孤独者を小説家に育てるスレ

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1名前は誰も知らない
よし。
2名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 11:24:02 ID:BadTmsrN0
このスレは>>1の小説を罵倒して>>1を小説家に育てるスレです。
3名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 11:25:18 ID:BadTmsrN0
完成品が此処に2作あります。
http://windom.9.dtiblog.com/
4名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 13:47:33 ID:nU9tB/Fo0
http://modern.jf.land.to/
喪板文芸部
5名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 15:24:58 ID:BadTmsrN0
他の方も小説書き込んでもらって結構です。批評しあいましょう。
6名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 16:37:19 ID:uWPuwtL50
文藝学校行け
7名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 16:44:06 ID:BadTmsrN0
>>6
や、金無いし大学通ってるし其れはしません。
8名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 18:13:52 ID:OCBKpzDJ0
じゃあ俺がはじめて小説書いてみるから
誰かお題ヨロ
9名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 18:19:16 ID:BadTmsrN0
>>8
男が死んで天国に行く話。
10ひかる ◆ozOtJW9BFA :2007/07/07(土) 18:50:01 ID:HfD3dj1V0
小説かいていいんだよなこのスレは?
11名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 19:55:56 ID:BadTmsrN0
ビョウドウイン・ミナセ、18歳の夏。
彼は戦闘集団「夏の劣情」に所属している。
その日は局長のスワナイ・ミズエの許可を取って暇をもらった。
O県O市の連日の戦闘で廃墟と化した街に繰り出した。
彼は先日見つけたほぼ完全な形で残っていたコーヒー屋スター・フォックスで
まったり連日の疲れを癒そうと考えていた。
「ふーっ夏は暑いでんな。」
急速な勢いで温暖化しつつある気候の中でミナセは呟いた。
しかしミナセは茶色のダウンジャケットを着て首に青いマフラーを巻いている。
理由は「好きだから」である。ミナセはそんなよく意味の分からない男だった。
人間達が南極のコロニーに篭ってしまい誰も改修する事の無い死んだ街。
一抹の寂しさと爽快感がミナセの胸に宿る。
「スタフォ♪スタフォ♪なんか楽しくなってきたぞ。」
ミナセは独り言を言いながら歩いていく。
駅ビルの地下街にあるスター・フォックスに着いた。
ギィと音を立たせて扉を開ける。
「!!!」
全身の毛がその刹那逆立つ。
目前の店内に人影が見えた。
対抗勢力である可能性が・・・
紐が白い黒のダッフルコートを着たショートカットで金髪碧眼の女だ。
ミナセは背中に担いだ邪宗門を咄嗟に構える。
しかし相手には大した反応は見られない。
青い眼をぼんやり開けてミナセの方をぼんやり眺めている。
並みの輩じゃない・・・
ミナセは感じた。
相手は無反応だがミナセの心臓は激しく脈打っていた。
「あなたはレッドラム・・・?」
女が呟く。
ミナセは狼狽する。
「当たり前だ!!そういうお前は人間か!!?面倒くさいから殺してやろうか!!」
女はゆっくりと顔にアルカイック・スマイルを貼り付ける。
「良いよ。殺しても。」
ミナセは頭に血が上った。
「邪宗門!!!」
ミナセがそう叫ぶと邪宗門の先端から水が噴出す。
さらに水は形態を変え鋭利な刃物のような形を象る。
水は女めがけて飛び出す。女の首に刃先が食い込もうとした瞬間・・・
女の背中から数本の触手が躍り出た。
触手は赤いコード状で先端に様々な形の刃物がついている。
首に迫る刃先を触手が弾く。
水は無数の分子に分かれて霧散した。
「ベーゼンドルファーは私をオートで守る。」
テレーゼは呟いた。
「やろう!!」
ミナセは叫んでさらに邪宗門から水を出した。
「待って!!」
女が声を上げる。
ミナセはピクリとして水の動きを止める。
女は相変わらずアルカイック・スマイルを顔に貼り付けている。
「私はテレーゼ。大脳特化型レッドラムでユダヤ人。今日は貴方達と取引しに来たのよ。」
テレーゼは高い硬質なピアノのように響く声でそう言った。
「此処はまだ生きてるわ。キャラメル・フラペチーノでも作ってくださらない?」
テレーゼは事も無げにそう言った。
12名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 19:57:00 ID:BadTmsrN0
>>10
はい。
13ひかる ◆ozOtJW9BFA :2007/07/07(土) 20:14:17 ID:HfD3dj1V0
道路には車の音と群集のざわめきがうめいている
男は壁にもたれ下を向いてる ぼさぼさの髪ぼろぼろの服
ランニングから見える手からは男の肌がよく焼けているのがわかる
このほとんど浮浪者のような男はいまとても焦っていた
それはつい先ほど

だめだやっぱり話を考えることはものすごい難しい orz
もうむりぽ
14名前は誰も知らない:2007/07/07(土) 21:00:54 ID:BadTmsrN0
頑張ってくださいひかるさん。
15のうみそしる ◆Ir0ldEULnU :2007/07/08(日) 00:06:02 ID:/g11O5ZM0
メビウスリンクでも行ってみ
16名前は誰も知らない:2007/07/08(日) 09:22:31 ID:uTJew4tu0
>>3
まず登場人物の名前が変。懲っている割合に作品との関連性が希薄な印象を受ける。
名称に凝るの結構だが、意味付けした上で世界観がぶれないようにしないと、キャラが生きない、立たない、もったいない。
非凡な人間が書く作品は例え平凡な名前であっても充分読ませるものだし、そもそも名称に拘泥したりしない。
名称の由来について触れたりエピソードの挿入くらいあってもいい。
あと互いの登場人物の性格が近似しているのもいかがなものか。ドタバタ担当、それを収拾するもの担当など、役割分担を明確にさせないと広がらないし、膨らませようがない。
水なら水、火なら火でそこから話を敷衍させつつ焦点を絞って落としどころを適度に差し挟まないと全体的に展開がだるすぎて、とてもじゃないが読めた代物ではない。
地獄の表現や立ち居振舞いなどにも腑に落ちない部分が散見されるし、そもそものテーマも不透明で未消化、華奢な骨格と肉付けの薄い構成ゆえ冗長なセリフを援用しがちになる。
可能な限り読者サービス精神に努めつつ、削れる所は削るなどして推敲しないと、名ばかりで中身の少ない或いは種ばかりで味も素っ気もない西瓜みたいになる。

いろいろ苦言を呈したが、要するに退屈だった。マジレスして悪いけど。頑張ってくれ。
17名前は誰も知らない:2007/07/08(日) 12:08:25 ID:R6tcosT90
>>15
行ってみます。
18名前は誰も知らない:2007/07/08(日) 12:20:31 ID:R6tcosT90
>>16
名前変ですか。初めに「五元素でやりたいな〜」って
漠然と思ったんですけど。作品との関連性ですね。
分かりました。テーマが絞れていないってのは僕も
思ってました。キャラに役割をですね。
退屈でしたか。マジレス有難うございます。頑張ります。
19名前は誰も知らない:2007/07/08(日) 20:51:58 ID:eQKCQHzM0
フォレストスケープから北西に3キロの岩石地帯。
霧が立ち込めている。
イリスは岩山の一角に腰を下ろして街の方をじっと見つめている。
時々胸のロザリオを弄くる。
両膝に額を押し当てて頭を振る。
一陣の風が吹く。
「やほっ! いーちゃん! 仕事休み!?」
ルーランが前方に突然現れた。
イリスは多少狼狽するが直ぐにまた無表情を顔に貼り付ける。
「休みだよ……当たり前だろ」
ルーランはパッと笑顔になる。
「そーだよね! いーちゃん仕事熱心だもん! 今何考えてた!?」
イリスはまた少し表情を変える。
痛い所を突かれたようだ。
「……」
イリスはだんまりを決め込んだ。
「当ててあげようか! 風見さんの事! じゃなかったらサイレンちゃんの事!」
イリスがルーランを恐ろしい形相で睨む。
しかしルーランは少しもたじろがない。
何知らぬ顔で悪魔のようにケタケタ笑っている。
「あはは! 当たりだ! 2つ言うのは狡かったかな? あはははは!」
イリスは顔をまた無表情にして溜息をついた。
「死んだ人の事考えてても儲からないよ。いーちゃん」
ルーランが言う。
イリスは膝に額を押し当てて反応を返さない。
ルーランは酷くつまらなさそうな顔をする。
「ちぇー。 喧嘩買ってくれないんだ。 いーちゃん強いから暇つぶしになると思ったのにな。」
ルーランはイリスに背を向けてピタリと止まる。
「少しは面白くしてみせろよ。この腐れ天国」
ルーランは強い口調でそう言った。
毅然とした態度が感じられ、イリスの深い青色の瞳がちらと動く。
「私は私の事しか考えてないよ」
イリスが言った。
「けっ」
ルーランは吐き捨てて一瞬で何処かに飛んでいってしまった。
イリスはまた膝に自分の額を擦り付ける。
「何かしなきゃ……何か……」
イリスは呟いた。
20名前は誰も知らない:2007/07/08(日) 20:55:44 ID:eQKCQHzM0
フォレストスケープの繁華街。
その片隅にタイムスケープというジャズ喫茶がある。
風見幹也はその店を拠点にして作家活動を進める事に決めた。
雰囲気が気に入ったのだ。
其処に毎日通っているウェイターのオルガは風見が書き始めた小説のファンになってしまった。
「続きが楽しみですわ。風見さん。」
その日も風見のテーブルに両肘をついて頭を支えながらオルガは言った。
「ちょいとスランプなんだよね。今日は。」
風見は実感を話した。
「考えてみたら天国に来てから一つもアクションを起こしていない。
 このままじゃ感性が腐っちまうな。うん。」
「まぁっ! 感性に触れる経験をなさりたいのですわね! それなら良い所が有りますわ!
 第七管区! アソコなら命の遣り取りが直に見られますわ!」
オルガは言った。
「第七…? 其処はたしか戦争してる所じゃ…」
「うぃーす」
声が風見の言葉を遮った。
「あ……」
風見は呆然とする。店に入ってきた者は……
「先輩ーーー!」
鬼太郎カットの紫髪にゴスロリの服を着ている。
水前寺由良だった。
「あら……由良ちゃんとお友達ですの?風見さん」
風見は酷く狼狽している。
「ああ……中学の時の後輩でな……そういやお前……この前死んだんだったな。
 葬式にも出た。」
「忘れらしてたんですか!? 辛いですよ私! でも会えて良かった……」
由良がポロポロと泣き出す。
「泣くな泣くな。良かったよ。本当会えて良かったよ」
風見は由良の方に歩いていって肩に手を置く。
「二人で第七管区に見学に行かれたらどうですの?風見さん。由良ちゃん」
オルガが空気読まずにそう言った。
呆然とする二人。
「戦争だってさ。水前寺」
「あは♪戦争ですか。先輩」
由良のノリは良さそうだ。
そんなわけでその次の日第七管区に取材に行く事にした。
その時は全くの軽い気持ちだったのだ。
21名前は誰も知らない:2007/07/09(月) 12:26:03 ID:I37iaDRH0
此処は誰でも小説書いても良いスペースです。
22名前は誰も知らない:2007/07/09(月) 17:28:24 ID:I37iaDRH0
「ビョウドウイン・ミナセ!ただいま帰りました!」
ミナセが「夏の劣情」のアジトの門の前で宣言した。
アジトはその90パーセントが地に埋もれており地上には
コンクリートの打ちっぱなしの四角い構造が突出している。
門に備え付けられているモニターがプンッと音を立て
ミナシタ・ナナミの姿を映し出す。鬼太郎カットの紫髪をロングにした女だ。
黒ずくめの格好、黒のスカートの下に黒のズボンを穿いている。
「女連れか……」
ナナミがミナセの隣のテレーゼを見て怪訝な顔をする。
テレーゼはミナセによって拘束具で完全に拘束されている。
「こいつは対抗勢力ではありません。大脳特化型レッドラムだそうです」
ミナセは言った。
ナナミの眼がちらと光る。
「それを簡単に信じたのか?……私の知ってる限りじゃ今魔界には『テレーゼ』って大脳特化型しか居ない筈だが……」
ミナセはパッと笑顔になる。
「はい。そのテレーゼです。コレ、新しいテレポンの設計図です」
ミナセはポケットから紙の設計図を取り出す。
「……まぁ良いだろう。拘束は絶対に解くな」
「はい」
門がギィィと音を立てて開く。
「やいテメェ。面倒起こしやがったら即刻殺すからな」
ミナセがテレーゼに言う。
「良いよ。殺しても。『夏の劣情』か……どんな所なのかしらね」
「スパイと間違われる行動とっても殺す。俺の心証が悪くなるからな」
ミナセは言ってテレーゼを引っ張ってアジトの中に入る。
ドアを開けると埃っぽいコンクリートの打ちっぱなしの部屋があった。
テーブルの上に雑多な書類が散乱している。
壁には大小さまざまな落書き。
「不良のアジトみたいだね。あっ、そういう年齢か。そういや」
「次侮辱しても殺す」
ミナセは言った。
ヴーンと音がして真ん中のテーブルを中心に半径5メートルほどの円形の床が
23名前は誰も知らない:2007/07/09(月) 17:29:42 ID:I37iaDRH0
下の階へと降りる。
ギギギと音が鳴っている。大分古い仕掛けらしい。
「アンティークだわ。私が来た甲斐がある」
「五月蝿いぞ。今のは侮辱にカウントしないでおいてやる。此処から降りるんだよ。降りれるか?」
テレーゼは顔にアルカイック・スマイルを浮かべる。
するとヴーンとテレーゼの背中から音がしてテレーゼの体が無重力状態のように
宙に浮かぶ。
テレーゼはそのまま円状の穴の真ん中まで浮かんでいきゆっくり下に降りた。
「ふんっ。気に喰わん奴だ」
ミナセは言ってひょいっとジャンプし下の階に降りた。
下の階は一階の三十倍ほどの広さがあった。
道場のような床に壁。ところどころに血痕が見られる。
どうやら「夏の劣情」の修行場のようだ。
門で出会ったミナシタ・ナナミが一人で二人を待っていた。
「今日は。来訪者さん。私達に何か御用?」
ナナミは首を傾げた。
「貴方達に技術提供したいのです」
ナナミは眉一つ動かさない。
「どうして……?」
「私、人間の味方で居るの、飽きちゃったの。刺激が欲しくって、飛び出してきちゃった」
ナナミは無表情でちらと小首を傾げる。
「本当の事をおっしゃってくださらない?」
ナナミは腰に持っていた日本刀に手をかける。
「ナナミの居合い抜きにお前のオモチャのスピードは追いつかないぜ。さっき見たからよく分かる」
ミナセが補足した。
「本当の事です。あと付け加えるなら……私の両親を殺したレッドラムを探しているの。そいつを討ってやりたい」
ナナミは首を傾げたままじっとしている。
その黄色い瞳がちらと動いた。
「その敵が……うちの隊の中に居たらどうする?」
ナナミは問うた。
「殺します」
テレーゼは少し強い口調でそう答えた。
ナナミは頭を正しい位置に戻した。
そのまま30秒。
「良いよ」
ナナミは言った。
24名前は誰も知らない:2007/07/09(月) 17:30:29 ID:I37iaDRH0
「マジで?ナナミさん。コイツが本当に大脳特化型レッドラムかも分からないのに!」
ミナセは言った。
「いや、写真見た事あるから。こいつがテレーゼだよ」
「だとしても……」
「ミナセ!……あなたもこの子が気に入ったから此処まで連れてきたんでしょ? 変な芝居は止めなさい」
ミナセはそう言われて押し黙る。
その時後ろでクラッカーが鳴る音がする。壁と一体化していた3つのドアから
わらわらと十数人のレッドラムが飛び出してくる。
「ひゅうっ! かわい娘ちゃん! 合格おめでとう!」
スタイリング・ウォーターで髪をかきあげた学ランの男がそう言って
テレーゼの肩を持つ。
「セクハラだぞ。森川。」
後ろから茶髪の外はねで学ランの男が言った。
「硬いぞ千本木!」
森川と呼ばれた男が言った。
「はいはいはい! あんた達、レクリエーションは終わり。戦闘に備えて修行なさい!」
ナナミが言う。
「この人が局長さんなんですか?」
テレーゼがミナセに耳打ちしてくる。
「いや、彼女は副長。局長は……」
そこで壁のドアから女が一人出てくる。
ピカピカ輝く黒いジャケットのような服にジーパンらしき物を穿いている。
紫髪が肩まで伸び瞳の色は綺麗な青色。やけに白い顔をしている。
「テレーゼ博士。ご足労有り難い。私は局長のスワナイ・ミズエ。よろしく」
スワナイと名乗った女はテレーゼに手を差し伸べた。
テレーゼはおずおずと手を差し伸べる。
キュッとその手と手が繋がれた。
テレーゼは「夏の劣情」に来て初めて恐怖を抱いていた。
その女の後ろに黒い禍々しい影が見えた。
自分の事が猛獣に睨まれた小兎のように感じられた。
この女の底だけは量りきれない……テレーゼはそう感じた。
「よ……よろしく……」
テレーゼはやっとそう言っておずおずとスワナイの顔を見た。
スワナイは白い歯をむき出して笑っている。
悪い人間なんだろうけど……自分と違って健康な人みたいだ……
テレーゼは思った。
「我が隊の目的は『世界征服』。あなたにも衣食住の世話する代わりにとことん働いてもらうわ」
スワナイは言った。
テレーゼは背筋がぞっとした。
こうしてテレーゼのあの終局へと向けた大冒険が始まるのだった。

25名前は誰も知らない:2007/07/10(火) 08:28:56 ID:zj6+jv20O
16のアドバイスはガン無視か、、、。
26名前は誰も知らない:2007/07/10(火) 09:36:38 ID:447aV/7a0
>>25
やあ。無視してるつもりはありません。
27名前は誰も知らない:2007/07/10(火) 09:54:53 ID:gFBw7W7k0
目障りだからageんなsageろ
28名前は誰も知らない:2007/07/10(火) 09:59:55 ID:447aV/7a0
すいません。
29名前は誰も知らない:2007/07/10(火) 19:13:40 ID:447aV/7a0
H県の戦闘集団「涙法師」。
原爆ドームの地下にそのアジトがある。
局長の名はホシマチ・ライマ。
モスグリーンの軍服を着て茶髪の髪をスタイリング・ウォーターで無造作にセットしている。
爆音夢花火というトンファー型のテレポンを使う。
ライマはその日S県の戦闘集団「弥生」とK都の戦闘集団「六波羅」と連絡を取った。
内容はテレーゼを保持した「夏の劣情」を即刻潰す為に共同戦線を張ろうというものだった。
二つの隊はそれを承諾。同盟は成立した。
3つの隊を合わせると総勢は100名余りになる。
「夏の劣情」の組織員は20名足らずだという情報がある。
それはテレーゼの存在を無視すれば楽に勝てる戦いであるに違いなかった。
しかし不確定要員はテレーゼ。
彼女が新型のテレポンを量産すれば状況は一変する。
だから早期決戦が望まれた。
ライマは3つの隊の連携ができる体制を整えるのに急いでいた。
彼には一抹の不安がある。
「夏の劣情」と戦うにあたり、個々の戦力では自分達の方が劣っていると自覚していた。
「夏の劣情」のミナシタ・ナナミ。
彼女と何度か闘った事があるライマだったが一度も勝てたためしが無かった。
接戦にすらならない。
それほど戦闘力の差は絶望的だった。
ライマは前にナナミと闘った去年の冬から半年、
猛烈な修行を重ね力を蓄えた。
闇取引で新型テレポンも手に入れた。
ナナミのテレポンにそれほど得意な能力は備わっていない。
道具ではライマの方に分が有るといえるだろう。
「……」
ライマは武者震いを堪えた。
ついにナナミを殺せるかもしれない。
いや、殺すのだ。この作戦で。
ライマは座っている椅子の隅を握り締めた。
その時、部屋にキリアケ・フウガが入ってくる。
息を切らしている。走ってきたようだ。
「ライマ! 六波羅はナナちゃんも準備できたって明日にもO市に結集できるってさ!」
フウガが言った。
「分かった……。ナナか……奴ならナナミにも対抗できるかも……」
ライマは両手を組合して顔を埋める。
「ライマがやるんじゃないの? ナナミとは」
フウガが尋ねる。

30名前は誰も知らない:2007/07/10(火) 19:14:57 ID:447aV/7a0
「気が変わった。俺はミズエとやる。俺しかやれる奴がいねえ」
ライマは顔を上げて毅然とした態度でそう言った。
「ライマ……死なないでね。たかが科学者一匹。私は気にしすぎだと思うけどな。
 下手に動いたら『夏の劣情』が日本統一に王手をかける事になるんじゃないかって心配なんだよ」
フウガが言った。
「お前はそんな心配しなくて良い。モリカワやセンボンギを抑える事にだけ気を集中しろ」
フウガは俯く。
「分かったよ」
「決戦は明日だ」
ライマは自分に言い聞かせるように呟いた。

その頃「夏の劣情」では脱兎の勢いでテレーゼがテレポンを作りまくっていた。
設計図を入れるだけで全て自動でテレポンを作る機構を初めの数日で作ってしまい
それからずっと「夏の劣情」の科学班と共に設計図を作り続けている。
同時にアジトを改築し装備を整えアジトは針鼠の様相を呈した。
学ランで髪を立てた耳にピアスを付けた男モリカワは「追憶のテーマ」という
テレポンを作ってもらった。音波を使って攻撃するアルト・サックス状の武器で
モリカワの趣味がアルト・サックスである事を聞いたテレーゼが乗り気で
一時間で作ってしまった。
茶髪で外はねで学ランを着ている強面の男センボンギはチューバが趣味であり
チューバ型の朝顔から雷撃を発射する武器を作ってもらった。
ミナセの邪宗門もアップ・グレードされ大気中の水蒸気を自由に操れるようになった。
身の回りの水ならなんでも刃物などに変える事ができるのだ。
これで邪宗門はフェリポンからテレポンになる。
その日モリカワが汗だくでアジト内に帰ってきた。
「『涙法師』と『六波羅』と『弥生』がうちらを潰す為に動いてるって噂は本当だよ。
 買ったら代表三人にジャンケンして勝った所がテレーゼを奴隷にするつもりらしいぜ」
モリカワは言った。
「大変だぜお嬢さん。此処で奇跡的に悠々自適に暮らしてるが次は奴隷とは」
ミナセが言った。
「うちらは負けません。負けるつもりなの?お馬鹿なミナセさん」
テレーゼは団扇で顔を扇ぎながら言った。
「暑いんならダッフル・コート脱げば良いのに。変な奴だ」
「青マフラー巻いてよくそういう事言いますね。これが夏の狂気ってヤツですか」
テレーゼが言う。
「ああ。俺等は狂えば狂うほど強いんだ。お前もそうだろ? 科学者様」
テレーゼは眼を細める。
「私達は冷静でなきゃいけない。この隊では私がその役……」
テレーゼは人差し指を立てて唇に持って行く。
31名前は誰も知らない:2007/07/10(火) 19:16:44 ID:447aV/7a0
その時上の階で轟音が鳴り響く。
「ミズエさんが暴れてら……」
ミナセが呟く。
「ミズエさんは今までのこのアジトの装甲では100パーセント力を出し切って
 修行できなかったんだよ。私が改修して大そう喜んでらしたわ。
 彼女は世界的に見ても最強クラスのレッドラムよ」
ミナセは上方向を仰ぐ。
「知ってるよ。そんな事は。俺等があの人の足を引っ張ってんだ……」
ミナセは哀しそうに呟く。
テレーゼがそんなミナセを下から見上げる。
「大丈夫。私が貴方達強くする」
ミナセがヘッと笑う。
「俺達は無力だな……こんなチンチクリンの娘に救われてピンチになってる」
テレーゼはムッとした顔をする。
「チンチクリンなんて言わないで。私は此処で必要とされるんなら精一杯手助けするから」
「悪かったなチビ太」
テレーゼは一瞬顔の表情を固めて、笑った。
「やっぱレッドラムの方が楽しいや」
「意味分からん事言うなタコ」
人間の土地に居た時は始終精密機械のように扱われたテレーゼである。
今始めて生命の息吹を吸っている気持ちだった。
自分はこんな所では終わらない。
この人達と一緒に高みまで生き残るんだ。
テレーゼは思った。
決戦の日まであと一日。

32名前は誰も知らない:2007/07/11(水) 06:38:57 ID:do9k7E/P0
33名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 10:48:20 ID:PyBQcwPN0
暇なんで俺も小説投下していい?
かなりの駄文だけど
34名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 10:50:45 ID:PyBQcwPN0
―――両親が死んだ。

交通事故だったと「彼」は病院のベットの上で聞かされた。
大型トラックが対向車線から正面衝突し、
「彼」と「彼」の両親が乗っていた軽自動車は大破。
トラック側も多少の損害を受けたが、運転手は軽傷だった。
トラックの運転手は泥酔状態だった様で、事故があった時も半分意識は無かったらしい。
「彼」の乗っていた車は原型を留めていなかった。
父親は真っ先に潰されたが、母親は「彼」に覆いかぶさって死んでいた。
おかげで「彼」は殆ど無傷で救出されたという。
「彼」はその事故の瞬間を全く覚えていない。
パーキングエリアのトイレで父親と並んで小便をし、
車の後部座席であと少しで目的地に着くから寝てなさいと母親に言われたのが最後の記憶。
35名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 10:55:06 ID:PyBQcwPN0

この事故は少しばかりマスコミに取り上げられた。
「母親が愛する我が子を命を賭して守り死亡。子供は奇跡的に軽傷。」
ここが彼らの興味を引いたらしい。よくある事故に脚色された、陳腐な美談。
病院のテレビで大仰に「彼」の母親が持ち上げられているのがひどく不思議だった。
何もかもまるで現実感が無い。あの最後の記憶の後、自分は異世界にでも飛ばされたのか。
あの寝にくい後部座席のシートから、一瞬で消毒液の匂いのする病院のベット。
時間も空間も世界すらも、自分は跳躍してしまったのか。
そんな物語を「彼」は漫画で読んだ事がある。

――主人公がある日学校に行ったら不思議な光があった。
その中をくぐったら見知らぬ大地に囲まれ、
いきなり恐ろしいモンスターが襲い掛かってきた。
なんとかモンスターを退け、近くの町に行ってみれば、
そこでは伝説の勇者だともてはやされる。
果たしてこれから待ち受ける主人公の命運とは?

そこで一巻は終わってしまったので、その先は知らない。
36名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 10:58:25 ID:PyBQcwPN0

そうだ、きっと自分もその漫画の主人公のように、見知らぬ世界に来てしまったのだ。
でも、ここには恐ろしいモンスターもいないし、誰も自分のことを勇者だと呼ばない。
可愛らしい女の子も、ワクワクする冒険もない。
あるのはただ知らない真っ白な空間と、出会う人は看護士さんと白衣のお医者さん。

…本当は分かっている。白衣の人のことは知識として分かる。ドラマや本でよく出てくる。
自分がどこにいるのか。何故いるのか。そんなこととっくの昔に分かっている。
認めたくないだけだ。現実を認めたくないだけだ。
父さんと母さんが――

無理だ。これ以上は考えられない。考えたらきっと自分はおかしくなる。
37名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 11:01:38 ID:PyBQcwPN0

ここは異世界だ。自分は飛ばされたのだ。後部座席で眠っている間に。
頑張って元の世界に戻れば、また自分の部屋で漫画の続きを読めるし、
ゲームの続きもできるし、学校の友人達とも遊べるんだ。
そしてきっと父さんも母さんも僕を待っててくれるはずだ。
そうだ、戻ったら母さん特製ハンバーグが食べよう。アレはホントのおいしいんだ。
朝それが夕飯だと聞いたら一日中僕が落ち着かないから母さん内緒にしちゃうようになって、
いきなり夕飯でハンバーグが出てきた時は心から嬉しかった。
ああ、でももうアレは食べられない…
嘘だ!そんな事あるものか。
ここは異世界、だからいつか元の世界に戻れるはずだ。それがホントだ。
それを否定する奴は皆嘘をついているんだ。テレビも新聞も白衣の奴らも嘘をついているんだ。
僕を元の世界に帰れないようにするために。
それで父さんも母さんも死んだなんて嘘をつきやがるんだ――
38名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 11:07:44 ID:PyBQcwPN0

「彼」はそうやって自我を保った。自分だけの物語を作り上げ、その中に逃避した。
退院直前に来た見知らぬおじさんから、俺はお前の父親の弟だ、お前を引き取りに来た、
と言われても「彼」はまったく動じなかった。
そのおじさんが帰り際に、お前のような害虫に家を荒らされたくないが世間体があるんでな、
と呟いた時さえも「彼」は何も思わなかった。
…違う、ホントはおじさんは怖かったし、知らない家に住むのも嫌だった。
でも、これはきっと試練だ。
今の自分にはまだ元の世界に帰る資格がないんだ。だから従うしかない。

のちに「彼」は思う。いくら表面を必死に武装したって、中身が脆ければ何の意味も無い。
ましてや本心ではその武装を全く信頼してないのだから、結局裸と等しいのだ。
簡単に弱点を晒し、そして殺される。
でも、あの時はそうするしかなかった。
だって自分は本当に弱い人間だから――
39名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 11:13:42 ID:PyBQcwPN0
ここいらで止めときます。
40名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 17:17:02 ID:Vp9111pb0
>>39
よくまとまっていていいですね。
梗概は有りがちと言えなくもないですが、それをよく掘り下げた内容・世界観が読み手にも伝わってきます。
拒否したい大人の世界(?)と逃避したい異世界とを往復させ、
喪失感と記憶・追憶とを対比的・対照的に効かせることで、
ハンバーグのくだりでは思わず引き込まれるほど、効果的な演出に成功していると思います。
現実という試練に葛藤し煩悶しつつも、元の世界への明るい展望を示唆しつつ終わるあたりも説得力があっていいです。
誰もが日常にある悲劇と隣り合わせである現実、親子の絆、人間本来の無力さ・逞しさなど、
少ない紙幅にも関わらず重いテーマを見事描出した佳作だと思います。お疲れさまでした。
41名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 18:40:25 ID:dqEECOEG0
畜生ー!畜生ー!なんだかとっても畜生ー!
42名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 19:31:14 ID:PyBQcwPN0
>>40
感想ありがとうございます。そこまで良い評価を貰えるとは思ってもみませんでした。
評価していたただいた所を具体的に書いてくれたのはとても参考になります。
それで少し質問したいのですが、
元々「彼」に関する話で一つの長編を考えていて、これはその一部です。
でも、ここのみで一つの作品とした方がまとまりがあって良いでしょうか。

>>41
深夜も頑張ってくれ
43名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 21:19:14 ID:dqEECOEG0
>>42
俺の正体をよくぞ見抜いた。頑張るわ。
44名前は誰も知らない:2007/07/15(日) 23:34:39 ID:Vp9111pb0
>>42
書き手である>>42さんの思う通りに進めればいいと思います。
短編として見てみても充分読み応えはありましたが、長編には長編の、プロットに沿ってエピソードを積み重ね
主人公を成長(と挫折などを)させるといった、書き手としての楽しみも増えると思いますが、その辺のご判断はお任せということで。
読み手からしても、その後の彼(と関わる人たち)は大いに気になるところではあります。
素材をよりよく活かすための調味料や隠し味を料理人がどこでどれくらい用いようと、
結局は作り手の自由であると考えます。(長編であれば)次章期待しています。

>>43
頑張ってください。
45名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 02:09:59 ID:2bc9da8C0
暇だったら僕の分の感想も書いてください。
46名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 08:03:30 ID:36XPgWXh0
>>44
おお、そう言っていたただけると本当に嬉しいです。
この先の内容もこのスレで公開したいと思います。
でも自分はかなりの遅筆の上、何度も書き直して
ようやくまともな文章になるので、
スローペースになってしまうのをお許しください。
47名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 08:51:25 ID:36XPgWXh0

退院した後、「彼」は迎えに来たおじさんに連れられ軽トラックに乗り、
全く知らない道を走っていた。
高速道路であるのは理解できるが周りはほとんど緑、
生まれてから一度も見た事無い風景だ。
でも、「彼」は自分が入院していた病院の場所もよく分からなかったし、
今更ここが何処かなんて気にならなかった。
だって異世界の風景なんて知っているはずが無い。
どこに行こうがと知らない場所に決まっている。
48名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 08:52:33 ID:36XPgWXh0

狭いトラックの中で、おじさんは億劫そうに色々な事を「彼」に話した。
自分達が向かっているのは「彼」のこれから住む家で、「彼」の父親の実家だということ。
そこはひどい田舎で、「彼」の住んでいた町より遥かに不便だろうということ。
家ではおじさん自身を含めて沢山の人が暮らしているということ。
皆「彼」の親族であり、「彼」と近い年齢の子もいるということ。
そこまで話しておじさんは煙草を吸い始めた。軽く二回ふかして、すぐに揉み消す。
「彼」の両親は煙草を吸わなかったので、煙草の匂いがすこし不快だった。
そしてしばらくの沈黙の後、おじさんは先程とは異なり全く感情の篭らない声で続きを喋り始めた。
49名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 08:56:02 ID:36XPgWXh0

「俺の家はな、村の中で一番大きく、そして最も力を持った家だ。俺の親父の何代も前からな。
だから、その家で当主になるのは村の一番偉い奴になれるということと同じだ。
お前の親父はそこで長男として生まれた。
あいつはとても優秀な奴だったから、
じいさんもばあさんも親父もお袋もとても可愛がり、大切に扱った。
あの当時村にいた若いモンはどんどん離れ始めていたから、
あいつが当主になり牽引すればまた村を活気付けてくれるだろうと期待してたんだろう。
それにな、あいつは村全体からも愛されていた。
ツラもいいし頭もいい、人当たりだって悪くない。
そんな奴を嫌う要素なんてあるか?はは、ある訳ねえよなあ。
だから、村であいつを嫌う奴なんて誰一人としていなかったし、
もしあいつに対する悪口を言おう物なら総スカンだ。
そう、大げさではなくあの時はあいつのために村があったようなモンだった。」
50名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 09:04:56 ID:36XPgWXh0

そこでおじさんは一回話を切り、またゆっくり煙草を口に加えた。
そして同じように二,三回ふかしてすぐに消す。
「彼」はおじさんの煙草を持つ手がわずかに震えているのがわかった。
そのまま表情を伺うと、顔には何も浮かんではいない。
ただ真っ直ぐフロントガラス越しに前の乗用車を見ている。

「今のはあいつが二十歳の時までの話だよ。俺はその時はまだ十七の高校生だった。
ああ、言い忘れていたがまだ下に一人弟がいる。まあ今の話には関係ねえな。
それで、田舎っていうのは結婚するのは早いほどいいもんで、二十歳前後で皆結婚していた。
田舎の仕事なんて力仕事がほとんどだったから、若いうちに身を落ち着けて、とにかく働いてもらいたいんだよ。
そして当然あいつも例外ではなかった。二十の誕生日になった時、あいつは結婚するように親から言われた。
そろそろ嫁を貰って、責任ある立場にならんかね、とな。あいつは結婚には否定的だった。
でもな、そんな事は認められない。何故なら家の当主の命令は絶対だからだ。
ましてや村で最も力のある家、その決定に逆らえる奴なんてまずいない。いくらあいつでも、な。
そして本人のいない間に相手探しは始まり、結果ある女が選ばれた。村で一番器量の良い女だ。
本人ではなく親によって決められた縁談とはいえ、女は満更じゃなかった。
ふん、次期当主と結婚できるのなら喜ぶのは当然か。
その話はすぐに村全体に伝えられ、どいつもこいつも大喜び、
それじゃあ村を挙げて奴らの結婚を祝福してやろうって事になった。
そして場所も決まり、日取りも決まり、大方の準備は整った。あとは結婚式を待つのみだ。」
51名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 09:07:26 ID:36XPgWXh0
すみません、偉い中途半端だけどここで一旦止めさしてもらいます。
52名前は誰も知らない:2007/07/17(火) 16:56:45 ID:EXW0M7jn0

一気に喋って疲れたのかおじさんは息をゆっくり吐く。
その仕草に、「彼」はおじさんが一気に年をとったように見えた。
先程までは四十歳くらいに見えたが、その一瞬はヨボヨボのおじいさんのように。

「そこに至る過程の何処にもあいつの意思は含まれていない。
あいつが結婚を拒否した日から、すべて親父どもが勝手に決めたことだ。
なあ、お前はどう思う。
結婚なんてせず、くだらない田舎のをしがらみを捨て自由に生きていくか、
あるいは親のペットになる代わりに最高の未来を手に入れるか。
お前なら…あいつの子供のお前ならどちらを選ぶんだ?」

「彼」は何も言わない。ただ黙って前を見ていた。
おじさんも最初から返事を期待してなかったのか、再び聞いてくる事は無い。
53名前は誰も知らない:2007/07/17(火) 17:44:14 ID:EXW0M7jn0

「お前がこの世にいるって言う事は、あいつの選んだ選択肢も分かるよな。
結婚式の日、あいつは逃げた。自由を選んだんだ。
あの時の連中の混乱振りは見物だったよ。
なんたってさあこれから愛を誓いましょうってところで肝心の花婿がいねえんだぜ。
はは、まああいつにとっちゃ愛も糞もあったもんじゃねえか。
そしてジジイやババアやめかしこんだ花嫁が慌てふためく様は、
まるで三流の喜劇を見ている気分だった。クソッタレの役者共が演じる最低の喜劇だ。
村では当然大騒ぎ、皆慌ててあいつを探し回った。
でもあいつは随分前から村を出る事を考えていたらしく、全く見つからない。
分かった事は親父の車が一台消えていたから、それで逃げたという事くらいだ。
それでな、家にはご丁寧に書き置きがあった。なんて書かれていたと思う?
僕は自由になります。皆に迷惑を掛けてしまうのは本当に申し訳ないけど、もう決めた事です。さようなら。
実はそれを最初に見つけたのは俺なんだけどな、
それを見たとき大笑いしちまったよ。あれだけ笑ったのは後にも先にもあれだけだろうな。
何で笑ったか?簡単な話だよ。さっき俺は二つの選択肢をお前に聞いたな。
自由かペットか。どちらを選ぶか。
俺に言わせりゃそんなもん最初から天秤になっていない。
どう考えても村にいた方が得だからだ。
何をせずとも望む物はすべて手に入る。少し待てばジジイ共はボケて余計な口出しは無くなる。
これ以上の幸せがどこにある。それとも自由とやらを選べばそれ以上の幸せが手に入るのか?」
54名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 07:52:27 ID:sUGFvL190

「そんな訳ねえに決まってんだろクソが!
自由なんてこの世の何処にもありゃしねえ!
どこに行こうが同じ、檻の中で生きていかなきゃならねえんだよ!
大体あれだけ恵まれた檻の中で暮らしておいて、
ちょっと餌を制限されりゃあ外に出たくなっちまう!
どんなに普通の人間が望んでも得られないものを簡単に捨てることができる!
どれだけあいつは贅沢なんだ?どれだけ他人を馬鹿にすりゃ気が済むんだよ?
あいつの書置きの自由って言葉を見た瞬間、笑いが止まらなかった。
なんだ自由って?そんなもんはクソと同じだ!
笑った!笑った!どこまでも笑ったよ!
馬鹿正直にあいつを信じ続けた村の愚鈍な連中に!
自由なんてふやけた言葉に酔って村を見捨てた最高のヒーローに!
息子が完全にペットだと思いただ餌をやり続け、挙句無様に手を噛まれたジジイどもに!」

「彼」は見た。おじさんの石のように固まっていた表情が、大きく歪むのを。
そして理解する。おじさんは今迄何か途方もなく黒い物を押し殺していたのだ。
ソレが押さえきれず今顔面に現れた。その一瞬の移り変わりはまるで悪霊が取り付いたように。
55名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 10:43:58 ID:sUGFvL190

「俺はガキの頃からあいつが憎くて憎くてたまらなかった。
何をしてもあいつより劣っていると言われ、馬鹿にされるか憐憫されるかのどちらかだ。
親だって微塵も俺に期待しちゃいなかった。だから何も与えられなどしない。
弟はな、そんな俺の惨めさを見て学んだんだろう、早々にあいつに取り入った。
余計な事を考えずただあいつを慕ってりゃ劣等感に苛まれる事は無いからだ。
でも、俺はそんな生き方なんてできなかった。
いつかあいつを打ち負かしたかった。這い蹲らせたかった。
その思いだけがあのふざけた村で生きていける糧だったから。
それに、絶対に譲りたくない物があったんだ。
学校で同じクラスだった女。
同じクラスなんていっても寂れた田舎じゃ全学年で二クラスしかなかったんだけどな。
彼女とは昔から幼馴染で――俺はな、心から惚れていた。
学校を卒業したら結婚を申し込む事さえ考えていたよ。
…もうバレバレだな。その女は、あいつの嫁になる筈だった女だ。
学校を卒業するまでもなく、親から結婚する様に言われた。
二つ返事でその話を受けたらしい。ありがたい事に、その後すぐ俺に報告してくれた。
俺はその時、ようやくこの村はあいつの為にあるのだと受け入れた。
もうあいつに敵愾心も嫉妬も抱く事は止めたよ。
分相応に生きよう。そう誓ったんだ。
それで終わりになる筈だった。あいつが逃げ出すまでは。
結局あいつは全く無自覚のまま、俺の欲しかった物を少しも苦労せず手に入れ、そして叩き壊したんだよ。
…そういえばまだあいつの出て行った後、残された連中がどうなったか言ってなかったか?
なら教えてやる。まず置いてきぼりをくらった花嫁はどうなったか。
自殺しようとした。手首をバッサリやったんだ。
あいつが出て行ったのは自分の責任だと思い詰めてな。
愚かな女だよ。あいつがその程度の要因で村を出て行く筈ねえのにな。
その後は腑抜けになっちまった。今は俺の家内なんだがな、かつての面影なんて少しも無い。醜いババアだ。
親父達も似たようなもんだ。出て行った責任を互いに押し付け合い、心労で一斉に老け込み、
結局爺さん婆さんはすぐにくたばり、親父もお袋も今じゃただのボケ老人だ。
たまにあいつが帰ってくる夢を見ているようだがな。
下の弟は、毎日酒と女だ。奴は元々根性無しだ。
ほんとは村から出たいのだろうが抜け出す勇気なんてないから、
結局そんなモンに依存して気を紛らしてんだろう。
そして村からは結局若いモンはどんどんいなくなって、今じゃ少しばかりガキがいる程度だ。
ほとんど死んだ村だよ。近いうちどこかに合併でも持ち掛けられ消え去るだろう。
ああ、あと俺が残っていたな。俺はあいつの後釜で当主になり、毎日死んだ村を眺めているよ。」
56名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 10:50:17 ID:sUGFvL190
ああ、送信して気付いたけどやばい所が沢山ある!
見苦しい文章でスミマセン…もう少し校正してから書きます。
57名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 19:47:52 ID:sUGFvL190

おじさんはいつのまにか怖かった表情を消し、さっきの何の感情も浮かんで無い顔に戻っていた。
「彼」はおじさんの言っている事の半分も理解できなかった。
ただ、おじさんが父さんに対してとても怒っているのはおぼろげながら感じられた。

「あいつが死んだって聞いた時な、天罰だって思ったよ。
いや、天罰なんて綺麗なもんじゃねえ。村に残された連中の怨念って方がしっくりくるか。
まあそんなのはどっちでもいい。様は偶然によって死んだって事だ。
村の連中は特に反応しなかった。個人の胸中はどうだったかはしらねえ。
それにしてもあいつは本当に幸せな人生だっただろう。
結局あいつは村を出た後、洒落た都会で美人のかみさん捕まえてお前見たいなガキまで作っちまったんだからよ。
あの世であいつはどう思ってるんだろう。一人息子を置いてきてさ。
…なあ、本音を言ってやろうか。
俺はな、さっきからお前を道路に放り投げたくて堪らないんだ。
そこのドアを開けてさ、思いっきり蹴り飛ばすんだ。どんな風になるかね?
ハハ、冗談だ、そんな怯えんなよ。本当にそんな事したら捕まっちまう。だからやらないよ。」
58名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 20:30:05 ID:sUGFvL190

「………」

「一つ忠告してやる。お前は村では歓迎されないだろう。
むしろ、裏切り者の息子として排斥される事になる。
もちろんお前に罪は無い。でも、そんな事すら分からない馬鹿しかもう村にはいない。
俺を含めてな。あるいはここからどこぞの施設に入った方がマシか。
そうした方が皆幸せだったのかもしれない。
でもテレビの連中が嗅ぎつけて、うちの村まできやがった。
お前の母親は身を挺してお前を守ったんだって?
いい話だ。でも、そのお陰で村は何人もの知らない連中に荒らされ、
家にはリポーターとやらが押し寄せてきた。
お父さんや弟さんのコメントをください、だとよ。
完全に無視した。そしたらふざけた噂が近くの村や町に伝わった。
あそこの連中は血も涙も無い奴しかいねえのか。そんな噂だ。
それはまずい。合併の際条件を少しでも良くするならマイナスイメージは避けたいんだ。
だから、俺は噂を払拭するためお前を飼う事に決めた。
それがお前を引き取った理由だ。
さて、そろそろ長ったらしい話も終わりにしよう。いい加減飽きただろう?
これが最後。俺が最もお前に言いたい事だ。
お前は心底哀れな奴だよ。両親は死に絶えこれから待つのは地獄。だが――」

「恨むならお前の親父を恨め。」


村に着くまでそれっきり会話は無かった。

59名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 20:37:01 ID:sUGFvL190
ここで一段落っす。まあ誰も読んでないと思うけど。
乗り掛かった船だし最後までは書いてみようと考えてます。
60名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 22:21:03 ID:y1ai7eNh0
俺は読んでるよ。
61名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 22:22:02 ID:Hqd3oOfa0
面白い?
62名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 22:37:01 ID:KWWijpVu0
自分も読んでますよ。
村の因習を否定的に物語りつつ己のルサンチマンをぶちまけるおじさんが人間臭くていいです。
>>58 >さて、そろそろ長ったらしい話も終わりにしよう。いい加減飽きただろう?
こういうへりくだった一文を挿むところなどは手馴れている感じがします。続きも頑張ってください。
63とのね ◆APy3bu2j.E :2007/07/18(水) 23:06:40 ID:YcdMcFptO
|∀・)このスレ見てたら久しぶりに小説書きたくなった
64名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 23:10:17 ID:y1ai7eNh0
>>61
面白いよう。
65名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 23:15:34 ID:Hqd3oOfa0
いいな小説とか書けて俺には無理だわ
すぐ結論に行き着きたくなるし
超短編小説なら出来そうだけど
66名前は誰も知らない:2007/07/18(水) 23:31:10 ID:y1ai7eNh0
まあ>>1はいまだに小説書けないんだけどさ。いや俺の事。
67名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 00:24:47 ID:HJMh00OSO
小説を通して、世間に何を伝えたいのか?
そして、果たしてそれは今の世間にとって需要があるのか?
それが分からないと小説家なんてなれないよな…
68名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 00:46:22 ID:e5LIooAG0
森博嗣が前者を考えてるとは思えない。
69名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 01:02:47 ID:fV8hBD5N0
おおう!こんなに読んでくれる人がいるとは感謝の極みです。
できるだけ最後まで書けるよう頑張りたいっす。
んで自分の文章を改めて見返してみると文章力の無さは言うに及ばず、
かなりダラダラしすぎた感があるので次はもっと短めにします。
あと、この後はかなり陰湿な話になってしまうかもしれないので、
拒否反応が出る方は申し訳ありません。
70名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 01:09:47 ID:KvRiW1620
誰かショートショートの方も頼む
71名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 20:10:47 ID:fV8hBD5N0

村に着いたときまず最初に「彼」が思ったのは、「暑い」という事だった。
まだ体験した事が無いジットリと体に絡みつくような田舎特有の暑さ。
その感覚を経てようやく季節はまだ春を過ぎたばかりなのだと思い出す。
でも、それは「彼」のいた世界の話だった気がする。異世界も同じ様に季節が流れるのだろうか。
きっとそうだろう。それ以外に説明できない。

「彼」は周りを見渡してみる。
まず目についたのはとても大きな木造の家。ここまで大きいのはなかなか見たことがない。
「彼」が住んでいた家は一軒家だったけど、それを三つ繋げてようやく同じくらい。
でも全体的に黒ずんでいて、何か幽霊屋敷めいていた。少なくとも綺麗とは思えない。

「汚え家だろ。誰も手入れする気力がねえんだよ。」

隣で荷物を沢山持ったおじさんが自嘲的に笑った。

「ほれ、これはお前の分だ。お前の家からわざわざ持ってきた。大したもんはねえけどよ。」

そう言ってリュックを「彼」に手渡す。中を見ると、着替えが沢山入っていた。自分の物に見える。
おかしい。異世界なのに自分の洋服があるなんて矛盾じゃないか。
おかしくない。ただデザインが似ているだけの偽者だ。いちいち余計な事を考えるな。
「彼」は何事も無かったようにリュックを閉じ、また回りを観察し始めた。
幽霊屋敷から反対の方向へ視線を向ける。そこは見渡す限り緑に彩られていた。
遠くの方は深緑の山が見える。連なり、途切れがなかった。どれだけ長いのだろう。
近くにはエメラルドグリーンの田園風景。水の上に規則正しく並べられた稲は瑞々しく揺れている。
見上げれば空はとても澄み切った青で、ただ輝く太陽があるだけ。雲は一つもない。
72名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 22:24:16 ID:Jh2fkLSyO
>>70
こんな感じでいいかい?
上手いタイトルが思いつかないから無題だけど。


 仕事帰りに乗りこんだ電車。運良く七人掛けの座席に空きを見つけ、そこに腰を下ろす。ふと彼が正面を向くと目鼻立ちの整った女性と視線がぶつかった。
 痩せているわけでもなければスタイルが悪いわけでもない。いわゆる標準体型。でも彼女は案外体重を気にしているかもしれない。
 ――今のままで十分可愛いのに。もし彼女に恋人がいないなら、俺が彼氏に名乗りを上げてもいい。
 そう思いながら彼は彼女の奥にある窓ガラスに映った自分の顔に視線を移し、髪をかき上げる。相変わらず情けない表情をしている。彼女とは釣り合いそうもねえな、と心の中で呟く。つい溜息が漏れてしまった。
 やがて車内放送が最寄り駅を告げ、彼は席を立った。
 電車に乗り合わせた人とは一期一会。こんな日は、せめて挨拶くらい交わせたら、と後悔しつつ自動改札を通る。そして口笛なんか吹きながら今夜の夢でもう一度彼女に出逢えることを期待して家まで歩くのだ。深い深い闇に包まれながら。

《了》
73名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 22:32:46 ID:+JirjwEJ0
深夜はタイトル考えるのは少しは上手いよな。
74名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 22:38:26 ID:6t4+z/ErO
>>72
ショートショートでオチナシはないな。なんの面白味も見い出せない。
75名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 22:51:31 ID:+JirjwEJ0
俺もテスト終わったらショートショート書くぞ。
76名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 23:13:29 ID:fV8hBD5N0
ああ、誤字脱字は絶対しないと決めたのに…
やっぱり小説を書いたら一週間は寝かせなきゃ駄目っすね。
77名前は誰も知らない:2007/07/19(木) 23:24:31 ID:+JirjwEJ0
深夜は推敲からしてしませんよ。
78名前は誰も知らない:2007/07/20(金) 21:48:23 ID:GqIEbYdz0

――遠くまで来てしまった。

ここが異世界でも現実でもその事実は変わらない。
かつての自分の居場所。
公園も、学校も、家も、すべて遥か彼方だ。
もう戻れない、なんて思いたくないけど。
それは叶わぬ夢じゃないか。
そんな気にさせる風景だった。

「いつまで呆けている!さっさとこっちに来い!」

おじさんが幽霊屋敷の玄関でそう呼びかけてくる。
慌てて声の方へ向かった。


おじさんの後ろについて玄関に入る。
屋敷の中は外ほど暑くない。ヒンヤリしている。
下駄箱に自分の靴を入れようとして、沢山の靴があるのが分かった。
大きいのから小さいのまで。
おじさんの言ってた通り、いっぱい人が住んでいる様だ。
そういえば自分と近い年の子が居るとも言っていた。どんな子だろうか。
79名前は誰も知らない:2007/07/20(金) 21:55:16 ID:GqIEbYdz0

そんな事を考えていると、ギシギシと廊下が揺れる音が耳に入る。
そちらの方へ顔を向けた瞬間、「彼」は悲鳴を上げそうになった。
前方から酷く太った人間が歩いてきたからだ。
腹は膨れ上がり、顎は何重にも肉が重なっている。
歩くたびに体中の無用な肉が揺れて、生理的な嫌悪感を呼ぶ。
太っちょは薄ら笑いを浮かべ此方に向かってきている。
「彼」はここから踵を返し逃げ出したかった。
でもしない。病院にいた時に決めた事。
――これは試練。
その言葉が「彼」の足を止めた。この程度で怯えていたら元の世界に戻れない。
目の前まで来た。顔を背けたかったが何とか直視する。
太っちょは薄気味悪い笑みを浮かべたまま、「彼」を物珍しそうに見下ろしてきた。

「また昼間から酒を飲んでいるのか。いい加減止めろと言ってるだろう。」

そこで横にいたおじさんが、太っちょに声を掛けた。
その言葉に苛ついたのか太っちょはおじさんを睨みつけ、

「兄貴はいちいちうるせえな。しかも偉そうでよ。
そんなんだからあんな萎びた残りカスしか捕まえられねえんだ。」

と言った。
太っちょは自分の言った言葉が気に入ったのか、あれは残りカスだ、とゲラゲラ笑い始めた。
笑い声は下品で、思わず耳を塞ぎたくなる。
何をしても太っちょからは不快な感情しか沸かない。どの動作をとってもひどく醜い。
まるでゲームや漫画で出てくるモンスターだ。
80名前は誰も知らない:2007/07/20(金) 22:01:36 ID:GqIEbYdz0

一頻り笑った後、太っちょはいきなり「彼」に視線を移し、

「で。そのガキは何だ。兄貴の隠し子か?」

とおじさんに聞いた。

「くだらない事を言うな。こいつは今日からここで引き取る事になった。前に話しただろう。」

おじさんはにこりともせずそう返した。

「ああ、そういえば言ってたなあ。ガキを一匹飼うとか。でも待て、確かそのガキは――」

太っちょは「彼」の方に手を伸ばしてきた。
いきなりの事で反応できず、思いきり髪を掴まれる。
太っちょは怯えて背ける「彼」の顔を無理矢理引き上げて、目を覗き込んできた。
悪臭がする。酒の匂い。吐き気を催しそうだ。
恐怖で唇が震えているのが自分でも分かる。
縋る思いでおじさんの方へ目を向けた。おじさんは無表情に此方を見ている。

「やっぱりか。そのツラは奴にそっくりだ。あの忌々しい裏切り者のツラによ。」

太っちょの眼球が動き回り、舐めるように「彼」の顔を観察する。
体中に鳥肌が立ち、心臓が早鐘を打つ。
しばらくして髪を離された。大した時間じゃないのに途轍もなく長く掴まれていた気がする。
開放された安堵で涙が目を覆ったが、すぐに手で擦った。泣いてはいけない。
81名前は誰も知らない:2007/07/20(金) 22:06:46 ID:GqIEbYdz0

「ケッ。胸糞悪いなこのガキ。まあいい。」

太っちょは「彼」とおじさんの間を割り込む様に玄関に下りてきた。
慌てて飛びのく。もう触れられたくない。

「何処に行く気だ。」

おじさんが玄関から出て行こうとする太っちょを止めた。

「何処だって?コレだよコレ。」

卑下た笑みを貼り付けながら右手の小指を立たせる。

「夕飯時には帰ってくるからよ。そんじゃな。」

太っちょはそのまま外に出て行った。
今のは何だったのだろう。もう二度と会いたくない。

「俺の弟だ。見苦しい奴だろう。」

おじさんは「彼」にそう言って、玄関から廊下に上がる。
ギシリ、と軋む音がする。「彼」もおじさんに習い後に続く。

「…アレには気をつけろ。」

前を向いたおじさんがボソリと呟いた言葉が印象に残った。
82名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 01:47:57 ID:Qbiz/UWA0
自分も短編を書いてみました。暇つぶしにでも読んでやってください。


『大流行』

「まったく、センスのない奴ばかりだ」慎也はPCに向かって毒づいた。

土岐羽深夜(ときう・しんや)は夜中の牛丼チェーンで働くフリーターである。
慎也は先月まで某国立大学に通う学生だったのだが、結局進路未定のまま大学を卒業した。

慎也も他の学生同様、4年生の春に就職活動をしていたのだが、
「僕の学歴なら、選り好みをしなければどこでも受かるだろう。今は売り手市場でもあるし」
との甘い考えに支配されていたので、自己分析はろくにせず、面接にも真剣に臨まなかった。
そんな慎也に内定を出す企業があるはずもなく、何ヶ月か就職活動を続けたのち、
慎也は内定の無いまま就職活動を止めてしまった。

内定を得ることのできなかった慎也は、院への進学へと進路を変更した。
しかし慎也は院試に合格することができなかった。
これは、慎也の所属する研究室の教授が、いつも独りでいてコミュニケーション力もなく、
空気を読むことのできない慎也を嫌っていることが少なからず関係していた。

しかし慎也は進路未定のまま卒業してしまったことをそれほど気にしていなかった。
なぜなら、院試に落ちた数日後には、慎也は小説家を目指すことを決めていたからである。
慎也は大学では文芸サークルに所属していて趣味で小説を書いていた。
「こうなったら小説を書くことで食っていこう」慎也に迷いはなかった。
83名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 01:49:43 ID:Qbiz/UWA0
慎也は大学卒業後、故郷をはなれて東京に上京し、一人暮らしを始めた。
両親の反発を強引に押し切っての上京だった。

小説家を目指して上京してはみたものの、
慎也は東京で具体的に何をするかは決めていなかった。
とりあえず両親の仕送りだけでは心もとないのでアルバイトをすることにし、
余った時間を小説を書く時間にあてることにした。

慎也は自分の書く小説に自信があった。
エンターテイメント性抜群でキャラクターも魅力的、
自分の小説は今流行のセカイ系小説として、
今すぐにでも書籍化できる内容だと確信していた。
慎也の夢は、自分の小説を日本の小説界に大流行させることだった。

とはいっても、なんとなく文学賞に自分の力作を送るには時期尚早な気がして、
慎也はとりあえずネットで自分の小説を公開し、感想を求めることにした。
「まず日本語を勉強することから始めろ」
「もっとたくさん本を読んだほうがいいよ」
「これは小学生が書いたお話ですか?」
慎也の小説に対する感想は、だいたいこのようなものだった。
ネットだから言いたい放題言われているというわけでは決してなく、
彼らの感想ならぬ罵倒はまぎれもない事実だった。
慎也が小説を書く以前のレベルであることに気づいていないのは、慎也本人だ
けだった。
84名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 01:51:41 ID:Qbiz/UWA0
「まったく、センスのない奴ばかりだ。もっと本を読めだって?
これほどの小説を書ける僕が、どうして他の愚にもつかない連中の本を
読まなければならないんだ。そんな暇があったらこの小説の続きを書くね僕は」
今日も慎也はPC越しのアドバイスを右から左に読み流し、
小説の続きを書こうとした。

その時、ベッドの上に転がっていた携帯電話がけたたましく鳴り響いた。
「なんだ、もうこんな時間か」
アルバイトの時間を告げる携帯電話のアラームを止め、
書きかけの小説を忘れずに保存し、慎也はPCの電源を切った。
「それにしても、最近体調崩してバイト休む奴多すぎ。
僕だって最近なんか熱っぽいけど休まず働いてるっていうのにさ」
ぶつぶつと文句をいいつつ準備を整え、慎也はアルバイトに行くため家を出た。

〜一週間後〜

「・・・・・・でした。次は、はしか関連のニュースです。
現在首都圏を中心にはしかが大流行しており、
体調を崩される方が後をたたない状況です。
はしかは主に若い方を中心に感染が拡大していて、
学校や大学、アルバイト先などで感染することが多いとのことです。
3日前集団感染が発覚した東京の某ファーストフード店の従業員は
今もなお危険な容態で・・・・・・」
85名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 02:11:12 ID:7GL4SQL30
なんと言うコテ皮肉…
86名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 06:18:48 ID:bU0a5v5HO
>>82-84
少しくらい夢や希望のある展開にしてもいいんじゃないの?
君ならできるような気がするんだが。
87早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 21:32:52 ID:/p+jYu7g0
次スレはここですよ。早朝特急氏参上。
88カントう:2007/07/21(土) 21:38:21 ID:95crfptx0
大生板の争いをみて追いかけてみればこんなところがあったのかwww
じゃあ オレも過去作品を載せよう
89早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 21:38:59 ID:/p+jYu7g0
天皇陛下万歳。では恒例の詩を詠います。
 真珠湾は燃えていた。当時の近臣たちは必死に条約改正に奔走していた。
躍起になっても成功しないものはせず。難攻不落、袋小路であった。
だが一人の男の存在がこの状況を打破することになる。タイガーウッズだ。
90カントう:2007/07/21(土) 21:41:10 ID:95crfptx0
メタ・フォルテシモ
1彷徨
電気屋のテレビに映し出された人物捜索特番(霊能者を使ったりして届出の時効間近な行方不明者を捜すあれだ)に
よると四国在住の青年が数年前に行方不明になったそうである。
母親が出て行った彼の部屋で遺書なのかも判別がつかない文章をパソコン上に見つけたそうでそれによるとその文章は

「オレには世界に対する確信がある 無から有は生まれない すべての結果には原因がある。」

というものだったそうだ。立ち去り際に読み上げられたこの文章にシンパシーを感じ僕は呟いた。

「似たような考えの奴もいるものだな。よくわからないが当然といえば当然のことか。」

そうだ当たり前に決まっている。そのために僕は今こうしてあの光に近づくべく彷徨しているのだ。いやたしかそのはずだった気がする。
夜も暮れていたので僕はポケットに手を突っ込みなぜか朝になると注ぎ足されるように必ず入っている2000円を握り締めネットカフェに入った。
とてもおなかが減っていたので支払いを済ませたあとカップ麺とフリードリンクを口にし、カロリーとわずかなビタミンを摂取した。
毎日とてもたくさん歩いているので今日もよく眠れそうだ。
先ほどの特番で読み上げられた文章に勇気付けられたのか僕は夢を見た。青年の夢だった気がする。

2夢

『俺には世界に対する確信がある 無から有は生まれない すべての結果には原因がある。』

そうだ!オレには確信がある。オレがいままで散々蹂躙されてきたのも原因あってのことだろう。
オレにか?環境にか? 今ではどうでもいいことだ、ホシノにクリエーターになるといったときのあの嘲笑を受けてからオレは空想の世界のものをこれまで以上に愛するようになった。
「マリー・・・」もやしもんという漫画に出てくるキャラクターであるが現実世界にはありえないような魅力を放っている。
マリーに限らずホシノと最後に会ってから様々なキャラクターの萌えといわれる異世界の産物魅了され続けている。
だがそうか?本当に異世界の産物なのか?オレの確信を復唱してみる。

『俺には世界に対する確信がある 無から有は生まれない すべての結果には原因がある。』

そうだ無から有は生まれず すべての結果には原因があるのだ。
あの小さな顔に大きな目玉のいびつな人物画の中にオレは一筋の「萌え」を見出したがほぼ同じいびつさをもった別の絵においてはそれが認められないことがあることをオレは知っている。
あの「萌え」は「萌え」を発するキャラクターを創り出した者かその友人そうでなければその友人のそのまた友人の影であるのだ。
虚無の空想から生まれた存在などありえない生まれでた結果には原因があるのだ。この推論に至りオレは身震いしながら熟考を重ねた。
向かい合ったパソコンのモニターに書いた
『俺には世界に対する確信がある 無から有は生まれない すべての結果には原因がある。』の文を何度も反芻しながら考え抜いた末おれは結論に達した。

「地上のどこかにあの萌えを発する人間がいるのだ!地上のどこかに、あの萌えそのものである人間が存在しているのだ!」
言い換えればオレが見ていた「萌え」はキャラクターの作り手などの様々な鏡を反射しながら乗り継いできた真の「萌え」の断片的なものであったのだ!この地上に真の萌えを発する人間がいるのだ!
オレはこの発見に生涯をささげることを心に決めて旅立つことにした。ナイフ、ランプをカバンに詰め込んで。
貯金も下ろしまずはその萌えのわずかな反射を受けた人間が多くいそうである日本橋に向かった。宿はネットカフェにすることにしたある意味最先端だが先は長いかもしれない慎重に金を使おう。

〜暗転〜
とうとうやってしまった、金が尽きてしまったためにネットカフェで隣に寝ていた人間の財布から金を抜き取ってしまったのだ。ネットカフェから逃げ出して公園で水を飲んで息を整えたが冷や汗が止まらない。
〜再び暗転〜
やはりこんなことは長く続かなかったか・・・・未だあの萌えに近づけているかもわからないのに捕まってしまった・・・警察にならともかく相手を見誤った・・・このクソヤンキーが。

 俺は叫んだ。「顔だけは!顔だけはやめてっ!!!」
91カントう:2007/07/21(土) 21:42:12 ID:95crfptx0
3 目覚め
目が覚めた。ガンガンに利いた空調のなか無料貸し出しのこんな薄い毛布で熟睡するのはむずかしい。
僕はいつものようにシャワーを浴びて歯を磨いてからネットカフェを出た。
「宿泊者を予定してシャワーだの歯ブラシだの設置してるくせにあの空調はありなのかよ?」と僕は毒づいた。
ポケットにはやはり2000円と支払いを済ませたおつりが入っている。
毎日を非常に新しくかんじる。朝焼けの日を浴びながら僕は僕にとっての真の光を捜すために今日も歩き続けるだろう。
真の光が何なのかはいまだわからない、そして光とはなんであったのかももう思い出せない。

僕は今日もソフマップの看板をくぐる。
92早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 21:43:54 ID:/p+jYu7g0
 彼の父は黒人の長として生まれ、当時の労働運動に強く貢献していた。
そんな父の下で育った彼は父を反面教師として参考にしていたそうな。
そういった事実を鑑みると僕が生きることに不安を持ったり、リア充を蛇蝎のごとく
嫌悪するのも納得できないこともないだろう。だが納得できるということと、
許されるということは違うということを、自覚しなければならないと思う。
BY早朝特急
感想舞って待ってるよ
93早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 21:48:30 ID:/p+jYu7g0
大生板の争いをみて追いかけてみればこんなところがあったのかwww
ってお前が当事者だろうが。ID変わってないことに気がついてない馬鹿晒しage
94カントう:2007/07/21(土) 21:50:02 ID:95crfptx0
あたりまえだバカw
95早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 21:51:02 ID:/p+jYu7g0
あと数学をかたづけにゃならん。マンドクセ
96カントう:2007/07/21(土) 21:51:25 ID:95crfptx0
返事が遅くてまじでしんぱいしたぞw
だが俺は手を緩めん
97カントう:2007/07/21(土) 21:52:24 ID:95crfptx0
この板になれないもので大体どれくらい書き込みがないとダット落ちするんだ?
98早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 21:54:20 ID:/p+jYu7g0
本当に厨房だなおまえは。面白いくらいに墓穴を掘っていく。
なにが争いを見てだよ。白々しい
99名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 21:54:22 ID:6YEqj0Ir0
フォルテシモ第十一話「犠牲」

フユキがヤマギワとトキノの居る隆起した大地に駆け寄ってきた。
ライマが立ちふさがる。
「雁!」
フユキが叫ぶ。
雁が十数メートルの長さに伸びる。
「はっ!」
フユキがライマに向けて横方向に斬る。
深夜特急でヘッドスライディングして避けるライマ。
そのまま爆音夢花火で狙う。
「ドグラ・マグラ……!」
ヤマギワの声が響く。
ライマの足がもつれる。
神経を撹乱されたらしい。
ライマが盛大に転倒した隙にフユキが隆起した大地を垂直のぼりする。
ライマは体勢を立て直し髪についた砂を頭を振って落とす。
「やばいぞヤマギワ。どうする?」
フユキが言う。
「ふん。あっちがトンデモアイテムを持っていたように
 こっちもトンデモアイテムを持っているのだ。この夜間飛行だ」
ヤマギワは腕に巻いた青いバンドを示す。
「これであらかじめ指定した場所……第二アジトだが……そこまで飛行できる。
 俺に不可能は無い」
「なんだ道具頼りかよ」
トキノが言った。
「それだけじゃねえ。こっからこの勝負勝ちに持っていく算段もある。
 聞け! 負け犬ライマ!」
ライマが顔を上げてヤマギワを睨む。
「この砂漠には水爆が埋め込んである。嘘じゃねえ。本当だ!」
ヤマギワは言った。
するとライマのすぐ横の砂の中から真っ黒い半径1メートルほどの球体が飛び出した。
ライマは狼狽する。
「で、俺等はこれから第二アジトまで逃げる。俺達が一瞬で逃げた瞬間それを爆発させる。
 お前等の負けだ! こっちは3人残ってる!」
ヤマギワは言った。
ライマは球体をじっと見つめる。
ヤマギワの周到さから考えてハッタリである可能性は低い。
「じゃあな! 負け犬! なかなか楽しかったぜ!」
ヤマギワが叫ぶ。
その瞬間ヤマギワの左手でパシッと音がした。
ヤマギワが驚いて振り向く。
そこにはビョウドウイン・ミナセが居た。
青い軍服に着替えている。
ミナセは手にナナミの入った少女地獄を持っている。
100名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 21:55:20 ID:6YEqj0Ir0
「な……貴様……死んだ筈では……!」
ヤマギワが狼狽する。
「死にぞこないの……青!」
ミナセは問いに答えずに水の刀を振るう。
3人は飛んで斬撃を避けた。
「俺は皆にも内緒にしてたけどリビング・デッドなんだ。分子レベルから自己修復できる……!」
ミナセは言った。
ミナセが時間を稼いだ間にライマが隆起した大地に登ってくる。
ヤマギワは少し戸惑った表情を見せる。
「ふん……リビング・デッドか……面白い……ナナミはまだ可愛がってやるつもりだったが……
 しょうがない……冥土の土産に教えてやるぜ。パスワードは
 『遊ぼうかナナミ』だ。死ぬ前に外の空気を吸わせてやれ。じゃあな!俺等は逃げる!」
ヤマギワがそう言うと3人をオレンジの球体が包んだ。
ヴヴヴと音がして球体は勢い良く彼方の空へ飛んで行った。
「やばいぞミナセ! 皆を逃がすぞ!」
「逃げろー! 皆ー!」
隆起した大地の上の様子を見守っていた隊員達が蜘蛛の子を散らすように砂漠から逃げ出す。
ミナセは少女地獄をポケットに入れて地表に降りる。
ライマも後に続く。
その時、爆弾の方を振り返る。
スワナイ・ミズエが足を引きずりながら爆弾の方ににじり寄っていっていた。
「ミズエさん……何を……!」
ミナセが叫ぶ。
それと同時に爆弾の内部から青色の閃光が漏れる。
ミズエが天帝妖狐を爆弾の方に突き出す。
「爆発を吸収するつもりか……!」
ライマが言う。
「早く逃げろ! 馬鹿野郎共!」
ミズエが叫ぶ。
その瞬間、青い閃光が炸裂した。
「うおおおおおおおおお!」
ミズエが爆発を吸収する。
爆発はミズエの前方のごく狭い範囲で留まっている。
「駄目だ……天帝妖狐に水爆クラスの爆発を吸収するキャパシティはない……!」
ライマに背負ってもらって逃げながらミナセが叫ぶ。
青い閃光は上に上に向かって伸び始めた。
天帝妖狐がピシピシ音を立ててひび割れる。
中から紫色の光が漏れる。
ライマとミナセは他の隊員とともに砂漠を脱した。
ミズエはまだ粘っているようだ。
ドドドドという低い轟音がそこら中に響き渡っている。
ミズエは最後に微笑んで天を仰いだ。
青い光が遠く天の果てまで続いていた。
「後は頼んだ……ナナミ……!」
呟いた。
その次の瞬間砂漠地帯全体を包む大爆発が起こった。
「ミズエさんー!」
ミナセが叫ぶ。
爆風が隊員達を襲う。
ミナセは火傷を負いながらミズエの方から目をはなさなかった。
ライマは深夜特急でわき目も触れず走り続ける。
「俺が仕留めていれば……!」
101名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 21:56:30 ID:6YEqj0Ir0
ライマが呟いた。
スワナイ・ミズエはその日、爆心地で死んだ。
102カントう:2007/07/21(土) 21:56:50 ID:95crfptx0
だがミナセはその瞬間おもったのだ。「こんな戦いになんの意味がある!?」
「人が死んでいくだけじゃないか!」

同じときに同じことを魔界中の人間が感じた。 争いは止み平和が訪れた瞬間である

フォルテシモ 完
103早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 21:56:52 ID:/p+jYu7g0
深夜は狼狽って言葉をよく使うな。散見される。
意識して使ってんのか?
104早朝特急 ◆usf5LDa6yg :2007/07/21(土) 22:00:21 ID:95crfptx0
墓穴ほっても掘りぬいてぇ!突き抜けたならおれのかちぃ!!!
105早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/21(土) 22:07:11 ID:/p+jYu7g0
じゃあ数学やって寝ます。僕に質問があったら書いておいて。明日奉答するから。
明日も今日と同じように勉強に邁進するつもり。というより夏はそればかりになるかな。
あと少しで学校終わるし。まあいずれにせよ夜には来られるでしょう。
スパゲッチでも喫するかな
106名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:08:05 ID:6YEqj0Ir0
>>103
本当は使いたくない。まあ俺いつでも狼狽してるからな。
107早朝特急 ◆usf5LDa6yg :2007/07/21(土) 22:08:42 ID:95crfptx0
パスタ・・・・・・・200g
 ゆでる塩・・・・・20g
塊ベーコン・・・・・50g
生マッシュルーム・・4〜5個
<ソース>
 卵黄・・・・・・・3個分
 粉チーズ・・・・・大4
 生クリーム・・・・100〜120ml
 塩コショウ・・・・少々
粗挽き黒コショウ・・少々
1 塊ベーコンは3cm長さの、5mm角位に切る。生マッシュルームは縦4つに切る。 

2 大きめのボウルに<ソース>をよく混ぜあわせる。

3 フライパンにベーコンを入れ、中火でしっかりカリカリになるまで炒め、マッシュルームを加えて炒めあわせる。

4 パスタをゆでる。塩を入れた煮たった熱湯にパスタを入れ、常にクツクツ煮たった状態を保ちながら、時々菜ばしで混ぜ指定の時間から少し短いめにゆでる。(今回のフェットチーネの場合、指定ゆで時間は6分。オススメのゆで時間は5分30秒。)

5 ゆで上がったパスタの汁気をきり、熱々のパスタを2の<ソース>のボウルに加え、手早く全体に混ぜ合わせる。ソースがゆるい場合は、湯せんにかけるように熱を加えると、上手にトロミがつきます。

6 熱いうちに3を加えて全体に合わせ、器に盛り、粗挽き黒コショウを振り掛ける。

ではこれにてw
108名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:09:27 ID:IrJM8dOp0
>>早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg
>>カントう
てか大生板の事情を孤板に持ち込むな、下らぬ争いなら他所でやれ。
109名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:10:36 ID:95crfptx0
早朝にでてけっていってやってくれ
110名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:13:34 ID:IrJM8dOp0
>>107=109
お前も早朝とやらとID同じだろうが、頭大丈夫か?荒らすなら出てけよ。
111名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:13:50 ID:c7yxGGoWO
なんで早朝はスレを立てたんだ?
112名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:14:03 ID:6YEqj0Ir0
このブログのカテゴリー小説の断片で「フォルテシモ」連載中。一話から有ります。
http://uiuiui.10.dtiblog.com/
113名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:15:02 ID:95crfptx0
ウザい独り言垂れ流して
なら聞くが何を伝えたくてかきこんだんだ?

それすら考えないで垂れ流してんならお前のスレッドで誰にも読ませる気もないし読めない文章垂れ流すぞ

って聞いてみれば
自分を正当化した上「あと君も駄文を垂れ流したければご随意にどうぞ。別に僕に聞かなくても 」
との返事だ

迷惑かけて申し訳ない 大生から早朝きえてくれ
114名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:22:38 ID:95crfptx0
メタ・フォルテッシモ 体験版

「クソッ まただ・・・!オレの居場所を奪いやがる・・・」
オレはパソコンのコンセントを引っこ抜きよれたジャージの裾を引きずりながら家の外に駆け出た。
だが出てみるとどうだ雨が降っているじゃあないか犬の息にそっくりな湿った用水路際の空気。
さっきの興奮でのどが少し渇いていたとはいえこんなクッセェ雨で渇きは癒えやしねえこんなモン降らせやがってどういう了見だ。
ジャージの裾が雨でグズグズになりながらもオレは今までの不快な思い出を呟きながら近所の田圃道につったつオンボロな
自販機に向かって歩いた。
「いったいどこを掛け違えてこうなった? 文芸部の奴らの曖昧な反応もオレを傷つけたが今日のネットの奴らときたらどうだ?
いたわりとかそういうものが人間あってしかるべきだろ?好きに書き散らして何が悪い、お前らクソ共の金が減るか?コンドームに穴でもあくってのか? 
あの関東の奴とかふざけやがって・・・あの関東の奴とか・・・・」

呟きながら時には声を張り上げながら自販機に近づくとまったく間が悪いことに会いたくない奴に会っちまった。
中学の同級生ホシノだ中学のときはコイツに邪魔くさいなどという理由でズボンを脱がされたり髪の毛をセメダインでセットされたりしていたが
高校半ばあたりに会ったときホシノの中では「いい友達」であったとかいう出鱈目な認識に基づく思い出話をされひどくムカついた覚えがある。
居場所を奪った奴の一人だ。一生にこれだけの禍根を残すキッカケとなったのだからある意味初恋とも呼べる。
オレは口を開いた
「よう ホシノ(高校時代にあったときに砕けたしゃべり方をしろといじられたのだ)
厚くてたらまらねえな、しかもこの湿気ときたら何だ、しかもなんだかクッセェし気が狂いそうだよ全く」
ホシノは半笑いで言った
「なら この臭いやら暑さで本来のおまえ自身に帰れるって訳か。」



メタフォルテッシモ 体験版完
115名前は誰も知らない:2007/07/21(土) 22:47:04 ID:6YEqj0Ir0
ミナセ「ミズエさーん!」
116名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 13:46:13 ID:3grfAOnZ0
ナナミとヤマギワ君の性交渉についてもっと詳しく書くべきでした。
117早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/22(日) 18:15:11 ID:oizkFy690
ヤマギワのかっこよさは敵ながらあっぱれ
118名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 18:38:03 ID:KMbDapTT0
>>117
彼はこれからヘタレます。で、ずーっと未来にまたかっこつけます。
119早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/22(日) 19:40:48 ID:oizkFy690
あたしンちは面白いなやっぱり。山下たろークンも面白かったけど。
山下たろーの出版社人生のほうも拝読しないとな。僕最大の失敗
松岡洋右は魅力的だな
120早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/22(日) 20:48:55 ID:oizkFy690
天皇陛下万歳('A`)じゃあ英語やって寝ます。
三頭の蝶
 蝶は悠々自適に暮らしてるように見える。だが彼らにとっては毎日が生死を賭した闘いなのだ。
日本の自殺者は三万人にも上る。その殆どは宗教的な自殺ではないだろう。
生活苦が大きなファクターになっているのは間違いない。では金があれば
彼らは逝かなかったかと詰問されれば、それはわからないとしか言えない。
まあどうでもいい話だ。視ねクズリア充が
終わり。懐柔されたいな。
121名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 21:10:42 ID:KMbDapTT0
フォルテシモ第十三話「予兆」

レグルスと戦ってから2ヶ月の月日が経った。
助け出されたナナミが局長に就任しライマが副長となった。
それからすぐに九州や中部を平定したりして隊員は300名にまで増えた。
テレーゼ博士が量産する新テレポンが夏の劣情にことごとく勝利をもたらしたのだ。
テレーゼはK都の研究施設で黙々と設計図を作っている。
ほぼ一ヶ月ぶりにビョウドウイン・ミナセが施設に立ち寄った。
「ようテレーゼ。久しぶりだな」
研究室に入ってきてミナセは行った。
テレーゼは仕事の手を休めてミナセに向き直る。
「邪宗門は変な武器だね。昔は使い方違ったんでしょ?」
テレーゼが言う。
「ああ。昔は天帝妖狐と同じで原子力を操るフェリポンだったんだ。
 前は俺の母さんが使ってて死んでから俺が使ってるんだけど……
 勝手に水を操る能力に変わってたんだ。持ち主に応じて能力が変わるみたいだな」
「そんな容量何処にあるんだろう……」
テレーゼは考え込む。
「おいテレ。そんな事良いからお前も一緒に雨禁獄の視察に行こうぜ。
 ライマさんが外で待ってる。こんな狭い所で黙々とやってると脳みそ腐っちまうぞ」
ミナセは言った。
「普通言うかな……この世界の神秘に危険な所に一緒に行かないかなんて……
 ……まぁいいけど。本当は私も最近ドクター・スランプだったんだよね……」
「よっしゃ! さっさと行くぜ!」
ミナセは踵を返して研究室を出て行く。
テレーゼはため息をついてミナセの後を追う。

東北の雨禁獄アジト。
幹部の5人が話している。
「次の相手は夏の劣情だね……まさかレグルスを潰すとは思わなかった」
ヒイチゴ・シホが言った。
青髪を一つに束ねてファー付きの白いコートを着ている。眼が黄色い。
「テレーゼ博士の存在が大分大きく働いているようだ。リーダー、大丈夫か?」
クルスノ・シュウヤがおどけた素振りを見せる。
ニット帽を被った童顔の男。黒と白のダッフルコートを着てライフルを背負っている。
「俺はそれほどヤマギワの事高く評価してねーよ。あの淫乱が。負けて少しは頭冷やすだろう」
ヒマツリ・カンジが言った。
ギョロリとした大きな眼にボサボサ頭。さらに二本角が生えている。
赤を基調にしたアイヌの民族衣装を着ている。
「キョロロロロ!」
タカシロ・ラブカが高揚した声を上げる。
ナナミと同じような上から下までの黒装束。眼がとびぬけて大きい。身長は140センチほど。
「スワナイ・ミズエは死んだらしいしな。テレーゼのテレポンで日々増強されてる奴等だ。
 こちらとしても早めに討たない手は無い」
アキヤマ・ヒロキが言った。
髪が肩まで伸びていて茶褐色の軍服を着ている。
122名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 21:12:31 ID:KMbDapTT0
「あれ? 今日はユアイさんは?」
シュウヤが周りをキョロキョロ見回しながら言った。
「鵺が機嫌を損ねたらしい。沼で悪戦苦闘してるよ」
ヒロキが言った。
「なあー、大丈夫か? 間に合うのか? アイツいなかったら洒落にならんぞ」
シュウヤがアタフタして言う。
「全ては運しだい……俺達らしい」
カンジが呟いた。

雨禁獄のアジトから5キロほど離れた山の奥。
赤い花の模様をあしらった着物を着た薄紫髪を束ねた女、カミヌマ・ユアイが立っている。
前方に大きな沼。
水面に波紋が広がっている。
「どうしたの? 鵺……」
ユアイが高く響く声で聞いた。
波紋が二つになる。
木々がざわざわとざわめく。
「もうじき君にふさわしい戦闘があるよ。私の力になってくれないかな……」
波紋が3つになる。
「お前は何時から他人の事をそこまで気にかけるよになったんだ……ユアイ……」
地の底から重低音の声が響く。
大気が振るえ鳥が何羽が飛び立つ。
ユアイは一呼吸置く。
「さあ……何時からかな……分かんないや。今はカンジもシホも私の大事な仲間だから……
 鵺……嫉妬してるの……?」
波紋が無くなる。
沈黙が沼を支配する。
「ぷ……」
ユアイが声を出す。
「アハハハハハハハハハ♪アハ♪アハハハハハハハハ♪本当?鵺。
 相変わらず可愛いわあなた……私が……私が他人と付き合い始めたからって……」
波紋は起こらない。
ユアイは眼をぬぐって涙を拭く。
「ああ、おかしい。……大丈夫よ鵺。私の身も心もあなたの物だから……」
ユアイは言った。
波紋が一つ起こる。
ユアイは笑って、着物を脱ぎだす。
「遊ぼうか。鵺」
そう言って着ている物を全部脱いでしまうとユアイは沼に飛び込んだ。
その波紋がおさまると、沼は再び静寂に支配された。
大きな水泡が一つボコリと浮かび上がる。

123名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 21:59:10 ID:KMbDapTT0
だ……誰も来ねえ……!
124名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 22:04:27 ID:JvCA5b5h0
深夜、俺すごいことに気がついたぞ
「しにゃ」って打って変換してみ
125名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 22:06:45 ID:KMbDapTT0
それ知ってる。
それより満を持して出したユアイさんに萌えてくれ。
126名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 22:09:07 ID:JvCA5b5h0
生意気になったなお前
127名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 22:12:58 ID:KMbDapTT0
そうですか。萌えられませんか。
128名前は誰も知らない:2007/07/22(日) 22:18:50 ID:KMbDapTT0
ユアイさんの一人称を「私」から「アタシ」にしようかと今ふと思った。
129名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 12:32:33 ID:+Eq3z8yU0
誰か一刻も早くユアイさんに萌えてくれ。
130名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 18:09:05 ID:+Eq3z8yU0
何も通っていない高速道路をライマの深夜特急に3人乗りして走る。
ライマがミナセをおんぶしてミナセがテレーゼをおんぶしている。
「ようミナセ。雨禁獄の大将は炎使いらしいぜ。お前当たるか?」
ライマが聞く。
「駄目だ駄目だ。俺そんな器じゃないから。ライマさんかナナミが当たってくれ」
ミナセが言う。
「もお……それでも男なの? 君本当はもっとやれる人なんじゃないの」
テレーゼが憤る。
「黙れ貧乳。俺は本当は争い事は嫌いなんだよ」
テレーゼが顔を真っ赤にして少し胸を浮かせる。
「馬鹿っ!」
拳骨でミナセの頭をテレーゼがたたく。
「へっ! 全然痛くねえ! この虚弱貧乳ロリ女! 俺は俺の正義を貫くんだ!」
テレーゼが顔をプクッと膨れさせる。
「君そんなマダ男のまんまじゃモテないわよ。最低。魅力ゼロ」
「俺は女に男として認識される必要性を感じねえ。弱いままで良い。
 ただ毎日楽しい事が少しずつでも起これば良いんだ。この世界は今病気なんだ。
 誰か偉い奴が戦闘のない平和な世界を作れば良い。俺はそれまで待ってる。
 皆が好きな事を好きなだけやって好きなだけ寝て食べて遊べる世界が来れば良いんだ。
 俺はそんな未来を夢見ながら余生を送るよ。生物として死にたくない。子孫を残したい。
 そんな願いだけは有るからな。生き残るのに必要ならそれ相応の力を身につけるよ。
 でも他人を押しのける必要はないし一番になる必要も無いんだ。ほどほどで良い。
 ほどほどで。出る杭は打たれる。鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス。」
テレーゼはまた頬を膨らませる。
「お前の方針はどうでも良いがなミナセ。俺もお前はなかなか強いと思ってるぞ。
 野心を持たずに埋もれさせておくには惜しいと思う。それだけだが……」
ライマが言った。
「私、君に興味が有るんだよ。色んな君を見てみたい。
 君がこの世界に対して猫被ってるのがよく分かるよ。
 君は私が初めて出会ったレッドラムで……。それで……」
テレーゼは言葉を詰まらせる。
ライマがニヤニヤと笑った。
「俺は凡人さ。両親は激強だったみたいだけど。お前には感謝してるよ。
 あまり努力しなくても此処まで勝ってこれたもんな。雨禁獄に勝てば
 日本はほぼ制覇したも同然だ。俺等そしたら世界進出だぞ。きっと楽しいぜ」
ミナセが遠くを見ながら言った。
「あなたの中に矛盾を感じる……。あなたの中に猛獣の牙を感じる……。
 あなたの中に破滅的な物を感じる……。私に足りない何かを感じる……」
テレーゼは詠うように呟いた。
「テレ。お前まさか俺に気があるのか?」
ミナセが尋ねる。
「ばっ……そんなんじゃない! ちょっと素直に物言ったらそういう事言う!
 もう喋らない! 馬鹿!」
131名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 18:09:35 ID:+Eq3z8yU0
テレーゼは顔を真っ赤にして喚き散らした。
「着いたぞお二人さん」
ライマが冷静に話を遮った。
山のふもとだった。
澄んだ空の下緑の山々がずっと続いている。
綺麗な所だ……テレーゼは思った。
「此処から5キロくらい行った所に雨禁獄のアジトがある」
ライマが言った。
「山の中なんだね。なんか野生派な連中っぽいね」
テレーゼが言った。
「よし。入っていこう」
ライマが言った。
深夜特急を使わずに三人で歩きで山に入る。
1時間ほど歩くと頂上に着いた。
「此処から見えるかな……」
ライマが言って気に上り始めた。
テレーゼとミナセが下から見守る。
「おおーっ! 見える見える! コンクリートの打ちっぱなしのアジト!」
ライマがてっぺんで叫んだ。
ライマはビデオカメラのスイッチを入れる。
アジトの様子を撮りはじめた。
ミナセとテレーゼは下でじっと終わるのを待っている。
そこに髪を水で濡らした若い女性が通りがかる。
「あ、今日はー」
ミナセは反射的に挨拶した。
赤い花をあしらった白地の着物を着た女はペコリと頭を下げて行ってしまった。
「美しい……」
ミナセは眼を彼方の野辺に馳せながら夢うつつで呟いた。
テレーゼが頬を膨らます。
「相手方のレッドラムなんじゃないの?あの人」
テレーゼが呟いた。
それから30分くらい経った。
「よっし終わり! 帰るぞ二匹!」
ライマが叫んだ。
木を降りてくる。
その時、一陣の風が吹く。
テレーゼがはっとして眼を覆う。
「なっ!」
瞬間、ライマが登っていた木が横方向に真っ二つに両断された。
木がバリバリと音を立てて倒れる。
ミナセが邪宗門を構える。
「あんま大声出さない方が良いよ」
ミナセの耳元で声がした。
その刹那氷のような寒気を感じる。
132名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 18:10:13 ID:+Eq3z8yU0
振り向く。
誰も居ない。
前を向く。
青髪を束ねたファー付きのコートを着た女が突然現れた。
「見つかったか!」
ライマが爆音夢花火を構える。
女は首を斜めにする。
「マヌケだね。大事な博士連れてて見つかっちゃうなんて。
 張り合いが無いわ。良いから今日は帰してあげる。
 ただナナミさんに伝言頼まれてくれないかな」
女が言った。
ライマとミナセが同時に突進する。
「死にぞこないの青!」
「爆音万華鏡!」
しかし相手に触れかけた瞬間、女は姿を消す。
二人はお互いに相手を傷つけそうになり必死に止まる。
気付くと女は日本刀をテレーゼの首に這わせていた。
「しつこいのは嫌いだよ。今日は帰りな。気分が乗らないんでね」
テレーゼは歯をガチガチいわせながら泣き出した。
「野郎!」
ライマが叫ぶ。しかし動こうとすると突然足から血がブシュッと噴き出した。
「なっ!」
そのまま転倒するライマ。両足が切断されていた。
鮮血が辺りの植物を濡らす。
「うっ!」
ミナセの方も両足が切断されていて少し力入れると転倒した。
「うぐっ……えぐっ……」
テレーゼが一層酷く泣き出した。
「分かった? 君等じゃお遊びの相手にもならないんだよ。
 ナナミに伝えて。『一緒に踊ろう』って。私の名前はヒイチゴ・シホ」
ライマの足が修復を終わる。
ライマの眼は何かを悟ったようにシホを見つめていた。
ミナセが立ち上がる。
戸惑った顔つきでライマを見やる。
ライマが苦渋の顔つきを見せ踵を返した。
「帰るぞ」
一言吐き捨てる。
シホがテレーゼの背中を押して開放する。
3人は山を降りていった。
シホの後ろからカンジが歩いてくる。
「おいシホ。ユアイから聞いたぞ。なんで逃がした?」
カンジが聞く。
シホがばつの悪そうな顔をする。
「御免ね……。私……絶対ナナミとは……日本最強の剣士とは……
 余計な私怨とか……不純な感情無しで戦いたかったの……御免ね……」
シホが言った。
カンジがため息をつく。
「ピュアなんだなお前は……。まぁいいや。今までの戦果から考えて
 お前にはわがままを言う権利はある……。帰るぞ」
「うん……」
カンジとシホは踵を返してアジトへ帰っていった。

133名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 18:11:04 ID:+Eq3z8yU0
フォルテシモ第十四話「足りない何か」

でした。
134名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 18:30:39 ID:+Eq3z8yU0
気×
木○
135名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 18:33:09 ID:+Eq3z8yU0
深夜です。恋愛したこと無いから恋愛フラグが立てられないとです。(テレとミナセに)
136名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 18:34:12 ID:+Eq3z8yU0
(誰か十分立ってるよって言ってくれないかな……)
137早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/23(月) 18:48:25 ID:K/m1EJ/A0
めちゃくちゃたってるよ。アミノサプリって初めて飲んだときはものすごく美味しかったけど
今は美味く感じないな。舌が鋭敏さを失ったか
138早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/23(月) 18:54:47 ID:K/m1EJ/A0
誰でも生きるのがいやになったら僕に言ってね。励ましてやるから
昔小学校の合宿みたいなので日射病で人事不省に陥ったことがある。
あれが人生最初の気絶だった
139早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/23(月) 22:31:26 ID:K/m1EJ/A0
なんにしても廃れていく。諸行無常、有為転変
自分が生きた証を残すことに執心している人間が多くいるが、そんなことは不必要だ。
馬鹿な話だ。それにしても今週の勇者学もよかったな。プロフェッサーKが
でてきてワロタ。ギロチンのまさゆきもすきだし。
あと週刊現代立ち読みするの忘れてた。今週は丸川アナの話がありそうで
期待してたんだがまあ明日コンビニいくか。
 楽しみってのは案外なんにでも見出せるね人間って
初めは勉強なんてしたくなかったけど今ではそれしかすることがない。
高校数学や日本史、英語なんかをやってるけど面白いね。
いや面白くなったら末期かもしらんが
140早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/23(月) 22:37:14 ID:K/m1EJ/A0
本当はあと生物と化学と物理と世界史と地学と政治経済をやらにゃならんのよね。
あと憲法も
もっと時間が欲しい。一日を50時間くらいにして欲しい僕だけ
141早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/23(月) 22:52:25 ID:K/m1EJ/A0
じゃあ五時くらいまで勉強して練るわ。今から一時まで数学やって
一時から生物を少し開始する。んで三時から日本史の総括。四時から政治を開始する。
五時に就寝する。明日は早く起きたいから十一時くらいにはおきるつもり(無理だろうけど)
誰か僕に早く起きられる方法を教えてくれ。なんか飯を少なくするとできるらしい
僕は教養人になる。昔お前は仕事に就けないって言われた。
だから弁護士とか公務員になるのも魅力的だと思う。能力が伴わないから
まだ無理だが僕は頑張るんだ。最後まで頑張るんだ。じゃあお休み
142名前は誰も知らない:2007/07/24(火) 18:23:23 ID:mPqUAIQg0
フォルテシモ第十五話「ケダモノの恋とケダモノの愛」

ライマとミナセとテレーゼが逃げ帰った一週間後。
夏の劣情は雨禁獄のアジトから10キロメートルの地点に野営地を構え
仮設のアジトを作り始めた。
ナナミはヒイチゴ・シホの伝言を聞いて、「面白い」と言ってクスッと笑った。
ライマは敗戦が相当こたえたらしく、5日間山ごもりして修行した。
ミナセはテレーゼにアップグレードさせる為に邪宗門を預けた。
テレーゼが「もっと操れる水量を多くする。君の脳波との連動も強力にする。
君はイメージ力を鍛えると良いよ」と言っていたのでミナセは数日イメージ力を
鍛える為、漫画を読んで過ごした。
修行から帰ってきたライマにそれについてかなりこってりと怒られた。
「道具が無い時には無いなりの修行のしかたが有るんだ」とライマは言っていた。
カンナミ・イヨはK都の本アジトに残してきた。
今野営しているのはテレーゼやナナミも含めた200人ほどだ。
そして今日はしめし合わせた決戦の日だった。
「私、色んな君が見てみたい。もっちもっと」
テレーゼはミナセに言って、戦線についてきた。
もう既に前方1キロに雨禁獄の軍勢200余名が陣取っている。
センボンギとモリカワが護衛につく。
ナナミはテレーゼの思いをまず第一に尊重してるようだ。
モリカワもセンボンギもテレーゼの事が気に入っていたので嫌な顔はしなかった。
「五月蝿い奴だ。お前はその変な趣味で命を落とさなかったら良いな」
ミナセはテレーゼに言った。
テレーゼはそれを聞いて頬を膨らませた。
ミナセは思う。
今まで他人に自分の事に関してここまで干渉された事は無かった。
今まで、生まれてから、ずっと一人で生きてきた。
いや、それはきっと気のせいだと思う。
友達は居たから。
性交した女だっている。
チヨジは良い奴だった。
じゃあ何故「初めて」だと感じるんだ?
そんな事と俺の本質的な孤独は関係無いのか?
ミナセはテレーゼの中に自分を読み解くヒントを感じたような気がした。
そういえば先日テレーゼも自分に似たような事を言っていた。
世界でたった一人の大脳特化型レッドラム。
それはきっと真の孤独。それに俺の中の何かが反応しているのか?
孤独か。俺の代名詞だ。ミナセは思った。
たった一人で自分達の輪の中に入ってきた娘を……自分はどう思ってるんだ?
ミナセはさらに考えを進めていく。
143名前は誰も知らない:2007/07/24(火) 18:24:02 ID:mPqUAIQg0
自分とテレーゼは似ていないようで似ていて……それで……
何かが心の奥底で煌いてすぐにその輝きを失った。
何か掴みかけたのに……
これからあの娘とどう関われば良いのかという事のヒントを……
ミナセはそこで頭をブンブンと振って頬をパンパンと手で叩いた。
その前に生き残らなきゃ。
「その前」?
何の前だ?
必然の……未来。

ヒュンッ

風が吹き抜ける。
後ろで金属と金属がこすれる音。
振り返る。
鮮血が顔を濡らす。
またあの女が立っていた。
ヒイチゴ・シホ。
そのすぐ前のヤナギモト・フルが「ビッチェズ・ブリュー」と共に縦に真っ二つに
両断されていた。
「御免ね……君だけは最初に殺らないとしかたなかった……」
隊員全員に氷のような戦慄が襲いかかる。
進入に全く気付かなかった。
誰もが思った。
自分はこの女に勝てない。
さらに続く金属音。
ナナミがシホの刀を弾いた。
「御免ね……ナナミ……あなたに会えて良かった……」
シホが言う。
「気が早いのね」
ナナミが言うと共に刀を上段に構える。
「紫極!」
ナナミの一つの太刀。
しかしシホは動こうとしない。
瞬間、地面から巨大な氷柱が生え二人の間に立ちふさがった。
ナナミの太刀が受け止められる。
「これで止められるんだ……」
シホがつぶやいた。
ナナミは狼狽するがすぐにふっと笑みを浮かべる。
「皆……逝くよ……!」
ピアノのように響く声で声を上げた。
「おおおおおおおおおおおおおおおおお!」
隊員が雄たけびをあげる。
すぐにナナミとシホの周りから人が引く。
シホがニコッと笑う。
「嫌われ者だね。私達」
シホが言った。
ナナミもふっと笑う。
「そんな繋がり、私は欲しくない」
シホは笑みを崩さない。
「それはきっと嘘だよ。それを証明してあげる」
そのまま無言で二人は踊り始めた。
前人未到の超絶の舞いが幕を開けた。
144名前は誰も知らない:2007/07/24(火) 18:25:55 ID:mPqUAIQg0
沼の中でユアイと鵺は絡み合う。
鵺は獣のような定形を持たない黒い影になっている。
ユアイは影を抱きすくめる。
影もユアイの背中にその手を回りこませる。
互いを求め合い何よりも力を欲す。
互いの身体の中に有るのは力だ。
鵺……もう戦いは始まったわ。
ユアイは頭の中で呟いた。
どうでも良い事だ……今はワシと戯れる事以外考えるな。
鵺の声がユアイの脳内に響いた。
鵺の全長2メートルに達する舌がユアイの中に進入してくる。
カンジ……シホ……奴等の運命……ワシの運命……お前に見えるか。ユアイ。
鵺が問う。
見えないよ……こんな淵の底じゃ……だからあなたが愛しいの鵺……
何も光が届かない海の底であなたと交わりたい……
私は……その為だけに居るの……私は……人間が嫌いだから……
私は私が嫌いだから……カンジとシホに影響される自分が嫌いだから……。
ユアイが脳内で呟く。
ユアイ……言葉にできる感情に価値は無い……今のお前の言にもだ……
さぁ……理性を消せ……原始の姿に帰るのだ……。
鵺の低い声が脳内に響く。
うん……。
ユアイは呟いて、電灯を消すように自分の理性の灯をプツンと消した。
ユアイの身体を自由に弄びながら鵺は考える。
ユアイの願いは……裏腹だ……
ワシも老いた……時がワシの思いを無視するようになった……
この献身的な若い娘の願い……仲間を護る事……
叶える気が無いわけではない……。
そこまで考えて鵺を意識の電灯をプツンと切った。
二人は沼の底で深い眠りについた。
145早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/24(火) 20:57:41 ID:Cuk0qJvS0
  ∧_∧
 <丶`∀´>
 (    )
 | | |
 〈_フ__フ
146早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/24(火) 20:59:18 ID:Cuk0qJvS0
僕ニダー好きなんだよね。今日はものすごい勢いで勉強してたら暗くなってた。
僕の未来のようにね。暗澹たる世界だよ本当ニダ。
こう時間のたつのが早いと辛いね色々
147早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/24(火) 21:06:16 ID:Cuk0qJvS0
<丶`∀´>紫極はでないニカ?
148名前は誰も知らない:2007/07/24(火) 22:15:16 ID:QesdKI4R0
>>147
紫極は今日の分に出てる。シホさんに華麗にかわされた。
149早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/24(火) 23:11:02 ID:Cuk0qJvS0
<丶`∀´>勉強してくるニダ。今日は歴史をずっとやってたから他も漸進させないと
これからの予定→数学三時間くらい、生物一時間、政治一時間
<丶`∀´>英語やりたくないニダ。
ワーモンってなかった昔?
150名前は誰も知らない:2007/07/24(火) 23:28:23 ID:QesdKI4R0
ユアイさんの必殺技候補。

●ブラフマー
●アートマン
●ピンクソーダ
●羊のうた
●封印再度
●風の大地
●風博士

風博士にしよ。で鵺の必殺技がピンクソーダにしよ。
151名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 02:29:23 ID:TStuv8BA0
羊のうたwww
152名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 05:38:11 ID:W97A+fTQ0
深夜さん。あんた自分の小説に関するネタをいいすぎだよ。
物語の展開やキャラの設定を先に自分で語っちゃ、作品が酷く浅はかに見える。
プロの小説家があとがきでいちいち自分の作品をベラベラ解説するか?
物語の中で魅せるのが小説家の技量だろう。
153名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 14:30:56 ID:Zctdn88i0
>>152
すいません。楽しかったのでつい。
話の展開はもう言いませんが設定はちょっとずつ言いたいな。
まぁ気をつけます。
154名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 14:31:32 ID:Zctdn88i0
>>151
八重樫を超える者は今後現れない。
155名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 16:37:37 ID:W97A+fTQ0
八重樫はガチ 姉はうんこ
156名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 16:50:18 ID:Zctdn88i0
>>155
だよね。
157名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 17:13:32 ID:Zctdn88i0
フォルテシモ第十六話「名前と器」

シホとナナミが併走する。
ナナミは俊足だったがシホを引き離すことはできない。
シホはクスッと笑ってチラと地面を見る。
瞬間、地面から白い尖った結晶に包まれた2メートル程の蛇のような物体が飛び出した。
「氷蟲!」
シホが叫ぶ。
とたんにナナミの足に凍りつく。
「……!」
たまらず転倒するナナミ。
シホが刀を上段に構える。
「白夜行!」
シホがさらに叫ぶ。
日本刀の先端から氷の刀が伸びる。
「くっ!」
間一髪、片手で高瀬舟を持って受け止めるナナミ。
シホがフッと笑う。
氷蟲と呼ばれた物体の姿が無い。
ふたたび地中に……
瞬間、ナナミ刀を持っていない地面についた左手が凍りつく。
「熱っ……!」
ナナミは小さく悲鳴をあげる。
容赦なく横方向にシホの第二撃が襲う。
ナナミは左腕を前に突き出し犠牲にして後ろに逃げる。
凍りついた左腕がボトリと落ちる。
シホがニヤッと笑う。
再び地面から氷蟲が飛び出る。
「邪氷樹!」
氷蟲から巨大な尖った氷の結晶が飛び出てナナミに向かう。
トリッキーな闘い方をする……地力も互角なのに……不味い……!
ナナミは思って刀を右腕だけで上段に構える。
渾身の力をこめる。
刀身とナナミの瞳が紫に輝く。
「紫極!」
ナナミは叫んで刀を振り下ろす。
一瞬で氷の塊は縦に裂けながら蒸発した。
あたりに水蒸気がたちこめる。
「ほへ! スッゴイ!」
シホが声をあげる。
ナナミが口を斜めにする。
「君、けっこう強いみたいだね」
ナナミが言った。
158名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 17:14:05 ID:Zctdn88i0
巨大な燃え盛る梟がライマをしつこく追ってくる。
梟の中にはヒマツリ・カンジが居て一緒に飛行している。
「熱い! 熱いぜええ! 俺のパァトス!」
カンジが叫ぶ。

ボボボボボボウ

梟の口から半径3メートルほどの火球が吐き出される。
「ちいっ!」
ライマは深夜特急の機動力でギリギリでそれを避ける。
「ひゃはは! 良いぜアンタ! 久々に骨が有る相手だ!」
カンジが叫ぶ。
カンジが自分の頭に生えている鹿のような小さな角に力をこめる。
「はああああああああああああ!」
オレンジ色だった炎の梟が真っ赤に変色する。
「サウダージ……炎の蜃気楼!」
瞬間、空間の温度が急激に上がる。
ライマは脳が沸騰するような感覚を覚える。
梟の口から巨大な炎の濁流が吐き出される。
「くそっ! 避けきれねえ!」
ライマの瞳がオレンジに輝く。
ライマは一瞬で梟の方向に向き直る。
「爆音金剛界曼荼羅!」
ライマの爆音夢花火108連撃。
爆破が炎を相殺する。
「うおおおおおおおおおお!」
「燃える! 燃えるぜええ! 俺のパァトス!」
火力がさらに上がる。
「ギャー!」
「わー!」
二人の争いのとばっちりを喰らった夏の劣情のメンバー達が焼き殺されていく。
「ちいっ!」
ライマは押されて飛んで炎の濁流を避ける。
「風前の灯だな! 次はこいつだ! 『火車』!」
炎の濁流を止めて空中のライマめがけて回転する半径5メートルの火球を梟が繰り出す。
「くっ!」
ライマは爆音金剛界曼荼羅の反動で腕に力が入らない。
「悲の器!」
ミナセがライマとカンジの間に割ってはいる。
水の器で火球を防ぐ。
半分器は蒸発したがなんとか防ぎきれた。
「サンキュ。ミナセ……後は俺が……」
ライマが呟いた。
ミナセはライマの顔を見る。
眼が虚ろだ。
ゼエゼエと肩で息している。
「駄目だライマさん! アンタもう限界だ! 此処は一旦引かないと!」
ミナセが声を荒げる。
「黙れ軟弱野郎。俺がやらなきゃ誰がやる」
ライマが強い調子で言い切る。
「まだまだぁぁ!」
カンジが叫んで梟が火球の散弾を発射する。
「悲の器! 悲の器! 悲の器ぁぁ!」
ミナセがそこら中に水の器を出現させ火球と相殺させる。
「ミナセ……お前……」
ライマが降下しながら呟く。
「退却! 退却ー!」
159名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 17:15:14 ID:Zctdn88i0
ふいに夏の劣情の隊員が叫びだした。
「何ぃ?」
ライマが着地して右手を地に着き怪訝な顔をする。
「ナナミ局長が斬られた!」
隊員が叫んでいる。
逆方向でも雨禁獄隊員が退却と叫んでいる。
「シホ副長が斬られた!」
そんな声が聞こえた。
「ちいっ!」
ライマが舌打ちする。
前方で炎の梟が空中で静止している。
「命拾いしたな爆発野郎! 俺の名はヒマツリ・カンジ! 次も遊んでやるよ!
 お前! 名前は!?」
カンジが叫ぶ。
「ホシマチ・ライマ」
ライマが言った。
「で、そっちは!?」
カンジがさらに問う。
ミナセがきょとんとした顔をする。
「何言ってんですかアイツ」
ミナセがライマに耳打ちする。
「馬鹿! お前の名前を聞いてるんだよ!」
ライマがミナセを拳骨で殴りながら言った。
「ええええ! 俺!? そんなあ俺、器じゃないですよ! リーダー様に名を知ってもらうような
 身分じゃございません! 俺は下衆でチンカスでウスラトンカチで……!」
「ビョウドウイン・ミナセだ」
ライマがミナセの肩をポンポンと叩きながら代わりに言った。
「元気ねえな兄ちゃん! 人は自分の名前のために生きてるんだぜ? ま、また会おうぜ!」
カンジはそれだけ吐き捨てると炎の梟の首を反対方向に向けて
ビュンと彼方に飛んでいってしまった。
ミナセが呆然としている。
ライマがニヤニヤして飛んでいったカンジの方向とミナセの方を見比べている。
「ライマさん……俺……俺……名前を……」
ミナセが無茶苦茶狼狽している。
顔に汗がタラタラと浮き出る。
「お前そこまで自意識が有れば大丈夫だ。それが始まりだぞ?」
ライマがまたミナセの肩をポンポンと叩いた。
放心状態のミナセを無理矢理背中におぶって、ライマは深夜特急でその場を後にした。

160名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 17:43:08 ID:Zctdn88i0
恋愛書きたい。(した事無いのに)
161早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 18:11:13 ID:ePbcbtOU0
そんなもん妄想で書けよ。大体バトルしたことなくてもバトル書いてるなら
いけるだろ。
などとアドバイスを送りながら早朝特急氏参上。
162早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 18:15:31 ID:ePbcbtOU0
漸く日本史が一段落ついたニダ。世界史も開始だなこりゃ。
163早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 18:38:24 ID:ePbcbtOU0
世界史って言ってもほとんどは西欧史だったりするって誰かが言ってた。
十字軍なんてその典型だって。
今日は弁当にしようと思う。最近野菜食べてなかったし
164早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 21:17:12 ID:ePbcbtOU0
最近嫌なことをよく思い出す。大体が過去の自分自身への嫌悪だ。
過去の自分は人間関係形成に奔走しすぎていたと思う。いや、日本では間違いなく
そのほうが正常なんだがもう嫌だ。
過去を消したい。新しい自分として生まれたい。
だがこんなことを考えているとカルト宗教にでも勧誘されそうなので勉強に邁進するニダ。
こういうのが篤学っていうのかね。
165名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 22:22:58 ID:sbUd7PGm0
早朝。今日の分ラスト付近で良い事言った気になってるんだが。
166早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 22:31:32 ID:ePbcbtOU0
ライマが退かないところがいいな。なんか人生諦めてる感じがする。
あとミナセが天然っぽくていい。
167早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 22:35:40 ID:ePbcbtOU0
シキョクをもっと最強にしろ。
168名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 22:45:31 ID:sbUd7PGm0
>>166
うん。ライマはそんな奴だ。ミナセは主人公ですが
ゴーストスイーパー横島とかああいう方面を目指しています。
169名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 22:49:22 ID:sbUd7PGm0
>>167
味方が強すぎるのはつまんないと思うんだ。
あと今回唐突に謎の(眼が光ったからだが)パワーアップを遂げたし。シキョク。
激強の敵の必殺技を片手で蒸発させたし。
早朝に言われなかったらもっと普通の技にしてたよ。いや普通じゃなくして良かったけど。
170早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 22:56:24 ID:ePbcbtOU0
自分の希望が少しでも反映されるとうれしいな。
キン肉マンで自分の描いた超人が実際に登場するのに似てる。
 それにしても深夜の小説は会話が多いな。
171名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 23:13:59 ID:sbUd7PGm0
>>170
状況描写が乏しいからそう見えるんだな。あと俺が会話に飢えてるのもあるし。
展開を早くしたいから状況描写を飛ばしてしまう。悪いくせだな。
小説でなくて脚本だと言われる所以だ。そうだ。今のままでは小説ではないのだ。うん。
172早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/25(水) 23:23:13 ID:ePbcbtOU0
分析は一人前だな深夜。それだけわかってれば状況描写だって描けるさ。
さて勉強復帰するかな。面倒くさいけどこれだけが唯一過去に囚われずできる。
囚われるってのは大仰かいくらなんでも。しかし僕は頑張るんだ 最後の最期まで
みんなよかったらこれ聞いてみてね。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm683828
ニコニコ動画あんまり好かないけどyoutubeにはないので
173名前は誰も知らない:2007/07/25(水) 23:29:51 ID:sbUd7PGm0
ミナセが強くなったらツマラナイ。(今も割と強いが)
174早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/26(木) 02:16:20 ID:H8/i7pJb0
もうやだお孤独はつらいおってスレを見てた。なんか無尽蔵なやる気が湧いてきた
175名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 06:16:35 ID:W90XNX+uO
そのスレみてくる
176名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 15:49:55 ID:BGDck5af0
フォルテシモ第十七話「煮え切らない人々と」

「なさけねー! 超なさけねー!」
キョウゴク・ナナがナナミの周囲を回りながらいびっている。
「胴体真っ二つにされるなんて馬鹿じゃねえの? それで局長? はっ! 笑わせる」
ナナミは無視して椅子に座ってストローでレモンティーを飲んでいる。
「そのシホって奴、次は私がやってやるよ。で、私が勝ったら私を局長にしろ」
ナナが言った。
ナナミは目を閉じる。
「まだ生きてたんだ君……」
ナナミがナナに向かって呟く。
ナナが顔を真っ赤にする。
「テメッ……この……○×△××……!」
ナナが喚いて抜刀する。
「やめとけよナナ。多分本当に勝ったらナナミは局長の座譲ってくれるぜ?
 結果で示せ結果で」
ライマが歩いてきて言った。
ナナがゼエゼエ息を吐いてライマの方をチラリと見る。
「目に物見せてやる……」
ナナは呟いて踵を返して去っていった。

着物のカミヌマ・ユアイが髪を水で濡らして森の中を歩いている。
前から青を基調にしたアイヌの民族衣装のツンツン頭の男が歩いてくる。
「よおっ! 姉貴! 今日の情事は済んだのか!? 彼氏は元気!?」
男が大声をあげた。
ユアイがほんのり顔を赤らめる。
「ガロ……あんまり大声で喋らないで……彼はまだやる気が出ないみたいだけど……」
ユアイが呟く。
「大丈夫だって! ナツレツの軟弱野郎共なら俺が一網打尽にするから! 
 俺マジで強くなったんだぜ!」
カミヌマ・ガロはそう言って自分の右手を見せる。
指先に金属の装飾を施された爪がついている。
「姉貴の出番は無いぜ! 俺達この戦闘に勝って日本制覇だ! ブラボ!」
ガロが喚いて妙な踊りを踊り始める。
ユアイがフッと微笑む。
煮え切らない鵺に苛立っていた心が少し癒される。
「あんまり無茶しないでね。あなたが傷ついたら私は哀しいわ」
ユアイが言った。
「あー! そんな部外者みたいな発言! 俺の万倍強いくせによく言うぜ! 
 だけど待ってろよ! すぐに追いついてやるからよ!」
ガロが目を輝かせて言った。
ユアイはまたフッと笑った。
「期待してるわ……。ただ無理はしないで……本当に……」
ガロはヘッと吐き捨ててユアイとすれ違った。
「姉貴は嘘つきだ」
瞬間、ガロのそんな声が聞こえた。
ユアイはハッとして後ろを振り返る。
ガロの寂しそうな背中が遠ざかっていった。

177名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 15:50:27 ID:BGDck5af0
同じく山の中でミナセとテレーゼが向かい合っている。
「此処は君にとって闘うのに都合が良い場所よ。邪宗門はその本来の姿に戻れる。
 これできっと相手方のリーダーに勝てる筈」
テレーゼが言った。
ミナセが面食らった顔をする。
「ばっ……やめろよ。俺ただでさえあの人に目えつけられてんだぜ?
 俺は器じゃないんだよ。ライマさんが次はきっと倒してくれるよ」
テレーゼが上目遣いでミナセをじっと見つめる。
「猫被ってる」
小さく呟いた。
「私もずっとそうだったから分かるよ。今はグレちゃって清清しいけど
 ずっと空虚な天才像を演じてきた。君は見たまんまのヘタレなんかじゃないよ。
 しかも欲望だって人一倍強い。いつか爆発する……!私がその触媒になる!
 君の事なんでか分からないけど凄く気になるから……!」
ミナセは生唾をゴクンと飲み込む。
少しテレーゼの言でまた引っかかる所があったが突っ込まない事に決める。
「勝って。私に新しい君を見せてほしいの」
ミナセはうつむいてしばらく黙る。
「俺は俺のままだ。そして何処へも行かない」
ミナセが呟く。
テレーゼがハッとした顔をする。
「私は私のままだ。日本に来たって何処へ行ったって何処にも行かない……」
テレーゼがミナセの言葉を反復する。
「……本当の君に会ってみたいの。きっと私に凄く似てるから……」
テレーゼが呟いた。
ミナセの心の奥底で誰かがニヤッと笑った。
誰だ?
この小娘がほざいている本当の俺か?
なんだ本当って。
俺は俺だろ。
この小娘が言ってる事は嘘っぱちだ。
ミナセは思った。
俺は何処にも行かない。
俺の目的地は無い。
俺は俺の中に居る。
小娘は小娘の中に居る。
小娘に俺は理解できない。
それなのに……
なんだろう。この何かを掴みかけた感覚は。
やはり小娘の中には俺を読み解くヒントがあるのか。
15年前の荒野から何処へも行っていない俺を読み解くヒントが。
ミナセはテレーゼの肩を瞬間ガッと掴む。
テレーゼが突然の出来事に驚いて小さく悲鳴をあげる。
ミナセとテレーゼの眼が至近距離で合う。
テレーゼの眼の中にミナセの姿が映っている。
「そうか」
ミナセは呟く。
テレーゼが少し落ち着きを取り戻す。
「君は……私と瓜二つだ……そんな感覚……小さな感覚……小さな予感……」
テレーゼの眼が涙で潤む。
「ねえ。もっと見せて。万華鏡みたいな君を……」
ミナセは瞬きをしない。
178名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 15:51:06 ID:BGDck5af0
「報酬を要求する……」
ミナセは呟いてゆっくりとテレーゼの唇に自分の唇を重ねた。
テレーゼの頬に涙がつうっと流れ落ちる。
30秒位してからミナセは唇を離す。
テレーゼが右手で涙をぬぐう。
「父さん……」
テレーゼが呟いた。
ミナセがそっぽを向く。
「本当の俺か……そんな奴が本当に居るのなら……」
ミナセの心の中でまた誰かがニヤニヤ笑い出した。
「俺も会ってみたい」
ミナセの心の中の誰かがゲタゲタと笑い出した。
誰かが心の奥底で叫んでいる。
「恋じゃねー! こんなの恋じゃねー! 愛でもねー! こんなのただの……ただの……!」
何だろう。
何でもいい。
「利害一致ってやつだ。お前と踊ってやる。お前……俺と関われ」
ミナセは強く言い切った。
「期待する……」
テレーゼは呟いて泣きながらミナセに抱きついた。
ミナセの瞳が鈍く青色に輝いて、すぐに消えた。


179名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 15:59:43 ID:BGDck5af0
早すぎ!早すぎるよ!駄目だコレ!
180名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:02:37 ID:BGDck5af0
大丈夫です。これ一回こっきりでミナセとテレの関係は元に戻ります。
これは夏の夜の幻です。
181名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:08:53 ID:BGDck5af0
ユアイさんを世紀の萌えキャラにするぞ俺は。
182名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:13:23 ID:BGDck5af0
駄目だ……やっちまった……
183名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:17:07 ID:BGDck5af0
テレーゼ「父さん……」

何コレ?
184名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:25:37 ID:H0zzt8o20
どっかのコピペ?
185名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:30:18 ID:BGDck5af0
>>184
いや。俺が即興で考えたできたてホヤホヤの駄文ですが。
186名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:35:01 ID:BGDck5af0
主人公ミナセは多重人格。
187名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:37:53 ID:BGDck5af0
もっと溜めるべきだったんじゃないのか……。
188名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:45:00 ID:BGDck5af0
犀川先生ー!
189名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 16:47:24 ID:BGDck5af0
ああもう駄目。今日の無かった事にして。
190名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 19:54:36 ID:scGncdgP0
深夜…お前のタフさはどこから来るんだ…?
あそこまでこき下ろされてまだ書き続けているお前はマジでスゲエよ。
191名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 20:00:39 ID:S9dGZHgo0
>>190
修行中ですからね。暇だったら感想でも書いてやってください。
192名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 21:35:18 ID:scGncdgP0
あー自動推敲ソフトとかねえかなあ…
193名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 22:15:22 ID:p7PTxw2h0
>>192
無いんじゃないですか。
194名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 23:37:22 ID:scGncdgP0
!の後に一マス空けるとか…知った事かクソ!
三点リーダー二つじゃなきゃいけない?意味わかんねーんだよボケ!
小説作法なんざ糞くらえ!
195名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 23:52:24 ID:p7PTxw2h0
で、感想は。
196名前は誰も知らない:2007/07/26(木) 23:53:53 ID:scGncdgP0
すんごくおもしろいよ^^
197名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 00:05:19 ID:z7zZ+Tb90
具体的な感想は。
198早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 00:32:44 ID:Hp9YoRn10
甘粕事件で甘粕憲兵大尉に大杉さんとともに殺害された早朝特急氏参上。
睡眠をとると体が楽になっていいね。すきだな睡眠
髪切らなきゃなそろそろ。山下たろー君でいうところの辰巳くらい長くなった。
土曜日にいってくら。最近自分できることに挑戦しようと企図している
けど勇気がないから無理だ。こんな歳から保守に入ったら終わりだね。
199名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 00:37:47 ID:TXXYJ5Ra0
>>197
俺のような駄文製造機に人様の小説を批評する権利などない。
なんせ某スレで晒すまで基本的な小説作法も知らなかったんだから。
……まあちょっと言うなら、
弧スレ爆撃しまくってた頃よりは上達したんじゃないか。
とにかくお前の持ち味はそのモチベーションの高さにあるのだから、
量をこなしてより洗練された文章を書けるよう精進しろや
200早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 02:09:33 ID:Hp9YoRn10
牛丼うまかった。あたしんち面白かった。困憊した。
さてなにをしようか数学でもやるか。
友達って都市伝説だよ。友達いる奴は総じてクズだから安心しる。
たとえあいつらが就職で優遇されようが僕は絶対に認めない。
201早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 02:48:11 ID:Hp9YoRn10
マンドクセ('A`)
ダイジョウビかの?ってわかる人いる?
202早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 03:09:02 ID:Hp9YoRn10
孤独な男性板のいくつかのスレに書き込んできた。むなしくなった。
死ぬのは絶対やだが殺さないと生きていけない世の中なのだ。なんというバトルロワイアル
そういえば最近は謙譲表現でも、謙譲語として扱われたりするらしい。
例えば伺うとか参るが行くの謙譲語だけど、「行かせていただく」とかでもいいそうだ。
有為転変なんだからそれでいいんだけどね。行かせていただきまする。
203早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 03:16:29 ID:Hp9YoRn10
髪きりに行くのはどうしても億劫になってしまう。明日でいいやとなる僕
だれか僕の肩を押してくれ。今日いくから
204早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 03:28:59 ID:Hp9YoRn10
やっぱりあさって行くわ。金曜だと無職だと思われそうだから
205早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 09:25:55 ID:Hp9YoRn10
無職のこと昔はプータローって言ったもんだよ。小学生くらいの時こち亀読んで初めて知った
最近のこち亀はなんか違う漫画だよね。昔と比べて
女性陣がおかしい。麗子だけでよかったんだよ女性キャラは早乙女とかハヤとか
いらない。あとすし屋とか秋葉原ももうやめて欲しい。
面白いときは抜群に面白いけど、これらが出るともういやになる。
あとトラブルーって抗議こないのかね。あんなエロ漫画をジャンプに載せるな馬鹿集英社
下らん
206早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 09:29:25 ID:Hp9YoRn10
ゲンダイネットおもしろいから皆よろしくね。
ttp://www.gendai.net/
207名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 09:52:32 ID:z7zZ+Tb90
早朝ー。昨日の分の小説の感想くれー。
208早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/27(金) 10:12:31 ID:Hp9YoRn10
安土桃山時代のキリスト教の宣教師は貧困層を救ったり、病気をみてやったりしたそうな。
これに限らず相互で助け合う関係というのは宗教の最大のいい面だと思う。
だけど信者が仏教の寺院や神道の神社を襲ったりもしたそうな。
難しいところだな。
209名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 17:52:51 ID:z7zZ+Tb90
西島大介氏の「ディエンビエンフー」は8年続くらしい。俺OSSANになっちゃうよ。
210名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 22:26:10 ID:z7zZ+Tb90
フォルテシモ第十八話「変化」

夏の劣情と雨禁獄の戦いはその後3度繰り返された。
3回ともミナシタ・ナナミとヒイチゴ・シホが同士討ちになり双方が撤退した。
夏の劣情はアジトを完成させテレーゼ博士は新テレポンの開発を再開した。
長期戦では不利になると考えた雨禁獄は早期決着をもくろんだ。
その日も双方S神山地に陣取り戦闘が始まろうとしていた。
テレーゼは今回もモリカワとセンボンギが守っている。
ミナセとテレーゼがチラリと目配せする。
ミナセはあの事をどう思っているのだろうか……
テレーゼは思った。
ミナセはそっぽを向いてしまった。
顔が見えない。
自分はあの男に何を期待しているのだろうか……
今まで他人に期待したことなど無かったのに……
何かあの男は他とは一線を画する何かを持っている……
特異なリビング・デッドである事などは関係ないだろう……
匂い……匂いだ……
直感だ……
私の中の野生が声をあげている……
この世界の謎を解く鍵があの男の中にはある……
テレーゼはそこまで考えてうつむいた。
運命?
未来?
何だろう。
私こんな普通の女の子だったのかな。
彼は明日をも知れない身の筈だけど
そんな人に依存しても良いのかな。
良い。
だって彼は死なないもの。
分かる。
私の勘だ。
科学者が聞いてあきれる。
理屈は弱いね。

パン!

音が響いた。
テレーゼの顔を鮮血が濡らす。
「ひっ」
口から声が出た。
センボンギの頭が弾けとんだ。
「ビンゴビンゴビンゴー!」
敵方の陣地でクルスノ・シュウヤが叫んだ。
「逝くぞー!」
雨禁獄の隊員達が叫ぶ。
「野郎ー! 許さねえ!」
モリカワが叫ぶ。
テレーゼを負ぶってシュウヤの居る所に突進する。
私が生き残らなきゃ!
テレーゼは思って気を引き締めた。
211名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 22:26:48 ID:z7zZ+Tb90
ミナセは後ろ頭にモヤモヤした物を感じながら走っている。
いつもより随分冷静だった。
まるで人格が入れ替わったようだ。
テレーゼとあんな事をしてからか。
主人格がビビって奥にひっこんじまった。
知らずに気が大きくなっている。
こんなの自分じゃないと思う。
俺はもっと臆病で器が小さくて逃げ腰で弱くてどうしようもなくて……
そこまで考えたスイトの顔面に鉄拳が飛んでくる。
ミナセはもろに喰らって吹っ飛んだ。
「ボサッとすんなよ兄ちゃん。此処は戦場だぜ」
アキヤマ・ヒロキが立っている。突き出した拳に血が付いている。
ミナセが鼻血を右手でぬぐいながら立ち上がる。
「うるせえ……」
ミナセが呟く。
「あん!? どうでも良い! さっさとバトろうぜ!」
「俺は今大事な事を考えてたんだ」
ヒロキはヘッと笑う。
「そんな身分か? 逃げ腰激弱のビョウドウイン・ミナ・・・あれ?」
ヒロキは腹の右側に違和感を感じた。
見てみる。
何か赤黒いものが腹から飛び出している。
それはボトリと音を立てて地面に落ちた。
「あ……」
「死にぞこないの青……」
ミナセはいつのまにか作り出していた水の刀を縦方向に振り下ろす。
アキヤマ・ヒロキの身体が真っ二つになり、すぐに倒れる。
「……」
ミナセは自分でも自分が何をしたのかよく分かっていなかった。
大脳を通して行動したような気がしない。
気付くと水の刀を持っていて……
瞬間、頭上を炎の塊が通過する。
背筋がゾッとする。
すぐに前方の上空を見る。
炎の梟、サウダージだ。・
「よう! ビョウドウイン・ミナセ! 俺あの爆発野郎と遊ぶのもう飽きちまった!
 俺と遊ばねえか!? 俺は遊びがいが有るぜ!? 熱きパトスの持ち主だからな!」
カンジが声をかける。
ミナセはボオッとカンジの方を見上げる。
カンジとミナセの目と目が合う。
そのまま10秒ほど。
「あいかわらずやる気のねえ兄ちゃんだ。でも今日は少し感じが違うな。うん?
 まあいいや。俺はお前とやってすぐ死んだらまた爆発野郎の所に行くから。
 せいぜい命は大事にしろよ。そらっ!」
カンジのサウダージが半径3メートルの火球を一発放つ。
ミナセの居た所が吹っ飛び大地が燃え盛る。
ミナセの姿は見えなくなった。
212名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 22:28:13 ID:z7zZ+Tb90
「なんだあ!? もう吹っ飛んじまったのか!? 最低だぜ!」
カンジが叫んだ。
瞬間、背中に寒気を感じる。
振り返る。
斜め上前方5メートルにミナセ。
「死にぞこないの青……」
ミナセが呟いて振り下ろす。
「くっ!」
カンジが瞬間的にスライドして避ける。
右腕が避けきれずに切り裂かれる。
「ぐあっ!」
カンジは痛切に叫びながら距離を置く。
ミナセは地上に降り立った。
あれ……
おかしいな……
どうしちゃったんだ今日の俺……
ミナセは頭の中で疑問に感じる。 
カンジが狼狽した頭を切り替える。
しばらくして笑いがこみ上げてくる。
「……くっくっくっく……ひゃは! ひゃははははは! 良いぜ! そうこなくちゃ面白くねえ!
 俺の目に狂いは無かった! お前はとんだ猫かぶりのペテン師だ!
 俺と踊る相手にふさわしいのはお前だ! 燃える! 燃えるぜ! 俺のパァトス!」
梟がオレンジ色から真っ赤に変色する。
ミナセも腹の底からニヤニヤ笑いたい気分が湧き出してきた。
実際に顔にニヤついた笑いが貼りつく。
どうしてしまったんだ俺は。
相手は敵のリーダーだぞ。
早く逃げないと。
殺される。
頭とは裏腹に腕が邪宗門を構える。
ニヤつきが止まらなくなる。
自分を動かしているのが自分でなくなる。
何が俺をここまで変えた?
間違いなくテレーゼだ。
あの女だ。
なんで?
なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
なんで俺は……
その時、地中から水が噴き出す。
轟音を上げながら天を目指す。
邪宗門が青く輝く。
大量のくみあげられた地下水が波うちながら空中を浮遊する。
カンジが面食らっている。
しかしすぐにさらに大きな笑みを浮かべる。
「ははははははは……ひゃははははははは! とんだ拾い物だぜ!
 ぜってえ警察には届けねえ! お前は俺のもんだ!」
カンジの目が赤く輝く。
ミナセは無表情を崩さない。
その瞳は輝かない。

「ハッ……ハッ……」
血だらけのカミヌマ・ガロが憤っている。
傷つきすぎて回復が追いついていない。
「若いの。こんな所で無くす命じゃないはずだ。お前見込みあるぜ? 
 今日のところは退いとけよ」
213名前は誰も知らない:2007/07/27(金) 22:28:44 ID:z7zZ+Tb90
前方でホシマチ・ライマが言った。
「うるせえ! ここでお前如き倒せずに! そんな人生認めねえ!」
ライマがため息をつく。
「かくも儚きかな……人生」
呟く。
ガロが金属の爪に力をこめる。
渾身の力で飛び出す。
「牙狼裂咬!」
金属の爪からピンク色の光が爪状に伸びる。
ライマの顔に爪が触れかかる。
しかし次の瞬間、相手の感触は無かった。
「爆音……」
ガロの耳元でライマの声がする。
「万華鏡……」
ガロの目が見開く。
ライマの爆音夢花火18連撃。
轟音が轟き爆風が辺りを覆う。
カミヌマ・ガロは木っ端微塵に吹き飛んだ。

「姉貴は嘘つきだ」
「自分が一番人を傷つけたい壊したい殺したいっていう願望を持っているのに
 聖人君子のふりしてる。神秘の美少女きどってる」
「肉親にまで嘘ついて、俺はそれが哀しい」
「本当の姉貴に触れられない事が哀しい」
「俺達は本当の自分をさらけだして支えあえる筈なのに」
「俺は姉貴がそんなだから、独りで強くなる」

ユアイと鵺の居る沼の波紋が徐々に大きくなる。
ユアイは何かを感じ取った。
それは何か哀しい予感。
「私は……本当は……御免……鵺……ガロ……護りたかった……」
ユアイが呟いて水の中で涙を流す。
「私に力をちょうだい……」
ユアイが鵺の胸を舐める。
「ユアイ……この老いぼれ……もしかしたらお前と同じなのかもしれない……」
低い声で鵺が呟く。
「同じ……?」
「わしがこの世に産み落とされた意味だ……」
鵺が呟く。
「もう一花咲かせるのだ……お前と力を合わせて……」
鵺が右腕を伸ばして裸のユアイの左胸を鷲掴みにする。
「鵺……私……」
二人を中心にピンク色の光が瞬く。
「私は……」
沼が泡立ち水が渦を巻く。

ドン!

ピンク色の光が辺り一面に炸裂する。
沼の中から巨大な黒い影が現れた。
ユアイは鵺の中に居る。
「逝くよ……鵺……」
ユアイが呟いた。

214名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 00:07:03 ID:nLjrr33W0
誰でも良いから感想くれ。
215名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 01:06:18 ID:u31tUBpR0
そのうちね
216名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 01:30:04 ID:nLjrr33W0
>>215
そんな出し惜しみしなくても良いじゃないっすか。
217名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 01:30:38 ID:nLjrr33W0
あーあ。センボンギ死んだ。唯一の雷使いが。
218名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 01:31:47 ID:nLjrr33W0
ライマの色はオレンジ。ナナミが紫。以下続々カラーズ登場予定。
219早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 08:31:16 ID:ZeByP1700
それにしてもレッツ&ゴーmaxは面白い。
最近の自分は評価に値すると思う。勉強はそれなりにやっているし、睡眠も八時間程度ですんでいる。
あとは勉強が結果を見せれば一番なんだがいやはや。僕のような人間が言っても仕方ないが
努力は実ると思う。全員が努力をしている状況ならいざ知らず、今の日本は決してそうではない。
三分の一はサボっているだろう。←これ外来語
まあいずれにしても自信をもつのは悪くない。それが無根拠であろうと、
虚構であろうと、自信があれば勝つ蓋然性は自ずから高くなる。
努力や自信は人間を勝利へと導く神様なのだ。
それは意思をもつ人間すべてに味方する。なにが言いたいかというと努力と自信は大切だよってこった。
まあ才能の問題はあるが、勉強の話なのであまり関係ないだろう。
220早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 08:35:02 ID:ZeByP1700
僕は高校に通ってない。だが人間高等教育がなくても生きていけるものじゃのう。
青春という奴は陳腐な代物である。クズ共が氏ね
221早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 08:38:04 ID:ZeByP1700
秀逸な記事と辛辣な体制批判が読めるのはゲンダイだけ!
ttp://www.gendai.net/
222早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 08:44:48 ID:ZeByP1700
僕も神様に拝謁するんだ。ゴールのその先で・・・・必ず
223早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 09:08:10 ID:ZeByP1700
さあ神様に会うために勉強してくら。
224早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 12:10:08 ID:ZeByP1700
聖教新聞が食堂においてあった。あれは間違いなく創価だ。
胸糞悪い創価学会に金を落としてしもた。カルピスも買ったから五分五分ではあるけどね。
シンボルオブジャパンは天皇陛下です。
225名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 12:36:01 ID:m14uBVwj0
早朝は大学生……じゃないよな
大検めざしてる高校中退ひきこもり?
226早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 12:37:16 ID:ZeByP1700
大学生だよ。
227早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 12:38:36 ID:ZeByP1700
大検なんて勉強せずともとれたよ。今はもっと上を志てる
228名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 12:45:28 ID:m14uBVwj0
大学生なのに、日本史とかやってるのか
何のために勉強してるか知らんし何が上かしらんが
視野がせまくならんようにな

って、もう手遅れか
以前の深夜よりもひどいからな、今の早朝
229早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 12:48:30 ID:ZeByP1700
どうひどいのか教えてくれ。マジレスで頼む。
自分自身なんとなくわかるんだがわからん。
日本史だけじゃなく数学の基礎とか英語もやってる。神様に拝謁するために・・
230名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 14:26:21 ID:m14uBVwj0
裏チラ的なことを書くことについてはいまさら何も言わない
ただ、書いてるものの内容がどんどん支離滅裂になってきてる
一人で連レスの頻度も上がってる
もっと落ち着いて、考えてることを起承転結を気にしながらシンプルに書いたらどうだ
あと、特定の思想をけなすにせよあがめるにせよ、自分の性向を丸出しにするのはどうかと
231名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 14:58:37 ID:nLjrr33W0
早朝〜昨日の分の感想書いてくれ〜。
232名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 15:26:11 ID:ZeByP1700
僕支離滅裂だないま顧みたら。まあ留意するよ今度からは
ありがとう、というか僕のレス読んでる人とかいたのが驚天動地だよ。
ここから深夜小説の感想
カンジの笑い方はいいな。遊戯王のバクラを彷彿とさせるし
なんというか雰囲気をもってる。あとカミヌマガロはレッドラムじゃないのか?
レッドラムなら一瞬で回復するだろ。
ゲンダイネットの宣伝工作が予想よりはかばかしく漸進している。
やはりみんなゲンダイの素晴らしさに圧倒されたのだろうか。否
233名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 15:28:49 ID:ZeByP1700
最近人生が終焉に向かっている予感がしてたんだ。不安で仕方なかった。
自殺するつもりも誰かに殺されるつもりもないがなぜか予感がした。虫の知らせってやつか
まあいずれにしても明治の志士のように学問で身を立てるんだ僕は
そして露西亜に勝ち神様に拝謁するんだ。
234名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 15:34:16 ID:nLjrr33W0
>>232
あんま強くないレッドラムはダメージが蓄積されすぎると回復が遅くなる。
生命エネルギーみたいな物があってどんなに強いレッドラムにもそれには限度がある。
(生命エネルギーみたいな物を使って武器を操り体を再生する)
235早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 15:39:18 ID:ZeByP1700
よくみたら名前いれてなかった
カミヌマは雑魚なんだな。深夜の小説中学生くらいの奴に売れそうだな。
236早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 15:42:25 ID:ZeByP1700
最近一ヶ月くらい自慰行為をしていないが、自慰行為をしないと神に近づけそうだな。
キリスト教かよ()ストーン
237名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 15:42:43 ID:nLjrr33W0
>>235
ライマ>>>カミヌマ・ガロではある。姉貴のカミヌマ・ユアイは強い。
中学生か……まぁ、そうかもね。
238早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 15:45:52 ID:ZeByP1700
悪い意味じゃないぞ。中学のときこんなライトノベルが図書館に山ほどあった。
それを熱心に読んでる奴も山ほどいたし。僕は読まないけど
239名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 15:55:04 ID:nLjrr33W0
俺もラノベ読んだ事ない。高校の頃は森博嗣が好きだった。
240早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 16:04:30 ID:ZeByP1700
神様に拝謁できる唯一の方法は勉強だと思う。色々ある中でも基本四科目
が肝要である。日本語、数学、理科、社会この四つだ。浜四津という公明党の
議員さんがいる。独特の気持ち悪さを持ったまさに宗教党の人間らしい喋りだ。
蛇蝎のごとく嫌悪する。
241早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 16:15:11 ID:ZeByP1700
過去問やって不貞寝しよ。
242名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 16:20:24 ID:kHpPHMi80
森博嗣はラノベ
243名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 16:20:34 ID:nLjrr33W0
早朝。暇だったら毎回感想書いてやってくれ。俺喜ぶから。

過去問どこで入手したの?
244名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 16:25:07 ID:8B2sycYXO
中学生レベル(笑)
245早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/28(土) 16:31:12 ID:ZeByP1700
おk毎回書いてやる暇じゃないけど。過去問ってあれだぞ大学入試の過去問
だ。受けなおすつもりは毛頭ないが神様に拝謁するために勉強してできるだけ神様に近づくんだ。
246名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 17:03:59 ID:nLjrr33W0
>>242
僕もなんかそんな気がしてた。
247名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 17:05:30 ID:nLjrr33W0
>>244
チクショーチクショー、なんだかとってもチクショー!
248名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 23:37:31 ID:nLjrr33W0
フォルテシモ第十九話「約束」

「オラオラオラオラァ!」
上空からサウダージの炎の散弾が降り注ぐ。
ミナセは眉一つ動かさずにギリギリの動作でそれらを避ける。
なんだよ……おかしいじゃないか!
なんで俺にこんな動きできるんだよ!
ミナセは内部で自問自答する。
誰かに初めて期待されている……?
そんな事で……
その時、テレーゼを担いだモリカワが近くを通った。
「ミナセ! 頑張れー!」
テレーゼの声が聞こえた。

プツン!

脳内で何かが切れる音がした。
あれ?
俺何やってるんだ?
ミナセの脳内に疑問が発生する。
相手は雨禁獄のリーダーじゃないか!
何やってるんだ俺!
器じゃないよ!
「炎の蜃気楼!」
サウダージの炎の濁流が襲ってくる。
「うわあああああああ!」
ミナセは全速で前に逃げる。
濁流が一気に迫ってくる。
俺リーダーと戦えるような器じゃないのに!
何やってんだよ!
馬鹿野郎!
「おかしいな……威圧感が小さくなった。ミナセが急に小さく見える……」
カンジが呟いた。
「おいおいおいおい! もう燃料切れか!? これからだぜ宴たけなわは!」
「俺、器じゃないですもん! 俺なんか相手にせずに! 虐めバイバイ!
 もっと倒したら名が上がる相手と戦ってくださいよ! ライマさんとか!
 ナナミとか! 俺は器じゃないですよ! 蟻ですよ! 塵ですよ!」
カンジが怪訝な顔をする。
あきらかにミナセの感じが変わった。
何があったんだ?
「……まぁいいや! 元に戻るまで手加減してやるよ! お前は俺のオモチャに決定してんだ!
 さっきのアレは嘘じゃねえ! 俺の腕を切った! あの爆発野郎にゃそんな事はできねえ!」
「やめてえええ!ひいいいい!」
ミナセは涙をにじませながら全速で逃げた。

「狂骨の……夢!」
ナナの一つの太刀を無表情で避けるシホ。
タカシロ・ラブカが割ってはいる。
249名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 23:38:36 ID:nLjrr33W0
「キョロロロロ!」
よくしなる日本刀「死霊」の突きを繰り出す。
数十回の攻撃を全て紙一重でかわすナナ。
いったん距離を置く。
「……一対一で勝負しろ! ヒイチゴ!」
ナナが叫ぶ。
「嫌だよ……だって君つまんないもん。ラブカが君に興味有るみたいだから彼女とやって」
シホがそっけなく言う。
その目線の先にナナミが駆け寄ってきた。
「私を……キョウゴク家の新星キョウゴク・ナナを……お前は無視するのか!?」
シホは反応を返さない。
「キョロロロロロ!」
ラブカが声を上げその瞳が鈍く青黒く光る。
ナナが口を斜めにする。
「良いだろう。お前等は死に急いでいるんだ」
ナナの眼が鈍く銀色に輝く。
「奥義…… 姑獲鳥の……」
「キョロロロロロ!」
ラブカの刀が青黒く輝く。
「夏!」
ナナの刀が銀色に輝き刃先が3つに分かれる。

ジュパッ!

閃光。
数瞬後。
ナナミは見た。
ナナの心臓に深々とラブカの刀が突き刺さっている。
ラブカは5つの肉塊に分かれて倒れている。
「な……私の奥義が……こんなチビの技に……!」
瞬間、ナナの眉間に小刀が突き刺さった。
投げたのはシホ。
「君、なかなか強かったよ。自信持っていいよ」
「……私が……この私が……こんな所で……馬鹿な……」
まだ奇跡的に意識が残っているナナが立ったまま吐き捨てる。
ナナの眼が再びカッと銀色に輝く。
「ナナミ! 私の剣を頂点まで持っていけ!」
ナナが渾身の力で山椒太夫をナナミに投げつける。
ナナミはそれを受け取る。
ナナはすぐに倒れて、動かなくなった。
「わぁっ! 感動! こりゃ頑張らなきゃだねナナミ! 二刀流できる!?」
シホが目をキラキラさせて手を叩きながら言った。
ナナミはうつむいている。
そして山椒太夫と高瀬舟を両手に持ってスッとかまえた。
「私、約束は守るから……」
ナナミは呟いた。

「追憶のテーマ!」
モリカワの音波攻撃。
クルスノ・シュウヤの体に蜂の巣のように穴が開く。
倒れ伏すクルスノ。絶命したようだ。
「はあっ! はあっ! ……敵はとったぜ……センボンギ……」
モリカワが涙を流しながら呟く。
背中に負ぶさっているテレーゼが辺りをキョロキョロ見回している。
250名前は誰も知らない:2007/07/28(土) 23:39:30 ID:nLjrr33W0
「なんか変な感じがする……なんか……怖い……怒りの感情……」
テレーゼが呟く。
「はぁっ!? 電波受信してる場合じゃねえぞテレーゼ!」
モリカワが吐き捨てる。
瞬間、周囲から音が消える。
「あれ?」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

地中から轟音が途端に聞こえだす。
「なんだよ!」
モリカワが地面を見る。

ドドドウ!

地面が一気に盛り上がる。
黒い巨大な影が回転しながら地表に姿を現した。
高さ20メートルはあろうかという巨大な黒い塊だ。
「なんだありゃあ!?」
モリカワが叫ぶ。
頭と思われる部分は獣の狐のような形をしている。
体はガッシリした人のような形。
背中に縦列に長い棘が走っている。
尻尾もある。
巨大な生き物……怪獣のような……
「ユアイさんキター!」
雨禁獄の隊員達が叫んでいる。
「あれは……雨禁獄の秘密兵器か何かか……」
モリカワが呟く。
瞬間、巨大な生物の顔がモリカワの方を向く。
モリカワの眼が見開く。
「やばいっ! 逃げろ! テレーゼ!」
モリカワがテレーゼを手で押して吹っ飛ばす。
「きゃっ!」
テレーゼが尻餅をつく。
巨大な生き物の眼と両手と胸がピンク色に輝く。
一気にピンクの光の濁流がモリカワを狙う。
「うおおおおおおおお!」
モリカワは雄たけびをあげて木っ端微塵に吹き飛んだ。
「モリカワさん!」
テレーゼが悲痛な叫びをあげた。
ホシマチ・ライマが1キロ離れた地点でその様子を見ている。
「アイツはなかなか面白そうだな……」
ライマは爆音夢花火をかまえながら呟いた。
「逝くか!」
言ってライマは深夜特急で巨大生物の方へ突撃していった。

251早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 14:24:11 ID:w7l+9k0f0
早朝特急参上。数学ってのは複雑な問題が多いね難易度が上がるほど
ここから感想
ミナセもっと自信家にしろよ。自分の実力に気づかないってのはいくらなんでも不自然だよ。
>「……まぁいいや! 元に戻るまで手加減してやるよ! お前は俺のオモチャに決定してんだ!
 >さっきのアレは嘘じゃねえ! 俺の腕を切った! あの爆発野郎にゃそんな事はできねえ!」
こういうのは二番煎じ感がするから止めたほうがいい。
レッドラムでも心臓とか眉間の急所を攻撃されると死ぬんだな。
アーメン
252早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 14:33:46 ID:w7l+9k0f0
 日本人が相手の歳を気にするのは儒教の影響があるらしい。
五経博士が六世紀頃に伝えて、約1500年ほどたったいまも影響があるのは驚きだ。
僕も年齢は秩序を構成するのに必要な力だと思う。科学という神は第二次大戦で死んだ。
新たな神様はどこから生まれるのか。
253早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 14:35:26 ID:w7l+9k0f0
辛辣な体制批判と秀逸な各種記事が読めるのはゲンダイだけ!
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254早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 14:45:01 ID:w7l+9k0f0
革マル派や中核派などの新左翼諸党派は担い手である若者がいなく、困っているそうな。
それとは逆に共産党は四十万とも言われる莫大な人員を有し、事実上民青同
を支配下に置いている。僕は宗教や政治活動を行う連中は基本的には好かない。
大学で勧誘にしばしばあうが、毎回無視する。あいつらはクズである。終わり
さて神様に拝謁するために勉強してくら。
255名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:47:48 ID:UNTn/ju00
>>251
魅力的な主人公像を模索している。ためしに冷静なミナセ君を前回前面に出してみたら
「こりゃつまらん」と思った。(女にはモテそうだが)
ミナセ君の中には自信家なミナセ君もいる。
二番煎じがよく分からん。まあ面倒くさい事をしたとは思うけど。
心臓を壊されると血が巡らなくなるので動きが鈍くなる。
眉間を刺したら脳も壊れれると思って殺したんだけど刺さるよな?
256名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 15:21:50 ID:UNTn/ju00
ナナが死んじまった。俺が殺したんだ。
257名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 15:40:38 ID:UNTn/ju00
バストのサイズ議論

ナナミ(超巨乳)>ユアイ(巨乳)>シホ(並みより上)>>テレーゼ(貧乳)>ナナ(超貧乳)
258早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 16:46:43 ID:w7l+9k0f0
議論っていうかそりゃ結論だろ。
眉間はどうか知らんが頭を刺して生き残る例は結構あるぞ。
アマゾン川に似通った生物がいるそうな。僕自身幼少のころは
共産党に入ろうと考えてたんだがあれは止めてよかったな。
結果オーライだな。オームの法則ならぬオウムの法則
259早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 16:50:03 ID:w7l+9k0f0
僕将来的には無料の個人塾をやりたいんだな。まあ将来っていっても学生のうちにだけど
孤独はもういやだおつらいおってスレを見た。すごいなあの初代スレの人の言葉
なんか生きる勇気が湧いてきた。一見の価値ありなので皆さんご覧ください。
260名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:42:27 ID:f2OnTvbS0
斬の花咲さんの巨乳に恋をした。
261名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:47:55 ID:f2OnTvbS0
誤解を受けそうだが俺はナナが嫌いだったんじゃねえ。大好きだった。
262名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:48:36 ID:f2OnTvbS0
その証拠に他の奴等に比べたらマシな最後だ。
263早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 18:36:49 ID:w7l+9k0f0
天皇陛下が新潟に行幸されているらしい。陛下は本当にすばらしい人格をお持ちだと思う。
264早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/29(日) 19:01:29 ID:w7l+9k0f0
神様に拝謁するために勉強してくら。あとチャートを10ページくらいやって
日本文化史と生物をやって寝る。本当は英語もやらなければならないのだが
どうしても億劫になるな。じゃあ僕に質問があったらどしどしご応募ください。
ってこれは違うな昔イレバージってのにはまってたホックオンってやつがな
265名前は誰も知らない:2007/07/29(日) 20:29:31 ID:0AyQDyzI0
深夜と早朝の?がってない書き込みが精神病院の患者同士の会話みてえ
やっぱコテやる奴ってイカれてんだろうね
266名前は誰も知らない:2007/07/29(日) 20:49:59 ID:8n9GSNEj0
斬の一巻を170円で買ってきたぞ。
267名前は誰も知らない:2007/07/29(日) 21:46:43 ID:VY9p+XLr0
>>265
ウォッチするには持って来いの2人だぜ
本当にこういう奴がいるのかと感心させられるぐらい2人ともイカレテル

深夜はスペルガー症候群、早朝は宗教にはまったオバハンみたいだ
268名前は誰も知らない:2007/07/29(日) 23:59:53 ID:8n9GSNEj0
フォルテシモ第二十話「青の覚醒」

「ガロの血の匂いがする……ガロを殺したのはお前だな……」
巨大な黒い生き物から重低音の声がもれる。
「……ピンときたぜ! さっきの威勢の良い兄ちゃんの事だな? ああ、俺だ」
ライマが答える。
「ユアイよ……どうする……?」
低い声が尋ねる。
「今の私に怒りはない……ただ……義務感とか……自責の念とか……。
 ……殺すよ。この人」
小さく高いピアノのような声が響いた。
「中で操ってる奴が居るのか……」
ライマが呟く。
「だそうだ。小僧。短い命だったな」
巨大生物の瞳がピンクに輝く。
「逝くよ鵺……ピンクソーダ……!」
高い声が響く。

ドン!

ピンクの熱線が高速で撃ちだされる。
「しゃんなろー!」
ライマは深夜特急をフルに使って回避する。
瞬間、鵺と呼ばれた生物の形が不定形になった。
黒いアメーバ状の塊になって大地に溶け込む。
「何ぃ!」
背筋に悪寒。
黒い巨大な獣のような腕が背後に伸びる。
そのままライマに掌を叩きつける。
「ぐおっ!」
ライマは両腕でそれを受け止めるが大地にめり込む。
狐のような鵺の頭が大地から生える。
「だあっ!」
力ずくで腕から脱出するライマ。
鵺はそこに照準を合わせている。
「次は少しキツいよ……幾千光年の孤独……!」
高い声が呟く。
鵺の口がカパッと開きピンク色の光球が作り出される。

ドパッ!

光球が無数の不規則な弾道の細い熱線に分かれライマを狙う。
「確かにキツいぜアンタ等……早く顔を拝んでみたいね……爆音金剛界曼荼羅!」
ライマの眼がオレンジに輝き爆音夢花火108連撃で熱線を全て相殺する。
「威勢の良い若造だ……しかしスタミナには限界があろう……もう一撃だ……」
低い声が響く。
もう一発幾千光年の孤独。
爆音金剛界曼荼羅の反動で腕が動かないライマは深夜特急で後ろにさがって避けまくる。
「ちぃっ! あのデカさから考えてあっちのスタミナはそうそう切れねえ!
269名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 00:00:32 ID:8n9GSNEj0
分が悪いぞ! あの装甲を崩すには……今持ってる技じゃ無理だ……!」
「ガロは良い子だった……本当に良い子だった……」
高い声が呟く。
「ユアイ……お前は本当に裏腹だな……」
低い声が響く。
「大丈夫だ……すぐに終わる……」
「幾千光年の孤独……3連……!」

ドパッ!ドパッ!ドパッ!

熱線がライマを襲う。
「なんて火力だ……畜生! こんな所で……!」
ライマを中心に辺りが一気に爆発する。
轟音が轟き噴煙がたちこめる。

「わ……私……」
モリカワが死んでテレーゼは窮地に立たされた。
戦場でたった一人で取り残されてしまったのだ。
幸い、すぐには誰からも気付かれなかったが前方から炎の梟が迫ってくる。
ミナセが先に走ってくる。
「!? 何してるテレーゼ!」
ミナセが叫ぶ。
「モリカワさんが……モリカワさんが……!」
ミナセがチィッと舌打ちする。
「俺に負ぶされ! 逃げるぞ!」
「うん!」
テレーゼは急いでミナセに負ぶさった。
「ほほう! テレーゼ博士か! そんな物には興味は無い! どっかに置いていけ!」
カンジが上から叫んだ。
そうしたいけどそういうわけにもいかないじゃん!
ミナセは心の中で舌打ちした。
「ねっ。ミナセ。本気出してよ。あんな奴楽勝でしょ。」
テレーゼが言った。
「馬鹿っ! 俺は器じゃないって何回言ったら分かるんだ!
 俺は相手が俺に興味を失うまで逃げるしかねえ!」
「嘘つき……」
テレーゼがボソリと呟く。
「おいテレーゼ!」
ミナセが後ろを振り向く。
テレーゼがポロポロと涙を流している。
「私だって……できるのなら早く興味失っちゃいたいよ……できるのなら……」
ミナセはまた心の中で舌打ちする。
カンジは攻撃をやめて二人のやりとりをじっと見ている。
そしてニヤリと笑う。
「そういう事かよ逃げ腰。もう一回引きずり出してやる!」
カンジが炎の散弾をミナセの背中めがけて発射する。
「うおおおおお!」
ミナセが悲の器を出しつつ避けまくる。
何度もテレーゼに火球がかすりそうになる。
アイツ……テレーゼに的を絞り始めやがった……!
「ひゃはははははは! 見せろ! 本当のお前を! そいつが大事なんだろ!?」
本当の俺……だと……?
「そうしないと死ぬぜ!? そいつ! 俺は容赦しねえ! 早く変わりやがれ!」
そんなものいやしない……
270名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 00:02:40 ID:8n9GSNEj0
青い鳥は……家に居た……
青い鳥は……
ミナセは瞬間つまずく。
「ぐあっ!」
転倒するミナセ。
テレーゼが前に放り出される。
地面に叩きつけられるテレーゼ。
「痛っ」
「ビンゴ! 集中砲火!」
カンジが叫んだ。
炎の散弾がテレーゼを襲う。
「見せてみろやあああああああ!」
俺の青い鳥は……
此処に居る……!
テレーゼ……!
俺はお前を護る……!
ミナセの瞳が青色に光る。
「悲の器!」

ジュパッ!

巨大な悲の器が炎弾を防いだ。
今までと違ってまったく蒸発しない。
「ミナセ……」
ミナセの顔つきが変わる。
「テメェ……テメェは俺の領域を侵犯した……此処は俺の領域だ……!」
邪宗門がヴーンと音を立てて内部が青色に輝く。
やっと会えたね……
捨ててきた俺……
生きるために……
愛しい思い出のために……
無邪気に笑うために……
「お前は即刻殺すことに決定だ……」
ミナセが呟く。
「ほへ! キター! 良いぜ良いぜ! 燃えるぜ俺のパァトス!」
炎の梟が真紅色になる。
「待ってたぜ! 俺のダンスの相手はお前だ! パァトス! ひゃはは!」
ミナセの瞳がさらに青色に輝く。
「俺は自分の為じゃねえ……この小娘の為に闘う……!」

ドクン!

ミナセの心臓が大きく波うった。 


271早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 15:38:55 ID:BOplUza+0
辛辣な体制批判と秀逸な各種記事が読めるのはゲンダイだけ!
ttp://www.gendai.net/
272早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 15:42:33 ID:BOplUza+0
早朝特急氏ビタミン剤を飲みながら参上。一つ数学が得意な人に質問がある。
僕は発展とか応用になると急にできなくなるタイプなんだけど、どうすればいい?
ちなみに今は片っ端から潰していく作戦にでて、多くの問題をこなしている。
273早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 15:50:30 ID:BOplUza+0
共産党と僕の関係のことについて少し詳らかに書く。僕は中学生くらいから所謂アカで
おでも大学に入ったら民青同か革共同に入って学生運動をやろうと志していた。
だけど学生運動はすっかり退廃期に入っていて完全に下火だった。
それを理由に止めたんだけど僕一回父に話したんだ学生運動がやりたいって。
父は公務員で、あまつさえ公安関係の仕事なんだけど好きにしろと言ってくれた。
あの時は父がすごくみえたんだな。おでは
274早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 15:59:23 ID:BOplUza+0
ガロの血のにおいってそんなの覚えられるのかレッドラムは
ピンときたぜ←これ言う必要なくね?いやこういうのは心で思うもんだろ
二重人格のやつ最強だな。やっぱり深夜の小説はマンガをそのまま字にした感じだ。
これは批判ではない。リンゴみたいなもんだ
275早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 16:03:44 ID:BOplUza+0
山下たろー君って最高におもしろいよ。いや最高だよ。
第二次大戦で科学という名の神は死んだ。では次の神はどこにいるのか
僕は案外科学に近い、いや科学も混在した神がいると思う。学問の神だ。←菅原道真じゃないよ
彼は藤原時平に大宰府に左遷された。学問は神になりうるのか?否超越はできないだろう
276早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 16:06:55 ID:BOplUza+0
じゃあご飯買ってきてあたしンち拝見しながら食うよ。今日はマックだよ。
世間は夏休みだから無職だと思われることもないでしょ。
あと右翼政党新風が完敗したそうな。もう工作活動はやめてね、目障りだから。
277名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 16:37:25 ID:SdtL8ASo0
>>274
ガロの血の匂いを覚えていたのは生物フェリポン(武器)の鵺(ヌエ)。
レッドラムじゃない。狐頭に人間の体の怪物。
二重人格ってミナセの事?ヌエとユアイの事?
ヌエとユアイはヌエの中にユアイが入って操縦しているんであって二重人格ではない。
ユアイの身体の細胞を媒介して普段は人より少し小さいヌエが巨大化している。
ミナセは本当の多重人格じゃないけど多重人格「気味」な男。
ピンときたぜは説明になってるから言っても別にいいと思うんだが。まあ分かった。
なんせ漫画考えながらおこしてるからねえ。そうなるよねやっぱ。
278早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 17:03:47 ID:BOplUza+0
なんかややこしいな。操縦ってなんだよ()ストーン
やべ今木がついたけどゲンダイもジャンプも忘れてた。買ってこよ。
279早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 17:07:30 ID:BOplUza+0
僕はクズだ・・・だから数学ができない。辛いな頭が悪いって
歴史や英語とは違う。これは五里霧中って言葉が適切だろうか
280名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 17:10:35 ID:SdtL8ASo0
操縦って体の中に溶け込んでいて動きを自由に指示できるってこと。
エヴァンゲリオンを操縦するみたいなもん。
281名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 17:11:24 ID:kwbuQUw40
国語もできないだろう
282早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 17:59:04 ID:BOplUza+0
国語は結構成績よかったよ自分で言うのもなんだが
283早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 18:00:48 ID:BOplUza+0
基本的に文型人間なんだよな。今週の勇者学一番後ろだった。
人気ないのかねムチコ先生
ゲンダイは金がなくて買わないことにした。あと五百円しかない火の車
284早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 18:03:38 ID:BOplUza+0
ビタミン剤って効果薄そうだよな。あんな小さな粒でいったいなにができるんだよ。
まあ僕は毎日一粒飲んでるけど
285早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 18:06:20 ID:BOplUza+0
すげーレッツ&ゴーmaxのDVDが出るそうだ。これは買いだな
286名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 18:22:15 ID:SdtL8ASo0
斬の二巻を買って読んだ。
花咲さんに惚れた。
巨乳って良いもんだな。
ナナミは花咲さんより巨乳でヤマギワ君に性奴隷にされた事がある。
287早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 18:24:44 ID:BOplUza+0
そりゃ反動的なモンスターを倒せばそうなるさ。
イチロー調子悪いな。イチローがヒット打つとやる気でるよな
288早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 18:35:23 ID:BOplUza+0
最近夜はもっぱら飛行機ごっことか潜水艦ごっこをしている。
砂漠ごっことかアマゾンごっことかもあるけど飛行機がいいね
蛇とかクモがいないからまだ余裕をもっていける
289名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 18:36:10 ID:SdtL8ASo0
>そりゃ反動的なモンスターを倒せばそうなるさ。

ナナミとヤマギワ超美形。ライマとユアイとテレーゼ美形。主人公ミナセ奇面。
290名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 18:38:17 ID:SdtL8ASo0
>そりゃ反動的なモンスターを倒せばそうなるさ。
291名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 18:39:12 ID:SdtL8ASo0
ああ、なんか分かった。
292早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 18:39:22 ID:BOplUza+0
確かに反動的ってのは少し大仰かもしらんな。
293早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/30(月) 18:41:43 ID:BOplUza+0
僕は神様に会うんだ、ゴールのその先で・・・
ってことで少し数学に復帰してくる。
294名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 19:44:46 ID:SdtL8ASo0
「斬」の絶山先輩のカマセっぷりを見て感動爆笑した。
俺もスゲェカマセを作りたい。
ナナあたりそうすりゃ良かったかな。(鬼か)
295名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 19:48:39 ID:4YhsizVv0
作家は供給過剰だからなるのは無理だよ。
296名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 20:30:32 ID:SdtL8ASo0
フォルテシモ第二十一話「本気VS本気」

「燃えるぜ俺のパァトス!炎の黙示録!」
サウダージが梟型から球形に変形する。
紅蓮に燃える火球から一気に無数の炎弾が四方八方に発射される。
ミナセはテレーゼを中心に半球形の水の膜を作る。
自分は悲の器を作って火球を避ける。
器はまったく蒸発しない。
テレーゼのいる水膜に当たった火球も音を立てて消えていった。
ミナセはサウダージめがけて飛び立つ。
「死にぞこないの……青!」
真っ向から水の刃を振り下ろす。
サウダージは素早い動きでそれをかわす。
「今のお前は過小評価できねえ! あの小娘はもう関係ねえ! 
 俺も本気でやらせてもらうぞ!」
サウダージが青色に変色する。
「最高温度だ! 喰らえ! 青の炎!」
サウダージから半径5メートルの青色の炎弾が放たれる。
「悲の器!」
ミナセが巨大な水の器を作る。

ジュアッ!

しかしそれは全て蒸発した。
「言っただろ! 最高温度だって!」
「くっ!」
ミナセは邪宗門の上に足で立ち水を駆使して空中を瞬間的に移動した。
「ほっほう! そんな事もできるのか! 良いぜ! 避けれるもんなら避けてみろ!
 青の炎の黙示録!」
最高温度の炎弾の全方向の速連射。
ミナセは悲の器でコンマ以下の時間をかせぎながらくみあげた地下水を
怒涛の勢いで動かして空中を自由に動き回る。
炎弾を紙一重でかわしまくる。
「ひゃはははは! 水使い! サーファーか! とことん俺の相手に相応しいぜ!」
ミナセはまだサーフィンのように空中を動き回るのに慣れていない。
しかし見えた。
この武器を使ってできる自分の無限の可能性が。
これがテレーゼの言っていた邪宗門の本来の姿だ……!
ミナセの眼が青色に輝く。
「わが心は石にあらず!」
竜のようにくねる水の流れの中から無数の刃が発射される。
刃がサウダージを狙う。
「くそぉ! 図体がでかすぎる!」
素早い動きでかわしまくるが4発カンジにヒットする。
「ぐっは!」
右腕と左わき腹と首と左足に深い傷が刻まれる。
カンジが血を吐いてミナセを睨みつける。
「俺を怒らせたな小僧ー!」
サウダージがまた球形に形を変え青色だったのがどす黒い色に変色する。
「最高中の最高温度……黒の炎……」
カンジが背中にさした刀身に4つ穴が開いた刀を取り出す。
「シャクシャイン……逝くぜ……姿を現せ……!」
どす黒い炎が刀から伸び十数メートルの長さになった。
297名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 20:33:10 ID:SdtL8ASo0
カンジを包んでいた球形の炎が消える。
ミナセも死にぞこないの青を同じ長さまで伸ばす。
「逝くぜオラア!」
カンジが全速でミナセに迫る。
ミナセは初めての本物の威圧感を感じていた。
ああ……俺は生きている……
ミナセの胸にかつてない感動が押し寄せる。

「はっ……はっ……」
シホが頬から血を流しながら白夜行をかまえる。
ナナミが無表情で山椒太夫と高瀬舟の二刀をかまえている。
「けっこう前から気付いてたけど君、自己修復が極端に遅いみたいだね……」
ナナミが呟いた。
シホがフッと笑う。
「だったら……私に勝てるって……? 笑えるよ」
シホは言った。
ナナミは無表情を崩さない。
「……あぁ、イライラする。初めてだよ。君みたいに私に敬服しない
 無表情の糞は。私はいつだって上位機種だった……私の唯一の弱点だって
 露呈した事は皆無だった……それが君には関係有るんだね……
 まったく! どうなってんのさ! この私をここまでイラつかせる生物が世界に居るなんて!」
シホが吐き捨てる。
初めてナナミの前でシホが荒くれた正体を露呈している。
「私は君を絶対認めない……私より優れたレッドラム……カンジみたいに仲間じゃなくて……
 許さない……許さないんだから……絶対許さない……」
辺りの大気の温度が急激に下がってきている事をナナミは感じた。
コイツ……もう何かしかけている……
周りの音がシンとなる。
これは……
「私は……私とはぐれるわけにはいかない……」
シホが呟いた。
「逝くよ……本気で……奥義……白鳥大帝!」

ドゴゴゴゴゴゴ!

地面から巨大な尖った氷の塊がせり上がってくる。
「なっ……!」
「ああああああああああああ!」
氷の塊はシホとナナミを乗せてどんどん天に向かってせり上がる。
氷は十数メートルせり上がった所で止まった。
瞬間、尖った氷柱が突出しナナミの右腕を切り裂いた。
「痛っ!」
腕と高瀬舟が落ちる。
「まだまだぁ!」
ナナミの足場付近からどんどん氷柱が突出する。
「くっ!」
紙一重で避け続けるナナミ。
「このバトルフィールドで自由に動けるのは私だけ! とっとと逝っちゃえ!」
シホが尖った氷柱の上を器用に神速で走りながら吐き捨てる。
白夜行の一つの太刀。
「くっ!」
なんとか山椒太夫で受け止めるナナミ。
ナナ……頂点ってきっと怖い所だね……
ナナミの頭にそんな事がよぎる。
298名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 20:34:04 ID:SdtL8ASo0
「はっ!」
三方から曲がった氷柱が飛び出す。
また右腕が切り落とされ左腰と右足が殺傷される。
「うっく!」
ナナミが痛みをかえりみずに飛び出して高瀬舟を取りに走る。
高瀬舟の下から氷柱が飛び出し遠くに刀を飛んでいかせた。
「くっ!」
「バッドエーンド!」
ナナミのすぐ後ろにシホの凶刃がせまる。

「ひゅうっ」
深夜特急でなんとか幾千光年の孤独三連発をよけたライマ。
巨大なクレーター3つのはざまに座りこんでいる。
鵺がギギギと音を立ててライマの方を見る。
鵺の頭から不定形の突起が飛び出す。
それが女の上半身になる。
衣服を身につけていない。
薄紫の髪を束ねている。
「お前が操ってる奴か! 名は!?」
女は怠惰な目線をライマに向ける。
「はぁん……カミヌマ・ユアイ……君……弟は……どうだった?」
ユアイのピアノような声が響く。
「見込みは有ったと思うぜ。性格が災いしたようだがな。手加減はしてない。
 本気で葬ってやったよ。」
ライマが言った。
「そう……じゃあ君の礼儀に報いなきゃ……私も……」
ユアイはそこで一呼吸置く。
「私も君を本気で葬ってあげなきゃ……」
女は再び鵺の中に溶け込む。
「セレナーデ」
女の声が響く。
鵺の胸がパカッと開き中からピンクの熱線が放出される。
「芸が無いぜ! 熱線ばかりか!」
ライマは危険をかえりみずに鵺の懐に突進する。
頬に熱線がかすり肉の焦げる匂いがする。
お前の装甲を崩すには……
爆音金剛界曼荼羅の108連撃を超連続でくりだし一発の巨大な爆発にするしかない……!
名づけて……
「爆音小少年!」
ライマが飛び立ち鵺の胸にクリーンヒットをぶち当てる。

ドオオオオオオオオオオオオウ!

一発の巨大な爆発が膨れ上がる。
「俺は原爆の申し子……ホシマチ・ライマだ!」
ライマが着地しながら叫ぶ。
粉塵が晴れる。
鵺が仰向けに倒れている。
やったか……?
鵺のひび割れた胸からアメーバ状の物が突出する。
それはすぐに女の形になる。
299名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 20:34:46 ID:SdtL8ASo0
全裸のカミヌマ・ユアイは手に両手に扇子のような構造を持っている。
「はぁん……君……強いね……私が闘うのは久しぶりだよ……」
ユアイは呟いた。
ライマは構える。
もうエネルギーがほとんど残っていない。
ピンチだ。
「風博士……!」
ユアイを中心に強烈な竜巻が起こる。
ライマは右腕で風を防ぐ。
「こりゃ……半端ねえ食いでのある食い物だ……!」
ライマは吐き捨てた。

300名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 20:48:45 ID:SdtL8ASo0
シホさんは萌える。バッドエーンド。(自分で言うか)
301名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 23:03:28 ID:GSh8nYHf0
大変だ。早くユアイに服を着せないと。
302名前は誰も知らない:2007/07/30(月) 23:04:15 ID:GSh8nYHf0
大変だ。またテレーゼが空気化してしまった。
303早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 00:26:18 ID:T1neahSd0
空気化させるっていうことは関心が薄いってことだな。つまりテレーゼはいつかご都合主義によって殺されると推察する。
今日は勉強困憊したな。困憊って言葉僕好きなんだよね。
数学って問題が解けるとうれしいね。喜悦するところでございまする。
明日は所用があるので夜には参ります。まあ所用っていっても家で勉強するだけだけどね。
ってこりゃ用事じゃないか()モンモン
僕は就職できないといわれたので大学卒業と共にいくつか試験を受けようと考えている。
そのために勉強は頑張る。神に拝謁するためというのが第一目標であるが
 雨が降ってるね雨すきだよ。
思いやりってのは意外にも高度な技術なんだろうね。民事で勝つってのはそれに
近いような感覚はあるな。
じゃあ日本文化史と日本史の過去問やって寝るわ。
天皇陛下万歳
304名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 00:39:32 ID:yNSktedO0
ふっ。俺がご都合主義で人を殺しているとよくぞ見抜いた。
(いや別にナナミを二刀流にしたかったからナナを殺したわけじゃない)
テレーゼはヒロインなのでごあいにく様死にません。
まぁ関心は薄いのかもしれんけど。(闘わないし)

あと感想書いてくれよ。早朝。
305早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 18:37:03 ID:T1neahSd0
★タイトルにワラタ。
★炎弾ってなにが燃えてるの?
★シャクシャインってシャクシャインの乱の?
★シホ喋り方おかしいな。
★山椒大夫って()ワロタ
オワリ
306早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 18:40:35 ID:T1neahSd0
早朝特急さん今日は豪華に自炊する予定、というか材料は買ってきた。
昔は結婚するのが当たり前だったらしいけど現代はそうでもないね。
自由が利いてる。まあその自由がこの国を滅ぼすのだろうけど
自由が利きすぎて歯止めがきかなくなってる。それこそタガがはずれたように
堰を切ったように流出する。創価学会は瓦解した。
最近ビタミン剤のんでるんだけどこれって効果あるの?
307早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 18:41:40 ID:T1neahSd0
辛辣な体制批判と秀逸な各種記事が読めるのはゲンダイだけ!
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308早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 18:44:22 ID:T1neahSd0
今日は数学と日本史と日本文化史をやった。
政治と数学を夜やる予定
英語もやんなきゃなー
リア充史ね
309早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 19:55:39 ID:T1neahSd0
ドッジ弾平のopがあった。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm154300
すごくかっこいいな。
310早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 20:02:27 ID:T1neahSd0
今日スイカを買ってきて今食べてるんだが全く甘くない。
キュウリみたいな味だ。なんでキュウリを買うために僕は400円も使ってしまったのか。
いっそミソでもつけて食うか。
人間は勉強することによって神と闘えうるんだと思う。だから勉強する
311早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 20:17:18 ID:T1neahSd0
闘うってなんだよ敵なのか神は?クーってオレンジジュース美味いな。
永遠に努力できる人間なんていないんだよな。いやいるのか?東大とかいくやつはそういう奴なのかもな
脳が欠如していることは知っている。そこをどう補うかが問題なんだ。
312早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/07/31(火) 22:20:30 ID:T1neahSd0
皇太子殿下がモンゴルへ行幸なさっているそうな。モンゴルの民は殿下の高貴なお姿を見てどう思っただろうか。
最近辛いないろいろと、だけど僕は諦めないで最後まで頑張るんだ。
ってことで僕は勉強してくるよ。磐石たるさまをみよ
313名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 22:45:04 ID:yNSktedO0
フォルテシモ第二十二話「最後の炎」

「風博士!」
ユアイの扇子から発せられたカマイタチがライマを襲う。
「ちぃっ!」
ライマが吐き捨てて深夜特急で姿の見えない技を避けまくる。
頬が切り裂かれ血が吹き出る。
「オラッ!」
ライマが爆音夢花火をユアイに向かって投げる。
「はっ!」
ユアイが自分を中心に竜巻を起こしトンファーをガードする。
弾かれる爆音夢花火。
「そのまま突っ込め!」
ライマが爆音夢花火に命令する。
爆音夢花火が向きを変え竜巻に突進。
爆発する。
「もう一丁!」
ライマがもう片方の爆音夢花火を投げつける。
爆発がさらに起こる。
「そのままだ……! 遠隔……爆音万華鏡!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドウ!

遠距離からの爆音夢花火18連撃。
風が相殺され竜巻が薄くなる。
「うおおおおおおおお!」
ライマが身体ごと竜巻に突っ込む。
爆音夢花火ををキャッチし身体をザクザク切り刻まれながら竜巻の中に入った。
中にはユアイがいる。
「はぁん」
強烈な蹴りがライマを襲う。
右腕を立ててガードするライマ。
距離をとってさらに風博士をビュンと振るう。
ライマの右わき腹が切り裂かれる。
「ぐうっ!」
ライマは痛みをものともせず右腕の爆音夢花火を捨てて深夜特急で突進する。
「オラアッ!」
右ストレートでユアイの腹を叩きつける。
「うっぷ!」
ユアイはめまいがした。
「うおおおおおおおお!」
そのまま腹を22発殴りつける。
ユアイが血反吐を吐く。
そのまま倒れ伏す。
「はぁっ……はぁっ……私の……負け……殺しても……良いよ……」
ユアイが息も絶え絶えに呟いた。
ライマは背中を向ける。
「俺ももう限界だ。立っているのがやっとだ。アンタ相当強かったぜ」
ライマは言った。
そして軍服の上着を脱ぎだす。
「ほらよ。着ろよ」
そう言ってユアイに放ってよこす。
314名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 22:46:23 ID:yNSktedO0
「アンタは俺達の仲間になるんだ」
「……弟を殺した君の仲間に……?」
「世界征服するには今回人が死にすぎた。アンタの力が必要だ。アンタは一対一じゃなくて
 多対一で実力を発揮するタイプ。他の戦場に行けばそりゃ凄い事になるだろう」
「弟を殺した君の仲間に?」
ライマはため息をつく。
「こだわるな……アンタ……名前は?」
「カミヌマ……カミヌマ・ユアイ。弟の名はカミヌマ・ガロ」
「そうか。……生きて俺の行く末見守りたいとか思わん?」
ライマが言った。
何言ってるんだよ……
ライマがパッと笑った。
夕日に映えて、太陽みたいな笑いだった。
私の力を認めてくれるんだ……
怖い怖い他人……
この人はそんなに……怖くないや……
御免ガロ……私この人に……この男に……
ユアイはうつむいたままでコクリと頷いた。

「せっ!」
氷柱を折って手に持ち白夜行の一閃をかわすナナミ。
「ほへ! まだまだやるね! 嬉しいよナナミ!」
容赦なく連続して斬撃をくり出すシホ。
山椒太夫一本でそれをかわすナナミ。
有難うナナ……!
ナナミの眼が紫色に光る。
「紫極!」

ジュパッ!

ナナミの一つの太刀をまともに受けた白夜行が折れる。
「チィ!」
折れた部分を氷で補ってすぐ体勢を立て直す。
その間に高瀬舟を拾うナナミ。
「シホ……君みたいに本気で強い人相手にしたの初めてだったよ」
ナナミが言う。
「過去形? 調子乗ってると……」
「これで最後……泣く? 笑う?」
「逝くぞ!」
氷蟲が氷の中から瞬間飛び出す。
「邪氷樹!」
氷蟲から尖った氷の塊が放たれる。
シホはその氷の塊に乗る。
「あああああああ! 粉雪!」
シホの眼と白夜行が空色に輝く。
ナナミは眼を閉じまた開く。
眼が紫色に輝き山椒太夫が銀色に、高瀬舟が紫色に輝く。
「双紫極……」
ナナミは呟く。

ドジュパッ!

空中に紫と銀のエックスの光跡。
ナナミとシホは互いに背を向けている。
315名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 22:46:55 ID:yNSktedO0
ナナミの肩口に深い傷が走って凍りついている。
シホがガクンと膝を落とす。
右肩から左わき腹まで、左肩から右わき腹まで傷が走っている。
血がダラダラと流れ落ちる。
修復が始まらない。
「わ……私は死に急ぐ……そんな種族……君とは違う……」
シホが呟く。
「カンジ……私……」
シホがポロポロと涙を流す。
「負けちゃった……」
そこで意識を失い地に倒れ伏せるシホ。
氷のバトルフィールドがボロボロと崩れ始める。
ナナミは歩いてきてシホの肩をかつぐ。
「泣かなくて良いんだよ。君の事好きだから……」
ナナミは呟いて飛んで氷の塊を降りた。

「シャクシャイン!」
「死にぞこないの青!」
炎の剣と水の剣がぶつかり合う。
辺りに水蒸気がたちこめる。
相手の顔が至近距離で見える。
「ああああああああああああ!」
カンジの凄まじい気迫が迫る。
スゲエ!
スゲエ!
これが本気の闘いってヤツか!
ミナセは昂ぶる。
俺は……
それに応えるんだ!
俺の全てを見せる!
カンジの横にフヨフヨと水の塊が寄ってきた。
「不味い!」
「わが心は石にあらず!」
無数の水の刃が方々からカンジを襲う。
「があああああああ!」
滅茶苦茶に切り刻まれるカンジ。
「うおおおおおおおお!」
ミナセが押しを強めあたりの視界が水蒸気によってゼロになる。
「なっ!」
「とうっ!」
ミナセが飛び立つ。
カンジの攻撃が空ぶる。
「何処に行きやがった!」
「斬るぞ……青極!」
天からミナセの声が響く。
「うわああああああ!」
ミナセの渾身の一つの太刀。

ザンッ!

カンジの身体に右肩から左わき腹にかけて深い傷が走る。
「テメェ……この俺が……」
316名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 22:47:43 ID:yNSktedO0
カンジが呟く。
ミナセが着地する。
「一緒に闘おうよ。俺、君って良い人だと思うな。俺の事ちゃんと評価してくれた」
ミナセが言った。
カンジがフッと笑う。
「お前より俺の方が弱いつもりで終わらせる気はない」
カンジが強く言い切った。
そして体勢を立て直す。
「まだ動けるのか……!」
「逝くぜ……奥義……火取玉!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

シャクシャインの先端から火球が膨れ上がり直径20メートルの大きさまで巨大化した。
「なっ!」
「これで最後だ! はあああああああああ!」
火取玉が発射される。
そのすぐ後、カンジは意識を失って倒れた。
「ああああああああ!悲の器!」
ミナセは地下水を全部使って直系30メートルの悲の器を作る。
「あああああああああああ!」
ここで俺がよけたらテレーゼが死んじまう!
畜生!
畜生!
こんな一杯一杯になったのなんか初めてだ!
死ぬ!
死ぬ!
死!?
そんな!
嫌だ!
「うわあああああああああああああああああ!」

ジュプシャアアアアアアアアアアアアアアアア!

静寂。
ヒマツリ・カンジが倒れている。
ミナセは膝をついて呆然としていた。
悲の器は全て蒸発したが火取玉も消失していた。
「な……何て奴だ……」
手がガクガクと震えた。
なんて強い奴だったんだヒマツリ・カンジ。
しかし……護った……テレーゼを……
俺は……男だ……
ミナセはそこでプツリと意識を失った。

317名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 22:56:56 ID:yNSktedO0
>>305

タイトル笑えた。ああそう。
炎弾はプラズマと純酸素を混ぜたものが燃えている。
シャクシャインはそうだよ。てかたいていの単語に元ネタあるよ。
山椒太夫がツボだった?ああそう。
シホの喋り方おかしい?そう?良い風に?悪い風に?何処が?
まぁ、皆変な奴なんだけどね。
318名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 22:57:33 ID:yNSktedO0
早朝。今日の分の感想も書いておいてくれ。
319名前は誰も知らない:2007/07/31(火) 22:59:43 ID:yNSktedO0
◆次回予告

ライマ→クラッカー(あだ名) カンジ→パトス(あだ名)
320名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 18:46:26 ID:dNcMzL4K0
フォルテシモ第二十三話「示したい」

夏の劣情が雨禁獄との戦いに勝利してから1週間が経った。
ルールにのっとって生き残った雨禁獄の面々は夏の劣情の仲間になった。
「ヒマツリ・カンジ! 伝説の種族ホーンヘッドの生き残り!
 身体が超耐熱性でどんな熱量も自分の頭に生えている角に全て吸収してしまう。
 超外科手術で骨格を全て炎を発生させるテレポン『世界樹』と入れ替えている。
 それと自分の特性を合わせて使う事で自分を中心に炎の飛行する梟を発生させる
 『サウダージ』という技を使う。炎の剣になるテレポン『シャクシャイン』も
 持っている。雨禁獄のリーダーでポジティブな見た目馬鹿。」
「ヒイチゴ・シホ! ナナミさんと同等の剣力を持ち
 特定の範囲の水分を自由に凍結させるテレポン『氷蟲』を使う。
 折れた部分を氷で超速で代替する日本刀『白夜行』。
 雨禁獄の副長で天然っぽいがプライド高い残酷娘」
「カミヌマ・ユアイ! 自分の細胞を媒介にして増殖させ
 生物型フェリポン『鵺』を巨大化させる。鵺は普段は1メートル30センチほどの大きさ。
 鵺は胸、口、掌、眼からピンク色の熱線を発射する。雨禁獄の秘密兵器的ポジションだった。
 鵺が自意識を持っていてやる気を出さない時があるのがネック。
 レイジーな艶っぽい乙女」
「君達はもう仲間だ! これからその能力をフルに使って我々の為に尽くしてもらいたい!」
テレーゼはそれだけ一気に喋った。
「何最後の性格紹介みたいなの。気に入らない」
シホが言った。
会議室にテレーゼとシホとカンジとユアイとライマとミナセとナナミが集まっている。
シホは頬杖をついて眼が半開きでやる気無さそうだ。
カンジは腕組してうつらうつら寝かかっている。たまに頭がガクンと下がる。
ユアイは机に突っ伏して寝ている。
本当、野生派だな……
テレーゼは思った。
「とにかく! 日本を制覇した我々はこれから世界進出を果たすのだ!
 まずは中国を落とすのよ! 此処はカンウっていう一騎当千の怪物が居るって
 噂よ。気を引き締めて行かなきゃ! 私も武器作りまくるから皆も頑張って!」
「ふぇーい」
テレーゼの言にミナセだけが答えた。
「なんでそんなにやる気ないのよー!」
「テレーゼ。私達あんま話し合いは得意じゃないんだよ」
ナナミがボソッと呟いた。
テレーゼが顔を赤くする。
「最低……レッドラムなんて……レッドラムなんて……起きて! ユアイさん!」
テレーゼがビシッと注意する。
「むにゃ……おはよぅ……」
ユアイがようやく起き出す。
首筋の辺りから狐の頭がニョキッと顔を出す。
鵺は普段はユアイと同化して暮らしている。
つまり戦闘時はユアイが鵺の中に居て日常では鵺がユアイの中に居るみたいな感じだ。
「小僧共。無い頭を使ってくだらん将来の展望でも考えているのか。
 わしはそんな事より早くユアイに夜伽の相手をしてもらいたい。さっさと終われ」
321名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 18:46:58 ID:dNcMzL4K0
鵺の低い声が響いた。
「な……馬鹿ケダモノ! こんな時になんて事を!」
テレーゼが顔を真っ赤にして怒る。
ミナセがニヤニヤしながらそれを見ている。
ライマが少し複雑な表情を作る。
「そうね。鵺さんの機嫌損ねたら損だもんね。会議は終わりにしましょ」
ナナミが言った。
「そんなぁナナミさん。私は真面目に……」
「ふああ……」
ユアイは欠伸をしながら席を立った。
「ミナセ!」
ライマがミナセの所に寄ってきて声をかけた。
「言いそびれてたけどよくカンジと引き分けたな。見直したぜ。それで……」
ライマはそこでそっぽを向く。
「これからは俺とタメ語で喋れよな。お前はそういう器だから」
ミナセの眼が見開く。
口をパクパク開けてしばらく固まるミナセ。
「もったいないですよライマさん!」
ミナセが机をバンと叩いて叫ぶ。
「馬鹿。ライマだライマ」
ライマがミナセのおでこをコツンと拳骨で殴る。
「俺は……」
ミナセが口ごもる。
カンジが2人の所に歩いてくる。
「ようクラッカー。お前そんな気があるのか?」
カンジが言った。
「クラッカーって……」
ミナセが呟く。
「俺の事か」
ライマがカンジを睨む。
「そうだ。でな、言いたい事が一つ有る。お前これから俺と勝負しね?」
カンジが言う。
「何い?」
「この隊での序列を決めようってんだ。ひゃはは!」
ライマの眼が鈍くオレンジ色に輝く。
「ふん! 良いだろう。無様なさまを晒してやろうパトス」
カンジの眼が鈍く赤色に輝く。
「ひゃはは……ムカついたぜ。お前は処刑する事に決定だ」
他人に言われるとムカつくんだ……
ミナセは思った。

それから2時間が経った。
もう夜の12時だ。
外ではまだ爆発音が轟いている。
まだライマとカンジの勝負はつかないらしい。
ユアイはもう部屋に帰ってしまった。
鵺と夜伽を楽しんでいるのだろう。
322名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 18:47:34 ID:dNcMzL4K0
ナナミとシホは修行しに外に出て行った。
真面目な娘達だ。
もしかしたら彼女達ももう一度果たしあいをしてるのかもしれない。
テレーゼが研究室で設計図を作っていたので寝る気にならないミナセは行ってみた。
ドアを叩いて開けるとテレーゼがパッと顔を明るくした。
顔にほんのり赤みがさす。
「ミナセ。本当に大丈夫なのかな。世界進出なのにあんな会議で」
「大丈夫だよ。ナナミさんはある意味お前より聡明な人だ。ぬかりはない」
テレーゼが複雑な顔をする。
そして上目遣いでミナセを見る。
「ね……ねぇミナセ」
「ん?」
「こ……この前は御免。私が変な事言ったから……」
ミナセがギクッとした。
避けてきた問題が露呈した。
「いやアレは俺の意思だから別に……」
「それってどういう事?」
汗がタラタラ流れる。
どういう事って言われても……
そんな完全にアレというわけでもなくて……
えーっと、その……
「お……俺が……お前の事を……カンジと闘った時には……まも……」
テレーゼが興味津々な眼でミナセの方を見てくる。
言え!
言うんだ!
マゴコロを!
君に!
俺は……
俺は……!
ミナセが口ごもっているとテレーゼは頬を膨らませた。
「一週間前は……有難う……私死ぬかと思ってた……」
「ああ!? そそそそりゃあのままじゃ死んでただろうさ! 俺に感謝しな!」
そこでミナセはテレーゼに背中を向ける。
ええい!
逃げるのか俺は!
馬鹿か!
結局へタレか!
死ね俺!
馬鹿!
ターケ!
「あ……」
そこでテレーゼがミナセの背中に両掌をつけてピットリとはりついた事に気付く。
「テテテテテテレーゼ?」
「感謝してるんだよ……私……だから……」
おおおおおお俺は……俺はああああああああ!
ぎゃあああああ!
わああああああ!
「その気持ち示したい……表したい……」
ミナセの頭の中でプツンと何かが切れる。
そして瞳が鈍く青色に輝く。
ミナセはそれから後の事はよく覚えていない。

323名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 19:22:12 ID:dNcMzL4K0
早朝。昨日の分と今日の分、感想を二つ書いてくれ。頼む。
324早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 20:14:12 ID:/Au+LdyO0
今日もまた深夜の小説の感想を書く仕事が始まるお・・・
最後の炎の感想
★タイトルが抜群にいい
★なんでわざわざセンスでカマイタチ起こすの?
★ドドドドドドドドドドドドドドドドドドウ←これマンガだな。
★カミヌマユアイもっとこだわれよ
23話の感想
★戦争ルールがあるのか。事後法で卑怯な裁きをくださない紳士
★ホーンヘッドワラタ
★テレーゼの中華思想ワラアタ
★処刑はいいすぎだろ
325名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 20:29:51 ID:dNcMzL4K0
>>324
タイトル良いか。最初「火取玉」だったのを変えたんだよ。
扇子じゃないとカマイタチ起こせないからだよ。テレポンだからテレポン。
漫画だな。燃えるだろ?
本当はユアイさんとカンジとシホは別の隊にして一人ずつ丁寧に
仲間にしていきたかったがダルくてやめたんだ。
3人には本当にすまない事をしたと思っている。
まぁユアイさんはライマ君に唐突に○○をしたし怠惰な性格だったんだ。
3人の中では一番こだわり少ないのがユアイさんだ。
仲間がほしいからな。仲間を増やしていかないとレッドラム絶滅するからな。
あんま頭良い奴いないからルール守ってるの。
ホーンヘッド笑ったか。格好悪いかなやっぱ。
テレーゼの中華思想って何だ。ここはカンウで笑う所な筈だが。
カンジ君はおおげさな物言いが案外好きです。

あーあ。テレとミナセのラブコメがスルーされた。
326早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 21:04:55 ID:/Au+LdyO0
ぼくは恋愛嫌いだから。神様に近づいてるのだろうか。ゲンダイ読まなきゃ
327名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 21:15:16 ID:dNcMzL4K0
そうか。嫌いか。無理して頑張ったんだけどな。
328名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 21:45:09 ID:dNcMzL4K0
眼の色

赤→カンジ
青→ミナセ
紫→(故)ミズエ、ナナミ
銀→(故)ナナ
金→?
空色→シホ
青黒→ラブカ
黄→?
緑→?
オレンジ→ライマ
茶→?
329名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 21:52:23 ID:dNcMzL4K0
ラブカに(故)をつけ忘れたー。

◆全然違うかもしれない次回予告

次号、一気に2年後に。欧米を統べる大帝イザヤ君大登場!彼の実力は!?風雲急を告げる!
330早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 21:55:52 ID:/Au+LdyO0
辛辣な体制批判と秀逸な各種記事が読めるのはゲンダイだけ!
ttp://www.gendai.net/
331早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 21:59:24 ID:/Au+LdyO0
水銀ターミネーターみたいに馬鹿みたいに強いやつでないの?
332名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 22:03:55 ID:dNcMzL4K0
ターミネーターくらいライマ君でも倒せるよ。

まぁ、次の戦闘で出てくる人々は最高に強いよ。イザヤ君とか。
カンジ君やシホやユアイもけっこう強かったんだけどな。
20メートルの火球とか氷のバトルフィールドとか20メートルの怪獣とか。
333早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 22:22:34 ID:/Au+LdyO0
いや僕が言いたいのはそういうことじゃなくて
ターミネーターの世界では水銀は図抜けて強いだろ?あんな風に誰も敵わない最強キャラがでないなと思った。
334早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 22:25:24 ID:/Au+LdyO0
最近いろいろ辛い。一人がさびしいとかそういうことではないが兎に角辛い。
中学生のころの夢を最近よくみる。やはり懐古しているのか、否
多くのものを手に入れ、多くのものを失った気がする。
もうどうでもいいんだ。僕は勉強していればいいんだ。
335早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 22:27:20 ID:/Au+LdyO0
僕と父や母を対照すると鷹がトンビを産んだという言葉がぴったりだ。
トンビはがんばっても鷹にはなれないんだ、もうダメなんだ。
336早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 22:30:11 ID:/Au+LdyO0
自分は本当に心が弱い人間だ。昔から挫折ばかりして生きてきた。
挫折が趣味といっても過言ではないだろう。
数学や歴史や英語は僕の友達だろうか?ネウロが支えなど簡単に作れると
言っていた。僕は勉強を糧に生きればいいのか。
337早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 22:32:25 ID:/Au+LdyO0
そういえば僕は喋り方がおかしいとある教授に指摘された。
いえいえ教授おかしいのはアタマですよと言えばよかったな
338名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 22:39:34 ID:dNcMzL4K0
>>333
今後もそういうの出る予定無いな。ムゲニンのマキエみたいな人な。
ミズエさんがそういう奴な筈だったんだけど裏技で殺られたな。
イザヤ君はミズエさんより強い。これ以上はネタバレにもほどがあるので言えない。
でもターミネーターも一応倒されただろ。生身の人間でも惜しい所までいってたと思う。
ヤマギワ君もライマ君が惜しい所まで持って行った。似たようなもんじゃないか。
まぁ、イザヤは強いよ。バリバリ強いよ。ミズエさんもバリバリ強かったんだよ。
339早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 22:42:27 ID:/Au+LdyO0
ミナセはなんらかのパワーを秘めてるだろ?誤謬かもしらんが
340名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 22:46:22 ID:dNcMzL4K0
ぶっちゃけると特殊能力は持ってない。
両親が最強だったので潜在的にものっそい強いだけ。
341早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 22:48:37 ID:/Au+LdyO0
深夜ゲンダイ読むのか?
342早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/01(水) 23:04:20 ID:/Au+LdyO0
数学は上達するとできそうだ。慣れに近いなこりゃ邁進しよう
ってことで数学やってくるわ。もうちょいで二次関数に入る。
独学でできるようなキガス。
天皇陛下万歳。
宮内庁もかつてのように宮内省にならんかしら。陛下もお喜びになられると思う。
今の小沢さんじゃ無理かな。ぼくの父母は選挙にいかない。
なんでも興味がないそうだ。チャランポランだな。
かくいう僕も行かないだろう。
343名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 23:26:55 ID:dNcMzL4K0
>>341
読まない。
344名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 00:01:46 ID:QNMIoA3P0
絶山先輩スレ立てたのは俺です。
345早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 00:42:22 ID:gLFA4ZSi0
過疎スレ候補だな完全に。朕は酒もタバコも永遠にやらないと思う。
ゼミ強制じゃない大学へ行けばよかったと朕は後悔しておる。
クズリア充とかかわりをもつのがいやで仕方ない。
346早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 00:48:19 ID:gLFA4ZSi0
修学旅行って楽しかった?僕言ったことないからステーキ食った
あんがい美味しいねワサビしょうゆだけでも。蟻ってホモの人が言ってたから
作ってみた。
僕料理はぜんぜんできないからもっぱらご飯は弁当なんだよね。
自活力がないってのはまさにこのことだな。体現者だな僕は
347早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 00:55:39 ID:gLFA4ZSi0
恋愛ってのは要するに最終的にはマネーゲームなのだ。って誰かが言ってた。
道聴塗説はよくないがまあ九割方正しいだろう。
マネーゲームってのはお金の取り合いではなく、どちらが得をできるかってことね。
そのゲームの参加者じゃない僕は案外清廉なんじゃないかと思う。
いや清廉な人間なんてはなっからいないか。たまたまそのゲームの参加者じゃないだけ
348早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 01:00:50 ID:gLFA4ZSi0
最近よく思うんだがジャンプとかマガジンとかいろいろ少年マンガ
があるけども、あれに載ってるマンガの大きなテーマってのは友情とか
勇気とか所謂美辞麗句だろ?だけど実際それ読んで育った人間がなにするかっていうと
合コンとか、サークルで腐った関係築いたり、毎日のようにセクロス。
僕には理解できないんだよな。そりゃ全員が全員読んでいるとは思わんが
ほとんどの人間は読んでいるだろ。友情なんてクソみたいな扱いだろ今の日本じゃ
349早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 02:52:42 ID:gLFA4ZSi0
皇太子様の場合は行幸じゃなくて行啓なのか。ずっと知らないまま使用してた。
僕は皇太子殿下のことはあまり語らないからな。申し開き
僕の弟は数学とか抜群にできるんだよね。まあ親は僕と弟を比べるような無粋な
ことはしなかったけど。
弟も僕と同じように性格はちょっとはずれたところがある。どこでボタンを掛け違えた
ら僕らみたいのが生まれるんだろう。まあ弟は勉強で優秀なぶんまだマシだけどね。
僕も頑張って勉強ができる人間になろう。神様に拝謁するんだ・・学問の神様に
←菅原道真じゃないよ
350早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 09:26:24 ID:gLFA4ZSi0
最近ある本を読んだ。戦後の左翼運動史に関する本だったんだが
それによると僕のような人間は赤軍派や京浜安保共闘、その他過激派に
なる可能性を秘めているらしい。
打算が嫌だとか性欲に身を任せるのは悪だ、とかがそのまま載っててワロタ
マズイな、非常にマズイ。もう神どうこう言うのはやめよう。勉強だけしてれば
いいんだ僕は。考えるな
僕は過激派か・・・考えすぎるのは得てして悪い方向に向かうのかクッソ。
ファック僕は過激派なんかには決してならない。暴力なんて振るわないんだ。僕は
351名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 12:24:57 ID:QNMIoA3P0
早朝。「孤独な大学生を小説家に育てるスレ」が落ちたから3を立ててくれ。
352名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 20:17:14 ID:QNMIoA3P0
や、今立てた。やっぱいいや。
353名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 20:20:06 ID:QNMIoA3P0
や、やっぱ失敗した。早朝立ててくれ。
354早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 22:53:36 ID:gLFA4ZSi0
過激派になる可能性を示唆され、落ち込んでる早朝さん参上
忙しかったな今日は。孤独な大学生を小説家に育てるスレで立てとくぞ
355早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 23:00:20 ID:gLFA4ZSi0
むこうも結構な過疎スレになっていたから必要性があるのかないのか不明だけど。
とにもかくにも立てたよ。馬鹿
356早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 23:01:46 ID:gLFA4ZSi0
マキャベリストの早朝だよ。ってもう死語かこれは
357名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 23:18:22 ID:kp6+iMNU0
フォルテシモ第二十四話「恋に堕ちたその人」

ミナセがアジトの屋上で煙草をすっている。
ヤッちまった。ついにヤッちまった。
俺は本格的にあの女と関わらなければならない。
俺に変化を求めるあの女と。
俺は変化しないといけないのか?
今の弱い自分は……悪い気はしていなかった。
ナナミとミズエに護られ
ぬくぬくと自意識を守ってきた。
それじゃ駄目なのか?
ミズエは死んだ。
俺は生きている。
少しは力を持っていたから。
ミズエに感化され、ナナミに感化され、
俺は知らずに力を蓄えていた。
今の裸の状態でも生き残る事はできた。
カンジと引き分けた。
俺の母と父は最強の戦士だった。
俺もそうなのか?
俺は変化しないといけないのか?
怖い。
変化する事が怖い。
俺はヘタレだ。
ずっとそのままでいるのがきっと楽な事だから。
俺は……
屋上の扉が開く。
テレーゼだ。
「ミナセ。何話って」
テレーゼが赤みがさした顔で尋ねる。
最近ずっとこうだ。
何故だか分からないが俺はこの娘から好かれているようだ。
「あのな。昨日の事だけど……」
テレーゼが顔を完全に真っ赤にさせる。
「……御免……」
テレーゼがうつむいて呟いた。
「いや……別に……俺も同じだ……まあいいや……お前……それより……」
ミナセはそこで止める。
呼び出したのはいいけど言葉が見つからない。
言葉にできる感情に価値など無いのだと鵺が言っていた。
「あのさ。ミナセ。私が誘ったのは……」
テレーゼが上目遣いでミナセの方を見ながら言う。
「君って私と同じ種族な気がしたからなんだ。君って……君の背中って……
 凄く小さくて……でも時々凄く大きくて……私……色々確かめたくなっちゃった」
テレーゼが言った。
「もう弱い自分を隠したくなかった……確かめたかった……私が生きてる事……
 君を使って……私……君……なんだか父さんの匂いがするの……」
ミナセがそっぽを向く。
煙草の灰を落とす。
フーッと煙を吐き出す。
358名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 23:19:05 ID:kp6+iMNU0
「ねぇ……君……少し変わったね……何でだろ……私……少し……
 心が揺れてるな……御免……意味分かんないよね……私……支離滅裂な事言ってる……」
太陽が眩しい。
蝉が鳴いている。
俺達は夏の劣情。
今は俺達の季節だ。
「私……本当言うと……君の気持ちが聞きたいな……これからも……
 色々確かめてみたいから……実験してみたいから……御免……言い方変だよね……
 でも……もっと君の傍に行きたいの……私も……私が見つけられそうだから……」
ああ……やっぱこの女面白い。
言ってる事が滅茶苦茶だ。
てかこれは告白か?告白なのか?
いやこいつに限って早合点はできない。
「他人は鏡って聞いた事ある。でも私が使える鏡なんてそうそう無いよ……
 私イカレてるから……君は……なんでだろ……でも……きっと鏡なんかじゃないよね……
 水かな……そう……君は水だ……とらえどころが無い……フニャフニャしてるの」
そうか俺は水か。
しかしさっきから俺が呼び出したのに相手が一方的に喋ってるぞ。
まぁ、しょうがねえか。俺喋るの苦手だもの。
「触れてみたい……君に……私に……もっと言うと……君を飲んでみたいな……」
キツイ表現だなオイ。
「腹下すかもしれないねそんな事したら……でも結果はどうでも良いの。
 君に会えて良かったと思えるから……」
テレーゼはそこでそっぽを向く。
相変わらず顔が真っ赤だ。
無理してんだな。
「俺は……俺も……お前を通して自分を見てもらうの思ったよりオモシレーや。
 というかお前が面白い。最高だ。お前は最高だ」
テレーゼがビクッとして顔をミナセの方に向ける。
熱っぽい顔をしている。
何やってるんだろ俺達。
ミナセは思った。
「なんかさっきから核心に近付かまい近付かまいしてるよね……」
テレーゼが呟く。
ミナセは少し焦る。
なんだよ核心って。
この時ミナセの中の半分は核心が何なのか理解していた。
「つまり……」
ミナセが呟く。
「つまり……?」
テレーゼが呟く。
テレーゼの眼は潤み顔が熱をおびている。
「私の事……嫌い……?」
テレーゼが言った。
「気持ち悪い突然変異だって思ってる……?」
ミナセは黙っている。
早く答えてやらないと。
この女は俺に変化を求める。
この女の傍に居る限り俺は変化しなければならない。
それは俺の望みと一致しないのか。
一致しない?
本当にそうか?
「お前と居ると楽しい。世界が色を取り戻す」
ミナセが言った。
テレーゼがビクッと緊張する。
何が言いたかったんだろう。
「つまり俺が言いたかったのは……」
ミナセが眼を閉じる。
テレーゼの眼が見開く。
359名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 23:19:43 ID:kp6+iMNU0
俺は堕ちたんだ……
完全に……
この女のパワーに……
負けた……
「お前が好きだって事だ……」
ミナセが言った。
テレーゼが眼を見開いたまま固まる。
眩しいな……
こんな時くらい休ませてくれれば良いのに……
身体が熱い……
「私も好きだよ……」
テレーゼが言った。
テレーゼの右目から涙がつうっと流れ落ちる。
大げさな奴だ。
ミナセはつかつかとテレーゼの方に歩いていく。
テレーゼの肩をつかむ。
前もあったなこんな事。
自分の姿を写した水の球を覗き込む。
鬼太郎カットの奇妙な顔が映っている。
これが俺か。
そして……
「ミナセ……」
テレーゼは呟いた。
「ま、まかせとけよ」
ミナセは言って両手で強くテレーゼを抱きしめた。
俺は俺の正体を明らかにし変化を求める。
俺はもう変化を恐れない。
何故なら生きる事は、前に進む事は、変化していくという事なのだから。
俺はそれをこのチビに悟らされた気がする。
だから……
「父さん……」
テレーゼがまた呟く。
ミナセは聴こえないふりをした。
360早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 23:35:32 ID:gLFA4ZSi0
ここから深夜小説の簡素な感想
★やっぱりタイトルがいい。
★恋は本来いいものだと思われがちだがそれを覆していい
★ミナセの葛藤には感情移入できる面でいい
★ミナセとテレーゼの関係はいらないもっとミナセを不幸にしてくれ僕みたく
★テレーゼ史ね
★テレーゼ自分の言い回しに浸ってきもい史ね
★恋愛なんて一般的に存在しないから書くな虫唾が走る
★もっと欝な人間をだしてくれ。最終的には自殺するやつ
361早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 23:47:13 ID:gLFA4ZSi0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  俺期待されてるな
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

362名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 23:47:37 ID:kp6+iMNU0
★やっぱりタイトルがいい。
了解。
★恋は本来いいものだと思われがちだがそれを覆していい
多分そうなると思う。そういう予定。
★ミナセの葛藤には感情移入できる面でいい
やったぜ!
★ミナセとテレーゼの関係はいらないもっとミナセを不幸にしてくれ僕みたく
ミナセとテレの関係は今後も続くがミナセは少し不幸になります。
★テレーゼ史ね
御免。
★テレーゼ自分の言い回しに浸ってきもい史ね
僕もちょっとそう思う。
★恋愛なんて一般的に存在しないから書くな虫唾が走る
よく分からんけど恋愛「みたいな物」なら有るんじゃない?
★もっと欝な人間をだしてくれ。最終的には自殺するやつ
僕の精神衛生上良くないので出したくない。ヤマギワ君でがまんしてくれ。
363早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/02(木) 23:47:50 ID:gLFA4ZSi0
最近このセクソンって人が好きだな。身長打率
364名前は誰も知らない:2007/08/02(木) 23:54:08 ID:kp6+iMNU0
◆全然違うかもしれない次回予告

次回、一気に二年後に!ビョウドウイン・ミナセ20歳。世界征服計画は着々と進行!
新キャラのリュイシュン、キタテハ、ヨナタンが登場だ!世界の平和を守るため……
カンナミ・イヨ……逝きます!


365早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 00:23:01 ID:dEF0a1dA0
頑張って勉強できる脳力を得とくするんだ。すごく辛いけど頑張るんだ。
数学の問題に浴するんだ僕は。トンビだって頑張れば立派に飛べるところを見せ付けてやる。
よく考えたら中学校とか100人くらい同級生いたけどみんな常識ある神みたいな奴ばっかりだったな。
あの時からかもな、僕がキチガイだと気がついたのは。
366早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 00:25:14 ID:dEF0a1dA0
少しでも天皇陛下のお力になれるように勉強してくるわ。
天皇陛下万歳。明日はこられないか遅くなると思うけど質問あったら書いておいて。
367早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 18:35:38 ID:dEF0a1dA0
明治以来の臣民である早朝さん参上。数学わけわかんねーよ馬鹿。
レッツ&ゴーmaxがみたくてしょうがない。誰かyoutubeとかニコニコ動画にでも
あげてくれ。あげてくれたら僕の小説をプレゼントするよ
368早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 18:42:05 ID:dEF0a1dA0
お腹が痛い。冷房つけすぎかしら。
このスレロムッてるやつでてこいよ。僕と雑談しようぜ
369早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 18:47:26 ID:dEF0a1dA0
すごく疲れたスシが食いたい。すごく疲れたスシってなんだようまそう
今日ビタミン剤飲んでたら、どっか体悪いの?って馬鹿女が声かけてきたから
敢然と無視してやった。
370早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 18:52:49 ID:dEF0a1dA0
僕は昔から敢然とした態度をとることができなかったんだな。最近気がついた。
馬鹿アマなんて無視しとけばいいんだ。
371早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 18:53:41 ID:dEF0a1dA0
いや昔は話しかけられることもなかったか。五年くらいマトモに雑談とかしてないな
372早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 18:55:53 ID:dEF0a1dA0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  俺期待されてるな
     し  J    
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     し ⌒J

373早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 18:57:30 ID:dEF0a1dA0
辛辣な体制批判と秀逸な各種記事が読めるのはゲンダイだけ!
ttp://www.gendai.net/
最近売り上げが落ちてるらしいので週刊現代と日刊ゲンダイ買ってね皆
374早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 19:06:26 ID:dEF0a1dA0
予備校って詐欺じゃね?特に文型科目なんて学校と同じことしか教えてないだろ
375早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 19:07:03 ID:dEF0a1dA0
問題集買ってしこしこ独学したほうがよっぽど効果ありそうだ。
376早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 19:12:00 ID:dEF0a1dA0
ネットの存在がカリスマを殺したってある本に書いてあった。
カリスマなんて池田大作で十分ですよ。池田さん苦労したんだってね
病気、戦争、窮乏この三つを味わったらしい。権力欲が強いのはこのためかな。
史ねカルトが
377早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 20:57:54 ID:dEF0a1dA0
ttp://r1.php-s.net/bbs4/bbs4.php?id=alonemen
ここに巣食うことにした早朝さん。深夜ここの小説スレにも投下しろよな
378早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 21:01:19 ID:dEF0a1dA0
ドラゴンボールはウリの国の文化ニダ!
379早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 21:07:37 ID:dEF0a1dA0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  俺稀代のホームランバッターだな
     し  J    
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     し ⌒J
380早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 21:23:56 ID:dEF0a1dA0
悠長なことを言ってる暇はないんだよ!僕にはないんだよ・・
果たして勉強は支えになっているのだろうか
最近気がついた。僕には余裕がないんだな。切羽つまっている
381早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 21:26:46 ID:dEF0a1dA0
なっちゃんうまいな。
382早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/03(金) 21:29:23 ID:dEF0a1dA0
じゃあちょっくら数学に復帰するよ。辛いけど頑張るんだ僕は
最後の最期まで・・
383名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 00:51:20 ID:D/MwPcB2O
早朝のほうが深夜の五倍まともなものを書く。

死ねよカス。
深夜。
384早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 01:04:17 ID:ciS2qXTw0
でも僕はキチガイだよ。
385早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 01:12:59 ID:ciS2qXTw0
相手の面従腹背を考えられないから僕はかつて失敗してしもうたのだろう。
人間は悪人のほうが圧倒的に多い。これは僕の価値観における悪人
だから言っても仕方ない部分があるが、まあそういうこともある。
本来、貞操観念が保守的であるほうが世の中として健全に決まってるのだ。
それを今の女性は簡単に崩し(これは男性も共犯)貞操観念がない人間が
称揚される世の中になっている。
だが僕はあえて言いたい。彼女たちの我が世の春はいつまでも続くものではないのだと。
いやらしいことを僕はしないんだ。永遠に
僕はもっと純潔、清廉に生きるんだ。
↑このような考えをお持ちの方はお気をつけてください。僕同様新左翼過激派
の素質があります。
386早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 01:16:44 ID:ciS2qXTw0
新左翼だけじゃないか。宗教過激派、右翼先鋭派とかもその類です。
たいていの右翼の場合国家とかヤクザと結びついてるからね。児玉とか頭山
の馬鹿みたく
ぼくは大嫌いだ。
387名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 01:20:23 ID:ngs+iQ/X0
フォルテシモ第二十五話「イザヤ・カタコンベ」

雨禁獄と夏の劣情の争いから2年が経過した。
ゴビ砂漠の真ん中の夏の劣情のアジト付近。
ホシマチ・ライマが砂塵を撒き散らしながら深夜特急で疾走する。
「あいつらと会うのも久しぶりだな……」
ライマは呟いた。
砂漠の上に顔を出した直方体の白いコンクリートの構造物の前に立つ。
自動ドアが開きエレベーターが現れる。
ライマはすぐに中に入る。
地下一階について外に出る。
「久しぶりです! ライマさん!」
ヨナタンが目の前に居て大声をあげる。
ヨナタンは青いニット帽を被って外ハネの多い少し長めのショートカットで
スカーフをしていてゲリラのような格好をしている。背中にはライフルを背負っている。
「ウザいアルよ、ヨナタン」
後ろのリュイシュンが言う。
リュイシュンは緑色の赤い星のついたキャップを被り男なのにポニーテールだ。
現代風な奇妙な衣装で掌で二つの球を弄び背中に青龍円月刀をかついでいる。
さらに後ろにフクヤマ・キタテハが居る。
キタテハはオレンジ色の髪に茶色の眼をしていて髪を後ろで少し束ねている。
ボロボロのゲリラのような格好をしている。
そっぽを向いて何かゴニョゴニョ喋っている。
さらに後ろにテレーゼとミナセが居てコーヒーを二人で飲んでいる。
ミナセが軽く手を上げる。
テレーゼがニッコリと微笑む。
ライマはつかつかと二人の所に歩いていく。
「久しぶりだなお二人さん。戦勝の報告は聞いてるか?」
ライマが言う。
「うん。ロシア一帯はカンジとシホが落としたみたいだね」
ミナセが煙草を取り出しながら言う。
「これでユーラシア大陸全土は我等が手中ってわけだね」
テレーゼが笑顔で言った。
「そうだ。でも本当の正念場はこっからだぜ。今まで何回も負けた欧米の『ジェネシス』が
 次の相手だ。俺も参戦する。ていうか総力戦だ。久しぶりにパーティーになるぜ」
ライマが嬉しそうに言った。
「楽しみね。私も腕によりをかけるわ」
テレーゼが笑顔で言った。
「これで本当に最後の最後だ……俺達の夢の実現……夢見た世界……
 すべて俺達の手の中に……ライマ……テレーゼ……逝こうぜ!」
ミナセが言った。
二人は嬉しそうに頷いた。

Sペテルブルク。
美しい街がすべて凍りついている。
ところどころに焼け焦げた跡。
カンジとシホが誰も居ない街を歩いている。
この街がそんなになってしまったのは二人の功績だ。
「でよう。噂によると人間どもがイギリスに戻ってきてるって言うんだ。
388名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 01:21:12 ID:ngs+iQ/X0
 南極の閉塞的な環境に嫌気がさしたってな。まあ無理も無い話なんだけど
 これからそういう奴等どんどん増えてくるかもな。人も増えるし」
「ふーん。で、ぶっ殺せば良いんでしょ? そいつら」
カンジがフッと笑った。
「血も涙もねえんだな。俺はほっといて良いと思うんだけどな。
 俺達バトルマニアだろ? 俺は力の無い奴等には興味ねえよ。
 同情さえおぼえるね。俺は。……でもさ、『ジェネシス』の奴等はきっと
 殺すだろうって思うよ。イギリスは奴等の根城なわけだが……」
「何が言いたいのさカンジ。そんな事より次の戦いの心配しないと
 うちらも隊員3万人にまでなったけど相手は4万人は居るって話よ」
「いや、テレーゼがこっちにいる限りそれくらいは大したハンデじゃない。
 テレーゼさえいればな。うん。そうなんだ。世界中のレッドラムは
 もうほとんど俺達二大勢力に組み込まれてる。こりゃ次は世界的な
 大戦になるぞ。そう……これは第二次レッドラム大戦ってやつだ」
「面白いじゃん」
シホが楽しそうに言った。
「俺達の名前が歴史に刻まれるだろう。はてさて敗者としてか勝者としてか。
 うん。俺はなかなかワクワクしてるぞ。ひゃはは!」
カンジが天を仰ぎ見る。
曇天の空から雪が降ってくる。
「燃えるぜ俺のパトス」
カンジが呟いた。
「格好悪い」
シホが呟いた。

「警戒態勢ー!」
「なんてこった嗅ぎ付けられちまった!」
「もう駄目だ!」
「ギャー!」
ジェネシスはその日イギリスに移住してきた人間達の本拠地を襲った。
ガラスが割れリーダーと思われる男が入ってくる。
「お助けー! 我々下賎な劣悪種族ホモサピエンスでございます! 
 レッドラム様どうか命だけはご勘弁をー!」
リーダーの男が顔を斜めにする。
「おい。お前の名前知ってるぜ。ムソグルスキーだな」
自信に溢れた声で男は言った。
「俺はイザヤ・カタコンベ。人間にしては度胸あるじゃねえか。移住してくるなんてよ」
イザヤは青いマフラーを巻いた金髪外はねの男。眼は金色だ。
茶色いコートにジーンズをはいている。
ミナセによく格好が似ている。
「お……お許しくださるのですか……」
ムソグルスキーと呼ばれた白髪に口ひげをたくわえスーツを着た男が言った。
「ふっふっふー!」
イザヤがニコニコ笑った。
「はは……は……」
ムソグルスキーが汗を流しながら笑うふりをする。
た……助かった……
ムソグルスキーは思った。
「駄目だ。俺人間大っ嫌いだからよ。誉めてやろうと思ったから誉めてやっただけだ。
 お前はここで死ぬ」
「えへっ! そんへきょ!」
389名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 01:22:45 ID:ngs+iQ/X0
ムソグルスキーは変な叫び声をあげて頭が吹っ飛んだ。
イザヤの拳に血がついている。
「お前等掃除するのなんか俺独りで十分だ」
イザヤは窓辺まで歩いていって天に向かって勢い良く飛び立った。
人間の街の上空で手に持った棍棒状の武器を横にしてその上に乗った。
そして深く深呼吸する。
「ご冥福をお祈りするぜ。さよならだゴミ三万人」
武器が金色に輝きだす。
辺りの大気がイザヤに向かって吹きすさぶ。
「……キング・クリムゾン……コンストラクション・オブ・ライト……」
イザヤが呟く。
辺りを金色の光がつつむ。
人間達が眼を覆う。
強烈な熱量が発散され近くの人間達が炭化し融解する。
強烈な轟音が轟く。
遅れてあがるキノコ雲。
キング・クリムゾンは原子力を操るテレポンだ。
「ハハハハハハハハハハァ!」
イザヤの高笑いが響く。
街はあとかたもなく吹き飛んだ。
「人間虐めるのは楽しいなぁ! 俺の趣味だ!」
イザヤは浮遊するキング・クリムゾンから降りて帰途に着いた。

「がっは!」
カンナミ・イヨが吹っ飛ばされて吐血する。
此処は南アフリカの夏の劣情のアジト。
ジェネシスのたった二人の手練によって壊滅状態に追いやられてしまった。
「畜生……畜生……御免……ナナミ……」
「悲観することないよぉ。私等が相手だったんだからしょうがない」
女の声が降ってくる。
インカニャンバがうなり声をあげる。
「これは宣戦布告だ。これから極めてデカイ戦争が起こるんだ。
 すぐに仲間等は地獄に送ってやる。お前も寂しくないだろう」
男の声が降ってくる。
イヨは見た。
金髪でゴスロリの服を着た大きな鎌を持った女と銀髪をソフトモヒカンにして
黄色い眼をした革ジャンにジーパンをはいた男だ。
「冥土の土産に教えてやるよ。俺はシド・レッドフィールド。そっちは
 ビュルストナー・ホーネット。強かっただろ? 俺達」
イヨは完全に勝てないと悟っていた。
実力が違いすぎる。
息が荒くなる。
今の自分にできる事は……
「ニャンちゃん……今まで有難う……」
イヨが呟いた。
「何かするのか?」
シドが尋ねる。
「私達は……アンタ等なんかに負けるもんか……私はそれを見定めて逝く……!」
インカニャンバの眼が白く輝く。
「私達は……無敵だ!」
瞬間、インカニャンバが大爆発を起こす。
イヨがあとかたもなく吹っ飛ぶ。
390名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 01:24:07 ID:ngs+iQ/X0
轟音が轟き辺り一キロが爆破範囲でアジトもあとかたもなく吹っ飛ぶ。
煙が晴れる。
人影が二つ。
ビュルストナーが鎌を振り上げている。
シドが鎌の下に隠れている。
「ひゅうっ。さすがだね。気を引き締めないと」
シドが言った。
「面白い」
ビュルストナーが歪んだ笑みを顔に貼り付けた。



391早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 02:06:42 ID:ciS2qXTw0
ここから深夜の小説感想
★急によくわからん奴がいっぱいでてきて混乱
★ゴニョゴニョってなんか違うだろ。
★昔そんな絵本を読んだ気がするけど
★ウザイあるよってなんだよ
★話が壮大だな相変わらず
★戦争になるのを喜ぶな
★原爆ワロタ
★本当に虐めるのが趣味なやつは「人間虐めるのは楽しいなぁ! 俺の趣味だ!」
こんなこと言わんだろ?強がりに見えるがそのとおりなら伏線としてはいい
★「えへっ! そんへきょ!」 これなに?
392早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 02:09:12 ID:ciS2qXTw0
ぼくはこの半年で数学と歴史と英語を偏差値60まであげたい。
数学は厳しいな。僕ブログやろうかな毎日勉強のことを書くブログ
393名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 02:13:53 ID:M5rFWkUO0
ブログやってみたらどうだ
少なくも早朝ウォッチャーの俺としては早朝の生態がわかりやすくていい
394早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 02:21:13 ID:ciS2qXTw0
早朝ウォッチャーなんていたのか。決めた。加工。
ちなみにyahooとかのやつでいいのかな?
395名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 02:23:10 ID:ngs+iQ/X0
★急によくわからん奴がいっぱいでてきて混乱
2年経って中国とかロシアのキャラが一人もいないのは寂しいかと思って。
一人日本人だけど。
★ゴニョゴニョってなんか違うだろ。
可愛いと思うんだけどなぁ。
★昔そんな絵本を読んだ気がするけど

★ウザイあるよってなんだよ
中国人アルから。
★話が壮大だな相変わらず
どうも。
★戦争になるのを喜ぶな
御免。
★原爆ワロタ
大成功。
★本当に虐めるのが趣味なやつは「人間虐めるのは楽しいなぁ! 俺の趣味だ!」
こんなこと言わんだろ?強がりに見えるがそのとおりなら伏線としてはいい
ああ。強がりだ。割と良い奴なんだよイザヤ君。ネタバレだけど。別に伏線ってほどじゃない。
★「えへっ! そんへきょ!」 これなに?
「ええっ!そんな!」が動揺して失敗したバージョン。「へきょ」の所で頭を潰されている。

396早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 02:25:22 ID:ciS2qXTw0
そんへきょワロタ
397名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 02:26:00 ID:ngs+iQ/X0
ブログといえばFC2だろやっぱ。俺使えんけど。で俺はDTIだけど。
398名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 02:28:11 ID:ngs+iQ/X0
>>396
納得していただけたでしょうか。
399名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 02:28:54 ID:ngs+iQ/X0
皆!テレーゼのフルネームは「テレーゼ・シオン」だ!

皆「ダセエっ!」
400名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 02:33:12 ID:ngs+iQ/X0
◆全然違うかもしれない次回予告

各所で起こるジェネシスと夏の劣情のつば競り合い。
そんな時テレーゼは資料を調べていてとんでもない事実を発見する。
テレーゼの動きが第二次レッドラム大戦の勝敗を左右する!
401早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 02:51:07 ID:ciS2qXTw0
早朝さんのブログ完成したよ。
http://komonsense.blog115.fc2.com/こんなカンジでいいか
402早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 02:55:54 ID:ciS2qXTw0
センスが悪いな。まあいいさ皮が腐っていようともそれはあくまで表層
肝要なのは中身。果肉
まあ毎日更新していくつもり。
403名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 03:00:05 ID:ngs+iQ/X0
なぁ早朝。テレーゼ・シオンってどう思う?良い?悪い?
404早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/04(土) 03:17:11 ID:ciS2qXTw0
名前にいいも悪いもないだろ。それに意味がこめられていればそれは素晴らしい
ことだと思うよ。親子の関係ってそんなもんだと思う。思う思う思う思う
405名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 15:54:12 ID:ngs+iQ/X0
いやあるだろ。良い悪い。
406名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 22:11:51 ID:ngs+iQ/X0
フォルテシモ第二十六話「安心と夢」

ナイジェリア。
ジェネシス領内。
夏の劣情のカンジとライマが率いる隊が敵アジトに攻撃をしかけた。
「ぐっは!」
カンジが吹っ飛ばされ吐血する。
ライマが深夜特急で回り込み受け止める。
「なんだ……この二匹の強さ……尋常じゃねえ」
カンジが肩で息しながら言う。
「そういう事もある」
ライマが言った。
銀髪のシドとゴスロリに鎌のビュルストナーが立っている。
シドは機械化された腕を持っていてカンジの炎もライマの爆破も全て吸収してしまう。
ビュルストナーは巨大な鎌を自分の上で横方向に回す事によって周囲に
バリアを張り巡らさせ同時にカマイタチを発生させ1キロ程の攻撃範囲を容赦なく殺傷する。
「どうする……イヨの弔い合戦なのに今度はこっちが死んじまいそうだぞパトス」
「黙れよクラッカー。俺は最後まで試す」
カンジの両腕に黒い炎が灯る。
「うふふ……やる気満々ね。好きよ。そういうの」
ビュルストナーが言った。
「逝くぜ……!」
炎が勢いを増す。
「勝手にしやがれ……!」
シドの銀色の機械が所々露出した腕が銀色に輝く。
ライマはビュルストナーの動きを警戒している。
世の中には無理な時がある……
こいつ等の相手は俺たちじゃ無理っぽいが……
しかし俺達はこっちでハッキリ言って最高戦力……
乗り越えないわけにはいかない……
ライマは思った。
シドの口が歪む。
カンジの眼が赤色に輝く。
一気にシドの方に駆け出す。
「はああああああ! 黒炎胎蔵界曼荼羅!」
カンジ全体を黒の炎が包む。
「わお! 凄いプレッシャー!」
ビュルストナーが嬌声を上げる。
シドが両腕を前に突き出して受ける。

ドゴオッ!

炎が爆発する。
ライマが固唾を呑んで見守る。
噴煙が晴れる。
高い音を発しながらシドの腕が煙を出している。
カンジの掌とシドの掌が合わさった状態になっている。
「ペロリ……ごちそうさん」
シドが呟く。
シドの腕が銀色に輝く。
「勝手にしやがれ!」
「不味い!」
407名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 22:12:39 ID:ngs+iQ/X0
ライマが深夜特急で突撃する。
瞬間、前方にビュルストナーが現れる。
「無作法よ。イケメン君!」
鎌を振り上げる。
「くそっ! 爆音金剛界曼荼羅!」
初撃がビュルストナーに飛んで避けられた。
「速い!」

ドグアアアアアアアアア!

凄まじい爆発が起こる。
銀色の閃光がほとばしる。
天から黒焦げのカンジが降ってくる。
白目をむいている。
「畜生! 一時退散だ!」
ライマは深夜特急で高速移動しカンジを担ぐ。
「総員撤退ー!」
ライマが叫ぶ。
わらわらと隊員達が逃げ出す。
ビュルストナーは追ってこない。
「こんな歯ごたえなく終わらせちゃうのはつまんないよ!」
ビュルストナーが言った。
次はこいつ等置いてこないとな……
強くなって……俺達二人だけであの化け物二匹倒す……!
ライマは思って全速で撤退した。

インド。
ガンジス川のほとりでテレーゼとミナセが寄り添って座っている。
テレーゼは頭をミナセの方にあずけている。
ミナセは煙草をすっている。
「嫌だね……私達いつまで闘えば終わりになるの?」
テレーゼが呟いた。
「これで最後だよ」
ミナセが言った。
テレーゼは川の流れを眺めている。
その瞳がキラキラと輝く。
ミナセは横目でそれを眺めている。
この娘は本当は争いが嫌いなんだ……
ミナセはその事を思い出す。
俺だって本当は……
そう思うが自分で自分を完全肯定できない。
テレーゼも言うように自分の中にギラギラした刃のような物を感じる。
これは俺が両親から授かった物だろうか。
殺し合いの、螺旋。
その果てにはきっと何にも無い。
それなのに俺の血は他の誰かの血を求めている。
テレーゼが身体を動かして身体ごとミナセに身を預ける。
この偏屈な女は自分を好いてくれた。
奇妙な偶然だ。
自分の事を仲間だと思ったようだ。
自分と同族だと。
そんな事に何の意味があるというのか。
「人間は良いね。皆で南極でビクビク怯えながら仲良くやってる。
408名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 22:13:23 ID:ngs+iQ/X0
なんで私達仲間同士で殺しあってるんだろ……生き物らしくないんだな……」
夢見るようにテレーゼが言った。
「お前は争いが嫌いなんだな」
ミナセが言った。
「いや、きっと好きだよ。本当は。君と一緒だね」
テレーゼは言った。
この娘は分かっている。
ミナセの心の中で誰かが言った。
俺の事をか?
そんな事はないだろう。
「でも私は争いを止めたいな。何故だか分からないけど止めたいな。
 私、その為に世界に生かされてる気がするな。その為に生まれた気がするな」
まだ夢を見るようにテレーゼが言った。
「君の横に居れば安心して夢が見られる。安心して。だから、好きだよ。ミナセ。」
テレーゼが言った。
ミナセはそうかと思う。
なるほど。
この世界、一人では夢が見られないのかもしれない。
外は怖い他人で一杯だ。
俺はこの娘を護らなきゃ。
ミナセの中で使命感がムクムクと膨らみ始める。
この娘の夢には金には代えられない価値がある。
そんな気がした。
ミナセはテレーゼの肩に手を回す。
テレーゼが一瞬ビクッとして少しして力を抜く。
テレーゼが柔和な表情を見せる。
悪くないよなコイツ。
ミナセは思った。
「結婚しよう」
ミナセが言った。
テレーゼがキョトンとした顔でミナセの方を見た。
風が吹き抜ける。
せらせらと流れるガンジス川の音が聞こえる。
ミナセはしだいに緊張してきた。
ちゃんと脳を通した発言だったがだんだん事の深刻さに気付いていく。
不味い。
これは不味い。
なんで言っちまったんだ俺は。
テレーゼは満面のフルスマイルを作った。
「うん」
テレーゼは言った。
ミナセの力が抜ける。
また意味不明な事やっちまった。
俺の中には色んな俺が居るんだ。
そいつらが偶に暴走する。
まぁ、いいや。
文脈は比較的ちゃんとしてる。
ミナセはそれ以上テレーゼが喋るのが嫌だったので
テレーゼの唇の上に自分の唇を重ねた。
インドの真冬の空は何処までも晴れ渡っていた。
409早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 11:54:05 ID:+EOY/yE50
ケアレスミスに悩まされる早朝さん参上。誰か改善方法あったら教えてね。
今日は50問くらいチャートと問題集をやった。歴史は三問やった。
ビタミンはに粒のんだ。
早朝さんのブログ更新したよ。
ttp://komonsense.blog115.fc2.com/
因数分解ばっかりやってると死にたくなってくるな。
410早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 12:06:12 ID:+EOY/yE50
ここから深夜の小説の簡素な感想
★なんで吹っ飛ばされただけで吐血するんだ?癌でも患っているのか?
★夏の劣情のカンジとライマが率いる隊が敵アジトに攻撃をしかけた。
「ぐっは!」
カンジが吹っ飛ばされ吐血する。 これだと自分たちの攻撃で自爆したみたいだぞ
★ゴスロリに鎌って・・
★バリアーの原理はなんだ?物理的なものでないのか?
★「ペロリ……ごちそうさん」 ペロリなんていう奴いないだろ
★「これで最後だよ」 これはいい
★テレーゼが選民思想主義者でますます嫌いになった
★僕の感想じゃないけど簡素すぎる部分が多々ある。
〜が言った、〜が思った
こういうのが多いと安っぽくみえるから留意したまえ。えらそうだな僕
411早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 12:12:11 ID:+EOY/yE50
ケアレスミスが一番辛いな。方法がわかっているのに解けてない。
犬ってかわいいよね。暑さの所為にするのはよくないけどやっぱり暑さのせいかな
冷房をつける。ブログってコメントとかどれくらいにいっぺんつくんだ?
いっぺんなんて死語だな。
412早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 12:14:28 ID:+EOY/yE50
早朝さんのお勧めするメディアはゲンダイだけ!
ttp://www.gendai.net/
いや、赤旗とかもいいな。
413早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 14:06:37 ID:+EOY/yE50
うう・辛い。女子高生視ね幸せそうな顔しやがって
くっそなんでだよ・・
414早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 14:13:42 ID:+EOY/yE50
アニメのopとかエンデジングのいい奴教えてくれ。
415早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 14:20:55 ID:+EOY/yE50
      _ _
     ( ゚∀゚ )  勉強してくらブログにコメントくれ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

416名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 15:50:54 ID:2oJ7gNsY0
★なんで吹っ飛ばされただけで吐血するんだ?癌でも患っているのか?
内臓系がやられたから。
★夏の劣情のカンジとライマが率いる隊が敵アジトに攻撃をしかけた。
「ぐっは!」
カンジが吹っ飛ばされ吐血する。 これだと自分たちの攻撃で自爆したみたいだぞ
そうだな。面倒だから直さない。
★ゴスロリに鎌って・・
駄目?
★バリアーの原理はなんだ?物理的なものでないのか?
光子力バリアーです。
★「ペロリ……ごちそうさん」 ペロリなんていう奴いないだろ
言う奴は言うんだよ。
★「これで最後だよ」 これはいい
そうか。
★テレーゼが選民思想主義者でますます嫌いになった
実際種族が違うからな。(大脳特化型レッドラム)これからさらに嫌いになると思うよ。
★僕の感想じゃないけど簡素すぎる部分が多々ある。
〜が言った、〜が思った
こういうのが多いと安っぽくみえるから留意したまえ。えらそうだな僕
分かった。たしかにちょっと偉そうだよね。

417名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 16:12:14 ID:2oJ7gNsY0
テレーゼとミナセがラヴラヴになった。
418名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 16:18:42 ID:2oJ7gNsY0
案の上カンジとライマがかませ化した。
これも絶山先輩効果だな。
419早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 16:45:10 ID:+EOY/yE50
キャラが多すぎるんだよ。もっと心理的というか内面を不覚描いた作品を
書いて欲しい。ドラゴンボールやナルトは向いていないんだよ君には
無論斬もね
420早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 16:54:55 ID:+EOY/yE50
数学は努力で点が上がるなたぶん。いやそれは全部そうか
基本五科目の中で、強く神に近づくのに関係しているのは数学と国語(言語)
だと思うんだ。根拠はないけどそう思う。殊に日本語はそういう側面がある。
僕は輪廻転生を信じているが、もし次の人生で頭がいい人間になれると保障され
ていたとしても自殺なんて馬鹿な真似はしない。自殺と殺人だけは絶対にしない。
いや当たり前か・・と思ったけど日本じゃ毎日100人とか自殺しているんだな。
明日はわが身か?
421早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 17:10:59 ID:+EOY/yE50
      _ _
     ( ゚∀゚ )  勉強してくらブログにコメントくれ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
422名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 18:00:21 ID:2oJ7gNsY0
>>419
カンジ君とライマ君は一時的にかませになってもらっただけでこれからバリバリ活躍します。
ミナセ君はテレーゼとからむとグダグダ心情吐露してくれます。
423名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 18:41:41 ID:a65I312u0
ヒマになったからといって再び弧大生スレに来るな
あと、偽深夜まで発生してるがあれはなんだ?お前の仲間か?
早朝に続いてまた類友発生?
424名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 18:56:46 ID:2oJ7gNsY0
偽深夜は俺の仲間じゃないです。
僕の小説の感想を書くと僕を此処に留める手段として有効です。
425早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 19:03:49 ID:+EOY/yE50
それは僕が毎回やってるだろ。人間欲望をだしすぎると碌なことがないぜ。
426早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 19:05:23 ID:+EOY/yE50
数学最高どっかの評論家じゃないけど数字のマジックだなこりゃ癖になりそうだぜ。
英語やるの嫌だな。英語板でもいってくるかな
427早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 19:06:30 ID:+EOY/yE50
そういえばここ管理するって明言してた人もめっきり顔ださなくなったな。
428早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 19:48:17 ID:+EOY/yE50
      _ _
     ( ゚∀゚ )  勉強してくらブログにコメントくれ
     し  J    
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     し ⌒J


429名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 20:02:29 ID:2oJ7gNsY0
フォルテシモ第二十七話「結婚しました」

イギリスのジェネシスのアジト。
研究室でパトリシア・クリンビーが試験管を振っている。
パトリシアは眼の下にくまがある。
金髪のセミロングで無表情。白衣の下にセーターを着てジーパンをはいている。
ビュルストナーとシドが入ってくる。
「やぁ、パトリシア。今日は何作ってんの?」
「……自己修復阻害剤……」
パトリシアは寡黙な女だ。
「マジで? そんな物作れるの?」
ビュルストナーが驚いた顔をする。
「……夏の劣情の……テレーゼ・シオン……もう作ったって……」
「マジで? そんなの無敵じゃん。 なんでこの前使ってこなかったんだろう」
ビュルストナーが人差し指を口に持っていく。
「施設が無い……材料が無い……ごく少量しか作れない……
 それに死んだスワナイ・ミズエ……
 それは禁じ手にしようという方針だった……最後の止めにだけ使うって……
 調子に乗って使いすぎると人間側にその情報がもれる……
 そしたらレッドラムが絶滅させられてしまう……聡明な人だ……」
「ふぅん。でも相手だけ持ってたんじゃ心配だからこっちも作ろうってのね。
 原爆みたいなものだね」
ビュルストナーが人差し指を立てて言った。
パトリシアが手を休めてビーカーに入ったコーヒーをんぐんぐ飲む。
「最後の最後まで追い詰められたら夏の劣情の連中もそれ使ってくるかもしれないな。
 自己修復阻害剤を塗った日本刀を持ったミナシタ・ナナミなんか
 俺でも勝てないぞ」
パトリシアがフーッとため息をつく。
「大丈夫……今の所ちゃんと注射しないと大した効果は出ない完成度……
 日本刀に塗る事はできない……」
ビュルストナーが胸をなでおろす。
「ナナミか……きっと何時か私が闘う事になるわ……
 強いって噂よね……」
パトリシアか頭をふらふら動かしながら眼をぱちくりさせる。
「私も……闘ってる……テレーゼと……」
シドがハッと笑った。
「お前もそういう事考えるんだ?」
パトリシアがコクンと頷く。
「私は……選らばざれし者……大脳特化型レッドラムが生まれるのは
 20年に一度……私は……中途半端な科学者だから……
 でもその分……闘って貴方達の役に立ちたい……」
ビュルストナーがパッと顔を明るくする。
シドがフッと笑う。
「あなた良い娘だね。見直しちゃった」
ビュルストナーが言った。
パトリシアがハッとした顔をして無理矢理無表情を作る。
「研究に没頭するから……出て行ってください……」
パトリシアが顔をほんのり赤くして言った。
ビュルストナーとシドはへらへら笑って研究室を後にした。

スウェーデン。
港町をミナシタ・ナナミが歩いている。
430名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 20:03:37 ID:2oJ7gNsY0
前方に壁に寄りかかった人影。
ナナミは身を固める。
辺りの空気がピンと張り詰めている。
鬼のような狂気と熱の塊を感じる。
これは……
「よう。会いたかったぜ。ナナミさん」
金髪金眼のイザヤ・カタコンベが言った。
ナナミが刀に手をかける。
「ふん……アンタとやり合うつもりはない。全然タイプが違うだろ?」
イザヤが言った。
綺麗な顔をしている……
ナナミは思った。
「天下分け目の大戦の場所だが……南極大陸にしようと思う」
イザヤが言った。
ナナミがキョトンとする。
南極……?
馬鹿か……?
地下に人間達が居るじゃないか……
「なんか不満?」
何食わぬ顔でイザヤが言う。
「いや別に……」
ナナミがそっぽを向いて言う。
いや……悪くないのか……
障害物とかあんま無いし……
なるほど、とことん戦闘を楽しむつもりなのか。
そういう意見なら賛成だ。
自分もバトルマニアだし。
これで終わりにするには寂しいといつも思っていた。
「ああ、良いよ。南極だな……」
ナナミは言ったが後から笑いがこみあげてきた。
顔がゆがむ。
「その顔が見たかった!」
イザヤが言った。
もう我慢できない。
「アハハハハハハハハハ!」
ナナミは大声で笑った。
「ハーッハハハハハハハ!」
イザヤも笑った。
誰もいない街の中に一陣の風が吹き抜ける。

モンゴルの夏の劣情のアジト。
卓上テーブルを囲んでヨナタンとリュイシュンとミナセとテレーゼとライマとカンジが居る。
「ヘタレるの早すぎですよー! カンジ先輩ライマ先輩!」
ヨナタンが声を上げた。
カンジがブスッとした顔をする。
ライマがそっぽを向く。
「駄目だ自分を正視できない」
ライマが呟く。
「何アルか今の台詞! ライマ先輩マジウケるアル!」
リュイシュンが声を上げた。
その時、キタテハが両手で抱えるほどのケーキを持って現れる。
「作りましたよ」
キタテハが言った。
「おおおっ! やっぱ最高だ! キタテハ! 二重丸!」
ヨナタンが言った。
テレーゼが顔を赤くする。
431名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 20:04:22 ID:2oJ7gNsY0
ミナセは煙草をくゆらせている。
「さぁ、早く準備しなとアル二人とも!」
リュイシュンが言った。
「えへへ……ミナセはこのままで良いんだって。私はもう準備してあるから。」
テレーゼが腕を前に突き出す。
腕につけた腕時計型の構造を示す。
それについているボタンを押す。
瞬間、白い物が腕時計型の物から出てテレーゼを包む。
次の瞬間にはテレーゼの衣装が純白のウェディングドレスに変わっていた。
「えへへへ……」
テレーゼが顔を赤くして頬をポリポリとかく。
「ブラボー!」
「お美しいー!」
ヨナタンとリュイシュンが叫ぶ。
ミナセは正視できなくてそっぽを向いた。
心臓がバクバク鳴り始めた。
こ……これは恥ずかしいぞ……!
ミナセとテレーゼは並んで立つ。
テレーゼも緊張しているのが伝わってくる。
「さてさて準備は整ったようですね。それでは本題に入りましょう」
ライマが言った。
「先輩ノリノリアルね」
リュイシュンが茶化した。
「さあミナセ。その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、
 悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
 これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、
 真心を尽くすことを誓いますか?」
ライマが言う。
「いきなりかよ」
ヨナタンがツッコミのポーズをする。
「誓います」
テレーゼとミナセが声を揃えて言った。
うわ、言っちゃった。
ミナセは思った。
「じゃ。ケーキ入刀という事で」
ライマが言った。
「無茶苦茶アルね」
リュイシュンが言う。
ミナセはテレーゼとナイフを持ってケーキに差し入れた。
「YEAH! 結婚おめでとう!」
皆がクラッカーを鳴らす。
ミナセは顔が熱くなった。
だがテレーゼの方がもっと顔を赤くしている。
「最低……最高……」
テレーゼが呟いた。
皆の笑顔の祝福がそこにあった。
「さてと! じゃあ誓いのキスだな次は!」
ライマが言った。
「だから順番が無茶苦茶アルって」
リュイシュンが言った。
432早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/05(日) 20:36:08 ID:+EOY/yE50
ここから深夜小説の感想
★パトリシアは寡黙な女だ。これにアメリカのB級ドラマ感が垣間見え非常にいい
★テレーゼ化学者だったのか
★三秒とかで修復する化け物を阻害することなんてできるのか
注射打つ前に修復しそうだけど
★タイプが違うってなんだ?
★自分たちで天下分け目とか言うなよ
★アルアル言いすぎで鬱陶しくなってきた
★むちゃくちゃなのはお前アルヨ
以上
433名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 20:51:00 ID:2oJ7gNsY0
★パトリシアは寡黙な女だ。これにアメリカのB級ドラマ感が垣間見え非常にいい
アメリカのB級ドラマが何なのかよく分からんがそうか。
★テレーゼ化学者だったのか
化学も工学も生化学も理系全般なんでもいける。
★三秒とかで修復する化け物を阻害することなんてできるのか
注射打つ前に修復しそうだけど
注射打つほうも高速だから大丈夫。投げつけて刺したら自動で注射するタイプの注射器を使っている。
★タイプが違うってなんだ?
イザヤは爆発を操る。ナナミは刀で闘う。やっぱ爆破系は爆破系と。刃物系は刃物系と闘いたいものらしい。
★自分たちで天下分け目とか言うなよ
別にいいじゃん。事実だし。
★アルアル言いすぎで鬱陶しくなってきた
そうアルか。
★むちゃくちゃなのはお前アルヨ
そうアルね。

なんかミナセとテレーゼを全力で無視してるな。
434名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 22:46:08 ID:2oJ7gNsY0
◆全然違うかもしれない次回予告

テレーゼさんは昔の資料を調べていてとんでもない物を見つけてしまった。どうしよう。
ミナセ君は修行中に邪宗門の中のサエグサ・プラトの想念に出会う。
さらなる覚醒をしたミナセは邪宗門で原子力を操れるようになる。
でもまだイザヤ君には全然敵わないぞ。そんな時テレーゼが家d
435名前は誰も知らない:2007/08/05(日) 23:40:31 ID:N25PMfAZ0
お前なぁ散々感想もらってかまってもらってだろうが
あんなに熱心に指導してくれてるのに全く聞き入れず
いつまでたってもゴミみてえな文章垂れ流してるから見放されるんだよ
感想求める前に過去スレ1000回読み直せ
436名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 15:40:27 ID:8N9EzBKZ0
うわあああああ!また孤独な大学生を小説家に育てるスレ3が落ちたー!!!
誰か4立ててー!
437名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 15:47:29 ID:8N9EzBKZ0
や、自分で立てた。やっぱ良いや。
438早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 17:27:16 ID:PFt/MS250
僕のブログつまんないな。毎日ひきこもってるからだろうな。人と関わりないし
まあどうでもいいけどね。
数学はご都合主義感が漂ってるんだな。必ず解法が存在するんだ。
サケとイクラのどんぶりでも親子丼っていうんだろうか。
439早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 17:28:57 ID:PFt/MS250
最近つらい。寝つきがあまりよくないのはやはり疲れていないからかしら。
隣人が肉便器リア充だったことに気がついた。詩ね
440早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 17:30:29 ID:PFt/MS250
良薬口に苦しとはいうけどビタミン剤もやっぱりまずいから効き目があるのかな。
妙薬になれ場か
441早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 17:34:28 ID:PFt/MS250
大人気早朝さんのぶろぐ更新されたよ!
ttp://komonsense.blog115.fc2.com/
442早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 17:39:45 ID:PFt/MS250
深夜あんまりあっちに出張るのはやめとけ。領分ってもんがあるだろお互い
出張るときは深夜「」←このスタイルはやめておけ。いや強制力はないけどね
443早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 17:50:03 ID:PFt/MS250
      _ _
     ( ゚∀゚ )  勉強してくらブログにコメントくれ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
444早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 20:33:29 ID:PFt/MS250
遠い親戚が離婚するそうな。
子供は七歳だった気がする。本当にそんな得手勝手が通ると思っているのだろうか。
どんな理由があろうが子供を産んだからには仮面夫婦でもいいから最後までやり通してほしいな。
僕みたいな精神障害者が言っても説得力ないけど。
それにしても今週のネウロはよかった。サイはエサでしたか。feed
なっちゃんうまー
445早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 20:48:37 ID:PFt/MS250
キスのテンプラが大好物です。
446名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 20:53:15 ID:9p0I29DbO
あれ?
深夜はいないの?

最近大学生スレに現れてるから
何かあったのかな?
バイト頑張ってるみたいだから応援してるぜ
447早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 20:54:08 ID:PFt/MS250
なにこの深夜ファン。僕のファンでてこいよ
448名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 20:54:37 ID:9p0I29DbO
てんぷら食わせろ
腹減ったぞ
449名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 20:57:00 ID:8N9EzBKZ0
>>446
夏休みになって暇になっただけだよ。
450早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 21:10:12 ID:PFt/MS250
僕も夏休みだ。勉強と不安に追われる最高の夏休み。
451早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 21:12:35 ID:PFt/MS250
深夜のブログのコメントに「深夜特急に名前戻せばいいのに」とかいうコメント
があって噴いた。
452早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 21:25:12 ID:PFt/MS250
やり続ければ何事も結果がでる。と信じる。
努力を無駄だと思うことは愚の骨頂。と信じる。
453名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 21:26:52 ID:8N9EzBKZ0
アイが死んじまった……
454早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 21:55:56 ID:PFt/MS250
早朝さんのブログ更新したよ!
455名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 22:24:32 ID:8N9EzBKZ0
フォルテシモ第二十八話「4人」

テレーゼとミナセが結婚してから三日経った。
テレーゼは新テレポンの開発に着手している。
コーヒーを飲みながら少し物思いに耽る。
「イザヤ……シド……ビュルストナー……久しぶりだな……」
独り言を呟く。
あの時別れて以来だな……
日本に来た時点で分かってた事だけど……
本当に敵同士になっちゃったね……
テレーゼの右眼から涙がこぼれ落ちる。
咄嗟に涙をふく。
なんか最近涙もろくなっちゃったね……
きっとミナセのせいだ……
私は……
私にはまだやる事があるんだ……
まだまだ……
まだまだ……
そう……
感傷にひたってても何も始まらないよね……。

13年前、イギリス。
3人の小さな子供が走っている。
「本当だって! 俺見たんだから! 背中からタコが生えた化け物!」
シドがわめいている。
「うるっせぇな。この科学万能の時代にそんなの居るわけねえだろ。
 俺がさっさと検証してやるから待ってろよ」
イザヤが言った。
「あの廃屋、人が住んでるんじゃないの? タコの足は見間違いで」
ビュルストナーが言った。
「着いたぞ」
三人がストップする。
今時珍しいゴシックな家屋がある。
ガラスが割れ埃がたまり、人が住んでいる気配は無い。
「よし! 俺が化け物をおびき出す!」
シドが言って鞄からパチンコを取り出す。
「よし! 逝け! シド!」
イザヤが調子をとる。
「バッキューン!」
パチンコの玉がガラスに命中する。
ガラスが内側に向かって割れる。
「どうなる!?」
三人が固唾を飲んで見守る。
何も起こらない。
「おい! 話が違うぞシド!」
イザヤが言う。
「……化け物だから自分の家が壊れるのも気にしないんだよ。多分」
シドが言った。
瞬間、割れた窓から赤黒いコード状の触手が飛び出してくる。
456名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 22:25:23 ID:8N9EzBKZ0
「出たああああああ!」
シドがパチンコをかまえながら叫ぶ。
イザヤが腰の短剣を抜く。
「とう!」
短剣を思いっきり振り下ろす。
しかしそれは空を切った。
触手は一瞬で三人をぐるぐる巻きにする。
「キャアアアアアア!」
「畜生! 捕まった! 喰われまう!」
「だから行かまいって言ったのに!」
三人が三様にわめく。
ふいに割れた窓に人影が現れる。
金髪が腰まで伸びた同い年くらいの女の子だ。
背中から触手が伸びている。
「なっ! 言っただろ! 化け物だって!」
シドが言った。
「いや……これは……」
「何……君たち……邪魔なんだけど……」
女の子が喋った。
「研究の……」
ボソリと呟く。
「研究……お前人間か……?」
イザヤが言う。
「当たり前でしょ。見れば分かるんじゃない?」
テレーゼが後ろ向く。
リュックサックから触手が伸びている。
「これベーゼンドルファー。テレポンっていうの」
女の子が言った。
「お前!? 名は!?」
シドが叫ぶ。
「……テレーゼ・シオン。早く帰ってよ。邪魔だから」
「スゲェなお前! こんな物作ってるんだ!?」
イザヤが言った。
テレーゼの表情が一瞬固まる。
イザヤはムクムクとその女の子に興味が沸いてきた。
「み……見せてくれよ! 他にも有るんだろ!?」
イザヤが言った。
テレーゼは無表情で黙り込む。
三人はじっとテレーゼの次の言葉を待った。
「君達変わってるな……私は他人にそこまで興味持たないから君達の気持ちは分からない……」
テレーゼは首を斜めにする。
「良いよ。絶対ヒクと思うけど」
テレーゼが言った。
「ブラボ! 有り難いよテレーゼちゃん!」
ビュルストナーが言った。
テレーゼが顔を赤くする。
三人を拘束したまま触手は一人ずつ少年達を窓の中に引き入れた。
「君、一人で住んでるの? こんな所に」
ビュルストナーが尋ねる。
「うん。そうしてくれって、人間達に頼んだ。私、他人嫌いだから」
「人間はウザいよなー。俺も嫌いだぜ」
シドが言った。
「……あなた達……レッドラム……?」
テレーゼがハッとした顔をする。
「ん? ああそうさ。 お前もだろ? 匂いで分かるぜ」
「私は……だ……大脳特化型レッドラムで……」
イザヤがキョトンとした顔をする。
457名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 22:25:58 ID:8N9EzBKZ0
「何だそりゃ。まぁいいや。とにかくレッドラムなんだろ? じゃ、仲間じゃねえか」
テレーゼの眼が見開く。
「仲間……」
そっぽを向くテレーゼ。
「仲間なんかそんな簡単には手に入らない……」
テレーゼが呟いた。
「何言ってんの? もう私達友達でしょ?」
ビュルストナーが言う。
テレーゼはそっぽを向いたままピクピク痙攣する。
何かを受け入れられないらしい。
「おかしな娘」
「なぁ、早くトンデモマテリアル見せてくれよ」
「まぁ、そう急くなよ」
三人が喋った。
テレーゼの右眼から涙が流れる。
「あっ泣いてる! やっぱ変な娘!」
「もしか、お前友達いなかったのか?」
「失礼だなお前等……」
テレーゼがキッと三人を睨む。
狼狽する三人。
「わ……悪かったよテレーゼ。……ま、でも他のタコも見せてくんない?」
イザヤが言った。
テレーゼがふうっとため息をつく。
「ついてきてください」
テレーゼは言ってつかつかと歩き出した。
「やっぱ変な娘ー!」
ビュルストナーが言った。
「いや、俺はなんかムラムラきてるぞ」
イザヤが言った。
「変態イザヤ!」
ビュルストナーがイザヤを叩く。
「こんな面白い奴そうそういないや!」
シドが言った。
三人はテレーゼについて歩いていった。

「……でそれから悪い人間にテレーゼがさらわれたりしてよ。
 皆で助け出したりしたよな」
「そうそうその時初めてテレポン使ったんだよねうちら」
「転勤でオーストリアに行っちまった時は辛かったなぁ。俺も泣いてたもの」
イギリスのアジトでイザヤとシドとビュルストナーが喋っている。
「それがまさか敵同士になるなんてね」
458名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 22:26:53 ID:8N9EzBKZ0
ビュルストナーが言う。
「まぁ、アイツは戦闘員じゃないから殺さなくてすむが……」
「さすがにむずがゆいよね」
イザヤが煙草を吐き出す。
「初めて見たよな。あんな孤独そうな背中の奴」
イザヤが言った。
「あら詩的表現」
「俺等も大なり小なり似たようなもんだけどな」
イザヤが席を立つ。
「まぁ、ここはキッチリ勝ってまたテレーゼと再会しようぜ。
 また仲間になろう」
「あの娘の力、必要だもんね」
「それ以上に俺はアイツが好きだ」
イザヤがフッと笑う。
「元気にしてっかな……」
イザヤが遠くを見ながら呟いた。

459早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 22:40:35 ID:PFt/MS250
ここから深夜小説の簡素な感想
★テレーゼはくたばれ
★テレーゼ自己愛強すぎだろ。女の典型だ。意図して書いてるなら称揚に値する
★「本当だって! 俺見たんだから! 背中からタコが生えた化け物!」
シドがわめいている。 この辺は昔のドラえもん感がいい
★ストップするって・・
★触手って・・
★シドの喋り方がイラつく
★「何言ってんの? もう私達友達でしょ?」
ビュルストナーが言う。 ←こういう奴大嫌い詩ね
★青春はいらないからもっとこう死にたくなるようなのを頼む
460名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 22:54:58 ID:8N9EzBKZ0
★テレーゼはくたばれ
御免くたばらない。
★テレーゼ自己愛強すぎだろ。女の典型だ。意図して書いてるなら称揚に値する
御免意図してない。多分俺が自己愛強いんだな。
★「本当だって! 俺見たんだから! 背中からタコが生えた化け物!」
シドがわめいている。 この辺は昔のドラえもん感がいい
そりゃ良かった。
★ストップするって・・
ブログの方で立ち止まるに直しといた。
★触手って・・
キモいだろう。
★シドの喋り方がイラつく
悪かった。まあガキだし許してやってくれ。
★「何言ってんの? もう私達友達でしょ?」
ビュルストナーが言う。 ←こういう奴大嫌い詩ね
俺も本当はあんま好きじゃない。
★青春はいらないからもっとこう死にたくなるようなのを頼む
俺の精神衛生上よろしくないので明るいの書きたい。まあこれからちょい鬱な展開だけど。
多分今よりさらにテレーゼ嫌いになると思う。
461名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 22:59:19 ID:8N9EzBKZ0
◆テレーゼが悪い人間にさらわれて三人で助ける話とか別れる時の話とか
 書こうと思ったが面倒くさくてやめた。
462名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 23:06:10 ID:8N9EzBKZ0
◆全然違うかもしれない次回予告
 
 テレーゼさんは昔の資料を調べていてとんでもない物を見つけてしまった。どうしよう。
ミナセ君は修行中に邪宗門の中のサエグサ・プラトの想念に出会う。
さらなる覚醒をしたミナセは邪宗門で原子力を操れるようになる。
でもまだイザヤ君には全然敵わないぞ。そんな時テレーゼが家d
カンジ君とライマ君は新必殺技の開発にいそしむ。
ユアイさんとシホさん。敵情視察していてビュルストナーと交戦。
逃げ帰る。人間側の対レッドラム総隊長ゾラが現れる。
不気味な計画の一端が明かされる。南極の第二次レッドラム大戦まで
あと三日。各人力を蓄え勝敗の見えない状態が作り出される。
鍵を握るのはテレーゼ。レッドラム種族全体の運命を決める一戦が今始まる。

463早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 23:08:02 ID:PFt/MS250
      _ _
     ( ゚∀゚ )  ルートのとこと因数分解の復習して寝るわ。
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
464名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 23:09:24 ID:8N9EzBKZ0
うわあああ!早朝!次回予告になんか突っ込んでくれ!
465名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 23:25:28 ID:8N9EzBKZ0
◆注意
 
 リュイシュン君やヨナタン君やキタテハちゃんが目立たなくても気にしないでください。
 彼等はずっと未来の為に出したキャラです。
466早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/06(月) 23:26:39 ID:PFt/MS250
      _ _
     ( ゚∀゚ )  覚醒って・・
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
467名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 23:31:26 ID:8N9EzBKZ0
>>466
まぁ、スーパーサイヤ人になるみたいなもんだってばよ。
468名前は誰も知らない:2007/08/06(月) 23:40:17 ID:8N9EzBKZ0
(早朝に)嫌われ者のヒロイン、テレーゼ。

カフカの「失踪者」に出てくるテレーゼはめっちゃ可愛いんだけどな。
もっと薄幸にしたら良かったかな本家テレーゼみたいに。
まぁ実際はそこそこ薄幸なんだけど前面に出さないよね。
これからテレーゼあんま出てこなくなるよ。色々あって。
469名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 02:22:19 ID:kcBMJbsz0
ライマ君って割としぶとく生き残ってるよね。
470名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 13:38:52 ID:kcBMJbsz0
オイラ巨乳のフランス美人と結婚してえ。
だからその内巨乳のフランス美人のフリーダ様出すよ。
めっちゃ強いんだ。ナ・バ・テアっていう武器使うんだ。
471早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 18:35:59 ID:BNQ6SdJc0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  早朝さん華麗に参上
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

472早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 18:36:41 ID:BNQ6SdJc0
大人気早朝さんのぶろぐ更新されたよ!
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473早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 18:42:50 ID:BNQ6SdJc0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  今日テストをしたら100点だった。うれしいぜ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
474早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 18:44:45 ID:BNQ6SdJc0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  さてとセクソンスレでも行くか
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
475名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 19:19:46 ID:kcBMJbsz0
フォルテシモ第二十九話「青の逡巡」

「はぁ……はぁ……」
ミナセは修行に疲れた両膝をついた。
邪宗門で身体を支えている。
ここ数日で南極での決戦に備えて氷を水に変えられるようになったし
水を氷に変えられるようになった。
操れる水量も大分増えた。
自分の可能性が広がっていく事を感じた。
自分はもっともっと遠くまで歩けるのではないか。
そんな気がした。
ミナセの眼が青く点滅する。
あれ……
何か変だな……
身体が……
眼が……
重い……
体力の限界か……
ミナセの頭がガクンと下がる。
ミナセは突然意識を失った。

ミナセが眼を覚ますと其処は上下左右が真っ白い無辺世界だった。
何処だ此処は……
ミナセは辺りをキョロキョロと見回す。
何も無い。
そんな……
困るよ俺……
「ふうむ……」
誰かの声が響く。
身体の奥底の何かが反応する。
何故だかとても懐かしい声な気がした。
前方に人ほどの大きさの紫の塊が現れる。
それは次第に人の形に変わる。
黒いテカテカした軍服を着た紫髪の女にそれは変わった。
スワナイ・ミズエに似ている。
何故だか妙に懐かしい風貌である。
これは……
「オカン……?」
ミナセが呟く。
女が歯をむき出して笑う。
「ああ……私はサエグサ・プラト。アンタを産んだ者だ」
ミナセがキョトンとする。
「一体どうなってる……?」
ミナセが呟く。
「此処は邪宗門が作り出した仮想空間。私は邪宗門にインプットされたデータだ」
プラトが言った。
ミナセはよく分からなかったが頷いた。
「遅いよ。ずっと待ってたのに。アンタが次の段階に進めるほど力を蓄えるのを。
 私の子のくせにやる気ないんだなアンタ。やる気ないんならここらで死んでも良いんだよ?
476名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 19:20:29 ID:kcBMJbsz0
これからは辛い事が一杯待ってる。アンタは死と隣り合わせの人生を生きるように
 運命付けられてる。覚悟が必要だよ」
プラトが言った。
ミナセは脳の処理が追いついていない。
「オカン……なんで死んじまったんだよ。オトンも……俺は……」
「ああ駄目駄目。それ系の質問には答えられない。インプットされてないから。
 それよりアンタをグレードアップさせる為に私は居るんだ。
 敵もそろそろ最高レベルに達してきた頃だろう。
 アンタには邪宗門の真の力を解放してもらう」
「邪宗門の……真の力……?」
「そうだ。それはズバリ、原子力を操る能力だ」
プラトが人差し指を立てて言う。
「原子力……? やっぱり使えるんだ……。一体どうやったら」
ふと気付くとミナセは右手に短剣を握り締めていた。
「それで私の心臓を貫け。それが鍵だ」
「ええっ! 何それ! なんでそんな事!」
プラトがため息をついた。
「頼むからやる気を出してちょうだい。それは私からのきっと最後のメッセージ。
 私達の屍を越えていきなさい。あなたはこの世界の運命を背負ってもらわなくちゃならない」
ミナセは狼狽する。
「意味が分からないよ! 俺はもっとオカンと喋りたい!」
プラトは無表情を作る。
「私は死人だよ。本来泣いたり笑ったりしない者だ。アンタは生きてるんだ。
 無限の……本当は有限の可能性を持ってる。私の方なんか振り向くな。
 我武者羅にはいつくばってでも生きてみせろよ。無様に生き残れ。
 それがアンタの宿命だ。ほらっ!」
プラトが自分の左胸をドンと叩いた。
わけ分からないや……
ミナセは思って短剣をかまえる。
この人は単にインプットされたデータなんだから本当のオカンじゃない。
言われた通り刺したら良い。
手に力を込める。
するとさっきまで無かった感情がムクムクと膨れ上がってくる。
何故俺を残して死んだ!
アンタいつ死ぬとも知れない身なのは分かってた筈だ!
思ったが自分もテレーゼと結婚している。
それに「あんな事」もある。
俺は自己中だな。
ミナセは思った。
「私を越えなければ……先に進めないよ……」
プラトが呟いた。
ミナセがハッとした顔をする。
「お嫁さんを大事にしなさい」
さらにプラトが言う。
頭の良いデータだ。
ずっと見ててくれたんだな。
俺はそれを知らなかったんだ。
でもそれも今日で最後なんだな。
ミナセの眼が青色に輝く。
プラトに向かって突撃するミナセ。
「うおおおおおおおおお! 馬鹿野郎ー!」
叫んでプラトの左胸に短剣を深々と突き刺した。
477名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 19:21:12 ID:kcBMJbsz0
プラトの口から血が吐き出される。
「ガフッ……! 悪かったな……我が子よ……私の屍を越えていけ……」
瞬間、プラトの身体が紫色の塊になり一気にミナセの眼に吸い込まれる。
「うわっ!」
ミナセは心底驚いた。
ミナセの眼が紫色に輝く。
「邪宗門は最強のフェリポン……有り難く使いな……」
プラトの声が響く。
「母さん……」
ミナセは呟いて頭の中がゴチャゴチャになり意識を失った。

「よっしゃー! もう一回だクラッカー!」
「俺に指図すんなよパトス。」
カンジがライマを肩車して喚いている。
ユアイはそれを横目で眺めながら新テレポンの扱い方を研究している。
キセルの中に入っている煙状テレポン「エンエンラ」
煙が様々な質量を持ち形を変え圧力で相手を潰したり吹っ飛ばしたり捕まえたりできる。
テレーゼは隠密行動に使える武器だと言っていた。
じゃ自分は隠密っぽいのか。
ユアイは思った。

ドオオオゴオオオオオオオオオオ!

とてつもない爆音が轟く。
さっきまであった山が丸々一つ消えてしまった。
煙の中にカンジとライマがいる。
「まだまだ! この3倍は威力を上げるぞクラッカー!」
カンジが言った。
「馬鹿だなパトス。あと6倍は上げなきゃ駄目だろ」
ライマが言う。
ユアイはふっと笑う。
良いな。他人と一緒に居るのも悪くない。
きっと鵺もそう思ってる。
ユアイは煙を吐き出す。
この戦いで、こいつ等も死ぬのかな。
嫌だな……何故か知らないけど。
生き残る為に強くなるのかな。
ある意味ではそうかもしれない。
自分も。自分の友達も生かす為に。
ユアイは恥ずかしい事を考えていると自覚する。
そしてライマとカンジの屈託の無い笑顔を見て安心した。
ずっとこの場所に居たい。その為に……
ユアイは思った。


478早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 20:36:33 ID:BNQ6SdJc0
ここから簡素な感想だ
★逡巡って言葉を誰かから聞けると思っていなかったので感動
★レッドラムは状態変化を起こせるのか
★ミナセはよく分からなかったが頷いた←こういうのは馬鹿っぽくていい
★プラトのキャラは安っぽさが漂って嫌だな
★ミナセは脳の処理が追いついていない。 こういうの洒落てるとおもって書いてるだろ?
そうでもないからやめたほうがいい
★ズバリって・・・
★無限の……本当は有限の可能性を持ってる。こういう書き方は僕の好みだな
★プラトの胸を刺したときのBGMはどんなのを想像してんの?
★最後の十行くらいは結構書けてると思う
硫黄
479早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 20:44:35 ID:BNQ6SdJc0
社会ともうかかわりを断絶したいな。また引きこもりになりたい。
480早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 21:12:30 ID:BNQ6SdJc0
断絶はいいすぎかな。隔絶くらいにしとこ。
481早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 21:15:20 ID:BNQ6SdJc0
      _ _
     ( ゚∀゚ )僕にはあいつに勝ちたいのあいつがいないんだ。 
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
482早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 21:27:50 ID:BNQ6SdJc0
日本なら社会主義が根付くことも不自然じゃないと思う。共産党のいう二段階革命
ではなく、暴力を手段とした一段階革命の話だ。
ときには暴力だって必要なのだ。勝てば官軍負ければ賊軍。
マキャベリズム
殺せ殺せ肉便器を殺せ。リア充を殺せ。旧ソ連期のロシアにはリア充なんて
いなかった。そうなれば万事幸いである。森羅万象を物理や化学で説明できると思うなよ。
ハザマ君、おこがましいとは思わんかね?
483早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 21:29:18 ID:BNQ6SdJc0
共産党はスターリニズムに満ちた悪しき政党である。しかし私はそれに思いいれ
があり、どうしても咎めることができない。葛藤である。いや、決闘ともいえる。
484早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 22:55:43 ID:BNQ6SdJc0
よくみたら一人称私って()ワロタ
485早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 23:02:00 ID:BNQ6SdJc0
資本主義は悪魔そのものである。
486早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 23:02:37 ID:BNQ6SdJc0
悪魔の走狗になるわけにはいかないんだ。
487名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 23:31:36 ID:kcBMJbsz0
★逡巡って言葉を誰かから聞けると思っていなかったので感動
そりゃ良かった。
★レッドラムは状態変化を起こせるのか
テレポン+レッドラムで。
★ミナセはよく分からなかったが頷いた←こういうのは馬鹿っぽくていい
馬鹿なんです。
★プラトのキャラは安っぽさが漂って嫌だな
僕も後から見てそう思う。役割持って出たゲストキャラだからちょっとアレだけど。
★ミナセは脳の処理が追いついていない。 こういうの洒落てるとおもって書いてるだろ?
そうでもないからやめたほうがいい
別に何も思ってなかったけど分かった。
★ズバリって・・・
ズバリ言うわよ。
★無限の……本当は有限の可能性を持ってる。こういう書き方は僕の好みだな
そりゃ良かった。
★プラトの胸を刺したときのBGMはどんなのを想像してんの?
全然想像してないから無音の方向で。いや、想像しても無音だった。
★最後の十行くらいは結構書けてると思う
僕もなんかそんな気がする。偶然の産物だな。
硫黄

488名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 23:41:13 ID:kcBMJbsz0
分かったぜ。テレーゼは狐女じゃないのが駄目なんだ。
いや……やっぱもう駄目かなアイツは。出番少なくしたらマシになるかな。
少年漫画風味だしヒロインは空気でもいいやもしれぬ。
489早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 23:43:35 ID:BNQ6SdJc0
プラトの胸刺したとき、物凄くいい音楽掛かってると思ったけどそうでもないのな。
乖離しても乖離しても歩き続けることが神様に近づく近道。
ドラえもんのびたの夢幻三剣士って映画でドラゴン倒したときみたいな感じがした。

490早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 23:45:05 ID:BNQ6SdJc0
テレーゼは力づくで抑え込め。こういう馬鹿女を勝手気ままに歩かせたら
碌なことにならない。
491名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 23:48:07 ID:kcBMJbsz0
>>489
その時聴いてた音楽は影山ヒロノブ氏の悟飯がスーサイ2になる時にかかる
「運命の日」なんだ。
492名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 23:49:39 ID:kcBMJbsz0
>>490
テレーゼはこれから」大暴走します。もうテレーゼ大爆発です。
もう世界中を敵に回すかもしれません。でもそれが終わったら大人しくなるので
我慢してください。本当爆発が終わったら大人しくなるから。本当。
493名前は誰も知らない:2007/08/07(火) 23:55:10 ID:BNQ6SdJc0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  本すれに名前入りでゲンダイの宣伝しちまったぜ
     し  J     ちょっとした手違いだ。ごめんな本スレの皆
     |   |
     し ⌒J
494早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/07(火) 23:56:57 ID:BNQ6SdJc0
ソ連国歌はすばらしいやはり。
495名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 00:01:21 ID:3+OSkHPa0
春、迫って冷めるもん

春は僕に似合わないもん、あんな爽やかな季節のなかにいる気になれないもん
新学期とか、恋愛とか、桜とか、そのへんのことしか思い出せないけど
すべてがクリーンな気がするもん。

こんな変なことを考えながら、冬の終わりを過ごしたもん。

最近、なにかしらすごくネガティブで、自分の短所の原点とか
考えたり、追求やら、目をつぶってみたり。
何か特別な境遇にあったりして、人生の岐路にたってみたいとか
もう、いろいろだもん。
岐路にたどりつくまえに迷ってるつーのって、10秒後ぐらいに言ってみたり。
そんなことでニヤニヤしてる自分改めたいもん。う

そんなで、うだうだしてたら、「春が終われば夏が来てよ!!」って女神が言ってさ
ああ…俺って夏の浜辺でとかもダメだこりゃって…季節の馬鹿やろん!
496名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 00:02:34 ID:mdA7Bfza0
◆全然違うかもしれない次回予告

ユアイさんとライマ君のラブコメ。カンジ君とシホちゃんのラブコメ。
昔の資料を調べていてとんでもない物を見つけてしまったテレーゼさん。どうしよう。(いつになったらコレやるんだホント)
497名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 00:04:00 ID:mdA7Bfza0
皆「やった!ラブコメだ!」
498早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 00:04:41 ID:3+owSX0I0
テレーゼと資料の話引っ張りすぎだよ。もうやらなくていいよ。
テレーゼ嫌いだしもう殺せよ
499名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 00:05:36 ID:mdA7Bfza0
登場人物皆カップルなんて最低にもほどがあるぞ深夜特急。
(ナナミ様が余っているが。あと相手方も)
いや、たかが三組。されど三組。
500名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 00:07:32 ID:mdA7Bfza0
テレーゼ殺したらヒロインが不在に。
他に適当な人材は見当たらない。
501早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 00:15:02 ID:3+owSX0I0
風呂に浴して数学五時間くらいやって寝る。風呂に浴す?最高だぜ。
502名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 00:16:17 ID:mdA7Bfza0
ユアイさんはこのまま目立たせないままマッタリ育てよう。
503名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 00:53:32 ID:mdA7Bfza0
ぶっちゃけナナミ×ヤマギワなのだよ。ハハハ。
504名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 01:06:07 ID:mdA7Bfza0
皆強くなったからヤマギワ次出てもヘタレるだけですよ。
いや別に。
俺ぶっちゃけヤマギワ君どうするか3つくらいルート考えてる。
最悪かませになる。最高準主人公になる。
505名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 03:45:04 ID:mdA7Bfza0
ミナセ「お前に俺の何が分かる!」
テレーゼ「アンタに私の何が分かる!」

OK。これで行こう。クライマックス。
506早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 20:37:44 ID:3+owSX0I0
すごく辛い。問題を解いても解いても永遠に続く続く。泥沼?いや
底なし沼かな。楽しくはない。しかし手ごたえはある。
507早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 20:39:27 ID:3+owSX0I0
まあ勉強なんてこんなもんさ。英語も日本史もそうだったじゃないか。
初めは辛くて辛くて仕方ない。だけど慣れてくるごとに簡単になっていく。
それまで頑張ろう。
508早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 20:40:16 ID:3+owSX0I0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  疲れたな。エールをくれ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

509早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 20:45:23 ID:3+owSX0I0
鈴木邦男の本をいくつかよんだ。この人胡散臭いななんか。
右翼っぽくない雰囲気がある。やっぱり反米保守だ。
政権打倒しか考えてない。いや、これは大民党や小民党もそうだろうが
先見性と展望をもってだね諸君
510早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 21:57:47 ID:3+owSX0I0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  なんかご飯食うの面倒くさくなった
     し  J     一日一食だから否が応でも食わなきゃ死ぬんだ
     |   | もう嫌だなんで牛やたまねぎを体にとりこむんだ
     し ⌒J

511早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 21:58:32 ID:3+owSX0I0
馬鹿らしいことをやっている。いや馬鹿だからそれでもいいのか
512早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 21:59:24 ID:3+owSX0I0
民力休養、歳費削減
513早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 22:02:54 ID:3+owSX0I0
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \    もうFランは嫌だお
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \      早く関東学院に編入したいお
  |     (__人__)    |  
  \     ` ⌒´     /
514早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 22:14:15 ID:3+owSX0I0
誰にも肯定されずに生きていた。
515早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 22:22:51 ID:3+owSX0I0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  勉強してくらブログにコメントくれ
     し  J     深夜さっさと小説貼れ簡素な感想やるから
     |   |
     し ⌒J

516名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:24:14 ID:mdA7Bfza0
早朝。お前Fランじゃないだろ。
517早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/08(水) 22:35:04 ID:3+owSX0I0
そうだよ。僕は偏差値55くらいの大学だよ。人間のクズだけど
そんなことよりさっさと小説貼れ
518名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:46:27 ID:mdA7Bfza0
フォルテシモ第三十話「運命胎動」

まだ人間が日本に少しは居た頃。
夏の劣情は人間に対するテロ行為を主に行っていた。
他の戦闘集団も大方似たようなものだ。
テレーゼの父と母は日本に飛行機で着いた直後飛行機ごと爆破された。
当時それは飛行機事故だと判断されたがテレーゼはレッドラムによる
テロの被害にあったのだろうと目星をつけていた。
だから日本のレッドラムの中にもぐりこんだのだ。
夏の劣情に入っても仕事の合間に父母を殺したレッドラムを探す事を続けていた。
そして、その日、「夏の劣情の」昔の任務の資料を調べていて
その犯人が誰であるかつきとめた。
テレーゼは眼を疑った。
頭の回転の速いテレーゼが30秒は静止した。
頬を汗がゆっくりと伝う。
テレーゼの眼が鈍く黄色に光る。
「そんな……」
資料を何回も見直す。
8月6日……N空港……
実行者……
その時、ミナセが突然ドアを開けて入ってくる。
テレーゼがビクッと震える。
「よう。テレ。何調べてんだ?」
テレーゼは頭をぶんぶん振る。
「べ……別に……!」
テレーゼは見ていた資料を後ろ手に隠す。

「その敵が……うちの隊の中に居たらどうする?」
「殺します」

テレーゼの心臓がドクンと脈打つ。
汗がたらたらと流れる。
ミナセが怪訝な顔をする。
「どうした? スキンシップが足りてないのか?」
ミナセがつかつかとテレーゼの方に歩み寄る。
「近付かないで!」
テレーゼが大声を出す。
ミナセがビクッとして立ち止まる。
「どうした……?」
テレーゼの瞳がちらちらと揺らめく。
顔が熱くなる。
背中でベーゼンドルファーが待機状態に入っている。
テレーゼの心拍数が加速度的に上昇する。
「あ……あのさ……ミナセ……」
テレーゼの口から意思に反して言葉がもれる。
テレーゼの中で一番冷静な部分が喋っているのだ。
「全然知らない人を殺す事について……どう思う……?」
テレーゼは言った。
519名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:47:06 ID:mdA7Bfza0
息が荒くなる。
今すぐにでも此処から逃げ出したい。
ミナセがため息をつく。
「何が有ったか知らないが興奮しすぎだぜ……
 そうだな……例えば勉強して良い成績とると相対的に他の人の成績が下がるだろ。
 それと一緒でさ。生きるって事は知らねえ奴を殺すって事と割と同義……
 いや極論すぎるか……。まぁ、とにかくそんな深く考えずに殺してるよ。
 俺に向かってくる奴は死ぬ覚悟があって向かってくる奴だし」
「そうじゃなくて死ぬ覚悟もしてない他人を殺す事についてだよ!」
テレーゼが叫んだ。
ミナセがビクつく。
テレーゼは荒い息を繰り返す。
テレーゼの最後の良心が踏ん張っている。
そして最後の愛が……
「あ……ああ……たまにはそんな事もあるだろうが……
 御免……あんま考えた事無い……死ぬ覚悟してる奴の方が好きだから……俺……」
絶望……
テレーゼの中で何かが壊れようとしている。
「お願い……真面目に答えて……」
テレーゼが涙をポロポロこぼしながら言った。
「テレーゼ?」
ミナセが狼狽する。
「一体どうしたんだ?」
テレーゼが両膝をつく。
「うわあああああああああああああ!」
声の限り泣いた。
どうして?
なんで?
私は……
何の為に……
ミナセは……
何の為に……
私にとって……
重いのはどっちだ……?
ミナセがテレーゼの身体に触れる。
抱きしめられている。
馬鹿……
何も知らないくせに……
私の事何も知らないくせに……
何も考えずに……
馬鹿だから……
くそっ……
「御免な……俺弱くても戦闘しかできないから……言葉が見つからない……」
ミナセが言った。

プツン

テレーゼの頭の中で音がする。
涙がすっと引く。
私は……何かを覚悟した。
覚悟したくなかった……
深淵でそんな声がする。
だってどっちが重いかなんて……
520名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:47:40 ID:mdA7Bfza0
分かりきってるじゃないか。
私の今までの孤独。
傷。
全部……
これから償ってもらわなきゃならない。
テレーゼの眼が黄色に輝く。
ミナセはそれに気付かない。
テレーゼがミナセの方を向いてパッと笑う。
「何でもないよ。御免ねミナセ」
そしてギュッと抱き返してくる。
ミナセは狼狽するがホッとため息をついてテレーゼの頭をなでる。
「本当なんでもなかったんだな?」
「うん」
テレーゼは屈託なく笑った。
ミナセはそれ以上問い詰めたりせずに部屋を出て行った。
ぽつんと取り残されたテレーゼ。
右眼からつうっと涙がこぼれ落ちる。
「うくっ……父さん……母さん……私……」
両手で顔を覆う。
何を間違えたんだろう……
心の支えかな……
私は何の為に生きてきたんだ……
それはきっと……
それはきっと……
テレーゼは立ち上がり。
コンクリートの壁の前まで歩いていく。

ゴツッ

頭を強くコンクリートに打ち付ける。
赤い血がかなりの量流れ落ちる。
私は大脳特化型レッドラム……
その血は赤い……
血痕のあとがコンクリート上に生々しく残る。
それは十字架の形に見える。
迷いは無い。
方法も思いついた。
私は私を殺す。
そして……
テレーゼの眼が黄色に輝き鋭い意思を見せる。

実行者……ビョウドウイン・ミナセ……

テレーゼは額をぬぐってその場を後にした。

ニューヨーク。
廃れたバーでヤマギワ・シュウイチとトキノ・リクオとクロヌマ・フユキが
女をはべらせて酒宴を催している。
「ついに第二次レッドラム大戦だな。ナツレツも出世したもんだ」
フユキが言った。
「もう俺等の手の届かない所に行っちまったな」
トキノが言う。
ヤマギワはヘッと吐き捨てる。
「んな事ねえよ。アイツ等の輝きなど俺の輝きに比べればドジョウの糞だ!
 まぁ愛しのナナミの事は気になるが……アレを殺すのは惜しい」
ヤマギワが言った。
「まだ根に持ってたのかアンタ」
フユキが呆れた声を上げる。
「なー! 分かってねえなぁお前も! ありゃ世界一の美貌だぜ!?
521名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:48:14 ID:mdA7Bfza0
見る眼ねえ奴をダチに持っちまったもんだ! 世界一の美貌は要するに
 世界一の価値だぜ?」
「女にそこまで価値を見出せるのが凄いと思う」
トキノがボソリと呟いた。
「じゃリーダー。もしかしたら何かやるのか?」
ヤマギワがニヤリと笑う。
その瞳が鈍く茶色に輝く。
「当たり前だ……俺のダンスの相手はナナミだけなんだからな……
 ついでにアレの相手も」
フユキとトキノは呆れ顔だ。
「ついでじゃないだろ……」
「死に急ぐ事はないぞヤマギワ」
ヤマギワがムッとする。
「何を言うか! 俺は強さSS、無敵中の無敵だ! 俺に不可能は無い!」
「やっぱ格好良いわぁ。ヤマギワ様」
露出の激しい女が猫なで声をあげる。
「へぇへぇ。オイラ達のリーダーに不可能は無いですよっと」
トキノは多少馬鹿にした調子で呟いた。
「ふっふっふっふ……本当に此処が正念場だぞナナミ……覚悟しておけ……!」
ヤマギワが空に向かって吐き捨てた。


522名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 23:06:40 ID:mdA7Bfza0
テレーゼずくしだと早朝嫌がるんじゃないかと思ってヤマギワ出してみたぞ。
523名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 23:28:13 ID:a/DNsysS0
>>81
続きあればよろしくです。
524名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 23:54:31 ID:mdA7Bfza0
>>523
隊長。暇だったらフォルテシモの感想ください。
525早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 00:27:49 ID:TyzBMpWP0
ここから深夜の小説の感想
★相変わらずタイトルがいい
★よく考えたらなんで言語が統一されてるんだ?
★成田空港ワロタ
★もうテレーゼはいいよ。死にたくなってきた
★ヒステリックだな。キチガイだな
★みなせうぜーよ捻くれた考え方だな

私は……
何の為に……
ミナセは……
何の為に……
私にとって……
重いのはどっちだ……?
この辺は本当に安いドラマに見える。馬鹿な女子高生が無理やり書かされた小説みたい
続く
526名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 00:44:27 ID:llMG5eLq0
★相変わらずタイトルがいい
得意なのかな。
★よく考えたらなんで言語が統一されてるんだ?
みんな魔界語を喋ってます。魔界に入る前に各人の脳にインプットされます。
★成田空港ワロタ
笑う所。
★もうテレーゼはいいよ。死にたくなってきた
すまん。ヒロインなんだ。
★ヒステリックだな。キチガイだな
その通り。
★みなせうぜーよ捻くれた考え方だな
そう思われるの覚悟だな今日は。

私は……
何の為に……
ミナセは……
何の為に……
私にとって……
重いのはどっちだ……?
この辺は本当に安いドラマに見える。馬鹿な女子高生が無理やり書かされた小説みたい
そうだな。分かった。
527早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 00:44:39 ID:TyzBMpWP0
★本当はテレーゼみたいな人間現実にいたら嫌いじゃないんだけどな。なんでこんな嫌いになったのか
★自傷行為はやめろ()ワラタ
★はべらすって昭和かよ
★女にそこまで価値を見出すのがすごいと思う
528早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 00:52:09 ID:TyzBMpWP0
たまに本当に安っぽさが垣間見えるから留意したほうがいい。
529名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 00:53:42 ID:llMG5eLq0
★本当はテレーゼみたいな人間現実にいたら嫌いじゃないんだけどな。なんでこんな嫌いになったのか
テレーゼさんはこれからさらにアンチを増やすような行動にでます。怒らないでね。それ終わったら出番減るから。
空気になるから。ってネタバレだけど。
★自傷行為はやめろ()ワラタ
BGMバックホーンの「レクイエム」。
★はべらすって昭和かよ
俺が昭和だ。
★女にそこまで価値を見出すのがすごいと思う
トキノ君と同じ感想だな。ヤマギワがこれからヘタレるのか活躍するのか俺にも分からん。
多分ヘタレるような気がする。最悪死ぬかも。


530名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 00:54:20 ID:llMG5eLq0
>>528
了。
531名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 01:01:59 ID:llMG5eLq0
ああ。終わった。ついに書いちまった。こっから先ほとんど考えてねえや。
532名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 01:08:41 ID:llMG5eLq0
◆全然違うかもしれない次回予告

 人間側の対レッドラム総隊長ゾラ登場。ある人物と合流する。
 イザヤ、テレーゼが結婚したと聞いてショックを受ける。
 その結婚相手のミナセの特異性に眼をつける。
 尊敬するビョウドウイン・ムスイとサエグサ・プラトの息子である事を知り
 決戦では真っ先に相手にしようと決める。パトリシア、自己修復阻害剤を
 少量完成させる。自身のテレポンに仕込む。

ああ面白くないなコレ。イザヤ君とミナセ君の話にしたいけど。
533名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 01:13:12 ID:P0qzOdoiO
机でいつものようにうつ伏せでねる俺。寝てるわけじゃない。寝てるふりをしてるわけでもない。少しでも疲れた体を休めているんだが。・・・うるせぇ。
なんだか女子どもがギャーギャー騒いでやがる。いつものことか。。そろそろ10分たつな。
次は英語だったっけなぁ。
黒板に今日は自習とかかれている。
はは、やった。まだ寝れんじゃん(笑)
に、してもうるせぇなぁ。
うるせぇよ。
だが俺は日頃の肉体的、精神的疲労によってこの雑音の中でも直ぐ眠りにつくこできる。
奴らは楽そうで良い。
だけど俺はあんな生き方はしたくない。あんな生き方って、あいつらの人生全て知ってる訳でもないし、偏見か(笑)
あぁ疲れた。
そう思いながらいつものように眠りについた。
534名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 01:22:19 ID:llMG5eLq0
イザヤ君殺したくねえええ!
535早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 01:28:27 ID:TyzBMpWP0
そういえばサイ死ぬと思うか?
536早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 01:30:10 ID:TyzBMpWP0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  僕は死なないと思う
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

537名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 01:32:30 ID:llMG5eLq0
サイは死なんと思う。

第二次レッドラム大戦だ!さぁ誰殺そうかな。ヤマギワも来るって言ってるし。
538名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 01:36:24 ID:llMG5eLq0
やっぱジェネシス側にもっとキャラ増やした方が良いかもな。
いくらシドとビュルが強いっつっても。
539名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 01:51:22 ID:llMG5eLq0
案外ライマとか死ぬかもな
540早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 01:59:47 ID:TyzBMpWP0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  てれーぜを殺せ。自殺で頼む
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

541早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 02:35:33 ID:TyzBMpWP0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  三時間数学やって英単語50個インプットして練る
     し  J     余裕あったら歴史も軽く見る
     |   |
     し ⌒J
542名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 14:19:50 ID:llMG5eLq0
>>540
たしかに自殺もありな流れですが思春期の彼女はもっと最低最悪な選択をします。
543名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 19:56:09 ID:1ZwOMIHM0
>>523 
すいません。一応最後まで書いたのですが、スレの流れがコテの雑談ぽくなったので
変に投下すると空気読んでないなと思い躊躇してました。
後、自分の文章力のなさも納得いかないので、もう少し様子を見て載せたいです。
544早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 20:16:53 ID:TyzBMpWP0
早朝さん参上だよ。今日も一新勉強頑張るよ。
数学は難しいけど教えてGOOの過去の問いでなんとか解決できたよ。
教えてGOOでやれ。
545早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 20:19:18 ID:TyzBMpWP0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ←早朝さんの顔こんな感じだよ
     し  J     深夜さっさと小説貼れ簡素な感想やるから
     |   |
     し ⌒J
546早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 20:20:48 ID:TyzBMpWP0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  早朝さんのブログ更新したよ!
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
547早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 20:23:30 ID:TyzBMpWP0
最悪ってえと?
548早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 20:29:13 ID:TyzBMpWP0
てえと?って江戸っ子っぽいな。
549名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 20:31:14 ID:/aj7mklI0
早朝さんはどこに向かおうとしてるの?
550早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 20:51:11 ID:TyzBMpWP0
どこ・・・とは? 行く末ってこと?
551名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 21:04:29 ID:/aj7mklI0
おまいさんはこれから行き着く先になにか希望を見ている気がする
552早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 21:18:19 ID:TyzBMpWP0
宗教に似ているかな。イスラム教なら何十人の処女と暮らせるとか仏教なら
極楽浄土にいけるってのと一緒。一種の自己暗示をやっている。勉強をすることに
よって神様に拝謁できて、神様なら僕を肯定してくれるってね。
まあ現実逃避だけど僕みたいな現実世界でマトモに生きられない人間には逃避くらい
がちょうどいいかもしれないと思っている。
勉強じゃなくて勉教って感じかな。
だけどものの本によるとオウムや左右両翼過激派と酷似した考え方らしいから
やるなら留意しないといけない。
553名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 21:24:32 ID:/aj7mklI0
なるほどなぁそういうことか
それって死後の世界で?それとも今の人生で叶うことを期待してるの?
554早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 21:33:31 ID:TyzBMpWP0
それはなんともいえないかな。ただ所謂天才と呼ばれる類の人間には
現世で叶った人もいると思う。イチローとか
僕は凡庸の代名詞みたいな人間だからまだわからないかな。
だけど誰でもなにかを頑張れば神に近づけるって思ってる。
555早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 21:37:31 ID:TyzBMpWP0
イチローは違うかもな。
556名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 21:42:18 ID:/aj7mklI0
どう違うのよ
557早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 21:46:50 ID:TyzBMpWP0
いや彼が野球という競技において人間と神の間隙にいるのは間違いないだろうけど、
まだ神の領分まで侵しているかと問われれば答えはNOだと思う。
558早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 21:49:35 ID:TyzBMpWP0
あくまで宗教だから合理的、科学的な答えなんてないんだけどね。
559名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 21:52:59 ID:/aj7mklI0
まぁがんばってください
560早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/09(木) 22:01:54 ID:TyzBMpWP0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  エールありがとう。勉強してくら
     し  J     深夜さっさと小説貼れよ簡素な感想やるから
     |   |
     し ⌒J
561名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 22:08:08 ID:llMG5eLq0
フォルテシモ第三十一話「魔界の月」

イザヤが崖に腰掛けて足をブラブラさせている。
もうすぐ久しぶりにテレーゼに会えるのだ。
顔がニヤついてくる。
どうなっているだろうか。
さぞや美人になっている事だろう。
体型は成長しているだろうか。
ちゃんと喋るにはやはり戦闘に勝たなければいけないな。
イザヤは思う。
後ろの茂みがガサガサと音を立てる。
シドが顔を出す。
「大変だ! イザヤ! 大変な情報を入手した!」
イザヤが顔を戻してシドに向き直る。
「なんだよシド。今良い所……」
「テレーゼが結婚したらしいぜ!」
風。
え?
「な?」
「相手は夏の劣情の幹部のビョウドウイン・ミナセだ!」
そ……そんな……
嘘だろ……?
この俺様を差し置いて……
「ビョウドウイン……ミナセ……?」

ドクン!

心臓が大きく波打つ。
「そいつはまさか……」
イザヤが言う。
「ああ。そのまさかだ。ビョウドウイン・ムスイとサエグサ・プラトの息子だぜ」

ドクン!

そんな……
世の中にそんな面白そうな奴が居たなんて……
「そいつは強いんだよな。当然」
イザヤが眼を金色に輝かせて言う。
「いや……どうもそれがそうでもないらしい。夏の劣情で最強なのは
 やっぱミナシタ・ナナミでヒイチゴ・シホとかホシマチ・ライマとか
 ヒマツリ・カンジとかがそれに続く感じで……」
イザヤがニヤリと笑う。
「いや、そのデータは間違いだ。そいつは猫かぶりだ。俺には分かる」
シドがキョトンとする。
「そいつは受け継いでる筈だ。最強の遺伝子をな。そして俺もまた
 最強の遺伝子を遺す者だ」
イザヤは強い口調で言い切った。
562名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 22:08:31 ID:/aj7mklI0
ランボーは神だな
孤高で不幸だけど
563名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 22:09:17 ID:llMG5eLq0
「最強の遺伝子……? あっ……まさか……」
「その通ーり! 俺はテレーゼを奪い返す! これは決定事項だ!」
シドがヒュウッと口笛を吹く。
「うちのリーダーは馬鹿だな。アハハハハハハハハ!」
シドは天を向いて笑い出した。
「待ってやがれテレーゼ!」
イザヤは天を掴む動作をしながら呟いた。

崖の淵でナナミが体育座りしている。
深くため息をつく。
ミズエは魔界の太陽になる事なく逝ってしまった。
ミズエが太陽なら自分は何だろうとナナミは考えるかな。
やっぱ月かな。
ナナミは思う。
一番近くに居るから一番大きいんだ。
光を反射してるだけなんだ。
本当は小さいんだ。
ミナセの口癖のように器じゃない。
器じゃないんだよ自分には。
ただ、皆が期待してくれるから
皆よりたまたま少しだけ強いから
皆を引っ張る位置に居る。
自分はミズエみたいにはなれない。
ナナミは思う。
後ろの茂みで音がする。
ヒイチゴ・シホが現れた。
「やっ。リーダー殿。休憩中?」
ナナミはシホの方を振り向いて首を斜めにする。
「決闘しようよ。退屈はさせないよ」
シホが言う。
ナナミは首を斜めにしたまま動かない。
「私は月。魔界の月」
ナナミは呟いた。
「はぁっ? 頭イカレた? あぁ、元からか」
シホが言う。
「ミズエにはなれないの。それが分かった」
ナナミは言った。
「あっそう。そりゃそんなに強くないもんね。私とどっこいじゃそうだよ」
シホがニヤけながら言った。
「嘘ついてる。君、自分の事強いと思ってるくせに」
ナナミが言う。
「……ふふふ。喧嘩に乗ってきたね。良いね。早く決闘しよう」
シホが言った。
「月はいつも皆を見守っているの。欠けたり無くなったりするの。でも無くならないの」
ナナミは言った。
ナナミなりのポジティブな解釈なのだろう。
シホはフッと笑った。
そしてナナミの手を引いて行ってしまった。

南極。
空中空母ジャイガンティスが竣工している。
564名前は誰も知らない:2007/08/09(木) 22:11:18 ID:llMG5eLq0
それを見上げる男、ゾラ。
白髪だが20代である。オールバックで灰色の軍服を着ている。眼は黄色。
秘密裏に進められていたレッドラム絶滅計画を実行する総隊長を務める男だ。
南極で第二次レッドラム大戦が行われる事を知って部隊は迎撃作戦を遂行しようとしていた。
しかしこれくらいの戦力で足りるのか?
ゾラは不安に苛まれていた。
レッドラムの破壊力は異常だ。
自分はまだ手合わせした事はないが先の大戦ではレッドラム達によって
人間側は大打撃を受けた。
それに続く相次ぐテロ行為によって人間達は南極にひきこもる事を余儀なくされたのだ。
忌々しい記憶。
レッドラムは人間全体の仇敵である。
俺はその為に……全人類の運命を背負って……
背負って背負って背負いまくって……!
「力を抜いてくださいよ」
後ろから突然肩を揉まれる。
「なああああああああったああああああああ!」
ゾラは死ぬほど驚いた。
振り向く。
金髪で黒と白の修道服の女が立っている。
「何者だ貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!」
ゾラは腰に持っていた刀を抜く。
女の脇に居た軍服の兵士が焦る。
「ゾラ隊長。テレーゼ博士ですよ。テレーゼ博士」
兵士が言う。
「な……テレーゼ!? あの寝返った!?」
「また帰ってきたんですよ。ついさっき」
テレーゼはニッコリ微笑む。
「レッドラムを迎え撃つのは得策ではありません。幼稚園児でもそれくらい分かります」
テレーゼは言った。
「なな……ななななななな……」
ゾラは足をガクガクさせて後ずさる。
「協力させてください。ゾラ隊長」
テレーゼはしごく楽しそうに言った。
ゾラはテレーゼの後ろに悪魔のように禍々しい気を感じた。
「ガクッ」
ゾラは気を失った。
「ゾラ隊長ー!」
兵士が叫ぶ。
テレーゼが口に手を持っていってクスッと笑った。

「大変だー! テレーゼが家出したー!」
隊員達がわめいている。
「やっぱあの時なんか有ったのか……」
ミナセは分からないなりに頭を働かせた。
だが答えは出ない。
決戦の日は刻一刻と近付いてきていた。
565早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 00:20:16 ID:5HjATKHb0
早朝さんまたもや参上。ここから深夜の小説の簡素な感想
★イザヤ危険知らずだな
★イザヤ下劣だ。
★シドゴキブリかよ
★風。←これはないだろ
★その次のえ?「な?」これ分ける意味あるか?
★シド喋り方が若者っぽいな
★猫かぶりって・・・
★「うちのリーダーは馬鹿だな。アハハハハハハハハ!」
シドは天を向いて笑い出した。 この辺はブラックジャックのキリコを彷彿とさせいい
★やっぱ月かな。自分を買いかぶりすぎて気持ち悪い。こういう壮大な例えを
する奴に限って壮大な働きをしない。大言壮語も甚だしい。要するにくたばれ
★女キャラが全員うっとうしく感じる。意図して書いているなら称揚に値する。
★ミズエが太陽なら自分は何だろうとナナミは考えるかな。 これおかしくね?
★ゾラ・・・
★ついにレッドラム大戦きたな
硫黄
566早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 00:27:33 ID:5HjATKHb0
なんか数学がわかるようになってきた。うれしいな。
567名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 00:33:01 ID:dBCy/XD50
★イザヤ危険知らずだな
落ちても死なんからな。
★イザヤ下劣だ。
そうなんだよ。
★シドゴキブリかよ
ガサガサ。
★風。←これはないだろ
ブログで直しといた。
★その次のえ?「な?」これ分ける意味あるか?
思ったのと喋ったの。でも変だから一個消しとく。
★シド喋り方が若者っぽいな
そうか。
★猫かぶりって・・・
猫かぶり。
★「うちのリーダーは馬鹿だな。アハハハハハハハハ!」
シドは天を向いて笑い出した。 この辺はブラックジャックのキリコを彷彿とさせいい
そりゃ良かった。
★やっぱ月かな。自分を買いかぶりすぎて気持ち悪い。こういう壮大な例えを
する奴に限って壮大な働きをしない。大言壮語も甚だしい。要するにくたばれ
思いついたから言わせてみた。
★女キャラが全員うっとうしく感じる。意図して書いているなら称揚に値する。
最近mixiで読む女性の日記の人格を取り込んでいる事に気付いた。
★ミズエが太陽なら自分は何だろうとナナミは考えるかな。 これおかしくね?
おかしいからブログで直しといた。
★ゾラ・・・
彼にはもう少し頑張ってもらおうと思うがアッサリ死ぬかもな。
★ついにレッドラム大戦きたな
キター。全然盛り上がらないかもしれない。だって全然何も考えてないもの。
568名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 00:39:19 ID:dBCy/XD50
どうしよう……もう始めちゃおうか戦闘……せっかく最後なんだからもう少し
タメた方が良いって誰かが言ってる……
569早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 00:49:49 ID:5HjATKHb0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  さてと、数学復帰してくら
     し  J 毎日書いてれば上達するから頑張れよ深夜   
     |   |
     し ⌒J

570早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 00:51:22 ID:5HjATKHb0
金言コーナー
屈してはいけない。絶対に絶対に絶対に絶対に
Byチャーチル
僕も諦めないで頑張るんだ。
571名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 00:53:46 ID:7cwGK7sx0
誰かが言ってるって、おまえは誰の小説書いてるん?
自分で考えて頑張るところと、他人の意見を取り入れた方がいいところの判断が違ってるんじゃね?
572名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 01:08:03 ID:dBCy/XD50
>>571
すいません。誰かってのは「俺の中の誰か」です。
変な事書いて本当に御免なさい。
ところで良かったら感想ください。
573名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 01:15:53 ID:1WBmvXrn0
こいつは誰の意見も聞かないよ
何かに迷ったら勇気がなくなったら
誰かが発した言葉の自分に都合のいい部分だけを切り取って
あいつはこういってくれたからって無駄な自信をつける
574名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 01:27:42 ID:dBCy/XD50
◆全然違うかもしれない次回予告

南極まで船で行く道すがらカンジとライマとミナセ最後の会話。
テレーゼが人間側に寝返ったらしい事を聞いてミナセは理由が分からないでいる。
勃発する第二次レッドラム大戦。初撃はシホの「氷雪女王」。
いきなりミナセの前に瞬間移動的に現れるイザヤ。その奇面にあきれる。
「テレーゼは趣味が変わったのか?」夏の劣情本隊の真ん中で「コンストラクション・オブ・ライト」炸裂。
でも悲の器を応用して爆発を全部押さえ込むミナセ。イザヤやる気満々になる。
ユアイがエンエンラで二人を吹っ飛ばす。「勝手にシナチク」
カンジとライマ、シドと闘う。二人がかりである事をシドになじられる。
ビュルストナー、ユアイとシホと闘う。シホ「超不本意だけどね」
ナナミの元に突如ヤマギワ出現。「ナーナーミ! 遊ぼうぜ!」
トキノ・リクオが二人の周りに氷を隆起させリングを作る。
ミナセ紫の力発動!「アベルカイン!」「ヨギナクサレ!」「オムライザー!」続く
575名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 01:44:34 ID:dBCy/XD50
思った。デイ・アフター・トゥモローばかり聴いてるから女がキモくなる。
576名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 01:57:25 ID:dBCy/XD50
ビュルストナーの鎌の名前→スピット・ファイア
ビュルストナーの必殺技→ルノ、アコニー
シドの機械の両腕の名前→ワイバーン
シドの必殺技→勝手にしやがれ、ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン、アナーキー・イン・ザ・UK、マイ・ウェイ
577名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 02:07:42 ID:dBCy/XD50
すいません。シドの技名は冗談です。……ああもう勝手にしやがれは使ってる……
578名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 03:52:06 ID:7cwGK7sx0
>>573
分裂以前から大生スレ見てたからなんとなくわかります

ただ、投稿された小説を読んでそれに感想を言う、小説スレの体裁ぐらい守ってもいいんではないでしょうか?
それが生かされるか生かされないかなんて事は、それこそ投稿者しだいって感じで
ガン無視されて腹立ったら、俺がもうこのスレに関わらなければ良い話でもあったりなかったり。
まあ、たぶん即逃げしますけどね。
それよりも現状、二人だけの世界にしとくと543みたいなことになるわけなんで、それが嫌だったり。

じゃあ感想を
って思ったんだけどさ、読むほどに読む気が無くなっていく文章でした。
いきなりカタカナでお話の専門用語を並べられても困ってしまいます。
ブログがあるらしいって、そっち行ってみても補完、解説の類が無くってまいりました。
特殊能力で格闘してるってお話でいいんですかね?

俺は読書家といわれるほど本を読んでない人間だから、こういうことを言うのも憚られるんですが
結構繰ったんだけど、世界観っての?がわからんのかな
この人たち何がしたいんですか?ってのが最大の疑問でした。
まあ、ブログのほうで10話あたりまでしか読んでないんですが

それとキャラがたってないといいますか、ようわからんのですが。
どのような立場の人間が何を持って台詞をいっているのか、それがわからんのですよ。
そんな中、殺し合いが始まってましたが、俺が戦争を見ているんだ、ウッヒャースペクタクル
っていうよりも戦争を録画したものが、ただただ流れているような印象でした。
どんな人が、何のために戦って、どう死んだ、どう生きたってのがないのが原因なのでしょうかね?
よー知らんですが。

とにかく頑張って読めば、俺でもわかるお話がかけるのはすばらしいと思います。

と、なんか言いたい事を言い放題ですが
批判する俺がこの程度の知能。
というところを見て、嗤うなり、なんなりしていただければ幸いとか、そんな感じ。
こんなに文章を読んで、書いたのは久しぶりで、新鮮な感動を覚えました。
このような機会をいただいたことに感謝します。
579早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 04:37:37 ID:5HjATKHb0
なんで急に敬語になったのか意味がわからん。
580早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 04:39:12 ID:5HjATKHb0
あれだな数学の問題集二周目完了。もう因数分解、展開なら殆ど解けるぜ。
ヒヒヒ火火火。
581名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 06:13:49 ID:wMrSd+zW0
深夜はまだ小説書いてるからわかるよ
俺は早朝のスタンスがよくわからない
小説書かないでイカれた日記を載せてるだけじゃねえか
なんでこのスレにいるの?隔離スレまであんのに
582早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 06:27:41 ID:5HjATKHb0
暇だから簡潔に反論させてもらうよ。
まずここにいる理由は簡単、深夜の小説の感想を投下するため。
小説がくるまでの暇つぶしとして君の言ういかれた日記を書くため。
雑談をするため。ここがある種、僕の隔離スレであるため。
きみの言う隔離スレってのは恐らく僕の偽者が立てたところだろ?
あそこは偽者スレなので隔離スレでもなんでもない。
どう?反論ある?
583名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 06:41:19 ID:wMrSd+zW0
偽者スレでも隔離スレとして機能するだろう
お前が行けばいいだけなのだから
俺がいいたいのはお前のしょうもない日常の内容でレスを潰すなという事だ
明らかにお前のレスはスレタイに添ってないだろ
584早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 06:58:18 ID:5HjATKHb0
なんでわざわざ偽者が作ったスレに行く必要があるんだよ。機能するかどうかなんて問題じゃない。
そもそもこのスレは前スレ(雑談スレ)
からの系譜なんだからここで雑談や日常の内容を書いたってなんら問題ない。
大体潰すなんて大仰も甚だしいぞ。このスレに書き込んでるのも深夜と僕
ばかりじゃないか。もとより潰れかけてるスレを潰すもなにもないだろ。
まあ結論に向かいそうもないけど、僕は出ていく気なんてさらさらないよ。
585名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 07:12:32 ID:wMrSd+zW0
結局思考停止かよ。
それじゃあここは小説スレを騙ったスレという事でいいのか?
お前と深夜のためだけのスレだと?
最初からそう言えよ。馬鹿な自己正当化しないでさ。
586早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 07:22:28 ID:5HjATKHb0
系譜だから両者の要素を持っていていいんだよ。現時点では過疎っている
から僕の一人ごとが目につくだけ。
誰が深夜と僕だけのスレだって言ったの?都合のいいよう曲解するなよ。
僕は深夜以外の人からも頼まれれば感想書くよ。誰が小説投下しようと
なんの文句を言うつもりも権利もないからね。
587早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 07:26:24 ID:5HjATKHb0
もし僕と深夜だけのスレだと思っていれば>>495>>533にも文句言ってるだろ


588名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 07:51:28 ID:TD6LIA/T0
>>582
その雑談の垂れ流しを控えると、お前さんの言う神に近づけると思うぞ。
神は馬鹿な出しゃばりは嫌いだからね。弁えろってこと。

雑談するなら面白いこと書け。ほんとつまらないから。
589早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 08:00:37 ID:5HjATKHb0
それは君の認識だろ?人に考え方を押し付けるな。
それよりやめる気がない相手によくも説得ができるな。
僕ならNGワードで存在を消すだろうけどな。全く感心するよ。

590早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 08:01:36 ID:5HjATKHb0
手本を見せられない人間は命令を下すな。誰の言葉だっけな。
591早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 08:19:49 ID:5HjATKHb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  もう止めるかい?不毛だからね
     し  J    
     |   |
     し ⌒J


592早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 08:22:23 ID:5HjATKHb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  今日暑いな。
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

593早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 09:00:09 ID:5HjATKHb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  寝ようかな仮眠だ仮眠
     し  J 中国人って本当にしたたかだよね。天才に近いよ   
     |   |
     し ⌒J
594名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 13:24:08 ID:D1Q2YRfJ0

私は言葉の存在に意義を見出せなくなりそうです。

そんなことを言って、彼は席を立った。
僕はそれを見ているしかなく、ただ・・・・・・
ただ無力だった。

それから長い時間がたった。
といっても、季節がひとつ変わるくらいしかたっていないんだけど。
彼の存在がみんなの頭から消えるのには、そのくらいの時間で充分だったらしい。
周りの皆は、今日も楽しそうに笑っているけど、僕はあれからうまく笑えない。
表面では上手く笑えているんだろう、問題なく生活はできているから。
でも心の底では、皆が笑顔になった時に彼が、彼の語った言葉が、彼のいた風景が次々に思い出されて
僕は、その皆の顔がとても怖いものに映り、笑うことなどできなくなる。
それでも、笑うしかない。努めて、笑顔。

そんな暮らしが、ようやく一段落する。
試験が終わり、夏休みが始まったんだ。
595名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 13:41:01 ID:7Kwe2iOEO
森読者はキモい
596名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 14:10:12 ID:D1Q2YRfJ0
俺もそう思う。
597名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 15:18:24 ID:dBCy/XD50
>>578
その内、そういう世界観とか設定とかブログにダラダラ書いてみても良いかな……
主人公が属する隊の目的は世界征服です。他の隊も同じです。
舞台は魔界なんですけどその辺の説明皆無ですね。前のスレで説明して
それで終わりにしてしまっています。特殊能力は人でなくて武器に備わってます。
598名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 18:40:52 ID:1WBmvXrn0
系譜もなにも乗っ取ったんだろうがw
まあここの目的は深夜にかまってやることと小説家を育てることだから
雑談するのも誰が小説投稿するのも自由だけど
早朝の日記が他の人を入りづらくしてるのも事実だな
599名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 20:06:31 ID:dBCy/XD50
フォルテシモ第三十二話「平和を望む事」

「だから、アレに関するデータは全部消してしまいました」
テレーゼがニッコリ笑って言った。
「なぁぁにぃぃぃ! 貴様! 自分の立場分かっとんのかゴルァ!」
ゾラが机をバンと叩いて言う。
「貴様は我々の味方になったんだろう! それを何故!」
「あら。そもそもレッドラムと人間は根本的に馴れ合いないと考えていますが。
 私今でも人間があまり好きではありません……ただし……」
ゾラが後ずさる。
「た……ただし……?」
テレーゼは一呼吸置く。
「レッドラムはもっと嫌いです」
テレーゼの両目が鈍く黄色に輝く。

南極まで船で行く。
ミナセとライマとカンジは甲板で煙草をすっている。
「よう。これでお別れかもな」
カンジが言った。
「惜しいか?」
ライマが言った。
「少しな」
カンジが言葉を返す。
「ミナセ。テレーゼは人間側に行っちまったんだな」
ライマが言う。
ミナセがうつむく。
「らしい……」
ミナセが呟く。
「夫婦喧嘩か……嫌な時に重なったもんだ……アイツも俺等も変人だからな。
 何が起きても不思議じゃなかったが……何が有ったんだろうな……」
ライマが言う。
「分からない……多分俺が悪かったんだ……」
ミナセはうつむいたままだ。
カンジがミナセの背中をバシンと叩く。
「心配事持ったままでこの最高の舞台に臨むなよ。神様が怒るぞ?
 お前の事だから土壇場じゃはいつくばってでも生き残りそうだがな」
カンジはカラカラと笑った。
ミナセは少し笑顔を取り戻す。
「そうだな。最高の舞台。俺達の望んだ。そしてその先にあるのは平和な世界……」
カンジとライマがキョトンとする。
「お前そんなもの望んでたのか?」
「平和?」
ミナセが面食らう。
「当たり前だろ?」
ライマとカンジが呆気にとられた顔をする。
「あ……当たり前じゃねえよ」
「全然当たり前ではない」
ライマとカンジが同時に喋る。
「俺達戦闘狂だろ? この世を支配したらその世界を守る為の戦いが始まるんだよ」
600名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 20:07:07 ID:dBCy/XD50
カンジが言った。
「そうだ。戦いは無くならねえよ」
ライマが言う。
ミナセがボーっとした顔をする。
そして海の方を向く。
「そ……そうか……そうだよな……戦いは無くならない……俺、馬鹿な事を……
 でも、テレーゼが言ってたんだ。戦いを止めたいって。殺し合いを止めたいって。
 だから……俺……やっぱ一人でも平和を求めて闘うよ。異端でも良いや……」
ライマとカンジがため息をつく。
「お前は本当にテレーゼが好きなんだな。良い事だ。俺にはまだそういうのよく分からねえや」
ライマが言った。
「なんだ?お前そんなにユアイが不満なのか? もしか鵺がヤらせてくれないのか?」
ライマが酷く動揺する。
「馬鹿野郎!」
ライマがカンジを恫喝する。
「なんだ図星か」
カンジが言う。
ミナセは笑った。
カンジもライマもいつのまにか笑っている。
「お前悪くないよ。ミナセ」
カンジが言った。
「お前みたいなの一匹は居た方が面白い世界だ」
ライマが言った。
ミナセはフッと笑った。
悪くないか。
テレーゼ。
これから待ってる運命は悪くないか?
ミナセは思った。

南極に上陸して決めておいた地点に着いた。
ずっと前方にジェネシスの黒い集団が見える。
ジェネシスは幹部以外は黒い軍服を着ているようだ。
先攻はこちらだ。
ヒイチゴ・シホがスタンバイしている。
シホの所にナナミが歩いてくる。
「行けそう?」
ナナミが聞いた。
「当たり前じゃない! あなたは自分の心配しなさい! 会えて良かったわ。ナナミ」
シホは行ってピョンと飛びはねナナミの唇に自分の唇を重ねた。
「おお……!」
周りの隊員からため息がもれる。
美女同士の接吻だ。
ナナミが唇をぬぐう。
「元気そうで何より」
ナナミが言った。
「へへへ……じゃあ逝くよ! 氷雪女王!」

ダガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

十数メートルの氷柱が地面から数百単位で生えまくる。
601名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 20:09:06 ID:dBCy/XD50
氷柱はジャネシスの本隊を目指す。
隊の前にビュルストナーが躍り出る。
「ルノ……」
ビュルストナーが鎌を頭上で横方向に回転させる。
銅色の閃光がほとばしり氷柱が全て両断される。
「悲の器!」
迫ってくるカマイタチをミナセの生命エネルギーを練りこんだ水の巨大な皿で全て防ぎきる。
「残念でしたー! そっちはオトリだよ!」
シホが叫ぶ。
瞬間、ジェネシス本隊の真下から氷柱が数千単位で生える。
ジェネシスの隊員達が数百単位で殺傷される。
「逝くぞー!」
シホが叫ぶ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
隊員達の野太い声が方々であがる。
「ばあっ!」
瞬間、ミナセの真正面1メートルにイザヤ・カタコンベが現れる。
ビビるミナセ。
周りの隊員達もビビる。
イザヤはミナセを覗き込む。
ミナセは泡を食って動く事ができない。
「ブッサイクだなぁ! テレーゼは趣味が変わったのか!?」
イザヤが言った。
「さっさと終わらせてかっさらってやる!」
イザヤの持っている黒い棍棒のような邪宗門と非常に良く似たテレポンが金色に輝く。
「しまっ……!」
「コンストラクション・オブ・ライト……」
こんな所で原子力系の武器を開放されたら……
一撃で全滅だ……!
「うわああああああああああああああ!」
ミナセの眼が青色に輝く。
「悲の器! 収束!」

ドゴオオオオオバシャアアアアア!

閃光が一瞬ほとばしりすぐ消えた。
イザヤのテレポン、キングクリムゾンの前に巨大な水の球体が浮遊している。
「ば……馬鹿な……爆発を全て水で押し込めやがった……!」
ミナセがニヤッと笑う。
その眼が青色に輝く。
その心の中の原始のミナセが叫んでいる。
こいつは最高の獲物だ!
「エンエンラ!」
ユアイの声が響く。
「なっ!」
「うわっ!」
イザヤとミナセの身体に質量を持った煙がぶち当たる。
「君達いると邪魔だよ。どっか遠くで決着つけて」
ユアイが言った。
「うわああああああああああ!」
ミナセとイザヤは凄いスピードでくり出される煙によって
602名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 20:10:22 ID:dBCy/XD50
地平線の彼方まで吹っ飛ばされていった。
「……さぁてと」
ユアイが呟く。
前方にシドとビュルストナーが立っている。
「私達の相手はこの化け物二人……」
カンジがサウダージを身にまとい
ライマが爆音夢花火をかまえる。
第二次レッドラム大戦……開戦!
603名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 20:58:27 ID:LGR0LG5l0
こんなことを本をあまり読まない俺が言うのもおこがましいと思いますが
台詞でなく描写を見せて欲しいといいますか。
これだと台詞のみが上滑りのような感じがしまして
情景?と申しましょうか、それが伝わってきません。
擬音をなるべく出さないで、それを何とか文章で表現するなどをしていただけると、楽しく読めると思います。

あと、投稿の前には誤字、脱字の無いよう一度読み直すことをお勧めいたします。
読み直しは、誤字脱字だけでなく、引っかかる表現なども見つけることができると思います。

細かいですが>>601の一行目、ジャネシスになっています。

と、脳足らずの俺のレスごと笑い飛ばしていただければ幸いです。
刺さった針の傷みも多少和らぎます
604早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 21:57:06 ID:5HjATKHb0
早朝さん華麗に参上。今日は睡眠をとりすぎたな。六時間もねちまった・・・
昨日ほとんどなんら口にしていないが身体はいたって良好だな。
僕別にやせてるわけでも太ってるわけでもないんだけどね。
605早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 21:59:31 ID:5HjATKHb0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) 今日ネット上の数学の問題を三十個くらいやったぜ
     し  J     二十八問くらいは解けたぜ
     |   |
     し ⌒J
606早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 22:02:45 ID:5HjATKHb0
数学ってのは閃きと同時に前にやった問題を思い出す記憶力も必要になってくる
のだ。すなわちこれは神への進言であり、平等思想に基づく。
暴力を用いて国家を攻撃する過激派、これは肯定するべきかしないべきか。
熟慮が必要なのだ。
607早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 22:16:37 ID:5HjATKHb0
ここから深夜の小説の感想
★なんか終焉に向かっている感があるな。クライマックス
★ゾラネタキャラにしか見えない。
★レッドラムはもっと嫌いなのかテレーゼ
★甲板でタバコって・・・
★ミナセってこんな奴だったけか?
★自分で戦闘狂とか言うなよ
★平和のために闘い続けるってのは葛藤があっていいね
続く
608早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 22:22:47 ID:5HjATKHb0
★氷柱ってデジモンみたいだな
★爆発を水で押し込むってなんだよ
★ついにきたな第二次レッドラム大戦
609早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 22:24:49 ID:5HjATKHb0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  イチロー最近調子いいな。励みになるってのはこれだ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
610早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 22:30:06 ID:5HjATKHb0
技の発想がデジモンっぽいな深夜のキャラは。
611早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 22:35:11 ID:5HjATKHb0
よく数学がやくにたたないと仰られるかたがいるが、中学や高校で学ぶ所謂初等
学問なんてのはほとんど役に立たないものなんだ。
612早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/10(金) 23:35:03 ID:5HjATKHb0
     _ _
     ( ゚∀゚ )  勉強復帰してくら
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
613名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 23:45:44 ID:dBCy/XD50
>>603
>台詞でなく描写を見せて欲しいといいますか。
これだと台詞のみが上滑りのような感じがしまして
情景?と申しましょうか、それが伝わってきません。
擬音をなるべく出さないで、それを何とか文章で表現するなどをしていただけると、楽しく読めると思います。

ああ。なんかスゲエ分かります。技術が追いついていないし今日は時間が有りませんでした。
擬音使うのスゲエ楽しいんですけど。少しは抑えます。少しは。
情景少ないのは前から言われてます。せっかちなんですね僕。どうも有難う。

614名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 23:49:10 ID:skwE0qe1O
どうせオレラはなにもできないよ
期待するな
615名前は誰も知らない:2007/08/10(金) 23:52:09 ID:dBCy/XD50
★なんか終焉に向かっている感があるな。クライマックス
まだ終わりじゃないのじゃ。もうちびっとだけ続くんじゃ。(亀仙人)
★ゾラネタキャラにしか見えない。
だって(略)。いや彼はもっと面白くしたい。面白くする前に死にそうなのがアレだが。
★レッドラムはもっと嫌いなのかテレーゼ
今回の件で嫌いになったようです。
★甲板でタバコって・・・
駄目?
★ミナセってこんな奴だったけか?
僕も書いててそう思ったけど今はテレーゼがいなくなってナーバスになってるんだよ。真面目なミナセもミナセの中には居る。
★自分で戦闘狂とか言うなよ
そうか駄目か。
★平和のために闘い続けるってのは葛藤があっていいね
良かった。
★氷柱ってデジモンみたいだな
デジモン知らない。
★爆発を水で押し込むってなんだよ
ミナセの水にはミナセの生命エネルギーが練りこまれていて気合で光系の攻撃を遮ったりもうとにかく気合で
なんでも防げちゃう都合の良い武器なのです。だから爆発が起こった地点を中心に水で覆って気合を入れる事で爆発を押さえ込めたのです。
要するに太公望の風みたいな物です。
★ついにきたな第二次レッドラム大戦
昨日それ言われたから今日始まったんだよ。


616名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 00:18:57 ID:bPUN1iGU0
深夜、小説書くの飽きてきてるだろ
前よりも雑に、前よりも意味分からなくなってきてる
617名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 00:25:11 ID:nIEcOAiU0
>>616
今日は時間無かった。確かに少し飽きたと感じる時がある。
毎日やってるからしょうがないとも思う。でも上達してる部分もある筈だと
僕は思う。もうアレだ。小次郎が無数の農民斬ってるみたいな気持ちでやってる。
618名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 00:41:56 ID:bPUN1iGU0
>>617
正直言うと、前よりも悪くなってる
自分と周りを投射して書いてたやつ(題名忘れた)のほうがまだマシだった

あと、頼むからサークルに行かないでやって欲しい
忘れた頃に顔を出されても、サークル員は対応に困るし、場が冷える
他人が築いたコミュニティに配慮せずに、自分がコミュニティに属して楽しむことしか考えてない
軽度のアスペルガー症候群
病院にいってちゃんとカウンセリングを受けるか、他人のことを考えた接し方をどこかで勉強してこい
619名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 00:53:16 ID:nIEcOAiU0
>>618
自分と周りを投射……そうか……そう見えるんですか。
620名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 00:55:00 ID:bPUN1iGU0
>>619
あ、俺は岡大生じゃないぞ
サークル長をやってたことのある孤男ってだけだ
621名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 01:00:35 ID:bPUN1iGU0
稀にいるんだよ、何しに来たのかよくわかんないくせに、なぜかちょくちょく来る奴
サークル員はみんな「なんでこいつ来るの?」って思うしかなくなる
で、みんなそいつがいる間はかまえばいいのか自然にしてればいいのか分からなくなって、ぎこちなくなる
かまったらかまったで、面白い返事も返ってこない
かといって無視するわけにもいかないから、苦しい

で、そんなところにいたくないから、そいつが来るたびにサークル員は来なくなる
コミュニティを衰退する

他人のことを考えるなら、気兼ねして行かないところなんだがな、普通
それを考えられないってのは、どこか精神に異常があるとしか思えない
622名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 01:00:57 ID:nIEcOAiU0
自分と周りを投射……してるかなぁ……
623名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 01:02:51 ID:nIEcOAiU0
大生板のスレまた落ちたから「孤独な大学生を小説家に育てるスレ5」立てた。
早朝よ暇だったら書き込んでくれたまえ。
624早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 01:44:16 ID:s1N1OoIb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  深夜あっちのスレで別の小説書けよ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
625早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 01:45:13 ID:s1N1OoIb0
数学の問題ってのは依存性があるな・・・ヒヒヒ火火火。
癖になっちまってるぜヒヒヒ
626早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 01:48:59 ID:s1N1OoIb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  「支柱など考え方次第でいくらでも作れる」
     し  J    これは結構いい言葉だよな
     |   |
     し ⌒J
627早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 01:56:13 ID:s1N1OoIb0
最高の気分だぜ。ヒヒヒ火火火
ビタミン剤苦すぎる。水なしで裸飲みはあんまりよくないな。
628名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 01:57:56 ID:nIEcOAiU0
>>624
フォルテシモは60話まで続くんだ。
天然巨乳フランス美人出すまで俺はやめるわけにはいかない。名前はフリーダというんだ。
629早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 02:04:09 ID:s1N1OoIb0
     _ _
     ( ゚∀゚ ) フリーザ?
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

630早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 02:06:13 ID:s1N1OoIb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  社会主義者?
     し  J    
     |   |
     し ⌒J


631早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 02:10:39 ID:s1N1OoIb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  僕の愛国心は偽者だ。
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
632名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 02:21:04 ID:nIEcOAiU0
◆全然違うかもしれない次回予告

イザヤやる気爆発!「暗黒の世界」!「リザード」!「ディシプリン」!
不規則な軌道を描く原子力を濃縮した光球がミナセを襲う!
「コンストラクション・オブ・ライト」を押し込めるのにエネルギーの6分の一
を消費したミナセ。避けまくるしかないと判断して水を空中に大量に飛ばして
邪宗門に乗ってサーフィンするように避けまくる。水量を増やして巨大な
「死にぞこないの青」を作る。「大容量相手だからこっちは省エネ対策だ!」(格好悪い台詞)
ドドドドドドウ!連続してあがるキノコ雲。カンジ「こりゃホントのお別れになりそうだな」
高速で避けまくるミナセ。「人間案外やれるもんだ。人間じゃないけど」
一瞬の隙を突いて背後からイザヤの「ヘヴィ・コンストラクション」!
ミナセ一瞬で紫の力使用。「アベルカイン」!ドゴオオオオ!相殺する二つの力。
ミナセ「良かった……互角だ!」だがかなり力が消耗する。ミナセ「駄目だよオカン!
やっぱ俺真正面から生きられない人間なんだ。器じゃないいし」また攻撃を避けまくるミナセ。
イザヤ「ふふふ!貴様世界最強の男を前にしてよく今まで立ち続けてこれたな!」
ミナセ「そうか!俺は世界最強の男を相手にしてるんだ!真正面から攻められなくても恥じゃない!せこく勝とう!」
ミナセ考えを変える。巨大な氷河を全て水にして津波の上に立つ。
「逝っくぞー! 水の道化師!」ドパアアアアアア!津波から水弾や水の刃が
無数にごちゃごちゃにくり出される。ミナセ「俺の奏でる音を聴け!」
イザヤ避けるのに必死。ミナセその隙に距離をつめる。ミナセ「喰らえ!
紫の力!ヨギナクサレ!」カッ!イザヤの身体を邪宗門が真正面から捉えた! 続く

長っ
633名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 02:30:15 ID:nIEcOAiU0
ミナセも案外人間変わらないな。変化するって趣旨なのに。(自分で言う)
634早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 02:30:49 ID:s1N1OoIb0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  もはや予告じゃないぜヒヒ火火ヒヒヒ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
635名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 02:38:59 ID:nIEcOAiU0
ミナセをゴーストスイーパー横島のような男にしたいんだが
そこまでの道は険しいな。彼は偉大だ。
636早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 02:59:14 ID:s1N1OoIb0
数学復帰してくら。
亜流じゃいけないんだ。皇道派社会主義者なんて
いいとおもう。旧社会党の浅沼さんの考え方に似てるかな。
まあ社会党よりももっと強固な社会主義的性格をもち、その上で天皇を
中心とした一党独裁を組織・・・ってよく考えたらこりゃスターリニズムだな()ワラタ
三島由紀夫が天皇はいうほどのブルジョアではない。と言っていたがあれは
真実だな。
637早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/11(土) 05:20:31 ID:s1N1OoIb0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  「納得するかというのも本人次第なのだ」
     し  J   これもいい言葉だな 
     |   |
     し ⌒J
638名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 15:55:19 ID:nIEcOAiU0
シホのレズ行為がスルーされた。
639名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 18:58:32 ID:UCSXasWd0
>>81のつづきっす



「彼」が指定された部屋は、居間や沢山の和室を抜けた最奥の所だった。
もともとは物置として使われていたらしく、
何か大きな物を動かした後が床に残り、壁は全体的に黒ずんで、埃は大量に舞っていた。
そして、部屋の中にあるのは木でできた小さな円形のテーブルだけ。
テレビも本棚もベットすらもなかった。
どうみても殺風景。かつての自分の部屋と凄まじい落差だ。
でもそこに頓着する気はない。
むしろ、自分用の部屋を用意してくれたことに感謝したいぐらいだ。
一人になれる空間がとにかく欲しかったから。

そういえば、ここに来る途中に気になることあった。
ミシミシうるさい廊下を歩きながら横目で見た沢山の和室。
すべて障子で閉められていたので、中の様子は確認できなかった。
しかし、その中で一つだけ、うっすらと床に伏す人影が見えた。
誰か寝ていたのだろうか。
それについておじさんに訊きたかったがやめた。
おじさんが自分に説明しなかったということは、
きっと自分が知る必要のないことなのだ。

おじさんは夕飯になったまた呼びに来る、と言い残しどこかへ行った。
忙しいのだろう。

肩にかけていた自分の荷物を床に放り投げ、部屋の隅に腰を降ろす。
軽く一息ついて、膝を抱える。
疲れた。ずっと緊張の連続だった。
今はただ体を休めたい。
目蓋を閉じ、世界を黒く塗りつぶす。
何もない世界で「彼」は思いを馳せる。
美しい田園風景を見た時に理解した自分の居場所。
遠すぎる。ここには誰も自分と?がりがない。
病院のベットの上で覚悟した筈なのに。
それでも心がまだ渇望する。
誰かと遊びたい。誰かと触れ合いたい。誰かに傍に居て欲しい。誰かに愛を分けて欲しい。

――無理だ

わかってる。だからこそ世界を偽りにしたんだ。
嘘に縋ればまだ生きていける。希望を持てる。

――なら自分を騙しきれ

それもわかってる。でもそれはとても難しくて、だから……

いつしか「彼」の意識は霧散した。
640名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 19:02:04 ID:UCSXasWd0
?の部分はつながりっすw サーセンw
641名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 19:06:14 ID:UCSXasWd0

「飯の時間だ」

低い声と、コンコンとドアをノックする音が響く。
それに反応し、「彼」はうっすらと目を開いた。
暗い。
いつのまにか窓から差し込む光は消え、辺りは闇に包まれていた。
周りをよく確認しようと体を起こしたら、強い立ち眩みがする。
この感じ……自分は寝ていたのか。
そういえば体のあちこちも妙に痛む。
変な体勢で寝ていたせいだろうか。

「おい、聞こえてないのか? 夕飯だぞ!」

声が苛立ちの色を含み、先程以上に力でドアが叩かれる。
「彼」は慌てて飛び起き、ドアのノブを回した。
その瞬間強い光が目に飛び込んで、「彼」は手で顔を覆う。

「……寝ていたようだな。電気もつけねえでメソメソ泣いてるもんかと思ったが、存外図太いガキだ」

まだ少ししか話していない筈なのに、妙に慣れ親しんだ口調。
廊下側を逆光に、おじさんが立っていた。

642名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 19:21:41 ID:UCSXasWd0

おじさんの後をついてたどり着いた場所は、大きな居間だった。
居間の中央に大きな卓袱台が鎮座しており、
その上には秋刀魚の塩焼きや野菜炒め、味噌汁などの料理が並べられている。
そして、それらを囲むように少年と母親という親子と思しき一組が畳の上に座っていた。
典型的な夕食風景。
ある感情が「彼」の心に去来したが、すぐに押しつぶす。
心を切り替え、二人の様子を観察した。
子供の方は……いかにも田舎男児といった風だ。
日焼けした肌に引き締まった体。
綺麗な卵形の坊主頭と、至る所に張ってある絆創膏。
その風貌に「彼」はかなり威圧された。
しかし顔つきを良く見ればまだあどけなく、年は自分とそこまで変らない気もする。
そんな彼は自分が居間に入って以降ずっと此方を観察している。
自分はどんな風に見えるのだろうか。
母親は……ここからだと後ろ姿しか見えない。
ただ、体はガリガリに痩せ細り、髪は伸び放題。
座った姿勢も前屈みで、とかく不健康なイメージを沸かせる。
やっぱりここは幽霊屋敷かもしれない。
失礼だがそんな感想が彼女を見て浮かんでしまった。
643名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 19:29:36 ID:UCSXasWd0

「ああ、そういやこいつ等を紹介してなかったな」

親子と同じように卓袱台の横に座ったおじさんがそう言った。

「こっちのガキは俺の息子で、年はお前と同じだ。名前は○○と言う。学校も同じになるだろう」

紹介された少年は相変わらず此方を見ていたが、
いつのまにかその顔には笑みが浮かんでいた。
嘲笑か優越のような笑い方だ。
なにか自分に対して含むところがあるのか。

「そして……そこの女は俺の家内だ。この家の雑事は殆どそいつが取り仕切ってる。
この飯を作ったのもそいつだ。なにか困った事があったら聞けよ」

そう紹介された女はゆっくり此方を向き、そして顔を上げ――

!!

その瞬間をなんと形容できるだろうか。
例えるなら、心臓を冷え切った手で握り締められたイメージ。
あるいは、昔読んだ絵本にあったギリシャ神話のメデューサの逸話。
石にされるという魔眼。
まさしくそれじゃないのか。
そう、自分は彼女と眼を合わせた瞬間石にされたと思った。
今まで感じた事のない異質の恐怖。
あの太っちょから感じた恐怖は肉体的なもの、表面的なものだった。
だからこそ耐えられたのだ。
でも今のは違う。
強固に守っていた筈の鎧を簡単にすり抜け、
心のもっとも弱い部分に触れた、根源的な恐怖。
自分と言う存在を真から否定されたような――
644名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 19:31:10 ID:UCSXasWd0

「どうした?」

怪訝に訊ねるおじさんの声に「彼」は現実に引き戻された。
慌てて周りを見渡せば、先程となんら変わりのない空間が広がる。
夕食の匂い。畳張りの床。かすかに聞こえる虫の鳴き声。
何が起きた?
自分は今何を見たのだ?

「よろしく」

かすれた声が前方から聞こえる。
目の前の女が発したようだ。
反射的に「彼」も頭を下げ礼に応じる。
床を見ながら軽く一息。
そして顔を上げ、再び女の眼を見つめた。
……何もない。
ボーっと此方を見つめる女の眼には何色も浮かんでいない。
勘違いだったのか?
現実を否定した自分が生み出した妄想?
なら、この体中に纏わりつく冷たい汗はなんだ。
爆音を響かせる心臓は。
こみ上げる涙の衝動は。

――全身が妄想でなかったと訴えている

おじさんが自分に声を掛けてくれた事が心底ありがたかった。

645名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 19:35:55 ID:UCSXasWd0
ここまでにしときます。
誤字、脱字、文法上の誤りがあったらいくらでも指摘してください。
646名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 22:18:03 ID:nIEcOAiU0
誰かシホのレズ行為につっこんでやってくれ。
647名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 23:02:03 ID:nIEcOAiU0
フォルテシモ第三十三話「世界最強の男VS凡人」

「逝くぞー!」
カンジが黒い炎の塊になる。
「作戦Q! 俺が正面から特攻してその隙にライマが後ろから攻める!
 黒炎胎蔵界曼荼羅!」
猛スピードでカンジがシドに突撃する。
ライマは深夜特急でそれを追う。
「お前の頭はカマドウマか! くだらねえ!」
シドが両腕を身体の前で交差させる。
大気がシドに向けて集まる。
シドの掌に開いた穴が吸引しているようだ。
「喰らえ! アナーキー・イン・ザ・UK!」
カンジの攻撃とタイミングを合わせてシドの空気を圧縮した塊が飛ぶ。
「ぐああああああ!」
押し負けて吹っ飛ぶカンジ。
ライマは後ろに回りこんでいる。
「爆音金剛界曼荼羅!」
ライマの一撃が火を噴く。

バシュウウウウウウウウ!

何かに邪魔されて攻撃がシドまで届かない。
さらに爆発が全て発生しながら消滅する。
「何っ!」
シドの背中から機械の腕が二本生えていてライマの武器を受け止めている。
「ワイバーンに死角はねえ。終わりだ……勝手にしやがれ!」
「くっ!」
ライマめがけてライマの爆発を増幅した爆発がおそいかかる。
ライマは一瞬でスライドして横に逃げる。
「ほーう! 少しは反応速くなったな!」
シドが言う。
ずっと前方でカンジがむくりと立ち上がる。
「やっぱツエエなアイツ……」
カンジの眼が鈍く赤く輝く。

ユアイのエンエンラで彼方まで吹っ飛ばされたイザヤとミナセ。
「良かった。此処なら皆を気にせずに闘える」
ミナセは呟く。
イザヤがむくりと立ち上がる。
「本当! 見れば見るほど不細工だな! 最低だ! こんな顔にテレーゼが
 汚されたなど許せれん! たっぷり罪を償ってもらおう」
イザヤが言った。
イザヤの髪が逆立つ。
何かの力が上へ上へ向かって吹きすさぶ。
「逝くぜ……リザード!」
イザヤは言ってダイナミックにキングクリムゾンを回転させ金色の光球を発射する。
「あれはヤバい……!」
ミナセは瞬時に邪宗門に乗ってさらに自分で操作する水に乗って高速で避ける。
ヒュンと風の音がして光球が頬をかすめる。
避けれた……!
648名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 23:03:33 ID:nIEcOAiU0
ふいに大気が膨張する感覚。

ドオオオオオオオオオオオオオウ!

後ろで凄まじい轟音。
「えっ……?」
ミナセは後ろを振り返る。
キノコ雲が目に映る。
半径一キロはあろうかという範囲が爆破されていた。
「ええええええええっ!?」
そんな……
一撃必殺じゃないか……!
「まだまだぁ!」
イザヤが叫ぶ。
金色の光球がいっぺんに五、六個飛んでくる。
「うわああああああああああ!」
ミナセは氷山を丸ごと水にして濁流を巻き起こしその上を邪宗門に乗って
サーフィンのように避けまくった。
「なかなか良い動きしやがる! しかしまだまだこんなもんじゃ許せねえ!
 ディシプリン!」
雷のように不規則な動きを見せる光球が放たれた。
これは……追尾型だ……!
ミナセは瞬時に見抜く。
「死にぞこないの……青!」
ミナセは水の刀を一キロの長さに伸ばす。
「たああああああ!」
光球を一刀両断する。
ミナセの前方で大爆発が起こる。
やばいぞ……
もう悲の器で押し込める事はできない……
何故ならさっきのそれで力の六分の一近くを消費してしまったからだ。
イザヤと自分では容量が違いすぎる……
「そらそらぁ!」
追尾型の光球が何発も同時に放たれる。
「我が心は石にあらず!」
津波の中から水の刃が射出され光球を全て切り裂く。
相手のエネルギー切れを狙うのも得策じゃない……
何故ならそんなレベルの相手じゃないからだ……!
なら俺は一体……どうする……!
考えている隙に噴煙の中からイザヤが現れる。
知らない間に距離をつめられた。
「ハッハァー! 死ね! ヘヴィ・コンストラクション!」
キングクリムゾンが金色に輝く。
「しまっ……!」
ミナセは邪宗門をかまえる。

ドクン!

649名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 23:04:11 ID:nIEcOAiU0
心臓が大きく脈打つ。
「こらっ! 何の為の私だぁ!?」
心の奥底で声が響く。
邪宗門が紫に輝く。
「うわあああああああああ! アベルカイン!」
「何っ!」

ドゴオオオオオオオオオオオオウ!

二つの力が互いに相殺にイザヤの後方とミナセの後方にそれぞれキノコ雲があがる。
轟音が轟き熱い風が吹き荒れる。
やった!
原子力の力を使えば互角だった!
しかしかなりのエネルギーを消費してしまった……
「はんっ! やるね! それが噂の最強のフェリポン邪宗門か!
 しかし肝心のお前自身の身体が持つかな!?」
イザヤが言う。
図星だ……
オカン……やっぱ俺には正面からの力勝負は無理なんだよ……
俺は真正面から生きられない人間なんだよ!
俺ヘタレだし……!弱いし……!器じゃないし……!
邪宗門が青色に輝く。
「なら……どうする……?」
低いプラトとは違う誰かの声が響く。
誰だ……?
なら……
「ハハハハハァ! よくぞ世界最強の男を前にして今まで立ってこられた!
 だが此処までだ! 暗黒の世界!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

イザヤの頭上に半径10メートルほどの金色に輝く球体が出現した。
その時ミナセは何かをピンと閃く。
世界最強の男……
そうだ俺は今世界最強の男と戦っているんだ……
凡人のこの俺が……
なら……正攻法で勝てないのは当たり前じゃないか……!
なら……どうする……?
せこく勝つんだ……!
至極せこく!
はいつくばってでも生き残れ!
明日さえあれば……!
いつかは……!
「うあああああああああああ! 溶けろ!」
ミナセが叫ぶ。
「何ぃ!」
イザヤが狼狽する。
イザヤの足場の氷が一瞬で溶けた。
海中に沈むイザヤ。
「凍れ!」
「ゴババブヘアアア!」
一瞬でイザヤを中心とした半径10メートルが凍りついた。
イザヤは身動きがとれなくなった。
「死にぞこないの……青!」
ミナセの一キロの水の刀による一閃!
狙いは巨大な光球。
650名前は誰も知らない:2007/08/11(土) 23:05:02 ID:nIEcOAiU0
「ガバァ!?」
やっと氷から脱出したイザヤは眼を見張る。

ドオオオオオゴオオオオオオオオウ!

半径3キロを爆破する大爆発が起こった。
邪宗門で濁流を操り高速で回避するミナセ。
「はあっ……はぁっ……」
まだエネルギーはかなり残っている。
二番煎じは通用しないだろう。
これで終わりであってくれ……!
後ろに威圧感。
咄嗟に振り向くミナセ。
「んなわけねーだろがタコ!」
光球がせまる。
間一髪、濁流を操作して避けるミナセ。
水まみれのイザヤが立っている。
その眼が金色に輝く。
キングクリムゾンを横にしてその上に立っている。
「俺の原子力を使ってジェットで高速で移動できる。つめが甘かったな」
イザヤは言った。
せこく……せこく……せこく……せこく……!
ミナセはもう次の策を考えている。


651名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 05:42:07 ID:iVDie3QK0
お前なぁ散々感想もらってかまってもらってだろうが
あんなに熱心に指導してくれてるのに全く聞き入れず
いつまでたってもゴミみてえな文章垂れ流してるから見放されるんだよ
感想求める前に過去スレ1000回読み直せ
652早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 08:51:08 ID:BcJGLLGZ0
さあて早朝さん朝っぱらから2chです。昨日は永遠と睡眠をとっていた。
過剰睡眠だなこりゃ。今日からジュースはなるべく控えようと思う。
若年層の糖尿病が増加傾向にあるらしいので
僕は大の甘党だから危惧している。
653早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 08:53:48 ID:BcJGLLGZ0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) ルートの代入問題を永遠とやってるぜ
     し  J     ルートになっちまうぜこのままじゃ
     |   |  因数分解はほぼできるようになった
     し ⌒J

654早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 08:54:30 ID:BcJGLLGZ0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) 今日もまた暑いぜ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

655早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 09:32:58 ID:BcJGLLGZ0
ここから深夜の小説の感想
★作戦Qってまたマンガっぽいな。コードQとかミッションQとかにしようぜ
いやこの方がマンガっぽいか
★圧縮空気ってのは発想だ
★やっぱり戦闘描写は難しいか?ちょっとわかり難い
★イザヤ気持ち悪すぎるだろ・・・
★髪が立つ必要性はあるのか?
★ら抜きをわざとやってるのなら偉い
★「あれはヤバい……!」 ここは燃えた
★ディシプリン()ワラタ
★「我が心は石にあらず!」 今日の安っぽさ
★相殺→キノコ雲はいい
今日は割りとよかった。
656早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 09:34:13 ID:BcJGLLGZ0
図らずも失敗。★圧縮空気ってのはいい発想だ
657早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 09:35:31 ID:BcJGLLGZ0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  数学復帰してくらブログにコメントくれ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
658名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 09:36:15 ID:H5f4LFj40
>>639
ありがとう
659早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 12:54:27 ID:BcJGLLGZ0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  疲弊しちまったぜ
     し  J     ヒヒ火火ヒ
     |   |
     し ⌒J
660名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 14:40:39 ID:sCQZiFap0
★作戦Qってまたマンガっぽいな。コードQとかミッションQとかにしようぜ
いやこの方がマンガっぽいか
分かった。
★圧縮空気ってのは発想だ
良かった。
★やっぱり戦闘描写は難しいか?ちょっとわかり難い
頑張る。
★イザヤ気持ち悪すぎるだろ・・・
僕もちょっと思う。
★髪が立つ必要性はあるのか?
格好良いかと思って。
★ら抜きをわざとやってるのなら偉い
わざとじゃない。
★「あれはヤバい……!」 ここは燃えた
良かった。
★ディシプリン()ワラタ
もうどれがどんな技か忘れてしもた。
★「我が心は石にあらず!」 今日の安っぽさ
技名なんだよね。
★相殺→キノコ雲はいい
良かった。
今日は割りとよかった。
661名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 18:14:11 ID:z8Is3Lnj0
>>644のつづきっす

挨拶もそうそうに皆食事に入った。
自分も適当に座り、並べられた料理を手につける。
料理自体は格別不味くもないが、だからといって美味いとも思わなかった。
さっきの事があってか食欲もあまり沸かなかったが、残すわけにはいかない。
ただ無心で口に運んだ。
BGMはテレビのバラエティ番組から聞こえる機械的な笑い声。
それに、時折そばにいる少年の笑い声も混じる。
ああ、そういえばこの番組で自分も腹が捩れる位笑っていた。
でも今ではクスリとも笑えない。なぜだろうか。
おじさんと母親は黙々とご飯を食べている。
二人とも無表情で、ご飯を楽しんで食べるというより、
ただ摂取しなければ生きていけないから食べているかのようだ。
そしてその秩序だった破るようにまた少年の笑い声。

不自然だ。
自分の家はこんな風じゃなかった。どんな話題でも家族みんなで共有して、笑いあった。
誰か一人だけが笑うなんてことはなかった。
自分のテストの結果も、父さんの仕事の話も、母さんの兄弟の話も。
全部皆で分け合っていたんだ。

……過去を思い出すな。
この家にはこの家なりのルールがある。自分がとやかくいうことじゃないだろう。

662名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 18:17:12 ID:z8Is3Lnj0

ところで、一つ不思議な事があった。
それは、この卓袱台が半分しか使われていないと言う事だ。
明らかにもっと大人数での食事を想定している。
でなければ邪魔にしかならないだろう。
人数が足りないんだ。
大体、下駄箱の靴の数だってここにいる人数にくらべて多すぎる。
じゃあ誰がいないのか。想像できるのは、まずあの和室の人影だろうか。
でもアレが何なのかいまだに分からない。考えても意味はないか。
ならばもう一人、それは……アイツか。
モンスターじみたおじさんの弟。
アイツもこの家に住んでいる筈だ。
まて、そういえば夕飯時に帰ってくるとか言って――!!


突然遠くでガタンッと耳障りな音が響く。
その瞬間、ここにいる皆が一様に動作を止めた。

「おーい! 帰ってきてやったぞ! 飯くわせろお!」

玄関の方から聞こえる野太い声。
でも、誰もそれに反応する事はない。
663名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 18:19:59 ID:z8Is3Lnj0

「ああ? おい、誰も居ねえのか?」

しばらくの沈黙の後、
ドスドスと巨体に踏まれて軋みをあげる廊下。
居間の中は時が止まったかのように静まり返っている。
ただテレビから無遠慮にCMが流れているだけ。
徐々に足音が近づいてくる。
怖い。また心臓の鼓動が早くなってきた。
さっきから休ませられなくてごめん。
少年は母親の方を心配そうにチラチラ伺っている。
だが母親はそんな少年の様子にも目をくれずご飯を処理していた。
おじさんも同様だ。

音が近い。
来る。来る。来た――

ガゴン!

壊さんばかりの力で居間の戸が開けられる。
その先に、相変わらず目を逸らしたくなる醜い巨体。

太っちょが帰ってきた。
664名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 18:24:01 ID:z8Is3Lnj0

「んだよお! 皆居るんじゃねえかよお!」

太っちょは顔を紅潮させながら、唾を吐いて大声を上げる。
喋り方も呂律が回っておらず、酩酊状態だというのは一目瞭然だった。

「俺を無視すんじゃねえよクソ!」

喚きながら居間に入ってくる。
おじさんはそんな弟の様子を無表情に見つめながら、

「酒を飲んだお前は豚と同然だ。そんな家畜をわざわざ出迎える道理はない」

と応じた。
その冷淡な反応に、「彼」は少なからず驚いた。
いくらこんなに堕落したといえど、
実の弟にそこまで言えるものなのか?

「……なんだよその言い草」

太っちょはおじさんを睨みつける。

「何も間違っちゃいない。今まで起こした問題を鑑みればな」

おじさんの冷厳な声。

「だからってそこまで言う事ねえじゃん。俺は兄貴の弟なんだぞお」

太っちょはふてくされたような声をあげる。
薄気味悪い。

「そう言われたくなければ酒を止めて、もう少しまっとうに生きろ」

おじさんは太っちょの媚びも冷たく突き放した。

「ハイハイわかったよ。これからまっとうに生きますよ!」

なんなんだコイツは?
大の大人が親に怒られて反抗する小学生のように叫んでいる。

「チッ! これでいいだろ兄貴? それじゃあ飯食わせろよ」

太っちょは卓袱台の方に目を向ける。
そしてしばらく料理を眺めて、不思議そうにおじさんに問う。

「おい。俺様の席にしらねえガキがいるんだが」
665早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 18:29:17 ID:BcJGLLGZ0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  英語をサボりぎみだぜ・・・ヒヒヒ火火ヒ
     し  J     まあ米帝の言語を話しても仕方ないか
     |   |
     し ⌒J
666名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 18:29:39 ID:z8Is3Lnj0
また中途半端だけどここで止めさせてもらいます。
もう少しでこの話の要なので
つまらん駄作だけど付き合ってやるかーという心の優しい人はどうかお待ちください。
667早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 18:31:06 ID:BcJGLLGZ0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) 今日は野菜を買ってきたぜ。
     し  J   焼いて喫する。
     |   |
     し ⌒J
668早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 20:38:24 ID:BcJGLLGZ0

      _ _ 
     ( ゚∀゚ ) ヒヒヒ火火ヒ・・・僕基本的に性行為を蛇蝎のごとく
     し  J   嫌っているから。聖人君子だと思ってくれて構わない。
     |   |
     し ⌒J
669早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/12(日) 20:44:04 ID:BcJGLLGZ0

      _ _ 
     ( ゚∀゚ ) 僕は脱皮するんだ。 今日インチキ宗教が勧誘にやってきた
     し  J   追い返してやたがらす。
     |   | 先帝陛下は松岡洋右を大層お嫌いになっていたようだが僕は彼が好きだ。
     し ⌒J
670名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 23:33:21 ID:sCQZiFap0
フォルテシモ第三十四話「再会」

「ほあああああああああ!」
ユアイの頭が鵺の頭に変化して巨大化を始める。
「何だよソレ! 最高じゃん!」
ビュルストナーがケラケラ笑いながら鎌を振るう。
シホの白夜行がそれを受け止める。
「待ってやれよ。せっかちだな」
シホは多少後ずさりながら言った。
「知らないよ。それよりけっこう君力有るね。面白い」
ビュルストナーはニヤつきながら言った。
「幾千光年の孤独!」
巨大化を完了した鵺から熱線が発せられる。
「雑い!」
ビュルストナーは鎌を頭上で横方向に回転させバリアーを作る。
全てかき消される鵺の熱線。
「ウッザいなぁ! そのデカブツ! 早く死ねよ!」
ビュルストナーは言ってさらに激しく鎌を回転させる。
銅色の光が煌く。
「ルノ!」

ヴン!

光が空を切る。
「やばい!」
シホが下から氷柱を立たせるがそれはいとも簡単に斬られてしまう。
鵺の身体が光によって激しく切り刻まれる。
「ウオオオオオオオオオオオ!」
鵺が悲痛な叫びをあげる。
「やろう!」
飛び出すシホ。
氷蟲が氷中から飛び出る。
「邪氷樹!」
巨大な尖った氷の塊がビュルストナーをおそう。
「だっから雑だって!」
ビュルストナーが片手で鎌を縦方向に回す。
「ルノ!」
銅色の光がほとばしる。
氷の塊は光に触れた瞬間瞬く間に蒸発された。
「いっつ!」
それと同時にシホの右腕が斬られる。
「終わりだ!」
ビュルストナーが飛び出す。
「エンエンラ!」
ユアイの質量を持った煙が発射される。
「うわあああああああ!」
吹っ飛ばされるビュルストナー。
300メートルは距離が開いた。
「はっ!」
シホがビュルストナーが体勢を立て直す前に下から氷柱で攻撃する。
「なっく!」
ザクザク切り刻まれるビュルストナー。
「いってぇぇぇぇぇぇ!」
ビュルストナーは間髪をいれずルノで氷柱をぶった切る。
着地するビュルストナー。
671名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 23:34:41 ID:sCQZiFap0
ユアイが元の大きさに戻っている。
キセルをかまえていてその両目がピンク色に輝く。
「ふふん……少しは遊びがいが有るかもね……」
ビュルストナーは呟いた。

連続してあがるキノコ雲。
ミナセはイザヤの発する光球を華麗な邪宗門さばきで避けまくる。
「んーん。こりゃ案外ガス欠待ち作戦もいけるんじゃないか。俺避けるの上手すぎ」
ミナセは呟いた。
「畜生ちょこまかと! お前みたいな女の腐ったような男とやり合うのは久しぶりだ!」
イザヤは言ってまた暗黒の世界を作り出した。
「女の腐ったような奴か。前にも誰かにそれ言われた事あるな。ミズエさんだったかな」
イザヤがピクンと反応する。
「スワナイ・ミズエか……俺も前々から手合わせ願いたいと思ってた相手だ。
 何処の馬の骨とも分からん奴に殺られたらしいじゃないか!本当はそいつと
 闘いたかったんだがな!」

ドクン!

ミナセがイザヤを振り向く。
「お前は俺に殺されるんだ。ミズエさんの相手になんかならねえよ」
あれ、何言ってるんだ俺。
また舌が勝手に……
イザヤが怒りでプルプル震えだした。
「……お前は不思議な奴だ。お前の中に何人もお前が居るようだ。
 少し分かったぞテレーゼがお前の事気に入った理由が。だが今の発言は
 完全に俺に火をつけてしまったな。殺すぞ」
暗黒の世界が低い音を立てながら巨大化する。
やばいなこれは……
「はああああああああああ!」
満身の力で発射する。
「下っ!」
ミナセは邪宗門で下の氷を溶かして海に潜る。
暗黒の世界の通った後の氷が全て溶ける。
「腰抜けめが!」
イザヤは次弾をすぐにミナセが消えた海中に放つ。
「ソォラァ!」
光球の雨が降り注ぐ。
海底まで潜ったミナセは邪宗門に乗って避けまくる。
「悔しくないの? 女が腐ったような奴とか言われて」
プラトの声が響く。
「ちょっと待てよオカン。さっきもっと低い声の人が居ただろ。あの人誰よ」
プラトが口ごもる。
ミナセは攻撃を避けながら答えを待つ。
「避けてばかりでは……勝てない……」
そこで低い声が呟いた。
「親父だろ? 俺、ミナセだぜ! まだ生きてるぜ!」
ミナセがはしゃぐ。
「集中なさい!」
プラトが叱咤する。
イザヤが海中に潜ってくる。
672名前は誰も知らない:2007/08/12(日) 23:35:43 ID:sCQZiFap0
目標を定めて暗黒の世界を発射する。
大丈夫かよ……本当にそんなにエネルギー無駄遣いして。
ミナセは最低限の動きでそれを避けてイザヤに向かっていく。
イザヤはキングクリムゾンに乗る。
「凍れ!」
イザヤを中心に半径10メートルが凍りつく。
墓穴を掘ったな……相手が世界最強でも……俺は勝つ!
「喰らえ! アワワワワワワワワ! ジェロニモ!」
ミナセの直接の原子力攻撃。
これでどうだ……!
瞬間、氷の中からさらに巨大な爆発が起こる。
危険を察知したミナセは海中を高速移動して回避する。
イザヤを中心に海水がかなりの量蒸発する。
「お前がミズエの代わりだと言うのなら……俺とマトモに一戦してみせろ!」
イザヤの叫び声が聞こえた。
すまん。それは無理だ。
ミナセは思った。

「皆が敵幹部をおさえてくれてる……私が数を削る……!」
ナナミはジェネシスの隊員を瞬殺しまくる。
ナナミの中で不平をあげる声がある。
最後のパーティーで私だけ余りかよ。
しかし不平を行っている場合ではないのだ。
数でこっちが不利なのだから……
頭上に悪寒。
咄嗟に振り向く。
誰かが上空から降ってきた。
黒い学ランを着ている。茶髪で眼鏡をかけたソイツは……
「ナーナーミ! 俺と遊ぼうぜ!」
ヤマギワ・シュウイチだった。
恐ろしい記憶が呼び覚まされる。
「くっ……!」
ナナミは声にならない声をあげて構える。
「落ち着けよ。楽しくないだろ?」
ヤマギワも剣をかまえる。
ナナミはその柄に眼がついていない事に気付く。
「あっ。これか。これは雁だ。ハンデだな」
ナナミの中で声があがる。
舐めやがって……!
「オーライ! トキノ! やっちゃってくれ!」
ヤマギワのかけ声と共にヤマギワとナナミの周囲に氷がせり上がる。
それは20メートルくらいせり上がった地点で止まった。
「即席のリングだ。 トキノとフユキが邪魔者は排除してくれる」
ヤマギワが言った。
こいつの考える事はよく分からない……
ナナミはなかば呆れている。
「さあナナミ! 俺等のラスト・ダンスで世界を変えるんだ!」
ヤマギワがナナミに飛びかかっていった。

673名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 01:21:55 ID:e4IxWqbS0
なんか今日は最低だ。グレンラガン観たのに最低だ。
674名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 01:52:11 ID:e4IxWqbS0
ギガドリルブレイカー!
675名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 02:28:35 ID:e4IxWqbS0
◆超次回予告

次号、ミナセ君がやる気をなくして敵前逃亡。
ユアイさんは鵺と合体するより自分で戦った方が強い事に気付く。
ヤマギワは気が変わってドグラマグラ使用。ナナミをお持ち帰り。
カンジとライマ死亡。シドとビュルストナー虐殺を開始しジェネシス完全勝利。
現れたテレーゼにイザヤ君がプロポーズ。テレーゼは凄く嫌な顔をした。眠い。続く
676早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 17:40:35 ID:61aujLih0
早朝さん参上。今日はある問題と二時間もにらめっこしていた。
困憊した。だがさっき解決した。漸進あるのみですな。昂揚してきたぜ。
今日もまた深夜の小説の感想を書く仕事が始まるお・・・
677早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 17:43:33 ID:61aujLih0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  汚い人間とはなんだろうか。ヒヒヒ火火ヒ
     し  J  僕ははたして清廉なのだろうか。  
     |   | ビタミン剤を飲んだぜ。
     し ⌒J
678早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 17:45:52 ID:61aujLih0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  松岡洋右先生関連のある本が欲しかったけど
     し  J  アマゾンで調べたら在庫がなかった。  
     |   | 諦めたまさに挫折だなサイ
     し ⌒J
679早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 17:47:33 ID:61aujLih0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) 科学的社会主義を実践するためにだね諸君!
     し  J    はあ・・
     |   | 
     し ⌒J
680早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 17:48:12 ID:61aujLih0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) 今日は打ったぜ。
     し  J   
     |   | 
     し ⌒J
681名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 18:03:46 ID:e4IxWqbS0
グレンラガンのシモンのプロポーズを観た。臭かった。
俺のミナセのプロポーズは神だな。
682早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 18:05:25 ID:61aujLih0
ここから深夜の小説の簡素な感想
★技が物凄く想像し難いな。
★片や原子力を操るやつがいて、片や鎌って・・不公平じゃね?
★前も思ったけどバリアはいらんだろ。
★ミナセ性差別発言
★ジェロニモキタコレ。ウララ
★本当に漫画を読んでる感じがする。これでどうだ……! ←これとか
お約束すぎるジャロJASRAC
★いや意識してやってるのか
★キャラが軽いのか。いやそれは現代の小説なら往々にしてあるか
★とっさを漢字にするな
★ヤマギワ気障だな
★もっと小説的なキャラを書いたほうがいいんじゃね?ステレオタイプでも
モノラルタイプでもいいから
683早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 18:16:24 ID:61aujLih0
アイの言っていた通りかもな。人間なんて白だろうと黄色だろうと
黒だろうとなんら変わりない。その中でもがくことしかできない。
飛べるわけでもなければ死なないわけでもない。辛いな
684早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 18:24:55 ID:61aujLih0
可能性だろ?もう聞き飽きたよ!
685早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 18:26:28 ID:61aujLih0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  人が怖いです・・・
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

686早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 18:38:16 ID:61aujLih0
さてと再度数学やってくるか。にらめっこしてた問題が解けた時点で
箍がはずれたように2chに来てしまった。
687名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 18:40:49 ID:e4IxWqbS0
★技が物凄く想像し難いな。
御免。
★片や原子力を操るやつがいて、片や鎌って・・不公平じゃね?
それでも意外と闘えるんだよ。多分。
★前も思ったけどバリアはいらんだろ。
そうか。
★ミナセ性差別発言
性差別は楽しい。
★ジェロニモキタコレ。ウララ
トマホーク!
★本当に漫画を読んでる感じがする。これでどうだ……! ←これとか
お約束すぎるジャロJASRAC
けっこう楽しい。
★いや意識してやってるのか
まあねー。
★キャラが軽いのか。いやそれは現代の小説なら往々にしてあるか
ミナセは割と頑張ってるが。
★とっさを漢字にするな
御免。
★ヤマギワ気障だな
そうなんだよ。
★もっと小説的なキャラを書いたほうがいいんじゃね?ステレオタイプでも
モノラルタイプでもいいから
どんなのかな。色々考え込むタイプ?
688名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 19:04:56 ID:a0PbACKR0
>>661
乙。
メモ帳に貼り付けて一気に読んだ。
続きが気になる。
689早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 20:00:19 ID:61aujLih0
小説的ってのは抽象しすぎたか。なんていうか本来、人間ってのは純粋じゃないというか
自分の発言を偽善とか欺瞞だと知りつつも発言したりすると思うんだ。 
純粋に真にそれを思い発言するってことは漫画以外ではありえないと思うんだ。
それがたとえ若者や子供にしたって。んで深夜のキャラは変人も常人も
純粋すぎる感が否めないソガノイナメ
まあまた抽象的な話だけど理解してくれ。
690早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/13(月) 20:01:00 ID:61aujLih0
いやあソ連国歌は素晴らしいな芸術としてもプロパガンダとしても一級品だ。
691名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 20:44:56 ID:e4IxWqbS0
オラ、やっぱテレーゼが好きだ。グレンラガン観てシモンとニアのように
テレとミナセもイチャつかせたいと本気で思うようになった。
逝くぞ!テレーゼ!芸術は爆発だ!
692名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 23:20:06 ID:e4IxWqbS0
フォルテシモ第三十五話「俺が俺である限り」

キタテハがその蚊型のロボットを発見したのは偶然だった。
死に物狂いの戦闘の中、野生の勘がそれの危険性を察知した。
すぐに自分の無数の蝶型ロボット「オレンジロード」に
それと同じ形の物体をビームを掃射するよう命令を出した。
蚊型ロボットは蝶型ロボットによってどんどん殲滅されていった。
「……そんな……私のロボットが……どんどん破壊されていっている……」
パトリシアはレーダーを見ながら驚愕した。
実戦ではこんな事があるのか……
せっかくの少量完成させた自己修復阻害剤入りの蚊型ロボットが水の泡に……
「せいっ!」
声がしてパトリシアの隠れていた塹壕に青龍円月刀が突き刺さる。
「いた……」
パトリシアの右腕にそれは刺さった。
すぐにそれを抜いて外に出るパトリシア。
「やっぱ人居たアルね。匂いがしたアル」
リュイシュンが血のついた青龍円月刀をペロリと舐める。
「はぁっ……はぁっ……」
パトリシアの息が荒くなる。
どうする……?
絶望ってこんな感じ……
嫌だ……
こんなのもう嫌だ……
うちで……眠りたいよ……
研究は全て無駄にされてしまった……
こんな現実いらない……
いらないよ……
皆の役に……立てなかった……
御免……私……要らない娘だね……
「いくアル!」
リュイシュンがせまってきた。
終わりだ……

パン!

乾いた音が響く。
パトリシアの頭が吹っ飛んだ。
呆然とするリュイシュン。
ヨナタンが駆けてきた。
硝煙の匂い。
撃ったのはヨナタンだ。
「何するアルか! 俺の獲物アルよ!」
リュイシュンが抗議する。
「ビンゴ! 科学班のパトリシアだ! その首もらった!」
ヨナタンが嬉しそうな声をあげる。
その時、遠くで巨大なキノコ雲があがった。
「ミナセさん大変アルね。こりゃ本当にお別れになりそうアル」
リュイシュンが呟く。
「俺本当はちょっとミナセさんの事尊敬してたんだ……」
ヨナタンが言った。
「生き残って直接伝えるアルよ」
「いや、それもちょっと違うけど……そうそうキタテハの奴はけっこうマジで
 ミナセさんの事好きらしいぜ」
リュイシュンがポカンとする。
693名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 23:20:48 ID:e4IxWqbS0
「マジアルか! あんな不細工の何が良いアルか!?」
リュイシュンはケタケタ笑った。
「てめっ! ぜってぇチクってやる!」
その時、二人の近くで大きな爆発が起こった。
「うわあああ! もう話終了! グッドラックアル!」
「忘れねえからな!」
二人は別れてそれぞれの戦闘に戻った。

氷河にジグザグに亀裂が走る。
ミナセが海中から浮上する。
氷河を根こそぎ水に変えて津波のような波に乗る。
「ひゃっほーう! 気分爽快!」
イザヤが全速で走って追いかけてくる。
「真面目に闘えー!」
キングクリムゾンが金色に輝く。
「リザード!」
金色の光球が発射される。
「ひゃっほーう!」
ミナセは天に向かって水を走らせる。
ミナセの姿がイザヤの位置からは太陽と重なりイザヤは一瞬眼を覆う。
すかさずミナセは水の刀を伸ばす。
「斬る!」
イザヤは後ろに飛んで避けるが胸を薄く斬られる。
「だぐはっ!」
声をあげるイザヤ。
何しろタフでスタミナあるからな。こりゃ相当運良くないと勝てないぞ。
俺は決定打に欠ける。
いや、本来水使いは無限の可能性を秘めていると自覚しているが……
「だから私の力を使えって言ってるでしょ!」
脳内でプラトの声がする。
「嫌いなんだよ。ああいう粗雑なの」
ミナセが呟く。
「燃料不足だって正直に言いなさい! 大丈夫よ。 使ってみなさい。
 アンタはアンタが思ってるほど柔じゃない。大丈夫」
プラトが言う。
イザヤは体勢を立て直して天に静止しているミナセを睨む。
「暗黒の世界……」
イザヤが巨大な光球を作りだす。
「疲れるよ俺……」
ミナセが呟く。
しかしプラトの言う事を聞く気に少しなってきた。
「OK。しめは紫でいく」
ミナセの瞳が紫に輝く。
天に昇る水柱が龍の形を象る。
「これは……?」
狼狽するイザヤ。
ミナセが水の龍の中に沈み込む。
水量が一気に増大する。
「逝くぜ! 水龍公司!」
水の龍が一気にイザヤに向かって飛びかかる。
「はぁっ!」
炸裂する暗黒の世界。
しかし水の龍は九十度曲がってそれを避ける。
暗黒の世界によって胴体が分断されるがすぐ戻る。
「手応えのねえ野郎だ」
イザヤが吐き捨てる。
「うおおおおおおおおおおおおお!」
水圧で押しつぶす……!
694名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 23:21:34 ID:e4IxWqbS0
イザヤはキングクリムゾンをかまえる。

ドゴオッ!

完全に組み合う二人。
金色の閃光と青色の閃光がほとばしる。
「ぐっ……!」
水圧に少し押されるイザヤ。
「初めてマトモに攻めてきたのは誉めてやろう……だが……もう逃げられんぞ……!」
イザヤと龍の間に金色の光球が出現する。
「アースバウンド……」
イザヤが呟く。
「ヌイグルマー……」
ミナセも呟く。
瞬間、青色の閃光が紫に変わる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ミナセの眼が紫に輝く。

ドッゴオオオオオオオオオオオオン!

今までで一番大きな爆発が起こる。
あがる巨大なキノコ雲。
二人の攻撃の相乗効果だ。
ライマとカンジがピクリと反応する。
カンジがキノコ雲をみやる。
「ミナセーーーーーー!」
カンジが叫ぶ。
噴煙の中、何も見えない。
初めて……初めて自分から真っ向勝負を……
ミナセは生きていた。
感動に打ち震える。
世界最強の男を前に俺は……!
数百メートル前方でイザヤが仰向けに倒れている。
こんな筈ではなかった……
いくらテレーゼの婿といってもここまで強いとは思いもよらなかった。
さっさと殲滅して他の蟻どもを抹殺するつもりだった。
そもそも世界最強のこの俺とここまで闘えた相手が他に居ただろうか。
そうか……これが宿敵……ライバルというものか……
イザヤは思う。
この俺様のライバル……
最高の遊び相手か……
それがこのような女の腐ったような男だとは……
それがこのような不細工な男だとは……
因果な世の中よのう……
イザヤは天に唾を吐いた。
それと同時にかつてない力が腹の底から湧いてくる。
いい加減俺としてもエネルギーを使いすぎているがまだ行ける。
何故なら俺は俺だからだ。
俺が俺である限り、俺は無敵だ。
695名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 23:23:13 ID:e4IxWqbS0
それが運命。
テレーゼは俺の嫁。
それもまた運命。
最強の遺伝子を遺すのは……この俺だ……

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

イザヤの方から低い轟音がとどろく。
体勢を立て直すミナセ。
「な……なんだ……?」
イザヤがむくりと起き上がる。
「ビョウドウイン……ミナセェ……次でしまいにするぞ……我が最初で最後の
 ライバルよ……光栄に思え……誉れある最後を飾ってやろう……」
イザヤが粘着するような喋り方で言う。
なんか……急に気持ち悪くなった……
ミナセは思う。
「俺の最後の攻撃の名は……太陽と戦慄……だ……
 ここら周辺10キロは全て消え去るだろう。よって避けきることは
 不可能……さっきと同じように真っ向勝負が要求される……
 覚悟は良いか……俺の……宿敵よ……!」
イザヤが言う。
自分からネタばらししてくれた……
これを上手く逆手にとって……
ミナセは思うが腹の底の戦闘本能がそれを拒絶する。
「良いじゃんソレ! 大好きよ私!」
プラトが言う。
「ミナセ……お前の運と度量を量る時だ……」
ミナセの父……ビョウドウイン・ムスイの声が響く。
「親父!」
ミナセの眼が紫色に光る。
ミナセはゴクンと唾を飲み込む。
「分かった……やるよ……見ててくれ……」
ミナセは呟いた。
周りの空気が張り詰める。
力が腹の底からみなぎる。
これは……俺が待っていた舞台なんじゃないのか……?
そうだ!
ギュッと邪宗門を握り締める。
逝くぞ!
ミナセは心の中で念じた。

696名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 01:25:56 ID:c4joxZ/E0
「お盆」でなんか短いの希望
697名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 02:10:42 ID:0VXyY5l50
「お盆」

「はははは。どうだルナ。これが日本の祭りと言うものだ」
団扇を扇ぎながらミナセが言った。
「ミナセ。背中に虫がついてるよ」
ルナが指差して言う。
「あれ。ゲンジボタルだな。時期違うのに」
ゲンジボタルはミナセのジンベエの背中にくっついたまま離れない。
「そういやチヨジの奴は蛍が好きだったな……」
「誰、チヨジって。また愛人?」
「いんや、中学の時の友達だ。広い意味での友達だ」
「広い意味って……」
「ルナ。お盆には死者の魂が現世に帰ってくるんだ。此処は魔界だけど」
「知ってるよ。こいつもそのチヨジって人なんじゃないの?」
ルナがホタルを指差して言った。
「だったら良いけどな」
ミナセはそっぽを向いて言った。
698名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 02:11:59 ID:0VXyY5l50
短すぎるわけで。
699名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 02:18:01 ID:0VXyY5l50
周到に伏線をはった俺様。
700名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 06:52:41 ID:wkqCmtUG0
即興でそこまで書けるならいいんじゃねえか
701早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/14(火) 15:21:40 ID:/zkxdAAS0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ヒヒヒ火火・・明日漸く欲しかった本が手に入るぜ。
     し  J     喜悦するぜ。
     |   |
     し ⌒J


702早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/14(火) 15:23:48 ID:/zkxdAAS0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  夏休みは長いな。もう大学行きたくないぜ。
     し  J     大体現在の日本の大学は学問や教育の現場とは
     |   | お世辞にも言えないよ。
     し ⌒J


703早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/14(火) 15:24:43 ID:/zkxdAAS0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  さあて深夜小説の感想書くかな。
     し  J    
     |   |
     し ⌒J


704早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/14(火) 16:00:51 ID:/zkxdAAS0
ここから深夜小説の感想
★こういうタイトルは安っぽいけど割と好きだな
★The deeper story goes, the higher story flies
★なるほど蚊に仕込むとは策士だな。策士策に溺れる。
★現実には血をなめるキチガイなんてそうそういない
★パトリシアはやっぱり弱いの?
★・・・・が多すぎるな。これもラノベ的と批判される所以であろう。
★マジアルか?これは絶対止めたほうがいい。
★こんなに清々しい中国人はいない。もっと狡猾で卑怯で傲慢で傲岸不遜にしてくれ。
★グッドラックアル これも最悪だ。ギャグ漫画じゃないんだから
★水の刀かっこいい
★ドッコオオオオンって・・・・せめて音を聞いた誰かの感想とかにしようぜ。
例えば耳を裂くような轟音が鳴り響いたとかさ
★ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
イザヤの方から低い轟音がとどろく。
これだって前者は必要ないと思う。低い轟音だけで十分なのにわざわざマンガナイズすることない
★プラトうぜーよ死ね
★技術的な話は僕も言えた口じゃないか
705早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/14(火) 16:01:23 ID:/zkxdAAS0
いつにもまして長いぜ
706早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/14(火) 16:02:52 ID:/zkxdAAS0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  数学復帰してくら。やっと本が手に入るぜヒヒヒ火火
     し  J  待ちわびたぜ。  
     |   |
     し ⌒J
707名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 16:15:22 ID:0VXyY5l50
★こういうタイトルは安っぽいけど割と好きだな
良かった。
★The deeper story goes, the higher story flies
そうか。
★なるほど蚊に仕込むとは策士だな。策士策に溺れる。
良かった。
★現実には血をなめるキチガイなんてそうそういない
格好良いかと思って。
★パトリシアはやっぱり弱いの?
か弱い可愛らしい乙女です。頭脳派だから弱い。
★・・・・が多すぎるな。これもラノベ的と批判される所以であろう。
気をつける。
★マジアルか?これは絶対止めたほうがいい。
面白いと思ったのになぁ。
★こんなに清々しい中国人はいない。もっと狡猾で卑怯で傲慢で傲岸不遜にしてくれ。
中国人みんなそんななのか。
★グッドラックアル これも最悪だ。ギャグ漫画じゃないんだから
ギャグだったんだが。
★水の刀かっこいい
良かった。
★ドッコオオオオンって・・・・せめて音を聞いた誰かの感想とかにしようぜ。
例えば耳を裂くような轟音が鳴り響いたとかさ
楽しくてついやっちゃうんだよ。
★ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
イザヤの方から低い轟音がとどろく。
これだって前者は必要ないと思う。低い轟音だけで十分なのにわざわざマンガナイズすることない
分かった。
★プラトうぜーよ死ね
女連中が嫌われる傾向にあるな。
★技術的な話は僕も言えた口じゃないか
そうか。


708名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 23:54:13 ID:0VXyY5l50
フォルテシモ第三十六話「一人」

「はぁっ……!はぁっ……!」
ライマとカンジは疲弊しきっている。
シドの機械の腕ワイバーンの前に全ての技が封じられた。
背中側のワイバーンがバチバチとスパークする。
シドはそれを二人から隠す。
そろそろガタがきている……
大した容量の二匹だ。
早く決着をつけないとこっちが殺られてしまう。
「最後の手段だ……クラッカー……」
「分かってる……!」
二人は言葉を交わす。
そしてライマがカンジを肩車する。
「フュージョン!」
二人が声をそろえて叫ぶ。
「何だ!?」
シドが狼狽する。
「俺達の最高破壊力! 受けてみろ!」
カンジが叫ぶ。
カンジの眼が赤色に、ライマの眼がオレンジ色に輝く。
カンジの両腕に黒い炎がまとわりつく。
「逝くぞー!」
ライマの深夜特急をフル加速して突進する。
「最後まで力のゴリ押しか! 受けて立ってやる!」
シドが両腕を伸ばしそこら中の空気を集める。
大気がギュンと音を立てる。
「アナーキー・イン・ザ・UK!」
「黒爆両界曼荼羅!」
ライマとカンジの複合攻撃。
黒い炎の巨大な爆発が起こる。
「なぁっく!」
ワイバーンがピシピシと音を立てる。
銀色の光が漏れる。
これは……
やばい……!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
カンジとライマの声が響き渡る。
「馬鹿な!」
光がその場に満ちる。
黒い炎が炸裂する。
シドがその中から這い出てくる。
両腕が無い。
すぐに生身の両腕が生えてくる。
「畜生……ワイバーンが……!」
煙が晴れる。
クレーターの真ん中でカンジとライマがぶっ倒れている。
「ハァ……パトス……もう一回やるエネルギーは残ってるか……」
ライマが呟く。
「無い……まいったな……まだ背中の腕が有るのに……」
カンジが言葉を返した。
「ゴミ蟲どもめ……よくも俺のワイバーンを……」
シドの眼が銀色に輝く。

俺は道化だった。親父も道化だった。
それがこんな表舞台に立っている。
709名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 23:55:23 ID:0VXyY5l50
何故だ。
運命だから。
ここで死ぬのか。
否。
俺は無様に生き延び続ける……!
ミナセの眼が青色に輝く。
「ほう。自分の力で原子力を使うか……」
プラトの声が響く。
そうだ。
俺は青だ。
俺の色。俺の生き方。全部青だ。
あの空と同じ色。
いつだってテレーゼを上から見下ろす空の色だ。
俺はこんな所で負けるわけにはいかないんだ!

ドウ!

地面が青く輝きミナセの髪が逆立つ。
いつも髪に隠されていた右眼が現れる。
髪に隠されていた部分は真っ黒だ。
真ん中に青い丸い部分が見える。
それが眼だった。
「ほほう。面白い物持ってるな」
イザヤが言った。
もう何も隠す必要は無い。
弱い自分を隠す必要は無い。
弱かったら……死ぬだけだ。
そんなシンプルな世界。
それは求めていた物と少し違うけど……
あれ……
何が欲しかったんだっけ……
俺……
やっぱテレーゼかな……
これが終わったらテレーゼに会いに行こう。
なんで去っていったのか理由を聞いてみよう。
その為には……生き残らなくては……
その為には……闘わなければ……
邪宗門の先端に青い光球が現れる。
キングクリムゾンの先端にも金色の光球が現れる。
「面白い男だったな。お前は。人格が一定していない。本当の姿を
 複数のお前が隠している。何故そんな構造が成立した?
 テレーゼにもそんな所があったのかもしれないな。だから魅かれあったか」
イザヤが言った。
ミナセは眉一つ動かさない。
「俺はずっと昔からテレーゼの事を知ってる。
 アイツは奔放だ。自分の興味のあるものには何をさしおいても没頭する。
 人間に……俺に興味を向けた事だってあった筈なんだ」
イザヤが言う。
「喋りたくなる気分なのか?」
ミナセが言う。
イザヤは多少たじろぐ。
「ああ。お前は俺を殺せるかもしれない奴だからな。
 でもまぁ良いや。綺麗さっぱりお前は殺してやるよ。
 テレーゼと同じで俺もお前に興味を持ち始めていたんだが……
 そうだな。ガキみたいにテレーゼが興味を持つ物には興味が沸くのかもな」
ミナセはフッと笑う。
「純だな……イザヤ・カタコンベ。俺は不純だ。でも俺はテレーゼが好きだ。
 今は……俺と……テレーゼの為に戦う」
710名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 23:56:15 ID:0VXyY5l50
なんかわけ分かんなくなってきた。
こいつ変だ。
ミナセは思った。
なんだよ人に興味って気持ちわりぃな。
人間は皆一人なんだよ。
俺は最強の孤独者になるのだ。
その為に強くなるんだ。
人はそれを孤高と呼ぶ。
そうだ。俺は孤高の虚空の黙祷者だ。
わずらわしい人間関係はここで絶つ!
目の前を敵を倒すぞ!
一人になる為に俺はイザヤ倒すんだ。
この気持ち悪い馬鹿野郎を倒すんだ!
青い光が輝きを増す。
金色の光と同等の大きさになる。
よし。
ここで死んでも、
ここで生き残っても、
俺は一人だ。
負けるものか!
イザヤはこの勝負が五分である事を感知する。
「面白いよお前は……本当に面白い」
イザヤの眼が輝きを増す。
「うおおおおおおおお!」
「あああああああああ!」
二人がお互いを目指して突進する。
青と金の光が二人を包み尾を引く。
光と光がスパークし高い音が轟く。
「ヨギナクサレ!」
「太陽と戦慄!」
カンジ達が居る所まで眩い閃光が満ちる。
大地の上に半球形の光の球……
半分が青で半分が金色の物ができる。
遅れて天を揺らす轟音が轟いた。
激しい光に両隊員が目をふさぐ。
周辺一帯の氷がほとんど溶けてしまう。
凄まじい熱風が両隊員をおそう。
カンジは眼を見開いてその様を見ていた。
「ミナセーーーー!」
その声は虚しく光の中に消えていった。
光の球はしばらく南極の地表に存在し続けた。
全てを溶かす男と男の魂のぶつかりあいだった。

「双紫極!」
ヤマギワの剣が折れ氷に突き刺さる。
「くっ……ふん……強くなったなナナミ。死に物狂いで修行したんだろう」
ナナミは口を斜めにする。
「言ってなさい。今のあなたの状態、滑稽よ」
ヤマギワはため息をつく。
「やれやれ……よっぽど頭にきてるらしい。いつものお前らしくない口の悪さだ。
 もしかして俺だけに対してかな? なら良い物見てると言えるのかもな」
ヤマギワは余裕しゃくしゃくで言った。
なんでこの男この状況でこんなに余裕しゃくしゃくで居られる?
死が怖くないのか?
711名前は誰も知らない:2007/08/14(火) 23:57:02 ID:0VXyY5l50
こいつの場合、そうなのかもな。
ナナミは思った。
「ハンデ……とはよく言ったものね。躊躇なく殺すわ」
ナナミは刀を上段に構えた。
その時、遠くの空から低い機械音が聞こえてきた。
「何!?」
振り向くナナミ。
「ひゅうっ!」
口笛を吹くヤマギワ。
雲の中から暗赤色の巨大な影が現れる。
人間側の空中空母、ジャイガンティスだった。

712名前は誰も知らない:2007/08/15(水) 02:07:51 ID:M1LhjMgR0
◆全然違うかもしれない次回予告

人間軍、爆弾「世界樹圧勝3号」をばら撒きまくる。「世界樹圧勝3号」は
爆発と同時に大量の事故修復阻害剤を周辺に散布するレッドラム抹殺の最終兵器
だったのだ。(事故修復阻害剤に関するデータは全てテレーゼが消去)
虐殺されていくレッドラム達。ミナセとイザヤの前にテレーゼの巨大ホログラム
映像が現れる。ミナセにミナセが父母殺しの犯人である事を告げる。
テレーゼ「愛してた!」ミナセ「愛してる!」イザヤ気合爆発。最後の力で
ジャイガンティスに向かっていく。ミナセも後についていく。
ナナミもヤマギワの静止を振り切ってジャイガンティス落としにかかる。
ヤマギワはスペアの夜間飛行をナナミに渡す。(続く)


713早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 18:44:05 ID:Dn86nsqu0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ヒヒヒ火火・・本が手に入ったぜ。
     し  J     喜悦するぜ。
     |   |
     し ⌒J

714早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 18:44:50 ID:Dn86nsqu0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  サイのが現代日本の人間よりよっぽど人間らしくね?
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

715早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 18:46:05 ID:Dn86nsqu0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  今日は復習をやったぜ。ヒヒヒ火火火
     し  J  深夜小説の感想でも書くか。  
     |   |
     し ⌒J

716早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:04:21 ID:Dn86nsqu0
ここから感想
★フュージョンって技の合体みたいなもん?
★一般的な小説じゃ絶対ない展開だな
★ゴリ押しって文字通りだな。これも意識して使ってるなら偉い。
★僕は無政府主義者は大嫌いだ
★やっぱりセリフが多いな。
★ゴミ蟲ってワロタ
★ミナセ死ねよ。そこはかとなく嫌な性格が伝わってくるぜ。
★イザヤとミナセの会話で一気に感想を書く気力が失せた。
★僕は史上最高の孤独者になりたい
★忍者とかいないの?
オワリ
717早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:06:59 ID:Dn86nsqu0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  真理なんてないのだろうか。虚無史観
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

718早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:11:38 ID:Dn86nsqu0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  数学の問題大量に載っているサイトあったら教えてくれ
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

719名前は誰も知らない:2007/08/15(水) 19:12:07 ID:M1LhjMgR0
★フュージョンって技の合体みたいなもん?
うん。
★一般的な小説じゃ絶対ない展開だな
単純だよな。
★ゴリ押しって文字通りだな。これも意識して使ってるなら偉い。
意識してるかも。
★僕は無政府主義者は大嫌いだ
単なる技名だ。
★やっぱりセリフが多いな。
昨日小説読んでその事に気づいた。
★ゴミ蟲ってワロタ
ああそう。
★ミナセ死ねよ。そこはかとなく嫌な性格が伝わってくるぜ。
彼もこれから最低な事をします。
★イザヤとミナセの会話で一気に感想を書く気力が失せた。
テレーゼ嫌いだもんな。
★僕は史上最高の孤独者になりたい
ああそう。
★忍者とかいないの?
今のところいない。
720早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:16:31 ID:Dn86nsqu0
仄聞するところによると、バイトの面接の結果電話しないのも面接の一環だったりするらしいよ。
それで照会しなければやる気なしと判断して落としたりするそうだ。お父さんが言ってた
721名前は誰も知らない:2007/08/15(水) 19:25:26 ID:M1LhjMgR0
>>720
マ ジ で ?
722早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:28:33 ID:Dn86nsqu0
ぼくのお父さん公務員だから嘘つかないよ。
723早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:42:18 ID:Dn86nsqu0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ヒヒヒ火火ヒ・・社会主義はソ連や中国や北朝鮮の所為で
     し  J     退廃した。まずわれわれ人民が打倒せねばならんのは
     |   | 米帝国主義ではなく、前述のエセ社会主義国なのである!
     し ⌒J ってな具合でアジったら気持ちいいだろうな。

724早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:45:33 ID:Dn86nsqu0
社民党や共産党の復興は自己批判自己改革なしには不可能だろうな。
共産党はまだできるかもしれないけど、社民党はすでに袋小路だな。
詰んでるんだ。
725早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/15(水) 19:46:33 ID:Dn86nsqu0
米帝はもとより敵だけどな。
726名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 00:49:01 ID:Uz3vbgTg0
フォルテシモ第三十七話「さよなら」

南極の地表がかなりの面積姿をあらわした。
光球は姿を消し巨大なクレーターが残った。
その真ん中に影が二つ。
その内の一方の人間の指がピクリと動く。
イザヤ・カタコンベがむくりと立ち上がる。
釈然としない表情でビョウドウイン・ミナセの方を見やる。
「起きろよ猿。とっくに起きてるだろ?」
イザヤが言った。
ミナセもムクリと立ち上がる。
こちらももどかしい表情をしている。
「本当は起きたくなかったんだ。もうエネルギーがほとんど残ってない」
ミナセは呟いた。
「当たり前だ。俺様と同じ威力の攻撃を放ったんだからな。
 立ち上がれるだけで俺のプライドは傷つく。それに俺もエネルギーは残ってない」
ミナセは両手を広げて見せた。
自分とイザヤとは性格が違いすぎる。
友達にはなれないね。
ま、それ言ったらカンジとかライマとかもそうなんだけどね。
ミナセは思った。

ゴウンゴウンゴウンゴウン

低い機械音が聞こえてきた。
「何だっ!?」
イザヤが上空を凝視する。
其処には数キロにわたる巨大な空中空母が数隻浮かんでいた。
さっきまで雲に隠れて見えなかったのだ。
「野郎! 人間か!? 身の程を知れっ!」
イザヤが吐き捨てた。

「最終兵器『世界樹圧勝3号』。爆破と同時に自己修復阻害剤を散布する
 爆弾。既に数万発セッティング完了。自己修復阻害剤に関するデータは
 全て私が消去した。問題無し」
一番後ろの空中空母マンダに乗るテレーゼは呟いた。
「これで戦闘で疲弊したレッドラムを一網打尽にする事は容易い。
 皆皆、大っ嫌いだ! でもその前に……」
テレーゼの眼が黄色に輝く。
テレーゼがボタンを押すと空中に一キロほどの巨大なテレーゼが映し出された。
ホログラム映像だ。
「テレーゼ! 俺だ! イザヤだ!」
イザヤが喚いている。
「こっちからじゃ聞こえないよ……」
「聞こえるよ!」
テレーゼの映像が言った。
「うおお! テレーゼ! 久しぶり! なんで家出したんだよ!」
ミナセがあたふたしながら喋る。
「あなたは……無差別テロやってた時に私の父と母を殺したんだよ!
 私はそれが許せない!」
場が凍りつく。
「何……だと?」
ミナセは激しく狼狽する。
「これから私はあなた達を地球から消し去る! 忌まわしい記憶と共に……
 藻屑となれ! 死んでしまえ! 私の前で空気を吸うな! レッドラムども!」
イザヤがひゅうっと口笛を吹く。
727名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 00:49:43 ID:Uz3vbgTg0
「やっちまったなオタク。ああなったら誰にも止められないぜ。離婚だなこりゃ」
「そんなこと言ってる場合じゃない! アンタも死ぬぞ!」
ミナセがわなわなと震える。
血の気が引く。
そんな……俺は……
ここでテレーゼを失ってしまうのか……
「大丈夫だって。俺様がこんな所で死ぬはずがない。ましてや人間に殺られるかよ。
 もちろん。俺とやりあえたお前も死なないだろう」
「絶望しろ! 私達が今からプレゼントするのは自己修復阻害剤を散布しつつ
 爆発する新型爆弾! お前達の為のとっておきだ! 苦しみながら死ね!」
テレーゼが言った。
「え……マジで?」
イザヤが狼狽する。
「ミナセ……最後に言っとく……愛してた……」
テレーゼが呟いた。
「俺は愛してるぞ! テレーゼ!」
ミナセが叫ぶ。
テレーゼの顔が少しゆがむ。
イザヤがピクリと反応する。
「駄目だって言ったら駄目なんだ!」
テレーゼが言うと映像はプツリと途切れた。
イザヤがミナセの方に寄ってくる。
「おい。ありゃまだ脈有りだぞ。お前の頑張りが世界を救うかもしれんぞ」
ミナセは狼狽する。
「イザヤさん戦いは? それとアンタの気持ちは?」
イザヤが両手を広げる。
「保留で良いよ。今はテレーゼを止めるのが先決だ。それにさっきも言ったが
 俺はお前が気に入ってるからよ。共闘だ! 逝くぞオラ!」
イザヤがキングクリムゾンに乗る。
「イザヤさん。エネルギー切れじゃなかったの?」
ミナセが問う。
「あれか。あれはまぁ騙し騙しやっていこうと思う。とにかくお前も来い!
 テレーゼに会いに行くぞ! 敵の攻撃は一撃必殺だ! お前の避けテクニックの
 見せ所だ! さっきくらい避けれれば十分だ!」
イザヤは言った。
「はいはい……」
ミナセも邪宗門に乗って水を操作する。
「逝くぞ!」
二人は敵空母めがけて飛び立っていった。

「あの娘……私が止めなきゃ……」
ナナミは空母の方を向いて言った。
「不味いよ、ナナミ。俺なら夜間飛行で逃げられる。お前も来い。
 それにいくらお前でも空中の敵と戦えないだろ?」
ヤマギワが言った。
フユキとトキノがリングの中に入ってくる。
「私は夏の劣情の隊長だ……部下の不始末は……私が……」
ナナミの眼が紫に輝く。
「頼むよナナミ。まともにぶつかったら死んじまうよ。
 俺と一緒に逃げよう。今度は悪いようにはしない。約束する」
ヤマギワの眼が茶色に輝く。
その瞳が母を見る子供のように見える。
「頼むよ」
ヤマギワが切実に呟いた。
728名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 00:50:53 ID:Uz3vbgTg0
「ここでお別れなんて嫌なんだ。お前はこれからもずっと……
 俺のダンスの相手だろう? こんな所で……命を散らさないでくれ……」
ヤマギワはゆずらない。
ナナミはヤマギワの方に向き直る。
「あなた、悪くなかったよ。認める」
ナナミがヤマギワの首に手を回す。
「お……お……」
フユキとトキノが狼狽する。
ナナミは柔和な表情でゆっくりヤマギワに口づけした。
「おおおおおお」
フユキとトキノが歓声をあげる。
ヤマギワの顔に赤みがさす。
舌と舌がからみあう。
最後の時を名残惜しむかのようだった。
30秒くらいして唇をはなすナナミ。
ナナミはくすっと笑った。
ヤマギワは魂を抜かれたように突っ立っている。
「あなたは無様に生き残るのが似合う人間。分かる?」
ナナミは口に人差し指を当てて言った。
「嫌だよ……嫌だけど……くそっ! しょうがない……
 引き上げるぞ! フユキ! トキノ!」
ヤマギワはきびすを返して言った。
「ナナミ……生き残ってくれよ……君は……永久にその美しさを
 残さなきゃならない……」
ヤマギワは儚く呟いた。
「それと……これはスペアの夜間飛行だ。やるよ」
ヤマギワはナナミの方に腕時計型の構造をほおってよこした。
「それで空の敵とも戦える……俺は……言うとおり無様に生き残るよ」
ヤマギワは言ってフユキとトキノと肩を並べた。
「さよなら……大好きな人」
ヤマギワは最後にそう呟いてオレンジ色の光球に包まれた。

バヒュン!

光球は彼方の空に一瞬で飛んでいった。
ナナミは笑顔でそれを見送った。
「悪くない奴だった……」
ナナミは呟いて前方の空を睨みつけた。

「おいおいおいやばいぜ! マジかよテレーゼ!」
カンジがあわてている。
ライマは煙草をすっている。
「リラックスしすぎだろお前!」
カンジがライマを殴る。
「テメエら」
背中の腕を前の両腕と交換したシドが喋る。
「もうガス欠だろう。今から逃げる事に専念すれば生き残れるかもしれねえぜ。
 何しろ俺はこれからあの空母と一戦するからな」
シドは言った。
「んだとぉ! なんでお前だけ格好つけるんだよ!」
カンジが抗議する。
「俺は友達を止めなきゃならない」
シドは毅然とした表情で言った。
「カンジ……無理なものは無理だ。俺達は逃げよう」
729名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 00:51:28 ID:Uz3vbgTg0
ライマが言った。
「なああにいいいい! 腰抜けかクラッカー! 俺か漢らしく死ぬぞ!」

ガンッ!

後ろからシドが思いっきりカンジの頭を殴る。
カンジは気絶した。
「行けよ。俺の代わりに無様に生き残れ」
シドが言った。
「ライマっ!」
頭上から声が降ってきた。
巨大化した鵺が居た。
「鵺の腹の中に入って! こいつはレッドラムじゃないから爆弾喰らっても大丈夫だよ!」
ユアイが言った。
「おお。グッドアイデアだ。しかしシホは?」
「ナナミさんにどうするか聞きに行ったよ。私には逃げろって」
ユアイが答える。
後ろからビュルストナーが現れる。
「シド……逝こう」
ビュルストナーが言った。
「当たり前だ。久しぶりにテレーゼに会えて俺は嬉しい」
シドが本当に嬉しそうに言った。
その時、戦闘機による攻撃が始まった。
方々であがる爆炎。
「おっぱじめようぜ!」
シドが叫んだ。

730早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 01:14:58 ID:M6JGh5oc0
ここから感想
★ものの本によると自己批評するといいらしいよ。自分でこの記述は叙情がどうだとか
あれこれ考えたり書いてみるのもいい。
★呟くが散見されるな。お気に入り?
★自分でエネルギーがないとか白状するなよ。豪傑すぎる
★よく考えたらこいつら殺人者なんだな。それにしては軽いななんか
★レッドラムども!ってのはいいな
★ミナセ保身に躍起
★みんな変な使命感にとらわれているな
★タバコ吸ってるくらいで殴るなよ。ファシストが
★明日のジョーで力石が死んだ場面を思い出した
★おっぱじめるって・・・・
終わり
731名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 01:30:20 ID:Uz3vbgTg0
★ものの本によると自己批評するといいらしいよ。自分でこの記述は叙情がどうだとか
あれこれ考えたり書いてみるのもいい。
なるほど。
★呟くが散見されるな。お気に入り?
そうかも。
★自分でエネルギーがないとか白状するなよ。豪傑すぎる
ミナセは自棄。イザヤは豪傑。
★よく考えたらこいつら殺人者なんだな。それにしては軽いななんか
そうか。
★レッドラムども!ってのはいいな
やった!テレにプラスイメージが……!
★ミナセ保身に躍起
そういう奴です。
★みんな変な使命感にとらわれているな
僕もそんな気がする。
★タバコ吸ってるくらいで殴るなよ。ファシストが
テンパってます。
★明日のジョーで力石が死んだ場面を思い出した
読んだ事ない。
★おっぱじめるって・・・・
おかしい?
732名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 01:48:27 ID:Ud7AKRJm0
だから描写。
擬音のバリエーション増やしても駄目だって。
描写しろ描写。

>南極の地表がかなりの面積姿をあらわした。
だからかなりの面積ってのを描写しろって。

つーかプロの釣り師だろ、おまえら。
もうそろそろやめてくれよ。
733名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 02:05:45 ID:Uz3vbgTg0
>>732
南極の地表が……南極の地表が……
すいません俺馬鹿だからどう書けば良いのか分かりません
734名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 02:15:53 ID:Ud7AKRJm0
地表を覆ってた氷はほとんどなんたらで
辺りは岩肌が云々
とかでいいから、がんばれ。おまえが釣り師でないならな。

ていうか釣り師であって欲しい。
もう全部壮大な釣りであって欲しすぎる。
神様、神様、神様マジでお願い。プリーズプリーズ。
アーメン、アッラーアクバル、般若心経。
南無南無菩薩般若心経。

735名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 02:48:41 ID:Uz3vbgTg0
地表を覆ってた氷はほとんど蒸発して
辺りは岩肌がゴツゴツしていた。
736名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 03:48:14 ID:sdE5usDX0
蟻みたいなホモキャラ登場させてよ。
この際蟻でもいいよ。
737名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 15:22:08 ID:Uz3vbgTg0
レズなら居るよ。

→ヒイチゴ・シホ
738名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 16:22:16 ID:Uz3vbgTg0
◆全然違うかもしれない次回予告

シドとビュルストナー大ジャンプして敵の戦闘機をかっぱらう。そのままジャイガンティスに向かっていって
スーサイドアタック。ジャイガンティスに張り付く二人。ジャイガンティス周辺に気化した
自己修復阻害剤が散布される。人間の人間用テレポンによる攻撃でズダボロになる
二人。シド「テレーゼ!」最後に二人の合体技「アポカリプス・プリーズ」を
繰り出し果てる二人。ジャイガンティスに搭載されていた水爆を巻き込み
大爆発を起こす。轟沈するジャイガンティス。地上では戦闘機による攻撃で
死者累々の惨状を呈する。ナナミとシホ空中空母アンギュロスに夜間飛行で
突入。二人の合体技「邪氷紫極」炸裂。空母を真っ二つにする。ナナミが
アンギュロスに居る事を感知したテレーゼ。マンダとロダンとギドラで
アンギュロスを総攻撃。死亡するシホとナナミ。ミナセ怒り爆発。
死にぞこないの青が10キロメートルに伸びる。下からロダンを真っ二つに。
そこで人間側に増援がくる。現れる30隻の空中空母。
ミナセ体力の限界。イザヤ「お前は無様に生き残れ!」
イザヤ渾身の力でミナセを蹴り飛ばす。彼方の海に吹っ飛ばされるミナセ。
「うおおおおおお! 太陽と戦慄!」巨大な爆発で空母をひきつけるイザヤ。
虐殺される地上のレッドラム達。ギドラに乗るゾラ「ハハハハハァ!
レッドラムが塵のようだ!」瞬間、前方にイザヤ。ゾラ「はへ?」
「クリムゾン・キングの宮殿!」ドオオオオオン!破壊されるギドラ。

戦いは終わった。南極の大地にはレッドラムの死者達と石になった
イザヤが立っている。テレーゼはイザヤに会いにきた。
石になったイザヤに抱きつく。「うああああああああああ!うああああああ!」
ボロボロ泣き出すテレーゼ。
深海を回りながら沈んでいくミナセ。喪失感。俺は……何を失敗したんだ……

第一部完
739早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 17:59:45 ID:M6JGh5oc0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ヒヒヒ火火・・・今日は自炊するぜ。
     し  J     それもう予告じゃないな。
     |   | 世界とのアプローチがないから孤独は辛いのかs
     し ⌒J
740早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 18:01:07 ID:M6JGh5oc0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ある種達観しないと生きるのが非常に困難であり
     し  J     達観をしないでも生きられる人間と比較すると
     |   |明確に損をしているわけである
     し ⌒J
741早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 18:02:11 ID:M6JGh5oc0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  今日は徹夜でチャートをやるぜ。
     し  J     食塩水と不等式の問題がおもしろいな
     |   |
     し ⌒J
742名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 18:03:01 ID:Uz3vbgTg0
どうだ早朝!俺様の素晴らしい次回予告は!次回予告の感想は!
今ならまだ本編は変わるぞ!
743早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 18:03:44 ID:M6JGh5oc0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  僕は決して宗教や政治に逃避したり、庇護してもらうことはしない。
     し  J  一人で生きるんだ。最後まで・・   
     |   |
     し ⌒J
744早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 18:04:39 ID:M6JGh5oc0
僕の言葉が影響力をもつのか?
745名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 18:09:19 ID:Uz3vbgTg0
もつもつ。
746早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 18:11:35 ID:M6JGh5oc0
テレーゼとミナセを殺してくれ。我思う故に我在りってなキャラをだしてくれ
あと中国人をもっと狡猾にしてくれ。
747名前は誰も知らない:2007/08/16(木) 18:45:04 ID:Uz3vbgTg0
テレーゼとミナセは主人公とヒロインなので死にません。
2部にパスカルって名前の奴なら出てくる。
中国人狡猾了解しました。あんま期待しないで待ちたまえ。
748早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 20:51:51 ID:M6JGh5oc0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) 今日ビタミン剤飲むの忘れてたぜ。危ない危ない
     し  J  
     |   |
     し ⌒J

749早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 20:53:13 ID:M6JGh5oc0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) ソ連国歌いいな。みんな聞いてね
     し  J  
     |   |
     し ⌒J


750早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 23:43:20 ID:M6JGh5oc0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  深夜今日の分さっさと投下しろ
     し  J     今日は徹夜するからあと三十分で電源をきる
     |   | 今日感想が欲しければ今落とせ。By早朝さん
     し ⌒J
751早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/16(木) 23:48:26 ID:M6JGh5oc0
      _ _
     ( ゚∀゚ )  天皇主義とツアーリズムは明確に違うぞ。
     し  J     社会主義革命と天皇は相容れないとしても僕は天皇制を重視している
     |   | マルクスやレーニンは肝要だが絶対ではない。絶対は天皇制と天皇家だ。
     し ⌒J
752名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 00:02:54 ID:Uz3vbgTg0
フォルテシモ第三十八話「それぞれの死」

空爆が本格的に始まった。
戦闘で疲弊したレッドラム達はなすすべもなく駆逐されていった。
「ぎゃー!」
「わー!」
「良いからお前らもう逃げろ!」
イザヤが怒鳴る。
そのまま原子力エネルギージェットでジャイガンティスを目指す。
ミナセも後に続く。
二人めがけて艦砲射撃が放たれる。
「俺の長年培った避けテクニックの見せ所だ! 逝くぞ!」
ミナセは言ってくるくる回転しながら砲撃を避けまくった。
「ひゃっほう!」
ミナセは避けながら思う。
俺はもう一度テレーゼに会う為にもう一度身を危険にさらすのだ。

「とおりゃあっ!」
シドは戦闘機の一つに大ジャンプして取り付いた。
「ひいいいいっ!」
激しく怯えるパイロット。
「どけよオラ!」
シドはコックピットを破壊しパイロットをつまみ出し外に放り投げた。
すぐにコックピットに入り操縦を開始する。
地面すれすれでリターンする戦闘機。
ビュルストナーも同じようにして戦闘機を乗っ取った。
「よっしゃー! このまま空母を落とすぞ!」
シドが叫んだ。
ビュルストナーとシドは空母の方に向かっていった。
「ゾラ隊長ー! 戦闘機が二つジャイガンティスに向かってきます! 
 どうやら敵に乗っ取られたもよう!」
「なぁにぃぃぃぃ!? 即刻撃ち落とせぇぇ! 腐れレッドラムどもをいい気にさせるなぁぁ!
 それと全空母散開しろぉぉ! 例のブツが発動するやもしれん!」
最後尾から一つ前の空母ギドラに乗るゾラは命令を出した。
空母は移動を開始し方々に散っていった。
イザヤとミナセとビュルストナーとシドの目下の標的はジャイガンティスだけになった。
「オラオラオラオラァ!」
弾幕を潜り抜けシドとビュルストナーはジャイガンティスとの距離をつめる。
「スーサイドアタックだ! オラ!」
シドとビュルストナーは空母に突撃する直前で戦闘機から飛び出る。
甲板に降り立つ二人。
戦闘機二機は空母の装甲に激突した。
傷一つつかない。
「へぇ。凄いや。テレーゼの技術だね。こりゃ難儀だ」
ビュルストナーが感想を言った。
「うわあああああ! 化け物だぁぁぁぁ!」
甲板の兵士達の半分が逃げていき半分が向かってくる。
兵士達が銃を構える。
753名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 00:04:05 ID:Uz3vbgTg0
「アレもヤバいよね。常識的に考えて」

ダダダダダダダダダダ!

マシンガンが乱射される。
ビュルストナーとシドはそれを避けまくる。
「並のレッドラムはそれで倒せたかもね。でも……どうも相手が悪かったみたいだ」
その時、後ろから巨大な青いタンクのような銃がゴロゴロ押されて出てくる。
十人ほどの兵士がそれとチューブで繋がっている。
「あれは……」
「ビッチェズ・ブリュー?」
「ハハハハハァ! 既にこの辺には気化した自己修復阻害剤が充満している。
 この人間用カスタム・ビッチェズブリューで貴様らは死ぬのだ!」
小隊長らしき男が叫んだ。

ドドドドドドドドドドドパッ!

ビッチェズブリューが火を噴いた。
無数の細かい追尾弾がシドとビュルストナーを襲う。
駄目だ……いつもなら多少傷ついても避けられるが……
轟音が轟き空母が揺れる。
噴煙が晴れる。
ズダボロのシドとビュルストナーが互いに支えあって立っている。
「ハハハハハァ!次でとどめのようだな!」
シドがギリッと表情を硬くする。
「シド……」
ビュルストナーが呟く。
「分かってる……テレーゼに会えなかったのは残念だったが……
 俺達の生きた証は残していこう……」
シドは呟いた。
ビュルストナーはスピットファイアを
シドはワイバーンをかまえる。
「アコニー……」
「アナーキー・イン・ザ・UK……」
合わせて……
「アポカリプス・プリーズ……」
二人は声を合わせて呟いた。
「てっ!」
小隊長が合図をとる。
炸裂するビッチェズブリュー。
同時に炸裂する銅と銀の閃光。
高い音が響き甲板の上の物体が全て消し飛ぶ。
頑丈な船体が軋む。
ビュルストナーとシドの衣服の切れ端だけが残った。

突如として空母アンギュロスの甲板にナナミとシホが降り立った。
夜間飛行で飛んできたのだ。
兵員はうろたえた。
「準備される前に殺っちまいましょ! 氷雪女王!」
兵員達を氷柱が下から数百本生え殲滅する。
754名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 00:04:37 ID:Uz3vbgTg0
甲板は血の海になった。
「ナナミ。ぶった切っちまいましょ、こんな船」
「OK。悪くない……力を貸して……」
ナナミが日本刀二本を上段に構える。
シホも同じように氷蟲をからませながら刀を上段に構える。
何故か兵員の増援は来ない。
「逝くよ……邪氷紫極……!」
空色と紫の光が煌く。
此処で終わりにはしない……
私の刀は全てを切り裂く……!
先の先へ……!
全て切り裂け……!

ザンッ!

光がアンギュロスを縦に両断する。
「スゲェ! ナナミ! 神の領域だ!」
ミナセが歓声をあげる。
アンギュロスは真っ二つに裂けた。
その瞬間、
白い光がその場を満たした。
耳をつんざく轟音が轟く。
アンギュロスが凄まじい爆発を起こした。
「なっ……!」
ミナセが狼狽する。
空が真っ白い。
あれ……
ナナミは……
「ナナミさんは多少の犠牲を払っても此処で消しとくのが得策。
 積んどいた水爆を爆破させた。ミズエさんと同じ最後だね」
マンダに乗るテレーゼは呟いた。
「ひゃははははは! やるなテレーゼ! 首領の首一つ獲ったり!」
ゾラがギドラでわめいている。
そんな……無敵のナナミが……こんな事で……
そんな馬鹿な事ってねえよ!

プツン!

キレた。
「うおおおおおおおおおおおおおお!」
ミナセは全長10キロの水の刀を作り出す。
「こいつ……何処にこんな力が……」
イザヤがたじろぐ。
「よくも! よくもぉぉぉぉ!」
ミナセは一直線にジャイガンティスに向かっていく。
脱兎の勢いである。
イザヤにも追いつけない。
「あああああああああああ!」
「なんというデタラメな怪物だ……とても手に負えん……」
ジャイガンティスの艦長マネは呟いた。
その次の瞬間ジャンガンティスは真っ二つに切り裂かれた。
搭載されていた水爆が爆発しまた天が真っ白に満たされる。
「うわあああああああああああああ!」
755名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 00:05:19 ID:Uz3vbgTg0
ミナセは続けてマンダに向かっていこうとする。
「落ち着け! ミナセ!」
イザヤが横について静止する。

プツン

頭の中で線が切れる音がする。
体中の力が一気に抜ける。
イザヤにもたれかかるミナセ。
「くっ……エネルギー切れか……くそっ……」
イザヤは逡巡する。
ミナセの青い眼を見る。
そこに一筋の希望を見た。
「種族の……未来……レッドラムは……こんな所で終わらねえよ……!
 お前は……俺達の希望である……それに値する男だ……!」
イザヤの眼が金色に輝く。
「お前は無様に生き延びろ!」
イザヤは渾身の力でミナセを蹴りつけた。
ミナセは血を吐いて水平線の彼方まで吹っ飛んでいった。
「はぁっ! はぁっ! 敵は……俺がひきつけるから……」
イザヤの方に空母が向いてくる。
地上のレッドラムはほぼ殲滅されてしまったらしい。
万事休す……
種族そのものが……
俺は……
生き残る為に死ぬんだ……!
イザヤは思ってキングクリムゾンをかまえる。
「クリムゾンキングの宮殿……」
キングクリムゾンが金色に輝く。
もう会えないなテレーゼ。
俺はお前の事……大好きだったぜ……
でもお前はミナセにゆずるよ……
俺、アイツも好きになったから……
金色の閃光がほとばしり、イザヤの最後の戦いが始まった。

756早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 00:40:19 ID:TEVYV3820
★タイトルがいいのは才覚とみてまず間違いない
★だめだ・・・本格的にマンガナイズされている
★おそらくさ、深夜の小説は読解力がない人間が読んでも理解できるんだよな。
それはいいんだけどそれだと漫画と差異がない
★あえて危険に身をさらすのはいいな
★シドはコックピットを破壊しパイロットをつまみ出し外に放り投げた。
すぐにコックピットに入り操縦を開始する。
これは抽象的だな。もっと具体化してコックピットのなにをどう壊したか
って説明が欲しかった。
★ドラゴンボール的だな。意識している?
★ゾラなんか馬鹿っぽいな。愚将の代名詞みたいな人間だ
★ブツは発動せんだろ
★難儀なんて今時使わないだろ。
★やらない夫?
★シドの死は割りと良かった
★ソーシャリストインジャパンとかコミュニストインジャパンっていう僕の技もだしてくれ
★殲滅は左翼チックで好きだな僕は。これからも大いにだしてくれたまえ
★レッドラムって案外脆いな
★もうめちゃくちゃだな水爆って放射能とか大丈夫なの?
★また・・・・が増えてるぞ
757名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 00:48:36 ID:XfuDmUB/O
早朝さんにお願いにきました
深夜君をとめてください
大学生スレで小説の話をするのは不適切だと思います
説得お願いします
758早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 00:55:40 ID:TEVYV3820
僕も数回助言はしたんだけどね。まあ最終的な意思決定機関は彼自身だから。
759名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 00:55:50 ID:x26KLUSl0
★タイトルがいいのは才覚とみてまず間違いない
毎回自信ない。
★だめだ・・・本格的にマンガナイズされている
だめか。
★おそらくさ、深夜の小説は読解力がない人間が読んでも理解できるんだよな。
それはいいんだけどそれだと漫画と差異がない
なるほど。
★あえて危険に身をさらすのはいいな
ああ。
★シドはコックピットを破壊しパイロットをつまみ出し外に放り投げた。
すぐにコックピットに入り操縦を開始する。
これは抽象的だな。もっと具体化してコックピットのなにをどう壊したか
って説明が欲しかった。
そうだな。意味分からんな。
★ドラゴンボール的だな。意識している?
ぶっちゃけしてる。
★ゾラなんか馬鹿っぽいな。愚将の代名詞みたいな人間だ
うん。馬鹿なんだよ。
★ブツは発動せんだろ
それがするんだよ。
★難儀なんて今時使わないだろ。
萌え要素です。
★やらない夫?

★シドの死は割りと良かった
やったね。
★ソーシャリストインジャパンとかコミュニストインジャパンっていう僕の技もだしてくれ
遠慮しとく。
★殲滅は左翼チックで好きだな僕は。これからも大いにだしてくれたまえ
分かった。
★レッドラムって案外脆いな
うん。
★もうめちゃくちゃだな水爆って放射能とか大丈夫なの?
大丈夫大丈夫。たぶん。
★また・・・・が増えてるぞ
分かった。
760早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 18:44:03 ID:TEVYV3820

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ヒヒヒ火火・・やあ早朝さん参上だよ。
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

761早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 18:46:35 ID:TEVYV3820

      _ _
     ( ゚∀゚ )  深夜、ものの本によるとキャラを人間らしくするには
     し  J    自分をそのキャラクターに置き換え、そのキャラが
     |   | この場面に遭遇したときにどう行動するかというのを毎日考えるといいらしい
     し ⌒J 要するにそのキャラクターに対して強く関心を持つってことだって

762早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 18:47:13 ID:TEVYV3820
それは前近代的だ!けしからん
763早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 18:48:25 ID:TEVYV3820
コーラ美味いな、僕の一日の唯一の娯楽だ。2chも娯楽みたいなもんか
2chはタバコに似ているな性質的に
764名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 19:10:34 ID:x26KLUSl0
◆全然違うかもしれない次回予告

イザヤ爆発。ゾラ「ハハハハハァ!この浮沈艦ギドラの前に沈むが良い!
主砲ユクドラシル発射ぁ!」ドパァ!イザヤ「クリムゾン・キングの
宮殿!」ジュパァ!ゾラ「なぁぁぁぁにぃぃぃぃ!相殺だと!?馬鹿な!
たかが一匹の猿に現代科学の粋がぁぁぁぁ!」イザヤ「俺は無限だ!」
ドパァ!ゾラ「ばっ馬鹿なぁぁぁぁ!」ギドラ破壊。同時にテレーゼ水爆
発動。イザヤ「うおおおおおおおお!」クリムゾン・キングの宮殿で相殺する
イザヤ。テレーゼ「ここまでね……イザヤ……」イザヤ地に向けて落ちていく。
体がボロボロと崩れる。エネルギーの限界。 戦いは終わった。南極の
大地に浮遊して降り立つテレーゼ。ボロボロのイザヤの元に歩み寄るテレーゼ。
イザヤ覚醒。兵士に銃を向けられるイザヤ。イザヤ「テレーゼ……これを……
ミナセに託された……」イザヤ、エメラルドの指輪をテレーゼに投げる。
それと同時に射殺される。回想。ミナセ「君の方がきっと強いから。頼む。
テレーゼに渡してくれ」テレーゼ涙を流す。テレーゼ「うわあああああああ!
ああああああああ!」第二次レッドラム大戦終結。レッドラム達は絶滅寸前まで
追い込まれる。

「プハッ!」
スウェーデンの海岸に無事到着する鵺。
カンジとライマとヨナタンとキタテハとリュイシュンを吐き出す。
ライマ「ここは方々に散った方が生存確率が上がるぜ。見た目でレッドラムと
判別できないし」方々に散る6人。

深海に落ち込んだミナセ。リュウグウノツカイとすれ違う。
俺は……何を失敗したんだ……ナナミ……皆……テレーゼ……
青い思考は深く深く沈んでいった


765早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 19:54:09 ID:TEVYV3820

      _ _
     ( ゚∀゚ )  ヒヒヒ火火・・本当の意味での人間関係ってのは純粋な人間
     し  J     同士にしか適用できないんだろうな。そこに打算や位階制が
     |   | 根付いた時点でそれは前近代的だ。だから僕は一人で生きる
     し ⌒J

766早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 19:58:21 ID:TEVYV3820
だが逆にある程度の妬みってのはいい具合に奏功するんだよな。難しい問題だな。
恋愛は打算から始まることが殆どだからな。その結果としてアイワズボーンというのも
紛れもない事実だったりする。これを否定するということは自分を否定することになりませんか?
なりません。
767早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 20:01:40 ID:TEVYV3820
これに関しては前近代の制度のほうが図抜けているかもしらん。江戸時代に
生まれれば苦悶することもなかっただろうに。苦悶が悪いこととは決して断言しないけどね
さあて数学やってくるか。マンドクセ
768名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 20:01:46 ID:jWpmU1yt0

いや、おいらは打算しません。相手にもそれを求めるし、

打算とか中年ぽくて引くかな。
769名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 20:03:07 ID:jWpmU1yt0
それに林真理子さんの時代は30歳の若い女性って言われてたよ

そういうストレスとか考えたことあんの?
770名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 20:03:54 ID:jWpmU1yt0
てかその時代に生まれた子はみんな幸福な少女少年時代を過ごしてます。
771早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 20:16:40 ID:TEVYV3820
いや恋愛をやる上で打算は不可欠だと思うよ。殊に女性の場合
経済力だとか学歴を重視する人が枚挙に暇がないほどいる。
男性も思考停止させてご飯奢るでしょ?
別にそれが悪いとはいわないけどね。だが片方が打算的な考えを持った時点
で、愛はそれこそ堰を切ったように流失する。仮面夫婦のようなもの。
772早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 20:17:29 ID:TEVYV3820
一種の売春、もとい援助交際だよ。すべての恋愛は純愛ではない。
773早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/17(金) 22:18:29 ID:TEVYV3820
困憊したぜ
深夜さっさと小説投下しろ。
774名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 23:48:04 ID:x26KLUSl0
今日は午前1時くらいに投下する気がする。
775早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 01:12:19 ID:OJB4L+3m0
遅いけどおきてるからいいや。弁証法的唯物論はややこしいな難解だ。
よく全共闘世代の方々はこれを用いて議論していたな。
哲学や思想に傾倒するとどうしても反天皇制になるな。個人主義の珍重が
ゆきすぎてるんだな。ひしひしと感じるぜ。
現代における個人主義と昭和の個人主義は大きく意味合いが違うんだよな。
堀江貴文みたいのは絶対支持を受けることもないだろうし。
日本人の通底した考えとして、反拝金主義があるのは紛れもない事実だろうけど
それだけではなさそうなんだよな。説明できないけど
776名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 01:13:59 ID:gw0KG8zP0
フォルテシモ第三十九話「行き着く先は存じません」

「うおおおおおおおお!」
襲い来る戦闘機をことごとく叩き落すイザヤ。
「モ……MONSTER!」
戦闘機搭乗員が叫ぶ。
悪鬼の形相で空中空母ギドラに迫る。
「ハハハハハァ! 猿が! この浮沈艦ギドラの前に沈むが良い!」
ゾラが言った。
「主砲ユグドラシル用意! 目標調子こいてる金色猿!」
ゾラが号令する。
ギドラ前方から巨大な砲塔が現れる。
黒光りするそれはテレーゼによって設計されたものだ。
照準がイザヤに定められる。
「てっ!」
ゾラが命令する。
主砲ユグドラシルが火を噴いた。
「はあああああああ! クリムゾンキングの宮殿!」
キングクリムゾンが金色の光を膨らませる。

ゴバアアア!

ギドラとイザヤの間で激しい爆発が起こる。
「ぬわっく!」
辺りが金色に染まりゾラが眼をおおう。
噴煙が晴れる。
イザヤがキングクリムゾンの上に立っている。
「なぁぁぁにぃぃぃぃ!? 相殺しただと!? 我が現代科学の粋ユグドラシルがぁぁ!」
無茶苦茶に狼狽する。
「ハァッ……ハァッ……」
イザヤはエネルギー切れで意識が朦朧としている。
眼の焦点が合わない。
人間ども……やるじゃねえか……
俺の……最後の遊び相手……
イザヤはキングクリムゾンをきつく握り締める。
「うおおおおおおおお!」
キングクリムゾンが加速する。
「何してる! もう一発主砲を撃て!」
ゾラが声を荒げる。
「無理です! 充電期間が短すぎる!」
オペレーターが答える。
「何故だ! 猿にできて何故人間にできない! 馬鹿な! 馬鹿なぁぁぁぁぁ!」
「クリムゾンキングの宮殿!」

ドゴオオオオオオオオオオオウ!

ギドラの前半分がイザヤの一撃で破壊された。
「水爆発動……ポチっとなっと」
テレーゼが呟いてボタンを押す。
白い閃光が辺りを包んだ。
「うおおおおおおおお!」
777名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 01:15:12 ID:gw0KG8zP0
イザヤは最後の力をふりしぼりクリムゾンキングの宮殿を炸裂させる。
轟音が轟き地表が削り取られる。
テレーゼは眼を閉じた。
さよなら……友達……
これで最後だ……
噴煙が晴れた時、イザヤはまだ空中のキングクリムゾンの上に立っていたが
すぐに表面がボロボロと崩れだす。
「終わり……か……」
落下するイザヤ。
ボロボロと壊れるキングクリムゾン。
地上のレッドラムは全滅。
第二次レッドラム大戦終わった。
レッドラムは絶滅寸前まで追い込まれる事となった。

結局最後まで残った空中空母マンダがボロボロの南極に降り立つ。
6人の兵士に付き添われてテレーゼも大地に降り立った。
たくさんのレッドラムの死体が累々と積み重なっている。
全部自分が……
テレーゼの神経がちりっと淀む。
ミナセの死体を探したかったがその術はない事に気づく。
ただ実際に落ちていく所を目撃したイザヤの場所は分かる。
テレーゼは死者の山を横目に歩いていった。
じきに髪も全身も真っ白になったイザヤのもとにたどり着く。
テレーゼは上からのぞきこむ。
「イザヤ……久しぶり……」
声をかける。
瞬間、イザヤの眼が見開きムクリと起き上がる。
兵士達が銃をかまえる。
「待って!」
テレーゼが静止する。
イザヤは起き上がった衝撃で左腕がボロボロに崩れる。
「テレーゼ……ミナセが……」
イザヤは右腕でポケットの中をまさぐる。
「コレを……お前に……」
エメラルドの指輪を取り出す。

「アンタの方が強いから、たどり着くとしたらきっとアンタだ。
 テレーゼに会ったらコレを渡してくれ。ちょっと渡すタイミングを逸してた物だ」

テレーゼはおずおずとそれを受け取る。
それと同時にイザヤの右腕も細かい粒子になって砕け散った。
「達者でな……」
イザヤは呟いて、頭も体も一気に細かい粒子になって崩れ落ちた。
「うん……」
テレーゼは呟いた。
涙がポロポロ零れ落ちる。
私がした事は……
一体なんだろう……
何か大事な物を壊されて……
それ以上にたくさんの物を失った気がする……
テレーゼは両膝をついて顔を覆った。
778名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 01:16:33 ID:gw0KG8zP0
「う……う……うわああああああああああ!」
泣き叫んだ。
狼狽する兵士達。
ごめん……ごめん……
私は……
一陣の風が南極の大地の上に吹きぬける。

「ぷはあああ!」
鵺が大きく息継ぎをしてスウェーデンの海岸にたどり着いた。
「おえええええ!」
水際から這い出て腹の中のレッドラム達を吐き出す。
ライマとカンジとヨナタンとリュイシュンとヨナタンとキタテハだ。
「ああ、キモチワリかった……」
カンジが感想を言う。
「お前ら運が良かったな。会わなかったら多分あのまま死んでたぞ」
ライマが言う。
「有難うございます」
キタテハがペコリと頭を下げる。
「そんな軟弱じゃないアルけどね」
リュイシュンの言。
「テレーゼさん敵に回したのがそもそもの間違いでした」
ヨナタンが言った。
「死んじまったな。皆」
カンジが南極の方を見ながら呟く。
ユアイが鵺から出てきて鵺が小さくなる。
「シホさんとナナミ。それにミナセは大丈夫かな?」
「大丈夫さ。あいつらなら」
ライマが言った。
「どうするよクラッカー。これから」
カンジがライマの方を向いて言う。
ライマは手をあごに持っていく。
「そうだな……俺ら組で動いたら目立つだろうな。でも一人一人なら……
 すぐに復讐戦を開始する戦力は無いし方々に散ってそれぞれ力を蓄えよう。
 俺らをレッドラムと判別できる奴はいないわけだからそれで大丈夫だ。
 くれぐれも目立つような行動はしないように。それで時が来たら俺達
 また会うんだ。俺達の本当の居場所を取り戻そう! それまで何十年
 かかるか分からないけどそれしかない」
ライマは言った。
「そうだな。俺達もう一回会うんだな」
カンジが言った。
「アイアイアサーっス!」
ヨナタンが敬礼のポーズをとる。
「私達の……居場所……」
キタテハが呟く。
「何十年もかからないアルよ。数年後には行動開始したいアル」
リュイシュンが言った。
779名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 01:17:42 ID:gw0KG8zP0
ユアイがニッコリと微笑む。
「よし。二人一組くらいなら別にかまわんと思う。で、解散だ。また会おう」
ライマが言った。
その時、海から氷蟲が飛び出してきた。
「あっ! どうしたんだお前! 泳いできたのか?」
カンジが寄っていく。
氷蟲は南極の方を向く。
「シホ……?」
カンジが呟いた。

ミナセはイザヤに吹っ飛ばされた勢いで深海まで沈みこんだ。
隣をリュウグウノツカイが泳ぎ去っていく。
なんで最後だけ俺だけ蚊帳の外なんだよ。
テレーゼに会いたかったのに。
会って謝りたかった。
許してくれるはずはないけど……
でも俺は言葉を持っているのだから。
伝えきれなかった事をたくさんたくさん残してきた。
指輪はうまく渡せただろうか。
難しいかもしれないな。
ミナセは思った。
俺は何を間違えたんだろう。
何を……
答えは出ない。
生き延びれば……
いつかは分かるかな。
きっとそうだ。
イザヤは俺に無様に生き延びろと言った。
生き延びるしか、方法は無いんだよ。
生き延びて、伝えきれなかった事、伝えられるかもしれないし。
ミナセはくるくる縦に回転しながら深みへと導かれていく。
俺は生き延びてすることがある。
幸せ者だ。
どんなに苦しくても……
生きなければ……
ミナセは思って、目を閉じた。
行き着く先は、存じません。



フォルテシモ第一部完


780早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 01:39:53 ID:OJB4L+3m0
深夜小説の感想開始
★モンスターってギャグマンガじゃないんだから
★ゾラが子供に見える。軍人ってのはもっと冷静というか、喋り方に特徴があったほうが
いい。何人かの自衛官の人と喋ったことあるけど十人十色ではなくみんな似通った
口調だった。
★これは共同体にはすべて適用できると思う。共産党員とか自衛官とか警察官とか
職掌柄というか、みんな独特の語り口調を持っている。
★てっってなに?打てってこと?
★アナーキーにしてもクリムゾンキングの宮殿にしても歴史的経緯があってできたんだ
ろうね。そういうのを考えてるのは評価できる。評価できる立場でもないだろうけど
★ぬあっくとか狙ってるだろ
★無茶苦茶に狼狽ってのは違和感を感じる。現代語的にはこれでもいいのかもしらんが
★充電って()ワロタ
★充電期間ってのは仰々しいな。そんなに長い間充電してんの?
★急いていて間違えて言ったとかなら凝ってると思う。
★テレーゼ死ねよ。人の命をなんだと思ってるんだって僕もテレーゼに散々死ねって言ってきた
からダメだ。
★ニャース
★案外あっさり幕を閉じたな
★テレーゼとかミナセとか自分のことしか考えてないだろ。もっと社会に寄与する
とか考えろよクズがバトルロワイアルでヒロインのバカ女が「みんなが殺しあった島だけど
綺麗」とかなんとかバカなこと言ってたのを思い出した。
★テレーゼ自己陶酔激しいんだろうな。視ね
★リュイシュンの言。これなんだ
★最後の会話は三分の一でいいな
異常
781早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 01:41:58 ID:OJB4L+3m0
ついに終わったな。僕の感想なげ。昔膝からチキンナゲットがでてくる夢をみたな
782名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 01:53:27 ID:gw0KG8zP0
★モンスターってギャグマンガじゃないんだから
ギャグ部分です。
★ゾラが子供に見える。軍人ってのはもっと冷静というか、喋り方に特徴があったほうが
いい。何人かの自衛官の人と喋ったことあるけど十人十色ではなくみんな似通った
口調だった。
どんな特徴か分からん。子供っぽいのはわざとだが。
★これは共同体にはすべて適用できると思う。共産党員とか自衛官とか警察官とか
職掌柄というか、みんな独特の語り口調を持っている。
ふーん。
★てっってなに?打てってこと?
そうそう。撃てっの事。
★アナーキーにしてもクリムゾンキングの宮殿にしても歴史的経緯があってできたんだ
ろうね。そういうのを考えてるのは評価できる。評価できる立場でもないだろうけど
良かった。
★ぬあっくとか狙ってるだろ
YES。
★無茶苦茶に狼狽ってのは違和感を感じる。現代語的にはこれでもいいのかもしらんが
僕も思った。でも馬鹿そうで良いかと思って。
★充電って()ワロタ
アレ。正しくはどうかな。
★充電期間ってのは仰々しいな。そんなに長い間充電してんの?
ホウシンエンギでツウテントウが主砲を撃つのに時間がかかったのをイメージしていた。アレ充電じゃなくて何かな。
★急いていて間違えて言ったとかなら凝ってると思う。
御免。俺が馬鹿なんや。
★テレーゼ死ねよ。人の命をなんだと思ってるんだって僕もテレーゼに散々死ねって言ってきた
からダメだ。
絶対誰でもそれ言うと思ってた。
★ニャース
ピカチュウ。
★案外あっさり幕を閉じたな
そうだな。僕も意外。
★テレーゼとかミナセとか自分のことしか考えてないだろ。もっと社会に寄与する
とか考えろよクズがバトルロワイアルでヒロインのバカ女が「みんなが殺しあった島だけど
綺麗」とかなんとかバカなこと言ってたのを思い出した。
典子も嫌われてるのか。なんか安心した。
★テレーゼ自己陶酔激しいんだろうな。視ね
そうなんだ。絶対誰でもそれ言うと思ってた。
★リュイシュンの言。これなんだ
リュイシュンのゲン。ちょっとおかしいかなと思ったけど駄目かな。
★最後の会話は三分の一でいいな
ライマ達の?キタテハちゃんはちゃんと喋らせてあげたかったんだけど。
783名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 02:15:01 ID:gw0KG8zP0
早朝、感想返しの疑問についてレス頼む。ちょっと気になる。
784名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 02:33:31 ID:gw0KG8zP0
◆全然違うかもしれない次回予告

第二次レッドラム大戦から3年後。
チベットの山奥に奇形の……背中から羽が生えたレッドラムが集まる村がある。
彼らはレッドラム達から昔迫害されていた。そこに一人の男が訪れる。
それをいち早く察知した村の子供ジュぺリとモアは村長にその事を告げ
村の掟通りその男を村に近づけないように村長は動く。
最悪男を殺す事も辞さないつもりだった。しかし三十分後村の入り口に
たどり着く男。「私の名はアマント。この村をずっと捜し求めて旅してきた」
モアとジュぺリは村長が何処に行ったのかいぶかしがる。「コレの事か?」
アマントは後ろ手に持っていた村長の首をほおりだす。恐慌状態に陥る
モア。アマント「お前らは適当に選別して捕獲する。私のベーゼンドルファーを
避けられるかな?」集まってきたモア、ジュぺリ、ガロア、ガブリエル、オセロ、バルトーク、
アマデウスは攻撃を避ける。アマント「ハハハハハァ! 筋が良いようだ!
貴様ら全員捕獲だ!」捕獲される村民達避けれなかった者達は容赦なく
惨殺される。悪夢のような時間だった。

それから2年後。
エルサレムの街を鬼太郎カットの黒服紫髪の少女が歩いている。買い物袋を持っている。
砂漠を歩き、たどり着いた岩で隠された家。
そこに入る。「ようルナ。買出しご苦労さん」
ビョウドウイン・ミナセが椅子に座ってまったりしている。
「ただいま。ミナセ」ビョウドウイン・ルナは呟いた。
785早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 02:35:05 ID:OJB4L+3m0
★充電期間ってのはそういう意味じゃなくて、期間って言葉は比較的長い時間
の場合に使用されると思ってね。だから充電時間のほうが適切な気がした。
★そうライマ達の会話が三分の一でいい。恐らくワンピースやドラゴンボールの
敵を倒した後の一件落着感を出したいんだろうが、小説ってのはもっとあっけなくて
いいと思ったから言ってみた。ワンピースの皆で乾杯して肉食うのとか虫唾が走るだろ?
786早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 02:37:21 ID:OJB4L+3m0
ほかに疑問は?暇だからすべて奉答する。
787名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 02:56:17 ID:gw0KG8zP0
「リュイシュンの言」はおかしいかな。
充電時間に直しといた。(ブログの方で)
ライマ達の会話は一応全部それなりに重要だと思ってる。
これから皆でワイワイ話す機会がめっきり減るしキタテハ・リュイシュン・ヨナタンの
キャラも少し垣間見える。自分で言うのもなんだが少しキタテハは可愛い。
言わなきゃ良かった。
カンジ君の「シホ……?」はせつないシーンのつもり。
ワンピースの肉食うのは悪くないと思う。尾田さんにも考えがあってああいうの書いてると思う。
まあライマ達の会話は全部割と重要です。特にリュイシュンの数年後発言は伏線です。

さあ、第二部始まって問題のビョウドウイン・ルナとフリーダ・ベルヒトルトが
出てくるぞ。どうせ早朝に嫌われるんだろうな。女だから。
でもルナは準主人公なので無茶苦茶スポットあたるんだ。
まぁテレーゼはめっきり出番減るからそこは安心だ。
俺はテレーゼ好きなんだけど。だからできるだけ出したい。
788名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 02:59:00 ID:gw0KG8zP0
ぶっちゃけシホはカンジ君が強くなるための踏み台。
影を背負って男は強くなる。
ライマ君も地味にヤマギワ君に恋人のフウガちゃんを殺されてる。
(フウガちゃんが恋人だたという描写はないけど事実そうなのだ)
すぐ次の恋人(ユアイ)でてきたけど。
てわけで「シホ……?」は必須だったのだよ。
789早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 18:21:04 ID:OJB4L+3m0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) 早朝さん只今参上。世知辛いな。ひしひしと感じるぜ。
     し  J  やる気が横溢しているぜ・・・ヒヒヒ火火
     |   |
     し ⌒J

790早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 18:21:54 ID:OJB4L+3m0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) ついに第二部突入か・・ヒヒヒ火
     し  J  
     |   |
     し ⌒J

791早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 18:23:35 ID:OJB4L+3m0


      _ _
     ( ゚∀゚ )  いま民族派左翼の方の本を読んでいる。これもどこか違うな
     し  J  
     |   |
     し ⌒J


792名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 18:35:37 ID:gw0KG8zP0
◆普通の次回予告

チベットの山中に謎の男現る!新たな大戦の萌芽!新種族スカイクロラとは!
ミナセと懇意にする9歳の少女の正体は!?次回フォルテシモ「陰謀」!

来週も!サービスサービスゥ!
793早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 18:39:35 ID:OJB4L+3m0
教授ってのは友達いない人とか奇人変人異形の類が多いね。まあ割りと好きだけど
リア充教授みたいのも最近は出てきているから留意せねばならんわけである。
794早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 18:49:12 ID:OJB4L+3m0
九歳はやめとけよ犯罪になっちまうぜ。キャラで魅せようとせず話で魅せてくれ
795名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 18:53:44 ID:gw0KG8zP0
犯罪って別にやましい事しないぞwwww(初めてww使う気になった)
796早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 20:31:34 ID:OJB4L+3m0

      _ _
     ( ゚∀゚ )  もう疲れたよ・・・パトラッシュ
     し  J  
     |   |
     し ⌒J

797名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 20:49:01 ID:gw0KG8zP0
おい早朝。犯罪じゃないって。
798早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 22:40:57 ID:OJB4L+3m0
わかったけどきょうの分投下しろ。
799早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 22:46:45 ID:OJB4L+3m0
あっちが深夜スレになってんじゃねーか()ワロタ
僕は全く人気ないのにな()皮肉
800早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 22:47:52 ID:OJB4L+3m0
まあいいや数学やってくら。今日も頑張るぞ僕は
801名前は誰も知らない:2007/08/18(土) 22:48:16 ID:gw0KG8zP0
今から書くから一時間ちょいかかる。
802早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/18(土) 22:56:52 ID:OJB4L+3m0
早朝さんのブログ絶賛更新中!
ttp://komonsense.blog115.fc2.com/
803名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 00:16:03 ID:DRBznSQS0
フォルテシモ第四十話「新しい種」

第二次レッドラム大戦から3年後。
チベットのとある山中。
モアとジュぺリは木に登って持ち寄った果物を食べていた。
ジュぺリは飛行士のつけるゴーグルを眼の上にかけて金髪を逆立てている。
白い布でできた簡素な上下の民族衣装を着ている。
モアは脱色された茶髪を横になびかせている。同じように白の上下の民族衣装を着ている。
モアは山の下の方を眺めている。
その時、ずっと下の方に輝く銀色の光を見つけた。
それはユラユラ動いている。
「ジュぺリ。人だ。人が登ってくるよ」
モアが言った。
「マジか。早く村長に連絡して追っ払ってもらおう」
ジュぺリは言って背中の灰色の翼長4メートルほどの翼を広げた。
モアも虫のような黒くて丸い羽を広げる。
二人はビュンと飛んで村の方に飛び去っていった。
村長の口ひげをたくわえた白髪のゴテゴテした民族衣装を身にまとった老人ベンは
二人の話を聞いて無言でうなずいた。
この村スカイラークには世界各地で生まれた奇形のレッドラム、
背中に大きな翼が生え飛行能力を有している少し戦闘力が劣るレッドラムが
集まっている。彼らはレッドラム達から迫害される事が常であった。
レッドラム大戦にも誰も参加せず静観していた。
外界を憎む彼らは自給自足の生活をしていて他者の干渉の一切を嫌った。
たまに訪れる旅行者などは村にたどり着く前に進路を変更させたり
それが無理な場合は殺したりしていた。
なのでその日もそこまでは日常であったのだが……
ベンが登山者の進路を変更させに行ってから40分後、
登山者は村の入り口に姿を現した。
ジュぺリとモアは登山者の前に立った。
翼は背中と完全に同化させてある。
登山者は白髪をオールバックにして眼鏡をかけている。
普通の登山者のようなアウトドアな格好でリュックを背負っている。
「お立ち退きください……此処は……知らない方が良い所です」
モアが言った。
「村長に会いませんでしたか?」
ジュぺリが言った。
登山者はフンと鼻で笑う。
「私はアマント。人間で科学者だ。今はこの辺に在るであろうという目星を
 つけておいた突然変異レッドラム……レッドラムの新たな可能性が集まる
 村を探していた所だ」
ジュぺリが一気に緊張する。
こいつが言ってる事が本当なら……
ここを通したら大変な事になる……
ここは穏便に……いや……
804名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 00:16:41 ID:DRBznSQS0
「悪いがさっきの老人で試させてもらった。君達の事は既に理解しているつもりだ。
 できれば穏便に事を運びたいね。私の頼みを一つ聞いてほしいのだ」
アマントは言った。
「頼み……ですか……」
モアが言った。
ジュぺリは覚悟を決める。
「御免なさいアマントさん。僕はあなたを殺さなきゃならないようだ」
腰に持っていた山刀をかまえるジュぺリ。
モアがビックリして後ずさる。
「ふふふ。さっきの老人を見て心配していたのだよ。それだけ
 闘争心があれば十分だ。どうやら若い世代の方が使えそうだな」
アマントがニヤけながら言った。
使う……?
ジュぺリの額に汗が浮かぶ。
人を実際に殺した事など無いのだ。
「お前は合格だ。オマケでそこの少女もな」
アマントが言うと同時にジュぺリは後ろから強く頭を殴られた。
なっ……!
気を失うジュぺリ。
「ジュペ……!」
モアも同じように後ろから頭を殴られる。
血をしたたらせた触手が鎌首をもたげる。
触手はコード状でアマントのリュックから二本飛び出していた。
アマントは村に入っていく。
わらぶき屋根の簡素な住宅が十数軒あった。
瞬間、家から人間が数人飛び出してくる。
「テメェ! ジュペリとモアと村長に何しやがった! 滅殺だ!」
40センチ近く髪を逆立たせたブロンドのルーマニアの民族衣装を着た男が叫ぶ。
「バルトーク、熱くなんなよ。冷静に排除しようぜ」
銀髪で長髪でオールバックにジュペリ達と同じ白装束の男が逆毛の少年に言った。
「ガロア……アレは何だ?」
天然パーマの銀髪の眠そうな眼をした白装束の男が
ガロアと呼ばれたオールバックの少年に尋ねる。
「テレポンってやつかな……レッドラムが使うっていう……」
ガロアが答える。
他に白髪の青い眼をした眠そうな白装束の少女がいる。
言葉を発しない。
「威勢がいいな。前途有望だ。これをかわせるか!」
触手が数十本リュックから飛び出し少年達を襲う。
「うおお!」
「わあ!」
紙一重の素早い動作でそれを避ける少年達。
誰も避けれなかった者はいない。
「ハハハハハァ! 合格だ! さらに速くするぞ! 何処までついてこれる!?」
触手の動きが早くなる。
連続で攻撃してくる触手。
「うぐっ!」
「ぐあっ!」
バタバタと頭を強打され倒れていく少年達。
最後には全てが地に伏していた。
しばらくすると大人達が銃器を持って家々から出てきた。
その数は20人ほどだ。
805名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 00:17:47 ID:DRBznSQS0
「侵略者……神の裁きを受けよ……!」
口ひげを蓄えた白装束の中年の男性が言った。
「女子供はまだ家の中か? 面白い。 此処からは手加減無用だな」
アマントは言った。
「かかれぇ!」
中年男性が号令をかけた。
「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
アマントが狂ったように笑う。
その悪夢の日、村は壊滅した。
そして新たな悪夢の日々が始まるのだ。
ジュペリ達の運命は巡る。
それは新たなレッドラム大戦の萌芽。

それからさらに二年後。
砂漠に囲まれたエルサレム。
繁華街を黒服紫髪セミロング鬼太郎カットの小さな少女が買い物袋を持って歩いている。
カレー。カレー。今夜はカレー。
食べたら修行。修行。燕との戯れ。
少女は思わずして微笑んでいた。
街を抜けて砂漠を歩く。
砂漠砂漠。
私の心も砂漠。
あの人は名前が砂漠。
1時間くらい歩いて大きな岩が数個組み合わさった所にたどり着く。
そのちょっとした隙間をくぐるとドアがある。
岩の中に家があるのだ。
少女はドアを開けて中に入る。
「ただいまー」
中にはロッキングチェアに腰掛けて読書している男。
「ようルナ。買出しご苦労さん」
ミナセは言った。
部屋の中は洋風の普通な感じでよく掃除が行き届いている。
「何読んでるの?」
ルナと呼ばれた少女が聞く。
「『すべてがロマンになる』だ。読み終わったら貸してやるよ」
ミナセは本から眼をそらさずに言った。
「あのさ。ミナセ。今日、修行付き合ってくれない?」
ルナは電気ポットに水を入れながら話す。
「んー」
ミナセは少し黙る。
ルナの心臓が脈打つ。
言ってしまった。
言うつもりなかったのに。
「や、これ読みたいからパス」
ミナセは言った。
ルナは半分ホッとして半分悔しかった。
また一人で燕さんと修行か。
まあ、それが自分らしいんだけど。
ルナは首をコキコキ鳴らした。
一人で生きていくんだ。
ミナセと暮らしていると一日に何回もその事を確認させられる。
悪くない。
今のルナはそう思っている。
806名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 00:30:14 ID:RVveMYj20
翼があるのに木に登ったのか
807名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 00:38:40 ID:DRBznSQS0
登った方がエネルギーの節約になるんですよ。多分。
過程を楽しみたかったんですよ。多分。
808早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 01:36:10 ID:w3CRQgrD0
ここから感想。
★新シリーズおめでとう。
★チベットは中国に侵略されて消滅したと思ったがそうでもないのーね
★またキャラがマンママンガですぜ。進歩的でもないんだよな
退嬰的でもないし。マンガナイズは控えたほうがいい
★その根拠として、例えばノベライズされたマンガってのはさほど売れないだろ?
マンガファンと活字ファンは層が異なったりすると思う。推測だけどね
だからどっちつかずはやめて、今は小説を執筆しているんだからなるべくマンガナイズは抑えた方がいい。
★マンガナイズってのはここで言えばナルトを彷彿とさせる服装とかね
★民族衣装ってアイヌの?
★髪の毛はみんな黒にしたほうがいい。
★モアも虫のような黒くて丸い羽を広げる。虫のようなってのは抽象的だな
虫にも羽ない奴無限にいるぜ?
★丸いと一口に言ってもいろんな丸さがあるぜ。
★ピノコー!
★こういう村の存在は嫌いじゃない。面白く事が運びそうな予感
★基本的に人称代名詞が少なすぎる。よっぽどのわけがないのなら
積極的に使用したほうがいい。それだけでスマートになるよ
★一般的には白髪といわれれば老人を思い浮かべるぞ。
★殺すとか簡単に言うなよ
★ほかは自由でいいが触手は止めろ
★四十センチ髪を立たせるってポマードでも使ってんのかよってポマードなんて
知らんよな。
★カルト消えろよ
★部屋の中は洋風の普通な感じでよく掃除が行き届いている。 こういう記述は
小説家には厳禁だろ。読む人は普通がわからん
★最後のほのぼのというかこういう感じは割りと好き
以上
809早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 01:38:25 ID:w3CRQgrD0
なっげ()ワラタ
810名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 01:49:48 ID:DRBznSQS0
★新シリーズおめでとう。
有難う。
★チベットは中国に侵略されて消滅したと思ったがそうでもないのーね
そうなのか。まぁ現世じゃないから色々違っても良いや。
★またキャラがマンママンガですぜ。進歩的でもないんだよな
退嬰的でもないし。マンガナイズは控えたほうがいい
んー。
★その根拠として、例えばノベライズされたマンガってのはさほど売れないだろ?
マンガファンと活字ファンは層が異なったりすると思う。推測だけどね
そうだね。
だからどっちつかずはやめて、今は小説を執筆しているんだからなるべくマンガナイズは抑えた方がいい。
うん。
★マンガナイズってのはここで言えばナルトを彷彿とさせる服装とかね
ゴーグルか。違うか。
★民族衣装ってアイヌの?
なんとなく民族衣装ぽいなと感じる衣装。
★髪の毛はみんな黒にしたほうがいい。
嫌だ。楽しくない。モアはこれからピンクに髪を染める。(どうでもいい情報)
★モアも虫のような黒くて丸い羽を広げる。虫のようなってのは抽象的だな
虫にも羽ない奴無限にいるぜ?
ハエみたいななんだけど言い出せなかった。女の子がハエの羽。
★丸いと一口に言ってもいろんな丸さがあるぜ。
ハエみたいな羽の丸さ。ハエみたいって言っておけば片付いた。
★ピノコー!
誰の事だ。
★こういう村の存在は嫌いじゃない。面白く事が運びそうな予感
良かった。
★基本的に人称代名詞が少なすぎる。よっぽどのわけがないのなら
積極的に使用したほうがいい。それだけでスマートになるよ
人称代名詞って彼彼女か。うん。
★一般的には白髪といわれれば老人を思い浮かべるぞ。
ごめん白髪なんだ。
★殺すとか簡単に言うなよ
駄目か。倒すとか?
★ほかは自由でいいが触手は止めろ
なんで?
★四十センチ髪を立たせるってポマードでも使ってんのかよってポマードなんて
知らんよな。
油で立ててる。
★カルト消えろよ
誰の事?
★部屋の中は洋風の普通な感じでよく掃除が行き届いている。 こういう記述は
小説家には厳禁だろ。読む人は普通がわからん
そうだね。駄目だな。
★最後のほのぼのというかこういう感じは割りと好き
良かった。
811名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 02:27:57 ID:DRBznSQS0
◆全然違うかもしれない次回予告

私は他人とは違う。何をしてもそれを思い知らされ集団から阻害され続けて何年かたった。
そんな時、一人のさえない男が私の事を迎えに来た。聞けばそいつは私の父親だという。
私の名はビョウドウイン・ルナ。男の名はビョウドウイン・ミナセ。なんでも大戦で活躍した
とても強い人間らしい。それから私はミナセとともに世界を巡った。母はどうしたのか聞いた。
死んだ、とミナセは答えた。名前は、と聞いた。ミナシタ・ナナミ、とミナセは答えた。
どんな人だったかと私は尋ねた。強い人だった。とミナセは答えた。良かった。じゃあ
私も強くなれるかもしれないんだ。ルナは思った。ミナセは変な人だった。
水のようにその顔はユラユラと揺れてコロコロと転がった。万華鏡のような人だ。ルナは思った。
そして何より私より強かった。初めて会ったんだ。自分より強い大人に。
いつしか私はミナセに憧れを抱くようになり、猫のようにゴロゴロとじゃれついた。
私の父親は強い人だった。私の母親は強い父親が認める強い人だった。
なんて素晴らしい偶然。神様有難う。私をこの世に産み落としてくれて。
それから毎日自己研鑽を積んだ。その背中に少しでも近づくために。
私はビョウドウイン・ルナ。最強を継ぐ者だ。

モア「そろそろ着くよ!エルサレム!」アマデウス「やっぱ気が引けるなぁ無差別は」
ガブリエル「乗りかかった船だよ」ジュペリ「空襲警報ー!」バルトーク「サジタリウス!」
ドドドドウ!その夜突如エルサレムが空爆の被害を受けた。
ミナセとルナも振動で飛び起きる。
ミナセ「おお。食糧供給源がやられている。逝くぞルナ!救出作戦だ!」
ルナ「うん!」ルナとミナセはエルサレムに向けて全速でかけだした。

来週も!サービスサービスゥ!
812名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 19:03:57 ID:AlIUEC9p0
今度は孤独者をバイトに〜スレでも立てるか?w
813名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 19:09:39 ID:8zEqr6tR0
そりゃネタ不足だからいいや。
814名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 19:27:09 ID:AlIUEC9p0
ネタだってことを認めるなよw
815名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 19:29:46 ID:8zEqr6tR0
はははは……
816早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 20:24:45 ID:w3CRQgrD0
早朝さん参上。今日も勉強が捗捗しく進まないぜ。早朝さんも塾で働きたいな
バイトなんてマッピラだけど
817早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 20:26:13 ID:w3CRQgrD0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) 広松って爺さんの本を読んでいる。的を射た意見が散見されるな。
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

818早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 20:26:59 ID:w3CRQgrD0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) ボーリングって面白いの?
     し  J    
     |   |
     し ⌒J

819早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 20:28:12 ID:w3CRQgrD0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) チャート突如として難化したぜ。さっさと易化してくれ
     し  J  頭が痛くなってきた。ビタミン剤を飲もう  
     |   |
     し ⌒J

820早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 20:28:58 ID:w3CRQgrD0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) 深夜さっさと小説投下しろ。老獪な中国人をさっさとだしてくれ
     し  J  
     |   |
     し ⌒J

821早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 20:30:00 ID:w3CRQgrD0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) 過去にかかずらうようなマネはもう止めたんだ。脱皮という
     し  J   表現が適切かな。羽化でもいい。
     |   |
     し ⌒J

822名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 20:41:09 ID:8zEqr6tR0
◆普通の次回予告

O諸島の最高の科学者テレーゼ・シオン!テレーゼに恋した気鋭の科学者アシモ!
でもテレーゼは子持ちだ!ビョウドウイン・ネプト大登場!カモメが僕の友達さ!
エルサレムでぬくぬくとスローライフを送るルナとミナセ!平穏な生活はいつしか破られる!
スカイクロラ達の襲来だ!3分で壊滅するエルサレム!ビョウドウイン親子の腕の見せ所だ!
新米スカイクロラはどう動く!?灼熱の大決闘の始まりだ!

来週も!サービスサービスゥ!
823早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 20:56:28 ID:w3CRQgrD0
ビョウドウインってのはやっぱり鳳凰堂からきてるの?
824名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 20:59:57 ID:8zEqr6tR0
ああ。本当は雲林院が良かったけど現世編で使っちゃった。
それと似た名前でできるだけ強そうなのが良かった。
825早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 21:04:16 ID:w3CRQgrD0
十円玉好きなんだな
826名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 21:10:28 ID:8zEqr6tR0
いや別に
827早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 21:15:14 ID:w3CRQgrD0
僕は二千円札が好きだな。
828名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 21:24:34 ID:8zEqr6tR0
ゾラは死んだ。サイボーグになって復活とかはしません。
829名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 21:51:28 ID:8zEqr6tR0
ゾラ書いた事によってモブキャラの素晴らしさに目覚めた。
830名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 22:39:01 ID:8zEqr6tR0
フォルテシモ第四十一話「子供たち」

日本。
O諸島。
最先端の生物化学の研究所がある。
その海岸。
澄み渡る空に綺麗な海。
ゴツゴツした岩場に金髪を一つに赤い紐で束ねた白衣にジーンズの女が腰かけている。
テレーゼ・シオンだ。
テレーゼは顔をうずめている。
時はゆっくりと流れていく。
人間にとって英雄的存在である彼女は自分の思い通りの研究環境を要求する権利があった。
テレーゼは後ろからだと泣いているように見える。
左手の薬指にエメラルドの指輪をはめている。
「今……どうしてる……?」
テレーゼは呟いた。

アシモは気鋭の生物化学研究者。
専門は人間のクローン。
天然パーマで栗毛色の髪。大きな眼鏡をかけていて
白衣の下にトックリセーターを着てジーンズをはいている。
最近赴任してきたばかりでボスのテレーゼのあまりの美しさに心を奪われっぱなしである。
「よし。今日中にこれを仕上げればテレーゼさんに褒めてもらえる筈だ……!」
アシモはやる気爆発、一心不乱に研究に没頭した。
ドアがノックされる。
「はい」
アシモが答える。
「テレーゼだけど」
ドッキー。
心臓が早鐘のように高鳴る。
畜生まだ成果が出てないぞ。
「どうぞ」
ドアが開く。
テレーゼの青い眼が現れる。
アシモはまだこの瞬間に慣れない。
呼吸が止まりその美しさだけをただただ追ってしまう。
テレーゼが息を吐くだけで心臓が脈打つ。
なんてこった。
研究ばっかの人生だったけど俺は……
何か大事な物に再会したんじゃないか……
これは……なんという名前の感情だ?
そうだ。この人はグレートマザー。太陽の化身なんだ。
そんな意味の分からない思いが頭を巡った。
「進んでる?」
テレーゼが言葉を発する。
「は……はひ!」
アシモがキョドる。
席を空け壁までさがる。
テレーゼが机を覗き込む。
「ふんふん……」
しばらくそんな事を呟く。
エマージェンシー!
畜生!押し倒してえ!
なんて罪な美しさなんだ!
俺は!生物化学者である俺自身が!
生物だったんだ!
より高等な人間とその何と言うかアレしたがる生物だったんだ!
831名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 22:41:09 ID:8zEqr6tR0
今までの俺の人生は嘘っぱちだ!
俺はこの最強の女性の為に全てを尽くすぞシャラップ!
アシモは頭の中が大混乱してきた。
いつもは冷静なのにな俺……
自分の中の一番冷静な部分がボヤく。
「進んでるね。見込みあるよ君」
テレーゼが唐突に言った。
「は……はひ!」
やった!やったぜ!
見込みあるんだよ俺!
俺は世界一の幸せ者だ!
世界の価値の総体に俺は「見込みある」と言われたんだぜ!
生きてて良かった!
産まれてきて良かったよ!
俺は生まれてきた理由に気づいてゆく……!
俺は……この女性の一部になろう!
最高の絶対神の一部に……!
その為に生まれてきたんだ俺は……!
今こそ俺の人生のエクスタシー!
クライマックス!
「よーっす! 母上ー!」
その時いきなりドアが開いて子供が入ってきた。
アシモは妄想を急いでしまいこむ。
緑髪鬼太郎カットで前衛的な白地で黒い泡のような模様のついた服を着ている。
年齢は5歳くらいだろうか。
「なんだね君は。誰かのお子さんかな?」
アシモが言った。
「話し聞いてねーなオッサン。俺はそこの人の子供だぜ?」
少年は言った。
え……。
え……?
子供……?
テ……テテテ……テレーゼ博士の……?
それはおかしい。
おかしいぞ。
博士は今23歳……
こんな大きな子供が……
いるはずが……
「こらネプト。粗相よ。ちゃんとご挨拶なさい」
テレーゼがネプトと呼ばれた少年をしかる。
「はいはい……俺、ビョウドウイン・ネプトって言います。以後よろしゅう」
ネプトはアシモに頭を下げた。
ば……馬鹿なぁ……!
アシモの世界がガラガラと崩れていく。
俺……立ち直れるのか?
本気で自分が心配だ。
俺の……俺の世界を返せ!
「母上! 外に出よう! 俺カモメ捕まえるから見ててくれよ!」
ネプトが言った。
「はいはい……アシモ……その調子で頑張ってちょうだい。私、外に出てくるから」
テレーゼは言った。
「は……はひ!」
832名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 22:43:16 ID:8zEqr6tR0
いまだに緊張の解けないアシモが言った。
二人はドアから出て行く。
アシモは一気に力が抜けた。
夢を……壊された……。
俺は……何のために……生きてきた……?
アシモは椅子にへたりこんで頭を抱え込んだ。

「ジョナサンだ! 母上ジョナサンだ!」
「何よそれ」
「一番速いカモメはジョナサンなんだよ!」
ネプトがはしゃいでいる。
ネプトが足にぐっと力をこめる。
大気が緊張する。
ネプトの眼が鈍く緑に輝く。
「とうっ!」
超スピードで飛び出す。
はるか彼方の上空で目星をつけたカモメを素手で捕まえた。
「やったぜ母上!」
ネプトが叫ぶ。
テレーゼがニッコリと微笑む。
それとほぼ同時に海に落ちるネプト。
遠くでバシャッと小さく音が聞こえた。
ネプトの野生はこの島を出たがっている。
テレーゼは感じた。
血は争えない。
私だけじゃ、やっぱり駄目なのかな……
テレーゼは腰をおろして体育座りする。
顔をうずめる。
自分が何をしたいのか分からないよ……
潮風が吹き抜ける。
ネプトが浮上してプーッと海水を吐いた。

4歳の時、ミナセは孤児院に私を迎えに来た。
初めはただただビックリした。
自分の父親だと言われてもピンとこなかった。
何?父親って。美味しいの?
私は思った。
でも成り行きでミナセと一緒に世界を旅して回ったんだ。
色んな人と触れ合い、色んな風景を見た。
何よりミナセの色んな表情を見る事ができた。
怒った顔。寂しそうな顔。意味分かんない顔。
意味分かんない顔のバリエーションが一番多い。
ミナセは不思議な人だった。
孤児院ではいつも浮いていた。
それは私の性格の問題だったかもしれない。
異常に発達した力の問題だったかもしれない。
とにかく、自分は人とは違うんだ、と何かをするたびに思い知らされた。
違うって事は、一人だって事だ。
私は一人でいる事を運命付けられていたんだと思う。
でもミナセは私以上に一人だった。
いつだって屈託なく笑っていたけど、私には見えた。
ミナセの深い深い哀しい孤独が。
私はいつでもそれを思うと涙が出てくる。
私の父親は、私より孤独で、だから私の孤独を許してくれるんだ。
私は自分の母親の事を聞いた事がある。
ミナシタ・ナナミ。
833名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 22:45:30 ID:8zEqr6tR0
名前だけは教えてもらえた。
それ以上は何も語ってもらえなかった。
私もあきらめた。
ミナセが哀しそうだったから。
ミナセの為に何かしてあげたいと思った。
今は、ミナセの為に正しく強く成長する事がしてあげられる事だと思ってる。
陳腐だけど。
私って陳腐なんだ。
力のない自分が悔しいと思う。
私はいつだって剣を振る事で泣いてるんだ。
ミナセの孤独にたどり着く事はきっとできない。
月に手をのばすように、私は……
深夜、砂漠で剣をふるいながらルナはそんな事を考えた。
眼を閉じて、涙がポロポロ零れ落ちる。
踊るように剣を振る。
自分は道化だ。
ミナセも道化だ。
ルナは思った。


834早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/19(日) 23:13:00 ID:w3CRQgrD0
ここから深夜小説の簡素な感想
★やっぱり文化はアメリカ中心なんだな
★ホンダアシモ()ワロタ
★大きなめがねはいいな。これで目つきが鋭く唇を舌で舐めるのが癖なら最高
★化学者なら人に媚びるな
★ドッキー。これは小説家には厳禁ってかマンガでも厳禁です。
心臓が高鳴って体中が見る見るうちに熱を帯びていく。とかにしとけ
★死ねよアシモ、いくつかこいつの人物評書こうと思ったけど、嫌悪感を抱いたんで
やめた。
★ってことで終わり。以後こいつをだすなら感想は激減する。
835名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 23:35:26 ID:8zEqr6tR0
★やっぱり文化はアメリカ中心なんだな
まあねー。
★ホンダアシモ()ワロタ
アシモフより可愛いかと思って。
★大きなめがねはいいな。これで目つきが鋭く唇を舌で舐めるのが癖なら最高
すんません。もっとホンワカした奴です。
★化学者なら人に媚びるな
そうだなぁ。
★ドッキー。これは小説家には厳禁ってかマンガでも厳禁です。
すまん暴走した。
心臓が高鳴って体中が見る見るうちに熱を帯びていく。とかにしとけ
★死ねよアシモ、いくつかこいつの人物評書こうと思ったけど、嫌悪感を抱いたんで
やめた。
早朝ならそう思うだろうなぁと思ったよ。
★ってことで終わり。以後こいつをだすなら感想は激減する。
なっ。少なっ。
836名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 23:36:54 ID:8zEqr6tR0
早朝さんに質問だ。今日のテレーゼとルナはヤバかった?ヤバくなかった?
837名前は誰も知らない:2007/08/19(日) 23:48:44 ID:8zEqr6tR0
早朝機嫌直してくれよ。アシモ以外の感想たのむ。
838早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/20(月) 00:00:37 ID:mSDktCaz0
べつに機嫌が悪いわけじゃないけどこいつは出さないでくれ。わかるだろ?
じゃあアシモ以外の感想かく
839名前は誰も知らない:2007/08/20(月) 00:02:27 ID:W/ue/L7q0
どうするか分からんけどアシモは重要キャラではない。脇役だ。
840早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/20(月) 00:13:09 ID:mSDktCaz0
★口が悪い子供がでてきたな。こういうキャラは一般的に天才キャラが多いな
★以後よろしゅうってこういう気取った奴も嫌いだな
★カモメのジョナサン()ワラタ懐かしいな
★顔をうずめるでもいいと思うけど、どこにどう埋めたか書くのもいいと思う。
★何?父親って。美味しいの? この表現は食に関心が強い人しか使わないほうがいい
★テレーゼはやばいな
841名前は誰も知らない:2007/08/20(月) 00:19:11 ID:W/ue/L7q0
有難う早朝。頼んでみるもんだ。

★口が悪い子供がでてきたな。こういうキャラは一般的に天才キャラが多いな
テレーゼとミナセの血を受け継いでるので色々天才です。
★以後よろしゅうってこういう気取った奴も嫌いだな
そうか。
★カモメのジョナサン()ワラタ懐かしいな
良かった。
★顔をうずめるでもいいと思うけど、どこにどう埋めたか書くのもいいと思う。
足と足の間に。
★何?父親って。美味しいの? この表現は食に関心が強い人しか使わないほうがいい
そうか。
★テレーゼはやばいな
今回は言われる事覚悟だった。ルナが死守できたんならまずまずだ。ルナはこれからズンドコ痛くヤバくなるが子供だから少し多めに見てくれ。

842早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/20(月) 00:27:16 ID:mSDktCaz0
足じゃなくて脚じゃないか?
843名前は誰も知らない:2007/08/20(月) 00:53:20 ID:W/ue/L7q0
そうだな。脚だな。
844名前は誰も知らない:2007/08/20(月) 01:38:29 ID:W/ue/L7q0
◆全然違うかもしれない次回予告

真昼間。
砂漠で向かい合うミナセとルナ。
ミナセ(こいつは強くなった……うかうかしてっと追い抜かれちまう)
ルナ(やっぱりミナセは強いや……自分より強い人が私の父親で良かった。
   初めて会った私より強い大人が自分の父親だなんて、今まで生きてきた
   中で一番のラッキーだよ!)
ルナが持っている刀はミナセがニューヨークで命がけでルナの誕生日プレゼントにと
かっぱらってきたテレーゼが戯れに作った新型テレポン「夜長姫」。
一定時間柄に収める事によって長さ無制限のビームサーベルに一瞬だけ変貌する。
使い勝手は非常に悪い。かなりの技術が必要だ。
ミナセ「お前にも同世代の子供と遊んで色々学んでほしい事があるけどな」
ルナ「ミナセと世界を旅する方がよっぽど有意義だよ。私は普通とは違うんだ」
ミナセは閉口する。

その夜、砂漠の真ん中にエルサレムの街にスカイクロラ達が現れる。
バルトーク「うおおお!初の実戦!ワクワクするぜ!」
アマデウス「いや今日はただの虐殺で終わるだろ……」
ジュペリ「そういう事。思考停止しようぜ」
モア「空ー襲ー警ー報ー!」
テレポン、サジタリウスの矢が降り注ぐ。
轟音が轟きミナセとルナが飛び起きる。
外に出ると街が真っ赤に燃えている。
ミナセ「食糧供給源が!逝くぞルナ!救出作戦だ!」
ルナ「うん!」
二人は駆け出す。
街に着くと既に全滅状態だった。
ミナセ「なんてこった」
ケラケラ笑う声。
モア「生き残り?ここの住民?残念だったね。もう無くなっちゃった。
   仲良くあの世に送ってやるよ」
モアがサジタリウスをかまえる。
二発の矢が飛んでくるがミナセとルナは消えてしまう。
モア「え? え?」
モアの背後にルナ。
ジュペリが刀を取り出してモアをガードする。
ジュペリ「ボサッとするな!こいつらレッドラムだ!しかもかなり使う!」
アマデウス、ガブリエル、オセロ、バルトーク、ガロア戦闘態勢。
ミナセ「ルナ。良い訓練になる。気を抜くな!」
ルナ「うん!」 続く
845名前は誰も知らない:2007/08/20(月) 15:59:24 ID:W/ue/L7q0
また落ちた……大生板のスレ。もう立てまいて
846名前は誰も知らない:2007/08/21(火) 00:20:31 ID:7vbZ6+1+0
フォルテシモ第四十二話「ビョウドウイン・ルナ」

晴天。
エルサレムの今日はゆっくりと流れていく。
ミナセとルナが砂漠で向き合っている。
ミナセは水の蛇を作り出して体に巻きつけている。
「はぁっ……はぁっ……」
ルナは息を切らしている。
先ほどから「殺す気で来い」とミナセに言われて果敢に攻めているが一発も攻撃がヒットしない。
ミナセは水の動きを利用してのらりくらりと最小限の動きで斬撃を避ける。
ルナは体が堅くなるのを感じる。
「気負いは体を堅くする」とミナセが言っていた事を思い出す。
久しぶりのミナセとの稽古で舞い上がっているのだ。
ガキだな。自分は。
ルナは思った。実際ガキだが。
総合的なスピードなら既にルナの方が勝っているのだ。
ミナセが今まで本気を出した事があるなら、だが。
やりようによっては攻撃をかすらせる事もできる筈だ。
圧倒的な経験の差がよこたわっているだけで……
「休憩するか? ルナ」
ミナセが言った。
「……うん」
ルナは答える。
近くの岩場の上まで行って水筒の水を飲む。
ミナセはルナが初めて出会った自分より強い人間、大人だ。
それが自分の父親だったなんて、今までの人生の中で最高の偶然だとルナは思う。
ミナセのおかげで自分はもっと早く強くなれる。
ミナセを追っていれば、いつか最強の名に手が届くかもしれない。
孤児院での生活は正直最低だった。
子供達だけでなく、大人達も自分より弱いのだ。
世界に絶望した。
ミナセが世界に色を戻してくれた。
ルナは一人でクスリと笑う。
「ルナ……もう野盗の類を相手にするのも飽きただろう。いつか俺が
 プロっぽい戦闘狂とやらせてやるからな。俺の昔の友達も多分まだ生きてるし」
ミナセが言った。
ルナはパッと笑顔になった。
本当に荒い野盗の連中には飽き飽きしていたところだった。
この「夜長姫」の性能を発揮させるまでもなく倒せてしまう連中ばかりだったし。
そう。この日本刀「夜長姫」はミナセがくれた5歳の誕生日プレゼントなのだ。
ニューヨークで人間が保管していたテレーゼ博士が戯れで作った新型テレポン。
柄に一定時間収める事によって紫の光を発し数瞬長さ無制限のビームサーベルになる。
じゃじゃ馬のようなテレポンで使うには相当の技術力が必要だ。
下手をすると味方を傷つけてしまう。
ルナはコレを4年かけてほぼ完璧に手なずけた。
ミナセは死にそうなめに遭いながら命がけでコレを盗んできてくれた。
ルナはコレをもらった時に大泣きした。
847名前は誰も知らない:2007/08/21(火) 00:21:26 ID:7vbZ6+1+0
自分にとって一番大事なものはミナセだからもう無茶しないでと泣き叫んでいた。
恥ずかしい過去だ。
でも言った事は本当の気持ちだった。
ミナセがいるから生きていける。
ミナセがいるから世界に価値を見出せる。
自分はまだそんなレベルだった。
いつかは此処から脱却しなければならない。
それは、世の中の皆が経験する事だ。
こんな所は人並みなんだと思う。
まぁ、悪くない。
悪くはないよ……
ルナは思う。
「俺の友達は皆強いぞ……。早くルナにも会わせてやりたいな」
ミナセが澄み渡る空を見ながら呟いた。
風が気持ち良い。
友達か……
自分にはミナセだけで十分だ……
ルナは思った。
 
その夜。
狼が遠くで遠吠えをあげている。
満月が煌々と照りつける見事な景観だった。
ルナは昼間の修行で疲れてその日は修行に出ずミナセとともに就寝しようとしていた。
しかし上手く眠りにつく事ができない。
横のハンモックでミナセが天井を見つめたまま静止している。
何考えてるんだろう……
昔の仲間の事……母さんの事かな……
ルナは何となくそう思った。
ルナはミナセの方に寝返りを打つ。
ミナセがルナが起きていた事に気づく。
「眠れないのかルナ。……お話でも聞かせてやろうか?」
ルナがコクンと頷く。
ミナセがまた上を向く。
「そこは荒れ果てた大地だった……少年は黒い雨に打たれながらただただ前に進もうとする。
 少年はぬかるみに足をとられて転倒する。しかしその眼の青い光は色を失わない。
 やがて少年は黒い長い棍棒の所にたどり着く。それは生き物のように
 艶かしく輝き生への躍動に満ちていた。少年は棍棒を握り締める。
 その眼が青く輝く。それに呼応して棍棒も青く輝く。音を立てて棍棒は
 大地から引き抜かれる。少年はその時初めて生を実感したのだ。
 人生の舞台に立った事を初めて感じた。そして自分の底知れぬ孤独も
 同時に実感した。少年はそれから数々の試練をくぐり抜け大人になったが
 その日の出来事が頭の隅から離れた事は一度もない……。ルナ……
 お前にも……いつか……そんな時が……グー」
ミナセは喋っている途中で寝てしまった。
ルナはその話が自分語りだった事に気づいてクスッと笑った。
私の父さんは可愛いな。
そう思って、迷いなく眼をつぶった。

エルサレムからほど近い空。
数個の影が空を凄いスピードで飛んできている。
848名前は誰も知らない:2007/08/21(火) 00:22:06 ID:7vbZ6+1+0
「よっしゃー! 初の戦闘だぜ! 武者震いするぅ!」
髪を逆立てたルーマニアの民族衣装のバルトークが叫んだ。
「あんま気負うなよ……今日は一方的な虐殺だ……ただの塵掃除さ」
天然パーマで銀髪のアマデウスが言った。
「そうそう。思考停止して仕事を遂行するまでだな」
金髪でゴーグルをしているジュペりが言った。
「もうそろそろ……着くね……」
白髪で眠そうな顔のオセロが呟いた。
「空襲警報だ!」
ピンク髪でヘッドホンをつけたモアが叫んだ。
翼の生えたレッドラム、スカイクロラ達は弓矢型テレポンのサジタリウスをかまえる。
皆の標準装備だ。
「逝くぞ!」
ジュペリが号令した。

ドドドドドドドドウ!

轟音が鳴り響き大地が揺れる。
エルサレムの家々が瞬時に爆破炎上する。
「うおっ!?」
突然の振動にミナセがハンモックから落ちる。
ルナも目を覚ます。
「街の方からだよ!」
ルナが急いで外に出る。
普段着の黒服のままで寝ていたので着替えなくても良かった。
「どうしたどうした!?」
ミナセも急いで飛び出してくる。
城壁で囲まれた街が赤々と燃えている。
天が朱に染まっている。
「大規模なゲリラか! 俺達の食糧供給源を無茶苦茶にしやがって許せねえ!
 ルナ! 即刻退治しに行くぞ!」
ミナセが腕をブンブン回して叫ぶ。
「うん!」
ルナが答え、二人は全速で街の方に走っていった。

数分後、街に到着する。
城壁が真っ赤に燃えながら崩れ落ちてくる。
「これは……人間じゃない……レッドラムの仕業だ!」
ミナセが言う。
ルナの心臓が脈打つ。
自分の運命が迫ってくる感覚。
これが生か。
門から中に入る。
街は既に全滅状態だった。
原型を残している家屋が一つもない。
真っ黒に焦げた人間達の遺骸が累々と積み重なっている。
ルナは人間が好きなわけではないがいつも街ですれ違う人達が
殺されたと思うと憎悪の感情がふつふつと盛り上がってきた。
「アハハハハ!」
嬌声が天から降ってくる。
音を立てて数人の人影が天から降ってきてルナとミナセを取り囲む。
ミナセより少し若いくらいの男女混交の集団だ。
「外出楽しんでこられましたか? 少し寿命がのびて良かったですね!
 アハハハハハ! さっさと死ねよ」
849名前は誰も知らない:2007/08/21(火) 00:22:57 ID:7vbZ6+1+0
ピンク髪のヘッドホンをつけた女が言って弓矢のような物をかまえる。
「サジタリウス!」
女が叫ぶと同時に白い閃光が弓矢から発射される。

ドオウ!

爆発が起こりミナセとルナが見えなくなる。
「アハハハハ! これで終わりかな。意外と楽しいね。人間いたぶるの」
モアが言った。
同時に背筋に悪寒。
モアが振り向く。
黒服の紫髪の少女が眼に映る。
後ろをとられた!?私が!?

ガカッ!

ジュペリが二人の間に入りルナの日本刀による斬撃を剣で防いだ。
ジュペリが力でルナを吹っ飛ばす。
ルナは手をついて距離を置いて止まった。
「こいつらレッドラムだ! しかもかなり使う! ボサッとすんな!」
ジュペリがモアを叱咤する。
翼の生えたレッドラム達は各々戦闘態勢に入る。
「ふはははははぁ! そうこなくっちゃ面白くないぞ現実世界! 全開放だ!」
バルトークが叫ぶ。
「気を抜くなよ猿。死ぬぞ」
銀髪つり眼のガブリエルがバルトークに忠告する。
その時、爆破された場所から球体状の水が6個飛び出す。
あまりの速さに反応できずスカイクロラの6人はそれによって吹っ飛ばされる。
「ぐあっ!」
「何だよ……!」
煙の中から黒い棍棒に載った鬼太郎カットの男が水に押し上げられながら現れる。
「若いね君達! 少しは認めてあげるよ! でもちょっと迷惑したから
 少し後悔してもらうよ!」
ミナセは言った。
格好良い……
ルナは思った。
「上等だオラ! かかってこいやぁ!」
バルトークが叫び声をあげた。
850名前は誰も知らない:2007/08/21(火) 01:31:20 ID:7vbZ6+1+0
◆全然違うかもしれない次回予告

ミナセ、「水の道化師」!水弾、水刃が跳梁跋扈する。
ジュペリ「こいつ……なんてキャパシティだ!」
アマデウス「こいつ知ってる。大戦で活躍したビョウドウイン・ミナセだ」
ジュペリ「何!」
バルトーク「仮面幻想……」
仮面をつけて急に戦闘力は上がるバルトーク。
長い鉄の爪による攻撃に苦戦するルナ。
ルナ「あっ!」
右腕を斬られる。
モア「ピンク・ハイデガー!」
モアの電磁鞭攻撃。
足をとられて電撃を喰らうルナ。
ルナ「くそっ!一対一なら倒せるのに!」
アマデウス、ジュペリ、オセロ、ガブリエルはミナセにコテンパンにのされる。
ジュペリ「退却だ! 今回は塵掃除が目的だったんだ!」
バルトーク「ちいっ。命拾いしたなチビ」
アマデウス(今の俺達じゃこの化け物の相手はできない……!)
逃げていくスカイクロラ達。
ルナが悔しくて泣いている。
ミナセ「生きてりゃ良いんだ。また次がある。お前は地に這い蹲ってでも生き残れ」
ルナは顔をあげる。
生の実感。
気持ち良い。
ルナは思った。

スカイクロラが逃げ帰った白いドーム状の建物。
リリスとフリーダが話している。
「はぁん。私サボテンとってくるわ。りーちゃん修行頑張ってね」
フリーダはてくてく外に出て行った。

ミナセ「食い物屋潰れちまったから移動するぞルナ」
ルナ「嫌だ。あいつらまた来るよ。今度こそ……」
ミナセはルナをこつんとこずく。
ミナセ「恋は焦らずだ。じっくり攻めよう。それが大人だ」
ルナはしぶしぶ移動の準備を始める。
絶対……絶対強くなってやる!ルナは強く念じた。
851早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/21(火) 08:14:00 ID:pbOXbrAq0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) おはよう。ねまくったぜ睡眠充実力横溢状態だぜ。
     し  J     ヒヒヒ火
     |   |
     し ⌒J
852早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/21(火) 08:15:30 ID:pbOXbrAq0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) ヒヒヒついにアイの完全死が認められたぜ。
     し  J     完全悪がサイの腹殴るシーンはつい笑ってしまった。
     |   | 素手で殴ってもきかんだろサイには
     し ⌒J
853早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/21(火) 08:16:45 ID:pbOXbrAq0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) ハンターハンター再開してないじゃないか
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
854早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/21(火) 08:17:17 ID:pbOXbrAq0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) さあて深夜小説の感想でも書くか。
     し  J    
     |   |
     し ⌒J
855早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/21(火) 08:53:46 ID:pbOXbrAq0
ここから深夜小説の感想
★ヒットって表現はどうなんだろうか。非常に進歩的なものを感じる。
★もっとこうジャンプ漫画との差異をだしていこうぜ。
★盗んできたものをもらって大泣きってどこのゴロツキだよ
★ウルフ金串かよ
★別に喜んでるわけじゃないのか。だけど泥棒は泥棒だぞ人の気持ちがこもったもの
を盗むのは人道を外れている。それがたとえ戦争状態であろうともな。
★中東にも狼がいるのかアオーン
★黒い長い棍棒より黒く長い棍棒じゃね?
★もっと寓話とか話せ
★もっと厳格に、父親らしくボコボコに躾けろよ。対等だと認識された時点で縦の繋がり
が非常に希薄になる。親子は友達じゃないんだぞ
★髪が金髪とか銀髪とか紫って本当に漫画じゃないか。もしくはラノベ
 今日日SFでも登場せんだろ。セーラームーンじゃないんだから
★累々とを使ったのは良かった
★ミナセ有名人なんだな。この世界メディアはなにがあんの?
★次があるってのには同感だな。次があれば人間最高だ
★念じるってのは他力本願だな。
オワリ
856早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/21(火) 13:17:32 ID:pbOXbrAq0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) ブログが褒められた。よかったよかった。
     し  J     機械になりたい。淡々と仕事のみを延々繰り返す機械に。
     |   | 人間は娯楽がないと生きていけないから辛い。
     し ⌒J

857早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/21(火) 13:20:45 ID:pbOXbrAq0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) ある思想に絶対性を加えてしまうとそれが権力化する。
     し  J     権力に否定的なマルキシズムやアナーキズムも例外とはなりえない
     |   |
     し ⌒J

858名前は誰も知らない:2007/08/21(火) 17:07:25 ID:7vbZ6+1+0
★ヒットって表現はどうなんだろうか。非常に進歩的なものを感じる。
そうか。
★もっとこうジャンプ漫画との差異をだしていこうぜ。
小説読んでないからな最近。
★盗んできたものをもらって大泣きってどこのゴロツキだよ
ゴロツキなんだよ。
★ウルフ金串かよ
何それ。
★別に喜んでるわけじゃないのか。だけど泥棒は泥棒だぞ人の気持ちがこもったもの
を盗むのは人道を外れている。それがたとえ戦争状態であろうともな。
まあ色々あるからな彼らも。
★中東にも狼がいるのかアオーン
知らない。魔界の地球にはいるんだよ。
★黒い長い棍棒より黒く長い棍棒じゃね?
そうだな。
★もっと寓話とか話せ
ミナセも俺もそういうの考える頭が無かった。
★もっと厳格に、父親らしくボコボコに躾けろよ。対等だと認識された時点で縦の繋がり
が非常に希薄になる。親子は友達じゃないんだぞ
まあ普通と違うのはあるんだが。
★髪が金髪とか銀髪とか紫って本当に漫画じゃないか。もしくはラノベ
 今日日SFでも登場せんだろ。セーラームーンじゃないんだから
楽しいかと思って。俺は銀髪のやつが二人いるのが心配だった。
★累々とを使ったのは良かった
良かった
★ミナセ有名人なんだな。この世界メディアはなにがあんの?
テレビ・ラジオ・インターネット
★次があるってのには同感だな。次があれば人間最高だ
良かった
★念じるってのは他力本願だな。
そう?
859名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 01:22:33 ID:dGWtsJjq0
フォルテシモ第四十三話「初顔合わせ」

ミナセはくねる水の蛇の上に邪宗門で乗ってその上に立っている。
右手を眼の上にかざしスカイクロラ達を品定めしているようだ。
ジュペリが目配せしてバルトークとモアがルナの方へ、
ジュペリとアマデウスとオセロとガブリエルはミナセの方に体を向ける。
「ふん。悪くない配分だ」
ミナセが言う。
「逝くぞ!」
ジュペリが号令する。
6人で2人に飛びかかる。
バルトークは手の衣服の裾からから一メートルほどの金属の爪を伸ばす。
初撃を日本刀で受けるルナ。
「良い反応じゃんオジョウチャン。末恐ろしいね。今日で終わりだが」
バルトークは距離をとって軽口を叩いた。
ルナの頭にカッと血がのぼる。
駄目だ!こんなんじゃ!
いつもミナセが言うようにCOOLにしなきゃ!
ルナは脳内で自分を叱咤する。
足元に悪寒。
「ちっ!」
瞬間的に飛んで何かを避けるルナ。
ピンク髪のモアが鞭を持っている。
それによる攻撃だったようだ。
「嘘でしょ? 本当に子供?」
モアは多少狼狽してる。
「舐めんなよモア。そういう事言うレベルはもう過ぎてる」
バルトークが言う。
ルナの心臓がバクバクと脈打つ。
避けれたけど……こいつら強い!
冷静さを欠いたら有る勝機も無くなっちまう。
脳内でミナセの声が響き頭に冷水をかけられたような気分になる。
ルナは思わずして微笑む。
面白い……。
「何がおかしいんだよジョウチャン。可愛くねえな」
バルトークが言った。

ミナセは昼間にルナと戦った時と同じように体に巻きつけた水の蛇を操作して
最小限の動きでスカイクロラ4人の攻撃を避けている。
ジュペリは焦りを感じていた。
こいつの洗練された動き……
やはり並みの手練ではない……!
右からきた攻撃は左へ……
左からきた攻撃は右へ……
上からは……下からは……
ほら。世界はこんなにも単純だ。
寡黙な女オセロの額にも汗が浮かぶ。
一体何なんだコイツは!
4人ともが思った。
「なかなか良い動きするね君達。どこ出身?」
ミナセが言った。
「ひぇひぇひぇ……」
ガブリエルが笑った。
彼も汗だくになっている。
860名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 01:23:57 ID:dGWtsJjq0
笑いたくなる気持ちは分かる。
「これから死ぬ奴に教える気はねえ!」
ジュペリが言い切った。
ミナセが不気味にニターッと笑った。
「あっそう。じゃそろそろこっちから行くよ。水龍公司だ」
ミナセが言う。
同時に水の蛇がブクブクと泡立ち一気に巨大化する。
それは巨大な龍の形をかたどった。
いつの間にかミナセの姿が消えている。
「撃ちまくれ! サジタリウスだ!」
4人で弓矢をかまえ撃ちまくる。
水の龍の撃たれた部分は破壊されたがすぐに修復してしまう。
ミナセ本人に当たった形跡もない。
龍は凄い勢いで4人に向かってきた。
避けきれずぶつかられ吹き飛ばされる4人。
「まだまだぁ!」
龍の中からミナセが現れる。
龍は無数の水球になる。
「水の道化師!」
水球がある物はそのまま、ある物は水の刃となり4人に向かっていく。
水の超連激だ。
「うわああああああ!」
本気で避けまくる4人。
周囲を取り囲まれなす術もなく切り刻まれていく。
駄目だ……こいつには……まだ勝てない……
ジュペリは思った。

「いってぇぇぇ!」
バルトークの左腕がルナの斬撃によってぶった切られた。
「や……やった……」
ルナは呟く。
ルナも頬を何箇所か切られている。
心臓の鼓動は激しくなるばかりだ。
のどが渇いた……
早く……ぶっ倒れたい……
モアも今は最高の本気モードだ。
その眼がピンク色に輝いている。
一分の隙も無い。
スカイクロラは通常のレッドラムより多少自己修復速度が劣るが
バルトークの腕はルナが手をこまねいている間に修復されてしまった。
攻めるべきだった……
ルナは後から思った。
まだ攻撃の機微がよく分かっていないようだと自己分析した。
「よくもやってくれたなガキ。本気でいくぞ俺も」
バルトークの眼が茶色に輝き服のポケットから何かを取り出す。
何かの民族の面のようだった。
呪術的なカラフルな文様が施されている。
バルトークは音をたてずゆっくりした動作でそれを顔につける。
「逝くぜ……棒の踊り……」
バルトークは呟いた。
861名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 01:24:31 ID:dGWtsJjq0
大気が急に圧力を増す。
ルナには瞬間バルトークの姿が三体にブレたように見えた。
それが最終的に8体に分かれルナを取り囲む。
急にスピードが増したんだ。コレは残像……!
ルナが理解した瞬間頬から血が噴出した。
「痛っ……」
ルナは瞬間的に跳躍する。
八体のバルトークは飛んで追ってくる。
「あっ!」
頂点まで飛んだ瞬間足に何かが巻きついた。
モアの鞭だ。
「ビリビリー!」
モアが叫ぶ。
鞭から電撃がルナの体に流れる。
「うああああああああ!」
体がブレる。激しい衝撃と痛みがルナを襲う。
バルトークは手を出さずにルナと共に自由落下した。
大地に叩きつけられるルナ。
電撃が切れる。
くそっ……!
一対一なら絶対負けなかったのに……!
ルナの脳裏にそんな考えがよぎる。
もう負けを悟ったのか?
ミナセの声が頭の中で響く。
「終わりだチビ。棒の踊り……終局……!」
バルトークの16個のクローがルナに迫る。

ドバシュ!

一瞬で水の刃がバルトークとモアを切り刻み吹っ飛ばす。
水の龍の上で邪宗門に乗ったミナセが攻撃したのだ。
「若造! よくも俺の可愛いルナを傷物にしたな!」
ミナセが叫ぶ。
ジュペリ、ガブリエル、アマデウス、オセロは腕や腹を押さえて
苦悶の表情を浮かべて這い蹲っている。
ジュペリがバルトークに目配せする。
「俺達の今回の目的は塵掃除だ。化け物の相手する事じゃない……撤退だ!」
ジュペリが苦しそうに声を吐いた。
「ちぃっ! 命拾いしたなチビ!」
バルトークは地面に膝をついて苦しそうにしているルナに吐き捨ててミナセを睨みつけた。
「お前らの余生は短いぜ……せいぜい安穏と暮らすが良いぜ!」
バルトークは吐き捨てて飛び去った。
「バァイ鬼太郎兄さん! また近いうち遊びましょ!」
モアも行って飛び立つ。
アマデウス、オセロ、ガブリエルと順々に飛び立つ。
最後にジュペリが残る。
「アンタ、名は?」
ジュペリがミナセに尋ねる。
ミナセはジュペリの眼をしげしげとしばらく見つめる。
澄んだ良い眼をしている。
ミナセは思った。
862名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 01:25:14 ID:dGWtsJjq0
「ビョウドウイン・ミナセだ。兄ちゃん。人殺しなんてろくなもんじゃないぜ。
 帰ってよく考えてみてくれ。お前らが本当に悪い奴に見えないから今回は 
 見逃してやるんだぜ?」
ミナセが行った。
ジュペリはちょっとした狼狽を見せる。
「くっ……!」
下を向いて声にならない声をあげた。
「俺達はあんた等とは違う。負け犬にはならない。負け組にはならない。
 その為なら何だってする外道だ。俺らに何か期待するのはやめとけよ。
 アンタは必ず今日俺達を殺さなかった事を後悔する……必ずだ!」
ジュペリは吐き捨てて飛び立った。
ミナセはそれを見送る。
哀しそうな眼だった。
その眼は多分、昔の自分達を見ている。
人間、自分の事しか考えないものだもんな。
俺は昔の、今の自分を見ていたんだ。
ミナセは自分でそう思った。
「うっ……うっ……」
足元で苦しそうな声が聞こえる。
ルナが大地に突っ伏して泣いていた。
「負けた……負けちゃった……」
ミナセは腰を落としてくしゃくしゃルナの頭をなでる。
「いきなりアレはキツかった。なぁに。生きてりゃ次のチャンスがある。
 お前はあいつ等より速く成長するだろう。お前はそういう風にできている。
 俺はそう信じてる。這い蹲ってでも生き残れば良いのさ。ルナ。
 ここでへこたれるのが一番駄目だぞ」
ミナセは言った。
「うわあああああああ!」
ルナは突っ伏したまま泣き叫んだ。
ミナセはそんなルナが、何故だかちょっとだけ羨ましかった。
「家に帰ろう。ルナ」
ミナセは何処でもない所を微笑んで見ながら言った。

863名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 01:31:41 ID:dGWtsJjq0
前半のルナ・ミナセが面白かったが後半でビーズを聴きだしてから
クオリティが下がった。二部いけるんじゃないかとちょっと思った。
864名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 02:43:59 ID:dGWtsJjq0
◆全然違うかもしれない次回予告

チベット。平らに整地された大地に巨大な白いドーム状の建物が建築されている。
スカイクロラの6人はそこに逃げ帰った。中の大きなホールにスカイクロラの
銅髪のホメロスと黒髪修道服のアリス、銀髪のガロア、レッドラムのフリーダがくつろいでいる。
ホメロス「負けた?馬鹿じゃねえのかお前ら」アリス「……」フリーダ「あーたん反応無し」
目前のスクリーンに突如アマントが映し出される。
アマント「誰にやられた」ジュペリ「ビョウドウイン・ミナセです」
アマント「ミナセか……生きていたとはな……厄介な存在だ」
ジュペリ「俺、次は絶対倒します。だから……」
アマント「ふん……アリス……ニューヨーク侵攻はお前がやれ」
ジュペリ「司令!」アリス「分かりました」アリスは立ち上がる。冷たい眼で
ジュペリを見やる。フリーダ「頑張ってね。あーたん」フリーダは手を振る。
アマント「ジュペリ。お前達はエルサレム基地が完成するまでの周辺警護にあたれ」
ジュペリ「は……はい!」モア「やったね。借りが返せるかも」モアが小声で言った。

ミナセ「食糧供給源が無くなったから移動するんだよ。イタリア行こう。イタリア。
    楽しいぞ?」
ルナ「嫌だ!あいつ等きっと戻ってくるよ!借りを返さなきゃ!」
ミナセ「ルナ。恋は焦らずだ。今のお前にはまだ無理だ。現実をつきつけて悪いが。
    じっくり攻めろ。それが大人だ」
ルナ「ムスー」しぶしぶ旅支度を始めるルナ。

カンジとヨナタンとキタテハが太平洋をイカダで渡っている。
チベットの新興勢力スカイクロラを討伐に行っているのだ。
カンジ「じきにあいつ等世の中引っ掻き回しだすぞ。黙って見てられねえ」

O諸島。テレーゼ達のもとにテレポンで武装した人間と傭兵のレッドラムが押し寄せる。
手を上げるテレーゼ達。テレーゼは別の部屋にいるネプトに早く海に逃げるように
神速のメールで脳に直接文章を送る。ネプトは反抗するが「あなた一人じゃ無理。レッドラムの仲間を作って迎えに来て」
と言う。「私の言う事聞かなかったら、縁切るよ?」よいうテレーゼの言葉に
母上は嘘をつかないとネプトは思う。テレポン魚眠洞「鯱の章」で海にもぐり高速で
脱出する。
865早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/22(水) 16:28:43 ID:dwJJn9vI0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) 今日も暑いね。悲憤慷慨して、崇高な理屈を並べる
     し  J    くせに実際やっていることといえば引きこもりながら
     |   | 数学。あー空しい
     し ⌒J


866早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/22(水) 16:30:32 ID:dwJJn9vI0
      _ _
     ( ゚∀゚ ) 単純な欲望抑制は本当に正しいのだろうか。キリスト教と
     し  J   遜色ないじゃないか。
     |   |
     し ⌒J


867名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 16:49:17 ID:dGWtsJjq0
いつのまにか最強クラスになっているミナセに皆でカタルシスを感じようぜ!
あの弱いミナセが!
868早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/22(水) 16:52:48 ID:dwJJn9vI0
深夜の小説の簡素な感想だ。
★末恐ろしいね今日で終わりだが←こういう表現は物凄く好きだ。
★なぜクールじゃなくてCOOLに?
★ら抜きはどうなんだろうね。もう口酸っぱく指摘する時代は過ぎたか。
★水を破壊ってのはどうなのよ
★超連激ってなに?
★みんなでルナ一気呵成で倒したほうがよかったな。もしくは人質とか
★目がピンクってクラピカかよ
★腕をおさえてってどうみてもまだ戦えるだろ。精神力が無だな。
★かわいいルナを傷物にって戦いなんてそんなもんだろ。
美辞麗句を吐くな。死ねクズ
★最後にジュペリが残る。 言いたいことはわかるけどなんか違和感を感ずる
★何処でもない所を微笑むってどういう意味だ?
869早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/22(水) 16:53:39 ID:dwJJn9vI0
最後の★は解決ゾロリ見間違えだ
870早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/22(水) 16:59:24 ID:dwJJn9vI0
深夜の小説の感想書いたよー
871名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 17:09:51 ID:dGWtsJjq0
★末恐ろしいね今日で終わりだが←こういう表現は物凄く好きだ。
良かった。
★なぜクールじゃなくてCOOLに?
面白いかと思って。
★ら抜きはどうなんだろうね。もう口酸っぱく指摘する時代は過ぎたか。
そういえばフランクな口調で書いてる事は意識してる。何処か分からんけど。
★水を破壊ってのはどうなのよ
水で形を作っている部分を不定形に崩すという意味だけども。
★超連激ってなに?
すごい連続した攻撃の事なのだけども。
★みんなでルナ一気呵成で倒したほうがよかったな。もしくは人質とか
ミナセがどうにかするんじゃないか。6人相手でも多分なんとかなった。
★目がピンクってクラピカかよ
ユアイさんも眼ピンクになるよ。色ネタが尽きた。ついに。
★腕をおさえてってどうみてもまだ戦えるだろ。精神力が無だな。
腕をおさえていたのはオセロです。あまりやる気はまだ無いようです。(超後付)
★かわいいルナを傷物にって戦いなんてそんなもんだろ。
美辞麗句を吐くな。死ねクズ
ミナセ駄目か。主人公なのに辛いな。
★最後にジュペリが残る。 言いたいことはわかるけどなんか違和感を感ずる
ジュペリが最後まで残る、で良いかな。

872名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 22:32:49 ID:dGWtsJjq0
世界一どうでも良い情報を放出だ。
ライマはバックホーンの化身テレーゼはマイラバの化身
ルナはヒトトヨウの化身ミナセは森博嗣の化身」
873名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 00:54:14 ID:sEoNDvOS0
フォルテシモ第四十四話「緑の逃走」

チベット。
平らに整地された大地。
白い巨大なドーム状の建造物が建てられている。
周りは砂漠。生物の気配は無い。
エルサレムを攻めたスカイクロラの6人はそこに逃げ帰った。
入り口を守っているレッドラムの傭兵に目配せして中に入っていく。
中も外装と同じ真っ白な通路が続いている。
そこを通り抜けると半球形の大きなホールに出る。
正面にかなり大きいスクリーンがある。
設置されているソファーで4人の人がくつろいでいる。
銀髪オールバックのガロアは数学の専門書を眉を寄せながら眺めている。
銅髪を逆立てたホメロスは棒つきキャンディーを舐めながらボーッとしている。
黒髪セミロング青眼で黒と白の修道服のアリスは無表情でただただ俯いている。
ソファーの上の手元にヴァイオリンが置かれている。
栗毛色のロングの髪にクラシックなゴテゴテした服を着たフリーダは
鼻歌を奏でながらヘッドホンで音楽を聴いている。彼女はスカイクロラではなくレッドラムだ。
「ようジュペリ。お勤めご苦労さん」
ホメロスはそう言ってキャンディーをガリガリ噛んだ。
ジュペリは浮かない顔をしている。
「どうした?」
ホメロスが心配する。
ガロアは専門書から眼を離さない。アリスも無反応だ。
フリーダはヘッドホンを外して眼をキラキラさせた。
トラブルの種を感知したのだ。
「妙な邪魔に入られた」
ジュペリがホメロスから眼をそらせて言った。
そこで突然にスクリーンが移る。
白い背景の上にアマントの上半身が映し出される。
「そいつの名は分かるか? ジュペリ」
アマントが言った。
ジュペリは数瞬だけ逡巡してからアマントの方を向く。
「ビョウドウイン……ミナセと言っていました。おそらくレッドラムです」
ジュペリは言った。
アマントの目じりがピクリと動く。
この男はレッドラムを傭兵にしたりしているが基本的に憎んでいるのだ。
「前大戦で最強のレッドラムのイザヤと競り合った男だ。
 今の地球上でも最強クラスのレッドラムだ。
 今のお前達では負けてもしょうがないだろう。
 街の破壊が済んだのならその件に関しては不問とする」
アマントが言った。
モアがホッと息をつく。
「アリス」
アマントが呼ぶ。
初めてアリスが顔を上げる。
「ニューヨーク侵攻はお前に任せる。一人で行け。お前ならそれで十分な筈だ」
ジュペリが狼狽する。
874名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 00:55:18 ID:sEoNDvOS0
「司令! ニューヨーク侵攻はもともと俺達の任だった筈!」
ジュペリが叫ぶ。
「聞こえんな」
アマントはため息をついて呟いた。
アリスはゆっくりとした動作で立ち上がる。
「分かりました」
アリスは呟く。
その髪がふわっと一瞬舞い上がったように見えた。
ジュペリは下を向く。
「畜生……!」
モアの所までその小さな声が届いた。
「頑張ってねあーたん」
フリーダが小さく手をあげて微笑みながら言った。
イリスは無反応だ。
「ジュペリ。お前達はエルサレム基地が完成するまでの周辺警護の任にあたれ」
アマントが言った。
ジュペリがパッと顔を上げる。
「はい!」
ジュペリが返事する。
「やったね! 借り返せるかも」
モアが小声でジュペリに耳打ちした。
フリーダは腰を上げる。
「さってと私はサボテン採集に行ってくる。気を落とさないでねジュペリ」
フリーダはそう言って帰ってきた6人の横を通り抜けて行った。
アリスもヴァイオリンを持って別の出口から出て行く。
アマントの姿がスクリーンから消える。
「へへへへ……」
ホメロスが下手な作り笑いで笑っている。
ガロアは結局専門書から一度も眼をそらさなかった。

ミナセが岩の中の家で荷造りしている。
ルナはトランクに腰かけて両手で顔を支え仏頂面でそれを眺めている。
「どうしたルナ! 少しは手伝わんか!」
ミナセが言う。
「……あいつ等また来るよ。もう一回戦おうよ。私、このままじゃプライドがもたない」
ルナは言った。
ミナセはため息をつく。
ルナの所につかつか歩いていってその肩をそっと両手で持つ。
「俺は争い事は嫌いなんだよ。喧嘩売られない限り、どうしようもない時以外、
 できるなら戦いたくない。それに現実をつきつけて悪いがお前はまだ
 集団戦に長けたあいつ等と戦うには力不足だ。一対一ならお前は勝てると
 思ってるかもしれないが勝負ってのはそんなもんじゃない。
 勝った者勝ちだ。今は力を蓄える事を考えろ。蓄えて蓄えて
 次に会った時にコテンパンにのしてやれ。恋は焦らずだ。
 じっくり攻めろ。それが大人だ」
ミナセは言った。
ルナは仏頂面を崩さない。
どうしても納得しづらいらしい。
ミナセは思わず笑顔になる。
875名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 00:56:03 ID:sEoNDvOS0
「納得できなくても良いんだ。そっちの方が健康だと思う。
 お前が血の気が多くて俺も嬉しいよ。なんでか分からないけど。
 お前の母さんは表面は冷静でも中身はそりゃ相当血の気の多い人だったよ」
ミナセはルナの頭をなでながら言った。
ルナは牙を折られた気分だった。
でもあまり悪い気はしなかった。
なんだかいつも以上にミナセの大きさと強さを感じた。
言う事を聞こう。
そう思った。
ルナはトランクからおりて荷造りを手伝い始めた。
ミナセは笑顔でもとの作業に戻る。
「イタリアに行こうかルナ。なんとなくだけど」
「……うん」
ルナは満面の笑みで答えた。

太平洋のほぼ真ん中。
ヨナタンよキタテハとカンジが簡素なイカダでユーラシア大陸を目指している。
「どんぶらこっこ、どんぶらこっこ」
イカダのオールを漕ぐヨナタンが呟く。
3人は噂に聞いたチベットの白い巨大ドーム、そして
羽の生えた突然変異レッドラムのスカイクロラの事を調査しに向かっていた。
「せっかく平和が板についてきたのに俺ら以外の奴に厄介事起こされてたまるか」
カンジが言った。
「でもどうせ……自分達では起こすつもりなんですよね……厄介事」
キタテハが言った。
「だーかーら。俺達以外は皆敵だろ? 変な芽は即刻間引いてやる」
キタテハはそっぽを向いた。
頭から肯定できない人だと思った。

ゾクッ!

瞬間、大気の圧力が増す。
昔スワナイ・ミズエが発していない紫の重い気を感じる。
「なんだ!? 何か来るのか!?」
カンジがわめく。
ヨナタンは双眼鏡を取り出す。
視界の中に黒い何かが映し出された。
アレは……人……?
空を飛んでいるようだが……
「カンジさん……空飛ぶ人ですよ……まさか噂の……」
カンジは一瞬面食らってニヤッと笑う。
「ああ。そのまさかだろうぜ。向こうからおいでなすったか! スカイクロラさん!」
カンジは背中に力をこめる。
「とう!」
一気にイカダから飛び上がる。
こちらでも大気が充足する。
「はっ!」
炎の梟、サウダージが出現する。
「手を出すなよヨナタン! キタテハ! 俺が品定めしてやる!」
カンジは叫んでヨナタンが影を視認した方向に全速で飛んでいった。

日本。
O諸島。
その日、突然に十数人のレッドラムが研究所を占拠した。
876名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 00:56:39 ID:sEoNDvOS0
テレーゼ、アシモ、その他もなす術もなく拘束された。
どうやら殺す気はないらしい。
人材としてのテレーゼ達を欲しているようだった。
「時代錯誤だぜ。まったく」
青髪を逆立てピアスをつけた研究者ウィンダムが呟いた。
リーダーの黒い軍服のスキンヘッドの男がテレーゼの方に寄ってくる。
「テレーゼ博士。手荒なまねをして申し訳ない。
 私達はテレーゼ博士のお力添えがほしくて今回此処に参上しました」
男は言った。
くだらねえ……この状況がくだらねえ……
テレーゼは思った。
ネプト!聞こえる!?
テレーゼは脳内で叫ぶ。
何、母上。
別室で漫画を読んでいたネプトが答える。
テレーゼとネプトの脳にはチップが埋め込まれていて
それを介して念じるだけで会話できるようになっているのだ。
この研究所は占拠されたわ。
まだそっちには手が回ってないようね。
早く海に逃げないさい。
そうね。欧州の方に向かうと良いわ。
そこでバイトでもしながら生計立てなさい。
テレーゼは念じた。
ネプトは狼狽する。
嫌だよそんなの!
今、助けに行く!
ネプトは念じた。
予想通りの反応だった。
テレーゼは一呼吸置いて、念じ始める。
相手は腕利きのレッドラム十数人。
今のあなたじゃおそらく犬死にする事になるわ。
言うこと聞けないなら……縁切るよ?
テレーゼは念じた。
ネプトは背中に寒気を覚える。
母上は本気だ。今言ったのは嘘じゃない。
一瞬で悟った。
私なら大丈夫よ。私の能力が目当てみたいだから。
捕まった先でもそれなりの生活できると思う。
分かるよね?
大人のレッドラムの友達いっぱい作っていつか私を助けにきてちょうだい。
どうせ助けにくるだろうから言うんだけど。
テレーゼは念じた。
分かったよ母上!
絶対迎えに来る!
ネプトは念じて、一気に走り出し窓を突き破った。
877名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 00:57:39 ID:sEoNDvOS0
それに気付く外の見張りのレッドラムが二人。
「動くな小僧!」
レッドラムの二人が銃を向ける。

ダウ!ダウ!ダウ!

連射される弾丸。
しかしネプトはそれを全て避けた。
必ず迎えに来るから……母上!
ネプトは最後に念じた。
「魚眠洞! 鮪の章!」
ネプトは叫ぶ。
ネプトの右腕が緑色に輝きネプトの周囲一メートルほどを
魚の形をしたゲル状の黒い物体が覆う。
「とう!」
そのまま弾丸を避けながら海に没するネプト。
「ちぃっ! まぁいい。 ガキのレッドラム一人だ。どうせその内野たれ死ぬ」
弾丸を撃っていたレッドラムは呟いた。
その時にはすでにネプトは何キロも離れた海中に居た。
必ず……必ずだ!
ネプトは念じた。

878早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/23(木) 01:34:02 ID:0Vv+oCwp0
ここから深夜の感想
★お、今週長いな。気のせいかもしらんが
★砂漠に宮殿ってのも浪漫をかきたてられるな。
★ガロア数学教えろ
★銅って色じゃないだろ
★アマントとジュぺリの会話はいいな緊迫した雰囲気がにじみでてる。
★ジュペリもっと徹底的に抗議しろよ。
★プライドがもたないっておかしくね?
★なぜ戦いが嫌いかも言わせたほうがいいんじゃね?
★これは一度死ぬ寸前までルナを痛めつけるのもいいな寓話的に
★納得できなくてもいいとか教育者がファトワを与えるなよ。根拠を与えると
子供はそれを妄信して暴走するのは目に見えてるだろ。
★言うこときくのかよ
★でたよ小笠原諸島
★テレーゼ先見性があるな。バイトまで考えてるのかワロタ
★なんでこう節操がないかね。テレーゼは恐らく誰のもとでも働くんだろうな
★弾丸を撃っていたレッドラム諦念わくの早すぎだろワラタ
もっと執念深く蛇のようにだね・・・まあいいや死んだら都合悪いんだろ?
異常
879名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 03:18:18 ID:sEoNDvOS0
★お、今週長いな。気のせいかもしらんが
キリが悪かった。
★砂漠に宮殿ってのも浪漫をかきたてられるな。
良かった。
★ガロア数学教えろ
早朝反応するかなーと思った。
★銅って色じゃないだろ
銅髪って単語はあるみたいだ。ググったら。
★アマントとジュぺリの会話はいいな緊迫した雰囲気がにじみでてる。
良かった。
★ジュペリもっと徹底的に抗議しろよ。
彼、真面目で大人しいから。実は。
★プライドがもたないっておかしくね?
おかしいな。プライドが傷ついたままだなら良いか。
★なぜ戦いが嫌いかも言わせたほうがいいんじゃね?
ミナセ「嫌いなのは何となくです」駄目か。
★これは一度死ぬ寸前までルナを痛めつけるのもいいな寓話的に
考えてなかったけど考えとく。
★納得できなくてもいいとか教育者がファトワを与えるなよ。根拠を与えると
子供はそれを妄信して暴走するのは目に見えてるだろ。
納得しなくても良いと言う事によって勢力を削ぎ逆に納得させるテクニックなのです。駄目か。
★言うこときくのかよ
理屈じゃなくても良いじゃないか。
★でたよ小笠原諸島
出た。
★テレーゼ先見性があるな。バイトまで考えてるのかワロタ
まあねー。
★なんでこう節操がないかね。テレーゼは恐らく誰のもとでも働くんだろうな
研究を続けられるか続けられないかを第一に考えている研究者は多いような気がする。
まぁテレさんに足りない所ではあるだろうなぁ。
★弾丸を撃っていたレッドラム諦念わくの早すぎだろワラタ
もっと執念深く蛇のようにだね・・・まあいいや死んだら都合悪いんだろ?
異常
都合悪い。まぁ傭兵さん現状ではやる気ない奴が多いんだよ。多分。
880名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 03:39:25 ID:sEoNDvOS0
◆全然違うかもしれない次回予告

カンジ様大爆発だー。火取玉!炎の黙示録!火車!
全部アリスに避けられる。これならどうだー炎の監獄!
アリスの周りを無数の火球がふわふわと包囲する。
ドドドドウ!全弾命中か?ひゃっほう!でもアリスまた無傷。
アリスの周りに紫の光球がふわふわと浮いている。アレで防がれたのかー。
アリス「涅槃交響曲!」光球の中心から特大の紫の光弾が発射される。
火取玉発射!かき消される。カンジ「馬鹿な!」ドーン!全エネルギーを使い炎の壁を作り
なんとか避けるが避けた所をサジタリウスで狙い撃ちにされる。胸を貫通するサジタリウス。
背中のサウダージ発生装置が壊れる。カンジ「ぐっは!」気を失って
海中に落ちるカンジ。偶然通りがかったネプトがカンジをキャッチする。
高速で逃げるが後ろで海が割れる。アリスが海に向かって涅槃交響曲を炸裂させたのだ。
アリスは目標を殲滅させたと考えニューヨークに向かう。ネプト欧州に向かう。

テレーゼ、チベット基地でアマントと会う。要求されたのは10体のスカイクロラの
クローンの作成。スカイクロラの軍団を作るのだという。テレーゼ特に抵抗しない。
何がなさりたいのと聞く。アマントはレッドラムの絶滅だという。
テレーゼ少し前の自分を見ているようで気分が悪くなる。

夜、ルナ、イタリアまでの道すがらテントの外で修行。
寄ってくるツバメを斬る。ルナの刀にはツバメなど小動物をひきつける
不思議な力がある。ルナ「紫極!」大気が焦げる。ニヤつくルナ。
ミナセ岩の陰でそれ見てる。「案外早いうちにエルサレム戻って
アイツ等とルナ戦わせるのも面白いかもしれないな」ミナセ考え少し変わる。

881名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 03:47:18 ID:sEoNDvOS0
(訂正)
ミナセ。イタリア出発の日、砂漠でスゲエ美人と出会う。
ミナセ「ルナ。やっぱ此処で奴等の動向を見守ろう」ルナ「えっ……う……うん」
その女の名はフリーダという。
882早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/23(木) 22:46:13 ID:0Vv+oCwp0

      _ _
     ( ゚∀゚ ) もう疲れたよ。
     し  J  
     |   |
     し ⌒J

883名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 00:25:12 ID:7osDlgOv0
フォルテシモ第四十五話「ヴァイオリン弾きのアリス」

「ハハハハハァ!」
カンジが笑いながらアリスの目の前に現れた。
アリスは黒い蝙蝠のような翼長5メートルほどの翼を広げている。
そして右手に黒いファゴットのような形をした銃らしき物を持っている。
突然現れた巨大な炎の梟をその無表情は崩れない。
ただ静止してカンジの眼をじっと見ている。
カンジはそれが気に入らない。
「おいお前。スカイクロラだろ。何か良からぬ事考えてるらしいって聞いてるぜ。
 どうなんだ? 何企んでるか教えてもらおうか」
カンジは言った。
アリスの青い眼がうるっと動いた。
その髪がふわっと巻き上がる。
力の充足を感じる。
プレッシャーが一段強まった。
こいつは並みの手練じゃねえ……!
カンジは知覚する。
アリスはその掌をふいにカンジの方に向ける。
カンジの眼が見開く。

バシュッ!

紫の光弾が掌から発射される。
カンジはギリギリでそれをかわす。
頬が焦げた。
想定外のスピードだった。
やる気満々か……!
カンジは覚悟を決める。
サウダージの色が一瞬で黒くなる。
「燃える! 燃えるぜええ! 俺のパァトス!」
カンジの眼が赤く輝く。
ポウッと音がしてアリスの上に向けた掌の上に紫の光弾が作り出される。
それは次々と空に放たれていき最終的に18個の光弾がアリスを中心に円状に浮遊した。
何だアレ……?しかけてみりゃ分かるか……!
カンジはそう考えて攻撃に移る。
「炎の黙示録!」
球形になったサウダージの各部から雨のように炎弾が発射される。
紫の光弾が素早く動いて炎弾をかき消す。
炎弾は消えるが光弾は消えない。
こっちの攻撃よりあのちっこい弾の方が強いのか……
カンジは次の手に移る事にする。
俺の今の最高攻撃力で行くしかねえな……
今のエネルギーのほとんどを使ってやる……!
「獅子の黒炎!」
サウダージの口から巨大な黒い炎の獅子が発射される。
さすがにこれはその光弾じゃ防げねえぞ!
アリスは手に力を込める。
瞬間、ファゴットのような銃が液状化する。
884名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 00:26:30 ID:7osDlgOv0
アリスの腹と同化し腕に固定されたそれはさっきより銃口の大きい銃になった。
生物的な曲線を描いたそれは真っ直ぐ炎の獅子を睨みつける。
「涅槃交響曲……」
アリスが呟く。
銃口から巨大な紫の光の奔流が発射される。
真っ直ぐ炎の獅子の方に向かっていく。
「そのキャパシティ! それを待っていたぜ!」
カンジが吼える。

ドッゴオオオオオオオオン!

大気が震え津波が起こる。
轟音が数十キロ先まで木霊する。
海が割れ海底が姿を現す。
あまりの熱量に海の表層の水分が蒸発してしまう。
「やったぜカンジさん! やっぱ鬼つええ!」
ヨナタンが叫ぶ。
イカダは今にも転覆しそうになってる。
「でも……アレだけの力を出さないと勝てない相手って事……」
キタテハが呟く。
「ハハハハハァ! さすがにくたばっただろ! あっいけねえ! 殺しちまったか!」
カンジが叫ぶ。
しかし次の瞬間紫の巨大な光弾が飛んでくる。
「なっ! 馬鹿な! 俺の獅子がかき消された!? ちぃっ!」
火車を発射し光弾のスピードをゆるめ何とかかわすカンジ。
煙の先に小さなアリスの姿が見えた。
弓矢をかまえている。
「まずい!」
しかしほとんどのエネルギーを使った後でうまく動けない。

ドスッ!

サジタリウスはカンジの胸の真ん中にクリーンヒットした。
「ダグハッ!」
カンジは大量の血を吐く。
胸を貫いたサジタリウスの矢は背中と同化したサウダージを破壊した。
推進力を失い落下するカンジ。
カンジは気を失っている。
海に落ちた。
そのまま深みに落ちていく。
アリスは冷たい無表情のままその真上に移動する。
体が同化した銃、「放課後の音楽室」が光を集め始める。
ビョウドウイン・ネプトはその時ちょうどその付近を通りがかった。
海中を魚眠洞「鮪の章」で高速移動する。
ゲル状の黒い魚の形の中では呼吸もできる。
頭上からキラキラと輝きながらゆっくり落下してくる人影を見つけた。
綺麗だ……
ネプトはそう思って人影の方に向かっていく。
近づいてみるとやはり人だった。
このままでは死ぬと思って魚眠洞の中で腕を握り一緒に高速移動する。

ドゴオオオオオオン!

次の瞬間に後にしてきた海で物凄い爆発が起こる。
振り向くと海が割れている。
アリスの涅槃交響曲によるカンジをねらった攻撃だ。
しかしネプトにはそんな事は分からない。
さっさと逃げた方が良さそうだ……!
ただそう思った。
885名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 00:27:18 ID:7osDlgOv0
ネプトは全速でその海域を後にした。
アリスは空中で静止している。
結局終始無表情だった。
敵は殲滅したと考えている。
かなりの強者であったと評価するが……
自分の敵ではなかったな……
アリスは思う。
自分が強いかどうかという事にはあまり関心がない。
他人と自分の強さを較べる事にあまり意味を見出せない。
消すか消されるか。
重いか軽いか。
全て人生は川の流れと同じ。
意味なんてない。
アリスは一瞬俯いて飛び去った。
その海域を後にする。
視界の端にイカダの上の二体の人間が見える。
無視した。
道端の石ころは人の関心を買う事もあるが、大抵は無視されるものだ。
「無視された……眼中にないって事かな……」
イカダの上でキタテハが呟く。
「そんな……嘘だ! 嘘だぁぁ! カンジさんが負けた!? 殺られた!?」
ヨナタンが我を失っている。
「うわあああああ! ビッチェズ……!」
ヨナタンが銃をアリスにポイントしようとする。
「やめなよ! 私達じゃ勝てない!」
キタテハが銃口に手をかざす。
ヨナタンはぶるぶる震えて嗚咽をもらし頭を下げ銃口も下げる。
「畜生……! 畜生!」
ヨナタンがボロボロ泣きながら自分の脚を殴る。
キタテハはため息をついてそれを眺める。
「私達も先が長いな……」
泣いているヨナタンをしりめに遠くの空を見ながらキタテハは呟いた。
ネプトは高速移動しながらカンジの方を見やる。
その頭に角が生えている事を確認する。
ネプトはハッと閃く。
この人、伝説の種族ホーンヘッド!
て事はレッドラムで……
生き残りって事は相当強い可能性が高い……
さっきの爆発……上に居た誰かにやられちゃったって事かな……
でもこの人なら母上を取り戻してくれるかも……!
早く欧州に行って療養させてあげなくては!
で俺自身にも戦い方を教えてもらおう!
俺は自分の力で母上を助けるんだ!
ネプトは念じて、先を急いだ。

エルサレムからイタリアに向かう道すがら、テントを張ってミナセとルナが休憩している。
ルナは少し遠くで修行している。
ここもツバメがいる地域だった。
ルナは眼をつぶって呼吸を整えている。
886名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 00:28:01 ID:7osDlgOv0
眼をつぶっていても空気の流れでツバメの動きが分かった。
いや、空気の流れ以外にも超自然的な気のようなものを感じているのかもしれない。
ツバメは何故かは分からないがルナの日本刀の刃先に吸い込まれるように向かってくる。
ルナにもその理由は分からない。
しかし修行するにはもってこいの相手だった。
本当は殺したくないのだが……
人間より小動物などに愛着が湧くのはレッドラムの性だった。
ルナは笑みがこぼれてくる。
先日のスカイクロラとの戦いで本当の戦いがどんなものか少し知る事になった。
一つの種から植物は育ち、子供はどんどん自分で知識を応用していく。
刀の運び方、体の動き、全て自分の体が知っていた。
師匠なんていなくたって本来大丈夫なんだ。
ルナはふとそんな事を思う。
剣と体が教えてくる。
私の必殺技!
「紫極!」
夜長姫が紫に輝き空を焦がす。
空中に紫の残像が残りツバメが一気に三匹真っ二つにされる。
「紫極……良いね……そう……紫極って名前にしよう」
ルナは呟く。
岩陰に腰を下ろしてそれをミナセ見ていた。
振り返って両手で後ろ頭を支える。
「案外早いうちにエルサレム戻って アイツ等とルナ戦わせるのも面白いかもしれないな」
ミナセは呟く。
考えが少し変わったようだ。
自分自身、急に嫌な予感がしだしたのだ。
スカイクロラ達を野放しにしていては、その内大変な事が起こるような気が……
ゴーグルの金髪の男は悪い人間には見えなかったがそんな事は関係なく……
自分は動くべきなんじゃないのか?
ミナセは天を仰いだ。
「元気にしてっかなぁ……アイツ」
突然、脈絡のない事を呟いた。

887早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/24(金) 01:11:53 ID:0H5J5SYA0
今日は音楽を聴いているので機嫌が良い。よってそこまで過信せぬように
★こうもりなんて漢字で書くな。わざわざ漢字を多用することはない。
語彙なんて二の次でいい。
ハナシで魅せることがキミの小説の主要な課題だろ?
★並みの手練って言葉好きだろ
★光弾ってドラゴンボールだな完全に
★戦闘描写が物凄くわかりづらい
★なぜカタカナ語を使うんだ?キャパシティとか
★水分が蒸発するのはかっこいいな。
★鬼強いは止めておけ。いや漫画だけにしておけ
★外からの攻撃で吐血することなんてあるのか?キャンサーかよ
★そういえば中学のとき音楽室で説教されたな。出席しなかったら
★音楽に造詣深いのか?
★殲滅って言葉は左翼チックで好きだからこれからも使ってくれたまえ
★カンジ負けたのか。
★欧州で療養ってどっかのフェミニストかよ
★なんかさレッドラムでも人間でもない第三人類みたいのだしてよ。
新興勢力
★紫極かっこいいな。現実でみたい
オワリ
888名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 01:34:31 ID:7osDlgOv0
★こうもりなんて漢字で書くな。わざわざ漢字を多用することはない。
語彙なんて二の次でいい。
ハナシで魅せることがキミの小説の主要な課題だろ?
俺自身キャラ萌えで小説読んでるけどそうだな。
★並みの手練って言葉好きだろ
なんかの影響でな。
★光弾ってドラゴンボールだな完全に
やってみたかったんだ。
★戦闘描写が物凄くわかりづらい
了解。
★なぜカタカナ語を使うんだ?キャパシティとか
何も考えてない。和訳したら容量だと思うけど気にしないといけないかな。
★水分が蒸発するのはかっこいいな。
僕もそう思って書いた。
★鬼強いは止めておけ。いや漫画だけにしておけ
クソ強いとか超強いとかも駄目かな。
★外からの攻撃で吐血することなんてあるのか?キャンサーかよ
内臓が損傷したら吐血すると思うよ。
★そういえば中学のとき音楽室で説教されたな。出席しなかったら
ふーん。
★音楽に造詣深いのか?
アリスが?ヴァイオリンの腕はプロ以上なんだぜ。
★殲滅って言葉は左翼チックで好きだからこれからも使ってくれたまえ
分かった。
★カンジ負けたのか。
負けた。
★欧州で療養ってどっかのフェミニストかよ
誰の事か分からん。
★なんかさレッドラムでも人間でもない第三人類みたいのだしてよ。
新興勢力
スカイクロラがソレなつもりんだが。他に魔界の門番って奴も2人だけ出すつもりだけど。
★紫極かっこいいな。現実でみたい
良かった。
889名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 02:07:13 ID:7osDlgOv0
テレーゼ、チベット基地でアマントと会う。要求されたのは10体のスカイクロラ
をもとにしたクローンの作成。スカイクロラの軍団を作るのだという。テレーゼ特に抵抗しない。
何がなさりたいのと聞く。アマントはレッドラムの絶滅だという。
テレーゼ少し前の自分を見ているようで気分が悪くなる。

2ヵ月後。ルナ・ミナセ、イタリアでスパゲッティを食べている。
ミナセ「そろそろ戻るか。お前も大分強くなった」

ジュペリ、ニューヨーク支部のトレーニング室にいる。
銃弾を避ける反射力を鍛えるトレーニング。
モア「ジュペリも聴きなよピンク・ハイデガー。ご機嫌だよ」
ジュペリ「俺、模型飛行機作りに帰るから」
ガロア、シュミレーションで全弾避ける。
対抗意識燃やすジュペリ。

帰ってきたミナセとルナ。
妙な建物。白いドームが建っている。近づいていってみると途中で
何も無いところでシビれる。光子力バリアが張られているらしい。
ルナ・ミナセ。あきらめて帰る。
夜、ルナ修行に出る。
フリーダ、バリア付近でサボテンを探している。
突然ボコッと地面からミナセ登場。
ミナセ「地下も駄目みたいだな」
フリーダ狼狽。
なんか見覚えがある顔だな。
ミナセ気を取り直して顔作る。
ミナセ「これはこれは素敵なお嬢さん。夜の砂漠に現れた妖精のようだ」
フリーダ「はぁ……」
続く
890名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 02:07:55 ID:7osDlgOv0
◆↑全然違うかもしれない次回予告
891早朝特急 ◆fNGZDYQ7dg :2007/08/24(金) 22:48:35 ID:0H5J5SYA0
深夜さっさと小説投下しろ。
892名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 23:35:28 ID:/eM6qDjT0
あと一時間半かかる
893名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 02:11:31 ID:qnTIFhNP0
フォルテシモ第四十六話「月の夜の出会い」

テレーゼ達はチベットの白いドーム状の建物まで連れてこられた。
建物中でアシモ達とテレーゼは分けられテレーゼだけ大きなスクリーンのある部屋に通される。
アシモが心配そうな顔でテレーゼを見送る。
二人のレッドラムに拘束された状態で部屋の真ん中に立つ。
スクリーンの白い背景の上に人が映し出される。
白髪のオールバックの男だ。
「ご足労有り難いテレーゼ博士。私はアマントという者です。お前達、拘束を解け」
アマントがレッドラムに命令する。
二人は少ししぶって拘束を解く。
テレーゼは首をコキコキ鳴らす。
非常にリラックスしているようだ。
「さて、テレーゼ博士。早速、お連れした理由をお聞かせしよう」
アマントが言う。
「博士の最近の専門は人間のクローンだと聞いている。博士ならどの分野に
 関わってもすぐに最先端の技術を開発できると思っていますが……
 私はそれに関する技術を提供していただこうと考えています」
「ふーん」
テレーゼは首を斜めにする。
「そうだろうとは思ったけど」
テレーゼが少し笑顔を見せる。
「拒否したらどうなるかとかそういう野蛮な事は言いたくない。承諾してくれるかな?」
テレーゼは眉一つ動かさない。
「目的は何ですの? それが分からない事には……」
アマントがニヤッと笑う。
「スカイクロラというレッドラムの亜種がいる。背中に翼が生え飛翔能力を
 持っている。迫害された歴史を持っていてレッドラムを憎んでいる。
 私と同じだ。私はチベットの村に出向き活きの良いスカイクロラを
 10体見繕ってきた。あなたには彼らのクローン軍団を作っていただきたい。
 今のクローン技術からしてオリジナルと同じ強さを求める事が到底できない
 事は知っているが……目的は……レッドラムの絶滅だ……」
テレーゼが緊張する。
汗がつうっと頬を伝う。
自分も一度はやろうとした……いや、ほとんどやったと言っても過言ではないが……
この男は何か普通とは常軌を逸している。
テレーゼは感じた。
「レッドラムに恨みをお持ちなのね……個人的に……深く追求しませんが……
 興味も無いですし……」
テレーゼは言う。
アマントはまたニヤリと笑う。
「返答は?」
金属音が響いて2人のレッドラムがテレーゼに銃口を向ける。
テレーゼはおかしくなってくる。
アハハ!
アハハハハハ!
腹の底で自分が一人笑っている。
894名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 02:12:37 ID:qnTIFhNP0
こんな事に拘って何になる。
私は汚く生き残ってやる。
今までだってずっとそうしてきたんだ。
私は道具。
本当の自分は5年前南極に置いてきた。
「嫌だけど……しょうがないからやりますよ」
テレーゼは言った。
レッドラムか……
アイツ……
生きてるかどうかも分からないミナセがいる……
こんな私情が膨れ上がったヤツに殺されるんなら
アイツもそこまでのヤツだったって事だ……
関係ない。
全部関係ないね。
テレーゼは思って思考停止した。
アマントが笑っている。
「有り難いね……あなたは特別待遇だ」
はん!
テレーゼは鼻で笑った。

その2ヵ月後。
ミナセとルナがイタリアの食べ物屋でスパゲッティを食べている。
「飽きてきたねスパゲッティ」
ルナが言う。
スプーンの上でフォークをくるくる回してパスタをからめとっている。
「いや、俺は一生此処に居ても良い。最高。オゥ! ベッラ!」
ルナが多少呆れている。
「アイツ等野放しにしてても大丈夫なのかな。私激動の時代生きてないから
 よく分かんないけどああいう悪い芽は早めに摘んどいた方が……」
「ルナ。そういう老けた事言ってると早く老けるぞ」
ルナが頬を膨らます。
「生物学的根拠がありませんー」
ミナセは眼をつぶっている。
うちの父さんは本当やる気が無いな。
ルナは思う。
自分が自分をコントロールできていないのだろうか?
子供って事?
ミナセを見習えば良いのかなぁ……
ルナは疑問だった。
「血のたぎりが欲しいぜ……足りないのは……ルナの前では言えない事だな……」
「? 何言ってるの?」
ルナがキョトンとする。
「よし。俺もあの砂漠に何か財宝のごとき物が隠されている気がしてきたぞ。
 行こうぜルナ! エルサレムに戻ろう! 力試しだ!」
「えっ? う……うん」
ルナは何を言っているのかよく分からなかったが頷く。
なんで急に気が変わったんだろう。
895名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 02:13:22 ID:qnTIFhNP0
大人って分からない……
「俺のセンサーがビンビンいってやがる。神風吹くぜ!」
ミナセは毅然とした表情で言った。
わけ分かんないけどやっぱこの人面白い……
ルナは思って笑顔を作った。

スカイクロラ基地。
ニューヨーク支部。
ジュペリがトレーニング室で気を張っている。
銃弾を避けるシミュレーションのトレーニングだ。
四角い真っ白な部屋の中でホログラムの銃弾が四方八方から撃たれてくる。
ジュペリは最小限の動きで銃弾を避けまくる。
汗が飛び散る。
眼をつぶる。
銃弾の移動によって生じる再現された風圧を感じとり避ける。

ビーッ! ビーッ!

最後に二回機械音が鳴った。
二発銃弾を喰らったサインだ。
上出来……
ジュペリは思った。
トレーニング室を出るとジュペリの顔に向かってタオルが投げられた。
投げたのはピンク髪のモアだった。
「お疲れ」
短く言った。
モアがニッコリと微笑む。
モアは変わった。
村に居た頃は温和で心優しい地味な女の子だった。
それがアマントのマインドコントロールを数回受けてから突然髪をピンクに染めた。
性格は残虐なものに変わり周囲は戸惑いを隠せなかった。
強さへの執拗な拘り……高くなるばかりのプライド……
この娘は何かを壊されてしまったのだ……ジュペリは何度もそう思った。
モアは自分でトレーニング室の中に入りヘッドホンをつけたまま
ジュペリと同じトレーニングに入る。
ジュペリはそれを見守る。
射撃が始まってジュペリは眼を見張った。
凄まじいスピードだ。
2ヶ月前から格段に速くなっている。
翼の推進力も利用して瞬発力をあげている。
これは……
トレーニングが終わった。
ブザーは鳴らなかった。
ジュペリは生唾をゴクンと飲み込む。
モアは自分でハンカチを取り出し汗をふく。
チラリとジュペリの方を見やる。
冷たい眼だった。
モアは……村のモアは一体何処に行ってしまったんだ……?
ジュペリは瞬間的に懊悩する。
896名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 02:14:02 ID:qnTIFhNP0
それは絶望に似ていた。
しかしモアは次の瞬間パッと明るい表情を見せる。
そしてヘッドホンを外す。
「ピンクハイデガー聴いてたんだ。ご機嫌だよ。ジュペリも聴きなよ」
そう言ってヘッドホンを渡す。
ジュペリはおずおずと受け取る。
頭にはめてみる。

ギュイーン! キャルキャルキャル! ドゴシャァァァ!

不規則な金属音が連続する。
頭がくらくらしてきた。
なんだかモアの今の姿とマッチした音楽だった。
変わっちまったんだなモア……
ジュペリはなんだか笑けてきた。
ピンクハイデガーか。覚えておこう。
ジュペリは思った。
モアはニコニコしながらジュペリを見ている。
聴いている間にガロアがトレーニング室に入り出てきた。
彼もノーミスだった。
俺、弱い部類なのかなぁ……
帰って趣味の模型飛行機作ろう。
ジュペリは思った。

ミナセとルナは一晩疾走してエルサレムに帰ってきた。
「疲れたー」
もとの岩の中の家ですぐにルナはハンモックに飛び乗った。
ミナセは外に出る。
双眼鏡でエルサレムの方角を見やる。
白いドームが見えた。
かなりの大きさだ。
「何だありゃ」
ミナセは呟く。
月明かりに照らされた、幻想的な光景だった。
あの翼手目……の親玉が建てたのかな……
ミナセは思う。
ルナはもう寝てしまった。
調査に向かう事にする。
夜道をてくてく歩く。
良い所だよな……砂漠と月明かり……
ミナセは思いながら30分歩く。

バチッ!

ふいに衝撃を感じて体がしびれる。
何だ?
もう一度歩き出す。
また弾けるような音がして進行を阻害された。
どうやらドームを中心に光子力バリアが張られているらしい。
「何てこった。引きこもりやがった」
ミナセは呟く。
こりゃ難攻不落だ……
ミナセは思って視線をスライドさせる。
897名前は誰も知らない
その時眼の端に動く物を捉えた。
アレは……
飛び跳ねている……
踊っている……人だ……
月明かりに照らされながら幻想的な光景を作り出していた……
トン トン トトン トン
何の踊りだろう……
ミナセは数瞬魅了された。
栗毛色のロングの髪が宙に舞う。
女だ。
クラシックなゴテゴテした地味な色調の服を着ている。
それが舞うたび舞い上がる。
スゲエ……
ミナセは思った。
踊っていた人間がミナセに気付く。
パッと踊りが終わる。
ミナセはハッとする。
女がニコリと微笑む。
ミナセは急いで女の方に駆け寄る。
女はバリアの向こう側に居る。
正面から女を見据える。
「君……何してるの?」
ミナセは尋ねる。
「サボテン採りに来たついでに踊ってましたの。月がとても綺麗だからつい……」
女は言った。
その眼が妖しい輝きをみせる。
ミナセはすっかり見入ってしまった。
ゴクンと生唾を飲み込む。
「名前はなんていうの……?」
ミナセが聞いた。
いきなり変かな……
「フリーダ・ベルヒトルトですわ」
女はペコリと礼をする。
「俺、ビョウドウイン・ミナセ」
言葉がするすると舌を這う。
俺はその日……
月明かりが煌々と照っていた。