いわゆる孤独
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 00:18:07 ID:lRMURSfg0
僕たちは離れるべきではなかったのだ。
やれやれ
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 02:04:22 ID:Bzc2JzeVO
おいキズキ、ここはひどいインターネッツだよ
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 03:25:10 ID:ZL/FZLG80
立派なカジキだ
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 14:51:16 ID:oRlk92IY0
贅沢な孤独だよ
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 15:28:35 ID:4V6UxB2xO
私は、ぬこと話せるのであります
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 15:53:46 ID:CFlKb4GtO
パン屋襲撃オフやる?
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 20:42:25 ID:4V6UxB2xO
私はうなぎが好物なのであります。けど、今日は、中野のラーメンでした…。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 23:57:39 ID:77euw/kS0
中古のトヨタカローラとレミントンのオートマティック式の散弾銃を用意しておかなくては
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/22(火) 15:44:08 ID:idt9gkN6O
僕が自閉症なら村上龍は自開症だ
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/22(火) 23:53:40 ID:eFU5h/38O
そんな、自閉症のヒト居たら、オレは、自虐症だ。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/23(水) 12:16:18 ID:ZjhIqu890
完全な孤独など存在しない、完全な幸福が存在しないように
15 :
明智 ◆AOGu5v68Us :2005/11/23(水) 15:27:09 ID:JZC5t+3S0
やれやれ
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/23(水) 17:25:01 ID:h44S/Qrz0
つ「井戸」
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/23(水) 18:07:30 ID:0T3VAZIm0
僕が勃起したのは当然だ。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/24(木) 19:25:12 ID:IsChvkMTO
「女ってなに食って生きてるんだろうな?」
「靴の底」
「まさか」
自分自身のために書くか…それとも蝉のために書くか
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/25(金) 02:42:43 ID:ffZZXI0K0
スパゲティーを茹でてるんだ
ラジオをひっつかんで窓から放り投げてやろうかと思った
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/07(水) 16:22:58 ID:JKqL/gBR0
やれやれ。と思う
「どうしてそんなに色白なの?」
「2年ぐらいずっと2chやってたんだよ。引きこもって。親の保護下で。だから色白なんだ」
「どんな板?」
「毒男板から喪板をぐるっとまわってね、孤男板まで行った」
「一人で?」
「そうだよ」と僕は言った。「ときどきレスが返ってくることはあるけれどね」
独り言終了
>>24 なかなか泣けるレスだね。
独り言阻止終了
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/08(木) 14:23:08 ID:TITAKO4m0
「私のことをいつまでも忘れないで。私が存在していたことを覚えていて」
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/10(土) 07:47:28 ID:N6HdZgYj0
「明日頼むよ」
昨日の帰宅前、頭頂部が少し薄くなりかけた上司が
僕の後ろの壁を見ながら言った。
僕は声を出さずにうなずいた。また休日出勤だ。
朝になると僕は会社の鍵とセコムの解除カードを持って会社の扉を開けた。
いつもは騒がしいオフィスも、エアコンの音がうるさく聞こえるほどしんとしていた。
机に向かい、あたえられた作業をこなしていると、電話のベルが鳴った。
「もしもし?」
若い女の声だった。人ごみの中でも聞き分けられるくらいに高い声だった。
まるで受話器が細長い筒に変わってしまったんじゃないかと思うほどその声は近くにいた。
「待ち合わせは、クイーンズスクエアの前で良かったかしら?」とその声は言った。
僕はどうしていいのか分からずに黙っていた。
声はゆっくりと規則的に数を数えたかのように、少し間を空けてからふたたび話し始めた。
「リョウくん・・・だよね?」
違います、と僕は答えた。次の瞬間 電話は突然切れた。
あまりにも唐突な切れ方だった。
レコード・プレイヤーのコンセントを抜いた方がまだましだろうな、と僕は思った。
アンプとスピーカーが生きていれば、回転が遅くなりながらも
少しだけ音は残っているのかもしれない。
「クイーンズスクエア」
僕は声に出して言ってみた。
あたりはやはりしんとしていて、僕の声は深く響いた。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/10(土) 18:44:47 ID:OmuMwypE0
「僕に興味があるのは自分だけです」と僕は言った。「行方はわかりませんか?」
「可能性は幾つかあります。最も一般的なのは火葬です。日本で最もポピュラーな
葬法です。第2の可能性として、土葬があります。海外ではこの葬法が一般的な国
も存在します。そして、これは非常に稀なケースですが、まだ死体が発見されてい
ない場合もある。でも80%までが火葬です。」
僕は火のついていない煙草を指の間に挟んで、暗い気持ちのまま考え込んだ。
「最後の可能性についてですが調査する事はできませんか?」
「やってみるのは構いませんが、難しいでしょうね。発見されていないのですから。
・・・でもまあ、やってみましょう。私自身あなたの体の行方については幾らか興味
がある。」
「感謝します。」
彼は深々とした椅子に背中を沈み込ませ、煙草をふかした。
「ところであなたの友人、恋人、家族の内、まだ生きている可能性の有る人間がい
れば教えてもらえますか?」
「いません」と僕は言った。
「そりゃ酷い」と彼は表情も変えずに言った。「実に酷い」そしてまた耳を掻いた。
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/10(土) 19:52:29 ID:WrCibmSs0
愛の行為であるべきなんだ。
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/11(日) 21:53:14 ID:+dXvveky0
その間、彼女は主に僕の中学生活について質問した。
たいして面白い話ではない。
バスケ部にいた事や、万引きが見付かったときや
中1の終わりから中二の夏までいじめられていたときの話だ。
最初は僕の親友(少なくとも僕はそう思っていた)が主にいじめられていたが、
それに反感を覚えた僕が反抗し、結果的に集中的にいじめられるようになった。
一番印象的だったのは、いじめがピークだったころ、クラス全員からチョークや
黒板けしを投げつけられるという事があったのだが、その集団の中にかつての
親友の顔があった事だ。
「復讐したい?」
「まさか。」と僕は言った。
「何故?私があなただったら、そいつらを見つけ出して黒板けしで歯を何本か
叩き追ってやるわ。」
「僕は僕だし、それにもうみんな終わった事さ。だいいち中学生の頃なんてみ
んな同じような顔をしているからとても見つけ出せやしないよ。」
「じゃあ意味なんてないじゃない?」
「意味?」
「親友にまで裏切られた意味よ。」
「ないさ。」と僕は言った。
彼女はつまらなさそうに唸ってからビーフシチューを一口食べた。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/11(日) 22:18:07 ID:7nBdcOoGO
凄いもの書きさんがいますね
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/12(月) 02:13:22 ID:bTMrk4X00
勘弁してくださいよ
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/12(月) 18:54:46 ID:5BAWsF2G0
もしかして、自衛隊の方ですか?
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/12(月) 22:50:29 ID:iL6ky74w0
age
口に出して言ってみた。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/12(月) 23:21:28 ID:GTeD/VxfO
アネモネ
台湾にさ『海辺的カフカ』(カフカは漢字だけど)って喫茶店あるんだよ
支店は『カフカ』だ
パクリは止め給え
´ノ3`)コソリ
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/14(水) 21:24:33 ID:el+kXfO/0
完全な自由など存在しない、完全な孤独が存在しないように
また井戸の底に入った
間宮中尉!
よくわからないな。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 13:31:58 ID:/TM7pdzV0
そして彼女のパンティに射精した。
13歳の女の子が私のアソコぺろぺろ舐めてるのよ!
僕はその時孤独だったし、それは三年前から何も変わらないことだった。
その事に対して今さら何を思えというんだろう。
それは僕の生活の一部に組み込まれていたし、外そうとしても外せない物なのだ。
「独りが好きなの?」と彼女は頬杖をついて言った。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/03(火) 00:46:49 ID:noPL0uNU0
age
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/03(火) 01:05:19 ID:hVAsrrUk0
第一印象ってぬぐえないものなんだな。
村上春樹は永遠にオサレトークの人か
47 :
名無し投票中:2006/01/27(金) 19:11:55 ID:vZJsn3CQ0
vB7qXXYUO
48 :
名無し投票中:2006/02/03(金) 20:29:40 ID:6OAvcf9E0
49 :
名無し投票中:2006/02/10(金) 04:44:46 ID:PKbR9QfH0
村上春樹 小学生の時 ノルウェイの森 上下を 図書館で読んだが
糞だと思った
50 :
名無し投票中:2006/02/10(金) 05:28:31 ID:duLK8Rf1O
小学生じゃ良さは理解できないだろ
51 :
名無し投票中:2006/02/10(金) 05:54:47 ID:nYyT7/fgO
わたしは馬鹿であります、人とうまく話せないのです。
52 :
明智 ◆AOGu5v68Us :2006/02/10(金) 22:32:38 ID:NJcJAcP9O
春樹の小説の主人公って同性にはモテないけど女には何故かモテまくるよな
53 :
名無し投票中:2006/02/11(土) 01:25:46 ID:jInMPHEP0
理由もなく異性にモテながら人生を模索する、
まるでエロゲーだな
54 :
名前は誰も知らない:2006/02/19(日) 05:45:14 ID:kmELo4zx0
彼女が好きな作家 彼女いわくアメリカ文学ぽいんだと
55 :
名前は誰も知らない:2006/02/19(日) 11:34:15 ID:8LL0ly6L0
オーケー。認めよう。確かに僕は、孤独だ。
だからといって、世界が終わるわけじゃない。
僕がいつ死のうが、誰がいつ死のうが、太陽は
昇り、うさぎ亭の主人はコロッケを作り、彼女は
スパゲティを茹でる。
村上春樹的孤独ってこんな感じかな。
56 :
名前は誰も知らない:2006/02/21(火) 20:59:02 ID:vb0BaVe50
なあ、なんで村上春樹って人気あるんだ?
けっして叩くわけじゃないが俺はあの空々しいってか
無理やりつけたような空虚感が好きじゃないんだよ。
初期三部作と世界の終わりと〜、ノルウェイは読んだ。
好きな人、どこが好きか教えてくれ。
>>56 確かに、君の思っていることも分かるよ
春樹は、独善的で、自意識過剰で、根暗のオタクかもしれないが
現代の、小説家に 無視する事が出来ないくらいの影響を与えた事だけは事実なんだ
春樹の文学には、それほど、人を魅せるだけの力が有るってことだ
中身の無い空虚な小説だから好き
押し付けがましくないんだな
カタルシスっていうか、虚しさや心寂しさを楽しむものだと思って読んでる。
59 :
名前は誰も知らない:2006/02/21(火) 21:37:29 ID:vb0BaVe50
>>57-58 レスありがと。俺は太宰と三島が好きな21歳です。
てか、村上好きな人からみるとアフターダーク?はどうですか?
ラブホとベッドに寝てる女の人がテレビに映ってる、っていうアレ。
60 :
名前は誰も知らない:2006/02/21(火) 22:40:37 ID:i8JntAC90
登場人物がクールなようで熱い。意外と人に優しかったりもする。
現実にそんな奴いないんだけれど、変にリアリティーがある。
読んでいる時は彼女ができるかな、なんて思うんだけどいつまでも、ひとりだ。
アフターダークはようわからん
アーヴィングもようわからん
63 :
sage:2006/02/22(水) 02:50:58 ID:FXg+XmnSO
56
君が読んだ作品は、
作家自身の喪失感を埋めるために書いていた。
ねずまきどり…等は、物語性を意識して書いている。
日常に染み込んで来る闇。
デビット・リンチみたい。
他には、作家としての立場を考えている。オウム事件の奴とか。
そんなに上手い書き手じゃないが、読み易さが大衆受けする。
鼠三部作の頃は、新聞の文芸欄で叩かれていた。
無意味に冗長なアフォリズムだと。
64 :
名前は誰も知らない:2006/02/22(水) 02:58:23 ID:FXg+XmnSO
アフターダークは、エピローグ的な部分だろう。
あれで、話が終わったらがっかりだな。
65 :
名前は誰も知らない:2006/02/22(水) 03:08:23 ID:FXg+XmnSO
叩いているわけではない。
以前は、熱心な読者でした。
町田康の方が俺のライフスタイルに合うんだよね。
67 :
名前は誰も知らない:2006/02/22(水) 11:34:24 ID:xiQ5NqCh0
村上春樹なんか 糞、だから日本の若者 ふぬけ ばっかり
て 教えてやった。
68 :
名前は誰も知らない:2006/02/22(水) 12:26:21 ID:nVIIOhAU0
ならば村上龍を読めばよろしい!
69 :
名前は誰も知らない:2006/02/22(水) 12:56:34 ID:xiQ5NqCh0
村上龍さんは ビール飲みすぎてデブだけど
魂の込め具合が春樹なんかと 違うから まだ 好き
他人の魂なんてうざったいだけだよ
71 :
名前は誰も知らない:2006/02/23(木) 00:03:59 ID:JV2s7M1s0
>>70 話の流れには興味ないが、この台詞だけは妙に目に留まった
「他人の魂なんてうざったいだけ」
そのとおりだな
72 :
名前は誰も知らない:2006/02/23(木) 00:14:09 ID:d+CcVicU0
自分だけが純粋だと信じている、それが村上的主人公。
それゆえに、世界から距離を取るわけだ。
>>72 よく村上春樹の小説がラノベやエロゲーの原点という見方をする人がいるけど
なんか納得。でも好きです。
74 :
名前は誰も知らない:2006/02/23(木) 09:48:18 ID:nUxpXwPj0
70=71
ウゼェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
70=71
ウゼェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
76 :
名前は誰も知らない:2006/03/06(月) 20:34:30 ID:UgG5eVv70
「楽しかった?」
「とてもね。」
彼女は下唇を軽く噛んだ。 .
「何故いつも訊ねられるまで何も言わないの?」
「さあね。癖なんだよ。いつも本当に言いたいことだけ言い忘れる。」
「忠告していいかしら?」
「どうぞ。」
「どうにかしないと損するわよ。」
「多分ね。でもね、人生と同じなんだ。どうにかして悩みを解決すると何か別の悩みが目立ってくる。」
彼女は笑って、レコードをマービン・ゲイに替えた。時計は8時に近くを指している。
「今日はスレに書き込まなくていいの?」
「夜中に書くさ。名無しの愚痴と一緒にね。」
中学の終り頃、僕は他人に自分の本心は語るまいと決心した。
理由は忘れたがその思いつきを、何年かにわたって僕は実行した。
そしてある日、僕は自分が本当に言いたいことも言えない人間になっていることを発見した。 .
それが孤独さとどう関係しているのかは僕にはわからない。
しかし年じゅう酒と2chで気分をまぎらさなければならない人間を孤独と呼びえるなら、僕だってそうだ。
そんなわけで、僕は心の淀みの中ですぐに消えてなくなってしまおうとする意識を
ビールと煙草で蹴とばしながらこのレスを書き続けている。
熱いシャワーに何度も入り、一日に何度となく独り言をつぶやき、古い過去ログを何度も何度も見る。
今、僕の後ろではあの時代遅れなミック・ジャガーが唄っている。
「もう何も考えるな。終わったことじゃないか。」
「時々ね、どうしても我慢できなくなることがあるんだ。自分が独りだってことにね。
死にたくなるんだよ。わかるかい?」
「わかるわけないさ。」と僕はあきれて言った。 .
「でも逃げ出せばいい。本当にそう思うんならね。」
「……多分ね、それが一番いいと思うよ。どこか知らない山奥に行ってね、人生の初めからやり直すんだ。
それも悪かないよ。」
「前のようにはいかない?」
「こっちがそう願っても、向こうが嫌がる。どうしようもないさ。」
彼は眼鏡の奥から、まだ伸び続けているスレの文字を目で追っていた。
「なぜ出て行った?」
「さあね、うんざりしたからだろう?でもね、俺は俺なりに頑張ったよ。自分でも信じられないくらいにさ。
自分と同じかそれ以上に彼女のことを考えたし、おかげで友人にもあきれられた。
だけどさ、『もっといいひと』いわゆる候先が見つかればみんなそっちへ結局は移っていく。
僕だけはもう居る場所がなかったんだ。椅子取りゲームみたいなもんだよ。」
僕は保守するんだと思った。
「保守するんだ」
村上氏フランツ・カフカ賞とかいうの受賞したよね
んで、ノーベル文学賞取れるとか書いてあったけどどうなの?
81 :
名前は誰も知らない:2006/03/31(金) 05:58:27 ID:q0MkCYIz0
窓の外に新聞を配りに来る誰かの気配を感じた。
なんとなく付けたテレビの画面は砂嵐で、
夜がその生涯の半分を終えようとしているのを僕に伝えていた。
やれやれ。
布団に入ってから、いったい何時間たったのだろうか。
眠れないのなら、たぶん、今はその時期じゃないんだ。
僕は頭を振った。
まずは時間をつぶす方法を考えよう。
無理矢理にでも眠ろうとするのは、それからでも遅くはない。
そう、物事のタイミングを間違えるとろくなことにならないと、
この生活の中で僕はうすうす気がつきはじめていた。
「うまくやろうとしているのに違和感があるんだ。」
僕はそういうと、机の上のマグカップに満たされたコーヒーを一口だけ飲んだ。
「違和感を感じ始めると、少しずつ興味が薄れていくんだよ。
ハーゲンダッツのアイスクリームや、ハワイでのサーフィンや、2シーターのスポーツカーなんて
どうでもよくなってしまうんだ。いったい僕はどうしてしまったんだろう。」
彼女はポットを火にかけてからこういった。
「あなたはすべてが終わってしまったのね。」
「終わってしまった?よく意味がわからないな」
「意味なんて知る必要はないのよ。とにかくあなたは終わってしまったの」
「じゃあ、僕はこれからどうしたらいいのかな?」
「死ねば?」
そう一言彼女は言うと、革のハンドバックから回転式の拳銃を取り出し引き金を引いた。
ずどん。
「たとえば、僕が十九歳だったとする」
ふたたび彼が口を開いたのは、ふたつ目の駅を出発して間もなくだった。
車内には乗客がまばらにいるだけで、車輪のがたがたという音が響いていた。
「もちろん僕にも十九のときがあった。でもそれは一瞬のできごとにさえ感じる。
いや、実際に一瞬のできごとだったんだよ。
僕は大学にやっと慣れた頃だったし、アルバイトと女の子に夢中になっていた。
十九歳でいるってことは、そもそもそういうことなんだ。
だけど持っていた希望は測り知れなかったよ。信じられるかい?」
僕は吊り革を左手から右手に持ちかえた。
「もちろん信じるよ。君には希望に満ちた十九の頃があった」
彼はほんの少しだけ口元をゆるめた。
「こうやって昼間に仕事で電車に乗ると、ときどき考えるんだ。
そもそも十九の頃に乗った電車の中で、僕は何を空想していたのかって」
次の駅に近づき、電車はスピードを緩めた。
駅の手前の踏切で電車が通りすぎるのを待つ買い物途中の主婦が、
紙袋の中から何やらごそごそと取り出そうとしていた。
僕らは何も言わずにその動作をながめていた。
「とりとめのない話だな。三月にしてはいささか暖かすぎる
午後のせいかもしれない。結局のところ、今となっては思い出せないくらい
ちっぽけな空想だったんだろう。ねえ、僕は少ししゃべり過ぎているかな?」
「よくわかるよ」
僕は穏やかに、淡々とした口調で言った。
中古車屋の看板が右から左へとゆっくり流れていった。
それから我々は、目的の駅が来るまで一度も口を開こうとはしなかった。
なんかここ癒されるわ
85 :
名前は誰も知らない:2006/04/29(土) 22:32:49 ID:so2L9EHu0
騙されてこのスレに飛ばされてきたわけだけど、ここ何板?
86 :
名前は誰も知らない:2006/04/29(土) 22:37:31 ID:ElwEJvXU0
村上春樹は、おそらくは、近代の作家に多大なる影響を与えた
日本国内の力の有る作家の一人なのだろう しかし
僕は、村上春樹は嫌いだ 彼の書く劣等感・自己愛ネチネチ文章が嫌いだ
顔もキモイ、ネットのサイトで聞いた声もキモかった
この村上春樹という、存在形式が嫌いだ
嫌いじゃないけどマスターベーション的なとこはあるよな
88 :
名前は誰も知らない:2006/05/10(水) 00:09:18 ID:CQ3MAuWy0
>>86-87 超同意。あの「孤独に浸っている自分最高、女もそばにいる、孤高の俺マンセー」なテイストが最高に気持ち悪くてね。
訳のわからん比喩の連発もただ寒いだけ。
89 :
名前は誰も知らない:2006/05/10(水) 07:31:43 ID:S4uHqj2oO
やれやれ。
90 :
名前は誰も知らない:2006/05/10(水) 10:39:30 ID:RjEXmKVm0
ああ・・・またこんな世界に生まれてしまった
91 :
名前は誰も知らない:2006/05/10(水) 13:20:17 ID:oUXtIG75P
92 :
名前は誰も知らない:2006/05/10(水) 17:04:45 ID:QIP6hhRH0
やれやれ
このスレはオーデコロンのようだな。
もちろん、癒されるってことさ
俺キモすww
いつまでたっても雨はやみそうになかった。
僕は空腹を満たそうと冷蔵庫をのぞいたが、そこには缶ビールが5本とアスパラガスがあるだけだった。
どうやら、出かけなくてはならないようだ。
ぼくは、濃紺のカーデガンと茶色のジーンズに履き替えて出かけることにした。
こんな雨の日に出かけるなんてばかばかしいが、空腹が許してはくれなかったのだ。
96 :
名前は誰も知らない:2006/05/15(月) 03:44:28 ID:qzP5Vx820
気取り作家
超 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最高ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この作家の文章臭い 書いてる本人も臭そう
98 :
名前は誰も知らない:2006/05/15(月) 10:30:48 ID:6AV21j9tO
やれやれ
99 :
名前は誰も知らない:2006/05/15(月) 10:37:36 ID:KkRJcDASP
今度『やれやれ』なんて言ったら殺すわよ
100 :
名前は誰も知らない:2006/05/15(月) 11:31:40 ID:NHztQ3Xa0
100
101 :
名前は誰も知らない:2006/05/15(月) 11:58:58 ID:XGjPmhzY0
102 :
名前は誰も知らない:2006/05/20(土) 22:57:17 ID:Ui2zaWsBP
土曜の夜だってのにスレッドの保守か、やれやれ。
>>103 やれやれ。
彼は気づいていないのだ。
自分もまた彼らと同じだということに。
105 :
名前は誰も知らない:2006/05/21(日) 16:51:45 ID:FVeWkhFtP
>>104 「今度『やれやれ』なんて言ったら殺すわよ。」
>>104 ここまでそのフレーズがぴったり当てはまる例も珍しいね。
村上春樹って人わかんない
村上直樹なら知ってる
>>107 やれやれ。
だからなんだって言うんだ?
君がそれをここで言う意味はあったのかい?
もちろん、意味なんて何処にも無いものなのかもしれないけれど。
109 :
名前は誰も知らない:2006/05/22(月) 21:42:42 ID:LLoUSPnBP
>>108 「今度『やれやれ』なんて言ったら殺すわよ。」
やれやれ、君は何も分かっていないようだね
一人が好きな人なんていない。がっかりするのが嫌なだけ
村上春樹は、最高におもしろいと思った。夢中になってたころは
他の作家の本を読む気になれなかった。
カフカやアフターダークは、自分的にいまいちだけど、
ノルウェイの森、4部作はいいね。
112 :
名前は誰も知らない:2006/05/24(水) 22:29:02 ID:dRNvn7fMP
>>110 「今度『やれやれ』なんて言ったら殺すわよ。」
パスタと「やれやれ」があれば村上春樹
114 :
ナカタさん:2006/06/12(月) 02:14:14 ID:iIndzX3J0
「こどく」とは何でありますか?
ナカタは頭が悪いのでよくわかりません。
115 :
名前は誰も知らない:2006/06/14(水) 12:57:43 ID:In0QNj/Z0
村上ハルヒの憂鬱
117 :
名前は誰も知らない:2006/06/22(木) 18:50:01 ID:OLDXS3Oc0
「よく分からないな。」
118 :
名前は誰も知らない:2006/06/26(月) 07:03:43 ID:IkzRzqZtO
やれやれだぜ
119 :
名前は誰も知らない:2006/06/26(月) 09:21:58 ID:6Ix8OS93O
>>115 不覚にも禿ワロタ
てか村上春樹は読んで感動したりはするが全く元気がでないので俺は読まない。
やっぱ文学は読んだ後元気が出なくちゃだめだよ。
村上春樹的孤独は浸るくらいで止めとこう
120 :
名前は誰も知らない:2006/06/27(火) 11:33:14 ID:+xSsMd1cP
>>114 一人ぼっちのことさ。でも孤高ってのはちょっと違う。
つまりさ、誰でも一人ぼっちでさえあれば孤独にはなれる。ここの奴らがそうであるように。
しかしココウってのはなかなかなれない。ココウになるにはもっと自分を信じる強い心がいる。
そいつを育てるのは環境だって必要だしなかなか骨が折れることだ。
やれやれ、神様
神を讃えよ!
123 :
名前は誰も知らない:2006/07/23(日) 16:58:51 ID:a/qY1QmF0
hage
124 :
名前は誰も知らない:2006/08/01(火) 08:24:07 ID:4NPU5n280
左翼的思想の為に右翼的に戦う。
「やれやれ」
僕はピースに火を点け、視線を空にやった。
行動が思想を決定する。逆は不可。
だが何が行動を決定するのか、誰も教えてはくれなかった。
ただ観察する理性から行為する理性へと飛び移ること
龍のほうはイラネ、春樹のほうがマシ、たかしもイラネ
やれやれ
129 :
名前は誰も知らない:2006/08/08(火) 18:08:20 ID:QSp1L0It0
ショージは必要。
春樹の言葉は嫌です
何がスパゲッティだ? 普通はカツ丼ですよ?
何が彼女だ? 孤男は抱き枕ですよ?
ドゥーーーん!!!!
132 :
名前は誰も知らない:2006/08/23(水) 08:58:45 ID:DgBB0x0H0
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドを買ってしまった
買ったのは数ヶ月前だが、まだ読んでない
どうでもいいけど、タイトルが長すぎると思う
133 :
名前は誰も知らない:2006/08/23(水) 12:56:03 ID:H/t93DXb0
>>132 短編で「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」
という長ったらしいタイトルもある。
世界の終わり〜、てどうやって略して呼んでる?
136 :
名前は誰も知らない:2006/08/25(金) 15:44:35 ID:uu2HFYDvP
セカチュー
略さない。
138 :
名前は誰も知らない:2006/08/26(土) 02:28:18 ID:uVMDOHhB0
>>134 なげぇwww
しかも100パーセントの女の子とか村上さん何考えてるの
139 :
ナカタ:2006/08/26(土) 21:29:07 ID:ZzfAUHZ50
わたくしはあまり頭がよくないであります。
141 :
名前は誰も知らない:2006/08/26(土) 21:38:28 ID:2caTQSQ+0
よくわからない
でもナカタさん好きだよ
ムラカミハルカミ
「ニートで何が悪い?」
145 :
名前は誰も知らない:2006/09/25(月) 01:17:41 ID:E6QD3Q3g0
「たまには上げてみるのはどうかな?」
「悪くないね」
私が次にどこの世界に行くかなんて、そんなことはどうでもいいことなのだ。
私の人生の輝きの93パーセントが序盤の19年で使い果たされて
しまっていたとしても、それでも構わない。
私はその7パーセントを大事に抱えたままこの世界で生きていたいのだ。
147 :
名前は誰も知らない:2006/10/11(水) 19:41:39 ID:aZvLRHbG0
101
村上春樹は死んでしまう。
ノーベル賞の受賞したとたん、僕たちの村上春樹はこの世から消えてしまう。
そして、僕たちとはまるで関係のない、ノーベル賞の受賞した村上春樹が新たに存在する。
もう、「風の歌を聴け」を読んでも、「像の消滅」を読んでも、僕たちの村上春樹は戻ってこない。
永遠に...
そして、僕たちは村上春樹の代わりになるもを探す彷徨が始まる。
決して見つからないものを探す旅...
決して終わらない旅...