1 :
名前は誰も知らない:
孤独な読書家になってクールな感じを気取ろう。
ジャンルは文学でも哲学でも心理学でもポピュラーサイエンスでも何でも ok!
言葉は葉で本を読むことは心に木を植えるような事。
心を森のように豊かにしよう。
購入した本、読了した本の報告、感想などの報告、お薦めの本の紹介などをお待ちしてます。
2 :
名前は誰も知らない:2007/05/06(日) 02:10:48 ID:2RhF/BM30
なんで勝手にテンプレ作ってんだよ!
だけど、俺はけっこう好きだぜ
>>1乙
3 :
名前は誰も知らない:2007/05/06(日) 02:23:47 ID:GHZVNzEyO
GW中は読者三昧だったわ。
以下を読破。
E.H.カー 『危機の二十年』(新規)、『歴史とは何か』(再読)
中沢新一 『精霊の王』(新規)
太田一男 『国家を超える視角』(新規)、『棄民の構造と現代の人権』(再読)
岡崎勝世 『聖書VS世界史』(再読)
マルクス 『経済学・哲学草稿』(再読)
戸坂潤 『日本イデオロギー論』(新規)
古東哲明 『現代思想としてのギリシア哲学』(新規)
M・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(再読)
4 :
名前は誰も知らない:2007/05/06(日) 02:29:17 ID:GHZVNzEyO
特に中沢新一の『精霊の王』。面白かったねぇ。
その逞しい想像力と論理構築力、豊かな感性には脱帽だ。
民俗学や神話には感心が薄かったが、ハマリそうだ。
ほとんどが再読とはいえ、よく読んだな。
僕なんて、このGW軽いエッセイ1冊と自己啓発1冊と詩集1冊の3冊しか読まなかった
爪の垢でも飲みたい気分ですわ
筒井康隆作品でお薦めある?
俗物図鑑は読んだ パプリカは持ってるけど未読
>>6 家族百景が評判いいよ
僕も実際読んだけど、結構面白かった
9 :
名前は誰も知らない:2007/05/06(日) 03:48:58 ID:dgt8HW3aO
>>3 すげえ。タイトル見ただけで、頭痛くなる。
俺も読書三昧だが、そんなのをそんなには読めねえ。
筒井は「天狗」が好きだったな。あのフリースタイル乱れ書きは痛快だった。
印象に残るアフォリズムもいくつかあった。
二葉亭四迷をこれから読もうと思う。
円朝の名作が映画化だそうで、それも読まねばいかん。でも「リング」の監督じゃなあ…期待はできんが。
「ルドルフとイッパイアッテナ」
現代ファンタジー小説をただひらがなにしただけだろ。
もっといっぱい読む機会があったにもかかわらず2冊しか読んでない。
値段の安い文庫本知ってる人いない?
ジャンル問わず。
古本屋行ってくれば?
それとも潔癖?
14 :
名前は誰も知らない:2007/05/06(日) 11:44:36 ID:JBQ3WX2EO
そういや「流星ワゴン」が文庫になってたけど、面白い?
ブックオフで100円の漁ればいいじゃないか
>>7家族八景ですよね?天狗はなかった
本屋で大量に買うと恥ずかしい
>>3 すっげぇー!! 単純にビックリ。ワシなんか、諸星大二郎のマンガだぜ。それと随筆『茶話』ね。
の〜んびり。
3は学生さんすか?
戸坂の「日本イデオロギー論」はいいね。
これで戦前の思想の状況は見取り図ができる。
今は、ウェーバーのライバル的な存在であったゾンバルトの「恋愛と贅沢と資本主義」を読んでる。
20 :
名前は誰も知らない:2007/05/07(月) 15:23:03 ID:0N0Jv9eBO
ジョーク集をいろいろ読んでる。
こんなんどう?
王様が戦争に出かける前、家来の留守部隊に、
「いいか、余の留守中に、わが妃に手を出すな」
だが心配な王様、鍛冶屋に貞操帯を作らせる。
だがその貞操帯、肝心な処に穴が…。
「無意味じゃないか」
「いえ、穴に物を入れると、刃が出てスパッと切る仕組みです。貞操帯のギロチンです。」
「そうか、なら大丈夫だ。」
終戦後帰ってきた王様、留守部隊にパンツを脱がさせる。みんな切られていた。
見ると一人だけついてるのがいた。「偉い、褒美をやる。何が欲しい?」
「アワー、フェフェフェフェ、レロレロレロ」
乙一の作品は良い作品ばかりですね。
ベタかもしれないけど「しあわせは子猫のかたち」は主人公に感情移入しやすかったです
22 :
名前は誰も知らない:2007/05/07(月) 19:16:37 ID:NkGkZ1+k0
独男版ノルウェイの森
「独男君、あなた何人くらいの女の人と寝たの?」と直子がふと思いついたように小さな声で訊いた。
「0人です」と僕は正直に答えた。
レイコさんが練習を止めてギターをはたと膝の上に落とした。「あなたも30歳近いでしょ? いったいどういう生活してんのよ、それ?」
直子は何も言わずその軽蔑の目でじっと僕を見ていた。
マルケス『百年の孤独』は普通に面白かったなァ
続いて中原昌也を借りて読んでいるが相変わらずムカムカする文章
……無論、ほめ言葉です
これから失われた時を求めてに挑戦する
26 :
名前は誰も知らない:2007/05/07(月) 22:52:37 ID:0N0Jv9eBO
中原人気だな。
今の時代に反社会、反体制、反権威的であるということがどういうことなのか、教養としてではなく、精神性のみ抽出して殴り書き。真剣に素晴らしいと思う。
こんなものが出版されて、一定の需要があるという事実に、少し救われる思いがする。
27 :
名前は誰も知らない:2007/05/07(月) 22:55:02 ID:FAPi9xmu0
>>24 途中から急に面白くなるよ
俺の場合はだけど
ホラー系の小説でハンパじゃなく怖いやつとか知ってる人いない?
29 :
名前は誰も知らない:2007/05/07(月) 23:08:15 ID:/I2RHKVQO
つ津山三十人殺し
せっかくだから俺は辻仁成の「二十八光年の希望」でも読むぜ
俺はせっかくだから、島田雅彦の「ドンナ・アンナ」を読むぜ。
そういや島田って中原と阿部に…いや、この話はすまい…
32 :
名前は誰も知らない:2007/05/08(火) 00:05:48 ID:mYh6K22b0
>>20 意味分かるのに20秒くらいかかった
笑いっていうより俺にとってはアハ体験に近かったなw
33 :
名前は誰も知らない:2007/05/08(火) 00:19:57 ID:fLQg1e5FO
人間失格はすごい
ここで出た本がどこにも売ってない件
>>4 それ読んでみよう。
太田との共著は、太田は鬼才ぶりを発揮してたけど、中沢は太田の発言に枝葉をつけたり拡大したり、上手く出来ていないように見えて、消化不良だった。
でも、そっちが本職だろうし、期待できそうだ。
『ドン・キホーテ』意外にも面白い
いや、めちゃくちゃ面白い!
目から鱗が落ちたぞこりゃ
電車でいちいち笑いを堪えるのに一苦労
>>32 うん、ジョーク本読むと、笑いつうより、発想の仕方や物の見方に感嘆する。
だが、
「斉藤さんの婆さん、近頃病院に来ないね」
「病気になったんじゃねえの?」
は吹いた。鋭い現代風刺だ。
米原万里の小咄本とか面白かったな。
38 :
名前は誰も知らない:2007/05/08(火) 21:42:23 ID:QexqxsO20
>>36 偶然だな。
漏れも最近、『ドン・キホーテ』読み出したよ。
原作の面白さ、みたいなものを感じている。
おまいらも、名前だけは知っている名作を読んでみては?
39 :
3:2007/05/08(火) 22:41:25 ID:xcUYf7M4O
>>18 学生ですよ
>>19 「現代」を深く理解する為には、避けては通れませんよね。
同時に、マルクス主義的視角を縦横無尽に駆使した戸坂の分析力の鋭さには脱帽します。
40 :
3:2007/05/08(火) 22:48:37 ID:xcUYf7M4O
>>35 この著作を理解するには、バックボーンとなる民俗学・人類学の知識が必要となりますね。
それらと結び付いた時、霧が晴れたような感覚になりました。
名著だと思います。
>>38 面白いよな
町田康の面白さと通ずるものがある
42 :
3:2007/05/08(火) 23:08:19 ID:xcUYf7M4O
三宅正樹 『文明と時間』
欧州の諸時代における時間と人間の意識に関し、様々な文献や史料を引用しつつ展開。
今村仁司の『近代性の構造 「企て」から「試み」へ』と組合せて読むと更に面白い。
43 :
名前は誰も知らない:2007/05/08(火) 23:18:09 ID:BRNq28I7O
遠藤周作さんの『海と毒薬』を読んだんですが気に入りました。
ここのスレの方々が読む本は高等な雰囲気の本が多いので恐縮しちゃいます。
44 :
名前は誰も知らない:2007/05/08(火) 23:27:59 ID:Tfaf3p5bO
今日図書室から「となり町戦争」借りてきたんですが、面白いでしょうか?
45 :
名前は誰も知らない:2007/05/08(火) 23:30:55 ID:TqUbg7OuO
下じゃなくて舌w
47 :
名前は誰も知らない:2007/05/09(水) 01:40:40 ID:mRBcMh4+0
橋本治のエッセイを図書館で借りたが
全く読み終わらずに返すことになりそうだw
読めばおもしろいんだけどなかなか進まないw
48 :
3:2007/05/09(水) 02:07:04 ID:/m7uY4NoO
連レス、スマン。
言いたい事が浮かんだ。
ま、酔いどれの戯言という事で(w。
『フランスの哲学1』(澤潟久敬編集)
↓
『歴史哲学講義』(ヘーゲル著)
↓
『世界史概観』(ランケ著)、『進歩の観念』(ベリー著)、『ドイツ・イデオロギー』(マルクス、エンゲルス)
↓
『歴史とは何か』(カー著)、『歴史の観念』(コリングウッド著)
↓
『いま歴史とは何か』(D・キャンダイン編集)
...の流れで読んで行くと、近代以降の欧州歴史意識及び歴史哲学の潮流や変遷が解る。
日本は欧州の近代歴史学を受け継いだわけだから、意味深い。
他にも、岡崎勝世の『世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラースティンまで』、
>>3で読んだ『聖書VS世界史 キリスト教的歴史観とは何か』、田中美知太郎編集の『歴史理論と歴史哲学』、
藤縄謙三の『歴史学の起源:ギリシア人と歴史』、坂口昂吉の『中世の人間観と歴史』、
黒羽茂の『歴史学史の構想』、ウ゛ァルター・ベンヤミンの著作等、他にきら星の如き名著が多くがある。
ここで紹介しきれないのが残念だ。
49 :
名前は誰も知らない:2007/05/09(水) 02:08:28 ID:m8IUeHYzO
速水敏彦「他人を見下す若者たち」言ってる事大当りだと思った
「国家の品格」とかいう本読んだ。
品格ブームを起こしている連中の品格のなさを、誰か問題にしてくれないだろうか。
『品格』と『格差』を御輿に乗せてわっしょいすれば売れるんじゃない?
あと面白いタイトルをつけた薄っぺらい本を『新書』という体裁で出せば完璧
みんな凄いな、俺は物語しか読まないな
>>51 最近は新書のヒットが多いらしいね。
でもなあ、「頭が何とか話し方が何とか」みたいな本書いた人、全然頭良くねえし。ギャグだったのかなあ、あれ。
54 :
名前は誰も知らない:2007/05/09(水) 16:17:10 ID:hC3Tu6KSO
曽野綾子「善人は、なぜまわりの人を不幸にするのか」
非常に共感できる。
ドン・キホーテを下敷きにしたボヴァリー夫人も面白い。
騎士道物語を読んで、物語の主人公のに行動したドンキホーテと、
恋愛小説を読んでその通りに行動したボヴァリー夫人。
>39
戸坂潤も獄死だからな。
しかし現在、左翼気質の人はリバタリアンになってる気がする。
コミュニタリアンもリバタリアンどちらにしても将来は不幸そうだがw
島崎藤村の「破戒」
中島義道「私の嫌いな10の言葉」読了。
あまり面白くないが、ひっじょーに、共感できる。
太宰治「晩年」読了。
自意識に対しての自意識を表現する実験から、憔悴した著者の姿が伝わる。
自由な表現法を、のびのび駆使してるように見えるが、内実痛々しげだ。
でも、「ロマネスク」のユーモアが太宰の本領だと俺は思っている。
58 :
38:2007/05/09(水) 20:18:47 ID:zNz4W3dp0
>>41 町田康か。『くっすん大黒』しか読んでないが、近いものがあるな。
あと『ドン・キホーテ』は、『西遊記』的な物語の構造があると思う。
何気にパロディ?
まあ、『西遊記』成立の時代関係は、はっきりしていないみたいだな。
『西遊記』には、古い時代の東西交流の跡が残っているみたいだ。
.猪八戒が「ポンペイの火山のように暑いところだ。」と愚痴をこぼす場面がある。
話自体も面白い仕掛けが満載だ。お試しあれ。
>>48 『ランケ自伝』を息抜きにドゾ。
59 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 00:41:45 ID:0uOJ7pOEO
>>55 体制にそぐわない思想家が虐げられるのは、アリストテレス等の古代ギリシア時代から古今東西一貫してますね。
現代であっても、少しも変わりはありません。
彼等も直接は虐げられずとも、苦悩を抱え続けてく可能性が大きいでしょうな。
>>58 『ランケ自伝』は、『世界史概観』とほぼ同時に読みましたね。
その思想的源泉を探る為に。
60 :
3:2007/05/10(木) 00:58:51 ID:0uOJ7pOEO
ウ゛ァルター・ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』を再読。
大量複製技術の発生以降、芸術は資本化され、その希少性や呪術性が失われてゆく。
資本主義経済と精神的行為に関し鋭く分析。
カルチュラル・スタティーズの先駆ともなるベンヤミンの名著。
61 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 01:16:57 ID:0uOJ7pOEO
デューイの『学校と社会』を読み始めた。
子供を中心に据えて教育環境を組織。
「教科中心主義」に対する「経験中心主義」。
戦後日本の教育界の理論的根拠ともなる大思想家による労作。
>>57 義道に共感はしちゃいかんw
読めるのは孤独についてだけ
>>62 そのオッサンの本読んだことあるけど、
嫁も子供も地位も金もありそうなオッサンが
拗ねてるだけにしか感じなかったな・・・。
64 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 18:17:37 ID:mY1LyTVgO
>>62 「孤独について」は、自伝小説としては面白いな。
どうせなら、エンターテイメントにしてしまえば良かったのに。
そういう才能はないのか…
>>63 最大公約数的に言えば、それで当たってるよ。
65 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 18:21:11 ID:uQU5B7WN0
メールって意外とDQN的発言なんかより文学青年気取ったらモテるんだぜ。
相手が結構まとも発言返してくれればだけどな。
谷崎潤一郎「陰影礼賛」を読んだ。
闇の中にこそ日本人の本質的な美がある。一部言い過ぎな感も否めないけどなぜか納得できる、
みんなにもぜひ一度読んでほしい本だな。
67 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 20:09:47 ID:MfEbnsUGO
最近若者から人気のケータイ小説という物を試しに読んでみたんだが、
凄く斬新な作品だね。
中学校の頃書いた卒業文集を思い出した
時に山田悠介の「リアル鬼ごっこ」も斬新な作品だ
ホラー作品なのに!マークがやたら多かった。
世界観も\(^o^)/こんな感じでした
あくまで僕自身の感想です
68 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 20:24:51 ID:mY1LyTVgO
太宰治「きりぎりす」読中。
「畜犬談」はかなり笑った。町田ファンなら必ず笑えると思う。
「善蔵を思う」のこの自意識。太宰の短編の中でもかなり好きだ。
69 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 20:28:39 ID:mY1LyTVgO
>>65 ふざけて文学的なこと書いたのに、真剣に受けとめられたときの恥ずかしさったらない。
皮肉として馬鹿っぽく書いたのに、本当に馬鹿と思われた時の悔しさったらない。
大分前に名の上がってた村上龍のノルウェイの森、上下巻一緒にあったから買ったぞ
読めるのは次の連休だろうけど
ああ、それは春樹だッ!
72 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 22:36:36 ID:0uOJ7pOEO
加藤周一の『雑種文化』を読了。
戦後日本の文化に関し、明治以降に西欧文化を取り入れた「雑種性」を指摘。
「雑種性」を認識し、それを活かしてゆく事による可能性を展開。
73 :
3:2007/05/10(木) 22:51:29 ID:0uOJ7pOEO
鶴見俊輔の『限界芸術』を再読
74 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:00:44 ID:oLvMXDvs0
難しいところに悪いが、荻原浩のコールドゲームがよかった
あとは重松清とか、蹴りたい背中とか。こんな本ばっか読んでるな
75 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:03:55 ID:ALMxEPPiO
村上春樹のノルウェイの森なら読んだよ
人によりけりだけどあの世界観は好きだな
気に入ったなら短編集の『象の消滅』をオススメするよ
ファミリーアフェアがおもしろい
今はドストエフスキーの『罪と罰』読んでるよ
さすがロシア文学だな
76 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:05:58 ID:nzg2xG5W0
アマゾンの高評価に釣られて岩波文庫モンテ・クリスト伯に手を出すも2巻で挫折。
77 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:08:46 ID:cRWoR3VS0
それならアニメでもみろ
78 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:19:37 ID:SkKCGftF0
今法律関係の資格取ろうと思って六法読んでる。
小説は読み終わった後現実に戻って孤独になるからやだ。
皆さん随分難しいの読んでるのだな。
『独白するユニバーサル横メルカトル』読了。
あまり推理小説を読んでこなかったので、この本が全体的にどんな位置にあるのか分からないが、私的には理屈っぽいエログロエンタメとして楽しく読めた。
これから、ビル・ブライソン『人類が知っていることすべての短い歴史』を読みつつ、中沢新一『芸術人類学』を読み始める。
80 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:33:39 ID:nzg2xG5W0
人類が知っていることすべての短い歴史って何故かアマゾンで在庫切れになってるんだよね〜
81 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:37:13 ID:0uOJ7pOEO
>>79 中沢の『芸術人類学』ねぇ。
読みたいと思いながらも、金が足りなくて手を付けられないでいるよ。
読了したら、是非とも感想をキボンヌ。
82 :
名前は誰も知らない:2007/05/10(木) 23:59:47 ID:GYAtQ0B80
詩集で面白いのないかな?
哲学でも
ちなみにおすすめは、「このミス大賞」
やっぱ大賞だけあって面白い。
パーフェクトプラン、ビックボーナス、など。
83 :
名前は誰も知らない:2007/05/11(金) 00:23:28 ID:dfSKq2kQO
人間の土地と蝿の王を土日に読む
大学は暇だ
ヘッセの詩集持ってるけど読んでない
大学は楽でいて辛いような
楽しくはないな
よし、俺はヴェルレエヌ読むぜ。
鶴見の「限界芸術」は、デュシャンとかジョンケージみたいな芸術の限界に挑んだ奴らについて
書いてるのかと思っていたら、実は「芸術」なのか「大衆文化」なのかよくわからん微妙なのについて
論じていたのでびっくりしたことがあるw
詩だと、やはり田村隆一が好きだな
>
一遍の詩が生まれるためには、
われわれは殺さねばならない
多くのものを殺さなければならない
多くの愛するものを射殺し、暗殺し、毒殺するのだ
見よ、
四千の日と夜の空から
一羽の鳥のふるえる舌がほしいばかりに、
四千の夜の沈黙と四千の日の逆光線を
われわれは射殺した
…
一篇の詩を生むためには、
われわれはいとしいものを殺さねばならない
これは死者を甦らせるただひとつの道であり、
われわれはその道を行かなければならない
>
しぶすぎ!!!!!!
小林恭二読んだことある人いる?
高橋源一郎と並ぶポスト・モダンの旗手らしいが。
どうなんだろ。
88 :
3:2007/05/11(金) 22:33:41 ID:lo43pSu+O
>>86 日常の何気ない文化運動のギリギリの境界で、「芸術」の発生を見出だすのは流石だと思うね。
ルイ・アルチュセールの『再生産について ―イデオロギーと国家のイデオロギー装置諸』の再読を開始。
既存のマルクス主義を批判的に乗り越える、大陸マルクス主義の重要論文。
それまでの「マルクス・レーニン主義」における「土台/上部構造論」やイデオロギーに関し、国家のイデオロギー諸装置の重要性をもって鋭く切り込む。
89 :
3:2007/05/12(土) 00:35:26 ID:/gxwXtGZO
日高六郎 『私の平和論』、『戦後思想を考える』
『私の平和論』
大戦の目撃者たる著者が、己と「父の目」と結び付けつつ、大戦から戦後を振り返る。
『戦後思想を考える』
戦前から戦後を過ごして来た著者と、高度経済成長以降を生まれ育った若者達。
戦争を知らない世代に対し、いかにして「大戦」の前後を包む空気を伝えるか。
世代が異なる中で「共有」をするか。
自己の体験と照らし合わせつつ展開。
2冊とも著者の体験から滲み出たもの。
良作です。
90 :
名前は誰も知らない:2007/05/12(土) 01:05:35 ID:ybncMOCiO
2冊とも面白そうだな。
チェックしとこう。
それにしても3さん、読むの速くね?
古本屋ってけっこう楽しいな
バイト先の近くの古本屋がなかなかいい
けうも二冊購入
マルケスの短編集だぜえ
92 :
名前は誰も知らない:2007/05/12(土) 01:18:54 ID:/gxwXtGZO
そうかな??
実際、再読のは読み飛ばしもしてるよ。
アルチュセールのは、再読を始めてからあまり進んでないし。
↑の日高六郎なんかは、ずっと前に読んだのを紹介しただけだしね。
93 :
名前は誰も知らない:2007/05/12(土) 01:19:45 ID:/gxwXtGZO
94 :
名前は誰も知らない:2007/05/12(土) 01:30:26 ID:/gxwXtGZO
>>88をよく見たら、《『再生産について ―イデオロギーと国家のイデオロギー装置諸』》となってたwww。
「装置諸」てなんだwww。
『再生産について ―イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置』です。訂正。
95 :
名前は誰も知らない:2007/05/12(土) 01:47:54 ID:X0Jjcoew0
>>86 俺も高校1年のとき
教科書に載ってるのに感動した覚えある
でも、本借りてみたら
変態的な部分も見えてきて、
なんかそこはいやだったなぁ。
乙一の失踪holydayを買おうと思ってたのに間違えて君にしかきこえないを買ってきてしまった
ドンマイ
まあいいよ
いずれはどちらも読むつもりだったしね
定価で買ったのは痛いけど
99 :
名前は誰も知らない:2007/05/12(土) 19:33:24 ID:ybncMOCiO
小説読んでると、そこに出てくる植物の絵が浮かばなくて、情景を描けない悔しさがあるので、植物図鑑を買おうと思う。
100 :
名前は誰も知らない :2007/05/12(土) 19:52:10 ID:vgaEnwub0
いい考えだね
そんなに植物が出てくる小説なんてなに読んでるの?
101 :
名前は誰も知らない:2007/05/12(土) 21:02:56 ID:ybncMOCiO
永井龍雄とか。
猫背で目線が下向いてるから、花はよく見てるんだが、名前が全くわからん。
小林恭二はちらっと見てみただけどなんかがっかりポストモダンだね
そんな永沢は今サイバーパンクにはまってる略してサイパン
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」「ニューロマンサ−」等
あぁ冬寂(ウインタ-ミュ-ト)が…
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド読んだ。あんまり印象に残らなかった。
>>102 永沢氏お久しブリーフ(ダンディー坂野消えたよな…好きだったんだが)
図書館見たよ。本屋行く時参考にするよ
。小林はがっかりか。軽い興味を持ったんだが。俺もちょっと見てみよう。
俺はこれから、植物図鑑と昆虫図鑑を読もうと思う。
>>103 俺はエンタメ小説としてすごくいい作品だと思ったな。
参考までに、これまで良かったものを挙げていただけませんか?
ヘッセの本を読むなら植物図鑑があった方がいいよな
島田雅彦「ドンナ・アンナ」読了。
設定の時点ですげえおもしれえ。
島田の中でいちばん好きだ。
108 :
3:2007/05/14(月) 00:21:12 ID:MBU1WlcgO
エンゲルスの『家族・私有財産・国家の起源』を再読。
ヘーゲルの『歴史哲学講義(上)』、ランケの『世界史概観』と比較しながら読み進めると視点の違いが面白い。
文化人類学の研究書と組合せてもGJ。
109 :
名前は誰も知らない:2007/05/14(月) 00:23:01 ID:9SA9ikaF0
そんな糞本読んでどうするんだ?
もちろんエンゲルスのことだけど。
110 :
名前は誰も知らない:2007/05/14(月) 00:25:09 ID:MBU1WlcgO
>>109 重要文献だよ。
学術発展を押さえるで。
111 :
名前は誰も知らない:2007/05/14(月) 01:09:19 ID:jMq9NcAHO
孤男なら羅生門好きだろ?
112 :
名前は誰も知らない:2007/05/14(月) 01:12:26 ID:hejC0Crg0
孤独なババアに感情移入
113 :
名前は誰も知らない:2007/05/14(月) 01:15:27 ID:fcm2lrVF0
あの後、主人公はどうしたかみたいなことを書かされた記憶がある
115 :
名前は誰も知らない:2007/05/14(月) 01:33:36 ID:01xv1pc9O
116 :
名前は誰も知らない:2007/05/14(月) 02:46:48 ID:jMq9NcAHO
>>105 読んでる間は楽しめたよ。ただ単純に通り過ぎてしまった感があった。
設定が直接的過ぎたからかな?自分でもわからないけど。
春樹は青春3部作やねじまき鳥が好きだよ。どれもファンタジーやね。
>>116 あれ?違かったっけ?
少し前にドラマかなんか見たときにそんな印象があったから
>>115-116 てかなんでそんな食いつく・・・
まさか、テレ朝ドラマ「ポリスステーション羅生門」と、
芥川龍之介の「羅生門」を、
混同してはいないよな?
いつまで3がいるんだよこのスレ
いてもいいだろ、別に。
カフカ「変身」読了。
作品自体が説明が少ないため、カフカの生い立ちから、様々な解釈が出来て面白い。
125 :
名前は誰も知らない:2007/05/15(火) 16:12:29 ID:zVFv6sgOO
町田康「くっすん大黒」再読。
何度読んでもおもろい。
BRUSTUS最新号の町田のインタビューが面白くて、読み返したくなった。
町田言語のルーツが分かる興味深い記事。
「落語家というのは、国家は、歴史はどういうフィクションなのかという問いに対して、生身で立ち向かってる人なんじゃないか」
俺もそんな気がする。
みんな大体、どの程度の時間で読みきれる?
俺は集中力がないからペースが遅いんだ・・・
読まなくちゃいけないのに・・・
127 :
名前は誰も知らない:2007/05/15(火) 17:21:12 ID:zVFv6sgOO
俺も読むのは遅いよ。
薬で精神保ってる身だし、雑念振り払うのに苦労する。
佐伯一麦「一輪」読了。
アスベスト被害に遭ったキザな電気工と風俗嬢の、気恥ずかしいほど真っ当な純愛小説。
アスベストの記事を何かで見たばかりだったので、
その点興味深かった。
128 :
名前は誰も知らない:2007/05/15(火) 17:24:48 ID:08Z4mF/X0
弧男なら春樹
でも、俺は読んだ後に鬱っぽくなるからあまり好きじゃない
シャーロック・ホームズシリーズは何度読んでも面白い
今ショウペンハウエルの本読んでるんだが面白いよ!皆読んでみて!
死 に た く な る よ
>>127 そうか。俺も安定剤服用してるから一緒だ
読むのって楽しいけど雑念が付きまとうからな・・・
漫画なんかと違って、集中力ないと駄目だし。
なんとかならないもんかね・・・
遅読でいいじゃない
132 :
名前は誰も知らない:2007/05/15(火) 18:53:34 ID:eEYhcuDh0
弧男ならサリンジャー
ゾーイーみたいな精神を持ちたい・・・
俺はむしろ漫画のがなんか読めない、というより読みづらい。
まあ本自体国語の教科書以外はほぼ読んだ事ないけど。
評論はかなり読みやすいんだけどな・・・
詩的な文の小説だと読むのがかなり遅くなるな
何かいろいろ思索して
135 :
3:2007/05/15(火) 22:47:04 ID:qO8FNgeCO
山口昌男の『文化と両義性』を購入。
日本文化人類学の巨匠の論文。楽しみ。
『ラカンBEGINNERS/著フィリップ・ヒル』を読了。
ラカンの言語活動と精神分析について、サワリを撫ぜた感じ。ポップな作りで読みやすかった。
次は「ゲーデルの不完全性定理」を読んでみる。数学苦手だが。
会社の空き時間は『使える現象学/著レスター・エンブリー』を読む。
大学生が羨ましい。読書したり文章書いたり、充実した時間が沢山有るんだろうな…
137 :
名前は誰も知らない:2007/05/16(水) 16:13:05 ID:sxUZVH9U0
クレヨン王国読んでる
おもしろいよ
中原昌也の「孤児…」を読んでる。
前スレで評価されてるの見て読もう、となった。
それまでは作者の名前は知ってたんだが、アマゾンでの評価が微妙
だったので読もう、とはならなかった。
今のところの感想としては、駄目な人は駄目なんだろなといった感じです。
俺も今名もなき孤児たちの墓読んでる
基本的に言いたいことはわからない
でもなんか今回いつもとテイストが違う
することないから1日2冊のペースで本読んでる。
なんかグーグル検索したら孤独だし読書しようぜのウィキがあった
まだ手付けられてないようだけど あれは誰がやったの?
あれいいじゃない。
141 :
名前は誰も知らない:2007/05/16(水) 20:01:19 ID:bSL9t+6u0
142 :
名前は誰も知らない:2007/05/16(水) 20:21:49 ID:tcAizS9I0
●パッペンハイム『近代人の疎外』(岩波同時代ライブラリー、重版未定)
消費や競争を煽る資本主義社会にずっと馴染めずにいたのだけど、
そこで抱き続けていた孤立感や疎外感の原因(の一つ)を解明してくれた本。
近代資本主義は人間関係をも作り変えてしまった。
●マルクス『経済学・哲学草稿』(岩波文庫)
マルクスが如何に血の通ったヤツかがよく分かります。
●マルクス『賃労働と資本』(岩波文庫)
●マルクス『賃金・価格および利潤』(岩波文庫)
資本主義は壮大なピンハネだった!!! という話。
143 :
名前は誰も知らない:2007/05/16(水) 21:58:15 ID:XAGhWHpJ0
読書家って、芸能界とか流行とかの世事にうとい奴が
多いんだよな。
俺の友達にも趣味が読書の奴がいるんだけど、
そいつに、(パフィーの全盛期に)「パフィーって、何人だか知ってる?」
って聞いたら「4人!」って答えられちゃったよ!
(ドリカムの全盛期に)「ドリームズ・カム・トゥルーって知ってる?」
って聞いたら「夢は実現するだろ?」って訳されちゃったよ!
「あゆって知ってる?」って聞いたら、
「塩焼きにしたらウマイんだよね!」って言われちゃったよ!
「ガクトって知ってる?」って聞いたら、
「学徒出陣!」て本気で言われちゃったヨ!
そして「なっちって知ってる?」って聞いたら、
なんと「ヒットラー!」って言われてしまったぽ!
盗作とかカメを虐待したとかいわれてるけど、
あんな極悪人と一緒にされるなんて
なっちがかわいそうだぽ!
せめて「蓮丈那智?」っていってほしかったぽ。
>>143 まぁ、君があえて言わなくても
誰でもわかることだよな
やばい、コピペにマジレスか?
146 :
名前は誰も知らない:2007/05/16(水) 22:16:57 ID:bSL9t+6u0
147 :
名前は誰も知らない:2007/05/16(水) 22:17:35 ID:seIoJ7FN0
>>129 俺は「女について」を読んで爆笑したけどな。
>>138 「孤児」は最高傑作。素晴らしい。
それがつまらなかったら、他もつまらないと思う。
「ダメな自分を救う本」 石井 裕之
タイトル通り自己啓発本だが、もっと早く読みたかった。
「あるもの」に目を向けること、「潜在意識は否定形が理解できない」
というのを知れただけでも大きな収穫。
俺はダメだなぁと思ってる人におすすめ。
ここって啓発本の類はダメか? そうならすまん。
152 :
名前は誰も知らない:2007/05/17(木) 13:49:37 ID:Lw1nzX9K0
>>151 wikiは誰でも編集できるんじゃないの?
スレで書かれてある本の紹介にして、それ以外のスレに書いてないが読んだ本の紹介はダメにするとか。
アフィ厨か
フェアトレード―格差を生まない経済システム ジョセフ・スティグリッツ
日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 猪瀬 直樹
アリステア・マクラウドの灰色の輝ける贈り物がいい
まだ一遍しか読んでないがいい
久々に読書熱が戻ってきそうだ
157 :
3:2007/05/17(木) 19:32:03 ID:musajZvsO
>>142 パッペンハイムの面白そうだな
読んでみる
『尾崎放哉全句集』買ってきた
詩も俳句も良く解らんけど
放哉や山頭火の短い言葉にはグッとくる
おれも持ってる。
が、四国にある放哉資料館はうんこだ。
放哉精神を放棄してる。
放哉風に一句詠もう。
うんこだ あそこは
160 :
名前は誰も知らない:2007/05/18(金) 00:23:00 ID:S+Y7owpj0
>>157 142ですが、『近代人の疎外』について一言。
初版は岩波新書(青版)で、5,60年代によく読まれた本、相応に古いです。
テンニエスや(初期)マルクスをベースに近代資本主義批判をするんだけど、
そこでは昨今"時代遅れ"とさている「疎外論」の枠組をとっている。
まあ一応この点は予め留意しといて下さい。
(詳しくは、同時代ライブラリー版の今村仁司氏の解説を参照)。
俺自身は、業界の"流行"とかには興味無いし、
この本で目を開かされること大だったので、オススメします。
社会思想とかに興味があるなら、読んで損はないと思うし。
藤原伊織氏が亡くなられたそうですね・・・
ご冥福をお祈りいたします・・・
テロリストのパラソルは、読みやすかったな
163 :
ネギ伯爵 ◆obOefDB96w :2007/05/18(金) 00:33:25 ID:o37rfFHO0
>>161 マジですか・・・
重ねて御冥福をお祈りいたします・・・
164 :
3:2007/05/18(金) 00:36:40 ID:SdW4zHasO
>>160 マルクスや今村仁司氏は随分読んだよ。
現代だからこそ、疎外論や物象化は面白い。最近はアドルノの『啓蒙の弁証法』や、カルチュラル・スタディーズにはまってる。
いや、楽しみが増えたよ。トンクス。
>>162 ハードボイルドが苦手な人でも楽しめる本ですよね
あれほど軽妙な台詞回しを考えることのできる作家はそういないんじゃなかろうか
59歳は死ぬには若い・・・
前スレ保存しようと思ってたのに、もう2つめ行ってたんだ!
久しぶりに来た。
俺は読書人間になろうと1ヶ月10冊読むことに決めた。
だけど5月に入ってからまだ2冊目読んでるところwwwwww
この調子じゃ1ヶ月3冊程度じゃんwwww 恐ロシス
匂いと共に気に入ってた本があった。その本自体も面白くて、俺は
その匂いの付いた本が好きだった。ぱらぱらっとめくって、香る匂い…嗅いだだけで読んでた頃の自分と内容が思い起こされていた。
ところが最近しばらくちょっと別の木の棚に置いといたら、その木の匂いが若干付いてしまっていた…。
ちょっとショック…まあいいけど
168 :
名前は誰も知らない:2007/05/18(金) 17:06:43 ID:eEw/4k+vO
>>161 59は若いよな。
新聞で見た時、死んだことより、
思ってたより若かったことに驚いちまった。
この前のNHKの乱歩特集は面白かったな。「屋根裏」でも再読しようかな。
俺はトリックの見事な論理よりも、擦れた、カビ臭い表現の仕方に心惹かれる。
太宰治「もの思う葦」
こいつ、今の世に生きていたら2chの酷い荒らしになってただろうな。
>>169 あの天才的な文章力で荒らすのか、さぞかし優秀な
荒らしになったに違いないw
171 :
名前は誰も知らない:2007/05/19(土) 17:22:29 ID:P8itwBvu0
まとめ、wiki作ってくれた方、乙です。
ドストの『地下室の手記が』8票でぶっちぎってますね。
>>171 乙
『地下室の手記』は孤男必読の書だからなァ
地下室の手記は手元にあるがもっと鬱々しい状態になったときに読もうと思う
175 :
名前は誰も知らない:2007/05/20(日) 11:37:02 ID:OpMFC5Fp0
最初のスレに出てきた本のタイトルと著者名は全て登録した。
ふー。
176 :
名前は誰も知らない:2007/05/20(日) 11:49:55 ID:e/e6SAZGO
鬱な内容でおすすめな本教えてくれないか?出来ればミステリー
せきをしても ひとり
って最孤男だよな。
179 :
名前は誰も知らない:2007/05/20(日) 12:03:00 ID:OpMFC5Fp0
編集は全部俺がやろうかな。誰でも編集できるのをやめて。
180 :
名前は誰も知らない:2007/05/20(日) 12:05:19 ID:oh3lKaT40
地下室の手記だけ突出してるな
ワロタw
181 :
名前は誰も知らない:2007/05/20(日) 12:46:33 ID:DEay+kUqO
地下室の手記を読んだけど、難しくてよくわからない。でもなんとなく自分と同じような匂いがするのは感じた。
「僕は病んだ人間だ……」
「あまりに意識しすぎるのは病気である」
「苦痛は快楽」
「ぼくはならしてもらえないんだよ、ぼくにはなれないんだよ、善良な人間には!」
名言だらけだな
ウィ木つくってくれた人、編集してくれた人乙です
重宝させてもらいます
ふー、このスレに出てきた本も全て登録した。
>>176 以前にも書き込んだ気がするけど
米澤穂信の『ボトルネック』は氏ねるよ
樹海へ行くことを迷ってる人は読んではいけない本だと思った
>>182 これも加えといてくれ。
オレのためにあるような言葉だ
僕は意地悪にだけでなく、何にもなれなかった。意地悪にも善良にも、
卑劣漢にも正直にも、英雄にも虫けらにも
今3回目のカラマーゾフ中
高村光太郎の智恵子抄に泣いた
光文社新訳で出た地下室の手記、一人称「俺」がどうも馴染めない
買ったものの、最初の数ページで止まってる
189 :
名前は誰も知らない:2007/05/21(月) 14:58:42 ID:RNfSgAS7O
向田邦子展に行ってきた。
改めて向田の人間への洞察力の深さを感じさせられた。
向田ほど人間のどんな機微もこぼさず描ける作家は、もう出てこないかもしれない、と思う。
場内に設置されたテレビでは、爆笑太田が向田作品について語る映像が流れていた。
「例えば、体育の授業でクラスメイトが倒れたりすると、みんな心配しているようなことを言うけれど、本当は内心少し嬉しい。
そんな、知っているけれど、無いことにしている感情まで描ききって、人間の本来の姿を認めてあげている。」
というようなことだった。
良い展示会だった。
190 :
名前は誰も知らない:2007/05/21(月) 15:37:41 ID:RNfSgAS7O
ドストは大量に名前が挙がるのに、
セリーヌについての書き込みが少ないのがちょっと不思議。
みんなセリーヌは読まない?
一般受けはしないかもしれないけど、
ここのみんなにとっては、かなり強烈な読書体験になることと思う。
簡単に言うと、あらゆるものに大してヘドを撒き散らす作家。
191 :
名前は誰も知らない:2007/05/21(月) 16:05:14 ID:4lh0E8RMO
世界の日本人ジョーク集っておもしろい?
あれは下らない
セリーヌ読んだことあるよ。
夜の果ての旅となしくずしの死を読んだ。
親との描写のところとか泣いたけど、セリーヌ自身は実は結構親に愛されて育ったときいてガッカリしたことがあるw
虫けらども…とかリゴドンは本は持ってるんだけど、まだ読んでないな。
194 :
名前は誰も知らない:2007/05/21(月) 18:47:25 ID:RNfSgAS7O
>>192 その言い方は誉めてるのか、けなしてるのか…
>>193 セリーヌは現実を誇張しすぎで、特に「なしくずしの死」の方は、もはや笑うしかないぐらいの境地にまで達してる。
195 :
永沢 ◆QqO.Wo4Zds :2007/05/21(月) 19:53:06 ID:BkXZ5yMz0
ここらで皆のお薦め本ベスト10を聞きたいな。
私は前スレで書いたけど誰ものってくれなかった。
ベスト10を挙げられるほどの読書量じゃないのでベスト5で
純文学のほうが盛り上がるスレでミステリばかりで申し訳ない
私的ミステリベスト5(順不同)
東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』:犯人あて小説の頂点
西澤保彦『七回死んだ男』:SFと本格推理との見事な融合
石持浅海『水の迷宮』:明かされる謎と論理の美しさ
エラリー・クイーン『Yの悲劇』:史上最も美しい論理。真相の破壊力も抜群
アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』:孤島ものの聖典
「孤独と人生」 ショーペンハウアー
「孤独」 アンソニー・ストー
「普通がいいという病」 泉谷閑示
ベストではないがオススメ。
孤独推奨ものばかり読んでるから、少しバランス取りたい。
読んだ本かたっぱしから忘れてってるからなあ。
とりあえず思い出せる限りで問答無用で面白い本。
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
JPホーガン『星を継ぐもの』
セルバンテス『ドン・キホーテ』
ガルシア・マルケス『百年の孤独』
カレル・チャペック『ロボット』
町田康『告白』
大江健三郎『万延元年のフットボール』
吉村昭『星への旅』
広瀬正『マイナス・ゼロ』
椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ』
>>190 セリーヌはかなり好きだな。
読んだことがある人などいないと思うが、Y教授との対話とかおもしろいよ。
>>196 順不同で外国もの
ニーチェ「ツァラトゥストラ」
ドスト「罪と罰」
カミュ「異邦人」
サルトル「嘔吐」
セネカ「人生の短さについて」
ジャン・デ・カール「狂王ルートヴィヒ」
セリーヌ「夜の果てへの旅」
ショー「人と超人」
C・ウィルソン「アウトサイダー」
オルテガ「大衆の反逆」
201 :
名前は誰も知らない:2007/05/21(月) 23:14:51 ID:RNfSgAS7O
俺も順不同で。小説限定で。
町田康「夫婦茶碗」
中島らも「永遠も半ばを過ぎて」
車谷長吉「鹽壷の匙」
野坂昭如「エロ事師たち」
織田作之助「夫婦善哉」
石川淳「狂風記」
太宰治「きりぎりす」
立川談志「談志受け噺」
チャールズ・ブコウスキー「くそったれ!少年時代」
セリーヌ「なしくずしの死」
じゃあ俺も順不同で小説のみ
カフカ「城」
レイナルド・アレナス「めくるめく世界」
セルバンテス「ドン・キホーテ」
ベケット「マロワンは死ぬ」
ドストエフスキー「カマラーゾフの兄弟」
中上健次「千年の愉楽」
古井由吉「杳子」
高橋源一郎「さようなら、ギャングたち」
藤枝静男「田紳有楽」
後藤明生「挟み撃ち」
蓮實重彦「陥没地帯」
カラマーゾフを立ち読みしたら東大の一年生に真っ先に勧めているとかなんだとか書いてあったな
松本清帳、初挑戦してみようと思う。
どれからがいいか、おススメ教えてください。
ノリ・メ・タンヘレ―わが祖国に捧げる ホセ・リサール
206 :
名前は誰も知らない:2007/05/23(水) 22:45:44 ID:zCyV5tVB0
ロマン・ロラン『ベートーヴェンの生涯』
Durch Leiden, freude!
苦悩を突き抜けて、歓喜に到れ!
>>204 『或る小倉日記伝』
なんかでいいじゃね
救われない青年の話でココの人たちにピッタリかもよ
朗読CDでも出てるから読む手間もいらんし
208 :
204:2007/05/24(木) 07:32:11 ID:at4zzPlW0
>>207 ありがとう。それ処女作だから、俺も考えてたんだ。
それにする。
カフカは短編がおもしろいと思う
210 :
名前は誰も知らない:2007/05/25(金) 17:56:29 ID:J62r+RyvO
吉村萬一「ハリガネムシ」読了。
中原昌也の解説(になってない)が爆笑もの。
作品も近年の芥川賞の中では良い方だと思う。
昌也ファンにはおすすめできる。
文学賞メッタ斬りの新しいの読んだ?
あれ見て中原とその取り巻きが嫌になった
あの馴れ合いはなんだろうな
気持ち悪いにも程がある
さすがにそろそろ豊崎や大森界隈はうざいな。
>>211なにそれ?
中原の待望の短編集は忘却の彼方にを読んでる
慎太郎!マンガ!
ベスト10はあげられないが将来的にもベスト10の中に残るであろう小説は、
三島由紀夫「金閣寺」
これくらいの強い小説誰か教えてくれ。
中上健次「枯木灘」
216 :
名前は誰も知らない:2007/05/27(日) 12:57:56 ID:4HixBLd80
蜻蛉日記
217 :
名前は誰も知らない:2007/05/27(日) 17:46:00 ID:WilXHzop0
最近読んだ本
・田口ランディ「ソウルズ」
短編集。
やはりシャーマンが出てくる話が2話くらいあった。
オカルト系を信じない私でも楽しめた。
・田口ランディ「スカートの中の秘密の生活」
エロい内容のエッセー集。笑える話が多い。
田口ランディは男性経験が40人を越えるという。その多くはネットで知り合った人なんじゃないかと思った。
・田口ランディ「モザイク」
三部作の三番目。他の二作との繋がりはないが「コンセント」「アンテナ」に続く作品とされている。
世間を騒がせた事件の犯人に理解を示そうとする精神、狂人は別の真実の世界を見ているのだとする
精神は評価できる。自己言及とカオスを混同しているところがあったが、別に気にならなかった。
「底が抜ける」「人間は世界の特異点」といった宮台真司の影響を受けている事がうかがえる言葉の
使用があり、やはり参考図書として宮台真司の「サイファ」が挙がっていた。
移送屋とは狂人を説得して精神病院まで運ぶ仕事。主人公は相手の言葉から特殊なイメージを感じる
能力を持っている。ストーリーの展開は少ない。正也を自宅から連れ出すまでの会話と過去の話が
多いからか。
>>216 百關謳カいいよね。
・菊の雨(内田百)
・東京から考える(東浩紀・北田暁大)
・日本の歴史を読み直す(網野善彦)
・雪のひとひら(ポール・ギャリコ)
・夢酔独言(勝小吉)
・カフカスの防衛(マキシム・コロミーエツ)
…並べてみると脈絡ないけど友達いなそうな感じはするねえw
ゴーリキーの「どん底」を読んだ
昔の無職は元気でユーモアがあっていいなあと思った
「おれは働いてる人間だ。」
へん、ほかの者はまるでみんな、自分より下等だと言わぬばかりの口ぶりだ…
働きたかったら勝手に働くがいいんだ……働くからってなんで自慢することがある?
もし、働くことで 人間の相場がきまるものなら……馬にかなうものあ一人だっていやしねえや……
馬は車をひくからな、そして黙ってるからな!
こういうセリフをリアルで言ってみたい
220 :
名前は誰も知らない:2007/05/27(日) 23:59:25 ID:zLA/h9qY0
「プラダを着た悪魔」「ブリジット・ジョーンズの日記」
アメリカとかイギリスの人たちって、家族とこんなに仲良くするものなんだ、
って思った。友達とパーティーとか、社交的なんですね。
俺みたいに友達いない人ってほとんどいないのかな ?
いなかったらあそこまでITが発達しねえ
いわゆるギークな人とそうでない人の差が激しい
日本のようにひきこもって何もしない連中が少ないんだろう恐らく
223 :
3:2007/05/28(月) 01:27:08 ID:ZsqfebuKO
久々の書き込み。
最近は柳田國男にこってる。
特に『石神問答』は面白い。
今までスポットが当たらなかった石神に対し、全国の民俗信仰・伝説、祠等の太古の神のカケラを取り纏め、取り結んで論理構築してゆく様は圧巻。
流石、日本民俗学のバイオニアと思うわ。
224 :
名前は誰も知らない:2007/05/28(月) 01:29:36 ID:ZsqfebuKO
バイオニア ×
パイオニア 〇
225 :
名前は誰も知らない:2007/05/28(月) 03:29:37 ID:kr68MAb8O
変な奴らに嫌がらせされて、本が読めなくなった。
だが今日は、こみあげる殺意と自殺願望を必死に押さえ、頭を掻きむしり、目の玉をひん剥いて、動悸を荒らげながら、死に物狂いで、小咄を1つだけ読んだ。
・「先生、私は何故発狂してしまうのですか」
「被害妄想が強すぎるからです」
「そんなことはありませんよ。先生、私に何か恨みがあるんですか?」
これは俺のことではない。
>>225 読めなくなったのに、無理して読んだのか?
>>226 ほら、パラノイアだからね・・・彼・・・
228 :
名前は誰も知らない:2007/05/28(月) 18:49:21 ID:LO1xKUhd0
>>219 ゴーリキィってイイよな
俺はちょっと青いけど「秋の一夜」が好きだ
このスレの一冊目、読み返したんだけど、過去スレの見方知らない…
三島由紀夫 「潮騒」
太宰治 「走れメロス」 読了
潮騒はなんか他の三島作品と比べて毒もなく話も短いし軽く読めてよかった。
走れメロスの他に入っているいくつかの短編がとても面白かった。
中でもダス・ゲマイネが好き。
>>231 俺も『ダス・ゲマイネ』好きだな。
『駆け込み訴』も相当おもしろい。
『パンドラの匣』のカップリング、『正義と微笑』はよんだかな?よいよ。
太宰の魅力は文章の美しさとユーモアだね。
233 :
名前は誰も知らない:2007/05/29(火) 16:06:29 ID:YxWWJ5PtO
昔誰かが言ってた分け方だけど、俺は表現者を4通りに分類して見る癖がある。
・自意識がない人
・自意識を固めて表現を確立する人
・自意識に対する自意識を持ち、自意識を解析することで強くなっていく人
・自意識に対する自意識を持ち、自意識を解析することで自分を追い込んでいく人
1はいちばん誰からも愛されるだろうが、俺は天然の魅力はあまり信用しない。
2はロックミュージシャンでもない限り、恥ずかしい。
3がいちばん理想なんだが、これは4と紙一重。
太宰は4。自意識と向き合うほど沈むばかりで、空転し続けるだけだった。
234 :
名前は誰も知らない:2007/05/30(水) 00:58:15 ID:AlxD0iENO
もう俺は堕ちるとこまで堕ちたから、
頭掻きむしりながら、目の玉をひん剥いて、死に物狂いで、
葛西善蔵と嘉村磯多を読もうと思う。
上記のカテゴリ分けで言えば、両者とも4番目に該当するかと思う。
235 :
名前は誰も知らない:2007/05/30(水) 01:00:07 ID:tHgZeWKz0
本を読むときに線とか引いてる?
付箋を貼ればおk
237 :
名前は誰も知らない:2007/05/30(水) 01:08:24 ID:f656tCeiO
陰日向に咲く
って面白いっすかね?
中々いけますよ
>>232 オウケイ今度それ読んでみるよ。
太宰が苦悩するあまり自分で自分を語っちゃうところは好きじゃないから飛ばすんだよね。
そのかわりそれらが正しく表現された創作物ってのは太宰に限らず大好きだ。
この世は表現である。
>>235 買った本なら読んで気になるとこがあったら線引きまくり
メモしまくり。 でないと忘れてしまう。
ただ本を読むだけじゃなくて、その本から何を学んだか
を基準にしてるから。
241 :
名前は誰も知らない:2007/05/30(水) 03:38:19 ID:Ip5lANdy0
242 :
名前は誰も知らない:2007/05/30(水) 03:41:31 ID:AlxD0iENO
本人も分かってないと思う。
243 :
名前は誰も知らない:2007/05/30(水) 08:23:32 ID:isc6JvfZ0
ワロタwwww
244 :
名前は誰も知らない:2007/05/30(水) 22:21:50 ID:IZKCq5GOO
みんな手元に置いてあって読んでない本って何冊ぐらいある?
>>244 あるあるw
100冊くらいある。
「これお前ならわかると思う」って言われて貰って、もう2年読んでないのとかw
そろそろ読まないと焦ってくるわ
今月読んだ本。
岩崎武雄「西洋哲学史」
岩崎武雄「カントからヘーゲルへ」
岩崎武雄「カント」
カント「プロレゴメナ」(篠田英雄訳)
カント「啓蒙とは何か」(篠田英雄訳)
カント「永遠平和のために」(宇都宮芳明訳)
結論:
カントを篠田訳で読むのはお勧めできない。
どうしても三批判書に触れたければ、岩崎「カント」を勧めます。
『マイルスに訊け!』買ってきた
あの自信満々な帝王の姿はカッチョイイ
サンテックス/人間の土地
なんか「こうしろああしろ」と言った啓発系の本は読まなくなって
純粋な知識だけを求めるようになってしまった。
頭が固くなったのかな。
人生訓よりも実務のハウツーを知ってたほうが、実生活ではよっぽど役に立つさ
むしろ啓発系は、
理解できても実行できるかが問題なワケだが。
もし、有益な情報だったとしても、自分には合わない・続かない、だったら「へぇ〜」で終わるトリビア。
今月読んだ本。
ニール・D・ウォルシュ『神との対話』
灰谷健次郎『砂場の少年』
6月はもっと読むぞ\(^o^)/
orz wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
頭大丈夫かお前は・・・
254 :
名前は誰も知らない:2007/05/31(木) 18:48:32 ID:A250H0Kp0
>>252 安心しろwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺なんて今月読んだ本は
運転教本だけだw
6月はもっと読むぞ\(^o^)/
orz wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
うざいです
256 :
名前は誰も知らない:2007/05/31(木) 23:30:48 ID:KwG4BZWH0
今日付箋買ってきた
確かに読みっぱなしっていうのはもったいないよな・・・
ラノベが物凄くつまらなくなったんだけど、なんか為になる小説ないかな?
258 :
252:2007/06/01(金) 00:25:30 ID:WYLfdBeD0
明日(てか今日)からは暉峻淑子『豊かさとは何か』から読む。
荻原朔太郎の『猫町』はいいよ
孤男の匂いがぷんぷんと漂っている
「群集の中に居て」という散文詩は最高
260 :
名前は誰も知らない:2007/06/01(金) 01:21:44 ID:F5BBnW+5O
川上弘美「ニシノユキヒコの恋の冒険」読了。
パラパラ見て、ひらがなが多そうだったから、買った。
この人、自分の表現スタイルを、こんなに規制してしまって、後が続くのだろうか。
強烈に己の世界観を提示するための「間口の狭さ」に、段々自分で嫌になってこないのだろうか。
頑張り屋さんなのだろうか。
この人は、例えば、暴走族が大暴れする話を書いても、やっぱりこの世界観を崩さずに書けるのだろうか。
次は漢字が多い石川淳「普賢・佳人」を読んで、その次はカタカナが多い本を探そうと思う。
そんなん書かない
262 :
名前は誰も知らない:2007/06/01(金) 01:30:53 ID:F5BBnW+5O
>>259 萩原は素敵だよな。
昔はずっと荻原だと思って「俺、詩人だとオギワラサクタロウが好きだよ」つってた。でも誰も指摘してくれなかった。
そういう時困るよな。
途中から「ハギワラ」に変えると、「おっ、こいつ気づいた。」
と思われて逆に寒いし、恥ずかしいしな。
ずっと「オギワラ」で通すか迷うよな。
でも最初からそんな心配いらなかった。
俺が会話した相手、誰も萩原朔太郎知らなかったのだから。
で、猫はまだ読んでないので、読んでみる。
>>262 いけね、萩だった
今度、猫町を町田康が朗読する映画があるから観にいきたい
萩原の詩集も読みたいな
264 :
名前は誰も知らない:2007/06/01(金) 03:06:59 ID:F5BBnW+5O
>>263 おっ、そんな映画あるのか、タニシ。
町田は「エンドレス・ワルツ」見たけど、演技もそれなりに上手だな。
それも絶対見なきゃな。
町田康キライ
理由も語れ
>>261 心のこもったツッコミ、ありがとう。
俺のボケを拾ってくれる人、少ない(2ちゃんねるにではなく、世の中に)から、感謝するよ。
音符マークが、殴りたい程チャーミングだね。
やっと中原の名もなき孤児達の墓読み終えた
全体的にだらだらとした文章なので、この辺の事が
評価が分かれる所以なのかな
俺は結構楽しめた方でした
前にこのスレで誰かが言ってたけど反社会的な所が良いですね
中原って、書き殴りの中にも、以外と細部を読むと技巧的な部分もあるので、たまにパラパラ見返す。
>>265 海老の尻尾を灰皿に入れるな。
270 :
名前は誰も知らない:2007/06/03(日) 02:44:17 ID:o1td8kAkO
町田って中原ファンらしいな。
名もなき孤児を読んで、いろいろ考えさせられたらしい。
ちょい前対談してたジャン
272 :
名前は誰も知らない:2007/06/03(日) 08:55:23 ID:SbKTs0GcO
ドラえもん最終回に不覚にも泣いてしまった
273 :
3:2007/06/03(日) 10:01:50 ID:cpyi0+nYO
久々の書き込みだ
最近、読んだ本↓
『アイヌ民族の歴史』榎森進 著
『イデオロギーとは何か』テリー・イーグルトン 著
『マルクスと哲学』田畑稔 著
『知の21世紀的課題 倫理的視点からの知の組み換え』
石崎嘉彦・石田三千雄・山内廣隆 編
どれも複眼的視野を有する骨太の名著。
専門の研究者でなければ著せられない。
『イデオロギーとは何か』
について紹介して。前からちょっと気になってたので。
機本伸司『メシアの処方箋』
割りとコミカルなSF小説。こういうのスキ。
276 :
名前は誰も知らない:2007/06/04(月) 16:56:47 ID:jiDDRmFQ0
「ピカレスク-太宰治伝-」猪瀬直樹
読破。内容はともかく、太宰の近辺にいた人の名を覚えたり出来てよかった。
>>274 マルクス主義者のイーグルトンだけど数ある著書のなかでまだ一番
ポストモダン系思想への怒りを抑え理性的に書かれていると思う。
こういう喧嘩は日本でも吉本隆明が浅田とか蓮實を馬鹿にしてるように
結構ある構図なんだな。
俺はイーグルトン応援してる。
今日は書店で衝動買いしてまった
『猫町』が面白かったので『萩原朔太郎詩集』
本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
舞城王太郎『みんな元気。』
279 :
名前は誰も知らない:2007/06/04(月) 21:39:37 ID:aHReVfAa0
・田口ランディ「できればムカつかずに生きたい」読了
「コンセント」はランディの兄の死と重ねて書かれているようだ。
「ソウルズ」に出てくるシャーマンのアシリ・レラさんも実際に存在してランディが会った人物のようだ。
ランディや私がオウム信者や酒鬼薔薇なんかに共感する所があるのは、彼らが社会の外にいるからだろうか。
280 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 00:10:10 ID:4eaV0XYWO
もう厭世的作家、破滅型作家、無頼派作家しか読めなくなった。
そして、それは自分にとって良いことだと思っている。
荻原浩「僕たちの戦争」
古処誠二「ルール」
読了。戦争ものは考えさせられるなあ
282 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 01:15:14 ID:q1ufUJ4Z0
田口ランディ「オクターヴ」読了。
失踪した友人の絵葉書を手がかりにバリで過ごす不思議な7日間の物語。
283 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 01:23:12 ID:cyQYYbXEO
なんか鬱だ
田口の本しかない世界に住んでる奴がいるな
>>284 最近、田口ランディの本を立て続けに読んでます。
一番相性がいい作家かも、と感じてます。
>>285 全く読んだことないんだけど、どの辺がいいの?
287 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 03:32:13 ID:ZxOsDz+LO
ぼくらの七日間戦争って作者誰だっけ?ど忘れした
読書したのは中学んときくらいで僕らの〜ばっか読んでたな
捨てちゃったからまた買ってくるか
288 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 04:19:26 ID:4eaV0XYWO
「ぼくらの」懐かしいな。
俺は「ズッコケ」の方が好きだったけど。
あの頃は、まさか将来、葛西善蔵だの嘉村磯多だの読むようになるとは思わなかったな。
で、作者の名前は俺も忘れた。
289 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 04:52:04 ID:UEVdqIOMO
ぼくらのシリーズって小学生までだよね
>>280 まぁこのスレ的にはみんな似たようなとこあるだろ。
できればオススメを教えて。
>>286 うーん、言語化するのが難しい。
自分の感性に合っていて自分の感情を代理表現してくれる言葉多い、
というのと、
妄想と宗教的世界が融合された世界がいい、
というあたりかな。
村崎百郎の鬼畜のススメ読了
俺もゴミ漁りしようかなという気になった
>>290 何回かここで名前挙げてるが、車谷長吉。
まあ、作家なんつうのは、非社会性を売りにする商売だが、多くの作家は、その非社会性によって、皆に愛される人間的魅力を自覚しており、
非社会性によって社会的承認を得ようとするので、結局は社会的じゃないか、ということになる。(町田のあの溢れるサービス精神を見よ)
だが、現代作家にしては珍しく、車谷にはそんな余裕がない。作品はどれも良い。
その車谷のルーツ、葛西善蔵「悲しき父/椎の若葉」嘉村磯多「業苦/崖の下」も素晴らしい作品。
294 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 17:42:04 ID:4eaV0XYWO
永井荷風のすれ方、ねじれ具合も、「ヘンクツおやじ」と愛される範疇を超えてる。
著者名は忘れたが、「永井荷風という生き方」は興味深い本だった。
人間としては、どうしようもなく嫌な奴だったらしい、近松秋江の情痴ぶりも見事。「黒髪/別れたる妻に送る手紙」
>>287 誰も教えないようなので、教える。
作者は宗田理。ぼくらのシリーズは大量に出ているがやはり初期の七日間戦争とかがおすすめ。
映画でも宮沢りえ主演と渋谷琴乃主演がありおすすめ。
296 :
名前は誰も知らない:2007/06/05(火) 19:21:39 ID:ZxOsDz+LO
>>295 おおおサンクスいい人だ
皆教えてくれないから自分で調べちゃったけど(笑)
小学生の読み物なのかー
まあ難しいのは苦手だし
おれにむいてるな
小難しいのは、やっぱり小難しいので
誰かわかりやすくて小難しい小説を教えてください
298 :
名前は誰も知らない:2007/06/06(水) 01:12:22 ID:MlDJy7iTO
宮沢りえちゃんかわいかったな
>>297 オレが275で書き込んだSF小説。
表紙絵で見て分かるように、本編の空気は非常にラノベ寄りでコミカルタッチ。
だけっどもそのテーマは「救済」なので。
「小説 上杉鷹山」
戦国の不死鳥として知られる秋月家から、謙信で知られる上杉家へ養子に入った、
施政者として日本至上最高の名君とも称される、上杉鷹山を主人公に据えた時代小説。
同じ善政名君属性の武士としては、戦国時代の北条氏康の方が個人的にはスキだ。
本は買うんだが読む気がおこらない
むいてないのかな
読み初めても読みながら他の事考えちゃうし
集中力がなさすぎるのか
自分も今そんな感じ。
表紙を眺めるだけで満足してるというか。
毎日5ページでもいいから読むようにしてる。
303 :
名前は誰も知らない:2007/06/06(水) 17:58:01 ID:6A1lgDVi0
デカルト『方法序説』(谷川多佳子訳、岩波文庫)
近代思想(=我々にとっての常識)誕生の現場に立ち会える。
元来一般向けの本なので、エッセイの感覚で読める。
デカルト『省察』(三木清訳、岩波文庫)
デカルトの形而上学の主著。
数学的・論理学的な体裁で示される神の存在証明が、やはり面白い。
さらっと読むと一瞬、そうかな? と思えてしまう。
上記2冊は、薄いし、難解な用語も少ないので、
他の哲学書に比べればかなり読みやすいほうだと思う。
304 :
名前は誰も知らない:2007/06/06(水) 18:25:49 ID:vH5+yRkwO
お前等カバー外して読んでる?
>>331 >>332 なんかの評論家が書いてたけど、本は読むか読まないかは問題ではないらしい。
とりあえず、買ってきた本をディスプレーしてみる。そうして自分だけの図書館を作る。
その中から自分の興味のある本を読めばいい。
馬鹿なこと言ってるなと思ったけど、実際買った本の半分は読んでなかったりするんだな。
俺大学生なんだけど、
レポート等で文章作成するとき、ものすごい時間がかかります。
普段本はほとんど読まないのですが、読書量で克服できるのでしょうか?
本は見かけたときに買っとけとも言うからね。
チャック・パラニュークのサバイバー読んだ
この人の文体好きだ
次はエロイカバーのチョーク読んでみる
>>299 表紙がラノベなのに恐ろしい値段がついてて思わず買わなかった
明日は買う。俺はやる。
311 :
名前は誰も知らない:2007/06/07(木) 01:35:13 ID:W4P2xOZ40
サリンジャー「ライ麦畑でつかめて」読了。
なぜこんな本が世界的な名著として広く読まれているのか理解できなかった。
ドロップアウトをくり返す主人公である16歳の少年は、他人から殴られたら殴られたままやり返さない、
売春婦をホテルで呼んでも何もせず金だけ払い、最初に言われた料金と違うものをむしり取られて、
大人ぶって酒を飲んだりタバコを吸ったり、周囲の多くの人を見下すが口先だけの意気地なし。
主人公に共感できる要素はなかった。
主人公を泊めてくれたアントリーニ先生の語るセリフはよかった。
「ライ麦畑でつかまえて」だ。
サリンジャーは健全ないい子すぎて、あまり面白くない。
311
オレもまったく同じ感想を書き込んだ覚えがあるよ。
「戦国三好一族」
400万石の一地方大大名として終わった織田信長が天下人と称されるのならばこの一族も天下人と呼ばねばならんだろう。
細川氏庶流の家臣から、幕府を一時的にでもぶっ潰すまで成り上がり、京都に錦の旗を掲げた戦国大名、三好長慶。
その台頭から繁栄、そして衰退までを描く。
315 :
名前は誰も知らない:2007/06/07(木) 02:03:18 ID:KU3jkM2fO
本能寺の変の前で信長は800万石はあったろ
400万は長篠の戦いの辺り
>>305 そうそう、俺もまとめて3冊くらい買ったりするから
本は増えるんだけど読むのが追いつかない
昔誰かが言ってたけど
本を買った時点でその本の70パーセントくらいは読んだようなもの
だって
野坂の「エロ事師たち」は、何度読み返しても、
文句のつけようがない大傑作だ。
死ぬ前に、もう一つ傑作ぶちかましてほしい。
石原と小泉に対する、素人に毛が生えたぐらいのレベルの悪口言って死んでくなんて、悲しいじゃないか。
マクドナルドで町田康「テースト・オブ・苦虫4」を読んでいた。
うくく、相変わらずの町田節、イカスぜベイビー、と軽快にページをめくっていたら、俺の近くに3人組の御婦人がやって来て、奇怪な会話を始めた。
「あのコさー、顔は普通に可愛いよねー」
俺は首を捻った。その「コ」は普通なのか、可愛いのか。
「あの映画見たー?」
「超見た、超見た」
「超」とは何だ。回数か、いや、強く目に力を入れて見たと言いたいのか。
頭が混乱を極め、集中力が急激に低下、血圧が3倍に上昇、読書を断念、瀕死の状態で帰宅、トアーズのビートで踊り生き延びた俺。うがが。
そういう会話って、聞きたくなくても耳に入ってきてしまうよな
やっぱ読書は静かなとこに限るよ。
しかしそういった会話に耳を傾け
内容をイメージしたりなんかするのも、頭の体操になっていいかなとも思う。
ドストエフスキーの「白痴」を読もうか迷ってるんだけど、
ドストエフスキー好きの皆さん、どんな感じか教えて下さい。
321 :
名前は誰も知らない:2007/06/07(木) 19:29:12 ID:W4P2xOZ40
リチャード・バック「かもめのジョナサン」読了。
森博嗣の「すべてがFになる」の中で出てきたのと、宮台真司「終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル」で
刺殺されたオウム幹部の村井が愛読していたという事が書かれていて読んだ。
確かに宗教者が惹かれる理由があると思った。
ただ食糧確保の為に飛ぶ(資本主義社会の歯車、世俗)群れから、自由に飛ぶ(精神の自由の探究)事を追究した為に
追放されて、その先で新たな仲間(宗教)たちを見つけ、より高い境地を目指してそこの皆で励み(修行)、瞬間移動を
獲得(解脱)し、追放されたばかりの者たちを教育し元の群れに戻り優れた飛び方を披露して関心を集める(布教)、
といったストーリーとして読みとれる。
「終わりなき日常を生きろ」の影響で常に宗教との関係で考えてしまった。
>>321 そういう読み方って、自分は苦手かなあ。
予備知識も度が過ぎるとバイアスがかかってきそうで。決してそれを否定するつもりはないので誤解なきよう願います。
オウムの村井は確か出家前、同書を親にも読ませて理解を求めたとかだよね。うろ覚え。
選民思想に凝り固まった人間らしいエゴといえばらしいけど、その結果があれだからね。
あー、彼は宗教家なんかではなく単なる宗教屋でしたね。あわれ。
テーブルの料理を前に、料理人が一品一品ご丁寧に味から何から解説を加えてしまったら、自分の舌で味わう前に満腹になりそう、みたいな。
ところでお前ら一行ごとに空白入れんなよ
ラブクラフト全集の1巻を買ってきた。
俺には怪奇趣味だけしかない。
>>301 めっちゃわかる!
本に集中するってことは、逆に言えば何も考えずに…ってことだよな。
たしかに本読んでるときは色々頭の中に思いや感情がめぐるけど、それは逆に何かを“意識しない”でいないといけない…。
削除ボーイズ読み終わった
まあ意外と好きかな
329 :
名前は誰も知らない:2007/06/08(金) 11:50:20 ID:j1tH1CpnO
佐藤和歌子「間取りの手帖」読了。難しい本読んだ後の、息抜きとしてオススメ。面白い。
この人、福田和也のゼミ生だったらしい。
今は雑誌で、角川春樹と俳句詠んだりしてる。
このスレの影響で「地下室の手記」を読んでいるが、
文章の一文ごとのつながりが明瞭でなくて頭に入ってこない。
>>332 amazonの評でも冒頭は読みづらいと書いてあるけど、途中から読みやすくなるのかな。
まぁとにかく読め
>>331 急に話頭を転じたり、話を飛躍させたり、途中で話題を打ち切ったりも「症状」のうちで、狙いだからね。
一人称口語体でこれやられると確かにきついかもだが、そこはそれ、重病人の日記ということで。
地下室の手記は新訳を読んだ人、今までのと比べてどうでした?
>>336 まだ全部は読んでないのでなんとも以遠が……
訳はともかく文字の色が薄すぎて読みにくい気が
ドストさんの小説は初見の人にはしんどいかもしれん
ある程度読むと段々癖に慣れ、作者の思想とか時代背景がわかってより面白くなるかも
338 :
名前は誰も知らない:2007/06/09(土) 01:37:49 ID:ORHLvKVe0
ガイシュツだが本選びはまろまろ読書日記が最強だな
339 :
名前は誰も知らない:2007/06/09(土) 01:56:30 ID:dicYbrs8O
人間失格まんまみたいな人生な件
読んだときふっふっふ、きたこれ、とワロタ
ドストエフスキーの「罪と罰」。
読みたいんだけど、誰の訳がいいでしょう?
目の前の賢い箱で
堀江敏幸 『河岸忘日抄』が、いかにも孤男に向いてそうなので
買ってみた。。
343 :
名前は誰も知らない:2007/06/09(土) 21:13:36 ID:yMMwC4mF0
ドストエフスキー「地下室の手記」読了。
第二部に入ってから読みやすくなった。
このスレでもてはやされてるが、私としてはイマイチだった。
↓こんな所がいいのかな。
・がいしていえば、ぼくはいつも一人だった。
まず第一、家にいるときは、ぼくはたいてい本を読んでいた。
・ぼくは<<安らぎ>>がほしかった。地下室に一人きりになりたかったのだ。
>>340 俺は岩波の江川卓訳で読んですごいはまった
最近のは文字が大きくて読みやすいしね
345 :
名前は誰も知らない:2007/06/10(日) 16:34:14 ID:54MOF69D0
思ったんだけど、小説の中のエロ描写だけコピーしたページを作ったら面白いかも。
確か食べ物のシーンだけコピーしたサイトがあったような気がするけど。
346 :
名前は誰も知らない:2007/06/10(日) 16:52:44 ID:cZFjbs6RO
>>344 俺も江川卓の読んで、良いと思った。これから読み比べしてみようかとも思う。
それにしても、全盛期は球速かったよな。
347 :
名前は誰も知らない:2007/06/10(日) 16:59:17 ID:qKeoU4TdO
突っ込んでやるもんか!
348 :
メゾン崗 ◆JfY1ekq/8k :2007/06/10(日) 17:16:47 ID:RI5YoF5zO
ライ麦借りて
思い出トランプ
星の王子さま
購入
しょこたんも最近かなり本読んでるみたいだな。ブログに書いてる。
350 :
名前は誰も知らない:2007/06/10(日) 21:48:27 ID:z9zyoaQ10
あれ、IDが変わった。
なんでだろう。
352 :
名前は誰も知らない:2007/06/10(日) 21:58:31 ID:1T2eFspg0
読書家は成功するらしい。
俺も読書始めよう。
353 :
名前は誰も知らない:2007/06/10(日) 22:09:42 ID:DGlFYzdRO
「神は妄想である」を刈田
354 :
名前は誰も知らない:2007/06/10(日) 23:59:58 ID:9BB+0O1k0
いまさらだし、ここで書くのもなんだが
「泣ける2ちゃんねる」を買って読んだ。・・・泣いた。
実家に帰って、仲の悪い両親を無理やり引っ張って飯食いに行きたくなった。
休日ひきこもってないで帰るべきだったなぁ。
それよりも2chが出版事業をしていたことに驚愕した
>>350 まさか、こんな丁寧なツッコミが入るとは、夢にも思わなかったから、感激してあんたのサイン貰いたくなっちまったじゃねえか。
>>352 読む本にもよるだろ。俺は、読めば読むほど、一般的にいう「成功」からは遠ざかっていくぞ。
俺も。読めば読むほど自分の不幸さに気がついていく。
でも読まずにはいられない。
幸せになるためのハウツー本とかアホみたいにピュアで前向きな本とか見ると、
「メシ喰うな」を絶叫しながら渋谷の町に飛び出し、
セリーヌを、出せる限りでかい声で朗読しながらスクランブル交差点を転げまわり、
全ての建築物に火をつけ、燃えあがる様を見、指さしてゲラゲラ笑い、
そこから出てきた焼死体をバラバラにして、内臓を取り出し、
そこに蚊取り線香を立てて点火し、
煙の中をハイテンションでフラダンスを踊り狂いながら、
ゴミ袋に頭突っ込んで窒息死したくなる。
本屋に行く際は、そんな本が視界に入らぬよう、注意が必要だ。
>>358 何に影響されたか知らないがくだらね
本当はおとなしいくせに
そういうお年頃なんだよ
>>358 町田フォロアー乙
安易な借り物は恥かしいので今後は控えましょう。
人間の悲劇/金子光晴
読了。
日本の詩人にしては、かなり男前な精神の持ち主。エッセイ「反骨」も良かった。
中島義道なら不幸論が一番まともじゃないか?
俺は読後憑き物が落ちたように気が楽になったが
「孤独について」は同情を誘っている感じがしてあまり・・・
「孤独について」は爆笑自伝的エッセイだよ。
俺は面白かった。
>>359 俺がくだらなくないと思って書いてるとでも思ってるのか?
>>361 俺が恥ずかしくないと思って書いてるとでも思ってるのか?
365 :
名前は誰も知らない:2007/06/11(月) 23:01:25 ID:SclTJlxm0
開き直りやがったw
367 :
名前は誰も知らない:2007/06/11(月) 23:38:39 ID:dotg6Q5IO
100年の孤独
地下室の手記
人間失格
或る阿呆の一生
青の炎
普賢
がすぐ近くにないと発狂しまつ
368 :
3:2007/06/12(火) 00:24:21 ID:61Frbh9/O
柳田国男の『石神問答』を再読。
太古の神の研究に潜む、柳田の問題意識と志を感じ、深い感銘を受けた。
太古の神から導き出した「境界」は、単なる地方民間信仰の問題では終わらない。
当時の世界と日本を巡る「境界」へと繋がってゆく...と読んだ。
369 :
名前は誰も知らない:2007/06/12(火) 00:54:05 ID:MUORtPd/O
東野圭吾
探偵の掟
誰かが彼女を殺した
買ってきた。
なんか流行に乗るの嫌だった(東野も)けど、面白かったらいいじゃんって考えで、こないだ初めてラノベ買った
ちなみにデスノート
読んだら面白くて一日で読んでしまった。
ラノべで推理系の本あったら教えてください。
カート・ヴォネガットの『スローターハウス5』を読了。
読後感は“感動した”と言うよりは“掴み所のない
感情がどっと込み上げてくる”ような感じだった。
また読み返したい。
自分にとって大事な本になると思う。
371 :
3:2007/06/12(火) 01:34:50 ID:61Frbh9/O
吉本隆明の『アフリカ的段階について 史観の拡張』を再読。
近代欧州思想は、歴史哲学においてアフリカを旧世界と見做し、世界史の外においた。
「アフリカ的段階」をもって、「近代」に挑む名著。
372 :
名前は誰も知らない:2007/06/12(火) 02:40:56 ID:iD28PLxR0
「友だち100人できません」
本屋でタイトル見て買っちゃった・・・(´・ω・`)おれのための本だ
373 :
_:2007/06/12(火) 02:44:50 ID:e4YA45180
「銀河鉄道の夜」はいいぜ
かなり考えさせられる
しかし村上春樹の小説ってつまらんなあ・・・
吉本隆明ってくだらねえ…
>>365 俺は2ちゃんねるなんかに、くだらなくなくて恥ずかしくないことを書くことの方が、くだらなくて恥ずかしいと感じるようになったんだわ。
先週から。
>>375 何読んだの?
勢古浩爾「思想なんかいらない生活」読了。
他の文筆家へ向けられた牙は、「批判」というよりは、いじめられっ子が突如ナイフを振り回したが如くで、
書かれた人達にしてみれば、相手にする価値もないかもしれんが、
著者の「本当はインテリになりたいけどやっぱり庶民コンプレックス」は可愛いなぁ。
福田和也「人でなし稼業」読了。
「右翼パンク」な攻撃的な文体は、無頼というよりは、真面目な社会論として、反発されることを恐れているが如くで、
「芸」なのか「本気」なのかをぼかす逃げ腰の姿は、まさにパンクそのもので、可愛いなぁ。
てるおかいつ子の「豊かさとは何か」読んでる者だが、
これは1989年初版のもの。文庫で。
ドイツの学校は小・中・高と、午後1時下校らしい。
これって今もそうなのか?
一応20年近く前の書籍というつもりで読んでいるのだが…
>>376 レス云々よりお前個人がくだらないんだけどw
それよりもおすすめの小説あげてくださいよ
ネット外での俺個人を知っていて、匿名掲示板でも、俺の書き込みを特定できる何らかの技術を持っている、と解釈できるが、そういう意味か?
最近のおすすめは藤沢周平「闇の梯子」と、三遊亭円朝「真景累ヶ渕」と、二葉亭四迷「平凡」だ。
まあ、俺が読む本なんて、どうせ全部くだらないけどな。
なに書いてくれてもいいけどそれはちょっと著者に失礼じゃないか
382 :
名前は誰も知らない:2007/06/12(火) 23:41:30 ID:ZM+gkKSq0
まあ、俺が読む本なんて、どうせ全部くだらないけどな。
まあ、俺が読む本なんて、どうせ全部くだらないけどな。
まあ、俺が読む本なんて、どうせ全部くだらないけどな。
まあ、俺が読む本なんて、どうせ全部くだらないけどな。
まあ、俺が読む本なんて、どうせ全部くだらないけどな。
383 :
名前は誰も知らない:2007/06/12(火) 23:44:13 ID:C9wlUFjk0
人間のクズが紛れ込んでるな・・・
>>381 いや、俺はくだらないとなんて思ってないよ。
ただ、俺がそんなにくだらない人間なのであれば、
そんな俺の感性に合う作品なんて、どうせすすめたところで、
>>379にとっちゃあくだらねえんだろ、て嫌味言っただけ。
あー、めんどくせえ。
。えせくどんめ、−あ
なんなんだ…こいつらは…
くだらなくていいよ。
面白いと思ったものを書いてくれよ。
たのむよ。
ごめんなさい…
390 :
3:2007/06/13(水) 02:34:14 ID:4zkBnH1aO
せっかくの良スレだ。
マターリ推奨で。
お前なんかモコモコにしてやんよ
∧_∧
( ・ω・)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
./ ) ババババ
( / ̄∪
/ヽ /ヽ
':' ゙''" `':,
ミ ・ω・ ;,
:; . っ ,つ
`:; ,;' モコッ
`( /'"`∪
前スレの前の方にに出てた柄谷行人の「意味という病」
期待しながら読んだけどまぁ割とフツウな批評本だった。
白鯨読み始めた。昔、一度挫折した。
このスレの読書はいわゆる文学しかダメなのか
>>393 柄谷は面白いけど、あんまり刺激はないかもしれない。
吉本隆明「消費の中の芸」立ち拾い読み。
「『資本論』と『窓際のトットちゃん』を同じ水準で、同じ言語、文体て語らなければならない」は、
吉本の、一般生活者の立場から思想するという基本姿勢を表した名言であるが、
その言葉が具体的に実践された好著。
ま、拾い読みした程度だから、たいしたことは言えないし、買うほどではなかったが。
福田和也「ろくでなしの唄」立ち拾い読み。
こいつは面白い。
作家の人格の異常性をテーマにした評論集。
強くおすすめできる。
>>395 そんなことないんじゃない?
哲学でも社会学でも詰め将棋問題集でもプロ野球選手名鑑でも近藤真彦著「今俺やるっきゃない」でもいいんじゃないか?
>>395 世の中の読書している人の圧倒的多数が小説くらいしか読まないだけで、
それ以外の本を挙げてもいいんじゃない。
光文社の古典新訳文庫を読んでます。
よみやすいのが○
401 :
名前は誰も知らない:2007/06/14(木) 21:08:40 ID:KpOQOtyf0
何読んでるの?
俺が今まで読んだのは『リア王』『外套/鼻/査察官』。
402 :
名前は誰も知らない:2007/06/14(木) 22:04:04 ID:tqg/X7jZ0
孤独なら絶対にバトルロワイヤル読んだ事あるよな?
古本で100円だから尚更。
ないよ。
映画は見たけど。
別に面白いとも思わなかった。
俺も。笑えないコメディーは困るよ。
他人の趣味にケチをつける気は毛頭ないけど、書き込む人にはある程度
この板「らしい」チョイスをして欲しい。ある程度ね。
引き合いに出す例としては最悪だが、例えばここで山田悠介の書評なんかを書かれても困らないか?
弧男の琴線に触れるような本が読みたいんだ。
サルトル『嘔吐』
フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』
ルソー『孤独な散歩者の夢想』
宮本輝『錦繍』
とか良かったと思います。
406 :
名前は誰も知らない:2007/06/15(金) 15:25:36 ID:BTu3z4yg0
山田悠介は困るな
サルトルも笑えないんだが
Jエルロイのホワイトジャズ(定価2500円)が100円で……
即買いしました
諸富祥彦「生きるのがつらい。」読了。
要するに、「みんなで弱音を吐き合おう」つうこと。
買うほどの内容ではなかったかな。
片田珠美「こんな子どもが親を殺す」購入。
「優等生の暴走」の章が面白そうだ。興味津々だ。
409 :
名前は誰も知らない:2007/06/16(土) 00:58:56 ID:Kfc++RzG0
ロバート・ハリス(クォーターの方)みたいなオヤジになりたかったな…
孤男とは正反対だがとにかくカコイイ
中沢新一『芸術人類学』、読了。
現在、知の主流(?)であるらしい
「対象を分割し、選択して格付け、構成を重視する直線的で固定的な”西欧型論理的知性”」
とは別の、今はオルタナティヴになってしまった
「対象を繋いで、並べて混ぜ、全体性を重視する並列的で流動的な”東洋型情緒的知性”」
(これを著者は”対称性知性”と名付けている)
という観点から、
人類の発生、旧人類と新人類の分かれ目、芸術と宗教の誕生、民族神話の構造、縄文文化の仕組み等を、
数学や物理学などもいろいろ利用しつつ、読み解いていく。
文章も読み易くて、単純に面白かった。
エドマンド・リーチ『レヴィ=ストロース』、読了。
上記の本を読むにあたり、レヴィ=ストロースをあんまり知らんかったので入門編として読んだ。
著者はレヴィとは学派が違うらしく、業績を認めると共に、かなり批判的な書き方にもなっている。
レヴィ人類学のサワリと問題点を知るには、分かりやすくて良かった。
関連で購入、読中。
レヴィ=ストロース『みる きく よむ』
ジョルジュ・バタイユ『エロティシズム』
西田幾多郎『善の研究』
絲山秋子「逃亡くそたわけ」
自殺未遂患者が、会社員連れて病院から逃亡。
音楽の使い方に定評のある著者だが、本作のBGMはTheピーズ。
映画化され、秋に公開らしい。(ピーズ、20周年らしいが、じわじわ来てんのか、これ)
他の読んでも思うが、この著者の作風、映画化するのに向いてるかもしれない。
「海の仙人」も誰か撮らないだろうか。
いい画が沢山詰まった小説だと思う。
院生とかが研究のために本読んでここに書き込むのって
どうかね。
いいと思うよ、君が院生なら
漫画だが『寄生獣』を読了いたした。
よくできたマンガだった。傑作だと手放しで認定できる。
ニッポン人取扱説明書という本を読んだ。
読んでいてむかむかとしたが、確かに的を得てるんだよなあorz
418 :
名前は誰も知らない:2007/06/19(火) 21:06:34 ID:Z+fHghqw0
これから、城山三郎「真昼のワンマン・オフィス」を読むよ。
俺、誰かが亡くなったら、その人の本を読みたくなるんだよな。
心にしみる天才の逸話20 山田大隆
天才と呼ばれる人間の多くは社会不適合な性格を持っている。
ニュートンは人間嫌いで有名らしい。
孤の自分にとって、遠まわしに勇気付けられた一冊。
>>419 別に弧な要素が必要な訳じゃないけどな。
そして、弧な要素を持っている奴は役立たずであることの方が
圧倒的に多い。
岡田尊司「誇大自己症候群」読了
トラブルの相手(山形浩生勝手に広報部部長の玲奈)は自己愛性人格障害+権威主義的パーソナリティ+誇大自己症候群
であるように思った。自己愛性人格障害と誇大自己症候群はかなりかぶるように思うが、もっと広く他の人格障害などの
根底にあるものを誇大自己症候群と名付けているように思う。コフートの自己愛に関する概念が発想の下地となっている
のだろう。宮台真司が少年犯罪がさかんにマスコミで取り上げられていたときに言った「幼児的全能感が去勢されずに残り、
それを温存する為にひきこもったり、他者からの否定で爆発して犯行に到る」といった事と同じような言及がある。
422 :
名前は誰も知らない:2007/06/20(水) 21:02:14 ID:yf2nzmK90
早いけど、今月読んだ本
デカルト『方法序説』(岩波文庫)
デカルト『省察』(岩波文庫)
デカルト『精神指導の規則』(岩波文庫)
サガン『悲しみよこんにちは』(新潮文庫)
サガン『ブラームスはお好き』(新潮文庫)
シリトー『長距離走者の孤独』(新潮文庫)
トルストイ『イワンのばか』(岩波文庫)
読中
辺見庸『もの食う人々』(角川文庫)
薄いのばっかだ。来月は長編も読みたい。
久々に太宰治全一冊を開いた
掌編ひとつだけ読んだが普通に面白かった
424 :
名前は誰も知らない:2007/06/22(金) 16:57:34 ID:1KdnQMyx0
通俗的な本だが、
渡部伸『中年童貞』(2007.4出版)
人間の性行動の1つとしての恋愛における自然淘汰として見ることができるし、
人間自身が持つ心理的性質としても見れるし、
社会科学的に未婚率の上昇として捉え、それが与える経済学的、法的、社会的影響がなにか等として
みることもできる。
身近にあることが学問的に考える対象になる好材料でないかと思った。
425 :
名前は誰も知らない:2007/06/22(金) 17:55:21 ID:4n83dD0a0
>>424 コレ面白そうだな。
今、地元図書館のサイトで検索したら貸し出し中、
早速予約入れたよ。
でも、借りる時にちょっと恥ずかしいな。
426 :
名前は誰も知らない:2007/06/22(金) 19:49:45 ID:K/cttL/5O
ここの人にまじで聞きたいんだが古本屋で本見たらほとんどの本が必ずと言っていいほど性描写やセックスを書いてる。
それ見つけるだけでイライラするから絶対まず買うまえにそれがないか確認するんだが、ほんと数が限られる。
そこでそれらを書いてない感動的な本を教えて欲しい。ちなみに最近読んだのは浅田次郎の「天国への百マイル」と乙一の「GOTH」。
427 :
名前は誰も知らない:2007/06/22(金) 20:06:07 ID:K/cttL/5O
ちなみに「天国への百マイル」はいい本だと思う。ありきたりな内容だけどすらすら読めるしなんていうか終わり方がなかなかシュール。
死にかけの母を百マイル先の病院までなけなしの金で運ぶという本編。運ぶ途中の母と息子の会話で読み手もなんとなく親との昔を思い返してしまう。
「GOTH」も乙一の中では良策だと思う。人殺しをしたい「僕」はその欲求を殺人鬼たちとの一時的接触によって満たしている。実際人殺しはしないが人殺しをする人間との心の繋がりを感じてしまう作品。ただ少し乙一の中ではガキっぽい作品。
興味があれば読んでください。
夢野久作全集1を読んだ。
「白髪小僧」は、ものすごく長大で精密に書いた夢日記のように思った。
場面が切り替わる前の登場人物やオブジェクト、設定などが微妙に変質して登場する辺りが特に。
岩波新書の「改憲は必要か」という本を読んだ
「押し付け憲法」は改めた方がよい、という意見があります。
しかし、男女平等は押し付けられたものだから改めるべきだ、という女性がいるでしょうか。
もし男女平等は改めず、9条は改めるべきだという意見ならば、その理由は
「押し付けられた」からではなく、何が押し付けられたかの内容の相違による他はないでしょう。
これはこの本に出てきる加藤周一の言葉だけど、人々をなんとなく説得させてしまうような、
改憲派の人たちの主張に憲法学者が逐一反論していくという形でこの本は書かれてる。
改憲しようと思っている人たちがああ言ってきたらこう言い返そう、というような
ある種のノウハウみたいなものは得られるかな、と思う。
「押し付けられたものだから駄目だ」と言われた時は、
「その通り!自国で決めたものじゃないから駄目だ!その理屈なら、憲法9条と一緒に、同じ理由で大麻取締法も変えよう!」
つって先に相手のやる気を消滅させとく護憲派の俺。
>>429 まあそういう風な一つの論点だけ取り上げて、「だから改憲派は駄目なんだ!」とか言い出すのはやめてね
>>430 それは相手がお前のショボさに気付いてやる気無くすんだよ・・・
「うは・・・こいつと話しても意味無いわ・・・」的な
>>430おまいは焚きたいだけだろwこのやろうめがw
小笠原慧「DZ」読了。
小説は、一見なんの関係もなさそうな断片的エピソード群を積み重ねるかたちでゆっくりと進行してゆく。
はじまりは、1980年のヴェトナム。奇胎妊娠のおそれがあると医師に堕胎をすすめられた女性が病院を脱出。
翌年、沖縄本島近海で発見された難民船には、ひとりの妊婦が乗っていた。
数年後。米国ペンシルベニア州の田舎町で、冷蔵庫の中から夫婦の死体が発見され、5歳になる子供が
失踪する事件が起こる。必死の捜索にもかかわらず、子供の行方は杳として知れない。
そして現代。アメリカに留学中の石橋は、院生ながらアシスタント・プロフェッサーの地位を与えられている
天才的研究者グエンから、共同研究の申し出を受ける。テーマは、霊長類の核移植による遺伝子操作。
成功すれば画期的な論文になるのはまちがいない。が、夜と徹して実験を続けるうち、石橋はしだいに
違和感を覚えはじめる。
一方、石橋の恋人である涼子は、十度心身障害施設・近江愛育園に医師として勤めはじめる。そこには心を
閉ざした少女、沙耶が収容されていた。
物語の軸となる視点人物は、知らず知らずのうちに大きな渦に呑み込まれてゆく涼子と、夫婦殺害事件の
真相を執拗に追う老いた元刑事のスネル。だが、結末近くまでその内面を描写されるこのないある人物が、
影の主役としてくっきり立ち上がってくる。
浦沢直樹のマンガ「MONSTER」を思わせるストーリーだった。
やっと『ドン・キホーテ』読み終えたぞ……
ゆっくり読んでたせいか終わると妙に寂しいな
娯楽としても最高だし、教訓が豊富だから為になる
こんだけの知識を有している作者にも脱帽
長いけど時間がある人はぜひぜひ一読を
>434
次はプルースト「失われた時を求めて」にいくんだろ。
これならもうちょっと時間がかかるぞw
大菩薩峠でもよろしい。
それでも飽き足らぬならグインサーガとペリーローダンがある。
悪いが贋作ドン・キホーテいっちゃったよ
分量少ないからすぐ読めそ
438 :
名前は誰も知らない:2007/06/26(火) 08:29:25 ID:LMIYfL1SO
「ストーカーの心理」
こんなもん読んでも全く解決にはならない…
ライ麦春樹版と野崎版そこまで差があるとは思わなかったな
どっちも良かった
最近、赤川次郎にはまってる。
いいぞ、お勧め。
441 :
名前は誰も知らない:2007/06/27(水) 19:24:36 ID:INMhQpPXO
読めば読む程、自分の関心の対象がほぼ「人間」のみであることに気づいた。
例えば、「食」についての本を読んでも、「食」について語るその文章から、書き手という「人間」を読みとっているにすぎず、
食べ物についての知識や見識は、驚く程深まっていない。
社会的な事についての本も、著者の語り口から社会的な見識が深まるのではなく、
社会的な事象を通して、「何故この人は、こう考えるのか」「こう考えるような人間は、どういう人間なのか」が俺の関心であって、
ほとんど著者に対しての見識しか深まらない。効率悪いな。いる?こんな人。
ブローティガンいいね
伊坂幸太郎の「グラスホッパー」っていうのを読んでみたが、俺には
どうも何かが足りない。調味料を入れ忘れた料理のようだ。
444 :
名前は誰も知らない:2007/06/28(木) 01:44:10 ID:9GilG6gXO
↑調味料が足りないって分かってるじゃん
445 :
名前は誰も知らない:2007/06/28(木) 01:48:59 ID:tkOow/csO
西村京太郎はおもしろい
変な小説読むより、はるかに深く、ドキドキな展開
446 :
名前は誰も知らない:2007/06/28(木) 02:01:42 ID:ZwWAZVk6O
>>443 大好きなんだが。
人間失格の表紙がリメイクされてた
447 :
名前は誰も知らない:2007/06/28(木) 05:30:56 ID:XBn8wfGEO
車輪の下
暫くぶりに「山月記」を再読したが、何度読んでも共感できていい。
作中の主人公に負けず劣らず、自分も虎の道を歩んでいる現状を悲哀とともに感じられて。
まあ自分は才能はもちろん、この年(38)になっても妻子もいないから、さらに輪をかけて悲惨なんだけれどw
金欠の今月は再読ばかりだった。
上記に加えて野火、レイテ戦記、黒い雨、間宮林蔵、なぜか戦争もの歴史ものばかりだった。
この流れで神聖喜劇まで突入したいところだが、長いゆえ逡巡している。
重いのはそろそろ食傷気味でもあるし何か別の軽いものでも読みたいが、如何せん先立つものがない。
再読となるとドストかヘミングウェイでもいってみるか、軽くはないけれど。
地下室、老人と海の独り言ワールドに浸るのも悪くないか。取り留めのないことを書き散らしてしまった。失礼。
孤男が主人公だけど、孤独だけどそれなりに飄々と生きてる、みたいな
小説ないですか? あ、おれもこうなれたら、みたいな・・・
450 :
名前は誰も知らない:2007/06/29(金) 23:06:56 ID:tmAPLy6W0
>434 『ドン・キホーテ』、おいらも1ヶ月くらいかけて読みました。
贋作すらネタにするパロディ精神が、すごいですね。
お次は、ミルトンの『失楽園』を読みました。
人が人として生きていく決心を、見事に詩で表現していた。
お勧めです。
>440
岩波ブックレット『大人なんかこわくない』をドゾ。
赤川次郎の内面に迫る、何かがあります。
今、民俗学に興味があります。
村の付き合いごとや、地主について知りたい。
通勤のときは、ガルガンチュア物語を読もうっと。
民俗学かわからんけど
宮本常一『忘れられた日本人』は読みやすくて面白いよ
宮本常一はイイね
閉塞感に打ちひしがれてる農村の人々の事をいろいろ書いてるし
453 :
450:2007/07/01(日) 14:31:55 ID:ptKT3uyj0
>451 >452 ありがと。
『忘れられた日本人』、もう一度読んでみました。
すごいですよね。人間の生活を、ここまで生き生きと記録したんだから。
これを読んで、これから自分は何をすべきか考えてしまった。
ところで皆さん、周りに本好きはいます?
皆さんのような方が近くにいたら、楽しいだろうなあ。
454 :
名前は誰も知らない:2007/07/01(日) 14:47:06 ID:mVaD5a78O
いつの間にか3が消えたな
最近まったく読書してない、、、どんどんばかになってきた
456 :
名前は誰も知らない:2007/07/02(月) 00:00:19 ID:aOoU+TNeO
大江慎也が短篇小説を発表した。
感慨深いなんてもんじゃなかった。
本当に孤独な小説ない?
太田光の自伝でも読もうかと思ったけど、なんかamazonのレビューではあまり評価良くないし、
(ちゃんとした自伝じゃないらしい)
何かないかな?
高校時代ともだち一人もいなかった俺に何かいいやつ。
458 :
名前は誰も知らない:2007/07/02(月) 00:24:08 ID:m2pL2nAx0
ハヤカワSF文庫の、ジェイムズ・ティプトリー・Jr『星ぼしの荒野から』の
最後の作品がお勧め。
きだみのる「キチガイ部落周遊紀行」もいいな
>>457 太田の自伝、昔読んで、何がギャグで何が事実か分からなかった記憶がある。
あんまり覚えてないけど。
絶版になってたブコウスキー「勝手に生きろ!」が
河出文庫から出てたよ。映画化されるんだな。
この人の本は、一冊読んで気にいったら
他も全部読んで損はないんじゃないかな。
世の中はクソだと喚きつつも、その言葉の根底には
人生の敗残者たちへの暖かい視線があるような。
463 :
名前は誰も知らない:2007/07/08(日) 18:28:14 ID:b5RLeWB30
464 :
名前は誰も知らない:2007/07/08(日) 18:28:49 ID:b5RLeWB30
すごく久しぶりに市の図書館いった
やっぱり自分にはここがあっている
休日はのんびり読書さえできれば、生きていけるっておもった
>>462 「酔いどれ詩人になるまえに」
8月公開だな。
こんな話題知らされると、辛いがもう少し生きてみようと思う。
日本のアーティストのオムニバスCDも出るらしい。
ミチロウ、チバ、吉村秀樹など、いかにもなメンツ。
最近は活字も読めない精神状態だが、これ聴きながら、また読み返してみようと思う。
久しぶりに本でも読もうか
>>55 『ボヴァリー夫人』読んでます。
途中ですが、これは面白いね。
150年前の作品とは思えない程、現代日本に通ずるものがある。
依存症的な人の恋愛観(破滅的ループ)をリアルに描写してる。
まじめで優しく道徳的なボヴァリー氏にシンクロしちまって涙。
恋愛ってのは実に『嘘っぱちの集まり』なんだよなあ。
夜のピクニック読んできた
思ってた以上におもしろくてすぐ読んじゃったぜ
>>470うん、いいね。
バビロンを夢見て〜が以前amazonnで数千円の高値で売ってた。
そちらも読んでみたいよ。
図書館で、
1. 読みたい小説
2. 新書系の本
3. 自分がまったく知らない分野の本
って感じで借りてます。
ラカンがわからん
ラカンのバカん
474 :
名前は誰も知らない:2007/07/13(金) 11:00:18 ID:5wSfDHYz0
鹿男あをによしは面白いよ
475 :
名前は誰も知らない:2007/07/13(金) 17:00:15 ID:GHLyuxFHO
次はトルストイの人生論。
ヘミングウェイの短編集がもうすぐ終わるから、それから読もうかなと。
今、夢野久作の『ドグラ・マグラ』読んでるんだけど
頭が変になりそうだ。
しかし夢中になって読んでしまう。ほとんど麻薬。
477 :
名前は誰も知らない:2007/07/14(土) 13:19:24 ID:cOjkvC390
今読んでる、藤田宜永の短編集「動機は問わない」、結構面白いよ。
この中の「ひとりの時間」に登場する男性、会社帰りに、ひとりカラオケや、
ロードスターでひとりドライブに行ったり。
そんな行動が、周りには理解してもらえなくて。
俺も、カラオケには行かないけど、
人付き合いが煩わしいって気持ちはよく分かる。
478 :
名前は誰も知らない:2007/07/14(土) 13:29:24 ID:COVQggS/O
麻薬といったら砂の女
最大の名作だと思ってるよ
479 :
名前は誰も知らない:2007/07/14(土) 13:29:54 ID:iJZWUlS/0
砂の女に麻薬なんてなかったような
>>479 中毒性が有るって意味の比喩だろう・・・ってマジレスごめん。
公房だと箱舟やR62号・鉛卵も好き。
中古で買ったダイアン アッカーマン『「感覚」の博物誌』を読み終えた。
五感に一章ずつ割いて、知識や小話が詰め込まれていて、平易で読みやすい。
やたら性的な描写が露骨なのは米女性作家だからだろうか?
詩人だけあって比喩表現にも凝ってるし、楽しく読めた。
481 :
名前は誰も知らない:2007/07/14(土) 14:21:58 ID:COVQggS/O
そうです・・・w
さくら○もいいね
終わりかたがいかにも安部氏っぽくて好きだな
>>49 超亀レスだが昨日それを読み終えた。
通勤時間の中で色々と考えながらだったんで3ヶ月も掛かった。
主張してることは十中八九その通りだと思った。
と、とと・・突飛に言われたら分からんわっ!
484 :
名前は誰も知らない:2007/07/14(土) 20:43:02 ID:vquM6/WB0
>>482 おれまさにそのタイトルになってる性格だわ・・・
明日読んでみる
表紙がTHE三名様のなw
フランツ・カフカ 「城」 読了。
時間かかった。登場人物の口の上手さには感心する。酒場で働く小娘がすごい論客だったりする。
城の構造がどうだの異邦人の疎外性がどうだのといった見方がいろいろあって楽しめる小説。でも終わり方は笑えた。
次からドストに入ろうと思うんだけど、カラマーゾフは城と比べるとどのくらい長いかな。
487 :
名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 10:44:34 ID:Pljk9LzKO
なんだかんだいって地下室の手記が面白い
488 :
名前は誰も知らない:2007/07/16(月) 10:48:11 ID:+tMv3bMeO
>>476 おう、仲間だな。
今下巻なんだが、よくわからなくなって中断してる
カラマーゾフは城の倍くらいあるだろ
けど城に比べれば読みやすいからそんな時間かからず読めるよ
490 :
名前は誰も知らない:2007/07/17(火) 06:44:16 ID:GutO+QZ9O
神辺四郎『ビートたけしと「団塊」アナキズム』読了。
「ビートたけし」を「団塊の世代」をキーワードに、「団塊の世代」を「ビートたけし」をキーワードに分析。
論理はかなり粗雑だし、突っ込みたくなる箇所が多数あった。
「世代論」で語りまとめるには、ハミ出る部分が大きすぎる人かもしれん、たけしは。
でもアイディア勝利のユニークな本。
>>441 俺も人間にしか興味が持てない。
社会的なものには「心」が感じられなくて、正直、嫌になる。
外交的な人間と話題が合わないし、彼らがやっていることも、上手く出来ない。
テレビを観てても、その内容よりは、それを観てる自分の心を理解する方が面白い。
俺は逆に個別の人間のものが駄目だ。
そこから一般化・抽象化した理論だけに興味がある。
どんな人間がその現象をかたちづくるのかには全く興味がない。
硬い本ばかり読んでますねとよく言われるのだが、逆にそうでないものが難しくて読めないのだ。
重力ピエロホモくせえんだよ
伊坂作品はどうも好きになれん
>>441 一時期までそんな感じだった。
孤独になればなるほど逆に人間に興味関心が沸いて出てくるっていう。
効率悪いとは思わないが。
今でも本読みながらこの人はどんな人でどんな気持ちでこれを書いているのかってのが頭ん中半分は満たされてる。
>>492 人間に関する理論の本で一番良かったものは何かな?
集団と個人。 自立と癒着。 親と子。 男と女。 大人と子ども。
当たり前だけど、人間はどこまでいっても矛盾をはらんでいる。
仲間がいると嬉しい反面、なぜだか、面白くなくなる。
自分を失うような気がしてくるからだろうか。
自立と依存なら対義語として成り立つけど、癒着は暗喩かなにかなのか。
突っ込んでもしょうがないから別にいいけど。
>>492 論文のようなものだって、文学作品の引用は多いし、その一般、抽象化された理論は個別の人間に演繹されることで
もっと枝分かれして、深いものになるんじゃないかな?
それとも(理論武装とか陳腐なものじゃなくて)理論しか愛せない性癖みたいなものがあったりして。二次元しか愛せないオタのように、
ってのは冗談で、理論にしか興味を持てないってのは個別の人間的な物語を排斥することで、
逆説的にそんな自分を個別の人間にしてしまう。うーん、おもしろい。
>>497 書いた俺が今、退行してて家族に癒着してるから、自立の対になるものを依存と書けなかった。
自立といってもイロイロあるだろうけど、最近、セックス・家の外の女のイメージが出てくる。
社会的なものばかりに心奪われるのは誉めたことじゃないけど、やはり、恋人、結婚というのは大事なことかも知れない。
500 :
永沢 ◆QqO.Wo4Zds :2007/07/22(日) 23:19:48 ID:7oCEEZPY0
河合隼雄さん追悼番組がNHK教育でやってます
ご冥福をお祈りしてage
501 :
名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 00:26:40 ID:WxbQTMrzO
ここに重松清好きな俺みたいなヤシいねえけ?
502 :
名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 00:40:59 ID:qIS4Po9S0
ここにいるよ
「疾走」を夜に一人で読んでて怖くなった。
503 :
名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 11:57:20 ID:WxbQTMrzO
おいらは「卒業」読んで号泣した…。なんか親に対して本当申し訳なくて…。
504 :
名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 13:09:55 ID:C48d+u07O
>>501 ビタミンFのやつだよな?
最近カバーが青いやつ出してたが、高くて買えなかった
505 :
名前は誰も知らない:2007/07/23(月) 22:24:18 ID:Yj/srlOQO
俺は「アルジャーノンに花束を」 を読んだ後に軽く禁断症状出たから、最近はラノベor司馬さんシリーズしか読んでないや。
宮部みゆき「ドリームバスター」
森博嗣「そして二人だけになった」
真保裕一「ホワイトアウト」
五條瑛「プラチナ・ビーズ」
雑食性
507 :
名前は誰も知らない:2007/07/24(火) 01:31:58 ID:XYYUHK4hO
最近は昔の名作ばかり読んでる、ブックオフで買うと安いし自分が生きてる間、にもきっと評価は変わらんしそれだけの魅力が有ると思う、最近は世界の宗教にはまって特に仏教の世界に興味がある
508 :
名前は誰も知らない:2007/07/24(火) 02:24:49 ID:Pj0YjfKcO
ナイフ
イヤッホー「ミサイルマン」がやっと手に入った
「超怖い話Θ」も買った
…既に持ってた(´・ω・`)
>>507 仏教いいよね。本多信一氏や玄侑宗久氏の本が良かったな。
仏教は孤独と相性が良い気がする。
やっぱ女性の作家は村山由佳が一番だわ
星々の舟を読んであらためて感じる
思えば天使の卵は俺の読書遍歴の原点だった
続編には絶望したけど
町田が、布袋何とかつうギタリストにボコボコにされたな。
ワイドショーなんてくだらないもん見ないけど、目覚ましにテレビのタイマーセットしていて、それでやってて目覚めた直後朝一に不覚にも、町田には悪いが、爆笑してしまった。
布袋何とかと喧嘩して負けるのは町田の方なんだな、やっぱり。
あと町田は、たかだかロッカー同士のいざこざで診断書持って訴えるような、みみっちい野郎なんだな、やっぱり。
イメージ通りで、ますます町田が好きになった。
どうでもいい話ですまん。
7月に読んだ本
五木寛之『青年は荒野をめざす』(文春文庫)
柄谷行人『内省と遡行』(講談社学術文庫)
柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫)
豊島ミホ『檸檬のころ』(幻冬舎文庫)
豊島ミホ『底辺女子高生』(幻冬舎文庫)
豊島ミホ『青空チェリー』(新潮文庫)
辺見庸『もの食う人びと』(角川文庫)
山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』(河出文庫)
綿矢りさ『蹴りたい背中』(河出文庫)
シュトルム『みずうみ』(新潮文庫)
綿矢りさ『インストール』(河出文庫)
ツルゲーネフ『はつ恋』(新潮文庫)
三浦しをん『格闘する者に○』(新潮文庫)
宮本輝『青が散る』(文春文庫)
宮本輝『道頓堀川』(角川文庫)
宮本輝『星々の悲しみ』(文春文庫)
来月こそはロシア文学を。
514 :
名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 23:42:51 ID:y9wQ8R8U0
追記
笠原嘉『青年期』(中公新書)を読んで以来気になっていた
ゴンチャロフ『オブローモフ』(岩波文庫)が復刊されたので、
今夏は是非読もうと思う。
515 :
名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 23:47:21 ID:84pHx5b90
>>514 ふとぐぐってみたら、それなんだか面白そうだね
俺も読んでみる
516 :
名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 23:53:35 ID:+hAtplApO
>>511 禿同
オレの原点も村山由佳
とりあえず今読んでないのはBAD KIDSと天使の梯子だけ
ドーキンス「利己的な遺伝子」
〃「神は妄想である」
518 :
名前は誰も知らない:2007/08/01(水) 23:58:00 ID:y9wQ8R8U0
20年くらい前の本だけど、『青年期』も面白いですよ。
笠原嘉は、斎藤環などの"ひきこもり論"の先駆者である精神科医で、
この本は「無気力な学生(ステューデント・アパシー)」について論じた本。
まさに自分のことを言われているな、と思いました。
路上/ジャック・ケルアック
久々に勢いだけでぶっ通して読み。
>>514 また復刊したんだ。
下巻だけ手に入れられなくてモヤモヤしてたんだ。よかった。
521 :
名前は誰も知らない:2007/08/03(金) 17:35:18 ID:bKCUONF40
映画『アヒルと鴨のコインロッカー』が面白かったので、
原作も読んでみようと思う。
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』も気になる。
最近映画を見るようになって、読書の幅が少し広がった。
522 :
名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 10:24:22 ID:iPMZWmzN0
東野 圭吾『手紙』
村上 龍『半島を出よ』
半島を出よは面白かった
でもラノベのが好き
523 :
名前は誰も知らない:2007/08/04(土) 14:08:01 ID:SgXsGQSF0
華麗なる一族下巻の半分くらいまで読んだ。
なかなか読む気にならず進まん。図書館で借りたやつだが返却日を1ヶ月以上過ぎてる。
なぜか症例Aがずっと家に残っているな
やっぱ好きなんだろうな
あと最近OPローズダスト読んだけど微妙すぎる
福井は何度同じネタを使いまわすんだ
その名が先行しているあまり、今まで読む気になれなかった「罪と罰」をついに読了
とてもおもしろかった。裸巣こーりに個フと年が近かったのもあって感情移入できた。読まなきゃ損だね。
ただこの時期のこの日本でこの感情は似合わなすぎるな。冬に読めばよかった。
ドストはこの本の次に読むとしたらなにがおすすめ?
ここで評判の地下室の手記とか
カラマーゾフ、白痴、悪霊、、、外れはないと思う
荒川じんぺいのパソコンが僕の生き方を変えた読了
カラ兄、長老に会いに行って飯食うあたりでいつも挫折・・・○| ̄|_
529 :
名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 12:30:08 ID:Nu2qJ0RG0
金城一紀『GO』は良かった。
530 :
名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 20:06:14 ID:UIh+/Lky0
>>525 「地下室の手記」はあまりお薦めできない。
序盤が読みづらいしこのスレでもてはやされている程面白くないから。
俺は今「カラマーゾフの兄弟」(新潮文庫)を読んでいるところ。
上巻をさっき読み終えた。
けど、やっぱり地下室〜は弧男のバイブルですよ。
なんか、自分が書いてるんじゃないかってくらい共感できる。
特に、歯痛云々のくだりとか・・・。
地下室は精神と肉体への追い込みが今市だから好きにそれ程なれないだよな
もう少ししつこいエグサがあれば自分にとっては良本なんだけど
和製ドスト
椎名麟三も面白いよ
「深夜の酒宴」とか「深尾正治の手記」なんか
534 :
名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:42:34 ID:YGcGEeIG0
トルストイ『イワン・イリイチの死』読了
一般的・抽象的な"人間"ではなくまさに当の"自分"が死ぬ、
という事態に直面することによって生の欺瞞が照らし出されていく。
535 :
名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:47:49 ID:Mv5lWhAH0
カフカの”変身”がとっつきやすい。毒虫になった主人公・出勤しない部下を見に来る役人上司。
身にしみねえか??
536 :
名前は誰も知らない:2007/08/08(水) 22:59:46 ID:syPWLE7MO
東京異聞読了。輔は思わせ振りながら、結局、活躍はあれだけか。。。
本田透 喪男の哲学史読了
重松清の卒業ツマンネ
ところで諸君、本はどんな風に読んでいるかな?
黙読(黙って読む)か、音読(声に出して読む)か、
熟読(時間をかけてじっくり読む)か、速読(早く読む)か
2回転目半捻読
書店行ったらリリー・フランキーが海外文学の棚に収められてたw
541 :
名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 11:10:54 ID:gQHlicfgO
いまだにダウンタウン見て「あ、ウッチャンナンチャンだ」などと言う人もいるくらいだからな。
容姿を知らなければ、リリーを外国人だと思ってる人もたくさんいるだろうな。
それも女だと思ってたりしてな。
意外とそんなもんだな。
542 :
名前は誰も知らない:2007/08/13(月) 11:52:09 ID:KJXbLttbO
お前らニコール・キッドマンは女だからな
オノノイモコは男だぞ。
阿部の「グランド・フィナーレ」改行少なくてくたびれる。
それにあんまり面白くない。
「ニッポニアニッポン」の時芥川賞やれよ。
いつも芥川賞てタイミング悪いんだよな。
町田は「夫婦茶碗」だろ、どう考えても。
中原は「孤児」の時やんねえと、この先ないぞ。
モブはもう一作待たないと実力分からないだろ。
ジッドの「背徳者」読んだけどなんだかなぁ。
あれをどう受けとればいいのか分からない。
さぁ、カフェに行くかな。
「神々の山嶺」読了
久々にいっき読みできた。
夢枕獏って面白いの?
547 :
名前は誰も知らない:2007/08/15(水) 14:58:30 ID:XrmAeDQA0
俗物
秋元康、和田秀樹、中谷彰宏、斉藤孝、養老孟司
本を読んでも金にはならん。
>>546 他の作品は読んでない、もともと興味なかった作家だし。
「神々の山嶺」は山好きな孤男なら楽しめると思うよ。
550 :
名前は誰も知らない:2007/08/15(水) 22:54:28 ID:729m8ClcO
本屋で小説や漫画、詩集買ってきた。
この夏休みは実家に帰る以外は読書とドライブ、
そして1日2話のサウスパークで終わりそうだ。
でも夏って引きこもって本読むのには向いてないよなぁ…毎日蒸し暑くて嫌になる
551 :
名前は誰も知らない:2007/08/15(水) 22:58:08 ID:4OHp0P7i0
553 :
名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 11:30:32 ID:vz3yKqM30
尾辻克彦の出口読み終わった。
胡桃子モノの方が面白いな・・・
554 :
名前は誰も知らない:2007/08/17(金) 21:38:48 ID:4q8C2t1D0
森省二『正常と異常のはざま−境界線上の精神病理』
小出浩之『分裂病と構造』『続・分裂病と構造』
森山公夫『統合失調症−精神分裂病を解く』
中井久夫『分裂病と人類』『最終講義−分裂病私見』『徴候・記憶・外傷』
>>511 >>516 俺も。
村山由佳の本は大体読んだかな。
「すべての雲は銀の・・・」が、今、一番好きな作品。
RDレインだろ
558 :
名前は誰も知らない:2007/08/22(水) 02:21:31 ID:kZ9z62X20
サナトリウム文学が好き
>>538 普段は黙って熟読している。
そして滑舌の悪さを克服するために、毎日10分以上
音読するように心がけている。
>>558 風立ちぬキター
>>538 黙読。感想で一人ごと。
俺みたいなのはブログで一人レビューしたほうがいいかも知れない。
>>538 俺の場合、ゆっくり読むと、
目が同じ箇所を何度も上滑りするだけで
逆に頭に入らなくなってしまう。
だから情景描写とか興味ない部分は斜め読みするようになった。
562 :
名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 00:15:54 ID:oSwMQWBV0
テレビが付いてるとダメだな。
気が散って、なかなか進まないし、頭に内容が入ってこないし。
ここで薦められてた、地下室の手記読んでみた
いろんなところが自分と似てて、なんともいえない気分になった・・・
あとがきにオタクとか引きこもりとか書いてあって、やっぱり自分は潜在的ヒキなんだなぁと思ってしまった
564 :
名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 04:53:00 ID:agpOWZ9rO
>>561 お前の読解力が無いのもあるだろうけど
そもそもその小説の情景描写がヘタなんじゃね?
>>564 何ページにも及ぶ風景描写ややたら細部に拘る人物描写とかに興味が無い。
以前は一字一句読み逃さずに全て頭の中で再現しなきゃと半ば強迫的に思っていたのだけど、
そうすると疲れて却って言葉が頭に入らなくなり全体の把握が曖昧になる。
だからそういう箇所は単語の拾い読み程度で漠然としたイメージだけで満足することにした。
そうしたところで、一向に支障が無いことも分かった。
ということが言いたかったの。
566 :
名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 13:46:51 ID:Uxc0MCrG0
まあ十人十色で、いろいろな読み方があるさあ
567 :
名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 16:16:52 ID:la3Ua94m0
村上春樹「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
二つの物語が交錯していく。長編だけど結構面白かった。
568 :
名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 16:18:52 ID:nO15SxDb0
ラノベスキーですがいいんでつか
村上春樹はダンス・ダンス・ダンスが一番物語世界に没入した
これを書いた後しばらくは何も書けなかったと本人が言うのも分かる
>>567 懐かしいなあ。シャフリングだっけ?
カフカはいまいちだったな
571 :
名前は誰も知らない:2007/08/23(木) 20:06:45 ID:QXfYmPf00
おれは伊丹十三のエッセイが一番好きなんだけど、
ああいう生き方にはほど遠い情け無い生活をしてる。
貧乏は恥ずかしくない。貧乏くさいことがダメなんだと言うことで
勇気付けられたけど。自分の中だけだけどね。
>>568 (^O^)はいラノベを書物と勘違いしてる馬鹿はっけーん
ラノベは書物ですが?
574 :
名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 18:18:31 ID:vP5LtcpCO
それはない
なぜ?
576 :
名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 18:51:45 ID://7I1Hsv0
好きな詩人を教えて下さい。
古今東西不問。
577 :
名前は誰も知らない:2007/08/24(金) 19:00:50 ID:D9MYsnBMO
ディキンソン
と詩人としては微妙だが、原田宗典
大塚ねねにほれられてあきられた男
579 :
名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 00:20:34 ID:G1AqBtZZO
ニーチェを幼稚園児みたいにした詩を書く人か?
580 :
名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 00:22:31 ID:o7ke/xpo0
意外とハイネだったり
581 :
名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 11:27:40 ID:PI6eFw8w0
みわたせば花ももみぢもなかりけりうらのとまやの秋のゆふぐれ 定家
三島面白いな 四部作全部読もう
583 :
名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 13:44:22 ID:CZtprg570
あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな(謙徳公)
584 :
名前は誰も知らない:2007/08/25(土) 15:42:40 ID:LOv13/Li0
養老 孟司; 内田 樹 (著)『逆立ち日本論』 (新潮選書)
この本は我々の世の中を見る目を変えてくれるであろう。
585 :
名前は誰も知らない:2007/08/27(月) 19:12:20 ID:Nfe1FXeRO
町田…大丈夫か…
告白の次の長編期待してるんだが…
586 :
名前は誰も知らない:2007/08/27(月) 19:31:53 ID:8W389PYk0
メルヴィル「白鯨」
コンラッド「闇の奥」
ランボー「地獄の季節」
丸山健二「争いの樹の下で」
孤男文学四天王
江國香織「なつのひかり」「落下する夕方」 読了
前者は、全ての歯車がちょっとずつ狂ってるみたいな、奇妙な世界観
江國香織らしいフワフワした雰囲気が魅力、ただ何の結論も何のオチもない、
ドキドキワクワクを求めたいならやめたほうがいい
後者は恋愛モノだがこっちも奇妙。奇妙とはいえ、途中精神的に辛かった
なぜって甘ったるい恋愛描写のせい
588 :
名前は誰も知らない:2007/08/27(月) 21:41:41 ID:Dxq3wmzb0
マイケル・ムアコック「永遠の戦士エルリック1 メルニボネの皇子」
糞、ハヤカワ文庫め!
またチビチビと買い直しだ…
地下室の手記、いいですね
屈辱が快楽に変化する様や自らが
進んで屈辱の場や行動に身をおくようになる意識に
とても共感できました。
株とかで大損こいて(100億とか途方もない額)、
ああ、人生終わった、と絶望するときにはどれほどの
快楽を得ることができるんだろうと考えると
顔がにやけてしまいます
孤男なら「船乗りクプクプの冒険」好きだろ?
地下鉄の手記を読んでみようと思うんだがどっちの訳がいいかな?
地下鉄の手記て何だ orz
594 :
名前は誰も知らない:2007/09/03(月) 16:36:12 ID:btOrfsPI0
ちくま文庫の坂口安吾全集を買ってしまった
595 :
名前は誰も知らない:2007/09/03(月) 21:22:53 ID:s6qa3x/EO
ネガティブな内容の本が多いね
596 :
名前は誰も知らない:2007/09/03(月) 21:28:38 ID:knV+imFu0
ヘミングウェイよんでみた
老人と海とあと題名忘れたけど長編
結局途中で脱落してしまった
ハードボイルドとかいうジャンル?の作品は
あわないのかも知れない
いまさらながら芥川龍之介の短編
面白いな
老人と海のなにが凄いかって、じいさんのセリフが独り言だらけってとこだな。
老人と海って原作で読んだほうが絶対いいと思った
訳本読んだがつまんなくて途中でやめてしまったよ
が、原作で読めるほどの英語力がないおれである
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」読了。
1ヶ月かけてちょっとずつ読み、読み終えた。
ドストエフスキーの作品の頂点、ロシア文学の頂点、世界の文学の頂点などと言われ、
東大教員が新入生に薦める本の1位となっているが、それほどの作品だとは思えなかった。
改行のほとんどない字で埋め尽くされたページばかりの長編を読む事で忍耐力をつける事を
目的として薦められているのかな、とさえ思えた。
これを読むより自分の好きな作家の作品を10冊読む方がまだ価値があるように思える。
教養として世間で薦められている本を読んだ証として好きな本ベスト10の中に入れている
人がいるのかな、その人は本当に「カラマーゾフの兄弟」が面白かったのかな、とか思える。
読んだときカラマーゾフって凄いと思ったな、
とても一人の人間が書いたものとは思えなくて。
カート・ヴォネガット 国のない男 読了
>>599 東大生は和訳ではなく、原文で読むんじゃないの。
ロシア語なんて普通の東大生が読めるわけないだろww
市川伸一「学ぶ意欲の心理学」読了。
これを読んだからといって学習意欲を自己コントロールしバリバリ勉強に励める、というわけではない。
中身は薄い感じがした。
私がひきこもり・ニート生活を脱し受験勉強を始めたのは自尊志向からか。
>>600 国のない男はどんなでした?
アマゾンでUSEDが2800円で売ってるんだけど、
その値段で買う価値有り?
小川洋子「博士の愛した数式」読了。
記憶が80分しか持たない元数学者とそこに派遣される事になった家政婦とその子供の交流の話。
科学の真理は発明されるのではなく発見されるのだ、という言及に同意する。
真実の直線は胸の中にある、というのはプラトンのイデアの世界にある、というのと同じようなものか。
キルケゴール「死に至る病」読了。
絶望の根源についての考察。キルケゴールの緻密な分析に鳥肌が立った。
絶望している孤男は必読だと思う。泣いてしまったよ。
>>608 岩波文庫
白水社かなんかでも出てたかな?
絶望か・・・読んでみるかな。
山田詠美「ベッドタイムアイズ」読了。
在日米軍の黒人脱走兵であるスプーンと愛し合う女の話。
二人の生活の肉感的な色彩が描かれている。
おまいら400ページの文庫本があったら
だいたいどのくらいの時間で読める?
俺10時間以上かかる、斜め読みとかできん
613 :
名前は誰も知らない:2007/09/07(金) 19:29:50 ID:5+Zx2T9G0
3つのブルジョワ物語がブックオフで売ってた
即買いじゃこらー!ってノリで買った
勢いで重力の虹を探したけどなかった
俺は集中力ないから一日100ページくらいのペースだな
引き込まれる本だと一気に読んじゃうけど
615 :
名前は誰も知らない:2007/09/07(金) 23:58:09 ID:xKoigHaT0
>>612 最低でも1時間に60ページ以上は読めるよ。
会話が多ければ、100ページ以上は読める。
友達もいない孤独な俺は、日に1〜2冊ペースで読んでる。
ショーペンハウエルはこう云っている。
「読書とは他人にものを考えてもらう行為である。
一日を多読に費やす勤勉な人は次第に自分でものを考える力を失っていく。
多読は愚者を作る。人の精神は他人の精神による圧迫を受けるとその弾力性を失う。」
617 :
名前は誰も知らない:2007/09/08(土) 16:00:14 ID:p+BMcHEp0
だからよく引用するのかな・・
くわばらくわばら
浅田次郎でも読むかな
キーリ
乙一「さみしさの周波数」読了。
短編集。
小学生の時、友達がある未来を予報し、それ以後近所の女の子との関係が気まずくなってしまう「未来予報」。
泥棒する為に旅館の壁に穴を開けてるがとんでもないものを掴んでしまう「手を握る泥棒の物語」。
フィルムに映った女の子は見る度に少しずつこちらを振り向く「フィルムの中の少女」。
交通事故の為に右腕の感覚しか残らなかった男の入院生活を描く「失はれた物語」。
読んでよかった。
文学史上で高い評価を受けている作品を貶すときに、
「教養のためだけに人々に読まれている退屈な小説」
というような表現をする人がよくいるが、
実際につまらないと自分で思っているものを
ひたすら耐えて耐えて耐え続けて読了して、
それだけで教養がついたと満足するような
ヒマな輩がそんなにたくさんいるとは思えん。
>>620 興味持って図書館で「失はれる物語」借りてきた。
まさに孤男向け。涙さえ出そうになる。
藤子Fのファンというだけあって、彼のSF短編に通ずるものがあるね。
乙一は未来予報が一番好き
>599
ウィトゲンシュタインが日記の中でシェイクスピアの作品について同じようなことを書いていた、
シェイクスピアの名声はそれを貶すと教養のない人間と思われるのを恐れてのことではないかと。
ウィトゲンシュタイン自身は「カラマーゾフの兄弟」がお気に入りで50回以上も読んだと自慢していたらしい
>>610 死にいたる病はちくま学芸文庫のにしなさい
岩波はデンマーク語からドイツ語に訳されたのを日本語に訳してる
ちくまのは、デンマークからダイレクトに訳してる
>>599 カラマーゾフ、俺も挫折した派だ
どうも、退屈な劇を漫然と観てる感じだった
走れメロスなんかも同じ感じだった
627 :
名前は誰も知らない:2007/09/12(水) 10:59:54 ID:j9sQWnLQ0
新訳がでてるけど、どうなんだろ。カラマーゾフ。
村上春樹のエッセイを読んでいると、カラマーゾフを読めみたいな
事をよく書いてるけど。
>>616 「読書について」だっけ?
斜め読みだったからあんまり理解してないけど
読んだ事を自分でよく考えて吟味すれば問題ないという話だった気がするけど……。
各々違うだろうが、一番他人にものを考えてもらう娯楽は、映画と漫画のような気がする。
映像もセリフも全て用意されていて、想像力をかき立てる隙がない。
それに比べると読書は想像力を湧き立たせる余地があると思う。
同じ本を読んでもそれぞれイメージする映像が違う。
本が人生に与える影響力は大きいと思う。「座右の書」という言葉があるように
映像とセリフだけで想像力をかきたてる余地を否定するのは行きすぎ
映像文化でも活字文化でも、受け手の姿勢や知識次第で読み取りうる内容には違いが出ると思う
そもそも、文章を(受け手の脳内で)映像化することが読書の目的でもあるまい
行間を読むのは読書の専売特許ではないと思う
たけしの映画は好き 行間がある
632 :
名前は誰も知らない:2007/09/13(木) 19:37:24 ID:ZlUCVHnr0
サキって短編作家知ってるか?
Oヘンリをホラー的にした作風なんだけど、すげー面白い。ラストで戦慄する。
思わぬ掘り出し物に出会ったもんだ。これだから古本屋巡りはやめられん。
>>631 Kids Returnかなり好き。モロ師岡のキャラが笑えるw
633 :
名前は誰も知らない:2007/09/13(木) 21:08:05 ID:7QkjM5RiO
「はじめての構造主義」
平積みされたし前評判が良かっただけあって、読みやすくなかなか面白かった。
次は買ったのはいいが読んでない「最悪」を読む。
634 :
名前は誰も知らない:2007/09/13(木) 22:32:06 ID:OKkdUdxDO
太宰治の千代女を読んだ
太宰の作品は心が重たくなるなぁ
635 :
名前は誰も知らない:2007/09/13(木) 22:36:41 ID:FhmkM/MgO
>>632 サキの幽霊の話には笑った。
暇なんで「フォーカシング」
このスレ読書の参考になる。
孤男習性が共通してるせいかお勧めされたやつ読むと結構ハマる。
637 :
名前は誰も知らない:2007/09/14(金) 00:16:44 ID:hyOFExtU0
コンラッドは面白れーぞ。
「闇の奥」は地獄の黙示録の原作。
「密偵」「西欧人の眼に」は政治スリラーの傑作。短編集も秀逸。
ちょっとレイシストの臭いもするが・・・
ところでヴァージニア・ウルフってどうなの?
善悪の彼岸
今週は「カフカ短編集」を読んでました。
いろんな解釈ができる不思議な本です。
今から図書館に行って来るノシ
「論座07年4月号」&月乃光司「病気だョ全員集合」
→雨宮処凛のことを知ろうと思って。
トルストイ「戦争と平和」&石子順「ドーミエの風刺世界 現代漫画の源流」
→フランス革命前後を知りたいので。
加藤佳一「至福の長距離バス・自由自在」
→のんびりしたい。
井上史雄「変わる方言動く標準語」
→言葉は生き物みたいでおもしろい。
伊丹十三「伊丹十三の本」
→
>>571さんの文を読んで興味を持ちました。
乙一「失踪HOLIDAY」読了。
短編が2編、「しあわせは子猫のかたち」と「失踪HOLIDAY」が収録されている。
「しあわせは子猫のかたち」は、大学に入って一人暮らしをはじめた男と心優しい幽霊との共同生活の話。
幽霊になった雪村が死んだ理由と近所で起きた事件を解き明かすのでミステリでもある。
「失踪HOLIDAY」は血の繋がらない母が自分がいない内に自分の部屋に入っていると思い、部屋を監視を
する事から始まる金持ちの娘の物語。
失踪HOLIDAYは図書館で見つけて借りようかと思ったが、
角川スニーカー文庫の装幀はあまりにもオタくさくて躊躇した。
乙一は中身がいいだけに惜しい。挿絵もイラネ・
中身が良いと思うのなら取るに足らない些細な事だと思うが
気になる人は気になってしまうんだな
30過ぎて少女漫画みたいな表紙の本は抵抗がないか?
644 :
名前は誰も知らない:2007/09/15(土) 22:02:01 ID:z8IyXeNL0
太田龍の本は面白いよ。
>>641 角川スニーカー文庫から出ている乙一の本のほとんどは普通の角川文庫から出ている
「失われる物語」に収録されているよ。
「失踪HOLIDAY」と「フィルムの中の少女」と「華歌」が入ってないけど。
wikipediaによると
>作家としてのデビューはライトノベル作家としてであったが、「ライトノベルの存在さえ知らない人や、
読書家でもライトノベルには手を出さない人が多くいることも事実である」として、『失踪HOLIDAY』
『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『さみしさの周波数』(いずれも角川スニーカー文庫)の収録作から
5作品を選び、新たに書き下ろし作品を加えてハードカバー化されたのが『失はれる物語』(角川書店)である。
646 :
名前は誰も知らない:2007/09/15(土) 22:14:53 ID:didm7hVi0
小林泰三
別に何かいいことあるとかじゃないし
教訓があるわけでもないけど
ただ、おもしろいよ
寺島靖国「JAZZオーディオ放蕩生活」
オーディオには全く興味無いけど(そんな金ねーよ)
こいつのJAZZオーディオのエッセイは面白く読める
チャンドラーの新訳買おうっと
わくわく
生田武志「ルポ最底辺」
なかなか興味深い内容だ。
新潮文庫「七つの怖い扉」
阿刀田高、宮部みゆき、鈴木光司など七人の作家の怖い話を集めた短編集。
作家によって怖さの味わいが違い、怖い話好きな人にはお薦めしたい一冊。
角川スニーカー文庫から出ている乙一の本は全て「白乙一」の短編集のようだ。
おそらく同じ高校で携帯を持ってないのは自分だけだと思われる集団に馴染まない子が、
頭の中で携帯を思い描く毎日を過ごす内に、その携帯が誰かに繋がってしまう「Calling You」。
人との関係が薄い少数者同士の秘密の回線、というのは初期のネットでも言える事かもしれない。
強く思い描く内に実際の機能を持ち始めるというのは、ハンター×ハンターのクラピカが念の鎖を
実体化させるまでの修行を連想した。
小学校の問題児が集まる特殊学級の生徒二人の話である「傷」。一人は父親から虐待された経験が
あり他の生徒にその事をからかわれて暴力に走ったため特殊学級に入れられる少年、もう一人は
誰とも口をきかないため特殊学級に入れられたアサトという少年。アサトには他人の傷を自分に
移す事で他人を治療する能力を持っている。ドラクエで言うと呪文のメガザルが使えるといった
ところか。
病院の近くで見つけた歌を歌う花の話である「華歌」。これはイマイチだった。
あ、タイトル入れ忘れた。
乙一「きみにしか聞こえない―CALLING YOU」読了、ね。
「傷」俺は涙が出るぐらい感動したんだが、
乙一自身はこの作品は読み返せないほど恥ずかしいと後書きで書いていたな。
mixi のコミュニティ参加者数が多い作家の順番
1、村上春樹(32658人) 2、乙一(25558人) 3、東野圭吾(21936人) 4、京極夏彦堂(16756人)
5、伊坂幸太郎(14931人) 6、石田衣良(14522人) 7、すべてが森博嗣になる(13016人)
8、宮部みゆき(12172人) 9、司馬遼太郎(11657人) 10、村山由佳(11609人) 11、西尾維新(10716人)
12、村上龍(9972人) 13、江戸川乱歩(9611人) 14、恩田陸(9266人) 15、江國香織(8434人)
16、よしもとばなな(8041人) 17、澁澤龍彦(8023人) 18、小野不由美(7293人) 19、大槻ケンヂ(7145人)
20、好きなんです、山田詠美。(6641人)21、銀色夏生(6575人) 22、中原中也(6573人) 23、星新一(6568人)
24、宮沢賢治の作品を愛している(6412人) 25、金城一紀(6308人) 26、安部公房(6284人)
27、三島由紀夫のことをかたつたり(6206人) 28、筒井康隆(5893人) 29、池波正太郎(5810人)
30、太宰治でスミマセン(5713人) 31、山本文緒(5407人) 32、嶽本野ばら(5360人) 33、重松清(5310人)
34、唯川恵(5229人) 35、山田悠介(5095人) 36、☆夢野久作☆(4815人) 37、夏目漱石(4801人)
38、谷崎潤一郎(4363人) 39、寺山修司と遊ぼう!(4343人) 40、坂口安吾(4229人) 41、川上弘美(4225人)
42、舞城王太郎(4022人) 43、Michael Ende(3982人) 44、J.D.サリンジャー(3929人)
45、スティーブン・キング(3805人) 46、市川拓司(3781人) 47、あさのあつこ・バッテリー(3733人)
48、芥川龍之介(3731人) 49、酒井駒子コミュニティ(3712人) 50、宮本輝(3710人)
51、いしいしんじ(3695人) 52、長野まゆみ(3608人) 53、綾辻行人(3548人) 54、原田宗典(3448人)
55、椎名誠(3448人) 56、東京タワー リリー・フランキー(3402人) 57、田口ランディ(3299人)
58、田中芳樹(3162人) 59、本多孝好(3139人) 60、ドストエフスキー(3138人) 61、奥田英朗(3120人)
62、藤沢周平(3063人) 63、ポール・オースター(3063人) 64、茅田砂胡(3013人) 65、貴志祐介(2934人)
66、ガルシア・マルケス(2787人) 67、塩野七生(2713人) 68、桜井亜美(2652人)
69、ヘルマン・ヘッセ(2630人) 70、北村薫(2561人) 71、シェイクスピア(2540人)
72、森絵都を知っている人。。(2512人) 73、福井晴敏(2440人) 74、三浦綾子(2410人)
75、森見登美彦(2402人) 76、宮城谷昌光(2398人) 77、山崎豊子(2386人) 78、梨木香歩(2354人)
79、角田光代(2311人) 80、横溝正史(2284人) 81、沢木耕太郎が好き(2266人)
82、H.P.ラヴクラフト(2226人) 83、周作な日々(2160人) 84、A・カミュ(2159人)
85、桐野夏生(2106人) 86、小川洋子(2091人) 87、本谷有希子(2085人) 88、大崎善生(2050人)
89、辻仁成(2037人) 90、瀬尾まいこ(2020人) 91、カート・ヴォネガット(2014人)
92、Paulo Coelho(2008人)
乙一「天帝妖狐」読了。
「A MASKED BALL」と「天帝妖狐」が収録されてある。
「A MASKED BALL」はトイレの落書きでの匿名コミュニケーションにカタカナで書き込むサイコさんが
混じって事件を起こすという話。
「天帝妖狐」は子供の時にコックリさんをしていた時に「早苗」という霊的存在と交流を持ち、
永遠の命を契約した事から怪我をするたびに新しい化け物の体が現れる事になり、包帯で自分の姿を
隠し放浪していた夜木が杏子と出会い、つかの間の普通の人間的生活を味わうという話。
658 :
名前は誰も知らない:2007/09/20(木) 22:44:08 ID:3GldmodY0
>>657 ある種の天才だからねぇ
実質16だかで書いた処女作読んでみるとわかる
この3日で読破した本。 特別法第001条ダスト Fコース どちらも山田悠介
二つとも面白くて一気に読み終えた。
ここ一週間でかじった本 ロックラモーラの優雅なたくらみ これ分厚すぎ
図書館に延長申し込む羽目に・・・ まだ数十ページしか読んでない。
ヤングボンド これは少し呼んで返却した また借りるかな。
図書館最高・・・
×呼んで ○読んで
山田悠介wwwww厨房っすかwww
とか思うから俺はダメなんだ
ああ、俺も思ってしまう…。
人気だからと読んでみた世界中以来ヒネくれてしまった。
ケータイ小説と山田は読まずに貶めたくなるモノの双璧である
セカチューはまだ分からんでもないよ。
片山は中堅の作家だろうし市川拓司や石田衣良と同レベルだと思っている
ただ山田だけは許容できんな…デビュー作の糞文章を見せ付けられた後では
ところで乙一って何と読む?
まさかオツー じゃないよね
666 :
名前は誰も知らない:2007/09/21(金) 15:10:32 ID:FeIOphHf0
小谷野敦「童貞放浪記」(今月号の『文学界』所収)
30歳の童貞男が、ストリップやら風俗やらを放浪。
そしてある女性と知り合い親しくなるが・・・。
私小説か。
667 :
661:2007/09/22(土) 02:07:14 ID:WZbjucfjO
数年前に電車でDQNが私本読んでるんだ。とかいいながらDEEPLOVE見せてたときは吹き出しそうになった。
「やっぱ哲学の本とかも読まなきゃな」とか言ってる友人が読んでた本は『「原因」と「結果」の法則』
669 :
名前は誰も知らない:2007/09/22(土) 18:17:27 ID:GxFMoyfb0
「難しい本読んでれば偉い」 と思っている教養主義の生き残りがいるスレはここですかw
他人の読んでる本なんでどうでもいいだろ、しかもそれをネタにするなどおこがましい
この流れはストップな
671 :
名前は誰も知らない:2007/09/22(土) 19:41:44 ID:IVj8HERk0
ノーマネーでストップです
やっぱりミシマだよ
自己啓発の本を読んで読書とか言うのはやめてほしい
ベストセラーてのは普段本を手にしない層にまで買わせることができたということ
その内容なんてたかが知れてる
で、君は何を読んでるの?
本を読むことを読書と言わずに何を読書というのか
多くの人に読まれた本の内容が大したことがないとは
小川未明 って人の童話が好き
「赤い蝋燭を垂らした人魚」だっけ?
677 :
名前は誰も知らない:2007/09/24(月) 17:56:55 ID:2JFrWcjM0
勧めます。
◯本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社文庫)
◯トルストイ『復活』(岩波文庫)
◯ゴンチャロフ『オブローモフ』(岩波文庫)
678 :
名前は誰も知らない:2007/09/24(月) 19:06:12 ID:zSn5c+Ev0
俺は高村薫が好きだな
作中にけっこう孤男が出てくるし
>>673 何冊かベストセラーの本を読んでみたが、つまらんかった。
680 :
名前は誰も知らない:2007/09/24(月) 19:41:37 ID:8g4sCJHB0
有名な本だろうけど森村誠一「人間の証明」読破。
一日で読んだので目が少し痛いです。
三島由紀夫レター教室
コンセプトが面白いし、話の内容も溌剌としていて読後感もよく、
あの作者からは結びつかない人格の登場人物たちの書く文章(手紙形式)が面白かった!
さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ。
チャンドラーマジ好きだ。
村上春樹の新訳どうなのかね
文庫ならともかくあのボリュームは買う気になれないなー
僕の心臓を盗まないで
タイトル買いして読んだ
面白かった
685 :
雨宮一彦 ◆kYEWWFbR32 :2007/09/25(火) 22:39:40 ID:rFKmZOrC0
乙一「平面いぬ。」読了。
短編集。
目を合わせた者を石に変える妖怪にまつわる話である「石ノ目」。
「きみにしか聞こえない」と同じく、架空の存在がリアルに現れる「はじめ」。
命の宿った人形達の内、一人他の人形と比べて好ましくない違いを持った人形の話である「BLUE」。
彫ってもらった犬の刺青は目を逸らした隙に皮膚の中で活動する「平面いぬ。」。
「BLUE」が一番好きだ。自分の事のようで。ブルーは民俗学で言うところの異人だろう。
「BLUE」が入っているからこの本は好きな本ベスト10入り。
686 :
名前は誰も知らない:2007/09/25(火) 23:27:40 ID:+ASGbG5BO
マルエン全集を再読
687 :
名前は誰も知らない:2007/09/25(火) 23:49:19 ID:c8wDLtz50
東野圭吾の天空の蜂は面白かったよ
山田悠介なら「スイッチを押すとき」が唯一すき。
奥田英朗の「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」は、
笑いたいときに読む。
新堂冬樹の「毒虫vs.溝鼠」は自分には少し怖く感じられた。
690 :
名前は誰も知らない:2007/09/26(水) 18:48:13 ID:BCzF4EPH0
面白いSF教えて下さい。
メカとかガチャガチャ出てきたり
宇宙戦争ドンパチやるようなのじゃなくて、
孤独な静謐感の漂うような作品をお願いします
(因みにSFは星新一くらいしか読んでないです)。
>>690 つ「魂の駆動体」 神林 長平
宇宙戦争でドンパチはでてきません。老人が主人公ですw
でも、中後半からSFでしか味わえない感動があります。(静謐感とは違うが・・)
静謐感なら、「タイタンの妖女」かなー
銀河ヒッチハイク・ガイド シリーズはコミカルだけど深みもあって面白かったな。
脇役だけど、陰鬱でやたらマイナス思考のマーヴィンが俺過ぎて共感できた。
主人公も、途中少しだけリア充にはなるんだけど、基本は不器用で暗いし。
>>690 そりゃ、あんさん、
タルコフスキーが映画化したSFの原作者を追っかければいいだよ
695 :
690:2007/09/27(木) 14:18:34 ID:W6KLML7l0
皆さんありがとう。
しばらくSFの森に籠もろうと思います。
マンガ原作だけど「ぼくらの」
映画だけど乙一原作の「暗いところで待ち合わせ」観了。
良い意味で最も期待を裏切られた映画だった。
乙一好きな人はもちろん全ての孤独な人間に送りたい。
しかし乙一は、孤独の魂を描くのが本当にうまい。
今日も千原ジュニア著「14歳」を読む。14歳の時に引きこもった体験を書いた自伝だ。
これって書いてあることは全部事実なのかなあ、ってくらい悲惨だ。それとも作り話なんだ
ろうか。人は14歳の頃のことを、こんなに事細かに覚えているもんなんだろうか。俺は
作り話に踊らされているのか?
小笠原慧「風の音が聞こえませんか」読了。
久しぶりに読んだ単行本の小説。
統合失調症でひきこもりの杉浦晃と、そこに訪問指導に行く保健福祉センターの障害保健福祉課の
ケースワーカーである川村美知の話。時代は90年代半ばでまだ統合失調症が精神分裂病と呼ばれていた頃。
精神病を患っている時にギャンブルをして当てる、というのは私の妄想体験と重なるものがある。
私が相手を訴える為に活動する事は、妄想体験の中では金銭目的で競馬や宝くじをする事と同一視されていた。
乙一「暗いところで待ち合わせ」読了。
mixi の乙一コミュニティで「GOTH」の次に人気があったので読んだ。
この本は、「警察に追われている男が目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまう」という内容。
「隠している存在が見つかるかも」というスリルは「夏と花火と私の死体」の方がある。
ミチルもアキヒロも人との付き合いが薄く、自分から人に近付こうとせず対人関係からひきこもっている方が
自分に合っているという人間。
2ちゃんねるではドストエフスキー「地下室の手記」が孤独な人に薦められている本の1位だが、こちらの方が
100倍薦めれる。
>>700 俺の中では映画版は「タクシードライバー」を越えました
いや、タクシードライバーは越えねーか・・・
最近の作家さんは内容はともかく、タッチが軽すぎて…
フットワークがいいといえばいいんだろうけど…
最近の〜は、
とか決めつけて書くのは良くないと思うよ
じゃあ具体的にとりあえず阿部和重、伊藤たかみ
まあ安っぽい小説万歳!
どうせ安っぽいなら司馬遼太郎やらの方が面白いんだよなあ
重いってのはミシマとかオーエみたいなのを言うのか?
人それぞれ身の丈にあったレベルというのがある
読んで何かを感じられないと意味がないからな
>>708 なんと言いますか、重いというより、しっかりした文章を
書くって印象かな。
一昔前の作家さんは。
最近の作家さんの読み易さは、それはそれでいいんだろうけど
>>709 なんと言いますか、しっかりした文章とか、一昔前のとか、最近のとか、
表現が漠然としててよく分からないのでもう少し具体的に言ってもらえますか
>>710 連続的な変化だから、どこからが軽くてどこまでがしっかりしてる
っていうのを明確に規定するのは難しいけど。
軽い文章というのはここでは、口語や普段僕たちが使う平易な
言葉に近い文章と考えて欲しい。
しっかりした文章とは、漢文的素養をベースにした文章だと
考えて欲しい。
で、僕は後者の文章を好むので、最近の作家さんの文章は、ちょっと
苦手なのである。
もちろん、巨視的に観れば、僕の言うしっかりした文章も軽い文章も
口語的で平易な文章であり、漢文からはかけ離れていると思うけど。
軽い文章とは2ちゃん的な文章といっても良いかもしれない
僕の文章のような曖昧模糊とした感じ
↑zipの中身は かおる姫.exe PC有害なんでスレ住人は踏まないように。
こんなとこまできて変なもん貼るなやヴォケ。
716 :
名前は誰も知らない:2007/10/06(土) 02:22:06 ID:VvJoEYTZ0
高校の頃、俺は読書家なんだぞってところをなんか周りに見せ付けてる自分がいた。
人前で本を読んだり、なんか図書館でたくさん本借りて抱えて教室に入ったり…
今考えると痛い。
逆に、普段は周りに合わせていて、読書家なんてことを微塵も感じさせない、
だが実際はかなりの読書家である、っていう方がカッコいいと思うようになった。
俺はなんて自意識過剰で、バカだったんだ…。
717 :
名前は誰も知らない:2007/10/06(土) 02:24:49 ID:ET3s3DIp0
カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」良かった
英語がもっとできるようになったら是非原文で読んでみたい
>>711 日本語というのは常に変化しているものだし、時代にあった文章というものがある。
三島や太宰のような文章は確かに素晴らしいが、
現代の作家が平易だのしっかりしていないだの、というのは納得いかないな。
アンドレ・ブルトン「黒いユーモア選集 1、2」読了。
シュルレアリスムの側面から”ユーモア”を軸にして集められた作品、
書き回しが大仰でややこしいブルトンさんによる作家解説と共に。
シュールもユーモアも、既存の価値体系をくすぐってひっくり返そうとする仕組みは、共通するのかも知れない。
アンソロジーものは、未知の作家を知るキッカケになるから良い。
”個人的に好きな作家”が好きな作家は、大抵ハズレも少ないし。CDも同じか。
>>716 そうかい?高校時代の「ブンガク青年気取り」も、現在の「実はドクショ家」も
716が他人との関係性の中で読書をしているっていう点では大差はないと思うな。
本当に自意識過剰を抜け出せているなら、影で読書をすることに「かっこよさ」など感じないはず。
716はその「かっこよさ」を誰かに気づいて欲しいと思っている。ここに書き込んだことがそれを証明してるね。
でもそれって普通なことで、むしろ純粋な知識欲、読書欲みたいなものの方が疑わしい。
僕自身も読書が自分に、他人への知的優越感や不要な虚栄心を与えている面を否定できない。
それは、僕が716を告発することにもよく現れていると思う。
お分かりだろうか?
一見して書き手が知的にも見えるこの文章
実は彼の読解力の無さ、言葉の誤用により的外れで支離滅裂な文章になっているのである
722 :
名前は誰も知らない:2007/10/06(土) 16:07:38 ID:2+eq5ZpZ0
意識とは、それ自体弱点である。
って三島がどこかで言ってた気がする
723 :
名前は誰も知らない:2007/10/06(土) 17:25:32 ID:F7uPltJGO
ガンダム第08MS小隊読中
貴志祐介の天使の囀り
三島が今の時代に生きてたら多分そんなに売れなかったんじゃないか。
今は村上春樹がノーベル賞候補になる時代だぜ
乙一「ZOO1」読了。
全ての話が映画化された短編集。
双子の姉妹の内、片方だけ母親に虐待され続ける話である「カザリとヨーコ」。
謎の犯人に拉致監禁された姉と弟が、脱出するまでを描いた「SEVEN ROOMS」。
父と母の内、片方がもう片方を認識できなくなり、その仲介役をする子供の話である「SO-far」。
アンドロイドとその作り手の生活を描いた「陽だまりの詩」。
毎日配達される彼女の死体写真を見る「ZOO」。
「SEVEN ROOMS」がグロくて良かった。
727 :
名前は誰も知らない:2007/10/06(土) 19:24:56 ID:pkhUI/V70
ひろさちや『狂いのすすめ』集英社新書
村上春樹『ダンスダンスダンス』講談社文庫
これ読んで、現実の中を生きる勇気がわいてきたぜ。
ダンスダンスダンスはいいよな
俺は村上作品の中で一番深く引き込まれたな
小説を書いてるのかな?ここにいる人たちは
730 :
716:2007/10/07(日) 00:41:10 ID:qq3FZ6/n0
>>720 ありがとう。
あなたの言ってくれた事は本1冊分のそれより、僕にとって重く価値のあるものとなった。
三島由紀夫 春の雪
ミシマの美的認識の表現に鳥肌が立った。
あんなに美しい比喩の使い方は見たことがない。
逆説の美が悲しく彩る情熱の恋愛物語。
以前に見た映画もきれいだったけど、どんなきれいな映像よりもこの文章は美しいな
733 :
名前は誰も知らない:2007/10/08(月) 21:06:06 ID:gyqQKwnr0
「ユミヨシさん、朝だ」と僕は囁いた。
734 :
名前は誰も知らない:2007/10/08(月) 21:20:50 ID:FmjeZ8c00
普通の小説でもいいのかな?
西村寿行の 滅びの笛 が面白い。
何回も読み直してます。
寿行の動物モノは描写が細かくて好きです。
ただ、他の分野がエログロナンセンス。必ず男様男根様。
後は大田蘭三や門田泰明が好きだな。
>>733 そうそう、ダンスx3は当時の村上作品には珍しくラストに救いがあった
春樹の「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」は三分で感動する良作
救い? 果たしてあれは救いなのか?
途中まで救いがなさすぎるからな
739 :
名前は誰も知らない:2007/10/11(木) 02:06:09 ID:DvFifdyf0
マセラティー
「細雪」谷崎潤一郎
741 :
名前は誰も知らない:2007/10/12(金) 02:00:39 ID:gzuYT/520
まろまろ記でググれ
太宰のトカトントンっておもしろい?
面白いし短いからとっとと読め
太宰は人間失格を除いて全て面白い
745 :
742:2007/10/13(土) 23:30:38 ID:6uz+aElk0
>>743 >>744 ありがと。
いまアマゾンで買おうと見てみたんだけど、ない…
短編だからどこか違うところに納められてるのかな?
できれば『トカトントン』という本を1冊、買いたいんだが…
新潮のヴィヨンの妻に入ってるよ
現在『匣の中の失楽』を読中。
竹本健治の文章は分かりやすくていいね。それでいて個性がある。
『黒死館殺人事件』を読んだときは、物語の本筋ではなく文章の難解さに
何度も死にそうになったけど、それとはえらい違いだ。
749 :
名前は誰も知らない:2007/10/18(木) 13:48:56 ID:psq+7D3o0
秋の夜長にナニ読んでるのさ
750 :
名前は誰も知らない:2007/10/18(木) 14:06:24 ID:1PJL87Us0
『駈込み訴え』太宰
751 :
名前は誰も知らない:2007/10/18(木) 19:41:35 ID:psq+7D3o0
生田耕作『ダンディズム』(中公文庫)読了
孤高のダンディを目指します
ショーペンハウアー『孤独と人生』『知性について』『読書について』『自殺について』
『女について』は?
ショーペンハウアーなら今『意志と表象としての世界』読んでる
これが長いんだよなぁ……
NHK AM ラジオ朗読で太宰治「御伽草子」が始まった
756 :
名前は誰も知らない:2007/10/19(金) 08:49:40 ID:t/IV6J2pO
ショーペンハウアーの孤独と人生はいい本だよな。
孤男必読の書だと思う。
757 :
名前は誰も知らない:2007/10/19(金) 09:15:45 ID:jGz222+LO
ショーペンハウアー好きがいっぱいいて嬉しいな
乙一「死にぞこないの青」読了。
あることをキッカケに大好きだった担任の先生から目の敵にされるようになってしまった主人公の少年。
先生は事あるごとに色んなことを少年のせいにし、それによってクラスの穏和を保とうとする。
いじめは加速度を増し、先生だけではなくクラス全体から標的にされ孤立する少年。
しかし母親には心配をかけまいと、家では「学校は楽しい」と嘘をつくのだった...。
そんなある日彼の前に異形の少年「アオ」が現れる。
はじめは不気味がっていた少年も、次第にアオと交流が取れるようになり、
そして少年はある決心をする...。
いつも思うが、この人の書く小説の主人公には「おまいは俺かw」とツッコミを入れたくなる
デカルト『方法序説』
プラトン『国家(上下)』
ホッブズ『リヴァイアサン』
孤独と人生って高いのね。
761 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 00:33:42 ID:vb5FFg1HO
>>760 たった2500円じゃないか。
内容と比べたら安いくらいだぞ。
762 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 01:31:02 ID:YPGr7ikfO
何でそんな高いんだ?そんなにいい本なの?
764 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 01:52:22 ID:dP2nq+hr0
ショーペンハウアーは著作のいたるところで、
「孤独であるということはそれだけで、精神的に優れた資質を備えていることの証明だ」
という趣旨の文章を残していますが、
ショーペンハウアーは、ここにおいて、社交性の欠如から孤独にならざるを得なかった人、
を前提していないので、その点は注意が必要。
ショーペンハウアーの著述は、孤独な人間の無闇な自己正当化を促すところがあるので、
自分の気に入るところだけを拾い読みすることは避けたほうがいい。
この人の著作はどれも素晴らしいものばかりですが、それらが「教養」として、
自己正当化のために読まれることは、本人が望まないでしょう。
ショーペンハウアーの孤独に関する記述は、あくまでも余談です。
そういう拾い読みするのが古典の楽しみでもあるのだがな
ドストエフスキーとかいちいち気に入ったところ付箋貼って読んでる
766 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 06:24:19 ID:3r8X9B20O
新潮文庫から出てる、
ショーペンハウアー『幸福について』
この本いい。まさに人生論。
>>766 新潮文庫でも出てるんだ。
それって底本何か分かる?
768 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 10:12:07 ID:qmJiw4kFO
ショーペンハウエルは「自殺について」も最高だよ
人生がいかに意味がないか、と徹底的に分かり易く説明してある
しんどい時読むと楽になるかも
塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」読了
オスマントルコとか東ローマ帝国とか、学校で習う世界史では
影が薄かったけど、小説読むとグッと身近になった感じがするな。
トルコに観光に行ってみたくなったな〜トプカプ宮殿見たい〜
でもさ、ショーペンハウエルってかなり「人生を楽しむ」
っていうタイプの人なんだよな
ある意味、享楽的な人
だから、だまされないようにね
771 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 10:34:17 ID:Ke+T2kz30
原啓吾「難波大助の生と死 」
虎の門事件関係はすべて読んだが、これが一番だ。
まあ、皇后の誕生日に挙げるのもアレだがwww
でも、ショーペンハウエルの本は一冊も読んでないから
あてにはならないけどね
北杜夫や庄司薫の作品にあった記述から
ショーペンハウエルを再構成しただけだけどね
そうなんだよ、こないだのチャンピオンから
なにかしら陰惨なものをイメージしてしまうのは
大助という名前のせいなんだよな
全く無関係なんだけどさ
774 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 11:29:27 ID:3r8X9B20O
>>767 定本は『処世術しん言』
ドイツ語だと、APHORISMEN ZUR LEBENSWEISHEIT
新潮文庫の『幸福について』は539円。
古代ギリシャの人たちとか、ゲーテ、シェイクスピアなど、多く引用してる。
文章もわりとわかりやすく書いてあるよ
775 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 18:53:05 ID:vb5FFg1HO
>>774 thx。
まだ読んでないみたいだから、買ってみるよ。
776 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 19:22:51 ID:vtzzQlTlO
ファンタジーかSFものでオススメないか?ラノベでもいいから教えてくれ 休みが暇で仕方がない…
>>776 僕のオススメは村上龍の『五分後の世界』、僕は春樹よりも龍派。
力強い文体で、ものすごくリアルに描写されたSF。
内容は、オダギリという堕落しきった日本人がタイムスリップする物語。
タイムスリップした先は、無条件降伏することなく地下(アンダーグラウンド)に
司令部を設け、ゲリラ戦により徹底抗戦する「五分後」の日本。
圧倒的に合理主義的でリアリストである著者がSFを用いて、堕落した「日本人」に
言わんとすることはなんなのか。
ラノベもいいが、これは間違いないと思います。ページ数は240です。
図書館利用してますか?ぼくはあまりしてない
おれは逆に図書館利用しまくってるから家に本が全くない
>>779 かなり利用するけど借りまくって期限過ぎて返却のパターンがほとんど
結局買った本の方がよく読める
783 :
名前は誰も知らない:2007/10/20(土) 23:33:00 ID:GUgQQdrKO
俺も同じだ。
借りまくってパラパラ読んで、良いと思ったのは返した後買う。
784 :
名前は誰も知らない:2007/10/21(日) 00:08:03 ID:gCwswszC0
俺は本屋派。しかも古本じゃなくて必ず新品で買う。所有欲が強いのかな。
学生の頃読まなかった「カラマーゾフ」を、やっぱり死ぬまでに読まないとなと
思い新潮の原卓也訳のを購入。あのまどろっこしい訳文に耐えることが
できるか心配だったけど、学生の頃と同じようにすんなり入っていけた。
10年前に戻ったような気分ですごく新鮮だ。まだ上巻途中だけど。
786 :
名前は誰も知らない:2007/10/21(日) 00:47:38 ID:HnSKTJREO
なんか龍だめなんだよな。中2病っぽくて。
でも春樹は気にならない。ノルウェーの森以外は。
2人とも面白いとは思うが孤男としてはどっちかといえば春樹だろうな。
渡辺からキズキと直子と緑と永沢と突撃隊を取り除いたのが俺の大学生活だったかな。
788 :
742:2007/10/21(日) 02:44:52 ID:/x9+MuUw0
太宰治の『ヴィヨンの妻』を蔦屋で以前買ってきて、今、
「親友交歓」と「トカトントン」読み終えました。
いやあ、面白い。
>>776 SFだけど、ファミ通文庫の「ふわふわの泉」ってやつ読んだ。
ライトノベル+SFって感じで面白かったよ。
ファミ通文庫なのに星雲賞とかどんな本だよ。って思ってたけど、納得だな。
ファミ通文庫で出すなよ。こんな面白い本って思った。
好きな作家の本だったから、どうしても読みたかったんだけど
もう絶版で、Amazonのマケプライスでも数千円かかるプチ稀覯本と化してるようだった。
奇跡的に電車ですぐの図書館に置いてあったから、歓喜して読みに行ったよ。
調べてみたら、Winnyにスキャンされた本が流れてるらしい。
Winny使ってダウンロードして読んでる人もいるようだった。
>>779 俺は購入派。
知識は身銭を切らないと身につかない。
と勝手に思ってる。
俺はひたすら古本屋で文庫をあさってる。
所有欲のつよいびんぼう人ということか
個人経営の古本屋でバイトしてるけどついつい良い本が入ってくると買っちゃう
ちょっと興味あるなぁって本はこっそり借りてこっそり返してる
図書館が家の目の前でちょこちょこ借りては読んで返してる
ここ数年新刊なんて買ったことない
本が増えると引っ越す時どうしようもなく重くて面倒だから借りる
借りてる本が常に15冊ぐらいあるんだが、四分の一は期限になって返却する羽目に
「夏への扉」は古典SFだけど弧男向けだと思うんだ
796 :
名前は誰も知らない:2007/10/21(日) 21:42:53 ID:6W4ybLW80
797 :
名前は誰も知らない:2007/10/22(月) 22:51:16 ID:31ymC/YW0
新刊はまとめて、黒猫で買っている。
古本屋はたまーに行く程度。読みたくない本でも買ってしまうからな。
図書館はときたま利用。公園の中にあるので、館のまえに民家ない。
日曜のbsとか、新聞の書評で気に入ると買う。
ピギー・スニードを救う話を読んでる
799 :
名前は誰も知らない:2007/10/24(水) 11:00:08 ID:iv7Mvef40
悲望・小谷野敦 グアテマラの弟・片桐はいりを 読んでます。
週末はブックオカに行くか。
ちょいと遅レスだけど、ショーペンハウアーの『幸福について』新潮文庫
表紙のデザインが昔と変わってるんだな
青空をバックに手書きのフォントって、なんか違うと思うんだけどなあ……
内容はおもしろいからオススメできるけど
801 :
名前は誰も知らない:2007/10/24(水) 22:06:59 ID:Kwk6Da7qO
ショーペンハウエルの『読書について』なら読んだ。
『幸福について』が出ていたのは知らなかった。
情報TNKS
自殺についてと共に購入予定リストに追加。
802 :
名前は誰も知らない:2007/10/24(水) 22:41:57 ID:CqfxHbHRO
東野圭吾と宮部みゆきが好き
俺も新潮の幸福についての装丁はどうかと思う
重松清「疾走」
一昨日と昨日で読んだ
基本的に重松大好きなんでいつも通り強烈に引き込まれたし、「らしい」と言えばらしい作品なんだが、なかなか辛かった
>>700 暗い 読んだ
というかまだ二三ページ残ってる
電車の中で読んでる最中
自分の降りる一つ前の駅で目の見えない人が向かいの席に乗車した
勇気を貰った
山本七平「空気の研究」読了
これはおもしろい。「日本人論」なんて風化しやすいテーマな
気がするけど、全然古臭くなくて30年前の本とは思えなかった。
戦争とイデオロギー、社会学、儒教、キリスト教(てか聖書)の
深い教養に裏打ちされた文章だし、本当の文化人ってのはこういう
人のこと言うんだろうな。
この人の「日本人とユダヤ人」て代表作を、中学生のころ
課題図書として読まされたのを思い出した。当時まったく
おもしろいと思えなくて放り出したんだっけなあ。
今考えるとあの時の国語教師は良い本を教えてくれたんだな。
>>806 山本七平はかなり際物な人物だったけどな〜
謎のユダヤ人イザヤ・ベンダサンをでっち上げて
間違いだらけの旧約トリビア振りかざして
DQS度では渡辺昇一御大といい勝負
でも「空気の研究」だけは、確かに、掛け値無しの名著
あと、「水の研究」つーのもあった筈
808 :
名前は誰も知らない:2007/10/31(水) 21:50:30 ID:INPdJZGE0
半島を出よ!上下」よかった。村上龍
龍>>>超えられない壁>>春樹
春樹大好きで小説は大概読んだ。今ねじ巻き鳥上巻読んでる。
主人公を自分に脳内置換していちいち情景を映像化して夢心地を
嗜むって俺だけかな?
テネシー・ウィリアムズ「欲望という名の電車」読了
戯曲だけど小説として読める。テーマは20世紀前半の地主階級の
没落と労働者階級の生命力、ということらしい。
でも孤男的には、精力にあふれてごく自然に生(と性)を楽しむ人々と、
頭デッカチで見栄っ張りでメンヘラーな主人公という対立軸で読めるし
苦笑できる。
結局いつの時代もそこが真実なんだよね、っていう残酷で取り返しの
つかない陰鬱な気分になる。
まあ主人公は女なんだけど、核心部分は性別関係無く同じかな。
>>810 春樹小説はそういうのアリだと思う
俺は羊男のシリーズが好きだ
やっぱ「僕」4部作が一番好きだな
今「太陽の南、国境の西」をまた読んでるけど、こいつとはちょっと相容れない
やれやれ、方角を間違えた
『The Google Story』
普段よく利用するだけあって興味深かった。
だいぶGoogleに詳しくなった
羊男おもしろいよね。俺も好き。
鼠みたいになりたいって思った。
えっと、主人公の精神世界で図書館の棚に並んだ頭蓋骨が光まくって
奪われた記憶を取り戻す、ってのどの作品だっけか。忘れちまった。
そのシーンでなぜか涙が止まらなかった俺。
同じ人いるかな。
俺はダンス・ダンス・ダンスの五反田君に涙が止まらなかったよ
>>774 おれも彼の本読んで自分を正当化しそうになったけど
イカンと思って律したな
安易に「自分は正しい」と思うのはかなり危険
>>820 自己正当化に陥らないようにする、ってのを実践するのはかなり難しいと感じている。
僕はそれがいかに稚拙で、典型的なルサンチマンだとしても、
ある人間が、自己正当化とそれに対する自己反省の間を引きずりまわされてもがいているのであれば、
それはそれでなんだか貴いもののような気がするんだな。
ニヒリズムやペシミズムの突破口にはそういうネガティブなものすらをも肯定する態度も必要な気もする。
ショーペンハウエル自身は同年代のヘーゲルとの関係で、大いに嫉みや卑屈な自己肯定に陥ってるね。
僕も、確かに自分はそういうものに陥りたくはないが、陥ってしまった人間がいたら、肯定してあげたいとも思う。
五反田君も孤独だったんだろうな。
824 :
名前は誰も知らない:2007/11/03(土) 07:32:14 ID:xtMb45WI0
孤独でない人間がどこにいる?
金閣寺 久しぶりに読むかな
826 :
名前は誰も知らない:2007/11/03(土) 22:24:57 ID:LO5Sr+2yO
村上春樹のトニー滝谷は孤独感がなんともいえない
827 :
名前は誰も知らない:2007/11/03(土) 22:36:54 ID:Q3e+3de20
佐藤優の「国家の罠」が文庫になったので読んでる
やばい面白いわw
>>814 春樹マトモに読んだことないんだけど、4部作って何?
3部作とはよく言われるけど…『風』と『ピンボール』と『冒険』。
そこの『ダンス…』も加わって4部作、ってことかな?
↑訂正
そこの ×
そこに ○
>>827 ゲッ、発売当時に買った単行本まだ読んでないのに…
買わなきゃよかった…
>>824 いやそういう風に突っ込まれるとどうしようもないんだけど。
でもリア充フラグたちまくりの五反田君は、
どうしようもなく孤独だったんだろうなとふと思ったんだよ。
スーパーカーに乗って女に不自由してなくても孤独なんだ。
832 :
名前は誰も知らない:2007/11/04(日) 01:55:09 ID:He5T479K0
山崎豊子 沈まぬ太陽
会社で不遇な扱いをうけるが信念を通そうとする主人公がかっこいい
ケニアや中近東の描写が新鮮だった
833 :
名前は誰も知らない:2007/11/04(日) 02:05:43 ID:si04RSWJO
部屋を銃で撃ちまくるシーンと帰ってきてからの裁判の激白は胸に来るな
>>832 それ、前読んだ。山崎豊子の本はどれもおもしろいよね。
主人公、猛獣のリアル射撃が趣味とかかっこよすぎw
石崎幸二の首無き鬼の島を読んだ。
この小説の最後の一行で涙腺が壊れるのは多分僕だけ
ネガティブなものはネガティブなものとして捉えないと駄目だと思うが
続けて、佐藤優「自壊する帝国」買ってきて読んだ
こっちもオヌヌメ
ブコウスキーに挑戦中
挑戦なのかよ
雑誌とか除いて年間に本ってどのくらい発売されてるの?
勿論参考書・漫画とか除いて。
司馬遼太郎「燃えよ剣」読了
新撰組モノってはじめてなんだよね。
大河ドラマも見たことないし、おもしろかった。
蝦夷共和国ができた経緯ってこういうのだったんだねえ。
新撰組の本いくつか追加注文してしまったよ。
土方が一人新政府軍へ乗り込む場面と、最後の日照雨のくだりは見事としか言えない
今日ねじまき鳥の2巻、3巻買ってきた。
クミコはやっぱ不倫してるのかな。それが一番気になる。
春樹通のおまいらに聞きたいんだが、
春樹小説の主人公がよく使う「ねぇ、〜」という台詞、
これどういう風によめばいいのか分からんので教えてくれ。
俺は女が男に甘えるときとかに使う感嘆詞にしか思えないんだが。
当方関西人。
僕はアンチ春樹です
甘えると言うよりはうんざりしながらも相手との関係を保っていかなければならない時に
使ってるような気がするんだが、彼なりの感情の表し方なんだろう
そうなのか。なんかそんな感じが言われてみるとするな。
これからはそういう風に脳内置換することにするよ。
いつもはその台詞が出てくるたび俺の脳内映像再生が千切れてたんだ。
うんざりしながらも義務的な感じね。
「やれやれ」など春樹小説の主人公にはいつもうんざり感が漂ってるじゃないか
朝目覚めると男達が射精してるの。そういうのって素敵じゃない?
春樹訳のライ麦は何故だか気に食わない。
やれやれ
僕は射精した
ここに重松清読んでる人いないか?
個人的に好きなんだが、誰かの重松清評を聞いてみたい…
流星ワゴンは浪花節が鼻につきすぎた
>>852 きよしこを読んだ
俺も吃りだから何か共感できたな
夜のピクニックおもろかった
857 :
名前は誰も知らない:2007/11/09(金) 20:27:06 ID:FPO918x/O
新潮ででてるシェイクスピアの本買ってきたんだけど
他のとこのシェイクスピアの本とそんな変わらないですよね?
858 :
名前は誰も知らない:2007/11/09(金) 20:56:22 ID:ATKLkz2eO
みんな太宰治を読んで元気になろうか〜* ̄O ̄)ノ
人間失格なんか深くていいよ!
例えばぼくが死んだら
スプーンと肉の恋人
石渡嶺司「最高学府は馬鹿だらけ」読了
http://www.amazon.co.jp/dp/4334034195 よくあるタイプのエッセイ新書。著者は大学を専門とするライター。
特にこれはスゴイという本じゃなくて、エンタメとしておもしろかった。
豆知識的なエピソードがいろいろ書かれているので、まあ「最近の大学
事情特集」みたいな雑誌のノリで暇つぶしに良いんじゃないかと思う。
同じ本が複数の出版社から出てたら装丁で選んでしまう俺って間違ってるかな
訳者とかで選んだほうがいいんだろうけど
源氏物語とか読んでみたいが、どの出版社から手を付けていいのかさっぱりで未だ読んでないや
ちなみに原文読むだけの力はないのだ
しょうがないからTale of Genjiという英語訳を通して逆輸入みたいな形で楽しんでみようと思い、
さっそく借りに行っては読んでみたが、おれ英語も読めないんだった\(^o^)/
>>863 田辺聖子の「新源氏物語」が読みやすくておすすめ
谷崎や寂聴さん訳なんてのもあるのな
俺は与謝野晶子訳で読んだが、あまり読みやすくはなかったな。
与謝野晶子と源氏物語、二兎を追ったんでまあしょうがない。
光文社の新古典文庫で「幼年期の終わり」が出てた
まだ読んだことないので、読んでみようかとおもうがおすすめ?
SFの超古典だしいいんじゃないのかなあ、といい加減なことを
書いてみる。カラマーゾフの新訳といい、光文社の新古典の
ラインアップは成功してるね。
明治の本に現代語訳が必要なご時世だからな
なんか切ない話が読みたくなる季節だな
そんな時はスピッツを聴きながら乙一だな。
>>863 現代語訳は種類がたくさんあるので
実際に読み比べて、自分が読みやすいのを選ぶのがいいと思うよ
できれば原文で読むのが一番だけど
おすすめは古典全集みたいな本かな
原文と現代語訳が両方付いているやつがある
小学館の「新編 日本古典文学全集」の源氏物語1〜6
大き目の本でちょっと重いけど、巻ごとのあらすじ、図や資料や解説・注釈も満載
だが買うと高い。図書館にはたいていあるはず
先月末くらいからずっと遠藤周作ばかり読んでた。
この年になるまで未読だったわけだが、短編・長編問わずどれも印象に残るいい作品揃いだね。
なぜに今まで読まなかっただろう、俺の馬鹿!馬鹿っ!と思いつつ、ものすごい得した気分ににんまりだ。
詩を読む奴いる?
知的復元思考法っていう本を探してるんだけど、どこにも見当たらない・・・、
一体どこにあるんだ
877 :
863:2007/11/13(火) 19:24:12 ID:WSPJOPi20
>>864 よし図書館で探して見るぞ、thx
>>865 ありますねえ、谷崎のは一ページ読んでやめてしまった
古典板見ると三度ぐらい出てるようなのでその内のどれを読んだのかわからないけど
もう一度見てみようと思う
>>866 与謝野晶子はまだ見てない・・・これも試しに見てみます
>>872 原文で読みたいのだが、原文だけだと無理なんで、おっしゃる通り両方付いてる本が理想です
もしくは二冊同時に読むか・・・とりあえず、その小学館の本読んでみます
近くの図書館検索したらあったどー!
>>874 ノ
ベタだけれど、立原道造、中原中也、萩原朔太郎、あたりを愛読してる。
アルジャーノンに花束を をもう一回読んでる
序盤で泣きそうになった
最近泣いてない俺を泣かすとはなかなか侮れんな…
さすが、俺の愛読書
>>880 アルジャーノンに花束をって孤男的には共感せずにいられない。
感動じゃなくて共感というところが悲しいのだけど。
IQは人並み(まあこれの主人公は人並みどころか天才だけどね)
なのに、性格や社会性の発達がそれに追いつかずに孤独に陥るという
そのまんまの状況がね。
パーティーの帰り道だかでチャーリーが、仲間たちに曲がり角の先の天気を
見てきてくれと命ぜられるシーンが切なすぎて何度も泣ける。人って残酷だよな、と。
賢くなったらみんな驚くだろうなぁ
ってセリフが辛かったな・・・
みんないい人、僕の友達
真実なんて知らない方が楽なのかも知れないね
本当に人間はどこまでも残酷な生き物だよ・・・。
ブコウスキー面白すぎる
まさに俺にぴったりの文筆家だ
『自分と向き合うのは怖いものだ。一人きりになるのは怖いものだ。私は群集が怖い。狂ったように走る群衆が怖い』
最近三島由紀夫よく読んでて、確かに自然描写や比喩がすごくきれいなんだが、
さっさと物語を読みたい時はうざったくなる
だから飛ばし読みした後に返り読みしてる
最近の小説って、描写がほとんどないよね
性描写の方が多いよな
読んでてうんざりしてくるよ
889 :
名前は誰も知らない:2007/11/17(土) 10:20:40 ID:gCblHfFN0
ホームレス中学生 田村裕
生きるか死ぬか壮絶な体験が書かれているが著者は、TVでも笑いながら
語っている。彼はすごいと思う。
親に不平不満をぶちまけていた自分は、とても恥ずかしくなった。
平穏無事に生きる事って幸せな事かもしれない。
問題は孤独かそうじゃないかだ
孤独の定義はそれぞれだけど
それによって変わってくるよな
藤和彦「石油を読む 第2版」読了
2006年執筆当時の世界のエネルギー資源事情について平易に解説した
良書、なのかな? すごくおもしろかった。サハリン権益がどうとか、
原油市場が高騰してるとか、中国の対アフリカ資源外交とか、東シナ海の
天然ガスとか、エネルギー関連のニュースって毎週のように報道されて
いるけど、これらのバラバラだったニュースが自分の頭の中でひとつに
つながった感じだ。著者は政治的イデオロギーとも縁が無いようで偏った
記述もほとんど無かったと思う。
893 :
名前は誰も知らない:2007/11/18(日) 23:13:54 ID:HhxshonnO
「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」
自分が普段使っているインターネットの世界の奥深さ、面白さを感じた。
俺って世間の事なんにも考えてないなぁ、と思わされたよ。
でもホームレス中学生の著者は成功したからね
する前は不満やら何やら言ってたと思うよ
松ちゃんがラジオでホームレス中学生の前半はおもしろかったが後半はつまらんと言ってた
おれはまだ読んでない
ジョン・ダワー「容赦なき戦争―太平洋戦争における人種差別 」読了
日米相互の人種偏見がよく分かる。中立的スタンスだけど、やっぱりアメリカの方が目についてしまう。「日本」猿に「CIVILIZATION」と書かれた銃を突きつけているイラストは印象的だった。
日本人は野蛮で先天的な悪だから皆殺しにしないといけないとか、米軍幹部が公で言ってたり、すごいよ
当時のアメリカ黒人の日本への微妙な感情とかも書かれてる。人種戦争構図を煽ってアメリカを内部から撹乱できればもっと戦えたんじゃないかなあ
897 :
名前は誰も知らない:2007/11/21(水) 15:31:58 ID:JYm/PMsuO
皆よく読んでるな。
感心するわ
>>897 だよな。何か難しそうな本ばっかり・・・
俺も佐藤優の国家の罠読んでみた
暴露本にありがちな自己弁護とか言い訳めいた負の印象は皆無で、むしろ清清しい読後感だった
現代日本社会が抱えている問題を鋭い分析力と、論理的で分かりやすい文章で読者に伝えることに成功してると思ったし
それに何より、国益の為に世界を股にかけて奔走する充実感がとてもよく伝わってきた
つまり良書
自壊する帝国も読んでみるかな
おまえらそんなに頭いいなら、女くらい楽に落とせるだろ!
残念ながら本当に頭がよければ孤独に読書なんてしてません
902 :
名前は誰も知らない:2007/11/22(木) 17:30:28 ID:EJ+EvliiO
ここの住人を集めれば、立派なシンクタンクができるな。
新幹線の隣の席で、辻邦生読んでる美人の人妻がいたので
激しく気になった
新幹線で辻邦生読んでたら、隣の男がハアハア言い出し、
そこはかとなくイカ臭い匂いが漂ってきて激しくイヤだった。
905 :
辻邦生:2007/11/25(日) 18:24:41 ID:OAe1Jy44O
ごめん、イカ臭いのは俺の息子だわ
阿麻利麿「仏教と日本人」読了
http://www.amazon.co.jp/dp/4480063595/ 日本における「葬式と供養のための仏教」と、インドで産まれた
個人の苦しみを超越するための「悟りを開くために修行する仏教」の
違いが何に由来するのか、歴史的由来と日本の自然発生的な民俗宗教を
からめてやさしく解説した日本仏教入門。
日本仏教における法然と親鸞の重要性がよく理解できた。ってこれは
高校時代日本史の授業でやったはずなんだけど、学校の勉強だと頭に
入らんのよねえ…
907 :
名前は誰も知らない:2007/11/26(月) 06:06:48 ID:Mg5glSHO0
佐伯啓思 人間は進歩してきたのか 現代文明論<上>「西欧近代史」再考
佐伯啓思 20世紀とは何だったのか 現代文明論<下>「西欧近代」の帰結
泉谷閑示 「普通がいい」という病
長山靖生 「人間嫌い」の言い分
山岸俊男 安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方
あと、中島義道の本全般
908 :
名前は誰も知らない:2007/11/26(月) 20:36:17 ID:tHVy69LjO
切ない話で何かおすすめの作者や本はない?
乙一はあらかた読んでしまったんだ。。
つアルジャーノンに花束を
>>908 ロバート・ニュートン・ペック「豚の死なない日」
ジョン・ファンテの『塵に訊け!』はすごい良かった
孤独な青春小説の傑作だな
ライ麦畑なんかより断然こっちが好きだ
罪と罰→地下室の手記→人間失格→カラ兄
914 :
名前は誰も知らない:2007/11/27(火) 13:49:37 ID:r7HlSfl9O
>>912 俺もよく似た流れだよ!
賭博者は3ページでやめたw
今は悪霊だが…
チャンドラーの長いお別れ読んでます。
>>911 ブコウスキーがすごい褒めてるね くそったれ少年時代より面白いかな
俺が読んだ中でで一番コンプレックスとか辛い気持ちが書かれてて凄く共感したんだけど
天使はポケットに何も持っていないっていうジョンの息子のダンのは読んだけど
あんまり好きな感じじゃなかった
田山花袋の蒲団。
こっちまで悶々としてきた。
ユイスマンスの『さかしま』はまだ挙がってないんだな
孤独とはちょっと違うけど引きこもり小説だしおすすめ
本川達雄「ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学」読了
http://www.amazon.co.jp/dp/4121010876/ まーとにかくこの本は面白い。内容が頭に残る本じゃないんだけど
(現に今の時点でかなり忘れている)読んでいる間はワクワクする。
この本のタイトルは「ゾウは時間の進み方が遅くてネズミは時間の進み方が速い」
という話。そんなの直感的に当たり前じゃないのか、と思うかもしれないけど、
いろんな数字や統計を駆使して詳しく説明されると自然の神秘(?)にため息が
出てしまうと思う。(ただし、科学的にはほとんど単なる仮説らしい)
この本の最初には「心拍数一定の法則」というのが出てくる。
これは「ゾウもネズミもヒトも哺乳類の生涯の心拍数は20億回である」という話。
我々人間から見るとネズミの寿命は数年でゾウの寿命は100年だけれど、
実はそんな人間が作り出した主観的な時間軸にはたいして意味が無いのかもね、
というような切り口から次々と生物の不思議な統計を見せてくれる。
きっと知的好奇心を満たしてくれると思うんでオススメ!
>>919 うわ!面白そう!!!
ちなみにたった今太宰治の短編集、ヴィヨンの妻読了したところ。
921 :
優しい名無しさん:2007/12/01(土) 20:28:36 ID:6D03qakA0
過去レス読んでたんだけど、
このスレ読んでるだけで面白いわ
読書とかきめぇーよwwwwwwwwwwwwwwwww
923 :
優しい名無しさん:2007/12/01(土) 21:35:22 ID:6D03qakA0
読書♪読書♪
今日もおうちに帰って早く読書♪
>>916 亀レスですまんが、ファンテめちゃくちゃ良いよなあ
なんか言葉のひとつひとつが泣けるんだよ
「俺はこの世界ではまったくの役立たずです。俺は窓辺に立ち、空に向かって手を振った。
なんの取り柄もありません、ただの安っぽい偽者です。作家でも恋人でもありません。魚でもニワトリでもない、得体の知れない野郎です」
なんて一節とか
「世界が作り物に、透明な平面のように見え、その上にあるすべてのものは、ほんの一瞬後には消え去るように思えた。
誰も彼も、バンディーニもハックマスもカミラもヴェラもみな、ここにいるのはほんの少しのあいだで、それからはどこか他の場所に行くのだ。
俺たちは少しも生きてはいないのだ。生きそうにはなるが、決して生きることはない。
結局は死ぬのだ。全員死ぬのだ。おまえさえもだ、アルトゥーロ、おまえさえも必ず死ぬのだ」
なんかもいい
俺は無神論者だとかいいつつ神様に祈ったり、かと思えば
「天から下りてこい、神よ。下りてこい。そしたら俺が、このロサンゼルスの街じゅうで、おまえの面をボコボコにしてやる」と一人の可哀そうな女のためにすごんでみたり
なさけないんだけど、なさけなさを肯定している感じがすごい好きだ
敗北の美学みたいな
負け犬の男気っつーか
救いようのない情けなさや侘しさに惹かれるな
図書館の本に線を引いて、書き込みするヤツって最悪だな
しかも赤ペンで
おまいらはそんなことしないよな
>>924 読んでみたくなったから塵に訊け買うよ
塵に訊けっていう題名もいかしてんね
塵に訊け買いました。いやあ良スレだなあ
「アップル通信」
一世を風靡した伝説のエロ本
厨房の頃これに世話になった人は多いはず
日向まこのヘアーが軽く見えただけで異常に興奮したあの時代を僕は忘れない
フルーツものですね。
おれもお世話になったなぁ。
古本屋で買ってた。
最近は、コミュニケーションの取り方とかそういう人付き合いに関する本や、
経済や経営や人生経験に関する本ばかり読んでいる。
男の品格とか、嫌われない話し方とか、そういうタイトルの・・・。
三津田信三おもしろい
まだ2作読んだだけなのでなんともいえないが、ミステリーとホラーの
融合という割に、ミステリーをホラーのために利用してる印象
933 :
名前は誰も知らない:2007/12/04(火) 16:37:32 ID:zHfZQeVo0
あげ
ラヴクラフト全集
936 :
名前は誰も知らない:2007/12/05(水) 09:14:38 ID:LMrx0qJAO
容疑者Xの献身読んだ。
泣いた。
937 :
名前は誰も知らない:2007/12/05(水) 11:17:10 ID:FVvEC6Fa0
弱虫
ケータイ小説を文芸部門に入れてることが間違いだ
ちょっと上で出てるけどユイスマンス『さかしま』は
主人公が自分の屋敷に引きこもって一人で
芸術論やらなんやらうだうだ言ってるだけの小説
感受性が豊かな時期に読んで変に影響を受けると
人生に暗い影を落としかねない
俺は好きだけど
939 :
名前は誰も知らない:2007/12/08(土) 12:38:27 ID:r3SJs+yN0
携帯小説読んでやろうかと思うけど(あくまで上から目線)、やっぱ読む気しないわ
どうせ心理描写足りないうえ自然描写、これは現代小説自体に足りないものだけど、そういう
描写が皆無なんだろ、と勝手な偏見を持っているので読まない
いまだに本を手に取ってみてないんだが携帯だから横書きなのかな
だったら今後も読むことはないであろう
『さかしま』は澁澤龍彦の訳が出てるんだっけ
俺はまだ読んでないんだ
そうそう、『さかしま』は澁澤訳で
河出文庫から出てるからすぐ買えると思うよ
世の中の大多数の人からすればどうしようもなく退屈な本だが、
好きな人は好きだと思う
ケータイ小説はね、描写云々以前に
文章力が、中学生の作文としてみても稚拙なレベルなんだよ……
943 :
名前は誰も知らない:2007/12/09(日) 04:04:12 ID:+lu/AexR0
web小説では「絶望の世界」だけは認めよう、てかそれくらいだな読んだの
舞台がネット黎明期だから今読むとちょっとアレだけど純粋に面白かった
日記スタイルを上手く使ってるし、とにかくドロドロしてて・・・
>>943 終わる世界、あれはリアルなのか?創作なのか?
さかしまは
主人公が寂しくなって旅行に出掛けようとするんだけど
結局駅の近くのレストランで飯食っただけで帰ってくるところにわろた
懐かしいなさかしま
変なラテン語趣味がすごいんだよな
もう読書はおしまいだ
948 :
名前は誰も知らない:2007/12/12(水) 00:24:18 ID:A0Gnx+Ll0
>>944 知らなかったので今読んでみた。あれはもう日記そのものだなぁ
フィクションだとしても作者の心情を表してるのは間違いないし・・・
リアルでも、最後の行動次第ではフィクションと変わらなくなるし・・・
どっちでもあまり変わらなくね?
949 :
名前は誰も知らない:2007/12/12(水) 00:35:02 ID:H/s7yuWk0
なんか皆すごい本読んでるのな。
俺イーガンくらいしか読んでないよ。
長編はSF好きじゃないと読むのキツいと思うけど、短編集はオススメ。
「しあわせの理由」「祈りの海」のそれぞれ表題作は、読んでて生きる勇気が湧いたよ。
950 :
名前は誰も知らない:2007/12/12(水) 01:18:03 ID:540MSm3bO
フローベールとかメリメとかモリエールにハマった
舞台になる世界は孤男とは無縁だが、それがかえって面白い
SF短編といえばブラッドベリの「ウは宇宙船のウ」は泣けたな
いろいろ本読んでるけど泣いたのはアレだけだ
952 :
名前は誰も知らない:2007/12/12(水) 01:33:12 ID:A0Gnx+Ll0
お、ブラッドベリか。「ウ」買うだけで読んでなかった、明日引っぱり出してこよう
個人的愛着があるのは「10月は黄昏の国」だな
あの雰囲気、自分の人格形成に若干影響与えたよ
助けて、ムッシュー・ムニガン!
高橋和巳の『黄昏の橋』って読んだことあるやついる?
家の親の本棚から出てきた…
坂本龍一のとーちゃん。
955 :
名前は誰も知らない:2007/12/19(水) 03:09:54 ID:ioBdb1rO0
冬休みに何読もうか考えてるけど、マジwktk!
楽しい><
宮沢賢治の銀河鉄道の夜、読むぞゥ〜
こういうリア充的な書き方に寒気がする
俺も「ウは〜」を読んでみよう
957 :
名前は誰も知らない:2007/12/19(水) 07:31:41 ID:XcYPBtXH0
三島由紀夫の豊饒の海。
あの無常観がたまらない。
958 :
名前は誰も知らない:2007/12/19(水) 07:47:19 ID:cTwRgcisO
星新一
天国にいる悪魔。
サクッと読める短編集。
959 :
名前は誰も知らない:2007/12/19(水) 10:16:36 ID:ccFJ2YYvO
北方三国志
漢たちの生き様に感動する
そして自分の生き様に愕然する
海底密室というタイトルの本を読んだ。集団の中の孤独を上手く表現している作品であるように思った。表紙も挿し絵も涼しげで良い。作者は三雲岳斗って名前の人だったが、あまり知らんな…。
961 :
名前は誰も知らない:2007/12/19(水) 12:51:57 ID:kQjmNuYSO
地下室の手記って面白い?作者は誰ですか
僕はもうあの蠍のようにほんたうにみんなのさいわひのためならば
僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまはない
いままで古典文学とよばれる正統派の小説をほとんど読んだことがないので
一から読み直してみようと思うが、たくさんありすぎて・・・
とりあえずカラマーゾフとか読めばOK?
人格がひん曲がってる俺にお勧めありますか?
星の王子さま
>>966 聖書なんて、ながくて暇潰しにいいぞぉ。
>>967-970 有難うございます。またまた教えてチャンですまないが
労働に関するいい本ないですか?経済戦争を罵倒するような
973 :
名前は誰も知らない:2007/12/25(火) 21:41:43 ID:DU+5xFcQ0
>>969 その本面白いねぇ。体は悪くないが、あんな性格になるじゃぁ。
974 :
名前は誰も知らない:2007/12/25(火) 21:47:58 ID:74P9kMPM0
冬休みの課題:カラマーゾフ読破する
975 :
名前は誰も知らない:2007/12/25(火) 21:49:49 ID:f8dpf3BI0
『聖なる予言』って本、みんな知ってるかな?
孤男には是非一読をお薦めするよ
チョット神秘的な小説なんだけど
人生につまずいてた主人公が様々な智恵を通して進化していく物語なんだ
孤男は怪力乱神を語らず
977 :
名前は誰も知らない:2007/12/25(火) 23:50:14 ID:6/LkCThyO
ヤスパースと中島義道を読んで哲学入門する。
978 :
名前は誰も知らない:2007/12/26(水) 00:29:51 ID:6s8rk4LW0
冬休みの読書計画練るのは楽しいかもナあ
979 :
名前は誰も知らない:2007/12/26(水) 01:57:29 ID:EghffbNc0
>>975 あ、それ知ってる♪
人間にはそれぞれエネルギーがあって
そのエネルギーを奪い合うのが人類の有史以前以後の
延々と続く争い(戦争)の根本的な理由だという本だよね!?
暴力的に相手を支配する人や、尋問的に何か上から見下ろす人
話しかけても無視したり、何か価値のある大物ぶる人や
見ているだけでかわいそうになって、つい同情してしまう人
それぞれが、無意識の内に、他人から、そのエネルギーを奪う為に
必死に本能で行ってる戦略だと気付かせる為の物語だよね?
・・てか、孤独な俺の全部自演な訳だが
980 :
名前は誰も知らない:2007/12/27(木) 11:05:23 ID:qgWxFCKAO
中島義道読んだら哲学科入りたくなってきた。
受験前に読まなきゃよかった
就職ないからやめておけ
法学部でた
俺が出たところは卒論 少人数演習とらずにで卒業できた
定期試験はロースクールとか司法試験の本よめばいいし
バイト先で他学部の人に聞いた話では
4−5人で泊まりがけでフィールドワークとか討論とか飲み会必須みたいな感じだった
俺なら中退してただろうな
時間は哲学書と英語とプログラムとネットゲに費やした
眠さで意識失うまで上記どれかをやる毎日だった
後悔はない
ということで法学部おすすめ
984 :
名前は誰も知らない:2007/12/27(木) 19:35:56 ID:qgWxFCKAO
やっぱ就職考えると哲学科は不利だよね…
趣味に留めて法学部か商学部入ります。さよなら孤独
>>982 俺も法学部でゼミ入らなかったので、
読書と日記とバイトに費やした。
そのこと自体に後悔はない。
法学部おすすめ。
だけど、ゼミ卒論やらないと、就職で困る。
986 :
名前は誰も知らない:2007/12/28(金) 00:49:36 ID:XG3ehwTt0
最近読む気しないな。小説はしばらくいいや。
村上春樹の新しいエッセイ読みたいけど、買うのはもったいない。
あれならたぶん今でもスッと読める。
987 :
名前は誰も知らない:2007/12/28(金) 09:11:41 ID:gB1KvudaO
村上春樹の本の主人公ってどことなく暗そうだよな
モテるけど
988 :
名前は誰も知らない:2007/12/28(金) 11:49:54 ID:ze+5lZ3ZO
瀬尾まいこって人の卵の尾って本がなんかよかった。
日曜日に寝転がって読むのにいい
989 :
名前は誰も知らない:2007/12/28(金) 11:51:55 ID:6olulzWnO
村上春樹は成功者なのに性格が孤っぽい
あいつ結構声に力あるぞ。
村上春樹の人気がわからない
>>984 それでいい。哲学なんて社会では何の役にも立たないから。
つか人文科学全般
村上春樹の小説はまともに読んだことない。(風の歌を聴け、くらい)
よく聞くのは、村上春樹の小説は主人公がモテルって言われてるよね。
どういう風にモテてるの?
女がすぐにフェラチオしてくれる
しかも主人公にその気がない限り、後腐れがない
そろそろ誰か次スレを立ててくれ
998 :
名前は誰も知らない:2007/12/29(土) 05:19:45 ID:ggoO1S4gO
999 :
名前は誰も知らない:2007/12/29(土) 05:25:59 ID:ggoO1S4gO
終
1000 :
名前は誰も知らない:2007/12/29(土) 05:27:30 ID:ggoO1S4gO
1000
1001 :
1001:
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/冫、 )::: 1000だ
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