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名前は誰も知らない:
田岡「孤男!孤男はどこいった!?」
部員「裏で遺書書いてます」
田岡「またか」
孤男「もう死にます……」
田岡「誰でも一度はそう思うもんだ」
孤男「毎日思ってます!!」
孤男「いっつもハブられて!存在感はないし!先輩達のストレス解消機になるだけだ!!」
田岡「………遺書を渡せ」
孤男「自分はただショボいだけって陰口叩かれてるのも知ってる…」
田岡「………この田岡茂一が陵南の教職に就いて10年、初めて今年ワイドショーの中心になれる男を得たんだ。
それはお前だ、“ジサツ・ジュン”」
田岡「ショボいだけ?結構じゃないか
髪型や服装を変えさせることはできる…だが…
お前をリア充にすることはできない
たとえ俺がどんな名教師でもな
立派な個性だ」
田岡「孤男よ…
お前が3年になった時、陵南初のいじめ自殺者―――――
俺はそんな恐れを抱いているんだ…」
孤男「………」
田岡「ん?おかしいか?こんなオッサンが」
孤男「い…いえ!いいえ!!」
田岡「よし!行こうか!!退学届け出しに!!!」