★バランス重視の自民新体制 安倍・石破二頭色に懸念も
28日に発足した自民党の新体制は派閥、世代、総裁・幹事長の人脈など、幅広くバラ
ンスをとった人事となった。細田博之総務会長は町村派のベテランを代表する形で、国
会対策委員長の浜田靖一氏は無派閥、若手の先頭に立つ小泉進次郎青年局長は留任さ
せ、週一回は安倍晋三総裁と意見交換する機会をつくる。ただ額賀派が要職から外れ、
安倍氏と石破茂幹事長の人脈には微妙な関係もうかがえる。
政調会長に就任した甘利茂氏は閣僚経験も豊富なベテランで、安倍氏に近い。高村正
彦副総裁も、総裁選でいち早く安倍氏の支持を鮮明にした。
微妙なのは党運営の要で、選挙を取り仕切る幹事長ポストに連なる布陣だ。幹事長の
下に幹事長代行、幹事長代理の2つがあり、格上の代行には安倍氏に近い菅義偉氏、幹
事長代理には石破氏に近い鴨下一郎氏が就いた。「安倍・石破」の二頭体制を象徴する
人事で、党内には懸念もある。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2802Q_Y2A920C1000000/?dg=1