弧男が大好きな映画と大嫌いな映画 パート2

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935周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/17(日) 21:47:04.56 ID:KQl0SdjwP
「時計じかけ」のビジュアルイメージは最初観たとき「草間彌生っぽいな」と思った
936名前は誰も知らない:2011/04/17(日) 21:53:40.85 ID:R3UToCAU0
>>932
それは知ってるわw文章がおかしいって言ってるだけ
>>935
薔薇の葬列は観たんだっけ?
937周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/17(日) 21:59:03.91 ID:KQl0SdjwP
うん
「薔薇の葬列」は中井英夫っぽいと思った
938周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/17(日) 22:04:35.06 ID:KQl0SdjwP
あと園子温の「奇妙なサーカス」を観たとき「薔薇の葬列」っぽいな
と思った
939名前は誰も知らない:2011/04/17(日) 23:05:45.13 ID:g8MsqJSK0
地震で忘れてたけど、SP革命編を観ておかなくちゃ。
940名前は誰も知らない:2011/04/17(日) 23:08:55.86 ID:ONQjzYms0
トゥルーグリッド観てきた。「オジサンと少女」の関係性の作品だったな
映画でのオジサンと少女の組み合わせって結構あるよな
941周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/17(日) 23:13:13.24 ID:KQl0SdjwP
>>940
町山の解説聴く前から「オジサンと少女の関係性」の話だと思えた?
942名前は誰も知らない:2011/04/18(月) 00:01:55.37 ID:8lk3m3MW0
>>941
あーまだ聴いてないな、でも言いそうだなぁ。コレちょっとレオンぽい内容でもあったしな。
でもレオンは相互依存だったけど、こっちは少女が無法のオッサンの世界に飛び込んで
いってるんだよなー助けはするけど女の感傷的なとこは無視よ?ってとこが良かった
943周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 00:18:35.31 ID:DGS1ykPQP
俺は「ワイルドウエスト」という「風景」をメインに描いて
そのその「背景」として平々凡々とした抑揚の無い「人間ドラマ」を描いてるもんだと思った
944周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 02:14:12.15 ID:DGS1ykPQP
有名な「ハートロッカー論争」のなかで町山は
「映画の序盤においては主人公は戦争について考えていない」とい言ってたけれど
実際は「狙撃戦」シーンの前から主人公が上官に対して食って掛かったり皮肉ったりするシーンがあるよね
945周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 02:31:46.38 ID:DGS1ykPQP
序盤で戦争に対する「諦念」から「シニカルに戦争を楽しむ」主人公は
次第に過酷な戦争の過酷な現実を認識(体感)し、「平和」な「日常」を求めるようになる
しかしいざ帰還した「平和」な「日常」は「戦争」の過酷な「現実」を隠匿し、隔絶した「嘘いつわり」だった
そして「嘘」の「平和」ではなく、「真実」の「戦争」へ主人公は帰還する

この作品はこういう物語だよね
946周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 02:40:00.15 ID:DGS1ykPQP
「フルメタルジャケット」では主人公は「諦念」から「ひたすら生き延びる」ことを目的とするようになり
「ハートロッカー」では主人公は「諦念」から「「諦念」すら生ぬるい極限」を体験し、一旦は「日常」に「希望」を託すものの
それすら「断念」し、再び「諦念」に巻き戻る
947周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 02:47:32.59 ID:DGS1ykPQP
「フルメタ」において「Born To Kill」を掲げながらピースマークのワッペンを身に付ける主人公は
「ハートロッカー」においてミニストリーを聴きながら戦争を「主体化」する主人公の姿に符合する
948周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 02:51:59.39 ID:DGS1ykPQP
イーストウッドは「ミスティック・リバー」において
「原罪」の存在を自覚することを推奨するのと同時に
それを主体として引き受けること(主体化)も推奨したわけだけれど
「ハートロッカー」も同じことをやってるわけだ
949名前は誰も知らない:2011/04/18(月) 03:25:42.85 ID:+TLN+yOCO
もう一つのスタンドバイミーを見るためにあなたは大人になった
950周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 03:38:19.82 ID:DGS1ykPQP
「使命としての爆弾処理」を言うのなら「まず劣化ウラン弾どうにかしろよ」って思えるよね
951周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 04:00:30.84 ID:DGS1ykPQP
ちなみにブライアン・デ・パルマの戦争映画が浅薄なのは
「戦争」の反対側に「平和」「日常」を二項図式的に配置して
後者の「欺瞞」から目をそむけているから
952名前は誰も知らない:2011/04/18(月) 11:21:48.96 ID:S0wcfjEM0
語れる俺カッコイイと思ってんだろうが、無職が言ってもねぇ…^^;
953周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 11:35:36.28 ID:DGS1ykPQP
「「平和」「日常」こそ「真実」なんだ」という願望、思い込み
「あいつは無職なんだ」という願望、思い込み
954名前は誰も知らない:2011/04/18(月) 14:34:18.13 ID:4Hp4XtRA0
「周辺人の今とこれから」駄目人間ルートの先輩による思いこみと願望

大学生活になじめずサボりがちな学生。
留年。就活は会社説明会の時点でリタイア。
何とか卒業。卒業後数ヶ月はニート生活を満喫。

バイトくらいしなさい、と親に言われたので、コミュ力無しでもできそうな作業系のバイトをはじめる。
黙々と作業をこなすが、コミュ無し人間のため職場で孤立。
「あいつ、さかなくんに似てね?w」「似てるwwでも、テンション低いさかなくんはキモイだけだなw」陰口を耳にする。
(底辺労働の職場、こんなところで働くような奴はバカばかり)と自分に言い聞かせ自尊心を保つ。

一方、結局そんな職場でしか働けない自分は何なんだという疑問。
日に日に膨らむ劣等感。削られていく自尊心。後悔、後悔…。
あぁ、小学生からやり直したい。
955周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 18:03:52.57 ID:DGS1ykPQP
>>954
あなたの未来に幸多からんことを
956周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 18:05:12.81 ID:DGS1ykPQP
「テンションの低いさかなクン」なら映画ライターでもある中沢健あたりを目指せばいいんじゃないかな
957名前は誰も知らない:2011/04/18(月) 23:23:44.93 ID:Dpw/dq5b0
デパルマにしろストーンにしろ
映画そのものが面白いかどうかは別として
反戦思想をはじめとする「ハリウッドリベラル」ってのは日本人には安心感与えてくれるよな
「あ、こういう考え方の人が成功してるなら、まだ大丈夫かも」って
でも、リダクテッドは総スカン食らったし、そう簡単でもないんだろうけど
958周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 23:39:58.90 ID:DGS1ykPQP
自分は黒沢清にそういうものを一番感じるかもしれない
「こういう考え方の人間もいるんだ」って
あとキューブリック、イーストウッド、バーホーベンなんかも
959周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/18(月) 23:41:02.65 ID:DGS1ykPQP
宮台は「黒沢作品はリア充批判」みたいなことを言ってる
960名前は誰も知らない:2011/04/18(月) 23:46:37.38 ID:Dpw/dq5b0
>>958
その中でも、反戦を「主張」してる人と「テーマ」にしてる人に分かれてて
イーストウッドにはそういう主張を感じるけど、他二人はあくまでテーマだと思う

近いところだとコーエン兄弟やクローネンバーグもだね、あくまでテーマだ
911のテロ以降は社会的な映画がより一層好まれるようになったから
暴力的で陰鬱な作風だと、その手のテーマを扱いやすいんだろう
映画そのものは、みんなむちゃくちゃ面白いけどなw
961周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 00:01:31.05 ID:DGS1ykPQP
「戦争」の対極に「平和」「日常」があると考える作品ってのは、所詮その程度でしかないんだよね
上に挙げた人たちの作品は、観終わった後に何の爽快感も感じ無いんだよね
ただただ「ズブズブ」とした感覚だけ残る
962周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 00:07:00.06 ID:flnETJdkP
「反戦」というより、もっと広い枠組みで「反リア充映画」「反自明性映画」と考える方が個人的にはしっくりくるかな
ただ、「反リア充」といっても「非リア充」からの「リア充批判」では全く無いんだけど

コーエン兄弟の作品もとりあえず一通り観てみるかね
963周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 01:47:55.53 ID:flnETJdkP
自分は「陰惨な暴力」という表現に対しても疑問が無いわけではなくて
「暴力」には「爽快さ」も無いし「陰惨さ」も無いと思うんだよね
あくまでも「動物的」な「表出」でしかない
「動物さ」とはエモーショナルというよりむしろシステマティックなものだよね
「ノーカントリー」にしても「時計じかけのオレンジ」にしてもそうだよね

964周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 01:51:47.61 ID:flnETJdkP
自分としては「エモーショナル」な「表出」の表現よりも
「システマティック」な「表出」の表現の方がよほど「表出の表現」として真に迫っていると思うんだよね
登場人物がやたら泣き叫んだり怒鳴ったりする映画はどうしても嘘臭い
965周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 01:53:02.95 ID:flnETJdkP
俺が「世界の中心で愛を叫ぶ」とか「平成ガメラ」とかが嫌いなのはそういう理由もある
966名前は誰も知らない:2011/04/19(火) 01:54:01.62 ID:q+eKUGrRO
「涼宮ハルヒの消失」
涼宮ハルヒってセカイ系って言われるジャンルと日常系って言われるジャンルのハイブリットで
ある種エポックメイキング的作品ではあると思うんだけど
この作品は単純にクオリティが高い、面白い。
ハルヒは本当に面白いね。セカイを滅亡させないために終わりなき日常を生きるってパラダイムシフトだよね。
967周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 01:57:21.76 ID:flnETJdkP
「ガメラはレギオンを許さないから」とかは最悪
「世界」に起こっている事象と自己の内面を同一化して
それをそのまま「事実」として映し出す画面
968周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 02:04:45.30 ID:flnETJdkP
「平成ガメラ」(ゴジラミレニアムシリーズ(2000、GFWは除く)なんかもそうなんだけれど)
「事象」と「内面」の間の齟齬が全く無いんだよね
969周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 02:06:03.47 ID:flnETJdkP
「傲慢」そのもののような映画
970周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 02:39:45.62 ID:flnETJdkP
「GMK」について「怪獣が人間の解釈という「人知、人倫」のなかに封じ込められてしまっている」
みたいな批判をしたことがあったけど
これらの映画ってのはまさに「事象」を「内面」(によって行われる「解釈」)に封じ込めてしまっているんだよね
そしてただただ「画面」はその「解釈」に追従するだけ
971周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 02:43:42.72 ID:flnETJdkP
泣く、怒る、決め台詞を吐くという分かりやすい行為によって「映画」そのものを封じ込めてしまう
黒沢清、タルコフスキー、(初期)北野武が「無駄な台詞を排除し、役者の演技に依存しない」映画作りを志向したのとは対極にある
972名前は誰も知らない:2011/04/19(火) 03:04:17.36 ID:paazeadD0
俺もコーエン兄弟いろいろ観たいな。オススメありますか
ビッグ・リボウスキとか面白そう
973名前は誰も知らない:2011/04/19(火) 10:52:28.48 ID:WyYJjxTO0
>>972
コーエン兄弟の映画は3種類くらいに分かれてて
リボウスキやオーブラザー、未来は今みたいな、普通の明るい映画
ブラッド・シンプルやファーゴみたいな一見するとシュールなスリラー映画
バートン・フィンク、ノーカントリー、シリアスマンみたいな哲学的な映画
はっきり分けられてるわけじゃないけど、こんな感じ

明るいのは何見てもそこそこ面白い
スリラー物は人を選ぶからファーゴくらい観ておけば良いと思う
哲学的なのはとりあえずノーカントリー観てればいい、傑作だから

ちなみに、ディポーズ・ショウはオススメできない
974周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 19:33:37.70 ID:flnETJdkP
「のび太と鉄人兵団」が何故あれだけ評価されているのか
わからない
975周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 19:44:27.03 ID:flnETJdkP
日本映画「何故評価されているのかわからない」3大ミステリー

鈴木清順
鉄人兵団
新エヴァ
976名前は誰も知らない:2011/04/19(火) 19:48:17.70 ID:paazeadD0
>>973
詳しくありがとう
977名前は誰も知らない:2011/04/19(火) 20:43:29.20 ID:u1yL5hWK0
俺も鈴木清順の良さはよくわからん。ってこの話は前もしたな
978周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/19(火) 20:53:12.81 ID:flnETJdkP
「告白」って映画に対して
「映像テクニックが物語に絡んでいない」みたいに批判する向きがあったんだけど
それって鈴木清順も同じじゃないの?
「告白」観てないから断定は出来ないけど
979名前は誰も知らない:2011/04/19(火) 21:00:33.26 ID:u1yL5hWK0
主体をどちらにおいてるかで違うだろ。清順は映像テクニックそのものが映画の目的、推進力になっているからストーリーは正直どうでもいい
対して告白はストーリー、人間ドラマがメイン。映像テクは本来ならいらない、むしろ邪魔

あとは「告白はミーハー臭がするが清順だとしない」。正直これが大きいんじゃないの
980名前は誰も知らない:2011/04/20(水) 01:49:24.35 ID:8J5ZAszq0
何か殴り合いとか爆発の時にスローモーション使う演出あるけど
あれやられると途端にアニメチックになるんだよなぁ
981周辺人 ◆DxgwL./BZw :2011/04/20(水) 01:59:38.46 ID:jPHbBsYjP
それ最初にやったのは黒澤明だよね
その後ペキンパーによって技法として定着
982名前は誰も知らない:2011/04/20(水) 02:26:40.47 ID:8J5ZAszq0
何か最近は過剰というか、アメコミヒーローモノとかならわかるが
一般人の喧嘩みたいなのもグァシミチッベキィみたいなんはどうなん
って思うわ...
983名前は誰も知らない:2011/04/20(水) 02:30:19.81 ID:6Au6oRwo0
コーエン兄弟で一番面白いのはミラーズクロッシング
984名前は誰も知らない
ツィゴイネルワイゼンは衝撃だった。