言葉ぁ！？　もっとこう感動的な、『ありがとう！』とか、『一生忘れない！』とか」
「ないない！　たかが四年、もしかしたら退学して、半年……」
「しません！」
「そぉかねぇ、大体あんたはさ、飽きっぽいから大学に入ったって、すぐに『いい男が居ないのぉ！』――」


春は、過ぎ去ろうとしてから気付くものなのかもしれない。
私はこうして、十八年間を過ごした街と……なんでも言える幼馴染の友達を後にして、新しい街と、新しい生活に向かった。


「ぃよいしょっとぉ！　あ〜着きましたぁ！　って誰も居ないんだけどね……」

ワンルームの部屋。家具もまだ揃い切ってない殺風景な部屋。
これが私の……これから居る場所。まだ、居心地の悪い塒(ねぐら)。
桜の咲いていない街から……桜の散ってしまった街へ、私はやってきた。

「……ポストって、名前書かない方がいいのかなぁ……あれぇ？　手紙？　……前の人のかなぁ……あ、美紗！」

それは、私がやってくる前から届いていた、美紗からの手紙。
葉書一枚……しかも絵葉書。
雪景色の……。


『やっほー！　元気？　んなわけないか。枕変わると眠れないもんね。
ま、最初は泣きながら暮らしなさい？　一人暮らし。
怖いかもしんないけど……あんたなら大丈夫！　頑張って。
十四年も一緒に居て、初めて別れ別れになったね……さみしいね。
でも、あんたも私も、タフな女だから、しっかりいい女になろう？
東京で変な男に騙されて、変な口紅塗って、どっかで働かされたりしないように。
身体にだけは、気を付けて。
美紗』

「『――追伸。
いい男がいたら紹介してね。もう故郷が恋しくなった思って、絵葉書にしました。
まだこちらは桜も咲きそうにありません。』
……馬鹿……」
涙ぐむ理生。


『春は残酷な季節』――誰かがそう言った。
私の春は……そう残酷でもない。

第二話「Ｕｎｄｅｒ ｔｈｅ ｍｏｏｎ」

目覚ましの音が鳴っている。
「ん……はいはいっ、ん〜！」
目覚ましが止まる。
「ん〜ん〜っ！　起きたぁ！……はぁ……あ……今日もいい天気」


新しい街。新しい窓。新しい風景。……十八歳。新生活。海の近く。大学生。
人見知りする性格。飽きっぽい。人込みが苦手。お酒飲めない。自分でも厄介だと思うけど、まぁ仕方ない。
まだ、誰一人知り合いの居ないこの街で、私は生きてた。


「ん〜、んん〜っ！　……え？」
「あ？」
「あっ、あっ……え、え、あ、その……」
「おはよう」
「お、おはようございます。あの……私、この部屋に住んで……」
「あぁそりゃそうでしょう。ふふっ、一週間くらい前だっけ？　ま、よろしく」
「よ、よろしくお願いします！」
「ほぉい。じゃ……あぁ、あんたさぁ。パンツ、ここに干さない方がいいよ？　……出るから」
「え、え！　……『出る』って……泥棒、そうなんですか？」
「うぅん、一度捕まえたけど、あれはゴキブリみたいなもんだからさ」
「あ、はい。気を付けます……あの……」
「ん？　何？」
「おっ、ぱい……見え、てますよ……」
「おぉ？　あぁ、こりゃしまった、見えてたか……よかったよ、あんたが女で。……ふあぁ……眠てぇ……」


二メートルしか離れてない隣のアパートの住人は……なんだかとても、個性的な人だった。
新入生三日目。まだ、サークルも決まらず、重たい教科書を抱えて、大学とアパートの往復。
夕ご飯を作って食べて、テレビを見てると、いつの間にか夜になる。

「もう分かったよ、別れたいんでしょ！　違うの？　……え？　だったらはっきり言えばいいじゃん！　男らしくないなぁ、そんなに回りくどい言い方すんなよ！　馬鹿……うるさい！　……うぅぅ、ムカツクぅ！」
ガツンと何かがぶつかる音。
「いったぁ！」
「大丈夫ですか！？　あ……だ、大丈夫、です、か？」
開いた窓から思わず声を掛けてしまった事に気まずそうになる理生。向かいがサッシ戸を開ける音。
「大丈夫」
「あ……なんだか、凄い叫び声が聞こえて……」
「携帯壁にぶつけたら、思いっ切りぶつかったの」
「あぁ、そうだったんですか。あの……じゃあ、おやすみなさい」
「待ちなよ。……聞いてたんでしょ？　お互い壁薄いし」
「ぁ……はい」
気まずそうな理生。
「たった今別れたの、男と。好きだったんだけどなぁ……はぁ……あ、煙草、吸ってもいい？」
「あぁ、はい」

ライターに点火する音。
「ふぅ……月は満月でも、なかなか上手くいかないもんだね。……ほら」
「え？　……あ、ホントだ。満月……」
「この狭い隙間からだとさぁ、満月全部を見る事なんて、滅多に出来ないんだけどね。……『月天心　貧しき町を　通りけり』、だ」
「何ですか？　それ」
「与謝蕪村の俳句だよ。こう見えても国文の院生なんだ」
「『月天心』……」
「生きていかなくちゃいけないって、めんどくさいね……」
「ぁ……そうですね」
「名前は？」
「……理生！　中田理生です」
「私は朝倉紀子。あだ名が『浅草海苔』」
「『浅草海苔』！」
「そ。親も考えればいいのにねぇ」
「ふふふっ……」
「……お互い色々あるだろうけど、ま、頑張ろ？」
「はい」
「よし、じゃあ次の恋でも見つけるかな。　『春の夕　絶えなむとする　香を継ぐ』、だ」
「『香を継ぐ』？」
「ふっ、これも蕪村の句。消えかかったお香を継ぎ足す春の夕べ、って事。まだまだ香らなくちゃね」
「はい！」
「じゃ、おやすみ」
「おやすみなさい」


春の夕。真ん丸のお月様の下。私はこんな出会いをした。
月は黙って……ずっと真ん丸だった。

第三話「Ｉ ｃａｎ'ｔ ｇｅｔ ｓｔａｒｔｅｄ」

「『――そんわけで、相変わらずの日々を過ごしています。ミサの方はどう？　夏には、一度帰ると思うけど、それまでにちゃんとした彼氏を見つけておく事。――おっとストップ。「出会いがない」なんて言い訳は聞きません。』」


大学に入って一ヶ月。ようやくのんびりと私の生活のリズムが出来てきた。
同じクラスの女の子に誘われて、『散歩研究会』という不思議なサークルに入った。
週に一度は飲み会。散歩はまだ一度もしてない。
気のいい人ばかり居るこの小さいサークルは、どうやら私の性に合ってた。
――でもなぁ。出会いがないのは私かよ……。


居酒屋のざわめきの中。
「ではぁ！　今夜四回目の乾杯にいきますっ！　乾ぱぁい！」
すっかり酔っているらしく裏返った声で乾杯の音頭を取る男。
『乾ぱぁい！』
「――中田さん中田さん！　飲んでます？」
「おっ……え？　あ、あは、はい。飲んでます、ウーロン茶……」
さっき乾杯の音頭を取った男に絡まれ困り気味の理生。
「俺さ大学ってさ、もっと派手な世界かと思ってたんだけど……地味っすよね。中田さんはなんでこのサークル、入ったんです？」

この人は、同じ一回生の文学部の男の子。
名前は――ぁ、忘れた。


ちなみにこの男の名前は『新橋尚輝』なのだが、理生がそれを思い出すのはもう少し先の事だった。
「うーんとぉ……歩くの好きだから」
「なぁるほど、歩くの、好きだから！」
「おぉぉい！　飲んでるかぁ新入部員！　飲め！　ほら飲め飲め！　ほい、ほい」
「あ、あ、あ、はいはい。あ、どっとっ、零れます！」
「えぃ。……君も一年生？」
酒を注ぎ終わり理生に話し掛ける先輩。
「あ、はい！　えっと、先、輩は……」
「ＯＢです。……はいっ、もう一杯」
さっき酒を注いだ男のグラスへまた酒を注ぐ先輩。
「お、おおっ、こ、こっ、こっ、零れますって！　零っ……」
零れそうな酒を慌てて飲む男。
「ＯＢって、今はなにをやってるんですか？」
「散歩家です」
「『散歩家』ぁ……なにやるんですか？」
「ふっ……散歩です」
「どこ行くんですか？」
「色んなとこです。……おっ、空いてんじゃん、よし飲め。もう一杯、あー飲め飲め」
「いやっ、もう、飲めっ……」
「はいっ」
「あ……あ……」
抵抗空しくもう一杯注がれてしまう男。
「えーまぁ世間的にはね、うーん……『無職』？」
あっけらかんと言い切る。

「二十四歳。駄目ＯＢの、諏訪順です。よろしくね。えっと……」
「あぁ！　文学部の中田です。中田理生。北海道出身です」
「おぉ北海道かぁ！　いいねぇ、あそこはいい。二年の時、三ヶ月散歩したよ。行く先々で働かせて貰いながら」
「へぇ……」
「知床半島のウトロって町で、十日くらいホテルの仕事手伝いながら、海ばっかり見てた。あの先になにがあるか、地図じゃ知ってても、実際に見てるとホントかどうか分かんなくてさ。『なんでも自分の目で確かめなくちゃ駄目だなぁ』って、以来ずっと散歩家」
「ぅふふっ……なんか楽しそうですね」
「うん、楽しいよ」
「ぅ……先ぱぁ…ぁ……」
「おっ！　まだ意識あったか。よぉし！　飲め！　ほら、飲むんだ新入生！　ほらほらほら、ぉいっ」
「ぅ……ぅ……ぁぁぁ……」
「とととっ……」


車の走り抜ける音。
「……大丈夫、ですか？」
「ん？　やぁ大丈夫。……おいいいか！　お前絶対に吐くなよ？　『吐くなら飲むな、飲むなら吐くな』。これが散研の掟、その六だ！」
「は、はぁ、はぁい……」
「ぇいしょ、っしょっ！　いやぁ重いなこいつ……ふぅ、今日はいい天気だなぁ」
「ふふっ、ホントに。でも、諏訪順先輩、好きな事を続けるって素敵ですね」
「うーん、ま、その分ちゃんとリスクはしょってるけどなぁ。『自由である事は二番目に難しい。自由であり続ける事が、一番難しい』」
「誰の言葉、ですか？」
「諏訪順、二十一歳の時の言葉。ふっ……君は？　何がやりたいの？　好きな事は？」
「私ですか？」
「うん」

その時……『好きな事をしている人が好きです』って、そんな言葉が浮かんだ。
でも勿論、言えるわけもない。


「ぅふふっ、まだ分かんないっす！　なんか、あるのかな……？」
「ふふふふっ、悩め悩め」
「はい。悩め悩め」
「――やっ、もう飲めませんっ！」
「……ふふふふっ、ははははっ！」
「あはははっ！」
諏訪に背負われた男が不意に発した寝言に、思わず笑い出す二人。


その時の気持ちを、なんと言っていいのか、私にはまだ言葉が足りない。
それは出会いと言うには纏まりがなさすぎて、恋と言うには、ぼんやりし過ぎてた。
でも私は、この気持ちを大人になった時、ふと思い出すような気がした。
春の闇は濃密で、青い月は影を引く。
もうすぐ……夏が来る。

第四話「Ｆｒｙｉｎｇ　ｓｉｓｔｅｒ」

ピリリリリ、ピリリリリ。電話の音。


それは、一本の電話から始まった。


「久しぶりだね裕子ちゃん！　元気だった？」
「はい」
「びっくりしたよぉ、突然電話貰って、『東京に出てきてる』なんて」
「ぅふ、ごめんなさい急に押し掛けたりして……」
はにかむように言う裕子。
「ううん、全然大丈夫。ほら、なんにもやる事なかったし。……夏休みなんでしょ？　旅行？」
「はい、あの、親戚のところに、お母さんと」
「そっかぁ。じゃあさ、せっかく東京来たんだから、どっか行く？　六本木ヒルズとかぁ、汐留とかぁ、私もまだ行った事ないんだけどね」
「うふ、ううん。夕方の飛行機で札幌に帰らなくちゃいけないから。お母さんと、羽田で待ち合わせしてて」
「そうなんだぁ……じゃあ、一緒に羽田まで行こうよ！　見送ってあげる！」
「ふふふ、ありがとうございます！　……でも、理生さん、東京って……」
「ん？」
「暑いぃ……」


裕子ちゃん。
今は十六歳。彼女は北海道に住む、私の元の恋人の妹だった。
私は、よく彼の家に行き、彼女とも仲良くなった。
というより、恋の後半では彼女と遊ぶ方が多かったかもしれない。
二歳年下の高校二年生。半年振りに会う彼女は、髪の毛が伸びた分だけ、大人びて見えた。

人々のざわめき。
「お兄ちゃん元気？」
「え？　あ、はい！　元気。大学なのに全然変わんない。彼女も居ないみたいです」
「あらー、まぁ」
「あー……」
「ん？　なに？」
「その口癖。変わんない」
「口癖？　わ、私の？　え、今？」
「『あらー、まぁ』って、よく言ってた」
「嘘ぉ！　えぇぇ？　オバさんっぽい！　気付かなかったぁ！」
笑い合う二人。
「えっと、あぁ！　ここからモノレールに乗り換えるんだよ。もうね、東京の事なら私に任せて！　大体分かるんだから……お？　どうしたの？　こっちだよぉ！」
「理生さん！　そっち、逆！」
「えっ！？……あ。あぁ、ホントだ」

「飛行機乗ったのも初めてだし、東京も初めてだし……なんだか今日は、ドキドキしっ放し！」
「んふふっ、そっか。最初は誰でもドキドキするよぉ。でもさぁ、誰だって、最初はあるんだから。……もしかしたらあのサラリーマン。ほら、あの人」
「ん？」
「彼だって、今日が最初の飛行機かもしれないよ？　あんなに普通っぽくしてても」
「まさか……」
「分かんないよぉ。みんなそうやって最初を潜り抜けていくんだって。私も、最初はものすごーいドキドキしたよ？　こっちの地下鉄ってもうわけが分かんないんだから！」
「へぇぇ……」
「で？」

「え？」
「私に何か相談あったんでしょ？」
「えっ？　あ……」
「お母さんやお父さん、ましてやあの兄貴には言えない相談。ずばり……裕子ちゃん、恋をしたね？」
「えぇっ！？　あぁぁ……えっ？　あ、あのぉ……」
明らかにうろたえる裕子。
「もしかして……初、恋？」
「あぁぁぁぁぁ……えぇぇぇぇぇぇ……！」
「どんな子？　同級生？」
「は……いぃ……！」
「好きになっちゃったんだぁ！」
「分かんないですぅ……！　でも、なんだか気になって……こんな事誰にも訊けないから、理生さんしか……そんな事話せないし」
「うふっ、ありがとう。そっかぁ、裕子ちゃんもねぇ……でもね、せっかく来て貰ったけど、私そんなに素敵なアドバイスしてあげられないなぁ。私もまだまだ発展途上の身だし……それに、恋愛って、ほら、飛行機じゃないけど、自分で経験していくしかないもんね」
「自分で？」
「そう、自分で。でも、気持ちがしっかりしてれば、ちゃんと乗れるよ！　ドキドキしててもちゃんと出来る！　ね？」
「はい！」
「裕子ちゃん、頑張って！」
「うん！　理生さん、なんだか分かんないけど、分かった！」
「ん！」
「理生さん」
「ん？」
「なんだか、東京来て大人っぽくなったね」
「そう？」
「男より女の方が、早く大人になるのかなぁ？」
「うふふ……そうかもねぇ。私達、頑張らなくちゃ！」
「はい！」


そう。私達、頑張らなくちゃ。
夏のある日。私は彼女にそう言いながら、自分でも一つ伸びをした。
そして、飛行機は、飛んだ。

第五話「Ｒａｉｎ ｄｒｏｐｓ ａｌｌ ｏｖｅｒ ｔｈｅ ｗｏｒｌｄ」

雨音が響いている。


雨、雨、雨。
雨が降ってる。
雨、雨、雨。
世界はずっと、雨垂れの中で、静かなリズムを刻んでる。
雨、雨、雨。
雨、雨、雨。


電話の着信音。
「もしもし？」
「中田さん？　あ、僕新橋(あらはし)！」
「うん！　ん、どうしたの？」
「あ、あのさぁ、中田さん今日暇？」
「今日？　うーん、授業終わったら、バイトまでは暇だけど。どうしたの？」
「散研のさ、来月の散歩場所。今度僕ら一年生が出さなくちゃいけないじゃんか。その、打ち合わせをと思って」
「あぁぁ、そっか。いいよ、どうする？」
「文学部の三号館の前にさ、三時で、どう？　三十分ぐらい」
「うん、いいよ」
「ＯＫ、じゃ、じゃあね」
通話の切れる音。それに被さるように雨音が響く。


その日は、天気予報通り昼から雨。
文学部の三号館は、キャンパスの中心からちょっとずれてて、静かなところにある。
五限目が終わると、人も疎らで、私は雨に濡れないように、入り口の廂(ひさし)の下から、空を見上げていた。
十メートル程離れて、男の子が一人、煙草を吸っていた。
時計は三時九分。雨はさっきから強くなっていた。

「――で、遅いんだけど……」
少し苛々したように呟く理生。
電話の着信音が鳴る。
「もしもっ――あ、新橋君？　どうしたの？　遅いんですけどぉ」
『ご、ごめーん、ちょっと捕まっててさ、あと、五分ぐらいで行くから』
「ほぉい……」
『でさ、そこに男居ない？』
「えっ？」
『男が立ってない？　その近くに』
「……一人、居るけど……」
『あのさぁ、ちょっと替わってくんない？　岡本っていうんだけど』
「えぇっ？　……あの、岡本さんですか？」
おずおずと声を掛ける理生。
「あ……はい」
「ぁ、あの……変なんですけど電話です」
「えっ？　あぁ……どうも」


私は、その煙草を咥えた彼に携帯を渡した。


「――あぁ、お前か。なんだよ。――え？　遅れるって……もう遅れてるよ。――あぁ、分かったよ。――うん、早くしろよ？　俺も用事あんだから。……あ、どうも、すいません」
「いえ……」
「あの馬鹿……あぁ、新橋。いい加減ですよね」
「あっ……はい、そうですね」
苦笑いしながら答える理生。
『――あのぅ！』
同時に言葉を出し、少し驚く二人。

「え？」
「あ、ぁ、はい、えー……どうぞ」
「はい、いやぁ……あの……新橋の、友達ですか？」
「はい、同じサークルの……」
「サークルって……？」
「『散歩研究会』って」
「あ、へぇ、散歩……散歩するんですか」
「はい、散歩するんです。…………あの、新橋君、とは？」
「あぁ、えぇと……高校ん時からの友達なんです。大学まで一緒になっちゃって。……今日はなんだか『返したいものがある』って言うから来たんだけど……」
「ふーん……『返したいもの』ってなんですか？」
「ぁ、さぁ……なんでしょうねぇ？――って、訊いても分かんないですよね。……あ……えっと……」
「あ、私、中田です。」
「あ……岡本です」
「…………雨ですねぇ」
「……うん、止まないねぇ。……でも、雨、嫌いじゃないから」
「……私も」


その時、私達は黙り込んだ。会話の代わりに、雨音が二人の間に忍び込んだ。
ただそれだけだったけど、まるで私達は、世界の片隅に取り残された子供達みたいだった。
なんだか、こんな時間もいいなって、ちょっと思った。


「――あ！」
「来たみたいですね」
「ご、ごめーん！」
「……転ぶと面白れぇのにな」
岡本の呟きに小さく笑う理生。
「遅くなっちゃってご――あぁぁぁっ！」
まるで計ったように、新橋の悲鳴が響いた。

第六話「Ｗａｌｋ ｏｎ ｔｈｅ ｂｅａｃｈ」

私は、海に来た。二〇〇三年の、夏だった。


「ふーん、やっぱり東京の人ねぇ」
「ぁ、あ、何が？」
「車。一人暮らしじゃ、車なんて持てないもん」
「はっはぁ……」
「……新橋、君？」
「何？」
「なんか、さ……運転が危なっかしいんだけど……」
「ぁ、まぁその……免許」
「ん？」
「免許取ったの……一昨日なんですよね」
「嘘ぉ！」
「や、マジ」
「きょ、今日って……」
「遠出としては……始めて？」
「ちょっとぉ、新橋君！？」
「話し掛けないで……気がぁ」
タイヤのスピンする嫌な音。
「ひやぁぁぁ！」


夏の初め。私は同じサークルの新橋君に誘われて、散歩研究会の次の散歩地の下見に出掛けた。
東京は、三日前に梅雨明け宣言が出たばかり。それまでの鬱憤を晴らすかのように、太陽は容赦なく照り付けていた。
国道一三四号を南へ。新橋君の危なっかしい運転で、私達は鎌倉へとやってきた。

蝉の鳴き声。
「うぅー！　夏だぁー！」
はしゃぐ理生。
「はぁ……はあぁ……」
「ぁ、あ、新橋君。夏だぁー！」
疲れ切った様子で息を切らす新橋を見て、なんとか気分を盛り上げようと声を出す理生。
「夏ですよっ！　あぁ、それがっ？」
「んもぅ、違うよぉ。こんな暑い夏、私始めてなんだぁ」
「あ……そっか。北海、道……」
「うん。こんな攻撃的な太陽と、テレビでしか見た事ない湘南の海！　サーファー、いいねこういうの！」
「そぉですかぁ？　クソ暑いだけだけどなぁ……」
「で、今日はどうするんだっけ？」
「あ、はいはい。えぇまずは、江ノ電に乗って、鎌倉高校前の駅に行きます。そこから、散歩してまた鎌倉まで戻ってくる。こんなスケジュールです」
「はい、じゃ行きましょう！」

電車の走る音。


江ノ電は、街の中を走る小さな電車。
窓から手を伸ばせば、家の壁に届きそうな程、民家の間を潜り抜けるように、カタコトと走っていく。線路は単線。上りと下りは、駅で擦れ違う。
ずっとこの街の人達と生きてきたんだろう。ある家は、線路からしか出入りが出来ないようになっている。たまに来る電車を避けて、買い物に出掛けたり帰ってきたり。
なんだかとってもあったかい、街の電車。

「――うわぁぁぁっ！」
目の前の景色に感動したのか、思わず声を上げる理生。


電車を降りるとそこは、海だった。駅のホームから目の前。国道を挟んで全部海。太平洋の海。ウィンドサーフィンをする人達のカラフルな色が、空と雲の間に、旗みたいに揺れていた。


「さて、ここからが、散歩研究会一年生企画、『湘南鎌倉・サザンで歩こうツアー』です！」
『波乗りジョニー』が流れ出す。

「――中田さんさ」
「え？」
「いや、中田さんて、今、彼氏居るの？」
「ぇっ、何、急に」
「いやちょっと、訊いてみただけというか……」
「居ないよ、今は」
「ほぉ……中田さん、モテそうだけどなぁ」
「新橋君は？　彼女は？」
「……僕？　……居るよ」
「えぇ？　どんな子？」
「『どんな子』って別に、普通ですよ、普通」
「『普通』って？」
「ふ、普通に、泣いたり笑ったりしてます」
「ふぅん…………ふふっ、好きなんだ」

「……へっ？」
「その彼女の事。好きでしょ、ね？」
「え？　……うん」
「うふふ、いいなぁ。私もそんな恋愛してみたいよ。あやふやじゃなくて、ちゃんと」
「出来るでしょ、きっと」
「そっかなぁ」
「……多分、ですけど」

なんて事のない会話。なんて事のない風景。夏のある日。
散歩って、こんなものなのかもしれない。
考えたら私……東京に来て、そろそろ百三十日くらいになっていた。
一人で居る事、頑張ってきたけど……嫌じゃないけど……そろそろ一度、北海道に帰ろっかなって、思い始めていた。


「ところで」
「はい？」
「……帰りもあの車乗るの？」
「ヤなんですか？」
「……帰りは私が運転しようか」
「中田さんが？　免許は？」
「……三月に取ってから一度も運転してない」
「絶対駄目です」
即答する新橋。
「大丈夫だよ」
「駄目ですぅ」
「新橋君より大丈夫だって」
「何があっても、駄目です」
「えぇと、アクセルって右だっけ、左だっけ」
「駄目だってもうお願い――」
波音に攫われていく言葉。

第七話「Ｓｕｍｍｅｒ ｓｗｅａｔｅｒ ｂｌｕｅｓ」

その時の事を、私達は、それからも話す事はなかった。
まるで……夜の中で、催眠術に掛かったみたいな五分間。
……月の下で、でも、確かにその時間は流れてた。
秘密と言うには、ちょっと子供っぽい。……でも、誰にも話さない、夜の話……。


「あれぇ？」
「……あ」
「あれぇ！？　新橋君じゃん！」
「中田さん、ぁ、ど、どうしたんですか？　こんなところで」
「『こんなとこ』って、ウチそこぉ！」
「あ……あそっかぁ、ここら辺だったっけ……中田さんち」
「新橋君こそ、どうしたの？」
「え……あぁ……どうしたのかな、なんだかこぉ、ちょっと……眠れなくて……さ、散歩で！」
「ね、『眠れなくて』ってね、いや……んん、まだ、九時だよ？」
「あ……そか……なんだろ」
「『なんだろ』？　う、え？」
「え、えへへへへ」
「えへへへ、じゃなくて、いや、なんかあったの？」
「ぇあ、いや、あぁ、別に」
「あ〜ったのねぇ？　ぅふっ……話聞いてあげよっかぁ。あぁ、そこに公園あるし」
意地の悪い笑みを浮かべているのが分かる口調で新橋に詰め寄る理生。
「は……は、はい」

「あぁ……中田さん」
「何？」
「……缶コーヒー奢ってください。……財布忘れちゃってぇ」
情けなさそうな口調で頼む新橋。

「……で？　どうしたの？　新橋君らしくないじゃん、元気ないなんて。……もしかして、振られたの？」
最後はからかうような口調で訪ねる理生。
「え？　……あ…………そうなんです」
「……マジ？」
「……マジ」
「…………あぁぁ……ごめん」
「いや、いや！　あぁ、なんだかぁ……どうしたらいいのか、分かんないんですよね。こんなの、始めてだし……あは、ねぇ」
「『ねぇ』って……理由は？」
「……聞いたけどぉ、なんだかぁ上手く理解出来ないんですよねあははっ、あ〜、頭悪いから」
「……あぁ……」
「ぁ……でも、でも、ね、なんだかね……彼女もね、悩んで……悩んでるみたいだから……」
明るかった新橋の口調が変わっていく。
「……僕も……なんだか…………彼女にとって……その方が、いいなら……」
「新橋君……決めたんだ」
「……なんだか、情けないですよねへへっ……強い事、言えないもんですからぁ」
「……情けなくないよ？」
「……えっ？」
「情けなくなんかないよ、新橋君！　強いと、思う。……相手の事、ちゃんと考えてる。カッコいいよ！」
「ぃや、ょ、よしてください、中田さん。自分でも、自分に、呆れてるんです……何もかも、手に付かなくて……」
「んん……うぅん……んん、私も……なんて、言っ、ていいか分かんないんだけど……
まぁそんな時は、自分一人だけで、全部抱えなくていいんだよ！　誰かに話して、その人に、ちょっと待って貰うの、ね？
今回は、私で、いいかなぁ？　こんなんで悪いけど。缶コーヒーだけだし……」

「……あのね、あのぉ……言いにくいんですけどぉ」
「何？」
「……実は……中田、さんに……ちょっと、聞いて貰いたかったんです。……なんでか、分かんないんですけどぉ、こっち、歩いてきたの……もしかしたら……中田さんに会いたかったのかも……」
「……新橋君…………素直だね、今夜は」
「……ぁ、ぁいや、あの、あのぉ、別に、その、あのぉ、ふ、振られたばっかりですから、そんな、そんなつもりじゃ、ないん、です……よ」
「うふふっ、ふはははっ……分かってるよ。……でも……嬉しいよ？」
「なんか、こんな情けない話聞いてくれるの、中田さんだけみたいな気がして……すいませんね。……でも、全部話したら、ちょっと、元気出たですよ」
「こんなのでいいの？　満月だしぃ、もっと、ぶっちゃけちゃう？」
「……うん！　頑張らなくちゃ、ですよね！　……ホントだぁ、満月……」


新橋君は、ブランコから立ち上がり……月に向かって、「ん〜っん！」と伸びをした。
隣のブランコから私、彼を見上げながら……ふっと、立ち上がってた。
その時の気持ち。……今でも上手く説明出来ない。
……でも、ちょっと情けない男の子を……とても、大事だと思ってた。
彼の背中から、私、両手を回して……額を、背中に付けてみた。


「……な、かた、さん？」
「…………ん……ちょっとだけ……このままで……」
「…………はい……！」
震える声で答える新橋。


いつの間にか、秋の気配を忍ばせ始めた夜の風が、私と新橋君の周りを、緩やかに吹く。
薄いサマーセーターには……男の子の匂いがした。
ちょっとだけ、私は、そこで深呼吸をしていた事を……月だけが、知ってる。

最終話「Ｆｌｙ ｍｅ ｔｏ ｔｈｅ ｍｏｏｎ」

『中田さん。手紙を書くなんて初めてです。
でもなんだかメールじゃ味気ないような気がするし、電話じゃ、上手く話せない。
会ったら、決意が、鈍りそうです。手紙書きます。字、下手でごめんなさい。
この前……なんだか、不思議な夜でした。
そして、嬉しい、あったかい夜でした。
……ありがとう。
「頑張る」って気持ちを、思い出したような気がします。
色々、考えました。で、ちょっと、僕らしくない事をしてみようかと思ってます。
……イタリアに、行こうと、思うんです。
実は留学の話はずっと前からあって、優柔不断で決められなかったんです。
まずは、ホームステイで、あっちの生活を、一ヶ月程体験してみます。
九月二十八日のフライトで、出掛けようと思います。
こんな自分になれたのも……中田さんのおかげかな。
イタリアでは――』


新橋君からの手紙。消印の日付は、九月二十六日だった。
私、ポストなんか見ないから、全然気が付かなかった。
そして、今私は、成田に向かっている。なんだか、色々な感情が渦巻いていた。
自分でもよく分からなかった。私は、どんどんと過ぎていく、窓の外の風景をぼんやりと眺めながら、何を考えていたんだろう……？
――十九歳。
私は、十九歳の秋を迎えていた。

ざわめく空港。電話のプッシュ音。ダイヤル音。
「あっ、新橋君？」
『あ、中田さん』
「良かったぁ、まだ、フライトじゃないんだ」
『は、はい。あ、今、あ、えーと、デジカメの電池を買ってるところです。』
「手紙、読んだよ」
『あ、はい。……えーと……その、どんな事書きましたっけ』
「もう……今どこ？」
『えーっと、第、第一ターミナルの……えぇ、ここ……どこだっけあれ、え……中田さん、今どこに居るんですか？』
「成田だよ！」
『へ？　中田さんもどっか行くの？』
「あのね、ともかく、そのままデジカメの電池を買い続けて。私が探すから」

「……あーここここぉ！」
新橋の声。走ってきたらしく息を切らしている。
「あ……見つかったぁ」
「中田さん。……デジカメの電池ばっかり見てるのは、疲れます」
笑いながら言う新橋。理生も笑う。
「ふふ、はいはい。時間少しある？」
「う〜ん……三十分ぐらいかな。ぁ、僕初めてなんですよ海外。しかも、イタリアなんて……」
「自分で決めたんでしょ？」

「……で、どうして？　イタリアなんて……」
「ぁ、僕、あの、実家が、家具屋でしょぉ、で、イタリアの家具を、勉強しようと思って……」
「へぇ……」
「ずっと、家具に囲まれて育ったから……まウチは、江戸前の和物が多いんですけど、他にも勉強しなくちゃなぁって……で、イタリアかなぁって。ど、どうなるか分かんないんですよ？　とりあえず一ヶ月のホームステイだし」
「うーん……そっか。……新橋君、逞しくなったね」

「中田さんのおかげですよ。……ほら最初に会った時、北海道から出てきて、ぇ、友達も、誰も居なくて……でも、散研の新歓で、『この人しっかりしてるなぁ』って。
……僕、自分がまるで知らない世界に飛び込んだ事って、今までないから……どんなに強いんだろうって思って……」
「ふふ、そんな事ないよ」
「そうかなぁ」
「そうだよ。……私、不器用だし……あんまり口数多くないし……すぐ迷うし……心細かった。……今でもやっぱり、心細い。でも、それもこれも、今の私なんだからって、割り切るようにしたの。
……十九歳の中田理生。出来る事は出来るし、出来ない事は出来ない。それでいいんだって。……自分くらい、自分を信じてあげなくちゃって」
「――『理生のいる風景』」
「え？」
「中田さんが居る場所は、いつのまにかそんな風に、自然になっていくんですね」
「……それ、嬉しいな」
「僕もそんな風になってみたいんです。……せめて、もうちょっとしっかり」
「……新橋君……」
「新橋尚輝も十九歳ですから、ぁ、まだまだ未完成ですけど、でも自分ぐらい、自分を信じてあげないとね」
「……新橋君……頑張って！」
「……中田さんも！」
「うん！　……ん？　どうしたの？」
「えっ、とぉ、今気付いたんですけど……えぇ……時間」
「えっ？　……ぇっ、ぁっ、あぁぁ！　何してんの、はっ、早く！」
「中田さん、中田さん！」
「やぁだ、ほら走るぅ！」
「ぁっ、はっ、はいぃ！」

飛行機の離陸音。


そして、新橋君は旅立った。
九月二十八日、日曜日。
夕焼けの中に、彼の乗った飛行機は、遠くの国に向けて。
まだ白い月がぼんやりと見えた。
――月に向かって、飛行機は飛んだ。

特別編と第二部はファンクラブのCD会報収録で文字起こしするのはまずいので、タイトルだけ。


特別編「二十二歳・夏〜新たな季節の階段を〜」


第二部

第一話「ココニイルヨ」
第二話「サクラノコロ」
最終話「僕は君が好きだよ」

ちなみにキャストはこちら。

中田理生・・・田中理恵
新橋尚輝・・・吉田尚記

美紗・・・千葉紗子
朝倉紀子・・・野川さくら
諏訪　順・・・諏訪部順一
裕子・・・福井裕佳梨
岡本彰一・・・石田彰

乙だけど急にスレが進んでてビビった

凄いキャストだな

ってか声優ヲタの妄想ほど、近年でキモイものはない

近年と来ましたか

なんか一周あいただけなのにずいぶん長かったように感じる

来週ｼﾝｼﾞ君だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

ゲストが来るとりえりえが無口になるのがどうもな。。

俺とセックスしろ、理恵、クンニさせろ、マンガをつっこます！
そして射精だ！

りえりえは人見知りだもんね(´・ω・｀)
その分ツンデレ奇行でやたらハイテンションになって存在感出そうとしてるけど、
あれがちょっと痛いんだよな.......

田中理恵抱きたい…吉田とできてるのかな〜

昨日言ってたCSフジでやるりえ特集観たいけど観れねーorz

今週のやつうp希望です! !

ダウソ板でやれ

ダウソ板ってどこ? ?

サイキッカーの右、目が大きいから池面だな
http://www.allnightnippon.com/upimage/at/5840/1/4429-s-DSCF1474.jpg

いや俺は左の方がうほっ

また補給外れた(´･ω･`)

昨日の激！ツマンなかった
何が「ソウシ…！」だよ

腐女子ばっか

つまらない以前に短すぎた

緒方さん声かっけ〜…けど、なんか格好つけてる感が

いやーでも声格好良いよな　

連ザ２にヨップのデータがタイムリリースで入ってる説発生

うわいらねえ

デレツン多いね、最近。あと、よっぴーいじめられすぎだろ。あの意味不明
な目撃情報とか…。

理恵、俺とセックスだ

むしろ俺と
最初のあの声はかなりきた

アッー！

毎回思うんだが、ネタを読むのなら拾ってやれよと

今回もモンスターボールはリラックの海ってネタなら
最低でもエヴァかよって突っ込みが必要だと思う

葉書を選んでる構成作家とかはそのネタが分かって選んでいるんだから
ヨッピーが知らないネタなら事前に打ち合わせをしておくべき

そういうのはメールで送れよ

俺、ディラックの海のネタを送った奴だけど
やっぱせめて「エヴァかよッ」ってツッコミは欲しかったかもね

ちなみに銀色のモンスターってエヴァ四号機のつもりで送ったよ

時間がなかったのよ、時間が。
最後巻いてたし、あなたがパーソナリティだったらできますか？

追加
ヨッピー自身は多分分かっていたと思う
ディラックの海の時点でウケてたしね

やっぱ日曜の夜はヤンキー先生→アニタンの超絶コンボでしょ(*^ーﾟ)b

ヤンキー先生と空気違いすぎるがな

久しぶりに聞いたが、昨日はカオス度が低かったな

あにたん

アニカン読んだら吉田アナがコミケ最終日ににサークル出すそうだ　　
行ってみよ

ショートヘアー同好会

>>686
俺も逝ってみよかな

ドラマやってもいいけど理恵の一人芝居にしてくれないかなあ
素人演技はイラネ

ちゃんとアニラジオ体操やったか？

うりょっちは正確いい子好きなコ

若手声優ってほんとに若いなー。マガジンに同じような
メンバー構成のマンガがあったな

ゲドド軍曹にワラタ

よっぴコミケの宣伝しなかったな

よっぴは童貞
理恵はヤリマン

赤ちゃんはどこからくるの

>>695
ちょｗｗｗｗｗｗｗｗおまｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
それじゃミネバは誰の子だよｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

乳酸菌採ってるぅ〜の言い方が2chAAのとおりだったから、ちゃねらーなんだね。

あっ、周知の事実か

吉田マジうざい。田中理恵が出てなければあんな番組聴かないのに。
早く新しいラジオ始めてくれないかな。

9月3日のゲストに17歳さんが来るそうです

誰

>>700
マジ？

アニタンのHPに書いてありますよ

サンクス

今までの放送すべてをうpしている場所とかって知らへん？

せぶんてぃーんだ、若。

有楽町アニメタウン　ゲスト予定

８／２７　緑川　光
９／３　　井上　喜久子

だれか、「噂屋」うｐして下さい・・・

アニタン第１回うｐおねがいします

>>708
切に希望

うｐ厨きもい、ぜってーうｐしない

今までこのラジオにベテラン声優何人来た？
池田秀一さん、小山まみさん、古谷徹さんがきたことはわかるけど、
誰か教えてください。

噂屋、意外とシリアス調で面白くなりそうな気がする

すねい

>>712
田中敦子さん、大塚明夫さんもピンで来てる。

噂屋はかなりいいね＾＾　　アニメ化すれば面白いかも

結局、満月街はドラマＣＤ化しないのか？？

>>716
新人の子も結構いい

写真うｐはナシなのかな(´・ω・｀)

ツンデレ萌え〜

　

>>712
速水奨さん

保守

ｵﾜﾀ

ツンデレ

田野って野川さくら萌えじゃなかったのか？
それが結婚っていったいどうゆう風の吹き回しだろ？

どうもこうもなくね？

>>726
なくねって、それはどうゆうことだ？

ラジオドラマは早送りして聴いてないんだが、そんなにいいのかい？

いや、正直面白くないので早送りでおｋ

俺は結構好き

ラジオドラマ来週最終回

やんキー先生が２４：００〜25:00だってよ

アニタン、また30分になるのか

>>731
ラジオドラマ存続

来週重大発表

ところでググっても３人娘のプロフィールが出てこない

作ってやれよ

>>733
重大発表は放送時間変更のこと

正直な話ラジオドラマいらない

アンチいるみたいだが、俺は楽しみにしてる

ラジオドラマはよっぴーのおかげで退屈しなかったよ

噂屋って、ﾖｯﾌﾟが棒のせいで話がまったくわからん

>>735
土曜深夜3時からジャマイカ・・・

今更だけど、鈴置さんが亡くなった日の放送でよっぴーが
「左舷弾幕薄いじょ！」て言ってるんだよね。（じょは豊崎さんの地元なまり）
収録は別の日だろうけど、なんだこの偶然は。

シオンちゃんは明らかに浮いてたな
この番組では下ネタは通用しないだろうに

ワッケイン司令に敬礼！

ラジオドラマは病弱な役の子が下手だった

土曜深夜３時に変更されると言う情報は本当なのか？

その時間ならネット局だけは増えるな

ラジオドラマの子達がテレビ出てた
ttp://mantora.com/
の、左上で配信されてる

改編後の枠と時間も心配だが、改編前の来週も心配。

競馬中継徹底比較３スレ より
(http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/am/1149319089/)

>141 Name： ラジオネーム名無しさん [sage] Date： 2006/09/22(金) 21:24:55 ID: mQdGcwqi Be:
>    「凱旋門賞（G１）」ラジオ中継放送予定のお知らせ
>    ttp://jra.jp/info/0609/20060922-rajio.html
>
>    LF：24:00〜24:50
>    RF：24:00〜25:00
>    MBS：24:05〜25:05
>    NIKKEI：24:20〜24:50
>
==
>
>144 Name： ラジオネーム名無しさん [sage] Date： 2006/09/23(土) >17:16:07 ID: p+5d8tu4 Be:
>    LF煙山がフランスに行くんだそうだ。
>

10月1日夜は時間短縮か?
確かにディープも大事だけどさ…。

今日は、番組終了の告知が出るぞ

ほんとに終わんの？

アニラジとしての役目はミューコミでやるということ？

さようなら有楽町、ようこそ浜松町へ

ｱｯｰ111111
ﾏｼﾞかよ

30分短縮か（´・ω・`）

せっかく一時間番組になったと思ったら,,,また３０分ですか(>_<)

日曜の夜は私たちの時間です！！

あーあ、短縮化・・・

田中「さむいわね。こんばんわ、スターダスト田中です。」

短縮は手痛いな・・・

まぁ日曜日だからまだいい

土曜日に移動とかならやだったよ

ツンデレとラジオドラマで終わりそうだな

最後にツンデレ１時間スペシャルやってくれると俺は信じてるぜ・・・

今日は0時50分からの40分間放送？

【訃報】コミックマーケット準備会元代表・漫画評論家の米澤嘉博さん死去。53歳。
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1159697819/

>>762

メジャーリーグ中継が2:10からとナイター中に案内があったので、
0:00-0:50 競馬 凱旋門賞
0:50-1:50 有楽町アニメタウン
1:50-2:10 ドランクドラゴン
2:10-5:00 メジャーリーグ中継
となり、20分押しの60分放送と思われ。

>>764
サンクス

今日で1時間最後か・・・

単なる時間移動なら無問題だが、30分も短縮されるとなるとなぁ・・・

1時間と30分て天と地ほどの差があるよね。
30分は始まったと思ったら終わる感じ…

スポンサーは結局代アニオンリーに戻るのかね

放送開始

聞き忘れたorz

理恵、俺にまんこを捧げろ。
いっつも、隣で　もぞもぞしやがって。むらむら

ようやく番組ページに新人さんの写真載ったね。気付かなかった。

松浦かしょうた終わらせてANNでやったらネ申

>>772
ほんとだ。なんか画質悪くねえ？

「じょ」はどの子なんだろう

>>775
たぶん左。　ヒント：検索

ぶっちゃけると30分の方が良い。1時間時代は暴走気味だった。
まぁ俺はストライクの方が面白いけど。

それはすごいぶっちゃけだ。
俺は単純に番組が好きだから、短いのは淋しい。
いや3時間とか言われても困るけどね

放送時間って日曜の一時から？？

最近下ネタが増えてるのが気になる
始めからやってるならいいけど
そういうので笑いを取りに行くのは番組末期って感じがして何だかな…

いいんだよ、もっとセックスやれ

>>780
そうかな？　俺は特に気にならなかった。
しかしこれまで続いてるだけでも頑張ってるほうがだよな…

>>778
俺は３時間聞きたいよ。

いっそのことくわえろ

今度からはゲストが来てもドラマには出ないから居るのは15分間だけになるのか

今週から２３時３０分放送開始age

下ネタなんて言えるものがあったか？

…シオンちゃんか。

理恵エロかわいいよ理恵

理恵たんとやりたい

だんだん元々アニラジリスナーじゃないと思われるハガキ職人からのネタも来てるみたいだよね
空気読まずにエロを取り入れるのには引く

>>791
わかるわかる。
ツンデレとかツンデレとかツンデレのことだよな。

一時の、腐女子のSEEDネタ送られてたのよりはマシ

>>787
私を奏でて

やっぱ短すぎるな。
余裕がなくなってる。
しかたない、裏アニタンが唯一の希望

今週の裏アニ途中で切れてるんだが

昨日のオープニング曲は何という曲でしょうか？
最近聞き始めたもので・・・

途中っていうか尻が切れてるな>裏

吉田アナの実家って金持でコネ入社なんだ。
そりゃ積極的にトークを面白くしようとは思わないよな。いつやめてもいいんだし。

銀座に４、赤坂に１つビル持っていて税金対策に家族でそれぞれビルをまわしてるとは。

なんだ
穀潰しかよ
幻滅したぜ
吉田尚紀

金髪ちゃらちゃらヲタのヨッピが実力で入社できるとは到底思えない。

フジテレビなら別だがな

山系Gじゃコネが死去引退したとたん左遷らしいから
もしも吉田がコネ入社組みなら今後の身の振り方考えておかなきゃな。

一昨日の理恵ツンデレは、いつもよりちょっと集中力に欠けていた気がしたな。

よっぴーが冒険しないトークなのはコネの余裕があるためか。
ボンボンらしい突っ込みに弱いキャラなのは彼らしい。

社員であるアナが冒険しなければならない意味が分からない

>>805
よっっぴーより上の先輩アナは皆冒険をくぐり抜けてるから。

よっぴーの中継聞いたこと無いだろ

>>791
むしろ吉田の方がツンエロを要求してるね
この番組だったら言っていいんですっていってたし
理恵的におｋなのかは知らんけど

りえりえの声が聞ければ(*´д｀*)ハァハァ

30分なんだから曲は1番だけでいいよ

禿同

>>808
吉田には落としまえつけてもラワンとな

放送日あげ

聞くぜ

30分になっちゃってから、萎えチンだぜ・・・

まぁ、もう終わりかと感じるぐらいが丁度良い

最初の曲元に戻ってた

すみません
さっきかかってた曲、なんて曲ですか？
途中でナレーション入る曲

やっぱ1時間のほうが余裕があってよかったなぁ

>>818
Sound Horizon
「終端の王と異世界の騎士」

820さんありがとう！
あれはいい曲ですね

>>817の曲知りたいんですが曲名教えて下さい…

初期の頃からオープニングで使われていた曲なんですが

ほちゃと交渉中か。

最近ほとんど雑音が入らない最強アンテナポジション見つけた。東京にいたころは楽だったな(´･ω･`)

ラジオドラマとそのあとの変な歌がスゴクいらねぇ
あれに大半取られてる

半分終わったな、アニタン・・・

一時間のころすでに終わってたのに何いってんの

お前ら、どうしてこのタイミングでアニタンが続いたのか想像も出来ないのか

>>827
それはお前の主観だろ。
>>826も主観だろ。
つまり、終わった終わってないは聞く人それぞれが判断すればよし。

割合こそ知らんがリスナーの主観で「終わったな」と思われてしまうラジオなんて
少なくともその時点で多少終わってると思うが…

アンチが1人でもいれば操作なんて簡単だと思うが？

さくにゃんツンデレやりそうだが、ドラマに時間を食われそう。

23時30分の枠に入ったことが素晴らしい。
段階として30分で実験しているんだと思う。
これはうまくいけば後に23時〜0時に延長する流れじゃないか？

今までの時間だと深夜アニメに被るからイヤだった

アニメなんか見てんのか

>>834
ｷﾓｽｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

何この流れ

今何年やってるんだっけ？

18年目

いまさらだが、噂屋第一シーズンのキャラ設定。

ttp://mantora.com/news/?tid=109

自分は立ち読みで見たことあったが……しかしよっぷのキャラw

俺的には噂屋ってまぁまぁ面白かったな。
しかし今日久しぶりに「きゃらしょ」って名前を見て妙に懐かしかったわけだが…

>>840
ｶｯｺﾖｽ

>>840
三井寺ｷﾓｽ
まさに腐女子王道だな

まげええええええええええええええ

放送日あげ

30分じゃものたりね(ﾟ�听)

さくにゃんモエェ〜

ん？今日ゲスト来んの？dbにゃん？

>>846
理恵大海乙

ストライク休止じゃねぇかよ！

あぁ…今週も気が付けば終わってたな。
なんか田中と野川の仲良しネタが白々しく感じるのは俺がひねくれてるからなのだろうか

理恵、レズビアン全開だな

>>849
うん

え… まさかこの２人越えてはイケない線を越えてしまったとか…

まさかねｗｗｗ

>>849
白々しいよな…ああいうの聞いて喜ぶオタがいるんだろうけど。

今ひどい自演を見た気がするのだが

スルー推奨

スルーし杉ｗ

ﾜﾛﾀｗｗｗ放送日あげ

終わるの早すぎ

つかラジオドラマで時間とっちゃうね

やっぱ一時間が丁度良いって

時間の問題はあるね
結構ラジオドラマ先が楽しみになってるんだが、俺だけか・・・

いや、ラジオドラマは俺も気になる

ただ時間短すぎ 義家時間取り過ぎ

満月街やってた時は実質30分番組だったじゃないか

ずっと30分のままなら短く感じなかっただろうに
俺は吉家好きだから吉家はそのままでドランク無くせ
てかどこもそうだが日曜はラジオ終わるの早いぞ！

俺も義家好きｗｗｗ喋り方とか面白くて三回は聞いてる

アニたんは四回聞いてるがｗ田中さんの声可愛い…

おまいらは４日に日比谷行く？

IDが尿だーわぁい　スレ汚しスマソ

>>865
こちとら沖縄人だ！遠いよ金がねぇよヽ(`Д´)ﾉ

>>865
行きたいけど
金ないよ('A`)
給料出る前だしorz

ていうか大噴水エリアあたりでやるらしいけど
どういう風に見るんだ(´･ω・`)
何時あたりに並べば理恵さんとか見えるんだ

明日のりえりえのミニライブは
ラジオで生放送するの?

ステージ正面前の一画が見事にヲタどもで固まってるなｗ
つか木が邪魔で見えねえええええええヽ(`Д´)ﾉｳﾜｧｧﾝ!!

何人くらい客席にいてそのうちヲタは何割くらい？

さむいわね

学校のサテライン講座さえなければ、イベント行ったのに...

俺アニタンにメール送ったで〜読まれるかな？

一時間じゃ暴走、30分じゃ短い。
しかし1時終了って極端に早すぎWW

これくらいが丁度いい
中身があるからね 一時間だと内容がさ…
とか思ってたこともあったがやっぱ短ーい！
１時間がいい

理恵さんが働きマンの宣伝忘れてるよ。
主役なのに。

この番組のｼﾞﾝｸﾞﾙとか載ってるｻｲﾄないかな？
ｸﾞｸﾞってもｳｨｷ見ても載ってない
特にｵｰﾌﾟﾆﾝｸﾞ曲の名前が知りたいんだけど誰か知らない？

40分にしてほしい

30分が短いと感じる番組はあまり無いよね

内田恭子のなんたらかんたらは、同じ30分でも長すぎるけどな

内田のもっと短くて良い

良子ちゃんゲストに呼ぶならこっちにしてくれよ
理恵ちゃんとどんな会話すんのか聴いてみたいからさ

>>884
今年一度来ている。さくにゃんとか二回来てる人もいるけど。

新谷良子来てたっけ？

新谷が出たのは去年の5月か6月。それが初対面だったので大した会話はなかった。
共演している今どんな感じになるのかは聞いてみたい。

しかし、HPの更新作業で寝てないのが周りにバレバレって、
今のよっぴーはいったいどんだけ顔色悪くなってるんだw
普段でさえ数日徹夜してそうな顔色なのに……





ふと気になったが、夏コミでよっぴーが手売りしたヲタ落語のCD、冬コミでの再販はあるのだろうか？

吉田はもともと目の周りのメラニン色素が濃いんですが、何か。

ロケばっかりしてるから日焼けしているんだ

ＩＤにアッシュ出現記念

アニタンにも水樹を

りえりえと奈々は接点あるっけ？

>>892
a・bを通るように引いたときの接点t

あにたん

放送日age

荘口が声優と結婚あげ

誰と結婚したの？

ラジオドラマのオチって新キャラが人魚で夜に隠れて泳いでたってオチか?
そんな軽いわけないか

>>898
流れからしてそうなんじゃね？

いっそのこともっとダイレクトな下ネタを言わせてやろうぜ

もっといじめてやれ

>>897
落合某

アニタンは木曜以前に収録してるような気がしてきた。
ミューコミで吉田が新谷のキャンディポップ〜の作風を覚えていたのは
アニタンで流したからではないかと。

アニタンのオープニングってなんていう曲？

⊃ Wikipedia

>>904
Miracle Moon

実はビートマニアの曲(ポップンとかにも入ってるけど)
ttp://www.konami.jp/am/bm/final/music/miracle.html

年内の放送は１２月１７日放送分までです。（１２月２４日と１２月３１日は
局の都合で２週続けて特別番組を放送するため休止ですので聞ける皆様はお聞き逃しの無い様に！！）

12月からのポッドキャスト化は待望していただけに
めちゃめちゃ嬉しい

現在の裏アニタンはパソコンでしか聞けなかったからな
(´･ω･`)

http://www.allnightnippon.com/upimage/at/5840/1/6242-s-LFD06054-592.jpg
ポニーテール萌えっ、長っ！

ここんとこのツンデレ機構は抜ける！！
特別教室ツンデレエロ杉！最高

水銀燈をローゼンメイデンでの敵役なんて
表現する吉田はローゼン好きとは呼べないな

薔薇獄乙女が聴けてヨカタ

野中藍が来る。

さむいわね

スターダストか

スターダストだ

このすれ「さむいわね」多いなぁｗｗｗｗ
銀様にいってほしいわｗｗｗｗｗｗｗｗ

今週のゲストは藍ぽん
来週は蒼い子の中の人

今のイイ

せっかくゲストが来てくれてるのに。30分じゃやはり短すぎだね

ポッドキャストページないぞ！？

裏コネーどころかペ−ジがネー！！ラジオ局だろしっかりしてくれよ！！

まだ無いのか･･･(´･ω･`)
なんかこのラジオ局の姿勢が感じられるな･･･

ごめんよ　誰だか知らんが有難う　(*´Д`*)

所詮、いいときだけのニッポン放送

アニタン公式から直に。

ページ来た

ｷﾀ━━━( ´∀`)ﾟ∀ﾟ)*ﾟーﾟ)･ω･) ﾟДﾟ)´ｰ`)･∀･)￣ｰ￣)･Ａ･)´Д｀)丶｀∀´>━━━!!!

代アニw

http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/2239.html
代アニ倒産したが。
この番組大丈夫なのか？

いや、かなりヤバいだろ。

きゃらしょ時代から代アニの1社提供・・・

[編集] 著名な卒業生

浅田葉子 浅野真澄　阿部玲子　小尾元政
神崎ちろ 岸尾大輔　斎賀みつき　酒井香奈子
櫻井孝宏 鈴木千尋　鈴木真仁　鈴村健一
田中理恵 谷山紀章　田村ゆかり　那須めぐみ
並木のり子 南條愛乃　野川さくら　能登麻美子
水樹奈々 宮川美保　森訓久　吉野裕行

30分に短縮した時、代アニしか付かなかったんだから確実に終わるだろ
もはや番組がいつ終わるかの問題だな
年内一杯か3月で終了か

【ｵﾜﾀ】代々木アニメーション学院終了のお知らせ 2
http://news20.2ch.net/test/read.cgi/news/1165483866/

この秋であぼんした代アニ提供番組
・アキハバラ情報局PLUS（アニマックス）

この秋でスポンサー降りた番組
・あいまいなオカピ（ラジオ大阪ほか）

存続の危機に立たされている番組
・有楽町アニメタウン（ニッポン放送）
・アニメ天国（tvkほか）

だめだこりゃ、ノンスポンサーでニッポン放送唯一のアニラジが残るわけない...o/rz
ましてやこんしゅう30分短縮されただけに危機感でいっぱい。

みんなでニッポン放送にメール送ろう、

アニタンに白馬の騎士が現れますように・・・・。

アニタン終わったら本格的に聞く番組が無くなる

地上波のアニラジはかなり影響ありそう＞代アニ倒産
ネットラジオだけになっちゃうよ

　　　　　　　 　　　　__,,,､,､,､_
　　　　　 　 　 　／´ ／ ノﾉﾘ ｀ヽ,
　 　 　 　 　 　/ 〃 / 　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　i　　 /　 　　　　　　 ﾘ}
　　　　　 　 　| 　　〉 　　-‐　　 '''ｰ {!
　　　　　 　 　 | 　 |　　 ‐ｰ　 くー　|　　 　
　　 　 　 　 　 ﾔヽﾘ　´ﾟ　 ..,ｒ(､_>､ ﾟ'｝　　　
　　　　　　　　 ヽ_｣ 　 　:: ト‐=‐ｧ'::. !　>>937　呼んだか？
　　　　　　　　　 ゝヽ、　::..｀二´'.::ノ　　　
　　　 　 　 　 　 　　ｒ| ｀ ー--‐ｆ´ 　 　 　
　　　　　　　　　_／ | ＼　　　／|＼_　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　 /￣/　　| ／｀又´＼|　 | ￣＼

短縮以降、今まで外様扱いだったのが
日比谷に参加→裏がﾎﾟﾄﾞｷｬｽ化など、LFも身内化して
残そうとしてくれているような感もしないではないが…

ここはひとまず一迅社あたりが名乗りを上げてくれねえかな。
そして4月までに…業界どこも先行き不透明だ…(´･ω･`)