625 :
脳内CM2−1:
PIONEER presents 東京物語
詩人・木坂 亮
街・渋谷
水星は88日、金星は225日、地球は365日…
地球は365日かかって、太陽の周りを一回り回るんだ。
プラネタリウムのロビーで、
パネルを前に小さな女の子と話しているのは、祖父なのだろう。
女の子は老紳士を見上げて、
「おじいちゃん、もうよる?」と聞いている。
子守り役を頼まれ、持てあまし、
思いついたように夕方ここへやってきたのだろうか?
プラネタリウムの軽く後ろへ倒れるシートに、
女の子はその、いくらでもない背の重さを、
おじいさんは、7、80年分かのこの世に過ごす生を預けて、
並ぼうとしているのだ。
人工の丸い天空の下に2人、これから…
626 :
脳内CM2−2:01/12/07 21:51 ID:Mhs8RW43
女の子の一人家から離れている不安。
老紳士の抱える、過去と未来の比重。
それらもみな、たちまちプラネタリウムごと傾いて、
パネルの通り、地球は回る。
外でもこの日の夜空が、始まろうとしている…
街の中には見えてくる音がある。
聴こえてくる映像がある。
The Future of Sound in Vision
PIONEER …
(
>>615 サンクスです。 )