吉原のティアラって店利用する?【TIARA】避難所★5

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中国電気自動車メーカー比亜迪が失速 「期待の星」が一転、経営難に
2012.10.17 08:49 (1/2ページ)
 中国で電気自動車メーカーの先頭を走っていた比亜迪(BYD)が売れ行き不振などから経営難に陥っ
ている。もともとは世界的な電池メーカーだったが、電気自動車の将来性を見込んで十数年前に自動車
産業に参入。一時は「期待の星」と騒がれたのだが、あまりに先を急ぎ過ぎたツケが回ってきたというこ
とだろうか。

 比亜迪はまずガソリン車の生産から着手した。2007年の生産台数はわずか10万台そこそこだった
が、09年から一気に躍進し、年産40万台を超えてきた。設備も拡張し、年産100万台を視野に入れて
いた。

 そして満を持したかのように2010年、電気自動車「e6」をデトロイト・モーターショーに出品した。中国
政府もいちはやく、電気自動車への補助制度(補助金は1台当たり最大6万元=約75万円)を打ち出
し、充電インフラ作りにも力を入れ始めていた。こうしたバックアップもあって、比亜迪の「e6」は順調に滑
り出すかに見えた。

 しかし期待はものの見事に外れてしまった。やはり価格が高く、しかも充電インフラもすぐには完成でき
ない。かろうじて深セン市がタクシー用として購入したのが目立つ程度だった。

 ところがそのタクシーに悲劇が起きた。この5月、「e6」が高速道路を走行中に交通事故を起こして炎
上、3人の死者を出したのだ。しかも「e6」が搭載しているリチウムイオン・バッテリーが炎上をひどくした
原因ではないか、との臆測が飛び交い、同社自慢の技術に疑念が生じてしまった。

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 しかも今春以降は、欧州経済危機の影響で、自動車全体の売れ行きもさえない。そうした中で比亜迪
の業績は一気に下降し、今年上期の販売台数は20万6900台と昨年同期比でマイナス11%を記録し
た。これまでは各社販売台数の上位10以内に入っていたのだが、上期は10位以下に滑り落ちてしまった。

 さらに悪い材料が重なる。同社の創設メンバーの一人だった楊龍忠副総裁が9月末になって辞任、仏
系証券会社も比亜迪の目標株価を引き下げた。このため、株価は大幅に下落している。

 政府は20年までに電気自動車を中心とした新エネルギー車の販売台数を500万台とする目標を掲げ
ている。政府からのさらなるバックアップで息を吹き返すことができるか、あるいは新市場が外資系の独
壇場になるのを許すのか、比亜迪にとってもここが正念場である。(拓殖大学国際学部教授・藤村幸義)